1: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/03(水) 03:30:11.15 ID:VpvPVu610
P「あの壁殴る奴ですか?」

小鳥「そっちじゃなくて・・・ちょっとプロデューサーさんこっち来てください。」

P「いやあの・・・書類整理が・・・」

小鳥「いいからいいから・・・」グイグイ

P「小鳥さん!?そんなに押さないで・・・うわっ!!」

俺は車輪のついた椅子に座ったまま壁際まで強引に押された。

小鳥「こういう事です♪」

ドン

P「っ!!」ビクッ

俺の席は窓側であったため、右手の方には机があった。
逃げようと決心した時には、唯一の逃げ道であった窓側を小鳥さんの左手で塞がれていた。

P「小鳥・・・さん?」

彼女はその紅潮した頬を俺の頬につけて耳元でこう囁いた。



こういう女は嫌いですか?と


 













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2: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/03(水) 03:41:16.54 ID:VpvPVu610
そうささやいた彼女は顔を離してにこりと微笑んだ。
ほんの数秒の間が開いた後、小鳥さんが話し始めた。

小鳥「律子さんから聞いたんですけど・・・うちに来たドラマのオファーでこういったシーンがあるらしくて・・・」

P「ぁ・・・えぇ・・・それで?」

小鳥「その役なんですが、最近の肉食系女子という事で・・・やろうと思えばみんなこの役をできるらしいんですよ・・・」

P「そうですか・・・俺はそんなドラマの話聞いてませんが・・・」

小鳥「あ・る・ん・で・す」

どうしてだろう・・・今日の小鳥さんはどこか怖い。

小鳥「ほかにも股ドン、床ドンなど・・・ドン系統でやりやすいものなら、多少の融通は利かせてくれるらしくて。」

P「俺に・・・ドンされろと?」

小鳥「そういう事です!こういった経験はみんな無いでしょうから、ぶっつけ本番は危険でしょう?」

小鳥「それに適性を見るためにも必要なことだと思うんですよ!




3: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/03(水) 03:47:45.41 ID:VpvPVu610
小鳥「だから・・・お願いしますね?」

小鳥「今日から始めますから、心の準備をしといてくださいね?」

そういうと彼女はそそくさと事務所から出て行ってしまった。

P「困ったな・・・年端もいかない子もいるっていうのに・・・」

今日からという事は、ある程度期間があるのだろう。

P「しかしそんなドラマあったかなぁ?後で律子に聞いてみよう。

5: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/03(水) 04:00:49.87 ID:VpvPVu610
その後音無小鳥は、ある場所に向かっていた。
そこは765プロが所有している近くのレッスン上。
普段は彼女たちがレッスンしている場所であるが、今回は違っていた。
複数のディスプレイが設置してあり、そこには765プロ事務所の今の様子が映し出されていた。


小鳥「あぁあぁぁ・・・恥ずかしい・・・私ったらあんなこと・・・」

春香「小鳥さん・・・大胆です・・・」

あずさ「なんだか演技の様に見えませんでしたけどね・・・」

小鳥「あずささん!」

律子「とりあえずプロデューサー殿には伝えましたね。」

律子「それじゃあ二人とも、こういう事だから。指定した日時と時間にやっちゃって頂戴。」

律子「小鳥さんが設置した隠しカメラはいたるところにあるから、場所は気にしないでいいからね?」

あずさ「なんだかプロデューサーさんに悪い気がします・・・」

春香「騙しているような・・・」

律子「ドラマは本当にあるんだから、誰も嘘なんかついていないわ。」

律子「当日は事務所のみんなも見てるんだから・・・半端にやると逆に恥ずかしいわよ?」

春香「うぅ・・・わかりました・・・」


6: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/03(水) 04:14:24.40 ID:VpvPVu610
あずさ「けれど律子さんは案外乗り気なんですね・・・もっと反対するかと思いました・・・」

律子「いえ、個人的に言えばあまり乗り気ではないんですよ・・・」

あずさ「あらら?そうなんですか?」

律子「第一に正式なオファーであったこと、第二に皆がこのオーディションを希望したこと、第三に・・・このドラマの原作の売り上げ凄いんですよ」

律子「成功すれば間違いなくトップアイドルに近づけますからね、特に断る理由もありませんでしたし・・・」

あずさ「そうなんですか・・・」

律子(プロデューサー殿の狼狽える姿が好きだからなんて・・・口が裂けても言えないわ・・・)

