【遊戯王】主人公「海上都市のデュエリストと狂信者」【安価・コンマ】

2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/01(月) 21:01:02.43 ID:AnT9zrqwo
◆ 主人公のステータス

名前:神威遊一
性別:男
年齢:18
職業:高校生
特徴:ガタイが良く肉体派。学校をサボることが多く、金髪という外見もあり不良と見られることが多い。
ガラが悪く、なにかと言って口も悪いが、実際の性格は冷静沈着で几帳面。また、妹を溺愛している。
海上都市におりながら「空を飛ぶ」ことを夢見ており、機械いじりに傾倒している。そのためか、妙に手先が器用。
趣味と呼んでも差し支えないほどに家事と炊事が得意。
所持デッキ
【セフィラ】(シャドール+竜星)
【セフィラ】(シャドール+霊獣)
【セフィラ】(竜星+霊獣)
【アーティファクト】
【AFセイクリッド】
【幻獣機】
【竜星】
【クイックジャンクドッペル】

所持カード
《閃光竜 スターダスト》
《ブラックフェザー・ドラゴン》
《No.39 希望皇ホープ》 他

ステータス
【運命力】:5+1  【戦略】:6  【洞察力】:8  【精神力】:5+1  【構築】:6
現在経験値:0

特殊技能
「シスコン」……【精神力】に+1補正
「空への夢」……【運命力】に+1補正
(「折れぬ者」……邪神特効+10%→【179/180】:イベント習得or選択で習得)



3: ◆/7w/ijckWc 2015/06/01(月) 21:02:17.79 ID:AnT9zrqwo
◆ 交友関係
・神威亜鈴:33
・活火山:16
・ユミカ:40
・廼亜琉楽:34
・戌井白音:21
・九渧頼亜:5
・アドン・マルクス:13
・藍野直人:7
・八幡誉:16
・望月刹那:81
・迷宮有子:46
・小倉風乃:9
・駕汰乃流星:0
・イース・エルトダウン:23
・赤里潤:7
・烏羽宗次:12
・星御怜奈:13
・ヒイロ:17
・龍天河涼:46
・宮本雅:8
・東宮渥実:0
・縫井九留美:8
・森真昼:5
・ヴィント・クラリーマ:3
・オクトパス・エリーゼ:9
・舞野グラ:0
・御社霞鎌:2
・飛井ぽぷり:33
・小折氷菓:9
・遊夜美唯:10


登場人物募集時のテンプレ

********
名前:
性別:
年齢:
職業:
特徴:
デッキ:
********


イベント進行に関係の無いデュエルにおける勝利ボーナス


1.「交友関係」の好感度上昇(全体・効果小)
2.「交友関係」の好感度上昇(個人・効果中)
3.カード追加(デュエル中のカードプール増)
4.ランダム要素の成功確率上昇(ストック:現在0)
5.成長ポイントの取得(数値はランダムで1~5)
6.自由安価(「全て」など、バランスに関わる内容は不可)

など。

4: ◆/7w/ijckWc 2015/06/01(月) 21:03:22.16 ID:AnT9zrqwo
デュエル時の勝敗決定方法

● 基本値は一律【20】、キャップは常に【90%】とする。なお、常時最低【50%】の勝率を保証。

● デュエリストごとにステータスを設け、その数値の差によって基本値から足し引きされる。

●  ステータスには5つの項目を設け、デュエル前に2つを選び取ってそれらを比較する。
   ・全て上限値は【10】。デュエルの前にこれらの内2つを抜き出して比較する。
   ・主人公側が相手側のステータスを超えていた場合、数値【1】ごとに基本値に【5%】が加算される。
   ・相手側が主人公側のステータスを超えていた場合、数値【1】ごとに基本値から【3%】が引かれる。

● ステータスは人物の持つ【特殊能力】によって補強される。
   ・特殊能力を所有している場合に限り、ステータスの上限値を超えることができる。

● 最後に、主人公側の勝利要素について適切なものを書き込んでください。
(例:主人公のデッキを敵は知らないはずだから奇襲ができるはず)を書き込んでいただきます。
 その事柄が適切と思われる場合に基本値に数値を足していき、最終的に算出された数値をもとに判定を行います。

 この際、判定に使用する数字は0~99までの指定された数字と
 >>1が該当するレスに設定したトリップに隠した数値を合計した数値になります。
 この際、100の位は切り捨てられ(指定した数字が65、トリップの数字が70だった場合135だが、この場合35として扱う)、
 先に設定された数値以下の数値になった場合に勝利、という形式となります。

 なお、要素について正確ならば+10、多少外れた指摘ならば+5、違うと判断された場合は±0となります。

6: ◆/7w/ijckWc 2015/06/01(月) 21:12:06.16 ID:AnT9zrqwo


渥実「始める前に……一つ」

遊一「あ?」

渥実「私に遠慮はいらない。全力……文字通りの全力で来るといい」

遊一「何使ってもいいってか」

渥実「でなければ……本気だと言った意味が無い」

刹那「???」

渥実「あなたは気にしなくていい」

遊一「分かった。じゃあ……」 シャコン

渥実「……」 シュィィン

遊一「やンぞ」 シュィン!


    「「――――――デュエル!!」」

7: ◆/7w/ijckWc 2015/06/01(月) 21:17:39.90 ID:AnT9zrqwo


遊一「俺のターン! ……モンスターとカードを1枚ずつセットしてターンエンド」 手札:3

渥実「思った以上に消極的」 手札:5→6

遊一「うっせ。スロースターターなんだよ」

渥実「能動的に動けないのは短所。私は《フレムベル・グルニカ》を召喚」


《フレムベル・グルニカ/Flamvell Grunika》
効果モンスター
星4/炎属性/ドラゴン族/攻1700/守 200
このカードが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、
破壊したモンスターのレベル×200ポイントダメージを相手ライフに与える。


遊一「フレムベル……」

渥実「更に、《ネオフレムベル・オリジン》を特殊召喚」


《ネオフレムベル・オリジン/Neo Flamvell Origin》
チューナー(効果モンスター)
星2/炎属性/炎族/攻 500/守 200
自分フィールド上に「ネオフレムベル・オリジン」以外の
「フレムベル」と名のついたモンスターが存在し、相手の墓地のカードが
3枚以下の場合、このカードは手札から特殊召喚できる。


遊一「特殊召喚条件の緩いチューナー……!」

刹那「き、来ますよ、センパーイ!」

8: ◆/7w/ijckWc 2015/06/01(月) 21:22:11.41 ID:AnT9zrqwo


渥実「レベル4、フレムベル・グルニカに、レベル2のオリジンをチューニング」 ボウッ!

   「――――来たれ、《フレムベル・ウルキサス》」


《フレムベル・ウルキサス/Flamvell Uruquizas》
シンクロ・効果モンスター
星6/炎属性/炎族/攻2100/守 400
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
また、このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、このカードの攻撃力は300ポイントアップする。


遊一「貫通効果……!」

渥実「生半可なカードなら……突き通す。フレムベル・ウルキサスでリバースモンスターに攻撃」


ゴオオオオオオオオオオッッ!!


遊一「チッ……この攻撃宣言時、俺は《竜星の具象化》を発動!」


《竜星の具象化/Yang Zing Creation》
永続罠
(1):1ターンに1度、自分フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された場合に
この効果を発動できる。デッキから「竜星」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
自分はSモンスター以外のモンスターをエクストラデッキから特殊召喚できない。

9: ◆/7w/ijckWc 2015/06/01(月) 21:25:08.58 ID:AnT9zrqwo


遊一「俺のリバースモンスターは《炎竜星-シュンゲイ》だが……ぐぅっ!!」 LP:4000→1900

刹那「センパイ!?」

遊一「何でもねえ! シュンゲイと具象化の効果発動!」


《炎竜星-シュンゲイ/Suanni, Fire of the Yang Zing》
効果モンスター
星4/炎属性/幻竜族/攻1900/守 0
「炎竜星-シュンゲイ」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
デッキから「炎竜星-シュンゲイ」以外の「竜星」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、相手のメインフェイズ及びバトルフェイズに発動できる。
自分フィールドの「竜星」モンスターのみをS素材としてS召喚する。
(3):このカードをS素材としたSモンスターは、攻撃力・守備力が500アップする。


遊一「俺はデッキから2体の『竜星』を特殊召喚する。来い、リフン! ヘイカン!」


《光竜星-リフン/Chiwen, Light of the Yang Zing》
チューナー・効果モンスター
星1/光属性/幻竜族/攻 0/守 0
「光竜星-リフン」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
デッキから「光竜星-リフン」以外の「竜星」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードが墓地に存在し、自分フィールドの「竜星」モンスターが
戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合除外される。


《地竜星-ヘイカン/Bi'an, Earth of the Yang Zing》
効果モンスター
星3/地属性/幻竜族/攻1600/守 0
「地竜星-ヘイカン」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
デッキから「地竜星-ヘイカン」以外の「竜星」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、相手のメインフェイズ及びバトルフェイズに発動できる。
自分フィールドの「竜星」モンスターのみをS素材としてS召喚する。
(3):このカードをS素材としたSモンスターは、戦闘では破壊されない。

10: ◆/7w/ijckWc 2015/06/01(月) 21:30:20.05 ID:AnT9zrqwo


渥実「モンスターの展開……竜星カード……」

遊一「ハナッから貫通効果とは思わなかったが……準備は整ったな」

渥実「口ばかり達者では意味が無い」

遊一「知ってるよ。だから力ァ示せってんだろ」

渥実「その通り。ウルキサスの効果発動。このカードの攻撃力を上昇」


《フレムベル・ウルキサス》
攻撃力:2100→2400


刹那「センパイ、あのカードは自分でバンプアップできるみたいでー」

遊一「昔っからの汎用シンクロだろ。わーってる」

渥実「カードを2枚セットしてターンエンド」 手札:2

遊一「俺のターン!」 手札:3→4

   「俺は《カメンレオン》を召喚する!」


《カメンレオン/Masked Chameleon》
チューナー・効果モンスター
星4/地属性/爬虫類族/攻1600/守1100
このカードは自分フィールドにレベル5以上のモンスターが存在しない場合のみ召喚できる。
このカードの効果を発動するターン、自分はエクストラデッキからの特殊召喚及びこのカードの効果でしか特殊召喚できない。
(1):このカードが召喚に成功した時、自分の墓地の守備力0のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

11: ◆/7w/ijckWc 2015/06/01(月) 21:34:56.64 ID:AnT9zrqwo


遊一「コイツの効果で、墓地からシュンゲイを蘇生させる」


遊一:墓地→場
《炎竜星-シュンゲイ》


刹那「おおー……揃いましたねー」

遊一「――――レベル3のヘイカンに、レベル1のリフンをチューニング」

   「来い、《魔界闘士 バルムンク》!」


《魔界闘士 バルムンク/Underworld Fighter Balmung》
シンクロ・効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻2100/守 800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードがカードの効果によって破壊され墓地へ送られた時、
自分の墓地からこのカード以外のレベル4以下のモンスター1体を選択して特殊召喚できる。


渥実「む……耐性を付与して……」

遊一「そういうこった。更に、レベル4のシュンゲイにレベル4のカメンレオンをチューニング!」


パァァァァァァァァ……


渥実「」 ピク

刹那「???」

遊一「翔けろ、《閃光竜 スターダスト》ッ!」


《閃光竜 スターダスト/Stardust Spark Dragon》
シンクロ・効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、自分フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を選択して発動できる。
選択したカードは、このターンに1度だけ戦闘及びカードの効果では破壊されない。
この効果は相手ターンでも発動できる。


渥実「!!!!!!!!」

12: ◆/7w/ijckWc 2015/06/01(月) 21:41:24.06 ID:AnT9zrqwo


渥実「混沌ンンンンンンンン――――――――ッッッ!!!!!」 クワッ

遊一「おわ!? 何だいきなり!?」

刹那「あ、あうー……み、耳が、キンキンとー……」

渥実「」 ハッ

遊一「………………」

渥実「……続けて」

遊一「お、おう……ば、バトルに入る! スターダストでウルキサスに攻撃!」

渥実「貴様だけは逃がさない……《次元幽閉》を発動」

遊一「うおっ!?」


《次元幽閉/Dimensional Prison》
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時、攻撃モンスター1体を選択して発動できる。
選択した攻撃モンスターをゲームから除外する。


シュオオオオオオオオオオオン……


遊一:場→除外
《閃光竜 スターダスト》


渥実「混沌、断つべし」

遊一「…………」

渥実「……」 ハッ

遊一「な、なあ、あんたこのカードに何か恨みでも……」

渥実「…………最悪な臭いが」

遊一「……お、おう……」

渥実「取り乱した。申し訳ない」

13: ◆/7w/ijckWc 2015/06/01(月) 21:47:34.86 ID:AnT9zrqwo


遊一(……い、今の状況の如何はともかくとして、スターダストが除外されたのはヤバい……)

   (バルムンクじゃウルキサスは突破できねえし、次のターンに追撃を喰らっちまうと……)

   (チッ……大量展開は無い、と祈るしかねえか)


遊一「俺はカードをセットし、ターンエンド」 手札:2

渥実「私のターン」 手札:2→3

   「私は《フレムベル・マジカル》を召喚」


《フレムベル・マジカル/Flamvell Magician》
チューナー(効果モンスター)
星4/炎属性/魔法使い族/攻1400/守 200
自分フィールド上に「A・O・J」と名のついたモンスターが存在する限り、
このカードの攻撃力は400ポイントアップする。


渥実「更に、《稲荷火》を特殊召喚」


《稲荷火/Inari Fire》
効果モンスター
星4/炎属性/炎族/攻1500/守 200
自分フィールド上に魔法使い族モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードがカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、
次の自分のスタンバイフェイズ時にこのカードを墓地から特殊召喚する。
「稲荷火」は自分フィールド上に1体しか表側表示で存在できない。


刹那「あっ、そういえば、フレムベル・マジカルって魔法使い族ですねー……」

遊一「今更だなオイ」

14: ◆/7w/ijckWc 2015/06/01(月) 21:56:06.91 ID:AnT9zrqwo


渥実「レベル4、稲荷火にレベル4のフレムベル・マジカルをチューニング」

   「出でよ、《クリムゾン・ブレーダー》」


《クリムゾン・ブレーダー/Crimson Blader》
シンクロ・効果モンスター
星8/炎属性/戦士族/攻2800/守2600
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。
次の相手ターン、相手はレベル5以上のモンスターを召喚・特殊召喚できない。


遊一「だったらここでお流しだ! 《激流葬》!」

渥実「させない。《フレムベルカウンター》」

遊一「何!?」


《激流葬/Torrential Tribute》
通常罠
(1):モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時に発動できる。フィールドのモンスターを全て破壊する。

《フレムベルカウンター/Flamvell Counter》
カウンター罠
自分の墓地の守備力200の炎属性モンスター1体を
ゲームから除外して発動できる。魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。


渥実「おおかた、バルムンクなどの効果との併用狙い……だが、甘い」

   「グルニカを除外することで、その発動を無効にする」

遊一「くっそ……!」


渥実:墓地→除外
《フレムベル・グルニカ》

15: ◆/7w/ijckWc 2015/06/01(月) 22:08:03.80 ID:AnT9zrqwo


渥実「バトル。ウルキサスとブレーダーでバルムンクに攻撃」


ズガガガガアアアッ!!


遊一「ぐ……う……ッ!」 LP:1900→1200→900

刹那「せ、センパーイ、やっぱり何か、変なー……」

遊一「何も変なこたねー……よ!」

渥実「………………」


遊一(傷にゃならねえ。ただ、痛みには変わりねえ)

   (東宮が本気なら今頃全身やけどだらけだろうが……今はそうじゃねえ。それが幸いか)


渥実「あなたには知る権利がある」

刹那「え、は、はいー……?」

遊一「おい……馬鹿!」

渥実「神威遊一。根本的なことを言えばあなたこそ関係が無い」

遊一「それでも知らねえヤツに知らせるモンじゃねえだろ!」

渥実「あなたこそこんな世界など知るべきではなかった」

遊一「俺ァ巻き込まれたんだよ、だったら知らなきゃ対策もできねえだろ!」

渥実「だが……この道から離れる選択肢は確実にあった」

刹那「あ、あのー……?」

16: ◆/7w/ijckWc 2015/06/01(月) 22:15:58.43 ID:AnT9zrqwo


渥実「そうまでして彼女に肩入れする理由など無い……そのはず」

遊一「大有りだッ!!」

刹那「え……?」

遊一「ちっと道案内しただけで、その後ちょくちょく話すっつーだけのユミカのヤツ助けといて」

   「コイツのことほっぽらかす道理なんてどこにもねェだろォが!」

渥実「…………え?」

刹那「…………」

遊一「ンだよ」

渥実「……いや、あの。愛情とか友情とかそういう」

遊一「はァ? そりゃ親しいヤツだからそれなりにゃ友誼くらいあっておかしかねーけどよ」

刹那?「一度滅べ」

遊一「ん!?」

刹那「はぇ?」

渥実「………………続けよう。カードを1枚セットしてターンエンド」 手札:0

遊一「な、何が何だか分からねーが……俺のターン!」 手札:2→3

18: ◆/7w/ijckWc 2015/06/01(月) 22:30:59.69 ID:AnT9zrqwo


遊一「俺は《音響戦士ギータス》をペンデュラムスケールにセッティング!」


《音響戦士(サウンドウォリアー)ギータス》
ペンデュラム・効果モンスター
星3/風属性/機械族/攻1500/守 100
【Pスケール:青7/赤7】
「音響戦士ギータス」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札を1枚捨てて発動できる。デッキから「音響戦士ギータス」以外の「音響戦士」モンスター1体を特殊召喚する。
【モンスター効果】
(1):このカードが召喚に成功した時自分の墓地の「音響戦士」モンスター
1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。


渥実「ペンデュラムモンスター……狙いはペンデュラム効果……!」

刹那「なんか新しい戦術ですかー!?」

遊一「セフィラに組み込んでた時から、速度に劣ることなんて知ってンだよ! ギータスのペンデュラム効果!」

   「手札の《デーモン・イーター》を墓地に送り、デッキから《音響戦士ピアーノ》を特殊召喚!」


《音響戦士ピアーノ/Symphonic Warrior Piaano》
チューナー(効果モンスター)
星3/風属性/機械族/攻 900/守1300
種族を1つ宣言し、フィールド上に表側表示で存在する
「音響戦士」と名のついたモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターは宣言した種族になる。この効果は1ターンに1度しか使用できない。
また、種族を1つ宣言し、自分の墓地に存在するこのカードをゲームから除外する事で、
自分フィールド上に表側表示で存在する「音響戦士」と名のついたモンスター1体は宣言した種族になる。

19: ◆/7w/ijckWc 2015/06/01(月) 22:33:49.54 ID:AnT9zrqwo


遊一「バルムンクじゃ突破はできねえし、ウルキサスの効果を使われちまったらいいサンドバッグにしかならねえ」

   「なら、ここで処理させてもらう! レベル4のバルムンクにレベル3のピアーノをチューニング!」

   「来い、レベル7! 《邪竜星-ガイザー》ッ!」


《邪竜星-ガイザー/Yazi, Evil of the Yang Zing》
シンクロ・効果モンスター
星7/闇属性/幻竜族/攻2600/守2100
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「邪竜星-ガイザー」の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは相手の効果の対象にならない。
(2):自分フィールドの「竜星」モンスター1体と
相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
(3):自分フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
デッキから幻竜族モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。


刹那「で、でも、それじゃ突破まではー……」

遊一「わーってる! ガイザーの効果発動!」

渥実「!」

遊一「ガイザー自身とアンタの伏せカードを選択し、破壊する!」

渥実「―――――残念ながら、このリバースカードは《リ・バウンド》」


《リ・バウンド/Rebound》
カウンター罠
フィールド上のカードを手札に戻す効果を相手が発動した時に発動できる。
その効果を無効にし、相手の手札・フィールド上からカードを1枚選んで墓地へ送る。
また、セットされたこのカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時、デッキからカードを1枚ドローする。

20: ◆/7w/ijckWc 2015/06/01(月) 22:43:29.23 ID:AnT9zrqwo


渥実「バウンス効果に弱いことを突かれることを見越していたが……」

   「破壊されても構わない。効果を発動」

遊一「別に俺だって構わねえよ、これで後顧の憂いは無くなった……!」

渥実「!」

遊一「3枚のカードをチェーンだ。ガイザーの効果、具象化の効果、リフンの効果!

