1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 00:12:10.17 ID:92AuQB6U0
みお「おかーさん…」

紬「どうしたの澪ちゃん、おめめ真っ赤にして」

みお「りっちゃんがまたいじめる……」

紬「まぁ!」

りつ「いじめてないよ、ちょっとからかっただけだもん」

りつ「だいたい、みおちゃんはおねーちゃんなのにすぐなきすぎだよ」

みお「うう……りっちゃんのばか」

りつ「ばかっていったほうがばかだ」

ゆい「けんかはだめだよ」

あずさ「そうだよ…」

紬「りっちゃん、澪ちゃんに謝りなさい」

りつ「えー!」




3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 00:17:22.76 ID:92AuQB6U0
紬「反省しない子にはデコピンよ?」

りつ「わかったよー…」

りつ「ごめんね、みおちゃん?」

みお「…もういじめない?」

りつ「それはわかんない!」

みお「おかーさん…!うえええ…!」

紬「りっちゃん、めっ!」

りつ「へへーんだ!」

紬「あっ、待ちなさい!…もう」

あずさ「みおおねーちゃんなかないで、これあげるから」

みお「…おしばなのしおり?かわいい…//」

ゆい「あずにゃんとふたりでつくったんだ」

みお「ありがとう!」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 00:22:22.44 ID:92AuQB6U0
紬「良かったわね澪ちゃん」

みお「うん!」

うい「ゆいおねーちゃん」とてとて

ゆい「うい?どうしたの?」

うい「ようちえんのしゅくだいでたんぽぽのかんさつにっきをかくんだけど」

うい「さっきまでそこにおいてたたんぽぽがなくなってるの…」

うい「ゆいおねーちゃんしらない?」

ゆい「たんぽぽ?…あっ」

あずさ「もしかしてあれって…」

うい「?」

ゆい「わ、わかんない!」

あずさ「に、にげるですー」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 00:29:45.40 ID:92AuQB6U0
みお「(このしおり…)」

うい「どうしよう…しゅくだいできなかったらおこられちゃう」

紬「じゃあ、一緒にお花屋さんに行って代わりの花を探しましょう?」

うい「いいの?」

紬「ええ。素敵な花が見つかると良いわね」

うい「ありがとうおかーさん!」

紬「澪ちゃん、お留守番出来る?」

みお「できるよ、おねーちゃんだもん」

紬「ふふ、お願いね」


今日も琴吹家は平和です

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 00:33:42.33 ID:92AuQB6U0
りつ「おかーさん」

紬「なあにりっちゃん?」

りつ「おりょうりおしえて」

紬「あら、どうして?」

りつ「これからのじだい、りょうりもできないおんなにかちはない」

りつ「って、テレビでゆってた」

紬「(…何見てたのかしら)」

りつ「あたし、かちのあるおんなになる!」

紬「どんなお料理を教えて欲しいの?」

りつ「ハンバーグ!」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 00:39:16.08 ID:92AuQB6U0
紬「ハンバーグ…結構難しいわよ?」

りつ「それがいいの!」

りつ「だってみおちゃん、ハンバーグだいすきだもん」

紬「(あら)」

りつ「ちゃんとまじめにやるからおしえて!」

紬「…良いわ、教えてあげましょう!」

りつ「ほんと?やったー!」

紬「頑張ろうね!」

りつ「おー!」

りつ「あ、そうだおかーさん」

紬「何かしら?」

りつ「おかーさんはおんなのかち…ってなんだとおもう?」

紬「……」


今日も琴吹家は平和です

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 00:44:43.25 ID:92AuQB6U0
ゆい「おかーさん」

紬「なあに唯ちゃん?」

ゆい「わたしのカスタネットしらない?」

紬「うーん…見てないなぁ」

ゆい「そっかぁ…」

紬「最後に使ったのはいつなの?」

ゆい「さっき」

紬「ならその辺にあるんじゃ…」

ゆい「それがないからこまってるんだよ」

ゆい「りっちゃんとやきゅうしてたときはたしかにあったのに」

紬「……」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 00:50:27.54 ID:92AuQB6U0
紬「もしかしてカスタネットでキャッチボールとかした?」

ゆい「うん」

紬「…おでこ出しなさい」

ゆい「え?」

紬「お家の中で、しかもカスタネットでキャッチボールするとは何事ですか!」

紬「めっ!」ぱちん!

