51: ≫1 2015/02/13(金) 19:34:35.94 ID:eh3zoBaX0
プロローグ
『後悔と決意』


8月末…

「榛名ちゃん、こっちの牛乳陳列お願い。」

榛名「わかりました。」

榛名(榛名がこのお店で働き始めて3ヶ月。忙しいですが、皆さんが良くしてくれているので苦ではありません。)

「おーい。終わったら昼休憩して来て良いよ。」

榛名「え、でも…」

「休める時に休んでおきなさいって。その分、午後もキッチリ働いて貰うからさ!」

榛名「はい!」



「いらっしゃい!お、嬢ちゃんか。」

榛名「おじさん、いつもの定食を…」

「はいよ!コロッケ定食一つ!」

榛名(行きつけの定食屋で、いつも通りの注文。こうしていつも通りの榛名の日常は続く、と思っていた…)

『お台場は現在混乱状態にあり、脱出しようとする人々が渋滞を作り上げている状況です。』

榛名「お台場… 確か…」

「艦プラバトルだったかぁ?んな感じの大会がやってた筈だが…」

榛名「艦プラバトル世界選手権…」

「お、そんな感じの大会だったな。」

『臨時ニュースです。首都高でお台場から脱出していた車両同士が追突する事故が発生しました。』

榛名「うわぁ…」

「おいおい… これじゃ脱出出来なくなっちまうじゃねぇか。」

『この事故で二人が死亡、3人が重軽傷です。亡くなったのは…』

榛名「え…?」

「どうかしたか?」

榛名「お父さん、お母さん…」

榛名(ニュースから流れたのは、榛名の両親の名前… そう、喧嘩してそのまま音信不通になっていた両親の名前だった。)

榛名「ごめんなさい、おじさん。榛名、行きます!」

「ちょ、おい!」

榛名(こんなの偶然… 絶対に私のお父さんとお母さんじゃない、絶対お母さんとお父さんはあんな場所に居ない。

でも現実は残酷で、無慈悲だった…)


52: ≫1 2015/02/13(金) 20:02:46.80 ID:eh3zoBaX0
《宮城県・『模型店・ヘンダーソン』》


榛名「はぁはぁ…」

榛名(新幹線で3時間。ようやく、私の実家に到着した。)

榛名「ここに戻る事になるなんて…」

榛名(榛名はもう二度とこの場所に戻らないつもりだった。でも、結局戻って来てしまった。)

榛名「居たらどうしよう…」

榛名(居てくれれば良い、生きていればそれだけで良い。でもそんな儚い願いすらも、現実は容赦無く打ち砕く。)

ガチャガチャ

榛名「引き戸が閉まってる… それに臨時休業って…」

榛名(今日は定休日では無い。なら何故閉まっているのだろうか…)

榛名「裏口…!」

榛名(裏口の合鍵は持っている。なら、そっちから入れば良い。そう思い、私は車庫を通って裏口へ回る。)

榛名「車も無い… でも、まだ…!」

榛名(車は車庫には無かった。でも、家の中には居るかもしれない。まだ希望はある、そう自分に言い聞かせる。)

榛名「変わって無ければ良いけど…!」

榛名(合鍵を裏口の鍵穴に刺し、捻る。どうやら鍵は変わって居なかったようだ。)

ガチャッ

榛名「開いた!」

榛名(私は1年半ぶりに実家へと足を踏み入れた。)

榛名「何も変わってない…」

榛名(何も変わってない実家、懐かしさに涙が溢れそうになる。)

榛名「お母さん!お父さん!」

榛名(呼んでも、誰も出てこない… 普通なら絶対に出てきて、泣いて、怒ってくる筈なのに…

嫌な予感しかしなかった…)


53: ≫1 2015/02/13(金) 20:13:18.94 ID:eh3zoBaX0
プルルルルルルプルルルルル

榛名「で、電話…!」

榛名(家の固定電話が鳴り響き、静寂を打ち破る。私は一目散に駆け出して、震える手で電話を取る。)

榛名「はい、もしもし!」

『…さんご夫妻のご家族の方でしょうか。』

榛名「はい、娘です…」

榛名(そう、その電話が… 私を一生拭えぬ後悔の海に叩き込んだ。)



『先程、ご両親がお亡くなりになりました。』



榛名「ッ…!」

榛名(私の手から受話器は地に落ちて、そこから声が鳴り響く。)

『もしもし、聞こえますか?』

榛名「嘘、嘘だって… 出てきてよ… そこに居るのでしょう!お母さん、お父さん!」

榛名(呼びかけても返事はなく、虚しく榛名の声が響くだけ。)

榛名「何で… 何で!」

榛名(今の私には泣いて叫ぶ事しか出来なかった…)

55: ≫1 2015/02/14(土) 02:46:50.93 ID:FquPT08Y0
9月上旬

《葬儀場》


「追突されて亡くなったらしいわね…」

「娘さんを残して逝っちまうなんてな…」

「しかも追突した車の運転手達はどっかに逃げたらしい…」

「まだもう一人の方とは連絡が取れないのか?」

「らしいけど…」

榛名「…」

榛名(二人のお葬式には沢山の人がいらっしゃった。きっとその死を悼んでくれているのだろう。)

「二人共生命保険には入ってたんだろう?遺産ガッポリじゃないの?」

「模型屋も結構な儲け具合だったしな。問題はどうやってあの娘からブン取ろうか…」

「借金か何かでっちあげて弁護士雇って奪って娘の方は泡風呂にでも沈めれば良い。」

榛名(でも違った… お昼のドラマの方が遥かにマシと思えるくらい現実は残酷で、死を悼まないでお金の事ばかり考える親戚も居る。

この場から逃げ出したい。もう居なくなって一人になりたい… そう思えてくるくらいに。)

大鯨「貴女が二人の娘さん?」

榛名「あ、はい… あの、貴女は…」

大鯨「私は大鯨、二人の友人です。この度は…」

榛名「貴女の様な方に二人の死を悼んで頂けるなんて、両親も喜んでると思います。」

大鯨「貴女の事は二人から良く聞いています。頑固者だけど、悪い子では無いと。」

榛名「はぁ…」

大鯨「喧嘩して、それ以来ずっと連絡も取って無かったのでしょう?ずっと貴女の事を心配して、喧嘩した事を後悔していましたよ。」

榛名「榛名を…」

榛名(ずっと私を、怒っているのだと思った。こんな馬鹿で頑固者で、愚かな私を…)

大鯨「貴女はどうしたい?」

榛名「え…?」

大鯨「貴女には選択肢があります。あのお店を継ぐか、それとも全てを捨てて新たな道を選ぶか…」

榛名「どう言うことですか?」

大鯨「私は、二人の生前に『もし何かあれば貴女達を頼む』と託を預かっています。お店については榛名さん、貴女に全てを任せると。」

榛名「そんな…」

大鯨「私は貴女がどのような道を選ぼうとも、全力で支えるだけの準備はあります。貴女がどうしたいか自分で選んでください。」

56: ≫1 2015/02/14(土) 03:18:37.71 ID:FquPT08Y0
榛名「榛名は…」

大鯨「全てを捨てた方が楽になれます。でも、それでも苦難の道を選ぶと言うのなら…」

榛名(どうすれば良いのだろう… 一度は両親の下を自分の意志で離れた、それも自分の身勝手で。

でもその道が許されると言うのなら、選んで良いと言うのなら…)

榛名「…継ぎます!このお店を!お父さんとお母さんが遺した物を!」

大鯨「それで、良いのですか? 後悔はしませんか?」

榛名「はい。両親に謝罪して、和解出来なかった事は後悔しています… でも、これで両親の遺した物を失くす方がずっと後悔します。

もうこれ以上、後悔はしたくありません。」

大鯨「そうですか… それが、貴女の選んだ道だと言うのですね。」

榛名「はい。これが、榛名の選ぶ道です。」

大鯨(強い決意の瞳ね… 瑞鳳と同じで、どこまでも真っ直ぐで強い意志… 二人もきっと…)

大鯨「良いでしょう。この名において、全力で貴女を支える事を二人に誓った身として後見人を引き受けます。」

榛名「え…」

大鯨「司法の面等は私に任せてください。相続関連などは私が全て引き受けます。親戚などには私が全て報告を済ませるので貴女は休んでください。」

榛名「そんな…」

大鯨「今はまだ、悲しむ時間が必要です。これから待つ苦難の道にそんな余裕はありません。

だから今のうちに両親の死を悼んでおいてください。」




数ヶ月後


榛名(あの時、大鯨さんが言う通りに悲しむ余裕なんて出来なかった。様々な手続き、親戚関連の事…)

榛名「でも、決めたから… 榛名の意志で、決めたから…!」

榛名(埃を払い、引き戸の鍵を開ける。それが私の選ぶ道、二度と戻る事の出来ない茨道。)

榛名「でも、それでも選んだから…!」

榛名(張り紙を引き剥がす。それが榛名の…)

榛名「進む道だから…!」

榛名(その声と共に、私は店のドアを開いた…)


プロローグ『後悔と決意』終

59: ≫1 2015/02/14(土) 20:53:08.58 ID:FquPT08Y0
第一話『嵐を巻き起こす少女』


3月中旬

《仙台市・ビルの屋上》


「目標地点到着っと… さぁて、『お仕事』始めますか!」

警備員「こらっ!そこで何をやっている!」

「おやおや、憲兵さん… いや、警備員さん?」

警備員「降りてきなさい!」

「ここで捕まったら非常に厄介、と言うことでサヨナラ!」ピョン

警備員「ば、馬鹿な!ここはビルの六階だぞ!」

スタッ

「よっと… 残念、こんな事で捕まる自分では無いのですので。」

「おぉ… 戦前の資料より発展してますねぇ…」

「まぁ、ボチボチ任務をこなしつつ観光と行きましょうか!」


《仙台駅》

榛名「ふぅ… えと中央口、ここが待ち合わせの場所でしたね。」

榛名(今日は大鯨さんに呼ばれて来ています。確か司法関連の文書の受け取り、と聞いていますが…)

「あんたが榛名?」

榛名「…は?」

「だから、あんたが榛名かって聞いてるのよ。」

榛名「はぁ… そうですけど…」

「へぇ… ま、良いわ。」

榛名「と言うか、誰ですか?」

初風「母さん、大鯨の代理人で娘よ。名前は初風、以後よろしく。」

榛名「あ、どうも… 代理人…?」

初風「実は母さん当日まで呼び出ししてたの忘れて今、父さんと仲良く伊豆に行ってるのよ。それで代理で文書の受け渡しに娘の私が来た訳。」

榛名「はぁ…」

初風「ちょっと待って。今一緒に来てる妹達呼び出すから。」


誰が一緒? 直下 ↓2

野分・秋月・朝潮・如月・舞風・曙・清霜から一人ずつ

60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/14(土) 20:54:42.87 ID:VPNFWFKBO

61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/14(土) 20:54:53.67 ID:BuObc9bgO
秋月

64: ≫1 2015/02/14(土) 21:28:20.90 ID:FquPT08Y0
初風「二人共、遅いわよ。」

曙「仕方無いじゃない。トイレに列出来てるんだもの。」

秋月「すみません… まさかあそこまで長蛇の列になるとは…」

初風「ま、それなら良いわ。こっちが曙でウチの8女、こっちが秋月でウチの4女。」

曙「曙よ。覚えておきなさい。」

秋月「秋月です。宜しくお願いします!」

榛名「榛名です。それで文書とは…」

初風「一先ずここは人が多いしここで受け渡しは色々危ないわ。一旦貴女のお店に移動しましょうか。」

榛名「はぁ…」


《模型店・ヘンダーソン》


初風「で、これがお母さんに頼まれた文書ね。」

榛名「…確認しました。受け取ります。」

初風「これで私達の仕事は終わりね… ってアンタ達何やってんの。」

秋月「埃被ってましたけど、ここにもバトル台があったので…」

曙「それでディスプレイされてる艦プラの出来栄えを見てたのよ。こっちは全く埃被って無いし。」

初風「そう… で、どうなの?」

曙「80点って所。塗装やエッジングは完璧、でも独創性が足りない。」

榛名「ここにあるのはバトル用では無いので…」

初風「あら、アンタはバトルしないのね。」

榛名「…わざわざ作ったプラモデルを壊す様な真似、榛名には出来ません。」

曙「戦いから逃げてるって訳ね。」

榛名「なっ!?」

初風「止しなさい、曙。」

曙「事実じゃない。バトルを嫌ってるってお母さんから聞いてたけど、そんな理由だったなんてね。」

秋月「曙。人には人の考えがあります、無闇に否定してはいけません。」

曙「わかってるわよ。ただ一つ忠告しておくわ。」

榛名「忠告?」

曙「バトル台設置店舗から代表を強制的に選出しなければならない。艦プラバトル選手権のね。」

榛名「わかってます、それくらい。」

曙「そして出来の良い艦プラを作る人は必ずと言っても良いくらい、ロクでも無い連中に出場を強制される。強制的に組まされてね。」

榛名「…」

曙「そしてそう言う連中はどこかしらで負けて、アンタが作った艦プラはその無様を晒す事になる。そうなりたく無かったら、自分で戦う事ね。」

65: ≫1 2015/02/14(土) 21:53:24.81 ID:FquPT08Y0
榛名(自分で戦う、か… バトル嫌いな私には、出来そうに無い事です。)

榛名「…買い物でも行きましょう。」

榛名(夕飯の準備して、終わったら陳列棚の整理しないと…)



一方その頃…

《仙台市内・どっかの模型屋》

「おぉ、これが『この世界』で話題の『艦プラバトル』…!」

(自分で作った模型で戦うのがこの世界の流行… 理解出来ないけど、凄く楽しそう!)

「むむっ!良い事思いついちゃいました!」

(どこかの模型店に潜り込んで生活拠点の確保、そしてあそこの張り紙に貼ってある『世界選手権』とやらに出場すれば『目的』を達せられる!

やっぱり天才です!)

「よし、早速行動開始です!」

(最初は、潜り込めそうなお店探し、っと。)



その夜

榛名「編入手続きの書類… よし、完璧です!」

榛名(でも、問題が一つ… 私が大学に行く間、どうやってお店をやっていけば良いのでしょうか。)

榛名「雇う…?」

榛名(それも良いかもしれません。求人でも出しておきましょうか。)


一方その頃

「…寒い。」

(さすが東北!3月の半ばなのに雪まで降ってる!)

「って、関心してる場合じゃありません!このまま野宿したら凍死確定ですよ!」

(どっか暖の取れるところを… それもこれもこっちのお金が無いから宿泊すらも出来ないなんて…)

「割と本気で生活拠点探さないと…!下手すりゃ任務遂行前に凍死してゲームオーバーなんて事態になりますから!」

(ファイト、です!根性あればこの寒さも凌げ… る訳が無い!)

66: ≫1 2015/02/14(土) 23:02:35.99 ID:FquPT08Y0
翌朝


榛名「一晩でこんなに積もったのですね…」

榛名(雪掻きしないと、お店も開け無いです… なら!)

榛名「榛名!全力で参ります!」←軍手・スキーウェア・長靴・スコップ装備


一方…

「ダンボールって、凄く暖かい…」

(雪の公園に一晩、ダンボールを被り遊具の中に入っても凍え死ぬかと思いました…)

グゥゥゥ

「お腹、空いたなぁ…」

(そう言えば出た時以来、何も食べて無いし飲んでない… 公園の蛇口も凍結してるし…)

「こんな任務、引き受けなきゃ良かった…」

(もしかして、上は殺す為にこんな任務を…)

「絶対そうに決まってます!生きて帰ったら糾弾してやる!」

(絶対帰れなさそうだけど…)



榛名「よし、この近所の公園くらいまでやれば…」

「うぅ…」

榛名「うめき声…?この遊具の中から…」

「寒い、お腹空いた…」

榛名(お、女の子…)


どうする? 直下
1.話しかける
2.見なかったことにする

67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/14(土) 23:02:53.50 ID:cb+fPoM+O

68: ≫1 2015/02/14(土) 23:31:03.51 ID:FquPT08Y0
榛名「あ、あの… どうかなさいましたか?」

「だ、大丈夫ですよ… ちょっと飲まず食わずで一晩ダンボールにくるまってサバイバルしてただけですから…」ガクブル

榛名「ず、随分とアクティブな方ですね…」

「あぁ、何か天使が舞い降りてきて…」

榛名「うわぁ!?この人半分死に掛けてるんですか!?」オロオロ

「もう、眠くなって…」

榛名「こ、こんな所で死んじゃ駄目です!ちょ、ちょっと待ってください!今運びますから!」



《榛名の家・リビング》

「暖かいスープ、生き返ります… 提供、感謝致します!」ズズズ

榛名「それはどうも… それで、何故あんな所を雪の中サバイバルなさってたのですか?」

「…聞きたいですか?」

(ヤバイ… 何も考えて無かった!ただ生きる事が精一杯で…)



サバイバルの理由(でっちあげ) 直下

69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/14(土) 23:32:13.68 ID:lRqlGjPOO
住むところやお金が無くて…

70: ≫1 2015/02/14(土) 23:49:23.22 ID:FquPT08Y0
「実は… 両親の借金が理由で家を差し押さえられて、この雪の中この身一つで放り出され一家離散と言う…」

(ヤバイ… 嘘の度が過ぎたかも…)

榛名「そ、そんな悲しい理由が…」ホロホロ

(あ、あれぇ!?すっかり騙されてるよこの人!)

榛名「よし…!もし貴女が宜しければ、ウチに住みながら働きませんか?あんまりお給料も出せないかもしれませんが…」

「え、と… ここのお店は一体何を…」

榛名「模型店、です。プラモデルなんかを取り扱ってるお店ですよ。」

(キター!このビッグウェーブ、乗るしかありません!)

「宜しくお願いします!」

榛名「あ、そう言えば名乗っていませんでしたね。私は榛名、ここのお店の店長を務めさせて頂いてます。」

「では… コホン」


青葉「恐縮です、青葉です!」



榛名(こうして榛名と青葉さんの数奇な運命がここから始まりました…)

72: ≫1 2015/02/15(日) 18:01:17.46 ID:fSTc5YeW0
数日後…


青葉「榛名さん、棚卸し終わりましたよ。帳簿との差分はまったくありませんでした。」

榛名「わかりました。お疲れ様です。」

青葉「いえいえ。こう見えて青葉、こんな仕事は得意ですから。」

榛名(青葉さんは頑張ってお仕事をしてくれています。普通なら丸一日かかる棚卸しを僅か3時間で終わらせるなど、お給料以上の働きです。)

榛名「じゃあ今日の所は終わりにして、お茶を…」

ピンポーン

青葉「おや、来客ですか?」

榛名「今日はそんな予定は… それに発注した品もありませんし。」

青葉「じゃあセールスか何かですかね… 青葉、ちょっと見てきます。」

榛名「あ、私が行きますよ。家主ですので。」

ピンポーン

榛名「はい、どちら様でしょうか?」ガラッ

初風「どうも。」

榛名「確か、初風さんでしたね… どうかなさいましたか?」

初風「お母さんに様子を見て来いって言われてね。でもお店の方閉まってるからこっちに来てみたのよ。」

榛名「わざわざどうも…」

初風「それにちょっとした伝言も預かってるわ。」

榛名「伝言、ですか?」

初風「ええ。立ち話もアレだから上がっても良いかしら?」

榛名「あ、どうぞ。」

初風「許可は貰ったわ、入るわよ。」



誰を連れてきた? 直下 ↓2
野分、朝潮、如月、舞風、清霜から

74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/15(日) 18:02:04.47 ID:GjEyIX9aO
舞風

75: ≫1 2015/02/15(日) 18:24:21.61 ID:fSTc5YeW0
榛名「あの、そこの二人は…」

初風「紹介してなかったかしら?5女の朝潮と7女の舞風よ。」

朝潮「朝潮です。お邪魔させて頂きます。」

舞風「こんにちわ!舞風です!」

榛名「一体何姉妹なんですか…」

初風「9人よ。一人はもう実家をでて一人暮らししてるけど。」

榛名「はぁ… まぁ、上がって下さい。今お茶淹れますから。」

榛名(あ、青葉さんのこと話して無いですけど。まぁ、良いですね。)


