1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/30(日) 11:40:42.94 ID:6bmktSNK0
トレーボル「んねーんねー!! ルフィおめェ~~~!!、ここにあった実を食ってねェだろ~~な~~~~!?」
ルフィ「あ、食ったぞ。デザートに」
トレーボル「ばっ、馬鹿野郎ォ~~~! あれは“オペオペの実”っていって、食えば“改造自在人間”、そして一生泳げなくなるんだぞ~~~!?」
ルフィ「ええーっ!? 泳げなくなんのか!?」
トレーボル「ちギャ~~~~~う!! そっちはど~~~でもいいんだよォ~~~~~!!!」ブバッ
ピーカ「………………!!」
ディアマンテ「オイオイオイ!! せっかく何年もかけて探し出した伝説の悪魔の実が、食われただとォ!? どうするんだドフィ!?」
ドフラミンゴ「……これは……困ったことになった」
………………
…………
……
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3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 11:44:34.52 ID:6bmktSNK0
●数時間前 フーシャ村
ドフラミンゴ「フッフッフッ……!! ルフィ、お前が海賊になるだと?」
ルフィ「そうだ! おれは海賊になる!」
ディアマンテ「よせよせ、海賊ごっこはフーシャ村の中だけでやることだ」
ルフィ「そんなぁ! おれもドフィの船に乗せてくれよ!!」
ディアマンテ「ダメだダメだ。海賊は遊びじゃないんだぞ? お前なんか、さっさとくたばっちまうのがオチだ」
ルフィ「ディアマンテがいれば死ぬことなんてないだろ?」
ディアマンテ「おいおい、何を……」
ルフィ「ディアマンテならおれを守りながらだって、敵なんか1人で全滅させられるじゃないか!」
ディアマンテ「よせ、そんな……人を伝説の海賊みたいに……」
ルフィ「ディアマンテは伝説の海賊だろ?」
ディアマンテ「やめろよ、そんな……」
ルフィ「そっか、じゃあ―――」
ディアマンテ「そこまで言うなら認めよう!! そう、おれこそが伝説の海賊であると!!!」ドンッ
ルフィ「じゃあ船に乗せてくれよ」
ディアマンテ「認めよう!!」
ジョーラ「ダメざます!!!」
ラオG「乗せられてるのはお前じゃディアマンテ!!! 担GAれてるの“G”!!」G!
ドフラミンゴ「……」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 11:46:38.97 ID:6bmktSNK0
●フーシャ村 酒場
ドフラミンゴ「ルフィ……お前を見ていると、昔のおれを思いだす……おれが“人間になる前”のな……」
ルフィ「……?」
ドフラミンゴ「だからつい肩入れしてしまうが……だからこそ、おれの船には乗せられない。お前に海賊は無理だ、諦めろ」
ルフィ「そんなぁ!!」
トレーボル「それにルフィ、おめェはカナヅチだしな~~~~! あっという間に沖まで流されて、泣きべそかいてたもんな~~、べへへ!!」
ルフィ「うるせぇトレーボル! その話これで何十回目だよ! ねちっこいんだよ!! それにお前らほとんどカナヅチだろーが!!」
トレーボル「そうだった、忘れてた!! べっへへへ! 鼻出たわ!!」ブバッ
ルフィ「うわ、きたねェ!!」
トレーボル「海賊は自由でいいぞォ~~~? 好きな時に好きなことを好きなだけ~~~、べっへへへへ!!」
ドフラミンゴ「……よせトレーボル、ルフィに変なことを吹き込むな」
トレーボル「なァに言ってんだドフィ~~~、ほんとのことじゃねェかよ~~~、べへへ!!」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 11:48:38.07 ID:6bmktSNK0
セニョール「ルフィ……ドフィの気持ちもわかってやれ」
ルフィ「セニョール! ドフィの気持ち……?」
セニョール「海賊は、なにも楽しいことだけじゃあねェ……。その辛さ、苦しさをドフィは人一倍知っているのさ」チュパッ
ルフィ「?」
ピーカ「ルフィ、聞き分けろ」
ルフィ「っ!! ピーカまで!」
ピーカ「ドフィはお前が嫌いだから船に乗せないわけではないのだ。……いずれわかる時が来る」
ルフィ「ん~、よくわかんねェけど……相変わらずピーカはおもしれェ声だな! あはは!」
ピーカ「……」
ルフィ「ピーカはおもしれェし強いし優しいし、大好きだ!」ニッ
ピーカ「……」
バッファロー(ピーカ様が声を笑われて怒らないのは、後にも先にもルフィだけだすやん……)ドキドキ
