1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/14(月) 20:06:59 q1VuorRY
主人公(ぶっちゃけカロリーヌに近寄るとめっちゃ臭い)

主人公(夏場も一日中、外に居たからかもしれない)

主人公(可哀想だから遠回しに伝えてやろう)

カロリーヌ「……おい囚人、何か言いたげな表情だな」

カロリーヌ「言いたいことがあるならはっきり言え!」

主人公「カロリーヌ」

カロリーヌ「何だ!」

主人公「一緒にお風呂に入ろう」

カロリーヌ「!?」

ジュスティーヌ「……!?」




2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/14(月) 20:07:56 q1VuorRY
カロリーヌ「ななな、何を言い出すのだ囚人!?」

カロリーヌ「何故お前とっ、ふ、風呂に入らなければならないのだ!」

主人公(カロリーヌが臭いからだ、などと正直に伝えるのは簡単だ)

主人公(しかしそれでは彼女のプライドを傷つけてしまうだろう)

主人公(どう伝えるべきだろうか)


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/14(月) 20:08:26 q1VuorRY
カロリーヌ「何を黙っている! 何か答えろ、囚人!」

カロリーヌ「何故風呂に入ろうなどと馬鹿げたことを言い出した!」

主人公「カロリーヌをヌルヌルの泡まみれにしたいからだ」

カロリーヌ「!?」

ジュスティーヌ「……!?」


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/14(月) 20:09:06 q1VuorRY
カロリーヌ「ぬ、ヌル……!? お前が、私を……!?」///

カロリーヌ「破廉恥な!! これだから囚人はっ、こ、更正が必要だな!!」

カロリーヌ「貴様には身の程というものを叩き込んでやる!」プルプル

主人公(カロリーヌが顔を真っ赤にして震えている)

主人公(相当怒らせてしまったようだ……身の危険を感じる)

主人公(ここは一旦退くとしよう)

カロリーヌ「あっ、こら待て囚人!! 逃げるなぁ!!」


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/14(月) 20:09:56 q1VuorRY



主人公(ベルベットルームから命からがら逃げ出した)

主人公(なぜあんなにも怒られてしまったのだろうか)

主人公(自分はカロリーヌの体臭を改善してあげたかっただけなのだが……)

主人公(もしかしたらカロリーヌはお風呂が嫌いなのかもしれない)

主人公(ちょっと攻め方を変えてみよう)

主人公(お風呂が無理ならまずは……)


6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/14(月) 20:10:40 q1VuorRY
カロリーヌ「…………」

主人公(カロリーヌが目を合わせてくれない)

ジュスティーヌ「先日、貴方が妙なことを口走ったせいでカロリーヌは職務放棄中です」

ジュスティーヌ「今日は何の用件ですか、囚人」

主人公「カロリーヌ」

カロリーヌ「…………」ツーン


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/14(月) 20:12:35 q1VuorRY
主人公「カロリーヌ」

カロリーヌ「……なんだ、囚人」

主人公「服を脱げ」

カロリーヌ「!?」

ジュスティーヌ「……!?」

主人公「脱いだら全部寄越せ」

カロリーヌ「!?!?」

ジュスティーヌ「……!?!?」


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/14(月) 20:15:41 q1VuorRY
カロリーヌ「き、貴様!! 私にこの服を脱げと言うのか!?」

カロリーヌ「主から賜ったこの服は我が誇り、それを脱げなどと……!」

カロリーヌ「どういうつもりだ、囚人!!」

主人公(臭いから洗濯させろ、というのは言い辛い)

主人公(やはりここは言い回しに気を使うべきだろう)


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/14(月) 20:19:06 q1VuorRY
カロリーヌ「だ、大体私を脱がして……は、裸にしてどうするつもりなんだっ!」

カロリーヌ「此処には主もジュスティーヌも居るんだぞ!?」

主人公(裸にする……? 裸……ヌード……そうか!)

