1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/05(月) 01:00:48.70 ID:myp7ALOH0

アッシュフォード学園

ルルーシュ「…」本ペラペラ

カレン「…」ドンドンドンドン

ルルーシュ「地響きを鳴らしながら歩いて来るなんて穏やかじゃないな…。いったい何があったカレン?」パタン

カレン「見たわよ」

ルルーシュ「何を?」

カレン「あんたが女を引き連れて歩いているところを…」

ルルーシュ「いつ?」

カレン「昨日の夕方くらい」

ルルーシュ「…ああ。あったなそんなことも」

カレン「あんたはそうやってハーレムをつくるのが好きなの?」

ルルーシュ「あれは向こうからすり寄ってきただけで…」

カレン「ルルーシュは女をたくさん引き連れて歩くのが好きなんだ」

ルルーシュ「俺の話を聞け!」

カレン「ふーん」ジトー

ルルーシュ「だから――」

カレン「決めたッ!!!」バン

ルルーシュ「!!」ビクッ

カレン「私もハーレムをつくる!つくってあんたに私の味わった屈辱を味あわせてやるわ!土のような味を!」

ルルーシュ「そ、そうか…」


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4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/05(月) 01:13:15.81 ID:myp7ALOH0

カレン「――てことがあったのよ!だからC.C.私にもギアスをちょうだい!」

C.C.「仕方ないなカレンは…ほれ」

カレン「ありがとうC.C.!これでハーレムをつくってルルーシュに土の味を味あわせることができるわ!」

C.C.「あっ!それ重ねがけするタイプのギアスで、名前は『執着のギアス』。同じ人物に三回重ねがけするとやばいから」

カレン「へー、そうなんだ」

C.C.「うん」

カレン「とりあえず私のハーレム第一号となるのは…」

カレン「お前だ!『ルルーシュ』!!!」



6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/05(月) 01:25:47.88 ID:myp7ALOH0

ルルーシュ「そうか…。まさか俺とは…」

カレン「あれ、いたの!?」

C.C.「私の隣の席はルルーシュだぞ、カレン」

カレン「あれ?そうだっけ?」

ルルーシュ「そうだ。だから、C.C.との会話は全て聞こえていた」

カレン「しまった!」

ルルーシュ「ふん!俺にギアスを使おうなんていい度胸だ。だが、対策はすでに打ってある!ジェレミア!」

ジェレミア「イエス・マイ・マジェスティ!」

ルルーシュ「フハハハッ!!!ジェレミアの持つ『ギアスキャンセラー』の前ではギアスなど無に等しい!」

カレン「そんな!一般人は学校には入れないはずよ!」

ルルーシュ「忘れたかカレン?俺は皇族だぞ」

ジェレミア「故に私はボディガードしてルルーシュ様の御側にいるのでございます」

カレン「側に?それじゃあ、もしかしてさっきからずっと!?」

ジェレミア「はい。カレン様の地響きは私も聞いております」

カレン「そ、そんな…」

C.C.「私も聞いたぞ。中々だったな」

カレン「い、いや…」

ルルーシュ「もちろん俺も聞いていたからな」

カレン「いやああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ルルーシュ「いつものカレンらしくないな…」



13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/05(月) 03:07:49.28 ID:myp7ALOH0
 
カレン「じゃあ、ルルーシュは保留として…。誰がいいかしら?」

C.C.「誰でもいいだろう。そこらへんのやつにかけてこい」

カレン「ダメよ!私にもプライドがあるわ!顔立ちがBランク未満の男は無しよ!」

ジェレミア「ほう。ではルルーシュ様はBランク以上と」

カレン「そうね。この間発表されたランクではSSSだったかしら?」

C.C.「SSSSじゃなかったか?」

ジェレミア「お聞きになられましたかルルーシュ様!?このジェレミア、うれしくてうれしくてサクラダイトが溢れんばかりにございます」

ルルーシュ「ジェレミア、こんなのは日常茶飯事だ。慣れておけ」

ジェレミア「イエス・マイ・マジェスティ!」

カレン「えーと、このクラスなら…スザクしかいないじゃない…」

C.C.「リヴァルはどうした?確かBランクをもらって泣いて喜んでいたはずだが」

カレン「あれは集計ミス。本当はDランクよ」

C.C.「ぷっ…」

ルルーシュ「おいおい笑うことはないだろ。なあリヴァル?」

リヴァル「…」

カレン「あれ!?リヴァルもいたの!?」

C.C.「リヴァルはルルーシュの前の席だぞ」


14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/05(月) 03:08:26.77 ID:myp7ALOH0
 
