1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 14:51:10.06 ID:VjvAQ1+M0
キョン「…………」

朝倉「お疲れ様、今お夕飯作っているから妹ちゃんと遊びながら待っていてね」

キョン「……………………は?」

朝倉「どうかしたの?」

キョン「あ、ああああ朝倉!?」

朝倉「そうだけど……」

キョン「何でここに居やがる!?」

朝倉「何でって言われても……」

キョン「お前は長門に消されたはずだろ!」

朝倉「…………何の話をしているのキョン君?」

キョン「何ってお前……」




6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 14:55:31.22 ID:VjvAQ1+M0
妹「あ~!キョン君おかえりー!わはー!」ダキッ

キョン「おふぁ!?…………人のボディーにスピアーかましちゃいけませんっていつも言っているだろうが……」

妹「んー?」

朝倉「相変わらず仲が良いわねー」

妹「りょーこちゃんもやらないのー?」

朝倉「へっ!?わ、わわ私は良いわよ!?」

妹「え~でもいつもキョン君に抱きつくってどんな感じって……」

朝倉「わー!わー!な、何を言うのよ妹ちゃん!?」

キョン「え……お前ら面識合ったの……?」

妹「んー?」

キョン「朝倉のこと知っているのか?」

妹「何言ってるのキョン君?」

キョン「何って……」

妹「お隣のりょーこちゃんはキョン君の幼馴染だよー?」

キョン「…………………………はい?」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 14:59:54.65 ID:VjvAQ1+M0
妹「それで将来はおねえちゃんに……」

朝倉「妹ちゃんっ!」

妹「どしたのりょーこちゃん?」

朝倉「そ、そういうことはその……キョン君の前では……」

妹「えー、でもお母さんといつもキョン君と結婚するにはーってお話」

朝倉「ひゃあああああああああ!ちょ、ちょっと来て妹ちゃん!」ガシッ

妹「え?……わひゃあ!?」

朝倉「と、とにかくキョン君は着替えてきて……あ、シャツは洗濯場に置いておいてくれれば良いからー!」

キョン「…………どうなっているんだ?」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 15:07:07.25 ID:VjvAQ1+M0
キョン「朝倉が俺の幼馴染?…………まーた変な事が起きてんのかよ」

キョン「取り合えずこういう困った時には長門だな、電話してみるか」

trrrr……trrrr……pi

長門『何?』

キョン「スマン長門、今良いか?」

長門『構わない』

キョン「ちょっとおかしなことが起こっているんだが……」

長門『何?』

キョン「実はな…………何故か朝倉が俺の家に居るんだ」

長門『……』

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 15:09:11.74 ID:VjvAQ1+M0
キョン「しかも妹があいつのことをお隣だとか幼馴染だとか訳のわからんことを言っていてだな」

長門『それはわかった。で、おかしなこととは?』

キョン「いやだから朝倉が俺の家に……」

長門『それはいつものことでは?』

キョン「はい?」

長門『アナタと朝倉涼子の仲のよさは今更語ってくれなくても普段から目にしているからわかっている』

キョン「え……ちょっと待て、お前朝倉のことは知っているんだよな?」

長門『だからアナタの幼馴染の……』

キョン「違う!お前と同じヒューマノイドインターフェイスの朝倉涼子だよ!!」

長門『……っ!?』

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 15:16:17.82 ID:VjvAQ1+M0
キョン「お、おいおいどうしたんだよ長門」

長門『……ちょっと待ってて』pi

キョン「え……おい長門!?…………切れちまったよ、一体何が起こって」

長門「お待たせ」

キョン「うわっ!?な、長門!?」

長門「……」ジャキッ

キョン「お、おいおい長門……いきなり銃を突きつけて一体何の冗談」

長門「答えて……一体いつどこで私と朝倉涼子の正体を知ったの?」

キョン「は……?ちょっと、お前何言って……」

朝倉「キョンくーん、何かあったの?なんか変な叫び声が聞こえてきたんだけど?」

キョン「あ、朝倉……」

朝倉「って、長門さん!?キョン君に何してるの!?」

長門「質問」

朝倉「質問って……キョン君にそんなもの突きつけないで!」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 15:24:22.23 ID:VjvAQ1+M0
長門「それは聞けない、彼は私と貴女の正体について何故か知ってしまっている」

