1: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/08(火) 01:09:00.54 ID:0Dx5gvhR0
【簡単なあらすじ】

憧れのトレセン学園のトレーナーになれたと思った主人公。
しかし、うまく担当ウマ娘を育てることができず、担当を外されてしまう。
目の前が真っ暗になり――次の瞬間には、トレセン学園の校門前。

疑問と困惑。日付を確認すると、メイクデビュー約五か月前。
あれ、これループしてね?

とりあえずトレーナーは現状を打破するために、ウマ娘の育成を決めたのだった。

――――――
【注意】
・ウマ娘公式が定めたガイドラインに違反しない程度に書きます。

>モチーフとなる競走馬のファンの皆さまや、馬主さまおよび関係者の方々が不快に思われる表現
>ならびに競走馬またはキャラクターのイメージを著しく損なう表現は行わないよう
>ご配慮くださいますようお願いいたします。
(ウマ娘公式サイトより引用)

・新人トレーナーなので、キャラ性を網羅していません。ご容赦を。

・SS初心者です。不作法などあったらすみません。何かありましたらご指摘いただけると幸いです。

・安価は1~3くらい先に飛ばす予定です。

・仮に安価が一日待っても来なかった場合、ある程度勝手に進行します。

・その他補記すべきことがあれば、都度補記します。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1623082140

2: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/08(火) 01:12:36.54 ID:0Dx5gvhR0
トレーナー「目標不達成かなんかでウマ娘の担当外されたら目の前真っ暗になって、気付いたらトレセン学園の真ん前に居るんだけど……」

トレーナー「ま、いっか。多分育成しきれたら未来変わるかもしれないし」

トレーナー「じゃあ……まずは >>3 を育成するか!」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/08(火) 01:58:12.26 ID:77Hg9Cy00
スペ

4: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/08(火) 02:31:51.26 ID:0Dx5gvhR0

トレーナー「やっぱり素朴で言う事を聞いてくれそうな子がいいよな。幸先よく行きたいし」

トレーナー「……と、なると。スペシャルウィークあたりが妥当か」

トレーナー「日本総大将って響きがなんかかっこいいし、強そうだよな!」

トレーナー「さて、じゃあ早速――」

―――

 トレーナーはトレセン学園の門を叩き、扉を開く。
 眩いばかりの光がトレーナーの網膜を焼き、その視界を強制的にシャットアウトする。
……やがて目が開いた時飛び込んできたのは――あまりに広大な敷地に巨大な校舎、そして馬場。
 高らかに上がる、ウマ娘の気炎万丈たる喊声。それらに掛けられる野太い指示はトレーナーのものか。
 そんな雰囲気に圧倒される中、ふとトレーナーは馬場の影から彼らを覗き込んでいる姿を見る。

 ブルネットの髪に一筋、白い前髪。まん丸な紫の瞳。
 いかにも純朴そうな少女。彼女こそ、トレーナーが探し求めていたウマ娘――スペシャルウィーク。
 声をかけようとトレーナーが近づくも、気付く様子はない。
 小さく開けた口から、声とも音ともつかない吐息を――感嘆の息を吐いている。
 よほど中の様子に見入っているらしく、スカートが土で汚れていることにも気づいていなさそうだ。

―――

トレーナー(さて、どう声をかけようか――そうだ)

トレーナー「>>5」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/08(火) 04:01:15.18 ID:77Hg9Cy00
こんにちは。僕もご一緒していいかな?

時間帯もアレやし人おらんな

6: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/08(火) 04:30:27.07 ID:0Dx5gvhR0
トレーナー(ここは気さくに、警戒心を持たれないように……)

トレーナー「こんにちは。僕もご一緒していいかな?」

―――

 限りなく柔和に、だが軽く感じられないように。
 スペシャルウィークの後ろから話しかける。
 反応は劇的。彼女は跳ねるように驚き、飛ぶように後ずさった。
 警戒するようにしっぽが逆立つ。一瞬トレーナーを見たかと思うと、訝しげに彼女は問うた。

―――

スペ「だ、だ、誰ですか貴方?!」

トレーナー「おおっと、怪しいものじゃない。ほら、これ」

スペ「確かに、これはトレセン学園の……。じゃあ、トレーナーさん……なんですね?」

トレーナー「その通り!」

―――

 そう呟いた時、一陣の風がトレーナーの頬を掠めた。
 否、それはただの風ではない。
 地を疾駆し、天をも駆けんとする少女たちが起こす、自身の存在証明。
 馬場から数メートルは離れているのに、しかしトレーナーの頬をも掠める彪風こそ、スペシャルウィークが見つめていたもの。
 やがて彼女が至るべき、戴きの風。高らかに響く勝利の喊声は、トレーナーの、スペシャルウィークの耳朶を揺らす。

―――

トレーナー(見惚れるほどの、速度だ)

トレーナー(そこに何故という説明なんていらない。その速さがあるだけで、僕達はきっと魅了されてしまう。そんな速さ)

トレーナー(…………導きたい)

トレーナー(彼女を頂きへ、この高揚の果てに……!)

トレーナー(スペシャルウィーク、彼女にはその素質がーー"強さ"がある)

トレーナー(さぁ、なんと声を掛けようか)

トレーナー「>>7」




7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/08(火) 05:49:22.79 ID:ptultCl9O
日本一を目指さないか?

8: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/08(火) 12:20:49.35 ID:nS+5yABP0

トレーナー「日本一を目指さないか」

ーーー

ーーそれは、雷鳴の落ちるような衝撃だったに違いない。
 それほどに、唐突に放たれた言葉は重かった。……視線を思わず釘付けにするほどに。
 喊声鳴り響く馬場で、しかしその声はあまりに大きくスペシャルウィークの耳に届く。
 日本一……と蕾がほころぶように、唇から息と音が漏れだした。
 その言葉は彼女の誓いであり、原風景の1つ。お母ちゃんと約束した、違えることは出来ない、したくない約束。
 目の前の人物が信用に足るかは、スペシャルウィークには分からない。ただ、瞳に宿る熱量は、自分のそれと同等に思える。
 彼女が日本一という言葉に抱く憧憬と熱量ーー。それこそが今、彼女の気持ちを、まだ何も分からないながらもひとつの結論に帰結させた。

ーーー

Chapter1.スペシャルウィークとの出会い

ーーー

トレーナー「あれから一週間が経った」

トレーナー「正式にスペシャルウィークは僕の担当ウマ娘となり、今はメイクデビューに向けての調整中だ」

トレーナー「さて、今日はどんな練習をしようか」

練習内容>>9

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/08(火) 12:28:12.70 ID:2m1ymIWoO
スピード

10: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/08(火) 13:39:08.22 ID:nS+5yABP0



トレーナー「速度こそ命、命こそ速度。やっぱりウマ娘と来たら速さだよな」

トレーナー「という訳だスペシャルウィーク、今から走り込みするぞ!」

スペ「はい!」

ーーー

▼スペシャルウィークのスピードがFに上がった!

ーーー

トレーナー「……ラスト1ハロン!」

スペ「はいっ……!」

トレーナー(速い……が、やはりまだまだ発展途上、だな。誰かに併走してもらえれば、実力も上がるのかもしれないが……)

トレーナー(そういえば、近くには色んな興行施設があるらしいし、そこに行けば誰かと会えるのかもしれない。頼み込めば併走も叶うかもしれない)

トレーナー(どこに行こう……)

どこに行く? >>10
誰と出会う? >>11

ーーー
※ゲームのように数値を上昇させた上で段階ごとに評価する手も考えましたが、管理が難しいので、練習するとその能力値の評価が上がる感じにします。
※展開が間延びしている気がするんですが、如何でしょうか。もう少し早い方が良いでしょうか?よろしければご意見を頂戴したく。

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/08(火) 13:41:24.14 ID:YZ8t1qTAO
コンマも適宜使うといいかもね
プール

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/08(火) 13:42:19.31 ID:dabx5ew6O
ウイニングチケット

18: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/08(火) 18:45:51.14 ID:0Dx5gvhR0
トレーナー(今のスペシャルウィークに不足しているものが何か、と問われれば、それはきっとありとあらゆるもの、と答えることができるはずだ)

トレーナー(だけど、一度にすべての問題を改善することはできない。そう、地道に――地道に行くべきだ)

トレーナー(中距離、長距離を制するには何を置いてもスタミナが必要だ。そう考えると、高負荷状態で鍛錬しているウマ娘がいれば、スペシャルウィークにとってもいい刺激になるはず)

トレーナー(と、なると向かうべきは……)

トレーナー「スペシャルウィーク、今から時間空いてるか?」

スペ「はい、まだ夕ご飯までは時間がありますから!」

トレーナー「少し考えがある。プールに来てくれないか?」

スペ「……プール? えっと、何をするつもりですか?」

トレーナー(……訝しまれている。さすがに出会いが出会いだからしょうがないが――ここは本心を話すことにしよう)

トレーナー「……スペシャルウィーク、今の君に足りないものは何だと思う?」

スペ「……いきなりどうしたんですか?」

―――

 そう言いながらも、スペシャルウィークは目を細めて黙り込む。
 その様子は悩んでいるようにも見えるし、どこかを見つめている――あるいは、思い出しているようにも見えた。

 風が吹いて、ブルネットの髪が揺れる。僅かに汗と、制汗シートのシトラスが、二人を何時かの光景に連れていく。
 二人が出会った日。日本一を目指さないかと声をかけ、掛けられた日。
 あの日のことを思い出して――そして、スペシャルウィークは確信めいて、ぽつりとつぶやいた。

―――

スペ「全部、です」

スペ「あの日見てたウマ娘さんは、今の私なんかよりとても速かったです。風を切って……いや、まるで風みたいに! びゅん、って走ってました。でも、それだけじゃありません。力強さも、スタミナも、知識も――全部全部、凄いんです」

トレーナー「……そうだ。今の君に足りないものは、力強さであり、スタミナであり、知識であり、根性であり、賢さであり、スピードでもあり――つまりすべてだ」

スペ「そう、ですね」

トレーナー「でも、逆にこうも言える」

トレーナー「――君には、全てを育むことができる、権利がある」

トレーナー「あふれんばかりの未来がある」

トレーナー「……プールに行く理由は、スペシャルウィーク、君の将来のヴィジョンを定めるためだ」

スペ「将来の、ヴィジョン……」

トレーナー「君の脚はどんな足なのか、僕たちがデータで得ている資質以上に、スペシャルウィークが知っている自分についての情報以上に、きっと可能性があるはずだ」

トレーナー「だから、まずは先輩のことをよく観察するんだ。あわよくばその技を盗んで、自分のものにする」

トレーナー「……語りすぎたけど、まぁここ辺りがプールに行く理由かな」

―――

 トレーラーがそういうなり、スペシャルウィークは大きくうなずいて、自分の部屋へと戻っていく。
 数分後、準備を整えたスペシャルウィークとトレーナーは、学内に敷設されているプールに向かうのだった――が。

―――

チケゾー「う゛わ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ん゛!!! タイシンのバカぁーーーッ!」

トレーナー(……なんとも情けない声に、出迎えられてしまった)

ウイニングチケットから何を学ぶ? >>19
スピード/スタミナ/パワー/根性/賢さ/スキル

※安価先のコンマの数値によって獲得できる報酬が増減する。(10刻み。高いほうがより良い報酬を得ることができる) 

19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/08(火) 18:48:39.82 ID:06Jar1zxo
根性

20: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/08(火) 21:47:15.26 ID:0Dx5gvhR0
トレーナー「……なるほど、ナリタタイシンと特訓の約束をしていたらすっぽかされた、と」

チケゾー「そうなんだよぉーっ! アタシ……アタシ約束じでだのにーーーッ!!!」

スペ「あはは……」

トレーナー(苦笑を浮かべたくなる気持ちは良く解る……けど、世に聞こえるナリタタイシンであっても約束をすっぽかすことはないんじゃないか……?)

トレーナー「ウイニングチケット、君がナリタタイシンと約束をしたのはいつの話だ?」

チケゾー「え……? 今日の朝だけど、トレーナーさんがどうしてそんなこと気にするの?」

トレーナー「なんとなく、ウイニングチケットの悩みに協力してあげようかな、と思って……」

スペ「わ、私も協力しますよ、チケゾーさん!」

チケゾー「本当……? う゛ぁ゛ぁ゛ぁあ゛り゛か゛と゛う゛ーーーーッ!」

トレーナー(さて、とはいえなんとなく背景は察した……)

トレーナー(ナリタタイシンといえば小柄かつ小食で有名だ。体調を万全に整えるにもかなりの気遣いが必要な、繊細なウマ娘……)

トレーナー(ナリタタイシンの出走予定を考えれば、この時期に彼女の調整を行っていることは、まず考えられない。とすれば――彼女の体調は悪いとは言わないまでも万全ではない)

トレーナー(つまり――)

トレーナー「とりあえず、一度校舎に戻ってみよう」

スペ「え? 校舎にですか?」

トレーナー「ああ、なんとなくだけど、校舎に行けば解決しそうな気がするんだ」


―――

 直感に従って動いているのだろうか。スペシャルウィークはふと思う。
 確かにトレーナーは、今まで直情的に動くこともあった。
 出会いなど特にそうだった、と走りながらスペシャルウィークは心中で頷いた。

 それにしても、ちょっときついかも。――そう思った瞬間、スペシャルウィークは自らの不出来に気付いた。

 先頭を走るウイニングチケット……彼女のペースに飲み込まれ、ペース配分を考えればあり得ない速度で走っていたのだ。
 いかに学園内の移動といえど、トレセン学園は通常では考えられないスケールで作成されている。
 当然だが、走って移動する場合はペースを考えなければすぐにばててしまう。
 次第に息が荒くなっていく。
 酸素が不足して白む視界。覚束なくなりそうな足取り。歯を食いしばって、意識を保とうとする。体が重い。脚が軋む。自分の体が、だんだんと自分の制御下を離れていく感覚。

――スペシャルウィークとウイニングチケットが校舎にたどり着くころには、スペシャルウィークのスタミナは尽きてしまっていた。

―――

トレーナー(学内移動に乗り物を使わなきゃいけない学校イズ何……)

トレーナー(……と、あれ? スペシャルウィーク、なんか疲労してる……?)

トレーナー「おーい、大丈夫か?」

スペ「と、とれーなぁ……さん……。すみません……」

トレーナー(ウイニングチケットが近くに居ない。保健室の方が騒がしいところを見ると、氷嚢か何かを取りに行ったんだな)

トレーナー(……なるほど、まんまとペースに乗せられたわけだ)

トレーナー「なんとなく理解したか? これが先輩の力だ」

スペ「……ふぅ。はい、あの爆発的な速度、それを保ち続けるスタミナ。さすがです……!」

トレーナー「……頑張らなきゃな」

スペ「……。はい!」

21: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/08(火) 21:47:56.84 ID:0Dx5gvhR0
―――

 その後ウイニングチケットが氷嚢を持ってきたところで、この事態は収束する。
 校舎の柱からこっそりと、ナリタタイシンがこちらを見ていたのだ。
 それをウイニングチケットが驚異的な観察眼で発見。
 紆余曲折合って引っ張り出されたナリタタイシンに聞けば、そのような約束はしてない、と答えた。
 
 やっぱりな、とトレーナーは一人ごちる。
 そもそも意識もはっきりとしていない朝に、何を言われたか覚えている人間の方が少ない。ウマ娘にも違いはないだろう。
 特に小食なナリタタイシンならば、エンジンがかかるのも遅くなるのも道理。色々と不幸な事故が重なって、ウイニングチケットが一人取り残される羽目になったのだ。

―――

トレーナー「意思伝達の重要性が理解できたな」

スペ「……はい」

トレーナー「……スペシャルウィーク、どうした?」

スペ「……なんだか、すごいなぁって」

トレーナー「……」

スペ「チケゾーさんたち先輩もそうだけど、トレーナーさんも。その、しっかりいろんなことを考えているんだな、って」

トレーナー「……遠回しにバカにしてないか?」

スペ「ば、バカにしてないですよ! でも、その……ここ一週間というか……出会いが衝撃的だったから……」

トレーナー「……。まぁ、そうかもしれないが。仮にもスペシャルウィークのトレーナーだからな。君のことであれば、常に考えている」

スペ「……! そう、ですか」

スペ「あの、トレーナーさん」

トレーナー「なんだ?」

スペ「私、もっと強くなりたいです。強くなって……日本一のウマ娘になって、お母ちゃんに勝ったよ! って言いたいです……!」

トレーナー「そうか」

―――

「だから、その……」

 スペシャルウィークは、ふと振り返る。
 夕暮れの空が長い影を作り、まるでトレーナーの影を踏むように、彼女はステップした。
 そして、どこまでも真剣な表情で――一方でワクワクしているようにも見える表情で――、笑う。

「よろしくお願いしますね、トレーナーさんっ!」

 それは、花の弾けるような、笑みだった。

―――

22: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/08(火) 21:56:51.19 ID:0Dx5gvhR0
▼スペシャルウィークの根性が80上昇した!

▼根性が180になった

▼[食い下がり]を習得した!


■[スペシャルドリーマー]スペシャルウィーク
スピード:100(F)
スタミナ:88(F)
パワー:98(G)
根性:180(F)
賢さ:91

[固有スキル]
シューティングスター lv 1
[スキル]
食い下がり

―――

トレーナー「……さて、そろそろメイクデビューの時期だな」

トレーナー「今日は何をしようか」

今日は何をする? >>23
トレーニング/お出かけ/休憩/その他(良識の範囲内で自由に)

23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/08(火) 22:00:19.02 ID:bKmSOHqp0
G1レースを見に行く

24: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/09(水) 01:53:09.46 ID:cq4jTXCQ0

トレーナー(そうだ、G1に行こう)

トレーナー「そうだ、G1に行こう」

スペ「トレーナーさん?!」

トレーナー「G1だよG1、スペシャルウィークもわかるだろ?」

スペ「それはまぁわかります……けど、唐突ですね?!」

トレーナー「あのな、こういう時に使える日本語があるんだ」

スペ「……それは?」

トレーナー「百聞は一見に如かず! さぁ行くぞ!」

―――

 四月後半、一帖の盾を巡って有力なウマ娘が集うレース。
 名をば天皇賞。3000mにも及ぶ長大なコースを、足自慢のウマ娘が駆け抜ける、日本最高峰と呼び声高いレースだ。
 当然ながらウマ娘のレベルも非常に高い。何せ競馬に触れたことがない一般人ですら名前を知っている名馬がそろい踏みで出てくるレースである。低い訳がない。
 だからこそトレーナーはスペシャルウィークを連れてきた。
 百聞は一見に如かず。だが、一見でもビデオ越しと生では大きく異なる。
 その一つが、今二人の頭上から降り注いだ、割れんばかりの声援。
 まるで轟雷。さながら大地の奏でる旋律。ともすれば応援している人間が燃え上がってしまうほどの、壊滅的な熱量。

 人を熱くさせる戦い――否、人を狂わせる戦いのそれを、スペシャルウィークはただただ呆然と見つめていた。
 そして、今自分が立っている場所に気付いて、思わず深い安堵の息を吐いた。
 天皇賞という文字は、ウマ娘にとって非常に重い。だが、その文字以上に――埋め尽くさんばかりの人、そして人々が寄せる期待。

――まさに、重圧(プレッシャー)。

 スペシャルウィークはその渦中に自らがいないことを、今は幸運にしか思えなかった。
 いずれ立つ舞台なのだろう。いずれは走らなければならない馬場なのだろう。そう考えると、スペシャルウィークの体はいやに寒くなり、震える。

―――

トレーナー(雰囲気に気圧されてるな。やはりG1は違う)

トレーナー(最高峰のレースだ。そのどれもが出場するウマ娘にとって名誉であり、誇りであり――同時に重圧だ)

トレーナー(ビデオで見るだけでは伝わらない。それが馬場の持つ雰囲気やこの熱量。だからこそ一度味わってほしかった)

トレーナー「スペシャルウィーク」

スペ「……」

トレーナー「スペシャルウィーク?」

スペ「……あの、トレーナーさん」

トレーナー「……なんだ?」

スペ「……此処に、将来立つかもしれないんですよね」

トレーナー「……。ああ」

スペ「…………そっかぁ」

スペ「……今、私――凄く震えてる」

スペ「これが恐怖……? いや、違う……。これはきっと、多分……」

―――

 声をさえぎるように、ファンファーレが鳴り響く。
 最後に呟いた言葉が何か、トレーナーにはわからない。
 だが、その目に宿る熱量が、その発言が決してネガティブなものではないことを物語っている。
 トレーナーは小さく安堵の息をつき、スペシャルウィークを席へといざなう。
 パドックでは既に各ウマ娘が思い思いの行動に移っている。

―――

スペ(……あの人、あの人の走りが見たい――)

―――

 スペシャルウィークは、星に導かれた光のように、>>26 から目が離せなかった。

26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/09(水) 05:47:21.20 ID:UFmaX7xlO
スズカ

33: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/10(木) 00:27:35.52 ID:DxMttZ320
――異次元の逃亡者。

 世界を切り開くが如きスピード。
 第四コーナーを回り、最後の直線でなおも加速する、異次元の末脚。
 先頭の景色を誰にも譲らず駆け抜けていく彼女を、人々はそう呼んだ。
 遠距離に適性がないのか、それとも今まで隠されていたのか。彼女――サイレンススズカが長距離のレースに出てくることは、今まで一回もなかった。
 それがここにきての出走。観客も沸かずにはいられない。

―――

スペ「スズカ先輩……」

トレーナー(あれはサイレンススズカじゃないか……。こんな長距離を走らせて大丈夫なのか? なんにせよ見ものだな)

トレーナー「……気になるか、”異次元の逃亡者”が」

スペ「……はい。それに、マイルや中距離に強いスズカ先輩が長距離でどこまで通用するのかも気になりますね」

トレーナー「僕も、周りのみんなも同じ気持ちだ。それだけの実績が、あのウマ娘にはある。”一芸に秀でる者は万芸に通ずる”とも言うしな」

スペ「頑張ってください、スズカ先輩――っ!」

トレーナー(……とは言ったものの、やはり彼女の適正はマイルや中距離。長距離では彼女自慢のスピードも、異次元のノビもどこまで通用するかわからない。もしかすると通用しないかもしれない)

トレーナー(だが、これから様々な壁にぶち当たるスペシャルウィークにとって、挑戦するウマ娘の存在は大きな光になるはずだ。それが彼女が憧れてるっぽいサイレンススズカならなおさら)

トレーナー(……意気軒昂の為にも、ぜひ勝ってほしいものだけど)

―――

 ナレーションが高らかに響き、パドックに居たウマ娘が続々とゲートインする。
 いずれも名だたる名馬だ。ゲートインするだけでも大きな歓声が上がり、拍手が響く。
 レースに向けて神経を集中させるウマ娘。彼女らの調子に乗せられるように、観客もまた、水を打ったように静まり返る。
 数秒。息遣いしか聞こえてこない静寂。――そして、爆発。
 ゲートが開かれ、せき止められた水のように一斉にウマ娘が駆け出していく。

―――

トレーナー(さて、出だしは上々。どうなるかな)

―――

34: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/10(木) 00:28:32.26 ID:DxMttZ320

下1 レース序盤のサイレンススズカの調子(コンマ)

01~10:出遅れ(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
11~20:掛り(ゴール時のコンマ判定に-25の補正)
21~30:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
31~40:コーナー巧者発動(ゴールのコンマ判定に+25の補正)
41~50:シックスセンス発動(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
51~60:逃げけん制発動(中盤のコンマ判定を一段階上のものに上げる)
61~70:直線加速発動(ゴールのコンマ判定に+75の補正)
71~80:円弧のマエストロ発動(中盤のコンマ判定を二段階上のものに上げる)
81~90:先頭プライド発動(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
91~00:先頭プライド、シックスセンス発動(ゴールのコンマ判定に+150の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。
―――

下2 レース中盤のサイレンススズカの調子(コンマ)
01~10:ブロック(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
11~20:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
21~30:好走(ゴールのコンマ判定の補正なし)
31~40:逃げ焦り発動(ゴールのコンマ判定に+25の補正)
41~50:尻尾上がり発動(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
51~60:前途洋々発動(中盤のコンマ判定を一段階上のものに上げる)
61~70:曲線のソムリエ発動(ゴールのコンマ判定に+75の補正)
71~80:鋼の意思発動(中盤のコンマ判定を二段階上のものに上げる)
81~90:ハヤテ一文字発動(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
91~00:ハヤテ一文字、尻尾上がり発動(ゴールのコンマ判定に+150の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

―――

下3 レース終盤のサイレンススズカの調子(コンマ)

01~33:好走(ゴールのコンマ判定の補正なし)
34~66:末脚(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
67~99:先頭の景色は譲らない…!Lv1発動(ゴール時のコンマ判定に+150の補正)
00  :先頭の景色は譲らない…!Lv3発動(ゴール時のコンマ判定に+300の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。

―――

下4 ゴールイン 着順確定
[ 下4 のコンマ+序盤補正+中盤補正+終盤補正]=達成値
達成値+逃げ適正A(+50)+バ場補正/芝A(+50)-長距離適正E補正(-150)=最終達成値

最終達成値が300を越した場合  1着
最終達成値が275を越した場合  2~3着
最終達成値が250を越した場合  4~5着(掲示板)
最終達成値が250を下回った場合 着外

―――

連続で4つ安価を出しますが、何卒宜しくお願い致します……!

35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/10(木) 00:33:29.98 ID:Vs8XGtUqo
逃げろ逃げろ

36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/10(木) 00:35:07.25 ID:lppzZ4J4o
時間的に厳しくない?
ある程度経ったら連投するわだめならずらしてくれ

37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/10(木) 01:15:16.81 ID:lppzZ4J4o
二回目

38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/10(木) 01:28:08.97 ID:ksUU/Ftx0
ほなラスト

40: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/10(木) 04:04:10.05 ID:DxMttZ320
■結果
・序盤(98)
先頭プライド、シックスセンス発動(+150)

・中盤(25)
好走(±0)

・終盤(81)
先頭の景色は譲らない…!発動(+150)

・着順確定(97)
97+150+0+150=397
397+50+50-150=347

結果……サイレンススズカ1着!

ーーー

※安価連取の想定をしていませんでした。20分くらいの間を置いていただければ連取りしていただいても構いません。
※このサイトに来て日が浅いのでよく分からないのですが、やはり~23:00くらいまでがピークなのでしょうか?
※本文は本日の夕方になるかも。

43: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/10(木) 14:35:09.92 ID:Ar/XhrKRO


「先頭はサイレンススズカ! 譲らないっ! 追いすがるマンハッタンカフェ! 逃げるサイレンススズカ! 第4コーナー回って最後の直線、サイレンススズカが逃げ切ってーー今1着でゴールッ!!!」

 腹の底を突き破るような歓声が響いた。
 サイレンススズカに長距離は難しいーーそう考えていた人々の思惑をも、異次元の逃亡者は追い抜いて行った。
 結果は2位と3バ身差をつけた1着。改めてその力を見せつけたサイレンススズカは、大勢のスズカコールを受けながら手を振っていた。

ーーー

スペ「スズカさん、勝っちゃいましたよ……?」

トレーナー「…………勝ったな」

スペ「スズカさん買っちゃっいましたよ?!」

トレーナー「なんで勝てたんだろうな?! 本当に快挙だと思うぞ!!」

スペ「流石スズカさんです……!」

トレーナー(この会場のどこを見ても、同じような反応が帰ってくるだろう。流石にこれは誰も予想していなかったーー)

トレーナー(異次元の逃亡者は、長距離にも健在かーー。その事実が、どれだけのウマ娘を絶望に追いやり、あるいは希望を持たせるのだろうか)

トレーナー(……まぁ、今はスペシャルウィークがやる気を出しているようだからそれでいいか)

スペ「トレーナーさん! こうしちゃいられません! 帰ってトレーニングしませんか?!」

トレーナー「ああ、そうだなーー」

スペ「よーし、私もけっぱるべーッ!」

下1 リザルト
※コンマが高ければ高いほど良いスキルを習得する。
※サイレンススズカ1着のため、判定に+50の補正。

44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/10(木) 14:39:50.11 ID:yn31WsVVo
これはSランスズカ

47: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/10(木) 18:29:31.16 ID:DxMttZ320
【リザルト】

▼ハヤテ一文字 習得!

▼やる気が上がった。(現在のやる気:好調)

▼因子[スピード★☆☆]を獲得した


■[スペシャルドリーマー]スペシャルウィーク
スピード:100(F)
スタミナ:88(F)
パワー:98(G)
根性:180(F)
賢さ:91(G)
やる気:好調

[固有スキル]
シューティングスター lv 1(レース終盤に選択肢追加:ゴールの判定に+150の補正)
[スキル]
食い下がり(中距離レース時、マイナス補正を低減する)
ハヤテ一文字(最終判定に無条件で+100の補正)

※コンマぞろ目なのでイベントが発生します。

―――
下1 どんなイベントが起きる?

48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/10(木) 18:34:37.42 ID:BwdUNq7/O
ウィニングライブの特等席を取れる

49: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/10(木) 19:21:18.00 ID:DxMttZ320
スペ「……! と、トレーナーさんっ!」

トレーナー「ぉう?! いきなりどうしたんだ、服引っ張って」

スペ「ウイニングライブ!」

トレーナー「ああ、サイレンススズカのウイニングライブか。それがどうかしたのか?」

スペ「取れたんですよ……」

トレーナー「おお、席が取れたんだな。そりゃよかった――」

スペ「それも特等席です!」

トレーナー「うんうん、よかった……って、えぇ?!」

トレーナー(サイレンススズカが伝説的偉業を果たしたレースのウイニングライブ、それだけで価値のある経験なのに――寄りにもよって特等席って……)

トレーナー「運が良かったな!」

スペ「――はいっ!」

―――

 その後に行われたサイレンススズカのウイニングライブは、ウマ娘の歴史に残る盛況ぶりで幕を開いた。
 あまりに美しく、それでいて力強い歌声。普段のトレーニングで鍛えられた足腰とスタミナによる、どこまでも律動的なダンス。
 ウマ娘であれば誰もが憧れてしまうほどの光景がそこにある。
 スペシャルウィークも、トレーナーも。いや、この会場のいる全てのウマ娘ファンが、彼女の歌声とダンスに酔いしれた。
 最後の一声が会場を支配し、静寂が訪れる。――数秒後。レースが終了した時よりもなお大きい声援が、会場を満たしたのだった。

―――
▼スペシャルウィークのやる気が上がった!

