3: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 07:24:40 ID:DySuzZd20
獣の長い手が、ワイヤーを掴むのが見えたその瞬間、すべてが凍りついた。
きれいな弧を描いた軌道が、勢いもそのままに乱れ崩れて墜ちてゆく。
伸ばした指先は到底届きそうにない。


俺は墜落するミカサを追って巨人の群れに飛び込んだ。この場にいるどの巨人も人間には見向きもしない。巨人同士殴り合い掴み合い食い合って土埃の舞う中に、ミカサは消えていく。

コニー「ジャン!!無茶だ!待て!!」

サシャ「ジャン!いけません!」

クリスタ「ジャン!ダメッ!!」

ビュ・・・ドォォ

コニー「くっ!!」サシャ「あっ!!」クリスタ「キャッ!!」

巨人がまき散らす瓦礫を掻い潜ってミカサを目指す。

(死ぬな!ミカサ・・・!)

4: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 07:25:56 ID:DySuzZd20
―――サシャ―――

コニー「サシャ!クリスタと一緒にアルミンとこ行って馬用意して来い!!」

サシャ「でも!」

コニー「いいからいけって!!」

サシャ「わかりました・・・・」

コニー「水門のあたりで合流だ!いいな!!」

サシャ「はい!」

コニー「いけっ!!」

サシャ「待ってますよ!!クリスタ!行きましょう!!」パシュ

クリスタ「・・・・」パシュ



もうはっきり言ってメチャクチャです。
獣の巨人強すぎます。
ライナーとベルトルトが味方になってくれて、もうコッチのもんだと思ったんです・・・・これで勝てるって。
でも・・・・ミカサもユミルも猿に叩き落されてしまいました。
リヴァイ兵長が動けない今、ミカサ以外の誰が獣を削げるっていうんでしょう?

5: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 07:26:59 ID:DySuzZd20
サシャ「クリスタ!ガスはまだ大丈夫ですね?!壁の上から行きますよ!」

クリスタ「大丈夫よ!」


シュン!シュタッ
タッタッタッタッ


クリスタ、真っ青な顔してます。きっとユミルの事が心配なんですよね。



サシャ「アルミン!!」ハァハァ

アルミン「サシャ!!」

サシャ「大変なんです!」ハァハァ

クリスタ「ミカサとユミルが!」ハァハァ

サシャ「獣に!」ハァハァ「叩き落とされて」ハァハァ

アルミン「ミカサが!?それで?!ミカサはどうなったの?!」

サシャ「いえ、まだそれはわかりません。」ハァ「ジャンが助けに向かいましたけど・・・」

クリスタ「途中で立体起動を使った様子もないの。だから」ハァハァ

アルミン「どれくらいの高さから落ちたの?」

サシャ「獣の頭より高かったと思います」

アルミン「・・・・・」

サシャ「馬を用意して水門で待っていて欲しいとコニーが・・・」

クリスタ「ミカサがどうなってるかわからないけど」ハァ「巨人でメチャクチャになってるところにジャンは飛び込んでいったから、ジャンも怪我をしてるかも!」ハァ

アルミン「わかった!すぐに馬を用意する!」

6: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 07:27:39 ID:DySuzZd20
―――コニー―――
ジャンの野郎、ミカサのワイヤーが獣に掴まれたとたん、巨人どもの中に突っ込んでいきやがった。
瓦礫がビュンビュン飛んでくんのに、お構いなしでやんの。無茶にも程があるよな。
追いかけようとしたけど、無理だった。
そんでとりあえずサシャにアルミン探しに行かせて、巨人の足元に突っ込んで見えなくなったジャンを置いてくわけにいかねぇから少し離れて見てたら、ミカサ担いで走ってくるジャンが見えたんだ。

正直ミカサやべぇって、一目見て思った。足も手も顔も血だらけで意識がなかったんだ。

7: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 07:28:43 ID:DySuzZd20
コニー「ジャン!!お前大丈夫か!!血ィついてんぞ!!」

ジャン「俺は何ともねぇよ!それよりミカサが!」

コニー「・・・やべぇな」

ジャン「とにかくどっかに・・・!」

ヒュン

コニー「よけろ!!」

ドゴォ!!!

コニー「っく!ここじゃどうにもならねぇ!ジャン跳べるか?!」

ジャン「ったりめぇだろ!!」

ミカサ「まって・・・」

ジャン「ミカサ!!気か付いたか!」

ミカサ「まって・・・はぁっ・・・・え、えれんは・・・・」

ジャン「ミカサ・・・・・今はダメだ!早く離れねぇと!」

ミカサ「えれん・・・・ヒュウ・・・・」

ジャン「ミカサ喋るな!」

ミカサ「け・もの・・・そがないとヒュウ・・・えれんが・・・ヒュウ」

コニー「ダメだミカサ!!ジャン!ミカサ担いで壁登れるか!?」

ジャン「何回も聞くんじゃねぇよ!やるしかねぇっての!!」シュ・・・カッ

ジャン「ミカサ!跳ぶぞ!」ヒュン

8: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 07:29:38 ID:DySuzZd20
―――ジャン―――

打ち壊された外扉と同化して壁となる5体の巨人を、俺たちは、ただ茫然と、壁の上から見つめていた。

もがく獣の腕を、半身を硬化させたエレンの巨人が扉の中に押し込めるのが見えた時、彼女が身じろぎするのを感じた。
もし怪我をしていなかったら、飛び出していったんだろう?
お前は強ぇよ。誰よりも。
だがな、あの獣に勝てる人間なんざいねぇんだ。たとえお前でも、無理なんだよ。
いつだってお前は・・・あいつがからむと無茶ばっかりしやがる。少しくらい、自分を大切にしやがれってんだ・・・・

ミカサ「ヒュッ、えれん・・・・」

ジャン「・・・・」

コニー「・・・・」

その日シガンシナ区の扉は塞がれた。
始まりの場所で、始まりの巨人たちと、その仲間達の手により、獣の巨人を道連れにして。

10: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 12:01:03 ID:DySuzZd20
―――サシャ―――
アルミンは私とクリスタの話を聞くと、すぐに内門脇の船着き場へ連れて行きました。
そういえば船があるのに、なぜコニーは馬を用意しろと言ったのでしょう?今回のシガンシナ奪還作戦には船で物資を運んで来たんです。3隻のうちの1隻は中流に留め置いて、負傷者は小舟を使って船に退避させているのに、馬を使ってどうするんでしょうか?
残りの1隻の中に入ると、馬がつながれていました。でもどうして馬房じゃなくて、こんな隅っこの積荷の陰なんでしょうか

11: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 12:02:12 ID:DySuzZd20
アルミン「いいかい、二人とも。馬を連れてあの第一倉庫に隠れて。町の中は巨人だらけだから、きっとコニー達も壁の上から来るはずなんだ。僕が壁の上で待つ。合図を送るまでは倉庫の中で静かにじっとしているんだ。内扉には肉の壁が作ってあるし、このあたり一帯の巨人は掃討済みだけど、十分気を付けて。」
サシャ「わかりました。」

12: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 12:02:45 ID:DySuzZd20
アルミン「さ、馬を連れて行って。船を降りるときに馬を怖がらせないように気を付けるんだ。出来るだけ落ち着きのある馬を選んだつもりだけど、頼んだよクリスタ」
クリスタ「ええ。やってみる」
アルミン「じゃあ、二人とも・・・・その、気を付けて」シュ

なんでしょう。なんだか嫌な感じです。上手く言えませんけど・・・・

13: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 12:03:36 ID:DySuzZd20
クリスタ「ヨシヨシいい子ね。さぁおいで。さ、あなたも。あら、この子はコニーの馬だわ。あなたあの時私を乗せてくれたわね。元気で良かったわ。」

クリスタは馬の扱いが本当に上手です。馬を嘶かせることもなくあっという間に終わらせてしまいました。
それにしても・・・・馬に積んである荷がどうしてこんなに大きいんでしょうか・・・・

14: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 12:04:23 ID:DySuzZd20
―――コニー―――
ミカサの立体起動装置は見るからにぶっ壊れてた。捨てちまおうかとも思ったんだけどよ、ガスも刃もまだ残ってたんで、外してオレが持つことにした。
そうでもしねぇと担いで走んの、キツそうだったんだよ。女の体重の事、とやかく言うのはまぁアレなんだけどさ。距離もあるし。ジャンはやれるって言ったんだけどな。

ミカサはずっとポロポロ泣いてた。声も出さずに。んで、アルミンが見えるころにはまた気ィ失っちまってた。

15: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 12:05:15 ID:DySuzZd20
アルミン「ジャン!コニー!大丈夫かい?!ミカサは?」

ジャン「あぁ、俺とコニーはこの通りなんともねぇ。だがミカサは・・・」ハァハァハァ

コニー「今は気を失ってるみてぇだけどよ、ひでぇ怪我だ。すぐ医者に診せた方がいいんだけどよ・・・」ハァ

アルミン「・・・・」

ジャン「やっぱ無理か?」ハァハァ

アルミン「・・・・うん。残念だけど・・・・船着き場の倉庫に馬を用意してある。出来るだけの荷物も積んである。それとこれ。」

16: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 12:05:53 ID:DySuzZd20
ジャン「地図か」ハァハァ

アルミン「シガンシナから北北西の街道から少しそれた、ここ。ここに小さな集落がある。建物の保存状態も良いんだ。ここに避難して欲しい。必ず医者を連れて行くから。」

ジャン「その医者は信用できるんだろうな?」ハァ

アルミン「うん大丈夫。ハンジ分隊長と知り合いってこともあって、ちょっと変人かもしれないけど・・・・」

17: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 12:08:03 ID:DySuzZd20
コニー「変人?なんだそりゃ。まぁいいや。でもちょっと遠くねぇか?その、ミカサのこの状態じゃ・・・・」

アルミン「シガンシナから近すぎても危険なんだ。討ち漏らしの危険もあるし。この集落のすぐ近くにかなり大きな木の森があるんだよ。討ち漏らした巨人が襲ってきてもそこなら立体起動が使える。それにまともに使える建物が少なくて・・・・みんなの安全を考えるとここしかないと思うんだ」

コニー「そっか・・・・」

ジャン「よし、さっさと向かうぞ」

18: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 12:08:48 ID:DySuzZd20
アルミン「待ってジャン、ミカサの外套は?」

ジャン「あぁ、邪魔だとか言って脱いじまってそのまんまだ」

アルミン「用意しといて良かった。これを着せよう」

コニー「こりゃ駐屯兵団のじゃねぇか」

アルミン「これでいいんだよ。今この先では閉じ込めた巨人の掃討作戦中でみんな手一杯なんだ。君たちを気にする人は少ないと思う。フードを被せてこのまま負ぶっていけば多分大丈夫だよ。」

コニー「あぁ、そうか」

19: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 12:09:22 ID:DySuzZd20
アルミン「だけど気を付けて。目立つ行動は避けたいんだ。担架もおとり部隊の負傷兵運搬で順番待ちだから使いたくないんだけど・・・・ジャン降りられる?」

ジャン「お前らなぁ、俺はお前ら程チビでもひ弱でもねぇんだよ。女の1人位どうとでもなるってぇの」フフン

コニー「悪かったなチビでよ」

アルミン「普通の女の子とはだいぶ違うからね。ミカサは」ハハッ

コニー「筋肉がちげーっつうの。並みの男より重てぇんだ。あんま無理すんなよ」

ジャン「うるせぇよ。じゃれてる暇ねぇぞ」

アルミン「うん。行こう。サシャとクリスタが待ってる」

タタタタタタ

20: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 12:10:08 ID:DySuzZd20

アルミン「ここから降りて。クリスタには頃合いを見計らって僕が合図するから。出来るだけ早くシガンシナから離れるんだ」ハァ

コニー「あぁ。色々すまねぇな。骨折らせちまってよ・・・お前ぇ、やっぱ行かねぇのか?」

アルミン「僕はここに残るよ」ハァ

ジャン「アルミン・・・・気をつけろよ?」ハァハァ

アルミン「ありがとうジャン。その、長くなるだろうけど・・・・ミカサを頼むよ?」ハァ

ジャン「任せろ。お前が医者を連れて来るまで絶対に死なせねぇよ」ハァ

21: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 12:11:35 ID:DySuzZd20

―――サシャ―――

クリスタ「・・・・ねぇサシャ」

サシャ「はい」

クリスタ「なにか、変じゃない?」

サシャ「クリスタもそう思いますか?」

クリスタ「うん。この馬の荷物。前もって用意してあったものだよね?」

サシャ「だと思います。この馬の装備は遠征用のものです。けど今回ほとんどの物資は船で運んでいます。マリアの巨人掃討作戦に参加していた調査兵団の馬ならこの装備も納得ですけど・・・・」

22: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 12:12:19 ID:DySuzZd20
クリスタ「うん。でもこの子達は違う。毛並もキレイですごく元気よ」

サシャ「やっぱりそうですよね。とても遠征先から合流したばかりとは思えません」

クリスタ「それに、なんだかアルミンの様子も変じゃない?」

サシャ「はい。ミカサが怪我をしたかもしれないのに、船に運ばないのはどうしてでしょう?」

クリスタ「・・・・・ねぇ、もしかして・・・・104期の」ピィッ「!!」

サシャ「来ました!」

クリスタ「行こう!!」

23: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 12:15:00 ID:DySuzZd20
ミカサを抱えて降りてきたジャンは汗だくで肩で息をしてて、馬にミカサを担ぎ上げてその後ろに乗ろうとしたとき、一瞬乗り損ねるくらい疲れ切っていました。
ジャンがずーっとミカサを抱えてここまできてくれたんですね。
そんなジャンに水を差し出したクリスタが悲鳴を上げました。何があったのかと馬を寄せて外套に隠れたミカサを見た時、血の気が引きました。背筋が寒くなるって言葉がありますけど、まさにそんな感じです。
両足も腕も血まみれで、ぐったりとしていて顔色も悪くて・・・・

24: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 12:16:27 ID:DySuzZd20
クリスタ「ジャン!無理だよ!!こんな・・・・」

サシャ「馬でどこに行くっていうんですか!!ミカサ死んじゃいます!!」

コニー「そんなことわかってるよ!しかたねぇだろ!」ハァ

ジャン「四の五の言ってる暇はねぇ」ハァハァ「さっさと行くぞ」ハァハァ

クリスタ「でも!」

コニー「説明は後でしてやるから急げよ!」

25: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 12:17:05 ID:DySuzZd20
―――ジャン―――
満身創痍のミカサを抱えて馬を走らせるうちに日暮れを迎えた。
一度も巨人に遭遇しないまま夜になるのは僥倖と言っていいだろう。正直今巨人に襲われても満足に動ける気がしない。
暗くなってからアルミンの言う集落を見つけられるかどうかも不安だったが、こんもりとした大きな森の向こうから月が出て集落を照らした時、心の底から安堵したのは俺だけじゃなかったはずだ。

26: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 15:04:53 ID:DySuzZd20

そこは家が3つあるだけの小さな集落で、扉に印のある一番大きな家に入ると、中にろうそくや着替え、寝具が用意してあった。
馬には食料や寝袋、医薬品と少しだがガスと刃もあった。いつこれだけの準備をしたのか、アルミンてのは本当に頭のまわる奴だ。

痛みに呻くミカサをベットに寝かせて俺が居間に退散した後、サシャとクリスタで戦闘服を脱がせようとしたんだが、ここでちょっとした問題が起きた。

27: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 15:06:24 ID:DySuzZd20

サシャ「困りました」ガチャ

ジャン「どうした!?」ガタッ

サシャ「ベルトが外せないんですよ」

ジャン「は?」

サシャ「だから、外せないんです。ベルト」

クリスタ「背中で引っかかっちゃって、ダメなの。切っちゃう?」

ジャン「いや、どうにもならないのか?装備の替えはないんだ。万が一に備えてなるべく破損させたくねぇんだが・・・・」

28: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 15:07:02 ID:DySuzZd20

クリスタ「ミカサを持ち上げてくれれば、なんとかなると思うんだけど」

サシャ「私たちの力ではミカサのケガに障ると思います」

コニー「!!あ!そこに井戸があったな!俺水汲んでくるわ。要るだろ?ジャン、こりゃお前にしかできねぇよ!頼んだぜ!」ニヤッ サッ

ジャン「あ!おい!いや、えっと・・・・」

29: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 15:08:19 ID:DySuzZd20

コニーって実はそんなにバカじゃねぇと思う。そうだよ。みんなにバカバカ言われてるけどよ、憲兵団狙いのやつなんざ掃いて捨てるほどいるんだ。本当にバカな奴なら10位内に入れるもんかよ。さっさといっちまいやがって。俺一人で女ばっかりの寝室に入るのか?チキショー覚えとけよ。


抱きかかえて立体起動で壁登って降りて馬で散々揺す振っといて今更なんだが、改めてあちこち怪我だらけのミカサを見ると、なんだか恐ろしくなる。
ドギマギしながらベットの上のミカサを横抱きに抱え上げると、サシャとクリスタがテキパキとベルトを外した。

30: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 15:09:23 ID:DySuzZd20

クリスタ「怪我の状態を確認したいわね」

サシャ「そうですね。体を拭いて出血箇所の確認もして止血しなおさないといけませんね。服は切っちゃってもいいですよね」

ジャン「あ、あぁ。(切るのか?!)お、俺はもういいだろ?」

サシャ「当たり前です」ギロッ

コニー「おーい、水汲んできたぞ~」

クリスタ「ありがとう、コニー」

コニー「いいってことよ」

クリスタ「二人ともあとは私たちに任せて。ジャン疲れたでしょう?今日はもう休んで?」

サシャ「詳しい説明は後で伺います」キラン

ジャン「お、おう」タジッ

31: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 21:55:30 ID:SmIpgQkI0
間の床に寝袋を広げて中に入ると、コニーの奴はさっさと寝息を立て始めた。
俺はといえば。半日ミカサを抱えて動き回った体は鉛のようだったが、中々寝付けなかった。
目を瞑ると、墜落していく姿や、血にまみれた足、硬化していくエレンを見つめる顔がチラつく。
そして抱きかかえた時の暖かな感触、負ぶった時耳元で感じた荒い吐息、お前の頭が俺にもたれかかって、俺の顔に触れた美しい黒髪。その美しい黒髪を枕に散らして力なく眠るお前の姿を見せられて、どうして平常心でいられるっていうんだ。

32: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 21:56:07 ID:SmIpgQkI0
一目見た時から、俺はお前が好きなんだ。たとえお前が俺なんか眼中になくて、エレンしか見えてないってわかってても。自分じゃどうしようもないことが、人間にはあるもんだろ?俺にはそれがお前だったんだよ。
お前は強い。誰かに守られるような女じゃねぇ。それなのに、そんなお前が今隣の部屋で意識無くして服を切られて・・・・いやいやいや!!何考えてるんだ俺!俺はミカサの怪我を心配してるんだ!!そうだ!こんなに心配かけさせやがって!

33: 進撃の名無し 2014/03/05(水) 21:57:10 ID:SmIpgQkI0
それもこれもエレン、てめぇのせいだぞ。てめぇ、いったいミカサをなんだと思ってやがる。ミカサにこんなに想われてんのによ。今じゃ獣やライナーたちと一緒に仲良く壁ん中だって?ふざけんなよ。ミカサどうすんだよ。自分の命も投げ捨てるくらい、ミカサはてめぇが大事なんだぞ。今すぐ掘り出してぶん殴ってやりてぇ。

35: 進撃の名無し 2014/03/06(木) 07:07:29 ID:2FslnP360
ガチャ

ジャン(ビクッ)

サシャ「あれ?まだ起きてたんですか?」ヒソ

クリスタ「ジャン、ダメだよ寝なきゃ。今日はジャンが一番頑張ったんだから、ちゃんと体を休めないと」ヒソ

ジャン「あぁ、寝付けなくてな(ドキドキ)で、どうだ?ミカサは」ヒソ

サシャ「あまり・・・・」ヒソ

クリスタ「隣の部屋で話す?コニー寝てるし」ヒソ

ジャン「そうだな」ヨイショ

36: 進撃の名無し 2014/03/06(木) 07:09:46 ID:2FslnP360
クリスタ「何もないけど、はい、お水」カタ

ジャン「すまねぇな」

サシャ「いただきます」

ジャン「ふぅ。で、ミカサの怪我だが・・・・」

クリスタ「足は両方とも折れてると思う。手の指も酷く腫れてるし」

サシャ「あと腰のあたりも腫れてますね。立体起動装置が外れてませんでしたか?」

ジャン「あぁ。ついたままだった。ぶっ壊れてたがな」

サシャ「まずいですね」

37: 進撃の名無し 2014/03/06(木) 07:11:03 ID:2FslnP360
クリスタ「そうね。腰も折れてるかもしれない」

サシャ「今のところ目に見える出血はほとんど止まっていますが、わき腹とかあちこち腫れているので、内出血しているかもしれません」

クリスタ「早くお医者さまに診てもらいたいんだけど・・・・」

ジャン「アルミンなら上手くやってくれると思うがな・・・」

サシャ「そうです!アルミン!」

クリスタ「アルミンなにか様子がおかしかった。それにこの段取りの良さ!」

サシャ「どういうことなんです?」

38: 進撃の名無し 2014/03/06(木) 07:12:12 ID:2FslnP360
ジャン「そりゃあな、俺たち104期生が疑われてるからだよ。いや、今じゃ疑われるどころじゃねぇな。鎧と超大型の正体がライナーとベルトルトだってわかって、それがあっという間に兵団全体に広まっちまった。あいつらは特に怖れられ憎まれてるからな、箝口令なんてほとんど意味がなかったんだ。アニの時には疑われるだけで済んだが、さすがにもうそんなわけにはいかねぇ。104期の上位組の半分は巨人だった、104期は巨人だらけだって噂が広まってるらしい」

クリスタ「そんな・・・・」

39: 進撃の名無し 2014/03/06(木) 07:12:51 ID:2FslnP360
ジャン「船で治療出来なかったのもそういうわけだ。手負いのミカサをそんなところに置いて、誰かに104期の首席だって気付かれたらどうなるか。そもそもミカサは目立つからな。気付かれない方がおかしい」

クリスタ「東洋人なんだっけ?そんな人壁の中にはいないもんね・・・・」

ジャン「それに今ここにいる全員が104期上位組なんだ。いつ誰がどんな目に会ってもおかしくねぇ」

40: 進撃の名無し 2014/03/06(木) 07:19:26 ID:2FslnP360
サシャ「えぇ!!私もですか!?」

ジャン「あぁ。そうだよ。お前もだ。」

サシャ「私巨人じゃありませんよ!!」

ジャン「俺だって巨人じゃねぇよ。だがな、それがわかるのは自分だけなんだ。いや、エレンは自分が巨人になれることを知らなかった。それを考えると自分でも本当に巨人かどうかなんてわからねぇんだが・・・・とにかく俺ら以外の奴らは俺らを信用できねぇどころか怖くてしかたねぇんだ。中には俺らを巨人だと決めつけて憎んでる奴さえいるらしい。そんな中にいたらいつ何が起きてもおかしくねぇ。集団ヒステリーでも起きて見ろ。上官でも手が付けられなくなる」

41: 進撃の名無し 2014/03/06(木) 07:20:34 ID:2FslnP360
サシャクリ「・・・・」 マッサオ

ジャン「アルミンはエルヴィン団長の補佐やってたからな、そのへんのところ、かなり早くから分かってたみたいだな」

サシャ「それでこんなに手際が良かったんですか・・・・」

クリスタ「でも、でも!アルミンだって104期生よ?いくら上位組じゃないからっていっても、そんな状態で大丈夫なの!?危険なんじゃ・・・・」

サシャ「ハッ!そうですよ!しかもアルミンは上位組全員と仲良くしてました。あの、エレンが初めて巨人化したときだって・・・」

42: 進撃の名無し 2014/03/06(木) 07:21:11 ID:2FslnP360
クリスタ「ミカサと一緒にエレンをかばったでしょう?それを大勢が見てる・・・・」

ジャン「リヴァイ兵長にハンジ分隊長、エルヴィン団長とここにきて上の連中がバタバタ負傷してるからな、団長も使えるやつは手元に置いときたいんだろ。あいつはここのところずっとエルヴィン団長が連れて歩いて見せつけてるんだってよ。だからそう簡単に手を出されることもないだろ」

サシクリ「・・・・」

ジャン「エルヴィン団長が腹心の部下を護衛に付けてるみたいだし、俺たちを逃がす準備だって、全部あいつ一人でできることじゃないからな。」

43: 進撃の名無し 2014/03/06(木) 07:21:43 ID:2FslnP360
クリスタ「そっか・・・・そうよね。馬の装備だってこの小屋の荷物だって、一人じゃ準備できないもの。エルヴィン団長がいるなら大丈夫よね?」