リヴァル「ひどいよなぁ…。笑うなんて…」

C.C.「笑われる顔をしている方が悪いんだよ」

ルルーシュ「お前が笑ったのはランクじゃなくて顔だったのか」

リヴァル「クソ!こうなったらやけだ!C.C.からお祝いにもらったギアスで改革を起こしてやる!」

カレン「え?あんたリヴァルにもあげてたの?」

C.C.「ふふっ、違うなリヴァル。結果はBランクではなくDランクだったんだ。この場合はお祝いじゃなくて不祝儀となる」

ルルーシュ「…確かに」

カレン「へー」

リヴァル「うるさい!そんなことはどうだっていい!くらえ!俺のギアス!!!」キュイイイ・・・

ルルーシュ「…」

カレン「…あれ?」

ジェレミア「何も起こりませんね?」

リヴァル「あれ?あれ?」

C.C.「バカめ。私がそう易々とギアスを渡すものか」

リヴァル「な!?」

ルルーシュ「騙していたのか…」

カレン「むごい…」


15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/05(月) 03:09:08.68 ID:myp7ALOH0

リヴァル「くそぅ…くそぅ…」シクシク

カレン「リヴァル……あっ!」

C.C.「ん?どうした?」

カレン「あんたもしかして私のこともだましているんじゃ…」

C.C.「気になるか?それならそこにちょうどいい実験体がいるぞ」

ルルーシュ「C.C.…お前酷いな」

カレン「酷い…でも、確かにちょうどいい」

C.C.「だろ?ためしにやってみろ」

カレン「うん!ねえリヴァル?」

リヴァル「なんだよ…」クルッ

カレン「私に執着しろぉぉ!!!」キュイイイイイイン

C.C.「どうしてギアス所持者は皆決め台詞を言いたがるんだ?」

ルルーシュ「フフッ、性(さが)だな」

リヴァル「うん?なんだ?」キョトン

カレン「あれ?おかしい…ちょっとC.C.!どういうこと!?」

C.C.「ふふっ、さあな」

リヴァル「なんだカレンも騙されたの…か?(あれ?なんだろう?カレンのことが妙に気になる)」


16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/05(月) 03:09:40.82 ID:myp7ALOH0

C.C.「言っただろ?それは重ねがけするタイプだ。ためしにもう一度やったらどうだ?」

カレン「うーん、じゃあえい」キュイン

リヴァル「!(やばい!これ恋だ!俺…カレンに恋してる!)」

カレン「やっぱりだめじゃない」

C.C.「そうか?」

リヴァル「カレン!!!」ガタッ

カレン「え?」

リヴァル「俺と付き合ってください!!!」手スッ

ルルーシュ「ほぉー」

ジェレミア「これは…」

C.C.「ふふっ」

カレン「えー…」




24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/10(土) 20:10:39.84 ID:6yD3FmJT0

カレン「…保留で」

リヴァル「…わかった」

ルルーシュ「保留で良いのか…」

リヴァル「保留ってことはNOではないんだ!俺にはまだチャンスがある!」

ミレイ「へえー、チャンスねー…」

リヴァル「か、会長!?」

ミレイ「リヴァルはカレンのことが好きだったんだ~。うーん、ちょっと残念」

リヴァル「待ってください会長!これにはワケが――」アタフタ

カレン「なんで会長がいるの?」

C.C.「会長だからだろ?」

カレン「理由になってないわよ」

C.C.「まあ、いいじゃないか。とりあえずはハーレム候補を一人手に入れたんだ」

カレン「うーん…、まあそうね…」

リヴァル「俺は会長のことも好きで――」

ミレイ「暑いわねー。ルルーシュ煽いで~」

ルルーシュ「なんで俺が…」

カレン「じゃあ、私のハーレム第二号となるのは…」

カレン「お前だ!『ジノ』!!!」


25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/10(土) 20:28:43.30 ID:6yD3FmJT0

