1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 21:00:20.52 ID:8ovrcXxh0
早乙女「はい、それでは暁美さん入ってきてください」

ガラッ

ほむら「ッ!?」

まどか「マギョー」ピチピチ

ほむら「……」

早乙女「はい、自己紹介いってみよう」

ほむら「早退していいですか」

早乙女「なんで!?」




3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 21:06:15.31 ID:8ovrcXxh0
ほむら(その後なんだか目の前の現実を受け入れるのが嫌になって学校にあまり行かず適当に左右に走りながらAボタン連打する感覚でいたらワルプルギスの夜を撃退していた)

ほむら(街はいくらか破壊されてしまったけれど、徐々に復興も始まっていよいよ学校に通えることになった)

ほむら「だから!なんでまどかが魚になってるのよ!!」

まどか「マギョー」

さやか「いやいや何言ってんの、別に普通じゃん」

ほむら「人が魚になってるのを普通という世界があってたまるもんですか!」

仁美「でも実際この世界では普通のことですし」

ほむら「えぇー……」

さやか「別にマッギョだけじゃないしね。人によってビードルとかバンギラスになったりするし」

ほむら「えぇー……」

まどか「ギョギョー」ピチピチ

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 21:11:03.59 ID:8ovrcXxh0
ほむら「つまり、状況を整理させてもらうと……」

ほむら「この世界では人によっていつになるか分からないけれど、一年間だけなんかポケモンになるのね」

ほむら「何のポケモンになるかは分からないと」

さやか「まあそんなところだね」

仁美「私はまだなんですの。出来るなら早い方がいいのですけど」

ほむら「オタマロの顔でだけは死にたくないわ……」

まどか「マッギョー」ピチピチ

ほむら「……そういえば、まどかは話せないの?」

さやか「当たり前じゃん、ポケモンだし」

ほむら「なら会話はどうするのよ」

さやか「にゅあんす?」

ほむら「要するに適当ね」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 21:14:56.96 ID:8ovrcXxh0
さやか「ところでさぁまどか、宿題見せてほしいんだけど!」

ほむら「待って、まだ話は終わってないから」

まどか「ギョギョー!」ピチピチ

さやか「えぇ!?まどかもやってないの!?じゃあ仁美お願い!」

仁美「仕方ありませんわね」

まどか「ギョッギョ」

仁美「勿論、まどかさんもどうぞ」

まどか「マギョー!」ピチピチ

ほむら「どうしてそんなにすんなり会話できるのよ……」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 21:20:09.46 ID:8ovrcXxh0
まどか「マギョ?」

ほむら「えっと……?」

さやか「あぁ、それはあたしも気になる!」

仁美「どうなんですのほむらさん?」

ほむら「だから何が!?」

さやか「ふぅー、やれやれ……まだまだだね」

仁美「まあまあ、ほむらさんはお休みしていたんですからこれからですわ」

まどか「マギョ……」

ほむら「あの、ごめんなさいまどか……まだ見た目とかに慣れてなくって……」

さやか「ちなみに今のは、『ほむらちゃんはめざめるパワーのタイプは何がいい?』って」

ほむら「知らない、私その技知らない」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 21:27:33.95 ID:8ovrcXxh0
ほむら(そうよ、この教室もよく見たら何人かクラブとかナマケロとかいるわ)

ほむら(それでもニュアンスで会話で来てるみたいだし、私もなんとか慣れないと……)

ほむら「ちなみにまどかはいつ元の姿に戻るの?」

まどか「マッギョ!」ピチピチ

さやか「10月3日だよ」

ほむら「半年近く……このまま……」

さやか「それにしてもなんで今まで知らなかったの?東京もこういう世界なハズだけど」

ほむら(あぁ、そういえば魔法少女のこととか全然話してなかったわね……)

ほむら「その、ずっと病院通いだったから……?」

まどか「マッギョー!」

ほむら「……うん?」

仁美「『ボール入り娘なんだね!』だそうです」

ほむら「箱入りの間違いでしょう」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 21:34:56.22 ID:8ovrcXxh0
さやか「おっとそろそろ授業だね。じゃあまた後でね」

