1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/02(日) 22:38:35.78 ID:2E+qJKuy0
佐天「御坂さんって絶対ドMですもんね」

食蜂「名前からしてMMだし、泣き顔があれほどそそれられる子はそうそういないわぁ」

佐天「さすがイニシャルSさん」

食蜂「それほどでもないわぁ、イニシャルSさん」

佐天「さて、じゃあどうしましょうか」

食蜂「>>3とかいいんじゃないかしら」




3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/02(日) 22:39:05.50 ID:DZiMT+kX0
だるま

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/02(日) 22:44:43.80 ID:2E+qJKuy0
食蜂「四肢切り落としてだるまにしたらどんな表情するのかしらぁ・・・」ゾクゾク

佐天「自慢のレールガンのコインを弾く腕もなくなるんですね、興奮します!」

食蜂「早速御坂さんを私たちの戦闘力でだるまにするぞぉ☆」

佐天「あ、でも食蜂さんの能力って御坂さんに通用しないですよね?」

食蜂「……」

佐天「レベル4が束になってもレベル5は倒せないとかなんとか聞いたような・・・」

食蜂「……」

佐天「あ、私はもちろん役に立たないので頑張って応援してますね!」

食蜂「……私だってやればできるわぁ!」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/02(日) 22:47:39.74 ID:2E+qJKuy0
佐天「はい」

食蜂「はい」

佐天「通じませんでしたね」

食蜂「グスン」

佐天「しかも電撃じゃなくて普通に近接格闘技決められましたね」

食蜂「プリンセス腕ひしぎ逆十字が痛かったわぁ……」

佐天「直接的なものは無理ですね、もっと間接的にいきましょう」

食蜂「次は>>26とかしてみるわぁ」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/02(日) 22:48:39.30 ID:DffD9Tjc0
目の前で春上をボコる

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/02(日) 22:50:49.84 ID:2E+qJKuy0
食蜂「御坂さんの目の前で御坂さんのお友達を徹底的にフルボッコするわぁ」

佐天「さすが女王様! ゲスの極み!」

食蜂「御坂さんを抑えないとだけど、その時は……」

佐天「わかってますって、私が操られたフリをして御坂さんを取り押さえればいいんですよね?」

食蜂「さっすがぁ。理解力が違うわねぇ」

佐天「えへへ、それほどでも」

食蜂「さて、行動に移すわよぉ」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/02(日) 22:55:42.95 ID:2E+qJKuy0
御坂「はなっ……離して佐天さん!」

佐天「ごめんなさい、それはできないんです。食蜂様の命令ですので(棒読み)」

御坂「食蜂ォォォォ! アンタ私の友達に手を出したらどうなるかわかってやってんの!?」

食蜂「でも、優しい御坂さんはお友達に電撃を食らわせるようなことはできないわよねぇ?」

春上「な、なのー……」ガクブル

食蜂「震えちゃって小動物力でも発揮してるつもりぃ? 今からその顔をぐちゃぐちゃにしてあげるわぁ」

御坂「やめて……やめて! 私にならなんでもしていいから、私の友達に手を出さないで!」

食蜂「最高の台詞よぉ」ゾクゾク

佐天「食蜂様、手早くお願いします。私の力ではいつまで抑えきれるかわかりません(棒読み)」

食蜂「わかってるわぁ!」

 轟ッ!!

春上「なのー!」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/02(日) 23:02:15.71 ID:2E+qJKuy0
ペチン

春上「……なの?」

食蜂「あまりの威力に言葉を失ったようねぇ……まだまだいくわよぉ!」

ペチンペチン

御坂「……」

佐天「……」

春上「……」

食蜂「はぁっ……はぁっ……やっぱり殴る側も疲れるっていうのは本当なのねぇ……でも手を休めたりなんかしないわぁ」

ペチンペチン

春上「……」


春上「でもそんなんじゃだーめ」腹パン

食蜂「はぅっ!?」

春上「もうそんなんじゃほーら」ドスッ

食蜂「あうっ」

春上「腹パンは進化するよ、もっともっとー」ドスッドスッ

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/02(日) 23:06:09.27 ID:2E+qJKuy0
食蜂「配役を間違えたわぁ」グスン

佐天「……そうですね」

食蜂「まさかあんな能力を隠し持っていたなんて……御坂さんの周囲に実力者が集まり始めるなんて危険力がマシマシだわぁ」グスン

佐天「……そうですね」

食蜂「やっぱり本気を出さないといけないようねぇ」

佐天「本気ですか?」

食蜂「私の本領は他人力! 他に誰か操れば私は百人力よぉ!」

佐天「そうですね」

食蜂「とりあえず>>62を呼ぶわぁ」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/02(日) 23:07:27.62 ID:o1GC/wRw0
当麻

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/02(日) 23:10:30.15 ID:2E+qJKuy0
食蜂「上条当麻を呼ぶわぁ☆」

佐天「上条さんですか、妥当すぎてつまらないですね」

食蜂「確実力を重視するとしたら第二位か第一位か上条当麻だしぃ。一番乗せやすそうだしぃ」

佐天「わかりました、呼びますね」

食蜂「えっ、電話番号知ってるの?」

佐天「以前交換しましたので」

食蜂「……私は知らないのに」

佐天「もしもし上条さんですかー? ちょっと面白いお話があるんですよー」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/02(日) 23:18:08.21 ID:2E+qJKuy0
食蜂「というわけでぇ、御坂さんをいじめるのに協力してほしいのよぉ」

上条「……そういう理由で俺を呼んだわけか」

食蜂「貴方もわかるでしょう? あの御坂さんが顔を真っ赤にして涙を瞳に溜める姿を想像したら……もう!」

上条「……けんなよ」

食蜂「え、なんだってぇ?」

上条「ふざけんなよ食蜂操祈!」

食蜂「!?」ビクtゥ

上条「御坂がドMだと!? お前はなんにもわかっちゃいない! 御坂はドS側であるべきだ! あのイマドキの女子中学生然とした御坂が映えるのは泣き顔よりも見下ろすような笑顔なんだよ! 
   無能力者の俺を見下して御坂の短パンを見て興奮した俺の愚息を馬鹿にしたように『ハッ、アンタ女子中学生の短パン見て興奮してるわけ? とんだヒーロー様もいたもんね』って言いながら踏みつける姿とかを想像した方が興奮するに決まってんだろ!
   お前らは何にもわかっちゃいない! 一方通行に勝てたのだってもちろん御坂の電撃で最高に興奮したからに決まってんだろ!
   御坂は今は電撃姫と呼ばれちゃいるが、女王の素質を誰よりも持ってるんだよ!
   ああもう御坂に蔑んだ目で見てもらいたい縛られて右手を封じられて電撃を浴びせ続けられたい! そしてそれで●●した俺のリトル上条さんを思いきり蹴りつけてもらいたい!」