50: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/11(金) 03:55:03.68 ID:CF0co4jI0
トレーナー「昨日のG1、スペシャルウィークにとても大きなものをもたらしたはずだ。あの経験は、きっといつか役に立つ――!」

トレーナー「さて、もうトゥインクルシリーズの幕開けは間近だ。何をしようか……」

今日は何をする? 下1
トレーニング/お出かけ/休憩/その他(良識の範囲内で自由に)

※一連のイベントが終了し次第、メイクデビューに移ります。
※メイクデビューが終了し次第、イベントが発生します。

51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/11(金) 04:03:16.30 ID:OhYB9cm20
トレーニング

52: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/11(金) 22:17:34.85 ID:CF0co4jI0
トレーナー「メイクデビューも近い。ここで僕たちにとって必要なものは――ずばり」

スペ「ずばり……?!」

トレーナー「地道な練習だ」

スペ「えぇーっ?! ここは何か、こう……でっかいことやるぞ~! っていうところですよね?!」

トレーナー「知らん、第一でっかいことならこの前やっただろうが」

スペ「えっと……? 記憶にない、んですけど?」

トレーナー「サイレンススズカが」

スペ「うわぁ、日本人っぽいやりとりだ……」

トレーナー「……。兎にも角にも、僕たちに不足しているもの――それは地力だ! よって今からトレーニングを行うぞ!」

スペ「うぅ、なんだかやり込められてしまった気分です……。でも、確かにトレーナーさんの言う通りです。基礎が足りていない気がします……!」

トレーナー「よし、じゃあ早速トレーニングをしようじゃないか」

―――

下1 トレーニングの内容
スピード/スタミナ/パワー/根性/賢さ

下2 トレーニングの効果量(コンマ)
ゾロ目は追加で安価 安価先コンマの数が大きければ大きいほどより良いプチイベントが発生する。

―――
すみません、お待たせしております……!
セイウンスカイの育成が楽しくて更新が滞っておりました……!

53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/11(金) 22:36:40.97 ID:T0NhcdL4O
パワー

54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/11(金) 22:36:51.87 ID:1eCpeEDoO
賢さ

55: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/11(金) 23:01:08.58 ID:CF0co4jI0
トレーナー「というわけで、今回はパワーを重点的に鍛えていこうと思う」

スペ「パワー、ですか」

トレーナー「スペシャルウィークもそうだが、君たちの世代には有力なウマ娘が多数在籍している。エルコンドルパサー、セイウンスカイ、キングヘイロー、グラスワンダー……。いずれも名だたる名馬だ」

スペ「確かに、みんなは強力なライバルです……」

トレーナー「そんな環境下だから、君たちは注意すべき存在となる。つまり、君たちはブロックされやすくなる――。道理としてはこうなるが、わかるか?」

スペ「……はい」

トレーナー「だからこそパワーだ。力イズパワー。ユー・コピー?」

スペ「……? よくわかりませんが、はい!」

トレーナー「そこはアイ・コピー!だ」

スペ「???????????????」

―――

 トレーナーに連れられてやってきたのは、トレセン学園の一角に存在するトレーニング用の黄土色の馬場――つまりはダートである。
 しっかりと体をほぐすように言われ、スペシャルウィークはしっかりと柔軟をこなす。

――ウマ娘の身体能力は人間より格段に上であるが、それ故に高負荷がかかるとケガをしやすくなる。

 いわば普通車にマッハエンジンを積んでいるようなものだ。トレーナーは十分にそのことを承知している。むろんだが、ウマ娘本人も。
 体をほぐし終えたスペシャルウィークがダートへと駆け出す。もちろん依頼などはしていないので、並走する相手もいない。
 周囲との差――同学年のウマ娘との差が分かりにくい練習だった。それにもかかわらず、トレーナーはその走りに戦慄の感情すら抱く。
 さすがに、天皇賞・春のサイレンススズカに比べれば見劣りはするものの、もはや同年代のウマ娘とは比べがたい力量となっている。
 何が彼女をそうさせたのか――それはきっと、サイレンススズカの姿なのだろう。トレーナーは一人ごちり、練習の風景を粛々と眺めていた。

「来週のメイクデビュー。一体どうなることやら――」

―――

▼スペシャルウィークのパワーが87上がった!

■[スペシャルドリーマー]スペシャルウィーク
スピード:100(F)
スタミナ:88(F)
パワー:98(G)→185(F)
根性:180(F)
賢さ:91(G)
やる気:絶好調

[固有スキル]
シューティングスター lv 1(レース終盤に選択肢追加:ゴールの判定に+150の補正)
[スキル]
食い下がり(中距離レース時、マイナス補正を低減する)
ハヤテ一文字(最終判定に無条件で+100の補正)

[因子]
スピード★☆☆


56: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/11(金) 23:50:39.50 ID:CF0co4jI0
――五月某日。

 春が過ぎ、梅雨に差し掛かろうかという時期。
 天津神がこの戦いを見定めんと睥睨しているかのように、余りにあっぱれな晴れ模様がターフを照らしていた。
 トレーナーとスペシャルウィークは、青々と茂る芝の美しさに目をやりながら談笑していた。

「ついにメイクデビューだな」
「ど、どうしよう……! なんだか緊張してきました……!」
「……はは、大丈夫大丈夫。よほどのことが無ければ勝てるさ」

 トレーナーは呵呵大笑とスペシャルウィークの言を笑い飛ばす。
 スペシャルウィークは、そんなトレーナーの横顔を覗き込みながら頬を膨らませる。
 からかわれたかのように感じたからか、それともよほどのことが無ければ、という縁起の悪い言葉を使われたから、だろうか――。
 いずれにせよトレーナーにはわからない。だが、その言葉がスペシャルウィークの緊張を多少ほぐしたのは事実だ。
 いつもの素朴な表情を取り戻したスペシャルウィークは、トレーナーの意図をふと察してほほ笑んだ。
 ブルネットの髪が、そよ風に揺れる。

「トレーナーさん、ありがとうございます!」
「何のことだ?」

 トレーナーは飄々として言葉を受け流す。
 暖簾に腕押し。スペシャルウィークは、トレーナーのつかみどころのない立ち回りを奇怪に思いながらも、しかしその余裕ぶった態度に安心を覚えていた。
 今にでも口笛を吹いてやろうとする、少し髭の伸びた横顔。笑うと目のところにしわが寄って――ついでにからかうような言葉が飛んでくる。
 スペシャルウィークは、今までトレーナーとの間柄に関して、具体的な言葉を探すことをしなかった。――否、やろうとすら思わなかった。
 そんなことを考えなくても、トレーナーはトレーナーだったから。ただ――今ならば断定できる。スペシャルウィークは心中で一人ごちった。

――トレーナーさんは、私のパートナーだ。

 蒼天に駆ける風が、ブルネットの髪を激しく揺らした。


57: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/12(土) 00:33:57.96 ID:ICXtl3UQ0
トレーナー「行ってこい、スペシャルウィーク……!」

―――
■レース

下1 作戦決定(コンマ)
逃げ[G]/先行[A]/差し[A]/追込[C]

01~10:逃げ[G]
11~55:先行[A]
55~90:差し[A]
91~00:追込[C]

――

下2 レース序盤のスペシャルウィークの調子

01~30:出遅れ(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
31~60:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
61~90:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
91~00:集中状態(ゴールのコンマ判定に+25の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

――
下3 レース中盤のスペシャルウィークの調子

01~30:ブロック(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
31~60:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
61~90:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
91~00:快走(ゴールのコンマ判定に+25の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

――
下4 レース終盤のスペシャルウィークの調子

01~33:好走(ゴールのコンマ判定の補正なし)
34~66:鋭い差し(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
67~99:シューティングスター Lv1発動(ゴールのコンマ判定に+150の補正)
00  :シューティングスター Lv3発動(ゴールのコンマ判定に+300の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。

――

下5 ゴールイン 着順確定

――

▼作戦
●逃げ[G](補正:スピード、スタミナ)
補正がある能力値-100
補正がない能力値-150

●先行[A](補正:スピード、スタミナ)
補正がある能力値に+100

●差し[A](補正:スピード、スタミナ、パワー)
補正がある能力値に+50

●追込[C](補正:パワー、根性)
補正がある能力値に+100

▼着順決定
[ 下5のコンマ+序盤補正+中盤補正+終盤補正]=レース中達成値
※中盤にマイナス補正があった場合は計算式に(中盤マイナス補正-25)が追加される。
[ウマ娘の能力値から賢さを除いた合計]=能力値参照値
【[レース中達成値]+[能力値参照値]+バ場補正/芝A(+100)+中距離適正A(+100)+ハヤテ一文字(+100)+やる気/絶好調(+100)=達成値】
達成値-(レース中全てのマイナス補正-賢さ)=最終達成値

最終達成値が1100を超した場合 1着
※(100超えるごとにバ身が1伸びる。報酬増)
最終達成値が1000を越した場合 2~3着
最終達成値が900を越した場合  4~5着(掲示板)
最終達成値が900を下回った場合 着外

―――
連取は一度目の投稿から15分後から可能とします。
少し多めの安価になりますが、よろしくお願いします……!

58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/12(土) 00:36:36.04 ID:ZW3OpMGKo
ぬん

59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/12(土) 00:51:31.36 ID:bZ/w21dyo
ぬおお

60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/12(土) 00:52:51.26 ID:fo7tMhj+O
運が悪いか

61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/12(土) 01:11:51.50 ID:fc40hSV20

62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/12(土) 01:34:07.62 ID:+BSMpQ8g0
逃げでかかってブロックか、これはボロ負けですね……

64: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/12(土) 02:17:48.33 ID:ICXtl3UQ0
※一部計算式に誤りがあったため訂正します。
達成値+補正後賢さ=最終達成値
ただし補正後賢さの上限値はレース中全てのマイナス補正と同値とする。

▼レース展開
序盤(36):掛り(-25)
中盤(26):ブロック(-50) + 食い下がり(+25)
終盤(50):鋭い差し(+50)
着順決定:62
――――――――――――
[-25]+[-50]+[25]+[50]+[62]=62 レース中達成値


▼作戦:逃げ
スピード:100(F)→1
スタミナ:88(F)→1
パワー:185(F)→35
根性:180(F)→30
賢さ:91(G)→1
――――――――――――
1+1+35+30+=67 能力値参照値


▼着順
[レース中達成値:62]+[能力値参照値:67]
+[バ場補正/芝A:100]+[中距離適正A:100]
+[ハヤテ一文字:100]+[やる気/絶好調:100]
=529 達成値
―――――――――――――
[達成値:529]
[レース中全てのマイナス補正:651]
[補正後賢さ:1] 
―――――――――――――
[最終達成値:529+1]


よってスペシャルウィーク、着外――。

67: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/12(土) 02:40:41.05 ID:ICXtl3UQ0
――大丈夫。

 僕はその言葉の無意味さをよく知った。

――勝てるさ。

 僕はその言葉の無責任さをよく知った。

 ああ、よく思い知ったさ。
 だから、だから――思い知ったから。
 目の前で走っているあの子だけは、どうか救ってくれよ、三女神様――ッ!

――――――

 パドックに入り、スペシャルウィークは周囲をまず見渡した。
 ウマ娘にそのような器官があるわけではないが、なんとなく戦うウマ娘がどれくらいの力量を持つか、理解することができる。
 だからこそ、スペシャルウィークは少しだけ拍子抜けした。

――ここには、"みんな"みたいに強い子はいない。

 理性では異なるとわかっていても、しかし本能があまりに高らかにスペシャルウィークの脳裏に事実を焼き付ける。
 此処に居るのは、スペシャルウィークよりも格下のウマ娘たち。ふと脳裏に、よほどのことが無ければ勝てる、と励ましたトレーナーの言葉が過る。
 確かに、勝てるのではないか――。そう思うことは、もはや致し方のない帰結だった。だが同時に、その思い込みこそが、彼女の脚を破滅へと追いやる。

 きっかけは些細なことだった。
 無意識下で油断していたから、ゲートから出遅れた。
 たったそれだけのことだった。これであれば、まだ巻き返せる。気を入れなおせば。
 スペシャルウィークがそう思った直後だった。

――スペシャルウィークもそうだが、君たちの世代には有力なウマ娘が多数在籍している。エルコンドルパサー、セイウンスカイ、キングヘイロー、グラスワンダー……。いずれも名だたる名馬だ。
――そんな環境下だから、君たちは注意すべき存在となる。つまり、君たちはブロックされやすくなる――。道理としてはこうなるが、わかるか?

 はい、と答えたはずだった。もちろん、スペシャルウィークとてトレーナーの言葉を忘れるはずもなかった。――だが、既に賽は投げられていたのだ。
 スペシャルウィークの出遅れを察知したウマ娘が、途端にスペシャルウィークの周囲を囲う。――ブロックだ。
 彼女らよりもスペシャルウィークのパワーは勝っていたが、しかし戦いは数であるというように、彼女たちは数の力でスペシャルウィークを完封した。抜け出せない。

 どうして、という声が脳内でリフレインした。

 次第に息が切れ、差すことも不可能なほどに足が重くなり、全身が鉛になったかのような重い倦怠感がのしかかる。
 ブロックしていたウマ娘も、スペシャルウィークのスタミナが完全に切れたことを察知し、ペースを上げて離脱している。スペシャルウィークは、今此処でレースをしている状態であるのにも関わらず。

――孤独だった。

 そう理解した瞬間、恐怖した。負けてしまうことに?
……否、置いていかれることに。
 黄金の世代とまで呼ばれるスペシャルウィークの世代。彼女も見劣りはしないものの――しかし、現に今おいていかれている。
 レースにも。そして――"みんな"にも。

 息が重い。
 肺から血の香りが昇ってきて、鼻腔に満ちてくらくらする。
 足が重い。動かない。
 先ほどまではターフの先を映していた瞳は、白んで何も捉えていない。
 少しだけ動く耳だけが、誰かが叫ぶ声を感じとる。
 でも、何を言っているのかわからない。
 ああ、きっと応援してくれているんだな。――そう思うが、スペシャルウィークの心はもはや動かない。
 
――日本一になれなどしない。

――私は、スズカさんにみたいには、なれない。

 輝かんばかりのステージでセンターを飾る、憧れのウマ娘のように、私はなることができない。
 できない、出来ない。できないできないできない、できないできない出来ない出来ない――。不可能だ。無理だ。難しいのだ。これこそが否定と――拒絶の念だった。
 もうやめてしまいたい。
 スペシャルウィークは、そう思う他、何もできなかった――。

68: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/12(土) 02:51:09.85 ID:ICXtl3UQ0
「―――がんばれッッッッ!」

 稲妻のように走った声が、スペシャルウィークの体を強く打つ。
 どこまで暗い気持ちに支配され、泥濘を進むような魂に、緋を入れるような、強く、温かい声が。
 動ける、まだ、脚は動く。そう認識して、足を一歩、また一歩と強く前に出す。
 諦めるものか。絶対に――負けてたまるものか。

「誓ったんだ――ッ」

 一歩、また一歩。
 鉛の行脚は、やがて飛翔へと変化する。

「日本一の、ウマ娘になるって―――ッ!!!」

 今、日本総大将が再起動する。
 大地が蠢き、雲は裂け、海は鳴動する。
 森羅万象。ありとあらゆるものが観客となり、彼女の力となるかのように。
 動け。動け。物理法則も、この世の真理すらも、今は彼女の力とならんと動き出した。

―――

――願いは形となり、祈りは強さとなる。

 真摯な祈りは時代を、時空を超え、何時かどこかの彼女の力を、彼女に託す。
 勝ちたい。その四文字に、魂すら賭ける彼女らの思いに呼応して、神性は導きを露わにする。

 やがて、一着とはならないまでのゴールを果たしたスペシャルウィークは深く息をつき、あたりを見まわした時だった。
 あの時かけてくれた声のお礼を言うつもりだった。よくやった、と言ってもらうつもりだった。

――でも、彼女の視線の先には、誰もいなかった。

69: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/12(土) 03:01:22.35 ID:ICXtl3UQ0
■一週目クリア報酬

▼ウマ娘関連
[因子]
スピード★☆☆
シューティングスター★☆☆

▼トレーナー関連
下1(ドット) 一週目クリア報酬
01~33:やる気ドロップス(使用するとやる気を上げることができる)
34~66:トレーナー白書(使用するとスキルを獲得することができる)
67~99:夢のきらめき(使用するとウマ娘の潜在能力を開花させる)
00:導き(定められた運命を変える。ラウンド数が常に+1される)

下2(ドット) 一週目クリア報酬
・俯瞰視(確定)
残されたラウンド数を認知することができるようになる。
01~33:目覚まし時計(安価を再判定させることが可能になる。やる気が上昇する)
34~66:サポートカード[スペシャルウィーク](サポートカードの使用により、特定の能力値の上昇を恒常的に効率化させる)
67~99:因子/全身全霊[★☆☆]

70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/12(土) 03:18:15.48 ID:+BSMpQ8g0
一週目クリアってことはスペはここで終わり?

どうでもいいけど今育ててるスペがこのスレみたくメイクデビュー8着皐月賞10着と戦績散々だわ休ませれば7割寝不足だわで桜鍋まっしぐらでつらい

72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/12(土) 06:54:08.81 ID:fc40hSV20

74: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/12(土) 12:44:37.62 ID:ICXtl3UQ0

▼トレーナー白書を獲得した!

▼因子[全身全霊★☆☆]を獲得した!

▼スキル[俯瞰視]を獲得した!

――――
―――
――

 視界が暗転する。
 僕が今どこにいるのか。あるいはそもそも生きているのかすらわからない、無限に等しい闇が僕の視界を覆っていた。

――スペシャルウィークの走りを見届けてから早一時間が経過した。

 最後に自身の"願い"――"想い"かもしれないが――を取り戻した彼女は、見事な走りで駆け抜けた。このままいけば、日本一のウマ娘になることもそう難しいことではないだろう。
 あの日、あの時の彼女の走りを見て、彼女を放っておくものはいない。あの世界で僕の扱いがどうなっているかはわからないが、スペシャルウィークが悪い方向に進むことはもう、ないと思えた。

……そう、僕にはもう認識できている。
 何かしらの条件を果たしたか、あるいは規則性に従って僕はループしているのだと。理解しなければならないかのように、認識が"植え付けられている"のだ。
 何が起こっているのか語るには、余りに情報が足りない。兎にも角にも、僕は今時間の流れの中に居るのだろう、と思う。

 ふと、視界が開ける。
 大小さまざまなモニターが浮かぶ部屋だった。
 得た所感を、語弊を覚悟して言うと――監視室のようだ、と思った。
 そこには生物はいない。ただ、モニターとそこから繋がれたケーブルが世界を埋め尽くしているような部屋だ。どこまでも、無機質な。
 僕がモニターの前に立つと、一人でにモニターが立ち上がった。まるで歓迎するように一度明滅し、その後、何かの映像を流し始める。

――トレーナーさん……? どこですか……?

 スペシャルウィークだ。もう夜だというのに、学園内部を探し回っている。
 見れば、彼女の友人までもがトレーナーを……多分僕を探していた。
 ひどく取り乱した様子だった。それもそうだろう、目の前で人がいなくなれば、焦りもする。
 どこですか、どこですか……と、必死に探し回る彼女の姿は、昼間見た勇猛なそれとは似ても似つかない。どことなく憔悴したような面持ちだ。

「……ごめんな」

 思わず声が漏れる。
 導いてやれなかったこと。日本一に出来なかったこと。……目の前から消えたこと。
 もう探さなくてもいいんだよ、と声をかけても、きっとあちらには届くまい。
 僕にできることは、彼女の今後を切に祈ることくらいだろう。

 気付けば、僕の後ろに扉があった。
 扉を潜れば、またあのループが始まる。
 それはきっと――理事長が設けた夢の祭典……URAファイナルズを勝ち残るまで終わることはないのだろう。
 どれだけ長い旅路になるか、予想すらできない。でも、動かないことには始まらない。

「……頑張れよ、スペシャルウィーク」

 静かな部屋に、僕の声だけが、反響した。
 やがて、扉は――開かれる。


75: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/12(土) 12:53:03.49 ID:ICXtl3UQ0
トレーナー「……さて。またここからやり直し、か」

トレーナー「少し心にクるものはあるが、挫けてもいられない」

トレーナー「それに、前回と違う点が、確実にある」

トレーナー(トレーナー白書……熟練のトレーナーが書き記した、ウマ娘育成に関する本。その一遍でも、物凄くためになることが書かれている。これを全て読んだトレーナーはきっと、素晴らしいトレーナーとなるのだろうな)

トレーナー(そして、因子、と呼ばれる謎の石……。スピードと全身全霊、と呼ばれるスキルらしい。なぜこの石の名前を理解することができるか、僕にはわからないが――)

トレーナー(……最後に、重要なのは[俯瞰視]と呼ばれるスキルだ。5R、と書いてある。これがきっと、僕に設けられたループまでの期限なのだろう。目的を達成すると延長するのか、あるいは目的を達成したところでループするのかはわからないが――)

トレーナー「考えても仕方がない。情報が出ていない以上、むやみに考えるのはむしろ悪手」

トレーナー「まずは育成するウマ娘を選ぶか」

トレーナー「うーん。>>76 なんて、どうだろうか……」

76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/12(土) 12:53:15.82 ID:bZ/w21dyo
ツインターボ

79: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/12(土) 13:41:45.73 ID:ICXtl3UQ0
トレーナー「……ツインターボ。中央最後の異色路線のウマ娘、ともいわれているほどの大逃げスタイルが特徴的なウマ娘だな」

トレーナー「良くも悪くもピーキーな性能でファンを引き付けそうだが……」

※まだプレイアブルではないので、ナリタブライアンのストーリーで登場したツインターボの性能をそのまま転用します。
※固有スキルの記載と、初期ステータスの記載がないので、以上2点については安価を取ります。

80: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/12(土) 13:41:45.69 ID:ICXtl3UQ0
トレーナー「……ツインターボ。中央最後の異色路線のウマ娘、ともいわれているほどの大逃げスタイルが特徴的なウマ娘だな」

トレーナー「良くも悪くもピーキーな性能でファンを引き付けそうだが……」

※まだプレイアブルではないので、ナリタブライアンのストーリーで登場したツインターボの性能をそのまま転用します。
※固有スキルの記載と、初期ステータスの記載がないので、以上2点については安価を取ります。

82: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/12(土) 18:56:41.01 ID:ICXtl3UQ0
■[ターボエンジン全開!]
スピード:下1+50
スタミナ:下2
パワー:下3
根性:下4
賢さ:下5
やる気:普通

[固有スキル]
下6 名前
効果はコンマの高さで変化させる。

ちなみにナリタブライアン戦の師匠は逃げ以外Gでした。
今回のコンマ安価、ちょっとサクッと終わらせたいので練取2分くらいにします。よろしくお願いします。

83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/12(土) 19:38:43.63 ID:WnYeXPEhO

84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/12(土) 19:47:58.24 ID:bZ/w21dyo

85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/12(土) 19:48:29.95 ID:QLMfIYTTo

86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/12(土) 20:05:32.42 ID:bZ/w21dyo

87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/12(土) 20:09:58.03 ID:bZ/w21dyo
連投

88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/12(土) 20:10:25.74 ID:u9ZDdcet0
スタミナと根性が低めなの微妙にリンクしてて草

90: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/12(土) 20:52:43.45 ID:ICXtl3UQ0
■[ターボエンジン全開!]ツインターボ
スピード:63+50=113
スタミナ:24
パワー:95
根性:42
賢さ:03
やる気:普通

[固有]これが諦めないってことだァ! Lv2
ゴール前でスタミナが尽きた場合、遮二無二、がむしゃらに走って速度を上げる。
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+200の補正)


賢さヤバい……な……

93: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/12(土) 21:09:10.34 ID:ICXtl3UQ0
★――メイクデビューまで、あと3ラウンド

94: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/12(土) 21:20:39.83 ID:ICXtl3UQ0
トレーナー「……何というか、派手な髪型と髪色で見つけやすくて助かるな。おまけに騒がしいし……」

ターボ「違うもん! これはターボが先に触ったんだもん!」

トレーナー(どうやら、お昼ご飯のパンを巡る熾烈な争いが繰り広げられているようだ……。争いのレベルが低い……)

トレーナー(はてさて。どのように声をかけるかな……)

トレーナー「 下1 」

95: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/12(土) 21:25:29.45 ID:/AyH+R5yO
ジェミニブーストってのは君の事か?

96: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/12(土) 21:53:14.62 ID:ICXtl3UQ0
トレーナー「ジェミニブーストってのは君の事か?」

ターボ「ツインターボだッ……って、誰?」

―――

 おどけるような言葉が頭上から降ってくる。あからさまに名前を弄るような言葉に、ツインターボは反応せざるを得ない。
 あの帝王のような立ち振る舞い、げに許しがたき――。さながら仇敵を見つけたかのような心持ちで視線を動かした先に、その人物はいた。

……その表情が、ツインターボの口を思わず動かした。

―――

ターボ「……悲しいのか?」

トレーナー「……。いきなりどうした、ダブルジェット」

ターボ「ツインターボっ!!!! なんかふざけてるくせにかなしそーな顔してたから聞いただけ!!!」

トレーナー「そうか、そう見えるか」

ターボ「見える!!!」

トレーナー「そりゃ……心配おかけしました?」

ターボ「あーっ?! パンがなくなってる!!」

トレーナー(この騒ぎに乗じて持って行ったな……強かだ……)

ターボ「もーっ! ターボのパン、ターボが食べたかったのに!!」

トレーナー「いやぁ、すまんすまん」

ターボ「謝るだけで済んだらケーザツはいらないっ!」

トレーナー「すまんすまん。あとでパン一個奢るってことでどうだ?」

ターボ「許した!」

トレーナー「転身早っ……」

ターボ「? ターボは早いぞ!」

トレーナー「まぁ、そうだろうな?」

ターボ「……というか、何しに来たんだ? ターボのパンを盗んだつみは重いぞ!」

トレーナー(……盗んでないんだけど)

トレーナー(さて、なんて声をかけようかな)

トレーナー「下1」


97: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/12(土) 21:58:22.23 ID:bZ/w21dyo
お詫びと言っちゃ何だが、俺と一緒に一番になってくれないか

98: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/13(日) 16:09:19.80 ID:IxDmJBWv0
トレーナー「お詫びと言っちゃ何だが、俺と一緒に一番になってくれないか」

ターボ「一番? なる!」

トレーナー「俺に君を導かせてくれないか――って、決断はや……」

ターボ「じんそくかだん? はって副会長が言ってた!」

トレーナー「熟慮断行という言葉を知ってるか?」

ターボ「知らん!!! でもターボを一番にしてくれるんでしょ? だったら任せる!」

トレーナー「……。その信頼に応えることができるように、精進するよ」

ターボ「しょうじん? 頑張るってこと? わかった!」

―――

 ターボは、この人物がどのような人物かはわからなかった。だが、それよりも――自分を一番にしてくれること、そして何よりも、自分よりも

102: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/13(日) 16:40:51.42 ID:IxDmJBWv0
トレーナー「お詫びと言っちゃ何だが、俺と一緒に一番になってくれないか」

ターボ「一番? なる!」

トレーナー「俺に君を導かせてくれないか――って、決断はや……」

ターボ「じんそくかだん? はって副会長が言ってた!」

トレーナー「熟慮断行という言葉を知ってるか?」

ターボ「知らん!!! でもターボを一番にしてくれるんでしょ? だったら任せる!」

トレーナー「……。その信頼に応えることができるように、精進するよ」

ターボ「しょうじん? 頑張るってこと? わかった!」

―――

 ターボは、この人物がどのような人物かはわからなかった。
 だが、それよりも――自分を一番にしてくれること、そして何よりも、今まで日の目を浴びてこなかった自分を見出してくれた。
 そんな人物が、自分をどうこうするような悪い人間ではないことを、なんとなく理解している。そんな人物がどんな世界を見せてくれるのか、ターボは少しだけ楽しみだった。

―――

ターボ「そういえば、昼ご飯食べてなかったんだった……」

トレーナー「……とりあえず、何か頼むか」

ターボ「うん!」

―――
――

トレーナー「さて、あれから一週間がたったわけだが……」

トレーナー「相変わらずターボがどこにいるのかはわかりやすいな……」

トレーナー「さて、今日は何をしようか」

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/その他(良識の範囲内で自由に)

103: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/13(日) 16:45:01.47 ID:xOAgaqgLO
トレーニング

104: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/13(日) 22:19:38.84 ID:IxDmJBWv0
トレーナー「今日はトレーニングだ!」

ターボ「おおーっ!」

トレーニング「今日のトレーニングは……これだーッ!」

トレーニングの内容は?
スピード/スタミナ/パワー/根性/賢さ/その他

106: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/15(火) 00:44:11.38 ID:W0rZ6CIj0
トレーナー(テンポ走……競走馬のトレーニングのうち、特に競走馬になる前のタイミング、持久力をつける際に行うトレーニングだ)

トレーナー(ツインターボの弱点、それは端的に言えば持続力の無さだ。レース序盤は正しくターボエンジンが起動したかのような速さがあるが、失速してしまえばーーそこでツインターボの先頭はここで終わり、ということになりかねない)

トレーナー(だが裏を返せば、この欠点にある程度の解決策を見出すことが出来れば、彼女が輝く舞台を作ることは容易になる、とも言える)

トレーナー(基礎中の基礎。やらせるなら土台の増強か)

トレーナー「よしターボ、テンポ走をやるぞ!」

ターボ「えー、テンポ走? そんなのターボ何回もやってるよ!!」

トレーナー「だからこそだ。基本に立ち返ることで、自分というウマ娘を振り返ることこそが、ターボが輝くことに繋がる」

ターボ「……テンポ走やったら、沢山走れる?」

トレーナー「それはターボ次第だな」

ターボ「……。わかった! 沢山走る!」

トレーナー「ペースは一定に保てよ~! 1ハロンを一定のペースで走り続けるんだ!」

トレーナー(さて、どれだけの効果があるかな……)

