1: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 01:43:11.07 ID:r9T+sodO0
【新ゲッターロボ ss】
"神"との戦いから10年。あれから、ただの一度も鬼は現れなかった。
俺は独自にゲッター線の研究を続け、弁慶は全国各地を廻り、ミチルはごく一般的な科学者として生活している。
だが、竜馬だけは、一度も戻ってくることはなかった。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1419439381
"神"との戦いから10年。あれから、ただの一度も鬼は現れなかった。
俺は独自にゲッター線の研究を続け、弁慶は全国各地を廻り、ミチルはごく一般的な科学者として生活している。
だが、竜馬だけは、一度も戻ってくることはなかった。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1419439381
2: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 01:44:02.83 ID:r9T+sodO0
早乙女研究所跡
ヒュウウウ
隼人「......」
隼人(早乙女が開いた地獄の釜...あれからずっと開いたままだが...)
弁慶「...やっぱり、竜馬は帰ってこねえのか?」
隼人「さあな。そもそもあいつが何故一人であの巨大なゲッターロボに向かっていったのかもわからん」
弁慶「そうだよなぁ...俺たち、そんなに頼りなかったのかなぁ」
隼人「かもしれんな」
弁慶「やっぱりか...俺なんか、役に立ってねえって面と向かって言われたもんなぁ」ショボン
隼人「......」
ヒュウウウ
隼人「......」
隼人(早乙女が開いた地獄の釜...あれからずっと開いたままだが...)
弁慶「...やっぱり、竜馬は帰ってこねえのか?」
隼人「さあな。そもそもあいつが何故一人であの巨大なゲッターロボに向かっていったのかもわからん」
弁慶「そうだよなぁ...俺たち、そんなに頼りなかったのかなぁ」
隼人「かもしれんな」
弁慶「やっぱりか...俺なんか、役に立ってねえって面と向かって言われたもんなぁ」ショボン
隼人「......」
3: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 01:44:53.01 ID:r9T+sodO0
隼人「なあ、弁慶よ。お前は、未来を視ることはできると思うか?」
弁慶「なんだよいきなり」
隼人「いいから答えな」
弁慶「そうだな...俺たちは過去にいったぐらいだし、見れるんじゃないか?」
隼人「ならば、その未来が最悪なものだったとしたら、お前はどうする」
弁慶「最悪な未来だって?なんだそりゃ」
隼人「あくまで可能性だ。...だが、もし視てしまったとしたら?」
弁慶「そりゃあ、そうならねえようにがんばるしかねえじゃねえか」
隼人「そうだろうな。その結論が竜馬のあの行動なら、そういうことなんだろう」
弁慶「なんだよいきなり」
隼人「いいから答えな」
弁慶「そうだな...俺たちは過去にいったぐらいだし、見れるんじゃないか?」
隼人「ならば、その未来が最悪なものだったとしたら、お前はどうする」
弁慶「最悪な未来だって?なんだそりゃ」
隼人「あくまで可能性だ。...だが、もし視てしまったとしたら?」
弁慶「そりゃあ、そうならねえようにがんばるしかねえじゃねえか」
隼人「そうだろうな。その結論が竜馬のあの行動なら、そういうことなんだろう」
4: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 01:45:57.05 ID:r9T+sodO0
弁慶「わかんねえな...なんでそんなことを思ったんだ?」
隼人「炉心を変えたゲッターの試運転をした時のことを憶えているか?やつは、帰って来るなりゲッターから離れようとした」
弁慶「おう。それで、晴明のやつを倒したあと、ゲッターのことで俺たちがモメて...」
隼人「その話はおいておいてだ。あの時、ほんのわずかの間だが、竜馬とゲッターの反応がロストしただろう」
弁慶「......」
隼人「あの時のゲッターロボは、異常にゲッター線の力を引き出していた。理屈はわからんが、もし竜馬がそのゲッターの力で最悪の未来を視たとしたら...その未来では、俺やお前が死んでいる、もしくは敵で、あいつがその元凶だったとしたら...お前ならばどうする?」
