海未「紙芝居屋さんです」 前編
海未「紙芝居屋さんです」 後編
海未「紙芝居屋さんです」2 前編
海未「紙芝居屋さんです」2 後編
海未「紙芝居屋さんです」3 前編
海未「紙芝居屋さんです」3 後編
3: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/15(月) 23:55:15.34 ID:1zCT/nmf
にこ「や、やった!」
真姫「すっご……っ、音が遅れて聴こえて来たわ。」
絵里『ハァッ!ハァッ、ハァ……ッ』
フシュ……
絵里「く、くそっ、」
あんじゅ「あっ」
希「……使者が居なくなったから、強制的に術が解除されたんや」
英玲奈「……」
英玲奈「!」
真姫「すっご……っ、音が遅れて聴こえて来たわ。」
絵里『ハァッ!ハァッ、ハァ……ッ』
フシュ……
絵里「く、くそっ、」
あんじゅ「あっ」
希「……使者が居なくなったから、強制的に術が解除されたんや」
英玲奈「……」
英玲奈「!」
4: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/15(月) 23:56:46.05 ID:1zCT/nmf
ガクッ
絵里「うぅ……っ!!」ドサッ
英玲奈「え、絵里っ!!」
あんじゅ「!?」
「……間に合って良かったわ。」スッ
亜里沙「お、長!?」
真姫ママ「いくら遺骨の補助があるって言っても、あんな途方も無い力を一人で受け止めてたら、どうなるかは目に見えて明らかだったもの」
真姫ママ「だから、本人に止める気が無かった以上、ああするしか手はなかったの。使者には悪い事をしたけどもね」
絵里「うぅ……っ!!」ドサッ
英玲奈「え、絵里っ!!」
あんじゅ「!?」
「……間に合って良かったわ。」スッ
亜里沙「お、長!?」
真姫ママ「いくら遺骨の補助があるって言っても、あんな途方も無い力を一人で受け止めてたら、どうなるかは目に見えて明らかだったもの」
真姫ママ「だから、本人に止める気が無かった以上、ああするしか手はなかったの。使者には悪い事をしたけどもね」
5: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/15(月) 23:58:27.22 ID:1zCT/nmf
ダンッ!
ほのママ「さぁ、冷え冷え鳥はもう居ないわよ!!大人しく観念しなさいっ!!」
ほのママ「今ならお尻叩き10回で許してあげるわよ!?」
絵里「っ」
ほのママ「因みに、うちの家族は全員10回以上耐えられないわ!それくらい痛いから覚悟はしてね!」
雪穂「~っ///」
ほのパパ「……」
真姫「プロフェッショナルね。」
にこ「……っ//」
ほのママ「さぁ、冷え冷え鳥はもう居ないわよ!!大人しく観念しなさいっ!!」
ほのママ「今ならお尻叩き10回で許してあげるわよ!?」
絵里「っ」
ほのママ「因みに、うちの家族は全員10回以上耐えられないわ!それくらい痛いから覚悟はしてね!」
雪穂「~っ///」
ほのパパ「……」
真姫「プロフェッショナルね。」
にこ「……っ//」
6: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/16(火) 00:00:49.07 ID:6irgfcQ9
絵里「……」
ほのママ「まだ十分間に合うわ。だからその骨は返しなさい。ね?」
絵里「……間に合う?なにが?」
ほのママ「な、なにがって、」
絵里「何が間に合うのよ、ねぇ?言ってみてよ。」
ほのママ「貴方は何も無くしてないじゃないの!まだ十分取り戻せるのよっ!」
絵里「……」
絵里『烈風空破っ!!』バォオオオオッッッ!!!!!!
ほのママ「まだ十分間に合うわ。だからその骨は返しなさい。ね?」
絵里「……間に合う?なにが?」
ほのママ「な、なにがって、」
絵里「何が間に合うのよ、ねぇ?言ってみてよ。」
ほのママ「貴方は何も無くしてないじゃないの!まだ十分取り戻せるのよっ!」
絵里「……」
絵里『烈風空破っ!!』バォオオオオッッッ!!!!!!
7: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/16(火) 00:03:21.30 ID:6irgfcQ9
ほのママ「フンッ!!!!」ドッ!!!!
バヒュウゥゥゥゥッッッ!!!!!!!!
絵里『うっ!!?』
あんじゅ「!?」
希「うわっ!?」
雪穂「け、拳圧で……っ」
亜里沙「~ッッッ」
バヒュウゥゥゥゥッッッ!!!!!!!!
絵里『うっ!!?』
あんじゅ「!?」
希「うわっ!?」
雪穂「け、拳圧で……っ」
亜里沙「~ッッッ」
8: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/16(火) 00:04:13.86 ID:6irgfcQ9
ほのママ「……気は済んだ?」
絵里「っ」
ほのママ「さぁ、八つ当たりはやめてその骨を返しなさい」
絵里「……」
絵里「…………むわけ……」
ほのママ「え?」
絵里「──ッ!!!」ガバッ
絵里「済むわけないでしょっっっ!!!!!!」
絵里「っ」
ほのママ「さぁ、八つ当たりはやめてその骨を返しなさい」
絵里「……」
絵里「…………むわけ……」
ほのママ「え?」
絵里「──ッ!!!」ガバッ
絵里「済むわけないでしょっっっ!!!!!!」
9: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/16(火) 00:05:02.47 ID:6irgfcQ9
ほのママ「……」
絵里「私の人生だったんだよっ!!?幸せになれたハズなんだよっ!!?」
絵里「それをアイツがっ!!全部っ!!!全部ぜんぶ奪って行ったっっっ!!!!!!!」
絵里「もう帰って来ないっ!!!もう帰って来ないのにっ!!なのにっ!」ザッ
ほのママ「!」
絵里『間に合うってなによぉおおおっっっ!!!!!!!!』バッ!!!
ビュォォオオオオオオオオオッッッ!!!!!!!!
絵里「私の人生だったんだよっ!!?幸せになれたハズなんだよっ!!?」
絵里「それをアイツがっ!!全部っ!!!全部ぜんぶ奪って行ったっっっ!!!!!!!」
絵里「もう帰って来ないっ!!!もう帰って来ないのにっ!!なのにっ!」ザッ
ほのママ「!」
絵里『間に合うってなによぉおおおっっっ!!!!!!!!』バッ!!!
ビュォォオオオオオオオオオッッッ!!!!!!!!
10: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/16(火) 00:06:20.49 ID:6irgfcQ9
ほのパパ「!?」
雪穂「お母さんっ!!!」
海未ママ「……っ」ピクッ
ズシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァ………………
ほのママ「……」
ほのパパ「っ」
雪穂「……あっ、よ、避けてたんだっ」
海未ママ「……」ハァ
雪穂「お母さんっ!!!」
海未ママ「……っ」ピクッ
ズシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァ………………
ほのママ「……」
ほのパパ「っ」
雪穂「……あっ、よ、避けてたんだっ」
海未ママ「……」ハァ
11: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/16(火) 00:08:18.85 ID:6irgfcQ9
絵里「ハァッ!ハァッ、ハァ……ッ」
ほのママ「……」
絵里「なんでっ、なんでよぉ……っっ」
絵里「生徒長になってっ……みんなの規範になって……仲良く暮らして……っ」
絵里「ただっ……普通に生きたかっただけなのに……っ!!」
ほのママ「……」
絵里「ッッッ」
絵里「アイツだって!!アイツだってそこには居たのよっっ!!?!?」
ほのママ「……」
絵里「なんでっ、なんでよぉ……っっ」
絵里「生徒長になってっ……みんなの規範になって……仲良く暮らして……っ」
絵里「ただっ……普通に生きたかっただけなのに……っ!!」
ほのママ「……」
絵里「ッッッ」
絵里「アイツだって!!アイツだってそこには居たのよっっ!!?!?」
12: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/16(火) 00:11:54.21 ID:6irgfcQ9
絵里「私が願った人生にはね!?アイツだって居たのっ!!!!」
絵里「また5人で仲良くしたいって!!いつだって願ってたッ!!!!!!」
ほのママ「……」
絵里「だからっ、それさえ忘れられれば!この恨みからも解放されるってっ、そう思ってたのにっ!!」
絵里「消えないのよっ!!!何度も聖天術で消そうとしたっ!!それなのにっ!!!」
絵里「あの頃が幸せ過ぎて消えないのっ!!!」
「消えないのよぉおおおおおっっ!!!!!!」
絵里「また5人で仲良くしたいって!!いつだって願ってたッ!!!!!!」
ほのママ「……」
絵里「だからっ、それさえ忘れられれば!この恨みからも解放されるってっ、そう思ってたのにっ!!」
絵里「消えないのよっ!!!何度も聖天術で消そうとしたっ!!それなのにっ!!!」
絵里「あの頃が幸せ過ぎて消えないのっ!!!」
「消えないのよぉおおおおおっっ!!!!!!」
13: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/16(火) 00:14:10.15 ID:6irgfcQ9
あんじゅ「ッ……ッッ」
希「ぅっ……」
英玲奈「えり……っ」
理事長「……」
絵里「うぅっ……うぅぅっ……っ」
絵里「アイツさえっ……っ!!アイツさえ居なかったら……っ、こんな事に……」
絵里「悪者になんてならなかったのに……っ!!」
ほのママ「……」
希「ぅっ……」
英玲奈「えり……っ」
理事長「……」
絵里「うぅっ……うぅぅっ……っ」
絵里「アイツさえっ……っ!!アイツさえ居なかったら……っ、こんな事に……」
絵里「悪者になんてならなかったのに……っ!!」
ほのママ「……」
14: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/16(火) 00:23:33.75 ID:6irgfcQ9
ほのママ「……悪者なんていないわ。」
絵里「~ッッッ」
ほのママ「ここには、悪い事をした子供と、している子供が二人いるだけ」
絵里「ッッッ」
ほのママ「一人は反省して、今もその罪を償ってるわ。」
ほのママ「そして、もう一人は立ち直れずに、その子と同じ様な罪を犯している」
絵里「……罪?」
絵里「~ッッッ」
ほのママ「ここには、悪い事をした子供と、している子供が二人いるだけ」
絵里「ッッッ」
ほのママ「一人は反省して、今もその罪を償ってるわ。」
ほのママ「そして、もう一人は立ち直れずに、その子と同じ様な罪を犯している」
絵里「……罪?」
15: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/16(火) 00:34:48.66 ID:6irgfcQ9
絵里「幸せな世界を新しく作るのが……罪なの?」
ほのママ「違う。貴方がやろうとしてる事は、出会ってしまった困難を放ってただ逃げているだけよ」
絵里「っ」
ほのママ「また同じ様な事があったら、次の世界でも作り直すつもりなんでしょ?」
絵里「……当たり前よ。何度だって作り替えてみせるからっ」
絵里「貴方たちが、どれだけ私の邪魔をしようともね」
ほのママ「──ッ!」カッ
ほのママ「違う。貴方がやろうとしてる事は、出会ってしまった困難を放ってただ逃げているだけよ」
絵里「っ」
ほのママ「また同じ様な事があったら、次の世界でも作り直すつもりなんでしょ?」
絵里「……当たり前よ。何度だって作り替えてみせるからっ」
絵里「貴方たちが、どれだけ私の邪魔をしようともね」
ほのママ「──ッ!」カッ
16: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/16(火) 00:38:02.55 ID:6irgfcQ9
ほのママ「このおバカッ!!!」バッ
スカッ!
ほのママ「……え?」
スゥ……
ほのママ「は!?ぇえっ!!?」
真姫ママ「!?」
希「え、えりちが……消えたっ!!?」
亜里沙「ど、どうなってるんですか!!?お姉ちゃんは!!?」
スカッ!
ほのママ「……え?」
スゥ……
ほのママ「は!?ぇえっ!!?」
真姫ママ「!?」
希「え、えりちが……消えたっ!!?」
亜里沙「ど、どうなってるんですか!!?お姉ちゃんは!!?」
17: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/16(火) 00:39:22.77 ID:6irgfcQ9
にこママ「ねぇ!あんな霞みたいに消える呪文もあるの!?」
にこ「なんで私に聞くのよっ!!」
真姫「~っ」
あんじゅ「基本呪文にはないわね」
亜里沙「そ、それじゃあっ、」
あんじゅ「えぇ。たぶんアレが……」
真姫ママ「っ」
『やっぱり便利な術だわ』
にこ「なんで私に聞くのよっ!!」
真姫「~っ」
あんじゅ「基本呪文にはないわね」
亜里沙「そ、それじゃあっ、」
あんじゅ「えぇ。たぶんアレが……」
真姫ママ「っ」
『やっぱり便利な術だわ』
18: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/16(火) 00:54:27.60 ID:6irgfcQ9
ほのママ「──ッ!!?」バッ
絵里「使い所もバッチリ。みんなも見事に騙されたみたいね」
あんじゅ「え、絵里っ!!」
絵里「凄いでしょ?私の"自分複製呪文"。」
絵里「姿形はもちろん、声とか仕草とか、考え方まで全部そのままの私を作り出せるのよ?」
真姫ママ「……」
真姫ママ「本当に優秀な子だわ。思わず拍手しそうになったもの。」
絵里「あら、してくれていいのよ?」
絵里「使い所もバッチリ。みんなも見事に騙されたみたいね」
あんじゅ「え、絵里っ!!」
絵里「凄いでしょ?私の"自分複製呪文"。」
絵里「姿形はもちろん、声とか仕草とか、考え方まで全部そのままの私を作り出せるのよ?」
真姫ママ「……」
真姫ママ「本当に優秀な子だわ。思わず拍手しそうになったもの。」
絵里「あら、してくれていいのよ?」
19: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/16(火) 01:08:44.84 ID:6irgfcQ9
英玲奈「その感じ……お前また、」
絵里「また?またってなに?」
希「……どこから覚えてるの?」
絵里「え?どこから?」
絵里「大寒鵠が負けたのは分かるわよ?」
あんじゅ「絵里……っ」
絵里「さてっと、」
絵里「聖天術で身体もリフレッシュしたし、今度こそ全員大人しくさせてみせるからね。」
絵里「また?またってなに?」
希「……どこから覚えてるの?」
絵里「え?どこから?」
絵里「大寒鵠が負けたのは分かるわよ?」
あんじゅ「絵里……っ」
絵里「さてっと、」
絵里「聖天術で身体もリフレッシュしたし、今度こそ全員大人しくさせてみせるからね。」
21: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/16(火) 01:26:23.43 ID:6irgfcQ9
ほのママ「……困ったわ。」
にこママ「えぇ、」
にこママ「あの子、まさかここまで壊れてるとは思わなかったもの」
海未ママ「関係ありません。引っ叩いて縛り上げて大人しくさせるだけです」
真姫ママ「それだけじゃ駄目なのよ。あの子自身に納得させないとっ、」
海未ママ「納得?今の彼女に、それだけの良識が残ってるとは思えませんが。」
真姫ママ「~っ」
理事長「……」
にこママ「えぇ、」
にこママ「あの子、まさかここまで壊れてるとは思わなかったもの」
海未ママ「関係ありません。引っ叩いて縛り上げて大人しくさせるだけです」
真姫ママ「それだけじゃ駄目なのよ。あの子自身に納得させないとっ、」
海未ママ「納得?今の彼女に、それだけの良識が残ってるとは思えませんが。」
真姫ママ「~っ」
理事長「……」
23: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/16(火) 01:44:46.88 ID:6irgfcQ9
絵里「あぁ、また長たちと闘うのね?分かった。」
絵里「……じゃあ、次は原生呪禁術のもう一角をご披露してあげる。」
真姫ママ「──ッ!!」
絵里「ふふふっ、長なら分かるでしょ?」
絵里「こんな近距離で大穴が開いたりしたら、飛べない子はみんな死ぬわね。」
真姫ママ「み、みんなっ!!」
海未ママ「ッッッ」ザッ
絵里「……じゃあ、次は原生呪禁術のもう一角をご披露してあげる。」
真姫ママ「──ッ!!」
絵里「ふふふっ、長なら分かるでしょ?」
絵里「こんな近距離で大穴が開いたりしたら、飛べない子はみんな死ぬわね。」
真姫ママ「み、みんなっ!!」
海未ママ「ッッッ」ザッ
24: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/16(火) 01:46:32.63 ID:6irgfcQ9
キンッッッ!!!!!!!!
海未ママ「……」チャキッ
ボワァ……
海未ママ「なっ!!?」
絵里「そっちも私じゃないわ。残念ね。」
海未ママ「……ならばっ、」グッ
ほのママ「待ちなさいっ!!」
海未ママ「……」チャキッ
ボワァ……
海未ママ「なっ!!?」
絵里「そっちも私じゃないわ。残念ね。」
海未ママ「……ならばっ、」グッ
ほのママ「待ちなさいっ!!」
25: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/16(火) 02:04:45.72 ID:6irgfcQ9
海未ママ「なんですか!?その手を離しなさいっ!!」
ほのママ「貴方が本気で斬りかかったら死んじゃうでしょ!?」
にこママ「そうよ!それに、あの子を殺したりしたら私達がここに来た意味がないじゃない!!」
海未ママ「そんな悠長な事を言っている場合ですか!?この世界が無くなるんですよ!?」
絵里「世界自体は無くならないってばぁ~、話聞いてたぁ?」
海未ママ「減らず口をっ!!」カチャッ
にこママ「だから待ちなさいっての!!」ガシッ
ほのママ「貴方が本気で斬りかかったら死んじゃうでしょ!?」
にこママ「そうよ!それに、あの子を殺したりしたら私達がここに来た意味がないじゃない!!」
海未ママ「そんな悠長な事を言っている場合ですか!?この世界が無くなるんですよ!?」
絵里「世界自体は無くならないってばぁ~、話聞いてたぁ?」
海未ママ「減らず口をっ!!」カチャッ
にこママ「だから待ちなさいっての!!」ガシッ
26: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/16(火) 02:07:04.09 ID:6irgfcQ9
絵里「ハァ……」
「お、お姉ちゃん……っ」
絵里「あら、亜里沙。」
亜里沙「っ」
絵里「少しだけ大人しくしててね?今度は絶対に幸せになれる様に頑張るから。」
亜里沙「……」
亜里沙「……わたしね?」
絵里「ん?」
亜里沙「私、辺境でお姉ちゃんたちと過ごした時間も」
亜里沙「大好きなんだよ。」
絵里「……」
「お、お姉ちゃん……っ」
絵里「あら、亜里沙。」
亜里沙「っ」
絵里「少しだけ大人しくしててね?今度は絶対に幸せになれる様に頑張るから。」
亜里沙「……」
亜里沙「……わたしね?」
絵里「ん?」
亜里沙「私、辺境でお姉ちゃんたちと過ごした時間も」
亜里沙「大好きなんだよ。」
絵里「……」
34: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/17(水) 00:07:26.51 ID:YX9lr4+t
三界最強の5人を前に、完全敗北した絵里。
追い詰められ、自身の心情を吐露する絵里と
それを受けた、ほのママによる懸命な説得を経て
事態は、このまま収束へと向かうかと思われた
……しかし、
追い詰められ、自身の心情を吐露する絵里と
それを受けた、ほのママによる懸命な説得を経て
事態は、このまま収束へと向かうかと思われた
……しかし、
35: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/17(水) 00:08:34.97 ID:YX9lr4+t
──スッ
亜里沙「!?」
絵里「……もういいや。聞きたくない。」
亜里沙「お、お姉ちゃん!!」
真姫ママ「っ」
絵里「これでみぃ~んな黙らせて、そのあとゆっくり作り変えればいいんだもん。簡単な話よね?」
絵里『……』スッ
亜里沙「!?」
絵里「……もういいや。聞きたくない。」
亜里沙「お、お姉ちゃん!!」
真姫ママ「っ」
絵里「これでみぃ~んな黙らせて、そのあとゆっくり作り変えればいいんだもん。簡単な話よね?」
絵里『……』スッ
36: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/17(水) 00:10:31.22 ID:YX9lr4+t
真姫ママ「!?」
真姫ママ「みんなっ!自分のチームリーダーの所へ集まりなさいっ!!」
英玲奈「ねぼ助たちは私がつれていく!他は今まで通りに行けっ!!」
あんじゅ「と、飛ぶのはいいけど、熱気はどうするの!?中級程度じゃ気休めにもならなかったのよ!?」
希「ッッッ」
凛「ね、ねぇ、どこかへ転移すればいいんじゃない?そうすれば」
あんじゅ「ダメよ!そんな事したら、その隙に落日を唱えられるわっ!」
真姫ママ「みんなっ!自分のチームリーダーの所へ集まりなさいっ!!」
英玲奈「ねぼ助たちは私がつれていく!他は今まで通りに行けっ!!」
あんじゅ「と、飛ぶのはいいけど、熱気はどうするの!?中級程度じゃ気休めにもならなかったのよ!?」
希「ッッッ」
凛「ね、ねぇ、どこかへ転移すればいいんじゃない?そうすれば」
あんじゅ「ダメよ!そんな事したら、その隙に落日を唱えられるわっ!」
37: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/17(水) 00:12:31.27 ID:YX9lr4+t
『混沌より来れ。始まりの熱を秘めたる神木よ。』
……ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッ
真姫「あ、あいつ唱え始めたわよっ!?」
海未ママ「詠唱を止めれば問題ないはずです。やはり、ここは私がっ」
希「……いや、恐らくアレも本体じゃない。」
海未ママ「!」
希「何処かにいる、えりち本人の真似をして唱えてるだけや」
……ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッ
真姫「あ、あいつ唱え始めたわよっ!?」
海未ママ「詠唱を止めれば問題ないはずです。やはり、ここは私がっ」
希「……いや、恐らくアレも本体じゃない。」
海未ママ「!」
希「何処かにいる、えりち本人の真似をして唱えてるだけや」
38: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/17(水) 00:19:44.87 ID:YX9lr4+t
海未ママ「な、ならば本体は見つけられますか!?」
希「っ」
凛「う~んっ、力がグルグルしてて全然見つけられないよぉ」
あんじゅ「ごめん……私もだわ。」
海未ママ「~っ」
雪穂「あ、辺り一面を攻撃してみたらどうですか!?」
真姫ママ「……もう、みんな上級を使うだけの余力が残ってないのよ。ごめんなさい。」
雪穂「うっ、」
希「っ」
凛「う~んっ、力がグルグルしてて全然見つけられないよぉ」
あんじゅ「ごめん……私もだわ。」
海未ママ「~っ」
雪穂「あ、辺り一面を攻撃してみたらどうですか!?」
真姫ママ「……もう、みんな上級を使うだけの余力が残ってないのよ。ごめんなさい。」
雪穂「うっ、」
39: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/17(水) 00:23:12.75 ID:YX9lr4+t
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッッ
にこ「や、ヤバいわよ!?なにか来そうな感じがするわっ!!」
ミカ「一応、全員集まりました!」
ヒデコ「やっぱり転移しますか!?」
真姫ママ「~っ」
真姫「……あんたっ!!なんか便利道具持ってないのっ!!?」
ほのパパ「ッッッ」ブンブンッ
ほのママ「も、もう時間がないわっ!!子供たちだけでも──」
「みんな~先に行って~」
にこ「や、ヤバいわよ!?なにか来そうな感じがするわっ!!」
ミカ「一応、全員集まりました!」
ヒデコ「やっぱり転移しますか!?」
真姫ママ「~っ」
真姫「……あんたっ!!なんか便利道具持ってないのっ!!?」
ほのパパ「ッッッ」ブンブンッ
ほのママ「も、もう時間がないわっ!!子供たちだけでも──」
「みんな~先に行って~」
40: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/17(水) 00:34:35.56 ID:YX9lr4+t
ほのママ「!?」
理事長「私がぁ~、なんとか時間を稼ぐからぁ~」
にこママ「あ、あなた……っ!」
海未ママ「っ」
真姫ママ「やめなさいっ!貴方もうそんな余裕はないでしょう!?」
理事長「まだ少しくらいなら大丈夫だよぉ~?」
理事長「お母さんパワーでぇ~、もうちょっとだけ頑張れまぁ~す」
理事長「私がぁ~、なんとか時間を稼ぐからぁ~」
にこママ「あ、あなた……っ!」
海未ママ「っ」
真姫ママ「やめなさいっ!貴方もうそんな余裕はないでしょう!?」
理事長「まだ少しくらいなら大丈夫だよぉ~?」
理事長「お母さんパワーでぇ~、もうちょっとだけ頑張れまぁ~す」
41: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/17(水) 00:41:17.76 ID:YX9lr4+t
真姫ママ「その後はどうするの!?ドアを閉じたら熱気で死ぬわよっ!!?」
理事長「えへへ~」
希「そうだよっ!!あんなの耐えられる訳ないっ!!」
「……なら、私も残るわ。」
理事長「!」
あんじゅ「……」
希「あ、あんじゅ!?」
真姫ママ「なに言ってるのっ!!絶対にダメよっ!!」
理事長「えへへ~」
希「そうだよっ!!あんなの耐えられる訳ないっ!!」
「……なら、私も残るわ。」
理事長「!」
あんじゅ「……」
希「あ、あんじゅ!?」
真姫ママ「なに言ってるのっ!!絶対にダメよっ!!」
42: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/17(水) 00:44:40.12 ID:YX9lr4+t
あんじゅ「いいから、みんなは呪文で天界にでも逃げて」
あんじゅ「私もここで、粘れるだけ粘ってみるから」
英玲奈「ふざけるなっ!!!だったら私も残るぞっ!!」
希「な、ならウチだって残るっ!!」
真姫ママ「貴方たち……っ」
理事長「……」
理事長「……ありがとぉ~、」
あんじゅ「私もここで、粘れるだけ粘ってみるから」
英玲奈「ふざけるなっ!!!だったら私も残るぞっ!!」
希「な、ならウチだって残るっ!!」
真姫ママ「貴方たち……っ」
理事長「……」
理事長「……ありがとぉ~、」
43: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/17(水) 00:46:29.92 ID:YX9lr4+t
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッッッッ
理事長「でもねぇ~?もういいのよぉ~」
あんじゅ「……っ」
理事長「こうなったのはねぇ~、前のも含めてぇ、ぜぇ~んぶ私のせいだからぁ~」
英玲奈「そ、そんなわけないだろうっ!!コレは私たちのっ」
理事長「生徒たちのことを~、卒業するまでちゃんと見守ってあげられなかったんだも~ん」
理事長「きっと~、これが私の罰なのよぉ~」
理事長「でもねぇ~?もういいのよぉ~」
あんじゅ「……っ」
理事長「こうなったのはねぇ~、前のも含めてぇ、ぜぇ~んぶ私のせいだからぁ~」
英玲奈「そ、そんなわけないだろうっ!!コレは私たちのっ」
理事長「生徒たちのことを~、卒業するまでちゃんと見守ってあげられなかったんだも~ん」
理事長「きっと~、これが私の罰なのよぉ~」
44: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/17(水) 00:49:24.49 ID:YX9lr4+t
希「そ、そんなん理事長のせいじゃ……っ」
あんじゅ「っ」
理事長「……」
フワ…
あんじゅ「!?」
英玲奈「!」
希「うわっ!」
理事長「……」ギュッ
理事長「最後くらいは、ちゃんと守らせて。」
あんじゅ「っ」
理事長「……」
フワ…
あんじゅ「!?」
英玲奈「!」
希「うわっ!」
理事長「……」ギュッ
理事長「最後くらいは、ちゃんと守らせて。」
45: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/17(水) 00:54:33.67 ID:YX9lr4+t
あんじゅ「っ……なん、でっ……そんなっ」
希「っ……ゥッ」
英玲奈「うぅっ……」
理事長「うふふふ~♪」ナデナデ
ほのママ「あ、あなた……っ!」
真姫ママ「ッッッ」
にこママ「ぐぅっ……ッ」
海未ママ「っ」
スッ
理事長「さぁ~、準備が出来たら行ってちょうだ~い。」
希「っ……ゥッ」
英玲奈「うぅっ……」
理事長「うふふふ~♪」ナデナデ
ほのママ「あ、あなた……っ!」
真姫ママ「ッッッ」
にこママ「ぐぅっ……ッ」
海未ママ「っ」
スッ
理事長「さぁ~、準備が出来たら行ってちょうだ~い。」
46: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/17(水) 01:19:55.33 ID:YX9lr4+t
『芽吹く大地は永劫の焔を産み出し、』
『大乗の火舎香炉にて灰となる……』
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッッッッッッ
あんじゅ「ぐぅ……うぅっ!!」
希「うあぁああああぁっ!!!!!」
英玲奈「くそっ!!くそぉおおおああっ!!!!!」
ほのママ「行くわよっ!!早くっ!!!」
にこママ「アナタたちっ!!!グズグズしないでっ!!!」
真姫ママ「飛ぶわっ!!さぁ捕まって!!」
海未ママ「くっ!」
『大乗の火舎香炉にて灰となる……』
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッッッッッッ
あんじゅ「ぐぅ……うぅっ!!」
希「うあぁああああぁっ!!!!!」
英玲奈「くそっ!!くそぉおおおああっ!!!!!」
ほのママ「行くわよっ!!早くっ!!!」
にこママ「アナタたちっ!!!グズグズしないでっ!!!」
真姫ママ「飛ぶわっ!!さぁ捕まって!!」
海未ママ「くっ!」
47: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/17(水) 01:24:13.85 ID:YX9lr4+t
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
理事長「……」ザッ
絵里『……』
スッ
『呪禁術』
絵里『阿鼻獄ノ大炎──』
ガシッ!