ゆい「いたー!」

紬「次はこれじゃすみませんからね!」

ゆい「ごめんなさい…」

紬「もー!」

りつ「……」そろーり…

紬「りっちゃん、こっち来なさい」

りつ「ひっ!」


今日も琴吹家は平和です

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 00:56:05.54 ID:92AuQB6U0
あずさ「おかーさん」

紬「梓ちゃん?」

あずさ「に、にゃー☆」

紬「!」

あずさ「ううう……//」

紬「可愛い~!どうしたの梓ちゃん?」

あずさ「ば、ばつゲームに負けて……」

あずさ「(はずかしすぎるよぉ//)」

紬「ねぇねぇ、ちょっとこっちにいらっしゃい」

あずさ「なに?」

紬「確かこの辺にしまってたような…」がさごそ

紬「あった!

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 01:01:33.35 ID:92AuQB6U0
紬「猫耳バンド~♪」

あずさ「にゃっ!?」

紬「これ付けてもう一回、にゃー☆って言って!」

あずさ「えええ!?」

紬「早く早く!」

あずさ「……//」

あずさ「にゃー☆//」

紬「まぁまぁまぁまぁまぁ!」

紬「にゃー☆」

あずさ「にゃー☆」

紬「うふふ♪」

あずさ「えへへ…//」


今日も琴吹家は平和です

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 01:07:12.49 ID:92AuQB6U0
みお「おかーさん」

紬「澪ちゃん」

みお「ほんよんで」

紬「本?どんなのかしら」

紬「何を読んで欲しいの?」

みお「これ」

紬「(ロミオとジュリエット……)」

紬「これは澪ちゃんにはまだ早いんじゃないかな?」

みお「どうして?」

紬「どうして……って言われても」

紬「だって澪ちゃん、悲しいお話嫌いでしょ?」

みお「…これかなしいおはなしなの?」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 01:12:29.36 ID:92AuQB6U0
紬「ちょっとだけね」

みお「ふーん……」

みお「じゃあわたしがかなしくないおはなしにする!」

紬「え?」

みお「かなしいおはなしなんてかわいそうだよ」

みお「だからわたしがたのしい『ロミオとジュリエット』をかんがえる!」

みお「それならおかーさんよんでくれるでしょ?」

紬「そうね…読みたいな」

みお「でしょ!?」

みお「わたしおはなしかんがえてくるからごはんになったらよんでー!」とてとて

紬「楽しみに待ってるわ~」


今日も琴吹家は平和です

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 01:18:16.91 ID:92AuQB6U0
うい「おかーさん」

紬「憂ちゃん?…あらその紙は?」

うい「ようちえんでせんせいにはなまるもらった!」

紬「すごーい!どうして?」

うい「このまえのおはなのかんさつにっきがね、よくかけてるってほめられたの」

うい「だからはなまるもらった!」

紬「とっても凄いわ憂ちゃん!」

うい「えへへ、おかーさんのおかげだよぉ」

紬「私のおかげ?なんで?」

うい「だってねだってね」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 01:23:56.16 ID:92AuQB6U0
うい「ほんとはたんぽぽのかんさつにっきをかくはずだったのにいつのまにかたんぽぽなくなってたでしょ?」

紬「うんうん」

憂「それでどうしよーって、こまってたときにおかーさんがあたらしいおはなかってたすけてくれた!」

憂「だからおかーさんのおかげなの」

憂「このはなまるはね、わたしとおかーさんのはなまるなんだよ!」

紬「憂ちゃん……!」

紬「……」ぷるぷる

憂「おかーさん?」

紬「憂ちゃんぎゅー!」

憂「わぷっ!」


今日も琴吹家は平和です

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 01:27:07.97 ID:92AuQB6U0
あ、憂の名前の部分、漢字で書いてしまったorz

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 01:30:26.72 ID:92AuQB6U0
紬「お買い物に行きましょう!」

