榛名「艦プラビルドファイターズ・ブレイヴⅡ」 前編
榛名「艦プラビルドファイターズ・ブレイヴⅡ」 中編
榛名「艦プラビルドファイターズ・ブレイヴⅡ」 後編
5: ≫1 2015/11/27(金) 23:59:16.24 ID:U52986Yo0
第16話『勇気の覚醒』
リタ「皆、走って!出来るだけ遠くに!」
「な、何なんだ!? 一体何が起きてるんだよ!」
曙「アレは敵よ!早く逃げなさい!」
「た、助けてくれ!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
如月「揚陸型が来た…! 早く逃げてください、取り込まれます!」
清霜「急いで! なるべく海から遠くの場所に逃げて!」
「来ないで、来ないでぇぇぇぇぇぇ!」
舞風「駄目、避難が間に合わないよ!」
榛名「くっ… 命が、消えて…! こんなの人の死に方じゃ無い!」ダッ
龍鳳「榛名さん!?」
間宮「無茶です! 深海棲艦と生身で渡り合うなんて!」
「嫌、助けて…! 誰か!」
榛名「トマホォォォクッ・ブゥゥゥメランッ!」
ズガァァァァァァン!
「あ…」
榛名「今のうちに走って、早く!」
「は、はい!」
榛名「あんな子供にも…! 深海棲艦、これ以上命を奪わせは…」
ズシン ズシン!
榛名「モビルスーツ…! あれは確か、バーザム…」
ビシュッ! ドゴォォォ!
榛名「きゃぁぁぁぁぁっ!」
榛名(駄目だ、生身じゃモビルスーツに歯が立たない… でも、守らないと…!)
榛名「まだ… まだ、やれます!」
バシュゥゥゥ… シュパァン…… ドッゴオオオン!!
榛名「あれは… 侵蝕弾頭…?」
ザッパァァァァァァン!
400『こちら、エンガノ11・イ400。榛名さん、聞こえていたら返事を!』
榛名「は、はい!」
400『今からザクを無人稼動でそちらまで移動させます。乗ってください』
榛名「わかりました!」
リタ「皆、走って!出来るだけ遠くに!」
「な、何なんだ!? 一体何が起きてるんだよ!」
曙「アレは敵よ!早く逃げなさい!」
「た、助けてくれ!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
如月「揚陸型が来た…! 早く逃げてください、取り込まれます!」
清霜「急いで! なるべく海から遠くの場所に逃げて!」
「来ないで、来ないでぇぇぇぇぇぇ!」
舞風「駄目、避難が間に合わないよ!」
榛名「くっ… 命が、消えて…! こんなの人の死に方じゃ無い!」ダッ
龍鳳「榛名さん!?」
間宮「無茶です! 深海棲艦と生身で渡り合うなんて!」
「嫌、助けて…! 誰か!」
榛名「トマホォォォクッ・ブゥゥゥメランッ!」
ズガァァァァァァン!
「あ…」
榛名「今のうちに走って、早く!」
「は、はい!」
榛名「あんな子供にも…! 深海棲艦、これ以上命を奪わせは…」
ズシン ズシン!
榛名「モビルスーツ…! あれは確か、バーザム…」
ビシュッ! ドゴォォォ!
榛名「きゃぁぁぁぁぁっ!」
榛名(駄目だ、生身じゃモビルスーツに歯が立たない… でも、守らないと…!)
榛名「まだ… まだ、やれます!」
バシュゥゥゥ… シュパァン…… ドッゴオオオン!!
榛名「あれは… 侵蝕弾頭…?」
ザッパァァァァァァン!
400『こちら、エンガノ11・イ400。榛名さん、聞こえていたら返事を!』
榛名「は、はい!」
400『今からザクを無人稼動でそちらまで移動させます。乗ってください』
榛名「わかりました!」
6: ≫1 2015/11/28(土) 00:23:00.30 ID:qtj352Nx0
《自衛隊舞鶴基地》
大鳳「出撃を許可出来無い、とは?」
司令『文字通りだ。ここの基地司令は私、勝手な真似は…』
夕張「勝手な真似? それは貴方でしょう! アレは異世界から現れる敵、日本国民や世界に対する敵ですよ!? 私達の報告を…」
司令『報告は聞いている。だが…』
大鳳「…我々はそちらの指揮系統に組み込まれていません。有事の際の独自行動権を持っているのはご存知で?」
司令『そんなものは認めん』
夕張「話になりませんね… 大鳳さん、このまま天井ブチ抜きましょう」
大鳳「はぁ… それしか無いようね。 私達も瑞鳳の思考に汚染されてきたかしら…」
司令『何をする気だ!?』
夕張「このまま、飛びます!」
キィィィィ… ズガァァァァァァン!ズガァァァァン!
大鳳「ふぅ… 行くわよ、夕張ちゃん!」
夕張「このときの為に伊達に訓練は重ねてません…!」
大鳳「今前線は400ちゃんが単身で支えてる状態よ。ハシラジマからの増援は30分、瑞鳳達の到着は2時間後…」
夕張「待ってください。IFFに応答、友軍機『AMX-011H』… 『ザクⅢ改』が稼動しています!」
大鳳「榛名さんね! なら戦況を覆すのは無理でも、舞鶴へ揚陸を防ぐくらいなら…!」
夕張「モビルスーツ3機に潜水艦が1隻… 自衛隊艦艇群に未だ動きなし。でも米軍のRレーガンは移動を開始しています」
大鳳「原子力空母1隻居たところで… でもビーム砲一発でも喰らえば御仕舞いだけど居ないよりはマシか」
夕張「ともかく、早く戦場へ!」
大鳳「了解。ブースターの調子は良好、このまま戦場まで全速で飛ぶわ!」
司令『勝って真似を…!』
大鳳「どうとでも。でも、国民が被害を受けている中で動かなかったと後で上層部に報告しておきますね」
夕張「録画してありますし」
司令『ふざけるな!』
夕張「そっちがふざけるな! もう良い、通信カット!」
大鳳「最後に一言、基地司令。 ブチ抜いた天井は侵攻による被害額に計上しておいてください」ブチッ
大鳳「出撃を許可出来無い、とは?」
司令『文字通りだ。ここの基地司令は私、勝手な真似は…』
夕張「勝手な真似? それは貴方でしょう! アレは異世界から現れる敵、日本国民や世界に対する敵ですよ!? 私達の報告を…」
司令『報告は聞いている。だが…』
大鳳「…我々はそちらの指揮系統に組み込まれていません。有事の際の独自行動権を持っているのはご存知で?」
司令『そんなものは認めん』
夕張「話になりませんね… 大鳳さん、このまま天井ブチ抜きましょう」
大鳳「はぁ… それしか無いようね。 私達も瑞鳳の思考に汚染されてきたかしら…」
司令『何をする気だ!?』
夕張「このまま、飛びます!」
キィィィィ… ズガァァァァァァン!ズガァァァァン!
大鳳「ふぅ… 行くわよ、夕張ちゃん!」
夕張「このときの為に伊達に訓練は重ねてません…!」
大鳳「今前線は400ちゃんが単身で支えてる状態よ。ハシラジマからの増援は30分、瑞鳳達の到着は2時間後…」
夕張「待ってください。IFFに応答、友軍機『AMX-011H』… 『ザクⅢ改』が稼動しています!」
大鳳「榛名さんね! なら戦況を覆すのは無理でも、舞鶴へ揚陸を防ぐくらいなら…!」
夕張「モビルスーツ3機に潜水艦が1隻… 自衛隊艦艇群に未だ動きなし。でも米軍のRレーガンは移動を開始しています」
大鳳「原子力空母1隻居たところで… でもビーム砲一発でも喰らえば御仕舞いだけど居ないよりはマシか」
夕張「ともかく、早く戦場へ!」
大鳳「了解。ブースターの調子は良好、このまま戦場まで全速で飛ぶわ!」
司令『勝って真似を…!』
大鳳「どうとでも。でも、国民が被害を受けている中で動かなかったと後で上層部に報告しておきますね」
夕張「録画してありますし」
司令『ふざけるな!』
夕張「そっちがふざけるな! もう良い、通信カット!」
大鳳「最後に一言、基地司令。 ブチ抜いた天井は侵攻による被害額に計上しておいてください」ブチッ
7: ≫1 2015/11/28(土) 00:43:57.74 ID:qtj352Nx0
「コックピットはバンシィと同じ… 問題はインテンション・オートマチックによるサポートを得られない事…」
榛名は機体のコンソールを弄り、モニターに表示されるデータを読み上げていく
「ジェネレーター・オールグリーン、各機能異常なし…! パイロットに合わせて設定終了」
パイロットスーツのメットを被り固定し、そのままモニターを見回す
「これ以上、好き勝手にはさせない!」
ザクⅢのモノアイが怪しくピンクに輝き、機体が立ち上がる
そして接近していたハイザックに対し、ライフルの銃口を向けて…
「ここから、ここから出て行けぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
化け物に対する人類の反撃、その一撃を放った!
秋月「あれは…!」
リタ「ママ用に改造されてたザク…」
間宮「じゃあ、あれに乗ってるのは…」
天城「姉さん…!」
野分「初風、私達も避難…」
初風「春雨…」
朝潮「相当ショックが大きいようね…」
コトノ「私が抱えて運ぶわ。 今400から連絡があって『百式改』『デルタプラス』『アマクサ』『リバウ』も牽引してきたそうよ」
ヤマト「パイロットは指定ポイントに向かって。あとリタにも乗って貰うわよ」
陽炎「よしっ、私達の機体もある!」
舞風「時間稼ぎくらいなら!」
野分「行くわよ、三人とも!」
リタ「リバウは好きじゃ無いけどこの際贅沢は言え無い…!」
榛名は機体のコンソールを弄り、モニターに表示されるデータを読み上げていく
「ジェネレーター・オールグリーン、各機能異常なし…! パイロットに合わせて設定終了」
パイロットスーツのメットを被り固定し、そのままモニターを見回す
「これ以上、好き勝手にはさせない!」
ザクⅢのモノアイが怪しくピンクに輝き、機体が立ち上がる
そして接近していたハイザックに対し、ライフルの銃口を向けて…
「ここから、ここから出て行けぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
化け物に対する人類の反撃、その一撃を放った!
秋月「あれは…!」
リタ「ママ用に改造されてたザク…」
間宮「じゃあ、あれに乗ってるのは…」
天城「姉さん…!」
野分「初風、私達も避難…」
初風「春雨…」
朝潮「相当ショックが大きいようね…」
コトノ「私が抱えて運ぶわ。 今400から連絡があって『百式改』『デルタプラス』『アマクサ』『リバウ』も牽引してきたそうよ」
ヤマト「パイロットは指定ポイントに向かって。あとリタにも乗って貰うわよ」
陽炎「よしっ、私達の機体もある!」
舞風「時間稼ぎくらいなら!」
野分「行くわよ、三人とも!」
リタ「リバウは好きじゃ無いけどこの際贅沢は言え無い…!」
8: ≫1 2015/11/28(土) 01:24:02.19 ID:qtj352Nx0
現状戦力
人類側
・ザクⅢ改(榛名)
・FA百式改(野分)
・デルタプラス(舞風)
・アマクサ(陽炎)
・リバウ(リタ)
・潜水艦イ400
・バイアラン・カスタム1号機(大鳳)
・バイアラン・カスタム2号機(夕張)
深海側
・クィン・マンサ(駆逐棲姫)
・バーザム×6
・ハイザック×8
・アッシマー×4
・ハンブラビ×4
・ガブスレイ×2
・揚陸型深海棲艦多数
・海上型深海棲艦多数
視点選択 直下
1.榛名『リベンジマッチ』
2.大鳳『大空の覇者』
3.リタ『トラウマの機体』
人類側
・ザクⅢ改(榛名)
・FA百式改(野分)
・デルタプラス(舞風)
・アマクサ(陽炎)
・リバウ(リタ)
・潜水艦イ400
・バイアラン・カスタム1号機(大鳳)
・バイアラン・カスタム2号機(夕張)
深海側
・クィン・マンサ(駆逐棲姫)
・バーザム×6
・ハイザック×8
・アッシマー×4
・ハンブラビ×4
・ガブスレイ×2
・揚陸型深海棲艦多数
・海上型深海棲艦多数
視点選択 直下
1.榛名『リベンジマッチ』
2.大鳳『大空の覇者』
3.リタ『トラウマの機体』
10: ≫1 2015/11/28(土) 03:06:02.26 ID:qtj352Nx0
side-リタ-『トラウマの機体』
リタ「…」
私は真紅に染められた、瑞鳳が乗っていたMSを見上げる。他の三人が機体に乗り込む中、私だけが乗り込めずに居た。
そう… その機体は、『AMX- 107R リバウ』はかつて私が死んだ時に戦っていた機体だ。
陽炎「リタ、さっさと乗りなさい!」
リタ「駄目… 体が…」
野分「どうしたの!」
リタ「体が竦んで…」
ハシラジマに居た頃、機体を見るのは良かった。でもいざ乗り込もうとすると体が、心が拒絶している。
フェネクスが原因とは言え私が死ぬ原因の一端となった事には変わり無い。そしてこの機体は敵の乗っていた機体、それに乗り込むなんて私には…
舞風「まさか、『リバウ』が怖いの…?」
リタ「うん…」
陽炎「怖いって…」
野分「私達が知る『リタ・ベルナル』の死因はフェネクスの暴走、その前に交戦していたのは『リバウ』…」
陽炎「ならトラウマを持っててもおかしく無いわね… 仕方無い、私達だけで出るわよ」
そう言って3機のMSは私を置いて戦場へと向かう。それを私は立ち尽くしてみているしかなかった。
百式でもデルタプラスでも良かった、何ならアマクサでも良かったのだ。でも何で私は『リバウ』なのだろうか…
400『リタ、何故リバウに乗らないのですか』
リタ「だって…」
400『榛名さんも戦っている、今は機体を選んでいる場合ではありません。でも戦力差は大きく不利、こちらの援護だって充分では無い…
それでも彼女は、本来の乗機では無いザクで『クィン・マンサ』を相手に戦っています。彼女の援護が出来るのは、娘でありニュータイプである貴女だけなんですよ!』
リタ「でも…!」
400『貴女にもう一度の生を与えたのは彼女でしょう! 母親であり、今の貴女が最も大切な存在を助けたくは無いのですか!
貴女が彼女の娘であると言うのなら、貴女の中にも『勇気』がある筈です!』
今の私の母が常に言っている言葉『勇気』、それで彼女は自身の生まれもトラウマも全て乗り越えた。
その力が、私にも流れているとすれば…
リタ「リバウ… 今この時だけで良い、私に『勇気』を貸して!」
私はコックピットに乗り込み、機体を起動させた。
所詮MSは器、私と言う魂が無ければ動かせない… そしてリバウのモノアイが輝き、真紅の機体が立ち上がる
リタ「ママ、今行くよ! リタ・ベルナル、『AMX-107R リバウ』行きます!」
そして青いバーニアの噴射光が、少女の勇気を乗せ戦場へ向かって空を切り向かう。
その光景を艦内のモニターで見ながら少女の教育担当だった彼女は呟く。
400「単純で良かった… でも、私にもう教える事は無いようですね」
彼女の笑みは、母親のような優しい微笑みだった。
リタ「…」
私は真紅に染められた、瑞鳳が乗っていたMSを見上げる。他の三人が機体に乗り込む中、私だけが乗り込めずに居た。
そう… その機体は、『AMX- 107R リバウ』はかつて私が死んだ時に戦っていた機体だ。
陽炎「リタ、さっさと乗りなさい!」
リタ「駄目… 体が…」
野分「どうしたの!」
リタ「体が竦んで…」
ハシラジマに居た頃、機体を見るのは良かった。でもいざ乗り込もうとすると体が、心が拒絶している。
フェネクスが原因とは言え私が死ぬ原因の一端となった事には変わり無い。そしてこの機体は敵の乗っていた機体、それに乗り込むなんて私には…
舞風「まさか、『リバウ』が怖いの…?」
リタ「うん…」
陽炎「怖いって…」
野分「私達が知る『リタ・ベルナル』の死因はフェネクスの暴走、その前に交戦していたのは『リバウ』…」
陽炎「ならトラウマを持っててもおかしく無いわね… 仕方無い、私達だけで出るわよ」
そう言って3機のMSは私を置いて戦場へと向かう。それを私は立ち尽くしてみているしかなかった。
百式でもデルタプラスでも良かった、何ならアマクサでも良かったのだ。でも何で私は『リバウ』なのだろうか…
400『リタ、何故リバウに乗らないのですか』
リタ「だって…」
400『榛名さんも戦っている、今は機体を選んでいる場合ではありません。でも戦力差は大きく不利、こちらの援護だって充分では無い…
それでも彼女は、本来の乗機では無いザクで『クィン・マンサ』を相手に戦っています。彼女の援護が出来るのは、娘でありニュータイプである貴女だけなんですよ!』
リタ「でも…!」
400『貴女にもう一度の生を与えたのは彼女でしょう! 母親であり、今の貴女が最も大切な存在を助けたくは無いのですか!
貴女が彼女の娘であると言うのなら、貴女の中にも『勇気』がある筈です!』
今の私の母が常に言っている言葉『勇気』、それで彼女は自身の生まれもトラウマも全て乗り越えた。
その力が、私にも流れているとすれば…
リタ「リバウ… 今この時だけで良い、私に『勇気』を貸して!」
私はコックピットに乗り込み、機体を起動させた。
所詮MSは器、私と言う魂が無ければ動かせない… そしてリバウのモノアイが輝き、真紅の機体が立ち上がる
リタ「ママ、今行くよ! リタ・ベルナル、『AMX-107R リバウ』行きます!」
そして青いバーニアの噴射光が、少女の勇気を乗せ戦場へ向かって空を切り向かう。
その光景を艦内のモニターで見ながら少女の教育担当だった彼女は呟く。
400「単純で良かった… でも、私にもう教える事は無いようですね」
彼女の笑みは、母親のような優しい微笑みだった。
14: ≫1 2015/11/29(日) 02:08:09.32 ID:MsUnhW1R0
side-大鳳-『大空の覇者』
『RX-160 バイアラン』、大鳳達の世界とは異なる『宇宙世紀世界』において開発された試験用MS。
そして今大鳳達の駆る機体はバイアランと出自を同じくするティターンズ系MSのパーツや技術を用いて改修された、『バイアラン・カスタム』の1号機と2号機だ。
本来MSは可変しなければ飛行する事もままならない筈だが、この機体だけは非変形で空を駆ける事が出来る。
夕張「間もなく交戦領域、敵MS2機来ます!」
大鳳「オールウエポンズフリー、オープンコンバット!」
夕張「了解!」
夕張の駆る2号機がブースターを切り離し、大鳳もそれに続いてブースターを捨てて身軽になる。ブースターがあっては上手く機動が出来ないからだ。
そして2号機は腕のロングライフルを正面から接近するアッシマーに向けて、牽制射を行った。
夕張「大鳳さん、接近戦は任せます!」
大鳳「わかったわ! じゃあ、援護よろしく!」
大鳳はスロットルを踏み込み機体を加速させて2機のアッシマーを肉薄し、アッシマーもまた機体を変形させて1号機へライフルを向けて来る。
大鳳「遅い!」
各部スラスターを操作し、大鳳は機体をライフルの射線上から逃げるような回避機動を行う。他の機体には出来ないであろう無茶な機動もこの機体だけは出来る、それが『バイアラン』だ。
もう1機のアッシマーがサーベルを携えて、射撃を回避している1号機に向かって接近しサーベルを振り下ろすが…
大鳳「まず1機!」
大鳳は機体を逸らしスラスターを使ってアッシマーの後方へと捻り込み、アッシマーの頭部をマニュピレーターで鷲掴みにする。
そしてアッシマーに蹴りを入れて叩き落し、メガ粒子砲の雨を浴びせて爆発させた。
大鳳「1機撃墜!」
しかし油断は禁物、もう1機のアッシマーは残っている。 残るアッシマーはライフルを1号機に向けるが…
そのアッシマーも、機体を2条のビームに貫かれて爆散した。
夕張「全く、余所見しないでくださいよ」
大鳳「余所見したつもりは無いんだけど… ま、これで互いに1機ずつね」
夕張「スコア競ってる場合ですか…」
大鳳「ともかく、このまま戦域の中心部まで突入する。制空権だけは絶対に死守するわよ!」
夕張「んな事言われても、この数は無茶ですよ!?」
戦力的にはかなり不利だろう。アッシマーもまだ残っているし、続々と次元の穴からMSは増え続けている。しかし…
大鳳「私達の出来る事、成すべきことを成すだけ。 バイアランなら出来るわ」
夕張「仕方無い… いっちょ、やってみますか!」
そう言って二人の機体は再び空を駆ける。戦場の中心部、榛名の居る場所に向かって…
『大空の覇者』はどこまでも雄々しい、その翼を以って戦いの最中へと加速していった。
『RX-160 バイアラン』、大鳳達の世界とは異なる『宇宙世紀世界』において開発された試験用MS。
そして今大鳳達の駆る機体はバイアランと出自を同じくするティターンズ系MSのパーツや技術を用いて改修された、『バイアラン・カスタム』の1号機と2号機だ。
本来MSは可変しなければ飛行する事もままならない筈だが、この機体だけは非変形で空を駆ける事が出来る。
夕張「間もなく交戦領域、敵MS2機来ます!」
大鳳「オールウエポンズフリー、オープンコンバット!」
夕張「了解!」
夕張の駆る2号機がブースターを切り離し、大鳳もそれに続いてブースターを捨てて身軽になる。ブースターがあっては上手く機動が出来ないからだ。
そして2号機は腕のロングライフルを正面から接近するアッシマーに向けて、牽制射を行った。
夕張「大鳳さん、接近戦は任せます!」
大鳳「わかったわ! じゃあ、援護よろしく!」
大鳳はスロットルを踏み込み機体を加速させて2機のアッシマーを肉薄し、アッシマーもまた機体を変形させて1号機へライフルを向けて来る。
大鳳「遅い!」
各部スラスターを操作し、大鳳は機体をライフルの射線上から逃げるような回避機動を行う。他の機体には出来ないであろう無茶な機動もこの機体だけは出来る、それが『バイアラン』だ。
もう1機のアッシマーがサーベルを携えて、射撃を回避している1号機に向かって接近しサーベルを振り下ろすが…
大鳳「まず1機!」
大鳳は機体を逸らしスラスターを使ってアッシマーの後方へと捻り込み、アッシマーの頭部をマニュピレーターで鷲掴みにする。
そしてアッシマーに蹴りを入れて叩き落し、メガ粒子砲の雨を浴びせて爆発させた。
大鳳「1機撃墜!」
しかし油断は禁物、もう1機のアッシマーは残っている。 残るアッシマーはライフルを1号機に向けるが…
そのアッシマーも、機体を2条のビームに貫かれて爆散した。
夕張「全く、余所見しないでくださいよ」
大鳳「余所見したつもりは無いんだけど… ま、これで互いに1機ずつね」
夕張「スコア競ってる場合ですか…」
大鳳「ともかく、このまま戦域の中心部まで突入する。制空権だけは絶対に死守するわよ!」
夕張「んな事言われても、この数は無茶ですよ!?」
戦力的にはかなり不利だろう。アッシマーもまだ残っているし、続々と次元の穴からMSは増え続けている。しかし…
大鳳「私達の出来る事、成すべきことを成すだけ。 バイアランなら出来るわ」
夕張「仕方無い… いっちょ、やってみますか!」
そう言って二人の機体は再び空を駆ける。戦場の中心部、榛名の居る場所に向かって…
『大空の覇者』はどこまでも雄々しい、その翼を以って戦いの最中へと加速していった。
15: ≫1 2015/11/29(日) 03:31:40.34 ID:MsUnhW1R0
side-榛名- 『リベンジ・マッチ』
榛名はハイザックの腹部をライフルで撃ち抜き、ジェネレーターを誘爆させて破壊する。
それが引き鉄となって、彼女の元へ新たにバーザムとハイザック2機が向かってきた。恐らく、戦場の中で最も倒すべき敵であると認識したのだろう。
榛名「来るっ…!」
榛名はコックピット周辺に内蔵されたサイコフレームを介して敵意を感じ取り、すぐさま行動へと移った。その動きを手に取るように予測しながら…
そしてハイザックがザクⅢ改へとマシンガンの銃口を向けるが、榛名は機体をハイザックへ向けて加速させその腹部へと銃剣を突き立てる。そして左腕でヒートホークを掴み、両腕のマニュピレーターを溶断した!
榛名「遅いです!」
残るハイザックとバーザムがザクⅢ改へとその銃口を向けてライフルを放つが榛名は腕を切断されて抵抗出来なくなったハイザックを盾にし、攻撃を防ぐ。
そして攻撃の雨に耐え切れずハイザックは爆散するが、その爆炎の中からザクⅢ改が飛び出しバーザムを蹴り転倒させた。
榛名「これで2機目!」
腹部にあるビーム砲をバーザムに向かって放ち爆散させて、最後のハイザックへ踊りかかった!
そして榛名はライフルを投げ捨て、もう1本のヒートホークを手に持ちハイザックに向かって振り下ろす!
榛名「消えろぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
榛名の明確な攻撃意志がハイザックの機体を両断し、再生できぬようにジェネレーターを破壊した。
榛名「雑魚に用はありません…!ッ…!」
ザクⅢ改に向かって粒子ビーム砲が放たれ、榛名はその攻撃を察知して機体をジャンプさせて回避する。
放った相手を榛名はわかっていた。初風の元仲間であり、深海棲艦へと堕ちた『春雨』と言う少女の乗る『クィン・マンサ』だ。
榛名「約2ヶ月ぶり、とでも言いましょうか…」
榛名は一度その機体と戦っていた。 ただし榛名の乗っていた機体は『バンシィ・ノルン』であり、妨害が入ってしまったが…
しかしあの時に妨害した『ギラ・ドーガ』は既に居ない。
榛名「今度こそ、落とす…!」
その強力な攻撃意志をザクⅢ改が汲み取り、サイコフレームが輝き始める。
そしてその攻撃意志に反応してクィン・マンサから30基近いファンネルが放たれ、ザクへと襲い掛かった!
榛名「その程度、今の榛名ならば!」
そう、榛名にはファンネルが止まって見えていた。リタのフェネクスの方が早かった、サイコミュの扱い方もリタが格上である。
それを下せるまでに成長していた榛名にとってファンネルでの攻撃は児戯に等しい。
榛名「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
榛名はクィン・マンサの攻撃を掻い潜り、ヒートホークをバインダーへと振り落とす!
しかし流石に巨体故か完全な溶断へと到らず、再生してしまう。榛名はザクⅢ改をクィン・マンサから一度引き離した。
榛名「貴女が初風さんの仲間だったのかもしれません。でも今は敵… なら、倒す!」
それが今さっき失われた命に対する手向けだ。榛名はトマホークを掲げ、クィン・マンサを再び肉薄する。
あの時敗北し、気絶してしまった榛名のリベンジが始まった…
榛名はハイザックの腹部をライフルで撃ち抜き、ジェネレーターを誘爆させて破壊する。
それが引き鉄となって、彼女の元へ新たにバーザムとハイザック2機が向かってきた。恐らく、戦場の中で最も倒すべき敵であると認識したのだろう。
榛名「来るっ…!」
榛名はコックピット周辺に内蔵されたサイコフレームを介して敵意を感じ取り、すぐさま行動へと移った。その動きを手に取るように予測しながら…
そしてハイザックがザクⅢ改へとマシンガンの銃口を向けるが、榛名は機体をハイザックへ向けて加速させその腹部へと銃剣を突き立てる。そして左腕でヒートホークを掴み、両腕のマニュピレーターを溶断した!
榛名「遅いです!」
残るハイザックとバーザムがザクⅢ改へとその銃口を向けてライフルを放つが榛名は腕を切断されて抵抗出来なくなったハイザックを盾にし、攻撃を防ぐ。
そして攻撃の雨に耐え切れずハイザックは爆散するが、その爆炎の中からザクⅢ改が飛び出しバーザムを蹴り転倒させた。
榛名「これで2機目!」
腹部にあるビーム砲をバーザムに向かって放ち爆散させて、最後のハイザックへ踊りかかった!
そして榛名はライフルを投げ捨て、もう1本のヒートホークを手に持ちハイザックに向かって振り下ろす!
榛名「消えろぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
榛名の明確な攻撃意志がハイザックの機体を両断し、再生できぬようにジェネレーターを破壊した。
榛名「雑魚に用はありません…!ッ…!」
ザクⅢ改に向かって粒子ビーム砲が放たれ、榛名はその攻撃を察知して機体をジャンプさせて回避する。
放った相手を榛名はわかっていた。初風の元仲間であり、深海棲艦へと堕ちた『春雨』と言う少女の乗る『クィン・マンサ』だ。
榛名「約2ヶ月ぶり、とでも言いましょうか…」
榛名は一度その機体と戦っていた。 ただし榛名の乗っていた機体は『バンシィ・ノルン』であり、妨害が入ってしまったが…
しかしあの時に妨害した『ギラ・ドーガ』は既に居ない。
榛名「今度こそ、落とす…!」
その強力な攻撃意志をザクⅢ改が汲み取り、サイコフレームが輝き始める。
そしてその攻撃意志に反応してクィン・マンサから30基近いファンネルが放たれ、ザクへと襲い掛かった!
榛名「その程度、今の榛名ならば!」
そう、榛名にはファンネルが止まって見えていた。リタのフェネクスの方が早かった、サイコミュの扱い方もリタが格上である。
それを下せるまでに成長していた榛名にとってファンネルでの攻撃は児戯に等しい。
榛名「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
榛名はクィン・マンサの攻撃を掻い潜り、ヒートホークをバインダーへと振り落とす!
しかし流石に巨体故か完全な溶断へと到らず、再生してしまう。榛名はザクⅢ改をクィン・マンサから一度引き離した。
榛名「貴女が初風さんの仲間だったのかもしれません。でも今は敵… なら、倒す!」
それが今さっき失われた命に対する手向けだ。榛名はトマホークを掲げ、クィン・マンサを再び肉薄する。
あの時敗北し、気絶してしまった榛名のリベンジが始まった…
17: ≫1 2015/11/30(月) 00:22:20.08 ID:TuAt4WKm0
榛名はクィン・マンサの頭部に向けてクィン・マンサのビーム砲を放つが、その一撃はIフィールドによって防がれる!
現在のザクⅢ改の武装で唯一ダメージを与えられるのはヒートホークだけ、しかしヒートホークの刀身は実体兵装である為長時間の連続使用は不可能だ。
榛名「実弾兵装の一つでもあれば…!」
「援護します、榛名さん!」
榛名の後方、浜の方向からビーム砲が放たれ、クィン・マンサに直撃したがダメージは無い。
そしてその後方からウェイブライダー形態となった『デルタプラス』と共に『フルアーマー百式改』、そして『アマクサ』の機体が現れる!
榛名「陽炎!? それに野分さんと舞風さんまで…」
舞風「あのデカブツ相手に1機なんて無茶だって!」
陽炎「周囲の取り巻きは私と舞風で排除する、だから野分と姉さんは『クィン・マンサ』をやって!」
リタ「私を忘れて貰っちゃ困るけど!」
真紅に染められた『リバウ』が遅れて戦場へと到達し、接近していたハイザックにライフルを放ち爆散させた!
リタ「流石サイコミュに関してはジオン製の機体ね、反応速度は連邦のに比べて良いわ」
陽炎「リタ、乗れたのね?」
リタ「さっきみたいな失態はアレで最後、もう何にも怯えたりしない…!」
大鳳『こちらエンガノ04・大鳳。 榛名さん、応答を』
榛名「こちら榛名です!」
大鳳『空の敵と揚陸しようとする深海棲艦は我々が片付けます。第一次の増援到着まであと15分、それまでは何とか持ちこたえてください!』
榛名「了解!」
視点選択 直下
1.野分『躊躇いと決意と』
2.陽炎『私が出来る事』
現在のザクⅢ改の武装で唯一ダメージを与えられるのはヒートホークだけ、しかしヒートホークの刀身は実体兵装である為長時間の連続使用は不可能だ。
榛名「実弾兵装の一つでもあれば…!」
「援護します、榛名さん!」
榛名の後方、浜の方向からビーム砲が放たれ、クィン・マンサに直撃したがダメージは無い。
そしてその後方からウェイブライダー形態となった『デルタプラス』と共に『フルアーマー百式改』、そして『アマクサ』の機体が現れる!
榛名「陽炎!? それに野分さんと舞風さんまで…」
舞風「あのデカブツ相手に1機なんて無茶だって!」
陽炎「周囲の取り巻きは私と舞風で排除する、だから野分と姉さんは『クィン・マンサ』をやって!」
リタ「私を忘れて貰っちゃ困るけど!」
真紅に染められた『リバウ』が遅れて戦場へと到達し、接近していたハイザックにライフルを放ち爆散させた!
リタ「流石サイコミュに関してはジオン製の機体ね、反応速度は連邦のに比べて良いわ」
陽炎「リタ、乗れたのね?」
リタ「さっきみたいな失態はアレで最後、もう何にも怯えたりしない…!」
大鳳『こちらエンガノ04・大鳳。 榛名さん、応答を』
榛名「こちら榛名です!」
大鳳『空の敵と揚陸しようとする深海棲艦は我々が片付けます。第一次の増援到着まであと15分、それまでは何とか持ちこたえてください!』
榛名「了解!」
視点選択 直下
1.野分『躊躇いと決意と』
2.陽炎『私が出来る事』
19: ≫1 2015/11/30(月) 01:13:28.53 ID:TuAt4WKm0
side-陽炎- 『私が出来る事』
陽炎「悪いわね、貰ったわ!」
陽炎はシールドに装備されているハイパー・ハンマーをバーザムの頭部へと叩き付け、メインカメラを破壊しシールドクローによって機体を切断する!
その直上からデルタプラスがライフルを放ちジェネレーターを破壊し爆散させた。
舞風「まだまだ増えてる…! 敵3機増援!」
陽炎「いくら来ようと片付ける! 旧式のモビルスーツくらい、いっぱい居たところで!」
この戦場に居る機体で陽炎の駆る『アマクサ』だけは出自が違っている。
アマクサは本来、デルタプラスなどと比較して40年先の技術を用いて建造された機体だ。その性能はハイザックやバーザム程度なら歯牙にもかけないだろう。
陽炎「え…?」
舞風「どうしたの?」
陽炎「あの機体、どこかおかしい…!」
陽炎の前に立ちふさがったのは『RX-110 ガブスレイ』『RX-139 ハンブラビ』と呼ばれる機体だ。各所にネットのようなものが被さっているが、飾りのつもりだろうか。
どの機体も改修されており原型からの違和感が拭えないが陽炎がおかしいと感じているのはそこでは無く、ガブスレイから放たれるプレッシャーだ。
舞風「可変機か… でも、大気圏飛行は出来無い機体だからこっちの方が機動性は上!」
陽炎「迂闊に仕掛けないで。 何かある、あのガブスレイってのに…!」
両者がにらみ合いとなり、膠着状態となるがその静寂はすぐに消え去った。
いきなりガブスレイが『蒼く燃え上がった』事で…
陽炎「燃えた!?」
舞風「まさか…!」
そしてガブスレイが空中に居るデルタプラスに対し変形し、まるで特攻する形で突っ込む!
舞風はMS形態へと変形し、着地する事で難を逃れるがバランスを崩しかけた。
舞風「まさか、『n_i_t_r_o』…!?」
陽炎「ナイトロって… でもアレは『デルタカイ』に搭載されてるシステムじゃ…」
陽炎がこちらの世界に転移後、野分と舞風によって叩き込まれた資料(と言うかマンガ)には『n_i_t_r_o』搭載機はデルタカイしか書いていなかった。
しかし舞風には心当たりがあった。そしてそれは、『深海棲艦がティターンズの機体しか使っていない』事に対しての説明もつく。
舞風「気を付けて! アレは『悪魔の巣』に仕舞われてた初期型の『n_i_t_r_o』、その試験機体の2機だよ!」
陽炎「んなモンまで持ち出してきたの!? でも、姉さんのところに行かせる訳には…!」
陽炎はサーベルを左腕で引き抜き、ガブスレイに対してその剣を向ける。『クィン・マンサ』を止める為に戦う榛名達の下へは向かわせないために。
そして陽炎の瞳には『n_i_t_r_o』と同等か、それ以上の強さの炎が宿っていた。
陽炎「いくら『n_i_t_r_o』搭載機だろうとたかが40年以上前の機体で、この『アマクサ』を抜かせると思ってるの?」
舞風「ここは抜かせ無い…! 野分だって頑張ってる、だから舞風も頑張らないと!」
そして二人は3機のMSに向かって突撃を敢行する。 自分自身に出来る事、『ガブスレイ』を止めると言う決意を秘めて…
陽炎「悪いわね、貰ったわ!」
陽炎はシールドに装備されているハイパー・ハンマーをバーザムの頭部へと叩き付け、メインカメラを破壊しシールドクローによって機体を切断する!
その直上からデルタプラスがライフルを放ちジェネレーターを破壊し爆散させた。
舞風「まだまだ増えてる…! 敵3機増援!」
陽炎「いくら来ようと片付ける! 旧式のモビルスーツくらい、いっぱい居たところで!」
この戦場に居る機体で陽炎の駆る『アマクサ』だけは出自が違っている。
アマクサは本来、デルタプラスなどと比較して40年先の技術を用いて建造された機体だ。その性能はハイザックやバーザム程度なら歯牙にもかけないだろう。
陽炎「え…?」
舞風「どうしたの?」
陽炎「あの機体、どこかおかしい…!」
陽炎の前に立ちふさがったのは『RX-110 ガブスレイ』『RX-139 ハンブラビ』と呼ばれる機体だ。各所にネットのようなものが被さっているが、飾りのつもりだろうか。
どの機体も改修されており原型からの違和感が拭えないが陽炎がおかしいと感じているのはそこでは無く、ガブスレイから放たれるプレッシャーだ。
舞風「可変機か… でも、大気圏飛行は出来無い機体だからこっちの方が機動性は上!」
陽炎「迂闊に仕掛けないで。 何かある、あのガブスレイってのに…!」
両者がにらみ合いとなり、膠着状態となるがその静寂はすぐに消え去った。
いきなりガブスレイが『蒼く燃え上がった』事で…
陽炎「燃えた!?」
舞風「まさか…!」
そしてガブスレイが空中に居るデルタプラスに対し変形し、まるで特攻する形で突っ込む!
舞風はMS形態へと変形し、着地する事で難を逃れるがバランスを崩しかけた。
舞風「まさか、『n_i_t_r_o』…!?」
陽炎「ナイトロって… でもアレは『デルタカイ』に搭載されてるシステムじゃ…」
陽炎がこちらの世界に転移後、野分と舞風によって叩き込まれた資料(と言うかマンガ)には『n_i_t_r_o』搭載機はデルタカイしか書いていなかった。
しかし舞風には心当たりがあった。そしてそれは、『深海棲艦がティターンズの機体しか使っていない』事に対しての説明もつく。
舞風「気を付けて! アレは『悪魔の巣』に仕舞われてた初期型の『n_i_t_r_o』、その試験機体の2機だよ!」
陽炎「んなモンまで持ち出してきたの!? でも、姉さんのところに行かせる訳には…!」
陽炎はサーベルを左腕で引き抜き、ガブスレイに対してその剣を向ける。『クィン・マンサ』を止める為に戦う榛名達の下へは向かわせないために。
そして陽炎の瞳には『n_i_t_r_o』と同等か、それ以上の強さの炎が宿っていた。
陽炎「いくら『n_i_t_r_o』搭載機だろうとたかが40年以上前の機体で、この『アマクサ』を抜かせると思ってるの?」
舞風「ここは抜かせ無い…! 野分だって頑張ってる、だから舞風も頑張らないと!」
そして二人は3機のMSに向かって突撃を敢行する。 自分自身に出来る事、『ガブスレイ』を止めると言う決意を秘めて…
22: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/11/30(月) 22:10:19.98 ID:TuAt4WKm0
何故か今更酉付けました
side-野分- 『躊躇いと決意と』
リタ「来るよのわっち!」
野分「そう呼ばないで、って言ってるのに!」
『クィン・マンサ』から放たれるファンネルをリバウと百式改が撃ち落して周囲にある民家への攻撃を防ぎ続ける!
榛名の駆るザクⅢ改もファンネルを顎部や腹部のビーム砲を使って撃ち落とすが、いくら破壊しても母体である『クィン・マンサ』が存在する限りファンネルは再生し続けるのでこちらの消耗を狙っているのだろうか。
榛名「くっ…!あのクィン・マンサを破壊するには侵蝕弾頭くらいのものが必要ですが…」
リタ「400は今沖合の深海棲艦の一群を一人で押さえ込んでる… こっちの援護には回れそうにないし…」
野分「春雨… どうして、どうして…!」
野分はまだ、迷いを持っていた。 かつての戦友を、今度はその手で再び殺す事になってしまうかもしれないから。
その躊躇いを榛名は感じ取り野分に対して言葉をかける。
榛名「…殺すのは榛名がやります。野分さん、貴女は陽炎達の援護に回ってください」
野分「そんな…!」
榛名は『対・深海棲艦用のデザインチャイルド』としてこの世に生を受けている。だから深海棲艦を殺すのは自分の役目、そしてかつての仲間を野分の手にかけさせる訳にはいかないと言う配慮だろう。
しかし野分はそれを拒む。戦う事に躊躇いはある、だけどかつての仲間に対して止めたいと言う意志もあった。
野分(どうすれば… どうすれば止められる、何をすれば良い…!)
そして野分は一つの策を思いつく。 野分は百式のライフルを捨ててサーベルを抜いてクィン・マンサへの突撃を敢行する!
榛名「野分さん!?」
リタ「バカ! その重装備の機体で…」
野分「お願いです! 少しだけ、少し時間を稼いでください!」
クィン・マンサに対し接近してサーベルを振り下ろす、しかしIフィールドに防がれる。だが、野分の想定の内だ。
野分は腕部に内蔵された有線の接触回線用ワイヤーをクィン・マンサのバインダーに向かって放って、クィン・マンサへと取り付ける!
野分(接触回線が機能してる… お願い、届いて!)
説得台詞 直下
side-野分- 『躊躇いと決意と』
リタ「来るよのわっち!」
野分「そう呼ばないで、って言ってるのに!」
『クィン・マンサ』から放たれるファンネルをリバウと百式改が撃ち落して周囲にある民家への攻撃を防ぎ続ける!