絵里「!!?」
「捕まえた。」
理事長「……」ザッ
絵里『……』
スッ
『呪禁術』
絵里『阿鼻獄ノ大炎──』
ガシッ!
絵里「!!?」
「捕まえた。」
48: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/17(水) 01:26:50.49 ID:YX9lr4+t
グイッ!
絵里「うっ!!?」
理事長「!?」
『雷光蒼檄』
バチバチバチバチバチッッッ!!!!!!
絵里「がっ──ッ!!?」ビリリッ
真姫ママ「!?」
ほのママ「えっ!?」
絵里「うっ!!?」
理事長「!?」
『雷光蒼檄』
バチバチバチバチバチッッッ!!!!!!
絵里「がっ──ッ!!?」ビリリッ
真姫ママ「!?」
ほのママ「えっ!?」
49: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/17(水) 01:29:56.40 ID:YX9lr4+t
ドサッ
にこママ「なっ、なに!?なにが起きたのっ!!?」
海未ママ「……あれは、」
真姫「ッッッ」
にこ「ま、真姫っ、アイツって……」
「……」
希「なっ……ぁ……っ!!」
英玲奈「……おまえっ、」
あんじゅ「つ──ッ」
あんじゅ「ツバサっっ!!?!?」
ツバサ「……」
にこママ「なっ、なに!?なにが起きたのっ!!?」
海未ママ「……あれは、」
真姫「ッッッ」
にこ「ま、真姫っ、アイツって……」
「……」
希「なっ……ぁ……っ!!」
英玲奈「……おまえっ、」
あんじゅ「つ──ッ」
あんじゅ「ツバサっっ!!?!?」
ツバサ「……」
50: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/17(水) 01:47:09.12 ID:YX9lr4+t
最後の原生呪禁術を使わんとする絵里
戦えない者たちまでをも巻き込む術を前に
悔恨の念と共に、彼女たちを守らんと
一人、巨凶を前に佇む天使長。
彼女の命を奪わんとする絵里の大神木は
しかして、予想外の人物に強襲を受けました
天使監督官・ツバサの復活です。
戦えない者たちまでをも巻き込む術を前に
悔恨の念と共に、彼女たちを守らんと
一人、巨凶を前に佇む天使長。
彼女の命を奪わんとする絵里の大神木は
しかして、予想外の人物に強襲を受けました
天使監督官・ツバサの復活です。
59: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/18(木) 23:25:12.00 ID:d9ta6okg
理事長「つ、ツバサちゃんっ!」
ツバサ「……」
ほのママ「はあぁぁぁ……っ、じゅ、寿命が縮んだわっ。」
にこママ「ホントよっ!てっきりもうダメかと思ったもの!」
真姫「まったくぅ!もっと早く起きなさいよね!」
花陽「か、監督さん……っ!」
にこ「あんた……」
ツバサ「……」
ほのママ「はあぁぁぁ……っ、じゅ、寿命が縮んだわっ。」
にこママ「ホントよっ!てっきりもうダメかと思ったもの!」
真姫「まったくぅ!もっと早く起きなさいよね!」
花陽「か、監督さん……っ!」
にこ「あんた……」
60: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/18(木) 23:26:43.12 ID:d9ta6okg
絵里「」
亜里沙「おっ、お姉ちゃん!?お姉ちゃん!!」ダッ
雪穂「亜里沙!」グイッ
亜里沙「だ、だって!お姉ちゃんがっ!!」
あんじゅ「落ち着きなさい!少し気を失っただけよ!」
亜里沙「~ッッッ」
あんじゅ「……それよりもっ、」
希「っ」
亜里沙「おっ、お姉ちゃん!?お姉ちゃん!!」ダッ
雪穂「亜里沙!」グイッ
亜里沙「だ、だって!お姉ちゃんがっ!!」
あんじゅ「落ち着きなさい!少し気を失っただけよ!」
亜里沙「~ッッッ」
あんじゅ「……それよりもっ、」
希「っ」
61: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/18(木) 23:27:46.98 ID:d9ta6okg
ツバサ「……」
英玲奈「ッッッ」
英玲奈「おいっ!ツバサ!」
ツバサ「……英玲奈、」
英玲奈「一体、どういう事なんだっ、」
ツバサ「……」
英玲奈「どうしてっ!!」
英玲奈「──どうしてお前が呪禁術を使えるんだっ!!?」
英玲奈「ッッッ」
英玲奈「おいっ!ツバサ!」
ツバサ「……英玲奈、」
英玲奈「一体、どういう事なんだっ、」
ツバサ「……」
英玲奈「どうしてっ!!」
英玲奈「──どうしてお前が呪禁術を使えるんだっ!!?」
62: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/18(木) 23:32:32.28 ID:d9ta6okg
ツバサ「……」
ツバサ「……ごめんね。」
英玲奈「!」
ツバサ「絵里に復讐されて、そのあとちゃんと復活する事が出来たら、こうするつもりだったの」
ツバサ「本当は、最初から全部私がしなきゃいけない事だったんだけど、やっぱり間に合わなくて……」
あんじゅ「……アナタ、こうなる事が分かってたの?」
ツバサ「……」
ツバサ「……ごめんね。」
英玲奈「!」
ツバサ「絵里に復讐されて、そのあとちゃんと復活する事が出来たら、こうするつもりだったの」
ツバサ「本当は、最初から全部私がしなきゃいけない事だったんだけど、やっぱり間に合わなくて……」
あんじゅ「……アナタ、こうなる事が分かってたの?」
ツバサ「……」
63: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/18(木) 23:47:46.57 ID:d9ta6okg
希「肆号やね?」
ツバサ「……この未来は、穂乃果から絵里の話を聞かされた時に決まったの。」
英玲奈「!」
ツバサ「何か出来る時間なんて、ほとんど無かったんだけど」
英玲奈「そんな事はいいっ!!」
英玲奈「それよりもっ、なぜお前が呪禁術を使ったんだ!?」
ツバサ「あはは、どうしてでしょう?」
ツバサ「……この未来は、穂乃果から絵里の話を聞かされた時に決まったの。」
英玲奈「!」
ツバサ「何か出来る時間なんて、ほとんど無かったんだけど」
英玲奈「そんな事はいいっ!!」
英玲奈「それよりもっ、なぜお前が呪禁術を使ったんだ!?」
ツバサ「あはは、どうしてでしょう?」
64: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/18(木) 23:51:04.38 ID:d9ta6okg
英玲奈「オイッ!!!」
ツバサ「……ごめん。」
ツバサ「ホントの事言うと、呪禁術は今日一日で覚えたんだ。」
あんじゅ「はぁ!!?」
希「!」
ツバサ「もちろん、さっき使ったあの術だけなんだけど」
ツバサ「前々から練習しちゃったら、力が変質して今まで通り聖天術が使えなくなっちゃうし、」
ツバサ「そもそも、今日までこの未来が選択されるかも分からなかったからさ。」
ツバサ「……ごめん。」
ツバサ「ホントの事言うと、呪禁術は今日一日で覚えたんだ。」
あんじゅ「はぁ!!?」
希「!」
ツバサ「もちろん、さっき使ったあの術だけなんだけど」
ツバサ「前々から練習しちゃったら、力が変質して今まで通り聖天術が使えなくなっちゃうし、」
ツバサ「そもそも、今日までこの未来が選択されるかも分からなかったからさ。」
65: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/18(木) 23:52:35.61 ID:d9ta6okg
英玲奈「……つまりだ、」
英玲奈「お前は、この未来を知って、先ほどの絶望的な状況を打開する為に、呪禁術を習得した。」
英玲奈「そう考えていいんだな?」
ツバサ「……」
あんじゅ「つ、ツバサ?」
希「ッ」
ツバサ「……」
ツバサ「……絵里の恨みは、私を殺したくらいなんかじゃ、もう収まらないくらいにまで大きくなってた」
英玲奈「お前は、この未来を知って、先ほどの絶望的な状況を打開する為に、呪禁術を習得した。」
英玲奈「そう考えていいんだな?」
ツバサ「……」
あんじゅ「つ、ツバサ?」
希「ッ」
ツバサ「……」
ツバサ「……絵里の恨みは、私を殺したくらいなんかじゃ、もう収まらないくらいにまで大きくなってた」
66: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/19(金) 00:19:49.99 ID:/Hpga6tH
ツバサ「記憶が怒りを呼び覚まして、悲しみがそれを増長してる」
あんじゅ「……」
ツバサ「絵里に殺される直前、聖天術で私に関する記憶だけを消そうかとも思ったけど」
ツバサ「絵里は、記憶に関する事柄全てに防護を掛けていた」
希「っ」
ツバサ「私への憎しみを決して忘れない様にって……」
ツバサ「……」
英玲奈「~っ」
あんじゅ「……」
ツバサ「絵里に殺される直前、聖天術で私に関する記憶だけを消そうかとも思ったけど」
ツバサ「絵里は、記憶に関する事柄全てに防護を掛けていた」
希「っ」
ツバサ「私への憎しみを決して忘れない様にって……」
ツバサ「……」
英玲奈「~っ」
67: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/19(金) 00:47:50.74 ID:/Hpga6tH
ツバサ「……聖天術でも呪禁術でも、もうどうしようもない。」
ツバサ「彼女に赦しを得る事も、決して叶わない」
ツバサ「そんな私に出来る事は、もうたった一つしかないの」
英玲奈「お、おまえっ……」
あんじゅ「ッッッ」
希「ツバサ……っ」
ツバサ「……」
ツバサ「彼女に赦しを得る事も、決して叶わない」
ツバサ「そんな私に出来る事は、もうたった一つしかないの」
英玲奈「お、おまえっ……」
あんじゅ「ッッッ」
希「ツバサ……っ」
ツバサ「……」
68: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/19(金) 00:48:56.44 ID:/Hpga6tH
ツバサ「……落日を使う以上、術で記憶を消し切る事も、産まれ直すと言う事すらも出来ない。」
ツバサ「この子はただ、延々と自分の理想だけを求めて、たった一人で世界を繰り返し続ける。」
ツバサ「あるかどうかも分からない、彼女だけの楽園を求め続けて」
ツバサ「……絵里の地獄はね、私と出逢った瞬間から始まったのよ。」
あんじゅ「ツバサ……っ」
希「~っ」
ツバサ「この子はただ、延々と自分の理想だけを求めて、たった一人で世界を繰り返し続ける。」
ツバサ「あるかどうかも分からない、彼女だけの楽園を求め続けて」
ツバサ「……絵里の地獄はね、私と出逢った瞬間から始まったのよ。」
あんじゅ「ツバサ……っ」
希「~っ」
69: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/19(金) 00:50:07.24 ID:/Hpga6tH
──ザッ
英玲奈「……させないぞっ、」
ツバサ「……」
英玲奈「ようやく絵里の大バカが止まったと思ったら、今度はお前とはな。」
英玲奈「なんだ。次は二人だけの世界でも作るつもりか?」
ツバサ「……」
英玲奈「何にしろ、そんな物は絶対に阻止してみせる」
英玲奈「その後、お前ら二人揃ってみっちり説教してやるからな。覚悟しろよ。」
英玲奈「……させないぞっ、」
ツバサ「……」
英玲奈「ようやく絵里の大バカが止まったと思ったら、今度はお前とはな。」
英玲奈「なんだ。次は二人だけの世界でも作るつもりか?」
ツバサ「……」
英玲奈「何にしろ、そんな物は絶対に阻止してみせる」
英玲奈「その後、お前ら二人揃ってみっちり説教してやるからな。覚悟しろよ。」
70: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/19(金) 00:53:17.87 ID:/Hpga6tH
ツバサ「……」
英玲奈「ツバサぁーッ!!!」ザッ
「どいてっ!!」
英玲奈「!?」
あんじゅ「えっ!?」
にこママ「しばらく大人しくして貰うわっ!!」バッ
海未ママ「困ったものです」チャキッ
ツバサ「……ごめんね、みんなっ。」
ツバサ『──ッ!』ググッ
英玲奈「ツバサぁーッ!!!」ザッ
「どいてっ!!」
英玲奈「!?」
あんじゅ「えっ!?」
にこママ「しばらく大人しくして貰うわっ!!」バッ
海未ママ「困ったものです」チャキッ
ツバサ「……ごめんね、みんなっ。」
ツバサ『──ッ!』ググッ
71: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/19(金) 01:05:07.65 ID:/Hpga6tH
シュンッ!!!
にこママ「うっ──ッ!!?」ズザッ
海未ママ「!?」グッ
英玲奈「なっ!?」
希「ど、何処に行ったん!!?」
真姫ママ「……アレ、聖天術の完全詠唱破棄よね。」
理事長「……」
あんじゅ「マズい、マズいわっ!!」
にこママ「うっ──ッ!!?」ズザッ
海未ママ「!?」グッ
英玲奈「なっ!?」
希「ど、何処に行ったん!!?」
真姫ママ「……アレ、聖天術の完全詠唱破棄よね。」
理事長「……」
あんじゅ「マズい、マズいわっ!!」
72: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/19(金) 01:12:11.20 ID:/Hpga6tH
亜里沙「な、なにがマズいんですか?」
あんじゅ「……絵里の時は、彼女が遺骨を持って調子に乗ってたからまだマシだったけどっ」
あんじゅ「この状態で逃げられたら、直ぐにでも例の落日って奴を唱えられてしまうわっ!」
ほのママ「何処に行ったか分からないの!!?」
希「さ、参号と肆号の連結作動でなら見つけられるんやけど……」
英玲奈「そんな時間はないっ!!直ぐに探しに行くぞっ!!」
あんじゅ「……絵里の時は、彼女が遺骨を持って調子に乗ってたからまだマシだったけどっ」
あんじゅ「この状態で逃げられたら、直ぐにでも例の落日って奴を唱えられてしまうわっ!」
ほのママ「何処に行ったか分からないの!!?」
希「さ、参号と肆号の連結作動でなら見つけられるんやけど……」
英玲奈「そんな時間はないっ!!直ぐに探しに行くぞっ!!」
78: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/20(土) 02:25:36.14 ID:fMdk2hza
あんじゅ「待ってよっ!!」
英玲奈「なんだっ!!?」
あんじゅ「いいからっ!これだけ聞かせてっ!!」
英玲奈「ッッッ」
あんじゅ「……」
あんじゅ「……知っている人全員に、コレを問うわ」
理事長「……」
あんじゅ「例の術、落日について詳しく説明して。」
英玲奈「なんだっ!!?」
あんじゅ「いいからっ!これだけ聞かせてっ!!」
英玲奈「ッッッ」
あんじゅ「……」
あんじゅ「……知っている人全員に、コレを問うわ」
理事長「……」
あんじゅ「例の術、落日について詳しく説明して。」
79: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/20(土) 02:26:33.48 ID:fMdk2hza
真姫ママ「……」
にこママ「っ」
英玲奈「今さらそんな事を聞いてどうする!?時間の無駄だっ!!」
あんじゅ「文言とか術の全容が分かれば、対策が取れるかも知れないでしょ!!?」
希「ふ、二人とも落ち着いてっ!!こんな事してる場合じゃ──」
英玲奈「あぁその通りだっ!!私は行くぞっ!!!」
「英玲奈ちゃん。」
にこママ「っ」
英玲奈「今さらそんな事を聞いてどうする!?時間の無駄だっ!!」
あんじゅ「文言とか術の全容が分かれば、対策が取れるかも知れないでしょ!!?」
希「ふ、二人とも落ち着いてっ!!こんな事してる場合じゃ──」
英玲奈「あぁその通りだっ!!私は行くぞっ!!!」
「英玲奈ちゃん。」
80: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/20(土) 02:27:26.33 ID:fMdk2hza
英玲奈「!」
理事長「……」
英玲奈「り、理事長?」
理事長「……っ」
英玲奈「なんなんだっ、早くしてくれ。」
理事長「……正直に言うわ。」
理事長「多分、もうどうやっても間に合わない」
英玲奈「!!?」
理事長「私たちは、落日発動の阻止に失敗したの。」
理事長「……」
英玲奈「り、理事長?」
理事長「……っ」
英玲奈「なんなんだっ、早くしてくれ。」
理事長「……正直に言うわ。」
理事長「多分、もうどうやっても間に合わない」
英玲奈「!!?」
理事長「私たちは、落日発動の阻止に失敗したの。」
81: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/20(土) 02:29:27.28 ID:fMdk2hza
英玲奈「ばっ、バカなっ……」ガクッ
あんじゅ「っ」
理事長「……ごめんなさい。」
理事長「コレは、ツバサちゃんの思惑を知れなかった私のミスよ……」
希「ッ」
英玲奈「~っ」
英玲奈「ま、まだ分からないだろうっ!!?」
あんじゅ「っ」
理事長「……ごめんなさい。」
理事長「コレは、ツバサちゃんの思惑を知れなかった私のミスよ……」
希「ッ」
英玲奈「~っ」
英玲奈「ま、まだ分からないだろうっ!!?」
82: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/20(土) 02:32:52.50 ID:fMdk2hza
理事長「……」
英玲奈「終わってもいないのに、アンタはここで諦めるのかっ!!?理事長っ!!」
亜里沙「っ……っっ」
真姫「う、嘘でしょ……っ?」
花陽「うっ……うぅ……っ」
真姫ママ「……」
真姫ママ「ミナミン。」
理事長「……」
真姫ママ「貴方、どうして……」
英玲奈「終わってもいないのに、アンタはここで諦めるのかっ!!?理事長っ!!」
亜里沙「っ……っっ」
真姫「う、嘘でしょ……っ?」
花陽「うっ……うぅ……っ」
真姫ママ「……」
真姫ママ「ミナミン。」
理事長「……」
真姫ママ「貴方、どうして……」
83: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/20(土) 02:39:02.35 ID:fMdk2hza
理事長「……これから起こる事。落日の発動と、その出来事を話すわ。」
英玲奈「ぐっ……ッ!!」
理事長「落日の力は、先ず」
英玲奈「理事長っ!!!」
理事長「お願い、聞いて」
英玲奈「くぅっ!!」
理事長「……」
理事長「……落日は、最初に全ての環境をリセットするの」
英玲奈「ぐっ……ッ!!」
理事長「落日の力は、先ず」
英玲奈「理事長っ!!!」
理事長「お願い、聞いて」
英玲奈「くぅっ!!」
理事長「……」
理事長「……落日は、最初に全ての環境をリセットするの」
84: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/20(土) 02:41:02.54 ID:fMdk2hza
理事長「淀んだ空は晴れて、枯れてしまった地には緑が茂り、草原には花が咲き誇る。」
理事長「そして、それら全てが嘗ての豊かさを取り戻した、その時──」
理事長「この星の、最後の歌が聴こえてくるわ。」
あんじゅ「さ、最後のうた……?」
英玲奈「っ」
理事長「地上の生きとし生けるもの達に、安らかな眠りを与える為の歌」
理事長「これは、死が近い生き物ほど早く眠りに誘われるみたい」
理事長「そして、それら全てが嘗ての豊かさを取り戻した、その時──」
理事長「この星の、最後の歌が聴こえてくるわ。」
あんじゅ「さ、最後のうた……?」
英玲奈「っ」
理事長「地上の生きとし生けるもの達に、安らかな眠りを与える為の歌」
理事長「これは、死が近い生き物ほど早く眠りに誘われるみたい」
85: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/20(土) 02:45:44.15 ID:fMdk2hza
真姫ママ「っ」
理事長「そうして、この星に眠る命を吸い上げて、あの骨が完全な形を取り戻した時、再構築は始まるの」
理事長「……それはつまり、今ある世界の終わりを意味する。」
ほのママ「お、終わりって……っ」
海未ママ「~っ」
雪穂「っ……ぅっ」ガタガタッ
凛「やだぁ……やだよぉ……っ」ギュッ
真姫ママ「……」スッ
理事長「そうして、この星に眠る命を吸い上げて、あの骨が完全な形を取り戻した時、再構築は始まるの」
理事長「……それはつまり、今ある世界の終わりを意味する。」
ほのママ「お、終わりって……っ」
海未ママ「~っ」
雪穂「っ……ぅっ」ガタガタッ
凛「やだぁ……やだよぉ……っ」ギュッ
真姫ママ「……」スッ
86: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/20(土) 02:56:20.86 ID:fMdk2hza
英玲奈「な、なら!その詠唱さえ止められればいいんだろっ!!?」
英玲奈「今ならまだ!!」
理事長「詠唱は、それほど長くは掛からないわ」
英玲奈「!?」
理事長「恐らく、今にでも……」
英玲奈「……っ」
英玲奈「…………結局、駄目なのか……?」
英玲奈「今ならまだ!!」
理事長「詠唱は、それほど長くは掛からないわ」
英玲奈「!?」
理事長「恐らく、今にでも……」
英玲奈「……っ」
英玲奈「…………結局、駄目なのか……?」
87: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/20(土) 02:58:45.82 ID:fMdk2hza
あんじゅ「ッッッ」
希「英玲奈……っ」
英玲奈「じゃあ、私たちの頑張りって……一体なんだったんだ……?」
英玲奈「6年も前から、幸せになるために頑張ってきたのに……今、全てを否定された気分だよ……」
理事長「っ」
英玲奈「…………あぁ、そうか。」
英玲奈「絵里も……きっとこんな気持ちだったんだろうなぁ」
英玲奈「……」
「大丈夫っ!!!」
希「英玲奈……っ」
英玲奈「じゃあ、私たちの頑張りって……一体なんだったんだ……?」
英玲奈「6年も前から、幸せになるために頑張ってきたのに……今、全てを否定された気分だよ……」
理事長「っ」
英玲奈「…………あぁ、そうか。」
英玲奈「絵里も……きっとこんな気持ちだったんだろうなぁ」
英玲奈「……」
「大丈夫っ!!!」
88: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/20(土) 03:01:27.97 ID:fMdk2hza
英玲奈「!?」
あんじゅ「!」
希「えっ?」
穂乃果「……」
こころ「っ」
ことり「~っ」
理事長「!」
ほのママ「あっ!!」
雪穂「お、お姉ちゃん!?」
にこ「~っ!」
にこママ「こ、こころ!?」
あんじゅ「!」
希「えっ?」
穂乃果「……」
こころ「っ」
ことり「~っ」
理事長「!」
ほのママ「あっ!!」
雪穂「お、お姉ちゃん!?」
にこ「~っ!」
にこママ「こ、こころ!?」
89: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/20(土) 03:04:31.49 ID:fMdk2hza
穂乃果「……」
英玲奈「……お前たち、気が付いていたのか。」
穂乃果「えへへ、ついさっきなんだけどね?」
あんじゅ「残念ね。そのまま眠ってた方が楽だったのに、」
希「あ、あんじゅ!!」
あんじゅ「だってそうじゃない。どうせもう終わりなんでしょ?」
あんじゅ「今さら、何をどう頑張ったって……」
英玲奈「……お前たち、気が付いていたのか。」
穂乃果「えへへ、ついさっきなんだけどね?」
あんじゅ「残念ね。そのまま眠ってた方が楽だったのに、」
希「あ、あんじゅ!!」
あんじゅ「だってそうじゃない。どうせもう終わりなんでしょ?」
あんじゅ「今さら、何をどう頑張ったって……」
90: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/20(土) 03:06:35.18 ID:fMdk2hza
穂乃果「終わってなんかない」
あんじゅ「分かんないおバカさんね。終わるまでずぅーっと言ってればいいわ」
穂乃果「……」
ほのママ「穂乃果……」
ほのパパ「……」
雪穂「お姉ちゃん……っ」
穂乃果「……大丈夫。」
穂乃果「困った時の、神頼みだよ!」
あんじゅ「分かんないおバカさんね。終わるまでずぅーっと言ってればいいわ」
穂乃果「……」
ほのママ「穂乃果……」
ほのパパ「……」
雪穂「お姉ちゃん……っ」
穂乃果「……大丈夫。」
穂乃果「困った時の、神頼みだよ!」
91: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/20(土) 03:07:22.41 ID:fMdk2hza
あんじゅ「は?」
穂乃果『……』スッ
『Трудности в жизни. Удачи. Судьба . Сила изменить .Любовь. Мэри Поппинс』ヒィィイイインッ
理事長「!?」
英玲奈「えっ!?」
穂乃果『──ッ!!!』カッ!
『聖天術・スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスッ!!!』
穂乃果『……』スッ
『Трудности в жизни. Удачи. Судьба . Сила изменить .Любовь. Мэри Поппинс』ヒィィイイインッ
理事長「!?」
英玲奈「えっ!?」
穂乃果『──ッ!!!』カッ!
『聖天術・スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスッ!!!』
92: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/20(土) 03:10:24.05 ID:fMdk2hza
★。、::。.::・'゜☆。.::・'°★。、::。.::・'.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★。、:*:。.:*:・'☆。.:*:・'★。、:*:。.:*:・'.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★。、::。.::・'゜☆。.::・'°★。、::。.::・'
.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★。、:*:。.:*:・'☆。.:*:・'★。、:*:。.:*:・'
.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡
ズァアアアァアアアアアアアァアアアアアアッッッ!!!!!!!!!!
あんじゅ「なっ!?なにこれっ!!?」
英玲奈「うぉおおおっ!!?流れ星がっ……こんなにっ!!?」
ことり「す、すごいっ!私がやっても、三つか四つくらいしか流れないのに……っ」
.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★。、:*:。.:*:・'☆。.:*:・'★。、:*:。.:*:・'
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ズァアアアァアアアアアアアァアアアアアアッッッ!!!!!!!!!!
あんじゅ「なっ!?なにこれっ!!?」
英玲奈「うぉおおおっ!!?流れ星がっ……こんなにっ!!?」
ことり「す、すごいっ!私がやっても、三つか四つくらいしか流れないのに……っ」
93: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/20(土) 03:14:54.62 ID:fMdk2hza
穂乃果『~っ!』スウゥゥッ
『みんなをっ!!助けてくださぁあああああああああああああああいっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!』ゴッ!!!
ズ
キ
ュ
ウ
ゥ
ゥ
ゥ
ゥ
ゥ
ゥ
ゥ
ゥ
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・
・
・
・
・
・
・
。
──キランッ☆
『みんなをっ!!助けてくださぁあああああああああああああああいっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!』ゴッ!!!
