1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 20:49:57.23 ID:YibSbZXD0
P「目まぐるしい日々もそりゃ、刺激的だろうけど」

P「ま、やっぱり何もないのが一番だよな」

千早「アイドルをやっていると、なかなかそうもいかないでしょうけど……」

P「まあ、アイドルにはアイドルの幸せがあるだろう?」

千早「そうですね……」

P「少なくとも、俺はこうやって千早と一緒にいるような日々は幸せだと思うよ」

千早「プロデューサー……」

P「千早、もうちょいこっちおいで」

千早「……?」

P「ふんっ!」

ドコッ

千早「ぐふぅっ!?い、いきなり……何を……!」

P「腹パン」

千早「なるほど」



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 20:53:10.51 ID:YibSbZXD0
千早「で、でも……」

P「なぜ、いきなり腹パンを。」

P「そう言いたげだな、千早」

P「ならばよし、教えてやろう」

千早「…………ゴクリ」

P「ノリだ」

千早「ノリで女性のお腹を殴らないで下さい」

P「ご、ごめんなさい」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 20:56:52.92 ID:YibSbZXD0
千早「私は腹筋を鍛えているので、いうほどダメージはありませんが……」

P「まあ、やよいとかだと多分大ダメージだろうな」

P「…………試していい?」

千早「いいわけありません」

P「ふんっ!」

ドコッ

ドスッ

ガスッ

千早「ぐぇっ…ぐふっ…!」

P(あ、なんか目覚めそう)

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 21:00:54.71 ID:YibSbZXD0
千早「げほっ、げほっ……!」

千早「うぇっ…、げほっ、……」

P「千早ー、ちょっと大げさすぎないか」

千早「ぐっ、うぇっほ…、げほげほっ」

千早「うぐ、うぇぇぇぇぇぇぇぇっ」

ビチャビチャビチャ

P「  」

P(殴りすぎた)

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 21:08:25.79 ID:YibSbZXD0
P「ごめん、ごめん。やりすぎた」

千早「げほ、げほっ、だ、大丈夫です……」

P「あーあ、盛大に吐いちゃったな」

千早「す、すみませ……けほっ……」

P「よしよし、背中さすってやるからな」

千早「は、はい。ありがとうございます……」

P(……すっぱいニオイがするな)

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 21:14:49.14 ID:YibSbZXD0
P(あ、やば……)

P「うぼぁえうげえええええええ!」

ビチャビチャビチャ

P(も、もらいゲロしちまった……)

P(恥ずかしい!!)

千早「プ、プロデューサー!大丈夫ですか!?」

P「だ、だ、大丈夫……うぐぇぇぇぇぇ!」

ビチャ、ビチャビチャビチャッ

千早「だ、誰か呼んできます!」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 21:18:09.53 ID:YibSbZXD0
P「はぁ、はぁ……、なんとか落ち着いた」

P「でも、このゲロどうしよう」

伊織「ちょっとアンタ、吐いたって聞いたけど大丈夫なの!?」

P「い、伊織っ!」

伊織「…………」

P「…………」

伊織「うぷっ……」

P「伊織、がまんだ、我慢しろ!飲み込め!」

伊織「うええええええええ」

ビチャビチャビチャッ

P「伊織ーーーーーー!!!」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 21:21:55.74 ID:YibSbZXD0
P「──まずいな」

伊織「そうね……」

P「掃除しないとな」

伊織「うん……」

P「ニオイ、充満してるな」

伊織「……うっ」

P「やめなさい」

伊織「そういえば、千早……、他の皆も呼んでくるんじゃ?」

P「まずいな、被害が拡大するぞ」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 21:27:04.27 ID:YibSbZXD0
真「プロデューサー、だいじょ……うげえええええっ!」