榛名の駆るザクⅢ改もファンネルを顎部や腹部のビーム砲を使って撃ち落とすが、いくら破壊しても母体である『クィン・マンサ』が存在する限りファンネルは再生し続けるのでこちらの消耗を狙っているのだろうか。
榛名「くっ…!あのクィン・マンサを破壊するには侵蝕弾頭くらいのものが必要ですが…」
リタ「400は今沖合の深海棲艦の一群を一人で押さえ込んでる… こっちの援護には回れそうにないし…」
野分「春雨… どうして、どうして…!」
野分はまだ、迷いを持っていた。 かつての戦友を、今度はその手で再び殺す事になってしまうかもしれないから。
その躊躇いを榛名は感じ取り野分に対して言葉をかける。
榛名「…殺すのは榛名がやります。野分さん、貴女は陽炎達の援護に回ってください」
野分「そんな…!」
榛名は『対・深海棲艦用のデザインチャイルド』としてこの世に生を受けている。だから深海棲艦を殺すのは自分の役目、そしてかつての仲間を野分の手にかけさせる訳にはいかないと言う配慮だろう。
しかし野分はそれを拒む。戦う事に躊躇いはある、だけどかつての仲間に対して止めたいと言う意志もあった。
野分(どうすれば… どうすれば止められる、何をすれば良い…!)
そして野分は一つの策を思いつく。 野分は百式のライフルを捨ててサーベルを抜いてクィン・マンサへの突撃を敢行する!
榛名「野分さん!?」
リタ「バカ! その重装備の機体で…」
野分「お願いです! 少しだけ、少し時間を稼いでください!」
クィン・マンサに対し接近してサーベルを振り下ろす、しかしIフィールドに防がれる。だが、野分の想定の内だ。
野分は腕部に内蔵された有線の接触回線用ワイヤーをクィン・マンサのバインダーに向かって放って、クィン・マンサへと取り付ける!
野分(接触回線が機能してる… お願い、届いて!)
説得台詞 直下
26: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/01(火) 01:56:29.26 ID:ih3Ddq8A0
野分「もう止めて!春雨を撃ちたくないの!」
駆逐棲姫「ダマレ! オマエハワタシヲ見殺シニシタ癖ニ!」
野分「ッ…!確かに、そうかもしれない… 間に合う距離じゃなかった、なんて言い訳もしないわ。でもね、私は春雨と戦いたく無い!」
駆逐棲姫「ナラ死ネ!ソシテ水底ニ消エロ!」
クィン・マンサは百式を振り払い、ファンネルの矛先を一斉に野分へと向ける!
野分「しまっ…」
リタ「このバカッ!」
そこにリタのリバウが変形して割って入り、アタッカーを百式に引っ掛ける形で強引に射線上から百式を逃がした。
リタ「本当にバカなんじゃ無いの!? アレは敵なのよ!」
野分「でも…! 春雨としての心が残ってるなら…!」
リタ「縋りたい気持ちはわかる… でも、今はそんな感傷は捨てなさい!」
野分「何でそんな事言えるのよ!」
リタ「曲りなりにも元軍人だからだよ!アレを破壊しないとアンタ一人の感傷の為に他の民間人がいっぱい死ぬかもしれないのわかってるの!?
それにアレはサイコ・マシン、感情によってサイコミュを暴走させるかもしれないの!その危険性はわかるんでしょ!」
野分「ッ!? それは…」
リタ「…説得するのは止めない。でも少なくとも、無力化してコックピットから引きずり出すなりなんなりしてからやって!」
駆逐棲姫「不愉快ダ… 消シテヤル!」
駆逐棲姫は野分とリタに対して胸部のメガ粒子砲の照準を向けて、収束させる!
リタ「まずっ!?」
野分「お願い、止めて春雨!」
榛名「このままでは…!」
そして胸部メガ粒子砲がリタと野分に放たれる直前で、別の方向からのミサイル一斉射によって発射が妨げられた!
駆逐棲姫「ナッ…!?」
榛名「増援…?」
駆逐棲姫「ダマレ! オマエハワタシヲ見殺シニシタ癖ニ!」
野分「ッ…!確かに、そうかもしれない… 間に合う距離じゃなかった、なんて言い訳もしないわ。でもね、私は春雨と戦いたく無い!」
駆逐棲姫「ナラ死ネ!ソシテ水底ニ消エロ!」
クィン・マンサは百式を振り払い、ファンネルの矛先を一斉に野分へと向ける!
野分「しまっ…」
リタ「このバカッ!」
そこにリタのリバウが変形して割って入り、アタッカーを百式に引っ掛ける形で強引に射線上から百式を逃がした。
リタ「本当にバカなんじゃ無いの!? アレは敵なのよ!」
野分「でも…! 春雨としての心が残ってるなら…!」
リタ「縋りたい気持ちはわかる… でも、今はそんな感傷は捨てなさい!」
野分「何でそんな事言えるのよ!」
リタ「曲りなりにも元軍人だからだよ!アレを破壊しないとアンタ一人の感傷の為に他の民間人がいっぱい死ぬかもしれないのわかってるの!?
それにアレはサイコ・マシン、感情によってサイコミュを暴走させるかもしれないの!その危険性はわかるんでしょ!」
野分「ッ!? それは…」
リタ「…説得するのは止めない。でも少なくとも、無力化してコックピットから引きずり出すなりなんなりしてからやって!」
駆逐棲姫「不愉快ダ… 消シテヤル!」
駆逐棲姫は野分とリタに対して胸部のメガ粒子砲の照準を向けて、収束させる!
リタ「まずっ!?」
野分「お願い、止めて春雨!」
榛名「このままでは…!」
そして胸部メガ粒子砲がリタと野分に放たれる直前で、別の方向からのミサイル一斉射によって発射が妨げられた!
駆逐棲姫「ナッ…!?」
榛名「増援…?」
27: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/01(火) 02:28:11.76 ID:ih3Ddq8A0
クィン・マンサの遥か後方から飛来する5機の航空機、その中の1機から放たれたのが先程のミサイル斉射だった。
1機は完全な航空機だったが、他の4機は航空機の上に人型が乗っている状態だ。そして1機の戦闘機から各機に指示が下された!
飛龍「エンガノ02より各機、これより戦闘空域に突入するわよ!
私と吹雪はザクⅢを含む3機と入れ替えでクィン・マンサと交戦、翔鶴と瑞鶴は地上掃討と撤退支援!イクは各ベースジャバーに搭載された物資で後退した機体への補給を!」
吹雪「06、了解! これより交戦開始します!」
イク「07、了解なのね!」
翔鶴「15、了解。これより、敵の掃討に移行します!」
瑞鶴「16、了解よ!雑魚なんて私達で片付けるんだから!」
榛名「IFFに応答、友軍機…!」
リタ「あの火力でハシラジマにあった機体は… 『FAZZ』!?」
そして榛名達の上空から4機のMSが降下し、彼女達の前に立ちふさがる。
吹雪「こちら吹雪、『クィン・マンサ』の相手は私達が引き継ぎます!三人は後退して補給を!」
野分「し、しかし…」
飛龍「大丈夫よ。 いくらサイコミュ機と言っても、倒せ無い訳じゃない」
リタ「こっちも推力剤カツカツだし… どうする?」
榛名「二人共、一度後退し補給を受けましょう」
野分「…了解!」
リタ「了解!」
翔鶴「瑞鶴、撃ち落とすのはファンネルと雑魚だけで良いわ。クィン・マンサの注意は飛龍さん達が引き付けてくれる!」
瑞鶴「了解!あんまり手出しすると危なそうだし!」
自軍増援
・RGZ-91B リガズィ・カスタム(飛龍)
・MSM-04 アッガイ(イク)
・FA-10A FAZZ (吹雪)
・MS-14BR 高機動型ゲルググ改JR(翔鶴)
・MS-14BR 高機動型ゲルググ改YL(瑞鶴)
視点選択 直下
1.翔鶴『受け取った力、感じる想い』
2.飛龍『束の間の共闘』
3.曙『無力な自分』
1機は完全な航空機だったが、他の4機は航空機の上に人型が乗っている状態だ。そして1機の戦闘機から各機に指示が下された!
飛龍「エンガノ02より各機、これより戦闘空域に突入するわよ!
私と吹雪はザクⅢを含む3機と入れ替えでクィン・マンサと交戦、翔鶴と瑞鶴は地上掃討と撤退支援!イクは各ベースジャバーに搭載された物資で後退した機体への補給を!」
吹雪「06、了解! これより交戦開始します!」
イク「07、了解なのね!」
翔鶴「15、了解。これより、敵の掃討に移行します!」
瑞鶴「16、了解よ!雑魚なんて私達で片付けるんだから!」
榛名「IFFに応答、友軍機…!」
リタ「あの火力でハシラジマにあった機体は… 『FAZZ』!?」
そして榛名達の上空から4機のMSが降下し、彼女達の前に立ちふさがる。
吹雪「こちら吹雪、『クィン・マンサ』の相手は私達が引き継ぎます!三人は後退して補給を!」
野分「し、しかし…」
飛龍「大丈夫よ。 いくらサイコミュ機と言っても、倒せ無い訳じゃない」
リタ「こっちも推力剤カツカツだし… どうする?」
榛名「二人共、一度後退し補給を受けましょう」
野分「…了解!」
リタ「了解!」
翔鶴「瑞鶴、撃ち落とすのはファンネルと雑魚だけで良いわ。クィン・マンサの注意は飛龍さん達が引き付けてくれる!」
瑞鶴「了解!あんまり手出しすると危なそうだし!」
自軍増援
・RGZ-91B リガズィ・カスタム(飛龍)
・MSM-04 アッガイ(イク)
・FA-10A FAZZ (吹雪)
・MS-14BR 高機動型ゲルググ改JR(翔鶴)
・MS-14BR 高機動型ゲルググ改YL(瑞鶴)
視点選択 直下
1.翔鶴『受け取った力、感じる想い』
2.飛龍『束の間の共闘』
3.曙『無力な自分』
30: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/01(火) 22:32:05.88 ID:LzPd4tZP0
side-翔鶴-『受け取った力、感じる想い』
翔鶴はスラスターで真紅のゲルググを空中ロールさせ、地上に降りて近接戦闘を行おうとするアッシマーの頭部に蹴る。
そしてよろけた隙を突いて瑞鶴の蒼いゲルググがナギナタを振るい、機体を切り裂く!
翔鶴「これで4機…!」
瑞鶴「やっぱ良い機体ね、コイツ!」
二人の駆る『MS-14BR 高機動型ゲルググ改』は通常のゲルググとは異なり、かなりのチューンが施されている。
そして二人の元々の能力も合わさり、深海棲艦の機体を寄せ付けぬ戦いぶりを見せていた。
翔鶴「瑞鳳に貰ったものだから、傷つけないようにしないと…」
瑞鶴「良いプレゼントなんだか押し付けられたんだか…」
彼女達がエンガノに参加後、この2機を瑞鳳から直接託されていた。幼馴染だから身内びいきしているのか、それとも実力を見抜いての事かは不明だが。
しかし彼女達にとって、『瑞鳳と共に戦える』事が何よりも嬉しかった。また幼き日々のように頼られてると思っていたから。
翔鶴「大体地上の敵は掃討したから、あっちの『n_i_t_r_o』機をどうにかしないと…」
瑞鶴「あの子達も疲弊してるだろうし… クィン・マンサは飛龍さんと吹雪が居るから何とかなるか」
翔鶴「…瑞鶴、私は飛龍さん達の援護に回るわ」
瑞鶴「え、どうしたの…?」
翔鶴「あのクィン・マンサから何か感じるの… 悲鳴みたいな、悲しみみたいな…」
言葉には上手く出来ない、それでも翔鶴は何かを感じている。瑞鶴にも、榛名ですら解らないような深い悲しみをクィン・マンサが発している事を。
翔鶴だけは気付いていた。何故かはわからない、縁があるのかもしれない… しかし翔鶴は無意識の内に心の中で『彼女を止めたい』と想っていた。
瑞鶴「…わかった、私があの子達をちゃんと補給所まで撤退させる。その代わり、ちゃんと戻ってきてよ!」
翔鶴「ええ、今日の食事当番私だからサボって瑞鳳に怒られるのも嫌だもの!」
瑞鶴は翔鶴の気持ちを読み取りクィン・マンサの元へ向かう事を促し、翔鶴はそれに従って機体を飛龍達へと合流を図った。
吹雪「はぁぁぁぁぁぁっ!」
吹雪は背部のミサイルポッドを用いてクィン・マンサへと牽制を仕掛けて、その隙を突いて飛龍がトリモチランチャーを関節部に放って動きを封じる!
飛龍「よしっ、今よ吹雪!」
吹雪「はい! メガ粒子充填開始…!」
吹雪はハイパー・メガ・カノンの砲身をクィン・マンサの頭部へと向けてエネルギーを収束させ放つ!
しかしクィン・マンサの頭部メガ粒子砲と胸部メガ粒子砲が同時に放たれて、相殺されてしまった。
飛龍「チッ… 虎の子の武器を…!」
吹雪「まだハイ・メガが二つ残ってます! 早くトドメを…」
翔鶴「待ってください!」
飛龍「翔鶴!?」
翔鶴「少しだけ、時間をください!あの子、苦しんでるんです!」
飛龍「え…?」
説得台詞 直下
翔鶴はスラスターで真紅のゲルググを空中ロールさせ、地上に降りて近接戦闘を行おうとするアッシマーの頭部に蹴る。
そしてよろけた隙を突いて瑞鶴の蒼いゲルググがナギナタを振るい、機体を切り裂く!
翔鶴「これで4機…!」
瑞鶴「やっぱ良い機体ね、コイツ!」
二人の駆る『MS-14BR 高機動型ゲルググ改』は通常のゲルググとは異なり、かなりのチューンが施されている。
そして二人の元々の能力も合わさり、深海棲艦の機体を寄せ付けぬ戦いぶりを見せていた。
翔鶴「瑞鳳に貰ったものだから、傷つけないようにしないと…」
瑞鶴「良いプレゼントなんだか押し付けられたんだか…」
彼女達がエンガノに参加後、この2機を瑞鳳から直接託されていた。幼馴染だから身内びいきしているのか、それとも実力を見抜いての事かは不明だが。
しかし彼女達にとって、『瑞鳳と共に戦える』事が何よりも嬉しかった。また幼き日々のように頼られてると思っていたから。
翔鶴「大体地上の敵は掃討したから、あっちの『n_i_t_r_o』機をどうにかしないと…」
瑞鶴「あの子達も疲弊してるだろうし… クィン・マンサは飛龍さんと吹雪が居るから何とかなるか」
翔鶴「…瑞鶴、私は飛龍さん達の援護に回るわ」
瑞鶴「え、どうしたの…?」
翔鶴「あのクィン・マンサから何か感じるの… 悲鳴みたいな、悲しみみたいな…」
言葉には上手く出来ない、それでも翔鶴は何かを感じている。瑞鶴にも、榛名ですら解らないような深い悲しみをクィン・マンサが発している事を。
翔鶴だけは気付いていた。何故かはわからない、縁があるのかもしれない… しかし翔鶴は無意識の内に心の中で『彼女を止めたい』と想っていた。
瑞鶴「…わかった、私があの子達をちゃんと補給所まで撤退させる。その代わり、ちゃんと戻ってきてよ!」
翔鶴「ええ、今日の食事当番私だからサボって瑞鳳に怒られるのも嫌だもの!」
瑞鶴は翔鶴の気持ちを読み取りクィン・マンサの元へ向かう事を促し、翔鶴はそれに従って機体を飛龍達へと合流を図った。
吹雪「はぁぁぁぁぁぁっ!」
吹雪は背部のミサイルポッドを用いてクィン・マンサへと牽制を仕掛けて、その隙を突いて飛龍がトリモチランチャーを関節部に放って動きを封じる!
飛龍「よしっ、今よ吹雪!」
吹雪「はい! メガ粒子充填開始…!」
吹雪はハイパー・メガ・カノンの砲身をクィン・マンサの頭部へと向けてエネルギーを収束させ放つ!
しかしクィン・マンサの頭部メガ粒子砲と胸部メガ粒子砲が同時に放たれて、相殺されてしまった。
飛龍「チッ… 虎の子の武器を…!」
吹雪「まだハイ・メガが二つ残ってます! 早くトドメを…」
翔鶴「待ってください!」
飛龍「翔鶴!?」
翔鶴「少しだけ、時間をください!あの子、苦しんでるんです!」
飛龍「え…?」
説得台詞 直下
32: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/02(水) 00:06:53.68 ID:EOvWgvmo0
翔鶴は自分の所持する武装を捨て野分と同じように接近し、有線通信用のワイヤーで駆逐棲姫の説得を試みた。
翔鶴「私は貴女の味方よ… 苦しみの理由を教えて!」
駆逐棲姫「苦シミ、ダト…?」
翔鶴「そう。私にはわかる… 貴女は苦しんでる。お願い、何で苦しいのか教えて!」
駆逐棲姫「苦シクナンカ無イ! オマエモ不愉快ダ!」
翔鶴「不愉快なのは当たり前よ… どこか心の中で自分で泣いてる事にも気付かないで、そうやって拒絶して力を振るうだけなら!」
駆逐棲姫「ッ…!?」
翔鶴は言葉で駆逐棲姫へと語りかける。クィン・マンサは暴れる兆候も無く、ただゲルググに押さえつけられた。
その光景はまるで、子供を諭す母親のように…
飛龍「嘘… 動きを止めた…?」
吹雪「一体何を…」
飛龍と吹雪は呆然と見てる事しか出来ない。 そして二人は気付かない、クィン・マンサの頭部から少しだけ、光が漏れ出している事に…
翔鶴(クィン・マンサのサイコミュから、光が漏れてる…?)
駆逐棲姫「何ダ、コレハ…」
翔鶴(そう言うことね…! クィン・マンサのサイコミュが私の思念を拾ってる、理由はわからないけど…)
翔鶴「お願い… 戦うのを止めて、私とお話しましょう」
駆逐棲姫「ウグッ… ァァァ…」
翔鶴(頭の中に… これは、この子の記憶…?)
翔鶴「サイコミュを介して伝わってくる… 貴女がどれだけ苦しくて辛かったか、『春雨』ちゃんの気持ちが…」
吹雪「え…?」
飛龍「翔鶴… まさか、深海棲艦と心を通わせてるの…?」
駆逐棲姫「ナ、何故…」
翔鶴「痛かった、苦しかった… そして死ぬのが怖かった。うん、全部伝わったわ… それで憎しみしか無くなっちゃったのね…」
駆逐棲姫「あ…」
翔鶴「まだ、貴女の中に『春雨』は残ってる。なら伝える事が出来る筈よ、あの子達にも」
駆逐棲姫「初、風…」
翔鶴「そんなものから降りて、一緒に行きま… ッ…!?」
駆逐棲姫「違ウ… 違ウ違ウ! 違ウゥゥゥゥゥゥゥ!」
吹雪「そんな… サイコミュが暴走してます!」
飛龍「翔鶴!今すぐソイツから離れて!」
翔鶴「駄目! 戻ってきて! そんな『もの』に呑まれちゃ…」
駆逐棲姫「ウルサイ!」
クィン・マンサがゲルググを弾き飛ばし、関節部に貼り付いたトリモチを千切る!
駆逐棲姫「ワタシヲ惑ワス雑念ガ! 消エロ!」
クィン・マンサの胸部ビーム砲が起き上がれて居ないゲルググへと放たれるがギリギリの所で飛龍が救出に成功する!
飛龍「大丈夫、翔鶴?」
翔鶴「何とか…」
翔鶴「私は貴女の味方よ… 苦しみの理由を教えて!」
駆逐棲姫「苦シミ、ダト…?」
翔鶴「そう。私にはわかる… 貴女は苦しんでる。お願い、何で苦しいのか教えて!」
駆逐棲姫「苦シクナンカ無イ! オマエモ不愉快ダ!」
翔鶴「不愉快なのは当たり前よ… どこか心の中で自分で泣いてる事にも気付かないで、そうやって拒絶して力を振るうだけなら!」
駆逐棲姫「ッ…!?」
翔鶴は言葉で駆逐棲姫へと語りかける。クィン・マンサは暴れる兆候も無く、ただゲルググに押さえつけられた。
その光景はまるで、子供を諭す母親のように…
飛龍「嘘… 動きを止めた…?」
吹雪「一体何を…」
飛龍と吹雪は呆然と見てる事しか出来ない。 そして二人は気付かない、クィン・マンサの頭部から少しだけ、光が漏れ出している事に…
翔鶴(クィン・マンサのサイコミュから、光が漏れてる…?)
駆逐棲姫「何ダ、コレハ…」
翔鶴(そう言うことね…! クィン・マンサのサイコミュが私の思念を拾ってる、理由はわからないけど…)
翔鶴「お願い… 戦うのを止めて、私とお話しましょう」
駆逐棲姫「ウグッ… ァァァ…」
翔鶴(頭の中に… これは、この子の記憶…?)
翔鶴「サイコミュを介して伝わってくる… 貴女がどれだけ苦しくて辛かったか、『春雨』ちゃんの気持ちが…」
吹雪「え…?」
飛龍「翔鶴… まさか、深海棲艦と心を通わせてるの…?」
駆逐棲姫「ナ、何故…」
翔鶴「痛かった、苦しかった… そして死ぬのが怖かった。うん、全部伝わったわ… それで憎しみしか無くなっちゃったのね…」
駆逐棲姫「あ…」
翔鶴「まだ、貴女の中に『春雨』は残ってる。なら伝える事が出来る筈よ、あの子達にも」
駆逐棲姫「初、風…」
翔鶴「そんなものから降りて、一緒に行きま… ッ…!?」
駆逐棲姫「違ウ… 違ウ違ウ! 違ウゥゥゥゥゥゥゥ!」
吹雪「そんな… サイコミュが暴走してます!」
飛龍「翔鶴!今すぐソイツから離れて!」
翔鶴「駄目! 戻ってきて! そんな『もの』に呑まれちゃ…」
駆逐棲姫「ウルサイ!」
クィン・マンサがゲルググを弾き飛ばし、関節部に貼り付いたトリモチを千切る!
駆逐棲姫「ワタシヲ惑ワス雑念ガ! 消エロ!」
クィン・マンサの胸部ビーム砲が起き上がれて居ないゲルググへと放たれるがギリギリの所で飛龍が救出に成功する!
飛龍「大丈夫、翔鶴?」
翔鶴「何とか…」
33: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/02(水) 00:47:25.53 ID:EOvWgvmo0
side-飛龍-『束の間の共闘』
翔鶴「あの子は、春雨ちゃんは苦しんでるんです! あの暴走しかけた一瞬、あの子の中に何かが…」
飛龍「まだ完璧に取り込まれてる訳じゃないのね… なら、人としての意思が残ってるなら勝機はある…!」
飛龍はリガズィの背部にゲルググを載せ、空中を旋回しながら思案する。 何か『邪魔』を排除できる策があれば戦闘を止められると踏んで、だ。
そして飛龍は思い出した。 自分が今左薬指につけているモノを、どうやって蒼龍を元に戻したかを。
飛龍「吹雪、アイツの足を止めて!私が指示するタイミングから1分くらい!」
吹雪「え…?」
飛龍「私の指輪を使って『プラフスキー・バースト』を発生させる!」
吹雪「でも、バースト核になれるのは… そうか、飛龍さんもバーストが出来る…!」
かつて飛龍は瑞鳳と共にバーストの中心、核となっている。充分に飛龍でも『プラフスキー・バースト現象』を引き起こす事が出来るだろう。
ただしお台場で使ったアリスタ結晶体は今持っているものより大きく、お台場全体を巻き込めたのも大型結晶体があったから出来たものであり現在持ってるアリスタでは範囲はかなり狭くなるかもしれなかったが。
吹雪「でも、私一人じゃ…」
「私を呼んだか?」
コックピットの中に憶えのある声が響いた。忌々しくもあるし、頼もしくもある声だ。恐らく自衛隊の回線を使ってるので米軍の通信も傍受していたのだろう、そしてその男が舞鶴に居るのは知っていた。
グラハム「よもや君に出会えようとは。乙女座の私には、センチメンタリズムな運命を感じずにはいられない…」
飛龍「まぁた余計な事言ってる気がするけど… 遅い登場じゃない、グラハム・エーカー!」
グラハム「堅物の艦長と指揮官の説得に時間がかかってしまってな。今から『R・レーガン』所属部隊は戦線へと参加する。それより、飛龍。ヤツを止める手段があるのか?」
飛龍「ええ、とっておき… でも接近しないとキツイし暴走状態になってる今、迂闊に接近出来ない」
グラハム「キミ程の人間が躊躇するとはな… ここは私の役目、と言う訳だな?」
飛龍「相手はビーム兵器持ちよ、現行兵器でやれる?」
グラハム「私を誰だと思っている?」
飛龍「そうだったわね… 任せたわよ、グラハム・エーカー!」
そしてグラハムの乗るF-35Bと飛龍のリガズィが同じタイミングでクィン・マンサに対し攻撃を仕掛ける!
駆逐棲姫「雑魚ガ、消エロ!」
クィン・マンサのファンネルが落としやすいであろうF-35Bに殺到するが…
相手が悪かった。そう言うしか無い程、F-35はファンネルによる包囲網を潜り抜ける!
駆逐棲姫「ナニッ!?」
グラハム「敢えて言わせてもらおう!グラハム・エーカーであると!!」
飛龍「吹雪!」
吹雪「はい!」
リガズィがゲルググを載せたままクィン・マンサを肉薄し、その後方から吹雪による足止め攻撃が殺到する!
そして飛龍は意識を集中させ、意思を『アリスタ』によって増幅させる
翔鶴「今です飛龍さん!」
飛龍「繋げ、私達の意思を…! プラフスキー・バースト!」
そしてリガズィとゲルググ、クィン・マンサがオレンジ色の光へと包まれて飛龍と翔鶴、駆逐棲姫の意識を繋いだ…
説得台詞(飛龍) 直下
翔鶴「あの子は、春雨ちゃんは苦しんでるんです! あの暴走しかけた一瞬、あの子の中に何かが…」
飛龍「まだ完璧に取り込まれてる訳じゃないのね… なら、人としての意思が残ってるなら勝機はある…!」
飛龍はリガズィの背部にゲルググを載せ、空中を旋回しながら思案する。 何か『邪魔』を排除できる策があれば戦闘を止められると踏んで、だ。
そして飛龍は思い出した。 自分が今左薬指につけているモノを、どうやって蒼龍を元に戻したかを。
飛龍「吹雪、アイツの足を止めて!私が指示するタイミングから1分くらい!」
吹雪「え…?」
飛龍「私の指輪を使って『プラフスキー・バースト』を発生させる!」
吹雪「でも、バースト核になれるのは… そうか、飛龍さんもバーストが出来る…!」
かつて飛龍は瑞鳳と共にバーストの中心、核となっている。充分に飛龍でも『プラフスキー・バースト現象』を引き起こす事が出来るだろう。
ただしお台場で使ったアリスタ結晶体は今持っているものより大きく、お台場全体を巻き込めたのも大型結晶体があったから出来たものであり現在持ってるアリスタでは範囲はかなり狭くなるかもしれなかったが。
吹雪「でも、私一人じゃ…」
「私を呼んだか?」
コックピットの中に憶えのある声が響いた。忌々しくもあるし、頼もしくもある声だ。恐らく自衛隊の回線を使ってるので米軍の通信も傍受していたのだろう、そしてその男が舞鶴に居るのは知っていた。
グラハム「よもや君に出会えようとは。乙女座の私には、センチメンタリズムな運命を感じずにはいられない…」
飛龍「まぁた余計な事言ってる気がするけど… 遅い登場じゃない、グラハム・エーカー!」
グラハム「堅物の艦長と指揮官の説得に時間がかかってしまってな。今から『R・レーガン』所属部隊は戦線へと参加する。それより、飛龍。ヤツを止める手段があるのか?」
飛龍「ええ、とっておき… でも接近しないとキツイし暴走状態になってる今、迂闊に接近出来ない」
グラハム「キミ程の人間が躊躇するとはな… ここは私の役目、と言う訳だな?」
飛龍「相手はビーム兵器持ちよ、現行兵器でやれる?」
グラハム「私を誰だと思っている?」
飛龍「そうだったわね… 任せたわよ、グラハム・エーカー!」
そしてグラハムの乗るF-35Bと飛龍のリガズィが同じタイミングでクィン・マンサに対し攻撃を仕掛ける!
駆逐棲姫「雑魚ガ、消エロ!」
クィン・マンサのファンネルが落としやすいであろうF-35Bに殺到するが…
相手が悪かった。そう言うしか無い程、F-35はファンネルによる包囲網を潜り抜ける!
駆逐棲姫「ナニッ!?」
グラハム「敢えて言わせてもらおう!グラハム・エーカーであると!!」
飛龍「吹雪!」
吹雪「はい!」
リガズィがゲルググを載せたままクィン・マンサを肉薄し、その後方から吹雪による足止め攻撃が殺到する!
そして飛龍は意識を集中させ、意思を『アリスタ』によって増幅させる
翔鶴「今です飛龍さん!」
飛龍「繋げ、私達の意思を…! プラフスキー・バースト!」
そしてリガズィとゲルググ、クィン・マンサがオレンジ色の光へと包まれて飛龍と翔鶴、駆逐棲姫の意識を繋いだ…
説得台詞(飛龍) 直下
35: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/02(水) 02:43:07.73 ID:EOvWgvmo0
翔鶴「これは…」
飛龍「意識共有領域、プラフスキー・バーストによる一種の作用… でも、私一人じゃこれが限界みたい…」
二人は一面真っ白な世界に立つ。 しかしその世界は序々に漆黒に侵蝕され、崩壊寸前だった。
バースト現象の発現には精神力と意思の強さが必要、しかし飛龍だけではこうやって空間を維持する事すら限界に近い。
駆逐棲姫「貴様ラ…!」
そして二人の目の前に駆逐棲姫が立つ。いや、彼女は立っていない。
なぜなら…
翔鶴「そんな…!」
飛龍「足が、無いのね…」
駆逐棲姫「ソンナモノ、死ンダ時ニナクシテイル!」
翔鶴「お願い、もう止めて… 怒りに任せていては、悲しみが増えるだけなのよ…!
そんなの、本当の貴女は望んでいない筈!」
駆逐棲姫「黙レ! スベテ沈メテヤル…!」
飛龍「…今の貴女、あの時の蒼龍そっくりね」
飛龍は駆逐棲姫に『n_i_t_r_o』によって攻撃的になっていた蒼龍を重ねた。飛龍への復讐に囚われていた彼女は、本当に今の駆逐棲姫にそっくりだったからだ。
そして今の状況も殆ど同じ、バースト空間内で意識共有を行っている。しかし飛龍には、蒼龍の時には見えた駆逐棲姫の『本心』が見えなかった。
飛龍「貴女に銃を向けた事、謝らせてもらうわ。ごめんなさい…」
駆逐棲姫「ナニ…?」
飛龍「私達は本当は貴女と戦いたい訳じゃない。 でも、多くを奪われない為に武器を取った… それが、人間としてやらなければならない事だったから」
駆逐棲姫「オマエ…」
飛龍「私達は貴女と本心から敵対したい訳じゃないの、それが前提の話よ。
私達は貴女を助けたいの… でも、貴女からSOSを出してくれなきゃ何も出来無い…」
駆逐棲姫「フザケルナ!ワタシハ…」
飛龍「お願いだから、助けを求めて… 『春雨』!」
駆逐棲姫「ソノ名デ呼ブナ!モウ春雨ハ居ナイ!」
翔鶴「違うわ、まだ『春雨』は残ってる… 貴女の中でまだ生きているのよ!」
駆逐棲姫「チガウ!」
そして駆逐棲姫の背後から禍々しい影が現出し、世界を壊し始める!
飛龍「駄目っ、もう… 維持出来ない…!」
翔鶴「そんな…!」
駆逐棲姫「ウルサイ、ワタシヲ惑ワスノイズガ…!」
飛龍「でも一つだけ、わかった…!」
翔鶴「え…?」
飛龍「あの影よ、『春雨』を歪めてるのは…」
そして飛龍と翔鶴の意識は現実へと引き戻される。
飛龍「意識共有領域、プラフスキー・バーストによる一種の作用… でも、私一人じゃこれが限界みたい…」
二人は一面真っ白な世界に立つ。 しかしその世界は序々に漆黒に侵蝕され、崩壊寸前だった。
バースト現象の発現には精神力と意思の強さが必要、しかし飛龍だけではこうやって空間を維持する事すら限界に近い。
駆逐棲姫「貴様ラ…!」
そして二人の目の前に駆逐棲姫が立つ。いや、彼女は立っていない。
なぜなら…
翔鶴「そんな…!」
飛龍「足が、無いのね…」
駆逐棲姫「ソンナモノ、死ンダ時ニナクシテイル!」
翔鶴「お願い、もう止めて… 怒りに任せていては、悲しみが増えるだけなのよ…!
そんなの、本当の貴女は望んでいない筈!」
駆逐棲姫「黙レ! スベテ沈メテヤル…!」
飛龍「…今の貴女、あの時の蒼龍そっくりね」
飛龍は駆逐棲姫に『n_i_t_r_o』によって攻撃的になっていた蒼龍を重ねた。飛龍への復讐に囚われていた彼女は、本当に今の駆逐棲姫にそっくりだったからだ。
そして今の状況も殆ど同じ、バースト空間内で意識共有を行っている。しかし飛龍には、蒼龍の時には見えた駆逐棲姫の『本心』が見えなかった。
飛龍「貴女に銃を向けた事、謝らせてもらうわ。ごめんなさい…」
駆逐棲姫「ナニ…?」
飛龍「私達は本当は貴女と戦いたい訳じゃない。 でも、多くを奪われない為に武器を取った… それが、人間としてやらなければならない事だったから」
駆逐棲姫「オマエ…」
飛龍「私達は貴女と本心から敵対したい訳じゃないの、それが前提の話よ。
私達は貴女を助けたいの… でも、貴女からSOSを出してくれなきゃ何も出来無い…」
駆逐棲姫「フザケルナ!ワタシハ…」
飛龍「お願いだから、助けを求めて… 『春雨』!」
駆逐棲姫「ソノ名デ呼ブナ!モウ春雨ハ居ナイ!」
翔鶴「違うわ、まだ『春雨』は残ってる… 貴女の中でまだ生きているのよ!」
駆逐棲姫「チガウ!」
そして駆逐棲姫の背後から禍々しい影が現出し、世界を壊し始める!
飛龍「駄目っ、もう… 維持出来ない…!」
翔鶴「そんな…!」
駆逐棲姫「ウルサイ、ワタシヲ惑ワスノイズガ…!」
飛龍「でも一つだけ、わかった…!」
翔鶴「え…?」
飛龍「あの影よ、『春雨』を歪めてるのは…」
そして飛龍と翔鶴の意識は現実へと引き戻される。
36: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/02(水) 02:57:30.78 ID:EOvWgvmo0
今日はここまで
現在の変動率
3/12
残り9人で説得すれば...
現在の変動率
3/12
残り9人で説得すれば...
37: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/02(水) 03:12:19.70 ID:EOvWgvmo0
またルート分岐は4つ
春雨を救えるかによってルートが変動し、榛名達の未来も変わります
現在のまま進行した場合『ルート4』、『最悪の未来』のまま進行し...
春雨救出の条件は『特定の12人全員による説得』のみです。
現在発覚しているのは
・翔鶴
・飛龍
・野分
となっており、この3人と『春雨』の関わりがヒントとなります。
多分後7人は判明しても残り2人は難しいかもしれませんが...
春雨を救えるかによってルートが変動し、榛名達の未来も変わります
現在のまま進行した場合『ルート4』、『最悪の未来』のまま進行し...
春雨救出の条件は『特定の12人全員による説得』のみです。
現在発覚しているのは
・翔鶴
・飛龍
・野分
となっており、この3人と『春雨』の関わりがヒントとなります。
多分後7人は判明しても残り2人は難しいかもしれませんが...
47: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/02(水) 22:43:26.06 ID:EOvWgvmo0
side-曙-『無力な自分』
榛名達はイクの設置していた仮設の補給ポイントへと到着する。4機ベースジャバーから物資を降ろして推力剤や武装用のEパックを機体に補充していた。
そしてそこはヤマト達が民間人を避難させている場所でもあり、一種の難民キャンプのような場所のような場所だ。
榛名「こんなに…」
コトノ「219人、これが逃げ送れてここに居る民間人の合計よ」
ヤマト「死亡・行方不明者は確認しているだけでも約60人… 恐らく、もっと増えます」
リタ「あのバケモノ共…!今は海岸線でギリギリ押し留めてはいるけど、このまま増えれれば戦線は瓦解するし… 自衛隊は何やってんの!」
ヤマト「動きは一応ある、でも『Rレーガン』の出動に仕方なく合わせてると言ったところ」
コトノ「初動が遅れてる以上、戦力としての期待は無駄。 基地司令官、保身に走ってるみたいだし」
榛名「保身…?」
コトノ「深海棲艦の侵攻は舞鶴基地によって防いでる、ってさっきお偉いさんに報告してたわ。何もしてない、避難民の誘導すらもね…」
リタ「宇宙世紀にもそう言うの居たけど… どんだけ腐ってるの…」
ヤマト「リアルタイムで戦況が上に報告されてるから信じられてはいないけど…」
補給所は人で溢れかえっている。全員が唐突な事態に対し動揺し怯えるのが精一杯だ。
その中で曙達は自らできる事をやっていた。子供への対処や食料の配布、そして状況を理解出来ていない者への説明などやる事は多いが誰一人弱音を吐かない。約一名を除いて。
曙「初風は?」
秋月「駄目です… 塞ぎ込んじゃって…」
如月「ショックが大きいのわかるけど、せめて出来る事くらいはやりなさいよ…!」
その場に初風は居ない。 余程のショックで彼女は塞ぎ込んで、何も出来なくなってしまっていた。
榛名達は曙達を手伝おうと、その場に赴く。
榛名「皆さん、お疲れ様です」
曙「ハァ… 私達はアンタ程疲れちゃいない、バカにしてるの?」
曙は榛名の労いの言葉に彼女は皮肉で返す。自分が無力、そう伝えられているようで癪に触ったからだ。
榛名「馬鹿にしてなんて…」
曙「…冗談よ。ここは良い、アンタは休憩してなさい」
榛名「しかし…」
曙「補給が終わったら直ぐ出るつもりでしょ? なら今のうちに休まないと戦えなくなるわよ」
『どうせ自分には何も出来ない』と言う言葉を飲み込み、榛名への労いを伝えた。
自分達にはまだ出来る事が残っている、そう言い聞かせて。
榛名「わかりました。もし何かあれば言ってください」
曙「わかってるわよ。 …ちゃんと、戻って来なさいよ」
榛名「それこそ、わかっています」
曙は恨む事しか出来なかった。何も出来ない自分を、戦えぬ現状を。
ただ己の無力を嘆くしか、出来なかった。
榛名達はイクの設置していた仮設の補給ポイントへと到着する。4機ベースジャバーから物資を降ろして推力剤や武装用のEパックを機体に補充していた。
そしてそこはヤマト達が民間人を避難させている場所でもあり、一種の難民キャンプのような場所のような場所だ。
榛名「こんなに…」
コトノ「219人、これが逃げ送れてここに居る民間人の合計よ」
ヤマト「死亡・行方不明者は確認しているだけでも約60人… 恐らく、もっと増えます」
リタ「あのバケモノ共…!今は海岸線でギリギリ押し留めてはいるけど、このまま増えれれば戦線は瓦解するし… 自衛隊は何やってんの!」
ヤマト「動きは一応ある、でも『Rレーガン』の出動に仕方なく合わせてると言ったところ」
コトノ「初動が遅れてる以上、戦力としての期待は無駄。 基地司令官、保身に走ってるみたいだし」
榛名「保身…?」
コトノ「深海棲艦の侵攻は舞鶴基地によって防いでる、ってさっきお偉いさんに報告してたわ。何もしてない、避難民の誘導すらもね…」
リタ「宇宙世紀にもそう言うの居たけど… どんだけ腐ってるの…」
ヤマト「リアルタイムで戦況が上に報告されてるから信じられてはいないけど…」
補給所は人で溢れかえっている。全員が唐突な事態に対し動揺し怯えるのが精一杯だ。
その中で曙達は自らできる事をやっていた。子供への対処や食料の配布、そして状況を理解出来ていない者への説明などやる事は多いが誰一人弱音を吐かない。約一名を除いて。
曙「初風は?」
秋月「駄目です… 塞ぎ込んじゃって…」
如月「ショックが大きいのわかるけど、せめて出来る事くらいはやりなさいよ…!」
その場に初風は居ない。 余程のショックで彼女は塞ぎ込んで、何も出来なくなってしまっていた。
榛名達は曙達を手伝おうと、その場に赴く。
榛名「皆さん、お疲れ様です」
曙「ハァ… 私達はアンタ程疲れちゃいない、バカにしてるの?」
曙は榛名の労いの言葉に彼女は皮肉で返す。自分が無力、そう伝えられているようで癪に触ったからだ。
榛名「馬鹿にしてなんて…」
曙「…冗談よ。ここは良い、アンタは休憩してなさい」
榛名「しかし…」
曙「補給が終わったら直ぐ出るつもりでしょ? なら今のうちに休まないと戦えなくなるわよ」
『どうせ自分には何も出来ない』と言う言葉を飲み込み、榛名への労いを伝えた。
自分達にはまだ出来る事が残っている、そう言い聞かせて。
榛名「わかりました。もし何かあれば言ってください」
曙「わかってるわよ。 …ちゃんと、戻って来なさいよ」
榛名「それこそ、わかっています」
曙は恨む事しか出来なかった。何も出来ない自分を、戦えぬ現状を。
ただ己の無力を嘆くしか、出来なかった。
48: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/02(水) 23:05:19.36 ID:EOvWgvmo0
飛龍「いい加減止めなさい!こんな事をしても、何も…」
駆逐棲姫「黙レェェェェェェ!」
駆逐棲姫はリガズィに対して胸部ビーム砲を放ち撃墜しようとするが、飛龍はギリギリのところで回避した。
しかし、飛龍の目論見どおりとなる。駆逐棲姫は飛龍と翔鶴を落とそうと躍起になっており、『もう一人』を忘れているのだ…
飛龍「吹雪!」
吹雪「はい! チャージ完了、頭部ハイ・メガ・キャノン発射!」
本来ならオミットされていたFAZZの頭部と腹部にあるハイ・メガ・キャノン、彼女の機体は使用できるように改修されている。
そしてその閃光がクィン・マンサの下半身を吹き飛ばした!