下1
訓練の効果(コンマ)
※ゾロ目で追加イベント

ーーーー

長距離ウマ娘の育成で更新が遅くなりました……!
皆様のチャンピオンズミーティング、幸先良い始まりが切れたことをお祈りしております。ちなみに私は全敗でした。





107: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/15(火) 00:56:28.68 ID:g20CItM7o
~~~~

110: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/16(水) 00:06:30.66 ID:YCFF8GGe0
ターボ「うりゃりゃりゃりゃーっ!!!」

トレーナー(全力で走っているように見えるけど、案外繊細なスピードトレーニングだ……。そのあり方が常にターボを全力に見せているのかもしれないが、その実、内面はあまり強くないのかもしれない――)

ターボ「トレーナー、終わったぞ!」

トレーナー「おー、よしよし頑張ったな……!」

ターボ「えへへ……。で、レースはいつなんだ?」

トレーナー「気が早い……。メイクデビューは一か月くらい後だ。まだまだ先だと思うかもしれないが、案外一か月ってのは光みたいに過ぎてくからな~」

ターボ「光……。さすがに、ターボと光だったら、光の方が早い……。むぅうううーっ! ターボまけない、まけないもん!!!」

トレーナー「いつかは光に追いつけるといいな……って、何を走ろうとしてるんだ?! これ以上はオーバーワークだ……って……。早いし速い……。まぁ、もう1ハロンくらいだったら誤差の範囲内だろ……」

トレーナー(それにしても、メイクデビューまであと2ターン……とはどういう意味なんだろうか。1ターン経過するごとに、約半月が経過している。完全にそうとはいいがたいが、1ターンイコール半月と考えるべきだろうか)

トレーナー(そう考えると、トレーニングなどで一定の成果が上がるタイミングがちょうど合致する。つまりターンとは、これまでの半月間のリザルトを何らかの形で集計した数値とも言えるだろう)

トレーナー(……理解を深めなければ、いけない気がする。そうすることによって、きっと、俺は――何かを得ることができるような気がする)

―――

 日が落ちてくる。
 濃い橙と、ラスト1ハロンを最速で駆け抜けたターボの長い影。ターフの青臭い香り。遠くなる生徒たちのざわめき声。
 その一瞬を切り抜くように、ターボは1ハロンの区切りを突き抜けた。

――まるで蒼天に駆ける風。

 青い髪がふわふわと浮かぶ中、しかしそれを後ろへ送る速度は確実に人間の常識外のそれだ。
 学園の外では全速力を出してはいけないというルールは、まさしく彼女らウマ娘の超常的膂力や速力を危惧して設けられたものである、とトレーナーは愚考する。
 だからこそ、トレーナーはふと疑問に思う。
 ウマ娘とは、いったいどのようなものなのか。
 ツインターボは笑っている。最後に、一番気持ちがいい走りをして、無邪気に。スペシャルウィークは微笑んでいた。レースに負けそうになって、落ち込んで、でも前を向いていた。
 ウマ娘と人間。根本は何も変わらないのに、身体的特徴という一点で確実に異なっている。そのルーツがどこにあるのか。そして、ルーツをたどった先に何があるのか――今は、誰も知らない。知ってはならない。

 ターボが、トレーナーの袖をつかむ。まるで向日葵のような大輪の笑顔を浮かべ、夕食の時間であることを彼女は告げた。
 トレーナーは思考を寸断し、彼女に導かれるままにこの場所を後にした。

――その時、トレーナーは気付いた。懐に持つ石が、本が、光を放ったことに。

―――

■[ターボエンジン全開!]ツインターボ
スピード:113+12(因子:スピード★☆☆)(F)
スタミナ:24+68(トレーニング)=92(G)
パワー:95(G)
根性:42(G)
賢さ:03(G)
やる気:普通

[固有]これが諦めないってことだァ! Lv2
ゴール前でスタミナが尽きた場合、遮二無二、がむしゃらに走って速度を上げる。
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+200の補正)
[通常]
全身全霊(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)

下1 トレーナー白書を使う?使わない?
※前回のループ報酬は、今回のループでのみ使用可能ですが、トレーナー白書はこれに含まれません。
※トレーナー白書は使用することにより、ウマ娘に適合するスキルをランダムで一つ獲得可能です。

112: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/16(水) 01:19:34.35 ID:voZhSDyx0
わからんけど使っちゃう

116: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/17(木) 22:01:39.29 ID:L45r/Gto0
▼トレーナー白書を使用した!
獲得スキルは下1(コンマ)
※コンマが大きいほど良いスキルを習得する。今回は[逃げ]か汎用性の高いスキル(円弧とかハヤテとか弧線とか)。
※ゾロ目は追加で何かしらの安価を取ります

117: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/17(木) 22:14:38.22 ID:l6lZxLOvo
おかおめ

119: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/17(木) 22:55:22.14 ID:L45r/Gto0
▼ツインターボは[先駆け]を習得した!

[先駆け]
レース序盤で僅かに前に行きやすくなる(レース序盤の選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50)

ゾロ目ボーナス
下1 コンマ50以上でスキル進化、先駆け→先手必勝へ。
   コンマ50以下で現状維持、[先手必勝]のスキルヒントLv1を獲得する。
※スキルヒント:ターンを消費することで、該当するスキルを獲得できるチャンスを獲得する。Lvに応じて難易度は下がる。
※さらにゾロ目だった場合追加でスキルが獲得できます。

120: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/17(木) 22:57:26.17 ID:hv7Kgnd6o
そい

121: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/18(金) 02:49:36.27 ID:JBwdv+s90
 ツインターボにとって、その出来事は全くの想定外のことだった。
 夕焼け空を眺め、流れる雲を見ながら、自分もあれくらい早く走れるようになりたいだのなんだのと思考を重ねて。ふと気付いた時には体が熱かった。
 夏の茹だるような――あるいは自分の中で隠されていた何かが、今詳らかに明かされようとするような感覚。
 吐息は熱く、視界はぐらりと揺れる。でも、不思議と不快感はない。
 まるで熱いシャワーを浴びた後の、意識の混濁めいた酩酊のような、ゆるりとしていてどこかふわふわした快感がせり上がる。
 ふぅ、と一つ息を吐くと、その感覚は即座に消え去った。
 しばらく何があったか考えるが、しかし特に異常は見つからない。――強いていえば、ご飯を食べる前にシャワーを浴びたくなったことくらいか。
 ツインターボは独りごちって、やがて小さく鼻歌を鳴らした。

 だが、ツインターボはまだ知らない。その身に宿った力が、如何に自身を引き立てるものであるかを。

▼[先手必勝]のヒントLv1を取得した


 

122: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/18(金) 02:56:02.82 ID:JBwdv+s90
トレーナー「昨日、去り際になんか本とか石が光ったと思ったら消えてた……」

トレーナー「朝起きて気づいたんだけど、家に帰ってから朝まで、俺の部屋に誰かが侵入した痕跡がない――」

トレーナー(まぁループ特典らしいし、そもそも存在自体がスピリチュアルなものか……深く気にすると負けな気がする)

トレーナー「さて、あと2ターンか。何をするべきだろうか?」

下1 ?・トレーニング下1
・お出かけ
・休憩
・スキル習得(現在は先手必勝のヒント所有中)
・その他(良識の範囲内で自由に)

123: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/18(金) 04:29:15.60 ID:DiVIqjdc0
スキル習得

125: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/18(金) 12:14:21.16 ID:VlCwLJwFO
トレーナー「でもさ、昨日まであったものが消えてるとちょっと気になるじゃん」

ターボ「?」

トレーナー「というわけで、どうして消えたのか検証したいと思うが――手伝ってくれるか、ターボ」

ターボ「よくわからないけどわかった!!」

トレーナー「ターボは素直で可愛いなぁ」

ターボ「もっと褒めて褒めて!!」

トレーナー「さて……取り敢えずは走ってもらうか。本番想定で1200m。行けるか?」

ターボ「じゅんびおーけー!」

トレーナー「じゃあ、合図出すからそれでスタートしてくれ」

トレーナー「3、2、1――GO!」

下1 コンマ
50以上なら習得
50以下の場合ヒントレベル上昇

126: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/18(金) 12:26:51.53 ID:ErSWXDk9O

129: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/18(金) 13:45:03.73 ID:VlCwLJwFO
――風を肩で切り、飛び出す。

 幾千幾万と繰り返したスタートアップはいつもよりも若干キレが良く、巧かった。
 昨日の不思議な暑さが、心を押すような。まるでいっぱいに帆を張ったところに強風が通り過ぎるような、正しく爆発的な加速の予感がターボを襲っていた。
 芝を1歩踏みしめる度に、その予感は核心となってターボに力を与える。速さの限界点、その先へ至らんとするターボの心意気を推し量ったかのように。
 序盤400メートルの時点で、既にターボはこの練習の結果を予想出来ていた。何よりも素早い自分を、きっとトレーナーは喜んで迎えてくれるだろう、と。

 だが、それは大きな間違いであった。

 ゴールインした時、ターボを待っていたのはトレーナーの姿だった。だが、彼はまるで惚けたように立ち尽くしていたのだ。
 その両目からは色が失せていて――しかし、ターボが瞳を覗き込めば、急激に色を取り戻す。
……情熱という名の、色を。
 気づけばターボはトレーナーに抱きしめられていて。トレーナーは涙を流す勢いでターボのことを褒めに褒めまくった。
 ターボの予想は、大きく裏切られた。

――そう、ターボの予想よりも、より良い形で。

―――

▼[先手必勝]を習得した!

▼ツインターボのやる気が上がった!

131: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/18(金) 17:33:24.08 ID:VlCwLJwFO
■閑話
(何となく書いたので乗っけます。)
――――――
 それは1日も終わり、ようやくご飯を食べようとしていた時の事だった。久しく鳴らないスマートフォンに、珍しくメッセージ受信の通知が来た。
 正直にいえば、何事かと思った。
 トレーナーとなるにあたって対立した、両親含める家族が連絡を寄越すことはまずありえないし、かと言って友人がいる訳でもない。
 担当ウマ娘がいて、それなりの期間一緒にいるのであれば連絡を取りあっていてもおかしくは無い。
 が、ツインターボとはまだ出会って数週間程度で、連絡先を交換する程度の関係。それに直接会って話す方を好むタイプだろうし、メッセージを送るようには思えない。
 ごちゃごちゃと並べたが、結論は「セールスか、アプリ公式からの連絡」だろうと思う。それ以外にない。
 兎にも角にも、あえて見るほどのものでもない。取り敢えずはシャワーを浴びてから食堂へ行くことに決めた。

――だが、俺は気づいていなかった。

 この通知が、本当はセールスや公式からのものでは無いことを。
 そして、楽観視した己の愚かしさに……。

139: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/18(金) 18:05:35.87 ID:JBwdv+s90
トレーナー業に邁進することになってから、何事も早く済ませる事に貪欲になった。

 入浴もそのひとつで、正しくカラスの行水とも言えるくらいの速さで済ませる。そちらの方が、ウマ娘への理解を深める時間が増えるからだ。

 さて、入浴を済ませれば、その次は夕食だ。

 他のトレーナーがどのようにして夕食を済ませているか分からないが、俺は近くにあるコンビニに足を運んで、そこで弁当を買っている。

 栄養バランスやかかるコストのことを考えると、おそらくは食堂に行った方が良いとは思うのだが、何となくスペシャルウィークと顔を合わせるのが気まずくて使えていない。

 これもトレセン学園の福利厚生のひとつなのだろうし、有効に活用すべきだとは思っている。思っているのだ。

―――

140: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/18(金) 18:07:16.16 ID:JBwdv+s90
「ありがとござっしたー」


 間延びした店員の声を聞きながら、コンビニから出る。今日はサラダチキンとおにぎりふたつだ。運良く鮭おにぎりが残っていたので、やる気がちょっと上がる。

 さて、このままトレセン学園に帰ることになるのだが――そこでひとつの失策に気づいてしまう。


「しまった、今日のクーポン使ってなかったわ……!」


 UmaPayとコンビニアプリを連携させると、何とおにぎりかコーヒーを50円引きで買えるクーポンが1日1枚配布される。

 今日が期限のクーポンが1枚ある。おにぎりはもう買ってしまったので、これはコーヒーに使うべきだろう。

 スマホを取り出す。待機画面を開く。そして俺は、異常に気が付いた。

 メッセージの受信量が、いつの間にか10を越していた。通常ありえない事態に、俺の頭は一瞬フリーズする。

 何がどうなっているんだ。訳が分からない。ただ送り主の名前だけは、混乱する頭の中で鮮明に見えた。


「ついん、たーぼ……?」


 呟いて、ようやく落ち着く。まさか、メッセージを送ることがないだろうと踏んでいた相手からのメッセージ。しかも10件近くも。

 驚きこそあれ、少し嬉しくなった。ツインターボとの距離が近くなった気がするからだ。

 さて、メッセージの内容は……と開いてみて、俺は思わずスマホを落としそうになった。


「はやく」
「たすけて」


 その文字の指し示す意味を問い質す前に、俺は走り始めた――。

142: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/18(金) 19:13:04.94 ID:JBwdv+s90
 トレセン学園、美浦寮。距離的にも近くはなかったが、かなり早く到着できたと思う。

 道中ヒシアマゾンに何事かと聞かれたが、ツインターボに何かあったかもしれないことを告げると、苦笑を浮かべてすごすごと引き下がった。なにがあったんだ?

 ともかく、今はツインターボの身に危機が迫っている。どたどたと大きな音が立っているのは承知で、ツインターボの部屋の戸を叩く。


「――ターボっ!」
「? トレーナー?」


 中からは間延びした声。寝転がっていたのだろうか。

 にしても変だ。あんなメッセージを残した割に、中から響く声はとてもリラックスしているというか、今も寝そべっているような、そんな印象を抱く。

 だが、それも彼女なりの演技かもしれない。


「大丈夫か?!」
「え……? ターボは元気だぞ!」
「……? 何かあったんじゃないのか?」
「……? ターボ、なにかしたっけ?」


 え?


「……。ツインターボ、勘違いだったら申し訳ないが、一つ教えてくれ」
「な、なんだ……?」
「あのメッセージは何だったんだ……?」
「メッセージ……? あっ!!! トレーナーってユーレイって信じる?!」
「……まぁ、今は信じてるかもだが……。幽霊がどうかしたのか?」


 そういうと、ターボは扉を少しだけ開ける。そこには勝負服に負けず劣らずのカラフルな寝間着に身を包んだターボの姿。

 ターボは少し恥ずかしそうに、ちょいちょいと手招く。耳を寄せろ、と言いたいらしい。


「あのね、トレーナー……。ネイチャがね、ネイチャがね……"今のターボには鬼が住んでますなぁ"って……」
「ナイスネイチャが? どうして?」
「わかんない……。でもね、見まわしても鬼なんてどこにもいなくて……。だから、どこ?って聞いたら、ネイチャが"さぁどこでしょうね~"って言って……」
「うんうん」
「何処にも見えなくて……だから、ユーレイだと思ったんだ! だから、今のターボにはユーレイが住んでるんだ!!!!」


 叫んでおののくツインターボ。そんな姿を見て、どっと疲れが湧いてきた。

 いろいろ言いたいことはあるが、今はツインターボが無事でよかった。その一心である。


「で、ヒシアマの姉さんに相談したら、追い払ってくれて……」
「ああ、だからか……」
「だからか?」
「何でもない。ヒシアマゾンに追い払ってもらったならもう心配はいらないな」
「うん!」


 笑顔を浮かべるツインターボ。必死で走ってきた結果がこれなら少しは文句も出るかもな、とは思っていたが、案外文句は一言も出てこなかった。

 親ってこんな気持ちなのかもしれないな――。


「……トレーナー? なんで頭を撫でるんだ?」
「ああ、無意識に……。すまん」


 そういいながら手を放そうとするが、ツインターボの頭から手が離れると耳がシュンと下がった。試しに置いてみれば、ぴんと耳が立つ。

 つまりこれは――そういうことなのか?

 試しついでに、ツインターボの髪を軽く撫でてみる。すると、ツインターボの表情が見る見るうちに緩み、口からは声にならない声を漏らす。

 どうやら気に入ったらしい。トレーナーの勉強の中にはマッサージ術も含まれていたから、それなりに自信はあったが――こうも喜んでくれると、素直にこちらも嬉しい。

 そのままツインターボが満足するまで頭を撫で続けたのだが――。


「おーおー、おアツい二人の登場だねぇ~」


……ナイスネイチャを筆頭に、廊下での一幕を見ていたウマ娘たちに、変にからかわれてしまうのだった。

144: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/18(金) 19:26:51.47 ID:JBwdv+s90
トレーナー「さて、ナイスネイチャにからかわれたり、あれから事あるごとにターボがこちらを期待の目で見てくるようになったりして、一週間くらいが経ったな」

トレーナー「鬼が住んでいる――とはまぁ、なんとも独特の言い回しだけど、ナリタタイシンにも鬼が住んでたりするし、地上最強の生物の背中にも住んでたりするしな。案外何処にでも住んでるのかもしれない」

トレーナー「確かに、ツインターボの大逃げにはさらに磨きがかかった。タイムが以前よりも何回りか短くなっている」

トレーナー「このままいけば、メイクデビューも勝てそうだな」

トレーナー「だが、やはり日々をどう過ごすかも非常に重要だ」

トレーナー「今日は何をしようか」

※あと1ターンでメイクデビューです。


下1 
・トレーニング
・お出かけ(やる気アップ)
・休憩(イベント)
・その他(良識の範囲内で自由に)

145: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/18(金) 19:37:54.16 ID:Cn2TrQoFo
おでかけ

146: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/18(金) 23:18:11.10 ID:JBwdv+s90
トレーナー「メイクデビューも直近に控えていることだし、下手にトレーニングしてツインターボの調子を崩したくないな」

トレーナー「うーむ。となれば、ツインターボのモチベーションを上げに行くか」

ターボ「?」

トレーナー「ターボは気にしなくていいぞ。……さて、どうしようか」

下1
お出かけで何をする?(良識の範囲で自由に)

147: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/18(金) 23:27:11.89 ID:dNpbj8WGo
カラオケに行く

148: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/18(金) 23:35:53.57 ID:JBwdv+s90
トレーナー「そういえばターボって、カラオケとかで遊んだことはあるのか?」

ターボ「うーん。あんまりない。ターボ、走ってる方が楽しいし!」

トレーナー「……なるほどね。とりあえず今日はターボのコンディションとかもろもろを鑑みて――遊ぶことにしました」

ターボ「やったー! トレーナーとお出かけだーっ!」

トレーナー「じゃあどこに行こうか。参考までにカラオケの話を出したが……」

ターボ「じゃあカラオケ!」

トレーナー「早いな。あんまり行ったことないんだろ? いいのか?」

ターボ「行ったことがあんまりないから行ってみたい! 未知へのチョーセンだっ!」

トレーナー「……まぁ、挑戦する姿勢は素晴らしいと思うが、そもそも楽しむための施設だからな?」

ターボ「ふんす!」

トレーナー(わかってんのかなぁ……?)

―――

トレーナー「さて、カラオケボックスだ。ドリンクはとりあえずフリーにしておいたぞ」

ターボ「トレーナー歌おう! 何歌う?」

トレーナー「二人でカラオケに来たからって、必ずしもデュエットしなきゃいけないわけじゃないぞ……」

ターボ「ターボがデュエットしたいの! トレーナーが曲選んで!」

トレーナー「しゃーないな……。さて、どの曲を選ぼうか」

下1 
何の曲を選ぶ?(デュエットでなくても良いかもしれない。ゾロ目は追加イベント)

149: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/18(金) 23:41:44.33 ID:Cn2TrQoFo
うまぴょい伝説

151: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/19(土) 00:33:44.69 ID:cLiN9Ma70
ターボ「イメトレは大事だってイクノも言ってた!!!」

トレーナー「いきなり何を――って、ここで今"うまぴょい"するのか?!」

ターボ「当然ッ!!! トレーナーも一緒に、せーの!」

トレーナー「ええい、ままよ……!」

ターボ/トレーナー「うまぴょいッッッ!!!!!」


▼ツインターボのやる気が上がった!
※コンマゾロ目の為追加イベント発生

152: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/19(土) 00:53:26.93 ID:cLiN9Ma70
■追加イベント

「にしても、今日は歌ったなー」


 夕日に染まっていく街の中、先頭を進むツインターボは声高らかに笑った。

 とても楽しそうな表情をしているツインターボには、やはり年相応の無邪気さや可愛らしさを感じる。

 人との関係を形容する意味は薄いが、あえて形容すればターボは娘のようなものだ。彼女の悲しむ顔は見たくないし、いつでも喜んでいてほしい。


――トレーナーさん、ありがとうございます!


 ふと、スペシャルウィークがメイクデビュー前に見せた笑顔を思い出す。今頃彼女はどうしているのだろうか。正しく時が進んでいれば、今頃G1レースに出走している頃だろうか。

 ……そんな風にいろんなことを考えていたから、俺は立ち止まっていたターボにぶつかってしまった。

 いて、と声を上げるターボに詫びながら、ターボの視線の先を追う。


「トレーナー、ターボ、あの場所に立てるかなぁ」
「……有馬記念、か」


 該当の巨大テレビジョンからは、数年前の有馬記念がリバイバル放送されていた。様々なウマ娘が並び、全員が全員、歴戦の風格を漂わせていた。ターボと同じスタイルの大逃げウマ娘も、そこに。

 いくら無邪気なターボとはいえど、さすがに先達のことくらいは知っているらしい。ターフに駆ける一陣の風を、バ場に滾る鋼の意思を、コーナーに駆けるマエストロとしての意地を、それぞれ最高のポテンシャルを以て発揮していた。

 だが、大逃げのウマ娘にはそれが無かった。もちろん実力はあったはずだ。だが、彼女の脚質以上に――他のウマ娘が強かっただけ。

 第四コーナーを曲がり、最後の直線。彼女はいとも簡単に追い抜かれ、瞬く間に掲示板外へと転がり落ちていく。カメラのフォーカスは、華麗な差しを決めた一着のウマ娘へと絞られる。

 勝負は酷く残酷だ。どれだけ頑張っていたとしても結果が全て。結果を出せなければ、後には何も残らない。でも、だからこそウマ娘は走る。自らの栄誉のために――。

 ターボはどういうモチベーションで走ってきたかを、実のところ知らなかった。ただの好奇心かな、と思ったり、あるいは気まぐれなのかな、と思ったりもした。

 その内実を、俺は知らない。彼女の口から語られるまでは、こちらから聞いてはいけないものだとも思っている。

 ただ、願わくば――彼女の今後が輝かしいものになりますように。あの日のスペシャルウィークのような辛い顔は、もう見たくないから。

 願いは形となる。祈りは強さとなる。多分、きっと、そうなんだろう。

 だから、俺は祈るし願う。彼女の勝利を。そして――幸せを。


「トレーナー? とれーなーッ!」
「……! どうした、ターボ」
「ターボお腹空いた! 早く帰ろ!」


 ……ああ、いや。でも。祈らなくても多分大丈夫だと思う。

 彼女は多分、俺がいなくてもやっていける。幸せになれると思う。

 いつか俺が消えるその時まで、ターボに教えることができるすべてを教えよう。

 それがせめてもの餞になれば、御の字かな。

―――

▼因子:[スピード★☆☆]を獲得した!

▼因子:[逃げ★☆☆]を獲得した!

153: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/19(土) 01:08:40.48 ID:cLiN9Ma70
■[ターボエンジン全開!]ツインターボ
スピード:125(F)
スタミナ:92(G)
パワー:95(G)
根性:42(G)
賢さ:03(G)
やる気:普通

[固有]これが諦めないってことだァ! Lv2
ゴール前でスタミナが尽きた場合、遮二無二、がむしゃらに走って速度を上げる。
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+200の補正)
[通常]
末脚(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
全身全霊(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
先駆け(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
先手必勝(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)

※全身全霊の前提スキル[末脚]を通常スキル欄に追加しました。純粋に処理漏れです。すみません……。


――――


――五月某日。

 春が過ぎ、梅雨に差し掛かろうかという時期。

 蒼天は今や黒く塗りつぶされ、どんよりとした空模様がトレーナーの憂慮を表しているかのようだった。

 ツインターボはそんな天気の中でも、太陽のような笑みと溌溂さでトレーナーと最終調整に臨んでいた。


「メイクデビュー! ターボはこの時を――待っていたっ!」
「……掛かり気味か? スタミナは温存しとけよ」
「むぅ。ターボ掛かってないもん! いつも通りだもん!」


 興奮気味に笑うターボ。それを心配そうに見つめるトレーナー。

 失敗は成功の母とも言うが、しかし正しい昇華のさせ方をしなければただただ拗らせることになってしまう。トレーナーは典型的なそのタイプであった。

 だが、そんなトレーナーの憂慮をも吹き飛ばす言葉を、ツインターボは発した。


「絶対勝つよ、トレーナー」


 ターフの芝を揺らすくらい、力強い言葉だった。


「ターボは絶対負けないもん。絶対、ぜったいぜったいぜーったい負けないもん!!」


 煌めく相貌には、もはや勝利しか映っていないとでもいうように、視線はまっすぐトレーナーを貫く。

 その気丈な瞳に火を灯されるかのように、トレーナーはハッとした。


「……そうだよな、始まる前から弱気になってどうすんだ。勝てる、俺たちは――勝てるぞーッ!」
「勝つ、勝つぞーッ!」
「勝って帰るぞーッ!」
「勝ってにんじんアイストリプル買ってもらうぞーッ!」
「おーッ……いや賛同しかけたけど、トリプル食べると夜ご飯はいらなくなるから駄目だ!」


 えー、と口をとがらせるツインターボ。そんな彼女をトレーナーはどこまでも優しく、力強い瞳で見つめていた。


――勝つぞ。


 その一言を、心の中に閉じ込めながら。

155: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/19(土) 01:25:49.27 ID:cLiN9Ma70
トレーナー「行ってこい、ツインターボ……!」

―――
■レース

下1 作戦決定(コンマ)
逃げ[G]/先行[A]/差し[A]/追込[C]

01~70:逃げ[A]
71~80:先行[G]
81~90:差し[G]
91~00:追込[C]

――

下2 レース序盤のツインターボの調子

01~20:出遅れ(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
21~40:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
41~60:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
61~81:先駆け(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
81~00:先手必勝(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

――
下3 レース中盤のツインターボの調子

01~30:ブロック(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
31~60:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
61~90:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
91~00:快走(ゴールのコンマ判定に+25の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

――
下4 レース終盤のツインターボの調子

01~25:好走(ゴールのコンマ判定の補正なし)
26~50:末脚(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
51~75:全身全霊(ゴール時のコンマ判定に+100の補正)
76~99:これが諦めないってことだァ!Lv2発動(ゴールのコンマ判定に+200の補正)
00  :これが諦めないってことだァ!Lv4発動(ゴールのコンマ判定に+400の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。

――

下5 ゴールイン 着順確定

――

▼作戦
●逃げ[A](補正:スピード、スタミナ)
補正がある能力値に+150

●先行[G](補正:スピード、スタミナ)
補正がある能力値-100
補正がない能力値-150

●差し[G](補正:スピード、スタミナ、パワー)
補正がある能力値-75
補正がない能力値-100

●追込[G](補正:パワー、根性)
補正がある能力値-100
補正がない能力値-150

▼着順決定
[ 下5のコンマ+序盤補正+中盤補正+終盤補正]=レース中達成値
[ウマ娘の能力値から賢さを除いた合計]=能力値参照値
【[レース中達成値]+[能力値参照値]+バ場補正/芝A(+100)+中距離適正A(+100)+やる気/絶好調(+100)=達成値】
達成値-(レース中全てのマイナス補正-賢さ)=最終達成値

最終達成値が1100を超した場合 1着
※(100超えるごとにバ身が1伸びる。報酬増)
最終達成値が1000を越した場合 2~3着
最終達成値が900を越した場合  4~5着(掲示板)
最終達成値が900を下回った場合 着外

※二回目のメイクデビュー。継続ラインを提示します。
継続ライン:~3着

―――
遅めの時間の安価なので、連取は一度目の投稿から10分後から可能とします。
少し多めの安価になりますが、よろしくお願いします……!

157: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/19(土) 01:29:01.94 ID:6CDUL6jZ0
コンマ高けりゃいいってもんでもない辺りが緊張感あるなー

158: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/19(土) 02:37:50.34 ID:WbJzsrWX0
大丈夫か?

159: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/19(土) 02:51:15.52 ID:WbJzsrWX0
やば

160: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/19(土) 03:23:49.76 ID:5ir30MwWO

161: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/19(土) 05:58:47.11 ID:AqmEBYU2O
どうだ

164: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/19(土) 13:18:09.15 ID:cLiN9Ma70
▼レース展開
序盤(34):掛り(-25)
中盤(52):掛り(-25)
終盤(76):これが諦めないってことだァ!Lv2(+200)
着順決定:11
――――――――――――
[-25]+[-25]+[200]+[11]=161 レース中達成値


▼作戦:追込み
スピード:125(F)-150=1
スタミナ:92(G)-150=1
パワー:95(G)-100=1
根性:42(G)-100=1
賢さ:03(G)-150=1
――――――――――――
1+1+1+1=4 能力値参照値


▼着順
[レース中達成値:161]+[能力値参照値:4]
+[バ場補正/芝A:100]+[中距離適正A:100]
+[やる気/絶好調:100]
=465 達成値
―――――――――――――
[達成値:465]
[レース中全てのマイナス補正:402]
[補正後賢さ:1] 
―――――――――――――
[最終達成値:465+1]


よってツインターボ、着外――。

170: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/19(土) 13:59:24.30 ID:cLiN9Ma70

 空は人の手が届かないほど高く広がっているように。海は人の手が届かないほど深く広がっているように。陸は人の手が届かないほどに大きく広がっているように。

 人にも。ウマ娘にも限界はある。

 トレーナーはまだ知らなかった。己に課されたループの宿命が、どれほどに重いものなのか。そして――その過程で、どれだけの絶望を垣間見るのかを。

―――

 パドックに入るや否や、ツインターボはきょろきょろとあたりを見渡す。

 自分より少し劣るウマ娘、自分より少し勝るウマ娘。精鋭中の精鋭が集まるとされるトレセン学園の生徒たちだけあって、力量の差はあれど全員レベルが高い。

 負けたくない。負けない。胸に秘めた熱情が燃え上がるように滾る。絶対に負けないという気持ちが、今にでも彼女の脚をゲートへと向かわせそうだった。

 煮えたぎる闘志。それを隠そうともしない彼女は、パドックに居るウマ娘たちに強い警戒心を抱かせた。彼女をどうにかしなければ、自分たちの輝かしいメイクデビューは……失敗に終わるという認識を。

 ヒトとは、出る杭を打つ生物である。そのことをツインターボは、レースで思い知ることになる。

―――

「各ウマ娘、今順調にゲートイン! この戦い、目が離せません――!」

 高らかに響くファンファーレと、観客の声援。音という音がバ場を支配し、埋め尽くす。――その後に訪れるのは静寂だ。耳が痛いほどの。

 ツインターボはそんな中で、やはり少し浮ついた心地にあった。自らの強さを証明するのはもちろんのことだが、これで勝つことができれば――きっとトレーナーはまた自分のことを褒めてくれるのだろう、と。

 もちろん勝っても負けてもトレーナーは褒めてくれるはずだろう、とはツインターボ自身も思っている。でもどうせならば――勝利を捧げたい。