食蜂「」

上条「いいぜ、お前が御坂をドMだと思うなら――まずはその幻想をぶち殺す!」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/02(日) 23:22:40.90 ID:2E+qJKuy0
食蜂「ヒックヒック……あれは本物よぉ……怖かったよぉ……」

佐天「おー、よしよし」

食蜂「まさか殴りかかってくるとは思わなかったわよぉ……」

佐天「よしよし」

食蜂「しかもなんか途中からなんか変なところが膨らんでたわよぉ……」

佐天「びっくりするほど大きかったですね」

食蜂「やっぱり何考えてるかわからない人って怖いわぁ……」

佐天「多分、考えがわかったらもっと怖いと思いますよ」

食蜂「次は>>90を呼んで起死回生を測るわぁ」

佐天「懲りないんですね」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/02(日) 23:23:47.81 ID:75AH77hm0
初春

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/02(日) 23:29:25.93 ID:2E+qJKuy0
食蜂「そして呼んでみたのは」

佐天「うーっいはるー!」

初春「きゃあああああ!」

佐天「ほうほう、今日はピンクの水玉ですか……」

初春「もうやめてくださいよ佐天さん!」

佐天「てへっ」

初春「もう……」ピッ

佐天「あれ、どうしたの初春?」

食蜂「●●●が見たかったんでしょぉ? 私の洗脳力で今洗脳したから見放題よぉ☆」

佐天「えっ……」

食蜂「ほれほれー」

初春「」ピラッピラッ

食蜂「自分からめくらせて省エネよぉ」

初春「」ピラッピラックパァ


佐天「やめてください!」

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/02(日) 23:34:12.52 ID:2E+qJKuy0
食蜂「えっ?」ビクッ

佐天「初春になんてことするんですか、すぐに元に戻してください!」

食蜂「で、でも……」オロオロ

佐天「恥じらいのないパン  なんてパン  じゃないんです! 大げさにスカート  のも大声を上げて注目を集めるのも全部初春を辱めるためなんですよ!?」

食蜂「う、うん……」

佐天「それを洗脳して見放題? ふざけるにもほどがあります!」

食蜂「私はそんなつもりじゃ……」ジワッ

佐天「初春に謝ってください! むしろ初春の●●●に謝ってください!」

食蜂「ご、ごめんなさい」

佐天「誠意が足りないです! ほら、初春の●●●を脱がせてここに●●●を置きました。●●●の上に額をこすりつけてこの世の全ての●●●に誠心誠意謝ってください!」

食蜂「ごめんなさいぃぃぃ!」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/02(日) 23:37:14.97 ID:2E+qJKuy0
佐天「すみません、熱くなりすぎてしまいました……」

食蜂「いいのよぉ……私が全面的に悪いわけだしぃ」

初春「なんかすーすーしますね」

佐天「とりあえず当初の目的から外れすぎています、しっかりしましょう」

食蜂「はい」

佐天「では案を募集します。意見のある人は挙手をしてください」

初春「ハイッ」

佐天「ではウルトラソウルの後みたいな勢いをつけて挙手した初春くん」

初春「>>106とかどうでしょう?」

106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/02(日) 23:39:36.85 ID:r3xBxrC70
男を複数操って御坂の前で全裸でびっくりするほどユートピアさせる

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/02(日) 23:44:57.67 ID:2E+qJKuy0
初春「男を複数操って御坂さんの前で全裸でびっくりするほどユートピアさせるっていうのはどうでしょう?」

佐天「」

食蜂「?」

初春「御坂さんはあれでなかなか初心なところがありますからね、多分今後夢に出てくるくらいのトラウマを植え付けることができるのではないでしょうか?」

佐天「それはそうだけど、いくらなんでもそれは……」

初春「佐天さんってばやる気あるんですか? あの御坂さんの泣き顔が見れるのに本気出さないんですか?」

佐天「……そうだね、初春。私が間違ってたよ」

食蜂「ちょ、ちょっと待ってぇ、びっくりするほどユートピアってなんなのよぉ」

初春「チッ、ジョウジャクガ……えーとですね、このコピペを読んでもらえますかね?」

食蜂「ほうほう……」

佐天(コピペじゃなくて心読めばいいんじゃないかなあ)

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/02(日) 23:49:11.29 ID:2E+qJKuy0
食蜂「」

初春「衝撃的でしょう?」

食蜂「」

佐天(レベル5ってみんな●●なのかなあ)

食蜂「ちちちちがうわよぉ、私は●●なんかじゃないわよぉ!」

佐天「あ、復活した」(でもその反応は●●だよね)

食蜂「●●じゃないわよぉ! 女王だし経験豊富だしぃ!」

佐天「まあ、そんなことはどうでもいいので」

食蜂「どうでも!?」

佐天「食蜂さん、やっと本領発揮ですよ!」

食蜂「うぅ……わかったわぁ、やってやるわよぉ!」

156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 01:04:10.73 ID:Eby0fDAa0
とある裏路地

御坂(近道のためにここを通ったけど……)

ヒタヒタ

御坂(つけられてるわね)

ヒタヒタ ヒタヒタ

御坂(巧妙に靴音を消してるみたいだけど、私にはモロバレよ。えーと人数は……)

青い髪でピアスの男「びっくりするほどユートピアやで!びっくりするほどユートピアやで!」バンバン

御坂「ひぃっ!?」

金髪の不良っぽい男「びっくりするほどユートピア!びっくりするほどユートピア!」バンバン
茶髪で黒スーツの男「びっくりするほどユートピアだにゃー!びっくりするほどユートピアだにゃー!」バンバン
ガチムチの青色の男「びっくりするほどユートピアである!びっくりするほどユートピアである!」バンバン
褐色の男「びっくりするほどユートピアですよ!びっくりするほどユートピアですよ!」バンバン

御坂「」

「「「「「びっくりするほどユートピア!びっくりするほどユートピア!」」」」」バンバン

御坂「」

「「「「「びっくりするほどユートピア!びっくりするほどユートピア!」」」」」バンバン

御坂「」バタッ

160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 01:06:07.20 ID:Eby0fDAa0
「「「「「びっくりするほどユートピア!びっくりするほどユートピア!」」」」」バンバン



食蜂「」

佐天「あ、御坂さん無反応で倒れちゃった」

初春「うーん、これは刺激が強すぎたんですかねえ」


「「「「「びっくりするほどユートピア!びっくりするほどユートピア!」」」」」バンバン


佐天「初春は加減というものを知るべきだよ」

初春「反省してます」

食蜂「」


「「「「「びっくりするほどユートピア!びっくりするほどユートピア!」」」」」バンバン


佐天「ということで食蜂さん、あれはもう止めちゃっていいですよ」

食蜂「」

佐天「あれ、食蜂さん? え、あれ、うそ」

163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 01:12:48.09 ID:Eby0fDAa0
佐天「  同人みたいになるところでした」

