コナミ「WRGPね」幸子「せいぜい頑張りなさい庶民」【遊戯王5Dsタッグフォース】 前編

560: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/22(火) 22:15:00.09 ID:x+u+FC3c0


……………………


公園


ハラルド「……………あれが」



ブレイブ「あの浮いてる城を目視できるのは俺たちだけみたいだな…」



アーククレイドル ズズズズ………



ドラガン「あんなものが落下したらこの街はおしまいだぞ」



キィィイィィイィーーー………ン



ドラガン「……!………三極神が震えている…………」



ブレイブ「世界の終わりが迫っている…」



ハラルド「……」



………


ポッポタイム ガレージ


キイイイイィン……!


遊星「!痣が………」



ジャック「どうしたんだ……いきなり光り始めたぞ…」



クロウ「何かと共鳴してるんだ…」



遊星「………………行ってみるか」







564: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/22(火) 22:25:34.99 ID:x+u+FC3c0


………………


アパート


コナミ「結局神ってどういう能力なんだ?」



鬼柳「分からねえ……ジャックと戦った時もすぐ終わっちまったし」



雪乃「トールについて攻撃力3500って事だけね」



ツァン「世界に一枚のカードを持ってるってことがすでにズルいよね」



鬼柳「…………」オーガドラグーン スッ



ツァン「……………鬼柳も持ってたね」



雪乃「世界に一枚のカード………5Dsのドラゴンや…地縛神とかね…」



ツァン「地縛神?それってどんなやつ…?」



鬼柳「………Ccapac Apu」



雪乃「あっ……ごめんなさい鬼柳、無神経だったわ」



鬼柳「気にするな…………へ、へへ…」



コナミ「世界に一枚かー…すげえよなー………」



キイイィイィーーーーン……


コナミ「ん?」



ツァン「?コナミ、デッキホルダーが光ってるよ」



コナミ「なんだ?………爆弾でも入れられたか?」カタカタッ




567: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/22(火) 22:38:53.85 ID:x+u+FC3c0



鬼柳「爆弾か………」



雪乃「怖いこと言わないでちょうだい」



コナミ「流石にジョークだって……」カパッ


ツァン「何が光ってんのよ」



コナミ「んーと…」カサッ



蒼眼の銀龍 ピカアアアァアァァアーー………



コナミ「か、カードが光ってるぞ………これは…カイバーマンから貰った…」



鬼柳「なんだそれ、初めて見るカードだな」



雪乃「コナミ、そんなのどこで手にいれたの?」



コナミ「これは…異次元で貰ったんだよ、カイバーマンって奴から」



ツァン「蒼眼の銀龍………すごい…輝いて見えるよ」



キィィイィィイィーーーン


コナミ「いや、今は実際に輝いてるぞ」



572: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/22(火) 22:47:41.04 ID:x+u+FC3c0


コナミ「しかし突然なんで………」


ググ………



コナミ「む……?このカード………動いてる」クイ…クイ…



鬼柳「なんだと?」



コナミ「軽くホラーだぞ、勝手に動くカード……」



ツァン「うわぁ………本当だ、何これ」



雪乃「どこかに案内してるのかもしれないわよ」



コナミ「まじで?」



鬼柳「ん…………」チラッ



鬼柳「………!?」


アーククレイドル ゴゴゴゴ………



鬼柳「おいおいおいおい!お前ら外を見ろ!」



コナミ「ん?」


ツァン「なによ?」チラ



アーククレイドル ゴゴゴゴ………



ツァン「?………」


コナミ「うわ!なんだありゃ」






579: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/22(火) 22:57:05.28 ID:x+u+FC3c0



ツァン「なに?」



コナミ「あそこだよツァン!空中に変なのが…」



ツァン「………?はあ?」



雪乃「…………?」



鬼柳「お前ら、見えないのか………?」



コナミ「俺と鬼柳だけに見えるのか……?」



ツァン「何が見えてるのよ!?」



鬼柳「……そういえば…この前もあの城が出てきたことがあったな…」



コナミ「………………あ、シャトルにしがみついてこの世界に帰ってくる時…俺も見たかも」



ツァン「………それってあの…イリアステルが関係してるってことなの…?」



鬼柳「そうかもしれねえな…………」



コナミ「なんで見える奴と見えない奴がいるのかは分からんな」



雪乃「……………ちょっとコナミ、そのカードかしてくれる?」カサッ



アーククレイドル ゴゴゴゴゴゴゴゴ………



雪乃「っ!見えたわ………」



ツァン「ホント!ボクもかして」カサッ



アーククレイドル ゴゴゴゴ………



ツァン「…………………な、なにあれ…」



585: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/22(火) 23:03:03.59 ID:x+u+FC3c0


コナミ「なるほどな……銀龍を持ってると確認できるって事か」



ツァン「じゃあ………鬼柳は?」



鬼柳「………これか」オーガドラグーン ズズズズ………



コナミ「よく見るとオーラ出てるし…」



雪乃「しかしあの城……とても不吉な感じね」



ツァン「うん、見たときゾッとしたよ…」



コナミ「…………………銀龍はどこに連れて行く気なんだ……?」



鬼柳「ついて行ってみるか」



銀龍 ズズズズ………



コナミ「そうだな」



……………………………………




587: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/22(火) 23:10:56.88 ID:x+u+FC3c0

公園


ブウウゥーーーーーーン キキイイィ!



遊星「………」カタッ



ジャック「ここに俺たちを呼んだのか、赤き竜は」



クロウ「なんだ…?」


ハラルド「!…どうやらあれが見えるのは我々だけではないようだな」



ブレイブ「お、チーム5Ds」


ドラガン「…」



遊星「!………君たちはチームラグナロク」



キュイイィイイイン!



ジャック「なんだあの眼は!?」



クロウ「あの眼が痣と共鳴してるんだ!」







591: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/22(火) 23:18:53.97 ID:x+u+FC3c0



ブレイブ「赤き竜の痣を持つ者たちか、あんたらの証も大したもんだが」



ハラルド「我らの力には及ばん」



ハラルド「この瞳はルーンの瞳」キィィイィィイィン



遊星「ルーンの瞳?」



ハラルド「君たちはあの波動の影響を受けないようだな」


ジャック「波動?」



ハラルド「時空を改竄する波動だ」


遊星「!あの時のか…」



ハラルド「この世界に重大な危機が訪れようとしている…」



ハラルド「そしてあの物体こそその予兆、フィンブルの冬をもたらすもの」




遊星「フィンブルの冬?」



ハラルド「そう、北欧神話の最終戦争、ラグナロクの予兆だ」


遊星「君たちはあれが何か知っているのか?」





593: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/22(火) 23:27:08.80 ID:x+u+FC3c0


ハラルド「……いや、確かな事は分からない…だがあの物体は時空を狂わす波動の後に現れたチームニューワールドと関係があるものと考えている」



クロウ「ニューワールド!?」



ハラルド「奴らこそ、この世界に訪れようとしている破滅の黒幕」



遊星「…」



ハラルド「奴らを倒す事が、我らルーンの瞳を持つ者に与えられた使命」



遊星「なるほど…」



ブオオオーーーーン!!


キキィィィッ



ジャック「む?」



ハラルド「……?」



コナミ「ここか、銀龍が連れてきたかったのは」カタッ



鬼柳「普通の公園だな…」



ツァン「…………あ!あれ」



雪乃「チーム5Dsとラグナロクだわ」



599: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/22(火) 23:35:35.39 ID:x+u+FC3c0



鬼柳「次の相手のラグナロクがいるなんてな…」



遊星「コナミ、鬼柳…………お前たちもここに惹きつけられたのか」



コナミ「惹きつけられたっていうか……」



ブレイブ「なんだ?あいつら、チーム満足だ、次の相手」



ハラルド「この場に現れるとは………まさか彼らにも何かの証が?」



ドラガン「ありえん、奴らごときにそんなものあるはずがない、5Dsが連絡をとったんだろう」



ツァン「何してんのよ?」



クロウ「ラグナロクの神について話してるんだよ」



雪乃「それは……ぜひ私達も聞きたいわね」



ブレイブ「ハラルド……どうする?増えたぜ」


ハラルド「……ふ、構いはしないさ…ニューワールドを倒せるのは証を持つ者のみ、チーム満足は次の試合で消える」




606: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/22(火) 23:47:44.88 ID:x+u+FC3c0


