1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 04:18:56.01 ID:CrT+sNR50
黒の騎士団アジト

神楽耶「ゼロ様、お一人ですか?」

ゼロ「ええ。他の者は所用で出払っています」

神楽耶「では、私と二人きりですわね」

ゼロ「そうなりますね」

神楽耶「ゼロさまー♪」ギュッ

ゼロ「神楽耶様、お戯れを……」

神楽耶「いいではありませんか。夫婦水入らずでゆっくりできる時間は貴重ですもの」

ゼロ「……神楽耶様。あまりそのような格好ではしゃぐのは遠慮してください。その……見えそうで……」

神楽耶「見える?見えるって何がですの?」

ゼロ「下着です。そのような短いスカートでは……」

神楽耶「ゼロ様、知りませんの?日本人女性は下着なんて身につけませんわ」

ゼロ「ほう?」




3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 04:27:10.29 ID:CrT+sNR50
神楽耶「だから、下着が見える心配なんてありませんの」

ゼロ「ですが、最も守らなければならないものが露出してしまうことになってしまいますが」

神楽耶「無論、見せてもいいものではありません。醜く汚らわしい部位ですから」

ゼロ「神楽耶様のソレは宝玉のように輝いていると思いますが」

神楽耶「まぁ、お上手ですのね。でも、見せるものではありませんわね」

ゼロ「確かにそうですが、ならもっと布地の多いものを着るべきではないのですか」

神楽耶「暑いですから、長時間の着用はちょっと……」

ゼロ「しかし」

神楽耶「それにスカートって割と中が見えませんのよ?―――このように回っても」クルッ

ゼロ「……」

神楽耶「ほら、汚らわしい部分は見えませんでしょ?」

ゼロ「そのようですね。スカートとは中々に罪深い衣類であることを私は知りました」

神楽耶「もしや、ゼロ様は妻の素肌を他の殿方に見せたくないという考えでしたか?」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 04:32:53.28 ID:CrT+sNR50
ゼロ「そうですね。女性が無闇に露出しているのは好ましくないと思います」

神楽耶「古風な考えのゼロ様も素敵ですわ」

ゼロ「古風ですか?」

神楽耶「でも、そうですわね。夫の身からすれば当然のこと。私の配慮が欠けていましたわ」

ゼロ「いえ。そんなことは」

神楽耶「では、早速着替えて―――」

ゼロ「待ってください」

神楽耶「はい?」

ゼロ「私と二人っきりのときはそのままでも構いません。神楽耶様に窮屈な服を着せるつもりは毛頭ありませんから」

神楽耶「ゼロ様ぁ……」

ゼロ「それにしても日本人女性は下着を身に付けないなどという文化があることを初めて知りました。何か理由でもあるのですか?」

神楽耶「さぁ?物心ついたときから、何もつけるなって言われて育てられましたから」

ゼロ「なるほど。それが常識になっているのですね。では、胸も?」

神楽耶「胸はスポーツブラをつけていますわ」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 04:36:20.90 ID:CrT+sNR50
ゼロ「……」

神楽耶「ほらほら」ヌギヌギ

ゼロ「脱がなくて結構です!!」

神楽耶「あら、そうですの?」

ゼロ「しかし、何故上だけ……?」

神楽耶「こすれる痛みに耐え切れなくて……。あ、これは内密にしておいてくださいね」

ゼロ「こすれる?何がですか?」

神楽耶「え……それは……」

ゼロ「なんですか?」

神楽耶「●●が……」

ゼロ「あ、ああ……なるほど……。申し訳ありません……神楽耶様……」

神楽耶「い、いえ……」

ゼロ「……」

神楽耶「……」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 04:41:58.05 ID:CrT+sNR50
ゼロ「し、しかし、神楽耶様。胸をつけたのだから、下もつけてみては?」

神楽耶「そのほうがいいですか?」

ゼロ「いらぬ危険を回避できますし」

神楽耶「それはつまり、殿方に見せてしまう危険性ですか?」

ゼロ「神楽耶様も嫌でしょう」

神楽耶「勿論ですわ。夫以外に見せるなんて考えただけでも虫唾が走りますわ」

ゼロ「そうでしょう。なら、ショーツを身に付けてください」

神楽耶「ですが、持っていませんわ」

ゼロ「女性団員から一枚ずつ拝借するのは?」

神楽耶「そんな。ダメですわ。下着も立派な衣類ですもの。嫌がる人もいるはずです」

ゼロ「そうですか……」

神楽耶「そうだっ。ゼロ様のそのマントで私を包んでくださればいいのでは?」

ゼロ「包む?どういうことでしょうか?」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 04:46:34.27 ID:CrT+sNR50
神楽耶「お立ちになってください」

ゼロ「ええ」

神楽耶「で……私がゼロ様の前に立って……」

ゼロ「なるほど。マントで神楽耶様を……隠すわけですね」バッ!!!