9: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/03(水) 04:31:08.19 ID:VpvPVu610
P(あれから三日がたった・・・いまだに俺はアイドル達にドンされてない)

P(律子に聞いたところオファーもオーディションも事実であることを聞かされた)

P(俳優でない俺にどこまでできるのかわからない。情けない話ではあるが、あの子たちに任せよう。)

P(あの子は一応プロだ・・・うまくやってくれるだろう)



人がいるっぽいから希望のドンとドンするアイドルを聞く。つまり安価だ。
別に上記以外のドンがあるならそれでもいい。

だけど5時までに反応なかったら安価はとらず進める。

希望のドン
安価下

ドンするアイドル
安価二つ下


12: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/03(水) 05:16:48.36 ID:VpvPVu610
P『・・・』カタカタ

律子「はじめは雪歩からよ・・・あの内気な雪歩はいったいどんなドンを見せてくれるのかしら?」

真「雪歩大丈夫かなぁ・・・」

美希「真君は心配性なの!」

真「だってさぁ・・・」

伊織「ほら始まるわよ・・・静かにしなさいよ。」

13: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/03(水) 05:39:22.52 ID:VpvPVu610
P(あぁ・・・なんか疲れたな、少し休憩しよう・・・)

雪歩「おはようございま~す」

P「あぁ雪歩か、おはよう。」

P「雪歩、すまないんだけどお茶を淹れてくれないか?疲れた時は雪歩のお茶が一番だから。」

雪歩「ふふっ、わかりましたぁ。少し待っててくださいね?」

P(あぁ・・・いいなぁこういうの。こんな老後送りたい・・・)

俺がそんな妄想にふけっていると、給湯室から雪歩がこちらの様子をうかがっているのが見えた。

P「どうしたんだ雪歩?」

雪歩「プロデューサー・・・お昼まだですよね?」

P「ん?もうそんな時間か?」

時計を見ると針は丁度12を指していた。
昼飯時と考えていると急に腹が減ってきた。


14: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/03(水) 05:51:17.87 ID:VpvPVu610
P「一服したらたるき亭に何か食べに行くか?」

雪歩「ふふ・・・その必要は無いですよ?」

雪歩はそう言うと、大きめのお盆にお茶が入っているであろう湯呑みと大きめのドンブリを乗せてやってきた。

P「これは?」

雪歩「おうどんです。つゆは私が一から作ったんですよ?」

P「食べてもいいのか?」

雪歩「もちろんです。おかわりもありますよ?」

P「そうか・・・いただきます。」

俺は手を合わせてうどんをいただくことにした。

P「・・・・」ズルズル

雪歩「・・・・」ニコニコ

カツオと昆布の香りが鼻をくすぐった。
麺をすすり咀嚼する。
ぶつんとかみ切れるわけでもなく、歯茎に挟まるような硬さでもないその麺は、噛み切ろうとする歯に反発する反面歯茎に挟まる前に両断される。
このコシ・・・間違いない・・・これは讃岐。


15: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/03(水) 06:00:20.45 ID:VpvPVu610
俺はしゃべることもなく麺をすすり続けた。
そんな俺を雪歩は笑顔で見つめる。

P「おかわり良いか?」

雪歩「はい」

まだかまだかとそわそわする俺はまるで子供の様だ。
そんな俺は、雪歩が持ってきてくれたうどんを必死にすする。
そっと雪歩を見ると、嬉しそうに笑っていた。

P「美味しかったよ・・・人が作ってくれる飯は久々だったからかな・・・夢中になったよ」

雪歩「お粗末さまでした・・・どうでしたか?私のドンは?」

P「え?」

うどん→うドン

P「なんだか千早みたいだな」

雪歩「もう!千早ちゃんに言っちゃいますよ?」

P「ごめんごめん・・・」


16: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/03(水) 06:14:11.04 ID:VpvPVu610
雪歩「物事には順序っていうものがあると思うんですよ・・・」