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 11:51:45.72 ID:6bmktSNK0
ディアマンテ「どのみちガキを連れて航海なんざしたくねェな。いかにこのおれが伝説の海賊であっても!!」
ルフィ「ガキなら連れてるじゃねェか! デリンジャーなんておれと同じ6歳だし!」
デリンジャー「きゃー! ガキじゃないわよー。あたしはつよいし!」ピョコピョコ
ルフィ「シュガーもガキだし!」
シュガー「……」モグモグ
ルフィ「ベビー5もガキだし!」
ベビー5「あたしはホントにガキじゃないでしょ! もう14歳よ!」
ルフィ「ベビー5もなんか言ってやってくれよ! おれ海賊になりたいんだよ! 頼むよ!」
ベビー5(あたし、必要とされてる……!?)キュン
マッハバイス「ベビー5がまたときめいてるだイ~~~ン!」
モネ「うふふっ」クスッ
グラディウス「……やれやれ」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 11:52:55.37 ID:6bmktSNK0
マキノ「まぁまぁ、ルフィ。あなたもなにか食べてく?」
ルフィ「ああ! 宝払いで食う!」
ドフラミンゴ「フッフッフッ……それくらいおれが奢ってやる」
ルフィ「いいよ! 男なら、自分の分は自分で払う!」
トレーボル「んねーんねー、そのわりには、まだ1ベリーも払ってないみたいだけどな~~~?」
ディアマンテ「詐欺だなァ、こりゃァ」
ルフィ「いつか海賊になって宝を見つけたら、払いに戻ってくるよ!!」
マキノ「ふふふ、期待して待ってるわ」ニコッ
ルフィ「にしし!」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 11:54:07.89 ID:6bmktSNK0
ルフィ「なぁドフィ。あとどれくらいこの村にいるの?」モグモグ
ドフラミンゴ「先日、ついに“目的”は果たしたからな……じきに出て行く。あと数日といったところか」
ルフィ「……ふーん。もうすぐ出て行っちゃうのか……」シュン
マキノ「ルフィ……」
ルフィ「おれ、泳ぎの練習するよ!」
ドフラミンゴ「フッフッフ……そうか、そいつはイイ事だ」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 11:56:51.20 ID:6bmktSNK0
ルフィ「それにもっと強くなる! おれ、鍛えてるからな!」
ドフラミンゴ「ほう……?」
ルフィ「いまに見てろよ! おれの手刀はメスみてェに斬れるんだ!!」ブンッ
トレーボル「べっへへへへ!! なんでメスなんだァ~~~? なんで素手で斬るんだァ~~~?」
ディアマンテ「まさか、ドフィの真似か?」ニヤッ
ルフィ「ぐっ……まだメスくらいの威力だけど、いつか軍艦だってぶった切ってやるんだ!!」
ドフラミンゴ「フッフッフッ……軍艦とは大きく出たな。それはまだおれも斬ったことがねェ」
ルフィ「じゃあおれが斬る! だから船に乗せてくれ!」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 11:57:47.10 ID:6bmktSNK0
ドガンッ!!
ヒグマ「邪魔するぜェ」
ルフィ「?」
ドフラミンゴ「……」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 11:58:57.01 ID:6bmktSNK0
ヒグマ「ほほう、これが海賊って輩かい……初めて見たぜ。間抜けたツラしてやがる」
マキノ「あの……」
ヒグマ「おれたちは山賊だ。が、べつに店を荒らしに来たわけじゃねェ。酒を売ってくれ。樽で10個ほど」
マキノ「ごめんなさい、今、お酒は切らしていて……今出てるお酒で全部なんです」
ヒグマ「……」
ドフラミンゴ「おれので良ければくれてやろうか。まだ栓も開けていない……」
ヒグマ「……!」ブンッ
バリィンッ!!
ルフィ「!!」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 12:00:58.76 ID:6bmktSNK0
ドフラミンゴ「……」ポタッ… ポタッ…
ヒグマ「おい貴様、このおれを誰だと思ってやがる。ナメたマネするんじゃねェ」
ドフラミンゴ「……」
ヒグマ「おれの首には800万ベリーの賞金がかかってる。第一級のおたずね者さ。お前のような生意気な奴を、56人殺してる」
ドフラミンゴ「……おい、雑巾はあるか。床がずぶ濡れだ」
ヒグマ「っ!!」
ガシャァンッ!!