ハラルド「遊星、君たちには三極神の伝説について教えておこう」



遊星「…」


キィィイィィイィン



コナミ「うわ!あいつら目が光ってるぞ!」



鬼柳「まさかビームか!?」



ツァン「でないよ!…たぶん」



ハラルド「……このルーンの瞳は、星界の三極神の継承者の証」



遊星「三極神……神の力が宿ると言われているカード…」



ハラルド「……三極神ははるか昔、神話の時代より受け継がれてきたカード」


ハラルド「そのカードは三枚あり、その中の一枚オーディンは代々私の家に伝わってきた」



ハラルド「世界の危機が近づく時、星界の三極神の真の力が目覚める……そう伝えられてきた」



…………………




610: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/22(火) 23:57:37.24 ID:x+u+FC3c0


…………………


ハラルド「……そして私は軍をやめ、ドラガン、ブレイブを仲間にし大会に出てきたのだ」



鬼柳「…………………こいつらもニューワールドを倒すために」



ツァン「悪い人たちじゃ無いようだね…」



雪乃「…………………」



コナミ「しかし世界を守るために軍をやめる…そんな事いきなり言われてもまるで意味が分からんぞ」



ハラルド「我々は世界を守るため、チームニューワールドを倒さなければならない」



遊星「世界を……目的は同じ…それなら俺たちは、協力できるんじゃないか?」



ハラルド「……ふ……もちろんさ、私達も、ブロックが違う君たちと争うつもりは無い」



ブレイブ「あんたらが準決勝でニューワールドを倒してくれりゃ、それが一番なんだよな」



クロウ「なるほどな…」



ドラガン「ジャック・アトラス、正直言うと俺は貴様を倒したい」



ジャック「なに?」



ドラガン「だが今は、世界の危機を救うのが先だ」



ジャック「………フン」




614: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/23(水) 00:03:48.01 ID:j8tCaaew0


ハラルド「……準決勝、期待しているよ」


遊星「ああ…………任せてくれ!」



ブレイブ「もし無理でも俺たちが倒してやるから、安心しろよ」



クロウ「へっ、あんたらの出番はないぜ」



ドラガン「もしニューワールドを倒したのならば、決勝で決着をつけるぞ!ジャック・アトラス!」



ジャック「せいぜい粋がっていろ!俺のレッドデーモンズで叩き潰してやる!」



コナミ「………なに?この感じ」



ツァン「ボク達は負けるの確実みたいな……この空気」



雪乃「すでにラグナロク、決勝進出したかのような立ち振る舞い」



鬼柳「満足できねえな…………」



ハラルド「……」



遊星「……」



コナミ「やばい、宿命のライバル的な視線の交わしが行われてるぞ!」



コナミ「なんか悔しい!」



616: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/23(水) 00:08:00.21 ID:j8tCaaew0



ヒュウゥウウーーー……………


ハラルド「…………ふ、ドラガン、ブレイブ、帰るぞ」



ブレイブ「ああ」



遊星「よし……ジャック、クロウ、俺たちも帰ろう」



クロウ「わかった」


ジャック「ニューワールドには負けられんな」



スタスタ……



ドラガン「……ハラルド、少し待ってくれ」



ハラルド「……?どうしたドラガン」



スタスタ………



ハラルド「……チーム満足」



鬼柳「なんだよ?」



624: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/23(水) 00:13:55.62 ID:j8tCaaew0


コナミ「?」



ドラガン「……はっきり言おう、お前達、棄権しろ」



鬼柳「!?なんだと」



コナミ「突然なんだお前!」



ツァン「そんな事そっちに言われる筋合いないよ!」



ドラガン「わからないか、ここから先は証を持つ…選ばれし者のみの戦いだ」



ドラガン「大怪我をする事になるぞ」



コナミ「なに……」



ドラガン「痣もない、ルーンの瞳も無いお前達は準決勝、俺たちには確実に勝てない」



鬼柳「言いたい放題言うじゃねえか……」



ツァン「そんなの分からないよ!」



ドラガン「神の恐怖を知らないからそんな事を言えるんだ」




639: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/23(水) 00:23:08.93 ID:j8tCaaew0


コナミ「しらんわそんな事」



鬼柳「お前こそ満足の底力しらねえだろ!」



ツァン「ボク達だって優勝候補のチーム・ユニコーンを倒したりしてここまで来たんだよ」



雪乃「そんな事言われて簡単に引き下がる私達じゃないわよぼうや」



ドラガン「………ふう……やはり…言っても分からんか」



ドラガン「神の鱗片を味合わせて引き下がってもらうとする」



コナミ「なに?」



ドラガン「俺の優しさだ、大勢の前で恥をかく前にここで思い知っておけ」



鬼柳「なに言ってんだ?」



ドラガン「ここで俺とデュエルだ、代表者一人出て来い」



コナミ「!…………」



648: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/23(水) 00:28:48.61 ID:j8tCaaew0



雪乃「ここでデュエル……?」



鬼柳「大会前だぜ本気か!?」



ドラガン「お前達にチャンスをくれてやる」



コナミ「ここまで舐められたらやってやるしかねえぞ!」



鬼柳「ああ………満足の力思い知らせてやる!神なんか底力どうっことねえぞ!」



ツァン「そうだね、返り討ちにしてやろう!」



ドラガン「ふん」



ブレイブ「あらら、ドラガンがなんかやり出したな」



ハラルド「………………」



遊星「………満足、戦う気だ」



クロウ「妙なことになって来たな」





682: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/23(水) 22:20:47.48 ID:j8tCaaew0


コナミ「ジャンケン………」


鬼柳「ポンッ!」



ツァン「はっ」



ドラガン「………」



ツァン「……………………勝った!」



コナミ「くあああぁぁ!」



鬼柳「負けた……………っ……!」



雪乃「ツァンさんの一人勝ちね」



ハラルド「……本気でやるつもりか、ドラガン」



ブレイブ「あいつら可哀想にな」



ジャック「ん?どうした」



クロウ「チーム満足とラグナロクが前哨戦を始めるらしいぜ」



遊星「大丈夫なのか?」



686: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/23(水) 22:27:42.99 ID:j8tCaaew0


…………………


スタスタ……



ドラガン「決まったか!」カシャッ



ツァン「ボクが相手だよ!」スタスタ……



ドラガン「なに、お前が…?」



クロウ「おいコナミ、あいつで大丈夫か?」



コナミ「大丈夫だ、あいつ強いから」



鬼柳「ああ、チーム満足の鉄砲玉だからな」



ツァン「鉄砲玉て……やめてくれないその異名」



クロウ「…………………嫌なのか?」



ドラガン「まあいい、始めるぞ!」



ツァン「よーし、準備OK!」カシャッ



雪乃「………」



692: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/23(水) 22:35:58.61 ID:j8tCaaew0



ドラガン「行くぞ!神の力見せてやる!」LP4000



ツァン「ボク達をバカにした事を後悔させてやる!」LP4000



ドラガン「お前の先行だ!」



ツァン「調子に乗って……ドロー!」シュッ 手札6



ツァン「魔法カード、紫炎の狼煙を発動!」バッ




《紫炎の狼煙/Shien's Smoke Signal》 †
通常魔法
自分のデッキからレベル3以下の「六武衆」と名のついたモンスター1体を手札に加える。



ツァン「デッキから☆3、真六武衆ーカゲキを手札に加える」カサッ



ツァン「そして永続魔法、六武衆の結束を発動!」ガッ




《六武衆の結束/Six Samurai United》 †
永続魔法
「六武衆」と名のついたモンスターが召喚・特殊召喚される度に、
このカードに武士道カウンターを1つ置く(最大2つまで)。
また、武士道カウンターが乗っているこのカードを墓地へ送る事で、
このカードに乗っていた武士道カウンターの数だけデッキからカードをドローする。




697: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/23(水) 22:42:03.24 ID:j8tCaaew0


ドラガン「なんだそれは」



ツァン「このカードは六武衆が召喚、特殊召喚される度に武士道カウンターを乗せる」



ハラルド「……武士道カウンターか」



ツァン「早速真六武衆ーカゲキを召喚!」バッ




《真六武衆-カゲキ/Legendary Six Samurai - Kageki》 †
効果モンスター
星3/風属性/戦士族/攻 200/守2000
このカードが召喚に成功した時、手札からレベル4以下の
「六武衆」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する事ができる。
自分フィールド上に「真六武衆-カゲキ」以外の
「六武衆」と名のついたモンスターが表側表示で存在する限り、
このカードの攻撃力は1500ポイントアップする。



