1: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:09:26.37 ID:t8Tuv46u0
薔薇乙女達で新エヴァをやっただけの話です。
初SSなので見苦しいところだらけでしょうが、それでもいい方は是非ご覧下さい。
エヴァQとローゼンメイデンどっちも観てないと多分意味解んないと思います。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1417608556 





2: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:11:54.25 ID:t8Tuv46u0

(s1c 燃焼終了かしら)

(第2段。ブースターユニットを
ジェットソン。)








大気圏外 。
ブースターを装着した改弐号機が
目標物との交差軌道に乗った。



(目標との交差軌道周辺に
精霊反応!)

ズドォンズドォンズドォン…

「まだ〜いわなぁいで
じゅもんめ〜いたその言葉」


(自動防衛の精霊兵器よ)

(問題ないかしらー)

(到達まで4・3・2・1)

ズズゥン

真紅「ぐッ・・」

「あい〜なんてーはねのように
かるい〜」

3: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:14:16.17 ID:t8Tuv46u0
(続いて第2波。波長パターン青。
識別コード3A。厄介な連中ね)

改弐の動きを妨害する為
軌道上に数体の如雨露が出現する。

如雨露(キヤャャャャャャャャァァァ)

その内の一つが突っ込んでくる

「ささーやいてぇ〜
パパよりやさぁしいてのぉるで〜」


ゴンッ

ローズテイルで防御する弐号機

真紅「ッ・・庭師の如雨露っ・・
たちが悪いのだわっ・・」

花弁が散らされ
如雨露の穴から
光弾が発射される

バババババババババ

「うばーうかくごがぁ
あるならばぁ〜」

4: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:15:38.48 ID:t8Tuv46u0


 

破損した防御壁を取り払う改弐号機

真紅「やっぱり、邪魔ッ・・」

真紅もボンネットを外す

真紅「雛苺・・何時迄歌ってるの・・
鬱陶しいのだわっ・・・・」

ゴン

バキバキ


突如、
如雨露が苺に吹き飛ばされる。


ズドンッ

真紅「苺わだちっ、2秒遅いのだわっ!」

雛苺「真紅が早いのー」

交差軌道から離れた地点には
ストロベリーキャノンを構えた
八号機。

飛来する大量の如雨露を
苺が撃ち落としていく

ズ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

5: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:17:10.48 ID:t8Tuv46u0
真紅「フラーウェーシフトを抜けたのだわ。
最終防衛エリア89を突破なのだわ。」

雛苺「だわだわしつこいのー」

妹の指摘を無視し、目標物に接近する

真紅「目標物が移動してる・」


動き出す十字架

真紅「軌道修正が追いつかないっ
このまま拘引するのだわっ」

ワイヤー(バシュッ×3)

目標の
十字架をワイヤで引き寄せ
ブースターを逆噴射して減速する

みつ「コード2ダッシュ、最終ブースターをジェットソン」

金糸雀「再突入保安距離を確保かしら」

真紅「強奪成功 … 帰投するのだわ」

柿崎「了解。合流コードはパターン5」

6: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:18:21.44 ID:t8Tuv46u0

 
モニター( ピーーーーーーー
blood type Blue)

真紅「パターン青?!
何処なのだわっ」


十字架 バカンッ

十字架の一部が突如展開。
花丸ハンバーグが出現し
四方に蔦が伸びていく

看護婦「障害物はコード3B!」

看護士「フィールド反射膜を展開中!」

真紅「洒落臭いっ 再突入直前なのだわ。
雛苺!援護!」

雛苺「高度不足でお先なのー
雛 もハンバ ーg
食べt いのーぉ oお ぉぉぉ……」

真紅「くっ、
使えない下僕ね。」←これを言わせたかった

7: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:19:48.77 ID:t8Tuv46u0
展開した蔦が発光。
翠の閃光が
改弐号機を襲う。


ハンバーグ
(ピカーーーーーーーーーーーーー)

真紅「何なのだわこの光っ
ローズテイルで防げてないのだわっ!」

モニター(おーちーるーよーーーーーー)

真紅「降下角度が維持できないっ
このままじゃ
機体が分解するのだわっ」

柿崎「第5ドール、作戦遂行を最優先
機体を捨てても 天使様は離さないで。」

真紅「あの娘は天使なんかじゃ…」

光(ズドーーン)
左腕(ドカーン)

真紅「いやああああぁアァぁァぁぁぁぁあ」

ズドンズドンズ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ドド

真紅「なんとかしなさいよっ
この ジャンクッッ!・・」

ビキッ

姉妹を危機から救う為か、唯単に気に障ったのか、
十字架に亀裂が生じ、大量の黒い羽根とメイメイの光が
闇雲に撃ち出される



ババババババババババババババ


展開されていた蔦はバラバラになり ついにハンバーグも両断され
翠色の光を十字に放って
それは消えた



そして

落下する改弐と初号機を地上から見つめるドールが居た。

「お帰りなさい 黒薔薇の御姉様。

お待ちしていました。」

8: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:21:21.50 ID:t8Tuv46u0






水銀燈「ハッ!」




ストレッチャーに乗せられ運ばれる第1ドール

側には銃を構えた複数の医師たちが居り、
何故か第4ドールが水銀燈の様子を誰かに連絡していた

蒼星石「四肢の麻痺はありません。はい 目は開いています。」

水銀燈「何よこれぇ。ちょっと蒼せ


蒼星石「はい 記憶の継続性も認められます。」

水銀燈を無視して話を続ける蒼星石


水銀燈「あなた人の話をk

蒼星石「これは誰か解りますか?」

水銀燈の目の前に彼女自身の顔が映し出される。

水銀燈「これは…私ぃ?」

蒼星石「自己認識も正常です」

水銀燈「なんなのよぉ…」

やがて、大量の計器やモニターのある場所に到着する

白衣を着た医師や看護士が何かアナウンスしている

そして、少し高い位置に水銀燈のよく知ってる人物が居た。

蒼星石「検体BM01拘引しましたっ」

柿崎「了解。拘束を解いて。」

拘束が外され、医師たちが離れていく

水銀燈「ぇ… めぐ…?」

9: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:22:43.41 ID:t8Tuv46u0

柿崎「水銀燈…でいいのよね?」

柏葉「ええ。物理的情報では第1ドールと完全に一致。
大腿部の識別コードからローゼンメイデンシリーズであることも確認。
腹部の欠損箇所も復元されてます。」

柿崎「頸部へのDSSチョーカーは?」

柏葉「既に装着済みです。柿崎艦長。」




水銀燈「柿崎って、 やっぱりめぐじゃない…
ちょっとぉ、これ一体どういう状況よぉ」

柿崎「面会終了。ドールを隔離室へ」

水銀燈「ちょっ」

モニター(ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーemergency)

10: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:26:29.86 ID:t8Tuv46u0
換装中の改弐には第5ドール真紅が搭乗していた

真紅「全く、この私が何故こんな地味な雑用を…雛苺にやらせておけばいいのだわ」

雛苺「しんくーあいとなのー」

真紅「ま、どうしてもと言うなら
点火器ぐらいいくらでも
ぶち込んであげるのだわ 。
ローズテイルッ!!」

ズドン!!!!!

金糸雀「点火器設置地点の周辺で爆発!主機、一部破損かしらー!」


水銀燈「改弐号機…!真紅…無事だったのぉ…」


看護婦「目標接触まであと100秒!」

柿崎「リアクターとかどーでもいいからとにかく早く!」

柏葉「wwwwwwwww」

11: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:27:36.16 ID:t8Tuv46u0
真紅「解ってる








あ」

ズボッ



点火器(カチッ)

看護婦「もろもろの計器類オールグリーン!」

金糸雀「contactォ!案外いけるかしらー!」



柿崎「カウント省略ッ。
メイン接続ッ!」

主治医「接続ッ・・」ガチャコンッ・・

柿崎「いくわよ。
''ラプラス''、発進っ!」(ホッ)

真紅「ちょっ まっ」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


改弐と真紅を無視し
爆風と共に浮かび上がる
巨大うさ耳戦艦ラプラス。

点火ついでに 周りにある翠の光柱も吹き飛ばす。(改弐も)


しかし、人造精霊たちも黙っちゃいない。


ヒュンッ


蔦(ズドン)貫通ーー

金糸雀「両耳貫通!損害不明かしらー!」

柿崎「構うなっ、殲滅戦用意っ!
艦を倒立っ!」

医師たち「ンな無茶な」

普通に倒立するラプラス
そして普通に立ってる乗組員

12: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:28:39.13 ID:t8Tuv46u0
柿崎「このままコアブロックを
nのフィールドから引きずり出すっ!」