   「まず、デッキから二体のモンスターを特殊召喚する! 来い、《炎竜星-シュンゲイ》! 《地竜星-ヘイカン》!」


遊一:デッキ→場
《炎竜星-シュンゲイ》
《地竜星-ヘイカン》


遊一「そしてリフンを蘇生!」


遊一:墓地→場
《光竜星-リフン》


刹那「おぉー……自分のモンスターを破壊したはずなんですけどー……」

渥実「リカバリが効くのが竜星の特徴……か」

遊一「そういうこった。俺はレベル4のシュンゲイ、レベル3のヘイカンに、レベル1のリフンをチューニング」

   「――――――来い! レベル8、《輝竜星-ショウフク》!」


《輝竜星-ショウフク/Baxia, Brightness of the Yang Zing》
シンクロ・効果モンスター
星8/光属性/幻竜族/攻2300/守2600
チューナー+チューナー以外の幻竜族モンスター1体以上
(1):このカードがS召喚に成功した時、このカードのS素材とした幻竜族モンスターの元々の属性の種類の数まで、
フィールドのカードを対象として発動できる。そのカードを持ち主のデッキに戻す。
(2):1ターンに1度、自分フィールドのカード1枚と自分の墓地の
レベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのフィールドのカードを破壊し、その墓地のモンスターを特殊召喚する。

21: ◆/7w/ijckWc 2015/06/01(月) 22:50:09.07 ID:AnT9zrqwo


遊一「ショウフクの効果発動! アンタの場の二体のシンクロモンスターをデッキに戻す!」

渥実「くっ……全部戻すことが……!」


渥実:場→EX
《フレムベル・ウルキサス》
《クリムゾン・ブレーダー》


遊一「でなきゃ一撃叩きこめねェだろ……! シュンゲイの効果により、ショウフクの攻撃力を上昇させる!」


《輝竜星-ショウフク》
攻撃力:2300→2800


遊一「バトル! ショウフクでダイレクトアタック!」

渥実「っ……!」 LP:4000→1200

刹那「と、通りましたよー!」

遊一「………………」

刹那「あれ、センパーイ? センパイー?」

遊一「……ここんとこバトルフェーダーやらなんやらでスカされ続けてきたから、何か違和感が」

刹那「戻ってきてくださいー」

渥実「というか……ショウフクの効果を、使っていれば」

遊一「……どうせ手札誘発のカードで潰されるんじゃねーかって思ってたんだよ」

刹那「えぇー……」

遊一「……こっからだ!! こっから!!」

22: ◆/7w/ijckWc 2015/06/01(月) 22:55:35.69 ID:AnT9zrqwo


遊一「カードを1枚伏せてターンエンド!」 手札:0

渥実「……その1ターンが命取りにならねば……いいけど」 手札:1→2

   「《ライトロード・アサシン ライデン》を召喚」


《ライトロード・アサシン ライデン/Raiden, Hand of the Lightsworn》
チューナー(効果モンスター)
星4/光属性/戦士族/攻1700/守1000
自分のメインフェイズ時に発動できる。自分のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。
この効果で墓地へ送ったカードの中に「ライトロード」と名のついたモンスターがあった場合、
このカードの攻撃力は相手のエンドフェイズ時まで200ポイントアップする。
「ライトロード・アサシン ライデン」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
また、自分のエンドフェイズ毎に発動する。自分のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。


渥実「ライデンの効果発動。デッキの上二枚を墓地へ」


渥実:デッキ→墓地
《フレムベル・ドラグノフ》
《禁じられた聖槍》


渥実「そして――――《真炎の爆発》を、発動」


《真炎の爆発/Rekindling》
通常魔法
自分の墓地から守備力200の炎属性モンスターを可能な限り特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターンのエンドフェイズ時にゲームから除外される。

23: ◆/7w/ijckWc 2015/06/01(月) 23:02:25.49 ID:AnT9zrqwo


渥実「甦れ。ドラグノフ。オリジン。マジカル。稲荷火……」


渥実:墓地→場
《フレムベル・ドラグノフ》
《フレムベル・マジカル》
《ネオフレムベル・オリジン》
《稲荷火》


遊一「!」

渥実「……レベル2のドラグノフに、レベル2のオリジンをチューニング」 ボォォォッ!

刹那「ひ、火が上がってますよー!」

渥実「それが私。それこそが――――私」

   「南天の空より来たれ。フォーマルハウトより来たれ。北落門を押し開き来たれ」

   「いあ、《古神クトグア》……!!」


《古神クトグア》
シンクロ・効果モンスター
星4/炎属性/炎族/攻2200/守 200
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。
フィールドのランク4のXモンスターを全てエクストラデッキに戻す。
(2):このカードを素材とした融合召喚に成功した場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローする。
(3):フィールドのこのカードを素材としたXモンスターは以下の効果を得る。
●このX召喚に成功した場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローする。》


ゴオオオオオオオオオオオオッッッ!!

24: ◆/7w/ijckWc 2015/06/01(月) 23:11:38.68 ID:AnT9zrqwo


遊一「古神……神ッ……!!」

刹那「え、え、えええぇぇぇぇぇぇぇ――――――!? セ、センパイー! これ、これ!?」

遊一「うろたえンなッ!」

渥実「できればうろたえてほしい」 (´・ω・`)

遊一「……茶目ッ気出したら余計にうろたえなくなるだろオイ」

渥実「ともかく。ここからが本番。クトグア、マジカル、ライデンの3体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築」

遊一「……まさか!」

刹那「こ、今度は何なんですかー!」

渥実「出でよ、ランク4。《No.57 奮迅竜トレスラグーン》」


《No.57 奮迅竜トレスラグーン/Number 57: Tri-Head Dust Dragon》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/炎属性/ドラゴン族/攻 100/守2600
レベル4モンスター×3
このカードが特殊召喚に成功した時、相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
このカードの攻撃力は、選択したモンスターの攻撃力分アップする。
また、相手フィールド上のカードの数が自分フィールド上のカードの数より多い場合、
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、使用していないモンスターカードゾーン
または魔法&罠カードゾーンを1ヵ所指定して発動できる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、指定したカードゾーンは使用できない。

25: ◆/7w/ijckWc 2015/06/01(月) 23:27:48.80 ID:AnT9zrqwo


渥実「『私』の効果でカードを1枚ドロー」 手札:0→1

   「そして、トレスラグーンの効果を発動。ショウフクの攻撃力を写し取る」


シュウウウウウウン……


刹那「あ……形が変わりますよー!」

遊一「……!」


《No.57 奮迅竜トレスラグーン》
攻撃力:100→2900


遊一「三つ首のショウフクだと……!?」

渥実「トレスラグーンの効果を発動。あなたのモンスターゾーン3つを封鎖する」

遊一「なッ!?」


遊一:モンスターカードゾーン
1~3:封鎖


渥実「これでショウフク以外に1体しかモンスターは出せない」

刹那「結局大ピンチですよー!?」

遊一「……ま……まだ何とかなるだろ。状況としちゃ……」

刹那?「脳味噌啜るぞ貴様」

遊一「!?」

渥実「サドグイ公、それは怖いからやめて」

26: ◆/7w/ijckWc 2015/06/01(月) 23:39:44.19 ID:AnT9zrqwo


渥実「バトル。トレスラグーンでショウフクに攻撃」


ゴオオオオオッッ!!


遊一「くっ……うおあっ!」 LP:900→800

渥実「ヘイカンの効果で破壊はならず……残念。カードを1枚セットしてターンエンド」 手札:0

遊一「チッ……俺のターン!」 手札:0→1

   「《ブラック・ホール》発動!」


《ブラック・ホール/Dark Hole》
通常魔法(制限カード)
(1):フィールドのモンスターを全て破壊する。


渥実「甘い……《フレムベルカウンター》」

遊一「!」

渥実「《フレムベル・マジカル》を除外することで、そのカードの発動を無効にする」


渥実:墓地→除外
《フレムベル・マジカル》


遊一「ソイツを待ってた! ショウフクの効果を発動!」

渥実「何……?」

遊一「ショウフク自身とバルムンクを選択。ショウフクを破壊し……バルムンクを蘇生させる!」


遊一:場→墓地
《輝竜星-ショウフク》

墓地→場
《魔界闘士 バルムンク》


遊一「更に、具象化の効果でシュンゲイをデッキから特殊召喚!」


遊一:デッキ→場
《炎竜星-シュンゲイ》

28: >>27 レスをしない、構わない、触れないの三原則。無言で通報でおkよー ◆/7w/ijckWc 2015/06/01(月) 23:45:13.84 ID:AnT9zrqwo


渥実「けど……具象化の効果で」

遊一「知ってる。だからこうすんだよ! 《トラップ・スタン》!」


《トラップ・スタン/Trap Stun》
通常罠
このターン、このカード以外のフィールド上の罠カードの効果を無効にする。


渥実「!」

遊一「これでシンクロ以外のモンスターを特殊召喚可能!」

29: ◆/7w/ijckWc 2015/06/01(月) 23:52:41.72 ID:AnT9zrqwo


遊一「レベル4のバルムンクとシュンゲイでオーバーレイ・ネットワークを構築! エクシーズ召喚!」

渥実「な……」

刹那「これはー……!」

遊一「来い、《No.39 希望皇ホープ》!」


《No.39 希望皇ホープ/Number 39: Utopia》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2500/守2000
レベル4モンスター×2
(1):自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、このカードのX素材を
1つ取り除いて発動できる。そのモンスターの攻撃を無効にする。
(2):このカードがX素材の無い状態で攻撃対象に選択された場合に発動する。
このカードを破壊する。


ホォォォォォォォォォォプ……!


渥実「ナンバーズ……それに、この力の片鱗は……!」

遊一「まだだ! カオス・エクシーズ・チェンジ!」

   「混沌より出で、その剣で扉を切り拓け! 《CNo.39 希望皇ホープレイ》!」


《CNo.39 希望皇ホープレイ/Number C39: Utopia Ray》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2500/守2000
光属性レベル4モンスター×3
このカードは自分フィールド上の「No.39 希望皇ホープ」の上に
このカードを重ねてエクシーズ召喚する事もできる。
自分のライフポイントが1000以下の場合、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、
エンドフェイズ時までこのカードの攻撃力を500ポイントアップして
相手フィールド上のモンスター1体の攻撃力を1000ポイントダウンする。


30: ◆/7w/ijckWc 2015/06/02(火) 00:00:53.21 ID:VzuIvP7lo


渥実「……!」

遊一「ホープレイの効果発動! ORUを全て取り除き、トレスラグーンの攻撃力をダウンさせる!」

   「更に、これに応じてホープレイの攻撃力は上昇する!」


《CNo.39 希望皇ホープレイ》
攻撃力:2500→4000

《No.57 奮迅竜トレスラグーン》
攻撃力:2900→0


遊一「バトル! ホープレイでトレスラグーンに攻撃!」

渥実「……なるほど――――――」


ズガアアアアアアアアアアッッ!!


渥実「――――――――」 LP:1200→0  ピィ――――――――




勝率:50
トリップ→#frame37ct
指定数値→88
合計:37+88=125(25)


◆ デュエルに勝利しました

46: ブルーノ! お前だったのか! ◆/7w/ijckWc 2015/06/02(火) 19:12:24.43 ID:VzuIvP7lo


遊一「ふゥ――――――……」

刹那「あ、や、やりましたねー、センパイ! 勝ちましたよー!」

渥実「途中のプレイングミスはいただけなかったが」

遊一「……ぐ」

渥実「それを乗り越えてなお勝利を引き寄せられたのは……賞賛する」

遊一「……あンがとよ」

刹那「あのー……ところで、わたしのことですけどー……」

渥実「少し待ってほしい。……神威遊一」

遊一「あ?」

渥実「あのスターダストというカード……誰からもらった」

遊一「廼亜っつー胡散臭いヤツだよ」

渥実「もう怒りしかない」 ボオオオオオオオオオオッッ!

刹那「ひゃあああああああああああああ!?」

遊一「落ち着……けねえかもしれねえがここでは一旦落ち着け!」

47: ◆/7w/ijckWc 2015/06/02(火) 19:22:24.74 ID:VzuIvP7lo


渥実「すまない」 シュゥゥゥゥ

遊一「人に向かって消火器ブッ放すとは思わなかったぞ……」

刹那「ほ、ほんとーに人間じゃないんですねー……」

渥実「普段はここまで取り乱したりはしない。が――――」

遊一「明らかに廼亜の野郎の名前聞いた瞬間に荒ぶりはじめたなアンタ」

渥実「君は奴の素性を知らない?」

遊一「知るかよ。キョーミもねェ。何企んでんだか知らねえが、アイツが何かしでかしたらそん時ゃブン殴るだけだ」

渥実「シンプルでいい。気に入った」

刹那「ぼーりょく反対ですよー……」

渥実「ともかく。君は腕力はあるが、今のままでは多少不足がある」

遊一「デュエルの腕で、か?」

渥実「そう。今のままでは良くも悪くも想定通り。切り札の存在が露見すれば対策は容易」

   「切れるカードが多いことは認めるが……だからと言って混沌の想定を超えるとは言い難い」

48: ◆/7w/ijckWc 2015/06/02(火) 19:30:37.14 ID:VzuIvP7lo


遊一「俺ァ人間だ。それ以上にはなれねえ」

渥実「人でなくなる必要は無い。幸い……と言うべきなのか分からないが、そのカード」

   「スターダストは君の成長に応じて新たな力を発現するようになっている」

   「奴の想定を超える成長を示すことができればきっと……」

刹那「なるほどー……センパイならできますよー!」

遊一「難しいな」

刹那「あれー!?」

渥実「理由は」

遊一「俺の伸びしろなら俺自身が一番分かってる。仮にそれ以上のものがあっても、時間が無さ過ぎる」

渥実「賢明。そして、それは事実。だから――――――」

   「この『生ける炎』が力を貸す」 ボウッ

遊一「何……?」


50: 夕食行ってきます ◆/7w/ijckWc 2015/06/02(火) 19:42:01.58 ID:VzuIvP7lo


渥実「力が足りない。伸びしろも期待できない。ならば外付けでそれを補えばいい」

遊一「理屈としちゃ間違ってねえが……」

渥実「というか混沌にだけは何があろうとも負けてもらいたくない」

遊一「そっちが本音だろ」

渥実「当然」

刹那「センパイを挟んで謎の喧嘩が行われてますー……」

遊一「で、どうするってんだ?」

渥実「カードを渡す」

遊一「想像通りな上に大仰に炎散らすほどのことでもねェ」

渥実「うるさい」 カァ

刹那「あ、自覚あったみたいですねー……」

渥実「ともかく、どちらかを受け取るといい」

遊一「………………」


1.《RUM-バリアンズ・フォース》
2.《古神クトグア》
3.受け取らない

↓1~3(1票ずつの場合はその↓含めます)

51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/02(火) 19:45:47.15 ID:HQFtYT9Uo
まだ1かなぁ……うーん

59: ◆/7w/ijckWc 2015/06/02(火) 20:29:57.91 ID:VzuIvP7lo


遊一「こりゃ何だ? RUM?」

渥実「眼が高い。それはナンバーズを文字通りランクアップさせるカード」

遊一「……あー……そういやあの女、カオスナンバーズでどうのこうのって……」

刹那「ええっとー……城砦都市で、でしたっけー?」

渥実「その辺はよく知らないけど」

遊一「知らねえのかよ」

渥実「実質ホープ専用とはいえ、これを使えば戦力はアップできる。はず」

遊一「はずって」

渥実「私にはどんなモンスターになるか分からない」

遊一「………………」

刹那?「………………」

渥実「サドグイ公、見下すような状態はやめて」

62: ◆/7w/ijckWc 2015/06/02(火) 20:40:20.50 ID:VzuIvP7lo


遊一「あ、そうだ。コイツのことだが……」

渥実「……さっきから様子がおかしいのはサドグイ公のせい」

遊一「サド……? 嗜虐嗜好?」

渥実「違う。サドグイ公……別名をツァトゥグァ」

遊一「……ツァ?」

渥実「クトゥグアではない」

刹那「え、えーっと、その人がー……?」

渥実「悪さをしているわけではないことは認識してほしい」

刹那「そうなんですかねー……?」

渥実「少なくとも今は空腹ではないはず」

遊一「……・おい、空腹だとどうなる」

渥実「明言はできない」

遊一「オイ!?」

63: ◆/7w/ijckWc 2015/06/02(火) 20:48:50.61 ID:VzuIvP7lo


渥実「君にとってはどちらとも言えない。だが、この子にとっては常に味方」

刹那「?」

渥実「ツァトゥグァはあなたを通してこの世界を見ている」

遊一「この前あんたが言ってたことか。確かに、ソイツを手放す道理はねえな」

刹那「なんかちょっとそれはそれで怖いですー……」

渥実「言うなれば親心。気にしすぎるのも良くない」

刹那「ですかー」

遊一「そんで、コイツ……大丈夫なのかよ」

渥実「話は聞いていただろうから、声を送り届けるのは最低限にとどめると思う」

   「元々害意があってやったわけじゃあない」

遊一「なら……良かったけどよ」

刹那「ちょっと安心……ですかねー」

渥実「ところで……神威遊一」

遊一「あ?」

64: ◆/7w/ijckWc 2015/06/02(火) 20:59:03.21 ID:VzuIvP7lo


渥実「君は自分の戦いのことを彼女へは?」

遊一「声が大きい」

刹那「何ですかー?」

渥実「……失礼した。だが、彼女は力になってくれる可能性が」

遊一「いいんだよ」

渥実「だが」

遊一「だってもクソもねェ。関係の無いヤツを巻き込めるか」

   「喧嘩買ったのは俺だ。コイツを関わらせたくはない」

渥実「本当にそれでいいのか」

遊一「くどい。ただでさえコイツは今知ったばっかりで、気持ちの整理もついてねえんだ」

   「なのにいきなり戦いに駆り出すなんざ、マトモな人間のやることじゃねェだろ」

渥実「折り合いがつけば……」

遊一「そういう問題じゃねえんだ。いいからこの話は無かったことにしろ。いいな」

渥実「……了解した」

65: ◆/7w/ijckWc 2015/06/02(火) 21:08:54.49 ID:VzuIvP7lo


刹那「あのー……センパイ?」

遊一「特に重大な話でもなんでもねェ」

渥実「いいね」

刹那「あっはい……」

渥実「ともかく今日は帰るといい。話があるならまたいずれ」

遊一「……っと、もうこんな時間か」

刹那「そろそろ夜ですねー……センパイ、お腹がー」

遊一「……あんませがみすぎると逆に作らねェぞ」

渥実「神威遊一」

遊一「あ?」

渥実「……武運と爆発を祈る」

遊一「え、オイ、後半ちょっとおかしな言葉が」

渥実「特に何も無い」


◆ デュエルに勝利したのでボーナスが得られます。
1.「交友関係」の好感度上昇(全体・効果小)
2.「交友関係」の好感度上昇(個人指定・効果中)
3.カード追加(デュエル中のカードプール増)
4.ランダム要素の成功確率上昇(ストック:現在0)
5.成長ポイントの取得(数値はランダムで1~5)
6.自由安価(「全て」など、バランスに関わる内容は不可)

↓3

68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/02(火) 21:13:14.60 ID:2JFNLfIb0
3

69: ◆/7w/ijckWc 2015/06/02(火) 21:15:52.73 ID:VzuIvP7lo

◆ カードの追加を行います。
   なお、【デッキの数が10に達するため、これ以降の追加は不可】となります。

   ↓4まで追加するカード(カテゴリカードや現在のデッキの派生など)の候補を挙げてください

81: ◆/7w/ijckWc 2015/06/02(火) 21:44:18.55 ID:VzuIvP7lo
あっち行ったりこっち行ったりしたけど決選投票に移ります。


◆ どれにしますか?