弁慶「...なるべく、他の人は巻き込みたくないってことか」
隼人「炉心を変えたゲッターの試運転をした時のことを憶えているか?やつは、帰って来るなりゲッターから離れようとした」
弁慶「おう。それで、晴明のやつを倒したあと、ゲッターのことで俺たちがモメて...」
隼人「その話はおいておいてだ。あの時、ほんのわずかの間だが、竜馬とゲッターの反応がロストしただろう」
弁慶「......」
隼人「あの時のゲッターロボは、異常にゲッター線の力を引き出していた。理屈はわからんが、もし竜馬がそのゲッターの力で最悪の未来を視たとしたら...その未来では、俺やお前が死んでいる、もしくは敵で、あいつがその元凶だったとしたら...お前ならばどうする?」
弁慶「...なるべく、他の人は巻き込みたくないってことか」
5: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 01:47:36.84 ID:r9T+sodO0
弁慶「でもよ、どうしてそれが未来がどうとかって話に繋がるんだ?俺にはサッパリだ」
隼人「...あの"神"の奴らの言葉が気にかかってな」
弁慶「ゲッター線は全てを滅ぼすって話か?」
隼人「そうだ。奴らの言い分なら、『傀儡に魂を入れるな。我らはそれを許さない』...ってことだが、奴らの行動は矛盾している」
弁慶「どこがおかしいんだ?ゲッターが危険だから壊しにくるってのは、俺でもわかるが...」
隼人「ならば、なぜ奴らはゲッターロボの完成を待った?なぜ俺たち三人が揃い、晴明を倒す時までわざわざ待っていた?」
弁慶「...?」
隼人「早い話、危険だと知っているのなら、ゲッターロボが完成する前に早乙女を殺せば済むことだったんだ。ゲッター線を研究していたのは奴だけだったからな」
弁慶「おお、そういうことか!」
隼人「それをしなかったのは、現状ではゲッター線は自分達には無害だと判断していたんだろう。だが、未来を知ったことで、ゲッターは危険だと判断した」
隼人「おそらく、奴らは未来や過去に干渉することはできず、ゲッター線と対峙したこともない。おおかた、俺たちに敗れた後の晴明にでも聞かされたんだろうよ」
弁慶「......」
隼人「そうなると、やつらが晴明を好きにさせていたことも頷ける。神でさえできない、時間の超越をやつはたやすく出来るんだからな。あの全てを知っているかのような口ぶりは、奴らなりのプライドだろう」
隼人「だから俺は思ったのさ。神が恐れ、竜馬が反逆するもの。それはゲッターの作る『未来』だってな」
弁慶「...ンゴー」zzz
隼人「」イラッ
隼人「...あの"神"の奴らの言葉が気にかかってな」
弁慶「ゲッター線は全てを滅ぼすって話か?」
隼人「そうだ。奴らの言い分なら、『傀儡に魂を入れるな。我らはそれを許さない』...ってことだが、奴らの行動は矛盾している」
弁慶「どこがおかしいんだ?ゲッターが危険だから壊しにくるってのは、俺でもわかるが...」
隼人「ならば、なぜ奴らはゲッターロボの完成を待った?なぜ俺たち三人が揃い、晴明を倒す時までわざわざ待っていた?」
弁慶「...?」
隼人「早い話、危険だと知っているのなら、ゲッターロボが完成する前に早乙女を殺せば済むことだったんだ。ゲッター線を研究していたのは奴だけだったからな」
弁慶「おお、そういうことか!」
隼人「それをしなかったのは、現状ではゲッター線は自分達には無害だと判断していたんだろう。だが、未来を知ったことで、ゲッターは危険だと判断した」
隼人「おそらく、奴らは未来や過去に干渉することはできず、ゲッター線と対峙したこともない。おおかた、俺たちに敗れた後の晴明にでも聞かされたんだろうよ」
弁慶「......」
隼人「そうなると、やつらが晴明を好きにさせていたことも頷ける。神でさえできない、時間の超越をやつはたやすく出来るんだからな。あの全てを知っているかのような口ぶりは、奴らなりのプライドだろう」
隼人「だから俺は思ったのさ。神が恐れ、竜馬が反逆するもの。それはゲッターの作る『未来』だってな」
弁慶「...ンゴー」zzz
隼人「」イラッ
6: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 01:49:00.69 ID:r9T+sodO0
弁慶「おっかしいな...いつの間にか頭にコブができてるんだけどよ...隼人、なにか知らねえか?」
隼人「知らん!」
弁慶「なあ、早乙女博士がいなくなったら、本当にゲッター線は無害になるのか?」