耳 バキバキベキボキャ

みつ「両耳外耳に亀裂発生・・」

柿崎「梶そのまま!主機、全力運転っ!」

主治医「両舷いっぱい!」

金糸雀「最大戦速かしらー・・」
ガチャン


最大出力で蔦が引っ張られ
紅い海面に正8角形の割れ目が広がる
そして

ガッシャーン・・



看護婦「出ました!スコーンです!」

蔦を引っ張られ、海面から飛び出したのは
巨大なスコーンだった。

水銀燈「なぁにこれぇ」

13: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:29:44.70 ID:t8Tuv46u0
柿崎「今だッ・・スラスター全開っ
振り回せぇっ!」

金糸雀「了っ解かしらー!」
みつ「カナマジプリティーーー!」

蔦で繋がれた兎戦艦にスコーンが空中で振り回される様は最早、
意味不明としかいいようがない。


3C人造精霊達(あ〜れぇ〜)


柿崎「あ、そろそろゲロ出そう。
止めて…」

柏葉「っわぁアァぁ 急制動!」



ゴンッ
ゴゴンッ



いきなり回転を止められ、衝突するスコーンたち


3C人造精霊達(ブギャッ)


主治医「目標沈黙っ」

柿崎「主砲発射準備!
吐瀉物貫通弾装填!
全砲塔を主機に直結!」

金糸雀「了解かしらー」

看護士「嘔吐物誤差、ギリギリまで
修正中!」

看護婦「主砲発射準備完了!」

柿崎「ならば結構っ、吐けぇっ!」

水銀燈「ほんと なぁにこれぇ」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


兎戦艦の口の部分が開き、光弾が吐き出される。

14: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:31:17.98 ID:t8Tuv46u0
たちまちスコーンたちは粉々になり
翠の光を十字に放って砕けた

看護婦「目標殲滅っ」

柿崎「全艦、第2種警戒態勢。
第5ドールの回収用意」

看護婦「いいの?これは勝っちゃていいの?」

柿崎「両耳の応急処置急いで」

15: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:32:21.75 ID:t8Tuv46u0
数時間後。

隔離室では水銀燈が鞄に閉じこもっていた

蒼星石「検体BM01。仮称水銀燈。
副長から説明があります。」


別の場所に移り硝子越しに副長の
柏葉巴が説明を始める。

柏葉「メイメイは現在、初号機と共に本艦の主機として使用中。
よってドールは不要です。」

水銀燈「意味がわからないわぁ。」

柏葉「深層真紅、ゴホン 、シンクロテストの結果。シンクロ率は0.00%。仮にあなたがエヴァに乗っても起動しません。」

蒼星石「良かったね水銀燈。
もうエヴァに乗らなくていいんだよ」

水銀燈「別にぃ、乗りたかないわよぉ」

水銀燈「ってか紫ロボの話はどーでもいいんだからぁ、
今のこの状況を説明しなさいよぉ…」

16: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:33:27.49 ID:t8Tuv46u0
真紅「あれから14年経ってるのだわ。水銀燈」

硝子の向こうに
眼帯をした第5ドールが
現れる

水銀燈「真紅ぅ?……なんで末妹の真似してんのよぉ……
眼帯なんかすr

真紅「あなたには関係ないのだわ。 絆パンチッ!」

ズドン!

硝子の全面にひびが入る。

水銀燈「ひぃっ!…」

訳がわからず、涙目の水銀燈。

水銀燈「めぐ~助けてぇ~
この首輪的なのとってぇ~」

柏葉「そのDSSチョーカーはあなたへの罪の代償。そして私達にとっての保険。アリスへの覚醒リスク回避の為、万が一の際は、あなたの一命をもって堰き止めます。」

水銀燈「ジャンクに…なれって言うのぉ……」(涙)

柏葉「否定はしません。」

水銀燈「何よぉ…何よ何よぉ…」

柏葉「それと何故か
あなたと一緒にこれも復元されていました。検査の結果問題無かったので返還します。」

ガシャン(ヤクルト)

水銀燈「…薔薇水晶に
取られたヤクルト…
やっぱり全部は飲んで無かったん
じゃなぁい…」

17: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:34:35.01 ID:t8Tuv46u0
ここで水銀燈は大事なことを思い出す。


水銀燈「大体めぐだってぇ…
こんなゲロみたいな世界いらないとか、早くアリスゲーム起こして命吸ってぇ~とか言ってたじゃなぁい…」

柿崎「なんのことか分かんないかしらー?」



真紅「…」
蒼星石「…」
柏葉「…」
水銀燈「…」





真紅「帰るのだわ。」

ガチャ
バタン

「……………」

18: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:35:50.66 ID:t8Tuv46u0
ズズゥン


電話(ピピピピピピピピピピピピ)
ガチャ

柿崎「何よ…」

みつ「本艦になんかが取り付いて
キターーー」

金糸雀「HIKCのエヴァかしらー」

みつ「カナマジプr
ブチッ


柿崎「本命のお出ましね…!」



8号機プラグ内

雛苺「水銀燈どうだったのー?」

真紅「相変わらずのジャンクだったのだわっ」スタスタスタ

雛苺「銀×紅は何時観ても飽きないのー」

19: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:36:51.58 ID:t8Tuv46u0
隔離室にて


水銀燈「ちょっ、めぐ、何処行くのよぉ…」

薔薇水晶(水銀燈…)

水銀燈「今の 声は…」

蒼星石「水銀燈!何してるの
早くこっちn

水銀燈「あんたも聞こえたでしょ!」

薔薇水晶(水銀燈…何処…)

水銀燈「めぐっ!あなたも聞こえたわよねぇ!」

柿崎「なんのことかしらー?」

水銀燈「…」

蒼星石「…」




水銀燈「…もういいわ。
もういい。
薔薇s

ドゴォーーーーーン


蒼星石「わぁアァぁ」

20: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:38:29.61 ID:t8Tuv46u0
視界が晴れ、水銀燈が目にしたのは、壁を破く巨大な手と
エヴァだった


水銀燈「零ご

柏葉「エヴァマーク9っ!」

mark.9「水銀燈、こっち。」
(目玉ギョロ)

水銀燈「薔薇水晶…!あんたやっぱり…」


めぐ「待ちなさい水銀燈っ!」
DSSスイッチ(ジャキッ)


めぐ「ここにいなさい」

水銀燈「何よぉ…なんの説明もなしに拘束してぇ、
不要だの何だのって言われてぇ、
挙句ジャンクなんて言われてまで
こんなこと居たかないわよぉ!!」

めぐ「あなたがなんと言おうと、身柄は我々が預かります」

水銀燈「我々て…前から思ってたけど、あんたら何者よぉ!」

柿崎「私達は有栖川総合病院。
アリスゲーム阻止を目的とする
反HIKC組織ですっ!」(キリッ)

21: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:39:27.73 ID:t8Tuv46u0
水銀燈「'ヒキコ'って…何よそれぇ!
大体ッ阻止て、なんであんたたちにアリスゲーム邪魔されなきゃなんないのよぉ・・
前と言ってる事逆じゃなぁい・・」

薔薇水晶(水銀燈…早く)

水銀燈「もういいわよぉ!
めぐの馬鹿ッ
基地外ッ
半死人ッ
ジャンクゥッ!」

蒼星石「水銀燈っ
勝手もいいけど
エヴァにだけは
乗っちゃ駄目だよっ・・」



薔薇水晶(…………)





水銀燈を掴み離脱しようとするmark.9
しかし、第6ドールが黙っちゃいない

真紅「雛苺ッ・・逃がすなっ・・」

雛苺「合点承知なの〜」

22: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:40:27.50 ID:t8Tuv46u0
雛苺「うにゅぅ~くれたぁら
こ・ろ・さ・な・い・よ〜ん」

銃を構え、雛苺の搭乗したピンク色のエヴァ、8号機が現れる

雛苺「ばらしー、
かもォんなのよ〜!」

mark.9の頭部に狙いをつけ
引き金を
引いた

ズドォン

ドチャァ

赤いものを撒き散らし、
側頭部が弾ける9。


雛苺「赤くて ドロドロで
グチャグチャなの〜〜!!」ダッ


ケーブルを切断し、
mark.9を狙いつつ 走りだす8号機

ズドン
ズドン
ズドン

グチァ

頭部を完全に喪失したmark.9
が、
全く怯む様子を見せず
背中の茨をブースターに変形させ
飛び立つ。

雛苺「やっぱりッ・・
ローゼンの器ッ・・

全身ローザミスティカとか
チートなの〜」

23: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:41:34.60 ID:t8Tuv46u0
ドンッ
ドンッ
ドンッ
ドンッ

8号機「苺大福置いてけや
ゴルァぁぁぁぁあッ・・・・」

連射するも当たらず
mark.9は遠ざかる

柏葉「めぐさんっDSSチョーカーを!」

めぐ「…」

柏葉「人工精霊より優先して奪取したということは、
アリスとしての可能性がまだあるということですっ
柿崎艦長っ・・」

柿崎「…………ッ」

スイッチ(ピーーーーーーー)
OUT OF RANGE


柿崎「…」

柏葉「副長より通達。
追撃の必要なし。
各員損傷箇所の処置を急いで。
移送作業を再開、」


空の彼方へ消える水銀燈とmark.9
それを倒し損ねた8号機を見つめる
第5ドール

真紅「雛苺…もうキャラの原型が
ないのだわ…」

24: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:42:35.25 ID:t8Tuv46u0
水銀燈「ハッ・・」