ヒグマ「これで、ちっとは掃除のし甲斐もあるだろ」
ドフラミンゴ「……」
ヒグマ「じゃあな、腰抜けども」スタスタ
山賊「くくく……」スタスタ
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 12:03:56.89 ID:6bmktSNK0
マキノ「船長さん! 大丈夫ですか!?」
ドフラミンゴ「ああ、大丈夫さ。フフフ! フッフッフ!!」
ルフィ「なんで笑ってんだよ!」
ドフラミンゴ「……どうした、ルフィ?」
ルフィ「なんで戦わないんだよ! いくら相手が大勢で強そうでも、ドフィたちなら勝てただろ!? あんなことされて笑ってるなんて男じゃない! 海賊じゃない!!」
ドフラミンゴ「そう思うのなら、それはお前がおれたちを買い被っていただけのことだ」
ルフィ「~~~!! もう知るもんか! 弱虫がうつる!!」スタスタ
ドフラミンゴ「……」
ルフィ「んん……? は、はっ……」ムズムズ
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 12:12:37.39 ID:6bmktSNK0
ルフィ「はっくしょん!!」
ブゥンッ…!!!
ドフラミンゴ「……!?」
ディアマンテ「うおぉぉおおおお!!?」
トレーボル「んな~~~~~~~~っ!!?」
ピーカ「…………!?」
デリンジャー「きゃー!? なにこれ、青いのがブーンって!!」
モネ「これは……“ROOM”!?」
セニョール「まさか……!」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 12:13:49.44 ID:6bmktSNK0
トレーボル「んねーんねー!! ルフィおめェ~~~!!、ここにあった実を食べてねェだろ~~な~~~~!?」
ルフィ「あ、食ったぞ。デザートに」
トレーボル「ばっ、馬鹿野郎ォ~~~! あれは“オペオペの実”っていって、食えば“改造自在人間”、そして一生泳げなくなるんだぞ~~~!?」
ルフィ「ええーっ!? 泳げなくなんのか!?」
トレーボル「ちギャ~~~~~う!! そっちはど~~~でもいいんだよォ~~~~~!!!」ブバッ
ピーカ「………………!!」
ディアマンテ「オイオイオイ!! せっかく何年もかけて探し出した伝説の悪魔の実が、食われただとォ!? どうするんだドフィ!?」
ドフラミンゴ「……これは……困ったことになった」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 12:17:36.60 ID:6bmktSNK0
トレーボル「ど~~~すんだドフィ~~~!? んねーんねー!!」ネバッ
ドフラミンゴ「寄りすぎだ、トレーボル」
ディアマンテ「“オペオペの実”は医学の知識が必要なんだろう!? ルフィじゃ使いこなせるはずがない!!」
モネ「私も同感。算数を教えようとしたことがあるけど、5分で無理だと悟ったもの」
シュガー「……じゃあ、もう方法は1つしか……」
ドフラミンゴ「…………今後の事を話し合う。一旦船に戻るぞ」
ベビー5「ねぇ、セニョール。どうして若はさっき、“糸で私たちを動けなくした”の?」
セニョール「じゃねェと、おめェらは我先にと山賊どもに襲いかかっただろう」
ベビー5「うん! グラディウスなんて破裂寸前だったし!」
セニョール「それじゃあ、ルフィの考える“理想的な海賊”だろォが」
ベビー5「……?」
セニョール「フッ……わからねェならそれでいい」チュパッ
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 12:18:41.66 ID:6bmktSNK0
●後日 フーシャ村
ヒグマ「どうした、ホレ、もっぺん妙な“青い膜”を出してみろ」
ルフィ「ぐっ……!!」
ヒグマ「おかしな生物がいたもんだ」ブンッ
ルフィ「うっ!?」ドサッ
ヒグマ「見世物小屋にでも売り飛ばせば、酒代くらいにはなるか?」
ルフィ「うわぁああ~~!!!」ブンッ
ヒグマ「しつこいぞ」ゲシッ!!
ルフィ「ぐえっ!?」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 12:20:11.25 ID:6bmktSNK0
ヒグマ「おれァただ、酒を飲んでただけだろうが。なにか気に障るようなことでも言ったか?」
ルフィ「言った!! あやまれちくしょう!! この山ざる!!」
ヒグマ「……よし、売り飛ばすのはやめだ。ここで殺そう」スチャッ
ルフィ「!!」
マキノ「ルフィ!!」
村長「た、頼む、見逃してくれ!!」
ドフラミンゴ「フッフッフ……ずいぶんと楽しそうなことやってるじゃねェか」
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 12:22:02.19 ID:6bmktSNK0
ヒグマ「……!」
ルフィ「ドフィ!!」
ドフラミンゴ「ルフィ、お前の手刀はメスのように斬れるそうだが……フッフッフ、どうやらとんだナマクラだったようだな」
ルフィ「う、うるせェ!」
ヒグマ「まだいたのか、腰抜け海賊。消え失せな、撃ち殺されないうちにな」
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 12:23:29.87 ID:6bmktSNK0
ドフラミンゴ「……」スタスタ
山賊「テメェ、聞こえなかったのか? 頭吹き飛ばされてェみたいだな、ハハハハ!!」スチャッ
ドフラミンゴ「“ごっこ遊び”はもう終わったぞ」
山賊「……あ?」
バァンッ!!