朝倉「えっ……」

キョン(何がどうなっていやがる……訳がわかんねぇ……)

長門「情報がどこから漏れたのかは今後の為に確かめる必要がある」

朝倉「だからってキョン君に乱暴なことしないで!」

長門「まだ何もしていない素直に答えてくれれば手荒なまねはするつもりはないし必要もない」

朝倉「だからって……」

キョン「あー……すまん長門、朝倉」

長門「何?」

キョン「とりあえずハルヒ関連でおかしなことが起こっているのはわかった」

長門「……そこまで知っている!?もう手段を選ぶわけには……」

キョン「待て待て落ち着け!素直に話す!話すから取り合えず銃を降ろしてくれ!」

長門「……わかった」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 15:30:27.80 ID:VjvAQ1+M0
キョン「ふぅ、まったく生きた心地がしなかったぞ……」

朝倉「大丈夫キョン君!?」ババッ

キョン「わわっ!?」

朝倉「本当に酷いことされていない?怪我とかしてないわよね!?」

長門「そんなへまはしない」

朝倉「長門さんは黙ってて!」

キョン「大丈夫!大丈夫だから服をめくるなズボンを脱がそうとするな!!」

朝倉「へ…………きゃあああああああああああああ!な、何て格好してるのよキョン君!」

キョン「お前が脱がせたんだろうが!」

長門「……夫婦漫才?」

キョン「違うわ!」

朝倉「め、夫婦ってべ、別にそんなんじゃ……」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 15:37:29.41 ID:VjvAQ1+M0




長門「それで?」

キョン「いきなりだな、まぁいいが」

長門「一体どうやって私達の正体を知ったの?」

キョン「あー……その前にいいか?」

長門「何?」

キョン「前提として話をさせてもらうが俺はおそらくお前達の知っている俺じゃない」

長門「……続けて」

キョン「ああ、それでまず俺がお前達のことを知ったきっかけは……朝倉、お前だ」

朝倉「へ?わ、私?」

キョン「ああ、以前……といってもここではなかった出来事なんだろうが俺が朝倉に教室に呼び出されて殺されそうになったことがあってだな……」

朝倉「私がキョン君を!?そんなことする訳……っ!」

長門「朝倉涼子落ち着いて、ここは最後まで話を聞くべき」

朝倉「長門さんっ…………いいえ、ごめんなさい。続けて、キョン君?」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 15:48:31.25 ID:VjvAQ1+M0
キョン「その時に俺を殺してハルヒの反応を見るとか何とか言われて殺されそうになったところを長門に助けられて
    そこで俺ハルヒに関するいろんなことを聞かされたってわけだ」

朝倉「……っ」

長門「確かにここではありえない出来事、それだけに良くわかる……アナタは別の平行世界から来たということ?」

キョン「ああ、多分な」

長門「つまりアナタは今まで幾度となく涼宮ハルヒの引き起こした事件に巻き込まれていて彼女を取り巻く環境も知ってしまっている」

キョン「そうだ」

長門「わかった、では今度はこちらの情報を与える」

キョン「ああ、頼む」

長門「私と朝倉涼子がヒューマノイドインターフェイスであることには変わりはない」

キョン「それはさっき散々見せてもらったので理解できている」

長門「違いがあるとすればこの朝倉涼子は急進派ではないのでアナタを襲うことはない」

キョン「どうやらその様だな、安心したぜまったく」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 15:57:29.37 ID:VjvAQ1+M0
長門「この朝倉涼子はTFEIでありながらアナタの幼馴染でアナタに明確な好意を……」

