コナミ「あれから半年、遊星達はWRGPに向けて……」【遊戯王5Dsタッグフォース】 前編

530: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/03(土) 01:10:43.36 ID:ohUPbQEf0

…………………………………………………………………………………………………………


数日後 日曜日


カードショップKURUMIZAWA


コナミ「……………ひーーーーまーー………」



レイン「……」ナデナデ


カランカラン


コナミ「む、いらっしゃい」


三郎「にゃ」


ツァン「…あ、本当に働いてる…」



コナミ「んぁ?ツァン、来たのか」



レイン「……ツァン…学校以外で会うのは……初めて…」



ツァン「レイン恵さん、こんにちは」スタスタ



コナミ「日曜日だっていうのに客来ないから暇でよー、好きなだけ見ていってくれ」


ツァン「え、………本当だ、ガラガラじゃない……」


コナミ「いつもならもう少しすればぽつぽつと人が集まるんだよ」


ツァン「ふーん…」





531: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/03(土) 01:23:14.69 ID:ohUPbQEf0


コナミ「あ、そういえばゆまはどうだ?」


ツァン「ああ、宮田さんなら元気になったよ、最近負けないらしいし」



コナミ「そうか、あの仮面は?あいつが欲しいっていうからあげちゃったけど」



ツァン「あの仮面ね…………デュエル中つけるようにしてるよ」



コナミ「え?大丈夫なのか…」



ツァン「特に何にも変わらないんだ、性格変わったり痛い攻撃したりも無いし、ただポーズとしてつけてるみたい」



コナミ「ほー………魔女化にあの仮面は関係無いのか」



ツァン「そうかもね、青葉さん達もすぐ退院したし、一件落着って感じ」


コナミ「はあー、良かったな」



ツァン「うん、さて……どうしようかなー…」



コナミ「戦士族パックでも見ていくか?」ゴソッ



ツァン「いいよ、この前見たし…………あ、コナミ、ボクとデュエルしない?デュエルスペースあるじゃん」


コナミ「え?デュエル?………ていうか、お前俺のことアンタッて呼ばなくなったな」



ツァン「!そ、それは…べ、別にいいでしょ…!?何て呼んだって!」



コナミ「いや、いいけどね」



レイン「…………コナミ、デュエルは……やめた方がいい………ツァンはいつも学年上位………」





533: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/03(土) 01:32:02.25 ID:ohUPbQEf0


コナミ「え、そうなの?」



ツァン「まあね、ふふ、ボクは優秀だから」



ツァン「放課後時間がいつもあまりに余ってるからね!………言ってて悲しくなってきた」


コナミ「まあー、いいや、かかってこいツァン!」カシャッ



三郎「にゃ」



レイン「三郎もやめとけって………言っている……」



コナミ「まあみてろ」



ツァン「お、よーし、準備オッケー!」カシャッ



コナミ「手加減はしないぜ」



ツァン「こっちだっておなじだよ」


「「デュエル!」」



…………………………………………………………………………………………………………



ツァン「シエンと師範で攻撃ーーーー!!!」



ズバアーーー!

コナミ「ぐはぁーーーー!?」LP0ピーーー


レイン「………はや……」


三郎「にゃー」






534: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/03(土) 01:40:41.95 ID:ohUPbQEf0


ツァン「ふ、やった!」グッ



コナミ「くそ………ダメだった……!」ダンッ



ゆま「さすが………ツァン……」





ツァン「へへーん、一ターン目に門と結束が手札にあればボクは負けないよ!」



コナミ「く…………でもこの前ヤバかったじゃん」



ツァン「…あ、あれは……効果を使う前に除去されたから!ボクが先行だったらあんなことにはならなかったよ!」



コナミ「ならば……!次はライディングデュエルだ…!」



ツァン「え?今日ボク歩いて来たんだけど…」



コナミ「あ、何だそうか……じゃあできないな…」



ツァン「ライディングデュエルかー………Dホイール持ってるけどあまりやらないな……」



ツァン「楽しそうなんだけどね、風切りながらデュエルっていうのも」



コナミ「まあ、女子生徒が一人でっていうのは危険だしな」



ツァン「アカデミアでもライセンス持ってる人少ないし………」



コナミ「でも最近Dホイーラー多いよな、WRGPが近いからな」



ツァン「………WRGP………か……」


535: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/03(土) 01:48:50.31 ID:ohUPbQEf0



ツァン「コナミは出ないの?」



コナミ「今は別に出る予定無いかな」



ツァン「出ればいいのに、せっかくの大会なんだから、あ、ポスター」ピラッ



ツァン「……へー………優勝すれば最高の栄誉と賞金100万だって………」



コナミ「………………なんだと……!?」



レイン「………ツァンも………出ればいい…………」



ツァン「あはは………でもこの大会………三人一組で出場するんだって」ペラッ



ツァン「残念だけど僕にはメンバーがいないから………」


コナミ「おいツァン…」



ツァン「?なによ」



コナミ「お前………出たいか?」



ツァン「え?だからメンバーが…」



コナミ「メンバー関係なしに、出られるなら出たいのかって聞いてるんだ!」バッ



ツァン「な、なに…いきなり凄んで…………ま、まあ…出てみたい気持ちはあるけど…」



539: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/03(土) 01:56:51.23 ID:ohUPbQEf0



コナミ「そうか…………………わかった」



ツァン「?………何だったの…」



コナミ「あと一人…………遊星達はあの三人で組むだろうし………」ブツブツ



三郎「にー」



レイン「ブツブツ何言ってんだ早く餌よこせ………………と言っている……」



ツァン「そういえばライディングデュエルって普通の魔法使えないんだったっけ………門も結束も狼煙も…あれ、ヤバくない…?」



………………………………………………………………………………………………………………………

そして


ツァン「……あ、もうこんな時間…ボク帰るね」ガタッ



コナミ「お、何か用事か?」



ツァン「うん、待ち合わせをね、十六夜さんと」



コナミ「十六夜と…………?なんだその組み合わせ」



ツァン「今度Dホイールのライセンスが欲しいらしくてさ、教えてあげる約束してたんだ」


コナミ「へー、遊星の影響かな………?」



540: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/03(土) 02:03:09.71 ID:ohUPbQEf0


バタンッ


コナミ「あいつも人付き合いが増えて来たのかな…」



レイン「……………………コナミ」



コナミ「ん?」



レイン「………三郎が………お腹をすかしてる…………」



三郎「にゃにゃん」



コナミ「ああ、キャットフードもってくるな」スタスタ



…………………………………………………………


そして 午後7時



コナミ「……………お、交代時間だな」


レイン「…………店長が帰ってきた……」



カランカラン

店長「またせたなコナミ、代わるからあがっていいぞ」スタスタ



コナミ「ああ分かった、じゃ、出かけてくるな」



レイン「………?どこかに……用事……?」



コナミ「ああ、牛尾達から食事に呼ばれてるんだよ、高級レストランで」




541: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/03(土) 02:11:47.98 ID:ohUPbQEf0



……………………………………………………………………………………………………………………


高級レストラン



コナミ「ここか………なんか……場違いな感じ………」


コナミ「入りづらいだろこれは……………」



コナミ「本当に何なんだよ……牛尾め……いきなり奢るなんて言い出して………怪しいよな…」



クロウ「お、コナミ、もう来てたのか!」スタスタ



コナミ「ん、クロウ、来たか」



遊星「ここで牛尾と深影さんが待っているのか」スタスタ



ジャック「ふん、どうせまた何か頼むつもりだろう、さっさといくぞ」スタスタ


ギィィ……


「いらっしゃいませーー」



牛尾「お、お前ら、こっちだ」ブンブン



遊星「牛尾、何の用だ?」スタスタ



深影「まあまあ、座って」











542: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/03(土) 02:20:14.09 ID:ohUPbQEf0


…………………………


コナミ「やっぱり美味いな……こういうところの料理は」ズズッモニュ……モニュ……


クロウ「ああ…、初めて食ったが……悪くねえな!」ゾフ……クチ…モニュ……モニュ……



遊星「コナミ、クロウ、食べすぎるな」


ジャック「そうだぞ、こいつらのことだ、食事につけ込んで何か要求してくるぞ!」



牛尾「ま……実はそうなんだよ」


遊星「……俺たちに何をしろと……?」



深影「実は………人を一人預かって欲しいんです」



ジャック「人を……なんだそいつは」



深影「それが……記憶喪失で身元が分からないんです」



ジャック「なに?!記憶喪失…!」



遊星「なんで俺たちが…?」



牛尾「セキュリティでも捌き切れなくてな、頼むよ」



遊星「断る」


ジャック「断る!」


クロウ「悪いなぁ…」ズズッ……


コナミ「俺も無理だわ」ガツガツ…

544: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/03(土) 02:27:41.99 ID:ohUPbQEf0



牛尾「ぐ…クロウ、コナミ!貴様らそれだけ食っておいて…!」


クロウ「ぐぅ……?それを言われると……」



遊星「大体……そいつはどこに………?」



深影「あれ……そういえば……一緒の車に乗って来たのに……」



ジャック「フラフラとどこかに消えたのか」



クロウ「あ、な、なんだ、それじゃあしょうがねえじゃん、この話はなかったってことで」



牛尾「…………ぬぅ………」



コナミ「悪いな、こっちもギリギリだから」


ジャック「一人増えたらさらにレッドデーモンズヌードルの消費が激しくなってしまう」


遊星「…………帰らせてもらう」ガタッ



……………………………………………………………………………………………………………………

駐車場



スタスタスタスタ………


牛尾「たく…………あいつはどこに…?」


ジャック「とんだ無駄足だったな」


コナミ「俺は美味いもの食えて良かったけどな」


遊星「……………ん?」



ブルーノ「ほーら、いい子ちゃんねー」ガチャガチャ…


579: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/03(土) 23:30:22.43 ID:ohUPbQEf0


コナミ「なんだあいつ…」


ブルーノ「ここの汚れも拭いてあげるからね、ほら、綺麗になった」キュッキュッ



ジャック「む!?貴様ァ!俺のホイールオブフォーチュンに何をしている!?」ダッ!


ブルーノ「え?」



バキッ!


ブルーノ「ぐえっ!」ドサッ



クロウ「おい、ジャック!やめろって」



遊星「どうした…?」スタスタ


コナミ「ジャックのDホイールがいじられてたんだ」



ジャック「貴様、さてはDホイール窃盗団の残党かぁ!!」ぐいっ


コナミ「Dホイール窃盗団…?」




クロウ「ああ、この前ジャックが潰したんだよ」



ブルーノ「ち、違います……!すごくいいDホイールだったから、つい……!」



ジャック「二度と俺のDホイールに近づくな!」バッ

ブウゥゥ……


ブォオーーーーーー!!!



遊星「おい、大丈夫か!?」タタッ



ブルーノ「く…………」



クロウ「おい遊星、そんな奴ほっとけって」



遊星「そういうわけにもいくか!」

580: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/03(土) 23:36:03.99 ID:ohUPbQEf0


牛尾「どうした、なにがあった!?」タタタッ



クロウ「あ、ジャックが悪いんじゃねえぜ、あいつがホイールオブフォーチュンを盗むから」



ブルーノ「ち、違います…!」



深影「あ!ブルーノ!何だってこんなところにいるの!?」



ブルーノ「うわああぁ…!!ごめんなさい……!つい触りたくなっちゃって…!」ペコペコ



遊星「……おい、まさか、俺たちに預けようとしてたのは……」



深影「この人なのよ…」



クロウ「まじでぇ…!?どうすんだよ遊星」


遊星「どうするって言われても…」




コナミ「いい体格してんなー」



ブォオーーーーーー!!!



コナミ「ん?ジャックが戻ってきた」


ブルーノ「え?……うわァ!」ガシッ




ジャック「こいつは一晩借りていくーー!」ブォオーーーーーー!!!



クロウ「連れて行きやがった!どうなってんだ…!?」



遊星「おうぞ、コナミ、クロウ」ブォオーーーーーー!!!



……………………………………………………………………………………………………………………


582: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/03(土) 23:44:03.10 ID:ohUPbQEf0

ポッポタイムのガレージ


ゲシッ!


ブルーノ「うわああ!や、やめてください、暴力反対!」バッ


ジャック「ふん」


クロウ「どうしたんだよジャック」


ジャック「さあ吐け!俺のホイールオブフォーチュンになにをした!」



遊星「どういうことだジャック」



ジャック「ホイールオブフォーチュンのパワーが上がっている」



遊星「何だと……?」



コナミ「あれ、遊星が頑張っても無理だったんじゃなかったっけ?」



ブルーノ「そのDホイールのコンピューターをちょっと調整しただけなんだ…!」



クロウ「遊星があんだけ手こずってたっつーのに…」



遊星「どうやったのか、教えてくれないか……!」ガシッ



ブルーノ「え?…あ、うん」


………………………………………………………



カタカタカタカタカタカタ…………



ブルーノ「ここなよ、ブーストのタイミングを変更したんだ」カタカタカタカタ



ブルーノ「これで少しはパワーアップできる」ターーーンッ


遊星「なるほど……それには気付かなかった」



コナミ「へー、そんなやり方あんのか」



クロウ「…………なんのこっちゃ?」


ジャック「さっぱりわからん、だが油断するな、こいつが味方かどうかはわからん」


583: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/03(土) 23:50:18.63 ID:ohUPbQEf0


ブルーノ「これは遊星やクロウ、コナミのDホイールにも当てはまるよ、以前よりパワーが増すはずだ」カタカタカタカタ



クロウ「おお!本当かよ」



ジャック「クロウ、俺の話を聞いているのか?!」


ブルーノ「うん、すぐに調整しておくよ」


クロウ「おお!頼もしいぜ!」



ジャック「くぅぅ…………」



遊星「それで、きみはえっと………」



ブルーノ「僕はブルーノっていうんだ」



遊星「俺の名は……」



ブルーノ「しってるよ、遊星にクロウ、ジャック、コナミだよね」



遊星「ブルーノ、お前の腕を見込んでこれをみて欲しい、制御が上手くいかないんだ」カタカタカタカタカタ



ブルーノ「これは………遊星粒子を使ったモーメントエンジンだね」



ブルーノ「制御装置を作ってるみたいだけど、今はそれを優先した方がいい」



コナミ「頼りになるなブルーノ」




585: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/03(土) 23:57:46.81 ID:ohUPbQEf0


