1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/25(金) 14:25:32 ID:87p5IMYI
シンジ「アスカ...どうして?少し前までいい感じだったじゃないか」

シンジ(僕、アスカのこと好きだったんだけどな...それに、アスカも僕のこと...好きだと思ってくれてる気がしてたのに)

シンジ「」ハァ

マリ「わんこくーん!おは!どうしたの?元気ないぞ~?」

シンジ「マリさん...」

マリ「ホラ!学校行くにゃー」

グイグイ

シンジ「ま、マリさん!腕、引っ張んないでよ‼︎」

マリ「いいじゃーん♪」

シンジ(何故か僕はマリさんと付き合ってる...グイグイアタックされて、断れなかったけど)

シンジ(やっぱり、ちゃんと断れば良かったよ)

3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/25(金) 14:30:14 ID:ZtMw.Yis
~学校~

マリ「おっはよー、諸君!」

クラスメイトA「またマリさんと碇君、腕組んで登校してきたわよ」

クラスメイトB「私も彼氏ほしー」

クラスメイトC「あの胸だぜ、マジ羨ましいよな」

シンジ(全然羨ましいことじゃないよ...胸だけじゃないか...強引だし、お節介だし...)

シンジ「」ハァ

4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/25(金) 14:54:22 ID:HXTpyHqo
マリ「あ~!わんこくん、また溜め息ついてるにゃ!溜め息つくと幸せが減ってっちゃうんだよ?」

シンジ「...」

マリ「わんこくん、聞いてる?」

シンジ「はい」

マリ「そ?ならいいにゃ!」

シンジ「あ、あのマリさん?」

マリ「ん~?」

シンジ「そろそろ席、戻りませんか?」

マリ「まだHRまで時間あるし、ここにいるよ~わんこくんと一緒にいたいし♪」

シンジ「そ、そう....」

5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/25(金) 15:02:20 ID:rEE40lRo
シンジ「」ボーッ

シンジ「あ」

綾波「碇君、おはよう」

カヲル「シンジ君、今日もいい朝だね!」

シンジ「2人共おはよう」

シンジ(まさか、カヲル君と綾波が付き合うなんて...意外過ぎて、びっくりだよ)

カヲル「」アハハ

綾波「」クスッ

シンジ(...2人共幸せそう)

シンジ(それに、アスカとケンスケだって...)チラッ

ヒカリ「2人共仲良しね~」

アスカ「まあね!」

ケンスケ「いやぁ~」テレッ

シンジ「...」イラッ

マリ「わんこくん?どったの?」

6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/25(金) 15:11:14 ID:2kkqpcXM
シンジ「別に、何でもないよ」

マリ「そお?」

キンコンカーン

マリ「あ、チャイム鳴っちゃったね!」

マリ「んじゃ、また後で!ばーい、わんこくん♡」ダキッ

シンジ「うわっ!?」

マリ「にゃはは!」

シンジ(駄目だ...全然ときめかないや)ハァ
**
アスカ「次は移動教室ね」

シンジ(ぼーっとしてた...もうそんな時間なのか)

シンジ「アスカ!!一緒に行かない?」

アスカ「...何処によ?」

シンジ「いや、だから...次移動教室だろ?だから一緒に行かない?」

アスカ「いいわよ、あたしはケン...「教科書とか持つよ!」

アスカ「いいって言ってんじゃない、あたしケンケンと行くし」

7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/25(金) 15:33:22 ID:2kkqpcXM
シンジ「」

ケンスケ「何かあったのか?」

アスカ「別に?コイツがあたしと移動教室行きたいって言うから....」

ケンスケ「そうなのか碇?マリさんと行けばいいじゃないか?」

シンジ「...」

ケンスケ「何も、アスカと行かなくたって...なぁ?アスカ」

シンジ(アスカをアスカって呼んでいいのは僕だけなのに!)