P「ん?そうだな!あるべき課程を飛ばすのはよくないことだ」

雪歩「ですから・・・まずはその胃からいただいちゃおうと思って・・・」

なるほど・・・・確かに俺の胃は雪歩にがっちりと掴まれただろう。

雪歩「これが私にできる精一杯の肉食系です・・・」

雪歩はそう言うと椅子から立ち上がり、真っ白なハンカチで俺の頬についたつゆを拭いてくれた。

P「あっ・・・」

雪歩「安い誘惑になんか負けないでくださいね?プロデューサー?」

P「・・・」

雪歩「それじゃあ、お仕事行ってきます。」

P「あぁ・・・気をつけて・・・」

なんだか雪歩には念を押された気がする、ほかの子にデレデレするなよと。

P「自意識過剰かな・・・」




雪歩のドンは、奥さんみたいでした。










24: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/03(水) 09:17:54.78 ID:VpvPVu610
雪歩「ただいまです~」

春香「雪歩・・・なんかお母さんみたいだった・・・」

雪歩「ご飯食べてるプロデューサーを見てたらみんなそうなるよ。」

響「なぁなぁ今度自分にもうどん作ってよ!」

貴音「ゆ、雪歩・・・らぁめんは・・・らぁめんは作れるのですか?」

雪歩「スープは無理かな・・・」

春香「いいなぁ・・・美味しそう・・・」

雪歩「それじゃあ今度みんなでお鍋でもしようか!」

やよい「うわー!たのしそうですー!」

律子「次は美希ね・・・暴走しないかしら・・・」

美希「まぁ頑張るの・・・」

真美「ミキミキ大胆にいきそ→だNE→」

伊織「そうかしら?案外頬を染めて帰ってくると思うわ。」

美希「でこちゃんとは違うの。」

伊織「でこちゃん言うな。」ホッペニュー

美希「へこひゃんひはいお」


彼女たちの会話は続く・・・


25: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/03(水) 09:35:42.90 ID:VpvPVu610
3日後

P「今日も疲れたな・・・少し休憩しよう・・・」

P(しかしこの前の雪歩はよかったな・・・すごく癒された・・・」

美希「何に癒されたの?」

P「うおおぁ!!」

気付かないうちに近くに美希が来ていた。
美希は俺の顔をじっと見つめて、再度訪ねてきた。

美希「ハニー?ミキに隠し事はよくないの。」

P「隠し事なんてないよ?」

美希「嘘なの!」ドスッ

P「あだっ!」

美希は俺にタックルをかましてきた、痛いわけではないが少し体制が崩れた。
そしてこの時、自分が壁に追いやられていたことに初めて気づいた。

P(やばい!壁ドンか!)

気付いた時にはもう遅く、美希は俺を抱きしめるかのように俺の両肩くらいの高さに手のひらを押し付けた。

しかし美希の身長は160cm、対して俺は178cm。

故に美希の壁ドンには大した迫力もなく、押せば簡単に離れることは可能であるだろう。
しかし俺の目をじっと見つめ続ける美希を強引に離すなどできなかった。






27: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/03(水) 09:46:27.38 ID:VpvPVu610
美希「ハニーは嘘をついてるの・・・なんで?」

美希「ミキ・・・強引に話せとは言わないよ?でもごまかしてなんて欲しく無いの・・・」

美希「そんなハニーはやなの・・・」

美希は本当に悲しそうにそう言った、今もなお彼女は俺の目をじっと見つめ続ける。
少しだけ潤んだ綺麗な瞳から俺は目を話せずにいた。

P「美希・・・ごまかそうとしたことは謝るよ・・・」

美希「素直なハニーは好きなの!」

そういうと美希は俺の胸に頭をグリグリと押し付け甘えてくる。
その頭を撫でてやると、美希は気持ちのよさそうな声で笑った。
美希が笑うと俺もうれしくなる。
素直に好意をぶつけられると、こちらも好意で返したくなるというのは、行為の返報性というらしい。



29: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/03(水) 10:23:04.22 ID:VpvPVu610
先ほどからあたる柔らかい感触を感じつつも、美希が離れない以上はどうしようもない。

P(俺も男だな・・・仕方ない・・・)

どうしても抱いてしまう下心に、多少の嫌悪感を感じていたところで美希が話しかけてきた。

美希「ねぇハニー」

P「ん?」

美希「美希ね?」

P「ハニーのことだーい好きなの!!」

そういうと美希はぴょんとジャンプして俺の首に手をまわしてきた。
俺の首にぶら下がる美希が落ちないように、無意識に俺は美希の腰を抱きしめた。

美希「あはっ!作戦成功なの!!!」

俺と美希は真正面から抱き合ってしまった。
先ほどよりも胸の感触がより強くなった。

P(これは・・・やばい・・)