みお「おかいもの?」

紬「うん、晩ご飯のおかずを買わないと」

ゆい「わたしもいきたーい!」

りつ「あたしもー!」

紬「唯ちゃんとりっちゃんも?」

紬「貴方達、勝手にあちこち歩き回るからなぁ…」

ゆい「おねがいします!」

りつ「おねがいします!」

紬「むぅ…」

あずさ「わ、わたしもいきたい…」

紬「梓ちゃんもかぁ」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 01:36:44.78 ID:92AuQB6U0
うい「おかーさん、つれてってあげて?」

うい「おるすばんなら、みおおねーちゃんとふたりでできるよ」

みお「できるよ」

紬「(心配なのは貴方達じゃなくて、こっちなんだけどね……)」チラッ

りつ「なんか、ふあんがられてます!ゆいたいいん!」

ゆい「ゆゆしきもんだいです!りっちゃんたいいん!」

あずさ「だめ?」

紬「…ま、いいか」

紬「勝手に歩き回ったりしたら、めっ!するからね?」

ゆい りつ「「はーい!」」

あずさ「です!」


今日も琴吹家は平和です

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 01:42:06.97 ID:92AuQB6U0
あずさ「なにかうの?おかーさん」

紬「まだ特に決めてないのよねぇ」

紬「何か食べたいものある?」

りつ「ハンバーグ!」

紬「それはこの前食べたじゃない」くすっ

ゆい「うんたん!」

紬「うんたん…何それ?」

ゆい「違うよおかーさん、うんたんじゃなくてグラタン!」

紬「ご、ごめんなさい。聞き間違えちゃった」

紬「でもグラタンは却下です!」

ゆい「しどい!なんでさ!」

紬「だって手間なんだもん」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 01:48:55.95 ID:92AuQB6U0
ゆい「…ききましたりっちゃん?てま、ですってよ?」

りつ「こうやっておやのあいをじゅーぶんにうけられなかったこどもたちはすさんでいくのであった」

紬「な、何よ…というかそんな表現どこで覚えてくるの?」

りつ「ひるどら!」

紬「……ませてるなぁ」

紬「梓ちゃんは何が食べたい?」

あずさ「わたし?え、えーと……」おろおろ

紬「(可愛い)」

あずさ「あの…お、おさかなたべたい」

紬「お魚?」

あずさ「……」こくっ

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 01:54:58.38 ID:92AuQB6U0
紬「なるほどお魚…いいかも」

紬「鮮魚コーナー見てみよっか」

あずさ「はいです!」


りつ「おさかな~?なんかじみだな」

ゆい「だよねぇ、じだいはグラタンだよねぇ」

りつ「それはしんないけど」

りつ「あ!あっちでうさぎさんがふうせんくばってる!」

ゆい「ほんとだ!ほしいなぁ…」

りつ「いってみる?」

ゆい「でも、かってにいったらおこられるよ?」

りつ「ぱっといって、ぱっともどればだいじょうぶだよ!」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 01:59:01.80 ID:92AuQB6U0
りつ「ばれなければどうということはない」

ゆい「おぬしもわるよのぉ」

りつ「ゆいほどではありませんよぅ」

りつ ゆい「「ふっふっふ」」

りつ「いっくぞー!」たたたっ

ゆい「おー!」たたたっ



和「あら?あの子達……」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 02:05:26.55 ID:92AuQB6U0
あずさ「おさかながいっぱい……」

紬「そうね、たくさんあるわ~」

紬「(このカレイの切り身安いなぁ、煮つけにしたら美味しそう)」

紬「(こっちは秋刀魚が安い…旬ですものね)」

紬「お魚にしたらしたで迷うわね……」

あずさ「おかーさん」

紬「? なあに?」

あずさ「おさかなってうみにしかいないの?」

紬「いいえ、川とかにもいるわよ」

あずさ「へぇ~…」

紬「どうしてそんなこと聞くの?」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 02:11:57.62 ID:92AuQB6U0
あずさ「わたし、おさかなのことあんまりしらないから」