1.魔術師(オッドアイズ)
2.サイバー・ドラゴン
3.ブンボーグ
4.トゥーン

↓1~5 (同数だったりした場合は↓の票を足していって算定します)

85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/02(火) 21:47:40.06 ID:WkCht7Wu0

89: ◆/7w/ijckWc 2015/06/02(火) 22:03:37.55 ID:VzuIvP7lo


◆ 神威家


亜鈴「何でその後輩がウチに来てるのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

遊一「あ」

刹那「あ、お邪魔しますー」

亜鈴「あ、はい。じゃなくてぇぇぇ!!」

遊一「まー来ちまったモンは仕方ねえだろ」

亜鈴「仕方なくない。というかどこかで気付いて」

刹那「私は構いませんよー?」

亜鈴「私が構うの。すごく構うの」

遊一「今から一人で帰しても良くねーだろ」

亜鈴「それはそうだけど……あ、兄さん。これ」

遊一「あ? カード?」

亜鈴「プレゼント。確かそろそろクリスマスでしょ」

遊一「あァ……そういやそうか」

刹那「チキンの季節ですねー」

亜鈴「チキンは置いておくとして。ところで兄さん、進路は」

遊一「晩飯作ってくる」

亜鈴「あ、ちょっと、兄さん、兄さーん!!」


◆ 【魔術師】デッキを入手しました

◆ 一日が終了しました

99: ◆/7w/ijckWc 2015/06/02(火) 22:26:45.37 ID:VzuIvP7lo


その地はかつて、類稀に見るような肥沃な土地として名を馳せていた。

広大な草原に緑溢れる山々。近隣では清涼な水が湧き出、動植物が集う――――

かつて戦火に焼かれ、荒野と化した世界の大部分から見れば、その地はまさしく「楽園」だった。

この地には、かつて戦災から逃れた者たちが数多く移り住んだ。

彼らの多くは世界を焼くことになった「文明」を棄て、自然の中で、かつて人間がそうしていたように生きることを選択した。

そうした者たちは都市の者たちから「原住民」と呼ばれ、屈強さやその神秘性から、畏怖の対象とされた。


されど。砂礫に覆われた荒野に建つ「都市」に住む者たちにとって、広大な大自然は喉から手が出るほどに欲しい「遺産」だ。

現存するものは数少なく、その数少ない土地さえ原住民たちの手によって占有されている。


都市の人々は、これを快く思わなかった。

100: ◆/7w/ijckWc 2015/06/02(火) 22:32:45.47 ID:VzuIvP7lo


自然の中に生きる原住民。とはいえ、彼らが手にした土地はあまりに広大だった。

当然のように手つかずとなってしまっている土地は多い。都市の住民はこれに目を付けた。

交渉を行おう。一人がそう言った。

武力で奪ってしまおう。一人がそう言った。

いつしか議論は発展し、彼らの案は「折衷案」として成り立つことになる。

現在、原住民たちにとって手つかずになってしまっている土地の割譲を交渉する。

それが無理なら武威を示し、あるいは武力で彼らを制圧する。

これを為すため、都市では「開拓団」が結成され、この地へ派遣された。


―――――――これが、現在より6年ほど前のことである。

101: ◆/7w/ijckWc 2015/06/02(火) 22:41:50.46 ID:VzuIvP7lo


「楽園」は、雪と氷に閉ざされた。

突如訪れた大寒波は、この地に残されたものを数多く奪っていく。

激変する気候に耐えられずに木々は枯れ、かつての栄華は見る影も無く、氷の中に消えて行った。


これに激怒したのは原住民だ。

この風雪は、開拓団の造りだした天候兵器のようなものの仕業だ、として開拓団を糾弾。

過激派が開拓団を襲撃し、両者の対立は決定的なものとなった。


他方、開拓団の側も原住民から攻撃を受けたことで、内輪の対立が激化。

原住民を排除すべきだ。彼らともう一度対話すべきだ。都市に帰還する。ここをキャンプ地とする等々。

意思の統一は一切為されず、開拓「団」としての体裁は崩壊した。

団から離脱した者たちは、特に「非合法的な手段を用いる集団」のことを“ギャング”と呼称されるようになり、

現在では原住民のみならず元開拓団の一員にさえ牙をむいている。

102: ◆/7w/ijckWc 2015/06/02(火) 22:44:42.52 ID:VzuIvP7lo


残された者たちは資材をかき集め、山間の開けた場所に駐留。

かつてその地がそう呼ばれたように「チャーチル」という名を掲げ、生活を営むこととした。

現在に至っても唯一、他の都市と交流を持っているのはこのチャーチルだけだが、

その成り立ち故か、物資と共に島流し同然に送り込まれるような者も多く存在する。

また、そうして現れる犯罪者や賞金首を追って、賞金稼ぎも来訪。

チャーチルはその白一色の外観に比して、混沌とした様相を呈し続けている――――――。

104: ◆/7w/ijckWc 2015/06/02(火) 22:55:27.97 ID:VzuIvP7lo


◆ チャーチル / 酒場前


静「………………」


≪CLOSE≫


静「……」 クルッ


≪OPEN 16:00~≫


リベンジャー『HEEEEYマイマスタァ!! オイオイオイちーっとばかし早くねえかァイ!?』

        『いつもならもっとスロゥリィに開けんだろォ!? オォン!?』

静「…………」 シュッ

リベンジャー『眼がァァ!?』 ドグシャァ

静「……」 ジロ

リベンジャー『オーケーオーケー……気まぐれなんて誰だって起こすなオーケー』

        『俺ァスプラッタァな絵面になる前に退散するぜオーライ』 シュンッ

静「………………」 ガチャッ


カランカラン……

105: ◆/7w/ijckWc 2015/06/02(火) 23:12:11.69 ID:VzuIvP7lo


◆ 酒場 / 店内


静「………………」 フキフキ


テテテテテ……


静「…………」 ピク

グレイ「あ、あわわ……お、遅れましたです静さんごめんなさい!」

静「…………」 フルフル

グレイ「気にしなくていいって……でもわたしウェイトレスするなんて言っておいて」

    「お店開くまで寝ちゃっててなんてお話にならないっていうかなんていうかあぅぅぅ」

静「………………」 水ポイ

グレイ「あう……すみません。落ち着けってことですよね……」

静「…………」 コク

グレイ「お、おお、落ち着いて、頑張ります、です、はい!」


カランカラン……


雷士郎「ただいま戻りました、静」

静「…………」 コク

グレイ「い、いいいいいいらっしゃいま……あ、ミハルさんでした……お帰りなさいませ!」

雷士郎「あ、あはは……ただいま」

106: ◆/7w/ijckWc 2015/06/02(火) 23:22:50.98 ID:VzuIvP7lo


静「ライ」

雷士郎「はい。調査に関してですが、なかなかうまくはいかず」

     「忍が盗聴器など仕掛けていますが、回収は明朝以降かと……」

静「…………」 コク

グレイ「いつも静さんたちのお話はどこか物騒です……」

静「………………」 (ゴメンのジェスチャー)

グレイ「いいよーです。わたしだってお役立ちですけど……」

雷士郎「グレイにはまだ早い。あ、ところで静、あの、今から大量に来客が……」

静「…………」 チラ

雷士郎「承りました。接客は私も回りましょう。人数の内訳ですが……」

     「元キングと賞金稼ぎ、猟子さんと芳香さん、忍、カウロ……」

グレイ「いつもの面々です」

雷士郎「まあ……そうとも言う」

静「………………」 フゥ

雷士郎「『ならいつも通りに』、ですね。分かりました」

グレイ「です!」

静「………………」 フフッ


カランカラン……



◆ 開拓地プレビュー版 / 終わり

125: 投下に入るであります ◆/7w/ijckWc 2015/06/03(水) 20:58:42.71 ID:ngIWOl5yo


◆ 57日目 / 学校


遊一「………………」 シャッシャカ

活火「ん、どうしたんだ神威? 学校で一人回しなんて珍しいな」

遊一「ちょっとな……っと」 シャッ


手札:《時読みの魔術師》《竜穴の魔術師》《相生の魔術師》《ペンデュラム・バック》《オッドアイズ・ドラゴン》


遊一「」 ベシーン

活火「おおぅ……」

遊一「いや……まだだ。次のドロー次第じゃなんとか」


ドロー:《オッドアイズ・セイバー・ドラゴン》


遊一「ううぅぅぅうおおおおおぉぉぉッッ!!」

活火「神威がキレた!?」

白音「こんな取るに足らないことで!?」

※ 亜鈴のくれたデッキが上手く回せない自分への怒り


行動・行き先選択

1.カードショップ「ゴールデン・ハインド」
2.スクラップ置き場
3.学校
4.掲示板を確認する
5.知り合いについて調べる
6.情報屋
7.埠頭
8.アルバイト
9.デュエル
10.コミュ
11.自由安価

↓2

127: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 21:00:08.23 ID:fwElnFeRo

128: ◆/7w/ijckWc 2015/06/03(水) 21:06:27.92 ID:ngIWOl5yo


◆ スクラップ置き場


遊一(亜鈴のくれたデッキだからとはいえ……今朝は少し取り乱しちまった)

   (なに、ペンデュラム主体のデッキならその内にでも使いこなせるようになるだろ)

   (…………多分)


1.エンジンを製作する
2.アイテムを探す
3.自由安価

↓2

130: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 21:07:08.37 ID:MHzuvFWf0

132: ◆/7w/ijckWc 2015/06/03(水) 21:09:31.62 ID:ngIWOl5yo


◆ 現在の数値は【209/250】です。【41】以上でエンジンは完成します。
   コンマ判定を行います。

↓1

133: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 21:10:41.36 ID:4sg6rYm9O

136: ◆/7w/ijckWc 2015/06/03(水) 21:18:30.98 ID:ngIWOl5yo


◆ 【245/250】


バチバチバチバチ……!!


遊一(……チッ、ダメだ。どうにもエネルギーが外に逃げる……!)

   (密閉した容器だっつーのにどんだけのエネルギー量だってんだよコイツは……)

   (……頑丈な容器でコレ……いや、考えろ。別に方法が無いとは思えねえ)

   (エネルギーの放出は一方向、回転の速度は抑制できねえ。だが……!)


◆ 再判定が可能になるかどうかの判定を行います。
   コンマ【70】以上で再判定可能

↓1

137: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 21:19:03.37 ID:KHg8Y/9Lo
いけー!

138: ◆/7w/ijckWc 2015/06/03(水) 21:24:39.68 ID:ngIWOl5yo


遊一(理論は……俺の中で組みあがった。だが、その前に器具が……無い!)

   (これに限っちゃマジでねェ。俺自身の手でどうにかして作るかどうか……)

   (……近づいてはきてンだが、もどかしい……!)

   (……いや、ここまでの人生ずっと待ってたんだ……今更一日二日くらい何なんだ)

   (萎えるなよ俺の気力。それに、完成するまでじゃねえ。完成した後も……だ)



行動・行き先選択

1.カードショップ「ゴールデン・ハインド」
2.スクラップ置き場
3.学校
4.掲示板を確認する
5.知り合いについて調べる
6.情報屋
7.埠頭
8.アルバイト
9.コミュ
10.自由安価

↓2

140: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 21:25:55.51 ID:SVKBYKadO
9 霞鎌

142: ◆/7w/ijckWc 2015/06/03(水) 21:37:54.08 ID:ngIWOl5yo

◆ 霞鎌宅近辺


遊一「こないだは亜鈴預かってもらって悪かったな」

霞鎌「いえ。私も見聞が広められました」

遊一「それなら重畳……と、これは礼だ」

霞鎌「どうも。して、これは?」

遊一「あぁ……気に召すかどうか分からねえが、抹茶クリーム大」

霞鎌「ありがたく頂戴しましょう」 ススッ

遊一「反応早ェなお前」

霞鎌「何も問題など」

遊一「まあ……最初からくれてやるつもりだったけどよ」

143: ◆/7w/ijckWc 2015/06/03(水) 21:46:15.48 ID:ngIWOl5yo


霞鎌「して、用件はそれくらいで?」

遊一「まあ、そうなるな」

霞鎌「……これだけで?」

遊一「……これだけだが」

霞鎌「これだけなので?」

遊一「……これ以上は作ってねェ」

霞鎌「口惜しや」

遊一「お前……地味に意地汚ェな」

霞鎌「……いえ、そのようなことなど」

遊一「………………」

霞鎌「………………」 クゥ

遊一「腹鳴ったぞ」

霞鎌「鳴っておりません」

遊一「いやでもお前」

霞鎌「おりません」

146: ◆/7w/ijckWc 2015/06/03(水) 21:58:33.30 ID:ngIWOl5yo


遊一「……何だかんだお前、本能に忠実なんだな」

霞鎌「そのようなことなどありません」

遊一「いやでも……っていつまでもやってても暖簾に腕押しか」

霞鎌「仮にも迷妄を祓うことに成功した私がそのようなことなど」

遊一「まァた亜鈴に餌付けのなんのっつわれるんだろうな、これ……」

霞鎌「ところで、何か迷われているようですが」

遊一「……迷って……まあ、迷ってねえつったら嘘になるが」

霞鎌「では、どのような?」

遊一「人に聞かせるようなことでもねえよ」

霞鎌「なるほど、暗黒めがこーぽと戦っていると」

遊一「大筋が違ってねえのが腹立つ」

148: >>147 旧時代の遺産として存在してることは存在してる ◆/7w/ijckWc 2015/06/03(水) 22:08:43.35 ID:ngIWOl5yo


遊一「戦ってるのはもっとショボいヤツらだ。まあ、目論見は身の丈に合わずデカいが」

霞鎌「なるほど。神威殿はそれで、どのようにしたいと?」

遊一「あ? 全員ぶちのめすだけだろ」

霞鎌「実に淀みなく発言されましたね」

遊一「他に何か言うことがあるかよ」

霞鎌「というのとは裏腹に、実際のところは色々とお考えの様子」

遊一「…………」 ピク

霞鎌「今、このように発言しようとお考えでしょう。『んなわけねーだろ』と」

遊一「そうなるな」

霞鎌「して、今の肯定はどちらの言葉に対してで?」

遊一「んなわけねーだろ、と思ってることに対してだ」

霞鎌「では私の読心もそれほど捨てたものではない様子」

149: ◆/7w/ijckWc 2015/06/03(水) 22:22:14.54 ID:ngIWOl5yo


遊一「馬鹿の考え休むに似たりってな。結局、考えたって最終的に一番手っ取り早い手しか思いつかねえ」

   「だから全部の思考をすっ飛ばして結論だけぶつける。そんだけだ」

霞鎌「あなた方ご兄妹はよく似ていらっしゃる」

遊一「あ? どこがだよ。似てねー兄妹で有名だぞ」

霞鎌「本質が」

遊一「それこそ似てないで有名だ。あんま買い被るな」

霞鎌「…………」

遊一「何か言いたそうだな」

霞鎌「いえ、特段には」

遊一「嘘をつけ御社」

霞鎌「うそなどついておりませぬ」

遊一「棒読みだぞ」

150: ◆/7w/ijckWc 2015/06/03(水) 22:34:58.33 ID:ngIWOl5yo


霞鎌「強情なところ。肝心なところでぶれーきが無いところなど」

遊一「………………・」

霞鎌「ちなみに神威殿にぶれーきが無いのは『力を振るうこと』について」

   「亜鈴殿は倫理観として……」

遊一「……え? いや、亜鈴ってブレーキねえ、か? いや、アイツ道徳観は別に……」

霞鎌「…………」

遊一「含むところがあるなら言えよ」

霞鎌「無用なことを口にするつもりはありませぬ」

遊一「……ならいい。俺も……言いたくねえことを言わなかったしな」

霞鎌「では、そういうことで」

遊一「あァ」 クルッ

霞鎌「もし」

遊一「あ?」

霞鎌「餅を」

遊一「作らねえぞ」

霞鎌「なんと」


◆ 御社霞鎌の好感度が上昇しました
コンマ1の位で判定
1,2,3 : 8
4,5,6 : 9
7,8,9 : 10
0,   : 12
↓1

151: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 22:35:37.62 ID:SVKBYKadO
かわいい(かわいい)

155: ◆/7w/ijckWc 2015/06/03(水) 22:41:02.28 ID:ngIWOl5yo


◆ 以下のように変動しました


御社霞鎌:2→10


霞鎌「……」 もっきゅもっきゅ

遊一「お前それめっちゃ食うなオイ次々無くなってんだがどうなってんだ容積とか」

霞鎌「問題ありませぬ」

遊一「いや、問題ありそうにしか見えねえから言ってるんだが」

霞鎌「験力を使っていればかろりーなど問題では」

遊一「超常の力をンな無駄なことに使うな」


◆ 一日が終了しました


156: ◆/7w/ijckWc 2015/06/03(水) 22:46:42.54 ID:ngIWOl5yo
まだちょっとあるしもう一回分くらい行動安価取っておきますか


◆ 58日目

行動・行き先選択

1.カードショップ「ゴールデン・ハインド」
2.スクラップ置き場
3.学校
4.掲示板を確認する
5.知り合いについて調べる
6.情報屋
7.埠頭
8.アルバイト
9.コミュ
10.自由安価

↓2

158: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 22:49:48.24 ID:flq58lPk0
こみゅ
風乃 ユミカ

159: ◆/7w/ijckWc 2015/06/03(水) 23:01:13.15 ID:ngIWOl5yo


◆ 学校 / 一室


風乃「フハハハハハハハハッ! 我が時は訪れたり!」

黒マント1「ボチヤミサーン!」

黒マント2「ボチヤミサーン!」

遊一「うるせェぞお前ら」 ガラガラドバシャァァン

風乃「うわああああ!? 扉が吹き飛んだあぁ!?」

遊一「あ? 鍵かかってたから力入れ過ぎちまったか」

黒マント1「あの……もう少し手心というものを……」

黒マント2「風乃ちゃん怯えちゃってますし……」

遊一「あんたらは相変わらず一歩引くと常識的だなオイ」

風乃「い、いい、一体何の用事なんだ!」

遊一「あぁ」

160: ◆/7w/ijckWc 2015/06/03(水) 23:07:23.32 ID:ngIWOl5yo


ユミカ「入るぞー……」

風乃「むむ、精霊使いではないか」

遊一「まあ……なんだ。藁にも縋る思いっつーか……なんつーかな」

ユミカ「う……うむ。まあ、確かに『藁』というか……」

風乃「すごく失礼なことを言われてる気がする」

黒マント1「あ、先輩。私たち先生の所に扉の修理頼みに行ってきますので」

黒マント2「重要な話でしたらどうぞ続けられてください」

遊一「お、おう」

ユミカ「あの格好のままで言うのか……」

風乃「当然だ! あれは我が聖域に伝わる魔法衣……大いなる力を」

遊一「は?」

風乃「外に出たら脱ぐから特に問題ないです」

遊一「おう」

161: ◆/7w/ijckWc 2015/06/03(水) 23:15:33.08 ID:ngIWOl5yo


風乃「していかなる要件だ」

遊一「お前、オカルトは詳しいか」

風乃「当然だ。我が知は人のそれを逸した」

ユミカ「そうなのか!?」

風乃「あ、いや……だったら……いいなぁと」

遊一「チッ」

風乃「うぅ」

ユミカ「そ、そうか……」 シュン

遊一「仕方ねえ。元々そんなに期待はしちゃいなかったが」

風乃「……う、うぐぐ……そ、そこまで言うなら何事かよくわからんがやってみようではないか!」

遊一「は?」

風乃「伊達や酔狂でやってるのは確かだがこの思いだけは違えたことは無い! さぁ何か起きよぉぉ!」

ユミカ「あ、いや、そんな無理してやられてもそれはそれで」


◆ 特に意味のないコンマ判定。90以上で……

↓1

162: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 23:17:40.51 ID:Y1rT+jsCo
ほい

163: ◆/7w/ijckWc 2015/06/03(水) 23:24:01.82 ID:ngIWOl5yo


風乃「…………」

遊一「…………」

ユミカ「…………」

風乃「▼ しかし なにも おきなかった!」

遊一「帰ろう」

ユミカ「私の自宅はここではないが」

風乃「やめろよぉ! そういう目で見るのやめろよぉ!」

遊一「思わせぶりなことする方が悪い」

風乃「それはちょっと悪かったと思ってる」

ユミカ「カゼノ……気持ちはありがたいが」

風乃「……仮にも、その……うちに泊まってるわけだし……いいかっこしたいし」

遊一「…………」 フゥ

風乃「溜息つかれたあああああああぁぁぁぁぁ」

遊一「違ェよ。いや、違わねえっつったらそうだが……悪い意味でもねえっての」

164: ◆/7w/ijckWc 2015/06/03(水) 23:32:43.69 ID:ngIWOl5yo


遊一「兄貴面……お前の場合はアネキ面か。とにかく、年上っつーとこを見せたいと思うのは悪くねーよ」

   「多少空回っても、それはそれだ。見てる奴は、そいつのために何かしてると思や、いつか見直してくれるもんだ」

風乃「……と、年上らしいことを!?」

ユミカ「ユーイチは割と言うぞ」

風乃「いやでも、この男が」

遊一「俺の評価ってどうなってんだ」

ユミカ「そうか、カゼノは学内だけの付き合いだしな」

風乃「え、この男って学外だと他に何かあるのか」

遊一「何もねーよ。見たまんまだ」

ユミカ「またそうやって悪ぶっている」

遊一「ぶってねーよ」

風乃「な、仲が良いな……なんだか仲間はずれな気分だ……」

遊一・ユミカ「「そんなつもりはない」」

風乃「やっぱり仲間外れだああぁぁぁぁぁ」

遊一「ホント面倒くさいな!」


◆ 小倉風乃とユミカの好感度が上昇しました
コンマ1の位で判定
1,2,3 : 4
4,5,6 : 5
7,8,9 : 6
0,   : 8
↓1

165: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/03(水) 23:34:02.79 ID:N2xlfb0io
てい

166: ◆/7w/ijckWc 2015/06/03(水) 23:41:20.17 ID:ngIWOl5yo

◆ 以下のように変動しました

ユミカ:40→46
小倉風乃:9→15


*****


としたところで今日はここまでで

エンジンに関してはまあ……技能に関してもそうだけどぎりぎりのところで留まる傾向がある気が

181: 行動一回分やるよー ◆/7w/ijckWc 2015/06/04(木) 21:50:38.59 ID:L6pRlSjmo


遊一(……しかし、小倉のやつはあれで突き抜けりゃいいのにちょくちょく面倒だな)

   (世話してる奴らとしちゃそれがいい、ってとこなんだろうがな……)



行動・行き先選択

1.カードショップ「ゴールデン・ハインド」
2.スクラップ置き場
3.学校
4.掲示板を確認する
5.知り合いについて調べる
6.情報屋
7.埠頭
8.アルバイト
9.自由安価

↓2

183: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/04(木) 21:53:46.63 ID:t7q4axkA0
4

185: ◆/7w/ijckWc 2015/06/04(木) 21:59:01.01 ID:L6pRlSjmo


遊一(依頼……か。エンジンはそろそろ完成しそうだし、デッキもこれ以上は追加するのもな……・)

   (今のところバイトすることに関しちゃそれほどメリットは無いと思うが、どうする?)