ジノ「おいおいまじかよ」

カレン「あれ!?なんでジノがここに!?」

C.C.「ジノのクラスはこのクラスの真下だろ」

カレン「だから何よ!理由になってないわよ!」

ジノ「俺はハーレムにされるんじゃなくてハーレムをつくりたい側なんだけどなー」

C.C.「ジノは顔も金も地位ある。ルルーシュ並みの優良物件だな」

カレン「だから、一応ハーレムに加えとくとわ」

ジノ「女の子達に追い掛け回されるのが俺のあり方で――」ペチャクチャ

カレン「(うるさい…)ジノ!ジノ・ヴァインベルグ!!!」

ジノ「先輩からのお誘いでもさすがに…え?」

カレン「(こっちを見た!今だ!)私に執着しろぉぉ!!!」キュイイイイイイン

ジノ「?」キョトン

カレン「よし、もう一回…」

キーンコーンカーンコーン

ジノ「あっ!やばい!」ダッ

カレン「あっ!待って!」

ヴィレッタ「全員席につけー」



26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/10(土) 20:49:36.90 ID:6yD3FmJT0

ジノ「先輩まーたこんど~」

カレン「私の…ハーレム…」

C.C.「カレン早く自分のクラスに戻れ」

カレン「え?ここって私のクラスじゃないの?」キョトン

C.C.「お前のクラスは隣だろ…」




27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/10(土) 21:21:11.50 ID:6yD3FmJT0

昼休み

カレン「さあ仕切り直しよ!」

ルルーシュ「まだするのか…」

カレン「当然でしょ!」

C.C.「やれやれ…。長くなりそうだな」

カレン「あっ!そうだ!ねえ、ルルーシュ」

ルルーシュ「ん?なんだ?」チラッ




















カレン「私に執着しろぉぉ!!!」キュイイイイイイン


28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/10(土) 21:35:49.32 ID:6yD3FmJT0

ルルーシュ「なにっ!?」

カレン「決まった!よし、もう一回!」

ジェレミア「おっと危ない」キュイイイイイイン

カレン「ああっ!!!!」

ルルーシュ「あ、危なかった…。助かったぞジェレミア」

ジェレミア「紅月様。以後二度と我が主にギアスを使うことが無いようお願い致します」ギロ

カレン「ひっ…。は、はい」ビクッ




29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/10(土) 21:48:05.75 ID:6yD3FmJT0

カレン「コホン。さあ仕切り直しよ!」

ルルーシュ「まだするのか…」

ミレイ「もうあきらめたら?」

C.C.「私もあきたぞ」

リヴァル「もうさあ、俺が彼氏でいいんじゃない?」

ルルーシュ「それはそれでどうかと思うぞ…」

スザク「あれ?みんなで何の話?」スッ

ルルーシュ「スザク遅いぞ。もう昼休みじゃないか」

スザク「ごめん、ごめん。掃除用ロッカーに閉じ込められちゃって」

ミレン「ええ!ひっどーい!誰にやられたの?」

スザク「カレンに」

C.C.「カレンお前…」

カレン「え!?私!?やってないわよ!」

リヴァル「見間違い…じゃないのか?」

スザク「いや、間違いなくカレンだったよ」

カレン「確かにモップは閉まったけど、スザクは…」

カレン「あれ待てよ?あのモップはスザクだったかも…」

スザク「うん、たぶんそれだよ。なんかモップモップ言ってたし」


30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/10(土) 22:24:59.94 ID:6yD3FmJT0

ルルーシュ「カレンお前病気じゃないのか?」

カレン「ご、ごめんなさい!モップと見間違えちゃって!それで…」

スザク「もういいよ。別に気にしてないし」

カレン「よかった」ホッ

カレン「それじゃあ――」
























カレン「私に執着しろぉぉ!!!」キュイイイイイイン


31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/11(日) 02:07:12.74 ID:8HNhZW8J0