サシャ「・・・・」

ジャン「あぁ。リヴァイ兵長の怪我もかなり良くなってて現場復帰も近いらしいし、ハンジ分隊長なんか包帯ぐるぐる巻きでもう仕事してるってよ。アルミンは上の連中が守ってるから、案外俺らより安全かもな?」

クリスタ「そうよね。心配いらないよね」

44: 進撃の名無し 2014/03/06(木) 07:22:15 ID:2FslnP360
サシャ「・・・・」

ジャン「さぁ、そうとなったら俺らもしっかり休んでおかねぇとな。お前らこの部屋で寝ろよ。ミカサは俺が見といてやるからよ」

クリスタ「ダメだよ!ジャンが一番疲れてるハズよ!」

ジャン「ちょっと目が冴えちまって寝られそうにねぇ。見張りも必要だからな。もうちょっと起きとくわ。あとでどっちか交代してくれよ?」

クリスタ「そう?じゃあ先に少し寝るね?」

サシャ「おやすみなさい」

ジャン「んじゃな」ガタ

クリスタ「おやすみ」

45: 進撃の名無し 2014/03/06(木) 12:42:20 ID:2FslnP360
夜更けにクリスタが起きてくるまで、俺はただじっと月明かりに照らされるミカサの顔を見つめていた。
時々苦しそうに呻いて、あのバカ野郎の名前を呼ぶミカサを、ただ、ただじっと。

なぁ。俺は、何かお前にしてやれること、あるのかな。

46: 進撃の名無し 2014/03/06(木) 12:42:52 ID:2FslnP360
―――コニー――
サシャに起こされたら、もう地平線がうっすら白くなってきてた。ずいぶんぐっすり眠っちまったな。
サシャがもう少し起きてるっつんで、ちょっとミカサを頼んどいて、集落を一回りしてみた。
扉の壊れた家畜小屋があって、中に羊と山羊、鶏が固まって寝てた。人間がいなくなったあともここをねぐらにしてたんだな。

47: 進撃の名無し 2014/03/06(木) 12:44:01 ID:2FslnP360
家畜小屋の規模から考えたらもっといたはずだ。森を探せばもっと見つかるかもしんねぇ。肉が食えるってサシャが大喜びするだろうな。
使ってない別の2軒の家の中に入ってみたら、埃まみれの蜘蛛の巣だらけだった。つうことは俺らが使った家、最低限の手入れもやっといてくれたってことか。アルミンってホントすげぇな。
家から出て、森を眺めてみる。確かにデカい木がいっぱい生えてんな。あれなら立体起動が使える。
戻ってみたらミカサの横でサシャがうとうとしてた。

48: 進撃の名無し 2014/03/06(木) 12:45:54 ID:2FslnP360
コニー「おい、サシャ。」ユサユサ

サシャ「・・・んぁ」

コニー「眠いんだろ?寝てこいよ」

サシャ「ん・・・・はい、もうちょっと寝ます・・・・」

コニー「待たせてわりぃな」

サシャ「・・・・あの、コニー」

コニー「なんだ?」

49: 進撃の名無し 2014/03/06(木) 12:46:34 ID:2FslnP360
サシャ「私たち、戻れるんでしょうか?」

コニー「ジャンと話したのか?」

サシャ「はい」

コニー「・・・・・さぁな。わかんねぇけどよ、とりあえずお前はもうちょっと寝てこい。休めるときに休んどけ」

サシャ「・・・・はい」

50: 進撃の名無し 2014/03/06(木) 12:47:10 ID:2FslnP360
ミカサのおでこの布を触ってみる。なんだ、だいぶあったけぇな。オレが寝てから熱を出してるらしいが、ホントにこいつ、大丈夫なのか・・・・
ジャブ・・・・ギュ~・・・・ピト
なんかもう、兵団に戻れるかどうかもわかんねぇし、オレの村はあんなだし・・・・オレ帰るとこなくなっちまったのかな・・・・

51: 進撃の名無し 2014/03/06(木) 22:50:34 ID:2FslnP360
――――――
私が起きると、ジャンがミカサの立体起動装置を広げてバラしてるところでした。
工具もアルミンが用意してくれていたんでしょうか?


サシャ「おはようございます」

ジャン「よう、起きたか」

サシャ「それ、ミカサのですね?」

ジャン「あぁ、なんとか直せねぇかと思ったんだが・・・・俺らじゃ無理だな」

サシャ「そうですか・・・・」

52: 進撃の名無し 2014/03/06(木) 22:53:16 ID:2FslnP360
ジャン「予備があるとよかったんだけどよ。まぁしかたねぇな」

サシャ「巨人、まだいますかね・・・・?」

ジャン「マリアは広いからな、狩り尽くしたとはいえねぇだろうな」

サシャ「ですよね・・・・」

ジャン「でもま、なんとかなるだろ。ここには104期の精鋭が揃ってるんだし、街道に近いエリアは重点的に討伐してるからな。巨人がいるとしたらもっと奥地だろ」

53: 進撃の名無し 2014/03/06(木) 22:54:10 ID:2FslnP360
サシャ「・・・・やっぱりまだいますよね・・・・・」

ジャン「あ、そういえば今コニーが鶏さばいてるぞ?」

サシャ「!!!!!に、に、にわとりっ?!」

ジャン「おう。さっき、雄鶏捕まえたから今夜は焼きとりだ!とか言って羽むしってたぞ。」

サシャ「ジャン!」シャキッ「夕飯の支度は任せてください!!」スタタタタ

肉です!今夜は肉ですよ!!ああ!肉なんて久しぶりです!!なんという幸せ!!コニー大好きです!!

54: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 06:32:53 ID:jok.saRM0
サシャ「コニィィィィィー!!」ドドドドドド「お手伝いします!!」

コニー「うわっ!サシャ!なんだよ!まだ血抜き終わってねぇから食えねぇぞ!!」

サシャ「うむむ。コニー中々の腕前!見事なさばき方ですよ!」

コニー「とーぜん!街育ちのヤツと同じと思ってもらっちゃ困るぜ。しかしこの程度で満足するオレ様ではないぞ!ちゃんとした包丁があれば芸術的な手さばきを披露してやれるんだけどな!」フフン

サシャ「あぁ、早く食べたいですねぇ・・・」ジュルリ

55: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 06:33:26 ID:jok.saRM0
コニー「そうだサシャ、血抜きしてる間にちょっと手伝ってくれよ。向こうに荒れちまってるけど、畑があるんだ。かなり細くなっちまってるけど、芋とか豆とかあるから採りに行こうぜ」

サシャ「芋?!豆?!」

コニー「あぁ。味はあんまり期待できねぇけどよ、台所に岩塩がチビッと残ってたから、それふりゃ食えんだろ」

56: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 06:34:00 ID:jok.saRM0
サシャ「コニー!!神様ですか!?あなた神様ですか!?」

コニー「オレが天才なのはわかってるからよ、早く採りに行くぞ。薪拾いって仕事もあるんだからな!」

サシャ「なんでもします!!コニー様!!」ガバッ

コニー「うわっ!!抱きつくな!!痛ってぇ!足痛ってぇ!」

57: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 06:35:25 ID:jok.saRM0
――――――
いつ巨人が襲ってくるかも、俺らの先行きも分からないってぇのに、この緊張感の無さは間違いなくコニーとサシャの影響だ。
ガチガチに緊張して身構えてるのも疲れちまうし、長いこと持ちもしないだろうから、適度に力を抜くのは悪いことじゃないだろう。それに食料の確保は重要だ。あの二人のおかげでその辺はなんとかなりそうなんだから、ありがたいと言うほかない。俺とクリスタだけだったらあっという間に野戦糧食を食い尽くして困り果てていたところだ。

58: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 07:13:43 ID:jok.saRM0
クリスタ「ねぇジャン、他の104期生のみんなはどうしてるか知ってる?」ガチャガチャ

ジャン「・・・・いや。アルミンなら把握してるかもしれないが」

クリスタ「そう・・・・」ゴシゴシ

ジャン「そもそもどんだけ生き残ってるかって問題もあるんだけどな・・・・」

クリスタ「そうだよね・・・・」ジャブジャブ

ジャン「調査兵団に入ったやつはほとんど残ってないからな・・・・」

クリスタ「・・・・・」ガチャガタン

ジャン「・・・・・」

59: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 07:14:58 ID:jok.saRM0
クリスタ「・・・・・」ガタガタ

ジャン「・・・・・」

クリスタ「ふー、洗い物終わりっと」フキフキ

ジャン「お、悪いな」

クリスタ「これで今夜は温かいものが食べられるね」

ジャン「ありがたいな」

コニー!!イモガココニ!!オモッタヨリオオキイデス!!オォワルクネェナ!!

クリスタ「相変わらず仲良しだね、あの二人は」

60: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 07:15:37 ID:jok.saRM0
ジャン「あぁ。あいつら見てると和むな」

クリスタ「本当だね」

ジャン「・・・・・」

クリスタ「・・・・・」

ジャン「・・・・・」

クリスタ「あ、ミカサの様子見てくる」グスッ・・・バタバタ

ジャン「・・・・・」

61: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 07:16:31 ID:jok.saRM0
コニー「ジャン!見ろよ!」バタン

サシャ「芋です!」

クリスタ「わぁ!すごいね!」ヒョイ

コニー「長いことほったらかしだったから、すっかり野生化してると思ったんだけど、意外と食えそうだぞ!」

サシャ「ふふふふふふふ。今夜は豪勢な夕食になりますよ」ジュル

コニー「わりぃクリスタ、この芋洗っといてくんねぇか?」

クリスタ「うん!」

62: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 07:17:23 ID:jok.saRM0
コニー「ジャン、オレらちょっと薪拾いがてら森と川見て来るわ」

ジャン「おぉ、頼むわ。気をつけろよ?」

コニー「任せとけ。サシャ!立体起動、装備してくぞ!」

サシャ「了解です!コニー様!!」バッ敬礼!!

ジャンクリ「こ、コニー様?!」

コニー「うっ・・・・馬使うからな!」バタバタ

サシャ「待ってください!コニー様!!」バタバタ

オマエソレヤメロヨ!!ナニガデス?コニーサマ!ヤメロー!!

63: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 07:18:03 ID:jok.saRM0
ジャンクリ「・・・・・」ポカーン

クリスタ「・・・・プッ!あははっ」

ジャン「なんつうか・・・・いや・・・なんだありゃ?」

クリスタ「もう!サシャったら!うふふ」



そうだ。コニーとサシャがいなかったら、食糧危機の前に、緊張と不安に押し潰されてた。

64: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 20:16:07 ID:jok.saRM0
――――――
道だったはずの場所も畑も雑草だらけだったけど、そんなにひどく荒れた感じがしないのは、多分羊と山羊が雑草を食べてるせいだろうな。巨人の足跡も見当たらない。
畑の囲いが壊れてなくて助かった。雑草抜いてちょっと土耕せばすぐ使えるかもしれねぇ。明日は家畜小屋の扉を直して家畜を集められるようにしよう。鶏小屋も直さなくちゃいけねぇな。それに錆びついた農機具も手入れしてやらねぇと。

65: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 20:16:53 ID:jok.saRM0
サシャ「コニー!見てください!雉ですよ!あ!あそこに豚が!」

コニー「おぉ?よく太ってるな」

サシャ「弓があれば獲れるんですけど・・・・」

コニー「小屋にあるかもしれねぇな。あとで探してみようぜ!」

サシャ「川がありますから鴨もいるでしょうねぇ」ニコニコ

コニー「鳥ばっかみてねぇで巨人のことも気にしろよ?」

サシャ「抜かりはありませんよ!!」フンッ

コニー「しかし、良い森だな。」

66: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 20:17:26 ID:jok.saRM0
サシャ「この木は巨大樹じゃありませんか?あんまり大きくないですけど」

コニー「そうだなぁ、成長途中の巨大樹なんじゃねぇ?なんにしろありがてぇな」

サシャ「そうですね。これなら巨人が来てもなんとかなりそうですね」

コニー「そうだ、そのうち暇ができたらツリーハウスでも作るか!」

サシャ「ツリーハウス?」

コニー「あぁ。木の上に小屋を作るんだよ。巨人が襲ってきてもそこでしばらく過ごせるようにするんだ」

67: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 20:18:38 ID:jok.saRM0
サシャ「へぇ!それはすごいですね!でもあんな高い木の上に作れるんですか?」

コニー「任せろ!!ガキの頃はよく木の上に秘密基地を作ったもんだぜ!」

サシャ「やっぱり!コニー様は素晴らしいですっ!」

コニー「だからそれはやめろって!!薪拾いは終わりだ!川見に行くぞ!」バッ・・・ヒヒン

サシャ「あ!置いてかないで下さい!!」バッ・・・ヒヒン!パカパカ

68: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 20:23:33 ID:jok.saRM0
川は馬で渡れる程度の水深だった。川の水はかなりきれいで、ちらちらと魚の影も見える。釣りが出来れば魚も食えるな。あそこの水車はまだ使えるかな。とりあえず食いもんに困ることはなさそうだ。サシャは川岸の鴨を見て目をきらきら輝かせてる。
ここは、オレの村によく似てる。
・・・・
・・・・・・村に、帰りてぇな。

69: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 20:24:29 ID:jok.saRM0
――――――
コニーと一緒に薪を拾いながら森と川を見て回って、この場所が好きになりました。コニーは家畜や畑の知識がありそうだし、狩りはもちろん私に任せてもらえばいいし、もし兵団に戻れなくても、ここならしばらくはなんとかなりそうです。
ただ、気になるのはミカサの怪我です。私たちにできることは限られています。早く医者に来てもらわないと・・・・・

70: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 20:25:16 ID:jok.saRM0
コニー「サシャ、お前釣りはできるか?」

サシャ「いいえ、川が近くにありませんでしたからね。コニーはどうです?」

コニー「やったことはあるんだけどよ、あんま得意じゃないんだよなぁ。魚が獲れれば冬も食いもんに困らねぇと思うんだよな」

サシャ「釣り道具があるといいですけど・・・・・・・!コニー!!」ハッ

コニー「!どうした!?」

サシャ「何か来ますよ!!」キッ

71: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 20:25:49 ID:jok.saRM0
サシャ「いえ・・・・・・馬?」

コニー「そこにいろよ。水車小屋に登って見てくる」パシュッ


コニー「よっと・・・・馬が2頭・・・・一人は兵団の奴だ・・・・もう一人は違うな・・・・・

アルミンと医者か・・・・?いや、あれは・・・・・アルミンじゃないぞ!・・・・・・ありゃサムエル!!」パシュ

サシャ「コニー!どうでしたか?アルミンですか?!」

72: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 20:26:25 ID:jok.saRM0
コニー「いや、アルミンじゃねぇ、サムエルだ!」

サシャ「サムエル!?あのサムエルですか?!」

コニー「そうだよ。あのサムエルだ。もう一人いる。ちょっとオレ行ってくるからお前ジャンに知らせろ」

サシャ「はい!」

73: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 20:53:44 ID:jok.saRM0
――――――

ドッドッドッヒヒーン

サシャ「ジャン!!」

バンッ

ジャン「どうした!?巨人かっ?!」

サシャ「いいえ!サムエルです!!」

ジャン「サムエル?壁から落ちたとこをサシャがアンカーぶっ刺して病院送りにしたって、あのサムエルか?」

サシャ「うっ・・・・は、はい」

ジャン「一人か?」

74: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 20:54:37 ID:jok.saRM0
サシャ「二人だそうです」

ジャン「クリスタ!立体起動を装備しろ!」

クリスタ「え?」

ジャン「念のためだ。早くしろ!」

クリスタ「でも、サムエルなんでしょう?どうして?」

ジャン「サムエルが俺らの味方だと、なぜ判断できるんだ?」

クリスタ「そんな・・・・」

75: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 20:55:40 ID:jok.saRM0
ジャン「いいから早くしろ!」

クリスタ「・・・・・」カチャカチャ

サシャ「・・・・・コニーが見に行ったので、私も行きます」ドッドッドッ


クリスタとの間にかなり気まずい空気が流れた。寝食を共にした仲間を疑うことが、クリスタには辛かったんだろう。だが、その仲間から手酷く裏切られたってことを、俺たちは忘れるわけにはいかない。

76: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 20:56:17 ID:jok.saRM0
いや、裏切りは違うか・・・・あいつらは、始めっからそのつもりだったんだから。アニは無口で愛想のない奴だと思ってたが、あれはわざとそうしていたんだろう。ベルトルトだってそうだ。殺すつもりの奴らと仲良くなんかできるわけがない。だがライナー、お前はどうして・・・・・


ドッドッドッドッ

ジャン(来た)

コニー「ジャン!医者だ・・・・」

77: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 20:56:49 ID:jok.saRM0
待望の医者が来たってのに、コニーの態度が奇妙だった理由はすぐに分かった。
アルミン、ちょっと変わってるかもって言ってたけどよ、どこが「ちょっと」で、どこが「かも」なんだよ!!


医者「はいはいみなさんお待ったせ~。イヒヒヒ」

全員「・・・・・・」

医者「んじゃあ、ちょこっと説明するね?ヒヒヒ」

全員「・・・・・・」

78: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 20:57:54 ID:jok.saRM0
医者「まずねぇ、腕ね、ここのとこのね、あ、ここねヒヒ、尺骨っていうの。ここがね、ポッキンて折れちゃってんのねヒヒヒ」

全員「・・・・・・」

医者「そんでね、まぁ多分だけどね、左側から落ちちゃったのね、この子ヒヒヒ。そんでね、肋骨ね、いっぱい折れちゃったの。ゼーゼー言ってるから、肺に刺さってるね、きっとイヒ」

全員「・・・・・・」

医者「あとね、腸骨ね、ここも折れてるねヒヒ。たいしたことないけど、腓骨と指骨も何本か折れてるねイヒヒ。まぁ、ぼっきぼきなのね、この子」

79: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 20:59:01 ID:jok.saRM0
全員「・・・・・・」

クリスタ「あの・・・・それで・・・・・」

医者「ハァァァイ!!」

全員「!!!!」ビクッ

医者「そんなわけだからぁ!れっつ!おっぺったぁぁぁぁいむ!!」

全員「!?」(豹変した!!)

ジャン「オペ?手術?ですか?いや、あの、その、ここでですか?」

医者「そうです!!ここで!!するの!!」

80: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 20:59:42 ID:jok.saRM0
ジャン「あの、その、こんなところで?」

医者「しゃあらぁっっぷ!!ボクは天才なの!て・ん・さ・い!!わかる?つべこべ言ってないで!そこの鍋にお湯を沸かしなさい!!いっぱい使うんだからね!そこの桶を熱湯消毒して頂戴!器具の消毒するよ!!」

全員「・・・・・・」ポカーン

医者「とっととうごぉくっ!!!!!」

81: 進撃の名無し 2014/03/07(金) 21:00:13 ID:jok.saRM0
全員「!」バッ敬礼

全員(ハッ!?なぜ!?)


甲高い声のオッサンの合図で、俺たちはいっせいに動き始めた。
水汲みや湯沸しはいい。器具の煮沸にも、もちろん協力する。
だが・・・・・なぜ俺を助手に指名するんだ?!なぜなんだ!!!!!!

82: 進撃の名無し 2014/03/08(土) 05:48:12 ID:KuU8Jma60
―――サシャ―――
やっと来たお医者さんは、久しぶりに会ったサムエルと話をする暇もなく私たちをこき使って、強引にジャンを助手に指名、ジャンは最後まで「無理です!」とか「やめてください!」とか「いやです!」とか抵抗していたけど、お医者さんの「おだまりっ!!」の一言で無理矢理ミカサの寝室に連れ込まれてしまいました。かわいそうなジャンです。

83: 進撃の名無し 2014/03/08(土) 05:48:52 ID:KuU8Jma60
――――――
やっと来たお医者さんは、久しぶりに会ったサムエルと話をする暇もなく私たちをこき使って、強引にジャンを助手に指名、ジャンは最後まで「無理です!」とか「やめてください!」とか「いやです!」とか抵抗していたけど、お医者さんの「おだまりっ!!」の一言で無理矢理ミカサの寝室に連れ込まれてしまいました。かわいそうなジャンです。

84: 進撃の名無し 2014/03/08(土) 05:49:30 ID:KuU8Jma60
全員(ジャン除く)「・・・・・・」ボーゼン

クリスタ「あ、えっと・・・・もうちょっとお湯沸かしておこうかな・・・・」ボー

コニー「あ、じゃ水汲んでくるわ」ボー

クリスタ「ありがとう」ガチャ

サムエル「・・・・・」

サシャ「・・・・・えっと、久しぶりです。サムエル」

85: 進撃の名無し 2014/03/08(土) 05:50:31 ID:KuU8Jma60
サムエル「あぁ。久しぶりだな、サシャ」

サシャ「あの、ごめんなさい、足」

サムエル「え?あぁ、嫌だな、気にしてたのか?」

サシャ「えと、助けるためとはいえ、大怪我させちゃいました」

サムエル「君が助けてくれなかったらオレは今頃あの世だ。気にしないでくれよ」

サシャ「でも、まだ本調子じゃないのでは?動きがぎこちないです」

86: 進撃の名無し 2014/03/08(土) 05:51:16 ID:KuU8Jma60
サムエル「そうだよ。だけど本当に気にしないで。あの時怪我をして入院したおかげで、巨人に食われずに済んだんだから。オレの班で生き残ってるのは、オレだけだ・・・・」

サシャ「・・・・・」

クリスタ「ねぇサムエル。他の104期生がどうしてるか知ってる?」

サムエル「みんな所属の兵団に戻ったけど・・・・調査兵団に戻った連中はもうほとんど残ってないって話だ」

サシャクリ「・・・・・」

87: 進撃の名無し 2014/03/08(土) 05:51:46 ID:KuU8Jma60
サムエル「駐屯兵団の奴らも、かなり減ってるらしい。主にマリア奪還作戦に投入されてのことなんだけど、なんか聞いた話だと、不審な戦死が多いって噂だ」

クリスタ「え?不審って?」

サムエル「死体に巨人がつけたとは思えない刃物のような傷跡が残ってるって」

サシャクリ「!」マッサオ

クリスタ「そ、それは・・・・どういうこと・・・・?」

88: 進撃の名無し 2014/03/08(土) 05:52:19 ID:KuU8Jma60
サムエル「あくまでも噂だけどさ。どんなに上が大丈夫だって言っても、104期生は信用できない、巨人の仲間に決まってる、人類の敵だ、親兄弟親戚友達仲間を殺した連中だ、とそういうことなんだ」

クリスタ「そんな・・・・」

サムエル「生き残りの104期生はなるべく一人にならないように気を付けてる。同じ班に仲間がいれば必ず一緒に行動するようにしてるんだ」

サシャ「サムエル!あなたは大丈夫なんですか?!」

89: 進撃の名無し 2014/03/08(土) 05:53:27 ID:KuU8Jma60
サムエル「それがねサシャ。君がアンカーを刺してくれたおかげで、巨人でないってことが大勢の目に触れることになって、疑われずに済んだんだ」

サシャ「ど、どういうことです?!」

サムエル「巨人は腕が千切れても蒸気を吹き上げながらあっという間に治す、どんな酷い怪我をしても死なないし、怪我の後も残らないって話が広まってた。だから中々治らない怪我が巨人じゃないって証明になったのさ」

90: 進撃の名無し 2014/03/08(土) 05:53:58 ID:KuU8Jma60
サシャ「でもこんなに長引くほど酷い怪我をさせてしまって・・・・」シュン

サムエル「まぁ心配しないで。怪我が長引いてるおかげで前線に出されずに済んでるって意味でも、本当にオレは運が良いんだよ。アルミンと一緒に仕事させてもらってるから安全なんだ。他の104期生に比べたらすごく恵まれてる。まぁ嫌味や嫌がらせはなくならないけどさ」

91: 進撃の名無し 2014/03/08(土) 05:54:41 ID:KuU8Jma60
サシャ「・・・・」

サムエル「サシャには感謝してるくらいだよ?そうだ、今度来る時シーナで人気のお菓子を買って来てあげる。」

サシャ「お菓子!?」シャキーン

92: 進撃の名無し 2014/03/10(月) 13:35:15 ID:thRkLhu.0
――――――
水と薪を持って戻ると、なぜかサシャが「本当ですね?約束ですよ!!やっほーい!!」とか叫びながらサムエルの手を握ってブンブン振り回してて、奥の部屋から医者の「うるさいッ」って怒鳴り声が聞こえてきてクリスタがオロオロしてた。怖ぇことにサシャはお構いなしだった。ありゃ食いもんが絡んでるな。

93: 進撃の名無し 2014/03/10(月) 13:36:32 ID:thRkLhu.0
クリスタに湯沸しを任せて、家の屋根に登る。巨人のことを忘れるわけにはいかねぇからな。
真っ青な高い空が気持ちいいな。猫が2匹、オレを見て逃げて行った。穀物貯蔵庫の番をしてたやつらだろう。人間がいなくなってネズミも減ったせいだろうな、ずいぶん痩せてた。犬は飼い主と一緒にローゼに逃げちまったかなぁ。残ってるのがいると楽できるんだけどな。探してみるか。