初春「ちょうどなんか紙袋を被ったバニーさんが助けに来てくれて良かったですね」

佐天「いやあ、いきなり登場した時は変 が増えたのかと思って  同人を覚悟したよ」

食蜂「びっくりするほどユートピア怖い……びっくりするほどユートピア怖い……」ガクブル

初春「御坂さんだけじゃなくて食蜂さんまでトラウマできちゃいましたね」

佐天「レベル5の倒し方覚えちゃったね」

初春「優等生だから  同人に触れてないんですね」

佐天「楽勝だ、レベル5」

食蜂「常識力がある人はいないのぉ……」

佐天「食蜂さんの 癖も大概非常識だと思うんですけどねー」

食蜂「もうじゃあ>>167を呼ぶわよぉ!」


食蜂(ところで、操った覚えのないあの褐色の変 はなんだったのかしらぁ……)

167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 01:14:02.44 ID:wqdOOCTC0
黒子

170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 01:18:09.50 ID:Eby0fDAa0
黒子「お姉様を 禁させる計画とのことで白井黒子、参上ですの!」

佐天「さすが白井さんの嗅覚だー」

初春「あれ、白井さん今日は風紀委員の仕事ありましたよね?」

黒子「事件は支部で起きてるんではないですの!」

初春「事件を起こす側が何を言ってるんですか?」

佐天「結局いつものメンバーが揃っちゃった」


食蜂(なんか話に入れないわぁ……)

174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 01:25:42.95 ID:Eby0fDAa0
黒子「むむむっ……なぜ最近お姉様を私から奪いつつあるしいたけがいるんですの!?」

佐天「今回の御坂さんを泣かせて 禁させて辱めて興奮する計画の首謀者です」

食蜂「ちょっ」

黒子「……」ギロッ

食蜂(あ、この子ガチの子だ。危ない)

黒子「……」スッ

食蜂(手を出して何を……えっ、脳内が友好の色で染まってるぅ……?)

黒子「さすが常盤台の誇る女王、素晴らしい趣味、そして理解ですの」ニコッ

食蜂(こいつ……できる!)

食蜂「貴方こそ、只者ではないわねぇ……よろしく」ギュッ


初春「えええっ……白井さんがいなくなったから来てくれって固法先輩酷いですよお……」

固法『しょうがないじゃない、白井さんってば今日は書類が割と溜まってて大変なのに急にいなくなっちゃうんだもの! 来なかったら明日の初春さんが地獄を見るわよ! むしろ私が今地獄を見てるけど!』

初春「ふぇええ……わかりましたよぉ……」

佐天「またね初春ー」

176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 01:27:30.94 ID:Eby0fDAa0
黒子「ということで」

食蜂「計画を進めましょうかぁ」

佐天「せっかくテレポーターが来てくれたのでテレポーターしかできないようなことをしたいですね」

食蜂「なら>>181とかどうかしらぁ?」

181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 01:31:26.01 ID:2Xo2c2i9P
ダルマにする

190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 01:38:32.74 ID:Eby0fDAa0
食蜂「ダルマにするとかどうかしらぁ?」

黒子「」

佐天「まだ懲りないんですか……」

食蜂「今回は前回と違ってテレポーターっていう暗殺力があるしぃ」

黒子「……すみませんが、やはり貴方とは相容れないようですね」

食蜂「あらぁ? 細くてしなやかで美しいと評判の御坂さんの手足だけど、それを敢えて切り落として絶望する御坂さんって最高じゃないかしらぁ?」

黒子「私は……お姉様に劣情は抱いても、そのような悪意は抱きませんの! それ以上、お姉様への侮辱を語るなら」

食蜂「ほいっと」ピッ

黒子「かしこまりました食蜂様」

佐天「うわぁ……さすがですね……」

食蜂「本領発揮だしぃ☆」

191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 01:44:30.25 ID:Eby0fDAa0
夜、寝室にて

御坂「んー、ゲコ太はただのカエルじゃないのよぉ……」zZZ

黒子「……」ギシッ


食蜂「無防備に眠っている御坂さん……あの幸せそうな寝顔がこれから絶望に変わるのねぇ……」ゾクゾク

佐天「テレポーターでしかできないどころか、白井さんにしかできない作戦ですね」

食蜂「さあ、これでテレポーター自慢の切断力で手足を切り取っちゃうゾ☆」

佐天「おー!」

「貴様ら、そこで何をしている」

食蜂「あ」
佐天「あ」

197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 01:51:59.20 ID:Eby0fDAa0
「「ぎゃあああああああああああああああああああ」」


御坂「何事!?」ガバッ

黒子「……」

御坂「黒子も起きたのね……! 今さっき、物凄い悲鳴が聞こえたよ……うな……」

黒子「ふひっ……」

御坂「どうしたの、黒子……?」

黒子「ふひひひひひひひお姉様の手足を切り落とさずにはいられないですのののののののの」

御坂(正気じゃない!? 一体何が……!)

黒子「ふひっ……あれ、私は一体何を……?」

御坂「あ、戻った」



寮監「どこかで見たことあると思ったら、なるほど、食蜂か」

食蜂「あぶぶぶぶぶ」

寮監「だが、深夜徘徊は禁止されているはずだ、わかるな……?」

食蜂(これは終わったわぁ……でも、でも最後に悪あがきを……リモコンなしだけど集中するのよみさき! 考えなさい、テレポーターにしかできないこと……それは――)

200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 01:58:57.85 ID:Eby0fDAa0
黒子「」ビクン

御坂「黒子?」

黒子「かしこまりました、お姉様の衣服を靴下を残してテレポートさせますの」

御坂「……は?」

黒子「おっねぇさまああああああああああ!」

御坂「……雷華崩拳!」

黒子「んほおおおおおおおおおおおおおおお姉様の愛が体を満たしますのおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」


食蜂「んほおおおおおおおおおおおおおお!?」

寮監「!?」ビクッ

食蜂「感覚共有……しすぎたわぁ……」ガクッ

寮監「な、なんなんだ一体……」


佐天(食蜂さんが囮になってくれてよかったー、なんとか逃げ切れたよ)

201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 02:02:28.82 ID:Eby0fDAa0
佐天「白井さんは満ち足りた笑顔で眠ったそうです……ただの入院ですけどね」

食蜂「私も入院したいんだけどぉ」

佐天「白井さんと同じ痛み受けただけで肉体は大丈夫でしょうに。元気な若者が何を言ってるんですか」

食蜂「あの悪魔のような女の戦闘力に晒されたんだけどぉ!?」

佐天「はいはい、次の助っ人呼びましょうか」

食蜂「じゃあ、次は>>205とかどうかしらぁ」

205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 02:03:14.18 ID:F7BaQreT0
汚い垣根

