番長「ストライクウィッチーズ?」 前編

336: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/16(木) 15:33:22.59 ID:4Fw6ryLn0
[6話 Feux ru Ciel]

> サーニャ達のパーティの後、ペリーヌを部屋に呼んだ。

ペリーヌ 「お邪魔します……内装はシンプルですのね……」

鳴上 「適当に腰かけてくれ。ソファーかベッドくらいだが。」

ペリーヌ 「ここでベッドに腰かけるなんて、どうかしてますわ。」

鳴上 「ごもっとも。何も出せなくてすまないな。」

ペリーヌ 「こちらから押し掛けたのですから、当然のことですわね。」

鳴上 「……今度は何かお菓子でも用意しようか。」

ペリーヌ 「い、いえ。そういう意味で言ったのではなくて」

鳴上 「知ってる。話ってのはなんだ?」

ペリーヌ 「はぁ……それで、頼みというのは他でもないの。」

ペリーヌ 「買い物に、付き合っていただけませんか?」

鳴上 「いいぞ。いつだ?」

ペリーヌ 「決断が早いですわね。」

鳴上 「癖だな。で、何を買うんだ?」

ペリーヌ 「今日からちょうど1週間の後、何があるか知ってます?」

鳴上 「知らないが……」

ペリーヌ 「その日、26日は坂本少佐の誕生日ですの。」

ペリーヌ 「それで何かプレゼントを、と思いまして。」

鳴上 「話は分かった。シャーリーに頼んで車を……」

ペリーヌ 「待ってください! それじゃ意味がありませんわ!?」

鳴上 「いや、アイツなら快く引き受けてくれそうだが……」

ペリーヌ 「最終的にはそうでしょうけど……シャーリーさんやルッキーニさんには絶っっ対にからかわれますわ。」

鳴上 「二人はそんな奴じゃ……」 シマパフアワー!

鳴上 「……」 ナーッハッハッハ! ウシャシャシャシャ!

鳴上 「否定、出来ない……」

ペリーヌ 「そういうことですわ。大きな物を買うつもりではないですから、オートバイでも事足りますし。」

鳴上「引き受けよう。出来るだけ内密がいいってことだな。」

ペリーヌ 「話が早くて助かりますわ。」



341: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/16(木) 22:41:06.86 ID:4Fw6ryLn0
探偵NAOTOではペルソナ使ってたし、チェンジしたいけど、はしたないのと一狂は少し躊躇う。

鳴上「それで、買うものというのは決まっているのか?」

ペリーヌ 「……」

鳴上 「分かった。それとなく聞き出してみるよ。」

ペリーヌ 「お願いします。 それでは、また後日に」

鳴上 「ちょっと待て、この本を持っていけ。」

ペリーヌ 「来た、見た、落っこちた? 確か、これは扶桑皇国陸軍の……」

鳴上 「坂本さんも出ている。少しだけな。」

ペリーヌ 「一通り扶桑海事変は学びましたが……こ、こういった個人の目から見る出来事もいいですわね。」

鳴上 「分かってる。大丈夫だから。」

ペリーヌ 「では、良い夜を……」 キィ…バタン

> ペリーヌから頼み後ごとを引き受けた……そろそろ休もう。


ペリーヌ 「……これで大丈夫ですわね。」 キョロキョロ

エイラ 「なーにーをーしてるんだーナ?」 ムニッ

ペリーヌ 「ひあっ!? い、いきなり胸を触らないでくださいまし!」

エイラ 「相変わらずペッタンコな。宮藤といい勝負ダ。」

ペリーヌ 「お、大きければいいわけじゃありませんわ!」

エイラ 「でもお前、この前はパッド入れてモゴッ!?」

ペリーヌ 「こ え が 大 き い で す わ。」

エイラ 「いやー、スマン。で、鳴上の部屋から出てきたロ?」

ペリーヌ 「そ、それは……」

ペリーヌ (こんなときに限ってシャーリーさんの次に面倒な人に……!)

エイラ 「ンデ、その大事そうに抱えてる本は何ダ?」

ペリーヌ 「そ、そうですわ! 鳴上さんに本を貸してもらいましたの!」

エイラ「なんだ、ツマンネーナ。」

ペリーヌ 「い、一体何を期待してましたの?」

エイラ 「イロイロ~。ツンツン眼鏡もさっさと休めヨ? 夜の飛行は神経を使うからナ……」

ペリーヌ 「ふぁ……そうですわね。お休みなさい。」

エイラ 「オヤスミー」 バタン

ペリーヌ 「……何とか、誤魔化せましたわね。」

342: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/16(木) 23:23:07.14 ID:4Fw6ryLn0
【早朝/ 海岸】

> 坂本少佐に稽古をつけてもらった……

鳴上 「たあっ!」 ブンッ

坂本 「甘いわっ!」 カカンッ

坂本 「悪くない振りだったが……2の太刀を考えただろう、お前。」

鳴上 「……はい!」

坂本 「なまじ動きを覚えると起きることだ。1つの攻撃に集中できなくなる。」

坂本 「ネウロイは第2、第3の攻撃を許すほど甘くはないぞ。初太刀が肝心だ。」

鳴上 「分かりました!」

坂本 「しかし、眼の付け所は良くなっている。あれを全力でしたら私もああ綺麗に捌けなかっただろうな。」

坂本 「よし、もう一回だ。へばったとは言わせんぞ?」

鳴上 「上等。」

坂本 「はっはっは!……それでこそ、扶桑男児だ。」

> 一本と言わず、何度も竹刀を振るった…

> 根気が上がった

坂本 「今日はここまでだ。宮藤たちに負けないくらいの悪くない上達だぞ。」

鳴上 「ありがとうございます……」

> ペリーヌが草むらから様子を窺ってくる……

ペリーヌ (今回だけですわよ! 早くお聞きになって!)

鳴上 「」 コクッ

坂本 「どうした?」

鳴上 「坂本さんって、何か欲しいものとかは無いんですか?」

坂本 「急にどうした。」

鳴上 「いえ、少し気になって……」

坂本 「はっはっは! おかしな奴だ。そうだな……鳴上は昨日で初戦果だったろう。」

鳴上 「一応、そうなります。」

坂本 「謙遜するな。今度はそうだな……宮藤の初戦果が見たい。」

鳴上 「そう、ですか……」 チラッ

ペリーヌ (ムリダナ、ですわね。当分。)

坂本 「他には……そう言えば、お前と風呂に入ったことはなかったが……」

ペリーヌ ( ! )

坂本 「こればっかりは仕方ない。なにせ性別の壁がある。」

鳴上 「そりゃそうですよ。」

ペリーヌ (当然ですわ!!?) キシャーッ

> ペリーヌからのプレッシャーを感じる……

349: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/17(金) 02:06:04.49 ID:5hXfoLJS0
坂本 「ゴホン、とにかくだ。私は隊の皆が無事に過ごせれば十分だ。」

鳴上 「なるほど……」

坂本 「ちょっとクサイか?」

ペリーヌ (本当に素敵ですわ!少佐ぁ~)

鳴上 「いえ。やっぱりここに来て良かったと改めて。」

坂本 「嬉しいことを言ってくれる。汗の始末をして飯にしよう。」

鳴上 「分かりました。タオル向こうに置きっぱなしですからちょっととってきます。」

坂本 「ああ。早く戻ってこいよ。」 スタスタ……


鳴上 「任務失敗だ……自爆す」

ペリーヌ 「爆発物なんてありませんわよ。」

鳴上 「その通りだ。」

ペリーヌ 「それで、今回分かったことは……」

鳴上 「坂本さんって、いい人だよな。」

ペリーヌ 「ええそれはもう。ってそうじゃなくて! プレゼントへの糸口は見つかりましたの?」

鳴上 「ペリーヌはどうだ?」

ペリーヌ 「少佐はお風呂が好きですから……お風呂の道具?」

鳴上 「タオルとか、そんなのか?」

ペリーヌ 「……なんとも言えませんわね。」

鳴上 「坂本さんなら、何でも喜んでくれそうだけど……」

ペリーヌ 「そういう人への贈り物が一番難しいですわね、やっぱり。」

鳴上 「ひとまず、俺たちも飯にしよう。」

ペリーヌ 「ええ。ここで悩んでもいいアイデアは浮かびませんわね。」

> 食堂へ戻ることにした。

352: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/17(金) 13:57:47.05 ID:5hXfoLJS0
【朝/ 食堂】

宮藤 「あ、おかわりいりますか?」

鳴上 「じゃあ、頼む。」

ルッキーニ 「アタシもー」

バルクホルン 「宮藤も鳴上も、随分基地に馴染んだようだな。」

ハルトマン 「前までは必要以上に馴染むなとか言ってたくせに。」

バルクホルン 「リベリアンたちのようになってはいけない、という意味だ。」

シャーリー 「んだよ、人聞きの悪い……いただき。」 ヒョイ

バルクホルン 「なっ! それは私の芋だ!」

シャーリー 「カールスラント大好きの電撃戦だ。」 ドヤッ

バルクホルン 「子どもかお前は。」

シャーリー 「その子どもに目くじらを立てるお前はなんだってんだ。」

バルクホルン・シャーリー 「ぐぬぬぬぬ。」

ハルトマン 「まーた始まった。」

宮藤 「おかわりならありますから、落ち着いて下さい。」

鳴上 「仲が悪いって訳じゃないんだよな。」

ペリーヌ 「ベクトルが違うだけで本質は似てますから。あの2人。」

バルクホルン・シャーリー 「いーっ! だ!!」

鳴上 「納得した。」

> 賑やかな時間が過ぎていく……

354: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/17(金) 15:19:18.22 ID:5hXfoLJS0
> 食事を終え、食器の片付けを手伝った……

リネット 「わざわざすみません。」

鳴上 「好きでやってるんだ。気にしなくていい。」

鳴上 「変わりというかちょっと聞きたいことがあるんだがな。」

リネット 「?」

鳴上 「女の子がプレゼントで喜ぶものって、なんだ? 俺は男だからよく分からなくて。」

宮藤 「リーネちゃんに鳴上さん。なんの話をしてるの?」 ヒョコッ

リネット 「あ、芳佳ちゃんも答えてくれない? 貰ったら嬉しいものだって。」

宮藤 「うーん……お鍋かな? 最近、コゲが酷くてダメかなーって思うの。」

鳴上 「………」

宮藤 「後は……包丁研ぎの石!」

リネット 「なんだか……主婦みたいだね……」

鳴上 「家庭的で、いいと思う……」

宮藤 「えへへ……じゃあ、リーネちゃんは?」

リネット 「ええと……お洋服とかかな。可愛いの、最近着てなかったし。」

鳴上 「その辺りか……」

宮藤 「誰かに、プレゼントするんですか?」

鳴上 「いや、例えの話だ。それより宮藤、リーネって?」

宮藤 「リーネちゃんはリーネちゃんだよ。」

リネット 「私の呼び名です。シャーリーさんと同じですね。」

鳴上 「そういうことか。」

リネット 「もし良ければ、そっちで呼んでください。なんだかむずかゆくって。」

鳴上 「分かった。ええと……リーネ。」

リーネ 「……はい!」

> リーネに少し心を開かれた気がする……

宮藤 「ところでリーネちゃんって普段どんな服を着てるの?」

リーネ 「えっとね……」 ワイワイ

> 2人はそっとしておこう。

> 他に聞ける人は……


355: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/17(金) 15:39:13.50 ID:5hXfoLJS0
【エイラの部屋の前】

鳴上 「エイラ、いるか?」

エイラ 「い~な~い~ゾ~。」

鳴上 「いるじゃないか。ちょっと聞きたいことがあるんだがな。」

エイラ 「……なんダ? まあいいや。ちょっとだけだぞ。」 キィ

鳴上 「お邪魔します。」

サーニャ 「えっと、鳴上さん?」

鳴上 「サーニャも来てたのか。」

エイラ 「で、要件てのはなんだ。ちゃっちゃと終えて出てケ。」

サーニャ 「エイラ、鳴上さんが可哀想。」

エイラ「……」 ムクレッ

鳴上 「ああ。そんなに時間のかかることじゃないから、安心してくれ。」

鳴上 「二人、というか女の子が貰ったら嬉しいものってなんだろうなって。」

エイラ 「……ハァ? 変な質問ダナ。私なら……サルミアッキ。スオムスからニパが送ってくれるけどナ。」

サーニャ 「ニパっていうのはエイラのお友達なの。」

鳴上 「……」 カタカタ

エイラ 「ドシタ?」

鳴上 「サルミアッキは……ムリダナ。」

エイラ 「なんだよソレ!」

サーニャ 「サルミアッキについては同感よ。」

鳴上 「サーニャが貰ったら嬉しいものって、あるか?」

サーニャ 「…………ぬいぐるみ。」

エイラ 「よし、私に任せロ! 今度買いにいこうナ。」

サーニャ 「でも、そんなの悪いって…ぬいぐるみ。」

エイラ 「ちょっと遅い誕生日プレゼントだからいいんダナ。大丈夫!」

357: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/17(金) 16:38:32.55 ID:5hXfoLJS0
鳴上 「参考になったよ、ありがとう。」

エイラ 「まあ待テ。ぬいぐるみの話は今度にして折角来たんだ。一つ占ってやろう。」

鳴上 「面白いな。是非とも頼む。」

エイラ 「よし来た。未来予知とタロットで……ほいっと。」シュッ

エイラ 「……逆位置なんダナ。」

サーニャ 「安心と信頼の逆位置。」 ボソッ

エイラ 「……えーと、アルカナは。ほしー。」

鳴上 「クマか……逆位置だと、悲観的、消極的だったか。」

エイラ 「なかなか話せるナ、お前。補足しとくと前途は明るいのに……って感じダナ。」

鳴上 「悪くない知らせだ。」

エイラ 「そんで、もう一つ私からも話があったんダ。」

エイラ「なんか、面白いものってないか?」

鳴上 「面白いもの?」

エイラ 「夜間哨戒のことダ。ラジオはあるけど、電波が悪いと何にも無いからナ。」

サーニャ 「何か、刺激になるものは無いかな……って。」

鳴上 「……だったら、サーニャとエイラでラジオをするのはどうだ? お前たちが発信者だ。」

サーニャ 「 ? 」

鳴上 「今度はお前たちが楽しい会話を流すんだ。哨戒でも、少しくらいなら大丈夫じゃないか?」

鳴上 「自分の声で聞いてる人たちをを元気にする。楽しいと思う。」

エイラ 「それは……なかなか……」

サーニャ 「他のナイトウィッチとも交流できるかも……」 ワクワク

エイラ 「よし、後でミーナ中佐にかけあってみようナ!」

サーニャ 「うん。いろいろ考えなきゃ……」 コク

鳴上 「それと、もう1つあった。すぐに持ってくるよ。」 ガチャッ…タッタッタ

エイラ 「……サーニャと2人で……」

サーニャ 「エイラ、どうしたの?」

358: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/17(金) 17:09:43.76 ID:5hXfoLJS0
鳴上 「待たせたな。」 ダダダ……バンッ!

サーニャ 「」 ビクッ

エイラ 「いきなり戸を開けんなバカ! サーニャがビックリしてるダロ!」

エイラ 「私モビックリ……って何言わせんダ! バカ!」

サーニャ 「自分で地雷を仕掛けて起爆したわよ、エイラ。」

鳴上「こいつなんかはどうだろうか?」

エイラ 「インカム?……ちっさいな。色も目立つ。 これがドーシタ?」

鳴上 「ジュネスブランド、音楽プレーヤー(1980円)だ。」

サーニャ 「じゅ、じゅね……す?」

エイラ 「音楽プレーヤー? どれどれ……何て曲が入ってるんダ?」

鳴上 「さあ。陽介って友達に貰ったから。」

エイラ 「テキトーダナ。ま、イイヤ。これ、耳に差してドウスンダ?」 スポ

鳴上 「このボタンを、ポチっと。」カチッ

now I face-out I hold-out I reach out to the truth of my life seeking seize on the wbole moment yeah!

エイラ 「うわっ! こんな激しい曲が未来の扶桑じゃ流行ってんのか?」

鳴上 「さあな。どんなのが入っていた?」

エイラ 「こう、ぶわーっときて、グワーって!」

鳴上 「すまん。分からない……」

サーニャ 「どんな歌なの……聞かせて?」 ピトッ

エイラ 「!!!」

エイラ (サーニャが、サーニャのほっぺが私のほっぺニ!)

エイラ (うわっ、凄いスベスベで……プニプニしてて……)

エイラ (それでいてちょっと冷たくてうわああああぁぁぁぁぁぁ!!)

サーニャ 「なんだろ……激しい歌なのに、ちょっと悲しい……」

サーニャ 「でも、凄い力が湧いてきそう……背中を支えてくれそうな歌……」

鳴上 「気に入ったならよかった。ずっと使うと電池がなくなるから、少しずつ聞いてくれ。」

サーニャ 「いいの?……ありがとう。大事に聞くわ。」

エイラ (うへへ……サーニャぁ……)

鳴上 「ああ。そろそろおいとまするよ。じゃあな。」

サーニャ 「ばいばい。」

エイラ 「曲が……変わったんだーな……」

あなたのーテレビにー時価ネット田中~

み ん な の 欲の友!

エイラ・サーニャ 「……?」

367: 怒濤の調査(?) 2012/08/17(金) 18:55:38.59 ID:5hXfoLJS0
 

鳴上 「陽介、このプレーヤーってどうやって曲を入れるんだ?」

陽介 「あー、そっか。んじゃ、俺が入れとくよ。何か希望あるか?」

鳴上 「何でもいいが……時価ネットを」

陽介 「分かっ……へ?」

鳴上 「時価ネット田中のアレとジュネスのジングルを頼む。」

陽介 「お、おう……任せとけ。」

こんな感じのやり取りがあったはず。Reach out~は陽介が戦闘で聞いてたと思うの。



【格納庫】

シャーリー 「貰うと嬉しいもの? マリーンの最新のエンジンかね。あれなら音速を越えられる、きっと。」

シャーリー 「んでもって、バイクの改造だがな、最大トルクを―――」

> バイクを改造した箇所の説明を受けた……

【林】

ルッキーニ 「貰うと嬉しいもの? んっとね! 虫かごと網かな。なになに!? ユー、くれるの?」

鳴上 「……少し、待ってろ。」

> 虫取り網を貸した

ルッキーニ 「やったー! 虫~虫~どーこーだー……にしし~」

鳴上 「後で部屋に戻してくれよ。」

ルッキーニ「分かってる~」


【バルクホルンの部屋】

バルクホルン 「貰うと嬉しい? それよりもエーリカの奴を起こすのを手伝ってくれ。」

鳴上 「分かり……ました。」

> ハルトマンの部屋へ着いて行った……

バルクホルン 「起きろエーリカ! 昼寝と言って何時間だ!」

ハルトマン 「うーん……あと2時間。」

バルクホルン 「日が暮れるぞ!?」

鳴上 「ハルトマンは、何か欲しいものがあるのか?」

ハルトマン 「寝たい……でなきゃ、お菓子」

鳴上 「……分かった。作ろう。」

ハルトマン 「ホント!?」 ガバッ

鳴上 「なっ!?」

バルクホルン 「ズボンを穿かんか! 馬鹿者!!」

ハルトマン 「はーい……お菓子。」

鳴上 「分かってる。何故か芋は大量にあるからな……」

> ポテトチップスを作って過ごした……


373: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/17(金) 19:54:13.11 ID:5hXfoLJS0
【夜/ 食堂】

鳴上 「……」 グッタリ

宮藤 「随分疲れたみたいですね……何かあったんですか?」

鳴上 「ちょっと、堪えることが多くて、な……」

ハルトマン 「私のセクシーな姿を見れたから、いいじゃん。」

ペリーヌ 「な、鳴上さん!?」

エイラ 「またやらかしたのカ……ラッキー   。」

サーニャ 「……ス  、なんですか?」

鳴上 「!!!」 グサッ

シャーリー 「うわ、サーニャがトドメ刺した……」

バルクホルン 「すまんな、鳴上。エーリカお前のせいだぞ。」

ハルトマン 「いや、トゥルーデにも責任はあるんじゃないの?」

バルクホルン 「なっ、私のせいなのか?」 クドクド……

鳴上 「いえ、大丈夫です……」


> 誰かが足を軽く蹴った……ペリーヌだ……

ペリーヌ「“また”ってなんですの? まさか前科が」 ボソッ

鳴上 「そっとしておけ……」

ペリーヌ 「はぁ……それで? 調査の報告は……」コソッ

鳴上 「後で話す。」 コソッ

シャーリー 「それはそうと、何を話してるんだろうな。アイツら。」


バルクホルン 「だいたいお前は……ん?さあな。聞いてみたらどうだ?」

シャーリー 「それもそうか、ペリーヌ。コソコソと何を……」

鳴上 「ああ。前に見せた手品の種明かしをせがまれて。」

ルッキーニ「へー。どんなの? 見せて見せて!!」

鳴上 「ええ、そのうち。ところでシャーリー。バイクのことだが」

シャーリー 「お、おう……」

シャーリー (はぐらかされた……ペリーヌならチョロい筈なんだが)

バルクホルン (鳴上がフォローに回ったな……しかも、聞き出しにくいものに置き換えた。)

ルッキーニ (なんか分かんないけど……面白そう!)

375: ノリノリな番長 2012/08/17(金) 23:39:58.99 ID:5hXfoLJS0
ペリーヌ 「ごちそうさまでした。それではお先に失礼します。」 バタン

鳴上 「……」

シャーリー (なんとかしてナルカミの口を割らせたいが……)

ルッキーニ 「んでさ、ユウはペリーヌと仲いいの?」

鳴上 「多分。良い方だと思う。」

エイラ 「そりゃ、夜中に部屋の出入りをする仲だからナ。」

鳴上 「誤解を招く言い方だ。本を貸しただけだぞ。それじゃ、ごちそうさまでした。」キィ……バタン

> 何故か、シャーリーたちから色々な勘繰りをされている気がする……

鳴上 「あれだけ聞いて回ればな……用心するか。」


【夜/ 休憩室】

鳴上 「簡潔に話すぞ。良い話と悪い話がある。どっちがいい。」 FBIスーツ

ペリーヌ 「なんで、怪しさ満点の黒い服を……?」

ペリーヌ 「なんで、新聞を読みながら背中合わせに座ってますの……?」

ペリーヌ 「なんで言い回しが不自然ですの……?」

鳴上 「スパイとか、内緒の話はこうしたほうが、それっぽいだろ?」

ペリーヌ 「気のせいかしら……随分楽しそうですわね。」

鳴上 「ちょっと楽しい。」

ペリーヌ 「こちらは真剣にやってますのよ!?」

鳴上 「楽しいことでも真剣に。それがモットーだ。」

ペリーヌ 「初耳ですわよ、それ。」

鳴上 「だろうな。それで、どっちのニュースから聞きたい。」

ペリーヌ 「そうですわね……悪い方から。」


ハルトマン 「サーニャん。あれ、何をしてるんだろうね。」

サーニャ 「さぁ……」

ハルトマン 「ダメダメ。こういうときの答え方、教えたじゃん。」

サーニャ 「えっと……言わなきゃダメ?」

ハルトマン 「もちろん。」

サーニャ 「さぁ……にゃ。やっぱり、恥ずかしい……//」

エイラ 「今の何ダ!? もう一回、もう一回言ってくれサーニャ!」

379: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/18(土) 00:20:43.64 ID:Nz0y3YhB0
そういえば、宮藤少尉、サーニャ中尉、服部軍曹。誕生日おめでとう。


鳴上 「悪い話はだな……聞き込み調査は徒労に終わった。」

ペリーヌ 「想像はしてましたわ。良くも悪くも、501は個性が強すぎますから。」

鳴上 「お前がそれを言うか……」

ペリーヌ 「何か仰いました?」

鳴上 「いえ、何も。」

鳴上 「それどころか、バイクの改造についてマニアックな会話をしたり。」

鳴上 「網を貸して虫捕りに付き合ったり」

鳴上 「バルクホルンさんに話を聞こうとしたら、ハルトマン起こしを手伝うよう言われ、」

鳴上 「下半身素っ裸のハルトマンにお菓子をねだられた。」

ペリーヌ 「そんなことが……それは、ご愁傷さまとしか。」

鳴上 「オマケに……サーニャに、ス  と呼ばれた……」

ペリーヌ 「……一番疲れた顔になりましたわね。」

ペリーヌ 「鳴上さんがバルクホルン大尉と気が合うのも無理ありませんわね……」

鳴上 「……」 ペラッ

ペリーヌ 「……」

鳴上 「……話していいか?」

ペリーヌ 「もしかして、新聞をめくるのが合図でしたの?」

鳴上 「」コクッ

ペリーヌ (面倒臭い……)ギリ

鳴上 「良いニュースだ……そこまで良いか分からないが、話すぞ。」

ペリーヌ 「……どうぞ。」 ペラッ

鳴上 「エイラの占いでは、気にすることない。感覚で良い。だそうだ。」

ペリーヌ 「本当に微妙ですわね。」

鳴上 「作戦の開始は明日だな?」

ペリーヌ 「ええ。休暇願いはしっかり。」


シャーリー 「作戦? なあバルクホルン、聞いてみたらどうだ? “お願いパパ、危ないことは止めて! ” とか。」

バルクホルン 「そうだな……って、なぜ私なのだ。」

シャーリー 「24な感じだから。」

バルクホルン 「まるで意味が分からんぞリベリアン。」

387: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/18(土) 17:19:30.00 ID:Nz0y3YhB0
鳴上 「見て回るところは決まって?」