ジャック「まて遊星!それは極秘の設計図、やすやすと見せるんじゃない!」



遊星「黙っていてくれジャック、今は真面目な話をしているんだ」



ジャック「な、俺との会話は真面目じゃないというのか…!」


コナミ「ジャック、ドンマイ」



クロウ「くく、今二人は真面目な話をしてるんだからよ」



ジャック「き、貴様らまで……!勝手にしろ!」スタスタ



コナミ「さて……もう夜遅いし………俺も帰るかな」


遊星「コナミ、お前も一緒に考えてくれないか」



コナミ「え?いや帰らないと」



遊星「ハンモックはまだ吊るせる、泊まっていってほしい」



コナミ「ふーん…………」



クロウ「ま、いいじゃねえかコナミ、今日くらい泊まっていけよ」



コナミ「………まあいいや、それじゃ甘えさせてもらおうか」



遊星「ああ、それでここのエネルギーだが……………」



ブルーノ「ああ、それはモーメントの…………」



………………………………………………………………………………………

586: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 00:08:50.38 ID:NOiC52xd0

チュンチュン……

次の日


ブルーノ「この設定でどうかな?」



遊星「ああ、試して見る価値は十分にある」



コナミ「じゃあ俺がチューニングしてみるかな」カチャカチャ



遊星「ありがとうブルーノ、きみの意見はすごく参考になる」



ブルーノ「いやいや、遊星の設計がしっかりしてるからさ」



遊星「なあブルーノ、記憶喪失なんだって?」



ブルーノ「え、うん、気付いたら海岸に打ち上げられてて」



遊星「きみさえ良ければ、しばらくここにいてくれないか?」


遊星「WRGPに向けて、新しいエンジンが必要なんだ、協力して欲しい」スッ


ブルーノ「え、いいのかい……僕で良かったら、君たちの夢を叶えるための歯車になるよ」ギュッ


コナミ「…………WRGP…………」

…………………………………………………………



次の日


遊星「ここのパワーを………」


ブルーノ「それなら……………」


クロウ「……遊星の奴、まるで水を得た魚だな…」



コナミ「ほんと、飽きずによくやるよな……」



クロウ「あ、コナミ、お前は参加しないのか?」




コナミ「もう二日間ぶっ続けでな………流石に休憩が必要だ……バイトは無いし…」



590: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 00:15:45.00 ID:NOiC52xd0


ジャック「…………」


ドタドタドタ



龍亞「ねえ遊星、遊ぼうよ!」タタッ



龍可「龍亞が新しいコンボ見つけたのよ」


スタスタスタスタ



アキ「遊星、この物理の問題なんだけど…」スタスタ


クロウ「あ、シーーーーー」



龍亞「ん?あの人誰?」



ジャック「治安維持局に押し付けられた風来坊だ」



クロウ「いまじゃ遊星が雇ったスーパーメカニックに昇格だがな」


龍亞「へぇー、スーパーメカニック!俺のDボードも改良してくれるかなぁ!」



クロウ「かーもよ」



コナミ「俺が見てやってもいいぜ」



龍可「それにしても良く飽きないわね、そんなに喋ることあるのかな」



龍亞「まるでおしどり夫婦だね」



龍可「それは男と女で使うのよ」



アキ「………フン、帰るわ、ここにいても邪魔みたいだし」クルッ







594: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 00:25:50.16 ID:NOiC52xd0

…………………………………………………………



遊星「………………」カタカタカタカタカタカタ



ブルーノ「…………………よし、いける」カタカタカタカタカタカタ



コナミ「…………これ終わったらラーメンくれよな」カタカタカタカタカタカタ



遊星「……………………………できた!」カタカタカタカタカタカターーーッン!



コナミ「………こっちもできた!」ターーーッン



ブルーノ「やったね遊星、コナミ!これは奇跡のプログラムだ!」ウィーーン



遊星「ああ、みんなのおかげだ」


コナミ「よーし、これくれ、おしるこヌードル」スッ



ブルーノ「僕は少し横にならせてもらうよ、何日も寝てないんでね」ガタッ



遊星「ああ、俺もだ、マシンへのインストールは明日だ」ガタッ



コナミ「おやすみー」ズズーーー


……………………………………………

595: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 00:33:04.95 ID:NOiC52xd0


深夜



遊星「……zz」



ブルーノ「……zzzzzzz」



コナミ「…………誰かいなかったかな……………後一人のDホイーラー………大会出たいしな………」カタカタカタカタカタ……



ゴソッ



コナミ「………ん?物音」ガタッ



?「…………」コソコソコソ…………



?「…………ヒッヒッヒ……」カタカタカタ……



?「……………これでよし……………」




?「データはいただきましたよ…………ヒッヒッヒ…」



?「…………このラーメンももらっていきますか」ゴソッ




シュバッ!


?「…………ヒッヒッヒ…………それではごきげんよう」



ガシィイッ!



?「なぁ……!!?」ガクンッ




コナミ「何だお前?」ぐぐぐぐ……



614: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/05(月) 01:04:42.92 ID:VnrUc51+0


?「な、なんと…………!全員寝ていたと思いきや……………!」


?「私としたことが……何という不覚…………イタタタタッ、やめてください!」ぐぐ………


コナミ「てめー、泥棒しようとしやがったな!その手にあるのは死に物狂いで俺たちが作り上げたデータじゃねえか!」



?「ぬぬぬぅ………!」




コナミ「コナミ「かえせっ!ん?」スポッ



スタッ!


?「ヒッヒッヒッ、私を捕まえようなんて10年早いですよ」


コナミ「なに…!?いつの間に抜けた…」


?「このデータはありがたく頂戴いたします、ごきげんよう!」タンッ



コナミ「させるかーーー!」ダッ ブンッ


ザシャアアァーーーー!!



?「ぬあぁーー!?」グラグラ


コナミ「逃がすか!」ダンッ



?「道化である私の動きについてくるとは……あなた、只者じゃありませんね!」


コナミ「昔から体を動かすのは得意なんだよ!」ダッ





615: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/05(月) 01:11:50.97 ID:VnrUc51+0



?「ぬぬぬぬ………!かくなるうえは……!」バッ



コナミ「ん?あ、お前……見たことあるぞ!」


?「さらばです!」ボウウン!!



モクモクモクモクモクモクモクモクモクモク…………



コナミ「ぬおお………!え、煙幕だと……!」


?「ヒーーーーヒッヒッヒッ!」バサァッ



コナミ「ど、どこだ、待ちやがれ!」



?「いい動きでしたが、それだけではこの治安維持局副長官を捕らえることは叶いませんよ!」フワフワフワ


コナミ「な…………気球に…………え?治安維持局副長官……」



イェーガー「…………あ!!言ってしまいました………!」フワフワフワ



フワフワフワ……………………………



コナミ「あー、くそ、逃げられた………!」


タタタタタタッ



ジャック「おいコナミ!なにをしている、こんな夜中に」



コナミ「あ、ジャック!大変だ、データが盗まれちまった!」


ジャック「!?なんだとぉ…!」

616: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/05(月) 01:19:39.79 ID:VnrUc51+0


……………………………


クロウ「なにぃい!?あのプログラムが盗まれたぁ!?」



コナミ「ああ」



ブルーノ「な、なんてこった……」



遊星「く…………迂闊だった…………コナミですら捕えられない相手とは………」



ジャック「コナミ!貴様なにをしている!」



コナミ「俺は取り返そうと必死だったんだよ!だけどあいつ……煙幕なんか放ちやがって」


遊星「気にするな、コナミのせいじゃない」



ブルーノ「でも、どうしよう」



ジャック「もう一度最初から作れんのか!?」



ブルーノ「プログラムを作るのは、バンドのセッションみたいなもので……アドリブも大きいんだ………同じプログラムは…そうはできないよ」



クロウ「なんてこったぁ!くそ………誰なんだ盗んだ奴は!」


遊星「そうだ、コナミ、相対したんだろう?姿は見たんじゃないのか?」



コナミ「ああ、バッチリ見たぞ」



ブルーノ「おお、じゃあ追いかけられるじゃないか、よかったー」



ジャック「で、誰なんだ」



コナミ「あれは間違いない、イェーガーだ」

617: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/05(月) 01:28:02.21 ID:VnrUc51+0


遊星「イェーガー……!?」


クロウ「あのドングリピエロが!?」


ジャック「許さんぞ………!よく見たらラーメンが一つ消えてるではないか………!」



ブルーノ「え?知り合いなのかい……」


遊星「ああ…………イェーガー、奴は治安維持局の副長官だ」



ブルーノ「副長官……?そんな人がなぜあのプログラムを…?」


遊星「分からない……だが、追いかけることに代わりはない」



クロウ「そうだぜ!早くぶっ飛ばして奪い返さねえと!」


ジャック「奴はどこに行くのだ………!」



コナミ「普通に考えれば治安維持局じゃないか、ちょっと発信機を見てみるか」カチッ



遊星「発信機……………?」



コナミ「ああ、逃げられそうだったからとっさの判断でコートに小型発信機をつけといたんだよ」カチカチ



クロウ「おお!すげえぞコナミ!」


ジャック「でかした!」


ブルーノ「これで行き先がわかるね!」



コナミ「ははは、褒めろ褒めろ、さて………どこにいるんだ…?」カチッカチッ


625: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/05(月) 01:48:42.74 ID:VnrUc51+0


ピコーーンピコーーン


コナミ「む、ここは…………シティの工場だな…………治安維持局じゃないぞ」


クロウ「工場?なんでそんなところに」



ジャック「とにかく、そこにそいつが居るというのなら、向かうしかあるまい!」


ブルーノ「うん、誰かの命令で盗んだのなら、受け渡しをするのかも…」



遊星「一刻の猶予もない、急ぐぞ!あのプログラムは俺達の夢に繋がる大切な物だ!確実に取り戻す!」


コナミ「よし、結構近いぞ」


ジャック「行くぞ!」



ダダダダダダッ!!!


…………………………………………………………


シティ


コナミ「こっちだ!」ダッ


遊星「ああ!」




雪乃「あらぁ?コナミ」



コナミ「む!?雪乃……!」キキィッ


クロウ「うぉっ!いきなり止まるな!」




627: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/05(月) 02:01:56.89 ID:VnrUc51+0

コナミ「こんな深夜になにしてんだ?」


雪乃「うふふ、夜だからこそ私は活動を始めるのよ、あなたこそ何を……」


「なーなー!ねーちゃんよ!そんな奴ほっといて俺らとあそぼーぜー!?」


「デュエルでもしながらお互いのこと知り合おうや!」


雪乃「………ふう、うるさいぼうやたちねぇ、お姉さんはいま話をしてるの」



コナミ「ん?何だこいつらは」


雪乃「私という光に当てられてフラフラとよって来た蛾ってところかしら、ふふ」



コナミ「…………………は?」



「こそこそしゃべってんじゃねーぞねーちゃん!」


「デュエルスペースに案内すっからよぉ、ほら、こっちだ」ぐいっ



雪乃「あん、乱暴なのは好きじゃないわ」ぐいっ


コナミ「…………お前と始めてあった時もこんな感じだった気がするな」



クロウ「おいコナミ!急いでんだぜ俺たちは!」



コナミ「え、ああ………だけど絡まれてる雪乃をほっとくわけにも…」


遊星「確かにな…………彼女は今危険な状況にある」


629: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/05(月) 02:12:05.50 ID:VnrUc51+0


ブルーノ「だけど僕たちも急いでいるよ……!」


クロウ「………ち、めんどくせえ場面に出くわしちまったな」



雪乃「ちょっと、強く引っ張りすぎよ、嫌われるわよ?」ぐいっ


「うるせぇー!こっちにこいって!」ぐいっ


雪乃「きゃっ……コナミ、助けてくれないかしら?」ニコッ



コナミ「なんか………余裕じゃね?お前」



ジャック「ええい!コナミ!さっさとそいつを助けて来い!俺たちは先に行っているぞ!」


遊星「なに?ジャック…」


クロウ「ま、確かに俺達全員で行く必要はねえよ、相手は2人だけだ」



ブルーノ「でも………」



コナミ「あー、わかった、先いっててくれよ、すぐ行くから」



遊星「コナミ………分かった、行くぞ!」


ジャック「ああ!」


クロウ「がんばれよー!」


タッタッタッタッ


雪乃「………もしかして、急いでたの?邪魔しちゃったかしら?」


コナミ「いや、問題無い」


633: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/05(月) 02:21:32.78 ID:VnrUc51+0


コナミ「でも雪乃、お前危険だから夜は出歩くなって」


雪乃「好きで出歩いてる訳じゃないのよ、今日はアカデミアで自習してたら遅くなって、家に帰ろうとしてたのよ」


雪乃「そしたら絡まれちゃって、いい迷惑だわ」


コナミ「やけに余裕じゃねーか」



雪乃「護身用のスタンガンを身につけてるから、初めてあった時使ったでしょう?」


コナミ「ああ……………そういえばな」


「……………おいこら、無視してんじゃねーぞぁあ!?」



「帽子のてめーには用はねぇーんだよ帰れ!」



雪乃「ふう…………さて、ぼうや達はデュエルがしたいのね?」


「お、やってくれるのか!?」



「負ければただでは済まないぜぇ」


雪乃「ふふ、いいわ、仕方ないから受けてあげる」



コナミ「いいのか?あんなこと言ってるが」



雪乃「いいわよ、二人まとめてかかって来なさい、ふふ」


「おいおい、二人まとめてだとよ」



「んじゃあそうさせてもらうかぁ」


コナミ「二人まとめてって……流石に……」



635: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/05(月) 02:29:24.16 ID:VnrUc51+0


………………………………………………………………………………………


雪乃「デミスとゾークとデビルドーザーで攻撃!」バッ!


グオォォォオオオォォンン!!!



「「ぐわあああぁぁああぁあああ!!!!」」LP0 ピーーー


コナミ「うおお……!!1ターンで二人を……1ターン2キル……!」


雪乃「久しぶりに熱くなったわぁ、ふふ」カシャッ



「くそぉおぉ…………!こいつつええ………!」


「手札10枚を許したとはいえ………まさか……!」


雪乃「もう少しいい男になってから、出直して来なさい、ぼうや達」


コナミ「おい………そんな挑発すると……」



「て、てめえぇえ!」ダッ


「こらぁああぁああ!!」ダッ


雪乃「ふっ」バチバチバチ!!