1.見に行く
2.再選択
3.自由安価

↓2

187: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/04(木) 22:02:16.43 ID:KWobWSm80
1

190: ◆/7w/ijckWc 2015/06/04(木) 22:08:32.99 ID:L6pRlSjmo
>>189
おkよー
他の場面でもそうだけど選択肢はよく見とかないと意に沿わないとこ多いかもしれないので注意



1.カードショップ「ゴールデン・ハインド」
2.スクラップ置き場
3.学校
(×)4.掲示板を確認する
5.知り合いについて調べる
6.情報屋
7.埠頭
8.アルバイト
9.自由安価

↓2安価

↓2

192: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/04(木) 22:10:15.62 ID:9RN8A5230
2

193: ◆/7w/ijckWc 2015/06/04(木) 22:18:53.02 ID:L6pRlSjmo

◆ スクラップ置き場

遊一(――――――さて) グッ


遊一「やるか」


1.エンジン製作
2.アイテム拾い
3.自由安価

↓2


195: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/04(木) 22:20:39.51 ID:6uw0o7zAo
1

196: ◆/7w/ijckWc 2015/06/04(木) 22:23:10.87 ID:L6pRlSjmo

◆ エンジンに関するコンマを判定します。
   現在の数値は【245/250】です。

↓1

197: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/04(木) 22:24:11.75 ID:KWobWSm80

200: ◆/7w/ijckWc 2015/06/04(木) 22:36:23.95 ID:L6pRlSjmo


遊一「……ふぅ」 ゴトンッ


遊一(まず思いついたのは円形のシリンダー。これを使えば、エネルギーそのものを回転させることで……)

   (再び粒子に向かって力の奔流をぶつけて更なるエネルギーを増幅……と考えた)

   (だが、増幅の過程で僅かにロスが出ることも確かだ。それに、エネルギーそのものが大きくなりすぎる)

   (使うに使えない……ってわけじゃねえが、これを使うにはもっと大規模な施設の方がいいだろう)

   (個人で使うにはちと大それてる、って言い方はおかしいが)

   (……そこで、役に立つかどうかを別にしても、試す価値があると思ったものが)

   (――――――メビウスリングだ)

201: ◆/7w/ijckWc 2015/06/04(木) 22:45:28.03 ID:L6pRlSjmo


遊一(メビウスの輪。無限の繰り返しの比喩として用いられることも多いが……)

   (まあ、多少違うらしい、とは聞いたが詳しいことはどうでもいい)

   (ともかく、利用することができるならば何でも使う)

   (もしかするとこれなら、という望みがあるなら、何でも試す)

   (で――――――だ)


遊一「…………」 フゥ


遊一(スイッチを入れる。エネルギーが循環を始める)

   (そして――――――何十分か)

   (暴発もしない。エネルギーが漏れ出しもしない。消滅もしない)

202: ◆/7w/ijckWc 2015/06/04(木) 22:53:17.64 ID:L6pRlSjmo


遊一(特定量のエネルギーを発し続け、装置に供給し続ける)

   (つまり――――――)


遊一「……完成、した」


遊一(……そうか。完成……したのか。これ)

   (なんか……実感が湧かねえ。変な話だが)

   (本当に俺がこんな代物完成させたのか……? まだ信じられねえ……)

   (いや、だが。理論はできていた。てことは……完成したって、おかしいことは何も無いはずだ) フゥ


遊一「………………」 グッ



◆ エンジンが完成しました。
   同好会のアジトへ乗り込むことができます。


◆ 一日が終了しました。


213: やるぞ遊馬! ◆/7w/ijckWc 2015/06/05(金) 19:46:48.95 ID:DNGmiuDoo

◆ 59日目 / 学校


遊一「…………」

活火「おはよう……どうしたんだ神威、いつになく穏やかだな」

白音「あ、ホントだ。何かあったの?」

遊一「エンジンが完成した」

活火「何ィ!!?」

白音「活火君が荒ぶりはじめた!?」

遊一「落ち着け、活火」

活火「これが落ち着いていられるものかッ!!」

遊一「………………」 フッ

白音「いつもならここで辛辣なツッコミとか入るのに」

遊一「今なら割となんでも許せそうだ」

白音「例えば妹さんにちょっとセクハラしたり」

遊一「それは殺す」

白音「あ、やっぱそこは駄目なんだ」


行動・行き先選択

1.カードショップ「ゴールデン・ハインド」
2.スクラップ置き場(※ イベント進行可)
3.学校
4.掲示板を確認する
5.知り合いについて調べる
6.情報屋
7.埠頭
8.アルバイト
9.コミュ
11.自由安価

↓2

215: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 19:47:48.42 ID:oABrrQrto
9
廼亜+渥美

216: え、えらいことや……戦争じゃ…… ◆/7w/ijckWc 2015/06/05(金) 19:58:31.74 ID:DNGmiuDoo


◆ 埠頭


廼亜「やあ遊一君。エンジン完成おめでとう!」

遊一「どっから聞きつけたんだお前」

廼亜「ンッン~……意外とね、喧伝する人間はいるものだよ」

遊一「活火か」

廼亜「おや、よく分かったね」

遊一「……今のアイツならやりかねねえ」

廼亜「そういう訳で君の想定通りさ」

遊一「まあ……どっちでもいいけどよ。ところで、聞きたいんだが」

廼亜「何だい?」

遊一「結局、お前は何者なんだ?」

廼亜「おっと。それは非常に難しい質問だね」

遊一「難しいもクソもあるか。本質は常に一つしかねえだろ」

218: 夕食 ◆/7w/ijckWc 2015/06/05(金) 20:07:45.56 ID:DNGmiuDoo


廼亜「当ててみるといい。ただし、解答権は3度まで」

遊一「……神」

廼亜「ずばり直球だね」

遊一「なら、神の眷属。あるいは、繋がっているヤツ」

廼亜「そちらの方向で攻めてきたねぇ」

遊一「………………じゃあ」


渥実「『無貌の神』」


遊一「……あ? 東宮………………」

渥実「『燃える三眼』『這い寄る混沌』『大いなる使者』『膨れ女』『暗き者』『暗黒神』『闇に棲む者』」 ゴゴゴゴゴゴゴ

廼亜「…………えっ」

遊一「………………」 スタコラサ

224: ニャル様の異名やで ◆/7w/ijckWc 2015/06/05(金) 20:43:31.86 ID:DNGmiuDoo


廼亜「おーい遊一君、君がいないと彼女きっと手加減してくれないと思あもうずいぶん遠くへ」

渥実「『ナイアルラトホテプ』ゥゥゥゥゥゥゥゥ―――――――――ッッ!!」 ゴオオオオオオオオオオッ!!

廼亜「激しいなぁ君はいつもいつも!」 ダッ

渥実「ここで息の根を止める――――!!」

廼亜「アツゥイ!! とか言ってる場合じゃなくて君ィ! 一般人が見てるかもしれないよ!」

渥実「それがどうした!」 ボオオオオッ!

廼亜「いくらなんでもこれは死ぬからやめたまえ!」

渥実「知ったことか死ねええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!」

廼亜「ちょっと君暴走しすぎだよ!! ゆ、遊一くーん!!」


遊一「お、引いてる」 ググッ

廼亜「暢気に釣りしてないで!!」

渥実「貴様に明日を生きる資格は無い――――!」

227: ◆/7w/ijckWc 2015/06/05(金) 20:53:38.68 ID:DNGmiuDoo


廼亜「遊一君のスターダストが消えるかもしれないよ!!」

渥実「そんなことで……」

遊一「悪い東宮。そこまでだ」 ザッ

渥実「神威遊一――――だが、アレは」

廼亜「おっと私アレ扱いだよハハハ泣きそう」

遊一「確かにコイツは胡散臭いわ人のプライベートにズカズカ踏み込むわ基本アホだしどうしようもないが」

渥実「うん」

遊一「スターダストが消えることだけは困る」

廼亜「スターダスト>>>>>>私」

渥実「嘘の可能性が高い」

遊一「だとしても、万一の可能性に躓きたくねえ」

228: ◆/7w/ijckWc 2015/06/05(金) 21:05:17.02 ID:DNGmiuDoo


遊一「なぁに、全部終わったらどうしようが構わねえよ」

廼亜「遊一君! 庇ってくれないかな! 遊一君!!」

渥実「……分かった。キミを信じる」

遊一「悪いな」

渥実「その代り。いざこざが終われば」

遊一「消し炭にしちまっても構いやしねえよ。好きにしろ」

廼亜「私の与り知らぬところで生殺与奪の交渉を進めないでくれないかなぁ!」

遊一「黙っててくれアレ」

渥実「口を閉ざせ汚物」

廼亜「おおっととうとう生物ですらなくなってきた」

231: ◆/7w/ijckWc 2015/06/05(金) 21:16:19.14 ID:DNGmiuDoo


遊一「結局カミサマみてェなもんなんだろ、コイツ」

渥実「そういうことになる」

廼亜「だから違うってぇ」

渥実「これは平気でうそを吐く。どんな言葉もまともに聞いてはいけない」

遊一「元々そんなマジメに聞いちゃいねえし」

廼亜「私のとって衝撃の真実なんだけどそれは」

渥実「ならいい。君はもしかすると将来大物になるかもしれない人物。汚物の手にかかるのは困る」

遊一「その前に殴り飛ばすだけだ」

廼亜「遊一君、君の私へ評価ってどうなってるんだい」

遊一「ドライカレーに入ってるレーズン」

廼亜「すごく表現しづらい例えを持ってきたね」

232: ◆/7w/ijckWc 2015/06/05(金) 21:33:33.59 ID:DNGmiuDoo


廼亜「うーん……やはり、少なくとも人間じゃないことは隠しておきたかったね……」

遊一「俺がキレてんのはそこじゃねーぞ」

廼亜「うん?」

遊一「何よりもウソつかれてたのが気に入らねえ。他は些末事だ」

廼亜「……ふむ、そうかい?」

渥実「神威遊一」

遊一「いいんだよ。利用しようが何しようがソイツの勝手だ。俺の迷惑にならなきゃ」

   「気に入らねえならとうにブチのめしてるし、二度と関わりもしねえ」

廼亜「なんだ、やっぱり君私のことが好きなんじゃないか!」

遊一「は? 殺すぞ」

廼亜「おおっととうとう殺すぞなんて脅し文句が入ってしまったぞぉ」

渥実「自業自得」

234: ◆/7w/ijckWc 2015/06/05(金) 21:47:34.39 ID:DNGmiuDoo


廼亜「それはともかくとして、これからどうする気だい?」

遊一「どうするもこうするもねェだろ。まだこっからだ」

   「空を飛ぶのは到達地点じゃねえ。そっからどこまでできるかが問題なんだ」

渥実「と言うと」

遊一「と言うとも何もそのまんまだろ。所詮、つったらアレだが、過去の時代じゃ移動手段の一つでしかねえ」

   「どこまでも遠くへ、どこまでも高く、速く。っつって思うモンじゃねえのか?」

廼亜「いいねえ。そういうのは大好きだ」

渥実「……神威遊一。それは確かに人間の性質としては間違ってないかもしれないが」

   「キミのそれは多少行き過ぎて……」

廼亜「おおっと。別にいいじゃないか、そんなことは。君は君の思うようにしたまえ」

遊一「あ? ……最初からそのつもりだ」

廼亜「そう。そうでなくてはね―――――」

渥実「…………」 ジロ


◆ 二人の好感度が上昇しました
コンマ1の位で判定(渥実はそれぞれに+3)
1,2,3 : 4
4,5,6 : 5
7,8,9 : 6
0,   : 8
↓1

235: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 21:48:58.12 ID:5BRNw9KLO
とー

236: ◆/7w/ijckWc 2015/06/05(金) 21:55:29.57 ID:DNGmiuDoo


◆ 以下のように変動しました


廼亜琉楽:34→38

東宮渥実:0→7


遊一(ま、何やるにしても同好会を潰してからでいい)

   (アイツらを倒しに行くのは―――――さて)


行動・行き先選択

1.カードショップ「ゴールデン・ハインド」
2.スクラップ置き場
3.学校
4.掲示板を確認する
5.知り合いについて調べる
6.情報屋
7.埠頭
8.アルバイト
9.自由安価

↓2

238: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 22:01:25.32 ID:5BRNw9KLO
9 氷菓

手を組まないか誘ってみる

239: ◆/7w/ijckWc 2015/06/05(金) 22:07:09.09 ID:DNGmiuDoo


遊一(奴らのとこに乗り込むにしても、一人で行くか他にも行くかは問題になる)

   (この辺りのこと決めるのに関しちゃ拠点……スクラップ置き場で云々を決める)

   (【コミュとして選択して誘うことはできない】。別に楽しい話でもねえし)

   (もし誰か誘いに行くとするならまず【スクラップ置き場に移動して候補を挙げてから】になるが)

   (まずスクラップ置き場へ行くか、それとも別の場所に用があるか……)


1.スクラップ置き場へ
2.再選択

↓1~3

242: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 22:12:35.60 ID:sGIsgrhMo

243: あとこの日もうコミュ無いからね ◆/7w/ijckWc 2015/06/05(金) 22:17:01.75 ID:DNGmiuDoo

◆ 再選択


行動・行き先選択

1.カードショップ「ゴールデン・ハインド」
2.スクラップ置き場
3.学校
4.掲示板を確認する
5.知り合いについて調べる
6.情報屋
7.埠頭
8.アルバイト
9.自由安価

↓2

246: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 22:20:54.12 ID:8F0/cY7U0
7

247: ◆/7w/ijckWc 2015/06/05(金) 22:28:46.32 ID:DNGmiuDoo


◆ コンマ判定を行います。
   【30】以下で……
↓1

248: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 22:29:34.05 ID:E750HWBJ0
1

250: ◆/7w/ijckWc 2015/06/05(金) 22:40:38.11 ID:DNGmiuDoo


◆ 埠頭


ザザァン……


遊一(……騒動が終わってから改めてここにいるが)

   (波の音が響くくらいで、やっぱ静かなもんだな……)


ザリッ


遊一「あ?」

龍天河「…………」

遊一「龍天河? なんか随分久しぶりな気がすんな、お前」

龍天河「あぁ……そうだな。座っていいか?」

遊一「おう」

251: ◆/7w/ijckWc 2015/06/05(金) 22:50:30.31 ID:DNGmiuDoo


龍天河「今までどうしてた?」

遊一「そりゃこっちの台詞だ。が……まあ、修行っつーかなんつーか」

龍天河「修行?」

遊一「色々あんだよ。あの時の連中……同好会とも戦ってるが」

   「自分の力不足を実感することが多いからな」

龍天河「それでか。俺みたいなこと言い出したかと」

遊一「別に俺ァ修行マニアじゃねえよ」

龍天河「俺もだ」

遊一「あ?」

龍天河「修行するために修行してるわけじゃないんだ。俺は……父さんの後を継ぎたいんだ」

遊一「父親? 確か、そういやお前の父親って」

龍天河「市長だよ」

遊一「だったな。そんで、それがどうした」

253: ◆/7w/ijckWc 2015/06/05(金) 22:57:43.41 ID:DNGmiuDoo


龍天河「俺は、それだけの力が欲しい」

遊一「だから修行か?」

龍天河「そうなんだ。だから修行……なんだ」

遊一「ご苦労なこって」

龍天河「ありがとう。でも」

遊一「あ?」

龍天河「研鑚を続けていくにも、いつか限界は来るんだ。一人きりじゃ」

遊一「……まあ、そりゃ、な」

龍天河「だから、俺は――――――敵が欲しい」

遊一「……あ?」

龍天河「敵だよ。競争相手だ。戦って、戦って……高め合うための」

遊一「オイ、お前……?」

龍天河「神威」



龍天河「俺と――――――デュエルしてくれ」

254: ◆/7w/ijckWc 2015/06/05(金) 23:10:44.48 ID:DNGmiuDoo


遊一「何で俺がお前とやんなきゃなんねーんだよ。他あたれ」

龍天河「いや、お前じゃなきゃダメだ」

遊一「なんでまた……」

龍天河「ずっとお前のデュエルを見てた」

遊一「あ?」

龍天河「大会。小折氷菓。蒼衣静紅。東宮渥実。父さんから映像を見せてもらった」

     「お前は……戦うたびに強くなってる。特別なカードってだけの問題じゃなく」

遊一「お前」

龍天河「だから俺は、お前と。全力で戦いたい……!」 スッ

遊一「何だ、そのカード…………!?」

龍天河「『地縛神』。と――――そう聞いてる。神に仕える者ならば持っているものと」

遊一「神? ――――――お前ッ……!?」

龍天河「そうだ。今は……そのために!」

遊一「ざけたこと言ってんじゃねェぞ馬鹿! テメェ、何だって同好会なんぞに……!」

龍天河「言っただろ、戦うためだってッ!!」 シュィィィン!

遊一「チッ!」 シュィン!

256: ◆1Ew3RpwxUc 2015/06/05(金) 23:19:50.97 ID:DNGmiuDoo


龍天河「父さんに俺を認めさせる……俺自身を高めていく……そのために!」

遊一「手段違えてんじゃねえ! もっと他にやることあんだろォが!」

龍天河「じゃあどれだけ待てばいい! 十年か!? 二十年か!?」

     「いつまで俺は父さんから見られないでいればいいんだ!」

遊一「愚痴なんぞ聞く気はねえが……クソが、惑わされやがって……!」

龍天河「行くぞ神威……全力で来い!」

遊一「言われなくても本気だ! 一発殴り飛ばして眼ェ覚まさせるッ!」



      「「―――――デュエルッ!!」」



◆ 龍天河涼とのデュエルが行われます。
   ステータスの比較を行います。

遊一:【運命力】:5+1  【戦略】:6  【洞察力】:8  【精神力】:5+1  【構築】:6

龍天河:【運命力】:8  【戦略】:5  【洞察力】:3  【精神力】:7+1  【構築】:5


【運命力】→d
【戦略】→s
【洞察力】→i
【精神力】→m
【構築】→b

トリップに上記の文字列を隠しました
左から順に1、2、3、4、5と設定します
1~5の数字を二つ選択してください

↓1

257: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 23:20:25.05 ID:YAETA3cRO
14

258: ◆/7w/ijckWc 2015/06/05(金) 23:23:46.28 ID:DNGmiuDoo

#8061sibmd79
指定:1、4
→s、m


◆ 【戦略】と【精神力】で比較を行います。
   遊一の優位が1、劣勢が2のため合計劣勢1
   よって基本値は【17】となります。



◆ 龍天河のデッキは【レッドアイズ】です。
   遊一のデッキを選択してください

1.【セフィラ】(シャドール+竜星)
2.【セフィラ】(シャドール+霊獣)
3.【セフィラ】(竜星+霊獣)
4.【アーティファクト】
5.【AFセイクリッド】
6.【幻獣機】
7.【竜星】
8.【クイックジャンクドッペル】
9.【魔術師】(オッドアイズ)

↓3

261: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/05(金) 23:26:41.32 ID:PeMIwa72o
kskst

263: ◆/7w/ijckWc 2015/06/05(金) 23:32:40.59 ID:DNGmiuDoo

◆ 【AFセイクリッド】でデュエルを行います。基本値は【17】です。
   【6/6 20時】まで、遊一の勝利要素を書き込んでください。


それぞれのデッキのデータは以下となります
【AFセイクリッド】
http://yugioh-wiki.net/index.php?%A1%DA%A5%A2%A1%BC%A5%C6%A5%A3%A5%D5%A5%A1%A5%AF%A5%C8%A1%DB
http://yugioh-wiki.net/index.php?%A1%DA%A5%BB%A5%A4%A5%AF%A5%EA%A5%C3%A5%C9%A1%DB

【レッドアイズ】
http://yugioh-wiki.net/index.php?%A1%DA%BF%BF%B9%C8%B4%E3%A4%CE%B9%F5%CE%B5%A1%DB

277: ◆/7w/ijckWc 2015/06/06(土) 08:30:57.80 ID:lm+Sh+OAo
もう少しこう何と言うか……手心と言うかだね……


【真紅眼では真紅眼の黒竜以外の大型モンスターを立てるのは1ターンに一度が限度であり、プレアデスが存在するだけで非常に辛い】(+5)
【ライフ4000制では黒炎弾は驚異となるが、AFセイクリであれば先に「真紅眼の黒竜」となっている
 モンスターをプレアデスで消す、或いはデュランダルでサイクロン効果に変更するといった対策が取れる】(+10)
【レッドアイズの主力は闇属性モンスターであるため、プトレマイオスからのダイヤで強烈なメタを撃つことができる】(+5)
【墓地からの真紅眼の蘇生を自分ターンのトレミス効果によるバウンスで阻害できる】(+5)
【ビーハイブは単体で悪魔竜ブラックデーモンズ等高パワーの真紅眼モンスターを殴り倒せる。】(+10)
【真紅眼は手札よりは墓地が展開の要となるので、バウンスに弱い。】(+5)
【ブラックフェザードラゴンで真紅眼のバーンダメージを黒羽カウンターに変換できる】(↓と合算)
【LV3チューナー入れればブラックフェザードラゴンを立てられる】(+10)
【竜星・チョウホウのリクルートやモンスター効果無効、幻獣機の耐性を無視できるバーンカードを多めに入れている可能性が高い】(+5)
【手軽なモンスター除去は少ないので、カドケウスの効果が阻害されにくい】(+5)
【アーティファクト-ロンギヌスでレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンや
 カーボネドン、龍の鏡、レッドアイズ・トランスマイグレーションを妨害できる】(+5)
【アーティファクト-デスサイズで融合・シンクロ・エクシーズを妨害できる】(+10)
【真紅眼の黒竜ではプレアデスを戦闘破壊できない、デュランダルとは相討ちだがオネストが有る】(±0)

【レッドアイズに無理なく入るフィールド魔法は制限カードの竜の渓谷くらい
 AF用の魔法罠破壊やプレアデスのバウンスがあるので、地縛神用のフィールド魔法の維持はほぼ不可能】(別枠として今回算定無し)

5+10+5+5+10+5+10+5+5+5+10±0=75

基本値【17】

キャップに到達しました。今回の勝率は90%です

279: ◆hdYkflD.do 2015/06/06(土) 08:35:41.59 ID:lm+Sh+OAo

◆ 勝率は90%となります。判定において【90以下】が出た場合に勝利です。
   トリップに数字を隠しました。0~99の好きな数値を選択してください。

↓1

280: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/06(土) 08:43:10.53 ID:2Q2SYdgAO
92

291: ◆/7w/ijckWc 2015/06/07(日) 22:36:50.73 ID:ZQFuNi1Ro

龍天河「俺のターン! 俺は《紅玉の宝札》を発動!」


《紅玉の宝札》
通常魔法
「紅玉の宝札」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札からレベル7の「レッドアイズ」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。
その後、デッキからレベル7の「レッドアイズ」モンスター1体を墓地へ送る事ができる。


龍天河「俺の手札の《真紅眼の黒炎竜》を墓地に送ることで2枚のカードをドロー」 手札:3→5

     「そしてデッキの《真紅眼の黒竜》を墓地へ送る」


龍天河:手札→墓地
《真紅眼の黒炎竜》

デッキ→墓地
《真紅眼の黒竜》


龍天河「そして――――《真紅眼融合》を発動!」

遊一「何……!?」


《真紅眼融合(レッドアイズ・フュージョン)》
通常魔法
「真紅眼融合」は1ターンに1枚しか発動できず、
このカードを発動するターン、自分はこのカードの効果以外ではモンスターを召喚・特殊召喚できない。
(1):自分の手札・デッキ・フィールドから、融合モンスターカードによって決められている
融合素材モンスターを墓地へ送り、「レッドアイズ」モンスターを融合素材とするその融合モンスター1体を
エクストラデッキから融合召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターのカード名は「真紅眼の黒竜」として扱う。

292: ◆/7w/ijckWc 2015/06/07(日) 22:44:42.50 ID:ZQFuNi1Ro


龍天河「この効果で墓地に送るのは《真紅眼の黒竜》――――そして、《デーモンの召喚》」

遊一「ブラック・デーモンズ・ドラゴンか……!?」

龍天河「真紅の瞳に雷霆を宿せ! 出でよ、《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン》!!」


《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン》
融合・効果モンスター
星9/闇属性/ドラゴン族/攻3200/守2500
レベル6「デーモン」通常モンスター+「レッドアイズ」通常モンスター
自分は「悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードが戦闘を行う場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
(2):融合召喚したこのカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時、
自分の墓地の「レッドアイズ」通常モンスター1体を対象として発動できる。
墓地のそのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。その後、そのモンスターをデッキに戻す。


ズゥゥゥゥゥゥン……


遊一「なっ……にィ!?」

龍天河「父さんに貰ったカード……まだ市場には出回っていない試作品だ」

     「神威、お前がナンバーズやあのドラゴンを使っていようとも……これで五分と五分!」

     「俺はカードを2枚セットしてターンを終了する!」 手札:2

遊一「……俺のターンッ!」 手札:5→6

293: ◆/7w/ijckWc 2015/06/07(日) 22:50:07.77 ID:ZQFuNi1Ro


遊一「《セイクリッド・シェアト》を特殊召喚!」


《セイクリッド・シェアト/Constellar Siat》
効果モンスター
星1/光属性/天使族/攻 100/守1600
相手フィールド上にモンスターが存在し、
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
また、1ターンに1度、このカード以外の自分のフィールド上・墓地の
「セイクリッド」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。
このカードは選択したモンスターと同じレベルになる。
フィールド上のこのカードをエクシーズ素材とする場合、
「セイクリッド」と名のついたモンスターのエクシーズ召喚にしか使用できない。


龍天河「このカード……セイクリッド……アーティファクトとの混合型か!」

遊一「最初っからブッ飛ばす……! 来い、《セイクリッド・カウスト》!」


《セイクリッド・カウスト/Constellar Kaus》
効果モンスター
星4/光属性/獣戦士族/攻1800/守 700
このカードはS素材にできない。
(1):フィールドの「セイクリッド」モンスター1体を対象として以下の効果から1つを選択して発動できる。
この効果は1ターンに2度まで使用できる。
●選択したモンスターのレベルを1つ上げる。 ●選択したモンスターのレベルを1つ下げる。


遊一「カウストの効果で、カウスト自身をレベル5に!」


パシイイイィィィン!


