1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/07/28(土) 00:54:23.04 ID:KZ22CuiG0
注意
・P4AとストパンのクロスSS(P4G本編もプレイ、ストパンはアニメ、マンガのみ)
・一応ストパン一期が舞台だけどちょいちょい改変
・P4終了後、稲羽から帰るときにストパン世界へ
・鳴上無双にはならないよう気を付ける。
・>>2から本格開始
リムジンの中にギョロリとした眼を持つ老人、イゴールと妙齢の美女がマーガレットが座っている。
イゴール「ほほぅ、また貴方と会えるとは思っておりませんでしたぞ。ようこそベルベットルームへ。」
マーガレット「やはり貴方は数奇な出来事に翻弄される運命にあるようです。」
イゴール「なんのことか今は分かりますまい。どれ、一つ占ってみましょう。久しぶりのことですな。」
イゴール「塔の正位置。どうやら思ってもいない事態が起こるようですな。」
イゴール「そして戦車の正位置。そのトラブルにも挫けず戦いを続けてこそ、始めて解決の糸口が見つかるやもしれません。」
マーガレット 「間もなく発進いたします。お力添えはここまでのようです。」
イゴール 「では、貴方のご健闘と、再び運命に打ち勝てることを……」
クルマのエンジン音は鳴りを潜め、意識が遠退いていく。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1343404462
・P4AとストパンのクロスSS(P4G本編もプレイ、ストパンはアニメ、マンガのみ)
・一応ストパン一期が舞台だけどちょいちょい改変
・P4終了後、稲羽から帰るときにストパン世界へ
・鳴上無双にはならないよう気を付ける。
・>>2から本格開始
リムジンの中にギョロリとした眼を持つ老人、イゴールと妙齢の美女がマーガレットが座っている。
イゴール「ほほぅ、また貴方と会えるとは思っておりませんでしたぞ。ようこそベルベットルームへ。」
マーガレット「やはり貴方は数奇な出来事に翻弄される運命にあるようです。」
イゴール「なんのことか今は分かりますまい。どれ、一つ占ってみましょう。久しぶりのことですな。」
イゴール「塔の正位置。どうやら思ってもいない事態が起こるようですな。」
イゴール「そして戦車の正位置。そのトラブルにも挫けず戦いを続けてこそ、始めて解決の糸口が見つかるやもしれません。」
マーガレット 「間もなく発進いたします。お力添えはここまでのようです。」
イゴール 「では、貴方のご健闘と、再び運命に打ち勝てることを……」
クルマのエンジン音は鳴りを潜め、意識が遠退いていく。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1343404462
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/07/28(土) 01:20:49.24 ID:KZ22CuiG0
【1944年/ブリタニア】
>日差しと潮の香りが心地いい。ここは海岸のようだ。
鳴上「……ここは、何処だ。」
>つい先程、かけがえのない友人たちと別れ電車に乗ったばかりだ。しかし、見知った光景は何も見えない
鳴上「そうだ、携帯は……圏外。」
鳴上「もしかしたら」
>イゴールの警告が頭をよぎる
「どうやら思ってもいない事態が起こるようですな。」
「トラブルにも挫けず戦いを続けてこそ、始めて解決の糸口が見つかるやもしれませんな。」
>これが“思ってもいない事態”だとしたら……
>もう少しこの周辺を調べて見ることにしよう。海岸から少し動いて見晴らしの良い場所に出た
鳴上「向こう岸は廃墟もいいところだ。一体どうなって……!」
???「うじゅじゅ……アタシのお昼寝を邪魔するのは……だーれーだー!」
鳴上「!?」
>突然背後から小さな何かが飛び出した。避けられない!
ドスッ
>飛び掛かられた勢いで芝生にうつ伏せに倒された。
>日差しと潮の香りが心地いい。ここは海岸のようだ。
鳴上「……ここは、何処だ。」
>つい先程、かけがえのない友人たちと別れ電車に乗ったばかりだ。しかし、見知った光景は何も見えない
鳴上「そうだ、携帯は……圏外。」
鳴上「もしかしたら」
>イゴールの警告が頭をよぎる
「どうやら思ってもいない事態が起こるようですな。」
「トラブルにも挫けず戦いを続けてこそ、始めて解決の糸口が見つかるやもしれませんな。」
>これが“思ってもいない事態”だとしたら……
>もう少しこの周辺を調べて見ることにしよう。海岸から少し動いて見晴らしの良い場所に出た
鳴上「向こう岸は廃墟もいいところだ。一体どうなって……!」
???「うじゅじゅ……アタシのお昼寝を邪魔するのは……だーれーだー!」
鳴上「!?」
>突然背後から小さな何かが飛び出した。避けられない!
ドスッ
>飛び掛かられた勢いで芝生にうつ伏せに倒された。
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/07/28(土) 01:55:39.70 ID:KZ22CuiG0
???「うじゅぁー!」
鳴上 「ご、ごめん。人がいるって気付かなくて」
??? 「せっかく人がいい気持ちで寝てたのに……んで、アンタ誰?」
>どうやら飛び出したものは小柄な少女らしい。不思議そうにこちらを見てくる。
鳴上 「鳴上悠だ。君の名前は?」
???「アタシ? ルッキーニ。フランチェスカ・ルッキーニ。んー、ゆーは扶桑の人?」
鳴上「扶桑? 日本人だけど。」
ルッキーニ 「日本? そんな国、聞いたこともないけど……」
鳴上 「日本が……無い?」
ルッキーニ 「だーかーらー、無いったら無いの!」
>ルッキーニが背中に乗ったまま乗馬ごっこよろしく動く
鳴上 「詳しく教えてほしいから、一回離れてくれないか。」
ルッキーニ 「いよっと。日本は置いといて、こんなところで何してるの?ここ、一応軍の土地だよ。」
>ルッキーニと名乗る少女は素直に解放してくれた。……なぜ下半身は下着なのだろう。
>そっとしておいた。
鳴上「そういうルッキーニこそ。」
ルッキーニ「アタシ、軍人だもん。にひひ、少尉なんだよ?」
鳴上 「少尉って、君みたいな子供が?」
ルッキーニ 「子供じゃないもん。そりゃシャーリーみたいにバインバインじゃないけどさ。ウィッチだもん」
鳴上「ウィッチ?」
ルッキーニ 「おじちゃん、そんなことも知らないの?ほら、あれ。」
鳴上「誰がおじちゃん……人が空を飛んでいる?」
ルッキーニ 「飛んでるのはまだ新人の二人だけどねー。アタシなら、もっとビューン! って飛べるよ」
> 眼を凝らし空を飛ぶ人間を見た……やはり少女だ。
鳴上 「そういや、ここって何処なんだ?」
ルッキーニ 「えぇー! そんなことまで!? ブリタニアだよ、 ブ リ タ ニ ア~」
> ブリタニア……昔のイギリスの呼び名だったか。どうやら、本当にとんどもないことになったようだ。
鳴上 「ご、ごめん。人がいるって気付かなくて」
??? 「せっかく人がいい気持ちで寝てたのに……んで、アンタ誰?」
>どうやら飛び出したものは小柄な少女らしい。不思議そうにこちらを見てくる。
鳴上 「鳴上悠だ。君の名前は?」
???「アタシ? ルッキーニ。フランチェスカ・ルッキーニ。んー、ゆーは扶桑の人?」
鳴上「扶桑? 日本人だけど。」
ルッキーニ 「日本? そんな国、聞いたこともないけど……」
鳴上 「日本が……無い?」
ルッキーニ 「だーかーらー、無いったら無いの!」
>ルッキーニが背中に乗ったまま乗馬ごっこよろしく動く
鳴上 「詳しく教えてほしいから、一回離れてくれないか。」
ルッキーニ 「いよっと。日本は置いといて、こんなところで何してるの?ここ、一応軍の土地だよ。」
>ルッキーニと名乗る少女は素直に解放してくれた。……なぜ下半身は下着なのだろう。
>そっとしておいた。
鳴上「そういうルッキーニこそ。」
ルッキーニ「アタシ、軍人だもん。にひひ、少尉なんだよ?」
鳴上 「少尉って、君みたいな子供が?」
ルッキーニ 「子供じゃないもん。そりゃシャーリーみたいにバインバインじゃないけどさ。ウィッチだもん」
鳴上「ウィッチ?」
ルッキーニ 「おじちゃん、そんなことも知らないの?ほら、あれ。」
鳴上「誰がおじちゃん……人が空を飛んでいる?」
ルッキーニ 「飛んでるのはまだ新人の二人だけどねー。アタシなら、もっとビューン! って飛べるよ」
> 眼を凝らし空を飛ぶ人間を見た……やはり少女だ。
鳴上 「そういや、ここって何処なんだ?」
ルッキーニ 「えぇー! そんなことまで!? ブリタニアだよ、 ブ リ タ ニ ア~」
> ブリタニア……昔のイギリスの呼び名だったか。どうやら、本当にとんどもないことになったようだ。
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/07/28(土) 08:22:07.03 ID:KZ22CuiG0
ルッキーニ 「おじちゃん……本当に何者? なーんか変なんだよね。こんなとこにいるのにウィッチを知らないし?」
鳴上 「誰がおじちゃんだ。実は……」
> ルッキーニという少女ダメもとで話してみた。気がついたら自分の国から遠く離れた海ここの岸に倒れていたことを。
ルッキーニ 「うじゅじゅ、きおくそーしつ? 」
鳴上 「そうかもしれない。ここに来る前後の記憶が曖昧なんだ。」
ルッキーニ 「ふーん。じゃあさ、アタシがこのへん案内したげよっか。なんか分かるかもよ?」
鳴上 「昼寝の途中じゃなかったのか?」
ルッキーニ 「どこかの誰かさんに起こされちゃったしねー。そ、れ、に……何か面白そうじゃん! マンマのお話みたい!」
鳴上 「ありがとう、助かるよ。ルッキーニ……少尉」
ルッキーニ 「うがー、何かむじゅむするー。少尉ってのはいらなーい。それじゃ、悠おじちゃん着いてきて」
鳴上 「……分かった。」
> “寛容さ”が上がった
ーーー
ルッキーニ「んでねー、ここがハンガー。ストライカーとか銃が置いてあるとこ。」
鳴上 「部外者にそんなことまで話していいのか?」
ルッキーニ 「へーきへーき。悠おじちゃん悪い人じゃなさそうだし、ストライカーは男には乗れないしね。」
> ストライカー……どこかで見たような気もするフォルムだ。
ストライカーの整備をする女性 「おーい、ルッキーニー! 何してるんだ~。」
ルッキーニ 「あ、シャーリー!あのね、 記憶喪失の人の案内してるの!」
鳴上 「記憶喪失ってわけじゃ……」
シャーリーと呼ばれた女性 「記憶喪失……? 詳しく教えてくれ!」
ルッキーニ 「んっと、知らない間に海岸で倒れてたらしいの! 日本ってとこの生まれだって。」
シャーリーと呼ばれた女性 「はっはっは、そりゃ凄い。少佐たちにばれないようにな。アタシはシャーロット・E・イェーガーだ。こっちは相棒のP-51D。」
鳴上 「P-51? 昔の戦闘機じゃないのか。」
シャーリー 「何を言うか。最新鋭のレシプロストライカーユニットだぞ。」
> どうもおかしい。P-51世界大戦の時代だ
鳴上 「今は西暦何年だ?」
シャーリー 「お、ホントに記憶喪失っぽい質問だな。今は1944年だよ。」
鳴上 「誰がおじちゃんだ。実は……」
> ルッキーニという少女ダメもとで話してみた。気がついたら自分の国から遠く離れた海ここの岸に倒れていたことを。
ルッキーニ 「うじゅじゅ、きおくそーしつ? 」
鳴上 「そうかもしれない。ここに来る前後の記憶が曖昧なんだ。」
ルッキーニ 「ふーん。じゃあさ、アタシがこのへん案内したげよっか。なんか分かるかもよ?」
鳴上 「昼寝の途中じゃなかったのか?」
ルッキーニ 「どこかの誰かさんに起こされちゃったしねー。そ、れ、に……何か面白そうじゃん! マンマのお話みたい!」
鳴上 「ありがとう、助かるよ。ルッキーニ……少尉」
ルッキーニ 「うがー、何かむじゅむするー。少尉ってのはいらなーい。それじゃ、悠おじちゃん着いてきて」
鳴上 「……分かった。」
> “寛容さ”が上がった
ーーー
ルッキーニ「んでねー、ここがハンガー。ストライカーとか銃が置いてあるとこ。」
鳴上 「部外者にそんなことまで話していいのか?」
ルッキーニ 「へーきへーき。悠おじちゃん悪い人じゃなさそうだし、ストライカーは男には乗れないしね。」
> ストライカー……どこかで見たような気もするフォルムだ。
ストライカーの整備をする女性 「おーい、ルッキーニー! 何してるんだ~。」
ルッキーニ 「あ、シャーリー!あのね、 記憶喪失の人の案内してるの!」
鳴上 「記憶喪失ってわけじゃ……」
シャーリーと呼ばれた女性 「記憶喪失……? 詳しく教えてくれ!」
ルッキーニ 「んっと、知らない間に海岸で倒れてたらしいの! 日本ってとこの生まれだって。」
シャーリーと呼ばれた女性 「はっはっは、そりゃ凄い。少佐たちにばれないようにな。アタシはシャーロット・E・イェーガーだ。こっちは相棒のP-51D。」
鳴上 「P-51? 昔の戦闘機じゃないのか。」
シャーリー 「何を言うか。最新鋭のレシプロストライカーユニットだぞ。」
> どうもおかしい。P-51世界大戦の時代だ
鳴上 「今は西暦何年だ?」
シャーリー 「お、ホントに記憶喪失っぽい質問だな。今は1944年だよ。」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/07/28(土) 13:32:43.35 ID:KZ22CuiG0
鳴上 「本当か、雪子……じゃなくて、シャーロットさん。」
シャーリー 「雪子って誰さ……まぁいいや。シャーリーでいいよ。で、悠おじちゃんの知ってるのは何年なのかなー?」
> シャーリーはからかうような視線をこちらに向けてくる。
鳴上 「2011年だ。だから驚いた。」
シャーリー 「頭がやられてるわけじゃ……ないよな? 歳、いくつ?」
鳴上 「大丈夫だと思う。17だ。」
シャーリー 「何で若いのにそんなに落ち着いているんだ! こんなのSFか夢でも早々ないぞ。」
鳴上 「夢じゃないと思う。さっきルッキーニに飛び掛かられた時、痛かったから。あと、若いのにってのはお互い様だ。」
シャーリー 「そうじゃなくてだなぁ……趣味に関しては放っといてくれよ。」
ルッキーニ 「ねーぇー、悠おじちゃんは未来から来たってこと?」
鳴上 「……多分。」
ルッキーニ 「だったらさ! 1944年から先ってどうなるか知ってるの!?」
シャーリー 「お、それなら私も気になるな。私が音速の壁を越えたのかどうか!」
鳴上 「それが、こことは随分違う。世界中で戦争が起きていた。」
シャーリー 「変わらないじゃないか。私たちもしてるぞ?」
> シャーリーはストライカーの近くに格納された機関銃を見せた
鳴上 「少なくとも、ストライカーなんてのもなかったし戦争は女の子のものでもない。」
シャーリー 「ネウロイと戦いながら戦争するよゆうがあるのか。」
鳴上 「ネウロイ?……聞いたこともない。」
シャーリー 「とすると……悠の知らない世界というわけか。」
> 「少なくとも下着で女の子が飛ぶことはなかった。」
> だが今の勇気をもってしてもそれを言うのは難しい……
鳴上 「そういうことになる。」
シャーリー 「そうか……でも、未来を知っても面白くないしな。これはこれで良かったかも。」
ルッキーニ 「うじゅじゅじゅじゅ……」
シャーリー 「どうしたルッキーニ。いつもに増してうじゅうじゅ言ってるぞ。」
ルッキーニ 「シャーリー、悠おじちゃん。後ろ、後ろ!」
鳴上・シャーリー 「……後ろ?」
>振り向くとそこには竹刀を持つ眼帯の女性が。かなり怒った様子だ。
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/07/28(土) 18:42:20.49 ID:KZ22CuiG0
眼帯の女性 「イェーガー大尉。何をしている。」
シャーリー 「そりゃ、整備ですよ。」
眼帯の女性 「そうじゃない、この男のことだ。民間人をホイホイ連れてどうする気だ。」
シャーリー 「えぇ!アタシですか?連れて来たのはルッキーニですよ!」
眼帯の女性 「監督責任だ!」
シャーリー 「ちょ、ちょっと待ってくださいって少佐。いくらなんでも理不」
ルッキーニ 「にゃはは、おっこらーれ……うにゃ!」
> 眼帯の女性がルッキーニを睨む。二人とも固まっている。
鳴上 「あの、話を……」
眼帯の女性 「そうか、問題のお前話す方が手っ取り早いな。私は坂本美緒。ここ、501統合戦闘航空団の戦闘指揮官だ。」
鳴上 「押忍。鳴上悠です。」
坂本 「ほほう、見かけによらず体育会系か? それと、その名前だとお前も扶桑か。」
鳴上 「……扶桑というと、極東にある島国ですよね。」
坂本 「おかしな事を聞く。それ以外に何があるというんだ。そして鳴上。どうしてここに。」
鳴上 「俺も聞きたいくらいです。気が付いたら海岸に倒れていて。」
坂本 「流れ着いたにしては身なりが綺麗だがな。スパイ……にしては肝が座っている。うーん……」
> 坂本と名乗った女性は首を捻っている。近くでは二人がひそひそ話している。
ルッキーニ 「うーん、素直に記憶喪失って言えばいいんじゃないの?」
シャーリー 「それで上手くいかないのが軍隊なんだよな。」
ルッキーニ「うじゅー、めんどくさいなぁ。」
シャーリー 「そう言うなっての。ここ501はまだ優しいほうなんだからさ。」
鳴上 「まるで家族みたいだな。親子か」
シャーリー 「勘弁してくれよ、アタシだってまだ16だ。早いのは好きだけど母親って年じゃ……」
鳴上 「ま、まぁ……そうだな。」
坂本 「何をぶつぶつ喋ってる。まったく……取り敢えず鳴上、着いてきてくれ。ミーナ、ここの指揮官とも話そう。」
鳴上 「分かりました。」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/07/28(土) 21:05:49.80 ID:KZ22CuiG0
時系列としては三話と四話の間だったり。あんま強く意識してないけど。
(サイレン音)
坂本 「敵襲? ネウロイか。 今日のロッテは……シャーリーとルッキーニか。丁度いい。先行して出撃だ!」
シャーリー 「了解!」
ルッキーニ 「アイアイサー。」
> ストライカーに乗ると同時に二人から耳と尻尾が生えた。ウサギと……猫科の何かだろうか。
坂本「詳しい指示は海上でミーナから聞け! 私じきに出る。すまない鳴上、お前はここで待機だ。案内をしている余裕は無い。」
> 走り去る坂本を見てシャーリーがストライカーを履いたまま来て耳に何かを押し込んだ。
シャーリー 「空の様子はこいつで分かる何かヤバかったら伝えてくれ。」
ルッキーニ 「おっ先にー!」 ブロロ……
シャーリー 「じゃあな! っておーい。待ってくれー!」 ブロロ……
> 行ってしまった……耳に押し込まれたものはインカムらしい。プロペラのような音が聞こえてくる。
シャーリー 『あー、もしもし。ナルカミー、聞こえる?』
鳴上 「あぁ、問題ない。何か手伝えることはあるか?」
シャーリー 『ははっ、そうだな。無事に帰ることを祈ってくれたら嬉しいかなーなんて。』
鳴上 「……今、ちょっとキュンてした。」
シャーリー 『お、おい!』
ルッキーニ 『あーん、シャーリーはアタシのー!』
鳴上 「冗談だ。気がほぐれるかと思って。どうだ?」
シャーリー 『さらっととんでもない事を言うな、お前。あぁ、面白かっ……おっと!』 タタタタッ
> 会話が途切れ銃声や風を切る音が聞こえる。戦闘が始まったようだ。
>今は待つしかない。
【ブリタニア/ 海上】
坂本 『聞こえるか? 敵は中型が一機だけのようだ。』
シャーリー「見えてる! だいぶ陸地に近いが……陽動とかじゃなさそうだ。」
坂本 『あぁ、他に報告は無い。すぐに私も出る。気を抜くな』
ルッキーニ 「にししー、来る前にやっつけちゃお?」
シャーリー 「そうだな。一つ土産にアタシらの武勇伝を聞かせるか。」
ルッキーニ 「悠おじちゃんにね!」 ガガガガ!ッ
(サイレン音)
坂本 「敵襲? ネウロイか。 今日のロッテは……シャーリーとルッキーニか。丁度いい。先行して出撃だ!」
シャーリー 「了解!」
ルッキーニ 「アイアイサー。」
> ストライカーに乗ると同時に二人から耳と尻尾が生えた。ウサギと……猫科の何かだろうか。
坂本「詳しい指示は海上でミーナから聞け! 私じきに出る。すまない鳴上、お前はここで待機だ。案内をしている余裕は無い。」
> 走り去る坂本を見てシャーリーがストライカーを履いたまま来て耳に何かを押し込んだ。
シャーリー 「空の様子はこいつで分かる何かヤバかったら伝えてくれ。」
ルッキーニ 「おっ先にー!」 ブロロ……
シャーリー 「じゃあな! っておーい。待ってくれー!」 ブロロ……
> 行ってしまった……耳に押し込まれたものはインカムらしい。プロペラのような音が聞こえてくる。
シャーリー 『あー、もしもし。ナルカミー、聞こえる?』
鳴上 「あぁ、問題ない。何か手伝えることはあるか?」
シャーリー 『ははっ、そうだな。無事に帰ることを祈ってくれたら嬉しいかなーなんて。』
鳴上 「……今、ちょっとキュンてした。」
シャーリー 『お、おい!』
ルッキーニ 『あーん、シャーリーはアタシのー!』
鳴上 「冗談だ。気がほぐれるかと思って。どうだ?」
シャーリー 『さらっととんでもない事を言うな、お前。あぁ、面白かっ……おっと!』 タタタタッ
> 会話が途切れ銃声や風を切る音が聞こえる。戦闘が始まったようだ。
>今は待つしかない。
【ブリタニア/ 海上】
坂本 『聞こえるか? 敵は中型が一機だけのようだ。』
シャーリー「見えてる! だいぶ陸地に近いが……陽動とかじゃなさそうだ。」
坂本 『あぁ、他に報告は無い。すぐに私も出る。気を抜くな』
ルッキーニ 「にししー、来る前にやっつけちゃお?」
シャーリー 「そうだな。一つ土産にアタシらの武勇伝を聞かせるか。」
ルッキーニ 「悠おじちゃんにね!」 ガガガガ!ッ
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/07/29(日) 08:35:18.80 ID:q10hLmFZ0
シャーリー 「くそ、なんて硬い装甲だ。ルッキーニ! いつもの合体で」
ルッキーニ 「こんにゃろ! わにゃにゃ! 弾幕が多すぎて合流できないのー!」
シャーリー 「くっそー……こいつは銃身交換出来ないってのに。少佐……聞こえるか!」
ルッキーニ 「だめ、さっきから通じないの!。ぼーがいされてるみたい。」
シャーリー 「私としたことが、たかだか一機に苦戦するなんてね。」 タタタタッ ガチッ
ルッキーニ 「シャーリー!」
シャーリー 「ジャムったか! ガバメントじゃマトモに戦えないぞ……ちとヤバイな。」カチャ
ルッキーニ 「もうちょいで坂本少佐も来るから! 諦めちゃダメ!」ガガガガッ
シャーリー 「分かってるっての!」
【格納庫】
鳴上 「……シャーリーさん。聞こえるか? ルッキーニ、どうだ?」
> 無線からはノイズだけが響く……
鳴上 「様子だけでも分かる手段があれば……そうだ、ストライカーなら」
> ルッキーニの言葉を思い出す
ルッキーニ 「ストライカーは男には乗れないしね。」
鳴上 「クソッ……?」
> 何かに呼ばれた気がする。懐かしい声だ。
ーー我は汝
> 導かれるように足が動く……声は格納庫の隅からだ
ーーー汝は我
> 誘われるままに覆われたカバーを外す。
鳴上 「ストライカー……でも、乗れないんじゃ」
ーーーー汝、己が双眸を見開き
> 思いきってストライカーに足を差し込む……!
坂本 「おい、お前、なにをやって」
ーーーーー今こそ発せよ!
鳴上 「ペル……ソ……ナ!」 キュイン…ブイイイ……
坂本 「バカな! 男のウィッチだと? おい、止まれ! 無謀だ!」
鳴上 「すいません! どうしても行かなきゃならないんだ。」 ブロロロロ……
> 無我夢中で使えそうな武器をかき集めた。早く行かなければ……
ルッキーニ 「こんにゃろ! わにゃにゃ! 弾幕が多すぎて合流できないのー!」
シャーリー 「くっそー……こいつは銃身交換出来ないってのに。少佐……聞こえるか!」
ルッキーニ 「だめ、さっきから通じないの!。ぼーがいされてるみたい。」
シャーリー 「私としたことが、たかだか一機に苦戦するなんてね。」 タタタタッ ガチッ
ルッキーニ 「シャーリー!」
シャーリー 「ジャムったか! ガバメントじゃマトモに戦えないぞ……ちとヤバイな。」カチャ
ルッキーニ 「もうちょいで坂本少佐も来るから! 諦めちゃダメ!」ガガガガッ
シャーリー 「分かってるっての!」
【格納庫】
鳴上 「……シャーリーさん。聞こえるか? ルッキーニ、どうだ?」
> 無線からはノイズだけが響く……
鳴上 「様子だけでも分かる手段があれば……そうだ、ストライカーなら」
> ルッキーニの言葉を思い出す
ルッキーニ 「ストライカーは男には乗れないしね。」
鳴上 「クソッ……?」
> 何かに呼ばれた気がする。懐かしい声だ。
ーー我は汝
> 導かれるように足が動く……声は格納庫の隅からだ
ーーー汝は我
> 誘われるままに覆われたカバーを外す。
鳴上 「ストライカー……でも、乗れないんじゃ」
ーーーー汝、己が双眸を見開き
> 思いきってストライカーに足を差し込む……!
坂本 「おい、お前、なにをやって」
ーーーーー今こそ発せよ!
鳴上 「ペル……ソ……ナ!」 キュイン…ブイイイ……
坂本 「バカな! 男のウィッチだと? おい、止まれ! 無謀だ!」
鳴上 「すいません! どうしても行かなきゃならないんだ。」 ブロロロロ……
> 無我夢中で使えそうな武器をかき集めた。早く行かなければ……
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/07/29(日) 12:39:34.09 ID:q10hLmFZ0
番長のストライカーは足先が高下駄みたいになってます。イザナギの下みたいな。
【海上】
ルッキーニ「どーこーだー、コアー! 」ガガガガ……ゴォッ
シャーリー 「よし! さすがルッキーニ、止めだ!」
ルッキーニ「こんのー! うにゃっ! また攻撃が激しくなってきた!」
シャーリー 「ってもこっちのガバメントじゃ……もうちょい近付ければ……うわっ!」
ルッキーニ 「あぁっ!シャーリーがやられちゃう! 邪魔すんなコイツ!」
> ネウロイの攻撃で体勢を崩したシャーリーが見える。機動もままならないがやるしかない。
鳴上 「くっ、間に合えっ」
> 無理矢理な加速に気が遠くなる。内蔵が押し潰されそうな感覚だった。
鳴上 「おおおおおっ!」
> 思いきってシャーリーを突き飛ばす。前に居た空間をレーザーが焼く
シャーリー 「あいたー! いきなり何を……って、ええええ!? 何で? 何でぇ?」
鳴上 「この……眼鏡か? ハイカラだろ?」 スチャ
シャーリー 「そうじゃない! 男にストライカーは乗れないんじゃなかったのかって話だよ!」
鳴上 「根性だ」
シャーリー 「いや、意味が分かんな……ってこんな話してる場合じゃない! 頼む、そのトミーガンを貸してくれ!」
鳴上 「トミーガン? この銃か。」
シャーリー 「あぁ、それだよ早く。予備の弾はどうした?」
鳴上 「さぁ………よく分からない。」
シャーリー 「お前……無茶苦茶だナルカミぃ!」
鳴上 「ご、ごめん。手伝うよ。囮くらいやれる。」
> シャーリーに丸いマガジンの銃を手渡した」
ルッキーニ 「ええー!? 何で悠おじちゃんが飛んでるの?」
鳴上 「根性で」
シャーリー 「あぁ、もういいから! 出来れば離れてて欲しいくらいだ。その扶桑刀を使おうなんて思うなよ。んじゃ、仕切り直しだ。ブレイク!」
ルッキーニ ・鳴上「了解!」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/07/29(日) 13:40:43.50 ID:q10hLmFZ0
シャーリー 「ちっ、またコアが隠れたか。」 パタタタタタ
鳴上 「コア? 弱点みたいなものか。」
シャーリー「せーかい。名前通り核ってことさ。アイツは丁度、ど真ん中だ。装甲も硬いから大口径かデカイ刀でもなけりゃ……」
ルッキーニ 「シャーリー! シャーリーの後ろにネウロイが回ってきたよ!」
鳴上 「俺が引き付ける。シャーリーのが上手く戦えるんだから。」ブロロロ
シャーリー 「当たり前だバカ! だからって無関係の人間を巻き込めるかっての!」
鳴上 「関係ならある。自分でも信じられない荒唐無稽なことを、バカにせず聞いてくれたからな。」
シャーリー 「……あー、どうしてこう宮藤といい少佐といいナルカミといい、扶桑人ってのは一度言ったらきかねーのな。」
ルッキーニ 「レーザーが来るよ! 」
鳴上 「こっちだ、ネウロイ!」
> シャーリーがシールドで防いだのを見計らい一気に飛び出し、すれ違いざまに切りつける
カキンッ
鳴上 「本当に硬い。やっぱりスピードが」
シャーリー 「後ろにつかれたぞナルカミ。レーザーに当たるんじゃないぞ!」
鳴上 「そのための囮だ。しっかり食いついてこい。」 ブロロロ……
ルッキーニ 「囮になったはいいけど、速くて狙いがつけれないよぉー」
シャーリー「ダメだ。スピードを落としたら格好の的だ!」
> ネウロイは食いついて離れない。少し緩めたらあっという間に撃墜されるだろう。
シャーリー「あんなトーシロじゃ、下手な機動をすれば墜落は免れない……何とかコアを露出させてくれ!」
ルッキーニ 「そんなこと言われても……うがー!」 ガガガガッ
鳴上 「何とかして動きをとめないと……攪乱くらいなら!」ブロロ……ブロ……
> 思いきって一気に速度を落とす。両手でバランスをとりほぼ滑空のように空を滑る
シャーリー 「なにやってるんだ! アイツ、失速しちまうぞ!?」
坂本 「あの男まさか……急がないとな!」 ブロロロロ……
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/07/29(日) 15:56:16.46 ID:q10hLmFZ0
鳴上 「ここだ!」
>スピードをギリギリまで落とし無理矢理急上昇をかける。
> 失速したことが分かる。洗濯機の中身よろしくもみくちゃにされ、左右に揺すられる。
ルッキーニ 「ホントに墜落しちゃうよ! 早く助けなきゃ……」
坂本 「待て! 鳴上の奴を信じろ。もしかしたらアイツとんでもないことをやらかすかもな。」
シャーリー 「まさかナルカミ!」
>上手くいったようだ。ネウロイはスピードを落とした、一瞬だが自分を見失ったのろうか。
鳴上 「今度はこっちの番だ! 」
>体勢をどうにか整え、失速から強引に回復する。今度は慎重にネウロイの上へ上昇。やや手間取ってしまった。ネウロイのレーザーがこちらに飛ぶ。
>数本が服や体を掠めたが無視してネウロイ懐へと降下の勢いで飛び込み刀を突き立てる。
鳴上「このぉぉぉぉっ!」
> ネウロイの装甲に突き立てたまま、勢いに任せて飛び、装甲に大きな切れ目をいれる。
坂本 「無茶苦茶すぎる……まぁいい。今だ! 持てる弾をありったけ叩き込めェ!」
シャーリー・ルッキーニ 「了解!」 パタタタタタッ ガガガガッ……カチカチ
パリン
>背後から陶器を割ったような音が聞こえる。どうやら撃墜したようだ。
シャーリー 「ふー……ヒヤヒヤさせるなー、無事だからよかったものの。」
ルッキーニ 「一歩まちがえたら海にドボーン! ってなってたかもね。」
鳴上 「ごめん。足を止めるなら、こっちがピタリと止まるといいかなって。」
坂本 「はっはっは! ぶっつけで“木の葉落とし”をかけるとは、胆が座っている。だが、お前のしたことの大きさを分かっているよな。部外者にもかかわらず基地への侵入、ストライカー銃器の無断使用。とんでもない話だ。」
鳴上 「あれ、技名が……えぇ、分かっています。」
シャーリー 「でも、少佐。ナルカミはあたしらを助けようと」
坂本 「分かっている。 魔力切れかけの三人相手に空で話すわけにもいかん。帰投するぞ。」
シャーリー 「了解。行くぞー、逃げたりするんじゃないぞ。」
鳴上 「分かっている。すまないな。庇ってくれて」
ルッキーニ 「ね、ね。どうだった?空をこうして飛んだ気持ち。」
鳴上 「……悪くない、かな?」
ルッキーニ 「にしし、でしょー?」
> 潮風が心地いい。ルッキーニ達の力になれたようだ。
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/07/29(日) 23:11:55.58 ID:q10hLmFZ0
坂本 「しかしお前、使い魔と契約をしていたのか?」
鳴上 「使い魔? 何の話です。」
坂本「……気付いてないのか? その耳だよ。尻尾もだ」
鳴上 「耳?尻尾?……!」
>坂本少佐の言う通り、頭にふさふさした耳、腰は尻尾が生えている……
シャーリー 「うっぷぷぷ……改めて見たら、っくく……似合ってるぞ。狐」
ルッキーニ 「うしゃしゃ。狐ー、狐ー」
鳴上 「狐か。そうか、あの時の。」
> この前まで暮らしていた町の神社の境内で暮らすがめつい狐……
> 何か関係があるのだろうか。
坂本 「心当たりがあるのか?」
鳴上 「えぇ。少し前に、狐に頼まれて人助けをしたことが。」
坂本 「なんだそれは……一応、様にはなってるがな。」
鳴上 「ありがとうございます。」
坂本 「お礼を言うところか? 基地までじきだ。着陸はできるのか?」
鳴上 「やってみないとなんとも。」
シャーリー 「だと思ったけどさ。アレか? 考えるより先に動くタイプか。」
鳴上 「そうかもしれない。」
ルッキーニ 「んじゃあさ、アタシが着陸教えたげるー」
シャーリー 「お?珍しいな。ルッキーニが教官役なんて。」
ルッキーニ 「いひひ、ちょっとはイイトコ見せなきゃ。名誉返上!」
シャーリー 「間違えてるぞー」
鳴上 「よろしくお願いします、教官!」
ルッキーニ 「うーん、いい響き! んじゃあ見てて! こうギュワーンとやって、クイッとして……こう!」ブロロ…ロ……ザザッ
鳴上 「よし、分かった。ギュワーンとやってクイッと……つまり勢いか。」
坂本 「イェーガー中尉。鳴上を支えて着陸してくれ。肩を組むくらいでいい。」
シャーリー 「了解。」 ガシッ
鳴上 「そうか、やっぱり逃げたら大変だからな。」
坂本 「バカ者! 離着陸が最も危険なのだ! そんな調子でやっては怪我じゃ済まないぞ。」
シャーリー 「そゆことだ。」
ルッキーニ 「何してるの? はーやーくー!」
>叱られてしまったが、三人からの心配が伝わってきた……
鳴上 「使い魔? 何の話です。」
坂本「……気付いてないのか? その耳だよ。尻尾もだ」
鳴上 「耳?尻尾?……!」
>坂本少佐の言う通り、頭にふさふさした耳、腰は尻尾が生えている……
シャーリー 「うっぷぷぷ……改めて見たら、っくく……似合ってるぞ。狐」
ルッキーニ 「うしゃしゃ。狐ー、狐ー」
鳴上 「狐か。そうか、あの時の。」
> この前まで暮らしていた町の神社の境内で暮らすがめつい狐……
> 何か関係があるのだろうか。
坂本 「心当たりがあるのか?」
鳴上 「えぇ。少し前に、狐に頼まれて人助けをしたことが。」
坂本 「なんだそれは……一応、様にはなってるがな。」
鳴上 「ありがとうございます。」
坂本 「お礼を言うところか? 基地までじきだ。着陸はできるのか?」
鳴上 「やってみないとなんとも。」
シャーリー 「だと思ったけどさ。アレか? 考えるより先に動くタイプか。」
鳴上 「そうかもしれない。」
ルッキーニ 「んじゃあさ、アタシが着陸教えたげるー」
シャーリー 「お?珍しいな。ルッキーニが教官役なんて。」
ルッキーニ 「いひひ、ちょっとはイイトコ見せなきゃ。名誉返上!」
シャーリー 「間違えてるぞー」
鳴上 「よろしくお願いします、教官!」
ルッキーニ 「うーん、いい響き! んじゃあ見てて! こうギュワーンとやって、クイッとして……こう!」ブロロ…ロ……ザザッ
鳴上 「よし、分かった。ギュワーンとやってクイッと……つまり勢いか。」
坂本 「イェーガー中尉。鳴上を支えて着陸してくれ。肩を組むくらいでいい。」
シャーリー 「了解。」 ガシッ
鳴上 「そうか、やっぱり逃げたら大変だからな。」
坂本 「バカ者! 離着陸が最も危険なのだ! そんな調子でやっては怪我じゃ済まないぞ。」
シャーリー 「そゆことだ。」
ルッキーニ 「何してるの? はーやーくー!」
>叱られてしまったが、三人からの心配が伝わってきた……
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/07/29(日) 23:55:18.82 ID:q10hLmFZ0
> シャーリーの助けを借、無事に基地へ着陸した。
赤毛の女性 「えーっと、ナルカミ・ユウさんね。」
鳴上 「はい。」
赤毛の女性 「まさか、本当に男のウィッチが……信じられない。」
眠そうな女性 「男だったら、ウィザードのほうがいいんじゃないの?」
お下げの女性 「今は名称についての話をするときではないだろう、ハルトマン中尉。」
眠そうな女性 「はーい……もういいかな。私、部屋に戻って寝てるね。」
お下げの女性 「あ、ちょっと待て! まったく……カールスラント軍人たるもの部隊の模範となるべくだな……」
> ハルトマンと呼ばれた眠そうな女性とお下げの女性は行ってしまった……
赤毛の女性 「気を悪くしないで下さい。やっぱり、男でストライカーを使うっていうのは例の無い話だから。」
鳴上 「そういうものなのか?」
シャーリー 「そうなの。」
赤毛の女性 「私はミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ。ここ501統合戦闘航空団の隊長をしています。」
ミーナ 「早速で申し訳ないけどナルカミ・ユウさん。貴方をストライカーの無断使用を始めとする行為に基づき拘束します。」
> 坂本少佐とシャーリーが両脇に立ち、着いて歩くように促した。
【501基地/ 個室】
坂本 「生憎だが、営倉は無いからな。しばらくここで待っていてくれ。」
シャーリー 「二三日で出れるだろーから、ホテルに来たと思ってゆっくりしなよ。 トイレとかは部屋にあるから。」
坂本 「イェーガー中尉。余り無責任にものを話すな。では、任せた。」タッタッタ……
シャーリー 「りょーかい。んじゃ、見張りはアタシがするから。用があったら何でも。」
鳴上 「分かった。どうしてシャーリーが見張りに?」
シャーリー 「ナルカミを放っておいた罰だと。ルッキーニはトイレ掃除。少佐もそんなとこかな?」
鳴上 「ごめん、俺のせいで面倒をかけて。」
シャーリー 「気にすんなって。アンタのお陰でどうにかネウロイも倒した。疲れたろ、ゆっくり休め。」
鳴上 「分かった、ありがとうシャーリー。お休みなさい。」
シャーリー 「おう。お休み。」
>今日一日、色んなことあって疲れた。考えるよりまずは身を休めよう……
ーーつづく
一旦キリがいいとこで中断。こんなアホなのを読んでくれる人がいたら感謝を。
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/07/30(月) 02:01:02.25 ID:YfppUX6X0
あれから数日後……
【501基地/執務室】
坂本 「ミーナ、鳴上の様子はどうだ。」ガチャ
ミーナ 「いらっしゃい。男の子だからかしらね、あれだけのことがあったのに健康そのもの。」
坂本 「確かにな。心臓に毛でも生えてるのかもな。はっはっは。」
ミーナ 「美緒、茶化さないで頂戴。宮藤さんといい、貴方といい扶桑の人って……」
坂本 「すまない。だが、奴の言ったことは考えられないな。」
ミーナ 「シャーリーさんも言ってたわね。彼が2011年……60年も先で暮らしていたって。」
坂本 「それも、ウィッチが居ない世界だとも。信じがたい話だが……」
ミーナ 「嘘をつくような人間じゃなさそうだし、精神を患ってるわけでもないの。」
坂本 「あぁ。 アイツの眼は一本筋があるというか……何か強い意志を持った眼だ。戦士のな。」
坂本 「狂った人間の眼光じゃあないことは確かだ。」
ミーナ 「扶桑らしい見分けかたね。それで、使用していたストライカーの方は?」
坂本 「それも……というか、一番引っ掛かるんだ。戦闘の時は私の零式とそう変わらないようすだったがな。」
坂本 「パーツも変わらない。だが、魔導エンジンだけは全く解析できない。おまけに」
ミーナ「それから?」
坂本 「製造番号がどこにも見当たらない。扶桑まで問い合わせても覚えはないそうだ。」
ミーナ 「まさか、存在しないストライカーだとでも!?」
坂本 「可能性としてはな。」コクリ
ミーナ 「そう……それと、鳴上君のこと、上にも報告したの。未来云々は外して。」
坂本 「反応は?」
ミーナ 「その青年を501に配属する辞令を近日中に送る。だそうよ。行為を不問にして、ね。」 ピラ
ミーナ 「一応是非は聞くけど、鳴上君の言い分が本当ならほぼ強制。厄介を押し付けたようなものよ。マロニー将軍の差し金かしらね。」
坂本 「おいおい、なにも厄介とはないだろう。」
ミーナ 「そうね。勝手も知らずにネウロイを相手なんて、早々無いわ。でも、上の相手をするとねぇ……」
坂本 「いつもながら、迷惑をかける。 一応話は伝えておくぞ。鳴上君の承諾もあれば指導もお願い。」
ミーナ 「えぇ、扶桑同士なら気も楽でしょうから。」
坂本 「任せておけ、リーネ、宮藤ともどもビシバシしごいてやる。はっはっはっ!」 キィ……バタン!