「「ぐあぁーーーーーーー!!!」」ビリビリビリ



コナミ「でたー!スタンガン!」


雪乃「持ってて良かったわぁ、ふふ」カチッ



637: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/05(月) 02:33:32.59 ID:VnrUc51+0


……………………………


そして


雪乃「今日はスリルがあったわね」



コナミ「これっきりにしとけよ」



雪乃「絡んでくるぼうやがいけないのよ」


コナミ「ていうか俺いる意味がなかったしな」



雪乃「そんな事ないわ、頼もしかったわよ」



コナミ「そうか、それなら良かった」



雪乃「さて……そろそろ帰るわね」



コナミ「ああ、俺もいかなくちゃならないから」



雪乃「ええ、おやすみなさい」



コナミ「また明日ー」



スタスタ………



コナミ「さて、工場は…………こっちか……」



638: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/05(月) 02:40:16.01 ID:VnrUc51+0


タタタタタタタッ


コナミ「遊星達は大丈夫かな?」



「……………」



コナミ「……………」タタタタタタタッ



「……………」ススッ


コナミ「………!?」(後ろに誰かいる!?)


ドキュゥウーーーーン!!


ビリビリビリビリ!!



コナミ「ぐおぉぉお……!!!?」(ショックガン………!?)ビリビリビリビリ!


コナミ「だ…………だれ…………だ!?」



ドサアッ


「……………へ、よし、鉱山に運ぶぞ、新しい労働力だ」


「ああ」


コナミ「……………ぐ…………」






669: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/05(月) 23:53:04.60 ID:VnrUc51+0



………………………………………………………………………………………………………



ガラガラガラガラ………………


コナミ「……………………………く………?」



コナミ「…………………………………ここは…………?」ムクッ



ガラガラガラガラ………………


コナミ「………なんだ、馬車の中……………?」



コナミ「なんでだ……………えーと………」コキコキ……



コナミ「……………あ、そうだ、気絶させられて……………」



コナミ「えぇ……………何だこれ………」



コナミ「どこに連れていかれるんだ…」



ガラガラガラガラ………………



コナミ「まあ拉致するような奴だからな………ろくな所じゃねーだろ」


コキ………コキ…………



コナミ「うりゃぁー!」げしっ!



バゴンッ

671: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/05(月) 23:57:52.85 ID:VnrUc51+0


ギャバーーーーーーン!


「な、なんだあ!?」


コナミ「出られたっ!」スタッ



「野郎、気づきやがったか!」



「もう少しで鉱山だったってのに…………!」



コナミ「おいてめーら!なんでこんな事をした!」


「うるせえ、もう一度おとなしくしてろ!」バキューン!



コナミ「あぶね……!」シュッ


「おらぁー!」バキューン


コナミ「ち…………切れた奴らめ…………ここは引いた方がいいな」シュバッ!



タタタタッ


「あ!逃げやがった!」バキューン



「労働力が…………くそったれが!」バキューン



コナミ「おーっと!」シュッ


………………………………………………


674: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 00:08:41.81 ID:+etKDvdb0


コナミ「……………ふう、まいたか…………」



スタスタ………



コナミ「それにしても………何だよここは、荒野だ………」



コナミ「くそ………シティからだいぶ離れちまったか………」ジーー



コナミ「………………あ、あれか………シティが…霞んでみえる……………ウソぉ…」



コナミ「…………どうすっかな………」スタスタ



コナミ「とにかく歩いてみるか…………」スタスタ………



…………………………………



コナミ「……はあー、喉乾いた………」スタスタ



コナミ「…………あ、この先崖か…………」スタスタ



ザッ

コナミ「遠くまで見渡せるな………あ、町がある!」



コナミ「なんか西武風だが………」



ズラァ………


コナミ「………………ん、なんだあれ…デュエルディスクが刺さってる……」


676: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 00:17:11.18 ID:+etKDvdb0


コナミ「もったいない事しやがる……一個くらいもらってもいいかな………」



「うわああぁああぁ!」ダダダダダダッ


「ひいいぃぃ!」」ダダダダッ



コナミ「ん?」



マルコムファミリー「へへへへ!もう逃げられねえぞ!」ダダダダ



「くそぉおぉ…………!崖で先に進めねえ…!」ズリズリ



マルコムファミリー「勝手に鉱山から居なくなりやがって、覚悟はできてんだろうなぁ?あぁ?!」



「や、やめてくれ………!」


「………く…………」ブンッ



マルコムファミリー「くらえ!」バッ!



ビリビリビリビリ!



「ぎゃああぁあぁぁぁ!…!」



「ぐあぁぁあぁああぁ……………!!」


どさっ


マルコムファミリー「まったく、手間かけさせやがって…」



677: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 00:25:04.17 ID:+etKDvdb0


コナミ「おい!」



マルコムファミリー「ぁ?何だてめぇは!」



コナミ「その人たちに何をしてんだ!」



マルコムファミリー「へ、見ての通りよ、労働サボったバカどもに制裁したんだよ」ズルズル…ドサッ



コナミ「労働…………?」



マルコムファミリー「くく、お前も見た所デュエリストだな、腕に覚えがあるならあの町に行ってみな」



コナミ「どういうことだ!」



マルコムファミリー「へへ、うまく行けば死ぬほど稼げるかもな、ははははは」スタスタ



ブォオオーーーーーーーーーーーーーー!



コナミ「あ、行っちまった………………あの町って………あれか…」



コナミ「よくわかんないけど、喉乾いたし行ってみるか………」



ザッザッザッ……



…………………………………………………………………



678: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 00:36:05.66 ID:+etKDvdb0

クラッシュタウン


ヒュウゥウゥーーーー…………



コナミ「………………」スタスタ



コナミ「………窓から何人かこっち見てるな…………」



コナミ「外に人が一人も居ないし………どうなってる?」



マルコムファミリー「おうおうおう、何だお前、金色のデュエルディスクなんかつけちゃってよぉ!」



マルコムファミリー「ここに稼ぎに来たのかい!」



マルコムファミリー「えらいハリキリボーイがやってきたじゃねえか!」



コナミ「あ?何だよお前ら」



マルコムファミリー「ここに来たんだ!腕に自信があるんだろ?」



マルコムファミリー「いっちょもんでやろうか?」



コナミ「断る、まともにデュエルするっていう奴らじゃ無いだろお前ら!」



マルコムファミリー「何だと!?」



マルコムファミリー「上等だ!良い啖呵を切りやがるが、そういう奴ほど地獄行きが早くなる!」


コナミ「地獄行き……………?」


681: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 00:48:35.49 ID:+etKDvdb0




マルコムファミリー「そうよ、気付いたら周りは鬼ばかり」カシャッ


マルコムファミリー「さて、ハリキリボーイの力を見せてもらおうじゃないの!」カシャッ


コナミ「く……………………!」



コナミ「さらばっ」シュッ タンッ



マルコムファミリー「なにぃ…!あいつなんてジャンプ力だよ…!」



マルコムファミリー「一瞬で屋根まで……!」



マルコムファミリー「2・3メートルは跳んだか……!?」



コナミ「じゃあな!」スタスタ



マルコムファミリー「くそー!」



…………………………………




コナミ「ふう…………再びまいたか…………」スタスタ………



コナミ「ああぁ……………喉乾いた………」



コナミ「ん……?」



ニコ「……………」スタスタ





686: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 01:03:20.56 ID:+etKDvdb0



コナミ「なあ、きみ」



ニコ「ひっ、え………………?ファミリーの人じゃない…」



コナミ「悪いけど…水くれない……?」



ニコ「…あ…………はい、まっててください」タタッ



そして


ニコ「……どうぞ」



コナミ「おおぉ!」ゴクゴク………


コナミ「…っ、はあー………助かった、ありがとう」



ニコ「あの………あなたは?」




コナミ「え、ああ、迷い込んだんだ」



ニコ「迷い込んだ………?稼ぎにきた人じゃないんですか…」



コナミ「稼ぎに……………さっきから言われてるんだが、それってなんなんだ?」



ニコ「……………あ………その…」





688: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 01:10:49.24 ID:+etKDvdb0


コナミ「デュエルで稼げるんだってよ…………」



ニコ「……………それは……………もうすぐわかります…」



コナミ「え?」



ニコ「……………そろそろ夕日が地平線に沈みます…………」



コナミ「?どういう…」



ブォオオーーーーーーーーーーーーーー!


ブォオオーーーーーーーーーーーーーー!



コナミ「!この音は……!?」


ニコ「来ました……………!」



ブォオオーーーーーーーーーーーーーー!

キキキィィ!



コナミ「何だぁ……?」



マルコム「おらぁあ!ラモン!」



ラモン「マルコム、今日も勝たせてもらうぜぇ…!」



690: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 01:18:48.49 ID:+etKDvdb0



ラモン「先生!やっちゃってくざせぇ!!」


巨大男「………へ、連勝野郎はどいつだ」ザッ



ラモン「ご苦労なことだぜ、どうせ鉱山送りだってのによ」



ラモン「先生、今日もお願いします!」



コナミ「先生…………なんだ……何が起こってる…!?」



ニコ「……………うぅ…」


♪~~~~~~~♪~~~~~~



コナミ「………………ハーモニカの音……?」


♪~~~~~~♪~


マルコム「来やがったか死神野郎……!」



コナミ「ん?…………………」



ザッザッザッ……



ウエスト「来たー!」タタッ



ニコ「ウエスト!危ないから…!」

692: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 01:25:47.54 ID:+etKDvdb0


ザッザッザッ……


鬼柳「…………♪~~~~~♪~」



コナミ「………………!!!?あっれぇーー!?」



ニコ「!?ど、どうしました…?」



コナミ「あ、あれって…………まさか………!」



鬼柳「……」ザッ



ラモン「死神野郎………!今日こそ…………!」



コナミ「………鬼柳!」ダッ!



ニコ「!いっちゃだめです!」ガシッ



コナミ「え!?な、何で?」



ニコ「いま割り込んだら……連れていかれてしまいます……!」



コナミ「………?」




鬼柳「…………」



ウエスト「鬼柳にいちゃん!」



巨大男「へ、 おもしれえ…!」

693: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 01:28:28.01 ID:+etKDvdb0

ラモン「死神野郎……!今日こそ…………!」



マルコム「死神野郎……!今日こそ…………!」


でした

694: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 01:33:20.26 ID:+etKDvdb0


鬼柳「…………」


巨大男「……………」



ビュウウゥーーーー………



コナミ「………なんだ、二人とも動かねえぞ」



ニコ「デュエル開始は………夕日が地平線に触れた時です……」



…………………………………



コナミ「……」



鬼柳「…………」



巨大男「…」


マルコム「………………きた!デュエルーー!」



「うおぉぉおおおーーーーー!!」



鬼柳「…………!」シュバッ



巨大男「!」シュバッ




カシャカシャカシャ! シュシュシュ!



鬼柳「………………俺の方が速かったな、先行だ」



巨大男「ち………!」


コナミ「あのデュエルディスク…………刺さってたやつと同じ…」



723: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 20:18:49.57 ID:+etKDvdb0


…………………………………


鬼柳「インフェルニティ・デストロイヤーの効果発動、手札0でこのモンスターが相手モンスターを破壊し墓地に送った時、相手に1600Pのダメージを与える!」バッ



デストロイヤー「カァアーーー!!」ドゴーーーーン!


巨大男「ぐわあぁーー!」LP0 ピーーー



コナミ「やっぱり強え……鬼柳のハンドレスコンボ……」


マルコム「くそっ!また負けちまいやがった!」



ラモン「はははは!流石は先生、五十連勝だぜ!」



鬼柳「………」カシャッ シュッ



巨大男「くそおお…………………」


送り人「ひひ、ほれっ!」シュッ


クルクルクル ギュッ



巨大男「うわああぁ!は、はなしてくれぇ!」ズザザザッ



コナミ「なんだ!?負けたマッチョが変な二人組に連れていかれるぞ!助けないと……!」



ニコ「だ、ダメです……!ルールを破れば……貴方まで!」ギューー!



コナミ「ルール…………?なんなんだマジに…………」




724: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 20:23:55.89 ID:+etKDvdb0


パカラッパカラッパカラッ………



ラモン「へへへ、マルコム、使えそうな奴をありがとよ、あの筋肉なら長持ちするかもなぁ」


マルコム「くうううう……!ラモンてめえ!いまに見てやがれ、その死神もろともてめえも鉱山おくりにしてやるぁ!」



ラモン「楽しみにしてるぜ、はははは、じゃあな」ブォオオーーーーーーーーーーーーーー!


ブォオオーーーーーーーーーーーーーー!



鬼柳「…………」ブウウウゥウ………



コナミ「おい!鬼柳!」タタッ



鬼柳「……………!お前…………コナミ……」



コナミ「何でお前がこんなところに?旅してたんじゃないのか?」



鬼柳「………………」



ブォオオーーーーーーーーーーーーーー!



コナミ「あ、シカトされた…」


マルコム「ち、帰るぞ!」



ブォオオーーーーーーーーーーーーーー!



コナミ「…………謎は深まるばかり……」


729: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 20:39:56.34 ID:+etKDvdb0


……………………………………………………………………


ニコ&ウエストの家



コナミ「何であいつらあんな争いしてんだ ?」



ニコ「……窓からみえる山…………すべての始まりはあの鉱山からDホイールの駆動部品に欠かせないダインという鉱石が取れる事が分かってからでした」


コナミ「……………あの山か」チラッ



ニコ「以来………ゴールドラッシュの様に人々が集まって、この町はできました…」



ニコ「山を仕切ったのは、先ほどのマルコムファミリーとラモンファミリー……彼らは鉱石を掘る作業員を取り合いました…」



ニコ「やがて彼らはデュエルで人々を取り合う事にしました……聞いた話ですけど」


コナミ「へーデュエルで……」



コナミ(あれ、俺普通に拉致されたんだけど、イレギュラー?)




