2: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:34:48.18 ID:LvgBN65g0
【ゲルトルート・バルクホルンの日常】
廊下
バルクホルン「私の名はゲルトルート・バルクホルン。501総合戦闘航空団所属のウィッチだ」
バルクホルン「私は日頃の行いからか〝軍規に厳しい〟というイメージが強く一部からは〝堅物軍人〟とまで言われる始末だ」
バルクホルン「そこでだ!」
バルクホルン「これからはペリーヌのような言葉遣い、そして悔しくもあるがシャーリーのような包容感で接していこうと思う…思いますわ!」
バルクホルン「さてと…決めたはいいけど実行しないとダメだ…ですわ!」
バルクホルン「とりあえずこの場から動きますわ!」
3: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:35:21.01 ID:LvgBN65g0
バルクホルン「だれかいますかな」トコトコ
ミーナ「あらトゥルーデ。いいところに」
バルクホルン「どうしたんだミーナ?」ダキッ
ミーナ「ハグは嬉しいけどこの書類をシャーリーさんに渡して頂戴」
バルクホルン「了解した」
4: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:36:17.80 ID:LvgBN65g0
バルクホルン「いきなりのハグはダメか…とりあえず任務をこなそう」
バルクホルン「ん?そこにいるのはペリーヌだな…行ってみるか」
バルクホルン「おーい!ぺりぃぬぅさーん!」タタタッ
ペリーヌ「ヒィ!」ゾクゾクゥ
ペリーヌ「なんておぞましい!しっかりしてください大尉!」
バルクホルン「ペリーヌとシャーリーの個性を合わせた感じで呼んでみたのだが…ダメか?」
ペリーヌ「はぁ……」
バルクホルン「とりあえずここであったのも何かの縁ですわ。お姉ちゃんと遊びませんこと?」
ペリーヌ「お!おねっ!?…大尉はわたくしと何をして遊ぼうとお考えですか?」
バルクホルン「そうですわね……」
ペリーヌ(無計画ですの!?とりあえずこの場から逃げることに全力を尽くしますわ!)
サーニャ「………」トコトコ
ペリーヌ(ベストタイミングですわ!)
5: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:37:13.83 ID:LvgBN65g0
サーニャ「おはようございます…バルクホルン大尉。ペリーヌさん」ネムネム
ペリーヌ「サーニャさん。すこしお耳を……」
サーニャ「なんですか?」
ペリーヌ「実はカクカクシカジカトネール!…ということでして」ボソボソ
サーニャ「おもしろそう…私も仲間に入れてください」
バルクホルン「おぉ!サーニャも私の妹になるのか!」
サーニャ「え?」
バルクホルン「たくさん可愛がってやるぞぉ!」ナデナデ
サーニャ「えへへ…」
ペリーヌ(いまのうちですわ!)コソコソ
サーニャ「ところで、何して遊ぶのですか?ペリーヌさん」
ペリーヌ「ギックゥ!まだなにも決まってませんわよオホホホ」
サーニャ「おふたりとも決まってないのでしたらタロットで遊んでみませんか?」モジモジ
6: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:38:30.94 ID:LvgBN65g0
バルクホルン「タロット…テーブルゲームか?」
サーニャ「えっと…タロット占いです」
サーニャ「エイラが占って片付けないので私が持っているのです」
ペリーヌ「………」
バルクホルン「占いか…ふむ……」
ペリーヌ(大尉の口調が戻ってきていますわ…ですが指摘すると後に引くので黙ってますわ)
サーニャ「例えば自分の未来や相手の考えてることなど……」
バルクホルン「…ペリーヌは?」
ペリーヌ「わたくしはしょ…祖国ガリアの復興と繁栄。すなわち未来ですわ」
バルクホルン「そうか…いいか妹たちよ」ダキッ
サーニャ「わっ」
ペリーヌ「ヒィ!」
バルクホルン「自分の未来を決めるのは己自身だ。だが自分以外の未来を良いものにしたいのなら自分自身が実行しなければならない」
バルクホルン「すべては自分で決まる。自分を信じ、その手で未来を掴め」
サーニャ「はぃ……」
ペリーヌ「わかりましたわ」
バルクホルン「思い悩んで自分を見失う時もある。そんなときは占いに頼ってもいいかもしれんな」
バルクホルン「すまない。ミーナからの急用を思い出した。自分から誘っておいてすまない」タタタッ
サーニャ「バルクホルン大尉……」
ペリーヌ「大尉の印象を改めなければなりませんわ」
7: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:39:29.15 ID:LvgBN65g0
シャーリーの部屋
コンコン イルカリベリアン
シャーリー「開いてるぞー」
バルクホルン「失礼する」
シャーリー「珍しいな。おまえが私の部屋に来るなんて」
バルクホルン「ミーナから届け物だ。それと雑談をすこしな」
シャーリー「ふむ!やっぱカールスラントのエンジンの方が出力が強いのか……」
シャーリー「それで雑談だっけな。そういう目的ならいつでもウェルカムだぜ!」
バルクホルン「そうか。これからも使わせてもらおう」
シャーリー「おうよ」
バルクホルン「ではさっそくだが…世間ではおまえと私のロッテをシャーゲルで通ってるのは有名な話だ」
シャーリー「中佐や少佐も使い始めてるからなぁ」
バルクホルン「そこでだ!私とおまえいがいのロッテ飛行の時のネームを考えようと思う」
シャーリー「つまりシャーリーとルッキーニでシャッキーニとかか……」
バルクホルン「そういうことだ」
シャーリー「ここ最近おまえ楽しそうだな」
8: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:40:21.57 ID:LvgBN65g0
コンコン シャーリーサンイル?
