1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 16:41:46.20 ID:nzofhY8G0
妹「まともに努力をしてこなかったような人間がアホ面こいてのさぼってるこの日本を変えてください」

兄「重い!重いよ妹ちゃん!」

妹「何でも叶えてやるって言っていたじゃありませんか。あと私のことちゃんづけで呼ばないでくださいキモイ」

兄「き、キモイ・・・・、わかった善処しよう妹よ!」

妹「で、話を戻しますがどの程度なら叶えられるんでしょうか」

兄「う~ん、AKBのシングルくらいまで、なら?」




3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 16:43:20.26 ID:nzofhY8G0
「AKBを値段の引き合いに出すなんてありえません。一度キチンとしたところでカウンセリング受けたほうがいいですよお兄さん」

「えっ?なんで?AKB出すとまずいの?」

妹「単純に金額の基準でAKBのCDが出てくる人間がどんな人種なのかが明白だからです!」

兄「え~?今人気だからいろんな層が買ってると思うけどなー」

妹「気のせいです」

兄「じゃあまあそれはそうとしても僕は妹が持ってるから言ったんだけどなー」

妹「な、なんで知ってるんですかっ!」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 16:44:50.26 ID:nzofhY8G0
兄「だって妹ちゃんの部屋掃除した時見つけたから」

妹「人の部屋の掃除を当人の許可を得ずに勝手にしないでください!」

兄「だって僕が定期的に掃除しないとすぐに妹ちゃん散らかっしゃうじゃん」

妹「そんなことないです!いつも綺麗を心がけてます!」

兄「ほう・・・」

妹「な、なんですか?」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 16:45:40.28 ID:nzofhY8G0
兄「パンツ部屋に散乱させているのが綺麗とは思わなかったから」

妹「きゃー!言わないでください!」

兄「妹ちゃん、あんな柄のが好きなんだねー」

妹「キャアアアア、変 !このド変 !」

兄「褒め言葉だ」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 16:46:25.92 ID:nzofhY8G0
妹「うぅっ、屈辱だぁー、不覚だぁー、末代までの恥だぁー!」

兄「恥じる妹ちゃんも可愛いよ!」

妹「だからちゃん付けは止めてください。さっき言いましたよね?山奥の鉄格子のついた病院に叩き込まれないと分からないんですか?」

兄「毒舌が復活した!」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 16:47:18.03 ID:nzofhY8G0
妹「切り替えが早いんです私。欲しいものを探すんで街に繰り出します。お兄さんも付いて来てください」

兄「来てく服を探すんで少し待っ「誰もお兄さんのことなんか見てません。今着てるのでいいです行きましょう」

兄「ひどい言われようだ・・・・」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 16:48:09.49 ID:nzofhY8G0
兄「で、街まで来たはいいけどどうすんの?」

妹「んまあ、適当にぶらぶらしながら良さげなの見つけます」

兄「ん、了解」

妹「それにしてもあれですね」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 16:49:11.12 ID:nzofhY8G0
兄「うん?あれって?」

妹「街中で“ゆるふわ”ってワードを見かけますね。“ゆるふわ”シュークリーム、“ゆるふわ”カット、“ゆるふわ”コーデ、“ゆるい のふわふわしたバカ女”ってことですかね」

兄「不特定多数の同性を敵に回したね妹ちゃん!」

妹「あんなへなちょこ共ものの数じゃないですよ」

兄「不遜だ・・・」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 16:49:51.90 ID:nzofhY8G0
妹「何です自分の主張を言ってはダメなんですか?」

兄「場所を考慮に入れようよ・・・」

妹「何ですか、随分と“ゆるふわ”を擁護しますね気に入りません。叩き切りますよ」

兄「暴君だ!ち、違うよ僕は妹ちゃんの味方ですよ!」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 16:50:41.38 ID:nzofhY8G0
妹「本当ですか?」

兄「本当です!」

妹「じゃあ言ってください」

兄「へ?何を?」

妹「僕は“ゆるふわ”に食いつくようなへなちょこバカ女は嫌いだー!、と」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 16:51:34.31 ID:nzofhY8G0
兄「殺される!殺されちゃうよ!」

妹「妹の命令で死ぬんです。本望でしょう」

兄「そんな馬鹿な」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 16:54:19.61 ID:nzofhY8G0
妹「ほら、早く言ってください」

兄「僕に何かあったら助けてくださいね?」

妹「もちろんです。兄を助けない妹がこの世にいるでしょうか、いやいません」

兄「何故に反語?」

兄(でもまあ妹ちゃんがああまで言ってくれてるし、言ってすぐに店に入れば大丈夫か)

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 16:55:16.57 ID:nzofhY8G0
兄「よしっ」

妹「大きい声でお願いしますよ」

兄「任せとけ妹ちゃん!」

兄「僕は“ゆるふわ”に食いつくようなへなちょこバカ女なんか大嫌いだーーー!よしっ言ったぞ!早く行こう妹ちゃん!」スカッ

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 16:55:58.62 ID:nzofhY8G0
兄「へっ?あ、あれい、妹ちゃん?」