神楽耶『これで私はゼロ様に守られていて、露出はゼロです。あ、私もゼロになりましたね!!』

ゼロ「神楽耶様が発言する場合はどうするおつもりですか?」

神楽耶『それは……』

神楽耶「―――こうやって、顔だけ出して発言しますわ」ヒョコッ

ゼロ「それで?」

神楽耶「発言が終われば―――」バッ

神楽耶『再びゼロ様の中へ』

ゼロ「……」

神楽耶『私もゼロになれましたー』

ゼロ(意外と神楽耶様って頭悪いのか……。特に問題はないが)

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 04:52:26.87 ID:CrT+sNR50
ゼロ「しかし、かなり蒸しますよ?」

神楽耶『ゼロ様と心身一体となれるなら、多少の暑さは我慢できますわ』

ゼロ「そうですか」

神楽耶「これからはできるだけこうしていてもいいでしょうか?」ヒョコッ

ゼロ「二人の時はいいでしょう?」

神楽耶「そうですわね。とてもいいアイディアですわー。これでいきましょう。ゼロ様!!」

ゼロ「それは構いませんが、私は常に貴方といることはできませんよ?」

神楽耶「そうですね」

ゼロ「やはり下着を……」

神楽耶「買いに行くしかありませんわね」

ゼロ「神楽耶様が出歩くのは危険です。誰かに買いに行かせましょう」

神楽耶「ちょっと待ってください、ゼロ様。できれば、自分で選びたいのですが……」

ゼロ「自分で……?」

神楽耶「ダメですか?」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 04:58:04.57 ID:CrT+sNR50
ゼロ「ならば変装をして護衛を数名つけましょう。カレンと藤堂なら……」

神楽耶「ゼロ様に下着を選んで欲しいです」

ゼロ「なっ……?!」

神楽耶「ゼロ様の好みに合わせたものでないと、私は下着を身に付けたくありませんわ」

ゼロ「神楽耶様、ご冗談もほどほどに」

神楽耶「冗談ではありません」

ゼロ「……!」

神楽耶「お願いします」

ゼロ「ですが、私が堂々と街中を歩くわけにはいきませんし」

神楽耶「では、私は目隠しをします。それならゼロ様も安心して……」

ゼロ「目隠ししては下着選びが出来ないでしょう」

神楽耶「あ……」

ゼロ「神楽耶様。我侭は……」

神楽耶「そうですわ。ゼロ様が私のために下着を―――」

ゼロ「そこまでしなければいけないのなら、下着は穿かなくても結構です」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 05:06:12.35 ID:CrT+sNR50
神楽耶「そうですか?」

ゼロ「そもそも下着を身に付ける文化がないのに、無理に穿くのも可笑しな話だ。郷に従えとはいえ、全くの異文化を取り入れるのにはそれなりに時間もいるでしょう」

神楽耶「どういうことですか?」

ゼロ「下着を購入したとしても、穿き忘れたり、脱いだことを忘れたりされては却って危険ですからね」

ゼロ「新しい下着を手にした神楽耶様は恐らく、嬉々として私に着用した姿を見せてくれるでしょう」

神楽耶「当然ですわ」

ゼロ「ですが、習慣がなかった神楽耶様がショーツを穿き忘れる場合もあるかと思います。スカートを捲った先に桃源郷の光景があれば、大問題になる」

神楽耶「大問題ですか?」

ゼロ「ええ」

神楽耶「吐き気を催すとか?」

ゼロ「理性を保っていられるか、わかりません」

神楽耶「……」

ゼロ「……」

神楽耶「ゼロ様、私のソレは決していいものでは……」

ゼロ「その判断は私がしますよ」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 05:14:47.56 ID:CrT+sNR50
神楽耶「そうですか?」

ゼロ「ええ」

神楽耶「うーん……」

ゼロ「じゃあ、早速……」

神楽耶「でも、ゼロ様。下着は殿方にとって注目する衣類であることは違いないのでしょう?」

ゼロ「まぁ、そうですね」

神楽耶「ならば、ゼロ様も私が着衣した姿を望んでおられると?」

ゼロ「望んでいないといえば嘘になります」

神楽耶「でしたら、尚のこと私は下着を着ませんと」

ゼロ「神楽耶様。その場合、下着があることをいいことに他者への謁見を容易に許すのですか?」

神楽耶「衣類は別に見えてしまっても問題はないのでは?」

ゼロ「……神楽耶様。何を言っているのですか?」

神楽耶「え……」

ゼロ「なるほど。だから、先ほど恥じることなくプラを見せたわけですね。●●を言うのは恥ずかしそうにしていたのに……」

神楽耶「下着とは見せてはいけないものだったのですか?」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 05:26:15.24 ID:CrT+sNR50
ゼロ「簡単に見せていいものではありません。素肌より優先度は落ちますがね」