駆逐棲姫「ガァァァァァァァッ!?」
翔鶴「今…!」
翔鶴は機体をクィン・マンサの頭部へと加速させ、コックピットから彼女を引き離さそうとする。
しかしクィン・マンサの機体は光を帯びて、唐突に消失してしまう…
飛龍「消えた…?」
翔鶴「逃げたの…?」
そしてクィン・マンサの撤収に呼応するが如く、深海棲艦の一群が光に包まれ姿を消した。
瑞鶴「逃げた…!」
陽炎「ハァ… 何とか、生き残ったわね…」
舞風「あの機体、落としきれなかった…」
ガブスレイ2機とハンブラビの計3機を相手にしていた三人は安息の溜息を吐く。
榛名達も丁度補給を終わらせて戦線へと復帰しようとしていた時だった。
榛名「消えた…?」
大鳳『ええ、舞鶴の街は守りきりましたが…』
夕張『被害は割りと多いですね…』
榛名「…まだ、何かある…」
大鳳『もう一度、侵攻してくると…?』
榛名「恐らく。 瑞鳳さん達の増援は?」
大鳳『あと1時間、そしてイセさん達はあと10分で着くそうです』
榛名「わかりました」
イベント 直下
駆逐棲姫「黙レェェェェェェ!」
駆逐棲姫はリガズィに対して胸部ビーム砲を放ち撃墜しようとするが、飛龍はギリギリのところで回避した。
しかし、飛龍の目論見どおりとなる。駆逐棲姫は飛龍と翔鶴を落とそうと躍起になっており、『もう一人』を忘れているのだ…
飛龍「吹雪!」
吹雪「はい! チャージ完了、頭部ハイ・メガ・キャノン発射!」
本来ならオミットされていたFAZZの頭部と腹部にあるハイ・メガ・キャノン、彼女の機体は使用できるように改修されている。
そしてその閃光がクィン・マンサの下半身を吹き飛ばした!
駆逐棲姫「ガァァァァァァァッ!?」
翔鶴「今…!」
翔鶴は機体をクィン・マンサの頭部へと加速させ、コックピットから彼女を引き離さそうとする。
しかしクィン・マンサの機体は光を帯びて、唐突に消失してしまう…
飛龍「消えた…?」
翔鶴「逃げたの…?」
そしてクィン・マンサの撤収に呼応するが如く、深海棲艦の一群が光に包まれ姿を消した。
瑞鶴「逃げた…!」
陽炎「ハァ… 何とか、生き残ったわね…」
舞風「あの機体、落としきれなかった…」
ガブスレイ2機とハンブラビの計3機を相手にしていた三人は安息の溜息を吐く。
榛名達も丁度補給を終わらせて戦線へと復帰しようとしていた時だった。
榛名「消えた…?」
大鳳『ええ、舞鶴の街は守りきりましたが…』
夕張『被害は割りと多いですね…』
榛名「…まだ、何かある…」
大鳳『もう一度、侵攻してくると…?』
榛名「恐らく。 瑞鳳さん達の増援は?」
大鳳『あと1時間、そしてイセさん達はあと10分で着くそうです』
榛名「わかりました」
イベント 直下
50: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/03(木) 02:11:04.19 ID:VtYFVixQ0
リタ「野分、どうしてあんな事したの?」
野分「…」
榛名「リタ、今は…」
リタ「あの場で、殺されていたのは自分なのかもしれないんだよ? そしてママや私が、他の皆も殺されたかもしれない…
野分のやった事はそれだけ重大、私達を危険に晒す行為だった。理由ぐらい聞かせてよ」
野分「…春雨を止めたかった。それだけ…」
リタ「止まるって保障はあったの?」
榛名「そのくらいで…」
リタ「私は春雨ってのがどう言う人間なのかは知らない、でも次戦場でクィン・マンサが出るようなら… 容赦なく破壊する」
野分「…」
リタ「私、リバウに戻って哨戒してくる」スタスタ
榛名「ごめんなさい、リタが…」
野分「いえ、私が甘かったんです。暴走も何も考慮せず、説得だけを試みようとして…」
榛名「あの、その『春雨』さんについて教えてください」
野分「え…?」
榛名「もしかすれば、彼女を助ける手立てになるかもしれません」
野分「すみません、私は春雨とは同隊だったとは言え着任が遅くてあまり関わりが… 朝潮か秋月に聞いてください。今の初風じゃ…」
榛名「そうですか…」
野分「でも、一つだけ言えます。彼女は、とても人を憎むような子じゃなかった…」
朝潮「春雨、ですか…」
榛名「教えてください、彼女の事を」
秋月「彼女は、私と同じ時期に補充人員として部隊に所属しました」
朝潮「私と初風の原隊はMI攻略戦で壊滅、そして『MIの生き残り』として軍のプロパガンダとして利用する為私達の部隊に補充人員が配属される事になったんです。
それが秋月、そして春雨でした。 野分は私達がある作戦の救援に行った時、原隊が壊滅したので預かりになった後正式に配属された経緯です」
秋月「彼女は温厚大人しく礼儀正しい性格でした。それこそ人を憎むような子ではありませんでした…
好戦的ではなく、戦意は高くありませんが輸送作戦や防衛作戦が得意で『護る』事に関しては本当に長けてると言うのが私見です」
朝潮「そして初風は、春雨を最も可愛がっていたんです。『小動物的だ』って言って、いつもベッタリでした。初風、可愛い物が大好きですので…」
榛名「そう言う所ありましたね…」
朝潮「でも、ある日姉さんが次元転移した直後に深海棲艦の強襲を受けたんです。そして初風を庇って… いなくなりました」
秋月「そんな事が在ったに関わらず初風は常に気丈に振舞いました。 瑞鳳姉さんに対しても私達に対しても、特攻作戦の時でも…」
榛名「それで魘されていたんですね、その死の瞬間がフラッシュバックして…」
榛名(榛名と同じだ… あの悪夢の日々を思い出し続けていた榛名と…)
野分「…」
榛名「リタ、今は…」
リタ「あの場で、殺されていたのは自分なのかもしれないんだよ? そしてママや私が、他の皆も殺されたかもしれない…
野分のやった事はそれだけ重大、私達を危険に晒す行為だった。理由ぐらい聞かせてよ」
野分「…春雨を止めたかった。それだけ…」
リタ「止まるって保障はあったの?」
榛名「そのくらいで…」
リタ「私は春雨ってのがどう言う人間なのかは知らない、でも次戦場でクィン・マンサが出るようなら… 容赦なく破壊する」
野分「…」
リタ「私、リバウに戻って哨戒してくる」スタスタ
榛名「ごめんなさい、リタが…」
野分「いえ、私が甘かったんです。暴走も何も考慮せず、説得だけを試みようとして…」
榛名「あの、その『春雨』さんについて教えてください」
野分「え…?」
榛名「もしかすれば、彼女を助ける手立てになるかもしれません」
野分「すみません、私は春雨とは同隊だったとは言え着任が遅くてあまり関わりが… 朝潮か秋月に聞いてください。今の初風じゃ…」
榛名「そうですか…」
野分「でも、一つだけ言えます。彼女は、とても人を憎むような子じゃなかった…」
朝潮「春雨、ですか…」
榛名「教えてください、彼女の事を」
秋月「彼女は、私と同じ時期に補充人員として部隊に所属しました」
朝潮「私と初風の原隊はMI攻略戦で壊滅、そして『MIの生き残り』として軍のプロパガンダとして利用する為私達の部隊に補充人員が配属される事になったんです。
それが秋月、そして春雨でした。 野分は私達がある作戦の救援に行った時、原隊が壊滅したので預かりになった後正式に配属された経緯です」
秋月「彼女は温厚大人しく礼儀正しい性格でした。それこそ人を憎むような子ではありませんでした…
好戦的ではなく、戦意は高くありませんが輸送作戦や防衛作戦が得意で『護る』事に関しては本当に長けてると言うのが私見です」
朝潮「そして初風は、春雨を最も可愛がっていたんです。『小動物的だ』って言って、いつもベッタリでした。初風、可愛い物が大好きですので…」
榛名「そう言う所ありましたね…」
朝潮「でも、ある日姉さんが次元転移した直後に深海棲艦の強襲を受けたんです。そして初風を庇って… いなくなりました」
秋月「そんな事が在ったに関わらず初風は常に気丈に振舞いました。 瑞鳳姉さんに対しても私達に対しても、特攻作戦の時でも…」
榛名「それで魘されていたんですね、その死の瞬間がフラッシュバックして…」
榛名(榛名と同じだ… あの悪夢の日々を思い出し続けていた榛名と…)
51: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/03(木) 02:32:58.69 ID:VtYFVixQ0
大鳳「来た…!」
イセ『こちらエンガノ03、04聴こえる?』
大鳳「こちら04!どうぞ!」
イセ『あちったけの補給物資と予備のMS持って来たわよ』
大鳳「確か1年戦争時の機体とヤクト、浜風ちゃん用のシルヴァでしたね?」
イセ『旧式は改修施して別物になってるらしいけど… 詳しい事はリストを参照して』
増援到着
・大戦艦イセ
・RGM-79FC ストライカー・カスタム
・MS-08TX/N イフリート・ナハト
・MSN-03 ヤクト・ドーガ
・MS-15KG ギャン・クリューガー
・ARX-014 シルヴァ・バレト
・MS-14C-1A ゲルググキャノン(JN U.C.0090仕様)
・駆逐艦ユキカゼ(in愛宕)
・空母龍鳳
夕張「問題はパイロットですね…」
イセ『ギャンにはユキカゼ、ヤクトには愛宕が乗るそうよ』
大鳳「榛名さんに相談しましょう」
榛名「余剰機体へのパイロットですか…?」
大鳳「はい。 誰か候補者は…」
榛名「わかりました。聞いてみます」
パイロット選定
・RGM-79FC ストライカー・カスタム 直下
・MS-08TX/N イフリート・ナハト ↓2
・MS-14C-1A ゲルググキャノン(JN U.C.0090仕様) ↓3
選定可能メンバー
古鷹・衣笠・阿武隈・長波・如月・曙・清霜
イセ『こちらエンガノ03、04聴こえる?』
大鳳「こちら04!どうぞ!」
イセ『あちったけの補給物資と予備のMS持って来たわよ』
大鳳「確か1年戦争時の機体とヤクト、浜風ちゃん用のシルヴァでしたね?」
イセ『旧式は改修施して別物になってるらしいけど… 詳しい事はリストを参照して』
増援到着
・大戦艦イセ
・RGM-79FC ストライカー・カスタム
・MS-08TX/N イフリート・ナハト
・MSN-03 ヤクト・ドーガ
・MS-15KG ギャン・クリューガー
・ARX-014 シルヴァ・バレト
・MS-14C-1A ゲルググキャノン(JN U.C.0090仕様)
・駆逐艦ユキカゼ(in愛宕)
・空母龍鳳
夕張「問題はパイロットですね…」
イセ『ギャンにはユキカゼ、ヤクトには愛宕が乗るそうよ』
大鳳「榛名さんに相談しましょう」
榛名「余剰機体へのパイロットですか…?」
大鳳「はい。 誰か候補者は…」
榛名「わかりました。聞いてみます」
パイロット選定
・RGM-79FC ストライカー・カスタム 直下
・MS-08TX/N イフリート・ナハト ↓2
・MS-14C-1A ゲルググキャノン(JN U.C.0090仕様) ↓3
選定可能メンバー
古鷹・衣笠・阿武隈・長波・如月・曙・清霜
56: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/03(木) 21:22:55.57 ID:VtYFVixQ0
部隊編成
第一小隊(対・クィン・マンサ部隊)
・ヤクト・ドーガ
・ギャン・クリーガー
・ザクⅢ改
・リバウ
第二小隊(空中攻撃部隊)
・バイアラン・カスタム1号機
・バイアラン・カスタム2号機
・リガズィ・カスタム
・デルタプラス
第三小隊(海上支援部隊)
・フルアーマー百式改
・ゲルググキャノン改
・FAZZ
第四小隊(護衛部隊)
・ストライカー・カスタム
・イフリート・ナハト
・アッガイ
第5小隊(遊撃部隊)
・アマクサ
・高機動型ゲルググ改JR
・高機動型ゲルググ改YL
愛宕「ふぅ… ユキカゼちゃん、そっちはどう?」
ユキカゼ「現状問題はありません。 オールグリーンです」
愛宕「榛名さん、戦闘の際は私達4機編成の小隊として行動します。主な目的はクィン・マンサの撃破、もしくは揚陸するMSの掃討です」
榛名「あの、素朴な質問なんですが…」
愛宕「何ですか?」
榛名「愛宕さん、ヤクトに乗ってファンネル使えるんですか?」
愛宕「一応、ですけど。 今リタちゃんが使ってる機体、『リバウ』の本来のパイロットは私ですから」
リタ「え?」
ユキカゼ「しかしフェネクスの機能停止時にリバウは瑞鳳さんの機体となり、その後お姉ちゃんは正規パイロットから外れました」
愛宕「忙しくて訓練時間も足りないもの。で、本当は瑞鳳ちゃん用の新型が完成したからリバウに戻る筈だったんだけど…」
ユキカゼ「今リバウにはリタ・ベルナルが搭乗しています。なので必然的にヤクトになってしまった、と」
榛名「そんな事が…」
愛宕「でもリバウよりこっちの方が性に合ってるんで。なんか飛ぶのって慣れなくて…」
ユキカゼ「…お姉ちゃん、また太りましたね?」
愛宕「うっ…」ギクッ
ユキカゼ「はぁ… それでパイロットスーツが入らなくなって、陸戦用MSの簡易ジャケットを使っていると。で、空戦用だとGに耐えられないから地上機を…」
愛宕「バレちゃった…?」
ユキカゼ「後で瑞鳳さんにダイエットメニューの作成を頼んでおきます」
愛宕「そんなぁ!?」
榛名「あ、あははは…」
リタ「たまーに、ユキカゼって辛烈な事言うよね」
第一小隊(対・クィン・マンサ部隊)
・ヤクト・ドーガ
・ギャン・クリーガー
・ザクⅢ改
・リバウ
第二小隊(空中攻撃部隊)
・バイアラン・カスタム1号機
・バイアラン・カスタム2号機
・リガズィ・カスタム
・デルタプラス
第三小隊(海上支援部隊)
・フルアーマー百式改
・ゲルググキャノン改
・FAZZ
第四小隊(護衛部隊)
・ストライカー・カスタム
・イフリート・ナハト
・アッガイ
第5小隊(遊撃部隊)
・アマクサ
・高機動型ゲルググ改JR
・高機動型ゲルググ改YL
愛宕「ふぅ… ユキカゼちゃん、そっちはどう?」
ユキカゼ「現状問題はありません。 オールグリーンです」
愛宕「榛名さん、戦闘の際は私達4機編成の小隊として行動します。主な目的はクィン・マンサの撃破、もしくは揚陸するMSの掃討です」
榛名「あの、素朴な質問なんですが…」
愛宕「何ですか?」
榛名「愛宕さん、ヤクトに乗ってファンネル使えるんですか?」
愛宕「一応、ですけど。 今リタちゃんが使ってる機体、『リバウ』の本来のパイロットは私ですから」
リタ「え?」
ユキカゼ「しかしフェネクスの機能停止時にリバウは瑞鳳さんの機体となり、その後お姉ちゃんは正規パイロットから外れました」
愛宕「忙しくて訓練時間も足りないもの。で、本当は瑞鳳ちゃん用の新型が完成したからリバウに戻る筈だったんだけど…」
ユキカゼ「今リバウにはリタ・ベルナルが搭乗しています。なので必然的にヤクトになってしまった、と」
榛名「そんな事が…」
愛宕「でもリバウよりこっちの方が性に合ってるんで。なんか飛ぶのって慣れなくて…」
ユキカゼ「…お姉ちゃん、また太りましたね?」
愛宕「うっ…」ギクッ
ユキカゼ「はぁ… それでパイロットスーツが入らなくなって、陸戦用MSの簡易ジャケットを使っていると。で、空戦用だとGに耐えられないから地上機を…」
愛宕「バレちゃった…?」
ユキカゼ「後で瑞鳳さんにダイエットメニューの作成を頼んでおきます」
愛宕「そんなぁ!?」
榛名「あ、あははは…」
リタ「たまーに、ユキカゼって辛烈な事言うよね」
57: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/04(金) 04:49:15.51 ID:WlaqZPCy0
《空母『龍鳳』 飛行甲板》
吹雪「機体の調子は?」
如月「こちらは問題無いみたい… 今マニュアル呼んで色々やってみてるけど…」
野分「ゲルググキャノン、狙撃仕様ですか…」
吹雪「翔鶴さん達の機体をコピーして、改修したんです。 性能も同等のレプリカ品ですよ」
如月「コピー機なのね、これ」
吹雪「はい。後は鹵獲した時に本体が使いものにならなかった『ジム・スナイパー』のロングレンジライフルと『ザクフリッパー』のセンサーアイを流用してます」
野分「よくあったわね、余剰パーツ」
吹雪「結構ありましたよ? ヤクト用のメガ・ガトリングとか今、百式改が装備してる『メガ・バズーカ・ランチャー』とか」
野分「メガ・バズーカ・ランチャー… 余剰火力では…?」
吹雪「それ私に言います?」←ハイパー・メガ・キャノン2丁
野分「すみません…」
如月「でも、エネルギーはどうするの? 現状、内蔵ジェネレーターじゃそこまで持たないわよ」
吹雪「その点は大丈夫です。龍鳳さん、調子は?」
龍鳳『こちらは良好です。この重力子エンジンの出力なら余剰過ぎる出力で、船体の方が…』
吹雪「ぶんどった超戦艦級の重力子エンジンですからね」
如月「ちょ、そんなもん内蔵してるの!?」
吹雪「ヒュウガさんの考案です。 そして今私達の機体と武装には重力子エンジンの余剰出力をMS用電力に変換して接続している状態なんですよ。
例え私達が全砲門を一斉に最大出力で放ったとしても計算上は2時間連射できる、との事だそうですけど」
野分「それなら心配なさそうね・・・ 船体の爆発以外」
龍鳳『ふぇっ!?』
吹雪「大丈夫ですよ、多分」
如月「確証無いのね!?」
野分「はぁ・・・」
龍鳳『これで避難民の方々を・・・』
吹雪「私達の仕事は、舞鶴基地に避難民を輸送する事です。 護衛にイセさんが随伴してくださるので、大丈夫だとは思いますが…」
龍鳳『でも、舞鶴基地の方々は・・・』
吹雪「そこは抜かりなく、瑞鳳さんが通信できょうは・・・ 直談判しましたから。 『死ぬのと受け入れどっちが良い?』って」
野分「姉さん・・・」
如月「初風ちゃんも一緒に放り込めば良かったかしら・・・?」
野分「如月、どうして志願したの? 初風を守る為?」
如月「違うわ。 出来る事、成すべき事を成す… それが艦娘としての役目よ。
それにあの子は、救えるかもしれないなら奮起するわよ。独占欲強そうだし」
野分「そうね・・・」
龍鳳『機関オールグリーン、出れます』
吹雪「では早く輸送を終わらせてしまいましょう」
吹雪「機体の調子は?」
如月「こちらは問題無いみたい… 今マニュアル呼んで色々やってみてるけど…」
野分「ゲルググキャノン、狙撃仕様ですか…」
吹雪「翔鶴さん達の機体をコピーして、改修したんです。 性能も同等のレプリカ品ですよ」
如月「コピー機なのね、これ」
吹雪「はい。後は鹵獲した時に本体が使いものにならなかった『ジム・スナイパー』のロングレンジライフルと『ザクフリッパー』のセンサーアイを流用してます」
野分「よくあったわね、余剰パーツ」
吹雪「結構ありましたよ? ヤクト用のメガ・ガトリングとか今、百式改が装備してる『メガ・バズーカ・ランチャー』とか」
野分「メガ・バズーカ・ランチャー… 余剰火力では…?」
吹雪「それ私に言います?」←ハイパー・メガ・キャノン2丁
野分「すみません…」
如月「でも、エネルギーはどうするの? 現状、内蔵ジェネレーターじゃそこまで持たないわよ」
吹雪「その点は大丈夫です。龍鳳さん、調子は?」
龍鳳『こちらは良好です。この重力子エンジンの出力なら余剰過ぎる出力で、船体の方が…』
吹雪「ぶんどった超戦艦級の重力子エンジンですからね」
如月「ちょ、そんなもん内蔵してるの!?」
吹雪「ヒュウガさんの考案です。 そして今私達の機体と武装には重力子エンジンの余剰出力をMS用電力に変換して接続している状態なんですよ。
例え私達が全砲門を一斉に最大出力で放ったとしても計算上は2時間連射できる、との事だそうですけど」
野分「それなら心配なさそうね・・・ 船体の爆発以外」
龍鳳『ふぇっ!?』
吹雪「大丈夫ですよ、多分」
如月「確証無いのね!?」
野分「はぁ・・・」
龍鳳『これで避難民の方々を・・・』
吹雪「私達の仕事は、舞鶴基地に避難民を輸送する事です。 護衛にイセさんが随伴してくださるので、大丈夫だとは思いますが…」
龍鳳『でも、舞鶴基地の方々は・・・』
吹雪「そこは抜かりなく、瑞鳳さんが通信できょうは・・・ 直談判しましたから。 『死ぬのと受け入れどっちが良い?』って」
野分「姉さん・・・」
如月「初風ちゃんも一緒に放り込めば良かったかしら・・・?」
野分「如月、どうして志願したの? 初風を守る為?」
如月「違うわ。 出来る事、成すべき事を成す… それが艦娘としての役目よ。
それにあの子は、救えるかもしれないなら奮起するわよ。独占欲強そうだし」
野分「そうね・・・」
龍鳳『機関オールグリーン、出れます』
吹雪「では早く輸送を終わらせてしまいましょう」
58: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/04(金) 05:20:34.08 ID:WlaqZPCy0
翔鶴「第4、第5小隊は『クィン・マンサ』を除く敵の揚陸を防ぐのが主目的となっています。
特に優先すべきなのは深海棲艦の人を取り込む揚陸型、そして『n_i_t_r_o』搭載機を優先的に狙いましょう」
陽炎「曙、清霜。 アンタ達は第5の後方、私達が撃ち漏らした敵を狙えば良いわ」
清霜「えぇ~!? せっかく志願したのに・・・」
陽炎「アンタMS乗るの今回初めてでしょ? いくら前衛向きの機体で操縦系統の簡略化が行われてるとは言え、清霜の考えてる程MS戦てのは甘く無い」
清霜「わかってるよ・・・」
曙「…」
瑞鶴「おや、初陣だからって緊張してる? 可愛いわね~」
曙「き、緊張なんか・・・!」
瑞鶴「違う違う、緊張しない方がおかしいのよ。 元軍人だから分かるかもしれないけど、私達がこれからやるのは命のやり取り・・・
いくら戦場慣れしてるとは言え、慣れ無い武器で戦うのは大変。武術だってトンファーやってた人間にいきなり剣道やれってのは無茶だし」
曙「確かにそう…」
瑞鶴「だからね、緊張して漏らすぐらいが丁度良いの。 その方が後から躊躇い無くやれるからね」
曙「わかり、ました・・・」
翔鶴(瑞鶴の言葉には随分素直なのね・・・)
陽炎(この二人、どこか似てるわね。強気なところかしら?)
清霜「あれ、もう一人は? 確か私達の従姉で・・・」
瑞鶴「あ、イクならさっき偵察に出たわよ。 私達の機体は簡単なチューンは施して水中でも対応出来るようにしてるけど、水陸両用機体はあの子だけだし」
翔鶴「それにステルス性も高いから警戒にはうってつけなのよ」
陽炎(それに居なくなった事に対して誰も気付かない空気っぷり・・・ 偵察にはうってつけね)
大鳳「私達は空中の敵を撃破、もしくは空中からの地上掃討を行います。まず『デルタプラス』『リガズィ・カスタム』が敵を撹乱、そして私と夕張ちゃんの『バイアラン・カスタム』が撃墜する方式をとります」
飛龍「ま、速度的にはそれが丁度良いみたいだし。デルタの武装も『ロング・メガ・バスター』に換えてるけど大丈夫?」
舞風「は、はい!多分大丈夫かと・・・」
夕張「正直、ただのライフルだと火力乏しいからね。 火力があれば牽制にもなるし、当てれば落とせるから」
飛龍「後は蒼龍と夕雲が居れば良かったんだけど・・・」
大鳳「夕雲ちゃんは今、大気圏の外に居ます。あと40分後、ここに到達するとの話ですが…」
舞風「た、大気圏外!?」
夕張「今[ファイバー]で切り札を運んでるの」
飛龍「とびっきりの、最強の切り札をね」
特に優先すべきなのは深海棲艦の人を取り込む揚陸型、そして『n_i_t_r_o』搭載機を優先的に狙いましょう」
陽炎「曙、清霜。 アンタ達は第5の後方、私達が撃ち漏らした敵を狙えば良いわ」
清霜「えぇ~!? せっかく志願したのに・・・」
陽炎「アンタMS乗るの今回初めてでしょ? いくら前衛向きの機体で操縦系統の簡略化が行われてるとは言え、清霜の考えてる程MS戦てのは甘く無い」
清霜「わかってるよ・・・」
曙「…」
瑞鶴「おや、初陣だからって緊張してる? 可愛いわね~」
曙「き、緊張なんか・・・!」
瑞鶴「違う違う、緊張しない方がおかしいのよ。 元軍人だから分かるかもしれないけど、私達がこれからやるのは命のやり取り・・・
いくら戦場慣れしてるとは言え、慣れ無い武器で戦うのは大変。武術だってトンファーやってた人間にいきなり剣道やれってのは無茶だし」
曙「確かにそう…」
瑞鶴「だからね、緊張して漏らすぐらいが丁度良いの。 その方が後から躊躇い無くやれるからね」
曙「わかり、ました・・・」
翔鶴(瑞鶴の言葉には随分素直なのね・・・)
陽炎(この二人、どこか似てるわね。強気なところかしら?)
清霜「あれ、もう一人は? 確か私達の従姉で・・・」
瑞鶴「あ、イクならさっき偵察に出たわよ。 私達の機体は簡単なチューンは施して水中でも対応出来るようにしてるけど、水陸両用機体はあの子だけだし」
翔鶴「それにステルス性も高いから警戒にはうってつけなのよ」
陽炎(それに居なくなった事に対して誰も気付かない空気っぷり・・・ 偵察にはうってつけね)
大鳳「私達は空中の敵を撃破、もしくは空中からの地上掃討を行います。まず『デルタプラス』『リガズィ・カスタム』が敵を撹乱、そして私と夕張ちゃんの『バイアラン・カスタム』が撃墜する方式をとります」
飛龍「ま、速度的にはそれが丁度良いみたいだし。デルタの武装も『ロング・メガ・バスター』に換えてるけど大丈夫?」
舞風「は、はい!多分大丈夫かと・・・」
夕張「正直、ただのライフルだと火力乏しいからね。 火力があれば牽制にもなるし、当てれば落とせるから」
飛龍「後は蒼龍と夕雲が居れば良かったんだけど・・・」
大鳳「夕雲ちゃんは今、大気圏の外に居ます。あと40分後、ここに到達するとの話ですが…」
舞風「た、大気圏外!?」
夕張「今[ファイバー]で切り札を運んでるの」
飛龍「とびっきりの、最強の切り札をね」
60: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/05(土) 20:17:11.06 ID:3k74jXhV0
朝潮「艦娘隊、各自艤装の装着完了です」
秋月「イ400の中に艤装を残しておいて正解でした」
衣笠「衣笠さん達の艤装も『終末の獣』が使ってた施設の中に同型艦のものが残ってたらしいし」
古鷹「今、出来る事をやるだけだよ…!」
青葉「戦闘経験は少ないですが、せめて舞鶴への揚陸は防がないと…!」
長波「こっちは準備出来てるぞ」
阿武隈「では各員に通達、これより揚陸に対する防衛作戦を行います。 私の指示に従い、奮戦してください」
間宮「避難民の方々は私の指示に従ってください! 今から基地へと移動しますので、それまでの辛抱です!」
ヤマト「龍鳳さん、重力子エンジンと強制波動装甲の操作は我々が行います」
龍鳳「お任せしました。 こちらも動かすので精一杯なので…」
コトノ「元々は私達のモノよ? ならコアにリミッターをかけられているとは言え制御くらいは出来るわ」
天城「…」
天城(天城は、無力だ… 何も出来ない、戦う事は愚か戦う術さえ持たない…
姉さんも、妹達も戦場へと向かった… なのに何故天城だけが戦う事が出来ないのでしょう…)
初風「何でよ…」
初風(春雨と戦う、そんな事私には出来ない…
戦う、それしか無いとしても私には撃つ事が… 何故私達は戦う事しかできないの?他の道は…)
榛名「来る…!」ピキィン
ユキカゼ「何もレーダーには…」
リタ「もう直ぐ来る… でも、これは…?」
愛宕「純粋な敵意…?」
榛名「さっきとは違う、何も『残って』無い… 悪意と敵意、それしか無い…!」
400『各員へ伝達です。深海棲艦の現出、二次侵攻を確認しました。
出現点は博奕岬沖、5キロ地点。『NZ-000』の存在は確認出来ずです。これより第2MS小隊を主軸に、避難民を乗せた『龍鳳』を護衛しつつ防衛線を構築してください』
愛宕「援軍までの時間は?」
ユキカゼ「瑞鳳さんの到達まであと1時間、夕雲の到達まであと30分… そしてナチ率いる艦隊の到達まであと40分です!」
リタ「ナチ…?」
ユキカゼ「この世界の人間が率い、霧の戦力を保持するもう一つの艦隊… 彼女達もMSを保持しています。
あとナチ艦隊の別働隊としてMS部隊がこちらへと先行している筈ですが、レーダーで動きを捉える事が出来ません」
榛名「捉え、られない…?」
ユキカゼ「はい。 別の機体を用意している為『ユニコーン』と『クシャトリヤ』は硫黄島管理となったのですが、そのMSがどんな機体かすらも…」
愛宕「イフリート・ナハトみたいな機体って事?」
ユキカゼ「あれならベースジャバーが必須になるのでその熱で追えます。しかし、彼女達の機体は全く情報が無い… 民間・軍事、どのレーダーを使っても」
リタ「そんな機体、私は知らないけど…」
榛名「ともかく、今は我々が前衛となって展開し舞鶴への揚陸を防ぎましょう」
秋月「イ400の中に艤装を残しておいて正解でした」
衣笠「衣笠さん達の艤装も『終末の獣』が使ってた施設の中に同型艦のものが残ってたらしいし」
古鷹「今、出来る事をやるだけだよ…!」
青葉「戦闘経験は少ないですが、せめて舞鶴への揚陸は防がないと…!」
長波「こっちは準備出来てるぞ」
阿武隈「では各員に通達、これより揚陸に対する防衛作戦を行います。 私の指示に従い、奮戦してください」
間宮「避難民の方々は私の指示に従ってください! 今から基地へと移動しますので、それまでの辛抱です!」
ヤマト「龍鳳さん、重力子エンジンと強制波動装甲の操作は我々が行います」
龍鳳「お任せしました。 こちらも動かすので精一杯なので…」
コトノ「元々は私達のモノよ? ならコアにリミッターをかけられているとは言え制御くらいは出来るわ」
天城「…」
天城(天城は、無力だ… 何も出来ない、戦う事は愚か戦う術さえ持たない…
姉さんも、妹達も戦場へと向かった… なのに何故天城だけが戦う事が出来ないのでしょう…)
初風「何でよ…」
初風(春雨と戦う、そんな事私には出来ない…
戦う、それしか無いとしても私には撃つ事が… 何故私達は戦う事しかできないの?他の道は…)
榛名「来る…!」ピキィン
ユキカゼ「何もレーダーには…」
リタ「もう直ぐ来る… でも、これは…?」
愛宕「純粋な敵意…?」
榛名「さっきとは違う、何も『残って』無い… 悪意と敵意、それしか無い…!」
400『各員へ伝達です。深海棲艦の現出、二次侵攻を確認しました。
出現点は博奕岬沖、5キロ地点。『NZ-000』の存在は確認出来ずです。これより第2MS小隊を主軸に、避難民を乗せた『龍鳳』を護衛しつつ防衛線を構築してください』
愛宕「援軍までの時間は?」
ユキカゼ「瑞鳳さんの到達まであと1時間、夕雲の到達まであと30分… そしてナチ率いる艦隊の到達まであと40分です!」
リタ「ナチ…?」
ユキカゼ「この世界の人間が率い、霧の戦力を保持するもう一つの艦隊… 彼女達もMSを保持しています。
あとナチ艦隊の別働隊としてMS部隊がこちらへと先行している筈ですが、レーダーで動きを捉える事が出来ません」
榛名「捉え、られない…?」
ユキカゼ「はい。 別の機体を用意している為『ユニコーン』と『クシャトリヤ』は硫黄島管理となったのですが、そのMSがどんな機体かすらも…」
愛宕「イフリート・ナハトみたいな機体って事?」
ユキカゼ「あれならベースジャバーが必須になるのでその熱で追えます。しかし、彼女達の機体は全く情報が無い… 民間・軍事、どのレーダーを使っても」
リタ「そんな機体、私は知らないけど…」
榛名「ともかく、今は我々が前衛となって展開し舞鶴への揚陸を防ぎましょう」
61: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/06(日) 00:13:26.23 ID:L5ao+7IJ0
ユキカゼ「敵確認、『AMX-014』『MS-09F/TROP』『MS-06FZ』他多数! 交戦開始します!」
愛宕「ぱんぱかぱ~ん! 撃てぇーい!」
接近するMS群に対してヤクト・ドーガはファンネルを放ち、そのビームで脚部や腕部を破壊して態勢を崩させる。
そしてその隙を突いてユキカゼのギャンと榛名の駆るザクⅢ改が突撃し、瞬時に敵を葬った。
榛名「ドムタイプ、撃墜しました!」
ユキカゼ「こちらも、ザクⅡ改の破壊を確認。次へと移行します」
リタ「敵もジオン系、こっちもジオン系… でも第一次ネオ・ジオン抗争の機体は少ない!」
リバウもシールド・アックスで敵のデザート・ザクを両断し、爆発させて次の機体へと襲い掛かる。
しかし、撃破しても出現し続け無尽蔵とも言える量のモビルスーツが『次元の穴』から這い出ており裁ききれていない。
飛龍「コイツら、まるで黒い方のアブラムシね…!」
大鳳「人類に対する害虫、って意味なら合ってますけど!」
夕張「問題は、アブラムシの癖に戦闘能力だけはいっちょまえに持ってる事ですよ!」
舞風「うっへぇ… 攻撃的なアブラムシとか勘弁ですね!」
そう軽口をたたきながらも第一小隊は敵を破壊し、深海棲艦を防ぎ続ける。
そして『龍鳳』にも深海棲艦群は襲い掛かるが…
イセ「あら、こっちに来る… 全砲門開け、対潜ミサイルスタンバイ。全くチョコを摘む時間すらくれないなんて… 大戦艦の力、その身で受けてみなさい!全砲門、斉射開始!」
400「魚雷発射管1番2番音響魚雷、3番から6番に侵蝕魚雷装填。 誘導プログラム、モード『F』で緒元入力。たかが化け物、そして人類が作った兵器如きが霧をヤれると思うな…!」
大戦艦級の火力と、無茶苦茶な軌道を描く魚雷が深海棲艦群に殺到して悉く対象を吹き飛ばす!
野分「…私達、要る?」
如月「要らない、確実に要らない…!」
吹雪「大戦艦級の火力だけで充分ですからね~。 あ、イセさんと400ちゃん。 こっちに火器管制リンクさせてください。
誘導兵器は私がダイレクトでコントロールするので、これで演算への負担が減る筈なので索敵に集中出来る筈です」
イセ・400『了解』
吹雪はFAZZのコックピットから2隻の火器管制にアクセスし、ミサイルや魚雷を一斉に放ち深海棲艦の群れや次元の穴から這い出るMSを焼き払う!
曙「邪魔よ!ここから先は通さ無い!」
清霜「必殺!一刀両断、なます切り!」
イク「串刺しにしてやるの!」
揚陸するMSに曙はスパーク・ナックルを叩き込み、清霜がコールド・ブレードで機体を切断する。
それに続いてアッガイも深海棲艦のMSをアイアン・ネイルで貫通させて破壊した。
翔鶴「瑞鶴、援護を! 陽炎ちゃんは私に続いて」
瑞鶴「了解!」
陽炎「確実に落として、止めましょう!」
翔鶴達もまたそれぞれに奮戦して敵を破壊し続ける。
それでも、終わりは見えなかった…
イベント 直下
愛宕「ぱんぱかぱ~ん! 撃てぇーい!」
接近するMS群に対してヤクト・ドーガはファンネルを放ち、そのビームで脚部や腕部を破壊して態勢を崩させる。
そしてその隙を突いてユキカゼのギャンと榛名の駆るザクⅢ改が突撃し、瞬時に敵を葬った。
榛名「ドムタイプ、撃墜しました!」
ユキカゼ「こちらも、ザクⅡ改の破壊を確認。次へと移行します」
リタ「敵もジオン系、こっちもジオン系… でも第一次ネオ・ジオン抗争の機体は少ない!」
リバウもシールド・アックスで敵のデザート・ザクを両断し、爆発させて次の機体へと襲い掛かる。
しかし、撃破しても出現し続け無尽蔵とも言える量のモビルスーツが『次元の穴』から這い出ており裁ききれていない。
飛龍「コイツら、まるで黒い方のアブラムシね…!」
大鳳「人類に対する害虫、って意味なら合ってますけど!」
夕張「問題は、アブラムシの癖に戦闘能力だけはいっちょまえに持ってる事ですよ!」
舞風「うっへぇ… 攻撃的なアブラムシとか勘弁ですね!」
そう軽口をたたきながらも第一小隊は敵を破壊し、深海棲艦を防ぎ続ける。
そして『龍鳳』にも深海棲艦群は襲い掛かるが…
イセ「あら、こっちに来る… 全砲門開け、対潜ミサイルスタンバイ。全くチョコを摘む時間すらくれないなんて… 大戦艦の力、その身で受けてみなさい!全砲門、斉射開始!」
400「魚雷発射管1番2番音響魚雷、3番から6番に侵蝕魚雷装填。 誘導プログラム、モード『F』で緒元入力。たかが化け物、そして人類が作った兵器如きが霧をヤれると思うな…!」
大戦艦級の火力と、無茶苦茶な軌道を描く魚雷が深海棲艦群に殺到して悉く対象を吹き飛ばす!
野分「…私達、要る?」
如月「要らない、確実に要らない…!」
吹雪「大戦艦級の火力だけで充分ですからね~。 あ、イセさんと400ちゃん。 こっちに火器管制リンクさせてください。
誘導兵器は私がダイレクトでコントロールするので、これで演算への負担が減る筈なので索敵に集中出来る筈です」
イセ・400『了解』
吹雪はFAZZのコックピットから2隻の火器管制にアクセスし、ミサイルや魚雷を一斉に放ち深海棲艦の群れや次元の穴から這い出るMSを焼き払う!
曙「邪魔よ!ここから先は通さ無い!」
清霜「必殺!一刀両断、なます切り!」
イク「串刺しにしてやるの!」
揚陸するMSに曙はスパーク・ナックルを叩き込み、清霜がコールド・ブレードで機体を切断する。
それに続いてアッガイも深海棲艦のMSをアイアン・ネイルで貫通させて破壊した。
翔鶴「瑞鶴、援護を! 陽炎ちゃんは私に続いて」
瑞鶴「了解!」
陽炎「確実に落として、止めましょう!」
翔鶴達もまたそれぞれに奮戦して敵を破壊し続ける。
それでも、終わりは見えなかった…
イベント 直下
63: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/06(日) 02:50:32.34 ID:L5ao+7IJ0
青葉「見てください、アレ!」
古鷹「さっきより穴が…!」
400『次元の穴の拡大を確認しました。敵の増援に大型の敵、MAクラスが出現する可能性があるので各員は注意を』
阿武隈「MAクラス…?」
秋月「先程のクィン・マンサと同等、若しくはそれ以上でしょう…」
朝潮「敵、MSの増援を確認!機種、『MS-07H-8』2機!」
長波「…なんだアレ?」
朝潮「『グフフライトタイプ』です。飛行用MSの実験機で後のバイアランに…」
長波「違う! アレだ、あの奥のデカブツ!」
秋月「え…?」
古鷹「な、何アレ!?」
衣笠「アレじゃない!? あのやらせはせんぞー、とか言ってたヤツ!」
青葉「それっぽいですが…」
朝潮「ま、マズイ…!400さん、各機に警告! マズイのが出て来ました!」
400『はい、これはちょっと…』
秋月「ちょっとレベルじゃありません!あのMAは…」
大鳳「え…?」
舞風「嘘でしょ…?」
飛龍「何あの機体…」
夕張「対・ジャブロー用モビルアーマー『アプサラス』の完成形、『アプサラスⅢ』…!」
リタ「あんなのまで引っ張り出してるの!? ってかあんなの資料じゃ馬鹿が1機だけ作って壊されたって話だけど…」
榛名「でも、あれなら…!」
愛宕「全機火力を集中! アプサラスに対して総攻撃!」
古鷹「さっきより穴が…!」
400『次元の穴の拡大を確認しました。敵の増援に大型の敵、MAクラスが出現する可能性があるので各員は注意を』
阿武隈「MAクラス…?」
秋月「先程のクィン・マンサと同等、若しくはそれ以上でしょう…」
朝潮「敵、MSの増援を確認!機種、『MS-07H-8』2機!」
長波「…なんだアレ?」
朝潮「『グフフライトタイプ』です。飛行用MSの実験機で後のバイアランに…」
長波「違う! アレだ、あの奥のデカブツ!」
秋月「え…?」
古鷹「な、何アレ!?」
衣笠「アレじゃない!? あのやらせはせんぞー、とか言ってたヤツ!」
青葉「それっぽいですが…」
朝潮「ま、マズイ…!400さん、各機に警告! マズイのが出て来ました!」
400『はい、これはちょっと…』
秋月「ちょっとレベルじゃありません!あのMAは…」
大鳳「え…?」
舞風「嘘でしょ…?」
飛龍「何あの機体…」
夕張「対・ジャブロー用モビルアーマー『アプサラス』の完成形、『アプサラスⅢ』…!」
リタ「あんなのまで引っ張り出してるの!? ってかあんなの資料じゃ馬鹿が1機だけ作って壊されたって話だけど…」
榛名「でも、あれなら…!」
愛宕「全機火力を集中! アプサラスに対して総攻撃!」
64: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/06(日) 03:33:50.45 ID:L5ao+7IJ0
アプサラスはメガ粒子砲をチャージし、収束させたビーム砲を榛名達に向けて放つ!