今の季節は冬である。
事務所の暖房は節約の為、設定温度は低めだ。故に寒い。
そんな中、抱き着いてきた美希の体温は暖かく、このままでいたいという欲望が芽生える。

P(だけどこれはマズイよな・・・)

俺は諭すように美希に声をかける。

P「美希離れようか。」

美希「ヤッ」

P「でも、このまm美希「ヤッ!」

P「あn美希「ヤッ!!!」

P「・・・」

美希「♪」

結局音無さんが帰ってくるまで、俺と美希は抱き合ったままであった。
幸か不幸か俺の欲望は満たされたわけだが・・・
代償として、美希の感触に反応した息子が膨張していたことが美希に気付かれてしまった。
その証拠に、離れた後の美希は、赤い顔で俺の顔をぼーっと見つめていた。



美希のドンは、柔らかくて暖かくていい匂いで・・・とにかくすごかったです。

52: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/03(水) 23:10:20.06 ID:VpvPVu610
美希「ただいまなの~」

伊織「美希!!あ、あ、あんた!!あんなことして!!」

雪歩「美希ちゃん大胆///」

やよい(美希さんいいなぁ・・・)

亜美「ミキミキやるね→!」

真美「いいなぁ・・・」

亜美「えっ?」


ギャイギャイ

真「あっちはげんきだなぁ~」

春香「さぁさぁお次はメインヒロインですよ!ヒロイン!」

律子「あんたなんか乗り気ね・・・」

春香「美希があそこまでやったんなら、年上の私はどこまでやっていいんでしょう!」

響「春香?なんか様子がおかしいぞ?」

春香「多少アダルティになっても許される!それがメインヒロイン!JKの特権なんです!!」

千早「は、春香?それは違うんじゃ・・・」

あずさ「・・・」ニコニコ

貴音「あずさ?」

あずさ「ピッピッピッ」プルルルル

あずさ「プロデューサーサン?チョットオハナシガ・・・」

貴音(あずさの纏うオーラが・・・濃い紫に・・・)

貴音「面妖な・・・」



彼女たちの会話は続く・・・


53: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/03(水) 23:22:10.41 ID:VpvPVu610
P(あずささんから電話があった・・・)

P(律子の指示で、今日ドンする人は期を見てやり返せとのことだが・・・)

P(もうドラマ関係ないんじゃないか?)

そんなことを考えていると、元気な声と共に事務所のドアが開いた。
なるほど、今日は春香の番か。

春香「おはようございま~す!!」

P「あぁおはよう!」

何のことは無い、彼女とのいつもの会話。

春香「プロデューサーさん!今日はマカロン作ってきました!」

P「いただいても?」

春香「もちろんです!!」

ここまでもいつもと同じ。
さて・・・彼女はいったいどこから仕掛けてくるのか・・・

54: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/03(水) 23:40:58.81 ID:VpvPVu610
P「・・・・」カタカタ

春香「・・・」ケイタイカチカチ

P「・・・」カタタターン

春香「んっ・・・はぁ・・・」ノビー

おかしい・・・春香はいまだに何の動きも見せない・・・

春香「プロデューサーさん!!」

P「うわっ!!どうした!!」

春香「どうしたって・・・これからテレビ局に挨拶に行くんですよね?」

P「あ・・・あぁ・・・そうだったな」

失念していた・・・あまりに春香を警戒していたためにほかの事がおろそかになってしまった。

春香「どうしたんですか?まるで・・・」

P「・・・?」

春香「まるで何かを待ってるみたい・・・」クスッ

そういうと春香は目を細め、俺を見て笑った。
まるで・・・そう・・・いたずらを仕掛けた子供の相手をする大人の様な顔をしていた。
玉ヒュンした。
春香は俺が何かしようとしているかを見抜いている・・・
雪歩といい、美希といい、春香といい・・・何故彼女等はこんなにも鋭いのだ・・・

P(怖いな・・・しかし監視カメラ外である外では警戒を解いてもいいだろう。)

春香「さぁ!行きましょう!プロデューサーさん!」

先ほどとはうって変わった朗らかな笑顔の彼女は、俺に向かってスッと手を出した。

P「あぁ行こうか・・・」

きっと俺の考え過ぎだろう・・・彼女達を信じきれないことが恥ずかしい・・・
俺は彼女に引かれて事務所を出た。

57: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/04(木) 00:27:55.34 ID:ME0TOYts0
などと考えていた俺がバカだった。


