【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」【安価】 前編

497: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/27(日) 14:35:31.82 ID:FeERFnit0
皐月賞

500: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/27(日) 15:45:58.38 ID:dv+FPjD+0
トレーナー「……皐月賞」

トレーナー「皐月賞はどうだ」

ナイスネイチャ「おー。クラシック路線のことを考えるなら妥当な采配ですなー」

ナイスネイチャ「特に異論在りませんよ、っと」

マヤノ「うん、トレーナーちゃんが考えてくれたなら、それが一番だから――!」

トレーナー「……じゃあ決まりだ。ナイスネイチャ、そちらのトレーナーにもよろしく伝えておいてくれ」

ナイスネイチャ「はいはいー。じゃあ、またね、マヤノ」

マヤノ「うん、またね、ネイチャちゃん」

―――

トレーナー「……本当に乗ってよかったのか?」

マヤノ「うん。それに、ネイチャちゃん――凄く強そうに見えた。前までは"私は三番手ですからねー。キラキラしたマヤノとかテイオーには敵わないんですって"なーんて言ってたけど……」

マヤノ「――今は違う」

マヤノ「アレは、絶対に脇役になんかならないぞ、って目だった」

トレーナー「……実力はあったんだ、それが花開いたに違いない。敏腕トレーナーだったんだろうな、ナイスネイチャのトレーナーは」

マヤノ「うん。……でも、マヤにとっての一番のトレーナーは、トレーナーちゃんしかいないからね?」

トレーナー「あはは、わかってるよ。いつもありがとうな」

マヤノ「えへへ……。あ、そろそろシャワー浴びてこなきゃ……いつまでも汗臭いとトレーナーちゃんに嫌われちゃう!」

トレーナー「その程度では嫌わんさ。まぁシャワーを浴びてきた方がいいのは事実だし、行ってくるといい。今日はこのまま解散にするからな」

マヤノ「はーい」

―――

トレーナー「……トレーナー、か。ナイスネイチャは実力は十分だったが、何というか自身のあるべき順位を低く定めていたきらいがあった。そんな彼女をあそこまで立ち直らせるという事は、それなりの腕を持ったトレーナーなのだろう」

トレーナー「やはりと言うべきか、トレーナーの才覚では勝てない。俺には彼女たちの気持ちが一から十までわかるわけではないし、見合った言葉を送る力や最も適切なトレーニングをする力はない」

トレーナー「……だから、俺は人一倍努力しなきゃならない。そうだろう?」

トレーナー「皐月賞は大舞台だ。それまでに俺が出来ることはすべてやらなくちゃな」

トレーナー「さて、まだ少し時間があるな。何をしようか――」

―――

下1 トレーナーは夜どうする?
※自由にどうぞ。
※モノによっては何か新しいスキルやスキルヒントを得ることができるかもしれません。


501: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/27(日) 15:55:24.57 ID:99V/ZEkMO
ここ最近のナイスネイチャのレースを確認する

503: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/27(日) 17:46:09.78 ID:dv+FPjD+0
―――

トレーナー「将を射んとする者はまず馬を射よ」

トレーナー「地道な情報収集や対策こそが今の俺たちには必要だ。今日の勝負だって、そもそもマヤノトップガンの持ち味だけで勝っている。――それは俺でなくとも出来たことだ」

トレーナー「勝ち方に持ち味を求めるのはナンセンスだが、しかし何も寄与してないことに対しては少しばかりの申し訳なさを感じる」

トレーナー「今回はさすがに、ライバルがいるし研究しなければまずいだろうな――」

―――

 ナイスネイチャの持ち味と言えば、その強靭なまでの脚を以て行われる鋭い差しと、その知性からくる周辺へのけん制だ。

 ナリタブライアンが力のウマ娘だとすれば、ナイスネイチャは知のウマ娘と言えるだろう。彼女はターフ上で、さながら魔術師のような辣腕を振るっている――。

 そんな彼女の見習うべきところは――相手の心理に働きかける……いうなればデバフのような行為だ。

 マヤノも成績がいいことから読み取れるように、高い知性を有している。だからこそ彼女は"わかる"のだろうが――。だからこそ、知からくる行動を取っているナイスネイチャは絶好の研究資料ともいえる。

 左右の僅かな動きで距離感を惑わせる幻惑のステップ。歩調を乱すことで相手の心理に隙を作る走法。自身をブロックさせないための立ち回り。

 それらすべては小さな技術だが、全ての効果が十全に発揮されれば、もはや誰も彼女の術中からは逃れられない。一人、また一人と抜き去り、最終的には3バ身もの差をつけてナイスネイチャがゴールした。


「……これは、真似できるレベルのものだが、だがあまりにも膨大な分析データが必要だな」


 とはいえ、真似ができるレベルのものではあるのだ。それを要領よくまとめ、マヤノのトレーニングに活かすのは――他でもない俺の仕事。

 マヤノが一目通せば理解することができるように。なによりも、ナイスネイチャの弱点を見つけるためにも、膨大なデータの累積は必要だと思う。


「……さて、頑張るか」


―――
▼ライバルウマ娘[ナイスネイチャ]の研究度が1進みました。

・ライバルウマ娘とは?
 ライバルウマ娘は強力な能力を持ったウマ娘です。
 その為、普通に立ち向かっていては打ち勝つことは難しく、研究が必要になります。
 研究の進み具合によって、ナイスネイチャとの対戦の際、難易度が緩和されます。
 現在の進捗度は1/5です。

504: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/27(日) 17:51:30.56 ID:dv+FPjD+0
トレーナー「アレから一週間が経過した。ナイスネイチャとマヤノの仲は好調。お互いがお互いを高めあういいスパイスになっているようだ。なにより………とも一概には言えないのが悲しい所だけど」

トレーナー「そういえば、あの後たづなさんに呼び出しを喰らった。担当ウマ娘とのスキンシップは良いことですが、過度なものは控えてください、まして大衆の面前で――。ああいうことをするなら見えないところでやれ、ということらしい。それでいいのか、トレセン学園……」

トレーナー「最近俺はトレセン学園のことがわからなくなってきたよ……」

トレーナー「……」

トレーナー「……解らないことを考え続けても仕方がない。とにかくできることをやろう」

トレーナー「さて、今日は何をしようか」

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得/脚質上昇/ライバル研究/その他(良識の範囲内で自由に)
※皐月賞まであと10ターン

505: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/27(日) 17:57:36.17 ID:fGlRpvlw0
ライバル研究
進捗度に応じて「真似が出来る」スキルとか開放されたりするのかな?

507: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/28(月) 10:47:56.02 ID:7nVrBzQPO

―――

トレーナー「という訳で今日はナイスネイチャの研究をしようと思う」

マヤノ「アイ・コピー!」

トレーナー「マヤノはナイスネイチャの強みってなんだと思う?」

マヤノ「んー……。賢い?」

トレーナー「そう、彼女はとても賢い。他には?」

マヤノ「え? えーっと……可愛い?」

トレーナー「レースに関係あるか、それ? たしかに可愛いけど」

マヤノ「もー、トレーナーちゃんってば浮気~?」

トレーナー「浮気も何もそもそも付き合っちゃいないだろ……って泣くな泣くな、俺はマヤノのトレーナーだから目移りはしないぞ!」

マヤノ「ふーんだ……」

トレーナー「こりゃ時間がかかりそうだ……。さて、VTRでも見るか」

―――

下1 ナイスネイチャの研究解析
50以上で研究度上昇・スキルヒント
50以下で研究度上昇

508: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/28(月) 10:50:48.02 ID:W+Z4tfzVo
いけ

509: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/28(月) 11:02:18.93 ID:7nVrBzQPO

―――

トレーナー「ふむ……」

マヤノ「……前と走りが違う」

トレーナー「今しがた俺も同じこと思っていたところだ。これは――凄まじい走りだな」

トレーナー「特に末脚。前々から光るものがあったが、それが磨きあげられている。トレーナーの指導や彼女自身の才覚――なにより、彼女の精神がそうさせている……気がする」

マヤノ「うん……。ネイチャちゃん、昔はこんな強気な走りじゃなかった。もっと、自分をどこかに置いてるみたいな……そんな走り方だった」

マヤノ「でも、今は違う。――マヤと同じ、限界を……壁を越えようとする走りになってる」

トレーナー「俺よりも近くでナイスネイチャを見てきたマヤノがそういうんなら間違いはないな。だが――」

トレーナー(――果たして、それだけでこうも変わるか?)

トレーナー(やはりさらなる研究が必要だな……)

―――

▼ライバルウマ娘[ナイスネイチャ]の研究度が1進みました。進捗は2/5です。

510: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/28(月) 11:21:17.87 ID:7nVrBzQPO
―――

トレーナー「最近ナイスネイチャを褒めたからだろうか、マヤノのトレーニング効率が目に見えて上がっている」

トレーナー「なんというか、ありがたい事ではあるのだが……原因が原因だけに喜びにくさも感じる」

トレーナー「さて、これが今年最後のターンだ。けっぱるべー!」

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得/脚質上昇/ライバル研究/その他(良識の範囲内で自由に)
※皐月賞まであと9ターン(当ターンを含む)

511: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/28(月) 11:36:59.67 ID:mdEXMkfTO
休憩という名のクリスマス会

513: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/28(月) 13:07:15.93 ID:7nVrBzQPO


クリスマスは別口でイベント用意してるので、すみませんが休憩という安価のみ取らせていただきます。

―――

トレーナー「年の瀬も迫ってきたし、やらなきゃ行けないことが増えてきた。――例えば、来年のレースの予定を立てたり、トレーニングの予定を立てたり」

トレーナー「つまり――今日は休みなんだよ、マヤノ」

マヤノ「休みってことは自由ってことでしょー? だったらマヤが何しててもいいってことだと思ったんだけど……」

トレーナー「何してもいいけど、じゃあなぜマヤノはここにいるんだ?」

マヤノ「……? ここにいたいから、だよ」

トレーナー「年の瀬も近い、あとそろそろクリスマスだし、友達同士で計画とか立てあってる頃じゃないのか?」

マヤノ「ウマスタとか見るとそうっぽいね。でも、マヤの今年のクリスマスはもう予定が決まってるんだー」

トレーナー「ほう。ほう?」

マヤノ「知りたいって顔してるー。でもダメ、ヒ・ミ・ツ☆」

トレーナー「いや、マヤノにも"そういう相手"がいたんだなぁと思って驚いただけだ。君が幸せなら何でも構わないよ」

マヤノ「……? うん、マヤは幸せだよ?」

トレーナー(なんか話題が噛み合っていない気がするが――まぁいいか)

―――

▼次回のトレーニングの効果量が2倍になった。

517: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/28(月) 14:40:03.23 ID:7nVrBzQPO

―――

――12月25日。それはトレセン学園が最も騒がしくなる日の一つだ。


 生徒会主催で行われるクリスマスイベントを始め、学内の生徒がそれぞれクリスマスにちなんだ物を持ち込んでパーティーが開かれるためだ。

 無論トレーナーもそれらのイベントに参加することはあるが――俺にとっては無縁な話だ。

 ナイスネイチャとの皐月賞でのバトルが決まってからというもの、通常業務と研究という大きなふたつのタスクが重なり、まさしく火の車。

 ただでさえ遅れがちな通常業務を今のうちにこなしておかなければ、担当ウマ娘の成績不振以前に業務不適当で解雇されかねない。

 という訳で、今日は業務デーである。マヤノもクリスマスパーティーに出席しているのか、今日はトレーナー室に来てないし。

 マヤノがいないとトレーナー室は静かで、仕事にとても集中することが出来そうだ。

 眠気覚ましのコーヒー、糖分補給用のマシュマロを用意するともっと完璧になってしまった。

 よし、仕事を片付けるぞ――! ……と意気込んだのはいいのだが。

 なんだか落ち着かない。気がソワソワして、仕事が手につかないのだ。1体どうしてしまったんだろう。

 そうだ、音が足りないのであれば、何かの動画を見ながら作業をやればいい話ではないか。早速動画サイトを開き、雨音を垂れ流す動画を流して作業に戻る。

 ……。やはり何故か集中できない。どう足掻いても集中できない。一体何が俺をそうさせたのだろう――。

518: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/28(月) 14:41:01.36 ID:7nVrBzQPO
 ふと聞こえてくるクリスマスパーティーの喧騒。まだまだ昼だと言うのに盛り上がっているようだ。

 マヤノもあの輪の中に入って、存分に楽しんでいることだろう。はしゃぎすぎて年明けのトレーニングに影響が出なければいいが――。

 ふとそう考えた時に、仕事が手につかない理由が理解出来た。


――マヤノの騒がしさが足りないのだ。


 あの騒がしさに慣れてしまったのでは、こんな静かな環境でまともな仕事などできやしない。

 いつの間にか近くにマヤノが居る生活に慣れてしまっていた。気付いてしまえば、ずきりと胸が痛む。

 この先も戦いは続く。URAファイナルズに進むまでにも、日本ダービーや天皇賞なども達成目標に必ず入ってくる。

 運命という言葉が脳裏に響く。――それもただの運命ではない。離別の運命だ。

 年が開ければ、戦いはまた幕を開ける。それも苛烈な。

 共にいる年月を重ねる度に失う苦しみは増していく。俺も、そしてマヤノも。今感じている物足りなさも、俺が無意識にマヤノとの時間をもっと過ごしたいと思っているから――そう考えれば納得出来る。

 苦しい。この苦しみから逃げることが出来ればどれだけ楽だろうか。……俺は頑張ったんじゃないか?

 そう考えると、途端に自分のやってきたことが全て妥協のターニングポイントとして収束した。

 4着とはいえマヤノのメイクデビューを華々しく飾った、京都ジュニアステークスでは1着を取らせた。

 俺より才覚に優るトレーナーとの対戦についても、しっかりとした作戦を練って、マヤノへ伝えた。


――そうだ、俺は頑張った。


 だから少しくらい……休みたくなった。誰もいないところで、誰にも触れられず、深い闇の底で。


――そして俺は、トレセン学園を後にした。

520: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/28(月) 15:19:08.99 ID:7nVrBzQPO

―――

「――できた!」


 トレーナーが執務に励んでいるころ、マヤノトップガンの姿はトレセン学園の厨房にあった。

 周囲では生徒会主催のクリスマスパーティーの準備が慌ただしく行われているが、その喧騒とマヤノトップガンは切り離されていた。

 マヤノトップガンは、そもそも生徒会のクリスマスパーティーに参加するつもりはなかった。

 今年1年の感謝をトレーナーに伝えるべく、同じ志を持った同志――ナイスネイチャと共にケーキを作っていた。

 時刻は昼。スポンジの焼き上がりは上場で、厨房には仄かに香ばしい香りが漂う。周辺のウマ娘たちは、彼女たちが焼き上げるケーキに興味津々だ。


「あっ、このケーキはトレーナーちゃんに渡すのだからあげないよ……!」
「そゆこと。あっちで料理班がケーキ作ってるから、欲しかったらあっちにたかりに行きなさいな~」


 マヤノトップガンが固辞し、ナイスネイチャが扇動する。トレーナー用クリスマスケーキの防備は完璧だと言える。

 ライバル関係の2人ではあるが、トレーナーに対しての感謝の念はウマ娘共通。お互いがお互いの作戦遂行のため、総力を上げて事態の完遂へ動いていた。

521: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/28(月) 15:19:53.17 ID:7nVrBzQPO


「あとはクリームを塗って冷蔵庫に保管しておくだけだね~」
「うん! マヤの特性クリスマスケーキ、トレーナーちゃんは喜んでくれるかなぁ」
「そりゃぁあれだけおアツいトレーナーさんなら喜んでくれますって。そう心配なされまするな~」
「そうだよね!」


 マヤノトップガンは信じて疑わなかった。今まであれだけ自分を助けてくれたのはトレーナーで、あれだけ望む言葉を言ってくれたのもトレーナーだ。

 きっと今回も、かけて欲しい言葉を言い当ててくれるに違いない――。重ねるが、マヤノトップガンはそのことを信じて疑わなかった。


「そういえば、マヤノはトレーナーさんに今日の夜のこと伝えてる?」
「ううん。今日の夜のイベントはサプライズなんだー」
「あー。なんだ、その――伝えておいた方がいいかもよ。トレーナーさんたちって大人だから、この時期に飲み会とかあったりするかもだし」
「――! マヤ・ランディーング!!」


 颯爽とかけ出すマヤノトップガン。それを見送るナイスネイチャ。ウマ娘の間では微笑ましく彼女らを見守る空気が生まれつつあった――。

 だが。


「トレーナーちゃーん、いる?」


 その日、ウマ娘たちの微笑ましげな表情は全て。


「……トレーナー、ちゃん?」


 冬の寒さに、凍り付いた――。

526: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/28(月) 16:32:05.14 ID:XuW6VRWq0

 息が切れて、視界が少しぼやける。

 霞む視界に僅かに映るコンクリートの無機質さが、余計に孤独を誇張してくる。

 どれだけ走っても俺の孤独は緩解せず、遅効性の毒のように体に回っていく。――それは思考が鈍り、心が凍る致死性の猛毒だと、思う。

 思えば二度目のループからそうだった。俺は落ち込みやすいし、元気になりやすい人間だ。そう思い込んでいるだけだった。

 本当は、もっと気丈な人間だった。簡単に落ち込むことはないし、落ち込んだら落ち込んだでそれなりの期間を経たのちに元気になる――普通の大人だったはずだ。

 だが、こんな人間になってしまった。その理由は、今となっては明白だった。

527: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/28(月) 16:32:35.57 ID:XuW6VRWq0
――どこまで行っても、俺は孤独だった。


 スペシャルウィークは気丈なウマ娘だった。どれだけ絶望しても這い上がるほどの根性を持っていた。それは俺にとって、あまりにも眩しい星の光だった。

 ツインターボは溌溂としたウマ娘だった。どんな困難にもめげずに突撃していく様は、まさしく天性の努力家だと思えた。それは俺にとって、手の届かない風だった。

 マヤノトップガンは天才肌のウマ娘だった。どんな些細な兆候も見逃さず、自分の力に変えていく様は、まさしく天性の才能を感じさせた、それは俺にとって、追いつくことのできない夕陽だった。

 それぞれがそれぞれ、俺を上回る存在だった。だから俺は彼女たちを支えようと努力した。――だから俺は孤独だった。

 彼女らは、確かに俺のことを慕ってくれていたのかもしれない。俺のことを理解しようとしてくれていたかもしれない。でも、それは絶対に出来ない。胸中で管を巻く諦念が、絶望が、真の意味で彼女たちには理解が出来ない。

 むしろ今まで考えてこなかった方が異常なのだ。何度繰り返されるかもわからないループ。才に勝る桐生院ならまだしも、俺のような木端がループしたところで――本当に結果が出るなんて思えなかった。

 自信なんて最初からなかった。トレセン学園に入ってからだって、俺はずっとずっと劣等感を覚えていた。ハッピーミークを確立された理論で育成する桐生院トレーナーのような知識も、控えめな目標を持っていたナイスネイチャをあそこまで育て上げた手腕も。

 この不安がわかる人間などどこにもいない。この焦りがわかる人間などどこにもいない。この絶望がわかる人間などどこにもいない。この停滞がわかる人間などどこにもいない。――酩酊できるのであれば、もうこの世界を認識できないほどの酔いで好みを満たしたいくらいに。

528: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/28(月) 16:34:33.99 ID:XuW6VRWq0
 闇は濃い。夜よりも。影よりも。まして海の底よりも。俺は孤独だった。

 暖かさに触れるたび、その温かさを無意識に遠ざけたがっていたのも、温かさに触れることで孤独感を余計に助長されたからだ。胸が痛むたび、俺と彼女たちは乖離した存在なのだと思い知った。

 きっとこの思いも、この夜が降りやむ頃には胸の奥にしまわれるんだろう。そしてまた始まる。彼女たちの所作に、言動に一喜一憂して。彼女たちを無意識に遠ざけて。苦しんで悩んで落ち込んで悔やんで――打ちひしがれるのを首を差し出すように待つ日々が。

 俺は人間。

 人間だ。

 誰しもが思うような、主人公じゃない。

 いいとこ脇役で、下手すればモブ――。

 いっそ、この体が操り糸によって操作されるマリオネットであればいい。

 そうしたら、きっと。俺はもっと楽になれるはずだ。全知全能の神が、このクソったれな物語を終わらせてくれるはずだ。

 なんだか、目を閉じるだけでそうなりそうな気がして。俺は目を閉じようと思った。

529: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/28(月) 16:35:43.84 ID:XuW6VRWq0



「こんな思いをするなら、トレーナーになんか――」




530: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/28(月) 16:38:32.32 ID:XuW6VRWq0



「――厳禁ッ! それ以上の言葉は言わせない!」



531: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/28(月) 16:39:10.67 ID:XuW6VRWq0
 目を閉じる前、俺の肩を掴んだのは――小さな影だった。

532: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/28(月) 17:08:20.36 ID:XuW6VRWq0
「――秋川理事長」

 こちらを睨むように見上げていたのは、秋川やよいさん――トレセン学園の理事長だった。
 
「悲歎、悲歎悲歎悲歎――ッ! 何故君がそんなことを言うのか、私にはわからないっ」
「……理解できるはずないじゃないですか、そもそもなんですかいきなり」
「解答っ。君がなんだかただならぬ様子で走り去っていく様を、たづなが目撃していた!」


 確かに、あの時は脇目も振らずに走り出していた。誰かに見られていてもおかしくはないだろう。

 それを聞いてわざわざ追い掛けてくれるとは、ずいぶんと理事長はお暇なのだろう。


「……で、用件はなんですか」
「愚問っ! 君の様子が心配だった!」
「俺の心配なんてせずに、ウマ娘たちの心配をするべきでは?」


 俺の言葉に、理事長は目を吊り上げて反応する。普段はウマ娘たちに対する愛情が深く、このような表情は見ないものだから――少し驚いた。

 やがて理事長は、懐から扇子を取り出すと、俺の方へと向けた。


「……不明っ。君はウマ娘にとってのトレーナーが何なのかをわかっていないのか……?」
「ウマ娘にとってトレーナーとは一蓮托生の存在。それがお忙しい理事長が俺みたいな木端に構ってる理由ですか?」
「肯定ッ! それがわかっているのであれば、何故――」

533: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/28(月) 17:16:56.75 ID:XuW6VRWq0



 何故? そんなの、そんなの――。



534: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/28(月) 17:17:48.53 ID:XuW6VRWq0



「――んなこと決まり切ってんだろうが! 相応しくないんだ、俺はッ! あの子たちにッ!」



535: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/28(月) 17:18:30.75 ID:XuW6VRWq0
 堰が壊れて、もう止まらない。とめどない激情は、臓腑から胃に登って、口から吐き出される。


「俺はあの子たちにふさわしくない! それはどこの誰が否定しようと絶対の真実だ! ほかの才能あふれるトレーナーが面倒を見ていれば、今頃もっと大きな舞台に立っていた! そもそもメイクデビューから最後尾なんてことにはならなかったッ!」

「何を、君の担当ウマ娘は――」

「四着だ、だから何だ――! マヤノの潜在的ポテンシャルは四着で終わるものじゃなかった! それを台無しにしたのはほかでもない俺だ! スペシャルウィークだって、ツインターボだって――俺がいなきゃあんなに可哀そうなことにはなってなかった! 輝かしい未来が待っていた、GⅠレースなんて簡単に優勝して、優駿の頂点に立つべき子たちだった――ッ!」

536: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/28(月) 17:22:59.50 ID:XuW6VRWq0
「……」

「なのに俺は、俺は――彼女たちの未来を踏みにじった! ウマ娘のためのトレーナーなのに、いつしか俺は自分のことばかり考えていた。ループしなければいいとか、もう負けたくないとか……ッ!」

「……? 疑問ッ。ループとは――」

「もう……もう嫌なんだ……。俺はウマ娘のことが好きで、ウマ娘たちが輝けるようにサポートしたくてトレーナーになったはずなのに、自分のせいでウマ娘のことを道具のようにしか思えなくなってくるのが……! ループだのなんだのと理由を付けて、そんな自分を正当化するのが――」

「……トレーナー君」

「――なぁ理事長……教えてくれよ。どうしたらいい? 俺は本当に……本当にトレーナーでいていいのか……?」


 この一言を絞り出すために、俺はどれだけの鬱屈とした感情を吐き出さなければならなかったのだろう。

 この感情を、今でさえ言葉に出来ない暗澹たる感情を、どのように言葉にしたらいいのだろう。

 何もわからない、何も――。

 俺の総ては理解されない。――なんか、もう理解もされたくない。

537: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/28(月) 17:43:03.92 ID:XuW6VRWq0

――で、あるならば。回答は彼女にとって容易だった。


「笑止ッ!! 己を――君を信じたウマ娘たちを愚弄するなァぁぁああああッ!」


 怒髪冠を衝く。その叫びが、心からの願いが、篠突く雨を震わせた。


「否定ッ、否定否定否定ッ――! 限界を決めつけるなッ! 君を否定するなッ! トレーナーの意義を否定するなッ! 何より――」


――ウマ娘たちの思いを決めつけるな――ッ!


 咆哮は轟き、周囲の視線を集める。だが、それでも秋川やよいは止まらない。止まるはずもない。――トレーナーのその言葉は、最上の侮辱だ。

 トレーナーを信じて戦う全てのウマ娘たちへの、最低最悪の侮辱だから。

538: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/28(月) 17:45:49.48 ID:XuW6VRWq0
「何故君はウマ娘たちが走ると思う?! 答えろ、トレーナー!」
「…………。彼女たちの夢の為?」
「ああそうだ、彼女たちの夢のために走っているッ! 決して君たちトレーナーの為なんかではないッ! それは要素の一つでしかなく、本質は――夢への遁走にこそあるッ! だが同時に信じてもいるッ! 夢の共犯者が、常に自らの傍で支えてくれているのだと……」
「君は見誤っている、ウマ娘という存在を……いや、人の決意という気高い意思を――ッ!」


 ウマ娘がトレーナーのために走りたいと思うのは、彼らが夢を駆ける仲間になるからだ。むろん夢は必ずかなうわけではない。どこかで挫折し、時には敗北し、あるいは絶望を覚えることだってあるだろう。

 このトレーナーはそれらの総てを否定した。挫折を繰り返し強くなったウマ娘を、己の可能性を見限り諦め、しかし絶対に見返してやると意気込んで実際に見返したウマ娘を。

 ただならぬ事情があるのは秋川にも理解できた。先ほど出てきたループという言葉もそうだが、彼が、先ほどの慟哭以上の感情を胸中に抱えているのは察するに余りある。――そして、彼がどれだけ、ウマ娘を愛しているのかも。……だから本質的に、彼がウマ娘をモノ扱いすることは、まずないようにも思えた。

539: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/28(月) 18:00:23.02 ID:XuW6VRWq0

「理解ッ……。君が抱えているものは、恐らく誰にも理解されない」
「だったら……」
「因果、故に君は――"理解されないから"と、君の抱えるものを"決めつけ"、それは明かしてはならないものだと"決めつけ"、ウマ娘もそんな思いを乗せて走ることはできまいと――"決めつけている"」
「……」
「……それらが変化することを君は恐れている。それが、君のいうところの"孤独"だ。未知からくる恐怖だよ、それは」


 彼が恐れているものは、恐らく"孤独"ではない。その先にあるものだ。……秋川はなんとなく、そう思った。

 変化だ。――彼が恐れているのは、全てにおいて変化だ。

 自分がウマ娘をモノ扱いするかもしれないという、忌避すべき価値観への、変化。

 ループという現象が発生して、それがウマ娘を壊してしまわないかという、変化。

 それに――自分を慕ってくれているウマ娘が苦しむという、変化。

 変わっていくことに、変遷することに、彼は恐怖している。

 ……彼は、変わっていくものの中に、変わらないものが残ることを知らない。

 秋川は、彼が酷く――哀れな存在に見えた。

 そして、同時に理解する。秋川の言葉では、彼はきっと納得しきれない、という事を。


「――肯定。トレーナーをやめるというのであれば、それもいいだろう。しかしッ、その前にトレーナー室に向かってから決めろッ!」
「……トレーナー室?」
「称賛っ。君は君が思うよりも――素晴らしいトレーナーだ。だから見誤るな。迷ってもいい。だから……変化を恐れないでほしい。同時に、変わらないものを見つけてほしい」


「――安寧。君の悩みの答えは、いつだって君の傍にある」

542: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/28(月) 18:17:47.45 ID:XuW6VRWq0
「……とは言われたが」


 変化を恐れるな、と言われたところで、怖いものは怖い。

 変わってしまえば、連鎖的にすべてが変わっていく。それは恐ろしいことだ。

 俺がループすること、そしてその時マヤノ以外から記憶がなくなってしまうのを知ってしまえば、マヤノはきっと走れない。

 ……ああ、これが決めつけなのかもしれないな。

―――

 まだまだ発展途上、だな。誰かに併走してもらえれば、実力も上がるのかもしれないが……。

 彼女の適正はマイルや中距離。長距離では彼女自慢のスピードも、異次元のノビもどこまで通用するかわからない。もしかすると通用しないかもしれない。

 全力で走っているように見えるけど、案外繊細なスピードトレーニングだ……。そのあり方が常にターボを全力に見せているのかもしれないが、その実、内面はあまり強くないのかもしれない――。

 ……純粋に、彼女のコンディションの面倒を見るトレーナーがいなかっただけ、なのかもしれないな。

 それに――こうしてマヤノと触れ合える時間もこれが最後となるかもしれない。

―――

 思えば、たくさんの決めつけをしてきた。中には良い考え方もあっただろう。だが――それらすべてが変遷することを恐れていた、と言われれば、耳を塞ぎたくなる。

 図星、という事なのだろうか。


「……? トレーナー室に光が?」


 夜も10時を越している。おそらくは寮の門限もとっくに過ぎている――という事は、ウマ娘ではないはず。……これも決めつけか。

 とにかく誰かがいる。誰なのかはわからないが――その中に居る人物こそ、恐らく秋川理事長が言っていた言葉の理由となる。


「……でも、なんでだろうな、扉を開けるとなると――少し緊張するな」


 手が震える。でも、踏み出さなければ――始まることはない。


「……そうだ、こういう時こそ、神頼み……ってね。自分の意思で空けるのが難しいなら――使えるものは何でも使おう。どうせ、これが俺のトレーナーとしての最後だ」


 祈りは形となり、願いは力となる。

―――

下1 扉を開きますか?

543: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/28(月) 18:25:42.49 ID:tIZBJfY0o
開けない理由がない!
開ける!