94: 進撃の名無し 2014/03/10(月) 13:37:21 ID:thRkLhu.0
・・・・・少なくとも、ミカサがまともに動けるようになるまでは、ここで踏ん張らねぇといけねぇだろうな。もう秋になる。巨人が来るか来ねぇかは運次第だからおいとくとしても、やることは山ほどあるぞ。全部やりきってもオレらだけで冬を越せるか・・・・なんとか穀物を手に入れねぇと。出来れば小麦がいいな。あと酵母も。ちゃんとした窯があったから、手を入れりゃパンが焼ける。毎日焼きたてのパンが食えたらサシャが喜ぶだろうな。けど、どうやって手に入れるか・・・・

95: 進撃の名無し 2014/03/10(月) 13:38:39 ID:thRkLhu.0
小麦を育ててたらしい跡はあるけど野生化してすっかり身が小さくなっちまってる。オレ一人なら街に出てもバレずに買って帰って来られるかな・・・・いや、トロストに入るには船しかねぇし、今マリアに居るのはシガンシナ奪還作戦中の兵士だけだ。壁を登って入るとしたら買える量はたかがしれてる。何回も買いに行かなきゃなんねぇ。冬を越す前にガスが無くなっちまう。

96: 進撃の名無し 2014/03/10(月) 13:41:18 ID:thRkLhu.0
細い芋と豆と野草、鶏の卵に肉、山羊の乳と肉、豚、羊、鴨、雉・・・・あとは釣れたとして魚か・・・・いや、ダメだ。何もかも5年以上放置されてたんだ。相当時間かけて手入れしねぇと、とても足りるとは思えねぇな。特にミカサにはきっちり食わせてやらねぇと治るもんも治らねぇよ。食料が無くなる前にミカサが動けるようになったらローゼに戻るか・・・・いや、戻っても大丈夫なのか・・・・

97: 進撃の名無し 2014/03/10(月) 13:41:50 ID:thRkLhu.0
コニー「はぁ、どうすっかな・・・・やっぱアルミンに頼るしかないか・・・・」

ちょっと陽が傾いてきた。今夜は少し冷えそうだな・・・・クリスタが湯を沸かしてるから、煙突がちょっと暖ったけぇな・・・・あ、やべ・・・・眠くなってきた・・・・見張りしねぇと・・・・今、ジャンは医者の助手やってんだから・・・・オレが・・・見張ってねぇと・・・・

98: 進撃の名無し 2014/03/10(月) 13:44:52 ID:thRkLhu.0




――――――
なんかもう色々無理だった。腕の治療はまだ良かった。目のやり場に困ったが足の治療もなんとかなった。けどあばら骨の治療を始めようとしたところで、俺は医者を振り切って部屋を飛び出した。

99: 進撃の名無し 2014/03/10(月) 13:45:29 ID:thRkLhu.0
正直傷の断面とかそんなものは今までいくらでも見てきているからどうとも思わない。傷を負ってるのがミカサだという事実には胸が痛んだが、そうじゃなくてさ、やっぱり無理だろ無理!!あばら骨ってよ、それってつまりだな、その・・・・んでその後は腰の骨?腰ってことはだよ、あれだ、まぁ・・・・無理だろ。そんな本人に無断で見るとかよ・・・・そういうものはだな、あくまでも合意の上でだな・・・・いやいやいやいや!とにかく湯を沸かしてたクリスタを無理矢理ミカサの寝室に押し込んだ

100: 進撃の名無し 2014/03/10(月) 13:46:38 ID:thRkLhu.0
動物を捌き慣れてるサシャの方が適任だったかもしれないと後で思ったが、その時には考える余裕はなかった。クリスタ!すまん!


サムエル「ジャン大丈夫か?」

ジャン「あ~・・・・サムエル、すまん、なんか、挨拶する暇もなかったな・・・・」ハァ

サシャ「水飲みます?」カタ

ジャン「お~、ありがたい。飲む飲む」グビグビプハァー「そういやコニーはどこ行ったんだ?」

101: 進撃の名無し 2014/03/10(月) 13:47:57 ID:thRkLhu.0
サシャ「見張りをするって屋根に上がりましたけど・・・・もう日暮れですね。何してるんでしょう?見てきます。」ガチャ

ジャン「すまねぇな」

サムエル「お疲れだったな。昨日もミカサを抱えて大活躍だったらしいじゃないか」ニヤ

ジャン「・・・・し、仕方ないだろ。他に誰がやるんだよ」フン////「それよかアルミンはどうしたんだよ」

サムエル「シガンシナの後片付け中でね、まだ離れられないんだ」

102: 進撃の名無し 2014/03/10(月) 13:48:51 ID:thRkLhu.0
ジャン「どうなったんだ?あいつらは・・・・まぁ、どうもこうもねぇとは思うが・・・・」

サムエル「あぁ、オレはトロストから来たんではっきりは分からない。船でシガンシナまで行ってはいるんだけど、中には入らずにこっちに来てるからな」

ジャン「そうだったか」

サムエル「他の巨人は殲滅し終わって、今ハンジ分隊長が街に入って色々調べてるみたいだ。だけど、シガンシナの外扉はもうどうにもならないだろうな・・・・・」

ジャン「だよなぁ・・・・・」ハァ

ガチャ

103: 進撃の名無し 2014/03/10(月) 13:49:35 ID:thRkLhu.0
サシャ「もう~。コニーったら屋根で寝てたんですよ~!」

コニー「悪りぃ。いつの間にか寝ちまってた」

サシャ「風邪引きますよ!気を付けてくださいね!!」

コニー「悪かったよ」

ジャン「コニー、サムエル、ちょっと奥の部屋来いよ。サシャ悪い、ちょっと外すわ」

サシャ「じゃあご飯作ってますね。もうすぐ夕飯の時間ですから」

104: 進撃の名無し 2014/03/10(月) 13:50:27 ID:thRkLhu.0
コニー「お?サシャメシ作れんのか?」

サシャ「当たり前です!」ムネハリ

ジャン「頼むわ」

ガチャ

ジャン「さて、さっきの話の続きだが」

サムエル「あぁ、トロストもシガンシナも扉が使えないとなると、今後の壁外遠征は苦労するだろうなぁ。まぁ、マリアの狩り残しをどこの兵団が担当するのかって問題もあるから、すぐに外には出ないかもしれないけど」

105: 進撃の名無し 2014/03/10(月) 13:51:10 ID:thRkLhu.0
コニー「やっぱ狩り残ってんのか・・・・・」

ジャン「だろうな。駐屯兵団と調査兵団はかなり消耗してるだろう?憲兵団は腑抜けだし、どこがやるにしても時間がかかるだろうな。」

サムエル「そうなんだよ。だけどどうあってもこの冬のうちに完全に討伐しなくちゃならないもんだから、今シーナじゃ上がモメにモメまくってて団長もかかりきりだ」

ジャン「食料か?」

サムエル「当たり。ローゼが一度無人になったせいで農産物の収穫量がガタ落ちだ。今年の冬は荒れるぞ」

106: 進撃の名無し 2014/03/10(月) 13:51:59 ID:thRkLhu.0
ジャン「マリアが奪われて以来、蓄えはほとんど無いんだろ?」

コニー「おい、まじかよ。今年の冬はオレらもやべぇんだぞ!」

ジャン「あぁ~、俺らにはそっちも大問題だな・・・・やっぱやべぇか?」

コニー「ミカサはしばらく動かせねぇだろ?その間の食料のこと考えねぇと。できれば今すぐにな。肉はなんとかなるけどよ、穀物はなんもねぇぞ。ミカサの体の事考えたら食料ちゃんと確保してやらねぇと治るもんも治らねぇ」

サムエル「君たちはミカサ関係なく当分動けないと思った方がいい。とてもじゃないけど兵団に戻れるような雰囲気じゃない」

107: 進撃の名無し 2014/03/10(月) 13:52:30 ID:thRkLhu.0
ジャン「そんなに酷いのか?」

サムエル「最悪だ」

コニー「最悪って、お前とアルミンは大丈夫なのかよ?」

サムエル「まぁなんとかな。団長とサシャのおかげで」

ジャンコニ「サシャ???」

サムエル「かくかくしかじか」

コニー「あ~、あの病院送りでか!」

ジャン「そんな怪我しないと信用してもらえないのかよ・・・・・」コエー

108: 進撃の名無し 2014/03/10(月) 13:53:23 ID:thRkLhu.0
コニー「だけど、アルミンは団長のそばにいて安全なんだろ?だったら他の104期も・・・・」

サムエル「オレもそう思ったんだけど、そうすると今度は団長が足元をすくわれる可能性が出て来るんだ。団長も巨人側なのかって」

コニー「どんだけ疑われてんだ」

サムエル「オレは本当に運が良かっただけさ。104期生不審死の件だって今のところ噂に過ぎない。新兵の死亡率が高いのは当たり前の事だしね。だから他の104期生も兵団に居られるだけ君らよりマシだ。君ら上位組はとてもじゃないけど危なくてさ。戻るなり袋叩きなんてことになったら目も当てられない」

109: 進撃の名無し 2014/03/10(月) 13:54:01 ID:thRkLhu.0
ジャン「戻れないのは分かったけどよ、兵団内での俺らの扱いはどうなるんだ?」

サムエル「う~ん、行方不明扱いかな?オレにはわからないな」

ジャン「おいおい、家族へはどう説明する気だよ?」

サムエル「オレがそこまで判断できるわけじゃないからなんとも言えないけど・・・・」

ジャン「アルミン待ちか・・・・」

110: 進撃の名無し 2014/03/10(月) 13:54:36 ID:thRkLhu.0
コニー「オレ達がここに缶詰なのは仕方ねぇんだけどよ、オレの家族がまだ見つかってねぇんだよ。兵団に戻ったら非番の日にシーナに探しに行こうと思ってたんだ。なんとかならねぇか?」

サムエル「・・・・わかった。どうにか探してみる。ジャンの家族の様子も知らせるようにする。サシャはちょっと田舎すぎてすぐには無理だけど」

ジャン(そういや、親の事なんかすっかり忘れてたぜ。104期の親ってんで酷い目に会ってねぇといいけどな。なんせトロストだし・・・・)

111: 進撃の名無し 2014/03/11(火) 18:06:13 ID:wT3TYo6I0
屋根に上がると、コニーは煙突にもたれて眠っていました。もう日暮れだっていうのに、こんなところで眠るなんて。
コニーって小柄なせいもあるんでしょうけど、なんか年下の男の子っぽくて可愛いんですよね。顔だちも声もちょっと幼い感じです。同じ年でもジャンやサムエルはもっと大人っぽくて、男って感じがするんですけど。
眠ってる顔をこうしてゆっくり見るのは初めてです。ほんと、可愛いですねぇ。ほっぺたつまんでみたくなっちゃいますねぇ。ニコニコ
おっと、いけません。起こさなくては。

112: 進撃の名無し 2014/03/11(火) 18:06:59 ID:wT3TYo6I0
サシャ「コニー・・・・コニー・・・・起きてください」ユサユサ

コニー「うぅん・・・・あぁ・・・・さしゃ・・・・・」ムニャ

サシャ「起きてくださいよ、コニー」

コニー「あー・・・悪ぃ・・なんか・・寝てたわ」ファァ

サシャ「こんなところで寝て。落ちたら死にますよ」

コニー「俺は天才だから落ちねぇんだよ」キリッ

サシャ「天才でも風邪はひきますからね!ダメですよ!」

113: 進撃の名無し 2014/03/11(火) 18:07:46 ID:wT3TYo6I0

家の中に戻ると男の子達は奥の部屋に引きこもって何やら話し込み始めました。作戦会議でもしているんでしょうかね?


さて、それでは久しぶりに腕を振るうとしますか。ふっふっふっ。私は食べるだけの女じゃありませんよ?
・・・・・そうはいっても、あるのは細い芋と豆と鶏肉、野戦糧食だけです。調味料はわずかな塩しかありません。草ぼうぼうの畑を探せばもっと色々収穫できるでしょうか?

114: 進撃の名無し 2014/03/11(火) 18:08:24 ID:wT3TYo6I0
――――――
3人で話し込んで、気が付いたらすっかり暗くなっていた。クリスタに呼ばれて居間に出ると医者が血の付いた白衣を脱いでいるところで、台所からは美味そうな肉の匂いが漂って来ていた。



ジャン「先生、どうですか?ミカサは」

医者「んんん、良い身体してたねぇヒヒヒヒ」

ジャン「・・・・・先生」ゴゴゴゴゴゴ

115: 進撃の名無し 2014/03/11(火) 18:09:13 ID:wT3TYo6I0
医者「リヴァイに次ぐ逸材の噂は聞いてたからねヒヒ。前から一回切ってみたいと思ってたんだよねぇ、この子イヒヒヒヒ。しかも東洋人ヒヒ。滅多にないよヒヒヒ」

ジャン「・・・・・」ゴゴゴゴゴ

ジャン他「・・・・・」ドンビキ

医者「リヴァイは全然切らせてくれないからねぇヒヒ。安心してよね?まぁ手術は成功したからねヒヒ」

ジャン「はぁ・・・・」

116: 進撃の名無し 2014/03/11(火) 18:09:53 ID:wT3TYo6I0
クリスタ「それで、ミカサがまた動けるようになるにはどれくらいかかりますか?」

医者「そうだねぇ。この子は人並み外れて丈夫だからねヒヒ。本当に良い筋肉してるからイヒヒイヒ。手と腕はすぐ直ると思うね。足は2か月使っちゃダメだからね。腰は思った程酷くはなかったけどねぇ、やっぱ3か月ってとこだねヒヒヒ。でも完全に元通りってわけにはいかないと思うねヒヒ」

ジャン「後遺症、残りますか?その立体起動装置を使うことは・・・・」

医者「んんんん、ボクの手術は完璧だからね?こんな場所でもねヒヒヒヒ。本人次第だね。リハビリ相当辛いと思うけどね、頑張ればまた跳べると思うけどねヒヒヒ。まぁできればあの筋肉が躍動するところを直に観察したいものだけどねイヒヒヒヒ」

117: 進撃の名無し 2014/03/11(火) 18:10:50 ID:wT3TYo6I0
ジャン「・・・・・」ゴゴゴゴゴゴ

医者「というわけで、ちょっとそこの子」

サシャ「は、はい」

医者「お腹空いたんだよねヒヒ。のど乾いたしイヒヒ」

サシャ「は、はいっ。夕飯は出来てます!飲み物は水しかありません!」ビシッ敬礼!

医者「じゃいただくねイヒヒ」

118: 進撃の名無し 2014/03/11(火) 18:11:29 ID:wT3TYo6I0
この変 医者が!と口に出したいところだが、飲み込んだ。恩人には変わりねぇからな・・・・
そっとミカサの部屋を覗いてみた。麻酔のせいもあるんだろう、手術前の苦しげな様子は全くなく、暗闇の中で穏やかに眠っていた。


サシャ「ジャン、食べますよ」

ジャン「お、おぅ・・・・・」

119: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 07:35:51 ID:AhRe0aVw0
―――コニー―――
野戦糧食ばっかり食ってたんで、久しぶりの温かいメシは最高に美味かった。医者は味気ないとかなんとか文句を垂れてたけど、それは贅沢ってもんだよな。
サシャは堅い野戦糧食を湯でふやかしてうまい具合に粥にしてた。これなら柔らかいからミカサも食えるかな。
メシが終わると、医者はさっさとミカサの部屋に陣取って器具の手入れをし始めた。クリスタが積極的に手伝ってるけど、オレなら絶対カンベンだ。

120: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 07:36:27 ID:AhRe0aVw0
コニー「サシャ、メシ美味かったぞ。お前中々やるじゃねぇか」

ジャン「あぁ、美味かった」

サムエル「御馳走様。美味しかったよ、サシャ」

サシャ「どうです?見直しましたか?」ドヤ

コニー「作ってる間に全部食っちまうかと思ったぜ」

サシャ「失礼ですね!私は食べるだけの人間じゃないですよ!!」

ジャン「あの野戦糧食がこんな粥になるとはなぁ」

121: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 07:36:59 ID:AhRe0aVw0
サムエル「そうそう、堅くてぼそぼそで味がないのが、こんなに美味しくなるなんてね。すごいじゃないかサシャ」

サシャ「もっと褒めてもいいですよ?」ニコニコ

コニー「野戦糧食1食分で、1杯分か?」

サシャ「いいえ、3倍近く膨らみましたよ?」

コニー「おぉ、そりゃすげぇな!」

ジャン「どうりで、野戦糧食1個で腹が膨れるわけだぜ」

サムエル「なるほどねぇ。これはいい。野戦糧食ならオレでもなんとか用意できるな」

ジャン「これで少しは問題を先送りできるな」

122: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 07:37:57 ID:AhRe0aVw0
コニー「あぁ。余裕が少しでもあれば、他の食料を確保する時間が稼げるからな」

サシャ「何の話です?」

ジャン「かくかくしかじか」

サシャ「!!」ガーン「そんな・・・・・パン・・・・」

コニー「まぁそんなに落ち込むなよ、オレ達で麦作りゃ毎日焼きたてが食えるんだからよ」

サシャ「作るって・・・・そんな簡単に言わないで下さいよ・・・・」

サムエル「時間がかかるんじゃないのかい?」

コニー「そうだな。時間はかかるけどよ、都合よくこれから冬になる。一冬頑張れば春には種まきできるぜ」

123: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 07:38:29 ID:AhRe0aVw0
サシャ「おぉ!」

ジャン「種はどうするんだ?来春だろ?高騰してるんじゃねぇの?」

コニー「いや、種はもう出てるはずだ。早めに手に入れてぇなとこだな。ここの畑にもあるけど、一度野生化しかけたものが普通に身をつけるかオレは知らねぇからな、買えるといいんだけどよ」

サムエル「用意できるかなぁ・・・・まぁ食料の件は多分アルミンも考えてると思うから、相談してみるよ」

ジャン「サムエル、頼むな」

124: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 07:38:59 ID:AhRe0aVw0
サムエル「任せて。命の恩人のサシャの為でもあるしね」

サシャ「お、恩人だなんて」////テレテレ////

コニー「なにテレてんだ?オレのこと神様扱いしといてよぉ?」ニヤニヤ

サシャ「テレてなんかいませんよ!」むぅ

コニー「さぁーて、オレは洗い物してくっかなー」サッ

サムエル「ははは。相変わらず、すばしっこいなぁコニーは」

125: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 07:39:45 ID:AhRe0aVw0
――――――
翌朝目覚めたミカサを診察して薬を山程クリスタに渡すと、医者とサムエルはシガンシナに戻っていった。シガンシナに残る負傷兵の診察をするらしい。
一度振り返って手を上げるサムエルに、サシャはブンブン手を振りかえしていた。何か約束をしたらしい。サシャの事だから食べ物がらみだろう。

クリスタは医者の言うことを全部手帳にメモして、ミカサの看病は任せて!と鼻息を荒くしていた。どうやら医者の助手をして何かに目覚めたらしい。

126: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 07:40:16 ID:AhRe0aVw0
コニーは林だと思っていたところが果樹園だったとわかって張り切って畑と一緒に手入れを始め、家畜小屋の修理をして周囲に散らばった羊や山羊、鶏なんかをサシャと一緒に馬で追って集め、食料確保に励み、ツリーハウスの構想を練っている。多分俺達の中で一番忙しいに違いない。そのせいか、時々足が痛いと愚痴っているし、夜は誰よりも早く寝て、ちょっとやそっとでは起きないことが多い。

127: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 07:40:51 ID:AhRe0aVw0
サシャは毎日森へ行っては狩りをし、何かしらの獲物を持って帰ってきては燻製作りに勤しんでいる。しばらく無人だったせいか、獲物が豊富らしい。肉や卵が食えるってんで毎日上機嫌だ。

俺はもっぱら家の修繕と道具の手入れに打ち込んでいる。アルミンが簡単に掃除だけはやってくれたようだが、やはり痛みが激しい。冬が来る前に直さなきゃな。親父に手伝わされた自宅修繕の経験がこんなところで役に立つとは思わなかった。コニーが考えているツリーハウス造りは俺も手伝う予定だ。

128: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 07:41:37 ID:AhRe0aVw0
そしてミカサは・・・・・意識はある。だが誰が話しかけても、ただぼんやりとしていて反応が薄い。何も話さず、食べる事にも関心がない。なのに夜になるとうなされ飛び起きる。錯乱しているらしく、ベットから飛び出そうとするので、必ず誰かが付き添わなくてはならず、クリスタは片手でふっ飛ばされ、サシャも蹴り飛ばされ、結局コニーと俺も一緒に押えることになり、全員が狭いミカサの寝室に寝袋を敷いて雑魚寝をするという、とんでもない状況になってしまった。この状況に何の違和感も持たないのはやはりコニーとサシャで、必然的に2人が隣同士に眠り、俺とクリスタが2人を挟んで壁際とドア付近に眠るようになった。

129: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 07:42:11 ID:AhRe0aVw0
その夜、みんなが寝静まっても、俺は中々寝付けなかった。昼フル回転で働き、夜はミカサに起こされる日が続いて、みんな疲れているからだろう。眠りにつくのは早かった。
それで俺はなんとなく、窓際に押しやられた椅子に腰かけて外を眺めていた。細い月が登り、うっすらと果樹園を照らすのが見える。空一面を輝く星が覆って、きらきらときらめいていた。別に星空を鑑賞するような趣味はないんだが、素直に綺麗だなと思った。ミカサは、こういうのに興味はあるんだろうか?そうだ、ミカサの黒い髪はまるでこの夜空みたいだな。きらきらした飾りを付けたら、きっと映えるだろう。貴族でもなきゃ、そんなものは買えないが。

130: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 07:42:52 ID:AhRe0aVw0
ミカサ「う・・・・・うぅ」

ジャン「ミカサ」ヒソ

ミカサ「うぅ・・・・え・・・れ・・・・」

ジャン「・・・・ミカサ」ヒソ

ミカサ「わた・・・しが・・・・たすけ・・・・」

ジャン「しっかりしろミカサ」ヒソ

ミカサ「そばに・・・・いてえれん・・・・いかないで」

ジャン「・・・・・」ハッ

131: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 07:43:34 ID:AhRe0aVw0
ミカサが飛び起きる、そう思った時、なぜそんな行動に出たのか、俺自身にもわからない。とっさに俺はミカサのベットに飛び乗って、布団の上からミカサに覆い被さった。俺の体の下で、ミカサが激しく身をよじって俺を跳ね除けようとしている。ミカサの首元に頭を付けて上半身を抑え、ばたつく足の間に体を入れて蹴られるのを防ぐ。まともに食べてないのに、なぜこんなに動けるのか。

132: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 07:44:10 ID:AhRe0aVw0
ジャン「ミカサ・・・・しっかりするんだ」ヒソ

ミカサ「ウッ!」ジタバタハァハァ

ジャン「ミカサ、お前この前手術したばっかなんだぞ?こんな風に暴れて、治るもんも治らねぇ!」

ミカサ「クッ・・・・イヤ・・・・」ジタバタハァハァ

ジャン「逃げるなミカサ、エレンはもう帰って来ない」ヒソ

ミカサ「・・・・・」バタバタハァハァ

133: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 07:44:56 ID:AhRe0aVw0
ジャン「エレンはもういないんだ。ミカサ!現実と向き合え!逃げんな!」ヒソ

ミカサ「・・・・・」ハァハァ

ジャン「俺が・・・・俺がそばに居てやるから・・・・だから・・・・」ヒソ

ミカサ「・・・・」ハァハァ

ジャン「・・・・」

ミカサ「・・・・」ハァハァ

134: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 07:45:53 ID:AhRe0aVw0
気が付くと、俺はミカサの頭を抱いていた。ミカサは声を立てずに泣いていた。ミカサのこめかみをつたう涙が、俺の頬に触れる。ミカサの体から力が抜けて、そして震えた。


ジャン「俺じゃ代わりにならねぇのは分かってる。だけど、そばに居させてくれ」

ミカサ「・・・・」ハァハァ

ジャン「お前が立ち上がれるようになるまで、それまでは、俺はお前のそばに居たいんだ」

ミカサ「・・・・エレン」ハァハァ

ジャン「ミカサ・・・」ギュ

ミカサ「うれしい・・・・エレン」ハァハァ

135: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 07:46:29 ID:AhRe0aVw0
ジャン「・・・・ミカサ・・・・クッ」グスッ

ミカサ「ずっと・・・・私のそばにいて?」ハァ


ミカサの頭を抱いて、俺は涙が止まらなかった。ミカサは・・・・ミカサの心は完全に病んでいる。俺とエレンの区別もつかないほどに。
ミカサの、包帯で真白くなった手が俺の頭をそっと撫で、そして俺の体を優しく抱き返した。


ミカサ「ずっと・・・・このままで居て?エレン」

136: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 07:47:02 ID:AhRe0aVw0
その日から、ミカサが夜に起きて暴れることはなくなった。そのかわりに俺をエレンと呼び、ベットに招いてハグを求め、そばにいてと囁く。添い寝をしてと懇願され、そのまま朝を迎えて、珍しく早起きしたコニーに見つかった時には冷や汗が出た。女子でなかっただけマシなのだか・・・・散々コニーに冷やかされたその日の夜、コニーは狭いから居間で寝ると言い出し、サシャとクリスタも隣の部屋に引っ込んでしまった。クリスタは「あとでそっちに行くから」とか言うんだが、それならなぜ寝袋を持っていくんだ?!
そうして、俺はミカサと二人きりになってしまった。コニー・・・・覚えてろ!!