あずさ「おさかながうごいてるとこもみたことないし……」

紬「そうなの?」

あずさ「はい」

紬「(……それは少し不憫ね)」

紬「(なら…)」

紬「梓ちゃん、今度のお休みに水族館に行きましょうか!」

あずさ「えっ、どうして?」

紬「お魚が動いてる姿、見たくない?」

あずさ「!」

あずさ「みたいです!」

紬「うふふ、二人で行きましょ?」

あずさ「はい!」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 02:18:46.44 ID:92AuQB6U0
あずさ「♪」

紬「(喜んでくれて良かった)」

紬「わっ!鮭がタイムセールで安くなってる!」

紬「やったぁ、ラッキー♪」

紬「今日は鮭のムニエルにしましょう!」

紬「それでいいかな?梓ちゃん、りっちゃん、唯ちゃん」くるっ

あずさ「おっけーです」

「」

「」

紬「あれ?返事の数が二名程足りない……」

紬「あ、あの子達は~!」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 02:24:22.81 ID:92AuQB6U0


和「貴方達何やってるの?」

りつ「お、のどかおばさんじゃん」

ゆい「あのね、ふうせんもらいにいってたんだ」

和「風船?ああ、あそこで配ってるやつね」

和「二人だけで来たの?お母さんは?」

りつ「おかーさんならどっかいった」

ゆい「ひどいよね、かわいいむすめをおいてくなんてさ」

和「…そうなの?」

りつ「そーそー」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 02:30:09.99 ID:92AuQB6U0
和「(……十中八九、この子達の独断行動ね)」

和「仕方無いわ、お母さん来るまで私と一緒に待ってようか」

ゆい「わーい、のどかちゃんといっしょだー」

和「こらこら、ひっつかないの」

ゆい「だってのどかちゃんいいにおいするんだもーん」

りつ「あたしだってくっつくもんねー!」

りつ「ぎゅー」

和「苦しいわよ、もう…」

ゆい「ぎゅー」

和「(……でも可愛いなぁ)」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 02:34:35.21 ID:92AuQB6U0
りつ「なぁなぁ、のどかおばさん」

和「何かしら」

りつ「のどかおばさんはかれしいないの?」

和「……」

和「…いないけど」

ゆい「えー!いないの?こんなにいいにおいするのに?」

和「匂いは関係無いでしょ」

りつ「…のどかおばさんだいじょうぶなの?」

和「何が?」

りつ「そのとしでかれしもいないのはまずいんじゃ……」

和「黙りなさい」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 02:38:15.63 ID:92AuQB6U0
ゆい「(か、かおがこわい…)」ぶるぶる

りつ「(め、めがねひかった!キラッてひかった!)」ぶるぶる

和「その話題は以後、厳禁よ」

和「つまり駄目ってこと。分かった?」

りつ「はい…」

ゆい「のどかちゃんおっかない…」



あずさ「! いたよおかーさん」

紬「…やっと見つけた!」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 02:44:53.77 ID:92AuQB6U0
紬「りっちゃん!唯ちゃん!」たたたっ

ゆい「おかーさんだ」

りつ「……やべっ」

紬「どこほっつき歩いてると思ったらこんなトコに…」

和「久しぶりねムギ」

紬「……和ちゃん?」

和「二ヶ月ぶりくらいかしら?」

紬「和ちゃ~ん!!」

和「むぎゅっ!苦し……」

紬「久しぶり~!!」

和「ま、待って…息が出来な…離れ…」

あずさ「はわわ…//」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 02:55:08.46 ID:92AuQB6U0
りつ「お~…だいたん」

紬「おっと」

紬「いつこっちに戻って来たの?」

和「けほっ…昨日からよ。たまたまお休みを貰えてね」

和「せっかくだからみんなの顔を見ようと帰省したの」

紬「そうなんだ~!会えて嬉しいわ」

和「私もよ」

和「(それにしてもこの一家はすぐに人に抱きつくわね…なんかの呪いでもあるのかしら)」

和「貴方達はお買い物?」

紬「ええ、晩ご飯のおかずを買いに」

紬「…でも、フラッといなくなっちゃった子がいたせいで殆ど買い物出来ませんでした」

りつ ゆい「「ギクッ」」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 03:02:01.46 ID:92AuQB6U0
紬「貴方達は何をやっていたのかな?」