春香「さぁ・・・プロデューサーさん?」

P「春香?落ち着こう?」

春香「私は冷静ですよ?」クスクス

春香「それよりも・・・もういいですよね?誰も私たちを邪魔しませんよ?」

春香はゆっくりと顔を近づけてくる。

P(まずいことになった・・・)

それは30分ほど前の事だ
俺たちは挨拶が終わって、テレビ局を歩いているとジュピターに出会った。
なんやかんやあって、彼らの収録が終わったら飯を食いに行くことになる。
それまでは彼等に割り当てられた和風な楽屋で、春香と待つことになったのだ。
ふと壁に体重を預けてすぐのことだった、春香に襲われたのだ。

美希の時とは違う彼女に見下ろされる形で。
彼女は俺が伸ばした足の膝の上を、女の座りで陣取り、両手を壁に押し付け俺を追い込む。

春香「外では仕掛けられないと思いました?油断ですよ?油断・・・」

P「バカめ・・・これは余裕というんだ・・・」

精一杯のボケをかますが春香は反応しない。

春香「プロデューサーサン?私・・・ドラマとか実際どうでもいいんですよ?」

P「は、春香?何を?」

春香「最近はずっと二人っきりになれなかったじゃないですか?」

春香「今回の話は渡りに船でしたから・・・利用させてもらいました・・・」

P「春香・・・?」

やばい、目が据わってる
そんな時楽屋のドアが開いた、そこには天ケ瀬冬馬が・・・

冬馬「・・・・」

P「冬馬!!たすk冬馬「さっさと終わらせろよ。」バタム

助けてはくれなかった


翔太「どうしたの?冬馬君?」

冬馬「少し時間つぶそうぜ・・・なんか大事な話してる。

翔太「ふ~ん」

チャオ「チャオ★」


そして冒頭に戻る

58: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/04(木) 00:43:26.86 ID:ME0TOYts0
春香の息が鼻にかかる程度まで近づき目を閉じた瞬間、俺は行動に出た。
春香の両脇を下から押し上げるように持って、ひねるように横に倒す。

春香「ひゃ///」

体重の軽い彼女はストンと横に倒れ、優劣が入れ替わる。

そう・・・俺は今彼女を押し倒している。
現代社会はこれを床ドンと呼ぶ。

春香「ぷ、プロデューサーさん・・・」

春香はまた眼を閉じる。
もし俺が春香の恋人であれば・・・彼女はここまでの行動には出なかったのかもしれない

P「春香・・・」

俺は初めて彼女のそれを奪う。






P「ていっ!」

春香「んにゃ!!」

そう・・・彼女の意識を奪う。
やっててよかった、通信空手。

59: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/04(木) 00:53:44.69 ID:ME0TOYts0
春香は床にだらりと転がる。
ぽかんと開いた口を閉じて、さらさらとした髪を撫でた。

P「ごめんな・・・でも・・・ちゃんと答えは出すからな?」

気絶したはずの春香の顔が赤く見えたのは気のせいだろう。
横たえる彼女を背負い、ジュピターに事情を説明して、俺は車へと向かう。
背負った彼女からは、ほのかに甘い香りがした。

P(まったく・・・世話かけさせやがって)

なんて思いながらも、強引にでも俺を奪おうとする彼女に対して嫌な思いは微塵も無かった。
むしろ、奪われていいとさえ思っていたかもしれない。

P「これが肉食系女子・・・か」


今回の話は渡りに船でしたから・・・利用させてもらいました・・・



P「どっちかっていうと策略系女子かな・・・」



春香のドンに、強引にでも幸せを掴み取ろうとする乙女の覚悟を感じました。





65: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/04(木) 01:12:15.13 ID:ME0TOYts0
新興勢力系アイドル!つっけんどん!あんたなんか死ね!


股ドン「どーん」

つっけんどん「なんなのよあんた」

股ドン「股ドンだドン」ドン

つっけんどん「汚い体ね」

股ドン「ひどいドン」

つっけんどん「こっちきなさい!洗うわよ!」

股ドン「いいのかドン?俺はやり方を間違えると悶絶モノだドン」

つっけんどん「どんどんうるさいわよ!ほら早く!」

股ドン「つっけんどん・・・」

こうして股ドンは更正してマタゴンになった

 


70: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/04(木) 10:57:29.19 ID:ME0TOYts0
律子「春香はオーデション失格ね。」