朝倉「わー!わー!だから何を言い出すのよ!?」

長門「こちらの貴女が危害を加えるようなことはないと信じてもらう為の情報を」

朝倉「もっと他に言い方があるでしょう!?」

長門「?」

キョン「あーともかくこっちの朝倉はいきなり教室に閉じ込めて襲い掛かったりしてこないってことだな?」

長門「そう」

キョン「だがなんだろうな……こう、TFEIにしては感情豊かだよな?こっちの朝倉は」

長門「それは貴方のせい」

キョン「俺の?」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 16:07:36.06 ID:VjvAQ1+M0
長門「朝倉涼子は特別な個体として今から10年ほど前からここで活動をしている」

キョン「あ~それで幼馴染なのかよ」

長門「そんな中で彼女の近くに居た一人の子供が原因と思われるエラーが彼女の中に蓄積され続けていた
   それが一時期は問題になりかけたが今では情報収集という名目で経過観察されることになった」

キョン「エラーってなんだよ?」

長門「恐らくは人間で言うところの自我であり感情、彼女の場合は恋ごこr」

朝倉「長門さんっ!」

キョン「さっきからどうしたんだお前は、落ち着きがないな」

朝倉「だ、だって!」

長門「……話を続けたい」

キョン「ああ、スマン」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 16:17:28.75 ID:VjvAQ1+M0
長門「そういった今までにない変化を生じさせたアナタも涼宮ハルヒ同様観察対象となり
   私達の存在については伏せられてきていた」

キョン「それが俺に知られるとどうなるんだよ?」

長門「少なくとも朝倉涼子の情報連結が解除される……場合によっては私も」

キョン「な!?」

朝倉「……っ!」

長門「これはアナタが私たちの存在を知らずに普通に接し続けていることが肝要だった
   これが崩れてしまえば早急に手を打ちアナタの周りから私たちが居た痕跡から消す必要が出る」

キョン「何だよそれ……」

長門「……しかし今回の件はイレギュラー中のイレギュラーということでとりあえずは現状維持
   なんらかの打開策ないしそちら側の涼宮ハルヒからのアクションを待つと言うことで結論がたった今出た」

キョン「なんだよ焦らすなよ長門」

長門「だから朝倉涼子、ひとまずは安心して……朝倉涼子?」

朝倉「……っく……ぐすっ」

長門「泣いているの?」

朝倉「良かった……良かったよぉ……ぐすっ」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 16:25:04.34 ID:VjvAQ1+M0
キョン「な、なんでいきなり泣き出してんだお前は?」

朝倉「ら、らって……もうキョン君の傍にっ、居られないって思ったらすごくっ……悲しくなって!」

朝倉「それでもキョン君だけは私が出来ることなら何でもして守らないとって覚悟してたのに……
   それが大丈夫だって聞かされた瞬間すっごく安心ちゃったら出て来たんだから……仕方ないじゃない!」

キョン「お、おう……スマン?」

朝倉「そうよぉ!もうキョンくんのばかぁ……ふぇえええええん!」

キョン「ちょ、おいこら!?更に泣き出すな」

長門「取り合えずこの場は収まったので私は帰る」

キョン「おいふざけんな、より混沌としたわ!どうするんだよこれ!?」

長門「朝倉涼子が泣き出したのは半分はアナタのせいだからアナタがなんとかすべき」

キョン「何で俺が……」

長門「それじゃあ」シュンッ!