榛名達はギリギリの所で回避し、反撃へと移行するが…
榛名「あんなの、ここを通してしまったら街が…!」
リタ「このビーム砲、威力強すぎじゃない!?」
ユキカゼ「確か2個師団は全滅させられるとの…」
愛宕「それって本当にマズイじゃない…!」
しかし全員で火力を集中しても、再生速度が破壊速度を上回り破壊出来ない!
さらに、MS群が攻撃を仕掛けてくる為に攻撃に集中できていなかった。
吹雪「ハイパー・メガ・キャノンでも壊れないの!?」
野分「破壊するにはジェネレーター、あの足っぽいヤツを同時に破壊出来れば…!」
如月「接近してくる敵も片付けないといけないし、弾頭兵器は撃ち落されるし…」
吹雪「侵蝕兵器の残弾は?」
イセ『37、後の事考えると使えないわ…』
400『12、大戦艦級1隻落とせるかどうか…』
吹雪「バカスカ撃ち過ぎた…!」
榛名「榛名達の武器じゃ、届かせる事さえも… え…?」
ユキカゼ「どうやら、間に合ったようですね… 切り札が…!」
リタ「切り札って、この感じ… まさか!」
愛宕「二人は行って、ここは私達だけで充分よ!」
榛名「リタ!」
リタ「乗って、ママ!」
リバウのナッターに榛名のザクⅢ改が捕まり、ある地点へ向かって移動し始める。
そして…
榛名達はギリギリの所で回避し、反撃へと移行するが…
榛名「あんなの、ここを通してしまったら街が…!」
リタ「このビーム砲、威力強すぎじゃない!?」
ユキカゼ「確か2個師団は全滅させられるとの…」
愛宕「それって本当にマズイじゃない…!」
しかし全員で火力を集中しても、再生速度が破壊速度を上回り破壊出来ない!
さらに、MS群が攻撃を仕掛けてくる為に攻撃に集中できていなかった。
吹雪「ハイパー・メガ・キャノンでも壊れないの!?」
野分「破壊するにはジェネレーター、あの足っぽいヤツを同時に破壊出来れば…!」
如月「接近してくる敵も片付けないといけないし、弾頭兵器は撃ち落されるし…」
吹雪「侵蝕兵器の残弾は?」
イセ『37、後の事考えると使えないわ…』
400『12、大戦艦級1隻落とせるかどうか…』
吹雪「バカスカ撃ち過ぎた…!」
榛名「榛名達の武器じゃ、届かせる事さえも… え…?」
ユキカゼ「どうやら、間に合ったようですね… 切り札が…!」
リタ「切り札って、この感じ… まさか!」
愛宕「二人は行って、ここは私達だけで充分よ!」
榛名「リタ!」
リタ「乗って、ママ!」
リバウのナッターに榛名のザクⅢ改が捕まり、ある地点へ向かって移動し始める。
そして…
65: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/06(日) 04:09:49.74 ID:L5ao+7IJ0
リタ「ここが指定されたポイント…」
榛名「来た…!」
《自衛隊 舞鶴基地》
オペレーター「飛翔体接近! すさまじい速度です!」
司令官「ば、馬鹿な… なんだこの大きさは!?」
オペレーター「飛翔体より電波信号を確認!」
司令官「読みあげろ!」
オペレーター「『エンガノ13、戦列ニ参加ス。繰リ返ス、エンガノ13、戦列ニ参加ス』!」
司令官「まさか… 大気圏外からの増援だと!?」
「データリンクスタート… 戦況確認、アプサラスⅢの現出ですか」
(でも、今の状態なら…! 大気圏突入後減速直前、3・2・1…)
「ブースターパージ!」
その高速でパージされたブースタ-がアプサラスに向かって加速しながら直進し、アプサラスの迎撃が間に合わず衝突して大爆発を引き起こす!
そして彼女は通信機を榛名とリタへ同期させた。
夕雲「こちら、エンガノ13… 夕雲です! お二人共、聞こえますか!」
榛名『こちら榛名!リタも居ます!』
リタ『間に合ったみたいだね、私達の機体…!』
夕雲「プレゼント、射出します! これから私が『アプサラス』を攻撃しながら注意を引き付けますので早く乗り換えてください!」
そして減速をかけながら[ファイバー]のラッチを開放し、2機を目の前に向けて投下する。
榛名とリタはその機体、切り札の名前を叫んだ!
榛名「『バンシィ』!」
リタ「『フェネクス』!」
その機体はまるで意思を宿したかのように動き、リバウとザクⅢ改の前に立つ。
榛名とリタはコックピットのハッチを開いて、それぞれの機体へと飛び移り乗り込む。
そして榛名とリタと言う『魂』を持った黒き獅子ち黄金の不死鳥は目を醒まし、装甲をスライドさせ『ガンダム』へと変身した!
榛名「深海棲艦、これ以上何も奪わせはしない…! 『バンシィ』、また榛名に力を貸して! 命のともし火を消さない為にも!」
リタ「もう2度と乗りたくなかった、でも今だけは… 『フェネクス』、今度は護る為の戦いだよ! もうこれ以上何も奪わせはしない!」
2機のガンダムは戦場へと移る。命の灯火を奪わせないようにする為、榛名とリタと言う『魂』を得た獅子と不死鳥が戦へ身を投じた!
榛名「来た…!」
《自衛隊 舞鶴基地》
オペレーター「飛翔体接近! すさまじい速度です!」
司令官「ば、馬鹿な… なんだこの大きさは!?」
オペレーター「飛翔体より電波信号を確認!」
司令官「読みあげろ!」
オペレーター「『エンガノ13、戦列ニ参加ス。繰リ返ス、エンガノ13、戦列ニ参加ス』!」
司令官「まさか… 大気圏外からの増援だと!?」
「データリンクスタート… 戦況確認、アプサラスⅢの現出ですか」
(でも、今の状態なら…! 大気圏突入後減速直前、3・2・1…)
「ブースターパージ!」
その高速でパージされたブースタ-がアプサラスに向かって加速しながら直進し、アプサラスの迎撃が間に合わず衝突して大爆発を引き起こす!
そして彼女は通信機を榛名とリタへ同期させた。
夕雲「こちら、エンガノ13… 夕雲です! お二人共、聞こえますか!」
榛名『こちら榛名!リタも居ます!』
リタ『間に合ったみたいだね、私達の機体…!』
夕雲「プレゼント、射出します! これから私が『アプサラス』を攻撃しながら注意を引き付けますので早く乗り換えてください!」
そして減速をかけながら[ファイバー]のラッチを開放し、2機を目の前に向けて投下する。
榛名とリタはその機体、切り札の名前を叫んだ!
榛名「『バンシィ』!」
リタ「『フェネクス』!」
その機体はまるで意思を宿したかのように動き、リバウとザクⅢ改の前に立つ。
榛名とリタはコックピットのハッチを開いて、それぞれの機体へと飛び移り乗り込む。
そして榛名とリタと言う『魂』を持った黒き獅子ち黄金の不死鳥は目を醒まし、装甲をスライドさせ『ガンダム』へと変身した!
榛名「深海棲艦、これ以上何も奪わせはしない…! 『バンシィ』、また榛名に力を貸して! 命のともし火を消さない為にも!」
リタ「もう2度と乗りたくなかった、でも今だけは… 『フェネクス』、今度は護る為の戦いだよ! もうこれ以上何も奪わせはしない!」
2機のガンダムは戦場へと移る。命の灯火を奪わせないようにする為、榛名とリタと言う『魂』を得た獅子と不死鳥が戦へ身を投じた!
69: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/06(日) 18:20:36.67 ID:L5ao+7IJ0
アプサラスは再びメガ粒子砲をチャージし、収束させて今度は舞鶴の街を狙う!
夕雲達は攻撃を仕掛けて防ごうとするがアプサラスは止まらず、チャージを続ける。
夕雲「このっ!」
飛龍「絶対に撃たせないで! 撃たれたら、多くの人が死ぬ!」
大鳳「わかってますけど…!」
夕張「ジェネレーターを破壊しても再生し続けて…!」
舞風「このままじゃ…!駄目、撃たれる…!」
そしてアプサラスから極大のビームが放たれた…
しかし、舞鶴に向かって直進していたビームは拡散し掻き消される!
飛龍「な、何…!?」
大鳳「Iフィールド… でも、この出力は…!」
夕雲「間に合った…!」
そして2機の『ガンダム』が姿を現し、アプサラスへと銃を向けて放つ!
放たれた2条の閃光が直撃しアプサラスのメガ粒子砲の脇へ穴を開けるが、再生してしまった。
「やはり、尋常では無い再生能力… そしてあの機体から『執念』と『妄執』のようなものを感じます」
「多分、乗ってた人間の執念が増幅させてるみたい。 破壊するには、再生速度を上回る必要があるね」
2機の『ガンダム』にはこれからやるべき事がわかっていた。再生速度を上回る速度で機体を破壊し、ジェネレーターを潰す。
そして二人には、それが可能であると解っている。
榛名「リタ、体は大丈夫ですか?」
リタ「大丈夫、まだ機体に食われたりしない」
榛名「あれが今現出してる深海棲艦の親玉、そしてあれをやれば今の群体は消えるんですね?」
リタ「多分ね。やるよ、ママ。アイツを消す、そうしないといっぱい『命』が無くなる」
榛名「なら、守らないと…!」
そして漆黒の獅子『バンシィ・ノルン』と黄金の不死鳥『フェネクス』が、空を駆けてアプサラスへと突っ込む!
その中間に居る群体を一瞬で屠りながら突撃し距離を詰め、アプサラスの巨体を肉薄し怯ませた。
リタ「成る程ね… この妄執が、やっぱり再生速度を増幅させてる」
榛名「ならその妄執ごと、消し去るだけ… 同時にやります、あわせて!」
リタ「了解!」
人間が捉えられる速度を越え、2機がアプサラスの機体をサーベルで切り刻み徐々にその巨体を削っていく!
アプサラスは振り払おうとするがそれが出来ない。アプサラスの巨体故格闘能力が欠如しているからだ。そして取り巻きのMSは瞬時に撃破され、もう何もアプサラスを守るものは無かった。
榛名「このタイミングなら、リタ!」
リタ「これで、トドメだよ!」
トドメを刺すが如く、アプサラスのジェネレーターを全て同時にマグナムで破壊し大爆発を引き起こす!
そして最後の咆哮のようにビーム砲をアプサラスが放つがそれはどこへも着弾せず真上へ、空へと放たれ本体は消え去った。
夕雲達は攻撃を仕掛けて防ごうとするがアプサラスは止まらず、チャージを続ける。
夕雲「このっ!」
飛龍「絶対に撃たせないで! 撃たれたら、多くの人が死ぬ!」
大鳳「わかってますけど…!」
夕張「ジェネレーターを破壊しても再生し続けて…!」
舞風「このままじゃ…!駄目、撃たれる…!」
そしてアプサラスから極大のビームが放たれた…
しかし、舞鶴に向かって直進していたビームは拡散し掻き消される!
飛龍「な、何…!?」
大鳳「Iフィールド… でも、この出力は…!」
夕雲「間に合った…!」
そして2機の『ガンダム』が姿を現し、アプサラスへと銃を向けて放つ!
放たれた2条の閃光が直撃しアプサラスのメガ粒子砲の脇へ穴を開けるが、再生してしまった。
「やはり、尋常では無い再生能力… そしてあの機体から『執念』と『妄執』のようなものを感じます」
「多分、乗ってた人間の執念が増幅させてるみたい。 破壊するには、再生速度を上回る必要があるね」
2機の『ガンダム』にはこれからやるべき事がわかっていた。再生速度を上回る速度で機体を破壊し、ジェネレーターを潰す。
そして二人には、それが可能であると解っている。
榛名「リタ、体は大丈夫ですか?」
リタ「大丈夫、まだ機体に食われたりしない」
榛名「あれが今現出してる深海棲艦の親玉、そしてあれをやれば今の群体は消えるんですね?」
リタ「多分ね。やるよ、ママ。アイツを消す、そうしないといっぱい『命』が無くなる」
榛名「なら、守らないと…!」
そして漆黒の獅子『バンシィ・ノルン』と黄金の不死鳥『フェネクス』が、空を駆けてアプサラスへと突っ込む!
その中間に居る群体を一瞬で屠りながら突撃し距離を詰め、アプサラスの巨体を肉薄し怯ませた。
リタ「成る程ね… この妄執が、やっぱり再生速度を増幅させてる」
榛名「ならその妄執ごと、消し去るだけ… 同時にやります、あわせて!」
リタ「了解!」
人間が捉えられる速度を越え、2機がアプサラスの機体をサーベルで切り刻み徐々にその巨体を削っていく!
アプサラスは振り払おうとするがそれが出来ない。アプサラスの巨体故格闘能力が欠如しているからだ。そして取り巻きのMSは瞬時に撃破され、もう何もアプサラスを守るものは無かった。
榛名「このタイミングなら、リタ!」
リタ「これで、トドメだよ!」
トドメを刺すが如く、アプサラスのジェネレーターを全て同時にマグナムで破壊し大爆発を引き起こす!
そして最後の咆哮のようにビーム砲をアプサラスが放つがそれはどこへも着弾せず真上へ、空へと放たれ本体は消え去った。
70: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/06(日) 23:24:24.16 ID:L5ao+7IJ0
400『次元の穴、閉じます。また深海棲艦の消失を確認、残存する敵は居ません』
榛名「ふぅ…」
リタ「戦闘終了。ママ、撤退するよ」
榛名「了解。NT-D解除、帰頭します」
『ガンダム』から機体が元に戻り、バンシィとフェネクスはその矛を収めて仲間の下へと帰還した。
榛名「リタ、もう一度聞きますけど体は大丈夫ですか?」
リタ「肉体に問題は無いよ。でも、ちょっとだけ疲れた…」
榛名「連戦ですから。いくら榛名の遺伝子を持つとは言えど慣れ無い戦いは…」
リタ「それもあるけど… 多分、もうフェネクスには乗れない」
榛名「やはり、『意識』の問題ですか」
リタ「うん。一度取り込まれてるから同調段階が高くなってる。意識が機体と同調し過ぎて『デストロイ・アンチェイド』へ移行したら、多分最後」
榛名「『デストロイ・アンチェイド』… 確かNT-Dの上の段階でしたね」
リタ「サイコミュ系の異常によってNT-Dの稼働レベルが制御不能な数値にまで達した際に現れる第三の形態、『繋がれざる者』…
そしてこれに到ったら、操縦権が完全にNT-Dに移ってパイロットは機体に取り込まれる。私は一度、そうなった」
榛名「そして『エシャロット』を怒りのままに破壊した…」
リタ「でもママは多分、そうならないとは思う。バンシィのフレームが緑化したのはママが『覚醒』に到ったから、ニュータイプとして最大共振出来る程の能力を持った。
そうなればもうバンシィはママに『繋がれた』。暴走の危険は無いよ」
榛名「結局、榛名は『ニュータイプ』なんですね…」
リタ「うん。それも、宇宙世紀ならニタ研が喉から手が出そうになるくらいのニュータイプ。だから気を付けて、その力の酷使し過ぎは魂が吸われる」
榛名「アクシズ・ショックの前例などありますね…」
リタ「刻を可視化するようになって『榛名』と言う人格が消えて『バンシィ』って一つの生命になる。それはもう世界の理すら破壊する存在、今もこれからも『世界にあってはならないもの』…
そうなったら、私がママを撃たなきゃならなくなる。命を引き換えにしてでも」
榛名「リタ…」
リタ「私はママを殺したく無い、そしてもっと一緒に居たい。 だから気を付けて、絶対に『人としての心』を失くさないで」
榛名「そうならないよう、努力します」
イベント 直下
榛名「ふぅ…」
リタ「戦闘終了。ママ、撤退するよ」
榛名「了解。NT-D解除、帰頭します」
『ガンダム』から機体が元に戻り、バンシィとフェネクスはその矛を収めて仲間の下へと帰還した。
榛名「リタ、もう一度聞きますけど体は大丈夫ですか?」
リタ「肉体に問題は無いよ。でも、ちょっとだけ疲れた…」
榛名「連戦ですから。いくら榛名の遺伝子を持つとは言えど慣れ無い戦いは…」
リタ「それもあるけど… 多分、もうフェネクスには乗れない」
榛名「やはり、『意識』の問題ですか」
リタ「うん。一度取り込まれてるから同調段階が高くなってる。意識が機体と同調し過ぎて『デストロイ・アンチェイド』へ移行したら、多分最後」
榛名「『デストロイ・アンチェイド』… 確かNT-Dの上の段階でしたね」
リタ「サイコミュ系の異常によってNT-Dの稼働レベルが制御不能な数値にまで達した際に現れる第三の形態、『繋がれざる者』…
そしてこれに到ったら、操縦権が完全にNT-Dに移ってパイロットは機体に取り込まれる。私は一度、そうなった」
榛名「そして『エシャロット』を怒りのままに破壊した…」
リタ「でもママは多分、そうならないとは思う。バンシィのフレームが緑化したのはママが『覚醒』に到ったから、ニュータイプとして最大共振出来る程の能力を持った。
そうなればもうバンシィはママに『繋がれた』。暴走の危険は無いよ」
榛名「結局、榛名は『ニュータイプ』なんですね…」
リタ「うん。それも、宇宙世紀ならニタ研が喉から手が出そうになるくらいのニュータイプ。だから気を付けて、その力の酷使し過ぎは魂が吸われる」
榛名「アクシズ・ショックの前例などありますね…」
リタ「刻を可視化するようになって『榛名』と言う人格が消えて『バンシィ』って一つの生命になる。それはもう世界の理すら破壊する存在、今もこれからも『世界にあってはならないもの』…
そうなったら、私がママを撃たなきゃならなくなる。命を引き換えにしてでも」
榛名「リタ…」
リタ「私はママを殺したく無い、そしてもっと一緒に居たい。 だから気を付けて、絶対に『人としての心』を失くさないで」
榛名「そうならないよう、努力します」
イベント 直下
72: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/07(月) 00:46:23.22 ID:JaWxgOpH0
駆逐棲姫「ウグッ… アアッ…!」
駆逐棲姫(ドウシテ、頭ガ痛ム… ナンダ、アイツハ…!)
「逃ゲタンダァ… ヘェ、逃ゲタンダァ…!」
「所詮ハ『出来損イ』、マダマダノヨウネ…」
駆逐棲姫「オマエラ…!」
※以下面ど・・・ 読み難いのでカタカナ変換無しで
防空棲姫「あの程度の雑魚、片付けられないなんてねぇ・・・」
軽巡棲姫「ただの軽巡に敗れ、拾ったおもちゃも使いこなせない。 貴女の憎しみはその程度なのね」
駆逐棲姫「うるさい!」
防空棲姫「貴女の憎しみは弱いのよ… 最も強いのは理由の無い憎しみ、それを持たないから強くなれないのよ」
軽巡棲姫「憎しみのままに振るう力は、最高よぉ…?」
駆逐棲姫「そんなもの、あった所で強くなれる訳じゃない」
防空棲姫「何…?」
駆逐棲姫「憎しみ、そして悲鳴と恐怖こそが我等の糧… 最も力を得られるのは理由無き憎悪ではなく、強者の憎しみと絶望… そして相手に対する明確な憎悪だ」
軽巡棲姫「確かに、一理あるわね…」
駆逐棲姫「あとどっちだ。私の配下、予備の器を盗んだのは?」
防空棲姫「私達よ。 アンタが扱うより、私の方が… うぐっ…!」
駆逐棲姫「敗れたな。しかも宿った憎しみだけは一流のものを失った、その落とし前はどうする?」
軽巡棲姫「配下に入れ、と言うの?」
駆逐棲姫「いや。お前達にも、私の『復讐』を手伝って貰おうか」
防空棲姫「『あの子』を殺すのね?」
駆逐棲姫「ああ、お前も『秋月』が生きてるのは不快だろう。そして、その為の器を貸してやる」
軽巡棲姫「良い憎しみの器ね… いっぱい命を吸って、燃やしてる…!」
防空棲姫「こんなデカブツな器で戦えるのかしら?」
駆逐棲姫「使えなかったらお前は私以下だ」
防空棲姫「上等じゃない… これで、いっぱい殺してあげる…!」
榛名「え…?」ピキィン
リタ「どうしたの?」
榛名「憎しみが、増えた…」
リタ「…みたいだね」
榛名「一つから三つに… まだ時間はかかるけど、必ず来る…!」
駆逐棲姫(ドウシテ、頭ガ痛ム… ナンダ、アイツハ…!)
「逃ゲタンダァ… ヘェ、逃ゲタンダァ…!」
「所詮ハ『出来損イ』、マダマダノヨウネ…」
駆逐棲姫「オマエラ…!」
※以下面ど・・・ 読み難いのでカタカナ変換無しで
防空棲姫「あの程度の雑魚、片付けられないなんてねぇ・・・」
軽巡棲姫「ただの軽巡に敗れ、拾ったおもちゃも使いこなせない。 貴女の憎しみはその程度なのね」
駆逐棲姫「うるさい!」
防空棲姫「貴女の憎しみは弱いのよ… 最も強いのは理由の無い憎しみ、それを持たないから強くなれないのよ」
軽巡棲姫「憎しみのままに振るう力は、最高よぉ…?」
駆逐棲姫「そんなもの、あった所で強くなれる訳じゃない」
防空棲姫「何…?」
駆逐棲姫「憎しみ、そして悲鳴と恐怖こそが我等の糧… 最も力を得られるのは理由無き憎悪ではなく、強者の憎しみと絶望… そして相手に対する明確な憎悪だ」
軽巡棲姫「確かに、一理あるわね…」
駆逐棲姫「あとどっちだ。私の配下、予備の器を盗んだのは?」
防空棲姫「私達よ。 アンタが扱うより、私の方が… うぐっ…!」
駆逐棲姫「敗れたな。しかも宿った憎しみだけは一流のものを失った、その落とし前はどうする?」
軽巡棲姫「配下に入れ、と言うの?」
駆逐棲姫「いや。お前達にも、私の『復讐』を手伝って貰おうか」
防空棲姫「『あの子』を殺すのね?」
駆逐棲姫「ああ、お前も『秋月』が生きてるのは不快だろう。そして、その為の器を貸してやる」
軽巡棲姫「良い憎しみの器ね… いっぱい命を吸って、燃やしてる…!」
防空棲姫「こんなデカブツな器で戦えるのかしら?」
駆逐棲姫「使えなかったらお前は私以下だ」
防空棲姫「上等じゃない… これで、いっぱい殺してあげる…!」
榛名「え…?」ピキィン
リタ「どうしたの?」
榛名「憎しみが、増えた…」
リタ「…みたいだね」
榛名「一つから三つに… まだ時間はかかるけど、必ず来る…!」
75: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/07(月) 20:51:07.76 ID:JaWxgOpH0
ナチ『こちらナチ。大戦艦イセ、応答してください
イセ「確認したわ、ナチ。随分と遅い到着じゃないの」
ナチ『航路上に民間船が多く、姿を隠す為に海中を移動していました』
イセ「先行していたMSはまだ到着を確認していない、それは?」
ナチ『それが、自衛隊に見つかってしまい撒いてからこちらに来ると… レーダー阻害機能が裏目に出てしまいました』
イセ「大丈夫なの?」
ナチ『ええ、一度領空から出てその後海中から来るそうです』
イセ「了解した。戦力は…」
アシガラ『チッ… 間に合わなかったか…』
ハグロ『面倒だったから良いじゃん』
アタゴ『400にさっきのデータの確認取らないと… マジモンなら大変ね…!』
イセ「重巡級4隻…」
ナチ『不足ですか?』
イセ「いえ、充分よ。しかも、アンタが船体を持って来てくれれば400との連携が図れるし。
この戦い、情報量が全ての決め手となる。特にこの付近は次元の穴が多く、出現予測地点を絞りきれ無い」
ナチ『つまりは監視役、艦隊の目と耳になれと言う事ですね』
イセ「そう言うこと。400とアンタの連携が、戦いの切り札になる」
ナチ『もう一人、いや二人… 敵を知覚可能な存在が居ますが?』
イセ「あれは別枠、出現の知覚は出来ても具体的な場所の知覚は出来無いわ。だから場所を観測可能な存在が欲しいのよ」
ナチ『そう言う事ならば。これより一時的に、私達はそちらの指揮下に入ります』
イセ「了解、歓迎するわ」
愛宕「流石ですね、榛名さん」
榛名「いえ、あれはバンシィが間に合ったからです」
ユキカゼ「バンシィを乗りこなせる、と言う点でも充分評価出来ます」
リタ「え、私は?」
ユキカゼ「そもそも貴女は元々フェネクスのパイロットでしょう」
リタ「褒める要素無しかい…」
ユキカゼ「しかし榛名さんとの連携は見事でした」
リタ「えへへ…」
愛宕「では今から、『リバウ』と『ザクⅢ改』の回収へと向かいます」
榛名「その2機はどうするのですか?」
ユキカゼ「機体状況を確認して代わりのパイロットを用意する、もしくは機体状況によっては整備にまわします」
イベント 直下
イセ「確認したわ、ナチ。随分と遅い到着じゃないの」
ナチ『航路上に民間船が多く、姿を隠す為に海中を移動していました』
イセ「先行していたMSはまだ到着を確認していない、それは?」
ナチ『それが、自衛隊に見つかってしまい撒いてからこちらに来ると… レーダー阻害機能が裏目に出てしまいました』
イセ「大丈夫なの?」
ナチ『ええ、一度領空から出てその後海中から来るそうです』
イセ「了解した。戦力は…」
アシガラ『チッ… 間に合わなかったか…』
ハグロ『面倒だったから良いじゃん』
アタゴ『400にさっきのデータの確認取らないと… マジモンなら大変ね…!』
イセ「重巡級4隻…」
ナチ『不足ですか?』
イセ「いえ、充分よ。しかも、アンタが船体を持って来てくれれば400との連携が図れるし。
この戦い、情報量が全ての決め手となる。特にこの付近は次元の穴が多く、出現予測地点を絞りきれ無い」
ナチ『つまりは監視役、艦隊の目と耳になれと言う事ですね』
イセ「そう言うこと。400とアンタの連携が、戦いの切り札になる」
ナチ『もう一人、いや二人… 敵を知覚可能な存在が居ますが?』
イセ「あれは別枠、出現の知覚は出来ても具体的な場所の知覚は出来無いわ。だから場所を観測可能な存在が欲しいのよ」
ナチ『そう言う事ならば。これより一時的に、私達はそちらの指揮下に入ります』
イセ「了解、歓迎するわ」
愛宕「流石ですね、榛名さん」
榛名「いえ、あれはバンシィが間に合ったからです」
ユキカゼ「バンシィを乗りこなせる、と言う点でも充分評価出来ます」
リタ「え、私は?」
ユキカゼ「そもそも貴女は元々フェネクスのパイロットでしょう」
リタ「褒める要素無しかい…」
ユキカゼ「しかし榛名さんとの連携は見事でした」
リタ「えへへ…」
愛宕「では今から、『リバウ』と『ザクⅢ改』の回収へと向かいます」
榛名「その2機はどうするのですか?」
ユキカゼ「機体状況を確認して代わりのパイロットを用意する、もしくは機体状況によっては整備にまわします」
イベント 直下
77: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/07(月) 22:12:18.55 ID:JaWxgOpH0
浜風『あー、テステス… 総員、聞こえますか?』
愛宕「エンガノ09、聞こえてるわ」
飛龍「エンガノ02、問題なし」
イセ『エンガノ03、大丈夫』
翔鶴「エンガノ15、聞こえます」
龍鳳『こちら龍鳳、聞こえています』
ナチ『こちらも問題ありません』
浜風『ではこれより、ブリーフィングを開始します。まず戦況と現状の戦力データを』
戦況
・第一次侵攻阻止(クィン・マンサ出現) 出現地点:野原海水浴場沖
・第二次侵攻阻止(アプサラスⅢ) 出現地点:博奕岬沖
・死者・行方不明者70人以上、負傷者約40人 (一次侵攻の時点、二次侵攻の被害者は確認出来ず)
・自衛隊・米軍:Rレーガンを除き動きが殆ど無い。基地司令協力拒否。
・敵フラッグは『NZ-000 クィン・マンサ』と想定される。また翔鶴・飛龍による『揺らぎ』あり
・主力はティターンズ・ジオン系統メイン。また初期型『n_i_t_r_o』の搭載試験機を確認
現有戦力
・MS 21機(内3機パイロット不在) また[ファイバー]は[フライルー]へと換装作業中
・艦艇7隻(大戦艦1、巡航潜水艦1、空母1、重巡4)
増援予定
・MS6機(ガンダムエピオン、ウイングガンダムゼロ、ヘイズル・ラーⅡ、デルタカイ、詳細不明機2)
・艦艇1(重巡タカオ)
イセ『これがおおよその報告よ』
浜風『揺らぎ、と言うのは?』
翔鶴「クィン・マンサに乗っている少女は元艦娘、まだその自我を残している。そして原因は不明だけど私と共鳴して、彼女の記憶を垣間見たの。
彼女の元の名前は『春雨』、初風ちゃんや野分ちゃんの元同僚だそうです」
瑞鳳『まさか… 私が聞いた、あの子…?』
翔鶴「恐らくそう。 そして彼女に憑いてる『何か』を祓えば正気に戻せるかもしれない…」
浜風『戦いを止められる、そう言いたいのですか?』
翔鶴「はい」
浜風『…良いでしょう、その可能性に賭けます。しかし、もしもの際は…』
翔鶴「クィン・マンサを全力で破壊する…」
浜風『なら構いません。 そして主力は榛名さんの駆る『バンシィ・ノルン』とリタ・ベルナルの『フェネクス』を主軸に…』
愛宕「実はリタちゃん、もうフェネクスに乗れ無いみたいよ…」
浜風『乗れない?』
愛宕「次にNT-Dを発動すれば、確実に『もう一度取り込まれて死ぬ』と。当人からの申告」
浜風『では『フェネクス』は運用不可能、だと?』
愛宕「いえ、パイロットにあてがあると。 彼女は青葉さんを『フェネクス』のパイロットへと推薦しているわ」
瑞鳳『確かに搭乗経験もあるし、能力も充分だけど…』
浜風『わかりました。フェネクスには彼女を当て、リタには引き続き『リバウ』に乗る形で。
そして『バンシィ・ノルン』『フェネクス』『リバウ』『ヤクト・ドーガ』『ギャン・クリーガー』を現状の主軸として、私達の到着までは5機を中心に動いて貰います』
愛宕「エンガノ09、聞こえてるわ」
飛龍「エンガノ02、問題なし」
イセ『エンガノ03、大丈夫』
翔鶴「エンガノ15、聞こえます」
龍鳳『こちら龍鳳、聞こえています』
ナチ『こちらも問題ありません』
浜風『ではこれより、ブリーフィングを開始します。まず戦況と現状の戦力データを』
戦況
・第一次侵攻阻止(クィン・マンサ出現) 出現地点:野原海水浴場沖
・第二次侵攻阻止(アプサラスⅢ) 出現地点:博奕岬沖
・死者・行方不明者70人以上、負傷者約40人 (一次侵攻の時点、二次侵攻の被害者は確認出来ず)
・自衛隊・米軍:Rレーガンを除き動きが殆ど無い。基地司令協力拒否。
・敵フラッグは『NZ-000 クィン・マンサ』と想定される。また翔鶴・飛龍による『揺らぎ』あり
・主力はティターンズ・ジオン系統メイン。また初期型『n_i_t_r_o』の搭載試験機を確認
現有戦力
・MS 21機(内3機パイロット不在) また[ファイバー]は[フライルー]へと換装作業中
・艦艇7隻(大戦艦1、巡航潜水艦1、空母1、重巡4)
増援予定
・MS6機(ガンダムエピオン、ウイングガンダムゼロ、ヘイズル・ラーⅡ、デルタカイ、詳細不明機2)
・艦艇1(重巡タカオ)
イセ『これがおおよその報告よ』
浜風『揺らぎ、と言うのは?』
翔鶴「クィン・マンサに乗っている少女は元艦娘、まだその自我を残している。そして原因は不明だけど私と共鳴して、彼女の記憶を垣間見たの。
彼女の元の名前は『春雨』、初風ちゃんや野分ちゃんの元同僚だそうです」
瑞鳳『まさか… 私が聞いた、あの子…?』
翔鶴「恐らくそう。 そして彼女に憑いてる『何か』を祓えば正気に戻せるかもしれない…」
浜風『戦いを止められる、そう言いたいのですか?』
翔鶴「はい」
浜風『…良いでしょう、その可能性に賭けます。しかし、もしもの際は…』
翔鶴「クィン・マンサを全力で破壊する…」
浜風『なら構いません。 そして主力は榛名さんの駆る『バンシィ・ノルン』とリタ・ベルナルの『フェネクス』を主軸に…』
愛宕「実はリタちゃん、もうフェネクスに乗れ無いみたいよ…」
浜風『乗れない?』
愛宕「次にNT-Dを発動すれば、確実に『もう一度取り込まれて死ぬ』と。当人からの申告」
浜風『では『フェネクス』は運用不可能、だと?』
愛宕「いえ、パイロットにあてがあると。 彼女は青葉さんを『フェネクス』のパイロットへと推薦しているわ」
瑞鳳『確かに搭乗経験もあるし、能力も充分だけど…』
浜風『わかりました。フェネクスには彼女を当て、リタには引き続き『リバウ』に乗る形で。
そして『バンシィ・ノルン』『フェネクス』『リバウ』『ヤクト・ドーガ』『ギャン・クリーガー』を現状の主軸として、私達の到着までは5機を中心に動いて貰います』
78: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/08(火) 01:54:48.70 ID:Lkfhocs20
青葉「青葉が、『フェネクス』に…?」
榛名「引き受けていただけ無いでしょうか…」
リタ「本当なら私が乗りたい、でも次にNT-Dを発動させたらマズイの…」
青葉「…仕方ありません、フェネクスの武装は?」
リタ「ノーマルと変わり無いよ。マグナム1丁とアームド・アーマーDEだけ」
青葉「せめてもうちょっと武装が…」
イセ「あら、じゃあ補給用に持って来た武器使う?」
青葉「余りがあるんですか?」
イセ「寧ろ防衛戦って聞いてたから、武器だけは有り余ってるわよ。ただ規格的にユニコーン用、あとアナハイム製のものしか使え無いけど」
榛名「ヒートホークは…」
イセ「無理」
榛名「デスヨネー」
イセ「その代わり、お誂えな武装もあるわよ。『ハイパー・ビーム・ジャベリン』、貴女好きじゃない?」
榛名「おぉ…」
イセ「とりあえず武装はちゃんと選んでおきなさい。今からフェネクスは貴女のものなんだから」
青葉「わかりました」
武装
バンシィ
・アームド・アーマーDE(背部)
・ビーム・マグナム+RR(右腕)
・ハイパー・ビーム・ジャベリン(腰部)
フェネクス
・アームド・アーマーDE×2(背部)
・ハイパーバズーカ×2(両腕)
・3連装ハンド・グレネード・ユニット×4(脚部)
・ビーム・マグナム(腰部)
リタ「青葉ママ、重装過ぎじゃない?」
青葉「前衛戦闘は苦手なので… でもDEがあるから機動性は落ちない筈です」
榛名「私はジャベリンがあれば十分なので… あ、二刀流でも…」
リタ「絶対振るえないから止めて」
榛名「引き受けていただけ無いでしょうか…」
リタ「本当なら私が乗りたい、でも次にNT-Dを発動させたらマズイの…」
青葉「…仕方ありません、フェネクスの武装は?」
リタ「ノーマルと変わり無いよ。マグナム1丁とアームド・アーマーDEだけ」
青葉「せめてもうちょっと武装が…」
イセ「あら、じゃあ補給用に持って来た武器使う?」
青葉「余りがあるんですか?」
イセ「寧ろ防衛戦って聞いてたから、武器だけは有り余ってるわよ。ただ規格的にユニコーン用、あとアナハイム製のものしか使え無いけど」
榛名「ヒートホークは…」
イセ「無理」
榛名「デスヨネー」
イセ「その代わり、お誂えな武装もあるわよ。『ハイパー・ビーム・ジャベリン』、貴女好きじゃない?」
榛名「おぉ…」
イセ「とりあえず武装はちゃんと選んでおきなさい。今からフェネクスは貴女のものなんだから」
青葉「わかりました」
武装
バンシィ
・アームド・アーマーDE(背部)
・ビーム・マグナム+RR(右腕)
・ハイパー・ビーム・ジャベリン(腰部)
フェネクス
・アームド・アーマーDE×2(背部)
・ハイパーバズーカ×2(両腕)
・3連装ハンド・グレネード・ユニット×4(脚部)
・ビーム・マグナム(腰部)
リタ「青葉ママ、重装過ぎじゃない?」
青葉「前衛戦闘は苦手なので… でもDEがあるから機動性は落ちない筈です」
榛名「私はジャベリンがあれば十分なので… あ、二刀流でも…」
リタ「絶対振るえないから止めて」
80: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/08(火) 20:17:27.56 ID:Lkfhocs20
青葉「では、少し慣らしてきます」
リタ「私が随伴するから榛名ママはここで待機してて」
榛名「了解です」
青葉「じゃ、偵察をかねて行きましょう」
リタ「は-い」
榛名「『ニュータイプ』、か…」
榛名(『バンシィ・ノルン』に乗れたのも、この力のお陰… でも何故榛名が選ばれたのでしょう…)
榛名「それとも、元々『そう作られた』…」
榛名(『プロジェクト・フェンリル』、その3番目の個体には特殊能力が存在すると言う話でした。このニュータイプとしての力が『能力』と言う可能性も…
でもそうなると、『粒子』と言う単語が…)
榛名「考えても無駄、今は戦う事だけを考える… 命をこれ以上消させない為にも…!」
会話イベント 直下
1.間宮 『命と想いと』
2.天城 『ここに居る意味』
3.龍鳳 『恐怖と意志と』
リタ「私が随伴するから榛名ママはここで待機してて」
榛名「了解です」
青葉「じゃ、偵察をかねて行きましょう」
リタ「は-い」
榛名「『ニュータイプ』、か…」
榛名(『バンシィ・ノルン』に乗れたのも、この力のお陰… でも何故榛名が選ばれたのでしょう…)
榛名「それとも、元々『そう作られた』…」
榛名(『プロジェクト・フェンリル』、その3番目の個体には特殊能力が存在すると言う話でした。このニュータイプとしての力が『能力』と言う可能性も…
でもそうなると、『粒子』と言う単語が…)
榛名「考えても無駄、今は戦う事だけを考える… 命をこれ以上消させない為にも…!」
会話イベント 直下
1.間宮 『命と想いと』
2.天城 『ここに居る意味』
3.龍鳳 『恐怖と意志と』
82: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/08(火) 21:09:47.19 ID:Lkfhocs20
会話・間宮 『命と想いと』
榛名「あそこに居るのは、間宮さん…?」
榛名(どうしたんでしょうか…)
榛名「どうかなさいましたか、間宮さん」
間宮「あ、榛名さん。お探ししていました、貴女が乗ってた筈の『ザク』と言うものが見当たらなくて…」
榛名「機体を乗り換えてたので… 今はあそこの黒い機体『RX-0[N] バンシィ・ノルン』に乗っています」
間宮「バンシィ… 確か、伝承の死人の出る家の前で泣き死を予告する妖精では?」
榛名「その名称から名前が取られています。尤も、モチーフはライオンですけど」
間宮「そうなのですね… それで、警戒していたんですか?」
榛名「敵の存在を知覚出来るので…」
間宮「警戒するのも良い事ですが、気を張ってばかりでは…」
榛名「いえ、こうやって待つのは交通監視のバイトで慣れてますから」
間宮「お腹、空きません? あちらで炊き出しをやっているので…」
榛名「いえ、避難民の方に振舞ってあげてください。まだ大丈夫なので」
間宮「駄目です。食べれるときに食べておかないと後でヘバりますよ」
榛名「しかし、ここを離れる訳には…」
間宮「はぁ… やはり、榛名さんも天城さんと同じで頑固で強情です。
そう言う所、そっくり姉妹ですね。天城さんに言われて持ってきた甲斐がありましたよ」スッ
榛名「え…?」
間宮「おにぎりと豚汁、あと常備食用に羊羹をお持ちしました。少しですが食べてください」
榛名「しかし…」
間宮「駄目です! いざと言う時、力を出せなくなります!」
榛名「…わかりました。頂きます」
榛名「ありがとうございました、とても美味しかったです」
間宮「そう言って頂けると、こちらも嬉しいです。私には戦う事が出来ない、出来るのはこうやって食事を作る事だけなので…」
榛名「いえ、食事は命を繋げる為に最も大切な事の一つ… それがなくなってしまえば、生きる事も出来ません。
それで、苦しんでいた子供を榛名は沢山見ていました」
間宮「え…?」
榛名「榛名は元々児童養護施設、孤児院のような所で育ちました。 そこではまともな食事を取る事も出来ず、常に子供達が飢えていたんです。
あくまでも子供は人身売買の道具、そして職員たちのストレスのはけ口でしか無かったので生きれる最低限の栄養すら危ういものしか…」
間宮「そう、だったのんですね…」
榛名「最近までは思い出すだけでも、辛く苦しかった。だから知ってるんです、食事がいかに大切であるか…
まぁ、天城の実両親に引き取られて今ではただの大飯喰らいに育っちゃいましたけど」
間宮「食事の大切さ、知っていらしたのに食事を遠慮していたと?」
榛名「少しだけ、考え事をしていまして…」
間宮「相談くらいには乗りますよ?」
榛名(どうしましょう…)
打ち明ける? 直下
1.打ち明ける
2.打ち明けない
榛名「あそこに居るのは、間宮さん…?」
榛名(どうしたんでしょうか…)
榛名「どうかなさいましたか、間宮さん」
間宮「あ、榛名さん。お探ししていました、貴女が乗ってた筈の『ザク』と言うものが見当たらなくて…」
榛名「機体を乗り換えてたので… 今はあそこの黒い機体『RX-0[N] バンシィ・ノルン』に乗っています」
間宮「バンシィ… 確か、伝承の死人の出る家の前で泣き死を予告する妖精では?」
榛名「その名称から名前が取られています。尤も、モチーフはライオンですけど」
間宮「そうなのですね… それで、警戒していたんですか?」
榛名「敵の存在を知覚出来るので…」
間宮「警戒するのも良い事ですが、気を張ってばかりでは…」
榛名「いえ、こうやって待つのは交通監視のバイトで慣れてますから」
間宮「お腹、空きません? あちらで炊き出しをやっているので…」
榛名「いえ、避難民の方に振舞ってあげてください。まだ大丈夫なので」
間宮「駄目です。食べれるときに食べておかないと後でヘバりますよ」
榛名「しかし、ここを離れる訳には…」
間宮「はぁ… やはり、榛名さんも天城さんと同じで頑固で強情です。
そう言う所、そっくり姉妹ですね。天城さんに言われて持ってきた甲斐がありましたよ」スッ
榛名「え…?」
間宮「おにぎりと豚汁、あと常備食用に羊羹をお持ちしました。少しですが食べてください」
榛名「しかし…」
間宮「駄目です! いざと言う時、力を出せなくなります!」
榛名「…わかりました。頂きます」
榛名「ありがとうございました、とても美味しかったです」
間宮「そう言って頂けると、こちらも嬉しいです。私には戦う事が出来ない、出来るのはこうやって食事を作る事だけなので…」
榛名「いえ、食事は命を繋げる為に最も大切な事の一つ… それがなくなってしまえば、生きる事も出来ません。
それで、苦しんでいた子供を榛名は沢山見ていました」
間宮「え…?」
榛名「榛名は元々児童養護施設、孤児院のような所で育ちました。 そこではまともな食事を取る事も出来ず、常に子供達が飢えていたんです。
あくまでも子供は人身売買の道具、そして職員たちのストレスのはけ口でしか無かったので生きれる最低限の栄養すら危ういものしか…」
間宮「そう、だったのんですね…」
榛名「最近までは思い出すだけでも、辛く苦しかった。だから知ってるんです、食事がいかに大切であるか…
まぁ、天城の実両親に引き取られて今ではただの大飯喰らいに育っちゃいましたけど」
間宮「食事の大切さ、知っていらしたのに食事を遠慮していたと?」
榛名「少しだけ、考え事をしていまして…」
間宮「相談くらいには乗りますよ?」
榛名(どうしましょう…)
打ち明ける? 直下
1.打ち明ける
2.打ち明けない
84: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/08(火) 23:46:06.97 ID:Lkfhocs20
榛名「まず前提からお話させて頂くと、榛名は『ニュータイプ』と呼ばれる存在らしいんです」
間宮「ニュータイプ?」
榛名「進化して宇宙に適応した人類、誤解なく判り合える人々と言われるモビルスーツが元々あった世界の『進化した人類』を意味する存在です。
並外れた空間認識能力や優れた直感・洞察力、特殊な脳波に離れていても他者やその状況を正確に認識し意思疎通をする能力を持った存在であるとリタは言っています」
間宮「リタさんは貴女の娘さんでは?」
榛名「元々リタは死人なんです。榛名の『バンシィ・ノルン』の兄弟機、『RX-0 ユニコーンガンダム3号機『フェネクス』』のパイロットでしたが機体が暴走して死亡し意識を『フェネクス』に取り込まれました。
その後、ある事情からその存在を知った榛名がフェネクスから意識を引き剥がして榛名と青葉さんの遺伝子を組み合わせて生成した肉体に意識を移し今の体となったんです。榛名がリタを産んでいたら、7歳で出産した計算になるので…」
間宮「てっきり、実年齢よりお若いのだと…」
榛名「経産婦に見えますか!? そんなに子供産んで若い人なんて見た事… いや、あるか…?」
間宮「え…?」
榛名「その話は置いておいて… ともかく、リタに言わせれば榛名は『ニュータイプ』なんだそうです。
その証拠として『バンシィ』を操れるそうなのですが… 生まれなのか、自然発生したものなのかと…」
間宮「もしや、施設に居た事と関係が? 私みたいに異世界から来たとか…」
榛名「異世界出身であるのは判明しているんです」
間宮「え…?」
榛名「貴女の世界ともこの世界とも『宇宙世紀』でも無い違う世界… 榛名達が【滅んだ世界】と言う世界で榛名は作られました。
対・深海棲艦用デザインチャイルド開発計画『プロジェクト・フェンリル』の3番目の個体として生まれた存在… それが榛名、だそうで」
間宮「えっと、つまり貴女は異世界人で研究で生まれた…」
榛名「そうらしいです。 あり得ない話、だと思いますがこれは全て真実なんです」
間宮「…」
榛名「それでニュータイプとなったのは、先天的なものでは無いかと…」
間宮「すみません、あんまり相談に乗れそうにないです…」
榛名「ですよねー…」
間宮「でも、生まれや育ちがおかしくても今の貴女がここに居る。それで充分なのでは無いかと」
榛名「今の自分…」
間宮「貴女が居なければ先程の巨大な化け物、アレに舞鶴の街は焼き払われていたでしょう… でも、貴女が居たからこうやって命を守る事が出来てるんです。
戦う事だけでは無く、戦って生き残る事を考えてください。そして一体でも多く敵を倒すのでは無く一人でも多く命を救う、それが私達のやるべき事…」
榛名「一体でも多く敵を倒すのでは無く一人でも多く命を救う…」
間宮「私も、非力ながら避難のお手伝いをさせて頂きます。そして貴女を想い、帰りを待つ者も居る。貴女は一人では無く想いで繋がっている、それを忘れないでください」
榛名「はい…! 来る…」ピキィン
400『総員へ通達、三次侵攻を確認しました。出現場所は…』
榛名「! 間宮さん、貴女は避難民の誘導を!」
間宮「は、はい!」
榛名「来て、『バンシィ』!」
ズシン ズシン
間宮「無人で…」
榛名「サイコミュ・コントローラー、榛名の脳波で動かせるんです。では間宮さん、出来るだけ戦場から離れていてください」
間宮「わかりました、武運を!」
榛名「そちらも! では、行きます…!」
間宮「ニュータイプ?」
榛名「進化して宇宙に適応した人類、誤解なく判り合える人々と言われるモビルスーツが元々あった世界の『進化した人類』を意味する存在です。
並外れた空間認識能力や優れた直感・洞察力、特殊な脳波に離れていても他者やその状況を正確に認識し意思疎通をする能力を持った存在であるとリタは言っています」
間宮「リタさんは貴女の娘さんでは?」
榛名「元々リタは死人なんです。榛名の『バンシィ・ノルン』の兄弟機、『RX-0 ユニコーンガンダム3号機『フェネクス』』のパイロットでしたが機体が暴走して死亡し意識を『フェネクス』に取り込まれました。
その後、ある事情からその存在を知った榛名がフェネクスから意識を引き剥がして榛名と青葉さんの遺伝子を組み合わせて生成した肉体に意識を移し今の体となったんです。榛名がリタを産んでいたら、7歳で出産した計算になるので…」
間宮「てっきり、実年齢よりお若いのだと…」
榛名「経産婦に見えますか!? そんなに子供産んで若い人なんて見た事… いや、あるか…?」
間宮「え…?」
榛名「その話は置いておいて… ともかく、リタに言わせれば榛名は『ニュータイプ』なんだそうです。
その証拠として『バンシィ』を操れるそうなのですが… 生まれなのか、自然発生したものなのかと…」
間宮「もしや、施設に居た事と関係が? 私みたいに異世界から来たとか…」
榛名「異世界出身であるのは判明しているんです」
間宮「え…?」
榛名「貴女の世界ともこの世界とも『宇宙世紀』でも無い違う世界… 榛名達が【滅んだ世界】と言う世界で榛名は作られました。
対・深海棲艦用デザインチャイルド開発計画『プロジェクト・フェンリル』の3番目の個体として生まれた存在… それが榛名、だそうで」
間宮「えっと、つまり貴女は異世界人で研究で生まれた…」
榛名「そうらしいです。 あり得ない話、だと思いますがこれは全て真実なんです」
間宮「…」
榛名「それでニュータイプとなったのは、先天的なものでは無いかと…」
間宮「すみません、あんまり相談に乗れそうにないです…」
榛名「ですよねー…」
間宮「でも、生まれや育ちがおかしくても今の貴女がここに居る。それで充分なのでは無いかと」
榛名「今の自分…」
間宮「貴女が居なければ先程の巨大な化け物、アレに舞鶴の街は焼き払われていたでしょう… でも、貴女が居たからこうやって命を守る事が出来てるんです。
戦う事だけでは無く、戦って生き残る事を考えてください。そして一体でも多く敵を倒すのでは無く一人でも多く命を救う、それが私達のやるべき事…」
榛名「一体でも多く敵を倒すのでは無く一人でも多く命を救う…」
間宮「私も、非力ながら避難のお手伝いをさせて頂きます。そして貴女を想い、帰りを待つ者も居る。貴女は一人では無く想いで繋がっている、それを忘れないでください」
榛名「はい…! 来る…」ピキィン
400『総員へ通達、三次侵攻を確認しました。出現場所は…』
榛名「! 間宮さん、貴女は避難民の誘導を!」
間宮「は、はい!」
榛名「来て、『バンシィ』!」
ズシン ズシン
間宮「無人で…」
榛名「サイコミュ・コントローラー、榛名の脳波で動かせるんです。では間宮さん、出来るだけ戦場から離れていてください」
間宮「わかりました、武運を!」
榛名「そちらも! では、行きます…!」
88: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/09(水) 22:57:12.55 ID:Q+O1cXp50
浜風『各機、これより迎撃体制。以降の指揮は私が担います!