ペリーヌ 「一通りは、ですがね。」

鳴上 「そのなかに手芸道具の店は?」

ペリーヌ 「時間はあるでしょうから、何か買いますの?」

鳴上 「少し、な。」 パタン

ペリーヌ 「……畳むと、報告の終わり……ですわね。さっきの調子だと。」

鳴上 「分かってるじゃないか。」

ペリーヌ 「今、凄い笑顔でしたわね。顔は見えませんけど。」


シャーリー 「ナルカミー。何をしてるんだ? みょうちきりんなスーツまで着て。」

鳴上 「ハイカラだろ? このスーツ。」

シャーリー 「お、おう……んで、作戦ってなんだよ。」

鳴上 「ああ。ペ、ペリーヌと俺の固有魔法を組み合わせた技を作れないかなって。」

シャーリー 「……へえ。どんな感じに?」

鳴上 「……こうやって、俺が扶桑刀でズバッとやって」

ペリーヌ 「わ、私がレイピアで上からザクッと……」

鳴上 「名付けて……」

鳴上 「十文字斬り!」

ペリーヌ 「グランドクロス!」

鳴上・ペリーヌ 「……あれ?」

鳴上 (おい、肝心の所でバラバラじゃないか。)

ペリーヌ (アドリブが急すぎますわ。)

シャーリー 「はっはっは! まあ、ゆっくり決めるといい。実戦で見るのを楽しみにしてるよ。」

> どうやら、上手く誤魔化せたようだ……

シャーリー 「それと、そのスーツ、似合ってるぞ。」

ペリーヌ 「佇まいが落ち着いているから、かしら……?」

鳴上 「そうか? 今度、着てみるか? 色々あるぞ。」

シャーリー 「面白そうだな。今度、仮装大会でも開くといいかもな。」

鳴上 「……! そう遠くないうちに、な。」

シャーリー・ペリーヌ 「?」

鳴上 「独り言だ。」

389: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/18(土) 17:51:33.85 ID:Nz0y3YhB0
ルッキーニ 「つっかまーえた!! 見て見て、シャーリー!ユウー!」

シャーリー 「どうしたんだ? 嬉しそうだが。」

ルッキーニ 「えへへー……籠の中! クワガタ捕まえたの!」

鳴上 「よかったじゃないか……ヨーロッパミヤマクワガタか。日……扶桑より大きいんだな。」

ルッキーニ 「うん! 最近見なかったけど……やっと見つけたの!」

シャーリー 「よかったな。ちゃんと世話をするんだぞ?」 ナデナデ

ルッキーニ 「うじゅじゅ……シャーリー、痛い。」

シャーリー 「ん~? よーしよしよし。」 ワシャワシャ

ルッキーニ 「痛いってば! シャーリーの馬鹿力! 」ダッ

鳴上 「なぜ、俺の後ろに隠れる。」

ルッキーニ 「わはー、凄い。おっきい……」 ピョイッ

鳴上 「なぜ、肩車に!?」

シャーリー 「バルクホルンみたいに固いこと言うなよ~お前の頭、撫でやすいんだからさ~。もうちょいだけ。な?」

ルッキーニ 「べーっだ。ユウ、シャーリーから逃げて! いっつもああやって髪をぐちゃぐちゃにするの!」

鳴上 「任せろ。」 シュタタタタ

シャーリー 「速さで、私に勝てると思うなよー。」 ダダダダダ


ハルトマン 「たまに、ここが最前線ってこと忘れちゃうよね……」

バルクホルン 「平和だな……鳴上もすっかりお兄さんか。うむ。」

ハルトマン 「なんでそこでシンパシー感じるの……あー、妹バカってか……」

リーネ 「皆さん、お茶が入りまし……随分、賑やかですね。」

> 仲間と楽しい時間を過ごした。

390: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/18(土) 18:12:20.68 ID:Nz0y3YhB0
【翌日の朝/ 格納庫】

鳴上 「朝飯の後すぐに来たが……少し早かったな。」

> バイクの点検をして時間を潰した……

鳴上「えーっと、これがブレーキで。これが……」

ペリーヌ 「お待たせしました。」

鳴上 「いいや。こっちも来たばかりだ。」クルッ

ペリーヌ 「そうですか……ぶっ!?……なんですの……それ。」

鳴上 「眼鏡だ。」

ペリーヌ 「外しなさい。」

鳴上 「ペリーヌもかけてみるか?」

ペリーヌ 「遠慮します!」

> 鼻眼鏡を外した。

鳴上 「結構人気のジョークグッズなんだがな……」

ペリーヌ 「何で点検にジョークが必要ですの!?」

鳴上 「真面目なペリーヌが休暇を取ると言ったんだ。折角なら楽しんで欲しいと思って。」

ペリーヌ 「そ、その気遣いは嬉しいですけど……もっとこう、良いものがあるんじゃ?」

鳴上 「それなら、カールスラントの殺人ジョークマシンの話を」

ペリーヌ 「……しなくていいです!」

鳴上 「そうか……?」

> 誰かに見られている気がする……



シャーリー 「久々にストライカーいじろうとしたら。」コソッ

ルッキーニ 「凄いしっとりした空気だよ、シャーリー。」コソコソッ

シャーリー 「何を話してるんだろうな?」

ルッキーニ 「面白い眼鏡だろ?ペリーヌ」

シャーリー 「ええ、そうですわね鳴上さん。」

ルッキーニ 「そうだ、折角ならこの眼鏡を買いに行こう。」

シャーリー 「まぁ、嬉しいですわ。」

ルッキーニ 「ペリーヌ……」

シャーリー 「鳴上さん……って感じか?」

ルッキーニ 「うーん……ちょっと違うんじゃない? 眼鏡は不評みたいだし。」

シャーリー 「でも変な空気だよな。……面白そうな感じの。」 ニヤリ

ルッキーニ 「やっぱり、そう思う?」 ニヤリ

391: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/18(土) 18:33:12.71 ID:Nz0y3YhB0
ペリーヌ 「それじゃあ、そろそろ行きましょうか。」

鳴上 「そうだな。これ、被ってくれ。」 ポスッ

ペリーヌ 「うにっ! ヘルメットくらい、自分で被れますわ……何で、No.1?」

鳴上 「いいだろ?“青の一番”だし。」

ペリーヌ 「白ですわよ。このヘルメット。」

鳴上 「……」

鳴上 「取り敢えず、行こうか。後ろに乗ってくれ。」

ペリーヌ 「ええ。なかなか……大きいですわね……」

鳴上 「しっかり掴まってくれ。落ちると危ないからな。」

ペリーヌ 「分かりましたわ。」 グッ ムニッ

鳴上 「 ! 」

ペリーヌ 「どうかしましたの?」

鳴上 「いや、何も。それじゃあ。」

鳴上 (これが……あの時の俺たちが夢見た……)

鳴上 (密着作戦……!)

鳴上 (悪いな陽介……完二……)

鳴上 (しかし、何だろう……その……今一つ……そう、ボリュームが……)

鳴上 「シャーリーやリーネなら、もっと……」

ペリーヌ 「シャーリーさんやリーネさんがどうしました?」

鳴上 「何でもないそれじゃ行くぞ。」 ブロロロ……

鳴上 (……陽介。あの時の無念は晴らした……)

395: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/18(土) 22:44:04.64 ID:Nz0y3YhB0
 

シャーリー 「あいつら、行ったか……やっぱり、何かあるのか?」

ルッキーニ 「デート」

シャーリー 「そうだな……調べてみるか?」

ルッキーニ 「そだね。でもさ、外出許可願い。出してないよ?」

シャーリー 「ルッキーニ……アタシらが、そいつを出して出たことがあったか?」

ルッキーニ 「えーと、あんまないね。」

シャーリー 「その通り。行くぞ! 特別捜査隊の結成だ。」

ルッキーニ 「おーっ!」



鳴上 「くしゅっ……?」

ペリーヌ 「風邪ですの?」

鳴上 「いや、砂ぼこりだろう。すぐに慣れるさ。」

ペリーヌ 「無理はなさらないで下さい。」

鳴上 「そのつもりだ。見ろよ、景色。綺麗だぞ。」

ペリーヌ 「……ダメですわね。どうしても、海の向こうに眼が行ってしまいますわ。」

鳴上 「ガリアのことか……生まれた場所だもんな。」

ペリーヌ 「ごめんなさい。折角の外出ですのに、楽しみを削ぐようなことを言って……」

鳴上 「誰でもそんなものだ。謝らないでくれ。なんて言えばいいか分からなくなる。」

鳴上 「いつも通り“鳴上さん、あなたという人はどうしてこう訳の分からないことを!”……って。」

ペリーヌ 「……一応、変なことをしてるって自覚はありますのね。真似、似てませんわよ。全く!」

鳴上 「それでいい。憎まれ口でも少佐のことでも、何でも話してくれ。」

鳴上 「全部受け止めてやる。」

ペリーヌ 「……たまにこういったことをするから、やりづらいのに……」

鳴上 「どうかしたのか?」

ペリーヌ 「いえ、何も。でしたら、少佐の話を……」

> ペリーヌと坂本少佐の出会いの話を聞いた。

ペリーヌ 「それでも少佐は傲慢な態度をとり、私の言う“扶桑なんて極東の魔女”に負けた私にも気さくに話しかけてくださったの。」

鳴上 「ペリーヌが何度も負けるなんてな。」

ペリーヌ 「あなたの稽古も似たようなものですわよ?」

鳴上 「ぐっ……」

398: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/18(土) 23:30:43.77 ID:Nz0y3YhB0
ペリーヌ 「それでは、私からも質問がありましてよ。一体、このバイクをどのように手に入れたの?」

ペリーヌ 「タイガー100。トライアル社製のなかなか良いものではなくて?」

ペリーヌ 「半月じゃ手が届かないはずですわ?」

鳴上 「その話か……」

――
――――

【数週間前、ロンドン市内】

シャーリー 「さてと。バルクホルンは送ったし、買いにいくか。」

鳴上 「うぶっ……安全運転で頼む……お前の運転は……危ない。」

シャーリー 「流石に街中でぶっ飛ばすわけないじゃないか。心配性だなー。」

ルッキーニ 「ダナダナ。」

鳴上 「エイラの真似はいいから……」

シャーリー 「あー、分かったって。ちぇっ、面白いのにな。」



シャーリー 「おっちゃん! いるか。」

店主 「おう。いるぞ。何の用だ。」

鳴上 「知り合いなのか?」

ルッキーニ 「ここでパーツ買ってるもんね。」

店主 「いらっしゃい。ベルベット・ブルーへようこそ。」

鳴上 (なんか、気になる名前だ……)

シャーリー 「んでおっちゃん。コイツに適当なバイク見繕ってくれね?」

店主 「小僧、バイクの経験は?」

鳴上 「50ccなら。」

店主 「ぺーぺーじゃないか……まあ、探してみるさ。」

鳴上 「お願いします。」

シャーリー 「……おっちゃん。まさかコレ。トライアル社製、タイガー100!?」

店主 「お、おう……最近仕入れてな。」

シャーリー 「コイツにしよう!」

鳴上・店主 「なっ!」

店主 「バカ言え。トーシロをそんな大型に乗せられるか。」

シャーリー 「アタシがしっかり指導するから! な? それならいいだろ!?」

店主 「グラマラス・シャーリー直々なら、指導にゃ問題ないだろうがな……」

401: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/18(土) 23:59:27.98 ID:Nz0y3YhB0
乗ったことないけど、制限30kmと限界で160出るような大型じゃやっぱちがうと思う。最初は恐いっぽいね。

鳴上 「グラマラス・シャーリー?」

ルッキーニ 「シャーリーのあだ名だよ。」

シャーリー 「アタシ、昔はバイクのレーサーしてたのよね。」

シャーリー 「ボンネビルフラッツってレースなんかで色々走ってたわけさ。」

店主 「見てたぜ、あの走り。」

シャーリー 「照れるから、あんま言うなっての。」

鳴上 「それで、このタイガーってのは良いものなのか?」

店主 「おうよ。1939年に開発された名車スピードツヴァイのアップグレード版だ。」

シャーリー 「並列2気筒って珍しいバイクなのにコストに優れていてな。」

シャーリー 「このタイガーはちと値段が張るけど。良いものだ。」

鳴上・ルッキーニ 「 ? 」

店主 「おっと、マニアックな会話に花ぁ咲いちまったな。」

シャーリー 「だから、頼む! 売ってくれね? コイツのことは責任持って面倒見るから!」

店主 「……そこまで言うなら。」

ルッキーニ 「シャーリー、捨て犬拾った子供みたい。」

鳴上 「だが、俺はそんなに持ち合わせは……」

シャーリー 「私が半分出すから! 」

シャーリー 「変わりに、今度いじらせてくれ!」 ハァハァ

鳴上 「あ、あぁ……息を荒くしなくても……」

――――
――

鳴上 「こんなことがあってな。」

ペリーヌ 「……絶対、シャーリーさんがいじりたいだけですわよね。」

鳴上 「俺もそう思う。」

409: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/19(日) 18:38:35.30 ID:rs+IOdfy0
 
鳴上 「結構いじくってるらしいけど、そうした箇所は教えてくれるし。大丈夫だ。」

ペリーヌ 「シャーリーさんの整備の腕は普通の整備兵程度なら敵いませんは。」

鳴上 「珍しいな……ペリーヌが人を褒めた。」

ペリーヌ 「じ、事実を述べたまでですわ。いつもからかってきますけど……」

鳴上 「大切な仲間。だもんな。」

ペリーヌ 「そろそろ街ですわ。いくつか気になる店もありますし。」

鳴上 「道案内はまかせたぞ。綺麗な街並みだな……」

ペリーヌ 「ええ。ガリア等の避難民もちゃんとした生活を送っているそうですし。」

ペリーヌ 「501の上以外はしっかりしてますわ……」

鳴上 「501の上が?」

ペリーヌ 「もう少し物資の補給を円滑にしてくれたらってだけですわ。」

鳴上 「そうだな。ミーナ隊長を見てると手続きが大変そうだ。」

ペリーヌ (余計な心配をかけさせるわけにはいきませんしね……)

ペリーヌ 「この道を3ブロック行ってから右折してちょうだい。」

鳴上 「ああ。仰せのままに。」



ルッキーニ 「うじゅー、あんなご飯粒くらいにしか見えない距離じゃなに話してるか分かんないよ―」

シャーリー 「仕方ないだろ? これ音デカイんだから。すぐにばれちまう。」

ルッキーニ 「もー、速く走ってもくれないしさー。」

シャーリー 「尾行なんだから、また今度な?」

ルッキーニ 「はーい……つまんないの。二人は市街地に入ったぽいよ。」

シャーリー 「あいよー」 ブロロ……

411: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/19(日) 22:01:44.44 ID:rs+IOdfy0
鳴上 「それで、何を見るんだ? 服屋ってことは……」

ペリーヌ 「その、少佐に可愛い洋服をと思いまして……きっと、似合うと思いますの。」

鳴上 「少佐がこう、ヒラヒラのをか?」

坂本(鳴上のイメージ) 「あははは、うふふふふ……」 キラキラ

鳴上 「ちょっと、考えにくい。かな……もっとこう、落ち着いた服とかのが。」

ペリーヌ 「……そうですわね。やっぱり、扶桑撫子然とした佇まい……あぁ……」

店員 「何かお探しものですかぁ?」

鳴上 「ええ。ちょっとプレゼントでもと思って。」

店員 「そうですかぁ。ではそちらのお客様に丁度いいお洋服が……」 グイ

鳴上 「あの、プレゼントの相手はペリーヌじゃ……」

ペリーヌ 「ちょっと、お待ちになって……」

店員 「ご遠慮なさらずぅ。ぜひご試着お願いしまぁす。」

ペリーヌ 「だから、そうじゃなくて」 ピシャッ

鳴上 「俺のミスだ。すまん、ペリーヌ。」

>しばらくして……

ペリーヌ 「……」ガラッ

鳴上 「……ハイカラだな。」

ペリーヌ 「なんですの、この変なカチューシャは。」 ムスッ

鳴上 「頭に剣が刺さってるみたいだな。足は拘束具みたいで。」

鳴上 「でも、似合ってるとは思うぞ。」

ペリーヌ 「この格好では落ち着きませんわ! すぐに着替えますから。」

店員 「そちらのお客様が着替えている間、渋いお兄さんにはこのタンクトップやベースボールキャップのご試着は……」

鳴上 「よし、行くぞペリーヌ。」 グイ

ペリーヌ 「い、いえ。その、お勘定は」

鳴上 「これでお願いします。」

店員 「あ、ありがとうございました……」


ペリーヌ 「そんなに嫌でしたの? あの帽子。」

鳴上 「なんとなく、ああいう店の雰囲気はまだ苦手でな。」

ペリーヌ 「ふぅん。男の人の気持ちって、今一つ分かりませんわね。」

鳴上 「逆もまた然り、だな。」

415: じゅんぺー、嫌いじゃない 2012/08/19(日) 23:37:22.02 ID:rs+IOdfy0
シャーリー 「店に入ったきり……」

ルッキーニ 「出てこないね……」

シャーリー 「備考とか、映画じゃ面白そうだけど。」

ルッキーニ 「結構面倒くさいもんだねー」

シャーリー 「我慢だぞールッキーニー」

ルッキーニ 「あいあい~……ユウとペリーヌ、出てきたよ。」

シャーリー 「どれど……ぶっ!? ペリーヌのアレって……」

ルッキーニ 「凄いカッコだね……なになに、ユウがあれ着せたの?」

シャーリー 「ぷっくくく……意外と……似合ってるのな……」

ルッキーニ 「ユウ。面白い趣味してるね。」



ペリーヌ 「……ん~?」 ジーッ


シャーリー 「やばっ、こっち見た。伏せろ。」 グッ

ルッキーニ 「むぎゅう……シャーリー、ハンドルと●●●●でぐるじい……挟まっでる……」



鳴上 「どうかしたか、ペリーヌ。」

ペリーヌ 「いえ、なんだか見覚えのあるような人が車に……」

鳴上 「近くで見るか?」

ペリーヌ 「いいえ、行きましょう。時間が勿体ないですし。」

ペリーヌ 「知り合いだとして、こんな格好を見られたら……」

鳴上 「? 結構、可愛いと思うぞ。」

ペリーヌ 「そういう問題ではありませんの! 次の店に行きますわよ。早くなさい。」

鳴上 「それもそうだ。車に見覚えのあるような人……」

鳴上 「まさか、な。」

468: お客様の中にアムリタを使える方はいませんか? 2012/08/20(月) 15:21:45.50 ID:p7CxJ5TI0
ペリーヌ 「やっぱり、こうヒラヒラした服は落ち着きませんわ。風でベルトがはためきますし。」

鳴上 「ベルト?」

ペリーヌ 「これですわ、穿いている白いこれ。」

鳴上 「そうなのか……俺としては凄い安心するんだが。色んな意味で。」

ペリーヌ 「訳の分からないことを仰らないで。次はここですわ。」

鳴上 「ここは……何の店だ? 」

ペリーヌ 「扶桑の食品を売ってくれるお店ですわ。」

ペリーヌ 「私も何かご馳走しようと思いましたけど、扶桑料理は分かりませんし……」

鳴上 「理屈は分かったが……」

看板《あいしい焼き内》 《納豆ご叛》

鳴上 (何かが……決定的におかしい……!)

ペリーヌ 「入りますわよ?」

鳴上 「あ、ああ……」 ガラッ

鳴上 (なんで、入り口なのに……障子なのだろうか)

> 今はそっとしておこう……

ウェイトレス 「イラッシャーイマセ」

鳴上 「お邪魔しました!」 ピシャッ

ウェイトレス 「ドーモ、アリガート。」

> やっぱり、そっとしておけない!

ペリーヌ 「いきなり何をしますの!」

鳴上 「こっちの台詞だ。ウェイトレスがなんで中途半端な忍者なんだ。」

鳴上 「なんでカタコトの日本……扶桑語で話すんだ。」

鳴上 「なんで蕎麦に……クリームソースをあえるんだ。」

鳴上 「お百姓さんに……謝ればいい。この店は。」

ペリーヌ 「急に長いセリフを言ったと思ったら、どういう意味ですの?」

鳴上 「熱くなった、すまない……俺が言いたいのはだ。この店の知る扶桑文化は、坂本さんや宮藤の知るものと違う。」

ペリーヌ 「そういうことですのね……分かりました。次の店へ行きましょう。」

474: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/20(月) 16:57:54.09 ID:p7CxJ5TI0
鳴上 「それで、次に行く店ってのはどこだ?」

ペリーヌ 「そうですわね……近くに雑貨屋がありますし、見てみましょう。」

鳴上 「分かった。」 ブロロ……


――
――――

鳴上 「よかった……普通の店だ。」

ペリーヌ 「そんなにあの店が嫌でしたのね……」

鳴上 「あれは、冒涜だ。」

ペリーヌ 「あなたの趣向はどうでもいいですわ。見て回りますわよ。」

鳴上 「了解。」


鳴上 「……ネコペンギン……ふむ。」

ペリーヌ 「誰に買うつもりですの?……まさか、サーニャさんにでも?」

鳴上 「」 コクッ

ペリーヌ 「鳴上さん? 何だか、バルクホルン大尉の宮藤さんへの態度みたいですわよ?」

鳴上 「そんなことはない。」

ペリーヌ 「エイラさんが言ってましてよ? 鳴上さんがサーニャさんに甘いって。」

鳴上 「ちょっとだけ菜々子に似てるなと思ってさ。父親が大好きなこととか、少し人見知りなとことか。」

ペリーヌ 「友達や菜々子さんの話の話になると妙にイキイキしますわね……」

鳴上 「まあ、な……」

ペリーヌ 「ひょっとして、少し寂しいとか?」

鳴上 「元々、1年だけそこの仲間や菜々子と暮らすってことだったから、それなりに覚悟はしてたけど。」

鳴上 「やっぱり分かれてこうしていると時々、考えるんだ。皆のこと。」

ペリーヌ 「会いに行こうとしても、時代が違ってはね。きっと、元に戻れますわ。」

> ペリーヌから、さりげない気遣いを感じる……

鳴上 「悪い。面白くない話題だった。」



シャーリー 「何か、少し悲しそうだな、ナルカミ……」

ルッキーニ 「ねね、シャー……むぐっ」

シャーリー 「しっ、名前で呼ぶんじゃない。バレちゃうだろ?」

ルッキーニ 「じゃあ……マーマー」

シャーリー 「私は16だっ!」



ペリーヌ 「気のせいかしら、聞き慣れた声が……」

鳴上「……まさか。な。」

476: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/20(月) 18:55:17.27 ID:p7CxJ5TI0
ペリーヌ 「うーん……これだ! って思うものは見当たりませんわね……」

店員 「お買い上げありがとうございまーす。」

鳴上 「やっぱり、見当たらなかったか。」

ペリーヌ 「ええ……って、何をそんなに買ってますの?」

鳴上 「手芸の道具。フェルトとか、綿とか。」

ペリーヌ 「裁縫の道具は持っていまして?」

鳴上 「……リーネになら、持ってそう。」

ペリーヌ 「確かに、あの子は器用ですしね。何を作りますの?」

鳴上 「ちょっとな。」

ペリーヌ 「そんなに買って……ちょっとの量じゃないですわよ。」

鳴上 「ごもっとも。2週間もすれば出来るだろうから。」

ペリーヌ 「……分かりましたわ。そろそろお昼にしましょう。」

鳴上 「何か決めているのか?」

ペリーヌ 「……あの扶桑料理のお店の予定でしたけど。」

鳴上 「じきに見つかるだろ。ブラっとまわるか。」

ペリーヌ 「そうですわね。行きましょう。」

477: これがやりたかっただけ。とか言わないで 2012/08/20(月) 19:42:08.51 ID:p7CxJ5TI0
【喫茶店】

鳴上 「この辺りにはここしか無いな……」

ペリーヌ 「このくらいが丁度いいですわ。ブリタニア料理は美味しくありませんし。」

鳴上 「そうなのか?」

ペリーヌ 「我が国は美食を求め植民地を~なんてトップが言ってしまえば、ですわ。」

鳴上 「なるほど。ここなら財布にも少しはやさしい。胃にも。」 カランカラン


シャーリー 「アイツら、昼飯みたいだな。」

ルッキーニ 「アタシもお腹すいたー。ねぇ、お店入ろうよ。」

シャーリー 「そうだな~……ちょっとならバレないよ、な?」

ルッキーニ 「奥の席なら大丈夫だよきっと。」

シャーリー 「それもそうだな。」 カランカラン



鳴上 「メニューって無いのか?」

ペリーヌ 「普通は、どこにもありますけど?」

鳴上 「注文できないもんな。聞いてみようか。すいませーんメニューって何がありますか?」

コック 「卵とベーコン、それからスパム。他にはスパムとレタスとスパムのサンドウィッチ。」

コック 「トーストに、スパム。ポークビーンズにスパム。伊勢海老のスパム乗せ。」

コック 「スパム、ベーコン、ソーセージ。スパム、ベーコン、卵にソーセージ、スパム。」

鳴上 「スパムって、あれだよな。シャーリーが料理当番の時のやつ。」


ルッキーニ 「あのー、スパムが入ってないやつは?」

コック 「スパム、ベーコン、卵、ソーセージ、スパム。これ、スパムが少ないよ。」

シャーリー 「卵、ベーコン、スパムで。」

ルッキーニ 「スパム入ってるよ、シャー……お姉ちゃん。」

シャーリー 「スパム、ベーコン、ソーセージ、スパムよりスパムが少ないじゃん。」

ルッキーニ 「やーだー! スパム食べ飽きたのー!」


ペリーヌ 「やっぱり、この声は……」

客 「スパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパ~ム、おいしいスパ~ム♪」

鳴上 「突然歌い出した!?」

ペリーヌ 「なんで他の客が海賊ルックですの……」


シャーリー 「スパム食ってやるから、好きだし。スパム、スパム、スパム、豆を。」

コック 「あ、豆切らしてる。」

シャーリー 「じゃあスパム。」

コック 「つまりスパム、スパム、スパム、スパム……」

客 「スパムスパムスパムスパムスパムスパムスパムスパム♪」

鳴上 「全部スパムか……」





484: 絡みづらいって、言われます 2012/08/20(月) 22:42:20.97 ID:p7CxJ5TI0
ペリーヌ 「とにかく、注文して食べましょう?」