ほむら「え、えぇ……そういえばあなたはまだなの?」

さやか「あたしは昔サーナイトになってたよ!7歳くらい?」

ほむら「ふーん……そう」

さやか「なにその興味なさげな返事は」

まどか「ギョギョー」

さやか「うんうん、慰めてくれるのはまどかだけだよー!」ナデナデ

まどか「ギョッ!?」バリッ

さやか「痛ッ!静電気キター」

まどか「ギョー」

ほむら(多分謝ってるのね)

さやか「何をー!?あたしだってやるときゃやるんだからね!」

ほむら(違った……もうどうすればいいのか分からない)

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 21:41:40.39 ID:8ovrcXxh0
マミの家

ほむら「――というわけなんだけど」

マミ「なるほどね……時間遡行してきたから今まで知る機会が無かったのね」

杏子「そんなもん慣れだよ」

ほむら「慣れでどうにかできれば相談したりしないわよ」

マミ「暁美さんはどうしたいの?」

ほむら「せっかくワルプルギスを乗りきったんだから、まどかと普通に学校生活を楽しみたいの」

杏子「だから会話しろよ」

ほむら「だから出来ないのよ!」

マミ「そうねぇ……魔女はポケモンと会話できるらしいわ」

ほむら「また初耳なことを……私に魔女になれとでも言うの?」

マミ「それ以外は絆の力でどうにかするくらいしかないわね」

ほむら「こういうとき魔法って何の役にも立たないのね」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 21:46:58.38 ID:8ovrcXxh0
杏子「そうだなー、会話のコツといってもなぁー」

マミ「まずは相手の目を見るの!それから何を言いたいかを感じ取るのよ!」

ほむら「目……まどかの目……」

ほむら「あの電気が流れた時にニヤッとするあの永沢君だか藤木君だかみたいな目を見ろというのね」

杏子「慣れろ」

マミ「慣れるのよ」

ほむら「……ほ、他にないの…?」

杏子「あとは仕草とかじゃないか?」

マミ「ジェスチャーは基本ね」

ほむら「跳ねてるだけなんだけど……」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 21:54:24.52 ID:8ovrcXxh0
ほむら「はぁ……仕方ないわね、どうせ魔法でもどうにもならないだろうと思ってたし、なんとか頑張ってみるわよ」

マミ「大丈夫よ、一週間もしたら楽しめるようになるわ」

杏子「精々魔女にならねーように頑張んなよ」

ほむら「……ちなみに二人はどうなの?」

マミ「私はまだよ」

杏子「あたしもまだだな。親父がドータクンの顔で説法してるの見たことはあるけど」

ほむら「ドータクン……なんだか不安になるような眼してるわよね」

マミ「暁美さんは何になるのかしらね……?」

杏子「こういうのは予想したって仕方ねーけど……ヤミラミ?」

ほむら「嫌よ!」バタン

杏子「なんで怒ったんだよ……褒めたのに」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 21:58:27.94 ID:8ovrcXxh0
一週間後

まどか「マギョマギョ?」

ほむら「えぇ、その答えであってるわ」

まどか「マッギョー!」ピチピチ

さやか「うあーんほむら先生~!あたしだけ解けないんだけど!!」

ほむら「あなたは式から違うから」

まどか「マギョギョ」ニヤァ

さやか「酷い!まどかには負けないからね!」

まどか「ギョギョ」ピチピチ

ほむら「そうね、一緒に頑張りましょう」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 22:04:37.95 ID:8ovrcXxh0
ほむら(なんだかんだ慣れてしまった……)

ほむら(その間に中沢が誕生日を迎えたらしくコイキングになってたけど別にどうでもいい)

ほむら(今は近々あるテストに向かって勉強中という訳ね)

まどか「ギョー……」

ほむら(ヒレでもペンって持てるのね)