シャーリー「どうぞー」
ミーナ「あら…トゥルーデもいたの?」
バルクホルン「雑談中だ」
ミーナ「とりあえずシャーリーさんに追加の書類を渡しておくわ」
シャーリー「感謝してますよ!」
ミーナ「それでなんの話をしていたの?」
バルクホルン「私とメンバーのロッテ名を考えていたところだ」
ミーナ「なるほどね……」
9: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:41:14.15 ID:LvgBN65g0
ミーナ「まず私ね。ミーナ・ディートリンデ・ヴェルケよ」
シャーリー「私が言うのもなんだけど長いなぁ……」
バルクホルン「ふむ…ミーナと私のロッテか……」
ミーナ「お互いの最初を合わせて〝ミーゲル〟なんてどうかしら?」
シャーリー「…〝ヴェルケホルン〟」
バルクホルン「〝トゥルーナ〟なんてどうだ?」
ミーナ「どれも素敵ね……」
シャーリー「しかも全部呼びやすいな」
バルクホルン「しっくりくるな」
バルクホルン「ミーナが決めてくれ」
ミーナ「そうねぇ…やっぱ〝ミーゲル〟が言いやすいわ」
シャーリー「んじゃ決定だな!」
ミーナ「ふふっ…全員分終わったらまとめて提出してくれる?」
バルクホルン「了解した」
10: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:42:01.33 ID:LvgBN65g0
シャーリー「さて…次はどうする?」
バルクホルン「どうしようか……」
バタン!
エイラ「サーニャはいるカ?」
シャーリー「いないが…上官の部屋をいきなり開けるのはいけ好かないなぁ」ニヤニヤ
エイラ「な!ナンダヨォ」
バルクホルン「少し私たちの雑談に付き合え」
11: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:42:39.02 ID:LvgBN65g0
エイラ「私は。エイラ・イルマタル・ユーティライネンだ」
シャーリー「長すぎないか?」
バルクホルン「長いな」
エイラ「私はサーニャを探さなきゃいけないんダ!」
シャーリー「そうだなぁ…斬新に〝スオムルン〟でいいんじゃないか?」
エイラ「〝バルクホライネン〟ってどうダ?」
バルクホルン「〝トゥルマタル〟」ボソッ
シャーリー「聞いたかエイラ?」
エイラ「バッチリきいたゾ!」
シャーリー「これで決定だな!」ゲラゲラ
エイラ「いいセンスしてるゼ!」バンバン
バルクホルン「」
12: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:43:13.14 ID:LvgBN65g0
バルクホルン「次は誰にしようか」
シャーリー「そうだなぁ」
エイラ「なぁ。帰ってイイカ?」
シャーリー「いいんじゃないか?」
キィッ
サーニャ「………」トテトテ
エイラ「どうしたサーニャ?」
サーニャ「あれ?ここ私の部屋じゃない……」コスコス
シャーリー「ちょうどいいな」
バルクホルン「そうだな」
13: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:43:43.64 ID:LvgBN65g0
サーニャ「アレクサンドラ・ウラジミーナ・リトヴャクです」
シャーリー「ロングなネームだな」
エイラ「いつ聞いてもいい名ダナ!」
バルクホルン「さて…案を聞こう」
エイラ「〝ゲルーニャ〟かナ?」
サーニャ「〝サーゲル〟とかどうですか?」
バルクホルン「〝ニャーゲル〟もいいと思うぞ」
シャーリー「愛称同士で〝トゥルーニャ〟でもいいんじゃないか?」
14: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:44:40.58 ID:LvgBN65g0
バルクホルン「ひと通り案は出たがサーニャは私とロッテを組むときどう呼ばれたいか?」
サーニャ「私は…〝ゲルーニャ〟がいいと思います」
シャーリー「んじゃ決定だな!」
エイラ「んじゃ私達は帰るゾ!」
バルクホルン「雑談に付き合ってくれて感謝している」
エイラ「お、オウ!」
サーニャ「おじゃましました。シャーリーさん…それと……」
バルクホルン「ん?」
サーニャ「お、お姉ちゃんッ」ポッ
シャーリー&エイラ「は(ハ)?」
エイラ「テメェなにサーニャに吹き込んでんだァ!」