隼人「さあな。ゲッターロボが使えなくなろうとも、別の形で干渉するかもしれんし、奴一人が死んだところでなにも変わらないのかもしれん」
弁慶「...?隼人、お前さっきと言ってることが噛み合ってなくねえか?」
隼人「あくまでも可能性だからな。挙げることは自由さ。いくら頭で考えたところで結果を見なければどうしようもない」
弁慶「それもそうか」
隼人「知らん!」
弁慶「なあ、早乙女博士がいなくなったら、本当にゲッター線は無害になるのか?」
隼人「さあな。ゲッターロボが使えなくなろうとも、別の形で干渉するかもしれんし、奴一人が死んだところでなにも変わらないのかもしれん」
弁慶「...?隼人、お前さっきと言ってることが噛み合ってなくねえか?」
隼人「あくまでも可能性だからな。挙げることは自由さ。いくら頭で考えたところで結果を見なければどうしようもない」
弁慶「それもそうか」
7: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 01:50:09.55 ID:r9T+sodO0
弁慶「さて、日も落ちてきたことだし...今日はもう帰ろうぜ。ここであんまり待ってても、竜馬に『俺が帰るのを信じられねえのか!』って怒られちまう」
隼人「悪いが、俺には帰る場所はないんでな。強いて言うならばここだ」
弁慶「おまっ、こんなところに家を建てたのかよ!?」
隼人「お前と同じく全国を廻ってみたが...鬼も早乙女研究所も消えたいま、ゲッター線に関われるのはここくらいだったからな」
弁慶「...なあ、隼人。なんでお前はそこまでゲッターに拘るんだ?やっぱり、まだテロリストへの未練があるのか?」
隼人「別に革命が好きなワケじゃない。あの時はただ退屈してたんだ」
弁慶「た、退屈?」
隼人「ああ。世の中ツマラネエことばかりだったからな。なにか一つデカイことをやってみたかっただけなのさ」
隼人「だが、ゲッターと出会ってからはわからねえことばかりだった。鬼とはなんなのか、なぜゲッターを狙うのか...」
隼人「鬼のことはともかく、ゲッター線についてはなにもわかっちゃいねえ。だから解き明かしたいのさ。ゲッター線がなにを目指しているのかをな」
弁慶「...俺が言うのもなんだけど、やっぱりお前って変わりもんだな」
隼人「そうかもな」ニヤリ
隼人「悪いが、俺には帰る場所はないんでな。強いて言うならばここだ」
弁慶「おまっ、こんなところに家を建てたのかよ!?」
隼人「お前と同じく全国を廻ってみたが...鬼も早乙女研究所も消えたいま、ゲッター線に関われるのはここくらいだったからな」
弁慶「...なあ、隼人。なんでお前はそこまでゲッターに拘るんだ?やっぱり、まだテロリストへの未練があるのか?」
隼人「別に革命が好きなワケじゃない。あの時はただ退屈してたんだ」
弁慶「た、退屈?」
隼人「ああ。世の中ツマラネエことばかりだったからな。なにか一つデカイことをやってみたかっただけなのさ」
隼人「だが、ゲッターと出会ってからはわからねえことばかりだった。鬼とはなんなのか、なぜゲッターを狙うのか...」
隼人「鬼のことはともかく、ゲッター線についてはなにもわかっちゃいねえ。だから解き明かしたいのさ。ゲッター線がなにを目指しているのかをな」
弁慶「...俺が言うのもなんだけど、やっぱりお前って変わりもんだな」
隼人「そうかもな」ニヤリ
8: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 01:50:56.00 ID:r9T+sodO0
弁慶「しかし、一人で寂しくないか?」
隼人「一人の方が出来ることもあるのさ」
弁慶「息子のxxxxとかか?」
隼人「殺すぞ」
弁慶「じょ、冗談だって...隼人、時々様子を見に来るけどよ、考えすぎて身体壊すんじゃねえぞ」
隼人「フッ、そいつは余計なお世話さ」
弁慶「じゃあな」
隼人「ああ」
隼人「一人の方が出来ることもあるのさ」
弁慶「息子のxxxxとかか?」
隼人「殺すぞ」
弁慶「じょ、冗談だって...隼人、時々様子を見に来るけどよ、考えすぎて身体壊すんじゃねえぞ」
隼人「フッ、そいつは余計なお世話さ」
弁慶「じゃあな」
隼人「ああ」
9: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 01:52:02.75 ID:r9T+sodO0
隼人「......」
隼人(10年...そうだ。こんなにも年月は経つというのに、俺は何も掴めちゃいない)
隼人(なぜゲッター線は竜馬を選んだのか、それでいて、なぜストッパーである俺たちを必要としたのか...)