アスカ「そうね。ホラ、シンジ!コネメガネと行きなさいよ」

シンジ「嫌でもずっと一緒なんだから、移動教室まで一緒に行くことないだろ」ボソッ

カヲル「やぁ君たち」

アスカ「渚!」

綾波「移動教室、行かなくていいの?」

8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/25(金) 15:37:53 ID:2kkqpcXM
マリ「わ・ん・こ・く・ん!!」ダキッ

シンジ「うわっ」ビックウ

マリ「ほーら!一緒に移動教室行くにゃ!」

シンジ「結局こうなるかぁ」ハァ

カヲル「どうせなら、みんなで行かないかい?」

綾波「みんなで、移動教室。...ポカポカする///」

9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/25(金) 16:52:38 ID:zhA.b3hE
シンジ(綾波はみんなで移動教室がポカポカするんじゃなくて、カヲル君と移動教室に行くのがポカポカするんだろ?)

シンジ(幸せそうな綾波とカヲル君が羨ましいよ)

マリ「んじゃ、そうしよっか!トリプルデートってやつ?」

シンジ「何言ってんだよマリさん」

マリ「まったくゥー照れるな照れるな♡」

シンジ「だっ、誰が照れてなんか....」

マリ「しゅっぱーつ!」ギュッ

シンジ「ま、また...腕っ!マリさん、いい加減、それやめてよ」

マリ「なんで~?いいじゃん!恋人なんだしさ!」

シンジ(何でアスカじゃないんだろう)

10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/25(金) 16:59:33 ID:eVjSoyTg
アスカ「ま、みんなでってもたまには悪かないわね」

ケンスケ「行こうかアスカ」

アスカ「うん」

カヲル「さぁレイ、行こう」

綾波「そうね」
**
~科学実験室~
教師「...で、あるかして」ウンタラカンタラ

アスカ「分かる、ケンケン?ここは~が~なるからこうなるのよ」

ケンスケ「なるほど!」

シンジ(僕もアスカに勉強教えて貰いたいよ)

11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/25(金) 17:05:30 ID:UWHi2dIQ
マリ「わんこくん!ここ分かんないな~教えてほしいにゃ」

シンジ「ここ?ここは○○が~になるから~なるってことだよ」

マリ「にゃはは、正解!」ニコッ

シンジ「何だよマリさん、最初から分かってたんじゃないか」

マリ「頭いーんだねわんこくん!えらいえらい」ナデナデ

シンジ「や、やめてよ!!!!」

クラスメイトC「何だ?」

クラスメイトA「碇君?」

教師「どうした碇、何かあるのか」

シンジ「あ、いえ...何でもありません」

教師「そうか。気を付けろよ~」

マリ「もう、わんこくんったら!照れてあんな大声出すなんて恥ずかしいにゃ~♪」

シンジ(照れてるわけ、ないだろ)

12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/26(土) 13:33:26 ID:IU1vGnO6
~昼休み~

アスカ「ちょっと、バカシンジ」

シンジ「な、何?アスカ」

アスカ「は..話、あるんだけど」モジモジ

シンジ「話...?」

アスカ「そうよ、ちょっと廊下来て!」

シンジ(アスカから話...?しかも、頬を赤らめてる?こ、これは...まさか!!)

13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/26(土) 13:37:40 ID:IU1vGnO6
アスカ「あたし、実は...シンジが好き!あいつに強引に告白されて...やっぱりあたしも女の子だから、怖くって...断れなかったの」モジモジ

アスカ「でもね、やっぱりあんたじゃなきゃ、駄目なのよ。あたしの隣にシンジがいない。それだけなのに、心にポッカリ穴が空いたみたい...」

アスカ「それであたし、気付いたの。ああ、あたしってシンジのこと好きなんだって///」モジモジ

シンジ「アスカ...じ、実は!僕も、アスカが好きだよ。僕も、アスカみたいに断れなかっただけなんだ」

アスカ「シンジ///」

14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/26(土) 13:53:58 ID:3oJz1cWM
シンジ(...なんてことも、有り得るんじゃ?)

シンジ(いやいや、変に期待するのは良くない...もしかしたら)

15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/26(土) 13:58:38 ID:OEIcRBtw
アスカ「ちょっと、バカシンジ?」

シンジ「何、アスカ?」

アスカ「あたしに料理、お、教えなさいよ...///」モジモジ

シンジ「え?いいけど...何で?」キョトン

アスカ「そ、それはホラ...あ、あれよ!ケンケンに...手料理、食べさせてあげたいじゃない?」モジモジ

シンジ「...」

アスカ「で、あんた料理得意だし、一緒に住んでるわけなんだし?教えて貰おうと思ったのよ!」

アスカ「だから、あたしに料理教えなさいよ!いいわね!?」

シンジ「うん...」

16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/26(土) 14:05:07 ID:nppXmPSU
シンジ(こういう可能性もあるわけで...)