春香「あ、はい。」

真美「はるるんなにしたの?」

春香「それが・・・途中までは覚えてるんだけど・・・」

貴音「狐にばかされましたか?」

春香「かも・・・」

伊織「あんた・・・正気よね?」

春香(プロデューサーさんに押し倒されたはずが、気付いたら私の部屋に・・・)

あずさ「次はやよいちゃんね~」

やよい「うっうー!頑張りまーす!!!」

千早「高槻さん・・・かわいい・・・」

響「妹に欲しいぞ・・・」


71: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/04(木) 11:15:04.61 ID:ME0TOYts0
やよい「おはよーございまーす!」

P「おうおはよう!」

今日は私がドンする番!
律子さんならドンっていえば何でもいいって言ってたけど・・・
そもそもドンって何だろう・・・

美希さんは・・・抱き着いてたけど、あんなことしたら迷惑だよね・・・
そうだ!雪歩さんみたいにおうどんつくれば!

ベロチョロパカッ

743円・・・

今日の買い物で600円使うから・・・残りは143円
麺は買えるけどつゆは作れない。

やよい「・・・」

P「どうした?」

やよい「なんでもないです・・・」シュン

どうしよう・・・


72: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/04(木) 11:36:56.76 ID:ME0TOYts0
ドン・・・ドン・・・
・・・・

やよい「プロデューサー、ちょっと立ってくれませんか?」

P「ん?なんでだ?」

やよい「駄目ですか?」

P「いや構わん。」

プロデューサーが椅子から立って、私に向かい合ってくれた。
ごめんなさい・・・これからプロデューサーに悪いことします。
私は・・・

やよい「ごめんなさい!!」

プロデューサーに思いっきりぶつかった。

やよい「やあぁぁ!!」

P「ぬおっ!!」

丁度プロデューサーのお腹に頭がぶつかった。
私なりに思いっきりぶつかったのに、軽く抱きとめられてしまった。

P「おっ!なんだチャンバラか?」

やよい「私なりのドンです!」

P「ふはは!甘いなやよい!通称鉄人の俺には、そんな攻撃効かん!!」

そういうとプロデューサーは私を担いでぐるぐると回した。

やよい「きゃあっ!ぷろりゅーさー!高いです!!」

P「ぬはは、まだまだ負けんぞ!!」

やよい「もー!そうじゃないんれすぅー!!」

この後しばらくプロデューサーと遊んだ。
お兄ちゃんに構って貰っているみたいで嬉しかったけど・・・

やよい「こうじゃないよね・・・」

私は何の気なしにテレビをつけて、お昼のドラマを眺めてた。

73: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/04(木) 12:05:25.50 ID:ME0TOYts0
やよい(どうしよう・・・どこからが正解で失敗なのかわかんないや)

<かちこみじゃー
<オラ!ワレまたんかいこらー!!

やよい「!!!」

<このしょうたれが・・・覚悟はできてるんやろな・・・・あぁ!!!

やよい「これだー!!!!」



これだー!!!


P「今日もやよいは元気だなぁ!」


74: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/04(木) 12:25:50.28 ID:ME0TOYts0
やよい「プロデューサー!!」

私は机で仕事していたプロデューサーの前に仁王立ちしている。

P「ん?どうしたやよい?また遊ぶのか?」

やよい「か、かちこみです!」

P「え?」

やよい「このしょうたれがー!!」

P「」

驚いてる、私もこんなことしている自分に驚いている。
顔から火が噴きそう。
私はプロデューサーがひるんだ隙に、あのテレビみたいに押し倒そうとした。

やよい「か、かくごd」ガンッ

すると踏み出そうとした足が、机ノ角に強くぶつかってしまった。

やよい「!!!??!????!?!」

声にならない声が出る。
どうしよう!すごく恥ずかしい!
早く逃げたいけど、足が痛くて・・・あぁぁなんでこんなことに・・・

P「あぁ!!動くな動くな!!」

プロデューサーが私を落ち着かせようと、私の腕を掴んだ。
痛みと恥ずかしさで死にそう・・・

結局、プロデューサーに治療してもらってそのまま家に帰った。



ドンはもうこりごりかなーって・・・

97: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/06(土) 04:55:45.54 ID:TRlQk1Yu0
伊織「やよい?病院行った?入院しよっか?大丈夫よ、私の命に代えて必ず治すわ!」