サーニャ「行きましょエイラ」
エイラ「さ、サーニャがいいならいいけどォ……」
15: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:45:12.51 ID:LvgBN65g0
シャーリー「サーニャになにか言ったのか?」
バルクホルン「ただの布教活動だ。気にするな」
シャーリー「わかったもう触れない」
16: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:46:06.50 ID:LvgBN65g0
キィッ
ハルトマン「ここなら寝れるかな?」
シャーリー「どうしたんだハルトマン」
ハルトマン「自室で寝てるとトゥルーデが起こすからさぁ…とりあえずその殺気出してるの片付けてくれない?」
シャーリー「無理だ諦めろ」
ハルトマン「しょうがない。私は少佐の訓練でも受けてくるよ」
バルクホルン「まて」ガシッ
ハルトマン「早くしないと少佐が逃げちゃう」
バルクホルン「貴様が自主的に訓練するとは到底思えん。すこし雑談に付き合え」
ハルトマン「そう言って私をいじめる気でしょ!エr「いわせねーよ」
17: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:46:45.75 ID:LvgBN65g0
ハルトマン「なるほどねぇ…エーリカ・ハルトマンだよ」
シャーリー「〝エーゲル〟でいいんじゃないか?」
バルクホルン「それ以外を探しているんだ」
ハルトマン「んじゃ正義の味方〝ゲルトマン〟ってどう?」
シャーリー「〝ゲルトリーカ〟なんてどうだ?お嬢様っぽいぞ!」
バルクホルン「〝ハルルン〟なんてどうだ?」
18: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:47:20.65 ID:LvgBN65g0
バルクホルン「さぁハルトマン!好きなのを選べ」
ハルトマン「もちろん〝ゲルトマン〟かな?」
バルクホルン「どうした?」
ハルトマン「なんかぼんやりするんだよね」
シャーリー「ふうん。んじゃ保留ってことにしとくか」
ハルトマン「そこは任せるよ!んじゃお昼寝してくる!」タタタッ
19: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:47:46.81 ID:LvgBN65g0
シャーリー「逃げたな」
バルクホルン「はっきりお昼寝って言ってたな」
シャーリー「追うか?」
バルクホルン「いや…今日は寝かせてやろう」
シャーリー「珍しいな」
バルクホルン「優先順位があるだけだ」
20: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:48:50.81 ID:LvgBN65g0
コンコン
シャーリー「開いてるぞー」
リーネ「おじゃまします……」
バルクホルン「悩み事か?」
リーネ「はい……」
シャーリー「料理関連なら宮藤。空術なら少佐に聞くはずだから…胸のことか?」
リーネ「はい」
シャーリー「言ってみろ」
リーネ「最近芳佳ちゃんが隙があればと を でくるんです」
バルクホルン「いつものことじゃないか」
リーネ「でもこの前約束したんです!●●●●は1日1時間だけって!」
シャーリー「そ、そうか」
リーネ「それで約束を破るようになった芳佳ちゃんにどう接したらいいか教えてもらいに来ました」
バルクホルン「あれは病気のようなものだ。諦めろ」
シャーリー「ルッキーニと同じで甘えたいんだ。諦めろ」
リーネ「そう…ですよね。ありがとうございました」
バルクホルン「ちょっとまて。時間があるなら雑談に付き合っていけ」
シャーリー「夕飯にはまだ時間があるだろ?少しでいいんだ」
リーネ「雑談…ですか?」
21: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:49:46.38 ID:LvgBN65g0
リーネ「リネット・ビショップです」
シャーリー「〝リーゲル〟だな」
バルクホルン「さっきから簡単なのを選んでないか?」
シャーリー「こういうのは思いついたら言う!スピード勝負なんだよ!」
リーネ「〝ゲルトリーネ〟なんてどうでしょう?」
シャーリー「それがいいなら〝ゲルリーネ〟もいいな!」
バルクホルン「………」