546: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/30(水) 01:38:01.38 ID:N44xGpXe0
所要で更新できずすみません……! ゆっくりと更新していきます
―――

――扉を開け、と頭の中で誰かが囁く。


 この声にそのまま従うのは癪だが、しかし俺もトレーナー室に誰がいるのか気になる。

 予測は出来ているが――だが、見ないわけにもいかない。

 何が起こるかわからない。でも仮に何か起こったら、脳裏に響く声のせいにしてしまおう――。

 まるでリビングの扉を開くような軽さで、少し湿った手でドアノブをひねる。


「……マヤノ?」
「……ん……すぅ……」


 机に突っ伏して眠っているのは、担当ウマ娘――マヤノトップガンだった。エプロンを着ており、その下は制服だ。……あんな格好で眠ってしまっては、制服がしわになってしまう。

 直してあげなければ、と一瞬思う。でも、もう彼女のトレーナーをやめようとしている俺に、触れる権利などあるのだろうか? いや、きっとない。

 そもそもマヤノと話す権利すらなく、マヤノと同じ部屋にいることすら本来はあってはならないことだ。それが許されている理由は一つとしてなく、俺をこの部屋に留めている理由は"かつてのトレーナーだったから"という矜持だけだった。

 トレーナー室に答えがあるといっていた理事長の言葉は恐らく真実だ。正直、この展開は透けて見えていた。なぜなら、そもそもトレーナー室に入る関係者などマヤノ以外にいなかった。

 ……じゃあ、なんでマヤノと関わる権利などないと思っているのに、俺は彼女がいることが見え透いている部屋に入ったのだろうか。

 答えは簡単だ。事ここに至って俺は――マヤノが引き留めてくれるかもしれないと期待していたんだ。

 マヤノが俺を許してくれれば、きっと俺はまだトレーナーを続けざるを得なくなる。いやいやながら……いや、本当はそれこそが望んでいる展開だった。

 悪魔のような浅はかさだった。俺は他者肯定にしか存在できない、とても愚かな存在だったのだ。

 そうだ、俺はもうここにいてはいけない。俺の勝手な妄想の中で済ませるのは誰にも迷惑をかけないが、それを外に出したり、妄想の影響を他者に与えてしまうのは明確な干渉だ。

 踵を返して、扉へと手をかける。呼吸が早まり、足が鉛のように重い。自意識などこんなに弱くて、逃げることすらできないほどに脆弱だ。マヤノから――ウマ娘へ背を向けることが、本当に恐ろしい。

 ふと、そんな俺の袖が――掴まれた。

547: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/30(水) 02:14:13.69 ID:N44xGpXe0
「トレーナー、ちゃん?」
「……マヤ、ノ」
「……えへへ、帰ってくるの遅いよぉ。マヤ、ずーっと、トレーナーちゃんのこと待ってたんだよ?」


 眠気にふやける瞳で、マヤノは俺に笑いかけてくる。その笑顔がとても眩しくて、俺は思わず目を背けた。そんな目で俺を見ないでくれ、そんな声を俺にかけないでくれ――と。

 だが、マヤノがその程度で止まるウマ娘ではないことも同時に理解していた。――理解していたが、何故だか俺はそれを無視していた。だから、もっと強い言葉を使うべきだという理性故の思考は切って捨てられた。


「……すまんマヤノ、俺は――」
「――トレーナー、やめちゃうの?」


 言葉より早く、俺は視線を跳ね上げる。その先には、今にも泣きそうな表情を浮かべているマヤノの姿があった。


「どうして? マヤ、何か悪いことしちゃった……?」
「……そうじゃない」
「ひょっとしてベタベタするのが嫌だった……? それとも、マヤがお仕事中にもずっと近くにいたから疲れちゃった……?」
「……違う」
「……。じゃあ……マヤが、マヤが弱かったから……?」
「――違う! 違うんだ、マヤノ……君のせいじゃないんだよ……」

548: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/30(水) 02:18:19.70 ID:N44xGpXe0
 君のせいじゃない。

 悪いのは、俺だ。本当はこんなところにいるべきではなくて、もっと早く立ち去るべきだったのに立ち去らなかった俺のせいなんだ。

 君がメイクデビューで一着を取れなかったのも、もっと高いところを目指せなかったのも、全部全部――俺のせいなんだ。

 本当はそんなことを言いたかった。でも、どうしても言葉が詰まって出てこない。まるで俺が、その発言を拒んでしまっているかのように。


「……じゃあ、なんでトレーナーちゃんはそんなこと言っちゃうの……? マヤ、トレーナーちゃんと一緒にたくさんレース走りたいよ……!」
「……俺が、俺が悪いんだ」
「……トレーナーちゃん」


 マヤノがそう言った。こちらへ近づいてくる。一歩下がる。一歩近づく――。

 繰り返しの後、背後にもう退路がないことに気が付いた。トレーナー室の壁の冷たさが、背中に染みる。

 マヤノがどんどんと近づいてきて、俺はその場から少しでも逃げ出したくてへたり落ちる。でも下がれなくて――俺はマヤノを見上げる形になった。

 何処までも透き通る黄金の瞳が、俺のことを見た。たったそれだけで、金縛りみたいに動けなくなる。


「トレーナーちゃん、なんで何も言ってくれないの……? 俺が悪いって――話してくれなきゃわかんないよ! なんでトレーナーちゃんがそんなに思い詰めてるのか、マヤにはわかんないよ……」
「……」
「……レースの前、ずっと不安そうだったのが理由? ずーっと、何かに怯えてた……。それが、トレーナーちゃんをこうしちゃった理由? マヤがどれだけ"勝つよ!"っていっても、それでも震えてたのが……トレーナーちゃんをこうしちゃったの……?」
「それは……」
「マヤはね、トレーナーちゃんがいつか話してくれるって思ってたんだ。なんでそんなに怖がってるのかって。……マヤが勝ち続ければ、もう負けないぞって証明できれば、いつか、いつか話してくれるって思ってた」


 ……無理だ。マヤノが勝ち続ければ勝ち続けるほど、俺はきっと言い出しにくくなる。マヤノの走りが鈍ってしまうと思い込んで、何も言えなくなってしまう。

 そもそも、話したところで嘘だと思われる。この世界の何処に「僕はループしていて、目標を達成できないと無限に繰り返してしまうんです」と言って信じる人間がいるんだろうか。

 SF世界の住民ではない。この世界の人たちは、地に足をつけて生きている。何を話しても無駄で、だからこそ俺は真の意味で孤独を感じていた。

 そして仮に話した結果それが信じられても、俺に対する当たり方が違ってくるかもしれないと思うと、なかなか言い出せなかった。――今なら認めてやってもいい。秋川理事長のいう事は悉く正解だったさ。

549: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/30(水) 02:50:48.25 ID:N44xGpXe0
 だから、俺はマヤノには事情を話すことができない。


「……でも、話してくれなかった。そして今も、話してはくれないんだよね……?」

「……。マヤノになら話してもいいかなって思った時はあった。本当に、ちょっとだけ。でも話してどんなことが起こるかわからなかったから話せなかった。マヤノの走りが鈍ったり、走れなくなったりするのが怖かった。――そうなると、いよいよ本当に言い逃れできなくなるから」

「言い逃れ?」

「ああ、言い逃れだ。俺という存在がマヤノを翳らせているという事を理解したくなかった。逃げ道が欲しくて――おあつらえ向きの逃げ道があった、それだけの話だ」

「……それって、トレーナーちゃんは……マヤのことを信じられなかった、ってこと……?」


 そう言われて、俺は即座に違うと返すべきだった。……だが返せなかった。

 事実だ。何処までも真実だった。俺はマヤノのことを――ひいてはツインターボやスペシャルウィークのことを真に信用していなかった。

 信用しているならばこの不安についても話せたかもしれない。信頼しているならば、この絶望を分け合えたかもしれない。でも、それが出来ないほどに俺の心は弱っていて、そしてループの条件は凡百のトレーナーである俺には難しいと呼べるものだった。

 ふさぎこんだ理由は、それだけで十分だった。

550: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/30(水) 02:51:57.22 ID:N44xGpXe0

「……だったら、トレーナーちゃんはどうしたらマヤのことを信用してくれる……?」

「難しい……と思う」

「……。どうして?」

「それは言えない」

「どうして言えないの?」

「それは……」

「――答えてよ、トレーナーちゃん! マヤは、マヤはトレーナーちゃんのことを信じて走り続けてきた! でも、急に信じられないって、そんなのあんまりだよ……。マヤは、マヤは、トレーナーちゃんが一緒に走り続けてくれるから走れたのに………。最初から全部嘘だったのなら、嘘だって早く言ってほしかったよ、トレーナーちゃん……」

「……っ! 嘘なんかじゃ――」

「もう、マヤ疲れちゃった。ね、トレーナーちゃん……。マヤはトレーナーちゃんにあんまりめーわくをかけないようにいい子にしてた。でもね、本当はもっともっとトレーナーちゃんとやりたいことがあったんだよ。一緒にお菓子作ったりとか、一緒に遊びに行ったりとか――」

「今ある思い出だけじゃ足りなかったんだよ。ブライアンさんのレースを見に行っていっぱいお話したことも、レースの後に興奮しちゃって抱き着いてたづなさんに怒られちゃったことも、海岸デートしていっぱいお話したことも、京都で他の子たちよりも頑張って一着を取って、トレーナーちゃんと一緒に喜んだこと、ネイチャちゃんがライバルになるからって無理して研究してそれを心配してたことも――。本当に大好きな思い出たちだったんだよ。もっともっとたくさんの大好きを作って――変なことがあったら笑いあって、悲しいことがあったら一緒に泣いて、一緒に喜んで、楽しんで、歩きたかったんだよ」

「我慢してた。だって、トレーナーちゃんは、マヤのために働いてくれてるんだって思ったら、これ以上望むのはめーわくになるから」


 気付けば、俺のズボンに大きなシミが出来ていた。それが、俺の脚を掴むマヤノの涙でできていたことは、確認しなくてもわかった。


「――ねぇトレーナーちゃん。嘘じゃないんだったら、トレーナーちゃんにとって、マヤとの思い出ってなんだったの……? マヤは思い出があるからトレーナーちゃんのことを信じれたし、頑張れた。でもトレーナーちゃんは……これでも信じられないって、マヤには話せないって言ってて……」

「それって、すごく悲しいよ……。なんか、マヤが一人ぼっちになっちゃったみたいで、寂しいよ、
トレーナーちゃん……」

551: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/30(水) 03:36:41.75 ID:N44xGpXe0
―――

 寂しい。その言葉を聞いた時、まるで頭を殴られたような衝撃を覚えた。

 俺は孤独だ。正しく孤独だった。俺は凡人だ。正しく凡人だった。だから人に関わることは得意ではないし、関わってはならないとすら思っていた。――人に干渉して、その結果変わってしまったらと思うと恐ろしかったから。

 だから、何も話さないことが正解だと思った。職業が職業だから、ウマ娘とは仲を紡ぐことが大事だし、そこだけはきちんとこなすべきだとは思ったが、それ以上についてはやるつもりがなかった。

 それこそが最良だと思っていた。それこそが――彼女たちが望む道だと思っていた。

 でも、でも――目の前の光景を見て、それが確かだと言えなくなった。

 顔を覆って泣きじゃくるマヤノの姿はとても痛々しくて。とても――孤独だった。

 理解した。確かに俺は孤独だったけど、マヤノも独りぼっちだった。

 真に心を開かない俺のことをずっと心配している間、マヤノは独りぼっちだった。ずっと一緒にいる、ともに走ると誓っていたのに頑なに口を開かない俺を待っている間、ずっと独りぼっちだった。

 性質は確かに異なる。俺は環境が生んだ孤独で、マヤノは状況が生んだ孤独。でも、そこに何の差があるというのだろうか。寂しいという気持ちは、誰であっても変わらないものだというのに。

 ただ。ただたった一つ違うことがあるとするならば――マヤノは俺のことを信じていた。俺はマヤノのことを信じ切れていなかったのに。

 そのことが、ただただ痛い。でも、こんな痛みはマヤノの抱えていた痛みに比べればまだ優しい痛みだ。俺は――自分の状況を誰も理解してくれないと管を巻いて、絶えず発生する傷口を舐めていたが、マヤノは"待つ”――発生する傷口を真っ向から受け止め、それでも前を向いていた。


「……トレーナーちゃん?」


 そう考えると、心底嫌になった。こうして管を巻いている自分のことが。そして――今もなお傷付いているマヤノを、それでも放っておこうとした自分のことが――!

 こぶしを握って、それを強かに頬に打ち付ける。口の中が切れて、血の味が口いっぱいに広がる。目が覚めるような衝撃だった。裂傷が痛むが、そんなの関係ない。

 驚き目を見開くマヤノを――そんな資格はないけど、それでも俺は抱きしめた。細い体が冷え切っていて、触れる肌がとても冷たかった。暖房もつけずにこんな部屋にいたら当然だ。


「ごめん、マヤノ――!」
「え、え……?」
「俺は、自分の孤独にばっかり目を向けていて――結果的にマヤノのことを独りぼっちにしてしまった!」


 力強く、どこまでも力強くマヤノを抱きしめる。


「話しても信じてくれないと思ってた! 話したらマヤノがもっとつらい目に合うと思ってた! でも、でも……それがマヤノをもっと悲しませてたってことに、俺は気付いてなかった……」
「トレーナーちゃん……」
「マヤノ。やっぱり俺はお前のトレーナー失格だ」
「……そんなことない! だって、だってトレーナーちゃんは、マヤのことを頑張って育ててくれてた! 俺には何もない、って言いながらも、必死にあがいて、マヤのことを凄く考えてくれてた! だから、だから――」


 マヤノが、顔を胸にうずめて、小さく声を震わせる。煙のように消えそうな言葉で、たった一言呟いた。


「――だから、マヤのトレーナーは、トレーナーちゃん以外にありえないんだよ……!」


 マヤノはぎゅっと、服を掴んだ。……声だけじゃなくて、手も震えていた。いつもは元気に動いている耳も、尻尾もへたりこんでいた。その様子は、まるで捨てられてしまった子犬のようで。

 今更ながらに、自分が何をしてしまったのかを自覚する。これほど信じてくれた相手を切り捨てるような真似をした上に、あまつさえ泣かせてしまっている。

 真実を話しても許されることではないと思った。でも、それでもマヤノが認めてくれるのであれば、俺は彼女の隣にあり続けたいとも思う。見合わなくても、相応しくなくても。

 マヤノの信頼に応えたい。欠けてしまった信頼を取り戻したい。――そして何より、マヤノトップガンというウマ娘が駆ける夢を共に見ていたい。

 だから。


「俺は、マヤノのトレーナーになっていいのか……?」
「……マヤのトレーナーは、トレーナーちゃんしかいないんだから……! もう、もうぜったいに! 失格なんて言っちゃダメなんだから!」
「……ああ、ああ」
「だから、マヤから離れていかないで、嘘でも辞めるなんて言わないで……! ――ユー・コピー?」
「……。――アイ・コピー!」


 もう少し、もう少し秘密を話すのには時間が必要だと思う。でも、それでも――彼女が俺を信用してくれているように、俺もマヤノのことを信用したい。

 変化を恐れていては前に進めない。もう前には戻れないかもしれないけど――この先の道も、きっと悪くないって、なんとなくそう思えてきた。

 マヤノとともに歩くことで、俺はもっと、変化を恐れずに進むことができるようになる。

 ふと窓の外を見れば、雪が降り始めていた。――冷え冷えとした空気が満ちるが、不思議と寒くはなかった。……むしろ、少し暖かい。泣きたくなるほどに、暖かい空気が、瞳に満ちた――。

552: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/30(水) 03:50:13.44 ID:N44xGpXe0
トレーナー「そういえば、マヤノはどうしてトレーナー室に居たんだ?」

マヤノ「……トレーナーちゃんに、クリスマスプレゼントを渡そうと思って」

トレーナー「……俺に?」

マヤノ「もう、ちょっと時間が過ぎちゃったかもしれないけど……クリスマスケーキをね、ネイチャちゃんと一緒に作ったんだ」

トレーナー「それで、俺に渡そうとトレーナー室に……」

マヤノ「うん。でも、時間が経ってぱさぱさに――」

トレーナー「これか?」

マヤノ「うん――って、トレーナーちゃん?! そんなに一気に食べたら喉がつまっちゃうよ~!」

トレーナー「んぐ、あぐ……。うん、旨い――!」

マヤノ「ほんと……?」

トレーナー「マヤノが俺のことを想って作ってくれたものがまずい訳ないだろ? それに出来も丁寧で――何というか、愛情を感じる」

マヤノ「………いつもありがとうって、そう思って作ったケーキだったから、いまとっても嬉しい――!」

トレーナー「こちらこそ、いつもありがとうな」

マヤノ「えへへ、どういたしまして?」

トレーナー「……あのな、マヤノ。もしマヤノがよければだけど――年明け、どこかで一緒に過ごさないか?」

マヤノ「……え? ええ~っ!?」

トレーナー「何というか、罪滅ぼしと言うか――。思い出作りたいって言ってただろ? だから、今まで作れなかった分、もっと作りたいな、と思ってだな。……いやだったか?」

マヤノ「いく、いく! いきます! はい! テイクオフはいつ?!」

トレーナー「……追って連絡するから、今日は帰って休めよ?」

マヤノ「アイ・コピー!」

トレーナー「……さて、ウマ娘と外泊するのは例がない訳ではないが難しい気もする――。まぁ、そこは、焚きつけてくれた人にお世話かけたついでに面倒見てもらうか。申し訳ないけど」

トレーナー「……あとで何か、お礼もっていかないとな」

―――

▼トレーナーの抱えるモノが消え去った。

▼トレーナースキル「共感覚」のヒントレベルが1上がった。

[共感覚]
真の意味でウマ娘と通じ合い、自身の持つ知識や経験などを余すことなく伝えることができる。
ウマ娘の所有する脚質、距離適性、スキルのヒントレベルを常に1上昇させる。

553: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/06/30(水) 03:51:03.20 ID:N44xGpXe0
―――

少しばかりお待たせしました。しばらくぶりの安価です。
何卒宜しくお願い致します。

下1 年明けをどこで過ごす?

―――

554: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/06/30(水) 04:46:10.18 ID:kG7VsLBs0
初詣行っておせち食って散歩しながらいっぱい話す

563: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/01(木) 21:39:13.68 ID:6xxdwZzC0
 あれから時間が過ぎて、12月は31日となっていた。
 
 例年は静かな年明けを過ごしていたのだが、今日は違う――。

 こたつに入って紅白を見ていると、ごそごそと何かが動いた。何度も試みられている以上、何をしたいのかはすでに理解していた。

 股を少し大きく、余裕を持って開けば、もぞもぞとしたそれは脚と足の間から顔を出す。


「トレーナーちゃん~みかん~」
「それくらい自分でむきなさい」
「え~。でも、トレーナーちゃん今むいてるから……」
「なんで分かったんだ……?」


 ドヤ顔を浮かべ、マヤノはぴこぴこと耳を揺らした。……そういえば、ウマ娘の身体能力は人間の比ではなかった。みかんをむく僅かな音を聞き届けていたのだろう。

564: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/01(木) 21:41:35.92 ID:6xxdwZzC0
 あれから時間が過ぎて、12月は31日となっていた。
 
 例年は静かな年明けを過ごしていたのだが、今日は違う――。

 こたつに入って紅白を見ていると、ごそごそと何かが動いた。何度も試みられている以上、何をしたいのかはすでに理解していた。

 股を少し大きく、余裕を持って開けば、もぞもぞとしたそれは脚と足の間から顔を出す。


「トレーナーちゃん~みかん~」
「それくらい自分でむきなさい」
「え~。でも、トレーナーちゃん今むいてるから……」
「なんで分かったんだ……?」


 ドヤ顔を浮かべ、マヤノはぴこぴこと耳を揺らした。……そういえば、ウマ娘の身体能力は人間の比ではなかった。みかんをむく僅かな音を聞き届けていたのだろう。

565: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/01(木) 21:43:20.48 ID:6xxdwZzC0
 切り取ったみかんの一切れをマヤノの口に持っていくと、ぱくり、と小さく口を開いて食べる。なんだか雛鳥の餌付けを思い出す光景だ。今の体勢からすると、どちらかというとマヤノは亀っぽく見えるが、それは置いといて。

 みかんを食べ終えたマヤノは、そのまま俺の体を掴んで、よじ登るように足の間にすっぽりと収まった。もぞもぞと僅かに動いて、最も収まりが良い場所に来ると尻尾をぱたり、と俺の太腿にかける。

 マヤノがそうなったら、彼女の頭を撫でる。それがなんとなく、直近のルーティーンになっていた。


「トレーナーちゃん、トレーナーちゃんって紅白派なんだ」
「……ん? ああ、いや。年末は特にテレビとか見てなかったし、どの番組を見なきゃいけない、ってわけじゃないよ。何というか、歌が一番無難かなって思っただけ」
「そっかー。マヤもあんまりテレビって見ないし……」
「今はスマホがあるもんな」
「ねー」


 マヤノの神を撫でるついでに、髪に指を通す。するりと指と指の間をすり抜ける髪の毛。いつだってマヤノの髪の毛は整えられていて、撫で心地が良い。かなり手入れされているのだろう。

 ふと、クリスマスプレゼントを渡していないことを思い出す。これだけ髪の毛が長ければ手入れも大変だろうし、少しでも楽になるものを選んで送ってあげようかな。


「トレーナーちゃんの撫で方って、あんまり上手くないよね」
「……。そう、なのか……?」
「マヤは好き! それに……上手かったらそれはそれでなんかヤだし……」
「……? よくわからんな……」
「あ、トレーナーちゃん! この人トレセン学園の先輩だよ!」


 そんな他愛ない会話を繰り返す。クリスマスの日の出来事なんて、もう影もないくらいにお互いの距離は近かった。

566: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/01(木) 22:03:09.32 ID:6xxdwZzC0
「マヤノ」
「ん~?」
「俺、いつかマヤノとお別れしなきゃいけないかも」
「……。そっか、やっぱりそうなんだね」


 何となく想像がついていた、とマヤノは小さく笑った。でも、この話を切り出した瞬間、マヤノの体が少し震えたのを俺は見逃さない。――想像は付いていても、実際に聞いてしまうとショックなんだろう。

 マヤノのことを安心させるように頭を撫でると、強張った体から力が抜けていった。こちらのことを見上げる瞳は――少し潤んでいた。

 大丈夫だよ、と小さく笑う。マヤノが落ち着くまで、ゆっくりと、彼女の絹のような髪の毛に手を通していく。撫で方はうまくないが、これが俺らしさだ。これが好きで、安心するといってくれたマヤノのことを想うなら、これが正解だ。

567: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/01(木) 22:19:58.42 ID:6xxdwZzC0
「……落ち着いたか」
「うん」
「俺が抱えてたものは、簡単に言えば――"目標を達成しないとループする"という現象だ」
「……そっか。だからトレーナーちゃんは、最初からつらそうな顔をしてたんだね」
「わかってたか」
「マヤは何でも"わかっちゃう"んだから……。じゃあ、マヤは何人目のウマ娘なの?」
「――1回目がスペシャルウィーク、2回目がツインターボ、そして君が3回目だ」


 俺の脚の間に座るマヤノの表情は、よく見えない。ただ、声の調子でよくわかる。――これは、悔しそうなときの声だ。

 でも、それを発さないという事は――その感情は俺に隠したいものなのだろう。だったら、俺はつっつかない。伊達ではないが、もう10か月近く彼女と話してきた。……理由もなくマヤノが黙るはずがない。

 だから、静かに、静かに、俺はマヤノの言葉を待つ。

568: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/01(木) 22:27:52.17 ID:6xxdwZzC0
「トレーナーちゃんは、さ。ずっと後悔してたんだよね。トレーナーちゃんがウマ娘の未来を潰しちゃったって」
「……その通りだ」
「でも、本当にそうなのかな――?」
「……と、言うと?」


 そういうと、マヤノが俺の手に手を重ねてきた。心細そうに、マヤノの小さくて暖かい手が俺の指に伸びてくる。こちらからくるむようにマヤノの手を握ると、マヤノの尻尾が僅かに揺れる。リラックスしているときのサインだ。


「トレーナーって、ウマ娘にとって……その、すごーく大切な存在なんだよ。ウマ娘のことを第一に考えてくれて、いつでもそばにいてくれて、どんな時でも味方でいてくれる。どんなに敵が居たって、トレーナーさえいてくれれば、なんかがんばれちゃう気がする――。ウマ娘にとっては大事な人なんだよ、トレーナーは」
「……わかる気がする。そんな人が近くにいたら、確かに安心だろうな」
「だから、どんな結果であっても、トレーナーちゃんが近くに居たんだったら、その子たちはすごくうれしかったんじゃないかなぁ。すごくひどい負け方をしたって、足を折りかけたって、隣に――一番の味方がいるんだよ。マヤだったら嬉しいって思う」
「マヤノは――マヤノは、俺が傍にいてよかったと思うか?」
「とーぜん。じゃなかったら、大みそかまで一緒に過ごさないよ~」


 いつもの声で笑うマヤノ。緊張がほぐれてきたようで、心拍も元のバイタルに戻っていた。

569: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/01(木) 22:30:31.05 ID:6xxdwZzC0
「だから、その子たちは――がんばろー、って思ったんじゃないかな」
「――。見捨てられた、とは思わないのか?」
「ううん。だって、一番の味方だよ……? 何か理由があっていなくなったんだ、って思う」


――そしてそれが多分、自分のせいなんだろうなって思う。

 マヤノの言葉を聞いているとき、俺の脳裏に浮かんだのはスペシャルウィークの姿だった。彼女は努力に努力を重ね、有馬記念の舞台に立った。もしかすると、その陰に"俺に対する後悔"があったとしたら――。

 とてもやるせない話だ。もう二度と会えないかもしれない相手を待ち続けるのは、とても辛いことだ。それが例え、数か月ほどの付き合いだったとしても。まして、世界で無二の味方だとしたら……。


「マヤは。マヤノは――もしそうなったら、耐えきれるか?」
「……わからない。でも、とってもつらいことだってことはわかる」
「そうか……」


 わかり切った話だ。仮にマヤノの言葉がすべて正しいことだと仮定して、スペシャルウィークもツインターボもあれだけの反応を示したのだ。二人よりも長い期間共にいるマヤノがどうなるか――俺にも想像できない。

 以前の俺ならば、ここで恐れおののいて焦りを強くしたかもしれない。だが、今の俺の中にあるのはたった一つの意思だけだ。

――勝たなければ。

 もうその炎が消えることはない。たとえ水を被ろうと、泥を啜ろうと。身を焦がすほどの熱は、いずれ歩む足が、心が折れるまで、消えることはもうない。

 人はそれを――決意と呼ぶのだろう。

570: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/01(木) 22:35:10.79 ID:6xxdwZzC0
「マヤノ」
「どーしたの、トレーナーちゃん」
「どうしような、俺もう負けたくないんだ」
「……。だったら、答えは簡単だよ」


――勝って勝って勝ちまくる!


 マヤノの掲げたそれは、酷くシンプルで――でも、だからこそ分かりやすい目標だった。


「はは、ははは! そうだな、それしかないな!」
「うん! 勝てばよかろうなのだ~!」
「だったら、頑張ってトレーニングしないとな」
「うん、今だったら、マヤ、空の果てまで走れそう!」


 ぐ、とこぶしを握るマヤノの頭を空いた手で撫でる。もう慣れたものだ。

 ふと視線をテレビに戻すと、カウントダウンが始まっていた。もうそろそろ新年が始まりそうだ。

 最初にかける言葉は何にしようか――。

 そうして、新年は訪れた――。

571: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/01(木) 22:46:20.70 ID:6xxdwZzC0
トレーナー「年明け早々掛けた言葉、そりゃそうだろうなと思うかもしれないが"あけましておめでとうございます"なんだよな」

トレーナー「考える余地すらなかった。いや、そもそも人付き合いに何か考えを持ち込む方がおかしいのかもしれないが――」

トレーナー「ま、いっか。とにかく正月の過ごし方は……何というか豪華だった」

トレーナー「将来の展望について話したり、好きなものについての話をしたりした」

トレーナー「……ただ、ループした結果についてはまだ話せていない。でも、マヤノも俺がまだ何か話せていないことがあることに気付いている。……いつか、いつか話せる時が来るといいんだけどな」

トレーナー「あと、おせちを一緒に作って食べたりしたな。俺の料理の腕はお察しだが、マヤノの腕前はなかなかだった。結構頑張ったんだろうな――」

トレーナー「かなり充実したお正月だったが――正月太りだけが心配だ。ああ、心配だ――」


―――
下1 スキル習得コンマ
50以上で習得
50以下でスキルヒント
※ゾロ目の場合は追加ロール

下2 バッドステータス[太り気味]獲得コンマ
50以上で回避
50以下でバッドステータス[太り気味]付与
※ゾロ目は何かあります。

572: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/01(木) 22:48:16.53 ID:CxU5Ky24o
ほい

573: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/01(木) 22:49:22.21 ID:kpAB7jBfo
ボテ腹はNO!

580: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/02(金) 18:48:21.67 ID:1Pw9Dhcg0
マヤノ「トレーナーちゃん、なんか体が重いよ~……」

トレーナー「……見事に正月太りしちゃったな」

マヤノ「このままじゃ子豚になっちゃうよ~!」

トレーナー(子豚になったマヤノ……それはそれでありかもしれんな……)

マヤノ「トレーナーちゃん、なんか今変なこと考えたでしょ!」

トレーナー「……そんなことはない」

マヤノ「見えた――嘘の糸!」

トレーナー「俺たちの世代だと"嘘をついている味"だったんだけどな」

マヤノ「じぇねれーしょんぎゃっぷ……」

トレーナー「年齢は重ねるもんじゃねーな―……」

―――

▼バッドステータス[太り気味]を獲得した

▼スキル[栄養補給]を獲得した

▼スキルヒント[食いしん坊]Lv1を獲得した

581: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/02(金) 18:58:26.24 ID:1Pw9Dhcg0
トレーナー「新年早々だが、マヤノとの関係性を疑われる声が増えてしまった」

トレーナー「どうやらナイスネイチャの態度から、俺とマヤノに何かがあったことがウマ娘たちにバレてしまったらしい。さすがにお泊りしたことはバレてないらしいが……」

トレーナー「そこはあれだ、上位者――理事長の権限が効いているんだろう。さすがだな、という気持ち」

トレーナー「ただ、視線が痛い……。あとマヤノのスキンシップが激しくなりつつあるのも問題かもしれない……が、今此処に至ってそれを指摘するのはすこし悪い気もする……」

トレーナー「どうしたものか。いや、どうする必要もないな」

トレーナー「俺たちは俺たちだ!! 第一スーパークリークのトレーナーはスーパークリークにお世話されてるっていうじゃないか」

トレーナー「時代は多様性の許容!!!」

トレーナー「……ふぅ。さて、今日は何をしようか」

―――
下1
トレーニング/お出かけ/休憩/保健室/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/ライバル研究/その他(良識の範囲内で自由に)
※皐月賞まであと8ターン(当ターン含む)
※休憩効果:次回トレーニング効果4倍

587: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/02(金) 19:55:42.06 ID:1Pw9Dhcg0
トレーナー「時にマヤノ、ナイスネイチャの弱点ってどこかわかるか?」

マヤノ「耳の裏……とか?」

トレーナー「そういう弱点じゃなくてだな……。レース中の話だよ、レース中」

マヤノ「うーん。何というか……普通? の走り方するよね」

トレーナー「おう。ナイスネイチャの弱点らしい弱点はそこだ」

トレーナー「すなわち、堅実な走りができるが、言い換えれば堅実な走りしかできない」

トレーナー「例えば確実に一着を取り切ることができるようなレースであれば零すことはないが、ジャイアントキリングなどは難しい。あと、一度調子が崩されれば、そこで失速するケースが多くみられる」

マヤノ「……と、いうことは?」

トレーナー「今のナイスネイチャとマヤノは恐らく同格だ。であれば、彼女に対して用いるのは――搦め手だ」

マヤノ「……ネイチャちゃんに通用するかな?」

トレーナー「するさ。知ってるか、知能を持つ生物の大きな弱点の一つに――想像力からくる恐怖がある。これは人間以外のどの動物にも見られない力であり、弱点でもある」

トレーナー「例えばマヤノ、レース中真後ろに全力のナリタブライアンがいたらどう思う?」

マヤノ「抜かされる――かな」

トレーナー「そうだ。そして抜かされまいと速度を上げて――結果、ペースを崩す。恐怖と言うのは、知能を持つ生物であれば克服できない感覚だからな。これならナイスネイチャにも通用する」

トレーナー「つまり、今からマヤノに習得してもらうのは、差して来るナイスネイチャをどうけん制するか、その術だ」

マヤノ「……良く解らない、けど。トレーナーちゃんがしっかり教えてくれるんでしょ?」

トレーナー「ああ、みっちり教えてやる」

マヤノ「だったら安心だね。 マヤ、ネイチャちゃんに絶対勝ってみせるよ――!」

トレーナー「いい意気だ。じゃあ、検証を開始するぞ」

マヤノ「アイ・コピー!」

―――

下1 ナイスネイチャの研究解析
50以上で研究度上昇・スキルヒント
50以下で研究度上昇

588: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/02(金) 19:58:22.68 ID:l1ZNeeOko
はかどーれ

590: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/02(金) 20:12:39.41 ID:1Pw9Dhcg0
トレーナー「癖が無い――ように見えるな」

マヤノ「………! トレーナーちゃん、今のところ巻き戻して!」

トレーナー「お、わかった」

マヤノ「……やっぱり。ネイチャちゃん、差す直前に視線を一瞬だけ内側に投げる癖がある――」

トレーナー「隙があるとしたらそこか。――やれそうか?」

マヤノ「もっちろん! ネイチャちゃんのことを脅してやるぞ~! がおー!」

トレーナー「……」

トレーナー(れ、レース中はもっと気迫、出てくれるよな……?)