スザク「?」

カレン「よし!もう一回!」

ルルーシュ「ジェレミア!」

ジェレミア「イエス・マイ・マジェスティ!」キュイイイイイイン

スザク「?」

カレン「ああああああああああっ!!!」

カレン「何するのよルルーシュ!」

ルルーシュ「スザクの恋人は俺の妹、ユフィだぞ?邪魔させてなるものか!」

カレン「くっ…なら…」

カレン「ルルーシュ!」キュイイイイイイン

ジェレミア「無駄です」キュイイイイイイン

カレン「うぅ…。万策つきた…」

ジェレミア「紅月様言ったはずですが…」

カレン「約束はしてないわ」

ジェレミア「…」

ジェレミア「約束ですよ?いいですね?」ギロッ

カレン「ひっ…。わ、わかったわ。次からしない…」

ルルーシュ「そこまでにしてやれ。カレンももう懲りただろう」


35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/24(土) 23:57:57.59 ID:D+rWg4UQ0

シャーリー「ルルー!」

ルルーシュ「シャーリー!中々来ないから今日は休みだと思っていたぞ」

シャーリー「ごめん、マオって人と話してて遅れちゃった」

C.C.「マオだと!?あいつまだ学校に来ていたのか…」

ルルーシュ「あれだけいじめられればもう来られないと思っていたが…たいした執念だ」

シャーリー「その人ひどいんだよ!ルルはシスコンの悪逆皇帝だって言うんだよ!」

ジェレミア「なんと無礼な!」

ミレイ「悪逆皇帝ねぇ…」

リヴァル「まったく、どこの平行世界の話だ!つーの」

マオ「まったく、どいつもこいつもルルーシュ!ルルーシュ!!ルルーシュ!!!」

マオ「みんな騙されてるんだよ!そいつに!」ビシッ

ルルーシュ「お出ましか」

ジェレミア「…」シュキン

マオ「なっ!?ぼ、暴力で僕を止めようとしたって無駄だぞ!」

ルルーシュ「ジェレミア止めておけ。こんなやつ殺す価値もない」

ジェレミア「し、しかし…」

マオ「ふひひ、利口だよルルーシュ。さて、僕が来た理由は一つ。C.C.を――」

C.C.「断る」


36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 00:19:03.32 ID:B2zCNp0J0

マオ「やっぱりね!そういうと思ったよ!!なら、やっぱりルルーシュを消さないといけない!退学だ!」

カレン「そんなことできると思ってるの?ルルーシュは皇族よ」

マオ「知ってるさ!だから、悪い噂を広めて精神的に追い詰めていくのさ!」

C.C.「それをやって、誰にも信用されなかっただろう」

マオ「まだだ!僕はあきらめない!」

C.C.「はぁ…。カレンこいつをお前のハーレムに加えてやったらどうだ?」

カレン「嫌よ」

C.C.「そういうな。お前は私に借りがあるはずだ。誰のおかげでギアスを手に入れたんだ?ん?」

カレン「…わかったわよ」


37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 00:34:49.03 ID:B2zCNp0J0

マオ「(ん?まずい!)」バッ

カレン「うおりゃあああああああ!!!」シュッ

マオ「ぐはっ!!!!」ボゴォ

カレン「相手の思考を読み取ることが出来るギアス…。そして、ギアス対策のゴーグル…」

カレン「その二つを持ってしても止められないものがある!それは――」

カレン「紅月カレン!私よ!」

リヴァル「さすがだぜカレン!」

スザク「一体全体、カレンはどうしてしまったんだい?」

ミレイ「病気みたいなものでしょ?」

スザク「病気!?大変だ!保健室へ連れて行かないと!」

ジェレミア「病気と言っても、あれは恋煩いでしょう」

スザク「恋煩い?」

ジェレミア「左様。何も問題はありません」

シャーリー「あれ?ルルは?」



38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 00:48:51.63 ID:B2zCNp0J0

ルルーシュ「すまない」

C.C.「そうか、ダメか…」

ルルーシュ「ああ、俺は――」

C.C.「そうだったのか…」

ルルーシュ「本当に申し訳ない」

C.C.「気にするな。お前らしくもない」

ルルーシュ「しかし…」

C.C.「私を誰だと思っている?C.C.だぞ?これぐらいなんてことないさ」

ルルーシュ「…。お前が理性的な人間で助かったよ」

C.C.「…。お前とは年期が違うのさ」

「ルルー!!!」

C.C.「呼ばれているぞ」

ルルーシュ「ああ」

ルルーシュ「C.C.!」

C.C.「ん?」

ルルーシュ「忘れるなよ。お前と俺は共犯者だ」

