カネキ（僕は金木研。上井大学に通う熱い大学生だ）

亜門「やあ、カネキ君。久しぶりだね、元気にしてたかい？」

カネキ「亜門さん、こんにちは！　僕はこの通り元気ですよ！」

亜門「はは、変わらないようで何よりだ」

カネキ「ありがとうございます！」

亜門「ちょっとそこで食事でもどうだい？　おごるよ」

カネキ「すいません、いつも」

亜門「いや、こういうのは年上の特権みたいなものだから」

カネキ（僕は亜門さんと一緒にラーメン屋に入った。当然、僕が頼むのは激辛ラーメンだ）

カネキ「亜門さん。CCGの仕事はどうですか？」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

亜門「ああ、大変だよ。いつも上司に振り回されってばっかりで……」

カネキ「真戸さん……でしたっけ」

亜門「ああ、優秀な人なんだろうけどね……」

カネキ「でもうらやましいですよ。僕も……いつか」

亜門「ああ、君ならきっといい捜査官になるさ」

カネキ「本当ですか！？　ありがとうございます！」

亜門「ああ。それより早く食べなよ。伸びちゃうぞ」

カネキ「はい！」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

亜門（……）

カネキ（さて……これから日課のランニングだ。熱く生きるというのは常に何かに備えて行動し続けるということだからね）

カネキ「よし……あと２キロ！」ﾀｯﾀｯ

カネキ（それにしてもどうしようか……一日も早く亜門さんの役に立ちたい）

カネキ（かといって僕はまだCCGには無関係な一般人だ。それでも僕がやるべきことはなんだ！　教えてくれ>>9さん！）

複数アルバイト掛け持ちして事前に忙しさに慣れておく

カネキ「複数のアルバイトを掛け持ちしよう。そうすれば忙しさにもなれるだろう！」

カネキ「よし、ならさっそく実行だ！」




カネキ「さて……コンビニ、清掃員。工事現場。……あと一つくらいかな？」

カネキ「最後は>>15さんに選んでもらおう。次の中から一つ選んでくれ」


１２０区　喫茶『あんていく』
２１４区　バー『Helter Skelter』
３なんか怪しいレストラン

2

カネキ「このバーにしようかな……」

カネキ「よし、さっそく面接を受けてみよう！」

カネキ「電話番号は……」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ



ｶﾗﾝｶﾗﾝ

カネキ「すいません、お電話した金木研ですが……」

イトリ「お、来た来た！　ほらこっち来てこっち」

カネキ「あ、はい……」

ウタ「……うわぁ、本当だった」

四方「……」

カネキ（お客少ないな……一人でも問題ないんじゃ）

イトリ「……ふふ」

イトリ「それじゃあそこに座って」

カネキ「あ、はい」

イトリ「んーと、まあこっちも趣味でやってる店だからあんまり気にしないけど最低限粗相がないようにはしないとね？」

カネキ「そうですね……（よく見たらきれいな人だな。胸も……大きいし）」

イトリ（……）


↓２　コンマ判定

数値が高いほど第一印象が（いろんな意味で）良い

※ぞろ目だと……カネキの体質強制決定

よし

イトリ「」ｸﾝｸﾝ

カネキ「あの……イトリさん？」

イトリ「んーなんでもないよ、ただの確認。それにしてもカネキ君かっこいいねー。筋肉も結構あるし」ｻﾜｻﾜ

カネキ「え、ええ……鍛えてますから」

イトリ「ふぅん……じゃあ、さっそく仕事覚えようか？」

カネキ「は、はあ……」




※カネキは女性グールにとってこの世のものとは思えないほどおいしい匂いを放つようです

イトリ「じゃあコーヒーの淹れ方から教えるわね？」ﾑﾆｭﾑﾆｭ

カネキ「は、はい……こうですか？」ｶﾁｺﾁ

イトリ「ふふ、そう……上手ね。じゃあ次は――――」

カネキ（やばい……体が熱くなってきた）　

イトリ（ふふふ……）




カネキ（やっと……終わった）ﾄﾞｻ

イトリ「お疲れ様、カネキ君♥」

カネキ「あ、はい……ってイトリさん？　どうして僕の上に乗っかるんですか？」

イトリ「どうしてだと思う？」ｼﾞｯ

カネキ（ま、まずい……けど受け入れるのもありか？　いやここは>>39さん！　この状況で彼女に言うべき熱い言葉を頼む！）

据え膳くわぬは

カネキ（……据え膳くわぬは……か。確かにここで怖気づくのは熱くない！）ｶﾞﾊﾞｯ

イトリ「きゃっ♥」

カネキ「イトリさん……」

イトリ「ふふ、かわいい……すっごく赤くなってる♥　いいわよ……食べて？｝

カネキ「イトリさん……！」


↓２　コンマ判定

数値が高いほど夜も熱い

※数値が低いとせめっけがなくなります

※ぞろ目で（いろんな意味で）食べられます

カネキ（それ以来、あの店でのバイトはむしろそっちの方が主軸になった。もともと、客も来ない店だったし当然か……）

亜門「カネキ君……？」

カネキ「あ、亜門さん！　こんにちは！」

亜門「……カネキ君。何かあった？」

カネキ「え？」

亜門「いや、前より何となく雰囲気が変わったというか……男っぽくなったなというか……とにかく前と違う感じがしてね……？」

カネキ（嘘……僕そんなに変わったのか！？　少し……複雑だ。とりあえず違和感を持ってる亜門さんに熱い返答をしなければ。>>67さん、君に決めた！）

女性とお付き合いさせて頂いてます！結婚も視野に入れようかと！
やはり守るべき人が出来たからでしょうか？

カネキ「女性とお付き合いさせていただいてます！　結婚も視野に入れようかと！」

亜門「」

カネキ「やはり守るべき人ができたからでしょうか？　……亜門さん？」

亜門「いや、何でもない。おめでとう」

カネキ「？　あ、ありがとうございます！」

亜門（先を越された……）ｶﾞｸｯ

カネキ「……？」

亜門「ああ、そうだカネキ君」

カネキ「なんですか？」

亜門「……これはまだ公開されていない情報なんだけどね」

カネキ「は、はい」

亜門「近々、CCGでバイトの公募があるんだ」

カネキ「！」

亜門「まあバイトだから大した重要なことはできない。雑務中心なんだが、一応伝えておく。興味があるなら入ってみるといい。君には期待しているからね」

カネキ「……ありがとうございます」ﾊﾞｯ

カネキ（……これで僕も、CCGに入れるかもしれない！）ｸﾞｯ

カネキ「今日はここまでです！」

カネキ「今回は手さぐりでの熱血でした！」

カネキ「不安もありますが熱いと思えていただけたなら幸いです！」

カネキ「今回は……前回以上に女難がありそうです」

カネキ「それでは皆さん……お疲れ様でした！！」ﾍﾟｺｯ

カネキ「皆さんこんばんは！　熱く生きる男、金木研です！」

カネキ「まずはじめにお礼の言葉を述べたいと思います」

カネキ「スレ誘導、および前スレを張り付けていただきありがとうございました！」

カネキ「これは本来、こちらがやっておくべきことでした！　お礼に次のコンマにプラス１０を補正します！」

カネキ「……それでは始めましょう。僕とあなたたちの熱い物語を！」

カネキ（……CCGのバイト公募までのこり一週間か）

カネキ（大学でもそのことは噂になっていた。と言っても入りたがる人はあまりいなさそうだな）

カネキ（それと亜門さんの話によると、グールの動きが活発になったせいで現場に人が駆り出されていて、それをサポートする人が足りていないらし）

カネキ（僕も役に立ちたい……！　でもそうなるとバイトはやめなくちゃいけなくなるな……。イトリさんとも……）

カネキ（ああ、なにを迷っているんだ！　よし！　ここは↓１～５の人で多数決だ！　CCGのバイト公募を受ける？　受けない？）

カネキ（そうだな……やっぱり人の役に立つことをしなきゃ！）

カネキ（それじゃあ、さっそくイトリさんに伝えにいこう）



カネキ「イトリさん？」

イトリ「お？　カネキチ～、もう私が恋しくなちゃった？　昨日したばかりじゃん～」

カネキ「い、いえ///　そうじゃなくて今日は大事な話が……」

イトリ「何々～？」

カネキ「その……僕、CCGの公募に参加してみようと思うんです！　だから……その、バイトをやめたい、と」

イトリ「……」

カネキ「で、でもその……会えなくなるわけじゃありませんし……暇ができたら顔を見せるようにはしますので……」

イトリ「……ふ～ん」

カネキ「イトリ……さん？」

イトリ「そう……CCGで働きたいんだ」

カネキ「はい」

イトリ「はぁ……もう少し普通の恋人でいたかったのに」ﾎﾞｿｯ

四方「イトリ……」

イトリ「うん、お願い」

カネキ「イトリさん……何を――――」

イトリ「……」

カネキ「イトリさん！　答えてください！！」

四方「安心しろ。殺しはしない」ﾀﾞｯ！

カネキ「！？」


↓２　コンマ判定

数値が高いほどカネキの戦闘スキルが高い

※ぞろ目はなし。四方に勝利するにはコンマ８０が必要

感謝補正でコンマプラス１０！

ざこ

カネキ「くっ……！」ﾀﾞｯ

四方「……なかなかやるな。だが――――」ｸﾞｸﾞ

カネキ「な――――」

四方「身体能力で俺に勝てると思うな」ｽﾊﾟｧﾝ！

カネキ「あ……イトリ、さん、どうして――――」ｶﾞｸ

イトリ「ふふふ……あとは私がやるからもういいよ♥」

四方「……わかった」ｽﾀｽﾀ

カネキ「う……」

イトリ（ふふふふふふ……♥　いい匂い♪）ｽﾘｽﾘ

カネキ（目が覚めると僕はイスに拘束されていた）

イトリ「ﾊｧﾊｧ……あ、カネキチ起きた♥」

カネキ（目の前ではトロンとした瞳で僕を見つめるイトリさんが抱きついている。こんな状況でなければ真っ先に飛び込んでいただろう）

カネキ「イトリさん……拘束を解いてください。何の意味があってこんなこと――――」

イトリ「カネキチをCCGに入れさせないために決まってるじゃん♥」

カネキ「だからどうして…………まさか」

イトリ「そう、私……グールなんだよね」ｽｩ

カネキ（これが……嚇眼）ｺﾞｸ

イトリ「後さ～カネキチは自覚ないかもしれないけど……カネキチってすごくおいしそうな匂いがするんだよね。嗅いでるだけで理性吹き飛びそうになるくらいの甘い匂い……今までよく食べられなかったね♥」