隼人(こんなにも追い求めているというのに、お前は何も教えてくれないんだな)
隼人「...いいぜ、ゲッター線。そうでなくちゃ面白くねえ」
隼人「てめえに教える気がねえのなら、俺は徹底的に踏み込んでやる。お前の大好きな竜馬のようにな」
隼人(10年...そうだ。こんなにも年月は経つというのに、俺は何も掴めちゃいない)
隼人(なぜゲッター線は竜馬を選んだのか、それでいて、なぜストッパーである俺たちを必要としたのか...)
隼人(こんなにも追い求めているというのに、お前は何も教えてくれないんだな)
隼人「...いいぜ、ゲッター線。そうでなくちゃ面白くねえ」
隼人「てめえに教える気がねえのなら、俺は徹底的に踏み込んでやる。お前の大好きな竜馬のようにな」
10: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 01:52:53.21 ID:r9T+sodO0
――――――――――――――――
数か月後
弁慶「あれから進展無しか」
隼人「まあな。そんな数ヶ月で知れるようなら、こんなにも俺は惹かれねえよ」
弁慶「そうかい。お前らしいな」
隼人「ふっ...それで、用件はなんだ?」
弁慶「いやあ、久しぶりに三人で集まりたくてよ。お前もどうかとおもってな」
隼人「なに?」
弁慶「そんな大げさなことじゃねえよ。ちょっとクリスマスパーティをだな」
隼人「クリスマスパーティ?」
数か月後
弁慶「あれから進展無しか」
隼人「まあな。そんな数ヶ月で知れるようなら、こんなにも俺は惹かれねえよ」
弁慶「そうかい。お前らしいな」
隼人「ふっ...それで、用件はなんだ?」
弁慶「いやあ、久しぶりに三人で集まりたくてよ。お前もどうかとおもってな」
隼人「なに?」
弁慶「そんな大げさなことじゃねえよ。ちょっとクリスマスパーティをだな」
隼人「クリスマスパーティ?」
11: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 01:53:20.54 ID:r9T+sodO0
――――――――――――――――――
弁慶の家
弁慶「それじゃあ、俺たちの再会を祝して」
ミチル「」スッ
隼人「」スッ
弁慶「メリークリスマス!」
カラァン
弁慶の家
弁慶「それじゃあ、俺たちの再会を祝して」
ミチル「」スッ
隼人「」スッ
弁慶「メリークリスマス!」
カラァン
12: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 01:54:33.09 ID:r9T+sodO0
弁慶「いやあよかった。無事、こうして集まれてよ」
ミチル「神くんが一番意外だったわね。表舞台にはいつまでたっても出てこないんだから」
隼人「たまには気分転換の一つもするさ」
ミチル「武蔵坊くんも意外に器用なのね。一人でこんなに料理を作れるなんて」
弁慶「へっへへ。一人暮らしが長かったんでね、大抵の家事はできますぜ」
隼人「に、しても多すぎじゃないか?俺たちだけじゃ喰いきれんぞ」
弁慶「なに言ってるんだ。まだ竜馬が来てないじゃねえか」
隼人「なに!?」
ミチル「神くんが一番意外だったわね。表舞台にはいつまでたっても出てこないんだから」
隼人「たまには気分転換の一つもするさ」
ミチル「武蔵坊くんも意外に器用なのね。一人でこんなに料理を作れるなんて」
弁慶「へっへへ。一人暮らしが長かったんでね、大抵の家事はできますぜ」
隼人「に、しても多すぎじゃないか?俺たちだけじゃ喰いきれんぞ」
弁慶「なに言ってるんだ。まだ竜馬が来てないじゃねえか」
隼人「なに!?」
