6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 11:36:43.32 ID:/7cOSoDF0
マミ「きゃあっ!」

まどか「ご、ごめんなさい!」バタン

まどか「……ん?」

まどか「いや、ちゃんとトイレに鍵かけてくださいよ!」

マミ「私、鍵をして用をたすことができないの」

まどか「そ、そうですか~……」

マミ(あなたは小さなお子様ですか)

まどか「……でもここ、一年生の階ですよ」

マミ「に、二年生のトイレが全部使用中だったのよ!」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 12:03:12.62 ID:/7cOSoDF0
マミ「きゃあっ!」

まどか「ご、ごめんなさい!」バタン

まどか「……ん?」

まどか「いや、ちゃんとトイレに鍵かけてくださいよ!」

マミ「私、鍵をして用をたすことができないの」

まどか「そ、そうですか~……」

マミ(あなたは小さなお子様ですか)

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 12:12:48.20 ID:/7cOSoDF0
まどか「ってそれどころじゃないっ!」ガチャ バタン

…………

マミ「鹿目さんも見滝原デパートに来てたのね」

まどか「はい。オニューの下着を買おうと思って」ティヒヒ

マミ「あら、私もよ。良かったらご一緒したいのだけれどいいかしら」

まどか「もちろんですよ!」

まどか「マミさんが選ぶ下着かあ~。ちょっと興味あったりして」フキフキ

マミ「うふふ」フキフキ

まどか「!?」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 12:17:20.96 ID:/7cOSoDF0
まどか(ハンカチがスイプリだと……)

マミ「?鹿目さん、どうかした?」

まどか「い、いえ」

まどか「……あの~、マミさん。そのハンカチは……」

マミ「ああ、これ?かわいいでしょ?」

まどか「は、はあ」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 12:26:04.90 ID:/7cOSoDF0
マミ「私、特にアコちゃんが好きなの」

マミ「鹿目さんはどのプリキュアが好きなのかしら?」

まどか「ええっと……スイートプリキュアはあまり見てないので……」

マミ「そうなの……残念ね……」シュン

マミ「でも、大丈夫。もうすぐ新番組のスマイルプリキュアが始まるわ」

マミ「鹿目さんも見て、私とプリキュアでお話をしましょう」

まどか「か、考えておきます」

まどか(その年でプリキュア大好きちゃんですか)

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 12:32:38.52 ID:/7cOSoDF0
女性下着売り場

まどか「う~ん。何がいいかなあ」

まどか「無難なノーマル白か、アダルティーな黒レースか」

まどか「オタ狙いで青白の縞  で攻めてみるのもアリかな?」

まどか「マミさんはどれが良いと思います?」クルッ

マミ「え?」【スイプリ、いちご、くまさん】

まどか「!?」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 12:38:55.85 ID:/7cOSoDF0
マミ「あら、鹿目さんはずいぶんと大人なチョイスをするのね」

まどか「そ、そうですかね……?」

まどか「この白  なんかは割と年相応だと思うんですが」

マミ「そうなの?ごめんなさい。知らなかったわ……」

マミ「私、他の人がどういう下着を着けているのか気にしてなかったから……」

まどか「あ、謝る必要なんてないですよ。私は無難な白にします」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 12:46:34.11 ID:/7cOSoDF0
マミ「うーん。私はどうしようかなあ……」

マミ「無難ないちごさんにするか、王道のスイートプリキュアにするか」

まどか(でっかいいちごが許されるのは就学前までです……)

まどか(プリパンも小学校低学年が限界じゃないか?)

マミ「そ、それともいっそ、私も鹿目さんを見習って、お、大人なくまさんに……!」

まどか「大人じゃねえよっ!!」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 12:55:38.78 ID:/7cOSoDF0
マミ「え?」

まどか「い、いえ。あの、他のデザインのはどうですか?」

まどか「マミさんなら、黒レースの上下でもバッチリ似合うと思いますよ!」

マミ「そ、それは……中学生には、まだ早過ぎると思うの」カアァ~

まどか「まあ、そうかもしれませんね。マミさんなら全然いけると思いますけど」

まどか「なら、こっちの白や縞はどうです?」

マミ「うーん……やっぱりまだ早過ぎるわ。恥ずかしいもの」

まどか(早くねーよ……)

マミ「あっ、ごめんなさい!鹿目さんに似合わないって思ってるじゃないの!」

マミ「大人な鹿目さんならきっと似合うわ」

まどか「……ありがとうございます」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 13:01:41.41 ID:/7cOSoDF0
マミ「ここはやっぱり王道で……」