 全力の意識を以て、ターボはスタートを待つ。一秒、二秒と時が過ぎ、一瞬にも永遠にも思える時が過ぎた時――ついにゲートが開かれる。

 ターフに足を叩きつけるように飛び出すターボ。だが、その脚はどこか空回りしていた。浮ついていたせいか、彼女の脚は不確かに地面を叩くばかり。速度が上がっていくが、しかしスタミナは急激に減少していく。

 周りのウマ娘たちも、彼女のことを少なからず研究していたらしい。彼女のペースをさらに狂わせるように緩急をつけたレース展開を繰り広げる。――そして、見事にツインターボは、惑わされた。

 いつもであれば快調に飛ばしながら最後のスタミナを振り絞って逃げ切りを狙う第四コーナー。視界の前には誰もいない。その事実が勝利の確信をターボに与えた。

 ……だが、そこまでだった。

 最終直線に差し掛かり、各ウマ娘が一斉にスパート。これまで力を温存していたウマ娘たちはいっせいに脚を伸ばし、ゴールへと食らいつかんと走っていく。

 一人、また一人と、ツインターボを追い抜くウマ娘たち。そこで初めて、自分の失策に気付いたツインターボだったが――もう遅い。

 脚が重く、体は鉛のように重い。何処までも逃げられると思っていたツインターボというウマ娘はしかし、今此処に、置いていかれている。

――孤独だった。

 そう理解した瞬間、恐怖した。負けてしまうことに――ではない。ただ、ただトレーナーの悲しそうな顔を思い浮かべてしまって。

 それが彼女にとって、酷く恐ろしいことのように感じた。以前まではこうではなかったはずなのに、どうしてこれほどに、失望の表情が痛いのだろう。苦しいのだろう。

 解らないことだらけだった。いずれわかるとも思えなかった。この痛みは、この苦しみは、いつだって彼女が自分で覚えるものではない。他者から与えられるものでしかないからだ。

 気付けば息はつまり、肺は潰れんばかりに稼働を続けていた。

 前方のウマ娘が蹴り上げた芝がひらひらとあたりに舞い、頬にくっつく。


(ごめん、ごめん……!)


 心の中で謝るツインターボ。しかし、思ったところで何も始まらない。願ったところで何も始まらない。だからそれは――いうなれば"逃げ"だった。


172: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/19(土) 14:16:28.66 ID:cLiN9Ma70
 ……。

 立ち直ることがどれほどつらいことだろう。

 思い知ることはどれほど苦しいことだろう。

 挫折と絶望を味わって、しかし走り続けるその姿は――どれだけ尊いのだろう。

 トレーナーは正しく思う。その姿こそが、彼女の本質なのだと。

 大逃げの才覚? 何事も素直に受け取る天真爛漫さ? 努力家なところ?

 結果から言えば、そのどれもが、彼女の本質から大きく離れていた。

 トレーナーは目を見開く。

 きっとこれが彼女との最後になることを理解しながら。

 だからこそ、彼女のことを焼き付けておこうと。

173: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/19(土) 14:17:38.77 ID:cLiN9Ma70
――ターボ、あの場所に立てるかなぁ。


 ふと、棒切れのような体に記憶がよみがえる。

 走っているのか歩いているのか、そもそも立っているのかすらわからない状態。

 走馬灯のようなものだろうか、とターボは素直にそう思った。

 であれば、もう自分は此処に居ることはできないのではないか、とも。


――絶対■■■よ、トレーナー。


 今此処からいなくなれば、果たせない約束があった気がする。

 朦朧とする意識。ツインターボは必死に記憶の中の声を追い掛けて走っていた。

 一体どんな約束だっただろう。ターボは、どんな思いでそれを誓ったんだろう。

 ちかちかする視界。もうじきシャットアウトしそうな思考。それらすべてのリソースは、いま記憶の追跡に用いられている。

 欠けていた言葉を、誓った言葉を思い出すために。


――絶対勝つよ、トレーナー。


 ああ、そうだ。絶対勝つって、誓ったんだ。でも、もうだめだ。勝てない。

 息が苦しい。倒れてもいい?

 ターボの意識が、彼女自身にそう訴える。

 倒れたほうが楽になれる。この苦しい思いからは救われる。

 でも、それで本当に――ターボは自分のことを許せるの?


――許せない。トレーナーに負けないって約束したからっ!


 ああ、そうだ。最初から彼女の本質は"それ"でしかなかった。

 練習を頑張ったのも、今もこうして走り続けているのも、"それ"が彼女の本質で、それを理性が、本能が違えることのないようにし続けてきたからだ。


「これが……」


 それは咆哮だ。


「これが……っ!」


 それは、何度踏まれようとも立ち上がる不抜の魂だ。

 人はそれを――。


「これが、諦めないってことだァああああああああッ!!!!!」


 不撓不屈の魂。

 即ち、諦めが悪い、と呼ぶ――!

174: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/19(土) 14:25:42.26 ID:cLiN9Ma70
「救急車を呼べーッ!」

 誰かの怒号が、ツインターボの耳朶を震わせる。

 ついに走り抜けた彼女は、最下位ながらも魂の走りを見せ、多くの観客の心を震わせた。

 だが、そこで力尽きたのだろう。ゴールして軽く観客席へと手を振った後――彼女は倒れ込んだ。

 誰かが――恐らく親しいものだろう――駆け寄り、救急車の手配をする。

 観客は騒然とツインターボの安否を心配する。ほかのウマ娘たちも、何事かと目を見開き、あるものは誰かの手助けをした。

 漸くバ場に静寂が戻った時、そこには何とも言えない重い空気が漂っていた。

175: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/19(土) 14:34:29.03 ID:cLiN9Ma70

 それにしても、とトレセン学園の理事長は思う。

 最後、あのバ場にたどり着いたトレーナーらしき青年。


「疑問っ……」


 トレセン学園のトレーナーとしての規定に沿った服装だった。

 誰が見ても、彼はトレセン学園のトレーナーのようにしか思えない。

 だが……。


「疑問ッ! あのような人物、学園に居ただろうか……ッ!」


 どうにも、彼のことを思い出せない。

 まるで、初めからいなかったものであるかのように。


―――


■二週目クリア報酬

▼ウマ娘関連
[因子]
スピード★☆☆
スピード★☆☆
先手必勝(逃げ適正B以上)★☆☆
シューティングスター(先行適正B以上)★☆☆
これが諦めないってことだァ!(逃げ適正B以上)★★☆
逃げ★☆☆


▼トレーナー関連
下1(ドット) 二週目クリア報酬
01~33:やる気ドロップス(使用するとやる気を上げることができる)
34~66:トレーナー白書(使用するとスキルを獲得することができる)
67~99:夢のきらめき(使用するとウマ娘の潜在能力を開花させる)
00:導き(定められた運命を変える。ラウンド数が常に+1される)
※ゾロ目は追加安価

下2(ドット) 二週目クリア報酬
・俯瞰視(確定)
残されたラウンド数を認知することができるようになる。
・戦術家(確定)
コンマによるランダム安価を用いる判定に対して使用することができる。
安価を取り消し、代わりに選択肢の中から一つ任意のものを選択し、それを適用する。

01~33:目覚まし時計(安価を再判定させることが可能になる。やる気が上昇する)
34~66:サポートカード[ツインターボ](サポートカードの使用により、特定の能力値の上昇を恒常的に効率化させる)
67~99:因子/先頭プライド[★☆☆]
※ゾロ目は追加安価

176: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/19(土) 14:38:19.18 ID:crxTVV/xo
残念

177: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/19(土) 14:40:37.20 ID:E7q+2iw0o
おいおい理事長の権限の外の事象か

180: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/19(土) 16:28:25.75 ID:cLiN9Ma70

▼やる気ドロップスを獲得した!

▼目覚まし時計を獲得した!

▼スキル[戦術家]を獲得した!

――――
―――
――

 視界が暗転する。

 俺が今どこにいるのか。あるいはそもそも生きているのかすらわからない、無限に等しい闇が俺の視界を覆っていた。

――救急車を呼んで、ツインターボをみおっくてからそれなりの時間が経過した。

 この闇は一回目のループの時と変わらず真っ黒で、音もしない。まるで自分自身のことを振り返るために作られた場所のようにも感じる。

 お前がしたことを認識しろ、お前の無力さを認識しろ、と強く訴えられているような気すらする。八つ当たりのような感情だ。確かに俺は無力である。

 もう理解している。俺はあの世界において一般的な――あるいはそれ以下のトレーナーだ。ウマ娘を育成する腕にかけては凡百なトレーナーよりも上だろうが、そもそも上には上がいる。

 それらの頂点にはあの名トレーナー一族の新星、桐生院トレーナーが立っている。彼女と比べれば、俺なんていわば塵のようなものだろう。

 そのことを認識させたかったんだろう? と闇に問いかければ、ため息のような声が聞こえた。すると、すぐに視界が開けた。

 そこはあの時、一回目のループが終わった後に訪れた大小さまざまなモニターが浮かぶ部屋だった。

 ここには生物はいない。モニターとそこから繋がれたケーブルが部屋を埋め尽くしていた。どこまでも、無機質な。

 前回のループの時そうしたように、モニターの前に立てばひとりでにモニターが立ち上がった。まるで俺の帰還を歓迎するように一度明滅し、映像を流し始める。


――トレーナーはどこだっ?! 隠してるんだ! みんなはトレーナーを隠してるんだ!
――落ち着いてターボ、トレーナーなんていなかったでしょ?


 病衣のままナイスネイチャに縋るツインターボの姿が映し出される。

 どうやら俺が消えた後の世界を映し出しているらしい。俺が消えた後の世界では、俺に関しての記憶が消去されているようで、ナイスネイチャはターボの言うところの"トレーナー"が誰かわからなくなっているようだ。

 ターボの泣き顔を見ていると罪悪感が湧いてくる。そんな世界に一人ぼっちにしてしまったことが、酷く胸を締め付ける。


「ごめん、ごめんな……」


 声を漏らしても、何も解決しない。何も変わらない。

 罪悪の底に隠れたひとかけらの俺の人間らしいところが、そう言葉にすることで気持ちを楽にしていることを指摘する。反吐が出るほどの人間性だった。

 思えば、ツインターボを育てたいと思ってから今まで、彼女のことを真に考えなかったこともあった。それが彼女に対してどれだけ不誠実であったかを切に実感する。

 吐き気がする。どこまでも人間らしい人間性に。

 気付けば、俺の後ろに扉があった。

 扉を潜れば、またあのループが始まる。

 それはきっと――理事長が設けた夢の祭典……URAファイナルズを勝ち残るまで終わることはないのだろう。

 どれだけ長い旅路になるか、予想すらできない。でも、すぐに終わりそうな気もする。その気になれば、終わらせることもできるだろう。

 それが俺の望むところでなかったとしても。

―――
下1 ????(コンマ)

181: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/19(土) 16:34:53.83 ID:lrjcxC3ro
なんやー?

182: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/19(土) 18:26:44.08 ID:cLiN9Ma70
――ふと、気付いた。

 モニターの中に映っていたスペシャルウィークが、鬼気迫る表情でゲートインする姿を。……以前にも増して実力を増したようだ。

 コースとほかのウマ娘を見る限り――どうやら有馬記念の大舞台に立っているらしい。画面越しでもわかる、確かな研鑽に裏打ちされた実力は、恐らく有馬でも十分に通用する。

 ゲートが切られ、駆け出すスペシャルウィーク。凄まじい輝きを誇るウマ娘たちと比較しても、頭一つ抜けた彼女は、そのまま十分に脚を貯めて差し切り、見事に一着を獲得した。

 やはり、スペシャルウィークは凄いウマ娘だ。……俺はそれだけ確認して、背を向ける。


「――トレーナーさんッ! 私、どこにいてもトレーナーさんが見つけられるくらいに輝きますから! いつかまた、会いに来てください……! 私にいつか、あの時のお礼をさせてください!!」


 弾かれるようにモニターへ視線を向ける。

 そこには、汗を流しながらも輝かんばかりの笑顔で、そう宣言するスペシャルウィークの姿があった。

 こみ上げそうになるものを必死に抑えながら、俺はその画面をただただ眺める。

 何も起こらない。なにも届けられない。ただ――スペシャルウィークがそう宣言したのであれば、いつか俺は彼女に届くことができる気がする。

 ああ、そうだ。何も変わらない。動かなければ――。


「動け」


 自分自身に言い聞かせるように、そうつぶやいて。

 俺は扉を開いたのだった。 

―――

▼サポートカード[スペシャルウィーク]を獲得した。

183: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/19(土) 18:33:50.06 ID:cLiN9Ma70
トレーナー「さて、またループしたわけだ。だが、止まるわけにはいかない」

トレーナー「このループの先に何が待っているのかは俺にはわからない。ただ、その先にはきっとスペシャルウィークやツインターボが待っているような気がする」

トレーナー「……置いてけぼりにした彼女たちを迎えに行く資格は、きっと俺にはないけど。でも、せめてもう一度会うことができれば、せめてお礼くらいは言わせてほしいな」

トレーナー「君たちに出会って救われているのは、きっと俺の方なのだから……」

トレーナー「動け」

トレーナー「さて、まずは育成するウマ娘を選ぶか」

トレーナー「今回は前回よりも条件がよりよくなっている。メイクデビューで3着以内に入着することができれば、きっとループは発生しないだろう」

トレーナー「誰を選んでも、後悔することがないように――けっぱるべ!」

下1 育成するウマ娘
※一応ですが、ウマ娘に実装されているウマ娘でお願いします……!
※プレイアブルかそうでないかは問いません。

184: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/19(土) 18:34:12.51 ID:bMugVOW2o
マヤノトップガン

186: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/20(日) 03:50:42.05 ID:b74Bsob40
質問への回答とか。更新は無いです。

>>185 育成ウマ娘としてハッピーミークはありか。
(ハッピーミークを育成するルートは)ないです。

ハッピーミークは展開に特に関わってこない(出てこないという訳では無い)ウマ娘ですが、担当ウマ娘のライバルとしての彼女の立ち位置がすごく素敵で美しいので、是非ラスボス的な立ち位置にいて欲しいと考えています。

―――

育成ウマ娘の安価について

連続は展開のマンネリ化を防ぐ為なしにしますが、1度ループを挟んだ後に再度安価でして頂ければ可能であるものとします。

―――

レース中の判定について

そういえば言及してなかったので。
判定のプラスマイナスゼロの基準はCとしています。
それからランク事に50ずつ補正値が増減する形です。
割と最近(サイレンススズカ戦以降)に決まったので、それまではブレがあるかも知れません。

―――

サイレンススズカ強すぎない?

わかる。

―――

ひとつ謝罪すべきことがありました。

当初メイクデビューまでの期間は5ターンと記載がありましたが、実際は3ターンです。こちらについては誤字があり、ツインターボ編では少し違和感を覚えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
訂正をここにしますと共にお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。

―――

文体について

何となく切りかえは
・日常パート(台本形式)
・イベント描写/特に重要なところでかつ台詞のみでは伝わりにくいところ(三人称)
・レース描写(三人称)
・ループ(一人称)

のような感じになってます。割と気まぐれで変わったりします。

189: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/20(日) 15:41:11.01 ID:b74Bsob40
トレーナー「――マヤノトップガン。変幻自在の脚質に、ありとあらゆる物事を吸収するほどの柔軟性が見られるウマ娘だが……」

トレーナー「それ故に、他者からは敬遠される存在だとも聞く。とても優秀なウマ娘だが、その天才さについていけるトレーナーがいないとも――」

トレーナー「……っと。噂をすれば影が差す、ってやつだな」

―――

――カフェテリア。

 その全てが年頃の少女らしい精神性を有するウマ娘にとって、甘味を提供するカフェテリアは憩いの場所である。

 平日の夕方。放課後を迎え、トレーニングをこなしたウマ娘たちがそこにたむろするのは、お菓子な……おかしな話ではない。

 だが、今日のカフェテリアにはいつもよりもウマ娘たちが集まっていた。彼女らは全員がとある目的のために集まっていた。

 すなわち、ケーキ祭り――。いわゆるスイーツパラダイス形式のフェアである。その中にひときわ目立つにんじん色の髪の毛の少女……マヤノトップガンは居た。

 ウマ娘と一口に言っても、体が大きいものから小さいものまでさまざまだ。

 マヤノトップガンはウマ娘の平均から見ても小さめの体躯であり、今彼女の目の前に出来上がっているケーキへの壁を越えられないようだった。

 漸く壁――ウマ娘たちが皿にケーキを取り分け、満足し去った時には、もうすでにケーキはその場に残っていなかった。

 見る見るうちに、彼女の耳がぺたりとしおれていくのが見えた。

―――

トレーナー「…………勝負の世界は、どこも辛いんだな」

トレーナー「さて、傷心中のところ申し訳ないが、マヤノトップガンが一人である今こそ声をかけるチャンスだ」

トレーナー「さて、どう声をかけようか」

下1 どのように声をかける?

190: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/20(日) 15:46:04.00 ID:2g5SMi5+0
うわぁせっかく来たのにケーキがなくなっちゃったーしょうがないから普段通ってるスイーツが美味しいカフェに行こうかなー(棒)

191: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/20(日) 18:40:07.45 ID:b74Bsob40
トレーナー「うわぁせっかく来たのにケーキなくなっちゃったーしょうがないから普段通ってるスイーツがおいしいカフェに行こうかな~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!」

マヤノ「……」

トレーナー「でも大の大人一人で行くのは憚られるなぁ!!!! 誰か年頃の女の子で甘いもの好きでそういう場所に慣れてたりする子いないかなぁーっ!!!」

トレーナー「いないかなぁ~っ?!」

マヤノ「マヤ、用事思い出しちゃった!」

トレーナー「マから始まってンで終わる女の子がいいんだけどなーっ!」

……。

マヤノ「もーっ、大きな声出すから注目集めちゃったよ! もしかして……ヒ・ト・メ・ボ・レ?」

トレーナー「すまんすまん……。ちょっと話があったんだが、どうにもうまく声をかけられなくてな……」

マヤノ「ふーん。まぁ、マヤもちょうどケーキ食べたかったからいいんだけどねっ」

トレーナー「……まぁあの人だかりだったら、体格が小さいマヤノトップガンにとっては不利な勝負だっただろうな」

マヤノ「むぅ! マヤは子供じゃないもん!!」

トレーナー「いや、そういうことを言っているわけではなくて――」

マヤノ「ふーんだ。もう許してあげませーん!」

トレーナー「困ったなぁ……。どうしたら許してくれる?」

マヤノ「――そうだなぁ」

―――

 くるくると前髪を触りながら、マヤノトップガンは悩んだそぶりを見せる。だが、その瞳に映る景色は――もうすでに決まっている。

 彼女にとってそれは何よりもキラキラしていると感じるものだ。それを見過ごすことなど出来ない。今すぐにでも掴んでしまいたいが――それにはある条件が必要だった。

 聞けば、目の前の男はトレセン学園のトレーナーであるという。それを踏まえれば、この流れは渡りに船で。

 だからこそ、決心がついた、といったような表情で手を机に置く。

 これが適当な男であれば適当にはぐらかして帰るのだが――目の前の男は、有能さは感じられないが職務に順当に準じそうな人柄であることをマヤノトップガンは無意識中に見抜いていた。

 だから、切り出す内容はたったの一つ。そこに躊躇もなく、妥協もない。


「あのね、マヤをレースに出してほしいの」


 にんじん色の髪の毛が夕陽の橙に照らされて、まるで太陽のように燃え上がる。

 表情には愛嬌しかない。だが――その瞳の色は、確実に勝負を見据えていた。

―――

トレーナー「何というか、先回りされてしまった気がするが、結局あの後彼女をレースに出すために奔走することになった」

トレーナー「とはいえ、メイクデビューは登録さえすれば誰でも走れる部隊ではない。そこにすんなりと登録できて、出走が決まること自体、マヤノトップガンが非常に優秀なウマ娘であることは明白だ」

トレーナー「……純粋に、彼女のコンディションの面倒を見るトレーナーがいなかっただけ、なのかもしれないな」

トレーナー「さて。今日はマヤノトップガンのトレーナーとしての初仕事だ。何をしようか――」

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/その他(良識の範囲内で自由に)
※メイクデビューまであと3ターン(当ターンを含む)

192: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/20(日) 18:40:45.75 ID:kOWlD72yO
トレーニング

193: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/20(日) 18:45:20.82 ID:b74Bsob40
トレーナー「さて、マヤノトップガン。今日から俺たちは二人三脚で歩んでいくことになる」

マヤノ「んー。トレーナーちゃん、マヤノのこと、マヤノって呼んでほしいなー?」

トレーナー「……なんか恥ずかしい」

マヤノ「トレーナーちゃん、照れてるのー? なんでなんでー?」

トレーナー「大人を揶揄うんじゃありません! まったく……」

マヤノ「揶揄ってないんだけどなー。それでトレーナーちゃん、トレーニングって何するの?」

トレーナー「それはだな……」


下1 トレーニングの内容は?
スピード/スタミナ/パワー/根性/賢さ/その他

194: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/20(日) 18:46:57.17 ID:pm/GQs+p0
パワー

195: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/20(日) 18:51:37.18 ID:b74Bsob40
安価指定もう1つしなきゃいけないのド忘れしてました。

下1 効果量
ゾロ目は追加イベント

196: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/20(日) 18:52:41.17 ID:ZWkzriJbo
ユーコピー?

197: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/20(日) 19:22:56.66 ID:b74Bsob40
アイ・コピー!


―――

トレーナー「さて、今日はパワートレーニングを行う」

マヤノ「パワーかぁ……。筋肉を付ければ、オトナの女性に一歩近づくかなぁ?」

トレーナー「どうだろうな……まずは背を伸ばさないことには……」

マヤノ「チビじゃないもん!」

トレーナー「まだ何も言ってないだろ……。まぁ、トレーニングをきちんとこなしていけば、大人の女性に近づくんじゃないか? 知らんけど」

マヤノ「オトナのニュアンスがちがーう!」

トレーナー「……。トレーニングをやるぞ」

マヤノ「ぶーぶー!」

トレーナー「先が思いやられる、というか……。俺はこの子の元気についていくことができるのだろうか……」

―――

 納得のいっていなさそうなマヤノを引きずるように、トレーナーはトレセン学園を歩く。……やがて二人が訪れたのはジムだった。

 トレセン学園のジム設備は、一般的なジムの規模とは一線を画しており、その規模は通常の10倍にも及ぶとも言われている。

 むろん、普通ジムで運動するような人間よりもウマ娘の方が出力が高く、練習時にかかるジム設備への負担もまた同様である。

 だからこその規模なのだが――到着してトレーナーは呆れてしまう。その規模にもそうだが――平気で何百というバーベルを抱えるウマ娘たちの姿に。

 内心でだが、仮に彼女たちに組み敷かれた時には平和ではいられまい――そう考えながらも、マヤノの方を見た。

 すると、マヤノはジム全体を見わたして、トレーナーに告げる。


「トレーナーちゃん、マヤは何をしたらいーい?」
「……パワートレーニングだ。俺が担当につく前にもやったことはあるだろ?」


 うん、と呟く彼女。しかし、トレーナーから見ればその表情は少し冷えているような気がした。

 そこで、ふと思い至る。


「ひょっとして、今までのトレーニング、物足りなかったりしたか?」
「……。すごいすごーい。どうしてわかるの?」
「マヤノトップガン、お前――何というか、本当はもっと行けるけど、定量的なトレーニングしかできなかったんじゃないか」
「そーだよ?」


 その表情はいつも通りのことを言っているような自然体で――。しかし、瞳はそうもいかない。

 彼女の中に存在するそれを形容するのであれば、多くの人はこう言葉にするのだろう。


「トレーナーちゃんは、どんなトレーニングをマヤにしてくれるの?」


――期待である、と。


198: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/20(日) 19:28:02.20 ID:b74Bsob40
―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:77+
スタミナ:106
パワー:71+17=88
根性:101
賢さ:95
やる気:普通

[固有スキル]
ひらめき☆ランディング Lv1
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)

―――

▼因子継承
スピード:77+24(スピード★☆☆因子2つ/12*2)=101
スタミナ:106
パワー:71+17=88
根性:101
賢さ:95
やる気:普通

[固有スキル]
・ひらめき☆ランディング Lv1[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・シューティングスター Lv1[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・これが諦めないってことだァ! Lv2 [作戦:逃げ]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+200の補正)

[通常スキル]
・先駆け[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・先手必勝[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・末脚[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・全身全霊[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)

脚質適正
逃げA/先行A/差しB/追込B

距離適性
短距離D/マイルD/中距離A/長距離A

―――
下1
逃げ因子★☆☆による[脚質適正/逃げS]への上昇コンマ判定
50以上で上昇
50以下でそのまま(ターン使用により上昇可能)

―――
複数の適正にB以上が見受けられるウマ娘が育成対象で、かつ三回目となって少しこなれてきました。
なので、今回からスキルを作戦ごとに使用することのできる[作戦スキル]と、作戦に関わらず使用することができる[汎用スキル]に分けます。
前回は追込でも逃げスキルを使うことができたりしましたが、今回からはより厳密に判定をしていきます。
よろしくお願いします。

あと、今まで記載していなかった脚質適正と距離適性についても記載していきます。

199: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/20(日) 19:28:41.42 ID:mf8DIQ22O
ぬん

200: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/20(日) 19:37:41.42 ID:b74Bsob40
▼マヤノトップガンの脚質に変動はなかった……。

201: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/20(日) 19:38:55.67 ID:b74Bsob40
トレーナー「マヤノトップガンは本当に、何というか柔軟な子だ」

トレーナー「逃げも差しも追込も先行もできるとなれば、逆に何が出来ないのか?とまでなる。多分ダート以外であれば大体行けるんじゃないか……と思わせるくらいには才能豊かだ」

トレーナー「そんな子を伸ばしてあげることが俺にできるのか――」

マヤノ「トレーナーちゃん! 今日は何するのー?」

トレーナー「今日はだな……」

マヤノ「あ、ちょっと待って! マヤが当てるね!」

マヤノ「むむ……むむむ……今日は――」

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/脚質適正上昇/その他(良識の範囲内で自由に)
※メイクデビューまであと2ターン(当ターンを含む)

―――
※ループ時に取得したアイテムについては、適切なタイミングで使用するかどうか安価を取ります。
※やる気について、現状やる気の上昇によるトレーニング効率の上昇は考えていません。やるとしてもメイクデビュー突破後くらいに考えます。なので、現状やる気ドロップスの使用についての安価はレース前に取ることになります。
※目覚まし時計は(ぶっちゃけ記載をド忘れしていたので)このターン以降使用可能です。安価の再判定を行うかどうかを安価後に記載するのでお答えください。

202: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/20(日) 19:45:36.30 ID:VvPUqL3Mo
トレーニング

203: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/20(日) 19:53:50.97 ID:b74Bsob40

マヤノ「――トレーニング、トレーナちゃんは今日、マヤと一緒にトレーニングする日っ!」

トレーナー「……良く解ったな。というか、まぁトレーナーとウマ娘が一緒にいるのであれば当然かもしれないが――」

マヤノ「えー? もしかしたらそれ以外もあるかもじゃない?」

トレーナー「と、言うと?」

マヤノ「トレーナーと担当ウマ娘の、禁じられたイ・チ・ャ・コ・ラ♡」

トレーナー「さーてトレーニングするか!」

マヤノ「あー! トレーナーちゃんが逃げたーっ!」

トレーナー「つべこべ言わずにトレーニングをやろうッ!!!!」

―――

下1 どんなトレーニングを行う?
スピード/スタミナ/パワー/根性/賢さ/その他

下2 効果量
※ゾロ目は追加イベント

204: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/20(日) 19:55:55.11 ID:pm/GQs+p0
スタミナ

205: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/20(日) 19:57:56.01 ID:6Q9IsvNRO
えい、えい、むん!

207: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/20(日) 20:02:48.12 ID:b74Bsob40
……。(これは酷い)

―――
下1 

目覚まし時計を使用しますか?
はい/いいえ

208: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/20(日) 20:04:33.14 ID:ZWkzriJbo
ごめん即死のレース結果に温存したい…
使わない

209: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/20(日) 20:28:14.12 ID:b74Bsob40
では、そのまま進行していきます――。

―――

マヤノ「……んー?」

トレーナー「……腕のところ、少し違和感があるぞ」

マヤノ「うん、じゃあこうしたら――あれー?」

トレーナー「なんかうまくいかない日、なのか……?」

マヤノ「そうかも……」

トレーナー「うーん。まぁそういう日もあるだろうな……」

トレーナー「今日は軽く済ませて、あとは療養に努めてもらうか」

マヤノ「えー! マヤはもっと出来る――」

トレーナー「駄目だ」

マヤノ「!」

トレーナー「異常があることがわかり切った状態でマヤノトップガンに無理をさせることはできない。それがトレーナーだ」

マヤノ「……それって、マヤノがタイセツってこと?」

トレーナー「その通りだ」

マヤノ「――――っ」

トレーナー「マヤノのことを大事にしたいと思ってるから、これ以上のトレーニングは駄目だ。今日は寮に帰って――そうだな、甘いものでもほどほどに食べてろ」

マヤノ「……ぁ、ぅん……」

トレーナー「じゃ、解散っ! あ、これこの前割引券もらったから使うならどうぞ」

―――

 マヤノトップガンはいてもたってもいられず、軽めにクールダウンを終わらせたのち、逃げるようにその場を後にした。

 まるで体温をそこに集めたくらいに、顔と胸が熱い。何故か、と思って記憶をさかのぼれば、先ほどトレーナーが向けてきた真摯な目が浮かんでくる。

 どきり、とした。

 知識が豊富なマヤノトップガンにとっては、一連の言葉による情動の揺らぎを、定義づけることはさして難しいことではなかった。

 でも、その感情を定義づけてしまうと、定義づけた感情に引っ張られてしまう気がして。だから、この気持ちは胸の奥にしまうべきなのだ。

(けど……けど。どうして顔が熱くなっちゃうのーっ?!)

 心の中の叫びを吐き出すように、ベッドに飛び込んだ――。

―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:77+
スタミナ:106
パワー:71+17=88
根性:101
賢さ:95
やる気:普通

[固有スキル]
ひらめき☆ランディング Lv1
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)

210: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/20(日) 20:32:12.67 ID:b74Bsob40
トレーナー「あれからマヤノトップガンがなんだかよそよそしい……」

トレーナー「いったい何があったのかわからない。年頃の女の子とは斯くもまぁ……なんというか……不思議な生き物なんだな――」

トレーナー「とはいえ、予定は素直にこなしてくれるから助かるんだけど……」

トレーナー「さて、今日は何をしようかな」


下1 トレーニングの内容は?
スピード/スタミナ/パワー/根性/賢さ/その他

212: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/20(日) 20:34:47.65 ID:b74Bsob40
 

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/その他(良識の範囲内で自由に)
※メイクデビューまであと1ターン(当ターンを含む)

213: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/20(日) 20:37:14.68 ID:bwbaCt9so
G1レース見に行く

215: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/20(日) 23:06:13.64 ID:b74Bsob40