りつ「えっと…えっと…じぶんさがし?」

ゆい「べつにふうせんなんかにつられてはなれたわけじゃないよ?あはは……」

りつ「ば、ばかゆい!なにほんとうのこといってんだよ!」

ゆい「ついこのくちが…てゆーか、りっちゃんこそじぶんさがしってなにさ!?ばかじゃないの!?」

りつ「なんだと!?ばかっていったほうがばかなんだぞー!」

ゆい「さいしょにばかっていったのはりっちゃんじゃん!」

ゆい りつ「「ギャーギャー」」

あずさ「りつおねーちゃん…ゆいおねーちゃん…!」おろおろ

紬「よーく分かりました」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 03:12:51.21 ID:92AuQB6U0
紬「二人は晩ご飯のお野菜たっぷりの刑+デコピンです」

りつ ゆい「「えっ」」

紬「分かったわね?」にこっ

ゆい「はひ…」

りつ「てんはわれらをみはなした…」

あずさ「……ぷっ」

和「自業自得ね」

和「さ、無事にお母さんに発見されたことだし、私もう行くわ」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 03:17:44.01 ID:92AuQB6U0
紬「え…せっかく会えたんだから、家でお茶でも…」

和「ごめんなさい、他に周らなきゃいけない所があるの」

和「お茶はまたの機会にね」

紬「そう…」しょぼーん

和「またね、ムギ、唯、律、梓」

ゆい「またね、のどかちゃーん!」

りつ「ばいばーい!」

あずさ「ば、ばいばい……」

紬「美味しいお茶、買っておくから~」

和「ふふっ」ひらひら

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 03:21:36.21 ID:92AuQB6U0
和「あ、そうだ律」

りつ「なに?」

和「これからは気をつけて貰いたいんだけど…」

和「『のどかおばさん』じゃなくて『のどかおねーさん』だから」

和「…分かった?」

りつ「はいっ!」びくっ

りつ「(またメガネひかった……!)」ぶるぶる

和「それじゃ」すたすた

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 03:25:32.45 ID:92AuQB6U0


紬「……」

紬「私達も帰ろっか?」

あずさ「はい!」

ゆい「かえる!」

りつ「おー!」


「きょうのばんごはんはなににしたの?」

「鮭が安かったから、ムニエルにしようかなって」

「おー、なんかさけびたくなるひびきだな。むにえる!」

「うふふ、なにそれ」


琴吹家は今日も平和です

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 03:28:39.42 ID:92AuQB6U0
みお「おかーさんおそいな……」

みお「なにやってるんだろう」

みお「……」

みお「……さびしい」

みお「そうだ、ういちゃんとあそぼう」

みお「ういちゃん!」

しーん

みお「ういちゃん!」

みお「…あれ?」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 03:31:31.47 ID:92AuQB6U0
たったった…

みお「ういちゃん?」

たったった…

みお「ういちゃん!」

たったった…

みお「う~い~ちゃ~ん~」

しーん

みお「いない……」

みお「どうしよお……」

ピンポーン

みお「!」びくっ

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 03:36:36.62 ID:92AuQB6U0
みお「…だれかきた」

みお「はーい…」とてとて

みお「(……まった!)」ぴたっ

みお「…もししらないひとだったらどうしよう」

みお「しかもわるいひとだったら…」



不審者『ふはは、確かめもせずにドアを開けるとはうっかりさんめ!』

不審者『お前は可愛いから誘拐しちゃうぞー!』

みお『きゃー!わたしかわいいからゆうかいされるー!』



みお「なんてことに……!」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 03:40:49.65 ID:92AuQB6U0
ピンポーン

みお「!」びくっ

みお「(ここはれいせいに、インターホンごしにはなしかけよう)」

みお「よっ…と」

みお「だ、だれですかー…?」

『不審者だよー』

みお「か、かえってください!」

『って嘘嘘!冗談だから!』

『私だよ、純ちゃんだよー』

みお「え、じゅんちゃん…?」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 03:44:53.68 ID:92AuQB6U0
『そーそー純だよ純』