シャーリー「そして極めつけに〝ゲr「言わせないぞリベリアン」
シャーリー「だったらお前も案だせよ」
バルクホルン「〝ゲルショップ〟」
リーネ「火力はありそうですね」
シャーリー「ガソリンでもネウロイにかける気か?」
バルクホルン「これしか思いつかなかったんだ!爆薬絶賛発売中だ!」
22: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:50:25.96 ID:LvgBN65g0
シャーリー「それでリーネはどれが気に入った?」
リーネ「私が決めるんですか?…〝ゲルトリーネ〟がいいと思います」
シャーリー「まさに前衛のバルクホルン、後衛のリーネだな」
バルクホルン「実戦では組んだことはないがバランスはいいと思うぞ」
リーネ「バルクホルン大尉とロッテ…緊張します」
シャーリー「昔と違っていまは僚機のことを考えて飛んでいる。緊張せずに自分の出来ることをやれ」
バルクホルン「昔の自分を反面教師とし、今の自分に磨きをかけているつもりだ。安心してついて来い」
リーネ「はい!」
23: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:51:02.84 ID:LvgBN65g0
バルクホルン「残っているのは?」
シャーリー「階級順に少佐とペリーヌ、続いてルッキーニと宮藤だな」
バルクホルン「意外と順調だな」
シャーリー「私の部屋って意外と人気なのか?」
24: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:51:42.35 ID:LvgBN65g0
コンコン
坂本「はいるぞ?」
シャーリー「入ってますよね?」
坂本「ゆるせ。来週の訓練について聞こうと思ったのだがふたりとも時間はあるか?」
シャーリー「ありますよ」
バルクホルン「聞かせてくれ」
25: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:52:30.86 ID:LvgBN65g0
坂本「なるほど…バルクホルンとリーネか…検討しておこう」
バルクホルン「ありがとう少佐」
坂本「それとエイラを訓練に参加させたいのだが……」
シャーリー「夜間哨戒がない日にサーニャを訓練に誘えば自然と付いてくると思いますよ」
坂本「ハルトマンは?」
バルクホルン「宮藤やリーネと協力して訓練後のお菓子を用意すれば張り切ってやるはずだ」
坂本「そうか…ルッキーニは?」
シャーリー「基本しないと思いますがハルトマンと同じ戦法でいいと思います。ですが宮藤とリーネの負担を考えると…無理だと思いますよ」
坂本「ふむ…ふたりともありがとう。参考になった」
バルクホルン「このようなことならいつでも聞いてくれ」
シャーリー「それと少し時間あります?」
坂本「あるが他になにかあるのか?」
シャーリー「ちょっとした雑談ですよ」
坂本「いいが多くは裂けんぞ?」
26: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:53:18.74 ID:LvgBN65g0
坂本「なるほどな。坂本 美緒 サカモト・ミオだ」
シャーリー「扶桑の名前ってシンプルですよね」
バルクホルン「その代わり発音に難があるがな」
坂本「そうか?」
シャーリー「さっそく〝ゲルミオ〟だぁ!」
坂本「背中合わせで〝ミオルン〟はどうだ?」
バルクホルン「烈風斬からとって〝烈風ホルン〟はどうだ?」
シャーリー「あの刀をお前の肉体強化で切りつけるのか?技名はダメだぞ」
バルクホルン「そうか…なら〝ゲルモト〟」
シャーリー「なるほどなぁ」
27: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:54:00.27 ID:LvgBN65g0
シャーリー「少佐はどれが気に入りました?」
坂本「そうだな…〝ゲルモト〟だな。扶桑の字が入ると身が引き締まる」
バルクホルン「そういうものなのか」
シャーリー「忙しいとこすみませんでした」
坂本「また呼んでくれ」
28: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:54:39.52 ID:LvgBN65g0
バルクホルン「きこえたっ!」ガチャバタン!