第一・第二小隊は正面、第三小隊と艦艇群は海上から敵の逃げ道を封じます。第四第五小隊は、両翼に展開しつつ中央の援護を!』
愛宕「第一小隊全機、問題無い?」
ユキカゼ「問題はありません」
榛名「こちらも大丈夫です!」
リタ「問題なし!」
青葉「いつでもやれます!」
浜風『ユニコーンタイプ2機へ伝達します。 貴女達が前衛に展開し、敵の中枢『NZ-000』を集中的に攻撃を。
また出現しない場合は、強力な敵を引き付ける役割を担って頂きます。最低でもMAクラスが一体出てくる筈です』
榛名・青葉「了解!」
大鳳『敵出現しました。中心に居るのは『AMX-015 ゲーマルク』、強力な火力とサイコミュ兵装を持った敵です。
また周囲に『AMX-014 ドーベン・ウルフ』が数機展開しています。敵の主力は『ガ・ゾウム』や『バウ』など第一次ネオ・ジオン紛争時の期待が主軸となっているので注意を!』
ユキカゼ「と、なれば私は足手まといかもしれません…」
リタ「確かにその機体じゃ、MS進化の恐竜期とも言われてる第一次ネオ・ジオン紛争時のMS相手じゃやりにくいかも…」
榛名「サイコミュ機を投入した…?」
青葉「どう言う事ですか?」
榛名「敵は『アプサラスⅢ』が破壊されたのを知っている筈です。しかも『バンシィ』と『フェネクス』を警戒している節がありました。
なら普通なら戦場にサイコミュ機を投入する事は無謀なんです。それに感じる『憎しみ』は2つ、榛名が感じた限りどこかに何か潜んでるかも…」
愛宕「成る程… 各機、『もう一つの憎しみ』を警戒しつつ迎撃。 ターゲットは『ゲーマルク』、『バンシィ』と『フェネクス』の道を拓きます!」
全員『了解!』
イベント 直下
第一・第二小隊は正面、第三小隊と艦艇群は海上から敵の逃げ道を封じます。第四第五小隊は、両翼に展開しつつ中央の援護を!』
愛宕「第一小隊全機、問題無い?」
ユキカゼ「問題はありません」
榛名「こちらも大丈夫です!」
リタ「問題なし!」
青葉「いつでもやれます!」
浜風『ユニコーンタイプ2機へ伝達します。 貴女達が前衛に展開し、敵の中枢『NZ-000』を集中的に攻撃を。
また出現しない場合は、強力な敵を引き付ける役割を担って頂きます。最低でもMAクラスが一体出てくる筈です』
榛名・青葉「了解!」
大鳳『敵出現しました。中心に居るのは『AMX-015 ゲーマルク』、強力な火力とサイコミュ兵装を持った敵です。
また周囲に『AMX-014 ドーベン・ウルフ』が数機展開しています。敵の主力は『ガ・ゾウム』や『バウ』など第一次ネオ・ジオン紛争時の期待が主軸となっているので注意を!』
ユキカゼ「と、なれば私は足手まといかもしれません…」
リタ「確かにその機体じゃ、MS進化の恐竜期とも言われてる第一次ネオ・ジオン紛争時のMS相手じゃやりにくいかも…」
榛名「サイコミュ機を投入した…?」
青葉「どう言う事ですか?」
榛名「敵は『アプサラスⅢ』が破壊されたのを知っている筈です。しかも『バンシィ』と『フェネクス』を警戒している節がありました。
なら普通なら戦場にサイコミュ機を投入する事は無謀なんです。それに感じる『憎しみ』は2つ、榛名が感じた限りどこかに何か潜んでるかも…」
愛宕「成る程… 各機、『もう一つの憎しみ』を警戒しつつ迎撃。 ターゲットは『ゲーマルク』、『バンシィ』と『フェネクス』の道を拓きます!」
全員『了解!』
イベント 直下
90: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/10(木) 00:59:59.12 ID:uFZglBB70
曙「くそっ! コイツら、数が多すぎる…!」
清霜「まずっ、クナイが切れた!?」
イク「後退してマシンガンなりバズーカなり取って来いなの!」
瑞鶴「翔鶴姉、ライフル貸して! こっちの砲身が焼けて使いものにならない!」
翔鶴「私のも無理よ!さっき使い物にならなくなって、ザクⅢの拝借したけどEパック切れそうだし!」
陽炎「ッ…! やっぱり、連戦は… ちょっと辛いかも…!」
吹雪「各機、砲撃の手を緩めないで! 可能な限り、撃ち続けてください!」
野分「最低でも、あのゲーマルクだけは…!」
如月「アイツら、こっちの攻撃を減衰させてゲーマルクを守るように展開してる…」
アシガラ「おい、イセ!超重砲でなんとか成らないのかよ!」
イセ「撃ったら地上にまで被害が出るわ!アンタは街を焼き払いたいの!?」
400「敵増援、MS18に揚陸型40。人型の深海棲艦の姿もあり」
ナチ「ミサイル発射音多数、迎撃開始してください」
アタゴ「ハグロ、対空迎撃! 人型から出てくるちっこい空の敵を片付ける!」
ハグロ「あんな細かいの、狙い絞り難いって…!」
大鳳「そろそろ、燃料がカツカツになってきた…!」
夕張「ただでさえ稼働時間が短いのに…」
飛龍「二人共、ここを凌げば…!」
舞風「もしかして、消耗戦を狙ってるの?」
榛名「下手にNT-Dを使えば青葉さんまで巻き込んで発動させかねない… しかも稼働時間的に限界が…!」
青葉「バズーカのカートリッジ、あと1リロード分…!」
愛宕「ジリ貧ね…!」
リタ「せめて突破口を拓くだけの戦力が居れば…」
ユキカゼ「…どうやら、間に合ったようです!」
清霜「まずっ、クナイが切れた!?」
イク「後退してマシンガンなりバズーカなり取って来いなの!」
瑞鶴「翔鶴姉、ライフル貸して! こっちの砲身が焼けて使いものにならない!」
翔鶴「私のも無理よ!さっき使い物にならなくなって、ザクⅢの拝借したけどEパック切れそうだし!」
陽炎「ッ…! やっぱり、連戦は… ちょっと辛いかも…!」
吹雪「各機、砲撃の手を緩めないで! 可能な限り、撃ち続けてください!」
野分「最低でも、あのゲーマルクだけは…!」
如月「アイツら、こっちの攻撃を減衰させてゲーマルクを守るように展開してる…」
アシガラ「おい、イセ!超重砲でなんとか成らないのかよ!」
イセ「撃ったら地上にまで被害が出るわ!アンタは街を焼き払いたいの!?」
400「敵増援、MS18に揚陸型40。人型の深海棲艦の姿もあり」
ナチ「ミサイル発射音多数、迎撃開始してください」
アタゴ「ハグロ、対空迎撃! 人型から出てくるちっこい空の敵を片付ける!」
ハグロ「あんな細かいの、狙い絞り難いって…!」
大鳳「そろそろ、燃料がカツカツになってきた…!」
夕張「ただでさえ稼働時間が短いのに…」
飛龍「二人共、ここを凌げば…!」
舞風「もしかして、消耗戦を狙ってるの?」
榛名「下手にNT-Dを使えば青葉さんまで巻き込んで発動させかねない… しかも稼働時間的に限界が…!」
青葉「バズーカのカートリッジ、あと1リロード分…!」
愛宕「ジリ貧ね…!」
リタ「せめて突破口を拓くだけの戦力が居れば…」
ユキカゼ「…どうやら、間に合ったようです!」
91: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/10(木) 01:27:25.82 ID:uFZglBB70
その時、榛名達に近付く敵に対して高出力のビーム砲が放たれ敵が焼き払われた!
そして2機の『ガンダム』が、空から現れる!
榛名「あれも、ガンダム…?」
「戦闘エリアに突入、やれる?」
「問題ないっぽい!」
潮「じゃあ行くよ、夕立ちゃん!」
夕立「ぽい!」
ナチ「来た…!」
アシガラ「遅いぞ、二人共!」
吹雪「あれは… GN粒子!?」
野分「ってことは… 西暦世界の機体!?」
吹雪「『CB-001.5 1.5ガンダム』に『GNZ-001 ガルムガンダム』…! 擬似太陽炉とは言え、あんな機体まで!」
増援
・CB-001.5 1.5ガンダム(潮)
・GNZ-001 ガルムガンダム(夕立)
潮「道は私達が拓きます! 榛名さんは敵の主軸を!」
榛名「了解! NT-D起動、このまま一気に距離を詰めます!」
青葉「青葉も続きます!」
榛名はバンシィを『ガンダム』へと変身させて、ゲーマルクへと向かって一直線に加速する!
そしてフェネクスもバンシィに引かれるように『ガンダム』へと変身し、榛名の後に続いた。
夕雲「夕張さん、後ろです!」
夕張「マズッ…!?」
増援に油断していた夕張のバイアランの後方にバウが接近し、サーベルを振り下ろす!
しかし振り下ろされたサーベルはバイアランへと届く事無くマニュピレーターごと切り裂かれ、爆散した。
「虫歯は抜いても気は抜くな、だから言ってるのに…」
「この際虫歯関係無いだろ」
「雑談はあと、今は片付けるよ!」
「各機散開しつつ、各隊の支援にまわってください!」
飛龍「遅い到着じゃないの…!」
蒼龍「これでも全速よ。飛龍は3機を連れて後退して、私と浜風ちゃんでここは引き継ぐ」
浜風「ツインバスターライフル、ローリングモード…! 焼き払う!」
浜風はバスターライフルを切り離して、回転しながら照射し続け敵を焼き払う!
そして生き残った敵を紫色のガンダムが切り裂いた!
瑞鳳「402ちゃん、第一小隊の後方にまわって! 他の隊は私がエピオンでやる!」
402「了解。大気圏内での機動性はお察しレベルだが、火力だけなら引けは取らない」
増援到着
・OZ-13MS ガンダムエピオン(瑞鳳)
・XXXG-00W0 ウイングガンダムゼロ(浜風)
・MSN-001X[G] ガンダムデルタカイ(蒼龍)
・RX-121-1+FF-X29A ガンダムTR-1 [ヘイズル・ラーⅡ]
そして2機の『ガンダム』が、空から現れる!
榛名「あれも、ガンダム…?」
「戦闘エリアに突入、やれる?」
「問題ないっぽい!」
潮「じゃあ行くよ、夕立ちゃん!」
夕立「ぽい!」
ナチ「来た…!」
アシガラ「遅いぞ、二人共!」
吹雪「あれは… GN粒子!?」
野分「ってことは… 西暦世界の機体!?」
吹雪「『CB-001.5 1.5ガンダム』に『GNZ-001 ガルムガンダム』…! 擬似太陽炉とは言え、あんな機体まで!」
増援
・CB-001.5 1.5ガンダム(潮)
・GNZ-001 ガルムガンダム(夕立)
潮「道は私達が拓きます! 榛名さんは敵の主軸を!」
榛名「了解! NT-D起動、このまま一気に距離を詰めます!」
青葉「青葉も続きます!」
榛名はバンシィを『ガンダム』へと変身させて、ゲーマルクへと向かって一直線に加速する!
そしてフェネクスもバンシィに引かれるように『ガンダム』へと変身し、榛名の後に続いた。
夕雲「夕張さん、後ろです!」
夕張「マズッ…!?」
増援に油断していた夕張のバイアランの後方にバウが接近し、サーベルを振り下ろす!
しかし振り下ろされたサーベルはバイアランへと届く事無くマニュピレーターごと切り裂かれ、爆散した。
「虫歯は抜いても気は抜くな、だから言ってるのに…」
「この際虫歯関係無いだろ」
「雑談はあと、今は片付けるよ!」
「各機散開しつつ、各隊の支援にまわってください!」
飛龍「遅い到着じゃないの…!」
蒼龍「これでも全速よ。飛龍は3機を連れて後退して、私と浜風ちゃんでここは引き継ぐ」
浜風「ツインバスターライフル、ローリングモード…! 焼き払う!」
浜風はバスターライフルを切り離して、回転しながら照射し続け敵を焼き払う!
そして生き残った敵を紫色のガンダムが切り裂いた!
瑞鳳「402ちゃん、第一小隊の後方にまわって! 他の隊は私がエピオンでやる!」
402「了解。大気圏内での機動性はお察しレベルだが、火力だけなら引けは取らない」
増援到着
・OZ-13MS ガンダムエピオン(瑞鳳)
・XXXG-00W0 ウイングガンダムゼロ(浜風)
・MSN-001X[G] ガンダムデルタカイ(蒼龍)
・RX-121-1+FF-X29A ガンダムTR-1 [ヘイズル・ラーⅡ]
93: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/11(金) 02:46:29.95 ID:ZjsGc4KK0
瑞鳳「数だけは居る… でも、このガンダムエピオンなら!」
瑞鳳はエピオンのサーベル出力を上げて、居合いの構えを取り敵を捉える。
そしてその一撃を、深海棲艦の一群に向けて放つ!
瑞鳳「東方不敗流剣術・全奥義皆伝、瑞鳳! 我が剣を以って、人に仇なす化生を葬らん! 二の型・奥義、『天剣絶刀』!」
剣を抜き、一閃を振るう。しかしその剣の切っ先は敵軍へと届かない筈だった。
しかし、その直後数多もの機体が切り裂かれ爆散する!
曙「なっ!? ウチにあんな剣術あったの!?」
清霜「あるにはるけど… まさか全奥義なんて…!」
イク「マジで瑞鳳姉にエピオン渡すのはヤバイと思うのね」
瑞鳳「呆けないで! まだ敵は居る、このまま一気に押し返すよ!」
全員「は、はい!」
潮「アルヴァロンキャノンモード…! 発射!」
夕立「GNメガランチャー最大出力、これで素敵なパーティーしましょ!」
2機から放たれる高出力のビームによって、敵の一角が崩れ始め付け入る隙が出来た。
そしてその隙を突いて、二人は切り札を使う!
潮・夕立「トランザムッ!」
ガルムとアイズが真紅に染まり、機体が先程とは比較にならないほどの速度で加速し敵を倒していく!
二人の機体のGNドライヴ[T]はオレンジ色の光を増幅させて機体の性能を維持し続ける。しかしそれにも限界があった。
潮「あと2分でドライヴが焼き切れる! そうなったらもう、動かせなくなるよ!」
夕立「わかってるっぽい! ドライヴが駄目になる前に潰すよ!」
2機の擬似太陽炉はトランザムシステムを使用可能になった改良型だが、長時間使用すればドライヴが使い物にならなくなる欠点を抱えていた。
そうなればガルムとアイズは2度と動かせなくなる。そうならない為に早めに決着を付ける必要があったのだ。
翔鶴「凄い…」
瑞鶴「あの2機、圧倒的に早い…!」
陽炎「あれも、ガンダム…」
翔鶴「私達も続きます! 全員、突撃!」
その2機に続くように、敵の中心へと2機のゲルググとアマクサが突撃した!
瑞鳳はエピオンのサーベル出力を上げて、居合いの構えを取り敵を捉える。
そしてその一撃を、深海棲艦の一群に向けて放つ!
瑞鳳「東方不敗流剣術・全奥義皆伝、瑞鳳! 我が剣を以って、人に仇なす化生を葬らん! 二の型・奥義、『天剣絶刀』!」
剣を抜き、一閃を振るう。しかしその剣の切っ先は敵軍へと届かない筈だった。
しかし、その直後数多もの機体が切り裂かれ爆散する!
曙「なっ!? ウチにあんな剣術あったの!?」
清霜「あるにはるけど… まさか全奥義なんて…!」
イク「マジで瑞鳳姉にエピオン渡すのはヤバイと思うのね」
瑞鳳「呆けないで! まだ敵は居る、このまま一気に押し返すよ!」
全員「は、はい!」
潮「アルヴァロンキャノンモード…! 発射!」
夕立「GNメガランチャー最大出力、これで素敵なパーティーしましょ!」
2機から放たれる高出力のビームによって、敵の一角が崩れ始め付け入る隙が出来た。
そしてその隙を突いて、二人は切り札を使う!
潮・夕立「トランザムッ!」
ガルムとアイズが真紅に染まり、機体が先程とは比較にならないほどの速度で加速し敵を倒していく!
二人の機体のGNドライヴ[T]はオレンジ色の光を増幅させて機体の性能を維持し続ける。しかしそれにも限界があった。
潮「あと2分でドライヴが焼き切れる! そうなったらもう、動かせなくなるよ!」
夕立「わかってるっぽい! ドライヴが駄目になる前に潰すよ!」
2機の擬似太陽炉はトランザムシステムを使用可能になった改良型だが、長時間使用すればドライヴが使い物にならなくなる欠点を抱えていた。
そうなればガルムとアイズは2度と動かせなくなる。そうならない為に早めに決着を付ける必要があったのだ。
翔鶴「凄い…」
瑞鶴「あの2機、圧倒的に早い…!」
陽炎「あれも、ガンダム…」
翔鶴「私達も続きます! 全員、突撃!」
その2機に続くように、敵の中心へと2機のゲルググとアマクサが突撃した!
94: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/11(金) 03:28:14.57 ID:ZjsGc4KK0
榛名「見えた…! あれが敵の中枢機、『ゲーマルク』です!」
青葉「随分とずんぐりむっくりしてますが… 攻撃が来ます、私の後ろへ!」
ゲーマルクから放たれたビーム砲をフェネクスの2つ装備されたアームド・アーマーDEが発したIフィールドによって防ぐ。
いくら高出力のビーム砲と言えど、Iフィールドを2基搭載した機体に対してはビーム兵器は無力だ。
青葉「あの火力、並じゃありません…!」
榛名「気を付けてください! 機動性を犠牲にしたゲーマルクの火力はコロニーさえも破壊出来るんです!」
そして周囲のドーベン・ウルフからの砲撃が加わり、防戦へと追い込まれた。
それでも二人はマグナムとバズーカによる攻撃で的確に周囲のドーベンを破壊し、突破口を開こうとする。
青葉「榛名さん! 青葉が突破口を拓くので、ゲーマルクを攻撃してください!」
榛名「了解!」
榛名はマグナムを青葉に託して、腰にマウントさせていたハイパー・ビーム・ジャベリンを装備してゲーマルクへと吶喊する。
そして迎撃を行おうとするゲーマルクに対してジャベリンを突き刺した!
榛名「これでぇぇぇぇぇ!」
突き刺したジャベリンの刀身を形成し、そのままゲーマルクを切り裂き爆散させる!
だが…
榛名「違う… コイツじゃない! 囮です!」
そして次元の穴から、新たに3機の巨大な機体が現れた!
榛名「クィン・マンサに… 『MRX-009』『MRX-010』!?」
瑞鳳「下がって! サイコとサイコMK-Ⅱです!」
蒼龍「この感じ、まさか…!」
サイコとサイコMK-Ⅱから蒼い炎が溢れ出し、明確な敵意をその戦場に居る全員へと向ける。
蒼龍は知っていた。それが何であるか、自分自身がよく知っているから。
蒼龍「『n_i_t_r_o』…! しかも私のより激しい、燃やし尽くすつもりの!」
瑞鳳「本来、『n_i_t_r_o』はあの機体を淀みなく動かす為のもの… あの組み合わせは、最悪…!」
榛名「これが、憎しみが増えた理由…!」
浜風「全機へ通達! サイコとサイコMK-Ⅱへと攻撃を集中させてください! あれはクィン・マンサ以上に危険です!」
青葉「随分とずんぐりむっくりしてますが… 攻撃が来ます、私の後ろへ!」
ゲーマルクから放たれたビーム砲をフェネクスの2つ装備されたアームド・アーマーDEが発したIフィールドによって防ぐ。
いくら高出力のビーム砲と言えど、Iフィールドを2基搭載した機体に対してはビーム兵器は無力だ。
青葉「あの火力、並じゃありません…!」
榛名「気を付けてください! 機動性を犠牲にしたゲーマルクの火力はコロニーさえも破壊出来るんです!」
そして周囲のドーベン・ウルフからの砲撃が加わり、防戦へと追い込まれた。
それでも二人はマグナムとバズーカによる攻撃で的確に周囲のドーベンを破壊し、突破口を開こうとする。
青葉「榛名さん! 青葉が突破口を拓くので、ゲーマルクを攻撃してください!」
榛名「了解!」
榛名はマグナムを青葉に託して、腰にマウントさせていたハイパー・ビーム・ジャベリンを装備してゲーマルクへと吶喊する。
そして迎撃を行おうとするゲーマルクに対してジャベリンを突き刺した!
榛名「これでぇぇぇぇぇ!」
突き刺したジャベリンの刀身を形成し、そのままゲーマルクを切り裂き爆散させる!
だが…
榛名「違う… コイツじゃない! 囮です!」
そして次元の穴から、新たに3機の巨大な機体が現れた!
榛名「クィン・マンサに… 『MRX-009』『MRX-010』!?」
瑞鳳「下がって! サイコとサイコMK-Ⅱです!」
蒼龍「この感じ、まさか…!」
サイコとサイコMK-Ⅱから蒼い炎が溢れ出し、明確な敵意をその戦場に居る全員へと向ける。
蒼龍は知っていた。それが何であるか、自分自身がよく知っているから。
蒼龍「『n_i_t_r_o』…! しかも私のより激しい、燃やし尽くすつもりの!」
瑞鳳「本来、『n_i_t_r_o』はあの機体を淀みなく動かす為のもの… あの組み合わせは、最悪…!」
榛名「これが、憎しみが増えた理由…!」
浜風「全機へ通達! サイコとサイコMK-Ⅱへと攻撃を集中させてください! あれはクィン・マンサ以上に危険です!」
96: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/14(月) 20:33:41.80 ID:XJhCAdhZ0
榛名「この憎しみ… 来る…!」
軽巡棲姫「アハハハハハ!見ツケタ、黒イヤツ!」
榛名「音声通信!?」
サイコガンダムの漆黒の機体から蒼い炎と同時に憎しみが溢れ出し、榛名へとその矛先を向ける!
防空棲姫「オマエハ不愉快ダ! マズ、オマエカラ消シテヤル!」
サイコMK-Ⅱの背部からリフレクタービットが放たれ、全ての照準をバンシィ・ノルンへと向けた。
そして榛名へと向けて全方位からのビーム攻撃が放たれ、殺意が榛名へと殺到するが…
榛名「バンシィ!」
サイコフレームの力を利用しフィールドを発生させる事でバンシィを狙った攻撃が全て弾かれ、ビームが全て屈折した!
そして榛名はもう一つ、バンシィの力を利用する
榛名「来い・・・!」
サイコミュによる思念が発せられ、リフレクタービットの動作が狂い始めた。
そしてバンシィの近くに横たわる機体、『ゲーマルク』の残骸から『あるもの』が浮かび上がり榛名はその名を呼ぶ…
榛名「『ファンネル』!」
浮かび上がった『マザーファンネル』、そこから子機である『チルドファンネル』が放たれリフレクター・ビットと共に一斉にその矛先を2機の巨大なガンダムへと向け攻撃を行う!
榛名は『バンシィ・ノルン』の持つ能力、『サイコミュ・ジャック』を利用して稼動可能な全てのサイコミュ兵器を乗っ取ったのだ。
防空棲姫「ナニィッ!?」
軽巡棲姫「キサマァッ!」
榛名「くっ…! 長くは、もたない…!」
防空棲姫と軽巡棲姫の思念が榛名の想定よりも上回っており、サイコとMK-Ⅱの動作を阻害するには強力過ぎた。
それと同時に多数のリフレクタービットと30基のファンネルを同時に操っているので榛名の負担は大きい。しかし…
蒼龍「今よ、乗って!」
榛名「はい!」
蒼龍の駆るデルタカイがウェイブライダー形態となってバンシィへと接近し、榛名はそれに乗る形で包囲網から脱する!
防空棲姫「逃ガスカ!」
MK-Ⅱから拡散メガ粒子砲がデルタカイとバンシィへ放たれるが、榛名は操るリフレクタービットでそれを反射する事でそれを避けた。
そしてその2機へ続くように2基のマザーファンネルと28基のチルドファンネルが追随する。
蒼龍「大丈夫、榛名ちゃん?」
榛名「な、なんとか…」
軽巡棲姫「アハハハハハ!見ツケタ、黒イヤツ!」
榛名「音声通信!?」
サイコガンダムの漆黒の機体から蒼い炎と同時に憎しみが溢れ出し、榛名へとその矛先を向ける!
防空棲姫「オマエハ不愉快ダ! マズ、オマエカラ消シテヤル!」
サイコMK-Ⅱの背部からリフレクタービットが放たれ、全ての照準をバンシィ・ノルンへと向けた。
そして榛名へと向けて全方位からのビーム攻撃が放たれ、殺意が榛名へと殺到するが…
榛名「バンシィ!」
サイコフレームの力を利用しフィールドを発生させる事でバンシィを狙った攻撃が全て弾かれ、ビームが全て屈折した!
そして榛名はもう一つ、バンシィの力を利用する
榛名「来い・・・!」
サイコミュによる思念が発せられ、リフレクタービットの動作が狂い始めた。
そしてバンシィの近くに横たわる機体、『ゲーマルク』の残骸から『あるもの』が浮かび上がり榛名はその名を呼ぶ…
榛名「『ファンネル』!」
浮かび上がった『マザーファンネル』、そこから子機である『チルドファンネル』が放たれリフレクター・ビットと共に一斉にその矛先を2機の巨大なガンダムへと向け攻撃を行う!
榛名は『バンシィ・ノルン』の持つ能力、『サイコミュ・ジャック』を利用して稼動可能な全てのサイコミュ兵器を乗っ取ったのだ。
防空棲姫「ナニィッ!?」
軽巡棲姫「キサマァッ!」
榛名「くっ…! 長くは、もたない…!」
防空棲姫と軽巡棲姫の思念が榛名の想定よりも上回っており、サイコとMK-Ⅱの動作を阻害するには強力過ぎた。
それと同時に多数のリフレクタービットと30基のファンネルを同時に操っているので榛名の負担は大きい。しかし…
蒼龍「今よ、乗って!」
榛名「はい!」
蒼龍の駆るデルタカイがウェイブライダー形態となってバンシィへと接近し、榛名はそれに乗る形で包囲網から脱する!
防空棲姫「逃ガスカ!」
MK-Ⅱから拡散メガ粒子砲がデルタカイとバンシィへ放たれるが、榛名は操るリフレクタービットでそれを反射する事でそれを避けた。
そしてその2機へ続くように2基のマザーファンネルと28基のチルドファンネルが追随する。
蒼龍「大丈夫、榛名ちゃん?」
榛名「な、なんとか…」
97: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/14(月) 22:32:34.43 ID:XJhCAdhZ0
蒼龍「青葉、そっちは?」
青葉「何とか離脱出来ましたが… あの、蒼龍さん? キレてません…?」
蒼龍「そりゃキレるわよ… 忌々しい、『あのシステム』の機体が現存してるのがね…!」
榛名「『n_i_t_r_o』…」
蒼龍「あの日からアナハイムの研究施設の殆どを調べて、残ったのは『デルタカイ』だけだって思ってた… だからコイツを手元に置いた事で全部残ってる『n_i_t_r_o』を消し去った筈だったのに…
何でよ…! どうして、あんなデカブツに『n_i_t_r_o』が残ってるのよ!」
青葉「…ごめんなさい。青葉達が、原因で…」
蒼龍「今はそんな話聞きたく無い… 言い訳も何も、全部後で聞く。 その代わり、アンタにも手伝って貰う」
青葉「手伝う…」
蒼龍「『デルタカイを除く、現存する『n_i_t_r_o』搭載機全ての捕獲・破壊』、まずはさっきの情報の『ガブスレイ』とあの2機。話はそれからよ」
青葉「はい…!」
浜風「私を忘れて頂いては困ります」
蒼龍「浜風ちゃんは飛龍へのリベンジだけの筈だったけど?」
浜風「でもリベンジマッチ失敗したんで、結局約束はパー… なので、私もお手伝いします。これを代わりにあてておいてください」
蒼龍「仕方無いわね…」
瑞鳳「さて、私達もやりますよ」
飛龍「ええ、私の相方酷い目にあわせたシステムを野放しに出来ないもの」
蒼龍「瑞鳳ちゃん、飛龍…」
瑞鳳「『n_i_t_r_o』にはウチのチーム苦い思い出あるんで。だからチーム・エンガノとして、その目的を支援させて頂きます!」
蒼龍「ありがと…」
浜風「戦域に居る全艦艇及びMS、艦娘に通達! 防衛ラインを上げ、このままサイコタイプ2機を優先して破壊します!
互いをカバーし合い、これ以上の被害を出させないで! また『ガブスレイ』タイプのMSも優先、観測された『n_i_t_r_o』は全部破壊してください!」
瑞鳳「チーム・エンガノ全員! ウイングゼロ、デルタカイ、エピオンを中心に突撃!」
榛名「ホワイトクリーン総員、バンシィ・ノルンに続いて!」
潮「夕立ちゃん、トランザムは使えないけどやるよ!」
夕立「ぽい!」
イベント 直下
青葉「何とか離脱出来ましたが… あの、蒼龍さん? キレてません…?」
蒼龍「そりゃキレるわよ… 忌々しい、『あのシステム』の機体が現存してるのがね…!」
榛名「『n_i_t_r_o』…」
蒼龍「あの日からアナハイムの研究施設の殆どを調べて、残ったのは『デルタカイ』だけだって思ってた… だからコイツを手元に置いた事で全部残ってる『n_i_t_r_o』を消し去った筈だったのに…
何でよ…! どうして、あんなデカブツに『n_i_t_r_o』が残ってるのよ!」
青葉「…ごめんなさい。青葉達が、原因で…」
蒼龍「今はそんな話聞きたく無い… 言い訳も何も、全部後で聞く。 その代わり、アンタにも手伝って貰う」
青葉「手伝う…」
蒼龍「『デルタカイを除く、現存する『n_i_t_r_o』搭載機全ての捕獲・破壊』、まずはさっきの情報の『ガブスレイ』とあの2機。話はそれからよ」
青葉「はい…!」
浜風「私を忘れて頂いては困ります」
蒼龍「浜風ちゃんは飛龍へのリベンジだけの筈だったけど?」
浜風「でもリベンジマッチ失敗したんで、結局約束はパー… なので、私もお手伝いします。これを代わりにあてておいてください」
蒼龍「仕方無いわね…」
瑞鳳「さて、私達もやりますよ」
飛龍「ええ、私の相方酷い目にあわせたシステムを野放しに出来ないもの」
蒼龍「瑞鳳ちゃん、飛龍…」
瑞鳳「『n_i_t_r_o』にはウチのチーム苦い思い出あるんで。だからチーム・エンガノとして、その目的を支援させて頂きます!」
蒼龍「ありがと…」
浜風「戦域に居る全艦艇及びMS、艦娘に通達! 防衛ラインを上げ、このままサイコタイプ2機を優先して破壊します!
互いをカバーし合い、これ以上の被害を出させないで! また『ガブスレイ』タイプのMSも優先、観測された『n_i_t_r_o』は全部破壊してください!」
瑞鳳「チーム・エンガノ全員! ウイングゼロ、デルタカイ、エピオンを中心に突撃!」
榛名「ホワイトクリーン総員、バンシィ・ノルンに続いて!」
潮「夕立ちゃん、トランザムは使えないけどやるよ!」
夕立「ぽい!」
イベント 直下
99: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/15(火) 00:51:42.36 ID:P/ItceeN0
すみません、ガンプラ完全再現は難しいので『ベース機に無理の無い改造を加えた機体』となります
潮「敵5機接近!これは、ドライヴ搭載機!?」
夕立「GNZシリーズの機体っぽい!」
敵増援
・ガデッサ×2
・ガラッゾ×2
・ガッデス×1
ナチ『潮さん、ドライヴ搭載機は可能な限り鹵獲してください。擬似太陽炉の解析は完全では無く、再生産は不可能です。アレを確保すれば研究用にも予備としても…』
潮「そ、そんな事言われても!」
夕立「トランザム使われたら終わりっぽいよ! それにもう取り込まれてる機体をどう鹵獲するの!?」
ナチ『そこは気合で…』
榛名「出来たら苦労しませんよ!」
瑞鳳「ドライヴの位置はコックピットと同じ背部… エピオンで切り裂く!」
潮「待ってください!もう3機、後方から… ドライヴ搭載型1、非搭載型2機!」
「狙える?」
「はい、この位置なら」
「では私達が先行する。後方からの援護を頼む」
「了解」
その時、1機のガラッゾの後部コアファイターのコックピット部分を狙撃し機体を墜落させる!
蒼龍「あの距離から!?」
潮「それに、ドライヴと本体を残してコックピットのみを正確に…」
榛名「違う… アレは敵ではありません!」
瑞鳳「あの機体は… 『ガンダムスローネツヴァイ』!? でも何でケルディムのライフルを!?」
「そこだね…! 悪いけど、落とさせてもらう!」
「化け物共… 貴様らに、本物の暴力を教えてやろう」
2機が同時に仕掛けて、ほぼ同時に増援に来たガラッゾとガデッザにガッデスをドライヴを切り離して叩き落とす!
潮「『ドーベン・ウルフ』に『ビギナ・ゼラ』… 色違うけど。しかもドーベンに到っては武装が『タクティカル・アームズ』に…」
瑞鳳「め、滅茶苦茶過ぎる…」
浜風「えっと、接触通信用ケーブル! 付けてて良かった…」バシュッ
「ん?」
浜風「確認します。貴女達は味方ですか?」
「ほう… やはり、この世界のようだ」
浜風「え…?」
三日月(G 裏)「こちらの話だ。 こちらは三日月、敵対の意思は無い。私達は先程落としたGNZシリーズを追撃していただけだ」
浜風「りょ、了解しました」
時雨(G)「とは言え、この状況は見過ごせ無い。これから援護する、敵はクィン・マンサとサイコ2機?」
浜風「そうです。 貴女は…」
時雨「僕は時雨。 ともかく、今は戦線に参加する。良いね?」
「了解です」
自軍増援
・ガンダムスローネツヴァイ改(???)