※榛名inキッチン


青葉「こたつって暖かいですぅ…」

ガラッ

青葉「あ、お客さ… え…?」

舞風「…ん?」

朝潮「この人… もしかして…!」

初風「な、ななな…」

青葉「で、ではこれにて青葉は失礼…」

初風「待ちなさい、『重巡洋艦・青葉』!」

青葉「や、やっぱりバレてますぅ!?」

舞風「青葉って、まさかあの…」

朝潮「はい… 舞風の想像通り…」


朝潮「海軍省・特務諜報部所属『重巡洋艦・青葉』… 汚れ仕事などを厭わない事で悪名高い『ソロモンの狼』…」


初風「なんだってアンタがここに…!」

青葉「いや、こっちのセリフですよ!MIA認定されてる駆逐艦が何で3人も居るんですか!」

舞風「ちょ、ちょっと二人共!あんまり騒ぐとマズイって…」

初風「…その通りね。『重巡洋艦・青葉』、ここは静かに、腹を割って話そうじゃない。」

青葉「構いませんよ。ただこっちの話せ無い部分もありますが。」

77: ≫1 2015/02/15(日) 19:10:33.76 ID:fSTc5YeW0
青葉「泊地への特攻作戦!?そんなの青葉、聞いてないですよ!」

初風「でしょうね。特攻なんて伏せられるだろうし。それで私達はその時姉にあたる人物に助けられた。」

青葉「ほうほう… それでこっちの世界に来て、引き取られて暮らしていたと。」

初風「そうよ。ま、こっちの方が楽しいし生活にも苦は無いわ。」

青葉「こっちの世界も来たときは大変でしたよ… 雪は降るし、宿は無いし…」

朝潮「今までの報いじゃないんですか?」

青葉「痛いところ突きますね…」

舞風「『ソロモンの狼』の悪名はどこに居ても聞こえるからねぇ… 上層部の意に沿わない提督を暗殺したり、基地を丸ごと粛清したり…」

青葉「あの、前者は否定はしませんが後者は絶対青葉やってません!」

初風「前者も否定しなさいよ…」

朝潮「やっぱり報い受けて当然じゃないですか。」

青葉「上層部の意に沿わないってアレですよ?裏切ろうとしたり、艦娘を人身売買してる外道な連中とか位ですから。」

舞風「それでもやっぱりやってんじゃん…」

青葉「だから否定しないって言ったじゃないですか。にしても特攻作戦ですか… 上層部も闇が深いですねぇ…」

初風「闇の塊みたいなアンタが言うセリフじゃ無いわ、それ。」

朝潮「青葉、もしかして貴女榛名さんに…」

青葉「その点は問題なく。青葉、出会いと自己紹介でホームレスって認識になってるので…」

舞風「それはそれで問題しか無いような気がするんだけど…」

初風「もうその話は良いわ… で、青葉。何でそのアンタがこの世界に居るの?」

青葉「任務です!」

朝潮「任務?」

青葉「おっとコレ以上は機密事項なんで口には出来ません。それにそろそろ…」

榛名「お待たせしました… あら、もう全員仲良く…」

青葉「ね?」

初風「はぁ、でも一つ忠告しておくわ。下手な真似はしないように。」

青葉「わかってますよぉ。」

78: ≫1 2015/02/15(日) 21:17:30.05 ID:fSTc5YeW0
榛名「それで、お話と言うのは…」

初風「実はアンタの親戚らしき人物から連絡があってね。」

榛名「親戚ですか?」

初風「そう。で、内容が『榛名の家には自分達に対する借金がある。即時に返済しない場合弁護士の用意もある。』だそうよ。」

榛名「待ってください。そんな借用書なんてどこにも…」

初風「ええ。渡された資料にもそんなものは無かったしでっちあげってのも解るわ。でも、向こう側で書類が偽造された場合厄介な事になるのは間違い無い。」

榛名「その、借金の額ってわかりますか?」

朝潮「6000万。それが向こうの要求している額です。」

榛名「そんな… 相続したお金じゃ全く足りない、この家売っても足りるかどうか…」

初風「大丈夫よ。どうせ偽造されたものだし、最悪法廷で争えば良い。それに上手くやれば詐欺罪で立証できて民事じゃなくて刑事裁判にも出せるわ。」

榛名「でもどうして…」

朝潮「テレビとかで、こう言う人の死を食い物にして、心に傷を負った人からもお金を毟り取って行こうとする連中が居ると見たことが…」

舞風「と言うか、一般家庭がそんな大金を貸せると思ってるのかねぇ…」

青葉「でも腕の良い弁護士さえ雇ってしまえばどうとでもなっちゃいますよね。後裁判官にお金握らせたり。」

初風「アンタが言うとシャレにならないわ… ともかく、そう言う連中からの接近には気を付けるように、と何かあったら連絡するようにってお母さんからの伝言。」

榛名「わかりました…」

初風「じゃ、私達はそろそろ行くわ。」

朝潮「では、お邪魔しました。」

舞風「お茶、ご馳走様でした。」



榛名「どうしよう… 何かあったら…」

青葉「大丈夫ですよ!この青葉が居る限り、そう言う連中の好き勝手にはさせませんから!」

榛名「ありがとうございます… 青葉さん…」


79: ≫1 2015/02/15(日) 23:32:18.33 ID:fSTc5YeW0
数日後


青葉「あ、荷物ここに運んでおきますね。」

榛名「わかりました。では…」

親戚A「ごきげんよう、榛名さん?」

榛名「ッ…、貴女は…!」

親戚B「借金のある身で人を雇うとは、随分余裕のようだねぇ。」

青葉「うわぁ… ネットリしててキモい…」

親戚B「何か言ったか?」

青葉「いえ、何でも?」

榛名「お引取りください。借金など、ありませんから。」

親戚A「あら、ここに借用書もあるのに?」

榛名「偽物です、そんなの!」

親戚B「ここに押印してあるのにか?」

青葉「正直押印って言っても判なんてその気になればいくらでも偽造できるから直筆サインじゃないと意味無いと思うんですよねぇ…」

親戚B「部外者は黙ってろ!」

青葉「はいはい。部外者は黙ってますよー。」

榛名「借用書って普通手書きですよね?何故それはワープロなのでしょうか?」

親戚A「でも名前の所は直筆よ。」

榛名「そうですね、他人の。」

親戚B「何…?」

榛名「それは私のお父さんでもお母さんの文字でもありません。お引取りください。」

親戚A「何を根拠に!」

榛名「筆跡鑑定でも行いますか?」

親戚B「ッ…!」

青葉「うっわぁ… 図星だったみたいですねぇ… やはりこの手の知識付けといて正解ですね。」

親戚A「ど、どうするのよ…」

親戚B「こうなったら…!」バッ


何を取り出した? 直下
1.艦プラ
2.包丁
3.その他

80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/15(日) 23:34:10.43 ID:iJ1zP2fqO
3拳銃

82: ≫1 2015/02/15(日) 23:49:33.66 ID:fSTc5YeW0
榛名「ヒっ!?」

青葉「拳銃とはまた、芸の無い…」

親戚B「だ、黙れ!撃つぞ!撃たれたく無かったら土地の権利書持って来い!」

青葉「でも、これで全ての準備は整いました、っと。」スタスタ

親戚B「く、来るな!撃つぞ!」

青葉「…撃たれる覚悟も無い人間が、粋がると痛い目に合いますよ?」ギロッ

親戚B「ヒッ…」

青葉「とうっ!」ガシッ

親戚B「かはっ…」ドサッ

親戚A「あ、貴方!」

青葉「おっと動かないでください?眉間を吹っ飛ばされたくなければ、ね?」ジャキッ

親戚A「」

青葉「今ですよ、榛名さん。通報してください。」

榛名「は、はい!」



榛名(こうして、銃刀法違反、恐喝、詐欺によって二人は逮捕されました。二人の背後関係を洗った所暴力団があったそうで、二人は闇金のお金を返す為にやったと供述していました。)

榛名「青葉さん、貴女一体…」

青葉「ん?青葉は唯のしがないバイトですよ。」

榛名「そ、そうですか…」

榛名(自分よりも体格の良い拳銃を持った男性を一気に捻り、一網打尽にした青葉さん… 一体何者なのでしょうか…

でもそんな疑問は、私のこれから巻き込まれる運命の始まりに過ぎませんでした。)


『嵐を巻き起こす少女』 終

93: ≫1 2015/02/16(月) 20:13:05.77 ID:XsoFA2n+0
第二話『何か増えます?』


《仙台市内・ビルの上》

「おぉ、ここが『もう一つの世界』… 平和だねぇ。」

「戦争とは無縁な世界… ここが本当に私達の任務の場所なのかなぁ…」

「ま、転移先がここだったんだからそうなんじゃない?さっさと青葉を探して合流しないと。」

「寒いから死んでないと良いけど…」

「平気平気。だって青葉って殺しても死ぬ様なタマじゃないでしょ。」

「まぁ、青葉なら死なないかな。取りあえず、誰かに見つからないようにビルから降りないと。」



青葉「へっクシュッ!」

榛名「風邪ですか?」

青葉「あ、くしゃみ出ただけです。お仕事には支障はありません。」

榛名「では私は大学に出かけるので、体調が悪かったりしたらすぐ閉めてくださいね?」

青葉「大丈夫ですって。では行ってらっしゃいませ!」


《南仙台駅》

初風「ん?」

榛名「あれ、初風さん…?何でここに…」

初風「何でって、わからない?この格好で。」

榛名「あ、学校ですか。」

初風「そうよ。最寄駅がここだから降りてるだけよ。」

榛名「あ、そうですか。でも残りの妹さんたちは…」

初風「私が日直で早いだけで全員同じ学校よ。近所の公立は荒れてるからって理由で私立の中学校に電車通学だけど。」

榛名「へぇ… 朝早くから…」

初風「朝早いってのも厄介よね。せめてもう少し家が近ければね… あ、そろそろアンタの乗る電車が着くわよ。」

榛名「ホントだ… では、これで。」

初風「あ、そうそう。アンタのところの店員の青葉。」

榛名「青葉さんですか?」

初風「気を付けなさい。アンタには懐いているようだけど。」

榛名「はぁ… もしかて初風さんは青葉さんを…」

初風「ホラ、アンタの乗る電車ホームに止まったわよ。」

榛名「あ!ではこれで!」

94: ≫1 2015/02/16(月) 21:37:15.05 ID:XsoFA2n+0
数時間後…

《仙台駅》

榛名「ふぅ… 今日はガイダンスだけでしたか…」

「ねぇねぇ、次どうする?」

「こらっ、あんまり無駄遣いは駄目だって。」

「良いじゃん、ちょっとくらい。」

「あんまりお金だって無いんだから…」

榛名(高校生くらいでしょうか… ほほえましいですね。)

榛名「あ、雪…」

榛名(四月に入ったのに… そう言えば去年も四月にも降ってましたね。今日のお夕飯はお鍋にして食べ納めでもしましょうか。)テクテク


「ちょ、雪だよ!雪!」

「ホントだ… 東北って四月まで降るんだ…」

「そうじゃないって!今日の宿どうするの!」

「あ…」

「この周辺ほっつき歩けば青葉が居るって思ったけどどこにも居ないし…」

「と、取りあえず予算の確認を… 3800円…」

「予算も無い、それに身分証無いと宿取れ無いんじゃなかった…?」

「と言う事は今日中に青葉と合流しないと…」

「野宿…」

「それって最悪じゃん!早く探さないと!行くよ古鷹!」

「あ、待ってって衣笠!」


《仙台駅・ホーム》

榛名「あ…」


誰が居た? 直下 ↓2
野分・秋月・朝潮・如月・舞風・曙・清霜から2人

96: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 21:39:03.01 ID:V9xwq8u9O
朝潮

97: ≫1 2015/02/16(月) 22:03:27.85 ID:XsoFA2n+0
榛名「あれ… 朝潮さんに秋月さん。」

朝潮「こんにちは、榛名さん。」

秋月「お出掛けでもしてましたか?」

榛名「大学の方に行ってました。お二人は今からお帰りで?」

朝潮「はい。それで今から選手権の調整をちょっと…」

秋月「あと1ヶ月で地区予選が開催されるので、今から準備しておかないと間に合わないと思いまして。」

朝潮「そちらの参加選手の方は決まりましたか?」

榛名「いえ… まだちょっと…」

秋月「参加選手の申し込みまで後半月くらいしかありませんよ?」

榛名「解ってはいるのですが…」

朝潮「最低でも参加選手を決定しておかないと厳しいですよ。」

榛名「それも解ってはいますが…」

秋月「また曙にどやされますよ。」

榛名「うっ… 否定出来ません…」

朝潮「曙も悪気があって言っている訳では無いので…」

榛名「の割りには心を容赦無くへし折にかかってますよね…」

秋月「あ、アハハハ…」

朝潮「秋月、そろそろ仙石線の時間。」

秋月「あ、そうでした… では榛名さん、また今度。」

榛名「はい、またお会いしましょう。」

98: ≫1 2015/02/16(月) 22:30:27.92 ID:XsoFA2n+0
青葉「おぉ… 今日はお鍋ですか!」

榛名「はい。今日はトマト鍋にしてみました。」

青葉「頂きます… 鍋にトマトって以外に合いますねぇ。」

榛名「この後はシメにチーズとご飯を入れてリゾットにも出来ますし、パスタのソースにも出来ますから。」

青葉「一食で二度美味しいってヤツですね!青葉、感激です!」


一方その頃…


「あぁ、温かい…」

「温かくて美味しい…」

「仙台ラーメンってどうなの?って思ったけど中々美味しいね。」

「ねぇ、ラーメン食べるのは良いけどこの後どうするの?」

「…」

「もしかして…」

「どうにでもなれ!」

「やっぱり!?」

「だ、大丈夫。温かい飲み物さえあれば野宿も…」

「雪、止まないよ…」

「カイロも用意して…!」

「カイロなんてすぐ冷めちゃうよ…」

「今晩越せるかなぁ…」

「凍死前提の話は止めて!?」



青葉「雪、止みませんねぇ…」

榛名「今晩は冷え込むみたいですよ?」

青葉「青葉、寒いの苦手です…」

榛名「ヒート○ック使います?」

青葉「あ、ありがとうございます。喜んで使わせて頂きます!」

99: ≫1 2015/02/17(火) 00:03:17.08 ID:NVVd999b0
《翌朝》


榛名「あれ、大学からメールが… 休講のお知らせ…?」

青葉「雪まだ降ってますからねぇ… 電車もこの勢いなら止まってそうですし。」

榛名「このままじゃ集客も見込めませんね… 今日は営業無しで午後から雪掻きでもしましょう。」

青葉「はーい。」


「…古鷹、生きてる?」ガクガク

「なんとか… でも、もう動けそうに無い…」ガクガク

「ダンボールって、凄いね…」

「お布団で寝たい…」

「我侭言わないでよ…」

「衣笠が無駄遣いしたお金で防寒具と安い毛布くらいは買えたと思うけど…?」

「申し訳ありませんでした…」

グゥゥゥ~

「お腹空いたね…」

「このまま餓死が先か、それとも凍死が先か…」

「嫌な事言わないで… ほら、青葉探しに行こう…?」

「ねぇ、もしかして青葉も死んで…」

「絶対青葉は生きてるよ… しぶといし…」

「だと良いけど…」


榛名「榛名、全力で雪掻きに参ります!」

青葉「青葉、雪掻きお供します!」


榛名「ふぅ、この公園くらいまでで大丈夫ですね。」

青葉「この公園、良い思いでがありません…」

榛名「また遊具の中に誰か入ってたり…」

青葉「まさかまさか…」

「」ガクガク

「」ガクガク

榛名・青葉「!?」

青葉(嘘、衣笠に古鷹!?)

榛名「こ、この二人半分凍死しかけてますよ!?」

青葉「取りあえず運びましょう!」

101: ≫1 2015/02/17(火) 13:14:14.65 ID:NVVd999b0
>>100

青葉「そう言えばなんで仙台市なんです?」

榛名「元々前・主人公の設定が『東北の太平洋沿い出身』って設定らしかったんですけど、多賀城とか岩沼とか言われても解る人居ないだろうし気仙沼とか三陸方面ってちょっと田舎が過ぎるし…」

青葉「でも青森とか色々ありますよね?」

榛名「一応仙台は政令指定都市、と言う事で選んだらしいですよ?あと青葉区とかありますし。」

青葉「青葉と仙台の青葉って全く無関係なんですけどねぇ…」

榛名「ちなみ>>1も東北出身で、出かけるのは大体仙台だったので地理には詳しいそうです。」

青葉「そのうち訛る榛名さんが…」

榛名「はい、榛名は大丈夫だあ!」

青葉「!?」

榛名「訛りは話せますけど、基本は標準語ですよ?」

青葉「なんだ…」

榛名「たまにアクセントがクセで訛りますけど。」

青葉「仙台弁、と言うか東北の方言って訛りキツイですからねぇ…」

榛名「因みに仙台市の区で分けると榛名達が住んでいるのは『太白区』で最寄り駅が『南仙台駅』、初風さんや大鯨さんは『宮城野区』で最寄は『中野栄駅』です。」

青葉「詳しい設定し過ぎじゃないですか…?しかも微妙に遠いし…」

榛名「その『遠い』が、後々の物語に関わって来る予定なんですよ。」

青葉「はぁ… ま、良いですけど。」

102: ≫1 2015/02/17(火) 18:36:25.17 ID:NVVd999b0
青葉「二人の事は任せて、榛名さんは何か温かい物の用意を!」

榛名「は、はい!」

青葉「ふぅ… で、何で二人が居るんですか、古鷹に衣笠?」

衣笠「死ぬかと思った…」

古鷹「青葉が見つけてくれなかったら死んでたよ…」

青葉「お礼なら榛名さんに言ってください。それで任務を受けていない二人がどうしてここに?」

衣笠「青葉の転移した後、私達にも『青葉をサポートしろ』って任務が下ってね。」

古鷹「そこで私達もこの世界に転移したの。青葉とは違ってこっちの世界のお金を渡されて。

でも、衣笠が無駄遣いを重ねて…」

衣笠「スッカラカンになっちゃった…」

青葉「この馬鹿姉妹艦… 潜入先のお金はなるべく節約しないとすぐ資金が枯渇するって言いましたよね?

しかも青葉なんて無一文で他の世界に放り投げられたんですよ!?何で青葉より恵まれた環境にあって死に掛けるんですか!青葉半分キレてますよ!」

衣笠「猛省しております!」

古鷹「まぁまぁ… 衣笠を止めなかった私も…」

青葉「古鷹は後でお説教です。もうすぐ榛名さんが温かい物を持ってきてくれるので。

あとこの青葉、身分を隠して居候させて貰っているので二人は『青葉と無関係』で『行き倒れ』になった設定で理由を適当にでっちあげてください。」

衣笠「命を助けて貰った相手にも… 青葉、相変わらず容赦無いね。」

青葉「本当の事なんて言える訳ありませんよ。でも、本当に榛名さんには感謝してるので巻き込みたくは無いってのもありますけど。」

榛名「お待たせしました。一応お粥にしておきましたけど、大丈夫ですか?」

青葉「だ、そうですよ、お二人さん?」

衣笠「は、はい!大丈夫です!」

古鷹「ありがとうございます!頂きます!」

榛名「それで、どうしてお二人は…」


野宿の理由(でっちあげ) 直下

104: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/17(火) 18:44:58.05 ID:8oydIwHEO
記憶喪失で彷徨ってたらここに辿り着いた

105: ≫1 2015/02/17(火) 19:56:30.89 ID:NVVd999b0
 
古鷹「実は二人で居る理由も解らないんです…」

衣笠「何と言うか、今までの事全部忘れちゃって…」

榛名「はい…?」

古鷹「気が付いたら街中を彷徨っていて…」

衣笠「何で二人で居るのかも、何で街中に居たのかも忘れちゃってて…」

青葉(この二人、なんてチョイスを…)

榛名「あれ?でも、昨日駅前で二人が歩いてるのを…」

青葉(一転大ピンチ!このピンチをどう乗り越える!)

古鷹「本当ですか!」

衣笠「私達、どんな事を!」

榛名「お、落ち着いてください!えと、二人で何か話しながら歩いてたような… すみません、内容までは覚えてません…」

衣笠「そんなぁ…」

古鷹「どうしよう、私達…」

榛名「なら、記憶が戻られるまでここに居ますか?」

青葉(キター!)

榛名「流石に記憶が無い人を外に放り出す程、鬼ではありません。でも、その分はキッチリ働いて頂きますけど。」

古鷹「え、良いのですか?」

榛名「はい。お二人が良ければ、ですけど。」

衣笠「お願いします!」

青葉(流石、榛名さん。私の想像通り、ですけどちょっとこのチョロさと言うかお人好しさは心配になってきますねぇ…)

106: ≫1 2015/02/17(火) 22:37:59.82 ID:NVVd999b0
青葉(とまぁ、衣笠&古鷹が合流したのは良いのですが…)

ピンポーン

古鷹「お客様でしょうか?」

榛名「誰でしょう、ちょっと見てきますね。」


榛名「は~い… どちらさま…」

初風「どうも…」

榛名「初風さん…?どうかなさいましたか?」

舞風「え、えと… 電車が止まっちゃって帰れなくなっちゃいまして…」

曙「母さん達今日も出掛けてて帰れなくて…」

秋月「まことに申し訳無いのですが…」

朝潮「電車が動き出すまで置いて貰えないでしょうか…?」

榛名「構いませんけど… 朝よく南仙台まで来れましたねぇ…」

野分「仙石線は動いてたので仙台駅まで行って地下鉄で長町から学校まで歩いて行きました…」

清霜「でも仙石線も止まっちゃって…」

如月「ものの見事に帰れなくなりました…」

初風「つーか何で学校が途中で休校になるのよ!なら朝から休校にしないさよ!」

榛名「まぁまぁ… 少し狭いですけど上がってください。私はお茶を用意するので。」


107: ≫1 2015/02/17(火) 23:32:18.02 ID:NVVd999b0
ガラッ

青葉「このパターンは…」

衣笠「どしたの?」

舞風「なっ!?」

初風「特務諜報部『重巡洋艦・古鷹』に『重巡洋艦・衣笠』!」

秋月「増えてる!」

衣笠「MIAになった駆逐艦が8人も…!」

古鷹「一旦落ち着いて、穏便に行きましょうか。あんまり騒ぐと榛名さんに悪いですし…」

初風「…良いわ。野分、清霜、いつでもやり合える様準備しといて。」

野分「わかった。」

清霜「りょーかい…!」

衣笠「駆逐艦が重巡洋艦に勝てると思う?」

曙「この二人を甘く見ると痛い目に合うわよ。」

清霜「流派・東方不敗の技、その身で味わう?」

朝潮「曙、煽らないで。清霜も調子に乗らない。」

如月「ここは穏便に済ませましょう?そろそろ榛名さんも来るでしょうし。」

榛名「お待たせしました… あれ?座らないのですか?」

初風「…座りましょう。」



イベント 直下

108: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/17(火) 23:35:32.03 ID:fPJua65xO
全員で鍋パーティー

111: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 23:20:33.17 ID:SOfNOs5M0
グツグツ

舞風「清霜、ポン酢取って。」

初風「あ、私胡麻ダレ。」

清霜「もう… 自分で取ってよぉ!」

舞風「一番近いんだから仕方無いじゃん。野分、ポン酢要る?」

野分「お願い。しかし、夕飯までご馳走になってしまうなんて…」

榛名「いえいえ。皆で食べたほうが美味しいですから。」

青葉「それで昨日に引き続いて鍋、そして白菜と豚肉の水炊きですか。」

榛名「シメの雑炊も用意しています。」

朝潮「はふっ… 豚バラって脂が多いと思いましたけど、これならアッサリ食べれますね。」

秋月「このお鍋、参考にさせて頂きます!」

曙「中々じゃない…」モグモグ

如月「またまた、素直じゃ無いんだから。豚肉の脂身ってコラーゲンも入ってるから美容にも良いんですって。」

古鷹「そうなんだぁ… あぁ、お鍋食べれるだけで幸せ…」モグモグ

衣笠「生きてる事に感謝したいよぉ…」モグモグ

清霜「あ、豚肉取ったぁ!」

青葉「ふっふっふ… 早いもの勝ちですよ、清霜さん!」

清霜「もう頭来た…!表出ろ、ぶっ飛ばしてやるんだから!」

榛名「まだまだ豚肉はありますから…」

初風「そうよ。豚肉程度で騒ぐなんて、まだまだ子供ね。」モグモグ

野分「いや、初風も子供でしょ。」モグモグ

舞風「次女だからって末を子供扱いするのは良く無いよ。歳も同じなのに。」モグモグ

榛名「そういえば長女の方って…」

曙「アンタよりは年下、確か今年の10月で二十歳になる筈よ。」モグモグ

榛名「どんな人なのですか?」

如月「一言で言えば… 化け物?」

秋月「それ以外にどう形容すれば良いのでしょう…」

衣笠「それ、姉に向かって言う言葉じゃないよね。」

朝潮「現に化け物以外の形容しようが無いと言うか…」

古鷹「どんなお姉さんなんですか…」

初風「そうね… バートン財団とアナハイム・エレクトロニクス社を壊滅させて、ロシア軍人と共同でマフィアを追い込んで、艦プラバトル選手権世界大会を優勝するくらいの化け物ね。」