みお「…ほんとうにじゅんちゃん?」

『本当だよ!』

みお「でもふしんしゃってさっき……」

『だから冗談だってば!』

みお「けど……」

『お土産に幻のゴールデンチョコパン持ってきたんだけど』

みお「いまあけます」

『ええっ!?』

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 03:49:47.01 ID:92AuQB6U0
ガチャッ

みお「ほんとにじゅんちゃんだ」

純「…私はちょっとキミが心配だよ」

純「お母さんいる?」

みお「んーん、かいものにいった」

純「ありゃ、タイミング悪かったか」

純「お茶分けて貰いたかったんだけどなぁ」

みお「ざんねんだね」

純「ああ残念だ」

純「澪ちゃんは一人でお留守番?」

みお「ううん、ういちゃんとふたりでおるすばん」

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 03:56:29.09 ID:92AuQB6U0
純「憂ちゃんと?」

純「…の割には見あたらないけど」

みお「……じつはきがついたらいなくなっちゃったの」

純「ええっ!?大変じゃん!!」

みお「うん…」

純「外に出かけたのかな?」

みお「くつあるからちがうとおもう」

純「じゃあ家の中だよね」

みお「さっきまでいろんなとこさがしてたんだけど、みつからなかった…」

純「怪奇!家で神隠しにあった少女、か…」

みお「ひっ!」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 04:03:37.71 ID:92AuQB6U0
ガチャッ

りつ「ただいまー!」どたどた

りつ「んぶっ!」ぼふっ

純「あ痛っ!」

りつ「つー…!」

りつ「いてて…なんでおしりがめのまえに…」

ゆい「どしたのりっちゃん」

あずさ「?」

紬「ただいま~」

純「どもっす」

紬「あら純ちゃん?玄関で何やってるの?」

みお「おかえりおかーさん!」

紬「ただいま澪ちゃん」

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 04:14:03.22 ID:92AuQB6U0
純「実はお茶の葉を分けて貰いに来ました」

純「今度大事な取引先が来るんでそれ用に……」もじもじ

りつ「ずうずうしいな」

ゆい「ずうずうしいね」

純「あ、厚かましいとは思ってるよ!…でも紬さんのお茶凄く美味しいし」

紬「くすっ、ありがとう純ちゃん。今持ってくるわ」

純「すみませんね~…」

純「あっ、そうだ紬さん!大変なんですよ!」

紬「大変?」

みお「あのねあのね、ういちゃんがどこにも…」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 04:19:28.47 ID:92AuQB6U0
ぱたぱた…

うい「みんなおかえりなさーい」


ゆい「ただいまうい~」

あずさ「ただいま」

紬「ただいま憂ちゃん。良い子でお留守番出来た?」

うい「うん!」

みお「えっ?えっ?」

みお「なんでういちゃん、おうちにいるの!?」

うい「? なんでって…ずっとおうちにいたよ?」

みお「うそだ!わたしちゃんとさがしたけどいなかったもん!」

うい「わたし、おふろばにいたんだよ」

みお「へっ?」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 04:23:50.90 ID:92AuQB6U0
うい「おてつだいしようとおもって、おふろそうじしてたの」

うい「もちろん、おゆもわかしてるからすぐにはいれるよ」

りつ「おお~!ナイスうい!」

ゆい「さすがはわたしににてるだけはあるよ~」

あずさ「どこがですか」

紬「偉いわ、憂ちゃん」にこっ

うい「えへへ//」

みお「ぽかーん」

純「ま、真実はえてしてそーゆーもんだよね」

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 04:30:01.27 ID:92AuQB6U0
みお「…わたしのしんぱいはいったい」

うい「よくわかんないけど、ごめんねみおおねーちゃん」

みお「あはは…」

りつ「おまぬけみおちゃん」

みお「うるさい、ばかりっちゃん!」ゴンッ

りつ「おでこはだめーっ!」


紬「はい、お茶の葉。これで良かったかしら?」

純「いつもすみません」

紬「気にしないで」

純「いやいやそんな訳には…では私はこれで」

りつ「ちょっとはきにしなよ」

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 04:35:14.92 ID:92AuQB6U0
純「分かってるよ…紬さん、このお礼は必ずしますから」