兄「逃げられた!」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 16:57:43.28 ID:nzofhY8G0
妹「あらお兄さん遅かったですね。あんまりに遅いんで袋叩きにされているんじゃないかと心配してました」

兄「どの口がいってるんだっ!?」

妹「まあ無事に来られてよかったですね。買い物、再開しましょうか。コーヒー代払っておいてください」

兄「仕方ないですね、すみませんいくらですかー? 890円!?一杯?は?」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 16:59:14.94 ID:nzofhY8G0
兄「ハワイコナのコーヒーは美味しかったですか」

妹「はい。大変美味しかったです」

兄「そうですかそれは良かったですね!」

妹「どうしたんですか?機嫌悪くないですか?」

兄「誰のせいでか!もう僕欲しいもの買ってあげれないですよ、自分で買ってください!」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 17:00:11.41 ID:nzofhY8G0
妹「そうですか・・・・分かりました。では私少し下着見に行くんでお兄さんは適当に暇潰しててください」

兄「はいはい、せいぜい部屋に散乱してても見苦しくないもの買ってくださいねー」

妹「っ、え、ええ、じゃあ」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 17:01:01.19 ID:nzofhY8G0
兄側
兄「何してようかな、妹ちゃんに何か買ってあげようにも数百円しかないし、そもそも妹ちゃんの趣味とか分からないしなー」

兄「まあ缶コーヒーでも買って暇潰してるか」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 17:01:40.58 ID:nzofhY8G0
妹側

店員「何かお探しですかー?」

妹「いえ結構です。自分で探せますんで」

妹(お兄さん何をあんなにバカ面こいて呆けてるんですか)

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 17:02:26.98 ID:nzofhY8G0
兄「お?早かったね妹ちゃん、いいのあったの?」

妹「内緒です」

兄「まあ3日もすればテーブルの下にでも散らばっているんだろうしね」

妹「そんなことないです!」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 17:04:38.54 ID:nzofhY8G0
帰り道

兄「すっかり秋だねー」

妹「日が暮れるのも早くなりましたしね」

兄「学校帰りとか寒くない?」

妹「電車ですし、電車の中結構暑くて、大丈夫ですよ」

兄「そっか」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 17:05:35.79 ID:nzofhY8G0
兄「・・・」

妹「・・・・」

妹「あ、あの」

兄「んー?」

妹「お、お母さんから聞いたんですけど、大学卒業したら留学に行くって・・・」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 17:07:44.64 ID:nzofhY8G0
兄「母さん・・・口が軽いなー」

妹「なんで私に言ってくれないんですか・・・?」

兄「いやー、ね、だって妹ちゃん大学受験じゃん。こんな時期に僕のことで勉強できなくなったら僕どう償ったらいいか分かんないし」

妹「そんなことないです!自信過剰です!私の受験プランに一分の隙すらありません!」

兄「頼もしいなー」

妹「こ、心がこもってません!」

兄「でもまあ妹ちゃんの大学決まるまでは日本にいるよ」

妹「当たり前です!」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 17:08:54.23 ID:nzofhY8G0
妹「お兄さん!」

兄「おう、どうだったよ?」

妹「お兄さんの大学よりはるかに頭のいいとこに受かりました!」

兄「大学名を言え!」

妹「慶○義塾大学の法学部です!」

兄「」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 17:10:30.52 ID:nzofhY8G0
兄「いつの間にそんなとこ受けたんだ・・・・?」

妹「お兄さんが留学の打ち合わせで家を出てた日でしたね確か」

兄「そういう意味じゃ・・・。あぁ、あん時か・・・、うん、おめでとう」

妹「祝い金くれてもいいんですよ!」

兄「あ、あつかましい・・・」

妹「むぅ、仕方ないですね留学取り消しで許してあげましょう」

兄「僕の留学の扱いが軽いっ!」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 17:11:57.74 ID:nzofhY8G0
妹「えー、ダメですか?」

兄「ダメだ。僕は行くぞ」

妹「妹がこんなに寂しがってるのに?」

兄「それを行動で示していたならな!」

妹「・・・・・・」

兄「もう遅い!」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 17:13:23.22 ID:nzofhY8G0
妹「むぅ、分かりました。夜私の部屋に来てください」

兄「なんだ掃除か?」

妹「自分で最近してるじゃないですか!」

兄「確かに」

妹「お兄さんに渡したいものがあります」

兄「まさか・・・!?使用済み  !?」

妹「ぎゃーーーーー!年越してレベルアップしてるーーーー!」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 17:15:42.13 ID:nzofhY8G0
兄「ワールドクラスにシフトチェンジさ」