榛名「バートン財団とアナハイム社って… 確か去年どっちも経営者の逮捕で潰れたんですよね?それにお姉さんが関わっているのですか?」

朝潮「デキム・バートンとマーサ・ビスト・カーバインを破滅させる引き金になった、のは確かですね。」

秋月「マーサ・ビスト・カーバインとマフィアについてはお母さんや私達も捕まえる協力をしましたけど。」

青葉「待ってください。世界選手権優勝って言いませんでした?」

曙「してるわよ、ちゃんと。お台場事変を終結させたのも姉さんだし。」

古鷹「お台場事変?」

野分「去年の8月、お台場である粒子が暴走した結果、お台場が水没しかけると言う事件がありました。」

舞風「それを止めたのが姉さんとその仲間なのよねぇ。ちなみに最近テレビとかにも出てるよ。」

衣笠「いや、ホントに何者なのよお姉さん…」

112: ≫1 2015/02/20(金) 00:18:04.19 ID:2J6B6e990
榛名「では後片付けしてきますね。」

野分「申し訳ありません、まさか今日泊めて頂くことになるなんて…」

榛名「電車が止まってるし、代行バスも出ないなら仕方ありませんよ。」

青葉「では青葉たちはお布団を用意してきます!衣笠、古鷹、来てください!」

衣笠「ええっ!?私もぉ…?」

古鷹「お世話になってるんだからこれくらいやらないと駄目だよ、衣笠。」

衣笠「はぁい…」


青葉「で、あの駆逐艦8人組の話どう思いました?」

衣笠「どう言う事?」

古鷹「もしかして姉の話ですか?」

青葉「はい。もしかしたら青葉達のターゲットかも知れません…」

衣笠「何で話だけでわかるの?」

青葉「…誰です、この馬鹿を特務諜報部入りさせたの。」

衣笠「ひどっ!?」

古鷹「まぁまぁ… でも、まだ確証は持て無いよ。」

青葉「そうですねぇ… せめて接触さえ持てれば良いのですけど…」

衣笠「ねぇ、青葉に古鷹。本当に居るの、ターゲットって…」

古鷹「私達は指示に従うだけだよ。でも、確証を持て無いってのも確かだね。」

青葉「『終末の獣』、なんて厨二真っ盛りの名前の目標ですから衣笠が疑うのも仕方ありませんね。それに上層部に信頼を置けないのも確かです。」

古鷹「青葉まで…」

青葉「二人は知らないかもしれませんが、初風と野分、朝潮と秋月は泊地への特攻をさせられたそうですよ。」

衣笠「特攻!?」

古鷹「そんな… 何で上層部はそんな話を隠して…」

青葉「その話を聞いた以上、上層部すらも信頼出来ません。なら青葉達がするべき事は唯一つ、自身の判断で行動することです。」

古鷹「まさか、青葉…!」

青葉「指示には従います。だけど、信頼出来ないと判断した場合は裏切る必要もあるかもしれません。」

衣笠「わかった。そう判断した時は青葉に従うだけだよ。」

古鷹「…」

青葉「古鷹、貴女は無理に…」

古鷹「ううん、私も青葉に従うだけ。」

青葉「では、今後の方針を決めたと言う事で… さっさとお布団引きましょうか。」

113: ≫1 2015/02/20(金) 00:45:30.75 ID:2J6B6e990
清霜「で、あの3人はどうなの?」

初風「怪しい。見張る必要はありそうね。」

舞風「見張るって、どうするのよ。」

曙「私達は学校がある。それに毎回顔を出してれば怪しいと思わない?」

朝潮「…怪しまれない方法はあるわ。」

秋月「朝潮?」

如月「さっすがウチの知恵袋。」

野分「その方法は?」

朝潮「ここのお店はまだ大会選手を決定していない。だから私達がチーム登録をこのお店で行えば来る理由にはなる。」

曙「確かに選手登録は私達もしてないけど… お母さん達をどう説得するのよ。」

朝潮「初風、あと宜しく。」

初風「私に丸投げね… いい案だけども四六時中見張るにはちょっと足り無いわね。」

如月「じゃあどうするの?」

清霜「はいはい!良い考えがあるよ!」

野分「一番のバカに良い考えが…」

清霜「バカって酷!ちゃんと清霜の考え聞いてよ!」

舞風「で、どんなの?」

清霜「ふっふっふ… 今日は何が起きた?」

曙「何って、雪が降ったんじゃない。」

清霜「じゃあ雪で何が起きて私達は困った?」

秋月「電車が止まった…」

清霜「はい正解!学校が遠いから、仙石線か常磐線が止まると通えなくなる!」

如月「だからそれが…」

清霜「学校に通う必要がある。でも電車が止まったら行けなくなる… ならどうすれば良い?それは…」


清霜「この近くに住んじゃうんだよ!」


野分「…は?」

舞風「無いわぁ…」

清霜「えぇっ!? そんなぁ…」

初風「…いや、悪く無い案ね。良い作戦が思いついたわ…!」

秋月「まさか…」

朝潮「本気で実行する気じゃ…」

初風「一か八かの賭けよ… でも、面白そうじゃない…!」


114: ≫1 2015/02/20(金) 01:52:58.01 ID:2J6B6e990
数日後…


初風「どうも、近所に引っ越してきた初風です。以後宜しく。」

青葉「はぁ!?」

古鷹「ど、どうして…」

清霜「いやぁ… 学校遠いし電車止まったらアレでしょ?」

衣笠「結局帰れなくなったからねぇ…」

舞風「と言う事でお母さん達に相談したら『近くにマンションを経営してるからそこに住めば良い、代わりに成績の維持と土日は必ず帰ること』を条件に住むことを許されたのよ。」

野分「これ、引越し挨拶の菓子折りです。」

青葉「ご、ご丁寧にどうも…」

曙「そう言えばアンタ達の雇用主は?」

衣笠「今日も授業だって。遅くなるんじゃないかな?」

青葉「えっと授業の予定表は… 4限だから5時半くらいですね。」

古鷹「土曜日って学校じゃ…」

如月「残念、今日は午前中で終わりなの。因みに引っ越しは昨日の内に済ませたわ。」

朝潮「これから一旦帰りますけど、後でもう一度挨拶に行くので宜しくお願いします。」

秋月「それではまた後で。」


青葉「…任務、出来そうですか?」

衣笠「無理そう…」

古鷹「これでドンドン厳しくなるね…」



『何か増えます?』終

115: ≫1 2015/02/20(金) 02:00:32.56 ID:2J6B6e990
次回選択 ↓4まで

1.『彼女達の秘密』…榛名はひょんなことから初風たちの新居に招かれる。そして彼女達の正体を知る事に…
2.『チーム結成!』…チームが未だに決まっていなかった榛名。しかし初風たちの協力と青葉達の参戦によってチームを結成する。
3.『遭遇、チーム・エンガノ』…初風たちの実家に青葉達と共に尋ねた所、ある少女達が現れた…

122: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/20(金) 21:48:00.28 ID:2J6B6e990
第3話『チーム結成!』


初風「はい、あがりっと。」

曙「また初風の一抜け?」

初風「手の内が見え見えなんだもの。特に清霜なんか顔に出てるし。」

清霜「うぐぐぐ…!」

青葉「よし、次は青葉の…」

衣笠「…ってちょっと待てぇぇぇ!」

舞風「どうかしたの?」

衣笠「なんでちゃっかりウチに馴染んでるのよ!」

野分「それは、およそ3日前遡りましょう…」


《回想》

榛名「え、ご飯をですか?」

大鯨「はい、あの子達だけだと心配で… 材料費などはウチが出しますのでお願い出来ませんか?」

榛名「でも私も学業が…」

大鯨「そこは問題ありませんよ。秋月ちゃん達にも手伝うように言ってあるので。」

榛名「は、はぁ…」


野分「ウチの母が申し訳御座いません…」

衣笠「そ、そう…」

初風「因みにキッチンに立ってるのは榛名と古鷹、朝潮と秋月に如月よ。」

舞風「陽炎型3人は料理できるけどそこの曙と清霜は全く出来無いからローテから外されてるんだよね。」

野分「それで私達陽炎型は今日のローテでは無いので外されている、と言う事です。」

青葉「因みに自慢じゃありませんが青葉と衣笠もサバイバル料理しか出来ません。」

初風「それでも、何も出来無い二人よりは遥かにマシよ。」

曙「後で覚えときなさいよ…!」

清霜「で、出来るもん…!きっと出来るようになるもん!」

123: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 00:12:46.59 ID:v2ZWpd4d0
曙「で、アンタの所の選手は決まったの?」モグモグ

榛名「うっ… 何のことでしょうか…」メソラシ

初風「呆れて物も言え無いわ… もう締め切り1週間よ?」モグモグ

衣笠「ねぇねぇ、締め切りって何?」

舞風「あ、衣笠と古鷹は知らないのか。」

野分「このお店にも艦プラバトル用のバトル台がありますよね。それで設置店舗は選手権に出る選手を登録しなければならないのです。」

青葉「でも店主さんが文字通りのバトル嫌いで今誰も選手が決まっていないという状況です。」モグモグ

榛名「バトルが嫌いと言うか苦手と言うか…」

初風「ホント、重傷ね…」


曙「で、今日も言えなかったと?」

初風「反省しております。」

清霜「そうだそうだ!いつも私の事バカ扱いしてるくせに自分だってミスしてるじゃない!」

野分「曙以外完全に忘れてたんだから清霜だって言え無いじゃない。」

清霜「うぐ…!」

如月「明日の夜、ちゃんと言うようにしないと…」

朝潮「でもどう切り出す?」

秋月「確かに、バトルが嫌いな人をどうやってバトルに誘いましょうか。」

舞風「こう言う時こそ出番だよ、清霜。」

清霜「ふぇっ!?」

初風「アンタはバカだけど閃きだけならウチの中でピカイチだからね。」

清霜「褒めてるの?貶してるの?」

野分「どっちも。」

曙「さっさと考えなさい、バカ。」


どう誘う? 直下

124: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 00:13:59.48 ID:OZ9d0+pdO
物で釣る

125: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 00:20:36.27 ID:v2ZWpd4d0
清霜「物で釣る?」

初風「アンタにしては悪く無い着眼点ね。まあ却下だけど。」

清霜「ふぇっ!?」

初風「考えても見なさい。私達が持ってそうな物で釣れると思う?」

野分「それに子供じゃ無いから釣られる人は居ないと思うけど…」

清霜「そんなぁ…」

舞風「ホントに着眼点は悪くないけどねぇ…」

如月「思考が子供っぽいと言うか…」

曙「で、誰か案のあるのは居ないの?」

朝潮「そう言う曙はあるの?」

秋月「まずは自分から言ってみてくださいよ。」

曙「うぐ…!」


どう誘う?(曙版) 直下

126: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 00:21:54.34 ID:u8PHlbX1O
煽ってその気にさせる

127: ≫1 2015/02/21(土) 00:29:08.59 ID:v2ZWpd4d0
曙「そりゃ、煽ってその気にさせるしか無いわね。」

朝潮「血の気多すぎ…」

初風「結局、その気にさせるしか無いって訳ね。」

清霜「でも煽るってどうするの?」

秋月「今明かされる衝撃の真実ゥ、とか…」

舞風「駄目。それだけは絶対駄目。」

如月「それに煽るって、得意なの初風ちゃんか曙ちゃんしか居ないし…」

野分「挑発が得意な二人に任せるね。」

初風「まーた丸投げかい…」

曙「どう煽れば良いのよ…」

清霜「こんなのは?」


煽り文句 直下

128: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 00:31:12.99 ID:GNZpKmoQO
戦ってくれないと嫌いになっちゃう

129: ≫1 2015/02/21(土) 00:40:34.66 ID:v2ZWpd4d0
清霜「『戦ってくれないと嫌いになっちゃう』とか。」

野分「着眼点は悪く無いのだけど…」

舞風「正直、それで動くかどうか微妙な所だよねぇ。頑固そうだし。」

朝潮「頑固だってお母さんも言ってたし、正直微妙ね…」

曙「インパクトも足り無いし、却下よ。」

清霜「そんなぁ…」

秋月「やはり衝撃の…」

初風「絶対に却下よ。」

秋月「トホホ…」

曙「取りあえず全員の意見を集めてみましょうか。」


煽り文句 ↓4まで

130: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 06:54:23.51 ID:/kzrEVvjO
貴女のワガママで店を潰したくはないでしょう?

131: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 07:47:21.12 ID:1kiSPe340
貴女には失望しました、闘う覚悟も無いのに店を継いだんですか?それとも貴女の覚悟はその程度だったのですか?
どちらにしろこのままではその店はおしまいですよ。

132: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 18:50:11.12 ID:qOfdIVXDO
確か貴女には姉妹が居たはず、もしも彼女が戻って来た時にお店が残っていたらきっと彼女は喜んでくれるわ。

133: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 18:55:13.57 ID:AE7W2xZSO
家の化物じみた強さの姉さんも最初はあなたのように作るのが好きだけどバトルが苦手でした。
でも数々の出会いのお陰で今じゃ世界大会優勝チームのリーダーとして自信をつけました。
だから私達と姉さんのように大会に出てくれませんか?

134: ≫1 2015/02/21(土) 20:27:20.88 ID:v2ZWpd4d0
初風「こんな所かしら?」

曙「これで動けば良いけどね。」

舞風「もうちょっと厳しい言葉がくるかと思ったけど…」

野分「厳しすぎると逆効果よ。」

朝潮「野分の言う通り、厳しすぎても駄目で優しすぎても駄目だからこのくらいが丁度良いのよ。」

秋月「効果があると良いのですが…」

如月「これで駄目ならもう…」

清霜「大丈夫だよ!お母さんだって『姉さんと同じで強い』って言ってたじゃん!」

初風「あの母さんが言うなら、ね…」

曙「と言うか、何で私達こんな事で苦労してるのかしら…」

野分「でも特務諜報部3人組の監視には持って来いでしょ。」

舞風「一度決めたらやり通す、それが駆逐艦ってもんよ。」

初風「水雷魂を見せてやらなくちゃね。」

如月「悖らず、恥じず、憾まず…」

清霜「水雷魂、見せつけようよ!」

135: ≫1 2015/02/21(土) 21:17:04.90 ID:v2ZWpd4d0
榛名「あれ、皆さん… 今日は土曜日ですよ?」

初風「アンタに用があって来たのよ。この後ちゃんと帰るわ。」

榛名「用、ですか?」

青葉「おやおや皆さん雁首揃えて…」

清霜「アンタはどっか行ってて。話しがややこしくなるから。」

青葉「ひどっ!?」

古鷹「まぁまぁ… 私達は夕飯の買い物でも行きましょ、青葉。」

衣笠「余計な事に首突っ込むとロクな目に合わないぞ~。大人しく退散しようよ。」

舞風「そうだそうだ!出て行けー!」

青葉「仕方ありません… では、青葉達は買い物行ってきます!」

曙「さて、これで邪魔は居なくなったわ。」

榛名「人払いをする程の事なのでしょうか…」

朝潮「あの3人は厄介ですから、色んな意味で。」

如月「でもこれで、ゆっくり話が出来るわ。」

榛名「話とは一体…」

秋月「榛名さん。貴女のビルダーとしての腕を見込んで頼みがあります。」

野分「私達と一緒に、艦プラバトル選手権に出場してください。」

榛名「えっ…?」

初風「何もファイターをやれとは言わないわ。アンタのビルダーとしての腕を貸して欲しいの。」

榛名「榛名の… でも、榛名は戦いたく…」

曙「はぁ… アンタねぇ、それしか言え無いの?戦う事から逃げて、逃げ続けて、バカじゃないの!」

朝潮「貴女は覚悟をして、このお店を残したいって思って継いだのでは無いのですか?」

野分「貴女には失望しました、闘う覚悟も無いのに店を継いだんですか?それとも貴女の覚悟はその程度だったのですか?

どちらにしろこのままではその店はおしまいですよ。」

曙「お母さんが言っていたわ。模型店なんてのは余裕があるところしか出来無い、でもアンタは3人も店員を抱え込んでる。今の不景気、このままだと赤字が出て潰れるわよ。」

秋月「貴女のワガママで店を潰したくはないでしょう?」

榛名「ワガママ…」

榛名(そうだ… 結局『戦いたくない』って言葉すらも、私のワガママ… それで家出までして、ずっと逃げて…)

野分「確か貴女には姉妹が居たはず、もしも彼女が戻って来た時にお店が残っていたらきっと彼女は喜んでくれるわ。」

初風「ウチの化物じみた強さの姉さんも最初はアンタのように作るのが好きだけどバトルが大嫌いだった。 でも数々の出会いのお陰で今じゃ世界大会優勝チームのリーダーとして自信をつけた。」

榛名「皆さんのお姉さん…」

曙「逃げるのを止めて、強くなろうともがいて、仲間の手を借りて、前よりずっと強くなったのよ。

そしてアンタは姉さんと似てる。ならきっと、私達の姉さんみたいになれる。」

舞風「だから私達と姉さんのように大会に出てくれませんか?」

榛名「お姉さんの様に… でも、榛名に出来るかどうか…」

曙「情けないわね… この店を守るって決めたんでしょ?」

初風「やるならやる、やらないならやらない。さっさと決めなさい。」

秋月「戦うのならば、私が、私達が助力します。」

野分「貴女が選びなさい。私達は貴女の決定に従います。」



136: ≫1 2015/02/21(土) 22:10:03.55 ID:v2ZWpd4d0
榛名(そう… 私はここを守る為に、継ぐと決めた… なのにこのままじゃ、ワガママだけで潰れてしまう…

そんなの絶対、嫌だ。出来るかどうかはわからないけど、やる前に諦めたくない…!)

榛名「皆さん… 私に、榛名に力を貸してください…!ワガママな私ですけど、やれるかどうかわからないけど…

絶対にここは守り抜きたいから、戦います!」

曙「…少しはマシな面構えも出来るじゃない。」

朝潮「申し訳ありません榛名さん。今までの、ちょっとした演技です。」

榛名「え…?」

野分「少しだけ、貴女と言う人物を試させていただきました。」

舞風「で、初風。判定は?」

初風「文句無し。榛名、アンタ本当に戦うのね?」

榛名「はい。もう、決心しました。」

野分「そう… なら私達がファイターとして助力しましょう。」

清霜「実力なら大丈夫!これでも私達、世界大会優勝チームのリーダーの妹なんだから!」

秋月「戦うのは私達の役目、貴女の力となりましょう。」

如月「あと、そこで隠れてないでいい加減出てきたらどうです?」

青葉「ば、バレてましたか…」

古鷹「やっぱり駄目って言ったじゃない…」

衣笠「青葉ぁ…」

初風「で、アンタ達はどうするの?話は聞いてたんでしょ?」

青葉「当然、青葉もお力添えしますよ!」

青葉(青葉の想像通りに事が運んでラッキーです。)

古鷹「拾って頂いた恩、少しでも報わせてください。」

衣笠「勿論衣笠さんもお力添えしますよ!」

榛名「皆さん…」

野分「貴女は一人ではありません。私達が共に戦い抜きます。」

137: ≫1 2015/02/21(土) 22:25:44.88 ID:v2ZWpd4d0
数日後《仙台市体育館》


朝潮「いよいよこの日ね…!」

衣笠「ちょっと練習期間が短かったけど、大丈夫そうだね。」

舞風「バトルなんてダンスと同じでリズムさえ取れれば大丈夫だって。」

古鷹「対戦予定は… 第1ブロックのC、3戦目ですね。」

清霜「一回戦で消える、なんて事態は避けたいね。」

秋月「その心配は無用です。私達が連携さえすれば、きっと勝てます。」

如月「一回戦の相手は4人… そして編成条件は軽巡1に駆逐3。」

榛名「準備は出来ています。」

曙「流石に準備が良いわね。出来栄えも遜色無いものよ。」

野分「問題はファイターが性能を引き出せるかどうか、ね。」

青葉「そこは問題ありませんよ。基準は全員クリアしてますから。」

初風「さぁて、行きましょうか。私達の初陣にね…!」


チーム名 ↓2

139: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 22:27:50.31 ID:xQkT6NIeO
ホワイトクリーン

141: ≫1 2015/02/21(土) 22:38:48.97 ID:v2ZWpd4d0
榛名(チーム・ホワイトクリーン… これが私達の結成したチーム…)

初風「アンタのビルダーとしての腕、そして私達ファイターの実力を相手に叩き込んでやるわよ!」

榛名「はい!」

清霜「腕がなるねぇ!」

青葉「全力で叩きのめしましょう!」

舞風「対等に踊れる相手だと良いね。」

野分「対等では無く圧倒するのよ、舞風。」

曙「実力差を思い知らせてやりましょうか!」

古鷹「それで編成の方は…」

初風「もう提出したわ。まず、一回戦は…」



編成 使用艦プラ(あるなら改造内容)も同時に

1人目(軽巡洋艦) 直下
2人目(駆逐艦)↓2
3人目(駆逐艦)↓3
4人目(駆逐艦)↓4


出撃不可:榛名

また僚艦や使用艦が同名は不可(ファイターに『秋月』が居る場合戦闘で『駆逐艦・秋月』は安価で使用不可)

142: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 22:39:40.73 ID:g3/otXnfO
夕張

143: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 22:40:04.73 ID:Md4iY47OO
島風

144: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 22:40:14.86 ID:Qfu5vTMoO
雪風

145: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 22:40:24.28 ID:cfZpH7OYO
天津風

146: ≫1 2015/02/21(土) 22:42:27.65 ID:v2ZWpd4d0
すみません、ファイターも併記でお願いします。

ファイター選択

1人目(夕張) 直下
2人目(島風) ↓2
3人目(雪風) ↓3
4人目(天津風) ↓4

147: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 22:43:09.31 ID:ufGx9/F4o
青葉

148: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 22:46:37.57 ID:rfKoRbNuO
古鷹

149: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 22:47:04.86 ID:X9uirxZ/O
衣笠

150: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 22:47:15.94 ID:Hw+OGJDnO
秋月

151: ≫1 2015/02/21(土) 23:04:09.12 ID:v2ZWpd4d0
初風「編成割りは『軽巡・夕張』に青葉と『駆逐艦・島風』に古鷹。そして『駆逐艦・雪風』を衣笠が、『駆逐艦・天津風』を秋月に。

戦闘指揮は古鷹、アンタに一任する。」

青葉「古鷹、ですか?」

初風「ええ。戦闘指揮なら古鷹の方が適正が高い。」

古鷹「了解です。ちゃんとやってみせるよ。」

衣笠「上手く使ってよね、古鷹。」

秋月「よろしくお願いします。」


自軍戦力

夕張(青葉)
・14cm連装砲
・14cm単装砲
・25mm3連装機銃
・25mm連装機銃
・25mm単装機銃
・61cm連装発射管

島風(古鷹)
艤装
・12.7cm連装砲D型
・25mm連装機銃
・61cm5連装魚雷発射管


雪風(衣笠)
艤装
・12.7センチ砲連装砲
・25mm連装機銃
・61cm4連装魚雷発射管

天津風(秋月)
艤装
・12.7センチ砲連装砲
・25mm連装機銃
・61cm4連装魚雷発射管



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BATTLE START!