目を覚ました水銀燈。



いわゆる



ない天井

状態である

前方には薔薇水晶。
何故か眼帯をしていない




薔薇水晶「…」

水銀燈「薔薇水晶…あんた …
なんで眼帯してないのよぉ…」

薔薇水晶「…こっち」

水銀燈「人の質問にこt




ケーブルカーでジオフロントに降りる2体のドール

水銀燈「なんか…言いなさいよぉ…」

薔薇水晶「命令?
なら、そうする。」

水銀燈「もう…いいわぁ…」

25: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:44:00.66 ID:t8Tuv46u0
突如、視界が明るくなる

水銀燈「ジオフロントに…空?」

そして、下に見覚えのある建物を
見つける

水銀燈「あれは …桜田邸?!
何があったのよぉ。」






赤く染まった旧HIKC本部を進む2人

水銀燈「本当に14年も経ってんのぉ…」



・・〜

水銀燈「?」

ピアノの音だろうか。

・・・・〜

水銀燈「禁じられた遊びぃ?」
 

26: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:45:01.29 ID:t8Tuv46u0
下を覗くと
白いドールがピアノを弾いていた

雪華綺晶「…」じぃっ
水銀燈「…」

一瞬目が合う
右目に白薔薇が咲いてるのがみえる




水銀燈「気持ち悪ぅッ」

素直な感想を漏らし
その場を後にする







薔薇水晶「…ここ」

バンッ(ライトアップ)

水銀燈「何よぉ…」

水銀燈は、何か巨大なものが目の前で脈打っていることに気づく

水銀燈「気持ち悪ぅぃ…
もしかしてぇ、エヴァぁ?」

大人JUM「そうだ。」

バンッ(ライトアップ)

水銀燈「あんた…真紅のミーディアムぅ?!」

27: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:45:57.75 ID:t8Tuv46u0
大JUM「エバーゲリオン第13号機
お前とその第7ドールの機体だ」

薔薇水晶「…ヱヴァンゲリヲンです」

バンッ(ライトアップ)
雪華綺晶「…」ニコッ

水銀燈「はぁ?なんであたしがそんなことしなきゃいけないのよぉ。
大体第7て…あんた誰よぉ…」

大JUM「時が来たら
そのドールとエバーに乗れ
話は終わりだ」

水銀燈「ちょ、まっ

28: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:46:54.38 ID:t8Tuv46u0
真っ赤な床に白い壁
水銀燈に与えられた
本部での生活スペース


水銀燈「また妙な部屋にぃ…」

水銀燈「赤も白も嫌いよぉ…」

受け取り口(めし〜)ガシャン


水銀燈「ゲロみたいな味ぃ」


水銀燈「外出るわぁ」








通販のオカルトグッズで
グチャグチャになった本部を
探索する水銀燈。
ヤクルトの件について話す為
薔薇水晶を探している


水銀燈「薔薇水晶〜姿を見せなさぁい」


大量の本の山や
ドールのパーツを踏み越え
奥に進む

29: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:48:56.05 ID:t8Tuv46u0
やがて、洒落た字体で
e n j u
と記された表札と
西洋っぽい
明らかに異質なドアを見つける

水銀燈「薔薇水晶〜
いるんでしょ〜」

ガチャ

薔薇水晶「…ノックして…」

水銀燈「そんなこと今は
どーでもいい!聞いたわよぉ
あんた、やっぱり、あのときの
ヤクルト隠し持ってたんじゃなぁい!」

薔薇水晶「…?」

水銀燈「証拠もあるわぁ。
ほらっ!初号機からサルベージ
されたヤクルトっ!未開封よぉ。」

薔薇水晶「…?」

水銀燈「あなた、これを隠し持ったまま零号機で玉砕したでしょお。
んで、私があなたごとヤクルトを
使徒から引っ張り上げて…」

薔薇水晶「ごめんなさい、
なんの話をされてるのか
わからないわ。」

ガチャ

水銀燈「ちょ、待ちなさぁい!」

バタン
ガチャッ!

水銀燈「いない…」









水銀燈「眼帯が部屋の中にも置いて
なかった…まさか、別人?」


その後いくら探しても薔薇水晶は見つからなかったので彼女は部屋に
もどった。

30: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:50:03.05 ID:t8Tuv46u0
水銀燈「時が来たらて…
一体いつまでこのゲロみたいなの
食べて過ごせっていうのよお…」





(薔薇水晶「…あなたは…
ゲロを食べたことがあるのね…
あなた…
かわいそう…」)





一方、電脳だけの存在となった
  コンたちが集まっている
部屋。
妙なグラサンを装着したJUMと
傍らには桜田のりが立っている

のり「rozensはまだ
沈黙しているわね」

大JUM「聖少女補完は
週間少女の作り方 の通りに
遂行される。
最早、僕と語る必要はない」

のり「今回は、水銀燈ちゃんと
13号機を使うのね?」

大JUM「…」

のり「まあ、いいわ。
お姉ちゃんはJUMくんの計画について行くだけよ。
真紅ちゃんとJUMくんの為にね…

31: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:51:12.28 ID:t8Tuv46u0
水銀燈の部屋。





水銀燈「何よこれぇ、よく見たら
このヤクルト、十年以上前に
賞味期限きれてるじゃなぁい…」


水銀燈「…」









(めぐ「私の命を使って…」)

(蒼星石「乗らなくていいんだよ」)

(大JUM「エバーに乗れ」)

(柏葉「あなたの罪の代償」)

(真紅「ジャンクっ」)











水銀燈「…出かけるわぁ。」泣





以前、
ピアノを聞いた場所に来てみる

32: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:52:41.13 ID:t8Tuv46u0
・・〜

水銀燈「今度は聖少女領域ぃ?」
 

雪華綺晶「黒薔薇の御姉様。
一緒にお話でもしましょう。」


ピアノ(どーん)


水銀燈「ちょ、話しをするんじゃ…」

雪華綺晶「ピアノの連弾も
音階の会話なのです御姉様。」

水銀燈「あーはいはい
そーゆーのいいから」

雪華綺晶「残念。では
1人で弾くとしましょう。」
・・・・〜
雪華綺晶「楽しいですわ。」
ウフフフフフフフフフフ
あははははははははは 




水銀燈「もう…
放っておきましょ…」

赤い世界に
孤独な音楽が流れ続けるのであった

33: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:54:00.91 ID:t8Tuv46u0
翌朝、


雪華綺晶「あら、またいらしていたのですか、黒薔薇の御姉様。」

水銀燈「部屋の色は気に入らないしぃ、
薔薇水晶はいないしぃ…
他に行くとこないのよぉ…」

雪華綺晶「まあ、御姉様も孤独なのですね。」

水銀燈「あんたに言われちゃ
おしまいね。」

雪華綺晶「私たち、孤独仲間ですわ。」

水銀燈「何よそれぇ。」

雪華綺晶「ウフフフフフフフ」

水銀燈「…」





水銀燈「あっ、そうそう。
これぇ」

雪華綺晶「これは…ヤクルト?」

水銀燈「そ。賞味期限切れちゃったんだけどぉ…捨てちゃうのも
なんか嫌だしぃ、あなた飲んで
くれなぁい?」


雪華綺晶「14年モノのヤクルト。
これを…
飲めばいいのですね?」

水銀燈「ぇ。」

雪華綺晶「お任せください。
私たち、仲間ですから」ニコッ

水銀燈「ちょっ


グビグビ

…ごっくん…







赤い世界に
呻き声と やや遅れて異臭が広がったのは、数分後のことである

34: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:55:08.61 ID:t8Tuv46u0
夜。

横たわり、
空を眺める
水銀燈と雪華綺晶









雪華綺晶「星が綺麗ですわ。」

水銀燈「…」

雪華綺晶「御姉様のように…」

水銀燈「ッ…!」

雪華綺晶「ウフフフフフフ」ニコッ





水銀燈「…さ、さっきは
悪かったわぁ…
まさか
本当に飲むなんて…」

雪華綺晶「どうか気になさらないで、御姉様。
私たち、仲間ですもの」

水銀燈「そ、そう…」

雪華綺晶「えぇ。」

水銀燈「…」クスッ





雪華綺晶「私は、御姉様に会う為に、産まれてきたのかも
しれませんね。」

水銀燈「姉に言う事じゃないわぁ」

雪華綺晶「ウフフフ」ニコッ

35: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:56:49.73 ID:t8Tuv46u0
水銀燈の部屋。




