1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 22:20:18.38 ID:kbftN07Y0
P「とりあえず春香だな!!うひょー!!テンションあがってきたああああ!!」

春香「何が私なんですか?」

P「いやいや……何でも無いよ!」

春香「変なプロデューサーさんですねぇ」

P(フン、ボディがガラ空きだぞ!!くらえぃ!!)

ブン スカッ

P「……あれ?」

春香「どういうつもりですか?」

P(いつの間に俺の後ろを……!?)

春香「腹パンを狙ってるとしたら、遅すぎて欠伸が出るレベルですね」

P「何……だと……」




3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 22:24:16.92 ID:kbftN07Y0
P「もう一回言ってみろ」

春香「遅すぎるって言ったんです」

P「……俺は、腹パンをするために毎日必死にトレーニングをしてきた」

P「俺にとって腹パンこそが全てなんだ。俺を否定するのか!?」

春香「なら当てて下さい」

P「おるぁあああああああああああああ!!」

スカッ

P「な……」

春香「そろそろこちらから行きますね」ヒュン

P(は……はや)

ドスッ

P「がふっ……」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 22:28:50.20 ID:kbftN07Y0
春香「くぅ~、久しぶりにやるけどやっぱりこの感触たまんない!!」

P(何て……やつだ。今のは俺の理想の腹パンだった……)

春香「プロデューサーさん、大丈夫ですか?」サスサス

P「ああ……」

春香「まあ、これに懲りたら腹パンしようだなんて考えないで下さいね」

P「ま、待ってくれ!」

春香「はい?」

P「俺に……腹パンを教えてくれ!」

春香「……本気ですか?」

P「ああ。春香の動きを見て俺がどれだけ未熟か分かった。頼む」

春香「……良い眼をしていますね。分かりました」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 22:33:45.27 ID:kbftN07Y0
春香「プロデューサーさんは基本がなってません」

P「基本?」

春香「はい。今までどんなトレーニングをしてきたんですか?」

P「そりゃひたすら感謝の正拳突きを毎朝」

春香「その結果どうなりましたか?」

P「ゲーセンのマシンで130ぐらい出せるようになったぞ」

春香「それだけですか……」

P「あ、不良に絡まれた事があるけど返り討にしたぞ!」

春香「はぁ……」

P「な、何だよ」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 22:42:01.04 ID:kbftN07Y0
春香「腹パンとは相手がいなければ成り立ちません」

春香「つまり腹パンされる側に感謝する気持ちが何より大切です。その事分かってますか?」

P「俺は……自分の欲望のままに腹パンしようとしてた……」

春香「確かに殴る方は気持ち良いです。拳を包む何とも言えない感触、それに対する相手の反応」

春香「病みつきになるのも無理ありません」

春香「しかし!己の欲望のままに相手を殴っていては、ただの暴力主義者になってしまいます!」

P「!!」

春香「相手に対する敬意をどんな時も忘れない、これが腹パンの基本です」

P「俺……一番大事な事が分かって無かった。ありがとう」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 22:47:27.96 ID:kbftN07Y0
春香「次は殴る際の注意点です」

P「うす」

春香「ただ力任せに殴れば良いというものではありません」

春香「相手に傷を残してはいけません。内臓を傷つけるような殴り方はご法度ですよ」

P「うす」

春香「その事を踏まえた上でこれからの特訓を行います」

P「うす」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 22:54:06.66 ID:kbftN07Y0
春香「それでは私を殴ってみてください」

P「……遠慮しないぞ?」

春香「はい」

P「……」

ドスッ

春香「かはっ……」

P「どうだ……?」

春香「げほっ……ふふっ、少し優しすぎるんじゃないですか?」

P「っ!」

春香「さっき私が言った事に従ってるみたいですが……必要以上に弱くする必要も無いです」

春香「相手に腹パンをするのなら自分は最高の快感を得なければなりません、でないと殴らせてくれた相手に失礼です」

P「……」

春香「相手を必要以上に傷つけず、なおかつ己は拳を包むあの素晴らしい快感を得る」

P「それが理想の腹パンか……」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 22:58:44.48 ID:kbftN07Y0
P「うおおお!!」

ドスッ

春香「っ……けほっ……痛いよぉ……」

P「大丈夫か……?」

春香「……はい、私スピードと腹パンには自信あるけどあまり打たれ強く無いんです」

P「じゃ、じゃあそろそろ止めた方が……」

春香「いえ、続けます。これが私のプロデューサーさんへの感謝の印です」

P「春香……」

春香「さあ、もっとえぐりこむように!!」

P「う、うおおおおお!!」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:03:07.81 ID:kbftN07Y0
P「ふんっ!!」