青葉「軽巡・夕張、青葉、出撃しまーす!」

古鷹「駆逐艦・島風、古鷹、出撃します!」

衣笠「駆逐艦・雪風、衣笠、出撃よ!」

秋月「陽炎型駆逐艦・天津風、秋月、出撃致します!」

153: ≫1 2015/02/22(日) 14:54:34.27 ID:zrtS+Zws0
古鷹「全艦に通達、索敵を警戒しつつ陣形を維持。」

青葉「索敵が出来無いってのは少しばかり痛手ですねぇ…」

衣笠「着弾観測も出来れば少しは命中率もあがるのに。」

秋月「敵艦隊を補足しました。データ共有開始します。」


敵艦隊
・軽巡アトランタ
・駆逐艦カーク(ベンソン級)
・駆逐艦ラフィー(ベンソン級)
・駆逐艦バートン(ベンソン級)


青葉「ウチと同じ様に殆ど同型で編成されてますね。」

衣笠「島風だけは違うけどね。」

秋月「敵艦隊に動きはありません。様子見をしているようですね。」

古鷹(動きは無い… 仕掛けるなら今かもしれない、けど迂闊に仕掛ければやられる可能性もある。)



行動選択 直下
1.牽制砲撃
2.先制雷撃
3.様子見をする
4.その他

154: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/22(日) 14:57:36.98 ID:R8HtMDANO

155: ≫1 2015/02/22(日) 15:11:11.02 ID:zrtS+Zws0
古鷹「まだ仕掛けちゃ駄目。下手に動くと危ないよ。でも、準備はして。」

青葉「了解です。魚雷装填、主砲準備。」

衣笠「つまんない~!」

秋月「慎重に、そして冷静にしないと…」

古鷹(どうして敵艦隊に動きがないの?もうこっちを捉えていても遅くは無い筈… 気付いている?)


待機している間にカークとラフィーから主砲が放たれる!


秋月「敵艦発砲!」

衣笠「気付かれてたよ!反撃に…」

古鷹「待って!青葉、着弾の位置データを。」

青葉「了解!送信っと!」

古鷹(着弾位置は、右12と左20… こっちを狙ってない。)

古鷹「恐らく敵はこちらを炙り出す気。だから反撃すれば逆に相手の思う壺!」

衣笠「じゃあどうするのよ?」


行動選択 直下
1.こちらが先制して仕掛ける
2.相手の攻撃を待ってから反撃を仕掛ける
3.一旦距離を取る
4.その他

156: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/22(日) 15:12:28.15 ID:bMeD0G00O

157: ≫1 2015/02/22(日) 15:34:55.94 ID:zrtS+Zws0
古鷹「全艦、後退。」

青葉「はぁ!?」

衣笠「何言ってるのよ!このままだと燻り出されるのが…」

古鷹「一度相手の射程から離れてチャンスを伺って、隙を見て攻撃を開始するの。」

秋月「慎重過ぎじゃありませんか?」

古鷹「慎重くらいが丁度良いの。敵の砲撃にまぎれて移動するよ。」


古鷹「距離は?」

秋月「敵艦隊との距離80。射程外です。」

青葉「でも雷撃は届きますよ?」

衣笠「ロングレンジから決める?」


行動安価(自由安価) 直下

158: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/22(日) 15:35:57.24 ID:zVN77ULdO
このまましばらく様子を見よう

159: ≫1 2015/02/22(日) 15:42:32.67 ID:zrtS+Zws0
古鷹「このまま暫く様子見です。」

衣笠「様子見ばかりじゃ制限時間になっちゃうよ。」

青葉「いい加減、早く戦闘したいですよ。」

秋月「様子見も良いですけど… これだと制限時間に…」

古鷹「敵の行動を予測しきれない以上、下手に動くと…」


CAUTION!CAUTION!


秋月「敵艦から魚雷です!数10!」

古鷹「全艦緊急回避!」


回避判定
古鷹 直下
青葉 ↓2
衣笠 ↓3
秋月 ↓4

10以上で回避

160: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/22(日) 16:17:59.92 ID:QmrO+TNSO
どれどれ?

161: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/22(日) 16:21:03.70 ID:QrexzP4Oo
ほい

162: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/22(日) 16:52:26.57 ID:LkpHB5hOO
えい

163: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/22(日) 16:53:48.46 ID:LkpHB5hOO
えい

164: ≫1 2015/02/22(日) 18:08:14.88 ID:8cgO080A0
古鷹たちは魚雷を回避して態勢を整える!


衣笠「ほら!攻撃しないから先制食らったじゃん!」

青葉「反撃の用意は出来てますよ!」

秋月「魚雷の発射位置割り出し、終わりました!」

古鷹(もう位置はバレてるから逃げられない…!反撃するしか無いみたい!)


行動選択 直下
1.接近して砲撃戦へ
2.雷撃を敢行しつつ接近
3.2分して射点を分散しつつ雷撃
4.その他

165: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/22(日) 18:09:18.79 ID:JAYtbRNrO

166: ≫1 2015/02/22(日) 18:20:54.71 ID:8cgO080A0
古鷹(恐らく敵はこっちの位置を予測してる… なら、分散して!)

古鷹「射点を分散しつつ雷撃を!青葉、私についてきて!」

青葉「青葉、了解です!」

衣笠「え、私は?」

古鷹「衣笠は秋月の指示に従って雷撃を!秋月、お願い!」

秋月「了解です!付いてきてください!」

衣笠「オッケー!行くよ!」


古鷹「目標点到達、発射管に装填確認!」

青葉「目標捕捉、見えました!」

古鷹「よしっ…!撃てぇーっ!」



命中判定
アトランタ  直下
カーク ↓2
ラフィー  ↓3
バートン ↓4

25以上で命中

167: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/22(日) 18:30:08.30 ID:QmrO+TNSO
どれ?

168: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/22(日) 19:29:51.60 ID:X/4k1yuE0
ほい

169: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/22(日) 19:57:34.51 ID:+LmtlpSDO
ぬい

170: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/22(日) 21:25:39.69 ID:2QfvtofSO
よっ

171: ≫1 2015/02/22(日) 22:18:10.84 ID:8cgO080A0
古鷹達の雷撃は命中して、敵艦隊に打撃を与える!


青葉「全弾命中!敵艦隊、足を止めました!」

古鷹「秋月!」

秋月「了解です!衣笠さん、全門斉射!」

衣笠「青葉と古鷹の作ったチャンス、無駄にしないよ!」


8本の魚雷が天津風と雪風から足を止めた艦隊へと直進する!


秋月「命中まで4、3、2…」

衣笠「ッ!敵艦隊、回頭を始めたよ!」

青葉「このままだと…」

古鷹「もう、遅いよ!」

撃沈判定
アトランタ  直下
カーク ↓2
ラフィー  ↓3
バートン ↓4

10以上で撃沈


172: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/22(日) 22:24:31.52 ID:AXHQUX7so
ほい

173: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/22(日) 22:30:09.62 ID:+LmtlpSDO
ぬい

174: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/22(日) 23:20:37.08 ID:2QfvtofSO

175: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/23(月) 07:14:57.00 ID:saqZLTDpO
ぽい

176: ≫1 2015/02/23(月) 21:47:40.31 ID:kdh1Gwpl0
ラフィー以外の3隻に雷撃が直撃して、大爆発を起こした!


秋月「やった…!」

衣笠「ッ!まだ一隻残ってる!」

青葉「どうやら雷撃の瞬間に回頭して、僚艦を盾にすることで防いだようですね…!」

古鷹「反撃される前に残存艦も撃破するよ、青葉!」

青葉「わかってますって!捉えてるから、逃がしませんよ!」


青葉は発射していなかった発射管の魚雷を退避しようとするラフィーへと放った。



撃沈判定 直下
10以上で撃沈

177: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/23(月) 21:48:20.82 ID:Wa0juhVOo

178: ≫1 2015/02/23(月) 22:30:27.46 ID:kdh1Gwpl0
そして残るラフィーも青葉の放った魚雷の直撃を受けて、轟沈した。


Battle END

Winner“Team WhiteClean”


青葉「ふぅ… 戦闘、終了です。」

衣笠「よしっ!一回戦突破だね!」

秋月「皆さん、お疲れ様です!」

古鷹「やったね!」

曙「まだ一回戦に勝っただけよ。浮かれないように。」

朝潮「皆、嬉しいのよ。」

曙「…わかってるわよ、そんなの。」

如月「全く、素直じゃ無いんだから…」

榛名「皆が、勝った…」

初風「榛名、アンタまだ自分のチームを信じて無かったの?」

榛名「い、いえ… 未だに勝ったことが信じられなくて…」

野分「この勝利は当然です。貴女が作って、私達が戦うのですから。」

榛名「野分さん…」

初風「さぁ、二回戦も勝ち抜くわよ!」


第3話『チーム結成!』 終

199: ≫1 2015/02/24(火) 20:38:10.66 ID:FoaD5F/p0
第4話『再会する姉妹』


初風「次は2回戦よ。ただ今回は昨年の世界大会から導入された『一定以上の人数が居る場合は次の対戦に前の戦いと同じメンバーは出場不可』ルールが追加されているわ。

つまり一回戦で戦った青葉、古鷹、衣笠、秋月は戦え無いわ。」

青葉「そんなぁ…」

如月「今回の編成条件は『重巡1、軽巡1、駆逐3』の5人。ただし使用艦プラ制限として『日本艦の使用不可』が加えられてるわね。」

榛名「問題ありません。ちゃんと制限を満たしている艦は用意してあります。」

初風「なら大丈夫ね。編成割りを発表するわ。」



編成 ファイターと使用艦プラ(あるなら改造内容)も同時に

1人目(重巡洋艦) 直下
2人目(軽巡洋艦)↓2
3人目(駆逐艦)↓3
4人目(駆逐艦)↓4
5人目(駆逐艦)↓5

編成条件:日本艦の出撃不可
出撃不可:青葉、古鷹、衣笠、秋月

209: ≫1 2015/02/24(火) 22:04:36.42 ID:FoaD5F/p0
初風「私が『アトランタ』で直接指揮を執るわ。そして『プリンツ・オイゲン』に野分、『マックス・シュルツ』に舞風。」

野分「重巡… 使い慣れてないけど、やるわ。」

舞風「私がサポートするから大丈夫だって。」

初風「そして『レーベレヒト・マース』に如月、朝潮が『Z23』を使って。」

朝潮「わかったわ。」

如月「腕がなるわね…!」

初風「私は古鷹と違って慎重さなんて皆無よ。全員、罠だろうと何だろうと無視して一気に仕留めるわよ!」

全員「了解!」

榛名「御武運を…」


《観客席》

「もしかしたら、見に来てるのかもしれない…」

「嘘… あそこに居るのは…!」

アトランタ(初風)
・5インチ砲16門
・1.1インチ砲9門
・21インチ魚雷発射管8門


プリンツ・オイゲン(野分)
・20.3cm砲
・10.5cm砲
・37mm機関砲
・20mm機関砲
・533mm魚雷発射管
・Ar 196

レーベレヒト・マース(如月)
・127mm単装砲
・3.7 cm SK C/30
・20mm機関砲
・4連装533mm魚雷発射管
・機雷

Z23(朝潮)
・150mm単装砲塔
・37mm対空機関砲
・20mm対空機関砲
・4連装533mm魚雷発射管
・機雷

マックス・シュルツ(舞風)
・127mm単装砲
・3.7 cm SK C/30
・20mm機関砲
・4連装533mm魚雷発射管
・機雷

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BATTLE START!


初風「軽巡アトランタ、初風、出るわ!」

野分「重巡プリンツ・オイゲン、野分、出撃します!」

如月「駆逐艦レーベレヒト・マース、如月、出撃します!」

朝潮「Z23型駆逐艦、朝潮、出ます!」

舞風「駆逐艦マックス・シュルツ、舞風、行っきまーす!」

210: ≫1 2015/02/24(火) 22:23:02.56 ID:FoaD5F/p0
初風「さぁて、どう動こうかしら…」

如月「私達の艦には機雷が搭載されてる… 散布して、追い込む?」

舞風「索敵してからでも良いんじゃない?」

野分「プリンツには索敵機と高性能レーダーがある。索敵なら任せて。」

朝潮「何をするにしても初風の指揮次第ですが。」


行動選択 直下
1.機雷を散布して待機
2.索敵機による偵察を行う
3.1・2の両方を行う
4.その他

211: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/24(火) 23:59:28.94 ID:bLi+Y3MSO
3

212: ≫1 2015/02/25(水) 00:24:08.60 ID:UxBPYT080
初風「どっちも、よ。野分、索敵は任せる。駆逐艦は全艦索敵データを受け取り次第機雷を散布して。

如月、アンタに機雷の散布指揮は任せる。」

如月「わかったわ。舞風ちゃんに朝潮ちゃんは私に続いて。」

舞風「はーい。」

朝潮「了解。」

野分「Ar196、発艦!全機、索敵行動を開始!」


索敵判定 直下
35以上で成功

213: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/25(水) 00:32:15.65 ID:QIXXT5sro
ほい

214: ≫1 2015/02/25(水) 00:45:13.48 ID:UxBPYT080
野分「捉えた…!データリンク、敵艦隊の情報をアップロード!」

初風「よし、上出来よ。」


敵艦隊編成
・重巡シュフラン
・軽巡グロワール
・駆逐艦ブーラスク
・駆逐艦ラドロア
・駆逐艦フロンデル(ラドロワ級)


舞風「フランス軍のばっかだね。」

如月「こっちもアトランタ以外ドイツ艦ばかりよ。」

朝潮「如月、指示を。」

如月「ええ。機雷散布開始、ライン上になるようにね。」

舞風「了ー解!」

朝潮「了解、散布始め!」

初風「次の手は…」


行動選択 直下
1.プリンツを囮にして機雷原へ追い込む
2.駆逐艦3隻とアトランタを囮にして機雷原へ誘導する
3.艦隊を二分して敵を挟撃する
4.その他


215: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/25(水) 00:56:26.52 ID:VEHNlegAO

216: ≫1 2015/02/25(水) 01:08:31.05 ID:UxBPYT080
初風「野分、敵艦隊へ単艦で向かって。」

舞風「ちょ!?」

野分「それは作戦?」

初風「ええ。確実に勝利する為の、ね。」

朝潮「どう言う事?」

初風「プリンツを囮にして敵艦隊をこっち側へ誘導、そしてこっち側は艦隊を二分し敵の進路を狭めて機雷原につっこませるのよ。」

如月「面白い作戦じゃない。舞風ちゃんは私と、朝潮ちゃんは初風ちゃんとで二分しましょう。」

舞風「でも…」

野分「私を信じて、舞風。」

舞風「野分… うん、わかった。」

初風「話は纏まったようね。作戦開始よ…

朝潮、付いて来なさい!」

朝潮「了解!」

如月「行くわよ… 水雷戦隊の意地、見せてあげる。」

舞風「さぁ、舞風たちと踊ろうよ!」

野分「行きます…!」



野分「やってやる…!突撃するわ!」


野分はプリンツ・オイゲンを加速させつつ、シュフランに主砲の照準を合わせる。


野分「照準合わせ、良し…! 主砲、砲撃開始!」



命中判定 直下
55以上で命中

217: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/25(水) 02:38:21.04 ID:E3RVms0DO
ぬい

218: ≫1 2015/02/25(水) 18:43:01.64 ID:UxBPYT080
野分の放った砲撃はシュフランに直撃しなかったが、周囲に着弾する。


野分「ッ!外した…!風向きの予測が合わなかったか… でも、これで気を引けたわ!」

初風『展開は完了したわ。野分、今から展開をマップに表示するからそれに従って後退して!』

野分「了解!敵艦を引き付けつつ後退するわ!」


野分はプリンツ・オイゲンを操り、主砲で牽制をしつつ離脱を図る。


野分「追ってきた!」

初風『よし、作戦に乗った!このまま限界まで引き付けるのよ!』


目論見どおり、背後から5隻が追撃を図る。


如月『砲撃来るわよ!』

野分「わかってる!」


回避判定 直下
20以上で回避

219: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/25(水) 18:44:06.83 ID:Ce/nxY7SO
どうかな?

220: ≫1 2015/02/25(水) 19:20:06.82 ID:UxBPYT080
5隻からの砲撃を野分はプリンツを巧みに操り回避する。


野分「この程度の砲撃、直撃しては姉さんとチームの名前に傷が付く…!」

初風『ポイントまで残り20。良いペースよ。』

野分「当然よ!」

如月『初風ちゃん!』

初風『わかってる!挟撃部隊展開、野分は脇に離脱して!』

野分「了解!」


舞風「さぁて、私達の出番だよ!」

朝潮「肉薄するわよ!」

如月「ふふっ… 仕留めてあげるわ。」

初風「さぁて、さっさと片付けるわよ!」

如月・朝潮・舞風「了解!」


プリンツを追撃する敵艦隊の後方から2隻ずつ左右に展開し相手を追い込む。


初風「砲撃を継続して敵の進路を断つわ!」

朝潮「了解!」

如月「ポイントまであと10秒!」

舞風「そのまま突っ込め!」


撃沈判定
重巡シュフラン 直下
軽巡グロワール ↓2
駆逐艦ブーラスク ↓3
駆逐艦ラドロア ↓4
駆逐艦フロンデル ↓5


10以上で撃沈

221: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/25(水) 19:30:28.58 ID:E3RVms0DO
ぬい

222: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/25(水) 19:32:44.85 ID:Ce/nxY7SO
どれ

223: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/25(水) 19:48:38.95 ID:awRC/Y87O
えい

224: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/25(水) 19:50:48.84 ID:CSPflDFw0
それ

225: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/25(水) 20:06:43.90 ID:OQyILSQP0
ぽい

226: ≫1 2015/02/25(水) 20:24:28.29 ID:UxBPYT080
5隻はそのまま機雷原に突っ込み、そのまま誘爆を引き起こし船体を滅茶苦茶に破壊されて沈んだ。

初風「戦闘、終了。」

如月「私達の勝利よ。」


Battle END

Winner“Team WhiteClean”


野分「ふぅ… 流石初風の指揮ね。」

舞風「ちょっとぉ… 私だって活躍したのにぃ…」

野分「舞風も、頑張ったわね。」

舞風「えへへへ…」

初風「…」

朝潮「どうしたの?」

初風「何でも無いわ。さっさと戻るわよ。」

如月「どうかしたの?」

朝潮「さぁ…?」

初風(私の指揮なんて… 私のミスであの子は…)


227: ≫1 2015/02/25(水) 21:06:58.29 ID:UxBPYT080
青葉「いやぁ、今日は全て勝っちゃいましたねぇ。」

曙「と言うか、トーナメント式だから負けたら一発で終わりよ。」

古鷹「でも、殆どダメージ無しの完勝なんて普通じゃ出来ないよ。」

衣笠「そこはやっぱり衣笠さんたちの実力っしょ。」

秋月「戦闘能力は私達の方が上手ですから。」

清霜「なんて言ったって、私達は世界大会優勝チームリーダーの妹なんだからね!」

如月「あれ、確か姉さんってチーム最弱じゃ…」

舞風「ビルドと身体能力に全振りしてるからねぇ…」

野分「でも確かドイツ代表相手に無双してたけど。」

初風「あれは相手が脳筋だった上に信濃の性能が相手の艦プラをぶっちぎりで凌いでいたからよ。それに味方のレナウンが援護したから一隻を潰せた訳だし。」

榛名「その、お姉さんが使っていた信濃と味方のレナウンってどんな艦だったのですか?」

朝潮「あれはもう別次元の存在です… 信濃は戦艦と空母を切り替える事が出来て『最強の砲撃』を行うことが出来る。

レナウンは戦艦に潜水艦の機能を持たせて、潜水可能になっている特殊仕様でした。」

榛名「『最強の砲撃』?」

朝潮「『プラフスキー・バスター・キャノン』… 粒子を圧縮、縮退させて放つ荷電粒子砲ならぬプラフスキー粒子砲。その威力は並みの艦なら消滅必至です。」

初風「信濃以外にも味方のグナイゼナウと扶桑にも装備されていたわ。あんなモン、どうやって作ったんだか…」

榛名「そ、そんなモノを…」

朝潮「他にも敵の粒子で形成されている砲弾を変容・吸収して自分のエネルギーに変える『アブゾーブ・コーティング』に粒子を攻撃や防御に転用する『ディスチャージ・システム』…

そして船体に貯蔵した粒子を解放して性能を底上げする『RGシステム』。そんなものが姉さんの製作した艦には標準装備されていたんです。」

榛名「凄い人ですね、お姉さんって…」

初風「色んな意味で化け物よ。」

「あ…」

榛名「?」

「ねえ、さん…」

青葉「榛名さん?」

「榛名姉さん!」

榛名「え…?」

「榛名姉さん!私です!」

榛名「あ… あ、あ、…」


榛名「あ、ま、ぎ…」


天城「はい!天城です!お久しぶりです、榛名姉さん!」

初風「どう言う事…?」

青葉「もしかして、榛名さんの残された唯一の…」

天城「あ、初めまして。」


天城「天城と申します。榛名姉さんの、妹です!」

228: ≫1 2015/02/25(水) 21:21:31.69 ID:UxBPYT080
榛名「どう、して…」

天城「もしかしたらお父さんとお母さんはバトル観戦が好きだから、こっちに居ると思いまして…

それでここに来てみたら榛名姉さんがここに選手として出場しているのを見かけたんです。」

榛名「天城、お父さんとお母さんは…」

天城「それで、お母さんとお父さんはどこに?」

榛名「ッ…! お父さんとお母さんは…!」

初風「榛名、駄目よ。今ここでは駄目。」

榛名「初、風さん…?」

初風「今ここで事実を告げれば、アンタの妹は確実に混乱する。家に戻ってからにしなさい。」

榛名「でも…!」

初風「それでも、ここでは駄目よ。青葉達は私達のマンションに行って貰うから、だから今日は妹とゆっくり話しなさい。

明日、お母さんをそっちの家に送るから。」

榛名「わかり、ました…」

天城「?」

榛名「天城、帰りましょう。私達の家へ…」

初風「青葉、マンションの鍵は渡しておくから。布団は適当なのを使って構わない、その代わり…」

青葉「わかってますよ。青葉もそこまで無粋じゃありませんから。」

衣笠「ねぇ、榛名のお母さん達って確か…」

古鷹「衣笠、それ以上は駄目。今言うのは…」

229: ≫1 2015/02/25(水) 23:47:42.98 ID:UxBPYT080
天城「嘘、そんな… 冗談、ですよね…? お父さんとお母さんが、亡くなったなんて…」

榛名「…本当です。去年の8月末に、お台場から通じる首都高で、追突されて…」

天城「何で、何で… どうして…!」

榛名「艦プラバトル世界選手権、その決勝戦を見に行っていたそうです。それでお台場事変が起きて、巻き込まれて…」

天城「せっかく… せっかく向こうから戻って来たのに…」

榛名「天城… ごめんなさい、もっと早く連絡できれば…」ギュッ

天城「榛名姉さん… ぅ……ぁ……ぁぁ……っ!」

榛名「天城っ…」

榛名(今は、今だけは抱き締めておこう。たった一人の私の家族を…)


夜中…


榛名「天城は自分の部屋に戻りましたね…」

榛名(ずっと泣いてたから、疲れたんですね。天城がいつ帰っても良いようにお部屋の掃除をしといて良かった…)

コンコン

榛名「天城?」

天城「夜分遅く失礼します、姉さん…」

榛名「どうかしたのですか?」


イベント 直下

230: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/25(水) 23:49:44.78 ID:LIkGRzMDO
一人じゃ寂しいから一緒に添い寝に来た

231: ≫1 2015/02/26(木) 01:24:39.58 ID:IWRcbbcl0
天城「すみません榛名姉さん、お願いがあるんです。」

榛名「お願い?」

榛名(枕を抱えてどうしたのでしょうか…?)