シンジ(変に期待するのはよくないよ、うん)

アスカ「バカシンジ!?シンジってば!?早く廊下!行くわよ!」

シンジ(一体、どっちのパターンなんだろう)

~廊下~
シンジ「で?アスカ、話って?」

アスカ「あんたコネメガネと喧嘩でもしたの?」

シンジ「...何でそんなこと聞くんだよ」

アスカ「あんた、あたしと移動教室行きたいって言ったり、実験室で急にあんなデッカイ声出したり...」

アスカ「だから喧嘩したのかな、って」

シンジ「心配してくれてありがとう。でも、喧嘩はしてないよ」

17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/26(土) 14:33:14 ID:CT13gXNA
アスカ「ほんとにぃ?あんた、あたしに気ぃ使ってんじゃあないでしょうね?」ジトー

シンジ「本当だってば」

シンジ(アスカ近い///)

アスカ「まぁ、あんたがこのあたしに嘘つくわけない、っか」

シンジ「うん。僕がアスカに嘘つくわけないよ」

アスカ「....な、何かあったらあたしに話しなさいよ!聞いてあげないこともないんだから!」

シンジ「ありがと、アスカ」

アスカ「ふんっ!」プイッ

アスカ「あたし、もう行くから!それじゃ!」ダッ

シンジ(このツンデレが...堪らないよな)

18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/26(土) 14:39:19 ID:CT13gXNA
マリ「だ~れだ?」ガバァ メカクシ

シンジ「...マリ、さん」

マリ「にゃはは、正解っ♪」

シンジ「どうしたの?」

マリ「おべんと、一緒に食べよ?」ニコッ

シンジ「いい、けど....」

シンジ(どうせ断っても強引に引っ張られるし)

マリ「んじゃ、屋上~!」ギュッ

シンジ「ま、マリさん!腕、また...っ!」

マリ「出発にゃ~!!」グイッ

19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/26(土) 14:46:31 ID:z4vjAEXA
~屋上~

カヲル「これを、レイが...?」

レイ「そう。貴方に、食べてほしくて///」

カヲル「ありがとう。うん、美味しい」ニコッ

レイ「...本当?」

カヲル「勿論さ」

レイ「ポカポカする///」

アスカ「ケンケン、口の周り汚れてる!!」

ケンスケ「え?本当!?」

アスカ「ほらここ」ゴシゴシ

ケンスケ「ありがとアスカ」

アスカ「べっ、別に!」プイッ

シンジ(....アスカって、意外と好きな人には尽くすタイプなんだな)

マリ「それじゃあ、私達も食べよっか~」

20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/26(土) 14:53:23 ID:NQARQJTE
マリ「私が食べさせてあげるにゃん♪」

シンジ「え」

マリ「はい、アーン♡」

シンジ「い、いいよ!自分で食べられるから!」

マリ「え~」

シンジ「それより、早く食べよう!いただきます!」ŧ‹”ŧ‹”

マリ「....」ŧ‹”ŧ‹”

シンジ(やっとマリさんも諦めてくれたかな)

シンジ(うわっ、しょっぱっ!...味付け濃くし過ぎたや)

マリ「ん~。やっぱし、物足りないにゃ~」

シンジ「何が?...ご飯の量が?」

マリ「違う違う」チッチッチ

21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/26(土) 14:58:08 ID:YXvtQrww
マリ「普通に食べるのも何だか味気無いな~って思ってさ!」

シンジ「はぁ....」

マリ「だ・か・ら!わんこくん、アーンして食べさせてよ♡」

シンジ「うぇぇぇぇぇぇぇっっっ!?!?」

マリ「そんなに驚かなくても。やだな~もう」

シンジ「いやいやいやいやいやいやいやいや!自分で食べてよ、マリさん!!」

レイ「...今、碇君の凄い声が聞こえた」

カヲル「きっと、シンジ君もお楽しみなのさ。僕らも負けていられないね、レイ」

レイ「...」

レイ(どうしたら、勝てる?分からないわ)