209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 02:11:57.04 ID:Eby0fDAa0
垣根「何の用だ?」

佐天「なんですかこの人、全身が白いんですけど……」

食蜂「垣根帝督、学園都市第二位の超能力者よぉ。ちなみに今は白いカブトムシになってるはずだけど、そこは気にしない」

佐天「へぇ、この人が」

垣根「ところで俺は何をすればいいんだよ?」

食蜂「第三位の御坂さんを泣かせたいの、協力お願い☆」

垣根「『超電磁砲』を泣かす? そんなの>>213すりゃいいだろ」

213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 02:16:15.79 ID:TT5j++KS0
ゲコ太粉砕

218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 02:22:38.95 ID:Eby0fDAa0
垣根「あいつが気に入ってるあのカエル、ゲコ太を粉砕すりゃいいだろ」

食蜂「確かになんか私の派閥の子も気に入ってるみたいだけど、そんなに効果あるのかしらぁ?」

垣根「ゲコラーってやつは割と異常な執念を持ってるやつらが多いらしい。だからそこを徹底的にやればいける」

食蜂「具体的に言うと?」

垣根「まず生きたゲコ太を未元物質で作ります」

ゲコ太「げこっ」

食蜂「おおっ」

垣根「もちろん着色もできるので見た目完璧にゲコ太です」

ゲコ太「げこっ」

佐天「だーくまたーってすごい」

垣根「そして『超電磁砲』と一週間くらい楽しく生活させた後に、目の前でこのように自爆させます」

ゲコ太「どかーん」ブチャッ

佐天「」ビシャッ
食蜂「」ビシャッ

垣根「未元物質で作ったカラフルな内臓が辺り一面に飛び散ってトラウマを植え付けるでしょう」

食蜂「」

224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 02:28:31.43 ID:Eby0fDAa0
1st day 出会いの日

 御坂美琴はいつも通り学校へと急いでいました。

御坂「ちこくちこくー」

 そのまま走っていては時間の無駄なので、寮の窓から飛び降ります。そのまま磁力を操作してうまく地面に着地して、今日の朝も爽やかに始まるのです。ぶちゃっ

御坂「あれ、何か踏んじゃっ……!?」

 足元に違和感を感じた美琴ちゃんは地面を見ます。


 地面は真っ赤な血の海になっていました。

御坂「ひっ……!?」

 そして、血の海の中でも美琴ちゃんは見覚えのある緑の欠片に気が付きました。
 それはカエルのような緑色をしていました。髭も生えていました。
 見た目はカエルなのになぜかスーツを着ていました。

 それは、美琴ちゃんが愛するゲコ太だったのです。

御坂「ゲコ……太……?」

 自分のしでかしてしまったことの重大さに美琴ちゃんは気が付いたようです。

御坂「ゲコ太ぁ!」

 夥しい量の赤色を噴水のように噴出し続けるゲコ太に美琴ちゃんは駆け寄ります。

228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 02:37:35.62 ID:Eby0fDAa0
御坂「ごめんねゲコ太……私が寮の規則を違反したばっかりに……!」

 ゲコ太の元へと駆け寄った美琴ちゃんは瀕死のゲコ太を抱きかかえます。
 制服が真っ赤に染まりましたが、美琴ちゃんは気にしませんでした。

ゲコ太「ごめんな嬢ちゃん……俺はもうダメみたいだ……」

 ハードボイルドにゲコ太が語り始めます。

御坂「諦めちゃダメ! 今、今カエル系で最強のお医者さんのところへ連れて行くから!」

 美琴ちゃんはそんな現実を認めたくありません。頭の中で思い出せる限りのカエルを思い出し、可能性を脳内から引きずり出します。

ゲコ太「もうやめてくれ……自分のことは自分が一番よくわかってる」

御坂「ゲコ太ぁ……」

 何かを悟ったようなゲコ太に、美琴ちゃんの目から熱いものがこぼれていく感触がしました。

ゲコ太「だから……そんな顔をしないでおくれよ、嬢ちゃん……」

 ぽたっぽたっ、ゲコ太の顔に水の雫が垂れていきます。

ゲコ太「でも、一つだけ約束していてくれ……これからも、ゲコ太を、俺たちを愛し続けてくれるかい……?」

美琴「うん……うん! 私、ちゃんとゲコ太をずっと大切にする、大切にするから……!」

ゲコ太「そうかい……そりゃあ、良かっ……」

美琴「ゲコ太……? ゲコ太、ゲコ太ゲコ太ぁ!」

229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 02:41:03.16 ID:Eby0fDAa0
 その別れは美琴ちゃんにはあまりにも辛すぎるものでした。
 でもきっとそれは彼女を大きく成長させるでしょう。

 別れとは人を大人にするのです。

 美琴ちゃんはゲコ太の最後の言葉を信じ、学園都市中のゲコ太グッズを集めると誓いました。

 常盤台の女王の近くにいる縦ロールの少女も美琴ちゃんに協力を惜しみませんでした。

 そして、美琴ちゃんのコレクションルーム(わざわざ借りた)に学園都市中のゲコ太が集まりました。

 ゲコ太は幸せそうでした。

 美琴ちゃんも幸せそうでした。

 縦ロールの少女も幸せそうでした。

 みんな幸せそうでした。

 おわり

232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 02:44:57.34 ID:Eby0fDAa0
垣根「悪い、最初のは設置ミスった」

佐天「おい」

食蜂「でも御坂さんの涙は結構見れたわねぇ。さすが第二位」

垣根「俺を甘くみるんじゃねえ、まだ次を用意してるに決まってるだろ」

佐天「次?」

垣根「実はコレクションルームにゲコ太類が運び込まれる時にわざと全部、未元物質製のものとすり替えておいた」

佐天「えっ」

垣根「もちろんリアルに作ったからな、木原のやつらがいたらきっと喜ぶぜ」

食蜂「楽しそうに御坂さんがコレクションルームに入っていく……」


垣根「ショータイムの時間だ。俺の未元物質に常識は通用しねえ」

239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 02:53:30.05 ID:Eby0fDAa0
佐天「……あれから三ヶ月かぁ……」