天城「あの… ごめんなさい。天城、一人で寝れそうに無いんです… 怖くて、寂しくて…」

榛名(やっぱり… 受け入れきれないのですね…)

榛名「今日は、一緒に寝ましょうか。」

天城「良いのですか?」

榛名「大丈夫ですよ。ちょっと狭いですけど、入ってください。」

天城「では失礼します…」モゾモゾ

榛名「やっぱり天城も大きくなりましたね。こんな事するの、いつ以来でしょうか…」ナデナデ

天城「わふ… 私が向こうで寮暮らしをするずっと前、多分8年くらい前が最後だと…」

榛名「そんなに前だったのですね… 私も天城もその後は年1回くらいしか会うことが無くなりましたから。」

天城「そう言えば姉さんは遠くの大学に進学したと聞いていたのですけど、いつから仙台に?」

榛名「えっと… 大学に進学したと言うのは本当なのですが…

実は反抗して、家出してしまったんです。」

天城「家出!?」

榛名「それでバイトを掛け持ちしたりして全て賄っていたのですけど、お母さん達が亡くなった日に偶然テレビのニュースで亡くなったって聞いて…

それで藁にも縋る気持ちで実家に帰ったら、病院から亡くなったと知らせが…」

天城「そんな… 変な事を聞いてしまってすみません…」

榛名「大丈夫です。もう、話してスッキリしましたから。それより、天城の事を聞かせてください。」

天城「天城の事ですか…?」

榛名「天城がどこで、どうやって暮らしていたのか… 私も知りたいですから。」


天城「すぅ…」

榛名「寝てしまいましたね…」ナデナデ

榛名(天城だけは、絶対に守ります… 私に残された唯一の家族だから、榛名の一番の宝物だから…)


さらにイベント 直下

232: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 01:26:21.59 ID:k0qO65mkO
寝ぼけて抱きついてくる

234: ≫1 2015/02/28(土) 01:03:09.30 ID:7lvioeMb0
天城「んっ…」

榛名「?」

天城「う~ん…」ダキッ

榛名「あらあら…」

榛名(こんなに大きくなったのに、まだ甘えんぼなんですね。)

天城「姉さん… ムニャ…」

榛名「榛名はここに居ますよ、天城。」

榛名(天城… 大きくなりましたね。特に…)

天城「ん…」プルン

榛名「胸が。」ボソッ

榛名(E?いや、最低でもFはありますね… 私ですらDだと言うのに、この妹は…)

榛名「私の方がお姉さんなのに身長も負けてますし、これではどちらが姉なのか…」ナデナデ

天城「ふぁ…」スリスリ

榛名「まだまだ、幼いままですね…」

榛名(姉として、たった一人の家族として… 天城だけは、守らないと…)

235: ≫1 2015/02/28(土) 01:46:19.38 ID:7lvioeMb0
《翌日》

榛名「ふぁ… あれ、天城…?」

榛名(下に居るのでしょうか…)


「な、何なのですか!貴方達!」


榛名「ッ…!天城ッ!?」


誰が居た? 直下
1.怪しい男達
2.諜報部トリオ
3.その他

236: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/28(土) 01:46:35.24 ID:N7tYVYEqo

238: ≫1 2015/02/28(土) 02:55:47.95 ID:7lvioeMb0
青葉「だからぁ… 言ってるじゃないですか、青葉達はここの店員だと…」

天城「店員なんて姉さんが…!」

古鷹「ちょ、ちょっと落ち着いて…」

榛名「あの… 何をしているのですか?」

衣笠「あ、榛名… 実は榛名の妹さんが私達を店員だって認めなくて…」ヒソヒソ

天城「ちょっとそこの人、榛名姉さんに…!」

榛名「こら、天城!」

天城「は、はい!」

榛名「そう言うところは相変わらずですね… 良いですか、この3人は…」


天城「あ、そう言う事情でしたか… 失礼致しました。」

青葉「解ってくれれば良いんですよ。」

古鷹(流石お姉さん、10分近く青葉と言い争ってたのにすぐに手懐けた…)

衣笠(俗に言うシスコンってやつ?)

古鷹(多分、と言うか十中八九?でも、姉妹って言うより…)

衣笠(と言うか、榛名の事を…)

天城「ではお詫びに、朝食をご馳走しましょう。」

榛名「え、出来るのですか?」

天城「お任せください。」



料理技能判定 直下


239: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/28(土) 02:56:53.07 ID:sgNoUsRMO

242: ≫1 2015/02/28(土) 20:27:33.38 ID:7lvioeMb0
ピンポーン

大鯨「あれ?」

初風「出ない? ちゃんとお母さんが行くって伝えた筈だけど…」ガチャ

如月「玄関は開いてるわね…」

清霜「何かあったのかな?」

野分「一応入ってみましょうか。」


初風「なんだ、居るなら返事しなさいよ榛… え?」

榛名「」チーン

青葉「」チーン

古鷹「」チーン

衣笠「」ガックンガックン

野分「衣笠が痙攣してる!?」

如月「どうやら朝食を摂ってたみたいだけど…」


テーブルの上にあったのは? 直下
1.見た目は良いエビチリだった
2.見た目がちょっとアレなパスタだった
3.見るもおぞましい何かだった
4.その他

243: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/28(土) 20:27:55.13 ID:52Ck0+CJo

245: ≫1 2015/02/28(土) 20:47:33.05 ID:7lvioeMb0
大鯨「エビチリ?」

初風「夕飯の残りかしら…」

如月「見た目は良さそうだけど…」

清霜「どれどれ?モグモグ…」ヒョイ

野分「コラ!素手で掴むなんて… え…?」


清霜「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!」ガクガクガクガク


初風「清霜!?」

如月「痙攣しながらのたうち回って全身に蕁麻疹が!」

大鯨「アナフィキラシーショックじゃない!」

野分「清霜って海老アレルギーあったの!?」

大鯨「無い筈よ!でもこれ、尋常じゃないわ…」

初風「って衣笠もアナフィキラシーショックを起こしてるじゃない!」

如月「早く救急車呼ばなくちゃ…!」

天城「姉さん、新しく公魚の活け造りを… 誰ですか、貴女達!?」

初風「元凶はアンタね!一体この4人に何を食べさせたのよ!」

天城「な、何ってエビチリですけど…」

野分「こんなのエビチリじゃない… 唯の殺人兵器じゃないですか!」

天城「殺人兵器って人聞きの悪い…!」

如月「衣笠さんとウチの清霜ちゃんを見てみないさいよ!アナフィキラシーショック起こしてるじゃない!」

天城「失礼な… おいしくて震えてるだけです!」

初風「全員気絶してる上に衣笠と清霜に至っては蕁麻疹が出来てるじゃない!」

大鯨「事情は後で聞くから、今は寝てて!」(E:トンファー バキィッ

天城「」ドサッ

249: ≫1 2015/02/28(土) 21:51:54.50 ID:7lvioeMb0
3時間後…


初風「榛名、大丈夫?」サスサス

榛名「はりゅなは、らいじょぶです…」ビクンビクン

野分「呂律回ってませんよ。」

青葉「死と生の間を彷徨った気分でした…」

古鷹「舌が痛い…」

如月「今お水と何か甘い物用意しますから…」

古鷹「衣笠は…?」

初風「衣笠と清霜は病院に搬送されたわ。重度のアナフィキラシーショックを起こしてたから。」

大鯨「ヤスケンのほうが遥かにマシね… 瑞鳳の番組に紹介しようかしら…」

野分「それ、放送中止か打ち切りになる可能性があるから駄目です。残飯担当の大食い二人組でも即死する可能性が…」

大鯨「あ、もしもし瑞鳳?今シェフRJの後釜になりそうな人見つけたんだけど。」

瑞鳳『どのレベル?』

大鯨「殺人級。どこぞのピストルさんが霞むレベルで。」

瑞鳳『ちょっと大淀さんに相談してみるね。』ブチッ

野分「お母さん、人の話を聞いて…」

天城「うぅん… はっ!?」

大鯨「目覚めが遅かったですね。瑞鳳の10倍近くかかるなんて…」

初風「あの化け物と同一規格で測る方が間違いだと思うけど…」



大鯨「貴女が榛名さんの妹・天城さんで宜しいですね?」

天城「は、はい!」

大鯨「貴女は模型店ヘンダーソンを除く資産の運用権利を譲渡する、と御両親からの託を預かっています。また姉妹で協力するように、と。」

天城「はぁ…」

大鯨「またこれは個人的な勧めですが、仙台の学校に転学なさる事を…」

天城「え…?」

大鯨「貴女の周囲に遺産を騙し取ろうと邪な考えを持って接近する人物も居るでしょう。なのでそれから保護する為にも仙台に戻る事を勧めます。」

天城「わかりました…」

250: ≫1 2015/03/02(月) 16:10:30.46 ID:2NWRLvpP0
《後日 仙台市体育館》

初風「で、衣笠と清霜は一週間入院ね…」

野分「退院は明後日、3回戦は今日。」

如月「エース級二人が離脱してるのはちょっとキツイわね…」

青葉「何だかんだ言って二人共馬鹿な分、単純な戦闘能力では私達と一線を画してましたからねぇ。」

古鷹「それで、3回戦での編成は?」

舞風「空母2、軽巡2、戦艦1、駆逐1だね。」

朝潮「空母を扱えるファイターはウチだと秋月、それに衣笠と清霜の入院組…」

秋月「私以外空母での戦闘は不向き… 一応ファイター制限は特別許可を頂いて解除されましたが…」

榛名「どうしましょう…」

天城「あの… 私にやらせて貰えませんか?」

曙「アンタが?」

天城「一応参加登録は済ませています。それに空母ならある程度は使いこなせます。」

初風「いきなり新入りを実戦投入するのは厳しいものがあるけど… やるしか無いわね。」




編成 ファイターと使用艦プラ(あるなら改造内容)も同時に

天城(空母) 直下
秋月(空母)↓2
3人目(軽巡)↓3
4人目(軽巡)↓4
5人目(戦艦)↓5
6人目 (駆逐艦) ↓6


編成条件:空母の内『雲龍型』使用不可

266: ≫1 2015/03/03(火) 23:06:06.30 ID:B9jcB5790
初風「編成割りよ。まず秋月に『瑞鶴』、青葉に『神通』、曙は『夕張』を使いなさい。」

秋月「対空戦闘ならお任せください!」

青葉「腕がなりますねぇ!」

曙「フン… 足引っ張らないでよね。」

初風「朝潮、アンタに『大和』を任せるわ。古鷹は『島風』を使って。」

朝潮「大和級… 大役ですね。姉さんの様に扱えれば良いけど…」

古鷹「わかった。戦闘指揮は?」

初風「アンタに任せる。ただし、この前みたいな戦いはしないように。」

古鷹「善処します…」

天城「それで私は…」

初風「アンタは『赤城』を使いなさい。」

天城「赤城を…」

初風「アンタの姉、榛名が作った艦よ。信じなさい。」

267: ≫1 2015/03/08(日) 23:07:53.72 ID:HxeNKDkm0
自軍戦力

瑞鶴(秋月)
艤装
・12.7cm連装高角砲
・25mm3連装機銃
艦載機
・紫電改32
・彗星25
・流星15

赤城(天城)
艤装
・20cm単装砲
・12.7cm連装高角砲
・25mm連装機銃
艦載機
・零戦62型 27機
・彗星12型甲 18機
・流星 18機

大和(朝潮)
艤装
・46cm3連装砲
・10cm高角砲
・15.5cm3連装砲
・25mm連装機銃

神通(青葉)
艤装
・14cm単装砲
・4連装魚雷発射管
・25mm連装機銃
・カタパルト(零式水観1機)

夕張(曙)
・14cm連装砲
・14cm単装砲
・25mm3連装機銃
・25mm連装機銃
・25mm単装機銃
・61cm連装発射管



島風(古鷹)
艤装
・12.7cm連装砲D型
・25mm連装機銃
・61cm5連装魚雷発射管


268: ≫1 2015/03/08(日) 23:15:20.77 ID:HxeNKDkm0
Please Set Your KP BASE

Beginning Plavsky Particle Dispersal

Please Set Your KANPLA

BATTLE START!


秋月「空母瑞鶴、秋月、出撃致します!」

朝潮「戦艦大和、朝潮、出ます!」

青葉「軽巡神通、青葉、出撃しまーす!」

曙「軽巡・夕張、曙、出撃します!」

古鷹「駆逐艦・島風、古鷹、出撃します!」


天城(大丈夫、ちゃんと、天城にも出来る… 姉さんの艦プラなら…!)

天城「航空母艦・赤城、天城、出撃致します!」
 
 

295: ≫1 2015/03/19(木) 01:02:27.74 ID:y0La0kP40
古鷹「全員へ通達、赤城と瑞鶴を重点的に護衛。今回の戦闘は制空権の確保に懸かってるから絶対にやらせないように。」

曙「んなの言われなくてもわかってるっての。」

青葉「索敵にも注意する必要もありますねぇ。どっから偵察機が来るかわかりませんし。」

朝潮「見つからない状態でも下手に撃ち落せば予測されて攻撃を受ける可能性もあります。」

秋月「どちらにしろ警戒は怠らないようにしないと…」

天城(凄い… 皆、戦い慣れている…)

古鷹「天城さん。そう緊張しないで、ミスはこちらでフォロー出来ますから。」

天城「は、はい!」

曙「ったく、足引っ張んじゃないわよ!」

朝潮「曙!」

秋月「もう少し言葉を選んでください。今は私達の友軍、味方ですよ。」

青葉「曙さんの言葉も間違いではありませんよ?」

古鷹「青葉!」

青葉「まぁ、言い方が多少キツイですが… 天城さん、敵と戦闘になった時に混乱を起こすと友軍までも危険に晒す可能性があります。

例えば夜戦で敵を味方と誤認して、迂闊に接近し発砲を受けて混乱して全滅なんて目も当てられませんから。だから緊張しないで、落ち着いてください。」

天城「はい!」

古鷹「青葉…」

朝潮(重巡洋艦・青葉… 彼女は『サボ島沖海戦』でそれをやらかしている。そこで天城さんにその経験を教える事でプレッシャーを緩和させようとしているのね。)

秋月(古鷹は『サボ島沖海戦』で重巡洋艦・青葉を庇い沈んだ… その事を一番理解しているのは彼女です。)

曙「フン…」

朝潮(遠巻きながらも曙は緊張するな、と天城さんに教えようとした。)

秋月(相変わらず言葉がキツイせいで勘違いされがちですけど、誰よりも仲間想いなのは曙…)

青葉(このツンデレ駆逐艦は誰かがサポートしないとすぐ敵をつくりますから。)

古鷹(何が曙をそうさせているのかは知らない、でもこの場でそう言う人間が居るのは正直頼もしくもある…)

天城(戦闘が始まったのに落ち着いて、誰も焦りが無い… これが姉さんの仲間…)



行動選択 直下
1.索敵行動を行う
2.制空戦闘を行う
3.その他

296: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/19(木) 01:04:36.08 ID:vsYnHAf4O

297: ≫1 2015/03/19(木) 01:15:24.59 ID:y0La0kP40
古鷹「索敵行動で敵の動きを把握します!青葉、朝潮!」

青葉「了解です!索敵行動を開始します!」

朝潮「水偵射出、相手の位置を探し出して!」

古鷹「青葉は北側、朝潮は西側から重点的に!」

青葉・朝潮「「了解!」」

曙「慎重過ぎじゃないの?」

秋月「いえ、この場合なら初風もこの方法だった筈です。」

古鷹「戦場では警戒して損は無いからね… 秋月と天城さん、二人は艦載機の発艦準備を。割り当ては二人の自由に。」

秋月「了解です。」

天城「は、はい!」


索敵判定 直下
30以上で捕捉

298: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/19(木) 04:52:34.35 ID:vggFBiUSO
どうなる

299: ≫1 2015/03/19(木) 23:46:36.14 ID:y0La0kP40
朝潮「敵艦隊を捕捉しました!データリンクを開始、確認を!」

青葉「ナイスです朝潮さん!」


敵艦隊捕捉
・空母アーク・ロイヤル
・インプラカブル級空母インプラカブル
・キング・ジョージ5世級戦艦プリンス・オブ・ウェールズ
・エディンバラ級軽巡洋艦ベルファスト
・フィジー級軽巡洋艦モーリシャス
・L級駆逐艦ライヴリー


秋月「空母は『アーク・ロイヤル』と『インプラカブル級』の2隻…」

古鷹「陣形からみると敵の旗艦は『キング・ジョージ5世級』みたい。」

曙「前衛に軽巡と駆逐3隻を展開させて中間に戦艦とその後ろに空母2隻って時点でバレバレよ。」

天城(これが実戦慣れしたファイターの…)

古鷹「全艦、警戒を厳に。相手に索敵をさせないようにして。」



行動選択 直下
1.大和による牽制砲撃
2.3隻を囮として展開する
3.制空権を確保する
4.その他

301: ≫1 2015/03/20(金) 00:29:37.11 ID:30wy7SBq0
古鷹「朝潮、敵艦隊は射程内?」

朝潮「一応、射程には入ってますけど…」

曙「アンタ、一体何する気?」

古鷹「よし… 牽制砲撃を仕掛けて!」

天城「なっ!?」

青葉「どう言う作戦ですか?」

古鷹「射程は大和の方が長い、つまり相手の『キング・ジョージ・5世級』の射程を上回っていることを示せば脅しになる…

そして上手く直撃させれば一撃で沈められる事が大和なら可能、だから脅迫するついでに敵を撃破する作戦だよ。」

秋月「理には適ってはいますね。」

朝潮「長距離砲撃は苦手ですが… やってみます!」


朝潮は大和の主砲を装填し、照準を合わせる!


朝潮「着弾観測、クリア… 主砲斉射、薙ぎ払います!」


命中判定
・キング・ジョージ5世級戦艦プリンス・オブ・ウェールズ 直下
・空母アーク・ロイヤル ↓2
・インプラカブル級空母インプラカブル ↓3
・エディンバラ級軽巡洋艦ベルファスト ↓4
・フィジー級軽巡洋艦モーリシャス ↓5
・L級駆逐艦ライヴリー ↓6

65以上で命中(航行不可)


308: ≫1 2015/03/21(土) 01:39:18.33 ID:targTc7U0
朝潮の放った砲撃は直撃こそしなかったが相手側に警戒させるには充分な一撃だった。


朝潮「外した…」

古鷹「でも、牽制にはなった!秋月、風向きは!」

秋月「え、えと… 風上です!」

青葉「フィールドの風向きがこっちを向いたようですね。」

天城「今のタイミングなら…!」

曙「やれる、わね。」



行動選択 直下
1.艦載機を放ち制空権を確保
2.軽巡と駆逐で攻撃を行う
3.大和による威嚇射撃を続行
4.その他

310: ≫1 2015/03/21(土) 01:50:29.55 ID:targTc7U0
古鷹「大和による牽制砲撃を続行!」

曙「はぁ!?」

秋月「このタイミングを逃せば攻撃するチャンスは…」

古鷹「でもこのままだと相手も迎撃の艦載機を出してくる。だから今度の目標は空母だけ、最低でも一隻潰さないと安心して艦載機を飛ばせない。」

青葉「何というか、慎重にも程があると言うか…」

古鷹「今度こそ命中させて。」

朝潮「わかっています… 次弾装填を確認、誤差を修正… 主砲、撃ちます!」


命中判定 直下

・空母アーク・ロイヤル 直下
・インプラカブル級空母インプラカブル ↓2

35以上で命中

313: ≫1 2015/03/22(日) 22:55:52.28 ID:SYzQFQ7P0
放った砲撃がインプラカブルに直撃し、飛行甲板を抉りとる!


朝潮「命中!インプラカプル大破、艦載機発艦不能!」

古鷹「よし…!想定通り!秋月と天城さん、艦載機発艦の準備を!」

天城「は、はい!」

秋月「了解です!」



行動選択 直下
1.艦載機を放ち制空権を確保
2.駆逐艦と軽巡を前衛に展開し、砲撃戦
3.相手の様子を見る
4.その他


315: ≫1 2015/03/22(日) 23:57:34.11 ID:SYzQFQ7P0
古鷹「秋月、天城さん!航空戦、制空権を確保して!」

秋月「了解です!発艦、始め!」

天城「あ、天城の航空隊、お願いします!」

曙「へぇ… 割と綺麗に飛ばせるじゃない。」

天城「これでも、航空運用の経験はありますから!」

朝潮「以前にも空母でバトルを?」

天城「ぶ、部活で…」

古鷹「私語は慎んで、天城さん。もうすぐ接敵します。」

天城「申し訳ありません…」

秋月「見えました、敵艦載機の発艦を確認です!」

天城「き、来た!」


制空戦闘 直下
10以上で制空権確保

317: ≫1 2015/03/24(火) 01:30:02.45 ID:l4nXGZCo0
秋月と天城は連携して敵の艦載機を撃墜していく!


天城「これなら…!」

秋月「制空権、確保しました!」

古鷹「攻撃隊による攻撃を!一気に敵の数を減らして!」

天城・秋月「了解です!」



撃沈判定 

命中判定
・キング・ジョージ5世級戦艦プリンス・オブ・ウェールズ 直下
・空母アーク・ロイヤル ↓2
・インプラカブル級空母インプラカブル ↓3
・エディンバラ級軽巡洋艦ベルファスト ↓4
・フィジー級軽巡洋艦モーリシャス ↓5
・L級駆逐艦ライヴリー ↓6

20以上で撃沈

324: ≫1 2015/03/25(水) 00:28:46.51 ID:DmqAOpQc0
天城と秋月は敵艦へと攻撃を仕掛け、的確な攻撃で沈める!