ドスッ

春香「っ……ま、まだ弱いです……」



P「はぁっ!」

ドスッ

春香「がはっ……痛い……です……これは内臓までいっちゃってます……」



P「だぁぁああ!!」

ドスッ

春香「……っ……うぅ……い、今の……良い感じでした」



P(俺と春香の腹パンレッスンは連日行われた)

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:10:04.99 ID:kbftN07Y0
P「うおおおお!!」

ドスッ

春香「ん……げほっ……ふふっ、凄い成長です。私驚いちゃいました」

P「春香のおかげだよ。ありがとう」

春香「私にはこんなことぐらいしか出来ませんから……そろそろ次のステップ行きましょうか!」

P「おっ!!ついに基本も終わりか……長かったな」

春香「普通ならもっと時間がかかりますよ。やっぱりプロデューサーさんは流石ですね」

P「よせよ、お前に比べたらまだまだだよ。むしろ俺が成長するごとに春香が遠ざかってる気がする」

春香「相手の怖さが分かるのも強さのうち……です」

P「はは、どっかで聞いたことあるな」

春香「……次は千早ちゃんに腹パンしてください」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:14:38.72 ID:kbftN07Y0
P「よお、千早じゃないか!!」

千早「ど、どうしたんですか?そんな変なテンションで」

P「いや、ちょっとな……」

千早「ちょっと……?」

P(腕が下りた……千早のお腹を覆う物は何も無い!)

ブン ガチッ

P「……拳が……刺さらない?」

千早「その程度の威力で私に腹パンが通るとでも?」

P「何……だと……」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:21:09.41 ID:kbftN07Y0
千早「軽い!軽い!軽いんですよ!!全然何も感じません」

P「そ、そんなはず……!」

パン ガチッ ブン ガキッ ヒュッ カチーン

千早「……」

P「ば、馬鹿な……何度やっても……」

千早「プロデューサーの事少々買被りすぎてたかもしれないわね」

P「これが……千早……」

春香「そうです、千早ちゃんも腹パン界では私と同じ域に達している猛者」

春香「『鉄壁』という異名を持ってます」

P「鉄壁……」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:26:08.56 ID:kbftN07Y0
春香「お腹の硬さも殴る相手によって様々です」

千早「よってあいてによって殴る強さを変える必要があります」

春香「しかし、相手に通用しないのはそれ以前の問題」

P「つまり……千早の鉄壁を越える拳を手に入れろと?」

春香「そうです。千早ちゃんという壁を乗り越える、これが次のステップです」

P「……やってやるさ」

千早「ふふっ、楽しみです。プロデューサーに私を悶えさせる事が出来るかどうか」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:30:30.30 ID:kbftN07Y0
P「せいっ!!」

メキッ

P「ぐああああああああああああああ!!」

千早「力任せにやっても拳を痛めるだけです。見極めて下さい」

P「見極める……?」

千早「はい、たとえどんなに強固な物でも必ず弱点があります」

P「なるほど……」

千早「最もたとえ私の弱点を突いても……今のプロデューサーの拳では何も……」

P「くっ……なめるなよおおおお!!」

春香(プロデューサーさん……頑張ってください!)

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:35:09.44 ID:kbftN07Y0
P「うらああああああああああ!!」

カチーン

P「ぐぅ……」

千早「……プロデューサーの本気はそんなものですか?」



P「うりぇあああああああああああ!!」

ゴスッ

千早「っ……少しは効きましたよ」



P「はっ!!!」

メキッ

千早「……まだ足りない!まだ足りないんですよ!!」



P(俺と千早の腹パンレッスンは連日行われた)

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:41:19.39 ID:kbftN07Y0
千早「さあ、見せて下さい。私とプロデューサーのこれまでの全てを!!」

P「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

春香「!!」

ドスッ

P「……」

千早「……」

春香「……」

千早「……っげほ……い、痛い……です……」

P「やったあああああああああああああああ!!」

春香「プロデューサーさん!!すごい!」

千早「……驚きだわ……ふふっ。久しぶりねこの殴られた感覚……」

P「ありがとう、千早。お前のおかげで俺はまた強くなれた」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:46:34.78 ID:kbftN07Y0
春香「千早ちゃんの『鉄壁』を崩せる人……まだいたんですね」

P「ふふっ、俺を舐めてもらっちゃぁ困るな」

春香「この成長速度、才能……ですね」

P「こんなところで満足する俺じゃ無い。俺はもっと高みを目指す」

春香「プロデューサーさんならそう言うと思ってました!」

P「次はどうすれば良いんだ?」

春香「真に腹パンをきめてください」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:51:57.66 ID:kbftN07Y0
P「まっこまっこりーん!!」

真「あ、それ気に入ってくれたんですか?」

P「まあね」

真「でも少し振り付けが違いますね。こうもっと手を……」

P(その体勢ではよけきれまい!!)