カゲキ「くあっ…」



ツァン「カゲキの効果発動!手札から☆4以下の六武衆を特殊召喚できる」



ツァン「チューナーモンスター、六武衆の影武者を出す!」バッ




《六武衆の影武者/Kagemusha of the Six Samurai》 †
チューナー(効果モンスター)
星2/地属性/戦士族/攻 400/守1800
自分フィールド上に表側表示で存在する「六武衆」と名のついたモンスター1体が
魔法・罠・効果モンスターの効果の対象になった時、
その効果の対象をフィールド上に表側表示で存在するこのカードに移し替える事ができる。


影武者「……」



702: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/23(水) 22:49:08.18 ID:j8tCaaew0


コナミ「えー、ツァン選手のフィールドに☆3のモンスターと☆2のチューナーが揃いました、鬼柳さん」



鬼柳「満足侍が姿を現しますね」



雪乃「突然どうしたのよ」



ツァン「☆3のカゲキに☆2の影武者をチューニング!」バッ


☆3+☆2=☆5 カァッ



ドラガン「一ターン目からシンクロとはな…」



ツァン「シンクロ召喚、真六武衆ーシエン!」バッ


《真六武衆-シエン/Legendary Six Samurai - Shi En》 †
シンクロ・効果モンスター
星5/闇属性/戦士族/攻2500/守1400
戦士族チューナー+チューナー以外の「六武衆」と名のついたモンスター1体以上
1ターンに1度、相手が魔法・罠カードを発動した時に発動する事ができる。
その発動を無効にし破壊する。
また、フィールド上に表側表示で存在するこのカードが破壊される場合、
代わりにこのカード以外の自分フィールド上に表側表示で存在する
「六武衆」と名のついたモンスター1体を破壊する事ができる。



シエン「しぇりゃああ!」



コナミ「でたーーーーーー!」



雪乃「切り札召喚に成功!」



遊星「よし、攻撃力2500なら簡単には倒せない!」



ドラガン「そいつが切り札か」


ツァン「ふふん………これで終わりじゃないよ」




706: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/23(水) 22:58:12.11 ID:j8tCaaew0


ツァン「ここで永続魔法、六武衆の結束の効果を発動!」バッ



ツァン「現在武士道カウンターが二つ乗っている六武衆の結束を墓地に送り、カードを二枚ドローする!」シュッ 手札5



鬼柳「シンクロしたのに手札5枚、こんな事あるのか!」



ブレイブ「結構やるなあいつ」



遊星「シエンは魔法トラップを一度無効にできる、しかも破壊を他の六武衆に移し替える効果を持つ」



クロウ「えげつねえインチキ効果だな!」



ツァン「さらに手札から六武衆の師範と真六武衆ーキザンを特殊召喚!」バッ




《六武衆の師範/Grandmaster of the Six Samurai》 †
効果モンスター
星5/地属性/戦士族/攻2100/守 800
自分フィールド上に「六武衆」と名のついたモンスターが存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
このカードが相手のカードの効果によって破壊された時、
自分の墓地の「六武衆」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える。
「六武衆の師範」は自分フィールド上に1枚しか表側表示で存在できない。



《真六武衆-キザン/Legendary Six Samurai - Kizan》 †
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1800/守 500
自分フィールド上に「真六武衆-キザン」以外の
「六武衆」と名のついたモンスターが表側表示で存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚する事ができる。
自分フィールド上にこのカード以外の「六武衆」と名のついた
モンスターが表側表示で2体以上存在する場合、
このカードの攻撃力・守備力は300ポイントアップする。



711: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/23(水) 23:05:19.75 ID:j8tCaaew0


キザン攻1800→2100


キザン「フ…」



師範「……」



ツァン「このモンスター達はフィールドに六武衆がいる時、特殊召喚ができる!」



コナミ「攻撃力2000オーバーが三体」



鬼柳「ここまで展開するとはな」



クロウ「ほお…やるじゃねえか」



遊星「これでシエンの魔法トラップ封じがより堅固になったな」



雪乃「流石ね」



ツァン「カードを一枚セットして、ターン終了!」バッ 手札2



ドラガン「俺のターンだ!」シュッ 手札6



ハラルド「なるほど…チーム満足……確かに少しはやるらしい」



ツァン「このまま押し切ってやる」




714: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/23(水) 23:13:36.48 ID:j8tCaaew0



ドラガン「そんなもの、神の前では無力だ!」



ツァン「!……なにをぉ……!」



ドラガン「極星獣グルファクシを特殊召喚!」バッ




《極星獣グルファクシ/Guldfaxe of the Nordic Beasts》 †
チューナー(効果モンスター)
星4/光属性/獣族/攻1600/守1000
相手フィールド上にシンクロモンスターが表側表示で存在し、
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、
このカードは手札から特殊召喚する事ができる。


グルファクシ「ンゴオォォオ」


ドラガン「このモンスターはお前のフィールドにのみシンクロモンスターが存在し、俺のフィールドにモンスターがいない時に特殊召喚できる」


遊星「☆4のチューナーか…」



ドラガン「さらに極星獣タングリスニを召喚!」ガッ




《極星獣タングリスニ/Tanngrisnir of the Nordic Beasts》 †
効果モンスター
星3/地属性/獣族/攻1200/守 800
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
自分フィールド上に「極星獣トークン」(獣族・地・星3・攻/守0)2体を特殊召喚する。



タングリスニ「ンゴオォォオ…」




719: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/23(水) 23:21:29.03 ID:j8tCaaew0


鬼柳「そんなモンスターを並べても、シエン軍団には勝てねえぜ!」



ツァン「………」



ドラガン「バトルだ!タングリスニでキザンを攻撃!」バッ



タングリスニ「グシュルルルルルル…」攻1200



キザン「む、なんだこの動物めが、やる気か」攻2100


雪乃「攻撃力で負けているのに…?」


ツァン「ぬ………返り討ちだ!キザン!」バッ



ズバァン!


ドラガン「っく………」LP4000→3100



コナミ「やっぱり返り討ちだ…」



ツァン「なんのつもり!」



ドラガン「タングリスニの効果を発動、こいつが戦闘で破壊された時極星獣トークンを二体特殊召喚する!」


トークン「グルルル」


トークン「グルルル」



ツァン「!……」




722: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/23(水) 23:31:33.99 ID:j8tCaaew0


雪乃「☆3のトークンが二体も現れたわ!」



コナミ「なにぃ」



クロウ「ドラガンのフィールドの合計レベルは10、一体はチューナー!」



ジャック「来るか………」



ツァン「そうか………神を召喚するための自爆…」



ドラガン「見せてやるぞ、神の力を!」



ドラガン「メインフェイズ2、☆4のグルファクシに☆3の極星獣トークン二体をチューニング!」バッ


☆4+☆3+☆3=☆10 カァァァッ!



コナミ「なに!?シンクロ☆10、ディサイシブか……?……」



鬼柳「神だよ!」



ツァン「く…………」



ドラガン「星界の扉が開くとき、古の戦神がその魔鎚を振り上げん……大地を揺るがし轟く雷鳴とともに現れよ!」


ゴゴゴゴゴゴ…………!!


クロウ「か、神が………」



ドラガン「シンクロ召喚!光臨せよ、極神皇トール!」ガッ!



《極神皇トール/Thor, Lord of the Aesir》
シンクロ・効果モンスター
星10/神属性/幻神獣族/攻3500/守2800
チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上
1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体の効果を無効にし、その効果をこのカードの効果として使用する事ができる。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた場合、エンドフェイズ時に墓地から自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚に成功した時、相手ライフに800ポイントのダメージを与える。



726: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/23(水) 23:37:46.52 ID:j8tCaaew0


ズギャルァアァァーーーーーーンン!!!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………!!



トール「……………………」ゴゴゴ………



ツァン「で、てっかい…………」



コナミ「おおぉぉ…………あ、あれが神……!」



遊星「トール…」



ジャック「出おったか……!」



鬼柳「首が痛くなる……」



雪乃「すごい圧力………」



ハラルド「……現れたか…危険だぞ…」



ブレイブ「あいつ、無事でいられるかな」



ドラガン「どうだこの存在感!これが神だ!」



ツァン「く…………」



ドラガン「カードを一枚セットしてターン終了!」バッ 手札3





735: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/23(水) 23:47:49.81 ID:j8tCaaew0


ツァン「ぼ、ボクのターン!」シュッ 手札4



コナミ「攻撃力3500………シエンをはるかに上回っているぞ」



雪乃「まずいわね……六武衆の攻撃力の低さがネックになったわ…」



鬼柳「く…………」



クロウ「一転してまずいぜ…………」



ドラガン「どうした、神を目の当たりにして戦意喪失か!」



ツァン「っ………誰が!そんなモンスター倒してやる!」



ツァン「手札から魔法カード、ユニオン・アタックを発動!」バッ



《ユニオン・アタック/Union Attack》 †
通常魔法
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。
このターンのバトルフェイズ中、選択したモンスターの攻撃力は、
自分フィールド上に表側攻撃表示で存在する他のモンスターの攻撃力の合計分アップする。
このモンスターは相手プレイヤーに戦闘ダメージを与える事はできない。
また、他の表側攻撃表示モンスターはこのターン攻撃をする事ができない。



ドラガン「ユニオンアタックだと」



遊星「あれは自分フィールドの攻撃力の和で戦う事ができるカード……!」


ジャック「あれならばトールを破壊できる!」



鬼柳「攻撃力の低さをカバーするカードか……」



ツァン「ボクはキザンに攻撃力を集中させる!」




737: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/23(水) 23:53:19.76 ID:j8tCaaew0


キザン攻2500→4600→6700


ハラルド「ほう……………」



ブレイブ「トールの攻撃力を超えたか」



ドラガン「なるほどな…」



ツァン「いくよ!シエンでトールを攻撃!」バッ



シエン「シェアアァーーー!」



トール「!」



ズバアァァアァッ!