鳴上 「そうだな。スパムがスパムでスパムスパム」

ペリーヌ 「落ち着いてくださいまし!」

9999

鳴上 「……ああ。何だか、体の中までスパムだらけになりそうだ……」

> 取り敢えず、スパムの少なそうなメニューを注文した……

ウェイター 「よお、おまちどお。俺様こそマードッ……おっと、こちらご注文の品です。ごゆっくり。」

ペリーヌ 「今のウェイターはなんですの?」

鳴上 「精神病院から抜け出したパイロットだろう。」

ペリーヌ 「?」

鳴上 「いただきます……」

> スパムの強い塩味が他の味をかきけしている……

> 舌が慣れたせいか、味すら感じなくなってきた……今ならすべてを受け入れられそうだ

> 寛容さが上がった

ウェイター 「ありがとうございましたー」 カランカラン


ペリーヌ 「結局、スパムだらけでしたわね……」

鳴上 「スパムはしばらく食べたくないな。」

ペリーヌ 「リベリオンの食文化は分かりませんわね。ひょっとしたら甘い、辛い、しょっぱい、脂っこいしかわからないのではなくて?」

鳴上 「シャーリーを見てるとそうでもないと思うが……」

ペリーヌ 「ああいった缶詰やファーストフードのことですわ。」

鳴上 「それはまあ……確かに。結構、美食家なのか?」

ペリーヌ 「これでもガリア貴族の端くれですわよ。繊細な味の機微を知らなければひゃあっ!」 ドテッ

鳴上 「……味の機微は分かっても、道端の石は気づかなかったな。」

ペリーヌ 「うるさい……ですわ……」 ウルッ

鳴上 「……すまん。言い過ぎた。膝、擦りむいたのか。薬屋、見てこよう。」

ペリーヌ 「……」 コクッ


487: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/20(月) 22:53:46.61 ID:p7CxJ5TI0
――
――――

鳴上「サトミ……タダシ……?」

ヒットポイントカイフクスルナラキズグスリートーホーギョクデー

ペリーヌ 「なんですの、この歌……」

鳴上 「ハイカラだな。」

ペリーヌ 「なんでもそう言えばいいってものじゃありませんわよ?」

鳴上 「その通りだな。荷物見てるからさっと買ってこい。」

ペリーヌ 「ええ。お願いしますわね。」 タッタッタ……

> 珍しく晴れた夏の日差しが心地いい……


ルッキーニ 「うじゅぁー……スパムは飽きたよー……」

シャーリー 「今度は薬屋か……」

ルッキーニ 「デートにしちゃ味気ないよね。」

シャーリー 「ペリーヌのことだ。ペラペラ話してるうちにどっかぶつけたんだろ。」

ルッキーニ 「そだね。」




アナタノマチーノオクスリヤ サ ン……

> 夏の日差しがそろそろ苦痛に変わってきた……

鳴上 「少し、遅いな。何か良いものでも見つかったのか?」 チラッ


男A 「」

男B 「」

ペリーヌ 「」

> 遠くで何か話をしているようだ……

鳴上 「話というより、絡まれてるよな……」

493: これがやりたかっただけだろと(ry 2012/08/21(火) 17:37:15.80 ID:r2GPRkty0
男A 「ねぇ、そんなにバイクの彼氏んとこ行くの? なに買ったのさ。」

男B 「その服、もしかして彼氏さんケッコーヘン  趣味とか? 拘束とかしちゃう感じ?」

鳴上 「ペリーヌ、どうし……」

ペリーヌ 「な、鳴上さ……」

ルッキーニ 「やぁぁぁって、やるニャス!!」

男A 「ムゲッ!」

男B 「いきなり何だ!?」

ルッキーニ 「もいっちょ! アタァァァック! ニャンバー・1!」ゴッ ガッ バキッ

コーコーカラナガーメヨ-ウー

ルッキーニ 「碧に染まるまで~……にしし、決まった……」

ペリーヌ・鳴上 「る、ルッキーニ(さん)!?」

ルッキーニ 「えへへ、助けに来たよ。だって、そいつらに絡まれていたんでしょ?」

鳴上 「だからそうじゃなくてだ……」

警察 「こら! 何をしている!」 タッタッタ

ルッキーニ 「ヤバッ、逃げよユウ。バイクあれでしょ!?」

鳴上 「……」

ルッキーニ 「デートの時間なくなっちゃうでしょ?」

ペリーヌ 「デートじゃありませんわよ!?」

鳴上 「……後で説明すればいい。三人乗りはダメなんだけど……」

ルッキーニ 「早く早く!」

鳴上 「……ルッキーニ、後で言いたいことがある。色々。」 ブロロ……

> 追いかけてきた警察から逃げることになった……

ペリーヌ 「……」

ルッキーニ 「にゃっほーい! 早い早い~!」

494: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/21(火) 18:12:38.65 ID:r2GPRkty0
【路地裏】

ルッキーニ 「ふいー、ここまで来れば安全安全。さっきのアタシの技、見た!?」

鳴上 「……」 スッ

ベチッ

ルッキーニ 「いっ……たぁーい! いきなりオデコに何するのさ!」

ペリーヌ 「今の技は……デコピン?」

鳴上 「ルッキーニ、さっきのあれはダメだ。」

ルッキーニ 「うじゅー、でもさ……」

鳴上 「何でも安易に暴力に走るなってことだ。お巡りさんにもああして誤解されただろ?」

鳴上 「誰も助けないから自分がする。それは手段を間違えたら時に取り返しのつかない失敗になるかもしれない。」

ルッキーニ 「……」

鳴上 「上手く倒れてくれたから良かったけど、もしそうじゃなかったら? ルッキーニより強かったら?」

ルッキーニ 「アタシが……やられちゃう。」

鳴上 「分かってるじゃないか。ルッキーニなら、他にもペリーヌを助ける方法があっただろ?」

ペリーヌ 「そう言えば、ルッキーニさんはよく遊びにくるのでしょう?」

ルッキーニ 「……うん! この辺りは結構詳しいよ? 裏道とか……あっ。」

ルッキーニ 「ペリーヌを連れて逃げるとか、そういうのとか?」

鳴上 「一度立ち止まって自分の出来ることを考える。大事なことだと思うぞ。」

ルッキーニ 「分かった……ユウ、ごめんなさい……迷惑かけちゃって……」

鳴上 「謝るのは俺の方だ。ペリーヌを助けてくれて、ありがとうな。」

ペリーヌ 「少し、かっこよかったですわよ?」

ルッキーニ 「そうでしょ……えへへ。」


シャーリー 「いたいた。おーい、ルッキーニ、ナルカミー、ペリーヌー。」

ルッキーニ 「あ、シャーリー!」 ダキッ

シャーリー 「よーしよし。 いきなり飛び出したもんだから、心配したぞ?」

鳴上 「それで、どうして二人がここに?」

シャーリー 「うぐっ、そ、それはだな……」

ペリーヌ 「いきなり飛び出した、というのも引っ掛かりますわね……」

鳴上 「少し、説明をしてくれないか?」 ゴゴゴ……

ルッキーニ 「気のせいかな……ユウの後ろ、デッカイ男の人が見える気がするよ?」

シャーリー 「はは、アタシも……」

鳴上 「いいから話せ。」

495: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/21(火) 18:27:58.16 ID:r2GPRkty0
《説明中……》

シャーリー 「というわけだな。」

ルッキーニ 「ごめんちゃい。」 ビッ

ペリーヌ 「デートと勘違いなんて……第一、そういったことは禁止されてるでしょう?」

シャーリー 「お前らも悪いんだぞ? そんなこそこそするから……」

鳴上 「ペリーヌはからかわれるのが恥ずかしいそうだ。」

ペリーヌ 「ちょっと鳴上さん!?」

シャーリー 「ははっ、そんなことを気にしてたのか。」

ペリーヌ 「……おちょくりませんの?」

シャーリー 「いやー、敬愛する少佐のために内緒でプレゼントなんて、殊勝ですわねー。」

ルッキーニ 「全くですわ。いじらしい人ねぇー」

ペリーヌ 「ち、ちょっと! 私が言った矢先にからかわないでくださいまし!」

鳴上 「本当ですわ。おほほ。」

ペリーヌ 「乗らないでください! そしてその口調はなんですの!? 」

ルッキーニ 「ペリーヌの真似。」

ペリーヌ 「全 く 違 い ま す わ!」

鳴上・シャーリー・ルッキーニ 「 ? 」

ペリーヌ 「揃って首を傾げないでください! 全く、この三馬鹿ときたら!」

ルッキーニ 「……ユウ、いつの間にそんなのになったの?」

鳴上 「気付いたときにはなってるのさ。」

ルッキーニ 「そっか!」

ペリーヌ 「受け入れないでください! 今のは嫌味ですわ!」

鳴上 「それも自分だって、受け入れるのも大事だ。」

ペリーヌ 「いい話にまとめないで! も~……」

シャーリー 「そうやって反応が分かりやすいから狙われるんだよなぁ……」 ボソッ

シャーリー 「でもまあ、そんな話なら応援する。で、何を買ったんだ?」

496: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/21(火) 18:52:37.25 ID:r2GPRkty0
鳴上 「それが。なかなか、決まらなくてな……」

ペリーヌ 「そうですの。」

シャーリー 「なーんだ。そんなことか。だったら、幾つかいい店を知ってる。」

鳴上 「紹介してくれるのか?」

シャーリー 「もちろんだ。誕生日ってのはめでたい日だからな。」

ペリーヌ 「……あ、ありがとうございます。」

シャーリー 「そういうわけさ。バイク、荷台に乗っけてくれ。乗っけてやる。」

鳴上 「了解っと。よっと」 フラッ

ペリーヌ 「手伝いますわよ?」

鳴上 「魔力を開放すれば……よっと。大丈夫だ。」フワッ

シャーリー 「へえ、魔力の使い方も様になってるな……やっぱり、その耳と尻尾があれだけど。」

鳴上 「キツネがどうかしたのか?……そい。」 ゴトッ

シャーリー 「いいや、何でも。似合ってる似合ってる。」

鳴上 「そうか。」 パタパタ

ペリーヌ 「ちょっと、くすぐったいですわ。」

鳴上 「ごめん……撫でるか? 尻尾。」

ペリーヌ 「撫でません!」

鳴上 「ふさふさだぞ?」

ペリーヌ 「知りませんわ! 早く乗りますわよ!」

鳴上 「そうだな。」

シャーリー 「相変わらずだな、ナルカミ。そんじゃ、行くぞ。」

504: 504は渡さない 2012/08/21(火) 22:25:23.97 ID:r2GPRkty0
 

> シャーリー達のクルマに乗って色々な店を見て回った……



ルッキーニ 「見てみて! これ、このクッキー美味しそう!」

ペリーヌ 「買いませんわよ。」

シャーリー 「そうだな……一個くらいなら」

ペリーヌ 「ダメですわ。付け上がりますわよ。」

シャーリー 「そんな硬いこと言うなって。なぁ?」

鳴上 「しつけで揉める夫婦みたいだな。」

ルッキーニ 「ペリーヌのは、揉むほど無いんじゃない?」

ペリーヌ 「その揉むではありませんわ!」


――
―――



シャーリー 「お っほー! 見ろよナルカミィ! 最新のマーリンエンジンだ! 」

鳴上 「そうだな……どの辺りが違うのか、分からないんだが……」

シャーリー 「ああ、このエンジンはな……」 クドクド

ペリーヌ 「相変わらずの機械マニアですわね……」

シャーリー 「マニアでー結構ースピードーそーれはースパーイスー♪」

ペリーヌ 「歌う意味が分かりませんわ!?」

ルッキーニ 「秘め歌ー。」

鳴上 「なんの話だ?」

――
―――

鳴上 「……これは。いい釣竿だ……」

シャーリー 「なんだ、お前。釣りが好きなのか?」

鳴上 「ああ。時々してるぞ。」

ルッキーニ 「それじゃあさ、なんか釣ったら見せてよ!」

鳴上 「ああ。捌いて生のままぱくっと……どうして嫌そうな顔を?」

シャーリー 「いや、生の魚はちょっと……」

ルッキーニ 「生ぐしゃい……」

ペリーヌ 「野蛮ですわ……生のままなんて。」

鳴上 「そういうものか?」

ペリーヌ 「そういうのはエイラさんかミーナ中佐に……」

鳴上 「サルミアッキと同じ扱いなのか?」

509: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/21(火) 23:07:11.67 ID:r2GPRkty0
【夕方/ 市内】

シャーリー 「結局、見つからなかったか? 少佐なら、なんでも喜んでくれると思うけどな。」

ペリーヌ 「途中から、ただあなた方の見たいところだったような……」

ルッキーニ 「ちょっとだけ妥協するとかじゃダメなの?」

ペリーヌ 「妥協は許されませんわ。年に1度しか無いのですよ!?」

鳴上 「ルッキーニ。妥協なんて難しい言葉、よく知ってるな。」 ナデ

ルッキーニ 「うじゅ~……もっと褒めて~耳の後ろらへんも撫でて~。」

シャーリー 「アタシが撫でたら嫌がるのに、何でナルカミならいいんだ?」

ルッキーニ 「ん~……こう ゴツゴツしてるのに~ふわふわ~ってして~優しいの。枕は無いけどね。」

鳴上 「なんのことだ?」 ナデナデ

ルッキーニ 「●●●●」

鳴上 「……そりゃ、男だからな。」

シャーリー 「ははっ。そこには自信があるぞー」 ユサッ

ペリーヌ 「……」ギリッ

鳴上 「どうした、ペリーヌ。」

ペリーヌ 「なんでもありませんわ!」

鳴上 「そうか……」

> 途中、店の中にハルトマンの写真が見えた……

鳴上 「ルッキーニ、あの店ってなんだ?」

ルッキーニ 「ん~? もうちょっと、頭のてっぺんの方お願~い」

鳴上 「……」

ペリーヌ 「何か、気になるものが?」

鳴上 「ちょっとな、店の中にウィッチの写真があったような……ハルトマンとか。」

ペリーヌ 「ええ。ウィッチというのは女性や軍人の憧れですから。」

シャーリー 「そうそう。写真とか売ったりするんだよ。結構評判らしいぞ? アタシも撮ってもらったし。」

ルッキーニ 「扶桑だったら~人形も作ってたり~。」

ペリーヌ 「ビルマの桃太郎、穴拭智子さんですわね。以前その人形を見ましたけど……」

鳴上 「けど?」

ペリーヌ 「あれの坂本少佐があったらと。思うと……///」

シャーリー 「はは、は……気になるなら、入ってみるか? ちょっと恥ずかしいけど。」

鳴上 「ああ。頼む。」

ペリーヌ 「何か気になるものでも?」

鳴上 「少佐の写真もあると思うぞ?」

ペリーヌ 「寄りましょう、是非!」

513: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/21(火) 23:31:37.45 ID:r2GPRkty0
 

鳴上 「それじゃ、入ってみようか。」

店員 「らっしゃーせー」

鳴上 「 ! 」

ルッキーニ 「ん、どうかしたの?」

鳴上 「いや、何でも……しかし」

ガヤガヤ

鳴上 「人、結構多いな。」

シャーリー 「まあな。扶桑じゃウィッチが題材の映画が大ヒットしたんだし。」

ルッキーニ 「ユウも撮ってもらったら? きっと売れるって。」

ペリーヌ 「男の航空歩兵は珍しいですからね……」

鳴上 「男の写真なんて持ってて嬉しいか?」

シャーリー 「だから、ウィッチは女性の憧れなんだってば。分かるだろ?」

鳴上 「……?」

ルッキーニ 「無自覚って、一番始末が悪いよね……」

シャーリー 「だな。」

鳴上 「……? お、宮藤の写真。緊張してるっぽいな。」

シャーリー 「お、ホントだ。カッチカチじゃん……これでも買って堅物でもからかうか。」

ルッキーニ 「いいね! 面白そう!!」

鳴上 「……この写真。加東圭子中尉の、 か。」

ペリーヌ 「ひょっとして、好きですの?」

鳴上 「あの本を読んで、少しな……訳者の後書きにアフリカで航空団を率いているみたいだし。」

ルッキーニ 「ほほぅ、ちょっと垂れぎみだけどなかなかの……」

ペリーヌ 「なんの話をしていますの。」

ルッキーニ 「●●●●。」

鳴上 「だと思った。」



鳴上 「加東中尉の写真と、ペリーヌ。この扶桑人形なんてどうだ?」

ペリーヌ 「……この人形は。」

鳴上 「お前なら、分かるだろ。」

ペリーヌ 「……少佐、喜んでくれますかしら。」

鳴上 「ああ。きっと。」

ルッキーニ・シャーリー 「 ? 」

516: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/22(水) 00:41:27.27 ID:kqdX5FkU0
【夕方/ 帰還中】

ペリーヌ 「ふんふんーふふーん……」

ルッキーニ 「ご機嫌だな。そんなに、良いものだったの?」

鳴上 「まあな。」

シャーリー 「アタシらには分からなかったけどなぁ……」

鳴上 「人のどうでもいいものが、他の人にとって大切だったりもするだろ?」

シャーリー 「確かに、それもそうだな。エンジンとかも然り。」

ペリーヌ 「結局、私の心配は杞憂でしたのね……」

鳴上 「楽しかったから、別にいいぞ?」

シャーリー 「マイペースというか、ブレないよなナルカミ……」

鳴上 「友達が、裏表が無いって。」

ペリーヌ 「なんとなく、分かるような……」

鳴上 「惚れるなよ?」

ルッキーニ 「にゃよー……すぅ……」

ペリーヌ 「間に合ってますわ。」

鳴上 「そういえば……何て言われたんだ。薬屋の前で。」

ペリーヌ 「大したことじゃありませんわ……下品な嫌がらせくらいですから。」

鳴上 「そっか……悔しい時は、何でも言ってくれて大丈夫だからな。」

ペリーヌ 「朝も言いましたわね……本当の事を言うと、鳴上さんを貶されたこと。少し悔しかった、かも……」

鳴上 「優しいんだな。やっぱり。」

ペリーヌ 「べ、別に。仲間のあることないことを言われたら不快に決まってますわ。」

ペリーヌ 「わざわざ気にかけてくれてありがとう。あなたの方が、優しい人ですわ。」

鳴上 「どうかな。……そう言えば、シャーリー達は俺達を尾行してたんだろ?」

ペリーヌ 「休暇願いは出しましたの? 他に休みをとるなんて話は……」

シャーリー 「……ひゅー……こひゅ……ひゅひゅー」

鳴上 「口笛、吹けないのか?」

538: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/22(水) 12:33:13.70 ID:kqdX5FkU0
鳴上 「休暇の届け出をしてないってことは、つまり?」

ペリーヌ 「無断外出ですわね。」

鳴上 「それは……軍規に? 」

ペリーヌ 「違反しますわね。」

シャーリー 「……」 ツゥ……

ペリーヌ 「このことは、ミーナ隊長に報告を」

シャーリー 「待て! そんなことをすればお前らだってお説教だぞ?」

鳴上 「……ペリーヌ、そも無断外出者の車に乗って帰るのは……」 タラッ

ペリーヌ 「黙認ってことになりますわね……」 ツゥッ

鳴上 「シャーリー、まさかそのことを計算して俺達を」

シャーリー 「だあっ! 待て待てマテ茶よ。最初は厚意だったんだって!」

鳴上 「今は?」

シャーリー 「ナルカミ……旅は道連れって……言うだろ?」

ペリーヌ 「道連れの意味が違いますわ!?」

鳴上 「今なら降りて……」

シャーリー 「させるか! 」 ブオオオッ

ペリーヌ「ちょっと! スピードを上げ……」

シャーリー 「固いこと言うなっての! 一緒に地獄へ行こうじゃないの。」

ルッキーニ 「シャーリー……ひょれ……悪役の……むにゃ……」

シャーリー 「行くよ、ジ・エンド!」

鳴上 「この車、そんな名前だったか!?」

シャーリー「溶けちゃえ溶けちゃえー!!」

ペリーヌ 「完全に敵キャラのセリフですわよ!?」

> 騒がしい帰り道になった……

541: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/22(水) 15:12:51.50 ID:kqdX5FkU0
【夜/ 501基地 格納庫】

シャーリー 「ほいっと。到着。」

鳴上・ペリーヌ 「」 グッタリ

ルッキーニ 「んにゅ? 帰って来たの? もうすぐご飯?」

シャーリー 「まあな。」

ルッキーニ 「ごっ飯! ごっ飯!」 ガチャ

シャーリー 「おい、バカ! そんな不用意に出たら、ミーナ隊長に」

ポスッ

ルッキーニ 「うじゃっ!? いったぁ~」

ミーナ 「あらあらルッキーニ少尉、おかえりなさい。」

シャーリー 「だーから、言わんこっちゃない……」

ルッキーニ 「たた、ただいま……みみみ、ミーナ隊長」 タジッ

ミーナ 「どうしたの? そんなに焦って。フランチェスカ・ルッキーニ少尉?」

シャーリー (ヤバい……ものすごーく怒ってらっしゃる!)

ルッキーニ 「うう、ううん。なんでもないよ? ね、シャーリー……?」

シャーリー 「バカっ! こっちに話題振るな!」

ミーナ 「あらあら、イェーガー大尉も。おかえりなさい。」

ミーナ 「ブリタニア観光は……た の し か っ た か し ら?」

シャーリー 「ええ、そそ、そりゃ勿論……あっ。」

ミーナ 「ブリリアント。それは良かったわねぇ……」 ゴゴゴ

ルッキーニ 「……抜き足……差し足……」

ミーナ 「でしたら、そのお話、くわしく教えてもらえる……?ルッキーニ少尉も。ね?」 ガッ

シャーリー・ルッキーニ 「は、はひ……」



【数分後】

ペリーヌ 「……あれ、シャーリーさん達は?」

鳴上 「さっき、隊長が見えた……そっとしておいたほうが、いい。」

ペリーヌ 「同感ですわ……いつもなら、夕食の時間ですわね。」

鳴上 「そうだな……」

543: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/22(水) 16:46:41.95 ID:kqdX5FkU0
リーネ 「いくら手をーのーばしたってー届ーくはーずのーないー」

鳴上 「ただいま。リーネ。」

リーネ 「ひゃあっ! 鳴上さん? お、お帰りなさい。聞いてたん……ですか?」

鳴上 「いくら手を…って辺りから。上手だったぞ?」

リーネ 「あ、ありがとうございます……」

ペリーヌ 「私もいますわよ?」

リーネ 「ペリーヌさんも、お帰りなさい。随分遅かったですね。夕食、もう出来るころですよ?」

鳴上 「ちょっと慌ただしくてな。」

リーネ 「そうですか。その手に持っているのは?」

鳴上 「久々になにか作ろうかなと思って。リーネは裁縫道具とか持っているか?」

リーネ 「は、はい。立派なお嫁さんになるにはってお姉ちゃんがくれたんです。良ければ、貸しますよ?」

鳴上 「ありがとう。いいお姉さんだな。」

リーネ 「はい、私の自慢です。近くにあるワイド島の所属なんです。」

ペリーヌ 「ワイド島……」

鳴上 「知っているのか、雷電。」

ペリーヌ 「雷電? ええ、私の古い付き合いもウィッチとして働いていますのよ。」

鳴上 「ウィッチってのも、狭い業界なんだな……」

リーネ 「はい。代々ウィッチの家系とかもあるから、姉妹でそうなるのも珍しく無いんですよ?」

ペリーヌ 「私のところも、その類いですのよ?」

リーネ 「へえ、そうだったんだ。」

ペリーヌ 「考えてみれば、自分達の身の上を話すというのは少なかった気がしますわね。」

リーネ 「言われてみれば、そうかも……ちょっと気になってきちゃった。」

鳴上 「時間はいっぱいある。これから話せばいい。」

リーネ 「はい。……ところで、ペリーヌさんは何を買ったんですか?」

ペリーヌ 「なな、何でもいいでしょう!? 一度荷物を置いてから食堂に向かいますわ! では。」 タッタッタ…

リーネ 「ペリーヌさん……どうしたんだろう?」

鳴上 「もう何日かしたら分かるさ。今はそっとしておこう。」

リーネ 「……そう言えば、さっきミーナ隊長がシャーリーさんとルッキーニちゃんを引っ張ってたけど……」

鳴上 「それも……」ツゥッ

リーネ 「そっとしておけばいいんですか?」

鳴上 「……ああ。俺達も食堂に行こうか。」 コクッ

リーネ 「賛成です。」

544: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/22(水) 17:59:54.14 ID:kqdX5FkU0
【食堂】

鳴上 「ただいま。」 ガチャ

宮藤 「あ、お帰りなさい。ご飯、もうすぐですよ?」

バルクホルン 「災難だったな。リベリアンたちに付きまとわれたのだろう?」

鳴上 「そんなところです。収穫はありましたから。」

リーネ 「そう言えば鳴上さん。ペリーヌさんのあの服は……」

鳴上 「……あっ。」

ペリーヌ 「ふう、あれって結構重たいのですわ……ね。」チドリのアレ

一同 「……」

ペリーヌ 「へ? どうかしました?」

バルクホルン 「いや、その服だが……」

ハルトマン 「……ドレス?」

宮藤 「すごく、凄いね。お姫様みたいで。」

エイラ 「……」 プルプル

サーニャ 「エイラ、笑っちゃダメ。」

ペリーヌ 「……! 」

リーネ 「似合ってると、思うよ? その、剣? のカチューシャ……」

ペリーヌ 「な、鳴上さん?」

鳴上 「すまん。着替えた方が良いって言うの、忘れてた。」

坂本 「はっはっは! 似合っているぞペリーヌ。鳴上が見立てたのか?」

ペリーヌ 「そ、そうですか? //」

鳴上 「いえ、俺じゃなくて……」

坂本 「なかなか見る目があるんじゃないか?」

鳴上 (聞いていない、この人……)