《セイクリッド・カウスト》★4→★5


遊一「更に、シェアトの効果でカウストのレベルをコピーする!」


《セイクリッド・シェアト》★1→★5

294: ◆/7w/ijckWc 2015/06/07(日) 22:53:45.76 ID:ZQFuNi1Ro


遊一「更に俺は、《セイクリッドの星痕》を発動!」


《セイクリッドの星痕せいこん/Constellar Star Chart》
永続魔法
自分フィールド上に「セイクリッド」と名のついたエクシーズモンスターが特殊召喚された時、
デッキからカードを1枚ドローできる。この効果は1ターンに1度しか使用できない。


龍天河「手札補充のカード……!」

遊一「レベル5のカウストとシェアトでオーバーレイ! エクシーズ召喚!」

   「来い、ランク5! 《セイクリッド・プレアデス》ッ!」


《セイクリッド・プレアデス/Constellar Pleiades》
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/光属性/戦士族/攻2500/守1500
光属性レベル5モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。この効果は相手ターンでも発動できる。

296: ◆/7w/ijckWc 2015/06/07(日) 22:58:26.68 ID:ZQFuNi1Ro


遊一「星痕の効果発動! 俺はカードを1枚ドロー……」

龍天河「待った! 《真紅眼の凱旋》を発動する!」


《真紅眼の鎧旋(リターン・オブ・レッドアイズ)》
永続罠
「真紅眼の鎧旋」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「レッドアイズ」モンスターが存在する場合、
自分の墓地の通常モンスター1体を対象としてこの効果を発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
(2):このカードが相手の効果で破壊され墓地へ送られた場合、
自分の墓地の「レッドアイズ」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。


龍天河「今のブラック・デーモンズは、《真紅眼融合》の効果のおかげでカード名は《真紅眼の黒竜》!」

     「よって発動条件は満たされる。甦れ、《真紅眼の黒炎竜》!」


《真紅眼の黒炎竜(レッドアイズ・ブラックフレアドラゴン)》
デュアル・効果モンスター
星7/闇属性/ドラゴン族/攻2400/守2000
(1):このカードはフィールド・墓地に存在する限り、通常モンスターとして扱う。
(2):フィールドの通常モンスター扱いのこのカードを通常召喚としてもう1度召喚できる。
その場合このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時に発動できる。
このカードの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
「真紅眼の黒炎竜」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。


遊一「チッ……だが、邪魔なブラック・デーモンズには消えてもらう! プレアデスの効果!」

龍天河「だろうな……クソッ!」


遊一:ORU→墓地
《セイクリッド・カウスト》

龍天河:場→EX
《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン》

297: ◆/7w/ijckWc 2015/06/07(日) 23:07:08.90 ID:ZQFuNi1Ro


遊一「バトル! プレアデスでブラックフレアに攻撃!」

龍天河「がぁっ……!」 LP:4000→3900


龍天河:場→墓地
《真紅眼の黒炎竜》


遊一「カードを3枚セットし、ターンエンド」 手札:1

龍天河「俺のターン……!」 手札:2→3


遊一(悪魔竜は試作品っつー関係上、1枚以上奴のデッキに投入されてるとは思いづらい)

   (真紅眼融合の存在も考えると、次に出すことのできるカードはそうはねえはず)


龍天河「俺は《真紅眼の飛竜》を召喚する!」


《真紅眼の飛竜(レッドアイズ・ワイバーン)/Red-Eyes Wyvern》
効果モンスター
星4/風属性/ドラゴン族/攻1800/守1600
通常召喚を行っていないターンのエンドフェイズ時に、
自分の墓地に存在するこのカードをゲームから除外する事で、
自分の墓地に存在する「レッドアイズ」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。


遊一「……レッドアイズ……!」

龍天河「そうだ。だから――――コイツが活きる! 《真紅眼の凱旋》の効果を発動!」

     「再び現れろ、《真紅眼の黒炎竜》!」


龍天河:墓地→場
《真紅眼の黒炎竜》

298: ◆/7w/ijckWc 2015/06/07(日) 23:11:52.54 ID:ZQFuNi1Ro


遊一(ブラックフレアの攻撃力は2400、微妙にプレアデスには届かねえ)

   (だってのに出したってことは……狙いは《黒鋼竜》か……!)


遊一「プレアデスの効果! ブラックフレアを手札に!」

龍天河「!」


龍天河:場→手札
《真紅眼の黒炎竜》


龍天河「かかったな、神威! お前ならそう読むと思ってたぜ……!」

遊一「なッ!?」

龍天河「《龍の鏡》発動ッ! レッドアイズとデーモンを除外することで――――!」


《龍の鏡(ドラゴンズ・ミラー)/Dragon's Mirror》
通常魔法
自分のフィールド上または墓地から、融合モンスターカードによって決められたモンスターをゲームから除外し、
ドラゴン族の融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。
(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)


龍天河:墓地→除外
《真紅眼の黒竜》
《デーモンの召喚》


龍天河「再び現れろ、《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン》!!」


龍天河:EX→場
《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン》

299: ◆/7w/ijckWc 2015/06/07(日) 23:19:47.95 ID:ZQFuNi1Ro


遊一「テメェ、さっきのはわざと……!」

龍天河「お前の洞察力ならきっと、《黒鋼竜》を用意していると想定すると信じていた!」

     「だからブラフを張れた。きっと、黒鋼竜をフィールドから墓地に送らせないようにすると!」

遊一「チッ……!」

龍天河「バトル! ブラック・デーモンズでプレアデスに攻撃!」


ドゴオオオオオオオオオオオッッ!!


遊一「くっ……ぐああああああっ!!」 LP:4000→3300


遊一:場→墓地
《セイクリッド・プレアデス》


龍天河「更に! 飛竜でダイレクトアタック!」

遊一「チッ……くそ、通しやしねえよ! 《アーティファクト・ムーブメント》!」


《アーティファクト・ムーブメント/Artifact Ignition》
速攻魔法
フィールド上の魔法・罠カード1枚を選択して破壊し、
デッキから「アーティファクト」と名のついたモンスター1体を選んで
魔法カード扱いとして魔法&罠カードゾーンにセットする。
また、このカードが相手によって破壊された場合、次の相手のバトルフェイズをスキップする。


遊一「俺の場の伏せカード1枚を破壊する!」


遊一:場→墓地
《アーティファクト-アキレウス》


300: ◆/7w/ijckWc 2015/06/07(日) 23:25:12.35 ID:ZQFuNi1Ro


遊一「来い、アキレウス!」


《アーティファクト-アキレウス/Artifact Achilleshield》
効果モンスター
星5/光属性/天使族/攻1500/守2200
このカードは魔法カード扱いとして手札から魔法&罠カードゾーンにセットできる。
魔法&罠カードゾーンにセットされたこのカードが
相手ターンに破壊され墓地へ送られた時、このカードを特殊召喚する。
相手ターン中にこのカードが特殊召喚に成功した場合、
このターン相手は自分フィールド上の「アーティファクト」と名のついたモンスターを攻撃対象にできない。


遊一「そして、俺はモラルタをデッキからセットする」


遊一:デッキ→場
《アーティファクト-モラルタ》


龍天河「攻撃はできない……なら、俺はここでバトルフェイズ終了」

     「そしてブラック・デーモンズの効果を発動する!」

遊一「!」

龍天河「墓地のレッドアイズ1枚をデッキに戻し、お前にその元々の攻撃力分……」

     「2400のダメージを与える!」

遊一「2400だと!?」


ズガァァァァァァァァッ!!


遊一「がっ……あああぁぁぁぁッ!!」 LP:3300→900  ズザザッ

龍天河「俺はこれでターンエンド……お前のターンだ、神威!」 手札:2

303: ◆/7w/ijckWc 2015/06/07(日) 23:30:22.77 ID:ZQFuNi1Ro


遊一「俺のターン……!」 手札:1→2

   「《カオスエンドマスター》を召喚!」


《カオスエンドマスター/Chaos-End Master》
チューナー(効果モンスター)
星3/光属性/戦士族/攻1500/守1000
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、
デッキからレベル5以上で攻撃力1600以下のモンスター1体を特殊召喚できる。


遊一「レベル5のアキレウスに、レベル3のカオスエンドマスターをチューニング!」

   「翔けろ、《閃光竜 スターダスト》!」


《閃光竜 スターダスト/Stardust Spark Dragon》
シンクロ・効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、自分フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を選択して発動できる。
選択したカードは、このターンに1度だけ戦闘及びカードの効果では破壊されない。この効果は相手ターンでも発動できる。


龍天河「来たか、神威のドラゴン……! だが、ブラック・デーモンズは」

遊一「倒せねえよ。今は倒す気もねえ! 行け、スターダスト! ワイバーンに攻撃!」


バシイイイイイイィィィィィィィィッ!!


龍天河「そっちか! ぐぅっ……!」 3900→3200

304: ◆/7w/ijckWc 2015/06/07(日) 23:34:29.28 ID:ZQFuNi1Ro


遊一「カードをセット。俺はこれでターンエンドだ」 手札:0

龍天河「俺の……ターン!」 手札:2→3

     「俺は二枚目の《紅玉の宝札》を発動。ブラックフレアを墓地へ送り、カードを2枚ドロー」

     「そしてデッキから黒竜を墓地へ送る」 手札:1→3


龍天河:手札→墓地
《真紅眼の黒炎竜》

デッキ→墓地
《真紅眼の黒竜》



龍天河「……《伝説の黒石》を召喚する!」


《伝説の黒石(ブラック・オブ・レジェンド)》
効果モンスター
星1/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守 0
「伝説の黒石」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードをリリースして発動できる。デッキからレベル7以下の「レッドアイズ」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地のレベル7以下の「レッドアイズ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをデッキに戻し、墓地のこのカードを手札に加える。


遊一「!」

龍天河「レジェンドの効果発動! コイツをリリースし、デッキから《真紅眼の黒竜》を特殊召喚!」


《真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)/Red-Eyes B. Dragon》
通常モンスター
星7/闇属性/ドラゴン族/攻2400/守2000

306: ◆/7w/ijckWc 2015/06/07(日) 23:43:33.85 ID:ZQFuNi1Ro


龍天河「よし、これで――――」

遊一「もう召喚権も残ってねェだろ。俺は《ダブル・サイクロン》を発動!」

龍天河「!?」

遊一「モラルタとお前の凱旋を破壊する!」


遊一:場→墓地
《アーティファクト-モラルタ》


龍天河:場→墓地
《真紅眼の凱旋》


遊一「そして、モラルタの効果発動!」


《アーティファクト-モラルタ/Artifact Moralltach》
効果モンスター(制限カード)
星5/光属性/天使族/攻2100/守1400
このカードは魔法カード扱いとして手札から魔法&罠カードゾーンにセットできる。
魔法&罠カードゾーンにセットされたこのカードが
相手ターンに破壊され墓地へ送られた時、このカードを特殊召喚する。
相手ターン中にこのカードが特殊召喚に成功した場合、
相手フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を選んで破壊できる。


遊一「モラルタを特殊召喚し――――お前の場のブラック・デーモンズを破壊する!」

龍天河「そうか、そうなるが……俺も《真紅眼の鎧旋》の効果を使う!」

     「相手に破壊されて墓地に送られたことで、墓地のブラックフレアを特殊召喚!」


龍天河:墓地→場
《真紅眼の黒炎竜》

307: ◆/7w/ijckWc 2015/06/07(日) 23:49:57.59 ID:ZQFuNi1Ro


遊一「レベル7のモンスターが2体……ドラゴサックでもエクシーズする気か」

龍天河「違う。いや……エクシーズ召喚には違いない。けど……」

     「お前の思ってる以上に微温くはないぜ! 『レッドアイズ』2体でオーバーレイ!」

     「鋼の躰に魔炎を纏え、君臨せよ! 《真紅眼の鋼炎竜》ッ!!」


《真紅眼の鋼炎竜(レッドアイズ・フレアメタルドラゴン)》
エクシーズ・効果モンスター
ランク7/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守2400
レベル7モンスター×2
(1):X素材を持ったこのカードは効果では破壊されない。
(2):X素材を持ったこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動する度に相手に500ダメージを与える。
(3):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
自分の墓地の「レッドアイズ」通常モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。


遊一「コイツも――――――!!」

龍天河「そうだ。俺の新しい力だ! フレアメタルの効果!」

     「ORUを取り除くことで、墓地の『レッドアイズ』通常モンスターを蘇生する」

     「甦れ、《真紅眼の黒竜》!」


龍天河:墓地→場
《真紅眼の黒竜》

308: ◆/7w/ijckWc 2015/06/07(日) 23:51:53.16 ID:ZQFuNi1Ro


龍天河「バトル! 行け、フレア! モラルタに攻撃!」

遊一「スターダストの効果――――――」

龍天河「いいのか? その効果に呼応することで、フレアメタルはお前に500のダメージを与える!」

遊一「何だとォ!?」

龍天河「微細なダメージと侮るなよ。お前のライフは既に900……」

     「あと1度が限度だ。その上、モンスターを守ったとしても!」

遊一「……チッ! スターダストの効果は使えねえ……ッ!」


ドゴオオオオオオッッ!!


遊一「ぐあぁっ……!!」 LP:900→600

龍天河「更に、フレアメタルでスターダストを攻撃!」

遊一「く……っそッ!!」 LP:600→300


遊一:場→墓地
《閃光竜 スターダスト》

320: ◆/7w/ijckWc 2015/06/08(月) 19:09:53.97 ID:M8unNNcIo
昨日言ってた修正点だけど、3ターン目から

ムーブメントでの破壊対象をアキレウスでなくカドケウスに、モラルタセットでなくフェイルノートセットに変更。
その後神智でモラルタssして1ドロー+悪魔竜破壊→返しの遊一のターンでスターダストの攻撃時に
飛竜が残ってるので鎧旋効果発動して黒竜ss、スタダの攻撃対象変更、黒竜破壊して100ダメージ(残り3800)
飛竜にモラルタで攻撃して300ダメージ(残り3500)、1枚セットしてターンエンド

場にフェイルノート追加されたけど、1伏せ+残り手札1枚まではプロットと合致させられたので、申し訳ありませんがこちらの流れでお願いします
では、そろそろ始めます

321: ◆/7w/ijckWc 2015/06/08(月) 19:21:36.43 ID:M8unNNcIo
追加です
ダブルサイクロンの効果で鎧旋破壊じゃなく、鎧旋の①効果で黒炎竜ssということで、すみませんが


 *******




遊一(鋼炎竜……確かに、テキスト見りゃコイツの効果は歴然だが)

   (クソッタレが……! これでもう実質的にゃ効果が何一つ発動できやしねェ……!)


龍天河「俺はカードをセットしてターンエンド。さあ、お前のターンだ!」

遊一「……俺のターンッ!!」 手札:1→2


遊一(だが、フレアメタルの効果……テキストを見る限り、あの効果はあくまで『発動』へのカウンター)

   (前例から考えりゃ、永続効果と召喚ルールには反応しねえ。当然、抜け道がある)

   (そして、あの効果は強制効果……御誂え向きか)


遊一「俺は墓地の《カオスエンドマスター》を除外し、《霊魂の護送船》を特殊召喚!」


《霊魂の護送船(ソウル・コンヴォイ)/Ghost Ship》
効果モンスター
星5/光属性/悪魔族/攻1900/守1000
このカードは通常召喚できない。自分の墓地に存在する光属性モンスター1体を
ゲームから除外した場合に特殊召喚する事ができる。


龍天河「!」

遊一「その反応見る限り、こういう効果には対応できねェみたいだな」


322: ◆/7w/ijckWc 2015/06/08(月) 19:28:22.42 ID:M8unNNcIo


遊一「更に、《A・ジェネクス・バードマン》を召喚!」


《A(アーリー)・ジェネクス・バードマン/Genex Ally Birdman》
チューナー・効果モンスター(制限カード)
星3/闇属性/機械族/攻1400/守 400
(1):自分フィールドの表側表示モンスター1体を持ち主の手札に戻して発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
この効果を発動するために風属性モンスターを手札に戻した場合、このカードの攻撃力は500アップする。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。


遊一「レベル5の霊魂の護送船に、レベル3のバードマンをチューニング!」

龍天河「スクラップ・ドラゴンでも出して同士討ちでも狙うのか!?」

遊一「テメェと同じだ。ンな生微温いことはしねェ! 烈風と共に大空へ舞い上がれ、《ブラックフェザー・ドラゴン》ッ!!」

龍天河「新たな……シンクロモンスターだって!?」


《ブラックフェザー・ドラゴン/Black-Winged Dragon》
シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守1600
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
自分がカードの効果によってダメージを受ける場合、代わりにこのカードに黒羽カウンターを1つ置く。
このカードの攻撃力は、このカードに乗っている黒羽カウンターの数×700ポイントダウンする。
また、1ターンに1度、このカードに乗っている黒羽カウンターを全て取り除く事で、
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、
その攻撃力を取り除いた黒羽カウンターの数×700ポイントダウンし、
ダウンした数値分のダメージを相手ライフに与える。


ギャオオオオオオオオオオオオオッ!!