カネキ「……それで、僕がCCGに行きそうになったから食べるんですか？」

イトリ「まっさか～。確かに食べちゃうのが簡単だけど、それって一度きりじゃん？　だから……」

カネキ「だから……？」

イトリ「ずっと私の傍にいるなら食べる必要ないって思ったわけ♥　それに私と一緒なら外にだって、どこにだって遊びにいっていいよ？　夜だって……カネキチが満足するまで好きにしていい」

カネキ「そんな自分勝手な……」

イトリ「でもいやじゃないでしょ？　それにこの部屋って入り口一つしかないから外に出ないなら拘束しなくとも一人の時間は作ってあげられるし……カネキチだって私のこと好きにできるっていうのは魅力的なんじゃない？」ﾑﾆｭﾑﾆｭ

カネキ「……」ｺﾞｸ

イトリ「食べられるかどうかの瀬戸際の愛……きっとすぐに病みつきになるよ♥」

カネキ（どうする……何と言えばこの状況を打開できる！？　>>127さん！　熱い言葉でこの状況を打破してくれ！）

確かに貴女と常に一緒に居られるなら、僕も幸せかもしれません
でもそれは同時に僕の夢を諦めることにもなります
それだけは…絶対に嫌なんだ！

カネキ「確かに貴女と常に一緒に居られるなら、僕も幸せかもしれません。でもそれは同時に僕の夢をあきらめることにもなります」

イトリ「……」

カネキ「それだけは……絶対に嫌なんだ！」

イトリ「夢……か。カネキチらしいね」

カネキ「お願いします、イトリさん。誰にも言わない。だから――――」


↓２　コンマ判定

数値が高いほど説得の効果大

※ぞろ目はなし、熱い数値真っ向勝負！

あ

イトリ「はぁ……」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

カネキ「イトリさん？」

イトリ「どんな結果になっても後悔すんなよ、カネキチ」

カネキ「それじゃあ……」

イトリ「行って来い！」ﾆｯ

カネキ「……ありがとうございます！　この恩は忘れません！！」



四方「……イトリ」

イトリ「いいの。……はあ、心が痛いなあ」ｸﾞｽ

ウタ「……」

カネキ（そして一週間後。公募でCCGに入った者への説明会が開かれた。人数は結構多いな……それだけ人員不足ってことか）

カネキ（まあ説明といっても局員補佐である僕たちの入ってはいけない場所や、資料などの扱いについての簡単なものだ）



ヒデ「なあなあ」ﾁｮﾝﾁｮﾝ

カネキ「ん？」

ヒデ「俺、永近英吉。隣になったのも何かの縁ってことで……よろしくな？」

カネキ「僕は金木研。よろしく！」

ヒデ「おー、じゃあカネキ。カネキはどうして公募受けたんだ？」

カネキ「人の役に立ちたいというのと……僕の大事な人の手助けのためかな？　永近は？」

ヒデ「ヒデでいいぞ。……まあ、俺は趣味が探偵ごっこっていうか、多分変わり者なんだろうけどさ。そういうのに興味があったんだよ。これも趣味の一環ってやつ？」

カネキ「趣味……か」

カネキ（それから意気投合し、僕はヒデと少し話し込んだ。一番驚きだったのは彼が僕と同じ上井大学だったってことか）

カネキ「さて……説明も終わったし。亜門さんに会えないかな）



亜門「やあ」

カネキ「亜門さん！」

亜門「やっぱり入ったのか……カネキ君も」

真戸「おや……彼か、噂のカネキ君とは」

カネキ「あ、こちらは……？」

亜門「ああ、僕の直属の上司の真戸上等捜査官だ」

カネキ「このたび局員補佐に就任した――――」

真戸「いやいや、堅苦しい挨拶は結構だ。君の話は亜門君から聞いている。期待しているよ……もっとも」ｼﾞﾛ

カネキ「……？」

真戸「君のその体は局員補佐というよりは現場向きだがね……くくく」ｽﾀｽﾀ

カネキ「……変わった人ですね」

亜門「学ぶことも多いんだが……ついていけない時もあるさ。じゃあこっちも仕事があるから……」

カネキ「はい！　お互い頑張りましょう！」

亜門「ああ、一日も早くグールどもを駆逐する。それが俺の役目だからな！」ﾆｺｯ

カネキ（……くそ、なんだよこれ）ｽﾞｷｽﾞｷ

カネキ（少し前まであんなに燃えていた僕の心が今はどこか煮え切らないでいる。原因はわかっているんだ……）

カネキ「イトリさん……」ﾎﾞｿｯ

ヒデ「ようカネキ！　どうしたんだよ、一人でぼーっとしてさ」

カネキ「あ、ヒデ……いや、なんでもないさ」

ヒデ「ふーん……そうか。まあいいや、隣いいよな？」

カネキ「ああ、もちろんだよ」

ヒデ「うわ、お前、カレーにそんなスパイス効かせるのかよ……」

カネキ「辛いものじゃないと熱くなれないんだ！」

ヒデ「……何か違うする気がするけどまあいいか」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

カネキ「ヒデ、仕事はもう慣れた？」

ヒデ「まあ独特の緊張感はあるよな、やっぱり。ただ俺、昔からこういう頭使って効率化させたりするのは得意なんだよ。まあその分、体使う現場系の仕事は無理なんだけどさ。お前はどうなんだよ」

カネキ「僕は――――」


↓２　コンマ判定

数値が高いほど仕事をうまくこなせている

※バイト補正＋１０

※ぞろ目で……？

ろ

カネキ「まあ……普通だよ普通」

ヒデ「なんだよ……ずいぶんとへこんでるな」

カネキ「CCGで働くためにバイトいくつも掛け持ちして訓練したんだ……」ｽﾞｰﾝ

ヒデ「ははは、まあ人生そううまくばっかりいくもんじゃないさ。それに今のところ、正規の局員が十分補充されるまでは時間があるんだしさ、気長にやってればお前の待つチャンスも来るって」

カネキ「そうだ……僕はこんなところでは止まれない！」

ヒデ「おお、相変わらず元気だな、お前！」



カネキ（とは言ったものの今のままじゃ何の進展がなさそうなのも事実……こうなったら何とかしてきっかけをつかむんだ！　>>156さん！　ここから少しでも前進するために必要な熱い行動を教えてくれ！）

修行が足りない！バイトだ！！！

カネキ「ヒデ……」

ヒデ「ん？　どうした？」

カネキ「どうやら僕はまだまだ修行が足りなかったようだ！　もう一度……バイトを掛け持ちする！」

ヒデ「はぁ！？　お前……大学とかいろいろやらなきゃいけない事あるのに！？」

カネキ「できるかできないかじゃない……多分、僕はやらなきゃ上には行けない！！」

ヒデ「まあ……そこまで言うなら、止めないけどよ」

カネキ（やってやる……やってやるぞ！）



↓２　コンマ判定

数値が高いほど仕事効率アップ！（数値が４５以下の場合はダウン）

※ぞろ目で……？

あ

カネキ（クソ……やはり凡人の僕ではヒデのように効率のいい仕事はできない！　どれだけ修行しても追い付けないのか！？）

ヒデ「カネキ……さすがに無理しすぎだって！　このままじゃCCGの仕事すらままならなくなるぞ？」

カネキ「……わかってるさ。でも僕は一日も早く亜門さんの役に立ちたいんだ！」

ヒデ「カネキ……」

カネキ（こうなったら……最終手段だ）

カネキ（僕は今、人気のない路地にたたずんでいる。こんなところに一人でいればグールの格好の餌食だろう）

カネキ（だがそれが僕の狙い……グールをおびき出して、何らかの成果を得られれば、道は開けるはずだ！）

カネキ（それにイトリさんは僕からいい匂いがする、と言っていた……つまりグールにとって僕の肉は誘惑なんだ！）

カネキ「さあこいグール……」




？？？「……」


安価↓３　カネキの目の前に現れた『グール』は誰？

※ただし↓２のコンマがぞろ目の場合、強制でリゼ登場

マダムA

もっと熱くなれよ！

カネキ「↓３の安価↓、つまり>>170とさせてもらうよ」


――――――

エト「……」

カネキ（全身が包帯でぐるぐる巻き……？　いや、この状況で現れるってことは……！）

エト「ふふふ……」ｽﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ！！

カネキ「……何だよ、あれ。冗談だろ！？　で、でかすぎ――――」

エト「えい♪」ﾄﾞｫｫﾝ！

カネキ「うわぁ！？」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

カネキ（まずい……CCGに連絡を！）ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

エト「待って……逃がさないよ♥」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞ！！

カネキ（頼む……間に合ってくれ！）


↓２　コンマ判定

数値が８０以上で逃走成功

※ぞろ目で有馬登場！

よし

カネキ「くそ、まだか……まだか！」

『はい、こちら――――』

カネキ「もしもし！　CCG局員補佐の――――」

エト「つーかまえた♥」

カネキ「うわぁぁぁあああああああ！！」

『もしもし？　もしもし！？』

カネキ「」ﾌﾟﾗｰﾝ

エト「ふふふ……すごい匂い♥」ｸﾝｸﾝ

カネキ（ここは――――）

タタラ「あ、エト。目を覚ましたみたいだよ」

エト「本当！？　じゃあ二人にしてくれる？」

タタラ「わかったよ……」

ｶﾞﾁｬ､ﾊﾞﾀﾝ

エト「ふふふ……」

カネキ（……さっきのグール！）

エト「そんなに身構えても意味ないよ？　私に勝てないのははっきりしてるし、拘束されてるんだもん♥」

カネキ「く……」

エト「そんな匂いばらまきながら一人で歩くなんて……そんなに食べられたかったの？」

カネキ「……」

エト「素直じゃないなあ。それじゃあ少し味見してみようかな……？」

カネキ「――――」

タタラ「エト、ストップ」

エト「えー、ここからがお楽しみだったのに……」

タタラ「こいつ、CCGの人間だ。て言っても下っ端みたいだけどね」

エト「へえ……」

タタラ「うまく使えば作戦に使えるかもしれない。どうする？」

エト「えー！？　やだよ！　これは私のモノ！」ｷﾞｭｳ

タタラ「まあ、いいさ。そんな人間一人くらい。食べ物にも困ってないしね」

エト「ふふ……これでしばらくは邪魔が入らないね♥」

カネキ「……作戦ってなんですか？」

エト「君には関係ないことだよ？」

カネキ「そう、ですか……」

エト「ふふ……どこから食べようかなあ？」ｸﾝｸﾝ

カネキ（……どうやら本当にそういう体質みたいだな。僕は）

エト「ああ――――でもすぐ全部食べちゃうともったいないかな？」

カネキ（……彼女は僕の匂いに耽溺している。なら必ず隙はあるはずだ！　>>187さん！　彼女の心を動かす熱い言葉を頼む！）

カネキ「僕はむしろ君を食べたいけどね」

エト「……！」

カネキ（とりあえず拘束を解く！　彼女に勝てないなら彼女の心を溶かすまでだ！）

エト（この人に……この匂いに……？　そんなことになったら――――）ｺﾞｸ

カネキ（どうだ……？）


コンマ判定↓２

数値が高いほど説得効果大

※ぞろ目で強制エンディング

あ

エト「ふふ……すっごく魅力的」

カネキ「でしょ……？」

エト「でもね……こんな状況で言われても少しも響かないよ？」

カネキ「！　……くそ」

エト「大丈夫だよ。殺しはしないから。殺しは……ね？」

カネキ「あ、あ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

エト「じゃあ――――いただきます♥」ｶﾞﾌﾞﾘ

カネキ「うわぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああ！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