宮藤 「そう言えば昨日はスーツ着ていたよね、鳴上さん。お洒落さんなの?」

サーニャ 「……確か、部屋に色々服があったような……清掃員とか。」

坂本 「……仮装でもしていたのか?」

鳴上 「友人の仕事の手伝いとか、行事で少し。」

坂本 「ほう、面白そうだな。今度見せてくれないか?」

鳴上 「……」

鳴上 「……はい。」

坂本 「今の間はなんだ。」

ペリーヌ 「少佐が……褒めて……」

エイラ 「ツンツンメガネが……ヒラヒラの服……」 プルプル

サーニャ 「そんなに面白い……かな?」

ミーナ 「あら、お帰りなさい。」 ガチャ

鳴上 「ええ、ただい……」

シャーリー 「…………」

ルッキーニ 「うじゅじゅじゅじゅ…………」

> なんとも言えない空気のまま夕食の時間が過ぎた……

545: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/22(水) 18:49:57.35 ID:kqdX5FkU0
【数日後/ 自室】

鳴上 「……今日は坂本さんの誕生日か。」

ペリーヌ 「鳴上さん、起きてます?」 コンコン

鳴上 「寝てる。」

ペリーヌ 「起きているじゃありませんの。坂本少佐から伝言ですわ。」

ペリーヌ 「今日は用事でブリタニアに行くから、いつも通り訓練を。ですって。」

鳴上 「そうか。だったら、早いところ済ませてお祝いの準備にしよう。」 ガチャ

ペリーヌ 「ええ。ミーナ隊長もそのつもりだそうよ。」

鳴上 「ミーナ隊長も坂本さんを慕っているからな。」

ペリーヌ 「ええ……豆狸といい、隊長といい。どうしてこう……」

鳴上 「 ? 」

ペリーヌ 「なんでもありませんわ。」

鳴上 「そうか……しかし、あのドレスは着ないのか?」

ペリーヌ 「きっ、着るわけがないでしょう!? あの後、エイラさんにとことんおちょくられたんですのよ!?」

鳴上 「どんなふうに。」

ペリーヌ 「……足のわっかはなんダ。少佐の犬ッテカ? とか、可愛いケド、胸の辺りが緩くナイカ? とか。」

鳴上 「…………」

ペリーヌ 「なにかおっしゃいなさい!」

鳴上 「ああ。そうだな。ペリーヌの使い魔は猫だからな。」

ペリーヌ 「いろいろ引っ掛かりますけど……まあいいですわ。早くなさい。」

546: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/22(水) 19:32:30.24 ID:kqdX5FkU0
 
> 長い滑走路を何度も往復した……

鳴上 「Papa and mama were lying bed~」 タッタッタ……

ペリーヌ 「なんですのその歌。」

宮藤 「ファミコンウォーズが……はぁ……でーるぞー……」

リーネ 「歌詞が違うよ……っ芳佳ちゃん……」

鳴上 「Mama roled over and what she said」

ペリーヌ 「何て言いましたの?」 タッタッタ

鳴上 「……」 タッタッタ

宮藤 「……うにっ……あと5往復だっけ……?」

リーネ 「6だよ……芳……芳佳ちゃん。」

ペリーヌ 「その続きはなんなんですの!?」

鳴上 「君の中に~わーたしをずっと~」

ペリーヌ 「ちょっと!?」

鳴上 「考えたら歌詞が過激だったから……女の子の前ではちょっと……」

ペリーヌ 「でしたら……っ……そんな歌を歌わないで!」

鳴上 「叫ぶと疲れるぞ。」

ペリーヌ 「誰のせいだとケホッ……思ってますの……」

鳴上 「……俺だな。」

宮藤 「鳴上さんは……なんでそんな落ち着いているのぉ……」

鳴上 「訓練だ。」

リーネ 「なんだか……少佐みたいになってる……」


549: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/22(水) 22:24:35.39 ID:kqdX5FkU0
――
―――

鳴上 「……こんなもんか。いい汗をかいた。」

リーネ 「疲れたぁ……」ドテッ

宮藤 「私……もう、ダメ……」 ムニッ

ペリーヌ 「……だらしがないですわね。」 ファサッ

鳴上 (どうして宮藤は腕をリーネの胸に……)

シャーリー 「うーい、お疲れっす。」 バスバス

ルッキーニ 「うじゅー……暑い……」

鳴上 「何をしているんだ?」

シャーリー 「罰。洗濯だよ、せ ん た く。干してるの。」

ルッキーニ 「後は掃除に、食事の準備に……あー、もう。」

鳴上 「自室謹慎とかじゃ、ないのか?」

シャーリー 「アタシらは常習だからさ、そういうのじゃ甘いって。」

宮藤 「ははっ……大変だね。」

リーネ 「頑張って……下さい。」

ルッキーニ 「うじゅ~……あれ、こんな服、あったっけ?」

シャーリー 「やけに長いベルトだな……これ。」

鳴上 「……ああ。それか。」

シャーリー 「なんだ、お前のか?」

鳴上 「だいたい、そんなとこだな。ちょっとした小道具さ。」

シャーリー 「ふーん……ま、少佐の帰って来るまでには乾くだろーさ。」

鳴上 「よろしく頼む。」

ペリーヌ 「そろそろ、休憩はよろしいですわね?」

宮藤「ええー……もう?」

リーネ 「もう、少しだけ……」

鳴上 「二人もそう言ってるし……」

ペリーヌ 「まったく……もう5分だけですわよ?」

552: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/22(水) 23:33:06.58 ID:kqdX5FkU0
 

ペリーヌ 「はい、腹筋ラスト10回ですわ。リーネさん。」

リーネ 「1……2……3…4……5……6」 プルン

宮藤 「頑張って、リーネちゃん!」 ジーッ

鳴上 (どうして、宮藤の視線が胸に……)

リーネ 「7……8……9……」プルプル

鳴上 (気持ちは……分からなくもない……)

ペリーヌ 「……」 ジトッ

鳴上 「な、なんだ?」

ペリーヌ 「別に。」 ツーン

リーネ 「じゅ……う…」

宮藤 「お疲れ様、リーネちゃん。」

ペリーヌ 「これで、一旦終わりますわね。」

鳴上 「賛成だな。何か飲み物でも持ってくるよ。」

宮藤 「いえ、そういうのは私の……」

鳴上 「これくらいの甲斐性は無いとな。」 タッタッタ……

リーネ 「何て言うか……キザなことをさらっと言えるって才能かもね。」

宮藤・ペリーヌ 「そうだね(ですわね)」

――
―――

鳴上 「シャーリーにコーラ貰って来たぞ。後はタオルと。」

宮藤 「うわー、ふかふかだー。お日さまの匂い~……」 パサッ

リーネ 「いただきます。」 ゴクッ

ペリーヌ 「コーラの蓋って、開けづらいですわね……」

鳴上 「こういうのはコツがいってだな……」

> 短い休憩を楽しく過ごした……

553: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/23(木) 00:07:49.31 ID:RJOG2QrP0
【夕方/ 食堂】

ミーナ 「全員そろったわね?先週、宮藤さんとサーニャさんの誕生日があったことは覚えているわね?」

ミーナ 「そして今日は美緒の誕生日なの。知ってるわね?」

エイラ 「やけに気合い入ってるナ……」

シャーリー 「そりゃ、少佐だからな。ほら、あっちも。」

ペリーヌ 「……」 ソワソワ

エイラ 「ソダナ。宮藤に少佐にナルカミ、扶桑の奴らの天然たらしは」

ミーナ 「聞いてるの? エイラさん。」

エイラ 「もも、勿論ナンダナ! 折角のお祝いなんだからナ! 祝わないと。」

ミーナ 「よろしい。夕食は宮藤さんと鳴上君、リーネさんとペリーヌさんが。」

ミーナ 「お菓子の方はエイラさんとサーニャさん、トゥルーデがお願い。」

ミーナ 「フラウとシャーリーさん、ルッキーニさんは飾り付けね?」

一同 「了解!」


鳴上 「それで、何を作るんだ?」

宮藤 「カレーです。坂本さんは海軍だし、海軍といったらカレーかなって?」

リーネ 「少佐、喜んでくれるかな……」

ペリーヌ 「……」

鳴上 「どうした、ペリーヌ。料理が作れないとか?」

ペリーヌ 「いえ、そそ、そんなわけは……ただちょっと、経験が少なくて……」

宮藤 「大丈夫ですよ。料理は愛情が一番ですから! 」

リーネ 「私もカレーは初めてだから、一緒だよ?」

鳴上 「ああ。キムチとか、コーヒー牛乳を入れないでくれたら充分だ。」

宮藤 「あはは、カレーにそんなの入れるはず無いよ。おかしな鳴上君。」

鳴上 「……」

宮藤 「どうしたの? まさか、君って呼ぶのダメだった?」

鳴上 「そうじゃない。それは嬉しいよ。」

鳴上 (入れた奴が……いるんだ!)

『強い方がいいよ、男の子だし。』

『魚とか入れたらダシが出るかな?』

鳴上 「……」 カタカタ

リーネ 「ど、どうしたの? 顔色、悪いけど?」

鳴上 「何でもない。精一杯、サポートさせてもらう……」


555: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/23(木) 00:23:46.43 ID:RJOG2QrP0
――
――――
グツグツ……

宮藤 「うーん……いい匂い。」

ペリーヌ 「本当。悪くありませんわね。」

鳴上 「これに少しだけ醤油を入れてっと。」

リーネ 「え……お醤油?」

鳴上 「少しだけなら、コクが出るぞ。ケチャップやソースみたいに辛味を消さずに出来るって話を聞いたような。」

ペリーヌ 「随分詳しいですわね。」

鳴上 「カレー、ハンバーグ、オムライスは菜々子の好物だ。」

宮藤 「あ、私も好きだよ?」

リーネ 「芳佳ちゃん……」

ペリーヌ (舌が子供なだけですわ!)

ミーナ 「調子は……あら、いい匂い。」 ガチャッ

リーネ 「少し煮れば完成です。どうかしましたか?」

ミーナ 「もう一時間程で美緒が帰ってくるって連絡、頑張ってね?」キィ……

リーネ 「分かりました。じゃあ、サラダでも作って待とう?」

ペリーヌ 「賛成ですわね。」

鳴上 「すまん、ちょっと空けてもいいか?」

宮藤 「大丈夫だけど……どうしたの?」

鳴上 「後で分かるよ。それじゃ、任せた。」ガチャッ

リーネ 「行っちゃったね……何をするんだろう?」

ペリーヌ 「斜め上を行きますわよ、きっと。」

559: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/23(木) 00:43:16.74 ID:RJOG2QrP0
なんだかんだで一時間……

【夜/ 食堂】

坂本 「全く醇子め……ロマーニャを中心に統合航空団編成するから色々教えろだと?」

坂本 「そもそも私は細かい指揮はミーナに任せて……もう少し私も勉強するかな……」

坂本 「もう皆食べ初めているだろうか……」 ガチャッ

坂本 「今、帰ったぞ。」

一同 「誕生日おめでとう、少佐(坂本さん)(美緒)! 」 パパンッ

坂本 「うわっ………ビックリさせるな。何事かと思ったぞ。電気も消しっぱなしだ。」 パチッ

鳴上(女装) 「おめでとうございます。」

坂本 「……」プイ

鳴上 「おめでとうございます」 ズイッ

坂本 「」 プイ

鳴上 「」 ズイッ

坂本 「……ぷっ、鳴上……お前は……はっはっはっはっは!! とんでもない大馬鹿だな。」

シャーリー 「だーっはっは! だよな!? いきなりこんなので来たら目ぇ逸らすっての!」

ルッキーニ 「ねー! だってさ。準備の時にやって来たと思ったら『俺を見ろ(いい声)』だよ!?」

エイラ 「これは……真っ直ぐ見れない……ナ……」 バンバン

サーニャ 「エイラ……椅子叩きすぎよ?」

ハルトマン 「真顔だから、冗談か本気か分からないんだよねー」

バルクホルン 「いくらなんでも、体を張りすぎだ……」

ミーナ 「そう? 501らしくて、好きよ?」

坂本 「はっはっは! 折角なら、それでストライカーに」

鳴上 「それは勘弁ですよ。」

ペリーヌ 「ささっ、お座りになってください少佐!」

宮藤 「今日はカレーですよー?」

リーネ 「私たちで作ったんです。」

サーニャ 「デザートに……チョコケーキもある。」

坂本 「……ありがとう。私たちはいい仲間を、家族を持ったな。」

宮藤 「はい!」

> ささやかだが、賑やかな団欒を満喫した……

560: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/23(木) 00:57:49.14 ID:RJOG2QrP0
坂本 「ご馳走さま。美味かった。」

鳴上(女装) 「まあ、嬉しいわ。じゃがいもはペリーヌが切ったのよ。」

坂本 「そうだったのか……綺麗に切れていたぞ。」

ペリーヌ 「あ、ありがとうございます……」

宮藤 「まさか、食事もそのカッコでなんて……」

リーネ 「意外と……ノリノリだよね?」

ペリーヌ 「口調も変えてますし……」

シャーリー 「なんでだろ、今、ゴッツいマリリン・モンローが脳裏を……」

バルクホルン 「しかしなんだ? あのやり取りはまるで……」

ミーナ 「夫婦……よね」 ギリッ

ハルトマン 「ミーナ!?」

ミーナ 「何でもない。何でもないわよ?」 ニコッ

鳴上 「そうそう、ペリーヌが坂本さんにプレゼントだって。」

坂本 「何だって? それは本当か、ペリーヌ。」

ペリーヌ 「え、ええ。直ぐにお持ちしますわ!」

エイラ 「いつまで続けるンダ? この小芝居……ツンツンメガネが娘役カヨ。」

サーニャ 「……楽しそう。」

エイラ 「えっ」


ペリーヌ 「お待たせ……しましたわ……」

坂本 「随分大きいな……」

鳴上 「あの子ったら、張り切っちゃって。」

坂本 「……辛いなら止めても大丈夫だぞ。」

鳴上 「分かりました。」

宮藤 (でも、カツラは外さないんだ……)

562: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/23(木) 01:23:44.61 ID:RJOG2QrP0
ペリーヌ 「これが、私からの、日頃のお礼ですわ……」

坂本 「どれどれ……これは!」 パカッ

坂本 「……ありがとう。」

ペリーヌ 「い、いえ! いつも訓練をしてくださることに比べたらちっぽけですわ!」

坂本 「はっはっは! そうか。だったら、もっと厳しく稽古をつけてやろう。」

ペリーヌ 「はい!」

坂本 「宮藤にリーネ、鳴上もだ。」

リーネ・宮藤 「えぇー! 」

鳴上 「上等だぜ。」

シャーリー 「あれ、ナルカミが男らしい。」

ルッキーニ 「女の子のカッコなのにね。」

バルクホルン 「スイカに塩をかけると甘くなるだろう。これも、鳴上が女装をしつつも男らしい発言をすることで、」

バルクホルン 「相対的に男らしく見える。ということだな。」 ドヤァ

ハルトマン 「うわ、なんか腹立つ……」

ミーナ 「そろそろ、お開きかしらね。片付けもしなくちゃいけないわ。」

坂本 「そうか、だったら私も……」

ペリーヌ 「とんでもない!! 」

ミーナ 「そうよ。ただでさえ美緒は疲れているんだから。」

宮藤 「部屋に戻ってゆっくりして、お風呂にでも浸かってください !」

鳴上 「ああ、今日は坂本さんが主賓だからな。」

坂本 「そこまで言うなら……休ませてもらおう。」

バルクホルン 「ああ。ゆっくりして、また明日からの戦いに備えてほしい。」

坂本 「分かっている。今日はありがとう。はっはっはっはっは……」 スタスタ…


鳴上 「成功だな。」

ペリーヌ 「ええ。鳴上さんがあの店に立ち寄ったからですわ。」

> ペリーヌに感謝された……

鳴上 「偶然だよ。さ、片付けもしよう。カレーはこびりつくと落ちない。」

リーネ 「その……洗い物の前にカツラ、外したほうが……」

鳴上 「それもそうだな。」 カポッ


563: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/23(木) 01:31:46.28 ID:RJOG2QrP0
【夜/ 坂本の部屋】

坂本 「ペリーヌのやつ……さては鳴上にあの本を……///」

坂本 「うむ、部下が上官のことを知りたいというのは自然だが……恥ずかしいな。やはり。」

坂本 「しかし、面白いことをしてくれる……私も、新人達に教えられる全てをしないとな……」

坂本 「今日で20歳……いつまで飛べるだろうな……」

坂本 「いや、飛ばなくちゃいけないな……。たとえ“あがり”が近くても……」 コトッ

坂本 「……お久し振りです。北郷師範……」

坂本 「扶桑人形の師範に挨拶……ちょっと変かもな。はっはっは。」



つづく

570: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/23(木) 14:57:17.01 ID:RJOG2QrP0
[6話 Purple Heart]

【朝/ 自室】

鳴上 「……この時間じゃ、少佐の朝の訓練は出れないか。」

ドタドタ……

> 何やら外が騒がしい……

鳴上 「ふぁ……」 ガチャ

ルッキーニ 「あれ! ユウ。おはよう―……」

鳴上 「ああ、おはよう。何を持って走ってるんだ?」

ルッキーニ 「ヤバッ、芳佳もう来た! 」タッタッタ

鳴上 「おは……宮藤。それ、少佐の服じゃ?」

宮藤 「返してぇ~……って、鳴上君!? あのね、ルッキーニちゃんがペリーヌさんの……」

鳴上 「ペリーヌの?」

宮藤 「ズボンを盗んだみたいなの! なんでか私のズボンも盗られちゃって……」

鳴上 「通りで騒がしいわけだ。」

ペリーヌ 「待ちなさい! 私のズボン! って、鳴上さん!?」

鳴上 「同じ反応が続いた。」

ペリーヌ 「部屋に戻ってください! 私が良いと言うまで!」

鳴上 「? どうし」

ペリーヌ 「いいから早く! 」ドンッ バタンッ

宮藤 「ご、ごめんね! 鳴上君。すぐに出れると思うから。お昼にはハルトマンさんの勲章授与もあるし。」

鳴上 「わ、分かった。」

ペリーヌ 「絶対に! 出ないでください!?」 タッタッタ

> 音が遠ざかっていく……

鳴上 「普段下着みたいなものでいるしズボンくらいなら、いいんじゃ……」

鳴上 「……いや、あれがズボンなんだっけか……」



572: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/23(木) 18:28:46.12 ID:RJOG2QrP0
鳴上 「……飯は、後で適当につまむとして……」

> 今日は何をしようか……

鳴上 「……裁縫道具も借りれたし、早速作るか。」 チョキチョキ

『待ちなさい!』

『こっこまーでおーいでー!』

『私のズボン~!』

鳴上 「……集中、出来ない……」

鳴上 「無心になれ……指を動かすことだけを……」 チョキチョキ

『あ、コラ! それは私のズボンダゾ!』


『待って! 返してよぉ、ルッキーニちゃん!』

『ここまでおいでーだ!』

『んしょ……あれ? もう降りてる!』

『よーしかっ……丸見え~にしし』 タッタッタ

『なっ……って枝がキャアアッ』 ドテッ


鳴上 「……考えるな……感じろ……」

鳴上 「……」

鳴上 「……何をだ?」

鳴上 「ダメだ……歌でも歌って気を紛らわせるか……」

鳴上 「懐かしいな、封筒貼りとか鶴折りのとき。」

ドタドタ……

鳴上 「器の大きな人間は~ちょっとやそっとのことなんて~」

鳴上 「気にするこーとはないんだぞー……そーうーだーなー」

鳴上 「ちょうどーわーたーしーみーたーいーにー」

鳴上 「あーめが降っても気にしないー……かーぜが吹いても気にしないー」


【廊下】

坂本 「全く、ルッキーニの奴め……」

『やーりが降っても気にしない~』

坂本 「鳴上も何を歌っている……流石に気にしろ、エイラじゃないんだから……」 タッタッタ


573: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/23(木) 19:53:17.88 ID:RJOG2QrP0
鳴上 「だけどスースーするのは勘弁ナー」

鳴上 「一通りフェルトは切れたけど……お腹減ったな。」つ おっとっと

鳴上 「日は……大丈夫だよな……あ、錨。これも珍しいんだっけ。」 ポリポリ……


『どこに行ったんですの!?』

鳴上 「まだ当分、続きそうだな……潜水艦……」ポリポリ


ウウウウウウウウゥゥゥゥゥ!!

鳴上 「サイレン!? こんなときにネウロイか。」

鳴上 「パン……じゃなくて、ズボン穿いてないなら飛べないだろうしな……行こう。」 ダッ

鳴上 「……スクランブルっていうんだっけか。久々だな。」

【午前 / 格納庫】

鳴上 「……もう、だれか来ているのか?」


『……本さん! スースー…ます!』


鳴上 「!?」


『安心…ろ、空…は誰も見ていない!!』


鳴上 「いや……俺はどうなって……」

バルクホルン 「どうした鳴上。格納庫前で立ち止まって。」

鳴上 「いや、その……」

バルクホルン 「何人かのズボンが盗まれてしまった今、飛べるのは私達だけだ。グズグズするな。」 グイ

鳴上 「ちょっと、待ってくださっ……」


ペリーヌ 「あの……こすれ……」

坂本(スク水)「モタモタするな、行くぞ!」

宮藤 「だって、やっぱり恥ずかし……鳴上さんもいるし!」

ペリーヌ 「なっ? 出ないでと言ったではありませんの!」


バルクホルン 「なんだ、これは……」

鳴上 「誰か教えてくれ……ッ!」 ロンリーウェー

576: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/23(木) 22:35:07.71 ID:RJOG2QrP0
 

バルクホルン 「ここは小学校かなにかか……?」

鳴上 「どうでしょうね……」

サーニャ 「エイラ……それ、私のズボン……」 グイグイ

エイラ 「なっ! サーニャ、こんなとこで脱がす奴がアルカ!」

サーニャ 「私の……ズボン……」 グイグイ

エイラ 「ね、寝惚けてル」

バルクホルン 「……気のせいか? サーニャがなんだか明るく見えるが……」

鳴上 「そういえば、確かに……何ででしょうね……」

サーニャ 「ズボン……」

鳴上 「……」 ポクポクポク……チーン

鳴上 「サーニャがタイツを穿いてないからだろう。」

バルクホルン 「タイツ? ああ、重ね穿きするズボンのことか。」

鳴上 「え、ええ……多分。サーニャは黒い服が多いから。」

鳴上 (あれもズボン……なのか?)