さやか「仁美もマミさんも塾行くようになっちゃったし……頼れるのはほむらだけだよ」

まどか「マギョー」

さやか「ちょっと本気で考えちゃうよね」

ほむら「駄目よ、こんなくだらないことで契約しないで」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 22:09:55.98 ID:8ovrcXxh0
さやか「まあ、まどかにはしばらく関係ない話だよねぇ」

まどか「マッギョッギョ!」ピチピチ

ほむら「まどかはポケモンだものね」

まどか「マッギョ!」

ほむら(色々あって結局二人にも魔法少女のことはばれてしまった)

ほむら(でも問題ないわ……魔法ポケモンにはなり得ないからキュゥべえの姿は見えないし声も聞こえない)

ほむら(今を乗り切れば……勝てる!)

まどか「マギョ?」ピチピチ

ほむら「そうよ、いいものじゃないのよ魔法少女なんて」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 22:16:22.32 ID:8ovrcXxh0
数カ月後

さやか「夏休みだー!」

まどか「マッギョー!」

マミ「いいわね、みんなで海っていうのも楽しそう」

杏子「えぇー、暑いからいいよ別に」

まどか「ギョギョー!」ピチピチ

杏子「いや、あたしはいいって……」

ほむら「海……いいわね」

さやか「おっ、珍しく乗り気じゃん!」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 22:23:11.25 ID:8ovrcXxh0
ほむら「いいでしょ別に……」

まどか「マギョマギョ?」

ほむら「そ、そうよ……変かしら」

まどか「ギョギョー!」ピチピチ

さやか「よしっ、なら寂しい夏を過ごしてきたほむらのためにもここは一つみんなで水着でも買いに行きますか!」

ほむら「いいわよ別に!」

マミ「佐倉さんも勿論買いに行くわよね?」

杏子「いや、だからあたしは行かないって――」

まどか「マッギョ!」ニヤァ

杏子「嫌だって言ってるだろ!」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 22:29:06.97 ID:8ovrcXxh0
デパート

杏子「なんでこんなことに……」

さやか「これなんかいいんじゃない?」

ほむら「こういう大胆なのは?」

杏子「絶対やめろ!」

まどか「マッギョッギョ?」

杏子「それも却下!」

マミ「もう、じゃあどれがいいのよ」

杏子「あたしが海に行くことは決定してるんだな……頼むから普通のにしてくれ」

さやか「じゃあまずこれに着替えてみよー!」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 22:34:53.35 ID:8ovrcXxh0
数分後

さやか「もういいかーい?」

杏子「あ、あぁ……」

シャッ

フミッ

まどか「マギョッ!?」ビリッ

杏子「痛っ!?なんでそんな近いとこにいるんだよ!」

まどか「マギョー……」

ほむら「そうよ、まどかは海に行くの楽しみにしてるのよ!」

杏子「それと試着室の真ん前にいるのと何の関係があるんだよ!」

さやか「下から見たかったのよ!」

杏子「意味分かんねーよ!」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 22:40:36.25 ID:8ovrcXxh0
マミ「佐倉さんのはあれでいいとして……」

さやか「次はまどかのだね!」

まどか「マギョッ!」

ほむら「えっ、いるの?」

まどか「ッ!?」ピチピチ ピチピチ

ほむら「なっ何!?待って、じたばたしないでまどか!」

さやか「ちょっとほむら!あんた言っていいことと悪いことがあるでしょ!」

杏子「今のはほむらが悪いな」

マミ「暁美さん、謝ったほうがいいわよ」

ほむら「あの、えっと……ごめんなさい……」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 22:46:26.29 ID:8ovrcXxh0
まどか「マッギョマッギョ!」ピチピチ

さやか「そうだよねぇ、まどかだって可愛い水着着たいもんね!」

ほむら「配慮が足りなかったわ……確かにプールの授業で普通にもスクール水着着てたからまさかとは思ったけど……」

ほむら「そうよね、いくらマッギョなら波乗りできるからって、水着は着たいわよね」

マミ「まあまあそこまでにしましょう。茶色と黄色に合うような可愛い色の水着にしましょう!」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 22:52:02.94 ID:8ovrcXxh0


まどか「マッギョマッギョッギョ!」ピョイーン

さやか「いつもより高く跳ねとりますなぁ」

マミ「海ね!」

杏子「うっし、ここまで来たら堪能させてもらうとすっかな!」

ほむら(これよ……こういう風にみんなで楽しく遊ぶのが夢だったの……やっと叶ったのね!)