まどか「!」

まどか「駄目です!」

マミ「え……?でも、アコちゃんの入ったパンツはまだ持ってないのよ……?」

マミ「でも鹿目さんがそう言うなら、ここはいちごで」

まどか「くまさんにしましょう!絶対マミさんにぴったりです!」

まどか「私見たいなあ!マミさんがくまさんパンツはいてる姿!!」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 13:04:43.14 ID:/7cOSoDF0
マミ「なんだか恥ずかしいわ……」カアァ~

マミ「でも、鹿目さんがそこまで言ってくれたんですもの」

マミ「私……くまさんにするわ!」ドーン

まどか「……はい」

まどか(これが最善手なんだ……)

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 13:12:25.06 ID:/7cOSoDF0
グウゥ~

まどか「あ」

マミ「あらあら、大きなおなかの音ね」

まどか「ティヒヒ」

マミ「いいわ。お昼をごちそうしてあげる」

マミ「確か上の階にファミレスがあったからそこに行きましょう」

まどか「え?いや、そんなの悪いですよ」

マミ「いいの。私、お金は余裕があるの」

マミ「それに先輩だからっ!」バーン

まどか「で、でも」

マミ「先輩だからっ!」キリッ

まどか「……じゃあ、ごちそうになりますね」

マミ「私にまかせなさい!」

まどか(もう~かわいいなあ……)

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 13:22:05.89 ID:/7cOSoDF0
ファミレス

まどか「私はこのサンドイッチセットにします」

マミ「あら。いいセンスじゃない」

まどか「こういうの頼むと、ちょっと大人っぽくないですか?」

マミ「ふふっ、鹿目さんってかわいいわね」

まどか「ティヒヒヒッ」

マミ「でも、確かに鹿目さんの言う通りね」

マミ「ファミレスの注文一つとっても、人に与える印象は変わるものだそうよ」

マミ「ここは私も鹿目さんにならって、アダルティーなものにしますか」

まどか「それがいいですよ!マミさんはアダルティー路線で攻めるべきです!」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 13:26:02.04 ID:/7cOSoDF0
マミ「うふふ」ピンポーン

店員「注文はお決まりでしょうか」

マミ「はい」

マミ「彼女にこのサンドイッチセットを」

まどか「美味しいのお願いしまーす!」

店員「かしこまりました」クスッ

マミ「私はお子様ランチをお願いします」

まどか・店員「!?」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 13:29:20.26 ID:/7cOSoDF0
店員「ご、ご注文を確認させていただきます」

店員「サンドイッチセットをお一つに、お子様ランチ……を、お一つでよろしいですか?」

マミ「はい」

店員「……すぐにお持ちいたします。少々お待ちください」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 13:33:29.35 ID:/7cOSoDF0
まどか「ま、マミさんはお子様ランチですか」

マミ「ふふっ……。鹿目さんの考えていることはわかるわよ?」

マミ「『お子様ランチは美味しくて楽しくて素晴らしい料理だけど、ちょっぴり子供向けかも……』」

マミ「そんなところでしょ?」

まどか「ええ……まあ」

まどか(ちょっと、じゃないけどな)

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 13:37:30.25 ID:/7cOSoDF0
マミ「そこはちゃんと考えているわ」

マミ「なぜなら今の私はアダルティーマミさんですもの」

マミ「鹿目さん。メニューの写真をよく見てごらんなさい」

まどか「う~ん?」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 13:40:41.74 ID:/7cOSoDF0
マミ「ふふ……。鹿目さんならもう気が付いたでしょう」

マミ「ここのお子様ランチは……プリンの代わりに、ゼリーが付いてくるのよ!」

まどか「え!?」

まどか(それだけ!?)

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 13:43:26.50 ID:/7cOSoDF0
マミ「しかも、プレートに盛らず、カップに入ったまま」

マミ「でも、それくらいで私は取り乱したりしないの」

マミ「なぜなら、今の私はアダルティーマミさんだから!」

まどか「は、はあ……」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 13:49:21.24 ID:/7cOSoDF0
店員「お待たせしました」

まどか「あ、来ましたね」

店員「こちら、ご注文のサンドイッチセット、お子様ランチになります」

マミ「ありがとうございます」

まどか「ま、まあ、食べましょう!お腹も空きましたし!」

マミ「ええ」

店員「では、失礼します」クルッ

マミ「!?」

マミ「あ、あの……お子様ランチ付属のおもちゃを、まだ貰っていないんですが……」

まどか・店員「!?」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 13:52:20.77 ID:/7cOSoDF0
店員「……お客様、誠に申し訳ありません」

