1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 01:12:40.38 ID:wHphEEL90
>部室
ガラッ
澪「あれっ、誰もいないのか……」
澪「…! ソファーに誰か寝てるぞ」
澪「ムギか…」
澪「ふふっ、ぐっすり寝てるみたいだ」
澪「幸せそうな寝顔しちゃって」
紬「むにゃむにゃ……うまい棒を一気に三本も食べちゃ駄目です!!」
澪「」ビクッ
澪「はぅ……どんな夢見てるんだよ」
澪「びっくりして寿命がちょっと縮んだじゃないか」
ガラッ
澪「あれっ、誰もいないのか……」
澪「…! ソファーに誰か寝てるぞ」
澪「ムギか…」
澪「ふふっ、ぐっすり寝てるみたいだ」
澪「幸せそうな寝顔しちゃって」
紬「むにゃむにゃ……うまい棒を一気に三本も食べちゃ駄目です!!」
澪「」ビクッ
澪「はぅ……どんな夢見てるんだよ」
澪「びっくりして寿命がちょっと縮んだじゃないか」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 01:21:13.01 ID:wHphEEL90
澪「こっちの気も知らず、本当によく寝てる」ツンツン
澪「ふふ、ほっぺたを突いても反応しない」
グー
澪「あっ、私のお腹…。ダイエット中だからってお昼抜くんじゃなかった……」
澪「ムギの首筋って色っぽいな」
澪「ほっそり白くて、柔らかそうで」
澪「ほんの少しだけピンクがかってて」
澪「きっと美味しいんだろうな……」ゴクリ
澪「駄目だ、我慢できない」
澪「ごめんムギ」
澪「」カプッ チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「まろやかー」
紬「…澪ちゃん?」
澪「」ビクッ
澪「ふふ、ほっぺたを突いても反応しない」
グー
澪「あっ、私のお腹…。ダイエット中だからってお昼抜くんじゃなかった……」
澪「ムギの首筋って色っぽいな」
澪「ほっそり白くて、柔らかそうで」
澪「ほんの少しだけピンクがかってて」
澪「きっと美味しいんだろうな……」ゴクリ
澪「駄目だ、我慢できない」
澪「ごめんムギ」
澪「」カプッ チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「まろやかー」
紬「…澪ちゃん?」
澪「」ビクッ
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 01:27:09.48 ID:wHphEEL90
澪「な、なんだムギ。起きたのか?」
紬「澪ちゃん、歯が真っ赤だよ」
澪「えっえっ」 ペロ
紬「……私の血、美味しかった?」
澪「ち、ち、血? なんのことだ?」
紬「もう、ばればれなんだから隠さなくていいのに」
澪「……」
紬「澪ちゃん?」
澪「う、ううっ……。わ、私をどうするつもりだ?」
紬「え、えっと」
澪「も、もしかしてムギは吸血鬼ハンターなのか? それで私を…」
紬「澪ちゃん、落ち着いて」
澪「死ぬのは嫌だ!! なんでもするから助けてくれ!! 私とムギの仲じゃないか」
紬「落ち着いて!!!!!」バン
紬「澪ちゃん、歯が真っ赤だよ」
澪「えっえっ」 ペロ
紬「……私の血、美味しかった?」
澪「ち、ち、血? なんのことだ?」
紬「もう、ばればれなんだから隠さなくていいのに」
澪「……」
紬「澪ちゃん?」
澪「う、ううっ……。わ、私をどうするつもりだ?」
紬「え、えっと」
澪「も、もしかしてムギは吸血鬼ハンターなのか? それで私を…」
紬「澪ちゃん、落ち着いて」
澪「死ぬのは嫌だ!! なんでもするから助けてくれ!! 私とムギの仲じゃないか」
紬「落ち着いて!!!!!」バン
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 01:29:49.42 ID:wHphEEL90
澪「…」ハッ
>澪は正気に戻った
紬「澪ちゃん?」
澪「あぁ、すまない。取り乱してしまって」
紬「えっと……澪ちゃんは吸血鬼さんなの?」
澪「あぁ、そうだ。ムギはその……吸血鬼ハンターなのか?」
紬「違うよ」
澪「そ、そうなのか」ホッ
紬「……吸血鬼ハンターなんているの?」
澪「昔マンガで読んだ」
紬「……はぁ」
澪「残念な人を見るような目はやめてくれ」
>澪は正気に戻った
紬「澪ちゃん?」
澪「あぁ、すまない。取り乱してしまって」