ズ
キ
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ウ
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・
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・
。
──キランッ☆
94: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/20(土) 03:17:59.40 ID:fMdk2hza
理事長「!」
英玲奈「か、叶ったっ!!!」
ことり「~っ」
穂乃果「よしっ!!」
希「……」
真姫「……」
にこ「……」
あんじゅ「……で?」
英玲奈「か、叶ったっ!!!」
ことり「~っ」
穂乃果「よしっ!!」
希「……」
真姫「……」
にこ「……」
あんじゅ「……で?」
95: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/20(土) 03:18:43.22 ID:fMdk2hza
穂乃果「へ?」
あんじゅ「コレで、何がどう大丈夫になったのよ。」
穂乃果「……ん~、」
穂乃果「分かんないっ!!」
あんじゅ「……」
「……ふふっ。」
理事長「あっはっはっはっ!」
あんじゅ「コレで、何がどう大丈夫になったのよ。」
穂乃果「……ん~、」
穂乃果「分かんないっ!!」
あんじゅ「……」
「……ふふっ。」
理事長「あっはっはっはっ!」
96: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/20(土) 03:25:40.49 ID:fMdk2hza
あんじゅ「このっ!」ポカッ
穂乃果「うぃ!?」ガクッ
英玲奈「ハハハッ」
こころ「はぁ……」
真姫「……」
にこ「ホント、アホの子ね。」
凛「あははっ、なんか仲良くなれそう!」
花陽「……えへへ、」
希「穂乃果ちゃんらしいなぁ~」
ことり「だねぇ~♪」
穂乃果「うぃ!?」ガクッ
英玲奈「ハハハッ」
こころ「はぁ……」
真姫「……」
にこ「ホント、アホの子ね。」
凛「あははっ、なんか仲良くなれそう!」
花陽「……えへへ、」
希「穂乃果ちゃんらしいなぁ~」
ことり「だねぇ~♪」
97: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/20(土) 03:28:01.93 ID:fMdk2hza
理事長「穂乃果ちゃん」
穂乃果「ん?」
理事長「えらいえらい♪」ナデナデ
穂乃果「やった~♪」
理事長「……みんなぁ~、」
理事長「ダメ元でぇ~、一つ試してみたい事があるのぉ~」
英玲奈「!」
あんじゅ「っ」
穂乃果「ん?」
理事長「えらいえらい♪」ナデナデ
穂乃果「やった~♪」
理事長「……みんなぁ~、」
理事長「ダメ元でぇ~、一つ試してみたい事があるのぉ~」
英玲奈「!」
あんじゅ「っ」
98: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/20(土) 03:32:13.11 ID:fMdk2hza
理事長「協力してくれるぅ~?」
あんじゅ「あ、当たり前よっ!!」
希「それって、何か対策があるってこと!?」
理事長「どうなるかは~、ちょ~っと分からないけどねぇ~」
英玲奈「なんでもいいっ!!手があるのなら教えてくれっ!!」
理事長「えっとねぇ~?構築が終わるまでにはぁ~、幾ばくかの猶予があるの~」
理事長「だからぁ~、その時間でぇ~」
理事長「壱号と肆号の連結作動を使おうと思うの~」
あんじゅ「あ、当たり前よっ!!」
希「それって、何か対策があるってこと!?」
理事長「どうなるかは~、ちょ~っと分からないけどねぇ~」
英玲奈「なんでもいいっ!!手があるのなら教えてくれっ!!」
理事長「えっとねぇ~?構築が終わるまでにはぁ~、幾ばくかの猶予があるの~」
理事長「だからぁ~、その時間でぇ~」
理事長「壱号と肆号の連結作動を使おうと思うの~」
99: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/20(土) 03:53:55.73 ID:fMdk2hza
彼女は願っていました
自分さえ消えれば、親友はまた幸せになれる
懺悔の言葉とともに、聖天術で消えたツバサ
そして、残された時間と三界の勇士たちは
只々、絶望の淵に瀕していました。
そんな、暗闇の世界を塗り替えるが如く
鶴の一声を発したのは、我らがおバカ天使"穂乃果"
天使が使う本意気の神頼み、
【スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス】
穂乃果の願い、みんなを助けて欲しい
これがどう叶うのかは定かではありませんが
消沈したみんなの目に
再び希望の火が灯ったことは間違いありません
一縷の光が、皆に射し込みました。
自分さえ消えれば、親友はまた幸せになれる
懺悔の言葉とともに、聖天術で消えたツバサ
そして、残された時間と三界の勇士たちは
只々、絶望の淵に瀕していました。
そんな、暗闇の世界を塗り替えるが如く
鶴の一声を発したのは、我らがおバカ天使"穂乃果"
天使が使う本意気の神頼み、
【スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス】
穂乃果の願い、みんなを助けて欲しい
これがどう叶うのかは定かではありませんが
消沈したみんなの目に
再び希望の火が灯ったことは間違いありません
一縷の光が、皆に射し込みました。
107: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/21(日) 01:15:10.48 ID:3bpwjand
穂乃果「!」
英玲奈「い、壱号と……肆号?」
真姫「ちょっと!!」
理事長「?」
真姫「まさか、時間改変で金髪魔女とボンクラの確執を無かったことにするつもりじゃないでしょうね!?」
あんじゅ「……」
真姫「言っておくけど、そんな昔の歴史を変えてしまったら、それこそ世界再構築と同じ事になるわよ!!」
英玲奈「い、壱号と……肆号?」
真姫「ちょっと!!」
理事長「?」
真姫「まさか、時間改変で金髪魔女とボンクラの確執を無かったことにするつもりじゃないでしょうね!?」
あんじゅ「……」
真姫「言っておくけど、そんな昔の歴史を変えてしまったら、それこそ世界再構築と同じ事になるわよ!!」
108: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/21(日) 01:20:16.03 ID:3bpwjand
理事長「ん~ん。そんな昔にはきっと戻れないわ~」
真姫「え?」
理事長「そうじゃなくってぇ~、ツバサちゃんが絵里ちゃんを止めた直後に戻れればいいのぉ~」
理事長「そこで二人とも抑えちゃえば~、こんな事にはならなかったでしょ~?」
真姫「で、でもっ!」
あんじゅ「あと数時間で終わる未来の変質を心配しても、意味なんてないんじゃないの?」
真姫「え?」
理事長「そうじゃなくってぇ~、ツバサちゃんが絵里ちゃんを止めた直後に戻れればいいのぉ~」
理事長「そこで二人とも抑えちゃえば~、こんな事にはならなかったでしょ~?」
真姫「で、でもっ!」
あんじゅ「あと数時間で終わる未来の変質を心配しても、意味なんてないんじゃないの?」
109: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/21(日) 01:22:01.76 ID:3bpwjand
真姫「……そうかも知れないけどっ、アンタに言われるとムカっ腹が立つのよっ!」
あんじゅ「構わないって言ってるわ」
真姫「ちょっとぉ!!」
理事長「真姫ちゃんごめんねぇ~?今回だけ許してぇ~」
真姫「……フンッ」
真姫「好きにすれば?」
穂乃果「ありがとう!お医者さん!」
あんじゅ「構わないって言ってるわ」
真姫「ちょっとぉ!!」
理事長「真姫ちゃんごめんねぇ~?今回だけ許してぇ~」
真姫「……フンッ」
真姫「好きにすれば?」
穂乃果「ありがとう!お医者さん!」
110: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/21(日) 01:26:18.38 ID:3bpwjand
真姫「真姫よ!」
穂乃果「真姫ちゃん!!」
真姫「さ、叫ばないでっ///」
真姫ママ「……ミナミン。」
理事長「なぁ~に~?」
真姫ママ「肆号ってどこにあるの?」
花陽「あ"っ!?」
花陽「ご、ごめんなさいっ!!あの部屋に置いて来ちゃいましたぁ!!」
穂乃果「真姫ちゃん!!」
真姫「さ、叫ばないでっ///」
真姫ママ「……ミナミン。」
理事長「なぁ~に~?」
真姫ママ「肆号ってどこにあるの?」
花陽「あ"っ!?」
花陽「ご、ごめんなさいっ!!あの部屋に置いて来ちゃいましたぁ!!」
111: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/21(日) 01:28:20.28 ID:3bpwjand
理事長「うふふ~♪違うのよぉ~?」
花陽「……へっ?」
凛「違う?なにが?」
理事長「今回使うのはねぇ~、ファースト・ストーリーじゃなくてぇ~、」
理事長「もう一冊の方なのよぉ~」
英玲奈「!?」
こころ「"セカンド・ストーリー"ですか!?」
理事長「そぉ~♪」
花陽「……へっ?」
凛「違う?なにが?」
理事長「今回使うのはねぇ~、ファースト・ストーリーじゃなくてぇ~、」
理事長「もう一冊の方なのよぉ~」
英玲奈「!?」
こころ「"セカンド・ストーリー"ですか!?」
理事長「そぉ~♪」
112: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/21(日) 01:30:27.11 ID:3bpwjand
にこママ「……セカンド・ストーリーってどんなんだっけ?」
にこ「だ、だから私に聞かないでよっ!」
こころ「ファースト・ストーリーに書かれている歴史を改変する為の道具ですよ。」
にこママ「さすが我が娘~♪」ムギュッ
こころ「うににっ……」ググッ
あんじゅ「てゆーか、少し戻るだけなら──」グイッ
穂乃果「おわっ!?」
あんじゅ「この子のコレだけで戻れるじゃない」ファサ
にこ「だ、だから私に聞かないでよっ!」
こころ「ファースト・ストーリーに書かれている歴史を改変する為の道具ですよ。」
にこママ「さすが我が娘~♪」ムギュッ
こころ「うににっ……」ググッ
あんじゅ「てゆーか、少し戻るだけなら──」グイッ
穂乃果「おわっ!?」
あんじゅ「この子のコレだけで戻れるじゃない」ファサ
113: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/21(日) 01:31:59.02 ID:3bpwjand
穂乃果「そ、そうだ!穂乃果のコレだった!」パッ
英玲奈「あぁ、壱号はねぼ助が持っていたんだったなぁ」
ほのママ(えっ、あの子のヘアゴムが?)
雪穂(お姉ちゃん……そんな凄いの持ってたの……?)
理事長「それが駄目なのよぉ~」
あんじゅ「ど、どうしてよ?」
理事長「壱号単体の力ではねぇ~?本当に大雑把にしか戻れないの~」
英玲奈「あぁ、壱号はねぼ助が持っていたんだったなぁ」
ほのママ(えっ、あの子のヘアゴムが?)
雪穂(お姉ちゃん……そんな凄いの持ってたの……?)
理事長「それが駄目なのよぉ~」
あんじゅ「ど、どうしてよ?」
理事長「壱号単体の力ではねぇ~?本当に大雑把にしか戻れないの~」
114: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/21(日) 01:41:03.08 ID:3bpwjand
理事長「原始時代に戻りたぁ~い、とかだったら使えるんだけどねぇ~」
穂乃果「ぇえ!?前に使った時はちゃんと戻れたよ!?」
理事長「いい事聞いてくれましたぁ~♪」
穂乃果「へ?」
あんじゅ「なんなのよ」
理事長「あんじゅちゃんが天界に来たあの日~、実は穂乃果ちゃんは~」
理事長「連結作動を成功させていたのでしたぁ~☆」
穂乃果「ぇえ!?前に使った時はちゃんと戻れたよ!?」
理事長「いい事聞いてくれましたぁ~♪」
穂乃果「へ?」
あんじゅ「なんなのよ」
理事長「あんじゅちゃんが天界に来たあの日~、実は穂乃果ちゃんは~」
理事長「連結作動を成功させていたのでしたぁ~☆」
115: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/21(日) 01:42:33.57 ID:3bpwjand
あんじゅ「!!?」
穂乃果「えっ!?」
こころ「はっ!?」
理事長「びっくりしたでしょ~?」
英玲奈「ど、どう言うことなんだ!?あの時ツバサは居なかったハズだぞ!?」
理事長「ん~ん~。ちゃんと近くに居たわよ~?」
ヒデコ「あ、あははっ」
フミコ「理事長。そろそろ種明かしを……」
穂乃果「えっ!?」
こころ「はっ!?」
理事長「びっくりしたでしょ~?」
英玲奈「ど、どう言うことなんだ!?あの時ツバサは居なかったハズだぞ!?」
理事長「ん~ん~。ちゃんと近くに居たわよ~?」
ヒデコ「あ、あははっ」
フミコ「理事長。そろそろ種明かしを……」
116: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/21(日) 01:44:20.15 ID:3bpwjand
ミカ「私達からお話ししますか?」
理事長「待って待ってぇ~!私からお話するからぁ~」
フミコ「……もうっ、」
理事長「あ~、その前にかくに~ん」スッ
ことり「え?」
こころ「?」
理事長「ファースト・ストーリーを使えたのってぇ~、ことりとこころちゃんなのよねぇ~?」
理事長「待って待ってぇ~!私からお話するからぁ~」
フミコ「……もうっ、」
理事長「あ~、その前にかくに~ん」スッ
ことり「え?」
こころ「?」
理事長「ファースト・ストーリーを使えたのってぇ~、ことりとこころちゃんなのよねぇ~?」
117: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/21(日) 01:46:56.40 ID:3bpwjand
ことり「う、うん。」
こころ「そうですっ。」
理事長「なら~、セカンド・ストーリーを使うのは~、貴方たち二人のどちらかになるわ~」
こころ「で、でもっ!セカンド・ストーリーって確か、この世の理の外で……とかって書いてませんでした!?」
ことり「そ、そうだよぉ。ことりも、あの文面だけ意味が分からなくてぇ……」
理事長「うふふ~。監督ちゃんはもう何度も使ってるわよ~?」
こころ「そうですっ。」
理事長「なら~、セカンド・ストーリーを使うのは~、貴方たち二人のどちらかになるわ~」
こころ「で、でもっ!セカンド・ストーリーって確か、この世の理の外で……とかって書いてませんでした!?」
ことり「そ、そうだよぉ。ことりも、あの文面だけ意味が分からなくてぇ……」
理事長「うふふ~。監督ちゃんはもう何度も使ってるわよ~?」
118: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/21(日) 01:49:07.14 ID:3bpwjand
ことり「えっ!?ど、どうやって!?」
こころ「てゆーか、そもそも何処にあるんですか!?」
理事長「……その答えはねぇ?」スッ
──ガチャッ
ことり「!」
こころ「あっ!!」
穂乃果「んぇっ!!?」
理事長「この中にあるのぉ~♪」
こころ「てゆーか、そもそも何処にあるんですか!?」
理事長「……その答えはねぇ?」スッ
──ガチャッ
ことり「!」
こころ「あっ!!」
穂乃果「んぇっ!!?」
理事長「この中にあるのぉ~♪」
119: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/21(日) 01:50:58.59 ID:3bpwjand
彼女たちに残された、最後の頼みの綱
壱号と肆号Sを用いた連結作動の力で
直近の過去改変を試みようと提案した
ほんわか天使長のミナミン。
しかし、未だ誰も見た事のない、
幻の天界道具、セカンド・ストーリーでしたが
その所在はなんと、
天界細隙式零号の断層内だったのです。
壱号と肆号Sを用いた連結作動の力で
直近の過去改変を試みようと提案した
ほんわか天使長のミナミン。
しかし、未だ誰も見た事のない、
幻の天界道具、セカンド・ストーリーでしたが
その所在はなんと、
天界細隙式零号の断層内だったのです。
120: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/21(日) 01:53:18.50 ID:3bpwjand
ズォォオオオォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッ
英玲奈「こっ、この中……だとっ!?」
あんじゅ「ッッッ」
理事長「そうだよぉ~」
希「なっ、なるほど、」
希「通りで、みんな使い手に成りたがらなかったワケやね……」
ことり「こ、この中から取り出すの?」
理事長「ん~ん。」
理事長「この中に入るのぉ~」
ことり「」
英玲奈「こっ、この中……だとっ!?」
あんじゅ「ッッッ」
理事長「そうだよぉ~」
希「なっ、なるほど、」
希「通りで、みんな使い手に成りたがらなかったワケやね……」
ことり「こ、この中から取り出すの?」
理事長「ん~ん。」
理事長「この中に入るのぉ~」
ことり「」
121: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/21(日) 01:55:06.68 ID:3bpwjand
『はぁああぁあああああああああああああッッッッ!!?!?!?』
にこ「こっ、こ……この中にっ、入る……っ!?」
理事長「うん~♪」
あんじゅ「は……はは……冗談でしょっ……?」
ことり「~っ」
こころ「ヒッ……ヒイィィッ……っ!」
理事長「この断層内はねぇ~、現実がものすご~く希釈された世界なの~」
にこ「こっ、こ……この中にっ、入る……っ!?」
理事長「うん~♪」
あんじゅ「は……はは……冗談でしょっ……?」
ことり「~っ」
こころ「ヒッ……ヒイィィッ……っ!」
理事長「この断層内はねぇ~、現実がものすご~く希釈された世界なの~」
122: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/21(日) 02:04:14.74 ID:3bpwjand
真姫ママ「現実が……希釈?」
理事長「つまり~、断層内で何かが起きても~、それをハッキリと認識出来なくなっちゃうのよぉ~」
理事長「例えば~石ころを投げても~、その石ころを投げたって事実がぁ~、ホントに有ったのかどうか分かんなくなるのぉ~」
フミコ「り、理事長。それも少し違うと思いますっ」
凛「???」
穂乃果「」プシュ-ッ
にこ「……え?なに?中が石ころまみれってこと?」
理事長「つまり~、断層内で何かが起きても~、それをハッキリと認識出来なくなっちゃうのよぉ~」
理事長「例えば~石ころを投げても~、その石ころを投げたって事実がぁ~、ホントに有ったのかどうか分かんなくなるのぉ~」
フミコ「り、理事長。それも少し違うと思いますっ」
凛「???」
穂乃果「」プシュ-ッ
にこ「……え?なに?中が石ころまみれってこと?」
123: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/21(日) 02:07:02.44 ID:3bpwjand
理事長「でも大丈夫~。その為に漆号ちゃんズがいるんだからぁ~」
ヒデコ「えっへん!!」ドンッ
ミカ「その通りですっ!!」バンッ
フミコ「やっと……やっと、七つ道具の威光を示せる時が……っ」グスッ
真姫「?」
真姫「入るのはこの子たちなんでしょ?」
こころ「こっ、ことりさぁ~んっ」ギュッ
ことり「こころちゃ~ん……っ」モギュ
ヒデコ「えっへん!!」ドンッ
ミカ「その通りですっ!!」バンッ
フミコ「やっと……やっと、七つ道具の威光を示せる時が……っ」グスッ
真姫「?」
真姫「入るのはこの子たちなんでしょ?」
こころ「こっ、ことりさぁ~んっ」ギュッ
ことり「こころちゃ~ん……っ」モギュ
124: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/21(日) 02:38:04.15 ID:3bpwjand
理事長「真姫ちゃ~ん、それは少し違うわ~」
真姫「へ?」
理事長「実はねぇ~?この中には~力を扱える人しか入れないのよぉ~」
理事長「だからぁ~、必然的に~天使か魔女だけになっちゃうのよねぇ~」
あんじゅ「え"っ!!?」
希「ま、まさかウチらも!?」
真姫「……」ホッ
にこ「中立やってて良かった……」
真姫「へ?」
理事長「実はねぇ~?この中には~力を扱える人しか入れないのよぉ~」
理事長「だからぁ~、必然的に~天使か魔女だけになっちゃうのよねぇ~」
あんじゅ「え"っ!!?」
希「ま、まさかウチらも!?」
真姫「……」ホッ
にこ「中立やってて良かった……」
125: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/21(日) 02:47:01.18 ID:3bpwjand
理事長「それではぁ~、これから零号に入る子たちを発表しまぁ~す♪」
理事長「まずは~、天使チームぅ~。」
希「ちょちょっ!!ちょっと待って!!」
理事長「なぁ~に~?」
希「セカンド・ストーリーを使えるのが、ことりちゃんとこころちゃんの二人だけなんやろ!?」
希「他の人が入る意味あるん!?」
理事長「二人の補助をしてあげて欲しいの~」
理事長「まずは~、天使チームぅ~。」
希「ちょちょっ!!ちょっと待って!!」
理事長「なぁ~に~?」
希「セカンド・ストーリーを使えるのが、ことりちゃんとこころちゃんの二人だけなんやろ!?」
希「他の人が入る意味あるん!?」
理事長「二人の補助をしてあげて欲しいの~」
126: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/21(日) 02:48:33.88 ID:3bpwjand
希「ほ、補助?」
理事長「それにぃ~、二人だけじゃ不安になっちゃうでしょ~?」
希「は?」
理事長「おねがぁ~い♪」
希「」
希「うっ──!?」
バタッ
あんじゅ「……チッ」
英玲奈「はは、懐かしい光景だな。」
希「」ドクドクッ
理事長「それにぃ~、二人だけじゃ不安になっちゃうでしょ~?」
希「は?」
理事長「おねがぁ~い♪」
希「」
希「うっ──!?」
バタッ
あんじゅ「……チッ」
英玲奈「はは、懐かしい光景だな。」
希「」ドクドクッ
133: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/22(月) 01:16:18.26 ID:K42oBdYQ
理事長「じゃあ~、天使チームから発表して行くねぇ~」
理事長「天使チームはぁ~、穂乃果ちゃん、こころちゃん、ことり、英玲奈ちゃ~ん。」
穂乃果「よぉーしっ!!」
こころ「な、なんで気合い入ってるんですか!?」
ことり「ひいぃぃぃ……っ」
英玲奈「……腹を括るか。」
理事長「天使チームはぁ~、穂乃果ちゃん、こころちゃん、ことり、英玲奈ちゃ~ん。」
穂乃果「よぉーしっ!!」
こころ「な、なんで気合い入ってるんですか!?」
ことり「ひいぃぃぃ……っ」
英玲奈「……腹を括るか。」
134: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/22(月) 01:17:20.85 ID:K42oBdYQ
理事長「続いてぇ~、魔女さんチームぅ~」
理事長「魔女さんチームはぁ~、希ちゃん、凛ちゃん、あんじゅちゃ~ん。」
希「うわぁ~……」
凛「り、凛もっ!?」
あんじゅ「……」
あんじゅ「長と亜里沙は?」
理事長「魔女さんチームはぁ~、希ちゃん、凛ちゃん、あんじゅちゃ~ん。」
希「うわぁ~……」
凛「り、凛もっ!?」
あんじゅ「……」
あんじゅ「長と亜里沙は?」
135: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/22(月) 01:22:20.40 ID:K42oBdYQ
理事長「二人は外チームだよぉ~」
あんじゅ「外?外でもなにかするの?」
理事長「んっとねぇ~、私が零号を使ってる間ぁ~、とっても無防備になっちゃうからぁ~」
理事長「他の人に守って貰いたいのぉ~」
真姫ママ「守るって、一体なにから?」
理事長「落日の影響からだよぉ~」
あんじゅ「外?外でもなにかするの?」
理事長「んっとねぇ~、私が零号を使ってる間ぁ~、とっても無防備になっちゃうからぁ~」
理事長「他の人に守って貰いたいのぉ~」
真姫ママ「守るって、一体なにから?」
理事長「落日の影響からだよぉ~」
136: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/22(月) 01:36:05.86 ID:K42oBdYQ
亜里沙「ど、どうやってですか!?」
理事長「えへへ~」ゴソゴソ
理事長「じゃ~ん!」パッ
亜里沙「?」
希「なんやそれ?磁石?」
英玲奈「音叉じゃないか?」
あんじゅ「……」
あんじゅ「あっ!」
理事長「えへへ~」ゴソゴソ
理事長「じゃ~ん!」パッ
亜里沙「?」
希「なんやそれ?磁石?」
英玲奈「音叉じゃないか?」
あんじゅ「……」
あんじゅ「あっ!」
137: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/22(月) 01:36:29.78 ID:K42oBdYQ
理事長「うふふ~♪」
あんじゅ「天光苑断っ!!」
希「ぇ……ぇえっ!!?」
英玲奈「な、なんで理事長が!?」
理事長「さっき絵里ちゃんが落としたのをねぇ~?拾ってきたの~」
亜里沙「い、いつの間に……」
理事長「コレを使って周囲を囲んじゃえばぁ~、しばらくはやり過ごせると思うから~」
あんじゅ「天光苑断っ!!」
希「ぇ……ぇえっ!!?」
英玲奈「な、なんで理事長が!?」
理事長「さっき絵里ちゃんが落としたのをねぇ~?拾ってきたの~」
亜里沙「い、いつの間に……」
理事長「コレを使って周囲を囲んじゃえばぁ~、しばらくはやり過ごせると思うから~」
138: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/22(月) 02:43:28.87 ID:K42oBdYQ
真姫ママ「……つまり、外に残った人達はそれの展開と、その意地に勤めて欲しいって事?」
理事長「そぉ~♪」
真姫ママ「私、天界道具なんて使ったことないんだけど?」
理事長「大丈夫よ~、ちょいちょ~いってやればいいからぁ~」
真姫ママ「……ハァ、」
亜里沙「い、意外と簡単ですよ?」
理事長「そぉ~♪」
真姫ママ「私、天界道具なんて使ったことないんだけど?」
理事長「大丈夫よ~、ちょいちょ~いってやればいいからぁ~」
真姫ママ「……ハァ、」
亜里沙「い、意外と簡単ですよ?」
139: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/22(月) 02:44:29.00 ID:K42oBdYQ
ほのママ「私たちはどうすればいいの?呪文も聖文も使えないけど」
理事長「貴方たちはぁ~、カイリキ君の操作係~。」
海未ママ「カイリキ君?呪文を使う訳じゃないのにですか?」
理事長「私~、これからウルトラC級の技を二つ同時に使わなきゃだからぁ~」
理事長「出来れば~、今はちょっとでも力が欲しくてねぇ~?」
理事長「貴方たちはぁ~、カイリキ君の操作係~。」
海未ママ「カイリキ君?呪文を使う訳じゃないのにですか?」
理事長「私~、これからウルトラC級の技を二つ同時に使わなきゃだからぁ~」
理事長「出来れば~、今はちょっとでも力が欲しくてねぇ~?」
140: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/22(月) 02:45:19.06 ID:K42oBdYQ
あんじゅ「ウルトラCってなによっ」
理事長「んっとねぇ~」
理事長「先ずはこのぉ~、天界細隙式零号の維持~」
あんじゅ「あ、アレってそんなに難しいの?」
英玲奈「……ヤバいぞ?」
あんじゅ「は?」
英玲奈「理事長の口車に乗って、一度だけアレを使った事があるが、」
理事長「んっとねぇ~」
理事長「先ずはこのぉ~、天界細隙式零号の維持~」
あんじゅ「あ、アレってそんなに難しいの?」
英玲奈「……ヤバいぞ?」
あんじゅ「は?」
英玲奈「理事長の口車に乗って、一度だけアレを使った事があるが、」
141: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/22(月) 02:46:49.36 ID:K42oBdYQ
英玲奈「……全身の血管が爆けるかと思うほど、凄まじい抵抗感に襲われたよ」
あんじゅ「~っ」
こころ「ッッッ」
希(そんな道具をホイホイ使ってるの……?)
ことり(お、お母さんって一体……っ)
真姫ママ「で?もう一つの術って?」
理事長「もう一つはねぇ~」
理事長「……うふふ~、お楽しみ~♪」
あんじゅ「~っ」
こころ「ッッッ」
希(そんな道具をホイホイ使ってるの……?)
ことり(お、お母さんって一体……っ)
真姫ママ「で?もう一つの術って?」
理事長「もう一つはねぇ~」
理事長「……うふふ~、お楽しみ~♪」
142: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/22(月) 02:47:14.44 ID:K42oBdYQ
ことり「???」
こころ「お、お楽しみって……」
理事長「外にいるみんなが~、少しでも眠らない様にする為の術よぉ~?」
英玲奈「……なんだかよく分からんが、それを使う為にカイリキ君の力が必要なんだな?」
真姫「ちょっと待って、」
英玲奈「ん?」
真姫「……」ザッ
こころ「お、お楽しみって……」
理事長「外にいるみんなが~、少しでも眠らない様にする為の術よぉ~?」
英玲奈「……なんだかよく分からんが、それを使う為にカイリキ君の力が必要なんだな?」
真姫「ちょっと待って、」
英玲奈「ん?」
真姫「……」ザッ
143: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/22(月) 02:48:48.98 ID:K42oBdYQ
E F
●○○○○
真姫「……コレ、」
あんじゅ「うわっ」
英玲奈「ほ、ほとんど空じゃないかっ!!」
ほのママ「あなたっ!!なんで充電してこなかったの!!?」
ほのパパ「~っ」
真姫ママ「落ち着きなさい。たぶんそれ、彼のせいじゃないから」
●○○○○
真姫「……コレ、」
あんじゅ「うわっ」
英玲奈「ほ、ほとんど空じゃないかっ!!」
ほのママ「あなたっ!!なんで充電してこなかったの!!?」
ほのパパ「~っ」
真姫ママ「落ち着きなさい。たぶんそれ、彼のせいじゃないから」
144: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/22(月) 02:53:03.08 ID:K42oBdYQ
ほのママ「ムカつくから彼って言わないでっ!!」
ほのパパ「っ///」
真姫ママ「はいはい。貴方の旦那さんのせいじゃないって言ってるの」
海未ママ「……恐らく、あの金髪の子が全て使ってしまったのでしょうね。」
ほのママ「あっ」
真姫ママ「原生呪禁術を現出させたんだもの、いくらカイリキ君でも持たないわ」
理事長「そぉ~なのぉ~」
ほのパパ「っ///」
真姫ママ「はいはい。貴方の旦那さんのせいじゃないって言ってるの」
海未ママ「……恐らく、あの金髪の子が全て使ってしまったのでしょうね。」
ほのママ「あっ」
真姫ママ「原生呪禁術を現出させたんだもの、いくらカイリキ君でも持たないわ」
理事長「そぉ~なのぉ~」
152: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/24(水) 01:50:20.84 ID:f5MqrsoJ
理事長「だから~、絵里ちゃんが空にしちゃった分を~なんとかみんなに充電して欲しいのぉ~」
にこママ「どうやってよ?」
ほのパパ「……」
にこママ「え?」
ほのママ「力を使える人が、この取手を握って術を使う要領で流し込めばいいって」
にこママ「……だれが?」
にこママ「どうやってよ?」
ほのパパ「……」
にこママ「え?」
ほのママ「力を使える人が、この取手を握って術を使う要領で流し込めばいいって」
にこママ「……だれが?」
153: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/24(水) 01:50:57.94 ID:f5MqrsoJ
ほのママ「ねぇ、だれが?」
ほのパパ「~っ」
真姫ママ「私は天界道具で手が回らないし」
亜里沙「わ、私も……」
にこママ「あと居なくない?」
ほのパパ「……」
理事長「うふふふ~♪」
ほのパパ「~っ」
真姫ママ「私は天界道具で手が回らないし」
亜里沙「わ、私も……」
にこママ「あと居なくない?」
ほのパパ「……」
理事長「うふふふ~♪」
154: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/24(水) 01:51:23.93 ID:f5MqrsoJ
理事長「花陽ちゃ~ん、出番だよぉ~?」
花陽「えっ!!?わ、わたし!?」
凛「かよちんが!?」
花陽「~っ」
にこ「ダメよっ!!あんたまだ治ってないんだからっ!」
真姫「理事長っ!!あまりこの子に無茶させないでっ!!」
理事長「花陽ちゃ~ん、無理っぽい~?」
花陽「えっ!!?わ、わたし!?」
凛「かよちんが!?」
花陽「~っ」
にこ「ダメよっ!!あんたまだ治ってないんだからっ!」
真姫「理事長っ!!あまりこの子に無茶させないでっ!!」
理事長「花陽ちゃ~ん、無理っぽい~?」
155: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/24(水) 01:51:53.49 ID:f5MqrsoJ
花陽「ッ」
真姫「花陽?別に貴方がやらなくても……」
花陽「……」スッ
真姫「ちょっ!!?」
凛「かよち──っ」
ズアッ!!!