シャーリー「なんだなんだ」ピコ
ガチャ
バルクホルン「気のせいだったようだ」
シャーリー「いきなり出て行ってビックリしただろ…耳出しちまったじゃねぇか」
バルクホルン「宮藤の足音が聞こえたんだ。捕まえてこようかと思ってな」
シャーリー「それじゃ仕方ないな」
29: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:55:15.75 ID:LvgBN65g0
シャーリー「誰も来ねぇな」
バルクホルン「残っているのはルッキーニとペリーヌと宮藤だな。この部屋に来る予定はあるのか?」
シャーリー「ルッキーニは気まぐれでペリーヌはまず来ないな。宮藤は飯の時に呼びに来るくらいか」
バルクホルン「そうか…なら次はルッキーニか?」
シャーリー「それよりもいいこと思い出した。通信室に行こう」
30: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:56:07.42 ID:LvgBN65g0
バルクホルン「来たがなにをするんだ?」
シャーリー「まぁまぁ見てろって」クルクル
ガーガガッーーガッ
「こちらアルダー(504戦闘航空団)のフェルナンディア中尉です。ロマーニャ公国はいま現在平和である。どうぞ」
シャーリー「こちらストライク(501戦闘航空団)のイエーガーだ。暇だから話そうぜ?」
「はぁ…軍の通信を私用しているなんて上が知ったらただじゃすまないわよ?」
バルクホルン「ほらみろ。バレないうちにさっさともどるぞ」
「ん?今の声は?」
バルクホルン「同じくゲルトルート・バルクホルンだ」
「あら…ということはそこに芳佳ちゃんはいる?いるのね?」
シャーリー「宮藤がどうかしたのか?」
「ストライクよりアルダーの方が訓練はないし快適にすごせるわ!いますぐこtt
-----ピッ
バルクホルン「会話の途中だったがいいのか?」
シャーリー「なんでバルクホルンがいると宮藤がいることになるのか不思議だ」
バルクホルン「とりあえずここを出よう。無断で使ったことをミーナに知られたら厄介だ」
「ミマシタワ……」コソッ
31: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:56:42.35 ID:LvgBN65g0
シャーリー「やっぱ自分の部屋が落ち着くなぁ」
バルクホルン「私も悪い気はしなくなったな」
32: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:57:30.15 ID:LvgBN65g0
コンコン
シャーリー「開いてるぞー」
ペリーヌ「おじゃましますわ」
シャーリー「ペリーヌが来るなんて珍しいな。なにか用か?」
ペリーヌ「見ましたわ…おふたりが通信室から出てくるのを!」
バルクホルン「そうか…それがどうした?」
ペリーヌ「そのあとそそくさと…無断で使ったのではなくて?」
バルクホルン「なるほど。上官の弱みを握りたいってことか」
ペリーヌ「いえ!決してそういうわけでは!」アタフタ
シャーリー「別に中佐にバラしてもいいがその代わりペリーヌが少佐の部屋から出てきたのを少佐にバラすぞ?」ニッコリ
ペリーヌ「今回の件はお互いに見なかったことにしますわぁぁぁぁぁ」ガタガタ
シャーリー「まぁ落ち着けって。少し雑談でもしようぜ」
ペリーヌ「しますから本当に言わないでくださいね?」
33: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:58:11.35 ID:LvgBN65g0
ペリーヌ「なるほど…ペリーヌ・クロステルマンですわ」
シャーリー「ペリ犬か…犬っていいな!〝バリーヌ〟だ!」
ペリーヌ「〝ゲルマン〟というのはカールスラント人のことを指しますから却下ですわね」
シャーリー「お!〝ゲr「いわせませんわ!」
バルクホルン「〝ゲルペリ〟なんてどうだ?」
ペリーヌ「〝ペルン〟なんてどうでしょう」
シャーリー「響きが美味しそうだな」
34: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:58:40.25 ID:LvgBN65g0
シャーリー「それでどれがいいんだ?」
ペリーヌ「実用性からして〝ゲルペリ〟がいいと思いますわ」
バルクホルン「なるほど……」チラッ
ペリーヌ「どうかしまして?」
バルクホルン「いや…ペリーヌとロッテを組むときのシミュレートを少しな」
ペリーヌ「わたくしとッ!わたくしも大尉の背を守れるように来る日まで努力しますわ!」
バルクホルン「頼んだぞペリーヌ」
ペリーヌ「私はこれから訓練なので行ってきますわ!」
シャーリー「おう!」
バルクホルン「頑張ってこい」
35: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 17:59:10.83 ID:LvgBN65g0
バルクホルン「ところでリベリアン」
シャーリー「アレは嘘だ」
バルクホルン「そうか…嘘か……」
シャーリー「いい雰囲気で終わったんだ。バラすなよ?」
36: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 18:00:15.70 ID:LvgBN65g0
シュルシュルシュル…トゥ!