紬「えっと……澪ちゃんは吸血鬼さんなの?」
澪「あぁ、そうだ。ムギはその……吸血鬼ハンターなのか?」
紬「違うよ」
澪「そ、そうなのか」ホッ
紬「……吸血鬼ハンターなんているの?」
澪「昔マンガで読んだ」
紬「……はぁ」
澪「残念な人を見るような目はやめてくれ」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 01:33:26.32 ID:wHphEEL90
紬「ねぇ、澪ちゃん。吸血鬼に血を吸われた人も吸血鬼になるって本当?」
澪「嘘だよ」
紬「なんだ残念」
澪「ムギは吸血鬼になりたかったのか?」
紬「うん! だって面白そうじゃない」
澪「吸血鬼になんてならないほうがいいよ」
紬「どうして?」
澪「太陽に弱くなっちゃうし、突然血を吸いたくなるし」
紬「でも澪ちゃん普通に通学してるよね?」
澪「血をちゃんと吸ってれば、多少の日光は大丈夫なんだ」
紬「へぇ~」
澪「それでムギ、このことはみんなに秘密にしてくれるか?」
紬「どうして?」
澪「吸血鬼だなんて知られたら、ひかれちゃうじゃないか」
澪「嘘だよ」
紬「なんだ残念」
澪「ムギは吸血鬼になりたかったのか?」
紬「うん! だって面白そうじゃない」
澪「吸血鬼になんてならないほうがいいよ」
紬「どうして?」
澪「太陽に弱くなっちゃうし、突然血を吸いたくなるし」
紬「でも澪ちゃん普通に通学してるよね?」
澪「血をちゃんと吸ってれば、多少の日光は大丈夫なんだ」
紬「へぇ~」
澪「それでムギ、このことはみんなに秘密にしてくれるか?」
紬「どうして?」
澪「吸血鬼だなんて知られたら、ひかれちゃうじゃないか」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 01:37:29.07 ID:wHphEEL90
紬「う~ん、そんなことないと思うけど」
澪「いや、そんなことあるよ」
紬「りっちゃんにも?」
澪「あぁ、律にも」
紬「まぁ澪ちゃんが嫌なら誰にも話さないけど」
澪「ムギ、ありがとう」
紬「お礼を言われることじゃないわ」
タッタッタッタッ
紬「あら、この足音」
澪「…律と唯かな」
紬「たぶんね」
澪「それじゃあ、この件は私とムギだけの秘密ってことで」
紬「うふふ。二人だけの秘密~」
澪「ムギ、嬉しそうだな」
紬「うん、嬉しいの」
澪「いや、そんなことあるよ」
紬「りっちゃんにも?」
澪「あぁ、律にも」
紬「まぁ澪ちゃんが嫌なら誰にも話さないけど」
澪「ムギ、ありがとう」
紬「お礼を言われることじゃないわ」
タッタッタッタッ
紬「あら、この足音」
澪「…律と唯かな」
紬「たぶんね」
澪「それじゃあ、この件は私とムギだけの秘密ってことで」
紬「うふふ。二人だけの秘密~」
澪「ムギ、嬉しそうだな」
紬「うん、嬉しいの」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 01:42:05.28 ID:wHphEEL90
>翌日
澪「あれっ、今日もムギだけ?」
紬「うん。みんな遅れるみたい」
澪「そうなんだ」
紬「今お茶を入れるからまっててね」
澪「ありがとう」
紬「ふふふ~ん♪ ふふ~ん♪」
澪「ごきげんだな」
紬「ええ。お茶を入れるのってとっても楽しいの」
澪「そうなのか?」
紬「飲んだ「美味しい」って言ってくれる顔を想像しながら入れると、とっても幸せな気持ちになれるのよ」
澪「ふぅん」
紬「はい、どうぞ。今日は特製なの」
澪「ありがとう」ゴクッ
澪「あれ、このお茶……」
紬「わかる?」
澪「あれっ、今日もムギだけ?」
紬「うん。みんな遅れるみたい」
澪「そうなんだ」
紬「今お茶を入れるからまっててね」
澪「ありがとう」
紬「ふふふ~ん♪ ふふ~ん♪」
澪「ごきげんだな」
紬「ええ。お茶を入れるのってとっても楽しいの」
澪「そうなのか?」
紬「飲んだ「美味しい」って言ってくれる顔を想像しながら入れると、とっても幸せな気持ちになれるのよ」
澪「ふぅん」
紬「はい、どうぞ。今日は特製なの」
澪「ありがとう」ゴクッ
澪「あれ、このお茶……」
紬「わかる?」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 01:46:11.72 ID:wHphEEL90
澪「うん。ムギの味がする」
紬「わ、私の味///」
澪「そういう意味じゃないって。血を入れてくれたんだな」
