1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 21:34:27.54 ID:QlcXtwdh0

やよい「もう春菊がいーっぱいでお鍋あふれちゃうから、こうやってフタを……」グイグイ

やよい「あれ、ちょっと入れすぎたかな?」

やよい「大丈夫だよ伊織ちゃん!すぐかさが減って春菊煮えるから!ね!」グイグイ

伊織「…………」

やよい「もうすぐ春菊食べられるから!おいしい春菊鍋できるから!一緒に食べよ!」グイグイ

伊織「…………」

やよい「おいしい春菊ポン酢につけてね!春菊食べよう!しゅんぎろう!ねっ!」グイグイ


伊織「春菊しか入ってない……」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 21:39:42.93 ID:QlcXtwdh0

やよい「あれあれ?なかなか煮えないね!おかしいね、伊織ちゃん!」グイグイ

伊織「…………」

やよい「おっかしーなー、えへへ、ごめんね伊織ちゃん……せっかくのお鍋なのに早く食べたいよね!」グイグイ

伊織「…………」

やよい「あれ?あれれ?そろそろ春菊煮えるころなんだけどなぁ……どうしたのかな?」グイグイ

伊織「…………」

やよい「うーん、どうしたのかな?春菊煮え切らないのかな?春菊煮え切らない?しゅんぎらない?」グイグイ


伊織「…………コンロ消えてるわ」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 21:41:27.59 ID:QlcXtwdh0

やよい「…………」

伊織「…………」

やよい「……ホントだ」カチッ


伊織「…………」

やよい「…………」カチッ カチッ カチッ

伊織「…………」

やよい「…………ガス切れてるね……」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 21:44:06.40 ID:QlcXtwdh0

伊織「…………」

やよい「…………」

伊織「…………」

やよい「春菊鍋……ガス切れ……」

伊織「…………」

やよい「…………」

伊織「………しゅんぎれ……」ボソッ

やよい「しゅ……」ボソッ

伊織「…………」

やよい「…………」

伊織「…………」

やよい「…………」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 21:46:45.60 ID:QlcXtwdh0

伊織「…………」

やよい「…………」

伊織「これ、どうす……」

やよい「どうし……」

伊織「…………」

やよい「…………」

伊織「……何?」

やよい「………何でも…」

伊織「そう……」

やよい「…………」

伊織「…………」

やよい「…………」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 21:50:11.00 ID:QlcXtwdh0

伊織「…………さすがにサラダには」

やよい「しょうがないからサラ……」

伊織「…………」

やよい「…………」

伊織「……サラ何?」

やよい「…………」

伊織「…………」

やよい「…………サラダに……」

伊織「……何て?」

やよい「…………サラダにしよ」

伊織「何て?」

やよい「……皿…ダニ……塩かけて退治して……」

伊織「…………」

やよい「…………」

伊織「…………」パラパラ

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 21:52:55.09 ID:QlcXtwdh0

伊織「…………」

やよい「…………」

伊織「…………しゅんぎるとか……」ボソッ

やよい「…………」

伊織「…………」

やよい「…………」

伊織「…………」

やよい「……しゅんぎれって……」ボソッ

伊織「…………」

やよい「…………」

伊織「…………」

やよい「…………」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 21:56:05.11 ID:QlcXtwdh0

伊織「…………春菊余ってるけど」

やよい「…………」

伊織「…………」

やよい「……食べる?」

伊織「…………いい」

やよい「…………」

伊織「他に食べるものないの?」

やよい「…………」

伊織「…………」

やよい「…………ここにある春菊以外には……」

伊織「…………」

やよい「……冷蔵庫の……春菊……」

伊織「…………」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 21:58:15.56 ID:QlcXtwdh0

やよい「………あと……食品庫の……」

伊織「…………」

やよい「……春菊……」

伊織「…………」

やよい「…………それと……後で真美が」

伊織「!」

やよい「持ってくるの………春菊……」

伊織「…………」

やよい「…………」

伊織「………しゅんぎりすぎ……」

やよい「…………」

伊織「…………」

やよい「……しゅんぎった…………」

伊織「…………」

やよい「…………」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 22:01:33.59 ID:QlcXtwdh0
ピンポーン

真美「こんばんちゃ→!盛り上がってるかい!?」

やよい「…………」

伊織「…………」

真美「あれあれ?どうしたのさ二人とも!もっとほら!せっかくの鍋なんだし」

伊織「鍋じゃないわ」

真美「?」

伊織「春菊よ」

真美「えっ?」

伊織「春菊」

真美「……春菊鍋ってこと?確かに持ってきたけど」ガサッ

伊織「違うの」


伊織「春菊よ」



伊織「今夜の晩御飯。春菊」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 22:05:45.58 ID:QlcXtwdh0
やよい「…………」

真美「鍋は?」

やよい「しゅんぎった」

真美「?」

伊織「…………」

真美「……コンロどうしたの?」

やよい「しゅんぎれた」

伊織「…………」

真美「肉は!?白たきは!?何で何も準備してないの!?」

真美「おいしい鍋にしよーねって言ったじゃん!!」

伊織「おいしいわよ」


伊織「春菊」

伊織「食べてないけど」

伊織「おいしい春菊」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 22:08:21.56 ID:QlcXtwdh0