キョン「あっ!?おい待て……くそっ、行っちまいやがった」

朝倉「ふわぁあああああああああああああん!」

キョン「だー!もう泣くな朝倉!」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 16:33:12.93 ID:VjvAQ1+M0
朝倉「だっ……て!止まんないんだもん、仕方ないじゃない!」

キョン「泣きながら怒るとか器用なやつだなお前は」

朝倉「……キョンくんのばか」

キョン「な!?なんてことを!」

朝倉「あほ、とーへんぼく、ぼくねんじん」

キョン「はいはい、俺が悪かった。俺が悪かったからどうすればいい?」

朝倉「だったら胸を貸して欲しくて……その……ちょっと、抱きしめて欲しい……かな?」

キョン「んな!?」

朝倉「…………ダメなの?」ウルッ

キョン「くっ…………あーもうわかった!好きにしろよ!」

朝倉「うんっ♪」ダキッ

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 16:37:31.20 ID:VjvAQ1+M0
キョン「はあ、ったくもう……」

朝倉「えへへ~」

キョン「もう笑ってんのかよ、だったらもう良いだろ」

朝倉「ま、まだダメよ!涙が止まってないんだから!」

キョン「へいへい……ったく、こんなとこ人に見られたら誤解されるぞ」

朝倉「……良いじゃない別に誤解されても本当にしちゃえば」ボソッ

キョン「何か言ったか?」

朝倉「う、ううん!なんでも……」

妹「ん~?キョンくーん、りょーこちゃーんどこー?」

キョン「」

朝倉「」

妹「あっ!」

※キョンと朝倉さんは座った体制のまま抱き合って朝倉さんはキョンの胸に顔を埋めています

キョン「いや、その……これは……」

朝倉「あ、あのね妹ちゃん、違うの!」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 16:44:11.43 ID:VjvAQ1+M0
妹「あー!キョン君がりょーこちゃん泣かしてるー!」

キョン「ばっ!ちがっ」

キョン母「なんですってえええええええええええええ!?」バーン!

キョン「げぇ!?お袋居たのかよ!?」

キョン母「たった今帰ってきたところよ!」

朝倉「おば様!?」

キョン母「もう~涼子ちゃん、いつもみたいに『お義母さん』でいいって言ってるでしょ?」

朝倉「え、あのそれはだからっ、キョン君の前じゃ……」

妹「お母さんおかえりー」

キョン母「はい、ただいまー」

キョン「今日は早いんだな……」

キョン母「そんなこと今はどうでも良いわよ……キョン、アンタね!」

キョン「は、はいっ!」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 16:50:07.19 ID:VjvAQ1+M0
母「お隣の大事な一人娘の涼子ちゃんに何したんだい!?」

キョン「いや、俺は何も……」

妹「えーでもりょーこちゃん泣いてたよー?」

キョン「こら!?お前は余計なことを言うんじゃありません!」

母「泣かした……ですって?」

朝倉「あの、おば様違うんです!これは別にキョン君が悪いってわけじゃなくて……」

母「いいのよ涼子ちゃん、こんな愚息いちいち庇わなくても?」

朝倉「庇ってる訳じゃなくてですね……」

母「はぁ~……涼子ちゃんはこんなにいい子なのになんでお前は」

キョン「だから違うって!」

母「違わない!大体アンタの知らないところで涼子ちゃんが何回アンタに泣かされてると思ってんの!?」

朝倉「おば様!?それは言わないでって!?」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 17:02:46.46 ID:VjvAQ1+M0
母「こうなったら仕方ない、アンタ責任取んなさい!」

キョン「責任ってなんだよ!?」

母「アンタに無理やり何て度胸はないだろうから合意の上だろうけどね、女の子を一人キズモノにしたんだ
  ……男の責任のとり方ってモンがあるだろう?」

朝倉「キズっ!?わ、私別にそんなことされて……」

母「いーのいーの、わかってるから♪」

キョン「おい、何もわかってないだろ!っていうか誤解しかないだろ!?」

母「今この場でアンタに発言権はない!」

キョン「なんでだよ!?」

母「まぁ兎に角、あとは若い二人に任せて私たちは外に食べに行くからちゃんと話し付けるんだよ?」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 17:08:53.26 ID:VjvAQ1+M0
妹「え、今日は外食なの?」