323: 夕食 ◆/7w/ijckWc 2015/06/08(月) 19:35:47.18 ID:M8unNNcIo


遊一「俺は《エクシーズ・リボーン》を発動!」


《エクシーズ・リボーン/Xyz Reborn》
通常罠
自分の墓地のエクシーズモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターを特殊召喚し、このカードを下に重ねてエクシーズ素材とする。


龍天河「発動だと!? お前、自滅する気か!?」

遊一「そんな馬鹿なことすっかよ。オラ、来いッ!」

龍天河「……ッ、フレアメタルの効果! お前に500のダメージを与える!」

遊一「ブラックフェザーの効果! 発生する効果ダメージを全て0とするッ!!」

龍天河「なッ!?」


シュィィィィィィィィィ……


龍天河「翼が赤く染まった……?」

遊一「そして、この効果を適用した後、ブラックフェザーに黒羽カウンターが置かれ、攻撃力がダウンする」


《ブラックフェザー・ドラゴン》 黒羽カウンター:1
攻撃力2800→2100

324: ◆/7w/ijckWc 2015/06/08(月) 20:12:54.03 ID:M8unNNcIo


龍天河「だが、その効果に呼応してフレアメタルの効果が発動し、無限ループに……ならない!?」

遊一「永続効果っつーことだな。幸いながら……もっとも、延々とダメージ無効にし続けて千日手だろォが」

   「続きだ。甦れ、プレアデス!」


遊一:墓地→場
《セイクリッド・プレアデス》

場→ORU
《エクシーズ・リボーン》


遊一「そして星痕の効果発動。コイツにも発動してもらおうか!」

龍天河「ッ……」


《ブラックフェザー・ドラゴン》 黒羽カウンター:2
攻撃力:2100→1400


遊一「カードを1枚ドロー! そしてプレアデスの効果!」 手札:0→1

   「フレアメタルをエクストラデッキに戻してもらうぞ。当然、コイツにも発動すんだろ」

龍天河「……逆順処理でダメージが先に発生する」

遊一「そのダメージも、ブラックフェザーは吸収する」


《ブラックフェザー・ドラゴン》 黒羽カウンター:3
攻撃力:1400→700

326: ◆/7w/ijckWc 2015/06/08(月) 20:25:04.97 ID:M8unNNcIo


龍天河:場→EX
《真紅眼の鋼炎竜》


遊一「ブラックフェザーの第二の効果発動ォ! 黒羽カウンターを全て取り除く!」

龍天河「何……!?」


《ブラックフェザー・ドラゴン》黒羽カウンター:3→0
攻撃力:700→2800


遊一「そして、お前の場のブラックフレアを選択。その攻撃力を2100ポイントダウンさせる!」

龍天河「何だとぉ!?」


《真紅眼の黒炎竜》
攻撃力:2400→300


遊一「更に、この下がった数値分のバーンダメージを与えるッ!」

龍天河「なっ……がぁっ!!」 LP:3500→1400

遊一「とどめだッ! 行け、ブラックフェザーッ! ブラックフレアに攻撃!」

龍天河「……ここで使うとは思ってなかったが……俺はブラックフレアをリリースし、《死のデッキ破壊ウイルス》を発動!」

遊一「死のデッキ破壊ウイルスだと!?」

龍天河「当然だ。本来の対象は効果発動が封じられた《伝説の黒石》や、《黒鋼竜》だしな……」


《死しのデッキ破壊はかいウイルス/Crush Card Virus》
通常罠(制限カード)
(1):自分フィールドの攻撃力1000以下の闇属性モンスター1体をリリースして発動できる。
相手フィールドのモンスター及び相手の手札を全て確認し、その内の攻撃力1500以上のモンスターを全て破壊する。
その後、相手はデッキから攻撃力1500以上のモンスターを3体まで選んで破壊できる。
このカードの発動後、次のターンの終了時まで相手が受ける全てのダメージは0になる。

327: ◆/7w/ijckWc 2015/06/08(月) 20:32:22.56 ID:M8unNNcIo


遊一「チッ……!」


遊一:手札開示
《リビングデッドの呼び声》

場→墓地
《ブラックフェザー・ドラゴン》
《セイクリッド・プレアデス》


遊一「だが、後半の効果は使わせてもらう。デッキから3体のモンスターを破壊」


遊一:デッキ→墓地
《アーティファクト-カドケウス》
《アーティファクト-アキレウス》
《アーティファクト-デスサイズ》


龍天河「くっ……」

遊一「俺はカードを1枚セットし、ターンエンドだ」 手札:0

龍天河「俺のターン!」 手札:1→2

遊一「このターン、お前は俺にダメージは与えられねえ」

龍天河「知ってるさ。その辺の駆け引きも……ああ、面白いな……!」

遊一「何が面白いってんだ……ッ! こっちは好きでやってんじゃねェんだよ!」

328: ◆/7w/ijckWc 2015/06/08(月) 20:45:05.70 ID:M8unNNcIo


龍天河「この高揚感……ひりひりと焼けつくような感覚! お前は何とも思わないのか!?」

遊一「思いやしねェ! 仮にも仲間と信じてたヤツに牙向けられる気分にもなってみろッ!」

龍天河「楽しくないのか、神威! 俺は楽しい。競い合い、互いの力を高め合うこの感覚が!」

遊一「楽しいか……こんなことが楽しいってのかテメェはッ!」

龍天河「楽しいんだよ、どうしようもなく! 友だと信じていても、仲間と疑わなくても!」

     「どうしようもなく、この感覚が俺の魂を揺さぶるんだ……!」

遊一「テメェ……ッ!」

龍天河「続けよう、神威……! 俺は《伝説の黒石》を召喚!」


龍天河:手札→場
《伝説の黒石》


龍天河「そして伝説の黒石をリリース! 現れろ――――《真紅眼の凶雷皇-エビル・デーモン》!」


《真紅眼の凶雷皇(レッドアイズ・ライトニング・ロード)-エビル・デーモン》
デュアル・効果モンスター
星6/闇属性/悪魔族/攻2500/守1200
(1):このカードはフィールド・墓地に存在する限り、通常モンスターとして扱う。
(2):フィールドの通常モンスター扱いのこのカードを通常召喚としてもう1度召喚できる。
その場合このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
このカードの攻撃力より低い守備力を持つ、相手フィールドの表側表示モンスターを全て破壊する。


遊一「新たなデーモン……!」

329: ◆/7w/ijckWc 2015/06/08(月) 20:53:52.73 ID:M8unNNcIo


龍天河「俺はカードを1枚セットし、ターンエンド……」

遊一「まだだ! リビングデッド発動!」


《リビングデッドの呼び声/Call of the Haunted》
永続罠
(1):自分の墓地のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。
このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。
そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。


遊一「来い、プレアデス!」


遊一:墓地→場
《セイクリッド・プレアデス》


遊一「星痕の効果を発動し、カードをドロー」 手札:0→1

龍天河「ドローを取ったか。いや……どっちでもいい。まだだ、やろう、神威!」

遊一「……俺のターンッ!!」 手札:1→2

   「セイクリッド・プレアデスを素材として、エクシーズ・チェンジ!」

   「来い、《セイクリッド・トレミスM7》ッ!」


《セイクリッド・トレミスM7(メシエセブン)/Constellar Ptolemy M7》
エクシーズ・効果モンスター
ランク6/光属性/機械族/攻2700/守2000
レベル6モンスター×2
このカードは「セイクリッド・トレミスM7」以外の自分フィールドの
「セイクリッド」Xモンスターの上にこのカードを重ねてX召喚する事もできる。
この方法で特殊召喚した場合、このターンこのカードの効果は発動できない。
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
自分または相手の、フィールド・墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主の手札に戻す。

330: ◆/7w/ijckWc 2015/06/08(月) 21:01:01.52 ID:M8unNNcIo


遊一「星痕の効果は1ターンに1度。だがさっき発動したのはお前のターンだ。よってカードをドロー!」 手札:2→3

   「……来たな。来い、《セイクリッド・ソンブレス》!」


《セイクリッド・ソンブレス/Constellar Sombre》
効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻1550/守1600
「セイクリッド・ソンブレス」の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地の「セイクリッド」モンスター1体を除外し、自分の墓地の「セイクリッド」モンスター
1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。
(2):このカードの(1)の効果を適用したターンのメインフェイズに発動できる。「セイクリッド」モンスター1体を召喚する。
(3):このカードが墓地へ送られたターン、「セイクリッド」モンスターを召喚する場合に必要なリリースを1体少なくできる。


遊一「ソンブレスの効果発動。墓地のシェアトを除外し、カウストを手札に」


遊一:墓地→手札
《セイクリッド・カウスト》


遊一「更に、ソンブレスの効果! カウストを召喚する!」


遊一:手札→場
《セイクリッド・カウスト》


龍天河「……どっちだ……!?」

遊一「どっちもクソも……理解してることをいちいち聞くんじゃねェ! レベル4のソンブレス、カウストで――――」

   「オーバーレイ・ネットワークを構築! 来い、《No.39 希望皇ホープ》ッ!」


《No.39 希望皇ホープ/Number 39: Utopia》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2500/守2000
レベル4モンスター×2
(1):自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、このカードのX素材を
1つ取り除いて発動できる。そのモンスターの攻撃を無効にする。
(2):このカードがX素材の無い状態で攻撃対象に選択された場合に発動する。このカードを破壊する。

331: ◆/7w/ijckWc 2015/06/08(月) 21:08:49.14 ID:M8unNNcIo


遊一「更に、ホープでオーバーレイ・ネットワークを再構築! ――――カオス・エクシーズ・チェンジ!」

龍天河「!!」

遊一「混沌より出で、その剣で扉を切り拓け! 《CNo.39 希望皇ホープレイ》!」


《CNo.39 希望皇ホープレイ/Number C39: Utopia Ray》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2500/守2000
光属性レベル4モンスター×3
このカードは自分フィールド上の「No.39 希望皇ホープ」の上にこのカードを重ねてエクシーズ召喚する事もできる。
自分のライフポイントが1000以下の場合、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、
エンドフェイズ時までこのカードの攻撃力を500ポイントアップして
相手フィールド上のモンスター1体の攻撃力を1000ポイントダウンする。


遊一「ホープレイの効果発動! ORUを3つ全て使用する!」


《CNo.39 希望皇ホープレイ》
攻撃力:2500→4000

《真紅眼の凶雷皇-エビル・デーモン》
攻撃力:2500→0


遊一「――――バトルだッ! ホープレイでエビル・デーモンに攻撃ッ!」

龍天河「まだだ……まだ終わらせない! 《ドレインシールド》ォォ!!」

遊一「な……に……!?」


《ドレインシールド/Draining Shield》
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。攻撃モンスター1体の攻撃を無効にし、
そのモンスターの攻撃力分だけ自分のライフを回復する。

332: ◆/7w/ijckWc 2015/06/08(月) 21:21:43.30 ID:M8unNNcIo


龍天河「この効果により、俺はライフを4000ポイント回復する!」 LP:1400→5400

     「そして……エビル・デーモンも『レッドアイズ』! 鎧旋の効果を発動!」

     「甦れ、ブラックフレア!」


龍天河:墓地→場
《真紅眼の黒炎竜》


遊一(選択肢は……二つに一つ。どっちを選んでも地獄は地獄……!)

   (ホープレイの効果はエンドフェイズまでしか持続しねェ。効率的にダメージ与えるならエビル・デーモン……)

   (だが、奴のエクストラにはフレアメタルが残ってる。ブラックフレアを場に残すことは……………………ッ!)


遊一「バトル! トレミスでエビル・デーモンに攻撃!」

龍天河「なっ!?」


ズガアアアアアァァァァァァァァッ!!


龍天河「ぐああああああっ!!」 LP:5400→2700

遊一「――――――メインフェイズ2に入る。手札からマジックカード発動!」

龍天河「何……!?」

333: ◆/7w/ijckWc 2015/06/08(月) 21:30:18.00 ID:M8unNNcIo


遊一(効果は分からねえ。どんなカードになるかも分かりやしねえ)

   (ただ、アンタのアドバイス通りエクストラに空き枠は作った。これで打開できないならどうにもならねえ)

   (――――――使うぞ、東宮!)


遊一「《RUM-バリアンズ・フォース》、発動ォ!!」

龍天河「ランクアップマジックだと!?」


《RUM-バリアンズ・フォース/Rank-Up-Magic Barian's Force》
通常魔法
自分フィールド上のエクシーズモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターと同じ種族でランクが1つ高い
「CNo.」または「CX」と名のついたモンスター1体を、選択したモンスターの上に重ねて
エクシーズ召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
その後、相手フィールド上にエクシーズ素材が存在する場合、
相手フィールド上のエクシーズ素材1つを、この効果で特殊召喚した
エクシーズモンスターの下に重ねてエクシーズ素材とする。



遊一「ランク4の希望皇ホープレイで、オーバーレイ・ネットワークを再構築……! カオス・エクシーズ・チェンジッ!」

   「来い、カオスナンバーズッ!!」


ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!


龍天河「ッ……!」


《CNo.39 希望皇ホープレイV/Number C39: Utopia Ray V》
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/光属性/戦士族/攻2600/守2000
レベル5モンスター×3
このカードが相手によって破壊された時、自分の墓地のエクシーズモンスター1体を選択して
エクストラデッキに戻す事ができる。また、このカードが「希望皇ホープ」と名のついた
モンスターをエクシーズ素材としている場合、以下の効果を得る。
●1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを破壊し、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。

334: ◆/7w/ijckWc 2015/06/08(月) 21:46:41.25 ID:M8unNNcIo


龍天河「……カオスナンバーズ……ホープレイ……V……」

遊一「何で渡してくるモンだと思ったが、なかなかどうして……」

   「……俺はホープレイVの効果を発動! ORUを使用し、ブラックフレアを破壊する!」

龍天河「何だと!?」


ズガアアアアアアアアッッ!!


龍天河:場→墓地
《真紅眼の黒炎竜》


遊一「更に、この効果で破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える!」

龍天河「馬鹿な……があああッ!!」 LP:2700→300

遊一「カードを1枚セットし、ターンエンド!」 手札:0

龍天河「……ぐ……く、は、はは……はははは……! いいぜ、神威……こうじゃないとな……ッ!」 グググ

遊一「ざけんな……ッ! お前、もうボロクソのくせして立ち上がんな!」

龍天河「お前だってあの時はボロボロだっただろ!」

遊一「ンなこといちいち引き合いに出して来てんなよ!」

龍天河「俺はッ! ……だからお前と戦いたかったんだ……!」

遊一「あ……?」

338: ◆/7w/ijckWc 2015/06/08(月) 21:57:21.88 ID:M8unNNcIo


龍天河「泰然自若で、不屈不撓……誰にも屈することなく、自分の信念を貫き通す……」

     「傷つこうが倒れようが、何度でも立ち上がって邁進する……そんな姿を見た。見てしまった」

     「だからお前と戦って……全力のお前を超えたいって、そう思ったんだ……!!」

遊一「馬鹿野郎が……ッ! そうしたいならそうしたいと言や、受けて立つんだよッ!」

龍天河「だとして、ナンバーズまで使うほどの、こんな……戦いにできたか?」

遊一「………………ッ」

龍天河「互いに残りライフは300……! ここからが、本当の……戦いだッ!!」 手札:0→1

     「速攻魔法発動! 《銀龍の轟咆》ッ!」

遊一「ッ!」


《銀龍の轟咆/Silver's Cry》
速攻魔法
自分の墓地のドラゴン族の通常モンスター1体を選択して特殊召喚する。
「銀龍の轟咆」は1ターンに1枚しか発動できない。


龍天河「甦れ……レッドアイズッ!!」


龍天河:墓地→場
《真紅眼の黒竜》

339: ◆/7w/ijckWc 2015/06/08(月) 22:12:21.22 ID:M8unNNcIo


龍天河「真紅眼の鎧旋の効果、発動! ブラックフレアを蘇生する!」


龍天河:墓地→場
《真紅眼の黒炎竜》


遊一「……俺は、その効果発動前、真紅眼の黒竜の特殊召喚成功時にリバースカードを発動する」

龍天河「何……?」

遊一「――――《竜魂の幻泉》」


《竜魂の幻泉/Oasis Of Dragon Souls》
永続罠
(1):自分の墓地のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
特殊召喚したそのモンスターの種族は幻竜族になる。
このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。
そのモンスターがフィールドから離れた時にこのカードは破壊される。


龍天河「そのカードは……リビングデッドの相互互換……!」

遊一「蘇生するカードは、《アーティファクト-モラルタ》だ」


遊一:墓地→場
《アーティファクト-モラルタ》

340: ◆/7w/ijckWc 2015/06/08(月) 22:24:42.65 ID:M8unNNcIo


遊一「今蘇生したブラックフレアを――――破壊する」

龍天河「……ッ」


龍天河:場→墓地
《真紅眼の黒炎竜》


龍天河「まだだ。まだ……まだ! レッドアイズでモラルタに攻撃!」


ズドオオオオオオオッッ!!


遊一:場→墓地
《アーティファクト-モラルタ》


龍天河「これで――――――ターンエンド」

遊一「龍天河」

龍天河「……来いよ、神威!」

遊一「……俺のターン!」 手札:0→1

   「バトル! トレミスでレッドアイズに攻撃ッ!!」

龍天河「―――――神威!」

遊一「……何だ」

龍天河「次は……俺が勝つ」


ドゴオオオオオオオオオオオッッ!!


遊一「……間違った方法で挑んでなんで来ンな」

龍天河「……そうだな」 LP:300→0

遊一「俺だってデュエリストの端くれだ。挑まれた勝負は――――受けて立つ」

龍天河「……ありがとな」


     ピィ――――――――――





勝率:90
トリップ→#Flare93blc
指定数値→92
合計:93+92=185(85)

344: ◆/7w/ijckWc 2015/06/08(月) 22:34:57.97 ID:M8unNNcIo

◆ デュエルに勝利しました


――――――
――――
――




遊一「よう。立てるか、大馬鹿野郎」

龍天河「……立てるさ。手は借りないぜ」

遊一「……ケッ」

龍天河「……あー……負けた!」

遊一「……ところでお前、あのカード」

龍天河「あのカード……? フレアメタルとブラック・デーモンズのことか?」

遊一「違ェよ馬鹿。地縛神とかいうヤツだ」

龍天河「お前も割と間が抜けてる部分あるよな。こんなの方便だよ」

遊一「あ……?」

龍天河「全力で戦うための方法として貰った……受け取っただけさ。また戦えるなら……」 ビリビリビリッ

     「こんなものいらない。俺は、俺の力だけでお前に勝つさ」 バラバラッ…

遊一「………………まんまとしてやられたってか」

346: ◆/7w/ijckWc 2015/06/08(月) 22:43:47.79 ID:M8unNNcIo


龍天河「もっとも、貰いもので補強しといて何言ってんだって話だけど……」

遊一「俺だって貰いものオンパレードだぞオイ」

龍天河「え? あ、そっか……」

遊一「ところで、あのカード……なァ。ちと効果だけ見たかったんだが」

龍天河「えっ?」

遊一「お前、俺がアイツらと戦ってるって忘れてねェか」

龍天河「あ……そうだったぁぁぁ――――――!!」

遊一「馬鹿野郎」

龍天河「土下座(ドゲ)ッた方がいいかな」

遊一「いーよもう。テキトーな手段見つけてでもやるっつの」

龍天河「わ、悪い……」

遊一「……フン」

龍天河「ていうか……やっぱ、怒ってるか?」

遊一「一発殴らせろっつって思う程度にはな」

龍天河「殺さないでくれ」

遊一「待てや」

348: 何でや! チャルアは(専用構築なら)強いやろ! ◆/7w/ijckWc 2015/06/08(月) 23:04:05.46 ID:M8unNNcIo


遊一「殴ったくらいで死にやしねえよ」

龍天河「いや、お前ならやりかねない」

遊一「何でさ」

龍天河「いくら女性とはいえ人ひとりを数メートルブッ飛ばす腕力はちょっと……」

遊一「…………それはそれ、これはこれ」

龍天河「クマを殺したって聞いたんだが!!」

遊一「それはまあ、火事場の馬鹿力だ」

龍天河「信じられねえ」

遊一「どっちがだ。なぁ、信じられねえって言葉はどっちにかかってんだ」

龍天河「火事場の」

遊一「ゴリラか何かかよ俺は」

龍天河「そこまで貧弱じゃないだろ」

遊一「お前今どのゴリラ連想したよオイ」

350: ◆/7w/ijckWc 2015/06/08(月) 23:15:09.37 ID:M8unNNcIo


遊一「……はぁ……つーかよ」

龍天河「ん?」

遊一「結局、お前どうすんだよ。アイツらに一度は手ェ貸したんだろ」

龍天河「うーん……・取り立ててどう、っていうのは……」

遊一「は?」

龍天河「俺、結局お前と戦いたかっただけで、他にどうってのは考えてないんだよな」

     「方針だの何だのってのも知らないし。やったことは知ってるけど」

     「その『やったこと』っていうのも、良くないことだってことは分かってるからさ」

遊一「お前……ホントにただデュエルしたかっただけかよ」

龍天河「だって当然だろ、デュエリストなら強い相手と戦いたいって思うのは」

遊一「……生粋だよ、お前は」

龍天河「そうか?」

遊一「そのためにあいつらに組する辺りがな」

龍天河「そ、それはそれで」

遊一「ケッ」

351: ◆/7w/ijckWc 2015/06/08(月) 23:23:40.67 ID:M8unNNcIo


龍天河「ところで、あのカオスナンバーズ……」

遊一「あ?」

龍天河「何で……『V』なんだ?」

遊一「知るかンなこと」

龍天河「ヴィクトリーの略とか?」

遊一「だから知るか。ヴァリュアブル(貴重)とかじゃねーの」

龍天河「ヴォルカニックとか……」

遊一「ヴァイス」

龍天河「ヴァイス(悪)って感じじゃないんじゃないか。ヴァリー(変化する)」

遊一「ヴァニシュ。ヴァニティ」

龍天河「お前ホントにマイナスなイメージばっかり……」

遊一「邪神由来だからな」


◆ 龍天河涼の好感度が上昇しました
コンマ1の位で判定
1,2,3 : 11
4,5,6 : 12
7,8,9 : 13
0,   : 15
↓1

352: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/08(月) 23:24:54.11 ID:xEyYfChAO
ユーイチ、ヴィクトリーは別であるからね

355: ◆/7w/ijckWc 2015/06/08(月) 23:31:18.87 ID:M8unNNcIo


◆ ゾロ目のボーナスも含め、以下のように変動しました


龍天河涼:46→62



遊一「……じゃあな、龍天河」

龍天河「ああ、またな遊一」

遊一「……?」

龍天河「どうした?」

遊一「あ、いや……名前で呼ばれるの珍しくてな」

龍天河「そうか?」

遊一「まあ……いい。またな」


◆ 一日が終了しました

368: ー ◆/7w/ijckWc 2015/06/09(火) 21:07:54.80 ID:la/EN7Rfo


◆ 60日目 / 学校


龍天河「ふと思ったんだがな?」

遊一「どうした藪から棒に」

刹那「ヤブ・スティックですねー」 モグモグ

遊一「どこで覚えたンな言葉……まあいい。で、何だ」

龍天河「いや……ん……聞こうと思ったけどいいや」

遊一「言いかけてやめんなよ」

刹那「?」 モグモグー

龍天河「じゃあ聞くけど、遊一って  本とか読むのか?」

遊一「読まねえぞ」

刹那「ぬぁ!?」

遊一「何でお前が驚くんだ」

龍天河「読まないのか。健全な男子高校生が」

遊一「健全に見えっか」

龍天河「不良だしなぁ……というかもしかしてそっちの」

刹那「?」 ムグムグー

龍天河「ごめん、そういう目で見れないな」

刹那「なんか酷いこと言われた気がするんですけどー」

遊一「いや。俺も同じこと思ってる」

刹那「何でですかー!!」


行動・行き先選択

1.カードショップ「ゴールデン・ハインド」
2.スクラップ置き場
3.学校
4.掲示板を確認する
5.知り合いについて調べる
6.情報屋
7.埠頭
8.アルバイト
9.コミュ
10.自由安価