花陽「!」
花陽「……ぁ、この感じ、」
真姫「花陽?別に貴方がやらなくても……」
花陽「……」スッ
真姫「ちょっ!!?」
凛「かよち──っ」
ズアッ!!!
花陽「!」
花陽「……ぁ、この感じ、」
156: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/24(水) 01:52:33.09 ID:f5MqrsoJ
理事長「どぉかしら~?」
花陽「お、おんなじ!天界道具の時とおんなじです!」
花陽「これなら行けます!」
理事長「うふふふ~♪じゃあお任せしちゃおっかなぁ~」
真姫「~っ」
凛「か、かよちん、ホントに大丈夫なの?」
花陽「お、おんなじ!天界道具の時とおんなじです!」
花陽「これなら行けます!」
理事長「うふふふ~♪じゃあお任せしちゃおっかなぁ~」
真姫「~っ」
凛「か、かよちん、ホントに大丈夫なの?」
157: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/24(水) 01:55:41.76 ID:f5MqrsoJ
花陽「凛ちゃん。」
凛「え?」
花陽「大丈夫。私に任せてっ!」
凛「!」
理事長「お願いしまぁ~す♪」
にこ「……しょうがないわね。ここは花陽に任せましょう」
真姫「……」
花陽「ま、真姫ちゃんっ」
凛「え?」
花陽「大丈夫。私に任せてっ!」
凛「!」
理事長「お願いしまぁ~す♪」
にこ「……しょうがないわね。ここは花陽に任せましょう」
真姫「……」
花陽「ま、真姫ちゃんっ」
158: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/24(水) 01:56:08.11 ID:f5MqrsoJ
真姫「……はぁ、」
真姫「分かったわ。」
花陽「!」
真姫「貴方の思うままにやりなさい」
花陽「ま、まきちゃん!」
凛「えへへ」
真姫「てゆーか、それでも花陽一人しか居ないんだけど」
真姫「分かったわ。」
花陽「!」
真姫「貴方の思うままにやりなさい」
花陽「ま、まきちゃん!」
凛「えへへ」
真姫「てゆーか、それでも花陽一人しか居ないんだけど」
159: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/24(水) 01:58:39.89 ID:f5MqrsoJ
真姫ママ「どのくらい必要なの?」
理事長「ん~、半分くらいかなぁ~?」
にこママ「は、半分!?」
ほのパパ「……」チョンチョン
真姫「え?なに?」
ほのパパ「……」スッ
真姫「……あっ、コレって、」
ほのパパ「☆」グッ
真姫「……」
理事長「ん~、半分くらいかなぁ~?」
にこママ「は、半分!?」
ほのパパ「……」チョンチョン
真姫「え?なに?」
ほのパパ「……」スッ
真姫「……あっ、コレって、」
ほのパパ「☆」グッ
真姫「……」
160: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/24(水) 02:00:18.85 ID:f5MqrsoJ
真姫「出来てたんならさっさと寄越しなさいよっ!!」ゲシッ!
ほのパパ「!?」ガクッ
真姫ママ「ま、真姫ちゃんっ!人様の親になんてこと……っ」
真姫「高い金踏んだくっといて、こんだけ待たせたんだから当然の報いよっ!!」
あんじゅ「……なんなの?それ、ピンクのリストバンド?」
真姫「ふっふっ。コレはね?私がこのうどん職人に鞭打って作らせた、新しい天界道具……」
真姫「その名も!パワーコネクトバn──」
ほのパパ「!?」ガクッ
真姫ママ「ま、真姫ちゃんっ!人様の親になんてこと……っ」
真姫「高い金踏んだくっといて、こんだけ待たせたんだから当然の報いよっ!!」
あんじゅ「……なんなの?それ、ピンクのリストバンド?」
真姫「ふっふっ。コレはね?私がこのうどん職人に鞭打って作らせた、新しい天界道具……」
真姫「その名も!パワーコネクトバn──」
161: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/24(水) 02:02:24.67 ID:f5MqrsoJ
ズァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!!!!!!!
理事長「──ッ!!!」
真姫「ちょっとぉ!!?」
あんじゅ「な、なに!?」
希「ッッッ」
英玲奈「こ、これは……っ」
穂乃果「……」
穂乃果「あっ!」
理事長「──ッ!!!」
真姫「ちょっとぉ!!?」
あんじゅ「な、なに!?」
希「ッッッ」
英玲奈「こ、これは……っ」
穂乃果「……」
穂乃果「あっ!」
162: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/24(水) 02:11:09.55 ID:f5MqrsoJ
零号断層内へ突入する者
そして、零号を維持する為に外へ残る者
それぞれの役割を果たさんと
決意を胸に、動き出した矢先
それは起こりました。
そして、零号を維持する為に外へ残る者
それぞれの役割を果たさんと
決意を胸に、動き出した矢先
それは起こりました。
163: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/24(水) 02:11:52.10 ID:f5MqrsoJ
シュンッ!
ツバサ「……」
絵里「」
スッ
ツバサ「……よっと、」
ズッ
絵里「」
ツバサ「……」
ツバサ「……」
絵里「」
スッ
ツバサ「……よっと、」
ズッ
絵里「」
ツバサ「……」
164: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/24(水) 02:52:29.89 ID:f5MqrsoJ
ツバサ「……えへへ、懐かしいなぁ。」
絵里「」
ツバサ「絵里と天界にいるのなんて、本当に久しぶりだね?」
絵里「」
ツバサ「この雲庭も、みんなでよくお昼食べてたっけ」
ツバサ「大体いつも、絵里と私が早く食べ終わっちゃって、後の三人を待ちながらお喋りして、」
ツバサ「気が付いたらお昼休みが終わってて、三人を引っ張って……教室に行って……」
絵里「」
ツバサ「絵里と天界にいるのなんて、本当に久しぶりだね?」
絵里「」
ツバサ「この雲庭も、みんなでよくお昼食べてたっけ」
ツバサ「大体いつも、絵里と私が早く食べ終わっちゃって、後の三人を待ちながらお喋りして、」
ツバサ「気が付いたらお昼休みが終わってて、三人を引っ張って……教室に行って……」
165: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/24(水) 02:53:34.95 ID:f5MqrsoJ
ツバサ「……っ」グッ
ツバサ「……」
絵里「」
ツバサ「……絵里、」
ツバサ「今まで、本当にごめんね。」
ツバサ「……」
絵里「」
ツバサ「……絵里、」
ツバサ「今まで、本当にごめんね。」
166: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/24(水) 02:54:44.58 ID:f5MqrsoJ
ツバサ「貴方と仲直りする為に動いてたのに、結局、貴方を利用する事になってしまった」
ツバサ「自分で答えを出せなかったんだ。本当に弱いんだよ、私……」
ツバサ「だから、こうして今も本の筋書きに縋っていないと、行動すら起こせない」
ツバサ「そして、何かが終わってみてやっと後悔する様な、そんな奴なんだ……はは、」
ツバサ「私やっぱり、なんにも変わってなかったみたい」
ツバサ「……ホント、酷すぎるね。」
ツバサ「自分で答えを出せなかったんだ。本当に弱いんだよ、私……」
ツバサ「だから、こうして今も本の筋書きに縋っていないと、行動すら起こせない」
ツバサ「そして、何かが終わってみてやっと後悔する様な、そんな奴なんだ……はは、」
ツバサ「私やっぱり、なんにも変わってなかったみたい」
ツバサ「……ホント、酷すぎるね。」
167: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/24(水) 02:56:45.67 ID:f5MqrsoJ
ツバサ「……」スッ
サラ…
ツバサ「……この術を発動したら、もうどうなるか分からない」
絵里「」
ツバサ「ここからは白紙の時間。事実の記載されていない世界だから」
ツバサ「もしかしたら、本当にこれでお別れかも知れない」
ツバサ「私たちの願いは、私のいない世界だから……」
サラ…
ツバサ「……この術を発動したら、もうどうなるか分からない」
絵里「」
ツバサ「ここからは白紙の時間。事実の記載されていない世界だから」
ツバサ「もしかしたら、本当にこれでお別れかも知れない」
ツバサ「私たちの願いは、私のいない世界だから……」
168: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/24(水) 02:59:20.11 ID:f5MqrsoJ
ツバサ「……でも、もし上手くいったら、」
ツバサ「…………その時は……」
絵里「」
ツバサ「……」
ツバサ「ッ」バッ
『楽園。 Между нуль и Ичи. 』
『鼓動。 Не звонит малыш. 』
『胎動。 Начало конца. 』
ツバサ「…………その時は……」
絵里「」
ツバサ「……」
ツバサ「ッ」バッ
『楽園。 Между нуль и Ичи. 』
『鼓動。 Не звонит малыш. 』
『胎動。 Начало конца. 』
169: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/24(水) 03:05:54.05 ID:f5MqrsoJ
ツバサ『再誕。Конец жизни……』
ツバサ『……』
絵里「」
ツバサ『……絵里、』
『またね』
ツバサ『──ッ!!』ババッ
『甦生術』
ツバサ『……』
絵里「」
ツバサ『……絵里、』
『またね』
ツバサ『──ッ!!』ババッ
『甦生術』
170: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/24(水) 03:07:15.84 ID:f5MqrsoJ
【落日】
171: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/24(水) 03:09:46.07 ID:f5MqrsoJ
──陽は昇り
地平は赤く燃ゆる
穂乃果「あっ!」
あんじゅ「えっ、なにコレ!?」
英玲奈「こ、この空は……っ」
希「夜が……いきなり明けた……」
真姫「ッ」
亜里沙「は、花!足元に花が咲いたよっ!?」
地平は赤く燃ゆる
穂乃果「あっ!」
あんじゅ「えっ、なにコレ!?」
英玲奈「こ、この空は……っ」
希「夜が……いきなり明けた……」
真姫「ッ」
亜里沙「は、花!足元に花が咲いたよっ!?」
172: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/24(水) 03:15:52.28 ID:f5MqrsoJ
陽は登頂へと差し掛かり
この世の春を迎える
理事長「キノちゃん!!」
真姫ママ『はいはい!』キンッ
キィーーーーーンッッッ!!!!!!
理事長「コレで、暫く改変の影響は逃れられるわ」
にこママ「改変って……具体的に何が起こるのよっ!?」
理事長「この世の全てが一度崩壊した後、また新しく組み変わるの。」
理事長「そして、使用者の記憶に残っている生き物だけが、元の形へと戻る。」
この世の春を迎える
理事長「キノちゃん!!」
真姫ママ『はいはい!』キンッ
キィーーーーーンッッッ!!!!!!
理事長「コレで、暫く改変の影響は逃れられるわ」
にこママ「改変って……具体的に何が起こるのよっ!?」
理事長「この世の全てが一度崩壊した後、また新しく組み変わるの。」
理事長「そして、使用者の記憶に残っている生き物だけが、元の形へと戻る。」
173: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/24(水) 03:16:27.05 ID:f5MqrsoJ
やがて、翳る火を見送りながら
それは、紫黒の幕を閉じます
全ての生きとし生ける者たちは
ただ、静かに目を閉じて
ただ、安らかな夢を見て
それは、紫黒の幕を閉じます
全ての生きとし生ける者たちは
ただ、静かに目を閉じて
ただ、安らかな夢を見て
174: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/24(水) 03:18:00.98 ID:f5MqrsoJ
ツバサ『……ぅっ、』グラッ
絵里「」
ツバサ『ッ』
ツバサ『まだっ……もうちょっと……っ』
次の目覚めを待つこともなく
いつか、またやって来る生へと
旅立つでしょう。
絵里「」
ツバサ『ッ』
ツバサ『まだっ……もうちょっと……っ』
次の目覚めを待つこともなく
いつか、またやって来る生へと
旅立つでしょう。
183: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/26(金) 01:11:42.78 ID:zIlwuuca
……ザァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ
英玲奈「ぉお……っ、け、景色が……」
こころ「すごっ……木が、砂みたいに崩れてく……っ」
ことり「……色の無い砂だ、」
真姫ママ「まぁ、見る分には幻想的でとっても素敵なんだけどね。」
海未ママ「全く、笑い話にもなりません」
英玲奈「ぉお……っ、け、景色が……」
こころ「すごっ……木が、砂みたいに崩れてく……っ」
ことり「……色の無い砂だ、」
真姫ママ「まぁ、見る分には幻想的でとっても素敵なんだけどね。」
海未ママ「全く、笑い話にもなりません」
184: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/26(金) 01:20:45.22 ID:zIlwuuca
理事長「時間がないわ。みんなお願い。」ガチャ
ズォォオオオォオオオオオオオオオオオオオオオッッッッ
穂乃果「こっ、この中……っ」
ヒデコ「ほら、行くよ!」
こころ「っ……っっ」
ミカ「何してるの!急がないとっ!」
ことり「で、でもぉ……っ」
ズォォオオオォオオオオオオオオオオオオオオオッッッッ
穂乃果「こっ、この中……っ」
ヒデコ「ほら、行くよ!」
こころ「っ……っっ」
ミカ「何してるの!急がないとっ!」
ことり「で、でもぉ……っ」
185: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/26(金) 01:28:36.05 ID:zIlwuuca
あんじゅ「ッッッ」
希「り、凛ちゃん?お先にどう……?」
凛「イヤだっ」
英玲奈「っ」
英玲奈「──くっ!!」バッ
あんじゅ「!?」
凛「あっ!!」
希「えれ姉!?」
希「り、凛ちゃん?お先にどう……?」
凛「イヤだっ」
英玲奈「っ」
英玲奈「──くっ!!」バッ
あんじゅ「!?」
凛「あっ!!」
希「えれ姉!?」
186: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/26(金) 01:36:28.30 ID:zIlwuuca
ヒデコ「ちょっ!!?」
「うおおぉぉぉぉぉぉぉ………………」
ズォォオオオォオオオオオオオオッッッ
ミカ「いっ、行っちゃったよ!?」
フミコ「ヒデコ!!」
ヒデコ「もぉーっ!!準備くらいさせてよぉーっ!!」ザッ
ヒデコ「うりゃぁああああああっ!!!!」
ズッ!!
「うおおぉぉぉぉぉぉぉ………………」
ズォォオオオォオオオオオオオオッッッ
ミカ「いっ、行っちゃったよ!?」
フミコ「ヒデコ!!」
ヒデコ「もぉーっ!!準備くらいさせてよぉーっ!!」ザッ
ヒデコ「うりゃぁああああああっ!!!!」
ズッ!!
187: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/26(金) 01:50:10.27 ID:zIlwuuca
フミコ「さぁ!みんなも行きましょう!」
あんじゅ「あのお馬鹿ぁ……っ!」
ガシッ
希「へ?」
あんじゅ「どりゃぁああああああああああああああっっっ!!!!!!!」ダッダッダッ!
希「ぉおおぉおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっ!!?!?!?」ズザザザッ!
フミコ「!?」
ズォッ!!!
あんじゅ「あのお馬鹿ぁ……っ!」
ガシッ
希「へ?」
あんじゅ「どりゃぁああああああああああああああっっっ!!!!!!!」ダッダッダッ!
希「ぉおおぉおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっ!!?!?!?」ズザザザッ!
フミコ「!?」
ズォッ!!!
188: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/26(金) 01:50:43.71 ID:zIlwuuca
「あぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………………」
フミコ「……」
凛「……あー、」
凛「凛もなにか叫んだ方がいいのかなぁ……」
フミコ「いいから!行くよ!」
凛「待って待って!まだ台詞が思い付かな──」
フミコ「っ」ガシッ
凛「いっ!?」グイッ
フミコ「……」
凛「……あー、」
凛「凛もなにか叫んだ方がいいのかなぁ……」
フミコ「いいから!行くよ!」
凛「待って待って!まだ台詞が思い付かな──」
フミコ「っ」ガシッ
凛「いっ!?」グイッ
189: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/26(金) 02:03:28.05 ID:zIlwuuca
「にゃぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………………」
ミカ「さぁ、後は貴方たちだよ?」
穂乃果「う、うん。」
こころ「ッッッ」
ことり「ひいぃぃ……」
ミカ「だ、大丈夫だよ!」
ミカ「見た感じはちょっと飛び降り自殺っぽいけど、中は落ちるなんて概念はないからさ?」
ミカ「さぁ、後は貴方たちだよ?」
穂乃果「う、うん。」
こころ「ッッッ」
ことり「ひいぃぃ……」
ミカ「だ、大丈夫だよ!」
ミカ「見た感じはちょっと飛び降り自殺っぽいけど、中は落ちるなんて概念はないからさ?」
190: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/26(金) 02:17:54.31 ID:zIlwuuca
ことり「と、と、飛び降り自殺……っ!?」
こころ「ひひいぃぃぃいぃぃぃっっっ!!!!!!」
ミカ「あ」
穂乃果「──よしっ!二人とも行くよっ!!」
ことり「ほ、穂乃果ちゃぁ~んっ」
こころ「ッッッ」
ミカ「ほら、私の後に続いてね!」ピョン
ズォッ!
こころ「ひひいぃぃぃいぃぃぃっっっ!!!!!!」
ミカ「あ」
穂乃果「──よしっ!二人とも行くよっ!!」
ことり「ほ、穂乃果ちゃぁ~んっ」
こころ「ッッッ」
ミカ「ほら、私の後に続いてね!」ピョン
ズォッ!
191: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/26(金) 02:22:05.98 ID:zIlwuuca
こころ「~っ」グッ
穂乃果「ほら、ことりちゃんも!行こうっ!!」
ことり「う、うぅ……っ」スッ
穂乃果「……せぇーのっ!!」
ザゥッ!!
穂乃果「とりゃぁああああああああああああああっっっ!!!!!!!!」ダッ
こころ「うぁあああぁあああぁぁあぁぁぁっっっ!!!!!」ザンッ
ことり「ッッッ」バッ
穂乃果「ほら、ことりちゃんも!行こうっ!!」
ことり「う、うぅ……っ」スッ
穂乃果「……せぇーのっ!!」
ザゥッ!!
穂乃果「とりゃぁああああああああああああああっっっ!!!!!!!!」ダッ
こころ「うぁあああぁあああぁぁあぁぁぁっっっ!!!!!」ザンッ
ことり「ッッッ」バッ
192: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/26(金) 02:23:21.13 ID:zIlwuuca
「穂乃果っ!!」
穂乃果「!」
ことり「ぎぃ!!?」ズザッ
こころ「うぁっ!!?」ガッ
穂乃果「あっ!」
ズォッ!!
『わぁああぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………………………』
穂乃果「……あらぁ、」
穂乃果「!」
ことり「ぎぃ!!?」ズザッ
こころ「うぁっ!!?」ガッ
穂乃果「あっ!」
ズォッ!!
『わぁああぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………………………』
穂乃果「……あらぁ、」
193: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/26(金) 02:26:10.42 ID:zIlwuuca
「ちょっと」
穂乃果「!」
真姫「……」
穂乃果「ま、真姫ちゃん?」
真姫「……コレ、持って行きなさい。」
穂乃果「え、コレって、」
真姫「必ず役に立つから」
穂乃果「……」
穂乃果「うん。ありがとう!」
穂乃果「!」
真姫「……」
穂乃果「ま、真姫ちゃん?」
真姫「……コレ、持って行きなさい。」
穂乃果「え、コレって、」
真姫「必ず役に立つから」
穂乃果「……」
穂乃果「うん。ありがとう!」
194: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/26(金) 02:27:08.17 ID:zIlwuuca
真姫「……」
穂乃果「?」
真姫「……因みに、そのデザインどう思う?」
穂乃果「へ?ピンクで可愛いと思うけど」
真姫「っ」
穂乃果「これ、真姫ちゃんが作っt」
真姫「なんでもない!とっとと行きなさい!」ドンッ
穂乃果「おわっ!?」
「わああぁぁぁぁぁぁぁぁ………………」
穂乃果「?」
真姫「……因みに、そのデザインどう思う?」
穂乃果「へ?ピンクで可愛いと思うけど」
真姫「っ」
穂乃果「これ、真姫ちゃんが作っt」
真姫「なんでもない!とっとと行きなさい!」ドンッ
穂乃果「おわっ!?」
「わああぁぁぁぁぁぁぁぁ………………」
195: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/26(金) 02:33:35.32 ID:zIlwuuca
遂に零号の断層内へと突入した
おバカ天使と愉快な仲間たち
それぞれが身投げの如く、
異空間の顎門へと飛び込んで行きました
理事長曰く、この断層内に
セカンド・ストーリーがあるとの事ですが
果たして……
おバカ天使と愉快な仲間たち
それぞれが身投げの如く、
異空間の顎門へと飛び込んで行きました
理事長曰く、この断層内に
セカンド・ストーリーがあるとの事ですが
果たして……
203: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/28(日) 01:06:58.00 ID:j2zFldez
…………
…………
………………あれ、
…………
……どこ?ここ、
…………くらい……生あったかい……
…………
………………あれ、
…………
……どこ?ここ、
…………くらい……生あったかい……
204: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/28(日) 01:07:55.57 ID:j2zFldez
……でも、なんだかわるくない
気持ちいいような……
…………うん、
………………私の手……
…………手……
……て?
気持ちいいような……
…………うん、
………………私の手……
…………手……
……て?
205: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/28(日) 01:08:58.46 ID:j2zFldez
…………てって……なに?
……なにか、え?
わたし…………
わた……し……?
…………あぁ……
……
「穂乃果っ!!!」
……なにか、え?
わたし…………
わた……し……?
…………あぁ……
……
「穂乃果っ!!!」
206: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/28(日) 01:10:31.47 ID:j2zFldez
穂乃果「──ッ!」ハッ
ヒデコ「っ」
穂乃果「……」
ヒデコ「穂乃果!」
穂乃果「……」
穂乃果「……ヒデコ?」
ヒデコ「あぁ、良かったぁ」
フミコ「~っ」
ミカ「穂乃果ちゃん……っ」
ヒデコ「っ」
穂乃果「……」
ヒデコ「穂乃果!」
穂乃果「……」
穂乃果「……ヒデコ?」
ヒデコ「あぁ、良かったぁ」
フミコ「~っ」
ミカ「穂乃果ちゃん……っ」
207: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/28(日) 01:12:39.45 ID:j2zFldez
穂乃果「……」
こころ「っ……ウッ」
ことり「良かった……良かったよぉ……」
英玲奈「全く、あまり心配させるな」
穂乃果「……みんな、」
希「ホントにそうやで?動かない穂乃果ちゃん見た時は心臓止まるかと思ったわ」
あんじゅ「どれだけふわふわした頭してるのか、コレで分かったわね」
凛「まぁでも、これで一先ず安心だにゃ~」
こころ「っ……ウッ」
ことり「良かった……良かったよぉ……」
英玲奈「全く、あまり心配させるな」
穂乃果「……みんな、」
希「ホントにそうやで?動かない穂乃果ちゃん見た時は心臓止まるかと思ったわ」
あんじゅ「どれだけふわふわした頭してるのか、コレで分かったわね」
凛「まぁでも、これで一先ず安心だにゃ~」
208: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/28(日) 01:15:31.80 ID:j2zFldez
穂乃果「……あ~、ごめんね?心配かけちゃったみたいで、」
こころ「ホントそうですっ!!これからはよく考えて行動して下さいっ!!」
穂乃果「てゆーかさぁ、ここどこ?」
穂乃果「あと、穂乃果なんで寝てたの?」
英玲奈「それは──」
フミコ「私から説明します。」
英玲奈「ん?あぁ。」
こころ「ホントそうですっ!!これからはよく考えて行動して下さいっ!!」
穂乃果「てゆーかさぁ、ここどこ?」
穂乃果「あと、穂乃果なんで寝てたの?」
英玲奈「それは──」
フミコ「私から説明します。」
英玲奈「ん?あぁ。」
209: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/28(日) 01:19:36.11 ID:j2zFldez
穂乃果「……」
フミコ「……えっとね、さっきの質問の答えなんだけど」
フミコ「ここは、天界細隙式零号が造った断層の中で、この世でもあの世でもない場所の表層に当たるの。」
穂乃果「……」
フミコ「そして、現実ってゆー流れから切り離された、輪郭のハッキリしないこの世界では、自分が自分だって言う強い意志を持たないと、あっという間にここに溶け込んで行ってしまう。」
フミコ「……えっとね、さっきの質問の答えなんだけど」
フミコ「ここは、天界細隙式零号が造った断層の中で、この世でもあの世でもない場所の表層に当たるの。」
穂乃果「……」
フミコ「そして、現実ってゆー流れから切り離された、輪郭のハッキリしないこの世界では、自分が自分だって言う強い意志を持たないと、あっという間にここに溶け込んで行ってしまう。」
210: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/28(日) 01:20:12.37 ID:j2zFldez
フミコ「つまり、穂乃果ちゃんはさっきそうなりかけてたんだよ」
穂乃果「……」
フミコ「でも、もう大丈夫。呼び掛けられる人が側に居れば問題ないから」ギュッ
穂乃果「……」
フミコ「……やっぱり、まだ怖いよね。落ち着くまでちゃんと手を握ってるから。ね?」
こころ「違います」
フミコ「へ?」
穂乃果「……」
フミコ「でも、もう大丈夫。呼び掛けられる人が側に居れば問題ないから」ギュッ
穂乃果「……」
フミコ「……やっぱり、まだ怖いよね。落ち着くまでちゃんと手を握ってるから。ね?」
こころ「違います」
フミコ「へ?」
211: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/28(日) 01:21:20.00 ID:j2zFldez
こころ「この顔、"貴方なに言ってるの?"ってゆー顔です。」
穂乃果「……」プスップスッ
フミコ「……」
ことり「あ、あはは……」
あんじゅ「まぁいいわ。」
あんじゅ「取り敢えず、私たちは私たちのやるべき事をやりましょう。」
穂乃果「……」プスップスッ
フミコ「……」
ことり「あ、あはは……」
あんじゅ「まぁいいわ。」
あんじゅ「取り敢えず、私たちは私たちのやるべき事をやりましょう。」
212: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/28(日) 01:34:35.29 ID:j2zFldez
英玲奈「あぁ。先ずは肆号の片割れ、セカンド・ストーリーを手に入れないとな」
希「そうそう。それって何処にあるの?」
ミカ「えっとね、この世界のもっともっと奥にあるんだよ」
希「奥?」
ヒデコ「ここはまだ表層だから、ドアが開いた時に流れ込んでくる現実の残滓が残ってるの。」
英玲奈「な、なんだ?その、現実の残滓って言うのは……」
希「そうそう。それって何処にあるの?」
ミカ「えっとね、この世界のもっともっと奥にあるんだよ」
希「奥?」
ヒデコ「ここはまだ表層だから、ドアが開いた時に流れ込んでくる現実の残滓が残ってるの。」
英玲奈「な、なんだ?その、現実の残滓って言うのは……」
213: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/28(日) 01:36:59.23 ID:j2zFldez
ヒデコ「……ごめんね?」スッ
英玲奈「ん?」
ヒデコ「えいっ!」プチッ
英玲奈「んぁ!?」
ヒデコ「わぁ~、髪の毛サラサラだね。いいなぁ~」
英玲奈「なっ、なぜ私の髪を……っ?」
ヒデコ「痛かった?」
英玲奈「当たり前だ!」
英玲奈「ん?」
ヒデコ「えいっ!」プチッ
英玲奈「んぁ!?」
ヒデコ「わぁ~、髪の毛サラサラだね。いいなぁ~」
英玲奈「なっ、なぜ私の髪を……っ?」
ヒデコ「痛かった?」
英玲奈「当たり前だ!」
214: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/28(日) 02:03:26.50 ID:j2zFldez
ヒデコ「そう。」
ヒデコ「その"当たり前"が、ここにはまだあるの」
英玲奈「……なに?」
ヒデコ「でも、この奥に行けば行くほど、その当たり前が無くなって行っちゃう。」
あんじゅ「……」
フミコ「今感じてる事、そして今起きてる事が起こらなかった事になる。」
フミコ「だから、みんなには最後まで自分を見失わない様にして欲しいんです。」
ヒデコ「その"当たり前"が、ここにはまだあるの」
英玲奈「……なに?」
ヒデコ「でも、この奥に行けば行くほど、その当たり前が無くなって行っちゃう。」
あんじゅ「……」
フミコ「今感じてる事、そして今起きてる事が起こらなかった事になる。」
フミコ「だから、みんなには最後まで自分を見失わない様にして欲しいんです。」
215: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/28(日) 02:04:41.79 ID:j2zFldez
こころ「~っ」
ことり「ッ」
希「……その言いぶりだと、君らは平気なの?」
ミカ「私たちの本体は、あくまでもあの笛だからさ。」
フミコ「そう。アレさえ無事なら私たちにはなんの問題もないんだよ」
希「ふぅ~ん」
希「……」サワッ
ことり「ッ」
希「……その言いぶりだと、君らは平気なの?」
ミカ「私たちの本体は、あくまでもあの笛だからさ。」
フミコ「そう。アレさえ無事なら私たちにはなんの問題もないんだよ」
希「ふぅ~ん」
希「……」サワッ
216: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/28(日) 02:05:39.38 ID:j2zFldez
フミコ「ひゃ!?」
希「おぉ、素敵な感触や。」スリスリ
フミコ「ちょっ///」
希「現実。これが現実なんやね。」サワサワッ
フミコ「やめ……っ、やめてっ///」
希「ふっへっへっ」モ モ
あんじゅ「……」ボォッ!!!