ドーーーーーーーーン!!!


鬼柳「倒した!」



コナミ「神、撃破!」



ツァン「……………やった…」



ドラガン「だがブレイブアタックの効果により俺にダメージは無い」



ツァン「神を倒せればそれでいいよ、ターン終了!」手札3





740: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/23(水) 23:57:20.79 ID:j8tCaaew0


雪乃「神は倒した………これでかなり有利ね」



鬼柳「次のターン…総攻撃で勝ちだな」



コナミ「………………む?あれは!」



クロウ「!?」



ジャック「!海を見ろ!割れている……」



遊星「な…………」



ツァン「!?……トールが海から出てきた!」



ドラガン「ははははは!神を倒しただと、自惚れるな!」



鬼柳「てめ、どういう事だ!」



ドラガン「神の効果、破壊された神はエンドフェイズに蘇生する!」



ツァン「なんだって!?」



トール「……………」ズズズ……




743: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 00:07:18.88 ID:1zbL4cKx0


ブレイブ「あいつら、神の恐ろしさを思い知ったようだな」



ハラルド「……ふふ」



クロウ「破壊されても復活だと?!インチキ野郎!」



トール「…」ゴゴゴ…………



ツァン「そ、そんな…………」



遊星「何てモンスター…」



ドラガン「さらにトールが復活した時、相手に800Pのダメージを与える!」


トール「!」バリバリバリバリ!



ツァン「!っくああぁああっ!?」LP4000→3200 ビリリリィィイイィィッ!!



コナミ「!?こ…この衝撃は……」



ジャック「なんだ!ツァンディレの奴、まるで実際の雷に撃たれたような悲鳴を…」



鬼柳「く……ツァンの服が切れてるぞ……まさか…………?」



ドラガン「神の怒りは実際のダメージとなり敵を襲う!」



ツァン「っく…………うぅ……!」 フラッ



753: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 00:14:54.82 ID:1zbL4cKx0


遊星「実際のダメージだと!」



ドラガン「それが神と戦うという事だ!」



雪乃「そんなの聞いてないわ!」



ドラガン「甘えた事をぬかすな!」



ツァン「っ……く……くそ………」フラ…



コナミ「やばいな…ツァンは躱せなかったからもろに喰らっちまった……肉体のダメージも強烈だぞ…」



遊星「…コナミ、もうやめさせた方がいい」



コナミ「ああ」



鬼柳「ツァン、もういい!下がれ!」



ツァン「……………ま、まだやれる」



コナミ「いや無理っぽいぞ!そのダメージじゃ!」



ドラガン「続けるのか…ならば俺のターン!」シュッ 手札4



757: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 00:21:46.26 ID:1zbL4cKx0


ドラガン「…さて………」



ジャック「シエンを失うわけにはいかん…身代わり効果で凌ぐのだ」



ツァン「………く……」



ドラガン「トールの前では侍など無力、トールの効果発動!」



遊星「さらなる効果を!?」



ドラガン「相手モンスター一体の効果を奪い取る!」



ツァン「なっ!?」



コナミ「マジかぁー!?」



ドラガン「エフェクトアブソーバー!シエンの効果を奪い取る!」



ギュウゥウウウウン!


シエン「ぬぐあぁあっ…………」



トール「………」



鬼柳「シエンの身代わり効果と、魔法トラップ無効効果が奪われた…」




758: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 00:27:47.54 ID:1zbL4cKx0


ツァン「な、何てモンスター………」



ハラルド「シエンはこれで身代わりにを使えない」



ブレイブ「逆にトールの効果でツァンディレの魔法トラップは封じられた」



鬼柳「ま、まずいぜ…………」



雪乃「神の攻撃を、ツァンさんは耐えられるの……?」



コナミ「厳しいだろ!助けにいかないと…!」



ドラガン「行くぞ!神の一撃!」



ツァン「っ!」



ジャック「!まずい、あの圧力!」



ドラガン「サンダーパイル!!」



トール「!!」ブオォオオオォーーーーン!!




759: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 00:33:15.57 ID:1zbL4cKx0


ドギャシャアァアァァッッ!!!



シエン「ぐおおおぁっ!」ドオォォォーーーン!!



ツァン「!っああぁーーーーっ!!?」LP3200→2200 ドゴオーーーーーン!



ブオオォオオォオオォッッ!



鬼柳「!…モンスターを倒した余力でこの威力か…!」


雪乃「!いけない!ツァンさんが吹き飛ばされたわ!」



コナミ「ちっ!」ダンッ



ツァン「……」ヒュウウウ…



遊星「!まずい、頭から落ちる!」



ドラガン「……終わったか」



コナミ「っ!キャッチ!!」ガバッ!



ザザザアァアアアアーーーーー!



鬼柳「ナイスだコナミ!」




764: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 00:39:48.29 ID:1zbL4cKx0


ツァン「……」


コナミ「く……ツァン、おい、おーい」ぺちぺち



ツァン「…………」



コナミ「……ダメージがやばい、気絶しちまった」



シュウゥウゥウゥーーーン………



ドラガン「………それならばデュエルは終わりだ」カシャッ



鬼柳「く……………ツァン」



ハラルド「……神相手によくやったと言ったところか」



ブレイブ「あいつ大丈夫かな?」



スタスタ……



コナミ「……よっと」ヒョイ



ドラガン「わかったか、力の差が」



コナミ「先に言っとけよ、そういう事は」



ドラガン「……………懲りたなら、棄権しろ」スタスタ……



コナミ「あ、おい!」




768: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 00:44:43.58 ID:1zbL4cKx0


スタスタ……


ハラルド「……ドラガン、満足か?」



ドラガン「ああ……思い知っただろう」



ブレイブ「そうかな?」


スタスタスタ………



遊星「…………行ってしまった」



クロウ「く………!何てパワーだ……あの神は……」



コナミ「あいつら………」



ジャック「ふん………」



鬼柳「コナミ、とりあえずツァンを運ぼうぜ」



コナミ「ああ、そこのベンチに寝かせよう」スタスタ……



雪乃「ツァンさん…………」




769: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 00:49:42.02 ID:1zbL4cKx0

………………………………………………


ツァン「……」クタ…


コナミ「…………」


鬼柳「…………遊星達は帰ったぜ、やる事があるらしい」



コナミ「そうか」



ヤリザ「ツァン殿ーーーーー!!うおおーーーーーー!!」


キザン「ツァンーーーーー!死ぬなぁあーーーー!」


ミズホ「ツァン殿!うあああああー!」


シナイ「くそおおおお……我々が居ながら!!」



コナミ「騒ぐなーお前ら」



ヤリザ「死なないでくれでござるーーーー!!」



コナミ「そろそろ起きるだろ」


タッタッタッ



雪乃「ふう…ふう…コナミ、消毒液と包帯とガーゼを買ってきたわ!」



コナミ「サンキュー!」




772: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 00:54:09.18 ID:1zbL4cKx0


雪乃「傷があるから痕にならないように手当しないと」スタスタ



コナミ「頼めるか?怪我した事あまり無いからやり方わかんなくてな」



雪乃「言われなくても私がやるわよ、服をめくるんだから」クルクル…



コナミ「よし、やってくれ」



ツァン「……………」くた…



雪乃「ええ………」



コナミ「……」



雪乃「……………コナミ、あっち行ってなさい」


コナミ「なんでだ」



雪乃「言ったでしょう?ツァンさんの服をめくるのよ」



コナミ「……………!ああー……なるほど」


雪乃「まったく……」



コナミ「…うん…………別に、いいんじゃないか、心配だし」



雪乃「消毒液を眼にいれるわよ………!」



コナミ「くっ………」スタスタスタ…



775: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 00:58:02.10 ID:1zbL4cKx0