ルッキーニ「げ!バルクホルンだ!」
バルクホルン「げ!とはなんだ?げ!とは」
シャーリー「窓から入るなっていつも言ってるだろ?ってかどうやって入ったんだよ」
ルッキーニ「屋根へズババーって行って排水口をシュルシュルーって下ってトゥ!ってしたら入れるよ!」
シャーリー「まじかよ…ハルトマンの部屋も入れるのか?」
ルッキーニ「入ろうとしたらふさがってた!ウジュワー」
シャーリー「だってよバルクホルン」
バルクホルン「そうか。また宮藤と一緒に年末大掃除だな」
シャーリー「毎月正月があるのか。大変だな」
ルッキーニ「なにしてたの?喧嘩?」
バルクホルン「ただの雑談だ」
シャーリー「そうだルッキーニ!バルクホルンとロッテを組んでみないか?」
ルッキーニ「うーんとねー。もし私とバルクホルンがロッテを組むとしたら多分後続になると思うよ?」
ルッキーニ「そうなったら先行はシャーリーと中尉。次に中佐と少佐…またはペリーヌあたりが来るんじゃないかな?」
ルッキーニ「その次が私とバルクホルンのペアになると思うよ」
ルッキーニ「バルクホルンは2丁持ちの近接タイプだけど私はどちらかといえばスナイパー。リーネと同じライフルの方が得意だから変則ロッテ…バルクホルンの負担は重いと思うよ?」
ルッキーニ「まぁ機銃に持ち替えればいつも通りのロッテにできるけど多分私それだとバルクホルンに迷惑かけちゃうよ?」
ルッキーニ「それでもいいなら私は組むよ!」ニヒー
シャーリー「聞いたかバルクホルン……」
バルクホルン「思わずメモを取ってしまった……」
シャーリー「なぁルッキーニ」
ルッキーニ「なに?シャーリー!」ダキッ
シャーリー「私たちが考えてたのはだな……」
37: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 18:00:46.63 ID:LvgBN65g0
ルッキーニ「なーんだっ。フランチェスカ・ルッキーニだよ!」
シャーリー「カッチョいいのにしないとな〝バルッキーニ〟とかどうだ?」
ルッキーニ「〝ゲルッキーニ〟のほうがよくない?」
バルクホルン「〝フランクホルト〟なんてどうだ?」
シャーリー「腹が減ってきたのか?」
バルクホルン「少しな。もう少しで夕飯だろう」
ルッキーニ「今日はご飯は芳佳だよ!」
バルクホルン「そうか…楽しみだ」
38: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 18:02:01.42 ID:LvgBN65g0
シャーリー「結局どっちがいいんだ?」
ルッキーニ「もちろん〝バルッキーニ〟!だってシャーリーが考えてくれたんだもん!」ギュー
シャーリー「ははっ!ありがとなルッキーニ」ナデナデ
バルクホルン「ふむ……」
シャーリー「ルッキーニ!あいつにも挨拶してやれ!」
ルッキーニ「あい!これからよろしくね!バルクホルン」ギュー
バルクホルン「こちらこそよろしく頼む」ナデナデ
ルッキーニ「それじゃ私先に行ってるね!」
シャーリー「つまみ食いと宮藤の邪魔はするなよー」
ルッキーニ「あーい!」テテテッ
39: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 18:02:27.86 ID:LvgBN65g0
シャーリー「少佐と戦術を考えるときはルッキーニも連れて行こう」
バルクホルン「訓練と引換でも余る程だ。私もまだ未熟だと改めて思った」
シャーリー「あとは宮藤だけだな」
バルクホルン「なら待ってよう。もう少しで来るはずだ」
40: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 18:03:02.73 ID:LvgBN65g0
コンコン
宮藤「シャーリーさんいます?」ヒョイ
シャーリー「なぁ宮藤…扶桑の人ってドアは叩くけど返事を聞かずに覗くのか?」
宮藤「うーん。急いでいるときは覗いちゃうかもしれません!」
バルクホルン「なるほど。覚えておこう」
シャーリー「それでどうした?」
宮藤「食事の用意ができたので呼びに来ました」
シャーリー「お!待っていたぞ!こいつなんかもう腹ペコだってさ!」