母「ええ、二人でね」

妹「わーい!」

母「何が食べたい?」

妹「えーっと…………ハンバーグっ!」

母「よーしわかった!それじゃ行ってくるから……涼子ちゃん、がんばんなさいよ!」グッ

朝倉「は、はいっ!」

母「アンタも!女の子に恥じかかすんじゃないよ?」

キョン「何の話だよ……」





朝倉「いっちゃったね……」

キョン「ああ……」

朝倉「とりあえず……どうしよっか?」

キョン「あー、とりあえず……メシだな」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 17:15:16.06 ID:VjvAQ1+M0
朝倉「あ、うん。それならもう出来てるから」

キョン「お、そうか悪いな……晩飯何?」

朝倉「おでんよ?」

キョン「おでんか~……メシのおかずとしてはどうなんだ?」

朝倉「……ふふっ」

キョン「なんでそこで笑うんだよ」

朝倉「ううん、私の知ってるキョン君とは違ってもキョン君はキョン君なんだな~って」

キョン「なんだよそれ」

朝倉「だっておんなじ事言うんだもん」クスクス

キョン「む……」

朝倉「……そうよね、キョン君はキョン君でも違うキョン君なのよねー」

キョン「んー、なんかその、すまんな?」

朝倉「大丈夫よ、違和感とか全然ないから」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 17:26:10.18 ID:VjvAQ1+M0
朝倉「ご飯これくらいで良かった?」

キョン「ああ、いつもこんなもんだ」

朝倉「そう、よかった」

キョン「さて、それじゃあ……いただきます!」パンッ!

朝倉「はい、召し上がれ」

キョン「おぉ、おでんと言っても味噌おでんだったのか」

朝倉「そうよ、それだとご飯にも合うでしょ?」

キョン「確かにな、しかし味噌で炊くなんて大変じゃないのか?」

朝倉「んー、確かにダシだけで炊くのに比べたら手間が多いけど……」

キョン「けど?」

朝倉「…………っ、な、なんでもない!大丈夫、大丈夫だからとりあえず食べてみて?」

キョン「あ、ああ……」

朝倉(うぁあ~『別にキョン君のためだと思ったらむしろ楽しいわよ?』とか言えたら良かったのかな?うん、それ無理!恥ずかしい!)

キョン「んっ!?」

朝倉「どう?」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 17:31:38.59 ID:VjvAQ1+M0
キョン「美味い!美味すぎる!!」

朝倉「よかった、好きな味付けも一緒なのね」

キョン「いやいやいや、味付けとかそんなんじゃなくてこれなら誰が食っても美味いって言うだろ」

朝倉「そ、そうかな?」

キョン「ああ、自信もって良いぞ朝倉、これはそれほどのモンだ」

朝倉「えへへ~、ありがと」

キョン「なんだ?偉い嬉しそうだな?」

朝倉「それはそうよ、いつもだったらどう?って聞いても『いつも通りだ』としか言わないんだもん」

キョン「贅沢なやっちゃな……っつっても俺か」

朝倉「だからこうやって褒めてもらえるのって嬉しくって……ありがとキョン君♪」ニコッ

キョン「……っ!お、おう」

朝倉「どしたの?」

キョン「な、なんでもないっ!」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 17:39:10.03 ID:VjvAQ1+M0
キョン(むぅ、よく考えてみたら朝倉は普通に美少女だったな。こんな風に自然に笑うだけでここまで可愛いとは……不覚!)