希「!?」
「ぁああぁあああああああっっっ!!?!?」
希「おぉ、素敵な感触や。」スリスリ
フミコ「ちょっ///」
希「現実。これが現実なんやね。」サワサワッ
フミコ「やめ……っ、やめてっ///」
希「ふっへっへっ」モ モ
あんじゅ「……」ボォッ!!!
希「!?」
「ぁああぁあああああああっっっ!!?!?」
217: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/28(日) 02:07:26.29 ID:j2zFldez
希「おっ、お尻っ!!お尻いぃぃぃぃっっ!!!!!」メラメラッ
あんじゅ「表出て作り変わって来なさいよ」
希「り、凛ちゃん水ーっ!!」
凛『しょうがないにゃ~』ザバッ
希「うぶぶぶっ!!?」
英玲奈「……で、肆号は奥にあるのか?」
ヒデコ「うん。あとは、この奥の何処らへんにあるかなんだけど、」
英玲奈「なに!?まさか、場所が分からないのか!?」
あんじゅ「表出て作り変わって来なさいよ」
希「り、凛ちゃん水ーっ!!」
凛『しょうがないにゃ~』ザバッ
希「うぶぶぶっ!!?」
英玲奈「……で、肆号は奥にあるのか?」
ヒデコ「うん。あとは、この奥の何処らへんにあるかなんだけど、」
英玲奈「なに!?まさか、場所が分からないのか!?」
218: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/28(日) 02:08:35.83 ID:j2zFldez
ミカ「だ、大丈夫です!いつもはここでちょっと躓いちゃうんですけど、今回は穂乃果ちゃんがいるから」
穂乃果「ほぇ?」
英玲奈「ど、どう言う事だ?」
ヒデコ「穂乃果。ん、」スッ
穂乃果「ん?」
あんじゅ「……あっ、」
希「なぁ~るほど。」
穂乃果「ほぇ?」
英玲奈「ど、どう言う事だ?」
ヒデコ「穂乃果。ん、」スッ
穂乃果「ん?」
あんじゅ「……あっ、」
希「なぁ~るほど。」
219: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/28(日) 02:09:03.15 ID:j2zFldez
こころ「そ、そっか!連結反応!」
ことり「あー!」
ヒデコ「そう。これで少しは探しやすくなると思うんだ」
ミカ「だから、みんなは穂乃果ちゃんの壱号を見ながら、一緒に探して欲しいの」
穂乃果「お~!」
希「まるでダウジングやねぇ」
凛「ここ掘れワンワンだよ!」
ことり「あー!」
ヒデコ「そう。これで少しは探しやすくなると思うんだ」
ミカ「だから、みんなは穂乃果ちゃんの壱号を見ながら、一緒に探して欲しいの」
穂乃果「お~!」
希「まるでダウジングやねぇ」
凛「ここ掘れワンワンだよ!」
220: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/28(日) 02:25:46.51 ID:j2zFldez
英玲奈「……なるほど。肆号が近くにあれば、ねぼ助の壱号が光りだす。か、」
あんじゅ「なら、この子を先頭にして行かないとね。頼んだわよ?」
穂乃果「え?わ、分かった!」
希「よし。そんじゃ探しに行きますか!」
こころ「っ///」
ことり「あ、あの……希ちゃん?」
希「んぇ?」
あんじゅ「なら、この子を先頭にして行かないとね。頼んだわよ?」
穂乃果「え?わ、分かった!」
希「よし。そんじゃ探しに行きますか!」
こころ「っ///」
ことり「あ、あの……希ちゃん?」
希「んぇ?」
221: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/28(日) 02:26:29.67 ID:j2zFldez
ことり「……えっと、お、お尻のとこっ」
希「?」
ミカ「わぁ///」
フミコ「~っ///」
凛「ぷりんってしてるね!」
あんじゅ「アッハッハッハッ!」
希「……」スッ
希「──ッ!!?」
希「?」
ミカ「わぁ///」
フミコ「~っ///」
凛「ぷりんってしてるね!」
あんじゅ「アッハッハッハッ!」
希「……」スッ
希「──ッ!!?」
222: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/02/28(日) 02:27:01.03 ID:j2zFldez
天界大使式漆号の先導の下
断層内へと突入した7人の勇士たち。
不確かな世界のさらに先、その奥底に
件の天界七つ道具、
肆号の片割れが眠っているとの事ですが
虚無にも等しい、この広大な異空間。
彼女たちの頼りは、壱号が放つか細い光だけ
本当に見つける事は出来るのでしょうか?
断層内へと突入した7人の勇士たち。
不確かな世界のさらに先、その奥底に
件の天界七つ道具、
肆号の片割れが眠っているとの事ですが
虚無にも等しい、この広大な異空間。
彼女たちの頼りは、壱号が放つか細い光だけ
本当に見つける事は出来るのでしょうか?
236: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/03(水) 00:21:10.70 ID:4I1RPQci
真姫「……」
にこ「アイツら、ホントに大丈夫なんでしょうね?」
真姫「……問題ないわ。漆号の三人もついてるし」
真姫「花陽、そっちも初めてちょうだい。」
花陽「は、はいっ」ギュッ
パチッ!パチパチッ
花陽「っ……っっ」
花陽「──ッ!」グッ
にこ「アイツら、ホントに大丈夫なんでしょうね?」
真姫「……問題ないわ。漆号の三人もついてるし」
真姫「花陽、そっちも初めてちょうだい。」
花陽「は、はいっ」ギュッ
パチッ!パチパチッ
花陽「っ……っっ」
花陽「──ッ!」グッ
237: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/03(水) 00:21:45.35 ID:4I1RPQci
ズォッ!
花陽『!?』
真姫「!」
にこ「っ」
花陽(うっ、この感覚……っ、あの大津波を出した時みたい……っ)
真姫「は、花陽!?大丈夫!?」
花陽「……うんっ、平気だよっ。」
真姫「~っ」
にこ「花陽、頼んだわよ。」
花陽『!?』
真姫「!」
にこ「っ」
花陽(うっ、この感覚……っ、あの大津波を出した時みたい……っ)
真姫「は、花陽!?大丈夫!?」
花陽「……うんっ、平気だよっ。」
真姫「~っ」
にこ「花陽、頼んだわよ。」
238: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/03(水) 00:22:08.14 ID:4I1RPQci
「何言ってるんですか」
にこ「え?」
雪穂「私たちも頑張りましょう?」
真姫「は?」
にこ「ど、どうやって?」
雪穂「……」ガシャッ
にこ「!?」
真姫「……ちょっと待って、それって」
雪穂「さぁ、シェイプアップの時間です。」ニコッ
にこ「え?」
雪穂「私たちも頑張りましょう?」
真姫「は?」
にこ「ど、どうやって?」
雪穂「……」ガシャッ
にこ「!?」
真姫「……ちょっと待って、それって」
雪穂「さぁ、シェイプアップの時間です。」ニコッ
239: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/03(水) 00:28:32.21 ID:4I1RPQci
ほのママ「ね、ねぇ?」
理事長「ん~?」
ほのママ「あの子たち、どの位で戻ってくるのかしら」
理事長「ん~、わかんなぁ~い」
ほのママ「あ、もしかして、この中で連結なんちゃらをやるのかしら?」
理事長「それは無理よ~」
ほのママ「え、なんで?」
理事長「ん~?」
ほのママ「あの子たち、どの位で戻ってくるのかしら」
理事長「ん~、わかんなぁ~い」
ほのママ「あ、もしかして、この中で連結なんちゃらをやるのかしら?」
理事長「それは無理よ~」
ほのママ「え、なんで?」
240: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/03(水) 00:30:39.42 ID:4I1RPQci
理事長「この中はねぇ~、この世の凡ゆる理から切り離されてるからぁ~」
理事長「主体になる壱号と肆号が出て来ないと~、連結作動を使えないの~」
ほのママ「そ、そっかぁ。」
にこママ「あの子たちなら大丈夫よ。それよりも、戻って来てもいい様にここを死守しましょ」
真姫ママ「死守してるのは私でぇ~す」
にこママ「……分かってるわよっ、」
理事長「そうだねぇ~。」
理事長「主体になる壱号と肆号が出て来ないと~、連結作動を使えないの~」
ほのママ「そ、そっかぁ。」
にこママ「あの子たちなら大丈夫よ。それよりも、戻って来てもいい様にここを死守しましょ」
真姫ママ「死守してるのは私でぇ~す」
にこママ「……分かってるわよっ、」
理事長「そうだねぇ~。」
241: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/03(水) 00:31:23.46 ID:4I1RPQci
理事長「それにぃ~、私が零号を維持出来なくなっちゃったらぁ~、中のセーブゾーンまで無くなっちゃうからぁ~」
海未ママ「セーフゾーンとは?」
理事長「現実っぽい場所の事よ~?」
にこママ「???」
海未ママ「……貴方の説明は、何時も端折られ過ぎてて理解に苦しみます。」
理事長「それよりぃ~、花陽ちゃんの方はどうかしらぁ~?」
真姫ママ「花陽ちゃーん、どぉー?」
海未ママ「セーフゾーンとは?」
理事長「現実っぽい場所の事よ~?」
にこママ「???」
海未ママ「……貴方の説明は、何時も端折られ過ぎてて理解に苦しみます。」
理事長「それよりぃ~、花陽ちゃんの方はどうかしらぁ~?」
真姫ママ「花陽ちゃーん、どぉー?」
242: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/03(水) 00:32:01.98 ID:4I1RPQci
「は、はぁ~いっ」
花陽「頑張ってまぁ~すっ!」ビビビッ!!
稼働率76%
真姫「自転車とかっ!ホント!イミワカンナイッ!!」ガシャガシャガシャッ
稼働率82%
にこ「うっさいっ!黙って!こげっ!!」ガシャガシャガシャッ
稼働率174%
雪穂「……」ガシャガシャガシャッ
ギュゥゥゥウウウウウウウウウンッ!!!!!!!
花陽「頑張ってまぁ~すっ!」ビビビッ!!
稼働率76%
真姫「自転車とかっ!ホント!イミワカンナイッ!!」ガシャガシャガシャッ
稼働率82%
にこ「うっさいっ!黙って!こげっ!!」ガシャガシャガシャッ
稼働率174%
雪穂「……」ガシャガシャガシャッ
ギュゥゥゥウウウウウウウウウンッ!!!!!!!
243: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/03(水) 01:00:19.69 ID:4I1RPQci
亜里沙「……あの、雪穂たちはなんで自転車漕いでるんですか?」
ほのママ「あぁ。アレは自転車じゃなくて発電……もとい、発力機ね。」
亜里沙「はつりょくき?」
ほのママ「そう。カイリキ君とかのパワープット・マシーンに使う、緊急用の充力器なのよ。」
亜里沙「へ、へぇ~。」
ほのママ「絵里ちゃんとの闘いの前に、一応カイリキ君と一緒に家から持って来てたんだけど、まさか使うとは思わなかったわ。」
ほのママ「あぁ。アレは自転車じゃなくて発電……もとい、発力機ね。」
亜里沙「はつりょくき?」
ほのママ「そう。カイリキ君とかのパワープット・マシーンに使う、緊急用の充力器なのよ。」
亜里沙「へ、へぇ~。」
ほのママ「絵里ちゃんとの闘いの前に、一応カイリキ君と一緒に家から持って来てたんだけど、まさか使うとは思わなかったわ。」
244: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/03(水) 01:14:08.00 ID:4I1RPQci
にこママ「あの三台しかないの?」
ほのママ「うん。だから、あの子たちと交代で貯めよっかなぁって」
真姫ママ「まぁ、力を使えるのが花陽ちゃんしか居ないからねぇ」
理事長「みんなぁ~、辛くなったら言ってねぇ~?」
海未ママ「駄目です。これも彼女たちの修行ですから」
にこママ「どーせリセットされるんだから」
ほのママ「うん。だから、あの子たちと交代で貯めよっかなぁって」
真姫ママ「まぁ、力を使えるのが花陽ちゃんしか居ないからねぇ」
理事長「みんなぁ~、辛くなったら言ってねぇ~?」
海未ママ「駄目です。これも彼女たちの修行ですから」
にこママ「どーせリセットされるんだから」
245: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/03(水) 01:15:18.31 ID:4I1RPQci
理事長「あの子たちにやらせてるのは~、ちゃ~んと意味があるのよ~?」
にこママ「どう言うこと?」
理事長「何かの目標に向けてぇ~、身体が活性してるって事は~、死から一番遠ざかってるって事でしょ~?」
理事長「つまりぃ~、それだけ落日の影響を受けにくくなるの~」
海未ママ「……なるほど、」
理事長「だからぁ~、次は亜里沙ちゃんもだよぉ~?」
亜里沙「え"っ」
にこママ「どう言うこと?」
理事長「何かの目標に向けてぇ~、身体が活性してるって事は~、死から一番遠ざかってるって事でしょ~?」
理事長「つまりぃ~、それだけ落日の影響を受けにくくなるの~」
海未ママ「……なるほど、」
理事長「だからぁ~、次は亜里沙ちゃんもだよぉ~?」
亜里沙「え"っ」
246: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/03(水) 01:15:55.61 ID:4I1RPQci
E F
● ○ ○ ○ ○
花陽「フヌヌヌッ!!」ビビビッ!!!
稼働率42%
真姫「ちょっ……コレッ……っ、しぬうぅ……っ!!」ギコギコッ
稼働率78%
にこ「アンタッ!まだっ!大して漕いでないでしょっ!!」ギコギコッ
稼働率317%
雪穂「ほっ!ほっ!ほっ!」ガシャガシャガシャッ
● ○ ○ ○ ○
花陽「フヌヌヌッ!!」ビビビッ!!!
稼働率42%
真姫「ちょっ……コレッ……っ、しぬうぅ……っ!!」ギコギコッ
稼働率78%
にこ「アンタッ!まだっ!大して漕いでないでしょっ!!」ギコギコッ
稼働率317%
雪穂「ほっ!ほっ!ほっ!」ガシャガシャガシャッ
247: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/03(水) 01:25:49.70 ID:4I1RPQci
落日の本流に対抗する為に
着実と準備を進めていた、地上残留チーム
一方、肆号の片割れを見つけるべく
零号の断層内を漂っています、突入チーム
着実と準備を進めていた、地上残留チーム
一方、肆号の片割れを見つけるべく
零号の断層内を漂っています、突入チーム
248: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/03(水) 01:35:31.60 ID:4I1RPQci
「無いねぇ~。」
希「ホントにコッチでいいの~?」
ミカ「大丈夫だよ。」
ミカ「今はまだ、後ろにちょっとだけドアが見えるでしょ?」
希「……ちゃんと戻って来れる?」
ヒデコ「もぉー、相変わらず心配性だなぁ」
希「うっ、うっさいわ!」
希「ホントにコッチでいいの~?」
ミカ「大丈夫だよ。」
ミカ「今はまだ、後ろにちょっとだけドアが見えるでしょ?」
希「……ちゃんと戻って来れる?」
ヒデコ「もぉー、相変わらず心配性だなぁ」
希「うっ、うっさいわ!」
249: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/03(水) 01:37:03.20 ID:4I1RPQci
フミコ「貴方たち三人って、表面的な性格と本音の差が大きいよね」
あんじゅ「そうかしら?」
英玲奈「自分じゃよく分からんな。」
ヒデコ「希は結構お気楽そうに見えて、実はかなりの心配性だし」
希「~っ」
フミコ「英玲奈先生はやる気無さそうに見えて、実は一番熱血タイプだし」
英玲奈「ハハハ、」
あんじゅ「そうかしら?」
英玲奈「自分じゃよく分からんな。」
ヒデコ「希は結構お気楽そうに見えて、実はかなりの心配性だし」
希「~っ」
フミコ「英玲奈先生はやる気無さそうに見えて、実は一番熱血タイプだし」
英玲奈「ハハハ、」
250: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/03(水) 01:58:51.18 ID:4I1RPQci
ミカ「あんじゅは人に関心なさそうで、本当は一番世話焼きだったもんねぇ」
あんじゅ「……お節介焼きはアナタたちの方でしょ、」
フミコ「そ、そうかなぁ?」
穂乃果「ねぇねぇ、」
フミコ「なに?」
穂乃果「前から思ってたんだけど、三人っていっつも呼び出されっぱなしじゃん?」
あんじゅ「……お節介焼きはアナタたちの方でしょ、」
フミコ「そ、そうかなぁ?」
穂乃果「ねぇねぇ、」
フミコ「なに?」
穂乃果「前から思ってたんだけど、三人っていっつも呼び出されっぱなしじゃん?」
251: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/03(水) 01:59:16.00 ID:4I1RPQci
ヒデコ「うん」
フミコ「そうだね」
穂乃果「ずぅーっと呼び出されてて、その……疲れない?」
こころ(確かに)
ヒデコ「いやいや、流石に呼び出されるだけじゃ疲れないよ」
ミカ「それに、眠い時は寝るし、お腹減ったらご飯食べるし、そこら辺は人と同じかな。」
穂乃果「へぇ~」
フミコ「そうだね」
穂乃果「ずぅーっと呼び出されてて、その……疲れない?」
こころ(確かに)
ヒデコ「いやいや、流石に呼び出されるだけじゃ疲れないよ」
ミカ「それに、眠い時は寝るし、お腹減ったらご飯食べるし、そこら辺は人と同じかな。」
穂乃果「へぇ~」
252: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/03(水) 01:59:49.05 ID:4I1RPQci
フミコ「寧ろ、呼び出して貰ってる時の方が色々あって楽しいよ。」
ミカ「理事長には本当に気を遣って貰ってるもんね。」
ことり「どう言うこと?」
ミカ「私たちを呼び出してるのって、実は殆どは理事長なんだよ。」
フミコ「ずっと笛の中じゃ可哀想だって言ってさ、ホント頭が上がらないよねぇ」
ことり「お母さん……」
ミカ「理事長には本当に気を遣って貰ってるもんね。」
ことり「どう言うこと?」
ミカ「私たちを呼び出してるのって、実は殆どは理事長なんだよ。」
フミコ「ずっと笛の中じゃ可哀想だって言ってさ、ホント頭が上がらないよねぇ」
ことり「お母さん……」
253: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/03(水) 02:02:31.63 ID:4I1RPQci
あんじゅ「ホント、あの人ってなに考えてるか分かんないわ。」
英玲奈「まぁ、博愛主義者なんだろうな」
あんじゅ「博愛主義ねぇ……」
あんじゅ「その割には、一度も絵里のことを探しに来なかったけど、」
希「あんじゅ。まだ根に持っとるん?」
あんじゅ「私は事実を言ってるの」
ヒデコ「……違うよ。」
英玲奈「まぁ、博愛主義者なんだろうな」
あんじゅ「博愛主義ねぇ……」
あんじゅ「その割には、一度も絵里のことを探しに来なかったけど、」
希「あんじゅ。まだ根に持っとるん?」
あんじゅ「私は事実を言ってるの」
ヒデコ「……違うよ。」
254: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/03(水) 02:19:56.69 ID:4I1RPQci
あんじゅ「え?」
ミカ「り、理事長は」
フミコ「二人とも!」
ミカ「っ」
ヒデコ「もういいじゃん、このまま誤解されてる方が嫌だもん」
フミコ「……」
あんじゅ「え?なに?」
ミカ「り、理事長は」
フミコ「二人とも!」
ミカ「っ」
ヒデコ「もういいじゃん、このまま誤解されてる方が嫌だもん」
フミコ「……」
あんじゅ「え?なに?」
255: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/03(水) 02:20:22.78 ID:4I1RPQci
フミコ「……理事長はね、」
あんじゅ「う、うんっ」
フミコ「あの人は、絵里ちゃんへの誤解を解く為の嘆願と……」
フミコ「ツバサの罪を滅ぼす為の代償を払ってたの」
英玲奈「!?」
あんじゅ「なっ、なによそれ……っ」
あんじゅ「う、うんっ」
フミコ「あの人は、絵里ちゃんへの誤解を解く為の嘆願と……」
フミコ「ツバサの罪を滅ぼす為の代償を払ってたの」
英玲奈「!?」
あんじゅ「なっ、なによそれ……っ」
262: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/04(木) 01:31:21.15 ID:X9MgAMRh
フミコ「その代償がなんだったのかは、私たちにも分からないんだけど」
フミコ「少なくとも、必死に絵里ちゃんを天界に戻そうとしてたのは間違いない」
あんじゅ「~っ」
フミコ「……だから、理事長の事は悪く思わないで。」
英玲奈「……」
フミコ「少なくとも、必死に絵里ちゃんを天界に戻そうとしてたのは間違いない」
あんじゅ「~っ」
フミコ「……だから、理事長の事は悪く思わないで。」
英玲奈「……」
263: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/04(木) 01:35:52.31 ID:X9MgAMRh
希「……あんじゅ。」
あんじゅ「ッッッ」
バッ
希「!」
あんじゅ「とっとと本を探し出すわよ」
英玲奈「お前……」
あんじゅ「さっさと戻って、本人から直接聞かせて貰うわ」
あんじゅ「ッッッ」
バッ
希「!」
あんじゅ「とっとと本を探し出すわよ」
英玲奈「お前……」
あんじゅ「さっさと戻って、本人から直接聞かせて貰うわ」
264: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/04(木) 01:36:31.16 ID:X9MgAMRh
あんじゅ「……面と向かって謝りたいし、」
フミコ「あんじゅ……」
ヒデコ「ありがとね?」
あんじゅ「お礼なんて筋違いもいいとこよ。」
あんじゅ「ただ、私が子供みたいに拗ねてただけの話だから……」
こころ「……」
こころ「!」
フミコ「あんじゅ……」
ヒデコ「ありがとね?」
あんじゅ「お礼なんて筋違いもいいとこよ。」
あんじゅ「ただ、私が子供みたいに拗ねてただけの話だから……」
こころ「……」
こころ「!」
265: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/04(木) 01:36:56.41 ID:X9MgAMRh
フミコ「あっ」
希「ほ、穂乃果ちゃん!」
穂乃果「へ?」
……パァァアアアアアッ
ことり「あー!」
あんじゅ「これが……」
穂乃果「な、なになに!?なんなの!?」
ミカ「思ったより近かったみたい」
希「ほ、穂乃果ちゃん!」
穂乃果「へ?」
……パァァアアアアアッ
ことり「あー!」
あんじゅ「これが……」
穂乃果「な、なになに!?なんなの!?」
ミカ「思ったより近かったみたい」
266: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/04(木) 01:37:38.30 ID:X9MgAMRh
英玲奈「いい塩梅だな。まだ誰もここの影響を受けていない様だし」
あんじゅ「そうね。」
あんじゅ「そろそろ、このお尻に着いてるクマと睨めっこするのも飽きてきたし、ちょうど良かったわ。」
希「貼り付けたのアンタやんっ!!」
ミカ「もぉー!近いんだからちゃんと探してよぉー!」
あんじゅ「そうね。」
あんじゅ「そろそろ、このお尻に着いてるクマと睨めっこするのも飽きてきたし、ちょうど良かったわ。」
希「貼り付けたのアンタやんっ!!」
ミカ「もぉー!近いんだからちゃんと探してよぉー!」
267: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/04(木) 01:41:43.71 ID:X9MgAMRh
穂乃果「ねぇねぇ、そんなに光ってるの?」
ことり「うん。ほわわ~んって感じで光ってる」
こころ「……同じ連結反応なのに、道具によって光る色が違うんですね。」
希「おぉ、確かに」
こころ「参号はピンク。肆号Fは水色。──で、壱号がオレンジですね。」
英玲奈「ほぉ、そんな色分けがあるのか」
ことり「うん。ほわわ~んって感じで光ってる」
こころ「……同じ連結反応なのに、道具によって光る色が違うんですね。」
希「おぉ、確かに」
こころ「参号はピンク。肆号Fは水色。──で、壱号がオレンジですね。」
英玲奈「ほぉ、そんな色分けがあるのか」
268: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/04(木) 01:42:24.29 ID:X9MgAMRh
ヒデコ「君たち、ちゃんと探してる?」
穂乃果「あっ」
ことり「ご、ごめんなさい!」
こころ「今探します!」
英玲奈「はは、すまんすまん。」
ヒデコ「もぉ~!」
穂乃果「あっ」
ことり「ご、ごめんなさい!」
こころ「今探します!」
英玲奈「はは、すまんすまん。」
ヒデコ「もぉ~!」
269: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/04(木) 01:43:16.74 ID:X9MgAMRh
希「ん~、無いね~」
穂乃果「この、みよよ~んってした感じが邪魔で、なんか集中出来ないんだよねぇ」
ミカ「それはしょうがないよ。この空間自体が、あるかないか分かんない様な場所なんだし」
こころ「むぅ~」
ことり「ないなぁ~」
ヒデコ「あんじゅ。そっちはどう?」
あんじゅ「そうは言っても、この暗さじゃ……」
穂乃果「この、みよよ~んってした感じが邪魔で、なんか集中出来ないんだよねぇ」
ミカ「それはしょうがないよ。この空間自体が、あるかないか分かんない様な場所なんだし」
こころ「むぅ~」
ことり「ないなぁ~」
ヒデコ「あんじゅ。そっちはどう?」
あんじゅ「そうは言っても、この暗さじゃ……」
270: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/04(木) 01:43:47.56 ID:X9MgAMRh
あんじゅ「ん?」
フミコ「なに?」
あんじゅ「……」ジィ-
あんじゅ「……あの、遠くで光ってるのってさ」
希「ん?」
英玲奈「お?」
穂乃果「……」ジィ-
穂乃果「あっ!」
フミコ「なに?」
あんじゅ「……」ジィ-
あんじゅ「……あの、遠くで光ってるのってさ」
希「ん?」
英玲奈「お?」
穂乃果「……」ジィ-
穂乃果「あっ!」
271: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/04(木) 01:52:08.64 ID:X9MgAMRh
───
─
ガシャガシャガシャッ!!!
稼働率408%
雪穂「ハァアアアアアアアアッッッ!!!!!!!」ギュィィイイイイッ!!!
稼働率510%
ほのママ「こんのぉおおおおおっっ!!!!!!!」ギュィィイイイイッ!!!
稼働率354%
にこママ「よっしゃぁああああああっっっ!!!!!!!」ギュィィイイイイッ!!!
真姫「」
にこ「ばっ、バケモノだわ……っ」
─
ガシャガシャガシャッ!!!
稼働率408%
雪穂「ハァアアアアアアアアッッッ!!!!!!!」ギュィィイイイイッ!!!