佐天「あの日、コレクションルームに入っていった御坂さんは、その後二日間そこから動きませんでした」

佐天「不審に思った先生たちが御坂さんを探して、血の海で笑い続けてる御坂さんを発見したそうです」

佐天「そのまま御坂さんはずっと眠ったり、起きたら笑い続けるだけの人になってしまいました」

佐天「何かの能力かと色々研究されましたが、御坂さんの症状は一向に良くなりませんでした」

佐天「あらゆる能力を打ち消すという上条さんが協力してもダメでした」

佐天「唯一の希望である食蜂さんが御坂さんの精神を治そうとしましたが、御坂さんの精神を覗いた瞬間、食蜂さんも倒れてしまいました」

佐天「その後食蜂さんは起きてもトラウマで能力が使えなくなってしまい、常盤台の女王の座から転落してしまいました」

佐天「今では私と同じ学校の先輩です」

佐天「一体何がいけなかったのでしょうか……」

佐天「力のない私には何もわかりませんでした……」

食蜂「佐天様、早く行きましょうよ」

佐天「誰に口をきいてるんですか?」

食蜂「あうん」

佐天「でも、あの事件以来、食蜂さんは変わりました。彼女はイニシャルSであると同時にイニシャルMだったのです。
   今では彼女は私の可愛いペットになりました」

240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 02:54:01.11 ID:Eby0fDAa0
おわり

258: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 06:45:57.09 ID:cccDhP+FO
本来なら提案した>>250が書くべきだと思うの


食蜂「いや!来ないで!」

部屋中に響き渡る大声、私もついつい縮こまってしまいます
先日まで生き生きとしていた彼女が、寒さに震えるように私より無様に縮こまって居ます、ひたすら怯えて部屋の隅で

看護士も研究員も先生達も、先ほど困った顔で話してたので知ってます
彼女はもう能力が使えないらしいです

食蜂「あっちに行って、出てってよ……!」

シーツを握り締めて、窓の外の小鳥にすら警戒しています
支えを失った人間とは、こうも脆く無様なのでしょうか
私も家族や友人や希望を潰されたら狂うのでしょうか

ただ一つ分かる事は、怖がる彼女はとても魅力的だったのです
まるで障害物へ向かって行くシャボン玉みたいに

260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 06:54:20.63 ID:cccDhP+FO
佐天「落ち着いて」

食蜂「嫌!聞きたくない!」

埒があかないので、また来ますとだけ伝えて部屋を出ました
扉の前にいたお医者さんも残念そうでしたが、私は諦めずに通う事を伝えました

医者『究極的な対人恐怖症だと思うんだね?彼女には信用や信頼が理解出来てない』

佐天『と言うと?』

医者『彼女は、他人の考えを全て知り、場合によっては操作する事が当たり前なんだ』

医者『相手が何を考えているか分からないから分かろうとする我々ですら、初対面の相手にはどうしても緊張するし衝突もする』

医者『それにより社会的スキルを身に付け、加齢と共に成長し生きていけるのだが…彼女はそれが無い』

佐天『つまり……今の食蜂さんは世界中が敵に見えるんですね?』

入室前の会話で解ったつもりだったけど、なかなか手ごわいようだ

263: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 07:04:35.58 ID:cccDhP+FO
医者「また来てくれたのかい、大変だろうに」

佐天「いえ、お医者さんの腕が良いので」

あれから一週間、食蜂さんのリハビリを続けました

最初の2日は話も聞いてくれませんでした
3日目になって泣いても叫んでも懲りない私に、やっと物を投げつけてきました
まるで癇癪を起こす赤ん坊です
でも「攻撃」というコミュニケーションが始まりました

そうそう、食べ物は宿直室なんかから食べかけの盗んでいるようです
病院食には毒が、隙間や影には誰かがいると思っているのでしょうが
テレポーターもいる学園都市です、外でだって事故で飛行機が墜落してくるかもしれないのだから、ある程度に危険と折り合いを付けなきゃやってられません

杞憂と信頼を知ってもらう為に、痣だらけだけど私は通いつめます

シャボン玉の水気が無くなる前に
御坂さんみたく手遅れになる前に

265: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 07:15:37.51 ID:cccDhP+FO
七日目になり、私達の距離は五歩も縮まりました

入口で拒絶され、入ってから物を投げられ、それでも歩けば個室のベッドの前です
病院食は止めて貰ったし危険物は撤去したので投擲の危険はありません
枕やお菓子の空なんて、屁でもありません

食蜂「なんで…なんでなのよ……!」

ボロボロと涙を流し、目を腫らしながら私を叩きます
髪も肌も乱れ、寝不足らしく隈もひどい、目も窪み細い手足から少ない筋肉を更に削ぎ落として、ありもしない恐怖に怯えて

まるで麻薬依存患者です

佐天「大丈夫です、私は敵じゃありません」

佐天「信じて下さい、一緒に悪巧みした仲じゃないですか」

心からにっこりと笑いかけてあげます
私の頭を覗いたであろう時と同じ笑顔で笑います

そしたら叩く手が止まりました
チョロいです

この悪意ある笑顔は、悪意の矛先をあなたに変えただけだと気付かないのですね?

266: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 07:25:21.38 ID:cccDhP+FO
二週間たちました

あれから私にだけは、多少の気を許し始めましたが、少しでも何かあるとすぐに暴れます

依存の対象を「使えなくなった能力」から「佐天涙子」に移すのは大変です
あまり依存させ過ぎると、今度はしがみつかれて面倒になりますからね

憧れ程度がちょうど良いのです
捕まらない青い鳥、届かない高嶺の花、実らぬ恋程度に

お医者さんは共依存にならないように私のメンタルケアもしてくれています
正直必要ないのですが、心象を悪くすると食蜂さんを教育出来なくなりますので我慢です

 佐天「食蜂さん、今日は一緒にキウイ食べましょう」

食蜂「……………うん」

皿もフォークも危ないので、私の手のひらの一口大のキウイを手掴みで貪ります
子犬に餌をあげるってこんな気分なんですね、涎が出ます

268: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 07:36:20.71 ID:cccDhP+FO
1ヶ月経ちました

食蜂「おにぎり、食べたい…です」

佐天「よく言えました」

コンビニのおにぎりを渡すと、覚束無い手付きでフィルムを外して食べ始めました

我が儘放題になったらと、叱る必要を危惧してましたが、想像以上に彼女の恐怖は強いみたいです

手を翳しただけで「叩かれる」と身体が勝手に判断しています
春上さんの腹パンの賜物ですね

おかげで楽が出来ます、宿題とか

277: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 08:17:43.61 ID:cccDhP+FO
1ヶ月半後

食蜂さんは、幼稚園児並みには他人と接触出来るようになりました

好き嫌いは多いし我が儘な部分はありますが、最初に比べればだいぶマシです

そんなある日のこと

食蜂「あ、あの…佐天さん!」

入院後、初めて名前で話しかけられました
それまで服の袖を引っ張ったり突っついて来たのに大きな進歩です

佐天「はい、なんですか?」

食蜂「あのね、私…」

食蜂「私、あなたのおかげでちょっとは回復できたと思うの」

279: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 08:19:09.70 ID:cccDhP+FO
食蜂「他人なんか誰も信じられなくて、だから御坂さんみたいに心が読めないともっともっと怖くて」