ニコ「この町は………デュエルに支配されてしまいました………」



コナミ「なるほど……負けたマッチョは?」



ニコ「あの人は勝ったラモンファミリーの鉱山の作業員にされます……負ければ二度と抜け出せない死の鉱山の……」



コナミ「………そんなやばいデュエルを鬼柳はやり続けてるのか………何でだ…?」



ニコ「鬼柳さんは………ある日突然やって来ました……死に場所を求めるように…」



730: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 20:48:31.78 ID:+etKDvdb0


…………………………………






鬼柳「♪~~~~~~~……」



タタタッ



鬼柳「……?」



ウエスト「やっぱり鬼柳にいちゃんここにいた!」



鬼柳「お前か……………俺には近付くな…」



ウエスト「今日のデュエルすごかったね、流石はサティスファクションのリーダーだ!」



鬼柳「………やめろ」


ウエスト「僕も鬼柳にいちゃんみたいに強くなって、いずれ山に送られた父ちゃんを連れ戻すんだ!」



鬼柳「諦めろ、山からは戻れない」


ウエスト「そんな事ないさ!鬼柳にいちゃんみたいになれれば……!」




鬼柳「……デュエルは何もしてくれない……俺みたいにお前はなるな……」



ウエスト「え?」


鬼柳「俺はデュエルに取り憑かれた……お前はこうなっちゃダメだ……」




734: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 20:55:36.96 ID:+etKDvdb0


ウエスト「そんな」


鬼柳「お前は姉ちゃんを連れてこの町から出ろ……デュエルに取り憑かれるまえに…」



ウエスト「にいちゃん……」



…………………………………



コナミ「さっさとこの町から出た方がいいんじゃないか?何でお前らは残ってるんだ」



ニコ「……………私のお父さんは………この町に稼ぎに来ました……」



コナミ「え、それってさっきのデュエル?」



ニコ「はい……………例に漏れず……山に連れていかれてしまったんです」



コナミ「………………」



ニコ「…………私たち………お父さんを置いてこの町を出るなんて……できないんです……!」



コナミ「…………なるほどな」



ニコ「貴方は………この町を離れた方がいいです……稼ぎにきたわけじゃないのでしょう?」


コナミ「まあそうなんだが………鬼柳のあんな姿見て……無視はできないし……」



ニコ「鬼柳さん……?コナミさんは鬼柳さんと関係が…?」




コナミ「ああ、昔のチームメイトっていうか」


735: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 21:03:19.53 ID:+etKDvdb0


ニコ「え?それってまさか…」



コナミ「サティスファクションっていうチームなんだけど」



ニコ「やっぱり……、ウエストがファンなんです……鬼柳さんにベタベタで…」



コナミ「弟が……?なんか照れるな………でも尊敬される理由なんかあったか………?」



ニコ「ウエストが聞けば喜びます…」



コナミ「そうかな………」



ニコ「この町を離れるまえに一度、会ってあげてください」



コナミ「ふーむ………………なあ、ここって電話あるのか?」



ニコ「え………すいません、この町は孤立していて連絡手段が…………」



コナミ「そうか、まあデュエルディスクで連絡できるからいいよ」カチカチッ



ニコ「………?」



コナミ「…………」ピピピピピ………ピピピピピ………



プツンッ



遊星『コナミか?』





740: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 21:13:24.34 ID:+etKDvdb0

コナミ「ああ」



遊星『どこに居るんだ、こっちは大変だったぞ』



コナミ「イェーガーは捕まえられたか?」



遊星『ああ、何とか一件落着した、お前がいつまでたっても来ないから心配したぞ」



コナミ「ごめん、超展開に巻き込まれて……いまクラッシュタウンって所に居るんだ」



遊星『クラッシュタウン…………どういう事だ?』



コナミ「まあ色々省いて説明するけど、遊星にきてほしいんだよ」



遊星『俺に……?』




コナミ「ああ、驚け、ここに鬼柳がいるんだ」



遊星『鬼柳が……!?』



コナミ「しかも結構あぶねーことしてるんだよ、遊星の力が必要なんだ」



遊星『………………よくわからないが……分かった、俺も向おう』




コナミ「サンキュー!」



遊星『だがこっちも色々あるんだ………一週間後になってしまうぞ…』



コナミ「一週間後………まあ、分かったよ、あ、俺のDホイールも一緒に持ってきてくれないか?」



遊星『Dホイール………ああ、分かった』


742: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 21:18:59.39 ID:+etKDvdb0


ピッ


コナミ「よし……」



ニコ「あの………コナミさん?一週間後っていうのは……」



コナミ「ああ、すまん勝手に話を進めて……申し訳ないんだけど……ここに何日か置いてくれないか?」



ニコ「………え?」



コナミ「俺がお前達の父親を連れ戻してくるから」



ニコ「!?お父さんを……?どうやって………」



コナミ「まあ任せろ………潜入は得意なんだ」



ニコ「はあ……………」




コナミ「まずは…………」


…………………………………



マルコムファミリー拠点



マルコム「ちきしょぁぁああ!!ラモンの野郎調子に乗りやがって!」ゴクゴクッ


マルコム「あの死神を地獄に送れる奴はいねぇのか!?」




745: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 21:24:15.93 ID:+etKDvdb0


マルコムファミリー「お頭、あいつを倒すのは無理かと……」



マルコム「うるせぇ!このやろ!」ガシャンッ!


マルコム「……く、あぁーーあ、こんな時修行の旅に出てる弟が帰ってくればよぉ………」ゴクゴクッ



マルコムファミリー「明日のデュエルは誰で行きます…?」



マルコム「あぁ!?勝てる奴を連れて来い!」


マルコム「む、無茶な………」



コナミ「………」コソ……



コナミ「……………あの銃……確かショックガンだった………あれの入手は必須だ…」



ワーーワーーー!ギャーーギャーー!



コナミ「幸い騒々しい………よし!」



シュタタッ ガシッ シュタタッ



コナミ「…………一丁ゲット………!」



コナミ「あんまり取りすぎても疑われるし……これで帰るか…」



シュタタッ




748: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 21:31:10.72 ID:+etKDvdb0

再び ニコ&ウエストの家


コナミ「ただいま」ガチャッ



ニコ「あ、コナミさん、どこへ…?」



コナミ「ちょっとこれをかしてもらってきた」スチャッ



ニコ「!それって、この町で使用するデュエルディスク……」



コナミ「え?デュエルディスク………?まさかここをこうして…」



カシャカシャカシャ!



コナミ「……マジだ!銃にもなるしデュエルディスクにもなる………鬼柳もこれを使っていたのか」



ニコ「まさかそれを盗んで……?」




コナミ「あ、まあ…あれだよ、ちょっと貸してもらうだけ」カシャカシャカシャンッ



ニコ「それをどうするつもりなんですか?まさかコナミさんがマルコムファミリーのデュエリストに……?」



コナミ「いやいや、ちょっと分解して調べるだけ、あっちの部屋借りていいか?」クルクルクル……ザッ



ニコ「あ、どうぞ…」


コナミ「ありがとう」スタスタ


ガチャッ




750: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 21:37:29.28 ID:+etKDvdb0


次の日 午前5時


チュンチュン……



コナミ「……どうやらショックガンのエネルギーを造る装置は………単純な作り……俺でも頑張れば複製可能………」カチャカチャ…



コナミ「遊星が来るまでの一週間だと………できて4・5丁か…」



コナミ「……………いっちょやるか!ブルーノがいればもっとできたんだろうが………」



カチャカチャ…



コナミ「ちょっと休憩…………」ガタッ



ガチャッ



ウエスト「………あ!コナミのにいちゃん!」




コナミ「ん?あ、弟の…………たしかウエスト?早起きだな」




ウエスト「うん!コナミにいちゃんもサティスファクションのメンバーだったんだよね!僕尊敬してるんだ!」




コナミ「あ、そ………そうかい……」



ウエスト「えへへ!」





751: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 21:44:34.82 ID:+etKDvdb0


コナミ「これから一週間ほどここに世話になるんだが………よろしくな」



ウエスト「うん、いろんな話聞かせてよ!」



コナミ「すまん………してやりたいのは山々だが…やることがあってな…」



ウエスト「あ、そうなんだ…」



コナミ「まあお前達の父ちゃん、助けだしてやるから、待ってろ」



ウエスト「え………父ちゃんを……?」



コナミ「ま、できれば……な」



ウエスト「す、すごい!流石はサティスファクションのメンバーだ!」



コナミ「一週間も世話になるからな、礼をしたいし」



コナミ「鬼柳も助けてやらないと…」



ウエスト「うん、お願いします!鬼柳にいちゃん………限界が近いみたいなんだ……」



コナミ「……そうか………………早く来いよ遊星…………!」



コナミ(とにかく俺はショックガンデュエルディスクを複製しないと…)



754: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 21:51:15.58 ID:+etKDvdb0

…………………………………………………………………………………………



そして一週間後……… 午前8時


ネオドミノシティ ポッポタイムのガレージ


遊星「ふう……………やっと終わった…」



ブルーノ「それは……依頼されていたエンジンかい?」



遊星「ああ、やっと完成したんだ」



遊星「さて…………急がないと……」



ブルーノ「?どこかに行くのかい?」



遊星「ああ、それでブルーノ、このエンジンを依頼人の所に届けてくれないか?」



ブルーノ「ああ、構わないよ」



遊星「ありがとう、それじゃいってくる、もしかしたら何日か帰って来ないかもしれない、それまで頼んだぞ」スタスタ



ブルーノ「え?ジャックやクロウには…?」



遊星「テーブルの上に置き手紙をして置いた、すぐ見るさ」



ブルーノ「そう、分かったよ」



バタンッ



756: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 21:57:34.56 ID:+etKDvdb0


遊星「………そうだ、コナミのDホイールを頼まれていたんだ」



遊星「連結して行けば運べる…………たしかKURUMIZAWAの隣のアパートだったな……」スタスタ



‥………‥………‥………



カードショップKURUMIZAWA



遊星「…………一応挨拶しておくか」



カランカラン



遊星「店長………いないのか…?」



遊星「………ん?」スタスタ



雪乃「……………」イライライライラ……



レイン「………………」ショボン……


三郎「にゃーーー………」




遊星「………お前達……………店長は?」





758: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 22:04:54.90 ID:+etKDvdb0



雪乃「あら………チャンピオンじゃない………」イライライライラ



遊星「藤原…………」



レイン「店長は……………配達…………最近……忙しい……」



三郎「にゃ」




雪乃「そうよ……忙しいのよ………おバカさんが行方不明のせいでね……!」イライライライラ



遊星「コナミの事か……………」



レイン「Dホイール……置いたまま………行方不明……………心配…」



雪乃「宮田さんの失踪が二日程度だったのにコナミはもう一週間よ………!」



雪乃「私をここまで心配させて…………ただじゃおかないわ………!」イライライライラ



遊星「…………藤原…クマができてるぞ…」



雪乃「そうよ……私の美貌を汚す原因にもなってるわ………ますますお仕置きが必要ね……!」イライライライラ



レイン「………雪乃………足をダンダンするのを………やめてほしい…」



769: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 23:32:28.52 ID:+etKDvdb0



遊星「…………店長はいないか……コナミのDホイールを借りて行くと伝えておいてくれ」



雪乃「!?何ですって…………?」



レイン「………何で……貴方が………?」



遊星「コナミから頼まれてな……」



雪乃「頼まれた……!?コナミはいま何処にいるの?!」



遊星「連絡じゃ、クラッシュタウンだ」



雪乃「クラッシュタウン……?」




レイン「シティから40km離れた…………町………」



遊星「その通りだ」



雪乃「何でそんなところに………まさかまた危険な事に首を突っ込んでいるの…?!」



遊星「多分な…じゃ、俺は行く、邪魔をしたな」スタスタ



雪乃「ちょっ、待ってチャンピオン!」




遊星「…?」



雪乃「私も連れて行ってくれないかしら」



遊星「なに……馬鹿な」

771: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 23:38:19.96 ID:+etKDvdb0


遊星「悪いが危険だ、キミがついてくると」



雪乃「それでも………」



レイン「……雪乃………やめた方がいい……クラッシュタウンは…死の町…」



雪乃「死の町………?」



遊星「?どういうことだ」



レイン「デュエルで………負けた方に強制労働を強いる………そんな事を毎日繰り返している町…」



雪乃「何ですって……!?」


遊星「な……!?では……鬼柳が危ない……というのは…」



レイン「おそらく……………」



遊星「くっ!待っていろ!鬼柳!」ダッ



カランカラン



雪乃「あ!ちょっと………………もう!



レイン「私たちは…………信じる事しかできない…」



雪乃「…………コナミ……」


773: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 23:44:08.88 ID:+etKDvdb0



‥…………‥…………‥…………


クラッシュタウン



コナミ「………よーし、ショックガンデュエルディスク…4丁完成……!」



コナミ「パクったの合わせれば5丁………十分だ……」



ガチャッ



コナミ「ニコ、ウエスト」



ニコ「あ、おはようございます、コナミさん」



ウエスト「おはよう!」



コナミ「おそらく今日、遊星が来る…………勝負の日だ」



ウエスト「え、それってまさか………父ちゃんを……?」




コナミ「ああ、任せろ」



ニコ「コナミさん………無茶はしないでください…」



コナミ「なに………やばくなったら撤退するよ」


778: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 23:48:56.19 ID:+etKDvdb0


そして8時間後


午後4時



ブォォオオオォォォオオオォォォーーーーーーー!!!!



コナミ!この音……来た!」



ニコ「え!」




コナミ「このまま堂々と入ると不味いか…………」



ガチャッ タタッ



遊星「………………!」ブォォオオオォォォオオオォォォーーーーーーー!!!!




コナミ「遊星、後ろに回れ!こっちだ!」



遊星「コナミ!分かった…!」



ギュオオオーーーーン!



キキィイ!!



ウエスト「あの人もサティスファクションのメンバーなんだ!」



………………………………………………………





781: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/06(火) 23:57:13.40 ID:+etKDvdb0


再び ニコ&ウエストの家



遊星「早速だが………コナミ、鬼柳は………まさかデュエルを」



コナミ「ん、知ってたのか…?鬼柳が強制労働をかけてデュエルしているのを」




遊星「く……やはり………」



ニコ「鬼柳さんを………救い出してあげてください…!」



遊星「よし……どうすればいい?」



ウエスト「うーん………勝っちゃうと鬼柳にいちゃんが鉱山送りだし………」



コナミ「それについては遊星、考えがある」



遊星「ん?」



コナミ「このショックガンを使え」カシャッ



遊星「これは………」




コナミ「ここではデュエルディスクはその銃型だ、早抜きで先行を決める、ショックガン機能が付いてるのとついてないのがあるんだが……」



コナミ「俺の特製だからついてるんだ」



遊星「これで……」



コナミ「送り人が鬼柳を連れて行くところが狙い目だ、ショックガンで仰け反らせ、その隙に奪還する」




782: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/07(水) 00:03:09.50 ID:Xh0je+JH0


遊星「なるほど」


コナミ「威力は抑えてあるから安心しな」



ウエスト「なるほど!」



ニコ「これで鬼柳さんを………」



遊星「……よし、ありがとうコナミ」クルクルクルシュバッ



コナミ「でもそのためにはまず、マルコムファミリーに雇ってもらわないとならないぞ」



遊星「…………………すぐに向おう」ザッ



コナミ「頑張って来い!あっちのバーにいつもいるから!」



遊星「ああ、このポンチョ、借りていいか?」スッ



ニコ「あ、はいどうぞ」



遊星「……………そうだ、コナミ、お前のDホイール、俺のDホイールの後ろに置いてあるぞ」



コナミ「お、ありがとう」


スタスタ………




810: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/07(水) 19:56:14.09 ID:Xh0je+JH0


…………………………………


そしてマルコムファミリー拠点



遊星「ニトロウォリアーで攻撃!ダイナマイトナックル!」



ニトロ「ヴァアア!!」バキィイイィ!!