トレーナー(そうだ、G1に行こう)

トレーナー「そうだ、G1に行こう」

マヤノ「デート?!」

トレーナー「G1レース見に行くって言っただろうに……」

マヤノ「……そっか」

トレーナー(そこで落ち込むのなんで?!)

トレーナー「と、とにかく今からG1レースを見に行くぞ!」

マヤノ「アイ・コピー……」

トレーナー(やっぱり何かあったんだろうか――。まぁでも、レースが好きみたいだし、レース見たら治るかな……?)

―――

 四月後半、一帖の盾を巡って有力なウマ娘が集うレース。

 名をば天皇賞。3000mにも及ぶ長大なコースを、足自慢のウマ娘が駆け抜ける、日本最高峰と呼び声高いレースだ。

 当然ながらウマ娘のレベルも非常に高い。何せ競馬に触れたことがない一般人ですら名前を知っている名馬がそろい踏みで出てくるレースである。低い訳がない。

 マヤノトップガンを連れてきたのは、そんなウマ娘たちの姿を見せて勉強させる以上に――マヤノトップガンの気を引き締めるためでもある。

 ここのところ、マヤノトップガンは上の空で、トレーニング中も精が出ていない様子であった。トレーナーは、その原因がレースへの憧憬にあるのではないか、とにらんでいた。

 事実とは往々にして奇怪なもので、そのような考えをしているトレーナーがマヤノトップガンを注視するたびに、マヤノトップガンの効率が落ちていく。――こうして、トレーナーの勘違いは見事にそのままになってしまった。

―――

 しかし、当のマヤノトップガンはというと――飛び込んできた光景に度肝を抜かれていた。

 広大なターフ。パドックに並み居る精強なるウマ娘。観客たちの、雷と聞き間違えるほどの喊声。自らが立ちたいと願って夢想した場所より、ずっとずっと煌めいている場所。

 ばちばちと、脳内が燃えるような熱情が宿る。その雷は脊髄を通って、マヤノトップガンの体に熱を熾し――滾らせた。

 その視線の先では、とあるウマ娘が歩いていた。

 視線と熱情のスクランブル。マヤノトップガンは、敵を見定めて離さない、さながら猛禽のような瞳で、そのウマ娘のことを観察していた――。

―――

下1 
誰のことを見る?


216: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/20(日) 23:06:28.99 ID:VvPUqL3Mo
ナリタブライアン

218: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/21(月) 02:40:23.33 ID:JAakaxgy0
――影をも恐れぬ怪物。

 その名はターフ上全てのウマ娘を恐怖に陥れる、言わば絶対的強者の証であると言えた。

 圧倒的な強さで重賞レースを勝ち上がり、大外から駆け上がるさまは、宛ら夜に向かう夕陽が残す影。

 そうして築き上げた最強の伝説は、今も尚更新されようとしている。G1という最高の舞台ですらも、彼女にしてみれば踏み台でしかないのかもしれない。

 であるからこそ、観客は彼女の驚異的な末脚を――絶対的な勝利を望み、喊声を上げる。観客は彼女を淘汰するウマ娘を望み、喚声を上げるのだ。

―――

マヤノ「ナリタ、ブライアン――」

マヤノ「……強い。今まで見てきたどんな子より、ブライアンさんは強い……!」

マヤノ「でもなんだろう――すごく、すごく寂しいの」

マヤノ「ねぇトレーナーちゃん、どうしてだろう?」

トレーナー(……マヤノトップガンの洞察力は凄まじい。時には覆い隠された秘密ですら解き明かすほどの優れた観察眼が彼女には備わっている)

トレーナー(そんな彼女がそういうんだ。きっとナリタブライアンには何かあって――それをマヤノトップガンは敏感に感じとっている)

トレーナー(それに、なんというか――俺もすごく、すごく彼女が危ういと感じる。どこかで感じた既視感がある)

トレーナー「……。わからない。でも、彼女の走りを見れば分かるかもしれない」

マヤノ「……うん、そうだね」

―――

 ナレーションが高らかに響き、パドックに居たウマ娘が続々とゲートインする。
? いずれも名だたる名馬だ。ゲートインするだけでも大きな歓声が上がり、拍手が響くものだが――今日は違った。

 ナリタブライアンの存在が、全てのウマ娘の存在を希釈するようにそこに在る。

 闘志などなく、そこにあるのは凪いだ水面のような、どこまでも透き通る怜悧さだ。
? レースに向けて神経を集中させるウマ娘。彼女らの調子に乗せられるように、観客もまた、水を打ったように静まり返る。
? 数秒。息遣いしか聞こえてこない静寂。

――そして、爆発。
? ゲートが開かれ、せき止められた水のように一斉にウマ娘が駆け出していく。 ??

―――

トレーナー「君は何を考えている、ブライアン……」

220: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/21(月) 03:04:43.43 ID:JAakaxgy0
下1 レース序盤のナリタブライアンの調子(コンマ) ??
01~10:出遅れ(ゴールのコンマ判定に-50の補正) ?
11~20:掛り(ゴール時のコンマ判定に-25の補正) ?
21~30:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし) ?
31~40:差し直線〇発動(ゴールのコンマ判定に+25の補正) ?
41~50:がんばり屋発動(ゴールのコンマ判定に+50の補正) ?
51~60:先行焦り発動(中盤のコンマ判定を一段階上のものに上げる)
?61~70:差し直線◎発動(ゴールのコンマ判定に+75の補正) ?
71~80:円弧のマエストロ発動(中盤のコンマ判定を二段階上のものに上げる)
?81~90:曲線のソムリエ発動(ゴールのコンマ判定に+100の補正) ?
91~00:曲線のソムリエ、がんばり屋発動(ゴールのコンマ判定に+150の補正) ?
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。 ?
――― ??
下2 レース中盤のナリタブライアンの調子(コンマ) ?
01~10:ブロック(ゴールのコンマ判定に-50の補正) ?
11~20:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
?21~30:好走(ゴールのコンマ判定の補正なし) ?
31~40:お見通し発動(ゴールのコンマ判定に+25の補正) ?
41~50:尻尾上がり発動(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
?51~60:直線回復発動(中盤のコンマ判定を一段階上のものに上げる) ?
61~70:弧線のプロフェッサー発動(ゴールのコンマ判定に+75の補正) ?
71~80:好息一転発動(中盤のコンマ判定を二段階上のものに上げる) ?
81~90:ハヤテ一文字発動(ゴールのコンマ判定に+100の補正) ?91~00:ハヤテ一文字、尻尾上がり発動(ゴールのコンマ判定に+150の補正) ?
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。 ??
――― ??
下3 レース終盤のナリタブライアンの調子(コンマ) ??
01~33:好走(ゴールのコンマ判定の補正なし) ?
34~66:末脚(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
?67~99:Shadow break Lv1発動(ゴール時のコンマ判定に+150の補正)
?00   :Shadow break Lv3発動(ゴール時のコンマ判定に+300の補正) ?
ゾロ目:補正効果1.5倍。 ??
――― ?

221: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/21(月) 03:07:37.59 ID:JAakaxgy0
――― ?
?下4 ゴールイン 着順確定?
[ 下4 のコンマ+序盤補正+中盤補正+終盤補正]=達成値?
達成値+差し適正S(+150)+バ場補正/芝A(+100)+長距離適正A補正(+100)=最終達成値??

最終達成値が300を越した場合  1着?
最終達成値が275を越した場合  2~3着?
最終達成値が250を越した場合  4~5着(掲示板)?
最終達成値が250を下回った場合 着外
??―――
コピペして書き換えてたら変な感じになりました。安価下です。

222: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/21(月) 05:57:01.45 ID:+Si2s7wZ0

223: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/21(月) 06:10:03.04 ID:1RC0DdPdO
ぬん

224: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/21(月) 06:51:41.08 ID:xw99+xCb0
マイナス引かない限り優勝確定か
流石に強いなブラリアン

225: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/21(月) 07:22:34.62 ID:oAk0qXi70

228: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/21(月) 20:23:09.71 ID:JAakaxgy0
▼レース展開
序盤(45):がんばり屋(+50)
中盤(04):ブロック(-50)
終盤(08):好走(±0)
着順決定:62
――――――――――――
[50]+[-50]+[0]+[62]=62 達成値


▼着順
[達成値:62]+[脚質適正/差しS(+150)]
+[バ場補正/芝A:100]+[長距離適正A:100]
=412 最終達成値
―――――――――――――

最終達成値300超過の為、ナリタブライアン大勝――!

229: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/21(月) 20:45:42.23 ID:JAakaxgy0
――嵐の前の静けさ、春の東京競馬場には、まさしく静寂が横たわっていた。


 他のウマ娘たちが粛々と勝利に向かって疾駆する中、後半の列には曇天のような威圧感があった。

 さながらブラックホールのように、客の視線も、あげるべき歓声も、応援の声も――ナリタブライアンに吸い込まれる。

 ターフの蹴る音も。呼吸音も。衣すれの音も。全てがこの場から消え去ったかのような、特濃の存在が今も怜悧に先頭を見据えていた。

 均衡が破られたのは、それからしばらくして、先頭集団が第四コーナーに差し掛かった時だった。


――突如として、東京競馬場に影が差した。


 五月晴れの空に、まるで唐突に暗幕を垂らしたかのような、濃密な"予感"がウマ娘たちを、観客を、あるいはその場にいた全ての法則も覆ってしまった。

 まるで因果が結実したかのような。そんな濃密な予感。

 かくして、死神の行脚が、ターフの悉くを殺しにやってくる。

 突如として大外に躍り出たナリタブライアンは、その驚異的な業脚でぐんぐんと加速していく。

 外に出たことにより、その分だけ距離のロスが発生するが――しかし問題なかった。むしろそれが正しい選択だった、とすべては察知する。

 ひと際強く、ナリタブライアンがターフを蹴りつけた。

 シューズの形にターフが削り取られ、風すら切り裂くような末脚が先頭集団に突き刺さる。

 まさしく蹂躙だった。ナリタブライアンというウマ娘の前には影が出来ない――影を恐れぬ、まさしく"怪物"である所以を示すように、バ身を広げていく。

 1つ、2つ、3つ。まだ足りない。4つ、5つ、6つ――そして7つ。

 最早後続のウマ娘たちは、彼女の影を踏むことすら許されなかった。歴史的な、あるいは史上類を見ないほどの大差をつけて――ナリタブライアンは今、一着の栄誉を掴み取る。


――こうして天皇賞には、影が差さされた。



230: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/21(月) 21:01:05.79 ID:JAakaxgy0
マヤノ「……」

トレーナー「まさしく絶句、だな」

マヤノ「うん、すごい走りだった……」

トレーナー「マヤノトップガンもそう思うか」

マヤノ「……悔しいけど、今のマヤにあの走りをしろって言われても、ムリかも」

トレーナー「だろうな。あれは何というか――次元が違う」

マヤノ「どーかん」

トレーナー(なんだ、この異様な空気感は――。ナリタブライアンの走りを初めて見た、という人間ばかりではないだろうに……。それほどあの走りに怯えている人が多いという事だろうか……)

トレーナー(……怯えている?)

トレーナー(……そうか、これが怯えか。今はまだ鉢合わせることはない。だが、マヤノトップガンがこのまま走り続けるのであれば――ナリタブライアンとは必ずかちあうことになる)

トレーナー(その時、果たして俺は、マヤノトップガンは――ナリタブライアンに届くことができるのだろうか……)

マヤノ「……トレーナーちゃん」

マヤノ「マヤね、思ったんだ」

トレーナー「ん……」

マヤノ「今までレースはキラキラしてるものだと思ってた。うん、今でもそうかも。でも、キラキラしてるだけじゃないんだーって」

マヤノ「だって、あんなに大きな影があるんだもん。影が大きかったら、きっとキラキラはなくなって、今みたいになる」

マヤノ「……だから」

マヤノ「だから、いまね。マヤ……凄くワクワクしてるの!」

マヤノ「こんな大きな影と戦えるんだ、って。それに、そんなに大きな影が差すなら――」

マヤノ「――マヤが、もーっと大きなキラキラになればいい! そーは思わない、トレーナーちゃん?」

トレーナー「――」

トレーナー「そう、かもな」

トレーナー「はは、なるほどな! もっと大きなキラキラになればいい、か!」

トレーナー「その通りだ、ああ、その通りだな!」

マヤノ「トレーナーちゃん……?」

トレーナー「マヤノトップガン、メイクデビュー……勝ちに行くぞ」

マヤノ「もっちろん! トレーナーちゃんも、マヤのこと見逃したらダメなんだからね! ユー・コピー?」

トレーナー「……アイ・コピー!」

―――

下1 リザルト
※コンマが高ければ高いほど良いスキルを習得する。
※サイレンススズカ1着のため、判定に+50の補正。
※ゾロ目時追加イベント

231: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/21(月) 21:02:21.38 ID:o2SBJWKxo
ふんっ

232: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/21(月) 21:02:50.80 ID:JAakaxgy0
サイレンススズカじゃねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ナリタブライアンです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

安価だったら下

233: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/21(月) 21:09:06.72 ID:1iq2RBYdo
勝ちてぇなぁ

234: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/21(月) 21:14:01.52 ID:JAakaxgy0
▼スキル[コーナー加速〇]を習得した。

▼スキル[曲線のソムリエ]のヒントLv2を習得した。

▼やる気が上がった。(普通→好調)

235: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/21(月) 21:21:07.42 ID:JAakaxgy0
メイクデビューまであと、0ターン

――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:77
スタミナ:106
パワー:88
根性:101
賢さ:95
やる気:普通

[固有スキル]
・ひらめき☆ランディング Lv1
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・シューティングスター Lv1[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・これが諦めないってことだァ! Lv2 [作戦:逃げ]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+200の補正)

[通常スキル]
・先駆け[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・先手必勝[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・末脚[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・全身全霊[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・コーナー加速〇[汎用]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の判定)

[スキルヒント]
・曲線のソムリエ Lv2
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の判定)

脚質適正
逃げA/先行A/差しB/追込B

距離適性
短距離D/マイルD/中距離A/長距離A

――――

下1
やる気ドロップスを使用するか、しないか

236: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/21(月) 21:23:08.62 ID:Bny53upBo
つかう

237: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/21(月) 22:27:38.62 ID:JAakaxgy0
▼マヤノトップガンのやる気が上がった。(好調→絶好調)

―――


――五月某日。

 春が過ぎ、梅雨に差し掛かろうかという時期。

 蒼天は高く透き通り、風は心地よくそよいでいる。

 マヤノトップガンとトレーナーは、いつも通りのテンションで控室に入っていた。


「トレーナーちゃん! このレースに勝ったら、マヤのお願い聞いてくれる?」
「ものによる、とは言っておこうかな」
「えーっ……。でも、ものによるけど、お願いは聞いてくれるってことだよね!」


 よし、と意気込むマヤノトップガン。苦笑を浮かべてマヤノトップガンを見るトレーナー。

 満面の笑みは、どんな暗闇をも照らす光であるかのように輝いており、彼女のそんな様子を見ると、トレーナーは少し安心できるのだ。

 都度二回。トレーナーはこの先の物語を紡ぐ前に消えてしまった。

 繰り返すごとに、物語を先に紡ぐ力がついているような気がしている。だが、それよりも――今までに別れを告げてきた経験が、今もこのメイクデビューに対する強い緊張をトレーナーに与えていた。


「――トレーナーちゃん?」
「……ああ、どうかしたか、マヤノトップガン」
「もう一回、マヤのことマヤノって呼んでくれないかな?」
「え?」


 トレーナーが呆けた表情で返すと、マヤノトップガンは頬を膨らませながらトレーナーに遺憾の意を示す。


「トレーニングの時、マヤノのことを大事にしたいと思ってるから~って言ってたーっ! トレーナーちゃん、もう一回言ってよ~!」
「……勝ったらな」
「――。そっか、勝ったらマヤノ呼びね! ユー・コピー?」
「アイ・コピー。そう言ったからには絶対に勝って来いよ?」
「ふふーん! トレーナーちゃんがびっくりするくらいの走りを見せちゃうんだから!」


 席を立つマヤノトップガン。夕陽の色をそのまま宿したかのようなオレンジ色の髪の毛がふわりと波打ち、少しの間をおいて、彼女の表情を隠す。

 窓から太陽の光が差して、マヤノトップガンのキューティクル抜群の髪にエンジェル・リングを作る。


「――見せちゃうから、さ。トレーナーちゃん。そんな悲しい表情、もうさせないからね」


 表情を見せずにパドックへ向かうマヤノトップガン。その言葉に、トレーナーは思わず自身の顔にぺたぺたと触れる。


「……担当ウマ娘に心配されてちゃぁ、トレーナー失格だな」


 乾いた笑いを漏らして、マヤノトップガンが出て行った扉を見る。きらきらと煌めく陽光が部屋に差し込まなくなって、少し白んだ両手を解いた。


「――輝いてこい、マヤノトップガン」


238: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/21(月) 22:29:07.78 ID:JAakaxgy0
今回から作戦によってスキルが変わってくるので、まずは作戦決定の方からコンマ安価を取ります。
よろしくお願いします。

―――
■レース

下1 作戦決定(コンマ)
逃げ[G]/先行[A]/差し[A]/追込[C]

01~70:逃げ[A]
71~80:先行[G]
81~90:差し[G]
91~00:追込[C]

――

239: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/21(月) 22:30:44.48 ID:JAakaxgy0
よく確認して打ち込むべきだと思いました。訂正します。

―――

■レース

下1 作戦決定(コンマ)
逃げ[A]/先行[A]/差し[B]/追込[B]

01~40:逃げ[A]
41~80:先行[A]
81~90:差し[B]
91~00:追込[B]

――

安価下です

240: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/21(月) 22:34:42.81 ID:1iq2RBYdo
こんどこそ先へ…!

242: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/21(月) 22:39:01.75 ID:JAakaxgy0
▼マヤノトップガンの作戦が[差し(B)]になった。

―――

下1
・戦術家 使用回数残り1
安価を取り消し、任意の結果に書き換えることができる。
使用しますか?

※使用回数は「今回ループまでの残存使用回数」です。
※つまり、ここで使用すると今回のループではもう使用することができません。

―――

243: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/21(月) 22:41:38.22 ID:Bny53upBo
使わない

247: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/21(月) 22:57:26.47 ID:JAakaxgy0
下1 レース序盤のマヤノトップガンの調子

01~30:出遅れ(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
31~60:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
61~90:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
91~00:集中状態(ゴールのコンマ判定に+25の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

――
下2 レース中盤のマヤノトップガンの調子

01~20:ブロック(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
21~40:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
41~60:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
61~80:快走(ゴールのコンマ判定に+25の補正)
81~00:コーナー加速〇(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

――
下3 レース終盤のマヤノトップガンの調子

01~20:好走(ゴールのコンマ判定の補正なし)
21~40:末脚(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
41~60:全身全霊(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
61~80:シューティングスター Lv1(ゴールのコンマ判定に+150の補正)
81~99:ひらめき☆ランディング Lv1(ゴールのコンマ判定に+150の補正)
00  :ひらめき☆ランディング Lv3(ゴールのコンマ判定に+300の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。

――

下4 ゴールイン 着順確定

――

▼作戦

●追込[B](補正:パワー、根性)
補正がある能力値+100


▼着順決定
[ 下4のコンマ+序盤補正+中盤補正+終盤補正]=レース中達成値
[ウマ娘の能力値から賢さを除いた合計]=能力値参照値
【[レース中達成値]+[能力値参照値]+バ場補正/芝A(+100)+中距離適正A(+100)+やる気/絶好調(+100)=達成値】
達成値-(レース中全てのマイナス補正-賢さ)=最終達成値

最終達成値が1100を超した場合 1着
※(100超えるごとにバ身が1伸びる。報酬増)
最終達成値が1000を越した場合 2~3着
最終達成値が900を越した場合  4~5着(掲示板)
最終達成値が900を下回った場合 着外

※三回目のメイクデビュー。継続ラインを提示します。
継続ライン:~5着

248: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/21(月) 22:58:46.49 ID:po6rreE0O
きついな

249: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/21(月) 22:59:42.15 ID:1iq2RBYdo
ぐぬぬ

250: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/21(月) 23:00:35.30 ID:+Si2s7wZ0
どうだ

251: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/21(月) 23:00:37.39 ID:EnhZYJBKo
目覚まし!まだ目覚ましあるから!

256: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/21(月) 23:19:15.53 ID:JAakaxgy0
見直してみたらいろいろおかしかったので、一連の処理が終わったら基準など改めて定めたものを記載します。
とりあえずこんな感じです。お騒がせしてすみません……!

―――

▼レース展開
序盤(49):掛り(-25)
中盤(15):掛り(-50)
終盤(30):末脚(+50)
着順決定:39
――――――――――――
[-25]+[-50]+[50]+[39]=14 レース中達成値


▼作戦:差し(B) (スピード、スタミナ、パワーにそれぞれ+75の補正)
スピード:77(G)+75=152
スタミナ:106(F)+75=181
パワー:88(G)+75=163
根性:101(F)
賢さ:95(G)
――――――――――――
152+181+163+101=597 能力値参照値


▼着順
[レース中達成値:14]+[能力値参照値:597]
+[バ場補正/芝A:100]+[中距離適正A:100]
+[やる気/絶好調:100]
=911 達成値
―――――――――――――
[達成値:911]
[レース中全てのマイナス補正:75]
[補正後賢さ:95] 
―――――――――――――
[最終達成値:911+75]=986

結果、マヤノトップガン――4着!

259: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/21(月) 23:42:06.31 ID:JAakaxgy0
――トレーナーちゃんがびっくりするくらいの走りを見せちゃうんだから!


 想いは形となり、願いはやがて天に届く。

 マヤノトップガンは意気軒昂になりながら、パドックに入る。

 周辺には様々な脚質、様々な作戦を持ったウマ娘が闊歩していた。そのどれもが警戒するには値しないが――しかし、マヤノトップガンにとっては慎重に事を進めなければならない事情がある。

 敵を知り、己を知れば百戦危うからず――。自身が少し浮ついた状態であることすらも、マヤノトップガンの認識するところだった。それを逃がすことは今の彼女には出来ないが――しかし、それを酌量したうえで作戦を考えることはできるだろう。

 ぐるぐると考えを巡らせ、最終的に"掲示板外"は可能性として低い、と判断する。ブロックや掛りなどのマイナス要素はあるが、それを補うレース運びにしてしまえば解決だ、とも。

 論より証拠。ゲートインするその瞬間にも、マヤノトップガンは思考を巡らせていた。考えをどう形にするか――トレーナーに捧げる勝利について……。

 空路へのテイクオフは間近に迫り――やがて、開かれた。

―――

 やはりと言うべきか、滑り出しはあまりよくなかった。スタミナが持っていかれる感覚がマヤノトップガンを襲う――が、ある程度想定したところだ。

 ブロックされるよりもはるかにマシだ――と考えていると、中盤に差し掛かりブロックが苛烈になる。パワーは不足している、逃れることはできない。

 だが、マヤノトップガン走っている。いくらレースのエキスパートであったとしても、意志を持って動いている以上は必ずほころびがあることを。


――そうだ。あの時、天皇賞の時のナリタブライアンもそうだった。


 あの走りは完璧だったと誰もが言う。だが、マヤノトップガンはしっかりと観察し、そして"理解した"。ナリタブライアンの走りも詰め切れておらず、ほころび――勝利への空路がまだまだ広がっていることに。

 それを"理解"してしまえば、それを活かすだけだ。

 第四コーナーを回って最終直線に至るとき。コーナーという姿勢制御に意識が向く瞬間に、大きなほころびが生まれた。それを穿つように――マヤノトップガンは飛び出す!

 一着にはなれないかもしれない。でも、それでも――トレーナーには出来る限りの勝利を――!

 一心で駆け抜けるターフは、無限にも等しい時間を感じさせる。弾ける汗。弾む息。そして――軽やかな心。


(勝つんだ)


 空へ至る末脚が彼女を運んだのは――掲示板という、勝利へ至る航路だった。

―――

260: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/21(月) 23:45:02.64 ID:JAakaxgy0
■下1~5 リザルト
※コンマの分だけ数値が上昇します。
※今回四着――達成目標ギリギリなので、補正値はありません。コンマ値がそのまま能力値になります。

―――

スピード:下1
スタミナ:下2
パワー:下3
根性:下4
知識:下5

261: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/21(月) 23:47:53.78 ID:1iq2RBYdo
おめでとう!

262: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/21(月) 23:48:43.36 ID:EnhZYJBKo
やったよ…スペちゃん…ターボ…ススズ先輩…!

263: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/21(月) 23:49:29.32 ID:dt6ETxnzO
たかく

264: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/22(火) 00:08:25.73 ID:/7wDP/YE0
まず一つ

265: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/22(火) 00:09:22.30 ID:g9iJVfy6o
とはいえまだ未勝利

266: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/22(火) 00:18:56.61 ID:Qslzj/hk0
■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:77+78=155
スタミナ:106+36=142
パワー:88+32=120
根性:101+73=174
賢さ:95+30=125
やる気:絶好調

[固有スキル]
・ひらめき☆ランディング Lv1
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・シューティングスター Lv1[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・これが諦めないってことだァ! Lv2 [作戦:逃げ]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+200の補正)

[通常スキル]
・先駆け[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・先手必勝[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・末脚[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・全身全霊[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・コーナー加速〇[汎用]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の判定)

[スキルヒント]
・曲線のソムリエ Lv2
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の判定)

脚質適正
逃げA/先行A/差しB/追込B

距離適性
短距離D/マイルD/中距離A/長距離A

――――

268: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/22(火) 00:33:40.39 ID:Qslzj/hk0
―――

「……。ループは起きない、か」

 一人ごちって、空を見上げる。

 以前ならばこんな光景を見ることもできなかっただろう。歓声に沸き立つ客席、嬉し涙や悔し涙を流すウマ娘たち。――そして。


「トレーナーちゃーんっ!」
「おわっぷ」


 マヤノトップガンがかなりの勢いで走ってきて、抱き着いてきた。

 俺は受け身を取ることができず、そのまま地面に押し倒されるような形でマヤノトップガンを見上げることになった。

 頭に走る鈍痛を無視して、笑って見せる。


「よく頑張ったな」


 にこりと微笑みかけると、マヤノトップガンも答えるように黄金色の瞳を弓なりに細める。

 にんじん色の髪の毛がこちらに垂れ下がってきて、毛先が鼻に触れる。こそばゆい心地と、少し甘い……柑橘系の香りだろうか? とにかく女の子らしい香りがふわりと鼻に香った。

 彼女と、彼女の髪の毛に視界全てが覆われて、俺は思わず安堵する。

 ループせずに済んだ。それがどれほど大きい事実か、俺以外にわかる奴は居ないだろう。それこそ、俺が今までたどってきた道を知っている人間以外は――。

 だからこそ、感動もひとしおだ。気分も浮ついている。

 ふとそんな感動に浸っていると、マヤノトップガンの表情がこちらを咎めるようなものになっていた。何かしてしまっただろうか――と思った瞬間、考えを察したかのようにマヤノトップガンが俺の手に軽く触れる。

 何となく察した。ツインターボもそうだったが、このくらいの年の子はそういうのが好きなのだろうか。

 ゆっくりと手をマヤノトップガンの頭へもっていき、絹の糸のような髪を撫でる。するりと指が通って、その度に辺りに柔らかく甘いにおいが漂う。くらくらしそうだ。

 マヤノトップガンの緩む表情を見れば、恐らくは正解だったのだろう。再び、わずかに安堵して――ふと、周りがざわつく音が聞こえた。何かを噂しているようだが……。


「うふふ、仲がよろしいんですね」


 婦人らしき声が聞こえて、俺は思わず硬直した。

 ひょっとしなくてもこれ、事案――。


「むー。なんでトレーナーちゃんとマヤの時間を邪魔するの?」
「仲が良いことはとても喜ばしいことなのですが、少しばかり……注目を集めてしまっているようですよ?」


 マヤと俺はそろって首位を見渡す。

 メイクデビュー。ウマ娘たちの晴れ舞台である。すなわち、それを観戦するためにたくさんの人が訪れているという事で――。

 思わず赤面して、俺たちはそそくさとトレーナー室へと引き下がったのだった……!

――

269: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/22(火) 01:02:10.70 ID:Qslzj/hk0