13: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 01:55:09.40 ID:r9T+sodO0
隼人「竜馬...だと?」
ミチル「彼が戻ってきたの!?」
弁慶「まだだが、もうすぐ連れて来てくれると思いますよ」
隼人「連れてくる?」
弁慶「じゃーん、これなんだ!」
ミチル「靴下...中には手紙が入ってるわね」
隼人「弁慶、お前まさか...」
弁慶「おおよ。ちゃんとサンタさんにお願いしといたんだ。クリスマスの日に竜馬が戻ってくるようにってな」
ミチル「彼が戻ってきたの!?」
弁慶「まだだが、もうすぐ連れて来てくれると思いますよ」
隼人「連れてくる?」
弁慶「じゃーん、これなんだ!」
ミチル「靴下...中には手紙が入ってるわね」
隼人「弁慶、お前まさか...」
弁慶「おおよ。ちゃんとサンタさんにお願いしといたんだ。クリスマスの日に竜馬が戻ってくるようにってな」
14: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 01:56:06.53 ID:r9T+sodO0
ミチル「」ポカン
隼人「...弁慶よ。お前、正気か?」
弁慶「鬼や神がいるならサンタさんがいてもおかしくねえじゃねえか」
隼人「いや、まあそうかもしれんが...」
弁慶「もちろん、今までも頼んでたんだが...煙突が無いのにおととし気が付いてな。この日の為にわざわざレンガ造りの家に建て替えたんだ」
ミチル「...呆れた」
隼人「ま、言担ぎくらいは許してやれ」
弁慶「ふん、そう言っていられるのも今の内だ。みとれ、いまにサンタさんがそこの煙突から...」
ドサァ ボフン
「!?」
隼人「...弁慶よ。お前、正気か?」
弁慶「鬼や神がいるならサンタさんがいてもおかしくねえじゃねえか」
隼人「いや、まあそうかもしれんが...」
弁慶「もちろん、今までも頼んでたんだが...煙突が無いのにおととし気が付いてな。この日の為にわざわざレンガ造りの家に建て替えたんだ」
ミチル「...呆れた」
隼人「ま、言担ぎくらいは許してやれ」
弁慶「ふん、そう言っていられるのも今の内だ。みとれ、いまにサンタさんがそこの煙突から...」
ドサァ ボフン
「!?」
15: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 01:56:48.44 ID:r9T+sodO0
モクモク
ミチル「えっ...?」
弁慶「おお、この真赤な服はサンタさんだ!ほれ見ろ、俺の言った通りじゃねえか!」
隼人「そんなわけあるか。あれはどうみても返り血だ。ミチル、下がってろ」
ミチル「え、ええ...」
「......」
弁慶「サンタさん、俺の願い事を叶えにきてくれたんだな」
「」ダッ
ドンッ
弁慶「わぶっ!」
「」つパン アーン
16: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 01:57:35.01 ID:r9T+sodO0
「ガツガツガツ...」
弁慶「な、なんだ?」
「ゴクゴクゴク...プハァ!」
隼人「......」
「あぁ~、生き返った!これにおっちゃんのラーメンがあればいうことなしだったんだがな」
弁慶「!」
隼人「その声...」
「いやー、わりいな。ここ最近、飯を喰ってなかったからよ。この恩は必ず...」クルッ
弁慶「あ...あぁ...」
隼人「―――ッ」
弁慶隼人「竜馬ぁ!?」
竜馬「んあ?」
弁慶「な、なんだ?」
「ゴクゴクゴク...プハァ!」
隼人「......」
「あぁ~、生き返った!これにおっちゃんのラーメンがあればいうことなしだったんだがな」
弁慶「!」
隼人「その声...」