紬「期待しないで待ってるわ」ひらひら

純「おおう……キツイですね紬さん」

純「またねー、チビッコども」

みお「まって」

純「どしたん、澪ちゃん?」

みお「まぼろしのゴールデンチョコパンは?」

純「チッ…覚えてたのか」

紬「?」


今日も琴吹家は平和です

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 06:09:35.45 ID:92AuQB6U0
ゆい「ふー…いいおゆだねりっちゃん」

りつ「そうだなぁ、ごくらくだなぁ」

うい「あったかいね~」

みお「でも、よにんどうじにはいるのはちょっときゅうくつ…」

りつ「そうかな?よけいなもん、おむねについてるからじゃないの?」

みお「なっ、なんだよぉ…//」

ゆい「じ~…」


紬「痒いとこ無い?梓ちゃん」ごしごし

あずさ「んーん、ないよ」

紬「じゃあ流すから、おめめつぶっててね」

あずさ「はい」

106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 06:16:28.22 ID:92AuQB6U0


ゆい「このなかじゃいちばんおおきいよねみおちゃん」

りつ「うんうん、せいちょうしてる」

みお「そ、そんなのよくわかんないよ…」

りつ「ならどれだけおおきくなったか、さわってたしかめるか」

みお「やだ!//」

うい「ゆいおねーちゃんもちょっとあるよね?」

ゆい「そう?りっちゃんとおなじくらいじゃない?」

うい「りつおねーちゃんよりすこしだけあるよ」

ゆい「そういわれるとそんなきも……」

ゆい「……」チラッ

りつ「なんだよ」

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 06:21:49.45 ID:92AuQB6U0
ゆい「ふふん」

りつ「……」イラッ

りつ「あたしはまだまだこれからだもん」

りつ「むしろ、おまえらはそれでせいちょうがとまるんじゃない?もしそうならひさんだな」

ゆい「それはないよりっちゃん」

りつ「なんで?」

ゆい「おかーさんみてみなよ」


紬「?」ドン☆


りつ「おお……」

あずさ「……すごいなぁ」

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 06:28:51.75 ID:92AuQB6U0
ゆい「このおかーさんのこどもなんだから、しょうらいはみんなぐらまーだよ!」

うい「すごいね!ゆいおねーちゃん!」

りつ「きぼうはここにあったんだ!」

あずさ「(わたしもおかーさんみたいに……//)」

みお「わたしはいやだなぁ…おおきくなるの」

みお「(おもそうだし、たいへんそう……)」


紬「おしゃべりしてないで、早く洗っちゃいなさい?」

紬「お風呂から上がったらすぐにご飯にするからね」


ゆい うい あずさ りつ みお「は~い」


今日も琴吹家は平和です

113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 06:35:57.59 ID:92AuQB6U0
紬「みんな手は洗った?」

りつ「あらったー」

紬「なら、席についてお行儀良く座って」

あずさ「はい」

紬「手を合わせて……」

ゆい「あわせて!」

紬「いただきま~す」

ゆい うい あずさ りつ みお「いただきまーす!」

みお「あむっ」

うい「はむっ」

ゆい「おいしい!」

紬「たくさん食べなさい♪」

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 06:41:36.57 ID:92AuQB6U0
ゆい「でもわたしのおさらにやさいがいっぱい…」

りつ「あたしのも…」

紬「お残しは駄目よ?」

紬「残したらもったいないお化けが出てくるんだから」

みお「……おばけ!?」

みお「みえないきこえないみえないきこえない……」

あずさ「のこさなきゃだいじょうぶだよ、みおおねーちゃん」

みお「そ、そっか!」

みお「ぱくぱくもぐもぐ……んぐっ!?」

紬「澪ちゃん!?」

みお「お、おみず……」

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 06:48:36.03 ID:92AuQB6U0
ゆい「う、うい!おみずもってきて!」