佐天(やたら御坂さんに構ってたのはそれが本音か…)

食蜂「でもでも!佐天さんは…こう、信じられる気がするの…本当のお友達っていうか、恩人っていうか…」

佐天(全く冗談じゃない)

食蜂「だから…えっとね、これからもよろしくっていうか……あ、ありが――」

佐天「あ―…ウザいんで止めて貰えます?」

金髪を掴み、背中をベッドに押し付けさせた

佐天「あなた、勘違いしてますよ」

佐天「いい加減わきまえて下さい」

佐天「しょくほうみさき、さん?」

なるべく丁寧に、名前を呼ぶ
あの時と同じにっこり笑顔で

281: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 08:35:06.23 ID:cccDhP+FO
食蜂「えっ……」

振り絞った勇気を踏みにじり、必死な願いを嘲笑う

何故、どうしてと言いたそうな顔、私ですらそれくらいは読める

佐天「初めて見ましたよ食蜂さんの『そんな』顔、信用したってのは本当なんですね」

佐天「でも私達は生涯友達にはなれませんよ」

佐天「単なる共犯者です」

佐天「御坂美琴を再起不能にした原因の一端です、自分勝手な気持ちで弄んだクズなんですよ」

彼女は見る見るうちに泣き顔になる

佐天「私達は寄り添って傷を舐め合い、だらだら底辺を生きるのがせいぜいだって現実を、いい加減に見て下さい」

佐天「なんちゃって女王さ…ま!」

右手で押さえつけているので左手で平手打ち、そのまま三回ほど往復ビンタ

トラウマと裏切りと暴力に、声を押し殺して泣く彼女を放置し、私は病室を後にした
きちんとベッドに携帯を忘れてから

283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 08:43:15.86 ID:cccDhP+FO
2ヶ月が経った

私は病室通いを止めた、携帯は放置したまま

食蜂さんはきっと、気まずくって行けないとか、見切りをつけた、とか思っているのだろう
携帯も叩いた拍子に落としたとしか思われてないはずだ

彼女はまだ、個々の動作をつなぎ合わせて他人が何を企んでいるか推測する技術が上手くない、解るわけがない

 佐天「二週間、か…こりゃ携帯も壊されたかな?」

家の電話の前で首を傾げる

アドレスには自宅と登録してあったし、意味も分からないまま謝罪の電話をかけてくると踏んだのだが

佐天「失敗か―…参ったなあ」

佐天「やっぱりバカな私じゃ無理だったのかな」

シャボン玉は屋根まで飛んで、私の視界から逃げてしまったか

285: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 08:51:11.32 ID:cccDhP+FO
prrrrr

佐天「来た!」

画面には自分の携帯番号が表示されている
すぐに留守電メッセージが再生される

佐天「さあ…どっちに転びますか食蜂さん」

留守番「あの…佐天、さん……食蜂です……えっと、携帯忘れていったので…勝手だけど電話させていただきました」

留守番「その…厚顔無恥な事を言ってごめんなさい…」

留守番「二週間考えたけど、出来ればちゃんと謝りたいので…来てくれたら、嬉しいです」

神は私に微笑んだ

287: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 08:59:19.10 ID:cccDhP+FO
なるべく神妙な顔で、戸を開く

食蜂「佐天さん!」

私の顔を見たらパアッと顔を明るくして、近寄って来た

食蜂「あの、ね…私、その…ごめ――」

佐天「ごめんなさい!」

佐天「私ってば酷いこと言って!顔まで叩いて!本当にごめん!」

腰を折り頭を下げる、我ながら迫真の演技だが、顔を見られたらにやけているのがバレてしまうから

288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 09:02:34.19 ID:cccDhP+FO
食蜂「違うの、私が悪いの…正直言って甘えてたわ」

食蜂「悪いのは全部私なの、ごめんね」

食蜂「だから顔をあげて?」

佐天「食蜂さん!」

感動したフリをして抱き締める、笑いを我慢して小刻みに震えてはいるが

食蜂「泣かないで、私まで泣いちゃう」

やっぱり分かっちゃいない

ふふふっ

彼女はもう、私のモノだ

佐天「あのね、食蜂さん、私の学校に転校しておいでよ!」

こんな美食をみすみす捨ててなるものか
珍味の蜂の子、食らうは私
彼女の祈りすら操ってやる

佐天(甘い甘い痛みの蜜沼へ、私一緒に堕ちよう?)

290: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 09:27:42.25 ID:cccDhP+FO
転校二週間前

敵地を知る時は女を買う、夜の営み中に囁く事で、その土地の情報を全て聞き出す
カミソリのような目をした東洋人スナイパーもやってたから間違いない

磁石みたいに一定以上の関係さえ結んでしまえば、女は簡単に引っ付いてくる
ヤッた朝には彼女面だ

だから彼女に転校で新しい人間関係が生まれる前にけしかける

佐天「食蜂さん」

食蜂「なあに佐天さん」

病院中庭のベンチで日向ぼっこしながら、ぼんやり話をする

佐天「好きですよ」

食蜂「あらありがとう」

佐天「かなり真面目に」

食蜂「……えっ?」

驚く彼女がどうやろうと、ボーっと空を見たまま私は動かない

295: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 09:38:40.14 ID:cccDhP+FO
食蜂「冗談は止めて…」

佐天「いやいや、マジですってば」

佐天「xxxにしたいくらい好きですよ」

食蜂「はいはい、そういうことね」

佐天「私と愛人契約しましょうよ、拒否権は無しですからね」

佐天「スイッチオンの合図はキスかマダム・ヴィオレで、セーフワードはオトギリソウと指パッチンにしましょう」

食蜂「あーあー、はいはい分かりました」

食蜂さんは呆れたように日向ぼっこに戻る、そこですかさず唇を奪った

食蜂「んんんっ!?」

佐天「思ったより甘くないんですね、キスって」

297: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 09:50:04.95 ID:cccDhP+FO
食蜂「ちょっ…と……あなた本当に…!」

佐天「私の事を信用してるんですよね?なんで嘘ついてるって疑うんですか」

向かい合って彼女の膝に座り、手首を掴んで押さえつける

食蜂「嫌…」

佐天「拒否権は無いんですってば、LEVEL0の無能に落ちたんですから」

食蜂さんはズキリと胸を刺されたような顔をする

佐天「私達の関係は木綿糸より弱いんですよ?」

佐天「ズブズブの爛れた  関係で堕落しながら結び付きましょうよ」

食蜂「そんなこと…」

佐天「それとも、ここで関係を切りますか?」

佐天「食蜂さんって私より信用出来る人間居るんですか?人が他人などれだけ冷たく出来るか、騙すか、裏切るか誰より知ってる筈ですよ?」

泣きたいが泣けない顔、怒りと失望と絶望と納得の顔、感情がグチャグチャになって壊れそうな顔

ああ、首の後ろがゾクゾクする

303: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 10:39:29.85 ID:cccDhP+FO
佐天「どうします?私はどっちでも良いんですよ?」