神楽耶「そんな……。身に付ければつけるほど、守るものが多くなるなんて……」

ゼロ「やはり、神楽耶様にショーツは少し早いのかもしれませんね……」

神楽耶「そのようですね」

ゼロ「神楽耶様、今でも私にならばそのスカートを捲り上げることができるのですよね?」

神楽耶「ゼロ様が望むのであれば、できますわ」

ゼロ「……では……」

神楽耶「ゼロ様、ではどのような訓練をこなせば私でも下着を利用できるようになるのでしょうか?」

ゼロ「そうですね……。やはり一度は着用してみないことには……」

神楽耶「堂々巡りになってしまいますわ……」

ゼロ「今からカレンを呼びましょうか?」

神楽耶「いえ、借りるのは気が引けますわ」

ゼロ「なら、包帯を使ってみますか?」

神楽耶「包帯?」

ゼロ「包帯を巻き、簡易ショーツを作るのですよ」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 05:33:40.78 ID:CrT+sNR50
神楽耶「流石、ゼロ様!」

ゼロ「お手伝いしましょう」

神楽耶「大丈夫ですわ」

ゼロ「いえいえ。手伝いますよ」

神楽耶「旦那様に汚穢を触らせるようなこと、妻としてさせるわけにはいきませんから」

ゼロ「神楽耶様のは清浄なるものでしょう。聖水の香りすらするほどの」

神楽耶「ゼロ様の賛美は嬉しいですが、そんなことありませんわ」

ゼロ「だから、それは私が決めると……」

神楽耶「とりあえず、包帯は……」

ゼロ「ここにあります」

神楽耶「ありがとうございます」

ゼロ「……」

神楽耶「では、お手洗いに行ってきますわね」

ゼロ「ここで巻けばいいでしょう」

神楽耶「それだとゼロ様の目を穢してしまうことになります」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 05:41:27.39 ID:CrT+sNR50
ゼロ「私は既に汚れているのですよ、神楽耶様」

神楽耶「え……」

ゼロ「そう……人には引き返せないほどに……だから……何も問題はない!!」

神楽耶「ゼロ様……そこまで私のことを……?」

ゼロ「当然です」

神楽耶「ゼロ様……私、嬉しいですわ……」

ゼロ「では、包帯を巻きましょうか……フフフ……」

神楽耶「では……」スッ

ゼロ(来たか!!目の部分をあけておく!!!)

ゼロ「……」カシャッ!!!

カレン「―――ゼロ、ただいま戻り……」

神楽耶「あら?」

ゼロ「カレン……?!」

カレン「……な、なにやってるんですか……?ゼ、ゼロ……?神楽耶様に何を……?」

ゼロ「こ、これは……日本の文化を知るために協力してもらっていただけだ……」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 05:46:56.81 ID:CrT+sNR50
カレン「文化……?」

神楽耶「そうですわ。ゼロ様は私が下着を着用しないのを憂いてくださって」

カレン「……」

ゼロ「そうだ。この場面だけみれば、私が神楽耶様のスカートの中を見ようとしているようにしか見えないだろう。だが、その背景には様々な要因が絡み合った結果だったのだ」

ゼロ「カレン、分かるな?」

カレン「分かりません」

ゼロ「ええい!!分かれ!!」

カレン「というか、神楽耶様って下着穿いてないんですか?!」

神楽耶「ええ。日本人ですもの」

カレン「え……?」

ゼロ「日本人女性はショーツをつけないのだろう?」

カレン「いや、何を言っているんですか?」

ゼロ「なんだと?」

カレン「江戸時代じゃないんですから、下着は普通に身に付けます」

ゼロ「なにぃ!?」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 05:52:17.44 ID:CrT+sNR50
神楽耶「そんな……!!」

カレン「神楽耶様が特殊な環境で育った所為じゃないんですか?」

ゼロ「ならば、証拠を提示してもらおう」

カレン「証拠?」

ゼロ「そうだ。どのような下着をみにつけている?」

カレン「言えません……」

ゼロ「つまり、穿いていないということか」

カレン「ち、違います!!」

ゼロ「では、頼むぞ?」

カレン「あ、赤い……ショーツです……」

ゼロ「違うな。間違っているぞ。カレン。私は提示しろといった。証拠を出してもらわないと困る」

カレン「え!?」

神楽耶「この場で脱いでみせろってことですわね」

ゼロ「ええ。その通りです」

カレン「そ、そんなことできません!!!」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 05:58:26.61 ID:CrT+sNR50
神楽耶「たかが衣類ではありませんか」

カレン「この場で脱ぐっていうのができないだけです!!」

ゼロ「なら、脱いで持ってくることはできるのか」

カレン「え」

ゼロ「頼むぞ」

神楽耶「お願いしますね」

カレン「……は、はい……少し、待っていてください……」

ゼロ「さて、神楽耶様。先ほどの続きとまいりましょうか」

神楽耶「ええ」スッ

ゼロ「……」カシャッ!!!!

神楽耶「よいしょ……よいしょ……」

ゼロ(ちぃ……!!肝心なところが見えない……!!おのれスカートめ!!その分厚い装甲が恨めしい!!)