137: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 07:47:33 ID:AhRe0aVw0
夜中になると、案の定ミカサは俺を呼んだ。正確にはエレンだと思い込んでいる俺を。
見るからに細くなった腕を伸ばして、俺を呼ぶ。


ミカサ「エレン・・・・きて」

ジャン「・・・・」

ミカサ「抱きしめて」

ジャン「・・・・」

ミカサ「お願い。腰が痛くて、動けない。だからエレン、私を抱きしめて」

ジャン「・・・・」ギシ・・・ギュ

138: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 07:48:04 ID:AhRe0aVw0
ミカサ「エレン・・・・」

ジャン「・・・・」

ミカサ「・・・・」


ミカサの隣に横たわって、そっとミカサの頭を抱きかかえてやる。そうすると、いつもミカサは安心したように微笑む。そして俺の頭を撫でて頬に手を当て「ずっとそばにいて?エレン」と囁き俺を見つめる。その深い瞳に囚われて俺は身動きできなくなる。吸い寄せられるように顔を寄せたその時。

139: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 07:48:34 ID:AhRe0aVw0
ミカサ「キスしてエレン」


愕然とした。俺は、何をしようとしているんだ?


ミカサ「エレン・・・キス・・・して?」

ジャン「ミカサ・・・・・お前の怪我が治って・・・・・全部ちゃんと治ったら(お前が俺をジャンと呼んでくれたら)そうしたら・・・・キスしてやる」

ミカサ「いや、今がいい。今、キスして欲しい」

140: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 07:49:27 ID:AhRe0aVw0
いやいやと、小さな子供の様に首を振って駄々をこねるミカサの頭を撫でる。


ジャン「わがままを言うなよ・・・・くっそ・・・・そんなこと言うなよ!そんなこと言われたら俺はお前を・・・・ここには居られなくなる・・・・!」

ミカサ「いや!いやだエレン!ごめんなさい。もう言わない!だからここに居て!抱きしめていて」

ジャン「・・・・・ミカサ」

141: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 07:52:03 ID:AhRe0aVw0
真夜中の暗闇に耳元で響いた、脳天がしびれるような甘い甘い女の声がこびりついて離れない。いっそこのまま奪って自分のものにしてしまえ、想いを遂げろと黒い囁きに苛まれ、耐えかねてベットを抜け出そうとすると、ミカサの手が俺を捕まえてどこにも行くなと言う。
そうして悶々と一晩過ごし、朝日が昇った頃、やっとミカサの手から逃れて居間へ逃げ出すことが出来た。暗闇の中でだけ、俺はエレンになる。明るくなれば俺は俺として認識される。だから陽のある内は、絶対にエレンとは呼ばれないのだ。

142: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 19:19:56 ID:AhRe0aVw0
――――――
目が覚めて、寝袋の中でぼんやりしてると、台所ではもうクリスタが火を熾していた。ミカサの薬の準備をしてるんだな。その隣でサシャが何か作ってる。サシャは案外料理が上手い。食うのが好きだから、美味いものを作るのも楽しいのかもしれねぇな。あの大食いさえなんとかなりゃ、良い嫁さんになりそうだよな。
サシャとクリスタが何かコソコソ喋ってクスクス笑ってる。あぁしてるとなんか姉妹みてぇだな・・・・
そろそろ起きるかと思った時、ミカサの部屋からジャンが出てきた。よろよろと歩いて来て、どっかりと長椅子に伸びた。

144: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 19:21:05 ID:AhRe0aVw0
ジャン「なんだっつんだよ!どうして夕べ俺をミカサと二人にしたんだ!!」

コニー「なに言ってんだ?」

ジャン「生殺しだ・・・・」

コニー「は?生殺しってお前ぇ、ミカサとイチャついてたから、てっきりオレらは邪魔かと思ったんだけど?」

クリスタ「だって最近、毎晩・・・・その・・・・//////ミカサのベットに居たじゃない?//////」

ジャン「え・・・・」

145: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 19:21:49 ID:AhRe0aVw0
サシャ「毎晩ミカサと抱き合ってコソコソ何か話してましたよね?」ハッキリ

ジャン「そ!それは!その!」

サシャ「弱ったミカサに優しくして、とうとう男女の仲になったのかと思いましたけど?」キッパリ

クリスタ「やだ/////サシャったら!/////」キャッ

サシャ「ふふふいやですねぇ。クリスタだってそう思ったから隣の部屋で寝たんですよね?」

クリスタ「/////ん~・・・・まぁね/////」キャッ

ジャン「お前らなぁ・・・・・」イライライライラ

146: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 19:22:20 ID:AhRe0aVw0
コニー「なんだ違うのか?」

サシャ「違うならどうしてミカサを抱きしめたりしてたんです?」

ジャン「はぁ~~~~それはなぁ!かくかくしかじかなんだよ!!!」

サシャ「なんと!」

コニー「そりゃ・・・・悪ぃ・・・・」

クリスタ「・・・・・み、ミカサがそんな・・・・・」ガーン

147: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 19:23:14 ID:AhRe0aVw0
ジャン「わかるか?!この俺の気持ちがっ!!あぁそうさ!俺はミカサが好きだ!初めて会った時からずっと好きなんだよ!なのにミカサはすっかり病んじまってる!俺にキスしてとか言うんだぞ!!俺の事エレンだと思って!!それで手を出せると思うか!?無理だろ!!だがな!俺だって健康な男なんだぞ!!ああ健康すぎるほど健康な若い男なんだ!!好きな女を抱きしめてるのに手を出せない!これがどれほどの苦痛かわかるか!!コニー!!お前ならわかるだろ?!この例えようもない苦しさがっ!!ミカサと同じベットだぞ!!ミカサと密着してるんだぞ!!ミカサが俺を見つめて抱けとかキスしろとか言うんだぞ!!お前なら耐えられるか!?手を出さずにいられるか?!」ゼーゼー

148: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 19:24:01 ID:AhRe0aVw0
コニー「い、いや・・・・わかんねぇけど・・・・多分無理じゃねぇ?」

サシャ「うむぅ・・・女にはわからない苦しみですね」

クリスタ「ジャン・・・・そんなに我慢できちゃうくらいミカサのことを愛してるなんて!」キラキラ

ジャン「もう無理だ・・・・・もう我慢する自信がねぇ・・・・だが迂闊に手を出して後で後悔したくもねぇ・・・・正気に戻ったミカサに嫌われるのもごめんだ・・・・しかし夜中にミカサを暴れさせて怪我を悪化させるわけにもいかねぇ・・・・あぁぁぁぁ・・・・どうしろって言うんだよ・・・・・」

149: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 19:26:21 ID:AhRe0aVw0
コニー「そりゃぁ・・・・寝る前にあれだ、賢者になっとくしかねぇだろ」

サシャクリ「賢者??」

ジャン「・・・・コニー、無駄なんだ」

コニー「なんだ、実践済か?」

ジャン「あったりまえだ」

コニー「まぁ・・・・若いしな」

ジャン「あぁ・・・・若いからよ」

150: 進撃の名無し 2014/03/12(水) 19:28:24 ID:AhRe0aVw0

サシャ「賢者ってなんでしょう?」コソ

クリスタ「なんだろう?賢者って」コソ

サシャ「賢者が若いとどうして無駄なんでしょうか」コソ

クリスタ「やっぱり賢者は老成してなきゃダメなのかな?」コソ


ジャン「お前ら!賢者賢者言うな!」

151: 進撃の名無し 2014/03/13(木) 07:41:51 ID:DE0qDAxs0
―――――
謎は残りましたが、悩めるジャンに救世主が現れました。アルミンとサムエルがあのお医者さんと一緒に来たんです。
アルミンは荷運び用に2頭馬を連れてきていて、その馬には山のように物資が積んでありました。


アルミン「みんな!遅くなってごめんね!」

コニー「おぉ!!すげぇ!!やっぱお前ぇすげぇよ!!」

アルミン「??何がだい??」

サシャ「もう絶好のタイミングですよ!アルミン!!」

アルミン「何かあったの?」

クリスタ「先生!お待ちしてました!」

152: 進撃の名無し 2014/03/13(木) 07:45:17 ID:DE0qDAxs0
居間の長椅子で伸びていたジャンはアルミンを見るなり半泣きで抱きついて、アルミンをすっかり困らせていました。
アルミンだって若いんだし、やっぱり賢者としては無駄なんでしょうから、頼れないと思うんですけど?

153: 進撃の名無し 2014/03/13(木) 07:45:51 ID:DE0qDAxs0
クリスタはお医者さんの荷物をサムエルと一緒に馬から降ろしたり、水を出したりとせっせとお世話をしていました。あまりお近づきになりたいお方には思えませんが、クリスタはどうしたんでしょうか?
一通りクリスタがお医者さんにミカサのことについて報告してすると、お医者さんは持ってきた荷物の中から本を取り出してばばばばばーっとページをめくりテーブルにドン!と乗せました。

154: 進撃の名無し 2014/03/13(木) 07:46:58 ID:DE0qDAxs0
医者「ちょっとねぇ、時期がねぇ遅いんだけどねぇヒヒヒこれ探して、後、これとこれね、お茶にして飲ませるとねヒヒヒ良くなるよ。けど時間かかるからね?イヒヒ」

クリスタ「はい!先生!あの、この本お借りできませんか?」

医者「ふぅん?いいよ。君ねヒヒヒなんかスジが良さそうだからあげるねイヒヒ」

クリスタ「えっ!いいんですか先生!!」キラキラ

医者「うん、まぁ簡単な薬草の本だけどねヒヒヒ勉強するといいよイヒ」

クリスタ「ありがとうございます!先生!!」/////キラキラ////

医者「じゃ、僕は診察してくるからねヒヒヒ」

155: 進撃の名無し 2014/03/13(木) 07:47:36 ID:DE0qDAxs0
アルミン「クリスタ、どうしたの?なんか先生にすっかり懐いてるみたいだけど」

コニー「さぁ?しらねぇ」

サムエル「多分あれだよ、手術の助手をやったからさ」

ジャン「俺も助手やったけどよ、とても懐く気分じゃねぇ。なんだあの変人は」

アルミン「あはは。変人という意味ではハンジ分隊長の上を行く人だからね。実際の医療よりも研究の方が本職らしいけど、腕は確かだよ。立体起動と人体について研究しているんだ。手術の時のメスさばきの鮮やかさは医療関係者の間で噂になってるんだって。医学生ならみんな見学したいと思うらしいよ。僕もちょっと興味あるな」

156: 進撃の名無し 2014/03/13(木) 07:48:44 ID:DE0qDAxs0
コニー「アルミン何目指すつもりだよ?」

アルミン「未知のものに興味があるだけだよ」ハハハ「ところで、ミカサを見てきたけど・・・・いつもあんな感じなの?」

ジャン「昼間はな」

コニー「話しかけてもボーっとしててよ、メシもろくに食わねぇんだ」

サシャ「体を拭いてる時、患部に触っても反応がないです。痛いはずだと思うんですけど」

アルミン「夜は全然違うの?」

コニー「初めはうなされて暴れてたんだよ。獣を削ぐとかエレンを助けるとか言ってな」

157: 進撃の名無し 2014/03/13(木) 07:49:35 ID:DE0qDAxs0
ジャン「最近は暴れなくなったけどな。俺をエレンと思って喋るんだよ」ハァ~~~~「まぁどこが痛いとか言うし、泣いたりもするようになってるけどよ。夜だけな」

アルミン「それでジャンが悩まされてるわけ?」

サシャ「それはもう、耐え難い仕打ちを受けているようですよ?老成したけ」ジャン「ワーッ!!いい加減にしろ!!」

サシャ「今朝話したばかりなのに、なんで今はダメなんですか?」むう

ジャン「そりゃその場の勢いに決まってんだろ!!参ってたんだよ!!もう忘れてくれ!!」

158: 進撃の名無し 2014/03/13(木) 07:50:47 ID:DE0qDAxs0
コニー「くっ・・・・」プルプル

ジャン「コニー・・・・」ゴゴゴゴゴ

コニー「ぷはははははは!!悪りぃ!!くくくく」プルプル


サムエル「あとで教えてくれよ?」コソ

アルミン「僕にもね」コソ


ジャン「おい・・・・」ゴゴゴゴゴゴ

159: 進撃の名無し 2014/03/14(金) 07:21:15 ID:rh5XXDgw0
―――――
謎は残りましたが、悩めるジャンに救世主が現れました。アルミンとサムエルがあのお医者さんと一緒に来たんです。
アルミンは荷運び用に2頭馬を連れてきていて、その馬には山のように物資が積んでありました。


アルミン「みんな!遅くなってごめんね!」

コニー「おぉ!!すげぇ!!やっぱお前ぇすげぇよ!!」

アルミン「??何がだい??」

サシャ「もう絶好のタイミングですよ!アルミン!!」

160: 進撃の名無し 2014/03/14(金) 07:23:14 ID:rh5XXDgw0
アルミン「何かあったの?」

クリスタ「先生!お待ちしてました!」


居間の長椅子で伸びていたジャンはアルミンを見るなり半泣きで抱きついて、アルミンをすっかり困らせていました。
アルミンだって若いんだし、やっぱり賢者としては無駄なんでしょうから、頼れないと思うんですけど?

161: 進撃の名無し 2014/03/14(金) 07:23:45 ID:rh5XXDgw0
クリスタはお医者さんの荷物をサムエルと一緒に馬から降ろしたり、水を出したりとせっせとお世話をしていました。あまりお近づきになりたいお方には思えませんが、クリスタはどうしたんでしょうか?
一通りクリスタがお医者さんにミカサのことについて報告してすると、お医者さんは持ってきた荷物の中から本を取り出してばばばばばーっとページをめくりテーブルにドン!と乗せました。

162: 進撃の名無し 2014/03/14(金) 07:24:17 ID:rh5XXDgw0
医者「ちょっとねぇ、時期がねぇ遅いんだけどねぇヒヒヒこれ探して、後、これとこれね、お茶にして飲ませるとねヒヒヒ良くなるよ。けど時間かかるからね?イヒヒ」

クリスタ「はい!先生!あの、この本お借りできませんか?」

医者「ふぅん?いいよ。君ねヒヒヒなんかスジが良さそうだからあげるねイヒヒ」

クリスタ「えっ!いいんですか先生!!」キラキラ

医者「うん、まぁ簡単な薬草の本だけどねヒヒヒ勉強するといいよイヒ」

クリスタ「ありがとうございます!先生!!」/////キラキラ////

医者「じゃ、僕は診察してくるからねヒヒヒ」

164: 進撃の名無し 2014/03/14(金) 07:26:10 ID:rh5XXDgw0
―――――
サシャ「えっ!アルミン麦持って来てくれたんですか!?わー!!パンが作れますね!!」

アルミン「麦って言ってもライ麦だよ?さすがに小麦粉は高くて。でも小麦の種は少し手に入ったから育ててみて」

コニー「まぁ訓練兵の時食ってたパンもライ麦か2等品の小麦パンだったから、問題ねぇよ。1等品の小麦パンなんざ貴族の食いもんだろ」

クリスタ「焼きたてのライ麦パンは美味しいよ?ありがとうアルミン」

アルミン「みんなの役に立ててうれしいよ。あ、それとコニー、君の要望に合いそうな本を見つけてきたよ。」

165: 進撃の名無し 2014/03/14(金) 07:26:41 ID:rh5XXDgw0
サシャ「本?!」

ジャン「嵐になるんじゃねぇの?!」

コニー「なんだよ。俺だって本くらい読むっつうの」

アルミン「農耕の歴史についての研究書の中に、野生の品種を改良していった過程が細かく書かれていてね、役に立つんじゃないかな?」

コニー「研究書かよ・・・・小難しそうだな・・・・・」

アルミン「う~ん、難しく捏ね繰り回したような文体じゃなかったから、読みやすいと思うけどなぁ」

コニー「お前ぇの読みやすいはあてにできねぇけどよ、まぁ頑張ってみるわ」

166: 進撃の名無し 2014/03/14(金) 07:27:15 ID:rh5XXDgw0
サシャ「コニー!麦ですか?」

コニー「まぁな。」

サシャ「頑張ってください!全力で応援しますから!!」

コニー「あぁ、なんとかしてみせらぁ!」フンッ「しかし、この集落はちょっと色々変わってるな?アルミン」

アルミン「ううん、そうかもね?調べたらどこかの貴族が直轄経営してたらしいから、何か珍しいものがあるかもね」

コニー「直轄?マリアでか?」

167: 進撃の名無し 2014/03/14(金) 07:28:00 ID:rh5XXDgw0
アルミン「シーナじゃ育ちにくい植物があるんじゃない?シーナの方がシガンシナ周辺より気温が低いし、標高も高いからね」

コニー「はは~ん、それでか。普通の農家にしちゃ家もデカくて豪勢だと思ったんだ。風呂のある農家なんて見たことねぇ。ずいぶん見慣れない植物があるし、変わってると思ったんだよ。何が植わってるのかわかりゃいいんだけどなぁ」

アルミン「ん~、じゃちょっと調べてみよう」

コニー「助かるぜアルミン」

アルミン「いや、いいんだ。ここに押し込めちゃったのは僕だからね」

168: 進撃の名無し 2014/03/14(金) 07:28:32 ID:rh5XXDgw0
ジャン「そうだアルミン。そこだよ。俺らはいつまでここにいる?今までの話の流れだと、とても半年やそこらで済みそうにねぇんだが」

アルミン「・・・・・すまないジャン。状況はかなり複雑なんだ。正直どれくらいの時間が必要になるのか、そもそも戻る希望が持てるのか、僕にもわからない」

ジャン「そうなると、俺やサシャの家族にはどう説明する?コニーの家族も探してやりてぇし」

アルミン「・・・・・マリア掃討作戦前、104期上位組を隔離し監視するべきだという意見があったんだ。ユミルは上位組じゃないんだけど、11位だったからね。マルコが死んだ後は実質10位という扱いになってる。だから104期の上位からすべての知性巨人が出てることになってるんだ。それで他の上位5人も巨人の可能性が極めて高い、隔離し、巨人かどうかの確認をした上で、巨人なら拷問してでも情報を吐かせるべき、さらにはそれだけの数がいるなら、そのうち何人かは実験、解剖し巨人についての詳細な情報収集に努めるべきだと、そういう強硬な意見が少なくない数出たんだ」

169: 進撃の名無し 2014/03/14(金) 07:29:03 ID:rh5XXDgw0
ジャン「なっ・・・・」

アルミン「つまり君らは推定有罪、ある人々の中ではすでに巨人扱いなんだ」

サシャ「そんな・・・・」

クリスタ「ひどい・・・・」

アルミン「それで僕はシガンシナ奪還作戦と同時に君たちを戦線から離脱させて、避難させる計画を実行させた。幸いなことに僕はエルヴィン団長やハンジ分隊長の間を行ったり来たり、代わりに前線に出たりシーナに行ったりで、動き回ることが多かった。しかも他の兵士とはほとんど別行動だし、動きも唐突だ。だからこうやって色々準備できたんだよ。でも、君たちの家族に接触すれば、間違いなく強硬派に見つかる。多分家族は見張られてるからね。だから・・・・戦死扱いになると思う。行方不明という手もあるけど、あまり曖昧にすると君たちに危険が及ぶ可能性がある。」

170: 進撃の名無し 2014/03/14(金) 07:29:37 ID:rh5XXDgw0
ジャン「おい・・・・まじかよ!!」ギリッ

サシャ「もう・・・・村には帰れないってことですか・・・・・」

コニー「待てよ!!じゃあ、俺の家族が見つかっても、会えないのかよ!!」

サムエル「コニーの家族は探してる。見つけたら必ず連絡するから・・・・」

アルミン「待ってサムエル。気持ちはわかるけど、はっきりしておいた方がいい。中途半端に期待を持たせるのは逆に残酷だと思う。コニー、君の家族はずっと探してる。でもシーナに入った形跡はないし、かといってローゼの村に戻った形跡もない。近くの村にももちろんいないんだ。役所に出向いて避難民登録手続きをした記録もなければ、ローゼの農民の納税猶予手続きもしていない。ローゼの農民ならみんな手続きしてるものだ。今年の収穫はかなり減少したからね、いつも通りの税なんか納められっこないから。」

171: 進撃の名無し 2014/03/14(金) 07:30:16 ID:rh5XXDgw0
コニー「でも!誰も死んでなかったんだ!死体も血の跡もなかったんだぞ!そんなことって・・・・」

アルミン「それがどういうことなのか、今明確なことを言える人間はいないんだよ、コニー。ただ僕が言えるのは、コニーの家族は今壁の中で、まったく確認できないということだけなんだ」

コニー「どういうことなんだよ・・・・わかんねぇよアルミン」プルプル

アルミン「今後も調査は継続する。それは約束する。でも期待はできないと思って欲しい」

172: 進撃の名無し 2014/03/14(金) 07:30:57 ID:rh5XXDgw0
少し肌寒い屋根の上で、オレは泣いた。心のどこかにずっと、ダメかもしれねぇと思う気持ちがあったことに、やっと気が付いた。だけど認めたくなかったんだ。あの小さな妹と弟が巨人に食れたなんて、考えたくも無かったんだ。二度と父ちゃんと母ちゃんの顔が見られないなんて、そんなことが起きるなんて思いたくなかったんだ。今までそんなものは散々見てきたはずなのに、オレの家族に同じことが起きるなんて、考えてもいなかったんだ。死ぬのは見知らぬ誰かか、兵団の誰かか、それかオレで、オレの家族が死ぬなんて、思いもしなかったんだ。
あぁ、妹と弟、会わない間にきっと大きくなってたんだろうな・・・・会いてぇな・・・・

けどもう、オレの家族は誰もいないんだ・・・・・

173: 進撃の名無し 2014/03/17(月) 23:41:28 ID:LV/Dlmxw0
――――――
コニーが飛び出していった後の居間には、重苦しい空気が流れた。サシャはしばらく戸口でウロウロして後を追うか迷っていたが、アルミンの「一人にしてあげなよ」の一言で素直に食卓に戻ってきた。コニーも男だからな、女に慰められたんじゃ、きまりが悪いだろう。

174: 進撃の名無し 2014/03/17(月) 23:42:22 ID:LV/Dlmxw0
シガンシナ奪還作戦の大方の雑務が終わったら、アルミンは俺達の家族への死亡通知手続きを取ると言った。獣とエレン達の戦闘に巻き込まれ、巨人と共に壁の中に閉じ込められた、あるいは巨人に喰われて吐き出された中に、似たような顔があった、踏みつぶされた兵士の背格好が似ていた、頭を喰われた兵士の立体起動が俺達のものだった、そんな理由でいくらでも死んだことに出来るから。そうしたら、戸籍上俺達は死んだことになる。
そして別人の戸籍が用意され、俺達は全くの別人として生きていくことになる。

175: 進撃の名無し 2014/03/17(月) 23:43:09 ID:LV/Dlmxw0
ジャン「はぁ・・・・まぁ、気持ちのいいもんじゃねぇが、アルミンお前の考えにしたがう。しかし、このままここに住んでてもいいもんなのか?マリアの帰還事業が始まったら、ここにも元の住人が帰ってくるだろう?」
アルミン「うん、ここの住人はもう帰って来ないと思うんだ。雇い主の貴族がローゼに農場を与えて、そこで上手くやってるからね。それに、トロストの外扉が使えないから、マリア南区の復興は相当遅れるんじゃないかなぁ。船しか使えないとなると、かなり不便だからね。」
ジャン「この辺は辺境ってわけか」

176: 進撃の名無し 2014/03/17(月) 23:43:55 ID:LV/Dlmxw0
サムエル「そうだ、サシャ。約束のものを持ってきたんだった」

サシャ「サムエル!!もしかして!!」

サムエル「シーナで流行のお菓子だ」

サシャ「やったーーーーー!!!!!サムエルぅぅぅぅ!!!!」ダキッ

サムエル「わわ!落ち着いてくれよサシャ!」ハハハ

177: 進撃の名無し 2014/03/17(月) 23:44:34 ID:LV/Dlmxw0
サムエルが持ってきたのは、チョコレートとかいう茶色くて甘い匂いのする菓子だった。かなり高価なものらしく、アルミンも「奮発したなぁ」驚いていた。1人1個だというので、俺とコニーの分を持って屋根に上がると、コニーは屋根のてっぺんで膝を抱えていた。


ジャン「よう、コニー。サムエルが菓子持ってきたからよ、サシャに獲られちまう前に持ってきたぜ」

コニー「・・・・・」グスッゴシゴシ「おぉ」

178: 進撃の名無し 2014/03/17(月) 23:45:18 ID:LV/Dlmxw0
ジャン「チョコレートだとよ。知ってるか?」

コニー「知らねぇ。貴族の食いもんだろ?」

ジャン「らしいな。俺も初めてだ」

コニー「・・・・」モグ

ジャン「・・・・」モグ

コニー「ウマいな」モグ

ジャン「甘いな」モグ

179: 進撃の名無し 2014/03/17(月) 23:46:20 ID:LV/Dlmxw0
オイシイィィィ!!