カロリーヌ「おいっ! 何か言ったらどうなんだ!!」

主人公「カロリーヌのヌードを描きたいんだ」

カロリーヌ「!?」

ジュスティーヌ「……!?」


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/14(月) 20:38:12 q1VuorRY
主人公「芸術のためなんだ、協力してくれ」

カロリーヌ「ふ、ふざけるなっ、だまされんぞ!」

カロリーヌ「そんなこと言って、わ、私の裸を拝みたいだけだろう!」

カロリーヌ「この色魔め! そこに座れ、矯正してくれるっ!」

主人公「下心などない。ただ美しいものを描きたいと思っただけだ」

カロリーヌ「う、美しい……? 私が……?」///

カロリーヌ「……はっ!? そ、その手には乗らないぞ!」

ジュスティーヌ「…………」




12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/14(月) 22:37:06 q1VuorRY
ジュスティーヌ「一つ質問があるのですが」

主人公「?」

ジュスティーヌ「そのモデルはカロリーヌでなければならないのでしょうか」

カロリーヌ「……ジュスティーヌ?」

ジュスティーヌ「私とカロリーヌは双子。裸体であれば殆ど違いはありません」

ジュスティーヌ「カロリーヌが拒否するというのなら、私に代役が勤まるのではないですか?」

カロリーヌ「なっ!? お、おいジュスティーヌ!! 何を言い出すのだ!?」


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/14(月) 22:38:16 q1VuorRY
ジュスティーヌ「どうなのですか、囚人」

主人公「ジュスティーヌでは駄目だ」

ジュスティーヌ「え……」

主人公「カロリーヌでなければ駄目だ」

ジュスティーヌ「……そうですか」

ジュスティーヌ「…………」

カロリーヌ「……あー、その、なんだジュスティーヌ。あんな囚人の言うことなど気にするな」

ジュスティーヌ「気にしてませんよ」


14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/14(月) 22:42:31 q1VuorRY
ジュスティーヌ「…………」

ジュスティーヌ「……ところで囚人」

ジュスティーヌ「新しい処刑方法を思いついたのですが試してみませんか?」

主人公(……!? 何だかよく分からないが命の危機を感じる)

主人公(ここは一旦退くとしよう……退くべきだ!)

カロリーヌ「あっ、おいどこへ行く囚人!!」


15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/14(月) 22:44:48 q1VuorRY



主人公(またベルベットルームから逃げ出す羽目になってしまった)

主人公(風呂が無理ならまずは洗濯からと思ったのだが……上手く脱がせられなかった)

主人公(祐介の真似をしてみたのだが……よく考えれば杏もヌードは断っていた)

主人公(上手く行くわけがない)

主人公(脱ぐのも難しいのであれば、もっと難易度低めの要求をしてみようか)


16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/14(月) 23:11:32 q1VuorRY
カロリーヌ「こ、懲りもせずまた来たようだな囚人っ……!!」

ジュスティーヌ「…………」ツーン

主人公(今度はジュスティーヌが目を合わせてくれない)

主人公(……そっとしておこう)

カロリーヌ「忠告しておくがな! 言動には気をつけろよ、今日の私は優しくないぞ!」

カロリーヌ「妙なことを口走ったらひっぱたいてやるからな!!」

主人公(どうやらカロリーヌも相当な不信感を抱いてしまっているようだ)

主人公(ここは慎重に言葉を選ぼう)

カロリーヌ「で、今日は何の用件だ、囚人!!」

主人公「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」

カロリーヌ「!?」

ジュスティーヌ「……!?」


17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/14(月) 23:14:37 q1VuorRY
カロリーヌ「す、スク水?! なんだそれは、良く分からんがもの凄く不快だぞ囚人!!」

主人公「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」

カロリーヌ「ちょ、何を取り出している!? 水着? え、それがスク水というのか?」

主人公「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」

カロリーヌ「き、着ないぞそんなもの!! 誰が着るか!! く、来るな、処刑するぞ囚人!!」

主人公「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」

カロリーヌ「だ、黙れ! 黙らないか!」

ジュスティーヌ「…………」


18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/14(月) 23:15:58 q1VuorRY
主人公「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」

カロリーヌ「だから黙れと言って……」

主人公「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」

カロリーヌ「うう……」

主人公「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」

カロリーヌ「……そんなに、着て欲しいのか……?」

主人公「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」

カロリーヌ「……仕方がない奴だな……そ、そこまで言うなら……少しだけ着てやっても良いぞ」///

ジュスティーヌ「……!?」

主人公(鍛え上げた伝達力で上手く伝えられたようだ……!)