【501基地/執務室】
坂本 「ミーナ、鳴上の様子はどうだ。」ガチャ
ミーナ 「いらっしゃい。男の子だからかしらね、あれだけのことがあったのに健康そのもの。」
坂本 「確かにな。心臓に毛でも生えてるのかもな。はっはっは。」
ミーナ 「美緒、茶化さないで頂戴。宮藤さんといい、貴方といい扶桑の人って……」
坂本 「すまない。だが、奴の言ったことは考えられないな。」
ミーナ 「シャーリーさんも言ってたわね。彼が2011年……60年も先で暮らしていたって。」
坂本 「それも、ウィッチが居ない世界だとも。信じがたい話だが……」
ミーナ 「嘘をつくような人間じゃなさそうだし、精神を患ってるわけでもないの。」
坂本 「あぁ。 アイツの眼は一本筋があるというか……何か強い意志を持った眼だ。戦士のな。」
坂本 「狂った人間の眼光じゃあないことは確かだ。」
ミーナ 「扶桑らしい見分けかたね。それで、使用していたストライカーの方は?」
坂本 「それも……というか、一番引っ掛かるんだ。戦闘の時は私の零式とそう変わらないようすだったがな。」
坂本 「パーツも変わらない。だが、魔導エンジンだけは全く解析できない。おまけに」
ミーナ「それから?」
坂本 「製造番号がどこにも見当たらない。扶桑まで問い合わせても覚えはないそうだ。」
ミーナ 「まさか、存在しないストライカーだとでも!?」
坂本 「可能性としてはな。」コクリ
ミーナ 「そう……それと、鳴上君のこと、上にも報告したの。未来云々は外して。」
坂本 「反応は?」
ミーナ 「その青年を501に配属する辞令を近日中に送る。だそうよ。行為を不問にして、ね。」 ピラ
ミーナ 「一応是非は聞くけど、鳴上君の言い分が本当ならほぼ強制。厄介を押し付けたようなものよ。マロニー将軍の差し金かしらね。」
坂本 「おいおい、なにも厄介とはないだろう。」
ミーナ 「そうね。勝手も知らずにネウロイを相手なんて、早々無いわ。でも、上の相手をするとねぇ……」
坂本 「いつもながら、迷惑をかける。 一応話は伝えておくぞ。鳴上君の承諾もあれば指導もお願い。」
ミーナ 「えぇ、扶桑同士なら気も楽でしょうから。」
坂本 「任せておけ、リーネ、宮藤ともどもビシバシしごいてやる。はっはっはっ!」 キィ……バタン!
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/07/30(月) 20:09:41.83 ID:YfppUX6X0
[二話: 翼のために ]
【501基地/ 個室】
> シャーリーと他愛ない話をして盛り上がった。
シャーリー 「なあなあ、お前の荷物にあったあの変なパカパカするやつ。また見せてくれよ。」
鳴上 「携帯電話のことか。見てどうする気だ。分解する気ならゴメンだ。」
シャーリー 「い、いやだな。するわけないじゃん。なぁ、後生だか……ヤバッ」
鳴上「なぜ詰まる。後、何が」
坂本 「ご苦労だ、イェーガー中尉。鳴上の様子はどうだ?」
シャーリー 「退屈そうっすよ。そりゃ、5日ずっと閉じ込められてたらね。」
坂本 「そうか? やけに弾んだ会話が聞こえた気もするが。」
シャーリー 「うっ……そりゃアタシだって、暇っすから。」
坂本 「まぁ、そうだろうな。別に今回の話題はそっちじゃないしな。鍵を開けてやってくれ。」
シャーリー 「また尋問すか?」 カチッ ガチャ
坂本 「話をするだけだ。人聞きの悪い。」
シャーリー 「だからって、何日も質問責めじゃ同じと思いますがね。」
坂本 「うぅむ、そう言われると弱い。だが安心してくれ、今日で最後だ。」
鳴上 「分かりました。」
坂本 「今度は場所を変えるぞ。着いて来てくれ。イェーガー、お前もだ。」
シャーリー 「え、アタシもですか。」
坂本 「あぁ。ちょっとした立ち会いだ。鳴上と面識があるのはお前とルッキーニくらいだし」
坂本 「ルッキーニはまぁ、その……なんだ。」
シャーリー 「あんま難しい話も出来ない……ってことか。中佐のこと苦手だし。」
坂本 「理解が早くて助かる。では行くぞ。」 スタスタスタ……
シャーリー 「お勤めご苦労さん。と言いたいけどさ、ナルカミはこの先どうなるんだ?」
鳴上 「そうだな……余りに唐突過ぎて考えてなかった。」
シャーリー 「普通そうだよなぁ。なぁ、この際ここの整備部隊に志願しちゃえばどうだ?」
鳴上 「あぁ、考それはそれで楽しそうだ。」
【501基地/ 個室】
> シャーリーと他愛ない話をして盛り上がった。
シャーリー 「なあなあ、お前の荷物にあったあの変なパカパカするやつ。また見せてくれよ。」
鳴上 「携帯電話のことか。見てどうする気だ。分解する気ならゴメンだ。」
シャーリー 「い、いやだな。するわけないじゃん。なぁ、後生だか……ヤバッ」
鳴上「なぜ詰まる。後、何が」
坂本 「ご苦労だ、イェーガー中尉。鳴上の様子はどうだ?」
シャーリー 「退屈そうっすよ。そりゃ、5日ずっと閉じ込められてたらね。」
坂本 「そうか? やけに弾んだ会話が聞こえた気もするが。」
シャーリー 「うっ……そりゃアタシだって、暇っすから。」
坂本 「まぁ、そうだろうな。別に今回の話題はそっちじゃないしな。鍵を開けてやってくれ。」
シャーリー 「また尋問すか?」 カチッ ガチャ
坂本 「話をするだけだ。人聞きの悪い。」
シャーリー 「だからって、何日も質問責めじゃ同じと思いますがね。」
坂本 「うぅむ、そう言われると弱い。だが安心してくれ、今日で最後だ。」
鳴上 「分かりました。」
坂本 「今度は場所を変えるぞ。着いて来てくれ。イェーガー、お前もだ。」
シャーリー 「え、アタシもですか。」
坂本 「あぁ。ちょっとした立ち会いだ。鳴上と面識があるのはお前とルッキーニくらいだし」
坂本 「ルッキーニはまぁ、その……なんだ。」
シャーリー 「あんま難しい話も出来ない……ってことか。中佐のこと苦手だし。」
坂本 「理解が早くて助かる。では行くぞ。」 スタスタスタ……
シャーリー 「お勤めご苦労さん。と言いたいけどさ、ナルカミはこの先どうなるんだ?」
鳴上 「そうだな……余りに唐突過ぎて考えてなかった。」
シャーリー 「普通そうだよなぁ。なぁ、この際ここの整備部隊に志願しちゃえばどうだ?」
鳴上 「あぁ、考それはそれで楽しそうだ。」
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/07/31(火) 12:40:57.51 ID:OQe4P/nr0
坂本 「入るぞ。」
ミーナ 「どうぞ。」
鳴上 「失礼します。」
ミーナ 「そう畏まらなくても大丈夫よ。ゆっくりして。」
鳴上 「はぁ……」
ミーナ 「じゃあ、結果から話そうかしら。基地への無許可侵入、ストライカー及び兵器の無断使用に関しては不問になるわ。」
シャーリー 「よかったじゃないかナルカミ! 無罪放免。言うことなしじゃないか。」
鳴上 「いきなりそう言われても……」
坂本 「どんな風の吹き回しだ。か?」
鳴上 「いえ、そこまでは……」
ミーナ 「そう思うのも無理ないわね。簡単に説明すると、隊としての面子よ。」
シャーリー 「そうか、ここ501ってのは各国のエースウィッチが集まる、言ってみればオールスターだからな。」
ミーナ 「加えて形式上では、ある程度の独立した指揮を認められているの。」
坂本「無論、それを快く思わない人間も多い。分かるな?」
鳴上 「なんとなく。厄介が起きると面倒がかかるわけですか。」
ミーナ 「理解が早くて助かるわ。一応上にも掛け合ってみたけど似たような話。」
坂本 「マロニー将軍なんかは恩着せがましい様子だったな。」
ミーナ 「少佐……」 ジト…
坂本 「おっと、すまないな。やはりこういった話は不得手でな。はっはっは。」
シャーリー 「あけすけだなぁ。」
ミーナ 「理由に関してはそんなところ。で、こっちが本番なんだけどね……」
坂本 「ここ、501にウィッチ……ウィザードのほうがいいか?なんだ、協力してくれないか。」
シャーリー 「呼び方はともかく。何でそんな急な。」
坂本 「お前もここに居たらいいと話していたではないか。」
シャーリー 「そうじゃなくて! 話が早すぎるってことですよ。」
ミーナ 「初陣で撃墜のサポートって戦果もあるけど、一番はプロパガンダになると上が踏んだの。」
鳴上 「戦争は少女というか、ウィッチのものだけじゃない……と?」
シャーリー 「古典的な堅物らしいお偉い方の発想か。」
ミーナ 「あまり明け透けなのもいけないわ。ナルカミ君の通り。」
坂本 「いくら武器があっても、士気が低ければただのガラクタだ。」
ミーナ 「それに、ネウロイの解析はまだ進んでいないの。ひょっとしたらってこともあるから……」
鳴上 「帰る手立てが、ってことですか?」
ミーナ 「ただ暮らすよりはいくらか見込みがあるかも。」 コクリ
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/07/31(火) 16:54:15.86 ID:OQe4P/nr0
鳴上 「……分かりました。よろしくお願いします。」 ペコ
坂本 「本当に良かったのか? じきに扶桑からの船が来る。無理にここに居ることはないんだぞ。」
鳴上 「ある人に“戦って始めて見えるものもある。”と言われたんです。今のままじゃ何も見えないままだ。」
坂本 「そうか……しかし、まるでそいつはこうなることを予測してたみたいだな。」
鳴上 「何をやっても不思議じゃない人でしたよ。」
ミーナ 「ありがとう。実のところ、ウィッチは慢性的に不足していて、とにかく戦力が欲しいところなの。」
ミーナ 「細かい手続きはやっておくから、この紙にサインをお願い。少佐と中尉は皆を講堂に集めて。紹介をしなくちゃ。」
坂本 「分かった。じゃあ後でな、鳴上」 ガチャ スタスタスタ
シャーリー 「なんか凄いことになっちまったな。ま、改めてよろしくな。」 スタスタスタ
ルッキーニ 「シャーリー! お疲れー!怒られてたの? 」
シャーリー 「ナルカミの付き添いだよ。掃除辛かったろー! 今度外出のとき、美味いもん食わせてやっからなー?」
ルッキーニ 「やったー! スパムじゃないシャーリーのご馳走ー!」
> どうやらルッキーニは外で待っていたらしい、次第に声が遠退いていく。
鳴上 「あの……ここ、軍隊なんですよね。」
ミーナ 「意図的にこうしているのよ。苦労も多いけど、押さえつけられるのが嫌で力を発揮できないんじゃ意味無いわ。」
鳴上 「ルッキーニとかですか。」
ミーナ 「本当に大変なのよ、あの子。イェーガーさんが来るまでは……」
> しばらくミーナ中佐の愚痴が続く。相当苦労しているようだ。
ミーナ 「あらごめんなさい。机仕事ばかりだとつい、ね……」
鳴上 「俺でよければいつでも。まるで母親みたいですね。」
ミーナ 「ふふっ、そんなに老けて見える?」
鳴上 「いえ、雰囲気というか。暖かいひとだなって。あ、これ書き終わりました。」
ミーナ 「そう言ったのは三人目かしら。ご苦労様。講堂まで案内するわ。皆良い子だから、仲良くしてあげて。」
鳴上 「分かりました、ミーナ中佐。」
ミーナ 「よろしい。もっともそんなに固まることはないわ。」
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/07/31(火) 17:36:04.77 ID:OQe4P/nr0
【501基地/講堂】
ミーナ 「みんな集まったようね。紹介するわ。」
お下げの少女 「……あのときの男?」
ルッキーニ 「悠おじちゃん。ここにいることになったんだ!」
シャーリー 「凄いだろアイツ、初見でストライカーに乗り回してこう、ネウロイを扶桑刀でズバッと一刀両だ」
お下げの少女 「何度聞かせる気だリベリアン。信じられん話だが……」
短髪の少女 「へぇー、私のときみたい!」
おっとりした少女 「坂本少佐といい、芳佳ちゃんといい、扶桑の人って、みんなそうなのかな……」
青い上衣の少女「お前ラ、静かにしろよナ。サーニャが眠れないだロ」
銀髪の少女 「ん……エイラ。うるさい。」
青い上衣の少女 「私なのカ! サーニャぁー……」
眼鏡の少女 「殿方でストライカー……おかしいですわ。」
ハルトマンと呼ばれた少女 「じゃあ、アイツのお風呂でも覗いたらどう?」
眼鏡の少女 「ふんっ。そんなはしたない真似。」
鳴上 「……」
坂本 「静かにせんか。」
ミーナ 「話には聞いていたでしょうけど、この人が男性にも関わらずストライカーに乗ったウィッチ……男性なら、ウィザードっていった方がいいかしら。」
シャーリー 「よっしゃ、アタシの付けた名前の採用か!」
ルッキーニ 「シャーリー凄ーい!」
シャーリー 「すっごいだろ?胸と速さだけじゃないんだぞー?」
ミーナ 「それじゃあ……自己紹介をお願い。」
鳴上 「初めまして、鳴上悠です。ふつつか者ですが今後ともよろしく。」 ペコリ
ミーナ 「ふつつか者って、女性が使うんじゃ……それは置いておいて、仲良くしあげて頂戴。」
眼鏡の少女 「ちょっと待ってくださいまし! 殿方との接触は最小限と規律にあるじゃありませんの!」
シャーリー 「大丈夫じゃね? ナルカミはもう好きな人がいるってよ。」
鳴上 「あぁ、菜々子のことか。好きとは違うと思うが……大切な家族だ。」
眼鏡の少女 「その菜々子さんとやらが大切と言うだけでどうしてそう言い切れるのかしら?」
鳴上 「良いだろう、菜々子はな……」
>>15分経過
鳴上 「そして……」
眼鏡の少女 「分かりました! どれだけ大切かよぉく分かりましたから!」
鳴上 「そうか……」 ショボン
ミーナ 「そ、そういうことだから。安心していいみたい。それじゃあコレ。」
> 階級章や規則の書かれた本。それに拳銃を手渡された
ミーナ 「以上で解散よ。お疲れ様。」
ミーナ 「みんな集まったようね。紹介するわ。」
お下げの少女 「……あのときの男?」
ルッキーニ 「悠おじちゃん。ここにいることになったんだ!」
シャーリー 「凄いだろアイツ、初見でストライカーに乗り回してこう、ネウロイを扶桑刀でズバッと一刀両だ」
お下げの少女 「何度聞かせる気だリベリアン。信じられん話だが……」
短髪の少女 「へぇー、私のときみたい!」
おっとりした少女 「坂本少佐といい、芳佳ちゃんといい、扶桑の人って、みんなそうなのかな……」
青い上衣の少女「お前ラ、静かにしろよナ。サーニャが眠れないだロ」
銀髪の少女 「ん……エイラ。うるさい。」
青い上衣の少女 「私なのカ! サーニャぁー……」
眼鏡の少女 「殿方でストライカー……おかしいですわ。」
ハルトマンと呼ばれた少女 「じゃあ、アイツのお風呂でも覗いたらどう?」
眼鏡の少女 「ふんっ。そんなはしたない真似。」
鳴上 「……」
坂本 「静かにせんか。」
ミーナ 「話には聞いていたでしょうけど、この人が男性にも関わらずストライカーに乗ったウィッチ……男性なら、ウィザードっていった方がいいかしら。」
シャーリー 「よっしゃ、アタシの付けた名前の採用か!」
ルッキーニ 「シャーリー凄ーい!」
シャーリー 「すっごいだろ?胸と速さだけじゃないんだぞー?」
ミーナ 「それじゃあ……自己紹介をお願い。」
鳴上 「初めまして、鳴上悠です。ふつつか者ですが今後ともよろしく。」 ペコリ
ミーナ 「ふつつか者って、女性が使うんじゃ……それは置いておいて、仲良くしあげて頂戴。」
眼鏡の少女 「ちょっと待ってくださいまし! 殿方との接触は最小限と規律にあるじゃありませんの!」
シャーリー 「大丈夫じゃね? ナルカミはもう好きな人がいるってよ。」
鳴上 「あぁ、菜々子のことか。好きとは違うと思うが……大切な家族だ。」
眼鏡の少女 「その菜々子さんとやらが大切と言うだけでどうしてそう言い切れるのかしら?」
鳴上 「良いだろう、菜々子はな……」
>>15分経過
鳴上 「そして……」
眼鏡の少女 「分かりました! どれだけ大切かよぉく分かりましたから!」
鳴上 「そうか……」 ショボン
ミーナ 「そ、そういうことだから。安心していいみたい。それじゃあコレ。」
> 階級章や規則の書かれた本。それに拳銃を手渡された
ミーナ 「以上で解散よ。お疲れ様。」
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/07/31(火) 20:39:58.09 ID:OQe4P/nr0
> 隊員たちは思い思いの場所に戻っていく
短髪の少女 「初めまして鳴上さん! 私、宮藤芳佳っていいます。で、こっちがリーネちゃん。」
おっとりした少女 「初めまして……リネット・ビショップです。」
宮藤 「ん、どうしたのリーネちゃん。そんな固くなって。」
リネット 「だって私、男の友達なんていなかったし……」
鳴上 「誰だってそんなもんだ。」
リネット 「そう……ですね。よろしくお願いします。」
鳴上 「ああ、よろしく。」
青い上の少女 「なーんだ、ホントに男かヨ。揉めないじゃン。私はエイラ=イルマタル=ユーティライネン。んでこっちが」
銀髪の少女 「すぅ……サーニャ・V・リトヴャク……眠い。」
エイラ 「エイラは夜間の哨戒……つまりは警戒とか、偵察をしているんだ。」
鳴上 「そうか。だから寝てるわけだ。わざわざ俺なんかのために悪いな。」
エイラ 「そうだゾ。ありがたいと思エ。」
サーニャ 「エイラ……そんなこと言っちゃダメ。ごめんなさい。」
鳴上 「いや、大丈夫だ。ゆっくり休んで頑張ってくれ。」
サーニャ 「ありがとう……ござい……ます……」 スヤ
エイラ 「さ、サーニャ。んじゃあ、私はサーニャを部屋へ連れて行くぞ。……イーッだ。」 タッタッタッ……
> 何故か警戒されてしまった……
鳴上 「揉むって、何をだ?」
宮藤 「胸……じゃないかな。そんな明け透けに聞くことじゃないと思うけど……」
鳴上 「そうだな。悪かった。」
お下げの少女 「宮藤軍曹、リネット軍曹。何をモタモタしている。これから少佐と訓練があるのだろう。」
リネット 「そ、そうだった。行こう、芳佳ちゃん。」
宮藤 「うん。じゃあね、鳴上さん!」 タッタッタッ……
鳴上 「ああ、頑張れよ。」 ニコ
お下げの少女 「鳴上軍曹、貴様もだ。ここで必要とされているのは即戦力だ。」
鳴上 「軍曹?それって、結構偉いんじゃ。」
お下げの少女 「航空歩兵等のウィッチは言ってみれば少女だ。自然と男の眼も行く。」
鳴上 「予防線……というわけですか。」
お下げの少女 「そういうことだ。また、そうやって高い位にいることで自らを律する。そんな意味もあると思うぞ。」
鳴上 「自らを律する……」 チラッ
シャーリー 「よーしルッキーニ! ちょっとストライカーのチューニングだ。今日こそ音速に!」
ルッキーニ 「おーぅ! やっちゃおー」
お下げの少女 「はぁ、あいつらはいいから早く行け。」
鳴上 「了解。えっと……」
お下げの少女 「ゲルトルート・バルクホルンだ。階級は大尉。」
鳴上 「行ってきます、バルクホルン大尉。」 タッタッタッ……
短髪の少女 「初めまして鳴上さん! 私、宮藤芳佳っていいます。で、こっちがリーネちゃん。」
おっとりした少女 「初めまして……リネット・ビショップです。」
宮藤 「ん、どうしたのリーネちゃん。そんな固くなって。」
リネット 「だって私、男の友達なんていなかったし……」
鳴上 「誰だってそんなもんだ。」
リネット 「そう……ですね。よろしくお願いします。」
鳴上 「ああ、よろしく。」
青い上の少女 「なーんだ、ホントに男かヨ。揉めないじゃン。私はエイラ=イルマタル=ユーティライネン。んでこっちが」
銀髪の少女 「すぅ……サーニャ・V・リトヴャク……眠い。」
エイラ 「エイラは夜間の哨戒……つまりは警戒とか、偵察をしているんだ。」
鳴上 「そうか。だから寝てるわけだ。わざわざ俺なんかのために悪いな。」
エイラ 「そうだゾ。ありがたいと思エ。」
サーニャ 「エイラ……そんなこと言っちゃダメ。ごめんなさい。」
鳴上 「いや、大丈夫だ。ゆっくり休んで頑張ってくれ。」
サーニャ 「ありがとう……ござい……ます……」 スヤ
エイラ 「さ、サーニャ。んじゃあ、私はサーニャを部屋へ連れて行くぞ。……イーッだ。」 タッタッタッ……
> 何故か警戒されてしまった……
鳴上 「揉むって、何をだ?」
宮藤 「胸……じゃないかな。そんな明け透けに聞くことじゃないと思うけど……」
鳴上 「そうだな。悪かった。」
お下げの少女 「宮藤軍曹、リネット軍曹。何をモタモタしている。これから少佐と訓練があるのだろう。」
リネット 「そ、そうだった。行こう、芳佳ちゃん。」
宮藤 「うん。じゃあね、鳴上さん!」 タッタッタッ……
鳴上 「ああ、頑張れよ。」 ニコ
お下げの少女 「鳴上軍曹、貴様もだ。ここで必要とされているのは即戦力だ。」
鳴上 「軍曹?それって、結構偉いんじゃ。」
お下げの少女 「航空歩兵等のウィッチは言ってみれば少女だ。自然と男の眼も行く。」
鳴上 「予防線……というわけですか。」
お下げの少女 「そういうことだ。また、そうやって高い位にいることで自らを律する。そんな意味もあると思うぞ。」
鳴上 「自らを律する……」 チラッ
シャーリー 「よーしルッキーニ! ちょっとストライカーのチューニングだ。今日こそ音速に!」
ルッキーニ 「おーぅ! やっちゃおー」
お下げの少女 「はぁ、あいつらはいいから早く行け。」
鳴上 「了解。えっと……」
お下げの少女 「ゲルトルート・バルクホルンだ。階級は大尉。」
鳴上 「行ってきます、バルクホルン大尉。」 タッタッタッ……
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/01(水) 00:13:24.55 ID:GTxeoelz0
鳴上 「宮藤。」
宮藤 「あ、鳴上さん。どうしたんですか?」
鳴上 「バルクホルン大尉から、訓練に参加しろって。」
リネット 「入隊初日からなんて随分急ですね。」
鳴上 「慣れているからな。問題ない。」
宮藤 「んじゃあ、急ごう。坂本さん厳しいんだから。」
【滑走路】
> 滑走路に坂本少佐が竹刀を提げて佇んでいる。
坂本 「来たか。鳴上もいるな。よし、滑走路20往復!」
鳴上 「え、ストライカーは」
坂本 「バカ者! 体力が無ければマトモな機動で戦えるものか。グズグズするな! 走れッ!」 ビシッ
> 滑走路をひたすら往復して走った
……
鳴上 「っはぁ……終わりました。」
坂本 「そうか、では腕立てに腹筋。50×4だ! 終わったら……」
> 次々と与えられるメニューをこなした。
――
――――
宮藤「……終わった……」
リネット 「疲れたぁ……」
> 何故か宮藤の手はリネットの胸に置かれている……
> そっとしておこう
坂本 「ほぉ、鳴上。多少の体力はあるようだな。」
鳴上 「根性だ。」
坂本 「っはっはっは! その意気込み、嫌いじゃないぞ。特別メニューだ、こいつを持て。」 ヒョイ
> 坂本少佐から竹刀を手渡された
鳴上 「これは……あの、何を」
坂本 「お前、扶桑刀一本でネウロイを相手どったそうじゃないか。陸で戦えなければ空で刀を振るうなど叶わん。」
鳴上 「はっきり言ってくれ。」
坂本 「そのくらい気骨があるほうが面白い。好きなようにソイツを振るえ。さぁ、晩飯までに一太刀でも浴びせればお前の勝ちだ。」
鳴上 「なるほど……」 ニッ
宮藤 「やっぱり、男の子は強いな……」
リネット 「そうだね……」
坂本 「お前たち、いつまで休んでいる。滑走路、もう10往復だ!」
宮藤・リネット 「ええええ!?」
坂本 「さぁ、グズグズするな! 走れ走れ!」
42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/01(水) 01:04:26.83 ID:GTxeoelz0
鳴上 「せいやっ!」 ブンッ!
坂本 「甘いぞ鳴上! 脇ががら空きだ。」 バシッ
> 降った竹刀はことごとく払い、擦り上げ、返される……
鳴上 「うっく! まだ……まだっ」 ヒュッ
坂本 「お前の剣は勢いだけだ!」 ガッ!
> 足払いをかけられた……バランスを崩される
鳴上 「とっと。マズ」
坂本 「メェン!」スパンッ
鳴上 「あうっ……まだ俺は」 ドサッ……ザッ
坂本 「バカ者! 命を預ける刀を杖にする奴があるか!」 バシッ
> 立ち上がるために支えにした竹刀を払われた
坂本 「いいか、竹刀だろうと握ればそれは既に刀。己の体幹だ。粗末な扱いはするな。どうしてもなら鞘だ。」
鳴上 「……はい。」 キッ
坂本 「そうだ、殴られたら睨み返すくらいでいい。扶桑男児に相応しいものをお前は持っている。」
坂本 「さっきみたいに全力で来い。女とて、ヒヨッコに負ける気は無いからな。」
鳴上 「はいっ!」
宮藤 「終わりました……もうダメ……」
リネット 「これ以上……走れません……」
坂本 「と言ったが……今日はここまでだ。汗の始末をして飯だ。動いた後の飯は美味いぞ。」
鳴上 「ありがとうございました。あの、この竹刀は……」
坂本 「言っただろう。刀は命を預けるものだ。お前にやる。はっはっはっは!」 スタスタスタ……
> やはりシャドウとは勝手が違う。掠りさえしなかった……
リネット 「鳴上さん、大丈夫ですか? これ、タオルとお茶です。」
鳴上 「ありがとう。グイ……美味いなこのお茶。優しい味だ。」
リネット 「ふふっ、芳佳ちゃんが淹れてくれたんです。」
宮藤 「リーネちゃん、鳴上さん、お疲れ様! 凄かったね、さっきの稽古。」
鳴上 「手も足も出なかった。」
宮藤 「そんな、ランニングでフラフラの私たちにくらべたら。あ、待って鳴上さん、手のひら擦りむいてる。見せて。」 ガシッ
鳴上 「い、いきなり何を。」
宮藤 「じっとしてて。これくらいなら大丈夫。」 ピコッ スウウウ……
鳴上 「傷が、治ってる。」
リネット 「芳佳ちゃんの固有魔法です。回復に特化してるんですよ。」
宮藤 「えへへ、お母さんにはまだまだ未熟って言われてるけどね。」
鳴上 「ありがとな。」
宮藤 「そんな、お礼なんて……ちょっと嬉しいかな。今まで、上手く出来たこと無かったし。」
鳴上 「じゃあ、リネットの固有魔法なんかは……」
> そろそろ暗くなってきている。
>宮藤やリネット達と喋りながら基地に帰ることにした。
坂本 「甘いぞ鳴上! 脇ががら空きだ。」 バシッ
> 降った竹刀はことごとく払い、擦り上げ、返される……
鳴上 「うっく! まだ……まだっ」 ヒュッ
坂本 「お前の剣は勢いだけだ!」 ガッ!