神楽耶「―――できましたわ!!」チラッ

ゼロ「……気分は如何ですか?」ホッコリ

神楽耶「そうですわね……。少し落ち着きませんわ」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 06:05:57.07 ID:CrT+sNR50
ゼロ「そうですか」

神楽耶「これが下着の感覚。下腹部が締め付けられているようであまり気分のいいものではありませんわね」

ゼロ「なるほど。まあ、慣れない内は仕方ないでしょう」

神楽耶「そうですね」

ゼロ「しかし……ただの包帯でも、こうもショーツになるとは」ピラッ

神楽耶「私に似合うでしょうか?」

ゼロ「そうですね……」ジーッ

神楽耶「それとも自重したほうが……」

ゼロ「……」ジーッ

神楽耶「ゼロ様……」モジモジ

ゼロ「恥ずかしいですか?」

神楽耶「割と……」

ゼロ「それは下着を装着した自分を恥じているのですか?それとも見られているから?」

神楽耶「わかりませんが……。きっとゼロ様に凝視されているからだと思いますわ」

ゼロ「そうですか。それは喜ばしい限り」ジーッ

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 06:14:09.75 ID:CrT+sNR50
神楽耶「でも、これではゼロ様に包んでもらう必要がなくなりますわね」

ゼロ「そうですね」

神楽耶「うーん……それはそれで嫌ですわ」

ゼロ「何故?」

神楽耶「だって、ゼロ様と密着できるのですからぁ……」

ゼロ「ならば、私が傍にいられないときはショーツを着用し、私がいるときは神楽耶様もゼロになればいい」

神楽耶「はい!そうしますわ!」

ゼロ「では、今はその武装も必要はないということですね。取りますか?」

神楽耶「はい。そうします」

ゼロ「……」カシャッ!!!

神楽耶「あ、あら……?えーと……?」モゾモゾ

ゼロ「どうしましたか?」

神楽耶「申し訳ありません、ゼロ様。固く結びすぎてしまったようで、できれば解いてもらいますか?結び目は後ろにありますから」

ゼロ「わかりました。その任、引き受けます」

神楽耶「お願いしますわ」ピラッ

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 06:21:35.01 ID:CrT+sNR50
ゼロ「確かに……固いですね……」ググッ

神楽耶「ダメですか?」

ゼロ「少し待ってください……」

神楽耶「はい。では、その間に……」バッ!!!

ゼロ「神楽耶様。私の懐に隠れるのはいいですが、息苦しくありませんか?」

神楽耶『平気ですわ。ゼロ様の匂いが……癖になりそうなほどですし……』

ゼロ「そうですか」

神楽耶『私の名はゼロー』

神楽耶「なんて、似合いませんか?」ヒョコッ

ゼロ「それはともかく、神楽耶様。懐に入られていては包帯を解くことができないのですが」

神楽耶「気合でなんとかしてください」

ゼロ「気合ですが。ふふ、わかりました」ググッ

神楽耶「あん……。もう、ゼロ様?どこをおさわりに―――」

カレン「ゼロ……」

ゼロ「カレンか。持ってきたのか?」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 06:30:39.72 ID:CrT+sNR50
カレン「その前にこの状況は一体、なんですか?」

ゼロ「は?」

神楽耶「なんのことでしょう?」

カレン「……」

ゼロ「何故、神楽耶様がマントに包まり顔だけをだしているのか、か?」

カレン「ええ。そうですけど」

ゼロ「……それは」

神楽耶「露出をゼロにするためですわ」

カレン「別に二人羽織みたくする必要はありませんよね?!」

神楽耶「二人羽織とは違いますわ。私が顔を出しているだけですから」

カレン「はい?」

ゼロ「それより、下着を―――」

カレン「そのマントの中で神楽耶様に何をしているのですか!?ゼロ!!!」

ゼロ「何って……あ」

神楽耶「あ……ゼロ様、ありがとうございました……」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 06:42:47.57 ID:CrT+sNR50
カレン「え?」

ゼロ「ふぅ……少し手こずりましたが」

カレン「て、てこずり……?」

神楽耶「いえ。流石はゼロ様ですわ。手際がよろしいこと」

カレン「て、てぎわ……?」

ゼロ「どうした、カレン?」

神楽耶「カレンさん?」

カレン「ああ、いや……そうですよね……お二人は夫婦ですから……それぐらいは……」

ゼロ「では、カレン。証拠の下着を」

カレン「これです!!」ポイッ!!

ゼロ「む」ペチョ

カレン「記念にあげます!!それでは!!」

神楽耶「カレンさん……?」

ゼロ「確かに赤いショーツだな」

神楽耶「ゼロ様、カレンさんの様子がおかしくありませんでしたか?」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 06:49:16.98 ID:CrT+sNR50
カレン「はぁ……私、何やってるんだろ。二人が親密なのは当然じゃない……」

カレン「だからって、あんなところで盛らないでほしいけど……」

ゼロ「誰が盛っているだと?」

カレン「ゼロ?!」

ゼロ「どうした、カレン?」

カレン「神楽耶様はいいんですか?」

神楽耶『「―――呼びましたか?」ヒョコッ

カレン「うわぁ?!」

神楽耶「何か?」

カレン「何をしているんですか……」

神楽耶「露出は厳禁だとゼロ様に言われたので。こうしてゼロ様に包まれています」

カレン「ああ、そうですか……」

神楽耶「カレンさん?」

カレン「神楽耶様、その……文句じゃないんですけど……そういうことはあまりしないほうが……」

神楽耶「でも、こうしていないと露出が多くなってしまうので……」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 06:56:30.72 ID:CrT+sNR50
カレン「でも、時と場合を考えないと!!」