19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/14(月) 23:34:42 q1VuorRY
ジュスティーヌ「お止めなさいカロリーヌ」

主人公「?」

ジュスティーヌ「主の御前で水着に着替えるなど無礼ですよ」

ジュスティーヌ「そのような真似が許されるわけがありません。自重してください」

カロリーヌ「……!? そ、それもそうだな!!」

カロリーヌ「危うく囚人に乗せられるところだった……くっ!」

主人公「……!」


20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/14(月) 23:42:43 q1VuorRY
カロリーヌ「おい囚人! よくも私に恥をかかせてくれたな!!」

主人公(せっかく乗り気になったのに振り出しに戻ってしまった)

主人公(どうしよう……)

カロリーヌ「申し訳ありません、我が主。このような醜態を……」

イゴール「…………」

イゴール「カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア」

カロリーヌ「!?」

ジュスティーヌ「!?」

主人公「!?」


21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/14(月) 23:55:07 q1VuorRY
カロリーヌ「あ、主? 今なんと?」

イゴール「……カロリーヌよ」

カロリーヌ「は、はっ!!」

イゴール「それが囚人の更正のためになるのなら一肌脱いでやると良い」

カロリーヌ「え……」

イゴール「更正を促すことも看守の役目だ」

カロリーヌ「わ、わかり、ました……」

イゴール(カロリーヌたんのスク水(*´Д`*)ハアハア)

ジュスティーヌ「…………」

ジュスティーヌ(この主もしかして偽者だったりしないでしょうか)


22 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/14(月) 23:56:45 q1VuorRY



主人公(なんやかんやでカロリーヌがスク水に着替えた)

カロリーヌ「くっ……そんなにジロジロ見るなっ、囚人……!」

カロリーヌ「か、勘違いするなよ、これは主の命だから着替えたのだからなっ」

カロリーヌ「お前の好みに合わせてやったとか、そんなんじゃないんだからなっ」///

ジュスティーヌ「貴方の体型にぴったりでお似合いですよ、カロリーヌ」

カロリーヌ「五月蠅いっ」

ジュスティーヌ「……ちなみに私の分の水着はないのですか?」

主人公「ジュスティーヌには必要ない」

ジュスティーヌ「……そうですか」


23 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/15(火) 00:06:54 LGs4suPk
主人公(水着とはいえカロリーヌを脱がすことに成功した)

主人公(本人は嫌がっているようだが体臭を改善するためだから仕方がない)

主人公(あくまでカロリーヌのためだから仕方がない)

主人公(さて次のステップに進もう)

カロリーヌ「おい囚人、わ、私はいつまでこの格好で居れば良いんだ?」

主人公「カロリーヌ」

カロリーヌ「何だ?」

主人公「マット   って知ってるか?」

カロリーヌ「?」

ジュスティーヌ「……?」


26 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/15(火) 22:34:12 LGs4suPk
カロリーヌ「まっと   、とはなんだ? おいジュスティーヌ、知っているか」

ジュスティーヌ「いえ、私も知りません」

主人公「知らないのか」

カロリーヌ「むっ、知らなくて悪いか! 私にだって知らないことくらいある!」

主人公「マット   を知らないと立派な看守にはなれないぞ」

カロリーヌ「なっ!? そ、そうなのか!?」

主人公「ああ」


27 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/15(火) 22:34:47 LGs4suPk
主人公「知らないのならば教えてやろうか」

カロリーヌ「……くっ、囚人に教えを請うのは悔しいが……」

カロリーヌ「仕方があるまい、せっかくだから教わってやろうではないか」

カロリーヌ「貴様の厚意を無駄にするのも可哀想だからな!」

主人公「よし、では準備をするぞカロリーヌ」

カロリーヌ「うむ!」

ジュスティーヌ「……私にはレクチャーしてはくれないのですか?」

主人公「ジュスティーヌは見学で良い」

ジュスティーヌ「……そうですか」


28 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/15(火) 22:38:25 LGs4suPk


主人公「まずはこのマットを敷く」

カロリーヌ「こうか?」

主人公「その上に男が寝そべる……と言いたいところだが今回はこれで代用する」

カロリーヌ「等身大ジャックフロスト人形だな」

主人公「続いてこの特別な    ……ボディソープをカロリーヌに垂らす」

カロリーヌ「ひゃっ!? つ、冷たっ、待て囚人! 何をする!?」

主人公「さらに全身に塗りたくる」

カロリーヌ「あっ、こ、こら待てと言って、ひゃん! へ、変なとこ触るなぁっ……」


29 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/15(火) 22:39:32 LGs4suPk
カロリーヌ「うう、全身ヌルヌルだ……」