妹「いらぬことを!いらぬことを!!!」

兄「だからお前を養っていけるぞ!」

妹「兄弟の結婚は許されないはずです!」

兄「突っ込むところ間違えてないか・・・?」

妹「突っ込むところだなんて・・・   しい!」

兄「妹ちゃんも留学できるんじゃないか?」

妹「どういう意味ですか!とにかく夜部屋に来てください!」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 17:20:55.41 ID:nzofhY8G0


兄「入るぞー」

妹「はい」

兄「おじゃましまー、おぉ!綺麗だな」

妹「あまり前です!塾生ですよ!」

兄「妹ちゃんがうざい!」

妹「ふん!そんなこと言ってもランク下大学生に私は怒りませんよ」

兄「懐が広いと思ったらみみっちぃな!でもまあ部屋、ほんとに綺麗だな」

妹「はい、2日に一回大掃除してますから!」

兄「大掃除・・・・?」

妹「なんでもないです!なんでもないですよーう」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 17:28:25.75 ID:nzofhY8G0
兄「・・・まいっか。ん?あれ?妹ちゃんAKBのCDはどうしたの?」

妹「あれ売っちゃいましたよ」

兄「好きじゃなかったの!?」

妹「あれ、クラスで大量買いした男子が同級生に握手券を抜いて渡してたものです。私自身は微塵も興味ありませんよ」

兄「あ、そうだったのか」

妹「はい、だからAKBのCDの値段言われてもあの時全然わかりませんでした」

兄「なるほどな」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 17:29:32.97 ID:nzofhY8G0
妹「で、お兄さんに渡したいものはっと、これです!」

兄「ん?開けていいか?」

妹「ムードもあったもんじゃないですね」

兄「今の会話にムードなんかなかったじゃん」

妹「むぅ」

兄「んーよっと、ん?マフラー?」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 17:31:26.83 ID:nzofhY8G0
妹「はい!2人で街に繰り出した時に買ったものです!タイミング的に今かと」

兄「下着買ってたんじゃ」

妹「いえ、下着はお母さんが買ってきてくれるんで。お母さんの趣味いいですからね~」

兄「え?じゃああのベージュ・・・」

妹「きゃあああああ言わないでくださいっ!それ友達にも指摘されて悩んでるんですっ」

兄「悩むくらいなら合わせたらいいじゃん」

妹「大衆と迎合するなんて死んでも嫌です!」

兄「ひねくれてる・・・。いや多分ベージュ30、40代以降の人たちが履いてるんじゃないか?」

妹「死にました!」

兄「有言実行だな。なあ、盛りがってるところ悪いが妹ちゃん、タイミングで言うなら買った時でも良かったんじゃないか?」

妹「いえ、今がベストです!」

兄「理由は?」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 17:32:56.46 ID:nzofhY8G0
妹「留学先でしてもらおうと思ったからです」

兄「買った時から使って、留学先でも使うよ?」

妹「いいんです!これでいいんです!」

兄「絶対に負けられないな」

妹「ええ、引けません!」

兄「まあ、うん、大切に使うよ。6月くらいからなぁ」

妹「3月4月使ってくださいよ!なんで6月からなんですか!嫌がらせですかそうですか!」

兄「誤った自己完結をした!」

妹「ロンドンで6月にマフラーだなんてただの頭おかしい人ですよ!?」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 17:34:04.61 ID:nzofhY8G0
兄「妹ちゃんそれ誰から聞いた?」

妹「ロンドンのことですか?お父さんから聞きましたが?」

兄「嘘」

妹「えっ」

兄「嘘」

妹「・・・・どちらに行かれるんですか?」

兄「オーストラリア」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 17:35:42.50 ID:nzofhY8G0
妹「・・・嘘」

兄「ホント」

妹「マフラーいらないじゃないですかぁ」

兄「泣かないでっ!いるから!いるからマフラー!オーストラリアにも冬来るから!」

妹「そうですか。嘘泣きして損しました」

兄「隠しきれてない目元!」

妹「嘘泣きです!」

兄「さいですか」

妹「そうです!塾生の私が知らないわけないじゃないですか!」

兄「こじらせてるなぁ」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 17:37:19.48 ID:nzofhY8G0
妹「まあ、とにかくオーストラリアで1年をむやみに消費するんですね!」

兄「兄をいじめることに生きがいを見出してないか?」

妹「気のせいです」

兄「そうですか。んじゃまあ大切に使うよ妹ちゃん。一年後のお土産なにがいい?」

妹「ハワイコナのコーヒー!」

兄「しめて1780円だな」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 17:37:50.51 ID:nzofhY8G0
妹「お兄さんも飲むつもりですか!それと場所によって金額ちがいますよ!」

兄「手加減しないな」

妹「塾生ですから!」

兄「兄が理解できるように言い直してくれ!」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 17:38:23.38 ID:nzofhY8G0
妹「兄の、妹ですから!」

兄「すごい納得した」






END

引用元: 兄「何か1つ叶えてあげよう!」妹「本当ですかっ!?」