カネキ（それから……彼女――――エトさんによる監禁が始まった）

カネキ（だがそれは決して僕を痛めつけようとするものでもなかった。毎日来るわけでもなかったし、彼女は外からゲームや本、そのほかさまざまな娯楽品を持ち込んだ。……ほかに楽しみがあるはずもなく、僕はそれを受け入れるしかなかった）

カネキ（でも気づいていた。これは彼女の罠だと。だってそうじゃないか。彼女は僕の外に対する興味をなくそうとしている。その証拠に、最初はイスに縛り付けていたのに、今は部屋の中だけなら自由に動けるほどになっている）

カネキ（そして、今日もあの時間がやってくる……）


エト「カネキー？　『食事』の時間だよー？」

カネキ（部屋に入ると彼女は必ずそう言う。……そしてこれからが本番）

エト「そう、いつも通りベッドに寝転がって？　ふふ……痛いだけじゃいやだもんね？　♥」　

カネキ（上だけ脱がされ、体のあちこちをしばらく触る……そうされるとイトリさんで覚えた女の味が僕の脳をしびれさせる……狭い部屋の間ではこれが最も強い刺激となる。……僕は毎日、必死にそれから逃げる）

エト「じゃあ……かむよ？」ｶﾞﾌﾞﾘ､ｼﾞｭﾙﾙ

カネキ（エトは僕の首筋へ歯を立てて、血をすする。そう、僕が決して死んでしまわない程度の量の血を……すするように飲み込む）

エト「ごちそう様♪　じゃあ明日もよろしくね♥」

カネキ（ふらつく意識は微睡みに変わり……こうして僕の一日は終わる）

亜門「……」

篠原「亜門……」

丸手「今はほっといてやれよ。……ったく、さすがに嫌味を言う気にもなれねえよ」


ヒデ（亜門さんは最初にカネキを失った……次に真戸さんを……。俺はその後、仕事ぶりが評価され捜査官補佐になった。もともとこの公募にはそういう狙いもあったらしい。まあ外から人員を補充するのは当然か……）

亜門「……真戸さん、カネキ君……二人の分まで俺が……！」

ヒデ（でも最近の亜門さんは……今にも暴走して、壊れてしまいそうで……少し怖い）

タタラ「あの男をいったん手放す？」

エト「うん。別にいいでしょ？　特に情報も与えてないし」

タタラ「……まあ構わないけど」

エト「じゃあ頑張っていっぱい殺そう？　……あの子がどんな花を咲かせるかも楽しみだけど♪」

タタラ「……そうだね」

エト「ふふふ♥」

ヒデ（それから……アオギリの騒乱はCCGがジェイソン、瓶兄弟を討伐するも収容所への奇襲をゆるし、脱走されるなどの痛み分けとなって幕を閉じた。そして――――）

亜門「カネキ君が……生きている！？」

丸手「ああ、部隊のうちの一つが見つけたそうだ。部屋のど真ん中で拘束され放置されているあいつをな」

亜門「……会うことは、できますか？」

丸手「構わねえよ。……さすがの俺も同情するからな。もしかすると精神がいかれてる可能性すらあるくらいだ」

亜門「……ありがとうございます」

亜門（……カネキ君、待っていろ。今、会いに行くぞ）


↓２　コンマ判定

数値が高いほど監禁にあってもカネキは熱血

※ぞろ目だと白熱のカネキ生誕

あ

亜門「カネキ君！」

カネキ「……亜門さん。久しぶり、です……」

亜門（そこにいるのは俺の知っているカネキ君ではなかった。俺の知っているカネキ君は……明るく、いつも何かを追いかけ、燃えていた）

亜門（だが目の前にいるのは――――）

カネキ「……」ﾎﾞｰ

亜門（あまりの苦しみに、理想を見失い、生きる意味を失った……哀れな若者だった……）

カネキ（僕は目的もなく道を歩き続けた。……でも気づけば――――）

イトリ「お、カネキチじゃん♪　やっと会いに来たね？」

カネキ（……僕はバカだ。いや、誰よりも自分のことをわかっていたのか）

カネキ（そうだ……僕は苦しんでいた。エトの誘惑に。……飢えていた、女の人に――――）ﾎﾞｽｯ

イトリ「ふふ……奥に行こっか？」

カネキ「はい……」

カネキ（もう……疲れた）

亜門「……」

ヒデ「あのー……」

亜門「君は……永近、だったかな？」

ヒデ「はい。その……カネキの事なんですけど」

亜門「……無理もないさ。彼は訓練も受けていない一般人だ。グールに拘束されるなんて耐えるのは難しいだろう」

ヒデ「それでどうするんですか……？」

亜門（どうする、か……。今はそっとしておくべきなのかもしれないが、何かできることもあるような気がする……>>217さんはどう思う？　何かしてあげられることはあると思うか？　俺に……）

金木がどうして熱血になったのかを思い出させる

亜門「……ちょっと出てくる」

ヒデ「わかりました。……その、俺にできることがあったら何でも言ってください」

亜門「ああ、ありがとう」

亜門「……真戸さん。俺に力を貸してください」




イトリ「カネキチ変わったね～」

カネキ「何が、ですか？」

イトリ「前は獣みたいに貪欲にむさぼってきたのに……今は犬みたいに従順に甘えてくるんだもん。さすがにびっくりしちゃった」

カネキ「いや……でしたか？」

イトリ「うんうん、今も今ですごく可愛くて魅力的だよ♥」ｷﾞｭｯ

>ｵｼｴﾃｰﾖｵｼｴﾃｰﾖ

カネキ「すいません、電話です。……もしもし？」

亜門『カネキ君……今から会えないかい？』

カネキ「……わかりました。はい、はい……では――――」ﾋﾟｯ

イトリ「カネキ君……？」

カネキ「すいません。……もう、行きますね」ﾌﾗﾌﾗ

ｶﾞﾁｬ､ﾊﾞﾀﾝ

イトリ（まるで魂の抜けた人形ね……私としてた時はあんなに元気だったのに♥）

亜門「やあ」

カネキ「……どうも」ﾍﾟｺ

亜門「まあ、座ってくれ」

カネキ「はい……」

亜門「……やっぱりあの事が傷になってるのか」

カネキ「……、」

亜門「言いにくいならいい。ただ君には思い出してほしいことがあるんだ」

カネキ「……？」



安価↓３

カネキが熱血になった原因とは何？

やはり母親

カネキ（きっかけ……）

――――

カネキ（僕はいつも一人だった……でも、母さんだけはいつも優しくしてくれた）

母「いい、ケン。大人になって一番大事なことはね……熱くあることなのよ？」

カネキ「……？」

母「何かの理想に燃えてまっすぐに進む人に周りはついてくるの。そして諦めなければ絶対にかなうわ。どんな試練があってもそれを乗り越えられるのよ？」

カネキ「熱く……でも僕、夢なんかないよ？」

母「きっと見つかるわ。大事なのはいろんなことに興味を持つこと。その中から自分の一番やりたいことを選べばいいだけんだから」

カネキ「わかった！」

カネキ（でも母さんは……自分のためではなく、人のために頑張って……死んだ。だから僕は母さんの分まで自分のために生きていこうと誓った。熱く……誰よりも、ひたむきに。でも――――）

カネキ「母さん……母さん……！」

カネキ（どうしようもなく悲しい時も、慰めてくれる人はいなかった。どんなに頑張ってもそれをほめてくれる人はいなかった。……叔母は息子より努力し、息子より努力する僕を疎んだから。僕は……本当に一人になってしまった）

カネキ「うう……ｸﾞｽｯ」

亜門「君……大丈夫かい？」

カネキ（そんなときに出会ったのが亜門さんだった。亜門さんは僕を弟のように、大事に……真摯に向き合ってくれた。僕はいつの間にか救われていた）

亜門「カネキ君。俺はねグール捜査官になって、いつか人間がグールにおびえなくて済む世界を創りたいと思っているんだ」

カネキ（そう言う、亜門さんの瞳はまっすぐなように見えてどこか愁いを帯びていた。……この人を支えたい。この人の力になりたい。僕は……そう思った）

カネキ「……」

亜門「君の過去のことは言わない。俺だって死んだ人の話をされるのはいやだから。それが親しい人間ならなおさらだ。……でも、今の君は見ていて今にも壊れてしまいそうだ。すぐに変われなんて言わない。だけど……俺にできることがあったら言ってほしい。あえて言おう。君の中には母の教えがあるだろう！？　そして俺がいる！」

カネキ「亜門さん……」

亜門「永近も君の力になりたいと言っていた！　君は……もう一人じゃないんだ！」

カネキ「……」

亜門「頼む……ほんの少しでいい。前の君に戻ってくれ……！」


↓２コンマ判定

数値が高いほど説得効果大

※ぞろ目で白熱のカネキ生誕

あ

カネキ「亜門さん……今度は僕の話を聞いてくれますか？」

亜門「ああ、聞くさ。いくらでも」

カネキ「僕はグールに捕まりながらどうして生きていられたと思います？」

亜門「……わからない。君も話していないそうじゃないか」

カネキ「ええ、でも亜門さんには話します。僕の肉はグールにとってとてもおいしくて、いい匂いがするらしいですよ」

亜門「な……」

カネキ「それで僕を捕まえたグールはね。食い尽くすのはもったいないと僕を監禁して手なずけようとした。……どういうわけか解放されまいたけどね」

亜門「……」

カネキ「でもその時思ったんです。ああ、しばらく会えないのかって。そう思うと悲しかった！　そして自分自身に驚いた！！　僕は……いつの間にか体をいいように弄ばれ、血をすすられることが快感になっていたんです。……ははは、とんだお笑い草じゃないですか。僕はもう……グールの虜なんですよ」