鳴上 (色々と開放的すぎるだろ……)

エイラ 「なっ、ナルカミに大尉モ、サーニャヲソンナメデミンナー!!」 クワッ

ペリーヌ「 エイラさんなら?」

エイラ 「ワ、ワタシもミンナー!!」 ブンッ

===「MG42のドラムマガジン」 Σ「鳴上の頭」

「MG42のドラムマガジン」「鳴上の頭」<ゴシャッ

鳴上 「タコス」 ドサッ

エイラ 「あ……ヤッチッタ……お、おい。ナルカミ?」


ある時、私は蝶になった夢を見た


エイラ 「久々に……ナルカミィィィィィィ!」

578: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/23(木) 23:46:55.19 ID:RJOG2QrP0
――
――――

【昼/自室】

鳴上 「ううっ、便器が自爆……んっ?」

宮藤 「? 起きた。調子、大丈夫? 軽い脳震盪ってとこかな。」

鳴上 「詳しいんだな。……ああ、大丈夫そうだ。変なこと、言ってなかったか?」

宮藤 「えへへ、これでも医者志望だからね。」

エイラ 「モップでゾンビ倒すとか、便器が自爆とか。ワケわかんないことナラ。」

サーニャ 「無事で良かった……エイラ……ちゃんと謝って。」

エイラ 「うぅ~……分かってるヨ。その、いきなり乱暴して、スマン。」

鳴上 「気にするな。あれ、弾が入ってなかったんだろ?」

宮藤 「うん。結構音も軽かったし。」

鳴上 「……出撃は!? ネウロイはどうなった!?」 ガバッ

サーニャ 「それが……」


【午前/ 格納庫(回想)】

エイラ 「ナルカミィィィィィィ!!」

宮藤 「たた、大変! 衛生兵……私だ!」

サーニャ 「芳佳ちゃん……古典的だよ。」

バルクホルン 「取り敢えず、私と少佐で先行して」

「出撃の必要は無いわ。」

坂本 「どういう意味だ?」

バルクホルン 「登場がロム……じゃなくて、ミーナ。話が飛びすぎだ。」

ミーナ 「あら、ごめんなさい。これ、皆さんのズボンよ。」 パサッ

ペリーヌ 「私のズボ……それで、どういった関係が?」

ミーナ 「ルッキーニさんが隠れていたときに誤ってサイレンを鳴らしたのよ。」

ハルトマン 「そゆこと。」

ミーナ 「フラウがルッキーニさんを見つけてくれたの。」

ルッキーニ 「…………」カタカタ

ミーナ 「ルッキーニさん? 分かっているわよねぇ?」

――
――――

サーニャ 「こんなことがあって……」

鳴上 「そうだったのか。慌ただしかったのにな。わざわざ運んでくれてありがとうな。」

エイラ 「ああ、運んだのは私らじゃネーゾ?」

バルクホルン 「鳴上は起きたか?」

579: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/24(金) 01:07:10.16 ID:Bu84pfbR0
鳴上 「はい。大丈夫です。」

バルクホルン 「そうか。もうすぐハルトマンの勲章授与の式だ。早めに準備をしろ。」

鳴上 「分かりました。」

エイラ 「運んだのは大尉ダヨ。」 コソッ

鳴上 「……ありがとうございます。バルクホルンさん。」

バルクホルン 「ふっ……お安いご用だ。このくらいはな。それじゃあ。」 スタスタ

鳴上 「……何だかんだ、優しいんだよな。」

宮藤 「そうだね。」

サーニャ 「うん……私が隊に馴染めないときも心配してくれてた。」

エイラ 「……妹に似てるから過保護になんてんじゃねーの。」

鳴上 「妹とかいると、年下の世話を焼きたくなるもんだぞ。」

エイラ 「あー、ナルカミが言うとスゲー説得力ダナ。」

鳴上 「どういう、意味でだ?」

エイラ 「んにゃ。何でもネーヨ。んじゃ、私らは先に行くゾ。」

サーニャ 「そうね……着替えしなきゃいけないし。」

宮藤 「お先にね。」 キィ……バタン

鳴上 「確かに、ちゃんとした服じゃないとな……」高校指定ジャージ

鳴上 「制服は……昨日、干したんだったな……」

鳴上 「……」

――
――――

【滑走路】

「これより、エーリカ・ハルトマン中尉への騎士鉄十字勲章の授与を……」

ペリーヌ 「だからって、なんでそのスーツですの」 ヒソヒソ

鳴上 「いつもの制服は乾いてないし……」 FBIスーツ

鳴上 「他は着ぐるみとかだし、もう一着は腕章が取れなくてさ。」

ペリーヌ 「本音は?」 コソッ

鳴上 「これ、結構お気に入り。」 ニコッ

ペリーヌ 「だろうと思いましたわ……」

坂本 「こら、静かに聞かんか。」

鳴上 「……」 クイッ

坂本 「……なんだ、今の仕草は。」

鳴上 「口にチャックです。」

坂本 「……静かにしておけ。いいな。」

ペリーヌ 「チャック?」

581: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/24(金) 07:16:10.97 ID:Bu84pfbR0
ルッキーニ 「うぅ……スースーする……」

鳴上 「……どうしてズボンなんか盗んだんだ?」

ルッキーニ 「元々は私悪くなかったもん……」

鳴上 「悪くなかった? どういう意味だ……」コソッ

ルッキーニ 「あのね? お風呂から上がったら、ズボンが無かったの。」

鳴上 「それじゃあ、最初はルッキーニが盗られてたのか? だとすると今は……」

ルッキーニ 「うん……スースーする……」

鳴上 「…………」 プイ

ルッキーニ 「なんで眼をそらすの?」

鳴上 「べ、別に……」

ルッキーニ 「ねえ、ユウは昔、事件の捜査をしてたんだよね?」

ルッキーニ 「だったら、私のズボン探すの手伝って?」

鳴上 「……お尻丸出しで駆け回られるよりマシか。」 ボソッ

鳴上 「それで、なくなったズボンは?」

ルッキーニ 「んーっとね……」

ルッキーニ 「青色と白色のシマシマ。」

鳴上 「……」

ルッキーニ 「どしたの?」

鳴上 「ハルトマンを見ろ。」

ルッキーニ 「ん~っ……あ、ハルトマン、私のズボン、穿いてる。」

583: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/24(金) 17:51:46.04 ID:Bu84pfbR0
ルッキーニはエーリカのが呼び方自然かなと思ったけど、補完はよろしく。


【午後/ 食堂】

> お茶の時間、ルッキーニと騒動の原因について説明した……

バルクホルン 「なに? 結局、ことの発端はエーリカだったのか!?」

ルッキーニ 「だーかーらー! 何度も言ってるじゃん。……あちち。」

リーネ 「大丈夫ルッキーニちゃん? お茶少し暑いから、気をつけてね。」

ルッキーニ 「おひょい……」

ハルトマン 「いやー、ごめんね? ズボン見つからなくてさー……借りちゃった。」

バルクホルン 「借りちゃった……ではないだろう!? だからあれほど片付けをしろと言ったのだ!」

宮藤 「そんなにハルトマンさんの部屋って汚いんですか?」

鳴上 「あれは……足の踏み場がな……」 カツカツ

宮藤 「……」

鳴上 「……ゴクン……見つからないぞ。どうした。」

シャーリー 「いや、その食していられるものは何かなと思ったんじゃね?」

鳴上 「なんだかんだ、ご飯を食べてなかったからな。有り合わせで作った肉丼だ。」

鳴上 「あの味の再現……長い道のりだった……」

宮藤 「あの味が何かは知らないけど、紅茶に合うのかなって、それはいいけど……あはは、その量は……」

シャーリー 「全てを受け入れる寛容さ、正しいペース配分する知識、肉の群れに突っ込む勇気、食べ続ける根気。」

シャーリー 「ナルカミのタフさはあれから来てるのかもな……凄い量だ……」

ペリーヌ 「そんなわけないでしょうに……見てるこっちの胃がもたれそうですわ。」

ペリーヌ 「……どうして少し説明口調ですの?」

鳴上 「少し愛屋よりも油……多かったかな……」

宮藤 「早い!」

バルクホルン 「……いつの間に肉の話になったんだ?」

バルクホルン 「とにかくだ! ハルトマンの部屋のついて、何か対策を立てねばなるまい!」

リーネ 「確かに……今日の警報が誤報だったからいいけど……」

ミーナ 「そうね……何かしら、考えておくわ……」

宮藤 「あ、私片付けなら得意ですよ! よかったら」

バルクホルン 「止めておけ。1日はおろか1週間かけても片付けられるかどうか……」

ハルトマン 「なにさー、人の部屋を魔界みたいに」

バルクホルン 「事実を言ってるのだ!」

585: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/24(金) 18:22:13.66 ID:Bu84pfbR0
ミーナ 「それじゃあ、明日の午前中にエーリカの部屋に集まってちょうだい。」

バルクホルン 「やっぱり、片付けをするのか?」

ミーナ 「……ええ。仕方ないわ。隊の全員で片付けにあたります。」

宮藤 「全員……ですか?」

鳴上 「それほどまでに……侮れないということだ。」

ハルトマン 「ちょ、ちょっと待ってよミーナ。ズボンは見つかったんだしさ?」

ハルトマン 「なにもそこまでしてやる必要は……」

ミーナ 「だって、こうでもしないと片付け、しないでしょう?」

ハルトマン 「うっ……」

バルクホルン 「申し訳ないと思うのなら、これを期に整理整頓をするのだな。」 フフン

ハルトマン 「うぅ~……」 チラッ

> チラチラと助けを求めるような視線を送ってくる……

鳴上 「諦めも、肝心だ。」

宮藤 「うん、今回は同感。」

サーニャ 「そうね……」

ハルトマン 「うわぁぁぁぁ! サーニャんにも愛想尽かされたぁ~」

ハルトマン 「ナルカミなんて、この前私の裸見たくせにぃ~」

「……」

> 周囲の視線が、ちょっと痛い……

鳴上 「ちょっと待て、あれは事故だっただろ。」

鳴上 「そもそもいつまでそれを引っ張るんだ!?」

> 少し、雪子の気持ちが分かった……

ミーナ 「オホン……とにかく、予報ではネウロイも来ないみたいだから。」

ミーナ 「汚れてもいい格好でお願いね。」


587: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/24(金) 19:51:02.65 ID:Bu84pfbR0
――
――――

【午前/ ハルトマンの部屋前】

ミーナ 「揃ったみたいね……鳴上君、それは?」

鳴上 「汚れてもいい服と言われたので。」 清掃員服

ミーナ 「そ、そう……」

宮藤 「鳴上君って、何かにつけてノリノリだよね。」

リーネ 「この前の少佐の誕生日もね……」

ペリーヌ 「全く、何を考えているのやら。」

鳴上 「ペットボトルを使ってるから、エコだぞ。」

宮藤 「ペット……ボトル?」

ミーナ 「はいはい、お喋りはそこまで。それじゃ、作戦を説明するわね。」

ハルトマン 「……作戦? ネウロイじゃないんだからさー……」

バルクホルン 「私としてはお前の部屋の掃除かネウロイなら、ネウロイの方が気が楽だぞ。」

ハルトマン 「そこまでかなぁ……」

ミーナ 「注意事項として、物を捨てる時はエーリカに断りを入れてちょうだい。」

ミーナ 「必要なものと要らないもの、段ボールに入れて整理するの。」

ミーナ 「まずは、トゥルーデとシャーリーさん、鳴上君。」

ミーナ 「三人は大きな物や重い物を部屋から一旦出して整理ね。」

鳴上 「押忍。」

バルクホルン 「適役だな。」

シャーリー 「えぇー、堅物が一緒か……サボれないじゃん。」

バルクホルン 「何か言ったかリベリアン。」

シャーリー 「私はペンより重いものを持ったことがない。なんちって。」

バルクホルン 「……」

シャーリー 「そんな眼で見るなって……やりづらいなぁ。」

鳴上 「いつも重たそうな機械とか工具、引っ張り出してるだろう。」

シャーリー 「あぁ~……こっちもやりづらいなぁ。」


595: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/24(金) 23:03:11.86 ID:Bu84pfbR0
あれって富山の東部だったのね。tt TSといいだいたい西武だから、少し嬉しい。


ミーナ 「そして、宮藤さん、リーネさん、サーニャさんは入り口近くの小物。」

宮藤 「頑張ろうね、リーネちゃん、サーニャちゃん。ルッキーニさん。」

リーネ 「うん!」

ルッキーニ 「あいよー!」

サーニャ 「頑張ろう……」

ミーナ 「ペリーヌさんとエイラさん、美緒に私は奥の方。」

ペリーヌ 「異存はありませんわ。」

坂本 「頼りにしてるぞ、ペリーヌ。」

ペリーヌ 「も、もちろんですわ! 期待に添えるよう、頑張らせていただきます。」

エイラ 「へ、なんでサーニャと一緒じゃないんダ? なんでツンツンメガネと…」

ミーナ 「ごめんなさい。奥の方はサーニャさんには少し……その、厳しいと思うから。」

エイラ 「うぅ、サーニャぁああ……」

サーニャ 「エイラ……」

エイラ 「サーニャ!」

サーニャ 「頑張ろうね、別々のところでも。」

エイラ 「…………」ダボダボ……

鳴上 「エイラの涙が止まらなくなった。」

ハルトマン 「あれじゃ攻撃が当たらないね~」

バルクホルン 「なんの話だ?」

鳴上 「おとなも」

ハルトマン 「こどもも」

鳴上・ハルトマン 「「おねーさんも。」」

バルクホルン 「……?」

ミーナ 「と、とにかく。始めましょう。」

「了解。」

エイラ 「サーニャぁああ…………」

598: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/24(金) 23:51:03.42 ID:Bu84pfbR0
 
ハルトマン 「そいじゃ、開けるよ~。」 ガチャ

鳴上 「腐海だ……前よりも悪化してる。」

バルクホルン 「いい得て妙だ。」

ハルトマン 「あんたらねぇ……言いたい放題……」

ミーナ 「さ、始めましょう。」

シャーリー 「ワイン……? そっか。カールスラントは酒飲んでもいいんだ……」

バルクホルン 「やらんぞ。」

シャーリー 「ケチ。ってか、うちらも原隊じゃこっそり飲んだりもしてたけど。」

鳴上 「えっと、このお菓子はどうするんだ……」

ハルトマン 「えっと、それは後で食べようと……1週間前くらいに。」

鳴上 「それが、色々と生えてカラフルだ……」

ハルトマン 「……」

鳴上 「処分……しとく。」

ハルトマン 「よろしく。」


――

鳴上 「このインカムは……」

ハルトマン 「あーっ! この前無くした奴だ。ありがとね。」

バルクホルン 「何台なくしたんだ……前も無くしたと言っていたような……」



――

シャーリー 「これで1時間くらいか。ようやく床が見えたな……」

バルクホルン 「気を抜くなここからが本番だ。」

鳴上 「12人もいるんだ。これなら今日中に」


『サーニャーサーニャ―サーニャ―サーニャ―サーニャ―』

『ちょっと、同じ部屋にいるんですから、そんな泣くこと……』

『ひゃあっ!? ル、ルッキーニちゃん!?』

『リーネの、またおっきくなった。シャーリーの程じゃないけど。』

『そうなの!?』

『芳佳ちゃんも反応しないで!』

『……賑やか。』

『はっはっは! 宝探しだな、まるで。』


鳴上 「……」

ハルトマン 「今日中に?」

鳴上 「なんでもない。」

600: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/25(土) 01:32:44.63 ID:3Remnxuw0
鳴上 「しかし……どうしてここまでになるんだ?」

シャーリー 「そうだな、何か秘訣とかないか? アタシん部屋も結構ダメなんだよねー」

ハルトマン 「あ、私も気になる。するかどうかは置いといて。」

バルクホルン 「置いておくんじゃない。」

バルクホルン 「リベリアンにフラウ、使ったら片付ける。床に物を置かない。」

バルクホルン 「この2つさえ出来れば散らからんのだ。不必要なものも持ち込まない! 」

シャーリー 「つってもさ、それが難しいんだよね。」

ハルトマン 「そーそー。トゥルーデだってクリスの写真はどうなのさ。」

バルクホルン 「あっ、あれは私の大切なものだ。」

鳴上 「概ねバルクホルンさんのがセオリーだけどな……」

鳴上 「所々に無くしたくない物を置いたらどうだ?」

シャーリー 「無くしたくない物?」

鳴上 「友達のプレゼントとか、大切な物……勲章とか。柏餅騎士鉄十字章だっけ?」

バルクホルン 「おいしそうだな、って違う! 柏葉だ。カールスラント皇帝からの栄誉あるものだ。」

シャーリー 「勲章は通用せんだろうね……腐るほど持ってるんだぜ。」

ハルトマン 「まーね。前になくしたし。てゆーかさ、どんだけ勲章好きなのさ。出撃するだけで貰えるようなもんだよ?」

鳴上 「そんなにか? どうしてだ。」

ハルトマン 「知らないよ~、どーせ士気をどうこうでしょ?」 ボリボリ

ハルトマン 「……そんなのの為に戦うんじゃ、ないのに……」

鳴上 「……バルクホルンさん。」 ヒソッ

バルクホルン 「あぁ、元々フラウは軍の考えに否定的だからな。」

バルクホルン 「宮藤とは多少ベクトルが違うが……同類だ。」

ハルトマン 「おっと。変なこと言っちゃった。もー、ナルカミに変なこと吹き込まないでね?」

バルクホルン 「別に吹き込んでなどいないぞ。」

ハルトマン 「ふーん……ま、アドバイスありがとね。考えてみるよ。」

> ハルトマンの新たな一面を知った気がした……

654: JOKER様に連絡を! 2012/08/25(土) 08:50:48.32 ID:3Remnxuw0
鳴上 「……そういえば、フラウとか、トゥルーデってなんだ? 愛称なのは分かるけど。」

バルクホルン 「ああ。それか、フラウというのはな、カールスラントの言葉で成人女性への呼び方だ。」

鳴上 「……成人?」 ジーッ

ハルトマン 「どこ見てるのさ。」

鳴上 「……未成年だろう。」

バルクホルン 「早くその呼び方の似合う、成熟した女になれということで付けられたんだ。」

ハルトマン 「そういうこと。いやー、初陣なんかは散々だったからね。」

シャーリー 「マジ? ……それが200機撃墜のエースなんてなぁ……」

バルクホルン 「ああ。最初は僚機をネウロイと間違えて魔力の尽きるまで逃げ回ってたそうだ。」

ハルトマン 「お恥ずかしい話。」

シャーリー 「全然そうは見えないけどな……」

ハルトマン 「次、トゥルーデのね。特に意味は無いよ。」

鳴上 「そうなのか?」

バルクホルン 「うむ。ファーストネームのゲルトルートの綴りを考えるといい。」

シャーリー 「えーっと……G E R T R U D……ああ。」

鳴上 「下の読みでトゥルーデか。」

ハルトマン 「そっちのが呼びやすいしね。なんかヌルッて言える。」

シャーリー 「確かに……ゲルトルートは固いけどトゥルーデなら……可愛いな。」

バルクホルン 「なっ!?」 カァァ

シャーリー 「ん~どうした? まーさーかー……照れたとか。」

バルクホルン 「ち、違うぞリベリアン! 貴様などに愛称で呼ばれても」

シャーリー 「トゥルーデぇ~」 ガバッ

バルクホルン 「ええい! 絡み付くな気色悪い!」 グイ

シャーリー 「トゥルーデお姉ちゃ~ん」

バルクホルン 「いい加減にしろ!」

655: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/25(土) 09:06:31.78 ID:3Remnxuw0
ギャアギャア

鳴上 「仲が良いのか?」

ハルトマン 「そだね。喧嘩するほどなんとかってわけじゃないけど。」

バルクホルン 「は な さ ん か!!」

シャーリー 「むぎゅう」

ハルトマン 「根っこは近いんだろうね。」

鳴上 「考えるとここには似た者同士集まってるんだな。」

ハルトマン 「あはは、確かにそうかもね。」

ダイタイオマエハグンジントシテ……

ナンダヨ。アイカワラズアタマガカタイナ

鳴上 「……この帽子はいるのか?」

ハルトマン 「ん。とっといて。」

鳴上 「分かった。段ボールにっと。」 ポイ

ハルトマン 「手際、結構良いんだね。料理とかも上手だし。」

鳴上 「ああ。元々嫌いじゃないし、菜々子が喜ぶ。」

ハルトマン 「あはは、またそれだ。もし帰れなかったらカールスラントにでもおいでよ。」

ハルトマン 「意外と器用な人って重宝されるよ?」

鳴上 「ははっ、考えておく。」

シャーリー 「どした、スカウトでもしてんのか?」

ハルトマン 「そんなとこー。」

シャーリー 「早くもなつかれてんなー。ペリーヌといい、宮藤といい。」

鳴上 「そういうものか?」

シャーリー 「そういうもの。」

660: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/25(土) 18:55:31.00 ID:3Remnxuw0
――
――――

鳴上 「床……半分くらい見えたかな。」

バルクホルン 「ようやく、人の暮らせる許容範囲といったところだな。」

ハルトマン 「あのねぇ、さっから好き放題ばっかり……」

ウウウウウゥゥゥ!!


シャーリー 「警報!? まさかネウロイ……クソッ、今日は出ないんじゃなかったのか?」

バルクホルン 「最近の予報の精度が悪いな……怠慢か?」

サーニャ 「待って、調べて見る……中型のネウロイが5機くらい。こちらに接近してます。」 フワッ

ミーナ 「作業は中断!私と少佐は管制に回って確認を取るわ。各機は出撃の準備を!」

「了解!」

シャーリー 「へへっ、お先に行かせてもらうよ。」

鳴上 「同じくっと。」 タッタッタ

ハルトマン 「そういや、ネウロイの襲来なんて久し振りだね。」

バルクホルン 「ああ。体も鈍って来たところだ。丁度いいだろう。」 タッタッタ


宮藤 「ま、待ってあう。」 ドテッ

エイラ 「ったく、足取られて動けないっての……」

ルッキーニ 「うじゅあっ!」

661: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/25(土) 19:35:22.68 ID:3Remnxuw0
【格納庫】

シャーリー 「ったく、毎度毎度ネウロイも飽きないもんだね。」

バルクホルン 「全くだ。私たちで先行するぞ。」

シャーリー 「えぇ!? マジ?」

バルクホルン 「一番に来たのだ、待つ時間も惜しいし仕方あるまい。」

シャーリー 「そりゃあ、そうだけどさ。ハルトマンもいるじゃん。」

バルクホルン 「念には念をだ。アイツには鳴上のフォローをしてもらう。」

バルクホルン 「余程の無茶をしない限り撃墜は無いからな。」

バルクホルン 「空ではハルトマンの右に出る物はいない。ヤツの空戦から何かしら学べれば尚良しだ。」

シャーリー 「確かに、アタシは前に出るってやりかたじゃないしな。」

バルクホルン 「その通り。鳴上はドッグファイト“しか”出来ん……被弾も多い。」

シャーリー 「まーな。新人特有の無謀っつーか。クールななりで熱いんだから。ナルカミ。」

シャーリー「んじゃ、行くぞ。大尉同士のロッテだ!」 ブロロ……ブーン

バルクホルン 「ああ。行こう」 ブォォォ…ブーン


ハルトマン 「トゥルーデ達は先に行ったみたいだね。私たちも出るよ!」 フワッ

鳴上 「言われなくても。」 フワッ

ハルトマン 「それじゃ、私の斜め後ろに付いてね。離れないように。」

鳴上 「分かった。」

ハルトマン 「それじゃ、行っくよー!」 ブロロ……

鳴上 「弾は送られているな……安全装置は外した。刀は問題なし。」

鳴上 「鳴上悠は重装型アグニ……じゃなくて零式で出ます!」 ブーン……


ミーナ『聴こえる? 皆。』

バルクホルン 「肯定だ。」

シャーリー 「よく聴こえるよ、中佐。」

鳴上 「アファーマティブ。」

ハルトマン 「良好だよー。」

坂本 『じきに他の者も出撃する。各機はロッテを組んで攻撃だ。』

バルクホルン 「問題ない。」

坂本 『流石、経験豊富だけある。鳴上、しっかり着いて行けよ。』

鳴上 「了解。」

坂本 『いい返事だ。』

662: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/25(土) 20:19:23.35 ID:3Remnxuw0
ミーナ 『敵のネウロイについてだけど……少佐、見える?』

坂本 『んっ……はあ……見えた。戦闘機タイプだ。双発式のが5機。』

ハルトマン 「戦闘機タイプだけ? おかしくない?」

ハルトマン 「飛行型のネウロイは護衛をつけて爆撃で防衛力を奪ってから……」

バルクホルン 「地上型が制圧にかかる。戦争のセオリー通りに来るはずだろう?」

坂本 『同感だ。本来なら爆撃機のネウロイが居てもおかしくないのだが……』

鳴上 「偵察だってことですか?」

サーニャ 『えっと、こっちでももう一度調べました……やっぱり、5機だけです。』

シャーリー 「そうか? 随分とネウロイも適当だなー。」

エイラ 『なんダ。イェーガー大尉はサーニャの能力にケチつけんのカ?』

シャーリー 「いや、そういう訳じゃなくてな?」

サーニャ 『念のため、探査は続けてみます……』

坂本 『ああ、よろしく頼む。機首はおそらく、ロッキードのメザシだろう。』

シャーリー 「メザシ?……まさか、リベリオンのP-38か?」

鳴上 「なんだ、それ。」

シャーリー 「レシプロの戦闘機だよ。ここらでも時々使われる。」

シャーリー 「目立った性能はないけどコストに優れてな。」

鳴上 「それで、どうしてメザシ?」

坂本 『見れば分かるだろう。多分。』

663: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/26(日) 00:59:53.68 ID:JnC8mgT40
ハルトマン 「ナルカミ! あれだよ! ネウロイ。」

鳴上 「あのネウロイ……確かに……メザシだ。干してるやつ。」

ハルトマン 「双発の戦闘機って、大抵あんなかんじになんだよね……」

宮藤 『こちらでも捕捉しました! リーネちゃんと一緒です。』

エイラ 『私も見つけたんダナ。サーニャもいる。』

ペリーヌ 『こちらでも発……ちょっとルッキーニさん! ああ、もう……』

シャーリー 『私とバルクホルンも見つけた。』

ハルトマン 『ナルカミも見つけたっぽい。』

ミーナ 『他のネウロイの接近は見られないわ。早めに叩いてちょうだい。』

鳴上 「やっぱり、偵察ってとこか。上等だ。」

ハルトマン 「あんま、無茶はしないようにね。」

鳴上 「ああ。早く潰して片付けの続きにしよう。」

ハルトマン 「うへぇ……そだね。安心して戦うといいよ。絶対に撃墜させないからね。」

鳴上 「どうしてだ?」

ハルトマン 「私ね、僚機を一度も撃墜させたこと無いんだ。凄いでしょ。」

鳴上 「ああ。凄いじゃないか。心強い。」

ハルトマン 「ふっふー、でしょ?」

鳴上 「ああ。こちら鳴上、これよりネウロイとの戦闘に入る! 」 ドドドッ

ハルトマン 「エンゲージ、エンゲージ!」ドドドドッ


664: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/26(日) 01:57:14.66 ID:JnC8mgT40
鳴上 「……ハルトマン、コイツっ!」

ハルトマン 「うん……そんなに強くはない、ね。」

ハルトマン 「速度はそこそこだけど……攻撃もイマイチ……」

鳴上 「……零式のシールド防御でも十分なんてな。」 バァァァ

ハルトマン 「おっと……確か、零式の装甲は結構薄いんだっけ?」

鳴上 「ああ。結構……薄い。」 ドドドッ……ドドッ

ハルトマン 「相変わらず、射撃はへたっぴだね。」ドドッ

鳴上 「そうだな。ダーツなら得意だけど……」ドドドッ

バキッ

鳴上 「ジャックポットだ! コアが見えてきた!」

ハルトマン 「やっぱり、こんな簡単に行くもんかな……?」

鳴上 「倒せるなら十分だ、撃墜2機目はいただく。」

ハルトマン 「……そだね。後輩君に譲ってあげるよ。」

鳴上 「ああ。サクッと倒してくる !」 ブーン

鳴上 「メザシって言う通りだ……なっ。」

> ネウロイは急上昇していく……

鳴上 「逃げるか……上昇力なら、こっちの方が上だ!」 ブォォォ

> 目の前のネウロイの黒い装甲が大きくなっていく……

ハルトマン 「……おかしい、あんな見え透いた機動なんてネウロイでも……」

ハルトマン 「ナルカミ! ネウロイからすぐに離れて! 」


鳴上 「あのネウロイ……片方のエンジンが動いていない? だったら」 カチッ

鳴上 「貰ったあああ!」 ドドドドッ

668: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/26(日) 18:09:35.24 ID:JnC8mgT40
> ネウロイが旋回しようとしている……

鳴上 「そんな起動で逃げられ……なっ!?」

> ネウロイが信じられない速度で旋回しこちらへ急降下してきた!


