ちなつ「京子先輩あかりちゃんがとられて寂しいんですかー？」ﾆﾔﾆﾔ

京子「ば馬鹿言っちゃなんねぇよちなっつぁん」

結衣「なんだその喋り方は……」

ちなつ「いっつもあかりちゃんいじってるから」

結衣「まったく京子は……」

京子「ふーーーーん」ﾌﾟｲｯ

京子「ま別にあかりがいなくてもいいんだけどねーー」

結衣「拗ねてる」

ちなつ「拗ねてる」

京子「ミラクるんでも読もう～っと」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

～～～ちなつ「結衣先輩お茶おかわりいいですか？」

結衣「うん大丈夫ありがと」

京子「んんこの技は……」

京子「なるほど」ﾌﾑﾌﾑ

京子「ちょっとあかりあかり！」ｺｲｺｲ

ちなつ「あかりちゃんいませんよ」

京子「！？」

結衣「京子……」

京子「忘れてた」

京子「うーーん」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

結衣「ゴロゴロしてばっかだな」

京子「うーーん」ｺﾞｿｺﾞｿ

ちなつ「元気ないですね京子先輩」

京子「あっ」

京子「このプリント綾乃に出さないといけないやつだーー！」ﾋﾟｶｰﾝ

結衣「いやそれどうみてもゴミだろ……」

京子「ちょっと行ってくる！」ﾀﾞｯ

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

ちなつ「やっぱあかりちゃんいないと寂しいんですねー」

結衣「別にごらく部辞めたわけじゃないのに」ﾊﾊﾊ

ちなつ(そしてナチュラルに結衣先輩と二人っきり！！！ｷｬｰ)

結衣「あそうだ教室に忘れ物あったんだ」

結衣「ごめんちなつちゃんすぐ戻るから」

ちなつ「え」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

ちなつ「もーーーーーーーー」

～生徒会室前～

京子「ふむ私は別にあかりを心配して来たわけじゃないうん」

京子「……部屋の前から声聞こえないかな？」ｿ～

ｶﾞﾗｯ

京子「おっわわわ」ﾄﾞﾃｯ

千歳「あれ？なにしとるん歳納さん」

京子「あははは……」

千歳「そんなとこ寝とらんと入ったらええやん～」

京子「えへへへ……おじゃましまーす……」

あかり「あっ京子ちゃんーどうしたの？」

京子「！」

綾乃「歳納京ｋ」

京子「す杉浦綾乃ーー！」

綾乃「！？」

京子「そういうことだあかり！私は綾乃に用事があるんだあかりに用事があるわけじゃないんだ」

あかり「う、うん？」

綾乃「わ私に用事……？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

千歳「あかーん」ﾄﾞﾊﾞﾄﾞﾊﾞ

あかり「池田先輩ティッシュティッシュ！」ｱｾｱｾ

櫻子「あかりちゃーん次これがーわーん」

向日葵「櫻子赤座さんに甘えすぎですわよ」

あかり「えへへへ」

ｷｬｯｷｬｯｳﾌﾌ

京子(ﾁﾗｯ)