> 足払いをかけられた……バランスを崩される
鳴上 「とっと。マズ」
坂本 「メェン!」スパンッ
鳴上 「あうっ……まだ俺は」 ドサッ……ザッ
坂本 「バカ者! 命を預ける刀を杖にする奴があるか!」 バシッ
> 立ち上がるために支えにした竹刀を払われた
坂本 「いいか、竹刀だろうと握ればそれは既に刀。己の体幹だ。粗末な扱いはするな。どうしてもなら鞘だ。」
鳴上 「……はい。」 キッ
坂本 「そうだ、殴られたら睨み返すくらいでいい。扶桑男児に相応しいものをお前は持っている。」
坂本 「さっきみたいに全力で来い。女とて、ヒヨッコに負ける気は無いからな。」
鳴上 「はいっ!」
宮藤 「終わりました……もうダメ……」
リネット 「これ以上……走れません……」
坂本 「と言ったが……今日はここまでだ。汗の始末をして飯だ。動いた後の飯は美味いぞ。」
鳴上 「ありがとうございました。あの、この竹刀は……」
坂本 「言っただろう。刀は命を預けるものだ。お前にやる。はっはっはっは!」 スタスタスタ……
> やはりシャドウとは勝手が違う。掠りさえしなかった……
リネット 「鳴上さん、大丈夫ですか? これ、タオルとお茶です。」
鳴上 「ありがとう。グイ……美味いなこのお茶。優しい味だ。」
リネット 「ふふっ、芳佳ちゃんが淹れてくれたんです。」
宮藤 「リーネちゃん、鳴上さん、お疲れ様! 凄かったね、さっきの稽古。」
鳴上 「手も足も出なかった。」
宮藤 「そんな、ランニングでフラフラの私たちにくらべたら。あ、待って鳴上さん、手のひら擦りむいてる。見せて。」 ガシッ
鳴上 「い、いきなり何を。」
宮藤 「じっとしてて。これくらいなら大丈夫。」 ピコッ スウウウ……
鳴上 「傷が、治ってる。」
リネット 「芳佳ちゃんの固有魔法です。回復に特化してるんですよ。」
宮藤 「えへへ、お母さんにはまだまだ未熟って言われてるけどね。」
鳴上 「ありがとな。」
宮藤 「そんな、お礼なんて……ちょっと嬉しいかな。今まで、上手く出来たこと無かったし。」
鳴上 「じゃあ、リネットの固有魔法なんかは……」
> そろそろ暗くなってきている。
>宮藤やリネット達と喋りながら基地に帰ることにした。
44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/01(水) 01:53:25.77 ID:GTxeoelz0
【食堂】
シャーリー 「えらく遅かったな。はっはーん。そのようすじゃ坂本少佐にコテンパンにされたな?」
鳴上 「ギャフンと言わされた。」
シャーリー 「ギャフン?」
鳴上 「日本……じゃない、扶桑の言葉だ。相手にやられたときに使うんだ。」
ルッキーニ 「負けたらギャフン!って言うの?」
鳴上 「……そういえば、実際にそう言ったのを聞いたことはないな。」
ルッキーニ 「聞かないのにギャフンっていうの?にしし、変なのー。」
鳴上 「確かにな。んで、夕飯はなんだ。」
シャーリー 「おう、今日は私が腕によりをかけて作ったんだぞ。」
ルッキーニ 「アタシも手伝ったー!」
> 自分の座席だろう空いた席には、網で焼かれた肉と野菜が盛られている……
シャーリー 「いやー、ここじゃ火力が足りなくて大変だったよ。」
鳴上 「そ、そうか。」
バルクホルン「気にすることはないぞナルカミ軍曹。リベリアンの料理はいつもこうだ。」
鳴上 「リベリアン?」
宮藤「シャーリーさんのことですよ。リベリオンの出身だから。」 コソッ
鳴上 「リベリオン? ガン=カタ使いが……じゃなくて、どのへんだ?」 ボソッ
宮藤 「がん……何?えっと、リベリオンはここから西の……大西洋を越えたところ。」 コソ
鳴上 「なるほど。ありがとう。」
眼鏡の少女 「そんなことも知りませんの?一般常識ですわ、一般常識。」
坂本 「はっはっは。鳴上にも事情があるんだ。ゆっくり学んでいけばいい。ペリーヌ、そうカッカするな。」
眼鏡の少女 「~! か、カッカなどしていませんわ、坂本少佐。」
眼鏡の少女 「そういえば名乗っていませんでしたわね。私はペリーヌ・クロステルマン。お見知りおきを。」
坂本 「ペリーヌもああ見えて粘り強い奴だ。ちょっと強情だか、いい奴だ。」
鳴上 「強情なら坂本さんも負けていないと思います。」
坂本 「……はっはっは! いい度胸だ。やはりお前は面白い。」
ペリーヌ 「豆狸といいあの男といいどうして……」 ブツブツ…
シャーリー 「ささ、いいから食ってくれよ。冷めたら肉が硬くなっちまうよー。」
鳴上 「そうだな。いただきます。」 合掌
> 肉と野菜を塩コショウで素朴で大胆な味付がされている
鳴上 「……!……ごちそうさまでした。」
> 途中、塩の偏った部分があったがどうにか完食した。
シャーリー 「えらく遅かったな。はっはーん。そのようすじゃ坂本少佐にコテンパンにされたな?」
鳴上 「ギャフンと言わされた。」
シャーリー 「ギャフン?」
鳴上 「日本……じゃない、扶桑の言葉だ。相手にやられたときに使うんだ。」
ルッキーニ 「負けたらギャフン!って言うの?」
鳴上 「……そういえば、実際にそう言ったのを聞いたことはないな。」
ルッキーニ 「聞かないのにギャフンっていうの?にしし、変なのー。」
鳴上 「確かにな。んで、夕飯はなんだ。」
シャーリー 「おう、今日は私が腕によりをかけて作ったんだぞ。」
ルッキーニ 「アタシも手伝ったー!」
> 自分の座席だろう空いた席には、網で焼かれた肉と野菜が盛られている……
シャーリー 「いやー、ここじゃ火力が足りなくて大変だったよ。」
鳴上 「そ、そうか。」
バルクホルン「気にすることはないぞナルカミ軍曹。リベリアンの料理はいつもこうだ。」
鳴上 「リベリアン?」
宮藤「シャーリーさんのことですよ。リベリオンの出身だから。」 コソッ
鳴上 「リベリオン? ガン=カタ使いが……じゃなくて、どのへんだ?」 ボソッ
宮藤 「がん……何?えっと、リベリオンはここから西の……大西洋を越えたところ。」 コソ
鳴上 「なるほど。ありがとう。」
眼鏡の少女 「そんなことも知りませんの?一般常識ですわ、一般常識。」
坂本 「はっはっは。鳴上にも事情があるんだ。ゆっくり学んでいけばいい。ペリーヌ、そうカッカするな。」
眼鏡の少女 「~! か、カッカなどしていませんわ、坂本少佐。」
眼鏡の少女 「そういえば名乗っていませんでしたわね。私はペリーヌ・クロステルマン。お見知りおきを。」
坂本 「ペリーヌもああ見えて粘り強い奴だ。ちょっと強情だか、いい奴だ。」
鳴上 「強情なら坂本さんも負けていないと思います。」
坂本 「……はっはっは! いい度胸だ。やはりお前は面白い。」
ペリーヌ 「豆狸といいあの男といいどうして……」 ブツブツ…
シャーリー 「ささ、いいから食ってくれよ。冷めたら肉が硬くなっちまうよー。」
鳴上 「そうだな。いただきます。」 合掌
> 肉と野菜を塩コショウで素朴で大胆な味付がされている
鳴上 「……!……ごちそうさまでした。」
> 途中、塩の偏った部分があったがどうにか完食した。
46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/01(水) 08:39:50.47 ID:GTxeoelz0
シャーリー 「お、いい食いっぷりじゃないか。」
鳴上 「成長期だからな。」
エイラ 「それで済む問題なのカ? んぐ……うへ、しょっぱい。」
バルクホルン 「どんな料理でも腹に詰め込むのも軍人の仕事だぞ。」
坂本 「よし鳴上、まだしっかりお前の風呂に入れる時間を決めてなかったな。今日は先に入ってこい。」
ペリーヌ「汗と泥まみれの殿方が先に入るなんてブツブツ……」
坂本 「それなら私でもそう変わらんではないか。汗と泥まみれのいうのは。」
ペリーヌ 「しっ、少佐はいいんですの!」
坂本「そうか。ではコイツでも大丈夫というわけだ。行ってこい。」
鳴上 「あの、クロステルマンさんが言いたいことは」
坂本 「いいから行ってこい。お前が上がらなければ皆が入れんだろう。」
鳴上 「わ、分かりました。シャーリー、食器ここに置いとくな。」 タッタッタ……
シャーリー 「へーい。ゆっくり汗流せよー。」
エイラ 「大変だナ、ツンツン眼鏡ー」
ペリーヌ 「う、うるさいですわ! 全く。むぐ……~~!」
エイラ 「やーい、塩の固まりをくってやんノー。」
バルクホルン 「それで、坂本少佐。鳴上軍曹の様子は。手合わせでは少佐に掠りもしていないそうじゃないか。」
坂本 「そうだな……一言で言うなら面白い奴だ。竹刀の構えは脇構えのようだが、微妙に違うし振りも無駄な動きが多い。」
坂本 「おまけに握りは野球のバットみたいだ。まるで素人と変わらない……」
ハルトマン 「ただ滅茶苦茶なだけじゃないの?」
バルクホルン 「お前がそれを言うのか。」
坂本 「まあ最後まで聞け。にも関わらず間合いの取り方は言うことがないし、少し隙を作ったらすかさず飛び込んでくる。」
坂本 「力も勢いもあるから、捌くのはあれでもなかなか辛かったぞ。一本一本に迷いが無い。まるで獣や……怪物を相手にしていた見たいな動きだ。」
シャーリー 「怪物だって? アイツのいるとこにネウロイは居ないんじゃなかったのか?」
バルクホルン 「軍曹が未来から来た、というのは未だに信じられんが……ネウロイに似た何かと戦っていた。と?」
坂本 「かもしれんな。どうだ? 思わぬ拾いものだと思わないか?」
【浴場】
> 熱いお湯が体をほぐしていく……
鳴上 「ヘクシュッ!……風邪?」
> 訓練のとき、汗で体を冷やしたのかもしれない。そろそろ上がろう……
鳴上 「成長期だからな。」
エイラ 「それで済む問題なのカ? んぐ……うへ、しょっぱい。」
バルクホルン 「どんな料理でも腹に詰め込むのも軍人の仕事だぞ。」
坂本 「よし鳴上、まだしっかりお前の風呂に入れる時間を決めてなかったな。今日は先に入ってこい。」
ペリーヌ「汗と泥まみれの殿方が先に入るなんてブツブツ……」
坂本 「それなら私でもそう変わらんではないか。汗と泥まみれのいうのは。」
ペリーヌ 「しっ、少佐はいいんですの!」
坂本「そうか。ではコイツでも大丈夫というわけだ。行ってこい。」
鳴上 「あの、クロステルマンさんが言いたいことは」
坂本 「いいから行ってこい。お前が上がらなければ皆が入れんだろう。」
鳴上 「わ、分かりました。シャーリー、食器ここに置いとくな。」 タッタッタ……
シャーリー 「へーい。ゆっくり汗流せよー。」
エイラ 「大変だナ、ツンツン眼鏡ー」
ペリーヌ 「う、うるさいですわ! 全く。むぐ……~~!」
エイラ 「やーい、塩の固まりをくってやんノー。」
バルクホルン 「それで、坂本少佐。鳴上軍曹の様子は。手合わせでは少佐に掠りもしていないそうじゃないか。」
坂本 「そうだな……一言で言うなら面白い奴だ。竹刀の構えは脇構えのようだが、微妙に違うし振りも無駄な動きが多い。」
坂本 「おまけに握りは野球のバットみたいだ。まるで素人と変わらない……」
ハルトマン 「ただ滅茶苦茶なだけじゃないの?」
バルクホルン 「お前がそれを言うのか。」
坂本 「まあ最後まで聞け。にも関わらず間合いの取り方は言うことがないし、少し隙を作ったらすかさず飛び込んでくる。」
坂本 「力も勢いもあるから、捌くのはあれでもなかなか辛かったぞ。一本一本に迷いが無い。まるで獣や……怪物を相手にしていた見たいな動きだ。」
シャーリー 「怪物だって? アイツのいるとこにネウロイは居ないんじゃなかったのか?」
バルクホルン 「軍曹が未来から来た、というのは未だに信じられんが……ネウロイに似た何かと戦っていた。と?」
坂本 「かもしれんな。どうだ? 思わぬ拾いものだと思わないか?」
【浴場】
> 熱いお湯が体をほぐしていく……
鳴上 「ヘクシュッ!……風邪?」
> 訓練のとき、汗で体を冷やしたのかもしれない。そろそろ上がろう……
47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/01(水) 17:24:04.41 ID:GTxeoelz0
鳴上 「いい湯だった。」 ガチャ
宮藤 「鳴上さん。もう上がったんですか? ちょっと早いような……」
鳴上 「ちょっと体調が悪くてな。一晩眠れば平気だと思う。風呂、気持ちよかったぞ。」
宮藤 「そうですか。このお風呂、坂本さんが作るようにって言ったらしいんですよ。同じ釜の飯を食うんだから、裸の付き合いも。だって。」
鳴上 「……なんか、簡単に想像出来てしまった。」
宮藤 「私もです。 あんな風になれたらなぁって、憧れちゃいますよね?」
鳴上 「……」
宮藤(イメージ) 『さあ行くぞ、グズグズするな! あっはっはっは』
鳴上 「それちょっと……そう言えば、どうしてここに?」
宮藤 「あっ、忘れてた。いけない。えっと、明日の訓練は9時からって、坂本さんが。」
宮藤 「しばらくは今日のメニューやっていくってさ。一緒に頑張ろうね。」
鳴上 「分かった。次は負けないって、伝えてくれ。」
宮藤 「分かった。坂本さん、喜んで相手してくれると思う。それじゃあね!」 タッタッタ……
鳴上 「ああ。お休み。」
宮藤 「おやすみなさーい。」
> 明日も大変そうだ。部屋に戻ることにした。
【翌日】
> 今日も訓練だ……
坂本 「さあ、今日は掠りくらいできるか?」
鳴上 「でやあっ!」
――
――――
鳴上 「っ……はぁ……はぁ……もう、一本だけ…」 ドサッ
坂本 「そこまでだ。一日そこらで変わるわけがないだろう。まずは構えから始めねばならんようだ。宮藤、リーネ。お前たちも加わって素振りだ!」
宮藤・リネット 「はい!」
> 苦しくも身になる稽古が続く
鳴上 「……ん?」
> どこからか視線を感じる……
> そっとしておこう
【ペリーヌの部屋】
ペリーヌ 「少佐……またあの豆狸や男と……」 グヌヌ
宮藤 「鳴上さん。もう上がったんですか? ちょっと早いような……」
鳴上 「ちょっと体調が悪くてな。一晩眠れば平気だと思う。風呂、気持ちよかったぞ。」
宮藤 「そうですか。このお風呂、坂本さんが作るようにって言ったらしいんですよ。同じ釜の飯を食うんだから、裸の付き合いも。だって。」
鳴上 「……なんか、簡単に想像出来てしまった。」
宮藤 「私もです。 あんな風になれたらなぁって、憧れちゃいますよね?」
鳴上 「……」
宮藤(イメージ) 『さあ行くぞ、グズグズするな! あっはっはっは』
鳴上 「それちょっと……そう言えば、どうしてここに?」
宮藤 「あっ、忘れてた。いけない。えっと、明日の訓練は9時からって、坂本さんが。」
宮藤 「しばらくは今日のメニューやっていくってさ。一緒に頑張ろうね。」
鳴上 「分かった。次は負けないって、伝えてくれ。」
宮藤 「分かった。坂本さん、喜んで相手してくれると思う。それじゃあね!」 タッタッタ……
鳴上 「ああ。お休み。」
宮藤 「おやすみなさーい。」
> 明日も大変そうだ。部屋に戻ることにした。
【翌日】
> 今日も訓練だ……
坂本 「さあ、今日は掠りくらいできるか?」
鳴上 「でやあっ!」
――
――――
鳴上 「っ……はぁ……はぁ……もう、一本だけ…」 ドサッ
坂本 「そこまでだ。一日そこらで変わるわけがないだろう。まずは構えから始めねばならんようだ。宮藤、リーネ。お前たちも加わって素振りだ!」
宮藤・リネット 「はい!」
> 苦しくも身になる稽古が続く
鳴上 「……ん?」
> どこからか視線を感じる……
> そっとしておこう
【ペリーヌの部屋】
ペリーヌ 「少佐……またあの豆狸や男と……」 グヌヌ
48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/01(水) 22:30:51.39 ID:GTxeoelz0
【数日後】
鳴上 「坂本さん! 今日もお願いします。」 ペコリ
坂本 「いや、きょうはそいつは使わん。別のことをしよう。銃を撃ったことは?」
鳴上 「無論、ゼロだ。」
坂本 「だろうな。そこで、今日はコイツで訓練だ。」 ガチャガチャ
鳴上 「これは……マシンガンとか、そういうものですか?」
ペリーヌ 「正解ですわ。それはカールスラント製のMG42 GPMGですわ。」
鳴上 「ペリーヌさん、どうしてここに?」
宮藤 「じーぴー……何それ。」
ペリーヌ「ナルカミなんはともかく、どうして軍属の宮藤さんが知らないのかしら?」
リネット 「えっとね、汎用機関銃って意味よ、芳佳ちゃんにナルカミさん。」
坂本 「ペリーヌには私の補佐をしてもらおうと思ってな。助かるよ。」
ペリーヌ 「いえ! 少佐の為なら喜んでお手伝い致します! オホン、汎用というのは歩兵用、車載用、対空用。ウィッチ用。どの用途にも扱える、という意味ですわ。ミーナ中佐達も使っているオーソドックスな銃ですの。」
鳴上 「しかし重いな、これ。こう構えるのか?人に向けちゃダメなんだろ。」 カチャ
坂本 「そうだ、といいたいが。」
ペリーヌ 「魔法を使わなければマトモに扱えませんわ。早くなさい。」
鳴上 「分かった。」 スウ……パァァ
坂本 「ほぉ、キツネか。なかなか面白い。」
ペリーヌ 「それに関しては上出来ですわね。整備は後程ですが……それじゃあ、構えてみなさい。」
鳴上 「こうだな。」 カチャ
ペリーヌ 「そう、セーフティはセミオートに。肩をストックに付けて。頬を当てるの。」
坂本 「なかなか教えるのが上手いじゃないか。後はよろしく頼む。私は宮藤やリーネを見ている。」
ペリーヌ 「え? 少……」
坂本 「じゃあ、任せたぞ。さあ宮藤、リーネ。お前たちも武器を取ってこい。
宮藤・リーネ 「は、はい!」 タッタッタ……
ペリーヌ 「そんな……」
鳴上 「大変だな。ペリーヌさんも。」
ペリーヌ 「うるさいですわね。さあ、スライドをお引きになって!」
鳴上 「あ、あぁ。」カチッ
ペリーヌ 「的は海上に見えますわね? 自信が無ければ地べたに這って構えてもよろしくてよ。」
鳴上 「いや、多分平気だ。行くぞ。」 タンッ タンッ タンッ
ペリーヌ 「上に逸れましたわね。魔力を解放したなら反動を抑えられましてよ。」
鳴上 「やってみる。」 タンッ タンッ
ペリーヌ 「今度は下。もう少し上を狙いなさい。弾は山なりに飛ぶし、サイトは銃口よりも下にあるの。考えなさい。」
鳴上 「分かりやすいな。わざわざすまないな。」
ペリーヌ 「べ、別にこのくらいの指導など当然ですわ。持てるものの義務。ノブレス・オブリージュというもの。」
鳴上 「今後も救世主たらん……いや、何でもない。続けよう。」
> しばらくペリーヌに射撃の指導をしてもらった。
鳴上 「坂本さん! 今日もお願いします。」 ペコリ
坂本 「いや、きょうはそいつは使わん。別のことをしよう。銃を撃ったことは?」
鳴上 「無論、ゼロだ。」
坂本 「だろうな。そこで、今日はコイツで訓練だ。」 ガチャガチャ
鳴上 「これは……マシンガンとか、そういうものですか?」
ペリーヌ 「正解ですわ。それはカールスラント製のMG42 GPMGですわ。」
鳴上 「ペリーヌさん、どうしてここに?」
宮藤 「じーぴー……何それ。」
ペリーヌ「ナルカミなんはともかく、どうして軍属の宮藤さんが知らないのかしら?」
リネット 「えっとね、汎用機関銃って意味よ、芳佳ちゃんにナルカミさん。」
坂本 「ペリーヌには私の補佐をしてもらおうと思ってな。助かるよ。」
ペリーヌ 「いえ! 少佐の為なら喜んでお手伝い致します! オホン、汎用というのは歩兵用、車載用、対空用。ウィッチ用。どの用途にも扱える、という意味ですわ。ミーナ中佐達も使っているオーソドックスな銃ですの。」
鳴上 「しかし重いな、これ。こう構えるのか?人に向けちゃダメなんだろ。」 カチャ
坂本 「そうだ、といいたいが。」
ペリーヌ 「魔法を使わなければマトモに扱えませんわ。早くなさい。」
鳴上 「分かった。」 スウ……パァァ
坂本 「ほぉ、キツネか。なかなか面白い。」
ペリーヌ 「それに関しては上出来ですわね。整備は後程ですが……それじゃあ、構えてみなさい。」
鳴上 「こうだな。」 カチャ
ペリーヌ 「そう、セーフティはセミオートに。肩をストックに付けて。頬を当てるの。」
坂本 「なかなか教えるのが上手いじゃないか。後はよろしく頼む。私は宮藤やリーネを見ている。」
ペリーヌ 「え? 少……」
坂本 「じゃあ、任せたぞ。さあ宮藤、リーネ。お前たちも武器を取ってこい。
宮藤・リーネ 「は、はい!」 タッタッタ……
ペリーヌ 「そんな……」
鳴上 「大変だな。ペリーヌさんも。」
ペリーヌ 「うるさいですわね。さあ、スライドをお引きになって!」
鳴上 「あ、あぁ。」カチッ
ペリーヌ 「的は海上に見えますわね? 自信が無ければ地べたに這って構えてもよろしくてよ。」
鳴上 「いや、多分平気だ。行くぞ。」 タンッ タンッ タンッ
ペリーヌ 「上に逸れましたわね。魔力を解放したなら反動を抑えられましてよ。」
鳴上 「やってみる。」 タンッ タンッ
ペリーヌ 「今度は下。もう少し上を狙いなさい。弾は山なりに飛ぶし、サイトは銃口よりも下にあるの。考えなさい。」
鳴上 「分かりやすいな。わざわざすまないな。」
ペリーヌ 「べ、別にこのくらいの指導など当然ですわ。持てるものの義務。ノブレス・オブリージュというもの。」
鳴上 「今後も救世主たらん……いや、何でもない。続けよう。」
> しばらくペリーヌに射撃の指導をしてもらった。
51: ペリ犬って凄い語呂いいよね。 2012/08/01(水) 23:42:15.22 ID:GTxeoelz0
ペリーヌ 「マシになったようね。もっとも、静止した的に単射なら当然ですわね。」
鳴上 「ペリーヌさんのおかげだ。」
ペリーヌ 「い、いきなり何をおっしゃいますの。そ、それはガリア1のウィッチ教えられて上達しないなんて言わせませんわよ。」
> ペリーヌはどこか得意そうだ
坂本 「ペリーヌ、鳴上の様子はどうだ?」
ペリーヌ「は、はい!……ナルカミさんなら、問題ありませんわ。」
坂本 「そうか。だったら、ストライカーの機動も教えてやってくれないか。」
ペリーヌ 「分かりました。……聞いた通りですわ。ハンガーへ行きましょう。」
鳴上 「坂本さんはこっちに来ないのか?」
ペリーヌ 「随分少佐になついているようね。」 ジト
鳴上 「犬じゃあるまいし……」
ペリーヌ 「はぁ……少佐は集団よりも個人の長所を伸ばす指導をしておられるの。ここ501集められる人間はどなたも一癖ありますから。宮藤さん然り、リーネさん然り。」
鳴上 「宮藤はともかく、リネットは普通じゃないのか?」
ペリーヌ「あら、ああ見えてしたたかですのよ?」
鳴上 「それで、手のかからない俺をこっちにってことか。」
ペリーヌ「自分で言うことじゃありませんわ! 確かに飲み込みは早いですが、それだけです。あまり調子にのって少佐を失望させないように努力を怠らないよう。」
鳴上 「少佐になついているのはそっちだな。」
ペリーヌ 「ししし、失礼な! 私は仮にも上官ですわよ!」
鳴上 「ごめん。つい思ったことを。」
ペリーヌ 「っきー! 淑女として接してきましたのにその態度! 我慢なりませんわ。ついてらっしゃい。ペイント弾での模擬戦にしましょう。」
> どうやらペリーヌを怒らせてしまったようだ……
鳴上 「わ、分かった。これ。どうすれば……」
ペリーヌ 「私が担ぎますわ。デッドウェイト以外にハンデは必要かしら?」
鳴上 「いや、いい。」
ペリーヌ 「勝負は空中でお互いに真正面ですれ違ってからスタート。二発の被弾で決着。何か質問は?」
鳴上 「日本……いや、この扶桑刀を持っててもいいか。前にこれを持ってて上手くやれた気がするんだ。」
ペリーヌ 「お好きになさい。行きますわよ。着いていらっしゃい。」 パァァ……ブロロロロ…
鳴上 「分かった。」 ブロロロロ……
鳴上 「ペリーヌさんのおかげだ。」
ペリーヌ 「い、いきなり何をおっしゃいますの。そ、それはガリア1のウィッチ教えられて上達しないなんて言わせませんわよ。」
> ペリーヌはどこか得意そうだ
坂本 「ペリーヌ、鳴上の様子はどうだ?」
ペリーヌ「は、はい!……ナルカミさんなら、問題ありませんわ。」
坂本 「そうか。だったら、ストライカーの機動も教えてやってくれないか。」
ペリーヌ 「分かりました。……聞いた通りですわ。ハンガーへ行きましょう。」
鳴上 「坂本さんはこっちに来ないのか?」
ペリーヌ 「随分少佐になついているようね。」 ジト
鳴上 「犬じゃあるまいし……」
ペリーヌ 「はぁ……少佐は集団よりも個人の長所を伸ばす指導をしておられるの。ここ501集められる人間はどなたも一癖ありますから。宮藤さん然り、リーネさん然り。」
鳴上 「宮藤はともかく、リネットは普通じゃないのか?」
ペリーヌ「あら、ああ見えてしたたかですのよ?」
鳴上 「それで、手のかからない俺をこっちにってことか。」
ペリーヌ「自分で言うことじゃありませんわ! 確かに飲み込みは早いですが、それだけです。あまり調子にのって少佐を失望させないように努力を怠らないよう。」
鳴上 「少佐になついているのはそっちだな。」
ペリーヌ 「ししし、失礼な! 私は仮にも上官ですわよ!」
鳴上 「ごめん。つい思ったことを。」
ペリーヌ 「っきー! 淑女として接してきましたのにその態度! 我慢なりませんわ。ついてらっしゃい。ペイント弾での模擬戦にしましょう。」
> どうやらペリーヌを怒らせてしまったようだ……
鳴上 「わ、分かった。これ。どうすれば……」
ペリーヌ 「私が担ぎますわ。デッドウェイト以外にハンデは必要かしら?」
鳴上 「いや、いい。」
ペリーヌ 「勝負は空中でお互いに真正面ですれ違ってからスタート。二発の被弾で決着。何か質問は?」
鳴上 「日本……いや、この扶桑刀を持っててもいいか。前にこれを持ってて上手くやれた気がするんだ。」
ペリーヌ 「お好きになさい。行きますわよ。着いていらっしゃい。」 パァァ……ブロロロロ…
鳴上 「分かった。」 ブロロロロ……
52: ペリーヌの台詞回しって難しい 2012/08/02(木) 15:59:58.05 ID:vnNK5plZ0
鳴上 「なあ、ペリーヌはどうして怒って……」
ペリーヌ 「怒ってなどいません。何よ、少佐に期待されてるからって……」
鳴上 「坂本さんがどうしたって?」
ペリーヌ 「あなたもそう呼ぶのね……この辺りにしましょう。最悪、墜落しても岸に辿り着けるでしょうから。」
鳴上 「陸がペイントで汚れてもいいのか?」
ペリーヌ 「せいぜい100m飛べばいいとこの演習弾でそんな心配は無用よ。そんなことも知らなくて?」
ペリーヌ 「確かに、最初は飛んでいると距離が掴めないでしょうけど……慣れなさい。」
鳴上 「分かった……いつでもいいぞ。」 スチャ
ペリーヌ 「あなたも眼鏡……ですか? 目が悪いの?」
鳴上 「ハイカラだろ?」
ペリーヌ 「え、ええ。じゃなくて、行きますわよ!」 ブロロ…
> 互いに向き合い、すれ違ってからが模擬戦の開始だ……
鳴上 「旋回はこのストライカーの十八番だったはず。よし!」
ペリーヌ 「いくら性能がよくても。」
鳴上 「早い、もう後ろを取られた!」
> 全速にして左右に身を振り、追跡を逃れようとする。しかし振り切れない!
ペリーヌ 「使い手が素人ではその黒い零式も泣きますわよ?」 ダダッ! ダダダッ!
鳴上 「このっ!」 ブーン……ヒュルル
ペリーヌ 「消えた……いえ、急上昇をかけて無理やり失速させた!?」
鳴上 「もらっ……マズイな。墜ちてたまるか。」
> 失速し、墜落しかけたがどうにか体勢を整えた。
ペリーヌ 「アイデアはユニークですが、二度は通じませんわよ? まずは一発」 ダンッ
鳴上 「くっ!」 ベチャッ
> 青い蛍光塗料がストライカーを汚す。
> あと一発でも命中すれば敗けが決まってしまう……!
ペリーヌ 「これでも“青の一番”。501に来るだけの実力はありましてよ!」
ペリーヌ 「怒ってなどいません。何よ、少佐に期待されてるからって……」
鳴上 「坂本さんがどうしたって?」
ペリーヌ 「あなたもそう呼ぶのね……この辺りにしましょう。最悪、墜落しても岸に辿り着けるでしょうから。」
鳴上 「陸がペイントで汚れてもいいのか?」
ペリーヌ 「せいぜい100m飛べばいいとこの演習弾でそんな心配は無用よ。そんなことも知らなくて?」
ペリーヌ 「確かに、最初は飛んでいると距離が掴めないでしょうけど……慣れなさい。」
鳴上 「分かった……いつでもいいぞ。」 スチャ
ペリーヌ 「あなたも眼鏡……ですか? 目が悪いの?」
鳴上 「ハイカラだろ?」
ペリーヌ 「え、ええ。じゃなくて、行きますわよ!」 ブロロ…
> 互いに向き合い、すれ違ってからが模擬戦の開始だ……
鳴上 「旋回はこのストライカーの十八番だったはず。よし!」
ペリーヌ 「いくら性能がよくても。」
鳴上 「早い、もう後ろを取られた!」
> 全速にして左右に身を振り、追跡を逃れようとする。しかし振り切れない!
ペリーヌ 「使い手が素人ではその黒い零式も泣きますわよ?」 ダダッ! ダダダッ!
鳴上 「このっ!」 ブーン……ヒュルル
ペリーヌ 「消えた……いえ、急上昇をかけて無理やり失速させた!?」
鳴上 「もらっ……マズイな。墜ちてたまるか。」
> 失速し、墜落しかけたがどうにか体勢を整えた。
ペリーヌ 「アイデアはユニークですが、二度は通じませんわよ? まずは一発」 ダンッ
鳴上 「くっ!」 ベチャッ
> 青い蛍光塗料がストライカーを汚す。
> あと一発でも命中すれば敗けが決まってしまう……!
ペリーヌ 「これでも“青の一番”。501に来るだけの実力はありましてよ!」
54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/02(木) 21:57:14.52 ID:vnNK5plZ0
鳴上 「くっ、早い……」ドンッ! ドドドッ
ペリーヌ 「どうしました? 地上とは銃の癖も違ってきましてよ?」 ブーン
ペリーヌ 「零式の十八番は低速戦闘での小回りと上昇性ですわ。」 ダダダッ
鳴上 「わざわざご丁寧に。詳しいんだな!」ブロロ……ブーン
ペリーヌ 「それは! 坂本少佐……じゃなくて、ストライカーや隊員の特性を掴むのは当然の義務ですから。」
鳴上 「それじゃあ、お言葉に甘えて! 」ブイーン
>体を捻りながら急上昇をかける。
ペリーヌ 「今度はあの子供騙しは通用しませんわよ。」
> ペリーヌは急降下をかけた。失速したところを撃つ算段だろうか。
鳴上 「降下はやめだ。今回はその特性を利用させてもらう!」 ブーン……
ペリーヌ 「さすが狐を使い魔にするだけありますわね。……うっ?」
鳴上 「そうだ。ネウロイに太陽の光で目眩ましって、効くのか?」 ドドッ! ドンッ!
ペリーヌ 「時と場合、ですわね! 小癪な! 太陽を背中にして戦うなんて!」 ブーン
鳴上 「そう長くはこれも使えない……一気に決める!」
ペリーヌ 「お止めなさい!」
> ペリーヌの動きは前よりも精彩にかけている……
> このまま急降下で勝負を!
鳴上 「……何だ? 操縦が……!」
ペリーヌ 「やってしまいましたわね……零式の欠点ですわ。速度に任せた急降下では空中分解防止の為にリミッターが搭載されてますの。」
ペリーヌ 「言うのが遅れましたわ……でも、これを教訓に。精進しなさいな!」 ダダダダッ
鳴上 「くっ…………イザナギッ!」 カッ!
> 無意識につき出した右腕から電流が迸る
ペリーヌ 「ト、トネール?アナタ、能力持ちでしたの?」 サッ
鳴上 「イヤ、夢中で手を動かしたら……こう、バチっと。」
坂本 『ペリーヌ! 何をしている!』
ペリーヌ 「しょ、少佐! あの、これは……」
坂本 『バカ者! 模擬戦とはいえ味方に攻撃魔法とは何事だ!』
ペリーヌ 「いえ、その……」 オロオロ
坂本 『模擬戦は中止だ、戻ってこい。』
ミーナ 『待って、み……坂本少佐。近くに幾つかの小型ネウロイの反応があったの。』
坂本 『ちっ、しばらく出現は無いんじゃなかったのか? まあいい。』
ペリーヌ 「私が行きますわ……」 ブロロロロ……
坂本 『おい、待てペリーヌ! 戻れ!』
鳴上 「俺が止めてきます。」 ブロロロロ
ミーナ 『ナルカミ軍曹!? 待ちなさい、実戦はまだ早……』
坂本 『任せた。アイツは、隊の皆は私にとって家族みたいなものだ。ペリーヌを連れてさっさと戻ってこい。倒すことより生きることが優先だ。』
ミーナ 「ちょっと! 美緒!?」
鳴上 「了解です。」
55: 自分ではカジャの演出は出来なかった 2012/08/02(木) 22:27:53.99 ID:vnNK5plZ0
鳴上 「それから、坂本さん。ペリーヌさんをあんまり責めないでやってください。」
坂本 『攻撃魔法を使ったんだ。それも新兵のお前にだ。流石に見過ごせんぞ。』
鳴上 「その……今の電撃、俺が撃ったんです。」
坂本 『……庇ってる、とかじゃないよな。』
鳴上 「事実です。申し訳ありません。だから、ペリーヌさんには」
坂本 『分かった分かった。ペリーヌ非はないんだな。こりゃあ、後で謝らんといかんな……ペリーヌには悪いことをした。』
鳴上 「俺もです。」
坂本 『そうか、それなら。罰として1週間食事の当番だ。皆、未来の扶桑食事が気になるみたいだからな。振る舞ってやれ。』
坂本 『だがな、納豆は使わないでくれ。ペリーヌが“腐った豆なんて”と言って聞かないんだ。』
鳴上 「了解です。期待していてください。っ! 今、銃弾の光が。」
坂本 「二度目の実戦か。小型だ。恐れずに行け、任せたぞ。」
> インカムからは雑音だけになった
> 今は ペリーヌの援護に集中しなければ……
坂本 『攻撃魔法を使ったんだ。それも新兵のお前にだ。流石に見過ごせんぞ。』
鳴上 「その……今の電撃、俺が撃ったんです。」
坂本 『……庇ってる、とかじゃないよな。』
鳴上 「事実です。申し訳ありません。だから、ペリーヌさんには」
坂本 『分かった分かった。ペリーヌ非はないんだな。こりゃあ、後で謝らんといかんな……ペリーヌには悪いことをした。』
鳴上 「俺もです。」
坂本 『そうか、それなら。罰として1週間食事の当番だ。皆、未来の扶桑食事が気になるみたいだからな。振る舞ってやれ。』
坂本 『だがな、納豆は使わないでくれ。ペリーヌが“腐った豆なんて”と言って聞かないんだ。』
鳴上 「了解です。期待していてください。っ! 今、銃弾の光が。」
坂本 「二度目の実戦か。小型だ。恐れずに行け、任せたぞ。」
> インカムからは雑音だけになった
> 今は ペリーヌの援護に集中しなければ……
62: ペリーヌのアルカナはきっと刑死者 2012/08/03(金) 00:09:26.78 ID:2Aqpks/30
ペリーヌ 「このくらいなら、私一人で! ペイント銃は勿体ないけど……」 ヒョイ ダダダダッ
> 無数の小型ネウロイをペリーヌは隙間を縫うように飛んで撃ち落としていく……
ペリーヌ 「このぉ!」 ダダダッ
鳴上 「ペリーヌさん! 一人でこんな数は流石に無茶だ!」
ペリーヌ 「私はガリア空軍のエースよ。これくらい、どうってことありませんわ!」
鳴上 「だからって、模擬戦で魔翌力を使ったんだ。」
ペリーヌ 「知ったような口を聞かないで! 私はガリアの復興の為に戦っているの! アナタみたいな遊びで戦ってるんじゃないの」
ペリーヌ 「宮藤さんといい、アナタといい。ほんっとうに腹が立つ! 戦争が嫌いですっ? 何をしにここへ来たっていうの!」
ペリーヌ 「もっと私は強くならなきゃいけないの! ですからこんな雑魚ごときに魔翌力が心許ないというだけで逃げることなど」
鳴上 「ペリーヌ……」
ペリーヌ 「……言い過ぎましたわ。とにかく、アナタは帰りなさい。」
鳴上 「嫌だ。」
ペリーヌ 「足手まといになるだけよ。帰りなさい。」
鳴上 「少佐に言われたんだ。ペリーヌは家族も同じって。それを連れて帰らずに戻ったら俺は少佐に……」 ガタガタ
ペリーヌ 「はぁ……これを持っていなさい。撃つときは相手にぶつかるくらいの気持ちで突っ込まないと当たりませんわよ。」
鳴上 「分かった。後ろは任せてくれ。」
ペリーヌ 「それはもう少し戦えるようになってからおっしゃい。ネウロイは待ってくれませんわよ!」 ブーン……ダンッ! ダダダダッ
鳴上 「分かった。それとペリーヌ!」 ゴオッ ドドドドドッ
ペリーヌ 「チィ、なんですの!?」
鳴上 「俺も宮藤も、困っている誰かを助けたいって思う気持ちは、お前がガリアを守るって気持ちに負けないと思うぞ。そのためにここにいるってことはわかってほしい。」
ペリーヌ 「……ふふっ、でなければ坂本少佐の訓練に耐えられませんわ。」
> ペリーヌの胸の内を垣間見た気がする……
> 今はともかく、ネウロイを倒さなければ。
66: このあたりであの戦闘曲 2012/08/03(金) 08:32:16.79 ID:2Aqpks/30
鳴上 「相手にぶつかるくらいの気持ちで……一気に飛び込む。」 ドドンッ パリン!
ペリーヌ 「上出来ですわ。思い切りがいい方が空戦では有利なの。」
鳴上 「これだけ数がいても四方から攻撃を受けることはないから気が楽だ。」
ペリーヌ 「大型だったら、そうはいきませんわよ? レーザーの数もバカになりませんから。」
鳴上 「これで小型? 人よりも大きいぞ。」
ペリーヌ 「ナルカミさん、前、前!」
鳴上 「うわっ、レー……アラミタマ!」 ブン! バァァァ
ペリーヌ 「あら……アラミ? 余所見してたら死にますわよ!」
鳴上 「気をつける。もう弾が切れたのか。」 ドドドッ カチカチ
ペリーヌ 「こちらも弾切れですわ。デッドウェイトとして持ってきたのだから予備はありませんことよ。」
鳴上 「刀で相手をするには多すぎるしな……」
ペリーヌ 「アナタ、魔法力はどのくらい残ってるかしら?」
鳴上 「特にダルいとかは無いぞ。疲れてるが。」
ペリーヌ 「そうですか。なら、さっきの固有魔法で蹴散らしましょう?」
鳴上 「なっ、いくらなんでもネウロイが広がりすぎている。俺だけじゃ厳しい。」
ペリーヌ 「全く、誰が一人でやれと言いましたの。私も協力しますわ。タイミングは任せます。」
鳴上 「分かった……どんな風にすれば出せるんだ?さっきの感覚、忘れた……」
ペリーヌ 「何を寝惚けたことを!? はぁ……私がシールドで時間を稼ぎますから、イメージしなさい。」
ペリーヌ 「自分の住んでいた町、家族、友達を考えるの。支えてくれた人、お喋りで盛り上がった日。」
鳴上 「皆、笑っている。平和で幸せそうだ。」
ペリーヌ 「……それが、突然の攻撃。人間が立ち向かえないような恐ろしい攻撃で焼かれたとしたら?」
鳴上 「……ペリーヌ?」
ペリーヌ 「聞きなさい! それをやったのはアレなの。ネウロイが暖かい暮らしを滅茶苦茶にしたの。」 バァァァ
> ペリーヌの声は震えている
鳴上 「それは、やっぱり、許せないな……」
ペリーヌ 「そんな怒りを、アナタの言う困っている人を守りたいって気持ちをぶつけるの! よろしくて!?」
鳴上 「分かった! やるぞ!」
ペリーヌ 「合わせますわ!
鳴上 「イザナギ!」 カッ バチバチッ
ペリーヌ 「トネール!」 バチバチッ
> 二つの電撃がネウロイを砕いていく……!
68: このあたりであの戦闘曲 2012/08/03(金) 12:58:58.57 ID:2Aqpks/30
ペリーヌ 「終わりましたわね……大丈夫かしら?」
鳴上 「なんとか。酷い髪だな。グシャグシャだぞ。」
ペリーヌ 「だから、あまりに使いたくないの、いっそナルカミさんみたいにしようかしら。」
鳴上 「止めておけ。」
ペリーヌ 「冗談ですわ。それにしても……イザナギ? 扶桑の神様の名前なんて叫んでどうしたの。」
鳴上 「……気合いみたいなものか」
ペリーヌ 「変わってますわね。帰投しますわよ……そうだ、インカムは切ってくださいます?」
鳴上 「分かった。どうして?」
ペリーヌ 「レディが話そうとするのを急かすのは野暮ですわね。」
鳴上 「なるほど。続けてくれ。」
ペリーヌ 「ありがとう……正直なところ、分かってましたわ。私が宮藤さんやナルカミさんが遊びで来ているんじゃないってこと。」
鳴上 「じゃあ、どうしてあんな風に?」
ペリーヌ 「でも、そうやって嫌っていないと自分の本心がどれだけ幼稚かを見せつけられている気がして辛かったの。」
ペリーヌ 「ガリアの貴族の子女として、エースとして。」
鳴上 「本心?」
ペリーヌ 「やっぱり不思議ですわね、あなた。自分のドロドロした感情をぶつけているのに嫌な顔一つしないなんて。あの子には内緒よ? 」
ペリーヌ 「もっと坂本少佐に近付きたい、少佐に私を見てほしい。それだけですわ。子供でしょう?」
鳴上 「……少し、ある人の話をしていいか。誰のとは言わないけど。」
ペリーヌ 「どうぞ。私だけ恥ずかしいことを話すなんてフェアじゃないですわ?」
鳴上 「ははっ、誰の話しか分からないのにフェアか?」
ペリーヌ 「ええ、フェアよ。続けなさい軍曹。上官の命令ですわ。」
鳴上 「了解。」
71: しばらく番長の語り 2012/08/03(金) 16:32:41.81 ID:2Aqpks/30
鳴上 「ある片田舎に一人の男がいたんだ。そいつは親の事情で都会から引っ越して来たばかりの学生だ。」
鳴上 「それなりに充実した生活を送っていたんだがな。その時に変な事件が起きたんだ。」
ペリーヌ 「事件……といいますと? 」
鳴上 「殺人事件だ。殺した方法も分からない、誰がどんな理由でやったかも分からない。霧の中にいるみたいだった。」
鳴上 「友達の彼女……そこまで進んでないようだけど、その人も殺された。」
ペリーヌ 「それは……」
鳴上 「その中で、男は殺人の手口を掴んだ。警察も信じないような突拍子もない方法だった。」
ペリーヌ 「どんな方法でしたの?」
鳴上 「それは後だ。そこで、気付いた男は事件に巻き込まれた友達を誘ってその解明に乗り出した。」
鳴上 「不謹慎だけど、捜査は少し刺激的だったし、男がリーダーを任されたこともあってそいつは優越感と義務感に追われていた。」
ペリーヌ 「……」
鳴上 「俺が解決するんだ。俺にしか出来ないんだ。そうするうちに男にはある疑念が生まれたんだ。」
鳴上 「事件が終わったら俺は必要ない人間じゃないか? 事件が解決したらまた一人じゃないか?って。」
ペリーヌ 「そんなもの、杞憂ですわね。信頼も何もない、その程度の関係で危険な事件に飛び込むはずがありませんわ!」
鳴上 「ああ、その通りだった。男は気付いた。皆はちゃんと俺を相棒や仲間だと信じて戦ってくれたんだって。男もペリーヌも、誰でもそんな“幼稚”なものを抱えてるんだ。」
ペリーヌ 「っ!」
鳴上 「坂本さんはペリーヌを家族だって言ってたんだ。大切な家族の事を見ない奴はいないだろ。心配するな。」
鳴上 「といっても、自分の幼稚さに向き合うことはやっぱり、難しいけどな。」
> そっとペリーヌの肩に手を置いた……
ペリーヌ 「……お父様?」
鳴上 「違うぞ」
ペリーヌ 「いえ……お父様も私が不安だったとき、こうやって大きな手を乗せてくださったの。」
鳴上 「そうか。」
坂本 「……上~!ぺ……ヌ~!! 鳴上~! ペリーヌ~!」 ブーン
鳴上 「ほら、ちゃんと迎えに来てくれた。」
ペリーヌ 「……そう、ですわね。」
鳴上 「それなりに充実した生活を送っていたんだがな。その時に変な事件が起きたんだ。」
ペリーヌ 「事件……といいますと? 」
鳴上 「殺人事件だ。殺した方法も分からない、誰がどんな理由でやったかも分からない。霧の中にいるみたいだった。」
鳴上 「友達の彼女……そこまで進んでないようだけど、その人も殺された。」
ペリーヌ 「それは……」
鳴上 「その中で、男は殺人の手口を掴んだ。警察も信じないような突拍子もない方法だった。」
ペリーヌ 「どんな方法でしたの?」
鳴上 「それは後だ。そこで、気付いた男は事件に巻き込まれた友達を誘ってその解明に乗り出した。」
鳴上 「不謹慎だけど、捜査は少し刺激的だったし、男がリーダーを任されたこともあってそいつは優越感と義務感に追われていた。」
ペリーヌ 「……」
鳴上 「俺が解決するんだ。俺にしか出来ないんだ。そうするうちに男にはある疑念が生まれたんだ。」
鳴上 「事件が終わったら俺は必要ない人間じゃないか? 事件が解決したらまた一人じゃないか?って。」
ペリーヌ 「そんなもの、杞憂ですわね。信頼も何もない、その程度の関係で危険な事件に飛び込むはずがありませんわ!」
鳴上 「ああ、その通りだった。男は気付いた。皆はちゃんと俺を相棒や仲間だと信じて戦ってくれたんだって。男もペリーヌも、誰でもそんな“幼稚”なものを抱えてるんだ。」
ペリーヌ 「っ!」
鳴上 「坂本さんはペリーヌを家族だって言ってたんだ。大切な家族の事を見ない奴はいないだろ。心配するな。」
鳴上 「といっても、自分の幼稚さに向き合うことはやっぱり、難しいけどな。」
> そっとペリーヌの肩に手を置いた……
ペリーヌ 「……お父様?」
鳴上 「違うぞ」
ペリーヌ 「いえ……お父様も私が不安だったとき、こうやって大きな手を乗せてくださったの。」
鳴上 「そうか。」
坂本 「……上~!ぺ……ヌ~!! 鳴上~! ペリーヌ~!」 ブーン
鳴上 「ほら、ちゃんと迎えに来てくれた。」
ペリーヌ 「……そう、ですわね。」
75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/03(金) 21:41:18.25 ID:2Aqpks/30
坂本 「無事か、二人とも! 全く、まさかペリーヌまで宮藤みたいな無茶をしてくれるとはな。」
ペリーヌ 「も、申し訳ありません。少佐……」
坂本 「いや、謝るのは私の方だ。ロクに確かめもせずにお前を怒鳴るなど、上官失格だ。」
ペリーヌ 「ですが! こうして迎えに来てくださったではありませんか。」
坂本 「しかしだな、こういうのは」
ペリーヌ 「隊の皆さんは家族同然。なんでしょう?」
坂本 「お前……鳴上! あの事を話したのか!?」
鳴上 「ええと、少し。」
> 心なしか、坂本の耳が赤い
坂本 「全く……しかし、ありがとう。これだけ慕われるとは、私は幸せだな。」
ペリーヌ 「ヒック……しょ……グス……少……少佐ぁ~」 ダキッ
坂本 「おいおい。いきなり抱きつくな。困ったぞ……」
坂本 「鳴上、泣いたやつと言うのはどうやって落ち着かせれば……」
鳴上 「じゃあ、俺は飯の支度をしなきゃいけないので。」 ブーン……
坂本 「ちょっと待て! あー、ペリーヌ? 何もそこまで泣くことはだな……」
ペリーヌ 「わた……ウゥ……私は~……」
> 薄暗くなった空に二人の声が聞こえる
> そっとしておこう……
76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/03(金) 22:31:06.54 ID:2Aqpks/30
【数時間後/ 食堂】
> 未来の扶桑食をと言われたが……
鳴上 「何を作ろうか……」
宮藤 「あれ、鳴上さん? 今日のご飯の当番は私ですよ?」
鳴上 「実は……」
> 先程の模擬戦からのいきさつを話した……ペリーヌの泣いたことは伏せておいた。
宮藤 「へぇー。それで罰としてご飯の支度?」
鳴上 「やるからには美味いものを作る。ゆっくりしてくれ。」
宮藤 「じゃあ、そうさせてもらうね? でも、パスタと明太子くらいしか無いけど……」
鳴上 「明太子? ブリタニアにか?」
宮藤 「うん。前に扶桑から届いたの。納豆とかと一緒だったんだ。」
鳴上 「そうか……なら大丈夫そうだ。」
シャーリー 「聞いたぞー、ナルカミ~! さっそく罰をくらったそうじゃないか。意外にやんちゃだな。」
鳴上 「聞いてたのか。やんちゃって……」
ルッキーニ 「聞いたんじゃないもーん。聞こえただけだもーん!」
鳴上 「どっちでもいい。待っていてくれ。今から作るから。」
ルッキーニ 「ふふーん。アタシの舌は肥えてるもんねー。」
宮藤 「それじゃあ、私は皆を呼んでくるね!」
――
――――
鳴上 「隠し味に……よし。完成だ。」
> とろとろ明太子パスタが完成した!