まどか「マッギョー!」ピチピチ

ほむら「まあ、まどかはマッギョなんだけど……」

ほむら「いいのよ……まどかであるという事実が大事なんだから……うん、きっとそうよ」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 22:59:35.88 ID:8ovrcXxh0
さやか「見て見てー!マッギョサーフボード!!」

まどか「ギョギョー!」バシャバシャ

ほむら「ちょっとさやか!まどかを足蹴にするんじゃないわよ!」

さやか「何言ってんの!海に来て波乗らない方が失礼ってもんでしょ!!」

まどか「マッギョー!」バシャーン

ほむら「ま、まあ、まどかが楽しんでるんならそれで――」

マミ「ティロ・フィナーレ!」ブォン

ほむら「ほうッ!?」スパーン

杏子「海と言えばモンスターボール使ったビーチバレーだよな」

マミ「小さいのが難点だけどね」

ほむら「……」

マミ「あら?反撃はしないのかしら?」

ほむら「やってやるわよ!」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 23:03:35.07 ID:8ovrcXxh0
しばらくして――

さやか「いやぁ堪能したぁ!」

まどか「ギョギョー!」ピチピチ

ほむら「やっと帰ってきたわね」

まどか「マギョ?」

ほむら「あぁ、二人ならここに」ボボンッ

杏子「狭いとこ怖い狭いと怖い狭いとこ怖い……」ブツブツ

マミ「人間もちいさくなるが使えるのね……大発見だわ……」ブツブツ

ほむら「ちゃんと捕獲しておいたわ」

さやか「えっ!?入るの!?ボールに!?」

まどか「マギョー!?」ニヤァ

ほむら「心配しないで、まどかは捕獲したりしないから」

さやか「そういう問題じゃないと思うんだよね」

まどか「マギョギョ」

ほむら「そうね、そろそろお昼にしましょうか」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 23:09:26.98 ID:8ovrcXxh0
ほむら(それにしてもこうして見ると……)

まどか「マッギョー」ニヤァ

ほむら(マッギョなまどかも可愛いかもしれないわね)

ワイワイ ガヤガヤ

\おい、あっちにすげー人いるってよ/ \マジで?超ヤバくね?/

マミ「ふぅ……あら?なんだか騒がしいわね?」

杏子「人が集まってんな」

\なんでもポケモンの声が聞けるんだってよ/ \マジで?超ヤバくね?/

ほむら「ポケモンの声が聞けるですって……?」

さやか「何それ凄いじゃん!今のあたしらにとってはほとんど意味ないけど」

\なんかNって名前らしいよー/ \マジで?超ヤバくね?/

まどか「マッギョー?」

ほむら「そうね、ちょっと行ってみようかしら」

ほむら(N…?一体何者かしら……)

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 23:14:36.52 ID:8ovrcXxh0
さやか「凄い人だかりだね」

まどか「マギョ!?マギョギョ!?」バリバリィ

男「痛ッ!なんだぁマッギョがいたのか!?」

ほむら「ちょっ、ちょっと気を付けて下さい!平べったいんだから!」

まどか「マギョー」ピチピチ

ほむら「でもまどかが……」

マミ「なら抱えておきましょうか」ヒョイッ

杏子「重くないのか?」

まどか「マギョギョ!マッギョ!」バタバタ

マミ「あ、暴れないで鹿目さん!」

杏子「悪かったよ、そんなに軽いなんて知らなくて……」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 23:20:33.63 ID:8ovrcXxh0
ほむら「……」

マミ「暁美さん?どうかしたの?」

ほむら(思い出してみると、まどかに触ったことってほとんどないのよね……静電気が怖くって)