綾乃「そそれで用事ってなによ」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

京子「はっ！あーそうだったえっとねーこれを綾乃に」ｺﾞｿｺﾞｿ

綾乃「わ私に……？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ｽｯ ゴミ

綾乃「…………」

ﾊﾟｰｰｰｰｰｰｰｰｰﾝ

京子「いたいいたい」ｸﾞｽｸﾞｽ

綾乃「まったく何しに来たのよ！」

京子「あーあのな……うちのあかりさんが迷惑かけてないかななんて！」

綾乃「赤座さん？」


櫻子「できたぜー」

あかり「こっちまだだよ！？」

向日葵「はぁまったく……」

ﾜｲﾜｲ

綾乃「そんなことないわよ？」

千歳「赤座さんが手伝ってくれるから助かるわ～」

綾乃「大室さんもよく動くようになったし」ｳﾌﾌ

京子「……せ生徒会以外の人が入り浸るなんてどうなのかなー！？」

綾乃「あなたに言われたくないけど……」

綾乃「まぁ本来はよくないかもしれないけど会長も何もおっしゃらないし」

京子「もともと喋らないだろ……」ﾎﾞｿｯ

千歳「赤座さんおると癒されるわ～」

綾乃「そうね大室さんと赤座さんのやりとりも和むしね」ｸｽｯ

京子「！？」

京子「あかりは渡さんぞーーー！」

～翌日～

ちなつ「京子先輩機嫌悪いですね」ﾋｿﾋｿ

結衣「ははは…あかりのことだろな」

ちなつ「恋心？」

結衣「親心じゃない？」

ちなつ「本人は子供っぽいですけどね」

あかり「ごめーん遅くなったよぉ」ｶﾞﾗｯ

京子「遅い遅いぞあかり隊員！」ﾋﾞｼｯ

あかり「ひぃいごめんなさい」

～～～京子「あかりこの技試したいんだけと」ｽﾞｲｯ

あかり「どれどれー？んん！？これ頭かち割ってるよね！？」

京子「大丈夫大丈夫」

あかり「大丈夫じゃないよー」ｳﾜｰﾝ

ちなつ「あかりちゃんが来ると元気ですね」

結衣「うん」

ｶﾞﾗｯ

櫻子「あかりちゃーん帰ろうぜ」

あかり「あれ？今日は早いね櫻子ちゃん」

櫻子「うん今日は少なかったから」ﾍﾍﾍ

あかり「そっか！じゃああかり帰るね～」

結衣「気をつけて帰れよー」

ちなつ「また明日ねー」ﾊﾞｲﾊﾞｲ

京子「……」

結衣「私たちも帰ろうか」

ちなつ「そうですねー」

結衣「京子？」

京子「私まだ帰らない！」

ちなつ「また機嫌悪くしてるんですか」

京子「」(ﾌﾟｲｯ)