ビチャビチャビチャッ

P「ま、真!」

真「ご、ごめんなさい……、大丈夫です」

ズルッ

真「あっ」

ビターンッ

ビチャァア

真「…………」

P「だ、大丈夫?」

真「大丈夫じゃないです……」

伊織「悲惨なことになってるわね、顔も髪もゲロ塗れじゃない」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 21:30:43.91 ID:YibSbZXD0
P「真。髪洗った方がよくないか」

真「そ、そうですよね……」

P「洗面台いってきなよ」

真「はい、そうします……」

ズルッ

真「あ」

グイッ

P「えっ」

ビターンッ

P「……」

真「ご、ごめんなさい」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 21:35:18.44 ID:YibSbZXD0
P「……よし、落ち着こう」

伊織「ゲロまみれで?」

P「ああ、ゲロまみれで」

真「どうしてこんな事に……」

P「事の発端は俺なんだ、俺が千早に腹パンしたら、あいつ吐いちゃって……!」

P「それで、俺が貰いゲロしちゃって……!」

伊織「それで、私がここに来て貰いゲロしちゃったわけね」

P「ああ、……もう床のゲロが誰のゲロか分からないよ、混ざり合ってるよ」

真「と、とりあえず……、掃除しませんか?」

P「伊織、雑巾もってきてくれないか?」

伊織「わかったわ」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 21:39:01.32 ID:YibSbZXD0
伊織「ねえ、小鳥。雑巾ないかしら?」

小鳥「……おえええええ」

ビチャビチャ

伊織「!?」

小鳥「ご、ごめんなさい……、牛乳こぼしちゃって」

小鳥「急いで雑巾で拭いたら、そのニオイがきつくて」

伊織「だ、大丈夫なの?」

小鳥「だ、大丈夫……かな?」

伊織「ねえ、雑巾他にはないの?」

小鳥「ごめんなさい、全部ゲロ塗れになっちゃったわ」

伊織(諦めるしかないわね)

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 21:43:50.65 ID:YibSbZXD0
伊織「雑巾、だめだったわ」

P「なんだって」

伊織「ねえ、他に何かないのかしら」

P「そうはいってもなあ」

真「使わなくなった衣装とかないんですか?」

伊織「それよ!」

P「おいおいおい、真ォ。おまえ天才か!」

千早「プロデューサー、大丈夫ですか?」

P「お、戻ってきたか」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 21:50:33.41 ID:YibSbZXD0
P「後片付けをしたいんだけど」

真「雑巾がないんだって」

千早「そんな……」

千早「そういえば、ゲロが増えてる……?」

P「伊織と真も吐いちゃったんだよ」

真「ボクなんか、その後ゲロの上に倒れちゃって」

千早「それで髪がゲロ塗れなのね……」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 21:55:31.02 ID:YibSbZXD0
P「この際、飲むしかかないな」

伊織「ちょっと待ちなさいよ」

P「悪い、流石に飲むのはいやだよな」

伊織「この場合、舐めるって言う方がいいんじゃないかしら」

P「いや、そこは大した問題じゃないぞ!」

真「うーん、どちらにせよ。ゲロをもういっかい口に入れるのは」

千早「そうよね、プロデューサーのならともかく」

真「うんうん」

伊織「そうねぇ……」

P「お前ら揃いもそろってエメトフィリアか」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 22:03:00.97 ID:YibSbZXD0
P「……やっぱ美味しくはないよな」

真「そうですね……」

千早「臭いも酷いですし……」

伊織「うぷっ……」

P「しまった!ゲロを食す事による嘔吐感を計算してなかった!」

真「伊織、我慢して!」

千早「落ち着いて、心を無に!」

P「がんばれ、伊織!飲み込んでしまえ!」

伊織「うぅうぇ……」

P「こうなったら!」

チュゥゥゥゥゥゥ

伊織「!?」

P「ゴクッゴクッゴクゥ……!」

千早「ムリヤリ口を塞いで直接ゲロを飲んだ!?」

真「流石ですね、プロデューサー!」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 22:08:53.72 ID:YibSbZXD0
千早「……」