ほむら「そ、その……疲れたら代わってあげてもいいわよ……」

まどか「マギョー?」

ほむら「別に変な意味じゃないわよ!そう、本当に!」

マミ「じゃあちょっとお願いしていいかしら?」

ほむら「え、えぇ」

ペタッ

ほむら(ふむ、魚らしいぬるりというかぺたりとした感触、ふにむにとした硬すぎず柔らかすぎない肉厚……)

ほむら(マッギョ可愛いわ)

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 23:24:38.94 ID:8ovrcXxh0
さやか「それにしてもみんなポケモンの声聞いて貰いたいんだね」

杏子「全然人が減りやしねー」

マミ「でもそろそろじゃない?」

ほむら「どんな人なのかしらね」

まどか「マギョマギョ」


N?「はい次の方どうぞー」

ほむら「……」

杏子「……」

マミ「……」

さやか「女の人なんだ」

まどか「マッギョ?」

N?「えぇ、そうですよ。皆さんからはNと呼ばれてますけど」

ほむら「あなた……」

ほむら「ワルプルギスじゃないの!」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 23:30:44.52 ID:8ovrcXxh0
ワル夜「あぁ、いつぞやの魔法少女……お久しぶりですね」

杏子「見間違いじゃないよな……」

マミ「小型ワルプルギスだわ……」

ほむら「なんでこんなところにいるのよ!しかも普通に喋ってるのよ!おまけにポケモンの代弁者みたいなことしてるのよ!どこらへんがNなのよ!!」

ワル夜「質問が多いですって。まあ、一つづつ答えるなら、撃退されてから魔力失ってしまってちっちゃくなっちゃったんですよ」

ワル夜「そしたらなんか色々どうでもよくなっちゃって、ぶらぶら歩いてたらコイキングが道端で跳ねてたんですよ」

ワル夜「スルーしようとしたらなんか話しかけられたんでびっくりしてしまいまして」

ワル夜「助けてあげたらお礼言われて、なんかちょっといいことした気分になりまして」

ワル夜「そうだ、これからはポケモン達の声を聞いて人の役に立とう!と、まあこんな次第です」

ワル夜「納得していただけましたか?」

ほむら「うん、全然」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 23:36:48.05 ID:8ovrcXxh0
ほむら「だからどうして人の言葉を喋れるのよ!」

ワル夜「そこはほら、言葉を喋れるポケモンがいるように、私もなんとか勉強した次第でして」

マミ「その割には随分達者ね……」

杏子「だからどこら辺がNなんだよ?」

ワル夜「ワルプルギスナハトというドイツ語名から」

ほむら「ちょっと待って……なんでそんな中途半端なところの文字で呼ばれてるわけ?」

ワル夜「英語のnightも掛かってるんじゃないですかね?よく知りませんけど」

さやか「この気さくな人がそんなに怖い魔女だったの?」

ほむら「こいつが人に見えるんなら今すぐ眼下に行った方がいいわ」

まどか「マッギョー?」

ワル夜「えぇ、それはもう、魔法少女をいじめたりなんてことは全然」

ほむら「あれがいじめの範疇……何度殺されかけたか」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 23:43:15.32 ID:8ovrcXxh0
ワル夜「まあまあ過去のことはいいじゃないですか!それよりマッギョの声が聞きたいんですかね?」

ほむら「えぇ、まぁ……」

まどか「マッギョマギョ?」ピチピチ

さやか「確かに。何しゃべればいいのかな?」

ワル夜「あら?ひょっとして何言ってるか分かってる感じですか?」

マミ「まあ、大体のことは」

ワル夜「なら私必要ないですかね?お助け専門なんで」

まどか「マッギョマッギョ!」ピチピチ

ワル夜「そうなんですよ、最近はどうも一緒にいても言葉が分からないという人たちが多くてですね」

まどか「マッギョー!」

ワル夜「任せて下さい!きっといつか世界中のポケモンと人間を仲良くさせて見せますよ!」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 23:46:31.95 ID:8ovrcXxh0
ほむら「えっと、じゃあ最後に聞くけど……これからどうするつもり?」