神楽耶「私とゼロ様は将来を誓った関係ですし、別に時も場所も場合も考慮するべきときはありませんわ」

カレン「なっ……」

ゼロ「ところでカレン。先ほどのショーツだが」

カレン「なんですか?」

ゼロ「本当に穿いていたのだな」

カレン「当たり前です」

神楽耶「日本人なのに?」

カレン「関係ないですから。なんなら千葉さんや井上さんにも訊いてみてくださいよ!!」

ゼロ「ふむ……。神楽耶様、どうしますか?」

神楽耶「そうですわね……。カレンさんのショーツを穿いてみましたが、やはり下半身がムズムズしてしまって……」

ゼロ「長時間は穿けないと?」

神楽耶「ええ」

カレン「恥ずかしくないんですか!?」

神楽耶「見せることはありませんわ。私は●●ではありませんし」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 07:04:24.20 ID:CrT+sNR50
ゼロ「ハハハハ。ショーツを私の顔に投げつけるカレンのほうがよっぽど恥ずかしいですね」

神楽耶「あら、確かに」

カレン「いや、あんな場所で情事を行っている二人のほうが……」

ゼロ「何を言っている」

カレン「今だって、そのマントの中で何をしているか……」

神楽耶「別に何もしていませんが」バッ!!

カレン「きゃぁ!?!」

神楽耶「ほら」

カレン「うぅ……」チラッ

神楽耶「信じてもらえたでしょうか?」

カレン「え、ええ……」

ゼロ「一体、どうしてそのような勘違いができるのか」

カレン「だって、神楽耶様は穿いてないし、ゼロもなんだか挙動不審でしたし」

神楽耶「ゼロ様が挙動不審なのはいつものことですわ」

カレン「あ、そういえば」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 07:10:48.74 ID:CrT+sNR50
ゼロ「なんだと!?」

カレン「とにかく、神楽耶様は下着をつけてください」

神楽耶「でも、涼しいですのよ?」

神楽耶「ほら」ピラッ

カレン「わぁ!?」

ゼロ「……!」カシャッ!!!

神楽耶「どうすですか?」

カレン「いや、神楽耶様。女性の前なら問題ないと思ってませんか?」

神楽耶『でも、こうしてゼロ様の中に居れば問題なんてありませんわ!!!』

カレン「何の解決にもなってないですって」

ゼロ(見えなかった……!!)

カレン「神楽耶様、穿きましょう?ね?」

神楽耶『ムズムズするのでやめておきますわ』

カレン「ゼロから出てきてください!!」

神楽耶「はい」ヒョコッ

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 07:20:33.95 ID:CrT+sNR50
カレン「もう……。ゼロ。いいんですか、これで?!」

ゼロ「別に問題点は見当たらないが」

カレン「今のうちに下着を癖付けておかないと、神楽耶様が何かの拍子に露出させてしまったらどうするんですか?!」

ゼロ「万全の対策を練る」

カレン「公の場で事故があってからではおそいんですよ?」

ゼロ「そもそも公の場でスカートが捲りあがる事故など起こるはずがないだろう」

神楽耶『ゼロ様の言うとおりですわね。それにゼロ様に包まれて私もゼロになっていれば……」

カレン「その姿で演説とかするつもりですか?!」

神楽耶「いけませんか?」

カレン「ゼロが可笑しな人に見えちゃいますよ!!」

神楽耶「可笑しな人とは?」

カレン「えっと……幼い人に興味があるみたいな……」

神楽耶「これでも私は14歳ですわ。もう立派な大人の女ですわ。ね?ゼロ様?」

ゼロ「それはみてみないことには、なんとも言えませんね」

カレン「みるってなにを?!」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 07:28:58.78 ID:CrT+sNR50
神楽耶「大人であるかどうかの確認なら……」バッ

ゼロ「神楽耶様?」

神楽耶『みてください……ゼロ様……』

ゼロ「なに……?」

カレン「なにやってるんですかぁ!!!」バッ!!!

神楽耶「勝手に開けないでください!」

カレン「もう!!神楽耶様はダメ!!ゼロ禁止!!」

神楽耶「どうして?!」

ゼロ「おい、カレン」

カレン「神楽耶様は下着を克服するまでゼロ化するのはやめてください。困るのは神楽耶様なんですよ?!」バッ

神楽耶「そうはいっても……」

カレン『それまで私が神楽耶様の居場所を守ります!!』

ゼロ「おい、カレン。苦しくないのか?」

カレン「いえ。全く」ヒョコッ

神楽耶「でも、どうすれば克服できるのですか?穿けばムズムズして脱ぎたくなりますし……。我慢など難しいですわ」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 07:38:40.52 ID:CrT+sNR50
カレン「我慢するしかないと思いますけど」