受け取り口(ガシャン)食事〜

水銀燈「いつ食べてもゲロみたいな味ねぇ」


ツルンッ



水銀燈「あっコップが!」

ガシャン



水銀燈「もう、
水浸しじゃなぁい!」


落としたコップを拾う水銀燈。
底面に書かれた
消えかけた名前に気付く。



水銀燈「何よこれぇ。
すい…せ い せ きぃ・」

36: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:57:58.82 ID:t8Tuv46u0
雪華綺晶「今日はなんだか元気が
ありませんね、御姉様。」

水銀燈「ぇ。あぁ。そうねぇ」

雪華綺晶「何かあったのですか?」

水銀燈「ちょ、ちょっとねぇ。
しまi、いや、知り合いが心配で
ねぇ…」

雪華綺晶「まあ!知り合いなんて
いたのですね。」


水銀燈「私は14年間休眠していた
みたいなんだけどぉ、
目が覚めてから意味がわかんなくてぇ。」

雪華綺晶「変化に戸惑っているのですね」

水銀燈「なんか、怖いのよぉ…」





雪華綺晶「知りたいですか?
その、お知り合いのこと」

37: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:58:56.79 ID:t8Tuv46u0
白い蔦に乗り、降下する雪華綺晶。
水銀燈も翼を広げ
ついていく。


水銀燈「ちょっと、いつまで降りんのよぉ」

雪華綺晶「あともう少しで雲が晴れます。御姉様。」




雲が晴れ、目下に広がる光景に
さすがの水銀燈も息を呑む。


水銀燈「何よこれぇ…」


血で染まったような赤い大地。
建物の残骸に混じり、
赤い巨人の木乃伊や
巨大な薔薇。
さらに
十字架のようなものもみえる。




雪華綺晶「この世界での
大量絶滅は珍しいことではありません。
それに、今回のアリスゲーム発動を計画したのは人間自身ですわ。」

水銀燈「人間ごときに…
アリスゲームを…
仕組まれたってことぉ…」

雪華綺晶「一部の人間からは
聖少女補完計画
と呼ばれてましたわ」

水銀燈「…」

38: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 21:59:59.35 ID:t8Tuv46u0
雪華綺晶「黒薔薇の御姉様。
初号機と共に一度変質し、
アリス化したあなたとメイメイは
ウサギ穴を開いて、
アリスゲームのトリガーとなってしまいました…」

雪華綺晶「ミーディアムたちの言う
聖少女補完計画。元凶は御姉様なのです。」


水銀燈「…違うぅ…
私はただ、
ヤクルトを取り返したくてぇ…」

雪華綺晶「えぇ。ですが、
それが原因ですわ。」

水銀燈「しっ、知らないわよぉっ!んなこと言われたって、
どうしようもないわよぉ!」(泣)


雪華綺晶「どうしようもありませんわ。これが真実ですもの。
結果として、ミーディアムたちは御姉様に罪の代償を与えた。
それが、その首輪なのでしょう。」

水銀燈「罪て…
私は何もしてないわよぉ!
関係無いわよぉ!
私はただお父様の意思の通り
アリスゲームを
しただけじゃなぁい!」

雪華綺晶「あなたになくても
他人からはあるのです。



ただ、


償え無い罪などありません。


希望は残っていますわ。
どんな時でも。」









Rozen Maiden
3.33

I am (not) junk.

39: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:01:29.85 ID:t8Tuv46u0
のり「rozensの第7ドールが第1ドールに接触。
外の様子を見せたそうよ。
一体どう受け止めるのかしら。

…いいの?JUMくん。」

大JUM「第7ドールを僕たちの手で書き換える
あらゆる存在はその為の道具だ」

のり「あなたの生き様は
真紅ちゃんには見せないのね

私は教えてもいいと思うけど…」














水銀燈の部屋。


ベッドの上で
呟く水銀燈

水銀燈「何よぉ…」


水銀燈「何なのよぉ…」



水銀燈「そうよぉ、ヤクルトは取り返したのよぉ…
それでいいじゃなぁい…」

40: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:02:38.88 ID:t8Tuv46u0
HIKC本部
奥のほう



水銀燈「薔薇水晶…またいなぁい…」

スタスタスタ

突然
桜田のりが現れた

のり「水銀燈ちゃん。お洗濯物、畳める?」


水銀燈「まあ、どうしてもっていうなら…」

のり「ありがとう水銀燈ちゃん。
手伝ってー。」









のり「心を落ち着かせて、
綺麗に畳んでね〜〜ん」

水銀燈「心て…」

のり「それで31着目よね。」

水銀燈「いちいち数えてなんかいないわよぉ…」

41: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:03:41.01 ID:t8Tuv46u0
のり「手伝ってくれてありがとう、水銀燈ちゃん。」

水銀燈「…ただ洋服畳ませに来た訳じゃあないでしょぉ。」

のり「あら。気付いてた?
こうでもしないと、銀ちゃんのこと誘えなくって〜」

水銀燈「銀ちゃんってのは
はやめて。」

のり「…ところで、
薔薇水晶ちゃんってわかる?」

水銀燈「当たり前じゃなぁい」

のり「この写真。観て」


のりが見せた写真には
二人の男性と
ドールが写っている

水銀燈「これは…お父様ァ・」

のり「…と槐と
薔薇水晶ちゃんのボディー。」

水銀燈「槐て…確か…」

のり「あなたのお父様の弟子。
ライバルでもあるかしらね」

水銀燈「どういうことよぉ」

のり「薔薇水晶ちゃんは、その槐て人が創ったの。だから彼女は
ローゼンメイデンではないのよ」

水銀燈「…」

のり「あなた達を創り神になったローゼンと
ローゼンを超えようとして神になった槐。種別的には
やっぱりライバルなのかしら。」

42: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:04:45.39 ID:t8Tuv46u0
のり「…となると、あなたが第7ドールに言った言葉は間違いになるわ」

水銀燈「っ!どういうことよぉ!」

のり「あなたはお父様の意思に従ってアリスゲームをしただけって言ったけどね、
相手が薔薇乙女じゃない以上、
それはただの破壊行為。
あなたが擬似アリス化出来たのも
薔薇水晶ちゃんがたまたま、
薔薇乙女に限りなく近い存在だったからに過ぎないの。」

水銀燈「そんな…」

のり「そうやってあなたを
ただの破壊神という悪役にして
しまえば、当然真紅ちゃんは
アリスゲームから
JUMくんやみんなを守る為に
あなたを[ピーーー]。
これがJUMくんの狙いだったわ」

水銀燈「私の死が、
あの人間の狙い?」

のり「ちょっと違うわ。
いい?薔薇乙女じゃない者との戦いで覚醒したアリスの幻影だろうと
アリスはアリスょ。
それを真紅ちゃんが倒したら
どうなると思う?」

水銀燈「ど、どうなるのよぉ…」

のり「薔薇乙女である真紅ちゃんがあなたを倒せば、それ自体は正しいアリスゲーム。でもね、擬似とはいえ、アリスに変質したあなたを倒せば
真紅ちゃんは神殺し。
正しくゲームを制した真紅ちゃんが
代わりにアリスになるのよ。」

水銀燈「まさか、あの人間…
この14年間ずっと…」

のり「えぇ。HIKCの…JUMくんの究極の目的は、
真紅ちゃんをアリスにして
あげること。
エヴァはその過程で誕生した
副産物。」

水銀燈「あら?でも真紅は
有栖川総合病院の奴等と一緒に
ラプラスに乗ってたわよぉ。
二人が敵同士なんて
変な感じぃ。」

のり「JUMくんにとって唯一誤算
だったこと。それは


真紅ちゃんに拒絶されたこと。」

水銀燈「ぅえぇ・なんでよぉ?」

43: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:05:57.56 ID:t8Tuv46u0
のり「真紅ちゃんはJUMくんが錬金術を学び始めた頃から
JUMくんの計画に勘付いたのね。
だからJUMくんに
言ったのよ、
自分は自分の力でローゼンに会う
だから余計なことはやめて
ってね」

水銀燈「…」

のり「でもJUMくんはやめなかったの。強引にウサギ穴を展開して
強制的にローゼンを召喚。
周りの影響も考えてわざわざ
南極に行ったみたいだけどそれも
無駄足。
結果、第ニ次アリスゲームが発動。
たくさん人が死んで、
使徒が誕生して、ローゼンと槐の
生体データが取れただけ。」


のり「そして、第10使徒出現時に
あなたと薔薇水晶ちゃんが
第三次アリスゲームを発動。
世界が壊されるだけ壊され、
真紅ちゃんはJUMくんを止める為
有栖川総合病院の側に付いたのよ」



水銀燈「あたし………
何も、分かってなかった………」





のりに頭を下げ、部屋へ戻る水銀燈。
その背中を見続けるのり。


のり「JUMくんたら
少しは成長したかと思ったら、
こういうイヤなとこだけ
お姉ちゃんにまる投げ
なんだから〜」

44: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:07:08.69 ID:t8Tuv46u0
13号機格納庫付近
数万本は咲いているであろう紅薔薇の中、ローザミスティカを喪い
動かなくなった
翠星石のボディーが横たわっている