亜門「カネキ君……」

カネキ「あなたとグールが戦っていたらグールの味方をしてしまうかもしれない。そんな男です。……だからせめて、もう普通の僕でいさせてください。何もない、空虚なあの日の僕で……」

亜門「すまない……すまない……！」ｸﾞｽ

カネキ「亜門さんが泣くことないですって。……それじゃあ僕はこれで」

亜門（真戸さん……俺は、クソ何をやっているんだ！）

カネキ「……」ｽﾀｽﾀ

ヒデ「カネキ……」

カネキ「ヒデ……捜査官補佐に昇進したんだってね、おめでとう」

ヒデ「なあ、また食堂で激辛カレー頼まないのか？　お前がいないと……メシがさびしいぞ」

カネキ「……僕はやめるよ。この仕事は向いていないみたいだ」

ヒデ「……そうか」

カネキ「じゃあ、大学では会うこともあるだろうからその時はよろしく」

ヒデ「……馬鹿野郎。どうして助けてって言わねえんだよ。それすらも疲れるってのかよ……」




カネキ（……これでいいんだ、これで、僕は――――）ﾌﾌ･･･

カネキ「さて今日はここまでだ。熱血君が意気消沈中なので急きょ、クールな僕が挨拶をさせていただく」

カネキ「初めに言っておくが僕は根本的に本来の僕と同じなんだ。当然、精神を疲弊すれば弱い僕が顔を見せる。熱血だろうとクールだろうとね」

カネキ「それとこれは警告だ。このままいけばバッドエンディングしかない。残り少ないチャンスを生かすんだ、いいね？」

カネキ「まあ前回があまりに綺麗に終わったのだから、そういうのも悪くないけどね」

カネキ「それでは皆さん……お疲れ様でした」ﾍﾟｺﾘ

カネキ「さて……皆さんこんばんは。今夜も引き続き、クールなグール、金木研が司会を務めるよ。……本当は家でエトとクールに過ごしたかったんだけどね」

カネキ「昨日は諸事情で進行できなかったが、今日はやっていくのでよろしく頼む」

カネキ「それとコンマでしか現状を打破できないということはない。熱い安価をとればおのずと道は開けるはずだ。僕の時のようにね」

カネキ「それじゃあ、頑張ってくれたまえ。君たちの熱い安価でね」

亜門「……真戸さん。俺は、どうしたらいいんでしょう」

ヒデ「……」

亜門「……いえ、すいません。あなたはもういないんだ。俺が、自分でやります」

ヒデ「亜門さん……」




アキラ「あれは……」

イトリ「カネキチ～」

カネキ「はい、イトリさん。どうかしましたか？」

イトリ「CCGのバイトはもういいの？」

カネキ「……やめました。その方がイトリさんにとっても得じゃないですか」

イトリ「……そうだね。でも、あの時あんなに必死で説得してたのに……」

カネキ「あの時はわかっていなかったんですよ。……自分は、どんなに努力してもその他大勢の一人にすぎないということに」

イトリ「カネキチ……」

カネキ（そうだ……僕にはヒデのような要領のよさも亜門さんのような身体能力もない。……そんな僕がグールと戦ったって無駄死にするだけだ。それならこうしているほうがずっと――――）

「――――本当に？」

カネキ「――――、エトさん？」

エト「こんなところにどうして……って顔だね。でも私はいないよ？」

カネキ（幻覚……でも）

エト「私はただの幻影。あなたの恐怖の象徴が私になってるだけ」

カネキ「……、」

エト「その堕落は真実？　本当に私といるのが、あの時間が心地よかった？　じゃあ今すぐ戻ってくる？　……それともただおびえているだけ？」

カネキ「……勝てるわけがない。グールなんて化け物に勝てるのは、一部の才能のある人間だけだ！」

エト「……ふぅん。それじゃあ人間はとっくの昔に負けてるよ。こんなふうに――――」ｻﾞｸｯ

カネキ「え……？」ﾎﾞﾀﾎﾞﾀ

エト「ふふ――――死ぬのが怖いなら戦いなさい？　あの時間が本当に心地よかったなら跪きなさい？　どっちにしろ……あなたは私に食べられる運命だから♪」ｽﾞｽﾞ･･･

カネキ「――――」

カネキ「うわぁあああ！」ｶﾞﾊﾞｯ

カネキ（……夢？）

イトリ「んん……どうしたのカネキチ？」ｺﾞｼｺﾞｼ

カネキ「……何でもありません」

イトリ「そう……？　ほら、おいで？」

カネキ「……」ﾎﾞｽｯ

イトリ「ん……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

カネキ（もう、いやだ……誰か僕を助けて……>>270さん、僕は、どうすればいい？）



※カネキの精神が不安定なため>>270のコンマがぞろ目だと違う行動をとってしまいます

どこか知らない場所へ行こう

カネキ（僕は……揺れているのだろうか）

イトリ「んん……むにゃむにゃ」

カネキ（違う……怖いだけだ。選ぶことが、選ぶことで傷つくことが―――）

「ふふ――――♪」

カネキ（目を閉じれば今でもエトさんが僕をあざ笑っているような気がする）




アキラ「私の父に何か用か？　亜門鋼太郎」

亜門「君は……」

アキラ「真戸呉緒の娘、真戸アキラだ。よろしく頼む」

ヒデ（きれいだなあ……）

アキラ「ところで父の墓前で何をぼやいていたのだ？」

亜門「それは――――」

カネキ（僕は今、路地裏にいる。エトさんに襲われた……あの場所に――――）

カネキ「来るわけ……ないか」




エト「……」

タタラ「いいの？　今を逃すとしばらくとれなくなるよ？」

エト「いいよ。もう少し……あの苦しむ姿が見たくなったから♪」

タタラ「……そう」



カネキ（……くそっ。僕は何がしたいんだ）

アキラ「ふむ、なるほどな」

亜門「君に話すのはお門違いだろうが……すまないな。年上の愚痴なんて聞きたくもなかっただろう」

アキラ「いや、後学のためだ。その少年に会ってみたい」

亜門「！？」

アキラ「それにそれだけ無気力なら逆にやりやすいだろう。強引に入れなおせばいい」

亜門「……俺は、彼自身の手で立ち直ってほしいんだ」

アキラ「時としてそれは手遅れになることもある。ならばいっそ最速の手段に出るべきだ」

亜門（……そうなのか？　だが確かにそうなのかもしれない。彼が俺の言葉に耳を貸さなかったのは今回が初めてだ。……なら今は手元において心を落ち着かせるのが……）

アキラ「……」

亜門「……カネキ君」

カネキ「亜門……さん？　どうしてここに」

亜門「ただの勘さ。君が連れ去られた場所に……ここにいるというわずかな可能性に賭けてみたんだ」

カネキ「亜門さんはすごいですね。……僕なんかと違って」

亜門「カネキ君、俺はすごくなんかない。……尊敬する人の力になれないくらいに弱いんだ。俺は……目の前で大事な上司を失った」

カネキ「僕は……」

亜門（……どうすればいい。強引に連れ戻す。それが最善かもしれない。だが本当にそれでいいのか……？　どうするべきなんだ……>>280）

とりあえず一緒にうどんを食べる

亜門「なあ、一緒にうどんを食べないか？」

カネキ「……わかりました」

亜門（……）



亜門「いやあ、いつ食ってもうまいな！　ここのうどんは」

カネキ「……そうですね」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

亜門「……。永近が心配していたよ。今のカネキ君はガラスよりももろいってな」

カネキ「……」

亜門「昔のカネキ君は……やたら熱くあることにこだわってたな。夏でも熱いもの食べてて汗だくになりながらさ」

カネキ「そんなこともありましたね。……今となってはただの思い出です。毎日のトレーニングでつくった体も監禁後はすっかり細くなってしまいました。僕は……人とグールの間で揺れるような異端者です。こんな僕を捜査官にするべきではないですよ、亜門さん」

亜門「それでも俺は……君の熱意には期待していた。君のような人材こそがグール討伐の時には必ず力になると信じているから」

カネキ「……僕はなんてことな一人の人間ですよ」

亜門「俺だってそうさ。……でも君の気持ちはわかる。俺も過去に……グールに騙されていた」ｷﾞﾘｯ

亜門「あいつらは人を食らうだけじゃない……狡猾に溶け込み、惑わす。そんな奴が隣にいるかもしれない。……君だって感情移入しかけているのはグールが人の姿をしているからじゃないのかい？」

カネキ「……そう、かもしれませんね」

亜門「なんでもいい、なんでもいいんだ。原動力なんて小さなことでいい。……真戸さんがいなくなって今、俺にはパートナーがいない。正式な捜査官でない以上、君はなれないかもしれないが、非公式なものなら問題ない。少しでも俺の力になってほしい」

カネキ「……」

亜門「カネキ君……」




亜門「ふぅ……腹いっぱいだ。カネキ君、家まで送るよ」

カネキ「ありがとうございます」




エト「……」ﾆﾔｧ



↓１　コンマ判定

数値が高いと熱血復活

数値が低いと……？

※ぞろ目はありません

あ

カネキ（……迷っているのか？　僕は……それとも……怖がっているだけなのか？）


エト「久しぶり♪」

カネキ「……エト、さん？」

亜門「エト……？　まさか……君をさらったグールか！？」

カネキ「はい……」

エト「迷ってるみたいだね。私が答えを出させてあげる♥」ｼｭﾝ

亜門「ぐはっ！」ﾄﾞｻ

エト「私を選べばいっぱいいい思いさせてあげる。ただしこの人は殺すけどね。……でもこの人を選ぶなら私はあなたに最上の苦しみを与える。……さあ、どうする？」

亜門「カネキ君……逃げろ！」

エト「うるさいなぁ……」ｸﾞﾘｸﾞﾘ

亜門「ぐう……！」

カネキ（僕が、選ぶ……？　選べば、何かを失う。そもそも亜門さんを選んで助けてくれる保証なんか……僕は、何て言えばいいんだ……教えてくれ、>>289さん）



※ただし>>289のコンマがぞろ目の場合、強制エンディング

選ぶ事を考える前に本能で感じたことを行うんだ
亜門さんを助ける

カネキ（気づけば体が動いていた）

カネキ「うわぁぁぁぁあああああああああああああ！！」

カネキ（半ばやけくそな突進を、意外にも受けずによけた）

エト「ふふ……それが君の選択だね？　それじゃあ、もうあの日には戻れないから。……次に会うときは殺してほしくなるまで苦しませてやる」

カネキ（そう言ってエトさんは闇夜へ消えていった。……最初から僕を殺す気はなかったみたいだ）

亜門「カネキ君……君はやっぱり強いよ」

カネキ（僕は……ただ亜門さんという存在を捨てきれなかっただけだ。彼女を……グールを捨て切れたわけではないんだ。それでも……戦うべきなのかもしれない。どんなに……迷っていても）