…………………………



ツァン「……………ん…」ピクッ



コナミ「!起きた!」



雪乃「良かった…」



鬼柳「ツァン、大丈夫か……?」



ツァン「……く………いたた……えと、ボクは……」



ツァン「……あっ!神に」



鬼柳「デュエルは中断された、気絶したからな」



ツァン「……そ、そうだ………ボクはトールの攻撃で」ムクッ



コナミ「おい、いきなり動くな」


ピキッ


ツァン「!っくう…………肩が……」


コナミ「ほらー」



鬼柳「結構ダメージ大きいな……」





777: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 01:06:00.96 ID:1zbL4cKx0



ツァン「……くぅ……………」



コナミ「もう少し横になってろ」



ツァン「……う、うん……」



雪乃「………まさかこんな事になるなんて…………」



鬼柳「奴らめ…………やってくれたぜ」



ツァン「……痛た…………っ」


ヤリザ「無事で良かったでござる!!」



ミズホ「ツァン殿!無理をなさらないでください!」



ツァン「……あー、うん………みんなゴメン」



コナミ「………?…」



ツァン「…ボクが意地張ったから…迷惑かけちゃった…」



鬼柳「気にするなよ」





778: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 01:12:45.78 ID:1zbL4cKx0


ツァン「…うっっく………っ………」



雪乃「ツァンさん、痛むのかしら?」



ツァン「……うん………肩がかなり腫れてるみたい…」



雪乃「確かに大きいコブがあったわ…」



コナミ「おのれラグナロク、ダメージあるなら先に言えっての」



鬼柳「本当だぜまったく」



雪乃「もう少し休んだら帰りましょう」



コナミ「ああ…………」


ツァン「……………これじゃさ………WRGP、ボク出れないよ…」



雪乃「……………」



ツァン「……みんな気遣って言わないでくれてるけど……一週間は痛み…引かないと思う」



コナミ「……………まあな…」



ツァン「……迷惑かけてゴメン…………ボクがコナミのいう事無視したから…」



コナミ「まあまあまあ、気を病むな!」




779: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 01:17:43.25 ID:1zbL4cKx0


ツァン「……よいしょっ……と」ぐぐ…



コナミ「……おお、立てるのか?」



ツァン「うん、肩が痛む以外は大丈夫」スタッ



鬼柳「どれくらい痛いんだよ」



ツァン「うーんと………ちょっと回そうとすると」クイッ



ズキィッ


ツァン「!っくうう………」



コナミ「やらなくていいから!」



雪乃「これじゃあDホイールの運転なんて無理ね…」



ツァン「くそう…………ラグナロクめ…………」



ツァン「………………コナミ、鬼柳…………棄権するの?」



鬼柳「しねえよ、むしろ余計ラグナロクを倒したくなったぜ」



コナミ「お前の仇は俺たちが討つから安心しろ!」



ツァン「へへ……………でもさ……」



ツァン「……実際問題どうすんの…………二人でやるの?」




783: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 01:22:52.51 ID:1zbL4cKx0


コナミ「うっ…………」



鬼柳「二人で神三体………はきついぞ」



雪乃「…ツァンさんの代走………………頼まなければならないわね」



ツァン「誰かいたっけ…………」



コナミ「Dホイーラーなんて意外と見つからないぞ……」


コナミ「雪乃は?」


雪乃「ごめんなさい、ライセンス持ってないわ…」



コナミ「やっぱりか…………」


鬼柳「く…………」



ツァン「……………………あ、大庭さんがいるじゃん、カタストロフの時出てくれた!」



コナミ「ああ、そういえばあいつDホイーラーだな」



鬼柳「戦力的にも問題なしだぜ!」



雪乃「なるほど………連絡をとってみるわ」カチッ



………………



785: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 01:28:18.59 ID:1zbL4cKx0

………………………………


雪乃「……」


コナミ「どうだった?」



雪乃「大庭さん………旅行に出かけたらしいわ」



ツァン「ええーー………なんて間の悪さ…」



鬼柳「マジかよ……!」



コナミ「ナオミが旅行…………家族とか?」


雪乃「いえ、下級生の女の子3人とらしいわ」



コナミ「あー、はいはいそういう事ね」



ツァン「……………最有力候補が消えちゃった」



鬼柳「くそ……満足に力をかしてくれるDホイーラーはいないのか!?」



コナミ「あげはとかゆまは?」



雪乃「彼女たちもライセンス無いわ…」



ツァン「……十六夜さんは5Dsだし…………」







788: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 01:32:02.72 ID:1zbL4cKx0


コナミ「……」


雪乃「………」


鬼柳「………」


ツァン「……………だ、黙らないでよ」



コナミ「どうしよう………マジでどうしよう…」



雪乃「神のカードに対抗できるDホイーラー……なんて」



コナミ「……!ボマーはどうだ」カチッ



鬼柳「!ボマー……」



コナミ「連絡してみる……」


………………………………


コナミ「………」



鬼柳「ど、どうだ?」



コナミ「子守が忙しいってよ…………断られた」



鬼柳「くそっ……」


792: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 01:37:20.81 ID:1zbL4cKx0



雪乃「ダメね……断られてしまっては……」



コナミ「くそおおおお………」



ツァン「………まあ、あと四日あるからね…とりあえず今日は帰ろうよ」



鬼柳「………そうだな」


雪乃「…………ええ……」



コナミ「…………………Dホイールか……」スタスタ……



コナミ「……あ、ツァンのDホイールは海野財閥のやつなんだな」



ツァン「え、ああ、そうだよ」



コナミ「こんなところにロゴマークが……俺のは手作りだからな…」



鬼柳「ツァンのDホイールは俺が届けてやるよ、乗れないだろ」カラカラ…



ツァン「うん、ありがとう鬼柳」



コナミ「………………海野財閥か………」



コナミ「……………………あ」




795: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 01:38:56.62 ID:1zbL4cKx0

ここまででー


極神皇トール
https://livedoor.blogimg.jp/conbul/imgs/0/5/05547fcf.jpg

831: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 22:11:17.43 ID:1zbL4cKx0


次の日 11時20分


ネオドミノシティ トップスエリア



コナミ「このエリアは久しぶりだな」スタスタ



雪乃「高層ビルだらけよね」



龍亞「コナミがこっちにくるなんて久しぶりだね、どうしたの?」



龍可「あたし達の家に用?」



コナミ「いや、海野財閥の本社に行きたいんだよ、案内頼む」



龍亞「海野財閥?へー珍しいね」



コナミ「まあ色々あるんだよ」



雪乃「……………勧誘うまく行くのかしら?」



コナミ「大丈夫だ、あいつ意外と頼りになるからな」



龍可「海野財閥本社ならこっちよ」スタスタ




833: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 22:20:20.08 ID:1zbL4cKx0


……………………………………………


海野財閥本社 前



コナミ「ここか……………久しぶりだな」



龍可「前にも来た事あるの?」



コナミ「ああ、追い出されたけどな」



龍亞「ダークシグナーの時だよね」



雪乃「ふぅ…………」



コナミ「よし……突入するぞ」スタスタ



ウィーーーン

ウィーーーン



コナミ「えーと………何階だ?」



龍亞「広いなぁー」



龍可「予約も無しでいきなり来て良かったの?」




834: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 22:29:14.72 ID:1zbL4cKx0



コナミ「あった、見取り図」



雪乃「……………どうやら……………最上階にいるらしいわね、出かけてなければ」




龍亞「幸子ねーちゃんいるかな?」



龍可「居たとしても…多分入れないと思うわ」



龍亞「なんでさ」



龍可「予定いれて無いからよ」



雪乃「そうよ…あなたダークシグナーの時も追い出されたじゃない」



コナミ「ああ、だが今回は失敗するわけにはいかねえ……なんとしてもたどり着かないとな」



龍可「それならば事前に予定を…」



コナミ「そんな事してたら間に合わないだろ、成功するとも限らないし」



龍亞「え、て事は?」



コナミ「忍び込む………!」



雪乃「ちょ………本気?軽く犯罪じゃない」




835: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 22:37:15.12 ID:1zbL4cKx0