ハルトマン 「片発旋回からのダイブアンドズーム!? アイツ、滅茶苦茶だよ!」

ハルトマン 「とにかく避けて、ナルカミ!」


鳴上 「くっ、もう遅い……っ!」

ネウロイ 「」 バウッ

鳴上 「あぐぅっ!」 ドォッ


ハルトマン 「ナルカミ!? 大丈夫?」

ハルトマン 「このっ! 離脱なんてさせるもんか……!」

坂本 『どうした、ハルトマン!』

ハルトマン 「ナルカミが射たれたの! それで……」

坂本『細かい話は後だ! バルクホルン達を向かわせる、お前は鳴上を連れて戻れ!』

ハルトマン 「り、了解!今の話聞こえた? すぐに戻って」

鳴上 「……っ……まだ、飛べる……問題ない!」

坂本 『命令だ! 帰投しろ! そうやってモタモタするうちにネウロイが……』

ハルトマン 「うわっ! あのネウロイの動き……もう一度こっちに仕掛ける気だ!」

坂本 『だから言ったのだ! 逃げろ、低飛行ならば奴の性能も知れている!』

ハルトマン 「っ!了解。ナルカミ、手ぇ、貸そうか。」

鳴上 「問題無い。」

ハルトマン 「オーケー、それじゃ着いて来て!」 ブーン

鳴上 「……」フラ


ハルトマン 「……なっ!? バカ! どうして着いて来ないのさ!!」


鳴上 「……」

> ネウロイが降下の準備に入っている……


ハルトマン 「速く降りて! ねえったら!」


鳴上 「……ごめん。少しだけ……」

鳴上 「無茶をしてみるようと思う。」

669: エーリカのアルカナは元ネタからしてアレ 2012/08/26(日) 18:39:42.95 ID:JnC8mgT40
訂正

鳴上 「無茶をしてみようと思う。」


鳴上 「久し振りだな、これも……」

坂本 『バカ者! 今度は一体なにをしでかす気だ!』

鳴上 「大丈夫です……死ぬつもり、無いからさ。」

鳴上 「小夜子さん……ハルトマンとの絆が……変わらないなら。」

坂本 『おい! 聞いているのか!? おい!』

鳴上 「ペル……ソナ……」 ゴオオオ…


ハルトマン 「なに、あれ……」

坂本 『ハルトマン! 何が起きている!』

ハルトマン 「えっと、変なカードが浮かんでナルカミの手のひらに乗って……」


鳴上 「来い、ベルゼブブ!!」


ハルトマン 「…………でっかい。」


>ネウロイからビームが放たれる……

鳴上 「まとめて吹き飛ばせ!」カッ!

ドゴオオオオオッ

672: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/26(日) 21:28:48.81 ID:JnC8mgT40
――
――――

鳴上 「っはあ……ぐっ……」 ゼェゼェ

ハルトマン 「……えっと。」

バルクホルン 「ハルトマン中尉、鳴上は無事か、ネウロイはどうなった!?」

シャーリー 「今の爆発は何だったんだ? 青白いのがピカーッってやつ!」

ハルトマン 「えっと、鳴上が変なカードを出したと思ったら、でっかい……」

バルクホルン 「カード、まさかでっかい大男が見えたのか!? 剣を持った大男が!」

ハルトマン 「ううん……なんだか、羽にドクロの入った……ハエ。ハエが爆発を起こしたの。」

バルクホルン 「ハエだと!? どういうことだ……」

シャーリー 「アタシが言いたいよ。大男にハエ? おたくら一体何を話してるんだ?」

バルクホルン 「後で話す、ネウロイは消えたわけだな。」

ハルトマン 「あんな爆発に巻き込まれたんだから、跡形もなく。」

シャーリー 「なんつー破壊力だよ……んで、鳴上は?」

鳴上 「」

ヒュウウウウウウウウウ

ハルトマン 「落ちてる!」

バルクホルン 「シャーリー!」

シャーリー 「おっ、名前で呼んでくれたなおい。よし来た! 今ならマッハも夢じゃない。」 ブーン

バルクホルン 「茶化している場合か!?」


シャーリー 「どっせ―――い!! やったぜアタシ、流石アタシ~……あ、意外と重い……」 ブロロロ

バルクホルン 「私に貸せ。まだ少しは固有魔法を使える。」

シャーリー 「いいのか? 血がついちまうぞ。」

バルクホルン 「問題ない! リベリアン、今の加速で魔法力が厳しいのだろう。」

シャーリー 「あ、バレた? 実はちょっとねー。んじゃ、お願い。」

バルクホルン 「全く……もう少し仲間を頼らんか。」

シャーリー 「バルクホルンには言われたくない。」

バルクホルン 「なんだと!?」

ハルトマン 「ストップ! 重傷者運んでるんだから! 結構大きな破片が刺さってるっぽいし。」

ハルトマン 「ネウロイの攻撃で壊れた銃の破片かな。なんだかんだビームの直撃は避けたみたい。」

シャーリー 「生存本能っつーの? 強いのかもな。しかし、良く見てるな~。」

バルクホルン 「ああ。なにせエーリカは」

ハルトマン 「速く運ばなきゃいけないのは間違いないよ。出血は多いし。」

バルクホルン 「すまん、立ち話をしている場合じゃなかったな。」

674: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/26(日) 21:52:29.05 ID:JnC8mgT40
シャーリー 「羽にドクロの入ったデカイハエねぇ……うぇ、気持ち悪い。」

バルクホルン 「ルッキーニ少尉なら喜んで捕まえるだろうな。それで、そのハエは?」

ハルトマン 「爆発が収まったら、影も形も無くなっていた……」

ハルトマン 「動揺して、幻覚でも見ちゃったのかな……」

シャーリー 「でも、爆発自体はアタシらも確認したけどなあ。」

バルクホルン 「うむ……少なくとも、あの爆発はあのネウロイの起こせる規模のものでは無い。」

ハルトマン 「私の起こせるものでもないよ。」

シャーリー 「ってことはアレか? ナルカミの固有魔法はペリーヌと同じじゃないってこと?」

バルクホルン 「さあな。鳴上については分からないことが多い。」

バルクホルン 「1996年に生まれたといい、男にも関わらずストライカーに乗り」

シャーリー 「固有魔法は持ってるけど何が何だか分からない。」

ハルトマン 「……でも、大事な仲間だよ。」

バルクホルン 「無論だ。短い付き合いではあるが、悪い奴じゃあない。」

シャーリー 「当然、バカやる奴が増えて嬉しいよ、アタシはね。」

バルクホルン 「そのバカやるタイミングが読めればやりやすいがなぁ。」

鳴上 「……ごめん……ハル……トマン……」

ハルトマン 「ん?」

鳴上 「……僚機を落としたこと……無いって記録、台無し……にした。」

ハルトマン 「……別にいいよ。ナルカミが生きて帰れそうだし。もう少しの辛抱だからね。」

鳴上 「ごめん……ごめん……」

ハルトマン 「気にしてないって……しつこいよ?」

鳴上 「か……片付け……手伝……えない……」

ハルトマン 「う゛っ……そっちかい。」

バルクホルン 「うむ、いい奴だ。その気持ち、ありがたーく受け取ってやれ。」

ハルトマン 「…………りょーかい。」

677: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/26(日) 22:25:24.27 ID:JnC8mgT40
【格納庫】

バルクホルン 「慎重に……着陸っと。」

ハルトマン 「ナルカミのストライカー、外しとくよ。」 ブシュッ……ガコン

宮藤 「シャーリーさん! バルクホルン大尉にハルトマンさん!」

ペリーヌ 「鳴上さんが怪我をしたというので」

リーネ 「担架持ってきましたぁ! お医者さんもじきに来るそうです!」

バルクホルン 「早いな。」

宮藤 「坂本さんとミーナ中佐のお陰ですよ。」

シャーリー 「宮藤たちは大丈夫なのか? お前達も出撃してたんだろうに。」

宮藤 「だからなんなの! ですよ。私に出来ることがあるなら頑張れます!」

リーネ 「私もです。」

ペリーヌ 「同じく。まして坂本少佐の頼みなら尚更ですわ!」

バルクホルン 「相変わらずだな……よし、任せたぞ。」 トサッ

ハルトマン 「私も、何か手伝うよ!」

宮藤 「いいの? じゃあ、先に医務室に行って綺麗なシーツと包帯を集めて!」

宮藤 「治癒魔法で体力の消耗は防げるけど、これだけ傷が多いと止血も大変だから!」

ハルトマン 「おっと合点承知の助、なんちって。」タッタッタ……

バルクホルン 「なんだそれは。」

シャーリー 「言葉遊びじゃないのか? 私らは甘えて休ませて貰わないか?」

バルクホルン 「……うむ。そうだな。」

シャーリー 「そうだ、ハルトマンにも話しておいてほしいんだがな……」

ボソボソ……

バルクホルン 「リベリオンらしい発想だが、そのくらいならば皇帝も許してくれるだろう。」

シャーリー 「んじゃあ、よろしく頼むよ。あー、疲れた……」

678: ケイズ・リポートは好評発売中 2012/08/26(日) 22:58:55.23 ID:JnC8mgT40
――
――――

【数日後/ 医務室】

鳴上 「…………んっ。ここは……病室?」

ハルトマン(ナース服) 「歯磨き体操きーがえちゃおーおー……あ、目。覚めた?」

鳴上 「……」

ハルトマン 「ここは医務室だけど、どしたの?」

鳴上 「……その服は?」

ハルトマン 「似合ってるでしょ、えへへ。1回着て見たかったんだよね。」

鳴上 「ああ……看護婦になりたい、とか?」

ハルトマン 「そんなとこだね。人を助ける仕事に就きたいなってね。」

鳴上 「素敵なことだ……無理はしないようにな。」

ハルトマン 「なんのこと?」

鳴上 「何でもない、こっちの話だ……ぐっ! あいたぁー……」

ハルトマン 「ストップ! まだまだ傷は完治したわけじゃないんだから。何日も寝てたんだし。」

ハルトマン 「ちょっと待っててね! お医者さん呼んでくる、あとご飯も作ってもらうね。」 バタン…タッタッタ

鳴上 「それじゃあ、お言葉に甘えて……」

鳴上 「暇だな……」

鳴上 「次に私がその瞼を開いたのは、純白の絹の褥の上であった……」

鳴上 「死神の顎から逃れ、身を紗に包まれて。」

ペリーヌ 「何をブツブツ言ってますの?」

バルクホルン 「ポエムか。」

鳴上 「前に読んだ本の一説ですよ。ペリーヌも読んだろう。」

ペリーヌ 「ええと、きた、とんだ、おっこちた。の最後でしたっけ。」

バルクホルン 「ああ、その話か。」

ペリーヌ 「知ってますの?」

バルクホルン 「ああ。確かアフリカの航空団の……真美だったか? が役したんだ。」

鳴上 「アフリカというと、加東圭子さんの率いる……」

バルクホルン 「ああ。彼女の部下がカールスラント語に訳したものが最初だな。」

鳴上 「詳しいんですね。」

バルクホルン 「エーリカの知り合いのハンナが送ってきたそうだ。」

鳴上 「アフリカの星と!?」

バルクホルン 「ああ。同期らしいぞ。」

鳴上 「凄い交遊関係だ……」

ペリーヌ 「JFWにいる時点で恐ろしいことになってますがね……交遊関係なんて。」

ペリーヌ 「それより、渡すものがありましたでしょう?」

679: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/26(日) 23:14:45.59 ID:JnC8mgT40
バルクホルン 「そうだった、見舞いがてらにな。」

> 不恰好な青と緑の折り紙の鶴が吊るせるように作られている……

ペリーヌ 「扶桑では怪我の治るようこういうものを渡す習慣があるのでしょう?」

鳴上 「千羽鶴か……ありがとう。」

バルクホルン 「べ、別に感謝される謂れは無い。たまたま、クリスへ折るついでにお前にもと思っただけだ!」

ペリーヌ 「わ、私も扶桑の文化をもっと学ぼうとして……」

バルクホルン 「ペリーヌは食いつかんばかりの勢いで宮藤に尋ねていただろう?」

ペリーヌ 「なっ! 大尉こそ、ここぞとばかりに宮藤さんにデレデレしてたではありませんの!」

バルクホルン 「そんなことは無いぞ! 私は普段通りだ。」

鳴上 「……」

鳴上 (一番常識人を気取ってるのに、一番面倒なんだから……)

鳴上 「上手に折れているよ。」

バルクホルン 「そうか? それは良かった……」

ペリーヌ 「安心しましたわ。」

鳴上 「どんな理由でも、嬉しいことに変わりはないよ。」

ペリーヌ 「……」

バルクホルン 「……」

鳴上 「 ? 」

ペリーヌ 「そそそれでは私はこれで。」

バルクホルン 「そうだな、あまり騒いで傷に響いてはいかんからな。」ソソクサ

ハルトマン 「お医者さん、すぐに来るってさ。んで、なんかあったの?」

バルクホルン 「それでは安静にするといい。お大事ににな。」 バタン

ハルトマン 「ペリーヌとトゥルーデ、顔赤くして出てったけど。」

鳴上 「鶴をくれたから、嬉しいよって言ったら……」

ハルトマン 「あー……照れてるんじゃないの?」

ハルトマン (なんだかんだ一番面倒なのが組んで来たわけね……)

680: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/26(日) 23:39:53.23 ID:JnC8mgT40
> 医者に怪我の具合を見て貰った……

医者 「傷、開かないように安静にね。2、3日の辛抱だから。」

鳴上 「分かりました。」

医者 「しかし君、凄いバイタリティだね。タフというかなんというか。」

医者 「若いっていいね。それじゃ、薬は飲んでおいてね。お大事に……」 バタン


ハルトマン 「無事みたいで良かったね。傷も宮藤とかのお陰で大きいのは塞がったみたいだし。」

鳴上 「ハルトマンのお陰もあるよ。」

ハルトマン 「いやー、面と向かって言われたらむずがゆいね。」

ハルトマン 「あはは、気分は良いんだけどさ。トゥルーデの気持ちも分かるかも。」

宮藤 「鳴上くーん、どう? 気分。おかゆ作ってきたけど、食」 ガチャ

鳴上 「いただきます。」

リーネ 「ちょっと早いと思うよ!?」

宮藤 「男の子だし、やっぱりお腹すくよね。卵と鮭で良かった?」

鳴上「最高の組み合わせ……あいたた…」 ガタッ

宮藤 「落ち着いて。傷開いたらいけないから。」

鳴上 「ごめん。久しく何も食べてない気がして……」

ハルトマン 「点滴だったもんね。」

宮藤 「あはは……ほら。あーん。」

鳴上 「……その……」

宮藤 「どうかしたの?」

> なんというか,、恥ずかしい……

> 勇気を振り絞っておかゆを口にした……

鳴上 「……あちっ」

宮藤 「あ、ごめん。熱かった?」

鳴上 「大丈夫だ。美味しいよ。」

ハルトマン 「……色んな意味で。」 ニヤッ

鳴上 「ゲホッ! ゴホッゴホッ!」

宮藤 「だ、大丈夫!? やっぱり冷ましての方が……」

鳴上 「大丈夫だ。うん。大丈夫。」

宮藤 「なんだか眼が遠くに行ってる気がするけど……」

> なんとも言えない空気のまま、食事をした……

682: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/27(月) 23:46:31.43 ID:lU+ieUHo0
鳴上 「ごちそう……さまでした。」

リーネ 「味、薄くなかったですか?」

鳴上 「問題ない。ちょうどいいと思うぞ。」

リーネ 「そうですか……よかった。扶桑の食事ってそんなに作ったことなくて……」

宮藤 「これ、リーネちゃんが作ったんですよ。ちょっと教えたら、こんなに上手に作って。」

リーネ 「ちょっと、そんな人前で褒めないでって……恥ずかしいから……ね?」

宮藤 「あはは、ごめんごめん。それじゃあ、私達もそろそろ行くね?」

鳴上 「ああ、わざわざありがとうな。それじゃ。」

リーネ 「早く良くなってね、バイバイ。」 バタン

鳴上 「……ハルトマン。」

ハルトマン 「なに? 」

鳴上 「さっきハルトマン言ったことは、黙っていてくれ。」

ハルトマン 「……お菓子1週間で手、打つよ。」

鳴上 「成立だな。」

ハルトマン 「いえいえ。」

鳴上 「……暇だな。」

ハルトマン 「そだね。なにか面白いもの無い?」

鳴上 「……好きなタイプでも話そうか?」

ハルトマン 「それはいいや。」

『なあ、ホントに入るのカ?』

『お見舞いに行こうって提案したのはエイラよ。』

『やっぱり、サーニャはダメダ! アイツはケダモノダ! 池の時ダって』

『あれは誤解だったって……』

ハルトマン 「面白いのが来たね。」ニヤリ

鳴上 「エイラなら、少しくらいドッキリは許される。」

ハルトマン 「作戦は?」

鳴上 「アレを着てくれ。」

ハルトマン 「なんで、あんなの持ってるの……?」

鳴上 「友達に少し作ってもらった。」

683: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/28(火) 00:13:02.84 ID:/BswHaGP0
サーニャ 「いいから、お見舞い……」

エイラ 「わぁ! サーニャ、押すなッテ! 分かった! 分かったカラ!」 ドタドタ……ガチャッ

鳴上(?) 「今度は誰だ。」

サーニャ 「私とエイラよ。具合はどう?」

鳴上(?)「ああ、大丈夫だ。じきに動けそうだ。」

サーニャ 「そう、シーツを被ってるからまだ辛いのかと。良かった……」

エイラ 「何か、声が別のとこから聞こえないカ?」

鳴上(?) 「そんなこと……無いクマ。」

エイラ 「クマ? って、お前、そんなに丸かったカ?」

鳴上(?)「運動不足クマ。」

エイラ 「いや、そんなにはナンネーゾ?真ん丸!?」

サーニャ 「そういえば……青い大きな耳……」

鳴上(?) 「サーニャの歌を、声を良く聞くためだよ。」

エイラ 「私はどうしタ! なんか、聞き覚えのある言葉ダナ!」

サーニャ 「嬉しい……手も、はみ出てる。ふわふわ……」

鳴上(?)「半分は優しさで出来ているんだよ。」

エイラ 「何がしたいんだよお前ハ!」

鳴上(?)「そーれーはー……」

クマ「お前達を、食べてしまうクマーッ!!」 ガバッ

エイラ 「ワアアアア!? 変な着ぐるみ!?」

サーニャ 「ちょっと、可愛いかも……」

クマ「クマー!」 ドタドタ

エイラ 「転がりながらこっちクンナ! あっち行け、バカ! ケダモノ!」

サーニャ 「ケダモノ……?」

クマ 「……」ドタドタ

クマ 「ちょっと、ナルカミ、もうちょいおどかすんじゃなかったの?アテレコ!」

「……」

クマ 「ねえって、なんかナルカミもサーニャに弱くない?なにがあるの……って、あ。」

エイラ 「おい、ちょっと顔貸セ。」 グイグイ

クマ 「止めて! 取れちゃう! 頭が取れちゃう、取れちゃあぅ……」スポッ

サーニャ 「……あれ、ハルトマンさん?」


687: あ、尻は借りなくて大丈夫 2012/08/28(火) 20:34:51.87 ID:/BswHaGP0
ハルトマン 「えーっとね。ナルカミが、ケダモノって言われたの少しイラッとしたんだって。」

エイラ 「あ、聞こえてたのカ。扉の前の話。」

サーニャ 「それで、この着ぐるみを……」

ハルトマン 「ナルカミの私物だってさ。これ。」

エイラ 「なに持ってんダ!? こんなもん、何に使うんダヨ!」

鳴上 「いろいろ、事情があってな……説明は難しい。」 ヌッ

エイラ 「わあアッ! いきなりベッドの下から出てクンナ! どこの傭兵ダ!」

鳴上 「傭兵?」

完二(?) 『チドリいいいい!』

鳴上 「いかん、色々、ごっちゃに。」

鳴上 「その、なんだ。……隠れる場所、無かったし。声、アテレコしてたから。」

エイラ 「そんで、なんで止まったンダ?」

鳴上 「サーニャに……ケダモノって……少し、昔のことを思い出してな。」

『お兄ちゃん……チカン、なの?』

鳴上 「少し……トラウマがな……」

エイラ 「私の時は平気だったじゃないカ!」

ハルトマン 「んじゃあ、ペリーヌとサーニャに“全く……”って言われたらどっちが辛」

エイラ 「サーニャ。」

ハルトマン 「早いね……まあ、そういうこと。」

サーニャ 「これ、お見舞い。」

> 小さな猫のぬいぐるみを貰った。

サーニャ 「なにがいいか分からなかったから……」

鳴上 「ありがとう。大事にするよ。」

ハルトマン 「よかったじゃん。」

エイラ 「うぅ~…」

鳴上 「……」

ハルトマン 「……何で、ベッドに戻らないの?」

サーニャ 「……床、冷たくてちょっと気持ちいいかも。」 ピト

鳴上 「いや……傷に響いて……起き上がれない……」

ハルトマン 「あー……」

エイラ 「じゃあすんナ! お前、バカなのカ? てかバカ!」

鳴上 「起こして……」

エイラ 「面倒くせーナ、コイツ! ナに考えてるか分かんないよ、モー。」

ハルトマン 「エイラがそれ言っちゃう?」

689: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/28(火) 20:53:14.07 ID:/BswHaGP0
鳴上 「優しく……頼む。」

エイラ 「なんか、言い方気持ち悪イ。」

ハルトマン 「はいはーい。そーっとねー。」

サーニャ 「ちょっと……重い、かも。」

> 三人に助けられてベッドに戻った……

鳴上 「ごめん。少し調子に乗ってしまった。」

エイラ 「素面で言うから恐ろしいんダヨナ。」

サーニャ 「ふぁ……ちょっと、眠い……」

エイラ 「そっか。そんじゃ、そろそろ戻るか。」

鳴上 「ゆっくり休ませてやれ。今日も哨戒だろう。」

エイラ 「ああ。サーニャの心配してくれて、あんがとな。」

エイラ 「そうダ。私からもお見舞いがあるんだっタナ。ほいっと。」

> シュールストレミングを貰った……

鳴上 「……おい、エイラ。」

エイラ 「そんじゃあな!」 バタン

鳴上 「これは……生物兵器じゃないのか?」

ガチャ

エイラ 「……」

鳴上 「エイラ、これって凄く臭い発酵食品じゃ……」

エイラ 「べーっ、だ!」 バタン! タッタッタ……


ハルトマン 「なんか、ボコボコしてない?それ。」

鳴上 「後で、丁重にお返ししとく。」

ハルトマン 「それにしても、今日は賑やかだったねー。」

鳴上 「ああ。こうして話すのは久し振りだからな。」

ハルトマン 「お見舞いも、いっぱい貰ったしね。」

鳴上 「そうだな。」

ハルトマン 「それで……まだあるって言ったら?」

鳴上 「嬉しいが? どんなものにも、お見舞いやプレゼントには誰かの気持ちがあるんだから。」

ハルトマン 「そっか……勲章とかも、そうなのかな?」

鳴上 「中には、作業って思う人もいるだろうけど、それだけじゃないと思う。」

鳴上 「女の子を前線に出すしかない今、出来ることをって思う人もきっと。」

ハルトマン 「そうかなぁ……だったら、満更じゃあ、ないかもね。」

690: ラック違い 2012/08/28(火) 21:20:15.05 ID:/BswHaGP0
鳴上 「急に一体、なんの話だ?」

ハルトマン 「なんでも。そういやさ、誰か足りない~って思わない?」

鳴上 「そうだな……ミーナ中佐や坂本さんは忙しそうだから仕方ないけど……」

鳴上 「シャーリーとルッキーニか? あの賑やかしが遊びに来ないって珍しい。」

ハルトマン 「寂しいの?」

鳴上 「少しな……なんだかんだ、最初に知り合った奴らだからな。」

ハルトマン 「なるほどねぇ……」 パチン

鳴上 「そんな急に指パッチンなんて、どうした。」

デェェェェェェン!!

ルッキーニ 「話は聞いたぞー!」 ガラッ

シャーリー 「まさかのときのヒスパニア軍事裁判!!」 バンッ

バルクホルン 「わ、我らの武器は突然の登場、そして恐怖! その2つ……」

ルッキーニ「唐突、恐怖、脅迫、赤いズボン!」

バルクホルン 「それじゃ4つだ! 私がやる!」

シャーリー 「やり直して……いい?」

鳴上 「……」 コクッ

シャーリー 「撤収~……」 バタン……ピシャッ

鳴上 「なんで、ヒスパニア。」


デェェェェェェン!!