紬「うん。一滴だけ入れてみたの。どうかな」
澪「あぁ、とっても美味しいよ。だけど…」
紬「……澪ちゃん?」
澪「こんなことされたら我慢できなくなっちゃう」
紬「……私、襲われちゃう♪」
澪「うん。襲っちゃう♪」
紬「きゃー(棒)」
澪「うおおおおおお(棒)」
ガラッ
梓「こんにちはー」
紬「」
澪「」
梓「……はぁ。なんの遊びですか?」
紬「わ、私の味///」
澪「そういう意味じゃないって。血を入れてくれたんだな」
紬「うん。一滴だけ入れてみたの。どうかな」
澪「あぁ、とっても美味しいよ。だけど…」
紬「……澪ちゃん?」
澪「こんなことされたら我慢できなくなっちゃう」
紬「……私、襲われちゃう♪」
澪「うん。襲っちゃう♪」
紬「きゃー(棒)」
澪「うおおおおおお(棒)」
ガラッ
梓「こんにちはー」
紬「」
澪「」
梓「……はぁ。なんの遊びですか?」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 01:52:03.09 ID:wHphEEL90
>翌日、早朝
澪「昨日は結局飲めなかった……」
紬「だからこうして朝の部室に来たわけね」
澪「あぁ、でもいいのか?」
紬「えーっと、何が?」
澪「血を吸われること。昨日はムギがノッてほしそうだったから襲うフリをしたけど、嫌なら」
紬「別に嫌じゃないよ。ちょっと気持ちいいし///」
澪「えっ」
紬「おかしかったかしら?」
澪「うん。普通は痛いらしいんだ」
紬「私、変 さんだから」
澪「へっ」
紬「痛いのが気持ちいい変 さんなの」
澪「ムギ、大丈夫か? 何か変なものでも食べた?」
紬「だって、澪ちゃんに血を吸われるの気持ちよかったから」
澪「昨日は結局飲めなかった……」
紬「だからこうして朝の部室に来たわけね」
澪「あぁ、でもいいのか?」
紬「えーっと、何が?」
澪「血を吸われること。昨日はムギがノッてほしそうだったから襲うフリをしたけど、嫌なら」
紬「別に嫌じゃないよ。ちょっと気持ちいいし///」
澪「えっ」
紬「おかしかったかしら?」
澪「うん。普通は痛いらしいんだ」
紬「私、変 さんだから」
澪「へっ」
紬「痛いのが気持ちいい変 さんなの」
澪「ムギ、大丈夫か? 何か変なものでも食べた?」
紬「だって、澪ちゃんに血を吸われるの気持ちよかったから」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 01:57:35.66 ID:wHphEEL90
澪「まぁ、そういうことなら遠慮無く吸っていいかな」
紬「どんとこいです」
澪「///」
紬「澪ちゃん?」
澪「……こうやって向い合って血を吸うとなると気恥ずかしくて」
紬「普段はどうやって血を吸ってるの?」
澪「輸血パック。でもあれ苦手なんだ。高いし、血を直接見ないといけないから」
紬「ふぅん。じゃあここに噛み付いて」サッ
澪「首筋でいいの? 腕でもいいんだけど……」
紬「いいの。首筋が一番気持ちいい気がするから」
澪(髪をかきあげて首筋を見せるその仕草、すごく色っぽい)
紬「澪ちゃん?」
澪「あ、あぁ。じゃあ行くよ」
紬「うん!」
紬「どんとこいです」
澪「///」
紬「澪ちゃん?」
澪「……こうやって向い合って血を吸うとなると気恥ずかしくて」
紬「普段はどうやって血を吸ってるの?」
澪「輸血パック。でもあれ苦手なんだ。高いし、血を直接見ないといけないから」
紬「ふぅん。じゃあここに噛み付いて」サッ
澪「首筋でいいの? 腕でもいいんだけど……」
紬「いいの。首筋が一番気持ちいい気がするから」
澪(髪をかきあげて首筋を見せるその仕草、すごく色っぽい)
紬「澪ちゃん?」
澪「あ、あぁ。じゃあ行くよ」
紬「うん!」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 02:00:30.84 ID:wHphEEL90
澪「」カプッ チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「まろやかー」
紬「はぁ…はぁ…はぁ///」ピクピク
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「まろやかー」
紬「はぁ…はぁ…はぁ///」ピクピク
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 02:09:36.15 ID:wHphEEL90