山賊「」ドサッ
グラディウス「……ふん」
山賊「う、撃ちやがった!! なんて卑怯な奴らだ……!」
ディアマンテ「卑怯? オイオイ、“銃を抜いた”ってことは、“いつでも殺してください”ってェことだろう?」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 12:25:54.38 ID:6bmktSNK0
ヒグマ「……!!!」
ドフラミンゴ「お前はあの時、“腰抜けども”と言った。おれだけでなく、おれの“ファミリー”を侮辱した……それだけでも十分に“死罪”だが」チラッ
ルフィ「!」
ドフラミンゴ「“罪もない子供”を“寄ってたかって痛めつけた”……しかも、よりによってルフィをだ……」
ザワッ…!!
ドフラミンゴ「さて……何回殺そうか……!!!」
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 12:27:48.07 ID:6bmktSNK0
ヒグマ「ハッハッハ!! 殺すだと? 海でぷかぷかやってるテメェらが、この山賊様をか!? ぶっ殺しちまえ、野郎ども!!!」
山賊「うおおおっ!!」
トレーボル「“ベタベタチェ~~~~~~ン”!!」ブバッ
山賊「うぎゃ、なんだ!?」
トレーボル「んねーんねー、山まで歩いて帰るの面倒だろ~~~? だから飛ばしてやるよ~~~!」ブンッ
山賊「ぎゃぁああああああああっ!?」
ヒグマ「なっ……!?」
ピーカ「…………!!」ズズッ
山賊「うわぁ、なんだ!? 地面が……!!」
グシャァッ!!
ピーカ「…………」
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 12:29:35.49 ID:6bmktSNK0
山賊「死ねェ!!」ブンッ
ガキィンッ!!
山賊「!?」
ディアマンテ「はためく“鋼鉄”は斬れんだろう?」シュルルッ
山賊「!!」
ディアマンテ「“闘牛グレイブ”!!!」ズガンッ
山賊「くそっ、ガキを狙え!!」バッ
シュガー「……ばかなやつら」
パッ
オモチャ「……えっ!?」
シュガー「契約よ。『わたしの命令に、命尽きるまで従うこと』」
オモチャ「……!?」ビクン
シュガー「他人への攻撃、意思疎通は禁止。それと、目障りだから“魚人島”まで泳いできて。帰ってこなくていいから」
オモチャ「……ッ!!?」カチャッ ガチャン
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 12:30:54.53 ID:6bmktSNK0
ヒグマ「な、なんだテメェらは……!? バケモンか!?」
ドフラミンゴ「ただの“海賊”さ……フッフッフ!!」
ヒグマ「く、くそ!!」
ボゥンッ!!
ベビー5「煙幕だわ!」
バッファロー「おれに任せるだすやん!!」ババババッ
ブワッ!!
ピーカ「…………!!」
ジョーラ「若様、ルフィがいないざます!!」
ラオG「逃GEられた、の“G”!!」G!
ドフラミンゴ「…………」
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 12:32:51.57 ID:6bmktSNK0
●海上
ヒグマ「はっはっはっは! まんまと逃げてやったぜ! まさか山賊が海に逃げるとは思うまい!」
ルフィ「……!!」
ヒグマ「さて、テメェは人質として連れてきたが、もう用済みだ。あばよ」
ポイッ
ルフィ(くそっ、くそォ!! あいつらクズどもを、1発も殴れなかった……!! 畜生……!!)
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 12:34:43.67 ID:6bmktSNK0
ルフィ(あの時、酒場で……!!)