バルクホルン「腹ペコではない!」
宮藤「バルクホルンさん食欲ないんですか?」
バルクホルン「いや宮藤のならいくらでも食べられる」
シャーリー「最初から素直に言えばいいものの」
バルクホルン「そうだ宮藤。少し時間あるか?」
宮藤「配膳はリーネちゃんとルッキーニちゃんがしてくれるので時間はありますよ?」
シャーリー「よっしゃ!なら少し話そうぜ」
41: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 18:03:34.89 ID:LvgBN65g0
宮藤「ロッテ名ですか?宮藤 芳佳 ミヤフジ・ヨシカです!」
シャーリー「少佐と同じで扶桑語だからなぁ」
バルクホルン「〝宮藤・B・芳佳〟か?」
シャーリー「〝ゲルトルート・M・バルクホルン〟じゃないのか?」
バルクホルン「ここは重要だ。繊細さを忘れずに決めてくれ」
シャーリー「〝宮藤・ゲルトルート〟か?語呂が悪いぞ」
バルクホルン「〝芳佳・バルクホルン〟か?くそっ!こっちも語呂が悪い!」
シャーリー「おいまて!今決めるのはロッテでの名前だ!間違えてるぞ私たち」
バルクホルン「そうだった…ロッテだったな……」
42: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 18:04:04.75 ID:LvgBN65g0
宮藤「普通に〝ゲル芳〟じゃだめなんですか?」
バルクホルン「よし決まった」
シャーリー「早くないか?もっと慎重に……」
バルクホルン「宮藤の言うことは絶対だ!文句があるなら買おう」
シャーリー「今日はパスしておこう」
43: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 18:04:35.22 ID:LvgBN65g0
ヴーヴーヴーヴー!
バルクホルン「ネウロイだと!」
シャーリー「おいおいもう夕焼けだぞ!」
宮藤「私リーネちゃんのとこ行ってきます!」
バルクホルン「リーネがいなかったらハンガーにいると思え!」
宮藤「わかりました!」
シャーリー「私達は先に行ってるからな」
44: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 18:05:25.46 ID:LvgBN65g0
ミーナ「ネウロイの数は2機。どちらも直線でこの基地に向かっています」
坂本「戦闘時の時刻を考えて夜間適性のある人で迎撃に向かってもらうことになるな」
ミーナ「1機に4人。2組のロッテで各機撃退します」
エイラ「組み合わせはどうすんダ?」
ミーナ「1機目にエーゲルとシャッキーニで迅速に撃破して」
ハルトマン「ご飯のために頑張るよ」
バルクホルン「火力で一気に押すぞハルトマン」
シャーリー「スピード勝負か!こりゃ負けられないな」
ルッキーニ「私がコアを壊すからシャーリー取らないでね?」
ミーナ「2機目はもっミーナとエイラーニャで迎撃。1機目の4人は撃破し次第こちらの援護に回ってね」
坂本「今思ったんだがけっこう恥ずかしいな」ポリポリ
エイラ「サーニャが機銃を構える前に全部やっつけてヤル!」
サーニャ「頑張ってねエイラ」
45: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 18:05:56.93 ID:LvgBN65g0
ミーナ「ペリーヌさんと宮藤さんとリーネさんは待機を」
宮藤「ご飯あっためて待ってます!」
ミーナ「頼んだわ」
46: ◆1OLuRH9.aA 2014/12/19(金) 18:06:26.60 ID:LvgBN65g0
ハルトマン「〝ゲルトマン〟じゃないの?」
バルクホルン「おまえの反応が悪かったからな。勝手だが変更させてもらった」
ハルトマン「ふーん」ニヤニヤ
バルクホルン「なんだ?気に入ってたのか?」
ハルトマン「べっつに!それじゃ〝エーゲル〟チーム!いっくよーー!」ブゥゥン
バルクホルン「よし!〝エーゲル〟チーム!発進する!」ブゥゥン
完
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