澪「む、ムギ?」
紬「澪ちゃん激しすぎ///」
澪「ご、ごめん。吸い過ぎちゃったかな?」
紬「ううん。すっごく良かった///」
澪「そ、そう?」
紬「……うん///」
澪「私、実は血を吸うの上手いのかな」
紬「そうかもしれない」
澪「ちょっと自信がついたよ」
紬「他の人の血も吸ってみる?」
澪「……それはやめておくよ」
紬「そう。あっ、そろそろ教室に行かなきゃ」
澪「なぁ、ムギ。またこうやって血を飲ませてもらっていいかな」
紬「もちろん! 毎日だって大歓迎なんだから」
澪「助かるよ」
紬「澪ちゃん激しすぎ///」
澪「ご、ごめん。吸い過ぎちゃったかな?」
紬「ううん。すっごく良かった///」
澪「そ、そう?」
紬「……うん///」
澪「私、実は血を吸うの上手いのかな」
紬「そうかもしれない」
澪「ちょっと自信がついたよ」
紬「他の人の血も吸ってみる?」
澪「……それはやめておくよ」
紬「そう。あっ、そろそろ教室に行かなきゃ」
澪「なぁ、ムギ。またこうやって血を飲ませてもらっていいかな」
紬「もちろん! 毎日だって大歓迎なんだから」
澪「助かるよ」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 02:15:57.65 ID:wHphEEL90
>数日後
紬(それから毎日私は澪ちゃんに血を飲ませてあげるようになった)
紬(家の者に生理中と嘘をついて鉄分の多い食べ物をお願いした)
紬(澪ちゃんは結構たくさん血を吸ってくれるから、貧血対策はしておかなきゃ)
紬(たまにくらっとすることもあるけど、これはこれで楽し……あれ…視界が揺れて……)
紬「……」フラッ ドサッ
澪「ム、ムギ!? どうしたんだムギ!!」
紬「……あれっ、澪ちゃんが3人もいる~♪」
澪「ムギ!! 死んじゃ嫌だ、ムギ!!!!!」
紬「……私は死なないわ。代わりがいるもの」
澪「ムギの代わりなんていない!!! ムギしっかりして。あ、110番だ」
紬「それを言うなら119番……」バタン
澪「むぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
ピーポーピーポー
紬(それから毎日私は澪ちゃんに血を飲ませてあげるようになった)
紬(家の者に生理中と嘘をついて鉄分の多い食べ物をお願いした)
紬(澪ちゃんは結構たくさん血を吸ってくれるから、貧血対策はしておかなきゃ)
紬(たまにくらっとすることもあるけど、これはこれで楽し……あれ…視界が揺れて……)
紬「……」フラッ ドサッ
澪「ム、ムギ!? どうしたんだムギ!!」
紬「……あれっ、澪ちゃんが3人もいる~♪」
澪「ムギ!! 死んじゃ嫌だ、ムギ!!!!!」
紬「……私は死なないわ。代わりがいるもの」
澪「ムギの代わりなんていない!!! ムギしっかりして。あ、110番だ」
紬「それを言うなら119番……」バタン
澪「むぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
ピーポーピーポー
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 02:22:40.35 ID:wHphEEL90
>病室の前
唯「ふぅ。ムギちゃんが倒れたって聞いたから、どうなることかと思ったよ」
律「あぁ、ただの貧血で本当に良かった」
梓「ほっとしました」
澪「……」
律「澪?」
澪「……私のせいなんだ」
律「何言ってるんだ澪?」
唯「そうだよー。貧血は誰のせいでもないんだよ。きっとムギちゃん生理だったんだよ」
澪「違うんだ。聞いてくれ。実は私……」
唯「ふぅ。ムギちゃんが倒れたって聞いたから、どうなることかと思ったよ」
律「あぁ、ただの貧血で本当に良かった」
梓「ほっとしました」
澪「……」
律「澪?」
澪「……私のせいなんだ」
律「何言ってるんだ澪?」
唯「そうだよー。貧血は誰のせいでもないんだよ。きっとムギちゃん生理だったんだよ」
澪「違うんだ。聞いてくれ。実は私……」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 02:26:44.12 ID:wHphEEL90
律「えっ、本当に!」
澪「あぁ。ほら、小さいけど牙もあるだろ」
梓「……本当だ」