「いやー、わりいな。ここ最近、飯を喰ってなかったからよ。この恩は必ず...」クルッ
弁慶「あ...あぁ...」
隼人「―――ッ」
弁慶隼人「竜馬ぁ!?」
竜馬「んあ?」
17: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 01:58:13.82 ID:r9T+sodO0
竜馬「なーんかどっかで見たツラだなぁ...」
弁慶「うおおお、竜馬ぁ!」ブワッ
竜馬「のわっ!?とびつくんじゃねえ!」バキィ
弁慶「げふっ!」
竜馬「この感じ...まさか、てめえ弁慶か!?するとそこの女はミチルで、目付きの悪いオッサンは...」
シャッ シュピッ
竜馬「!」
ガシッ
隼人「...どうやら、腕は鈍っちゃいねえようだな」
竜馬「へっ、お互い様だぜ隼人」
弁慶「うおおお、竜馬ぁ!」ブワッ
竜馬「のわっ!?とびつくんじゃねえ!」バキィ
弁慶「げふっ!」
竜馬「この感じ...まさか、てめえ弁慶か!?するとそこの女はミチルで、目付きの悪いオッサンは...」
シャッ シュピッ
竜馬「!」
ガシッ
隼人「...どうやら、腕は鈍っちゃいねえようだな」
竜馬「へっ、お互い様だぜ隼人」
18: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 01:59:53.35 ID:r9T+sodO0
――――――――――――――――
竜馬「10年だと!?」
隼人「ああ」
竜馬「はー...道理でお前ら老けたわけだ」
ミチル「そういうあなたはなんで変わらないのよ」
竜馬「それがよ、あそこにいると時間もなんもわかんなくなっちまうんだよ。腹も減らねえし、小便もでねえしよ」
ミチル「その反動でお腹が異常に空き、食事の匂いにつられてここまできたと...」
隼人「ウラシマ効果とはまた違うようだな。だとすれば、これもゲッター線の為せる技か...?」
弁慶「まあまあ。せっかく竜馬が帰って来たんだ。改めてクリスマスパーティを楽しむとしようぜ」
竜馬「ワリィがそいつは無理だ」
弁慶「えっ?」
ピカァ
弁慶「ひええっ、か、カミナリィ!?」
隼人「バカな、さっきまであれだけ晴れていたはずだ!」
竜馬「きやがったな」
竜馬「10年だと!?」
隼人「ああ」
竜馬「はー...道理でお前ら老けたわけだ」
ミチル「そういうあなたはなんで変わらないのよ」
竜馬「それがよ、あそこにいると時間もなんもわかんなくなっちまうんだよ。腹も減らねえし、小便もでねえしよ」
ミチル「その反動でお腹が異常に空き、食事の匂いにつられてここまできたと...」
隼人「ウラシマ効果とはまた違うようだな。だとすれば、これもゲッター線の為せる技か...?」
弁慶「まあまあ。せっかく竜馬が帰って来たんだ。改めてクリスマスパーティを楽しむとしようぜ」
竜馬「ワリィがそいつは無理だ」
弁慶「えっ?」
ピカァ
弁慶「ひええっ、か、カミナリィ!?」
隼人「バカな、さっきまであれだけ晴れていたはずだ!」
竜馬「きやがったな」
19: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 02:00:37.11 ID:r9T+sodO0
『進化に魅入られし者よ、逃がしはせんぞ...』
隼人「声が脳内に響いてくる...!?」
『貴様の存在が、宇宙の全ての希望を摘むこととなる』
竜馬「」ダッ
弁慶「おい、今でてくなよ、危ねえぞ!」
『貴様の存在は許せん!覚悟せい、ゲッター!』
ドア「」バァン
竜馬「うるっせえんだよ...」
サンタ『この儂...サンタが貴様を滅してくれる!』
竜馬「エラそうな屁理屈たれてんじゃねえ!俺のとこには一度も来なかったくせによぉ!』
隼人「声が脳内に響いてくる...!?」