コナミ「だがこのままじゃチーム満足は終わりだ……危ない橋を渡らないとな」



龍可「やめた方がいいよコナミ」



コナミ「俺に任せろ………潜入は初めてじゃない………」



コナミ「久しぶりに煮えたぎってきたぜ」



龍亞「でもこの建物14階まであるって…エレベーターに乗って行くの?」



コナミ「そんな事したら速攻見つかる、身を隠しながら行くんだよ」




龍亞「ええ?!社員の人とか沢山いるんだよ!」



コナミ「大丈夫、昔はよくやったさ……得意なんだよ」




雪乃「ホントにあなたは何者なのかしら」ハァ…



龍可「うぅ……」



龍亞「コナミがやるっていうなら……俺たちもできる限りは手伝うよ!」



コナミ「サンキュー!」



837: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 22:46:54.96 ID:1zbL4cKx0


……………………………………………………

海野財閥本社 裏側


コソコソコソコソ…



カパッ


コナミ「!よし、通気口があいた……この大きさなら侵入できるぞ」



雪乃「ふぅ…………行くの?」



コナミ「ああ」



雪乃「ここまできたら応援するわ、コナミ、捕まらないことを願うわ、ふふ」



龍亞「俺たちは周りを警戒してるから!」



龍可「う、うん」



コナミ「雪乃…これ、持っててくれ」カチャッ



雪乃「これは…トランシーバー?」



コナミ「何かあったら連絡する、電源いれておいてくれ」



雪乃「こんなものいつも持ち歩いているの?」



コナミ「便利だからな」





841: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 22:51:21.11 ID:1zbL4cKx0


龍亞「なんかかっこいいなー!」



コナミ「よし………じゃあ行ってくるぜ!」サッ



カタカタンッ



雪乃「通気口に入って行っちゃったわ…」



龍亞「すごいな………潜入のスキル持ってるんだ」



龍可「普通に生きてれば必要ないスキルよ…」



雪乃「まあ…コナミから連絡が来るまで待ってましょう、ぼうや達」



龍亞「うん」



……………………………………………


海野財閥本社 通気口



ズリズリ………


コナミ「さて………上に向かっていかないとな……」



ズリズリ……………



843: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 22:58:02.11 ID:1zbL4cKx0



コナミ「…………」ズリズリ………



コナミ「………む、はしごだ……かなり上まで続いてる」



コナミ「そうか………これで上まで登っていけるな」



コナミ「14階までは骨が折れるが……何とかなるだろっ」ガシッ



カンカンカンカン……



………………



海野財閥本社 副社長室



幸子「…………………」サラサラサラ……



幸子「…………………」カタカタカタカタ………


ブルルルルルルル………



幸子「……………電話……?」



幸子「はい?」



受付「あ、副社長、受付です」



幸子「どうしました?」



848: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 23:09:33.23 ID:1zbL4cKx0



受付「あの………いつかの赤帽子の方が、先ほどまで一階に……」



幸子「赤帽子………」



受付「とりあえず報告をしておこうと思いまして…」



幸子「………わかりましたわ、はい、ええ」



ガチャッ ツーーツーー



幸子「…………庶民……やれやれだわ」



サラサラサラサラサラサラ……



…………………………


龍亞「大丈夫なのかな……」



雪乃「ふふ………」



龍可「コナミっていつも破天荒なことして…もう…」



龍亞「でも頼りになるじゃん、一緒に居て楽しいし!」



龍可「むう……龍亞は遊星よりコナミの方がいいの?」



龍亞「ええ?………うーん……どっちも好きだよ俺は、全然タイプ違うじゃん」



雪乃「……好き………いえ……男の子じゃない………問題は無いわ…」







854: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 23:15:29.37 ID:1zbL4cKx0


…………………………


カンカンカンカン……



コナミ「ふぅむ………今は…何階だろうな…」



コナミ「…あ、隙間だ、外を見てみよう」



チラッ ヒュウゥウーーー…



コナミ「高ぇええ……………どうやら…7階くらいだな…」



コナミ「あと半分くらいだ」カンカンカンカン……



カンカンカンカン……


…………………………



コナミ「……ふう」



コナミ「む?」



コナミ「……!?…なんだとおおぉ………塞がれてやがる……!これ以上…上にいけない」



コナミ「壁が………嘘だろ………また降りないといけないのか……」



855: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 23:33:43.08 ID:1zbL4cKx0



コナミ「冗談だろ……」



コナミ「くっそー!」バシッ!



ヴオォォォン!



コナミ「ん?」



パッ



コナミ「!映像が……」



ゥゥウゥイーーーン……



コナミ「モニターだったのか…………」



コナミ「しかし……なんだこりゃ」ジッ



コナミ「…………」



コナミ「………?デュエルモンスターの映像…だな」



コナミ「しかし突然………………」



コナミ「あ……これはまさか…詰めデュエル…?」



861: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 23:52:09.26 ID:1zbL4cKx0


幸子マン

LP3100 手札1枚 冥府の使者ゴーズ デッキ26

墓地 スケープゴート カオス・ポッド マキシマムシックス

フィールド 創世神攻撃表示 羊トークン二体 守備表示

リバース1 聖なるバリアーミラーフォースー



幸子マン

LP400 手札5 大嵐 サイクロン 洗脳ーブレインコントロールー 強奪 巨大化 デッキ21


墓地 メタモルポット 人喰い虫 ムカムカ


フィールド ゴブリン突撃部隊 攻撃表示 薄幸の美少女 守備表示


リバース 無し






コナミ「なるほどなるほど………うん…………余裕」



コナミ「……………うん」




864: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/24(木) 23:56:07.95 ID:1zbL4cKx0

コナミ「俺は………LP400の幸子マンか……」



コナミ「ていうか幸子マンて……」



コナミ「えーと………」


《創世神/The Creator》 †
効果モンスター
星8/光属性/雷族/攻2300/守3000
自分の墓地からモンスターを1体選択する。
手札を1枚墓地に送り、選択したモンスター1体を特殊召喚する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
このカードは墓地からの特殊召喚はできない。


《冥府の使者ゴーズ/Gorz the Emissary of Darkness》 †
効果モンスター
星7/闇属性/悪魔族/攻2700/守2500
自分フィールド上にカードが存在しない場合、
相手がコントロールするカードによってダメージを受けた時、
このカードを手札から特殊召喚する事ができる。
この方法で特殊召喚に成功した時、受けたダメージの種類により以下の効果を発動する。
●戦闘ダメージの場合、自分フィールド上に「冥府の使者カイエントークン」
(天使族・光・星7・攻/守?)を1体特殊召喚する。
このトークンの攻撃力・守備力は、この時受けた戦闘ダメージと同じ数値になる。
●カードの効果によるダメージの場合、
受けたダメージと同じダメージを相手ライフに与える。


《マキシマム・シックス/Maximum Six》 †
効果モンスター
星6/地属性/戦士族/攻1900/守1600
このカードが生け贄召喚に成功した時、サイコロを1回振る。
このカードの攻撃力は、フィールド上に表側表示で存在する限り、
出た目×200ポイントアップする。



コナミ「…………」




866: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/25(金) 00:01:50.09 ID:TyIaFa4d0


コナミ「……………」


《強奪/Snatch Steal》 †
装備魔法
このカードを装備した相手モンスター1体のコントロールを得る。
相手のスタンバイフェイズ毎に相手は1000ライフポイント回復する。


《洗脳-ブレインコントロール/Brain Control》 †
通常魔法
800ライフポイントを払い、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。
このターンのエンドフェイズ時まで、選択したモンスターのコントロールを得る。


《ゴブリン突撃部隊/Goblin Attack Force》 †
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻2300/守 0
このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になり、
次の自分のターンのエンドフェイズ時まで表示形式を変更できない。


《薄幸の美少女/The Unhappy Maiden》 †
効果モンスター
星1/光属性/魔法使い族/攻 0/守 100
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
このターンのバトルフェイズを終了する。


《人喰い虫/Man-Eater Bug》 †
効果モンスター
星2/地属性/昆虫族/攻 450/守 600
リバース:フィールド上のモンスター1体を選択して破壊する。


《ムカムカ/Muka Muka》 †
効果モンスター
星2/地属性/岩石族/攻 600/守 300
このカードの攻撃力・守備力は、自分の手札の枚数×300ポイントアップする。


コナミ「ふうむ………こういう効果か……………」



コナミ「……………」




873: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/25(金) 00:07:52.67 ID:TyIaFa4d0


コナミ「えーと………余裕余裕………まず…」


コナミ「……………ゴブリン突撃部隊でスケープゴートを攻撃」カチッ



ドゴーーーーン!!



コナミ「………………ターン終了」


ミッション失敗、エラー!エラー!



コナミ「っくそ!」



コナミ「ちょっと調子こいたか………まあ、次こそ……」ピッ



制限時間発動 2分 ヴォオォン!