食蜂「……け…よ……」

佐天「聞こえません」

食蜂「私の、負けよ…」

食蜂「好きにすればいいわ」

佐天「じゃあ契約成立ですね」

クスッと微笑んで首に手を回す
無抵抗に垂れた手を一瞥して、長い長い接吻

触れ合うと  の差が嫌みなくらいよく分かる
対面騎乗で腰を振ると、私の中途半端な双丘が無防備な  を上下に叩く

305: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 10:49:54.11 ID:cccDhP+FO
時間が経つほど呼吸が出来ずに苦しそうな可哀想な彼女の口内を、舌でこじ開けて酸素ボンベに使う、私は意地でも口呼吸

苦しがって足をばたつかせても私は座ったままだし、肩を押してもホールドした私のが強い

そしたら食蜂さんは涙を滲ませ下品にも鼻息荒くフゴフゴと空気を求めた

佐天(あーあ、鼻水まで吹き出しちゃって)

佐天(はしたないですね、酷い顔ですよ?)

佐天(そんなに生きたいんですか?)

食蜂「う―!う―!」

繋がった口内から声にならない音が届く
私の考えが伝わったのだろうか?

ただ私も苦しいので、もう20秒ほどキスをして身体を離した

307: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 10:52:35.07 ID:cccDhP+FO
食蜂「げほっ!げほげほっ!」

食蜂「ヒュー…ヒュー……ううおえっ!!」

かつてのお嬢様は嘔吐までしないまでも私の眼下で悶えている
だけど私は、自由な呼吸をする束の間の幸せも壊したくて仕方ない
あんな震えた顔を見せられ、我慢出来るような加虐趣向者なんか人間じゃない

佐天「続きは退院したらやりましょうね」

食蜂「あ゛い゛……」

ポタポタと地面に落ちたのは涙か涎か鼻水か

佐天「素敵ですよ食蜂さん、これから私がもっと素敵にしてあげます」

308: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 11:03:18.56 ID:cccDhP+FO
転校一週間前

食蜂「んん!ん―――!」

佐天「あ―…ダメだ、こりゃダメだわ」

私の部屋で、食蜂さんは唸っていた
全身真っ黒で不安そうに周りをキョロキョロしている

佐天「ほんとは御坂さんに使うつもりだったラバースーツなんですよそれ」

佐天「なのにバカみたいにデカい だから、仕方なく胸だけ切って縫い直したんですよ」

佐天「わかってますか?」

唯一露出した胸を揺らしながら頷いてはいるが、誘っているようにしか見えない
全く、洗濯ばさみでもつけてやろうか

311: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 11:29:11.52 ID:cccDhP+FO
――――
――


佐天「まあ、いいですよ」

佐天「ちゃんと償いの準備はしてますから」

暗闇の中、ラバーで聞こえにくいけれどはっきり聞こえた
私は彼女に、また償わねばならないらしい
だがそれは当たり前だ、私は罪人なのだ

御坂さんのスラリとした美しい体型が際立つ筈のラバースーツを、だらしなく肉をつけてる私が着ている事がまずおこがましいのに、わざわざ佐天さんの手を煩わせて改造して戴いたのだから

 ピチャッピチャッと胸に冷たい感触が来る

食蜂(水?にしては粘度が高いわ)

食蜂(なら蜂蜜かしら、そのまま筆やハケや で  ばかり責められるのね)

 私は期待していた、罪を償う行為を、彼女に叱られる事を、彼女に必要とされる事を、信頼される関係を

313: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 11:38:57.82 ID:cccDhP+FO
テレビや小説みたいに格好いい仲じゃないけれど、私は生涯で初めて心から信頼出来る人に出会ったと思っている

私の罪深さを知り、それから逃げず、かと言って過度に甘えさせもしない

きっと私はアカシマシラヒゲエビ
私をいつでも捻り潰せる巨魚に寄り添い、寄生虫やゴミを取り除く代わりに見逃して貰っている

私が償い奉仕し続ける限り、佐天さんは私を決して見捨てない
佐天さんが見捨てない限り、私は彼女や世界に贖罪出来る

食蜂「はひひふ?はひひふ?」

佐天「蜂蜜じゃありません、もっと定番ですよ」

ほら、今だって質問に答えてくれた、わざわざ私の意を汲み取ってくれた、嬉しい

佐天「――答えは長芋です」

食蜂(ああ、でも意地悪ね、流石イニシャルSの人)

314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 11:43:13.25 ID:cccDhP+FO
食蜂「ん――!!!」

佐天「ちょっと、じたばたしないで下さい」

食蜂(そんな殺生な)

痒くて痒くて仕方ないのに、ラバー手袋の上からじゃ上手く掻けない
ヌルヌルとオイルマッサージみたいに胸に染み込んで苦しくて仕方ないのに

その上で後ろで手錠までされたら床にこすりつける以外何をすれば良いのか



呼び出し面倒くさいお
運転したくないお

324: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 13:30:56.77 ID:cccDhP+FO
蹲踞、という姿がある
相撲のポーズと言えば分かりやすいか

私の今はそれに似ている
背中で縛られた手が辛いが、それより胸が苦しい、かと言って前に倒れてはダメと言われた

そして私は運動が苦手で、ラバースーツはやたら蒸れる
汗だくのまま、荒い呼吸で懇願するしかない、罰だと知りながらも止めてくれと

食蜂「あいえ!おっあいあいえお―!」

佐天「ちょっとなに言ってるか分かりません」

ペッと  に唾がかかり、なま暖かさが腹立たしくもこそばゆい
自分の今の地位が身に染みる、まさに唾を吐かれるべき地の位置だと

だがせめて痛みが欲しい
このかゆみを紛らわせる痛みが


――
―――――

327: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 14:11:20.58 ID:cccDhP+FO

――
―――――

佐天「なに言ってるか分かりません」

佐天(どう考えても、胸を弄ってくれでしょうけどね)

食蜂「あ゛―!あ゛あ゛あ゛―!!」

佐天(こりゃ泣いてるなあ)

佐天「不覚…泣き顔が見れない」

食蜂「?」

佐天「うん、少し甘やかしてあげますよ」

食蜂「!」

佐天(嬉しいのは分かるけど…      揺れてるのが何だかムカつく)