C.C.「ああ、わかっている」

ルルーシュ「ならいい」


39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 00:57:05.88 ID:B2zCNp0J0

C.C.「理性…的…か…」

C.C.「ギリギリだったよ…。子供みたいに暴れたり泣き叫んだりしていても、おかしくはなかったな」

C.C.「本当に、お前はあいつのことばかり想っているんだなカレン」



40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 01:01:17.98 ID:B2zCNp0J0

ルルーシュ「それでマオはどうなったんだ?」

スザク「カレンが眠らせたよ」

カレン「眠っている相手にギアスは効かないってことがわかったわ」

ルルーシュ「とんでもないな」

リヴァル「こんなカレンと生涯暮らしていける人物…。俺くらいかな?」

カレン「却下よ」

ミレイ「でも、結構いそうじゃない?」

スザク「体力だけなら僕でも問題ないけど…」

ルルーシュ「体力と寛容さ。そして、カレンの望む、地位、名誉、経済、ルックス」

ロロ「全てそろっているのは兄さんくらいなもんだね!」スッ

ルルーシュ「ロロいたのか?」

ロロ「うん!ボクはいつだって兄さんの傍にいるよ!」

ルルーシュ「邪魔だ失せろ」

ロロ「ごめんね!じゃあ、また帰りにね!」タッタッタ

シャーリー「寛容さ…」

ルルーシュ「どうもロロには冷たくしてしまう。何故だ?」

ジェレミア「ロロ様は血縁関係がなく、皇族でも無い。仕方のないことです」

カレン「うーん、ロロをハーレムに入れるのは恐いわねぇ…」


41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 01:40:32.83 ID:B2zCNp0J0

ミレイ「ちょっと、ルルーシュに近づきすぎでいつも傍にいて、ルルーシュ以外を見下すところがネックね」

カレン「ちょっとじゃ無いじゃない!問題大有りよ!」

シャーリー「でもそれって…」

ジェレミア「ふむ…」

リヴァル「カレンに似てるな!」

カレン「どこがよ!」

ルルーシュ「確かに、ちょっと似ているかもしれないな」

ルルーシュ「だが、それがカレンの持ち味みたいものだからな。いいんじゃないか?」

カレン「ふーん、まるで私のことを何でも知っているかの様な口ぶりね」

ルルーシュ「まあな」


42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 01:49:03.36 ID:B2zCNp0J0

マオ「それで結局どうするのさ?」イテテ

リヴァル「ん?何が?」

マオ「ハーレムに誰を入れるんだい?」コキコキ

カレン「ええっと、そうね…」

シャーリー「うーん、全てが完璧な人…」

マオ「僕の知る限りルルーシュしか当てはまらないと思うんだけど?」

カレン「でも、ルルーシュには拒まれてるし…」

スザク「もうハーレム対象いないんじゃない?」

カレン「…」

キーンコーンカーンコーン

マオ「あっ、やば!」

ミレイ「ルルーシュおっさき~!」

リヴァル「おっと、俺も!」

シャーリー「またね!ルル!」

スザク「また放課後に!」

カレン「ルルーシュあきらめてないんだからね~!!」

ルルーシュ「…」

ルルーシュ「今マオが会話に参加していたのはいいのか?」


43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 01:52:23.78 ID:B2zCNp0J0

授業中

カレン「(迂闊だった…。まさか、ハーレム対象がこんなにも少ないなんて…)」

カレン「(でも、学校全体としてみれば男子は結構いるのよね)」

カレン「(ハーレム対象がこんなにも少ないのは、私の好みのせいじゃないわ!ルルーシュのせいよ!)」

カレン「(ルルーシュのスペックが他と比べものにならないほど高いから!)」

カレン「(だから、求める男子の平均値も高くなるのよ!)」

カレン「(ああ~…。こんなはずじゃなかったのに…)」

カレン「(…あれ?なんで私ハーレムなんかを作ろうと思ったんだっけ?)」

カレン「(ん…)」

カレン「(土の味!ルルーシュに土の味を味あわせるためだわ!)」

カレン「(…待って!それならハーレムをつくらなくても――!)」



44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 02:00:41.98 ID:B2zCNp0J0

放課後

ルルーシュ「…」本ペラ

