静香「ええ、泊まりになるから」

未来「何日泊まるんだろうね」

静香「さあ、プロデューサー次第ね」

未来「あ、プロデューサーさんも連れていくんだ」

静香「約束したもの」

未来「静香ちゃんの脳内で、じゃなくて？」

静香「エキスポの帰りにね」

未来「そっかぁ」

未来「ところで静香ちゃん、香川に何しに行くの？」

静香「全国年明けうどん大会inさぬき2014よ」

未来「あ、前言ってたイベントだね？」

静香「ええ、今年は色々増えてるみたいだから」

未来「静香ちゃんは本当にうどんが好きだね…ん？」

静香「どうしたの？」

未来「いや、これ…うどん大会なのに沖縄そば？」

響「そばは『蕎麦粉30%小麦粉70%以上の麺』って決まってるんだぞ、でもソーキそばは100%小麦粉で出来てるから名前はそばだけど感覚的にはうどんに近いんだ」

未来「響さん」

響「中華そばもそばじゃないけどそばって呼ばれるでしょ？つまりはそういうことさー」

静香「なら問題ないですね」

未来「静香ちゃんはそれでいいんだ」

静香「うどんなら何でも構わないわ」

未来「拘りがあるのかないのかわかんないね」

未来「ところで静香ちゃん、響さん」

響「ん？」

静香「何かしら」

未来「プロデューサーさんの家で何してるのかな？というかどうやって入ったの？」

響「ハム蔵が鍵開けてくれたぞ」

静香「この前作った合鍵で入ったわ、私の家だもの」

未来「あ、もはや不法侵入っていう発想すらないんだね」

響「不法侵入もなにも自分はにぃにぃの家に遊びに来てるだけだぞ？」

未来「そうですか。にぃにぃって兄って意味でしたよね？」

響「前ににぃにぃが響はうっとぅみたいだなって頭撫でてくれたからね！」

未来「そうですか」

響「自分がうっとぅってことはプロデューサーはにぃにぃってことだぞ！つまり自分とプロデューサーは家族だから家に遊びに来てもなんの問題もないんだ！」

未来「家族でもプライバシーってあると思うけどなぁ」

未来「とりあえずプロデューサーさんから退去勧告出てるから出ようね。寝室でプロデューサーさんのパジャマ取り合ってる二人も」

静香「駄目よ未来、そう言って私からプロデューサーとうどんを盗る気でしょ！この泥棒猫」

未来「うどん、いらないよ…………プ、プロデューサーさんは欲しいかもだけど」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

静香「うどんがこの世にいらないですって！？いくら未来でも許さないわよ！」

未来「私一言もこの世にいらないなんて言ってないんだけどなぁ」

未来「とりあえずみんな事務所に戻ろうよ、プロデューサーさんも待ってるし」

静香「待って、まだプロデューサーのパンツが詰め終わってないから」

未来「うん詰めなくていいから」

響「自分まだプロデューサーの歯ブラシ貰ってないぞ」

未来「勝手に持っていくのは犯罪だと思いますよ」

志保「…」ﾎｸﾎｸ

可憐「し、志保ちゃん私にもパジャマを…ズボンでいいから」

志保「嫌です」ｽﾝｽﾝ

可憐「志保ちゃーん…」

未来「パジャマ持っていくのも犯罪だと思うなぁ」

翼「あ、未来、解決した？」

未来「あ、翼。うん、今全員縄で縛ったから連れて帰るところ」

翼「そっかー、タクシー呼んだから一緒に帰ろ？」

未来「うん、ありがとう」

静香「どうせ縛られるならプロデューサーが良かったわ」

志保「プロデューサーさんに縄で縛られる緊縛xxx…悪くないわね」

響「自分縛られるのは嫌だけどにぃにぃになら首輪つけられてもいいぞ」

可憐「い、色々食い込んで痛い…」

翼「765プロまでお願いしまーす」

「は、はぁ」

未来「プロデューサーさーん、侵入者四人捕まえてきましたよー」


恵美「ねえプロデューサーおかしくない？アタシは確かに好きな指につけていいって言ったけど普通は左の薬指につけるよね？世界にひとつしかないアタシが自分の髪を編み込んだプロデューサーへの溢れん限りの愛を込めた指輪は普通は左の薬指につけるよね？なんで着けてないの？おかしくない？ねえプロデューサー聞いてる？ねえってば返事してよそもそも指輪を着けてないっておかしくない？ねえプロデューサーねえねえねえねえねえねえねえねえねえ」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