真「……」

真「プロデューサ、ボクに渾身の腹パンをしてください!」

千早「ずるいわよ、真!プロデューサー、私にもう一度してください!」

P「は、はあ…………」

伊織「そんな事しなくても、手を口に突っ込めばいいじゃない」

真「それだ!」

グイッ

真「うぐっ……うげっ……!」

P「何がしたいの、あの子」

伊織「さあ?」

真「うぷっ……」

P「あー、さっさと飲み込め」

真「……」

P「なんて物欲しそうな眼をするんだこいつ」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 22:15:09.84 ID:YibSbZXD0
P「……で、どうすればいいの?」

伊織「直飲み?」

P「まじかよ、しょうがないなぁ」

千早「あの、次は私に」

P「はいはい」

P「じゃあ、いくぞ真」

チュゥゥゥゥゥゥ

P「ゴクッゴクッ……!」

P「プハーッ!」

P「伊織のよりちょっと苦いな」

伊織「胃液が多いのかしら?」

千早「奥が深いわね、ゲロって」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 22:20:24.94 ID:YibSbZXD0
千早「次は私ですね」

P「ちょっとまって、おなかいっぱいになっちゃった」

千早「そんな……」

千早「なら、プロデューサーのゲロを私が飲むという事で」

真「あ、ズルい!ボクも飲みたいです、プロデューサー!」

伊織「待ちなさい!私だって飲みたいわ」

P「ちょっと落ち着け、お前ら」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 22:24:02.05 ID:YibSbZXD0
P「ゲロ直飲みもいいけどさ」

P「床のゲロをどうにかしようぜ?」

伊織「それもそうね」

真「興奮のあまり忘れてました」

千早「くっ」

P「まあまあ、千早には後で飲ませてあげるから」

千早「本当ですか……?」

P「うむ」

伊織「じゃあ、さっさと片付けちゃいましょ」

P「ああ、パパッといくぞ」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 22:27:34.36 ID:YibSbZXD0
伊織「……ふぅ、片付けおわったわね」

真「ボクもうお腹いっぱい」

千早「あとは、雑巾で水拭きすればいいだけですね、プロデューサー」

P「でも、雑巾はないみたいだし、やっぱり使わない衣装を使うか」

真「じゃあ、ボク取ってきますね」

P「任せた!」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 22:34:26.02 ID:YibSbZXD0
美希「……」

真「……あれ?美希、どうしたの?」

美希「うええええっ」

シャーッ

真「みみみみみ、美希ッ!?」

美希「ま、真君」

真「どうしたの?」

美希「ミキ、キャラメルマキアート飲みすぎちゃったの」

真「うわぁ……、キャラメルマキアートがそのまんまゲロになってる」

美希「でも、臭いも味もゲロじゃなくてキャラメルマキアートだよ?」

真「それがせめてもの救いだね……」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 22:37:51.61 ID:YibSbZXD0
真「プロデューサー、持って来ましたよ」

P「でかした!」

千早「それじゃ、さっそく床を拭きましょうか」

伊織「そうね……」

フキフキ

フキフキフキ

P「よぅし、こんなもんだろ」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 22:44:26.44 ID:YibSbZXD0
P「ふぅ……」

千早「なんとか終わりましたね」

伊織「一時はどうなるかと思ったわ」

真「でも、あとちょっとニオイがするだけですもんね」

P「そうだな、ニオイはまあ、なんとかなるだろ」

千早「あの、プロデューサー」

P「お、そうだったそうだった」

P「悪いな、忘れるところだったよ千早」

真「いいなー、千早」

伊織「ぐぐぐ……!」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 22:51:14.79 ID:YibSbZXD0
P「じゃあ、いくぜ」

P「……うぐっ、えぐぅ、あぐぉ…、えごぅう…うぷぅ!」

チュゥゥゥゥゥゥゥゥ

千早「ゴクッ、ゴクゴクッ、ゴクゥゥ!」

千早「……うふぅ」

P「はぁあ、いいゲロ吐いた!」

千早「…………幸せ」

真「いいなー」

伊織「ね、ねえ!次は、私に……」

P「だめー」



52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 23:01:38.36 ID:YibSbZXD0
P「しかし、ゲロっていいよな」