鳴上 「お待たせしました。」
坂本 「あぁ……何だ。私は扶桑食を頼んだのだが……」
鳴上 「随分疲れたようですね。」
坂本 「ある男が食事当番だと言って逃げたからな……で、これはなんだ。」
鳴上 「明太子パスタです。扶桑が考えたんですよ。」
坂本 「そうなのか。はっはっは! 面白い事を考えるやつがいる。」
ルッキーニ 「パスタだー! んぐ……変なの。プチプチしてて美味しいけど。」
シャーリー「扶桑の奴の考えることはよくわかんねーよな。悪かないけどさ。」
ペリーヌ 「ま、合格点ですわね。」
エイラ 「何でツンツン眼鏡は眼が赤いんダ?」
エーリカ 「泣いていたんじゃないの?」
ペリーヌ 「なっ!……ナールーカーミーさーん?」
鳴上 「ち、違っ……あと、それ自爆じゃ」
シャーリー 「だーっはっは! お前……お前……何があったか聞かせてくれよ。な?ナルカミぃー。」
ペリーヌ 「しまっ! お止めなさい!ナルカミさん!」
> 楽しい団らんの時間が過ぎていく……
ミーナ 「食べないの? 美味しいわよ、これ。」
バルクホルン 「食欲がわかないんだ……先に休ませてもらう。」 ガチャ……
ミーナ 「トゥルーデ……」
> 未来の扶桑食をと言われたが……
鳴上 「何を作ろうか……」
宮藤 「あれ、鳴上さん? 今日のご飯の当番は私ですよ?」
鳴上 「実は……」
> 先程の模擬戦からのいきさつを話した……ペリーヌの泣いたことは伏せておいた。
宮藤 「へぇー。それで罰としてご飯の支度?」
鳴上 「やるからには美味いものを作る。ゆっくりしてくれ。」
宮藤 「じゃあ、そうさせてもらうね? でも、パスタと明太子くらいしか無いけど……」
鳴上 「明太子? ブリタニアにか?」
宮藤 「うん。前に扶桑から届いたの。納豆とかと一緒だったんだ。」
鳴上 「そうか……なら大丈夫そうだ。」
シャーリー 「聞いたぞー、ナルカミ~! さっそく罰をくらったそうじゃないか。意外にやんちゃだな。」
鳴上 「聞いてたのか。やんちゃって……」
ルッキーニ 「聞いたんじゃないもーん。聞こえただけだもーん!」
鳴上 「どっちでもいい。待っていてくれ。今から作るから。」
ルッキーニ 「ふふーん。アタシの舌は肥えてるもんねー。」
宮藤 「それじゃあ、私は皆を呼んでくるね!」
――
――――
鳴上 「隠し味に……よし。完成だ。」
> とろとろ明太子パスタが完成した!
鳴上 「お待たせしました。」
坂本 「あぁ……何だ。私は扶桑食を頼んだのだが……」
鳴上 「随分疲れたようですね。」
坂本 「ある男が食事当番だと言って逃げたからな……で、これはなんだ。」
鳴上 「明太子パスタです。扶桑が考えたんですよ。」
坂本 「そうなのか。はっはっは! 面白い事を考えるやつがいる。」
ルッキーニ 「パスタだー! んぐ……変なの。プチプチしてて美味しいけど。」
シャーリー「扶桑の奴の考えることはよくわかんねーよな。悪かないけどさ。」
ペリーヌ 「ま、合格点ですわね。」
エイラ 「何でツンツン眼鏡は眼が赤いんダ?」
エーリカ 「泣いていたんじゃないの?」
ペリーヌ 「なっ!……ナールーカーミーさーん?」
鳴上 「ち、違っ……あと、それ自爆じゃ」
シャーリー 「だーっはっは! お前……お前……何があったか聞かせてくれよ。な?ナルカミぃー。」
ペリーヌ 「しまっ! お止めなさい!ナルカミさん!」
> 楽しい団らんの時間が過ぎていく……
ミーナ 「食べないの? 美味しいわよ、これ。」
バルクホルン 「食欲がわかないんだ……先に休ませてもらう。」 ガチャ……
ミーナ 「トゥルーデ……」
77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/04(土) 08:31:18.41 ID:eOcdCYov0
――
――――
シャーリー 「っかー! 食った食った。お前、何でも出来るのな。」
鳴上 「菜々子が喜ぶからな。そういえば」
リネット 「また菜々子ちゃんの話……」
ペリーヌ 「ストーップ! そこまでですわ! 皆さん食べ終わったのですから。まだ片付けが残っていますでしょう?」
鳴上 「……そうだな。」
ペリーヌ 「何をそんなに落ち込んでいますの。さあ、食器洗いなら私がしますから。テーブルをお拭きになって。」
鳴上 「分かった。でも仕事は俺の……」
ペリーヌ 「私の監督責任もありますから。さあ、ちゃっちゃと終わらせますわよ!」 ジャブジャブ……
シャーリー 「ペリーヌの奴、少し丸くなったか?いつもなら片付けなんて言わないぜ?」 コソッ
リネット 「うん。何か吹っ切れたみたい……」 コソコソ
宮藤 「ひょっとして鳴上さんは何か知ってる?」ゴニョゴニョ
鳴上 「抱えてた重石を背負ったのかもしれない。辛いのは変わらないが両手が使えるようになれたってことかな。」
シャーリー 「……扶桑の言い回しは面倒くさいな。」
ペリーヌ 「早く食器を持ってきてくださいまし! ほら、ナルカミさんも手を動かす!」
シャーリー 「っと、ヤバい。すぐ持っていくー。」
> ペリーヌを通して隊の皆との絆を感じる……
ひとまず終わり。宮藤、リーネ、ペリーヌ回の予定がペリーヌだけでいっぱいいっぱいに。
最後のは愚者コミュのつもりでした。次回はお姉ちゃんことトゥルーデ回の予定。
――――
シャーリー 「っかー! 食った食った。お前、何でも出来るのな。」
鳴上 「菜々子が喜ぶからな。そういえば」
リネット 「また菜々子ちゃんの話……」
ペリーヌ 「ストーップ! そこまでですわ! 皆さん食べ終わったのですから。まだ片付けが残っていますでしょう?」
鳴上 「……そうだな。」
ペリーヌ 「何をそんなに落ち込んでいますの。さあ、食器洗いなら私がしますから。テーブルをお拭きになって。」
鳴上 「分かった。でも仕事は俺の……」
ペリーヌ 「私の監督責任もありますから。さあ、ちゃっちゃと終わらせますわよ!」 ジャブジャブ……
シャーリー 「ペリーヌの奴、少し丸くなったか?いつもなら片付けなんて言わないぜ?」 コソッ
リネット 「うん。何か吹っ切れたみたい……」 コソコソ
宮藤 「ひょっとして鳴上さんは何か知ってる?」ゴニョゴニョ
鳴上 「抱えてた重石を背負ったのかもしれない。辛いのは変わらないが両手が使えるようになれたってことかな。」
シャーリー 「……扶桑の言い回しは面倒くさいな。」
ペリーヌ 「早く食器を持ってきてくださいまし! ほら、ナルカミさんも手を動かす!」
シャーリー 「っと、ヤバい。すぐ持っていくー。」
> ペリーヌを通して隊の皆との絆を感じる……
ひとまず終わり。宮藤、リーネ、ペリーヌ回の予定がペリーヌだけでいっぱいいっぱいに。
最後のは愚者コミュのつもりでした。次回はお姉ちゃんことトゥルーデ回の予定。
79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/05(日) 00:48:21.23 ID:nQsVuxxw0
[3話 ディヴィジョン]
>ようやく1週間の食事当番も終わった……
鳴上 「これで食事のレパートリーに悩ませられなくて済むな。」
宮藤 「そんな主婦みたいな……料理、美味しかったですよ。」
鳴上 「そう言ってくれると嬉しい。バルクホルン……えっと、大尉が残していたから、少し不安だったんだ。」
リネット 「バルクホルンさん……最近様子がおかしいですよね。」
エーリカ 「そーそー。トゥルーデ、どんなときもご飯だけはちゃんと食べるのに。」
リネット 「ハルトマンさん、いつの間に?そういえばご飯の時、居ませんでしたね……」
エーリカ 「エヘヘ、ちょっと寝過ごしちゃった。酷いよねトゥルーデ、普段ならお昼寝していても起こしてくれるのに。」
鳴上 「なぁ、さっきから言ってる、トゥルーデってなんだ?」
エーリカ 「んー? ああ、バルクホルンのこと。ファーストネームのゲルトルートの下の綴り。」
鳴上 「あー……なるほど。ありがとう。」
エーリカ 「お礼なら、ご飯を作ってくれると嬉しいな。ジャガイモならもっといいけど。」
鳴上 「仰せのままに。宮藤たちは先に風呂にでも入ったらどうだ?」
宮藤 「そうだね。行こ、リーネちゃん!」
リネット 「そうだね。それじゃ、お先に失礼します。」 ガチャ……タッタッタ
エーリカ 「じゃねー。早く早く。お腹ペコペコだよ。」
>ようやく1週間の食事当番も終わった……
鳴上 「これで食事のレパートリーに悩ませられなくて済むな。」
宮藤 「そんな主婦みたいな……料理、美味しかったですよ。」
鳴上 「そう言ってくれると嬉しい。バルクホルン……えっと、大尉が残していたから、少し不安だったんだ。」
リネット 「バルクホルンさん……最近様子がおかしいですよね。」
エーリカ 「そーそー。トゥルーデ、どんなときもご飯だけはちゃんと食べるのに。」
リネット 「ハルトマンさん、いつの間に?そういえばご飯の時、居ませんでしたね……」
エーリカ 「エヘヘ、ちょっと寝過ごしちゃった。酷いよねトゥルーデ、普段ならお昼寝していても起こしてくれるのに。」
鳴上 「なぁ、さっきから言ってる、トゥルーデってなんだ?」
エーリカ 「んー? ああ、バルクホルンのこと。ファーストネームのゲルトルートの下の綴り。」
鳴上 「あー……なるほど。ありがとう。」
エーリカ 「お礼なら、ご飯を作ってくれると嬉しいな。ジャガイモならもっといいけど。」
鳴上 「仰せのままに。宮藤たちは先に風呂にでも入ったらどうだ?」
宮藤 「そうだね。行こ、リーネちゃん!」
リネット 「そうだね。それじゃ、お先に失礼します。」 ガチャ……タッタッタ
エーリカ 「じゃねー。早く早く。お腹ペコペコだよ。」
80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/05(日) 21:10:48.94 ID:nQsVuxxw0
鳴上 「どうぞ。ふかしただけだけど。後は夕食のとっておいたやつ。」
エーリカ 「苦しゅうないぞよ……なんちって。いただきまーす。あぐ。」
鳴上 「……えっと、ハルトマンさんはこの前ネウロイの200機撃墜を達成したんだっけ。」
エーリカ 「ふん、ふももも。むぐぐぐぐ」
鳴上 「あ、飲み込んでからの方がいいんじゃないか。」
エーリカ 「もきゅ。そうだけど、トゥルーデなんか250機だよ。」
鳴上 「ミーナ中佐は160……カールスラント出身のウィッチの撃墜数は群を抜いているよな。」
エーリカ 「そうだけどね、いくら多く撃墜しても意味が無いよ。」
鳴上 「どうしてだ。」
エーリカ 「だって、ネウロイは巣から来るんだよ。それを叩かなきゃ意味が無い。」
鳴上 「巣か……あのガリアに見えた黒い雲みたいな奴か。」
エーリカ 「正解。まずはペリーヌのガリアから。大陸奪還の足掛かりってのがこの隊の目的。」
鳴上 「だからペリーヌはあんなにピリピリしてたんだな。私がって。」
エーリカ 「誰かさんのお陰で、丸くなったけれどね。」
鳴上 「誰かがいなくてもじきにそうなったと思うぞ。」
エーリカ 「どうだかね~」
> エーリカはいたずらっぽい笑みを浮かべている
エーリカ 「トゥルーデもああなればいいんだけどね……」
鳴上 「やっぱり、何か思い詰めているのか?」
エーリカ 「あー! このお味噌汁もジャガイモ入りだー。こう、身が中でほぐれて凄い美味しいよ!」
鳴上 「そ、そうか……それは良かった。」
エーリカ 「ところで、撃墜数の話だったよね? 話題、それちゃった。」
> バルクホルン大尉についての話題をするのは難しそうだ……
エーリカ 「苦しゅうないぞよ……なんちって。いただきまーす。あぐ。」
鳴上 「……えっと、ハルトマンさんはこの前ネウロイの200機撃墜を達成したんだっけ。」
エーリカ 「ふん、ふももも。むぐぐぐぐ」
鳴上 「あ、飲み込んでからの方がいいんじゃないか。」
エーリカ 「もきゅ。そうだけど、トゥルーデなんか250機だよ。」
鳴上 「ミーナ中佐は160……カールスラント出身のウィッチの撃墜数は群を抜いているよな。」
エーリカ 「そうだけどね、いくら多く撃墜しても意味が無いよ。」
鳴上 「どうしてだ。」
エーリカ 「だって、ネウロイは巣から来るんだよ。それを叩かなきゃ意味が無い。」
鳴上 「巣か……あのガリアに見えた黒い雲みたいな奴か。」
エーリカ 「正解。まずはペリーヌのガリアから。大陸奪還の足掛かりってのがこの隊の目的。」
鳴上 「だからペリーヌはあんなにピリピリしてたんだな。私がって。」
エーリカ 「誰かさんのお陰で、丸くなったけれどね。」
鳴上 「誰かがいなくてもじきにそうなったと思うぞ。」
エーリカ 「どうだかね~」
> エーリカはいたずらっぽい笑みを浮かべている
エーリカ 「トゥルーデもああなればいいんだけどね……」
鳴上 「やっぱり、何か思い詰めているのか?」
エーリカ 「あー! このお味噌汁もジャガイモ入りだー。こう、身が中でほぐれて凄い美味しいよ!」
鳴上 「そ、そうか……それは良かった。」
エーリカ 「ところで、撃墜数の話だったよね? 話題、それちゃった。」
> バルクホルン大尉についての話題をするのは難しそうだ……
84: 部屋とズボン以外はマトモなハルトマン 2012/08/06(月) 01:28:20.35 ID:8o3fgrFU0
鳴上 「それじゃあ、疑問というか、ここの隊員にカールスラントの軍人が一番多いのはどうしてだ?」
エーリカ 「もぐ……大体の説明だけどね。一言で言うとここは最前線で戦える級ウィッチの集まりだよね。」
鳴上 「ああ。俺や宮藤なんかは珍しいケースだって坂本さんが。」
エーリカ 「“特例”だよねぇ。強力な治癒魔法と、イレギュラー。」 ズズズ……
エーリカ 「それはいいや。ぶっちゃけた話、どこも国の防衛に優秀なウィッチを集めたいから」
鳴上 「こうした遊撃部隊の運営には消極的ってことだ。」
エーリカ 「正解。501はブリタニアの懐なのにリーネしかいないでしょ?」
鳴上 「言われてみたらそうだよな。それも、リネットも新米なんだろ?」
エーリカ 「その通り。半分は上の嫌がらせだけど、ホント宮藤が来るまでは大変だったんだよ?」
エーリカ 「何一つ自信が持てなくてろくに戦えなかった。胸はあんなに大きいのにね。」
鳴上 「そこで同意を求められても……」
エーリカ 「私の見立てじゃあの大きさは一、二を争うね。」
鳴上 「……なんとなく分かる気がする。」
> “勇気”が上がった
エーリカ 「まあ、そういうことだね。カールスラントは国を失ったけど軍は大陸でも大きかったんだ。」
エーリカ 「撤退に関しては概ね上手くいったし、技術も進んでいる。ネウロイが来るまでは守備の要だった。」
鳴上 「だから、カールスラントの防衛から多くの戦いを重ねて経験を積んだ上、」
鳴上 「国を失っても奪還や支援でウィッチを最前線に送り続けるせいで送られた方は」
エーリカ 「撃墜数も増えてったって寸法。呑み込み早いね。」
鳴上 「参考になったよ。複雑なんだな。人が戦争をしない世界も。」
エーリカ 「そうだね。軍からの無理難題とか、嫌がらせとか。ホント……馬鹿馬鹿しいよ。」
> ハルトマンの意外な一面を知った……
91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/06(月) 21:41:27.85 ID:8o3fgrFU0
一応ステータスはカンストのつもり。何か面白い表現を思い付いたら上昇させるかもだけど。
そして、番長の勇気は主に女性に発揮される。つまりそういうこと。
鳴上 「色々勉強になったよ。ありがとう。」
エーリカ 「どーいたしまして。お礼もだけど、今度はお菓子とか作ってくれたら嬉しいな?もっと教えたげる。」
鳴上 「宮藤ほど良いものは作れないけど、いいのか?」
エーリカ 「実は……トゥルーデにお菓子取り上げられちゃったんだよね。宮藤にも作るなって言ったみたい。」
鳴上 「……分かったけど、程々にな。」
エーリカ 「えへへ、りょーかーい。」
バルクホルン 「ハルトマン、いるか?」 ガチャ
エーリカ 「おっとっと。何、どしたの?」
バルクホルン 「なぜ慌てている。いや、お前が寝ていたのを忘れていてな。」
エーリカ 「この通り、ちゃんと食べてるよイモもサービスしてくれたし。」
鳴上 「どうも。」
バルクホルン 「すまないな。……ハルトマン、まさかイモをねだったんじゃないだろうな。」
エーリカ 「う゛……ソンナコトナイヨー」
バルクホルン 「全く……鳴上軍曹も、あまり甘やかすことはないぞ。」
鳴上 「いえ、夕飯で余った食材でしたから。」
バルクホルン 「そうか。元はと言えばお前がしっかりとした生活習慣をだな……」 ガミガミ
> バルクホルン大尉の説教は続く……
鳴上 「まるでお姉ちゃんみたいだな。」
バルクホルン 「ッ!…………」
エーリカ 「うわー……やっちゃった。」
鳴上 「?」
バルクホルン 「…………行くぞ、ハルトマン。」
エーリカ 「はーい。……ナルカミ、トゥルーデの前でお姉ちゃんは禁句。」
鳴上 「わ、分かった。」
バルクホルン 「モタモタするな、早くしろ……」
エーリカ 「そんじゃね。ごちそうさま。」
そして、番長の勇気は主に女性に発揮される。つまりそういうこと。
鳴上 「色々勉強になったよ。ありがとう。」
エーリカ 「どーいたしまして。お礼もだけど、今度はお菓子とか作ってくれたら嬉しいな?もっと教えたげる。」
鳴上 「宮藤ほど良いものは作れないけど、いいのか?」
エーリカ 「実は……トゥルーデにお菓子取り上げられちゃったんだよね。宮藤にも作るなって言ったみたい。」
鳴上 「……分かったけど、程々にな。」
エーリカ 「えへへ、りょーかーい。」
バルクホルン 「ハルトマン、いるか?」 ガチャ
エーリカ 「おっとっと。何、どしたの?」
バルクホルン 「なぜ慌てている。いや、お前が寝ていたのを忘れていてな。」
エーリカ 「この通り、ちゃんと食べてるよイモもサービスしてくれたし。」
鳴上 「どうも。」
バルクホルン 「すまないな。……ハルトマン、まさかイモをねだったんじゃないだろうな。」
エーリカ 「う゛……ソンナコトナイヨー」
バルクホルン 「全く……鳴上軍曹も、あまり甘やかすことはないぞ。」
鳴上 「いえ、夕飯で余った食材でしたから。」
バルクホルン 「そうか。元はと言えばお前がしっかりとした生活習慣をだな……」 ガミガミ
> バルクホルン大尉の説教は続く……
鳴上 「まるでお姉ちゃんみたいだな。」
バルクホルン 「ッ!…………」
エーリカ 「うわー……やっちゃった。」
鳴上 「?」
バルクホルン 「…………行くぞ、ハルトマン。」
エーリカ 「はーい。……ナルカミ、トゥルーデの前でお姉ちゃんは禁句。」
鳴上 「わ、分かった。」
バルクホルン 「モタモタするな、早くしろ……」
エーリカ 「そんじゃね。ごちそうさま。」
92: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/06(月) 22:12:53.52 ID:8o3fgrFU0
エーリカ 「しょうがないよ、ナルカミは知らないんだし。」 ガチャ……バタン
バルクホルン 「分かっている……」
エーリカ 「分かっていたら、そんな落ち込まないよね。」
バルクホルン 「分かっていると言っているだろう! ああそうだとも、鳴上軍曹は悪くない。」
バルクホルン 「宮藤もだ。全てあの子を、クリスを守れなかった私が悪い! そういうことだろう!?」タッタッタ……
> 廊下に一人、ハルトマンが取り残されている……
エーリカ 「……トゥルーデのバカ。宮藤の前にそっちが死んじゃうよ。」
> 扉一枚を隔て、バルクホルン大尉の声が聞こえる……
バルクホルン『…藤も……全て……クリスを守れ…かった……悪い!』
鳴上 「クリスって……誰だ?」 カチャカチャ……ジャブン
> 今はそっとしておこう
> 片付けも終わった。次は何をしようか……
鳴上 「ストライカーのこと、もう少し勉強しようか。」
【ハンガー】
> シャーリーとルッキーニが熱心にストライカーを整備している……
シャーリー 「おーっす、どうしたナルカミぃ。珍しいな。アタシに会いに来たか?」
鳴上 「ああ、そんなところだ。」
シャーリー 「なんだ?嬉しいこと言ってくれるじゃんかよー。」
ルッキーニ 「シャーリーの胸はアタシのだかんね!」 ガルル
鳴上 「安心しろルッキーニ。そういう意味じゃなくて、ちょっとストライカーの整備で聞きたいことがあってさ。」
シャーリー 「なーんだ、でもいい心がけじゃんか。自分の命を預けるものは自分でもよく知りたいよな。」
ルッキーニ 「こっちは終わったよー!」
シャーリー 「よし、それじゃあアタシとルッキーニで軽くバラしながら説明するから。」
鳴上 「よろしく頼む。」
ルッキーニ 「よろしく頼まれちゃったね!」
シャーリー 「ああ、ビシバシ行くぞ。」
> しばらくストライカーの構造や整備について教えてもらった。
> 複雑な仕組みに苦戦しつつも一通り方法を習得した……
> 知識が上がった。
> 根気が上がった。
バルクホルン 「分かっている……」
エーリカ 「分かっていたら、そんな落ち込まないよね。」
バルクホルン 「分かっていると言っているだろう! ああそうだとも、鳴上軍曹は悪くない。」
バルクホルン 「宮藤もだ。全てあの子を、クリスを守れなかった私が悪い! そういうことだろう!?」タッタッタ……
> 廊下に一人、ハルトマンが取り残されている……
エーリカ 「……トゥルーデのバカ。宮藤の前にそっちが死んじゃうよ。」
> 扉一枚を隔て、バルクホルン大尉の声が聞こえる……
バルクホルン『…藤も……全て……クリスを守れ…かった……悪い!』
鳴上 「クリスって……誰だ?」 カチャカチャ……ジャブン
> 今はそっとしておこう
> 片付けも終わった。次は何をしようか……
鳴上 「ストライカーのこと、もう少し勉強しようか。」
【ハンガー】
> シャーリーとルッキーニが熱心にストライカーを整備している……
シャーリー 「おーっす、どうしたナルカミぃ。珍しいな。アタシに会いに来たか?」
鳴上 「ああ、そんなところだ。」
シャーリー 「なんだ?嬉しいこと言ってくれるじゃんかよー。」
ルッキーニ 「シャーリーの胸はアタシのだかんね!」 ガルル
鳴上 「安心しろルッキーニ。そういう意味じゃなくて、ちょっとストライカーの整備で聞きたいことがあってさ。」
シャーリー 「なーんだ、でもいい心がけじゃんか。自分の命を預けるものは自分でもよく知りたいよな。」
ルッキーニ 「こっちは終わったよー!」
シャーリー 「よし、それじゃあアタシとルッキーニで軽くバラしながら説明するから。」
鳴上 「よろしく頼む。」
ルッキーニ 「よろしく頼まれちゃったね!」
シャーリー 「ああ、ビシバシ行くぞ。」
> しばらくストライカーの構造や整備について教えてもらった。
> 複雑な仕組みに苦戦しつつも一通り方法を習得した……
> 知識が上がった。
> 根気が上がった。
93: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/07(火) 00:11:20.99 ID:qJc8xgmd0
鳴上 「終わった……結構難しいんだな。」
シャーリー 「だろ? エンジンが入るともっとキツイ。今はアタシじゃ少し弄れないけどな。」
鳴上 「どうしてだ?」
ルッキーニ 「この魔導エンジン。どこのものかも分からないの。」
シャーリー 「ああ。ド三流の粗製とも思ったけど違う。オリジナルより良いものだ。」
鳴上 「分かるのか?」
シャーリー 「当然だ。長いことストライカーを弄ってるんだから。」
ルッキーニ「……うじゅぁ……眠い。アタシ先上がるね。」 フラフラ
シャーリー 「お休みルッキーニ。」
鳴上 「ルッキーニ、どこへ行くんだ? 部屋の方には」
シャーリー 「ああ、ルッキーニは基地のあちこちに寝床を作ってるんだよ。部屋に帰ることは滅多無い。」
シャーリー 「中佐も堅物も眼を瞑ってくれるから何も言わないけどな。」
鳴上 「堅物?」
シャーリー 「バルクホルンだよ。一応、中佐や坂本少佐がいないときは戦隊長を担当してる。」
鳴上 「あんな様子で、指揮なんて出来るのか?」
シャーリー 「うわ、新入りナルカミにまで心配されちゃってるよ。前はもうちょいマシだったな。」
シャーリー 「アタシがからかっても返してくれたし、飯を残すなんて無かったもん。」
鳴上 「今の様子じゃ考えられないな。いつからだ?」
シャーリー 「多分……宮藤が来てからだな。」
鳴上 「宮藤が? ……大尉はクリスとか言ってたけれど。」
シャーリー 「あぁ……それか。えっと、すまん。アタシからは言えないわ。」
鳴上 「分かった。」
シャーリー 「あまり根詰めるなって、お前からも伝えてくれ。あんなんじゃいつか大変なことになる。」
鳴上 「ああ、ハルトマンも心配していたしな。」
シャーリー 「だろ? エンジンが入るともっとキツイ。今はアタシじゃ少し弄れないけどな。」
鳴上 「どうしてだ?」
ルッキーニ 「この魔導エンジン。どこのものかも分からないの。」
シャーリー 「ああ。ド三流の粗製とも思ったけど違う。オリジナルより良いものだ。」
鳴上 「分かるのか?」
シャーリー 「当然だ。長いことストライカーを弄ってるんだから。」
ルッキーニ「……うじゅぁ……眠い。アタシ先上がるね。」 フラフラ
シャーリー 「お休みルッキーニ。」
鳴上 「ルッキーニ、どこへ行くんだ? 部屋の方には」
シャーリー 「ああ、ルッキーニは基地のあちこちに寝床を作ってるんだよ。部屋に帰ることは滅多無い。」
シャーリー 「中佐も堅物も眼を瞑ってくれるから何も言わないけどな。」
鳴上 「堅物?」
シャーリー 「バルクホルンだよ。一応、中佐や坂本少佐がいないときは戦隊長を担当してる。」
鳴上 「あんな様子で、指揮なんて出来るのか?」
シャーリー 「うわ、新入りナルカミにまで心配されちゃってるよ。前はもうちょいマシだったな。」
シャーリー 「アタシがからかっても返してくれたし、飯を残すなんて無かったもん。」
鳴上 「今の様子じゃ考えられないな。いつからだ?」
シャーリー 「多分……宮藤が来てからだな。」
鳴上 「宮藤が? ……大尉はクリスとか言ってたけれど。」
シャーリー 「あぁ……それか。えっと、すまん。アタシからは言えないわ。」
鳴上 「分かった。」
シャーリー 「あまり根詰めるなって、お前からも伝えてくれ。あんなんじゃいつか大変なことになる。」
鳴上 「ああ、ハルトマンも心配していたしな。」
96: P4Gの夜コミュをイメージ 2012/08/07(火) 08:21:03.83 ID:qJc8xgmd0
番長のストライカーは零式艦上戦闘脚二二型のつもり。可視化するプロペラが一回り大きくて安定性が高かったり、
魔導エンジンの出力が強化された五四型並っていうどうでもいい俺設定があったりします。
シャーリー 「取り敢えず、今日教えることはもう無いぜ。そろそろ夜も更けてきた。」
鳴上 「ああ、俺も坂本さんにどやされたくないしな。」
シャーリー 「いや、一番恐いのは少佐よりも……まあいいか。追々分かるし。」
鳴上 「何の話だ。」
シャーリー 「こっちの話だから気にすんな。ゆっくり休め。」
鳴上 「? そうだな、お休み。」
シャーリー 「そうだ、折角だし部屋に戻るまで話さないか? お前のいたとこの戦闘機の話をしてくれよ。」
鳴上 「学生が知ってる範囲でもいいか?」
シャーリー 「ああ! 頼む、このとーり!」 ペコッ
鳴上 「確か……」
> ジェット戦闘機やステルスなど、この時代に無いものについて話した。
シャーリー 「すっげぇ! ジェットに手をだしてるなんてこっちじゃカールスラントくらいだ。」
> シャーリーの機械へのマニアックな知識に振り回されながら部屋まで話していった。
魔導エンジンの出力が強化された五四型並っていうどうでもいい俺設定があったりします。
シャーリー 「取り敢えず、今日教えることはもう無いぜ。そろそろ夜も更けてきた。」
鳴上 「ああ、俺も坂本さんにどやされたくないしな。」
シャーリー 「いや、一番恐いのは少佐よりも……まあいいか。追々分かるし。」
鳴上 「何の話だ。」
シャーリー 「こっちの話だから気にすんな。ゆっくり休め。」
鳴上 「? そうだな、お休み。」
シャーリー 「そうだ、折角だし部屋に戻るまで話さないか? お前のいたとこの戦闘機の話をしてくれよ。」
鳴上 「学生が知ってる範囲でもいいか?」
シャーリー 「ああ! 頼む、このとーり!」 ペコッ
鳴上 「確か……」
> ジェット戦闘機やステルスなど、この時代に無いものについて話した。
シャーリー 「すっげぇ! ジェットに手をだしてるなんてこっちじゃカールスラントくらいだ。」
> シャーリーの機械へのマニアックな知識に振り回されながら部屋まで話していった。
97: 番長は雰囲気を明るくしようとしてます、多分 2012/08/07(火) 09:09:42.62 ID:qJc8xgmd0
【翌日/ 食堂】
> 全員が集まって朝食を摂っている
宮藤 「おはようございます、鳴上さん。」
鳴上 「ああ、おはよう。」
> リネットと宮藤が何かを話している
宮藤 「……なんだ、それでね、私も頑張って皆を守れたらなって。」
リネット 「素敵な話だね、芳佳ちゃん。」
バルクホルン 「皆を守る……そんなものは夢物語だな。」 ボソッ
リネット・宮藤 「え?」
バルクホルン 「……」
ミーナ 「どうしたの? トゥルーデ。」
エーリカ 「最近、食欲も無いみたいだね。いつもちゃんと食べるのに。」
バルクホルン 「そんなことはない。」 モグ……チラッ
宮藤 「ん?」
リネット 「どうしたの?」
宮藤 「今、誰かに見られてたような……一体誰g」
ルッキーニ 「……おかわりー!」
鳴上 「あ、俺にも。」
宮藤 「は、はーい。鳴上さんもルッキーニちゃんもよく食べますね。」
鳴上・ルッキーニ 「育ち盛りだ(もん!)」
宮藤 「ふふっ、今よそうから。ちょっと待っててね。」
バルクホルン 「……」
宮藤 「あの、バルクホルンさん。お口に合いませんでしたか?」
バルクホルン 「……」 スタスタスタ……
宮藤 「バルクホルンさん……」
ルッキーニ 「おかわり早くー。」
鳴上 「はーらーへーりーはーらーへーりー」
宮藤 「何ですかその歌。んしょっと。」
> やや重たい雰囲気のまま食事の時間が過ぎていく
> 全員が集まって朝食を摂っている
宮藤 「おはようございます、鳴上さん。」
鳴上 「ああ、おはよう。」
> リネットと宮藤が何かを話している
宮藤 「……なんだ、それでね、私も頑張って皆を守れたらなって。」
リネット 「素敵な話だね、芳佳ちゃん。」
バルクホルン 「皆を守る……そんなものは夢物語だな。」 ボソッ
リネット・宮藤 「え?」
バルクホルン 「……」
ミーナ 「どうしたの? トゥルーデ。」
エーリカ 「最近、食欲も無いみたいだね。いつもちゃんと食べるのに。」
バルクホルン 「そんなことはない。」 モグ……チラッ
宮藤 「ん?」
リネット 「どうしたの?」
宮藤 「今、誰かに見られてたような……一体誰g」
ルッキーニ 「……おかわりー!」
鳴上 「あ、俺にも。」
宮藤 「は、はーい。鳴上さんもルッキーニちゃんもよく食べますね。」
鳴上・ルッキーニ 「育ち盛りだ(もん!)」
宮藤 「ふふっ、今よそうから。ちょっと待っててね。」
バルクホルン 「……」
宮藤 「あの、バルクホルンさん。お口に合いませんでしたか?」
バルクホルン 「……」 スタスタスタ……
宮藤 「バルクホルンさん……」
ルッキーニ 「おかわり早くー。」
鳴上 「はーらーへーりーはーらーへーりー」
宮藤 「何ですかその歌。んしょっと。」
> やや重たい雰囲気のまま食事の時間が過ぎていく
99: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/07(火) 21:31:06.24 ID:qJc8xgmd0
【夕方】
ミーナ 「さて、宮藤さんに鳴上君にも、そろそろあげないとね。」 ガサゴソ
鳴上 「あげるって……?」
ミーナ 「はい、これ。まだ半月程のだけど、皆と渡す時期を合わせたいから、お給料よ。」
宮藤 「お給料……?」
ミーナ 「使い道を決めたら私に伝えてちょうだい。」
宮藤 「ありがとうございます。えーっと……」
リネット 「芳佳ちゃーん、お風呂入りに行かない?」
宮藤 「うん、いいよー! ……後で見よっと。」 タッタッタ……
鳴上 「お給料か、バイト以外じゃ初めてだな…………!」
鳴上 「…………」 カタカタカタ
ペリーヌ 「どうしましたの?そんなに震えて。」
鳴上 「ああ、ペ、ペリーヌか。これで……半月分なの、か?」 ピラッ
ペリーヌ 「えーと……そうですわ……ナルカミさん?どうしてそんなに頭を抱えて?」
鳴上 「下手したら、堂島さんよりもらってるんじゃないか……これ。」
シャーリー 「誰だよドージマって。」
鳴上 「こっちの話だ。あの。ミーナ中佐。こんなにもらって……?」
ミーナ 「ええ。最前線だもの。」
バルクホルン 「鳴上軍曹。これは言ってみれば保険のようなものだ。」
バルクホルン 「いつ死んでもおかしくない我々だからな。せめて自身や家族の生活だけでも困らないようにしよう。」
ミーナ 「言い方はキツイけど、トゥルーデの言う通りね。このくらいの厚意は受け取ってもバチはあたらないわ。」
鳴上 「わ、分かりました……」
100: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/07(火) 22:10:48.30 ID:qJc8xgmd0
鳴上 「でも、こんなに……シャーリーは何に使ってるんだ?」
シャーリー 「メンテの機材とか、車だな。」
ルッキーニ 「私はお菓子とか、虫かごとか!」
鳴上 「ペリーヌは?」
ペリーヌ 「へ?わた、私は……なんでもいいでしょう。」
シャーリー 「ニィ……ああ、ペリーヌの奴なら殆んどを貯金ってか、どっかに寄付してるんだっけ?」
ペリーヌ 「ちょ、ちょっとシャーリーさん!?」
鳴上 「ペリーヌはガリアの出身だよな。ってことは……」
ペリーヌ 「余計な詮索はしないでよろしいの!!」
鳴上 「……ミーナ中佐。給金の半分、ペリーヌに回したりって出来ますか?」
ミーナ 「出来ないことはないけど……いいの?」
鳴上 「はい。指導とか、お世話になってますし。」
ペリーヌ 「当事者を入れて話してください!」
鳴上 「いらないのか?」
ペリーヌ 「そんな安易な同情を買うほど落ちぶれていませんわ!」
ルッキーニ「心配してもらって嬉しいくせに、うしゃしゃ。」 コソッ
シャーリー 「素直になれないって面倒だな。」 ゴニョ
ペリーヌ 「な に を 話 し て い らっ しゃ い ま す の?」
鳴上 「…………」 ジーッ
ペリーヌ 「ですから、部外者のナルカミさんに……」
鳴上 「…………………」 ジ―ッ
ペリーヌ 「……まぁ、どうしてもというなら。受け取らないこともないですけど。」
ペリーヌ 「こっ、これはナルカミさんが押し付けるからですが、それを無下に断るのは貴族として……//」
ミーナ 「決まりね。」
ルッキーニ 「悠おじちゃんって、あれだよね……」
シャーリー 「使い魔は狐だけど、アレだな。せーのっ」
シャーリー・ルッキーニ 「人懐っこい大型犬。だよな(ね)……ぷっ……くくっ……」
鳴上 「犬が何かおかしいのか?」
ペリーヌ 「……気にするだけ無駄ですわよ。」
シャーリー 「メンテの機材とか、車だな。」
ルッキーニ 「私はお菓子とか、虫かごとか!」
鳴上 「ペリーヌは?」
ペリーヌ 「へ?わた、私は……なんでもいいでしょう。」
シャーリー 「ニィ……ああ、ペリーヌの奴なら殆んどを貯金ってか、どっかに寄付してるんだっけ?」
ペリーヌ 「ちょ、ちょっとシャーリーさん!?」
鳴上 「ペリーヌはガリアの出身だよな。ってことは……」
ペリーヌ 「余計な詮索はしないでよろしいの!!」
鳴上 「……ミーナ中佐。給金の半分、ペリーヌに回したりって出来ますか?」
ミーナ 「出来ないことはないけど……いいの?」
鳴上 「はい。指導とか、お世話になってますし。」
ペリーヌ 「当事者を入れて話してください!」
鳴上 「いらないのか?」
ペリーヌ 「そんな安易な同情を買うほど落ちぶれていませんわ!」
ルッキーニ「心配してもらって嬉しいくせに、うしゃしゃ。」 コソッ
シャーリー 「素直になれないって面倒だな。」 ゴニョ
ペリーヌ 「な に を 話 し て い らっ しゃ い ま す の?」
鳴上 「…………」 ジーッ
ペリーヌ 「ですから、部外者のナルカミさんに……」
鳴上 「…………………」 ジ―ッ
ペリーヌ 「……まぁ、どうしてもというなら。受け取らないこともないですけど。」
ペリーヌ 「こっ、これはナルカミさんが押し付けるからですが、それを無下に断るのは貴族として……//」
ミーナ 「決まりね。」
ルッキーニ 「悠おじちゃんって、あれだよね……」
シャーリー 「使い魔は狐だけど、アレだな。せーのっ」
シャーリー・ルッキーニ 「人懐っこい大型犬。だよな(ね)……ぷっ……くくっ……」
鳴上 「犬が何かおかしいのか?」
ペリーヌ 「……気にするだけ無駄ですわよ。」
102: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/07(火) 22:54:06.76 ID:qJc8xgmd0
シャーリー 「くくっ……んで、半分は何に使うんだ?」
鳴上 「そうだな、本とか原付かな。」
シャーリー 「なんでぇ、原付なんてしけてやんの。バイクのがよくね?」
鳴上 「といっても、バイク運転出来ないしな……」