稼働率510%
ほのママ「こんのぉおおおおおっっ!!!!!!!」ギュィィイイイイッ!!!
稼働率354%
にこママ「よっしゃぁああああああっっっ!!!!!!!」ギュィィイイイイッ!!!
真姫「」
にこ「ばっ、バケモノだわ……っ」
272: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/04(木) 01:52:42.87 ID:X9MgAMRh
花陽「ハァッ!ハァッ、ハァ……っ」
亜里沙「くんぬぬぬぬっ!!!!」ビビビッ
理事長「がんばれぇ~♪」
真姫ママ「亜里沙ちゃん、ここが女の意地の見せ所よ!」
ほのパパ「……」
海未ママ「……ふむ。やはり50人分の壁は高いですね。」
亜里沙「くんぬぬぬぬっ!!!!」ビビビッ
理事長「がんばれぇ~♪」
真姫ママ「亜里沙ちゃん、ここが女の意地の見せ所よ!」
ほのパパ「……」
海未ママ「……ふむ。やはり50人分の壁は高いですね。」
273: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/04(木) 01:53:39.09 ID:X9MgAMRh
真姫ママ「しかも、たった数十分で溜めなくちゃならないんだから、殆ど神ワザみたいなものよ」
海未ママ「やはり、半分はないと厳しいものですか?」
理事長「そぉねぇ~。出来れば満タンだといいんだけどぉ~、半分あればギリギリかなぁ~」
真姫ママ「……一体どんな術を使うつもりなの?」
理事長「うふふふ~♪ひみつ~。」
海未ママ「おや?」
海未ママ「やはり、半分はないと厳しいものですか?」
理事長「そぉねぇ~。出来れば満タンだといいんだけどぉ~、半分あればギリギリかなぁ~」
真姫ママ「……一体どんな術を使うつもりなの?」
理事長「うふふふ~♪ひみつ~。」
海未ママ「おや?」
274: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/04(木) 01:54:16.18 ID:X9MgAMRh
E F
● ● ○ ○ ○
海未ママ「皆さん、頑張って下さい!あと少しですよ!」
雪穂「こぉのやろぉおおおおおおおおおっっっ!!!!!!!!!!!」ギュィィイイイイッ!!!
ほのママ「ふぁたああああああああああああっっっ!!!!!!!!!」ギュィィイイイイッ!!!
にこママ「きぇええぇええええええええっっっ!!!!!!!!!!!」ギュィィイイイイッ!!!
亜里沙「ぐぎぎぎっ!!!」ビビビッ!
花陽「はぁああああっ!!!」ビビビッ!
● ● ○ ○ ○
海未ママ「皆さん、頑張って下さい!あと少しですよ!」
雪穂「こぉのやろぉおおおおおおおおおっっっ!!!!!!!!!!!」ギュィィイイイイッ!!!
ほのママ「ふぁたああああああああああああっっっ!!!!!!!!!」ギュィィイイイイッ!!!
にこママ「きぇええぇええええええええっっっ!!!!!!!!!!!」ギュィィイイイイッ!!!
亜里沙「ぐぎぎぎっ!!!」ビビビッ!
花陽「はぁああああっ!!!」ビビビッ!
275: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/04(木) 01:54:43.00 ID:X9MgAMRh
真姫ママ「……みんな、女の子がしちゃいけない顔になってるわね。」
真姫「……そうね。」
ほのパパ「……」
理事長「頑張ってるから可愛いわ~♡」
海未ママ「鬼気迫る、とても素晴らしい顔つきです。」
にこ(ママの顔が一番ヤバい気がする……)
真姫「……そうね。」
ほのパパ「……」
理事長「頑張ってるから可愛いわ~♡」
海未ママ「鬼気迫る、とても素晴らしい顔つきです。」
にこ(ママの顔が一番ヤバい気がする……)
276: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/04(木) 01:55:18.45 ID:X9MgAMRh
ズニュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッッ
にこ「!?」グラッ
真姫「うっ!?」ヨロッ
海未ママ「むっ!」
真姫ママ「な、なに!?この感覚……」
理事長「……」
理事長「来たわ。」
にこ「!?」グラッ
真姫「うっ!?」ヨロッ
海未ママ「むっ!」
真姫ママ「な、なに!?この感覚……」
理事長「……」
理事長「来たわ。」
277: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/04(木) 01:56:16.82 ID:X9MgAMRh
雪穂「──ッ!?」グラッ
雪穂「うはぁ……っ!」ズルッ
ドテッ
ほのママ「ぐっ……ゆ、ゆきほ!」
ガクッ
ほのママ「!」
にこママ「だ、だめよ……私ら体力使い過ぎて……」
ほのママ「~っ」
雪穂「うはぁ……っ!」ズルッ
ドテッ
ほのママ「ぐっ……ゆ、ゆきほ!」
ガクッ
ほのママ「!」
にこママ「だ、だめよ……私ら体力使い過ぎて……」
ほのママ「~っ」
278: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/04(木) 01:57:23.15 ID:X9MgAMRh
花陽「はわわわ……っ」ガクッ
亜里沙「ハァッ、ハァ……はぁっ」ズリッ
海未ママ「……不味いですね。」
真姫ママ「み、ミナミン!」
バッ!
真姫ママ「!」
理事長「みんな、私から離れないでね。」
亜里沙「ハァッ、ハァ……はぁっ」ズリッ
海未ママ「……不味いですね。」
真姫ママ「み、ミナミン!」
バッ!
真姫ママ「!」
理事長「みんな、私から離れないでね。」
279: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/04(木) 02:00:37.66 ID:X9MgAMRh
真姫ママ「何をするつもりなの!?」
理事長「もう一つのウルトラC。とっても凄くて、とっても分かりやすい術よ。」
真姫「!」
にこ「ど、どーでもいいから早く唱えてちょうだい!」
理事長「うん。お任せあれ~♪」
理事長『……』スゥ
理事長「もう一つのウルトラC。とっても凄くて、とっても分かりやすい術よ。」
真姫「!」
にこ「ど、どーでもいいから早く唱えてちょうだい!」
理事長「うん。お任せあれ~♪」
理事長『……』スゥ
280: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/04(木) 02:01:05.31 ID:X9MgAMRh
『встреча. прощальный привет. Вылет из. 』
『Начало. конец. День. Луна. Год』ズォォオオオオオオオッッ
真姫ママ「──ッ!?」ビリビリッ
海未ママ「も、もの凄い圧力です……っ」ビリビリッ
理事長『печаль. радость……』オオオオオオオッ
理事長『──うぅっ!?』ガクッ
『Начало. конец. День. Луна. Год』ズォォオオオオオオオッッ
真姫ママ「──ッ!?」ビリビリッ
海未ママ「も、もの凄い圧力です……っ」ビリビリッ
理事長『печаль. радость……』オオオオオオオッ
理事長『──うぅっ!?』ガクッ
281: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/04(木) 02:01:49.91 ID:X9MgAMRh
にこ「えっ!?」
真姫ママ「ちょっと!!?」
理事長『っ……ッッ』
真姫「理事長っ!!」
海未ママ「っ」
理事長『だっ、大丈夫……大丈夫だよぉ……っ』ヨロヨロッ
真姫ママ「ちょっと!!?」
理事長『っ……ッッ』
真姫「理事長っ!!」
海未ママ「っ」
理事長『だっ、大丈夫……大丈夫だよぉ……っ』ヨロヨロッ
282: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/04(木) 02:02:50.65 ID:X9MgAMRh
真姫ママ「貴方……」
海未ママ「カイリキ君は、未だ半分には届いていませんが……本当に大丈夫なのですか?」
理事長『……』ヨロッ
理事長『……それでも、』
理事長『それでも、あの子たちが帰って来るまで、頑張らなくちゃ……』
海未ママ「カイリキ君は、未だ半分には届いていませんが……本当に大丈夫なのですか?」
理事長『……』ヨロッ
理事長『……それでも、』
理事長『それでも、あの子たちが帰って来るまで、頑張らなくちゃ……』
283: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/04(木) 02:04:00.08 ID:X9MgAMRh
理事長『~っ』スッ
『c…страдание. Веселье. выпуск. прощение. Все о любви……』ォォオオオオオッッ
理事長『──ッ!!』バッ
『神化聖天術・ハッピーバースデイ!』
キイィイィィィィィィィィィィィンッッッ
『c…страдание. Веселье. выпуск. прощение. Все о любви……』ォォオオオオオッッ
理事長『──ッ!!』バッ
『神化聖天術・ハッピーバースデイ!』
キイィイィィィィィィィィィィィンッッッ
284: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/04(木) 02:05:43.85 ID:X9MgAMRh
断層内にて、突入チームが何かを発見したと同時に
落日の本流が、遂に地上チームを襲い始めました
次々と倒れ伏して行く、三界の勇士たち
そんな仲間たちの窮地を救うべく
理事長の持つ、最後の切り札が
今ここに発動しました。
落日の本流が、遂に地上チームを襲い始めました
次々と倒れ伏して行く、三界の勇士たち
そんな仲間たちの窮地を救うべく
理事長の持つ、最後の切り札が
今ここに発動しました。
292: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/06(土) 12:14:39.70 ID:vx8xYywP
理事長『ハァッ、ハァッ……ハァ……っ』
真姫ママ「」
海未ママ「」
ほのママ「」
ほのパパ「」
理事長『こ、これが……最後の奥の手よっ……』
理事長『落日相手に通用するか、少し不安だったけど……どうやら効果あったみたいね……っ』
真姫ママ「」
海未ママ「」
ほのママ「」
ほのパパ「」
理事長『こ、これが……最後の奥の手よっ……』
理事長『落日相手に通用するか、少し不安だったけど……どうやら効果あったみたいね……っ』
293: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/06(土) 12:15:19.48 ID:vx8xYywP
真姫「」
にこ「」
亜里沙「」
雪穂「」
理事長『ハァッ……ハァ……っ』
理事長『ふ、ふふっ、皮肉も良いところだわ……』
理事長『時間稼ぎをする為に"時間を止める"だなんて、ホント笑っちゃう』
にこ「」
亜里沙「」
雪穂「」
理事長『ハァッ……ハァ……っ』
理事長『ふ、ふふっ、皮肉も良いところだわ……』
理事長『時間稼ぎをする為に"時間を止める"だなんて、ホント笑っちゃう』
294: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/06(土) 12:16:31.14 ID:vx8xYywP
理事長『っ……っっ』ヨロッ
理事長『せ、セットしたカイリキ君は……』
E F
● ○ ○ ○ ○
理事長『……』
理事長『……もう、ひとつ分使っちゃったんだ。』
理事長『大寒鵠の力が予想以上だったわね。もし、零号を起動し続けてなかったら、どんな被害になったか想像も出来ないわ』
理事長『せ、セットしたカイリキ君は……』
E F
● ○ ○ ○ ○
理事長『……』
理事長『……もう、ひとつ分使っちゃったんだ。』
理事長『大寒鵠の力が予想以上だったわね。もし、零号を起動し続けてなかったら、どんな被害になったか想像も出来ないわ』
295: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/06(土) 12:17:56.65 ID:vx8xYywP
理事長『落日にしたってそう。絵里ちゃんもツバサちゃんも、ホントにおてんばさんになっちゃって……ぅっ』グッ
理事長『っ』ゲホッゲホッ
理事長『……ハァ、』
理事長『後はただ、私の命が尽きるまで時間を止め続けるだけ……コレが、この世界での最後の役目……』
理事長『……』
理事長『…………あぁ、ほんと……』
『静かで、良いお天気ね。』
理事長『っ』ゲホッゲホッ
理事長『……ハァ、』
理事長『後はただ、私の命が尽きるまで時間を止め続けるだけ……コレが、この世界での最後の役目……』
理事長『……』
理事長『…………あぁ、ほんと……』
『静かで、良いお天気ね。』
296: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/06(土) 12:19:27.84 ID:vx8xYywP
───
─
「コレだよっ!」
ヒデコ「あんじゅ!お手柄だね!」
穂乃果「やったぁー!」
あんじゅ「やっと見つけたわ。」
あんじゅ「……正直、この床の見えない場所を歩くの嫌になってたのよ。」
ことり「な、なんだか不安になるよねぇ」
凛「ガラスの上歩いてるみたいだにゃ~」
─
「コレだよっ!」
ヒデコ「あんじゅ!お手柄だね!」
穂乃果「やったぁー!」
あんじゅ「やっと見つけたわ。」
あんじゅ「……正直、この床の見えない場所を歩くの嫌になってたのよ。」
ことり「な、なんだか不安になるよねぇ」
凛「ガラスの上歩いてるみたいだにゃ~」
297: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/06(土) 12:20:40.39 ID:vx8xYywP
英玲奈「──よし、我々の目標は半分果たした。あとはこのまま戻るぞ。」
穂乃果「半分?なんで?」
英玲奈「コレを持って、無事に戻るまでが私たちの目標だ。なら、今はまだ半分だろ?」
穂乃果「確かに!」
こころ「いいから、もう行きますよ?」
凛「行っくにゃー!」
希「理事長も待ってるしね、ダッシュで行こう!」
穂乃果「半分?なんで?」
英玲奈「コレを持って、無事に戻るまでが私たちの目標だ。なら、今はまだ半分だろ?」
穂乃果「確かに!」
こころ「いいから、もう行きますよ?」
凛「行っくにゃー!」
希「理事長も待ってるしね、ダッシュで行こう!」
298: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/06(土) 12:23:44.86 ID:vx8xYywP
希「穂乃果ちゃん、その"紫色"の本持ってってちょうだい。」
穂乃果「……へ?紫色?」
希「あ、やっぱりウチが持つ?」
穂乃果「いや……なんてゆーか……」
あんじゅ「アンタ何言ってるの?」
あんじゅ「ソレ、どー見ても"赤"でしょ。」
希「ハァ?」
ヒデコ「!」
穂乃果「……へ?紫色?」
希「あ、やっぱりウチが持つ?」
穂乃果「いや……なんてゆーか……」
あんじゅ「アンタ何言ってるの?」
あんじゅ「ソレ、どー見ても"赤"でしょ。」
希「ハァ?」
ヒデコ「!」
299: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/06(土) 12:29:07.03 ID:vx8xYywP
英玲奈「お前たち、ふざけてる場合か?いいからその"肌色"の本を持ってこい」
あんじゅ「ふざけてるのはアンタでしょ、肌色の本ってなによ。」
希「いやいや、絶対紫色だから。あんまり変なこと言ってると揉むよ?」
凛「ん~、黄色にしか見えない……」
ことり「え?白っぽくないかなぁ~?」
こころ「色なんて付いてます?」
穂乃果「???」
あんじゅ「ふざけてるのはアンタでしょ、肌色の本ってなによ。」
希「いやいや、絶対紫色だから。あんまり変なこと言ってると揉むよ?」
凛「ん~、黄色にしか見えない……」
ことり「え?白っぽくないかなぁ~?」
こころ「色なんて付いてます?」
穂乃果「???」
300: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/06(土) 12:29:57.04 ID:vx8xYywP
ミカ「ま、マズいよこれ……っ」
フミコ「もう、見当識に影響が出て来てる……」
ヒデコ「~っ」
ヒデコ「みんな!急ごうっ!!」
こころ「っ」ビクッ
ことり「え?」
穂乃果「き、急にどうしたの?」
フミコ「もう、見当識に影響が出て来てる……」
ヒデコ「~っ」
ヒデコ「みんな!急ごうっ!!」
こころ「っ」ビクッ
ことり「え?」
穂乃果「き、急にどうしたの?」
301: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/06(土) 12:31:58.47 ID:vx8xYywP
フミコ「駄目だよ!不安を煽ったら"ズレが大きくなっちゃう"から!」
ヒデコ「でもさっ!?」
ミカ「~っ」
こころ「……あ、」
穂乃果「え?」
こころ「や、やっぱり来てくれたんですね!」
ことり「こ……こころちゃん?」
こころ「私、ずっと待ってたんですよ!?」
こころ「お姉さま!」
ヒデコ「でもさっ!?」
ミカ「~っ」
こころ「……あ、」
穂乃果「え?」
こころ「や、やっぱり来てくれたんですね!」
ことり「こ……こころちゃん?」
こころ「私、ずっと待ってたんですよ!?」
こころ「お姉さま!」
302: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/06(土) 12:38:21.29 ID:vx8xYywP
穂乃果「!?」
こころ「お姉さまが居てくれれば、とっても心強いです!」
ことり「な、なに言ってるのこころちゃん!わたしだよ!?ことり!」
こころ「はい!お姉さまに着いていきます!」
ことり「ッッッ」
ヒデコ「こ、ことり落ち着いて!コレは断層内の影響。でも、私たちが居れば……」
こころ「お姉さまが居てくれれば、とっても心強いです!」
ことり「な、なに言ってるのこころちゃん!わたしだよ!?ことり!」
こころ「はい!お姉さまに着いていきます!」
ことり「ッッッ」
ヒデコ「こ、ことり落ち着いて!コレは断層内の影響。でも、私たちが居れば……」
303: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/06(土) 12:39:28.94 ID:vx8xYywP
ことり「……あれ?」
ヒデコ「え?」
ことり「わたし、いつの間に帰ってきたんだろ……?」
ヒデコ「!」
ミカ「こ、ことりちゃん!?」
ことり「……ふあぁぁぁ、」バタンッ
穂乃果「うわぁ!?」
ヒデコ「え?」
ことり「わたし、いつの間に帰ってきたんだろ……?」
ヒデコ「!」
ミカ「こ、ことりちゃん!?」
ことり「……ふあぁぁぁ、」バタンッ
穂乃果「うわぁ!?」
304: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/06(土) 13:01:00.18 ID:vx8xYywP
ことり「う~ん。やっぱり自分の枕で寝るのが一番落ち着くよぉ~」ゴロゴロ
穂乃果「ことりちゃん!ことりちゃーんっ!!」
こころ「お姉さま、疲れていませんか?いつでも私が癒しますからね!」
穂乃果「こ、こころちゃん……っ」
凛「……かよちん。」
穂乃果「へ?」
穂乃果「ことりちゃん!ことりちゃーんっ!!」
こころ「お姉さま、疲れていませんか?いつでも私が癒しますからね!」
穂乃果「こ、こころちゃん……っ」
凛「……かよちん。」
穂乃果「へ?」
305: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/06(土) 13:01:25.82 ID:vx8xYywP
ガシッ
穂乃果「!?」
凛「次は大丈夫。凛ね?前よりももっと強くなったんだから!」
穂乃果「え?ぇえ!?」
凛「もう、絵里ちゃんなんかに負けたりしないから!かよちんの事は凛が絶対に守る!」
穂乃果「あ、あの……」
「ふふふ、」
穂乃果「!」
穂乃果「!?」
凛「次は大丈夫。凛ね?前よりももっと強くなったんだから!」
穂乃果「え?ぇえ!?」
凛「もう、絵里ちゃんなんかに負けたりしないから!かよちんの事は凛が絶対に守る!」
穂乃果「あ、あの……」
「ふふふ、」
穂乃果「!」
306: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/06(土) 13:02:11.90 ID:vx8xYywP
あんじゅ「英玲奈も希も、私がいないとホント駄目なんだから」
穂乃果「あんじゅさん!ことりちゃんとこころちゃんが──」
あんじゅ「さぁ、絵里とツバサが待ってるわ。早く行きましょう?」
穂乃果「!」
英玲奈「あ~、ツバサ。天使長就任おめでとう。絵里ももうすぐ来るよ。」
英玲奈「お前たちがいれば、私ものんびり授業が出来るなぁ~」
穂乃果「あんじゅさん!ことりちゃんとこころちゃんが──」
あんじゅ「さぁ、絵里とツバサが待ってるわ。早く行きましょう?」
穂乃果「!」
英玲奈「あ~、ツバサ。天使長就任おめでとう。絵里ももうすぐ来るよ。」
英玲奈「お前たちがいれば、私ものんびり授業が出来るなぁ~」
307: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/06(土) 13:03:00.63 ID:vx8xYywP
穂乃果「え、英玲奈先生まで……っ」
希「なぁ~んや。もう終わってたんやねぇ」
穂乃果「希ちゃんっ!」
希「さっすが理事長やんなぁ~。落日は止めちゃうし、えりちとツバサも仲直りさせちゃうし」
希「……やぁ~っと、全部が終わったんやなぁ。」
穂乃果「~ッッッ」
「穂乃果っ!」
希「なぁ~んや。もう終わってたんやねぇ」
穂乃果「希ちゃんっ!」
希「さっすが理事長やんなぁ~。落日は止めちゃうし、えりちとツバサも仲直りさせちゃうし」
希「……やぁ~っと、全部が終わったんやなぁ。」
穂乃果「~ッッッ」
「穂乃果っ!」
314: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/07(日) 02:54:18.67 ID:24Yx1hsT
穂乃果「!」ビクッ
ヒデコ「穂乃果!私のこと分かる!?見えてる!?」
穂乃果「え?う、うん。大丈夫」
ミカ「よ、良かったぁ~!」
穂乃果「ねぇ!みんなどうしちゃったの!?」
フミコ「……自分の中の現実に行っちゃったの。」
ヒデコ「穂乃果!私のこと分かる!?見えてる!?」
穂乃果「え?う、うん。大丈夫」
ミカ「よ、良かったぁ~!」
穂乃果「ねぇ!みんなどうしちゃったの!?」
フミコ「……自分の中の現実に行っちゃったの。」
315: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/07(日) 02:54:47.86 ID:24Yx1hsT
穂乃果「え、どう言うこと?」
ミカ「今起きてる事じゃなくて、こうなったらいいなぁって言う、それぞれが思い描いてる空想が現実になっちゃってるんだよ。」
ヒデコ「一度こうなっちゃったら、眠らせて外で記憶を消すしか戻す方法はないの。」
穂乃果「も、戻るの!?」
フミコ「うん、大丈夫。」
ヒデコ「……ツバサの時は、正直見るに耐えなかったけど、今回のはまだマs」
ミカ「今起きてる事じゃなくて、こうなったらいいなぁって言う、それぞれが思い描いてる空想が現実になっちゃってるんだよ。」
ヒデコ「一度こうなっちゃったら、眠らせて外で記憶を消すしか戻す方法はないの。」
穂乃果「も、戻るの!?」
フミコ「うん、大丈夫。」
ヒデコ「……ツバサの時は、正直見るに耐えなかったけど、今回のはまだマs」
316: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/07(日) 02:55:43.59 ID:24Yx1hsT
フミコ「ヒデコ」
ヒデコ「うっ、ご、ごめん……っ」
穂乃果「え」
ミカ「と、取り敢えずさ?早くみんな眠らせよう!」
フミコ「ヒデコ、お願い。」
ヒデコ「わ、分かったっ!」ダッ
穂乃果「……」
穂乃果「……ねぇ、ツバきゅんの時って」
ヒデコ「うっ、ご、ごめん……っ」
穂乃果「え」
ミカ「と、取り敢えずさ?早くみんな眠らせよう!」
フミコ「ヒデコ、お願い。」
ヒデコ「わ、分かったっ!」ダッ
穂乃果「……」
穂乃果「……ねぇ、ツバきゅんの時って」
317: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/07(日) 03:04:25.67 ID:24Yx1hsT
フミコ「……」
ミカ「……ツバサちゃんはね、自分の現実に囚われてからずっと謝ってたの」
穂乃果「謝る……?」
ミカ「絵里ちゃんはもちろん、今まで出逢った色んな人達に……ただ、ずっと謝り続けてたんだ……」
穂乃果「……」
フミコ「あの子にとっての現実は、贖罪以外にないのかも知れない。」
フミコ「今が幸せな分、余計にそう感じていたのでしょうね……」
ミカ「……ツバサちゃんはね、自分の現実に囚われてからずっと謝ってたの」
穂乃果「謝る……?」
ミカ「絵里ちゃんはもちろん、今まで出逢った色んな人達に……ただ、ずっと謝り続けてたんだ……」
穂乃果「……」
フミコ「あの子にとっての現実は、贖罪以外にないのかも知れない。」
フミコ「今が幸せな分、余計にそう感じていたのでしょうね……」
318: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/07(日) 03:35:31.28 ID:24Yx1hsT
ミカ「……本当に幸せだったのかな、」
フミコ「……」
ミカ「ただ、考えない為にそんなフリをしてただけかも……」
穂乃果「……ツバきゅんは、」