―――

▼スキルヒント[ささやき]Lv1を獲得した。

▼ライバルウマ娘[ナイスネイチャ]の研究度が1進みました。進捗は3/5です。

591: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/02(金) 20:18:46.69 ID:1Pw9Dhcg0
トレーナー「そういえば、たづなさんから最近いろんなことを教えてもらえることが増えた。何でも、理事長が俺に目をかけているらしい……」

トレーナー「一体全体どうなったら俺のような木端にそんな期待を寄せるようになるんだろう、と思いはするが――辞めると宣言した後にのうのうとトレーナーやってればそりゃ気になるか」

トレーナー「そういえば、理事長にお礼を言う機会がないな。ま、いつか言えるだろうし、そこまで気にすることでもないか。……問題があるとすれば、お礼をどうするか、だ。何か好きなものとかあったりするのかな……」

トレーナー「……マヤノが来るまでに考えをまとめなければ。今のマヤノなら、俺が大まかにどんなことを考えてるか当ててくるし、結果によっては機嫌が悪くなるからな……」

トレーナー「こういう時は思考を切り替えるといいって聞いたな。今日やることを考えるか――」

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/保健室/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/ライバル研究/その他(良識の範囲内で自由に)
※皐月賞まであと7ターン(当ターン含む)
※休憩効果:次回トレーニング効果4倍

592: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/02(金) 20:21:37.60 ID:bFBuUjo5o
ライバル研究

595: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/03(土) 01:25:08.22 ID:FTVCfpYg0
トレーナー「ナイスネイチャの弱点が判明したわけだが、今日はそれを突き詰めていこうと思う」

マヤノ「おー! ……って、ナニコレ?」

トレーナー「……マヤノにとっては少しタイトな衣装だな」

マヤノ「そーいうことを聞いてるんじゃなくて……。なんで今これを取り出したの……?」

マヤノ「……はっ?! ひょっとしてトレーナーちゃん、こういう衣装が好み――」

トレーナー「んなわけないだろ……。あくまで試験的に用意しただけだ。物事は形から入ったほうがわかりやすいしな」

マヤノ「この衣装を着て何を得るというのだろう」

トレーナー「悟るな悟るな。じゃあ、チャレンジしてみよう――!」

―――

下1 ナイスネイチャの研究解析
50以上で研究度上昇・スキルヒント
50以下で研究度上昇

―――

 

596: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/03(土) 01:34:41.15 ID:1R5FPcggo
おっけー見える見えってうまぁ!!?
……これでムラっともしないトレーナーくん不能やろ(暴言)

598: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/03(土) 02:22:55.26 ID:FTVCfpYg0
 

―――
トレーナー「……」

マヤノ「……」

トレーナー「……む」

マヤノ「……?」

トレーナー「……掴めないか」

マヤノ「……??」

トレーナー「……よし、今日の練習はこれで終わりだ」

マヤノ「えーっ?! マヤ、ただ服着てトレーナーちゃんに見つめられてただけだよ?!」

トレーナー「そうなんだが……うーん、実はこれには深い訳があって、それが俺の中で形にならなかったわけなんだが――」

マヤノ「……つまり?」

トレーナー「実験は失敗だ」

マヤノ「……。なんか、すっごく疲れた気分かも……」

トレーナー「それは何というか……すまんな」

―――

▼ライバルウマ娘[ナイスネイチャ]の研究度が1進みました。進捗は4/5です。

600: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/03(土) 02:36:34.92 ID:FTVCfpYg0
 

トレーナー「最近、ナイスネイチャの映像ばかり見ているせいか、無性にもふもふしたものを触りたい衝動に駆られる。さすがに担当ウマ娘と言えどマヤノにはこのことは言えないし……」

トレーナー「動物が好きなウマ娘なら、トレセン学園周辺の動物と触れ合える場所を知っていたりするのだろうか。そういえば少し前、スペシャルウィークの近くにいた子が猫と戯れている姿を見たな……。セイウンスカイだったか」

トレーナー「彼女に頼み込めば猫を触らせてもらったりすることができるのだろうか。……今度聞いてみるだけ聞いてみるかな」

トレーナー「……でも、何だか外に行くときにはマヤノを一緒に連れて行かなければならない気がしてきた。さすがに個人的な衝動の発散だし……一緒に連れて行くわけにはいかないよな……?」

トレーナー「……。今週の終わり、勤務が終わったらこっそり行こう。そうしよう」

トレーナー「なんだか気分がすっきりしてきた。今日は羽搏けそうだ」

トレーナー「さて、今日は何をしようか――」

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/保健室/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/ライバル研究/その他(良識の範囲内で自由に)
※皐月賞まであと6ターン(当ターン含む)
※休憩効果:次回トレーニング効果4倍

601: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/03(土) 02:38:15.92 ID:1R5FPcggo
ここらで太り気味を治そう>保健室へ

603: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/03(土) 02:50:43.63 ID:FTVCfpYg0
トレーナー「マヤノさぁ」

マヤノ「どしたのートレーナーちゃん?」

トレーナー「物凄く言いづらいし、伝えたらマヤノが傷付くかもしれないと思って黙ってたんだが――このままじゃダメな気がするから伝えるぞ」

マヤノ「……。ごくり」

トレーナー「……マヤノ、最近太っただろ」

―――

トレーナー「……というわけでやってきたのは保健室。何故か寝るだけでバッドステータスが回復するという曰くつきの場所。まさかの太り気味ですら治る。良く解らない」

トレーナー「何というか、イニシエーションのようなものなのかもしれない。眠りを通じて何かを見て、それがバッドステータスを治してくれる……。この学園で不思議なことといえば、三女神の像とこれ、あと夜な夜な聞こえるクッソくだらない駄洒落の発信源と言われるくらいの場所だ」

トレーナー「説明していたらすさまじくスピリチュアルな場所な気がしてきた。ただの保健室なのにな」

トレーナー「そういえば、今近くにマヤノは居ない。何というか、その。あの後蹴られた」

トレーナー「初めての経験だった。ウマ娘に蹴られるのは恋路を邪魔した時だけだと思っていたが、大きな勘違いだったらしい。蹄鉄ってめちゃくちゃ硬いんだな、と思いました」

トレーナー「いや、花も恥じらう乙女に体重の話をした俺が悪い! そうだとも」

トレーナー「冷静に考えると、これ話すとダメ! ってことこの世の中に多すぎないか? 体重の話もそうだけど、年齢もそう……。まぁ聞かぬが仏という言葉があるくらいだから、世の中には聞かないほうがいいことのほうが多くて、それがそういう話題から出てくることが多いんだろう」

トレーナー「……」

トレーナー「……保健室前でこんなことを呟いてる男、めちゃくちゃヤバいよな」

トレーナー「仕事、するかぁ」

―――

▼バッドステータス[太り気味]が解消された

604: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/03(土) 02:56:11.00 ID:FTVCfpYg0
トレーナー「そういえば、本当に不思議なんだが、あんなにウマ娘は練習したりしているのに、体重って調整しないと増える一方なんだよな。明らかにカロリー消費量の方が大きい気がするんだが、いったいどうなっているんだろうか」

トレーナー「この前見たマックイーンも体重の管理には苦心しているという話だし……。マヤノもそういう瞬間が来るのだろうか。……というか、もう来てたか」

トレーナー「デリケートな話題だし、これ以上この件について話すのはやめておこう。知らぬが仏、知らぬが仏……」

トレーナー「そろそろこちらに来て一年になるわけだし、マヤノにも何かお礼の品を用意しておこうかな」

トレーナー「未来の話は鬼が笑う。さて、今日の話をするとするか――」

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/ライバル研究/その他(良識の範囲内で自由に)
※皐月賞まであと5ターン(当ターン含む)
※休憩効果:次回トレーニング効果4倍

605: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/03(土) 02:57:00.36 ID:p/7p8E/O0
???「せっかく保健室来たんだしブスッといっとく?絶対失敗しないからぁ!たぶん」

612: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/03(土) 18:49:48.54 ID:FTVCfpYg0
多分安価的にはこちらかな……?

―――

トレーナー「まったく、マヤノも結構うっかりさんなんだな」

マヤノ「ぶーぶー! そんなこと……ないもん、って言いたいんだけどね……」

トレーナー「事実忘れ物をしてるわけだからな。それにしても、何を忘れたんだ?」

マヤノ「耳に付けるリボンのスペア! 今日の朝気付いて大変だったよ~」

トレーナー「だからいつもより少し髪の毛の整い方が……」

マヤノ「えっ?! ウソウソ、どこがぼさってなっちゃってるの?!」

トレーナー「右の方のサイドテール。いつもよりもボリューミーだな、と」

マヤノ「……こんなんじゃお嫁さんに行けないよぉ」

マヤノ「あ、でもトレーナーちゃんがもらってくれるからいっか!」

トレーナー「おい待て、誰もそんなこと――って、速っ」

トレーナー「まだまだお子様だなぁ、マヤノも」

―――

トレーナー(さて、忘れ物を取りにきたが……これはいったいどういう光景なのだろう)

安心沢「ブスっと! ブスっと! きっと強くなれるからぁ!」

安心沢「……………………………………多分」

マヤノ「やだー! 助けてトレーナーちゃん!」

トレーナー「……あー。とにかく離してくれないか」

安心沢「……」

トレーナー(胡散臭い見た目の割には手早く離してくれたな……)

トレーナー「で、貴方は誰なんですか」

安心沢「怪しいものじゃないのよ~。このあたりの秘孔をブスっと突けば、ウマ娘ちゃんはバリバリナンバー1になれちゃうの! ワオ、あんし~ん☆」

トレーナー「……」

トレーナー(やたら怪しいが、コイツにすべて任せていいものなのだろうか――)

―――

▼下1 安心沢刺々美の治療安価
・強いウマ娘になれる秘孔を狙う
・レースで勝てる秘孔を狙う
・元気で健康になれる秘孔を狙う
・魅力アップの秘孔を狙う
・不安なのでやめておく

613: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/03(土) 18:55:03.51 ID:XVyJCFKx0
元気で健康になれる秘孔を狙う

614: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/03(土) 19:04:29.25 ID:FTVCfpYg0
トレーナー(だが、物は試し――。挑戦してみるのも一興か)

トレーナー「マヤノはどうだ、上手く行けば強くなれるかもしれない」

マヤノ「……。本当は、怖いけど――でも、レースには勝ちたい。絶対に」

マヤノ「だからマヤはもう――逃げない!」

トレーナー(実はこういう事からは逃げていいんだぞ、マヤノ……)

―――

下1 成功コンマ安価
30以上で成功
30以下で失敗

615: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/03(土) 19:10:42.41 ID:dq2LSKLw0
そいや

619: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/03(土) 21:00:55.41 ID:FTVCfpYg0
――その時、マヤノトップガンに電流走る……ッ!


マヤノ「お、お……おぉ?」

トレーナー「どうしたマヤノ、大丈夫か?!」

マヤノ「う、うん。なんか体がふわふわして、いつにもましてキラキラな走りができそう……!」

トレーナー「それは良かった――」

トレーナー(にしても、施術が終わった瞬間にたづなさんに追いかけられるって……あの人はいったい何者なんだろう)

トレーナー(……深く考えないほうが身のためかもしれない)

トレーナー「知らぬが仏、知らぬが仏……」

マヤノ「……?」

―――

▼ブスっと♡大成功!

▼休憩効果発動、次回トレーニング効果4倍

▼休憩効果累積、次回トレーニング効果8倍となります

620: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/03(土) 21:09:05.02 ID:FTVCfpYg0
トレーナー「仮面をつけて舞踏会で踊る、っていう行為、昔はめちゃくちゃかっこいいと思ってたんだが、今になって考えてみるとそうでもないな」

トレーナー「大人になることってむなしいことだなぁ、と思ってしまったな。子供のほうがよっぽど人生を楽しく生きていたのかもしれない」

トレーナー「案外人間のあるべき姿とは、子供の時の姿なのかもしれないな」

トレーナー「……まぁ、最近は子供も子供で大変そうだなぁ、とマヤノを見ていると思うところであって……。何か助けになれればいいんだがな……」

トレーナー「今度マヤノが行きたがっていた喫茶店にでも連れて行くか。SNS映えっていうのも結構重視してる店みたいだし、最近の若い子供にもぴったりだろう」

トレーナー「……おっと、いかんいかん。これをマヤノに聞かれたら口をきいてもらえなくなるかもしれん……」

トレーナー「マヤノが来る前に、行動計画票をまとめなければ」

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/ライバル研究/その他(良識の範囲内で自由に)
※皐月賞まであと4ターン(当ターン含む)
※休憩効果:次回トレーニング効果8倍

621: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/03(土) 21:10:09.76 ID:Wh5Zyd3ho
トレーニング

623: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/03(土) 21:14:32.21 ID:FTVCfpYg0
トレーナー「さて、皐月賞まであと3か月を切った。つまり――」

マヤノ「つまり?」

トレーナー「そろそろ本格的なトレーニングに入らなければまずい、という事だ」

マヤノ「今までは研究とか技術的なところを磨くことが多かったもんね~」

トレーナー「ああ。なので今日からはトレーニングを重点的に行おうと思う。地力を上げることは勝利につながる重要なファクターだからな」

マヤノ「……うん。ネイチャちゃんに負けたくないし――何より、トレーナーちゃんとお別れなんて嫌だから、絶対に勝つよ!」

トレーナー「その意気だ! じゃあ、今日はどんなトレーニングをするか……」

―――

下1 トレーニングの内容
スピード/スタミナ/パワー/根性/知識
※サポートカード[スペシャルウィーク]アクティブ。根性の練習時に固定値追加。

下2 トレーニングの効果量
※ゾロ目の場合は追加イベント

624: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/03(土) 21:17:03.58 ID:0QzJlAD2o
固定値が8倍に乗るなら根性

625: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/03(土) 21:18:50.53 ID:dq2LSKLw0
ド根性マヤノ爆誕

626: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/03(土) 22:14:18.27 ID:FTVCfpYg0
トレーナー「やはり最近の若者には根性が足りん――!」

マヤノ「いきなりどうしたの、トレーナーちゃん……。ドラマで見るわるーい大人みたいなこと言いだして」

トレーナー「……ドラマでしか見たことがないのならそれが一番! そして、昨今の時世では根性論はまったくもって通用しないことは承知の上――」

トレーナー「しかし、やはりことスポーツに置いて、一見非科学的に見える根性と選手のサステナビリティは密接な関係があることもまた否定できない。そうだろう?」

マヤノ「さすてなびりてぃ? っていうのは良く解らないけど、ふんばるぞ! って気持ちが強い時って負けにくい時だなぁとは思うな~」

トレーナー「そう、心を強く持てば、強く粘り強い走りができる。それはナイスネイチャもそうだ」

トレーナー「というわけで、今日はマヤノに根性のトレーニングを行ってもらう」

マヤノ「アイ・コピー! ……でも、根性のトレーニングってどうやって……」

トレーナー「今日は制服でここに集合するように伝えたと思う?」

マヤノ「なんでって……。え、ひょっとしてトレーナーちゃん……」

トレーナー「ああ、今日のトレーニング内容は……山登りだ!」

―――

トレーナー「山頂の景色は……綺麗だな……」

マヤノ「あ、見てみてトレーナーちゃん! あそこに小さくトレセン学園が見えるよ!」

トレーナー「ああ、そうだな……よかったね……」

マヤノ「ん~? トレーナーちゃん、疲れちゃった?」

トレーナー「そりゃ、人間の持久力なんてたかが知れてるからな……。俺もある程度鍛えてはいるんだが……」

マヤノ「じゃあ……マヤの膝枕でおやすみする?」

トレーナー「此処に人の目があることを忘れるなよ」

マヤノ「えー、マヤはほかの人にバレてもいいと思うけどなぁ」

トレーナー「いや、バレるバレない以前に俺たちそういう関係性じゃないだろ……」

マヤノ「えー?! 年末年始を一緒に過ごした仲なのに~?」

トレーナー「バカ、声がでかいッ……!」

―――

トレーナー(何というか、凄く疲れた。だが、マヤノにもしっかりと根性が付いたかのように思える)

トレーナー(随分と小狡い真似をするようにもなったが……それはマヤノの成長と判断するべきだろうか)

トレーナー(果たして俺は耐えられるのだろうか。否、耐えなければならない――)

トレーナー(マヤノは大事な、育成ウマ娘なのだから――!)

―――

▼マヤノトップガンの根性が上昇した

53+[サポートカード:スペシャルウィーク]20=73

73×休憩効果で8倍=584

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:242(E)
スタミナ:366(D+)
パワー:635(B)
根性:363(D+)+584=947(A+)
賢さ:235(E)
やる気:絶好調

628: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/03(土) 22:26:24.15 ID:FTVCfpYg0
ここ辺りで一度振り返りを――。

―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:242(E)
スタミナ:366(D+)
パワー:635(B)
根性:363(D+)+584=947(A+)
賢さ:235(E)
やる気:絶好調

―――

[固有スキル]
・ひらめき☆ランディング Lv1
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・シューティングスター Lv1[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・これが諦めないってことだァ! Lv2 [作戦:逃げ]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+200の補正)

[通常スキル]
・先駆け[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・先手必勝[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・末脚[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・全身全霊[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・コーナー加速〇[汎用]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の判定)
・曲線のソムリエ[汎用]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・直線加速→ハヤテ一文字[汎用・固定値]
(レース終了時のコンマ判定に+100の補正)
・直線回復[汎用]
(序盤に選択肢追加:中盤のコンマ判定を1段階上のものに上げる)
・栄養補給[作戦:先行]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を1段階上のものに上げる)

―――
[スキルヒント:ウマ娘]
・好転一息 Lv1[汎用]
(序盤に選択肢追加:中盤のコンマ判定を2段階上のものに上げる)
・読解力 Lv1[作戦:差し]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・大局観 Lv1[作戦:差し]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・食いしん坊 Lv1[作戦:先行]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を2段階上のものに上げる)
・ささやき Lv1[距離:中距離]
(中盤:ライバルウマ娘のコンマ判定を1段階下のものに下げる)

[脚質適正]
逃げS/先行A/差しB/追込B
・脚質適性上昇チャンス:差し(A)

距離適性
短距離D/マイルD/中距離A/長距離A

629: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/03(土) 22:28:37.74 ID:FTVCfpYg0

■所持品

・目覚まし時計(今ループ限定品) 1つ
 使用すると安価を再判定させることが可能になる。やる気が上昇する。
 今ループのみ使える限定品。ループ時獲得。

・目覚まし時計 1つ
 使用すると安価を再判定させることが可能になる。やる気が上昇する。
 どのタイミングでも使用可能。探索時獲得。

・夢のきらめき 1つ
 使用するとウマ娘の潜在能力を開花させる。
 開花させたウマ娘の潜在能力はループしても引き継がれる。
 担当ウマ娘選択直後に使用可能。探索時獲得。

・やる気ドロップス 1つ
 使用するとウマ娘のやる気を2段階上昇させる。
 どのタイミングでも使用可能。探索時獲得。

・サポートカード[スペシャルウィーク]/アクティベート
 願いの結晶。強く在らんとし、夢を駆けるウマ娘の親愛の証。
 スペシャルウィークのサポートカードは、根性を上昇させる練習に固定の効果値をプラスする。
 願いがいつか力となって、貴方の力になりますように。

―――

■トレーナースキル
・[俯瞰]
 様々なデータを数値的に見ることができる。
 ラウンド数を認識することができたり、レースに出走した場合の達成着順を確認することができる。

・[戦術家]
 コンマによるランダム安価を用いる判定に対して使用することができる。
 安価を取り消し、代わりに選択肢の中から一つ任意のものを選択し、それを適用する。


■[スキルヒント:トレーナー]
・共感覚(パッシブ)Lv1(上限値)
真の意味でウマ娘と通じ合い、自身の持つ知識や経験などを余すことなく伝えることができる。
ウマ娘の所有する脚質、距離適性、スキルのヒントレベルを常に1上昇させる。

―――

■ウマ娘関連
[因子]
スピード★☆☆
スピード★☆☆
先手必勝(逃げ適正B以上)★☆☆
シューティングスター(先行適正B以上)★☆☆
これが諦めないってことだァ!(逃げ適正B以上)★★☆
逃げ★☆☆

632: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/03(土) 22:46:26.11 ID:FTVCfpYg0
トレーナー「小説家は巻末のあとがきを書くことに苦心することがあるらしい」

トレーナー「最近はその気持ちが良く解るんだが――マヤノからのメッセージにどう反応したらいいのか解らないんだよな……」

トレーナー「コミュニケーション能力がある方だとは思ってないが、対面で話せる内容をこっちで話すときに躊躇してしまうのはなんでだろうな。やっぱり顔が見えないからだろうか――」

トレーナー「逆に顔が見えないからこそ送れる内容があるかもしれないな。最近はこういうSNSで告白する人も増えたりしているらしいし」

トレーナー「マヤノもいつか、そんな風に告白したりする瞬間があったりするんだろうか――」

トレーナー「……。なんか少し、もやっとするな。何でなんだろうな?」

トレーナー「ま、多分思い入れが深くなってるからだろうな。お父さんの前に連れてきなさい、ってね」

トレーナー「……下らないことを考えている暇があれば、マヤノのメッセージに返信する内容を……思いつかん……」

トレーナー「オワリってこと……」

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/ライバル研究/その他(良識の範囲内で自由に)
※皐月賞まであと3ターン(当ターン含む)

633: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/03(土) 22:48:12.24 ID:dq2LSKLwo
ライバル研究

635: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/04(日) 00:34:02.66 ID:te/pJzd/0
トレーナー「さて、そろそろ仕上がりを見せているナイスネイチャに対しての研究だが……」

トレーナー「マヤノ、ここまで来てナイスネイチャを攻略するプランが見えるか?」

マヤノ「……わからない。確実に勝てるとは言えないし、勝てないとも言えない……かも」

トレーナー「つまり、それは二人の実力がある程度拮抗しているという証拠だ。ウマ娘は――なんとなくお互いの実力が解ったりするんだろう? 何度も対面していてその感想が出てくるという事は、つまり君たち二人は互角という事だ」

マヤノ「うん。でも……マヤはネイチャちゃんに負けるつもりはないよ!」

トレーナー「マヤノの健闘を今から祈っておこう――。そして、だが。研究の最終段階に差し掛かってこういうことを言うのはなんだが――ナイスネイチャの完全攻略は不可能だ、と言っておこう」

マヤノ「えぇーっ?! トレーナーちゃん、あんなに頑張って色々調べてたのに……?」

トレーナー「そうだ。ただ、これはデータ不足が原因ではない。むろんマヤノの実力が足りないというわけでもない。――理由はたった一つ」

トレーナー「――ナイスネイチャの練度だ」

マヤノ「練度?」

トレーナー「ああ。前にも言ったかもしれないが、ナイスネイチャの弱点らしい弱点はない。せいぜい視点の移動くらい。では、そんなウマ娘が強烈に成長していくには一つの道しかない。――それが練度、即ち"基本の徹底"だ」

トレーナー「マヤノに不足しているとは言わない。だが、マヤノとナイスネイチャでは、その練度の差に明らかな違いがある。言ってしまえば、ナイスネイチャはオールマイティなウマ娘だが、マヤノはどちらかというとピーキーな性能をしている」

マヤノ「でも、それでも互角ってことは――」

トレーナー「ああ。マヤノの基本以外の技術――発展形の技術は、彼女よりも数段優れている。マヤノは吸収が早い反面、反復練習などの地道な練習、即ち理解をする必要がない練習についての適正は決して高いとは言えない。――言いそびれていたが、それが君の弱点だ、マヤノ。そしてナイスネイチャたちは、そんな君の弱点を突いてくる」

トレーナー「それが"拐かし"だ」

マヤノ「かどわかし?」

トレーナー「揺さぶりをかける、という事だ。だから、君がこれからやるのは――メンタルトレーニング、つまりマヤノの内面についてのトレーニングだな」

マヤノ「めんたる、とれーにんぐ……」

トレーナー「物は試しだ。まずは座禅をしてみよう」

―――
 
下1 ナイスネイチャの研究解析
50以上で研究度上昇・スキルヒント
50以下で研究度上昇

636: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/04(日) 00:47:36.87 ID:z8kHYXtao
バシーン

637: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/04(日) 13:56:41.79 ID:te/pJzd/0
トレーナー「ヒトの根本にはいまだに、人間としての理想形が眠っているとされている。大なり小なり解釈は異なるかもしれないが――これがプラトンの言うところの"イデア"だ」

トレーナー「そこまで深く考えなくてもいいが――つまり自分を見つめなおすことは、自我を確立する過程で非常に重要な過程の一つだ。目を瞑り、情報を遮断し、内的感覚を探る。瞑想や座禅等をはじめとして、世界にはこの手の集中法が点在している」

トレーナー「……さて、マヤノの様子はどうだろう」

―――

トレーナー「マヤノ、時間だぞ」

マヤノ「はっ?! もうそんな時間~?」

トレーナー「ああ。どうだった?」

マヤノ「なんかね、心がすっきりした気分!」

トレーナー「それは何よりだ。――大丈夫そうか?」

マヤノ「大丈夫そう……って、何が?」

トレーナー「いや、足痺れてたりしないかな、と思って……」

マヤノ「だいじょ……ばないぃ……」

トレーナー「はは、しばらく待っておこうか」

マヤノ「ん……」

トレーナー「……一応聞くが、その両腕は何だ?」

マヤノ「トレーナーちゃん、だっこ……」

トレーナー「……ダメだ」

マヤノ「ぶーぶー! 足を痺れさせたウマ娘をお部屋まで連れてくのはトレーナーとして当たり前の事だとマヤちん思うんですけどー?」

トレーナー「んなわけあるか。そもそも男子禁制だろ」

マヤノ「……ちぇ」

トレーナー「抱っこはできないけど、握ることはできるぞ」

トレーナー「脚をな」

マヤノ「い――っ! トレーナー、ちゃん……! それは反則、だよぉ……!」

トレーナー「脚がしびれてるウマ娘がいたら脚を突っつくのは礼儀だ」

マヤノ「そんな礼儀なんてありませんー!」

トレーナー「そうかもしれないな!」

マヤノ「まったく、トレーナーちゃんったら……」

―――
▼スキルヒント[魅惑のささやき]Lv1を獲得した

▼ライバルウマ娘[ナイスネイチャ]の研究度が1進みました。進捗は5/5です。

▼ライバルウマ娘[ナイスネイチャ]の研究が終了しました。

638: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/04(日) 14:05:19.78 ID:te/pJzd/0
トレーナー「そういえば、この前ダイワスカーレットのトレーナーが彼女の脚にテーピングをしていたんだが、羨ましそうにマヤノが見ていたことを今ふと思い出した」

トレーナー「あの手のテーピング技術がない訳ではないけど、そもそもマヤノにはあの手のテーピングが必要なトレーニングをさせていない関係でやる理由がないんだよな」

トレーナー「……。いや、本当はテーピングが目的というよりも、俺と触れ合いたいとかそういう欲望なんだろうとは推測が付いている。だからと言ってやるわけにはいかない。やはりと言うべきか相手はウマ娘出る以前に年頃の女の子だ。下手なことをやればお縄につかなきゃならない」

トレーナー「……。もう捕まるようなことをしている、とは口が裂けても言えないな」

―――
下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/ライバル研究/その他(良識の範囲内で自由に)
※皐月賞まであと2ターン(当ターン含む)

639: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/04(日) 14:11:40.51 ID:sAqSnYLtO
トレーニング

640: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/04(日) 14:20:28.87 ID:te/pJzd/0
トレーナー「というわけで、そろそろ追込みの時期だ」

マヤノ「おー! 今日はどんなトレーニングやるの?」

トレーナー「それはだな……」

―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:242(E)
スタミナ:366(D+)
パワー:635(B)
根性:363(D+)+584=947(A+)
賢さ:235(E)
やる気:絶好調

―――

下1 トレーニングの内容
スピード/スタミナ/パワー/根性/知識
※サポートカード[スペシャルウィーク]アクティブ。根性の練習時に固定値追加。

下2 トレーニングの効果量
※ゾロ目の場合は追加イベント

641: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/04(日) 14:24:25.56 ID:uSjIoMlDO
スピード!