それを見つめている
大人JUM

「もう直ぐだよ。真紅」














水銀燈「何よぉ…」








水銀燈「わたしは
一体 何





・・・・・・」


パコーン…

ヤクルトの空容器が投げられた

46: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:08:14.40 ID:t8Tuv46u0
13号機がLCLのタンク
から出庫される。

のり「最後の執行者が完成したのね」

大JUM「これで道具は
すべて揃った」




雪華綺晶「時が来ました。

いよいよですわ、
黒薔薇の御姉様。」



壁 ゴンッ
水銀燈「い や よ ぉ・・・・・・・・・・・・」

水銀燈「わたしは道具だったのっ!
ヤクルトで世界を壊す道具!
エヴァなんて乗りたぐナァイぃい
何もじだぐダアァアぁぃびいぃ・・・・」

雪華綺晶「そうして哀しい感情
ばかりリフレインさせていても
何もいいことはありませんわ」

雪華綺晶「あなたがエヴァで
変えてしまった世界は
またエヴァで
変えればいいのですわ」

水銀燈「ぞんだごど言っだでぇ、エヴァも人間も信じられないわよぉぉぉ」泣

雪華綺晶「それはそれで構いません。
でも、此の末妹だけは信じてくださりませんか?」


水銀燈「無理よぉ…
ヒッグ…めぐ達がぁ、首になんか
付けたのよぉ…ウッグ……
エヴァに乗ったらぁ、ジャンクに
されちゃうぅ」号泣

スッ
カチ
ピー
首輪(パカッ)

雪華綺晶「分かっています。
御姉様。」

水銀燈「・・」

雪華綺晶「理不尽な呪いと
アリス覚醒のリスクは
私が引き受けますわ。」

カチャ
ピーーー

水銀燈「雪華綺…晶ぅ…」

雪華綺晶「ご心配は要りません。
元々は私を恐れた人間達によるもの」

47: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:09:34.87 ID:t8Tuv46u0
雪華綺晶「御姉様の希望は
ドグマの爆心地にある2輪の薔薇
だけです。
それを強奪出来ればHIKCはアリスゲームを発動出来ませんし
13号機とセットで使えれば
この世界の再生もできますわ。」

水銀燈「えぇ。
あなたならできるわぁ」

雪華綺晶「いいえ、 二人でですわ。
13号機はダブルエントリーシステム

今のあなたに必要なのは贖罪と心の余裕。
二人でドールの希望になりましょう。」

水銀燈「ありがとう。
麗しの末妹。」

雪華綺晶「きらきー で構いませんよ?」

水銀燈「流石にやめとくわぁ」


雪華綺晶「行きましょう
黒薔薇の御姉様。」






プラグ
スーツ
コチッ
ブシュゥゥゥ…

13号機に挿入される
二つのエントリープラグ。
ヤクルトの空容器を握り潰す
水銀燈。
気がつくと、隣に雪華綺晶が居た

二人が
呼吸を
合わせ


銀&雪「エヴァンゲリヲン
第13号機
起動ッっ・・・・」


13号機 ギュビーーーン

48: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:10:47.53 ID:t8Tuv46u0
一方、
有栖川総合病院
戦艦ラプラス内

モニター(ピピピピピピピ
NEW EVA SIGNAL)

みつ「信号来ターーーーーー^ ^」


金糸雀「新型evaの
起動確認かしら・・」

めぐ「…」









ドグマに降下する13号機


水銀燈「私たちだけ
じゃあないのぉ…」


視線の先には
水晶の剣を手にした
首から上のないmark.9

雪華綺晶「マーク9のことですか?
援護の為です。
有栖川総合病院を警戒している
のですわ。」

水銀燈「あんな医者連中…
私たちだけでなんとかなる
わよぉ…

あいつ…

ローゼンメイデンじゃあ
ないのにぃ…」




薔薇水晶「薔薇乙女じゃ
…ない…?」

49: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:11:59.92 ID:t8Tuv46u0
13号機の胸部が点灯して
周りが見えてくる

水銀燈「ッ…壁がぁ…」

壁はびっしりと
赤いドールのパーツで
覆われていた

雪華綺晶「全て、
第5ドール複製体の
出来損ないたちです。
御姉様が気になさる必要は
ございません」




雪華綺晶「もう直ぐ槐の結界です
メインシャフトを塞いでいて、
この14年間、誰の侵入も許して
いません」

水銀燈「おっきな蓋みたいねぇ…」

雪華綺晶「心配は要りませんわ。
これを突破する為の
13号機ですですもの

二人ならできます。」

水銀燈「そうねぇ。」

操作計(ガチャコン ガチャコン)

ピピピピピピピピピピピピ

雪華綺晶「テンポを合わせて、
ピアノの連弾を
思い出してください」

水銀燈「んなことした覚え
ないわよぉ…」

雪華綺晶「…」


ヴゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン


モニター(ピーーー)
Approaching
Final
Containment
Seal

ビシッ

ガラガラガラガラガラガラ……



音をたてながら
崩れる槐の結界。

水銀燈「やったぁ!」

雪華綺晶「」ニコッ

50: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:13:21.56 ID:t8Tuv46u0
雪華綺晶「着きました、
セントラルドグマの最深部


アリスゲームの爆心地ですわ」

底を見ると大量のドールのパーツ
その中で
乾涸びた巨大な金髪の男が
固まっている

水銀燈「あれが、槐ぅ…?」

雪華綺晶「その骸ですわ。
自分の魂を掛けてドールを作り、
抜け殻となったのです。」

水銀燈「命懸けで製作したのねぇ」



水銀燈は巨大槐の頭部に当たる場所に何かを見つける

水銀燈「あれは…エヴァぁ?」

エヴァらしきものが
巨大槐と一部融合している

雪華綺晶「エヴァmark.6。
自律型に改造され
ミーディアムの下僕となった、


第3ドールの成れの果てですわ」




水銀燈「第3ドールて…
翠星石ぃ・・・・・・」

雪華綺晶「えぇ。
切り離された人工精霊は
兵器利用されました…」

51: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:14:30.87 ID:t8Tuv46u0
蔦から手を離し、
ドグマに着地する13号機。

ズズゥン


水銀燈「あの、上に
咲いてる薔薇が…
目標物ぅ…?」

雪華綺晶「そうです。
論議ヌスと菓子ウス。
黒と紅の
二輪の薔薇を持ち帰るには、
ドールが二体
必要なのです。」

水銀燈「それなら…あの
薔薇水晶でもいいんじゃなぁい?」

雪華綺晶「いいえ。
ローゼンメイデンの模造品では
駄目なのです。
ローザミスティカがありませんもの。」



雪華綺晶「さァ、始めましょう」

槐へ向かう13号機。
が、
突然足を止める


雪華綺晶「ちょっと
待ってください!」

水銀燈「?」

雪華綺晶「おかしいですわ。
二輪とも色が変化して
黒くなっています…」

水銀燈「早く薔薇を抜きましょうよぉ。
その為にエヴァに乗ったんだからぁ」

52: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:15:32.46 ID:t8Tuv46u0
すると、突然



ズドォンズドォンズドォンズドォン・・・・


背後で爆発が起こる


水銀燈「きゃあッ・・
何よこれぇ・・・・」








頭上から降ってくる一体のエヴァ。

バシュッ


13号機のウェポンラックから
黒い羽根が飛び出す。

キイィィィンッ・・・・・・

衝突する
4つの羽根と長刀鉾

水銀燈「・弐号機・・
真紅ぅッ・」

水銀燈「なんで邪魔すんのよぉ、
真紅ぅ・・」

53: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:16:32.32 ID:t8Tuv46u0
ガキィンッッ

弐号機を弾き返す羽根。

真紅「水銀燈・あなたまさか、
エヴァに乗ってるのっ・・」

水銀燈「そうよぉ。エヴァに乗ってぇ…御父様に合うのよぉ・・」

真紅「ジャンクが…
とっとと降りるのだわっ・・」

向かって来る弐号機。

しかし、

ガンっ・・


水晶の剣に殴り飛ばされる

真紅「ッ・」

剣を振り下ろすmark.9
が、
間一髪。
何処からか発射された苺が
mark.9を弾き飛ばす

ドゴォン・・

真紅「苺わだち!
いっつも遅い・・」

雛苺「めんごなの〜」



ドグマ入り口付近には
八号機が潜伏していた

雛苺「ローゼンの器さーん。
せめて、足留めぐらいは
させてもらうのよー」

ドンッ
ドンッ

連射される苺に対応しきれない
mark.9

54: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:17:40.52 ID:t8Tuv46u0
一方、
改弐号機。