天城「敵艦、撃破しました!」

秋月「待って、まだ残存する艦が…」

古鷹「どれが残ってる?」

秋月「『インプラカブル級』と『エディンバラ級』です。」

青葉「でも4隻は仕留められたのですし一隻は手負いですよ?」



行動選択 直下
1.駆逐艦と軽巡洋艦で仕留める
2.航空攻撃を継続する
3.遠距離からの雷撃を行う
4.その他

326: ≫1 2015/03/25(水) 00:34:03.67 ID:DmqAOpQc0
古鷹「青葉、曙!私達で雷撃を仕掛けて勝負を決めるよ!」

青葉「了解です!」

曙「フン… 外さないでよ!」

古鷹「目標捕捉…!」

青葉「魚雷発射管、装填確認!」

曙「雷撃、開始!」


・インプラカブル級空母インプラカブル 直下
・エディンバラ級軽巡洋艦ベルファスト ↓2

10以上で撃沈

329: ≫1 2015/03/25(水) 22:37:22.18 ID:DmqAOpQc0
航空攻撃によって動けなくなった2隻に雷撃が命中し、炸裂した!


秋月「残存2隻の撃沈、確認しました。」

古鷹「戦闘、終了。」

天城(凄い… これが、姉さんの選んだファイター…)



Battle END

Winner“Team WhiteClean”


如月「榛名さんの妹さん、中々良い腕してるじゃない。」

初風「これは想定外の戦力を手に入れたわ… 衣笠と清霜が復帰すれば…」

舞風「これで、もっと戦えるね!」

野分「榛名さん?」

榛名(天城、強くなりましたね…)

天城「姉さん?」

榛名「いえ、何でも無いですよ、」



第4話『再会する姉妹』 終

330: ≫1 2015/03/25(水) 22:47:03.26 ID:DmqAOpQc0
第5話選択 ↓5まで

1.『襲撃、ソウルシスターズ!』…地区大会の決勝戦を控えた榛名達。しかしそこに金剛・比叡・霧島の『チーム・ソウルシスターズ』が現れ、「私達は前世で姉妹だった」と言って榛名をスカウトしようとする…

2.『彼女達の過去』…地区大会決勝を控えた榛名達。大鯨の家に呼び出された榛名と天城は初風達の過去について話をされ、向き合うことになる…

3.『決意と決別と』…青葉達はどうするべきか迷っていた。このまま軍を辞めて暮らすか、軍の命令を遂行するかを。そして榛名はひょんなことから3人の正体について知ってしまう…

340: ≫1 2015/03/25(水) 23:45:38.32 ID:DmqAOpQc0
断章『蠢く者』


「二人共買い物つき合わせてごめんね。」

「大学の帰りだし、構わないわよ。」

「それにしてもすっかり遅くなりましたねぇ…」

「地区大会の決勝間近だから気合入ってるんだよ、きっと。」

「ちょ、前見て!車が道塞いで…」

「と、止めないと!」


キキーッ!


「危なかったぁ… ちょっと!路地だからっていって交差点に車止めないでよ!」

「誰か出てきますよ…?」


バタン!


「女、の子…?」

「動くな。」

「何よ、貴女達。」

「我々と一緒に来てもらう。さもなければ、殺す。」

「ッ…!なんて殺意…! 下がって、二人共!」

「え、ええ…」

「だ、大丈夫なんですか!?」

「動いたか、なら死ね。」

「させないわよ!」ダッ

「来るか… ならば、対応する。」

「つぁぁぁぁぁぁっ!」ブォン


ガシィッ!


「私の拳を…」

「受け止めた!?」

「嘘でしょ…」

「死ね。」ブォン


ドスッ


「かはっ…」ドサッ

「な!?」

「そんな、まさか…」

「ターゲット1、殺害完了。もう2人は確保に…」

「誰が、死んでるって…?」

「ターゲット1、生存を確認。これより捕獲に…」

「もう加減なんてしない!超級、覇王!日輪だぁぁぁぁぁぁぁん!」


ドゴォォォォォォ


342: ≫1 2015/03/26(木) 00:02:51.68 ID:TDDfAXGR0
「こんな所でこんな大技…!」

「あ、あの人生きてるんですか?」

「死んでなきゃ良いけど…!とにかくここを離れましょう!」


「逃がさない。」


「なっ!?」

「あれで生きてるなんて…!」

「二人共、早く!」

「は、はい!」

「わかったわ!」


「肉体、損傷… これ以上の追撃は困難…

通信?…了解、作戦失敗と判断。これより撤退する。」



「何とか家まで着いたけど…」

「これは…」

「酷い…」

「あら、遅かったじゃない。」

「い、イセさん!?それに蒼龍さんに飛龍さんまで…」

イセ「ごめんなさい… 貴女のお店、こんなにボロボロにしてしまって… 店長代理として不甲斐ないわ…」

「そんな事今はどうでも良いです!それより、一体何が…」

飛龍「イタタ… なんのアイツら…」

蒼龍「お帰り… なんか変な連中が来て、いきなり暴れて…」

飛龍「浜風達は402達と一緒に4階に避難させておいたから無事だよ…」

「変な連中って…」

「まさか!」

蒼龍「知ってるの?夕張ちゃん、大鳳ちゃん。」

大鳳「はい。もしかして10代くらいの女の子じゃ…」

イセ「正解よ。もしかして…」

夕張「はい、私達も襲撃されて…」

飛龍「やっぱり… 何なのよアイツら…」

蒼龍「旧マーサ派の差し金?それともお台場で潰したイタリアンマフィアの系列か…」

イセ「恐らく、『どっちでもない』わ。」

大鳳「どう言う事ですか?」

イセ「アイツらが襲撃した時にある単語が聞こえたの。『終末の獣』って。」

夕張「『終末の獣』…」

「暫く避難する必要があるかも…」

飛龍「え?」

「このままここに留まればまた襲撃されるかもしれない… イセさん、400ちゃんと402ちゃん、ユキカゼちゃんを呼んでください。

出港準備をして洋上へと避難します。」

イセ「了解したわ。」

大鳳「避難って…」

「飛龍さんに蒼龍さん、それに大鳳と夕張ちゃんも持てる限りの荷物を運んで。暫く帰れなくなるから。」

343: ≫1 2015/03/26(木) 00:21:55.03 ID:TDDfAXGR0
「そうだ… 電話しておかないと…」


ピッピッピ プルルルルルル



大鯨『あれ、そっちから連絡するなんて珍しいね。どうかしたの?』

「お母さん。あの子達に伝えて、『気を付けて』って。」

大鯨『何かあったの?瑞鳳…』

瑞鳳「もしかしたら、皆にも危機が迫ってるかもしれない。だから、警戒するように言っておいて。」

大鯨『…わかった。何かあったらお母さんを頼って…』

瑞鳳「わかってるよ。もしもの時は仙台に戻る、その時はお願い。」


ブチッ



ゲンカイナーンテナーイ


瑞鳳「この番号は… もしもし… お久しぶりですね、大和さん。」

大和『瑞鳳さん、そちらは大丈夫ですか?』

瑞鳳「もしかしてそちらも…」

大和『何者かに襲撃されました。そちらも襲撃されたようですね。』

瑞鳳「はい。心当たりのほうは?」

大和『あり過ぎますが、多分全て無関係だと。』

瑞鳳「潮ちゃんたちは…」

大和『避難させているわ。それより瑞鳳さん、『終末の獣』と言う単語に心当たりは?』

瑞鳳「襲撃犯にイセさんが聞いたと。やはりそちらも…」

大和『同一犯、もしくは仲間である可能性が高いですね… 瑞鳳さん、貴女の連れている潜水艦2隻に頼みたいことがあります。』

瑞鳳「あの二人に…」

大和『襲撃犯の使った通信電波、こちら側のナチがデータを持っています。データを送るので解析して、発信源を突き止めるように…』

瑞鳳「わかりました。伝えておきます。」

大和『ありがとうございます。ではこちらも忙しいので…』

瑞鳳「御武運を、大和さん。」

瑞鶴「瑞鳳~。夕飯食べさせ… ってどうしたの!?」

翔鶴「お店が酷いことに… 一体何が…」

瑞鳳「翔鶴さん、瑞鶴… 二人共、これから着いて来て。多分、二人も危ないかもしれない…」

翔鶴「どう言う事…?」

瑞鳳「後でちゃんと説明する。だから…」

瑞鶴「わかった。信じるよ、瑞鳳。」

瑞鳳「瑞鶴… ありがとう。」


瑞鳳(そう、これが私達と、私の妹達が巻き込まれる新たな事件の始まりであることを私は知らなかった…)



『蠢く者』終

346: ≫1 2015/03/27(金) 00:13:45.78 ID:shKETntz0
第5話『彼女達の過去』


《榛名家》

青葉「デェーフェンス!」

衣笠「ディーフェンス!」

天城「くっ…!な、何故天城がキッチンに立ってはいけないでのですか!」

曙「前科一犯よ。清霜と衣笠を病院送りにした。」

清霜「もう入院は懲り懲りだよぉ…」

秋月「なので、榛名さん直々に冷蔵庫とお菓子置き場と食器棚以外に触れてはいけないと言う命令が出ているのです。」

朝潮「そしてキッチンに立たないメンバーは全員天城さんを全力で阻止せよ、との命令も。」

如月「だから、大人しく座っていてくださいね?」

天城「そんなぁ…」



榛名(お父さん、お母さん… 二人が居なくなって、もうすぐ9ヶ月です。でも寂しくありませんよ…

天城が帰って来て、家族の様な人も出来ましたから。二人に謝れなかったのが心残りですが、精一杯元気にやっています…)

古鷹「あ、榛名さん。電話が鳴ってますよ?」

初風「あとは私と古鷹で出来るから電話に出たら?」

舞風「野分、お皿運んどくね。」

野分「お願い舞風。私はおひたしの方やるから。」

347: ≫1 2015/03/27(金) 01:50:44.37 ID:shKETntz0
榛名「はい、もしもし。」

大鯨『もしもし。榛名さんでしょうか?』

榛名「あ、大鯨さんですか。」

大鯨『良かったぁ、間違えて無くて。』

榛名「どうかなさいましたか?」

大鯨『実は、ウチの娘たちのことでお話があるのですが… 今日の午後、時間はありますか?』

榛名「えっと… はい、3時以降なら講義はありません。」

大鯨『では、5時に中野栄駅に来てもらっても良いですか?』

榛名「はい。5時に中野栄ですね?わかりました。」

大鯨『ありがとうございます。あと、出来れば天城さんも連れて来ていただいても宜しいでしょうか?』

榛名「わかりました。天城にも伝えておきます。」

大鯨『では後ほど。娘達をよろしくお願いします。』

ガチャッ

榛名「切れました… お話とは、何でしょうか…」



清霜「お母さんから?」

秋月「はい。今メールで『放課後は一旦中野栄の方に戻ってきなさい』と。」

天城「中野栄… あのアウトレットがあるところですか?」

曙「ええ。ウチの最寄り駅があそこだもの。」

朝潮「アウトレットとは真逆の場所ですが。」

榛名「天城、今日の放課後に予定は?」

天城「ありませんけど…」

榛名「では今日は予定を入れないでください。中野栄に行くことになりましたので3時半に仙台駅の仙石線ホームに来てください。」

天城「わかりました。」

榛名「青葉さん、衣笠さん。少し帰りが遅くなるかもしれないので…」

衣笠「留守番なら任せてって!」

青葉「夕飯はこちらで済ませますので、大丈夫です。」

榛名「よろしくお願いします。」

如月(お母さんは私達に戻るように言った。そして榛名さんと天城さんに中野栄に来るように電話した… 一体何が…)

348: ≫1 2015/03/27(金) 03:14:23.28 ID:shKETntz0
《栗田大学》※榛名の通う大学


榛名「次の講義は… 『情報工学応用ユニット』ですね。」←情報系

榛名(必修科目だから単位は必ず取らないと…)

「ねぇキミ、どこの学科?」

「良かったらウチのサークルに入らない?」

榛名(新入生と勘違いされているのでしょうか…?)

榛名「すみません、サークルに所属する気はありませんので。」

「そんな事言わずにさぁ…」

「きっと楽しいよ?飲み会とか…」

榛名「これから必修科目があるので行かせてもらえませんか?」

「キミ、可愛いからサークルでも人気者になれるよ。」

「そうそう。ウチのサークルイケメンも一杯だし。」

榛名「人の話を…!」


「待てぇい!」


榛名「!?」

榛名(この人、いつの間に榛名の後ろに…)

「強引な勧誘は規約違反だと執行部の要綱に書いてある筈だが?」

「な、何だよアンタ…!」

東方不敗「ワシの名前は東方不敗・マスターアジア。物理工学の非常勤講師だ。」

「げっ… 来期の必修科目の…」

東方不敗「顔は覚えたぞ?今立ち去らなければ単位を取ることは不可能と思え。」

「チッ… おいおい、行こうぜ?」

「あ、ああ…」

東方不敗「まぁ、単位などやらんがな。」

榛名「あ、あの… ありがとうございます…」

東方不敗「あの様な邪な輩には気を付けるのだぞ?ム…」ジロッ

榛名「え、その…」

東方不敗「おっと失礼。娘と眼差しが似ていたのでな。ではこれにて失敬!」

榛名「は、はぁ…」

榛名(一体何だったのでしょうか…)

351: ≫1 2015/03/28(土) 03:39:27.79 ID:xs4EPb8M0
《その後、仙台駅》


天城「あ、姉さん!」

榛名「天城。早かったのですね。」

天城「偶然快速に乗れたので… これなら1本早い電車で向こうに着けそうです。」

榛名「では先に向こうへ行ってゆっくりと待ちましょうか。」

天城「わかりました。行きましょうか。」

初風「榛名?」

野分「榛名さんに天城さんですか。」

榛名「初風さんに野分さん?偶然ですね。」

如月「二人だけじゃないわよ?」

舞風「あれ、榛名に天城。」

天城「えっと、舞風ちゃんに如月ちゃんまで… あとの4人はどこに…」

初風「あの子達はヨ○バシよ。」

榛名「え?」

如月「漫画を買いに行ってるの。」

天城「わざわざヨ○バシにですか…?」

舞風「ポイント溜まるからね。」

野分「仙台駅前に寄る時はいつもこうしてヨ○バシで買い物してますよ。」

榛名「へぇ… あ、電車が来ました。」



電車内イベント 直下

354: ≫1 2015/03/28(土) 17:23:42.49 ID:xs4EPb8M0
榛名「今日ちょっと混んでませんか…?」

初風「いつもの仙石線ならこんなに混んでないんだけど…」

天城「今日は今朝の人身事故の影響でダイヤが乱れているみたいです。」

舞風「しかも松島と塩釜のほうで夜イベントやるみたいだから混んでるみたいだよ。」

如月「最悪のタイミングね…」

サワッ

榛名「っ!?」

舞風「どうかしたの?」

榛名「だ、誰かが私の…」

野分「…そこっ!」バッ

ガシッ

「は、放せ!俺は何も…」

初風「いえ、この目でハッキリ見たわ。この痴漢!」

舞風「やっちゃえ野分!」

野分「シャイニング・フィンガー!」グググ

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!う、腕!?」

天城「もっと!榛名姉さんに狼藉を働いた輩を許さないでください!」

野分「次元覇王流・正拳突き!」ブォン

「がはっ…」

ドサッ

如月「ねぇ、やりすぎじゃないかしら…」

初風「清霜や姉さんに比べたら遥かに威力は低いからマシよ。それに、犯罪者を許すほど野分は寛容じゃ無いし。」


356: ≫1 2015/03/29(日) 00:02:09.25 ID:iZbPYona0
《中野栄駅》


野分「…」ショボン

舞風「いや、煽った私も悪かったけど…」

如月「まさか手首の骨が粉砕骨折してた上にアバラも折れてたなんて…」

初風「『何で痴漢如きでここまでされなければいけないんだ。学校に連絡してやる。』なんて捨て台詞も吐いてるし。」

天城「いや、痴漢って立派な犯罪ですし… 自業自得で逆ギレも甚だしいですよ。」

如月「『被害届を下げれば訴えない』と言ってるけど、別に野分ちゃんが悪い事した訳でも無いのに。」

舞風「それに被害届を出すのは榛名だからぶっちゃけ野分関係無いし。こうなったら榛名、痴漢被害と脅迫で訴えようよ!」

天城「そうですよ!あんな姉さんに手を出そうとする輩、人生お先真っ暗になっても仕方ありません!」

榛名「でも…」

初風「大丈夫よ。アンタが駄目って言っても…」

大鯨「野分ちゃん!」

野分「お母さん…」

大鯨「大丈夫よ、私が貴女の人生を滅茶苦茶にしようとする人を滅茶苦茶にしてあげるから!」

野分「!?」

初風「やると言ったら必ずやる、史上最強の母親が居るもの。」

榛名「えぇ…」

野分「やっぱり、やりすぎてしまった… お母さんにも迷惑をかけて…」

榛名「いえ、野分さん。貴女は間違った行動はしていません。」

野分「しかし…」

榛名「野分さんは私を守ろうとして動いてくれた。だから、私の恩人である貴女を悪者にしようと言うのなら榛名も戦いますよ。」

野分「榛名さん…」

榛名「言い忘れていましたが、先ほどはありがとうございました。」

野分「はい…!」


初風(後日、お母さんはその痴漢を榛名と一緒に訴えて破滅させたのは別の話ね。)

357: ≫1 2015/03/29(日) 00:13:49.96 ID:iZbPYona0
《大鯨宅(瑞鳳姉妹の実家)》


大鯨「はい、着きましたよ。ここが我が家です。」

榛名「えと… 何と言えば良いのでしょうか…」

天城「凄く、大きいです…」

初風「昔の武家屋敷っぽい建物だもの、驚くのは仕方無いわ。」

榛名「大鯨さんって一体…」

如月「詳しい事は姉さん、長女しか知らない話ね。」

舞風「道楽で模型店とか不動産やるくらいにお金はあるみたいだけど…」

天城「ど、道楽!?」

野分「少しスケールが大きすぎる話ですね。」


榛名「それで、お話とは…」

大鯨「本日こちらにお呼びしたのは他でもありません。あの子達についてです。」

天城「初風さん達についてですか…?」

大鯨「はい。率直に聞きます。

榛名さん、貴女にとって私の娘たちはどのような存在ですか?」

榛名「榛名にとって…」


榛名の答え ↓3まで
1.大切な、仲間です
2.わかりません…

361: ≫1 2015/03/29(日) 13:07:54.73 ID:iZbPYona0
榛名「大切な、仲間です。」

大鯨「仲間、ですか?」

榛名「はい。私が戦う事から逃げようとしていた時、逃げるなと言ってくれました。

そして一緒に戦ってくれると言って、私と一緒に選手権の地区大会決勝まで戦って… だから、私の大切な仲間です。」

天城「姉さん…」

大鯨「そうですか… では、もう一つの質問です。

何を知っても、彼女達の仲間で居る事が出来ますか?」

榛名「どう言う事ですか…?」

大鯨「貴女は『仲間』として、あの子達の全てを背負うことが出来ますか? その覚悟はありますか?」

天城「私は…」

榛名「あります!」

大鯨「…」

榛名「何であろうと、何を知っても皆は私のかけがえの無い仲間です!」

天城「私も、短いながら一緒の時を過ごして一緒に居たいと思えるようになりました。だから、私にとっても大切な仲間です!」

大鯨「…良いでしょう。 では付いて来てください。」



《仙台港の一角》

榛名「ここは…」

天城「こんな港に…」

大鯨「…出てきて良いよ初風ちゃん、野分ちゃん。」

初風「榛名、天城…」

野分「それがお二人の選んだ…」

榛名(現れた二人は、艦の煙突や艤装に似たものを背負っていました…)

天城「それは…」

大鯨「私の娘たちは、人間ではありません。」

榛名「どう言う…」

大鯨「この世界とは異なる世界、そこで人間と言う器に『在りし日の艦の魂』を埋め込まれた兵器『艦娘』です。」

天城「そんな…!」

榛名「艦娘…」

362: ≫1 2015/03/29(日) 13:49:22.52 ID:iZbPYona0
大鯨「二人は『陽炎型駆逐艦・初風』『陽炎型駆逐艦・野分』の魂を埋め込まれ、ある時まで戦っていました。その世界を蝕む存在『深海棲艦』と。」

天城「深海、棲艦…」

大鯨「この子達と、今この場には居ませんが秋月ちゃんと朝潮ちゃんはある日特攻作戦へ参加させられる事になりました。」

榛名「特攻って…!まだ私より若いのに…」

初風「良いのよ、榛名。私達はどうせ使い捨ての兵器で、代わりならいくらでも作れる。」

野分「あの世界で私達の命はただの捨て駒、そうでしかありませんでした。」

大鯨「でも、この子達は生きたいと願った。兵器としてでは無く人間として… だから私は、この子達を引き取り養子としてこの世界で人間として生きさせようとしています。」

榛名「待ってください。どうやって二人は、皆はこの世界に…」

大鯨「この子達の姉にあたる私の娘が連れて来ました。直接、話しますか?」


どうする? 直下
1.直接話す
2.聞かない

364: ≫1 2015/03/29(日) 14:33:08.41 ID:iZbPYona0
榛名「直接、話したいです。」

大鯨「わかりました。出てきて、瑞鳳。」

瑞鳳「貴女が、榛名さんですね? 初風ちゃん達の姉、瑞鳳です。」

榛名「貴女が… でも東京に住んでいる筈では…」

瑞鳳「少しだけ仙台に来る用があったので寄らせて頂きました。」

天城「世界チャンピオン、チーム・エンガノのリーダー…」

瑞鳳「それで、この子達をどうやって連れて来たのかですね?」

榛名「はい。特攻したと言うのならもう生きては…」

瑞鳳「少し長い話になりますが、それでも構わないのであれば。」

榛名「構いません。」

瑞鳳「わかりました。

私は、この子達に出会う前から艦娘と言う存在を知っていました。」

天城「どうして…」

瑞鳳「チーム・エンガノ所属ファイターの一人、飛龍さん。私は飛龍さんと昨年の4月の中旬に出会い、共に戦うことになりました。」

天城「飛龍って…」

瑞鳳「ご推察通り、『航空母艦・飛龍』の魂を埋め込まれた艦娘の一人です。その事を知ったのは7月の上旬ですけど。

彼女はある作戦に従事している所で偶然この世界へ転移し、私と出会ってエンガノの店員として暮らし始めました。」

榛名「偶然… では、初風さん達も…」

瑞鳳「違います。7月の下旬の話ですが、恥ずかしい話ですが不注意でマンホールに落ちてしまいました。」

天城「ま、マンホール!?」

瑞鳳「そこは次元の穴が繋がっていて、気が付いたら私はこの子達の元の世界へと転移してしまう事に…」

榛名「む、無茶苦茶過ぎです…」

瑞鳳「そして倒れていた所を野分ちゃんに発見されて話をし、世界について知る事になったのです。

転移してから3日、その日初風ちゃんと野分ちゃん、朝潮ちゃんと秋月ちゃんに特攻命令が下され出撃しました。」

天城「そんな… でも…」

瑞鳳「その時私はせっかく仲良くなれたのに、自分より幼い子が死ななければならないのかと理不尽に嘆きました。

でも、そこに私の仲間が現れ助けてくれました。」

榛名「仲間… その人も艦娘ですか?」

瑞鳳「違います。でもその仲間は転移する術を持ち、異次元へと消えた私を探しに来てくれました。

そしてそのまま4人の特攻を止め、私自身も戦闘に加わり深海棲艦をこの手で…」

天城「なんて無茶苦茶な…」

瑞鳳「そして4人は特攻せずに終わりましたが、今後新たな命令が下され無いとも限らない…

なので帰りの転移の際に本人達の意思を聞き入れ、私が保護しお母さんに預けました。これが初風ちゃん達との出会いです。」

榛名「じゃあ舞風さんや如月さんは…」

瑞鳳「少しだけ経緯は異なりますが、大体は同じ事情です。」

365: ≫1 2015/03/29(日) 14:53:14.64 ID:iZbPYona0
瑞鳳「えっと、お母さん?」

大鯨「何、瑞鳳?」

瑞鳳「私、何か気の毒な子を見る目で見られてるんだけど…」

榛名「い、いえ!決してそう言う訳では…」

初風「もう一度聞き直したらおかしな話よね、ホント。」

野分「事実を若干マイルドにしていますけど… 対泊地戦闘なんてもう鬼神のような戦いっぷりで…」

瑞鳳「も、もう!二人共!」

天城(どうやったらこの人が鬼神のような戦い方を…)

大鯨「これで、一通りの事はお話しました。榛名さんに天城さん、貴女達はこれを聞いてもまだ…」

榛名「はい、何があろうと皆は…」

天城「私達の仲間です。」

大鯨「そうですか… やはり、貴女達との出会いは…」

榛名「え…?」

大鯨「何でもありません。もうそろそろ戻りましょうか。」

瑞鳳「じゃあ私も戻るよ。待たせちゃ悪いし。」

天城「え、チーム・エンガノの皆さんも…」

瑞鳳「はい。来ていますよ。 出てきてください、イセさん。」

イセ「もう良いのね?」

瑞鳳「はい。話は全て終わりましたから。もうそろそろ戻らないと…」

イセ「わかったわ。重力子エンジン起動、浮上開始する。」キィン


ザッパァーン!