642: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/04(日) 14:26:49.37 ID:z8kHYXtao
おいこめえー

643: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/05(月) 19:24:12.11 ID:zNawvfqU0
トレーナー「走る上で重要なファクターはいくつもあるが、最も基礎的なものは何かわかるか、マヤノ?」

マヤノ「うーん……スピード?」

トレーナー「その通りだ。スピードが無ければ逃げることもできなければ先行することもできない、差すことも出来ないし追込むことも出来ない――。全てにおいてスピードとは神聖視されるべきステータスだ、ともいえる」

マヤノ「じゃあ、今日のトレーニングはスピードを鍛えるトレーニング? マヤ、走るのは得意だよ! びゅーんって走っちゃうよ~!」

トレーナー「ああ、そうだな。今日はスピードを高めるトレーニングを行う。まぁベーシックなものだけど」

マヤノ「じゃあ、とりあえずウォームアップから?」

トレーナー「ああ。十全に頼むよ」

マヤノ「ウォームアップだからって、マヤから目を離しちゃダメなんだからねっ! ユー・コピー?」

トレーナー「アイ・コピー。ほかのウマ娘を見る理由もないしな」

マヤノ「それって、トレーナーちゃんはマヤちんに首ったけってコトー? きゃー!」

トレーナー「そんなこと誰も言ってないだろ……。ほら、早く取り掛かって……」

―――

▼マヤノトップガンのスピードが上昇した。

スピード:242(E)+37=279(E+)

644: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/05(月) 20:05:18.34 ID:zNawvfqU0
トレーナー「皐月賞が直近に迫ってきて、トレセン学園に緊張感が漂い始めた」

トレーナー「こうなってくると、やはりトレセン学園という施設は"夢を追い求める者が集う場所"なんだな、と感じるな」

トレーナー「俺たちもそろそろ危機感をもってことに当たるべきだとは思うんだけど、いかんせんマヤノが通常運転なので危機感を持つに持てないんだよな……」

トレーナー「これが俺たちの形……だと信じたい。まぁ、程よい緊張感のまま事に当たれる、というのは一種の才能なんだろうな」

トレーナー「さて、今日は何をしようか――」

――
下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/その他(良識の範囲内で自由に)
※皐月賞まであと1ターン(当ターン含む)

645: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/05(月) 20:18:58.99 ID:NQV9MhIVo
仕上げのトレーニング

649: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/06(火) 20:38:27.70 ID:+ceYi2X60
トレーナー「トレーニングは積み重ねだ。一度でもさぼってしまえば、遅れを取り戻すためにそれなりの時間を使わなければならない――」

トレーナー「だからこそ、トレーニングとはやめたくてもやめられないものだ。一種の麻薬なのかもしれないな」

トレーナー「……さて、皐月賞も目前。あんまり無理な練習はできないが――しかし、雨だれ石を穿つ。マヤノが将来スターウマ娘の頂点に立てるように、小さなことを今から一つ一つ積み重ねていかなければな」

―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:279(E+)
スタミナ:366(D+)
パワー:635(B)
根性:947(A+)
賢さ:235(E)
やる気:絶好調

―――

下1 トレーニングの内容
スピード/スタミナ/パワー/根性/知識
※サポートカード[スペシャルウィーク]アクティブ。根性の練習時に固定値追加。

下2 トレーニングの効果量
※ゾロ目の場合は追加イベント

650: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/06(火) 20:39:54.10 ID:X2XeSqq7o
スピード

651: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/06(火) 20:42:09.77 ID:w5Qppfek0
そらっ

653: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/06(火) 20:52:35.22 ID:+ceYi2X60
トレーナー「今日はスピードを重点的に上げていくぞ」

マヤノ「やったーっ! 今日は何するの?」

トレーナー「まぁベーシックにハロン走とかか……? 何分GⅠレースに対する経験が足りてないから、どこまで練習していいのかもわからないし……」

マヤノ「ん~……。マヤはけっこー練習しても大丈夫だと思うけどな~」

トレーナー「皐月賞は中距離だし、そう考えるといつも通りではあるのか。レース場の細かな違いはあるが、条件自体はGⅡもGⅢも変わらないしな」

マヤノ「つよーい人がたくさん出てくるのは違いかも。……ムリはダメだーってネイチャちゃんも言ってたよ!」

トレーナー「その通りだな。よし、とりあえず軽く流すくらいにしておくか」

マヤノ「アイ・コピー!」

―――

▼マヤノトップガンのスピードが上昇した。
スピード:279(E+)+77=356(D+)

※ゾロ目なのでイベントが発生します

654: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/07(水) 01:57:49.46 ID:gADqbH0Q0
――皐月賞まで、あと2日。


 トレセン学園の緊張感はピークとなり、心なしかウマ娘どうしの会話も減りつつある。普段はそれなりに騒騒しい学園だが、今は……とても静かで、その様子にどこか落ち着かなさを感じる。

 夜ともなると、静寂に拍車がかかる。遠くからグラウンドを駆ける音すら聞こえない、本当に静かな夜だった。

 俺はというと、トレーナー室の机で事務仕事をしながら窓の外を眺めていた。視線の先に何があるというわけではないが、なんとなく景色を眺めていたくなったからだ。

 普段ならこんなことはない。つまり俺も――それなりに皐月賞を目前として浮足立っている、という事だろうか。


「ま、頃合いもいいし、少し休憩するか」


 体を伸ばして、椅子から離れる。来客用のソファに身を沈ませれば、かすかな石鹸の香りがした。

 そういえば、夕方まではマヤノが此処に座っていたんだっけ。道理で匂いが残っているはずだ。

 何というか、もはや安心する匂いになってきた。かつてはその距離感の近さにドキドキしたこともあるが、今となっては慣れてしまった。むしろ最近は近くにいないと少し不足感を覚えるくらいには。

 ……安心したら少し眠くなってきた。仕事はまだまだ残っているが、しかしそれも直近でこなさなければならないものでもない。こうして仕事をしているのはマヤノとの時間を少しでも増やすため。本当はもっと順序立ててやるものだ。

 どうしようか、眠ってしまうか――。

 そう考えた時、ふと扉がノックなしに開かれた。


655: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/07(水) 02:01:58.07 ID:gADqbH0Q0

「……驚愕ッ。まさかこんな時間まで仕事をしているとは……」
「秋川理事長?! し、失礼しました、こんな恰好で!」
「謝罪ッ! むしろノックをしなかったこちらが悪かった。すまない!」


 きらりと光る八重歯、朝焼けをそのまま溶かし込んだオレンジ色の髪、その人以外にあり得ない特徴的な口調――。秋川やよい理事長が、部屋の前に立っていた。

 慌てて体制を整える俺をよそに、秋川理事長は部屋へと入ってくる。一体何用なのか、と俺が考えていると、理事長は扇子を広げて俺へと差し向けてくる。


「疑問ッ! 私は問いただしに来た!」
「……何をですか?」
「解答ッ! ループ、という言葉の真意について」


 息が止まるほどの衝撃だった。正直、あの日かけられた言葉は覚えているものの、かけた言葉については特に覚えていない。衝動のまま胸中を吐き出した、といったほうが近いだろうか。

 だから、ループについて話していたことなど覚えていなかった。話すつもりもなかったので、本当に青天の霹靂……驚きを覚えてしまったのだ。


「……否定ッ。だが、今君は重要な時期だっ。下手に話せといっても満足に聞き出せはしないだろうっ!」
「……まぁ、確かに」
「保留ッ! 故に、君には……皐月賞後に話を聞くことを決めたッ! そしてその日には――“彼女”にも同席してもらうッ……!」
「彼女――?」


 見当もつかない。たづなさんに同席してもらうのであればこんな言い方はしないだろうし、彼女と言うのは俺にとって想定外の人物なのだろう。

 固唾をのんで続きを待つ。そして、満を持して、秋川理事長は言葉を発する。


「支援ッ! 君のサポートは我々が担当する。だが――だが、ウマ娘のケアやサポートはどうする?」
「……」
「懸念ッ……。君のいうところの”ループ”がどのようなものか私は知らないが、だが、ループした後のケアも重要だ……。そしてそれは、並大抵の存在ではケアできないほどの大きな禍根を残しかねない……!」
「……。いや、そんな、まさか――」
「――肯定。そのまさかだ――っ! そのような前代未聞の事態、丸く収めるには相応の実力者……それも、対処に慣れているものが関わるべきだっ!」
「つまり理事長が呼ぼうとしている彼女……ウマ娘は――っ!」


 ばさり、と開かれた扇子。

 口を覆い、目線だけで語りかける秋川理事長の表情は――あまりに強靭で。

 その瞳の先に見ている何かが理解できてしまった。それだけで――俺はあの雄姿を、この学園最強とされる彼女を思い浮かべてしまってならなかった。


「――”皇帝”シンボリルドルフ」


 どちらともなく吐かれた声。部屋に染み入る静寂が、その言葉を肯定するようだった――。

―――

▼皐月賞後に【特殊イベント:櫛風沐雨・嵐へ立ち向かうこと】が発生します。

▼秋川理事長との関係が進展しました。進行度1を得ます。進捗1/5

▼行動安価に【会話】が追加されます。

656: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/07(水) 02:17:10.82 ID:gADqbH0Q0
――皐月賞まで、あと0ターン。

―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:356(D+)
スタミナ:366(D+)
パワー:635(B)
根性:947(A+)
賢さ:235(E)
やる気:絶好調

―――

[固有スキル]
・ひらめき☆ランディング Lv1
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・シューティングスター Lv1[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・これが諦めないってことだァ! Lv2 [作戦:逃げ]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+200の補正)

[通常スキル]
・先駆け[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・先手必勝[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・末脚[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・全身全霊[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・コーナー加速〇[汎用]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の判定)
・曲線のソムリエ[汎用]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・直線加速→ハヤテ一文字[汎用・固定値]
(レース終了時のコンマ判定に+100の補正)
・直線回復[汎用]
(序盤に選択肢追加:中盤のコンマ判定を1段階上のものに上げる)
・栄養補給[作戦:先行]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を1段階上のものに上げる)

―――
[スキルヒント:ウマ娘]
・好転一息 Lv1[汎用]
(序盤に選択肢追加:中盤のコンマ判定を2段階上のものに上げる)
・読解力 Lv1[作戦:差し]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・大局観 Lv1[作戦:差し]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・食いしん坊 Lv1[作戦:先行]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を2段階上のものに上げる)
・ささやき Lv1[距離:中距離]
(中盤:ライバルウマ娘のコンマ判定を1段階下のものに下げる)
・魅惑のささやき Lv1[距離:中距離]
(中盤:ライバルウマ娘のコンマ判定を2段階下のものに下げる)

[脚質適正]
逃げS/先行A/差しB/追込B
・脚質適性上昇チャンス:差し(A)

距離適性
短距離D/マイルD/中距離A/長距離A

657: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/07(水) 02:19:46.59 ID:gADqbH0Q0
今日はここまでとします……!
最近ろくに時間が取れていないので、休日にも少しドカンと進めたい気持ちがあります。

次回、皐月賞――。

ナイスネイチャに、マヤノトップガンは届くのか。

665: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/08(木) 20:26:41.52 ID:Rij5zJfu0
――薫風が肌を撫でる感覚。


 春先の僅かに水気をまとった匂いが鼻腔に満ちて、吐き出せば春の気配だけが肺の中に残る。

 気温がだんだんと上がり、麗らかな陽気で着飾ったターフは風に戦いでいた。

 そんな朗らかさを感じる競馬場において、その一角だけはまるで真冬のような剣呑な雰囲気を吹雪かせていた。


「どうも、ご無沙汰しております。私、ナイスネイチャのトレーナーをやらせてもらっています、会田と申します」


 会田トレーナー。トレーナーの記憶には彼の情報はなかったが、最近はその敏腕さが高く評価されているトレーナーである。

 曰く、隠されていたナイスネイチャの才能を発掘した天才調教師。

 曰く、自己実現欲求が低かったナイスネイチャを輝かせた天才コミュニケーター。

 曰く、当代に二人といない、全ての能力を高い水準で備えた次世代の天才トレーナー。

 最近のトレセン学園の話題のうち、トレーナーに関連する話で彼の話が出ないことはないほどの注目株である。

 トレーナーは軽く会釈をし、彼と同様に自己紹介を軽く行う。差し出された手のひらを握り、また会釈。――平穏な交流であるかのように思えるが、しかしトレーナーの心中は冷え切っていた。


「皐月賞という大舞台で、ナイスネイチャとマヤノトップガンが争う姿を見れる――。多くの観客は、二人の勝負を目当てに来ているんでしょうね」
「……そうですね。会場の話題は二人でもちきりです」
「観客の期待に応えられないウマ娘たちではないと思います。あとは――彼女たちを育て上げるトレーナーの手腕が、勝負を決める……そう私は考えています」


 その言葉に、わずかにトレーナーは首をかしげる。その方針や考え方はありふれたものであるにも関わらず、だ。


「……そう、ですかね? 俺はなんとなくそれだけではない気がします」
「……。まぁ、そうなのかもしれません。彼女たちの勝負で、それが見えてくるのであれば――トレーナーとしてまた一つ成長できるかもしれません。我々としても見逃せない勝負になりそうですね」
「ええ。……今日はよろしくお願いします」
「こちらこそ。よろしくお願いいたします」


 今一度握手を交わし、トレーナーはそれぞれの控室に戻っていく。それぞれの視線には、その熱量のベクトルの違いはあれど――戦意が滾っていた。




666: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/08(木) 20:46:43.25 ID:Rij5zJfu0
「あーっ! トレーナーちゃんってばおっそーい! 待ちくたびれたよ~」
「すまんすまん、ナイスネイチャのトレーナーと話しててな」


 ネイチャちゃんのトレーナーと、と反芻するマヤノトップガン。何を話していたのか気になる様子だが、トレーナーとしては下手に話すわけにはいかない。

 無難に「他愛ない話だよ」とトレーナー。

 それでも話の内容を聞きたがるマヤノトップガン。

 トレーナーは困ったな、と小さくつぶやいて誤魔化すように頭を撫でた。


「もぅー。頭撫でとけばなんとかなるって思ってなーい?」
「……誤魔化されてくれないか?」
「しょーがないなー。誤魔化されてあげる!」
「ありがとな」


 くしゃりと頭を一つ撫でれば、マヤノトップガンの口からは言葉にならない歓喜が息として溢れた。


「そういえば、ナイスネイチャには挨拶してきたか?」
「んーん。してないよ。だってしたらなんか駄目な気がしてるから」
「ネイチャがきてないってことはあちらも同じことを思っているんだろうな」
「そうかも」


 そんな他愛ない会話をしていると、ふとパドックの方が騒がしくなる。――恐らくはナイスネイチャがパドック入りしたのだろう、と二人は察する。

 そうなれば、ライバル株として注目が高まっているマヤノトップガンが出ないわけにはいかない。


「……マヤノ、最後に一つ」
「なーに、トレーナーちゃん?」
「楽しく走って来い」
「……! アイ・コピー!」


 控室を出るマヤノトップガンを、トレーナーは笑顔で見送った。

667: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/08(木) 20:50:47.97 ID:Rij5zJfu0
トレーナー「これが君の夢へのランディング・オフだ。楽しんでこい、マヤノ――!」


―――

■レース

下1 作戦決定(コンマ)
逃げ[S]/先行[A]/差し[B]/追込[B]

01~50:逃げ[S]
51~80:先行[A]
81~90:差し[B]
91~00:追込[B]

―――

668: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/08(木) 20:52:02.90 ID:wbOeePXnO
逃げ!

669: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/08(木) 21:08:11.17 ID:Rij5zJfu0
▼マヤノトップガンの作戦が[差し:B]になりました。

―――

下1
・戦術家 使用回数残り1
安価を取り消し、任意の結果に書き換えることができる。
使用しますか?

※使用回数は「今回ループまでの残存使用回数」です。
※つまり、ここで使用すると今回のループではもう使用することができません。

―――

670: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/08(木) 21:11:54.57 ID:Wy7vyGcO0
Bあるなら勝敗でいいでしょ
使わん

672: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/09(金) 00:23:08.30 ID:/qO5+FSR0
▼マヤノトップガンの作戦が[差し:B]になりました。

―――

下1 レース序盤のマヤノトップガンの調子

01~20:出遅れ(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
21~40:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
41~60:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
61~80:集中状態(ゴールのコンマ判定に+25の補正)
81~00:直線回復(中盤のコンマ判定を1段階上のものに上げる)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

――

下2 レース中盤のマヤノトップガンの調子

01~20:ブロック(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
21~40:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
41~60:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
61~80:コーナー加速〇(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
81~00:曲線のソムリエ(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

――
下3 レース終盤のマヤノトップガンの調子

01~20:好走(ゴールのコンマ判定の補正なし)
21~40:末脚(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
41~60:全身全霊(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
61~80:シューティングスター Lv1(ゴールのコンマ判定に+150の補正)
81~99:ひらめき☆ランディング Lv1(ゴールのコンマ判定に+150の補正)
00  :ひらめき☆ランディング Lv3(ゴールのコンマ判定に+300の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。

――

下4 ゴールイン 着順確定

――

▼作戦

●差し[B](補正:スピード、スタミナ、パワー)
補正がある能力値:1.15倍


▼着順決定
[ 下4のコンマ+序盤補正+中盤補正+終盤補正]=レース中達成値
[ウマ娘の能力値から賢さを除いた合計]=能力値参照値
【[レース中達成値]+[能力値参照値]+バ場補正/芝A(+100)+中距離適正A(+100)+やる気/絶好調(+100)+ハヤテ一文字(+100)=達成値】
達成値-(レース中全てのマイナス補正-賢さ)=最終達成値

最終達成値が3500を超した場合 1着
※(100超えるごとにバ身が1伸びる。報酬増)
最終達成値が3000を越した場合 2~3着
最終達成値が2800を越した場合  4~5着(掲示板)
最終達成値が2800を下回った場合 着外

継続ライン:3着以上 かつ ナイスネイチャに勝利

―――
レースなので連取は5分間隔で可能なものとします。
よろしくお願いいたします。

673: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/09(金) 00:26:17.66 ID:Ixu4BxwFo
いくぞおおおおおおおお!

674: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/09(金) 00:26:19.25 ID:lbsMRNpb0
ちぇいさー

675: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/09(金) 00:26:33.44 ID:914bJs8c0
勝ちたい

676: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/09(金) 00:28:06.95 ID:HosGHCzfo
ゾロ2つは草
いつか見たあのウマ娘に迫るつよさじゃない…?

682: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/09(金) 00:47:41.54 ID:/qO5+FSR0
続いて――。

―――

▼ナイスネイチャの作戦が[差し:S]になりました。

[ボインセチア・リボン]ナイスネイチャ
スピード:422(C)
パワー:784(B+)
スタミナ:534(C+)
根性:509(C+)
賢さ:512(C+)

―――

下1 レース序盤のナイスネイチャの調子
下2 レース中盤のナイスネイチャの調子
下3 レース終盤のナイスネイチャの調子
下4 ゴールイン 着順確定

※ゾロ目の場合は補正があった場合は打ち消し、マイナス補正は1.5倍

―――

●差し[S](補正:スピード、スタミナ、パワー)
補正がある能力値:1.3倍


▼着順決定
[ 下4のコンマ+序盤補正+中盤補正+終盤補正]=レース中達成値
[ウマ娘の能力値から賢さを除いた合計]=能力値参照値
【[レース中達成値]+[能力値参照値]+バ場補正/芝A(+100)+中距離適正S(+200)+やる気/好調(+50)+きっとその先へ…!Lv3(+300)=達成値】
達成値-(レース中全てのマイナス補正-賢さ)=最終達成値

―――

レースなので連取は5分間隔で可能なものとします。
よろしくお願いいたします。

683: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/09(金) 00:51:27.07 ID:lbsMRNpb0
ほむ

684: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/09(金) 00:59:09.52 ID:914bJs8c0
個体値でかなり苦しいからマイナス補正引かせないと苦しいのか…

685: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/09(金) 01:10:48.08 ID:Ixu4BxwFo
うおおお

686: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/09(金) 01:13:48.03 ID:HosGHCzfo

693: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/10(土) 22:33:39.82 ID:ya4cvXhh0
■マヤノトップガン

▼レース展開
序盤(66):集中状態(+25×1.5=37.5)
中盤(25):掛り(-25)
終盤(44):全身全霊(+100×1.5=150)
着順決定:95
――――――――――――
[37.5]+[-25]+[150]+[95]=257.5 レース中達成値


▼作戦:差し(B) (スピード、スタミナ、パワーに1.15倍の補正)
スピード:356(D+)×1.15=409.4
スタミナ:366(D+)×1.15=420.9
パワー:635(B)×1.15=730.25
根性:947(A+)
賢さ:235(E)
――――――――――――
309+390+544+279=2507.55 能力値参照値


▼着順
[レース中達成値:257.5]+[能力値参照値:2507.55]
+[バ場補正/芝A:100]+[中距離適正A:100]
+[やる気/絶好調:100]+[ハヤテ一文字:100]
=3165.05
(端数切り上げの為)=3166 達成値
―――――――――――――
[達成値:3166]
[レース中全てのマイナス補正:25]
[補正後賢さ:235] 
―――――――――――――
[最終達成値:3191]

結果、マヤノトップガン――2着!


――――


■ナイスネイチャ

▼レース展開
序盤(07):出遅れ(-50)
中盤(52):ささやき(研究成果⑤により、ささやき、魅惑のささやきの効果打ち消し)
終盤(08):好走(±0)
着順決定:03
――――――――――――
[-50]+[0]+[0]+[3]=-47 レース中達成値


▼作戦:差し(S) (スピード、スタミナ、パワーに1.3倍の補正)
……研究成果により能力値固定低下。
スピード:422(C)×1.3=548.6 研究成果①:-100
パワー:784(B+)×1.3=1019.2 研究成果②:-100
スタミナ:534(C+)×1.3=694.2 研究成果③:-100
根性:509(C+)
賢さ:512(C+)
――――――――――――
[548.6]+[1019.2]+[694.2]+[509]-[研究成果①②③補正-300]=2471 能力値参照値


▼着順
[レース中達成値:-47]+[能力値参照値:2471]
+[バ場補正/芝A:100]+[中距離適正S:200]
+[やる気/絶好調:50]+[きっとその先へ…!Lv3:300]
+[研究成果④:【きっとその先へ…!】Lv2へ低下:-100]
=2974 達成値
―――――――――――――
[達成値:2974]
[レース中全てのマイナス補正:50]
[補正後賢さ:512] 
―――――――――――――
[最終達成値:3024]

結果、ナイスネイチャ――3着!

703: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/10(土) 22:54:33.88 ID:ya4cvXhh0

 ゲートに入ったウマ娘たちの表情は十人十色だ。

 緊張する者、闘気を身に滾らせる者、涼しげな顔をして勝利を確信している者――。

 マヤノトップガンは、ナイスネイチャは……しかしそのどれにも当てはまらなかった。

 まるでお互いがお互いを見つめているような。まるで熱に浮いた乙女が、意中の人を見つめているかのような蕩けるような熱狂がそこにあった。

 当然だが、マヤノトップガンとナイスネイチャの一騎打ちを期待していた観客が、両名の様子に興奮しないはずがない。

 会場は、彼女たちの甘やかで、しかし華やぐ香りを感じる程の熱狂に飲み込まれるように、歓声をさらに大きくした――。


―――


「全く――嘗められたものだ」


 そんな熱狂の影で、誰かがぼそりと呟いた。

 実況ですら彼女たちの直接対決を期待するような口調の中――しかし彼女たちはそれぞれ2番人気と3番人気に過ぎない。

 故に、対決する二人がこのターフの主役であるかと言われれば、そうではない。

 ただ、彼女……そのウマ娘がゲートに立てば、もはや誰もが勝利を疑わないが故――言わば期待値からの無関心が観客の総意であると言えた。

 だからこそ、誰もが実況の高らかな声を無視してしまう。それが、彼女の闘志に火をつけることもわからずに――。


「――1番人気、シンボリルドルフ。”皇帝”が駆けるターフには、何人たりともを寄せ付けない結果だけが残る――ッ!」


 小さく、ゲートに潜む最大最強の威圧が、それを放つ瞬間を今か今かと待ち、その余波を零す。


「勇猛、精進――推して参る」

711: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/10(土) 23:25:16.35 ID:ya4cvXhh0
もうこうなったら学年とか気にしないほうがいいかもな、と思ったので今後は学年とかの隔たりは(ある程度は意識しますが)考えないことにしました。
二次創作なので、多少の違和感には目を瞑っていただけると幸いです。いやループ自体が違和感の塊ではあるんですけど。


―――

 ゲートが開かれ、まず飛び出したのはセイウンスカイだった。

 無二の逃げ脚は、蒼天に流れる雲のように滑らかに、それが当然であるかのように後続との距離を離していく。

 辣腕を振るうターフの奇術師は、その変幻自在のステップと作戦で他のウマ娘を翻弄する。中盤に差し掛かる頃には、後続とのバ身は8ほど開いており、彼女の逃げこそこの場を支配する法則であると認識する客もいた。

 だが、観客の大半はそのように考えてはいない。彼女の逃げ足は素晴らしいものだが――風は、光には追い付けない。


(たはー……。冗談キツいなぁ……)


 一瞬振り返った瞬間、”そうしなければよかった”とセイウンスカイの脳裏は埋め尽くされた。

 平静を保つ振りをするが、しかし脚の回転は速くなり、息も上がる。

 四対の視線――マヤノトップガンとナイスネイチャの視線は確かに恐ろしい。だがそれよりも――怜悧で、残酷な視線が彼女の心臓を鷲掴みにする。


(逃げられ……ないか)

 
 思わずそう判断してしまうほどの、圧倒的な存在感――威圧感がそこにある。

 ここがレース場でなければ跪いてしまいそうなほどの、征服者としての威圧が。

 第四コーナーに差し掛かり、スパートをかける頃合い。セイウンスカイは逃げ切ろうと脚の回転数を上げる。が、同時に自信が差し切られてしまうことを、その賢さゆえに理解してしまっていた。

 知能ある生物の最大の弱点は、恐怖である――。辣腕を振るうターフの奇術師だからこそ、その存在があまりに甚大であることを疾く理解してしまった。


(……あの二人が、果たしてあの”皇帝”陛下の差し脚に追いつけますかねぇ)


 ふと過った夕陽を混ぜ込んだようなオレンジと、払暁を漉きこんだような赤茶色。

 青空のような自分とは少し違うが、しかしそれだけの魅力を持った2人が、あの皇帝に勝利する姿を目に浮かべて。


(……いけませんなぁ。勝負は終るまで――何があるかわからないんだから……!)


 ゴールの先で待つ割れんばかりの声援を譲るわけにはいかない、と。全身全霊をかけての先頭争いに身を投じた――。

715: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/10(土) 23:52:49.72 ID:ya4cvXhh0
(……強い)


 マヤノトップガンは、周囲を冷静に観察し、適切なコースを取っていた。

 ちら、と後ろを見ればナイスネイチャも観察眼を巡らせ、適切な位置についている。

 スリップストリーム分、あちらの方が少しだけスタミナを保ちやすいか、とマヤノトップガンは内心で分析結果をごちる。

 作戦から考えるなら、マヤノトップガンの旗色は僅かに悪い。マヤノトップガンはオールラウンダーで、差しもある程度は熟せるが――ナイスネイチャのそれは天性の素質に、さらに磨きをかけたものだ。

 これは挑戦であるともいえるし、敬意であるとも言えた。逃げたほうが確実にいい勝負になることは間違いない。だが――何故か、ナイスネイチャに対する闘志がそうさせた。

 正解か、不正解か――。それはマヤノトップガンにはわからない。まして誰にも。

 だが、こうしてよかったんだ、と。体に受ける風に心地よさを感じて、強くそう思う。

 擦り減るスタミナ。並み居るウマ娘たちはその誰もが強者で、無用に焦りそうになってしまう。でも、そうはならない。……そう、なってはいけない。

 たった一つの強い意思が、マヤノトップガンの強靭なまでに安定した精神を支える。即ち――。


(勝ちたい――!)


 勝利の意思。ナイスネイチャに勝ちたい。トレーナーに勝利を贈りたい。

 自分が好きな走り方で、輝きたい――。

 願いは形となり、祈りは強さとなる――そして、意志は結果を齎す。

 第四コーナーを回り、ぐんぐんと加速する。声や音を置き去りに、体は貪欲に勝利を求めて前に出る。

 ふと、鋭い踏み込みが耳朶に届き、マヤノトップガンは振り返る。そこには朝焼けのような鋭くも見るものを魅了する踏み込みで加速するナイスネイチャの姿があった。


(――来た!)


 確信めいた予感がマヤノトップガンを襲う。

 負けられない勝負の時間が、きっと今だ――と。回転数を上げる。脈動を轟かせる。

 たったそれだけで世界が変わる。色鮮やかだったターフが一気に色褪せて、その瞳にはナイスネイチャしか映らない。

 一瞬で肩を並べてきたナイスネイチャ。前傾姿勢を取り、風の抵抗を下げたうえで――足の回転数を上げる。

 以前はこんな走り方をしていなかった。ドキドキが、ワクワクが――ナイスネイチャから痛いほどに伝わってきて、マヤノトップガンも脚を強く踏み込んで、大きく飛ぶように走る。


「……は、は。お嬢さん、随分と派手な走り方をされますね――ッ!」
「ネイチャちゃんこそ……! 見ない内に、すっごい走り方をしちゃって……!」
「負けませんよ、何せ――トレーナーさんが待ってくれてますんで……ねッ!」
「マヤも、負けないよ……!」


 風を抜き去る、光のような加速。

 最終直線に入り、輝くような二人の競り合いは、観客を大いに沸かせた。

 そう、だからこそ訪れ得る”それ”が始まった時、観客は落胆の息を漏らすことはない。

 何故なら、それはこのレースを見に来た観客にとって、決まりきった”事実”であったからだ。

 

716: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/10(土) 23:55:15.01 ID:ya4cvXhh0

        なめ

「――残念だが、無礼てもらっては困る」



717: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/11(日) 00:07:15.14 ID:enp2fy890

 風は光に追いつけないように、光は――それに勝つことができない。

 重力。その場に縛り付けるような、圧倒的な存在感と被征服感。

 光は捻じ曲げられ、地に叩きつけられる。

 その声が耳朶に響いた時、マヤノトップガンは思わず後ろを振り向いた。


――恐怖が、そこにあった。


 意地を、矜持を、誇りを、自信を、羨望を、憧憬を、願いを、祈りを、期待を、絶望を、暗澹を――意思を、目に、背に、マントに宿し、彼女は邁進する。

 ちら、と見やった視線に、幾万の人が見えてしまう。そのどれもが怒り、悲しみ、喜び、楽しみ――喜怒哀楽の形相を呈しているように、見えてしまう。

 それらは彼女が背負う全ての感情だ。ターフを駆る皇帝が背負うものだ。重ねて、マヤノトップガンは恐怖した。 

 ナイスネイチャは良きライバルだ。だが……これは一体何だ?

 目線が合えば、微笑みすらする彼女は、まるで赤子をあやしている最中のような慈愛すら感じる。

 そんなはずはないのに。まるで、地を這うような劣等を一瞬感じる。

 色彩が全て失せ、スローモートになった視線が悠々とマヤノトップガンを抜き去る姿を追い掛ける。彼女の翻した燃えるような赤色のマントだけが、視界に映る唯一の色。

 爆発的――否、もはや壊滅的な加速を見せる彼女に追いつけるウマ娘など、この中山競馬場に存在しなかった。

 権威を示すように、史上最強のウマ娘――シンボリルドルフは、6バ身もの差をつけてゴールした。

719: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/11(日) 00:30:52.32 ID:enp2fy890
■下1~6 リザルト
※コンマの分だけ数値が上昇します。
※今回負けイベントの為補正が存在します。
※ゾロ目の場合は追加ロール

―――

スピード :下1 +20
スタミナ :下2 +20
パワー  :下3 +20
根性   :下4 +20
知識   :下5 +20
習得コンマ:下6 +20

720: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/11(日) 00:33:16.59 ID:4kLoJWQx0
ふぅん

721: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/11(日) 00:33:55.15 ID:4foN+BgXO
たかく

722: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/11(日) 00:38:04.13 ID:b7v+FrG/0
負けイベ?ってことは理論上3500は届かんかったってことけ?