ルッキーニ 「まさかの時の!」 ガラッ

シャーリー 「ヒスパニア軍事裁判!」 バンッ

バルクホルン 「我らの武器は唐突、恐怖、脅迫、赤いズボン、皇帝の崇拝……」

ルッキーニ 「また増えてるよー」

バルクホルン 「す、すまん……」

シャーリー 「次行くぞ! 鳴上軍曹への判決を言い渡す……」

シャーリー 「あんたぁ、気の毒にぃ……命令無視してそんな無茶ぁ」

バルクホルン 「訛らんでいいだろう!」

シャーリー 「そっか。んじゃ、判決。拷問台持ってきて、ルッキーニ。」

鳴上 「突拍子が無い!」

シャーリー 「言っただろ? 我らの武器は唐突だと。はっはっはっは」悪魔的笑い

ルッキーニ 「持ってきたよー」

鳴上 「早……い?」

ルッキーニ 「」 つ「食器棚」

鳴上 「古典的すぎる!」 カッ

ハルトマン 「もうちょい付き合ってね……」

692: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/28(火) 21:32:53.16 ID:/BswHaGP0
バルクホルン 「それで、この罪人をどうする?」

シャーリー 「……縛っとく? 拷問台で、紐もあるからさ。」

ルッキーニ 「りょーかーい! ぐるぐるーぐるぐるー!」

鳴上 「……あ、ちょっと痛い。」

ルッキーニ 「あ、ごめんね。この辺は大丈夫?」 グルグル

シャーリー 「痛いか痛いかー……ごめんな?」

バルクホルン 「なんというかもう……」

シャーリー 「バルクホルン。」

バルクホルン 「いかん……苦しめ苦しめーわははー」悪魔的動作

ハルトマン 「トゥルーデ、棒読み。」

鳴上 「……食器棚が、お腹に……」

ルッキーニ 「ねーえ、そろそろ止めない? ユウ、辛そう。」

鳴上 「困惑しているだけだ。」

シャーリー 「そうだな。飽きたし。」

バルクホルン 「全く……なんでこんな小芝居に……」

ルッキーニ 「赤いしましまズボン~。今ほどくからねー。」

鳴上 「……ありがとう。か?」 ナデ

ルッキーニ 「うじゅじゅ~……ゴロン」

――
――――

シャーリー 「んじゃあ、本題に入るかな。」

鳴上 「今のは何だったんだ?」 ナデナデ

バルクホルン 「特に意味は無いそうだ。リベリアンの話ではな。」

ルッキーニ 「うじゅー……耳の後ろも……思いつき……パロで…2レス無意味に~」

鳴上 「今、なんて?」

693: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/28(火) 21:44:10.69 ID:/BswHaGP0
シャーリー 「ミーナ中佐からの伝言な。鳴上は医者からオッケー貰っても3日は飛行禁止。」

鳴上 「そうか。少し軽い罰かもな。」

バルクホルン 「一応、ネウロイは撃退したし大事には至らなかったからな。」

ルッキーニ 「私と~一緒~……」 ゴロゴロ

鳴上 「まるで猫だな。」

シャーリー 「使い魔は豹なんだけどなぁ。」

バルクホルン 「随分なつかれているな。それで鳴上、先日の爆発なのだが」

シャーリー 「ストップ。そんなヘビーなのは後でいいだろ? まずは無事を祝おう。」

バルクホルン 「む…それもそうだな。渡すものもある。」

鳴上 「渡すもの?」

シャーリー 「ルッキーニ、おいで。これを首にかけてやんな。」

ルッキーニ 「あいあいー……ユウ、ちょっと頭を下げて」

鳴上 「こうか?」 ヒョコ

ルッキーニ 「そうそう……ちょいな。」

> 何か、メダルのようなものをかけられた……

鳴上 「……これは? 勲章かなにかか?」

695: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/28(火) 21:58:53.50 ID:/BswHaGP0
バルクホルン 「ああ。カールスラントの二級十字章だな。」

ハルトマン 「元々私のだけどねー。せっかくなら、ナルカミも欲しいかなってさ。」

バルクホルン 「ゴミに埋もれるよりは幸せだろう。」

シャーリー 「そんなこと言って、ノリノリだったくせに。」

バルクホルン 「そそ、そんなことはないぞ? お前が言うから仕方なく……」

鳴上 「……なんで、紫のハートが書かれてるんだ?」

ルッキーニ 「パープルハートって言うんだよ!」

シャーリー 「ああ。作戦で負傷した兵士に送られるものでな。とどのつまり。」

バルクホルン 「カールスラントとリベリオンの合同勲章だ。」

ハルトマン 「ナルカミしか持ってない、レアものだよー?」

鳴上 「そうか。大切にしよう。」

ハルトマン 「それとね、もうひとつだけあるんだ。」

シャーリー 「なんだ?自分でも用意してたのか。」

ハルトマン 「まあね。ナルカミ、こっち向いて。」

鳴上 「ああ。どうかし……! 」

> ハルトマンに頭を抱えるように抱き締められた……

ハルトマン 「無事で良かった。お帰りなさい。」

鳴上 「……ああ。ただいま。」

> ハルトマンから安堵の様子が見える……


ルッキーニ 「アタシも入るー!」 ダダダッ

シャーリー 「助走をつけて……おい、止めろって!」

ハルトマン 「ねえ、これってヤバいんじゃない?」

ルッキーニ 「とーうっ!」 ガバッ

ハルトマン「むぎゅう」

鳴上 「うぼぁ!?」

シャーリー 「あちゃー……ナルカミらしいオチっちゃそうだな。」

鳴上 「」ピクピク


> 予定の2日遅れで怪我は完治した……


つづく

702: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/29(水) 14:39:18.40 ID:35Su0E3E0
【7話 Aster tataricus】

【朝/ 自室】

> 今日で飛行禁止の謹慎が解かれるはずだ……

鳴上 「長かった……色々と。こいつも、じき完成しそうだ。」 チクチク……

ルッキーニ 「なーにしてんの?」 バタン

鳴上 「何もしていない。今日からストライカーにも乗れるから、少し嬉しくてさ。」 バッ

ルッキーニ 「……うしし、今背中になんか隠したでしょ。見てたかんね。」

鳴上 「さあな。何の話だ。何も持っていないぞ?」

ルッキーニ 「いーいーかーらー……見せてー!!」

鳴上 「ま、待てってば!」

ルッキーニ 「マテ茶ー! 待てないって言いたかったー!」 ガバッ


【総攻撃のアレ】ドカッ! ゴッ! バスッ! バタン!


ルッキーニ 「うっしっし……観念しろーい。ニャス」

鳴上 「ニャス!? いくらなんでも魔法力解放は反則だろう……話せば分かる。」

ルッキーニ 「問答無用! バキューン……なんちって。」

鳴上 「それで、この姿勢って、結構不味く」

コンコン

シャーリー 『ナルカミ~、ルッキーニ見なかったか?』


鳴上 「!! ルッキーニ、離れてくれないか?」 コソッ

ルッキーニ 「やー! 教えてくれるまで離さないかんね!」


シャーリー 『なんだ、遊びに来てるのか? お邪魔しまーあああ……』

ルッキーニ 「どしたの、シャーリー。」

シャーリー 「……なんで、ナルカミがルッキーニに押し倒されてんの?」

鳴上 「話せば少し長い……やましいことがあるわけじゃない。」

シャーリー 「あ、あぁ……来たのがペリーヌとかじゃなくて、良かったな?」

鳴上 「全くだ。」



704: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/29(水) 20:05:54.80 ID:35Su0E3E0
> シャーリーに事情を説明した……

鳴上 「それで、隠したものを見せろと言って取っ組み合いの果てに」

シャーリー 「ラブコメもビックリのラッキー   か。」

鳴上 「……」

ルッキーニ 「ラッキー   ー、ス  ー。うっしっし。」

シャーリー 「しかしまあ、考えたら美味しいとか、思わないわけ?」

鳴上 「いや、どうせならもっとこうムードというか……分かるだろ?」

シャーリー 「あー、そゆこと。」

ルッキーニ 「いいもんねー。何年かしたらアタシもすんごいナイスボデーだもんね。」

鳴上 「期待しとく。そもそも、ウィッチじゃ付き合いとかってマズイんだろ?」

シャーリー 「ああ。ここの整備員との会話も最小限って決まってるしな。」

ルッキーニ 「ユウが来たときはビックリしたよ。男がこの中に混じるなんて考えたことないもん。」

ルッキーニ 「ミーナ中佐とかはやっぱり心配みたいだったし。扶桑は人たらしが多いって。」

シャーリー 「ペリーヌとかもピリピリしてたもんな。穢らわしいなんて言ってたもん。」

鳴上 「結構、自分がどう見られているかとかが分かると、こたえるな……」

シャーリー 「まあまあ。昔の話だってば。今はそうでもないだろうに。」

ルッキーニ 「ペリーヌ、言ってることと考えてることが逆のとき多いし。」

鳴上 「それはなんとなく分かる気がする。」

シャーリー 「でも、さっきみたいなのは起こらないようにしろよ?」

シャーリー 「あれぬ誤解だって招きかねないんだ。慎重に頼む。」

鳴上 「了解した。」

705: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/29(水) 22:25:50.39 ID:35Su0E3E0
シャーリー 「そんじゃ、堅っ苦しいはおしまいにして……」 ニヤリ

ルッキーニ 「何を隠してたの?」 ニヤリ

鳴上 「……」

シャーリー 「そんなにハードなものなのか? こっそり教えなさい。お父さん、黙ってるから。」

鳴上 「……? 何を隠していると思っているんだ?」

シャーリー 「そりゃあ、まあ……こう、   いかんじの?」 ゴニョ

鳴上 「変な誤解をするな。」

シャーリー 「違うのか? ベッドの下とか凄いんじゃないの。」

鳴上 「そんなことは……ない。」

シャーリー 「んじゃ、教えてくれよ。」

ルッキーニ 「ねえ、なにをコソコソ話してるの?」

鳴上 「る、ルッキーニには関係ないぞ。分かった、正直に話そう。」

ルッキーニ 「……やけに、正直だね。」

鳴上 「下手に黙って誤解を招かれるよりはマシだからな。」

鳴上 「コレだよ、コレ。」 ゴソゴソ

シャーリー 「なんだよ、裁縫道具?」

ルッキーニ 「フェルトに、綿……いっぱいあるね。」

鳴上 「女みたいってからかわれるとは思ってないけど。」

鳴上 「本当は完成するまで隠しておくつもりだったから。」

シャーリー 「そんくらいでからかったりはしないっての。」

鳴上 「分かっている。」

ルッキーニ 「んでさ! 何を作ってるの?」

鳴上 「内緒だ。完成したら、一番最初に見せよう。」

ルッキーニ 「ケチ。」

シャーリー 「ははっ、楽しみにしておくよ。約束だからな。」

鳴上 「ああ。約束だ。」

707: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/29(水) 22:50:03.79 ID:35Su0E3E0
鳴上 「ところでシャーリー、ルッキーニに何か用でもあったのか?」

シャーリー 「んー、そういや特に無いかもな……」

ルッキーニ 「んじゃあ、なんで探してたの?」

シャーリー 「そりゃあ、ルッキーニに会いたいからさ。」

ルッキーニ 「えへへ~」 パフッ

シャーリー 「こーら、勝手にもたれかかるな。」

鳴上 「言葉の割には嬉しそうだな。お母さんみたいだ。」

シャーリー 「あっ、アタシ、そんなに老けて見えるのか!?」

鳴上 「寛容さがってこと。」

シャーリー 「そっか? なんか、照れるな。」

ルッキーニ 「そうだ! ユウ、今日から飛んでも大丈夫なんでしょ!?」

鳴上 「ああ。」

鳴上 「スケッチがなければもう少し早かったけどな。」

ルッキーニ 「う゛っ……イジワル」

シャーリー 「お前……結構根に持つタイプ?」

鳴上 「いや、久々にゆっくりできたから、それはそれで。」

ルッキーニ 「ならよかった!」

シャーリー 「もう少しだけしょんぼりしといたほうがよくないか?」

鳴上 「ルッキーニらしくて、いいと思う。」

ルッキーニ 「えへへ、んじゃあさ。今から飛ばない?」

鳴上 「ルッキーニから訓練とは、珍しいな。」

シャーリー 「悪くないかもな。油断してたとはいえ、高高度でやられたわけだ。」

シャーリー 「アタシもルッキーニのも高高度での戦闘が得意だし、勘を戻すついでやるのもいい。」

鳴上 「ああ。助かるよ。早速準備をしよう。」

ルッキーニ 「んじゃ、先に準備してるねー。」

709: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/30(木) 07:03:04.41 ID:M+MiH+gW0
> 二人は先に行ったようだ。

鳴上 「簡単に着替えをして、行こうか。」 バタン

鳴上 「write me an endless song As l'll fill so aliveー繰りーかーえーすー」

ペリーヌ 「歌なんて歌って、随分ご機嫌ですのね。」

鳴上 「ソーウルフレーズ……ペリーヌか。」

ペリーヌ 「傷はもうよろしくて?」

鳴上 「ああ。お陰様でなんとか。」

ペリーヌ 「別に私は何もしていませんわ。感謝なら手当てをした宮藤さんやハルトマンさんに。」

鳴上 「でも、運んでくれたし、鶴もくれた。」

ペリーヌ 「それは…………」

ペリーヌ 「それはそうと! 話を聞けば不意を着かれてやられたそうではありませんの!」

ペリーヌ 「あれほど訓練では深追いはするなと言ったはずでしょうに。嘆かわしい。」

鳴上 「す、すまん……」

ペリーヌ 「謝ってもどうもなりませんわよ。なんだかんだ、生きて帰れましたし……」

ペリーヌ 「いい? 無茶と無理は違うの。前者はいたずらに自分や仲間を危機にさらしますわ。」

ペリーヌ 「くれぐれもお忘れにならないように。」

鳴上 「ところで、どうしてそんなに気分が良いのかしら?」

711: 寝惚けてた 2012/08/30(木) 07:48:03.93 ID:M+MiH+gW0

ペリーヌ 「!?」

鳴上 「いや、お前は次にそう言うと思ってな。」

ペリーヌ 「どこのブリタニア人ですの。別にビートとかは刻みませんわ?」

鳴上 「冗談だ。ミスをいろいろ誤魔化そうと必死になっている。」

ペリーヌ 「あれほど楽屋ネタは止めようとして」

鳴上 「それ以上、いけない。それで、正解は?」

ペリーヌ 「まあ、概ね合ってますけど。理由を教えてくださる?」

鳴上 「今日から飛行が許可されるんだ。空を飛べる。」

ペリーヌ 「それは良かったですわね。」

鳴上 「そうだ、折角だから暇ならペリーヌも来ないか?」

ペリーヌ 「へ?」

鳴上 「3人より4人の方が楽しいし、参考に出来る人は多い方がいい。」

ペリーヌ 「他の二人というのは?」

鳴上 「シャーリーとルッキーニだ。」

ペリーヌ 「…………仕方ありませんわね。」

ペリーヌ 「あの2人となると、訓練になりそうもありませんし、お目付け役くらいしてさしあげますわ。」

鳴上 「助かるよ。」

712: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/30(木) 18:38:02.54 ID:M+MiH+gW0
――
――――

> 格納庫に向かう途中、少し話をした……

鳴上 「そのネウロイ、いきなり振り返って来たと思ったら急降下をしてな…」

ペリーヌ 「ダイブ・アンド・ズームですわね。多分。」

鳴上 「ダイブ・アンド・ズーム?」

ペリーヌ 「ええ。急降下からの攻撃で不意を突く。ヒット・アンド・アウェイのほうが分かりやすいかしら。」

鳴上 「なるほど。一撃離脱ってやつか。」

ペリーヌ 「そうですわね。ハルトマン中尉の十八番ですわ。」

ペリーヌ 「零式の格闘性能は高いですが防御は良いとはいえないのはご存知ですわね?」

鳴上 「ああ。油断してたとはいえ、被弾には毎度ヒヤヒヤする。」

ペリーヌ 「とはいえ、一撃離脱も難しいものですから。急降下なんて零式は酷ですし。」

ペリーヌ 「そういった戦いもある。位で覚えておきなさいな。」

鳴上 「分かった。早速実践してみる。」

ペリーヌ 「話を聞いてましたの!? 鳴上さんは他に学ぶものが山ほどありますのよ!」


宮藤 「……」 トボトボ

>宮藤が寂しそうに格納庫から歩いて来た

鳴上 「宮藤、どうかしたのか? 体調が悪いとか」

ペリーヌ 「人の話を聞きなさい!」

宮藤 「あ、鳴上君にペリーヌさん。整備のみなさんに、いつも頑張ってるから差し入れをって……」

ペリーヌ 「手に持ってるものを見ると……残念だったようですわね。」

宮藤 「ミーナ中佐に、ウィッチとの接触は避けるようにって言われてるんだって。」

ペリーヌ 「仕方ありませんわ。もし、暴漢がいたらってことでしょう?」

宮藤 「そんな悪い人たちじゃないと思うけど……」

ペリーヌ 「それは 分かってますわよ。」

鳴上 「やっぱり、セクハラみたいなの、あるのか?」

713: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/30(木) 18:56:47.84 ID:M+MiH+gW0
ペリーヌ 「考えてみなさいな。男臭い戦場で女性が歩き回っていますのよ?」

ペリーヌ 「ロマーニャなんて散々だったそうですから。」

鳴上 「……やっぱり、そうなのか。」

宮藤 「でも、これって極端じゃないですか!?」

宮藤 「部隊は家族だって、なら、支えてくれる人だって!」

ペリーヌ 「規則は規則ですわ! ここは学校でも遊び場でもないの! お気持ちが分からないとは言わないけど。」

鳴上 「それでも、少し極端とは俺も思うけどな。」

鳴上 「まるで男との接触を無くそうとしてるみたいじゃないか?」

宮藤 「でも、鳴上君は普通に話をしてるよ?」

鳴上 「信頼されてるってことか?」

ペリーヌ 「前がどうかは知りませんわよ。拘束されたとき、随分揉めていたそうですから。」

宮藤 「そうだったの?」

ペリーヌ 「ええ。異例だらけだったことも、鳴上さんが男ということも含めて。」

鳴上(カツラ) 「望むなら、こう振る舞うわ。」

ペリーヌ 「おっ、お止めなさい! 持ち歩いてましたの!?」 トリハダ

鳴上 「こんなこともあろうかと。」

鳴上 「今の台詞……1度、言ってみたかった。」

宮藤 「……」

鳴上 「よし、演技は自信があるぞ。」

宮藤 「あはは……遠慮、しときます。」

鳴上 「そうか。そうして笑っているほうが、宮藤らしいぞ。」

宮藤 「そっ、そうかなぁ……えへへ。」

ペリーヌ 「……」

鳴上 「?」

ペリーヌ 「なんでもありませんわ。行きましょう? あまり2人を待たせるわけにも。」

鳴上 「最後に1つだけ。差し入れをしたいなら、俺に任せろ。」

宮藤 「でも、ウィッチとの接触は禁止って……」

鳴上 「俺はウィッチじゃない。」

鳴上 「ウォーロックだ。」

鳴上 「……ウィザードだっけ?」

宮藤 「どっちでもいいんじゃない?」

ペリーヌ 「意味は似たり寄ったりですわ。」

鳴上 「じゃあ、ウォーロック。響き、ちょっと良いだろ?」

宮藤・ペリーヌ 「……」

716: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/30(木) 20:40:50.03 ID:M+MiH+gW0
宮藤 「ありがとうね。もしかしたら、頼むかも。」

鳴上 「ああ。任せ「あああっ!!」」

ペリーヌ 「い、いきなりどうしましたの!?」

宮藤 「もうすぐで赤城が来るんだった。私、行かなきゃ!」

宮藤 「それじゃあね! 訓練、頑張ってね~」 タッタッタ……

【格納庫】

鳴上 「赤城って……扶桑の、空母だっけ?」

ペリーヌ 「ええ。確か、宮藤さんがこっちに来るときに乗ってたはずですわ。」

ペリーヌ 「その時に、ネウロイを初めて乗ったストライカーで迎撃したの。」

鳴上 「凄いんだな。あんなものを乗り回すなんて」

ペリーヌ 「アナタも大概ですわよ。本当に……」

シャーリー 「おーい、遅かったじゃないか。」

ルッキーニ 「待ちくたびれちゃったよー」

鳴上 「ごめん。さっそく始めるか?」

シャーリー 「おっ、ペリーヌもいるのか。」

ペリーヌ 「なにかご不満でも?」

シャーリー 「いや、ロッテが2つ作れるだろ。」

鳴上 「ロッテってのは……2機編成の戦闘陣形か。」

ルッキーニ 「せーかーい! 」

ペリーヌ 「それがどうかしましたの?」

シャーリー 「ああ。どうせなら、模擬戦でもやろうぜ?」

鳴上 「いきなりか?」

シャーリー 「おう。ナルカミに足りないもの、それは戦闘での読みとか立ち回りだな。」

シャーリー 「ドッグファイトの一辺倒じゃ見てられないし、危なっかしいからな。」

ペリーヌ 「実戦の空気をもう一度体に染み込ませるってことかしら?」

シャーリー 「正解。ペアはそうだな……アタシとペリーヌ。ルッキーニとナルカミ。」

ペリーヌ 「どうして、その組み合わせですの?」

シャーリー「ペリーヌとルッキーニやナルカミじゃあ、お前が前に出すぎるからな。」

シャーリー 「ペリーヌはちとばかし、単独行動が多い。周りに合わせるのも大事だ。」

ペリーヌ 「……了解しましたわ。もっともです。」

鳴上 「……」

シャーリー 「どした? ナルカミ?」

鳴上 「いや、シャーリー、しっかりと皆を見てるなと思って。」

シャーリー 「一応、大尉だしな。そりゃあ見てるさ。ははっ」

> シャーリーは満更でもなさそうに笑っている……

ルッキーニ 「んじゃ、早速しよ? よろしくね、ユウ!」

鳴上 「ああ。背中は任せた。」

シャーリー 「いつも通り、ペイント弾を使うぞ。片方が撃墜されたら負け。」

ルッキーニ 「やられた人は、ストライカーの掃除もねー!」

ペリーヌ 「周りと合わせる……ねえ……」

717: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/30(木) 21:04:17.12 ID:M+MiH+gW0
【上空】

シャーリー 「んじゃ、準備はいいか?」

ペリーヌ 「いつでも」

ルッキーニ 「どこでも」

鳴上 「ロックンロール!」

ペリーヌ 「なんですの今の合わせは!」

シャーリー 「ははっ、よく分かんないけど……お互いにヘッドオンですれ違うのが合図だ。」

鳴上 「前にやったのと同じか……」

シャーリー 「んじゃ、さっそくやるぞ!」 ブーン

ルッキーニ 「お~う!」

鳴上 「やってやるぜ!」

ペリーヌ 「行きますわよ!」

――
――――

> 今なら戦闘のコツが掴める気がする……

鳴上 「くっ……降りきれないか。」

ペリーヌ 「低空には持ち込ませませんわよ!」 ダダダッ

鳴上 「ルッキーニには……」

シャーリー 「そーら、当ててみなーっと!」

ルッキーニ 「んも~! ズルいよシャーリー! 固有魔法なんて使ってさー!」ドドッ ドドドッ

シャーリー 「ほれほれ~。もう少しだぞーっと。」

ルッキーニ 「むっきー!」

鳴上 「ルッキーニ! シャーリーは置いて上昇してくれ!」

ルッキーニ 「……分かった! 高いとこは得意だかんね。」 ブーン

ペリーヌ 「ええい、ちょこまかと細かい旋回ばかりを……」 ダダッ

シャーリー 「おっと逃げたか……ペリーヌ、深追いをするなって言ったばっかってのに……合流するか。」

鳴上 (2対1とはいえ、横並びじゃ相対出来るのは1機だけだ。)

鳴上 (こうして引き付ければ、こっちの1機は自由だ……)

718: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/30(木) 21:18:43.59 ID:M+MiH+gW0
鳴上 「いつものアレ、行くか……久し振りに……」

> 胃がキュッとする感覚をこらえ、急上昇にかかる……

シャーリー 「おっと、こっちに来たな……逃がすかっての!」

ペリーヌ 「気を付けてくださいまし!」

シャーリー 「ああ。零式の上昇は伊達じゃあない。」

ペリーヌ 「そうではなくて!」

鳴上 (かかった!) ブロロ……ロロ……

シャーリー 「失速してる? 貰ったな。」 バババッ

鳴上 「」 ヒュルル

シャーリー「ストール!? くそっ、フラフラして当たんないっての!」

> 故意に失速を起こし、相手の腹の下へ潜り込む……

ペリーヌ 「木の葉落とし!」

鳴上 「今だルッキーニ!」

ルッキーニ 「うにゃ―――――ッ!!!」 ゴオオオ……

シャーリー 「なっ! マズ……」

鳴上 「このまま、挟み撃ちだ!」ドドドッ


719: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/30(木) 21:41:53.05 ID:M+MiH+gW0
ルッキーニ 「うにゃにゃ!?」 ブーン

> ルッキーニが横に逸れていった……

鳴上 「ルッキーニ、どうした?」

シャーリー 「あー……やっちったな……」

ペリーヌ 「そりゃあ、流れ弾で負けるなんて嫌に決まってますわ……」

> 背後にペリーヌがピタリと着いて来た……!

鳴上 (さっきはちゃんと射線を考えてたのに……!)

鳴上 「マズッた……」

ペリーヌ 「ごめんなさいね。」 ダダダッ

ベチャ! ベチャベチャ!