亜門「そうか……！　復帰してくれるか！」

カネキ「はい、自分にできる事があるなら少しでも役に立ちたい、です……」

亜門「わかった。俺が何とかして話をつけてみる。まあ事情が事情だ。上も無下にはしないさ」

カネキ「ありがとうございます。……おやすみなさい」

亜門「ああ、今日はゆっくり休むといい」




カネキ（……どうして、エトさんは僕に何もしなかったんだろう）ｳﾄｳﾄ


↓２　コンマ判定

カネキの戦闘能力を判定（６４以下の場合は６４とする）

※ぞろ目で白熱のカネキ

ヘイ！

カネキ（朝か……イトリさんのいない朝は久しぶりだな）

カネキ（とりあえず亜門さんからの連絡を――――）

>ｵｼｴﾃｰﾖｵｼｴﾃｰﾖ

カネキ「もしもし亜門さん、おはようございます」

亜門『ああ、おはよう。とりあえず今から来てほしいとのことだ』

カネキ「わかりました」

カネキ「よし……」

亜門「……失礼します」

カネキ「失礼します」

丸手「おお、やっと来たか。……早速だが一つ。お前は異例だ。事情を察しての再雇用だってことを忘れるな」

カネキ「はい」

丸手「それとお前は亜門をサポートしろ。扱いは局員補佐だが、仕事は捜査官補佐だ。いいな？」

カネキ「わかりました」

丸手「よし、ならさっさと仕事につけ！」

カネキ「それにしても亜門さんのサポートですか……」

亜門「いまCCGはアオギリの捜査に躍起になってる。末端とはいえ多少なりともつながりのあったカネキ君はそっちの方がいいって判断だったんじゃないか？」

ヒデ「へー、でも特に何も聞かれてないんだろ？　もしカネキが重要な情報を握ってたらどうするんですかね！」

カネキ（……僕は何も知らない。あんなことにあっても二人より無知だ。……いや、自虐はよそう）

亜門「さて……そろそろ時間だ。カネキ君、行こうか」

ヒデ「ちぇ……俺はジューゾーのとこでも行くかねー？」

亜門「ははは……」

亜門「ここでカネキ君はさらわれた……」

カネキ「はい」

亜門「……だとすれば一つ気になることがある。どうしてアオギリは君を生かした？　グールが人を襲う目的は普通、食事目的だ。……君が生きている理由にはならない――――あ、いやすまない。……不謹慎だった」

カネキ（……確かに不信感は多いだろう。きっとCCGの人もそう思うはずだ。どうしよう……亜門さんに体質について話すべきか？　↓１～５の人たち、話す？　話さない？）

話す

カネキ「……亜門さん、心当たりはあるんです」

亜門「……話してくれないか」

カネキ「僕の体質です。グールにとって僕は他の人よりも魅力的な匂いを放つようなんです」

亜門「それは……本当かい？」

カネキ「確証はありません。ただ僕を監禁したグールはそういうようなことを言っていました」

亜門「……それなら筋は通る、か。いや、これは一度報告するべきだ。それに君自身の安全も――――」



シロ「ここにいた、本当においしそうだね。クロ」

クロ「だめだよ、パパに怒られちゃうから、シロ」


亜門「！？　グールか！」

シロ「残念だけど帰ってもらっては困る」

クロ「パパが呼んでるから」

亜門「カネキ君！　離れるんだ！」

カネキ「はい！」

シロ「……」

クロ「……」



↓２　コンマ判定

数値が高いと（いろんな意味で）好かれる

※ただしぞろ目でシロ、クロ暴走

こい

亜門（相手は二人か……何とかして時間を稼がなければ）ｼﾞｬｷ！

シロ「……」ﾊﾞｯ

クロ「……」ﾀﾞｯ

亜門（くっ！　一人が僕を押さえつつ、もう一人がカネキ君に……！）

カネキ「くそ！」ｸﾙ

クロ「逃がさない」

亜門「待て！」

シロ「行かせない」

亜門「埒が明かない……！」

カネキ（……僕が自分でやるしかない！）


↓１　↓２　コンマ判定

↓２のコンマが↓１を上回れば逃走成功

※ぞろ目で逃走成功も……？

ほいさ

へい

カネキ「はぁ……！　はぁ……！」

亜門「カネキ君！　大丈夫かい！？」

カネキ「ええ……それよりあのグールは？」

亜門「君を見失ったからか、逃げて行ったよ。……君の体質は本物と見た方がいいな」

カネキ「ええ……」

亜門（それにしてもいったい誰がカネキ君を……？）

嘉納「そうか……」

シロ「ええ、パパ。とてもいい匂いがしたわ」

クロ「あれならどこにいてもすぐにわかってしまいそう」

嘉納「……だとすれば、不確定な要素だな。実験体として有用なのかもわからん。いや……彼はまた別のことに使いたい。二人ともまた頼めるね？」

シロ「はい」

クロ「ええパパ」

嘉納（金木研……か）

リゼ「……」

カネキ（その後、僕たちは一度CCG本局に戻り、僕の体質について報告した）

丸手「……そりゃあ使えるな」

亜門「丸手特等。いくらなんでも本人の意向を介さないのは……」

丸手「んなことわかってる。……で、平たく言えばお前を囮にする作戦なんだがよ。どうする？」

カネキ（僕を囮にし、グールをおびき出し討伐する。人手はかかるけどただ歩き回るよりずっと効率がいい。ただ、僕自身には常に危険が付きまとう。……↓１～５の人たち、どうすればいい？）

カネキ「さて、話を進める前に重大なミスが発覚した」

カネキ「すでに体質のこと亜門さん知ってるじゃん」

カネキ「この百年の愛も冷めかねないミスに対し謝罪の意を表明したいと思います！」

カネキ「次の作戦決行時のコンマにプラス１０の情熱補正をいれます！」

カネキ「皆さん本当にすいませんでした！　なおぞろ目の場合は補正なしの数字で判定します。補正込でぞろ目になってもそれは判定されないので悪しからず！」ﾍﾟｺﾘ

カネキ（そして作戦の準備が進められた。作戦には必要最小限の人数、という結論に至った。まあ大規模だと伏兵として機能しない可能性もあるし当然か）

カネキ（その作戦の過程で友人が一人増えた！　今日はその友人とヒデが友情を深めるという意味でお泊りに来ています。でも……）ﾁﾗｯ


ジューゾー「うわーベッドフカフカじゃないですかー♪」ﾎﾞｽﾝ

ヒデ「あ、この漫画新刊でてたのか～、いや～最近忙しいしなー」ｶﾞｻｺﾞｿ

カネキ（……ここで熱くなっては負けだぞ、金木研！）ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

ヒデ「じゃあ俺先に風呂入るわー」

ジューゾー「ごゆっくりー」

カネキ「はぁ……本くらい片付けろよ」

ジューゾー「カネキ君すごいですね。僕は本は苦手で……」

カネキ「あれ、でも筆記試験は合格してるんだよね？」

ジューゾー「それはクインケのために頑張りました！」ﾌﾝｽ

カネキ「あはは……」

ジューゾー「……それにしてもトレーニング器具がいっぱいありますねー」ｷｮﾛｷｮﾛ

カネキ「ああ、最近また鍛えるのを再開したんだ。やっぱりある程度は自分で自分を守れないとダメだからね」

ジューゾー「そうですかー……」ｼﾞｯ

カネキ「な、何……？」


↓２　コンマ判定

数値が高いと……？

※ぞろ目でジューゾー暴走

あ

ジューゾー「んー」ｽﾞｲｯ

カネキ「えっと……ジューゾー？」

ジューゾー「……」ｸﾝｸﾝ

カネキ「あのー……」

ジューゾー「やっぱり匂いじゃわかんないです。カネキ君、少し　　てみていいですか？」

カネキ「……何を？」

ジューゾー「カネキ君の体を」

カネキ「えぇ！？　何言ってるかわかってる！？　男同士でそれはちょっと……」ﾄﾞﾝﾋﾞｷ

ジューゾー「まあまあ、物は試しです。トラウマなんて僕が忘れさせてあげますから」ｶﾞﾊﾞｯ

カネキ「ちょ……ホントにダメだってば！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

ジューゾー「……いやですか？」

カネキ「え……？」

ジューゾー「僕に　　られるのは……そんなにいやですか？」ｸﾞｽｯ

カネキ（……何を、何を熱くなってるんだ僕はぁぁぁぁあああああ！？）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