天城「なっ!?」

榛名「戦艦!?それも伊勢型の…」

瑞鳳「じゃあね。他の皆にもよろしく伝えておいて。」

大鯨「うん、わかった。」

瑞鳳「榛名さん、天城さん。お二人にもう一つだけお話が。」

天城「な、なんでしょうか…」


瑞鳳「『終末の獣』には気を付けてください。そしていついかなる時も、どんな事があろうとも、仲間を信じて想いを貫いて。」


榛名「『終末の獣』…」

天城「一体何の事…」


366: ≫1 2015/03/29(日) 19:12:46.33 ID:iZbPYona0
side-瑞鳳-


イセ「あれで良かったの?」

瑞鳳「あんな滅茶苦茶な話を信じてくれた、それだけで充分です。」

イセ「そう… それで、何か収穫はあった?」

瑞鳳「はい。お母さんに無理を言ってリストを貰って来ました。」

イセ「今全国で多発している拉致事件、その宮城県だけの被害者リストね。」

瑞鳳「やはり共通してるのは『かつての艦の名前を持った女性』のようです。」

イセ「そして今日会ったのは『榛名』と『天城』… 危ないんじゃないの、彼女達も。」

瑞鳳「はい。でも、逆に名前が全国に知れていれば警戒度が上がって拉致をしにくくなる。

私達の襲撃以降に私と飛龍さんが囮になりましたが襲撃は起きなかった。」

イセ「だから彼女達を有名に仕立てようって事ね。」

瑞鳳「そう言う事です。私達と同じように、艦プラバトル選手権で勝ち残って、世界大会に出てもらう為に。」

イセ「その為に『プロトタイプPBC』を託した… 良いのね、それで?」

瑞鳳「はい。お母さんは私と同等のビルダーだと言っていましたから。真のビルダーならきっと与えられたものより強い力を生み出そうとする…」

イセ「わからないわね、ビルダーってのは。大鳳が瑞鳳に対抗しフェネクスを製作して、夕張もラングを越えた艦を生み出そうとしてるのと同じかしら?」

瑞鳳「ファイターだって、上の相手がいたらそれを越えたくなる。それと同じですよ。」

イセ「そうね… でも、今の私達には無関係な話ね。」

瑞鳳「名実共に世界最強となった今、大会規定の『2年参加不可』によて私達は出場出来ませんから。」

イセ「『チーム・エンガノ』としては今年は出場出来無い。でも瑞鳳なら部活動でも出場出来たのにそれをしなかった。

どうしてか聞いて良いかしら?」

瑞鳳「だって私は『エンガノ』のファイターですから。普通のバトルじゃなくて『エンガノとして戦うバトル』が好きなんですよ。」

イセ「瑞鳳らしい理由ね。そして夕張も大鳳も同じ道を選んだ… 同じ理由でね。」

瑞鳳「でも製作した艦プラを部にレンタルしています。そして赤城さんを筆頭にバナージくんとマリーダさんに加賀さん… 

実力で言えばグラハムさんやヴェールヌイちゃん、ビスマルクさんに匹敵する強さです。」

イセ「吹雪や蒼龍、飛龍とは言わないのね。」

瑞鳳「世界トップファイターランクの1~3位ですよ?」

イセ「ま、他との一線を画してるし仕方無い話だとは思うけど。 もしかしたら貴女の妹達と部活、戦うかもしれないわね。」

瑞鳳「恐らく、ですけど…」

イセ「どっちが勝つと思う?」

瑞鳳「わかりません。でも、想いが強い方が勝つ、そう思います。」

瑞鳳(榛名さん、貴女のビルダーとしての実力を試させて頂きますよ。)

368: ≫1 2015/03/30(月) 23:01:15.89 ID:/kPCpMgH0
《再び大鯨宅》


大鯨「と言う事で、全部話しちゃった♪」

秋月「なっ!?」

朝潮「全部って…」

曙「じゃあ私達が艦娘だって事も全部…」

如月「嘘でしょ…」

舞風「そんな…!」

清霜「お母さん、何で…!」

大鯨「貴女達に深く関わる以上もう黙ってはいられない。そして榛名さんと天城さんには知る権利がある。

でもね、榛名さんと天城さんは受け入れた。艦娘だろうと、自分の仲間だって…」

秋月「榛名さん…」

榛名「はい。榛名は、皆と一緒に居たいから…」

天城「私も、短い時間ですが皆と一緒に過ごした時間が楽しいと思えたから…」

朝潮「楽しい…?」

初風「どうやら榛名と天城って、相当なお人好しらしいわね。」

野分「それに、姉さんの前で宣言しましたから。破ったらどうなるか…」

舞風「姉さん来てたの!?」

清霜「良いなぁ…!清霜も姉さんに会いたかった!」

大鯨「それでね、もう一つだけ話があるの。」

曙「話って何よ?」

大鯨「全国的に話題になっている、拉致事件についてよ。」

榛名「なっ!?」

如月「どう言う事?」

大鯨「ついに仙台でも3人の行方不明者が出たわ。そして全国の被害者は共通してた。」

天城「共通、ですか?」

大鯨「はい。それは…」


大鯨「『かつて在りし艦の名前を持った女性』と言う点。」


如月「まさか被害者って…!」

大鯨「『適合者』の可能性が高いわ。」

舞風「姉さんや大鳳と同じ…」

榛名「どう言う事ですか?」

初風「艦娘が艤装を使うには条件がある。その『魂』に適合した艤装しか使え無い。

そして私達艦娘以外にも艤装を使える人間が居る。それは艦の魂が人間へと転生した『生まれ変わり』よ。」

野分「瑞鳳姉さんは『航空母艦・瑞鳳』の生まれ変わりです。本人はその艦だった時の記憶を去年の8月に思い出しました。」

清霜「大鳳って人も生まれ変わりだったみたい。当人に記憶は無いらしいけど。」

天城「じゃあ私と榛名姉さんも…」

大鯨「その可能性は否定出来ません。しかし、記憶が無い以上は確定ではありません。

今から帰るのは少し遅い… 二人共、今晩は家に泊まってください。着替え等はこちらで用意しますから。」

369: ≫1 2015/03/30(月) 23:21:46.21 ID:/kPCpMgH0
古鷹『じゃあ初風達の家に泊まるんですね?』

榛名「そう言う事になりました… 古鷹さん、戸締りの方は宜しくお願いします。朝一で戻るので…」

古鷹『わかりました。ではおやすみなさい。』

榛名「はい。おやすみなさい。」

榛名(青葉さん達、大丈夫でしょうか…)

天城「姉さん、ちょっとこのお布団の心地が良すぎます…」

榛名「 着も私達がいつも使ってるものに比べると着心地が…」

天城「きっと、高いのでしょう…」

榛名「多分、私達が使うものとケタ違いに…」

榛名・天城(よ、汚さないようにしないと!)


夜イベント 直下

371: ≫1 2015/03/31(火) 00:12:33.98 ID:cfQHCLHE0
コンコン

初風「お邪魔するわよ。」

如月「おじゃましま~す。」

榛名「初風さんに如月さん?どうしたのですか?」

初風「暇だから来たわ。」

天城「そ、そうですか…」

如月「あら… 二人共、ちょっと戸惑って無いかしら?例えば…  着や布団が高級そうで。」

榛名「な、何故!?」

初風「何でって、そりゃ経験者だからに決まってるじゃない。」

如月「こっち来てから使ったお化粧品の値段合計したら卒倒しかけたわ。」

天城「参考までにお値段の方を…」

初風「止めときなさい。アンタ達、確実に心臓に悪いわ。」

榛名「そ、そうですか…」

天城「それで一体何を…」

如月「ん~そうねぇ… 暇だから恋バナでもしましょうか。」

榛名「恋バナですか?」

初風「そうよ。アンタ達も大学生と高校生、浮かれた話の一つでもあるんじゃないかしら?」

榛名「申し訳ありませんが… そう言う浮ついた話は一度も…」

如月「あら… 東京の方に彼氏とか居ないの?」

榛名「はい。ずっとアルバイトばかりしていたので…」

天城「私は女子校の寮暮らしでしたので…」

如月「じゃあ男性との交際経験は…」

榛名・天城「無いです。」

初風「oh…」

榛名「じゃあ逆に二人はどうなのですか?」

初風「私?無いわよ。」

如月「私は… いっぱい告白されてるわ♪」

天城「如月ちゃんって女子力高そうだから…」

初風「ええ、告白ならされてるわよ。でも如月って、ヘタレなのよ。」

如月「初風ちゃん!?」

初風「告白現場から顔真っ赤にして逃げまくってるの知ってるのよ、こっちは。」

如月「な!?///」

榛名(以外と初心なのですね…)


さらにイベント 直下

373: ≫1 2015/03/31(火) 01:04:44.71 ID:cfQHCLHE0
初風「如月ヘタレ伝説ならまだまだあるわよ?ちょっと清霜と舞風呼んでくるわ。」

如月「ちょ、や、止めて!」

天城「あれ、曙ちゃんは呼ばないのですか?」

初風「曙は如月を弄ろうするとすぐ熱くなるから絶対に呼ばないわ。」

榛名「意外な一面です…」


初風「さて、連れて来たわよ。」

如月「ん゛ー!?」←猿轡

清霜「如月の伝説と言えば… バケツチョコ事件?」

舞風「あれも酷かったねぇ…」

榛名「バケツチョコ事件?」

初風「バレンタインの時の話よ。バケツでチョコを作って告白の返事にしようと思って持っていったら、急に恥ずかしくなってそのバケツで相手を殴ったのよ。」

天城「ひえっ…」

初風「因みにその男子は如月恐怖症になったわ。」

榛名「恐ろしい…」

舞風「あとは告白した男子に向かって『全部フリなの』って嘘ついたり…」

清霜「髪飾りを褒めてくれた男子から顔を真っ赤にして逃げて後で滅茶苦茶後悔しまくったり…」

初風「その癖誰にでも面度観が良いからモテるから状況最悪なのよね。」

如月「もう、いっそ殺して…」

榛名「因みに一番モテるのは…」

舞風「野分だね。」

初風「野分ね。」

天城「意外です…」

清霜「モテるって言うのかな…?」

榛名「どう言う事ですか?」

清霜「野分が告白されてるの、全部女子だよ。」

榛名・天城「!?」



さらにイベント 直下

375: ≫1 2015/03/31(火) 01:31:23.97 ID:cfQHCLHE0
初風「はっきり言えば、野分は女ったらしよ。」

榛名「どう言う事ですか?」

舞風「野分ってちょっと凛々しいと言うかキリッとしてるじゃん?」

初風「下手なイケメンよりイケメンだし、面倒見も良い… それに困った人が居れば必ず助ける。

そして武術の腕と時折見せる柔らかさ… 本当にモテるのよ、女から。」

天城「想像以上です…」

如月「そして断る時も、優しく傷つけない様に断るの…」

初風「去年の学芸会でやったロミオとジュリエットでも何故かロミオ役に選ばれて男子からも『野分なら仕方無い』って言われて…

そのせいでさらにファンが増えてるのよね。」

舞風「あったあった… バレンタインの写真。」

榛名「えっと、これは?」

清霜「野分が貰ったチョコだよ。確か何個だったっけ?」

如月「76個。」

天城「桁がおかしい…」

初風「でも本人は舞風にベッタリだから、基本舞風と野分は公認カップルのようなモンよ。」

舞風「そんなんじゃ無いって。野分と私は…」

野分「…勝手に人の話で盛り上がらないでくれない?」

天城「い、いつからそこに…」

野分「私が女ったらしって言われ始めた時くらいです。」

初風「ほぼ最初からじゃない。」

清霜「で、何の用?私と手合わせ?」

野分「違うわ。第一、私が清霜とやっても勝てる訳無いじゃない。」

清霜「私を倒せるのはドモン兄さんとお父さんとお母さん、姉さんくらいよ!」

野分「はいはい。あ、榛名さん。お母さんが呼んでいますので着いてきてもらえませんか?」

榛名「は、はあ…」

376: ≫1 2015/04/01(水) 01:40:21.19 ID:H/VPM06A0
《大鯨の部屋》


野分「お母さん、榛名さんを呼んできました。」

大鯨「あら、ありがと。」

野分「では、おやすみなさい。」

大鯨「お休み~。」

パタン

榛名「それで御用とは…」

大鯨「榛名さん。貴女に私の娘、瑞鳳から託されたものがあります。」

榛名「あの人から、私に…」

大鯨「貴女は瑞鳳と同じビルダー、だから貴女に託す物があると。」

榛名「榛名に… 何故…」

大鯨「…榛名さん。実はあの子、貴女に以前までの自分を重ねているのです。」

榛名「えっ…」

大鯨「あの子、艦プラバトルが嫌いだったんです。プラモデルを作るのは好きだけど、戦うのが嫌いで…

でも、大切な仲間に巡り合って戦う覚悟を得て選手権に身を投じました。そしてあの子にドイツ代表選手の一人『ビスマルク』がライバルとして立ち塞がります。」

榛名「ビスマルク…」

大鯨「でも、自分が作った専用艦『信濃・天』と仲間の駆る『レナウン・ヴォーテクス』と『グラーフツェペリン・ラング』の支えを得て彼女を打ち倒しました。

榛名さん、貴女は瑞鳳に良く似ています。だから貴女にも壁が立ち塞がるかもしれません。越えるだけの『力』を持たなければなりません。」

榛名「壁を越える力、ですか?」

大鯨「はい。だから、この艦を貴女に託すようにと…」


瑞鳳が託した艦 直下

条件:戦艦(ただし金剛型・伊勢型・扶桑型・大和型・長門型・ビスマルク級・シャルンホルスト級・レナウン級 不可)


378: ≫1 2015/04/01(水) 02:21:21.74 ID:H/VPM06A0
榛名「これは… 『アイオワ級』ですか?」

大鯨「はい。アイオワ級1番艦『アイオワ』です。これに、貴女が壁を打ち破る為の『力』があります。」

榛名「でもこれ、普通のアオイワ… 違う、これ… 船体を展開出来るギミックが…」

大鯨「やはり一発で見抜きましたか…」

榛名「どう言う事ですか…?」

大鯨「そのアイオワには『プロトタイプ・プラフスキー・バスターキャノン』が搭載されています。

信濃・天に搭載された『PBC-typeZ』やグナイゼナウ・クロイツDreiの『PBCtype-H』のオリジナルが…」

榛名「待ってください。PBCって…」

大鯨「朝潮ちゃんから聞いている筈です。粒子を収束させ縮退し放つ一撃必殺の破壊艤装『プラフスキー・バスター・キャノン』の事を。」

榛名「バスター・キャノンについては聞いていますが… 『type-Z』や『type-H』とは…」

大鯨「PBCには数種類あり私の把握している限り、両舷にバレルを展開し粒子を収束させて貫通力を付与する『type-Z』に粒子偏向レンズを展開してホーミングさせる『type-H』とその強化型『type-S』…

重巡洋艦向けにダウンジングサイズ化させた『type-Y』、2隻のオプション艦を使用しロングレンジからの狙撃が可能な『type-I』が存在しています。」

榛名「そんな種類が…」

大鯨「そのアイオワは『type-I』搭載艦『扶桑・天爾改』のパーツ取りに利用され、あとはジャンクパーツとして使用する予定だったものを急遽改造し試作したPBCを搭載し修復したもの…

だから全てのPBCのオリジナル、『プロトタイプPBC』なのです。」

榛名「何故そのような物を私に…」

大鯨「わかりません。ですが、私はこれを貴女に託す様にと言われただけです。」

榛名「そうですか…」

大鯨「そして貴女に伝言があります。」

榛名「伝言…?」

大鯨「『妹達をお願いします』それと『貴女なら、PBC以上の物を作り上げられる』との事です。」

榛名「…」

大鯨「私からの用は以上となります。今日はもう遅いので、お休みなさい。」

榛名「お休みなさい、大鯨さん。」

パタン

大鯨「ふぅ… これで、良いのよね瑞鳳…」


榛名(アイオワPBC搭載型… 私にこれを使えと言うのですか、お姉さんは…)

379: ≫1 2015/04/01(水) 23:06:00.61 ID:H/VPM06A0
天城「それで、そのアイオワを…」

榛名「はい、どうしたら良いのでしょうか…」

初風「『プロトタイプPBC』の搭載艦を譲るなんて何考えてるのかしら?」

舞風「戦力的には嬉しいけど、託されたのは榛名だから榛名専用みたいなものだし…」

如月「姉さんの艦プラって確かファイターに合わせて性能を変えてるけど、このアイオワは未調整だからピーキーなんじゃない?」

初風「正直榛名を前線に出すのはキツイわね…」

榛名「やっぱり…」

舞風「清霜はどう思う?」

清霜「多分、瑞鳳姉さんは榛名が使う事を考えて無いんじゃない?」

如月「?」

榛名「どう言う事ですか?」

清霜「多分このアイオワは『サンプル』だよ。だって瑞鳳姉さん『榛名ならPBCを越えられる』って言ってたんでしょ?

ならこのアイオワは『参考にしろ』って事なんじゃないかな?」

天城「何で?」

清霜「私だって父さんの流派・東方不敗の技を使って強くなろうとしてる。その過程で新しい技を会得出来るかもしれない。

だから瑞鳳姉さんは『姉さんの技を使って新しい技を生み出せ』って言ってるんだよ、きっと。」

榛名「あ…」

初風「…アンタ、バカの癖に鋭いわね。」

清霜「誰がバカよ!」

如月「バカかどうかは置いておいて… 清霜ちゃんが言う事が本当なら、このアイオワはあくまでも『参考』って事ね。」

舞風「つまり、榛名自身で新しい『PBCを越えた物』を生み出さなきゃいけないのか…」

榛名「出来るでしょうか、榛名に…」

初風「出来るわ、アンタなら。 アンタは姉さんに似ている、だからきっと…」


380: ≫1 2015/04/01(水) 23:50:47.53 ID:H/VPM06A0
《翌日・榛名宅》


古鷹「それで、大学から帰ってくるなり工房に篭ってしまったんですね…」

青葉「榛名さん、大丈夫でしょうか?」

天城「姉さん、一旦のめり込むと止まらないので…」

衣笠「夕飯も要らないって言っちゃってるしねぇ…」

初風「お腹が空けば出てくるわよ。」

野分「そう単純かしら…」

曙「多分清霜と同じタイプじゃないの?」

清霜「どう言う事よ、それ!」

朝潮「極限まで修行し続けて一回倒れたでしょ、清霜。」

秋月「極めるまで出てこない、そんなタイプだと…」

舞風「後でおにぎりでも差し入れしとこう…」

如月「そうね…」



榛名「アイオワ、分解してみましたが…」

榛名(構造も複雑で、スクラッチされたパーツが多い… それにこれでは粒子が収束しないから撃てない…)

榛名「塗料…?」

榛名(少しだけ、PBC発射口に普通じゃない塗料が使われている… これは…)

榛名「これが『アブゾーブ・コーティング』?」

榛名(粒子変容技術… そして周囲に使われているクリアパーツは『RGシステム』の…)

榛名「こんなものでしょうか…」

榛名(模造する事は容易い、でも『私のオリジナル』を作らなければならない… 間に合って全国大会が始まる前くらいですね…)

381: ≫1 2015/04/02(木) 00:08:05.16 ID:opk/E/8l0
《地区大会決勝当日》

初風「で、間に合わなかったのね。」

榛名「申し訳ありません…」

朝潮「いえ、榛名さんの作った艦なら性能は他より上回っているのは確かです。」

秋月「勝てます、今回も!」

榛名「では、皆さんお願いします!」

如月「今回は正規空母1、駆逐4、重巡2ね。」

野分「また条件として『艦隊これくしょん』と言うゲームに登場している艦は禁止、みたいです。」

青葉「また面倒な…」

古鷹「面倒だけど、やるしか無いよね。」

曙「ちゃっちゃと倒してしまえば良いのよ。」

天城「そうですね…!」

清霜「じゃあ早く編成決めようよ!」

衣笠「そうそう!早く戦いたいんだから!」

初風「じゃあ発表するわ。」


自軍編成
ファイターと使用艦を必ず書いてください。(改造があるなら改造内容も)

・1人目(ただし、『秋月』or『天城』のみ) 正規空母 直下
・2人目 重巡洋艦 ↓2
・3人目 重巡洋艦 ↓3
・4人目 駆逐艦 ↓4
・5人目 駆逐艦 ↓5
・6人目 駆逐艦 ↓6
・7人目 駆逐艦 ↓7

出撃可能:天城・青葉・古鷹・衣笠・初風・野分・秋月・朝潮・如月・曙・清霜


使用可能艦:『艦これ』に登場する艦『以外』の艦

389: ≫1 2015/04/03(金) 02:12:48.78 ID:Qj5TY1mA0
初風「まず一人目は秋月、アンタの使用艦は『インディスペンス級プリンストン』。」

秋月「はい!秋月、頑張ります!」

初風「二人目に古鷹、使用艦は『重巡インディアナポリス』。榛名、艤装の改造は?」

榛名「はい。日本型重巡の酸素魚雷発射管を装備させました。」

古鷹「扱い慣れた兵装があると戦い易いですから。これで、戦えます。」

初風「3人目は朝潮、使用艦『重巡ボルチモア』。変更点は無い、オリジナル型よ。」

朝潮「了解です。使いこなしてみせます。」

初風「4人目には清霜、使用艦『冬月』。アンタのは仕様を変更して防空戦闘じゃなく、対艦戦闘をメインに行えるようにしてる。」

清霜「酸素魚雷マシマシ… うん、清霜に任せて!」

初風「5人目、野分で使用艦は『夏月』。こっちはオリジナル仕様で防空戦闘を任せるわ。」

野分「わかった。榛名さん、艦プラをお借りします。」

初風「6人目は衣笠、使用艦は『Z39』よ。復帰後の初戦闘、期待してるわ。」

衣笠「衣笠さんにお任せだよ!」

初風「ラストは青葉、使用艦『アルフレード・オリアーニ』。」

青葉「良し、はりきって行きますよ!」

初風「良い?地区大会はこれで終わり。 つまりこれで勝てば全国大会への出場権が手に入る。」

曙「言われなくても理解できるっての。」

初風「そしてここまで勝ちあがってきた相手って事はそれだけ実力があるって事。古鷹、指揮はアンタに一任する。

全員、気を抜かないでかかりなさい。」

榛名「それでは皆さん、御武運を…」


Please Set Your KP BASE

Beginning Plavsky Particle Dispersal

Please Set Your KANPLA

BATTLE START!