結衣「京子……まあ今日は帰ろうかちなつちゃん」

ちなつ「はい！(結衣先輩と二人きりー)」ｷｬｰ

～翌日～

ちなつ「昨日残ってこれ作ってたんですか……？」

結衣「無駄に豪華な犬小屋だな……」

ちなつ「段ボールだけでよくここまで作れますね」

結衣「『あかりの部屋』って書いてある」

京子「どうだ！」ﾊﾞｰﾝ

結衣「どうだって……」

結衣「なぁ京子」

京子「なに」

結衣「あかりのことだけど……」

京子「うんわかってる」

京子「昨日一人になって考えてた」

京子「普通にあかりがいることに慣れててさいざいなくなると寂しい……」

京子「でもあかりにはあかりの好きなように生きる権利があるんだ誰のものでもなんだ」

ちなつ「京子先輩……」

京子「私が大人になってあかりのことを見守らなくちゃなって」

結衣「京子……」

ちなつ「そうですよ！別にあかりちゃんがどこか行くわけじゃないですし！」

京子「そうだね」ﾍﾍ

ｶﾞﾗｯ

あかり「あ、みんなもう来てたんだーってなんか凄い物がある！？」

京子「これはあかりの部屋だー！」

あかり「あかり犬小屋なんて嫌だよぉ」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

～～～ちなつ「そういえば駅前に新しくカフェできたのしってます？」

結衣「あぁなんだかあったね」

ちなつ「今度の日曜日みんなで行きませんか？」

京子「いいねー」

あかり「あっごめんあかりはちょっと……」

結衣「都合悪かった？」

ちなつ「あっもしかしてデート！？」

あかり「えへへへ……」

ちなつ「どこどこーどこいくの？」

あかり「えっとね、なもり遊園地だよ～」

結衣「どこだっけそれ？」

ちなつ「あの遊園地内に『な』の形した森があるとこですよー」

結衣「あぁなんか聞いたことあるな」

ちなつ「森の中にアトラクション作る予定だったらしいですけどなんだか意味が分かんないってことでそこだけ放置されてるらしいですよ」

結衣「まあ確かに意味がわかんないな……」

あかり「だからみんなは行ってきてね！」

ちなつ「あかりちゃんも楽しんでね！」

あかり「うん！」

京子「……」

結衣「……」

～日曜日～

京子「大人になると言っときながら！来ちゃいました遊園地」

京子「うーん結衣にバレたら怒られるかな？」

京子「うん！こっそり見るだけだしうん！」

京子「あっそうだ結衣たちに連絡しとかないと」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

京子「でも結衣に連絡したらなんかバレそう……ちなつちゃんに電話しとこ」

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

ちなつ『あっ京子先輩今どこｎ』

京子「ごめん！今日いけなくなっちゃてさ結衣と二人で行ってきて！」

ちなつ『えっちょっとｋ』

京子「じゃそーいうことだから！」ﾌﾞﾂｯ

京子「ちなつちゃんと結衣を二人きりにするなんて……くそぉくそぉ」

京子「まぁ今日はしかたないなそれよりあかりたちどこかな～？あっいた」

京子「展開早くて便利」

あかり「えへへどこから回ろっか？」

櫻子「今日は全部いくよーー！」

あかり「大丈夫かなー？」ｴﾍﾍ

櫻子「よし先ずはあれからいこうー！」


京子「うーんしかし遊園地に一人ってかなり寂しい人に見られてないかな私？」ｷｮﾛｷｮﾛ

京子「あっでもあそこの人も一人っぽいし……うん私は大丈夫大丈夫寂しくない寂しくない」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

～～～あかり「楽しかったねー」

櫻子「意外と怖かった……」

～～～あかり「お化け屋敷はあんまり怖くなかったね！」

櫻子「う、うん」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

～～～あかり「次あれ乗ろ！」

櫻子「ううあかりちゃんが意外に絶叫系大丈夫すぎる……」

～～～あかり「休憩しよっか」

櫻子「うん！」

あかり「結構回ったね～」

櫻子「グヘー疲れたー」


京子「私一人でなにやってんだろ……」ﾄﾎﾎ


あかり「そろそろ暗くなってきたね」

櫻子「このあとパレード？あるらしいよ！」

あかり「ホントだーえっとー」

あかり「『～かわいいクラゲのキャラクターが行進します！』……クラゲしかいない！？」

櫻子「あっ始まった見てみようよ！はぐれない様に手つなご！」

あかり「うん！って人が多い！」

ｶﾞﾔｶﾞﾔ

京子「うわっなんでこんな人が多いんだ…あかりたち見失っちゃう」ｷｮﾛｷｮﾛ

京子「あっいたいたけど……あかりしかいない？」


あかり「簡単にはぐれちゃったよぉ」ｳﾜｰﾝ

京子「迷子！？」

あかり「でも櫻子ちゃん近くにいるはずだから……」ﾌﾜｯ

あかり「あぁー案内図が飛んでった！まってー」ﾀﾞｰｰ


京子「あかり一人でどこいくんだ！？」

京子「ととりあえずあかりを追おう！」

あかり「うーようやく拾えたけど……ここどこ？」

あかり「気づいたら森のなかだよぉ」


京子「あぁこれがちなつちゃんが言ってた遊園地の中にある森か…ってそんなこと言ってる場合じゃ」


あかり「櫻子ちゃんに電話しよう！ああ圏外だよ」ｶﾞｶﾞｰﾝ


京子「えっ私の電波いいのに……あかり不憫な……」

京子「うーんそんな迷うような場所じゃないと思うけど…あぁあかりがズンズン奥に進んでいく」

あかり「ここどこー？まさか！あかり迷子？」

あかり「わー」ｵﾛｵﾛ


京子「はぁまったくあかりはしかたないな……」ｻｯ


あかり「櫻子ちゃーーーん」


京子「」ﾋﾟﾀｯ

京子(そうだ……今あかりは私と一緒に来てるんじゃないんだ……)

京子(いや……これからも……私が助けることはない…かな)

京子(ははは勝手にあかりを助けるのが普通になってたずっと頼りにされるなんて思ってたな)