723: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/11(日) 00:41:18.05 ID:/ACfL9ELo
ほいほい

724: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/11(日) 00:43:09.09 ID:svktkSzso
アカン消沈しとる

725: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/11(日) 00:50:35.87 ID:ElV68esHO
せめてスキルだけでもなんとか

729: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/11(日) 02:30:54.04 ID:enp2fy890
■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:356(D+) +79=435(C)
スタミナ:366(D+) +35=401(C)
パワー:635(B) +33=668(B+)
根性:947(A+) +25=972(A+)
賢さ:235(E) +29=264(E+)
やる気:絶好調

▼習得コンマ
・ささやきを習得した。

731: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/11(日) 07:47:46.45 ID:enp2fy890
「一着はシンボリルドルフ! 絶対的な走りーッ! 皇帝たる所以を此処に轟かせたーッ!!」


 実況の声がどこまでも響き、観客はゴールインと共に手を振るシンボリルドルフを拍手と歓声で受け入れた。

 ……悔しいが、俺もその姿が当然だ、と。そう思ってしまった。

 それほどに彼女の走りは圧倒的で――あのナリタブライアンですら彼女に敵うビジョンが見つからない。それほどに絶対的なオーラが、シンボリルドルフにはあった。

 トレセン学園生徒会長の名は伊達ではない。だからこそ――君のその結果は決して悪くなくて。

 だから泣かなくていいんだよ、マヤノ……。

732: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/11(日) 08:25:31.00 ID:enp2fy890

 がちゃり、と。控室のドアが控えめに開かれた。


「あ……」


 俺が此処に居ると分かっていたはずなのに、まるで此処に居ることに驚いているかのようなマヤノ。

 何か声をかけなければ――そうは思うが、マヤノの纏う雰囲気が、簡単に声をかけることを躊躇させた。

 静かに部屋に入って、椅子に座るマヤノ。うつむき加減の表情は、見えない。

 その後、しばらくは静かな空気が控室に広がる。やがて、観客の声が遠のいて――そうなってようやく、マヤノが口を開く。


「と……。――っ! トレーナー、ちゃん!」


 ぐし、と一度目元をこすって。

 マヤノは――作り物の満面の笑みを作って、声を張り上げる。


「マヤ、マヤ……。……っ。マヤね……っ」
「マヤノッ! もういい、もういいんだよ……。君は十二分に頑張った! ナイスネイチャにも勝ったっ! 俺も此処に居る……!」


 マヤノの前に立って、ぐ、と握られた手のひらを包み込む。

 でも、マヤノの手のひらから伝わってくる震えは止まらない。

 思わず、マヤノのことを抱きしめていた。……その体は、手のひらよりも震えていた。


「トレーナー、ちゃん……。マヤね、マヤね……負けちゃったぁ……っ」


 小さくつぶやくマヤノ。震えている手のひらがもっときつく握られて、口元は一文字に結ばれた。

 じくり、じくりと。シャツに悲しみがにじみだす。


「消えちゃうかと思った……! 負けられないって、そうおもって! でも……マヤは……!」
「……。もういい、もういいんだ。今日はちょっと調子が悪かっただけだよ」
「ちがうもん……っ! あの人は、あの人は強かった……。 マヤじゃ絶対に届かない、遠いとこに居たんだもんっ! 負けた! マヤは! 負けたんだよ……トレーナーちゃん……」


 何も言えずに、俺はマヤノのことを抱きしめることしかできなかった。

 自分の非力を悔やむ声。自分の不出来を悔やむ声。恐怖。絶望。

 マヤノが呟くたび、シャツのシミは増えていく。

 それらすべてが、俺が彼女に背負わせてしまった重さだった。


「ごめんな……」
「……っ。うぁ、あ、あ、ああ、うあぁ……」


 一度切られた堰が止まることはない。

 マヤノから嗚咽が漏れ、俺はそれを受け止めることしかできない。

 慰めることなんてできなかった。俺がこんな変な運命を背負ったトレーナーでなければ、こんな思いさせずに済んだ。

 彼女の苦しみは、俺の存在があって助長されていた。そう考えるからこそ、慰めることは、なんとなく憚られた。

 ただただ、俺はマヤノの背中を撫でて、涙が枯れるまでを待つしかできずにいた――。

733: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/11(日) 08:37:39.05 ID:enp2fy890
トレーナー「……落ち着いた?」

マヤノ「……ぅん。ごめんね、トレーナーちゃん」

トレーナー「こちらこそ、ごめんな。ロクに言葉も掛けられなくて……」

マヤノ「ううん。……辛い時に傍に居てくれるだけで、嬉しいよ……」

トレーナー「そっか……」

マヤノ「……。ねぇ、トレーナーちゃん」

トレーナー「……どうした?」

マヤノ「マヤ、もう負けたくないよ。負けるのが怖い……」

トレーナー「……」

マヤノ「トレーナーちゃん、マヤはどうしたらいい? トレーナーちゃんと一緒にいるためには、マヤが勝ち続けなきゃいけなくて……。でも、マヤより強い人はもっといて……。怖いよ、マヤが負けちゃうと、トレーナーちゃんがいなくなるかもしれないって……」

トレーナー「そう、だよな……」

マヤノ「……ねぇトレーナーちゃん。答えが、わからないよ……。どうしたらいいのか、マヤにはわからない……」

トレーナー「……俺にも、解らない。だから――少し、考えないでいようか」

マヤノ「考えないで……?」

トレーナー「色々ありすぎたんだ。俺も、マヤノも。だから、ちょっとの間考えないくらいが……その、ちょうどいいと思うんだ」

マヤノ「……。わからないけど、トレーナーちゃんがそういうんだったら、きっとそうなんだって思う」

トレーナー「じゃあ、決まりだな……。しばらくは目標を決めずに進もう」

―――

トレーナー「悔しいな……」

トレーナー「どれだけマヤノが苦しんでいたって、俺は何もしてあげられない」

トレーナー「マヤノは戦ってくれているっていうのにな……」

トレーナー「何か、何か俺にもできることはないだろうか――?」

―――

下1 トレーナーは夜どうする?
※自由にどうぞ。
※モノによっては何かを得ることができるかもしれません。

734: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/11(日) 08:45:33.44 ID:RVjmKsnVO
気分転換に新しい勝負服デザインを考える

735: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/11(日) 09:31:26.74 ID:enp2fy890
トレーナー「……根を詰めすぎるのもよくないか。できることを一歩ずつやっていく、俺に出来ることといえばそれくらいだ」

トレーナー「とりあえずマヤノが喜びそうなことをやってあげたいな。今日明日でどうにかなる問題でもないだろうし、少しでも、マヤノのことに寄り添えるような……」

トレーナー「……そうだ、新しい勝負服デザインを考えてみるか。オシャレ好きのマヤノだったら、きっと喜んでくれるものが作れそうだしな……」

トレーナー「とはいえ、デザインなんてしたことないからなぁ……。世界のブランドとかを参考にして描きだしてみるか」

―――

下1 どんなデザインの勝負服を描き起こす?

下2 出来栄え(コンマ)
※ゾロ目だと補正が入ります

736: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/11(日) 09:41:38.66 ID:G+QuHlxWO
機長の制服をコスプレぽくした感じ
no title

737: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/11(日) 09:47:13.50 ID:ThtzR+E90
ゾロそっちでひくんかーい

741: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/11(日) 11:30:10.32 ID:enp2fy890
感謝ッ……!

―――

下1 固有スキルの名前
下2 固有スキルの効果(コンマ)
※ゾロ目で補正 

742: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/11(日) 11:30:46.25 ID:RVjmKsnVO
これなら喜んでくれるかも

743: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/11(日) 11:33:38.89 ID:ThtzR+E90
そいやっ

748: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/11(日) 16:13:02.77 ID:enp2fy890
▼スキルヒント[スカイハイ☆ランデヴーLv2] Lv1を習得しました。

▼フォームチェンジが可能になりました。

▼マヤノトップガンはフォームチェンジ先[おんたいむ☆オブセッション]を獲得しました。

※[おんたいむ☆オブセッション]へのフォームチェンジはレース前に可能です。
※[おんたいむ☆オブセッション]へのフォームチェンジには[スカイハイ☆ランデヴー]の習得が必要です。
※フォームチェンジにより、固有スキルが変化します。

―――

■[おんたいむ☆オブセッション]マヤノトップガン
・スカイハイ☆ランデヴー Lv2[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴール時のコンマ判定に+200の補正)

750: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/11(日) 16:21:00.89 ID:enp2fy890
トレーナー「あれ以来、マヤノは少し落ち込んでしまっているようだ」

トレーナー「あれでは張り合いがない、とナイスネイチャをはじめとしていつもの面々が訴えかけては来ているが……俺にはどうしようもない」

トレーナー「マヤノは強い子だ。問題は自分で解決できるかもしれない。だが同時に、マヤノはまだ子供だ。いざというときに俺たちみたいな大人がいることを、しっかりと理解してくれていればいいんだが――」

トレーナー「夜なべして作ったアレもあることだし、元気出してくれると嬉しいな……」

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/会話(秋川理事長)/その他(良識の範囲内で自由に)
※■■■まであとXターン(当ターン含む)

752: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/11(日) 17:01:08.40 ID:enp2fy890
トレーナー「技術を身に付ければおのずと自信が出てくる――かもしれない」

トレーナー「マヤノに眠る才能は、シンボリルドルフに比肩しうる。そのことに気付いてくれれば――」

トレーナー「……とはいえ、あれだけ圧倒的な走りを見せつけられたら、折れそうになってしまうのも理解できるし……」

トレーナー「……弱気になるな。俺が弱気になれば、マヤノにもそれは伝播する」

トレーナー「気合い入れろ! 俺!」


―――
下1
どのスキルを習得する?

[スキルヒント:ウマ娘]
・好転一息 Lv1[汎用]
(序盤に選択肢追加:中盤のコンマ判定を2段階上のものに上げる)
・読解力 Lv1[作戦:差し]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・大局観 Lv1[作戦:差し]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・食いしん坊 Lv1[作戦:先行]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を2段階上のものに上げる)
・ささやき Lv1[距離:中距離]
(中盤:ライバルウマ娘のコンマ判定を1段階下のものに下げる)
・魅惑のささやき Lv1[距離:中距離]
(中盤:ライバルウマ娘のコンマ判定を2段階下のものに下げる)
・スカイハイ☆ランデヴーLv2 Lv1[作戦:逃げ] ※フォームチェンジ権
(序盤に選択肢追加:ゴール時のコンマ判定に+200の補正)

753: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/11(日) 17:02:22.97 ID:yRcIbVGho
スカイハイ☆ランデヴー

754: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/11(日) 21:26:11.94 ID:enp2fy890
トレーナー「……マヤノ、今日のトレーニングだが」

マヤノ「……うん」

トレーナー「今日のトレーニングは中止だ!」

マヤノ「……え? マヤ、どこも悪くないよ?」

トレーナー「そうじゃなくて、今日はマヤに渡したいものがあってだな――」

マヤノ「これ……。開けていい?」

トレーナー「おうともさ!」

マヤノ「……これって、ひょっとして――勝負服?」

トレーナー「まぁ、下手の横好きだけどな」

トレーナー「普段マヤノが着てるようなオーダーメイドの勝負服のような豪華さとか質の良さとかはないけど、俺なりに作ってみたんだ。着る着ないはともかく、マヤノが喜んでくれるかなって」

マヤノ「……トレーナー、ちゃん」

トレーナー「なんだ。最近いろいろあって落ち込み気味だったからさ。心配だったっていうか……」

トレーナー「ああもう纏まんねーな! うん、プレゼントだ! 受け取ってほしい!」

マヤノ「え、と。その……すごく、すっごくうれしい……!」

マヤノ「ね、これ今から着てもいい……?」

トレーナー「ああ、いいぞ――」

トレーナー(元気が戻ってきたようだ。やっぱりマヤノは笑っている姿が一番だな!)

―――

下1 習得コンマ
50以上で習得
50以下でヒントレベルアップ

755: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/11(日) 21:28:08.05 ID:TjUYDvySo
アイ・コピー!

756: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/11(日) 22:02:59.24 ID:enp2fy890
マヤノ「トレーナーちゃん、これ……なんかちょっと大きいかも……?」

トレーナー「……下手の横好きだからしょうがない――と思う」

マヤノ「えへへ。でも、トレーナーちゃんが心を込めて作ってくれたんだーって思ったらずっと着たくなっちゃうな~」

トレーナー「……次までには仕立て直しておくから、あとできちんと返してくれよ?」

マヤノ「……! トレーナーちゃん、ひょっとしてマヤの脱ぎたて勝負服が欲しいの~? てれてれ~」

トレーナー「良かった、いつものマヤノに戻ったな」

マヤノ「いつまでもどんよりしてちゃ、ブライアンさんに追いつけないからね!」

トレーナー「立ち直ってくれたなら何よりだ。ちなみに脱ぎたての勝負服が嫌なら洗濯してから返してくれてもいいんだぞ」

マヤノ「それはそれでフクザツー……」

トレーナー「何が複雑かは分からないけど、俺はそんな変 じゃないからな……。汗をかく姿は好きだけど、汗そのものが好きってわけじゃないし」

マヤノ「んー……。なんかずれてる気がする~」

トレーナー「そうか……?」

―――

▼スキルヒント[スカイハイ☆ランデヴーLv2]のスキルヒントレベルが上昇した。

▼イベントが発生します

757: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/11(日) 22:55:49.38 ID:enp2fy890
■櫛風沐雨・嵐へ立ち向かうこと

―――

 それはトレーニングが終わったある日のことだった。

 俺たちの練習を眺めていたらしいたづなさんが、終わり際を見計らって近づいてきた。


「お疲れ様です。今日も精が出ますね」
「ええ、マヤノのおかげで……」
「それは……とても良かったです。先日の皐月賞はショッキングな負け方をしてしまいましたし……」


 たづなさんは遠くを見て、そのように呟いた。

 重ねて言うが、マヤノの負け方は心を折りかねないものだった。特に、ウマ娘を間近で見てきたたづなさんにとっては、見慣れている光景だったのかもしれない。

 だからこそ心配してくれているのだ。その気持ちに素直に頭が下がる。

 ありがとうございます、と礼をすれば、たづなさんも手を振ることで応答する。


「……そういえば、何か御用だったんじゃないんですか?」
「そうでした。実は言伝を受けてきたんです!」
「――言伝?」


 聞き返すと、たづなさんは頷いて肯定する。


「――理事長室にて、待つ……と」


 その言葉を聞いて、背筋がぴしりとした。

 ……いつか話していた、あの話し合いを今こそやる時なのだろう。

 俺はたづなさんに頷き返して、理事長室へと向かう準備をするのだった。

763: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/12(月) 22:14:14.09 ID:pOcJTj9c0
「歓迎ッ! 待っていたぞ、トレーナー!」


 扉を開くなり飛んでくるのは、秋川理事長の大きな声だった。夕方も遅い時刻で、静まり返っている校舎に、まるで沁み込むように響いた。


「着席ッ! とりあえず座りたまえ!」
「……では、失礼して」


 マヤノと共に、来客の用の椅子に身を沈ませる。……やはり、日本有数の学園に置いてある調度品はかなり質がいいらしく、身を沈めているだけで疲れが取れてしまいそうなほどだ。

 ふとマヤノの方向を見ると、何故ここに連れてこられたかわかっていない様子で、少し緊張気味のようだ。軽く頭を撫でると、わ、と声を漏らしてこちらを見つめる。

 少しの間撫で続けると、緊張がほぐれてきたのか、いつも通りの朗らかな笑みを浮かべ始めた。……いや、いつものというには少しふやけ過ぎているかも。

 ごほん、と。ふと理事長の咳払いが響き、俺はその手を止める。不満げなマヤノのことはちょっと見ないふりをして、秋川理事長へと視線を注ぐ。


「傾注ッ! 今日は二人と――主にトレーナー君関連のことで話し合いがしたい!」
「……トレーナーちゃん関連で?」
「肯定ッ! マヤノトップガン、君も知るところにあるのではないか?! 彼の事情について……」


 そういわれて、マヤノははっとした表情になって、俺の方を見る。

 驚きを露わにしている表情を読み取るに――話したの? と伝えたいらしい。

 俺がこくりと頷くと、マヤノは一つ頷いて、秋川理事長の方へ向き直る。


「継続ッ。どうやら君たちの中でも共通認識であるようだ。みんなも知っての通り、トレーナーくんはとある事象に巻き込まれているッ!」
「……ループ、だね」
「そうだ。俺は”達成目標”をクリアできないと五月――メイクデビュー手前まで時間が巻き戻る」


 秋川理事長は頷いて、扇を閉じる。その先端を唇に当てて、憂うように眉を下げた。

764: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/13(火) 00:05:21.85 ID:M5vaZgf60

「思案っ……。助けてあげたいし、そのループから君たちを解き放つ方法を探してみたが――終ぞ思いつかなかった。それこそ、他のウマ娘たちを押しのけURAの頂点に立つくらいしか――」
「……なんとなく、俺もそんな気がしています」
「肯定。こちら側も同一の見解だ。だからといって、URAを無条件で優勝させるわけにもいかない……!」


 当然の話だ。そもそも俺がループしているかどうかなんて、俺以外に認識できない。

 真実か嘘かわからない。秋川理事長だって、俺のあんな様子を見ているからこそ信じてくれているだけで、何も知らない人間が「ループしてるので勝ちを譲ってください!」と頼まれたところで疑問符で返されるのがオチだ。

 そのことはマヤノも十分に理解しているのか、秋川理事長の言葉に頷きを返している。


「無力……ッ! だから、とりあえず我々から何かを行うことはできないッ!」
「まぁ……理解していました。それで、えっと……確かケアの話でしたっけ?」
「肯定ッ! 例えばトレーナー君がループしたとして、そのあとの処理をどうするか……という話だッ!」


 ……皐月賞の前に、すでに話を聞いてたので心構え自体は出来ていた。

 これからレースの難易度はもっと高くなっていく。そう考えると、その先の想定をしないのは……何というか、あまりに楽観的に過ぎる。

 ごくり、と生唾を飲む。


「決定ッ……! ウマ娘のケアは、我々にも出来ないことはない……! だが、国や文化などによってカウンセラーを変える必要性があるように、ウマ娘のケアにはウマ娘こそが適切だッ……」
「だからこその”皇帝”シンボリルドルフ、というわけですか――」
「肯定ッ。特に差し支えなければ、呼びたいと思っている。どうだろうか?」


 正直に言えば、複雑だ。あれほどの大敗を喫していながら、シンボリルドルフにまともに対面できる気がしない。……俺もそうなんだから、マヤノはもっとそうだろう。

 とはいえ、シンボリルドルフに面倒を見てもらう環境とは、ウマ娘にとってこれ以上ない良好な環境だ。生徒会長を務めているだけあって、その実力は折り紙付きだ。

 メンタルケアについても、シンボリルドルフやエアグルーヴ等、人心掌握に長けるウマ娘がいるのであれば完全と言っても差し支えない。

 ……少し怖いところはあるが、秋川理事長に頷きで返す。


「では、呼んできますね――」


 たづなさんがいったん外に出て――しばらく後。

 扉を叩く音がした。


「……理事長、何か御用――」
「用があるのは俺たちだよ、シンボリルドルフ――」


――こうして、面談が始まった。
 

765: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/13(火) 19:55:23.71 ID:M5vaZgf60
「――初めまして。学園では生徒会長を務めさせていただいています、シンボリルドルフです」
「初めまして。おおよそ理解してもらっているとは思うが、マヤノトップガンのトレーナーをやらせてもらっている者だ」


 席を立ちあがり、シンボリルドルフに握手を求める。

 すると、彼女は少しだけ表情をほぐして、差し出された手を握り返してくる。……さすがは生徒会長か、受け答えは洗練されている。


「……さて、おおよその事情は理事長から聞いております。何でも、ループと思わしき現象に巻き込まれているとか」
「その通りだ。……と言っても、信じられる話ではないかもしれないが」
「いえ……。職務上様々な申請などに目を通す機会がありますが――貴方の職務に対する姿勢は評価されるに相応しいものだと考えております」


 そういわれると、少し恥ずかしい気持ちになる。こうして、ウマ娘の育成以外の業務について触れられる機会はほぼほぼ無いし。

 頬をかけば、シンボリルドルフからくすりと、笑い声が漏れた。


「……失礼。これから真剣な話になるので、もう少し緊張した雰囲気になると思っていたもので……。ループという不明な出来事の前で――どうやら貴方は怯んでいないようだ」
「違うな、怯んではいる。……けど、怯んでいては勝てるものも勝てないと思っている」
「……。おっしゃる通りかと」
「賛同に感謝するよ――」


 そこで、ふとシンボリルドルフの目つきが鋭くなる。……恐らくは、ここまでの会話は本題へ至るための前座に過ぎない。いわゆるウォームアップだろう。

 俺の予想は合致していたらしく、「さて」と一言呟いたシンボリルドルフの目は鋭くなる。


「……恐らくご理解いただいているものかと思いますが、念のために――。先ほど秋川理事長からもご連絡いただいたこととは存じますが……不明な現象のために、他のウマ娘の夢を奪うわけにもいきません」
「むろん承知しているよ。――そして、多分俺もマヤノも、それは望まない」
「……そうですか。とりあえず、詳細を煮詰めるのはこちらにお任せいただけますか?」
「ああ、俺たちではわからないこともあるだろうしな」


 そう答えると、シンボリルドルフは軽く頭を下げる。


「では――後日副会長であるエアグルーヴともご挨拶していただければ、と」
「訓練後に時間を取りたいと思っている。頼めるか?」
「ええ、こちらもトレーニングを行う必要があるので、トレーニング後であればかえって好都合でしょう」
「助かる。――話はこれくらいか?」


 ええ、とシンボリルドルフは頷いた。……考えれば考えるほど、何故ここにシンボリルドルフが呼ばれたのか不明だが、こうして顔合わせをすることで円滑に進むこともあるのだろう。

 そう考えた時だ。ふと、シンボリルドルフが声をかけてきた。


「……マヤノトップガンと少し話がしたいのです、良いでしょうか?」
「……。マヤノは、どうだ?」
「マヤは――。マヤは、話してみたい、話す必要があるって、そう思うな……」
「マヤがそういってるなら、俺としては止める理由がない。……席を外したほうがいいか?」
「はい、少しの間――。お願いできますか?」


 頷くなり、俺はたづなさんと理事長と連れ立って部屋から出ていく。理事長室なのに理事長が席を外すのは――なんとなく、織り込み済みである雰囲気を感じるが……。


「これも、想定済みでした?」
「……不明。敢えて答えを言う必要もなかろうッ!」
「それ、もう答えてるような気が――」

766: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/13(火) 20:35:29.92 ID:M5vaZgf60
――マヤノトップガンにとって、シンボリルドルフとは”越え難い壁”だった。

 皐月賞での敗北以前に、シンボリルドルフは絶対的な勝者の象徴だった。

 非常に高い実力、怜悧な判断力――それに、ウマ娘の未来を想い行動する、気高いまでの理想。

 それらを兼ね備えるシンボリルドルフは、本質的に強者なのだ。

 だから、シンボリルドルフと一人で対面したマヤノトップガンは、わずかな恐怖に身を震わせそうになっていた。だが、それでは自分を信じて席を外してくれたトレーナーに示しがつかないと考え、きつく両手を握ることで自信を律していた。

 方やシンボリルドルフは、そんなマヤノの調子に気付いていた。そもそも観察眼にも長けるシンボリルドルフが、マヤノトップガンが抱く畏怖に対して気付いていないわけがない。それに、畏怖とはシンボリルドルフが最も受け慣れている感情の一つであるからにして。


「緊張しているようだな。もっと落ち着け。おちおち着けもできん」
「……そう、ですね」
「……。おちおち、着けは少しこじ付けに過ぎたか」


 場を和ませるためのジョークだったが、マヤノトップガンにそれを咀嚼する余裕はない。ましてそれがわかりづらいジョークであるならばなおさらだ。

 シンボリルドルフは心のノートに、要改善とメモを書き足し――マヤノトップガンの対面に腰を下ろす。


「冗談は置いておこう。マヤノトップガン――君と話してみたかった」
「……。そうかも、しれません」
「いつもの話し方でいいぞ。――それに、こうして君と話しているのは……先ほども言ったが、純粋に君と話してみたかったからだ」
「……なら、いつもの喋り方で」


 マヤノがぎこちないながらも元の口調で話し始めると、シンボリルドルフは表情に微笑を浮かべた。


「……マヤノトップガン、君は随分と――大きな”想い”を背負って走っているんだな」
「そうかも……。トレーナーちゃんがループするって聞いて、負けられないな、って」
「……私も、担当トレーナーがそうなると聞いては余計な力が入りかねない。君の心中は察するに余りあるよ、マヤノトップガン」


 安い同情だ、とはマヤノトップガンは思わない。マヤノトップガンの背負う思いが大きいものであるのならば、シンボリルドルフのそれは非常に”多い”。

 質と量という違いはあるが、背負って走るときの負担は勝るとも劣らない。――端的に言えば、二人は似た者同士であるとも言えた。

 だからといって、傷を舐めあうことはしない。出来ない。それはシンボリルドルフが皇帝であるから、それはマヤノトップガンが信頼の上で此処に居るから。

767: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/13(火) 20:40:51.26 ID:M5vaZgf60
「……で、かいちょーさん。マヤと何を話したいの?」
「ふむ。君は――非常に難しい場所に立っている。このままいけば、君にとっての最終目標――有馬記念では、ナリタブライアンとかちあうことになるだろう」
「……そして、ブライアンさんと今のマヤが戦えば」
「――九割九分九厘。奇跡がない限り勝つことは出来ないだろう」


 わかっていた事実。だが、それを明確に示されてしまうと、悔しさが溢れてくる。

 ナリタブライアンに勝ちたい気持ちに変わりはない。でも、勝てるビジョンも見つかっていない。それはマヤノトップガンにとってとても歯がゆくて、とても悔しい事実だった。


「だが、それは現状の話であって、将来にわたっての話ではない。君のやる気次第では、ナリタブライアンと互角の勝負を繰り広げることもできるかもしれない」
「……やる気次第?」


 その奇妙な言い回しに、マヤノトップガンは違和感を覚えた。

 まるで、やる気を出せば――シンボリルドルフがナリタブライアンに勝つ策を与えてくれる、とでも言っているような――。

 そしてマヤノトップガンは、シンボリルドルフが続けた言葉に、その予想が的中したことを理解した。


「もし君が望むのであれば――僭越ではあるが、私が、君に手ほどきをしてもいい」
「――ッ!」


 それは前代未聞の提案だ。

 ウマ娘にとって、他者に自らが築き上げたノウハウを教えることは、そうない話ではない。トレーニング中のウマ娘たちを観察するのであれば、それなりの割合で見受けられる。

 だが、ことシンボリルドルフにおいてはそうではない。彼女のノウハウは盗み取るのが常であり、彼女が誰かに教えたことは――少なくとも、マヤノトップガンの記憶の記憶の中ではなかった。


「……君たちの運命は、例えるのであれば嵐だ。険しく、ひどく冷たい道のりだ。仮に中央――目に到達できたとて、それは一時の安寧に過ぎない。……理事長もトレーナーも、URAに優勝できればクリアである、と考えているようだが、そうとも限らない」
「……。確かに、そうかも」
「仮にURAの優勝が”目”であるとしたら? そこで立ち止まっていては、また雨風に飲まれることになる。君たちが見据えるべきなのは、嵐本体であり、その先でもある」


 一つ、シンボリルドルフが息をする。
 
 それだけでマヤノトップガンの視線は彼女に釘付けになった。


「櫛風沐雨。苦労することは必至。だが、そこに手伝いがあってはならない――そうは思わないか?」
「思わないし、利用できるものは利用するって――勝つってトレーナーちゃんに誓ったもん。だったら……なんでも、なんでも利用して勝ちあがる……!」
「いい目だ。その目を待っていた――! 用事があるときは……そうだな、ウマスタのDMなり、電話なりをかけるといい。時間を作ろう」

 
 シンボリルドルフはそういうなり立ち上がり、マヤノトップガンに微笑みかける。


「君以外のウマ娘の幸運を祈るように、君の幸運を私は祈っている。どうか君の道のりが、輝かしい未来へつながていますように」


 それだけ言うと、シンボリルドルフは歩み去っていく。その背中に宿る数多の思いにマヤノトップガンは畏怖しつつ――しかし、それが畏怖される理由も明確に理解した。

 だからこそ、彼女の言葉に動かされる。


「いつか絶対……ぜーったい、会長さんを超えてみせるんだから――ッ!」


 そうして、二人の対談は終了した。

 あとには、嵐の後のような静けさだけが、横たわっていた――。


―――

▼行動に[秘密の特訓]が追加されます。

※[秘密の特訓]とは
シンボリルドルフと秘密の特訓を行います。
能力値を上げながら、有用なスキルを獲得できる可能性もある一石二鳥な行動です。
しかし、行うとやる気の減少などにつながる可能性があります。
また、能力値が一定の数値以上になっていないと効果を十全に得られない可能性もあります。
(詳細は選択時に記載します)

768: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/13(火) 20:44:01.99 ID:M5vaZgf60
トレーナー「あの後、シンボリルドルフとの仲が良くなったのか、シンボリルドルフとしきりに連絡を取るマヤノの姿が見受けられるようになった」

トレーナー「やはり、人心掌握に長けているだけはある。このままマヤノに蔓延っている恐怖を取り除いてくれるといいのだが……」

トレーナー「いや、はき違えるな。それは俺の仕事だ――」

トレーナー「彼女を十全に育成するのは俺の責務であって、シンボリルドルフに任せていいものではない――!」

トレーナー「……。にしても、妙だな。なんだか少し寂しい気がするぞ……」

トレーナー「……! これがひょっとして、嫉妬ってやつなのだろうか?!」

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/会話(秋川理事長)/秘密の特訓/その他(良識の範囲内で自由に)
※■■■まであとXターン(当ターン含む)

769: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/13(火) 20:56:21.77 ID:1a1HLyG10
秘密の特訓

774: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/15(木) 19:55:48.27 ID:VMNnLksB0
トレーナー「よし、今日はこれでトレーニングは終了だ。お疲れ、マヤノ」

マヤノ「トレーナーちゃんもお疲れ様!」

トレーナー「おう。……そうだ、マヤノ。近場のスイーツ店のクーポン券をもらったんだけど、今日行かないか?」

マヤノ「……! ホントは行きたいけど……今日は用事があるの! だからまた今度、一緒に行きたいなー。ダメ?」

トレーナー「……? あ、い、いいぞ。都合がいい日に行こうな」

マヤノ「うん! じゃあね、また明日、トレーナーちゃん!」

トレーナー(マヤノが……俺の誘いを断った……だと?!)