↓2

370: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/09(火) 21:10:16.04 ID:cbSxNQHm0
9 刹那

373: ◆/7w/ijckWc 2015/06/09(火) 21:19:25.84 ID:la/EN7Rfo


◆ スクラップ置き場


トンテンカンテン……


遊一「…………」 カーンカーンカーン

刹那「…………」 ジー

遊一「……お前、こんなん見てて面白いかよ?」

刹那「別にですけどー」

遊一「面白くねえなら見てんなよ。危ねえぞオイ」

刹那「センパイなら危なくないようにしてくれますよねー」

遊一「……保証はできねえ」

刹那「……」 ムフー

遊一「……チッ」 カチャカチャ

374: ◆/7w/ijckWc 2015/06/09(火) 21:23:19.00 ID:la/EN7Rfo


刹那「空を飛ぶって言いますけど、これって何なんですかー?」

遊一「空飛ぶバイクだ」

刹那「バイクが空を飛……えー」

遊一「えーじゃねえよ。今のトコ成功確率は高いんだよ、これでも」

刹那「ですかねー……」

遊一「絶無よりはな」

刹那「やめましょうー?」

遊一「冗談だ」

刹那「…………」 ムスー

遊一「つーかそのテストなんだよ、これ……あー、何だ。いわゆるラジコン的な……」

刹那「?」

遊一「……まあそうだな。その辺も知らない奴は名前すら知らねえんだよな」

刹那「あのー?」

遊一「自動操縦で動かしてみる。そんで衛星の出方を見るんだ」

刹那「はぁ……」

376: ◆/7w/ijckWc 2015/06/09(火) 21:30:21.36 ID:la/EN7Rfo


刹那「ところで、どうやって飛ばすんですかー?」

遊一「そういや説明もしてなかったか……あー……と」

   「まず重力の制御装置っつーのがあってこれを積むことが前提になるんだが、コイツを動かすのに」
   「元々莫大な電力消費が必要なわけで、その電力をどこから持ってくるかがそもそもの問題だった」
   「だが昔から理論は提唱されていたし最近になって電気以外の何らかのエネルギーを使用しても」
   「動かすことが可能になるような理論も出来上がってきたんだ。だがその辺をどうこうするよりは電力」
   「の方が効率はいいわけだからその『莫大な電力』を創り出す装置つまるところの永久機関を作成して」
   「この電力に充てたんだよ。詳しい技術に関しち省くがこれをだな」

刹那「」

遊一「…………悪い」

刹那「センパイってー……ホント、あのー……」

遊一「熱が入っちまうとっつーのは認める」

刹那「頭がついていきませんよー……」

378: ◆/7w/ijckWc 2015/06/09(火) 21:44:31.09 ID:la/EN7Rfo


遊一「あーと……つまりだな、空気力学とかなんとか、そういう小難しいこと全部取っ払ってな」

   「重力っつーそれだけを利用して、空を飛ぼう、って計画なんだ」

刹那「それだけならなんとか分かりましたー……」

遊一「……細かいことは置いといて、ともかく……と」 ゴトッ

刹那「?」

遊一「今まで作ってたのは外装だ。コイツをここにくっつけて……」 チュイーン…

刹那「あわわーっ!?」

遊一「火花散るから気ィ付けろ。で、これをこうして……こうだ」

刹那「おぉー………………?」

遊一「これで……」

刹那「……これは……やめときませんー……?」


no title



遊一「は?」

刹那「いえ、なんとなくですけどー……」

遊一「別に利便性は」

刹那「何ででも」

遊一「お、おう……」

382: ◆/7w/ijckWc 2015/06/09(火) 21:57:33.91 ID:la/EN7Rfo


遊一「……っと、コイツでどうだ?」

刹那「うん、カッコいいと思いますよー」
 

遊一「俺ァどっちでもいいんだがな……」

刹那「いえ、なんか金髪で身長高いセンパイがそれに乗ると……と頭の中で何かが」

遊一「はぁ? いや、その胸騒ぎっつーのも馬鹿にゃできねえのか……」

刹那「あと妙な映像が……」 → no title


遊一「俺には全く分からんぞ……」

刹那「ま、まあ……いいじゃないですかー。それより、ほら。実験しましょー!」

遊一「……まあ、俺もそのつもりだけどよ」

384: ◆/7w/ijckWc 2015/06/09(火) 22:02:46.84 ID:la/EN7Rfo


フィィィィィィィィ……


遊一「……浮いたな」

刹那「浮きましたねー」

遊一「なんか滅茶苦茶呆気ねえんだが」

刹那「いえ、えーっと、エアバイクもこのくらい浮きますしー」

遊一「……だな。よし、もっと……飛ばすぞ」

刹那「あ、はいー」

遊一「………………」 ググッ


フォォオォォォォォォォン…………


遊一「……チッ、人間の重量が無いせいか、妙にバランス悪ィな……」

刹那「マネキン載せるとかー……」

遊一「ダメだ。体重移動できねえだろ、マネキンじゃ」

刹那「えと、でもー……」

385: ◆/7w/ijckWc 2015/06/09(火) 22:10:06.31 ID:la/EN7Rfo


遊一「俺が乗る」

刹那「あ、危ないですよー!!」

遊一「危険水域は超えた。あの高度で撃ち抜かれねえなら……可能性は十分にある」

刹那「で、でも……」


シュゥゥゥゥゥゥゥン……ガチャンッ


遊一「俺は……行くぞ。おさまりがつかねえんだ」

刹那「センパイ……」

遊一「問題ねえよ。そう簡単にゃ死なねえ」 ザッ

刹那「うぅぅぅー……」

遊一「こっからなんだ……ここからなんだ。だから――――」

刹那「~~~~~~~~~~~~~ッッッ!!」

遊一「ともかくお前は見ててくれ。怖いなら今は乗らねえほうが」

刹那「わたしも行きますーッ!!」

遊一「のあっ!?」

387: ◆/7w/ijckWc 2015/06/09(火) 22:20:00.60 ID:la/EN7Rfo


遊一「いや、怖いならいいって……」

刹那「行きますー! 一人でなんてダメですーッ! センパイはなんかこう、一人で勝手に行って、一人でいなくなって」

   「なんかそんな感じがすっごいするから、勝手に行かせたりしちゃいけないって……!」

遊一「…………」 ペシッ

刹那「あぅ」

遊一「そう簡単にゃいなくなりゃしねえよ。それに、怖ェのだってお前だけじゃねェ」

   「何度も何度も試行錯誤を重ねて、何度も何度も夢見たことが現実に叶うかもしれねえって状況で」

   「もしかすると、なんてことを思わない人間なんていねェだろ。内心震えてンだよ」

刹那「……ですかー?」

遊一「安全だって確認したが、万が一がねえとは限らねえ。だからお前を乗せるのだって……ってな」

刹那「…………」 ショボショボショボ

遊一「……」 ハァァーーーーーー

刹那「ダメですかねー……」

遊一「……そこまで言うなら、乗れよ」

刹那「…………」 パァァァァ

388: ◆/7w/ijckWc 2015/06/09(火) 22:26:44.50 ID:la/EN7Rfo


ウォォォォォン……


遊一「一応二人乗りにはしてある。とりあえず……まあ、適当にしがみついとけ」

刹那「分かりましたー」 ダキッ

遊一「………………適当なとっかかりに掴まれ」

刹那「センパイが一番安定してるじゃないですかー」

遊一「……なァ」

刹那「なんですかー」

遊一「肋骨がゴリゴリしてて痛ェ」

刹那+α『天誅』 ガゴッ

遊一「うごっ……は、肺が……!」

刹那「……」 ムッスー

遊一「お前……あー……クソッ、いいよもう。オラ、行くぞッ!」 ウォォォォオオオオオンッ!

刹那「わっ……」

遊一「」

390: ◆/7w/ijckWc 2015/06/09(火) 22:39:29.24 ID:la/EN7Rfo


グワアアアアアアアアアアッ!!


刹那「ふわあああああああああぁぁぁ!!?」

遊一「――――――――…………」


遊一(文字通り――――夢に見た。空を、飛ぶことを)

   (あの果てしない空を飛びたいと。この空を自由に飛ぶ姿を見せてやりたいと)

   (10年以上もずっと……ずっと……夢見ていたことが、今)

   (――――――確かに、叶っている)


遊一「飛べる……」

刹那「んぎいぎぎぎぎぎぃ……せ、センパイー! な、何ですかー!」

遊一「俺は……この空を……飛べる……ッ!!」 グッ

刹那「はぇ?」


ウオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!


刹那「ひぇっ……せ、センパイー!! こ、これっ、高っ、速っ……わあああああああああああ――――――っ!!」

遊一「振り落とされンなよッ! まだ……まだだッ! まだ高く……飛べる!」

394: ◆/7w/ijckWc 2015/06/09(火) 22:49:54.45 ID:la/EN7Rfo


ブワアアアアアアアアアアアッッ!


遊一「もっと……もっと! こっからだ! 行けるぞ、オイッ!」

刹那「せ、セセセセンパイー!! ダメですよぉー!」

遊一「なァに言ってんだ! 見てみろよ!」

刹那「み、見て……ひっ!」 チラッ

遊一「下見るな。前だ」

刹那「前…………あ」

遊一「綺麗なモンだろ」

刹那「わぁ……」


遊一(俺たちの街が……下に。もう、ちっぽけに見える)

   (前を見れば、そこに広がっているのは……遥かな大海原)

   (視界を遮るものは何も無くて、海の先には地平が広がっていて)

   (―――――あぁ。これなんだ。ずっと、俺が見たかったもの)

   (この広大な世界――――――――!)

395: ◆/7w/ijckWc 2015/06/09(火) 22:56:55.41 ID:la/EN7Rfo


遊一「…………」 フッ

刹那「……センパイ、笑ってますー?」

遊一「笑うさ。やっと……俺の夢に向かって、踏み出せたんだ」

刹那「ですかー……うん。ですかー!」

遊一「あぁ……そうさ」

刹那「夢……いいですねー、夢……うん!」

   「センパイ! わたし、決めましたー!」

遊一「何だ?」

刹那「センパイのお嫁さんになりますっ!!」

遊一「………………………………は?」 フラッ


ヒュウウウウウゥゥゥゥ――――――――


刹那「やああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ!?」

遊一「うおおおおおああああああ!? ぬあッ! 戻れ軌道ォォ!!」 ググググググッ


グイイイイイイイイイイン……・

399: ◆/7w/ijckWc 2015/06/09(火) 23:04:27.12 ID:la/EN7Rfo


遊一「なっ……何いきなり言い出してんだテメェ!! 手元が狂ったろォが! 下手したら死ぬぞ!!」

刹那「思い立ったら言わずには言われなかったんですよぉー!」

遊一「だからって、お前……おま……告白……? はねえだろ、オイ!?」

刹那「コクハクですーっ!」

遊一「ば……いや、聞くヤツはいねェが……この馬鹿ッ!」

刹那「センパイはわたしのこと嫌いですかー!」

遊一「嫌い……いや嫌いじゃねえが、お前何をいきなり唐突に……」

刹那「唐突なんかじゃないですよー。どこかで考えてたことです」

   「おいしいものが好きです。おいしいものを作ってくれるセンパイも好きです」

   「でも、一人でおいしいものを食べてても何か味気ないです。センパイがいるとおいしいです」

   「だからわたしのためにおいしいものを作ってくださいって思ったんですっ!」

   「この世界中を巡ってセンパイとおいしいもの食べに行きたいって思ったんですっ!」

遊一「…………こ、こっ恥ずかしいことを、臆面も無く……おまっ」

刹那「センパイ、珍しく慌ててますー?」

遊一「慌てるに決まってんだろ馬鹿! この馬鹿ッ! こんなとこで言うやつがいるか!」

刹那「顔赤いですー」

遊一「気圧差だッ! お前も相当赤いぞ!」

刹那「気圧差です!!」

400: ◆/7w/ijckWc 2015/06/09(火) 23:11:37.96 ID:la/EN7Rfo


遊一(…………俺は…………)

   (……コイツのことをどう思ってんだ?)

   (そりゃ、まあ……嫌いなんて言わねえよ。言わねえが……)

   (状況に流されてやいねえか? コイツも俺も)

   (ただ、気分の良いところに留まって。深く考えずに言って、受けて)

   (だが、心地よい場所であることは確かだ。そして、こうなるかもしれないと考えていて)

   (それでもなお、空に連れて行ったということは……あるかもしれない)

   (――――――選択だ。どうしようとも――――後悔だけはしねェように)




   (俺は―――――――――)




1.受け入れる
2.断る

↓1~ 3票

401: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/09(火) 23:12:47.89 ID:/0EiQzAGo

406: ◆/7w/ijckWc 2015/06/09(火) 23:26:15.51 ID:la/EN7Rfo


遊一「今更だ、ンなもん」

刹那「?」

遊一「神だのなんだのってモンを抱えてたとしても。ミョーな電波受信してたとしても」

刹那「なんか後半ヒドいようなー……」

遊一「うっせ。事実だろ。とにかく、お前は俺の中じゃ大食いのクセに痩せててちっこくて」

   「肉だのなんだのと聞きゃフラフラどっか行って、抜けてんのにどっか鋭くて」

   「人の事情とか気にせずズカズカ入り込んできてメシを要求する図太い後輩ってくらいのモンだ」

刹那「ヒドいですよぉ!」

遊一「けどよ」

刹那「……?」

遊一「東宮にお前の中の神のこと聞いてほっとけねえとか思っちまった」

   「ンで……なんか、そのあたりからミョーに覚悟ばっかりついちまった」

   「何が来ても抱え込んでやるっつーか。そんなことまで思っちまった」

刹那「……あ」

遊一「今更拒否なんざしねーよ。来たいなら来い。……全部受け止めるから」

408: ◆/7w/ijckWc 2015/06/09(火) 23:32:53.36 ID:la/EN7Rfo


刹那「…………えへへー」 ギュッ

遊一「暑い。離れろ」

刹那「対応がまるで変わってませんー!!」

遊一「そうすぐすぐ変えられるか馬鹿」

刹那「…………」 スリスリ

遊一「………………」

刹那「センパイって」

遊一「あ?」

刹那「不能だったりしますかー……?」

遊一「」  ヒュウウウゥゥゥゥゥゥ

刹那「また落ちますぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

遊一「ハッ!?」 グイッ

刹那「センパイ、態度が煮えきらなさ過ぎるんですよー!!」

遊一「ンなこと言ったって……くっそ」

410: ◆/7w/ijckWc 2015/06/09(火) 23:41:49.49 ID:la/EN7Rfo


遊一「…………帰るぞ」

刹那「帰りますー?」 ムスー

遊一「帰る。帰って、亜鈴に報告する」

刹那「……妹さんにですかー?」 ムスー

遊一「…………親父とお袋は反対しねーだろォけどよ。アイツだきゃ頑なだ」

刹那「――――」 パァァァァァァ

遊一「……多分大ゲンカするだろォが、まあ、そこはなんとか」

刹那「すっごい不穏な気配がー」

遊一「気のせいだ。オラ、行くぞ望月」

刹那「………………」 ぷっくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ

遊一「…………刹那」

刹那「えへへへへえー……」 グリグリ

遊一「………………っ」


◆ 望月刹那の好感度が上昇しました
コンマ1の位で判定
1,2,3 : 19
4,5,6 : 20
7,8,9 : 21
0,   : 22
↓1

411: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/09(火) 23:43:30.38 ID:Ypoklwmb0
100超えあるかな?

412: ◆/7w/ijckWc 2015/06/09(火) 23:46:50.42 ID:la/EN7Rfo

◆ 以下のように変動しました


・望月刹那:81→102


刹那「………………」 ウニャー

亜鈴「………………」 キュオー

遊一(龍虎……じゃねえな。小動物同士の喧嘩にも見える……)

亜鈴「兄さん?」

遊一「あとは女二人で頼むわ」 シュバッ

亜鈴「逃げるな兄さん!!」




行動・行き先選択

1.カードショップ「ゴールデン・ハインド」
2.スクラップ置き場
3.学校
4.掲示板を確認する
5.知り合いについて調べる
6.情報屋
7.埠頭
8.アルバイト
9.自由安価

↓2

414: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/09(火) 23:51:27.62 ID:2XDQ0ehc0

415: ◆/7w/ijckWc 2015/06/09(火) 23:54:08.61 ID:la/EN7Rfo

◆ 掲示板を見に行くことに関する要件は>>185の通りとなります。
   なお、ネットワークに関する以外のイベントに関しては【完了するまで決戦へ進めません】。
   どうしますか?


1.見に行く
2.再選択
3.自由安価

↓2

417: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/09(火) 23:56:43.71 ID:2XDQ0ehc0

438: あんまおらんけど適当に ◆/7w/ijckWc 2015/06/10(水) 21:13:29.76 ID:Xs/MQr7bo


遊一(まあ……なんだ。関係性がちっと変わっただけでどうこうってのは)

   (まだあんまり考えられねえが……あー……)

   (…………掲示板でも見よう)


現在の依頼


【森林キャンプ】
ガンガリティア近海の島で二泊三日の森林キャンプを行います。
生徒の皆さんは班決めと準備を忘れずにお願いします。
なお、今回のキャンプでは大学のゼミのフィールドワークも兼ねております。節度を持った行動を心がけましょう。

        ◆ 学校+森蔭清羅


その他過去依頼新しい依頼等問わず5つほど


445: ◆/7w/ijckWc 2015/06/10(水) 21:44:54.06 ID:Xs/MQr7bo


【謎の遺跡? →遊一へ】
最近、うちのグループが開拓中の土地から変な遺跡が見つかったんだ。
なんというか歴史を感じるような……文章じゃ説明しづらいけど、とにかく神秘的な場所なんだ。
親父とか来ないように配慮する。場所も近いから学校の森林キャンプの途中にでも寄ってみないか?

       ◆ 龍天河涼


【海の主釣り】
究極のちくわ試作の材料としてここ近海の海の主を釣り上げたい。
腕力に自信のある者、釣り経験者、生命保険加入者歓迎。報酬応相談。

       ◆ 磯辺揚


【ボディーガード】
近々とある団体との商談があるんだけど、女の子一人じゃちょっと心細くなるような場所を指定してきたんだよ!怖いよね!
商品に万が一のことがあってはいけないので、商談成立まで守ってくれる、腕っ節とデュエルが強い人募集してます!