マルコムファミリー「うわあああーーー!!」LP0 ピーー ずざあぁぁあぁ!!



遊星「…………ふ」クルクルクルカシャッ


マルコム「おぉ……一ターンで三人を……ワンターンスリィキル………!」



マルコム「こ、こいつぁすげええ……!」タタッ



マルコム「あ、あんたならあの鬼柳にも勝てるかもしれねえ!」




遊星「だが俺はレアだぜ、報酬は高いぞ」



マルコム「あぁ、金ならいくらでも持って行ってくれよ、くくくくく!」



遊星「俺を、雇うか?」




マルコム「ああ!頼むぜ先生、これから丁度デュエルタイムだ!」



遊星(…………待ってろ鬼柳)




812: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/07(水) 20:05:41.21 ID:Xh0je+JH0

…………………………………


クラッシュタウン


ビュゥウーーーー……………



コナミ「………」



ニコ「遊星さん、うまくいくでしょうか?」



コナミ「大丈夫だろ、あいつチャンピオンだし」


ウエスト「鬼柳にいちゃんを倒して、救ってあげるんだ…!」



コナミ「……そろそろ夕日が沈むな」



ニコ「…………………あ」




ブォォオオオォォォオオオォォォーーーーーーー!!!!


ブォォオオオォォォオオオォォォーーーーーーー!!!!



コナミ「きやがったなマルコムファミリーとラモンファミリー……!」



キキィィイィィィィ!!!



ラモン「くく、おいマルコム…昨日のマッチョ、あいつダメだな、もうぶっ倒れたらしいぜ」



マルコム「なにぃ?」


ラモン「今度は頑丈なやつをくれよな、ははははは!」



マルコム「てめぇラモン!もう勝った気でいやがるのか!」



ラモン「うちの先生が負けるかよ、んじゃ、今日もお願いしますよ先生」


鬼柳「……」スッ


マルコム「死神野郎…………今日はこっちだってすげえ先生を連れてきてんだよ!先生!」


遊星「……」スタッ





814: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/07(水) 20:13:36.95 ID:Xh0je+JH0



鬼柳「………!遊星………そうか……コナミが連れてきたのか」



遊星「鬼柳、俺はお前を連れ戻しにきたんだ!」



鬼柳「一緒に帰る事はできない………どちらかは鉱山に送られる…」



遊星「く…………」



コナミ「………どうやら雇われたらしいな」



ニコ「はい、遊星さんのデュエルディスク…ショックガンなんですよね」



コナミ「ああ、俺が作ったやつな…………さて」



ウエスト「?どこに行くの?」



コナミ「デュエルタイムで人が少なくなってる今がチャンス、鉱山に潜り込んでお前らの父ちゃんを連れてくる」



ニコ「ええ?!潜り込むなんて…」



ウエスト「あ、危ないよコナミにいちゃん…!」



コナミ「任せろ………………お前らには一丁ずつショックガンを渡しておく、何かあったら身を守れ」スッ



ニコ「そんな…」


コナミ「時間が惜しい………じゃ、行ってくる!」


ブオオオォオオ…………



ブウウゥウゥゥーーーーーーーーーンン!


816: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/07(水) 20:19:43.60 ID:Xh0je+JH0


ウエスト「………大丈夫かな」


ニコ「コナミさんを信じましょう……」



マルコム「夕日が地平線に触れた!デュエルだぁぁあ!!」



遊星「!」シュバッカシャッ



鬼柳「…!」シュバッカシャッ!



ラモン「は、速い……!」



ラモンファミリー「ど、どっちが先行だ……?」



遊星「……………鬼柳が一瞬、速かったな」



鬼柳「どうやらそのようだな、俺のターン!」シュッ



ウエスト「あ、始まっちゃった…!」



ニコ「遊星さん……!」


…………………………………


マルコムファミリー鉱山 ふもと



ブウウゥウゥゥーーーーーーーーーンン!


キキィィイィィィィ!!!



コナミ「ふう………ここからは歩いて行こう…」




817: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/07(水) 20:25:40.54 ID:Xh0je+JH0


コナミ「…………」チラッ



マルコムファミリー「まだ交代時間じゃねえのか?」



マルコムファミリー「あと少しだ」


マルコムファミリー「ああー、酒飲みてぇ…………」



マルコムファミリー「今日は何人ぶっ倒れるかな、くくく」



ワラワラワラ……



コナミ「ち…………やっぱりだ、数が多すぎる………デュエルでどうにかなる人数じゃない」



コナミ「どうにかして侵入しないと」



コナミ「…………む?」



マルコムファミリー「はぁあ…………小便小便」スタスタ………



コナミ「…………しめた、あいつ単独行動を」



ススッ



マルコムファミリー「…………ここら辺でしちまうか」スタスタ


マルコムファミリー「誰も見てないよな………」



コナミ「すまんっ」タンッ




マルコムファミリー「ううぅんっ!?」カクンッ



ドサッ


コナミ「ちょっと寝ててくれ………衣装借りるぞ…」

819: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/07(水) 20:31:24.12 ID:Xh0je+JH0


…………………………………


コナミ(マルコムファミリー衣装)「……」スタスタ


マルコムファミリー「ん?あれ、お前……初めて見る顔だな」



コナミ「え、ああ、今日からここに配属されたんだ、よろしくな」



マルコムファミリー「そうかい」



コナミ「さて、ちゃんと労働してるか見てくるかなぁ」スタスタ



マルコム「くく、あまり鞭を使いすぎるなよ」



コナミ「ああ、加減はするさ、ぶっ倒れられちゃ困るからな」



スタスタスタスタ………



コナミ(よーし潜入成功………あとは探すだけだが………こうも広いと)



カサカサッ



コナミ「お………ポケットに………これは!」カサッ



コナミ「この鉱山の見取り図!ラッキィイーー!」



コナミ「…………ほー、採掘場は4つあるのか…………どれかにニコ達の父親がいるんだな……」



コナミ「ぶっ倒れられちゃ困るからな…………早く見つけないと……」



スタスタスタスタ………



821: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/07(水) 20:39:34.36 ID:Xh0je+JH0



………………………………………………………………………………………………………


クラッシュタウン



遊星「響け!シューーーティングソニック!」バッ!



スターダスト「キュオォォォオ!!」ゴファアァーーー!!



ズオォォオオオーーーーー!!


鬼柳「………………これで……いい……やっとデュエルから解放される……」LP900→0 ピー



ニコ「遊星さんが勝った…!」



ウエスト「鬼柳にいちゃん!」



ラモン「な、なんだって………!先生が負けた………!!?」



マルコム「よっしゃああああぁーーーーーー!!!」



遊星「鬼柳………」



送り人「……」パカラッパカラッ




遊星「!まずい、連れていかれる……鬼柳が…!」



遊星「このショックガンで………!」ガチャッ


ドキュウーーーーーーーン!!


823: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/07(水) 20:47:10.52 ID:Xh0je+JH0


遊星「!?ぐああぁ……!」ビリビリビリビリビリビリ!!



鬼柳「!遊星…!?」



ニコ「!?遊星さん」



ウエスト「遊星にいちゃんが撃たれた!?」



遊星「ぐ……………だ、だれ………だ……?」ドサッ



バーバラ「ふふ、あんたの役目はおしまい、ご苦労様」カチャッ



遊星「……お、お前は………?何者だ…………!?」



マルコム「へっへっへっへっ、すまねえな先生よぉ、そいつは俺の愛人だ」



遊星「なに……………どういう」



マルコム「聞いた通りさ、先生はもう用済みだ」



遊星「う…………裏切るのか………!?」



マルコム「邪魔な鬼柳を葬ってくれた事は感謝するぜ、ロットンの手を借りずに済んだ」



遊星「………ロットン…………?」



マルコム「帰ってきたんだよ、弟がなぁ、ほれ、見てみろ」スッ



遊星「………く……?」ググ…



ブウウゥウゥゥーーーーーーーーーンン!



ロットン「いぃいぃーーーーーーやっふおおぉおぉぉーーーー!!!」ブウウゥウゥゥーーーーーーーー!!



824: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/07(水) 20:54:32.38 ID:Xh0je+JH0


ブウウゥウゥゥーーーーーーーー!!!


遊星「Dホイーラー……!?」



マルコム「デュエル修行の旅から帰ってきた自慢の弟よ、はっはっはっはっ!」



キキィィイィィィィ!!!


ロットン「………」スッ


遊星「こいつは一体………?」



マルコムファミリー「いゃっはぁああ!!!ロットンさんだぁぁあ!!」



ワーーーー!ワーーーーー!ワーーーー!



ロットン「…………くくく」



ラモン「………こ、こいつはたしか………」




ロットン「ぬんっ!」ブンッ



ラモン「!うわああぁぁ!」ガシャッ



遊星(何を投げた ………?デュエルディスクか……)



鬼柳「くっ!」シュルルルッドサアッ



遊星「鬼柳……!運ばれてしまう………!」



送り人「よし、行こう」パカラッパカラッ



ロットン「まて」



送り人「?」



ロットン「まだ送ってもらう奴が残ってる」シュッ


スタンッ




825: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/07(水) 21:01:04.80 ID:Xh0je+JH0


ニコ「な、何が起こっているの?」



ウエスト「超展開すぎてついていけないよぉ!」



ラモン「てめえは……マルコムの弟……ロットン!」



ロットン「おい、ラモン、デュエルだ!」カシャッ LP4000



ラモン「なにぃ……!ば、バカいうな!そろそろ日が沈む!デュエルタイムは終わりだ!」



ロットン「へ、ワンターンあれば十分だ」スッ




ラモン「なにぃ!?」



遊星「ワンターンで………!?」



ロットン「まさか?デュエル挑まれて背中向けるつもりじゃねえだろうなぁ?」



マルコム「どうしたラモンさんよぉ!」



マルコムファミリー「はっはっはっはっはっ!」



ラモン「ちぃ、な、舐めんじゃねえ!」カシャッ! LP4000



ロットン「ほお、抜いたか、だが先に抜いたのは俺だ、先行はもらうぜぇ!」シュバッ 手札6




826: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/07(水) 21:08:40.26 ID:Xh0je+JH0


ロットン「ガトリングオーガを召喚!」バッ



《ガトリング・オーガ/Gatling Ogre》 †

効果モンスター
星3/炎属性/悪魔族/攻800/守800
自分の魔法&罠カードゾーンにセットされたカード1枚を墓地へ送る事で、
相手ライフに800ポイントダメージを与える。



ガトリングオーガ「うぉおぉ!」



ロットン「さらに…………カードを五枚セット!」バババババッ



ラモン「ば、バカかてめえは!先行はな、最初のターン攻撃できねえんだ!」



ラモン「ルールも知らねえ素人か!」



ロットン「そりゃてめえだ、ガトリングオーガの効果を発動、ガトリングファイア!」バッ



ガトリングオーガ「おおぉぉえ!」カチャンッ



ババババババババババババババババババババババババ!!!!!!



ラモン「!?ぐああぁぁぁああぁぁぁぁああ!!!!?」LP4000→0 ピーーー


遊星(?!本当にワンターンで……なんて奴だ……)



ラモン「ど、どうなって………」



ロットン「ガトリングオーガの効果により、俺のセットカードを一枚を墓地に送るごとに800Pのダメージをてめえに与える」



ラモン「そ、そんなもん……どうやって…………………汚ねえ……!」ドサッ




831: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/07(水) 21:16:31.82 ID:Xh0je+JH0



ロットン「ふん、おい、連れていけ」ブンッ



送り人「あ、はい」ドサッ


遊星「く…………!」



バーバラ「あ、ついでにこいつもよろしくね」ゲシッ



遊星「ぐぁ……!」ドサッ



ニコ「ど、どうしよう…………」



ウエスト「コナミにいちゃんの作戦が完全に失敗しちゃったよ……!」



ロットン「不動遊星、俺がいない間、厄介な死神野郎を潰してくれたそうだな」



遊星「く………お前達のためにじゃない!」



ロットン「なんでもいいさ、礼を言っておくぜ、地獄で余生を楽しめよ、はははははは!!」



マルコム「ラモンの野郎も消えた!これでこの町は我がマルコムファミリーのものだ!」



「うおぉぉおおおぉーーーーーーー!!!!」



ロットン「へ、おい、行け」



送り人「あ、はい」パカラッパカラッパカラッパカラッ



835: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/07(水) 21:24:37.47 ID:Xh0je+JH0


………………………………………………………………………………………………………


マルコムファミリー鉱山


コナミ(マルコムファミリー衣装)「あーあ………三つの採掘場言ったけど全部外れ、運悪いなー俺」スタスタ………



コナミ「まあ次の採掘場には必ず居るだろ」スタスタ



コナミ「ここだ………」



コナミ「おい!労働者ども!」



「?な、なんだ…………」



「またひどい事するのか………」



「手がいてえよ………休ませてくれ……」



ザワザワ…



コナミ「この中にニコとウエストって子供を持つ奴はいるか!?いたら正直に手を上げろ!」



ザワザワ…ザワザワ…



コナミ(………出て来ないか…やっぱり子供に手を出されると思って名乗りあげないのかな………仕方ねえ…心苦しいが…)



コナミ「出てこねぇとニコとウエストにひどい事するぞ!永久歯抜いたりな!」



セルジオ「や、やめてください!私です!私が親です!」ガタッ


コナミ(やっと見つけたか)



839: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/07(水) 21:29:32.98 ID:Xh0je+JH0