トレーナー(珍しいこともあったもんだ……)


―――


ルドルフ「……来たか」

マヤノ「うん! 今日もよろしくお願いしまーす☆」

ルドルフ「意気軒昂、やる気があることは非常にいいことだ」

ルドルフ「さて、今日は――このトレーニングを行っていこうと思う。体力の残量に余裕はあるんだろう?」

マヤノ「もっちろん!」

ルドルフ「ふふ、根を上げるなよ?」


―――

▼秘密の特訓について
シンボリルドルフと秘密の特訓を行います。
能力値を上昇させながら有用なスキルを獲得することも可能ですが、難易度が高く、失敗する可能性がある行動です。

どのようなトレーニングを行うかはコンマによる判定を行います。
トレーニングにより、要求されるステータスが異なります。
基本的には賢さを含む全ステータスを参照しますが、ゾロ目のみ判定が少し異なります。

トレーニング決定後は成功判定のためのコンマ判定を行います。
基本的に[コンマ値+能力値]の合計が、設けられた要求能力値を超過していれば成功となります。ゾロ目の場合は判定が異なります。

トレーニング終了後は成長のためのコンマ判定と、習得スキルについての判定を行います。
習得できるスキルはトレーニングにより異なります。場合によっては使用できないスキルが得られる可能性もあります。

また、秘密の特訓を行うと何かが起こる可能性があります。

―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:435(C)
スタミナ:401(C)
パワー:668(B+)
根性:972(A+)
賢さ:264(E+)
やる気:絶好調

―――

下1 トレーニングの内容(コンマ)
01~20:スピード
21~40:スタミナ
41~60:パワー
61~80:根性
81~00:知識

775: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/15(木) 19:59:49.82 ID:uD/+uB5k0
せいや

776: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/15(木) 20:07:23.67 ID:VMNnLksB0
ルドルフ「洽覧深識。見聞を広め、博識とならん――。これもまた、強者になるために必要な過程の一つだ」

マヤノ「こうらん、しんしき」

ルドルフ「そうだ。というわけで、そうだな……。ここに学園が収集した過去のウマ娘のレースデータがまとめてある。特にマヤノトップガンに近い走り方をするウマ娘をピックアップして、私と共に見ていこう」

マヤノ「うーん、全部は解らなかったけど――でも、映像を見たらいいんでしょ?」

ルドルフ「そうだな。その上で技術を盗んでみよう」

マヤノ「アイ・コピー!」


―――


下1 秘密の特訓1回目:達成判定
[賢さ:264]+[下1コンマ値]>[1回目判定値:300]の場合成功

ゾロ目の場合は判定の可否に関わらず成功。
成功するコンマ値でありかつゾロ目の場合は成長コンマに固定値追加。



777: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/15(木) 20:09:17.93 ID:v9K/UomLo
ふん

779: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/15(木) 20:22:11.55 ID:VMNnLksB0
マヤノ「あ、この子の走り方凄くいい……かも」

ルドルフ「今の君の走りは、ピッチ寄りの走法だからな。脚へかかるダメージが少ない分、速度の上昇率はストライド寄りに比べるとあまり高くはない」

マヤノ「ピッチ? ストライド?」

ルドルフ「ピッチ走法。簡単に言えば、歩幅を小さくして、足の回転で速度を稼ぐ走法だ」

ルドルフ「逆にストライド走法は、歩幅を大きくして速度を稼ぐ走法だ。こちらの方が速度は出るが、その分脚へ来るダメージが大きいので、スタミナを付けたウマ娘向きの走法だ」

マヤノ「……ということは、中距離はストライド走法で走って、長距離はピッチ走法で走れば……!」

ルドルフ「残念だがそう簡単な話ではないんだ。変に走法を変えると、癖が残る――。最初は気にならなくとも、後々に大きな爆弾を残す可能性がある。それが原因で脚を故障し、レースからドロップアウトしたウマ娘もいるくらいだ」

マヤノ「そうなんだ……」

ルドルフ「だからこそ、知識としてそういう走法があることを知っておくくらいにとどめておくといい。走法については……君のトレーナーがきちんと管理をしている。走り方は君に合ったものに調整されているようだ」

マヤノ「トレーナーちゃん、そんな細かなところまでマヤのことを見てくれてたんだ……」

ルドルフ「トレーナーは、ウマ娘にとって一心同体ともいえる存在だ。……君が思っている以上に、彼は君のことを見ているはずだ」

マヤノ「てれてれ~……」

ルドルフ「ふふ、信頼関係があるのはいいことだな。今日はここ辺りにしておこう。君のトレーナーもあまり遅くなると心配するだろうし」

マヤノ「! 今日はありがとう、会長さん!」

ルドルフ「ああ。君に教えるとこちらも実力が増していく気がする。またよろしく頼むよ」


―――

下1 トレーニングの効果量(コンマ)
※ゾロ目の場合は追加ロール

下2 スキル習得(コンマ) 
80以上で習得
50以上でスキルヒント
※ゾロ目の場合は追加ロール

780: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/15(木) 20:22:43.32 ID:ycNc+v67O
ゾロ目こい

781: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/15(木) 20:24:01.46 ID:uD/+uB5k0
たあっ

782: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/15(木) 20:26:30.34 ID:VMNnLksB0
▼マヤノトップガンの賢さが上昇した。
賢さ:264(E+)+32→296(E+)

▼スキルを習得できなかった……。

783: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/15(木) 20:27:24.76 ID:VMNnLksB0
▼マヤノトップガンの賢さが上昇した。
賢さ:264(E+)+32→296(E+)

▼スキルを習得できなかった……。

784: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/15(木) 20:32:10.44 ID:VMNnLksB0
トレーナー「最近やけにマヤノが生き生きしている気がする」

トレーナー「レースで負けてからというもの、ふさぎ込んでいたマヤノを心配していたが……。今はもう、心配する必要ないぜ! ってマヤノがブイサインを決めている……気がした」

トレーナー「そういえば、あれからナイスネイチャとは話をしたんだろうか。お互いに思うところもたくさんあるだろうし、たくさんお話をして、たくさん想いを交わしてほしいな」

トレーナー「その記憶が、いつかマヤノを導く光とならんことを――」

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/会話(秋川理事長)/秘密の特訓/その他(良識の範囲内で自由に)
※■■■まであとXターン(当ターン含む)

785: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/15(木) 20:33:43.44 ID:uD/+uB5k0
スキル習得(ウマ娘)

786: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/15(木) 20:38:04.97 ID:VMNnLksB0
トレーナー「マヤノ、君に出来ることは無限にある――そうは思わないか」

マヤノ「えっ? どうしたのトレーナーちゃん、急に……」

トレーナー「元気になれば何でもできるッ! お米食べろお米ッ!」

マヤノ「良く解らないけど、良く解らないことはわかったよ……トレーナーちゃん」

トレーナー「冗談はさておいて、君に出来ることは多分俺の想定よりもはるかに多い。その影を踏みに行こうじゃないか」

マヤノ「? レースのコツをつかみに行くってこと?」

トレーナー「そういうことだ」

マヤノ「アイ・コピー! 次からはもっとわかりやすく言ってほしいかも……」

トレーナー「……すまん」

―――

下1
どのスキルを習得する?

[スキルヒント:ウマ娘]
・好転一息 Lv1[汎用]
(序盤に選択肢追加:中盤のコンマ判定を2段階上のものに上げる)
・読解力 Lv1[作戦:差し]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・大局観 Lv1[作戦:差し]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・食いしん坊 Lv1[作戦:先行]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を2段階上のものに上げる)
・ささやき Lv1[距離:中距離]
(中盤:ライバルウマ娘のコンマ判定を1段階下のものに下げる)
・魅惑のささやき Lv1[距離:中距離]
(中盤:ライバルウマ娘のコンマ判定を2段階下のものに下げる)
・スカイハイ☆ランデヴーLv2 Lv1[作戦:逃げ] ※フォームチェンジ権
(序盤に選択肢追加:ゴール時のコンマ判定に+200の補正)

787: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/15(木) 20:39:47.01 ID:ycNc+v67O
スカイハイ☆ランデヴー

788: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/15(木) 20:44:17.30 ID:VMNnLksB0
トレーナー「そういえばマヤノ、この前の勝負服モドキだが、サイズ合わせてきたんだよ、どうだ?」

マヤノ「そんな、ニンジンジュースいっぱいどう? みたいな聞き方しなくても……。あ、もちろん着てみたいよ~!」

トレーナー「よし! じゃあちょっと待っててくれ――」


―――


トレーナー「勝負服モドキ、初心者にしてはなかなかの出来栄えだと思ているんだが、やっぱりほかの勝負服とか見てるとデザインの拙さが出てくるな――」

トレーナー「餅は餅屋、か。手を出さないほうがいいとは思わないけど、出すなら出すでプロと比較される、比較することを覚悟して手を出さなきゃいけないよな」

トレーナー「想いだけはどんなプロよりも強い! がな!」


―――


下1 習得コンマ
70以上で習得
70以下でヒントレベルアップ

789: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/15(木) 20:45:00.13 ID:112HRXWNo
うおおお

790: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/15(木) 20:53:07.19 ID:VMNnLksB0

マヤノ「お待たせ、トレーナーちゃん」

トレーナー「お――って、どうした、そんなにもじもじして」

マヤノ「あのね、トレーナーちゃん……」

トレーナー「耳を寄せろって? どうしたんだ、本当に……」

マヤノ「スカートのひもが解れそう……」

トレーナー「えっ。え、大丈夫か……?」

マヤノ「……今は大丈夫じゃない、かも」

トレーナー「……。ひょっとして、スカートを手で押さえてるのって」

マヤノ「……ぅん」

トレーナー「……。とりあえず、対処療法になるけど……俺のジャージを羽織っててくれ。動けそうか?」

マヤノ「難しい……かも」

トレーナー「しょうがない、ちょっと我慢してくれよ!」

マヤノ「と、トレーナーちゃん?! いきなりお姫様抱っこは聞いてない――」

トレーナー「とりあえず更衣室まで連れていく! ジャージに着替えてからもう一度ここに来てくれ……。あと、それはまた縫い直すから持って来てくれ」

マヤノ「ひゃぃ……」

トレーナー「……? マヤノ?」

トレーナー「…………あ」

トレーナー(ここトレーニング場だったわ……。そりゃみられるよな……)

トレーナー「すまん、マヤノ……」

―――

▼スキルヒント[スカイハイ☆ランデヴーLv2]のスキルヒントレベルが上昇した。

791: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/15(木) 21:01:48.86 ID:VMNnLksB0
トレーナー「アレから、俺たちの行動が話題になっているらしい。校内SNSはそれはもう……何というか、酷い様子だ」

トレーナー「だがしかし、俺は思う」

トレーナー「確かに行動は軽率だったかもしれない。でも、ウマ娘のことを真に思うのであれば、あれくらいは恥ずかしさを覚えることなく行動することがトレーナーとしての役目ではないのだろうか」

トレーナー「……まぁ、空虚な自己正当化であることはもう承知しているので、これ以上は言葉を重ねないんだけど」

トレーナー「それに、余りやらかしてると呼び出しが――」

たづな「トレーナーさん、少しお話が――」

トレーナー「呼び出しですか?!」

たづな「……? 予算についてのご相談ですが」

トレーナー「なんだ……呼び出しじゃないのか」

たづな「呼び出されてほしかったんですか?」

トレーナー「そんなことは断じて!」

たづな「そう、ですか。あ、こちら資料となりますので目を通してください」

トレーナー「はい……」

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/会話(秋川理事長)/秘密の特訓/その他(良識の範囲内で自由に)
※■■■まであとXターン(当ターン含む)

792: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/15(木) 21:04:02.44 ID:uD/+uB5k0
秘密の特訓

793: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/15(木) 21:12:22.53 ID:VMNnLksB0
トレーナー「ひぃ、仕事が終わらん……!」

マヤノ「……トレーナーちゃん、だいじょうぶ……?」

トレーナー「あ、ああ。トレーニングをお休みにしてもらったおかげで助かってるよ、ありがとうな」

マヤノ「えへへ……。ね、トレーナーちゃん。マヤノが出来ること、何かない……?」

トレーナー「ああ……。ここからはパソコン作業だし、そう大きな仕事じゃないから大丈夫だ。マヤノも好きなところに行っていいんだぞ」

マヤノ「んー……。わかった、じゃあまた明日ね!」

―――

マヤノ「……ってことがあったの!」

ルドルフ「トレーナーに課された仕事量はかなりのものだと聞くからな……」

マヤノ「ね、会長さん! マヤも仕事をお手伝いしたいんだけど、何かできることってあるかな……?」

ルドルフ「うーむ。それよりも、君は強くなることを考えたほうがいい」

マヤノ「えー? トレーナーちゃんの力になりたいよ、マヤ……」

ルドルフ「君が力をつければ、それだけトレーナー君の心理的な負担は減る。それに、君の実力が付けばつくほどに査定が良くなるはずだから、給料も出てくるはずだ」

マヤノ「……給料がたくさんだと、トレーナーちゃんは凄く助かる?」

ルドルフ「お金があるという事は余裕が生まれるという事でもある。クオリティ・オブ・ライフの発展維持にはお金が必要不可欠だからな」

マヤノ「くおりてぃ……?」

ルドルフ「……。とにかく、トレーニングを重ねて実力をつければ、回り回ってトレーナー君のためになる。トレーニングに入ろうか」

マヤノ「……! アイ・コピー!」

―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:435(C)
スタミナ:401(C)
パワー:668(B+)
根性:972(A+)
賢さ:296(E+)
やる気:絶好調

―――

下1 トレーニングの内容(コンマ)
01~20:スピード
21~40:スタミナ
41~60:パワー
61~80:根性
81~00:賢さ

794: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/15(木) 21:15:26.01 ID:1Ee+WzcF0
スペード

795: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/15(木) 21:23:52.47 ID:VMNnLksB0
ルドルフ「スピードはすべてにおいて重要視される」

マヤノ「うん、早ければ早いほど、前に出やすい!」

ルドルフ「力強さも重要なファクターだが、スピードも同等程度には重要なファクターだ。これがあるとないとでは、レースでの着順にも影響してくる」

ルドルフ「故にこそ、スピードを鍛えなければならない。ただ、スピードといっても大別して二種類ある。何かわかるか?」

マヤノ「んー……。えっと、ふつーの時と、すばッと行くとき?」

ルドルフ「おおむね正解だ。通常時――適宜的に非スパート時と呼ぼう。非スパート時におけるスピードはイコール持久力と言っても差し支えない。だがこれもスピードだ。スパートまでに大きく離されていては意味がないし、逆に大きく離していたらそれだけの有利を築ける」

ルドルフ「対照的に、スパート時の速度は純粋な速度だ。最終コーナーから最終直線へ至り、ゴールへ……。そんな過程でどれだけの速度を出せるか。こればかりは体格の問題や生来の気質などの要素もある――が、君はそれなりに素質があるようだ」

ルドルフ「故にこそ、君に課すべきトレーニングはこのスパート時のスピードだ。言い換えれば末脚の醸成、ともいえるだろうな」

マヤノ「……ふんふん。アイ・コピー! 最後に走り抜ける力を育てるんだね」

ルドルフ「そうだ。というわけで――ハロン走だ。並走は私が務めよう」


―――

下1 秘密の特訓2回目:達成判定
[スピード:435]+[下1コンマ値]>[1回目判定値:400]の場合成功

※今回自動成功
※ゾロ目の場合は判定の可否に関わらず成功。
※成功するコンマ値でありかつゾロ目の場合は成長コンマに固定値追加。

796: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/15(木) 21:28:28.64 ID:112HRXWNo
ゾロだすとこってことね

797: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/15(木) 22:14:31.88 ID:VMNnLksB0
ルドルフ「ふむ、君の爆発力は既にそこそこの基準にあるようだ」

マヤノ「……会長さん、さすが――」

ルドルフ「まぁ、年の功もあるしな」

マヤノ「それでも――さすがは会長さんだな、って」

ルドルフ「素直に賛辞は受け取っておくことにしよう。ありがとう」

マヤノ「どーいたしましてっ!」

ルドルフ「さぁ、もう一回――!」

―――

下1 トレーニングの効果量(コンマ)
※ゾロ目の場合は追加ロール

下2 スキル習得(コンマ) 
80以上で習得
50以上でスキルヒント
※ゾロ目の場合は追加ロール

798: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/15(木) 22:17:53.29 ID:wA1PLAJIo
ゾロ頼む

799: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/15(木) 22:21:46.03 ID:1Ee+WzcF0
しぶい

800: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/15(木) 23:20:00.76 ID:VMNnLksB0
▼マヤノトップガンの賢さが上昇した。
スピード:435(C)+29→464(C)

▼スキルを習得できなかった……。

803: ◆FaqptSLluw 2021/07/16(金) 01:40:29.64 ID:YZ47s4oM0
 
―――


トレーナー「トレーナー業と仕事の両立ってやっぱり大変なんだな、と常々思う。これ、マヤノがデビューしてまだ間もないからマシだけど、シンボリルドルフとかの担当とかになるとえぐいんだろうな……」

トレーナー「そろそろ俺にも仕事術みたいなスキルが欲しい……。異世界転生みたいなチート級の事務処理能力とかもらえないかな……」

トレーナー「……。冷静に考えると、ループっていう事象自体が割と転生転移モノに在りそうな設定だな。なんて悪趣味な……」

トレーナー「うーむ、そう考えると、ひょっとしてループって悪いことだけではないのかも……? スペシャルウィークのことを考えると、完全に悪いことではない、とは思うし」

トレーナー「ものは考えようだな、きっと――」


―――


下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/会話(秋川理事長)/秘密の特訓/その他(良識の範囲内で自由に)
※■■■まであとXターン(当ターン含む)

804: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/16(金) 01:47:51.40 ID:TgWWL65L0
ご休憩

805: いぬ ◆FaqptSLluw 2021/07/16(金) 02:16:16.17 ID:YZ47s4oM0

トレーナー「ひとやすみひとやすみ……とは有名なアニメーションのセリフだが、今改めて考えると本当に正しいことを言っているのだなぁと思う」

マヤノ「水飴食べたーいってなるよね!」

トレーナー「ああ、子供の頃はあの水あめが本当に美味しそうに見えたな。実際に食べてみると、むしろ飴の方が美味しくて……」

マヤノ「なんか、知れば知るほど賢くはなれるけど、知らないことがある方が人生オトクかも~って思っちゃったな~……」

トレーナー「という訳で今日はお休みだ。マヤノがやりたいことをやるといい。もちろん公序良俗に反すること以外で、な」

マヤノ「トレーナーちゃんがそれ言う~? この前のこと、マヤは忘れてないんだからね!」

トレーナー「……あのお姫様抱っこは不可抗力だろうよ」

マヤノ「…………。でも、ちょっと良かったかも」

トレーナー「ん、どうかしたか?」

マヤノ「なんでもないもーん。マヤちんカフェでフラッペ食べてこよーっと」

トレーナー「あ、食べ過ぎるなよ――ってもう行った……。なんか不機嫌になっちゃったな」

トレーナー「女心は秋の空――。掴みどころがないというか、なんというか」

トレーナー「まぁ、次からは気をつけるということで、ここはひとつ……」

―――

▼休憩を行った。

▼次回トレーニング効果が2倍になった。

822: ◆FaqptSLluw 2021/07/16(金) 20:32:42.40 ID:YZ47s4oM0
「……そろそろ、次の目標レースを決めなければならない時期か」


 夜のトレーナー室で、俺は一人ごちった。

 食堂から聞こえる喧騒が、カーテン一枚に僅かに遮られて、心地が良いBGM。

 俺は一つ伸びをして、思案に耽る。


「適性を考えるなら、天皇賞・秋かジャパンカップが妥当だ……。達成目標のことを考えると、ここでGⅡレースという選択はできない。出場出来ればだが、有馬記念はマヤノトップガンにとって貴重な経験となる」


 だが、今あげた中で最も考えにくいのは有馬記念への出場だ。これを目標レースに掲げてしまうと……それd代え俺がループする可能性が増大する。

 とはいえ、ジャパンカップや天皇賞・秋への出場にも大きな障害が立ちふさがる。まだまだ先の話だが、傾向を考えれば、出場してくるだろうウマ娘に想像は付く。


「秋天にサイレンススズカ、JCにはシンボリルドルフか……」


 両名とも越え難き壁だ。特にシンボリルドルフはマヤノをして追い越せない怪物とまで言わしめる相手。そう簡単に勝たせてはくれない。

 むろんだが、有馬に出馬するとなれば、これまたシンボリルドルフとかちあう羽目になるだろう。成長したマヤノならいざ知らず、今のマヤノではシンボリルドルフとの直接対決は敗色濃厚。

 負けの経験はウマ娘を強くする。しかし負けこむとそれが慣れとなって、不必要な自己評価の卑下に繋がることがある。それだけは避けなければならない。あいにくだが、俺にはそんなコミュニケーション能力がないからだ。


「……ふむ」
「こんこん、トレーナーさん、いらっしゃいますか?」
「たづなさんですか、居ますよ。どうぞ」


 擬音を口で言ったことには突っ込まずにいよう。たづなさんを招き入れると、いつも通りの笑顔でたづなさんは微笑む。


「遅くまで大変ですね」
「たづなさんこそ。いつもお疲れ様です」
「いえいえ、そちらこそ……」
「いえいえ……」
「……。さて、早速ですが要件をお話しますね」


 そういって、たづなさんは少し申し訳なさそうに眉を下げる。


「目標レースの話ですが……」
「ああ、ちょうど今そのことを考えていたんです。どうしたらいいのかな、と」
「そう、ですよね……」


 とはいえ、とたづなさんは前置きする。


「そろそろ決めていただかないことには、こちらも少し困ってしまうので……」
「そう、ですよね……。三つに候補は絞れているんですが、それ以上が……」
「天皇賞・秋、ジャパンカップ、有馬記念、ですか……」
「私としては、どのレースも非常に魅力的なものだと感じますが……。強敵ぞろいのレースですね」
「ええ、だからどうしようかな、と……」


 どれだけ考えても答えが出ない。マヤノのことを考えると、浮かんでくる答えを全て精査しなければならない気がした。


「トレーナーさん、そんなに悩むのでしたら――時には流れに身を任せるのも肝要だと思いますよ」
「時の流れに身をまかせる?」
「ここに賽子があります。これで決めれば、それは天命といえるのではないでしょうか?」
「……。一理ある、気がしますね」


 振るだけ振ってみるか……。


―――

下1 次の目標レース(コンマ判定)
01~60:GⅠレース【天皇賞・秋】   難易度:高 報酬:大
61~80:GⅠレース【ジャパンカップ】難易度:特高 報酬:特大
81~99:GⅠレース【有馬記念】    難易度:極高 報酬:極大

823: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/16(金) 20:34:25.10 ID:50jRncqeo
おーん

824: ◆FaqptSLluw 2021/07/16(金) 20:43:57.94 ID:YZ47s4oM0
「1、ですね……」
「出目が低いので、難易度が低いところに行け――という天命でしょう」
「……マヤノのことを考えると、やはりそれが最良ですか」


 強敵が出てくることを考えると、リスキーな選択は出来ない。

 天皇賞・秋がリスキーではない、というわけではないが――それでもJCや有馬に比べるといくらかリスクが軽い。


「明日、マヤノに相談してみます」
「ええ、こちらも準備を進めておきますね」
「ありがとうございます――。よろしくお願いいたします!」


―――

▼次回目標レースが「天皇賞・秋」に決まった。

▼次回目標レースまであと6ターンです。


825: ◆FaqptSLluw 2021/07/16(金) 20:51:12.43 ID:YZ47s4oM0
(アナウンス)

天皇賞・秋の結果が出たら一度このスレを畳みます。
多分終わるころには900超えてると思うので……!

―――

トレーナー「あの後、マヤノと話し合いをした」

トレーナー「マヤノは少し驚いたようだが、それでも直ぐに出走を決めてくれた」

トレーナー「何か心境の変化があったようだ。トレーニングに対する姿勢も、いつもよりも前のめりだ」

トレーナー「それが何かわからない。でも、それはとてもいいことだとは思う……んだけど」

トレーナー「悔しいな。やっぱり俺はまだ一人前のトレーナーじゃない。俺だけでは、マヤノを十全に輝かせることは出来ないんだな」

トレーナー「……でも、だけど。いつかは出来るはずだ――」

トレーナー「その時を座して待つわけにはいかない。……努力し、学習し。結果を出すんだ」

トレーナー「今日も一日が始まるなぁ。今日も頑張るぞ、おー!」


―――


下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/会話(秋川理事長)/秘密の特訓/その他(良識の範囲内で自由に)
※天皇賞・秋まであと6ターン(当ターン含む)
※休憩効果発動中。次回トレーニング効果2倍。
>>2ターン後、夏合宿が開始されます。

826: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/16(金) 20:52:36.87 ID:MBT9yXU+O
トレーニング

828: ◆FaqptSLluw 2021/07/16(金) 20:59:12.50 ID:YZ47s4oM0
 

トレーナー「さて、マヤノ。天皇賞・秋を目指すにあたって重要なことは何だと思う?」

マヤノ「ん~。トレーナーちゃんとの愛?」

トレーナー「多分違うと思うんだよ。多分違うと思うんだけど……違わない気がするから不思議だよな」

マヤノ「良く解らないけど……でも、多分正解だと思うよ!」

トレーナー「……そう、なのか? いや、なんか騙されてる気がするぞ」

マヤノ「そんなわけないよ~」

トレーナー「本当か?」

マヤノ「……そんなわけ、ないよ」

トレーナー「……本当に?」

マヤノ「……そんなわけ、ないかもしれないしあるかもしれない……」

トレーナー「まったく、俺はマヤノを嘘を吐く子に育てた覚えはありません!」

マヤノ「……マヤもトレーナーちゃんに育てられた覚えはないかな~……」

トレーナー「……。よし、トレーニング、やるか!」

マヤノ「あー、トレーナーちゃん誤魔化した~」


―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:464(C)
スタミナ:401(C)
パワー:668(B+)
根性:972(A+)
賢さ:296(E+)
やる気:絶好調

―――

下1 トレーニングの内容
スピード/スタミナ/パワー/根性/知識
※サポートカード[スペシャルウィーク]アクティブ。根性の練習時に固定値追加。

下2 トレーニングの効果量
※ゾロ目の場合は追加イベント

829: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/16(金) 21:02:14.34 ID:/v9xnKydo
スピード

830: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/16(金) 21:02:19.10 ID:MbMQgtvQ0
パワー

831: ◆FaqptSLluw 2021/07/17(土) 15:45:14.78 ID:lsaOydea0
トレーナー「さて、これからトレーニングを行っていくわけだが」

マヤノ「うん」

トレーナー「トレーニングはスピードだ」

マヤノ「……うん?」

トレーナー「スピードはトレーニング、今日はテンポ走をやるぞ」

マヤノ「……。あの、トレーナーちゃん」

トレーナー「ん……。どうした?」

マヤノ「なんか疲れてなーい?」

トレーナー「疲れてなんかないぞ。さぁ、スピードを始めよう」

マヤノ「いや、絶対疲れてるよ~! 今日はもうお布団はいろ? ね?」

トレーナー「そういうわけにはいかない。天皇賞・秋までまだ時間はあるとはいえ……」

マヤノ「トレーナーちゃんが寝てくれなきゃ、マヤはトレーニングしませーん! はやく寝なさーい!」

トレーナー「む、それは困る……」

マヤノ「トレーナーちゃんが倒れたら困るのはマヤの方なんだよ……? 大好きなトレーナーちゃんが無理してまで、マヤのために働いてくれてるのはうれしいけど、それで体を悪くしたらマヤは……ヤだよ……」

トレーナー「マヤノ……。そうか、じゃあ――お言葉に甘えて今日は休ませてもらうか」

マヤノ「うん。今日は自分でできる範囲のトレーニングをやってるね」

トレーナー「よろしく頼む――」

―――

▼マヤノトップガンのスピードが上昇した。
スピード:464+(10×2)=484(C)


832: ◆FaqptSLluw 2021/07/17(土) 16:09:24.89 ID:lsaOydea0
トレーナー「この前はマヤノに迷惑をかけてしまったな……。多分前日に遅くまで仕事をしていたせいだろう」

トレーナー「このまま体調を崩すようであれば、マヤノのトレーニングにも本格的な影響を与えることになるだろうし、早々に改善しなければな……」

トレーナー「とはいえ、業務を低減させるにはどうしたらいいのか……。突き詰めると作業効率を上げるに尽きるんだが、それだけでは足りない気がする」

トレーナー「そうだ、今度先輩トレーナーにいろいろ聞いてみるか。先達であればいろんなアドバイスをくれるかもしれないしな!」

トレーナー「そうと決まったらアポイントメント……。って、俺先輩トレーナーとのコネがなかったわ……」

トレーナー「八方手づまり、って感じだな……はは」

トレーナー「ま、理事長に相談してみるか。それでどうにかならなかったら――それはその時考えるか!」

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/会話(秋川理事長)/秘密の特訓/その他(良識の範囲内で自由に)
※天皇賞・秋まであと5ターン(当ターン含む)
>>1ターン後、夏合宿が開始されます。

833: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/17(土) 16:12:38.40 ID:RuxMntbQo
リジチョへ相談

834: ◆FaqptSLluw 2021/07/17(土) 20:06:55.58 ID:lsaOydea0
トレーナー「……というわけなんですよ、秋川理事長」

秋川理事長「考慮ッ。前々から改善すべきだとは考えていた……」

トレーナー「……やっぱり陳情とかは上がってくるんですか?」

秋川理事長「肯定。特に上級生……クラシックレースに出場するようなウマ娘のトレーナーからは日夜届いていた……」

トレーナー(あ、やっぱり仕事量が多くてどうにもならないんだ……)

秋川理事長「協力……ッ! 今まで一度も、低い年齢層のウマ娘を担当するトレーナーからは陳情が上がってこなかったが故の対処の遅さだ……ッ。直ぐにとは言えんが、出来る限り速やかにサポートの体勢を整えたいと考えているッ……。既に購入も済ませている」

トレーナー「え? 購入……?」

秋川理事長「黙秘ッ!!! 今のはたづなには内緒――」

たづな「何が、内緒なんですか?」

秋川理事長「ひ……」

たづな「理事長、この際ですからお話し合いをしましょう。ね?」

秋川理事長「」

トレーナー(沈黙してしまわれた……)

たづな「というわけで、どういう結果に落ち着くかは分かりませんが、悪いようにはならないと思いますので~。よろしくお願いしますね」

トレーナー「あっ、はい……」

―――

▼次回目標レース後、何かが起きる……!


835: ◆FaqptSLluw 2021/07/17(土) 20:13:07.09 ID:lsaOydea0
―――

――遠くから潮騒が聞こえる。

 バスから降りた俺たちは、鼻腔に満ちる潮の香りと、遠くからかすかに響く海の息遣いを一身に受ける。

 7月前半から行われる夏期合宿はウマ娘にとって非常に重要なイベントのひとつである。

 なんと言っても、トレセン学園中のウマ娘が一堂に会し、トレーニングを行うのだ。そこから盗み取れる技術なども多くあり――トレーナー間でも夏を制する者はバ場を制する……なんて言われるくらいだ。

 この期間を無駄に過ごす訳には行かない。

 海風が頬を叩く感触と共に、夏合宿が始まった――!

―――

■夏合宿について
夏合宿中は以下のことが行えます
・トレーニング
・休憩(トレーニング効率2倍)
・探索

■トレーニングについて
普段より効率のいいトレーニングを行うことができます。詳細なコンマ判定については、トレーニング選択時に再度説明します。

■休憩について
トレーニング効率がアップします。また、やる気が下がっている場合は1段階上昇します。

■探索コマンドについて
夏合宿中、付近の探索を行うことができます。
このコマンドによって発生した進捗はループを経ても記録されます。
直接ウマ娘の成長に結びつくかどうかは運次第。ですが結びついた時のリターンは大きい、言わばギャンブルのような要素です。
また、探索の結果によっては次回ループ時に影響が発生する可能性があります。

―――

下1
今日は何をする?
トレーニング/休憩/探索/その他(良識の範囲内で自由に)

836: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/17(土) 20:16:11.24 ID:N/8cxsLZ0
探索

837: ◆FaqptSLluw 2021/07/17(土) 20:24:34.89 ID:lsaOydea0
■探索について

・探索とは?
夏合宿中にのみ行える特殊な行動です。
様々なスキルのヒントや、ループに役立つものなどが獲得できる唯一の行動ですが、時には何の成果も得られず終わる、いわばギャンブルのような行動です。
探索は13の探索度を有しており、一度探索するとその是非を問わず、探索度を1増やします。

・探索の特徴
探索は【ループしても探索度が保持されます】。
また、探索度を増やせば増やすほど、報酬を得る機会は増加します。
最終到達地点に到着すると、イベントが発生します。

・道中の判定について
下5コンマ安価を一気に取ります。
コンマの集計が終了した後、再度下5コンマ安価を取ります。
最終的に今までに集計した10コンマ安価を総合した数値によってリザルトを算出します。
道中の安価にも報酬が存在することがありますが、それなりに難度が高いものだと考えてください。
基本的にはコンマの数値が高ければ高いほど、ウマ娘やトレーナーにとって有用なものが入手できます。
コンマがゾロ目だった場合は、原則として終了後に追加ロールが発生するものとします。

・その他
追記すべき事項があれば都度追記します。
連取は性質上1分経過後であれば可能なものといたします。
ご協力のほどお願い致します――。

838: ◆FaqptSLluw 2021/07/17(土) 20:25:26.28 ID:lsaOydea0
前回探索時の補正値を見直し、新たに制定しなおしました。
能力値の補正の基準はDとなります。

―――

トレーナー「この島に来るのは二回目だが、相も変わらず穏やかだよな」

マヤノ「ね~。ハンモック? 持ってきてお昼寝したら気持ちよさそう~。もちろん、隣にトレーナーちゃんがいれば、もっと、ね?」

トレーナー「はいはい、ありがとね。考えとくよ」

マヤノ「……それ、狡いんじゃない、トレーナーちゃん?」

トレーナー「大人とは狡い生き物だよ、マヤノ君――」

マヤノ「むー……。あーあ、もうマヤはすねました! トレーナーちゃんとデートしないと機嫌が直りません~!」

トレーナー「はは、それは困ったな……」

トレーナー「じゃあ、デート、行くか」

マヤノ「……ぇ?」

マヤノ「いいの?」

トレーナー「なんだよ、マヤノがそういったんだろ?」

マヤノ「え、でも……。ううん、何でもない! じゃあ、デートの準備してくるからちょっと待ってて!」

トレーナー「はは、いつまで経ってもマヤノは子供のままだなぁ」

―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:484(C)
スタミナ:401(C)
パワー:668(B+)
根性:972(A+)
賢さ:296(E+)
やる気:絶好調

―――

下1~5 探索安価

下1:コンマ値+10
下2:コンマ値+10
下3:コンマ値+25
下4:コンマ値+35
下5:コンマ値-5

―――

839: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/17(土) 20:26:48.45 ID:8CkZJNdVo
むん!