うい「もうここにあるよ!」さっ

りつ「はやっ!」

紬「ありがとう憂ちゃん!」

紬「ほら澪ちゃん……ゆっくり飲んで流し込むのよ?」

みお「んっ…んっ…んっ…ぷはぁ」

みお「…しぬかとおもった」

りつ「よかったぁ……」

ゆい「だいじょうぶ?」

みお「うん」

紬「ご飯はよく噛んで食べなきゃ駄目でしょ?」

紬「めっ!」

みお「ごめんなさい…」

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 06:56:04.03 ID:92AuQB6U0
ゆい「みおちゃんはもったいないおばけがこわかったんだよね」

みお「うん…だからのこさずたべようとして…」

紬「残さず食べるのは大切な心がけよ。でもそんなに一気に詰め込んじゃ駄目」

紬「そんな食べ方したって、美味しくないし楽しくないでしょう?」

紬「それにもったいないお化けは本当はいないから安心しなさい」

みお「おばけいない?ほんとうに?」

紬「本当よ、だからゆっくり食べましょうね」

みお「うん!」

うい「よかったね!」

みお「よかった!おばけなんていなかったんだ!」

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 07:00:37.62 ID:92AuQB6U0
紬「ふふっ♪」

りつ「(そっか…もったいないおばけはいないのか)」

ゆい「(ならおなかいっぱいになったことにして、やさいをのこしちゃえば…)」

紬「あ、ちなみに」

紬「もったいないお化けはいないけど、もったいないママは い る か ら ね ?」にこっ

りつ「」びくっ

ゆい「」びくっ

あずさ「あーん…はむっ。もぐもぐ……」


今日も琴吹家は平和です

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 07:06:15.94 ID:92AuQB6U0
TV『俺がガンダムだ』

りつ「あははは!いみわかんねー!」

みお「かっこいい……//」

りつ「えっ」


紬「早く歯を磨いてパジャマに着替えなさ~い」


あずさ「はーい」

うい「あずさちゃん、いっしょにはをみがこう?」

あずさ「うん、いいよ」


ゆい「ごろごろ~ごろごろ~」

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 07:12:35.69 ID:92AuQB6U0
紬「んもう、床でごろごろしないで唯ちゃん。邪魔よ」

ゆい「たべたあとはこうしてるのがわたしのポリシーなんだよぅ」

紬「そんなポリシー捨てちゃいなさい」

ゆい「むりなそうだんだね」

ゆい「う~い~ア~イ~ス~……」

紬「憂ちゃんをパシらせない!」ゴンッ

ゆい「いたっ!」


うい「いま、はをみがいてるとちゅうだからちょっとまってて~」


紬「う、憂ちゃんも言うこと聞かないの!」


今日も琴吹家は平和です

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 07:20:35.02 ID:92AuQB6U0
あずさ「おかーさん、ねるまえにえほんよんで」

紬「良いわよ」

紬「どれかしら?」

りつ「これー!」

紬「はいはい、じゃあ読むわね」

みお「わくわく♪」

うい「ふふん♪」

ゆい「ごろごろ~ごろごろ~」


紬「ある晴れた日の午後。道を歩いていたら、頭に赤い洗面器を乗せた男が歩いてきました」

125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 07:25:12.63 ID:92AuQB6U0
紬「洗面器の中にはたっぷりの水」

紬「男はその水を一滴もこぼさないように、ゆっくりゆっくり歩いてきます」

紬「私は勇気を奮って『ちょっとすいませんが、貴方どうしてそんな赤い洗面器なんか頭に乗せて歩いてるんですか?』と聞いてみました」

紬「すると男は答えました」

紬「『それは……』」


紬「あら?」

126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 07:29:14.61 ID:92AuQB6U0
ゆい「すー…すー…」

うい「むにゅ…」

あずさ「すやすや…」

りつ「ぐがー…ぐがー…」

みお「くー…くー…」


紬「…オチを言う前にみんな寝ちゃった」

紬「続きはまた明日か」

紬「ふわぁ……ぁ…私も寝よ」

紬「お休み、私の子供達……」


今日も琴吹家は平和でした

おしまひ

引用元: 唯憂梓律澪「おかーさん!」紬「なあに?」