シャーリー 「アタシが教えるって。初心者向けの小型ならそんな変わらないからさ。」
鳴上 「それはありがたい。是非とも頼む。」
シャーリー 「任せなさいって。」
ペリーヌ 「ナルカミさんがバイク……それで行きましょう。」
ルッキーニ 「何で行くのー?」
ペリーヌ 「な、何でもありませんわ。」
ミーナ 「鳴上君も、大分馴染んで来たわね。」
バルクホルン 「少しリベリアン寄りに馴染みすぎだ。まるで緊張感が足りない。」
ミーナ 「でも、男の子だし力もあるから実戦では頼りになるんじゃないの?ペリーヌ少尉との共闘だって」
バルクホルン 「まだまだ荒削りだ。見ていて危なっかしい。」
ミーナ 「ふふっ、それもそうね。トゥルーデのお給料は」
バルクホルン 「いつも通りだ。」
ミーナ 「いいの? 少しは手元に置いとかないと……」
バルクホルン 「衣食住全て保証されているのにこれ以上貰う気は無い。」 ガタッ……スタスタスタ……
106: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/08(水) 00:03:00.49 ID:Vznu7JkE0
密着作戦はしたいけど大分先になると思われ。ペルソナで仮面というとフィレモンの胡散臭さ全開なアレしか浮かばないや。
シャーリー「んでさ、どうする? カタログなら腐るほどある。何だったら色々話をして」
鳴上 「じゃあ、明日にでも。」
シャーリー 「集めとくよ。別にハルトマンじゃないから今日でもいいぞ。」
鳴上 「ハルトマンじゃないからって?」
シャーリー 「あの部屋の凄さを知らないのか? 相当汚いぜ。」
ルッキーニ「んでさ、今日はダメってことは何か用事でもあるの?」
鳴上 「今日は涼しいからな、基地の周りをちょっと走ってから寝ようかと。ルッキーニも来るか?」
ルッキーニ 「やだ。」
鳴上 「汗を流して風呂に入って寝ると気持ちがいいぞ?」
ルッキーニ 「うじゅぅ……なんか、少佐みたい。」
鳴上 「そうか? それじゃ、行ってくる。」
――
―――
> 基地の海岸に沿って走り続けた……
> 根気が上がった
鳴上 「感情にあーらーがうなーよー」 タッタッタッタ
鳴上 「その足をとーめんなー 倒れるーのーはーまーだはーやーいぜ……」
> ここは自分が立っていた場所だ……
鳴上 「ここに来て半月か……」
> まだ帰る手立て、来た理由も分からない……
鳴上 「そろそろ戻るか……」
鳴上 「おー、break'n throuthうちーぬーけーよー……」タッタッタッタ……
シャーリー「んでさ、どうする? カタログなら腐るほどある。何だったら色々話をして」
鳴上 「じゃあ、明日にでも。」
シャーリー 「集めとくよ。別にハルトマンじゃないから今日でもいいぞ。」
鳴上 「ハルトマンじゃないからって?」
シャーリー 「あの部屋の凄さを知らないのか? 相当汚いぜ。」
ルッキーニ「んでさ、今日はダメってことは何か用事でもあるの?」
鳴上 「今日は涼しいからな、基地の周りをちょっと走ってから寝ようかと。ルッキーニも来るか?」
ルッキーニ 「やだ。」
鳴上 「汗を流して風呂に入って寝ると気持ちがいいぞ?」
ルッキーニ 「うじゅぅ……なんか、少佐みたい。」
鳴上 「そうか? それじゃ、行ってくる。」
――
―――
> 基地の海岸に沿って走り続けた……
> 根気が上がった
鳴上 「感情にあーらーがうなーよー」 タッタッタッタ
鳴上 「その足をとーめんなー 倒れるーのーはーまーだはーやーいぜ……」
> ここは自分が立っていた場所だ……
鳴上 「ここに来て半月か……」
> まだ帰る手立て、来た理由も分からない……
鳴上 「そろそろ戻るか……」
鳴上 「おー、break'n throuthうちーぬーけーよー……」タッタッタッタ……
107: TSはTSで面白いよ 2012/08/08(水) 00:35:41.94 ID:Vznu7JkE0
富山県民なのに盛大なスペルミス。トチってるからちょっと影抜きして落ち着いてくる。
break'n throughだった。
> 一旦戻って風呂に浸かった
鳴上 「相変わらずいい湯だ……今度はサウナも行こうか。」
> 通りかかったら部屋から話し声が聞こえる……バルクホルン大尉の部屋だ。
ミーナ 「あれはアナタの責任じゃないわ。」
バルクホルン 「だが、もっと早くネウロイを倒せたら」
ミーナ 「それでも、皆を逃がす時間稼ぎを出来たのよ。」
バルクホルン 「クリスを……妹一人を守れないでいったい何が……」
ミーナ 「トゥルーデ、疲れてるのよ。休暇を取ったらどう?しばらく貯めているでしょう?」
バルクホルン 「いや! 私の命はウィッチーズに捧げたんだ。次の作戦も出してくれ、必ず。」
ミーナ 「宮藤さんのこと、クリスと重ねているの?」
バルクホルン 「……そんなことは、無い。」
ミーナ 「相変わらず、嘘は苦手ね。それが良いところなんだけど。」
バルクホルン 「余計なお世話だ。」
ミーナ 「そうね。お休みなさい。明日は編隊飛行の訓練でしょう?」
バルクホルン 「分かっている。」
ミーナ 「じゃあね。皆心配してるわ。」 キィィ……バタン
バルクホルン 「……」
break'n throughだった。
> 一旦戻って風呂に浸かった
鳴上 「相変わらずいい湯だ……今度はサウナも行こうか。」
> 通りかかったら部屋から話し声が聞こえる……バルクホルン大尉の部屋だ。
ミーナ 「あれはアナタの責任じゃないわ。」
バルクホルン 「だが、もっと早くネウロイを倒せたら」
ミーナ 「それでも、皆を逃がす時間稼ぎを出来たのよ。」
バルクホルン 「クリスを……妹一人を守れないでいったい何が……」
ミーナ 「トゥルーデ、疲れてるのよ。休暇を取ったらどう?しばらく貯めているでしょう?」
バルクホルン 「いや! 私の命はウィッチーズに捧げたんだ。次の作戦も出してくれ、必ず。」
ミーナ 「宮藤さんのこと、クリスと重ねているの?」
バルクホルン 「……そんなことは、無い。」
ミーナ 「相変わらず、嘘は苦手ね。それが良いところなんだけど。」
バルクホルン 「余計なお世話だ。」
ミーナ 「そうね。お休みなさい。明日は編隊飛行の訓練でしょう?」
バルクホルン 「分かっている。」
ミーナ 「じゃあね。皆心配してるわ。」 キィィ……バタン
バルクホルン 「……」
109: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/08(水) 08:13:27.74 ID:Vznu7JkE0
ミーナ 「……それで、いつまで隠れているつもりかしら? 鳴上君。」
鳴上 「っ! すいません。少し話し声が聞こえるのでつい……」
ミーナ 「正直でよろしい。私の固有魔法は三次元の空間把握なの。」
ミーナ 「そんなに範囲は広くないけど、高性能のレーダーみたいなものよ?」
鳴上 「り、了解です。中佐。」
ミーナ 「今は勤務時間外だから、そんなに固くならなくていいわ。」
ミーナ 「で、どこまで聞いたのかしら?」
鳴上 「バルクホルン大尉に妹がいるってことと、何かに動揺してるってこと。」
ミーナ 「そこまで聞いたなら、アナタにも話さないといけないわね。」
ミーナ 「隊の仲間があんな様子じゃ不安でしょう。理由くらい気になるわよね。」
鳴上 「力になれたら嬉しいですし。」
ミーナ 「気持ちだけでもありがたいけど。こればかりは本人の問題ね……」
ミーナ 「トゥルーデにはね、妹さんがいるの。クリスって名前でね、仲も良かった。」
ミーナ 「その妹がネウロイのカールスラント襲撃の時にね。」
鳴上 「ウィッチとして戦っていたのに、守れなかったってこと?」
ミーナ 「ネウロイは倒したの。でも、その破片を受けて閉まって意識が無いままなの。」
ミーナ 「そのことをあの子はずっと気にかけている。」
鳴上 「でも、カールスラントの撤退戦は随分前のはずじゃ……」
ミーナ 「宮藤さん、が原因かしら。少し似ているのよ……」
> ミーナ中佐の表情は疲れて見えた……
> 中佐のバルクホルン大尉への心配が伝わってくる
ミーナ 「宮藤さんには内緒ね。お願い。そろそろ就寝時間だから、アナタも早く寝なさい?」
鳴上 「分かりました。」
鳴上 「っ! すいません。少し話し声が聞こえるのでつい……」
ミーナ 「正直でよろしい。私の固有魔法は三次元の空間把握なの。」
ミーナ 「そんなに範囲は広くないけど、高性能のレーダーみたいなものよ?」
鳴上 「り、了解です。中佐。」
ミーナ 「今は勤務時間外だから、そんなに固くならなくていいわ。」
ミーナ 「で、どこまで聞いたのかしら?」
鳴上 「バルクホルン大尉に妹がいるってことと、何かに動揺してるってこと。」
ミーナ 「そこまで聞いたなら、アナタにも話さないといけないわね。」
ミーナ 「隊の仲間があんな様子じゃ不安でしょう。理由くらい気になるわよね。」
鳴上 「力になれたら嬉しいですし。」
ミーナ 「気持ちだけでもありがたいけど。こればかりは本人の問題ね……」
ミーナ 「トゥルーデにはね、妹さんがいるの。クリスって名前でね、仲も良かった。」
ミーナ 「その妹がネウロイのカールスラント襲撃の時にね。」
鳴上 「ウィッチとして戦っていたのに、守れなかったってこと?」
ミーナ 「ネウロイは倒したの。でも、その破片を受けて閉まって意識が無いままなの。」
ミーナ 「そのことをあの子はずっと気にかけている。」
鳴上 「でも、カールスラントの撤退戦は随分前のはずじゃ……」
ミーナ 「宮藤さん、が原因かしら。少し似ているのよ……」
> ミーナ中佐の表情は疲れて見えた……
> 中佐のバルクホルン大尉への心配が伝わってくる
ミーナ 「宮藤さんには内緒ね。お願い。そろそろ就寝時間だから、アナタも早く寝なさい?」
鳴上 「分かりました。」
110: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/08(水) 17:35:01.43 ID:Vznu7JkE0
番長だって、夜中に女性の部屋に訪れるなんて緊張するだろうということで。
鳴上 「宮藤が、似ている……大尉の妹さんにってことか。」
> 今からでも話を聞いてみたいが……
> その為には大尉の部屋をノックしなければならない。
> 今の勇気なら大丈夫そうだ……
鳴上 「あの、バルクホルン大尉。」 コンコン
バルクホルン 「……鳴上軍曹か。どうした。」
鳴上 「いえ、少し気になることがあって……」
バルクホルン 「口説きには乗らんぞ。」
鳴上 「軍規で決まっているんでしょう。」
バルクホルン 「分かっているならいい。そうだな、15分だ。それ以上は就寝時間に入るからな。」
鳴上 「それじゃあ、失礼します。」 キィ……バタン
> 机の上のグラスに赤い液体が注がれている……
バルクホルン 「安心しろ、酔いを明日に残す気は無い。お前も飲むか? 安物だがな。」
鳴上 「いえ、未成年ですから。」
バルクホルン 「私もだ。カールスラントでは16から飲めるんだ。保護者の監視という制約はあるがな。」 クイッ
鳴上 「保護者なんて、どこにもいないぞ?」
バルクホルン 「ふっ、18にもなれば大丈夫だ。しかし保護者がいるとしたら……お前だな。」
鳴上 「俺、年下ですけど……」
バルクホルン 「いるとしたら、だ。冗談の通じんやつめ。」
鳴上 「……バルクホルン大尉には言われたくない。」
バルクホルン 「どうした。ぶつぶつと呟いて。」
鳴上 「いえ、何も。」
バルクホルン 「おかしな奴だ。それで……話というのは何だ。」
鳴上 「時間も少ないので、本題から行きます。何か悩みでもあるんですか?」
バルクホルン 「フラウ……ハルトマンのことにリベリアン。祖国の現状。山ほどある。」
鳴上 「そして妹さん……クリスのことだな。」
バルクホルン 「 ! 」
鳴上 「宮藤が、似ている……大尉の妹さんにってことか。」
> 今からでも話を聞いてみたいが……
> その為には大尉の部屋をノックしなければならない。
> 今の勇気なら大丈夫そうだ……
鳴上 「あの、バルクホルン大尉。」 コンコン
バルクホルン 「……鳴上軍曹か。どうした。」
鳴上 「いえ、少し気になることがあって……」
バルクホルン 「口説きには乗らんぞ。」
鳴上 「軍規で決まっているんでしょう。」
バルクホルン 「分かっているならいい。そうだな、15分だ。それ以上は就寝時間に入るからな。」
鳴上 「それじゃあ、失礼します。」 キィ……バタン
> 机の上のグラスに赤い液体が注がれている……
バルクホルン 「安心しろ、酔いを明日に残す気は無い。お前も飲むか? 安物だがな。」
鳴上 「いえ、未成年ですから。」
バルクホルン 「私もだ。カールスラントでは16から飲めるんだ。保護者の監視という制約はあるがな。」 クイッ
鳴上 「保護者なんて、どこにもいないぞ?」
バルクホルン 「ふっ、18にもなれば大丈夫だ。しかし保護者がいるとしたら……お前だな。」
鳴上 「俺、年下ですけど……」
バルクホルン 「いるとしたら、だ。冗談の通じんやつめ。」
鳴上 「……バルクホルン大尉には言われたくない。」
バルクホルン 「どうした。ぶつぶつと呟いて。」
鳴上 「いえ、何も。」
バルクホルン 「おかしな奴だ。それで……話というのは何だ。」
鳴上 「時間も少ないので、本題から行きます。何か悩みでもあるんですか?」
バルクホルン 「フラウ……ハルトマンのことにリベリアン。祖国の現状。山ほどある。」
鳴上 「そして妹さん……クリスのことだな。」
バルクホルン 「 ! 」
111: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/08(水) 18:13:12.48 ID:Vznu7JkE0
バルクホルン 「いつそれを知った。」
鳴上 「少し声が聞こえたので」
バルクホルン 「悪趣味だ。」
鳴上 「否定はしないが、質問をいいか。どうして妹に会いに行ってやらない。」
バルクホルン 「盗み聞きをしたなら分かっているだろう。私のせいであの子は眠ったままなんだ。」
鳴上 「でも、それはバルクホルン大尉の責任じゃないと中佐が」
バルクホルン 「じゃあ、何と言えばいいんだ。お前は怪我をしたけど私は頑張ったから、こうなったのは仕方ない。」
バルクホルン 「そんな無責任なことを言えというのか貴様は。」
鳴上 「少なくとも、妹さんは宮藤に似ているんだろう?」
バルクホルン 「ッ……ああ。クリスの方がずっと可愛いがな。優しい子だ。」
鳴上 「だったら、それでいい。ごめんなさいを言えばいい。無責任だろうと。家族なら迷惑だってかけるものだろ。」
バルクホルン 「……それでも、私はカールスラントの軍人だ。この命をウィッチーズに捧げると決めた。」
バルクホルン 「まずはガリアを解放してからだ。妹がどうこうの話ではない。」
鳴上 「最後に一つだけ。あるところに警官がいた。彼は綺麗な妻に一人娘がいた。」
バルクホルン 「それがどうした。」
鳴上 「幸せな家庭だったらしいが、ある日を境に幸せは簡単に崩れたそうだ。」
鳴上 「事故で奥さんが亡くなったんだ。轢き逃げでな。」
鳴上 「警官は必死で捜査をした。妻を殺した、娘に悲しい思いをさせた人間に報いを受けさせるために。」
バルクホルン 「警官の鏡じゃないか。」
鳴上 「ああ。だけど、警官は一人残された娘にどう接すればいいか分からなかった。」
鳴上 「男にありがちな、家庭は妻に任せきりでいたわけだ。」
鳴上 「娘も少しずつ育っていくと、また壁にぶつかった。」
鳴上 「可愛い娘の顔立ち、仕草。所々が奥さんにそっくりだったらしい。」
バルクホルン 「……」
鳴上 「彼はさらにどう接すればいいか分からなくなった。」
鳴上 「いつからか男は仕事に更に没頭するようになった。娘と正面から向き合おうとしなかった。」
鳴上 「少し声が聞こえたので」
バルクホルン 「悪趣味だ。」
鳴上 「否定はしないが、質問をいいか。どうして妹に会いに行ってやらない。」
バルクホルン 「盗み聞きをしたなら分かっているだろう。私のせいであの子は眠ったままなんだ。」
鳴上 「でも、それはバルクホルン大尉の責任じゃないと中佐が」
バルクホルン 「じゃあ、何と言えばいいんだ。お前は怪我をしたけど私は頑張ったから、こうなったのは仕方ない。」
バルクホルン 「そんな無責任なことを言えというのか貴様は。」
鳴上 「少なくとも、妹さんは宮藤に似ているんだろう?」
バルクホルン 「ッ……ああ。クリスの方がずっと可愛いがな。優しい子だ。」
鳴上 「だったら、それでいい。ごめんなさいを言えばいい。無責任だろうと。家族なら迷惑だってかけるものだろ。」
バルクホルン 「……それでも、私はカールスラントの軍人だ。この命をウィッチーズに捧げると決めた。」
バルクホルン 「まずはガリアを解放してからだ。妹がどうこうの話ではない。」
鳴上 「最後に一つだけ。あるところに警官がいた。彼は綺麗な妻に一人娘がいた。」
バルクホルン 「それがどうした。」
鳴上 「幸せな家庭だったらしいが、ある日を境に幸せは簡単に崩れたそうだ。」
鳴上 「事故で奥さんが亡くなったんだ。轢き逃げでな。」
鳴上 「警官は必死で捜査をした。妻を殺した、娘に悲しい思いをさせた人間に報いを受けさせるために。」
バルクホルン 「警官の鏡じゃないか。」
鳴上 「ああ。だけど、警官は一人残された娘にどう接すればいいか分からなかった。」
鳴上 「男にありがちな、家庭は妻に任せきりでいたわけだ。」
鳴上 「娘も少しずつ育っていくと、また壁にぶつかった。」
鳴上 「可愛い娘の顔立ち、仕草。所々が奥さんにそっくりだったらしい。」
バルクホルン 「……」
鳴上 「彼はさらにどう接すればいいか分からなくなった。」
鳴上 「いつからか男は仕事に更に没頭するようになった。娘と正面から向き合おうとしなかった。」
113: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/09(木) 06:57:50.41 ID:S8uvZN7C0
バルクホルン 「何が言いたいんだ。ハッキリしてくれ。」
鳴上 「大尉もその人と同じです。」
バルクホルン 「違う、私をそんな臆病者」
鳴上 「いいや、大尉も臆病だ。妹と向き合おうとせず、ネウロイ討伐に逃げ道を見出だしているだけだ。」
鳴上 「そうやって、悲劇のヒロインになった気で」
ゴスッ! ガッ!
> 壁にぶつからないように胸ぐらを掴まれ、殴られた。
バルクホルン 「お前に、お前に私の何が!……すまない。少し、取り乱したようだ。」
鳴上 「俺も言い過ぎました。でも、大尉とその警官は似ています。規律に厳しく、勘が良くて」
バルクホルン 「今更の世辞だ。……16分。そろそろ見回りが始まるぞ。早く帰れ。
鳴上 「失礼しました。」 キィげ……バタン
> 夜も更けてきた。部屋に戻ることにした……
鳴上 「大尉もその人と同じです。」
バルクホルン 「違う、私をそんな臆病者」
鳴上 「いいや、大尉も臆病だ。妹と向き合おうとせず、ネウロイ討伐に逃げ道を見出だしているだけだ。」
鳴上 「そうやって、悲劇のヒロインになった気で」
ゴスッ! ガッ!
> 壁にぶつからないように胸ぐらを掴まれ、殴られた。
バルクホルン 「お前に、お前に私の何が!……すまない。少し、取り乱したようだ。」
鳴上 「俺も言い過ぎました。でも、大尉とその警官は似ています。規律に厳しく、勘が良くて」
バルクホルン 「今更の世辞だ。……16分。そろそろ見回りが始まるぞ。早く帰れ。
鳴上 「失礼しました。」 キィげ……バタン
> 夜も更けてきた。部屋に戻ることにした……
117: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/09(木) 22:00:46.39 ID:S8uvZN7C0
【翌日】
宮藤 「お早うございます。鳴上さ……どうしたんですか頬っぺた。真っ赤じゃないですか!」 トントン……
鳴上 「ああ、ベッドから落ちて床に顔を打った。お早う、宮藤。朝飯はなんだ?」
宮藤 「えっと、お豆腐のお味噌汁と銀ジャケと、おひたし……じゃなくて。痛くないんですか!?」
鳴上 「根性だ。」
宮藤 「とにかく、ちょっと屈んでください。手が届かないですから。」
鳴上 「なんだ。早くしないと味噌汁が沸騰するぞ……こうだな。」
宮藤 「じっとしててください。」 ピコ……パァァァ
> 暖かい光が頬撫でていく……
鳴上 「ん、くすぐった……あれ、腫れが引いてる。」
宮藤 「治癒魔法ですよ。大きな怪我は上手く出来ないけどこのくらいなら平気です。」
鳴上 「わざわざすまない。」
宮藤 「いいんです。これくらいしか取り柄が無いし、私のご飯。美味しく食べてもらいたいですから。」
宮藤 「えへへ。顔、気になってご飯の味が分からないときって少し悲しいですよね。」
鳴上 「そうだな。治してくれたからにはしっかり味わって食べるよ。」
宮藤 「たーんと食べてください。少し量が多かったので。」
> 宮藤とのほのかな絆の芽生えを感じる……
ルッキーニ 「おはよー。って、芳佳に悠おじちゃん、何してんの?」
シャーリー 「男が女の顔と高さを合わせる時ってのは決まってるっての。つーまーりー……?」
ルッキーニ 「ちゅー?」
ペリーヌ 「あ、ああ、朝からふしだらですわ!? 宮藤さん、ナルカミさん。早急な説明を!」
宮藤 「えぇ!? 違うってば、キスとかじゃなくて怪我の……」
リネット 「芳……佳………ちゃん?」
宮藤 「リーネちゃんまで!? ご、誤解だってば! 鳴上さんも説明を……」
鳴上 「そんなに……イヤだったか?」
宮藤 「なにそのしおらしい様子!? 悪ノリしないでよ! も~……」
鳴上 「すまん。正直楽しんでた。詳しく事情を話すとだ……」
> 悪ふざけを打ち止め、誤解への経緯を話した。
> 今の伝達力なら皆を納得させる説明は簡単だった。
シャーリー 「なーんだ、よく考えりゃそうだわな。」
ルッキーニ 「つまんなーい……」
ペリーヌ 「ま ぎ ら わ し いですわ! 全く、冗談にも限度が……」 ブツブツ
リネット 「ごめんね。その、鳴上さんって、時々冗談か本気か分からなくて……」
バルクホルン 「……」
シャーリー 「どうしたバルクホルン。いつもなら軍規がああだこうだって言うところだぜ?」
鳴上 「……」 チラッ
バルクホルン 「疲れただけだ。宮藤と鳴上が来てから慌ただしくてならん……」 プイ
宮藤 「お早うございます。鳴上さ……どうしたんですか頬っぺた。真っ赤じゃないですか!」 トントン……
鳴上 「ああ、ベッドから落ちて床に顔を打った。お早う、宮藤。朝飯はなんだ?」
宮藤 「えっと、お豆腐のお味噌汁と銀ジャケと、おひたし……じゃなくて。痛くないんですか!?」
鳴上 「根性だ。」
宮藤 「とにかく、ちょっと屈んでください。手が届かないですから。」
鳴上 「なんだ。早くしないと味噌汁が沸騰するぞ……こうだな。」
宮藤 「じっとしててください。」 ピコ……パァァァ
> 暖かい光が頬撫でていく……
鳴上 「ん、くすぐった……あれ、腫れが引いてる。」
宮藤 「治癒魔法ですよ。大きな怪我は上手く出来ないけどこのくらいなら平気です。」
鳴上 「わざわざすまない。」
宮藤 「いいんです。これくらいしか取り柄が無いし、私のご飯。美味しく食べてもらいたいですから。」
宮藤 「えへへ。顔、気になってご飯の味が分からないときって少し悲しいですよね。」
鳴上 「そうだな。治してくれたからにはしっかり味わって食べるよ。」
宮藤 「たーんと食べてください。少し量が多かったので。」
> 宮藤とのほのかな絆の芽生えを感じる……
ルッキーニ 「おはよー。って、芳佳に悠おじちゃん、何してんの?」
シャーリー 「男が女の顔と高さを合わせる時ってのは決まってるっての。つーまーりー……?」
ルッキーニ 「ちゅー?」
ペリーヌ 「あ、ああ、朝からふしだらですわ!? 宮藤さん、ナルカミさん。早急な説明を!」
宮藤 「えぇ!? 違うってば、キスとかじゃなくて怪我の……」
リネット 「芳……佳………ちゃん?」
宮藤 「リーネちゃんまで!? ご、誤解だってば! 鳴上さんも説明を……」
鳴上 「そんなに……イヤだったか?」
宮藤 「なにそのしおらしい様子!? 悪ノリしないでよ! も~……」
鳴上 「すまん。正直楽しんでた。詳しく事情を話すとだ……」
> 悪ふざけを打ち止め、誤解への経緯を話した。
> 今の伝達力なら皆を納得させる説明は簡単だった。
シャーリー 「なーんだ、よく考えりゃそうだわな。」
ルッキーニ 「つまんなーい……」
ペリーヌ 「ま ぎ ら わ し いですわ! 全く、冗談にも限度が……」 ブツブツ
リネット 「ごめんね。その、鳴上さんって、時々冗談か本気か分からなくて……」
バルクホルン 「……」
シャーリー 「どうしたバルクホルン。いつもなら軍規がああだこうだって言うところだぜ?」
鳴上 「……」 チラッ
バルクホルン 「疲れただけだ。宮藤と鳴上が来てから慌ただしくてならん……」 プイ
118: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/10(金) 06:46:00.34 ID:6OKX5cdt0
シャーリー 「んで、どうなんだよ。色恋とか、あったのか?」
鳴上 「……さあ、な。」プイ
ルッキーニ 「そのかお、絶対何かあったね。何股とか?」
鳴上 「そういう関係じゃなかったと思うけどな。」
エイラ「どれ、私ガ占って当ててや 」
鳴上 「そっとしておけ。」
> 先程の出来事があってか、食堂の空気は明るい……
坂本 「色恋話に盛り上がるのも結構だが、宮藤とリーネは60分後にハンガーへ来い。」
坂本 「鳴上は今日は稽古をつけてやれん。ペリーヌと訓練だ。お前の射撃は酷いからな。」
鳴上 「分かりました。」
ペリーヌ 「―――」
鳴上 「落ち着け」
ー
――
【一時間後】
坂本 「集まったな。これより、編隊飛行の訓練に入る。」
坂本 「私とバルクホルン大尉が一番機になる。大尉には宮藤が、私にはリーネが二番機につけ。」
宮藤 「あ、あの……」
坂本 「返事は!」
宮藤 「は、はい。了解です。」
坂本 「内容は簡単だ。私とリーネが先行し、大尉と宮藤がそれを追う。」
リネット 「あの、鳴上さんは、どうするんですか?」
坂本 「考えてみろ。一人で飛ぶのに精一杯なお前たちがいきなりケッテなど危険すぎる。」
バルクホルン 「そういうことだ。鳴上軍曹も大概だが、お前たちは危なっかしい。」
坂本 「そういうことだな。行くぞ。二番機は一番機から眼を離すな。」 ブーン……
リネット 「了解です。」 ブロロ……ブーン……
バルクホルン 「行くぞ、新人。」 ブーン
宮藤 「はい!」 ブロロ…ブーン
鳴上 「……さあ、な。」プイ
ルッキーニ 「そのかお、絶対何かあったね。何股とか?」
鳴上 「そういう関係じゃなかったと思うけどな。」
エイラ「どれ、私ガ占って当ててや 」
鳴上 「そっとしておけ。」
> 先程の出来事があってか、食堂の空気は明るい……
坂本 「色恋話に盛り上がるのも結構だが、宮藤とリーネは60分後にハンガーへ来い。」
坂本 「鳴上は今日は稽古をつけてやれん。ペリーヌと訓練だ。お前の射撃は酷いからな。」
鳴上 「分かりました。」
ペリーヌ 「―――」
鳴上 「落ち着け」
ー
――
【一時間後】
坂本 「集まったな。これより、編隊飛行の訓練に入る。」
坂本 「私とバルクホルン大尉が一番機になる。大尉には宮藤が、私にはリーネが二番機につけ。」
宮藤 「あ、あの……」
坂本 「返事は!」
宮藤 「は、はい。了解です。」
坂本 「内容は簡単だ。私とリーネが先行し、大尉と宮藤がそれを追う。」
リネット 「あの、鳴上さんは、どうするんですか?」
坂本 「考えてみろ。一人で飛ぶのに精一杯なお前たちがいきなりケッテなど危険すぎる。」
バルクホルン 「そういうことだ。鳴上軍曹も大概だが、お前たちは危なっかしい。」
坂本 「そういうことだな。行くぞ。二番機は一番機から眼を離すな。」 ブーン……
リネット 「了解です。」 ブロロ……ブーン……
バルクホルン 「行くぞ、新人。」 ブーン
宮藤 「はい!」 ブロロ…ブーン
120: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/10(金) 18:51:18.69 ID:6OKX5cdt0
ペリーヌ 「くっ……あんの豆狸……!」 プルプル
鳴上 「狸というより、豆柴じゃないのか? 使い魔もそれだ。」
ペリーヌ 「どうでもいいですわ。そんなこと! 問題は坂本少佐と宮藤さんが一緒にいることなの!」
鳴上 「だって、前に坂本さんがペリーヌをちゃんと見てくれてるって分かっ」
ペリーヌ 「それとこれとは話が違います!」
鳴上 (……違うのか?)
ペリーヌ 「でしたら、訓練をしますわよ! これを使いなさい。」
> ペリーヌの手には見慣れた拳銃がある
鳴上 「確か、ワルサーっていうんだっけ。」
ペリーヌ 「残念。扶桑の銃ですわ。南部十四式よ。ミーナ中佐から渡してくれって。」
鳴上 「ありがとう……? ナンブって、リボルバーじゃないのか?」
ペリーヌ 「またワケの分からないことを……まずはそれ、撃ってみなさい。」
鳴上 「こうか。」
ペリーヌ 「なぜ銃を横に倒してますの!」
鳴上 「いや、直斗はこうして……」
ペリーヌ 「拳銃はこう! ですわ。あなたは体格が良いですから、片手撃ちでも……」
鳴上 「……近くないか? こうだな。」
ペリーヌ 「あ、あなたが構えを知らないから仕方無くよ。横に倒して撃つのは危険なの。」
ペリーヌ 「弾詰まりのうえ、当たらないし手首にくる負担も大きいから。ともかく! あの岩を撃ってみなさい。」
鳴上 「こう……」
ペリーヌ 「片眼を閉じない。それと、サイトを覗かず撃ちなさい。ネウロイは狙わせてくれないわ。」
鳴上 「体で覚えろってか。」 タン…タタン
> ペリーヌの指導で射撃を改めて教わった……
ペリーヌ 「マシにはなってきましたわね……」
鳴上 「ペリーヌのお陰だ。」
ペリーヌ 「……当然ですわ。私を誰だと思って」
ウゥ―――――ウゥ―――
鳴上 「サイレン!? まさかネウロイが……」
ペリーヌ 「そのまさかよ。訓練の成果を見せてやりなさい! 反動の制御以外は拳銃と同じ。」 タッタッタ……
鳴上 「任せろ!」
鳴上 「狸というより、豆柴じゃないのか? 使い魔もそれだ。」
ペリーヌ 「どうでもいいですわ。そんなこと! 問題は坂本少佐と宮藤さんが一緒にいることなの!」
鳴上 「だって、前に坂本さんがペリーヌをちゃんと見てくれてるって分かっ」
ペリーヌ 「それとこれとは話が違います!」
鳴上 (……違うのか?)
ペリーヌ 「でしたら、訓練をしますわよ! これを使いなさい。」
> ペリーヌの手には見慣れた拳銃がある
鳴上 「確か、ワルサーっていうんだっけ。」
ペリーヌ 「残念。扶桑の銃ですわ。南部十四式よ。ミーナ中佐から渡してくれって。」
鳴上 「ありがとう……? ナンブって、リボルバーじゃないのか?」
ペリーヌ 「またワケの分からないことを……まずはそれ、撃ってみなさい。」
鳴上 「こうか。」
ペリーヌ 「なぜ銃を横に倒してますの!」
鳴上 「いや、直斗はこうして……」
ペリーヌ 「拳銃はこう! ですわ。あなたは体格が良いですから、片手撃ちでも……」
鳴上 「……近くないか? こうだな。」
ペリーヌ 「あ、あなたが構えを知らないから仕方無くよ。横に倒して撃つのは危険なの。」
ペリーヌ 「弾詰まりのうえ、当たらないし手首にくる負担も大きいから。ともかく! あの岩を撃ってみなさい。」
鳴上 「こう……」
ペリーヌ 「片眼を閉じない。それと、サイトを覗かず撃ちなさい。ネウロイは狙わせてくれないわ。」
鳴上 「体で覚えろってか。」 タン…タタン
> ペリーヌの指導で射撃を改めて教わった……
ペリーヌ 「マシにはなってきましたわね……」
鳴上 「ペリーヌのお陰だ。」
ペリーヌ 「……当然ですわ。私を誰だと思って」
ウゥ―――――ウゥ―――
鳴上 「サイレン!? まさかネウロイが……」
ペリーヌ 「そのまさかよ。訓練の成果を見せてやりなさい! 反動の制御以外は拳銃と同じ。」 タッタッタ……
鳴上 「任せろ!」
122: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/10(金) 20:20:18.00 ID:6OKX5cdt0
坂本 「見える敵ネウロイは大型が一機だ。宮藤とリーネは私の直援に回れ。」
ミーナ 「美緒、ごめんなさい。ネウロイはあの一機だけ。陽動の線は薄いそうよ。」
ペリーヌ 「少佐! ご無事で!?」
鳴上 「遅れました!」
坂本 「充分だ。ペリーヌと鳴上はバルクホルンにつけ。三番機だ。しっかり面倒を見てもらえ。ミーナ、後の指揮は任せた。」
ミーナ 「ご苦労様。各機散開、攻撃目標は敵大型ネウロイ。」
リネット 「はい! 援護に回ります。」 ドンッ……ガチャ……ドンッ
宮藤 「了解です! 坂本さんががコアを見つけるまで引き付けます。」
坂本 「それでいい。バルクホルン、聞こえているか!」
バルクホルン 「……了解した。着いて来い。」
ペリーヌ 「あの豆狸……また坂本少佐と……」
鳴上 「やああぁってやるぜ!」
ペリーヌ 「ひっ、ちょっといきなり大声出さないでくれます!?」
鳴上 「ごめん。確か……狙いは大体でいい。脇を締めて、当たらないならぶつかるくらいに近付いて……」
鳴上 「引き金を絞る!」 ドドドドドッ
ピシッピシッピシッ!
鳴上 「よし、命中。」
ペリーヌ 「その調子ですわ。あちこち撃ってコアを探すの!」
バルクホルン 「ふっ!」 ゴバッ!
鳴上 「凄いな……銃をトンファーみたいに。あれが汎用機関銃の」
ペリーヌ 「違います! 大尉の固有魔法ですわ。魔力で物を持ち上げる、いわば怪力ですわね。」 ダダッ ダダン
鳴上 「なるほど、だからあんなに痛かったのか。」
ペリーヌ 「?」
鳴上 「こっちのはな……くっ!」 バァァッ
バルクホルン 「お喋りの暇があるならしっかり着いてこい。」 ブーン……
鳴上「そう言われても……」
ペリーヌ 「あんな機動、真似できるのはハルトマン中尉くらいですわ。私が追い付けないなんて……」
123: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/11(土) 00:05:42.23 ID:jq0zHaD/0
ミーナ 「やっぱり、トゥルーデの様子がおかしいわ。」
リネット 「え?」
ミーナ 「あの子はいつも二番機、三番機を視界に入れて戦うのに。前に出すぎよ。」
バルクホルン 「このっ! このっ!」 ドドドドドッ
鳴上 「大尉、前に出すぎです! カミカゼじゃあないんですから!」 ダダダッ ……ダダンッ
ビィィィ!
バルクホルン 「その程度の攻撃など!」
ペリーヌ 「あぶっ、シールドを……きゃっ!?」
ドンッ
バルクホルン 「くっ! しまっ……があぁぁ!」 バァン!
坂本 「どうした!? 何があった!」
ペリーヌ 「あの、えっと……」
鳴上 「ペリーヌは大尉を拾って手当てを! 坂本さん、治癒の使える宮藤も呼んで」
坂本 「もう行ったよ……」
鳴上 「大尉が回避したビームの射線上にペリーヌがいて、そいつを防ぎきれなくてペリーヌが大尉とぶつかったんです!」
鳴上 「それで大尉の押し出された先にネウロイの攻撃が!」
坂本 「分かった。お前もバルクホルンの援護につけ。動揺したペリーヌだけじゃ不安だ。」
鳴上 「分かりました! 早くしない……とっ! 」
> しかしネウロイの熾烈な攻撃で身動きが取れない……!
鳴上 「邪魔を……するな。仲間が危ないんだ……」 カッ!
鳴上 「構ってる場合じゃない、どけよ!」 バチバチッ……ズバッ!
> 雷撃を纏った扶桑刀が横一文字に切り裂く……
1more
鳴上 「イザナギ!」 バチィ……ザシュッ!
> 何も無い空間から強力な斬撃が飛ぶ……!
バルクホルン 「今のは……鳴…か…じゃが…い。刀を持った……大男……?」
ペリーヌ 「大尉――!!」
宮藤 「バルクホルンさん!!!」
> 地面は土埃で何も見えない……
鳴上 「ペリーヌ! 宮藤!」
宮藤 「大丈夫、無事に地面に降りた! けど、大尉の傷が酷いの……」
鳴上 「分かった。今行く。手伝えることがあったら何でも!」
リネット 「え?」
ミーナ 「あの子はいつも二番機、三番機を視界に入れて戦うのに。前に出すぎよ。」
バルクホルン 「このっ! このっ!」 ドドドドドッ
鳴上 「大尉、前に出すぎです! カミカゼじゃあないんですから!」 ダダダッ ……ダダンッ
ビィィィ!
バルクホルン 「その程度の攻撃など!」
ペリーヌ 「あぶっ、シールドを……きゃっ!?」
ドンッ
バルクホルン 「くっ! しまっ……があぁぁ!」 バァン!
坂本 「どうした!? 何があった!」
ペリーヌ 「あの、えっと……」
鳴上 「ペリーヌは大尉を拾って手当てを! 坂本さん、治癒の使える宮藤も呼んで」
坂本 「もう行ったよ……」
鳴上 「大尉が回避したビームの射線上にペリーヌがいて、そいつを防ぎきれなくてペリーヌが大尉とぶつかったんです!」
鳴上 「それで大尉の押し出された先にネウロイの攻撃が!」
坂本 「分かった。お前もバルクホルンの援護につけ。動揺したペリーヌだけじゃ不安だ。」
鳴上 「分かりました! 早くしない……とっ! 」
> しかしネウロイの熾烈な攻撃で身動きが取れない……!
鳴上 「邪魔を……するな。仲間が危ないんだ……」 カッ!
鳴上 「構ってる場合じゃない、どけよ!」 バチバチッ……ズバッ!
> 雷撃を纏った扶桑刀が横一文字に切り裂く……
1more
鳴上 「イザナギ!」 バチィ……ザシュッ!
> 何も無い空間から強力な斬撃が飛ぶ……!