カネキ（落ち着け……僕もジューゾーも男なんだ！　ジューゾーは男……）

ジューゾー「一口だけ……ですから」ｳﾙｳﾙ

カネキ「えと……その……」ｵﾄﾞｵﾄﾞ

ジューゾー「隙あり♪」ｶﾌﾟｯ

カネキ「うわぁぁぁああああああ！」

カネキ（あ、あれ……？）

ジューゾー「ちゅ　……ぺろ、カネキ君筋肉がありますね。少し分けてほしいです」

カネキ「いや、分けるものじゃないし……トレーニング一緒にするくらいならいいけど」

ジューゾー「じゃあ今度そうしましょう」　ﾍﾟﾛ

カネキ（何だろう……抵抗する気が起きない）

ジューゾー「ふふ……こんなのはどうですか？」ﾂﾂｰ

カネキ「う、ああ……」ﾋﾞｸ



ヒデ「何やってんのお前ら……」

カネキ「ヒデ……？」

ヒデ「……あー、その、俺、帰ったほうがいいか？」

カネキ「い、いやそんなこと――――」

ジューゾー「なんなら永近君も混ざります？　なかなかおいしいですよ？」

ヒデ「いや遠慮しとくわ……」

ジューゾー「じゃあカネキ君。二人で楽しみましょうか？」

カネキ「いや、それはない！　断じてない！」

ジューゾー「えー？　カネキ君、気持ちよくなかったんですか？」

カネキ「そ、それは……」ﾁﾗ

ジューゾー「……」ｳﾙｳﾙ

カネキ「……ノーコメントで」ﾌｲｯ

ジューゾー「ほら、やっぱり気持ちよかったんですね！？」

ヒデ「あー……その、静かにな？」

ジューゾー「はい♪　なんなら僕の体も　　ていいですよ？」

カネキ（イトリさん……助けて）

カネキ「……寝不足だ」ｹﾞｯｿﾘ

ジューゾー「おはよーございます！」ﾂﾔﾂﾔ

カネキ「ジューゾー……何で僕と同じ布団で寝てるの？」

ジューゾー「それはカネキ君が寝ているときにこっそりもぐりこんで匂いを堪能していたからです！」

カネキ「」

ヒデ「ジューゾー、カネキには一応彼女いるみたいだからやめておいた方がいいぞー」ﾌﾜｰ

ジューゾー「じゃあ今すぐ別れてください」

カネキ「いやだよ！　それにジューゾーと付き合えるわけでもないからね！？」

ジューゾー「そんな……じゃあ同性枠ならセーフにしましょう！」

カネキ「それもダメ！」

ヒデ「お前ら遅刻すっぞー」ｼｬｺｼｬｺ

亜門「おはよう」

ヒデ「おはようございます！」ﾋﾟｼｯ

ジューゾー「おはよーです！！」ﾂﾔﾂﾔ

カネキ「……おはようございます」

亜門「カネキ君、元気ないぞ？　今日は大事な作戦決行の日なんだからもう少ししゃきっとしないと……」

ジューゾー「大丈夫です！　カネキ君は僕が守ります！」

亜門「？　あ、ああよろしく頼む」

ヒデ「……俺はまた暇になりそうだなー」

篠原「よう、ジューゾー。お泊まり会はどうだった？」

ジューゾー「はい！　すっごく楽しかったです！　特にカネキ君との夜は最高でした！」

亜門「！？」

篠原「おいおい……前日にそりゃねえだろ。友達と一緒で興奮してるのはわかるが――――」

ジューゾー「その点なら大丈夫ですよ♪　カネキ君が途中で疲れて寝ちゃったので……」ｼｭﾝ

平子「黒磐特等……」ﾋｿﾋｿ

黒磐「うむ……」ﾋｿﾋｿ

亜門「カネキ君……彼女がいるのにその行いは年上として見逃せないな……」

カネキ（何だろう……部屋の温度が急激に下がったような）ﾌﾞﾙ

ジューゾー「♪～」


丸手「そろってんな～会議始めるぞー……って、お前何泣いてるんだよ」

カネキ「……何でもないです」ｸﾞｽｯ

丸手「まあいい……いいか、この作戦は明るいうちに確実に行う！　理由は二つ！　俺たちはまだこいつの体質について完全に把握できてないから！　二つ目は初めての作戦を夜に行うと思いがけない大物との遭遇で苦戦を強いられる可能性があるから！　……実際、こいつ自身の能力も未知数だからな」

カネキ「……」

丸手「作戦の性質上、こいつに一応、ナイフ程度のクインケを持たせちゃいるが役に立つとは思うな！　こいつを死守することもお前らの任務だ！　以上！　あとは作戦通りに動け！」

「「「「はい！」」」」



カネキ「あれ？　もう終わり？」

亜門「一人一人がグール討伐のスペシャリストだからな。下手な指示を出すより、各々の判断にゆだねた方がいいのさ。それより……」

カネキ「はい？」

亜門「ジューゾー君とはどういう関係なんだい？」

カネキ「え……」

亜門「……いや、別に同性愛は否定しないが……その、すでに恋人がいるのにそれはちょっと……」

ジューゾー「……」ｼﾞｰ

アキラ「む、亜門一等ではないか」

亜門「あ、ああアキラ」

アキラ「これから仕事か？」

亜門「ああ、でもまだ小一時間くらいはあるな……」

アキラ「そうか……」



↓２　コンマ判定

数値が高いほど関係進展

※ぞろ目ですでに恋人

　ぉ

アキラ「そうか、では私も所用があるのでな」

亜門「ああ、じゃあな」

アキラ「……」ｽﾀｽﾀ

カネキ「今の人は？」

亜門「以前の上司の娘だ」

カネキ「ああ……。でも綺麗な人ですね」

亜門「見た目はな……」

カネキ「？」

丸手『よーしカネキ。聞こえているな？』

カネキ「はい」

丸手『とりあえず詳しい場所はあえて言わねえがお前の周囲には捜査官がきちんと配置されてる。グールに出くわしたら自分のことだけ考えて逃げろ』

カネキ「わかりました」

丸手『立ち止まってるだけじゃなく自分で動けよー、じゃないと不自然だからな』

カネキ「は、はい」ｽﾀｽﾀ



安価↓３　カネキの前に現れたグールは誰？

※ただし↓３のコンマがぞろ目で強制的にシロ＆クロ

トーカちゃんこい！

トーカ（……あんなところに人間？）ｽﾝｽﾝ

トーカ「この匂い……頭がおかしく――――ふふ♥」

カネキ（来るか……？）

トーカ「……」ﾌﾗﾌﾗ

カネキ「……グール、なのか？」

トーカ「あは――――♪」ｼｭﾝ！


丸手『今だ！　総員作戦通り動け！』


↓２　コンマ判定

数値が高いほど作戦成功

※ぞろ目で……？

※情熱補正＋１０

あ

カネキ「くそ！　まだですか！？」

篠原「予想外に速いな……とらえきれん！」

ジューゾー「カネキ君は僕のものだぁぁぁあああああああああああああ！」

トーカ「うっせえ！　待てよ！！」ｶﾞｼｯ

カネキ「しま――――」

亜門「カネキ君！」

平子「……逃しました」


丸手「この……馬鹿ども！」



トーカ「いただき♥」

カネキ（何でこうなるんだ……）

カネキ（そして……僕はまた監禁されている）

トーカ「ふふ……CCGから逃げられたのは運がよかった」

カネキ「……」

トーカ「それとももともとそういう作戦だったのに失敗したとか？　アンタ武器持ってて恥ずかしくないの？」

カネキ「……お前に話すことなんかない」

トーカ「ふぅん……これから食べられるのにそんなこと言うんだ」ﾚﾛｫ

カネキ「……っ」

トーカ「私も本当はそんなに食べる趣味なんかないんだけどね。……アンタは特別みたい。自分が自分じゃないんだもん。……でもこれって私がグールだからだよね。少し、アンタら人間がうらやましい」

カネキ（この子……）

トーカ「……」


↓２　コンマ判定

数値が高いほど食べたい（意味深）

　

はい

トーカ「ま……今から食べるアンタにそんなこと言っても仕方ないか」

カネキ「くっ……！」

トーカ「じゃ、いただきます♥」ｶﾞﾌﾞ

カネキ「く、そ……」


カネキ（この子はグールとしての自分に悩みを持っている。だったら突破口があるはずだ！　>>415さん、彼女にかける熱い言葉を頼む！　じゃないと失血して冷たくなる！！）

　　い意味で　　せてやる！

カネキ「ちょっと待て！　僕は彼女がいるんだぞ！？」

カネキ「確かに僕は……そのちょっと我慢弱いけど……」

カネキ「これは熱いのか……？」

カネキ「↓１～３の人にこの言葉が熱いかどうかジャッジしてもらいたい」

寒い

カネキ「そうだ！　僕はもっと熱くなれる！」

カネキ「彼女は人間とグールの間で揺れている様子だ……」

カネキ「だったらそういう方向で熱いアプローチをかけられるだろう？」

カネキ「>>426さん、熱い、僕らしい言葉を頼む！」

そなたは美しい！

カネキ「……」

カネキ「これはない。うん、これはちょっと説得には向いてない」

カネキ「そういう方向で説得するにしてももう少しやり方があるんじゃないかな？」

カネキ「>>431さん。君が熱い言葉を伝えるしかなさそうだ」

化け物は迷ったりしない
君は人間だ

カネキ「化け物は迷ったりしない。君は人間だ」

トーカ「！」

カネキ「……確かに君は人しか食べられないのかもしれない。だけど……実はさ、僕も迷ってるんだ。グールと人間の間で」

トーカ「……どういう意味だよ」

カネキ「……僕はグールが怖い。でも好きな人がグールだった。だけど僕はCCGの一員だ。……迷いはあるさ、誰だって。君だってその一人だ。いつか駆除されるんだとしても……それは今じゃない。猶予くらいはあってもいいんだと思う」

トーカ「……お前、」

バ　リ　ィ　ン　！

トーカ「！」

ジューゾー「はぁああ……カネキ君、大丈夫でしたか？」ﾆｺｯ

トーカ「……どうしてここが」

ジューゾー「そんなのずっと追いかけてたからに決まってるじゃないですか。……まあ途中でちょっと見失いましたけど」

カネキ「ジューゾー……待って」

ジューゾー「大丈夫ですよ、すぐに終わらせますから」

カネキ「そうじゃない！　僕はまだこの子と――――」

トーカ「……どうせ、こんなもんだ」ﾎﾞｿｯ

ジューゾー「ふふ♪」ｼﾞｬｷ

カネキ「……どう、して」

カネキ「皆さんこんばんは！　熱く生きる男金木研です！」

カネキ「変　紳士がどうのこうの言ってる人がいますが……それはありですね」

カネキ「というわけで３週目候補に変　紳士が追加されました！　やるかどうかは微妙ですけどね」

カネキ「それでは始めましょう！　僕とあなたたちの熱い物語を！」

ジューゾー「あはは♪」

トーカ「くそが！」

カネキ（今は戦ってほしくないのに、クソ！　外れろ外れろ！！）ｶﾞﾝｶﾞﾝ！

カネキ「うわ！」ｶﾞｼｬﾝ！ ﾄﾞｻ

カネキ「は、外れた……どうやら拘束が甘かったみたいだ」


ジューゾー「死ねぇぇぇぇええええええ！」ｶﾞﾊﾞｯ

トーカ「……っ！」


カネキ（と、とにかく今はこの戦いに加わらないと……>>452さん、この戦いを少しでも早く終わらせる熱く、かつ的確な作戦を頼む！）

カネキ「ジューゾー、待って！」ﾊﾞｯ

トーカ「！　お前……」

ジューゾー「カネキ君。そいつを殺せないのでよけてくださいよ」ｷﾞｮﾛ

カネキ（……ジューゾーとまともにやりあったら多分、僕は負ける。でもこの子を今殺させるわけには……）ﾁﾗ

トーカ「……」

カネキ「ジューゾー。少しだけ待ってくれる？」

ジューゾー「……いやですよ。だってカネキ君を食おうとするなんて許せないじゃないですか」

カネキ（ジューゾーってこんなヤツなのか……？　とりあえずジューゾーを説得だ。この子も狭い場所じゃうまく戦えないみたいだし……>>456さん、ジューゾーを止める、熱い言葉を頼む！）