ミカ「え?」
穂乃果「彼女は、幸せだったよ。」
フミコ「……」
ミカ「ただ、考えない為にそんなフリをしてただけかも……」
穂乃果「……ツバきゅんは、」
ミカ「え?」
穂乃果「彼女は、幸せだったよ。」
319: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/07(日) 03:36:02.46 ID:24Yx1hsT
穂乃果「だって、嘘は毎日をどんどんダメにしていくんだもん。」
穂乃果「だけど、ツバきゅんからはそう言う卑屈さとか、暗さなんて全然感じなかった」
穂乃果「ただ、自分の幸せに向かって直向きに努力してるんだって、そう思ったよ」
フミコ「……」
ミカ「っ」
穂乃果「進んで行く途中は、やっぱり苦しくて悲しい時もあるけど、だけど」
穂乃果「だけど、ツバきゅんからはそう言う卑屈さとか、暗さなんて全然感じなかった」
穂乃果「ただ、自分の幸せに向かって直向きに努力してるんだって、そう思ったよ」
フミコ「……」
ミカ「っ」
穂乃果「進んで行く途中は、やっぱり苦しくて悲しい時もあるけど、だけど」
320: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/07(日) 03:36:29.30 ID:24Yx1hsT
穂乃果「それでも、ツバきゅんは幸せになれてたんだ。穂乃果はそう信じてる。」
ミカ「穂乃果ちゃん……」
フミコ「……その瞬間だけを見てたって、その人の事は分からない。か」
フミコ「ふふ、勉強になったよ。」
穂乃果「えへへ。穂乃果はまだ、フミコ達ほど付き合いは長くないけど」
穂乃果「これからは、私もツバきゅんを──」
ミカ「穂乃果ちゃん……」
フミコ「……その瞬間だけを見てたって、その人の事は分からない。か」
フミコ「ふふ、勉強になったよ。」
穂乃果「えへへ。穂乃果はまだ、フミコ達ほど付き合いは長くないけど」
穂乃果「これからは、私もツバきゅんを──」
321: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/07(日) 03:39:40.33 ID:24Yx1hsT
ブブブッ
フミコ「!?」ザザッ
穂乃果「へ?」
「ふ、フミコ!ミカ!」
ミカ「ヒデコ!」ザザッ
ヒデコ「ねぇ!これってさ!?」ザザッ
フミコ「……うん、恐らく」ザザッ
ミカ「そんな……そんなっ!!」ザザッ
フミコ「!?」ザザッ
穂乃果「へ?」
「ふ、フミコ!ミカ!」
ミカ「ヒデコ!」ザザッ
ヒデコ「ねぇ!これってさ!?」ザザッ
フミコ「……うん、恐らく」ザザッ
ミカ「そんな……そんなっ!!」ザザッ
322: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/07(日) 03:40:11.19 ID:24Yx1hsT
穂乃果「ど、どうしたの!?今度はなに!?」
ヒデコ「理事長ぉっ……っ!」ザザッ
穂乃果「ねぇ!ヒデコ!フミコ!ミカぁ!!!」
ミカ「ッッッ」ザザッ
フミコ「……」ザザッ
フミコ「天界大使式漆号の使用者が……」
「理事長が、間もなく亡くなります」
ヒデコ「理事長ぉっ……っ!」ザザッ
穂乃果「ねぇ!ヒデコ!フミコ!ミカぁ!!!」
ミカ「ッッッ」ザザッ
フミコ「……」ザザッ
フミコ「天界大使式漆号の使用者が……」
「理事長が、間もなく亡くなります」
323: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/07(日) 03:45:06.57 ID:24Yx1hsT
穂乃果「!!?!?」
ミカ「ヒッ……理事長……っ」ガクッ
穂乃果「な、なんでっ!!?ねぇ!!どうしてっ!!?」
フミコ「ッッッ」
穂乃果「フミコっ!!!ねぇフミコってばぁ!!!」
フミコ「っ」
ガシッ
ミカ「ヒッ……理事長……っ」ガクッ
穂乃果「な、なんでっ!!?ねぇ!!どうしてっ!!?」
フミコ「ッッッ」
穂乃果「フミコっ!!!ねぇフミコってばぁ!!!」
フミコ「っ」
ガシッ
324: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/07(日) 03:45:52.74 ID:24Yx1hsT
穂乃果「うっ!?」
フミコ「……穂乃果、よく聞いて」
フミコ「理事長が亡くなれば、ここと私達のいた世界を繋ぐ、あの扉が消えてしまう」
フミコ「そうなれば、永遠にこの世界へ閉じ込められる……」
穂乃果「~っ」
フミコ「そうなってしまう前に、早くここを脱出しないといけないのっ、」
フミコ「……穂乃果、よく聞いて」
フミコ「理事長が亡くなれば、ここと私達のいた世界を繋ぐ、あの扉が消えてしまう」
フミコ「そうなれば、永遠にこの世界へ閉じ込められる……」
穂乃果「~っ」
フミコ「そうなってしまう前に、早くここを脱出しないといけないのっ、」
325: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/07(日) 03:47:12.35 ID:24Yx1hsT
ミカ「よ、肆号はどうしよう!?ここから出しちゃったら……」
ヒデコ「そんな事言ってらんないって!まずは早く出ないと!」
フミコ「……落日の影響下なら、もしかしたら、」
ヒデコ「穂乃果!!」
穂乃果「は、はい!」
ヒデコ「あんたはこころをお願い!」
穂乃果「わ、分かった!」
ヒデコ「そんな事言ってらんないって!まずは早く出ないと!」
フミコ「……落日の影響下なら、もしかしたら、」
ヒデコ「穂乃果!!」
穂乃果「は、はい!」
ヒデコ「あんたはこころをお願い!」
穂乃果「わ、分かった!」
326: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/07(日) 04:04:53.10 ID:24Yx1hsT
ミカ「えっと、一人が一人ずつ負ぶって……残った二人を一人づつ二人一組で引きずってぇ……っ」
ヒデコ「なにごちゃごちゃ言ってんの!!?私とフミコで二人づつ運ぶから!あんたはことりをお願い!」
ミカ「はわわわわっ!わ、分かった!」バッ
ヒデコ「ぐぎっ……っ!!」ググッ
ヒデコ「し、身体強化してるとは言え……っ、やっぱ二人はっ……キッツいぃ……っ!!」ヨロッ
ヒデコ「なにごちゃごちゃ言ってんの!!?私とフミコで二人づつ運ぶから!あんたはことりをお願い!」
ミカ「はわわわわっ!わ、分かった!」バッ
ヒデコ「ぐぎっ……っ!!」ググッ
ヒデコ「し、身体強化してるとは言え……っ、やっぱ二人はっ……キッツいぃ……っ!!」ヨロッ
327: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/07(日) 04:05:25.12 ID:24Yx1hsT
穂乃果「だ、大丈夫!?やっぱり穂乃果もっ」
フミコ「っっ……い、いいから!行くよっ!!」ググッ
ミカ「穂乃果ちゃんも!行こう!」
穂乃果「っ」
穂乃果「分かった!!みんなで帰ろうっ!!」
ヒデコ「よしっ!!」バッ
「どぉおおりゃぁああああああっっ!!!!!!!!」ザッ
フミコ「っっ……い、いいから!行くよっ!!」ググッ
ミカ「穂乃果ちゃんも!行こう!」
穂乃果「っ」
穂乃果「分かった!!みんなで帰ろうっ!!」
ヒデコ「よしっ!!」バッ
「どぉおおりゃぁああああああっっ!!!!!!!!」ザッ
328: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/07(日) 04:06:13.30 ID:24Yx1hsT
断層内の影響により、自分を見失ってしまった
穂乃果と漆号を除いた六人
それでも、遂に肆号Sを手に入れた一行でしたが
そんな彼女たちを残酷な現実が襲います
穂乃果と漆号を除いた六人
それでも、遂に肆号Sを手に入れた一行でしたが
そんな彼女たちを残酷な現実が襲います
329: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/07(日) 04:07:28.88 ID:24Yx1hsT
天界道具の度重なる使用、そして
天使長だけが使える禁断の技、神化聖天術
絵里との戦闘で、既に限界を迎えていた理事長は
それでも、子供たちの未来を守らんと
その身を削りながら、
ただひたすら、孤軍奮闘を繰り返して来ました
……そうして、
そんな彼女の、命の定数は
もう間もなく、零へ辿り着かんとしています。
天使長だけが使える禁断の技、神化聖天術
絵里との戦闘で、既に限界を迎えていた理事長は
それでも、子供たちの未来を守らんと
その身を削りながら、
ただひたすら、孤軍奮闘を繰り返して来ました
……そうして、
そんな彼女の、命の定数は
もう間もなく、零へ辿り着かんとしています。
338: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/09(火) 07:06:54.38 ID:HN14gyFr
……タッタッタッタッ
穂乃果「ハァッ!ハァッ、ハァ……っ」
ヒデコ「ぐぎぎっ……っ!」
フミコ「っ……っっ」
ミカ「さ、三人ともっ……大丈夫っ?」
穂乃果「だっ、大丈夫ぅ~っ!」
ヒデコ「余裕っ、よゆっ……うぅ……っ」
フミコ「~ッッッ」
穂乃果「ハァッ!ハァッ、ハァ……っ」
ヒデコ「ぐぎぎっ……っ!」
フミコ「っ……っっ」
ミカ「さ、三人ともっ……大丈夫っ?」
穂乃果「だっ、大丈夫ぅ~っ!」
ヒデコ「余裕っ、よゆっ……うぅ……っ」
フミコ「~ッッッ」
339: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/09(火) 07:07:35.59 ID:HN14gyFr
ボワアァァァ……
ミカ「あっ!!」
ヒデコ「や、ヤバいよっ!!」
穂乃果「え!?なに!?」
フミコ「い、入り口が……消え掛かってる……」
ミカ「ッッッ」
ヒデコ「こ、これ……間に合わないかも……っ」
穂乃果「大丈夫っ!!絶対に間に合うからっ!!」
ミカ「あっ!!」
ヒデコ「や、ヤバいよっ!!」
穂乃果「え!?なに!?」
フミコ「い、入り口が……消え掛かってる……」
ミカ「ッッッ」
ヒデコ「こ、これ……間に合わないかも……っ」
穂乃果「大丈夫っ!!絶対に間に合うからっ!!」
340: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/09(火) 07:08:27.08 ID:HN14gyFr
ヒデコ「~っ」
フミコ「……」
フミコ「ヒデコ」
ヒデコ「!」
フミコ「ミカ」
ミカ「……うん、分かった。」
穂乃果「な、なに?なんなの!?」
フミコ「……」スッ
フミコ『объем памяти. Печаль. забыть. будущее』
フミコ「……」
フミコ「ヒデコ」
ヒデコ「!」
フミコ「ミカ」
ミカ「……うん、分かった。」
穂乃果「な、なに?なんなの!?」
フミコ「……」スッ
フミコ『объем памяти. Печаль. забыть. будущее』
341: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/09(火) 07:09:06.73 ID:HN14gyFr
穂乃果「え!?」
『聖天術・おつむてんてん』
パァァアアアアアッッ
こころ「」
穂乃果「ど、どうしてこころちゃんに……」
フミコ「穂乃果、行って」
穂乃果「!」
ヒデコ「穂乃果とこころちゃんだけなら、まだ十分間に合うから」
『聖天術・おつむてんてん』
パァァアアアアアッッ
こころ「」
穂乃果「ど、どうしてこころちゃんに……」
フミコ「穂乃果、行って」
穂乃果「!」
ヒデコ「穂乃果とこころちゃんだけなら、まだ十分間に合うから」
342: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/09(火) 07:09:41.08 ID:HN14gyFr
穂乃果「ほ、他のみんなはっ!!?」
ミカ「……えへへ、私たちから謝っておくよ。許してもらえるか分かんないけど」
穂乃果「~ッッッ」
穂乃果「駄目だよっ!!!絶対にみんなも連れて行くからっ!!!」
ヒデコ「穂乃果!」
穂乃果「貸してっ!!穂乃果があと二人負ぶって行くから!これなら二人とも走れるでしょ!!?」
ミカ「……えへへ、私たちから謝っておくよ。許してもらえるか分かんないけど」
穂乃果「~ッッッ」
穂乃果「駄目だよっ!!!絶対にみんなも連れて行くからっ!!!」
ヒデコ「穂乃果!」
穂乃果「貸してっ!!穂乃果があと二人負ぶって行くから!これなら二人とも走れるでしょ!!?」
343: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/09(火) 07:11:54.45 ID:HN14gyFr
フミコ「穂乃果分かって!!壱号を使える貴方が出ないとなんの意味もないのよっ!!」
ミカ「そうだよっ!それにこころちゃんと肆号も預けてるんだから!尚更穂乃果ちゃんが先に出ないと──」
穂乃果「関係ないっ!!!みんな一緒に出ないとダメっ!!絶対ダメなのぉ!!!」
ヒデコ「穂乃果っ!!言うこと聞いてっ!間に合わなくなっちゃうよっ!!」
穂乃果「嫌だっ!みんな一緒じゃないと意味がないよ……っ!」
フミコ「~ッッッ」
ミカ「そうだよっ!それにこころちゃんと肆号も預けてるんだから!尚更穂乃果ちゃんが先に出ないと──」
穂乃果「関係ないっ!!!みんな一緒に出ないとダメっ!!絶対ダメなのぉ!!!」
ヒデコ「穂乃果っ!!言うこと聞いてっ!間に合わなくなっちゃうよっ!!」
穂乃果「嫌だっ!みんな一緒じゃないと意味がないよ……っ!」
フミコ「~ッッッ」
344: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/09(火) 07:12:51.60 ID:HN14gyFr
「……聞き分けのない子ねぇ」
フミコ「え!?」
「なら、ウチらでぶっ飛ばしてやんないと」
ミカ「なっ!?」
ヒデコ「!」
『聖天術・いたいのいたいの飛んでゆけ。』
穂乃果「!?」
パァアアアアアッッ
フミコ「え!?」
「なら、ウチらでぶっ飛ばしてやんないと」
ミカ「なっ!?」
ヒデコ「!」
『聖天術・いたいのいたいの飛んでゆけ。』
穂乃果「!?」
パァアアアアアッッ
345: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/09(火) 07:23:34.48 ID:HN14gyFr
穂乃果「英玲奈先生!!?」
英玲奈「さぁ、これでいつも通りのお前だ」
英玲奈「……私たちの分も頼むぞ。」
穂乃果「~っ」
あんじゅ「一瞬で扉の外までぶっ飛ばしてあげるから、その子を離さない様にね?」
希「まぁ、タンコブくらいは出来るかも知れんけど、ご愛敬って事で♪」
穂乃果「そ、そんな!!みんなも一緒にっ」
あんじゅ「せー……」
希「のっ!!」
英玲奈「さぁ、これでいつも通りのお前だ」
英玲奈「……私たちの分も頼むぞ。」
穂乃果「~っ」
あんじゅ「一瞬で扉の外までぶっ飛ばしてあげるから、その子を離さない様にね?」
希「まぁ、タンコブくらいは出来るかも知れんけど、ご愛敬って事で♪」
穂乃果「そ、そんな!!みんなも一緒にっ」
あんじゅ「せー……」
希「のっ!!」
346: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/09(火) 07:24:07.43 ID:HN14gyFr
『ハァッッッ!!!!!!!』ズォッ!!!
ドヒュウウゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッッ!!!!!!!!!!!!
穂乃果「うっ──ッ!!?」ビュオッ!!!
「うわあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………………………」
英玲奈「……」
あんじゅ「……頑張りなさい。」
希「……」
ドヒュウウゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッッ!!!!!!!!!!!!
穂乃果「うっ──ッ!!?」ビュオッ!!!
「うわあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………………………」
英玲奈「……」
あんじゅ「……頑張りなさい。」
希「……」
347: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/09(火) 07:25:45.62 ID:HN14gyFr
ヒデコ「あ、アンタたち!一体どうして……」
希「なにが?」
ミカ「なにがって……断層内の影響でおかしくなってたんじゃ」
あんじゅ「あぁ」
あんじゅ「"そうらしいわね"」
フミコ「……」
フミコ「あ」
英玲奈「ふふ、まぁいいじゃないか。」
希「なにが?」
ミカ「なにがって……断層内の影響でおかしくなってたんじゃ」
あんじゅ「あぁ」
あんじゅ「"そうらしいわね"」
フミコ「……」
フミコ「あ」
英玲奈「ふふ、まぁいいじゃないか。」
348: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/09(火) 07:26:33.05 ID:HN14gyFr
英玲奈「……三人とも、今日まで本当にご苦労だったな。」
ヒデコ「!」
フミコ「……」
ミカ「っ」
英玲奈「見習い時代から教員になるまで、理事長と同じくらい世話になった。……私は、心から感謝しているよ」
英玲奈「ありがとう。」
ヒデコ「っ」
ヒデコ「!」
フミコ「……」
ミカ「っ」
英玲奈「見習い時代から教員になるまで、理事長と同じくらい世話になった。……私は、心から感謝しているよ」
英玲奈「ありがとう。」
ヒデコ「っ」
349: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/09(火) 07:29:39.94 ID:HN14gyFr
希「随分と長い間お世話になったもんねぇ。特に上天の頃なんか、毎日の様に書庫で資料探しに付き合って貰ったわ~」
ミカ「~っ」
希「……数ある天界道具の中でも、天界大使式漆号は間違いなく、ウチらにとって一番特別な存在だったよ。」
希「ありがとう。」ギュッ
ミカ「の、のぞみちゃ……っ」グッ
ヒデコ「えへへ、一番特別だってさ♪」
フミコ「うん、嬉しいねぇ」
ミカ「~っ」
希「……数ある天界道具の中でも、天界大使式漆号は間違いなく、ウチらにとって一番特別な存在だったよ。」
希「ありがとう。」ギュッ
ミカ「の、のぞみちゃ……っ」グッ
ヒデコ「えへへ、一番特別だってさ♪」
フミコ「うん、嬉しいねぇ」
350: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/09(火) 07:31:24.49 ID:HN14gyFr
あんじゅ「次がどう言う再開になるかは、誰にも分からないけど」
あんじゅ「それでも、次こそはいい世界になってるといいわねぇ」
フミコ「……」
あんじゅ「ヒデコ。フミコ。ミカ。」
あんじゅ「ありがとう。」
ミカ「あんじゅちゃん……っ」
ヒデコ「絶対いい世界になるよ。まだ穂乃果たちがいるんだもん」
フミコ「ふふっ、」
シュウゥゥゥゥゥゥゥ……
あんじゅ「それでも、次こそはいい世界になってるといいわねぇ」
フミコ「……」
あんじゅ「ヒデコ。フミコ。ミカ。」
あんじゅ「ありがとう。」
ミカ「あんじゅちゃん……っ」
ヒデコ「絶対いい世界になるよ。まだ穂乃果たちがいるんだもん」
フミコ「ふふっ、」
シュウゥゥゥゥゥゥゥ……
351: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/09(火) 07:32:49.68 ID:HN14gyFr
フミコ「……天界道具として、学校の一員として、貴方たちと出会えた事を本当に誇りに思います。」シュウゥゥゥ……
ミカ「あんじゅちゃん!希ちゃん!英玲奈ちゃん!また……また会おうね!」シュウゥゥゥ……
ヒデコ「私たち漆号は、呼んでくれたらいつでもどこでも、君たちを助けに行くから!」シュウゥゥゥ……
フミコ「……みんな、」
「友達になってくれて、ありがとう。」
シュオォォォォォォォォォォォォォ………………
あんじゅ「……こちらこそ。」
希「っ」
英玲奈「またな。」
ミカ「あんじゅちゃん!希ちゃん!英玲奈ちゃん!また……また会おうね!」シュウゥゥゥ……
ヒデコ「私たち漆号は、呼んでくれたらいつでもどこでも、君たちを助けに行くから!」シュウゥゥゥ……
フミコ「……みんな、」
「友達になってくれて、ありがとう。」
シュオォォォォォォォォォォォォォ………………
あんじゅ「……こちらこそ。」
希「っ」
英玲奈「またな。」
352: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/09(火) 07:33:56.90 ID:HN14gyFr
あんじゅ「──さてっと、」スッ
あんじゅ「私たちの役目は終わったし、理事長の娘と凛が起きるまで、昔話に花でも咲かせましょ?」
希「そうやんなぁ」スッ
希「んじゃあ、えれ姉の教員生活でも聞こうかなぁ。」
英玲奈「ハハ、そうだなぁ……それじゃあ先ずは、」スッ
英玲奈「ねぼ助たちが来た時からの事を、ゆっくり話してやるよ──」
あんじゅ「私たちの役目は終わったし、理事長の娘と凛が起きるまで、昔話に花でも咲かせましょ?」
希「そうやんなぁ」スッ
希「んじゃあ、えれ姉の教員生活でも聞こうかなぁ。」
英玲奈「ハハ、そうだなぁ……それじゃあ先ずは、」スッ
英玲奈「ねぼ助たちが来た時からの事を、ゆっくり話してやるよ──」
353: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/09(火) 07:37:16.24 ID:HN14gyFr
消えゆく扉と、理事長の命
全ての願いを穂乃果とこころに託して
崩壊する現実世界へと送り出しました。
彼女たちに残された、最後の希望は
天界先駆式壱と天界劇場式肆号の未知なる力
果たして、白紙となってしまった未来を
取り戻すことが出来るのでしょうか。
全ての願いを穂乃果とこころに託して
崩壊する現実世界へと送り出しました。
彼女たちに残された、最後の希望は
天界先駆式壱と天界劇場式肆号の未知なる力
果たして、白紙となってしまった未来を
取り戻すことが出来るのでしょうか。
362: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/10(水) 22:28:22.48 ID:nASP7mK6
……ぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああッッッッッッ!!!!!!!!!!!
ドンッッッ
「うぐっ!!」
バタンッ!!
「ぐはぁ!」ズザァッ!
「…………ぅっ……」
穂乃果「ぅいってて……っ」ヨロッ
穂乃果「……ぁ、」
ドンッッッ
「うぐっ!!」
バタンッ!!
「ぐはぁ!」ズザァッ!
「…………ぅっ……」
穂乃果「ぅいってて……っ」ヨロッ
穂乃果「……ぁ、」
363: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/10(水) 22:29:19.34 ID:nASP7mK6
穂乃果「……」
穂乃果「……出られた、」
穂乃果「あっ、そ、そうだ!」バッ
こころ「」
穂乃果「こころちゃん!大丈夫!?」
こころ「ん~……zzZ。」
穂乃果「……はぁ、良かったぁ。」
穂乃果「……出られた、」
穂乃果「あっ、そ、そうだ!」バッ
こころ「」
穂乃果「こころちゃん!大丈夫!?」
こころ「ん~……zzZ。」
穂乃果「……はぁ、良かったぁ。」
364: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/10(水) 22:33:00.12 ID:nASP7mK6
穂乃果「……」
穂乃果「私と、こころちゃんだけ……」
穂乃果「っ」
こころ「zzZ」
穂乃果「ごめんね……誰も助けられなかったよ……」スッ
こころ「zz……んふふ、」
穂乃果「……」ナデナデ
穂乃果「……あれ?そう言えば、」
穂乃果「なんで、誰もいないの……?」
穂乃果「私と、こころちゃんだけ……」
穂乃果「っ」
こころ「zzZ」
穂乃果「ごめんね……誰も助けられなかったよ……」スッ
こころ「zz……んふふ、」
穂乃果「……」ナデナデ
穂乃果「……あれ?そう言えば、」
穂乃果「なんで、誰もいないの……?」
365: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/10(水) 22:37:34.96 ID:nASP7mK6
「…………ぅ……」
穂乃果「え?」
理事長「……」
穂乃果「り、理事長先生っ!!?」ダッ
ザッ
穂乃果「理事長先生っ!!大丈夫!?ねぇ!?」
理事長「……」
穂乃果「理事長先生ぇっ!!!」
穂乃果「え?」
理事長「……」
穂乃果「り、理事長先生っ!!?」ダッ
ザッ
穂乃果「理事長先生っ!!大丈夫!?ねぇ!?」
理事長「……」
穂乃果「理事長先生ぇっ!!!」
366: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/10(水) 22:41:19.05 ID:nASP7mK6
穂乃果「ッッッ」バッ
穂乃果『Может работать……ッ』パァアアッ
『聖天術・いたいのいたいの飛んでゆけ!!』
ホワァアアアアッッ!!!
穂乃果『死なせないっ……絶対に死なせたりしないっ!!』
アアァアアアアアッッッ!!!!!!
理事長「…………っ……」
理事長「……ぁ……あらぁ……」
穂乃果「!」
穂乃果『Может работать……ッ』パァアアッ
『聖天術・いたいのいたいの飛んでゆけ!!』
ホワァアアアアッッ!!!
穂乃果『死なせないっ……絶対に死なせたりしないっ!!』
アアァアアアアアッッッ!!!!!!