コナミ「!?」



時間切れで拘束が始まります、急いで解いてください


コナミ「なにぃーーーーーーー!?」


チッチッチッチッチッ……



コナミ「2分……!」




879: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/25(金) 00:14:17.17 ID:TyIaFa4d0


………………………………



ピーーーーー


雪乃「……ん?」



ピッ



雪乃「コナミ?どうしたの」



コナミ『ヘルプ!お前らの力が必要だ!』



雪乃「?…ずいぶん慌ててるわね……」



龍亞「なんかピンチなの!?」



コナミ「雪乃のデュエルディスクに画像を送った、それを見ろ!」



雪乃「えと………」カチカチッ



パッ



龍可「これは……デュエルの画像……?」



コナミ『詰めデュエルだ、頼んだ!』



龍亞「詰めデュエル……?」



884: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/25(金) 00:19:30.96 ID:TyIaFa4d0


コナミ『2分以内に頼む!』



龍可「タイムリミットあるの……!?」



龍亞「そ、そんなこと言われても……一ターンで勝たないとならないんでしょ?…!」



コナミ『あと一分45秒……』



龍亞「あうああああ………!」



雪乃「……………」



雪乃「………簡単すぎるんじゃないかしら」



コナミ『マジでか!』



龍亞「もう解けたの?」



雪乃「ええ、普通にやって行けばクリアできるわ」



龍可「………あたしもできた」



コナミ『よし……教えてくれ』



雪乃「ええ、言う通りに動いて』



890: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/25(金) 00:26:24.74 ID:TyIaFa4d0


……………


コナミ「よし……まずはサイクロンを発動」カチッ


ブオオオォオ!



コナミ「聖なるバリアを破壊成功……そして、強奪を発動」カチッ



コナミ「これを創世神に装備してコントロールを奪取!」



コナミ「ははははは!」



コナミ「そして……創世神の効果発動」カチッ



コナミ「手札の大嵐を捨て、墓地のムカムカを蘇生させる」


ムカムカ「ウジュルル」


コナミ「…ゴブリン突撃部隊に巨大化を発動して攻撃力を二倍にして…………あれ、終わりか」カチッ



コナミ「はははは!ムカムカと創世神で羊トークンを粉砕、そして……ゴブリン突撃部隊攻撃力4600でダイレクトアタック!」カチッ


ドゴーーーーン!!


クリアー!クリアー!



コナミ「はい楽勝ー!」




894: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/25(金) 00:30:34.63 ID:TyIaFa4d0


コナミ『やったぞ!』


雪乃「良かったわ」



龍可「しっかりしてよもう」



龍亞「詰めデュエルクリア!」



……………


コナミ「さて………クリアーしたし……タイムリミットも止まっただろ」



残り1分4秒 チッチッチッチッ…



コナミ「……………!?なに」



第二問です


ヴォオオン!!



コナミ「だ、第二問……!?ふざけんなよー!」



……………






898: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/25(金) 00:43:52.32 ID:TyIaFa4d0


エネミー

LP4200 手札1枚 冥府の使者ゴーズ デッキ26

墓地 スケープゴート カオス・ポッド マキシマムシックス

フィールド ギガンテック・ファイター 攻撃表示 羊トークン2体 守備表示

リバース 聖なるバリアーミラーフォースー



幸子マン

LP400 手札5 大嵐 サイクロン 洗脳ーブレインコントロールー 強奪 巨大化 デッキ21

墓地 ムカムカ 格闘戦士アルティメーター メタモルポット

フィールド ゴブリン突撃部隊 攻撃表示 薄幸の美少女 守備表示

リバース1 神の警告


一ターンで勝利せよ




《神の警告/Solemn Warning》 †
カウンター罠
2000ライフポイントを払って発動できる。
モンスターを特殊召喚する効果を含む効果モンスターの効果・魔法・罠カードの発動、
モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし破壊する。



《格闘戦士アルティメーター/Battle Warrior》 †
通常モンスター
星3/地属性/戦士族/攻 700/守1000
武器をいっさい使わず、素手で戦いぬく格闘戦士。


コナミ「マジでもう一問………」





899: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/25(金) 00:51:41.31 ID:TyIaFa4d0


コナミ「勘弁してくれよ……くそー……」


残り57秒


コナミ「い、一分切った……!」



………………



ガーーーガーーー



雪乃「……?」



龍亞「またコナミから連絡だ…」



龍可「また?」



カチッ



雪乃「どうしたの?また問題発生かしら?」



コナミ『かなりヤバイ!第二問だ、詰めデュエル第二問!』



雪乃「ええ?」



コナミ『あと一分を切った、画像を送るから一緒に考えてくれ!』



ピピッ



龍亞「!来た」



雪乃「仕方ないわね、もう一度、解きましょう」



龍可「えーと…」




941: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/26(土) 00:34:08.45 ID:tmh5kMxy0


ピッピッピッ………



コナミ「えーと………創世神がいなくなったから……もう蘇生はできないだろ………」



コナミ「となると………」



………………


龍亞「うーーーんうーーーん………ブレインコントロールと強奪で敵を奪えば…jj



龍可「ブレインコントロールのコストが払えないじゃない、LP400しかないのよ」



龍亞「ああっ、くっそー!」



雪乃「普通にやってはダメージは与えられないわね、強奪でギガンテック・ファイターを奪ったとしても攻撃できるのはギガンテック・ファイターとゴブリン突撃部隊の二体…」



龍亞「羊トークンも二体だから………ダイレクトアタックはできないじゃん!」



龍可「時間制限を設けられると焦っちゃうわ………」



………………


コナミ「…………あと、27秒」




943: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/26(土) 00:38:16.29 ID:tmh5kMxy0


雪乃「………………」


プツン!



コナミ『どうだ?』



龍亞「さっきより難しくなってるよコナミ!まずいよ!」



雪乃「ごめんなさい、必死に考えてるわ」



龍可「コナミはなんかわからないの?」



コナミ『さっぱりだ、考えてるけど!』



龍亞「むむむむ………」



コナミ『ヤバイ、あと19秒しかねえ!」



雪乃「19秒………っく……」



龍亞「うわー!焦らさないでよ!」



龍可「ま、間に合わない……」




944: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/26(土) 00:42:43.49 ID:tmh5kMxy0


………………


コナミ「くそったれめぇ………遊星がいれば……」



コナミ「こうなりゃ……出て来いセームベル!」バッ



ぽんっ


セームベル「えー?なによー、もう!」



コナミ「お前の知恵もかせ、この詰めデュエルを解くんだよ」




セームベル「詰めデュエル?あたしにまかせろー」フワフワ



セームベル「ふむふむー…………」



コナミ「………どうだ?」



セームベル「………………あはははは!むりっぽいー!」



コナミ「だとおもった………」



セームベル「羊トークン邪魔だよー、攻撃表示になっちゃえばいいのに」



コナミ「そりゃそうだな…………」



コナミ「…………」



コナミ「………セームベル、ナイスだ」



945: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/26(土) 00:48:41.01 ID:tmh5kMxy0



………………


龍亞「残り10秒、ダメだー……!」



雪乃「………………あ、解けたわ」



龍可「ホント?急いで連絡を!」



雪乃「ええ」ガーーーー



ガーーーーーー


雪乃「コナミ!コナミ!…………出ないわ」



龍亞「ええーー!?」



龍可「何してんのよもう!」



………………………………



コナミ「………残り7秒、ラストチャンスだな」



コナミ「まず、強奪を発動」カチッ



コナミ「羊トークンを奪う」



コナミ「羊トークンを攻撃表示に変える」カチッ



コナミ「よし、大嵐を使って聖なるバリアと強奪、ついでに神の警告を破壊」カチッ



946: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/26(土) 00:52:28.80 ID:tmh5kMxy0


コナミ「これで羊トークンが相手フィールドに戻る」



セームベル「攻撃表示になってるー」



コナミ「最後にゴブリン突撃部隊に巨大化を発動!」カチッ



コナミ「ゴブリン突撃部隊の攻撃力が4600になった!もらった!」



コナミ「ゴブリン突撃部隊で攻撃表示の羊トークンを攻撃!」カチッ



ドーーーーーン!!!



コナミ「やったか!?」



セームベル「それフラグー」



コナミ「…」


クリアー!クリアー!