・ドーベン・ウルフ改(三日月)
・ビギナ・ゼラ改(時雨)
潮「敵5機接近!これは、ドライヴ搭載機!?」
夕立「GNZシリーズの機体っぽい!」
敵増援
・ガデッサ×2
・ガラッゾ×2
・ガッデス×1
ナチ『潮さん、ドライヴ搭載機は可能な限り鹵獲してください。擬似太陽炉の解析は完全では無く、再生産は不可能です。アレを確保すれば研究用にも予備としても…』
潮「そ、そんな事言われても!」
夕立「トランザム使われたら終わりっぽいよ! それにもう取り込まれてる機体をどう鹵獲するの!?」
ナチ『そこは気合で…』
榛名「出来たら苦労しませんよ!」
瑞鳳「ドライヴの位置はコックピットと同じ背部… エピオンで切り裂く!」
潮「待ってください!もう3機、後方から… ドライヴ搭載型1、非搭載型2機!」
「狙える?」
「はい、この位置なら」
「では私達が先行する。後方からの援護を頼む」
「了解」
その時、1機のガラッゾの後部コアファイターのコックピット部分を狙撃し機体を墜落させる!
蒼龍「あの距離から!?」
潮「それに、ドライヴと本体を残してコックピットのみを正確に…」
榛名「違う… アレは敵ではありません!」
瑞鳳「あの機体は… 『ガンダムスローネツヴァイ』!? でも何でケルディムのライフルを!?」
「そこだね…! 悪いけど、落とさせてもらう!」
「化け物共… 貴様らに、本物の暴力を教えてやろう」
2機が同時に仕掛けて、ほぼ同時に増援に来たガラッゾとガデッザにガッデスをドライヴを切り離して叩き落とす!
潮「『ドーベン・ウルフ』に『ビギナ・ゼラ』… 色違うけど。しかもドーベンに到っては武装が『タクティカル・アームズ』に…」
瑞鳳「め、滅茶苦茶過ぎる…」
浜風「えっと、接触通信用ケーブル! 付けてて良かった…」バシュッ
「ん?」
浜風「確認します。貴女達は味方ですか?」
「ほう… やはり、この世界のようだ」
浜風「え…?」
三日月(G 裏)「こちらの話だ。 こちらは三日月、敵対の意思は無い。私達は先程落としたGNZシリーズを追撃していただけだ」
浜風「りょ、了解しました」
時雨(G)「とは言え、この状況は見過ごせ無い。これから援護する、敵はクィン・マンサとサイコ2機?」
浜風「そうです。 貴女は…」
時雨「僕は時雨。 ともかく、今は戦線に参加する。良いね?」
「了解です」
自軍増援
・ガンダムスローネツヴァイ改(???)
・ドーベン・ウルフ改(三日月)
・ビギナ・ゼラ改(時雨)
105: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/16(水) 02:28:37.42 ID:XeorX/6O0
side-朝潮-『取り戻したいもの』
朝潮「敵の火砲がMS隊に向かってる、今なら!」
朝潮は一人隊列を離れ、クィン・マンサへと接近を試みる。
阿武隈「ちょ、隊列を乱さないで!」
秋月「駄目です朝潮! きゃあっ!」
衣笠「朝潮…! 完っ全に頭に血が上っちゃってる…」
5人は止めに入ろうとするが、敵の砲火に阻まれれ朝潮を止める事が出来ない。
古鷹「あの子、何が何でもあの緑のを止める気だよ!」
長波「止めろ朝潮! もうアイツは戻せ無い!」
長波の忠告も聞き入れず朝潮は前に進み続ける、しかし周囲の深海棲艦が狙い澄ましたように朝潮へと攻撃を集中させた!
朝潮は回避し続けるが限界を迎えかける。
朝潮「くっ… 邪魔をして…! しまっ…」
そして背後から駆逐級が襲い掛かり、朝潮は落命を覚悟したが…
スローネのライフルによる超長距離狙撃が駆逐級を破壊し、朝潮は急死に一生を得た。
朝潮「助けてくれるの…?」
朝潮にはスローネのパイロットの意思を読み取る事が出来なかったが彼女は前に進み続ける。
そしてクィン・マンサへと接近して朝潮はクィン・マンサへと語りかけた。
説得台詞 直下
朝潮「敵の火砲がMS隊に向かってる、今なら!」
朝潮は一人隊列を離れ、クィン・マンサへと接近を試みる。
阿武隈「ちょ、隊列を乱さないで!」
秋月「駄目です朝潮! きゃあっ!」
衣笠「朝潮…! 完っ全に頭に血が上っちゃってる…」
5人は止めに入ろうとするが、敵の砲火に阻まれれ朝潮を止める事が出来ない。
古鷹「あの子、何が何でもあの緑のを止める気だよ!」
長波「止めろ朝潮! もうアイツは戻せ無い!」
長波の忠告も聞き入れず朝潮は前に進み続ける、しかし周囲の深海棲艦が狙い澄ましたように朝潮へと攻撃を集中させた!
朝潮は回避し続けるが限界を迎えかける。
朝潮「くっ… 邪魔をして…! しまっ…」
そして背後から駆逐級が襲い掛かり、朝潮は落命を覚悟したが…
スローネのライフルによる超長距離狙撃が駆逐級を破壊し、朝潮は急死に一生を得た。
朝潮「助けてくれるの…?」
朝潮にはスローネのパイロットの意思を読み取る事が出来なかったが彼女は前に進み続ける。
そしてクィン・マンサへと接近して朝潮はクィン・マンサへと語りかけた。
説得台詞 直下
108: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/17(木) 01:25:54.49 ID:TAKIuXKH0
朝潮「まだ戻る事が出来る、だから!」
駆逐棲姫「…」
クィン・マンサが朝潮へと向き直り、彼女を真っ直ぐに見据える。
朝潮「こんな事を続けていれば、本当に戻れなくなる! 春雨がやりたかったのはそんな事じゃ無いはずよ!」
駆逐棲姫「ダマレ…!」
朝潮「春雨は守りたいんじゃなかったの! 多くの人々を、そして味方を!」
駆逐棲姫「ッ…!ワタシハ、モウ戻ルコトナド…!」
朝潮「まだ貴女の中に春雨の心が残っているのなら、戻る事は出来る筈よ!」
声が届いている、まだ春雨と言う存在が残っていると朝潮は確信した。
朝潮「この世界は、戦わなくて良いの… ここが春雨の望んでいた『平和な世界』なの! 春雨は自分でその平和を焼こうと言うの!?」
駆逐棲姫「ワタシ、ハ…」
朝潮「思い出して! 自分が何をしたかったか、自分が何の為に戦っていたのか!」
駆逐棲姫「ア、アア… ウアアアアアアアアアア!」
朝潮「何ッ!?」
クィン・マンサが突如として禍々しいオーラを纏い、敵意を朝潮へと向ける。
そして周囲にファンネルが放出され、その全ての砲口が朝潮を捉えていた。
朝潮「春雨ッ!」
駆逐棲姫「オマエハ、オマエ達ハワタシヲ見殺シニシタ!オマエタチハ、絶対ニ殺ス!」
朝潮「え…?」
榛名「『バンシィ』!」
ファンネルからビームが放たれようとした瞬間に榛名と『バンシィ・ノルン』が割って入り、サイコミュ・ジャックを行いファンネルを強引に墜落させた。
そして榛名はマニュピレーターで朝潮を包み込み、クィン・マンサから逃げようとする。
朝潮「榛名さん!」
榛名「駄目です、今のままでは! あのまま語り続ければ、本当に憎しみに呑まれます!」
朝潮「し、しかし…!」
榛名「榛名が感じる限り、『どこか歪められてる』… 何かはわかりませんが、今はまだ…!」
朝潮「くっ… 春雨…!」
視点選択 直下
1.浜風『未来へ伸ばす勇気の手』
2.青葉『決別の戦い』
3.天城『覚醒』
駆逐棲姫「…」
クィン・マンサが朝潮へと向き直り、彼女を真っ直ぐに見据える。
朝潮「こんな事を続けていれば、本当に戻れなくなる! 春雨がやりたかったのはそんな事じゃ無いはずよ!」
駆逐棲姫「ダマレ…!」
朝潮「春雨は守りたいんじゃなかったの! 多くの人々を、そして味方を!」
駆逐棲姫「ッ…!ワタシハ、モウ戻ルコトナド…!」
朝潮「まだ貴女の中に春雨の心が残っているのなら、戻る事は出来る筈よ!」
声が届いている、まだ春雨と言う存在が残っていると朝潮は確信した。
朝潮「この世界は、戦わなくて良いの… ここが春雨の望んでいた『平和な世界』なの! 春雨は自分でその平和を焼こうと言うの!?」
駆逐棲姫「ワタシ、ハ…」
朝潮「思い出して! 自分が何をしたかったか、自分が何の為に戦っていたのか!」
駆逐棲姫「ア、アア… ウアアアアアアアアアア!」
朝潮「何ッ!?」
クィン・マンサが突如として禍々しいオーラを纏い、敵意を朝潮へと向ける。
そして周囲にファンネルが放出され、その全ての砲口が朝潮を捉えていた。
朝潮「春雨ッ!」
駆逐棲姫「オマエハ、オマエ達ハワタシヲ見殺シニシタ!オマエタチハ、絶対ニ殺ス!」
朝潮「え…?」
榛名「『バンシィ』!」
ファンネルからビームが放たれようとした瞬間に榛名と『バンシィ・ノルン』が割って入り、サイコミュ・ジャックを行いファンネルを強引に墜落させた。
そして榛名はマニュピレーターで朝潮を包み込み、クィン・マンサから逃げようとする。
朝潮「榛名さん!」
榛名「駄目です、今のままでは! あのまま語り続ければ、本当に憎しみに呑まれます!」
朝潮「し、しかし…!」
榛名「榛名が感じる限り、『どこか歪められてる』… 何かはわかりませんが、今はまだ…!」
朝潮「くっ… 春雨…!」
視点選択 直下
1.浜風『未来へ伸ばす勇気の手』
2.青葉『決別の戦い』
3.天城『覚醒』
110: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/17(木) 02:43:01.52 ID:TAKIuXKH0
side-浜風-『未来へ伸ばす勇気の手』
浜風はバスターライフルを用いて空中に居る深海棲艦の航空機と可変MSを破壊する。
浜風「これで28、まだ来る…!」
次々と浜風の脳に『ゼロシステム』からの情報が流れ込み、浜風はその情報を瞬時に処理して行動へと移った。
ゼロシステムが浜風に視せる未来が序々に変化するのを確認し、浜風は呟く。
浜風「ゼロ、一体私に何をさせたい…」
浜風の視ている未来、それは『慟哭する少女』の姿だった。そしてそれは『二つ』存在している。
水色の髪の少女が淡紅色の髪の少女を抱きかかえ叫ぶ未来、そして立場が逆となっているもう一つの未来。そして水色の髪の少女に、見覚えがあった。
浜風「初風、さん…?」
瑞鳳の義妹である初風、それが水色の髪の少女の答え。ならば自ずと淡紅色の少女の答えがわかってくる。
そしてそれは必ず『どちらかが死ぬ』と言う残酷な解答を彼女は告げられていたのだ。
浜風「どうすれば良い、浜風…」
敵をなぎ払いながら彼女は思案を続ける。ゼロシステムは完全では無い、それ故『人間にしか導き出せない答え』もある筈だと。
だがどうやってもその中間にある筈の未来、『両方の生存』と言う未来へ手を伸ばす事が出来ない。
浜風「その未来をどう創れば良い…! ウイングゼロ、私に勇気を… 悲しみを生み出さない為の、勇気を!」
機体内部に使用されたサイコフレームが呼応し、浜風は銀色の光を帯びる。この機体は外観こそ『ウイングゼロ』だが、本来は宇宙世紀の技術で建造されたMSなのだ。
そして反応速度向上の為、フル・サイコフレーム機となっている事を思い出す。そして敵対している『クィン・マンサ』はサイコミュ搭載機だ。
浜風「サイコミュを介して呼びかければ…!」
その答えに浜風は手を伸ばす。手に出来るかどうかはわからない、だが賭けるには充分過ぎる可能性へと。
可能性など0.1%でもあれば良い、足りない分は自らの『勇気』で補うだけだから。浜風は今までそうしてきた、そうやって戦い抜いてきた。
浜風「届け、私の意思よ… ウイングゼロ!」
そして浜風は『届かない筈の少女』へと語りかける。
説得台詞 直下
浜風はバスターライフルを用いて空中に居る深海棲艦の航空機と可変MSを破壊する。
浜風「これで28、まだ来る…!」
次々と浜風の脳に『ゼロシステム』からの情報が流れ込み、浜風はその情報を瞬時に処理して行動へと移った。
ゼロシステムが浜風に視せる未来が序々に変化するのを確認し、浜風は呟く。
浜風「ゼロ、一体私に何をさせたい…」
浜風の視ている未来、それは『慟哭する少女』の姿だった。そしてそれは『二つ』存在している。
水色の髪の少女が淡紅色の髪の少女を抱きかかえ叫ぶ未来、そして立場が逆となっているもう一つの未来。そして水色の髪の少女に、見覚えがあった。
浜風「初風、さん…?」
瑞鳳の義妹である初風、それが水色の髪の少女の答え。ならば自ずと淡紅色の少女の答えがわかってくる。
そしてそれは必ず『どちらかが死ぬ』と言う残酷な解答を彼女は告げられていたのだ。
浜風「どうすれば良い、浜風…」
敵をなぎ払いながら彼女は思案を続ける。ゼロシステムは完全では無い、それ故『人間にしか導き出せない答え』もある筈だと。
だがどうやってもその中間にある筈の未来、『両方の生存』と言う未来へ手を伸ばす事が出来ない。
浜風「その未来をどう創れば良い…! ウイングゼロ、私に勇気を… 悲しみを生み出さない為の、勇気を!」
機体内部に使用されたサイコフレームが呼応し、浜風は銀色の光を帯びる。この機体は外観こそ『ウイングゼロ』だが、本来は宇宙世紀の技術で建造されたMSなのだ。
そして反応速度向上の為、フル・サイコフレーム機となっている事を思い出す。そして敵対している『クィン・マンサ』はサイコミュ搭載機だ。
浜風「サイコミュを介して呼びかければ…!」
その答えに浜風は手を伸ばす。手に出来るかどうかはわからない、だが賭けるには充分過ぎる可能性へと。
可能性など0.1%でもあれば良い、足りない分は自らの『勇気』で補うだけだから。浜風は今までそうしてきた、そうやって戦い抜いてきた。
浜風「届け、私の意思よ… ウイングゼロ!」
そして浜風は『届かない筈の少女』へと語りかける。
説得台詞 直下
112: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/18(金) 02:09:28.42 ID:/Escw/uM0
浜風(聞こえますか、届いていますか… 届いているのならば、応えて下さい!)
しかし返事は無い。 しかし、浜風の中にその声が届いていると言う確証があった。
ゼロシステムが徐々に視せる未来を変動させているのだ。つまり声こそこちらに届いていなくても、彼女は感じ取ってくれている。
浜風(今そこにいるのは本当のあなたじゃない。 本当の自分の気持ちを勇気を出してあなたの大切な人達に伝えてください。
私が、あなたの気持ちを伝える手伝いをしますから )
本来浜風に彼女を諭す理由は無い。だが『悲しい未来を無くす』為に叫び続ける。
しかし浜風の声に彼女は応えない。いや、応えられなかった。
浜風「弱くなってる… 声も、想いも叫べ無い程に…」
『彼女』と言う存在が消えかかっているのだ。 恐らくもうそれ程残っていない、まるで消える一歩手前でしがみついているような状態なのだろう。
しかし浜風は語りかける。ゼロシステムがその解答を否定しようと、何であろうと彼女を救うと言う未来を掴むために。
浜風(もう少しだけ、持ちこたえてください! 大切な人にあなたの言葉を伝えるために!
このままではあなたは消えてしまう… だけどそんな悲しい事はあってはいけない、大切な者に言葉を伝えられないなんて!)
そして彼女の声に応えるが如く、少しだけ『変わった』。
ある筈の無い未来、それをゼロシステムが視せ始めた。 恐らくこの状況を打破する為に必要な事項となる決定的な一打だろう、それを彼女は全てを賭けて浜風へと繋いだのだ。
浜風(ありがとう、声に応えてくれて… あとは私が何とかします、それまでは消えないで!)
浜風は機体を変形させて『龍鳳』に向かい飛翔する、そして通信を龍鳳へと入れる。
浜風「龍鳳さん、こちらエンガノ05・浜風! 応答を!」
龍鳳「こちら龍鳳、どうぞ!」
浜風「これより緊急着艦します、耐ショックを!」
龍鳳「ええっ!?」
浜風「402、『シルヴァ・バレト』起動準備!」
402「待て、何があった! ゼロに不調が…」
浜風「説明してる猶予はありません! 早く!」
402「了解した。お前が言うからには、確実に『勝てる』んだろう?」
浜風「ええ、それもとっておき… 最高の一手です」
402「なら良い。 分の悪い賭けをするつもりは無いからな」
浜風「残念ながら私は分の悪い賭け、大好きですから」
402「戦術家のセリフじゃないな」
浜風「それはどうも! あと龍鳳さん、初風さんは?」
コトノ「ブリッジの脇で膝抱えてるわ」
浜風「よしっ、全てのピースが揃った…! 着艦します!」
ウイングゼロの機体がMS形態となって強引に龍鳳へと着艦し、大きな衝撃が加わる。
そして浜風はコックピットから降りて、龍鳳の艦橋へと歩みを進めた。その先にある未来へ、己が勇気で手を伸ばすように…
しかし返事は無い。 しかし、浜風の中にその声が届いていると言う確証があった。
ゼロシステムが徐々に視せる未来を変動させているのだ。つまり声こそこちらに届いていなくても、彼女は感じ取ってくれている。
浜風(今そこにいるのは本当のあなたじゃない。 本当の自分の気持ちを勇気を出してあなたの大切な人達に伝えてください。
私が、あなたの気持ちを伝える手伝いをしますから )
本来浜風に彼女を諭す理由は無い。だが『悲しい未来を無くす』為に叫び続ける。
しかし浜風の声に彼女は応えない。いや、応えられなかった。
浜風「弱くなってる… 声も、想いも叫べ無い程に…」
『彼女』と言う存在が消えかかっているのだ。 恐らくもうそれ程残っていない、まるで消える一歩手前でしがみついているような状態なのだろう。
しかし浜風は語りかける。ゼロシステムがその解答を否定しようと、何であろうと彼女を救うと言う未来を掴むために。
浜風(もう少しだけ、持ちこたえてください! 大切な人にあなたの言葉を伝えるために!
このままではあなたは消えてしまう… だけどそんな悲しい事はあってはいけない、大切な者に言葉を伝えられないなんて!)
そして彼女の声に応えるが如く、少しだけ『変わった』。
ある筈の無い未来、それをゼロシステムが視せ始めた。 恐らくこの状況を打破する為に必要な事項となる決定的な一打だろう、それを彼女は全てを賭けて浜風へと繋いだのだ。
浜風(ありがとう、声に応えてくれて… あとは私が何とかします、それまでは消えないで!)
浜風は機体を変形させて『龍鳳』に向かい飛翔する、そして通信を龍鳳へと入れる。
浜風「龍鳳さん、こちらエンガノ05・浜風! 応答を!」
龍鳳「こちら龍鳳、どうぞ!」
浜風「これより緊急着艦します、耐ショックを!」
龍鳳「ええっ!?」
浜風「402、『シルヴァ・バレト』起動準備!」
402「待て、何があった! ゼロに不調が…」
浜風「説明してる猶予はありません! 早く!」
402「了解した。お前が言うからには、確実に『勝てる』んだろう?」
浜風「ええ、それもとっておき… 最高の一手です」
402「なら良い。 分の悪い賭けをするつもりは無いからな」
浜風「残念ながら私は分の悪い賭け、大好きですから」
402「戦術家のセリフじゃないな」
浜風「それはどうも! あと龍鳳さん、初風さんは?」
コトノ「ブリッジの脇で膝抱えてるわ」
浜風「よしっ、全てのピースが揃った…! 着艦します!」
ウイングゼロの機体がMS形態となって強引に龍鳳へと着艦し、大きな衝撃が加わる。
そして浜風はコックピットから降りて、龍鳳の艦橋へと歩みを進めた。その先にある未来へ、己が勇気で手を伸ばすように…
113: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/18(金) 06:19:29.62 ID:/Escw/uM0
side-天城-『覚醒』
天城「どうです、間宮さん?」
間宮「大分指揮系統が混乱しているようです… 恐らく舞鶴から避難する人が多くて、交通状況などの整理にあたっているのでしょう」
二人は自衛隊と協力しつつ、海岸沿いの住人の捜索を行っていた。
しかし成果は芳しくなく自衛隊から受け取った通信機器も殆ど混線し、通信が滅茶苦茶になっている。
間宮「しかし天城さんは避難していた方が…」
天城「天城も、戦います… 姉さんや妹が戦っているのに、自分だけ逃げるなんて嫌ですから…!」
これが天城なりの戦いだった。自分に出来る事、そして成すべき事を成す。天城にはそれしか出来ないのだから。
しかし天城は不吉なものを感じていた。自分ではなく、戦場で戦っている自分の姉の身に何かあるのでは無いかと…
天城「嫌な、予感がするんです…」
間宮「え…?」
天城「こうして、何かやっていないと… 何だか、姉さんが居なくなってしまいそう…
見えるのに、感じてるのに遠くへ行きそうで・・・ とても不安なんです」
間宮「天城さん…」
天城が避難しない理由はこれだった。 『姉が消える』、それが何より彼女にとって怖いからここに居る。
いくら榛名と言えど人間そして限界はある、天城にとってそれが唯一の不安事項なのだ。
天城「ニュータイプでも体に限界はある、そして『バンシィ・ノルン』のシステムは5分しか持たない…
それを連続稼動させている事はいくら姉さんでも無理し続けている事でしょう…」
間宮「でも、そうしなければ…」
天城「どうして姉さんは、バンシィに…」
バンシィ、死人の出る家の前で泣き死を予告する妖精。 天城にとって、『バンシィ・ノルン』は榛名の死を告げるかもしれないものだ。
自分がどうにか出来るのならば、どうにかしたい。だが出来ない、それがもどかしい。そう思っていた時だ…
天城「…ッ!伏せて!」
間宮「え?」
天城は間宮に覆いかぶさり、『それ』から間宮を庇う。そして次の瞬間、二人の近くに『白い巨体』が落下した。
間宮「うっ… 一体…」
天城「けほっ、げほっ… 大丈夫、ですか?」
間宮「は、はい… 一体…」
天城「何か、咄嗟に体が… 流れ弾か、残骸…?」
間宮「違います、これは… モビルスーツ…?」
二人の近くに落下した機械の巨人、その純白の機体の腹部から人影が現れた。
「そこの二人! 大丈夫よね!?」
間宮「は、はい!」
天城「人…? でもこんな白い機体、姉さん達は…」
天城「どうです、間宮さん?」
間宮「大分指揮系統が混乱しているようです… 恐らく舞鶴から避難する人が多くて、交通状況などの整理にあたっているのでしょう」
二人は自衛隊と協力しつつ、海岸沿いの住人の捜索を行っていた。
しかし成果は芳しくなく自衛隊から受け取った通信機器も殆ど混線し、通信が滅茶苦茶になっている。
間宮「しかし天城さんは避難していた方が…」
天城「天城も、戦います… 姉さんや妹が戦っているのに、自分だけ逃げるなんて嫌ですから…!」
これが天城なりの戦いだった。自分に出来る事、そして成すべき事を成す。天城にはそれしか出来ないのだから。
しかし天城は不吉なものを感じていた。自分ではなく、戦場で戦っている自分の姉の身に何かあるのでは無いかと…
天城「嫌な、予感がするんです…」
間宮「え…?」
天城「こうして、何かやっていないと… 何だか、姉さんが居なくなってしまいそう…
見えるのに、感じてるのに遠くへ行きそうで・・・ とても不安なんです」
間宮「天城さん…」
天城が避難しない理由はこれだった。 『姉が消える』、それが何より彼女にとって怖いからここに居る。
いくら榛名と言えど人間そして限界はある、天城にとってそれが唯一の不安事項なのだ。
天城「ニュータイプでも体に限界はある、そして『バンシィ・ノルン』のシステムは5分しか持たない…
それを連続稼動させている事はいくら姉さんでも無理し続けている事でしょう…」
間宮「でも、そうしなければ…」
天城「どうして姉さんは、バンシィに…」
バンシィ、死人の出る家の前で泣き死を予告する妖精。 天城にとって、『バンシィ・ノルン』は榛名の死を告げるかもしれないものだ。
自分がどうにか出来るのならば、どうにかしたい。だが出来ない、それがもどかしい。そう思っていた時だ…
天城「…ッ!伏せて!」
間宮「え?」
天城は間宮に覆いかぶさり、『それ』から間宮を庇う。そして次の瞬間、二人の近くに『白い巨体』が落下した。
間宮「うっ… 一体…」
天城「けほっ、げほっ… 大丈夫、ですか?」
間宮「は、はい… 一体…」
天城「何か、咄嗟に体が… 流れ弾か、残骸…?」
間宮「違います、これは… モビルスーツ…?」
二人の近くに落下した機械の巨人、その純白の機体の腹部から人影が現れた。
「そこの二人! 大丈夫よね!?」
間宮「は、はい!」
天城「人…? でもこんな白い機体、姉さん達は…」
114: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/18(金) 06:52:02.51 ID:/Escw/uM0
間宮「貴女、もしかして… メンタルモデル・ヒュウガ…?」
天城「え…?」
ヒュウガ「あら、アンタも私の事知ってるのね。もしかして貴女も飛龍達と同じ『艦娘』?」
間宮「はい。 でも、どうしてモビルスーツに…」
ヒュウガ「400達からの要請で増援が必要になったから持って来たんだけど… コイツ、私じゃ動かせ無いみたいで…
で、さっきまでは動いてたのに急に操縦が効かなくなって墜落したのよ」
天城その機体を一瞥する。
全身が白い塗装を施されたその機体は彼女にとって、どこか見覚えのある機体だった。
天城「ユニコーン、ガンダム…?」
ヒュウガ「ええ、『RX-0 ユニコーンガンダム』。 『バンシィ』と『フェネクス』の系統よ」
間宮「『ユニコーンガンダム』…」
天城「姉さんの『バンシィ』と、同系統の機体…」
天城(この機体があれば…)
そう天城が想った瞬間、ユニコーンの機体に変化が起きる。彼女の想いに呼応するが如く、サイコフレームが紅い光を帯び始めたのだ。
間宮「機体が、光った…!?」
ヒュウガ「もしかして… このサイコフレームの光は、貴女から…?」
天城「『ユニコーン』…!」
天城は直感的に理解した。 『この機体が自分を欲している』のだと。
そしてユニコーンを見つめていた天城はヒュウガに向き直って、自らの『覚悟』を伝える。
天城「この機体、天城に貸してください!」
間宮「天城さん!?」
ヒュウガ「この機体に、乗る気?」
天城「はい。ユニコーンは乗り手を求めている… そしてユニコーンが天城に反応した事は…」
ヒュウガ「…後悔は、しないわね?」
天城「救えるのならば… より多くの人を、そして天城の最も大切な者を守れるのならば後悔も躊躇もありません。それに、一番怖いのは何も出来ない事… 何も出来ず、見ているだけが一番怖いんです!」
これが天城の本心だった。 『自分では何も出来ない』、それを自分が理解出来ていたから。
そして天城は欲した。自分にしか使えない力を、姉を守れるだけの力を。
間宮「しかしモビルスーツに乗った事も無いような…」
ヒュウガ「それなら問題無いわ。 ユニコーンガンダムの機能、インテンション・オートマチックがあるもの。
そして最も必要なのは、パイロットの意志… やれる?」
天城「大丈夫です…!」
間宮「天城さん…」
天城「天城は大丈夫です。 間宮さん、後はお願いします」
間宮「…はい」
天城「え…?」
ヒュウガ「あら、アンタも私の事知ってるのね。もしかして貴女も飛龍達と同じ『艦娘』?」
間宮「はい。 でも、どうしてモビルスーツに…」
ヒュウガ「400達からの要請で増援が必要になったから持って来たんだけど… コイツ、私じゃ動かせ無いみたいで…
で、さっきまでは動いてたのに急に操縦が効かなくなって墜落したのよ」
天城その機体を一瞥する。
全身が白い塗装を施されたその機体は彼女にとって、どこか見覚えのある機体だった。
天城「ユニコーン、ガンダム…?」
ヒュウガ「ええ、『RX-0 ユニコーンガンダム』。 『バンシィ』と『フェネクス』の系統よ」
間宮「『ユニコーンガンダム』…」
天城「姉さんの『バンシィ』と、同系統の機体…」
天城(この機体があれば…)
そう天城が想った瞬間、ユニコーンの機体に変化が起きる。彼女の想いに呼応するが如く、サイコフレームが紅い光を帯び始めたのだ。
間宮「機体が、光った…!?」
ヒュウガ「もしかして… このサイコフレームの光は、貴女から…?」
天城「『ユニコーン』…!」
天城は直感的に理解した。 『この機体が自分を欲している』のだと。
そしてユニコーンを見つめていた天城はヒュウガに向き直って、自らの『覚悟』を伝える。
天城「この機体、天城に貸してください!」
間宮「天城さん!?」
ヒュウガ「この機体に、乗る気?」
天城「はい。ユニコーンは乗り手を求めている… そしてユニコーンが天城に反応した事は…」
ヒュウガ「…後悔は、しないわね?」
天城「救えるのならば… より多くの人を、そして天城の最も大切な者を守れるのならば後悔も躊躇もありません。それに、一番怖いのは何も出来ない事… 何も出来ず、見ているだけが一番怖いんです!」
これが天城の本心だった。 『自分では何も出来ない』、それを自分が理解出来ていたから。
そして天城は欲した。自分にしか使えない力を、姉を守れるだけの力を。
間宮「しかしモビルスーツに乗った事も無いような…」
ヒュウガ「それなら問題無いわ。 ユニコーンガンダムの機能、インテンション・オートマチックがあるもの。
そして最も必要なのは、パイロットの意志… やれる?」
天城「大丈夫です…!」
間宮「天城さん…」
天城「天城は大丈夫です。 間宮さん、後はお願いします」
間宮「…はい」
115: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/18(金) 07:25:38.00 ID:/Escw/uM0
ヒュウガ「パイロットスーツは大丈夫?」
天城「はい、ピッタリです」
ヒュウガ「次は貴女のバイオメトリクスを機体に登録する。 手を翳して」
天城「こう、ですか…?」
コンソールへと手を翳し、ユニコーンへと天城のバイオメトリクスを登録する。これで、天城以外の人間には動かせない。
ヒュウガ「よし、これで起動準備は整ったわ。 各部異常無し、火器管制システムの確認」
天城「武装は『アームド・アーマーBS』『アームド・アーマーVN』、腰の『ハイパー・ビーム・ジャベリン』に『アームド・アーマーDE』2基…」
ヒュウガ「『フルアーマー プランB』よ。 あとXCで感応波を増幅させて受信出来るようになってるわ」
天城「了解です」
ヒュウガ「サイコミュを同期させるわ。意識を集中させて」
天城「…」ピキィン
ヒュウガ「同期完了、こんなに早いなんて…」
天城「ユニコーンと相性が良いのでしょうか…?」
ヒュウガ「良いなんて次元の話じゃ無いわ。寧ろ貴女専用に作られた、ってレベルよ。
よし微調整は終わった。 これで、いつでも出れるわ」
天城はアームレイカーに手を伸ばし強く握り締めた。
ハッチを閉めればもう戻れない、しかし天城にはその覚悟が胸に宿っている。
間宮「…武運を、天城さん!」
天城「了解…! ハッチ閉じます、下がってください」
ヒュウガ「操縦はさっきレクチャーした通りよ。 上手くやりなさい」
天城「はい!」
ハッチが完全に閉じてモニターが灯る。そして彼女の眼にはモニターを介して、戦場が見えていた。
天城「あそこに、姉さんが…!」
機体を起き上がらせ、戦場を真っ直ぐに見据える。 そして天城はつぶやく。
天城「お父さん、お母さん・・・ 戦いに出る親不孝の娘を、お許しください。
そしてどうか天城に姉さんや妹達、そして仲間や多くの人々を護る力をお貸しください・・・!」
自分を産み、育んだ今は亡き両親の顔を思い浮かべた。 そして天城には聞こえた気がした、『行って来なさい』と…
その言葉を胸に秘めて彼女はスロットルを踏み込む。
天城「ユニコーンガンダム… 天城、出撃いたします!」
ユニコーンガンダムの機体に命が灯り、純白の一角獣は戦場へ駆ける。
『バンシィ・ノルン』、そして榛名が居るその場所まで…
自軍増援
・フルアーマー・ユニコーンガンダム プランB仕様(天城)
天城「はい、ピッタリです」
ヒュウガ「次は貴女のバイオメトリクスを機体に登録する。 手を翳して」
天城「こう、ですか…?」
コンソールへと手を翳し、ユニコーンへと天城のバイオメトリクスを登録する。これで、天城以外の人間には動かせない。
ヒュウガ「よし、これで起動準備は整ったわ。 各部異常無し、火器管制システムの確認」
天城「武装は『アームド・アーマーBS』『アームド・アーマーVN』、腰の『ハイパー・ビーム・ジャベリン』に『アームド・アーマーDE』2基…」
ヒュウガ「『フルアーマー プランB』よ。 あとXCで感応波を増幅させて受信出来るようになってるわ」
天城「了解です」
ヒュウガ「サイコミュを同期させるわ。意識を集中させて」
天城「…」ピキィン
ヒュウガ「同期完了、こんなに早いなんて…」
天城「ユニコーンと相性が良いのでしょうか…?」
ヒュウガ「良いなんて次元の話じゃ無いわ。寧ろ貴女専用に作られた、ってレベルよ。
よし微調整は終わった。 これで、いつでも出れるわ」
天城はアームレイカーに手を伸ばし強く握り締めた。
ハッチを閉めればもう戻れない、しかし天城にはその覚悟が胸に宿っている。
間宮「…武運を、天城さん!」
天城「了解…! ハッチ閉じます、下がってください」
ヒュウガ「操縦はさっきレクチャーした通りよ。 上手くやりなさい」
天城「はい!」
ハッチが完全に閉じてモニターが灯る。そして彼女の眼にはモニターを介して、戦場が見えていた。
天城「あそこに、姉さんが…!」
機体を起き上がらせ、戦場を真っ直ぐに見据える。 そして天城はつぶやく。
天城「お父さん、お母さん・・・ 戦いに出る親不孝の娘を、お許しください。
そしてどうか天城に姉さんや妹達、そして仲間や多くの人々を護る力をお貸しください・・・!」
自分を産み、育んだ今は亡き両親の顔を思い浮かべた。 そして天城には聞こえた気がした、『行って来なさい』と…
その言葉を胸に秘めて彼女はスロットルを踏み込む。
天城「ユニコーンガンダム… 天城、出撃いたします!」
ユニコーンガンダムの機体に命が灯り、純白の一角獣は戦場へ駆ける。
『バンシィ・ノルン』、そして榛名が居るその場所まで…
自軍増援
・フルアーマー・ユニコーンガンダム プランB仕様(天城)
118: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/19(土) 04:55:20.94 ID:b2M2N1DV0
side-青葉-『決別の戦い』
フェネクスがデルタカイの上に乗り、サイコタイプ2機に対して攻撃を仕掛ける。
しかしその攻撃で与えた損傷も、瞬く間に再生して青葉のフェネクスと蒼龍のデルタカイに攻撃を加えた。
青葉「くっ…!」
蒼龍「サイコミュ・ジャックは!」
青葉「まだ上手く…」
蒼龍「やっぱ榛名ちゃんが特殊過ぎるだけか…!」
榛名が乗っ取った筈のリフレクター・ビットだったが、再びコントロールを奪取されている。
そして『n_i_t_r_o』によって攻撃性を強化されており、猛攻を加えており二人は回避行動で精一杯だ。
瑞鳳「ビットなら任せてください! エピオン!」
瑞鳳の駆るガンダムエピオンが再び剣を構え、居合いの構えを取る。
そして、その一閃が放たれた!
瑞鳳「東方不敗流剣術・六の型奥義、『神風船薙』!」
瑞鳳の一閃が振るわれ、その剣により発生した突風によってリフレクター・ビットが全て墜落する!
防空棲姫「ナニッ!?」
瑞鳳「正直、この技って突風起こすだけだから特にメリット無いって思ったけど… 浮いた相手には有効なのよね!」
蒼龍「ナイス! 青葉、最大火力による同時攻撃! 私が胴体、アンタはマグナムで頭部を!」
青葉「了解!」
そしてデルタカイが変形し、シールドに装備されたハイ・メガ・キャノンを収束させて胴体部分を狙う。
フェネクスも続いて先程榛名から託されたマグナムと自分で持っていたマグナムを構え、頭部へ狙いを絞る!
青葉・蒼龍「これでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
計三条の大出力ビーム攻撃がサイコガンダムMK-Ⅱに向けて放たれ、その閃光は紫紺の巨体を貫いた!
防空棲姫「アレ…ウゴカナイ…アハハハ…… ウミト ソラガ、綺麗…」
最後は、正気に戻ったのだろうか。それとも『何者』か思い出したのだろうか、防空棲姫はこう呟きながらビームで焼き払われ消えて逝った…
そして2機は残るサイコガンダムへと向き直る。
蒼龍「残りの『n_i_t_r_o』はアレだけ… やるよ」
青葉「了解…! 瑞鳳さんは引き続きザコの掃討を!」
瑞鳳「任せてください!」
フェネクスがデルタカイの上に乗り、サイコタイプ2機に対して攻撃を仕掛ける。
しかしその攻撃で与えた損傷も、瞬く間に再生して青葉のフェネクスと蒼龍のデルタカイに攻撃を加えた。
青葉「くっ…!」
蒼龍「サイコミュ・ジャックは!」
青葉「まだ上手く…」
蒼龍「やっぱ榛名ちゃんが特殊過ぎるだけか…!」
榛名が乗っ取った筈のリフレクター・ビットだったが、再びコントロールを奪取されている。
そして『n_i_t_r_o』によって攻撃性を強化されており、猛攻を加えており二人は回避行動で精一杯だ。
瑞鳳「ビットなら任せてください! エピオン!」
瑞鳳の駆るガンダムエピオンが再び剣を構え、居合いの構えを取る。
そして、その一閃が放たれた!
瑞鳳「東方不敗流剣術・六の型奥義、『神風船薙』!」
瑞鳳の一閃が振るわれ、その剣により発生した突風によってリフレクター・ビットが全て墜落する!
防空棲姫「ナニッ!?」
瑞鳳「正直、この技って突風起こすだけだから特にメリット無いって思ったけど… 浮いた相手には有効なのよね!」
蒼龍「ナイス! 青葉、最大火力による同時攻撃! 私が胴体、アンタはマグナムで頭部を!」
青葉「了解!」
そしてデルタカイが変形し、シールドに装備されたハイ・メガ・キャノンを収束させて胴体部分を狙う。
フェネクスも続いて先程榛名から託されたマグナムと自分で持っていたマグナムを構え、頭部へ狙いを絞る!
青葉・蒼龍「これでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
計三条の大出力ビーム攻撃がサイコガンダムMK-Ⅱに向けて放たれ、その閃光は紫紺の巨体を貫いた!