コナミ「あんたか、よし、こっちに来い」スタスタ



セルジオ「うぅ……はい」スタスタ


「な、なにされるんだろうな………?」


「かわいそうに……」



…………………………………


コナミ「………確かこっちが出口で……」カサカサ



セルジオ「………」スタスタ



コナミ「………ああ、こっちか」スタスタ



セルジオ「…あ、あの、どこに行くんですか?」



コナミ「え、外だけど」



セルジオ「!?外………?」



コナミ「騙して悪かったな、実は俺はニコとウエストに頼まれてあんたを助けにきたんだ」スルッ



セルジオ「え!?ま、マルコムファミリーの人じゃないんですか………!?」



コナミ「ああ」



セルジオ「ニコとウエストが………私のために………」


コナミ「無事で良かったよ、すげー心配してたぜ」



840: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/07(水) 21:34:09.76 ID:Xh0je+JH0


セルジオ「そうですか……………、あ、ありがとうございます……!」ギュッ



コナミ「まあ、礼は無事に出れてからだ」



そして



鉱山 ふもと



コナミ「…………よし、逃げ切った!」



セルジオ「この山を………降りれた………!」



コナミ「Dホイールは……よし、無事だ」



セルジオ「ニコ……ウエスト……!また会える時がくるなんて……!」グスッ



コナミ「いい話だ」



セルジオ「本当に…ありがとうございます……………!」



コナミ「ああ、Dホイールに、のれよ、クラッシュタウンまで送るぜ」



セルジオ「はい…………!」



コナミ「…………ん?」



パカラッパカラッパカラッ……


844: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/07(水) 21:41:11.68 ID:Xh0je+JH0


コナミ「あの馬車は……?」サッ



セルジオ「あ!あれは敗者を鉱山に送る馬車です……!」



コナミ「なるほど…………」(作戦が成功してれば…あの中は空のはず……)



送り人「おい、出ろ」カタンッ


鬼柳「………」スタッ



コナミ「!?なに………鬼柳…!遊星は失敗したのか……!?」


遊星「く……」スタッ



コナミ「!!?あっれぇ……遊星も一緒だ理解不能…!」



ラモン「くうぅ……」スタッ



コナミ「最後にラモンファミリーのトップ、ラモンも出てきた!どゆこと!?」



セルジオ「さ、三人も一緒に送られるなんて……何が……」



コナミ(とにかく………ヤバイな、作戦は失敗と見て間違いない………くそ……遊星と鬼柳を助けないと……!)


セルジオ「?どうしました………?」



コナミ「……おっさん、悪い、歩いてクラッシュタウンに向かってくれ、そんなに遠くないだろ」



セルジオ「え!?じゃ、じゃあ貴方は?」



コナミ「今運ばれてきた奴……仲間なんだ、助けないと」


855: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/07(水) 23:14:35.58 ID:Xh0je+JH0

…………………………………………………………………………………………………………


クラッシュタウン


ドンチャンドンチャン


マルコム「はははは!飲め飲め!今日は宴だぁ!」



マルコムファミリー「あははははは!」



バーバラ「ふふ……」


ロットン「くくく………………」



ワーーーー!ワーーーーー!


ロットン「………?」


ロットン「おい」



マルコムファミリー「え?なんすか」



ロットン「そこに不動遊星のDホイールがあったはずだ……うまく隠されてはいたがな………どこいったか分かるか?」



マルコムファミリー「知りませんよぉ、そんなの、はははは」ぐびぐび……



ロットン「…………………気になるな」



ロットン「嫌な予感がするぜ」





856: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/07(水) 23:23:03.73 ID:Xh0je+JH0


……………………………………………………

鉱山



鬼柳「………」カツーーン!カツーーン!



遊星「……鬼柳」



鬼柳「………」カツーーン!カツーーン!



遊星「俺と共に、ここに出よう!」



鬼柳「…………へ、さっき付けられたこの首輪………これからは電流が流れるんだぜ…」



鬼柳「どうやって外す………そもそも、俺はここにいたい、ここで満足だ」



遊星「バカな、お前がこんなところに満足するわけないだろ!」



マルコムファミリー「喋ってんじゃねぇ!」ペシーーン!



鬼柳「ぐ……………!」カツーーン!カツーーン!



遊星「………鬼柳…………」(さっきこっそり手に入れた釘………これで首輪は外せる)



遊星(あとは…どこから脱出するかだが……………)



遊星(!………あそこに使われてないトンネルが…………あそこからいける…!)


遊星「おい、鬼柳………」ボソッ



鬼柳「……………ほっといてくれ」


859: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/07(水) 23:32:26.30 ID:Xh0je+JH0


…………………………


遊星「……」カツーーン!カツーーン!



鬼柳「…」カツーーン!カツーーン!


マルコムファミリー「交代の時間か」



マルコムファミリー「おう、代わるぜ」



遊星「……………見張り交代の時間…………チャンスだ………」



遊星「おい鬼柳、いくぞ……」



鬼柳「いいと言ってるんだ……首輪が外せない………」



遊星「これをみろ」スッ



鬼柳「!……遊星、さすがだな………釘一本でロックを解除するとは…」



遊星「お前のも外してやる…………」



鬼柳「……………いいよ、ここに残る……お前一人で行け」



遊星「鬼柳…………悪いが無理矢理にでも連れて行く……!」シュッ



鬼柳「ぐっ!?遊星……………?」ドゴオッ ガクッ



遊星「…………」カチャカチャ………パチンッ


遊星「…………よし、行こう」ささっ



860: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/07(水) 23:40:49.38 ID:Xh0je+JH0



…………………………


遊星「ふう………外だ………」ズルズル…



遊星「どうにかして降りないと…」



鬼柳「………う……」



遊星「鬼柳、目覚めたか」



鬼柳「………こ、ここは……!遊星!お前………!ほっといてくれっていってるだろ!」ぐいっ



遊星「鬼柳!俺はお前を満足させるんだ!」


鬼柳「遊星…………………!………?ここは…」



遊星「え……………デュエルディスクが刺さっている……………」



鬼柳「…………………そうか……ここは墓場…」




遊星「!労働者のか…………途中で倒れた…」



鬼柳「………ここの何人かは……俺が」



遊星「鬼柳、自分を追い詰めるな!」




鬼柳「だってそうだろう?俺に負けた奴は……何人も鉱山に送られたんだから!」



861: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/07(水) 23:49:42.95 ID:Xh0je+JH0



遊星「……………………」



鬼柳「くそ………!俺は…………!」ダンッ!



遊星「………ん?」



ウエスト「よいしょ………よいしょ……このDホイールを遊星にいちゃんに届ければ」ずりずり



ニコ「きっとなんとかしてくれるはず…………!」ずりずり



鬼柳「ニコ、ウエスト!」



遊星「お前ら…なんでここに!?」



ニコ「!遊星さん!」



ウエスト「あ!鬼柳にいちゃんも……抜け出したんだね!」


タタタッ



遊星「俺のDホイール…運んできてくれたのか」



ニコ「これに乗って早く脱出してください!」


ウエスト「頑張って持ってきたんだよ!」



鬼柳「お前ら……危険だろうが」



ニコ「……鬼柳さんを………助けたかったから…!」



ウエスト「鬼柳にいちゃんは僕のヒーローだもん!」



鬼柳「…………く…………俺なんかのために……」



862: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/08(木) 00:05:37.82 ID:avtdWQUx0


ブオオォォオオオォォォーーーーーーー!!!


遊星「……!?なんだ…………」



鬼柳「この音は……Dホイール……!?」




ブオオォォオオオォォォーーーーーーー!!!



ロットン「やはりな、奴ら、逃げ出しやがった」


鬼柳「!ロットン………!来てやがった…!」



遊星「勘付かれていたのか……!……」



ウエスト「うわあああ…!」



ニコ「どうしよう……!」



ロットン「ひき殺して粗挽き肉団子にしてやるぜ!」ブオオォォオオオォォォーーーー


遊星「鬼柳、二人を!」



鬼柳「ああ!関係ない二人に、手は出させねえ!こっちに来い!」ぐいっ


ニコ「は、はい!」タタッ



ウエスト「いっぱいくるよ!」タタッ



ロットン「逃げ切れるか、行けお前ら!」



マルコムファミリー「はい!へへへ!」ブオオォォオオオォォォーーーーーーー!!!


マルコムファミリー「逃がさねえぞーー!」ブオオォォオオオォォォーーーーーーー



遊星「く、俺がDホイールでかき回すしか……………………ん?」



コナミ「ちょっと待て!」ブオオォォオオオォォォーーーーーー!



遊星「コナミ…!」



863: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/08(木) 00:14:48.63 ID:avtdWQUx0



ロットン「ん?後ろから変なのが来たな……!」


遊星「なんでお前が?!」



コナミ「今はそんな事どうでもいいだろ!遊星、お前は鬼柳の援護をしてくれ!」




遊星「なに……お前は!?」



コナミ「ふっ!」グンッ!


ガガッガガッ!!



ロットン「ぬ…………へ、小さいDホイールでタックルされても効かねえんだよ!」



コナミ「お前は俺が相手をしてやる!」



遊星「お前がロットンを…!?」



ロットン「くく、面白え、潰してやるぜ」



コナミ「遊星、行け!」ブオオォォオオオォォォーーーーーーー!!!



遊星「く……………コナミ!無理するなよ!」ブオオォォオオオォォォーーーーーーー!



ロットン「ははははははーーーーー!!!」ブオオォォオオオォォォーーーーーーー!!!



ゴオオォーーーーーーー!!!



コナミ「この洞窟に……!」


ブオオォォオオオォォォーーーーーー

864: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/08(木) 00:19:45.30 ID:avtdWQUx0



ゴオオォーーーーーーー!!!



ロットン「くくく、まさに袋のネズミだな、観念するんだな」



コナミ「くそ………!おい、デュエルだ!」



ロットン「ほう……俺と?面白え……望むところだ」



コナミ「スピードワールド2、セットオン!」カチッ


《デュエルモードオン!》ヴォン!



コナミ「……よし、ぶっ倒してやる……!」


………………………………



遊星「コナミは……ロットンの恐ろしさを知らない……!」



遊星「デュエルは挑んじゃダメだ……コナミ!」ブオオォォオオオォォォーーーーー



………………………



コナミ ロットン「ライディングデュエル!アクセラレーション!」


ゴオオォーーーーーーー!!!


888: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/08(木) 20:28:11.93 ID:avtdWQUx0


ブオオオォォーーーーーーーーーーー!!


ロットン「俺の先行で行かせてもらうぜ!」シュッ 手札6


コナミ「………………」ブウゥーーーーーーーーーン



ロットン「俺はガトリングオーガを召喚!」バッ




《ガトリング・オーガ》
効果モンスター
レベル3/炎属性/悪魔族/攻撃力800/守備力800
自分の魔法&罠カードゾーンにセットされたカード1枚を墓地へ送る事で、
相手ライフに800ポイントダメージを与える。



ガトリングオーガ「うぉぉ」



コナミ「なんだあいつは…」



ロットン「くく、このモンスターはな、セットカードを一枚墓地に送る事で800Pのダメージを与える効果を持つんだよ」



コナミ「一枚につき800だと…………」



ロットン「そして、弾を装填!」バババババッ


コナミ「五枚セットしやがった……って事は」



ロットン「てめえに風穴を開けてやる!ははははは!」



コナミ「4000Pのダメージだと!?」



891: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/08(木) 20:38:56.70 ID:avtdWQUx0



ロットン「死ね!ガトリングファイアーーーーー!!!」バッ



ガトリングオーガ「うぉぉお!」ガラガラガラガラ


ババババババババ!!!!



コナミ「いやいや!一回も俺のターン来てないし!こんなもん躱せるか!インチキ野郎!」



ロットン「なんとでも言え!」



コナミ「くそ………!ん?」


コナミ「………よし、こいつがあった!」チャッ



コナミ「俺は手札のハネワタを墓地に送り効果を発動!」シュッ


《ハネワタ/Hanewata》 †
チューナー(効果モンスター)
星1/光属性/天使族/攻 200/守 300
このカードを手札から捨てて発動できる。
このターン自分が受ける効果ダメージを0にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。



ハネワタ「ふぃー」



コナミ「このターン俺が受ける効果ダメージは0になる!」



ロットン「!?俺の先行ワンターンキルを…………」


チュインチュインチュインチュイン!!



コナミ「そんな弾丸当たるかバーカ!」



ロットン「ち、一枚無駄になったか、ターンエンドだ!」

895: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/08(木) 20:51:53.79 ID:avtdWQUx0


コナミ「ふうぅ…………間一髪、俺のターン!」シュッ 手札6


コナミ SC0→1
ロットンSC0→1



コナミ「さて…瞬殺はまぬがれたが………ガトリングオーガを潰さないとヤバイ」


コナミ「よし、カードガードを召喚!」バシッ




《カードガード/Card Guard》 †
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1600/守 500
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、
このカードにガードカウンターを1つ置く。
このカードに乗っているガードカウンター1つにつき、
このカードの攻撃力は300ポイントアップする。
また、1ターンに1度、このカードに乗っているガードカウンターを1つ取り除き、
このカード以外の自分フィールド上に表側表示で存在するカード1枚に
ガードカウンターを1つ置く事ができる。
選択したカードが破壊される場合、代わりにガードカウンターを1つ取り除く。


カードガード「グエエエイイィ!」



コナミ「このモンスターの召喚時、ガードカウンターが乗る!攻撃力300アップ!」



カードガード「うっしゃああ!」攻1600→1900


ロットン「ほう……」



コナミ「……………セットカードは4枚…………だがここは!」



コナミ「カードガードでガトリングオーガを攻撃!」バッ!



896: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/08(木) 20:59:09.27 ID:avtdWQUx0


ゴオォオッ!


ロットン「くく、そうはいくかバカめが、トラップ発動、くず鉄のかかし!」カチッ



《くず鉄のかかし/Scrap-Iron Scarecrow》 †
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
その攻撃モンスター1体の攻撃を無効にする。
発動後このカードは墓地へ送らず、そのままセットする。



ガキィイイィン!!