レイ(あ)

22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/26(土) 14:59:38 ID:wngxz/q6
マリ「普通に食べるのも何だか味気無いな~って思ってさ!」

シンジ「はぁ....」

マリ「だ・か・ら!わんこくん、アーンして食べさせてよ♡」

シンジ「うぇぇぇぇぇぇぇっっっ!?!?」

マリ「そんなに驚かなくても。やだな~もう」

シンジ「いやいやいやいやいやいやいやいや!自分で食べてよ、マリさん!!」

レイ「...今、碇君の凄い声が聞こえた」

カヲル「きっと、シンジ君もお楽しみなのさ。僕らも負けていられないね、レイ」

レイ「...」

レイ(どうしたら、勝てる?分からないわ)

レイ(あ)

レイ「カヲル、はい」アーン

カヲル「君からこんなことして貰えるとはね」ŧ‹”ŧ‹”

レイ「美味しい...?」

24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/26(土) 20:12:05 ID:.7AeWAwA
シンジ(何だよ、見せつけてくれちゃってさ)

マリ「わんこくーん?私、待ってるんだけどにゃ~?」

シンジ「自分で食べてってば」

マリ「わんこくんが食べさせてくれたら、ご飯もきっとすっごく美味しいんだろうな~」

シンジ「...」

マリ「わんこくーん?」

シンジ「」ハァ

シンジ「一回」

マリ「ん~?何が?」

シンジ「一回だけだよ?」ハァ

シンジ「ほらっ」アーン

マリ「やっぱしわんこくんが食べさせてくれるご飯は美味しいなぁ♡」ŧ‹”ŧ‹”

シンジ(全く...どっちが”わんこ”だよもう!)

25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/26(土) 20:31:56 ID:RizUoGns
マリ「んふふ」クスッ

シンジ「マリさん?」

マリ「えへへ、何かさ、いいもんだね!」

シンジ「何が?」

マリ「わんこくん鈍感だにゃ~もう!」

シンジ「?」キョトン

マリ「恋人と笑い合ったり、お喋りしたりしながらご飯食べること!」ニコッ

シンジ「...」

マリ「もう!そこで黙んないでよ、言ったこっちが恥ずかしくて死にそうじゃーん!」

シンジ(....)チラッ

アスカ「」アハハ

ケンスケ「」ハハハ

シンジ(僕は...僕は、アスカが好きだ。でもアスカにはケンスケがいる。そして、僕の隣にも)チラッ

シンジ(僕を、こんな僕を好きだって、大切に想ってくれてる人が...マリさんが、いるじゃないか)

シンジ(だから、それでいいんじゃないの?アスカには恋人がいて、僕にも...マリさんがいるんだから)

26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/26(土) 20:34:39 ID:RizUoGns
シンジ(アスカにこだわらなくったって、幸せになれるんだ)

シンジ「マリさん」

マリ「何?改まって」

シンジ「僕、マリさんが好きだよ!」

マリ「わんこくん...///」

シンジ「ちゃんと伝えてなかったよね?だから今、言ったんだ」

マリ「私も!私も、わんこくんが好きだにゃ」

シンジ「んっ」

チュッ

マリ「きゃっ?///」テレッ

シンジ「僕の気持ち、伝わった?」

27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2021/06/26(土) 20:39:42 ID:RizUoGns
ザワザワ

アスカ「シンジ...やるじゃない」ボソッ

ケンスケ「ぼ、僕らもする?」モジモジ

アスカ「まだよ」

カヲル「シンジ君、おめでとう」フッ

マリ「いきなりでびっくりしたけど、わんこくんの想いはちゃんと私に届いたよ!」

シンジ「マリさん///」

アスカ「」ツカツカ

シンジ「アスカ?」

アスカ「シンジ!あんた、幸せになんなさいよね!あたしも、ケンケンと幸せになるから」

シンジ「うん、ありがとうアスカ」ニコッ

レイ「マリさんと、ポカポカしてね碇君」

シンジ「綾波もありがとう」

シンジ(そう。これで良かったんだよ)

少年よ 神話になれ
[完]

引用元: シンジ「アスカがケンスケとデキた!?」