―――

トレーナー「……いやはや、迷惑をかけました、たずなさん」

たずな「あはは……。まぁ、メイクデビューはウマ娘たちの晴れ舞台ですからね。気分が高揚するのもわかりますよ!」

トレーナー「はは、ははは……」

たずな「さて、メイクデビューを済ませたウマ娘とトレーナーさんにはお知らせしなければならないことがあります。その為に私が此処に居るんですが――」

たずな「マヤノトップガンさんは……?」

トレーナー「……マヤノ、いい加減カーテンにくるまるのはやめたらどうだ」

マヤノ「……」

トレーナー「……あんな具合なんで、聞きたいことがあったらあとでお願いします」

たずな「あはは……。では軽く説明を」

たずな「これからお二方には、適性に合致するレースに出場し、実績を上げていただく必要があります。実績が振るわなかったり、結果を残せなかったりすると、ウマ娘の担当トレーナーを外されることになりますので気をつけてください」

たずな「それで、マヤノトップガンさんの脚質や適性などを考えると――次は、中距離系のレースに出走するといいかもしれません」

たずな「そうですね……」

たずな「難易度は高いですが、ウマ娘の成長が見込めるGⅠレース【ホープフルステークス】への出走」

たずな「難易度はそこそこですが、安定した成長と実績の積み重ねが見込めるGⅢレース【京都ジュニアステークス】への出走」

たずな「難易度は低く、ウマ娘の成長はあまり見込めませんが、実績の積み重ねが見込めるプレオープンレース【紫菊賞】への出走」

たずな「ここ辺りがおすすめでしょうか。……どうなされますか?」

トレーナー「うーむ……どうするべきか……」

―――

下1
【ホープフルステークス】  難易度:高 報酬:大
【京都ジュニアステークス】 難易度:中 報酬:中
【紫菊賞】         難易度:低 報酬:小

271: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/22(火) 01:11:18.52 ID:XwrWbXGbo
京都行っとこ

281: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/22(火) 22:20:52.53 ID:Qslzj/hk0
トレーナー「……京都ジュニアステークスを目指そうと思います」

たづな「なるほど。京都ジュニアステークスを目指すのであれば――そうですね。実績としては3着以上を取らなければ、担当トレーナーを外されてしまいます」

トレーナー「3着か。不可能なわけではない――けど」

たづな「私は、トレーナーさんと、マヤノトップガンさんのことを信じています」

トレーナー「……わかった。兎にも角にも、実績を積まなければならないわけですしね」

たづな「……はい。それでは、用件は以上です。そろそろ私は失礼しますね」

トレーナー「はい、わざわざありがとうございました」

たづな「いえいえ。それでは――」

―――

トレーナー「さて、たづなさんが退室したわけだが――」

マヤノ「……」

トレーナー「いつまでそうしてるつもりだ、マヤノ……」

マヤノ「うぅ~……」

トレーナー「これは、少し時間を置く必要がありそうだな……」

トレーナー「もう遅い時間だし、今日はこれで解散にする。――寮まで送っていくぞ」

マヤノ「――今日は一人にさせてーっ!」

トレーナー「あ、ちょ、廊下は走るな――って、もう行ったか……さすがウマ娘だ……」

トレーナー「今日も色々あって疲れたし、俺も自室に戻るか」

―――

下1 トレーナーは夜どうする?
※自由にどうぞ。
※モノによっては何か新しいスキルやスキルヒントを得ることができるかもしれません。

282: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/22(火) 22:21:07.89 ID:XwrWbXGbo
ライバルウマ娘の偵察

285: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/22(火) 22:44:13.96 ID:Qslzj/hk0
トレーナー「――ナリタブライアン。あの子の走りは脅威だが、それ故に学べるものもあるだろう。特にあの強力無比な差しの才能……」

トレーナー「いずれ対戦するにあたって、情報の収集は必須だ。それに――マヤノトップガンに異常がみられる今、ナリタブライアンの存在はカンフル剤になりえる――と思う」

トレーナー「というわけで持ち出したるは、ナリタブライアンが出走したレースの記録。トレセン学園の映像室にあった。むろん許可は取っている」

トレーナー「さて……見るとするか」

―――

「――11番、ナリタブライアン。内側で様子を伺っている」


 実況の声が響き、俺の意識はそちらに集中する。

 アングルは一定。まるでウマ娘のことを追跡するように、ナリタブライアンのことを常に映してくれている。一体どのような技術なのか見当もつかない。

 だが、その技術のおかげで俺は十全に研究することができそうだ。

 ナリタブライアンの走りは、特にこれと言って特徴的なものではない。ベーシックで――だからこそ強力な走法だ。

 むろん彼女自身の身体能力もあるのだろうが――恐らくは、コーナーからの差しに強い特徴がある。

 ターフを鋭く蹴り込むような走り。天皇賞春で、見事一着をもぎ取ったその驚異的な業脚。

 ……ここだ。第四コーナーを回って最終直線。ナリタブライアンが大外へ回った瞬間にビデオを止める。

 あの時は詳細に見ることができなかったが、やはりターフの芝が大胆に削られている。飛び散る砂塵や芝を見れば、その鋭い踏み込みが露わになる。

 コーナーから最終直線に向かう直前、彼女は姿勢制御を無視するような強力な踏み込みで前に飛び出している。これが彼女の差しの才能のゆえんだろう。

 そうか。これはそんじゃそこらのウマ娘じゃ真似できないだろう。これは――天性の身体能力と柔軟性を併せ持つナリタブライアンだからこそ出来る、唯一無二の差し。


「幽霊の正体見たり枯れ尾花――って感じだな。でも、これは少し参考にならなさそう……いや待てよ?」


 マヤノトップガンにそのまま活かせるような研究結果ではない。マヤノトップガンの体は大きいとは言えず、身体能力についてもブライアンと比肩するかと言われるとそうではない。

 彼女の持ち味はその鋭い観察眼と、些細な機微をついて事態を解決に導く解決力にこそある。

 だからこそ、マヤノトップガンには適用できない――が、物は考えようである。

 彼女は物事を理解することに長けている。であれば、繊細な姿勢制御に重きを置けば、ナリタブライアンほどとは言えないが、鋭い差しが可能なのではないか。


「これは何かのヒントになりそうだ――!」


―――
▼脚質適正[差しB]のランクアップが可能になった。
※ランクアップへの挑戦は1ターンを消費することで可能になります。

286: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/22(火) 22:52:58.34 ID:Qslzj/hk0
トレーナー「メイクデビューから一週間が経過した」

トレーナー「あれから何があったのかはわからないが、マヤノトップガンは持ち直し、普段通りになった……と思う」

トレーナー「……学内で"マヤノトップガンのトレーナーは  コンである"という噂が立っているらしいが、マヤノトップガンの勝利に比べれば安いものだと思う」

トレーナー「…………思う」

トレーナー「さて。今日は何をしようか」

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得/脚質上昇/その他(良識の範囲内で自由に)
※京都JSまであと10ターン(当ターンを含む)

287: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/22(火) 22:53:16.89 ID:FDRNKOqb0
ってことはスズカさんとかの走りを観れば逃げや先行をSにもできるのか
さすがに適正Sは厳し目のコンマ判定ありそうだけど

289: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/22(火) 22:58:52.04 ID:Qslzj/hk0
 
―――

トレーナー「マヤノ~」

マヤノ「なぁに、トレーナーちゃん?」

トレーナー「今日もマヤノは元気だなぁ」

マヤノ「やる気全開! トレーニングもフルパワーでこなしちゃうよ!」

トレーナー「じゃあトレーニングに――」

トレ・マヤ「「テイク・オーフ!」」

―――

下1 トレーニングの内容
スピード/スタミナ/パワー/根性/賢さ/その他

下2 トレーニングの効果量(コンマ)
※ゾロ目は追加イベント

290: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/22(火) 22:59:47.54 ID:XwrWbXGbo
スピード

291: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/22(火) 23:06:27.51 ID:cYAkKv92o
フライアウェーイ

292: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/22(火) 23:43:55.86 ID:Qslzj/hk0
トレーナー「じゃあ、これからトレーニングをやっていくんだが……」

マヤノ「今日は何するのー?」

トレーナー「今日はスピードを重点的に上げていくことになる。というわけで、張り込みをやっていくぞー!」

マヤノ「おー!」

―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:155+51=206(E)
スタミナ:142(F)
パワー:120(F)
根性:174(F)
賢さ:125(F)
やる気:絶好調

[固有スキル]
・ひらめき☆ランディング Lv1
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・シューティングスター Lv1[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・これが諦めないってことだァ! Lv2 [作戦:逃げ]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+200の補正)

[通常スキル]
・先駆け[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・先手必勝[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・末脚[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・全身全霊[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・コーナー加速〇[汎用]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の判定)

[スキルヒント]
・曲線のソムリエ Lv2
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の判定)

脚質適正
逃げA/先行A/差しB/追込B

距離適性
短距離D/マイルD/中距離A/長距離A

――――

293: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/22(火) 23:46:20.21 ID:Qslzj/hk0
トレーナー「張り込みってなんだ張り込みって……」

マヤノ「でも楽しかったよ? ほら、マックイーンさんがスイーツ店に吸い込まれたみたいに入ってく姿とか」

トレーナー「……本人には秘密にしてやろうな」

マヤノ「もう話しちゃった!」

トレーナー「……かわEそうに」

マヤノ「でねでね、今度一緒に行くって約束したんだー」

トレーナー「なぜそうなったんだ?!」

トレーナー「まぁいいか……。今日は何をしようか」

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得/脚質上昇/その他(良識の範囲内で自由に)
※京都JSまであと9ターン(当ターンを含む)

294: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/22(火) 23:47:26.71 ID:g9iJVfy6o
スキル習得

297: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/23(水) 01:35:45.55 ID:y3V1ik3n0
トレーナー「ナリタブライアンに勝ちたいか」

マヤノ「……うん」

トレーナー「君が思うより、彼女は強い――。ナリタブライアンという存在は、今や全てのウマ娘に畏怖をもたらすほどの存在だ」

トレーナー「マヤノ。君はいうなれば、沈みゆく夕陽を追い掛けることになる。――地平線に沈む夕日を追い越すのは……不可能な話だ。それでも君はかのじょにいどみたいか」

マヤノ「……あのね、トレーナーちゃん。マヤね、ブライアンさんを見た時ね、すごく寂しいな、って思ったの。公園でお友達と一緒に遊んだあとに、ばいばいってしたあとみたいな。そんな寂しさを感じたんだ」

マヤノ「このままだと完全に沈んじゃう。だから――ブライアンさんが沈んじゃう前に、マヤがブライアンさんを追い越して、ここにいるよ、って言いたいんだ」

トレーナー「……夕陽が沈む速度より速く走れば、夕陽はいつまでも沈まない。そういうことか?」

マヤノ「うん!」

トレーナー「その心意気や、よし! 今日は技術のトレーニングを行う。これは、マヤノがナリタブライアンの影を踏むための第一歩だ。夕陽に食らいつく前に、影を捕まえなきゃいけないからな……!」

マヤノ「ふふーん。マヤのしゅーとくスピードに置いてかれないでね、トレーナーちゃん!」

――――

下1 コンマ
50以上なら習得
50以下の場合ヒントレベル上昇

298: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/23(水) 01:41:59.99 ID:EfTgQa8c0
あいこぴー

303: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/23(水) 12:13:25.11 ID:EH5GGwH2O

残念ながら、コンマ判定ではあるんですけど習得コンマなので、特に何か追加で発生はしません……。

―――

――それはオレンジの閃光だった。

 バ場を縫い合わせるような、鋭く複雑なステップが踏まれて――加速する。

 たったそれだけの動作だった。ウマ娘であればよくある光景かもしれない。だが、トレーナーはその光景に見惚れてしまっていた。

 元にしたナリタブライアンの走りとは大きく異なるが、しかし確実に脚運びが上達しているという事実。

 何よりも、風に乗ってかけ出すマヤノトップガンの表情が、とても軽やかで楽しそうに見えたからだ。

 もはや一遍の疑いもない。マヤノトップガンは――彼女だけの技術を身につけたのだ。

 トレーナーは、知らず手をグッと握り、成長を祝ったのだった――。

―――

▼スキル[曲線のソムリエ]を習得した。

304: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/23(水) 12:17:13.70 ID:EH5GGwH2O

トレーナー「あれ以来、マヤノのコーナーリングが異常に上手くなった。さすが飲み込みが早い――というか天才肌だな、と感じた」

トレーナー「マヤノの才能を伸ばしきれるかどうか、それがおそらく凡百のトレーナーである俺の至上命題だろう」

トレーナー「まぁもっとも、俺が居なくてもどうにかなりそうな感じはするが――言わぬが花かね」

トレーナー「悲しくなってきたな。今日は何をしようか……?」

?下1 ?トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得/脚質上昇/その他(良識の範囲内で自由に) ?※京都JSまであと8ターン(当ターンを含む)

307: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/23(水) 18:24:54.86 ID:dQA8iJhNO

―――

トレーナー「敵を知り己を知れば百戦危うからず――今や誰もが知る孔子の言葉だ」

トレーナー「こと現代においてもその言葉に間違いはない。情報とは武器であり、重要なカードのひとつだ」

トレーナー「隠匿する情報と公開する情報の是非によっては、事前情報ですらレースの結果を左右することになるだろう――」

トレーナー「という訳で敵情視察だ。今日は模擬レースが開かれているらしいからな――」

トレーナー「マヤノ?」

マヤノ「トレーナーちゃん、マヤね、考えたんだけど……」

マヤノ「トレーナーちゃんって案外負けず嫌いなタイプ?」

トレーナー「え? まぁそうだな……」

トレーナー(というか負けたらループしちゃうしな……)

マヤノ「ふーん、なるほどね……。あ、もうそろそろ行かないと模擬レース始まっちゃうよ!」

トレーナー「ああ!」

―――
下 1~3
模擬レースしてるウマ娘
(出来ればゲーム中で適正とかのデータが出てる子でお願いします――!)

308: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/23(水) 18:38:51.18 ID:pqnu7cb7O
サクラバクシンオー

309: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/23(水) 18:38:55.62 ID:trZVJxiWo
オグリ

310: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/23(水) 18:40:45.82 ID:DwW/YGfk0
シンボリルドルフ

313: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/23(水) 19:41:58.06 ID:y3V1ik3n0
手っ取り早く私のアカウントにいる育成済三人をルムマで走らせます。

下記にステータスを乗せておくので、誰が一番良い順位になるか予想してください。見事当たったら何かあります。

ちなみにマイルチャンピオンシップで走らせます。
それ以外はランダムなので、割と運要素が絡んでくると思います。宜しくお願いします。

―――

・サクラバクシンオー(評価B+:9698)
スピード:1200(SS+)
スタミナ:337(D)
パワー:627(B)
根性:287(E+)
賢さ:304(D)


芝A/マイルA/逃げS

[スキル]
学級委員長+速さ=バクシン lv4 / アングリング×スキーミング
根幹距離◎ / 外枠得意◎ / 弧線のプロフェッサー
末脚 / 先駆け / スプリントギア(短距離)
様子見(短距離) / 逃げ焦り / 短距離直線◎(短距離)
プランX(短距離)

―――

・オグリキャップ(評価B+:9496)
スピード:868(A)
スタミナ:485(C)
パワー:767(B+)
根性:338(D)
賢さ:504(C+)

芝A/マイルA/先行A

[スキル]
勝利の鼓動 Lv3 / 良バ場〇 / 円弧のマエストロ
ハヤテ一文字 / 末脚 / 抜け出し準備
先行コーナー◎ / 直滑降 / 食いしん坊
ウマ好み / 尻尾上がり

―――

・シンボリルドルフ(評価B+:9194)
スピード:676(B)
スタミナ:687(B)
パワー:828(A)
根性:418(C)
賢さ:466(C)

芝A/マイルB/差しA

[スキル]
汝、皇帝の神威を見よ Lv4 / 雨の日〇 / 円弧のマエストロ
全身全霊 / 位置取り押し上げ / 外差し準備
差し直線◎ / 差しコーナー◎ / 尻尾上がり

―――

下1~3 誰が最も良い結果を残すか。
※票がばらけた場合、ばらけた中で最もコンマが高い安価先のウマ娘が本命◎となります。

314: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/23(水) 19:47:40.09 ID:DwW/YGfk0
オグリキャップ

315: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/23(水) 19:53:58.52 ID:IQHsaJKGo
オグリんかな

316: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/23(水) 19:54:03.06 ID:FyiY343Xo
オグリ

317: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/23(水) 20:20:42.95 ID:y3V1ik3n0
トレーナー「物凄い気迫だ……。誰もかれもが素晴らしい出来上がりだな」

マヤノ「うん、でもこの勝負――多分あの人が勝つよ」

トレーナー「……オグリキャップ。葦毛の怪物、か」

マヤノ「多分あの人が一番、マイルの距離に慣れてる。動きが違うもん」

トレーナー「確かに、彼女が中央に来る前を含めて、目立つ戦績には必ずマイルの文字があるな……。とはいえ、勝負は終るまで解らない。マヤノの予感が正しいものなのか、しかと見届けようじゃないか」

―――

■結果

1着:オグリキャップ
2着:シンボリルドルフ(1バ身差)

18着:サクラバクシンオー

見事的中――!

―――

下1 習得コンマ
1~90:出たコンマに対応するスキル
91~00:脚質適正上昇(先行、差し)
※先行はオグリキャップとマヤノトップガンの脚質:先行が同ランクの為上昇しません。
※差しはオグリキャップの[脚質:差し]よりも、マヤノトップガンの[脚質:差し]が低いので上昇します。
※コンマゾロ目は追加コンマ安価

318: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/23(水) 20:23:44.80 ID:DwW/YGfk0
おりゃ

320: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/23(水) 20:37:26.71 ID:y3V1ik3n0


実況「残り200――ここでオグリキャップッ! 前に出たッ! 誰も追いつけない! 葦毛の怪物が白銀の残影を残しながら今――ゴールッ! マイルの怪物、此処に在りぃッ!」

トレーナー「……凄いな、特に残り200からの抜けだしと加速――ありゃまるで弾丸だ」

マヤノ「他の人も凄かったけど、あの人がずびゃっ! ってなった時にはもう遅かったよね」

トレーナー「ずびゃっ……? まぁ、確かに全員が素晴らしい出来だったと思う。でも彼女は――オグリキャップは群を抜いて素晴らしかったな。調子の問題もあるだろうし、次も同じ結果になるとは思えないが……それでも、彼女の王座が揺らぐイメージが出来ない俺もいる」

マヤノ「……うーん。ねぇトレーナーちゃん、マヤも走りたくなっちゃった! 帰ってトレーニングしよ?」

トレーナー「今からか?! 観察した結果をこう、理論立てて――」

マヤノ「今なら何か掴めそうな気がするの! テイク・オーフっ!」

トレーナー「俺の仕事おおおおおぁぁぁぁぁ~……」


――その後、日が暮れるまでみっちり練習した!

―――

▼スキル[ハヤテ一文字]を習得した。

―――

321: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/23(水) 21:24:36.38 ID:y3V1ik3n0
■閑話:休日の一幕

「――ねぇ、トレーナーちゃん」
「ん、なんだ?」
「トレーナーちゃんは、お休みの日でもお仕事してるの?」
「んー……。まぁ、これはお仕事っていうよりも、資料をまとめてるだけだ」


 トレーナーとはウマ娘のために最善を尽くす職業だ。この資料も担当ウマ娘――マヤノトップガンの育成論についてまとめたもの。つまりはまぁ、広義における仕事ではある。

 とはいえ、ここで正直に答えてしまっては、マヤノに余計な気を使わせてしまうことになるだろう。なぜせっかくの休日を使ってまでトレーナー室に入り浸っているのかはわかりかねるが、俺を訪ねたのであれば最低限の気遣いはしなければ。

 コーヒーの苦みで気分をリセットして、再度資料の編纂に向き直る。マヤノトップガンのこれまでの試合をデータ的に振り返って、何が課題点なのかを洗い出す作業なのだが――。


「ねぇトレーナーちゃん」
「なんだ?」
「今から、マヤが言うことに全部"いいえ"って答えるゲームしよ!」
「……まぁ、それくらいなら」


 マヤノは来客用のソファから立ち上がり、こちらへと向かってくる。そして、執務机の真ん前に立つと、一本指を立てた。


「トレーナーちゃんは、マヤのことがキライ?」
「いいえ」
「じゃあ――トレーナーちゃんは、お仕事が好き?」
「いいえ」
「じゃあトレーナーちゃんは……。猫が好き?」
「いいえ」


 本当は好きだ。だが、そういう趣旨のゲームなので"いいえ"と答えておく。

 一体どういう意図があるのかさっぱりだが、今まで凝り固まっていた思考をほぐすのにはちょうどいいくらい、脱力感があるゲームだ。ただただ与えられる質問にNOと答えるだけでいい。なんてラクなゲームなのだろう。

 その後もマヤノの質問は続いた。やれ好きな食べ物はラーメンではないだの、やれ好きなレース場は短距離だだの、良く解らないし、回答に困るような質問ばかりだ。

 それにしても、回を追っていく毎にマヤノがうきうきとし始めたのだが――何か考えがあるんだろうか。気にするだけ無駄か……。


「トレーナーちゃんは、青が好き?」
「いいえ」
「トレーナーちゃんは、赤い部屋が好き?」
「いいえ」
「トレーナーちゃんのコーヒー、マヤが飲んじゃダメだよね?」
「いいえ」


 ……ん?


「わーい。じゃあ、トレーナーちゃんのお膝に座っちゃダメだよね?」
「いいえ――って、ちょっと待て」
「だーめ! もういいえって言いましたー!」


 そういうなり、ルームウェアに身を包んだマヤノが膝の上に載ってくる。慌てて抑えようとするが――抑えられない!

 人間とウマ娘の――文字通り馬力の力を見せつけられ、なすすべなく彼女は俺の膝上に座ってしまった。

 目の前でにんじん色の髪の毛がゆらゆらと揺れる。ふわふわと漂う甘いにおいは、この前とは異なるトリートメントの匂いだろうか。

 そういえば副会長――エアグルーヴがしっぽケア用のトリートメント云々で悩んでいたと風のうわさで聞いたが……努力が結実したらしい。よかったな。

 ……いや、今はそんな現実逃避をしている場合じゃない。ぱたぱたと揺れるしっぽが太腿を撫でる。前にかがむような体勢になっているところを見れば――恐らくはコーヒーを取ろうとしているのだろう。

―――
下1 さて、トレーナーはどうする?

322: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/23(水) 21:26:42.04 ID:1U6iTxNYo
そのぴこぴこしている耳を触らせて貰おう

324: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/23(水) 22:32:47.65 ID:y3V1ik3n0

――とはいえ、さすがに担当ウマ娘と……その、なんだ。間接キスをするのは少しまずい気がする……ので、マヤノトップガンの気を引く必要がある。

 では何が出来るか。尻尾は……つかむには少しなめらかすぎる。そう考えると、俺の視線はそのまま耳の方へと向かった。

 ……背に腹は代えられない。俺は耳に手を伸ばし、撫でるように触れた。


「ひゃっ!? と、トレーナーちゃんったら、だいたーん……!」
「……コーヒーなら別のを用意する。用意するからそれだけは勘弁してくれ――!」
「えー……」


 頬をリスのように膨らませ、不満です! と今にでもいいそうな顔になるマヤノ。だが、これも健全な関係を保つためにも必要なこと……。

 いや、そもそも健全な関係とはなんだ? それが良く解らない。健全な関係を保つことはトレセン学園の風紀を保つことに繋がるけど、そもそも健全な関係という指標が不確かな以上、そこに明確な"違反"というか"不健全"な状態は定義されていないという事であり、つまりは――そう。

 深く考えないほうが身のためかもしれない。

 お互いの合意があれば多少のスキンシップは許されてしかるべきである。そうに違いない。

 ああ、いや。そういう問題じゃない。このままでは飲みかけのコーヒーを諦めなさそうなマヤノに対して、俺は策を講じなければならない。

―――

下1 トレーナーが講じる策とは……!

325: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/23(水) 22:35:54.44 ID:FyiY343Xo
クイズを出して気をそらしてる内に一気

326: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/23(水) 22:42:05.33 ID:y3V1ik3n0
――ふと思いついた。

 今までの会話も、こうなった経緯すらも、全ては"はい"と"いいえ"に帰結する問題であることに。

 気を逸らすならば、そして恐らく俺が気を逸らしていることが理解できるマヤノをこっちのフィールドに引き込む方法は、因果関係のそれ以外にあり得ない――ッ!


「マヤノ、クイズをしよう」
「……。トレーナーちゃん、誤魔化すにしてももっと方法があるんじゃない~?」
「……クイズをしよう」
「……。はーい、じゃあ一問だけ!」


 ガッツポーズ。今頃俺の心臓の形はガッツポーズだ。

 飛び出すような鼓動を抑えて、冷静に――そして慎重に立ち回る。

 それがいま必要なムーブだ。ウマ込み冷静……ウマ込み冷静……。


「よし、ではクイズだ――」

―――
下1 クイズの内容

327: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/23(水) 22:49:52.92 ID:bnw1Pyjw0
マヤノが今、一番欲しいもの、なーんだ

331: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/24(木) 00:44:50.52 ID:LigUgtZx0
スペシャルウィーク「いつかまた、会いに来てください……! 私にいつか、あの時のお礼をさせてください!!」有馬記念1着
トレーナー「間接キスだめ!! お耳ぎゅっ!!! しっぽふっさぁ!!!」

なぜなのか

334: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/24(木) 01:05:08.75 ID:LigUgtZx0
「――マヤノが今、一番欲しいもの、なーんだ」

 ……自分で言っておいてなんだが、お前正気か?!

 いや、狂気の沙汰ほど面白い! 狂気をまとった質問であればあるほどマヤノはたじろぐはずだ。その隙にコーヒーをがぶ飲みする!

 手に取る。口に運ぶ、流し込む――ッ! この間およそ0.5秒! わーおカミカゼ!

 さて、クイズの答えを言おうとしていたらコーヒーを奪われてしまったマヤノさんは――。


「一番欲しいもの……」


 ……? 随分と真剣に悩んでいるようだ。

 他愛のない質問だと思ったが、実はそうでもなかったのだろうか。彼女にとっては重大な質問だったとか?

 カフェインで胃が痛みだす予感を感じながら、マヤノの方をじっと見る。背中越しにではあるが、酷く悩んでいる様子だ。


「ま、マヤノ……?」
「んー……」


 何かをぽつりとつぶやいたマヤノ。ふと、彼女の尻尾の動きが止まる。

 何か起きる――と思った瞬間にはもう遅かった。

 マヤノが立ち上がり、隣に立った――かと思うと、素早い身のこなしで俺を椅子から引っぺがす。やがて、えい、と可愛らしい掛け声が響けば――俺は軽い浮遊感を感じる。

 何が起こったのか理解した時には――俺は床に優しく押し倒されていた。


「クイズです」


 小さくつぶやき、マヤノの黄金色の目が細くなる。弓なりに笑顔を浮かべるマヤノはとてもきれいで、可愛らしくて――。


「マヤが一番欲しいものものは……誰でしょう?」


 ああ、それはもう答えのようなものだろう。近づくマヤノの顔に、せめてもの抵抗で顔を横に逸らす。腕はもう組み敷かれていて動かせそうにないし、体も同様だ。

 唇が振れそうになる。呼吸と体温が混ざり――そして。


「なーんて、ね☆」
「……へ?」
「もー、トレーナーちゃんったら反応が可愛すぎるよー! マヤ、思わずいしゅがえし? しちゃった~」


 大丈夫? と声をかけられていきなり起こされる。

 突然のことに、突然の言葉に俺が驚いていると、マヤノは小悪魔のような笑みを浮かべて、次いでターンし俺に背を向けた。

 背中越しに、声が響く。


「おかえしだもんねー。マヤちんのことを騙そうだなんて、40ノットはやいよ、トレーナーちゃん!」


 いつも通りの声音――だったと思う。いつも通りの、穏やかで、でもどこか諧謔を弄するような声音だったと思う。……でも、何故かその時のマヤの声だけは違っているような気がして。

 そんな物思いのせいで、マヤノの最後の言葉は、右から左へとすり抜けていったのだ。


「――正解は言わなくてもわかるよね、トレーナーちゃん」

(了)

335: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/24(木) 01:12:44.15 ID:LigUgtZx0
トレーナー「……何というか、マヤノは大人を揶揄うのがうまい気がする。俺にはその手の 癖が無いが、これは何というか――  ガキ? とかいうジャンルだろうか……違う気がするな」

トレーナー「いや、そんなことはどうでもいい。何というか、メイクデビュー以来マヤノが吹っ切れている気がする」

トレーナー「もちろんトレーニングも良い成績を残しているし、学業についてはさらなりだ。諸手を上げて喜ぶべきなのだろう。ああ、きっと喜ぶべきなのだろう――!」

トレーナー「それが、こちらへの距離感の近さに関係していなければ、だ――!」

トレーナー「とはいえ、後1か月もすれば合宿が入る。合宿の間はある程度周囲にほかのウマ娘がいるから大丈夫なはず――! どうにか収まってくれ、程度を知ってくれ、マヤノトップガン――!」

トレーナー「…………とはいえ、日々の業務を怠るわけにはいかない。たづなさんからもたまに調子を聞かれているからな」

トレーナー「今日は何をしようか」

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/脚質上昇/その他

336: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/24(木) 01:15:31.91 ID:wi7PcDC2O
トレーニング

337: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/24(木) 01:19:17.07 ID:LigUgtZx0
トレーナー「気を紛らわせるには運動が一番! まぁ俺が運動するわけではないんだけれどね」

トレーナー「というわけで今日はトレーニングを行うぞ、マヤノ」

マヤノ「気を紛らわせるって、何?」

トレーナー「何でもないぞ、マヤノ……」

マヤノ「えー、そう言われるときになっちゃうよ~!」

トレーナー「何でもないったら何でもないの! トレーニングを行うわよ!」

マヤノ「はぁい」

トレーナー(さて、どうしたものかな……)

―――

下1 トレーニングの内容
スピード/スタミナ/パワー/根性/賢さ

下2 トレーニングの効果(コンマ)
※ゾロ目は追加イベント

338: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/24(木) 01:26:58.97 ID:SJe0ye+00
スタミナ

トレーニングのときは、基礎ステータス書いてあるとありがたいかも

339: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/24(木) 01:27:11.93 ID:CNR6oIxNo
スピード

341: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/24(木) 01:55:22.93 ID:LigUgtZx0
 
―――

トレーナー「どれだけ強いウマ娘であっても弱点の一つや二つはある。それは理解しているか、マヤノ」

マヤノ「うん。例えばマヤなら、パワーが他のウマ娘と比べて低い……とか」

トレーナー「そうだな。例えばナリタブライアンであれば、パワーもスピードもあるが、ここぞという繊細な技術には欠ける」

トレーナー「さて、だがナリタブライアンはそんな欠点を抱えていても勝つことが出来た。それは何故か?」

マヤノ「……欠点を、長所でカバーしたから?」

トレーナー「その通りだ。当然ながら、弱みを潰すことも重要ではある――が、それには膨大な時間がかかる。故に――」

マヤノ「基礎となるスタミナを上げて、技術を磨く――だね、トレーナーちゃん!」

トレーナー「その通りだ。願わくば次はセリフを奪わないでくれよ……」

マヤノ「どーしよっかなー」

―――