防空棲姫「アレ…ウゴカナイ…アハハハ…… ウミト ソラガ、綺麗…」
最後は、正気に戻ったのだろうか。それとも『何者』か思い出したのだろうか、防空棲姫はこう呟きながらビームで焼き払われ消えて逝った…
そして2機は残るサイコガンダムへと向き直る。
蒼龍「残りの『n_i_t_r_o』はアレだけ… やるよ」
青葉「了解…! 瑞鳳さんは引き続きザコの掃討を!」
瑞鳳「任せてください!」
119: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/20(日) 19:54:05.08 ID:Ca3wkR/p0
side-初風- 『決意の翼』
浜風「こんな所に居ましたか…」
初風「何よ、アンタ…」
浜風「時間がありません、付いてきてください」
そう言って浜風は初風の手を強引に引く。しかし初風はその手を拒否した。
しかし浜風には想定内の事だ。彼女は既に『諦めている』のを知っているから。
初風「私には、戦え無いのよ…」
浜風「戻せ無い、そして『彼女』と戦え無いからですね」
初風「そうよ…」
浜風「もし、戻せるとしたら?」
初風「え…?」
浜風は彼女を奮起させられる『切り札』を切る。
『彼女』を戻す為に必要な事象、それには初風の手が必要なのだから。
浜風「もし彼女を、『春雨』を戻せると言うのなら貴女は武器を取りますか?」
初風「どう言う事よ、それ…!」
浜風「そのままの意味です。 貴女はその手に武器を取り、彼女を撃てますか?」
初風「無理よ…! 何で、そんな選択させようとするのよ! 私には撃て無い… 戻せるなら、アンタがやってよ!」
浜風「甘ったれるな!」
初風「ッ…!」
そして浜風は初風の胸倉を掴み上げて怒鳴る。
未来への分岐を拒否した事、そして『自身の未来を変える』と言う重責を逃れた彼女に少し怒りを覚えたから。
浜風「自分の未来くらい自分で創れ! 貴女は彼女を救いたいんじゃないのですか!」
初風「っ… でも、私には…!」
浜風「でもでもだって言ってる場合じゃありません! まだ『春雨』が彼女の中に残ってる内にどうにかしないと、もう戻せなくなる!」
初風「どう言う事よ、それ…!」
浜風「『春雨』は消えかかっている… 完全に深海棲艦に取り込まれる、その前にどうにかしないと本当に助けられなくなるんです。
サイコミュを介して彼女の叫びを聞きました。 貴女が、今どうにかしないと本当に彼女が居なくなってしまうんですよ」
初風「そんな…!」
浜風「だから、分岐点なんです。 貴女が戦うか、それとも見捨てるか… 彼女にはもうそれしか残っていないんです」
初風「…私が戦えば、戻れるの?」
浜風「確証はありません。 ですが、彼女が貴女に助けを求めているのは事実です」
初風「良いわ… やってやる…! あの子に助けられた命、今度は私が返す番よ…!」
浜風「良いでしょう… パイロットスーツに着替えてください、野分さん用のストックがあります」
初風「モビルスーツに乗れって言うの?」
浜風「ええ、でも操縦はシステムが教えてくれます。 問題は貴女の意志、どれだけ強固なのかがその機体を動かす為の重要な因子…
全部貴女次第ですよ」
浜風「こんな所に居ましたか…」
初風「何よ、アンタ…」
浜風「時間がありません、付いてきてください」
そう言って浜風は初風の手を強引に引く。しかし初風はその手を拒否した。
しかし浜風には想定内の事だ。彼女は既に『諦めている』のを知っているから。
初風「私には、戦え無いのよ…」
浜風「戻せ無い、そして『彼女』と戦え無いからですね」
初風「そうよ…」
浜風「もし、戻せるとしたら?」
初風「え…?」
浜風は彼女を奮起させられる『切り札』を切る。
『彼女』を戻す為に必要な事象、それには初風の手が必要なのだから。
浜風「もし彼女を、『春雨』を戻せると言うのなら貴女は武器を取りますか?」
初風「どう言う事よ、それ…!」
浜風「そのままの意味です。 貴女はその手に武器を取り、彼女を撃てますか?」
初風「無理よ…! 何で、そんな選択させようとするのよ! 私には撃て無い… 戻せるなら、アンタがやってよ!」
浜風「甘ったれるな!」
初風「ッ…!」
そして浜風は初風の胸倉を掴み上げて怒鳴る。
未来への分岐を拒否した事、そして『自身の未来を変える』と言う重責を逃れた彼女に少し怒りを覚えたから。
浜風「自分の未来くらい自分で創れ! 貴女は彼女を救いたいんじゃないのですか!」
初風「っ… でも、私には…!」
浜風「でもでもだって言ってる場合じゃありません! まだ『春雨』が彼女の中に残ってる内にどうにかしないと、もう戻せなくなる!」
初風「どう言う事よ、それ…!」
浜風「『春雨』は消えかかっている… 完全に深海棲艦に取り込まれる、その前にどうにかしないと本当に助けられなくなるんです。
サイコミュを介して彼女の叫びを聞きました。 貴女が、今どうにかしないと本当に彼女が居なくなってしまうんですよ」
初風「そんな…!」
浜風「だから、分岐点なんです。 貴女が戦うか、それとも見捨てるか… 彼女にはもうそれしか残っていないんです」
初風「…私が戦えば、戻れるの?」
浜風「確証はありません。 ですが、彼女が貴女に助けを求めているのは事実です」
初風「良いわ… やってやる…! あの子に助けられた命、今度は私が返す番よ…!」
浜風「良いでしょう… パイロットスーツに着替えてください、野分さん用のストックがあります」
初風「モビルスーツに乗れって言うの?」
浜風「ええ、でも操縦はシステムが教えてくれます。 問題は貴女の意志、どれだけ強固なのかがその機体を動かす為の重要な因子…
全部貴女次第ですよ」
120: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/21(月) 00:42:51.70 ID:Ryr6ZuEX0
浜風「402、遅れました!」
402「遅い! さっさと乗れ、こっちだってヘイズル放り出して起動してやってるんだ」
初風「ちょっと、何よこれ… ウイングゼロ…?」
浜風「ええ、『ウイングガンダムゼロ』です。 宇宙世紀の技術を用いて製造した模倣品、しかし根幹のシステムはオリジナルです」
初風「『ゼロシステム』… こんなのに乗れって…!?」
浜風「ええ、元々は私の機体ですがこの時だけは貴女にお貸ししましょう。 貴女に、何をどうすれば良いかの解答をくれます。
しかし、未来の選択をするのは自分自身です。 ここで逃げる事は、分岐に立たないことは許されません」
初風「ウイングゼロ…」
初風「大体の操縦方法はわかった… あそこが、あの子の居る戦場…!」
浜風「私がシルヴァ・バレトで支援します。 なので安心して行ってください」
初風「了解…! ウイングガンダムゼロ、初風、出撃します!」
浜風「シルヴァ・バレト、支援に出ます!」
自軍増援
・ウイングガンダムゼロ(初風)
・シルヴァ・バレト(浜風)
初風「頭に、入って…! これが、ゼロの…」
浜風「正気を保ってください! 視せるものは全部可能性の情報、真実ではありません。
自分自身が望んだ未来を創るための糧、それを見せるのがゼロシステムなんです!」
初風「私自身の、望む未来…! 私は…!」
浜風「必要な情報だけを受け入れ、不要な情報は切り捨てるんです!」
初風「黙れ… 黙れってのよ、このポンコツ! アンタは私の望む未来を視せれば良いのよ!
どちらかが犠牲になる未来なんか望んじゃいない、誰かが居なくなる未来も望まない! 私の未来は私が創る、システム如きが口を出すな!」
浜風(それで良い… ゼロ、どうか彼女を導いてください)
402「遅い! さっさと乗れ、こっちだってヘイズル放り出して起動してやってるんだ」
初風「ちょっと、何よこれ… ウイングゼロ…?」
浜風「ええ、『ウイングガンダムゼロ』です。 宇宙世紀の技術を用いて製造した模倣品、しかし根幹のシステムはオリジナルです」
初風「『ゼロシステム』… こんなのに乗れって…!?」
浜風「ええ、元々は私の機体ですがこの時だけは貴女にお貸ししましょう。 貴女に、何をどうすれば良いかの解答をくれます。
しかし、未来の選択をするのは自分自身です。 ここで逃げる事は、分岐に立たないことは許されません」
初風「ウイングゼロ…」
初風「大体の操縦方法はわかった… あそこが、あの子の居る戦場…!」
浜風「私がシルヴァ・バレトで支援します。 なので安心して行ってください」
初風「了解…! ウイングガンダムゼロ、初風、出撃します!」
浜風「シルヴァ・バレト、支援に出ます!」
自軍増援
・ウイングガンダムゼロ(初風)
・シルヴァ・バレト(浜風)
初風「頭に、入って…! これが、ゼロの…」
浜風「正気を保ってください! 視せるものは全部可能性の情報、真実ではありません。
自分自身が望んだ未来を創るための糧、それを見せるのがゼロシステムなんです!」
初風「私自身の、望む未来…! 私は…!」
浜風「必要な情報だけを受け入れ、不要な情報は切り捨てるんです!」
初風「黙れ… 黙れってのよ、このポンコツ! アンタは私の望む未来を視せれば良いのよ!
どちらかが犠牲になる未来なんか望んじゃいない、誰かが居なくなる未来も望まない! 私の未来は私が創る、システム如きが口を出すな!」
浜風(それで良い… ゼロ、どうか彼女を導いてください)
121: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/21(月) 20:52:37.80 ID:Ryr6ZuEX0
朝潮をコックピットに乗せ、榛名は戦場を駆け離脱を図っていた。
しかし数機の可変MSがバンシィを追尾し、追い詰めていく。
榛名「振り切れ無い…!」
朝潮「榛名さん! 私を置いて…」
榛名「駄目です! 置いて行ったとしても、こちらから引き離せる訳じゃ…」
榛名(NT-Dの稼動限界が…! でもこのまま解除したら、確実に追いつかれる…)
その時、一条の閃光が可変MSの1機を破壊し爆散させる!
そしてその閃光が追尾する数機のMSを焼き尽くした。
朝潮「な、何!?」
榛名「この感じ… ニュータイプ、それに榛名が知ってる… リタじゃない、まさか…!」
朝潮「識別信号、『RX-0』…?」
榛名「どうして… どうしてここに来たんですか、天城!」
榛名が感じたもの、それは最も戦場に立たせたくなかった守るべきものの存在。
そして榛名が導き出してしまった、自分にとっての最悪の答えが目の前に現れる。
天城「御無事ですか、姉さん?」
朝潮「ユニコーンガンダム… それに、天城さん!?」
榛名「どうして… どうして天城が、ガンダムに乗ってるんですか!」
天城「天城、決めました。 私も、姉さんと一緒に戦います」
榛名「駄目です! 今すぐその機体から、『ユニコーン』から降りて! それは危険なマシーン、それにこれは遊びじゃなくて命を賭けた…」
天城「承知の上です。命賭けの『戦争』、戦いだと言う事も全部理解した上でここに居ます。それに『ユニコーン』が危険であるならば『バンシィ』も危険なのでは?」
榛名「それは…」
天城「『ユニコーン』は天城が望んだ力、少しでも姉さんの助けになるようにと得た力です。
もう、この機体に乗って敵を撃った以上あと戻りは出来無い… それでも天城は、姉さんと一緒に居たいんです!」
榛名「天城…」
天城「もう、無力で守られてるだけの自分が嫌なんです… 怖いのは戦う事じゃない、見てるだけが一番怖い… 無力な自分を思い知らされ、姉さんが消えてしまう恐怖に怯える…
もうそんな事に怯えたく無い、だからこの手に武器を取ると決めました。それが例え血に濡れた運命だったとしても…!それが天城の、『勇気』で拓く道です!」
榛名「…もう、戻れませんよ?」
天城「承知の上です」
榛名「もう、天城を守るのは難しくなりますよ?」
天城「それも、承知の上です」
榛名「朝潮さん、降りてください。ここからなら、まだ阿武隈と合流できます」
朝潮「は、はい!」
榛名はバンシィから朝潮を降ろして戦場へと再び機体を向ける。 そして天城とユニコーンもそれに従う。
榛名「付いて来てください、天城。絶対に、バンシィから離れないで!」
天城「了解!」
そして純白の一角獣と漆黒の獅子が『ガンダム』となり、戦場へと加速した!
イベント 直下
しかし数機の可変MSがバンシィを追尾し、追い詰めていく。
榛名「振り切れ無い…!」
朝潮「榛名さん! 私を置いて…」
榛名「駄目です! 置いて行ったとしても、こちらから引き離せる訳じゃ…」
榛名(NT-Dの稼動限界が…! でもこのまま解除したら、確実に追いつかれる…)
その時、一条の閃光が可変MSの1機を破壊し爆散させる!
そしてその閃光が追尾する数機のMSを焼き尽くした。
朝潮「な、何!?」
榛名「この感じ… ニュータイプ、それに榛名が知ってる… リタじゃない、まさか…!」
朝潮「識別信号、『RX-0』…?」
榛名「どうして… どうしてここに来たんですか、天城!」
榛名が感じたもの、それは最も戦場に立たせたくなかった守るべきものの存在。
そして榛名が導き出してしまった、自分にとっての最悪の答えが目の前に現れる。
天城「御無事ですか、姉さん?」
朝潮「ユニコーンガンダム… それに、天城さん!?」
榛名「どうして… どうして天城が、ガンダムに乗ってるんですか!」
天城「天城、決めました。 私も、姉さんと一緒に戦います」
榛名「駄目です! 今すぐその機体から、『ユニコーン』から降りて! それは危険なマシーン、それにこれは遊びじゃなくて命を賭けた…」
天城「承知の上です。命賭けの『戦争』、戦いだと言う事も全部理解した上でここに居ます。それに『ユニコーン』が危険であるならば『バンシィ』も危険なのでは?」
榛名「それは…」
天城「『ユニコーン』は天城が望んだ力、少しでも姉さんの助けになるようにと得た力です。
もう、この機体に乗って敵を撃った以上あと戻りは出来無い… それでも天城は、姉さんと一緒に居たいんです!」
榛名「天城…」
天城「もう、無力で守られてるだけの自分が嫌なんです… 怖いのは戦う事じゃない、見てるだけが一番怖い… 無力な自分を思い知らされ、姉さんが消えてしまう恐怖に怯える…
もうそんな事に怯えたく無い、だからこの手に武器を取ると決めました。それが例え血に濡れた運命だったとしても…!それが天城の、『勇気』で拓く道です!」
榛名「…もう、戻れませんよ?」
天城「承知の上です」
榛名「もう、天城を守るのは難しくなりますよ?」
天城「それも、承知の上です」
榛名「朝潮さん、降りてください。ここからなら、まだ阿武隈と合流できます」
朝潮「は、はい!」
榛名はバンシィから朝潮を降ろして戦場へと再び機体を向ける。 そして天城とユニコーンもそれに従う。
榛名「付いて来てください、天城。絶対に、バンシィから離れないで!」
天城「了解!」
そして純白の一角獣と漆黒の獅子が『ガンダム』となり、戦場へと加速した!
イベント 直下
123: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/22(火) 02:03:35.02 ID:Sg09TiAq0
瑞鳳「倒しても倒しても、再生する…!」
蒼龍「マズイわね… このままだと、私達は大丈夫だけど連戦組はもう体力が…!」
夕雲「サイコガンダムさえ落とせれば…!」
青葉「新たな反応… でも、この識別信号は榛名さんと… え…?」
瑞鳳「『RX-0』が2機、まさか…!」
その時後方からの閃光がその場に居た敵のMS群を焼き払い、数多の機体を破壊する。
そして2機の『ガンダム』が戦域へと突入した!
榛名「天城、絶対に離れないで! 前の敵は榛名が、天城は榛名の背中を!」
天城「了解! 絶対に、姉さんの背中は御守りします!」
バンシィが1機のドライセンへとサーベルを振り下ろして破壊し、そこへと接近するガルスJをユニコーンがアームド・アーマーBSで破壊する。
そして二人の連携は驚く程に合っていた。どちらかが合わせるのでは無く、互いが互いを深く理解しているからこそ出来る芸当だ。
蒼龍「ユニコーン! でもパイロットは…」
瑞鳳「この気は、天城ちゃん…?」
青葉「天城さん!?」
夕雲「榛名さんの、妹さん…」
2機は徐々に戦線を突破して中央へと突破口を拓く。そして中央に佇む機体、『サイコガンダム』へと襲い掛かった!
天城「この感じ、人…?」
榛名「躊躇わないで天城! 奴は人じゃない、姿形を真似ただけの化け物です!」
天城「了解…!」
軽巡棲姫「ニドトフジョウデキナイ…シンカイヘ……シズメッ!」
榛名「誰がッ! 消えるのはお前達だ、深海棲艦!」
天城「倒れた者、そして傷付いた者達の報いを受けなさい!」
サイコガンダムは榛名達に向け全火力を集中させ、周囲に居る取り巻きもそれに続く。
そして周囲を爆炎が包み込み、バンシィとユニコーンの姿が消えたと思われた… しかし爆炎の中から、2機が無傷で現れる!
榛名「この程度の火力で…!」
天城「で、それだけですか? なら、消えてください!」
バンシィがジャベリンでサイコガンダムの左腕を切断し、ユニコーンが腹部メガ粒子砲を装備されたVNでズタズタに引き裂く。
そして天城が左腕を背部にマウントしていたジャベリンを手に取り溶断して、榛名はサイコガンダムの脚部を一瞬で切り裂きサイコガンダムが倒れた!
軽巡棲姫「ナニィッ!?」
榛名「やはり、巨体だけあって鈍重…」
天城「所詮は、敵じゃない!」
2機のガンダムはジャベリンを、残されていたサイコガンダムの頭部へと突き刺す。
そしてコックピットに居た『軽巡棲鬼』は一瞬で蒸発し、彼女の断末魔が榛名達へと響く。
『ススムガ…イイサ……その、先には…!』
榛名「その進む先が茨道であろうと、切り拓くまで…」
天城「それが天城達の、運命だろうと…!」
蒼龍「マズイわね… このままだと、私達は大丈夫だけど連戦組はもう体力が…!」
夕雲「サイコガンダムさえ落とせれば…!」
青葉「新たな反応… でも、この識別信号は榛名さんと… え…?」
瑞鳳「『RX-0』が2機、まさか…!」
その時後方からの閃光がその場に居た敵のMS群を焼き払い、数多の機体を破壊する。
そして2機の『ガンダム』が戦域へと突入した!
榛名「天城、絶対に離れないで! 前の敵は榛名が、天城は榛名の背中を!」
天城「了解! 絶対に、姉さんの背中は御守りします!」
バンシィが1機のドライセンへとサーベルを振り下ろして破壊し、そこへと接近するガルスJをユニコーンがアームド・アーマーBSで破壊する。
そして二人の連携は驚く程に合っていた。どちらかが合わせるのでは無く、互いが互いを深く理解しているからこそ出来る芸当だ。
蒼龍「ユニコーン! でもパイロットは…」
瑞鳳「この気は、天城ちゃん…?」
青葉「天城さん!?」
夕雲「榛名さんの、妹さん…」
2機は徐々に戦線を突破して中央へと突破口を拓く。そして中央に佇む機体、『サイコガンダム』へと襲い掛かった!
天城「この感じ、人…?」
榛名「躊躇わないで天城! 奴は人じゃない、姿形を真似ただけの化け物です!」
天城「了解…!」
軽巡棲姫「ニドトフジョウデキナイ…シンカイヘ……シズメッ!」
榛名「誰がッ! 消えるのはお前達だ、深海棲艦!」
天城「倒れた者、そして傷付いた者達の報いを受けなさい!」
サイコガンダムは榛名達に向け全火力を集中させ、周囲に居る取り巻きもそれに続く。
そして周囲を爆炎が包み込み、バンシィとユニコーンの姿が消えたと思われた… しかし爆炎の中から、2機が無傷で現れる!
榛名「この程度の火力で…!」
天城「で、それだけですか? なら、消えてください!」
バンシィがジャベリンでサイコガンダムの左腕を切断し、ユニコーンが腹部メガ粒子砲を装備されたVNでズタズタに引き裂く。
そして天城が左腕を背部にマウントしていたジャベリンを手に取り溶断して、榛名はサイコガンダムの脚部を一瞬で切り裂きサイコガンダムが倒れた!
軽巡棲姫「ナニィッ!?」
榛名「やはり、巨体だけあって鈍重…」
天城「所詮は、敵じゃない!」
2機のガンダムはジャベリンを、残されていたサイコガンダムの頭部へと突き刺す。
そしてコックピットに居た『軽巡棲鬼』は一瞬で蒸発し、彼女の断末魔が榛名達へと響く。
『ススムガ…イイサ……その、先には…!』
榛名「その進む先が茨道であろうと、切り拓くまで…」
天城「それが天城達の、運命だろうと…!」
124: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/23(水) 21:57:04.09 ID:haZ3nFW+0
時雨「最大稼動、一気に片付ける…!」
ビギナ・ゼラの両肩から放熱フィンが出現し、圧倒的な速度を以って敵を葬る。
そして高速移動によって機体表面が剥離して、質量を持った残像を生み出した。
夕立「その機体本当にビギナ!? F91じゃないのっぽい!?」
三日月「こちらが入手したF91は使い物にならなくて… 使える部品を機能が生きていたビギナへと移植しました」
潮「あ、そう言う…」
三日月「私達の機体は基本的に応急改修品ですので。原型を留めているのは私のドーベンだけです」
夕立「武装違うっぽい」
三日月のドーベン・ウルフはタクティカル・アームズをガトリングへと変形させ敵軍へと銃口を向ける。
その瞬間三日月の表情が変化し険しいものとなり、人格が変化した。
三日月(裏)「よくよく私達の前に現れ、こうやって地を荒らすとは。全く貴様らのデリカシーの無さには感服すら出来るな…」
そして躊躇なく引鉄を指で引き、ガトリングが回転を始める。
掃射を阻止しようと試みる深海棲艦のMSがドーベンへと群がろうとするが…
三日月(裏)「聞こえなかったか?―――― 全力で潰してやると言ってるんだよ」
そしてガトリングから実体弾とビームの混合弾が放たれて一群を一方的に蹂躙しはじめた!
夕立「何か、トンデモない増援来たっぽい」
潮「威圧感だけで、深海棲艦が消えそう…」
飛龍「エンガノ02以下、戦列に復帰します!」
大鳳「夕張ちゃん、上空からの一斉攻撃よ!纏めて地上の敵を掃討する!」
夕張「了解! ビームキャノンだって新しいのに換えたんだから!」
舞風「こちらデルタプラス、補給品のコンテナパージ! 地上部隊、これ使って!」
デルタプラスから補給物資の入ったコンテナが投下されて、地上の3部隊の中心へと着地した。
愛宕「第5小隊、先に補給してください! 第4小隊、防衛ラインを上げて!」
リタ「中心部はママ達が抑えてる今がチャンスだよ!」
ユキカゼ「ユニコーンタイプが3機になったこの状況ならば!」
翔鶴「了解! 二人共、補給するわよ!」
瑞鶴「奪ったサーベルだけじゃ限界だし… ここは大人しく補給するわ!」
陽炎「規格大丈夫かな、アマクサって…」
イク「寧ろこっちの機体って補給のしようがないのね」
曙「推力剤くらいかしら」
清霜「格闘機ばっかだし」
そしてベースジャバーへと搭乗したシルヴァ・バレトとバード形態となったウイングゼロが戦域へと到達する。
初風「絶対に止める… そしてあの子をコックピットから引き摺りだす!」
浜風「龍鳳前へ! アシガラとハグロは最大船速で、敵を掻きまわしてください!
イセ、アタゴはアシガラ・ハグロの支援をしつつナチとイ400の護衛を! 400、観測データをシルヴァ・バレトへ!」
400「了解。 観測データをシルヴァ・バレトへ転送します」
ビギナ・ゼラの両肩から放熱フィンが出現し、圧倒的な速度を以って敵を葬る。
そして高速移動によって機体表面が剥離して、質量を持った残像を生み出した。
夕立「その機体本当にビギナ!? F91じゃないのっぽい!?」
三日月「こちらが入手したF91は使い物にならなくて… 使える部品を機能が生きていたビギナへと移植しました」
潮「あ、そう言う…」
三日月「私達の機体は基本的に応急改修品ですので。原型を留めているのは私のドーベンだけです」
夕立「武装違うっぽい」
三日月のドーベン・ウルフはタクティカル・アームズをガトリングへと変形させ敵軍へと銃口を向ける。
その瞬間三日月の表情が変化し険しいものとなり、人格が変化した。
三日月(裏)「よくよく私達の前に現れ、こうやって地を荒らすとは。全く貴様らのデリカシーの無さには感服すら出来るな…」
そして躊躇なく引鉄を指で引き、ガトリングが回転を始める。
掃射を阻止しようと試みる深海棲艦のMSがドーベンへと群がろうとするが…
三日月(裏)「聞こえなかったか?―――― 全力で潰してやると言ってるんだよ」
そしてガトリングから実体弾とビームの混合弾が放たれて一群を一方的に蹂躙しはじめた!
夕立「何か、トンデモない増援来たっぽい」
潮「威圧感だけで、深海棲艦が消えそう…」
飛龍「エンガノ02以下、戦列に復帰します!」
大鳳「夕張ちゃん、上空からの一斉攻撃よ!纏めて地上の敵を掃討する!」
夕張「了解! ビームキャノンだって新しいのに換えたんだから!」
舞風「こちらデルタプラス、補給品のコンテナパージ! 地上部隊、これ使って!」
デルタプラスから補給物資の入ったコンテナが投下されて、地上の3部隊の中心へと着地した。
愛宕「第5小隊、先に補給してください! 第4小隊、防衛ラインを上げて!」
リタ「中心部はママ達が抑えてる今がチャンスだよ!」
ユキカゼ「ユニコーンタイプが3機になったこの状況ならば!」
翔鶴「了解! 二人共、補給するわよ!」
瑞鶴「奪ったサーベルだけじゃ限界だし… ここは大人しく補給するわ!」
陽炎「規格大丈夫かな、アマクサって…」
イク「寧ろこっちの機体って補給のしようがないのね」
曙「推力剤くらいかしら」
清霜「格闘機ばっかだし」
そしてベースジャバーへと搭乗したシルヴァ・バレトとバード形態となったウイングゼロが戦域へと到達する。
初風「絶対に止める… そしてあの子をコックピットから引き摺りだす!」
浜風「龍鳳前へ! アシガラとハグロは最大船速で、敵を掻きまわしてください!
イセ、アタゴはアシガラ・ハグロの支援をしつつナチとイ400の護衛を! 400、観測データをシルヴァ・バレトへ!」
400「了解。 観測データをシルヴァ・バレトへ転送します」
125: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/23(水) 22:46:27.84 ID:haZ3nFW+0
アシガラ「って事は…」
浜風「ええ、望み通り好きなだけ暴れてください。 ただ友軍誤射は避けるように」
アシガラ「よっし!行くぞハグロ!」
ハグロ「これでも機動力は霧の中でもトップクラスなのよ!そっちこそ遅れ無いでよね!」
アシガラとハグロの2隻が増速し、武装を乱射しながら敵を屠る。そして続くように龍鳳が移動を始めた。
龍鳳「重力子エンジン出力70%、艦載機全機対空警戒!」
ヤマト「クラインフィールド形成、防御は気にしないでください」
コトノ「重力子エンジンの余剰出力を全てMS用コンデンサーに」
そして龍鳳の艦上に居る4機のMSが接近する敵に対し、攻撃を加える。
吹雪「全艦隊へ! 誘導兵装の操作は私がやります、FAZZの火器管制システムへリンクさせてください!」
402「敵の数は徐々に減っている。このまま押し切るぞ」
野分「メガ・バズ-カ・ランチャー、シュート!」
如月「こちらの目から逃れられないわよ… 私だって、狙撃くらいは出来るんだから…!」
アタゴ「あの銀髪、アシガラを御するなんて…」
ナチ「そして瞬時に役割を見抜いて配置しこちらに有利な状況を生み出す、中々の実力…」
イセ「ウチの指揮官侮って貰っちゃ困るわ。あの子はゼロシステムなんか無くても最強なのよ。ユキカゼ、船体はこっちでコントロールするからそっちは戦闘に集中なさい」
ユキカゼ『了解』
駆逐棲姫「ナゼダ… ナゼ、コウモ…!」
駆逐棲姫はコックピットの中で戸惑う。多数の眷属を失い、同クラスの鬼を失い徐々に戦況を覆される。
そんな状況に焦りつつあった。 数で押しているのに、質で押し返されている現状を理解したくないと拒絶して…
『それは、生きる者の意志… 生きようとする力です』
駆逐棲姫「ナニッ!?」
突如として彼女の中に声が響く、かつての自分と似た声が…
『今を生きようとする人の意志が、戦う力を増幅するんです。はい』
駆逐棲姫「ナンダ、オマエハ…!」
『可哀想に… 貴女もかつてはそうだった筈なのに…』
駆逐棲姫「ナニヲ…」
『傾けてみたらどうですか? 生きる者の声、そして貴女を救おうとする者の声に耳を…』
駆逐棲姫「誰ダ、オマエハ…」
春雨(G)『私は、貴女と同じ『春雨』… 貴女とは違うけど、春雨です』
彼女の脳裏に映ったのはかつての自分と同じ姿、同じ声。もう一人の『春雨』、異なる世界に存在する並行存在の姿だった。
浜風「ええ、望み通り好きなだけ暴れてください。 ただ友軍誤射は避けるように」
アシガラ「よっし!行くぞハグロ!」
ハグロ「これでも機動力は霧の中でもトップクラスなのよ!そっちこそ遅れ無いでよね!」
アシガラとハグロの2隻が増速し、武装を乱射しながら敵を屠る。そして続くように龍鳳が移動を始めた。
龍鳳「重力子エンジン出力70%、艦載機全機対空警戒!」
ヤマト「クラインフィールド形成、防御は気にしないでください」
コトノ「重力子エンジンの余剰出力を全てMS用コンデンサーに」
そして龍鳳の艦上に居る4機のMSが接近する敵に対し、攻撃を加える。
吹雪「全艦隊へ! 誘導兵装の操作は私がやります、FAZZの火器管制システムへリンクさせてください!」
402「敵の数は徐々に減っている。このまま押し切るぞ」
野分「メガ・バズ-カ・ランチャー、シュート!」
如月「こちらの目から逃れられないわよ… 私だって、狙撃くらいは出来るんだから…!」
アタゴ「あの銀髪、アシガラを御するなんて…」
ナチ「そして瞬時に役割を見抜いて配置しこちらに有利な状況を生み出す、中々の実力…」
イセ「ウチの指揮官侮って貰っちゃ困るわ。あの子はゼロシステムなんか無くても最強なのよ。ユキカゼ、船体はこっちでコントロールするからそっちは戦闘に集中なさい」
ユキカゼ『了解』
駆逐棲姫「ナゼダ… ナゼ、コウモ…!」
駆逐棲姫はコックピットの中で戸惑う。多数の眷属を失い、同クラスの鬼を失い徐々に戦況を覆される。
そんな状況に焦りつつあった。 数で押しているのに、質で押し返されている現状を理解したくないと拒絶して…
『それは、生きる者の意志… 生きようとする力です』
駆逐棲姫「ナニッ!?」
突如として彼女の中に声が響く、かつての自分と似た声が…
『今を生きようとする人の意志が、戦う力を増幅するんです。はい』
駆逐棲姫「ナンダ、オマエハ…!」
『可哀想に… 貴女もかつてはそうだった筈なのに…』
駆逐棲姫「ナニヲ…」
『傾けてみたらどうですか? 生きる者の声、そして貴女を救おうとする者の声に耳を…』
駆逐棲姫「誰ダ、オマエハ…」
春雨(G)『私は、貴女と同じ『春雨』… 貴女とは違うけど、春雨です』
彼女の脳裏に映ったのはかつての自分と同じ姿、同じ声。もう一人の『春雨』、異なる世界に存在する並行存在の姿だった。
126: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/23(水) 23:21:50.20 ID:haZ3nFW+0
榛名「クィン・マンサの動きが鈍った…?」
時雨「もしやキミがやってるのか、春雨…」
三日月(裏)「だろうな。スローネは上空で静止状態となっている。 春雨はどうやら『同じ存在』に引かれる運命なのかもしれん…」
瑞鳳「春雨って… あの子、まさか私があの時私の並行存在と会った時に居た…!」
時雨「面識があるんだ。 春雨なら不思議じゃないけど」
蒼龍「え…?」
三日月「春雨は、『別の春雨に引き寄せられる』らしいんです。 そして私達は2回『別の春雨』と接触しています」
時雨「そして春雨には『別の春雨と共鳴』する力を持っている。 多分、その力を使っているんだと思うよ」
瑞鳳「並行存在との共鳴…」
三日月「今のうちなら、彼女へ言葉が届くかもしれません」
蒼龍「説得しろって言うの・・・?」
時雨「蒼龍にはわかるでしょ? 彼女、苦しんでるみたいだし」
蒼龍「それはわかるけど・・・」
時雨「この世界、『曙』と『龍鳳』は居るかい?」
榛名「居ますが・・・」
三日月「なら、彼女達にも説得を試みるように頼んでください。 私達の世界で二人は、春雨と縁を持っていました」
時雨「あとそこの[フライルー]、夕雲でしょ?」
夕雲「どうして・・・」
時雨「キミも彼女に呼びかけてくれないか? このまま、並行存在とは言え『春雨』が死ぬのを二度と見たく無い」
夕雲「・・・わかりました。やれるだけ、やってみます」
瑞鳳「蒼龍さんもお願いします。 並行世界に、蒼龍さんも居ましたから多分縁がある筈です」
蒼龍「わかった・・・!」
瑞鳳「あとは私が・・・」
三日月「いえ、瑞鳳さんは駄目です」
瑞鳳「え?」
時雨「瑞鳳さんは止まらなかった時の為に、保険として控えさせてください」
瑞鳳「・・・わかった。でも、説得するのに必要な『バースト空間』は私が作るから」
三日月「それは構いません」
曙「はぁ!? 私が説得しろ!?」
三日月「ええ、貴女にしか出来ません」
龍鳳「私が、クィン・マンサのパイロットを・・・?」
時雨「多分、必要な因子のはずだから」
瑞鳳「蒼龍さん、夕雲ちゃん。 私に合わせて、意識を同調させて」
夕雲「了解です」
蒼龍「意識を集中させて・・・」
そして三人の指輪から眩い光が溢れ、戦域を包み込み・・・
瑞鳳「プラフスキー・バースト!」
時雨「もしやキミがやってるのか、春雨…」
三日月(裏)「だろうな。スローネは上空で静止状態となっている。 春雨はどうやら『同じ存在』に引かれる運命なのかもしれん…」
瑞鳳「春雨って… あの子、まさか私があの時私の並行存在と会った時に居た…!」
時雨「面識があるんだ。 春雨なら不思議じゃないけど」
蒼龍「え…?」
三日月「春雨は、『別の春雨に引き寄せられる』らしいんです。 そして私達は2回『別の春雨』と接触しています」
時雨「そして春雨には『別の春雨と共鳴』する力を持っている。 多分、その力を使っているんだと思うよ」
瑞鳳「並行存在との共鳴…」
三日月「今のうちなら、彼女へ言葉が届くかもしれません」
蒼龍「説得しろって言うの・・・?」
時雨「蒼龍にはわかるでしょ? 彼女、苦しんでるみたいだし」
蒼龍「それはわかるけど・・・」
時雨「この世界、『曙』と『龍鳳』は居るかい?」
榛名「居ますが・・・」
三日月「なら、彼女達にも説得を試みるように頼んでください。 私達の世界で二人は、春雨と縁を持っていました」
時雨「あとそこの[フライルー]、夕雲でしょ?」
夕雲「どうして・・・」
時雨「キミも彼女に呼びかけてくれないか? このまま、並行存在とは言え『春雨』が死ぬのを二度と見たく無い」
夕雲「・・・わかりました。やれるだけ、やってみます」
瑞鳳「蒼龍さんもお願いします。 並行世界に、蒼龍さんも居ましたから多分縁がある筈です」
蒼龍「わかった・・・!」
瑞鳳「あとは私が・・・」
三日月「いえ、瑞鳳さんは駄目です」
瑞鳳「え?」
時雨「瑞鳳さんは止まらなかった時の為に、保険として控えさせてください」
瑞鳳「・・・わかった。でも、説得するのに必要な『バースト空間』は私が作るから」
三日月「それは構いません」
曙「はぁ!? 私が説得しろ!?」
三日月「ええ、貴女にしか出来ません」
龍鳳「私が、クィン・マンサのパイロットを・・・?」
時雨「多分、必要な因子のはずだから」
瑞鳳「蒼龍さん、夕雲ちゃん。 私に合わせて、意識を同調させて」
夕雲「了解です」
蒼龍「意識を集中させて・・・」
そして三人の指輪から眩い光が溢れ、戦域を包み込み・・・
瑞鳳「プラフスキー・バースト!」
127: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/23(水) 23:30:07.80 ID:haZ3nFW+0
曙「何、ここ・・・」
龍鳳「白い世界、暖かいような・・・」
蒼龍「プラフスキー・バースト現象、それによって生成された意識共有領域よ。
今は瑞鳳が維持してくれてる。あの子の精神力は並じゃないから」
夕雲「そして上手く彼女とも意識をつなげられたようです」
駆逐棲姫「・・・」
蒼龍「初風ちゃんの元同僚… 私が居なくなった後に再編された部隊で一緒だったみたいだけど」
曙「人の姿を残したまま・・・」
夕雲「伝わる・・・ 悲しみと、理不尽への怒りが・・・」
龍鳳「そして、残っていた純粋な願い・・・」
説得台詞(蒼龍) 直下
説得台詞(夕雲) ↓2
龍鳳「白い世界、暖かいような・・・」
蒼龍「プラフスキー・バースト現象、それによって生成された意識共有領域よ。
今は瑞鳳が維持してくれてる。あの子の精神力は並じゃないから」
夕雲「そして上手く彼女とも意識をつなげられたようです」
駆逐棲姫「・・・」
蒼龍「初風ちゃんの元同僚… 私が居なくなった後に再編された部隊で一緒だったみたいだけど」
曙「人の姿を残したまま・・・」
夕雲「伝わる・・・ 悲しみと、理不尽への怒りが・・・」
龍鳳「そして、残っていた純粋な願い・・・」
説得台詞(蒼龍) 直下
説得台詞(夕雲) ↓2
131: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/24(木) 22:57:34.53 ID:hEAt3nff0
蒼龍「お願い、初風ちゃんの言葉に耳を傾けて。あの子と戦う必要なんて無い… そんな戦い苦しいだけで無意味よ! 」
駆逐棲姫「初、風… アイツラハ、ワタシヲ見捨テタ… ダカラ…」
蒼龍「何があったのかは知らない。 それでも人を恨むな、なんて私が言えた立場じゃないけど…
でも言葉を交わす事が出来るなら、言葉を交わして互いにわかりあおうとしてみなさい!きっと苦しみだって癒える筈よ!」
駆逐棲姫「オマエニ、ナニガワカル…!」
蒼龍「私も、そうだった… 強化人間にされた恨みを全部飛龍にぶつけて、苦しくて辛かった。
そして人を憎み続けても何の解決にもならない、それは私自身が一番知ってる… 復讐なんて、ただ自分を苦しめるだけなのよ!」
夕雲「憎しみに囚われてはいけません、そんなものに染まる事に意味は無い!」
駆逐棲姫「ワタシハ、アイツニ切捨テラレタ! 見捨テラレテ、コウナッタンダ!」
夕雲「彼女は、決してそんな事しません! そんな事した相手を、危険を鑑みず『ウイングゼロ』に乗って助け出そうとしない筈です!」
曙「それに、切り捨てるなんて選択をアイツは選ばない筈よ!
アイツとは出会って1年も経たないけど、そのくらいの事は一緒に生活してればわかる!」
駆逐棲姫「嘘ダ…! アイツハ…」
龍鳳「ようやく、繋がった…」
蒼龍「龍鳳ちゃん…?」
龍鳳「互いの話が食い違っているんです。 秋月さんの話では、初風さんを庇った・・・ でも本人は切り捨てられた、そう言っている…
もし初風さんが見捨てた、と言うのなら貴女の現在の姿にショックを受ける筈がありません。計算好きの彼女なら『そうなる』事は想定済みでしょうし。 初風さんの性格上、貴女を躊躇無く撃つ筈です」
曙「そう言えば、アイツが魘されてるって夢の話… 確か如月に…!」
龍鳳「恐らく正しいのは初風さん達の認識… そして、春雨さんの認識はどこかズレています。
何故、完全に切り捨てられたと断言出来るのですか?」
駆逐棲姫「ソレハ…」
龍鳳「そして榛名さんと朝潮さんの通信を傍受した時『歪められてる』と言う単語を聞きました。 私の推測が正しいのならば…
歪められたのは、貴女の『記憶』です。 死の瞬間の記憶を何らかの形で歪められて、憎しみを増幅させられているんです」
駆逐棲姫「ウソダ… ソンナ…!」
蒼龍「成る程ね、纏わり付いてる影がそうさせてるみたい…!」
説得台詞(曙) 直下
説得台詞(龍鳳) ↓2
駆逐棲姫「初、風… アイツラハ、ワタシヲ見捨テタ… ダカラ…」
蒼龍「何があったのかは知らない。 それでも人を恨むな、なんて私が言えた立場じゃないけど…
でも言葉を交わす事が出来るなら、言葉を交わして互いにわかりあおうとしてみなさい!きっと苦しみだって癒える筈よ!」
駆逐棲姫「オマエニ、ナニガワカル…!」
蒼龍「私も、そうだった… 強化人間にされた恨みを全部飛龍にぶつけて、苦しくて辛かった。
そして人を憎み続けても何の解決にもならない、それは私自身が一番知ってる… 復讐なんて、ただ自分を苦しめるだけなのよ!」
夕雲「憎しみに囚われてはいけません、そんなものに染まる事に意味は無い!」
駆逐棲姫「ワタシハ、アイツニ切捨テラレタ! 見捨テラレテ、コウナッタンダ!」
夕雲「彼女は、決してそんな事しません! そんな事した相手を、危険を鑑みず『ウイングゼロ』に乗って助け出そうとしない筈です!」
曙「それに、切り捨てるなんて選択をアイツは選ばない筈よ!
アイツとは出会って1年も経たないけど、そのくらいの事は一緒に生活してればわかる!」
駆逐棲姫「嘘ダ…! アイツハ…」
龍鳳「ようやく、繋がった…」
蒼龍「龍鳳ちゃん…?」
龍鳳「互いの話が食い違っているんです。 秋月さんの話では、初風さんを庇った・・・ でも本人は切り捨てられた、そう言っている…
もし初風さんが見捨てた、と言うのなら貴女の現在の姿にショックを受ける筈がありません。計算好きの彼女なら『そうなる』事は想定済みでしょうし。 初風さんの性格上、貴女を躊躇無く撃つ筈です」
曙「そう言えば、アイツが魘されてるって夢の話… 確か如月に…!」
龍鳳「恐らく正しいのは初風さん達の認識… そして、春雨さんの認識はどこかズレています。
何故、完全に切り捨てられたと断言出来るのですか?」
駆逐棲姫「ソレハ…」
龍鳳「そして榛名さんと朝潮さんの通信を傍受した時『歪められてる』と言う単語を聞きました。 私の推測が正しいのならば…
歪められたのは、貴女の『記憶』です。 死の瞬間の記憶を何らかの形で歪められて、憎しみを増幅させられているんです」
駆逐棲姫「ウソダ… ソンナ…!」
蒼龍「成る程ね、纏わり付いてる影がそうさせてるみたい…!」
説得台詞(曙) 直下
説得台詞(龍鳳) ↓2
136: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/26(土) 20:41:24.47 ID:DVZktFHE0
曙「本当の記憶を思い出しなさい! そして自分を取り戻せ!」
龍鳳「歪められた記憶を取り戻すお手伝いはします、だから…!」
駆逐棲姫「アァ… ウワァァァァァァ…!」
夕雲「何ッ!?」
蒼龍「暴走してる… 歪められた記憶を、思い出しつつあるの!?」
龍鳳「私のせいですか!?」
曙「違うわ。寧ろこれは正気に戻すチャンスよ!」
瑞鳳『蒼龍さん、聞こえますか!』
蒼龍「瑞鳳! あの子が…」
瑞鳳『暴走の影響で、これ以上バーストを維持、出来な…』
ドドドドドドド!