ゼロ「無理をさせて神楽耶様の玉の肌が荒れてしまったとき、責任をとれるのか?」

カレン「え……」

ゼロ「真っ赤になった神楽耶様のお尻を想像してみろ。藤堂あたりがみたら発狂するぞ」

カレン「別の意味で発狂しそうですね」

神楽耶「どうしたらいいでしょう」

ゼロ「カレン。神楽耶様は特別な人だ。別に穿かなくても……」

カレン「ダメです」

神楽耶「でも……」

カレン「神楽耶様は間違っていますから」

ゼロ「カレンは露出することを危惧しているのだろう?」

カレン「そうです」

ゼロ「それは私も同じだ。如何なるときも晒されてしまう可能性は一般人より高い」

カレン「ええ」

ゼロ「穿かなくても隠す方法はないのか?」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 07:45:11.60 ID:CrT+sNR50
カレン「まあ、何かを貼れば……」

ゼロ「貼る?」

神楽耶「シールか何かをですか?」

カレン「え、ええ。でも、オススメは……」

ゼロ「よし、ではこのガムテープを使ってください」サッ

神楽耶「分かりましたわ!!」

カレン「本気でやるんですか?!」

神楽耶「はい」ペタッ

カレン「私は止めましたから」

神楽耶「―――これでよし」

カレン「あーあ……」

ゼロ「違和感はありますか?」

神楽耶「いえ、それほど……」

ゼロ「解決ですか」

神楽耶「ですね」

 
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 07:50:43.87 ID:CrT+sNR50
ゼロ「しかし、用を足すときは不便ですね」

神楽耶「剥がせばいいだけですわ」

カレン「じゃあ、剥がしてみてください」

神楽耶「ええ」ベリッ

神楽耶「……?!!?」

ゼロ「神楽耶様?!」

神楽耶「ぃぁぃ……」プルプル

カレン「言ったのに」

神楽耶「こういう危険性は先に言ってくれないと困りますわ!!」

カレン「だから止めたんです!!」

ゼロ「ガムテープでもダメか……」

神楽耶「では、もう演説を行う際は私のこの辺にモザイクをかけてください」

ゼロ「ディートハルトに頼んでおきましょう」

カレン「余計卑猥になりますよ!?」

神楽耶「これもダメ、あれもダメ。では、一体どうしろというのですか?!」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 07:58:42.86 ID:CrT+sNR50
カレン「だから、パンツを穿けばいいんですよ」

神楽耶「ですから、それができないからこうして悩んでいるのですわ。どうして布を穿かなければならないのか、疑問ですわね」

カレン「あの……」

ゼロ「そうか。確かにそうですね。神楽耶様」

神楽耶「え?」

ゼロ「布に拘る必要などどこにもありませんよ」

神楽耶「どういうことですか?」

ゼロ「少しお時間をいただけますか?」

神楽耶「はい。勿論ですわ」

ゼロ「行くぞ」

カレン『はいっ!』

ゼロ「……歩きにくいな」

カレン「私じゃ、ダメですか?」ヒョコッ

ゼロ「別に構わないが」

カレン『私はゼロと共に進みます』

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 08:07:48.48 ID:CrT+sNR50
数時間後

ゼロ「神楽耶様、できました」

神楽耶「なにがですか?」

カレン「―――ゼロの仮面パンツです」ヒョコッ

神楽耶「まぁ!!素敵っ!!」

ゼロ「穿き方はオムツ形式を採用しています。このスイッチを押すと」ピッ

神楽耶「面の一部が開きましたわ」

ゼロ「用を足すときに利用してください」

神楽耶「ゼロ様……私のためにこんなものを……嬉しいですわ」

ゼロ「素材は私の仮面と全く同じです。私が貴方の股間にいると思ってくれて構いません」

神楽耶「これほど心強いものはありませんわ」カチャカチャ

カレン「でも、これ。不意に見えたときとか驚きますね」

ゼロ「見えることなどない。大丈夫だ」

神楽耶「穿けましたわ」

カレン「スカートの上からでもわかるほど、仮面パンツが主張している……」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 08:13:06.21 ID:CrT+sNR50
神楽耶「ふんふーん」

ゼロ「気に入ってくれたようで嬉しいですよ」

神楽耶「いえ」

藤堂「今、帰った」

扇「ゼロ。例の件は予定通りに行えるぞ」

ゼロ「そうか。ご苦労だったな」

玉城「いやー、出張も楽じゃねえなぁ」

井上「ずっと寝ていたくせに」

千葉「玉城は本当に使えないな」

玉城「なんだとぉ?!」

神楽耶「みなさん、おかえりなさい」

藤堂「神楽耶様……?」

神楽耶「はい?」

扇「あの……。失礼ですけど、その、スカートの下はどうなって……?」

神楽耶「これですか?―――こうなっていますわ」バッ!!