京子「……」

京子「まあ遊園地内だし危ないこともないだろ…最悪係員の人もいるだろうし」


あかり「――――ちゃん！―――――ちゃん！」


京子「あかり……」


あかり「京子ちゃん！結衣ちゃん！うぅぅわーん」ｸﾞｽｯ


京子「！」

あかり「うぅぅ京子ちゃん…結衣ちゃん…」ﾋｯｸﾋｯｸｸﾞｽﾞｯ


京子「あかり……あかりーーーー！」ﾀﾞｯ
？？「あかりーー」

京子「あかｒってえええ知らない人があかりに突っ込んでる！？」

京子「うっわ誰だコノヤロー」ｶﾞｼｯ

？？「うわっ」ﾄﾞﾝ

京子「うわーーー」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

あかり「えっえっなに？なに？」ﾋﾞｸﾋﾞｸｰﾝ

あかり「きょ京子ちゃん？と結衣ちゃん？」

～～～京子「で結衣さんなにしてるんですか？」

結衣「いやこっちの台詞でもあるけど……」

あかり「？」

京子「まぁ私はあかりが心配だからついてきた！」ﾊﾞﾊﾞｰﾝ

あかり「ええ！？」

結衣「なんだよ大人になるって言っときながら……」

京子「いや～…って結衣だってなんだよ！」

結衣「うっ……私はその……」ﾀｼﾞﾀｼﾞ

あかり「えへへふたりともあかりのこと心配してくれたんだね」

結衣「う、うんまあ……」

京子「なんだよ結衣クールなふりして実はあかりが心配だったんだな―」ﾆﾔﾆﾔ

結衣「……ああそうだよ！」

京子「ひい」ﾋﾞｸｯ

結衣「でも今日見てて心配する必要ないっていうか…うんあかりにはもう私たちがいなくても大丈夫かなって思ったよ」

京子「結衣」

あかり「でも二人とも助けに来てくれたよね」

京子「あれはその……」

結衣「名前呼ばれて反射的にっていうか……」

あかり「あかりね二人のことお姉ちゃんみたいって思ってたの」

あかり「本当のお姉ちゃんはいるんだけどねえへへ」

あかり「でもいつまでも２人に頼るわけにいかないって……」

あかり「あかりまだ一人じゃ情けないけど櫻子ちゃんと二人で頑張るから二人には見守っててほしいなって」ﾃﾚﾃﾚ

結衣「そうだな……」


櫻子「あかりちゃーーーーーーーーん」ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞ

櫻子「あかりちゃんに近づくなーー不審者めー」ｾｲﾔｯ

結衣京子「「うわっ」」

櫻子「このっこのっ…あれ船見先輩と歳納先輩じゃないですか何してるんですか？」

結衣「うん…とりあえずどいてくれないかな？」

櫻子「いやー探したよあかりちゃん！」

あかり「ごめんね！あかり迷子になって……」

櫻子「私も迷子だったけどね！」

あかり「ええーー！？」

結衣「見守れるか……？」

京子「うーーん」

あかり「！櫻子ちゃん足怪我してる……よくみたら服も汚れて」

櫻子「あれほんとだ気づかなかったーあはは」

あかり「ごめんねごめんねあかりのせいで……」

櫻子「あかりちゃんのせいじゃないよ！」ｷﾞｭｯ

あかり「櫻子ちゃん……」ｷﾞｭｯ

あかり「えへへ絆創膏あるから」

結衣「見守るかー」

京子「だな！」ﾆｼｼｼ



オッワリーン

～おまけ～

あかり「そういえば二人とも今日はカフェ行くの中止にしたんだね」

結衣京子「「！」」

京子「そそういえばなんで結衣ここにいるんだよ！？」

結衣「京子こそ！私は昨日ちなつちゃんに明日いけないからって電話して……」

京子「！」

京子「私も今日の朝ちなつちゃんに電話して行けないって……」

結衣京子「「わーーーー」」ｵﾛｵﾛ











ちなつ「もーーーーーーなんで私がこんな役回りなの！！」


オッワリーン