スゴイ!!コンナオイシイモノハジメテデス!!

サムエル!!オイシイデス!!

ホント!オイシイネ!!

コニー「サシャとクリスタ喜んでるみてぇだな」

ジャン「菓子なんか滅多に食えないからな」

180: 進撃の名無し 2014/03/17(月) 23:47:18 ID:1a9qGYhA0
コニー「・・・・」ジワッグスッ「妹たちに・・・・食わせてやりたかったな」ポロポロ

ジャン「あぁ・・・・」

コニー「母ちゃんにも・・・・・喜んだだろうな」ポロポロ

ジャン「そうだな・・・・・」

コニー「オレさ憲兵になりたくて兵士になったんだよ。憲兵になったらよ、父ちゃんが村の奴らに自慢すんだよ、オレの息子すげぇだろって。だから頑張ったのに、なんでか調査兵団入っちまってよ」ポロポロ

181: 進撃の名無し 2014/03/17(月) 23:48:32 ID:LV/Dlmxw0
ジャン「はは。俺もだ。だがお前が調査兵団にいなかったら、俺らとっくにどうにかなってたよ。ミカサ助けたのだって、これが初めてじゃねぇんだし。クリスタも、あのライナーだってお前助けたんだろ?実際お前はすげぇよ。」

コニー「ありゃオレがライナーに助けられたんだよ」ポロポロ

ジャン「なんにせよ今まともに暮らせてるのは、お前のおかげだろ?コニー」

コニー「・・・・・」ポロポロ

ジャン「・・・・・」

182: 進撃の名無し 2014/03/18(火) 22:27:12 ID:gbi5PxyI0
――――――
サムエルが持って来てくれたチョコレートは、甘くていい匂いがして、最高に美味しいお菓子でした。口に入れるとスゥッととろけて、あっという間になくなってしまいました。こんなお菓子が世の中にはあるんですね。まるで夢のようです。
とても高価なものなので、滅多に買えないのだそうです。あぁ、もう一度食べたい!
憲兵になってシーナに住んだら、こんなものが食べられたんですね。せっかく上位になったのに、どうして調査兵団に入ってしまったんでしょう!

183: 進撃の名無し 2014/03/18(火) 22:28:08 ID:gbi5PxyI0

次の日、コニーは以前から痛いと言っていた足を、念のため診察してもらいました。
本人は大したことない、と言っていたんですけどね。「お前が動けないと困るだろ!」とジャンに押し切られたような形でした。


コニー「・・・・・」ガチャ

ジャン「コニー、どうなんだ?足は」

コニー「・・・・・」

サシャ「コニー?」

184: 進撃の名無し 2014/03/18(火) 22:28:53 ID:gbi5PxyI0
コニー「フッフッフッフッ」

アルミン「どうしたの?」

コニー「ハッハッハッハッ!!」

サムエル「なんだよ、何があったんだ?」

コニー「オレの時代がくる!!」

クリスタ「え?」

コニー「オレは伸びる!もうチビとは呼ばせないぜ!!」ドヤ

全員「?????」

185: 進撃の名無し 2014/03/18(火) 22:29:42 ID:gbi5PxyI0
医者「この子ね、成長期なんだよねヒヒヒヒ」

ジャン「ここにいる全員同じなんじゃ?」

医者「個人差あるからねイヒ。早いうちから伸びる子もいれば、あの子みたいに人より遅い子もいるのねヒヒヒ。結構伸びそうだよ?あの子ヒヒヒヒ。体格の変化を観察してみたいねヒヒヒ。足が痛むのも異常な眠気も急激に伸びるからだよヒヒヒ」

186: 進撃の名無し 2014/03/18(火) 22:30:31 ID:gbi5PxyI0
アルミン「先生!」ハイッ「僕も伸びますか!」ワクワク

医者「ちょっとだけねヒヒ」

アルミン「ちょっとですか・・・」ズーン「170センチくらいにはなりたいな・・・」チラッ

医者「難しいんじゃないかなヒヒ」テキトーダケドネ

アルミン「・・・・」シュン

187: 進撃の名無し 2014/03/18(火) 22:33:24 ID:rOI5lA6Y0
クリスタ「先生!」ハイッ「私は伸びますか!」ドキドキ

医者「せいぜい後2~3センチかなヒヒ」

クリスタ「2~3センチ・・・・」ガーン「150センチは欲しかった・・・・」チラッ

医者「無理」キッパリ

クリスタ「・・・・」シュン

188: 進撃の名無し 2014/03/18(火) 22:34:22 ID:gbi5PxyI0
コニー「わははは。残念だったな!お前ら!だがオレは伸びる!!ジャン!オレはお前を超えてみせる!!」ビシッ

ジャン「ライバル認定すんなよ」メイワク

サムエル「ははははは」


コニーの背が伸びる?・・・・う~ん。なんか複雑ですねぇ。私はちっちゃいコニーが好きなのに、なんだか残念です。まぁ本人が喜んでいるので、良いことなんでしょうけど。

189: 進撃の名無し 2014/03/19(水) 16:08:29 ID:3YBICQtQ0
――――――
陽が傾き始めた頃、アルミン達は帰って行った。やっぱなんかさみしいぜ。
最近ジャンは二階の修繕に夢中になっててよくこもってる。ミカサの番をしなくても良くなったら、オレらもベットで眠れるってよ。
夕飯の用意をするサシャの横で、クリスタは張り切って医者に教えてもらった薬草の茶を作り始めた。どんだけ青臭い茶ができるのかってビクビクしてたんだけど、意外とすっきりしたいい匂いがしてきて、サシャが飲ませろと迫ってる。それミカサのだっつぅの。

190: 進撃の名無し 2014/03/19(水) 16:09:27 ID:3YBICQtQ0

サシャ「ん~、これはなかなかですよ!」

クリスタ「美味しい?」

サシャ「いけます!この爽やかな香り!青臭さもあまり感じません。これは脂っこい肉料理の後に飲んだらさっぱりしていいんじゃないでしょうか?」

コニー「脂っこい肉料理なんかそうそう食えねぇってーの。貴族じゃねぇんだからよ」

サシャ「そうか!そうですよ!だからこの農場にはこんなに薬草が沢山あるんですよ!」

クリスタ「?」

サシャ「つまりですね・・・・きっと探せば牛がいるはずです!使役用でも乳用でもない牛が!」

191: 進撃の名無し 2014/03/19(水) 16:10:06 ID:3YBICQtQ0
コニー「なんで牛なんだよ?豚かもしれねぇだろ?」

サシャ「いいえ!だってコニー!貴族ですよ?貴族!牛に決まってます!」

コニー「まぁ、牛食べるなんて普通なら使役用か乳用のが死んだ時くらいだからな。肉牛なんて貴族くらいしか飼わねぇけど、でもそんな高価なもん、マリアにおいとかねぇだろ?」

サシャ「わかりませんよ?ふふふ。明日から牛探しをしましょうふふふふふ」

クリスタ「見つかるといいね、サシャ。でも牛のさばき方知ってるの?」

192: 進撃の名無し 2014/03/19(水) 16:11:17 ID:3YBICQtQ0
サシャ「使役用の牛ならさばいた経験がありますよ!任せてください!ふふふふ」ジュルリ

クリスタ「楽しみにしてていいのかな?」ウフッ


あんだけアルミンにはっきり言われたからさ、もう家族のことはあきらめようって、そう思ったんだ。でもこうやってサシャやクリスタといると、妹たちとわーわー言いながらメシ食ってた時のこと、思い出すんだよな。楽しいのに変わりはねぇんだけど、なんとなく、前みたいに気楽に楽しめねぇような気がする。

193: 進撃の名無し 2014/03/19(水) 16:12:14 ID:3YBICQtQ0
――――――
夕飯の後、サシャが美味いと太鼓判を押した茶を持って、クリスタはミカサの部屋に入った。朝も夜も、ミカサは柔らかい粥を少し口にしただけで、サムエルが持ってきたチョコレートも手つかずだ。
しばらくして、クリスタが肩を落として居間に戻ってきた。俺達の顔を見てため息をつき首を振る。

194: 進撃の名無し 2014/03/19(水) 16:13:27 ID:3YBICQtQ0
ジャン「ダメか?」

クリスタ「口を湿らせて終わったような感じかな・・・・」ハァ

コニー「いい加減やべぇだろ。怪我どうこうじゃなくなってきてるぞ」

クリスタ「せっかく先生に教えてもらったお茶も、飲んでもらえないんじゃ意味ないよ・・・・」グスッ「ご飯もっ・・・グスッ・・・・全然食べてくれないし・・・・グスッ・・・・私・・・どうしたらいいの?」グスッ

サシャ「・・・・」ヨシヨシギュッ

195: 進撃の名無し 2014/03/19(水) 16:14:16 ID:3YBICQtQ0
クリスタ「・・・・」シクシク

サシャ「ジャン!」

ジャン「なんだ?」

サシャ「あなたの出番だと思います!」

ジャン「え?」

196: 進撃の名無し 2014/03/19(水) 16:14:50 ID:3YBICQtQ0



深夜。俺は・・・・・またしてもミカサと二人きりになった。サシャよ・・・・どうしてそんなに俺の理性を過信できるんだよ!

ミカサ「エレン?・・・・きて?」

病み衰えた腕を伸ばして、俺を、いやエレンを呼ぶ。もうため息しか出ねぇ・・・・

197: 進撃の名無し 2014/03/19(水) 16:15:38 ID:3YBICQtQ0
ジャン「ミカサ、腹、減ってねぇか?」

ミカサ「へいき。それよりエレン、はやくきて?」

ジャン「俺、ちょっと腹減ってよ。お前付き合えよ?」

ミカサ「おなかすいたの?エレン」

ジャン「うん。そうなんだ。ミカサ、お前と一緒にメシ食いたいなと思ってよ」

ミカサ「わたしと、いっしょに?」

ジャン「うん、お前と一緒に」

198: 進撃の名無し 2014/03/19(水) 16:16:11 ID:3YBICQtQ0
ミカサ「そう?エレンがたべたいなら、つきあう」

ジャン「少しくらいなら体を起こしてもかまわねぇんだってよ。ちょっと起こしてやるから、付き合えよ」ギシ


ミカサの体を起こしてやろうと腕に力をこめて、予想外の軽さに衝撃を受けた。ミカサを抱えて走ったあの日のことを思い出すと、今のミカサが一回り小さく見えた。すっかり細くなった肩が痛々しい。

199: 進撃の名無し 2014/03/19(水) 16:16:59 ID:3YBICQtQ0
ジャン「痛くねぇか?」

ミカサ「すこし」

ジャン「無理すんな?辛かったら言えよ?」

ミカサ「エレン・・・やさしい」//////

ジャン「っ・・・・」カチャ「これ、けっこうイケるんだぞ?」モグ

ミカサ「エレン、おいしい?」

ジャン「あぁ。うまい。訓練兵団の堅ってぇパンより遥かにうまい。食ってみろよ?」

200: 進撃の名無し 2014/03/19(水) 16:17:37 ID:3YBICQtQ0
ミカサ「ううん。おなかすいたんでしょ?エレンがたべて」

ジャン「お前と一緒に食いたいのにな。一人で食ってもつまんねぇよ」ムスッ

ミカサ「・・・・エレンがそういうなら、すこしだけ」

ジャン「お?うれしいな。じゃ食わせてやる」カチャ「ほれ、あーんして」

ミカサ「あーん」モグ

ジャン「どうだ?」

201: 進撃の名無し 2014/03/19(水) 16:18:44 ID:3YBICQtQ0
ミカサ「うん。エレンといっしょにたべるとおいしい」

ジャン「そうか。よし、じゃもう一口あーん」

ミカサ「あーん」モグ

ジャン「いいぞ、ミカサ。もう一口」

ミカサ「エレンもたべて」

ジャン「お、おぉ、そうだな」(ミカサの使ったスプーン!!)モグ

ミカサ「おいしい?」

202: 進撃の名無し 2014/03/19(水) 16:19:24 ID:3YBICQtQ0
ジャン「・・・・格別だ・・・・」

ミカサ「よかった」

ジャン「お前も食えよ」

ミカサ「あーん」モグ


ジャン「はぁ、美味かった。ミカサも結構食べたな」(つっても器の半分くらいか)

ミカサ「うん。おなかいっぱい」

203: 進撃の名無し 2014/03/19(水) 16:20:03 ID:3YBICQtQ0
ジャン「今日はすごく良いものがあるんだぜ、ミカサ」

ミカサ「いいもの?」

ジャン「チョコレートだ」

ミカサ「ちょこれーと?」

ジャン「シーナで流行の貴族の菓子だと」

ミカサ「おかし?」

ジャン「ものすごく美味いぞ。食ってみろよ」

204: 進撃の名無し 2014/03/19(水) 16:20:59 ID:3YBICQtQ0
ミカサ「エレンは?」

ジャン「もう食った。これはミカサの為にとっといたんだ」

ミカサ「わたしのために?」

ジャン「そう。ミカサの為に。さぁ」

ミカサ「あーん」モグ

ジャン「どうだ?」

ミカサ「・・・・おいしい」

205: 進撃の名無し 2014/03/19(水) 16:21:35 ID:3YBICQtQ0
ジャン「だろ?」


ジャン「明日も一緒に食おうな」

ミカサ「うん・・・・エレン、すこしつかれた」

ジャン「あ、あぁ悪かったな。じゃ、このお茶を飲んで横になれよ」

ミカサ「おちゃ?」

ジャン「すごくいい匂いのするお茶なんだ。お前の為に淹れたんだぞ?」

ミカサ「わたしのために?エレンが?」

206: 進撃の名無し 2014/03/19(水) 16:22:05 ID:3YBICQtQ0
ジャン「あ、あぁ」(クリスタだけど)

ミカサ「エレン、うれしい」/////

ジャン「ほら」

ミカサ「・・・・」ゴク

ジャン「どうだ?」

ミカサ「うん、いいにおい」

ジャン「もっと飲めるか?」

ミカサ「うん。エレンがいれてくれたおちゃ、ちゃんとのむ」ゴクゴク

207: 進撃の名無し 2014/03/19(水) 16:24:11 ID:3YBICQtQ0
ミカサの細くなった体をベットに横たえて手を握ってやると、そのまま眠った。こんなにすんなりと寝付いたのは、久しぶりに食って疲れたせいなのか、それとも薬草茶のおかげか分からない。
ハグもキスも添い寝も求めずに、ミカサはぐっすり眠ったのに、暗闇で俺を求めるミカサの瞳がチラついて、心がざわつく。大っぴらにミカサを抱きしめる口実が無くなってしまったのが惜しくて仕方ない自分が、少し嫌になった。

208: 進撃の名無し 2014/03/20(木) 15:24:38 ID:j1LaNkNI0
――――――
ミカサがご飯を食べられるようになってクリスタは大喜びでした。作戦成功です。それからは毎日ジャンがミカサのご飯担当になりました。お手柄ですよ?ジャン。

ジャンのもう一つのお手柄。それは2階と3階の修繕で見つけた大量の岩塩と本と帳面です。塩が沢山手に入るなんて奇跡です。さすが貴族直轄!
本と帳面は家主が貴族の要望で育てていた珍しい植物に関するもので、コニーが大喜びしました。ただ残念なのは、何が植わってるのか全部わかったのに、すでに秋で収穫できるものが少ない、ということです。

209: 進撃の名無し 2014/03/20(木) 15:25:56 ID:j1LaNkNI0

コニー「ちゃんと手入れさえしてありゃ、実りの秋、なんだけどなぁ・・・・栗の木が実をつけてるんだけどよ、豚が実を食っちまってんだよな。イガばっかなんだよ」

サシャ「栗があるんですか!!」

コニー「豚の数が多くてどうしようもねぇ。木から実を落とすとあっという間に食っちまう」

サシャ「森の方にはそんなにいませんけど?」

コニー「そりゃ果樹園の方が食いもんいっぱいあるからな。果樹園の柵壊れまくっててよ、入り放題だ。直してるけど、おいつかねぇ。広くってよ」

210: 進撃の名無し 2014/03/20(木) 15:26:45 ID:j1LaNkNI0

サシャ「それじゃあ、退治しないといけませんねぇ。でも一人で狩るのは大変です。コニー、手伝ってくれます?」

コニー「かまわねぇけど、オレ狩りは遊び程度だぞ?」


そんなわけで果樹園の豚狩りが始まりました。遊び程度、といっていたコニーの狩りの腕は悪くなくて順調でした。また燻製作りが忙しくなります。お肉食べ放題ですよ。うふふふ。といっても、午後からコニーはジャンとツリーハウス造りです。豚の退治が終わるのには少し時間がかかりますね。

211: 進撃の名無し 2014/03/20(木) 15:27:30 ID:j1LaNkNI0

燻製に使う木の枝を拾いに森に行く途中、なんと!川に大きな魚を発見です!!最初に来た時にはこんな大きな魚は見ませんでしたが・・・・

サシャ「コニー!!見てください!この魚!」

コニー「うぉ~、こりゃでけぇな」

サシャ「ほら、こんなに浅いところに!これは手でも獲れそうですよ!」腕マクリ

コニー「手で獲んのか?大丈夫かよ?でかすぎねぇか?」

212: 進撃の名無し 2014/03/20(木) 15:28:04 ID:j1LaNkNI0

サシャ「大きいからこそ手で獲れるんです!!」靴ヌギヌギ「行きますよ~!」バシャバシャ「こ!これは!!お!重いっ!!暴れないで下さいよ~!!」キャーッ

コニー「言わんこっちゃねぇ!!」靴ヌギヌギ「サシャ!そこオレが持つからそっち持て!うおっ!!こりゃ!!重ってぇ!!」バシャバシャ

サシャ「この魚!」バシャバシャ「美味しいですかね!?」バシャバシャ

コニー「知るかよっ!!」バシャバシャ「あぶねぇ!!」サカナアタック!!

サシャ「わあっ!」バッシャーン

213: 進撃の名無し 2014/03/20(木) 15:28:38 ID:j1LaNkNI0

コニー「あ~あ・・・・・大丈夫か?」

サシャ「ずぶぬれです・・・・・はっ!コニー魚は!?」

コニー「岸でのたうってるよ」ピチピチ

サシャ「ふうぅ。セーフです」

コニー「セーフじゃねぇだろ。風邪引くぞ、早く上がれよ」

サシャ「はい」ジャブ「さむっ」

214: 進撃の名無し 2014/03/20(木) 15:29:21 ID:j1LaNkNI0

コニー「・・・・・・・寒いに決まってんだろ。もう秋だぞ」プイッ・・・ヌギ

サシャ「へっくち!」ブルッ

コニー「後ろ向いてるからこれ着ろ」プイッ

サシャ「コニーが風邪引きますよ」

コニー「ずぶ濡れの奴が何いってんだ。早く着ろよ」プイッ

サシャ「でも悪いです・・・・」

215: 進撃の名無し 2014/03/20(木) 15:30:36 ID:j1LaNkNI0

コニー「だぁぁぁ!!いい加減にしろ!お前自分の恰好よく見ろって!!」カァァ//////

サシャ「はい?」スケスケ「・・・・・・な!」カァァァ////////////「あ、え、っと・・・・」////////

コニー「早くしろ!!」////////

サシャ「は、はいっ」////////

216: 進撃の名無し 2014/03/20(木) 15:31:21 ID:j1LaNkNI0



サシャ「コニー、この服、ちょっと大きくありませんか?」ブカッ

コニー「あぁ、そりゃジャンのだからな。最近自分のがきつくってよ。服も靴もそろそろ調達しなきゃならねぇ」

サシャ「そういえば・・・・」

コニー「言ったろ?伸びるって」

217: 進撃の名無し 2014/03/20(木) 15:32:16 ID:j1LaNkNI0

そういったコニーの裸の背中が思ったより大きくて逞しいことに気が付いて、思わず目をそらしてしまいました。伸びるって聞きましたけど、いつのまにこんなに伸びたんでしょうか?男の子の裸の上半身なんて今まで何度も見たことがあるのに、なんでこんなに緊張するんでしょうか。さっきまでコニーが着ていた服を着ていることが、どうしてこんなに恥ずかしいんでしょうか?

218: 進撃の名無し 2014/03/20(木) 15:33:43 ID:j1LaNkNI0

コニー「行くぞ」

サシャ「・・・・・はい」///////


目線が・・・・いつのまにこんなに近くなったんでしょうか?

220: 進撃の名無し 2014/03/21(金) 15:17:33 ID:1Z.Nh.nc0
誰も読んでなくても一度始めたことは最後までやろうという気持ちだったのでうれしいです。ありがとうございます。
拙くて読みにくいと思いますが、最後まで頑張ります。

221: 進撃の名無し 2014/03/21(金) 15:20:22 ID:1Z.Nh.nc0
――――――
前々からサシャは良いやつだって、思ってた。一緒にいると楽しいし、オレより体でかいくせに、なんか妹みたいなとこもあってさ、つい面倒見たくなるっていうか、そういう感じだったんだ。もちろん顔可愛いなって思ってたけど、正直女を意識したことはなかったんだよな。
訓練兵時代は上位に入りたくて必死だったから、女がどうとか考えたことなかったし、この村来てからは家族のこととか、ミカサのこととか、みんなをどうやって食わせて行くかとか、これからどうやって生きてくかとか、そういうことで頭いっぱいだったんだ。
そんときまでは。

222: 進撃の名無し 2014/03/21(金) 15:20:58 ID:1Z.Nh.nc0

きらきらした水しぶきの中で茶色い長い髪が揺れて、その中で笑うサシャ。
ずぶ濡れのシャツがぴったり張り付いて丸見えになっちまった丸い胸と引き締まった腹にへそのライン。そんなのが目に焼き付いちまって、どうにもならねぇ。

223: 進撃の名無し 2014/03/21(金) 15:22:04 ID:AfQNHaGg0

サシャを家に連れて帰って着替えさせるとすぐ、オレはツリーハウスを作るからって馬にまたがった。短い距離を、全力で走らせる。
ほんのすこしサシャが着ただけなのに、なんかいい匂いがしやがる。
オレだってジャンの服はまだデカい。なのにサシャが着ると余計にデカく見えたのはなんでだ?素っ気ない男の服を着ただけなのに、なんで  く感じるんだ?