▼マヤノトップガンのスタミナが上がった。

スタミナ:142+93=235

342: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/24(木) 02:02:02.87 ID:LigUgtZx0
 
トレーナー「今回のトレーニングは上手くいったな。重畳重畳!」

トレーナー「マヤノのやる気も高くてトレーニングにもしっかりと取り組んでくれているからこその結果だな。ありがたい」

トレーナー「あと少ししたら夏合宿だ。マヤノも大きなレベルアップを狙えるだろうし――今回こそURA、勝ちたいな」

トレーナー「さて、今日は何をしようか……」

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/脚質上昇/その他(良識の範囲内でなんでも)
※京都JSまであと6ターン(当ターンを含む)
※当ターンが終了すると4ターン夏合宿に突入します

343: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/24(木) 02:09:05.33 ID:JrrRtxcv0
合宿前なら寝て体力つけておかないとな
寝よう

344: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/24(木) 10:29:22.10 ID:LigUgtZx0


―――

トレーナー「夏合宿も近づいてきたし、今日のトレーニングは行わず、備えることとする」

マヤノ「はーい。じゃあ今からトレーナー室にテイク・オフ?」

トレーナー「ああそうだ……って、またトレーナー室に入り浸るつもりか……」

マヤノ「だって、トレーナーちゃんから目が離せないんだもん。それに、トレーナーちゃんもマヤがいて嬉しいでしょ?」

トレーナー「嬉しいも何も仕事だからなぁ……。まぁ来たいのなら構わないけど、あんまりもてなしたりはできないぞ?」

マヤノ「アイ・コピー!」

―――

▼休憩を行ったことにより、トレーニング効率がアップした。
※次回トレーニング時、効果量コンマの数値が2倍になります。

345: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/24(木) 10:47:24.15 ID:LigUgtZx0

―――

――遠くから潮騒が聞こえる。

 バスから降りた俺たちは、鼻腔に満ちる潮の香りと、遠くからかすかに響く海の息遣いを一身に受ける。

 7月前半から行われる夏期合宿はウマ娘にとって非常に重要なイベントのひとつである。

 なんと言っても、トレセン学園中のウマ娘が一堂に会し、トレーニングを行うのだ。そこから盗み取れる技術なども多くあり――トレーナー間でも夏を制する者はバ場を制する……なんて言われるくらいだ。

 この期間を無駄に過ごす訳には行かない。

 海風が頬を叩く感触と共に、夏合宿が始まった――!

―――

■夏合宿について
夏合宿中は以下のことが行えます
・トレーニング
・休憩(トレーニング効率2倍)
・探索

■トレーニングについて
普段より効率のいいトレーニングを行うことができます。詳細なコンマ判定については、トレーニング選択時に再度説明します。

■休憩について
トレーニング効率がアップします。また、やる気が下がっている場合は1段階上昇します。

■探索コマンドについて
夏合宿中、付近の探索を行うことができます。
このコマンドによって発生した進捗はループを経ても記録されます。
直接ウマ娘の成長に結びつくかどうかは運次第。ですが結びついた時のリターンは大きい、言わばギャンブルのような要素です。
また、探索の結果によっては次回ループ時に影響が発生する可能性があります。

―――

下1
今日は何をする?
トレーニング/休憩/探索/その他(良識の範囲内で自由に)

※休憩効果発動中。次回トレーニング効率が2倍。(トレーニングをするまでこの状態は継続します)

346: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/24(木) 11:09:03.11 ID:ej72/bkfO
トレーニング

347: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/24(木) 12:27:07.10 ID:LigUgtZx0
―――
トレーナー「マヤノ、海に来てやるべきことってなんだと思う?」

マヤノ「海デート?」

トレーナー「……トレーニングだ!」

マヤノ「……えー」

トレーナー「普段とは違う環境っ! 競い合うライバルたち――それらが揃っていてトレーニングをしない理由はないっ!!」

マヤノ「……じゃあ、トレーニング終わったら海デートしてくれる?」

トレーナー「……。まぁ、集合時間までなら」

マヤノ「やったー!」

―――
下1
トレーニングの内容
スピード/スタミナ/パワー/根性/賢さ

下2~3
トレーニングの効果量
※ゾロ目で追加イベント

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:206(E)
スタミナ:235(E)
パワー:120(F)?根性:174(F)?賢さ:125(F)?やる気:絶好調
―――

348: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/24(木) 12:35:51.97 ID:CcY53/7YO
パワー

349: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/24(木) 12:43:38.86 ID:+1btGEcCO
力こそパワー

350: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/24(木) 12:49:46.90 ID:FcsxlFhYo

356: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/24(木) 15:30:28.70 ID:Uda2JN1iO
―――

トレーナー「世界で1番尊い体の機関がなにか――多くの人々は心臓や脳を提示するだろう」

トレーナー「否ッ! 断じて否である!」

トレーナー「この世で最も尊い体組織は――筋肉だッ!!!」

トレーナー「やはり筋肉……! 筋肉は全てを解決する……ッ!」

マヤノ「……トレーナーちゃん、かなり汗かいてるけど大丈夫?」

トレーナー「心配するなッ! これくらい刃牙の世界ではどうということは無いッ!」

マヤノ「???」

トレーナー「背中に鬼を背負うんだ――ッ!!!」

―――
▼マヤノトップガンのパワーが上昇した。

120+(86+90)*2=472(C+)

357: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/24(木) 15:38:07.93 ID:Uda2JN1iO
―――

トレーナー「少しトレーニングしただけで凄まじい効率だ……。一部分記憶が無くなっているが、多分熱にうなされたんだろう」

トレーナー「そういえばマヤノとあの遊びをしていなかった気がするな。やらない方がいいとは思うが――避けては通れない道なのかもしれない」

トレーナー「――ゆっくりと"熱中症"と読む、悪魔のゲームを……!」

―――

下1
トレーニング/休憩/探索/その他(良識の範囲内で自由に)
※夏合宿終了まであと3ターン(当ターンを含む)

358: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/24(木) 16:03:44.23 ID:SJe0ye+00
トレーナーちゃんは病院行って、どうぞ

合同練習とかできる?
砂浜ダッシュ→クロール→ブイに触れてから帰りはバタフライ→砂浜ダッシュでフラッグに触れたらゴール
みたいなのを競走でやりたい

367: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/24(木) 20:10:09.35 ID:LigUgtZx0
「1スレは確実に超えるな」と申し上げた所感、今でも違っているとは感じていません。
だいたいどれだけ長くても200レス行くか行かないかで一人終わるくらいに考えてます。
あとは何がいいたいか――わかりますよね?

―――

トレーナー「……冷静に考えてみれば、この大自然を活用したトレーニングを行うにあたって、あえて限界を設けるほうが馬鹿らしくはないか? と思うんだ」

マヤノ「……? よくわかんないけど、限界は超えるものだと思うかな~」

トレーナー「というわけで、限界を超える――というか、既定の考えに沿わないトレーニングもまた必要だ、と俺は判断した」

マヤノ「おー」

トレーナー「マヤノはトライアスロンという競技を知っているか?」

マヤノ「えーっと……走って、泳いで、漕ぐ!」

トレーナー「正解だ。今回はトライアスロンのような競技を行うことになる」

マヤノ「んー。トレーナーちゃんが決めたのなら、マヤは反対しないけどなぁ……」

トレーナー「気乗りしないか?」

マヤノ「……うん」

トレーナー「そういうと思って、今日はスペシャルゲストを呼んでいる。スペシャルゲストは、このウマ娘――ッ!」

―――
下1~2
スペシャルゲストとは……?

368: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/24(木) 20:18:01.14 ID:7JbB+y07o
ゴルシ

369: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/24(木) 20:18:15.99 ID:gmKmxRIRo
ライス

370: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/24(木) 20:35:10.14 ID:LigUgtZx0
ゴルシ「よぉ、これからドキドキ♡鯛メシ作りの旅~恋の焼きそばはシメジ型~をやるらしいなぁ!」

ライス「……あの、本当にライスなんかがお呼ばれしてもいいの……?」

トレーナー「…………どういうメンツ?」

マヤノ「さぁ?」

トレーナー「でもまぁ、錚々たる面子であることには変わりない。ステイヤーとしての本質を学ぶにあたって、これほど対照的な二人もいないだろうしな」

マヤノ「うん――!」

トレーナー(……とはいえ、何というか不安なメンツと言うか……)

トレーナー(何も起こらなければいいが)

―――

下1 マヤノトップガンの砂浜ダッシュ
下2 ゴールドシップの砂浜ダッシュ
下3 ライスシャワーの砂浜ダッシュ

※いずれもコンマ。数値が高ければ優位に立ちます。
※ゾロ目の場合はリザルト時に報酬追加

371: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/24(木) 20:44:10.95 ID:gmKmxRIR0
ゾロこいこい

372: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/24(木) 20:44:23.12 ID:SJe0ye+00
ゴル氏! ゴル氏じゃないか!

373: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/24(木) 20:44:34.16 ID:RrUdsfV7o
木魚ライブじゃーい

377: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/24(木) 21:11:13.14 ID:LigUgtZx0
えぇ……。

―――

クロール→バタフライ往復
下1 マヤノトップガンの水泳
下2 ゴールドシップの水泳
下3 ライスシャワーの水泳

※いずれもコンマ。数値が高ければ優位に立ちます。
※ゾロ目の場合はリザルト時に報酬追加

378: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/24(木) 21:14:25.05 ID:7JbB+y07o
アイコピー!

379: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/24(木) 21:15:15.96 ID:SJe0ye+00
なにこの…なに?

380: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/24(木) 21:15:19.45 ID:gmKmxRIR0
ついてく…ついてく…

383: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/24(木) 21:33:49.59 ID:LigUgtZx0
……??? 
これが安価に住む魔物か……

―――
ビーチ・アンド・フラッグス

下1 マヤノトップガンの旗取
下2 ゴールドシップの旗取
下3 ライスシャワーの旗取

384: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/24(木) 21:35:25.52 ID:wi7PcDC2O
各個撃破ー!

385: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/24(木) 21:35:32.58 ID:gmKmxRIR0
ゾロコピー!

386: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/24(木) 21:39:08.75 ID:RrUdsfV7o
お兄様!

390: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/25(金) 00:59:41.84 ID:zgtPV8oq0
マヤノ:95+05+52=152
ゴルシ:12+96+58=166
ライス:16+45+75=136

よって――ゴールドシップ1着!

―――

ゴルシ「ぴすぴーす! これがゴルシちゃんの才能だーッ!」

ゴルシ「お? あの雲――空飛ぶマックイーンに形が似てんなぁ。マックイーンに教えてやろーっと」

トレーナー「……1から10まで解らんウマ娘だな、ゴールドシップ」

マヤノ「すごく不思議な人~」

トレーナー「アレで最強格なんだから頭バグるよな……」

マヤノ「うん……」

トレーナー「ライスシャワーは……いつの間にかいなくなってるな。大丈夫だったんだろうか」

マヤノ「ライスさんならさっき、小さな声で"ごめんなさいー!"って叫んで逃げてったよ?」

トレーナー「……。あとで菓子折りでも持っていくか」

―――

トレーニングの効果量
下1(パワー)
下2(スタミナ)
下3(根性)
※ゾロ目で追加イベント 

391: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/25(金) 01:01:07.72 ID:LYP3DxFnO
パワーこそ力

392: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/25(金) 01:11:29.25 ID:ItutWYwko
まあゴルシだし

393: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/25(金) 01:15:10.00 ID:qL9rfI4go
そろそろスタミナ回復系スキルが欲しくなってくる

397: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/25(金) 01:50:24.78 ID:zgtPV8oq0
まぁゴルシだし……

―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:206(E)
スタミナ:235(E)+25=260
パワー:472(C)+72=544
根性:174(F)+100=274
賢さ:125(F)
やる気:絶好調

398: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/25(金) 02:02:00.87 ID:zgtPV8oq0
―――

■ゾロ目追加イベント:[例え神が2人を分かつとも。]


「はぁ、ようやく後処理が終わったぞ――」

 突発トライアスロンは、その実方々に調整をかけて開催された大規模な練習だった。

 普段は認められないのであろうこの練習は、最終的に会長――シンボリルドルフの鶴の一声で開催が決定したのだが……。

 条件として、結果に加えて、ウマ娘育成上におけるメリット・デメリットを記載した報告書を提出しなければならなかったのだ。

 処理に時間を追われていると、いつの間にか夜になっていた。こうなればもう泳げまい。

 せっかくの海なのだし、個人的には楽しみたかったのだが……まぁ仕事だし仕方ないだろう。

 それに、ループが始まったら傷付くのは他の誰でもない俺たちだ。これを最後のループとするために、万全なる準備は不可欠だ。


「とはいえなぁ、これは堪える――」


 根を詰めすぎては仕事にも支障が出る。重なればそれは、取り返しのつかない足枷となって俺に返ってくることだろう。

 という訳で、散歩に行くことにした。それくらいであれば、これからそう時間をかけることなく、海を程々に堪能できるだろう。

―――

400: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/25(金) 02:49:16.26 ID:zgtPV8oq0

 夜の海辺は、昼間の様子と打って変わってとても静かで穏やかだ。吹き付ける海風のせいで、少し肌寒さすら感じるほどだ。

 今しがた出てきた宿泊所を見れば、夜も深まってくる時間であると言うのに、まだ煌々と明かりがついていた。そろそろエアグルーヴに窘められる頃だろうか。

 物思いにふけりながら、砂を踏んで海岸沿いを歩く。

 海や空を見ていると落ち着くのは、人間が人間として発生して始めてみた色が青だから、という説があるが、これを眺めていると切にそう思う。

 そういえば、海といえば有名な神話があったな……。

 それも確か馬に関する神話だ。そう考えると、ウマ娘が海に一堂に会するのは少し運命的なものを感じてしまう。

 ……と、そんなことを考えていると、ふと何かが弾けるような音が聞こえて。俺の真横を何かが通過していった。

 ……ロケット花火、か?


「もー、エルちゃん、変な方向にロケット花火飛ばしちゃダメだよ!」
「ふっふーん、そちらに人はいないし、滅多に来ないってリサーチ済みデェス!」
「そんなに自信ありげに言っちゃって~。もし人がいたらどうするのさ」
「その時は――こう、腹を切っていただくしかありませんね」
「キングであるこの私が、華麗にカイシャク? して差し上げますわ!」


 姦しい声が聞こえる。5人組だろうか、夜の砂浜に出て花火に興じていたらしい。

 にしても、少し不用心だったな。人は来ないが来る可能性はある。それくらい考えて興じるなら興じなければ――。

 それに、海辺での花火は引率がいない場合は原則禁止だ。注意とは行かないまでも、窘めなければ――。


「あっ?! 人がいる……!」
「――――」


 花火の残骸を回収しに来たのであろうウマ娘と目が合った。……そして、その姿から目が離せなかった。

 夜の藍色を被ったブルネットの髪は、優しく吹き付ける海風に微かに揺らいでいた。優しげな紫の瞳は、今はこちらを見て――驚愕の色を浮かべている。


401: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/25(金) 02:52:12.49 ID:zgtPV8oq0
 ……スペシャルウィーク。その姿をこうも正面から見たのは、1回目のループ以降、初めてだ。


「その服……トレセン学園のトレーナーさんですよね?! 花火がこっちに飛んできませんでしたか?」
「……」
「トレーナーさん?」


――いつかまた、会いに来てください!

 モニタールームで見たあの光景がリフレインする。決然と見開かれた瞳がどこにもいない俺を見すえて、輝いていたあの瞬間が。

 目の前にいるスペシャルウィークは、あの時のスペシャルウィークでは無い。致命的な判断ミスで絶望させ、足を折りかけた――あのスペシャルウィークではないのだ。

 頭ではわかっている。でも、彼女を前にすると、充実した日々を送っている自分が、酷く浅い存在に見えてくる。


「……ごめん」
「……え?」
「――いや、なんでもない。この時間帯の花火は引率が必要だ。気をつけるように。それじゃ……」
「――待ってください!」

 ぴたり、と。足が止まる。

402: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/25(金) 02:53:19.15 ID:zgtPV8oq0
「えっと……トレセン学園のトレーナーさんですよね? その、言ってる通り引率が必要なんです。その、もし良ければ引率――」
「――それは出来ない」
「えっ……」
「……違う。できないわけじゃない。でも出来ないんだ……」


 考えがぐちゃぐちゃになる。マヤノトップガンとの日々、その幸せにあの時の記憶を端っこにおいやっていた俺の浅はかさに。

 今でも戦っているであろうスペシャルウィークに、ツインターボに――どれだけ大きな傷を負わせたのかも分からないのに、のうのうと繰り返す俺に。

 彼女に見つめられていると、責められているような気すらした。そんなことは無い。でも、そんな気がしてならない――。


「……あの、その。もし良ければ、お話しませんか」
「……嫌だ」
「なんでそんなに悲しそうなのかは私には分かりません――けど、なんだかそんな顔を見てると、懐かしいなって、思うんです」


 そんな言葉をつぶやくスペシャルウィークは、近くの岩に腰かける。


「お友達はまだまだ花火の途中なのでこっちには来ません。……少しの間ですけど、もし良ければ――」
「……どうしてだ? 俺と君は今日初めて会ったはずだ」
「んー。確かにそうかもしれません。でも――そんな、今にでも死にそうな顔をしている人を放ってはおけなかったので……えへへ」


 死にそう? 俺が?


「冗談はよしてくれ、担当ウマ娘がいるから死ぬにも死ねんよ」

403: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/25(金) 02:54:45.92 ID:zgtPV8oq0
「でも、深く後悔はしてる。そうですよね?」
「……」
「なんでかなぁ。きっとトレーナーさんはこうなんだろうなっていうのがわかるんです。エスパーにでもなっちゃったんでしょうか?」


 押し黙る俺を他所に、スペシャルウィークは自分のことを話し始めた。時に懐かしむように、時に今に起こったことであるかのように。

 その語りのどれもに、俺の影はない。当然のことだ。ただ、その話を聞いていると、彼女がどれだけの思いを持ってその道を歩んでいるかが解った。


「それで、この前エルちゃんが――って、いつの間にか結構時間経ってる?! 疑われるべ……」
「……戻ったらどうだ?」
「そうですね、そうすることにします――でも、その前にひとつ」


 スペシャルウィークは立ち上がって、こちらに振り向く。そして、太陽のようなほほ笑みを浮かべて。


「――明けない夜はない。止まない雨もありませんっ! だから――どれだけ苦しくても歩きましょう! それが――後悔していることとか、人に対してのごめんなさいになりますから!」


 そういうなり、彼女は友人たちの元へと帰って行った。その後ろ姿を見送って、俺はため息を1つ吐く。


「説教……されたな。成長したもんだ、スペシャルウィークも……」


 呆れて小さく笑いが漏れる。どれだけ小さなことでクヨクヨしていたのかがわからなくなるほど、その言葉は強烈だったらしい。


「……さて、俺も戻るか」


 少しだけ肩の重荷が軽くなった気がする。これなら上手く仕事も出来そうだ。


「そういえば、なんだか懐かしい気がするって言ってたけど――案外、神様みたいな存在でも切れないものってあるのかもな」

(了)

404: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/25(金) 02:55:50.17 ID:zgtPV8oq0

▼サポートカード[スペシャルウィーク]がアクティベート状態になりました。
※サポートカードは特定の能力値が上昇するトレーニングにおいて効果を発揮します。
※サポートカード[スペシャルウィーク]は以降の根性が上昇するトレーニングにおいて、上昇値にボーナスを与えます。
※サポートカードは特定の条件を満たすとアクティベートされます。与えられた条件はサポートカードによって異なります。

405: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/25(金) 03:04:16.29 ID:zgtPV8oq0
トレーナー「出会いって、本当にいろんなところに転がってるんだな、と思える一幕だったな。スペシャルウィークが元気にやってるようで何よりだ」

トレーナー「……いつか、お礼を言える日が来るのだろうか。来たらいいのにな。そうしたら、きっと彼女も俺も――真の意味で笑いあえると思うんだ」

トレーナー「エゴか。でも、それを目標にして進むのは悪くないかもしれん。マヤノトップガンにはすこし申し訳ないが――」

トレーナー「開けない夜はない、止まない雨はない――か」

トレーナー「言ってくれるねぇ」

トレーナー「今日も頑張りますか、っと」

―――
下1 今日は何をする?
トレーニング/休憩/探索/その他(良識の範囲で自由に)
※あと2ターンで夏合宿が終了します(当ターン含む)
※あと4ターンで京都JSが始まります(当ターン含む)

406: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/25(金) 03:16:43.60 ID:UPq8OUKL0
スペ「全身全霊あげませn…あれ?もう持ってます?」

合宿3T目といえば早押しクイズ大会じゃろ!

408: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/25(金) 12:20:39.47 ID:w4hYrX3RO
―――
トレーナー「正解は――」

マヤノ「越〇製菓!」

トレーナー「いちごのかき氷」

マヤノ「いちご氷菓」

トレーナー「見たことない映画」

マヤノ「未知の映画!」

トレーナー「お父さんがマグカップを割った」

マヤノ「父のせいだ!」

トレーナー「……よし、調整は完璧だな」

マヤノ「トレーナーちゃん……この問答になんの意味があるの……?」

トレーナー「これからマヤノにはクイズ大会に出てもらう! 知識をつけてくるんだぞ」

マヤノ「え? クイズ大会なら今の1幕必要なかったんじゃ――」

トレーナー「頑張ってこい!」

マヤノ「いつになくトレーナーちゃんが強引だよ~!」

―――
下1 練習の効果量(コンマ)
※ゾロ目は追加イベント。

409: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/25(金) 12:31:52.54 ID:q+BBjqtMO
わかっちゃった

411: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/25(金) 15:59:03.73 ID:w4hYrX3RO
―――

マヤノ「トレーナーちゃん、マヤのこと見てくれた?」

トレーナー「ああ、見てたぞ。そういえばマヤノって成績良かったってことを思い出したわ」

マヤノ「ふふーん。もっと褒めてくれてもいいんだよ?」

トレーナー「マヤノはお勉強もできてすごいなー、これはオトナの女性だー」

マヤノ「……トレーナーちゃん、ひょっとしてマヤのことおちょくってる?」

トレーナー「そんなことは無いぞ。ああ、ないったらない」

マヤノ「ぶーぶー」

―――
▼マヤノトップガンの賢さがあがった。

125+54=179

412: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/25(金) 16:03:15.03 ID:w4hYrX3RO
―――

トレーナー「さて、残すところ夏合宿もあと1ターンだ、この1ターンをどう過ごすかによって、3ターン後の京都ジュニアの結果も変わってくることだろう」

トレーナー「急いては事を仕損じる。ことは急がない方がいいが――でもどうしても焦ってしまうな」

トレーナー「マヤノ、大きく羽ばたいてくれるといいんだけどな……」

―――
下1
トレーニング/休憩/探索/その他(良識の範囲内で自由に)
※あと1ターンで夏合宿が終了します。
※あと3ターンで京都JSが開始します。

413: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/25(金) 16:11:41.85 ID:yB71CnfE0
探索(という名の海デート)

414: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/25(金) 17:51:25.28 ID:zgtPV8oq0
おや、今回のループでは探索が選ばれないかもなーと思っていたので意外や意外な選択ですね。
探索について概略をまとめたので貼り付けておきます。

―――

■探索について

・探索とは?
夏合宿中にのみ行える特殊な行動です。
様々なスキルのヒントや、ループに役立つものなどが獲得できる唯一の行動ですが、時には何の成果も得られず終わる、いわばギャンブルのような行動です。
探索は13の探索度を有しており、一度探索するとその是非を問わず、探索度を1増やします。

・探索の特徴
探索は【ループしても探索度が保持されます】。
また、探索度を増やせば増やすほど、報酬を得る機会は増加します。
最終到達地点に到着すると、イベントが発生します。

・道中の判定について
下5コンマ安価を一気に取ります。
コンマの集計が終了した後、再度下5コンマ安価を取ります。
最終的に今までに集計した10コンマ安価を総合した数値によってリザルトを算出します。
道中の安価にも報酬が存在することがありますが、それなりに難度が高いものだと考えてください。
基本的にはコンマの数値が高ければ高いほど、ウマ娘やトレーナーにとって有用なものが入手できます。
コンマがゾロ目だった場合は、原則として終了後に追加ロールが発生するものとします。

・その他
追記すべき事項があれば都度追記します。
連取は性質上1分経過後であれば可能なものといたします。
ご協力のほどお願い致します――。

418: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/25(金) 18:05:27.66 ID:zgtPV8oq0
トレーナー「……この島は何というか、凄く穏やかだな」

マヤノ「ねー。マヤノもそう思うな~」

トレーナー「ただ、何というか……不思議な気持ちになるんだよな。懐かしいというか――此処に昔居たことがあるような、そんな気持ち」

マヤノ「んー? ちょっとわかる……かも。なんか不思議な感じがするー」

トレーナー「……なぁ、マヤノ。トレーニングは今日休みだし、もし気が乗ったらだけど、一緒にこの島を探索しないか?」

マヤノ「……! わぁい、トレーナーちゃんとの海デートだー!」

トレーナー「……いや、海に行くと決まったわけじゃないが、まぁ……そういう風に思うならそういうことにしておこうかな」

マヤノ「じゃあ、島の探索へ――テイク・オフ!」

―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:206(E)
スタミナ:260(E+)
パワー:544(C+)
根性:274(E+)
賢さ:179(F+)
やる気:絶好調

―――

下1~5 探索安価

下1:コンマ値±0
下2:コンマ値±0
下3:コンマ値+15
下4:コンマ値±0
下5:コンマ値±0

―――

419: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/25(金) 18:25:37.12 ID:N5RYNKgLO
ほれ

420: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/25(金) 18:26:46.57 ID:yB71CnfE0
ゾロコピー!

421: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/25(金) 18:30:41.25 ID:lZpZ6dyEo
ゲート難すまねえ

422: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/25(金) 18:31:49.57 ID:qL9rfI4go
ぬーん

423: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/25(金) 18:32:09.13 ID:EzxfY+qf0
おりゃ

424: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/25(金) 20:06:19.28 ID:zgtPV8oq0
トレーナー「――思った以上に何もない、な」

マヤノ「わくわくするものないかなぁ……」

トレーナー「とはいえ、探索はまだ始まったばかりだし……わくわくするものとかそう簡単に見つかるものでもないだろ」

マヤノ「そっかー」

トレーナー「……っと。ここからは森みたいだな。ほら」

マヤノ「トレーナーちゃん、何か欲しいの?」

トレーナー「バカ、はぐれちゃまずいから手を繋ごうって言ってんだよ」

マヤノ「え~! トレーナーちゃん、もしかしてマヤのこと――」

トレーナー「うるさいなぁ……。ほら、行くぞ」

マヤノ「はーい。えへへ……」

―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:206(E)
スタミナ:260(E+)
パワー:544(C+)
根性:274(E+)
賢さ:179(F+)
やる気:絶好調

―――

下1~5 探索安価

下1:コンマ値±0
下2:コンマ値±0
下3:コンマ値+15
下4:コンマ値±0
下5:コンマ値±0

―――

425: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/25(金) 20:07:42.60 ID:4oSEbiDtO
はちみー

426: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/25(金) 20:10:04.77 ID:EzxfY+qf0
はあっ

427: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/25(金) 20:30:02.65 ID:yB71CnfEo
おっゾロでたな

428: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/25(金) 20:32:04.74 ID:yB71CnfEo
とっちゃうよー

429: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/25(金) 20:32:40.73 ID:EzxfY+qf0
連取りOKだったんですね(@_@)

430: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/25(金) 21:42:26.56 ID:zgtPV8oq0
というわけで、ゾロ目が出たのでもう1回転――!

―――
下1 追加コンマ安価
※ゾロ目の場合は追加ロール

431: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/25(金) 21:46:25.77 ID:N5RYNKgLO
行けるとこまでいったれ

432: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/25(金) 21:49:26.10 ID:zgtPV8oq0
……????
もう1回転ッ!!!

―――
下1 追加コンマ安価
※ゾロ目の場合は追加ロール

433: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/25(金) 21:52:08.66 ID:ItutWYwko
やべー

434: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/25(金) 21:55:28.13 ID:zgtPV8oq0
DX3rdもびっくりの回転率!

―――

下1 追加コンマ安価
※ゾロ目の場合は追加ロール

435: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/25(金) 21:55:59.27 ID:HpB9zV+Do
無礼るなよ

438: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/26(土) 03:42:45.80 ID:erES689l0
12+57+[25+15]+57+13
+
60+77+[65+15]+74+73
+
77+66+27
―――
合計:713


▼スキルヒント[直線回復〇]Lv1を獲得した。(100)
▼スキルヒント[好息一転]Lv1を獲得した。(500)

▼スキルヒント[読解力]Lv1を獲得した。(200)