朝倉「変なキョン君」クスクス

キョン「あ~……そういえばさ」

朝倉「なぁに?」

キョン「こっちの俺ってどんな感じだ?」

朝倉「どんな感じって言われても…………本当に一緒よ?」

キョン「そうなのか?」

朝倉「まぁ昔お話とかはできないでしょうけどそれ以外の話し方とか細かい仕草とかも全然違和感ないわね」

キョン「それはそれで変な話だな」

朝倉「言われてみればそうね」

キョン「ま、いいか。とりあえず細かいこと考えても俺に何が出来るわけじゃあるまいし待つとしますかね」

朝倉「そうねぇ……まったく涼宮さんにも困ったものだわ!いっつもキョン君振り回して!」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 17:47:33.17 ID:VjvAQ1+M0
キョン「その口ぶりからするとハルヒもあっちとこっちも一緒なのか」

朝倉「そうね、今の言葉からそれを感じ取れたならきっと同じでしょうね……」

キョン・朝倉「「はぁ……」」

朝倉「まぁ兎に角そういう訳だから学校でも多分普通にしていれば問題はないと思うわ」

キョン「それはありがたい……と言って良いのか判断に悩むな」

朝倉「そうね……あ、おかわりいる?」

キョン「ああ、頼む」

朝倉「はい…………はいどうぞ」

キョン「ん、サンキュ……しっかし朝倉の作る飯は美味いな~メシが進みすぎて困る」

朝倉「え、そうなの?」

キョン「ああ、いつもだったらこんなに食わないしな」

朝倉「そうなんだ……えへへ~」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 17:53:17.16 ID:VjvAQ1+M0
キョン「な、なんだ急に……」

朝倉「えっ!?あ、だってキョン君が食べる量って見てるから大体わかるのよ」

キョン「うん?まぁ、そうだろうな」

朝倉「それで別に今のキョン君と食べてる量ってそんなに変わらないから、その……いつもそう思ってくれていたのかなぁって
   そう思ったら嬉しくなっちゃって……うふふ♪」

キョン「っ!?さ、さあな?」

朝倉「あ、キョン君お茶いる?」

キョン「ああ、貰うわ」

朝倉「は~い♪」

キョン(凄い上機嫌だ……くそっ、アイツは朝倉だってのにさっきから可愛すぎる!こっちの俺羨ましいぞ糞が!)

朝倉「はい、どうぞ♪」

キョン「ああ、サンキュ」




80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 18:02:34.65 ID:VjvAQ1+M0
キョン「はぁ~食った食った……ごちそうさん」

朝倉「はい、お粗末さまでした」

キョン「んで朝倉?」

朝倉「なぁに?」

キョン「さっきお袋たちは何を言っていたんだ?さっぱりわからんかったんだが」

朝倉「さっきって………………し、知らないわよっ!」

キョン「そ、そうか(何故怒る……)」

朝倉「それじゃ片付けちゃうからキョン君はお風呂にでも入ってきて!」

キョン「お、おう」

朝倉「ほらほら早く行った行った!」

キョン「わ、わかったからそんなに押すな」

朝倉「はい、ごゆっくり!」ピシャッ

キョン「ちょ、おま!?」

朝倉「もうっ………………鈍感」

キョン「……なーにを怒っとるんだアイツは、さっきまであんな上機嫌だったのに……わからん」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 18:11:24.87 ID:VjvAQ1+M0



??「第一フェーズ終了、経過は良好」

??「うふふ、ご苦労様」

??「ううん、構わない。私も何とかしたほうが良いと思っていたから」

??「うーん……彼が鈍すぎるのかあの子が後一歩踏み出さなすぎるのかは判断しかねるけどね」

??「とはいえあの距離感でずっといられるのも周囲の人間の精神衛生上よろしくない」

??「そうねぇ……とはいえこの為に本来ならかなり不味いことまでやっちゃってるけど大丈夫なのかしら?」

??「情報統合思念体からは全て許可は出ているので問題ない」

??「それも不思議よね……これもあの子、ひいては彼の影響なのかしらね?」

??「どういうこと?」

喜緑「あの二人の恋愛模様を見て楽しんでいるのかもって事よ、私達と同じ様に。ね、長門さん?」

長門「別に楽しんでいるわけでは」

喜緑「うふふ♪」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 18:12:22.14 ID:VjvAQ1+M0
第一部 完

つかれた

引用元: キョン「ただいま~」朝倉「おかえりー」