唯「澪ちゃんすごーい」
澪「えっ、ひかないのか」
律「びっくりはしたけどな」
梓「はい。驚きましたが澪先輩には変わりありませんから」
澪「みんな……」グスッ
律「はぁ……澪はしょうがないな」ナデナデ
唯「あ、私も撫でる」ナデナデ
梓「……」ジー
澪「う……うぅ」グスグス
梓「わ、私にも撫でさせてください!」
澪「あぁ。ほら、小さいけど牙もあるだろ」
梓「……本当だ」
唯「澪ちゃんすごーい」
澪「えっ、ひかないのか」
律「びっくりはしたけどな」
梓「はい。驚きましたが澪先輩には変わりありませんから」
澪「みんな……」グスッ
律「はぁ……澪はしょうがないな」ナデナデ
唯「あ、私も撫でる」ナデナデ
梓「……」ジー
澪「う……うぅ」グスグス
梓「わ、私にも撫でさせてください!」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 02:34:08.45 ID:wHphEEL90
>数分後
澪「……私、ムギに謝らなきゃ」
律「そうだな。行ってこい」
澪「だけどなんて言って謝ればいいのかな?」
唯「どーゆーこと?」
澪「なんだかムギに申し訳なくて」
梓「……あの、澪先輩」
澪「なんだ?」
梓「ムギ先輩は嫌がってましたか? 血を吸われること」
澪「そんなことなかったけど……」
梓「それなら悪びれることはないと思います」
澪「そうかな?」
律「あぁ、そうだぞ」
澪「じゃあ行ってくるよ」
澪「……私、ムギに謝らなきゃ」
律「そうだな。行ってこい」
澪「だけどなんて言って謝ればいいのかな?」
唯「どーゆーこと?」
澪「なんだかムギに申し訳なくて」
梓「……あの、澪先輩」
澪「なんだ?」
梓「ムギ先輩は嫌がってましたか? 血を吸われること」
澪「そんなことなかったけど……」
梓「それなら悪びれることはないと思います」
澪「そうかな?」
律「あぁ、そうだぞ」
澪「じゃあ行ってくるよ」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 02:41:15.38 ID:wHphEEL90
澪「……ムギ?」
紬「澪ちゃん!!」
澪「起きてて平気なのか?」
紬「うん。ただの貧血だから。澪ちゃん、ごめんね」
澪「えっ」
紬「驚かせちゃったでしょ」
澪「なんでムギが謝るんだ。謝るのは私のほうだよ」
紬「ううん。私が体調管理を怠ったから悪いの」
澪「悪いのは私だ!」
紬「私よ!」
澪「私だから!!」
紬「私なの!!」
澪「むーっ」
紬「ぐぐぐぐ」
紬「澪ちゃん!!」
澪「起きてて平気なのか?」
紬「うん。ただの貧血だから。澪ちゃん、ごめんね」
澪「えっ」
紬「驚かせちゃったでしょ」
澪「なんでムギが謝るんだ。謝るのは私のほうだよ」
紬「ううん。私が体調管理を怠ったから悪いの」
澪「悪いのは私だ!」
紬「私よ!」
澪「私だから!!」
紬「私なの!!」
澪「むーっ」
紬「ぐぐぐぐ」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 02:46:42.99 ID:wHphEEL90
澪「まぁ、どっちでもいいか。でも、もうムギの血は吸わないから」
紬「えっ」
澪「もう、ムギをあんな目に合わせるには二度とごめんだから」
紬「そんなの、絶対ダメ!!」
澪「む、ムギ?」
紬「澪ちゃんは私の血を吸わなきゃ駄目なの!!」
澪「ど、どうして?」
紬「そ……それは………。そう、気持ちいいから」
澪「そんな理由じゃ駄目だ。また貧血になったらムギも困るだろ」
紬「そんな……」シュン
ガラッ
唯「ちょっと待った!!!!」
紬「唯ちゃん?」
紬「えっ」
澪「もう、ムギをあんな目に合わせるには二度とごめんだから」
紬「そんなの、絶対ダメ!!」
澪「む、ムギ?」
紬「澪ちゃんは私の血を吸わなきゃ駄目なの!!」
澪「ど、どうして?」
紬「そ……それは………。そう、気持ちいいから」
澪「そんな理由じゃ駄目だ。また貧血になったらムギも困るだろ」
紬「そんな……」シュン
ガラッ
唯「ちょっと待った!!!!」
紬「唯ちゃん?」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 02:47:24.68 ID:wHphEEL90
梓「ムギ先輩が吸って欲しいと言ってるんだから、吸ってあげるべきです」
律「そうだぞ、澪。ムギは私達の大切な仲間なんだから大切にしないと」