バルクホルン 「今のは……鳴…か…じゃが…い。刀を持った……大男……?」
ペリーヌ 「大尉――!!」
宮藤 「バルクホルンさん!!!」
> 地面は土埃で何も見えない……
鳴上 「ペリーヌ! 宮藤!」
宮藤 「大丈夫、無事に地面に降りた! けど、大尉の傷が酷いの……」
鳴上 「分かった。今行く。手伝えることがあったら何でも!」
124: とことんクサイ話にする 2012/08/11(土) 01:02:33.94 ID:jq0zHaD/0
鳴上「よくやった、宮藤。あとは基地に……」
宮藤 「ダメ、出血が酷いの。動かしたら大変なことに……」
ペリーヌ 「どうしよう……私のせいだわ……私の……」
鳴上 「落ち着け! 何か出来ることはあるか!?」
宮藤 「ネウロイの攻撃をしのいで! その間に私が魔法で何とかするから!」
鳴上 「頼りにしてるぞ!」
ペリーヌ 「お願い宮藤さん。大尉を助けて!」 タッタッタ
宮藤 「大丈夫。みっちゃんの時と同じ……自分を信じて。」 ポゥ……
バルクホルン 「うっ……く……宮……じ……」
宮藤 「大丈夫です。壊れた鉄砲の破片で負った傷ぐらい、何とかしてみせます」
バルクホルン 「違う。私のことはいい……その力をネウロイに使え……」
宮藤 「イヤです。絶対に助けます。二人に頼まれたんですから!」
バルクホルン 「私の命程度、安いものだぞ……ペリーヌの足を引っ張ってこのざまだ。」
宮藤 「250機もやっつけたエースなんでしょ!? 私なんかより、もっとたくさんの人間を救えます。」
宮藤 「だから、このくらいで泣き言を言わないで下さい!」 ポゥゥ……
バルクホルン 「泣き言じゃない! ……現に、私は妹すら、クリスさえ助けられなかった。」
バルクホルン 「家族さえ守れず、そこんな無様な失態だ。不甲斐ないではすまんぞ……」
鳴上 「甘えるな。ここでのうのうと死んでみろ。501の皆は悲しむぞ。」
鳴上 「ペリーヌと宮藤なんかは特にだ! 二人とも優しいから、アンタが死んだらずっと引きずる。目の前で救おうとした人間が自ら諦めるなんて、いい思いでになるはずがない。」
バルクホルン 「それは……」
ペリーヌ 「確かに甘いかもしれません。うっく……一人すら助けられないと言って救おうとさえしないなんて……逃げるのと変わらないわ!」
宮藤 「私は……逃げたくありません、だからウィッチになったんです。バルクホルンさんも、守りたいから空を飛んでいるんでしょう!?」
鳴上 「それに、誰が妹さんの目覚めのときに側にいてやれるんだ。」
宮藤 「はい、クリスちゃんも元気になります!っはぁ…… お願いです、戦ってください!!」
バルクホルン 「宮藤……ペリーヌ……鳴上……」
宮藤 「もう、魔力切れ……傷はふさがったけど……」
ペリーヌ 「そろそろ……持ちこたえられませんわ……!」
鳴上 「ペリーヌ、まだ……もう少し耐えてくれ……!」
バルクホルン 「私は……私は……」
宮藤 「ダメ、出血が酷いの。動かしたら大変なことに……」
ペリーヌ 「どうしよう……私のせいだわ……私の……」
鳴上 「落ち着け! 何か出来ることはあるか!?」
宮藤 「ネウロイの攻撃をしのいで! その間に私が魔法で何とかするから!」
鳴上 「頼りにしてるぞ!」
ペリーヌ 「お願い宮藤さん。大尉を助けて!」 タッタッタ
宮藤 「大丈夫。みっちゃんの時と同じ……自分を信じて。」 ポゥ……
バルクホルン 「うっ……く……宮……じ……」
宮藤 「大丈夫です。壊れた鉄砲の破片で負った傷ぐらい、何とかしてみせます」
バルクホルン 「違う。私のことはいい……その力をネウロイに使え……」
宮藤 「イヤです。絶対に助けます。二人に頼まれたんですから!」
バルクホルン 「私の命程度、安いものだぞ……ペリーヌの足を引っ張ってこのざまだ。」
宮藤 「250機もやっつけたエースなんでしょ!? 私なんかより、もっとたくさんの人間を救えます。」
宮藤 「だから、このくらいで泣き言を言わないで下さい!」 ポゥゥ……
バルクホルン 「泣き言じゃない! ……現に、私は妹すら、クリスさえ助けられなかった。」
バルクホルン 「家族さえ守れず、そこんな無様な失態だ。不甲斐ないではすまんぞ……」
鳴上 「甘えるな。ここでのうのうと死んでみろ。501の皆は悲しむぞ。」
鳴上 「ペリーヌと宮藤なんかは特にだ! 二人とも優しいから、アンタが死んだらずっと引きずる。目の前で救おうとした人間が自ら諦めるなんて、いい思いでになるはずがない。」
バルクホルン 「それは……」
ペリーヌ 「確かに甘いかもしれません。うっく……一人すら助けられないと言って救おうとさえしないなんて……逃げるのと変わらないわ!」
宮藤 「私は……逃げたくありません、だからウィッチになったんです。バルクホルンさんも、守りたいから空を飛んでいるんでしょう!?」
鳴上 「それに、誰が妹さんの目覚めのときに側にいてやれるんだ。」
宮藤 「はい、クリスちゃんも元気になります!っはぁ…… お願いです、戦ってください!!」
バルクホルン 「宮藤……ペリーヌ……鳴上……」
宮藤 「もう、魔力切れ……傷はふさがったけど……」
ペリーヌ 「そろそろ……持ちこたえられませんわ……!」
鳴上 「ペリーヌ、まだ……もう少し耐えてくれ……!」
バルクホルン 「私は……私は……」
129: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/11(土) 10:38:58.60 ID:jq0zHaD/0
4話で引き込まれたって人は多いよね。そのせいか5、7話は色んな意味で驚かされた人が多いと思うの。
バルクホルン 「クリス……今度こそ、私は皆を守ってみせる。鳴上、宮藤! 銃を借りるぞ。」
宮藤 「バルクホルン……さん……どうぞ。」
鳴上 「ああ、やっちまえ。そして坂本さんとミーナ中佐に叱られてこい!」
バルクホルン 「そのつもりだ! お前たちは先に帰投していろ。」カチャ、ブロロ……
鳴上 「了解。二人とも、立てるか? 」
ペリーヌ 「なんとか、ですわね。」
宮藤 「おっとと、先に帰って皆を迎えなきゃね……」
シャーリー 「その前に、お前たちへの迎えだ! さあ、アタシの車に乗りな。」 キキィィィィ!
鳴上 「シャーリー!?」
ルッキーニ 「アタシもいるよん。」
シャーリー 「バルクホルンが墜ちたって連絡があったからな。回収に来たのさ。」
ペリーヌ 「騒々しい回収役だこと……」 フラ
シャーリー 「まー、乗りなよ。疲れてるみたいだしな。今日は安全運転だ。」
ルッキーニ 「えー。さっきのアレはー?」
シャーリー 「ナルカミのバイク買うときにしてやるから、今度な。」
ルッキーニ 「うじゅー……」
宮藤 「それじゃあ、遠慮なく……」
鳴上 「あれ、ペリーヌは乗らないのか?」
ペリーヌ 「お先どうぞ。貴族は庶民を優先させますのよ……」
鳴上 「ノブレス・オブリージュか? ……よっと。」 ヒョイ
ペリーヌ 「その通……ひゃっ!? いきなり何を!」
鳴上 「抱っこ。義務とかそんなの、たまには無視して皆に甘えてもいいぞ?」
ペリーヌ 「そういう話ではなくて!」
宮藤 「すごーい、お姫様抱っこだ。」
鳴上 「よいしょと。それじゃ俺も。」
シャーリー 「この人たらしめ。それじゃ、帰るか。」
バルクホルン 「クリス……今度こそ、私は皆を守ってみせる。鳴上、宮藤! 銃を借りるぞ。」
宮藤 「バルクホルン……さん……どうぞ。」
鳴上 「ああ、やっちまえ。そして坂本さんとミーナ中佐に叱られてこい!」
バルクホルン 「そのつもりだ! お前たちは先に帰投していろ。」カチャ、ブロロ……
鳴上 「了解。二人とも、立てるか? 」
ペリーヌ 「なんとか、ですわね。」
宮藤 「おっとと、先に帰って皆を迎えなきゃね……」
シャーリー 「その前に、お前たちへの迎えだ! さあ、アタシの車に乗りな。」 キキィィィィ!
鳴上 「シャーリー!?」
ルッキーニ 「アタシもいるよん。」
シャーリー 「バルクホルンが墜ちたって連絡があったからな。回収に来たのさ。」
ペリーヌ 「騒々しい回収役だこと……」 フラ
シャーリー 「まー、乗りなよ。疲れてるみたいだしな。今日は安全運転だ。」
ルッキーニ 「えー。さっきのアレはー?」
シャーリー 「ナルカミのバイク買うときにしてやるから、今度な。」
ルッキーニ 「うじゅー……」
宮藤 「それじゃあ、遠慮なく……」
鳴上 「あれ、ペリーヌは乗らないのか?」
ペリーヌ 「お先どうぞ。貴族は庶民を優先させますのよ……」
鳴上 「ノブレス・オブリージュか? ……よっと。」 ヒョイ
ペリーヌ 「その通……ひゃっ!? いきなり何を!」
鳴上 「抱っこ。義務とかそんなの、たまには無視して皆に甘えてもいいぞ?」
ペリーヌ 「そういう話ではなくて!」
宮藤 「すごーい、お姫様抱っこだ。」
鳴上 「よいしょと。それじゃ俺も。」
シャーリー 「この人たらしめ。それじゃ、帰るか。」
130: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/11(土) 11:41:25.13 ID:jq0zHaD/0
【上空】
坂本 「リーネ、あの部分を撃て!」
リネット 「はい!」 カチャ……ズドン!
ゴバァッ!
坂本 「直撃とはいかんか。流石に。」
ミーナ 「上出来よ。各機はコアに攻撃を……下から何かが……これは!」
バルクホルン 「うおおおおおおおおおおぉぉぉ!!」 ドガガガガガガガッ
ピシッ……パリン!
坂本 「ネウロイの消滅を確認。無茶は変わらないが……」
リネット 「何か、吹っ切れたみたいですね。」
坂本 「よく見ているな。先に帰投しろ。少し長くなりそうだ。」
リネット 「ふふっ、分かりました。」ブロロ
ミーナ 「トゥルーデ!」
バルクホルン 「ミーナ、その……」
パシッ
バルクホルン 「っ……」
ミーナ 「何をしているの! 宮藤さんがいなければ死んでいたかもしれないのよ!?」
ミーナ 「確かに祖国も何もかも失ったけど、だからって!」
ミーナ 「私やフラウだって同じよ! それであなたまで失ったら、どうすればいいの!?」
ミーナ 「私たちだけじゃないわ! 隊の仲間も、いえ家族だって悲しむわ!」
バルクホルン 「家族か……」
ミーナ 「妹さんだってきっと元気になる。だから、家族を悲しませることはやめて!」
バルクホルン 「……さっき、同じことをあいつらにも言われたよ。」
ミーナ 「皆思いは同じなのよ。」
バルクホルン 「そうだな……休暇、溜まっているのだったな。少し、貰えないか。」
ミーナ 「2日前までに届け出をだすこと、いいわね。」
坂本 「ようやくその気になったか。」
バルクホルン 「ああ、迷惑をかけたな。少佐。」
ミーナ 「……それでは、帰投します!」
坂本・バルクホルン 「了解!」
坂本 「リーネ、あの部分を撃て!」
リネット 「はい!」 カチャ……ズドン!
ゴバァッ!
坂本 「直撃とはいかんか。流石に。」
ミーナ 「上出来よ。各機はコアに攻撃を……下から何かが……これは!」
バルクホルン 「うおおおおおおおおおおぉぉぉ!!」 ドガガガガガガガッ
ピシッ……パリン!
坂本 「ネウロイの消滅を確認。無茶は変わらないが……」
リネット 「何か、吹っ切れたみたいですね。」
坂本 「よく見ているな。先に帰投しろ。少し長くなりそうだ。」
リネット 「ふふっ、分かりました。」ブロロ
ミーナ 「トゥルーデ!」
バルクホルン 「ミーナ、その……」
パシッ
バルクホルン 「っ……」
ミーナ 「何をしているの! 宮藤さんがいなければ死んでいたかもしれないのよ!?」
ミーナ 「確かに祖国も何もかも失ったけど、だからって!」
ミーナ 「私やフラウだって同じよ! それであなたまで失ったら、どうすればいいの!?」
ミーナ 「私たちだけじゃないわ! 隊の仲間も、いえ家族だって悲しむわ!」
バルクホルン 「家族か……」
ミーナ 「妹さんだってきっと元気になる。だから、家族を悲しませることはやめて!」
バルクホルン 「……さっき、同じことをあいつらにも言われたよ。」
ミーナ 「皆思いは同じなのよ。」
バルクホルン 「そうだな……休暇、溜まっているのだったな。少し、貰えないか。」
ミーナ 「2日前までに届け出をだすこと、いいわね。」
坂本 「ようやくその気になったか。」
バルクホルン 「ああ、迷惑をかけたな。少佐。」
ミーナ 「……それでは、帰投します!」
坂本・バルクホルン 「了解!」
131: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/11(土) 13:00:33.29 ID:jq0zHaD/0
バルクホルン 「そういえば……鳴上のことなんだが。私が落ちた直後のことだ。」
坂本 「あの時、アイツは扶桑刀に雷撃を纏って攻撃していたよな。」
ミーナ 「ペリーヌさんもレイピアで同じことをするわ、それで?」
バルクホルン 「初太刀は確かにそうだったんだが、二度目の攻撃がな……」
坂本 「えらく歯切れが悪いな。お前らしくない。」
バルクホルン 「怪我をして朦朧としていたからだろうか。それが……」
バルクホルン 「鳴上の居ないところから斬撃が飛んだ気がしたんだ。」
ミーナ 「……あの十字に切った攻撃は、鳴上さんだけじゃじゃないってこと?」
バルクホルン 「ああ。なんというか、その……とても大きな黒い男が、な……」
坂本 「ありえん。と言いたいがな……奴は分からないことが多い。」
バルクホルン 「今言うべきことじゃなかったな。忘れてくれ。」
【地上】
シャーリー 「さっきの会話、インカムで拾ったか? 私たちは家族だってさ。ちょっと照れ臭いや。」
ペリーヌ 「確かにミーナ中佐はお母さんって感じですわね。」
ルッキーニ 「マーマがミーナなら、パーパは少佐か悠おじちゃんかな!?」
鳴上 「ならペリーヌ、パパって呼んでもいいぞ。」
ペリーヌ 「呼びません、つまらない冗談に乗らないでくださいまし!」
鳴上 「そうだな、そんな柄じゃない。501の大黒柱は坂本さんだな。」
宮藤 「だったら、シャーリーさんとバルクホルンさんはお姉ちゃん、かな?」
シャーリー 「ははっ、そうかそうか。じゃあ今度堅物にお姉ちゃんて言ってやれ。」
宮藤 「たっ、例えですからね。」
シャーリー 「よーし、そろそろ到着だ。笑顔で迎えてやろうな。」
> 他愛ない会話を続けながら基地へ帰った……
坂本 「あの時、アイツは扶桑刀に雷撃を纏って攻撃していたよな。」
ミーナ 「ペリーヌさんもレイピアで同じことをするわ、それで?」
バルクホルン 「初太刀は確かにそうだったんだが、二度目の攻撃がな……」
坂本 「えらく歯切れが悪いな。お前らしくない。」
バルクホルン 「怪我をして朦朧としていたからだろうか。それが……」
バルクホルン 「鳴上の居ないところから斬撃が飛んだ気がしたんだ。」
ミーナ 「……あの十字に切った攻撃は、鳴上さんだけじゃじゃないってこと?」
バルクホルン 「ああ。なんというか、その……とても大きな黒い男が、な……」
坂本 「ありえん。と言いたいがな……奴は分からないことが多い。」
バルクホルン 「今言うべきことじゃなかったな。忘れてくれ。」
【地上】
シャーリー 「さっきの会話、インカムで拾ったか? 私たちは家族だってさ。ちょっと照れ臭いや。」
ペリーヌ 「確かにミーナ中佐はお母さんって感じですわね。」
ルッキーニ 「マーマがミーナなら、パーパは少佐か悠おじちゃんかな!?」
鳴上 「ならペリーヌ、パパって呼んでもいいぞ。」
ペリーヌ 「呼びません、つまらない冗談に乗らないでくださいまし!」
鳴上 「そうだな、そんな柄じゃない。501の大黒柱は坂本さんだな。」
宮藤 「だったら、シャーリーさんとバルクホルンさんはお姉ちゃん、かな?」
シャーリー 「ははっ、そうかそうか。じゃあ今度堅物にお姉ちゃんて言ってやれ。」
宮藤 「たっ、例えですからね。」
シャーリー 「よーし、そろそろ到着だ。笑顔で迎えてやろうな。」
> 他愛ない会話を続けながら基地へ帰った……
132: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/11(土) 14:15:52.42 ID:jq0zHaD/0
【501基地】
シャーリー 「さてと、到着だ。」
リネット 「お帰り、芳佳ちゃん。それに皆も。」
宮藤 「ただいま。先に戻ってたの?」
リネット 「うん。お医者さんに話をしてたの。バルクホルンさんのこと。」
鳴上 「悪いな。面倒をかけた。」
ペリーヌ 「……」
鳴上 「ペリーヌも、心配なら後で謝ればいい話だ。落ち着け。」
ペリーヌ 「……」 コクッ
ハルトマン 「みーやーふーじー!」 ダキッ
宮藤 「な、なんですか? いきなり。」
ハルトマン 「リーネから聞いたよ! トゥルーデを助けてくれたんだって? ありがとね!」
ハルトマン 「あとは……ナルカミにペリーヌも!」
ペリーヌ 「へ? い、いえ。私は、その……」
鳴上 「たまには甘えてもいい。」
ペリーヌ 「ど、どういたし……まして……」
ルッキーニ 「ペリーヌがデレた。うしゃしゃ」
ペリーヌ 「なっ!?」
シャーリー 「話はそれくらいにしとけー。帰ってきたぞー?」
宮藤 「あ、ホントだ! おーい! 」 ブンブン
バルクホルン 「……」 スッ
宮藤 「やった、手を振ってくれた!」
鳴上 「それじゃ、せーの! っていったらお帰りなさいだな。」
ペリーヌ「お帰!……ここの流れで分かりますわよ!」
鳴上 「すまん。もう一度……せーの。」
一同 「お帰りなさい!」
バルクホルン 「……ああ、ただいま。」
シャーリー 「さてと、到着だ。」
リネット 「お帰り、芳佳ちゃん。それに皆も。」
宮藤 「ただいま。先に戻ってたの?」
リネット 「うん。お医者さんに話をしてたの。バルクホルンさんのこと。」
鳴上 「悪いな。面倒をかけた。」
ペリーヌ 「……」
鳴上 「ペリーヌも、心配なら後で謝ればいい話だ。落ち着け。」
ペリーヌ 「……」 コクッ
ハルトマン 「みーやーふーじー!」 ダキッ
宮藤 「な、なんですか? いきなり。」
ハルトマン 「リーネから聞いたよ! トゥルーデを助けてくれたんだって? ありがとね!」
ハルトマン 「あとは……ナルカミにペリーヌも!」
ペリーヌ 「へ? い、いえ。私は、その……」
鳴上 「たまには甘えてもいい。」
ペリーヌ 「ど、どういたし……まして……」
ルッキーニ 「ペリーヌがデレた。うしゃしゃ」
ペリーヌ 「なっ!?」
シャーリー 「話はそれくらいにしとけー。帰ってきたぞー?」
宮藤 「あ、ホントだ! おーい! 」 ブンブン
バルクホルン 「……」 スッ
宮藤 「やった、手を振ってくれた!」
鳴上 「それじゃ、せーの! っていったらお帰りなさいだな。」
ペリーヌ「お帰!……ここの流れで分かりますわよ!」
鳴上 「すまん。もう一度……せーの。」
一同 「お帰りなさい!」
バルクホルン 「……ああ、ただいま。」
134: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/11(土) 23:53:43.63 ID:jq0zHaD/0
例のモーションはP4Uの十文字斬りのつもり。描写下手くそだけどね。
【数日後】
コンコンッ
宮藤 「バルクホルンさーん、お迎えの車が来ましたよー!」
バルクホルン 「ああ。分かった。……いつか、お礼を言わなきゃな。」 ガチャ
宮藤 「クリスちゃんのところですか?」
バルクホルン 「まぁな。まだ目覚めていないそうだが、顔くらい見ておきたい。」
宮藤 「そうですよね。お気をつけて!」
バルクホルン 「迎えの車は……」
鳴上「どうかしたのか?」
バルクホルン 「いや、迎えの車はどこかと思ってな……」
シャーリー 「ナルカミー! バルクホルンの奴は来たかー?」
鳴上 「ああ、いま見つかった!」
バルクホルン 「ちょっと待て、迎えというのは……リベリアンなのか?」
シャーリー 「ああ。ナルカミのバイクを見に行くついでだけどな。」
バルクホルン 「じょ、冗談ではない!……また何をからかわれるか……私は乗らないぞ!」
シャーリー 「何言ったかか分からないけどさー、お前運転苦手じゃん。」
バルクホルン 「むぐぅ……ナルカミ、何か案は」
鳴上 「諦めろ。」
ルッキーニ 「いいじゃん、早く早く!」
バルクホルン 「ちょっと待ってくれ。聞きそびれたんだがな……前に言っていた警官の話だ。」
鳴上 「……娘と向き合いましたよ。本当の家族になった記念日だって、ケーキを買ってきたんだ。」
鳴上 「家族から逃げるためにじゃなく、町を守るために犯人を探す。だってさ。」
バルクホルン 「ケーキか……よし。」
鳴上 「……ずいぶん妹に甘いんだな。」
バルクホルン 「ナナコといったか。その子に関してはお前も大概だ。」
鳴上、バルクホルン 「……」
シャーリー 「早くしろってのー」
鳴上 「行こうか。」
バルクホルン 「ああ。」
> バルクホルンからの共感を感じる……
シャーリー 「乗ったか? それじゃ、飛ばすぞー!」
鳴上 「飛ばすって……なぁっ!?」
> 車が突然急加速した!
鳴上 「これは……流石に……!」
バルクホルン 「だから……嫌だと言ったんだああああぁ!!!」
ルッキーニ 「う――――にゃっほ―――い!!」
続く。
エイラーニャ回を先にして別にシャーリー回を作る予定。
【数日後】
コンコンッ
宮藤 「バルクホルンさーん、お迎えの車が来ましたよー!」
バルクホルン 「ああ。分かった。……いつか、お礼を言わなきゃな。」 ガチャ
宮藤 「クリスちゃんのところですか?」
バルクホルン 「まぁな。まだ目覚めていないそうだが、顔くらい見ておきたい。」
宮藤 「そうですよね。お気をつけて!」
バルクホルン 「迎えの車は……」
鳴上「どうかしたのか?」
バルクホルン 「いや、迎えの車はどこかと思ってな……」
シャーリー 「ナルカミー! バルクホルンの奴は来たかー?」
鳴上 「ああ、いま見つかった!」
バルクホルン 「ちょっと待て、迎えというのは……リベリアンなのか?」
シャーリー 「ああ。ナルカミのバイクを見に行くついでだけどな。」
バルクホルン 「じょ、冗談ではない!……また何をからかわれるか……私は乗らないぞ!」
シャーリー 「何言ったかか分からないけどさー、お前運転苦手じゃん。」
バルクホルン 「むぐぅ……ナルカミ、何か案は」
鳴上 「諦めろ。」
ルッキーニ 「いいじゃん、早く早く!」
バルクホルン 「ちょっと待ってくれ。聞きそびれたんだがな……前に言っていた警官の話だ。」
鳴上 「……娘と向き合いましたよ。本当の家族になった記念日だって、ケーキを買ってきたんだ。」
鳴上 「家族から逃げるためにじゃなく、町を守るために犯人を探す。だってさ。」
バルクホルン 「ケーキか……よし。」
鳴上 「……ずいぶん妹に甘いんだな。」
バルクホルン 「ナナコといったか。その子に関してはお前も大概だ。」
鳴上、バルクホルン 「……」
シャーリー 「早くしろってのー」
鳴上 「行こうか。」
バルクホルン 「ああ。」
> バルクホルンからの共感を感じる……
シャーリー 「乗ったか? それじゃ、飛ばすぞー!」
鳴上 「飛ばすって……なぁっ!?」
> 車が突然急加速した!
鳴上 「これは……流石に……!」
バルクホルン 「だから……嫌だと言ったんだああああぁ!!!」
ルッキーニ 「う――――にゃっほ―――い!!」
続く。
エイラーニャ回を先にして別にシャーリー回を作る予定。
138: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/12(日) 01:46:21.63 ID:NunOOCjn0
【ベルベットルーム】
イゴール 「ようこそベルベットルームへ。少しばかり久しいですな。」
イゴール 「ご心配めさるな。現実のあなたは眠っていらっしゃる。」
イゴール 「私が夢の中でお呼び立てしたのです。」
マーガレット 「久しぶりね。」
イゴール 「いかがですかな? この世界。」
鳴上 「色々と……刺激的です。」
マーガレット 「あら、やっぱり男の子なのね?」
イゴール 「これ、お客人をからかいなさるな。」
マーガレット 「失礼。確か……パンツじゃないから恥ずかし」
鳴上 「落ち着け。」
イゴール 「と、それはさておき。帰る手だては見つかりそうですかな?」
鳴上 「さっぱりだ。」
イゴール 「左様でございますか。焦る必要はありませんぞ。」
イゴール 「この世界も同様、絆がお客人の力となるのです。」
マーガレット 「真実を求めるだけではいけない。」
マーガレット 「それをあなたは知ったはずです。」
鳴上 「分かっている。」
イゴール 「……強くなりましたな。最初に来たときよりもずっと。」
鳴上 「大切な仲間がいたからな。」
イゴール 「その気持ち、お忘れなきよう……」
イゴール 「それではまた会いましょう……」
イゴール 「ようこそベルベットルームへ。少しばかり久しいですな。」
イゴール 「ご心配めさるな。現実のあなたは眠っていらっしゃる。」
イゴール 「私が夢の中でお呼び立てしたのです。」
マーガレット 「久しぶりね。」
イゴール 「いかがですかな? この世界。」
鳴上 「色々と……刺激的です。」
マーガレット 「あら、やっぱり男の子なのね?」
イゴール 「これ、お客人をからかいなさるな。」
マーガレット 「失礼。確か……パンツじゃないから恥ずかし」
鳴上 「落ち着け。」
イゴール 「と、それはさておき。帰る手だては見つかりそうですかな?」
鳴上 「さっぱりだ。」
イゴール 「左様でございますか。焦る必要はありませんぞ。」
イゴール 「この世界も同様、絆がお客人の力となるのです。」
マーガレット 「真実を求めるだけではいけない。」
マーガレット 「それをあなたは知ったはずです。」
鳴上 「分かっている。」
イゴール 「……強くなりましたな。最初に来たときよりもずっと。」
鳴上 「大切な仲間がいたからな。」
イゴール 「その気持ち、お忘れなきよう……」
イゴール 「それではまた会いましょう……」
141: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/12(日) 09:58:22.74 ID:NunOOCjn0
また一週間ほどでゆるゆる書き上げる予定
[4話: sweet quartetto]
>夜が更けて来た……そろそろ寝てしまおうか。
ザザッ…♪…ザザッ……~♪
鳴上 「歌? インカムからか。」 スポッ
> ノイズに混じって歌が聞こえる……とても澄んだ声だ。
バシュウ! バシュウ!
鳴上 「今度はロケットの発射音? まさかこんな夜中にネウロイが。」
> 窓の外を覗いた
> 厚い雲に覆われて外の様子は見えない……
ザザッ……ザァァァァ……
鳴上 「聞こえないってことは大丈夫、だよな……」
> 眠ることにした
――
――――
> 妹の様に振る舞うバルクホルンになつかれる夢を見た。
> シュールだったが、バルクホルンとの仲が深まった気がした
ガチャ……ドサッ
鳴上 「!?」
> 誰かが布団に潜り込んできた!
鳴上 「サーニャ、か? 夜間哨戒の帰りか……」
鳴上 「少し、マズイ。ソファーで寝よう」
> ベッドから出ることにした。
鳴上 (……落ち着け、菜々子が寝てると思えばいい。)
サーニャ 「……くぅ」
鳴上 「…………」
> 勝手に気まずい思いをしたまま、夜が空けていく……
[4話: sweet quartetto]
>夜が更けて来た……そろそろ寝てしまおうか。
ザザッ…♪…ザザッ……~♪
鳴上 「歌? インカムからか。」 スポッ
> ノイズに混じって歌が聞こえる……とても澄んだ声だ。
バシュウ! バシュウ!
鳴上 「今度はロケットの発射音? まさかこんな夜中にネウロイが。」
> 窓の外を覗いた
> 厚い雲に覆われて外の様子は見えない……
ザザッ……ザァァァァ……
鳴上 「聞こえないってことは大丈夫、だよな……」
> 眠ることにした
――
――――
> 妹の様に振る舞うバルクホルンになつかれる夢を見た。
> シュールだったが、バルクホルンとの仲が深まった気がした
ガチャ……ドサッ
鳴上 「!?」
> 誰かが布団に潜り込んできた!
鳴上 「サーニャ、か? 夜間哨戒の帰りか……」
鳴上 「少し、マズイ。ソファーで寝よう」
> ベッドから出ることにした。
鳴上 (……落ち着け、菜々子が寝てると思えばいい。)
サーニャ 「……くぅ」
鳴上 「…………」
> 勝手に気まずい思いをしたまま、夜が空けていく……
144: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/12(日) 10:51:48.71 ID:NunOOCjn0
【翌朝】
鳴上 「結局、目が覚めたきり眠れなかった……」
サーニャ 「んっ……すぅ……」
鳴上 「取り敢えず、カーテンは閉めたままでいいな。」
> そろそろ朝食の時間だ……食堂に向かおう……
鳴上 「今日だけだぞ、サーニャ……本当にこれはキツイ。」
サーニャ 「ぅ…………」
【食堂】
宮藤 「あ、鳴上さん。おはよ……今度はどうしたんですか? 少し眼が赤いですよ。」
鳴上 「ちょっと、寝不足でな。」
宮藤 「それは魔法でも治せないかな……あはは。なにか悩みでも?」
鳴上 「!! ……ちょっと、前に買ったバイクのマニュアルを読んでいたらな。」
バルクホルン 「鳴上、浮かれるのはいいが程々にしておけよ。」
シャーリー 「いいじゃないか、折角のトライアンフだぜ。早めに馴れたいさ。」
バルクホルン 「だからといって、いつネウロイが襲ってくるか分からないときに……」
宮藤 「なんか、子供の躾で揉める夫婦みたいですね。」
鳴上 「だな。」
バルクホルン 「お前の話をしているのだ鳴上!」
鳴上 「す、すまない。」
エイラ 「……ん~」 ソワソワ
リネット 「どうしたの、エイラさん。」
ペリーヌ「うろちょろと何をしていらっしゃいますの?」
エイラ 「実は……サーニャに朝飯だって伝えようと部屋に行ったんだけどナ……」
エイラ 「サーニャガ……部屋にいなかったんダナ。」
鳴上 「……」 ツゥ……
宮藤 「鳴上さん? 顔色が悪いですよ?」
シャーリー 「寝不足ならそんなもんだろ?」
鳴上 「そうだな。寝不足だからな。」
鳴上 「結局、目が覚めたきり眠れなかった……」
サーニャ 「んっ……すぅ……」
鳴上 「取り敢えず、カーテンは閉めたままでいいな。」
> そろそろ朝食の時間だ……食堂に向かおう……
鳴上 「今日だけだぞ、サーニャ……本当にこれはキツイ。」
サーニャ 「ぅ…………」
【食堂】
宮藤 「あ、鳴上さん。おはよ……今度はどうしたんですか? 少し眼が赤いですよ。」
鳴上 「ちょっと、寝不足でな。」
宮藤 「それは魔法でも治せないかな……あはは。なにか悩みでも?」
鳴上 「!! ……ちょっと、前に買ったバイクのマニュアルを読んでいたらな。」
バルクホルン 「鳴上、浮かれるのはいいが程々にしておけよ。」
シャーリー 「いいじゃないか、折角のトライアンフだぜ。早めに馴れたいさ。」
バルクホルン 「だからといって、いつネウロイが襲ってくるか分からないときに……」
宮藤 「なんか、子供の躾で揉める夫婦みたいですね。」
鳴上 「だな。」
バルクホルン 「お前の話をしているのだ鳴上!」
鳴上 「す、すまない。」
エイラ 「……ん~」 ソワソワ
リネット 「どうしたの、エイラさん。」
ペリーヌ「うろちょろと何をしていらっしゃいますの?」
エイラ 「実は……サーニャに朝飯だって伝えようと部屋に行ったんだけどナ……」
エイラ 「サーニャガ……部屋にいなかったんダナ。」
鳴上 「……」 ツゥ……
宮藤 「鳴上さん? 顔色が悪いですよ?」
シャーリー 「寝不足ならそんなもんだろ?」
鳴上 「そうだな。寝不足だからな。」
145: BGMは「狂気の境界線」(シャドウ戦前のアレ) 2012/08/12(日) 11:21:05.74 ID:NunOOCjn0
エイラ 「なあ、少佐! サーニャは、サーニャは帰ってきたんだよナ!?」
坂本 「あ、あぁ。ちゃんと帰還していた。基地のどこかにいるはずだ。」
ハルトマン 「エイラってば、本当にサーニャンが好きなんだねぇ。」
エイラ 「あた、当たり前だロ……」
鳴上 「……どこか別のとこで寝てるんじゃないのか?」
エイラ 「エイラはルッキーニみたいな事をしないゾ!」
ルッキーニ 「木の上で寝るの、気持ちいいのに……」
リネット 「そんな問題なのかな……」
鳴上 「夜間哨戒って、大変なんですね。」
ミーナ 「ええ。生活のリズムが逆転しちゃうし、何かと苦労をかけるの。」
鳴上 「りせがいれば楽になったかな……」
バルクホルン 「りせというのは?」
鳴上 「ええ、俺の友達で……」
ガチャ
サーニャ 「おはよう……ございます……くぁ……」
エイラ 「サーニャ! どこに行ってたんダ!? 心配したんだからナ!」
サーニャ 「ええと……」
鳴上 (頼む! うまく誤魔化してくれないか?)
宮藤 「鳴上さん? なんか、眼が恐いですよ……?」
サーニャ 「………」 コクッ
> 決死のアイコンタクトが通じた!
サーニャ 「ナルカミさんの部屋に……」
鳴上・エイラ 「!!?」
ハルトマン 「サーニャン、積極的?」
> 気まずい沈黙が食堂を包む……
坂本 「あ、あぁ。ちゃんと帰還していた。基地のどこかにいるはずだ。」
ハルトマン 「エイラってば、本当にサーニャンが好きなんだねぇ。」
エイラ 「あた、当たり前だロ……」
鳴上 「……どこか別のとこで寝てるんじゃないのか?」
エイラ 「エイラはルッキーニみたいな事をしないゾ!」
ルッキーニ 「木の上で寝るの、気持ちいいのに……」
リネット 「そんな問題なのかな……」
鳴上 「夜間哨戒って、大変なんですね。」
ミーナ 「ええ。生活のリズムが逆転しちゃうし、何かと苦労をかけるの。」
鳴上 「りせがいれば楽になったかな……」
バルクホルン 「りせというのは?」
鳴上 「ええ、俺の友達で……」
ガチャ
サーニャ 「おはよう……ございます……くぁ……」
エイラ 「サーニャ! どこに行ってたんダ!? 心配したんだからナ!」
サーニャ 「ええと……」
鳴上 (頼む! うまく誤魔化してくれないか?)
宮藤 「鳴上さん? なんか、眼が恐いですよ……?」
サーニャ 「………」 コクッ
> 決死のアイコンタクトが通じた!
サーニャ 「ナルカミさんの部屋に……」
鳴上・エイラ 「!!?」
ハルトマン 「サーニャン、積極的?」
> 気まずい沈黙が食堂を包む……
152: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/12(日) 15:22:34.50 ID:NunOOCjn0
エイラ 「……ナールーカーミぃぃぃぃぃぃ!!」
鳴上 「ま、待て。エイラ。落ち着け、話せば分かる。」 タジッ
> 説得を試みた
> だが今の伝達力をもってしても通用しない!
エイラ「問答無用……サーニャに………何をしタぁぁぁぁぁぁ!」
サーニャ「エイラ、駄目。」
エイラ「ぁぁぁぁぁぁぁ……アレ? 何でだヨ! このケダモノはサーニャを」
鳴上 「誰がケダモノだ。」
サーニャ 「エイラ、お願いだから話を聞いて。」
エイラ 「ぅぅぅぅぅ……」 グヌヌ
> なぜか物凄い形相で睨まれた……
サーニャ 「ごめんなさい、さっきの視線の意味を察しられなくて……」
鳴上 「あの空気は辛かった。今も辛いが。」
シャーリー 「いや、そこで眉一つ動かさないで言われても……」
サーニャ 「えっと、寝惚けて部屋を間違えただけなの……だから鳴上さんは悪くないわ。」
サーニャ 「ベッドも占領しちゃったし、悪いのは私の方。何も無かったわ。」
エイラ「……本当カー?」 ジト
鳴上 「菜々子に誓って。」
バルクホルン 「エイラ少尉、信じてやれ。」
ペリーヌ 「どうしてそこで菜々子さんの名前が……どうして大尉がそれで即答を……」
バルクホルン 「いや、妹分に嘘をつくやつはいないというわけではなくだ。」
バルクホルン 「とにかく、この男は誠実だ。」
シャーリー 「そりゃ、分かってるけどなぁ」
ハルトマン 「あー、妹に面会してからもうこれだ……」
エイラ 「……サーニャがそこまで言うなら……悪かったヨ……」
宮藤 「ああ、だから寝不足だったんですね?」
鳴上 「ちょっとだけ、気になってな。」
ミーナ 「全く。鳴上君のことだから、間違いを犯すことは無いでしょうけど……」
ミーナ 「サーニャさんも。以後気をつけるように。」
サーニャ 「分かりました。それと、少し話したいことが……昨夜のネウロイのことです。」
> 慌ただしい朝食の時間が過ぎていく……
鳴上 「ま、待て。エイラ。落ち着け、話せば分かる。」 タジッ
> 説得を試みた
> だが今の伝達力をもってしても通用しない!