やよい「伊織ちゃん、それは大袈裟だよ!大丈夫!今日も私は元気いっぱいだよ!」

千早「高槻さん?何かあったらちゃんと言うのよ?」

やよい「二人とも心配しすぎかなーって」



雪歩「次は真ちゃんだね!」

真美「ついに来るか…魔王まこまこちん・・・」

亜美「まこちんのドンだよ・・・ドン・・・」

響「命に関わるぞ・・・」

あずさ「皆・・・それは・・・」

貴音「しかしあの方はそれも耐えるでしょう・・・わたくしのぷろでゅーさーなのですから・・・」

春香(関係あるのかな・・・)

律子(私は無理よ・・・)

春香(直接脳内に!!)バッ

律子「・・・・」ニタァ

真美「プロデューサー!!生きたいって言えー!!!」

亜美「いぎだい!!!」

千早「ブフォ!!」


真「生きたい?」

亜美真美「」

真「逝きたい?」

亜美真美「」








98: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/06(土) 05:09:51.81 ID:TRlQk1Yu0
真(みんな失礼しちゃうよ・・・)

真(ボクだって女の子なんだから・・・)

ボクは学校でそんなことを考える。
たしかに空手は強いけど・・・大の男の人を一撃はさすがに・・・

真(今日は仕事ないし、学校も午前で終わりだから事務所に遊びにでも行こうかな?)

真(予定の時間にはちょっと早いけど、問題ないかな?)

この後の予定が決まり、ボクは駐輪場に急ぐ。
この鬱憤・・・いや、憂鬱なままじゃ目覚めが悪い・・・
プロデューサーの本音が聞きたいな・・・











99: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/06(土) 06:23:29.31 ID:TRlQk1Yu0
事務所について中に入ると、プロデューサーは忙しなくキーボードを叩いていた。
ボクのあいさつにも気づかないほど集中しているのかな?
だったら少しさみしい・・・

少ししてプロデューサーはボクに気付いて手を振ってくる。
ボクも気づいて手を振りかえす。

P「そろそろ休憩するんだが・・・真もどうだ?」

そういうとプロデューサーは立ち上がり給湯室に向かう。

真「はい、いただきます。」

そう返すとプロデューサーはニコリと笑って給湯室に入っていく。
ボクは応接室のソファーに座って待つことにした。

しばらくして、プロデューサーが入ってくる。
ボクにカフェオレを渡して、対面に座った。

P「・・・・」

真「・・・・」


しばらく沈黙が続いた。

100: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/06(土) 06:50:40.39 ID:TRlQk1Yu0
P「なにか悩み事か?」

真「えっ?」

そんなに様子がおかしかったのかな?
プロデューサーはコーヒーをすすりながら話を続ける。

P「なんか元気が無かったからさ?」

真「別にそんなことは・・・」

P「そうか?まぁなんかあったら言えよ?」

真「はい・・・」

再び沈黙が続く。
なんとなく居心地が悪くなる。
理由はわかる・・・
プロデューサーは楽しくないのかな?とかやっぱり男っぽいのは嫌なのかな?とか
ボクが勝手に考え込んでるから・・・
落ち込んじゃう・・・


P「昔はな・・・」

真「?」

P「午前中で学校や仕事が終わることを半ドンって言ったんだって。」

真「はぁ・・・」

何の話だろう・・・

P「まぁ・・・なんだ・・・」

プロデューサーはなんだか言いにくそうにしている。
何か決心したようにボクを見つめる。
あれ?これってまさか?

P「そういう日は、事務所に来たら相手してやれるから。」

P「仕事で女の子扱いはまだできないが、プライベートでなら・・・な?」

真「!!!」

P「多少はそういうあt真「そそそ、それって!」

真「デートですよね!!」

P「えっ?」

P「いやそうじゃなくてだな?そういうk真「デートですよね!行きましょう!今から!」

ボクは嬉しくて、話を最後まで聞かないでプロデューサーの手を引いた。

P「待て!最後まで話を!!」

真「話ならどこでだってできますよ!!」

真「早く早く!!」

P「うわぁ!!!」


こうしてボクは午後の時間すべてを、女の子扱いしてもらった。
こういう結末なら、男の子扱いも悪くないかも!



ドンもまぁ・・・悪くないかな?