840: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/17(土) 20:27:32.96 ID:N/8cxsLZo
むん!

841: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/17(土) 20:29:45.20 ID:N/8cxsLZo
えい!

842: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/17(土) 20:29:49.05 ID:LIhY9UepO
バクシン!

843: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/17(土) 20:30:58.76 ID:8CkZJNdVo
むんむんって続くとなんかアレだな…

844: ◆FaqptSLluw 2021/07/17(土) 21:50:33.93 ID:lsaOydea0
トレーナー「こういう落ち着いた時間を取るのも久しぶりな気がするな」

マヤノ「ねー。最近結構忙しかったし、たまにはこういう時間も必要だよね!」

トレーナー「そうかもしれないな……。心理的余裕が出てくれば、別のひらめきとかも出てくるだろうし……」

マヤノ「そうだけど……マヤはちょっと違う理由かな~」

トレーナー「違う理由?」

マヤノ「それはね、トレーナーちゃんと過ごす時間が大好きだからです!」

トレーナー「……躊躇なくストレートに好意を伝えてくるところ、俺は好きだよ」

マヤノ「……! と、トレーナーちゃんったら大胆なんだから――!」

トレーナー「他意はないぞ。……と、この森に来るのも久しぶりだな。ほら」

マヤノ「……うん、手、借りるね」

トレーナー「離すなよ」

―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:484(C)
スタミナ:401(C)
パワー:668(B+)
根性:972(A+)
賢さ:296(E+)
やる気:絶好調

―――

下1~5 探索安価

下1:コンマ値+10
下2:コンマ値+10
下3:コンマ値+25
下4:コンマ値+35
下5:コンマ値-5

―――

845: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/17(土) 21:53:05.30 ID:N/8cxsLZ0
えい!

846: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/17(土) 21:54:13.04 ID:N/8cxsLZ0
えい!

847: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/17(土) 21:55:16.96 ID:N/8cxsLZ0
むん!

848: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/17(土) 21:56:42.45 ID:N/8cxsLZ0
はちみーはちみーはっちっみー

849: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/17(土) 21:57:31.53 ID:8CkZJNdVo
バクシンシーン

850: ◆FaqptSLluw 2021/07/17(土) 22:35:06.85 ID:lsaOydea0
[45+10]+[96+10]+[20+25]+[05+35]+[76-5]
+
[30+10]+[04+10]+[96+25]+[45+35]+[53-5]
―――
合計:620

▼スキルヒント[コーナー回復〇]Lv1を獲得した。(100)
▼スキルヒント[円弧のマエストロ]Lv1を獲得した。(500)

▼スキルヒント[善後策]Lv1を獲得した。(200)
▼スキルヒント[プランX]Lv1を獲得した。(600)

▼アイテム[やる気ドロップス]を獲得した。(300)

▼アイテム[目覚まし時計]を獲得した。(400)


――


トレーナー「森に入っていくと、海のざわめきが遠くなっていって、葉っぱが風にそよいでいる音だけが聞えてくるな」

マヤノ「海の近くなのに、海の音がしないって結構不思議だよね~」

トレーナー「都会の喧騒から切り離された人間の心情を簡単に味わえるよな」

マヤノ「……? 良く解らないけど、すっきりとした気持ちになるね」

トレーナー「そうか――そうだったらいいんだけど」

マヤノ「あ、トレーナーちゃん! あそこに小川があるよ!」

トレーナー「お、本当だ。川の近くには動物がたくさんいるって聞いたことがあるんだが、本当に居るんだろうか――」

マヤノ「……あ、トレーナーちゃん、あそこ」

トレーナー「あれは……狸か? こんなところに居るなんて珍しいな……」

マヤノ「かわいい~……」

トレーナー「可愛い……か?」

マヤノ「かわいいったらかわいいの~! ……あ! 大声出しちゃったから逃げちゃった……」

トレーナー「動物の逃げ足……。逃げる……。はっ、これはトレーニングに活かせそうだ……!」

マヤノ「えぇー?!」

―――

▼探索度が[2/13]になった。



851: ◆FaqptSLluw 2021/07/17(土) 22:55:11.40 ID:lsaOydea0
トレーナー「そういえば、ウマ娘によっては水着を持ち込んでいるらしい。だからというか、なんというか――トレーナーたちが物凄い渋面を作っているんだよな」

トレーナー「……うら若き乙女の水着を前に、己を律している素晴らしい先輩たちだと思う。思うんだが――反応が物凄く妖しく見えてしまうので、もう少し顔に出さないトレーニングをしてほしい」

トレーナー「いや、気持ちは凄くわかるんだけどね」

トレーナー「俺もいつかは、あんな感じの顔になってしまうのだろうか――」

―――
下1
今日は何をする?
トレーニング/休憩/探索/その他(良識の範囲内で自由に)
※天皇賞・秋まであと3ターン(当ターン含む)

852: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/17(土) 22:56:31.95 ID:x8ztOxuP0
トレーニング

853: ◆FaqptSLluw 2021/07/18(日) 16:52:44.21 ID:DbsoBQKq0
トレーナー「さて、トレーニングを行っていくんだが……」

マヤノ「うん!」

トレーナー「……日焼け、しちゃったな」

マヤノ「うん……。日焼け止め塗ってたけど、途中で効果が切れてたみたい~……。お肌ひりひり~……」

トレーナー「それは……すまんな。もう少し気を付けておくべきだった」

マヤノ「気にしなくていいよ、トレーナーちゃん! ……そ、れ、に」

トレーナー「?」

マヤノ「こういう時の肌ちらは効果的って、本に書いてあったから――これでトレーナーちゃんもメロメロに」

トレーナー「……。大人をあまり煽るなよ、マヤノ」

マヤノ「煽ってないよ~!」

トレーナー「全く……」

―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:484(C)
スタミナ:401(C)
パワー:668(B+)
根性:972(A+)
賢さ:296(E+)
やる気:絶好調

―――
下1
トレーニングの内容
スピード/スタミナ/パワー/根性/賢さ

下2~3
トレーニングの効果量
※ゾロ目で追加イベント

854: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/18(日) 16:55:11.59 ID:XyA0/EsR0
スピード

855: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/18(日) 17:05:12.05 ID:2qLlGMHpo
アイコピィ

856: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/18(日) 17:06:46.04 ID:wfLF4jIj0
コピー!

866: ◆FaqptSLluw 2021/07/19(月) 20:19:46.25 ID:/dmU8I1q0
トレーナー(先輩方の姿がちらつく……。いつ俺はあの涅槃寂聴のような顔に至ることができるのだろうか……)

マヤノ「トレーナーちゃん?」

トレーナー(マヤノはまだ子供、マヤノはまだ子供……。そう、マヤノは俺が育てるべきスターウマ娘なんだ……)

マヤノ「トレーナーちゃん……?」

トレーナー(心頭滅却すれば火もまた涼し……。凪いだ心を保て――俺は水面。水面だ……)

マヤノ「トレーナーちゃんっ!」

トレーナー「おわっ?!」

マヤノ「どーしたの、なんか心ここにあらず~って感じだったよ?」

トレーナー「あ、ああ……。すまん、いろいろ考え事をしてて」

マヤノ「考え事? トレーナーちゃん、何か悩み事とかあるの?」

トレーナー「いや、気にするほどのことじゃない」

マヤノ「ぶーぶー! トレーナーちゃんの悩みはマヤの悩みなの~! 教えてくれなきゃすねちゃうんだから!」

トレーナー「そうは言われてもなぁ……」

トレーナー(素直に、マヤノの言葉にドキリとしました、なんて言えないからな……)

トレーナー「本当に何でもないんだよ。さ、トレーニングに戻ろう」

マヤノ「……トレーナーちゃんがそういうなら、マヤは信じるよ」

トレーナー「ああ、すまんな」

―――
▼マヤノトップガンのスピードが上昇した。
スピード:484(C)+5+4=493(C)

867: ◆FaqptSLluw 2021/07/19(月) 20:24:13.78 ID:/dmU8I1q0
トレーナー「正直なところ、俺はどこまでマヤノに甘えていいのか分かっていない」

トレーナー「いや、すでに十分甘えている気がする。マヤノが深く聞いてこないのをいいことに、話すべきことに蓋をしている気がする」

トレーナー「不健全な関係といえばそうなのかもしれない」

トレーナー「ただ、話せないことももちろんあるんだ。例えばループ……記憶のことなんて特に」

トレーナー「話したいこと、話せないこと。本当にマヤノのことを想うのであれば、全てを話すべきかもしれないな」

トレーナー「タイミングは出来ない。多分作る必要があるんだろうけど――それはまだまだ先の話だ」

トレーナー「少なくとも近日中に話すものではない、と思っている」

トレーナー「……ん、そろそろ時間か。いかなきゃなぁ」

―――
下1
今日は何をする?
トレーニング/休憩/探索/その他(良識の範囲内で自由に)
※天皇賞・秋まであと2ターン(当ターン含む)

868: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/19(月) 20:30:06.76 ID:7zV5gAhZ0
トレーニング

869: ◆FaqptSLluw 2021/07/19(月) 21:35:53.05 ID:/dmU8I1q0
トレーナー「さて、今日もトレーニングをしていくわけだが……」

マヤノ「……」

トレーナー「どうしたマヤノ……えらくご機嫌斜めじゃないか」

マヤノ「むー!」

トレーナー「リスみたいに頬を膨らませたって、なにがいいたいのかわからないぞ……?」

マヤノ「トレーナーちゃんが……はぐらかしたもん……」

トレーナー「はぐらかす……ああ、昨日のあれか」

マヤノ「男の人が描く仕事をするときは、何かやましいことがある時だってネイチャちゃんが言ってた!」

トレーナー「やましいこと?!」

マヤノ「トレーナーちゃんだって男の人だもんね……目移りしちゃうこともあるよね……」

トレーナー「……ん?」

マヤノ「マヤにオトナの魅力が足りてないことが原因なんだよね……」

トレーナー「な、何を言ってるんだマヤノ……!」

トレーナー(何故バレた?!)

マヤノ「ほら、トレーナーちゃんのその表情は図星だってこと、マヤ知ってるんだからね……!」

マヤノ「いいもーん……。マヤは一人でトレーニングするもーん……」

トレーナー「うーん、違うというか、外れてはいないんだけど……」

マヤノ「ほらー! わかっちゃってたもん! トレーナーちゃんの浮気者ーっ!」

トレーナー「困ったな……」


―――

下1
トレーニングの内容
スピード/スタミナ/パワー/根性/賢さ

下2~3
トレーニングの効果量
※ゾロ目で追加イベント

870: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/19(月) 21:39:14.17 ID:x18n/TaDo
スピード

871: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/19(月) 21:40:54.75 ID:EDtXFOLD0
今度こそ

872: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/19(月) 21:42:58.81 ID:0pfeLbGFO
ゾロ・コピー!

874: ◆FaqptSLluw 2021/07/19(月) 21:48:09.67 ID:/dmU8I1q0
トレーナー「今日はスピードのトレーニングを行うぞ」

マヤノ「ぶー……」

トレーナー「……マヤノ、まだ疑ってるのか?」

マヤノ「だって……!」

トレーナー「わかった。じゃあ事の真相を話そう。ただし、今日のトレーニングを十全に終えることができたらだ」

マヤノ「……!」

トレーナー「今日のトレーニングを満足に行うことができれば、マヤノに今の俺の考えてることを全部話そう。ただし、ちょっとでもさぼったりしたら話さないからな。それでいいか?」

マヤノ「うん!」

トレーナー「じゃあ、砂浜ダッシュ10本からだ! スタート!」

マヤノ「マヤちん、ランディング・オーフ!」

トレーナー「……何とか説得できたな」

―――
▼マヤノトップガンのスピードが上昇した。
スピード:493(C)+75+81=649(B)

877: ◆FaqptSLluw 2021/07/19(月) 22:12:33.74 ID:/dmU8I1q0
 練習も終了し、陽が落ちてきた頃。俺は自室で一人ため息をついていた。

 というのも、先ほどのトレーニング中に育成ウマ娘のマヤノに対して「今の俺の悩みを話す」と約束してしまったからだ。

 つまりそれは、マヤノに対して「君の所作にどぎまぎしていた」ことを伝える……という事であり、つまり事案案件でもある。

 正直、秘めておけるのであれば秘めておきたい気持ちだった。だが、小さな所作を見逃さず、俺のついている嘘を嗅ぎ取ってくるマヤノに対しては、その試みは余りにも儚く終了してしまうのだった……。


「でも、話すと言った以上、話さなきゃマヤノは怒るだろうし……」


 第一、約束したことを違えるなんて人間失格だ。あいにくだが、俺はそこまで腐った根性をしていない。

 つまり、まぁ。ここまでの独白はすべて愚痴のようなものだ。

 この独白が何かを解決するわけではない。

 百も承知だが、吐かなければならない時もある。多分、人間ってそういうものなんだろうな……と無用な悟りを得てしまう。

「さて、そろそろ外に出るか」


 待ち合わせをしているのは、合宿所から少し離れた場所――前の夏合宿で、スペシャルウィークたちをかちあった場所――だ。

 ここからは五分歩けば到着する。ちなみに集合時間まではあと三十分はある。だが、こういう謝罪というか告解は、誠意とか態度が必要なわけで。

 要約すると、俺はここから出る必要がある、という事だ――。



878: ◆FaqptSLluw 2021/07/19(月) 22:14:20.50 ID:/dmU8I1q0
「とはいえ、三十分前から待つとなると手持無沙汰だな」


 夜の砂浜で一人ごちる。

 いつもはマヤノが相槌を打ってくれるが、今の俺の話し相手は海鳴りだ。海鳴りのみが俺の言葉に静かに返事をした。

 一人で夜の海に出るのは少し寂しいことのような気がしたが、案外寂しくないな、と思った。これから余裕があるときとかは一人でこうして海に来てもいいかもな、と思った。

 ……いやでも、一人で海に行くとマヤノに心配をかけてしまうかもな。行くときはマヤノも一緒に連れて行く方がいいかも。

 でもそれだったら、そもそも海に行かないでトレーナー室で話をしてしまえば解決なのでは……。と思い至って、風景に感傷的になっていることに気が付いた。

 ふぅ、と息を吐く。その時だった。


「……あ、あの時の!」


 ふと、声が掛けられた。

 そこにはブルネットの髪を世風に遊ばせた――スペシャルウィークの姿がある。

 考えが少し甘かった、と思った。前年此処に来たのだから、彼女が此処に来る可能性も十分にあり得た。


「悪い、邪魔したな――」
「待ってください、お礼、したくて!」


 お礼? と俺が首をかしげていると、スペシャルウィークは何かをこちらに差し出してくる。

 ……これは、バケツと花火?


「この前、結局なんだかんだ言って監督してくれたじゃないですか。だけど、私たち何も返せなくて……。それで、今日の昼、担当ウマ娘ちゃんと夜に会うって話を聞いちゃって……」


 ぽ、と華やぐ頬。……ひょっとして、逢瀬だと考えられている?

 もじもじとする様子のスペシャルウィークを見れば、確信に至る。見た目にそぐわず、結構耳年増なのかもしれない。


「スペシャルウィーク、君の考えているような関係ではないよ……」
「ってことは、これからなるってことだべ?!」
「んなわけあるか!!」
「ですよね。わ、わかってましたよ私……」
「ほんとかなぁ……」
「勿論です! ……多分」


 随分とあやふやな回答だなぁ。


「で、お礼がこれ?」
「あ、はい! 花火があれば話しやすいかなって」
「そっか。気を使わせたな、ごめん」
「いいえ。それに、トレーナーさん」
「なんだ?」
「――そういう時は、ありがとう、って言うんですよ!」


 私も最初はそうでした、とはにかむスペシャルウィーク。確かに、根が優しい彼女は誰かから何かを施されるとまず謝ってしまいそうだ。

 グラスワンダーやエルコンドルパサー、キングヘイロー、セイウンスカイのおかげで感謝することを覚えたのだろうか。今度は、その教えを俺に与えようとしてくれている。

 確かに、そうだな。こういう時は感謝の意を示さないとな――。


879: ◆FaqptSLluw 2021/07/19(月) 22:15:16.17 ID:/dmU8I1q0
 そう思った時だった。


「トレーナーちゃん、どこー?」
「あ、来ちゃったみたいですね。もっとお話ししてたかったんですけど、トレーナーさんとずっと話してると勘違いされちゃいそうですし、私はここで帰ります!」
「あ、ちょっと――」
「次会うときには、もっとお話ししましょう――」


 俺が感謝の意を示す暇もなく、スペシャルウィークは走り去ってしまった。

 その走りは洗練されていて、やっぱり彼女が才能あふれるウマ娘だったんだな、と実感する。


「元気でやれよ、スペシャルウィーク――」
「……? どうしたの、トレーナーちゃん?」
「ああ、何でもないんだよ、マヤノ。ただ……」
「ただ……?」
「ただ、昔を懐かしんでたんだよ。遠い昔のことを、な」


 いつか、君に本当にありがとうと伝えられる日まで。

 俺はこの言葉を仕舞っておこうと思う。

 だから、いつかまた会えるかな、スペシャルウィーク――。

「……トレーナーちゃん、別の子のこと考えてるでしょ!」
「ああ。でもな、別にマヤノのことを見ていないってわけじゃなくて――」


 俺はそういって、花火を差し出す。


「気を利かせてくれたんだ。俺とマヤノが話しやすいように、って」

881: ◆FaqptSLluw 2021/07/19(月) 23:14:45.72 ID:/dmU8I1q0


「……花火やるのも、いつぶりだろ」
「ご家族とやったことはないのか?」
「数えるくらい。パパは仕事で忙しかったし、遊ぶときも花火とかじゃなくて離着陸場だったから」


 そういえば、マヤノの父親は航空機パイロットらしい。連絡らしい連絡を取ったことはないが、一度だけ挨拶しに来たことがある。

 かなり強烈な視線で俺のことを見ていたから、小馬鹿な人なんだろうと思う。マヤノがいつも感情を隠さないのは、父親の影響なのかもしれない。


「いいお父さんなんだな」
「うん。パパはマヤの憧れなの!」
「そっか、じゃあ追いつけるように頑張らなきゃな」
「うん!」


 海水を軽くさらって、バケツに消火用の水を満たす。

 スペシャルウィークが持ってきた花火はそう多くはない。そもそも学生であるスペシャルウィークに花火を奢らせてしまった時点でダメダメな大人だ。

 そこまで長くは続かないはずだ。だから、話の決着は短くつける必要がある。


「花火のつけかたってわかるか?」
「さすがにわかるよ~! マヤちん、ファイヤー!」


 マヤノはチャッカマンを持ち、花火に着火する。すると、わずかに先が燻り――次いで、光の洪水が先端からあふれた。

 わぁ、と声を上げて、マヤノはくるりくるりと花火を振り回していた。本当に楽しそうに、まるで踊るように――。

 暗くなった海岸線に、光の線が刻まれる。線が刻まれた箇所だけ、マヤノの楽しそうな表情が浮き上がるように見えて、とても幻想的だった。

 夕焼けの橙のような、オレンジ色の髪の毛が、光に追随して踊る。


「トレーナーちゃん、花火ってきらきらしてて楽しいね!」
「そうか、マヤノが楽しいんならよかった」
「トレーナーちゃんはどう?」
「綺麗だと思うよ」
「えー? マヤのことが?」
「ああ、綺麗だと思うよ」


 小さく声を上げて、マヤノが固まる。

 この子は俺のことを揶揄ってくるくせに、自分がいざ揶揄われるとなると耐性がないんだ。凄くいじらしくて――可愛らしい子なんだ。

 くすり、と笑いを漏らすと、マヤノが俺の所作に気付いたようで手を大きく振って抗議の念を露わにする。

 すると手に持っていた花火がちょうど消え、マヤノは寂しそうな声を上げる。


「マヤノ、花火はまだあるぞ。これでラストだ」
「これ……何?」
「線香花火。やってみるか?」
「うん!」

 マヤノの線香花火に火をつけて、俺のものにも火をつける。

―――
下1 線香花火 どちらが早く落ちるか(コンマ)
50以上:トレーナー
50以下:マヤノトップガン

882: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/19(月) 23:23:19.13 ID:7zV5gAhZ0
落ちたな(確信)

883: ◆FaqptSLluw 2021/07/19(月) 23:53:58.01 ID:/dmU8I1q0
「ちっちゃい花火だ……」
「小さいだろ? ほかの花火よりも小さくて、落ちる時間が早いんだ」
「え、だったら大きくしたらいいとマヤちん思いまーす」
「まだまだ子供だなぁ、マヤノ。これがいいんだよ、これが」


 マヤノは首をかしげながらも、俺の言葉を待っている。


「こうして光を眺めてるとさ、今までのことを思い出さないか?」
「今までのこと?」
「そうだ。メイクデビューから京都JS、皐月賞――。今まで俺たちが辿ってきた道筋のことを」


 じっ、と。両の瞳が線香花火を見つめる。


「……ぼんやりと、浮かんでくるかも」
「だろ? こうして線香花火をつけながら話す――そうすると、ちょっとだけ自分に正直になれる気がするんだよ」
「正直に――」
「ああ、正直になれるんだ。大人のくだらないプライドとかさ、考えてることとか――全部まろやかに、線香花火の光が抜き取ってくれるんだよ」


 ぱちりと、花火が弾ける。


「マヤノ、俺が上の空だった理由なんだけどさ」
「……うん」
「君に見惚れてたんだよ。恥ずかしかったから今朝は言えなかったけど」
「……そっか。そっかぁ……えへへ、嬉しいかも」
「――怒らないのか?」
「どうして怒るの? トレーナーちゃんが、マヤにめろめろってことでしょ? だったら怒る理由なんてないよ~」


 そうか、と一つ息をつく。


「あともう一つ。この際だから話しておこうかな、と思って」
「……うん。何でも聞くよ」
「ループについて、話したろ?」
「うん。目標を達成できないとループするって」
「実は隠してることがあるんだ」


 ここで初めて、マヤノが俺のほうを向いた。


「隠してたこと……。ううん、怒らないよ。多分、今まで隠してた理由って――マヤのことを考えて、だよね」
「そうだ。このことを伝えるかどうかは、正直ずっと迷っていた。でも、伝えなきゃ、きっと後悔するだろうから」
「……マヤは、トレーナーちゃんの全てを受け入れるよ」
「……。ありがとう」


 一つ、息を呑む。

 ぱちり。花火が弾ける。


884: ◆FaqptSLluw 2021/07/19(月) 23:55:06.85 ID:/dmU8I1q0

「実はな、俺がループすると、担当ウマ娘以外から――俺に関する記憶が失われる」
「……え」
「だから、世界で俺のことを覚えているのは、君だけになるんだよ、マヤノ」
「そっか」
「……驚かないんだな」
「なんとなく覚悟はしてた。漫画とかドラマとか、結構記憶消えるから」
「そうか」
「でも、言葉にして伝えられると――怖いね」
「怖いか」
「うん、怖い」
「ごめんな」
「ううん。大丈夫。だって、負けなければいいってコトだよね?」
「……そうだな」
「だから、負けないよ。今はまだまだ弱いけど――負けないって、誓うよ」
「そうか」

885: ◆FaqptSLluw 2021/07/19(月) 23:55:53.64 ID:/dmU8I1q0


 花火が、弾けて、落ちる。


886: ◆FaqptSLluw 2021/07/19(月) 23:56:42.68 ID:/dmU8I1q0
「……あ」
「……マヤノの線香花火、落ちたな」
「そうだね……トレーナーちゃんのも落ちた」
「落ちるときは一緒に、ってか」
「トレーナーちゃんとだったら、どこにでも行くよ」
「地獄でも?」
「うん」
「そうか」
「だって、マヤはトレーナーちゃんのことが、大好きだから」
「……」
「トレーナーちゃん?」
「呪いは、残しちゃいけないな」
「トレーナーちゃん……?」
「何でもないよ。マヤノのことを少し呟いただけだ」
「……何呟いたの?」
「秘密。ミステリアスな男の方がモテるらしいからな」
「ずるーい!」
「狡くない。それが大人だ」
「そっかぁ……。大人になるって大変だね」
「どうして?」
「――だって、嘘つかなきゃ生きていけないって……辛いことじゃなーい?」
「そう、かもな」
「いつか、トレーナーちゃんも嘘をつかずに生きていけるようになったらいいなあ」
「出来るかな、俺に」
「できるよ。だって、だって――トレーナーちゃんは、マヤの大事な人だから」
「保障できてないじゃん」
「えへへ。でも、トレーナーちゃんはマヤのこと信じてくれるんでしょ?」
「ああ」
「だったら、トレーナーちゃんが信じたマヤのことを信じてほしいんだ」
「山手線みたいな信頼関係だ」
「ぐるぐるーってね」
「な、マヤノ」
「なぁに、トレーナーちゃん」
「嘘ついていいか」
「いいよ」
「――俺、マヤノのこと嫌いだ」
「マヤはトレーナーちゃんのことが好きだよ」
「ありがとう。だから――さよならだ」
「うん、絶対だよ」

887: ◆FaqptSLluw 2021/07/19(月) 23:57:30.62 ID:/dmU8I1q0


海鳴りが響いて、俺たちは闇に解ける。


888: ◆FaqptSLluw 2021/07/19(月) 23:58:27.60 ID:/dmU8I1q0



 どれだけ過ぎたかわからないくらいに、マヤノが眠って。


 俺もなんだか、今日はここで眠りたくなって。



889: ◆FaqptSLluw 2021/07/19(月) 23:59:40.25 ID:/dmU8I1q0



 そして、夜は闇に。


 闇は安穏に。


 閉じた。



891: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 00:03:14.43 ID:2ExM0Zoc0
トレーナー「勝ちたいな」

―――

下1 今日は何をする?
トレーニング/休憩/探索/その他(良識の範囲内で自由に)
※天皇賞・秋まであと1ターン(当ターン含む)

892: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 00:06:28.45 ID:TFUQ2DlaO
トレーニング

893: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 00:18:14.50 ID:2ExM0Zoc0
マヤノ「負けたくないなぁ」

―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:649(B)
スタミナ:401(C)
パワー:668(B+)
根性:972(A+)
賢さ:296(E+)
やる気:絶好調

―――
下1
トレーニングの内容
スピード/スタミナ/パワー/根性/賢さ

下2~3
トレーニングの効果量
※ゾロ目で追加イベント

894: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 00:19:22.73 ID:NLB0Qyqn0
そろそろスタミナ鍛えようか

895: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 00:24:59.55 ID:u6gLt1Omo
ゾロ頼む

896: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 00:41:33.26 ID:jxU0TRM4o
へや

899: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 01:12:26.78 ID:2ExM0Zoc0
マヤノ「……」

トレーナー「……」

―――

▼マヤノトップガンのスタミナが上昇した。
スタミナ:401(C)+55+26=482(C)

※イベント発生が行えないので追加ロールを行います。

―――

下1~2 トレーニングの効果量
※ゾロ目で追加ロール。

900: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 01:23:47.91 ID:2NBfoVOqo
おかわりこい

901: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 01:30:05.94 ID:PImgUed6o

903: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 01:34:46.97 ID:2ExM0Zoc0
▼マヤノトップガンのスタミナが上昇した。
スタミナ:482(C)+91+94=667(B)

904: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 01:46:07.07 ID:2ExM0Zoc0
トレーナー「酷く静かだ」

――天皇賞・秋まで、あと0ターン。

―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:649(B)
スタミナ:667(B)
パワー:668(B)
根性:972(A+)
賢さ:296(E+)
やる気:絶好調

―――

[固有スキル]
・ひらめき☆ランディング Lv1
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・シューティングスター Lv1[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+150の補正)
・これが諦めないってことだァ! Lv2 [作戦:逃げ]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+200の補正)

[通常スキル]
・先駆け[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・先手必勝[作戦:逃げ]
(序盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・末脚[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・全身全霊[汎用]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・コーナー加速〇[汎用]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の判定)
・曲線のソムリエ[汎用]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・直線加速→ハヤテ一文字[汎用・固定値]
(レース終了時のコンマ判定に+100の補正)
・直線回復[汎用]
(序盤に選択肢追加:中盤のコンマ判定を1段階上のものに上げる)
・栄養補給[作戦:先行]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を1段階上のものに上げる)
・ささやき Lv1[距離:中距離]
(中盤:ライバルウマ娘のコンマ判定を1段階下のものに下げる)

―――
[スキルヒント:ウマ娘]
・好転一息 Lv1[汎用]
(序盤に選択肢追加:中盤のコンマ判定を2段階上のものに上げる)
・読解力 Lv1[作戦:差し]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・大局観 Lv1[作戦:差し]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・食いしん坊 Lv1[作戦:先行]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を2段階上のものに上げる)
・魅惑のささやき Lv1[距離:中距離]
(中盤:ライバルウマ娘のコンマ判定を2段階下のものに下げる)
・スカイハイ☆ランデヴーLv2 Lv3[作戦:逃げ] ※フォームチェンジ権
(序盤に選択肢追加:ゴール時のコンマ判定に+200の補正)
・コーナー回復〇 Lv1[汎用]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を1段階上のものに上げる)
・円弧のマエストロ Lv1[汎用]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を2段階上のものに上げる)
・善後策 Lv1[短距離]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・プランX Lv1[短距離]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)

[脚質適正]
逃げS/先行A/差しB/追込B
・脚質適性上昇チャンス:差し(A)

距離適性
短距離D/マイルD/中距離A/長距離A

905: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 01:47:09.02 ID:2ExM0Zoc0

■所持品

・目覚まし時計(今ループ限定品) 1つ
 使用すると安価を再判定させることが可能になる。やる気が上昇する。
 今ループのみ使える限定品。ループ時獲得。

・目覚まし時計 2つ
 使用すると安価を再判定させることが可能になる。やる気が上昇する。
 どのタイミングでも使用可能。探索時獲得。

・夢のきらめき 1つ
 使用するとウマ娘の潜在能力を開花させる。
 開花させたウマ娘の潜在能力はループしても引き継がれる。
 担当ウマ娘選択直後に使用可能。探索時獲得。

・やる気ドロップス 2つ
 使用するとウマ娘のやる気を2段階上昇させる。
 どのタイミングでも使用可能。探索時獲得。

・サポートカード[スペシャルウィーク]/アクティベート
 願いの結晶。強く在らんとし、夢を駆けるウマ娘の親愛の証。
 スペシャルウィークのサポートカードは、根性を上昇させる練習に固定の効果値をプラスする。
 願いがいつか力となって、貴方の力になりますように。

―――

■トレーナースキル
・[俯瞰]
 様々なデータを数値的に見ることができる。
 ラウンド数を認識することができたり、レースに出走した場合の達成着順を確認することができる。

・[戦術家]
 コンマによるランダム安価を用いる判定に対して使用することができる。
 安価を取り消し、代わりに選択肢の中から一つ任意のものを選択し、それを適用する。


■[スキルヒント:トレーナー]
・共感覚(パッシブ)Lv1(上限値)
真の意味でウマ娘と通じ合い、自身の持つ知識や経験などを余すことなく伝えることができる。
ウマ娘の所有する脚質、距離適性、スキルのヒントレベルを常に1上昇させる。

―――

■ウマ娘関連
[因子]
スピード★☆☆
スピード★☆☆
先手必勝(逃げ適正B以上)★☆☆
シューティングスター(先行適正B以上)★☆☆
これが諦めないってことだァ!(逃げ適正B以上)★★☆
逃げ★☆☆

906: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 01:52:20.40 ID:2ExM0Zoc0
――紅葉すら、褪せて見えるほどの緊張感。


 重力だけがここにある。

 誰しもがひれ伏しそうな、重力だけが。

 それを放つウマ娘は、たった一人だけ――サイレンススズカだ。

 俺たちが打ち勝つべき、このレース最大の敵。


「……勝てるか?」
「勝つよ、それだけだもん」
「そっか。……気負うなよ?」
「うん。大丈夫。楽しんで――だよね?」
「ああ」


 余計に言葉を吐けば、それだけでこの緊張感が解けてしまいそうで。

 だから、俺たちに言葉はこれだけでいい。


「楽しんで来い」
「楽しんでくるね」


 それが、俺たちが勝つために必要な心持なのだから。

907: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 01:54:04.65 ID:2ExM0Zoc0
トレーナー「先頭の景色は、君のものだと証明してやれ――マヤノトップガン!」

―――

■レース

下1 作戦決定(コンマ)
逃げ[S]/先行[A]/差し[B]/追込[B]

01~50:逃げ[S]
51~80:先行[A]
81~90:差し[B]
91~00:追込[B]

―――

908: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 02:07:05.63 ID:xGM0JHUf0
逃げになってくれ

909: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 02:22:11.16 ID:2ExM0Zoc0
▼マヤノトップガンの作戦が[先行:A]になりました。

―――

下1
・戦術家 使用回数残り1
安価を取り消し、任意の結果に書き換えることができる。
使用しますか?