理事長「…………っ……」
理事長「……ぁ……あらぁ……」
穂乃果「!」
367: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/10(水) 22:45:15.09 ID:nASP7mK6
理事長「ほのか…ちゃ~ん……」
穂乃果「そう!穂乃果だよ!!」
理事長「ぇ……へへぇ、」
穂乃果「ねぇ!なにがあったの!?みんなは!?」
理事長「わ……わたしぃ……っ」
理事長「うっ、ゴホォッ……アァッ……」
穂乃果「!?」
穂乃果「そう!穂乃果だよ!!」
理事長「ぇ……へへぇ、」
穂乃果「ねぇ!なにがあったの!?みんなは!?」
理事長「わ……わたしぃ……っ」
理事長「うっ、ゴホォッ……アァッ……」
穂乃果「!?」
368: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/10(水) 22:48:16.27 ID:nASP7mK6
理事長「っ……っっ」
穂乃果『待ってて!!もっと術かけるからっ!!』パァアアアアッッ
理事長「……っ」
穂乃果『ど、どう!?少し良くなった!?』パァアアアアッッ
理事長「……うふふ、」
理事長「うん……もぅ、大丈夫だよぉ」ヨロッ
穂乃果「はあぁぁぁっ、良かったぁ……」
穂乃果『待ってて!!もっと術かけるからっ!!』パァアアアアッッ
理事長「……っ」
穂乃果『ど、どう!?少し良くなった!?』パァアアアアッッ
理事長「……うふふ、」
理事長「うん……もぅ、大丈夫だよぉ」ヨロッ
穂乃果「はあぁぁぁっ、良かったぁ……」
369: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/10(水) 22:50:55.87 ID:nASP7mK6
穂乃果「理事長先生!他のみんなはどうしたの!?」
理事長「……」
理事長「……ちょっと、お散歩に出掛けたの。」
穂乃果「えっ」
理事長「大丈夫だよぉ、すぐに帰ってくるからぁ……」
穂乃果「……」
理事長「……それより、あんじゅちゃん達は」
穂乃果「!」
理事長「……」
理事長「……ちょっと、お散歩に出掛けたの。」
穂乃果「えっ」
理事長「大丈夫だよぉ、すぐに帰ってくるからぁ……」
穂乃果「……」
理事長「……それより、あんじゅちゃん達は」
穂乃果「!」
370: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/10(水) 23:05:21.74 ID:nASP7mK6
穂乃果「ご、ごめんなさいっ!!間に合わなかったのっ!!」
理事長「……そっかぁ、」
穂乃果「穂乃果がっ……私がもっと早く、みんなの事運べたら……そしたらっ!」
理事長「うぅん。」
理事長「それも含めて、全部わたしの所為なの……」
理事長「だからぁ、穂乃果ちゃんはなぁ~んにも気にしなくていいんだよぉ……」
穂乃果「違うのっ!私が──」
理事長「……そっかぁ、」
穂乃果「穂乃果がっ……私がもっと早く、みんなの事運べたら……そしたらっ!」
理事長「うぅん。」
理事長「それも含めて、全部わたしの所為なの……」
理事長「だからぁ、穂乃果ちゃんはなぁ~んにも気にしなくていいんだよぉ……」
穂乃果「違うのっ!私が──」
371: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/10(水) 23:06:44.99 ID:nASP7mK6
穂乃果「……それ"も"?」
理事長「……」
理事長「今度こそ……みんな幸せになれるって、そう思ってたんだけど……」
穂乃果「ど、どう言うこと?」
理事長「……」
理事長「……今の、この世界はね、」
理事長「わたしが一度、造り変えたものなの。」
理事長「……」
理事長「今度こそ……みんな幸せになれるって、そう思ってたんだけど……」
穂乃果「ど、どう言うこと?」
理事長「……」
理事長「……今の、この世界はね、」
理事長「わたしが一度、造り変えたものなの。」
372: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/10(水) 23:09:28.93 ID:nASP7mK6
穂乃果「……」
穂乃果「…………え?」
理事長「20年前にね、わたしが落日をつかってしまったのが、この未来のはじまり……」
理事長「っ」ゴホッ
穂乃果「な、なに言ってるの……?」
理事長「……あの時、アナタのお母さんの忠告も無視して……わたしは……」
穂乃果「待ってよっ!!」
理事長「……」
穂乃果「…………え?」
理事長「20年前にね、わたしが落日をつかってしまったのが、この未来のはじまり……」
理事長「っ」ゴホッ
穂乃果「な、なに言ってるの……?」
理事長「……あの時、アナタのお母さんの忠告も無視して……わたしは……」
穂乃果「待ってよっ!!」
理事長「……」
373: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/10(水) 23:10:26.55 ID:nASP7mK6
穂乃果「20年前って……お母さんも理事長先生も、みんな仲良かったじゃん!!なのになんで!?」
理事長「……あぁ、なるほど、」
理事長「肆号単体じゃ見れないから……参号との連結作動で観たのね……」
穂乃果「……」
理事長「穂乃果ちゃんが観たのはねぇ……」
理事長「世界が、再構築される瞬かんのっ、きろ……k……っ」
理事長「ゲホッ!ゴホッ……っ」ガクッ
穂乃果「り、理事長先生!!」
理事長「……あぁ、なるほど、」
理事長「肆号単体じゃ見れないから……参号との連結作動で観たのね……」
穂乃果「……」
理事長「穂乃果ちゃんが観たのはねぇ……」
理事長「世界が、再構築される瞬かんのっ、きろ……k……っ」
理事長「ゲホッ!ゴホッ……っ」ガクッ
穂乃果「り、理事長先生!!」
374: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/10(水) 23:11:23.72 ID:nASP7mK6
理事長「……だ、大丈夫。」
穂乃果「どう言うことなの……?やっぱり、理事長先生とお母さんは闘ってたの!?」
理事長「ほ、本当の……歴史はね……?あそこで終わっちゃったの……っ」
穂乃果「ッッッ」
理事長「貴方の……お母さんと闘った直後に……私が……落日……を……っ」
穂乃果「り……理事長先生が……?」
穂乃果「ど、どうして……」
理事長「……耐えられなかったの、」
穂乃果「どう言うことなの……?やっぱり、理事長先生とお母さんは闘ってたの!?」
理事長「ほ、本当の……歴史はね……?あそこで終わっちゃったの……っ」
穂乃果「ッッッ」
理事長「貴方の……お母さんと闘った直後に……私が……落日……を……っ」
穂乃果「り……理事長先生が……?」
穂乃果「ど、どうして……」
理事長「……耐えられなかったの、」
375: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/10(水) 23:17:19.91 ID:nASP7mK6
理事長「下界で、石ころみたいに扱われる子供たちを見るのが……」
理事長「どうしようもなく追い詰められて……罪を犯した子供たちが……地獄に落とされて行くのが……っ」
穂乃果「~っ」
理事長「……そして、そんな世界が当たり前みたいに続いていくのがっ」
穂乃果「そ、それじゃあ……穂乃果たちが今いる世界って……」
理事長「……」
理事長「……わたしはね、」
理事長「どうしようもなく追い詰められて……罪を犯した子供たちが……地獄に落とされて行くのが……っ」
穂乃果「~っ」
理事長「……そして、そんな世界が当たり前みたいに続いていくのがっ」
穂乃果「そ、それじゃあ……穂乃果たちが今いる世界って……」
理事長「……」
理事長「……わたしはね、」
376: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/10(水) 23:22:16.81 ID:nASP7mK6
理事長「わたしの願いで、確かに下界の子供たちをみんな幸せにする事は出来た……でも、」
理事長「幸せも不幸も……ホントは全部、一定の量と流れがあるって、そう思い知らされたわ……」
穂乃果「……」
理事長「誰かの幸せがあれば、誰かの不幸だってある。……その流れを、私は強引にねじ曲げてしまった」
理事長「そのしわ寄せが、私たちにそのまま降りかかったのよ……」
理事長「……私が、そうしてしまったの、」
理事長「幸せも不幸も……ホントは全部、一定の量と流れがあるって、そう思い知らされたわ……」
穂乃果「……」
理事長「誰かの幸せがあれば、誰かの不幸だってある。……その流れを、私は強引にねじ曲げてしまった」
理事長「そのしわ寄せが、私たちにそのまま降りかかったのよ……」
理事長「……私が、そうしてしまったの、」
377: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/10(水) 23:23:33.68 ID:nASP7mK6
穂乃果「そ、そんなの……っ」
理事長「……」
理事長「結局、あなたのお母さんが言った通りだったわ……」
理事長「出会ってしまった困難から逃げて……その結果、絵里ちゃんとツバサちゃんまで同じ過ちを犯させてしまった……」
理事長「……みんなを不幸にしちゃった。」
穂乃果「っ」
理事長「……」
理事長「結局、あなたのお母さんが言った通りだったわ……」
理事長「出会ってしまった困難から逃げて……その結果、絵里ちゃんとツバサちゃんまで同じ過ちを犯させてしまった……」
理事長「……みんなを不幸にしちゃった。」
穂乃果「っ」
383: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/11(木) 22:33:17.60 ID:+1MsuJk2
理事長「絵里ちゃん……止められなかったなぁ……」
理事長「ほんと……っ、なにもしてあげられなかったっ……っ」
穂乃果「……」
理事長「世界を駄目にした私がっ……彼女を止める権利なんて……っ!」
理事長「その挙句っ……全て人任せで……言うべきことすらも言わず──っ!」グッ
穂乃果「!」
理事長「ゲホッ!ゲホッ!ゴホッ……ッ」
理事長「ほんと……っ、なにもしてあげられなかったっ……っ」
穂乃果「……」
理事長「世界を駄目にした私がっ……彼女を止める権利なんて……っ!」
理事長「その挙句っ……全て人任せで……言うべきことすらも言わず──っ!」グッ
穂乃果「!」
理事長「ゲホッ!ゲホッ!ゴホッ……ッ」
384: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/11(木) 22:34:11.62 ID:+1MsuJk2
穂乃果「り、理事長先生!?」
理事長「ハァッ、ハァ……っ、」
理事長「……みんなに嘘をついて……騙して……」
理事長「こんな……偽りの平和……」
理事長「誰も、望んでなんて無かった……」
穂乃果「……」
穂乃果「……それでも、」
穂乃果「それでも、穂乃果は幸せだったよ。」
理事長「ハァッ、ハァ……っ、」
理事長「……みんなに嘘をついて……騙して……」
理事長「こんな……偽りの平和……」
理事長「誰も、望んでなんて無かった……」
穂乃果「……」
穂乃果「……それでも、」
穂乃果「それでも、穂乃果は幸せだったよ。」
385: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/11(木) 22:36:49.26 ID:+1MsuJk2
理事長「……っ」
穂乃果「こころちゃんもことりちゃんも、ツバきゅんも英玲奈先生も、」
穂乃果「ヒデコもフミコもミカも、魔女のみんなも、下界のみんなだってっ、」
穂乃果「"この世界"で生きてきたみんなはっ!間違いなく今日まで幸せだったんだもんっ!!」
理事長「ッ」
穂乃果「そしてね!そのみんなの幸せには、理事長先生もいるんだよ!?」
穂乃果「こころちゃんもことりちゃんも、ツバきゅんも英玲奈先生も、」
穂乃果「ヒデコもフミコもミカも、魔女のみんなも、下界のみんなだってっ、」
穂乃果「"この世界"で生きてきたみんなはっ!間違いなく今日まで幸せだったんだもんっ!!」
理事長「ッ」
穂乃果「そしてね!そのみんなの幸せには、理事長先生もいるんだよ!?」
386: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/11(木) 22:37:40.37 ID:+1MsuJk2
穂乃果「理事長先生のお陰で、今日までとっても幸せに生きてこれたもん!!」
理事長「……」
穂乃果「いつだって、誰かの幸せを願ってくれてた理事長先生のことっ、大好きだもんっ!!」
穂乃果「だから──っ!」
理事長「ふ……ふふっ、」
理事長「改めて、自分を褒めてあげたくなっちゃったわぁ……」スッ
穂乃果「え?」
理事長「……」
穂乃果「いつだって、誰かの幸せを願ってくれてた理事長先生のことっ、大好きだもんっ!!」
穂乃果「だから──っ!」
理事長「ふ……ふふっ、」
理事長「改めて、自分を褒めてあげたくなっちゃったわぁ……」スッ
穂乃果「え?」
387: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/11(木) 22:41:00.65 ID:+1MsuJk2
理事長「穂乃果ちゃん、こんなに大きくなったのよねぇ……私、本当に嬉しい」ナデナデ
穂乃果「な、なんか照れくさいよぉ//」
理事長「いつの間にか、4年も経っちゃったのかぁ……」
理事長「あの時、天使達みんなの反対を押し切って、下界に降臨して」
理事長「病で亡くなる筈だった貴方を、無理やり天界学校に入学させて……」
穂乃果「……」
理事長「……あっという間の4年間だったわ。」
穂乃果「な、なんか照れくさいよぉ//」
理事長「いつの間にか、4年も経っちゃったのかぁ……」
理事長「あの時、天使達みんなの反対を押し切って、下界に降臨して」
理事長「病で亡くなる筈だった貴方を、無理やり天界学校に入学させて……」
穂乃果「……」
理事長「……あっという間の4年間だったわ。」
388: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/11(木) 22:42:07.99 ID:+1MsuJk2
穂乃果「あはは、懐かしいね。」
穂乃果「あの日、いきなり理事長先生がウチに来て、穂乃果の頭にこの輪っかを乗っけてさ、」
穂乃果「"今日から貴方は天使で~す!"なんて急に言うんだもん。」
理事長「うふふ♪」
穂乃果「突然身体は元気になるし、なんか羽まで生えるし、オマケにお母さんと雪穂は泣きながら押し倒してくるしで、」
穂乃果「あの日、いきなり理事長先生がウチに来て、穂乃果の頭にこの輪っかを乗っけてさ、」
穂乃果「"今日から貴方は天使で~す!"なんて急に言うんだもん。」
理事長「うふふ♪」
穂乃果「突然身体は元気になるし、なんか羽まで生えるし、オマケにお母さんと雪穂は泣きながら押し倒してくるしで、」
389: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/11(木) 22:43:03.13 ID:+1MsuJk2
穂乃果「ほ~んと、今でもハッキリ思い出せるよ。」
理事長「私もよぉ~」
穂乃果「それでさぁ、理事長先生は何にも説明しないでさっさと帰っちゃうしさ?」
理事長「ごめんねぇ~」
理事長「でもぉ~、私もあの後大変だったんだよぉ~?」
穂乃果「え?そ、そんなに大変だったの?」
理事長「そうよぉ~?」
理事長「私もよぉ~」
穂乃果「それでさぁ、理事長先生は何にも説明しないでさっさと帰っちゃうしさ?」
理事長「ごめんねぇ~」
理事長「でもぉ~、私もあの後大変だったんだよぉ~?」
穂乃果「え?そ、そんなに大変だったの?」
理事長「そうよぉ~?」
390: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/11(木) 22:53:55.16 ID:+1MsuJk2
理事長「なんせ~、天界のルールを一つ破らなくちゃならなかったからねぇ~。私すごぉ~く怒られちゃったも~ん」
穂乃果「うっ……ご、ごめんなさいっ」
理事長「うふふふ~」
理事長「だぁ~い好きな穂乃果ちゃんのためだも~ん。先生どんな事でも頑張っちゃいまぁ~す♪」
穂乃果「えへへ、」
穂乃果「うっ……ご、ごめんなさいっ」
理事長「うふふふ~」
理事長「だぁ~い好きな穂乃果ちゃんのためだも~ん。先生どんな事でも頑張っちゃいまぁ~す♪」
穂乃果「えへへ、」
391: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/11(木) 22:54:18.34 ID:+1MsuJk2
穂乃果「お父さんも、それにお母さんも雪穂もね?理事長先生には凄く感謝してると思うよ?」
理事長「嬉しいわぁ~♪」
穂乃果「うぅん、穂乃果の家族だけじゃない」
穂乃果「みんな……みんな、理事長先生には感謝してる」
理事長「うふふ…ふ、」
穂乃果「だからね?」
理事長「嬉しいわぁ~♪」
穂乃果「うぅん、穂乃果の家族だけじゃない」
穂乃果「みんな……みんな、理事長先生には感謝してる」
理事長「うふふ…ふ、」
穂乃果「だからね?」
392: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/11(木) 22:54:50.17 ID:+1MsuJk2
穂乃果「この幸せな気持ちは、絶対に偽りなんかじゃないよ。」
理事長「……うん、」
理事長「ありが……と…ぅ、」
理事長「ッ」グラッ
ドサッ
穂乃果「えっ!?」
理事長「っ……ぅ……」
穂乃果「理事長先生っ!!?理事長先生!!!」
理事長「……うん、」
理事長「ありが……と…ぅ、」
理事長「ッ」グラッ
ドサッ
穂乃果「えっ!?」
理事長「っ……ぅ……」
穂乃果「理事長先生っ!!?理事長先生!!!」
393: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/11(木) 22:59:27.81 ID:+1MsuJk2
♪
穂乃果「!」
~♪~♫♩♪~♬♪♪~♪~♫♩♪~♬♪♪~
穂乃果「な、なに?この音……っ」
理事長「っ……も、もうすぐ……落日が最終段階に……入るわ……っ」
穂乃果「~っ」
理事長「ほ……ほのか……ちゃんっ」
穂乃果「な、なに?」
穂乃果「!」
~♪~♫♩♪~♬♪♪~♪~♫♩♪~♬♪♪~
穂乃果「な、なに?この音……っ」
理事長「っ……も、もうすぐ……落日が最終段階に……入るわ……っ」
穂乃果「~っ」
理事長「ほ……ほのか……ちゃんっ」
穂乃果「な、なに?」
394: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/11(木) 23:01:07.72 ID:+1MsuJk2
理事長「こころちゃんを…おこしてっ……肆号を、起動……させるの……」
理事長「だいじょうぶ……貴方たち…ならっ……かならず、成功…………っ」
穂乃果『っ』バッ
穂乃果『分かったからっ!もう起き上がっちゃダメっ!!』パァアアアアッッ
理事長「……っ」
穂乃果『お願いっ……お願い治ってよぉ……っ!』パァアアアッッ
理事長「ほ…のか……ちゃん……」
理事長「だいじょうぶ……貴方たち…ならっ……かならず、成功…………っ」
穂乃果『っ』バッ
穂乃果『分かったからっ!もう起き上がっちゃダメっ!!』パァアアアアッッ
理事長「……っ」
穂乃果『お願いっ……お願い治ってよぉ……っ!』パァアアアッッ
理事長「ほ…のか……ちゃん……」
395: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/11(木) 23:06:15.87 ID:+1MsuJk2
穂乃果『な、なに?』
理事長「っ」プルプル
穂乃果『理事長先生……?』
理事長「わたしは……もう、だいじょうぶだからっ……手…握って……」
穂乃果『で、でも!』
理事長「おねがい……」
穂乃果『……』
穂乃果「分かったよ」スッ
ギュッ
理事長「……あぁ、」
理事長「っ」プルプル
穂乃果『理事長先生……?』
理事長「わたしは……もう、だいじょうぶだからっ……手…握って……」
穂乃果『で、でも!』
理事長「おねがい……」
穂乃果『……』
穂乃果「分かったよ」スッ
ギュッ
理事長「……あぁ、」
396: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/11(木) 23:06:57.64 ID:+1MsuJk2
理事長「あったかい…なぁ……」
穂乃果「っ」
理事長「わたし……ね?……ほのかちゃんのことも……みんなのことも……」
理事長「だぁ~い……すき…………」
穂乃果「り、理事長先生?」
理事長「……」
理事長「…………みん……な……みぃ~んな……だぁ……い……すき……」
「みぃ……ん……な……」
「…………あい……し…て……る…………」
穂乃果「っ」
理事長「わたし……ね?……ほのかちゃんのことも……みんなのことも……」
理事長「だぁ~い……すき…………」
穂乃果「り、理事長先生?」
理事長「……」
理事長「…………みん……な……みぃ~んな……だぁ……い……すき……」
「みぃ……ん……な……」
「…………あい……し…て……る…………」
397: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/11(木) 23:07:50.68 ID:+1MsuJk2
──パサッ
穂乃果「ぇ……」
理事長「」
穂乃果「り、理事長先生……っ?」
理事長「」サラァ…
穂乃果「──ッ!!?」
サラサラサラァ……
穂乃果「そ、そんなっ……理事長先生っ!!理事長先生っ!!!!」
穂乃果「やだぁああああああああああああっっっ!!!!!!!!!!」
穂乃果「ぇ……」
理事長「」
穂乃果「り、理事長先生……っ?」
理事長「」サラァ…
穂乃果「──ッ!!?」
サラサラサラァ……
穂乃果「そ、そんなっ……理事長先生っ!!理事長先生っ!!!!」
穂乃果「やだぁああああああああああああっっっ!!!!!!!!!!」
398: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/11(木) 23:15:48.66 ID:+1MsuJk2
……………………。
穂乃果「ぅっ……うぁぁ……っ……」
穂乃果「理事長先生……っ、理事長先生ぇ……っ!」
穂乃果「うぅぅ……っ……ぅっ」
穂乃果「……っ」
穂乃果「……」
穂乃果「……助けなくちゃ、」
穂乃果「ぅっ……うぁぁ……っ……」
穂乃果「理事長先生……っ、理事長先生ぇ……っ!」
穂乃果「うぅぅ……っ……ぅっ」
穂乃果「……っ」
穂乃果「……」
穂乃果「……助けなくちゃ、」
399: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/11(木) 23:16:16.17 ID:+1MsuJk2
穂乃果「理事長先生……英玲奈先生やことりちゃん、魔女のみんな……」
穂乃果「お母さんたち……っ」
穂乃果「まだ……まだ、間に合う……っ!」
穂乃果「──ッ!!」ガバッ
ザッ!
穂乃果「私が助けるからっ!!」
穂乃果「必ずっ!!!」
穂乃果「お母さんたち……っ」
穂乃果「まだ……まだ、間に合う……っ!」
穂乃果「──ッ!!」ガバッ
ザッ!
穂乃果「私が助けるからっ!!」
穂乃果「必ずっ!!!」
400: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/11(木) 23:19:29.04 ID:+1MsuJk2
壱号と肆号を操る二人の為に
次元の狭間へと残った仲間たち
零号を操る理事長の為に
落日の元、塵と消えた仲間たち
そして、世界を作り替えた過去を悔い
いつもと変わらない、慈愛の心を抱きながら
天界の長は去って行きました
全ての希望を、穂乃果たちに託して。
次元の狭間へと残った仲間たち
零号を操る理事長の為に
落日の元、塵と消えた仲間たち
そして、世界を作り替えた過去を悔い
いつもと変わらない、慈愛の心を抱きながら
天界の長は去って行きました
全ての希望を、穂乃果たちに託して。
410: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/14(日) 14:25:25.84 ID:IDYjW5xz
…………ぅ、
……んん、
「……ころちゃん」
……ん、んん?
ガシッ
「!」
「こころちゃんっ!!」
こころ「うわぁ!!?」ガバッ
こころ「な、なに……っ!」
……んん、
「……ころちゃん」
……ん、んん?
ガシッ
「!」
「こころちゃんっ!!」
こころ「うわぁ!!?」ガバッ
こころ「な、なに……っ!」
411: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/14(日) 14:26:21.52 ID:IDYjW5xz
穂乃果「……」
こころ「…………へ?」
穂乃果「大丈夫?」
こころ「ほ、穂乃果さん?」
穂乃果「うん」
こころ「……あれ?ここって」
穂乃果「……」
穂乃果「みんなのお陰でね、帰って来れたんだよ」
こころ「…………へ?」
穂乃果「大丈夫?」
こころ「ほ、穂乃果さん?」
穂乃果「うん」
こころ「……あれ?ここって」
穂乃果「……」
穂乃果「みんなのお陰でね、帰って来れたんだよ」
412: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/14(日) 14:27:50.35 ID:IDYjW5xz
こころ「?」
こころ「あ、あぁ。そう言えば肆号見つけたんでしたね。」
穂乃果「うん……」
こころ「ん?あれ?そこからどうしたんだっけ?」
こころ「てゆーか、なんで私寝てたんですか?」
穂乃果「そ、それは……」
こころ「え?」
穂乃果「っ」
こころ「あ、あぁ。そう言えば肆号見つけたんでしたね。」
穂乃果「うん……」
こころ「ん?あれ?そこからどうしたんだっけ?」
こころ「てゆーか、なんで私寝てたんですか?」
穂乃果「そ、それは……」
こころ「え?」
穂乃果「っ」
413: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/14(日) 14:34:39.19 ID:IDYjW5xz
こころ「……ところで、」
こころ「あの、英玲奈先生たちは?」
穂乃果「……」
こころ「ことりさんや希さん……それに、あんじゅさんともう一人の魔女さんもいない」
穂乃果「こころちゃん……あのね?」
こころ「はい」
穂乃果「え、英玲奈先生たちは……別のところで待ってるって……だから、」
こころ「あの、英玲奈先生たちは?」
穂乃果「……」
こころ「ことりさんや希さん……それに、あんじゅさんともう一人の魔女さんもいない」
穂乃果「こころちゃん……あのね?」
こころ「はい」
穂乃果「え、英玲奈先生たちは……別のところで待ってるって……だから、」
414: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/14(日) 14:38:39.24 ID:IDYjW5xz
こころ「べつ?」
こころ「……あれ!?」
穂乃果「!」
こころ「な、なんで誰も居ないんですか!?お姉さまとお母さんは!?」
穂乃果「……」
こころ「えっ、もしかしてみんな帰っちゃったんですか!?私たちだけ置いてけぼり!?」
穂乃果「っ」
こころ「……あれ!?」
穂乃果「!」
こころ「な、なんで誰も居ないんですか!?お姉さまとお母さんは!?」
穂乃果「……」
こころ「えっ、もしかしてみんな帰っちゃったんですか!?私たちだけ置いてけぼり!?」
穂乃果「っ」
415: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/14(日) 14:39:18.69 ID:IDYjW5xz
ギュッ
こころ「!?」
穂乃果「……こころちゃんっ、」
こころ「ほ、穂乃果さんっ?」
穂乃果「ッッッ」ギュウッ
こころ「あ、あの……痛いですっ」
穂乃果「っ」
こころ「穂乃果さん、どうしたんですか?なんか変ですよ?」
こころ「!?」
穂乃果「……こころちゃんっ、」
こころ「ほ、穂乃果さんっ?」
穂乃果「ッッッ」ギュウッ
こころ「あ、あの……痛いですっ」
穂乃果「っ」
こころ「穂乃果さん、どうしたんですか?なんか変ですよ?」
416: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/14(日) 14:46:22.84 ID:IDYjW5xz
穂乃果「~っ」
こころ「大丈夫ですか?」
穂乃果「……こころちゃん、」
こころ「は、はい。」
穂乃果「……」
穂乃果「肆号を使って欲しいの、」
こころ「へ?」
穂乃果「肆号と壱号の、連結作動を使いたいの……お願い、」
こころ「大丈夫ですか?」
穂乃果「……こころちゃん、」
こころ「は、はい。」
穂乃果「……」
穂乃果「肆号を使って欲しいの、」
こころ「へ?」
穂乃果「肆号と壱号の、連結作動を使いたいの……お願い、」
417: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/14(日) 14:47:23.27 ID:IDYjW5xz
こころ「そ、それは……その為に頑張って肆号を取ってきたんですから、もちろんそうしますけど」
穂乃果「お願い……っ、」
こころ「……」
こころ「……よく分かりませんが、取り敢えず納得しておきます。」
穂乃果「……」
こころ「やり方は一応希さんから聞いていましたから、それで試してみましょう」
穂乃果「……ありがとう。」
穂乃果「お願い……っ、」
こころ「……」
こころ「……よく分かりませんが、取り敢えず納得しておきます。」
穂乃果「……」
こころ「やり方は一応希さんから聞いていましたから、それで試してみましょう」
穂乃果「……ありがとう。」
418: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/14(日) 15:04:35.79 ID:IDYjW5xz
ペラッ
こころ「穂乃果さん。壱号の使い方は知ってるんですよね?」
穂乃果「うん、大丈夫。」
こころ「では先ず、私が肆号を起動します」
こころ「そして、次に穂乃果さんが壱号を起動させます」
穂乃果「……」
こころ「それらが上手く行ったら、穂乃果さんが肆号に手を当てがって下さい」
こころ「そうしたら、戻りたい時間を思い浮かべて、力を本に集中するんです」
こころ「穂乃果さん。壱号の使い方は知ってるんですよね?」
穂乃果「うん、大丈夫。」
こころ「では先ず、私が肆号を起動します」
こころ「そして、次に穂乃果さんが壱号を起動させます」
穂乃果「……」
こころ「それらが上手く行ったら、穂乃果さんが肆号に手を当てがって下さい」
こころ「そうしたら、戻りたい時間を思い浮かべて、力を本に集中するんです」
419: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/14(日) 15:17:10.93 ID:evM+NmbC
こころ「……で、」
穂乃果「……」
こころ「ここからが少し難しいと言うか……なんと言うか……」
穂乃果「大丈夫」
こころ「え?」
穂乃果「何があっても成功させるから」
こころ「……え、えっとですね。それで連結作動の条件なんですが、」
穂乃果「……」
こころ「ここからが少し難しいと言うか……なんと言うか……」
穂乃果「大丈夫」
こころ「え?」
穂乃果「何があっても成功させるから」
こころ「……え、えっとですね。それで連結作動の条件なんですが、」
420: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/14(日) 15:18:06.29 ID:evM+NmbC
こころ「使用者それぞれの願望と、気持ちの強さを全く同じにしないといけないらしいんんですけど……」
穂乃果「うん。」
こころ「う、うんって……穂乃果さん、ホントに分かってますか?」
穂乃果「大丈夫」
こころ「……」
スッ
穂乃果「え?」
穂乃果「うん。」
こころ「う、うんって……穂乃果さん、ホントに分かってますか?」
穂乃果「大丈夫」
こころ「……」
スッ
穂乃果「え?」
421: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/14(日) 16:07:50.29 ID:evM+NmbC
こころ「……やっぱり、穂乃果さん変です。さっきから大丈夫大丈夫って、」
穂乃果「……」
こころ「話して下さい。なにがあったんですか?」
穂乃果「そ、そんな時間ないんだってば!」
こころ「穂乃果さんが話してくれないと、とても気持ちを同じになんて出来そうにないです。」
穂乃果「でも!早くしないと、私たちも落日の影響で──ッ」
こころ「!」
穂乃果「……」
こころ「話して下さい。なにがあったんですか?」
穂乃果「そ、そんな時間ないんだってば!」
こころ「穂乃果さんが話してくれないと、とても気持ちを同じになんて出来そうにないです。」
穂乃果「でも!早くしないと、私たちも落日の影響で──ッ」
こころ「!」
422: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/14(日) 16:09:27.47 ID:evM+NmbC
穂乃果「あっ」
こころ「……私たち、も?」
穂乃果「こ、こころちゃ」
ガシッ
穂乃果「!」
こころ「……お姉さま……たちは?」
穂乃果「~っ」
こころ「お母さんは?理事長先生は?他のみんなは?」
穂乃果「……」
こころ「っ」
こころ「……私たち、も?」
穂乃果「こ、こころちゃ」
ガシッ
穂乃果「!」
こころ「……お姉さま……たちは?」
穂乃果「~っ」
こころ「お母さんは?理事長先生は?他のみんなは?」
穂乃果「……」
こころ「っ」
426: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/16(火) 01:19:12.28 ID:jyAfsQAL
穂乃果「……みんなは、」
こころ「べ、別の所で待ってるんですよね!?教えて下さい!」
穂乃果「……」
こころ「ねぇっ!!穂乃果さんっ!!」
穂乃果「みんなは……ね……」
穂乃果「……もう、いないんだ。」
こころ「──ッ!!?」
こころ「べ、別の所で待ってるんですよね!?教えて下さい!」
穂乃果「……」
こころ「ねぇっ!!穂乃果さんっ!!」
穂乃果「みんなは……ね……」
穂乃果「……もう、いないんだ。」
こころ「──ッ!!?」
427: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/16(火) 01:19:34.82 ID:jyAfsQAL
ヘタッ
こころ「……いやだぁ、」
こころ「やぁああぁあああああああああああああっっっ!!!!!!」
穂乃果「こころちゃんっ……っ!」ガシッ
こころ「あぁあぁぁ…………お姉さま……お母さん……ここあ……っ」
こころ「なんでっ……なんでぇぇ……っ」
穂乃果「っ」ギュッ
こころ「うぅぅ……っ」
こころ「……いやだぁ、」
こころ「やぁああぁあああああああああああああっっっ!!!!!!」
穂乃果「こころちゃんっ……っ!」ガシッ
こころ「あぁあぁぁ…………お姉さま……お母さん……ここあ……っ」
こころ「なんでっ……なんでぇぇ……っ」
穂乃果「っ」ギュッ
こころ「うぅぅ……っ」
428: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/16(火) 01:20:59.42 ID:jyAfsQAL
穂乃果「……大丈夫、大丈夫っ。」
穂乃果「まだ私たちがいるもん。なんにも終わってなんかないよ」
こころ「ぅっ……」
穂乃果「その為に、みんな私たちに託してくれたんだから」
穂乃果「あと一つだけ、これだけを乗り切ったら、そしたら」
こころ「っ」
穂乃果「また、いつもの日常に戻ろう?」
穂乃果「まだ私たちがいるもん。なんにも終わってなんかないよ」
こころ「ぅっ……」
穂乃果「その為に、みんな私たちに託してくれたんだから」
穂乃果「あと一つだけ、これだけを乗り切ったら、そしたら」
こころ「っ」
穂乃果「また、いつもの日常に戻ろう?」
429: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/16(火) 01:22:18.67 ID:jyAfsQAL
こころ「いつもの……」
穂乃果「うん。」
穂乃果「穂乃果が教室でグーたらしてて、それを見たこころちゃんが穂乃果を叱るの。」
こころ「……」
穂乃果「そしたら、英玲奈先生が寝ぼけながら教室に入って来て、漆号の三人が廊下で雑用してて、」
穂乃果「ツバきゅんがあっちこっち走り回ってて、理事長先生が校内放送で可愛いものを探してる。」
こころ「……あはは、」
穂乃果「うん。」
穂乃果「穂乃果が教室でグーたらしてて、それを見たこころちゃんが穂乃果を叱るの。」
こころ「……」
穂乃果「そしたら、英玲奈先生が寝ぼけながら教室に入って来て、漆号の三人が廊下で雑用してて、」
穂乃果「ツバきゅんがあっちこっち走り回ってて、理事長先生が校内放送で可愛いものを探してる。」
こころ「……あはは、」
430: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/16(火) 01:24:50.57 ID:jyAfsQAL
穂乃果「あの、なんでもない平和な毎日に……」
穂乃果「穂乃果たちの場所に、帰るんだよ。」
こころ「……帰りたい…っ」
穂乃果「うん」
こころ「わたしっ……あの頃に帰りたいですっ……っ」
穂乃果「うん、穂乃果も。」
こころ「世界なんか作り替えなくたっていいっ!……だってわたし、幸せだったもんっ!!」
こころ「あの毎日が、大好きなんだもんっ!!」
穂乃果「穂乃果たちの場所に、帰るんだよ。」
こころ「……帰りたい…っ」
穂乃果「うん」
こころ「わたしっ……あの頃に帰りたいですっ……っ」
穂乃果「うん、穂乃果も。」
こころ「世界なんか作り替えなくたっていいっ!……だってわたし、幸せだったもんっ!!」
こころ「あの毎日が、大好きなんだもんっ!!」
431: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/16(火) 01:25:54.83 ID:jyAfsQAL
ズァアアアアアアアッッッ!!!!!!!!!!!!
こころ『!?』
こころ『せ、セカンド・ストーリーが……本が勝手に光り出した……っ!』
穂乃果『条件は揃ったみたいだね。』
こころ『穂乃果さんのヘアゴムも……』
こころ『コレが、壱号と肆号の連結反n』
……あははは、
こころ『!』
こころ『!?』
こころ『せ、セカンド・ストーリーが……本が勝手に光り出した……っ!』
穂乃果『条件は揃ったみたいだね。』
こころ『穂乃果さんのヘアゴムも……』
こころ『コレが、壱号と肆号の連結反n』
……あははは、
こころ『!』
432: 名無しで叶える物語(浮動国境) 2021/03/16(火) 01:27:31.68 ID:jyAfsQAL
パシャッ…パシャッ……
こっちだよー!
あーん!まってー!
こころ『ぇ……え?』
おいてっちゃうよー?
まってよー!
こころ『……』
穂乃果『こころちゃん?』
こっちだよー!
あーん!まってー!
こころ『ぇ……え?』
おいてっちゃうよー?
まってよー!
こころ『……』
穂乃果『こころちゃん?』
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