ヒグマ『はっはっは!! あの時の海賊共、酒ぶっかけられても文句一つ言えねェでよ!!』
ヒグマ『おれァ、ああいう腰抜けみるとムカムカしてくんだ。よっぽど殺してやろうかと思ったぜ』
ヒグマ『海賊なんてあんなモンだ。カッコばっかで―――』
ルフィ『やめろ!!』
ヒグマ『……ああ?』
ルフィ『ドフィたちを馬鹿にするな!! 腰抜けなんかじゃない!!』
マキノ『やめなさい、ルフィ!』
ルフィ「ドフィたちを馬鹿にするなァ!!!」
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 12:35:21.97 ID:6bmktSNK0
ドボンッ!!
ルフィ「がぼっ、ぶば……!!」バチャバチャ
ヒグマ「はーっはっはっは!! ……は?」
近海の主「グルルル……!!」
ヒグマ「な、なに!? この怪物は……!! ぎゃああああああああああああっ!!」グシャッ
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 12:37:11.03 ID:6bmktSNK0
ルフィ「……!!」
近海の主「グァアアア!!」
ルフィ「わああああっ!?」
バクンッ!!
ドフラミンゴ「―――ッ!!」バッ
ルフィ「ドフィ!?」
ドフラミンゴ「―――失せろ」カッ
近海の主「ッ!!?」ドクンッ…!!
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 12:38:46.21 ID:6bmktSNK0
ドフラミンゴ「無事か、ルフィ?」
ルフィ「ドフィ……!!」ポロポロ
ドフラミンゴ「なんて情けねェツラだ……フッフッフ!! 酒場で山賊に喧嘩を売った勢いはどうした?」
ルフィ「だって、ドフィ……腕が!!!」
ドフラミンゴ「安いもんだ、こんなもの」
ルフィ「でも……!!」
ドフラミンゴ「あっちを見ろ。陸の方だ」
ルフィ「え?」クルッ
ドフラミンゴ「……」クイッ クイッ
ルフィ「ドフィが……2人!!?」
33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 12:40:02.70 ID:6bmktSNK0
ドフィ「フッフッフ。能力者が海を泳げるはずがないだろう。こっちは糸で作った分身だ。だから腕なんて安いもんなのさ」
ルフィ「な、なんだよそりゃァ!! 泣いて損した!!」
ドフィ「フッフッフ!! だが……どうしておれが今まで、お前を船に乗せなかったか……わかっただろう?」
ルフィ「……うん」
ドフィ「だがな、ルフィ。お前が山賊に喧嘩を売った理由を聞いたとき、おれはお前を船に乗せてやってもいいと思った」
ルフィ「!!」
ドフィ「どうだ? おれたちと来るか?」
ルフィ「……」
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 12:41:44.31 ID:6bmktSNK0
ルフィ「おれ、がんばって強くなって、いろんなところを旅して、自分で海賊になるよ!!」
ドフラミンゴ「……!!」
ルフィ「そんで、いつかドフィのファミリーのみんなみたいに強くなったら、その時! ドフィの船に乗せてくれ!!」
ドフラミンゴ「……フフフ……フッフッフ!! その時まで生きていられるのか?」
ルフィ「当たり前だろ! おれはドフィの船に乗って、最高幹部になって……そんでいつか、海賊王になるんだ!」
ドフラミンゴ「最高幹部……海賊王か。フッフッフ、そいつはイイ。それならルフィ、お前のために最高幹部の席を空けておいてやる。“ハートの席”だ」
ルフィ「!!」
ドフラミンゴ「“ハートの席”と、そして“オペオペの実”……おれの宝物を2つ、お前に託す。いいか?」ポン
ルフィ「……ああ!!」ポロポロ
ドフィ「フッフッフ……!! さぁ、フーシャ村へ戻るぞ」バサッ
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 12:43:10.68 ID:6bmktSNK0
―――10年後
ザパーン… ザザーン…
ルフィ「やー、今日は船出日和だなー」
近海の主「グルルル……!」
ルフィ「おっ! 出たか、近海の主!! だけど相手が悪かったな……10年鍛えたおれの技を見ろ!!」
近海の主「ガァアアア!!」ズアッ!!
ルフィ「“ROOM”!!」ブゥン
近海の主「!?」
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/30(日) 12:45:19.87 ID:6bmktSNK0
ルフィ「“オペオペの……”!!」
ルフィ「“メス”!!!」ブンッ!!
ズバンッ!!!
近海 / の主「グォ、オオオ!!?」
ルフィ「にししっ、真っ二つ!! 思い知ったか魚め!」
ルフィ「よっしゃいくぞ!!!」
ルフィ「世界中を旅して、強くなって、ドフィの船に乗って、それから……」
ルフィ「海賊王に、おれはなる!!!」ドンッ
―――小さな船は海を行く。
―――かくして大いなる旅は始まったのだ!!!
完!!!
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