主人公「これで準備は万端だ」

カロリーヌ「で、ここからどうするのだ」

主人公「そちらのお客様……もとい、ジャックフロスト人形を」

カロリーヌ「うん」

主人公「カロリーヌの全身を使って洗ってやれ」

カロリーヌ「うん……うん?」

主人公「こう、全身くまなく、こすりつけて洗ってやれ」

カロリーヌ「……は、はあっ?!」

主人公「それがマット   というものだ」


30 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/15(火) 22:41:25 LGs4suPk
カロリーヌ「ちょ、ちょっと待て! それって何だか……その」

主人公「なんだ」

カロリーヌ「何ていうか、い、いかがわしい行為を連想させるではないか!」

主人公「いかがわしいって何だ」

カロリーヌ「何だ、って、その、あれだ! 言わなくても分かるだろう!」///

主人公「分からない」

カロリーヌ「くっ……! お、おい囚人! 本当にそれは立派な看守に必要なんだろうな?!」

主人公「ぶっちゃけ嘘だ」

カロリーヌ「!?」


31 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/15(火) 22:45:10 LGs4suPk
カロリーヌ「う、嘘……だと?」

主人公(しまった、つい口が滑ってしまった……!)

カロリーヌ「き、貴様!! 謀ったなぁ!!」

主人公(まだカロリーヌの身体はソープを塗りたくっただけで清潔に洗えたとは言い難い……)

主人公(マット   で完全に全身キレイキレイしてやるのが狙いだったのだが……こうなってしまってはもはや難しいだろう)

カロリーヌ「このような格好をさせた挙げ句、私をだまして愚弄しようなどとは……!!」

カロリーヌ「もう許さん! 更正などと生温いことは言わん、直ちに処刑してくれる!!」

主人公(ガチギレだ。身の危険を感じるとかいう次元じゃない)

主人公(このままでは間違いなく死んでしまう……!)


32 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/15(火) 22:46:00 LGs4suPk
カロリーヌ「ジュスティーヌ!! ギロチンの用意をしろ!! 処刑を執り行うぞ!!」

ジュスティーヌ「待ちなさいカロリーヌ」

カロリーヌ「ええい止めるなジュスティーヌ!!」

ジュスティーヌ「電気椅子のほうが長く苦しめられますよ」

カロリーヌ「成る程、確かに!」

カロリーヌ「よし電気椅子の準備だ、ジュスティーヌ!!」

主人公(ここは急いで退かなければならないが……)

主人公(……だがせめて、マット   は失敗したが、もう一つの目的は達成してみせる!)


33 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/15(火) 22:47:02 LGs4suPk
主人公「ペルソナ……アルセーヌ!!」

カロリーヌ「何っ!?」

アルセーヌ「────フハハハハハハ!!」

ジュスティーヌ「ペルソナを出すとは。一戦交えるつもりですか、囚人」

カロリーヌ「ふん! 嘗めるなよ囚人!! 貴様ごときの力で我らに叶うはずが……」

主人公「奪え、アルセーヌ!!」

主人公「カロリーヌの脱ぎ散らかしたお洋服を頂戴する!!」

カロリーヌ「えっ」

アルセーヌ「フハハハハハハ!!」

ジュスティーヌ「あっ」

カロリーヌ「ひゃっ!? あ、こら!! 持ってくな、返せぇ!!」

主人公(オタカラは頂いた、後は急いで脱出だ!!)


34 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/15(火) 22:47:48 LGs4suPk



主人公(無事にカロリーヌの衣服一式を持ち出すことが出来た)

主人公(なかなかに汗臭い&垢臭い……予想通りこれが臭いの元だったようだ)クンカクンカ

主人公(これを洗濯してやればカロリーヌの体臭も少しはマシになるだろう)クンカクンカ

主人公(だがそれは根本的な解決にはならない……)クンカクンカ

主人公(やはりカロリーヌ自身を風呂に入れて身体を洗ってやらなければ)クンカクンカ

主人公(どうすればカロリーヌを風呂まで誘導できるだろうか……)クンカクンカ

主人公(…………)クンカクンカ

主人公(そうだ、あの手があるじゃないか……!)クンカクンカ



37 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/16(水) 23:01:58 stV5UKgE
主人公「さて今日は────」

カロリーヌ「メギドラオン!!」

主人公(ベルベットルームに入った途端、万能属性魔法が飛んできた!!)