224: 進撃の名無し 2014/03/21(金) 15:25:00 ID:1Z.Nh.nc0

コニー「そういうわけでよ・・・・オレなんかもう、まともにサシャの顔見る自信ねぇわ」

ジャン「ほおぉぉ?」ニヤニヤ

コニー「そもそもオレ恋愛とか経験ねぇしよ」

ジャン「んで目覚めちまったってわけか」ニヤニヤ

コニー「はぁ・・・・くっそ~、どうすんだよオレ」

ジャン「まぁ、あれだ、とりあえず賢者になっとけよ」ニヤニヤ

225: 進撃の名無し 2014/03/21(金) 15:26:54 ID:1Z.Nh.nc0

コニー「サシャおかずにすんのかよ・・・・」

ジャン「おかずにしてぇんだろ?」ニヤニヤ

コニー「う・・・・まぁ」/////

ジャン「しかたねぇよ。男だし。若けぇんだし」ニヤニヤ

コニー「・・・・・だよな」/////

ジャン「きっちり出しとかねぇと、なんかの弾みにうっかり襲っちまうかもしれねぇぞ?我慢できるんならいいけどよ」ニヤニヤ

226: 進撃の名無し 2014/03/21(金) 15:27:54 ID:1Z.Nh.nc0

コニー「変なことしちまって嫌われたらって思うと怖ぇんだけどよ、かといっておかずにしちまうと、罪悪感出てきそうでさ」

ジャン「気にするな。男なんてそんなもんだろ?そもそもスケスケに生着替えに男物シャツなんてロマン以外の何物でもない!それは素晴らしいおかずだと考えるべきだな。感謝してありがたくいただくのが礼儀というもんだろ。罪悪感なんてお前、そりゃ押し倒さなかっただけ立派というもんだ」ウンウン

コニー「ミカサのベットで寝て手ぇ出さなかったお前に言われてもな・・・・つか、お前よく我慢できたな。オレ無理だわ。ぜってぇ無理」

227: 進撃の名無し 2014/03/21(金) 15:28:49 ID:1Z.Nh.nc0

いつもより早い時間に、家の修繕で気になるところがあるとか言って、ジャンは一人でさっさと帰りやがった。気の使い方があからさまだっつうの。

・・・・水車小屋にでも行くか/////////

228: 進撃の名無し 2014/03/22(土) 07:42:14 ID:7AVvnE2A0
―――――――
その日の食卓の風景は、正直見物だった。
サシャが台所に立って背中を向けている時にはチラチラ見る癖に、自分の方を向くと顔を赤くしてそっぽを向くコニー。
毎食「おいしいですね!」「肉ですよ!」「焼きたてパン最高です!」とか言いながらがっついて食べる癖に、やっぱり顔を赤くしながらうつむいてもそもそ食ってるサシャ。
普段ならバカなこと言い合ったり、戦果(収穫物)を自慢しあったりして割と賑やかな2人なのに、「あぁ」とか「うん」しか言わないことに困惑するクリスタ。
そして、どうにも頬が緩んで仕方ない俺。笑うなってのが無理な話だ。

229: 進撃の名無し 2014/03/22(土) 07:43:34 ID:7AVvnE2A0

クリスタ「ねぇジャン。一体なんなの?あの2人」コソ

ジャン「え?いやぁ」ニヤニヤ

クリスタ「知ってるんでしょ?教えてよ?」コソ

ジャン「クリスタ、サシャが帰ってきた時、会わなかったのか?」ニヤニヤ

クリスタ「水汲んでたの。馬で帰ってきたのは気が付いてたけど」コソ

ジャン「そうか。いやそれがな、かくかくしかじかで、お互い気まずいんだろ」(肝心な所は伏せてやったぜ。感謝するんだな!コニー!)ニヤニヤ

230: 進撃の名無し 2014/03/22(土) 07:44:25 ID:7AVvnE2A0

クリスタ「えぇっ///////やだ//////それは確かに恥ずかしいな//////」コソ

ジャン「だがクリスタ。おかしいと思わねぇか?」ニヤニヤ

クリスタ「なぁに?」コソ

ジャン「ちょっと恥ずかしいものを見たり見られたりして、気まずくなるにしてもだ、いつもの2人だったら、冗談言って笑い飛ばすんじゃねぇかな?」ニヤニヤ

231: 進撃の名無し 2014/03/22(土) 07:45:49 ID:7AVvnE2A0

○○ジャンクリ想像の世界○○

コニー「おぉ!サシャお前意外と    でけぇじゃん!」

サシャ「ふふふ。どうです?見事でしょう?」

コニー「牛乳絞れるんじゃね?」

サシャ「それ母 や!」ビシッ

○○○○○

232: 進撃の名無し 2014/03/22(土) 07:46:29 ID:7AVvnE2A0

クリスタ「いやいや!さすがにそれはないよ」ドンビキ「でも確かにちょっと変だね?」コソ

ジャン「見られたサシャが恥ずかしがるのはわかる。しかしそれがあんなに食が進まない理由になるとは思えん!」ニヤニヤ

クリスタ「サシャだもんね」コソ

ジャン「見たコニーだって、普通ならちょっとラッキーくらいで済ませるはずだ」

233: 進撃の名無し 2014/03/22(土) 07:47:00 ID:7AVvnE2A0

クリスタ「男の子って最低」ボソ

ジャン「そういう生き物なんだよ。男ってのは」

クリスタ「・・・・・」ジト

ジャン「まぁとにかくだ、あの2人は2人ともひょっとするとひょっとするぜ?」ニヤリ

クリスタ「うん。ひょっとするね」ニヤリ

234: 進撃の名無し 2014/03/22(土) 07:47:31 ID:7AVvnE2A0


クリスタ「ねぇコニー、最近服がきついんだって?」

コニー「あぁ。ちょっと着られなくてな、ジャンのを借りてんだ」

クリスタ「ふぅん。でもジャンもそんなに持ってないでしょう?」

ジャン「そうだな、戦闘服とコニーに貸してるのと、あと一枚しかねぇなぁ」

クリスタ「二階に布地があったから、縫ってあげるよ?」

コニー「おぉ!いいのか?」

235: 進撃の名無し 2014/03/22(土) 07:48:02 ID:7AVvnE2A0

クリスタ「時間もらうけどいい?」

コニー「助かる!」

クリスタ「ちょっとサイズの参考にしたいから、この服着てみてくれる?」

コニー「ん?丈は良さそうだが、どうも肩幅が小せぇな?腕まわりもきついぞ?袖もボタン外さねぇと手が通らねぇな?胸元もきつくてボタンはじけちまいそうだぞ?」

ジャン「・・・・・」プルッ

236: 進撃の名無し 2014/03/22(土) 07:48:33 ID:7AVvnE2A0

クリスタ「そうだね、ちょっとコニーには小さかったかな?一番近いかなと思ったんだけど」

コニー「こりゃ誰のだ?」

クリスタ「ん?それはね、」ガチャ

サシャ「あ!!こ、こ、こ、コニー!それ・・・・・」カァァァァ//////////

ジャン「くっ!」プルプル

237: 進撃の名無し 2014/03/22(土) 07:49:16 ID:7AVvnE2A0

コニー「え?まさか・・・・・?」

クリスタ「サシャのだよ?」ニッコリ

ジャン「ぶはっ!!」バンバン

コニサシャ「ちょっ!!!!」カァァァァァ///////////

コニー「お前ら!!何考えて」ブチッ「あぁっ!!ぼ、ボタンがっ」

238: 進撃の名無し 2014/03/22(土) 07:50:13 ID:7AVvnE2A0

サシャ「わっ!私のシャツが!」

コニー「わわっ!すまねぇサシャ!!すぐ脱ぐから!!あっくそっ肩がひっかかって!!」

ジャン「ぶははははは!!!!」バンバンバンバン

クリスタ「ぷ!ふふふふふ」

コニー「お前ら覚えてやがれ!!チクショーッ!!二の腕がきつくて!!抜けねぇっ!!」

ジャン「ばっきゃろー、ミカサと俺を2人きりにした時のことを、まさか忘れたわけじゃねぇだろうな?」

239: 進撃の名無し 2014/03/22(土) 07:50:47 ID:7AVvnE2A0

コニー「だからってお前ぇ!」

サシャ「コニー、ダメです!そんなに動くと破れちゃいます!!」

クリスタ「サシャ、脱がしてあげて?その方が安全だと思うよ?」ニッコリ

サシャ「えぇっ!?」////////

クリスタ「あ、私ミカサのお茶用意しなくちゃ!じゃ、またね?」サッ

ジャン「あ、俺汗かいたから体拭いてくるわ!じゃ、後でな?」サッ

コニサシャ「ちょっ!!!まてーーーーーー!!!!!」


いやぁ痛快痛快。しかしクリスタがこんなにノリのいいやつだなんて思わなかったぜ。

241: 進撃の名無し 2014/03/23(日) 07:08:38 ID:NgwaM0ds0

~~~~クリスタの手紙~~~~

ディルクへ。

 こんにちは。ディルク。お元気ですか?少し寒くなってきましたね。体調を崩したりしていませんか?
 先日シャルロッテとハインリッヒが大きな魚を獲ってきました。ものすごく大きな魚なのに、なんと手づかみで獲ったんですって。今豚と一緒に燻製小屋にぶら下がってます。シャルロッテは狩りの名人ですよ。燻製小屋と貯蔵庫は獲った獲物でいっぱいです。すこし前に迷い牛を一生懸命探していましたが、結局見つからなくてがっかりしていました。

242: 進撃の名無し 2014/03/23(日) 07:10:00 ID:NgwaM0ds0
それと、最近フェリックスが2階の部屋を直してくれて、ちゃんとベットで眠れるようになりました。フェリックスは大工仕事が上手で、今3階の修繕とツリーハウス造りに夢中になってます。ハインリッヒも一緒になって毎日午後には木の上です。男のロマンなんですって。もうすぐ出来上がるそうです。
マレーネの病気は少しずつ良くなっています。最近立てるようになったので、もう少ししたら歩けるんじゃないかなって期待しています。今日は朝ご飯をいつもより多く食べてくれて、嬉しかったです。ギュンターのお菓子も美味しいと言って食べたそうですよ。ギュンターにありがとうと伝えてください。

243: 進撃の名無し 2014/03/23(日) 07:11:04 ID:NgwaM0ds0

そうそう、最近シャルロッテとハインリッヒの関係が、なんというか、ちょっと変わってきました。恋の季節が来たみたいです。両想いなのに、どちらも告白できずに微妙な距離感で、見ていて楽しいやらもどかしいやら。2人には幸せになって欲しいと思う反面さみしい気持ちもあります。ハインリッヒとシャルロッテが付き合う事になったら、私は1人になっちゃうんですよね。フェリックスはマレーネに人生を捧げてるし、ちょっと羨ましいなって思います。

244: 進撃の名無し 2014/03/23(日) 07:11:45 ID:NgwaM0ds0

そんな私にも最近友達が出来ました。名前はボリス。薬草摘みの最中に出会った犬です。尻尾がふさふさしていて、凛々しい顔をした子です。毎日外に出るとどこからかやってきます。昨日はそばまできて匂いを嗅いできました。ハインリッヒが馴らそうとしていますが、すぐに逃げてしまってダメなようです。私は屋根裏の猫とも仲良しです。すごく可愛いんだよ?
 初めての手紙で、ちゃんと届くか不安です。鳩さん、よろしくね。

245: 進撃の名無し 2014/03/23(日) 07:12:32 ID:NgwaM0ds0
追伸
 最近ハインリッヒの背がすごく伸びました。先生のおっしゃる通りですね。今新しい服を縫っています。前着てた服、もう全然着られないんですよ。私はちっとも伸びていません。ディルクはどうですか?

                                  フレイヤより

246: 進撃の名無し 2014/03/23(日) 07:26:53 ID:NgwaM0ds0
* * * 注 * * *
ディルク・・・・アルミン
フレイヤ・・・・クリスタ
マレーネ・・・・ミカサ
フェリックス・・ジャン
シャルロッテ・・サシャ
ハインリッヒ・・コニー
ギュンター・・・サムエル

247: 進撃の名無し 2014/03/23(日) 07:27:54 ID:NgwaM0ds0
――――――
・・・・・
・・・・・
・・・・・はぁ

あれから、コニーにどう接していいのかわからなくて、目を合わせることもできません。でも、ふと気が付くと、コニーの横顔を目で追ってるんです。それで、コニーの耳元から首、肩にかけてのラインとか、腕の筋肉とか、そういうのが目に入るとドキドキして・・・・
近くにコニーがいると緊張するのに、いないとさみしくて、会いたい、声が聞きたいって胸が苦しくなるんです。
何も手につかなくて、狩りも全然上手くいきません。

248: 進撃の名無し 2014/03/23(日) 07:28:27 ID:NgwaM0ds0

ただコニーに美味しいって言って欲しくて、料理は頑張るんです。でも・・・・

コニー「・・・・・・」モグモグ

サシャ「・・・・・・」モグ

ジャン「・・・・・・」モグモグ

クリスタ「・・・・・」モグモグ

コニー「・・・・・・」モグモグ

249: 進撃の名無し 2014/03/23(日) 07:29:46 ID:NgwaM0ds0

サシャ「・・・・・・」モグ

ジャン「・・・・・・」モグモグ

クリスタ「・・・・・」モグモグ

コニー「・・・・・・」モグモグ

サシャ「・・・・・・」モグ

ジャン「・・・・・今日も美味いなー。なぁ?クリスタ?」

250: 進撃の名無し 2014/03/23(日) 07:30:26 ID:NgwaM0ds0

クリスタ「そ、そうだね。美味しいね。ねぇ?コニー?」」

コニー「・・・・・・あ、あぁ」モグモグ

サシャ「・・・・・・」モグ


ジャン「こりゃちょっと重症じゃねぇ?」コソ

クリスタ「うん。なんとかしないと」コソ

ジャン「なんとかっつってもなぁ・・・・」コソ

251: 進撃の名無し 2014/03/23(日) 07:31:00 ID:NgwaM0ds0

サシャ「・・・・・・森に行ってきます」ガタ

クリスタ「もう行くの?!」

サシャ「後片付け頼みますね、クリスタ」グスッ バタン

クリスタ「あっ・・・・・」

ジャン「・・・・・」(泣いた?)

コニー「・・・・・」モグモグ

252: 進撃の名無し 2014/03/23(日) 07:31:37 ID:NgwaM0ds0

クリスタ「!」キッ「コニー!!」バン!!

コニー「!」ビクッ「な、なんだよ?」

クリスタ「コニーがいけないんだからね!!!!」

コニー「なんでだよ???」

クリスタ「コニーのバカ!!」

コニー「いや・・・・その、なんだよ?・・・」オロ

253: 進撃の名無し 2014/03/23(日) 07:32:14 ID:NgwaM0ds0

クリスタ「ほんっとに鈍いんだから!!!!サシャはコニーに美味しいって言って欲しくて一生懸命ご飯作ってるのに!!最近コニー何にも言わないじゃない!!!!食材も調味料も限られた中でご飯作るのがどれだけ大変だと思ってるの!!!!ひどいよ!!!!」

コニー「え?いや、美味いとは思ってるよ?」オロオロ

クリスタ「だったらちゃんと口に出しなさいよ!!黙ってちゃわからないでしょ!!」バン!!

コニー「あ、いや、その」オロオロ

クリスタ「つべこべ言ってないでサシャ追いかけなさい!!」ビシッ!!

コニー「ヒッ」ガタッ

ジャン(こえぇ)ビクビク

254: 進撃の名無し 2014/03/23(日) 07:32:44 ID:NgwaM0ds0

馬に飛び乗って西へ。果樹園からほとんど来たことのない牧草地を全力で駆け抜けて、初めて来る丘を登ったところで振り返ると、遠くに私たちの家が見えました。森の方へ誰かが駆けていくのが見えます。戦闘服を着ているから、コニーでしょう。今日は私とコニーが巨人に備える日なので。この時間コニーはいつもなら畑仕事に出るのに・・・・どうして?
とにかく森に行かなくてよかった。今コニーに会ったら、きっと泣いてしまうので。
会いたいのに会いたくないなんて、自分でも訳のわからない気持ちを、どうしたらいいんでしょうか・・・・・

255: 進撃の名無し 2014/03/23(日) 07:33:42 ID:NgwaM0ds0

見晴らしのいい丘に小春日和の陽気。気持ちのいい日なのに、ちっとも気分が晴れません。
気晴らしにこのままどこかへ散歩にでも行きましょうかね・・・・
北を見ると、私たちの家よりもっと遠くに、うっすら建物が見えました。大きな塔も見えます。ふむ。いいですね。行ってみましょうか。
・・・・
・・・・・・あれ?なんでしょう?あの塔の横・・・・あれは・・・・・

257: 進撃の名無し 2014/03/24(月) 07:17:33 ID:BCV1w6F20
――――――
別に俺がビビる必要ないんだが、迫力満点のクリスタの説教にすっかり気圧されちまった。
いや俺も、そんなにサシャが思い詰めてるんて思ってなかったんで、なんか俺が説教されたような気分になったんだけどな。

ジャン「あ、あのさ」

クリスタ「なに?」

ジャン「今日は屋根に上がるわ。3階に雨漏りの形跡があったんで、ちょっと見てくる」

クリスタ「ちゃんと立体起動装備するんだよ?」

258: 進撃の名無し 2014/03/24(月) 07:19:03 ID:BCV1w6F20

渋々戦闘服に着替えて立体起動を装備する。ベルト装着するのに時間がかかるってのもあるんだが、最近すこし戦闘服が窮屈になってきて、着るのが億劫だ。コニー程じゃないが、俺もまだ伸びているらしい。医者に言わせると男は20歳手前までは伸びることが多いらしいんで、俺もまだ伸びしろがあるってことだ。男としては嬉しいんだが、物資が手に入らないこの状況ではあまり体格が変わるのも問題だ。コニーはもう自分のじゃ着られなくて、戦闘服もブーツもミカサのを使ってる。だがそれもやっぱり女物ってこともあってキツイらしい。もう巨人は来ないんじゃねぇか?とか言って着るのを嫌がるんだが、あまり楽観視したくないんで、交代制で戦闘服を着ることにしてる。今日はコニーとサシャの日だから着なくて良かったんだがな。

259: 進撃の名無し 2014/03/24(月) 07:20:06 ID:BCV1w6F20

ガスを使うのがもったいないんで、屋根裏から屋根へ上がる。
今日は天気がいい。すこし暖かくて、気持ちのいい日だ。
クリスタは今日ミカサを散歩させたいと言ってるから、後で手伝ってやろう。立てるようにはなったが、まだ一人で歩くことはできないし、積極的に自分で歩こうという気もないようだ。クリスタの薬草茶のおかげか気持ちも落ち着いてきて、昼間に女子同士で軽く会話したりしているようだが、無気力なところにはあまり変化が見られない。
夕飯はクリスタが持って行ったのを食べるようになったので、エレン(俺)との夜はもっぱら薬草茶を飲むだけになっている。だが、その時間をミカサは楽しみにしているらしい。毎晩「会いたかった」といい「そばにいて」と言う。そう言うミカサに調子を合わせて、なんとなくエレンっぽく振る舞うことに、最近は抵抗を感じなくなってきた。

260: 進撃の名無し 2014/03/24(月) 07:20:51 ID:BCV1w6F20


――――――
クリスタって、なんかもっとフワッとして、ちっちゃくて可愛らしくて、男なら誰でも、思わず守ってやりたくなるような、そんな子だと思ってたんだけどよ、なんだあの迫力。
つかオレそんなに悪いことしてたのか?
なんとなく気まずいっつうか、サシャの顔見ると、ずぶ濡れになった時のことや、イタズラでサシャのシャツ着せられて、サシャに脱がせてもらった時のこととか思い出しちまって・・・・なんか喋ると変なこと言っちまいそうだし・・・・

261: 進撃の名無し 2014/03/24(月) 07:21:56 ID:BCV1w6F20

でもそれでサシャを傷付けてたなんて、全然気が付かなかった。
クリスタに言われて出てきたけど、サシャにどう接したらいいんだ?とりあえず謝って、それからどうしたらいいんだ?
森にいるだろうと思って来てみたけど、どこにいるんだよ・・・・
つか、どんな顔して会えばいいんだよ?こんなところで2人きりなんてよ・・・・・

・・・・・なんだか、今日は森がやけに静かだな・・・・・

262: 進撃の名無し 2014/03/25(火) 07:27:55 ID:76toYsQs0
――――――
・・・・・ィィィィィィ

ん?

・・・イイイイイイイ

果樹園の方・・・・あれはサシャか?なんであんな方向から?

ピィィィィィィ

263: 進撃の名無し 2014/03/25(火) 07:28:38 ID:76toYsQs0

ジャン「・・・・まじかよ!!」バッ!!シュン シュタッ「クリスタ!!」バン

クリスタ「どうしたの?」

ジャン「サシャからの合図だ!馬を連れて来る!避難するぞ!!」

クリスタ「巨人がきたの?!」

ジャン「多分な。まだ姿は見えないが。準備を急げ!」

クリスタ「わかった!!」サッ

264: 進撃の名無し 2014/03/25(火) 07:29:26 ID:76toYsQs0

ドカッドカッヒヒーン

サシャ「ジャン!!」


ジャン「サシャ!!出たのか?!」

サシャ「ここから北、10キロくらいのところに村があります!そこに巨人が」

ジャン「10キロか、まだ時間があるな」

サシャ「立体起動を着けてきます!」

ジャン「コニーも装備してねぇんだ。サシャ持ってってやってくれ!」

サシャ「・・・・はい!」

265: 進撃の名無し 2014/03/25(火) 07:29:58 ID:76toYsQs0
――――――
どうしよう、とうとう来てしまいました。見えたのは1体だけでしたが、距離がありましたから、小さいのが何体かいるかもしれません。
毎日狩りをして、家には仲間がいて、ご飯食べて、コニーがいて。なんだかこのまま平和な日が続くんじゃないかと思ってました。ついこの間まで、ここが巨人に支配されていた場所だってこと、すっかり忘れてました。バカですね。
早くコニーに立体起動を渡さなくちゃ。

266: 進撃の名無し 2014/03/25(火) 07:30:29 ID:76toYsQs0

サシャ「コニー!!コニー!!どこです?コニィィィィ!!」ハァハァ

森にいるはずですけど・・・・

サシャ「コニー!!返事してください!!コニー!!」

267: 進撃の名無し 2014/03/25(火) 07:31:11 ID:76toYsQs0
――――――
ジャン「クリスタ!戦闘服着たか?!」

クリスタ「着たわ!」

ジャン「入るぞ!」ガチャ

クリスタ「巨人は今どのあたり?」

ジャン「10キロ北だ。準備はいいな?」

クリスタ「うん!」

ジャン「ミカサ!巨人が出たんだ。今から避難するぞ?いいな?」

268: 進撃の名無し 2014/03/25(火) 07:31:45 ID:76toYsQs0

ミカサ「・・・・巨人?」

ジャン「そうだ。行くぞ。つかまれ」ヒメダッコ

ミカサ「・・・・」

ジャン「さぁ、馬にまたがるぞ?いいか?痛くねぇか?」

ミカサ「・・・・平気」

ジャン「俺が後ろに乗るからな?」

ミカサ「・・・・」

269: 進撃の名無し 2014/03/25(火) 07:32:25 ID:76toYsQs0
久しぶりに抱き上げたミカサは、恐ろしく軽くなっていた。見るからにげっそりとやせ細ってたから、そりゃ軽くなってるだろうとは思ってたけどよ、ここまでとは思わなかった。
ミカサ担いで必死に走ったあの時と比べたら20キロは減ってるんじゃねぇか?目の前の首や肩があまりにも細い。
これじゃお前ぇ、守ってやらなきゃならねぇじゃねぇか・・・・!

270: 進撃の名無し 2014/03/25(火) 07:32:55 ID:76toYsQs0
――――――
サシャになんて言っていいかわかんねぇまんま、森に入ってちょっとウロついたところで、なんとなくツリーハウスのところまできちまった。
ツリーハウスはこの森で一番高い木の上の方に作ってある。15メートル級の巨人の手の届かない高さだから、正直作るのは骨が折れるんだよな。蔦を編んで作ったロープで資材引き上げて、ガスがもったいねぇんで立体起動は使わずに縄梯子を登って。だけど頑張ったおかげでかなり完成に近づいてきた。これならミカサを避難させてやれるな。まぁ、これだけここに住んでて一回もこねぇんだから、もう来るかどうかわからねぇけどよ。しかしツリーハウスは男のロマン!来なくても作るけどな!

271: 進撃の名無し 2014/03/25(火) 07:33:28 ID:76toYsQs0

う~ん、枝と枝の間に板を渡したら、立体起動を使わずに移動できるな・・・・いや、そりゃえらい労力が必要だぞ・・・・でもぜってぇ面白れぇよな。なんとか時間つくるか。頑張れば春が来る前に形にできるだろ。
つか、どこまで行っちまったんだ、サシャのやつ。
でも、顔合わせてどうすんだ?オレ。謝るだけでいいのか?

コーニィー・・・・

ん?うおっ!サシャ!!

272: 進撃の名無し 2014/03/25(火) 07:34:00 ID:76toYsQs0

サシャ「コニー!!」ドカッドカッ

コニー(やべぇ、真剣な顔したサシャ可愛い)

サシャ「コニー!探しましたよ!」ヒヒーン

コニー「あ、あぁ・・・」(なんて言おう)

サシャ「これ、持ってきました!!」

273: 進撃の名無し 2014/03/25(火) 07:34:35 ID:76toYsQs0

コニー「立体起動?!まさか?」

サシャ「北10キロの地点に!」

コニー「マジかよ!!」

サシャ「ジャン達には知らせました!こっちに来るはずです」



ジャン!お前の言うとおりだ。戦闘服着といて良かったぜ!

276: 進撃の名無し 2014/03/26(水) 17:34:32 ID:UVS5JyuU0
――――――
ツリーハウスに登るのは、今日が初めてです。登るのが大変そうだということもありましたけど、ジャンとコニーが「完成してからのお楽しみ」と言うので、いつも下から見てるだけだったんですよね。

サシャ「おぉ!スゴイですね。広いです」

コニー「だろ?ここまで資材を引っ張り上げるのが一苦労なんだぜ。その前に木材を板にすんのが大変なんだけどよ、そこはジャンの功績だ」ドヤ

サシャ「よくここまで作りましたねぇ!ここで生活できそうです!」

277: 進撃の名無し 2014/03/26(水) 17:35:16 ID:UVS5JyuU0

コニー「一応5人が寝袋敷いて寝られるようにしたかったからな。ここが完成したら枝と枝の上を歩ける通路を作るつもりだ」チラ(よし、謝るなら今だ!)

サシャ「木の上に村が出来そうですね」

コニー「あ~、えっと、サシャ」

サシャ「はい?」

コニー「さっきはその、悪かった。お前を傷付けるつもりはなかったんだけどよ」

サシャ「えっと、その・・・・・」

278: 進撃の名無し 2014/03/26(水) 17:36:08 ID:UVS5JyuU0

コニー「サシャのメシ・・・・・美味いぞ?」/////テレ///

サシャ「え・・・・」/////テレ////「あ、ありがとう・・・・ございます」////テレ////

コニー「いや、ずっと言わなくって・・・・その、ごめん」///////

サシャ「いえ・・・・そんな・・・・」//////

コニー「・・・・・」//////

サシャ「・・・・・」//////

279: 進撃の名無し 2014/03/26(水) 17:36:42 ID:UVS5JyuU0


ジャン「コニー!!いるか?!」

コニサシャ「わっ!」ビクッ

280: 進撃の名無し 2014/03/26(水) 17:39:16 ID:UVS5JyuU0
――――――
コニー「ジャン!」ノゾキコミ

ジャン「カゴ降ろしてくれ!荷物があるんだ!」

コニー「おう!」

ジャン「クリスタ、荷物頼む!」

クリスタ「任せて!ミカサをお願い!」

ジャン「ミカサ、今から立体起動で木の上に登るぞ?俺につかまれるか?」

281: 進撃の名無し 2014/03/26(水) 17:40:43 ID:UVS5JyuU0

ミカサ「うん・・・・」

シュン シュタッ

ジャン「クリスタ!いいぞ!上がってこい!!」

シュン シュタッ

282: 進撃の名無し 2014/03/26(水) 17:41:27 ID:UVS5JyuU0

クリスタ「すごい、このツリーハウス!ここなら巨人の手も届かないね!」

コニー「まぁな。完成したわけじゃないんだが、作っといてよかったぜ」

ジャン「まったくだ。こいつがなかったらミカサを匿ってやれなかったぜ」

コニー「それよか、ジャンの言うとおり戦闘服着といて正解だったな。打ち漏らしなんかいねぇんじゃねぇかと思ってたんだけどよ」

サシャ「私もです。でもいましたね」

ジャン「用心するに越したことはないと思ってな。何体いるかしらねぇが、絶対ここまで来るぞ」

283: 進撃の名無し 2014/03/26(水) 17:42:25 ID:UVS5JyuU0

コニー「あぁ、来るだろうな」

ジャン「少ねぇといいんだがな。全部倒さなきゃならねぇからな」

コニー「あぁ。ガスが無くなる前にケリつけなきゃならねぇしな」


巨人が来るまでまだ少しあるだろう。何体来るかわからねぇが、もし数が多くて手におえない場合はどうするか・・・・おとりが引き付けてる間にミカサを馬で逃がすか?いやダメだ。逃がしたところで行くところはねぇんだ。やっぱり片付けねぇと。
夜までここで粘って、奴らが寝てからそっと近づいて削ぐか。しかし森の中だからな、真っ暗だろうな。

284: 進撃の名無し 2014/03/26(水) 17:43:46 ID:UVS5JyuU0

ジャン「コニー、もし数が多かったら夜まで粘ろうかと思うんだが」

コニー「寝てるとこを  のか?」

ジャン「あぁ、だが明かりになるもんがねぇんだよ」

コニー「松明とか持って来てねぇもんな・・・・」

クリスタ「待って、非常持ち出し袋にマッチがあるよ?」

サシャ「たき火が出来るように準備しておいて、巨人が寝たころに火をつけるのはどうです?」

285: 進撃の名無し 2014/03/26(水) 17:44:17 ID:UVS5JyuU0

ジャン「そうだな、それでいこう。降りてたき火の準備をしてくる。何かあったら教えてくれ」

サシャ「私も行きます」

コニー「よし、オレ木のてっぺんまで行って見てくる」

ジャン「気をつけろよ?」

コニー「お前らもな」

サシャ「クリスタ、ミカサを頼みます」

286: 進撃の名無し 2014/03/27(木) 06:56:00 ID:SLVcLlt.0
――――――
立体起動を使ってみて、なんか違和感を感じた。う~ん、やっぱり急に体がデカくなったせいだろうな、重いような感じがする。動き始めに時間がかかるっていうか、なんか前とは違う。
立体起動自体久しぶりに使うからなぁ。装備の点検整備は欠かしてないけどさ。

てっぺんからは周りが良く見える。北に目をやると、巨人の頭がフラフラしてるのが見えた。4キロってとこか。まっすぐこっちにきやがる。12メートル級が1体、それに7メートル級も見える。見えるだけで2体か・・・・・

287: 進撃の名無し 2014/03/27(木) 06:56:47 ID:SLVcLlt.0

コニー「クリスタ!!ジャンに伝えてくれ!!12メートル級1体、7メートル級1体確認!距離4キロ!!」

クリスタ「ジャン!!コニーから伝達!!12メートル級1体!!7メートル級1体!!距離4キロ!!」

ジャン「了解!来てるな。サシャ!どうだ、これくらいでいいか?」

サシャ「そうですね、いいと思います」

ジャン「よし、あがろう」

288: 進撃の名無し 2014/03/27(木) 06:57:28 ID:SLVcLlt.0

2体だけなら倒せるな・・・・いやまて、後ろになんか小せぇのがいるぞ・・・・くっそ3メートル級がもう2体いやがる!全部で4体か?これ以上来たら本当に夜まで粘らなきゃなんねぇぞ・・・・

コニー「ジャン!!3メートル級2体!!」

ジャン「了解!!」「くっそ、まだいやがんのかよ!!」


数十分後・・・・・

ワンワンワンワン!!ワンワン!!

289: 進撃の名無し 2014/03/27(木) 06:58:01 ID:SLVcLlt.0

コニー「ジャン!!畑の北端まで来たぞ!!」

クリスタ「ボリスが吠えてる・・・・」

ジャン「ちゃんと番犬やってるじゃねぇか。いい犬だな。俺らには懐かないけど」

クリスタ「大丈夫かな・・・・」

ジャン「巨人は人間にしか興味ねぇからな。大丈夫だろ」

シュタッ

290: 進撃の名無し 2014/03/27(木) 06:58:34 ID:SLVcLlt.0

コニー「やっぱ4体だ。やつら、オレの畑荒らしやがって!!」


ジャン「4体か・・・・」

コニー「あぁ。どうする?」

ジャン「12メートル級から片付けてぇとこだな。クリスタ、ミカサと居てくれ」

クリスタ「うん・・・・・気を付けて」

291: 進撃の名無し 2014/03/27(木) 06:59:17 ID:SLVcLlt.0

サシャ「行ってきます。ミカサ?大丈夫ですからね?」

ミカサ「・・・・・えぇ」

ジャン「・・・・・」

シュン
シュン
シュン

292: 進撃の名無し 2014/03/27(木) 06:59:53 ID:SLVcLlt.0

コニー「なぁ!こうやって3人で森ん中跳んでるとよ、思い出さねぇ?」

ジャン「あぁ、あの訓練の時か」

サシャ「ジャンの後付けていきましたね」

ジャン「そんなこともあったな」

サシャ「じゃ、また競争ですよ!!」

コニー「遊びじゃねぇっつうの!!」

293: 進撃の名無し 2014/03/27(木) 07:00:24 ID:SLVcLlt.0

ジャン「3メートル級!!来たぞ!!」

3mその1ダダダダダダ

ギュン
ギュン
ギュン

ちょっと待てよ!動き始めは遅せぇが、加速するとえらく早ぇ!!

294: 進撃の名無し 2014/03/27(木) 07:00:58 ID:SLVcLlt.0

ジャン「コニー!!横だ!!12メートル級!来てるぞ!!」

コニー「クッ!!」

サシャ「ほらほらこっちですよ~!!」ギュン

12mゴハンゴハン!!

コニー「おらぁ!!」

295: 進撃の名無し 2014/03/27(木) 07:01:44 ID:SLVcLlt.0

ギュン!!ズバッ

12m 「」チーン

加速がついて斬撃が深い!!けど、注意しねぇとぶん回される!!

3mその1マテマテ~

ギュン!!

ジャン「捕まるかよ!!」

ズバッ!!

296: 進撃の名無し 2014/03/27(木) 07:02:17 ID:SLVcLlt.0

3mその1「」チーン

ジャン「よっしゃ!!残り2体!!」

7mキャハハハハハ

サシャ「7メートル級が!奥に行きます!!」

コニー「奇行種かよ!!」

ジャン「っんだよ!!戻るぞ!!」

297: 進撃の名無し 2014/03/27(木) 07:13:08 ID:SLVcLlt.0

ギュン
ギュン
ギュン

ドシドシドシドシ

クリスタ「来た!!みんなは?!」

ギュン
ギュン
ギュン

298: 進撃の名無し 2014/03/27(木) 07:13:47 ID:SLVcLlt.0

ジャン「クリスタ!!奇行種だ!!」

7mキャハハハハ!!ソーレ!!ビョーン

サシャ「うそ!?」

コニー「飛んだ!!」

299: 進撃の名無し 2014/03/27(木) 07:14:25 ID:SLVcLlt.0

ドシーン!!!!

クリスタ「キャッ!!」グラッ

ミカサ「あっ!」バタッ


ジャン「くっそ!!登る気か!!」

コニー「やらせるかよ!!」

ギュン!!ズハッ!!

7m「」チーン

300: 進撃の名無し 2014/03/27(木) 07:15:07 ID:SLVcLlt.0

コニー「ざまみろ!!」ガコッ「!!」(アンカーが!!)

サシャ「コニー!!」

バシュッ ガッ ギュイン

コニー(クッ!勢いが付き過ぎだ!!)

ジャン「コニー!前!!」

3mその2イラッシャ~イ

301: 進撃の名無し 2014/03/27(木) 07:15:53 ID:SLVcLlt.0

コニー「うぉぉぉぉぉ!!」ドロップキーック!!

3mその2イヤ~ン!!アタシノカオ!!

ゴロゴロゴロ


コニー「うっ、いってぇ」

3mその2ユルサナイワヨ!!ヨクモアタシノカオ!!

コニー「ちっ!」

腕ズバッ

3mその2イッターイ!!ナニスンノヨ!!

302: 進撃の名無し 2014/03/27(木) 07:16:36 ID:SLVcLlt.0

サシャ「うりゃあ!!」

ギュン!!ズバッ!!

3mその2「」チーン


サシャ「コニー!!」

ジャン「大丈夫か?」

303: 進撃の名無し 2014/03/27(木) 07:17:19 ID:SLVcLlt.0

コニー「すまねぇな。ちょっと足やっちまったわ」

クリスタ「コニー!!大丈夫なの!?」

コニー「ちょっとひねっただけだ!!」

ミカサ「あそこ!!」

クリスタ「えっ?!」

ミカサ「6メートル級!!」

304: 進撃の名無し 2014/03/27(木) 07:17:51 ID:SLVcLlt.0

サシャ「そんな!!」

ジャン「何?!」

コニー「まだいたのかよ!!」

ジャン「コニー!登ってろ!」

コニー「悪ぃ!」


6mウヒョヒョヒョヒョヒョ!!ドドドドドドドドドド

305: 進撃の名無し 2014/03/27(木) 07:18:26 ID:SLVcLlt.0

ジャン「はえぇ!!」

サシャ「イヤー!!なにこの巨人!!」

コニー「まじかよ!!登ってられねぇ!」

306: 進撃の名無し 2014/03/28(金) 18:24:46 ID:WK5UZX7c0
――――――
ミカサ「あぶない!!」バッ

クリスタ「ミカサ!だめ!!」ダキッ

ミカサ「でも!」

クリスタ「ミカサ!今立体起動装備してないのよ!!」

ミカサ「行かなきゃ!!」

クリスタ「無理よ!!」

307: 進撃の名無し 2014/03/28(金) 18:25:25 ID:WK5UZX7c0

ミカサ「私が行かなきゃ!」

クリスタ「行かせないから!」ギュッ

ミカサ「エレンが!!」

クリスタ「ミカサ!!いい加減にしなさい!!」バチーン!!

ミカサ ボーゼン

クリスタ「私みたいなチビに抑えられて身動きできないような非力な人に何が出来るのよ!!」

308: 進撃の名無し 2014/03/28(金) 18:25:59 ID:WK5UZX7c0

ミカサ「私が・・・・非力?」

クリスタ「そうよ!どうしても行くんなら私を倒してみなさいよ!!」

ミカサ「でも・・・・私エレンのところに行かなきゃ・・・・」オロ

クリスタ「ミカサ!!」バチーン

ミカサ「っ!」

クリスタ「エレンがどこにいるっていうの!!」

309: 進撃の名無し 2014/03/28(金) 18:26:57 ID:WK5UZX7c0

ミカサ「え、エレンならそこに・・・・」


ギュン!!

ジャン「くっそ!!こいつ!!なんでこんなにはえぇんだよ!!」ギュン!!

6mケキョキョキョキョキョ!!ドドドドドド

サシャ「ジャン!!私が気を引きます!!」シュッ

ジャン「気をつけろ!!」パシュッ

310: 進撃の名無し 2014/03/28(金) 18:28:14 ID:WK5UZX7c0

コニー「こっちだよ!おらぁ!!」ギュン


クリスタ「・・・・ミカサ、あれがエレンに見えるの?」

ミカサ「エレンが戦ってる!行かないと!」

クリスタ「ミカサ。エレンはもういないのよ」

ミカサ「あそこにいる!!」

311: 進撃の名無し 2014/03/28(金) 18:28:49 ID:WK5UZX7c0

クリスタ「違う。あれはエレンじゃない」

ミカサ「あれはエレン!!」

クリスタ「ミカサ!」胸倉ガシッ「あれはジャンでしょ?」ゴゴゴゴゴゴ

ミカサ「エレン・・・でしょ?」

クリスタ「エレンは壁になったの。あなた見たんでしょ?エレンは壁の中でしょ?」

ミカサ「え・・・・・」ボー

312: 進撃の名無し 2014/03/28(金) 18:29:22 ID:WK5UZX7c0

クリスタ「いい加減にしなさいよ」ゴゴゴゴゴゴゴ「エレンは戻ってこない!ミカサはそれを見たの!今までミカサのそばに居てくれたのはジャンなの!ジャンがシガンシナからあなたを助け出して、ジャンがあなたを看病して、ジャンがあなたに食べさせて、ジャンがあなたのためにここを作ったの!全部ジャンなの!!」

ミカサ「毎晩・・・・エレンが・・・・・」

クリスタ「それがジャンでしょ?」ゴゴゴゴゴゴ

ミカサ「ジャン・・・・?」ボーゼン「エレンじゃ・・・・ないの?」

313: 進撃の名無し 2014/03/28(金) 18:30:06 ID:WK5UZX7c0