真美「…………」

やよい「…………」

伊織「…………」

真美「………そっか……」

やよい「…………」

伊織「…………飲み物いる?」

真美「え、あるの?」

伊織「ぉっゅ」

真美「…………」

やよい「…………」

伊織「春菊たっぷり浸した、つめたぁぃ」



伊織「ぉっゅ」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 22:11:33.68 ID:QlcXtwdh0

やよい「…………」

真美「…………」

伊織「…………」

真美「…………ゎ……」


真美「ゎぁぃ………ぉっゅゃ……」




真美「………ぉぃιぃぉっゅゃ………」


伊織「…………」

やよい「…………」

真美「…………」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 22:14:52.25 ID:QlcXtwdh0

やよい「…………」

真美「…………」

伊織「分けましょうか」

やよい「…………」

伊織「…………ぉっゅ」

真美「………うん……」

伊織「真美、コップある?」

やよい「………私もってくるよ」スック

真美「あ、あぶな」

ゴトン

バッシャァァァアアアン……


やよい「」

伊織「…………」

真美「ぁぁ……ぉっゅ……」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 22:18:42.95 ID:QlcXtwdh0

やよい「…………」

伊織「…………」

真美「…………ぉっゅが自然に還っていく……」

やよい「…………ごめんね、伊織ちゃん……」

伊織「いいのよ。真美、スプーン持ってきて」

真美「……ここにあるよ……」スッ



伊織「……… ぉぃιぃぉっゅ、いただきましょう」

伊織「………一人一口ね」


伊織「………」ズズッ…


やよい「…………」

真美「…………」

伊織「…………ごちそうさま……」

伊織「…… ぉぃιぃゎ…………ぉっゅ……」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 22:22:42.31 ID:QlcXtwdh0

真美「………つぎは真美だね……」

伊織「……はい、スプーン……」スッ

真美「ありがと……あ」ツルッ


カシャアン……カランカラン…


やよい「………」

伊織「……ぁぁ……ぉっゅょぅのスプーン……」

真美「ぉっゅょぅのスプーン………」

やよい「ぉっゅょぅのぷす……スプーン……」

真美「…………」

伊織「…………そして春菊」


伊織「大地に還りし」

伊織「………しゅんくぎゅっ……春菊……」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 22:27:28.79 ID:QlcXtwdh0

真美「………どうしよ……」

伊織「スプーンなかったらぉっゅ飲めないわね……」

やよい「ぉっゅほしい……伊織ちゃんが作ってくれたのに……」

伊織「そうよ……2番だしよ……」

真美「…………」

やよい「伊織ちゃんのぉっゅなのに…………」


伊織「……ティッシュ……」

真美「…………」

やよい「…………」

真美「…………それだよ……」

真美「……ティッシュでぉっゅ吸って……」


真美「口の中で絞ればいいんだ……」

伊織「……名案…………」

やよい「しゅんぎくぉっゅ……っゅんぎく飲めるね……」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 22:31:46.94 ID:QlcXtwdh0

真美「やよいっち……ティッシュ持ってる……?」

やよい「……ごめんね……持ってない……」

真美「……いおりんは?」

伊織「…………持ってないわ……」


真美「…………」

伊織「…………」

やよい「…………」


真美「…………シャツで」

やよい「待って…ハンカチならある………」

伊織「さっすがね……やよい…」

やよい「えへへー……これでっゅんぎく飲めるね……」

真美「ちゅんぎ……つんぎ……ちゅ……っゅんぎく飲めるね……」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 22:34:18.89 ID:QlcXtwdh0

やよい「はい真美、これ……」スッ

真美「ありがと……これ春菊ついてるけど……」

やよい「摘んできたときそれに包んだから……」

伊織「春菊ハンカチじゃない……」

真美「しゅんかち……」ボソッ

やよい「…………」

伊織「…………」

真美「…………」

やよい「…………」

伊織「…………」

真美「………しゅんか」ボソッ

伊織「早く飲みなさい……」

真美「おう……」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 22:37:21.61 ID:QlcXtwdh0

真美「丸めて鍋のぉっゅに……」ジュン

やよい「すごい……染みてるね……」

伊織「…………」

真美「………全部吸っちゃった……」

伊織「ちゃんとやよいと半分こしないと…」

やよい「真美……お先に……」

真美「じゃあ……」


真美「いただきます……」ハムッ

真美「………」チューチュー


真美「…… ぉぃιぃぉっゅゃゎ……」

やよい「よかったね………」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 22:40:00.77 ID:QlcXtwdh0

真美「じゃあやよいっち……ごめん真美の唾ついてるけど……」

やよい「ぉっゅの味しかしないから大丈夫だよ……」

伊織「…………」

真美「…………」

やよい「…………いただきます……」パクッ


やよい「…………」チューチュー


伊織「…………どう……?」

真美「…………」

やよい「…………ぉっゅの味しないね……」

真美「…………」

伊織「…………」

やよい「…………」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 22:42:46.30 ID:QlcXtwdh0