ブン スカッ

P「……まさか……あそこから……」

真「避けられるはず無い……ですか?」

P(春香……いや、それ以上のスピードだ……)

真「力はかなりのものですね。しかしその力も当たらないと何の意味も無いですよ」

P「何……だと……」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:56:28.97 ID:kbftN07Y0
真「そんな動きじゃ蠅が止まっちゃいますよ!!」

スカッスカッスカッ

P「な、何故当たらない……!!」

真「簡単な事、プロデューサーには速さが足りない!」

P「速さ……」

春香「真はあまりの速さからこう呼ばれています。『音速自転車』と」

P「音速自転車……」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:03:39.75 ID:hfE95kIH0
春香「今まで腹パンしたのは動きが止まっている相手ばかりでしたよね」

P「ああ」

真「千早みたいに避ける必要が無い事もあるけど、普通は違います」

春香「相手が常に止まっているとは限らない……分かりますよね?」

P「……真を越える速さを手に入れろと」

春香「はい、鉄壁を崩す破壊力に速さが加われば」

真「ふふ、ゾクゾクするね

P「……燃えるじゃないか」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:10:34.16 ID:hfE95kIH0
P「そこだ!!」

スカッ

P「くっ!」

真「目で追おうとしちゃ駄目です。気を感じ取らないと」

P「気を感じ取る……か」

真「空気の流れ、振動からボクの動きを読んで下さい」

真「極端な話、たとえプロデューサーの動きが遅くてもボクに腹パンを当てる事が出来れば良いんです」

P「真の動き……」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:15:20.95 ID:hfE95kIH0
P「……!そこだ!」

ヒュッ

真「残念、こっちです」



P「……今だ!!!」

チッ

真「!!……今のはちょっと危なかったかもしれません」



P「見切った!!」

スカッ

真「どうしたんですか!?プロデューサーの本気はこんなもんじゃないでしょう!?」



P(俺と真の腹パンレッスンは連日行われた)

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:20:57.82 ID:hfE95kIH0
真(……目を瞑った……?)

P(感じろ……感じ取るんだ。真を)

真(他の器官を研ぎ澄ます作戦ですか……でもそう簡単に……)ヒュッ

P「!」

ドスッ

真「……はっ……はうぅぅ……」

P「やった……やったぞ……ついに捉えた」

春香「本当にやっちゃうなんて……」

真「……大したもんです。正直かなり効きましたよ……」

P「ありがとう、真。この恩は忘れない」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:25:51.35 ID:hfE95kIH0
春香「プロデューサーさんの腹パン技術はもう最高クラスと言っても過言ではありません」

P「お前達のおかげだよ」

春香「いえ、私たちはきっかけを作っただけ」

春香「これはプロデューサーさん自身の努力が実った結果です」

P「……だが、まだ何か足りない物がある」

春香「それを得るために貴音さんに腹パンを」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:29:52.10 ID:hfE95kIH0
P「お姫ち~ん、相変わらず良いお尻だな!!」

貴音「お褒めにあずかり光栄です」

P「あっ!!あんな所に空飛ぶラーメンが!!」

貴音「なんと!!ど、どこですか!?」

P(貴音が呆けてる今!!)

パシッ

P「受け止められた……?」

貴音「見え見えですよ。あなた様」

P「何……だと……」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:36:01.39 ID:hfE95kIH0
貴音「あなた様の動き、手に取るように分かります」

P「あの千早と真に……一発入れたのに……!」

パシッパシッパシッ

貴音「なら、何故私には腹パン出来ないのでしょうか?」

P(身体のスペックでは千早や真に劣ってるはず……なのに)

春香「貴音さんは全ての腹パンを受け流す。そこからついた名は『ムーディ四条』」

P「右から左へ……受け流す……」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:41:23.95 ID:hfE95kIH0
春香「確かにプロデューサーさんの腹パン技術はほぼ完成しています」