▼スキルヒント[大局観]Lv1を獲得した。(600)

▼アイテム[やる気ドロップス]を獲得した。(300)

▼アイテム[目覚まし時計]を獲得した。(400)

▼アイテム[夢のきらめき]を獲得した。(700)

442: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/26(土) 16:14:10.98 ID:erES689l0
トレーナー「海岸沿いを歩くだけで平和な気持ちになってくるな」

マヤノ「うーん、海風がきもちーね」

トレーナー「……にしてもさ、なんでこんなところを合宿先に選んだんだろうな。トレセン学園の財力があれば――もっと近場でいい場所があっただろうに」

マヤノ「遠くに行く、っていうのが、必要だったんじゃなーい?」

トレーナー「一理あるかも。旅行というイベントは意気軒昂の為にも重要だからな。モチベーション向上のためにあえて遠方に設置してあるのかもしれん」

マヤノ「確かに、遠くに行くぞーってなったときと、近くに行くぞーってなったときだと、遠くに行った方が凄くわくわくする!」

トレーナー「それもそうだな。それに、こういう事って案外俺たちが思っているよりもどうでもいい理由だったりするからなぁ」

マヤノ「ねー。あ、トレーナーちゃん! あそこに綺麗な石がある!」

トレーナー「ふむ……」

マヤノ「わー、透き通ってて綺麗――」

トレーナー「どれどれ……。ほんとだな、陽の光が通ると虹色に光って……物凄く綺麗だ」

マヤノ「……なんだか、力がぶわーってわいてくる感じがする。なんでだろー?」

トレーナー「もしかすると、その石が見つけてくれたお礼にマヤノに力を与えてくれているのかもな」

マヤノ「えー? トレーナーちゃんって案外ロマンチスト?」

トレーナー「……。帰るぞ」

マヤノ「あー! トレーナーちゃんすねたーっ!」

トレーナー「……」

マヤノ「あ、待って待って――っ!」

―――

▼探索度が[1/13]になった。



443: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/26(土) 16:44:26.08 ID:erES689l0
「充実した夏になったな」
「うん、そうだね……」


 少し眠そうなマヤノの背中を押しながら、バスに押し込む。

 どうやら合宿最終日は興奮のあまり眠れなかったらしく、かなり遅くまではしゃいでいたらしい。

 俺も子供のころは、旅行に行くとき、帰るときは興奮してうまく寝付けなかったからな……。マヤノの気持ちは良く解る。


「ね、トレーナーちゃん。肩かりていーい?」
「……ダメと言ってもマヤノは借りるんだろう?」
「せーかい」


 こてん、と。肩にマヤノの頭が乗っかる。ふわりと、柔らかな匂いが香る。

 しょうがない子だ、と思いながら、これはこれで役得な気がしてならない。

 それに――こうしてマヤノと触れ合える時間もこれが最後となるかもしれない。京都JSに勝てなければ、俺はこの世界から消えるのだ。

 しかも恐らくは、マヤノ以外が俺の記憶を失うという形で。

 それはきっと、自惚れでなければ、マヤノにとってつらい世界になるはずだ。できれば勝ちたいが――必ず勝てるわけでもない。勝負の世界とは何が起きるかわからないからだ。

 もし負けた時、俺が彼女に与えることができるのは、たった一つ――思い出だけだ。時がやがて悲しみを癒し、真にマヤノが笑えるようになるまで、薪のようにくべられ、マヤノの孤独を癒してくれるような、思い出だけ。

 もし離別の時後悔しないで済むように。

 浜辺で砂の城を形作るみたいに、今彼女が望むことを重ねていくことしか俺にはできない。


「なんだかネガティブな考えになってしまうな」
「……んぅ」


 すやすやと寝息を立て始めるマヤノの姿を見て、おっと、と心の中で漏らす。

 疲れているなら起こさないほうがいい。マヤノは夏合宿中も頑張ってくれたのだし、せめて穏やかに眠れるように気を払うのはトレーナーとして当然の心構えだろう。


――やけに風が騒がしい夏が、今終わった。


―――


トレーナー「夏合宿が終わって、トレセン学園にいつもの日々が戻ってきた――。京都ジュニアステークスまであと少し、最終調整に入る頃合いだろうな」

トレーナー「……不安になるな。マヤノなら、俺の些細な表情の機微を感じ取ってしまう。それで彼女のコンディションを崩すようなら、俺はトレーナー失格だ」

トレーナー「動け――」

トレーナー「何事も、為さねば為らぬ。精神一到何事か成らざらん……」

トレーナー「よし。今日も頑張るか」

トレーナー「何をしようかな」


―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得/脚質上昇/その他(良識の範囲内で自由に)
※京都JSまであと2ターン(当ターンを含む)

444: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/26(土) 17:02:59.59 ID:Q+rEqSF/o
スキル習得

445: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/26(土) 17:27:13.13 ID:erES689l0
トレーナー「夏合宿で地力を身に着けることは出来た――と思う。というわけで、今日は技術を学んでいこうと思っている」

マヤノ「技術ー?」

トレーナー「そうだ。マヤノが夏合宿で探索してた時に身に着けた力? っぽい何かがあっただろ?」

マヤノ「うん、でもあれがどんなものなのか、マヤにもわからないよ?」

トレーナー「ああ。でもその力を自分のものに出来ればパワーアップできると思うんだ。どうだ、やってみないか?」

マヤノ「トレーナーちゃんがそういうなら!」

トレーナー「さて……どの力について理解を重ねていくか」

―――

下1 どのスキルを学習する?
・直線回復〇(汎用) Lv1
・読解力(差し) Lv1
・曲線のソムリエ Lv2

446: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/26(土) 17:33:38.11 ID:F7C6pA5bo
ソムリエ

447: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/26(土) 18:03:12.89 ID:erES689l0
トレーナー「コーナーを制する者はレースを制する――とまではいかないが、コーナーについての理解を深めれば、それだけレース中の優位につながるだろう」

トレーナー「マヤノが最高のウマ娘となるためにも、ここでコーナーについて理解を深めておいた方がいいと思う」

マヤノ「うん。えーっと、コーナーでずびゅーん! っていくコツだよね?」

トレーナー「ああ、身に付けられれば、ナリタブライアンの影を踏めるかもしれないな」

マヤノ「うん! いつかブライアンさんの影、マヤちんが踏んで見せちゃうんだから――!」

トレーナー「じゃあ、今からコーナー練習を集中的にやっていくぞ」

マヤノ「アイ・コピー!」

―――

下1 [曲線のソムリエ]Lv2習得コンマ

40以上で習得
40以下でスキルレベル上昇

―――

448: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/26(土) 18:18:46.04 ID:1DVrrE4wo
はい!

449: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/26(土) 19:13:03.90 ID:erES689l0
マヤノ「……ここっ!」

トレーナー(……凄まじい加速だ。だが、何というか、まだ上がある気がしてならない――)

トレーナー(マヤノもきっとある程度コツをつかんできているとは思う、ここは辛抱強く取得に徹するべきだな)

トレーナー(余計な癖をつけてこの後のレースに影響でもしたら敵わん……)

トレーナー「よし、今日はここ辺りでいったん切り上げだ」

マヤノ「えー? マヤはまだ走れるよ?」

トレーナー「それでもだ。マヤノのことだし、ヒントはつかめたんだろう?」

マヤノ「それはそうだけど……」

トレーナー「だったら、それを形にするために理論を煮詰めよう。実地練習で上手くつかめないのであれば、技術に基づく理論を確立すれば――きっとうまくいくさ」

マヤノ「トレーナーちゃんがそういうってことは、多分そうなんだと思う。けど、練習したりないよー」

トレーナー「うーん。とはいえこれ以上練習すると却ってコツを忘れそうだしな」

トレーナー「そうだ、これから慰労を含めてスイーツでも食べに行くか? 最近スノードームフェアが開催されてるらしいし」

マヤノ「わ、マヤが気になってたフェアだー! トレーナーちゃんが連れてってくれるの?」

トレーナー「ああ、男に二言はない」

マヤノ「やったー! でも、どーしても食べたいケーキが二つあるんだよね……」

トレーナー「それは……。レース前だし我慢してもらわなきゃだけど」

マヤノ「あ、そうだ! トレーナーちゃんに別のケーキを頼んでもらって、半分こしたらいいんじゃない?」

トレーナー「それは名案だな。カロリーも抑えられる」

マヤノ「じゃあ決まり! 今から喫茶店に――テイク・オフ! だね!」

―――

▼スキル[曲線のソムリエ]のスキルヒントレベルが1上昇した。

[曲線のソムリエ] SKLv3


450: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/26(土) 19:16:32.84 ID:erES689l0
トレーナー「……。何というか、落ち着かないな」

トレーナー「気がそぞろになる、という言葉は正しくこういう時のためにあるに違いない。どうしたものか――」

トレーナー「京都ジュニアステークスが終われば、次に待つのはクリスマス、そして年末――。さすがに出走予定がさらに今年中に入るわけがないから、仮に休むとしたらここ辺りか」

トレーナー「……ナチュラルに勝った後の話をしていたな」

トレーナー「ふふ。これもマヤノに対する信頼の表れだろうか」

トレーナー「さて、そろそろ重い腰を上げますかね」

―――
下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得/脚質上昇/その他(良識の範囲内で自由に)
※京都JSまであと2ターン(当ターンを含む)

451: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/26(土) 19:17:47.27 ID:Do4DBYQyo
レース結果が掲示板外になってトボトボ帰って来たらトレーナーの存在が抹消されていて覚えているのは自分だけ
という夢を見たというマヤノがくっついてきて離れないので今日はお休み(実質休憩)

452: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/26(土) 19:26:46.80 ID:erES689l0
トレーナー「……今日は休養日だ。レース前の大事な体だし、マヤノにも激しい運動を伴わない程度の休みを伝えていたはず――なんだけど」

マヤノ「……」

トレーナー「何故かマヤノが引っ付いて離れない」

マヤノ「……ねぇトレーナーちゃん、トレーナーちゃんはどこにもいかないよね?」

トレーナー「何回目だ、その質問は……。大丈夫、どこにもいかないよ」

マヤノ「……」

マヤノ「……そう、だよね。どこにもいかないよね」

マヤノ「でも、もうちょっとだけこうさせてほしい、かな」

トレーナー「ん。まぁ、仕事の邪魔にならない程度であればいくらでも。マヤノの不安を取り除くことも、きっとトレーナーの仕事のうちだろうし」

マヤノ「トレーナーちゃん……」

トレーナー(何というか、いつものマヤノではない気がする。調子が悪いのか、それとも――何か予感めいたものを感じているのか。はたまたレース前でナーバスな気持ちになっているのか)

トレーナー(その気持ちの内側を開いてみなければ、それはわからない。でも……これは開いたら後悔する気がする。俺も、マヤノも。いつか時が解決する問題であることを信じて、今はマヤノのしたいことをさせるべきだろうな)

トレーナー(……マヤノは明日、勝てるだろうか)

―――

▼休憩を行ったことにより、トレーニング効率がアップした。
※次回トレーニング時、効果量コンマの数値が2倍になります。

―――

453: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/26(土) 19:30:19.91 ID:erES689l0
アッ、すみません、今見返してたら曲線のソムリエ習得してたのでもう一回追加で安価を取ります――!

―――
下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得/脚質上昇/その他(良識の範囲内で自由に)

454: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/26(土) 19:44:01.87 ID:2HxtRm430
脚質上昇

455: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/26(土) 19:51:33.76 ID:erES689l0
さっくりと処理だけしますね。すみません……!

―――

下1
逃げ因子★☆☆による[脚質適正/逃げS]への上昇コンマ判定
50以上で上昇
50以下でそのまま

456: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/26(土) 19:59:23.89 ID:2HxtRm43o
ほい

457: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/26(土) 20:09:39.74 ID:erES689l0
▼マヤノトップガンの脚質が[逃げ:S]に上昇した。

458: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/26(土) 20:11:57.79 ID:erES689l0
京都ジュニアステークスまであと、0ターン。

―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:206(E)
スタミナ:260(E+)
パワー:544(C+)
根性:274(E+)
賢さ:179(F+)
やる気:絶好調

[固有スキル]
・ひらめき☆ランディング Lv1
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・シューティングスター Lv1[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・これが諦めないってことだァ! Lv2 [作戦:逃げ]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+200の補正)

[通常スキル]
・先駆け[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・先手必勝[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・末脚[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・全身全霊[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・コーナー加速〇[汎用]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の判定)
・曲線のソムリエ[汎用]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・直線加速→ハヤテ一文字[汎用・固定値]
(レース終了時のコンマ判定に+100の補正)

[スキルヒント]
・直線回復〇 Lv1[汎用]
(序盤に選択肢追加:中盤のコンマ判定を1段階上のものに上げる)
・好転一息 Lv1[汎用]
(序盤に選択肢追加:中盤のコンマ判定を2段階上のものに上げる)
・読解力 Lv1[差し]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・大局観 Lv1[差し]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)

脚質適正
逃げS/先行A/差しB/追込B

距離適性
短距離D/マイルD/中距離A/長距離A

―――

459: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/26(土) 20:12:52.88 ID:erES689l0
―――

■所持品

・目覚まし時計(今ループ限定品) 1つ
 使用すると安価を再判定させることが可能になる。やる気が上昇する。
 今ループのみ使える限定品。ループ時獲得。

・目覚まし時計 1つ
 使用すると安価を再判定させることが可能になる。やる気が上昇する。
 どのタイミングでも使用可能。探索時獲得。

・夢のきらめき 1つ
 使用するとウマ娘の潜在能力を開花させる。
 開花させたウマ娘の潜在能力はループしても引き継がれる。
 担当ウマ娘選択直後に使用可能。探索時獲得。

・やる気ドロップス 1つ
 使用するとウマ娘のやる気を2段階上昇させる。
 どのタイミングでも使用可能。探索時獲得。

・サポートカード[スペシャルウィーク]
 願いの結晶。強く在らんとし、夢を駆けるウマ娘の親愛の証。
 スペシャルウィークのサポートカードは、根性を上昇させる練習に固定の効果値をプラスする。
 願いがいつか力となって、貴方の力になりますように。

―――

■トレーナースキル
・[俯瞰]
 様々なデータを数値的に見ることができる。
 ラウンド数を認識することができたり、レースに出走した場合の達成着順を確認することができる。

・[戦術家]
 コンマによるランダム安価を用いる判定に対して使用することができる。
 安価を取り消し、代わりに選択肢の中から一つ任意のものを選択し、それを適用する。

―――

■ウマ娘関連
[因子]
スピード★☆☆
スピード★☆☆
先手必勝(逃げ適正B以上)★☆☆
シューティングスター(先行適正B以上)★☆☆
これが諦めないってことだァ!(逃げ適正B以上)★★☆
逃げ★☆☆

―――

461: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/26(土) 20:42:46.70 ID:erES689l0

 寒天が、僅かに水気を含んだ芝を凍らせる日こそが、運命の分水嶺となる日だった。

 吐く息は白く舞い、踏み出す脚は冷気を纏って強張る。空気感は格別だが、ウマ娘にとってはあまり好んで出走したいと思えるような状態とは言えなかった。

 だが、そんな憂鬱さすら感じる競馬場の様子とは打って変わって、出走控室にて勝負服に袖を通したマヤノトップガンの様子は晴れ晴れとしたものだ。


「こうも寒いと元気が出ないんじゃないかって心配だったけど、ご無用って感じだな」
「だってぇ、トレーナーちゃんがあっためてくれたじゃない?」
「……温めたというか、カイロを渡しただけなんだけどな」
「トレーナーちゃんが自分の意思でカイロを渡してくれたことが、マヤ的には嬉しいポイント!」


 何時ぞや見せた太陽の花開くような笑みをトレーナーへと浮かべる。そんな彼女にトレーナーは苦笑を以て返した。

 京都ジュニアステークスは、簡単に突破できるような安易なレースではない。近日にあるG1レース【ホープフルステークス】に比べれば格が落ちはするが、それでも格式高い中央のレースの一つである。

 マヤノトップガンもそれは理解している。――が、彼女が落ち着いているのには訳があった。


「カイロ渡したくらいで大げさな……。まぁ、絶対勝てるとは思うけど、ここで手がかじかんだり足が強張ったりして調子が狂ったら困るからな」
「……」


――トレーナーの存在だ。

 トレーナーはマヤノトップガンに心配させまいと気丈にふるまっていたが、その態度がマヤノトップガンにとってはあまり良いものに映らなかった。

 担当ウマ娘として、トレーナーと共に歩んでいきたいという思いは人一倍持っているとマヤノトップガンは自称している。

 だからこそ――相談出来ないほどの何かを抱えているトレーナーのことが心配で。同時に、なぜ自分に何も話してくれないのか、と怒りと戸惑いを覚えるのだった。

 故にこそ、マヤノトップガンは決める。


「トレーナーちゃん、何度もトレーナーちゃんが言うんなら、マヤは何度でも答えるよ」


 上るべき山は高く、果てしないかもしれない。

 その高さに絶望して、足を止めてしまうかもしれない。

 それでも。


「絶対――絶対勝つよ。トレーナーちゃんにそんな悲しい表情、させないからね」


 案外自信家のように見えて、臆病な貴方へ。

 呟く言葉は、万雷のごとき拍手と声援に飲み込まれた――。


「トレーナーちゃんが思ってるよりマヤが強いってこと、証明してあげる!」

―――

 

462: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/26(土) 20:45:36.99 ID:erES689l0
トレーナー「誰よりも、君の姿を見ている。――だから好きにやって来い、マヤノトップガン」

―――

■レース

下1 作戦決定(コンマ)
逃げ[S]/先行[A]/差し[B]/追込[B]

01~50:逃げ[S]
51~80:先行[A]
81~90:差し[B]
91~00:追込[B]

――

463: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/26(土) 20:47:57.10 ID:Do4DBYQyo
いざ参る

464: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/26(土) 21:24:03.12 ID:erES689l0
▼マヤノトップガンの作戦が[逃げ:S]になりました。

―――

下1 レース序盤のマヤノトップガンの調子

01~20:出遅れ(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
21~40:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
41~60:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
61~80:先駆け(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
81~00:先手必勝(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

――

下2 レース中盤のマヤノトップガンの調子

01~20:ブロック(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
21~40:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
41~60:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
61~80:コーナー加速〇(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
81~00:曲線のソムリエ(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

――

下3 レース終盤のマヤノトップガンの調子

01~15:好走(ゴールのコンマ判定の補正なし)
15~30:末脚(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
31~45:全身全霊(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
46~60:シューティングスター Lv1(ゴールのコンマ判定に+150の補正)
61~75:ひらめき☆ランディング Lv1(ゴールのコンマ判定に+150の補正)
76~90:これが諦めないってことだァ! Lv2(ゴールのコンマ判定に+200の補正)
91~00:ひらめき☆ランディング Lv3(ゴールのコンマ判定に+300の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。

――

下4 ゴールイン 着順確定

――

▼作戦

●逃げ[S](補正:スピード、スタミナ)
補正がある能力値:1.5倍
レース終盤の固有スキル判定を若干緩和する。(作戦Sランク効果)

▼着順決定
[ 下4のコンマ+序盤補正+中盤補正+終盤補正]=レース中達成値
[ウマ娘の能力値から賢さを除いた合計]=能力値参照値
【[レース中達成値]+[能力値参照値]+バ場補正/芝A(+100)+中距離適正A(+100)+やる気/絶好調(+100)+ハヤテ一文字(+100)=達成値】
達成値-(レース中全てのマイナス補正-賢さ)=最終達成値

最終達成値が2000を超した場合 1着
※(100超えるごとにバ身が1伸びる。報酬増)
最終達成値が1800を越した場合 2~3着
最終達成値が1700を越した場合  4~5着(掲示板)
最終達成値が1700を下回った場合 着外

継続ライン:1着

―――
レースなので連取は5分間隔で可能なものとします。
よろしくお願いいたします。

465: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/26(土) 21:27:17.91 ID:2HxtRm430
ゾロこいこい

466: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/26(土) 21:28:36.98 ID:jffgH9Zho
なーに目覚まし2つもある気楽に行こう

467: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/26(土) 21:32:39.01 ID:Q+rEqSF/o
飛んでけー!

473: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/27(日) 00:31:05.98 ID:dv+FPjD+0
―――

▼レース展開
序盤(91):先手必勝(+100)
中盤(98):曲線のソムリエ(+100)
終盤(01):好走(±0)
着順決定:86
――――――――――――
[100]+[100]+[0]+[86]=286 レース中達成値


▼作戦:逃げ(S) (スピード、スタミナに1.5倍の補正)
スピード:206(E)×1.5=309
スタミナ:260(E+)×1.5=390
パワー:544(C+)
根性:279(E+)
賢さ:179(F+)
――――――――――――
309+390+544+279=1522 能力値参照値


▼着順
[レース中達成値:286]+[能力値参照値:1522]
+[バ場補正/芝A:100]+[中距離適正A:100]
+[やる気/絶好調:100]+[ハヤテ一文字:100]
=2208 達成値
―――――――――――――
[達成値:2208]
[レース中全てのマイナス補正:0]
[補正後賢さ:179] 
―――――――――――――
[最終達成値:2208]

結果、マヤノトップガン――大差にて1着!

476: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/27(日) 01:24:17.81 ID:dv+FPjD+0
――鈍色の空の下、歓声がさながら鼓動のように京都競馬場を揺らしていた。


 揃うはいずれも歴戦のウマ娘たち。誰もが勝利に対し貪欲に突き進む強欲の探索者であり、同時に敗者となる可能性を内包した勝負の世界の戦士たちだった。

 そんな、熱狂とも狂気ともつかない世界の渦中に、マヤノトップガンはいた。

 冬場の冷え冷えとした空気が吹き込む。多くのウマ娘は寒風に負けじと戦意を膨らませているが、マヤノトップガンだけは異なった。――凪いだ水面のような、静かな雰囲気がそこにある。


(勝ってやる、とか、勝たなきゃ、とかは思わない)


 胸中に静かな、しかし太陽のように熱い炎が生まれる。

 薪をくべなくとも、気炎万丈と燃え上がる焔。


(勝つ――それだけの話なんだ)


 もうその炎が消えることはない。たとえ水を被ろうと、泥を啜ろうと。身を焦がすほどの熱は、いずれその脚が折れるまで、消えることはもうない。

 人はそれを――決意と呼ぶ。

―――

 想いは力となり、願いは形になる。

 トレーナーの、観客の想いを一心に抱くマヤノトップガンが負けるはずがない。

 ああ、それに――それに。彼女には乗り越えるべき壁がある。

 それを乗り越える前に負けていては――影すら踏めないではないか。

 ゲートが開き、ウマ娘が一斉に駆け出す中、斜光のようにマヤノトップガンは抜け出した。

 鈍色を切り裂くような夕陽色がターフになびく。先頭集団は彼女の影すら踏めない。

 逃げる、逃げる、逃げる――。

 直線でも、コーナーでも、そのどちらでも追いつくことができない。まるで沈みゆく夕陽を追い掛けるような感覚すら覚える、悪魔的な大逃げ。

 負けるはずもなかった。沈みゆく夕陽を追い越すことができるのは、それこそ光だけなのだから――。

―――

■下1~6 リザルト
※コンマの分だけ数値が上昇します。
※一着、2バ身差のため、能力値の上昇に固定値が付与されます。
※ゾロ目の場合は追加ロール

―――

スピード:下1+20
スタミナ:下2+20
パワー:下3+20
根性:下4+20
知識:下5+20

習得コンマ:下6+20

 

477: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/27(日) 01:26:33.16 ID:S6zPQgAl0
めでたい

478: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/27(日) 01:30:25.86 ID:eBOttVUAo
むん!

479: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/27(日) 01:40:38.71 ID:2K86IX7J0

480: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/27(日) 01:58:50.69 ID:vbsWgLjc0
パワー系マヤノ

481: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/27(日) 02:01:48.36 ID:vbsWgLjc0
レース勝ったの初めてだから連取いいかわからねぇ

482: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/27(日) 02:03:59.51 ID:vbsWgLjc0
一応間隔あけたけどあかんかったらすまんな

484: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/27(日) 02:48:44.09 ID:dv+FPjD+0
■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:206(E)+36=242(E)
スタミナ:260(E+)+106=366(D+)
パワー:544(C+)+91=635(B)
根性:274(E+)+89=363(D+)
賢さ:179(F+)+56=235(E)
やる気:絶好調

▼習得コンマ
・直線回復 習得

495: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/27(日) 13:55:07.94 ID:dv+FPjD+0
―――

「一着はマヤノトップガン! 他のウマ娘を寄せ付けない走りッ! このウマ娘に敵うウマ娘は果たして存在するのか?!」


 実況の声がどこまでも高らかに響き、観客の歓声が耳朶を打つ。

 そんな中俺は、マヤノの姿に釘付けになっていた。

 何処までも美しく、それでいて強健な走りだった。とてもじゃないが、メイクデビューの時の彼女とは比較できないほどに成長している。

 一番間近で見ていたのに、どうしてだか気付いていなかった彼女の成長。自分の不出来に、諸手を上げて喜ぶことはできなかった。――でも、マヤノトップガンはきっとこれを望む。

 裏バ場に入ったタイミングで、マヤノを探す。あちらも俺のことを探していたようで、直ぐに目が合った。


「マヤノ――! よく頑張った!」
「トレーナーちゃん! マヤの走り、ちゃーんとみてくれた?」
「ああ、ああ――!」
「えへへ、トレーナーちゃんってば……そんなに嬉しかったんだ?」


 興奮して、マヤノの手を握りながら熱弁してしまったことに今更気付く。

 慌てて離すがもう遅い。マヤノは嬉しそうにほほ笑んで――抱き着いてきた。

 冬場だというのに高い体温、高揚の為か抱き着く力がいつもより強い。……普段通りを取り繕ってはいるが、マヤノも大概嬉しいんだろうな、と察知する。

 だから、そっと俺は彼女の頭に手を置いた。レースで少し乱れてしまった髪を元に戻すように、優しく。

 目を細め、ぐりぐりと胸元に頭をこすりつけるマヤノ。普段はあんなにオトナの女性を目指しているのに、こういうところは本当に子供と変わらない――。そこが可愛らしく、放っておけないところでもあるのだけれども。


「……まーたやってますなぁ」
「――! ナイスネイチャか……」
「はーい、ナイスネイチャですよ~。あ、なんでここに来たのかって思ってます?」
「……ああ、なんだか突然だな、と思って」


 マヤノが膨れている。ちょうどいい所を邪魔されたからだろうか。

 ただ、彼女がこのタイミングで近寄ってくるのには理由がある。特にこの子――ナイスネイチャの性格ならば、本当に。


「……おアツいですな、お二方。でもここであんまりイチャイチャしてると……ほら、あっちの子なんか凄い目で見てる……」
「……。前にもこんなことあったな」
「たはは~。気を付けたほうがいいと思うんですけどね、アタシは」
「……忠告、感謝する。とりあえず場所を移そうかな。――それに、話はそれだけじゃないんだろう?」


 そういうと、ナイスネイチャは驚いたように目を見開く。


「……なんでも"わかっちゃう"子には、"わかっちゃう"トレーナーさんがついてる、って訳かー」
「……やっぱり用があったんだな」
「まったく、困っちゃいますよ。――はい、用事、あります」
「じゃあ、後の話は控室で」


 俺たちはそのまま、ウマ娘控室に向かった――。

496: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/27(日) 14:26:45.90 ID:dv+FPjD+0
ネイチャ「さて、移動したわけですけど」

トレーナー「なんだかレポーターみたいな話し方になったな」

ネイチャ「そうすべきかなーって、ネイチャさん思ったんですよね」

トレーナー「……? まぁ、それに関しては一定の理解を示しておこう――」

トレーナー「で、用事ってなんだ?」

ネイチャ「……その前に。おーい娘さんやーい、わたしゃトレーナーさんを取ったりはしませんよー。話の輪に入ってくれないと、困りますよー……」

マヤノ「……むぅ」

トレーナー「ナイスネイチャがいなければ、またたづなさんにお小言を言われる可能性があったんだ。ここはその例もかねて彼女の話を聞こうじゃないか」

ネイチャ「……いや、たづなさんに注意されてるなら聞きなさいな……」

トレーナー「すまないな。用事を話してくれ」

ネイチャ「……はいはーい」

ネイチャ「ズバっと言えば、そこの爆速娘と、ネイチャさん戦ってみたくてですねー」

ネイチャ「……最近、ようやく"三番手じゃなくてもいいんだ"って思えるようになって」

ネイチャ「凡人が一番最初に打ち勝つべき敵って――"天才"じゃないですか」

トレーナー「だから、力比べをさせろ、と。そう言いたいわけだ」

ネイチャ「正解です。もちろんこちらのトレーナーさんにも許可はもらってますよ?」

トレーナー「……。マヤノは、どうしたい?」

マヤノ「……そういわれて、引き下がるほどマヤはふぬけてないもーんだ」

マヤノ「ネイチャちゃんだって、本当は"凡人は天才に勝つべき"なんて思ってないくせに、わざとそう言ってるんでしょー?」

ネイチャ「あちゃー、やっぱりわかっちゃいますか」

ネイチャ「ま、そゆこと。で――そっちのトレーナーさんは乗り気みたいだけど、マヤノはどうする?」

マヤノ「マヤもターフでネイチャちゃんと戦ってみたい、かな」

ネイチャ「じゃ、決定かな? あ、どこで戦うかはそっちが指定していいですよっと」

トレーナー(……ナイスネイチャ。彼女もトレセン学園の中では指折りの実力者だ。名脇役だのなんだのと言われているが、ここ最近の活躍は目覚ましい。マヤノトップガンにとってもいい競争相手となることは間違いなしだ)

トレーナー(問題はどこで戦うか、だな。公平な勝負のためにお互いの脚質を鑑みて提案をしなきゃいけない)

トレーナー(となると、ここ辺りか――)

―――
下1 次点目標
GⅠレース【宝塚記念】   難易度:中  報酬:中
GⅠレース【皐月賞】    難易度:高  報酬:大
GⅠレース【日本ダービー】 難易度:特高 報酬:特大