コナミ「あれは……!たしか発動後セットできるカード……!」



ロットン「その通り!カード消費無しでてめえの攻撃を止めてやったぜ!」パタンッ



コナミ「くっそぉぉ………!なんだよあれ!」


ロットン「次のターン、俺がモンスター以外を行けばセットカードは合計5枚…………再び地獄行きに届く」



コナミ「く………………カードを2枚セットしてターンエンドだ!」バッ 手札3



ロットン「くっくくくくく、さて、俺のターン!」ビュッ 手札1


コナミSC1→2
ロットンSC1→2


コナミ「どっちだ…………!モンスターか?それ以外か………………?」



ロットン「………………」チラッ



898: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/08(木) 21:07:53.08 ID:avtdWQUx0


ロットン「……ち、運の良い野郎だ」サクッ



コナミ「………よし…モンスターだ…………」



ロットン「即死とは行かねえが、何発かの弾丸は食らってもらうぜ、ガトリングファイア!」バッ



ババババババババ!!!!


コナミ「ぐああぁあぁ………………!!!!」LP4000→1600 チュインチュインチュインチュイン!!



ロットン「カードを3枚墓地に送り2400Pのダメージだ」



コナミ「く…………!残ったあれは……くず鉄のかかし……………!」



ロットン「くく、俺の勝利に変わりはない、勝利パターンは無数にある」



ロットン「ガトリングオーガをリリース!フルアーマーオーガをアドバンス召喚!」バシッ



《フルアーマー・オーガ》
効果モンスター
レベル5/炎属性/悪魔族/攻撃力1600/守備力1600
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、
相手プレイヤーに1000ポイントのダメージを与える。
フィールド上に存在するこのカードが破壊された時、
自分の墓地に存在する「ガトリング・オーガ」1体を特殊召喚する。



フルアーマー「うおおぉ!」



コナミ「ガトリングオーガをリリース……?ラッキーじゃね……」


899: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/08(木) 21:14:53.26 ID:avtdWQUx0


ロットン「くく…」



コナミ「フルアーマーオーガの攻撃力はたかが1600じゃねーか、カードガードには及ばねえぜ!」



カードガード「ふ………」攻1900



ロットン「かまわねえよ、行け!フルアーマーオーガでカードガードを攻撃!」バッ



コナミ「なにい………?」


ロットン「ここで、最初のターン不発に終わった弾丸、墓地のスキル・サクセサーの効果を発動!」ヴォン!


《スキル・サクセサー/Skill Successor》 †
通常罠
自分フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで400ポイントアップする。
また、墓地のこのカードをゲームから除外する事で、
自分フィールド上のモンスター1体を選択し、
その攻撃力をエンドフェイズ時まで800ポイントアップする。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できず、
自分のターンにのみ発動できる。



フルアーマーオーガ「うぉ!!」攻1600→2400



コナミ「く…!」



ロットン「さらに…………フルアーマーオーガはモンスターを破壊した時、1000Pのダメージを与える!」


コナミ「はあああーー?!」LP1600


ロットン「くははははははは!!」



904: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/08(木) 21:37:13.17 ID:avtdWQUx0


ロットン「くらえ!ファイア!」バッ


ドギャアアァァアンン!!


コナミ「くぁあ………!!?」LP1600→1100



ロットン「終わりじゃない!弾丸が残っているぜ……!よくみろ!」



ギュルルルルルルル…………!!



コナミ「な」



ドオォォォオーーーーーン!!



コナミ「おおおお……!?」LP1100→100



ロットン「くははははははは!残り100P!心臓の鼓動もじき止まる!」



コナミ「くそおぉお…………!」



ロットン「ターンエンドだ!次のターンでおわりだな」




コナミ「ち……………俺のターン!」シュッ 手札4


コナミsc2→3
ロットンsc2→3



910: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/08(木) 21:47:56.58 ID:avtdWQUx0



コナミ「残り100…………ガトリングオーガは消えたが………次のターンでスピードカウンターは4………」



コナミ「ロットンがスピードスペルを引けば俺は弾け飛ぶ………」



《スピード・ワールド 2》
フィールド魔法
このカードは魔法・罠・効果モンスターの効果を受けず、
フィールド魔法カードをセット及び発動する事ができない。
お互いのスタンバイフェイズ時に
自分用スピードカウンターを1つ置く(最大12個まで)。
「Sp(スピードスペル)」と名のついた
魔法カード以外の魔法カードをセット及び発動した場合、
そのコントローラーは2000ポイントのダメージを受ける。
お互いのプレイヤーは、自身のメインフェイズに
自分用スピードカウンターを以下の数だけ取り除く事で以下の効果を発動する。
●4個:手札にある「Sp(スピードスペル)」と名のついた魔法カード1枚につき、
相手に800ポイントのダメージを与える。
●7個:自分のデッキからカード1枚ドローする。
●10個:フィールド上のカード1枚を破壊する。




コナミ「とにかく……フルアーマーオーガをを潰さねば……!忍犬を召喚!」



《忍犬ワンダードッグ/Nin-Ken Dog》 †
通常モンスター
星4/風属性/獣戦士族/攻1800/守1000
忍術を極めた犬忍者。厳しい修行により、擬人化の忍術を使う事が可能となった。


ワンダードック「ワン!」


ロットン「ほう……」


コナミ「ワンダードックでフルアーマーオーガを攻撃!」バッ



ワンダードック「ワンワンワン!」バシィッ!


ズバアアァ!!


ロットン「く…………」LP4000→3800






912: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/08(木) 21:58:50.83 ID:avtdWQUx0


コナミ「よし」



ロットン「残念だが余計に首をしめたぜ!くず鉄のかかしを発動しなかったのはわざとだ!」



ロットン「フルアーマーオーガが破壊された時、ガトリングオーガを墓地から特殊召喚する!」



ガトリングオーガ「ウォォ!」バン


コナミ「な………………?」



ロットン「これで次のドローに左右される事なく、てめえは死ぬ!」



コナミ(くず鉄を弾丸にする気か…………!だが!)



コナミ「俺はsp-オーバーブーストを発動!」バシッ



《Sp-オーバー・ブースト/Sp - Over Boost》 †

通常魔法
自分用スピードカウンターを4つ増やす。
このターンのエンドフェイズに自分用スピードカウンターを1つにする。




コナミ「俺は、scを2上昇!」sc3→7 手札2


コナミ「さらに、sp-サモンスピーダーを発動!」バッ





《Sp-サモン・スピーダー/Speed Spell - Summon Speeder》 †

通常魔法
自分用スピードカウンターが4つ以上ある場合に発動する事ができる。
手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。



コナミ「ジェネクス・コントローラーを特殊召喚!」バッ


《ジェネクス・コントローラー/Genex Controller》 †
チューナー(通常モンスター)
星3/闇属性/機械族/攻1400/守1200
仲間達と心を通わせる事ができる、数少ないジェネクスのひとり。
様々なエレメントの力をコントロールできるぞ。



コントローラー「ウィン」


913: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/08(木) 22:04:57.99 ID:avtdWQUx0


ロットン「チューナーか」



コナミ「俺は☆4のワンダードックに☆3のジェネクス・コントローラーをチューニング!」バッ!



☆4+☆3=☆7 カッ



コナミ「現れろ!ウィンドファーム・ジェネクス!」



《ウィンドファーム・ジェネクス/Windmill Genex》 †
シンクロ・効果モンスター
星7/風属性/機械族/攻2000/守1600
「ジェネクス・コントローラー」+チューナー以外の風属性モンスター1体以上
このカードの攻撃力はフィールド上にセットされた
魔法・罠カードの数×300ポイントアップする。
また、手札を1枚墓地へ送って発動できる。
フィールド上にセットされた魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。




ウィンドファーム「ブイィイィーーーーーーーン!ヒャッハーーーー!」



ロットン「何が出てこようが俺のコンボは止められねえよ!」



コナミ「それはどうかな………」



ロットン「なに………」



コナミ「トラップ発動!無謀な欲張り!」カチッ




《無謀な欲張り/Reckless Greed》 †
通常罠
自分のデッキからカードを2枚ドローする。
その後、自分のドローフェイズを2回スキップする。

914: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/08(木) 22:12:56.12 ID:avtdWQUx0


コナミ「二回のドローフェイズをスキップする事で、二枚ドローする!」シュッ 手札2


ロットン「ハイリスクハイリターンなカードを………」



コナミ「ウィンドファームジェネクスの効果を発動!手札を一枚墓地に送りセットされたくず鉄のかかしを破壊してやる!」バッ



ブォォォォオオオオーーーーーーー!!!!


バリイイィン!!



ロットン「ぐ……?ち、悪あがきを」



コナミ「………これが限界か…………カードを一枚セットしてターンエンドだ!」バッ 手札0



ウィンドファーム「ブォォォォオン」攻2600



コナミsc7→1 ピッ



ロットン「オーバーブーストの効果でてめえのscは1になった、ドローもできない、ボロボロじゃねえか!」



コナミ「るっせーー!さっさと引け!」



ロットン「いいだろう……モンスター以外なら俺の勝ちだ………!」チャッ



コナミ「……………………」



ロットン「く、くくく………ドロー!」シュッ 手札1




915: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/08(木) 22:20:56.30 ID:avtdWQUx0

コナミsc1→2
ロットンsc3→4



ブォォォォオオオオーーーーーーー!!!!



コナミ「…………」



ロットン「……………」チラッ


コナミ「……………!」



ロットン「く……ははは!俺はカードを一枚セット!」バッ!



コナミ「!!?」



ロットン「ガトリングオーガの効果を発動!ファイアーーーーーーーー!!!!!」バッ



ババババババババ!!!!!!



コナミ「く、だが!トラップ発動、リフレクト・ネイチャー!」カチッ




《リフレクト・ネイチャー/Nature's Reflection》 †
通常罠
このターン、相手が発動したライフポイントにダメージを与える効果は、
相手ライフにダメージを与える効果になる。




ロットン「ぬう………!?」


チュインチュインチュインチュイン!!!



コナミ「効果ダメージを跳ね返す!」バッ



ロットン「ぐおおぉ……!!?」LP3800→3000 チュインチュイン!



916: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/08(木) 22:26:26.40 ID:avtdWQUx0


コナミ「見たかってんだ!」



ロットン「くうううぅ…………!野郎、ターンエンド!」手札0



コナミ「俺のターン!あ、引けねえ!」スカッ



ロットン「無謀な欲張りの代償を受けろ、ははははは!」



コナミ「ち、なんてこった……………」手札0



ウィンドファーム「ブォォォォオオオオーーーーーーー」攻2300


……………………………………………………



鉱山



ブォォォォオオオオーーーーーーー!!!!



遊星「鬼柳達がトロッコで逃げたはいいが………見失ってしまった………!」ブォォォォーーーーー!!!!



遊星「く………敵が迫っているというのに」



ガラガラガラガラーーーーーーーー!!




遊星「!あそこか…………!鬼柳ーーーーー!」




929: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/09(金) 20:29:42.89 ID:5H3Dbj+h0


ゴオオォーーーーーーー!!!


鬼柳「くそ………しつこい野郎どもだ………」ガラガラガラガラ



ウエスト「鬼柳にいちゃん!あいつらが追いついて来たよ!」



マルコムファミリー「ひゃははーーーーー!!逃がさねえぞ!」ブォォォォオオオオーーーーーーー!



マルコムファミリー「観念しやがれ!!」ブォォォォオオーーーーーー



鬼柳「く……なんとか外に………!」



ニコ「あ、そうだ、コナミさんから受け取ったショックガンがあるんです!」カチャッ


鬼柳「!でかした」



鬼柳「くらえっ!」ドキューン! ドキューン!



マルコムファミリー「ぐあああぁ!??」ビリビリ



マルコムファミリー「あああァぐ!?」ビリビリ



鬼柳「よし、ひるんでる、クラッシュしちまえ!」


マルコムファミリー「や、やろおぉお…………!!!!」



ウエスト「よーし!僕も!」ドキューン!


遊星「鬼柳ーーーーー!」



931: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/09(金) 20:36:07.85 ID:5H3Dbj+h0


鬼柳「遊星!」


遊星「俺も加勢する!」グンッ


ガガガガガガガガッ!!!



マルコムファミリー「ぬおおお!?こいつ………!調子に乗りやがって!」グラグラッ



ガタァアアンン!!



鬼柳「よし、一人転倒しやがった!」



ゴオオォーーーーーーー!!!



遊星「このまま外に出るぞ!」



ニコ「で、でも…どっちが出口か…………」



遊星「次のトンネルを右に行くんだ!そうすれば出られる!」


ウエスト「本当!?」



鬼柳「わかった!」グイイイッ



マルコムファミリー「さ、させるかよ!おい!リモコン!」



マルコムファミリー「あ、ああ!」ピッピッピッ



ガタンッ


鬼柳「!!?なに、レールチェンジしやがった!」



遊星「く…レールは術中に落ちてたか………!」



ニコ「これじゃ左側のトンネルに…!」



ゴオオォーーーーーーー!!!





932: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/09(金) 20:44:12.71 ID:5H3Dbj+h0

マルコムファミリー「ははははーー!絶対てめえらは鉱山から出さねえぞ!」ブォォオーーーーーーー!!


鬼柳「ち……………」 ドキューン!


ウエスト「このぉ」ドキューン!


遊星「こっちのレールは………!」



ゴオオォーーーーーーー!!!



マルコムファミリー「奈落に突き落としてやるぜぇ!」



遊星「吹き抜け………!」



鬼柳「………………あ、見ろ!」



ウエスト「え、ああ!レールが途中で途切れてる!」



遊星「なんだと!」



ニコ「このままじゃ落ちてしまう!」



鬼柳「く……………直前のレバー……あれを切り替えればレールが変わる………」



遊星「よし!俺が行く!」ブォォォォオーーーーーーー!


マルコムファミリー「おっと!させるかよ!」バキューンドキューン!


チュイイン!


遊星「ぐあっ……く!」グラグラッ



マルコムファミリー「そこでおとなしくしてやがれ!」


933: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/09(金) 20:50:47.30 ID:5H3Dbj+h0

ガラガラガラガラーーーーーーーーー!


鬼柳「どうすれば…!」


ウエスト「落ちちゃうよ!」



遊星「き、鬼柳!」



ダダッ!



セルジオ「私に任せてください!」タッ



マルコムファミリー「!?なにぃ、労働者か……!」


ウエスト「あ!父ちゃん!?」



ニコ「お父さん!?」



鬼柳「?!」



遊星「なに……コナミが助けに行ったという……なぜここに?」



セルジオ「一度はコナミさんのおかげで脱出した、だけどニコ、ウエスト、お前達が鉱山に入って行くのを見て戻ってきたんだ!」


鬼柳「あれが……お前らの父親か」



ウエスト「やった!父ちゃん、早くレバーをーーー!」



ゴオオォーーーーーーー!!!