コナミ「はははははは!やったぜ!」



…………………………




947: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/26(土) 00:56:40.41 ID:tmh5kMxy0


雪乃「…………………………」カチッ カチッ



龍亞「もう、コナミ捕まっちゃったのかな…」



龍可「もう一分はたっているわ……」



雪乃「いえ………警報は鳴っていないわ………もしかして…」



ガーーーー



龍可「あ!」



龍亞「コナミだ!」


雪乃「コナミ、あなた」



コナミ『なんとかクリアーしたぞ、制限時間も止まった!』



雪乃「やっぱり、自力でやったのね」



龍可「よ、良かったー………」



龍亞「詰めデュエル完全クリアってこと?」



コナミ『ああ』



龍亞「やったー!」



…………………………


948: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/26(土) 01:01:20.87 ID:tmh5kMxy0


…………………………


ウィィーーーーン ロック解除 ロック解除



コナミ「よし、上にいけるぞ!」



カンカンカンカン……



コナミ「待ってろや幸子おおーーーーーーー!!!」



カンカンカンカン……



…………………………



海野財閥 副社長室



幸子「…………………」サラサラサラ…



幸子「………ふぅ……………少し休憩しましょう…」カタン



幸子「…電話の赤帽子…間違いなく庶民だわ、何をしてるのでしょう…」



幸子「…………………」チラッ



幸子「それにしても明日からの4連休…やることが無いですわね…」





949: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/26(土) 01:06:13.99 ID:tmh5kMxy0



幸子「まあ、カフェラジーンでゆっくりしてるのもいいでしょう…」


幸子「……………喉が渇いたわ、コーヒーでも…」スタスタ



ガパァンッ!



幸子「っ!?」



カランカラン………



幸子「なっ………突然通気口の蓋が………」



幸子「なにが…」



シュタンッ



コナミ「ここが最上階か」タンッ



幸子「!?……庶民!」



コナミ「あ、幸子!……………お前に、会いたかった」



幸子「なにを言ってますの………?」




954: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/26(土) 01:14:47.52 ID:tmh5kMxy0


幸子「ていうか、普通に警備を呼ぶわ」スタスタ



コナミ「ちょっ!タイム!タンマ!話を聞いてくれ!」ガタッ



幸子「不法侵入者が何を言っていますか」



コナミ「俺とお前の仲じゃねーか!不法侵入は謝るけど、仕方なかったんだって」



幸子「仲って………腐れ縁ですわ」



コナミ「そう言うな、デュエルしたらそいつは仲間だ………って知り合いが言ってた」



幸子「デュエル………っく、腹立たしいことを思い出させてくれるわね…!」



コナミ「とにかく……そのボタンを置いて話し合おうじゃないか」



幸子「……ふぅ……ま、丁度休憩時間で暇してたから、いいでしょう」



コナミ「流石です!懐が深い」



幸子「そこの椅子に座りなさい」スタスタ




956: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/26(土) 01:24:58.53 ID:tmh5kMxy0

…………………………


幸子「で、わたくしに何の用なの?」



コナミ「えーと……そのボタンは置かないのか?」



幸子「不快な事をされたらすぐに警備を呼びます」



コナミ「ひええ………」



幸子「わざわざ侵入してきたという事はわたくし自身に用があるという事?」



コナミ「そうなんだ、お前にお願いがあるんだよ」



幸子「言ってごらんなさい…」



…………………………



10分後



コナミ「ということだ」



幸子「まったく、またわけのわからない事を……あのチームラグナロクとツァンディレさんが戦い怪我を負った……?」



コナミ「ああ、それでツァンが明後日の試合に出られなくなっちまったんだよ」



幸子「チームラグナロクといえば世界最強クラスと言われているライディングチームじゃない、戦う相手を間違えすぎですわ」



コナミ「次に戦うんだからしょうがないだろ」



幸子「………あなた達の次の相手、ラグナロクなの…………お気の毒ね」



958: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/26(土) 01:31:36.17 ID:tmh5kMxy0



幸子「大体……怪我とはどういう事?ライディングで転倒でもしたのかしら?」



コナミ「いや、あいつらの持ってる神のカードの力だ、ダメージが現実のものになっちまうという恐ろしいモンスターだ」



幸子「星界の三極神………というやつですわね…………噂は聞いているわ」



幸子「神のカードで……世界に一枚ずつしかなく、不思議な力を持っているという」



コナミ「ああ」



幸子「なるほど…………ラグナロクが使ったというのなら、信憑性が高いですわね」



コナミ「肩を痛めちまったんだよ、完治には二週間くらいかかるらしい」



幸子「………………ふむ、で?」



コナミ「え?」



幸子「その話をして、わたくしに何を求めているのかを聞いているのよ」



コナミ「ああ、そうだった」




960: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/26(土) 01:39:12.14 ID:tmh5kMxy0


コナミ「ズバリ言うけど、援軍を頼みたい!」



幸子「援軍…………」



コナミ「海野財閥が抱えてるプロのDホイーラーが何人かいるだろ?」



幸子「ええ、スポンサーとして何人かは」



コナミ「そいつらを貸して欲しいんだよ、その日だけでいいんだ」



幸子「なるほど援軍………………」



幸子「………………ふぅ……」



コナミ「?」



幸子「コナミ、何もわかってないですわね」



コナミ「やっと名前を呼んだか」



幸子「あなたには不本意ながら借りがありますわ…わたくしとしても借りを返したいところなのだけれど」



コナミ「借り…………?ああ……Dホイーラー細工された時の……」



幸子「試合はいつですの?」



コナミ「明後日だ」



幸子「彼らにだって予定があるのよ、しかも世界中にいる」



幸子「いくらWRGPが世界最大の大会だとしても、いまから召集しても4日はかかりますわ」




962: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/26(土) 01:45:58.09 ID:tmh5kMxy0


コナミ「うぐ………………マジか………」



幸子「残念ながら、遅すぎたって事ね」



コナミ「クソおぉ…………海野財閥の力でなんとかならない?」



幸子「そこまで行動を制限する権利はスポンサーには無くてよ」



コナミ「……………そうか……………」



幸子「……………………」



コナミ「………………」



コナミ「…あ」



幸子「……なにか?」



コナミ「…………目の前にやり手のDホイーラーを見つけた」



幸子「………………」



幸子「…………………まさか」




963: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/26(土) 01:55:35.57 ID:tmh5kMxy0


コナミ「幸子!こうなったらお前に頼む!」



幸子「なっ……!わたくしがあなた達のチームに!?」



コナミ「うん、お前強いしライセンスあるだろ?」



幸子「……確かに持ってはいるけれど」



コナミ「頼む!」



幸子「れ、令嬢であるわたくしに選手として出場しろというの?!」



コナミ「他に手はない………!」



幸子「借りを返すとは言っても………そこまでは」



コナミ「海野財閥の宣伝にもなるんじゃね!?お前の勇姿を世界に届ければ」



幸子「く……………お…お父様の許可がなくてはわたくしは動けませんわ」



幸子「残念だったわね、オ…オホホホホ」



コナミ「電話で聞いてみてくれないか?」



幸子「……まったく、無駄なあがきを…お父様がOKする訳が……」ピッピッピッ



幸子「………………………あっちで話して来るわ、そこで待っていなさい」スタスタ





966: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/26(土) 02:04:07.54 ID:tmh5kMxy0


コナミ「………」


スタスタスタスタ………




ピッ

幸子「……………あ、お父様?お聞きしたい事が」



幸子「え、あはい、実はわたくしにWRGPに出場して欲しいという要望が来まして…」



幸子「流石に無理ですわよね、え、ああ…明後日です……ええ、ええ…………」



幸子「対戦相手………チームラグナロクと聞いておりますが」



幸子「ええ…………はい、それはもちろん、ええ………」



幸子「……はい、明日から4日間は休みをいれておりますが……ええ…」



幸子「…………え?………ほ、本気ですか?!まさか、わたくしが……?」



幸子「社会勉強と言われましても……ええと……はい、ええ…………」



幸子「宣伝のチャンスですか……ええ………はい…………」



幸子「……………わかりました、はい、はい、ではそのように………」



幸子「失礼いたしました………」


ピッ



967: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/26(土) 02:07:39.78 ID:tmh5kMxy0



コナミ「………?」


幸子「……………」スタスタ



コナミ「どうだった?ずいぶん話し込んでたな」



コナミ「やっぱり無理かな……流石に」



幸子「………………感謝しなさい」



コナミ「え?」



幸子「…………出てあげるわ、このわたくしが直々に!」



コナミ「!マジですか」



幸子「こうなればもうヤケクソよ……!わたくしが海野の名を全世界に轟かせてやるわ!」



コナミ「お、おお……」



幸子「明後日………絶対勝つわよコナミ!敗北は絶対に許されませんわ!!」



コナミ「……………も、もちろんだ!」




引用元: コナミ「WRGPね」幸子「せいぜい頑張りなさい庶民」【遊戯王5Dsタッグフォース】