真紅「絆スラァーーシュッ・・」

ズババンッ・・


二枚の羽根を破壊
刄が13号機に迫る

羽根(ガキィンッ)長刀鉾

水銀燈「なんであんたに
邪魔されなきゃいけないのよぉ・・

そんなにアリスになりたいのぉ・・・

あれは…
私の希望の薔薇なのよぉ・・」

ギンッ

真紅「もうあなたはッ」

ガンっ

真紅「余計な事ッ」

ギンッ

真紅「しないで欲しいのだわッ・・」

ガギンッ

真紅「ジャンクのクセしてッ

またアリスゲームを
起こすつもり・」

ギンッ

水銀燈「違うわよぉ・・」

ガンっ

水銀燈「あの薔薇があればッ…
全部やり直せるのぉ・・」

水銀燈「アリスゲームをしないで
済むのよぉ・・」


真紅「…本当、
ジャンクなのだわ…」

55: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:18:44.03 ID:t8Tuv46u0
水銀燈「ッ・・」カッチーン・・

水銀燈「それは…こっちの台詞よぉ・・
このッ
不人気ぃッッ・・・・・・」


ヒュンッヒュンッ・・

黒い羽根の動きが
さっきとは打って変わり、
攻撃的になる

ガガガンっ・・


真紅「くっ、・・」

跳ね飛ばされる弐号機。





水銀燈「ハァッ…ハァッ…
あんたも手伝いなさいよぉ。
言い出しっぺでしょぉ…」

しかし、雪華綺晶は
何か呟くばかりで
応答しない。

雪華綺晶「菓子ウスと論議ヌス。
対の薔薇が必要なのです…
なのに、
ここには、同じ黒い薔薇が二輪
あるだけ…」

水銀燈「ちょっとぉ・・きらきー・」

雪華綺晶「嗚呼ッ・・・・
そういうことなのですね・・
…ミーディアム・・」

水銀燈「いきなり
独り合点されても
意味分かんないわよぉ・・」

56: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:19:47.94 ID:t8Tuv46u0
ズドンッ・・


苺わだちに蹂躙されるmark.9

雛苺「rozensの暫定
パイロットさーん。
早く逃げた方がいいのよー。

そんなところにいたら、
ローゼンの器になるか、



雛にうにゅーにされちゃうだけ
なのよー」

薔薇水晶「駄目です。
それは命令じゃない。」

雛苺「命令命令ってぇ…
オリジナルの薔薇乙女は
そんな堅物じゃないのー・・」

薔薇水晶「…オリジナル…?
別のドール…」



 



真紅「絆スラァーーッシユ・・・・」

羽根(ドス ドスッ)長刀鉾

ついに残りの羽根を破壊する真紅

刹那、
羽根が爆発する

┣¨┣¨┣¨┣¨ーーーーン・・・・・・・・・・・・

水銀燈「うゥッぐッ・・

雪華綺晶ッ・・どうしたのよぉ・・・・」

相変わらず、
沈黙している
雪華綺晶。

真紅「絆ブレェェェェェーーードぉぉぉぉぉッ・・・・」

鬼のような形相の真紅がブレードと
改弐で迫る

57: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:21:14.02 ID:t8Tuv46u0
水銀燈「っチィッ・・・・」

ガッ・・

刄を手で受け止める13号機。

水銀燈「いい加減にしなさぁいッ・・
不人気ぃッ・・」

真紅「大人しく殺られるのだわっ・・
このッ、ジャンクゥゥゥゥッ・・」

ガクン、

真紅「・」

いきなり、弐号機が動かなくなる

モニター(Low-Battery)

真紅「こんな時にッ・・
雛苺ッ・・スペアなのだわっ!」

この隙に
弐号機を弾き飛ばす13号機。

ガッ・・



真紅「きゃあッ・・」







水銀燈「ハァッ、ハァッ、
今のうちにぃ
薔薇をっ・・」



真紅「っくっゥッ…
妹に手をあげるなんて…
最低なのだわ…」

雛苺「スペア!
行くなのー」

上から降ってくる
予備バッテリー。

ズズゥン



構わず13号機を進める水銀燈。

ズン ズン ズン ズン

58: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:22:22.16 ID:t8Tuv46u0
雪華綺晶「…やめましょう御姉様
…嫌な予感がしますわ…」

水銀燈「何言ってんのよぉ・・
何の為に、
ここまで来たと思ってんのよぉ・・」


雪華綺晶「もう…いいのです。
あれは私達の薔薇では
ありませんわっ…」

水銀燈「私達のじゃないて…」

槐によじ登る13号機



水銀燈「っ…薔薇が必要だって…
あんたが言ったのよぉ…
だから私は、
エヴァに乗ったのよぉ…!」

水銀燈がレバーを引く


水銀燈「んンッ・・」

ガチャコンっ

操作計 ピッピーーーーー

二人の操縦席が
分断される。

雪華綺晶「操作計がっ…!」

13号機「 ゴウゥゥゥッンッ…… 」


水銀燈「姉妹の為にぃ…
御父様の為にぃ…
薔薇を手に入れるのよぉ…


そうすりゃ世界は戻るッ
そうすりゃぁ……






めぐ だってぇ…………!」半泣




真紅「やばいのだわっ・・
雛苺ッ・・
水晶弾の使用を許可ッ・・」

雛苺「待ってたなの〜」

59: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:23:33.12 ID:t8Tuv46u0
ジャキンッ



水晶弾を発射する八号機。

雛苺「虎の子なの〜〜」

ドゥンっ・・
ドゥンっ・・

13号機に直撃。
しかし、
弾丸は
何事も無かったかの様に
機体をすり抜ける。

雛苺「・実体がないなのッ・

まさかあの機体…


アストラル…・」




バカンッ・・

13号機の胸部が展開。
第三・第四の腕が現れた。

水銀燈「ゥッ・・」

四つの腕で
薔薇を掴み、


雪華綺晶「駄目ですわっ御姉様っ・・」

真紅「止めるのだわっ・・
ジャンクゥーーーッ・」

水銀燈「ふっ うゥうゥ

うゥゥゥゥゥぁぁぁぁあぁぁぁぁ


ぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁぁあ





あぁぁぁぁあッ・・・・・・」





薔薇 (ズポポン・・) 薔薇

60: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:24:32.55 ID:t8Tuv46u0
薔薇を

抜いた。






水銀燈「やったわぁ・・・・・・」


突如、
薔薇の形状が変化。
華も茎も
棘に包まれる。

シュルシュルシュル



水銀燈「?」

そして、
槐の死骸が膨張。


槐(ボコボコボコボコボコボコ…)


水銀燈「ちょっ、まっ


破裂し、
薔薇の花びらを撒き散らす。


ババババンッ・・・・・・










大人JUMの居る格納庫付近。
周りに咲いていた
数万本の薔薇が
一斉に散る。

大JUM「始めよう。
洗濯のり。」

61: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:25:43.38 ID:t8Tuv46u0
ついに薔薇を手に入れた13号機。
舞い散る花びらの中に

mark.6を見つける


水銀燈「エヴァmark.6?」

モニター

ピピピピピピピピピピピピピピピピ
blood type BLUE

水銀燈「パターン青て、
どういうことよぉ…」


mark.6 (ですぅ… ですぅ…ですぅ…ですぅ…ですぅ…ですぅ…ですぅ
…ですぅ…ですぅ………





真紅「まずいッ・・
第12の使徒が、まだ
生き残ってるのだわっ・・

雛苺ッ・・
左腕コンテナなのだわっ・・」

雛苺「はいなの〜」

八号機が、コンテナを投下する。

ズズゥン


真紅「アリスゲームの続きが
始まる前にっ」

ガトリングの左腕を
装着する改弐号機。

ガチャン・・

真紅「こいつをッ
片付けるのだわっ・・・・」

ジャキンッ・・


mark.6 (ですぅ… ですぅ…ですぅ…ですぅ…ですぅ…ですぅ…
でs

ズ バ ン ッ ・・

mark.9が水晶の剣で
mark.6の首を撥ねた。

薔薇水晶「これが、命令…」

62: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:27:44.15 ID:t8Tuv46u0
すると、
首の切断面から
紫色をした粉状の水晶が
溢れ出す。


ブシュウゥゥゥゥゥゥゥゥ



粉状水晶(若奥様…若奥様…若奥様…
若奥様…若奥様…若奥様…若奥様…

水銀燈「使徒ぉ・」


粉水晶(若…若…若…若…若…若…若…若…若…若…若…若…若…



徐々に
丸く集まっていく
粉状の第12使徒。


真紅「ローズガトリング・・・・」

パタタタタタタタタタタタタタ…


雛苺「無駄撃ちは めっめっ
なのよ〜真紅ー。
あれ、全部 思念だから、
雛たちじゃ
どうしようもないのよ〜」


雛苺「…それに、
最後の使徒を斃したところで、
アリスが出るか、

うにゅーが出るか、

気になるなのー…」







思念水晶(御父様…御父様…御父様…


薔薇水晶「これは…
これは……私…?