~~~~ミカサ・甦るシガンシナ戦の記憶~~~~~

ミカサ「!!」


ギュン!!ガシッ

コニー「っつぅ!!」

サシャ「コニー!!」

314: 進撃の名無し 2014/03/28(金) 18:30:40 ID:WK5UZX7c0

6mオホホホホホホホホ!!イッタダキマース!!

サシャ「こっのぉぉぉ!!」指ズバッ

ジャン「うらぁ!!」 項ズバッ!!


6m「」チーン


ジャン「おっしゃあ!!」ハァハァ

315: 進撃の名無し 2014/03/28(金) 18:31:31 ID:WK5UZX7c0

コニー「やったか!?」ゼーゼー

サシャ「はぁ~・・・・もうダメかと・・・・・」

ジャン「しばらく上で様子を見よう。コニー、大丈夫か?」

コニー「いや、ちょっとやべぇかも。次来ても無理だわ」

ジャン「肩かせ、登るぞ」

316: 進撃の名無し 2014/03/28(金) 18:32:08 ID:WK5UZX7c0

シュン シュタッ

クリスタ「コニー!!足、見せて!」

コニー「いっ・・・・・てぇ」

クリスタ「ただの捻挫だといいんだけど・・・・」

コニー「あぁ、折れたって感じはしなかったんだけどよ、3メートル級蹴っ飛ばして痛めたとこ、6メートル級に握られたからな。泣きっ面に蜂だぜ」

317: 進撃の名無し 2014/03/28(金) 18:32:38 ID:WK5UZX7c0

サシャ「コニィィィィ」ウエェェェン

コニー「なんだよ、泣くなよ?足痛めただけだろ?」

サシャ「だってぇぇぇ」メソメソ

コニー「しょうがねぇやつだな。助けてくれてありがとな?」ヨシヨシ

クリスタ「ふぅん?」ニヤニヤ

318: 進撃の名無し 2014/03/28(金) 18:34:36 ID:WK5UZX7c0

ミカサ「・・・・」ジィッ

ジャン「どうした、ミカサ?」

ミカサ「・・・・ジャン・・・・」ジィッ

ジャン「ど!どうしたんだ?!」(今ジャンって言った!ジャンって言った!!)「こ、怖かったか?多分あれで巨人全部やったと思うぞ?」

ミカサ「・・・・なんでも・・・・ない・・・・」フィ

ジャン「も、もう大丈夫だぞ?また来たら俺が倒すし!」

319: 進撃の名無し 2014/03/28(金) 18:35:12 ID:WK5UZX7c0

ミカサ「・・・・・」

ジャン「ホント!ホント!後2・3体くらい余裕だし!」

ミカサ「・・・・ガス、無くなる」

ジャン「いや!!替えのガスあるし!刃もまだ余裕だし!」

ミカサ「・・・・・補給、ない」

320: 進撃の名無し 2014/03/28(金) 18:36:04 ID:WK5UZX7c0

ジャン「う!そりゃまぁ・・・・・だけどアルミンに頼めば持って来てくれるし!」

ミカサ「・・・・・ジャン、変」

ジャン「え?いや!それは!その!」

クリスタ「ふぅん?」ニヤニヤ


ミカサが俺の名前を呼んでくれた!!あぁ!神様!!壁の神でもなんでもいい!!とにかく感謝します!!

321: 進撃の名無し 2014/03/31(月) 20:11:30 ID:hrOHYErc0

日暮れまでツリーハウスで過ごして家に戻った。その日の夕食は粥と削いだ燻製肉だけの簡単なものだったが、ここへ来て初めてミカサが食卓に着いたという、忘れられないものになった。

クリスタ「ジャン。はいミカサのお茶」

ジャン「え?いや、もう俺でなくても・・・・」

クリスタ「行って来て?」ニッコリ

ジャン「行きます」ビクビク

322: 進撃の名無し 2014/03/31(月) 20:12:09 ID:hrOHYErc0


コンコン

ジャン「ミカサ、入るぞ?」

ミカサ「どうぞ」

ジャン「あぁ」(返事が!!)ガチャ「お茶、持って来た」

ミカサ「・・・・ありがとう」

ジャン「あぁ」ジーン(この日を待ってた・・・・)カチャ「あの、じゃあ・・・」スッ

323: 進撃の名無し 2014/03/31(月) 20:12:40 ID:hrOHYErc0

ミカサ「・・・今日は飲んで行かないの?」

ジャン「えっ?」(えぇぇぇぇぇぇ!!!!!)

ミカサ「・・・・その・・・・いつも・・・・一緒に飲むでしょ?」

ジャン「あ、あぁ・・・・そうだな」(神様!!)

ミカサ「・・・・」ゴク

ジャン「・・・・」ゴク

324: 進撃の名無し 2014/03/31(月) 20:13:15 ID:hrOHYErc0

ミカサ「・・・・ジャン」

ジャン「お、おぅ、どうした?」(嬉しすぎる!!)

ミカサ「助けてくれて・・・ありがとう」

ジャン「い、いや、別に大したことじゃねぇよ」ジーン(頑張って良かった・・・・)

ミカサ「覚えていないことが沢山あるけど、でも、ジャンは私に良くしてくれた、でしょ?」

ジャン「当たり前のことしかしてねぇよ」(うぉぉぉぉ!!泣きそう!!)

325: 進撃の名無し 2014/03/31(月) 20:24:00 ID:hrOHYErc0

ミカサ「だから、お礼を言わなくちゃいけない」

ジャン「いや、だってよ、その、仲間だろ?」(あぁ!俺のバカ!!チャンスだったのに!)

ミカサ「・・・・これからは迷惑かけないように頑張る」

ジャン「迷惑だなんて思ってねぇよ!!俺は!!その・・・・」

ミカサ「こんなに痩せてしまった。これでは戦えない・・・・誰も守れない。誰の役にも立てない」

ジャン「何言ってんだ!!戦えなかったら役立たずなのか?!違うだろ!お前は元気になるだけでいいんだよ!!元気になって、笑ってればそれでいいんだよ!俺が全部守ってやるから、お前は何にも守らなくていいんだよ!!」

326: 進撃の名無し 2014/03/31(月) 20:25:13 ID:hrOHYErc0

ミカサ「・・・・ジャン?」ポカーン

ジャン「・・・・あ、いや、その、ちょ、ちょっと、えっと・・・・」/////カァ//////(うぉ・・・言っちまった・・・・)

ミカサ「・・・・よくわからないけど・・・・ありがとう」


俺、いつでも死ねる・・・・!