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 09:21:20.63 ID:CrT+sNR50
藤堂「……!?」

扇「な……」

千葉「……」

井上「……」

玉城「ゼロだ!!ゼロが神楽耶様に寄生してやがる!!」

神楽耶「どうですか?この素晴らしい仮面パンツは」

カレン「どーですかね?」

ゼロ「ふっ。この神楽耶様専用の下着は―――」

藤堂「ゼロよ」

ゼロ「なんだ?」

藤堂「あのな」

神楽耶「あ、ご心配なく。ここを押すと……面が開くんですのよ……」ピッ

千葉「井上!!神楽耶様を保護しろ!!!」

井上「了解!!」

神楽耶「え?何をするんですの!?離して下さい!!!」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 09:29:41.13 ID:CrT+sNR50
千葉「脱がせるぞ!」

井上「分かっています!!」

神楽耶「やめてください!!ゼロさまぁー!!!」

ゼロ「何をしている!!やめろ!!」

藤堂「ゼロ。聞け」

ゼロ「なんだ……」

カレン「やっぱり、ダメでしたか?あれは……」

藤堂「……」

カレン「ゼロ、お邪魔します!!」バッ

ゼロ「カレン!!おい!!」

カレン『応援してます!!』

ゼロ「ちぃ……」

藤堂「ゼロよ」

ゼロ「なんだ。神楽耶様には仮面が必要だと思った。だから、あれを与えた。それだけのことだ。文句でもあるのか?」

藤堂「お前は根本的に間違っている。何も分かっていない」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 09:48:46.28 ID:CrT+sNR50
ゼロ「間違っているだと?」

藤堂「そうだ」

ゼロ「聞かせてもらおうか、藤堂。私は何を違えたのか」

藤堂「―――日本人は下着などはかん!!!」

ゼロ「?!」

カレン「えぇぇ!?」ヒョコッ

藤堂「厳密には締める」

ゼロ「しめる……?」

千葉「神楽耶様にはまだ早いんだ」

井上「男性は小さなときから、女性は成人してから締めるんです」

扇「ゼロ。すまない。日本人じゃないから、説明しておくべきだったな」

ゼロ「締めるとはなんだ……?穿くのではないのか?」

藤堂「ああ」

ゼロ「では、何を締めると言うんだ?」

藤堂「日本人なら褌に決まっている」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 09:56:39.35 ID:CrT+sNR50
ゼロ「ふんどし?」

玉城「しらねーのか?ああ、無理もねーか」

ゼロ「どういうのだ?」

藤堂「こういうのだ!!」バッ!!!

カレン「きゃぁ!!」ササッ!!

ゼロ「藤堂!!」

藤堂「これが、日本人の生き様だ」

カレン『藤堂さん!!急に脱がないでください!!』

ゼロ「その白い布を成人したら神楽耶様もつけると?」

藤堂「そうだ」

ゼロ「そうだったのか。やはり、日本人に下着を穿くという文化はなかったのか……。私はいらぬことをしてしまったな」

扇「いや。説明できなかった俺たちも悪い」

ゼロ「だが、どうして下着をつけないのだ?」

藤堂「知らない」

ゼロ「そうか」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 10:08:24.36 ID:CrT+sNR50
神楽耶「あぁ……私のゼロ様が……」

千葉「これは不要です。神楽耶様」

神楽耶「ですが、私の召し物ではゼロ様が不安になると」

千葉「正装では足を全て隠すほど裾の長いものが選ばれています」

神楽耶「しかし、いつも正装でいるわけにもいきませんし」

千葉「だからといって、キョウト六家の盟主自らが伝統を排斥するような行為は……」

神楽耶「……」

井上「とりあえず。この仮面パンツは顔に付けておくべきです。間違っても下半身につけてはいけません」

神楽耶「はい」カチャカチャ

千葉「紅月。どうして教えてやらなかった」

カレン「えっと……それは……」ヒョコッ

扇「そういえばナオトは褌じゃなくてボクサーパンツだったな」

カレン「え、ええ……」

ゼロ「そうか……カレンはハーフだからか?母親がその伝統を伝えなかったのではないか?シュタットフェルト家に行くなら、そちらの流儀に合わせなくてはならないからな」

カレン「お母さん……」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 10:18:08.81 ID:CrT+sNR50
神楽耶「前が見えませんわ!!」

千葉「スイッチを押さなくては」

神楽耶「ああ、そうですわね」カチッ

神楽耶「あ、ちょっと見えました」カシャ

井上「にしても、この下着。高性能ですね」

千葉「脱がなくてもいいのは素晴らしいとおもうが、褌もずらすだけでいいからな」

井上「たしかに。甲乙付けがたいですね」

神楽耶「今、私はゼロ様に包まれているのですわ……」

ゼロ「結局のところ、神楽耶様が何も身に付けていないことはお前たちは承知していたのか」

藤堂「そうなるな」

ゼロ「私が空回りしただけだったか……」

藤堂「ゼロ。だからといって、安易な考えで神楽耶様の秘境へは足を踏み入れるな。二度と朝日が拝めなくなるぞ」

ゼロ「十分に留意しておく」

カレン「じゃあ、私も今日から脱ぎます」

扇「カレン。無理をすることはないぞ」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 10:23:51.86 ID:CrT+sNR50
カレン「いえ、私も日本人ですから。それにもう脱いでますし」