※使用回数は「今回ループまでの残存使用回数」です。
※つまり、ここで使用すると今回のループではもう使用することができません。

―――

910: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 02:29:35.48 ID:NLB0Qyqn0
先行ならまあ何とかなるやろ、フヨウラ!

ところで秋天って10月下旬じゃなかったっけ

920: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 20:30:57.03 ID:2ExM0Zoc0
▼マヤノトップガンの作戦が[先行:A]になりました。

―――

下1 レース序盤のマヤノトップガンの調子

01~20:出遅れ(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
21~40:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
41~60:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
61~80:集中状態(ゴールのコンマ判定に+25の補正)
81~00:直線回復(中盤のコンマ判定を1段階上のものに上げる)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

――

下2 レース中盤のマヤノトップガンの調子

01~16:ブロック(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
17~32:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
33~48:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
49~64:栄養補給(終盤のコンマ判定を1段階上のものに上げる)
65~80:コーナー加速〇(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
81~00:曲線のソムリエ(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

――
下3 レース終盤のマヤノトップガンの調子

01~20:好走(ゴールのコンマ判定の補正なし)
21~40:末脚(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
41~60:全身全霊(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
61~80:シューティングスター Lv1(ゴールのコンマ判定に+150の補正)
81~99:ひらめき☆ランディング Lv1(ゴールのコンマ判定に+150の補正)
00  :ひらめき☆ランディング Lv3(ゴールのコンマ判定に+300の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。

――

下4 ゴールイン 着順確定

――

▼作戦

●差し[A](補正:スピード、スタミナ)
補正がある能力値:1.3倍


▼着順決定
[ 下4のコンマ+序盤補正+中盤補正+終盤補正]=レース中達成値
[ウマ娘の能力値から賢さを除いた合計]=能力値参照値
【[レース中達成値]+[能力値参照値]+バ場補正/芝A(+100)+中距離適正A(+100)+やる気/絶好調(+100)+ハヤテ一文字(+100)=達成値】
達成値-(レース中全てのマイナス補正-賢さ)=最終達成値

最終達成値が4000を超した場合 1着
※(100超えるごとにバ身が1伸びる。報酬増)
最終達成値が3800を越した場合 2~3着
最終達成値が3500を越した場合  4~5着(掲示板)
最終達成値が3500を下回った場合 着外

継続ライン:3着以上 かつ サイレンススズカに勝利

―――
レースなので連取は5分間隔で可能なものとします。
よろしくお願いいたします。

921: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 20:31:28.94 ID:b6PA+MYE0
>>911
十月の末って、現在じゃあ
紅葉さえしてないもんだぞ(--#)

922: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 20:33:35.49 ID:2NBfoVOqo

923: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 20:35:28.38 ID:Sjq9yfK40
ひらめけ…っ!

924: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 20:36:01.09 ID:dMah2wLAo
まだだ

925: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 20:44:45.21 ID:2ExM0Zoc0
続いて――。

―――

▼サイレンススズカの作戦が[逃げ:S]になりました。

[サイレントイノセンス]サイレンススズカ
スピード:1200(SS+)
スタミナ:616(B)
パワー:1181(SS+)
根性:673(B)
賢さ:443(C)

―――

下1 レース序盤のサイレンススズカの調子
下2 レース中盤のサイレンススズカの調子
下3 レース終盤のサイレンススズカの調子
下4 ゴールイン 着順確定

※ゾロ目の場合は補正があった場合は打ち消し、マイナス補正は1.5倍

―――

●逃げ[S](補正:スピード、スタミナ)
補正がある能力値:1.5倍


▼着順決定
[ 下4のコンマ+序盤補正+中盤補正+終盤補正]=レース中達成値
[ウマ娘の能力値から賢さを除いた合計]=能力値参照値
【[レース中達成値]+[能力値参照値]+バ場補正/芝A(+100)+中距離適正A(+100)+やる気/好調(+50)=達成値】
達成値-(レース中全てのマイナス補正-賢さ)=最終達成値

―――

レースなので連取は5分間隔で可能なものとします。
よろしくお願いいたします。

926: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 20:46:17.93 ID:cAHJdviV0
そこそこ前からコンマがッ…コンマがしんでるッ…!!

927: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 20:47:27.02 ID:b6PA+MYE0
たあっ

928: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 20:49:47.78 ID:2NBfoVOqo
パイセンやっば

929: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 20:52:09.09 ID:9a6uGmfqO
おう

932: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 21:09:47.92 ID:2ExM0Zoc0
ダイスを振ったらSS+が二つも出来てしまいました。
なんだこれ……。周回前提の難易度なのでまだ妥当ラインではあるんですけど、これではあまりに……。

―――
■マヤノトップガン

▼レース展開
序盤(94):直線回復(±0)
中盤(49):栄養補給→コーナー回復〇(+50)
終盤(38):末脚(+50)
着順決定:09
――――――――――――
[0]+[50]+[50]+[09]=109 レース中達成値


▼作戦:先行(A) (スピード、スタミナに1.3倍の補正)
スピード:649(B)×1.3=843.7
スタミナ:667(B)×1.3=867.1
パワー:668(B)
根性:972(A+)
賢さ:296(E+)
――――――――――――
843.7+867.1+668+972=3350.8 能力値参照値


▼着順
[レース中達成値:109]+[能力値参照値:3350.8]
+[バ場補正/芝A:100]+[中距離適正A:100]
+[やる気/絶好調:100]+[ハヤテ一文字:100]
=3859
(端数切り上げの為)=3860 達成値
―――――――――――――
[達成値:3860]
[レース中全てのマイナス補正:0]
[補正後賢さ:296] 
―――――――――――――
[最終達成値:3860]

結果、マヤノトップガン――2着!


――――


■サイレンススズカ

▼レース展開
序盤(93):コンセントレーション+地固め(+150)
中盤(02):ブロック(-50)
終盤(78):先頭の景色は譲らない…!Lv3 (+300)
着順決定:09
――――――――――――
[+150]+[-50]+[300]+[09]=409 レース中達成値


▼作戦:逃げ(S) (スピード、スタミナに1.5倍の補正)
スピード:1200(SS+)×1.5=1800
スタミナ:616(B)×1.5=924
パワー:1181(SS+)
根性:673(B)
賢さ:443(C)
――――――――――――
[924]+[1800]+[1181]+[673]=5021 能力値参照値


▼着順
[レース中達成値:409]+[能力値参照値:5021]
+[バ場補正/芝A:100]+[中距離適正A:100]
+[やる気/絶好調:50]
=5680 達成値
―――――――――――――
[達成値:5680]
[レース中全てのマイナス補正:50]
[補正後賢さ:443] 
―――――――――――――
[最終達成値:5730]

結果、サイレンススズカ――1着!

934: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 21:14:11.05 ID:2ExM0Zoc0
▼敗北が確定しました。

▼下1~3(多数決) 目覚まし時計(今ループ限定品)を使用しますか?(当レース残使用可能回数 あと2)

▼目覚まし時計を使用した場合、ライバルウマ娘の能力値ややる気についても再抽選されます。

935: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 21:15:20.11 ID:2NBfoVOqo
限定品は持ち越せないし、何よりマヤノのために足掻くぞ…!
使う

936: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 21:16:01.28 ID:Sjq9yfK40
これは使用するでしょ

937: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 21:21:14.02 ID:2ExM0Zoc0

現状次点で使用するに二票が入り、再選が決定されました。

これより、目覚まし時計を使用します。

―――

 ひずみ、開き、解ける。

 時は川の流れのように進むもので、逆らうことは許されない。

 それでも。

 願いは力となり、想いは形となる。

 勝利へ至らんとするその意思に、やがて秒針は巻き戻る。

 さぁ目を覚ませ。君はまだ終わってはいないのだから――。

938: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 21:21:54.79 ID:2ExM0Zoc0
トレーナー「……これは夢か?」

―――

■レース

下1 作戦決定(コンマ)
逃げ[S]/先行[A]/差し[B]/追込[B]

01~50:逃げ[S]
51~80:先行[A]
81~90:差し[B]
91~00:追込[B]

―――

939: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 21:23:42.90 ID:cAHJdviV0
スズカさん継承ウマ娘とここまでの育成経緯どうなってんだwwwwwww

941: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 21:28:43.95 ID:2ExM0Zoc0
▼マヤノトップガンの作戦が[追込:B]になりました。

―――

下1
・戦術家 使用回数残り1
安価を取り消し、任意の結果に書き換えることができる。
使用しますか?

※使用回数は「今回ループまでの残存使用回数」です。
※つまり、ここで使用すると今回のループではもう使用することができません。

―――

943: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 21:35:51.70 ID:2ExM0Zoc0
▼トレーナースキル「戦術家」が発動しました。

下1 どの作戦で行く?
・逃げ[S]
・先行[A]
・差し[B]
・追込[B]

944: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 21:38:13.87 ID:vwdGisxKO
逃げ

945: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 21:49:18.90 ID:2ExM0Zoc0
▼マヤノトップガンの作戦が[逃げ:S]になりました。

―――

下1 レース序盤のマヤノトップガンの調子

01~16:出遅れ(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
17~32:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
33~48:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
49~62:直線回復(中盤のコンマ判定を1段上のものに上げる)
63~80:先駆け(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
81~00:先手必勝(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

――

下2 レース中盤のマヤノトップガンの調子

01~20:ブロック(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
21~40:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
41~60:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
61~80:コーナー加速〇(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
81~00:曲線のソムリエ(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

――

下3 レース終盤のマヤノトップガンの調子

01~15:好走(ゴールのコンマ判定の補正なし)
15~30:末脚(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
31~45:全身全霊(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
46~60:シューティングスター Lv1(ゴールのコンマ判定に+150の補正)
61~75:ひらめき☆ランディング Lv1(ゴールのコンマ判定に+150の補正)
76~90:これが諦めないってことだァ! Lv2(ゴールのコンマ判定に+200の補正)
91~00:ひらめき☆ランディング Lv3(ゴールのコンマ判定に+300の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。

――

下4 ゴールイン 着順確定

――

▼作戦

●逃げ[S](補正:スピード、スタミナ)
補正がある能力値:1.5倍
レース終盤の固有スキル判定を若干緩和する。(作戦Sランク効果)

▼着順決定
[ 下4のコンマ+序盤補正+中盤補正+終盤補正]=レース中達成値
[ウマ娘の能力値から賢さを除いた合計]=能力値参照値
【[レース中達成値]+[能力値参照値]+バ場補正/芝A(+100)+中距離適正A(+100)+やる気/絶好調(+100)+ハヤテ一文字(+100)=達成値】
達成値-(レース中全てのマイナス補正-賢さ)=最終達成値

最終達成値が4000を超した場合 1着
※(100超えるごとにバ身が1伸びる。報酬増)
最終達成値が3800を越した場合 2~3着
最終達成値が3500を越した場合  4~5着(掲示板)
最終達成値が3500を下回った場合 着外

継続ライン:3着以上 かつ サイレンススズカに勝利

―――
レースなので連取は5分間隔で可能なものとします。
よろしくお願いいたします。

946: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 21:50:06.92 ID:xGM0JHUf0
なんて苦しい戦い…

947: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 21:50:59.46 ID:u6gLt1Omo
ゾロ頼む

948: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 21:53:32.41 ID:2NBfoVOqo
ぬおお

949: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 21:54:46.40 ID:vwdGisxKO
キッツい

951: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 22:03:02.04 ID:2ExM0Zoc0
続いて――。

―――

▼サイレンススズカの作戦が[逃げ:S]になりました。

[サイレントイノセンス]サイレンススズカ
スピード:1004(S)
スタミナ:580(C+)
パワー:1091(S+)
根性:631(B)
賢さ:610(B)

―――

下1 レース序盤のサイレンススズカの調子
下2 レース中盤のサイレンススズカの調子
下3 レース終盤のサイレンススズカの調子
下4 ゴールイン 着順確定

※ゾロ目の場合は補正があった場合は打ち消し、マイナス補正は1.5倍

―――

●逃げ[S](補正:スピード、スタミナ)
補正がある能力値:1.5倍


▼着順決定
[ 下4のコンマ+序盤補正+中盤補正+終盤補正]=レース中達成値
[ウマ娘の能力値から賢さを除いた合計]=能力値参照値
【[レース中達成値]+[能力値参照値]+バ場補正/芝A(+100)+中距離適正A(+100)+やる気/絶好調(+100)=達成値】
達成値-(レース中全てのマイナス補正-賢さ)=最終達成値

―――

レースなので連取は5分間隔で可能なものとします。
よろしくお願いいたします。

952: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 22:04:55.26 ID:Sjq9yfK40
そぉい

953: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 22:06:24.45 ID:dMah2wLAo
南無三!

954: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 22:08:29.31 ID:2NBfoVOqo
うおた

955: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 22:13:43.87 ID:cAHJdviV0
はきそう

956: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 23:01:57.14 ID:2ExM0Zoc0
―――
■マヤノトップガン

▼レース展開
序盤(92):先手必勝(+100)
中盤(46):順調な出だし(±0)
終盤(41):全身全霊(+100)
着順決定:40
――――――――――――
[100]+[0]+[100]+[40]=240 レース中達成値


▼作戦:逃げ(S) (スピード、スタミナに1.5倍の補正)
スピード:649(B)×1.5=973.5
スタミナ:667(B)×1.5=1000.5
パワー:668(B)
根性:972(A+)
賢さ:296(E+)
――――――――――――
973.5+1000.5+668+972=3614 能力値参照値


▼着順
[レース中達成値:240]+[能力値参照値:3614]
+[バ場補正/芝A:100]+[中距離適正A:100]
+[やる気/絶好調:100]+[ハヤテ一文字:100]
=4254 達成値
―――――――――――――
[達成値:4254]
[レース中全てのマイナス補正:0]
[補正後賢さ:296] 
―――――――――――――
[最終達成値:4254]

結果、マヤノトップガン――1着……?


――――


■サイレンススズカ

▼レース展開
序盤(26):掛り(-25)
中盤(45):脱走術(+50)
終盤(31):逃亡者(+100)
着順決定:87
――――――――――――
[-25]+[50]+[100]+[87]=212 レース中達成値


▼作戦:逃げ(S) (スピード、スタミナに1.5倍の補正)
スピード:1004(S)×1.5=1506
スタミナ:580(C+)×1.5=870
パワー:1091(S+)
根性:631(B)
賢さ:610(B)
――――――――――――
[1506]+[870]+[1091]+[631]=4098 能力値参照値


▼着順
[レース中達成値:212]+[能力値参照値:4098]
+[バ場補正/芝A:100]+[中距離適正A:100]
+[やる気/絶好調:100]
=4610 達成値
―――――――――――――
[達成値:4610]
[レース中全てのマイナス補正:25]
[補正後賢さ:610] 
―――――――――――――
[最終達成値:4635]

結果、サイレンススズカ――1着!

957: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 23:03:26.31 ID:2ExM0Zoc0
▼敗北が確定しました。

▼下1~3(多数決) 目覚まし時計(今ループ限定品)を使用しますか?(当レース残使用可能回数 あと1)

▼目覚まし時計を使用した場合、ライバルウマ娘の能力値ややる気についても再抽選されます。

958: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 23:03:50.81 ID:u6gLt1Omo
最後まで諦めない
使おう

962: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 23:08:47.59 ID:2ExM0Zoc0
これより、目覚まし時計を使用します――。

―――

 ねじれ、穿ち、収束する。

 それは世界の因果を捻じ曲げる。

 何度でも、何度でも。

 不撓不屈の在り方は、今や世界を歪めるほどの力となる。

 願え、祈れ――その先に待つのが、不毛だとしても。


―――

トレーナー「……また、か」

―――

■レース

下1 作戦決定(コンマ)
逃げ[S]/先行[A]/差し[B]/追込[B]

01~50:逃げ[S]
51~80:先行[A]
81~90:差し[B]
91~00:追込[B]

―――

963: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 23:09:25.50 ID:Sjq9yfK4o
逃げろ!

964: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 23:12:55.59 ID:2ExM0Zoc0
▼マヤノトップガンの作戦が[逃げ:S]になりました。

―――

下1 レース序盤のマヤノトップガンの調子

01~16:出遅れ(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
17~32:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
33~48:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
49~62:直線回復(中盤のコンマ判定を1段上のものに上げる)
63~80:先駆け(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
81~00:先手必勝(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

――

下2 レース中盤のマヤノトップガンの調子

01~20:ブロック(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
21~40:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
41~60:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
61~80:コーナー加速〇(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
81~00:曲線のソムリエ(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

――

下3 レース終盤のマヤノトップガンの調子

01~15:好走(ゴールのコンマ判定の補正なし)
15~30:末脚(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
31~45:全身全霊(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
46~60:シューティングスター Lv1(ゴールのコンマ判定に+150の補正)
61~75:ひらめき☆ランディング Lv1(ゴールのコンマ判定に+150の補正)
76~90:これが諦めないってことだァ! Lv2(ゴールのコンマ判定に+200の補正)
91~00:ひらめき☆ランディング Lv3(ゴールのコンマ判定に+300の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。

――

下4 ゴールイン 着順確定

――

▼作戦

●逃げ[S](補正:スピード、スタミナ)
補正がある能力値:1.5倍
レース終盤の固有スキル判定を若干緩和する。(作戦Sランク効果)

▼着順決定
[ 下4のコンマ+序盤補正+中盤補正+終盤補正]=レース中達成値
[ウマ娘の能力値から賢さを除いた合計]=能力値参照値
【[レース中達成値]+[能力値参照値]+バ場補正/芝A(+100)+中距離適正A(+100)+やる気/絶好調(+100)+ハヤテ一文字(+100)=達成値】
達成値-(レース中全てのマイナス補正-賢さ)=最終達成値

最終達成値が4000を超した場合 1着
※(100超えるごとにバ身が1伸びる。報酬増)
最終達成値が3800を越した場合 2~3着
最終達成値が3500を越した場合  4~5着(掲示板)
最終達成値が3500を下回った場合 着外

継続ライン:3着以上 かつ サイレンススズカに勝利

―――
レースなので連取は5分間隔で可能なものとします。
よろしくお願いいたします。

965: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 23:13:36.28 ID:2NBfoVOqo
たのむたのむたのむ

966: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 23:13:38.96 ID:FOaoDDWUo
行ってくれ

967: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 23:14:26.78 ID:Sjq9yfK4o
ゾロこい!

968: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 23:21:14.30 ID:xGM0JHUf0
まけたくないんだ

969: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 23:25:38.14 ID:2ExM0Zoc0
続いて――。

―――

▼サイレンススズカの作戦が[逃げ:S]になりました。

[サイレントイノセンス]サイレンススズカ
スピード:1114(S+)
スタミナ:505(C+)
パワー:1000(S)
根性:515(C+)
賢さ:670(B)

―――

下1 レース序盤のサイレンススズカの調子
下2 レース中盤のサイレンススズカの調子
下3 レース終盤のサイレンススズカの調子
下4 ゴールイン 着順確定

※ゾロ目の場合は補正があった場合は打ち消し、マイナス補正は1.5倍

―――

●逃げ[S](補正:スピード、スタミナ)
補正がある能力値:1.5倍


▼着順決定
[ 下4のコンマ+序盤補正+中盤補正+終盤補正]=レース中達成値
[ウマ娘の能力値から賢さを除いた合計]=能力値参照値
【[レース中達成値]+[能力値参照値]+バ場補正/芝A(+100)+中距離適正A(+100)+やる気/絶好調(+100)=達成値】
達成値-(レース中全てのマイナス補正-賢さ)=最終達成値

―――

レースなので連取は5分間隔で可能なものとします。
よろしくお願いいたします。

970: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 23:27:29.38 ID:u6gLt1Omo
頼む

971: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 23:28:03.24 ID:Sjq9yfK4o
ゾロこーい!

972: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 23:33:02.44 ID:Sjq9yfK4o
もいっちょ

973: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/20(火) 23:34:48.64 ID:vwdGisxKO
てや

974: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 23:46:19.71 ID:2ExM0Zoc0
―――

■マヤノトップガン

▼レース展開
序盤(28):掛り(-25)
中盤(96):曲線のソムリエ(+100)
終盤(78):これが諦めないってことだァ! Lv2(+200)
着順決定:30
――――――――――――
[-25]+[100]+[200]+[30]=305 レース中達成値


▼作戦:逃げ(S) (スピード、スタミナに1.5倍の補正)
スピード:649(B)×1.5=973.5
スタミナ:667(B)×1.5=1000.5
パワー:668(B)
根性:972(A+)
賢さ:296(E+)
――――――――――――
973.5+1000.5+668+972=3614 能力値参照値


▼着順
[レース中達成値:305]+[能力値参照値:3614]
+[バ場補正/芝A:100]+[中距離適正A:100]
+[やる気/絶好調:100]+[ハヤテ一文字:100]
=4319 達成値
―――――――――――――
[達成値:4319]
[レース中全てのマイナス補正:25]
[補正後賢さ:296] 
―――――――――――――
[最終達成値:4344]

結果、マヤノトップガン――1着……?


――――


■サイレンススズカ

▼レース展開
序盤(38):順調な出だし(±0)
中盤(24):掛り(-25)
終盤(44):逃亡者(+100→0)
着順決定:64
――――――――――――
[0]+[-25]+[0]+[64]=39 レース中達成値


▼作戦:逃げ(S) (スピード、スタミナに1.5倍の補正)
スピード:1114(S+)×1.5=1671
スタミナ:505(C+)×1.5=757.5
パワー:1000(S)
根性:515(C+)
賢さ:670(B)
――――――――――――
[1671]+[757.5]+[1000]+[515]=3943.5 能力値参照値


▼着順
[レース中達成値:39]+[能力値参照値:3943.5]
+[バ場補正/芝A:100]+[中距離適正A:100]
+[やる気/絶好調:100]
=4282.5 達成値
―――――――――――――
[達成値:4282.5]
[レース中全てのマイナス補正:25]
[補正後賢さ:610] 
―――――――――――――
[最終達成値:4307.5]

結果、サイレンススズカ――2着!

975: ◆FaqptSLluw 2021/07/20(火) 23:47:16.33 ID:2ExM0Zoc0


よって――目標突破!


980: ◆FaqptSLluw 2021/07/21(水) 00:14:03.50 ID:lgWUywaw0

――サイレンススズカを一目見た瞬間、マヤノトップガンは驚きと共に恐怖を感じた。


 あまりにも高い壁。今の自分では到底到達できそうにない彼女の存在に、思わず身震いした。

 例えるならば月と鼈。本来であれば目の前に立つことすら許されないほどの、隔絶した力量差が此処に在る。

 でも。でも、とマヤノトップガンは心中で一人ごちる。


「負けられないんだから……!」


 絶対に負けたくない戦いがあるとすれば――それは此処に在る。





「勝ちたい、負けたくない――そんなんじゃ絶対に勝てないんだ」


 意思は強ければ強いほどいい、誰かがマヤノトップガンに言った。

 確かにその通りだ、とマヤノトップガンは思う。強く思えば思うほど、想いを遂げるために飛べる。

 そう信じて疑わなかった。――でも違った。

 大事なのはそれよりもっと上のもの――成し遂げようとする想い、つまり意志だった。

 ……夏合宿、外で眠ったあの日。ふと目を覚ましたマヤノトップガンはトレーナーの表情を覗き込んでいた。

 その表情は酷く穏やかだった。とてもループという運命を背負っているようには思えないほどに、穏やかな寝顔。

 以前はこうもいかなかったはずだ、とマヤノトップガンは思う。だから、この寝顔は――マヤノトップガンという存在がもたらしたものなのだと、深く、強く、自覚することができた。

 だから。


「負けない」


 仮に、ここで負けることが運命であるとするのならば。

 走れ。叫べ。

 駆ける乙女のレーゾンテートルは、たったのそれだけ。

 扉を開くには、たったそれだけがあれば、十分。


「勝つ」


 ターフを踏みつけて、目を閉じる。

 視界情報が消えて、音が残って。

 音もどこか遠くに消えて。

 この世界には己だけ。

 あまりに静かで。

 寒々しくて。

 でも熱くて。

981: ◆FaqptSLluw 2021/07/21(水) 00:14:54.73 ID:lgWUywaw0


――音。



982: ◆FaqptSLluw 2021/07/21(水) 00:31:27.08 ID:lgWUywaw0
「疾ッ……!」


 ゲートが開かれるとともに、弾丸のように飛び出していく。

 褪せた世界が急速に色を取り戻していく。

 誰の背中も映さない視界はクリアに、ただただ怜悧にゴールだけを見据えていた。

 そこに強靭な意思はない。あるのはただ、結果とその為の思考だけ。

 余計な考えは此処に捨て置く。

 どれだけ重いものであろうとも、いや、重いものだからこそ――今は邪魔だ! 


「あ、あ、あぁあああああッ! このままッ! 突っ切るッ!!!」


 後ろから誰かが追随する気配がする。

 振り向きたくなる気持ちを捨て置いて、マヤノトップガンはなおも突き進む。

 なびく髪が、まるでターボめいたオレンジ色の残滓を残す。最終コーナーにおいても速度は落ちることなく、むしろ上昇していた。

 まるで誰かの影が重なったかのように見えるその速度は、異次元の逃亡者のそれを遥かにしのぐ。


「これが――」


 叫ぶ。


「これが、諦めないってことだァあああああッ!!」


 下馬評を蹴り飛ばし、栄光を掴み取ったそのウマ娘。その姿に、あるウマ娘がぽつりと言葉を零す。


「――変幻、自在」


 遠い未来、マヤノトップガンというウマ娘の代名詞となるその言葉。

 それは紛れもなく格上のウマ娘に、最上の格を有するレースで勝利したマヤノトップガンへの――惜しみない賞賛と畏怖が込められた呼び名だ。

 こうして、天皇賞・秋は前代未聞の逆転劇で幕を閉じることになる。

 あるウマ娘には希望を、あるウマ娘には絶望を、あるウマ娘には羨望を、あるウマ娘には嫉妬を抱かせながら。
 
―――

■下1~6 リザルト
※コンマの分だけ数値が上昇します。
※ゾロ目の場合は追加ロール

―――

スピード :下1 +40
スタミナ :下2 +40
パワー  :下3 +40
根性   :下4 +40
知識   :下5 +40
習得コンマ:下6 +40

983: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/21(水) 00:32:44.98 ID:8a9CTOM8o
たかーく

984: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/21(水) 00:34:51.50 ID:51I46j13o
マジでツインターボ助けてくれた……やばいデジたんじゃないのに死にそう死ねる

985: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/21(水) 00:39:09.52 ID:3280jyu0O
ゾロコピー!

986: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/21(水) 00:41:00.47 ID:3+9igL3go
いけ

987: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/21(水) 00:44:42.16 ID:Q93Y1x7v0
どけ!俺はトレーナーだぞ!

988: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/21(水) 00:47:19.81 ID:WaYBrjuxo
はい

989: ◆FaqptSLluw 2021/07/21(水) 00:52:42.95 ID:lgWUywaw0

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:649(B)+138=787(B+)
スタミナ:667(B)+90=757(B+)
パワー:668(B)+92=760(B+)
根性:972(A+)+87=1059(S+)
賢さ:296(E+)+56=352(D+)
やる気:絶好調

▼習得コンマ
好転一息を習得した。

990: ◆FaqptSLluw 2021/07/21(水) 00:58:15.20 ID:lgWUywaw0
そろそろ区切りがいいので、このリザルトを最後にこのスレをいったん仕舞います。
約一か月の間、ありがとうございます。次スレもよろしくお願いします。
次スレを立てたらリンクをこちらに記載するので、リンクを記載するまでは書き込みをご遠慮いただけると幸いです。

これは余談ですが、マヤノトップガン編を書いているときによく聞いていた曲を共有させていただきます。
エッセンス程度ですが、もしよろしければ聞いていただければ私も嬉しく思います。

https://www.youtube.com/watch?v=_5RW17PWB8E


―――

▼格上のライバルに勝利した
・スキルヒント[逃亡者]Lv1を獲得した。
・スキルヒント[押し切り準備]Lv1を習得した。

▼格が高いレースで勝利した。
・[ひらめき☆ランディング]のレベルが上昇した。

995: ◆FaqptSLluw 2021/07/21(水) 01:15:55.07 ID:lgWUywaw0
あ、いいですね!

じゃあ……

>>1000 が50以上ならイベント追加、当社比糖度高め、プラスアルファで!

1000: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/07/21(水) 01:29:34.75 ID:zIW3pQvmo
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引用元: 【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」【安価】