106: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/06(土) 07:49:55.95 ID:TRlQk1Yu0
真「・・・・」ニヤニヤ

春香「まことずるーい」

響「ずるいぞー」

雪歩「・・・」

律子「あんたねぇ・・・変装位はちゃんとしなさいよ。」

あずさ「ふふ・・・若いわねぇ…」

伊織「あんたまだそんな歳じゃないでしょうに・・・」


真美「まこちんなんかずっこいね・・・」

亜美「・・・・」

真美「亜美?」

亜美「・・・・」

真美「なに読んでるの?」

亜美「・・・・」


亜美「静かなるドン・・・」


107: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/06(土) 08:05:55.83 ID:TRlQk1Yu0
今日の朝は良い天気だった。
さわやかな朝にどことなく感動しながら入れたコーヒーの味は格別に美味しかった。
今日も妹の様に思っている子たちとの一日が始まる。
そう思うと笑みがこぼれる。

いつものように事務所に入り、いつものように挨拶を交わす。
そんないつもの日常は奴の登場によって崩れた。

そいつは膝まである真っ白なセーターに白いジャケット。
そんな服とは裏腹な黒いサングラス。

P「亜美・・・だよな?」

亜美「そいつはどうかな?」

P「えっ?」

亜美「なぁ兄ちゃん・・・知ってるかい?」

P「お前亜美だろ?」

そういうと亜美はココアシガレットをタバコに見立てているのか、すってはいたふりをする。
そして一言。



亜美「上に立つ者の器量で下の者はどうにでも変わるのさ・・・」

P「喧嘩売ってんのか?」




108: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/06(土) 08:22:41.85 ID:TRlQk1Yu0
P「つまり律子に不満があると・・・」

亜美「まぁ落ち着きなよ・・・」

亜美っぽいのははそう言うと、俺の隣にあるデスクの椅子に腰を掛ける。

亜美「つまりだ・・・亜美がゲフンゲフン・・・俺が言いたいのは馬鹿な親分にはついていけないってことさ・・・」

P「はぁ・・・」

亜美「ケチ臭い世界だろ?芸能界ってのはよ・・・」

P「世知辛いな。」

亜美「だから俺も生きていくのにひっち・・ンンッ・・・ひっしって訳よ。わかるかい?兄ちゃん?」

P「つまりだ・・・現状に何かしらの不満があると?」

亜美「りっちゃ・・・ンンッ秋月さんは急ぎすぎなのさ、結果を求めすぎてる・・・」

亜美「来る日も来る日も鬼のようなレッスン・・・・竜宮はもうぐろーりーなのさ・・・」

P「グロッキーって言いたいのか?グローリーは栄光って意味だぞ?」

亜美「ンンッ・・・そいつは失礼・・・」

P「まぁジュースでも飲めよ」

亜美「あっありがと・・・」

亜美「・・・・」

亜美「!」

亜美「ゲフンゲフン・・・いただこう」


亜美「まぁなんだ・・・」

亜美「トップが変わればそちきが変わる・・・」

P(組織な・・・)

亜美「どうだい?ここらでいっそ乗り換えてみないかい?」

亜美「乗る船をさ・・・」

P「ほ~なるほど、魅力的な誘いだ・・・」

亜美「だろ?今ならいおりんやあずさ姉もついてくるぜ・・・」

P「ふむ・・・」

109: ◆zoqhVdZX9I 2014/12/06(土) 08:44:42.12 ID:TRlQk1Yu0
P「だそうだ律子。」

亜美「へ?」クルリ

律子「・・・・」ニコニコ

亜美「ヒッ・・・い、いつの間に・・・」

律子「あんたの主張はよくわかったわ、プロデューサー殿?後は任せてくださいね」

P「どうぞどうぞ」

亜美「いや、あの・・・冗談で・・・」

亜美「に、兄ちゃん!!」

P「いいか亜美?」

俺は亜美の頭を優しくなでると諭すように言う。

P「口は災いの元だ。」

P「これに懲りたら、765プロでだれが一番強いのかを覚えておくことだ。」

亜美「に、にいちゃ律子「さぁ行くわよ♪あんたの不満を残さずきいてアゲルカラ・・・」

P「それと、いたずらはほどほどにな?」

亜美「いやぁぁ」フルフル

律子は亜美を引っ張って事務所から去った。
最後に見た亜美の顔からはサングラスが取れていた。
そのサングラスは床に落ちていた。
俺はなんとなく響が連れてきたいぬ美にそれをかけると仕事に戻った。
借り物のドンに魅力は無い・・・次は自分の言葉で語るんだな、亜美よ。



765プロのドンは律子です。

引用元: P「壁ドン?」