私は…何?」

63: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:28:44.53 ID:t8Tuv46u0
13号機の操縦席。
水銀燈は
予想外の結果に
焦っていた。


ガチャコンっ
ガチャコンっ
ガチャコンっ

水銀燈「操縦が利かなぁいっ・・
どうなってんのよぉ・
雪華綺晶・・

雪華綺晶ッ・・・」


雪華綺晶「まさか…
第7ドールの私が…
13番目の使徒にされて
しまうなんて…」

水銀燈「何言ってんのよぉ・
雪華綺晶ッ・・」


マ エ ス ト ロ
雪華綺晶「流石は''神業級の職人”。

紅薔薇の御姉様の元媒介…

…桜田 ジュンですわっ・・」








八号機。


モニター blood type BLUE

雛苺「DSSチョーカーに
パターン青・

JUMの狙いは
これなの〜」

64: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:30:23.04 ID:t8Tuv46u0
一方、
電脳化した  コン達が
集う場所。

中央には電脳に囲まれたJUM。
のりが、何かのスイッチに
手を掛けた。

JUM「週刊 少女の作り方 の
改訂版出版の時が来ました。
…これで、お別れです。」

のりがスイッチを降ろす。

ガシャンッ

06 ヒュゥゥゥゥゥン…

電脳の一つが、
機能停止する。

JUM「あなた方も魂の形を変えたとはいえ、
趣味を共有した  コンだ。



悠久の時を過ごせはしても、
我々と同じく、
社会の偏見からは
逃れられない。」

05 ヒュゥン…

また一つ電脳が停止する。

JUM「あなた方は、
我々に文化を与えてくれた。」

04 ヒュゥゥゥゥン…

JUM「人類を代表し、
感謝します。」

03 ヒュゥゥゥン…

JUM「社会的死をもって、
あなた方の魂を在るべき所に
返しましょう。」

02 ヒュゥゥゥン…

JUM「宿願たる聖少女補完と、
諦観されたアリス殺しは、
僕が行います。」


01の人「我等の願いは
全て叶った。
良い。
全て、これで良い。」

01の人「少女の補完。
美しい世界の創造を
願u

ガシャンッ・・

ヒュゥン…

のり「この   コン共が。」

大JUM「ブ○ラコンのあんたが
言っても意味ないよ…
姉ちゃん…」 

65: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:32:23.76 ID:t8Tuv46u0
13号機「グオオオオォォォォォ…」

思念水晶(御父様…御父様…御父様…
オオオオオオオ…

徐々に縮小して、
13号機の口内に集まってくる
第12使徒。

バキッ・・・・

咀嚼する13号機。


13号機「コオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ…」


ピカーーーーーーーーーー


輝きを放ち、

真紅「こいつッ・・
擬似アリス化形態を
超えてるのだわっ・・・・」

雛苺「ローゼンの生き残りが、
覚醒したなの〜〜」

二つの光輪を背面に展開して、
上に向かって、
ドグマから
すっ飛んで行く。


ドヒュンッ・・


水銀燈「ゥゥッ・・グゥッ・・」

強烈なGに耐える水銀燈。



上空の新HIKC本部に続く細長い
一本の柱。
それを
下から上へと
縦に破壊しながら
上昇する13号機。

ズガガガガガガガガガガガガガガ

mark.9も、
ついてくる。





ブオォォォォォォォォォォォォン…

13号機の頭上に
兎穴が
開かれる

66: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:33:25.49 ID:t8Tuv46u0
水銀燈「何よこれぇ…….」


穴は
地平線の向こうまで広がる

キイィィィィィィィィィィィィィ…


穴の奥から、
不協和音が響く



水銀燈「何なのよぉ………」

花びらを撒き散らし、
眼下の赤い町が
木っ端微塵になる。



水銀燈「私の…せいなのぉ…?
私が…薔薇を摘んだからぁ…!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



轟音と共に、
地面の下
恐らく、ドグマの内部から、
何かが
穴の引力に引かれ
出てこようとする。



水銀燈「これってぇ…

雪華綺晶「アリスゲーム。」

水銀燈「ッ・・」

雪華綺晶「其の始まりの儀式ですわ。」

そう応える雪華綺晶の
首元には
発光するチョーカーが見える。

67: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:35:47.82 ID:t8Tuv46u0
宙を舞う花びらと
第5ドールの大量のレプリカ。

水銀燈は、同乗者の
首輪の異変に気付く。

水銀燈「雪華綺晶・・首輪がぁッ・・」

手を伸ばすも、其処は
エントリープラグの中。
届く筈が無く、
プラグ内の壁に当たる手。

ゴンゴンッ

水銀燈「雪華綺しょ

ズ ガ ン ッ ・・・・・・・・・・・・・・

水銀燈「きゃあぁぁッ・・・・・」

飛来した戦艦ラプラスの鼻先が
13号機に背後から突き刺さる。

水銀燈「めぐッ・・・
うッがぁッッ・・」

加速するラプラス。

柿崎「nのフィールドを最大展開ッ
このままエヴァを封じ込めてッ・・」


柿崎「主砲、斉射用意!
胃酸弾装填!

何としてもアリスゲームの
発動を食い止めるのよッ・・・・

吐けぇッ・・・・・・」

主砲(ドゥンッ・・ドゥンッ・・)

艦の前方に展開された
nのフィールドが
ワームホール的役割を果たし、
弾丸を13号機に当てる。

ズドンッ・・ズドンッ・・

しかし、

ピュンッ・・

ドドンッ・・

ラプラス(痛ぅ・・)

金糸雀「やられたらかしらッ・・
主砲に直撃ッ・・」

めぐ「ローゼンの器かっ・・」
 
首の無いmark.9が
断面から
ビームを放つ。

ピュンッ・・

ズドンッ・・

看護師「中央部に被弾ッ・・
損害不明ッ・・」

みつ「目標新型エヴァ。
離れるわっ!」

金糸雀「梶が利かないかしらッ・・
落ちるかしら〜〜・・」

68: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:36:50.67 ID:t8Tuv46u0
煙を上げて、
墜落し始めるラプラス。
左翼が地面に接触する。

ガガガガガガガッ・・

mark.9「くらいやっ!」

ピュンッ・・

ズドンッ・・



医師たち「わあぁぁあアァ」



看護婦「中央部ッ再び被弾ッ・・」


柏葉「ローゼンの器は
ラプラス本来の主です!
メイメイから
本艦の制御を奪い返すつもりよッ・・」



mark.9の首の断面が
モゾモゾと動き、
其処から
兎の頭が生えてくる。

ピュンッ・・
ズドンッ・・

mark.9のプラグ内。
困惑する薔薇水晶。

薔薇水晶「何故?リンクが
回復しない…」

薔薇水晶の意思と無関係に動く
mark.9。

機体色を変化させ、
ラプラス本艦に取り付く。




一方、ドグマからよじ登ってきた
改弐と八号機。

弐号機「いょっと…」

雛苺「うゅ…これは、
しっちゃかめっちゃかな
状況なの〜。」


真紅「雛苺はあのジャンクを、
ラプラスは改弐で助太刀
するのだわっ・・」

八号機「らじゃーなのー」

69: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:38:51.80 ID:t8Tuv46u0
金糸雀「ローゼンの器っ・・
排除出来ないかしら〜・・」

看護婦「主制御システムに、
未確認データが侵入ッ・・」

主治医「艦のコントロールが
乗っ取られていきます!」

柿崎「くッ・・」


ラプラス本艦、中央付近。

脚部をドロドロに溶かし始め、
制御システムに入り込もうとする
ローゼンの器。



改弐号機が
左翼に飛びつく。

真紅「なのッ、
だわぁぁぁぁあッッ・・・・・・」

ガシッ・・


左翼の上を走りつつ、
ローゼンの器のコアを狙う。

ダンッ・・

しかし、弾丸は
突如コアを覆った
シールドに弾かれる。

ガキンッ


真紅「卑怯者ッ・・
rozensの  コン共が
やりそうな事なのだわっ・・」

体制を整え、
ビームを放つローゼンの器

ピュンッ・・


ズドォン・・

間一髪で
避ける改弐。
爆風に押されながら、
中央付近に近づく

70: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:40:04.24 ID:t8Tuv46u0
真紅「mode change!
code 99なのだわっ・・・・」

ガシャンッ・・

背面のリミッターが
外れて、
棒が突き出てくる

真紅「ゥうゥうゥゥッッ・・・・」

改弐「ギアァあぁァァア・・・・」

ローゼンの器に
組み付く。

ズンッ

薔薇水晶「誰ッ?」

真紅「あなたこそ誰なのだわっ・・」

ブンッ

投げられる改弐号機。

艦に着地し、
さらに機体の形態を変化させる。

ビキビキビキビキ…

牙に尻尾。
二つの左目に斑模様。

お世辞にも紳士的とは言えない、
狂犬のような姿になった。

ピュンッ・・

改弐「ガアァァァァァァァァア・・・・」

ローゼンの器が放つビームを
噛み砕く改弐。



主治医「眼科より報告ッ・・
改弐号機、ローゼンの器と会敵っ・・」


柿崎「頼むわよッ、真紅っ・・」

71: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:41:19.03 ID:t8Tuv46u0
ガッ・・