貴音「ですが、それ故にそこから溢れる殺気を隠し切れていません」

P「そんなはず……!俺は純粋に腹パンしたいだけで殺気なんて……!」

貴音「しかし、現に私はあなた様の殺気を感じる事で回避することが出来ています」

P「……」

春香「相手に悟られる事無く腹パンをする。これが究極の腹パンです」

P「究極の……腹パン……」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:46:56.48 ID:hfE95kIH0
P(何も考えず、ただ純粋に腹パンを)

パシッ

P「ぐぅ……」

貴音「やはり、まだまだ抑えられていないようですね」

P「どうすれば……」

貴音「……」スッ

P「え?」

ドスッ

P「がはっ……げふっ……」

貴音「少々手荒になりました。申し訳ありません」

貴音「ですが、あなた様にはこうして実践するのが一番効果的であると思いましたので」サスサス

P(ま、全く分からなかった……貴音が腹パンするだなんて微塵も……)

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:53:08.80 ID:hfE95kIH0
P(流れるように……)

パシッ

貴音「まだ自然に身を任せきれていませんね」



P(腹パンするんだ)

パシッ

貴音「腹パンをして当たり前だと、呼吸をするのと同様に考えて下さい」



P「……」

貴音「!!」

パシッ

貴音「……見えてきたようですね」



P(俺と貴音の腹パンレッスンは連日行われた)

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:59:11.18 ID:hfE95kIH0
P(腹パン腹パン腹パン腹パン腹パン腹パン腹パン腹パン腹パン)

貴音「……」

P「……」スッ

ドスッ

貴音「……けほっ、んっ……あぅ……」ヘタッ

P「ようやく掴んだ……」

春香「……完成させたんですね」

貴音「もう……何も言う事はありません」

P「ありがとう、貴音。お前のおかげだ。究極の腹パンを……遂に……!」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:06:31.51 ID:hfE95kIH0
春香「……」

P「春香、俺やったよ」

春香「いえ、まだです」

P「まだ……何が足りないんだ……?」

春香「それが知りたいなら、次はやよいに腹パンしてください」

P「やよいに……?」

春香「ちなみにやよいは今までの皆と違って腹パンの事なんて全く知りません」

P「……え?」

春香「やよいに腹パンする覚悟が……プロデューサーさんにありますか?」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:12:54.98 ID:hfE95kIH0
やよい「おはよーございますー!」

P「おっ、やよいは元気だなぁ!」

やよい「えへへっ、プロデューサーの顔を見て元気貰いましたから!」

P「そ、そうか……」

やよい「それから……いつものやりませんか?」

P「あ、ああ。良いぞ!」

やよい「はいたーっち!」

P(今が……絶好のチャンス……!)

やよい「?」

P(……俺は……腹パンを……絶対に……腹パンを極めるんだ!!)

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:17:31.31 ID:hfE95kIH0
「「いぇいっ!」」パシッ



春香「どうでしたか?」

P「……ごめん春香、やっぱり俺には出来なかった」

春香「出来なかった……つまり腹パンはもういいと?」

P「ああ。生きてきて一番頭使ってみたけど……やっぱり出来ない」

P「春香に腹パン教えてもらう資格ないみたいだ」

春香「プロデューサーさん……」

P「今までありがとう。こんなダメダメな俺の面倒見てくれて感謝してるよ」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:25:30.92 ID:hfE95kIH0
春香「合格です!もう教える事は何もありません!」

P「……へ?」

春香「何素っ頓狂な顔してるんですか?もう私に教えられることは全て教えました」

P「ど、どういう事だ?」

春香「いくら腹パンがしたいからって自分の欲望のままに腹パンする人はダメです」

春香「そんな人が誰かに腹パンする資格なんてありません」

P「……春香が最初に言ってたな」

春香「でも安心しました。プロデューサーさんはそんな人じゃないんだって」

P「はぁ……俺を試したのか」

春香「ふふっ、そういうことになりますね。後は自分の腹パン道を突き進んでください!」

P「俺の……?」

春香「はい。他の誰でも無い自分だけの腹パンを」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:36:05.57 ID:hfE95kIH0
ドスッ

「げほっ……あうぅ……」

?「……」サスサス

「あ、ま……待って下さい……!今の腹パン……」

?「……腹パンについて教えてほしいか?」

「は、はい!」

?「……良い眼だな。俺の本当の名前は忘れちまった。今じゃ腹パンPだなんて呼ばれてる」

「ま、まさか……あのアイドルを腹パンでプロデュースするって言う……敏腕プロデューサー!?」

P「どうだ、それでも来るか?」

「……はい!」

こうして今日もどこかで腹パンPはアイドルと共に、腹パンと共に―――


おわりーん☆

引用元: P「さーて、アイドルの皆さんに腹パンをしますか」