秋月「空母プリンストン、秋月、出撃致します!」

古鷹「重巡インディアナポリス、古鷹、出撃します!」

朝潮「重巡ボルチモア、朝潮、出ます!」

清霜「駆逐艦冬月、清霜、出撃です!」

野分「駆逐艦夏月、野分、出撃します!」

衣笠「Z39、衣笠、行くよ!」

青葉「駆逐艦アルフレード・オリアーニ、青葉、出撃しまーす!」

392: ≫1 2015/04/05(日) 21:17:41.14 ID:9H/nX+iN0
自軍戦力


プリンストン(秋月)
艤装
・ボフォース 40mm機関砲 22門
・エリコン 20mm機関砲 16門
艦載機
・F6F-5 26機
・SBDドーントレス 10機
・TBFアヴェンジャー 9機

インディアナポリス(古鷹)
艤装
・55口径8インチ3連装砲3基
・25口径5インチ単装砲8基
・40ミリ機関砲28門
・20ミリ機銃8門
・カタパルト(偵察2)
・61cm酸素魚雷発射管2基

ボルチモア(朝潮)
艤装
・55口径8インチ砲9門、
・38口径5インチ砲12門
・40mm機銃48門
・20mm機銃24門
・カタパルト(偵察2)

冬月(清霜)
艤装
・65口径10cm連装高角砲 3基6門
・九六式25mm機銃 3連装5基 単装12挺
・61cm4連装魚雷発射管 1基4門
・九四式爆雷投射器2基
・九五式爆雷 54個
・5連装酸素魚雷発射管2基10門

夏月(野分)
艤装
・65口径10cm連装高角砲 4基8門
・九六式25mm機銃 3連装5基 単装12挺
・61cm4連装魚雷発射管 1基4門
・九四式爆雷投射器2基
・九五式爆雷 54個

Z39(衣笠)
艤装
・150mm単装砲塔3基
・150mm連装砲塔1基
・37mm対空機関砲×14基
・20mm対空機関砲×18基。
・4連装533mm魚雷発射管×2基
・爆雷投射機×4基
・機雷×60発

アルフレード・オリアーニ
艤装
・120mm連装砲 2基4門
・37mm連装機関砲 1基2門
・20mm機関砲 6門
・3連装533mm魚雷発射管 2基
・爆雷投射機 2基

393: ≫1 2015/04/05(日) 21:22:18.62 ID:9H/nX+iN0
青葉「決勝戦… どんな相手が来るんでしょうねぇ?」

衣笠「どの道、沈めるだけだよ!」

野分「でも焦りは禁物です。相手がどんな手を使ってくるかわかりません。」

秋月「古鷹さん、指示を。」

清霜「と言うか思うんだけどさ、何で古鷹が指揮担当なの?」

古鷹「さぁ…?」

朝潮「本来ならば指揮官向けなのは初風と如月なのだけど…」

青葉「まぁ、もう馴れましたから。」

野分「取り合えず古鷹、最初の指示を。」

古鷹「まずは…」


行動は?(自由安価) 直下

396: ≫1 2015/04/05(日) 21:28:47.15 ID:9H/nX+iN0
古鷹「牽制射を行います。全艦、砲撃準備!」

青葉「…目標は?」

古鷹「それぞれ別方向に。あくまでも牽制だから、燻り出しが目的だよ。」

朝潮「索敵方法が強引過ぎる… まだ目視も出来て無いのに…」

清霜「まぁまぁ… ともかく撃てば良いんでしょ?」

野分「仕方無い、ここは従います。」

古鷹「全艦、砲撃開始!」


命中判定 直下
85以上で命中

398: ≫1 2015/04/05(日) 21:34:08.29 ID:9H/nX+iN0
秋月「着弾を観測、全弾外れました。」

清霜「ねぇ、これ砲撃ポイント教えただけじゃないの?」

古鷹「だ、大丈夫な筈…」

野分「急に怪しくなった…」

朝潮「ま、まぁ取り敢えず次の指示を…」

青葉「気付かれて無きゃ良いけど…」

衣笠(大丈夫かな?)


行動は?(自由安価) 直下

400: ≫1 2015/04/05(日) 21:44:15.98 ID:9H/nX+iN0
古鷹「索敵を行います!朝潮、準備を!」

朝潮「わかりました!」

古鷹と朝潮はそれぞれ別方向に索敵機を放つ!

古鷹「全機、発進!」

古鷹(上手くかかれば良いけど…)


索敵判定 直下
01~20 失敗
21~40 3隻捕捉
41~60 4隻捕捉
61~70 5隻捕捉
71~85 6隻捕捉
86~00 7隻捕捉

402: ≫1 2015/04/05(日) 22:36:01.86 ID:9H/nX+iN0
古鷹「敵艦発見!数2!」

朝潮「こちらも発見、数3!」


敵艦隊捕捉
・重巡アルジェリー
・駆逐艦アレン・M・サムナー
・駆逐艦ル・コルセール
・駆逐艦ミラン
・駆逐艦モガドール


清霜「5隻だけで空母は見つからなかったかぁ…」

古鷹「朝潮が見つけたのは駆逐艦2と重巡1、私は駆逐艦2… つまり残りの重巡と空母は一緒で艦隊を3つに分けてるのか…」

野分「さて、どう動くか…」



行動安価 直下

404: ≫1 2015/04/05(日) 22:46:54.50 ID:9H/nX+iN0
古鷹「制空権の確保を!秋月!」

秋月「はい!艦載機、発艦始め!」

古鷹「清霜と野分も前衛に展開、対空戦闘を行って!」

清霜「清霜に任せてって!」

野分「了解です!対空射撃、用意!」


秋月は艦載機を放ち、敵艦隊へと飛ばす!



制空判定 直下
30以上で制空権確保

406: ≫1 2015/04/05(日) 23:01:17.25 ID:9H/nX+iN0
秋月はヘルキャットを巧みに操り、敵の艦載機を撃ち落す!


秋月「よし…!これで制空権はこちらのものです!」

古鷹「…秋月、敵の機体はわかる?」

秋月「恐らくシーファイアかと思います。」

清霜「シーファイア?」

朝潮「スピットファイアの艦載機仕様よ。スピットファイアの海軍型で…」

衣笠「はいストップ!お話はそれまで!」

青葉「朝潮さんは一度喋ると止まりませんから。」

朝潮「む…」

清霜「こんな時まで勉強はしたくないし。」

野分「清霜が勉強するのってテスト直前だけでしょ。」

清霜「うっ…」

古鷹「無駄口叩かない。秋月、そのまま駆逐艦3隻に向かって攻撃を!」

秋月「了解です!攻撃、始め!」


ル・コールとミラン、モガドールに向けて攻撃を始めた!


攻撃判定
・ル・コール 直下
・ミラン ↓2
・モガドール ↓3

01~15 ミス
16~40 小破
41~70 中破
71~85 大破
86~00 撃沈

410: ≫1 2015/04/05(日) 23:37:58.11 ID:9H/nX+iN0
秋月の攻撃はル・コールとミランを損傷させてモガドールを炎上させる!

秋月「やった!敵艦1大破炎上、2隻小破相当のダメージです!」

古鷹「よし…!」

清霜「制空権はこっちで、駆逐艦の損傷は大!」

朝潮「これなら…!」



行動安価 直下

412: ≫1 2015/04/05(日) 23:46:24.12 ID:9H/nX+iN0
古鷹「こう言う時に数を減らすよ!清霜、野分、衣笠!損傷した駆逐艦に対して接近戦を仕掛けて!」

清霜・朝潮・衣笠「了解!」


清霜と朝潮、衣笠はそれぞれ増速させて接近する!


清霜「目標、射程に入ったよ!」

衣笠「主砲、魚雷セット完了!」

朝潮「よし、肉薄するわ!」

清霜「今だ!」

衣笠「砲撃戦、開始しちゃうよ!」

朝潮「撃て!」



攻撃判定
・ル・コール 直下
・ミラン ↓2
・モガドール ↓3

ル・コール
15以上で撃沈

ミラン&モガドール
01~15 ミス
16~40 中破
41~65 大破
66~00 撃沈

416: ≫1 2015/04/06(月) 00:39:59.64 ID:3xtvOOpK0
ル・コールへの攻撃は失敗したが、ミランに砲弾が直撃して炎上しモガドールはバイタルパートに直撃して爆発した!


朝潮「敵艦1隻撃沈、2隻大破!」

清霜「1隻だけかぁ…」

衣笠「なら魚雷でどう!」


3隻は一斉に炎上するル・コールとモガドールに向けて雷撃を行った!


撃沈判定 
・ル・コール 直下
・ミラン ↓2

10以上で撃沈

419: ≫1 2015/04/06(月) 22:37:48.65 ID:3xtvOOpK0
2隻に衣笠達の放った魚雷が直撃し、炸裂した!


衣笠「よしっ!撃沈スコアゲット!」

清霜「共同撃沈スコアかぁ…」

朝潮「早く戻らないと奇襲をかけられたときに対応出来なくなる。」

清霜「わかってるって。」

衣笠「さっさと戻ろ?」


秋月「3隻の駆逐艦の撃沈を目視で確認。」

古鷹「よしっ… なら次は…」

CAUTION!

青葉「接近警報!駆逐1、重巡2、空母1が来ます!」

古鷹「ッ…!あれは囮か!」

野分「対してこちらは駆逐2、重巡1、空母1… どうしますか?」



行動安価 直下

421: ≫1 2015/04/06(月) 23:43:41.91 ID:3xtvOOpK0
古鷹「まず空母を潰すよ!秋月!」

秋月「すみません、補給がまだ…」

古鷹「なら青葉、野分!突撃するから付いて来て!」

野分「了解!」

青葉「青葉、行っちゃいますよ!」

古鷹「古鷹隊、突撃します!続いて!」


野分「目標、インレンジです!」

古鷹「砲撃用意!」

CAUTION!

青葉「敵艦、照準を合わせてきています!」

古鷹「やられる前に先制する!目標、敵空母!」

野分「あれは恐らく『イラストリアス級』です。」

青葉「まぁ、シーファイアが出てきた時点でお察しですけどね!」

古鷹「無駄口叩かない!砲撃開始!」


1隻の重巡と2隻の駆逐艦は敵のイラストリアスに向かって砲撃を行う!



命中判定 直下
01~05 ミス
06~20 小破
21~40 中破
41~65 大破
76~00 撃沈

423: ≫1 2015/04/06(月) 23:52:18.99 ID:3xtvOOpK0
3隻分の砲弾が甲板に直撃し、爆発を起こす!


野分「よし!飛行甲板に損傷を確認、これで空母は潰せました!」

青葉「おお!」

古鷹「あとは航空攻撃で何とかなる… 離脱するよ!」

CAUTION!CAUTION!

青葉「撃ってきた!?」

野分「魚雷、感12です!」

古鷹「散開して回避!」


回避判定

・インディアナポリス 直下
・夏月 ↓2
・アルフレード・オリアーニ ↓3


01~05 轟沈
06~15 大破
16~20 中破
20~25 小破
25~  ミス

427: ≫1 2015/04/07(火) 00:05:36.60 ID:wplAnyun0
青葉「あ、あわわ!こっちに魚雷が8つも!?」

古鷹「危ない青葉!」


青葉の代わりに古鷹が魚雷の直撃を受ける!


古鷹「ッ!?大破相当、航行不可… ダメージコントロール開始、動けるまでで良いから!」

青葉「古鷹!」

野分「回避しきれない…!」


野分の夏月もまた、魚雷が至近距離で炸裂してダメージを負う。


野分「小破相当… この程度のダメージなら…」

青葉「野分さん!」

古鷹(追撃が来る… 一体どうすれば…!)


現状
衣笠・朝潮・清霜合流:あと1ターン
秋月、補給終了:あと1ターン
古鷹ダメコン:あと2ターン(判定次第で変化)


行動安価 直下

429: ≫1 2015/04/07(火) 21:17:48.64 ID:wplAnyun0
野分「…私と青葉で囮となり、補給とダメコン完了まで接近戦を仕掛けて時間を稼ぎます。」

青葉「出来無い事は無いですが…」

古鷹「お願いできる?」

野分「任せてください!青葉、付いて来て!」

青葉「は、はい!」


2隻は機関出力を上げて突撃を敢行する!


青葉「敵重巡の主砲射程圏内です!」

野分「速度を落とせばそれだけ餌食になりやすい、だから主砲の死角まで潜り込んで戦えば!」

CAUTION!

青葉「ロックオンされてますよ!?」

野分「構わないで!」


そして2隻に向かって重巡の砲撃が放たれる!


青葉「撃ってきた!?」

野分「ジグザグに動けば当たらない!」


2隻は砲撃を掻い潜ってさらに接近する。


青葉「死角に入りました!」

野分「魚雷発射管に装填開始、まずは主砲で『アルジェリー』を肉薄する!」

青葉「よし!撃ちます!」


2隻は攻撃目標をアルジェリーに絞り、攻撃を開始した!



命中判定 直下
01~05 ミス
06~20 小破
21~40 中破
41~65 大破
76~00 撃沈

431: ≫1 2015/04/07(火) 21:51:38.14 ID:wplAnyun0
放たれた砲撃は魚雷発射管に直撃して、そのまま炸裂して誘爆を引き起こす!


野分「ダメージ、中破相当!これなら!」

青葉「もう一隻、『A・ヒッパー級』にも!」


その後方に待機し、空母を護衛している『アドミラル・ヒッパー』にその矛先を向け…


野分「魚雷発射!」

青葉「これで!」


2隻分の雷撃を行う!


命中判定 直下
01~05 ミス
06~15 小破
15~30 中破
31~55 大破
56~00 撃沈

433: ≫1 2015/04/08(水) 22:01:04.61 ID:oyJPmwxt0
アドミラル・ヒッパーのバイタルパートに魚雷が直撃し、船体がひしゃげた!


野分「撃沈判定!これで役割は果たせた…!」

青葉「離脱しますよ!」


そして2隻は反転するが…


CAUTION!


青葉「駆逐艦がロックしてきましたよ!」

野分「回避運動!」


そして残る駆逐艦『アレン・M・サムナー』から魚雷が放たれた!



月 直下
アルフレード・オリアーニ ↓2

01~05 轟沈
06~15 大破
16~20 中破
20~25 小破
25~  ミス

435: ≫1 2015/04/08(水) 22:33:05.69 ID:oyJPmwxt0
ミスがありました



アドミラル・ヒッパーのバイタルパートに魚雷が直撃し、船体がひしゃげた!


野分「撃沈判定!これで役割は果たせた…!」

青葉「離脱しますよ!」


そして2隻は反転するが…


CAUTION!


青葉「駆逐艦がロックしてきましたよ!」

野分「回避運動!」


そして残る駆逐艦『アレン・M・サムナー』から魚雷が放たれた!



夏月 直下
アルフレード・オリアーニ ↓2

01~05 轟沈
06~15 大破
16~20 中破
20~25 小破
25~  ミス

438: ≫1 2015/04/08(水) 23:32:35.80 ID:oyJPmwxt0
野分「しまっ…!?」

青葉「野分さん!」


野分が回避しようとした方向に魚雷が逸れて直撃し夏月はダメージを負う。


野分「中破相当ダメージ… 速力低下、浸水!ダメージコントロールスタート!」

青葉「何としても野分さんを守らないと…!」

秋月『お待たせしました!補給、終了です!』

朝潮『これより合流します!』

衣笠『大丈夫?生きてる?』

清霜『清霜が居ればこんな相手、すぐ片付いちゃうんだから!』

古鷹「これなら…!」


行動安価 直下

440: ≫1 2015/04/10(金) 00:27:38.21 ID:QBszTqBX0
古鷹「これで、条件は全て整った…! 全艦、動ける者は全員残存する敵に対して総攻撃をかけます!

野分は私と一緒に後退して。」

野分「了解。あとは任せました。」

秋月「はい!攻撃隊、もう一度お願いします!」


秋月は攻撃隊を放って、再び攻撃を仕掛ける!


朝潮「全艦、一斉雷撃準備!」

衣笠「装填完了、目標固定!」

清霜「狙いも良し!」

青葉「撃てますよ!」

朝潮「全艦、雷撃開始!」


そして残存する艦全てで雷撃を行った。



撃沈判定
・イラストリアス 直下
・アルジェリー ↓2
・アレン・M・サムナー ↓3

15以上で撃沈

444: ≫1 2015/04/10(金) 23:44:51.47 ID:QBszTqBX0
残存艦は全ての攻撃を受けて、一隻も残らず撃沈された!


Battle END

Winner“Team WhiteClean”


古鷹「ふぅ… 全員、お疲れ様。」

秋月「何とかやれました…」

野分「油断のせいでダメージを負ってしまいました… 榛名さん、申し訳ありません。」

榛名「大丈夫ですよ。この程度なら一晩あれば直してみせますから。」

初風「じゃあ帰りましょうか。今夜は祝勝会よ!」

青葉「お、良いですね!」

衣笠「肉でも焼いちゃう?」

天城「じゃあ予約入れておきますね。」

舞風「さっすが天城、気が利くねぇ!」

榛名(こうして、榛名達は地区大会の予選を終えました。

8人の過去、それは決して拭えるものではありません。それでも榛名はそれを受け入れて『仲間』として戦う事を選びました。

瑞鳳さんの言った『仲間を信じ、想いを貫く』事は簡単ではありません。でも、榛名は皆を信じています。仲間として、共に肩を並べて戦う者として。

それが私の、ここに居る理由だから。)



第5話『彼女達の過去』 終

458: ≫1 2015/04/11(土) 22:06:24.91 ID:GW5qWXAB0
『続・対決列島』

《ラジオ放送局》

蒼龍「どうも~。ラジオ『メイジン座談会』の時間となりました~、パーソナリティの蒼龍です。」

筑摩「同じくパーソナリティの筑摩です。」

蒼龍「このラジオは初代と2代目メイジン・チクマメンがお送りする、艦プラバトルの情報や質問などに答えていくラジオなのよね。」

筑摩「お便りなども募集していますのでどうぞよろしくお願いします。」

蒼龍「では最初のコーナー…」



「こちら04、ECOAS全員配置完了よ。」

『05了解。そのまま待機でお願いします。』

「合図まで待機、よね?」

『はい。暗号は「ラグビーには気をつけろ、キックオフが迫ってる」です。』

「了解。」

「04は?」

「待機完了しているそうです。コードネーム・メガネ、撮影の用意を。」

「わかっています。カメラバッチリです。」

「01、車の用意は?」

「バッチリだよ。ラジオ点けとくね。」

「私は?」

「02は待機です。笑う準備でもしててください。」

「了解っと。」



蒼龍「じゃあそろそろ時間だね。最後にお便りのコーナー行ってみようか。」

筑摩「えっと… あ、新しいファックスが届いてますよ?」

蒼龍「お、良いね。何々?

PN『真紅の戦乙女』さんから。『ラグビーには気をつけろ、キックオフが迫ってる』… なにこれ?」

筑摩「さぁ…?何故このような時間の無い時にこんなものが…」

459: ≫1 2015/04/11(土) 22:12:08.98 ID:GW5qWXAB0
バタン!

大鳳「ECOASの皆、お願い!」

蒼龍「まさか…!」

ECOAS一同「ウッス!」ガシッ

蒼龍「放して、てか降ろして!」担がれ

筑摩「何故私まで~!?」担がれ

大鳳「え~どうも、『RJどうでしょう』の大鳳です。

蒼龍と筑摩両名、どうでしょうのロケの為連行致しました。リスナーの皆様、ご迷惑をおかけします。」


瑞鳳「手筈ではそろそろ…」

大淀「あ、来ました!」

<はなして!ちょ、あのメガネね!?

<だから何で私まで~!?

飛龍「wwwwwwwwww」

浜風「こwれwはwひwどwいw」

バタン!ポイッ!

蒼龍「イタタ… 一体なんなのよ…」

大淀「蒼龍さん、旅に出ましょう!」

蒼龍「わけわかんないわよ!」

筑摩「あの、何故私まで…」

飛龍「何と言うか、ノリ…?」

筑摩「」ガーン

大鳳「お待たせ~。二人の荷物も取って来たよ。」

瑞鳳「これで終了。ECOASの皆、ありがとね。」

ECOAS一同「瑞鳳の姉御!お疲れ様っす!」

筑摩「え、えと… すみません、先程デパートで買った北海道物産展のチーズスフレが…」

大鳳「諦めてください。」

筑摩「そんな!?」

大淀「どうでしょうからは逃げられない、それが世界の真理です。」

飛龍「良い、蒼龍?これが本当の拉致ってやつだから。」

蒼龍「PNが『真紅の戦乙女』って事は瑞鳳ちゃんが犯人?」

浜風「発案は私、実行は瑞鳳さんと大鳳さんです。」

瑞鳳・大鳳「イェイ!」

蒼龍「戦術家がやっていいことじゃないでしょ!?」

筑摩「と言うか、スポンサーが黙って無いでしょう…」

瑞鳳「あ、大和さんにはちゃんと伝えましたよ。お腹抱えて笑ってましたし。」

蒼龍「許諾済みなの!?」

大鳳「はい瑞鳳、車出して。目的地は仙台、この前のロケの続きよ。」

瑞鳳「わかってるって。じゃあ出発しんこ~!」

蒼龍・筑摩「降ろして(ください~)!」