       ◆ 宮本雅
 

【警備員募集】
病院の関係者を狙った襲撃事件が相次いでいる。
今のところ撃退出来ているが次も無事とは限らない。
自分の腕力に自信のある者は病院まで来てほしい。

       ◆ アドン・マルクス


【本気のデュエル】
近頃、優しいデュエルが続きすぎて勘が鈍っています。
どなたか、私と本気でデュエルしてくれる方はいないでしょうか。
強い方は歓迎です。

       ◆ 遊夜美唯


遊一(割とバリエーションには富んでるが……さて)


↓2 (二つまで)

447: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/10(水) 21:46:48.69 ID:KaN8xfGM0
森林+遺跡
警備員

450: ◆/7w/ijckWc 2015/06/10(水) 21:58:34.55 ID:Xs/MQr7bo


◆ 病院


ウォンウォンウォン……


遊一「……っし。ついでの試運転は万全だな。アドンのおっさんは……と」

アドン「おお、来たか遊一。そのバイクはどうした?」

遊一「作った。なんかアンタ大変そうみたいだが」

アドン「大変と言えば大変なんだろうな。ところでそのバイク、乗せてもらってもいいか」

遊一「ヤだよ。なんかアンタが乗るとすぐ壊しそうだ」

アドン「若気の至りだ。今はしない」

遊一「昔はしてたんじゃねーか」

アドン「昔はな」

遊一「シート引っぺがしたり」

アドン「車を盗んだり」

遊一「自分で言ってンなよオイ」

451: ◆/7w/ijckWc 2015/06/10(水) 22:10:00.19 ID:Xs/MQr7bo


遊一「そんで、その襲撃者ってのは何だ。つーか誰だ。穏やかじゃねえぞ」

アドン「さあ」

遊一「さぁ?」

アドン「恨みを買うようなことはしていたがな、だからと言ってこの仕事に就いてからそういうことは無い」

遊一「患者遺族」

アドン「俺を襲ったってしょうがない」

遊一「分からねえぞ。人間の心理っつーのは。それともこの病院、何か隠してたりすんのか」

アドン「ん、あぁ無くも無い」

遊一「なくもないのかよ」

アドン「だがな、そんなもの何のために使うのか分からん」

遊一「ものの価値は一個人だけが決めるもんじゃねえだろ。アンタがそう思わなくてもそのように思う奴もいるかもしれねえ」

アドン「それは確かにそう思う」

452: ◆/7w/ijckWc 2015/06/10(水) 22:18:21.56 ID:Xs/MQr7bo


遊一「アンタが思ってることはともかくとして、襲撃者っつーのは気になるな……」

   「狙いが病院関係者そのものなのか、それとも、病院に隠してる『何か』なのか……」

アドン「いつまでもつかは分からん。できるだけ早く調べてくれ」

遊一「あいよ」

アドン「逆に殺しちまうかもしれん」

遊一「抑えろマジで」



◆ その後 / 学校


龍天河「よっ、遊い……何だそのバイク!!」

遊一「こないだ完成した。乗るか?」

龍天河「いいのか!? あ、いや……待てよ。うむむ……」

     「妹さんを乗せてからにした方がいい気がする」

遊一「奇遇だな。俺も今そこに思い当たった」

454: ◆/7w/ijckWc 2015/06/10(水) 22:26:23.44 ID:Xs/MQr7bo


遊一「ただ、最初に乗せたの刹那なんだよ」

龍天河「せつ……?」

遊一「望月だ」

龍天河「ああ、あの食いしん坊の」

遊一「まあ、ともかく二番目には乗せてくるわ」

龍天河「おう。……ところでいいか?」

遊一「ンだよ」

龍天河「僕と専属契約して莫大な資産を得ようよ」

遊一「いいぞ」

龍天河「いいのか!? いや待て待て待て。お前本当に意味分かって言ってるか!?」

遊一「このバイク作る権利渡す代わりに俺にマージン寄越すっつー話だろ」

龍天河「ん、ま、まあ……これってそんな簡単に決めることじゃ」

遊一「どうせお前が将来牛耳るんだろ、会社」

龍天河「人聞きの悪いこと言うのはやめてくれな……あ、いや、そうなるな」

455: ◆/7w/ijckWc 2015/06/10(水) 22:30:56.11 ID:Xs/MQr7bo


遊一「つーと?」

龍天河「父さんなんだけどさ……怪しいっていうか、真っ黒っていうか」

遊一「はぁ?」

龍天河「遊一と戦うよう唆したのも父さんだし、地縛神を渡して来たのも父さん」

     「最近、仕事も放りだして何かしてることも増えたし……」

     「……だからってのは考えてるんだ一応」

遊一「ほォ」

龍天河「それに関連して、ってわけじゃないけど。今度、希望参加制のキャンプがあるだろ?」

遊一「まあ、行くヤツもたかが知れてるがな。それで?」

龍天河「そこに何か、妙な遺跡を見かけたんだ」

遊一「遺跡……」 ゲンナリ

456: ◆/7w/ijckWc 2015/06/10(水) 22:41:46.36 ID:Xs/MQr7bo


龍天河「気が乗らないか」

遊一「乗ると思うか。またあのバケモノがいるかもしれねーんだぞ」

龍天河「かもな。だからこそ行く価値がある」

遊一「あ?」

龍天河「現状、その怪物のことを多少なりとも知っていて、対処を打てるのは俺達だけだ」

遊一「………………」

龍天河「他の奴のことなんて知らないとか言わせ……いや、お前は言うかもしれないけど」

遊一「分かった」

龍天河「……意外だな」

遊一「あ?」

龍天河「お前ならもうちょっと渋るかと……」

遊一「俺だって思うとこはあんだよ」

龍天河「そっか。ありがたい」

458: ◆/7w/ijckWc 2015/06/10(水) 22:50:27.60 ID:Xs/MQr7bo


龍天河「決行は当日でいいか。俺たちの動向なんて気にしないだろうし」

遊一「あ、いや……ちとマズい……マズく……ねえのか? ん?」

龍天河「遊一、どうしたんだよ。なんか変だぞ」

遊一「だから色々あったんだ」

龍天河「……もしかしてお前、大人の階段を」

遊一「ノーコメントだ」

龍天河「お前こういう時普段はもっと余裕な感じでいなすよな!?」

遊一「いちいち聞くな」

龍天河「登ったのか大人の階段を! 俺とお前でオーバーレイしたのか! それとも融合なのか!?」

遊一「そこまでしてねーよ!」

龍天河「まあ、ただ……全く欲がないわけじゃあなくて良かった……のか?」

遊一「……チッ」

459: ◆/7w/ijckWc 2015/06/10(水) 22:55:31.21 ID:Xs/MQr7bo


遊一「ともかく……刹那のヤツがついてくる、可能性はある」

龍天河「そうかそうか」 ニヤニヤ

遊一「殴り飛ばすぞお前」

龍天河「最近分かったが遊一って敵には『テメェ』と味方には『お前』で使い分けてるんだな」

遊一「……くだらねえこと言ってねえでプラン練るぞ!」

龍天河「オーケーオーケー。ははっ」

遊一「……チッ」


◆ アルバイト「病院の襲撃事件」「キャンプ地の遺跡」が発生しました

◆ 一日が終了しました


460: ◆/7w/ijckWc 2015/06/10(水) 23:00:23.09 ID:Xs/MQr7bo


◆ 61日目


遊一「つーわけで」

刹那「付き合うことになりましたー」

白音「」

活火「あれ。戌井。戌井ー。ダメだ。反応が無い」

遊一「というかこれ息してるか」

活火「してない」

遊一「救急車ァァァァ!!」


行動・行き先選択

1.カードショップ「ゴールデン・ハインド」
2.スクラップ置き場
3.学校
4.掲示板を確認する
5.知り合いについて調べる
6.情報屋
7.埠頭
8.アルバイト
9.コミュ
10.自由安価

↓2

462: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/10(水) 23:04:03.40 ID:N6eZNS/Y0
6

463: ◆/7w/ijckWc 2015/06/10(水) 23:07:07.67 ID:Xs/MQr7bo

◆ 情報屋で知りたいことは何ですか?


↓3くらいまで なお、再選択を行いたい場合は「再選択」として票を投じていただければ

467: ◆/7w/ijckWc 2015/06/10(水) 23:20:28.35 ID:Xs/MQr7bo


◆ ヒイロの情報屋


ヒイロ「よう。飛行機の完成おめでとう」

遊一「……あんたに素直に褒められるとそれはそれで気持ち悪ィな」

ヒイロ「そんなお前には普段の4割増しの値で情報を売りつけてやろう」

遊一「何でだよ!?」

ヒイロ「幸せというものはおすそわけするものだ。だろう?」

遊一「強要するものではねえなぁ」

ヒイロ「女の子とイチャイチャしおって。くたばってしまえ」

遊一「そこが本音じゃねーか」

ヒイロ「ちっ。それで知りたいことは何だ」

遊一「あ、あぁ……今回受けたバイトなんだが」

ヒイロ「犯人は同好会ではない」

遊一「はえーよ。つーかではないって」

468: ◆/7w/ijckWc 2015/06/10(水) 23:31:30.31 ID:Xs/MQr7bo


ヒイロ「そのままの意味だ。候補は自分で考えろ」

遊一「チッ……」

ヒイロ「あとは何だ? おおかた龍天河涼の父親のことだろうが」

遊一「人の考えを読むな。いや、聞くは聞くけどよ……」

ヒイロ「彼は決して善良な人間ではない」

遊一「…………あ?」

ヒイロ「あの若さであの地位に立っているということは、それなりの背景があるということだ」

    「努力だのなんだのと、くだらんな。そういう才気と巡り合わせがあった」

    「あとは金の力だ。それで大抵のことは説明できるし実際にその通りだった」

遊一「……まあ、否定できることじゃねーが」

ヒイロ「龍天河涼は彼のことを慕っているようだがな、結局その行動の殆どは打算だよ」

    「行動原理は『己』。ある意味でお前と同じだ。もっとも、情というところでだいぶ違うが」

469: ◆/7w/ijckWc 2015/06/10(水) 23:39:36.60 ID:Xs/MQr7bo


ヒイロ「息子にだってどんな風に思ってるやらな。そもそも、ヤツは拾い子だし」

遊一「…………拾い」

ヒイロ「おっと、アナグラムすると俺の名とか言うなよ。ともかく龍天河涼の思ってるところはそこだ」

    「拾ってもらったから恩を返す。もっと見てもらいたい。ってな」

遊一「あの野郎」

ヒイロ「もっとも、今はその気持ちも昇華できたようだが」

遊一「ケッ」

ヒイロ「ともかく、あの男とことを構えるなら気を付けろ」

    「あれは若いが、酸いも甘いも味わい尽くしている。街のことも知り尽くしている」

    「言うなれば『街そのもの』というところだ。ま、過剰な表現かもしれないがな」

遊一「どっちでもいいさ」

ヒイロ「気に入らなきゃ殴る、か?」

遊一「先読みしてんじゃねえ」

470: ◆/7w/ijckWc 2015/06/10(水) 23:43:59.50 ID:Xs/MQr7bo


ヒイロ「あの市長に代わって治安は良くなったが、いつまで続くか」

遊一「……崩れようとしてる兆候でもあんのか」

ヒイロ「さぁ。だが、敏感なヤツほど恐れるかもしれないな」

遊一「よく分からん」

ヒイロ「そりゃ失礼」

遊一「……ともかく、聞きたいことは聞けた。じゃあな」

ヒイロ「おい」

遊一「あ?」

ヒイロ「4割」

遊一「テメェの私怨に付き合う気は無い」 スタスタスタ

ヒイロ「ちっ」


◆ 情報を入手しました

482: 歓迎しよう、盛大にな ◆/7w/ijckWc 2015/06/11(木) 21:25:50.89 ID:iB+Y4DMgo



遊一(情報っつーかヤツの所感も含めて聞いちまった感じがあるが)

   (なかなかどうして、情報が得られなかったっつーわけでもなく)

   (龍天河の親父か。注意はしとくに越したことねーだろうな)


行動・行き先選択

1.カードショップ「ゴールデン・ハインド」
2.スクラップ置き場
3.学校
4.掲示板を確認する
5.知り合いについて調べる
(×)6.情報屋
7.埠頭
8.アルバイト
9.コミュ
10.自由安価

↓2

484: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/11(木) 21:28:15.51 ID:yBKhuzEn0
9、廻亜、グラ

485: ◆/7w/ijckWc 2015/06/11(木) 21:39:46.09 ID:iB+Y4DMgo


◆ 埠頭


遊一「………………」 ザザァン…

廼亜「あ。やぁ遊一君。機嫌が良さそうだね」

遊一「……よォ。そう見えるかよ」

廼亜「実に。悲願が達成されたとでも言うような顔だ」

遊一「……ま、そうなるな」

廼亜「なるほど。それでこの場所でたそがれていたのかい」

遊一「たそがれ? ンな風に見えるかよ」

廼亜「大きな目標を達成した人間特有の虚無感を発しているようにも見えるね」

遊一「だとしたら見間違いもいいとこだな。俺はまだまだやりたいことがある」

487: >>486 確率1/3なのがちょい気になるかも ◆/7w/ijckWc 2015/06/11(木) 21:53:42.06 ID:iB+Y4DMgo


廼亜「それでも私がそのように感じるということは、大なり小なりそうした感情があるということだ」

遊一「………………」

廼亜「お、図星かい。図星かい?」

遊一「うっぜェ」

廼亜「それは失礼した」

遊一「そりゃ少しはそういう気持ちもある。だからここに来て気持ちを整理してたんだよ」

廼亜「ほう?」

遊一「この先もまだまだやることはある。飛井のバンドに内定してるし、街の外も見てみたい」

   「刹那の目標も果たす気があるし……世の中のカミサマ連中をどうにかするっつーとこもな」

廼亜「私は除外してくれたまえよ」

遊一「そりゃ無理だ」

廼亜「ヒドい!!」


カツ、カツ、カツ……


グラ「あら。御機嫌よう。お久しぶりね」

遊一「あ? あ、お前確か、舞野……」

廼亜「ファッ!?」

488: ◆/7w/ijckWc 2015/06/11(木) 22:04:16.86 ID:iB+Y4DMgo


遊一「久しぶりだな。そういやあんたに貰ったあのカード。意外と役に立ったぞ」

グラ「それは良かった。随分と……フフ。順調に……」

廼亜「あっるェェ~……グラちゃんいつからいたんだい……?」

グラ「ちょっと前よ」

廼亜「あ、は、は、は、は……ははは……会いたくなかったなあ実に」

遊一「あ? 血縁じゃねーのか…………あ? つかお前、よく考えたら」

廼亜「は、は、は……ノーコメントでお願いするよ。うん」

遊一「……チッ」

グラ「ナイア、もしかして彼に言っちゃったの?」

廼亜「え? ん、まあ……言ったというかバレたというか……うぅん」

グラ「残念。だったら感付いてておかしくないでしょうけど……」

廼亜「まあ、グラちゃんに関しての情報はそうそうないだろうけどねぇ」

グラ「情報を持ってるとしたらナイアだけ。……なら」 ペロ

遊一「?」

廼亜「は、は、は……背筋がヒヤりとするからやめてくれないかな」

490: ◆/7w/ijckWc 2015/06/11(木) 22:14:26.24 ID:iB+Y4DMgo


遊一「何だかよく分からねえが、あんたは敵か?」

グラ「いいえ。味方とも言い難いけれど」

遊一「ならいい」

グラ「ありがとう。ところでナイア……」

廼亜「ひゃい」

グラ「……彼はともかくあなたはやめておくわ。端末だとしても、こんな魂食べたら体を壊しそうだもの」

廼亜「え、ひどくない?」

グラ「しかし遊一君。あなたも随分……数奇な運命を送るものね」

遊一「あ? どういう意味だよそ……いや、数奇だったわ」

グラ「でしょう? まあ原因はアレだけど」

廼亜「グラちゃんまでアレ扱いか。ははは私の立場って一体」

遊一「そんなのあったか?」

グラ「無いわ」

493: ◆/7w/ijckWc 2015/06/11(木) 22:26:35.15 ID:iB+Y4DMgo


グラ「言ってしまえば、全ての原因はアレにあると言えなくもないわね」

遊一「廼亜の野郎が?」

廼亜「そうかい?」

グラ「だってそうでしょう? ナイアがいなければクトゥグアもこんなところにまで来ないでしょうし」

   「クトゥグアが例のバイトの子を拾わなければ彼が同好会の案件に巻き込まれもしなかったし」

   「私があなたに興味を持つことも、果ては『彼女』の背後に眠るものも目を覚まさなかった」

遊一「…………疫病神か何かかお前?」

廼亜「違うよ!! いや、グラちゃんの言ってることはまあ、間違ってると一概に言えないけど」

遊一「疫病神だな」

廼亜「私自身が手を下したものが一つたりとも無いよ!!」

グラ「だから疫病神って言うんじゃないの?」

廼亜「がはっ」

495: ◆/7w/ijckWc 2015/06/11(木) 22:35:54.91 ID:iB+Y4DMgo


廼亜「」 チーン

遊一「いいのかよアレ」

グラ「いいのよ。どうせ5秒もしたら復活するから」

遊一「まあそうだが」

グラ「と、予防線を張っておけば起き上がれないのよ。ナイア、思惑通りとか嫌いだから」

廼亜「私の逃げ場が全部塞がれてしまったじゃないか!」

グラ「流石に起きたわ」

遊一「ここで寝たままだとあんたの『思惑通り』になるからだろ」

グラ「それもそうね」

廼亜「まったくもう、いくら私でもおこだよおこ」

遊一「は?」

グラ「頭の悪いことばかり言ってないで少しは世のため人のためになることしたら?」

廼亜「どうして私に対する仕打ちはこんななんだ」

グラ「世界の節理?」

廼亜「遊一君にスターダストだってあげたじゃないか!」

遊一「おう。今んとこ役に立ったの一度きりの微妙な場面だけだぞ」

廼亜「」

499: ◆/7w/ijckWc 2015/06/11(木) 22:44:05.85 ID:iB+Y4DMgo


遊一「東宮のデュエルでも一発退場。龍天河の時は効果使えず終いで破壊だしよ」

グラ「ぷっ」

廼亜「今のぷっってのが一番傷ついたよ私」

遊一「ホープはフィニッシャーになること多いし。ブラックフェザーはこないだのデュエルだと地味に活躍してたな」

グラ「あら、ありがと」

廼亜「ホープ……? えっ?」

遊一「あ? お前知らなかったっけか」

廼亜「何それ私知らない」

遊一「じゃあ教えることもねーな。つーか現状一番活躍してんのガイザーとショウフクな気がする」

グラ「使い慣れてるからかしらね」

遊一「かもな。除去効果も使いやすいしよ」

廼亜「す、スターダストの守りの効果……」

遊一「相手も突破する算段立ててかかってくるから目立たねえよな。多分今後も」

廼亜「」

503: ◆/7w/ijckWc 2015/06/11(木) 22:49:50.44 ID:iB+Y4DMgo


廼亜「あァァァァァァンまりィィだぁぁ」

遊一「うるせェ!! あー……くっそ、いずれ役立つだろォし元々効果も使いにくいわけじゃねーんだよ」

   「その内活躍する可能性はどっかにあるからあんま期待せずに待て!」

廼亜「君そんなだからフラグ立てまくりなんだよ知ってる?」

遊一「いきなり立ち直ンな。つーか何の話だ」

廼亜「下げて上げる」

グラ「確かに効果的な気はするけど」

遊一「……今後は改めっか……」


◆ グラと廼亜の好感度が上昇しました
コンマ1の位で判定
1,2,3 : 4
4,5,6 : 5
7,8,9 : 6
0,   : 8
↓1

504: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/11(木) 22:50:37.50 ID:rH7qca0oo
21

511: ◆/7w/ijckWc 2015/06/11(木) 23:01:16.70 ID:iB+Y4DMgo

◆ 以下のように変動しました

廼亜琉楽:38→46

舞野グラ:0→8



廼亜「私にまでフラグを立ててどうする気だい!?」

遊一「このひとちょっとおかしい」

廼亜「ちょっとした茶目っ気じゃないか」

グラ「あなたの場合茶目っ気で済まないんだけどね」


◆ 一日が終了しました

520: やるのん ◆/7w/ijckWc 2015/06/12(金) 21:15:34.32 ID:bbJWRXCOo


◆ 62日目 / 自宅


父「遊一。これを見てくれ」

遊一「あ? 何だ親父。これ、ゴーグル?」

父「カッコイイだろう!」

遊一「自慢しに来ただけかよしばくぞ」

父「まあ待て待て。ちょっと父の威厳を見せたくなっただけだ」

遊一「……おう?」

父「プレゼントだよ。頑張ったな、遊一。いつかお前はやると信じてたぞ」

遊一「そりゃ……ありがてえけどよ」

父「これはお前が子供の頃、いつかこんな日がくるかもしれないと思って買ったんだ」

遊一「おう……いや待て親父。ゴムボロボロじゃねェか」

父「あっ」

遊一「…………ま、でも修理すりゃ使える、しな。別に……嬉しくないわけじゃねーし」

   「あんがとな、親父」

父「……あっ、今すっごい泣きそう」

母「多分ここからは私たちの出る幕無いわねぇ……(メタ)」

父「えっ、あ、うん」


行動・行き先選択

1.カードショップ「ゴールデン・ハインド」
2.スクラップ置き場
3.学校
4.掲示板を確認する
5.知り合いについて調べる
6.情報屋
7.埠頭
8.アルバイト
9.デュエル
10.コミュ
11.自由安価

↓2

522: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/12(金) 21:17:09.72 ID:z274izaT0
8 キャンプ

525: ◆/7w/ijckWc 2015/06/12(金) 21:41:51.25 ID:bbJWRXCOo


◆ 密林


ざわざわ……


遊一「……想像よりだいぶジャングルだな」

龍天河「俺も同じこと思った。けど……これはこれで楽しくないか?」

遊一「……いや」

刹那「センパーイ! あっちにおっきな鳥飛んでますー! それからこっちにちょっとイノシシの姿が見え……あっ、あっちにもー!」

遊一「コイツが大興奮するからヤバい」

龍天河「……俺、こういう時どういう顔すりゃいいのか分からないんだ」

遊一「笑えよ龍天河」

龍天河「その返答は若干違うかなぁ」

刹那「お二人ともー! 早く行きましょー!!」

遊一「まあ待て。つーかそもそも説明も始まってねェだろ」

527: ◆/7w/ijckWc 2015/06/12(金) 21:52:28.08 ID:bbJWRXCOo


森蔭「えー……森蔭です。本日は皆さまにお集まりいただき、ありがとうございます」

遊一「始まったぞ」

龍天河「あっと。そうだな」

森蔭「本日はゼミ活動としてこちらへ来訪した次第でありまして――――」

遊一「カタいな」

龍天河「お静かに」

森蔭「高校生の皆さんにとっては遊びという側面もあるでしょう。しかしフィールドワークという本分も忘れず」

   「学習の一環として参加していただきたく思います。なお、今回集めていただくのは……」

刹那「おにくー……」

遊一「静かにしろ」

森蔭「こちらのレジメ……あー……プリントに記載のある植物類ですね」

   「無論、生態系を崩さない程度にお願いしたく思います。また、一応は学習ですけども、御友人方と参加された方も多いかと思います」

   「適度に節度を持って楽しみましょう。以上です」


530: ◆/7w/ijckWc 2015/06/12(金) 22:01:05.34 ID:bbJWRXCOo


遊一「……よし。終わったな。行くぞ龍天河」

龍天河「あ、いや待て。今はまだ」

遊一「っと、それもそうだったな……」

刹那「どこへ行こうというんですかー。今日の目的は」

遊一「あぁ、先にそっちを」

刹那「おにくじゃないですかー」

龍天河「君はな!?」

遊一「龍天河。俺はちと狩ってくる」

龍天河「遊一も乗り気かよ」

遊一「今、すぐに刹那の目を逸らすにはこれしかねェ」

龍天河「あ……それもそうだな。でも、課題は」

遊一「バイク貸す。プリントにいくつかあったが、地形的に取りにいき辛いものも結構な数あるみてェだ」

   「ある程度周囲の地形も理解できてかつ、距離も稼げるコレなら、すぐに既定の数は集まるだろ」

龍天河「よし……じゃあ、そのように」

遊一「おう」

刹那「センパーイ、はやく行きましょー!」

遊一「今行くから待て! ……頼むぞ龍天河」

龍天河「合点」