ワル夜「ですから、チャンピオンを超え――」

ほむら「真面目に聞いてるの!」

ワル夜「理想と真実を求めますとも。人とポケモンの絆がどんなものか確かめながら」

杏子「まあ、こっちとしちゃ悪さされなきゃどうでもいいしな」

マミ「お仕事頑張ってね」

まどか「マッギョ!」

ワル夜「えぇ、気合い入れさせていただきます!」

さやか「んじゃあまたどこかでー!」

ワル夜「お元気で」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 23:50:22.81 ID:8ovrcXxh0
さやか「いい人だったねーワルプルギスって人」

杏子「いやだから、魔女なんだって」

マミ「とんでもない超常現象ね」

ほむら「……」

まどか「マギョ?」

ほむら「あ、いえ……人がポケモンになる世界だから別に普通かなって思ってただけよ」

杏子「あれは普通じゃねえだろ」

マミ「そうね、あれは普通じゃないわ」

ほむら「もう私の中で普通の定義と概念は完全に崩れ去っているわ」

マミ「それにしても、まさか本当に魔女とポケモンが会話できるとはね……」

ほむら「そういえばそんな話してたわね」

さやか「さてと!お昼食べて泳ぎ直しますか!」

まどか「マッギョー!」ビチビチ

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/03(水) 23:56:11.81 ID:8ovrcXxh0
10月3日

ほむら「……」ソワソワ

さやか「おはよーさーん!今日は早いねほむら」

仁美「そうなんですの、さっきからずっとこんな調子で」

ほむら「だ、だって今日は3日なのよ!いよいよまどかが元に……」

さやか「あぁ、それでか」

ほむら「ここまで長かったわ……確かになんだかんだマッギョも可愛かったけど、やっぱり元のまどかが一番よね」

仁美「それは思いますけど」

<おはよう!

ほむら「まっ、まどか!」クルッ


マッギョ「おはよー」ニヤァ

ほむら「ふざけないでよ!」スパーン

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 00:01:01.62 ID:Lwuw8ech0
まどか「あぁ酷いよほむらちゃん!せっかくパパが買ってくれたのに!」

ほむら「はぁ…はぁ……ハッ!ぬいぐるみだったのね……」

さやか「コラ、早とちりしないの!」

ほむら「ごめんなさいまどか!私てっきりまだマッギョのままなのかと思って……」

まどか「ごめんごめんほむらちゃん、ちょっとした冗談だったのに」

仁美「まどかさんも人が悪いですわね。私もちょっとドキッとしましたわ」

まどか「それよりほむらちゃん、いいかな?」

ほむら「何……?」

まどか「私の為に何度も時間を撒き戻してくれて……本当にありがとう!今まで言いたかったんだけど、これだけは絶対自分の言葉で言おうと思ってたから」

ほむら「あっ……まどか……まどかぁー!」ガバッ

まどか「ありがとう、ほむらちゃん」

ほむら「うん……うん……お誕生日おめでとう、まどか!」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 00:05:21.38 ID:Lwuw8ech0
さやか「おめでとまどか!これでようやく座布団に間違えられることもなくなるね!」

仁美「おめでとうございます。そういえば、リボン変えられたんですね」

まどか「うん、マッギョだったから黄色いのでもいいかなって思ってヒレに付けてたけど、今日から気分変えてみようかなって」

ほむら「うっ…グスッ……なんだか感無量って感じだわ……」

まどか「さーて、次は仁美ちゃんかほむらちゃんの番だね!」

仁美「どのポケモンでもいいですけど、素敵なポケモンがいいですわね」

ほむら「そっか……いつか私もあんな風になるかもしれないのよね……」

さやか「ま、今はとりあえず学校行くよ!」

まどか「うん!」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 00:07:32.03 ID:Lwuw8ech0
翌年

ピンポーン

まどか「ほむらちゃーん!学校行かないのー?」

ガチャッ

まどか「あっ、今日が誕生日なんだっけ……」

ほむら「オムン」

まどか「オムナイト可愛いよ!」

ほむら「オムン」



引用元: まどか「魔法少女まどか☆マッギョ化」