エイラ「問答無用……サーニャに………何をしタぁぁぁぁぁぁ!」
サーニャ「エイラ、駄目。」
エイラ「ぁぁぁぁぁぁぁ……アレ? 何でだヨ! このケダモノはサーニャを」
鳴上 「誰がケダモノだ。」
サーニャ 「エイラ、お願いだから話を聞いて。」
エイラ 「ぅぅぅぅぅ……」 グヌヌ
> なぜか物凄い形相で睨まれた……
サーニャ 「ごめんなさい、さっきの視線の意味を察しられなくて……」
鳴上 「あの空気は辛かった。今も辛いが。」
シャーリー 「いや、そこで眉一つ動かさないで言われても……」
サーニャ 「えっと、寝惚けて部屋を間違えただけなの……だから鳴上さんは悪くないわ。」
サーニャ 「ベッドも占領しちゃったし、悪いのは私の方。何も無かったわ。」
エイラ「……本当カー?」 ジト
鳴上 「菜々子に誓って。」
バルクホルン 「エイラ少尉、信じてやれ。」
ペリーヌ 「どうしてそこで菜々子さんの名前が……どうして大尉がそれで即答を……」
バルクホルン 「いや、妹分に嘘をつくやつはいないというわけではなくだ。」
バルクホルン 「とにかく、この男は誠実だ。」
シャーリー 「そりゃ、分かってるけどなぁ」
ハルトマン 「あー、妹に面会してからもうこれだ……」
エイラ 「……サーニャがそこまで言うなら……悪かったヨ……」
宮藤 「ああ、だから寝不足だったんですね?」
鳴上 「ちょっとだけ、気になってな。」
ミーナ 「全く。鳴上君のことだから、間違いを犯すことは無いでしょうけど……」
ミーナ 「サーニャさんも。以後気をつけるように。」
サーニャ 「分かりました。それと、少し話したいことが……昨夜のネウロイのことです。」
> 慌ただしい朝食の時間が過ぎていく……
153: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/12(日) 15:50:54.94 ID:NunOOCjn0
サーニャ 「昨夜、私が仕止め損ねたネウロイのことですけど……」
坂本 「攻撃してこなかっただと?」
サーニャ 「はい。偵察にしては大きかったですし……」
鳴上 「何か、歌みたいなのも聞こえたんだが。」
サーニャ 「き、聞いてたん……ですか……?」
鳴上 「いい歌だったぞ。」
サーニャ 「でも……途中から歌っていたのは、私じゃなくてネウロイでした。」
サーニャ 「どうしてかは分からないけど……そのまま雲に隠れてしまって……」
リネット 「恥ずかしがりやのネウロイとか……は、無いよね……」
ペリーヌ 「でしたら、似た者同士呼びあったのではなくて?」
サーニャ 「……」 ショボン
エイラ 「いーっ! ダ」
鳴上 「つまりペリーヌの言いたいことはだ。」
鳴上 「そのネウロイがサーニャ自体を狙っているんじゃないかってことだ。」
> それとなくフォローを入れた。
> 寛容さが上がった
エイラ 「ネウロイがそんなまどろっこしいこと、すんのカ?」
坂本 「いや、考えられない話じゃない。ネウロイの行動は組織だっている。」
坂本 「そうした個人を識別できるネウロイが絶対にいないとは言えない。」
坂本「面白い考え方だ。ペリーヌ、鳴上。」
ペリーヌ 「へ? いや、その……こ、このくらい当然ですわ。」
ミーナ 「と言っても……過剰に人員は割けないわね……」
ハルトマン 「んじゃあさ、新人組がいいんじゃないかな。」
ハルトマン 「サーニャンを狙ってるのは中型一機でしょ? 夜間哨戒に慣らすには持ってこいじゃない?」
坂本 「そうだな……やれるか?」
宮藤 「はい!」
鳴上 「任せろ。」
ペリーヌ 「その根拠の無い自信はどこから来るのやら……」
エイラ 「はいはいはーい! 私モ! 私モ!」
坂本 「はぁ……言うとは思ったがな。」
ミーナ 「戦力的には、これが限界……他に希望者は?」
シーン……
ミーナ 「それじゃあ、決定ね。」
155: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/12(日) 19:09:34.43 ID:NunOOCjn0
坂本 「それで、編成はどうする。」
ミーナ 「夜間哨戒の経験のある二人だし、エイラさんが鳴上君。サーニャさんが宮藤さんについてあげて。」
エイラ 「……」
ミーナ 「そ、そんな顔しないで? 一応ロッテとしての編成も考えなきゃいけないからって話。」
ミーナ 「ずっとバラバラってわけじゃないから大丈夫よ。」
エイラ 「ちぇっ、しょうがないナー。足引っ張んなヨ。」
鳴上 「悪い視界には慣れている。」
サーニャ 「よろしくね。」 ペコ
宮藤 「こちらこそ。」 ペコ
>それからしばらくして……
リネット 「そういえば、家からブルーベリーが届いていたんです。」
リネット「眼の疲れをとるのにいいんですよ。」 コトッ
> 目の前にブルーベリーの入った皿が置かれている……
鳴上「いただきます。」
> ……優しい味だ
サーニャ 「んむ……おいしい。」
宮藤 「ホントだねー。」
ルッキーニ 「芳佳ー、シャーリー! 舌、べーってやって?んべーっ」
宮藤・シャーリー 「べーっ」
>三人とも真っ青だ……
宮藤・シャーリー・ルッキーニ「あっははははは! 真っ青ー!」
ペリーヌ 「全く、ありがちなことを……はしたない。」
エイラ 「にしし……」 チラッ
鳴上 「……」コクッ
エイラ 「そいや!」
> エイラがペリーヌの口を開く……
ペリーヌ 「ひほほ! ひほー!?」
> 歯まで青くなっている……
鳴上 「ふっ……」ビッ
エイラ 「……うしし」ビッ
> サムズアップでなんとなく、エイラと通じあった気がした……
坂本 「……ほどほどにな。」
ペリーヌ「ひょ、ひょうは……」
鳴上 「歯、磨けよ? 俺も同じだし。」 イーッ
ペリーヌ 「~~!!」
ミーナ 「夜間哨戒の経験のある二人だし、エイラさんが鳴上君。サーニャさんが宮藤さんについてあげて。」
エイラ 「……」
ミーナ 「そ、そんな顔しないで? 一応ロッテとしての編成も考えなきゃいけないからって話。」
ミーナ 「ずっとバラバラってわけじゃないから大丈夫よ。」
エイラ 「ちぇっ、しょうがないナー。足引っ張んなヨ。」
鳴上 「悪い視界には慣れている。」
サーニャ 「よろしくね。」 ペコ
宮藤 「こちらこそ。」 ペコ
>それからしばらくして……
リネット 「そういえば、家からブルーベリーが届いていたんです。」
リネット「眼の疲れをとるのにいいんですよ。」 コトッ
> 目の前にブルーベリーの入った皿が置かれている……
鳴上「いただきます。」
> ……優しい味だ
サーニャ 「んむ……おいしい。」
宮藤 「ホントだねー。」
ルッキーニ 「芳佳ー、シャーリー! 舌、べーってやって?んべーっ」
宮藤・シャーリー 「べーっ」
>三人とも真っ青だ……
宮藤・シャーリー・ルッキーニ「あっははははは! 真っ青ー!」
ペリーヌ 「全く、ありがちなことを……はしたない。」
エイラ 「にしし……」 チラッ
鳴上 「……」コクッ
エイラ 「そいや!」
> エイラがペリーヌの口を開く……
ペリーヌ 「ひほほ! ひほー!?」
> 歯まで青くなっている……
鳴上 「ふっ……」ビッ
エイラ 「……うしし」ビッ
> サムズアップでなんとなく、エイラと通じあった気がした……
坂本 「……ほどほどにな。」
ペリーヌ「ひょ、ひょうは……」
鳴上 「歯、磨けよ? 俺も同じだし。」 イーッ
ペリーヌ 「~~!!」
157: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/12(日) 22:12:51.38 ID:NunOOCjn0
鳴上 「ご馳走さまでした……それで、夜間哨戒組はどうしたら?」
ペリーヌ 「坂本少佐に見られた……」ブツブツ
坂本 「取り敢えず、夜に備えて……寝ろ!!」
エイラ 「りょーかーい。行くぞ、サーニャ。宮藤もナ。」
宮藤 「鳴上さんは?」
エイラ 「お前、ナルカミは男だぞ? おんなじ部屋に入れるかっての。」
鳴上 「……ダメかしら。」
エイラ 「何言ってんダお前! 気持ち悪いってノ、見ろ! 鳥肌立ったじゃないか!」 ゾワァ
鳴上 「ウブなのね。」
エイラ 「ウガー!! やーめーろー!」
坂本 「鳴上は自室だ。」
鳴上 「分かっています。」
坂本 「じゃあ、どうして今のセリフが出た。」
鳴上 「……ノリ?」
坂本 「疑問に疑問で返すな……いいから、ゆっくり休め。」
エイラ 「訳ワカンネーな、ナルカミの奴。何考えてるんダ?」
ハルトマン 「エイラも大概だよね……」 ヒソ
サーニャ 「ええと……そうかも。」
エイラ 「な、なんだって。そうなのか!?」
坂本 「お前たち……は~や~く~……」
鳴上 「それじゃあお先にお休みなさい。」 バタン
坂本 「部屋に戻れと言っとるんだあああ!!」
> 扉一枚隔てて怒鳴り声が聞こえる……部屋に戻って休もう
160: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/13(月) 15:22:12.93 ID:7pCS0Irx0
> ベッドに横になったはいいが……
鳴上 「……眠くならない。前に買った本でも読もうか……」
ルッキーニ 「おーい、悠おじちゃーん! 起きてるー!?」
> 外から声が聞こえる……
鳴上 「ああ。どうしたんだ……木に登って。」
ルッキーニ 「虫取り! あとね、シャーリーがバイクいじらせてくれって!」
鳴上 「見繕う代わりにって、そういう約束だったからな……」
ルッキーニ 「分かったー! シャーリーに伝えてくるね! お休みー」
鳴上 「……ああ。」
> しばらく本でも読めば眠くなるだろうか……
鳴上 「加東圭子の来た、飛んだ、落っこちた。か……」
> 初めて現在のストライカーが使用された扶桑海事変での戦闘の記録らしい。
> ……陸軍がメインだが、海軍の話に少しだけ坂本さんが出ている。
> 次第に苛烈さを増していくネウロイとの戦いを、写真を交えて丁寧に書き綴っている。
> ブリタニア語の格調高い文章に苦戦した……
鳴上 「数多の勲しと栄光に満ちた戦いは……」 ウトウト
鳴上 「ここで幕を……閉じ……た……」 スヤ
> 勇気ががっちり高まった。
> 知識が上がった。
168: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/13(月) 20:37:57.84 ID:t+Gc4Kqn0
【一方、サーニャの部屋】
宮藤 「なんか、すみません。お邪魔しちゃって。」
サーニャ 「いいの。私もエイラ以外を呼ぶのは初めてだから。ゆっくりしていって。」
宮藤 「ありがとね。」
エイラ 「っても、宮藤なんかはなかなか寝付けねーよナ。」
宮藤 「そういえば……そうかも。」
エイラ「だったら、私らが先に寝ても暇だしタロットでもすっカ?」
宮藤 「いいの? でも、タロットって?」
エイラ「こーいうカードを使った占いだよ。私のは固有魔法も兼ね合わせて使うから、当たるゾ」
サーニャ 「逆位置が多いけどね……」
エイラ 「だ、大丈夫なんだナ! それを宮藤で証明してやる! 面倒だから、ワンカードな。」
宮藤「逆位置って?」
サーニャ 「簡単に説明すると、悪い意味を持つカードよ。」
宮藤 「えぇ!? そんな」
エイラ 「まー、悪魔とか月とか。一概には言えないけどナ。よっと……ホラミロ、正位置。」
宮藤 「……どんな意味が書いてあるの?」
エイラ 「喜べ、思い人に会える。だってサ。」
宮藤 「思い人か……お父さん、死んじゃったもん……会えないや。」
エイラ 「……なんか、悪いナ。」
サーニャ 「……そうだ、鳴上さんを占ってみたら?」
宮藤 「あ、そうだね。面白そう!」
エイラ 「ナイスアイディアだサーニャ! さーてと、アイツは……あぁ……恋人カ……」
宮藤 「どんな意味なの?」
エイラ 「なんと言うか、天然ジゴロってことだな。」
サーニャ 「エイラ、ジゴロってなに?」
エイラ 「え、えっと……そ、そうだな……人に好かれるって意味だナ。うん。」アセ
宮藤 「確かにそうかもね。ペリーヌさんとかシャーリーさんともすぐ打ち解けたし。」
サーニャ 「バルクホルンさんとも……私も、ちょっと好きかも……」
エイラ 「そそ、そんな…………」 バフッ
サーニャ 「エイラ、どうしたの?それ、私のネコペンギンの縫いぐるみ……」 オロオロ
エイラ (サーニャの好きがそういう意味じゃないってのは分かってるけどサ……)
エイラ (べ、別に羨ましくなんてないからナ!)
【自室】
鳴上 「……へくしゅっ……うぅ……」
宮藤 「なんか、すみません。お邪魔しちゃって。」
サーニャ 「いいの。私もエイラ以外を呼ぶのは初めてだから。ゆっくりしていって。」
宮藤 「ありがとね。」
エイラ 「っても、宮藤なんかはなかなか寝付けねーよナ。」
宮藤 「そういえば……そうかも。」
エイラ「だったら、私らが先に寝ても暇だしタロットでもすっカ?」
宮藤 「いいの? でも、タロットって?」
エイラ「こーいうカードを使った占いだよ。私のは固有魔法も兼ね合わせて使うから、当たるゾ」
サーニャ 「逆位置が多いけどね……」
エイラ 「だ、大丈夫なんだナ! それを宮藤で証明してやる! 面倒だから、ワンカードな。」
宮藤「逆位置って?」
サーニャ 「簡単に説明すると、悪い意味を持つカードよ。」
宮藤 「えぇ!? そんな」
エイラ 「まー、悪魔とか月とか。一概には言えないけどナ。よっと……ホラミロ、正位置。」
宮藤 「……どんな意味が書いてあるの?」
エイラ 「喜べ、思い人に会える。だってサ。」
宮藤 「思い人か……お父さん、死んじゃったもん……会えないや。」
エイラ 「……なんか、悪いナ。」
サーニャ 「……そうだ、鳴上さんを占ってみたら?」
宮藤 「あ、そうだね。面白そう!」
エイラ 「ナイスアイディアだサーニャ! さーてと、アイツは……あぁ……恋人カ……」
宮藤 「どんな意味なの?」
エイラ 「なんと言うか、天然ジゴロってことだな。」
サーニャ 「エイラ、ジゴロってなに?」
エイラ 「え、えっと……そ、そうだな……人に好かれるって意味だナ。うん。」アセ
宮藤 「確かにそうかもね。ペリーヌさんとかシャーリーさんともすぐ打ち解けたし。」
サーニャ 「バルクホルンさんとも……私も、ちょっと好きかも……」
エイラ 「そそ、そんな…………」 バフッ
サーニャ 「エイラ、どうしたの?それ、私のネコペンギンの縫いぐるみ……」 オロオロ
エイラ (サーニャの好きがそういう意味じゃないってのは分かってるけどサ……)
エイラ (べ、別に羨ましくなんてないからナ!)
【自室】
鳴上 「……へくしゅっ……うぅ……」
177: ジゴロで盛り上がるとは思わなかった 2012/08/13(月) 21:27:21.79 ID:t+Gc4Kqn0
エイラ 「なんだよもー……ん?一枚くっついて……」
サーニャ 「ネコペンギン……」
エイラ 「ああ、ゴメン。うっかり……」
宮藤 「どうかしたの?」
エイラ 「いいや、何でもないぞ。そろそろ休めるんじゃないか?」
宮藤 「そうかも……」
エイラ 「んじゃあ、ゆっくり休め。」
エイラ (くっついていたのが塔の正位置……悪いことが無きゃいいけどな……)
【夜】
> 寝ていたせいかあまりお腹が減っていない……
ペリーヌ 「どうぞ皆さん。マリーゴールドのお茶ですわ。」
ペリーヌ 「これも眼を良くすると言われてましてよ?」
リネット 「それって、民間療法じゃ……」
ペリーヌ「お、おばあ様の言うことに間違いはありませんわ!」
鳴上 「いや、間違ってはいないぞ。」
リネット 「え、そうなんですか?」
鳴上 「ああ。眼を良くするというよりは暗い場所に眼を慣らす働きの補助だ。」
バルクホルン 「夜間哨戒にはうってつけなわけだ。」
サーニャ 「少し……苦い…」
ペリーヌ 「や、やはり、私の眼に狂いは狂いはありませんでしたわね。」
シャーリー 「リーネに言われて自信無かったのな。」 ボソッ
ペリーヌ 「そこ! 聞こえてますわよ!!」
鳴上 「熱っ……」 チラッ
坂本 「どうした鳴上。」
> 扶桑海事変での臆病な様子はどこにも見えない……
鳴上 「いえ、時の流れは凄いなと思って。」
坂本 「?」
鳴上「扶桑海事変でのことです。」
坂本 「なっ! ……鳴上、いつそれを知った?」 コソッ
鳴上「ちょっと本で。」
坂本 「忘れろ、いいな上官命令だ……こればかりは本当に頼む……」
> 坂本さんの意外な一面を見た気がする……
サーニャ 「ネコペンギン……」
エイラ 「ああ、ゴメン。うっかり……」
宮藤 「どうかしたの?」
エイラ 「いいや、何でもないぞ。そろそろ休めるんじゃないか?」
宮藤 「そうかも……」
エイラ 「んじゃあ、ゆっくり休め。」
エイラ (くっついていたのが塔の正位置……悪いことが無きゃいいけどな……)
【夜】
> 寝ていたせいかあまりお腹が減っていない……
ペリーヌ 「どうぞ皆さん。マリーゴールドのお茶ですわ。」
ペリーヌ 「これも眼を良くすると言われてましてよ?」
リネット 「それって、民間療法じゃ……」
ペリーヌ「お、おばあ様の言うことに間違いはありませんわ!」
鳴上 「いや、間違ってはいないぞ。」
リネット 「え、そうなんですか?」
鳴上 「ああ。眼を良くするというよりは暗い場所に眼を慣らす働きの補助だ。」
バルクホルン 「夜間哨戒にはうってつけなわけだ。」
サーニャ 「少し……苦い…」
ペリーヌ 「や、やはり、私の眼に狂いは狂いはありませんでしたわね。」
シャーリー 「リーネに言われて自信無かったのな。」 ボソッ
ペリーヌ 「そこ! 聞こえてますわよ!!」
鳴上 「熱っ……」 チラッ
坂本 「どうした鳴上。」
> 扶桑海事変での臆病な様子はどこにも見えない……
鳴上 「いえ、時の流れは凄いなと思って。」
坂本 「?」
鳴上「扶桑海事変でのことです。」
坂本 「なっ! ……鳴上、いつそれを知った?」 コソッ
鳴上「ちょっと本で。」
坂本 「忘れろ、いいな上官命令だ……こればかりは本当に頼む……」
> 坂本さんの意外な一面を見た気がする……
178: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/13(月) 21:50:07.53 ID:t+Gc4Kqn0
【深夜】
鳴上 「やっぱり……暗いな。」
エイラ 「夜だからナ。当然ダロ。日付もじきに変わる。」
鳴上「……そういえば、1日が24時間じゃないって話を知ってるか?」
鳴上 「日付の変わる0時、1時間だけ誰も気付かない時間があるんだ……」
鳴上 「その時間に気づいたものは、影のような蠢く異形の怪物に魂を食われて……」
エイラ 「ストーップ!! いきなり何話し出すんダお前!」
鳴上 「昔流行った怪談。夏だし、夜だから面白いかなって……」
サーニャ「気になるけど……ちょっと怖い……」
エイラ (そうか! これはきっと、ナルカミの作ったチャンスなんだナ。)
エイラ[妄想] 「恐いカ? だったら、手を繋げば怖くないぞ。私が絶対、守ってやル!」
サーニャ[妄想] 「うん……エイラと一緒なら、大丈夫。」
エイラ (こここ、こんな風にする雰囲気を作ったのか!? くぅ~、何考えてるか分からない癖に、ブリリアントなんダナ。) ビッ
鳴上 「?」
サーニャ 「宮藤さんも怖いの?」
宮藤 「面白そうだけど、少しね……」
エイラ 「それじゃあ、サーニャ。いい、一緒に……」
サーニャ 「それなら一緒に手を繋がない? そしたら、怖くないかも。」
宮藤 「……うん!」
> 宮藤とサーニャが手を繋いでいる……
エイラ 「手を……ぉぉ」
鳴上 「怖いなら、手、繋ぐか?」
エイラ 「つ……繋ぐか、バカーッ! 行くゾ!!」 ブロロ……
サーニャ 「え、エイラ?」
宮藤 「エイラさん!?」
鳴上 「やっぱり、噂が現実になる話の方が面白かったかな……」 ブロロ……
> エイラがサーニャの手を握って飛んでいった
鳴上 「やっぱり……暗いな。」
エイラ 「夜だからナ。当然ダロ。日付もじきに変わる。」
鳴上「……そういえば、1日が24時間じゃないって話を知ってるか?」
鳴上 「日付の変わる0時、1時間だけ誰も気付かない時間があるんだ……」
鳴上 「その時間に気づいたものは、影のような蠢く異形の怪物に魂を食われて……」
エイラ 「ストーップ!! いきなり何話し出すんダお前!」
鳴上 「昔流行った怪談。夏だし、夜だから面白いかなって……」
サーニャ「気になるけど……ちょっと怖い……」
エイラ (そうか! これはきっと、ナルカミの作ったチャンスなんだナ。)
エイラ[妄想] 「恐いカ? だったら、手を繋げば怖くないぞ。私が絶対、守ってやル!」
サーニャ[妄想] 「うん……エイラと一緒なら、大丈夫。」
エイラ (こここ、こんな風にする雰囲気を作ったのか!? くぅ~、何考えてるか分からない癖に、ブリリアントなんダナ。) ビッ
鳴上 「?」
サーニャ 「宮藤さんも怖いの?」
宮藤 「面白そうだけど、少しね……」
エイラ 「それじゃあ、サーニャ。いい、一緒に……」
サーニャ 「それなら一緒に手を繋がない? そしたら、怖くないかも。」
宮藤 「……うん!」
> 宮藤とサーニャが手を繋いでいる……
エイラ 「手を……ぉぉ」
鳴上 「怖いなら、手、繋ぐか?」
エイラ 「つ……繋ぐか、バカーッ! 行くゾ!!」 ブロロ……
サーニャ 「え、エイラ?」
宮藤 「エイラさん!?」
鳴上 「やっぱり、噂が現実になる話の方が面白かったかな……」 ブロロ……
> エイラがサーニャの手を握って飛んでいった
182: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/14(火) 01:57:24.17 ID:BU8oKh/e0
ちなみに2は小説の罪しか知らないです。いつか買おうと思ってるけど。
鳴上 「空、綺麗だな……」
宮藤 「そうだね。こんな景色を見られるなんて、ちょっといいかも。」
サーニャ 「それじゃ、そろそろ別れてみましょう。エイラ、お願い。」
エイラ 「しょーがねーナ。行くぞ、ナルカミ。」
サーニャ 「鳴上さん、もしはぐれたら北極星を目安に飛んで海岸をぐるっと回って。滑走路が見えると思うわ。」
鳴上 「了解。詳しいんだな。」
エイラ 「ナイトウィッチじゃない私たちには基本だぞ。」
サーニャ 「一度、エイラはそれで迷いかけて」
エイラ 「ワー! ワー! モタモタすんナ! さっさと来イ!!」
宮藤 「じゃあね、気をつけて。」
鳴上 「ああ。また後でな。」 ブーン……
サーニャ 「……」
エイラ 「呑気なもんダナ。」
鳴上 「どういう意味だ?」
エイラ 「今はセンソーやってるんダ。後でなんてうちに死んじゃうかもしれねーんだゾ?」
鳴上 「そうかもしれないがな……良い方に考えるほうが楽しくないか?」
エイラ 「確かにそうダケド……そう言って帰って来ない奴もいた。」
鳴上 「……」
エイラ 「私はサーニャに悲しい思いをさせたくないんダ……」
エイラ 「お前とか宮藤の言う事には……正直ムカつく。遊びじゃなイんだゾ。」
鳴上 「随分、サーニャと仲がいいんだな。」
エイラ 「そうだナ。初めは同じ北欧出身ってことと、ストライカーの融通だった。」
エイラ 「スオムスじゃあちこちの武器を使ってるからナ。」
鳴上 「それだけか?」
エイラ 「それだけじゃ無い。オラーシャ……サーニャの生まれた国は」
エイラ 「ネウロイに占領されてる。そんときにサーニャ、家族とバラバラになったんだ。」
エイラ 「だから、私はサーニャの家族を見つける手伝いをしたいんダ。」
鳴上 「そうだったのか……だったら、俺も協力したい。」
エイラ 「バカ言うな。オラーシャは広いんだゾ。そんな迷子を探すみたいに行かなイ。」
鳴上 「サーニャの家族だって、サーニャを探してるんだ。きっと見つかる。」
鳴上 「“俺に、私にしか出来ない”なんてことは案外少ないもんだ。」
エイラ 「そういいのがムカつくんだっての……全く。コレ、やるよ。」
> エイラから変わったお菓子を貰った。
エイラ 「サルミアッキだ。上手いゾ。」
エイラ 「それに、そろそろ合流する頃ダナ。着いて来い。」
> エイラからサーニャの力になりたいという思いが伝わってくる……
鳴上 「空、綺麗だな……」
宮藤 「そうだね。こんな景色を見られるなんて、ちょっといいかも。」
サーニャ 「それじゃ、そろそろ別れてみましょう。エイラ、お願い。」
エイラ 「しょーがねーナ。行くぞ、ナルカミ。」
サーニャ 「鳴上さん、もしはぐれたら北極星を目安に飛んで海岸をぐるっと回って。滑走路が見えると思うわ。」
鳴上 「了解。詳しいんだな。」
エイラ 「ナイトウィッチじゃない私たちには基本だぞ。」
サーニャ 「一度、エイラはそれで迷いかけて」
エイラ 「ワー! ワー! モタモタすんナ! さっさと来イ!!」
宮藤 「じゃあね、気をつけて。」
鳴上 「ああ。また後でな。」 ブーン……
サーニャ 「……」
エイラ 「呑気なもんダナ。」
鳴上 「どういう意味だ?」
エイラ 「今はセンソーやってるんダ。後でなんてうちに死んじゃうかもしれねーんだゾ?」
鳴上 「そうかもしれないがな……良い方に考えるほうが楽しくないか?」
エイラ 「確かにそうダケド……そう言って帰って来ない奴もいた。」
鳴上 「……」
エイラ 「私はサーニャに悲しい思いをさせたくないんダ……」
エイラ 「お前とか宮藤の言う事には……正直ムカつく。遊びじゃなイんだゾ。」
鳴上 「随分、サーニャと仲がいいんだな。」
エイラ 「そうだナ。初めは同じ北欧出身ってことと、ストライカーの融通だった。」
エイラ 「スオムスじゃあちこちの武器を使ってるからナ。」
鳴上 「それだけか?」
エイラ 「それだけじゃ無い。オラーシャ……サーニャの生まれた国は」
エイラ 「ネウロイに占領されてる。そんときにサーニャ、家族とバラバラになったんだ。」
エイラ 「だから、私はサーニャの家族を見つける手伝いをしたいんダ。」
鳴上 「そうだったのか……だったら、俺も協力したい。」
エイラ 「バカ言うな。オラーシャは広いんだゾ。そんな迷子を探すみたいに行かなイ。」
鳴上 「サーニャの家族だって、サーニャを探してるんだ。きっと見つかる。」
鳴上 「“俺に、私にしか出来ない”なんてことは案外少ないもんだ。」
エイラ 「そういいのがムカつくんだっての……全く。コレ、やるよ。」
> エイラから変わったお菓子を貰った。
エイラ 「サルミアッキだ。上手いゾ。」
エイラ 「それに、そろそろ合流する頃ダナ。着いて来い。」
> エイラからサーニャの力になりたいという思いが伝わってくる……
211: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/14(火) 09:04:40.39 ID:BU8oKh/e0
~♪……ザザッ…~♪
鳴上 「……なぁ、歌が聞こえないか?」
エイラ 「あー……これか? サーニャの歌だヨ。」
鳴上「サーニャの歌? 彼女が作曲したの……」
サーニャ 『エイラ、鳴上さん。気を付けて! 』
エイラ 「なんダ!?」
サーニャ 『今の歌は私じゃないわ。きっと、今朝話していたネウロイよ!』
鳴上 「そうなのか?」 カチャ
エイラ 「すぐに合流するからナ! 待ってロ!」
サーニャ 『また雲に隠れて……あなたは何がしたいの?』
エイラ「サーニャー! 無事カ!?」
鳴上 「宮藤もだ。怪我はないか?」
サーニャ 「大丈夫よ。」
宮藤 「私もです。サーニャさんの言う通り、何もしないでいっちゃいましたね。」
サーニャ 「とにかく、一旦帰投しましょう。もう探せないわ……」 ブーン
宮藤 「そうだね。帰ろっか。」
鳴上 「サーニャ、1つ質問なんだが。あの歌はなんなんだ?」
サーニャ 「……お父様がね、私がずっと小さな時にピアノで作ってくれた曲なの。」
サーニャ 「雨でどこにも行けなくて退屈していた時、雨音を曲にしてくれたの。」
宮藤 「へぇー、なんだかロマンチックだね。」
鳴上 「そうだな。早く、お父様に会えるといいな。」
サーニャ 「エイラ……話したの?」
エイラ 「うっ……ちょっとダケ。」
サーニャ 「エイラの……ばか。」
エイラ 「うわぁぁぁ! ナルカミ、お前のせいだかんな! サーニャにバカって言われたぁぁ!」
鳴上 「俺のせいなのか?」
サーニャ 「大丈夫よ。ちょっと、恥ずかしかっただけだから。心配してくれてありがとう。」
> 基地まで、他愛ない会話をして帰った。
鳴上 「……なぁ、歌が聞こえないか?」
エイラ 「あー……これか? サーニャの歌だヨ。」
鳴上「サーニャの歌? 彼女が作曲したの……」
サーニャ 『エイラ、鳴上さん。気を付けて! 』
エイラ 「なんダ!?」
サーニャ 『今の歌は私じゃないわ。きっと、今朝話していたネウロイよ!』
鳴上 「そうなのか?」 カチャ
エイラ 「すぐに合流するからナ! 待ってロ!」
サーニャ 『また雲に隠れて……あなたは何がしたいの?』
エイラ「サーニャー! 無事カ!?」
鳴上 「宮藤もだ。怪我はないか?」
サーニャ 「大丈夫よ。」
宮藤 「私もです。サーニャさんの言う通り、何もしないでいっちゃいましたね。」
サーニャ 「とにかく、一旦帰投しましょう。もう探せないわ……」 ブーン
宮藤 「そうだね。帰ろっか。」
鳴上 「サーニャ、1つ質問なんだが。あの歌はなんなんだ?」
サーニャ 「……お父様がね、私がずっと小さな時にピアノで作ってくれた曲なの。」
サーニャ 「雨でどこにも行けなくて退屈していた時、雨音を曲にしてくれたの。」
宮藤 「へぇー、なんだかロマンチックだね。」
鳴上 「そうだな。早く、お父様に会えるといいな。」
サーニャ 「エイラ……話したの?」
エイラ 「うっ……ちょっとダケ。」
サーニャ 「エイラの……ばか。」
エイラ 「うわぁぁぁ! ナルカミ、お前のせいだかんな! サーニャにバカって言われたぁぁ!」
鳴上 「俺のせいなのか?」
サーニャ 「大丈夫よ。ちょっと、恥ずかしかっただけだから。心配してくれてありがとう。」
> 基地まで、他愛ない会話をして帰った。
212: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/14(火) 09:32:16.29 ID:BU8oKh/e0
【朝】
バルクホルン 「それで、ネウロイは攻撃せずに逃げていったと。」
鳴上 「はい。偵察にしても時間が短すぎるとサーニャが。」
バルクホルン 「分かった。気を付けろよ。何が目的か分からないだけに細心の注意を払っ」
エイラ 「何度目ダ、そのこと言われんノ……」 グッタリ
鳴上 「それだけ気をかけてくれてるってことだ。良い話じゃないか?」
エイラ 「そうカ~?」
シャーリー 「なんつーかナルカミとエイラの奴、きょうだいっぽいよな。使い魔もキツネだし。」
バルクホルン 「エイラは妹という柄ではないと思うぞ。」
エイラ 「なんだヨそれ! 私にはネーチャンがいるし、柄云々の話じゃないダロ。」
バルクホルン・鳴上 「妹だったのか?」
エイラ 「反応する場所が違うダロ! 何でハモったんダ!?」
鳴上 「お兄さんって」
エイラ 「呼ぶか! バカーッ!!」
> エイラをからかう騒がしい朝食の後に、宮藤が一斗缶を抱えて持ってきた……
宮藤 「皆さん、どうぞ。」
ペリーヌ 「なんですの? そのドロッとした生臭いものは。」
宮藤 「肝油です。これも眼にいいんですよ?」
ペリーヌ 「おーっほっほ! 宮藤さんらしいヤボったいチョイスだこ……」
坂本 「いや、私が持ってきたんだが。」
ペリーヌ 「ありがたく頂きますわ!!」 グイッ
ペリーヌ 「!」
> ペリーヌの顔が一瞬で青くなった……
ルッキーニ 「ヴェー、ナニコデ……」
シャーリー 「エンジンオイルにこんなのが……」
バルクホルン 「……マズイ。」
ミーナ 「もう一杯、貰える?」
ハルトマン 「ミーナ……?」
エイラ 「ぺっぺっ!」
サーニャ 「……」
> 1人を覗いて同じ反応をしている……
> まだ飲んでないのは自分だけだ……
一同 「……」 ジーッ
バルクホルン 「それで、ネウロイは攻撃せずに逃げていったと。」
鳴上 「はい。偵察にしても時間が短すぎるとサーニャが。」
バルクホルン 「分かった。気を付けろよ。何が目的か分からないだけに細心の注意を払っ」
エイラ 「何度目ダ、そのこと言われんノ……」 グッタリ
鳴上 「それだけ気をかけてくれてるってことだ。良い話じゃないか?」
エイラ 「そうカ~?」
シャーリー 「なんつーかナルカミとエイラの奴、きょうだいっぽいよな。使い魔もキツネだし。」
バルクホルン 「エイラは妹という柄ではないと思うぞ。」
エイラ 「なんだヨそれ! 私にはネーチャンがいるし、柄云々の話じゃないダロ。」
バルクホルン・鳴上 「妹だったのか?」
エイラ 「反応する場所が違うダロ! 何でハモったんダ!?」
鳴上 「お兄さんって」
エイラ 「呼ぶか! バカーッ!!」
> エイラをからかう騒がしい朝食の後に、宮藤が一斗缶を抱えて持ってきた……
宮藤 「皆さん、どうぞ。」
ペリーヌ 「なんですの? そのドロッとした生臭いものは。」
宮藤 「肝油です。これも眼にいいんですよ?」
ペリーヌ 「おーっほっほ! 宮藤さんらしいヤボったいチョイスだこ……」
坂本 「いや、私が持ってきたんだが。」
ペリーヌ 「ありがたく頂きますわ!!」 グイッ
ペリーヌ 「!」
> ペリーヌの顔が一瞬で青くなった……
ルッキーニ 「ヴェー、ナニコデ……」
シャーリー 「エンジンオイルにこんなのが……」
バルクホルン 「……マズイ。」
ミーナ 「もう一杯、貰える?」
ハルトマン 「ミーナ……?」
エイラ 「ぺっぺっ!」
サーニャ 「……」
> 1人を覗いて同じ反応をしている……
> まだ飲んでないのは自分だけだ……
一同 「……」 ジーッ
213: 矛盾の王はトラウマ 2012/08/14(火) 09:59:50.10 ID:BU8oKh/e0
鳴上 (前にもこんなことがあったような……)
鳴上 「あぁ、あの時のカレーだ……謎の物体X……」
坂本 「何をぶつぶつ言ってる。」
鳴上 「い、頂きます……」 ゴクッ
鳴上 「!?」
生は真実、片時も夢ならず
もとより誰もが知る……
真実は選びとるもの
ペリーヌ 「……さん!…上さん!! 鳴上さん!!!!」
鳴上 「……はっ。今、何が……」
ペリーヌ 「私が聞きたいですわ!? 倒れたと思ったら……」
シャーリー 「青い部屋とか、長い鼻がとかうなされてたぞ。」
鳴上 「そうか。助かった……」
鳴上 「しかしこれ……飲み物って、甘いとか苦いだよな。」
鳴上 「これ、臭い。ジャリジャリする……」
坂本 「まあ、魚の肝を煮詰めたものだからな。」
宮藤 「良薬口になんとかですよ!」
鳴上 「口が……」
エイラ 「口直し、したらどうダ?」
鳴上 「それだ!」
> 哨戒の時に、エイラから飴を貰っていた。震える手で飴を取り出した
鳴上 「飴なのに、少し柔らかいんだな……」
サーニャ 「それは、サルミアッ……」
鳴上 「んぐっ。ぶよぶよしてて、それでいて」 ドサッ
生は真実、片時も夢ならず
もとより誰もが知る……
真実とは選びとるもの…
眼差しと意志とで見出だされるもの
それを得てこそ、己も真実たりうる
過去と未来を結ぶ糸となる
けれど今、客人の定めは途切れ
未だ謎は霧深き虚ろの森の中…
ペリーヌ 「鳴上さぁぁぁぁぁぁん!!」
エイラ 「……美味しいのにナ。」
シャーリー 「いやー、その2連チャンはキツイよ? やっぱり。」
鳴上 「あぁ、あの時のカレーだ……謎の物体X……」
坂本 「何をぶつぶつ言ってる。」
鳴上 「い、頂きます……」 ゴクッ
鳴上 「!?」
生は真実、片時も夢ならず
もとより誰もが知る……
真実は選びとるもの
ペリーヌ 「……さん!…上さん!! 鳴上さん!!!!」
鳴上 「……はっ。今、何が……」
ペリーヌ 「私が聞きたいですわ!? 倒れたと思ったら……」
シャーリー 「青い部屋とか、長い鼻がとかうなされてたぞ。」
鳴上 「そうか。助かった……」
鳴上 「しかしこれ……飲み物って、甘いとか苦いだよな。」
鳴上 「これ、臭い。ジャリジャリする……」
坂本 「まあ、魚の肝を煮詰めたものだからな。」
宮藤 「良薬口になんとかですよ!」
鳴上 「口が……」
エイラ 「口直し、したらどうダ?」
鳴上 「それだ!」
> 哨戒の時に、エイラから飴を貰っていた。震える手で飴を取り出した
鳴上 「飴なのに、少し柔らかいんだな……」
サーニャ 「それは、サルミアッ……」
鳴上 「んぐっ。ぶよぶよしてて、それでいて」 ドサッ
生は真実、片時も夢ならず
もとより誰もが知る……
真実とは選びとるもの…
眼差しと意志とで見出だされるもの
それを得てこそ、己も真実たりうる
過去と未来を結ぶ糸となる
けれど今、客人の定めは途切れ
未だ謎は霧深き虚ろの森の中…
ペリーヌ 「鳴上さぁぁぁぁぁぁん!!」
エイラ 「……美味しいのにナ。」
シャーリー 「いやー、その2連チャンはキツイよ? やっぱり。」
218: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/14(火) 11:37:01.19 ID:BU8oKh/e0
サルミアッキ食べたことないけど凄い癖の強い味みたい。田舎じゃ売ってないから気になる。
鳴上 「……またかこのパターンか!」 カッ
シャーリー 「あ、起きた。」
エイラ 「タフなのか弱いのか、わかんねーナ。」
宮藤 「あともう一回気絶できますよ?」
鳴上 「ボケとかじゃないぞ。本気で危なかった。」
エイラ 「他にもレバーのソーセージとかシュールストレミングとか」
サーニャ 「エイラ、ダメ。」
ペリーヌ 「今度は変な歌を歌いだして、何事かと思いましたわ。」
ペリーヌ 「ベルベルベ~ルベ~ルベット~わーがーあーるじ長い鼻~……だったかしら。」
> なぜだろう、妙にしっくり来ている……
鳴上 「もう大丈夫だ。心配かけたな。」
ミーナ 「そんなに、酷い味なの?1個貰うわね?」
鳴上 「ど、どうぞ……」
ミーナ 「どれどれ……あら、美味しいじゃない。」
エイラ 「ダロ!? さっすが隊長、話が分かるナ!」
鳴上 「……それじゃ、先に休ませてもらいます。」
坂本 「ああ、お前たちもゆっくり休め。」
宮藤・エイラ・サーニャ 「はーい。」 ガチャ……
坂本 「よし、行ったな。」
ミーナ 「しっかりした準備は夕方以降だけど、先に出来ることをやりましょう。」
シャーリー 「りょーかい。」
バルクホルン 「リベリアン、そんな軽い気持ちでは」
シャーリー 「分かってるっての。やることはやるさ。なんたって今日はアレだもんな。」 ニヤリ
鳴上 「……またかこのパターンか!」 カッ
シャーリー 「あ、起きた。」
エイラ 「タフなのか弱いのか、わかんねーナ。」
宮藤 「あともう一回気絶できますよ?」
鳴上 「ボケとかじゃないぞ。本気で危なかった。」
エイラ 「他にもレバーのソーセージとかシュールストレミングとか」
サーニャ 「エイラ、ダメ。」
ペリーヌ 「今度は変な歌を歌いだして、何事かと思いましたわ。」
ペリーヌ 「ベルベルベ~ルベ~ルベット~わーがーあーるじ長い鼻~……だったかしら。」
> なぜだろう、妙にしっくり来ている……
鳴上 「もう大丈夫だ。心配かけたな。」
ミーナ 「そんなに、酷い味なの?1個貰うわね?」
鳴上 「ど、どうぞ……」
ミーナ 「どれどれ……あら、美味しいじゃない。」
エイラ 「ダロ!? さっすが隊長、話が分かるナ!」
鳴上 「……それじゃ、先に休ませてもらいます。」
坂本 「ああ、お前たちもゆっくり休め。」
宮藤・エイラ・サーニャ 「はーい。」 ガチャ……
坂本 「よし、行ったな。」
ミーナ 「しっかりした準備は夕方以降だけど、先に出来ることをやりましょう。」
シャーリー 「りょーかい。」
バルクホルン 「リベリアン、そんな軽い気持ちでは」
シャーリー 「分かってるっての。やることはやるさ。なんたって今日はアレだもんな。」 ニヤリ
227: ビレバンすら電車で一時間 2012/08/14(火) 16:12:37.04 ID:BU8oKh/e0
鳴上 「……」
> 寝汗で気持ち悪い……
鳴上 「少し汗でも流そうか。」 ガチャ
シャーリー「おう、どうしたんだ鳴上。」
鳴上 「ちょっとお風呂でも入ろうかなって。」
シャーリー 「あの三人が先に入ってるぞ?」
鳴上 「……そうですか。」
シャーリー 「どうしてもなら、池があるかな。割と綺麗だし、水浴びくらいならいいと思う。」
鳴上 「ありがとう。ちょっと行ってくる。」
> 一応水着を着ていこう……
【夕方/ 池】
鳴上 「結構、大きいな……」 ザプッ
> 冷たい水が心地よい……
鳴上 「こういうのも……悪くない……」 プカ……
ピト……ピト……
> 誰かが近付いてくる……!