真紅「うッンうゥゥぅぅゥゥッ・・・・」

ローゼンの器の
首筋に噛み付く。


ブチブチブチッ・・ブチッ・・


ブッシャァーーーーーー

血飛沫があがる。


薔薇水晶「こんな時、
ローゼンメイデンなら
どうするの…?」

真紅「んなこと知らないのだわっ・・
あなたはどうしたいのっ・・」



何かを決意する薔薇水晶。
直後、
エントリープラグが排出され、
空の彼方へ。

真紅「これでローザミスティカを
狙えるのだわっ・・」

パタタタタタタタタタタタタタタタ




プラグ挿入口に連射

ぐったりとするローゼンの器。
が、次の瞬間。
たちまちキズを再生し、
弐号機に掴みかかる。

ガシッ・・

真紅「こいつッ・・
全身ミスティカ・・

…時間もないッ…


ホーリエッ、
済まないのだわっ・・」

ガッ・・

バシュッ・・

プラグ射出レバーを引く真紅。
エントリープラグが排出される。

72: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:42:27.79 ID:t8Tuv46u0
弐号機「ピッ
ピッピッ
ピッピッピッ
ピピピピピピピピピピピピピ…



ズ ド ド ド ド オ ン ・・

ローゼンの器を道づれに自爆。
薔薇色の光を放ち、消滅。




金糸雀「制御システム
回復かしらッ・・」

柿崎「全艦、緊急発進ッ・・
目標新型エヴァを
直ちに追跡ッ・・」

柏葉「艦長っ
主機が復元されるまでは無理よッ・・」

めぐ「…水銀燈っ…・・」

73: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:44:05.84 ID:t8Tuv46u0
兎穴の真下。
相変わらず輝き、
宙に浮いている13号機。

水銀燈「うゥッぐゥッ…
ヒッグ うぅ…」

水銀燈の嗚咽。

水銀燈「私の…せいなのぉ…?
ヒッグ…
私がぁ…薔薇を摘んだからぁ…?

雪華綺晶「御姉様のせいではありませんよ。

私が第十三使徒に成ってしまいましたから、私がアリスですわ。」

水銀燈「どうしよぉ…
ねぇ…
どうしよぉ…?

わ、私ぃ…
如何したらいいのぉ…?」

雪華綺晶「魂が消えても、願いと
呪いは、此の世界に残ります。
いつか
自分自身のことも書き換えて
行くのですわ。」

雪華綺晶「申し訳ありません。
此れは、御姉様の望む
幸せではありませんでしたね。

兎穴は私が閉じます。
御姉様が心配することは
ありませんわ。」

水銀燈「きらきー……
あんたが何言ってんのか、
解んないわよぉッ・・」泣

雪華綺晶「…」

突如、
自身に薔薇の棘を突き刺す
13号機。

ドスッ・・

水銀燈「あぐっ、わァッッ・・」ゴボ

雪華綺晶「御姉様は
安らぎと自分の幸せを
見つければいいのです…」

もう一本の薔薇も、
突き刺す。

ザスッ・・

紫の電光が上る

水銀燈「んがッッッ・・」ゴボゴボ

雪華綺晶「縁が貴女を
導くでしょう」

74: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:45:03.22 ID:t8Tuv46u0
悶絶する水銀燈。

雪華綺晶「そんな顔
なさらないで。
屹度、
また逢えますわ、
御姉様。」

水銀燈「ッ・・
雪華綺しょッ



カッ・・・・・・



刹那
DSSチョーカーが作動。
雪華綺晶のボディーは
ローザミスティカを残し
粉々に砕け散った。

破片で濁ってゆく
隣のプラグのLCLを
観ていることしかできない水銀燈。




四つの目の内、
二つが閉じ、
落下する13号機。
しかし、
まだ輝いたまま。


13号機を追って、
奔る八号機。

雛苺「兎穴がまだ閉じないなのッ・・
水銀燈がrozensの保険・・」

ダッダッダッダッダッダッダッ
ダンッッ・・

13号機の後を追うべく、
跳ぶ。

75: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:46:15.49 ID:t8Tuv46u0
雛苺「うゅッ・・」

ズンッ

刺さった薔薇に掴まり、
取り付く。

雛苺「後始末は済んだの・・
しっかりするなのッ・・」

侵食される八号機。

水銀燈は応えない。

雛苺「泣いちゃめっなの・・

せめて真紅を助けるのッ・・
長女でしょッ・・」

八号機「序でに、
ちっとは世間を
知るべきなの〜ッ・・・・」

ガッ

機体外側のレバーを探し当て、
其れを引く。

バシュッ・・

飛んで行く水銀燈の
エントリープラグ。

遠去かる雪華綺晶の残像。



最早パイロットのいない13号機。
輝きを失い、
落ちる。


そして、
アリスを喪った兎穴も
漸く閉じ始める。

ヴゥゥゥゥゥゥゥゥゥン…

76: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:47:34.87 ID:t8Tuv46u0
何処とも知れないHIKC施設に
桜田姉弟がいた。

のり「非道い有様ね。
ほとんどrozensの目論見通り。」

大JUM「だが、
rozensとその第7ドールを排除し、
13号機でアリスへと導いた。

今は此れで良い。」

77: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:48:40.15 ID:t8Tuv46u0
危機を脱した戦艦ラプラス。

看護師「全艦、第ニ種
警戒態勢を維持。」

金糸雀「パターン青反応無し。
警戒空域にも、
異影は無いかしら。」



柏葉「誰のお陰か判らないけど、
アリスゲームは止まった…
めぐさん、
今は此れで良しとしましょう。」

柿崎「…」

やや傾きながら、
ラプラスは撤退していった。

78: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:49:52.92 ID:t8Tuv46u0
「きずn p ァ ンチ ・・」


バギャッ・・






水銀燈のエントリープラグを
真紅が見つけ、
パンチして入り口を壊す。


真紅「ハァッハァッ…
水銀燈。
助けてくれないのね。
此の真紅を。」

赤い大地に刺さった
エントリープラグ
その中で、
膝を抱え、丸くなったまま
押し黙っている水銀燈


水銀燈「…」

真紅「また自分のことばっかり。
黙っていれば済むと思って…

やっぱりジャンクなのだわ。」

無視して行こうとする真紅。
が、
やはり足を止め、


水銀燈の方に引き返す。



スタンッ

プラグに降りる真紅。



水銀燈を軽く蹴飛ばす。

79: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:50:56.43 ID:t8Tuv46u0
真紅「まだ甘えてるの?」


ぐったりしたまま、応えない水銀燈

真紅「…全く…何時迄経っても
手間の掛かる娘ねッ…」

プラグから、水銀燈を引っ張り出す

真紅「ほら、これを付けるのだわ

ちょっと!しっかり立つのだわ!」

オーベルテューレを彷彿とさせる
光景。

そこに、薔薇水晶が歩いてくる。

薔薇水晶「…」


真紅「さっきの
パイロット…
rozen crystalタイプのドールなのだわ。」

薔薇水晶「…」

真紅「ふぅ………」




懐中時計を見る真紅。

真紅「此処じゃ、槐の結界密度が
高すぎるのだわ…

ミーディアムが近づけるところ迄
移動するのだわッ」

水銀燈の手を掴み、
引っ張って行く。

水銀燈「…」タタッ…


コトンッ


その拍子に
ヤクルトの空容器が落ちる。

薔薇水晶「…………
……ポイ捨ては…
良くないこと…」

拾い上げ、
真紅と水銀燈について行く

80: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:51:50.53 ID:t8Tuv46u0
赤い大地を進む
三体のドール。

彼女たちの未来の行き先を
知る者は居ない。









つづく

81: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:52:59.49 ID:t8Tuv46u0
ED [ 薔薇流し]

・・〜
開いた

ばかりの

薔薇が散るのを

今年も早いねと

残念そうに

観ていた

アリスは

とてもoh oh〜

綺麗だった………

82: 名無しのミーディアム 2014/12/03(水) 22:54:44.89 ID:t8Tuv46u0




 








生きる気力を喪ったまま、

放浪を続ける水銀燈。

辿り着いた場所が

彼女に希望を教える


遂に発動する聖少女補完

アリスゲーム阻止の為

最後の決戦を挑む

有栖川総合病院


空を裂くラプラス


薔薇色の大地を疾走する

エヴァ8 2号機











次回

シン・バラ ヲトメ劇場版 : ||




最期迄、
サービス
サービスゥ………

引用元: 新劇場版ローゼンメイデン:Q