店員「こちらのおもちゃは6歳以下のお子様限定なので……」

マミ「……そうですか。わかりました」

店員「し、失礼します」トトトト…

マミ「……」

まどか「……」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 13:55:01.12 ID:/7cOSoDF0
まどか「……ま、マミさん!そのお子様ランチ、とっても美味しそうですね!」

まどか「早く食べないと、冷めちゃいますよ!」

マミ「……ええ、そうね」パク

マミ「美味しい……美味し……い」ジワァ

まどか「だ、大丈夫ですか?」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 13:59:32.87 ID:/7cOSoDF0
マミ「あ、ごめんなさいね」グシグシ

マミ「以前行ったお店ではおもちゃを貰えたものだから」

マミ「ちゃんとここに、6歳以下だけって書いてあるのにね」

マミ「あーやだ。恥ずかしいわ。変な勘違いしちゃった!」ウフフ

マミ「あら、鹿目さんどうしたの?食べて食べて」パク

まどか「は、はい」パク

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 14:03:27.60 ID:/7cOSoDF0
まどか「あ、このサンドイッチも美味しいですよ!マミさんも食べてみてください!」アーン

マミ「いいの?それじゃあ失礼して」パク

マミ「あらほんと」

マミ「こっちもお返しに。はい、あーん」アーン

まどか「あ、あーん!」パク

まどか「うん!美味しい!このお店は当たりですね!」

マミ「ふふっ、本当ね」パク

マミ「本当に……美味しいわ……」ポロポロ

まどか「ああああ……」オロオロ

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 14:10:57.87 ID:/7cOSoDF0
店長「失礼します、お客様」

マミ「あ、あら?何かしら」

店長「お子様ランチ付属のおもちゃですが、実はストックが大量にあるのです」

店長「どうぞ、お受け取りください」コト

マミ「い、いいんですか?」グスッ グスッ

店長「はい」

まどか「マミさん!」

マミ「あ……ありがとうございます!」パアァ

まどか(店長……グッジョブ!)グッ

店長「いえいえ、どうかお気になさらず」グッ

店長「それでは失礼します」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 14:16:19.94 ID:/7cOSoDF0
まどか「マミさん!よかったですね!」

マミ「うん!」

マミ「あ……」ゴシゴシ

マミ「は、恥ずかしい姿を見せてしまったわね」カアァ~

まどか「え~?私は何も見てませんよお~?」ニヤニヤ

マミ「もうっ!さあ、早く食べましょっ」パクパク

まどか「は~い!」ニヤニヤ パクパク

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 14:23:49.64 ID:/7cOSoDF0
…………

マミ「鹿目さん。今日は楽しかったわ」

まどか「私もです!」

マミ「……」

マミ「……私ね、友達がいないの」

マミ「……ずっと寂しかったの」

マミ「だから、美樹さんや鹿目さんが私を頼ってくれた時、すごく嬉しかった」

マミ「『私を必要としてくれる人たちがいるんだ』って実感できた」

まどか「マミさん……」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 14:30:34.44 ID:/7cOSoDF0
マミ「魔女と戦うのは、とっても怖いこと」

マミ「無理強いはできない」

マミ「もうこれ以上、私はあなたたちを魔法少女に勧誘もしない」

マミ「……………………それでも」

マミ「私と……友達になってくれたら」

まどか「マミさんっ!!」ガバッ

マミ「きゃあっ!」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 14:55:14.28 ID:/7cOSoDF0
まどか「何言ってるんですか!」

まどか「マミさんは私の命の恩人で、頼りになる先輩で、とってもかわいい女の子で」

マミ「あ、あの、鹿目さん?」

まどか「……そして私の、最高の友達じゃないですか!」

マミ「……!」

マミ「うんっ!」ポロポロ




こうして、まどかのマミを守る戦いが始まった。
敵は魔女だけではない。社会そのものだ。
頑張れまどか。
マミを守るのは君だよ。
マミの為なら、僕も協力は惜しまない!




70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 14:57:30.61 ID:/7cOSoDF0
さやか「うほほー。まどかもマミさんもやりますな」

さやか「あたしもマミマミしたいぜ」

ほむら「ぐぬぬ」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 15:01:21.94 ID:/7cOSoDF0
ほむら「巴マミ……あんなコスイ手で私のまどかを籠絡するなんて!」ギリッ

ほむら「そっちが痛キャラで行くなら、こっちも痛キャラでまどかをフィッシュしてやるわよ!」

さやか「さやかちゃんは、やめた方がいいと思うけどなあ……」




引用元: まどか「トイレトイレ、あれ?」