カロリーヌ「メギドラオン!!!!」

ジュスティーヌ「メギドラオン!!!!」

主人公(メギドラオンのバーゲンセールだ!!)

主人公(死ぬ!!!!)


38 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/16(水) 23:03:33 stV5UKgE
カロリーヌ「はあはあ……やったか!?」

ジュスティーヌ「いいえ、まだです」

主人公(辛うじて生き延びたが、酷いダメージを食らってしまった……)

カロリーヌ「ちい、しぶとい奴め」

ジュスティーヌ「しかしあと一撃で葬り去ることが出来そうです」

カロリーヌ「ふん、いよいよ年貢の納め時というやつだな、囚人!」

ジュスティーヌ「貴方は図に乗り過ぎました。死を以て贖いなさい」

主人公(スク水のカロリーヌとジュスティーヌが迫る……!)

主人公(このままではやられてしまう!)

主人公(せっかくカロリーヌのクサイーヌをキレイーヌにする作戦を思い付いたというのに……)

主人公(もはや身体が動かない、ここまでなのか……!?)


39 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/16(水) 23:05:20 stV5UKgE
主人公(……いや、諦めてなるものか)

主人公(例え身体が朽ち果てようと、この心に叛逆の意志が熱く燃えているのならば……)

主人公(心の怪盗団は決して屈しない!!)

カロリーヌ「っ!? その身体で立ち上がるのか!?」

ジュスティーヌ「あの目、まだ諦めていません……!」


40 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/16(水) 23:06:24 stV5UKgE
主人公(ベルベットルームは客人の心の有り様を表すのだという……)

主人公(ならば答えは一つだ……!)

ジュスティーヌ「凄まじい気迫を感じます……!」

カロリーヌ「な、何をする気だ貴様!」

主人公(カロリーヌを風呂に入れる、そのためには……)

主人公(自分がこの空間を変えてやれば良い!)

主人公「今から……」

主人公「────今からこの監獄は露天風呂とする!!!!」

カロリーヌ「!?!?」

ジュスティーヌ「……!?!?」


41 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/16(水) 23:07:51 stV5UKgE
カロリーヌ「な、ちょ、待て!? 何だこれは!!」

ジュスティーヌ「これは……内装が変わっていきます……!!」

カポーン...

主人公(風呂っぽい効果音が響く……)

主人公(あたりに立ちこめる湯気)

主人公(溢れ出る湯の音、そして温泉の香り……)

主人公(間違いない、此処は露天風呂だ……!)

主人公(ベルベットルームはベルベット温泉に生まれ変わったのだ!!)


42 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/16(水) 23:11:11 stV5UKgE
カロリーヌ「ば、馬鹿な、本当に風呂になっただと!?」

ジュスティーヌ「あっ、カロリーヌ。貴方水着が……」

カロリーヌ「え……あっ!? な、なんだこれは! いつの間にかタオル一枚になって……!?」

カロリーヌ「お、おい囚人! 何で私は裸になってるんだ、説明しろぉ!」

主人公「ここはもう温泉だ。水着の着用など許されない」

主人公「カロリーヌの衣装が入浴客になるのはごく当然の帰結だ」

カロリーヌ「んなっ……!?」

ジュスティーヌ「……」

ジュスティーヌ「では何故私は法被姿なのですか」

主人公「ジュスティーヌは番頭さんだ」

ジュスティーヌ「…………」

ジュスティーヌ「そうですか」


43 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/16(水) 23:11:55 stV5UKgE
主人公「そして最早囚人も此処にはいない」

カロリーヌ「な、何だと! では貴様は何になったと言うんだ!」

ジュスティーヌ「見たところまだ囚人服のようですが……」

主人公「いいや、この服は脱ぎ捨てる!」

主人公「そして裸になる!」

カロリーヌ「ひゃっ!? へ、変なモノを見せるなぁ!!」

主人公「かつて囚人だった者に与えられた新たな役割、それは……」

主人公「三助だ!!」

カロリーヌ「!?」

ジュスティーヌ「……!?」

イゴール「説明しよう! 三助とは身体を洗ってくれる従業員さんのことである!」

イゴール「昔の銭湯には居たらしいぞ!」


44 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/16(水) 23:14:00 stV5UKgE
主人公「そんなわけだからごく自然な流れでカロリーヌの背中を洗うとしよう」