『貴様の存在が、宇宙の全ての希望を摘むこととなる』
竜馬「」ダッ
弁慶「おい、今でてくなよ、危ねえぞ!」
『貴様の存在は許せん!覚悟せい、ゲッター!』
ドア「」バァン
竜馬「うるっせえんだよ...」
サンタ『この儂...サンタが貴様を滅してくれる!』
竜馬「エラそうな屁理屈たれてんじゃねえ!俺のとこには一度も来なかったくせによぉ!』
20: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 02:02:13.68 ID:r9T+sodO0
弁慶「うおお!サンタさん、でっけえサンタさんだ!」
ミチル「嘘でしょ...空を覆い尽くすほどの大きさだなんて...」
隼人「...弁慶の言った通り、鬼や神がいるならサンタがいてもおかしくないか」
ミチル「納得しないでよ!」
竜馬「やい、サンタのジジイ!希望がどうとかは知らねえが、黙ってやられる俺じゃねえぞ!」
サンタ『ぬかせ!ここまでワシにふきとばされた未熟者が!希望の象徴の力...見せてくれる!』カッ
ド ワ ッ
弁慶「や、山が一瞬で消し飛んじまった!」
隼人「チィ...あの神のやつらと同格ってことか」
サンタ『同等だと?貴様らが葬った奴らは、我らの中でも小童に過ぎぬ。毎年、目を輝かせてワシのプレゼントを待っておったわ!」
ミチル(私の知ってるサンタと違う)
ミチル「嘘でしょ...空を覆い尽くすほどの大きさだなんて...」
隼人「...弁慶の言った通り、鬼や神がいるならサンタがいてもおかしくないか」
ミチル「納得しないでよ!」
竜馬「やい、サンタのジジイ!希望がどうとかは知らねえが、黙ってやられる俺じゃねえぞ!」
サンタ『ぬかせ!ここまでワシにふきとばされた未熟者が!希望の象徴の力...見せてくれる!』カッ
ド ワ ッ
弁慶「や、山が一瞬で消し飛んじまった!」
隼人「チィ...あの神のやつらと同格ってことか」
サンタ『同等だと?貴様らが葬った奴らは、我らの中でも小童に過ぎぬ。毎年、目を輝かせてワシのプレゼントを待っておったわ!」
ミチル(私の知ってるサンタと違う)
21: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 02:02:47.73 ID:r9T+sodO0
サンタ『往生せい!貴様には万に一つも勝ち目はないわ!』
竜馬「ふざけんじゃねえ!なにがサンタだ、ただゲッターにビビってるだけの臆病者だろうが!」
サンタ『ぬかせぬかせ。それが貴様の遺言となる』
竜馬「へっ。てめえらはいつもそうだ。ちょっとばかし好きにさせたらすぐにいい気になりやがる。俺にはまだ切り札があんだよ」
サンタ『ほぉう?』
竜馬「隼人、弁慶。ゲットマシンはまだ捨てちゃいねえだろうな」
隼人「!」
弁慶「竜馬...」
竜馬「ふざけんじゃねえ!なにがサンタだ、ただゲッターにビビってるだけの臆病者だろうが!」
サンタ『ぬかせぬかせ。それが貴様の遺言となる』
竜馬「へっ。てめえらはいつもそうだ。ちょっとばかし好きにさせたらすぐにいい気になりやがる。俺にはまだ切り札があんだよ」
サンタ『ほぉう?』
竜馬「隼人、弁慶。ゲットマシンはまだ捨てちゃいねえだろうな」
隼人「!」
弁慶「竜馬...」
22: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 02:03:33.73 ID:r9T+sodO0
竜馬「なに呆けてやがる。これ以上あのジジイに好き勝手されちゃたまらねえだろ」
隼人「...そうだな。ちょうどいい具合にここまでの足として使ったジャガー号もベアー号も止めてある」
弁慶「おう!いくらサンタさんとはいえ、おいたがすぎるぜ!拳骨の一つも喰らわせてやらなきゃな」