327: 進撃の名無し 2014/04/02(水) 12:41:22 ID:8xCw2Dgw0


~~~~クリスタの手紙~~~~

ディルクへ

 昨日心配していたクマが出ました。大きいのと小さいので3頭。その後大きなオオカミも2頭出てきて大変でした。なんとか仕留めましたが、ハインリッヒが少し怪我をしました。最近急に背が伸びたのと、靴を履きなれたものから、貰い物に替えたので感覚が狂ったとか。しばらく歩かない方が良さそうです。
 ただ、また今度クマやオオカミが出たら弾が足りるかどうか少し心配です。それと銃の数が足りないので、なるべく家から離れないようにすることにしました。ちょっと不便ですが、安全のためには仕方ないですね。森に行けないのでシャルロッテは今まで狩った獣の毛皮で防寒着を作るそうです。

328: 進撃の名無し 2014/04/02(水) 12:41:57 ID:8xCw2Dgw0
 仕留め終わって帰宅したら、ボリスが珍しく家の前に居て、キュンキュン鳴いていました。怖かったのかな?猫は脅えているのか出てきません。
 マレーネの病気がすごく良くなってきました。フェリックスが踊り出しそうな勢いで喜んでいます。今日は一緒にハインリッヒの服を縫う予定です。
寒くなりますがディルクも体に気を付けて下さい。

追伸 小鳥の雛がもう親鳥と変わらない大きさになって、飛び回ってます。鳥の成長はあっという間ですね。

                                フレイヤより

329: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 14:28:28 ID:tnCJ1jGk0




――――――
サシャ「コニー!そんなことしてて大丈夫ですか?」

コニー「あぁ、足に負担をかけねぇように気を付けてるからな。家の中で座ってるだけなんて退屈すぎて死んじまうぜ」ギコギコ「今のうちに色々用意しときてぇしよ」ギコギコ

330: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 14:29:05 ID:tnCJ1jGk0

コニーが怪我をしてから、どうしても不安で仕方ありません。コニーの怪我が治る前に、また巨人が来たらどうしようって、そればっかり考えてしまって。
それぞれやることがあるんですから、いつも一緒に居られるわけじゃないんですけど、少し離れるだけで、どうしても気になって探してしまう私は、ちょっとおかしいんでしょうか?

サシャ「その、気を付けて下さいね?足、早く治さないと・・・・」

コニー「あぁ。大丈夫だよ。それに次巨人が来たときに備えねぇとな。ガスも残り少ねぇんだし」ギコギコ

331: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 14:29:35 ID:tnCJ1jGk0

サシャ「ツリーハウス用の木材ですか?」

コニー「こりゃ木と木の間に渡して橋にすんだよ。立体起動使わずに木の間を移動出来たら、ガスの節約になるだろ?」ギコギコ「んで、蔦で縄梯子いっぱい作って下げとくんだ。ん?待てよ?ロープにぶら下がって振り子みてぇにして移動すんのもありだなぁ。よし、やってみるか」ギコギコ

サシャ「あの、蔦編むの手伝いましょうか?」

コニー「いいのか?やることあるんだろう?」

サシャ「狩りに出られませんからね。縫い物はクリスタとミカサがやってるし、燻製も沢山作ってありますし」

コニー「じゃ頼むわ。助かる」

332: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 14:30:06 ID:tnCJ1jGk0

ドカッドカッドカッドカッヒヒーン

アルミン「コニー!!」

コニサシャ「アルミン!!」

アルミン「クリスタから手紙貰って、急いで来たんだ。怪我したって?!」ハァハァ

コニー「大したことねぇよ」

サシャ「歩けないんだから、大したことあります!」

333: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 14:30:57 ID:tnCJ1jGk0

アルミン「・・・・・なんていうか・・・・・コニー、君・・・・・僕より大きくないかい?」

コニー「ふっふっふっ。座っててもわかるかアルミン?」

医者「イヒヒヒヒやっぱりねぇ。この前と比べると10センチ近く伸びてるね?ちょっと計測してみようね?ヒヒヒ」

コニー「先に足を見てくれよ先生」

334: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 14:31:31 ID:tnCJ1jGk0





――――――
コニーの怪我はただの捻挫だった。だが捻挫ってのは中々侮れなくて、油断すると長引くんで、薬草の湿布を貼って松葉杖をついてなるべく使わないようにとのことだ。
医者は診察ついでにコニーの体の大きさを測ってなんだか喜んでた。やっぱり変な医者だ。
ミカサの骨折はもう治ったらしい。後は寝込んでいた間に鈍った体をしっかり動かしてリハビリすれば、普段の生活には問題ないとのことだった。

335: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 14:32:34 ID:tnCJ1jGk0

医者「ただねぇ、君全然食べてないでしょ?骨がねぇ、弱くなってるね。よくもまぁこれでくっついたもんだよ」

と珍しく真顔で言い、これじゃ立体起動を扱えるようになるには相当時間がかかる、あの筋肉をもう一度見たかったのに、と怒ったようにブツブツ言うとさっさと出て行って、コニーを捕まえて立体起動を使った時のことを細かく聞いていた。研究対象にうってつけらしい。

医者「君良いよヒヒヒ。本当に良い。出来れば連れて帰りたいねぇイヒヒヒヒこの体格の急激な変化は面白いよ?」

多分怪我をしてなかったら、コニーはさっさと逃げてただろう。残念だったな。コニー!!

336: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 14:33:10 ID:tnCJ1jGk0

アルミン「それで、クリスタの手紙には5体出たってあったけど?」

ジャン「あぁ、12m7m6m、3mが2体。北から来てる」

アルミン「ここから北西に行った所からクロルバに近い所まで山脈が広がってる。そこに狩り残しがいるんじゃないかな?ここまで来るのに時間がかかってるから、クロルバの辺りから来てるのかも。しかしよく4人だけで討伐できたね。2体は奇行種だったんだろ?」

ジャン「あぁ。ジャンプするやつと、やたら早いやつだ。早いのには苦労したぜ。おかげでガスがやべぇ」

アルミン「大丈夫。持って来た。後ジャンとコニーのブーツと戦闘服も。ジャンも伸びてるだろ?」

ジャン「おぉ。助かるぜ。ちょっとキツくなってきてたんだ。しかしよくこんなに早く用意出来たな?」

337: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 14:33:41 ID:tnCJ1jGk0

アルミン「うん、シガンシナ復興計画で、今相当数の兵士や職人を送り込んでるからね。物資が山になってるんだ。そこからちょっとね」

ジャン「やるな、お前」ニヤリ「シガンシナはこのまま復興を進めるのか?」

アルミン「そうなんだ。エレンの家の地下室調査が終わり次第、このまま復興するんだってさ。壁外遠征に船を使う計画も進んでてね、その拠点にするのもあって。専用の船の建造計画もある」

ジャン「そりゃまた画期的だな?」

アルミン「シガンシナ奪還作戦で船が大活躍だったからね。それよりも・・・・・マリア帰還開拓事業が始まる」

ジャン「もう始まるのか?!」

338: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 14:34:26 ID:tnCJ1jGk0

アルミン「食料不足が深刻過ぎてなりふり構ってられないんだよ。狩り残しがどうとか言ってられる場合じゃないって。この辺は後回しだろうけど、注意して欲しい。憲兵が帰還民の護衛についてくる予定になってるから。シガンシナ周辺の帰還が始まったらリストの中にこっそり君たちを紛れ込ませておくけど、あまり目立たないようにね?」


サムエル「サシャ、またシーナのお菓子を持って来たぞ?」

サシャ「うわぁ~!!サムエル!嬉しいです!!チョコレートですか?!」

サムエル「チョコレートはしばらく無理だなぁ。はい、キャンディだよ」

サシャ「きゃんでぃ???」

339: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 14:35:04 ID:tnCJ1jGk0

サムエル「砂糖を固めて作ったお菓子だ。みんなで分けるんだよ?」

サシャ「ありがとうございます!!」ニギッ

サムエル「サシャはお菓子が好きだなぁ」


ジャン「貴族の街には食料危機も無縁なようだな」ケッ

アルミン「特権階級には関係ないらしいよ」

340: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 14:35:38 ID:tnCJ1jGk0


サシャ「あっまーい!!美味しいです!サムエル!!」ダキツキ!!

サムエル「ははは。サシャってば」


ジャン「サシャ、餌付けされてんな」ニヤ

アルミン「コニーが不機嫌だね」プッ

ジャン「聞いてんのか?あいつらのこと」

アルミン「まぁね」ニヤリ

341: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 14:36:09 ID:tnCJ1jGk0


サシャ「クリスター!!サムエルのきゃんでぃですよー!!」

クリスタ「わぁ~。きらきらしてる。綺麗ね」

サシャ「コニーもどうぞ!!」

コニー「・・・・いや、オレはいいよ。ミカサにやれよ」ムスッ

サシャ「ミカサー!!美味しいですよー!!」

342: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 14:36:58 ID:tnCJ1jGk0


ジャン「今までにない展開だぜ」ニヤニヤ

アルミン「楽しんで生活してるみたいで安心したよ」ニヤニヤ

343: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 22:14:47 ID:tnCJ1jGk0





――――――
面白くねぇ。なんか面白くねぇ。こんな時に松葉杖つかなきゃ動けねぇとか、マジでイラつく。
サシャのやつ、嬉しいからってなにサムエルに飛びついてやがんだ?手ぇ握ったりとかよ。

ギコギコギコギコ

・・・・・・むかつく。

344: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 22:15:36 ID:tnCJ1jGk0

ギコギコギコギコ

つか、あんな貴族向けの高けぇ菓子2回も買って来るとか、サムエルのやつなに考えてんだ?まさか・・・・サムエル!お前ぇ、サシャのこと好きなのか!?いや、クリスタかもしんねぇ・・・・けど、クリスタ狙いなら菓子持って来るか?う~ん、女は甘いもんが好きだっていうからな、クリスタって可能性もあるよな・・・・・

345: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 22:20:41 ID:tnCJ1jGk0


クリスタ「アルミン!見て!そこにいるのがボリスだよ!」

アルミン「へぇ、結構大きいんだね」

クリスタ「ボリス。おいで」

ボリス オズオズ

アルミン「けっこう懐いてるみたいだね?」

クリスタ「うん。ご飯あげるようになってから、少しなら触れるようになったんだよ」

346: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 22:21:25 ID:tnCJ1jGk0

アルミン「じゃあ、これからもっと仲良くなれるね」

クリスタ「うん!巨人が来た時にはすごく吠えてたから、良い番犬にもなれると思うの」

アルミン「そうなの!?それはすごいよ?人間より早く巨人に気が付いて知らせてくれるように犬を訓練出来たら、壁外遠征に連れていけるし、マリアの開拓にも役に立つよ!!クリスタ!これはすごいことだよ?」ワクワク

クリスタ「そこまで考えてなかった!」

アルミン「ハンジ分隊長に提案してみよう!シガンシナで3体捕獲してるんだ!」ワクワク

クリスタ「なんかボリスが役に立てたみたい?」ウフフフ

347: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 22:24:26 ID:tnCJ1jGk0

アルミン「そうだね」アハハハ

クリスタ「嬉しいな」フフフフ


・・・・・あそこはあそこでいい雰囲気じゃねぇの。


サシャ「燻製小屋はあそこですよ」

サムエル「へぇ!結構大きいんだね」

348: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 22:25:25 ID:0sZGcM7M0

サシャ「ここは設備がどれも豪華です。さすが貴族直轄です!お風呂もあるんですよ!」

サムエル「そういえば、支援物資の中に石鹸もあるんじゃなかったかな?」

サシャ「でもまだ使えません。他の部屋の修繕やツリーハウスを優先してましたからね」

サムエル「そうなのか。それは残念だなぁ」

サシャ「ジャンが近いうちに直してくれるそうですよ。楽しみです」

サムエル「そうだ、オレちょっと見てやるよ?」

349: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 22:26:20 ID:tnCJ1jGk0

サシャ「大工仕事出来るんですか?」

サムエル「まぁね。でもその前にサシャの狩りの成果を見せてほしいな」

サシャ「うふふ。驚かないで下さいよ?」ガチャ


・・・・・やっぱりサシャ狙いか!サムエル!!しかもなんだ、あの女慣れした感じは!!
マズイんじゃねぇの!!お、オレはどうしたらいいんだ!!

350: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 22:26:55 ID:tnCJ1jGk0


サシャ「ここがお風呂です。荒れてるでしょう?」

サムエル「あー、やっぱり何年も使わないと酷いね」

サシャ「掃除するだけじゃダメですよね?」

サムエル「ちょっと見てみよう。ボイラーは隣の部屋か」ガチャ「スゴイな、このポンプで水を入れるのか」ガコッ「錆びてるなぁ」ギギギガコッギコギコジョボボボボ

351: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 22:30:32 ID:tnCJ1jGk0

サシャ「わぁ!!水が出ましたよ!!」

サムエル「ここでお湯を沸かして隣の浴室に流すんだね。よし、サシャ。2人でお風呂を使えるようにしてみないか?」

サシャ「できますかね?」

サムエル「やってみよう?」

352: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 22:31:12 ID:tnCJ1jGk0

~~~~数時間後~~~~

サシャ「みなさん!!報告があります!!」

クリスタ「どうしたの?」

ジャン「なんだ?」

サシャ「なんと・・・・お風呂が直りました!!」

クリスタ「ほんと!?」

ジャン「おぉ、そりゃすげぇな。サムエルか?」

353: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 22:32:19 ID:tnCJ1jGk0

サムエル「オレだけじゃないさ。サシャと一緒に直したんだよ」

コニー(む・・・・)

サシャ「いいえ!私は掃除しただけです!サムエル凄いですよ!!」

サムエル「今夜はお風呂に入れるな」

コニー(なんか焦る・・・・)

ジャン「手が回らなくてずっとほったらかしだったんだよ。悪いな」

サムエル「女の子達があんなに喜んでるからな、頑張った甲斐があったよ」

354: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 22:33:02 ID:tnCJ1jGk0


クリスタ「わー!!お風呂なんて久しぶり!嬉しい!!」キャッキャッ

サシャ「私は訓練兵の時にトロストで一度公衆浴場に行ったきりです」キラキラ

ミカサ「私も」ニコ

サシャ「みんなで一緒に行ったんでしたね」ニコニコ

ミカサ「すごく気持ちよかった」ニコ

355: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 22:33:52 ID:tnCJ1jGk0

クリスタ「きっとミカサの体にもいいはずよ!」キャッキャッ

サシャ「今夜みんなで入りましょう!」ウフフ

キャッキャッウフフフアハハハ

356: 進撃の名無し 2014/04/04(金) 22:34:40 ID:tnCJ1jGk0


アルミン「なんだか癒されるような気がするのは僕だけかな?」ホッコリ

ジャン「気のせいじゃねぇよ・・・・」ウットリ

サムエル「良い光景だ」ニコニコ

コニー(お前のせいで気が散るんだよ!サムエル!!)

医者「青春っていいねぇヒヒヒヒ」

357: 進撃の名無し 2014/04/05(土) 10:29:26 ID:xoJA/riw0


~~~~夕飯後~~~~

サシャ「わぁー!!お風呂ですお風呂!!」

クリスタ「ミカサ、肩に捕まって、足元気を付けてね?」

ミカサ「注意する」

サシャ「わくわくしますねぇ」ニコニコ

ミカサ「入り方がよくわからない」

358: 進撃の名無し 2014/04/05(土) 10:30:09 ID:xoJA/riw0

サシャ「私もです」ハッ

クリスタ「髪と体を洗ってから湯船に入るんだよ」


キャッキャッ セッケンイイニオイ ウフフ ワーホント キャハハ サシャオッキイ ホントダー クリスタダッテイガイトオオキイ ヤダモーミカサッテバ ワタシチイサイ ミカサモモットタベタラモトニモドルヨ!! ソウヨソウヨ キャハハ

359: 進撃の名無し 2014/04/05(土) 10:30:48 ID:xoJA/riw0

男子一同「・・・・・・・・・・・」

アルミン「え・・・っと、僕ちょ」他男子「シッ!!」

アルミン「ごめん・・・・」


ミカサセナカアラッテアゲル アリガトウ キャッキャッ ジャクリスタハワタシガアラッテアゲマス キャハハハ!! ヤダモウクスグッタイ

360: 進撃の名無し 2014/04/05(土) 10:31:23 ID:xoJA/riw0

男子一同「・・・・・・・・・・・」

医者「若いっていいねぇヒヒヒヒ」

男子一同「シッ!!」

アルミン(ハッ?!僕はなにを?!)/////カァ////

361: 進撃の名無し 2014/04/05(土) 10:31:54 ID:xoJA/riw0


サシャ「お風呂最高でした~」サラ~~~~~チラ見え鎖骨に張り付く柔らか茶髪と石鹸の香り

コニー「ぬあっ!!」(なんだこの破壊力!!)

サムエル「むむ!!」(素晴らしい!!)

クリスタ「ほんとだね~。やっぱりお風呂はいいね~」サラ~~~~桃色唇に輝く金髪と石鹸の香り

アルミン「う!?」(あぁ!女神さま!!)

362: 進撃の名無し 2014/04/05(土) 10:32:27 ID:xoJA/riw0

ミカサ「うん。気持ち良かった」サラ~~~~艶めく黒髪と石鹸の香り

ジャン「ぶはっ!!」鼻血ドバァ

医者「大丈夫かい?ジャン君ヒヒヒヒ」

ミカサ「ジャン?どうしたの?」ノソキコミ~~~~紅潮した頬しっとり唇湯上り卵肌

ジャン「あぶっ!!」(ヤバイ!!)「ふ、風呂行ってくる!!」ダッ

363: 進撃の名無し 2014/04/05(土) 10:33:00 ID:xoJA/riw0

医者「あー、これこれ、もうちょっと後にしなさいヒヒヒヒ」

ジャン「無理に決まってんだろ!!」バタン

コニー「待てっ!ジャン!!オレも行くぞ!!」ピョンピョン

サムエル「オレも行こうかな」

アルミン「ぼ、僕も」

医者「鼻血止めてから行かないとねぇヒヒヒヒ。まぁ無理かヒヒヒヒ」

364: 進撃の名無し 2014/04/05(土) 10:33:33 ID:xoJA/riw0

ミカサ「・・・・・なに?」ポカーン

サシャ「どうしたんでしょう?」ポカーン

クリスタ「アルミンまで・・・・」//////

医者「若いっていいねぇヒヒヒヒ私は後でゆっくり入らせてもらおうかなヒヒヒヒ」

365: 進撃の名無し 2014/04/07(月) 07:54:26 ID:XD79b40E0





―――チーム男子―――

ジャン「や、やべぇ・・・・・」ダラダラ

コニー「おい!ジャン!オレを置いてくな!!」ピョンピョン

サムエル「いやぁ、期待以上だった」

アルミン「まさか計算尽くなの!?」(サムエル!恐ろしい奴!)

コニー「サムエル!てんめぇ!!」ゴゴゴゴ

366: 進撃の名無し 2014/04/07(月) 07:55:50 ID:XD79b40E0

ジャン「待てコニー。アレを見せてくれたのはサムエルだぞ?お前はサムエルを責められるのか?!」フキフキ

コニー「うっ」

アルミン「正直言ってアレは反則だよ」ドキドキ

ジャン「アレを見られて良かったとは思わないのか!」

サムエル「オレは後悔してないぜ」ドヤ

コニー「う・・・・お前ぇは気に食わねぇが・・・・感謝する」

367: 進撃の名無し 2014/04/07(月) 07:56:34 ID:XD79b40E0

サムエル「いいっていいって。それよりも君たち、イベントはこれからだ」ガチャ

ジャン「なにがあるんだ?」

サムエル「見たまえ。この湯船。これは・・・・・さっきまで彼女たちが浸かっていた湯船だ」

ジャンコニ「!!」

サムエル「そう。この湯は、ちょっと前まで彼女たちの全身を包み込んでいたのだ!あんなところも、こんなところも、すべて!」

ジャンコニ「!!!!!」

368: 進撃の名無し 2014/04/07(月) 07:57:11 ID:XD79b40E0

ジャン「サムエル・・・お前・・・ちょっと抜けてる奴だと思ってたけど、中々やるじゃねぇか」

コニー「くっ!!そこまでの発想はなかった!!お前、やるな」

サムエル「さぁ、体を清め心行くまで浸ろうじゃないか!」

ジャンコニ「おぅ!!」

アルミン「・・・・」(サムエル、君どんな想像力だよ!)

369: 進撃の名無し 2014/04/07(月) 07:58:12 ID:XD79b40E0

カポーン


ジャン「あぁ・・・・この湯にミカサが・・・・」//////////

コニー「あぁ・・・・この湯にサシャが・・・・」///////

サムエル「・・・・・・フッ」///

アルミン「・・・・・えっと・・・・・」(許して女神さま!!)/////////

370: 進撃の名無し 2014/04/07(月) 07:58:48 ID:XD79b40E0

コニー「ん?」チラッ「ジャン、お前・・・・いいモン持ってるじゃねぇの」

ジャン「そういうお前も」チラッ「中々のモンじゃねぇか」

サムエル「フフン」ドヤ

ジャンコニ「!!」

コニー「くっ!!サムエル・・・・」

ジャン「お前それ・・・・・未使用か?」

371: 進撃の名無し 2014/04/07(月) 07:59:24 ID:XD79b40E0

アルミン(こっち見るな!!)

コニー「何隠してるんだ?」

アルミン「気にしないで」

ジャン「なんだよ、見せろって」

アルミン「いやー!!」キャー!!

372: 進撃の名無し 2014/04/07(月) 08:00:20 ID:XD79b40E0

ジャンコニ「・・・・・・」

コニー「まぁ・・・・・・お前は頭いいしよ」

ジャン「男の価値は仕事の出来で決まるって言うだろ?」

アルミン//////////カァ「ひどいよ」

サムエル「アルミン、なんだか可愛いな」

373: 進撃の名無し 2014/04/08(火) 07:13:51 ID:c9EKr6bA0





―――――――
クリスタ「それじゃアルミン、道中気を付けてね?」

アルミン「うん。クリスタも。何か困ったことがあったら、また鳩を飛ばして」

クリスタ「うん。ほんとに、こんなにすぐに来てくれてありがとう。お仕事大丈夫だった?」キラッ

374: 進撃の名無し 2014/04/08(火) 07:14:43 ID:c9EKr6bA0

アルミン(眩しいっ)「いや、いいんだ。僕が忙しい時はサムエルに頼むから、遠慮なく言って?」

クリスタ「ありがとう。アルミン」キラキラ

アルミン(女神さま!!僕が飛んできます!!)///////

375: 進撃の名無し 2014/04/08(火) 07:15:22 ID:c9EKr6bA0


サムエル「それじゃあサシャ、またね」

サシャ「うふふふ。次のお菓子が楽しみです」

サムエル「サシャ、お菓子だけかい?ひどいなぁ」

サシャ「いえいえ、サムエル達が来てくれると、すごく楽しいですよ?」

376: 進撃の名無し 2014/04/08(火) 07:16:00 ID:c9EKr6bA0


コニー「チッ!」イライラ

アルミン「まぁまぁ」プププ「毎日サシャと暮らしてるんだから、君の方がサムエルより有利だよ?」

コニー「な、なんだよ?有利って!」

377: 進撃の名無し 2014/04/08(火) 07:16:44 ID:c9EKr6bA0


クリスタ「先生、またいらしていただけますか?」

医者「ん~、もうちょっとミカサ君の経過観察したいしねぇヒヒヒ、コニー君も気になるからねぇ、また来るよヒヒヒ」

クリスタ「ありがとうございます!!」

医者「君も薬草の本をよく勉強したようだね?」

クリスタ「はい!このあたりにある薬草と本で頑張ってます!」

378: 進撃の名無し 2014/04/08(火) 07:17:19 ID:c9EKr6bA0

医者「じゃあ、今度はこれをあげようねヒヒヒ。薬草から作る薬の初歩だよヒヒヒヒ」

クリスタ「先生!!ありがとうございます!!頑張ります!!」キラキラ


ミカサ「・・・・・」ガタッ

ジャン「どうした?」

ミカサ「私も見送りに・・・・」ガタッ

379: 進撃の名無し 2014/04/08(火) 07:18:05 ID:c9EKr6bA0

ジャン「あぁ、待て、連れてってやる」ホレ、ダッコ

ミカサ「・・・・歩かないと治らない」

ジャン「あ・・・あぁ、そうか」シュン

ミカサ「・・・・・ジャン、変。あ」ヨロ

ジャン「おっと!!」ガシッ「肩貸すだけならいいだろ?」

ミカサ「・・・・・おかしい。私は私を完璧に支配できるはず」

380: 進撃の名無し 2014/04/08(火) 07:18:40 ID:c9EKr6bA0

ジャン「なに言ってんだ?ミカサ?」

ミカサ「・・・・なんでもない」


アルミン「ミカサ、大丈夫かい?」

ミカサ「ありがとうアルミン来てくれて」

医者「ミカサ君、キチンと食べなきゃダメだからねヒヒヒヒ」

381: 進撃の名無し 2014/04/08(火) 07:19:20 ID:c9EKr6bA0

ミカサ「先生、私のために、こんな所まで何度も来て下って、ありがとうございます」ペコリ

医者「リハビリ頑張ってねヒヒヒ」

ミカサ「はい。サムエルも、ありがとう。お風呂すごく気持ち良かった」

サムエル「お風呂で心も体もほぐれたら、きっとリハビリもはかどるよ。頑張って」

ミカサ「頑張る」

382: 進撃の名無し 2014/04/08(火) 07:20:11 ID:c9EKr6bA0

アルミン「それじゃ、みんな元気で」

ジャン「お前もな」

アルミン「ジャン、ミカサを頼んだよ?」

ジャン「あぁ。任せとけよ」

383: 進撃の名無し 2014/04/08(火) 07:20:46 ID:c9EKr6bA0



ミカサ「・・・・・3人が帰ったら・・・・なんかさみしい」

サシャ「私もです」

クリスタ「なんかポッカリ穴が空いたみたいなるよね」

コニー「そうだな」

ジャン「あぁ・・・・」

384: 進撃の名無し 2014/04/09(水) 04:44:51 ID:9JHjHKTM0




それからしばらく、俺達の変わり映えしない日常が続いた。
生活するため、食べるために働く毎日。

コニーは足が治らないと何もできねぇとかブツブツ文句を垂れながら、森に掛ける橋の材料を作り続け、毎晩難しい顔をしながら本を読み時々クリスタに助けを求めている。なんとか自給自足しようと必死だ。
それに時々ボリスに餌をやっては手懐けようと頑張ってる。クリスタ以外には近付かなかったボリスだが、最近はコニーの手から餌を食べるようになってきたらしい。足が治ったら、家畜を追わせたり対巨人用番犬に躾けると張り切ってる。対巨人用番犬なんて本気かと思ったが、実現すれば助かることは間違いない。

385: 進撃の名無し 2014/04/09(水) 04:45:56 ID:9JHjHKTM0

サシャは毛皮で全員のベストを縫っている最中。これから本格的に冬になるからな。ありがたい限りだ。終わったら編み物をするらしい。それに山羊の乳でバターを作ったので、サシャの料理に嬉しい変化が訪れた。コニーが毎日一生懸命褒めちぎってる。お前らとっととくっついちまえ。

ミカサとコニーの怪我にいいとか言う、薬草いっぱいの風呂や、湿布、手荒れに良いとかいうドロドロした謎の物体を作り出してるクリスタは、医者から貰った新しい本に夢中になってる。状況が許せば、きっと医学の道に進むに違いない。

386: 進撃の名無し 2014/04/09(水) 04:46:55 ID:9JHjHKTM0

ミカサはクリスタに替わって、裁縫に熱中してる。コニーのはもちろん俺の服も縫ってくれた。正直嬉しくてたまらない。家の周りを歩いたりして、かなり元気になってきたが、その分俺が手助けすることも少なくなってきて、さみしい気持ちでいっぱいだ。ただ夜のお茶だけは日課になっていて、なんとなく俺も付き合って飲んでる。雑談を交わすこともあれば、ただ黙って飲むこともある。気まずいとか、そういうことではなく、気持ちの良い沈黙だ。毎日ミカサのそばに居られて、本当に幸せだと思う。
この幸せを、俺はなんとしても守りたい。