ジェレミア「気持ちの良い天気ですなぁ~。まさに読書日和!どれ私も――」

「―シュ!」

ルルーシュ「…」本ペラ

ジェレミア「…」本ペラ

「―シュッ!」

ルルーシュ「…」本ペラ

ジェレミア「…」本ペラ

カレン「ルル―シュッ!!!」ウオリャア

ルルーシュ「ふごっ!?」モグッ

ジェレミア「ルルーシュ様!?」ビクッ

カレン「よーく味わってね、ルルーシュ。土・の・味・を――」グー

ルルーシュ「んふむごっ!」アグアグ

ジェレミア「ルル―シュッさぁまああああああああぁぁぁ!!!!!」

カレン「うふふ――」

男a「おい、見ろよ。あれ!」

男b「あれは…」


45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 02:20:25.40 ID:B2zCNp0J0

ルルーシュ「ぺっ!ぺっ!何の真似だカレン!」

カレン「何って…味あわせたのよ。土の味を」

ルルーシュ「何故そんなことをする!?」

カレン「私最初に言ったじゃない。土の味を味あわせるって」

ルルーシュ「直接味あわせてどうするんだ!!!やるなら宣言通り、ハーレムをつくって見せろ!」

カレン「ていっ!」ズボッ

ルル―シュ「ふごっ!?ぺっ!ぺっ!」

ルルーシュ「まだ喋っているだろ!」

カレン「…」ジリ

ルルーシュ「やめろ!やめろ!もう止めてくれ…」



46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 02:33:08.41 ID:B2zCNp0J0

C.C.「完敗だな、ルルーシュ」クスッ

ルルーシュ「C.C.…。どういうことだ?」

C.C.「お前はカレンに土の味を味合わされたんだよ」

ルルーシュ「ふん!ハーレム無しで、土を直接味あわせるなど問題外だ!俺はまだ負けていない!」

C.C.「それはどうかな?聞いてみろ。この歓声を」

ルルーシュ「なに?」

『―ン!』

『レーン!!』

『カーレーン!!!』

『カーレーン!!!!カーレーン!!!!!』

ルルーシュ「なっ!?これは…」

C.C.「見えるかルルーシュ?男が…。全男子生徒が…。カレンを慕う声が」

カレン「みんな…!!」

ジェレミア「くっ、いつの間にギアスを…」

C.C.「違うなオレンジ君。これはギアスではない」

ジェレミア「なにっ!?」

C.C.「これはルルーシュを妬み、憎む全男子生徒が、ルルーシュの屈服する姿を見て狂喜しているところだ」


47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 02:41:34.62 ID:B2zCNp0J0

ルルーシュ「俺を妬み?憎む?」

C.C.「そうだ。日頃美女を囲っているお前に対して、相当ヘイトが溜まっていたようだな」

ルルーシュ「くっ、敵の敵は味方ということか…」

カレン「みんな…!!ありがとう…!!!わたし、わたしやったよ…!!!」

『カーレーン!!!!カーレーン!!!!!』

『カーレーン!!!!カーレーン!!!!!』

『カーレーン!!!!カーレーン!!!!!』

『カーレーン!!!!カーレーン!!!!!』

『カーレーン!!!!カーレーン!!!!!』




48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 02:46:35.93 ID:B2zCNp0J0

カレン「じゃあ、ルルーシュ約束通り私の願いを聞いてもらうわ」

ルルーシュ「なんだそれは!?俺はそんな約束していないし、よく考えてみれば勝負など受けていない!!」

C.C.「しかし、まあこのまま終わるのもおもしろくないしなぁー。いいんじゃないか?」

ルルーシュ「他人事だと思って、勝手なことを言うな!」

カレン「ルルーシュ。言わせてもらうわ。あなたの…負けよ!」

ルルーシュ「俺は勝負していない!」

ジェレミア「ルルーシュ様…。もうあきらめましょう。終わりなんです何もかも」

ルルーシュ「…」

ルルーシュ「…もう…好きにしろ」


49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 02:52:54.45 ID:B2zCNp0J0

カレン「じゃあ、好きにさせてもらうわ!ルルーシュ!あなたは今から私の恋人よ!」

C.C.「なっ!?」

ジェレミア「!?」

ルルーシュ「…いいだろう。ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア、謹んでお受けする」

カレン「やったぁ!それじゃあ、私達これから恋人ね!」

ジェレミア「おお…なんと…」

C.C.「ハーレムをつくるんじゃなかったのか?」