――
――――

シャーリー 「うっし、アタシとペリーヌの勝利!」

鳴上 「すまん、ルッキーニ……」

ルッキーニ 「いーのいーの。あの変な飛び方、面白かったし。」

シャーリー 「戦闘じゃ相対するのは1機だけってのを分かったのはいいけどなあ。」

シャーリー 「上でも挟み撃ちは危険なんだよ。攻撃ならXの文字みたいな、射線に味方がいないようにしなきゃ。」

ペリーヌ 「アイデアはユニークでしたわね。」

鳴上 「得るものの大きい、戦いだった……」

シャーリー 「ペリーヌも、いいフォローだったぞ。」

ペリーヌ 「い、いえ。そんなことは……」

ルッキーニ 「ペリーヌが照れた。」

シャーリー「ああ。」 ニヤニヤ

ペリーヌ 「うっ、うるさいですわね! 出来ることをやっただけですわ!」

シャーリー 「はいはい。……これが無いなら、もっと伸びるのにな……」

722: お客様の中に、シャリーヌ派はいませんか? 2012/08/31(金) 01:09:31.72 ID:jGP/YoPP0
ペリーヌ 「大きなお世話です……ホントにもう……」

シャーリー 「そうかいそうかい。んじゃ、もう少しは焼かせてもらうぞーっと。」

ペリーヌ 「結構です!」

シャーリー 「そう言うなって。ペリーヌは相手をやっつけようって気が動きにそのまま乗ってるんだ。」

シャーリー 「んでもって、そのせいで前に前に先走ってる。時々だけど、僚機が視界に入っていない。」

ペリーヌ 「うっ……」

シャーリー 「私に言えるのはその辺かな。」

鳴上 「凄いな、よくそこまで目が行き届くもんだ。」 パチパチ

シャーリー 「いやあ、そんなこと……あるかもね! 」

シャーリー 「ナルカミも動きはましになってる、後は経験さえあればいいウィッチ……んー、ウィッチ?」

ペリーヌ 「ウォーロック。だそうですわ。」

ルッキーニ 「うぉ、ウォークマン?」

シャーリー 「ウォーロック? ああ、なるほど。そいつになれるさ。」

鳴上「そうか? 全くダメダメだったと思うけど……」

シャーリー 「んな100時間も飛んでないぺーぺーにしては上出来だ。自信持てって。」

鳴上 「ああ、分かった。」

ルッキーニ 「見てみて! あっち! 赤城だよ!」

> 停泊している大きな船が見える……

ペリーヌ 「相変わらず、大きいですわね……」

ルッキーニ 「空母っていうんだよね! リベリオンと扶桑くらいしか持って無いんだって。」

ペリーヌ 「失礼な! ガリアにも空母はありましたわ!」

ペリーヌ 「そりゃ……少し、小さいですけど。」

シャーリー 「ペリーヌと一緒だな。」

ペリーヌ 「なっ! 大きければいいってものじゃないでしょう!?」

シャーリー 「まあ、そうだけどね。大きいと可愛い服とかあんまないんだよなあ……」

ペリーヌ 「そうですわ! そんな、言ってみれば脂肪の」

シャーリー 「体格の話じゃないのか?」

ペリーヌ 「!!」

ルッキーニ 「ねね、ペリーヌはなんだと思ったの?」ニヤニヤ

ペリーヌ 「ななな、なんでもよろしいでしょう!?」

シャーリー 「脂肪ってなんの脂肪だ?」 ニヤニヤ

ペリーヌ 「う、うう……」

鳴上 「なんだかんだ、仲は良いよな……?」

> 海軍の服の青年と宮藤、ミーナ隊長が何かを話している……

ミーナ 「」

宮藤 「」

青年 「」


鳴上 「何をしてるんだろうな……」

727: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/31(金) 21:14:38.56 ID:jGP/YoPP0
シャリーヌ派と言っといてアレだけど、好きなキャラやペアが変わるんじゃなくて増えるのがストパン。
ルッキーヌも、シャーゲルも大好きです。そして、白銀のペリーヌは劇場版に次ぐ聖女ペリーヌ。


【格納庫】

シャーリー 「そんじゃな。綺麗にしとかないと、エイラ辺りに笑われちまうぞ。」

鳴上 「そうだな……黒いのが、真っ赤だ。イチゴヤドクガエルじゃあるまいし。」

ペリーヌ 「まどろっこしい例えですわね……」

ルッキーニ 「えっと、毒のあるカエルだよね! 昔本で見たよ!」

鳴上 「詳しいんだな。凄いぞ。」

ルッキーニ 「えへへ。じゃね! 」

ペリーヌ 「それでは、また後で。シャーリーさんもう少し私に指南を……」

シャーリー 「め、珍しいなこりゃ……ははっ、まあ。いいんだけどね。」

鳴上 「ああ。また後で」

> 三人と別れ、機体の掃除をした……

――
――――

鳴上 「……ようやく、片足か。もう少し。」 フキフキ……

> 根気が上がった。

鳴上 「……」

> さっき見た、ミーナと宮藤の会話が気になる……

鳴上 「……」

「ほらほら、手、動かしなって。余計時間がかかっちゃうよ。」

鳴上 「あっ、すいません……少し考え事してて……」

若い整備士 「ああ。赤城のことかい? 扶桑からの物資と、あのちっちゃい子……」

鳴上 「……宮藤ですか。」

若い整備士 「そうそう! その子へのお礼だってさ。凄いよね、初めてなのに飛んで赤城を守ったんだから。」

若い整備士 「こうして考えると、僕らはちょっと情けないよなって思うんだよね。」

若い整備士 「少女が戦って自分は機械いじりしか出来ないってね……」

鳴上 「そんな、ペラペラ話してもいいんですか?」

若い整備士 「ええと……話してはいけないのはウィッチだけだ。」

若い整備士 「ウィッチ、つまりは魔“女”だ。君は違う。男。問題ない。」

鳴上 「貞操の危機……とかじゃないですよね。」

若い整備士 「ははっ、少し話をしたかったんだよ。面白い奴って調整の時、イェーガー大尉が言ってたし。」

若い整備士 「これ、ノーカンだよ。ちゃんと整備の相談だし。」

鳴上 「そういうことですか。」

鳴上 「だったら……」 タッタッタ…

若い整備士 「って君? どっちに行くのさ!」

728: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/08/31(金) 21:47:26.83 ID:jGP/YoPP0
鳴上 「……お待たせしました。」

若い整備士 「……それって、さっきの差し入れの……」

鳴上 「お茶はいれなおしました。」

若い整備士 「そういう話じゃないんだけど……」

鳴上 「ウィッチとの接触が禁止なんでしょう? 」

鳴上 「でしたら、魔“女”じゃない自分なら、問題ありませんよ。」

若い整備士 「……僕の言い訳をダシになんて、強かだね。」

鳴上 「理屈をこねるのは得意ですから。」

若い整備士 「……分かった。参ったよ。おーい、皆。差し入れだってさ。」

整備士 「ウィッチとの接触は禁止だろう?」

若い整備士 「だからって、男の彼がわざわざね。」

鳴上 「お菓子は宮藤のですけど。」

整備士 「……こじつけだが、いただこう。少し甘いものが欲しかった。」

若い整備士 「規則とはいえ、女の子に少しキツイこと言ったの、後悔してる?」

整備士 「……まあな。優しそうな子だったし。厚意だとは分かってた。悪いことをしたんじゃ。とな。」

「おいおい! ぶっすーっとしながら恥ずかしいこと言ってるぜ。」

「知らねーの? アイツ、あれっくらいの妹がいるんだぜ! 」

「そうだったのか!? へえー、ベッタベタに甘やかしそうだな。」

整備士 「いいから、お前たちも取りに来い。」

鳴上 「……」 ホワンホワン

某大尉(イメージ) 『お姉ちゃんと、呼んでもいいんだぞ?』

鳴上 「ないわー」

若い整備士 「ん?……意外に好評だね。僕もいただこう。」

鳴上 「ええ。もちろん。」

若い整備士 「それじゃ、いただきます……」

729: 野郎の会話のが、書くの楽 2012/08/31(金) 22:19:27.63 ID:jGP/YoPP0
若い整備士 「……んっ? このカステラの中身は? 栗となんだい?」

鳴上 「小豆を砂糖と煮詰めたんです。どら焼きって扶桑の有名なお菓子。」

若い整備士 「銅鑼?……あの、丸くてでっかいやつかい。」

鳴上 「ええ。叩かないでくださいよ。……もうちょい…」 フキフキ

整備士 「そんなことするはずがなかろう。勿体無い。」

若い整備士 「同感。いやあ、こんな美味しいものを食べないなんて、危なかったよ。」

若い整備士 「また、頼んじゃおうかな……君が持ってきたらみんな受け取ってくれるし。」

鳴上 「ええ、宮藤にも伝えておきます。ええと……」

若い整備士 「僕は……クルツ。K U R Tでクルツだ。カールスラント出身。」

鳴上 「クルツ、さんですね。……鳴上悠です。今後とも、よろしく。」

クルツ 「ああ。こちらこそ。よろしく、鳴上君。」

> クルツとの間に、ほのかな絆を感じる……

鳴上 「ところで、そのワッペンは?」

クルツ 「ああ。いいだろう? ここの整備中隊オリジナルだ。」

鳴上 「……なんの花が書かれてるんですか?」

クルツ 「ああ。シオンって花。僕のアイデアが使われたんだ。」

鳴上 「手先が器用なんですね。」

クルツ 「それなりに、ね? 本当はこっちのが得意だけど。」

> クルツは指をわきわきとさせている……

鳴上 「マッサージ?」

クルツ 「ピアノだよ。昔はよく弾いてたもんさ。」

鳴上 「また……弾けると、いいですね。」

クルツ 「そう……だね。」

> 言葉とは裏腹にどことなく寂しそうだ……


宮藤 「……」トコトコ

リーネ 「……」 テクテク


鳴上 「すいません、もう一回、席を外しますね。」 タッタッタ


鳴上 「宮藤にリーネ。何かあったのか? 凄い顔してるけど。」

リーネ 「その……」

宮藤 「赤城に乗ってた子が、お手紙をくれたんだけど……ミーナ隊長に見つかって」

鳴上 「ああ。必要以上の接触がってやつか。」

リーネ 「凄い剣幕でした……」

鳴上 「だからか……変わりじゃないけど、お菓子。受け取ってくれたぞ。」

宮藤 「本当に?」

鳴上 「ああ。また用意してくれって。俺が持って行けば多分、バレても平気ってさ。」

宮藤 「分かった。ありがとうね。」

> 宮藤に感謝された……


737: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/09/01(土) 03:35:17.72 ID:OJCGLdRH0
鳴上 「すみません。色々あって……」

クルツ 「大丈夫だよ。そりゃ僕らより近くのウィッチと親しくするのが当然さ。」

鳴上 「そういうわけじゃ……」

クルツ 「分かってるよ。放っておけないんだろう? 困った顔の人が。」

鳴上 「」 コクッ

クルツ 「やっぱり、鳴上君は優しい人だね。お節介だけどね。」

クルツ 「優しいってのは、たまに人を傷付けもするから、気を付けて。」 ボソッ

鳴上 「今、何かを?」

クルツ 「いいや、そういえば宮藤さんはどうして落ち込んでいたんだい?」

> 教えてもらったことをかいつまんで話した……

クルツ 「ふむ、規則で接触を禁じられてるから、手紙もダメってことか。」

鳴上 「ええ。俺、少し極端じゃないかって思うんですよ。」

クルツ 「彼女、規則とかには厳しいからね……仕方ないと思う。」

クルツ 「君は、どうして男の接触を禁じていると思う?」

鳴上 「セクハラとかそういったものを防ぐため……」

クルツ 「50点かな。もっと言えば、ミーナ…ミーナ中佐は恋愛への発展を恐れているんだ。」

クルツ 「吊り橋の話は知ってるよね?」

鳴上 「ええ。危険な場所の男女は恋愛にって。」

クルツ 「ここはどこだ。」

鳴上 「ブリタニアの盾である、最前……あっ。」

クルツ 「分かったかい?」

クルツ 「いつ墜ちるとも知らぬウィッチといつ襲撃が来るか分からない整備中隊。」

クルツ 「どっちとも死に近いんだよね。」

鳴上 「かたや、10代の少女……」

クルツ 「その通り。ウィッチへの暴行とかって、滅多に無いんだよ?」

鳴上 「お詳しいんですね……」


738: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/09/01(土) 07:53:26.66 ID:OJCGLdRH0
フルメタは大好きだし、ここでもネタ入れたいと思ってるけど、クルツはチガウンダナ(・×・)
なんとなく回想でいっぱい死ぬ人もいたけど。にわかドイツ知識でオチで話を改変しつつ、ね。



クルツ 「まあ……ちょっとね。そういったバカを知ってる。」

鳴上 「バカ?」

クルツ 「近所に住んでいた、ウィッチになった少女に恋をした、ね……」

クルツ 「おっとっと。話はそこまで。」

鳴上 「どうしてだ?」

クルツ 「女侯爵のお出ましだからさ。じゃあね。」

ミーナ 「ご苦労様。鳴上君はいるかしら?」

鳴上 「女侯爵……? ええ、俺ならこっちに。」

ミーナ 「珍しいわね、整備の人と交わってるなんて。」

鳴上 「宮藤の差し入れの代理に少し。出島みたいなもんです。」

ミーナ 「出島? ああ、扶桑が海外との交流を許した……」

ミーナ 「少し手伝ってほしいことあるんだけど……」

鳴上 「ストライカーの掃除がまだ……?」

> 物陰から、クルツがウィンクし、口を動かしている

クルツ 「あ と は や っ と く 。 は な し と さ し い れ の お れ い」 パクパク

ミーナ 「ストライカーの掃除?」

鳴上 「いえ、大丈夫です。なにをすれば?」

ミーナ 「そんな気負わないで。簡単な荷物運びだから。」

鳴上 「了解です。」

739: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/09/01(土) 22:47:04.01 ID:OJCGLdRH0
――
――――

ミーナ 「やっぱり、男の子ねえ。」

鳴上 「い、いえ。このくらいならいつでも。」 グラッ

ミーナ 「もしかしから、40mmとか、アハト・アハトを持てたりね。」

鳴上 「アハト・アハト?」

ミーナ 「対空用の大きな砲ね。88mmなの。」

鳴上 「なるほど……」

ミーナ 「じょ、冗談よ? いくらなんでもサイズが違いすぎるから……」

鳴上 「そうなんですか?」

ミーナ 「どうしてこう、扶桑の人って……」

鳴上 「 ? 」

ミーナ 「独り言よ。気にしないで。」

ミーナ 「こうやって独り言にしないとやってられないことって多いのよね……」

鳴上 「デスクワークですか。」

ミーナ 「ええ。上官との話を擦り合わせなきゃいけないし」

鳴上 「あれ、ここって独立した指揮権があるんじゃ……」

ミーナ 「形式上だけはね。そうならないよう努力はしてるけど……」

ミーナ 「後は隊員のこととか……みんな、無茶ばかりするからねぇ。」

鳴上 「大変ですね。」

ミーナ 「あなたのことよ。突然現れて大立ち回りを演じて固有魔法の発動。」

ミーナ 「宮藤さんと並ぶ問題児よ。どっちも悪気がないから余計に……ごめんなさい。責めてるわけじゃないの。」

ミーナ 「その変わり、少し話をしてくれないかしら? この前のことよ。フラウが言ってた大きい蝿。」

ミーナ 「あなたの固有魔法に関わっているのかしら?」

鳴上 「そのうち話そうとはしてました。かいつまんで、説明しましょう。」




740: 高校の倫理で止まった知識で擦り合わせ 2012/09/01(土) 23:33:28.82 ID:OJCGLdRH0
鳴上 「俺の力は厳密には、魔法じゃありません。ペルソナって言葉は知ってます?」

ミーナ 「ペルソナ。仮面ってことかしら?」

鳴上 「心理学のとこです。相手との付き合いによって態度を変えること。」

鳴上 「細かいところはうろ覚えですけど。俺のそれは、深層心理の具現化です。」

鳴上 「抑圧された感情とか、そういった類い。俺はペルソナの力を借りて戦ってるんです。」

ミーナ 「でも、魔法じゃ、女の子じゃないのに……どうしてストライカーを?」

鳴上 「これも推測ですけど、アニマっていう……」

ミーナ 「思い出した。ユングね。」

ミーナ 「男の中にある女性的な部分とかよね?」

鳴上 「ええ。俺もペルソナを完全に把握してるわけじゃないですから」

鳴上 「“かもしれない”しか言えませんけど。」

ミーナ 「ふふっ、やっぱり、変わっているのね。」

鳴上 「すいません。」

ミーナ 「いえ、そうじゃなくて面白いなって。」

ミーナ 「ペルソナ……仮面を被ってるのに、裏表のない人って、変じゃない?」

鳴上 「そういうものですか……」

ミーナ 「ええ。」

741: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/09/02(日) 00:27:52.70 ID:1Vs5th8/0
鳴上 「昔、友達にも言われました。」

ミーナ 「そう。私の思い違いじゃあなさそうね。」

ミーナ 「隊のみんなに慕われるのも分かるわ……でも、くれぐれも」

鳴上 「過度なスキンシップというか、親しくするのは控えるよう。ですか?」

ミーナ 「分かってるじゃない。そういうことよ。」

鳴上 「それでも、整備士との交流も最小限ってのは少しやりすぎじゃ……」

ミーナ 「……他のところじゃ、ウィッチと整備士の付き合いがない訳じゃないし最もな考えね。」

ミーナ 「ウィッチになった子を追って整備士に……ってのも珍しくないわ。」

ミーナ 「守るものがあるってのはいいことだけど……」

ミーナ 「必ずしも良いわけじゃないってのは分かってちょうだい。」

> ミーナ中佐の表情は悲しそうだ……

【執務室】

鳴上 「……荷物、ここに置いておきますね。」 ゴトッ

ミーナ 「ええ。お疲れ様、もう上がっていいわ。」

鳴上 「……ええ。その、ミーナ隊長はそんななのにどうして俺を?」

ミーナ 「シャーリーさんのお陰よ。悪い奴じゃないって何度も言ってたから。」

鳴上 「……分かりました。たまには、休んでください。」 バタン


> やや過剰なミーナ中佐の男性への態度……

鳴上 「……私、気になり……じゃなくて。」

鳴上 「やっぱり、気になる。」 タッタッタ


> 誰かに話を聞いてみよう……

【格納庫】

整備士 「クルツが元々どこにいたかって?」

整備士 「欧州からの撤退戦に参加していたらしいな。ダイナモ作戦だったか。」

整備士 「あんなひょろっちい見た目でって、信じれないよな趣味なんかはピアノとかだし。」

鳴上 「ありがとう。」

整備士 「何かあるのか? なんでもいいが、探偵ごっこは程々にな。」

鳴上 「ええ。分かってます。」

743: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/09/02(日) 21:05:58.89 ID:1Vs5th8/0
鳴上 「他に話を聞ける人は……」

> 一室から、大きな声が聞こえる……

『起きんかハルトマン! いつまで寝ているつもりだ! 昼を回っているんだぞ!?』

『うー……あと、7時間半くらい……』

『それだけで何本の映画が見れると思っている!』

『オラーシャの……大河なら…一本……むにゃ』

『訳の分からんことを言うな! ってああ! また勲章をゴミの中に!』

『うーん……ナルカミに、あげる。』

『いい加減にしろ!』 バサッ

『ひっ……ズボンを穿かんか。外に出てるぞ。支度はするから、飯を早く食え!』 ガチャッ

バルクホルン 「全く世話を焼かせて……」

鳴上 「これじゃシャーリーを怒鳴れないな。」

バルクホルン 「ああ。ヤツのルッキーニの世話となんら……」

バルクホルン 「鳴上!? 聞いていたのか! ……悪趣味だな。」

鳴上 「あれだけギャアギャアと怒鳴っていれば。」

バルクホルン 「し、仕方あるまい。下の不始末は上の責任でもある。」

バルクホルン 「規律を正すためにやっている。な、なにも恥じることはない。」

鳴上 「自覚……あるくせに。」

バルクホルン 「なにか言ったか。」

鳴上 「いえ、何も。」

バルクホルン 「そうか。それでは私はこれで。エーリカの食事の支度をな。」

鳴上 「バルクホルンさんって、料理出来るんですか。」

バルクホルン 「失敬だな。確かに、この隊は料理の出来るヤツは少ないがな……」

バルクホルン 「料理は言うなれば科学だ。手順を間違えなければ問題はない。」

鳴上 「……手伝いましょうか。暇してるとこですし、付け合わせくらいなら。」

バルクホルン 「む、そうか。ならば断る道理はない。着いて来い」

745: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/09/02(日) 21:25:43.14 ID:1Vs5th8/0
【厨房】

鳴上 「それで、何を作るんですか? 牛丼?」

バルクホルン 「なんだそれは。」

鳴上 「牛肉と玉ねぎを砂糖と醤油のたれで煮て、ご飯にかけるんです。」

バルクホルン 「体に悪そうだな。」

鳴上 「身も蓋もない……」

バルクホルン 「作るのはそれではない。サツマイモとやらが来たらしいのでな。それを蒸かすだけだ。」

バルクホルン 「じきにエーリカも起きる。そう手の込んだものを作る余裕も無い。」

鳴上 「そうですね。それじゃあ俺もそれを使って……大学いもでも。」

バルクホルン 「おかしな名前だな。」

鳴上 「確か、学生に人気があったとか。」

バルクホルン 「なるほど。では、任務開始だ。」

鳴上 「任務?」

バルクホルン 「なんでもない。いいから作れ。」

鳴上 「肯定。」

バルクホルン 「合わせなくていい!」

> バルクホルン大尉と料理をした……

バルクホルン 「塩が……いかん。2g多い……」

鳴上 「目分量でいいんじゃ……」

バルクホルン「ダメだ。そして鳴上、その砂糖、煮詰めすぎやしないか。」

鳴上 「おっとっと。いもも、揚がるころだ……」

> 慌ただしい時間が過ぎていく……

746: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/09/02(日) 22:06:11.15 ID:1Vs5th8/0
――
――――

ハルトマン 「トゥルーデー……あれ?」

バルクホルン 「ようやく起きたか。寝坊助め。」

鳴上 「昼飯にしては、随分遅いがな。」

ハルトマン 「ナルカミまでそういう……いいじゃん。別に。」

バルクホルン 「当然だ! カールスラント軍人たるものくどくど…」

鳴上 「そのくらいにしとかないと。」

バルクホルン 「しかしだな!」

鳴上 「飯が冷めますし、叱られた後の食事ほど辛いものはないですよ。」

バルクホルン 「わ、分かった……」 ゾクッ

ハルトマン 「ふ、扶桑の人って、食事のこだわりとか凄いよね。」

ハルトマン 「残したりしたら少佐とかもすっごい渋い顔するし。」

鳴上 「そうか?」

バルクホルン 「あ、ああ。今の視線は怒った時のミーナに通じるものがあった。」

ハルトマン 「そんじゃ、いっただっきまーす、と。」

ハルトマン 「むぐ……ひゃるかひもふっはりほほに」

バルクホルン 「飲み込んでから話せ。」

ハルトマン 「ゴクン……いや、鳴上もすっかりここに馴染んだなあと思ってさ。」

ハルトマン 「宮藤もだけど、バラバラな隊を支えてるって感じだよ。」

鳴上 「そうか?」

ハルトマン 「ペリーヌとか、後は怪我した時のトゥルーで」

バルクホルン 「その話は止めてくれないか……我ながら恥ずかしい……」

鳴上 「誰でも、そういった時期はあるものだ。」

バルクホルン 「フォローしないでくれ。余計に傷が抉れるだろう!」

ハルトマン 「あはは、とにかく。君も隊に欠かせない人間ってこと。」

鳴上 「コンゴトモ、ヨロシク。」

バルクホルン 「なぜカタコトだ。」

> 他愛ない会話をして食事に付き合った……

748: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/09/02(日) 22:29:13.18 ID:1Vs5th8/0
ハルトマン 「ごちそーさま。このサツマイモだっけ? 美味しいね。」

鳴上 「ああ。まだ残っているから。宮藤にでも頼んで色々作って貰うか。」

バルクホルン 「そうだな。無理は言えないが。」

ハルトマン 「そんなこと言って~」

鳴上 「1番期待しているくせに。」

バルクホルン 「そんなことはない!……いや、ないわけではないが…えっと……」

鳴上 「それは置いといて、少し気になることがあってな。」

鳴上 「ここのウィッチの男性との接触を頑なに禁止するのはどうしてなんだ?」

鳴上 「調べてみたが、アフリカとか自由なとこも少なくは無いだろう。」

ハルトマン 「えっと、確かティーガーユニットを開発したシュミット技術大尉と、」

ハルトマン 「元スツーカの爆撃ウィッチだったポルシェ技術少佐?」

ハルトマン 「愛の為に男を追って地上に……ロマンチックだよねぇ……」

バルクホルン 「ゴホン、戦争には不必要な感情だ。」

鳴上 「女の子には?」

バルクホルン 「不要とは言わないが……時にそれはしがらみになる。」

バルクホルン 「何よりも、それで大事な人を失ったら?」

鳴上 (また、同じ話だ……)

バルクホルン 「ミーナだって」

鳴上 「中佐が、どうかしたのか!?」

バルクホルン 「あっ……」

ハルトマン 「あちゃー……」

鳴上 「何があったんです?」

バルクホルン 「……あまり、食後にする話ではないが、いいか。」

鳴上 「問題はない。」

ハルトマン 「……いいの?」

バルクホルン 「こいつに言質をとられてはな。それに……」

バルクホルン 「いや、これは鳴上の前で話すことじゃないな。」

バルクホルン 「それじゃ、本題に行っていいか?」

鳴上 「ああ。」

750: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) 2012/09/02(日) 22:58:57.92 ID:1Vs5th8/0
バルクホルン 「ミーナは、恋人を失ったんだ。」

バルクホルン 「いや、恋人かは知らないが……大事な人だったのは確かだ。」

バルクホルン 「軍に入る前はミーナは歌手を目指していてな。」

バルクホルン 「その男……クルトのピアノに合わせて歌を歌うのが好きだったらしい。」

鳴上 「ピアノ……」

ハルトマン 「未来には無いの?」

鳴上 「いや、ある。すまない、続けてくれ。」

バルクホルン 「分かった。」

バルクホルン 「音楽学校にも通おうとしたらしい。戦争が激化して、それどころではなくなったがな。」

バルクホルン 「状況が状況だったし、ウィッチとして開花したミーナは軍で訓練を受けてな。」

バルクホルン 「技術もさることながら、指揮や人間をまとめるのが上手だった。」

バルクホルン 「実戦でも十分な力を発揮していたこともあって、ダイナモ作戦……」

バルクホルン 「大規模な撤退戦での一部隊の指揮を任されたんだ。」

鳴上 「たかだか、16、17の少女にか!?」

ハルトマン 「ガランド少将みたいな前例もあるし、珍しくはないよ? 凄いけれど。」

バルクホルン「うむ。その前後に、ミーナの慕っていた男が整備の部隊に志願したんだ。」

バルクホルン 「自分にもできることがあるなら……整備なら大丈夫、とな。」

バルクホルン 「そして、その男は命を落とした。」

バルクホルン 「ミーナ達が出撃した後、ネウロイの進行が想像以上に早く、基地を焼かれた……」

鳴上 「そんなことが……」

ハルトマン 「……失うのは悲しいもんね……」

> 気まずい沈黙が流れる……

ウウウウウウウウウウウウ!!!

バルクホルン 「サイレン!?」

ハルトマン 「ネウロイが来たの?」

ミーナ 『警報、海上に大型ネウロイを確認したわ。ストライクウィッチーズ、全機出撃!』

鳴上 「リハビリには、もってこいだ……お先に行きます!」 バタン! タッタッタ……

ハルトマン 「さっき言いかけたことは?」

バルクホルン 「私が怪我を追う前、鳴上が私に話したんだ。立ち直るきっかけをな。」

バルクホルン 「荒っぽいが、アイツなら何か、してくれるかもと思ってな……」

ハルトマン 「素直に言えばよかったのに。」

バルクホルン 「言えるわけがなかろう! そんな照れ臭いこと。」

バルクホルン 「アイツも我々の仲間。そういうことだ! 行くぞ。」

ハルトマン「はいはい。」

バルクホルン 「はい、は1回!」

ハルトマン 「はーい」