素人でも扱いやすいバラ鞭を持ち、上から胸目掛けて振り下ろす

食蜂「ん゛あ゛が゛っ!」

一撃ごとに食蜂さんは喜び、私もまた楽しんでいた

330: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 14:22:51.63 ID:cccDhP+FO
佐天「はい、解放っと」

頭のマスクを外すと、ぴったり皮膚にへばりついた金髪が汗臭さと共に顔を出す
嬉しいのか悲しいのか分からないが涙の後もある

佐天「ほんと泣き虫ですね食蜂さんは」

ボールギャグも外してあげるが、手首の紐は解かない

食蜂「はぁ…はぁ…」

当の彼女はコテッと私の足に倒れ込んで、濡れた顔で頬擦りをしている

食蜂「ありがと…とう……ございます……」

媚びる姿が滑稽で、軽く踏みつけて見たら足を  て来た

佐天「何やってるんですか気色悪い」

食蜂「ごめんなさい、私、変なの」

食蜂「申し訳無い気持ちでいっぱいなのに、横隔膜がムズムズするの」

食蜂「丹田が熱くなって、佐天さんに触れていたくなるの…」

331: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 14:28:11.46 ID:cccDhP+FO
佐天「私は気持ち悪いですけど」

食蜂「ごめんなさい、ごめんなさいっ」

明らかに声は上擦って明るい、喜んでいる

佐天「まるでxxですね、散々御坂さんにちょっかい出してたのに」

佐天「ひょっとして私が操作されたフリをした時、ワザと腹パンされたりしてました?無様にやられ御坂さんの侮蔑に満ちた瞳を悦んでたんですか?」

佐天「わーショックだな、騙してたんですね」

食蜂「ち、違っ!そんな事は無いわ!」

食蜂「私は、佐天さんだからこんなに…!」

食蜂「そうよ!こんな感情も感覚も生まれて初めてなのよ!」

佐天「信じられませんよ、誠意の無い舌先三寸でしょ?おやまた泣きますか?いい加減私も見捨てますよ?」

食蜂「いやああ!捨てないで!お願いよ!お願いします!!」

333: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 14:38:20.16 ID:cccDhP+FO
食蜂「お願いします、お願いします、お願いしますっ」

佐天「うるさい、だまれ」

食蜂(ああダメよ、ダメなのよ私…)

食蜂「お願いしますっ!もっと言うこと聞きます!」

食蜂「何でもします許して下さい!ずっとそばに居させて下さい!」

食蜂(自覚したわ、言い訳なんか出来ない)

佐天「……何でも?」

食蜂「はい、何でも!」

佐天「じゃあ、オトギリ――」

私のセーフワードを、彼女は半狂乱で叫んで掻き消す

食蜂「あと1分、1分でいいですから…」

食蜂「私の、」

食蜂(私はサディストであるより、女王であるより、超能力者であるより、罪人であるより、信頼される人て、あるより)

食蜂「私の…ご主人様でいて下さい……」

食蜂(この人の、所有物で在りたいのね)

336: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 14:46:04.10 ID:cccDhP+FO
江戸時代の罪人みたく、おでこを床に押し付け、泣きながら食蜂さんは頼み込む

佐天「……」

佐天「はあ……」

深い溜め息と、嗚咽が響く室内で、私は嫌な言葉を吐いた

佐天「それ、終わった後でもいえますか?」

食蜂「はい」

佐天「終始ずーっとですよ?」

食蜂「勿論です」

佐天「私が呼び出したら?」

食蜂「深夜でも授業中でも馳せ参じます」

佐天「脱げと言ったら?」

食蜂「この醜い姿で宜しければ幾らでも」

佐天「じゃあ、考えてあげますよ」

食蜂「本当ですか!?佐天様!」

佐天「うわあ…こそばゆい、気持ち悪い、寒気がする、毛虫が這いずり回ったみたいな穢らわしい歓声」

337: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 14:52:57.55 ID:cccDhP+FO
佐天「あーあ、飽きちゃった」

佐天「オトギリソウ、はいお終い」

指も鳴らしてから彼女の拘束を外す
それでも、食蜂さんは付して動かない

食蜂「重ね重ね…申し訳ありません、佐天様」

食蜂「私の願いを聞き入れて下さり、感激の極みです」

佐天「顔、あげなさい」

ゆっくり上目遣いをする彼女は、家畜の目をしていた
閉じ込められ与えられたものを喜び飼われる事を幸せに感じる家畜の目

佐天「気が向いた時になら、こうやって遊んであげますよ」

堕落しきった目がたまらない
私が御坂さんに求めていたのは、きっとこれなのだ
上条さんが望んでいたのは、まさにこの立場

はっきり線を引いて距離を持ちながら、一瞬で人の域からぬるま湯に落ちる楽しみは、病み付きになっても仕方ない

339: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 15:01:19.29 ID:cccDhP+FO
佐天「学校じゃ、あまり話しかけないで下さいね?」

佐天「仮にも先輩で元常盤台の女王なんですから、媚びるもダメです」

佐天「あくまでも良き友人ですから、パシリとかもってのほかですよ」

食蜂「はい、佐天様」

佐天「まあxxx対策はバッチリですから、安心して下さいよ」

食蜂「でも  帯って元々拷問機具ですから歩きにくいというか、今日は体育があるんですけど」

佐天「トイレならその上にオムツをさせたし問題ないですよね?」

食蜂「で、でもですね?」

佐天「誰に口を聞いてるんですか?」

食蜂「あう…」

佐天「ペットは可愛く賢く忠実で、家畜は無様に愚かに忠実で、でしょう?今はペットの時間です」

食蜂「はい、マダム・ヴィオレまで私はペットです…」

340: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 15:07:52.39 ID:cccDhP+FO
佐天「それから、改めて能力が使えるようになったとしても、私への使用は許さないですから」

食蜂「佐天様の信頼を裏切るつもりは毛頭ありません」

佐天「……ちょっと忠実過ぎて面倒くさいですね」

食蜂「えぇぇ…じゃあどうしろって言うのよぉ」

佐天「ああ、やっぱりその方が似合います」

素が出た彼女のスカートを   げ、笑い声と共に走り出す
きっとバカで仲良しな二人程度にしか見られない、と思いたい

食蜂(もし、また能力が使えるようになったら)

食蜂(今度こそ、御坂さんを……!)

佐天「置いていきますよ―」

食蜂「ちょ…ぜー…待っ……ぜー……ぜー……」

佐天(食蜂さんが完全に治ったら、今度こそ御坂さんを治して貰わないと)

佐天「でもまずは体力面からですね」

341: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/03(月) 15:09:42.23 ID:cccDhP+FO
終わり


もう三時じゃねえか、何やってんだ俺…

引用元: 食蜂「御坂さんをいじめたい」佐天「わかる」