カロリーヌ「ば、馬鹿を言うな!! 誰が貴様などに身体を触らせるか!!」

カロリーヌ「そんなこと言ってやらしいことをするつもりなのだろう!」

主人公「やらしいことなどしない。自分は三助としての仕事に誇りを持っている」

主人公「誠心誠意込めてカロリーヌの全身を隈無く舐めるようにして丁寧に洗わせて貰おう」

カロリーヌ「舐める! 今舐めるって言っただろ! 下心出てないか!?」


45 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/16(水) 23:15:19 stV5UKgE
イゴール「……カロリーヌよ」

カロリーヌ「あ、主? 何ですか、今ちょっと立て込んでいるのですが……」

イゴール「そなた等に与えた使命は己が役割を果たすこと」

イゴール「ベルベットルームがベルベット温泉へと生まれ変わった今、そなた等の役割も変わったのだ」

イゴール「一人の入浴客として、その役割を果たすが良い」

カロリーヌ「っ! それは……その、つまり……」

イゴール「囚人……否、三助に背中を洗ってもらうのだ」

カロリーヌ「う……ううう……」


46 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/16(水) 23:17:08 stV5UKgE
主人公「イゴールからの後押しも頂けたのでごく自然な流れでカロリーヌを洗うとしよう」

カロリーヌ「い、いや待て! 私はまだ納得していないぞ!」

主人公「大丈夫だ、乱暴にはしないから」

カロリーヌ「そ、そういう問題では……」

主人公「痛くしないから」

カロリーヌ「だ、だが、しかしだな」

主人公「気持ち良くしてやるから」

カロリーヌ「く、うう……」

カロリーヌ「…………」

カロリーヌ「せめて……や、優しく……してくれ……」///


47 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/16(水) 23:18:07 stV5UKgE
主人公(…………)

主人公(カロリーヌと裸の付き合いをした……)





48 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/16(水) 23:19:18 stV5UKgE



主人公(あれから数日)

主人公(カロリーヌの身体はすっかり綺麗になった)

主人公(ほのかに香る石けんで爽やかなくらいだ)

主人公(制服と 着も川上に洗濯して貰って新品同様になったし、もう臭うことはない)

カロリーヌ「ゴクゴク……ぷはぁーっ♪ やっぱり風呂上がりはこれに限るな!」

主人公(カロリーヌも風呂上がりのコーヒー牛乳が気に入ったようで)

主人公(今ではすっかりベルベット温泉に馴染んでいる……)


49 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/16(水) 23:20:18 stV5UKgE
カロリーヌ「おっ、良くきたな、三助! コーヒー牛乳飲むか?」

主人公(機嫌か良いとこうして奢ってくれるほどだ)

カロリーヌ「そ、それと……あとでまた頼んで良いか?」

カロリーヌ「その、なんだ、お前のテクニックは中々悪くなかったからな!」

カロリーヌ「勘違いするなよ! あくまで三助としてのお前の腕を買っているんだからな!」

カロリーヌ「お、お前に撫でて貰いたいと、そんな変な意味はないんだからな!」///

主人公(自分の働きぶりも評価して貰えているようで何よりだ)


50 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/16(水) 23:21:12 stV5UKgE
主人公(しかし……)

ジュスティーヌ「…………」

主人公(番頭さんのジュスティーヌは不満げな表情をしていることが多い……)

主人公(いったい何故だろうか……)

主人公(……ん?)

主人公(今何か……)

主人公(…………)クンカクンカ


51 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/16(水) 23:21:50 stV5UKgE
ジュスティーヌ「……何をジロジロ見ているのですか、三助」

主人公(……ああ、やはりだ)

主人公(カロリーヌのせいで今まで気が付かなかったが)

主人公(────ぶっちゃけジュスティーヌもめっちゃ臭いな)

ジュスティーヌ「何か用件ですか。それならはっきりと言いなさい」

主人公「ジュスティーヌ」

ジュスティーヌ「何です」

主人公「お医者さんごっこしよう」

カロリーヌ「!?」

ジュスティーヌ「……!?」


52 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/16(水) 23:22:57 stV5UKgE
くう疲れました、これにて完結です!

ベルベット温泉ではギロチンの代わりに混浴でペルソナ合体をするんだと思います!

ありがとうございました!