ミチル「...呆れた。根本的に変わらないのね、あなたたちは」
竜馬「いくぜ、てめえら!」
隼人弁慶「「おう!」」
隼人「...そうだな。ちょうどいい具合にここまでの足として使ったジャガー号もベアー号も止めてある」
弁慶「おう!いくらサンタさんとはいえ、おいたがすぎるぜ!拳骨の一つも喰らわせてやらなきゃな」
ミチル「...呆れた。根本的に変わらないのね、あなたたちは」
竜馬「いくぜ、てめえら!」
隼人弁慶「「おう!」」
23: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 02:05:30.46 ID:r9T+sodO0
竜馬「いくぞ、合体だ!」
サンタ『こい、ゲッターロボ!!』
闇に深く蠢く 飢えた獣の叫び
竜馬「隼人、弁慶、忘れちゃいねえだろうな?」
弁慶「へっ、身体が憶えてるさ!チェンジ、ゲッター3!」
弁慶「うおおお、大雪山おろしいいいぃぃ!」
サンタ『ぬああああ!』
弁慶「ミサイルストォォム!」
サンタ『ぐああああっ...中々やりおる。だが、ここまでよ!』カッ
弁慶「オープンゲット!」
サンタ『チィ、躱されたか!』
邪悪な気配悟っても 奴は恐れず立ち向かう
サンタ『こい、ゲッターロボ!!』
闇に深く蠢く 飢えた獣の叫び
竜馬「隼人、弁慶、忘れちゃいねえだろうな?」
弁慶「へっ、身体が憶えてるさ!チェンジ、ゲッター3!」
弁慶「うおおお、大雪山おろしいいいぃぃ!」
サンタ『ぬああああ!』
弁慶「ミサイルストォォム!」
サンタ『ぐああああっ...中々やりおる。だが、ここまでよ!』カッ
弁慶「オープンゲット!」
サンタ『チィ、躱されたか!』
邪悪な気配悟っても 奴は恐れず立ち向かう
24: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 02:06:18.13 ID:r9T+sodO0
避けられない 運命(さだめ)の渦の中
弁慶「隼人、お前はどうだ!?」
隼人「フッ、笑わせるな...」
ゲッター2「」ガシン
傷を負っても 探し続ける
サンタ『速い!このサンタの目をもってしてもおいつけぬとは!?』
隼人「忘れたくとも忘れるかよ!腹だぁ!」
サンタ『うぶっ!』
隼人「そのヒゲごと顔面を削り取ってやる。ドリルストォォム!」
サンタ『ぬおおお、舐めるなぁ!』
隼人「オープンゲット!」
誰がために 何をするのか
弁慶「隼人、お前はどうだ!?」
隼人「フッ、笑わせるな...」
ゲッター2「」ガシン
傷を負っても 探し続ける
サンタ『速い!このサンタの目をもってしてもおいつけぬとは!?』
隼人「忘れたくとも忘れるかよ!腹だぁ!」
サンタ『うぶっ!』
隼人「そのヒゲごと顔面を削り取ってやる。ドリルストォォム!」
サンタ『ぬおおお、舐めるなぁ!』
隼人「オープンゲット!」
誰がために 何をするのか
25: ◆do4ng07cO. 2014/12/25(木) 02:07:19.11 ID:r9T+sodO0
吼えろ 竜の戦士よ 生命の火を燃やし尽くせ!
隼人「現役がミスるんじゃねえぞ、竜馬!」
竜馬「へっ、誰に言ってやがる!チェェンジ、ゲッターワン!」
サンタ『ゲッタァァァロボォォォ!!』
急げ 猛き勇者よ 時の迷路を走り抜けろ
竜馬「いきなりでワリイが、無茶させてもらうぜ!」
隼人「ふっ、お前に加減を求めるのも無理な話だろう」
弁慶「へへっ、ゲッターチームの復活だ!」
Until the dying day!
竜馬「ゲッタアアァァビイイィィム!!」
ド ワ オ
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