カレン「えへへ///一番欲しいモノが手に入ったからもういいわ」

C.C.「そうか…」

『カーレーン!!!!カーレーン!!!!!』

『カーレーン!!!!カーレーン!!!!!』

『カーレーン!!!!カーレーン!!!!!』

『カーレーン!!!!カーレーン!!!!!』

『カーレーン!!!!カーレーン!!!!!』


50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 02:58:40.23 ID:B2zCNp0J0

カレン「ルルーシュ♪」ギュ

ルルーシュ「…」

カレン「えへへ///」

シャーリー「…」

ロロ「…」

ミレイ「あ~あ、カレンに取られちゃったか…」

リヴァル「俺は!?俺はどうなるんだ!俺の気持ちを踏みにじったなぁ!!!!」

ジノ「おめでとう先輩」

スザク「よくわかんないけどおめでとう」

マオ「まあ、わかってはいたけどね」

ジェレミア「真にめでたきこと!!!今日はすばらしき日になりましたなー!」

C.C.「…」



51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 03:04:03.86 ID:B2zCNp0J0

カレン「ルルーシュ…」

カレン「本当に…本当にいいの?」

ルルーシュ「何がだ?」

カレン「だって私、ルルーシュの気持ちを無視してこんなこと…」

ルルーシュ「…」

ルルーシュ「はぁ…、いいかカレン。俺はシャーリーでもナナリーでもここまで相手にしないぞ」

ルルーシュ「そして、何より――」

ルルーシュ「俺自身が、お前を望んでいる」

カレン「! それってつまり――」

ルルーシュ「そういうことだ///」

カレン「ルルーシュ!私、私すごく――」




52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 03:14:49.48 ID:B2zCNp0J0

C.C.「もういいだろ?」

C.C.「十分幸せになっただろ?」

C.C.「もう…終わりにしよう…」














53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 03:20:52.94 ID:B2zCNp0J0

リヴァル「ん?なんか目が…」キュイイイイン

C.C.「夢は終わりだ。まったく、とんでもない内容だった。皆が学生として普通の生活をする。最悪だな…」

ゴゴゴゴゴゴゴ

C.C.「最悪だよ…。またあいつの顔を見てしまうなんて…」グッ

ゴゴゴゴゴゴゴ

C.C.「御都合主義の夢の中で、ようやく手に入れた幸せ…」

C.C.「悪いが壊させてもらうぞ」

ゴゴゴゴゴゴゴ

プツン――




54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 03:36:33.14 ID:B2zCNp0J0

「…」

「…ん」

「…あれ?」

「カレン!意識が戻ったんだね!!」

「…誰?」

「ちょっと、待っててね!先生を呼んでくる!」

「…ここは?学校は?ルルーシュは?」

C.C.「おはよう、カレン」ニッ

カレン「…」

カレン「…そっか」

C.C.「ふふっ、私から逃げられると思うなよ?」

カレン「はあ、最悪ね…。それで何が望み?」

C.C.「きちんと契約を守るんだ。ルルーシュを取り戻すんだ」

カレン「どうやって?」

C.C.「実はな、今すばらしい計画が進んでいるんだ」

C.C.「Cの世界を知っているか?」





55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/25(日) 03:37:19.80 ID:B2zCNp0J0

始まりはC.C.との契約だった――

C.C.「私と契約を結ばないか?」

執着させる力、狂う歯車

卜部「なんとか新型から逃げることができたな」

物語はルルーシュに有利に進む

ゼロ「こちらは大詰めといったところか」

はずだった…

シュナイゼル「ナナリー自らが望んだことなんだよ」

ゼロ「やられた…。完敗だ…」

藤堂「ゼロを助ける必要があるのか?今の我々にはゼロ無しで戦える戦力がある!」

C.C.「私との契約を果たすんだ」

卜部「お前のやりたいようにやれ」

カレン「私は…」

彼女が望んだことは…

彼女が守りたいものは…

彼女が得た力は…

カレン「私は…私はルルーシュを守るッ!!!」

一度落ちたスレが再び復活!!!

カレン「えっ!?私にハーレム?」

再び!

引用元: カレン「えっ!?私にハーレム?」ルルーシュ「学園ではな」