玉城「そうか……」

カレン「やらしい目でみないでよね」

玉城「んだとぉ?!」

神楽耶「ゼロ様ー」

ゼロ「神楽耶様。申し訳ありませんでした」

神楽耶「いえ。このような素敵な仮面を私のために作ってくださったことがなによりも嬉しいですわ」

ゼロ「そうですか」

神楽耶「でも、これ。息苦しいですわね」

ゼロ「仮面ではなくて下着ですからね」

神楽耶「蒸れますわ」

ゼロ「取った方がいいですよ」

神楽耶「でも、ゼロ様に包まれていたいのですが……」

ゼロ「どうぞ、こちらへ。カレンとの約束ももう意味はありませんし」

神楽耶「ゼロさま……。今、行きますわ!」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 10:32:32.09 ID:CrT+sNR50
ゼロ「さて、皆の者。少々トラブルがあったが、全員の報告を聞く限り戦いの準備は整いつつある」

神楽耶『ありますわー』

ゼロ「これからが大事だ。共に進もう」

扇「ああ」

玉城「まかせてくれ!!」

藤堂「褌を締めなおして望む次第だ」

千葉「任せてくれ」

井上「がんばります」

カレン「紅月カレン!!今日から真・日本人としてがんばります!!」

ゼロ「よし!!」

神楽耶「みなさんー、はりきっていきましょー」ヒョコッ

玉城「扇ー、メシいこうぜー」

扇「そうだな」

カレン「ちょっとスースーするけど、やれる!ゼロと紅蓮弐式が居れば!!」

ゼロ「……頼むぞ」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 10:40:36.51 ID:CrT+sNR50
神楽耶「ゼロ様」

ゼロ「なんですか」

神楽耶「あのとき見れていませんよね?」

ゼロ「何をでしょうか?」

神楽耶「私がどれだけ大人なのかを」

ゼロ「確かに」

神楽耶「見ますか?」

ゼロ「……」

神楽耶「ゼロ様になら……」

ゼロ「いえ。遠慮しておきます」

神楽耶「ゼロ様……」

ゼロ「自分の意志で垣間見るからこそ、価値があると思うのです」

神楽耶「分かりましたわ。では、ゼロ様が見たくなったらいつでも声を……」

ゼロ「では、早速」ペラッ

神楽耶「あ……」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 10:50:03.10 ID:CrT+sNR50
ゼロ「……」

神楽耶「……」

ゼロ「なるほど」

神楽耶「ゼロ様……あの……」

ゼロ「神楽耶様。はっきりと言いましょう」

神楽耶「はい」

ゼロ「まだまだですね。安心しました」

神楽耶「えぇ?!そんなはずは……!!」ペラッ

神楽耶「……どうして……」

ゼロ「さあ、神楽耶様。こちらへ」

神楽耶「ゼロ様。うっすらとはあったのです」

ゼロ「……」ナデナデ

神楽耶「信じてください!!本当に少しだけあったのです!!何故か綺麗になくなって……」

ゼロ「……」ナデナデ

神楽耶「はぁ……どうして……これでは。恥をかいただけ……」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 10:58:03.71 ID:CrT+sNR50
ゼロ「神楽耶様。貴方は十分、大人ですよ」

神楽耶「そうですか?」

ゼロ「ええ。少なくとも私にはとても魅力的に見える」

神楽耶「ですが。肉体的に劣っている限り、私としては絶対的な自信が持てませんわ」

ゼロ「私が言っているのに?」

神楽耶「……え」

ゼロ「少しショックですね。まさか神楽耶様に私の言の葉が届かないとは」

神楽耶「あ、いえ……そういうわけでは……!!」

ゼロ「褌を締めるまで大人ではないからと諦観する貴方でもないはず。外見的、儀式的なことでそのような線引きをなさるおつもりですか」

神楽耶「……いいえ。違いますわ。私はゼロ様に認められたときこそ、大人になったと実感するのです」

ゼロ「そのほうが貴方らしい」

神楽耶「ゼロ様。まだ私には至らないところはごまんとあります」

ゼロ「……」ペラッ

神楽耶「ですが、できることをして行きますわ。自分で決めた愛する貴方のために」

ゼロ「ええ。頑張ってください」

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/08(土) 11:13:57.81 ID:CrT+sNR50
神楽耶「ゼロ様!!恥ずかしいのであまりスカートの中は……!!」

ゼロ「これは失礼しました」

神楽耶「もう……」

ゼロ「表面的な成長はまだまだのようですが、その強く大きな心をもっているのは神楽耶様ぐらいですよ」ペラッ

神楽耶「では、ゼロ様公認の妻でよろしいのですね?!」

ゼロ「……そうですね。それはまた別です」

神楽耶「ゼロ様ー!!ひどいですわー!!」

ゼロ「フフフ……」

神楽耶「じゃあ、もっと見ていいですから」

ゼロ「迫ってくる者になど興味はない!!」ペラッ

神楽耶「そんな……!!」


C.C.「……」

C.C.「とりあえず剃ってくるかな」トコトコ


END

引用元: 神楽耶「日本人女性は下着なんて身につけませんわ」ゼロ「ほう?」