Ｐ「おちおつおちちちち」ｶﾞｸｶﾞｸｶﾞｸｶﾞｸ

琴葉「め、恵美落ち着いて…お願い」

エレナ「そ、そうだヨーメグミらしくないヨ」

恵美「アタシらしさってなに？ねえプロデューサー教えてよねえってば」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

Ｐ「」ｶﾞｸｶﾞｸｶﾞｸｶﾞｸ

未来「」

恵美「のり子が自分らしさなんて他の誰にもわかんないって歌ってたけどアタシは違うよ。アタシはプロデューサーが一日に何回トイレに行くのかも知ってるしお風呂でどこから洗うのかも知ってるし昨日の献立から一年前の献立までみんな知ってるよあとここ最近の●●●も知ってるよプロデューサーの好みは琴葉みたいな子なんだよねロングでカチューシャの良かったね琴葉でも負けないよアタシもカチューシャするから絶対に負けないよ」

琴葉「えっ、あ、うん…そうね…」

Ｐ「」

エレナ「メグミがコワイ」

小鳥「あたしこういうの大好物だったんだけど本物をみるとただただ怖いわね」

翼「止めた方がいいんじゃ？」

小鳥「嫌よ怖いもの」

育「わたししってるよ、小鳥さんってダメな大人なんだよね」

小鳥「」ｶﾌｯ

翼「小鳥さんが血を吐いた！」

育「めのまえのいやなことからにげるひとは最低のクズだって桃子ちゃんが言ってたよ」

育「おとなになると汚くなるんだね、わたしまたひとつかしこくなったよ。小鳥さんを反面教師にしてこうならないようにわたしがんばる」

小鳥「」

翼「い、育ちゃん…？」






エレナ「コトハ！あったヨ！」

琴葉「ありがとうエレナ！恵美、ごめんね…」ﾊﾞﾁｨ

恵美「」

Ｐ「た、助かった…」

琴葉「大丈夫ですか？」

Ｐ「志保の黒猫スタンガンか…今だけは頼もしいな」

琴葉「とりあえず恵美を仮眠室に運びますのでプロデューサーも手伝ってください」

琴葉「恵美も寂しかったのかも知れませんね」

Ｐ「あー、恵美はしっかりしてるから忘れてたがまだ高校生だもんな…頼りっきりにせずもう少し構ってやればこうはならなかったかもしれない」

琴葉「頼りになると言ってもやっぱりみんな中学生高校生なんです、甘えたくなる気持ちがあっても不思議じゃありませんし年齢的には甘えたい気持ちを隠したくなる年頃です。だからプロデューサーはみんなのそういう気持ちに気付いてあげてください」

Ｐ「そうだな…琴葉にはそういう気持ちはないのか？」

琴葉「わ、私は別に…もう18ですし…」

Ｐ「そうか、あんまり溜め込むなよ」ｸﾞｼｬｸﾞｼｬ

琴葉「わっ…もう、乱暴ですよ？プロデューサー」

Ｐ「すまん」

琴葉(ちょっと役得だったかも、ごめんね恵美)

Ｐ「さてと…とりあえず他の三人はまた後日話をするとして」

Ｐ「お前だ、静香」

静香「ご指名ですかプロデューサー！私はいつでもいいですよ！」

Ｐ「違うそうじゃない」

Ｐ「いつ合鍵を作った？」

静香「去年です」

Ｐ「」

Ｐ「さて、静香これ以上変な行動をするのなら香川行きはなしにするぞ」

静香「えっ」

Ｐ「どうする」

静香「………………………………………………………………………」

Ｐ「そんなに悩むのか！？」

静香「わ…わかりました…」

Ｐ「そうか、わかってくれたか」

静香「香川に行くまでは我慢します」

Ｐ(帰ってきたときが怖いな)

Ｐ「…まあ、いいなんだかんだで俺も楽しみにしてるからな、色々教えてくれよ？」

静香「はい、任せてください！」

Ｐ「元気になったな、それじゃあ行っていいぞ」


翌日

プロデューサー宅

未来「静香ちゃん何してるの？」

静香「旅行の準備よ」

うどん大会編に続く