カネキ「ママに言いつけるよ」

ジューゾー「！？」

カネキ（ジューゾーが寝言でやたらママと連呼していたのは気づいていた。……まあどれくらい効果があるのかは不明だけど）

ジューゾー「……」

トーカ「と、止まった？」

カネキ（いや……暴れられても困るんだけど……）



↓１　コンマ判定

コンマがぞろ目でなければ説得成功

※ただしぞろ目でヤンデレジューゾー生誕

ゾロ目怖いれす

ジューゾー「何で知ってるんですか？」

カネキ「え？」

ジューゾー「……何でもないです。僕はちょっと外に出てるので」

カネキ（何か珍しく落ち込んでたな……もしかしてふれちゃいけないことだった？）

トーカ「……ありがと」

カネキ「あ、いやいいよ」

トーカ「……あんたも捜査官なんだろ？　どうしてグールの私を助けたんだよ」

カネキ「え……いや、理由がなきゃダメ、だったかな？」

トーカ「はぁ……アンタがバカだってことはわかったからいいや。じゃ、私は逃げるね」

カネキ「う、うん……」

トーカ「……でも気をつけなよ。アンタの体、マジでいい匂いするから。グールにとっては」

カネキ「ありがとう」ﾆｺｯ

亜門「カネキ君！　大丈夫だったのか！？」

カネキ「ええ、ジューゾーが助けてくれましたから」

ジューゾー「えへへー♪」

亜門「よかった……」

丸手「よかったじゃねえバカヤロー。こっちの面目は丸つぶれだっつーの」

亜門「ええ……そうですね」

丸手「だがガキの体質がはっきりした点だけは収穫だ。……もう少し作戦を練り直せば使えるかもな」

カネキ「はい、僕も力になりたいです」

丸手「だったら自力でグールを狩れるくらいにならねえとなあ？」ﾆﾔ

カネキ「？」

カネキ「僕のクインケを？」

亜門「ああ、君の体質は使えるけど同時に危険があるということがわかったからね。……こんなの特例どころの騒ぎじゃない。前代未聞だよ」

ヒデ「そういえば、階級ごとにクインケの制限があるんでしたっけ？」

亜門「ああ、三等と二等じゃ大きく差があったりする具合にね」

ジューゾー「そーなんですよー」

ヒデ「へーじゃあジューゾーも大変だったんだなー」

ジューゾー「勉強死ぬかと思いましたー」

カネキ（僕がクインケを……）

亜門「そうだカネキ君。君はどんなクインケを使いたいんだい？　今回に限っては多少の融通はきくと思うよ？」

カネキ（……どんなタイプのクインケがいいだろう？　>>470さんはどう思う？）

うかく

カネキ「羽嚇……ですかね」

亜門「へえ意外だな。君なら近接が多い尾嚇か甲嚇あたりを選ぶかと思ったけど」

カネキ「いえ僕は小柄なので比較的軽い羽嚇の方があってるかな、と……」

ヒデ「へー意外と考えてたんだな」

カネキ「うるさいヒデ！」

亜門「はは……でも羽嚇と一言に言っても使い方は人それぞれだ。武器として使うならどんな風に扱いたいんだい？」

カネキ（羽嚇ということは……遠距離になるのかな？　>>475さんはどんな武器がいいと思う？）

ナルカミみたいな感じ

カネキ「……電気」ﾎﾞｿ

亜門「え？」

カネキ「いえ、遠距離で電気とか飛ばせたら便利かなー、と」

亜門「ははは、さすがにそこまでの技術はないと思うよ？　でも極力強いのは作ってくれると思う」

カネキ「はい、でも僕は距離をとれた方がいいですね。……近づくと危なっかしいですし」

ジューゾー「僕が守りますよー？」

カネキ「ああ……うん」

カネキ（そしてしばらくしてクインケが完成し、届いたらしい）

亜門「これが君のクインケだ」

カネキ「えーと……使い方が書いてある。箱をスイッチで開くとクインケになるのかー。これならすぐに使える。……それで嚇子の粒子が射出されるようになるのでよく狙いましょう、か」

亜門「うん、後は名前だね」

カネキ「名前？」

亜門「こういうのは所有者が名前をつけるのが慣例なんだ。君もつけたらどうだい？」

カネキ（名前か……>>480さん、クインケにつけるいい名前はないかな？）

ハイセ

カネキ「ハイセ……」

亜門「ハイセ？」

カネキ「はい、何となくですけど……浮かんだんで」

亜門「うん、いいじゃないか。羽嚇のハイセ」

カネキ「はい！」

亜門「それじゃあ行こうか」

カネキ「すいません……今日は少し用事が」

亜門「ああ、そうだったのか。じゃあお疲れ。また明日」

カネキ「はい、お疲れ様でした！」



カネキ（久しぶりにイトリさんに会おうと思った次第です）

イトリ「おー？　カネキチ偉い！」

カネキ「どうも……」

ウタ「……」

イトリ「いやーカネキチのぬくもりが恋しくて……」ｽﾘｽﾘ

カネキ「ちょっと、ウタさんもいるんですよ？」

イトリ「気にしない気にしない♪」

カネキ（でも僕は……イトリさんと会うべきではなかったのかもしれない）



ジューゾー「……カネキ君？」

カネキ「ふぅ……じゃあイトリさん。僕はこれで」

イトリ「泊まっていかないのー？」

カネキ「実は家に友達の荷物置きっぱなしなんで……」

イトリ「ふぅん、じゃあ仕方ないかー。また来なされー」

カネキ「はい！」



ジューゾー「……」

カネキ「あれ、ジューゾー？　どうしてここに……」

ジューゾー「偶然です。早く家に戻りましょう」

カネキ「う、うん……」

カネキ（何かおかしいな……）

ジューゾー「……」

ジューゾー「あの人、恋人ですか？」

カネキ「ああ、うん……」

ジューゾー「そうですか」

カネキ「ジューゾー、なんか変だよ？」

ジューゾー「そんなことないですよ」

カネキ「そうか……」




エト「……くす♪　苦しむときが来たよ？　カネキ」

カネキ「……はい、どうぞ」

ジューゾー「よいしょ……」

カネキ「とりあえず服は乾いてるから片付けてー」

ジューゾー「はーい」

ヒデ「あ、もうついてたのか」

カネキ「ヒデ、ヒデも一回家に戻るよね？」

ヒデ「ん、ああ……」

カネキ「どうしたの？」

ヒデ「いや……何か胸騒ぎが」

カネキ「？」

カネキ（ヒデは胸騒ぎがすると言っていたけど、それは多分気のせいだろう。それからグールにも目立つ動きはなかったから）

亜門「カネキ君。ちょっといいかな？」

カネキ「は、はあ……」



丸手「先日、二十区にグールの経営する喫茶店があると匿名の通報があった」

カネキ「はあ……でもそれをなんで僕に？」

丸手「ああ、調べたところ二十区にあんていくっていう喫茶があるとの情報は本当だ。それが嘘なら悪質ないたずらもいいところだぜ。なんせCCGと喫茶店の両方をバカにしてるんだからな。……ただ、」

カネキ「ただ……？」

丸手「……ボイスチェンジャーを使ってたその通報者は最後に金木研を作戦に参加させろ、と言ったんだ」

カネキ「！」

丸手「心当たりはねえか？」

カネキ（この時……僕はあの包帯を巻いたグール……エトさんのことしか考えられなかった）

丸手「どうした、心当たりがあるのか？」

カネキ「……いえ、ただ監禁された時のことを」

丸手「……そのグールの仕業って可能性もあるな。こりゃあ罠だと思って慎重にならざるを得ないか……と言っても逃げられちゃ話にならねえ。とりあえずもう下がっていいぞ」

カネキ「はい、失礼します」

ｶﾞﾁｬ､ﾊﾞﾀﾝ

丸手「……どーも匂うな」




亜門「どうだったカネキ君？」

カネキ「いえ、大したことじゃなかったですよ」

亜門「……カネキ君。何か困ってるなら話してくれ。俺はもう、君が傷つくのをみたくない」

カネキ（……話す？　何を？　でも……イトリさんのこととか、少し考えれば問題はあるんじゃないのか？　亜門さんに僕は何か話すべきなのだろうか……>>492さん、どうするべきだと思う？）