232: BGMは「そこにいるのは誰?」 2012/08/14(火) 18:45:15.52 ID:BU8oKh/e0
鳴上 「……一体、誰が。」
~♪……~♪
鳴上 「この歌は……サーニャ? 風呂に入っていたんじゃ……」
> 足音が近付いて来る。どこかに隠れなくては……
鳴上 「あの岩の窪みにしよう……」 ザブザブ
サーニャ 「……冷たくて、気持ちいい……」
鳴上 「…………」 ゴクリ
> こちらには気付いていないようだ……
鳴上 「バレる前に逃げるか……」
エイラ 「ここでよくサウナで暖まった体を冷やすんダナ。」
宮藤 「へー、そうなん……うひゃっ! ちょっと、冷たいね。」
鳴上 (最悪だ……サーニャだけならまだ逃げられたのに……)
ピト……
> 自分の隠れている岩に誰かがもたれかかった。
鳴上 (ますます身動きが取れない。)
エイラ 「何か、サーニャを見てるとこう、ドキドキしないカ?」
宮藤 「サーニャちゃん……凄い綺麗……」
エイラ 「だから、サーニャをそんな目でミンナ!」
鳴上 (一体、何が起きて……) チャプ
サーニャ 「? 誰か……いるの?」
鳴上 「……うなーぉ……なーご」 ゴロゴロ
> 猫の物真似で誤魔化そう……
サーニャ 「猫ちゃん?」
エイラ 「どしたんだ? サーニャ。」
サーニャ 「猫ちゃんが、一緒に入ってるみたい。」
エイラ 「……イヤイヤ、猫って水が苦手なんだゾ?」
宮藤 「そうだよね? 後、扶桑では隠れてるときに誤魔かす代名詞だったり……なんちゃっ」
鳴上 (余計なことを!) ビクッ
宮藤 「て……あれ? ホントに……」
エイラ 「……そこにいるノ、誰だヨ。」
~♪……~♪
鳴上 「この歌は……サーニャ? 風呂に入っていたんじゃ……」
> 足音が近付いて来る。どこかに隠れなくては……
鳴上 「あの岩の窪みにしよう……」 ザブザブ
サーニャ 「……冷たくて、気持ちいい……」
鳴上 「…………」 ゴクリ
> こちらには気付いていないようだ……
鳴上 「バレる前に逃げるか……」
エイラ 「ここでよくサウナで暖まった体を冷やすんダナ。」
宮藤 「へー、そうなん……うひゃっ! ちょっと、冷たいね。」
鳴上 (最悪だ……サーニャだけならまだ逃げられたのに……)
ピト……
> 自分の隠れている岩に誰かがもたれかかった。
鳴上 (ますます身動きが取れない。)
エイラ 「何か、サーニャを見てるとこう、ドキドキしないカ?」
宮藤 「サーニャちゃん……凄い綺麗……」
エイラ 「だから、サーニャをそんな目でミンナ!」
鳴上 (一体、何が起きて……) チャプ
サーニャ 「? 誰か……いるの?」
鳴上 「……うなーぉ……なーご」 ゴロゴロ
> 猫の物真似で誤魔化そう……
サーニャ 「猫ちゃん?」
エイラ 「どしたんだ? サーニャ。」
サーニャ 「猫ちゃんが、一緒に入ってるみたい。」
エイラ 「……イヤイヤ、猫って水が苦手なんだゾ?」
宮藤 「そうだよね? 後、扶桑では隠れてるときに誤魔かす代名詞だったり……なんちゃっ」
鳴上 (余計なことを!) ビクッ
宮藤 「て……あれ? ホントに……」
エイラ 「……そこにいるノ、誰だヨ。」
238: ご想像通り3を意識 2012/08/14(火) 20:35:25.13 ID:BU8oKh/e0
鳴上 (これは……マズイ。どう誤魔化すか……)
エイラ 「出てこい! サーニャ、そこから離れろ!」
サーニャ 「うん……」
宮藤 「あ、ねえ。これって……」
エイラ「あー、犯人。わかっちったな。こりゃ。タオル巻いてっと……」 ザブザブ
> こちらに近付いて来る……! 近づけさせないためには……
鳴上 「オレサマ オマエ マルカジリ!」
エイラ 「……何を言ってんダ、いや。その前に、何をしてるのカナ?」
宮藤 「やっぱり、鳴上さんの服だね、これ……」
サーニャ 「うん……」
エイラ 「で、何をしてるんダ。」
鳴上 「汗を、流しに。」
エイラ 「見たノカ?」
> どう答えても許してくれそうにない……
鳴上 「そうだな、エイラを現在進行ゴボゴボ……」
エイラ 「とにかく、処刑ダ! 処刑ダ! ホントならミーナ隊長呼びつけて氷漬けダゾ!?」
鳴上 「ゴボッ! ゴボボボ(いや、中佐は別に氷とか……)」
エイラ 「サーニャの時といいお前はどうしてこう……」
シャーリー 「うっんめいっせーん……あれ。宮藤、ナルカミが水浴びに来てないか?」
宮藤 「あの、あっちで……エイラさんが……」
バチャバチャ
シャーリー 「あー、悪いことしちゃったなー。」
サーニャ 「何かあったんですか?」
シャーリー 「それがな、お前らが風呂にいるから汗を流すならこっちへ来いって……」
サーニャ 「そうなんだ。って……エイラ、ストップ! 誤解よ!」
エイラ 「へ、何だって?」
宮藤 「鳴上さん、覗きとかそんなんじゃないみたいなんです!」
エイラ 「……ホントか? 鳴上」
死はふいに訪れる旅人にあらず
もとより誰もが知る…
生なるは死出の旅…
エイラ 「何度目だ、コレ!!」
エイラ 「出てこい! サーニャ、そこから離れろ!」
サーニャ 「うん……」
宮藤 「あ、ねえ。これって……」
エイラ「あー、犯人。わかっちったな。こりゃ。タオル巻いてっと……」 ザブザブ
> こちらに近付いて来る……! 近づけさせないためには……
鳴上 「オレサマ オマエ マルカジリ!」
エイラ 「……何を言ってんダ、いや。その前に、何をしてるのカナ?」
宮藤 「やっぱり、鳴上さんの服だね、これ……」
サーニャ 「うん……」
エイラ 「で、何をしてるんダ。」
鳴上 「汗を、流しに。」
エイラ 「見たノカ?」
> どう答えても許してくれそうにない……
鳴上 「そうだな、エイラを現在進行ゴボゴボ……」
エイラ 「とにかく、処刑ダ! 処刑ダ! ホントならミーナ隊長呼びつけて氷漬けダゾ!?」
鳴上 「ゴボッ! ゴボボボ(いや、中佐は別に氷とか……)」
エイラ 「サーニャの時といいお前はどうしてこう……」
シャーリー 「うっんめいっせーん……あれ。宮藤、ナルカミが水浴びに来てないか?」
宮藤 「あの、あっちで……エイラさんが……」
バチャバチャ
シャーリー 「あー、悪いことしちゃったなー。」
サーニャ 「何かあったんですか?」
シャーリー 「それがな、お前らが風呂にいるから汗を流すならこっちへ来いって……」
サーニャ 「そうなんだ。って……エイラ、ストップ! 誤解よ!」
エイラ 「へ、何だって?」
宮藤 「鳴上さん、覗きとかそんなんじゃないみたいなんです!」
エイラ 「……ホントか? 鳴上」
死はふいに訪れる旅人にあらず
もとより誰もが知る…
生なるは死出の旅…
エイラ 「何度目だ、コレ!!」
242: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/14(火) 21:11:56.73 ID:BU8oKh/e0
【夕方/ 自室】
鳴上 「……ここは、どこだ?」 パチッ
> 宮藤達は服を着ている……
シャーリー 「あ、起きた。ナルカミの部屋だぞ。服はこっちな。」
宮藤 「朝の二回とこれで、天丼の完成ですね。」
鳴上 「少しばかり、体を張りすぎだが……そうなる。」
サーニャ 「ごめんなさい。変な誤解しちゃって……」
エイラ「お前があんなこと言わなきゃ、私だって……」
鳴上 「いや、あれは俺にも非がある。部屋に運んだのも?」
シャーリー「アタシとエイラだな。少佐とかには羽目外して頭打ったって誤魔化しといたから。」
鳴上 「面倒をかけたみたいだ。ありがとうな。」
エイラ (昨日のタロット、この3連チャンを意味してたのかもナ……)
エイラ 「気にすんな。それと、夕食は軽食を置いとくから早目に済ませて哨戒に行けって隊長が言ってたゾ。」
鳴上 「分かった。すぐに準備をしよう。といっても着替えくらいだがな。」
宮藤 「本当に、大丈夫ですか?」
鳴上 「ああ。問題なさそうだ。」
シャーリー 「タフだなー、お前。気を付けろよ? んじゃあな。」 ガチャ
サーニャ 「私たちも出よ? 着替えの邪魔だし……」
エイラ 「それもそうだな。さっさと来いよ? 置いてったりはしないかカラナ。」 キィ……バタン
> もうすぐ哨戒に出なければならない……準備を整えよう。
247: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/15(水) 11:17:43.55 ID:T0MPKzQz0
【夜/ 滑走路】
宮藤 「やっぱり……ちょっと恐いかも。」
鳴上 「同感だ。雲の中はどうも馴れないな。」
エイラ 「意外だナ。恐いものなしみたいな顔シテ。」
鳴上 「恐いものは結構あるぞ。 親戚の叔父さんに母さん。マーガレットに霧。」
鳴上 「後は……友達の料理か。」
サーニャ 「霧?」
鳴上 「ああ。目の前すら見通せない、自分がどこにいるかさえ分からなくなる深い霧だ。」
鳴上 「霧そのものより、何も見えないことが恐いのかもな。」
サーニャ 「大丈夫……何かを見るのは私の固有魔法の十八番だから。」
サーニャ 「あなたが迷っても、私が見つけてあげる……それならどう?」
鳴上 「それは心強い。是非頼らせてもらう。」
宮藤 「それじゃあ私も。」
サーニャ「……任務だから。」
エイラ 「そんじゃ行くぞ? 心の準備はいいナ。」
鳴上 「少し待ってくれ。ペルソナ様って儀式は知っ」
エイラ 「モタモタすんナよ?」
宮藤 「怪談は……今度人が集まったときに、ね? 」
鳴上 「そうだな。とっておきを準備しておく。」 ブーン……
宮藤 「やっぱり……ちょっと恐いかも。」
鳴上 「同感だ。雲の中はどうも馴れないな。」
エイラ 「意外だナ。恐いものなしみたいな顔シテ。」
鳴上 「恐いものは結構あるぞ。 親戚の叔父さんに母さん。マーガレットに霧。」
鳴上 「後は……友達の料理か。」
サーニャ 「霧?」
鳴上 「ああ。目の前すら見通せない、自分がどこにいるかさえ分からなくなる深い霧だ。」
鳴上 「霧そのものより、何も見えないことが恐いのかもな。」
サーニャ 「大丈夫……何かを見るのは私の固有魔法の十八番だから。」
サーニャ 「あなたが迷っても、私が見つけてあげる……それならどう?」
鳴上 「それは心強い。是非頼らせてもらう。」
宮藤 「それじゃあ私も。」
サーニャ「……任務だから。」
エイラ 「そんじゃ行くぞ? 心の準備はいいナ。」
鳴上 「少し待ってくれ。ペルソナ様って儀式は知っ」
エイラ 「モタモタすんナよ?」
宮藤 「怪談は……今度人が集まったときに、ね? 」
鳴上 「そうだな。とっておきを準備しておく。」 ブーン……
249: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/15(水) 11:49:24.14 ID:T0MPKzQz0
エイラ 「もーちょいで雲を抜けるからナ。辛抱シロ。」
宮藤 「確かに、何も見えないってのは少し不安になるよね。」
サーニャ 「大丈夫よ……」
エイラ 「3……2……」
鳴上 「1……抜けた。」
エイラ 「私の台詞だゾ、それ。」
宮藤 「やっぱり、いい眺め……」
鳴上 「同感だ。」
宮藤 「知ってる? 私、今日が誕生日だったんだ! 」
鳴上 「そうなのか? おめでとう。」
エイラ 「早く言えよナ。何も準備出来ないじゃんカ。プレゼントはこの眺めでいいナ?」
サーニャ 「確かにそうね……」
宮藤 「あのね、私のお父さんの命日もね、今日なんだ……だから、どうすればいいか分からなくて。」
エイラ 「お前、バッカだナ~」
宮藤 「え?」
エイラ 「そんなときはナ、楽しいことを優先してもいいんダゾ?」
鳴上 「そうだな。ちょっと俺の知ってる話をいいか?」
宮藤 「怖い話じゃないよね?」
鳴上 「安心しろ、俺の大切な……相棒の話だ。」
鳴上 「俺が元の世界にいたときだ。」
エイラ 「なんか、たまにコイツが異世界? の奴って忘れるよな。」
サーニャ 「……」 コクコク
宮藤 「凄い馴染んでいるよね……」
宮藤 「確かに、何も見えないってのは少し不安になるよね。」
サーニャ 「大丈夫よ……」
エイラ 「3……2……」
鳴上 「1……抜けた。」
エイラ 「私の台詞だゾ、それ。」
宮藤 「やっぱり、いい眺め……」
鳴上 「同感だ。」
宮藤 「知ってる? 私、今日が誕生日だったんだ! 」
鳴上 「そうなのか? おめでとう。」
エイラ 「早く言えよナ。何も準備出来ないじゃんカ。プレゼントはこの眺めでいいナ?」
サーニャ 「確かにそうね……」
宮藤 「あのね、私のお父さんの命日もね、今日なんだ……だから、どうすればいいか分からなくて。」
エイラ 「お前、バッカだナ~」
宮藤 「え?」
エイラ 「そんなときはナ、楽しいことを優先してもいいんダゾ?」
鳴上 「そうだな。ちょっと俺の知ってる話をいいか?」
宮藤 「怖い話じゃないよね?」
鳴上 「安心しろ、俺の大切な……相棒の話だ。」
鳴上 「俺が元の世界にいたときだ。」
エイラ 「なんか、たまにコイツが異世界? の奴って忘れるよな。」
サーニャ 「……」 コクコク
宮藤 「凄い馴染んでいるよね……」
280: せつなさみだれうち 2012/08/15(水) 16:32:07.49 ID:T0MPKzQz0
P3Uがあるなら順平を使いたいです、はい。
鳴上 「ソイツも、都会から田舎に引っ越してきたくちで馬が合ってな。知り合った日から割と仲良くやってたんだ。」
鳴上 「結構いい奴で、付き合ってた先輩もいたんだ。」
エイラ 「いい話じゃないのカ? 全く関係ないケドナ。」
鳴上 「その先輩が、死んだんだ。」
宮藤 「……」
鳴上 「それから、俺とソイツとクラスメイトで捜査に乗り出したんだ。」
鳴上 「大切な人を失って悲しいはずなのに、ソイツは俺の隣にいてくれた。」
鳴上 「一番辛いはずなのに、楽しいときはいつも誰より笑って、楽しんでいたと思う。」
鳴上 「バイクを買ったときなんてナンパするぞーとかバカな話もして盛り上がった。」
エイラ 「ス な奴……お前、やっぱり覗きじゃ」
サーニャ 「エイラ、野暮。」
鳴上 「宮藤だって同じだ。」
宮藤 「え?」
鳴上 「楽しいときに悲しいことを考える必要なんてないんだ。」
鳴上 「誕生日なんて1年に1度の楽しい日をうじうじしてたら、勿体無いじゃないか。」
鳴上 「笑っている人がいるだけで、誰かの支えにもなるんだから、悲しいことは後で考えればいい。」
宮藤 「そうだね……ありがと。」
サーニャ 「静かに……宮藤さんたちに聞かせたいものがあるの……」
> サーニャの方からノイズ交じりに音が聞こえる……
鳴上 「ラジオ……か?」
宮藤 「この曲、知ってる……こーいしやーふーるさとー懐かしちーちははー……」
エイラ 「扶桑の歌なのか?」
鳴上 「あぁ。有名だぞ。」
宮藤 「ゆーめじにーたどーるーはーさーとのいーえじー……」
サーニャ 「宮藤さん……上手……」
宮藤 「サーニャちゃんほどじゃないよ。素敵なプレゼント、ありがとう。」
サーニャ 「こうして哨戒にあたるとき、こっそりラジオを聞くの。扶桑まで届くのは珍しいけど。」
エイラ 「宮藤、サーニャのことも祝うゾ。」
宮藤 「どうして?」
エイラ 「だって、今日はサーニャの」
~♪……~♪
サーニャ 「待って! この歌は……前のネウロイ。」
宮藤 「……ホントだ!」
鳴上 「だが、姿が見えないぞ!」 カチャ
鳴上 「ソイツも、都会から田舎に引っ越してきたくちで馬が合ってな。知り合った日から割と仲良くやってたんだ。」
鳴上 「結構いい奴で、付き合ってた先輩もいたんだ。」
エイラ 「いい話じゃないのカ? 全く関係ないケドナ。」
鳴上 「その先輩が、死んだんだ。」
宮藤 「……」
鳴上 「それから、俺とソイツとクラスメイトで捜査に乗り出したんだ。」
鳴上 「大切な人を失って悲しいはずなのに、ソイツは俺の隣にいてくれた。」
鳴上 「一番辛いはずなのに、楽しいときはいつも誰より笑って、楽しんでいたと思う。」
鳴上 「バイクを買ったときなんてナンパするぞーとかバカな話もして盛り上がった。」
エイラ 「ス な奴……お前、やっぱり覗きじゃ」
サーニャ 「エイラ、野暮。」
鳴上 「宮藤だって同じだ。」
宮藤 「え?」
鳴上 「楽しいときに悲しいことを考える必要なんてないんだ。」
鳴上 「誕生日なんて1年に1度の楽しい日をうじうじしてたら、勿体無いじゃないか。」
鳴上 「笑っている人がいるだけで、誰かの支えにもなるんだから、悲しいことは後で考えればいい。」
宮藤 「そうだね……ありがと。」
サーニャ 「静かに……宮藤さんたちに聞かせたいものがあるの……」
> サーニャの方からノイズ交じりに音が聞こえる……
鳴上 「ラジオ……か?」
宮藤 「この曲、知ってる……こーいしやーふーるさとー懐かしちーちははー……」
エイラ 「扶桑の歌なのか?」
鳴上 「あぁ。有名だぞ。」
宮藤 「ゆーめじにーたどーるーはーさーとのいーえじー……」
サーニャ 「宮藤さん……上手……」
宮藤 「サーニャちゃんほどじゃないよ。素敵なプレゼント、ありがとう。」
サーニャ 「こうして哨戒にあたるとき、こっそりラジオを聞くの。扶桑まで届くのは珍しいけど。」
エイラ 「宮藤、サーニャのことも祝うゾ。」
宮藤 「どうして?」
エイラ 「だって、今日はサーニャの」
~♪……~♪
サーニャ 「待って! この歌は……前のネウロイ。」
宮藤 「……ホントだ!」
鳴上 「だが、姿が見えないぞ!」 カチャ
282: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/15(水) 17:00:01.23 ID:T0MPKzQz0
サーニャ 「この歌は……やっぱり。」
エイラ 「どうしたんだ!?」
サーニャ 「三人とも、私から離れて!」
鳴上 「いきなりどうした!」
サーニャ 「あのネウロイは多分、ペリー。ヌさんの言う通りなの。」
宮藤 「どうして分かるの?」
サーニャ 「説明している時間はないの!」 ブーン……
エイラ 「……マズイ、ナルカミ! サーニャを止めてくレ!」
鳴上 「言われなくても、そのつもりだッ!」 ブーン
サーニャ 「鳴上さん、来ちゃだめ!!」
鳴上 「どうでもいい。仲間を見捨てられるか。」
サーニャ 「危ない!」
> 下からレーザーが飛んでくる……!
鳴上 「雲の中から? シールドを……ぐあっ!」 ボンッ! ヒュルル……
サーニャ 「きゃっ!」 ボンッ
エイラ 「サーニャ!? ナルカミ!!」
サーニャ 「私はストライカーを片方やられただけ……でも、鳴上さんが……」
エイラ 「クソッ! だから“後で”は嫌いなんだ……あのネウロイの動きは!?」
サーニャ 「離れて行ったわ……多分、また来ると思う。」
エイラ 「よし……サーニャ、フリーガーファウストを貸してくれ。」
サーニャ 「分かったわ……場所を教えるわ……」
宮藤 「鳴上さんは!? 」
エイラ 「ちゃんと回収と救助の通信を入れた! 」
宮藤 「だけど!」
サーニャ「今回は、エイラが正解……まずはあれをやっつけないと……」
エイラ 「私らもやられちまうってことダナ!!」
サーニャ 「距離……3200……蛇行してるから、注意して……」
エイラ 「どうしたんだ!?」
サーニャ 「三人とも、私から離れて!」
鳴上 「いきなりどうした!」
サーニャ 「あのネウロイは多分、ペリー。ヌさんの言う通りなの。」
宮藤 「どうして分かるの?」
サーニャ 「説明している時間はないの!」 ブーン……
エイラ 「……マズイ、ナルカミ! サーニャを止めてくレ!」
鳴上 「言われなくても、そのつもりだッ!」 ブーン
サーニャ 「鳴上さん、来ちゃだめ!!」
鳴上 「どうでもいい。仲間を見捨てられるか。」
サーニャ 「危ない!」
> 下からレーザーが飛んでくる……!
鳴上 「雲の中から? シールドを……ぐあっ!」 ボンッ! ヒュルル……
サーニャ 「きゃっ!」 ボンッ
エイラ 「サーニャ!? ナルカミ!!」
サーニャ 「私はストライカーを片方やられただけ……でも、鳴上さんが……」
エイラ 「クソッ! だから“後で”は嫌いなんだ……あのネウロイの動きは!?」
サーニャ 「離れて行ったわ……多分、また来ると思う。」
エイラ 「よし……サーニャ、フリーガーファウストを貸してくれ。」
サーニャ 「分かったわ……場所を教えるわ……」
宮藤 「鳴上さんは!? 」
エイラ 「ちゃんと回収と救助の通信を入れた! 」
宮藤 「だけど!」
サーニャ「今回は、エイラが正解……まずはあれをやっつけないと……」
エイラ 「私らもやられちまうってことダナ!!」
サーニャ 「距離……3200……蛇行してるから、注意して……」
283: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/15(水) 17:27:27.86 ID:T0MPKzQz0
サーニャ 「今、射程に入ったわ!」
エイラ 「任せロ!」 バシュ! バシュ! バシュ!
ゴォッ! ドゴォッ! ドゴォッ!
宮藤 「当たったの!?」
エイラ 「手応えはあったナ! 」
サーニャ 「動きが鈍くなったわ……離れていく……」
宮藤 「今のうちに鳴上さんを!」 ブロロ……
サーニャ 「待って、また戻ってきたわ……」
エイラ 「戻ってクンナ!!」 バシュ……ババシュ
キィィィィン
エイラ 「クソッ、こうもビームが来ちゃ集中出来ない……」バシュ…バシュ…バシュ! カチカチッ!
エイラ 「弾切れ!? こんにゃろ!」 カチャ……ズドドドド……
宮藤 「私がシールドを張ります! だから攻撃に集中して!」
エイラ 「気が効くじゃないカ! ちゃっと終わらせて、ナルカミを探すか!」 ドドドッ
サーニャ 「……私も手伝う。借りるね……芳、佳…ちゃん。」
宮藤 「……うん!!」
サーニャ 「いっしょなら……何でもできそう……」
エイラ 「それが……」
エイラ「『チームだ!!』」
エイラ 「ッ! サーニャ、一回射撃を止めろ! 宮藤、もうちょいシールド、我慢できるナ!」
宮藤 「多分……何秒かなら平気。」
エイラ 「十分すぎる!」
エイラ 「任せロ!」 バシュ! バシュ! バシュ!
ゴォッ! ドゴォッ! ドゴォッ!
宮藤 「当たったの!?」
エイラ 「手応えはあったナ! 」
サーニャ 「動きが鈍くなったわ……離れていく……」
宮藤 「今のうちに鳴上さんを!」 ブロロ……
サーニャ 「待って、また戻ってきたわ……」
エイラ 「戻ってクンナ!!」 バシュ……ババシュ
キィィィィン
エイラ 「クソッ、こうもビームが来ちゃ集中出来ない……」バシュ…バシュ…バシュ! カチカチッ!
エイラ 「弾切れ!? こんにゃろ!」 カチャ……ズドドドド……
宮藤 「私がシールドを張ります! だから攻撃に集中して!」
エイラ 「気が効くじゃないカ! ちゃっと終わらせて、ナルカミを探すか!」 ドドドッ
サーニャ 「……私も手伝う。借りるね……芳、佳…ちゃん。」
宮藤 「……うん!!」
サーニャ 「いっしょなら……何でもできそう……」
エイラ 「それが……」
エイラ「『チームだ!!』」
エイラ 「ッ! サーニャ、一回射撃を止めろ! 宮藤、もうちょいシールド、我慢できるナ!」
宮藤 「多分……何秒かなら平気。」
エイラ 「十分すぎる!」
286: 月下想葬曲じゃない 2012/08/15(水) 18:29:56.17 ID:T0MPKzQz0
エイラ 「もうちょい……もうちょい……」
サーニャ 「そういうことね……」
エイラ 「今ダ! ナルカミ!」
鳴上 「任せろ、土手っ腹にお見舞いしてやる!」 ズバッ!
宮藤 「雲の中から!?」
サーニャ 「止めたのは、流れ弾を防ぐため……?」
エイラ 「こ、こんな無茶をすんのハ、キョウダケダカンナ……」
宮藤 「エイラさん……優しいんですね。」
エイラ 「言うナ、バカ!」
鳴上 「コアが見えた……もう一丁!」
> 切り上げて上昇し、一気に急降下する。
鳴上 「降下と回転の勢いで……」
鳴上 「一気に叩っ斬る!」 ズバッ!
パリンッ
鳴上 「また、つまらぬ物を切って……」
エイラ 「バカ! さっさとシールドを張れ!」
鳴上 「!」 カン……カカンッ!
> 無数のネウロイの欠片が降り注ぐ!
エイラ 「グズグズすんな、こっちまで来イ!」
鳴上 「わ……分かった……」 ブーン…
宮藤 「よかった! でも、怪我はないの!?」
鳴上 「腕に細かい銃の破片が刺さったくらいだ……名誉の負傷さ。」
宮藤 「大変! 直ぐに治癒魔法をかけなきゃ!」
鳴上 「いや、そんなに痛みは……」
宮藤 「いいから! それは戦いで痛みに意識が向いてないだけ! 化膿したら大変なんだから……早く見せる!」
鳴上 「……こういうお節介なとこも、陽介に似てるんだよな。」 ボソッ
エイラ 「なんか言ったカ? 」
鳴上 「気にするな。」
サーニャ 「そういうことね……」
エイラ 「今ダ! ナルカミ!」
鳴上 「任せろ、土手っ腹にお見舞いしてやる!」 ズバッ!
宮藤 「雲の中から!?」
サーニャ 「止めたのは、流れ弾を防ぐため……?」
エイラ 「こ、こんな無茶をすんのハ、キョウダケダカンナ……」
宮藤 「エイラさん……優しいんですね。」
エイラ 「言うナ、バカ!」
鳴上 「コアが見えた……もう一丁!」
> 切り上げて上昇し、一気に急降下する。
鳴上 「降下と回転の勢いで……」
鳴上 「一気に叩っ斬る!」 ズバッ!
パリンッ
鳴上 「また、つまらぬ物を切って……」
エイラ 「バカ! さっさとシールドを張れ!」
鳴上 「!」 カン……カカンッ!
> 無数のネウロイの欠片が降り注ぐ!
エイラ 「グズグズすんな、こっちまで来イ!」
鳴上 「わ……分かった……」 ブーン…
宮藤 「よかった! でも、怪我はないの!?」
鳴上 「腕に細かい銃の破片が刺さったくらいだ……名誉の負傷さ。」
宮藤 「大変! 直ぐに治癒魔法をかけなきゃ!」
鳴上 「いや、そんなに痛みは……」
宮藤 「いいから! それは戦いで痛みに意識が向いてないだけ! 化膿したら大変なんだから……早く見せる!」
鳴上 「……こういうお節介なとこも、陽介に似てるんだよな。」 ボソッ
エイラ 「なんか言ったカ? 」
鳴上 「気にするな。」
288: 1スレで終わらないかもね 2012/08/15(水) 18:49:44.49 ID:T0MPKzQz0
> 宮藤に傷の手当てをしてもらった……
宮藤 「全く……心配したんですからね。」 パァァ……
鳴上 「だから、ゴメンって何度も……待ってくれ、あの歌がまだ聞こえる……」
エイラ 「まさか、別のネウロイだったのカ!? 」
宮藤「……違いますよ。サーニャちゃんの受信するラジオからです。」
サーニャ 「……」
エイラ 「そうか……」
鳴上 「一人で納得しないでくれ。」
エイラ 「悪い。言いそびれたケド、今日がサーニャの誕生日だったンダ。正確には昨日カ。」
鳴上 「ちょうど、日付が変わったな……」
サーニャ 「お父様……」
鳴上 「そういうことか……」
宮藤 「サーニャちゃんのお父さんも、サーニャちゃんを探してるんだね……」
エイラ 「誕生日に、サーニャが聞いてくれることを願って、か……」
宮藤 「奇跡……神様が祝ってくれたのかな……」
エイラ 「違うゾ。皆がサーニャを思ってくれたから、こうなったんだ。」
鳴上 「ああ、奇跡は起こらないから奇跡なんだ。」
鳴上 「神様なんて身勝手なものじゃない。俺達みんなが起こしたんだ。」
エイラ 「なんか……お前が言うと説得力あんナ……何でだロ?」
宮藤 「サーニャちゃん、お誕生日おめでとう。」
サーニャ 「芳佳ちゃんも。おめでとう。」
エイラ 「よ、芳佳ちゃん?……まあいいか。オメデトナ、宮藤。」
鳴上 「おめでとう、宮藤。サーニャ。」
宮藤 「……うん!」
サーニャ 「もう少しだけ、聞いていい?」
エイラ 「もちろんダ!」
ペリーヌ 「エイラさん! 宮藤さん! サーニャさん! 鳴上さんはどちらで撃つむぐっ!?」 ブーン……
鳴上 「無事だから……今は静かに。」
ペリーヌ 「」 コクコク
> ラジオの演奏が終わるまで、じっとしていた……
宮藤 「全く……心配したんですからね。」 パァァ……
鳴上 「だから、ゴメンって何度も……待ってくれ、あの歌がまだ聞こえる……」
エイラ 「まさか、別のネウロイだったのカ!? 」
宮藤「……違いますよ。サーニャちゃんの受信するラジオからです。」
サーニャ 「……」
エイラ 「そうか……」
鳴上 「一人で納得しないでくれ。」
エイラ 「悪い。言いそびれたケド、今日がサーニャの誕生日だったンダ。正確には昨日カ。」
鳴上 「ちょうど、日付が変わったな……」
サーニャ 「お父様……」
鳴上 「そういうことか……」
宮藤 「サーニャちゃんのお父さんも、サーニャちゃんを探してるんだね……」
エイラ 「誕生日に、サーニャが聞いてくれることを願って、か……」
宮藤 「奇跡……神様が祝ってくれたのかな……」
エイラ 「違うゾ。皆がサーニャを思ってくれたから、こうなったんだ。」
鳴上 「ああ、奇跡は起こらないから奇跡なんだ。」
鳴上 「神様なんて身勝手なものじゃない。俺達みんなが起こしたんだ。」
エイラ 「なんか……お前が言うと説得力あんナ……何でだロ?」
宮藤 「サーニャちゃん、お誕生日おめでとう。」
サーニャ 「芳佳ちゃんも。おめでとう。」
エイラ 「よ、芳佳ちゃん?……まあいいか。オメデトナ、宮藤。」
鳴上 「おめでとう、宮藤。サーニャ。」
宮藤 「……うん!」
サーニャ 「もう少しだけ、聞いていい?」
エイラ 「もちろんダ!」
ペリーヌ 「エイラさん! 宮藤さん! サーニャさん! 鳴上さんはどちらで撃つむぐっ!?」 ブーン……
鳴上 「無事だから……今は静かに。」
ペリーヌ 「」 コクコク
> ラジオの演奏が終わるまで、じっとしていた……
291: ウルスラに爆破されてくる 2012/08/15(水) 20:13:21.84 ID:T0MPKzQz0
サーニャ 「待っててくれて、ありがとう。」
エイラ 「別に全然平気ダゾ。」
ペリーヌ 「もご……いつまで口を塞いでますの!?」
鳴上 「あ、すまん……そろそろ帰るか。」
ペリーヌ「そうですわね……サーニャさん、案内をお願いできますか?」
ペリーヌ 「ストライカーは見つけられませんでしたが……大丈夫なのかしら?1人で飛べますわね?」
サーニャ 「え、ええ……」
エイラ「……」ニヤニヤ
鳴上 「……」 ニヤッ
ペリーヌ 「なっ?何を笑っていらっしゃいますの!?」
エイラ 「いやいや、珍しいナって思って。」
ペリーヌ 「そ、それはサーニャさんの火力とナイトウィッチとしての技量はみみ、認めていますから。」
ペリーヌ 「501の夜の眼はアナタだけですし、重大な負担はいけませんわ。」
鳴上 「前に言ったこと、気にしてい」
ペリーヌ 「おお、おだ、お黙りなさい! と に か く! ……帰投しますわよ? 待たせてはいけませんし。」
サーニャ 「ありがとう……待たせるって誰を?」
宮藤 「皆寝てる時間じゃないの?」
ペリーヌ 「じきに分かりますわ。ゴホン、道案内をお願いできます?」
サーニャ 「分かりました……先導するね?」
宮藤 「よろしくね、サーニャちゃん。」
エイラ 「ナルカミ、ツンツン眼鏡のことだけどな?」 コソッ
鳴上 「なんでサーニャを先頭にしたか、か?」 コソッ
エイラ 「そうダ。アイツもサーニャがすっごい内向的ってのを知ってるからだと思うんだ。」
鳴上 「こうして少しずつ、人の後ろじゃなくて前にも立てるように。ってことか?」
エイラ 「こういうのだけは気が合うナ。ツンツン眼鏡も素直じゃないよナ。」
鳴上 「ダナ。」
ペリーヌ 「何をこそこそこちらを見て話してますの?」
鳴上 「そうだな……」 チラッ
エイラ 「……」 グッ
鳴上 「ペリーヌが優しいってことだ。」
ペリーヌ 「――――!!」
> 話をしながら基地まで帰った
エイラ 「別に全然平気ダゾ。」
ペリーヌ 「もご……いつまで口を塞いでますの!?」
鳴上 「あ、すまん……そろそろ帰るか。」
ペリーヌ「そうですわね……サーニャさん、案内をお願いできますか?」
ペリーヌ 「ストライカーは見つけられませんでしたが……大丈夫なのかしら?1人で飛べますわね?」
サーニャ 「え、ええ……」
エイラ「……」ニヤニヤ
鳴上 「……」 ニヤッ
ペリーヌ 「なっ?何を笑っていらっしゃいますの!?」
エイラ 「いやいや、珍しいナって思って。」
ペリーヌ 「そ、それはサーニャさんの火力とナイトウィッチとしての技量はみみ、認めていますから。」
ペリーヌ 「501の夜の眼はアナタだけですし、重大な負担はいけませんわ。」
鳴上 「前に言ったこと、気にしてい」
ペリーヌ 「おお、おだ、お黙りなさい! と に か く! ……帰投しますわよ? 待たせてはいけませんし。」
サーニャ 「ありがとう……待たせるって誰を?」
宮藤 「皆寝てる時間じゃないの?」
ペリーヌ 「じきに分かりますわ。ゴホン、道案内をお願いできます?」
サーニャ 「分かりました……先導するね?」
宮藤 「よろしくね、サーニャちゃん。」
エイラ 「ナルカミ、ツンツン眼鏡のことだけどな?」 コソッ
鳴上 「なんでサーニャを先頭にしたか、か?」 コソッ
エイラ 「そうダ。アイツもサーニャがすっごい内向的ってのを知ってるからだと思うんだ。」
鳴上 「こうして少しずつ、人の後ろじゃなくて前にも立てるように。ってことか?」
エイラ 「こういうのだけは気が合うナ。ツンツン眼鏡も素直じゃないよナ。」
鳴上 「ダナ。」
ペリーヌ 「何をこそこそこちらを見て話してますの?」
鳴上 「そうだな……」 チラッ
エイラ 「……」 グッ
鳴上 「ペリーヌが優しいってことだ。」
ペリーヌ 「――――!!」
> 話をしながら基地まで帰った
294: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/15(水) 22:27:11.83 ID:T0MPKzQz0
【深夜/ 501基地 滑走路】
宮藤 「……基地、真っ暗。やっぱりちょっと、寂しいね」
サーニャ「いつものことだから……」
ペリーヌ 「お疲れ様。と言いたいところですが、ちょっと着いて来なさい。」
宮藤 「何が始まるんですか?」
エイラ 「第三次世界」
鳴上 「ストップ。どこの電波を受け取ったんだ。」
エイラ 「サーナ、知らネ。」
ペリーヌ 「あなたちはスケッチをしてますの?」
宮藤 「スケッチ?」
サーニャ 「お笑いってこと。漫才とか。」
鳴上 「面白いのか?」
ペリーヌ 「まっっっったく。ですわね。 着きましたわよ。」
サーニャ 「ここは……食堂?」
ペリーヌ 「サーニャさん、開けてみなさい。」
サーニャ 「わ、分かりました……」 ガチャ
> サーニャが恐る恐る扉を開けた……
パパン! カチッ
サーニャ「」ビクッ
ハルトマン「サーニャん、芳佳、誕生日おめでとー!」
鳴上 「今のは……」
ルッキーニ 「クラッカーだよん。」
鳴上 「しょうなのぉ?」
シャーリー 「誰の真似だか知らないけど……そういうことだ。」
ミーナ 「折角のお誕生日だから、少しくらい美味しいものを食べようと思ってね。」
坂本 「サーニャには苦労をかけているしな。」
バルクホルン 「宮藤も、よく頑張っている。このくらいの労いは然るべきだ。」
ハルトマン 「そんなこと言って、チョコケーキを焼くんだって張り切っていたくせに。」
バルクホルン 「なっ!? エーリカ。そのことは黙っていろとだな!」
シャーリー・ルッキーニ 「……」ニヤニヤ
バルクホルン 「ああ、こうなるから……」
宮藤・サーニャ 「あの……えっと…」 オロオロ
鳴上 「今日はお前たちが主賓だ。楽しめばいい。」
坂本 「そうだ。さあ、食え。私が切り分けてやろう。」
バルクホルン 「ナイスだ鳴上。写真も後で撮ってやるぞ。」
宮藤 「ありがとうございます。サーニャちゃん、一緒に食べよう?」
サーニャ「うん。皆で一緒に、だね。」
> ささやかな誕生日パーティを楽しんだ……
鳴上「ペリーヌ、どうした?」
ペリーヌ 「後で、相談がありますの。」
続く
宮藤 「……基地、真っ暗。やっぱりちょっと、寂しいね」
サーニャ「いつものことだから……」
ペリーヌ 「お疲れ様。と言いたいところですが、ちょっと着いて来なさい。」
宮藤 「何が始まるんですか?」
エイラ 「第三次世界」
鳴上 「ストップ。どこの電波を受け取ったんだ。」
エイラ 「サーナ、知らネ。」
ペリーヌ 「あなたちはスケッチをしてますの?」
宮藤 「スケッチ?」
サーニャ 「お笑いってこと。漫才とか。」
鳴上 「面白いのか?」
ペリーヌ 「まっっっったく。ですわね。 着きましたわよ。」
サーニャ 「ここは……食堂?」
ペリーヌ 「サーニャさん、開けてみなさい。」
サーニャ 「わ、分かりました……」 ガチャ
> サーニャが恐る恐る扉を開けた……
パパン! カチッ
サーニャ「」ビクッ
ハルトマン「サーニャん、芳佳、誕生日おめでとー!」
鳴上 「今のは……」
ルッキーニ 「クラッカーだよん。」
鳴上 「しょうなのぉ?」
シャーリー 「誰の真似だか知らないけど……そういうことだ。」
ミーナ 「折角のお誕生日だから、少しくらい美味しいものを食べようと思ってね。」
坂本 「サーニャには苦労をかけているしな。」
バルクホルン 「宮藤も、よく頑張っている。このくらいの労いは然るべきだ。」
ハルトマン 「そんなこと言って、チョコケーキを焼くんだって張り切っていたくせに。」
バルクホルン 「なっ!? エーリカ。そのことは黙っていろとだな!」
シャーリー・ルッキーニ 「……」ニヤニヤ
バルクホルン 「ああ、こうなるから……」
宮藤・サーニャ 「あの……えっと…」 オロオロ
鳴上 「今日はお前たちが主賓だ。楽しめばいい。」
坂本 「そうだ。さあ、食え。私が切り分けてやろう。」
バルクホルン 「ナイスだ鳴上。写真も後で撮ってやるぞ。」
宮藤 「ありがとうございます。サーニャちゃん、一緒に食べよう?」
サーニャ「うん。皆で一緒に、だね。」
> ささやかな誕生日パーティを楽しんだ……
鳴上「ペリーヌ、どうした?」
ペリーヌ 「後で、相談がありますの。」
続く
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