千早「いいですね、ゲロ」

伊織「もらいゲロは、嘔吐という行為を共有できる喜びに満ちているわね」

真「直飲みだとキスもできますよね!」

P「ああ、そうだ!」

P「世間一般では、ゲロは汚いと言われているが」

P「俺はゲロが好きだ」

P「俺はゲロが好きだ」

P「俺はゲロが大好きだ」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 23:08:20.81 ID:YibSbZXD0
P「諸君、俺はゲロを。地獄の様なゲロを望んでいる」

P「諸君、私に付き従うアイドル諸君」

P「お前達は一体何を望んでいる?」

P「更なるゲロを望むか?」

P「情け容赦のない糞の様なゲロを望むか?」

P「鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を吐瀉物塗れにする嵐の様なゲロを望むか?」

3人「ゲーロ!ゲーロ!ゲーロ!」

P「よろしい」

P「ならば、嘔吐(クリーク)だ」



P「吐くぞ、諸君」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 23:26:10.71 ID:YibSbZXD0
P「……」

伊織「……」

真「……」

千早「……」

4人「おええええええええっっ!!」

ビチャビチャビチャビチャビチャッッ

千早「……いい吐きっぷりですね、ゲロデューサー!」

P「ふふ、そうだろう、そうだろう!」

伊織「どうやったらそうやって吐けるの?」

P「日々の鍛錬の成果かな!」

真「なるほど。コツ教えてもらっていいですか?」

P「吐くことを恐れない。コレが大事かな」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 23:33:52.31 ID:YibSbZXD0
P「──でもさ」

千早「はい?」

P「ゲロって、喉に優しくないんだよね」

千早「何んですって!?」

真「そんな……!」

伊織「アイドルとしては致命的じゃないの……!」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 23:38:44.55 ID:YibSbZXD0
P「しかし、安心しろ」

P「多分、平気だ」

千早「そうですか、……なら大丈夫ですよね」

伊織「じゃあ、もっと吐きましょう」

真「うん、そうしよう!」

P「そうだな……」

伊織「あ、まって!」

P「……どうかしたか?」

伊織「次はトイレで吐くっていうのはどうかしら」

P「お前天才だな」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 23:47:05.58 ID:YibSbZXD0
P「…………」

伊織「トイレ、空いてないわね」

千早「誰か入ってるのかしら」

真「残念だね……」

P「まあ、こういうコトだってあるさ!」

P「人生まだまだ長いんだし、余裕もっていこう」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 23:54:20.63 ID:YibSbZXD0
次の日

P「ふぅ、今日も一日がんばるか」

千早「あ、プロデューサー。おはようございます」

P「ああ、おはよう。喉いたくないか?」

千早「大丈夫です」

P「そうかそうか、ならいいんだ」

千早「今日も平和だといいですね……」

P「そうだなあ、なんでもない普通の日常が続けばいいよな」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 23:59:03.57 ID:YibSbZXD0
P「そうだ、千早。おもいっきり腹パンしてくれないか」

千早「腹パンですか」

P「おう!思いっきり頼む」

千早「やぁっ!」

ドゴォオン!

P「がふっ……!」

P「うげええええええええっ!」

ビチャ、ビチャビチャビチャっ

カランッ

千早「これは……」

千早「ゲロの中に指輪が……!」

P「給料の三か月分だ。千早、結婚してくれ!」

千早「…………はい、喜んで!」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 00:01:40.80 ID:JBpnQmaC0
P「千早、俺と一緒に幸せな日々を作っていこう!」

千早「は、はい……!」

P「……うぐっ」

千早「うぷっ……」

2人「うげええええええええ」

ビチャビチャビチャビチャ



END

引用元: 千早「平穏な日々が、一番幸せですよね」P「ああ、まったくだな」