イトリ・トーカ関連以外吐く

カネキ（僕はあの子とイトリさんのことをぼかしつつ、亜門さんに悩みを打ち明けた）

亜門「そうか……確かに君にも迷いがあるかもしれない。仕事の時だけ忘れろなんていうのは君には酷な話だろう。……だけど、大丈夫さ。君には守るべき人がいるんだろう？」

カネキ「はい！」

亜門「なら大丈夫だ。君は強くなれるよ」

カネキ（僕は……卑怯なのか？）



カネキ（そしてついに……あんていく襲撃作戦は始まった）

丸手『各隊！　作戦は頭に入ってるな！？　突撃だ！！』

「「「「ぉぉぉぉおおおおおおおお！！」」」」


カネキ（僕も作戦に参加することになった。だけど……）

梟「……」ｺﾞｫｵ

篠原「でやがったな……」

黒磐「うむ……」

カネキ（できる事なら――――）



トーカ「アンタは……」

カネキ「君は……」


カネキ（こんな出会い方は、したくなかった）

トーカ「……アンタもここにきてたのか」

カネキ「……君こそ、ここで働いていたんだね」

トーカ「できれば……見逃してくれないかな。私も……アンタには負けたくも勝ちたくもないんだ」

カネキ「……どう、かな」

トーカ「……頼むよ。ここが、ここだけが私の居場所なんだ」



カネキ（……彼女の気持ちはわかる。でも僕は……>>498さん、僕はどうすればいい？）

自らの心に従ってあんていく側につく

カネキ「……わかった」

トーカ「え？」

亜門「カネキ君！　加勢するぞ！」

カネキ「亜門さん……すいません！」ｼﾞｬｷ

亜門「カネキ君？　――っ！」

トーカ「な、本気かよ！？」

カネキ「……もう引き返せないさ。僕は、君を守る！」

トーカ「……」

亜門「カネキ君……なぜだ！　グールは……人を食らう悪だ！　世界を歪めているのは、グールなんだぞ！？」

カネキ「……あとでいくらでも謝ります。だから今だけは……あなたの敵になります！」ｻﾞｯ

亜門「くっ……！」ｻﾞｯ




エト「ふふ……♪」

亜門「カネキ君！　頼む、考え直してくれ！　俺たちは戦う必要なんて……！」

カネキ「すいません……僕はまだ、迷っているかもしれない！　だから答えを見つけたいんです！」


ジューゾー「おやぁ？　あっちにカネキ君がいますねー」ﾀﾞｯ



トーカ「……私も手伝うよ！」

亜門「これで二対一か……！」

カネキ「でも、殺さないで！」

トーカ「わかった！」



エト「それじゃあ……いこっか？」

イトリ「……」ｸﾞｯﾀﾘ

亜門「くっ……！」

カネキ（よし……何とか戦闘不能に―――）


エト「カネキくーん♥」


カネキ「――――エト、さん？」

亜門「あのグールは……！」

トーカ「また新手……？」

エト「ここで壊してあげるよ、カネキ君」

カネキ「……僕はもう、お前の言いようにはされない！」

エト「ふーん？　じゃあどこまで頑張れるか試してみよっか？」

イトリ「」ﾄﾞｻ

カネキ「イトリさん……？」


↓２　コンマ判定

エンディングに影響します

※ぞろ目で……？

こい

イトリ「……カネキ、君。逃げて――――」

エト「だまってろ」ﾄﾞｽ

イトリ「ぐ……」ｶﾞｸ

エト「さて、と……それじゃあ始めようか？」


ジューゾー「カネキ君！　大丈夫ですか！？」

カネキ「ジューゾー……持ち場は？」

ジューゾー「それよりカネキ君です！」

カネキ「そう……でもよかった。彼女は……圧倒的すぎるからね」

エト「それじゃあ壊してあげる♪　まずはじめに……グールである彼女はカネキ君の恋人でーす！　どうしようか？」

カネキ「な――――」

エト「じゃあ……君が好きにしていいよ？」

ジューゾー「僕ですかぁー？」

イトリ「」

エト「ほら……彼女を放っておいたら君の大好きなカネキ君が食べられちゃうよー？」

ジューゾー「……カネキ君。本当ですか？」

カネキ「……うん。でも騙されるな！　彼女は僕たちを弄ぼうとしているだけだ！」

ジューゾー「だからグールを助けたんですね」ﾎﾞｿ

カネキ「ジューゾー……？」

ジューゾー「こいつさえいなくれば……」ﾆﾔｧ

カネキ「ジューゾー、待って――――」

――――ｻﾞｼｭ

ジューゾー「んー、さすがに首を斬れば死にますよね？」

カネキ「……ぁ」

カネキ（僕の目の前にはイトリさんの首が転がっていた。現実が……認識できない）

エト「あははっ！　ホントに殺しちゃったー！　さぁどんどんいってみよっかー！」

カネキ「……イトリ、さん」

エト「ほらー君」

亜門「……なんだ」

エト「悲しんでるよーカネキ君が。誰のせいかな？」

亜門「……お前のせいだろう」

エト「うん、だけど安易に殺した彼も悪いと思わない？　本当に大事ならカネキ君の話を聞いてあげるべきだったんじゃないかな？」

亜門「それは……」

エト「あーあ、CCGの内部にこんな問題児がいていーのかなー？」

亜門「……」ｸﾞｯ

ジューゾー「なんですかぁー？　あなたもカネキ君の敵ですかー？」

カネキ「亜門さん、やめてください。もう誰も傷ついてほしくないです」

亜門「……わかってるさ」

エト「うーん……やっぱ周りはこんなもんかー……じゃあ♪」ﾋｭﾝ

亜門「がはっ！」

エト「カネキ君……前にした質問の趣向をちょっと変えてみるよ。そこのグールの女の子とこの人、どっちに生きてほしい？」

トーカ「」ﾋﾞｸｯ

ジューゾー「……」

エト「ほら、早く答えないと女の子はお友達が、この人は私が殺しちゃうよー？」

カネキ（僕は……どうすればいいんだ。>>518さん、起死回生の策を……この究極の二択に僕は何と答えればいい！？）

トーカ

カネキ「……」ｼﾞｬｷ

トーカ「お、おい待てよ……いや、いいや。どうせ覚悟はできてたんだ。アンタなら――――いいや」

カネキ「……ごめん」

カネキ（僕は彼女にクインケを向け、できるだけ痛まないように……殺した。彼女は最後に、諦めたような笑みを浮かべていた）

エト「えらーい！　ちゃんと自分で殺せたね！」

カネキ「亜門さんを解放しろ！」

エト「え？　いやだよ？　まあさすがに殺しはしないけど……もう少し君で遊ばせてよ♪　うーん……そうだ！　ねえ君！　この人とカネキ君のどっちが大事？」

ジューゾー「カネキ君に決まってます！」

エト「それじゃあこの人殺してもいい？」

カネキ「待ってジューゾー……答えちゃダメ――――」

ジューゾー「――――いいですよ」

カネキ「すまない。重大なミスだ。なぜか亜門と見間違えていた」

カネキ「最後に最低一つはコンマ判定があるのでそこで補正をかけさせてもらうよ」


カネキ「本当にすいませんでした！」

カネキ「……亜門さん、ごめんなさい」

亜門「カネキ君……？　どうし――――」ｸﾞｻｯ

エト「あーあ、大事な人だったんじゃないの……？」

カネキ「でも……僕は女の子の死ぬところなんて！」

エト「違うでしょ。あなたは子の人がうっとうしかった。ただ、それだけだよ」

カネキ「違う！」

エト「じゃあその子が好きだったから？　恋人がいたのに？」

カネキ「違う……」

エト「……ねえ君、その子がまた愛しのカネキ君をたぶらかそうとしてる。グールのくせに」

ジューゾー「」ｷﾞﾛｯ

トーカ「ち、違……」

エト「なんで大事な親友だったこの人を見捨ててまで彼女を助けたのかな……？」

カネキ「……」

ジューゾー「……」

カネキ「ジューゾー、落ち着いて」

ジューゾー「落ち着け……？　カネキ君、僕は……やっと、思い出しかけてたのに」

カネキ「え……？」

ジューゾー「……友達ができて、でもどうしていいかわからなくて。変に空回りして……ただ、それだけだったのに」

カネキ「……」

ジューゾー「止まってほしいなら止めてくださいよ！　……このバカ野郎」

カネキ（……ジューゾー。僕は、彼に何を言えばいい……亜門さんすら見捨てた僕が彼に賭ける言葉なんてあるのか……？
　教えてください、>>534さん）

じゃあ[ﾋﾟｰｰｰ]ば？

カネキ「じゃあ死ねば？」

ジューゾー「……それも、いいかもしれませんね」

カネキ「……」ｻﾞｼｭ

ジューゾー「カネキ、君……」ﾄﾞｻ

トーカ「……こんな」


エト「あはは！　これで二人だけになったね！　さあどうするの？」

カネキ「……」



↓２　コンマ判定

数値によってカネキの感情が変化

※ぞろ目で白熱化

※ミスにより補正プラス１５

白熱こい

カネキ「……決まってる。お前を倒すだけさ」

エト「ふぅん……できるの？　君程度に。仲間も、恋人も失った君程度に」

カネキ「やってみせるさ。……どんなに過ちを重ねたって、僕がこの炎すら失ったら……皆、ただの犬死だから」

エト「じゃあその日を楽しみにしてるね♪」

カネキ「ええ、僕はあなたを殺す。……友達すら殺せたんだ。今の僕は鬼にだってなれる」

エト「それじゃあバイバイ♥」

トーカ「……いなくなった、の？」

カネキ「……多分ね」

カネキ（あんていく襲撃はCCGの勝利に終わった。でも……僕の中には一抹の寂しさが残っている）

ヒデ「カネキ……噂なんか気にするなよ」

カネキ（誰が見てたのか……僕が亜門さんとジューゾーを殺したという噂が流れ始めた。……僕は一切反論しなかった。三人が死んだのは……僕のせいだから）

ヒデ「カネキ……」



カネキ「ごめん、待った？」

トーカ「大丈夫です……」

カネキ（僕はそれからもこの子……トーカちゃんと会い続けている。どうやら彼女の素性はCCGにばれていないようだ）

トーカ「……それで――――」

カネキ（でもこの子すらエトを殺すために利用してしまう僕がいると思うと……少し怖い）

カネキ（僕はだんだんと熱意ではなく自分の中に復讐があふれているのを感じた。……いや、ただの八つ当たりか。……守れなかったのは、僕のせいなのに）

エト「まさか……本当に私を殺しちゃうなんてね……」

カネキ「……強くなったのは、あなたのおかげですよ」

エト「ふふ……でも私が死んだらあなたは目的を見失うんじゃない？」

カネキ「……一人、守りたい人が残っている」

エト「そう……でも、ごほっ、八割までは私の思い通り。一割は……殺されるとは思わなかったことと……君がほんの少しだけ……純粋な目をしてるってことだけかな？」

カネキ「……」

エト「じゃあ……もう、限界かな？」

カネキ「……さようなら」

エト「……」

カネキ「終わったよ……トーカ」

カネキ（ジューゾーと亜門さんの墓は並んで建てられている。……ここに来るといつも泣きたくなる。そんな資格、僕にはないのに）

トーカ「……」ﾃｱﾜｾ

カネキ（亜門さん、あなたを選べなくてごめんなさい。ジューゾー……殺すことしかできなかった弱い僕を許してください。イトリさん……僕は、あなたと一緒にいたかった。トーカと付き合って、そんなこと言えないけど、本当にそう思っています）

トーカ「……ケン、もう行こう？」

カネキ「うん……」ｷﾞｭｯ

トーカ「……どうしたの？」

カネキ「なんでもない……帰ろうか」

トーカ「うん……」

――――――――Fin

カネキ「皆さんお疲れ様でした！」

カネキ「初めに謝っておきます！　ここまで序盤でコンマが荒ぶると思わず、後半でその動揺が形になってしまいました！」

カネキ「皆さんももやもやしたと思いますが、これが限界とのことです！」

カネキ「３週目は未定です！　でも要望があれば書いてもらって結構です！　もしやるならもう一度僕は現れます！」

カネキ「それでは皆さん、一度さよならとさせていただきます！　ありがとうございました！」ﾍﾟｺﾘ