澪「大切にしたいからこそ血を吸いたくないんだ。……また貧血で倒れたら」
唯「そのことなんだけど、さっき3人で話してたんだ」
梓「私達も澪先輩に血を吸ってもらおうって」
律「それならムギの負担も軽く済むだろ」
紬・澪「みんな……」グスッ
唯「あっ、こんどは二人が泣いちゃった。手が足りないよ」ナデナデ
梓「全く…何を言ってるんですか。両手を使えばいいでしょ」ナデナデ
唯「あっ、あずにゃん頭いいねぇ」ナデナデ
律「撫でるの癖になりそう」ナデナデ
紬「澪ちゃん」
澪「……なんだ」
紬「仲間っていいね」
澪「あぁ」
律「そうだぞ、澪。ムギは私達の大切な仲間なんだから大切にしないと」
澪「大切にしたいからこそ血を吸いたくないんだ。……また貧血で倒れたら」
唯「そのことなんだけど、さっき3人で話してたんだ」
梓「私達も澪先輩に血を吸ってもらおうって」
律「それならムギの負担も軽く済むだろ」
紬・澪「みんな……」グスッ
唯「あっ、こんどは二人が泣いちゃった。手が足りないよ」ナデナデ
梓「全く…何を言ってるんですか。両手を使えばいいでしょ」ナデナデ
唯「あっ、あずにゃん頭いいねぇ」ナデナデ
律「撫でるの癖になりそう」ナデナデ
紬「澪ちゃん」
澪「……なんだ」
紬「仲間っていいね」
澪「あぁ」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 02:49:48.86 ID:wHphEEL90
>数週間後
澪「」カプッ チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「まろやかー」
紬「///」
澪「やっぱりムギの血は美味しい」
紬「ねぇ、他のみんなの血はどんな味がするの?」
澪「そうだなー」
澪「」カプッ チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「」チュー
澪「まろやかー」
紬「///」
澪「やっぱりムギの血は美味しい」
紬「ねぇ、他のみんなの血はどんな味がするの?」
澪「そうだなー」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 02:51:30.74 ID:wHphEEL90
澪「唯の血はとっても甘いんだ」
紬「唯ちゃんらしいわ」
澪「ちょっとだけ血中糖度が高いんだと思う」
紬「…お菓子もってくるの控えめにしようかしら」
澪「うん。それがいい」
紬「じゃあじゃあ、りっちゃんの血は?」
澪「律の血はとってもコクが強いんだ」
紬「味が濃いんだ」
澪「うん。でもそのなかに繊細さを隠し持ってる」
紬「りっちゃんらしいわ~」
澪「梓の血はとても優しい味がする」
紬「梓ちゃん、とっても優しい子だから」
澪「ほんのちょっと苦味も混ざってるけど」
紬「毒舌成分かしら」
澪「どうだろう?」
紬「唯ちゃんらしいわ」
澪「ちょっとだけ血中糖度が高いんだと思う」
紬「…お菓子もってくるの控えめにしようかしら」
澪「うん。それがいい」
紬「じゃあじゃあ、りっちゃんの血は?」
澪「律の血はとってもコクが強いんだ」
紬「味が濃いんだ」
澪「うん。でもそのなかに繊細さを隠し持ってる」
紬「りっちゃんらしいわ~」
澪「梓の血はとても優しい味がする」
紬「梓ちゃん、とっても優しい子だから」
澪「ほんのちょっと苦味も混ざってるけど」
紬「毒舌成分かしら」
澪「どうだろう?」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 02:53:26.50 ID:wHphEEL90
澪「うん。みんな違う味だけど、私はどの血も大好きなんだ」
紬「待って!」
澪「どうしたんだ?」
紬「私! 私の血は!!」
澪「ムギの血は――」
紬「あっ、そういえば最初に言ってたっけ。まろやかだって」
澪「うん。だけどそれだけじゃないんだ」
紬「えっ」
澪「少しだけ、恋の味がしたんだ」
おしまいっ!
紬「待って!」
澪「どうしたんだ?」
紬「私! 私の血は!!」
澪「ムギの血は――」
紬「あっ、そういえば最初に言ってたっけ。まろやかだって」
澪「うん。だけどそれだけじゃないんだ」
紬「えっ」
澪「少しだけ、恋の味がしたんだ」
おしまいっ!
引用元: ・紬「吸血少女澪ちゃん!」
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