真美「…………」

伊織「…………」

やよい「………でも…… ぉぃιぃ……」

真美「………ごめん……」

伊織「…………」

やよい「貴音さんがいたら……きっと真美味って……」

伊織「…………」

真美「…………」

やよい「…………」

伊織「…………」

真美「…………ごめん……」

やよい「………ぃぃょ……」

伊織「…………」

真美「…………」

やよい「…………」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 22:45:17.11 ID:QlcXtwdh0

伊織「…………おなかすいた……」

真美「……食べ物は………?」

やよい「春菊……」

真美「………だけ……?」

伊織「春菊と……ぉっゅと………」

やよい「…………」

真美「…………」

伊織「…………」



伊織「春菊とぉっゅ」


伊織「今日の晩御飯」


伊織「春菊とぉっゅ……ごちそうさま……」

やよい「……ごちそうさま……」

真美「……ごちそーさま……」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 22:48:16.90 ID:QlcXtwdh0

伊織「……片付けましょう……」

やよい「…………うん……」

真美「………じゃあ真美お鍋片付ける……」

伊織「私はこぼれたぉっゅ拭くわ……」

やよい「私は春菊………植えてくる……」

真美「…………」

伊織「…………」

やよい「…………土手に」


やよい「まだ使ってない春菊……」

やよい「土手に植えてくる………」

伊織「…………」

やよい「リサイクルしてくる……リしゅんぎくしてくる……」

真美「…………」

やよい「…………」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 22:51:40.44 ID:QlcXtwdh0

やよい「…………」ゴソゴソ

伊織「…………」フキフキ

真美「…………」

やよい「…………」ゴソゴソ

伊織「…………」フキフキ

真美「…………」

やよい「……土手行ってきます……」

伊織「……行ってらっしゃい……」

真美「……いてら……」


ガラガラ

やよい「!」

春香「あ、やよい」

菊地「どうしたの?」

やよい「春香さん!?真さん!?」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 22:55:54.73 ID:QlcXtwdh0

春香「亜美から聞いてね、やよいたちが3人でお鍋するって」

菊地「亜美は宿題残ってて行けないーって、駄々こねてたよ」

やよい「そ、そうだったんですか……でも、もうぉっゅは飲み終えましたよ……」

春香「そういうかと思って!!ジャジャン!!」ガサッ

菊地「鍋用おつゆと、あと具材も買って来たよ!」ガサッ

やよい「……しらたき……お魚……豆腐……白菜……!!」

春香「伊織たち、まだいるでしょ?」

菊地「5人で食べようよ!」


やよい「うっうー!ありがとうございますー!!」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 22:59:45.55 ID:QlcXtwdh0
──────

やよい「伊織ちゃん!真美!!春香さんと真さんが来たよ!!」

伊織「えっ、どうして?」

春香「私たちも入れてよ!」

菊地「3人だけでおいしいお鍋食べようだなんてズルいぞ!」

真美「………いおりん……」

伊織「……真美……!!」



真美「すっげー!!具たっぷりだ→!!」

伊織「やよい!アンタの春菊も入れなさい!!」

やよい「分かった!!たっぷり入れちゃいまーす!!」ドゥッヴァー

春香「あーこらこらやよい、溢れちゃうよ」

菊地「大丈夫だよ、火を通せばすぐかさが減るって」
 

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 23:06:06.76 ID:QlcXtwdh0

やよい「すごいですー……こんなに豪華なお鍋始めてかも!」

真美「いやー…一時はどうなることかと思ったけど、これで一安心だよ」

春香「何かあったの?」

菊地「さっきまで食べてたんだろ?」

伊織「それがね、お鍋の具が春菊しかなかった上にコンロの燃料が切れてて何も食べられなかったのよ」

やよい「とっても大変だったんです……」

真美「あんなにミジメな思いは生まれて初めてだった……」

伊織「でも、アンタ達が来てくれてホントに助かったわ♪感謝するわよ、にひひっ」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 23:06:37.36 ID:QlcXtwdh0

春香「……コンロの燃料?」

菊地「…………」

伊織「………何?何よ?」


春香「……私たち、具材しか買って来てないよ」

菊地「……もうお店もしまってるし……」

伊織「……………」

やよい「…………」

真美「…………」

春香「…………」

菊地「…………」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 23:10:34.23 ID:QlcXtwdh0
伊織「…………ぉっゅいる……?」

真美「…………飲む……」

春香「………真、しらたき食べて……あーん………」

菊地「……ぁむっ………コニュコニュしてる………」

やよい「…………おさかなブニブニです…………」

真美「…………豆腐……おいしい………」

春香「…………」

菊地「…………」

伊織「…………」

真美「…………」

やよい「…………春菊残ってますよ……」


やよい「ドゥッヴァーって入れた春菊」

やよい「生の春菊」

やよい「もう土手に植え返せない春菊食べてくださいね」

終わり

引用元: やよい「春菊ドゥッヴァーってね入れてね、それでね!」