934: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/09(金) 20:54:43.42 ID:5H3Dbj+h0


セルジオ「ああ!」ガシッ


マルコムファミリー「野郎……!」



マルコムファミリー「おい、あいつ首輪ついたままだ!」



マルコムファミリー「え?あ、よし!」カチカチッ



バチバチバチバチバチ!!



セルジオ「!!?ぐおおおぉぉぉおおおお…………!!?」ガクッ



ニコ「お父さん!?」



鬼柳「?!………………!首輪か」



ウエスト「や、やめろー!」バキューン!バキューン!



セルジオ「くううぅぅ…………!こ、これしき………!」ぐぐっ


遊星「!おい、無理をするな!」



ズルウゥゥゥッ!


セルジオ「!?うわああぁ」ガクーン!



鬼柳「やべえ!落ちる……!」


ウエスト「父ちゃんー!」

935: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/09(金) 20:59:56.93 ID:5H3Dbj+h0


ガシッ


セルジオ「お……落ちるわけには……!」ぐぐっ… ビリビリビリビリ


マルコムファミリー「ち、片手でしがみついてやがる……」



マルコムファミリー「出力増強してやる」カチカチッ



遊星「!させるかーー!」ギャギャギャギャ!


ガガガッ!



マルコムファミリー「ぐおお……!!またタックルを……!」グラグラッ



ゴオオォーーーーーーー!!!



セルジオ「く……………ぅ…うおおおおぉお!!!」ぐぐぐぐ!



ギ…ギギギギギギ…!


ガコオォン!


鬼柳「レールが変わったぜ!」



ウエスト「やった!父ちゃん、手を!」バッ


ニコ「早くトロッコに!」



936: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/09(金) 21:04:29.88 ID:5H3Dbj+h0


バチバチバチバチバチ!!


セルジオ「ぐあぁあああ………………!」



鬼柳「や、ヤバイぞ………!」


遊星「く…………電撃を止めろ!」



マルコムファミリー「あぁ?止めるかバーカ!」



鬼柳「この野郎!」バキューン!ドキューン!



マルコムファミリー「おおっと」スカッ


遊星「ふっ!」シュッ バキッ



マルコムファミリー「ぐっへ!」ポロッ



マルコムファミリー「あ!なにリモコン落としてんだ!」



遊星「よし!止めたぞ!」



ウエスト「父ちゃん!早くー!」



セルジオ「わ………私は…………」フラッ



セルジオ「す…すまん…ニコ、ウエスト…………」ズルッ



ニコ「!お父さん!」



937: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/09(金) 21:12:19.18 ID:5H3Dbj+h0


ガシッ


セルジオ「く…………」



鬼柳「また腕一本で………このままじゃ落ちちまう…」



遊星「俺が行くまで待っててくれ!すぐに助ける!」ブォォォォオオオオーーーーーーー!!!!



セルジオ「私は………お前達に………迷惑ばか………り…」ズズ……



ウエスト「父ちゃん!」


セルジオ「生きて………鉱山を………抜けてくれ………!」



鬼柳「おい!あと少し!遊星が行くまで耐えるんだ!」



セルジオ「……………く」ズルゥッ


ヒュウウゥウウウゥウウ



遊星「!」



ニコ「お父さん!」



鬼柳「あ!……………お、落ちちまった…………」



ウエスト「と、父ちゃーーーーーーん!!」バッ


ウウゥゥ………


マルコムファミリー「へ、この高さだ、お陀仏だな」



遊星「な、なんて事だ……」




941: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/09(金) 21:21:57.39 ID:5H3Dbj+h0


ゴオオォーーーーーーー!!!


ウエスト「うわぁあぁあああぁーーん!」ぐすっぐすっ


ニコ「ううぅぅ…………!鬼柳さん………………!」ぐすっぐすっ…



鬼柳「ど………どうして……なんでこんな事に…………」



キィイィーーーーーーン!


マルコムファミリー「あいつらも絶対逃がすなーー!」



遊星「許さん!」ドゴッ!


マルコムファミリー「ぐっふううぅ!?」



キキィィィィィ!!ガタンッ



鬼柳「………トロッコは……終わったか…」



マルコムファミリー「て、てめえら!地獄に送ってやる…!」チャキッ



鬼柳「!それは!」ダンッ



鬼柳「俺の台詞だ!外道ども!」ゲシィィィ!



マルコムファミリー「ぎゅふぁああ!!?」ドサァア!!



遊星「鬼柳!こいつらのDホイールに乗り移れ!」



鬼柳「ああ……!ニコ、ウエスト!」


942: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/09(金) 21:28:30.43 ID:5H3Dbj+h0


鬼柳「と……その前に…」ザッ



マルコムファミリー「くうぅ………いてて……」スリスリ



鬼柳「寝てろ!」バキャッ!


マルコムファミリー「ぎゃふう!」ガクンッ


キィイィーーーーーーン!


遊星「このままこの道を行けば、出られるはずだ…」



鬼柳「そうか……」



ウエスト「うううぅぅ………」ぐすっぐすっ


ニコ「ううう……」ぐすっ



鬼柳「……泣くな、お前ら…」



鬼柳「お前らの親父は、お前らに死に様を見せたんじゃない……!」



鬼柳「お前達を守ろうという……生き様を見せたんだ!」




ウエスト「ううぅ…………」ぐすっ



鬼柳「目が覚めたぜ………今度は俺が見せてやる…鬼柳京介の生き様を…!」



遊星「鬼柳!お前…」



鬼柳「お前達は俺が守ってやる!」



ニコ「………ぅ、鬼柳さん………!」



945: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/09(金) 21:35:32.30 ID:5H3Dbj+h0


鬼柳「お前ら…………しっかり掴まってろよ!」


ウエスト「あ………………う、うん!」ギュッ



ニコ「………はい!」ギュッ


鬼柳「この町を変えてやる!行くぜ!遊星!」ブォォォォオオオオーーーーーーー!!!!



遊星「ああ!やってやろう!」




遊星「まずはここをでるぞ!」ブォォォォオオオオーーーーーーー!!!!


………………………………………………………………………




ロットン「さあどうする!手札0だぜ!」LP3000


コナミ「それはお前も同じだ!」LP100



ロットン「へ、てめえは次のターンもカードを引けないんだぜ、諦めろよ!」



コナミ「引けなくてもな、攻撃力2300のウィンドファームジェネクスが俺にはいる!」



コナミ「ガトリングオーガを潰す事は簡単なんだよ!リバースカードも無いしな!」



ロットン「ほおぉ…………そうかい」



コナミ「なんだ………あの余裕は…」


948: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/09(金) 21:41:14.74 ID:5H3Dbj+h0


ロットン「やってみろよ、ガトリングオーガを潰してみろ!」



コナミ「言われなくてもやってやるよ!ウィンドファームジェネクスの攻撃だ!」


ウィンドファーム「マカセレーーーー!ブーーーン!」攻2300



ガトリングオーガ「うぉ」攻800



コナミ「ガトリングオーガを破壊しろ!」バッ



ロットン「はーーーははは!墓地のトラップカード、ダイナマイトウォールを発動!」ヴォン!



コナミ「墓地のトラップ!?」




《ダイナマイト・ウォール/Dynamite Wall》 †
通常罠
相手モンスターの攻撃時に発動する事ができる。
その攻撃モンスター1体と自分フィールド上に存在するモンスター1体を破壊する。
また、相手モンスターの攻撃時に自分の墓地に存在するこのカードを
ゲームから除外する事で、その攻撃モンスター1体と
自分フィールド上に存在する全てのカードをゲームから除外する。



ロットン「てめえの攻撃モンスターウィンドファームジェネクスと、俺のフィールドのカードを全てゲームから除外するぅ!」バッ!



コナミ「なんだと…!?」



ロットン「はーーーーははははは!てめえのモンスターを爆殺してやる!」



955: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/09(金) 21:48:59.72 ID:5H3Dbj+h0


ピカアァァァアアァア!!



コナミ「カウンタートラップ発動!空間跳躍ージャンプー!」カチッ



《空間跳躍-ジャンプ-/Jump》 †
カウンター罠
自分のターンのバトルフェイズ中に相手のカードの効果で
モンスターが破壊または除外される場合に発動する事ができる。
対象となるモンスター1体を除外して、
その攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。



ロットン「なんだと……?」



コナミ「除外されるウィンドファームジェネクスの攻撃力分のダメージをお前に与える!」バッ



ズオオォォォォォーーーー!!!



ロットン「ぐぁ………!」LP3000→1000


コナミ「食らわしてやった!」


ロットン「ちいいいぃ…………だがモンスターは消し飛んだ……次のドロー、またはその次のドローでモンスターかスピードスペルを引けば、てめえが弾ける!」



コナミ「やってみやがれ!ターンエンド!」手札0


コナミ(一応ウィンドファームジェネクスの効果を使う時に捨てたコスト、タスケルトンが墓地にある……攻撃を一回は凌げるが………………)



ロットン「俺のターンだ!くく!」







957: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/09(金) 21:54:13.61 ID:5H3Dbj+h0


コナミ「……………………ん?」ブォォォォオオオオーーーーーーー!!!!



ロットン「あん?」



コナミ「あ、光が漏れてきている!出口が近いんだ!」ブォォォォオオオオーーーーーーー!!!!



ロットン「なにぃい!?もうそんなところか!」


ブォォォォオオオオーーーーーーー!!!!



遊星「コナミー!」ブォォォォオオオオーーーーーーー



コナミ「あ、遊星!鬼柳も!」



鬼柳「外に出るぜコナミ!こんな場所じゃ満足できねえ!」



コナミ「よし……わかった!」



ロットン「おい……!冗談じゃねえぞ!逃がしてたまるかよ!」



遊星「ロットン………!」



ロットン「逃がすくらいなら………このダイナマイトでてめえら吹き飛ばしてやる!」スッ



コナミ「!?だ、ダイナマイトだあぁーーー!?」



ロットン「ははははははは!」







960: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/09(金) 21:58:50.75 ID:5H3Dbj+h0


遊星「まずい本気だ……!」



鬼柳「ロットンてめえ……!」



コナミ「やめろ!コラァーー!」ピッ



ロットン「ぶっとべ!Dホイールと共になぁ!!」カチッ



ポイッ


ゴトンッ



コナミ「く……出口だってのに」



遊星「受け身の準備を…!」



鬼柳「ニコ!ウエスト!しゃがめ……」



カッ!



ドッゴオオォォォォオオオォーーーーーーーーーンン!!!!



ブオォォオオオ!!



遊星「ぐああぁあーーー!」ブワァッ



コナミ「うおおぉおーーーーーーー!?」ブワァッ



鬼柳「くうううぅぅう!」ブワァ



ニコウエスト「あああぁぁぁぁっ!!」ブワァッ



ロットン「おおぉおおおぉおー!?」ブワァッ




コナミ「ええぇぇーーー!?お前も巻き込まれんのかよ!」



963: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/09(金) 22:06:23.19 ID:5H3Dbj+h0


ニコ「き、鬼柳さん……!」 ヒュウウゥウウウゥウウ




鬼柳「ニコ………ニコー!!」バッ ヒュウウゥウウウゥウウ



ニコ「鬼柳さぁああああーーーん!」バッ



ヒュウウゥウウウゥウウ……………!



コナミ「ぐっは!!?」ドゴッ


遊星「ぐうっ!?」ドゴッ



鬼柳「がはっ……!」ドゴッ


ヒュウウゥウウウゥウウ……………



………………………………………………………………………………………………………………………………



ロットン「はぁ…………はぁ…………」ズリ……ズリ……



ロットン「へ…………崖から落ちたか……この高さなら生きてはおるまい……!くくくく…」



ウエスト「……」



ニコ「……」



ロットン「気絶したか………へへ」スタスタ



965: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/09(金) 22:13:36.06 ID:5H3Dbj+h0


………………………………………………………………


コナミ「痛てて…………くそ……結構高いところから落ちたな…………」



コナミ「遊星、鬼柳、無事か?」



遊星「く……ああ、昔会得した五点着地のおかげでな」


鬼柳「………同じくな……だが………」



鬼柳「くそぉ!………守れなかった!ニコ、ウエストを!」だんっ!



鬼柳「誓ったのに…………!俺は………俺は………!」



鬼柳「満足できなかった…………!」



コナミ「鬼柳…………」


遊星「く……………!ここは…………デュエルディスクの墓……か」



鬼柳「え…………また、ここに来たのか…………すまねえ…倒れていった労働者たち………」



鬼柳「やはり俺には……………町を変える事なんて………!」



遊星「まだだ、鬼柳!俺たちはまだ終わっていない!」



コナミ「そうだ、何よりまだ満足してないぜ!」



鬼柳「お前ら…………」



969: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/09(金) 22:17:59.56 ID:5H3Dbj+h0


遊星「最後の勝負に行こう!クラッシュタウンに戻って!」


鬼柳「遊星………………」



コナミ「まだニコとウエストは無事だ、間に合う」


鬼柳「コナミ……」



……………………キュゥン……



鬼柳「………?」



キュウウゥウウゥーーーーーーーーーン



遊星「!…この刺さっていたデュエルディスク、生きている」



コナミ「いきなり動き出したな………」



鬼柳「これは……………………」



鬼柳「そうか…………お前らはまだ俺には戦えというんだな………」



鬼柳「……くく…………いいぜ…」



カシャァン!


鬼柳「お前たちの力、かしてもらう!」バッ!



972: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/09(金) 22:21:52.43 ID:5H3Dbj+h0


鬼柳「クラッシュタウンに乗り込むぜ!」



遊星「鬼柳!俺達も手を貸すぜ!」



コナミ「ああ、ちょっと待ってろ」


カパッ ゴソゴソ…



コナミ「鬼柳!」バッ



鬼柳「ん?これは…………………満足ジャケット!」フサァッ



遊星「まだ持っていたのかコナミ」



コナミ「ああ、遊星も」バッ



遊星「よし」ガシッ



鬼柳「へへへ…………乗ってきたぜ…………!」



鬼柳「待ってろクラッシュタウン………………この俺を…」



鬼柳「満足させてもらおうか!」バッ!




引用元: コナミ「あれから半年、遊星達はWRGPに向けて……」【遊戯王5Dsタッグフォース】