蒼龍「共有領域が…!」
夕雲「崩壊しはじめてます…! 正気に戻って!このまま暴走を続けては!」
龍鳳「そうです! 本当に戻れなくなる前に!」
曙「こうなったら、現実世界で賭けるしかない…!」
初風「捉えた…! 戦術レベル、最大効果確認… ターゲット『クィン・マンサ』…!」
浜風「待って、挙動が… それにバーストが途切れました!」
駆逐棲姫『初、風…』
初風「待ってて、春雨! 今そのデカブツを叩き壊して…」
駆逐棲姫『オ願い… 私ヲ、殺しテ…』
初風「何を言って…!」
駆逐棲姫『お願イ… 私ノ正気が、残ってる内ニ… アァァァァァァァァ!』
浜風「この反応… 次元転移反応です!」
シュウウウウウ…
浜風「消えた… 撤退したの…?」
初風「え、これ何…?」
浜風「データ… 座標軸…? でもこれって、別の世界… まさか…!」
初風「そこに、春雨が居るのね… ゼロがそう言ってる」
浜風「初風さん…」
初風「待ってなさい、絶対にそんな事させない… 春雨、私の命に代えてでも… 絶対助け出してみせる…!」
第16話『勇気の覚醒』 終
龍鳳「歪められた記憶を取り戻すお手伝いはします、だから…!」
駆逐棲姫「アァ… ウワァァァァァァ…!」
夕雲「何ッ!?」
蒼龍「暴走してる… 歪められた記憶を、思い出しつつあるの!?」
龍鳳「私のせいですか!?」
曙「違うわ。寧ろこれは正気に戻すチャンスよ!」
瑞鳳『蒼龍さん、聞こえますか!』
蒼龍「瑞鳳! あの子が…」
瑞鳳『暴走の影響で、これ以上バーストを維持、出来な…』
ドドドドドドド!
蒼龍「共有領域が…!」
夕雲「崩壊しはじめてます…! 正気に戻って!このまま暴走を続けては!」
龍鳳「そうです! 本当に戻れなくなる前に!」
曙「こうなったら、現実世界で賭けるしかない…!」
初風「捉えた…! 戦術レベル、最大効果確認… ターゲット『クィン・マンサ』…!」
浜風「待って、挙動が… それにバーストが途切れました!」
駆逐棲姫『初、風…』
初風「待ってて、春雨! 今そのデカブツを叩き壊して…」
駆逐棲姫『オ願い… 私ヲ、殺しテ…』
初風「何を言って…!」
駆逐棲姫『お願イ… 私ノ正気が、残ってる内ニ… アァァァァァァァァ!』
浜風「この反応… 次元転移反応です!」
シュウウウウウ…
浜風「消えた… 撤退したの…?」
初風「え、これ何…?」
浜風「データ… 座標軸…? でもこれって、別の世界… まさか…!」
初風「そこに、春雨が居るのね… ゼロがそう言ってる」
浜風「初風さん…」
初風「待ってなさい、絶対にそんな事させない… 春雨、私の命に代えてでも… 絶対助け出してみせる…!」
第16話『勇気の覚醒』 終
147: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/26(土) 21:56:28.95 ID:DVZktFHE0
第17話『オペレーション・ブレイヴ』
《舞鶴基地 ブリーフィングルーム》
榛名「こんな所で、一体何を…」
天城「自衛隊、それに米軍の方々まで集まってます…」
青葉「大規模な作戦でしょうか…?」
リタ「私達が集められた、と言う事はそうじゃないの?」
ザワザワザワ…
瑞鳳「米軍及び自衛隊の方々、お集まりいただき感謝します。 私は瑞鳳、海上自衛隊『対次元生物用特殊部隊班』の部隊長を務めさせて頂いています。一応民間人なので階級はありませんが、二佐相当官と言う扱いになっています。
また特例として我々には次元生物侵攻の際に限り、最高指揮権を有しておりますのでこの場は仕切らせていただきます。では浜風三佐相当官、どうぞ」
浜風「了解です。 私は浜風三佐相当官、瑞鳳二佐相当官より全ての指揮を任されているので作戦指揮は私が取ります。
では、これより舞鶴防衛及び敵棲地への人質救出作戦『オペレーション・ブレイヴ』の概要を説明します」
初風「オペレーション・ブレイヴ…」
野分「人質救出って… 春雨…?」
時雨「多分ね。 彼女しか助けられる人間が居ないから」
春雨(G)「時雨、雑談は控えてください」
時雨「わかっているよ」
秋月「春雨… 貴女が、彼女で無いのはわかっていますが…」
春雨(G)「せめていきなり抱きつくのは止めて欲しいです…」
三日月(裏)「こちらも知り合い、の並行存在が存外多くて困惑しているところだ。仕方ないだろう」
朝潮「貴女は一体…」
三日月(裏)「気にするな、ただの多重人格だ」
浜風「恐らく次に深海棲艦が現れるポイントは北緯35度29.57.4、東経135度21'26.9。これが最も可能性が高い…
そこで『舞鶴親海公園』をラインとして自衛隊の艦艇とRレーガン、霧の艦艇群によって舞鶴湾を封鎖します」
浜風「結果、封じたエリアに居る敵深海棲艦を4箇所に分散させた戦力によって敵に対し飽和攻撃を仕掛け、殲滅します。
まず1箇所目の『引揚記念公園』には『シルヴァ・バレト』を主軸とした『エンガノ隊』を配置、次に『槇山公園』に『1.5ガンダム』を主軸とする『オリジン隊』、市街地方面には『百式改』を中心とした『ホワイト隊』による市街地防衛を行って貰います」
浜風「そして『ガンダムエピオン』と『バンシィ・ノルン』、『空母・龍鳳』を主軸とした『ブレイヴ隊』はハシラジマにある次元転移装置を使用し敵泊地を強襲、人質の奪還を行います!」
曙「それが、オペレーション・ブレイヴ…」
清霜「一体誰が突入するの…?」
突入メンバー ↓3まで
選択可能
飛龍(リガズィ・カスタム)、蒼龍(ガンダムデルタカイ)、吹雪(FAZZ)、大鳳(バイアラン・カスタム1号機)、夕張(2号機)、402(ヘイズル・ラーⅡ&船体)、夕雲(ギャプランTR-5[フライルー])、翔鶴(ゲルググBR・JR)、瑞鶴(ゲルググBR・YL)、舞風(デルタプラス)、如月(ゲルググC・JN)、清霜(イフリート・ナハト)
固定枠
榛名(バンシィ・ノルン)、天城(FAユニコーンB)、青葉(フェネクス)、リタ(リバウ)、瑞鳳(ガンダムエピオン)、愛宕(ヤクト・ドーガ)、ユキカゼ(ギャン・クリーガー&船体)、龍鳳(withヤマト&コトノ)、秋月(ザクⅢ改)、春雨(G)(ガンダムスローネ改)、時雨(ビギナ・ゼラ改)、三日月(ドーベン・ウルフ改)、艦娘全員
《舞鶴基地 ブリーフィングルーム》
榛名「こんな所で、一体何を…」
天城「自衛隊、それに米軍の方々まで集まってます…」
青葉「大規模な作戦でしょうか…?」
リタ「私達が集められた、と言う事はそうじゃないの?」
ザワザワザワ…
瑞鳳「米軍及び自衛隊の方々、お集まりいただき感謝します。 私は瑞鳳、海上自衛隊『対次元生物用特殊部隊班』の部隊長を務めさせて頂いています。一応民間人なので階級はありませんが、二佐相当官と言う扱いになっています。
また特例として我々には次元生物侵攻の際に限り、最高指揮権を有しておりますのでこの場は仕切らせていただきます。では浜風三佐相当官、どうぞ」
浜風「了解です。 私は浜風三佐相当官、瑞鳳二佐相当官より全ての指揮を任されているので作戦指揮は私が取ります。
では、これより舞鶴防衛及び敵棲地への人質救出作戦『オペレーション・ブレイヴ』の概要を説明します」
初風「オペレーション・ブレイヴ…」
野分「人質救出って… 春雨…?」
時雨「多分ね。 彼女しか助けられる人間が居ないから」
春雨(G)「時雨、雑談は控えてください」
時雨「わかっているよ」
秋月「春雨… 貴女が、彼女で無いのはわかっていますが…」
春雨(G)「せめていきなり抱きつくのは止めて欲しいです…」
三日月(裏)「こちらも知り合い、の並行存在が存外多くて困惑しているところだ。仕方ないだろう」
朝潮「貴女は一体…」
三日月(裏)「気にするな、ただの多重人格だ」
浜風「恐らく次に深海棲艦が現れるポイントは北緯35度29.57.4、東経135度21'26.9。これが最も可能性が高い…
そこで『舞鶴親海公園』をラインとして自衛隊の艦艇とRレーガン、霧の艦艇群によって舞鶴湾を封鎖します」
浜風「結果、封じたエリアに居る敵深海棲艦を4箇所に分散させた戦力によって敵に対し飽和攻撃を仕掛け、殲滅します。
まず1箇所目の『引揚記念公園』には『シルヴァ・バレト』を主軸とした『エンガノ隊』を配置、次に『槇山公園』に『1.5ガンダム』を主軸とする『オリジン隊』、市街地方面には『百式改』を中心とした『ホワイト隊』による市街地防衛を行って貰います」
浜風「そして『ガンダムエピオン』と『バンシィ・ノルン』、『空母・龍鳳』を主軸とした『ブレイヴ隊』はハシラジマにある次元転移装置を使用し敵泊地を強襲、人質の奪還を行います!」
曙「それが、オペレーション・ブレイヴ…」
清霜「一体誰が突入するの…?」
突入メンバー ↓3まで
選択可能
飛龍(リガズィ・カスタム)、蒼龍(ガンダムデルタカイ)、吹雪(FAZZ)、大鳳(バイアラン・カスタム1号機)、夕張(2号機)、402(ヘイズル・ラーⅡ&船体)、夕雲(ギャプランTR-5[フライルー])、翔鶴(ゲルググBR・JR)、瑞鶴(ゲルググBR・YL)、舞風(デルタプラス)、如月(ゲルググC・JN)、清霜(イフリート・ナハト)
固定枠
榛名(バンシィ・ノルン)、天城(FAユニコーンB)、青葉(フェネクス)、リタ(リバウ)、瑞鳳(ガンダムエピオン)、愛宕(ヤクト・ドーガ)、ユキカゼ(ギャン・クリーガー&船体)、龍鳳(withヤマト&コトノ)、秋月(ザクⅢ改)、春雨(G)(ガンダムスローネ改)、時雨(ビギナ・ゼラ改)、三日月(ドーベン・ウルフ改)、艦娘全員
151: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/26(土) 22:40:57.73 ID:DVZktFHE0
浜風「突入メンバーは後で通達します。 以上で作戦概要の説明は終了します、何か意見は?」
「…」
浜風「では作戦開始時刻は次回敵襲撃時、恐らく明日の明朝となるでしょう。
指揮は私が執りますので各員、どうか英気を養えて敵襲に備えてください」
「ちょっと待った!」
浜風「…はい?」
司令「黙って聞いていれば、何がオペレーション・ブレイヴだ! 子供如きが出しゃばるんじゃない!」
浜風「は?」
司令「この指揮は私が…」
大鳳「うっわぁ、このガチクズ基地司令…」
司令「クズとは何だ! 私は人類の為…」
浜風「…ふざけるな」
司令「は?」
浜風「ふざけるな、と言っている。お前は何も考えちゃいない、頭にあるのは自分の保身だけ… 大方指揮を執った事にすれば、自分の手柄になって昇格出来るとでも思っているのでしょう」
司令「貴様… 子供の癖に何が出来る!」
瑞鳳「お言葉ですが、この子は『第二次坊ノ岬沖海戦』『台場事変』を指揮して生き残った精鋭です。
実戦経験も指揮能力も欠如している貴方より非常に有能、そして実戦における覚悟も無い人間にこの子を『子供』と馬鹿に出来る資格はありません」
司令「私のどこが保身に走っていると言うんだ!」
夕張「その1・バイアラン強奪未遂、その2・防衛戦闘放棄、その3・部下へのハラスメント、その4・権限無視… 降格確定どころか免職もんですね」
司令「なっ!?」
400「貴女の通信は全て傍受、記録しています。 後で纏めて上層部へと提出しておきます」
402「ナイス、400」
浜風「それに、我々には有事の際の独自権限があるのは自衛隊の上層部も認めている筈です。そして我々の部隊長である瑞鳳二佐相当官は、現時点での最高指揮権を持つのはご存知で?」
瑞鳳「現時刻を持って基地司令官としての権限と階級を一時的に剥奪し拘束します!」
司令「ひっ…」
瑞鳳「流派!東方不敗奥義!超級! 覇王! 日輪弾!」
ドゴォォォォォォォォォ!
司令「」チーン
瑞鳳「あ、ヤベ… 壁壊しちゃった…」
大鳳「…よし、被害額に計上しておきましょう」
イセ「通るのかしら…?」
「…」
浜風「では作戦開始時刻は次回敵襲撃時、恐らく明日の明朝となるでしょう。
指揮は私が執りますので各員、どうか英気を養えて敵襲に備えてください」
「ちょっと待った!」
浜風「…はい?」
司令「黙って聞いていれば、何がオペレーション・ブレイヴだ! 子供如きが出しゃばるんじゃない!」
浜風「は?」
司令「この指揮は私が…」
大鳳「うっわぁ、このガチクズ基地司令…」
司令「クズとは何だ! 私は人類の為…」
浜風「…ふざけるな」
司令「は?」
浜風「ふざけるな、と言っている。お前は何も考えちゃいない、頭にあるのは自分の保身だけ… 大方指揮を執った事にすれば、自分の手柄になって昇格出来るとでも思っているのでしょう」
司令「貴様… 子供の癖に何が出来る!」
瑞鳳「お言葉ですが、この子は『第二次坊ノ岬沖海戦』『台場事変』を指揮して生き残った精鋭です。
実戦経験も指揮能力も欠如している貴方より非常に有能、そして実戦における覚悟も無い人間にこの子を『子供』と馬鹿に出来る資格はありません」
司令「私のどこが保身に走っていると言うんだ!」
夕張「その1・バイアラン強奪未遂、その2・防衛戦闘放棄、その3・部下へのハラスメント、その4・権限無視… 降格確定どころか免職もんですね」
司令「なっ!?」
400「貴女の通信は全て傍受、記録しています。 後で纏めて上層部へと提出しておきます」
402「ナイス、400」
浜風「それに、我々には有事の際の独自権限があるのは自衛隊の上層部も認めている筈です。そして我々の部隊長である瑞鳳二佐相当官は、現時点での最高指揮権を持つのはご存知で?」
瑞鳳「現時刻を持って基地司令官としての権限と階級を一時的に剥奪し拘束します!」
司令「ひっ…」
瑞鳳「流派!東方不敗奥義!超級! 覇王! 日輪弾!」
ドゴォォォォォォォォォ!
司令「」チーン
瑞鳳「あ、ヤベ… 壁壊しちゃった…」
大鳳「…よし、被害額に計上しておきましょう」
イセ「通るのかしら…?」
152: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/26(土) 23:28:05.37 ID:DVZktFHE0
《駆逐艦ユキカゼ ブリーフィングルーム》
瑞鳳「ここに集まった全員には、『オペレーション・ブレイヴ』の要である泊地突入作戦を敢行して頂きます。
無謀であるかもしれませんが私の妹達の為、そして未来の為に命を私に預けてください!」
榛名「あの、質問なんですが」
瑞鳳「どうぞ」
榛名「泊地の構造など、わからない事が色々と…」
瑞鳳「そこは現場判断です。サーチ&デストロイあるのみ」
天城「もう作戦として、体を成していないのでは…?」
瑞鳳「ぶっちゃけクィン・マンサぶっ倒して、中のパイロット引きずり出せば完了なんで」
青葉「つまり、突入後は各自の裁量で動けと?」
瑞鳳「勿論です。 物資奪うなり深海棲艦倒すなり好きな事しちゃってください。ただし小隊を組んでの戦闘をとってもらうので」
翔鶴「小隊…?」
瑞鳳「第一小隊『バンシィ』『ユニコーン』『フェネクス』、第二小隊『エピオン』『ウイングゼロ』『デルタプラス』『リバウ』、第三小隊『ヤクト・ドーガ』『ギャン・クリーガー』『ゲルググ』『FAZZ』、第四小隊『スローネツヴァイ』『ビギナ・ゼラ』『ドーベン・ウルフ』『ザクⅢ改』。
第三小隊は母艦の護衛、あとは遊撃がメインって感じで」
三日月「ちょっと待ってください。秋月さんが、ザクにですか?」
秋月「私が志願しました。操縦についても作戦開始までに学んでおきます」
瑞鳳「ぶっちゃけザクなのは余剰機がザクだけだったんで。 鹵獲した『ガデッサ』『ガラッゾ』『ガッデス』は修復が間に合わないっぽいし、『クシャトリヤ』は操縦無理っぽいし」
翔鶴「でも、送られてきた情報を信じて良いの…?」
初風「ええ、ゼロが言ってるし私も正気に戻りかけたあの子を信じる」
翔鶴「そう… なら言う事は無いわね」
瑞鳳「では龍鳳さん、ユキカゼちゃん。 進路をハシラジマに、向こうで整備と補給を済ませ作戦開始時刻まで待機します」
龍鳳・ユキカゼ「了解」
イベント 直下
瑞鳳「ここに集まった全員には、『オペレーション・ブレイヴ』の要である泊地突入作戦を敢行して頂きます。
無謀であるかもしれませんが私の妹達の為、そして未来の為に命を私に預けてください!」
榛名「あの、質問なんですが」
瑞鳳「どうぞ」
榛名「泊地の構造など、わからない事が色々と…」
瑞鳳「そこは現場判断です。サーチ&デストロイあるのみ」
天城「もう作戦として、体を成していないのでは…?」
瑞鳳「ぶっちゃけクィン・マンサぶっ倒して、中のパイロット引きずり出せば完了なんで」
青葉「つまり、突入後は各自の裁量で動けと?」
瑞鳳「勿論です。 物資奪うなり深海棲艦倒すなり好きな事しちゃってください。ただし小隊を組んでの戦闘をとってもらうので」
翔鶴「小隊…?」
瑞鳳「第一小隊『バンシィ』『ユニコーン』『フェネクス』、第二小隊『エピオン』『ウイングゼロ』『デルタプラス』『リバウ』、第三小隊『ヤクト・ドーガ』『ギャン・クリーガー』『ゲルググ』『FAZZ』、第四小隊『スローネツヴァイ』『ビギナ・ゼラ』『ドーベン・ウルフ』『ザクⅢ改』。
第三小隊は母艦の護衛、あとは遊撃がメインって感じで」
三日月「ちょっと待ってください。秋月さんが、ザクにですか?」
秋月「私が志願しました。操縦についても作戦開始までに学んでおきます」
瑞鳳「ぶっちゃけザクなのは余剰機がザクだけだったんで。 鹵獲した『ガデッサ』『ガラッゾ』『ガッデス』は修復が間に合わないっぽいし、『クシャトリヤ』は操縦無理っぽいし」
翔鶴「でも、送られてきた情報を信じて良いの…?」
初風「ええ、ゼロが言ってるし私も正気に戻りかけたあの子を信じる」
翔鶴「そう… なら言う事は無いわね」
瑞鳳「では龍鳳さん、ユキカゼちゃん。 進路をハシラジマに、向こうで整備と補給を済ませ作戦開始時刻まで待機します」
龍鳳・ユキカゼ「了解」
イベント 直下
154: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/27(日) 01:11:38.71 ID:hsJ1OUsr0
榛名「あの、どうしてこの作戦に…?」
時雨「悪いのかい?」
榛名「そう言う訳では…」
三日月「私達にも理由があります。 合流した時は成り行きでしたが…」
春雨(G)「…」
榛名「何か、あったのですか?」
時雨「春雨、大丈夫かい?」
春雨(G)「はい」
三日月(裏)「今ここに居る理由、それは『春雨』に報いるためだ」
榛名「え…?」
時雨「僕達は一度、『深海棲艦になってしまった春雨』を看取っているんだ。ある戦いがあってね、その時ここに居る春雨が『深海棲艦になってしまった春雨』を撃った…
その時、言われたんだ。 『次に私と同じになった艦娘を見かけたら、救ってやって欲しい』って…」
春雨(G)「彼女はずっと正気だった… でも自分自身が世界に対して邪魔な異物である、そう思って私達と戦ったんです。自ら、もう一度死ぬ為に…
だから、そんな艦娘と深海棲艦の狭間の存在を苦しみから解放する為に戦うと決めたんです」
三日月「彼女の想いは受け継がれ、春雨の中に残っている。 だから、春雨は戦う事を選んでしまいました。 私達はその付き添いです。
その過程で私達の機体を手に入れ、戦い続けています」
榛名「でも整備とか、予備パーツとか…」
時雨「僕達の世界にも今から向かう『ハシラジマ』のような施設があってね。そこに機体を保管して、深海棲艦の現出などに備えてるんだ」
榛名「成る程…」
三日月「ちなみにそこも瑞鳳さんの管理下にあります。 機体は全員異なりますが…」
榛名「エピオンやデルタカイでは無いのですか?」
春雨(G)「まぁ、強力な機体ではありますね」
榛名「成る程…」
時雨「悪いのかい?」
榛名「そう言う訳では…」
三日月「私達にも理由があります。 合流した時は成り行きでしたが…」
春雨(G)「…」
榛名「何か、あったのですか?」
時雨「春雨、大丈夫かい?」
春雨(G)「はい」
三日月(裏)「今ここに居る理由、それは『春雨』に報いるためだ」
榛名「え…?」
時雨「僕達は一度、『深海棲艦になってしまった春雨』を看取っているんだ。ある戦いがあってね、その時ここに居る春雨が『深海棲艦になってしまった春雨』を撃った…
その時、言われたんだ。 『次に私と同じになった艦娘を見かけたら、救ってやって欲しい』って…」
春雨(G)「彼女はずっと正気だった… でも自分自身が世界に対して邪魔な異物である、そう思って私達と戦ったんです。自ら、もう一度死ぬ為に…
だから、そんな艦娘と深海棲艦の狭間の存在を苦しみから解放する為に戦うと決めたんです」
三日月「彼女の想いは受け継がれ、春雨の中に残っている。 だから、春雨は戦う事を選んでしまいました。 私達はその付き添いです。
その過程で私達の機体を手に入れ、戦い続けています」
榛名「でも整備とか、予備パーツとか…」
時雨「僕達の世界にも今から向かう『ハシラジマ』のような施設があってね。そこに機体を保管して、深海棲艦の現出などに備えてるんだ」
榛名「成る程…」
三日月「ちなみにそこも瑞鳳さんの管理下にあります。 機体は全員異なりますが…」
榛名「エピオンやデルタカイでは無いのですか?」
春雨(G)「まぁ、強力な機体ではありますね」
榛名「成る程…」
156: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/27(日) 17:51:30.22 ID:hsJ1OUsr0
《ハシラジマ泊地》
古鷹「ここが、ハシラジマ…」
衣笠「何と言うか、無駄にデカイ…」
ヤマト「ここは本来、我々が使用していたものです。1艦隊分の整備・補給程度ならば余裕で行えますよ」
コトノ「尤も、何か余計な設備も増加されて狭くなってるけど」
瑞鳳「…硫黄島に作ったお墓、叩き壊してやりましょうか」
ユキカゼ「いや、それ作ったの私ですって!?」
瑞鳳「大体、貴女達を討ったのはそちらが原因を招いたからでしょうに。それで米軍に接収されかけた施設を維持してるんですから文句言われる筋合いはありませんよ」
ヤマト「その点は感謝致します」
コトノ「基幹となる施設はそのままのようだし。 残っているんでしょう、ナノマテリアル精製設備」
瑞鳳「ええ、余剰ナノマテリアルはたんまりと… ウチの艦隊の船体を20隻分コピーしても有り余るくらいには」
ヒュウガ「機体に不調は無い?」
榛名「ええ、リタと戦った時よりレスポンスが良くなっていました。一体何をしたのですか?」
ヒュウガ「NT-Dと機体のリミッター全解除」
榛名「え…?」
ヒュウガ「リタと戦った時は機体にリミッターをかけてたの。 でも、それが原因でバンシィとフェネクスがオーバーロードを引き起こした…
だからリミッター全部外したのよ。 パイロットの負担は大きくなったけど、手足のように動くでしょ?」
リタ「アンタ、マジで何やってんの…? NT-Dの危険性は説明したよね!?」
ヒュウガ「あら、当人が満足してるんだから大丈夫じゃない?」
榛名「あの、その前に休ませてください… 体の方が、持たないです…」ドサっ
天城「ね、姉さん!? ちょ、しっかりしてください!」
ヒュウガ「NT-Dの連続稼動による肉体疲労ね。 医務室に運んでおくわ」
青葉「え、大丈夫なんですよね!?」
ヒュウガ「大丈夫よ。 多分」
イベント 直下
古鷹「ここが、ハシラジマ…」
衣笠「何と言うか、無駄にデカイ…」
ヤマト「ここは本来、我々が使用していたものです。1艦隊分の整備・補給程度ならば余裕で行えますよ」
コトノ「尤も、何か余計な設備も増加されて狭くなってるけど」
瑞鳳「…硫黄島に作ったお墓、叩き壊してやりましょうか」
ユキカゼ「いや、それ作ったの私ですって!?」
瑞鳳「大体、貴女達を討ったのはそちらが原因を招いたからでしょうに。それで米軍に接収されかけた施設を維持してるんですから文句言われる筋合いはありませんよ」
ヤマト「その点は感謝致します」
コトノ「基幹となる施設はそのままのようだし。 残っているんでしょう、ナノマテリアル精製設備」
瑞鳳「ええ、余剰ナノマテリアルはたんまりと… ウチの艦隊の船体を20隻分コピーしても有り余るくらいには」
ヒュウガ「機体に不調は無い?」
榛名「ええ、リタと戦った時よりレスポンスが良くなっていました。一体何をしたのですか?」
ヒュウガ「NT-Dと機体のリミッター全解除」
榛名「え…?」
ヒュウガ「リタと戦った時は機体にリミッターをかけてたの。 でも、それが原因でバンシィとフェネクスがオーバーロードを引き起こした…
だからリミッター全部外したのよ。 パイロットの負担は大きくなったけど、手足のように動くでしょ?」
リタ「アンタ、マジで何やってんの…? NT-Dの危険性は説明したよね!?」
ヒュウガ「あら、当人が満足してるんだから大丈夫じゃない?」
榛名「あの、その前に休ませてください… 体の方が、持たないです…」ドサっ
天城「ね、姉さん!? ちょ、しっかりしてください!」
ヒュウガ「NT-Dの連続稼動による肉体疲労ね。 医務室に運んでおくわ」
青葉「え、大丈夫なんですよね!?」
ヒュウガ「大丈夫よ。 多分」
イベント 直下
160: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/27(日) 20:11:09.18 ID:hsJ1OUsr0
《ハシラジマ MSハンガー》
ヒュウガ「その余剰パーツ、こっち運んで」
天城「これですか?」
ヒュウガ「ええ、鹵獲した機体のマニュピレーター。 それ流用出来そうだから」
秋月「このパーツで宜しいでしょうか?」
ヒュウガ「ええ、そこに置いておいて」
間宮「あら、ユニコーンが… 天城さん、何かなさっているのでしょうか?」
ヒュウガ「よしパーツは揃った。 後は私がやるからアンタ達はもう降りて大丈夫よ」
天城・秋月『了解です』
間宮「何をなさっているのですか?」
ヒュウガ「ハシラジマに残ってる予備パーツや舞鶴で手に入れた鹵獲品、それに私が硫黄島から持って来たパーツで機体を建造してるのよ」
間宮「新しい機体、ですか…」
ヒュウガ「ええ、今回戦闘に出る全員にMSを支給した方が良いと思ってね。 でもそのまま残った『ガデッサ』とかは調査に時間がかかる上、投入出来ても2機だけ…
だから新しい機体を建造しているの。これがそのデータよ」
間宮「『ガンダムデスサイズヘル』『ガンダムサンドロック改』『ガンダムヘビーアームズ改』『アルトロンガンダム』…
リタさんの言っていたガンダムタイプ、と呼ばれるロボット…」
ヒュウガ「ええ、ガンダムよ。 と言っても、ウイングゼロやエピオンの系譜だけど…
まぁ私が製造した機体だからオリジナルとはちょっと違う部分はあるだろうけど、性能はユニコーンに追随出来る程度には仕上げるつもりよ」
間宮「パイロットは、戦闘に出る艦娘の中から選定されるんですか?」
ヒュウガ「そうねぇ… ま、そうなるでしょうね。 今の所修復の目処が立ってる『ガデッサ』と『ガッデス』も含めて、パイロットは戦闘までに選定する。
勿論貴女も候補に含まれているわ」
間宮「私もですか!?」
ヒュウガ「1機でも多く戦力を確保する必要があるの。 総旗艦を放り込んでも良いけど、あの二人はあの二人で龍鳳のサポートがあるだろうし…
どうしても嫌なら、選定から外してもらえるように進言するわ」
間宮「…考えさせてください」
ヒュウガ「なるべく早くね~」
ヒュウガ「その余剰パーツ、こっち運んで」
天城「これですか?」
ヒュウガ「ええ、鹵獲した機体のマニュピレーター。 それ流用出来そうだから」
秋月「このパーツで宜しいでしょうか?」
ヒュウガ「ええ、そこに置いておいて」
間宮「あら、ユニコーンが… 天城さん、何かなさっているのでしょうか?」
ヒュウガ「よしパーツは揃った。 後は私がやるからアンタ達はもう降りて大丈夫よ」
天城・秋月『了解です』
間宮「何をなさっているのですか?」
ヒュウガ「ハシラジマに残ってる予備パーツや舞鶴で手に入れた鹵獲品、それに私が硫黄島から持って来たパーツで機体を建造してるのよ」
間宮「新しい機体、ですか…」
ヒュウガ「ええ、今回戦闘に出る全員にMSを支給した方が良いと思ってね。 でもそのまま残った『ガデッサ』とかは調査に時間がかかる上、投入出来ても2機だけ…
だから新しい機体を建造しているの。これがそのデータよ」
間宮「『ガンダムデスサイズヘル』『ガンダムサンドロック改』『ガンダムヘビーアームズ改』『アルトロンガンダム』…
リタさんの言っていたガンダムタイプ、と呼ばれるロボット…」
ヒュウガ「ええ、ガンダムよ。 と言っても、ウイングゼロやエピオンの系譜だけど…
まぁ私が製造した機体だからオリジナルとはちょっと違う部分はあるだろうけど、性能はユニコーンに追随出来る程度には仕上げるつもりよ」
間宮「パイロットは、戦闘に出る艦娘の中から選定されるんですか?」
ヒュウガ「そうねぇ… ま、そうなるでしょうね。 今の所修復の目処が立ってる『ガデッサ』と『ガッデス』も含めて、パイロットは戦闘までに選定する。
勿論貴女も候補に含まれているわ」
間宮「私もですか!?」
ヒュウガ「1機でも多く戦力を確保する必要があるの。 総旗艦を放り込んでも良いけど、あの二人はあの二人で龍鳳のサポートがあるだろうし…
どうしても嫌なら、選定から外してもらえるように進言するわ」
間宮「…考えさせてください」
ヒュウガ「なるべく早くね~」
161: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/27(日) 20:26:41.76 ID:hsJ1OUsr0
《ハシラジマ 医務室》
榛名「はっ!?」
リタ「あ、起きた」
榛名「…どれくらい、寝てましたか?」
リタ「3時間くらい。 まだ寝てて大丈夫だよ」
榛名「いえ、大丈夫です、ゆっくり休んでもいられませんから」
リタ「でもする事無いよ? バンシィも装備換装してる所だから」
榛名「換装…?」
リタ「フルアーマー・プランB、バンシィとフェネクスにも装備するつもりだよ。あと、新しい機体の建造もやってる」
榛名「新しい機体まで…」
リタ「ま、何かしたいなら止め無いよ。 じゃあ私ちょっと検査行って来る」
榛名「ああ、体の…」
リタ「うん。 培養槽で成長させた肉体だけど、細胞とかに異常無いかとか調べるためにね
皆それぞれハシラジマの施設内のどこかには居る筈だから。 行ってみたらどう? 今ならお風呂だって空いてるし」
榛名「わかりました。 じゃあリタ、また後で」
リタ「はいはい。 作戦開始まで、ゆっくり休んでね」
榛名(どうしましょうね…)
移動選択 直下
温泉、ブリーフィングルーム、食堂、ビーチ、レクリエーションルーム から
榛名「はっ!?」
リタ「あ、起きた」
榛名「…どれくらい、寝てましたか?」
リタ「3時間くらい。 まだ寝てて大丈夫だよ」
榛名「いえ、大丈夫です、ゆっくり休んでもいられませんから」
リタ「でもする事無いよ? バンシィも装備換装してる所だから」
榛名「換装…?」
リタ「フルアーマー・プランB、バンシィとフェネクスにも装備するつもりだよ。あと、新しい機体の建造もやってる」
榛名「新しい機体まで…」
リタ「ま、何かしたいなら止め無いよ。 じゃあ私ちょっと検査行って来る」
榛名「ああ、体の…」
リタ「うん。 培養槽で成長させた肉体だけど、細胞とかに異常無いかとか調べるためにね
皆それぞれハシラジマの施設内のどこかには居る筈だから。 行ってみたらどう? 今ならお風呂だって空いてるし」
榛名「わかりました。 じゃあリタ、また後で」
リタ「はいはい。 作戦開始まで、ゆっくり休んでね」
榛名(どうしましょうね…)
移動選択 直下
温泉、ブリーフィングルーム、食堂、ビーチ、レクリエーションルーム から
163: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/27(日) 23:01:05.24 ID:hsJ1OUsr0
《ビーチ》
榛名「あれ、愛宕さんにユキカゼさん?」
ユキカゼ「榛名さん、どうかしたのですか?」
愛宕「何か御用でも…」
榛名「いえ、気分転換に散歩していただけです。お二人はどうしてここに?」
愛宕「散歩です。中々、作戦前なんで寝つけなくて…」
ユキカゼ「私もです」
榛名「メンタルモデルに睡眠は…」
ユキカゼ「ええ、本来必要ありません。 しかし、私はメンタルモデルから変質しつつあるんです」
榛名「変質、ですか?」
ユキカゼ「はい。 例えば睡眠などを取らないと能力が低下したり食事を摂らないと力が出なかったり…
400達も変質を始めているんですが、私が一番顕著なんです」
愛宕「この子は駆逐艦級のユニオンコア、つまり本来はメンタルモデルを精製するだけの力を持っておらず総旗艦の演算処理能力を借りて形成していたんです」
ユキカゼ「しかしお台場で『プラフスキー・バースト現象』の光を浴びた瞬間演算処理能力が向上し、以降も徐々に増えて今では重巡クラスにまで変化しました。
しかし何をしても、どう調べてもその原因が見つからない… 瑞鳳さんが言うには『緩やかな進化』であると言われているんですが…」
榛名「進化…」
ユキカゼ「メンタルモデルは本来、人類から戦術を学習し進化すると言う目的の為に精製されています。
でもこれは想定外の進化、イレギュラーな事態であると総旗艦は仰られていますが…」
愛宕「ユキカゼちゃんはユキカゼちゃんで良いじゃない。あんまり難しく考えちゃ駄目よ?」
ユキカゼ「お姉ちゃん…」
愛宕「もしかしたら、ユキカゼちゃんもある種の『ニュータイプ』なのかもしれないわね」
榛名「ニュータイプ、ですか…」
愛宕「はい。 榛名さんと同じ、ニュータイプです。 ユキカゼちゃん、そろそろ戻りましょ?」
ユキカゼ「わかりました、お姉ちゃん。 では榛名さん、これで失礼します」
愛宕「明日の作戦、頑張りましょうね」
榛名「はい、おやすみなさい」
移動選択 直下
温泉、ブリーフィングルーム、食堂、レクリエーションルーム から
榛名「あれ、愛宕さんにユキカゼさん?」
ユキカゼ「榛名さん、どうかしたのですか?」
愛宕「何か御用でも…」
榛名「いえ、気分転換に散歩していただけです。お二人はどうしてここに?」
愛宕「散歩です。中々、作戦前なんで寝つけなくて…」
ユキカゼ「私もです」
榛名「メンタルモデルに睡眠は…」
ユキカゼ「ええ、本来必要ありません。 しかし、私はメンタルモデルから変質しつつあるんです」
榛名「変質、ですか?」
ユキカゼ「はい。 例えば睡眠などを取らないと能力が低下したり食事を摂らないと力が出なかったり…
400達も変質を始めているんですが、私が一番顕著なんです」
愛宕「この子は駆逐艦級のユニオンコア、つまり本来はメンタルモデルを精製するだけの力を持っておらず総旗艦の演算処理能力を借りて形成していたんです」
ユキカゼ「しかしお台場で『プラフスキー・バースト現象』の光を浴びた瞬間演算処理能力が向上し、以降も徐々に増えて今では重巡クラスにまで変化しました。
しかし何をしても、どう調べてもその原因が見つからない… 瑞鳳さんが言うには『緩やかな進化』であると言われているんですが…」
榛名「進化…」
ユキカゼ「メンタルモデルは本来、人類から戦術を学習し進化すると言う目的の為に精製されています。
でもこれは想定外の進化、イレギュラーな事態であると総旗艦は仰られていますが…」
愛宕「ユキカゼちゃんはユキカゼちゃんで良いじゃない。あんまり難しく考えちゃ駄目よ?」
ユキカゼ「お姉ちゃん…」
愛宕「もしかしたら、ユキカゼちゃんもある種の『ニュータイプ』なのかもしれないわね」
榛名「ニュータイプ、ですか…」
愛宕「はい。 榛名さんと同じ、ニュータイプです。 ユキカゼちゃん、そろそろ戻りましょ?」
ユキカゼ「わかりました、お姉ちゃん。 では榛名さん、これで失礼します」
愛宕「明日の作戦、頑張りましょうね」
榛名「はい、おやすみなさい」
移動選択 直下
温泉、ブリーフィングルーム、食堂、レクリエーションルーム から
165: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/28(月) 00:23:08.53 ID:3JJq9D8G0
《食堂》
榛名(良い匂いがします…)
間宮「あら、榛名さん… もう大丈夫なんですか?」
榛名「ええ、生まれてこの方頑丈なんで」
間宮「そ、そうなんですか…」
榛名「それで、何していらしたんですか?」
間宮「明日の作戦前に配る朝食の仕込みです。 皆さんには、元気をつけて頂きたいので」
榛名「成る程…」グゥゥゥゥ…
榛名「っ!?」
間宮「お、お腹空いていらしたんですね…」
榛名「ハシラジマに到着してすぐ倒れたんで、戦いの前に食べたおにぎりと豚汁以外何も…///」
間宮「クスッ… では、簡単なものでよろしければ用意しますよ」
榛名「すみません…///」
榛名「ご馳走様でした。 とても美味しかったです」
間宮「いえいえ… 料理人冥利に尽きます」
榛名「間宮さん、申し訳ありませんでした… こんな事態に巻き込んでしまって…」
間宮「いえ、全て偶然なんですからお気になさらず…」
榛名「あの、間宮さん。 次の作戦、無事で終わるかどうかわかりません… 次元転移装置は現状であと3回転移出来るそうです。
なので間宮さん、貴女は元の世界に戻り…」
間宮「…嫌です」
榛名「え…?」
間宮「私は給糧艦、戦闘能力を殆ど持たない艦娘です。故に毎回後方支援に回され、多くの仲間の死を看取ってきました。
ですが、もう見届けるだけと言うのが嫌なんです。 今なら天城さんの気持ちがわかります… どんな決意で天城さんがユニコーンガンダムに乗り込み、貴女の救援に向かったのか」
榛名「天城の、気持ち…」
間宮「だから今回の作戦、私も前線での戦闘を行います。 モビルスーツに乗れても、足手まといかもしれない…
しかし自分のやれる事をやりたいんです、私も貴女のように…!」
榛名「間宮さん… では作戦終了後、戻れるように手配しておきます。 それで宜しいですか?」
間宮「ええ、それで構いません。 まだ機体も割り当てられていませんが、やれる事はやりたいと思います」
榛名(良い匂いがします…)
間宮「あら、榛名さん… もう大丈夫なんですか?」
榛名「ええ、生まれてこの方頑丈なんで」
間宮「そ、そうなんですか…」
榛名「それで、何していらしたんですか?」
間宮「明日の作戦前に配る朝食の仕込みです。 皆さんには、元気をつけて頂きたいので」
榛名「成る程…」グゥゥゥゥ…
榛名「っ!?」
間宮「お、お腹空いていらしたんですね…」
榛名「ハシラジマに到着してすぐ倒れたんで、戦いの前に食べたおにぎりと豚汁以外何も…///」
間宮「クスッ… では、簡単なものでよろしければ用意しますよ」
榛名「すみません…///」
榛名「ご馳走様でした。 とても美味しかったです」
間宮「いえいえ… 料理人冥利に尽きます」
榛名「間宮さん、申し訳ありませんでした… こんな事態に巻き込んでしまって…」
間宮「いえ、全て偶然なんですからお気になさらず…」
榛名「あの、間宮さん。 次の作戦、無事で終わるかどうかわかりません… 次元転移装置は現状であと3回転移出来るそうです。
なので間宮さん、貴女は元の世界に戻り…」
間宮「…嫌です」
榛名「え…?」
間宮「私は給糧艦、戦闘能力を殆ど持たない艦娘です。故に毎回後方支援に回され、多くの仲間の死を看取ってきました。
ですが、もう見届けるだけと言うのが嫌なんです。 今なら天城さんの気持ちがわかります… どんな決意で天城さんがユニコーンガンダムに乗り込み、貴女の救援に向かったのか」
榛名「天城の、気持ち…」
間宮「だから今回の作戦、私も前線での戦闘を行います。 モビルスーツに乗れても、足手まといかもしれない…
しかし自分のやれる事をやりたいんです、私も貴女のように…!」
榛名「間宮さん… では作戦終了後、戻れるように手配しておきます。 それで宜しいですか?」
間宮「ええ、それで構いません。 まだ機体も割り当てられていませんが、やれる事はやりたいと思います」
168: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/29(火) 22:58:30.19 ID:szy5HnHl0
《レクリエーションルーム》
榛名(あれ… シュミレーターが稼動してる…?)
榛名「一体誰が…」
吹雪「あれ、榛名さん?」
榛名「吹雪さん。 一体誰がシュミレーターを…」
<シュミレーターを終了します>
衣笠「一発も当てられないなんて…」
朝潮「あのゲルググ、なんて素早いの…!」
古鷹「ミサイルさえも掻い潜るなんて、普通のパイロットじゃ…」
秋月「翔鶴さん、凄いです…!」
翔鶴「皆さん、実際の機体はこれにGがかかると想定してください。そして常に射撃はロックオンした位置では無く、未来位置を狙う事を心がけるように」
全員「了解!」
翔鶴「あら、榛名さん…」
榛名「シュミレーションですか?」
翔鶴「ええ、ヒュウガさんから回されてきた予定値のデータを用いての新型機のシュミレーションと操縦レクチャーを。
まだ確定ではありませんが衣笠さんに『アルトロン』、古鷹さんに『ヘビーア-ムズ』朝潮さんは『サンドロック』、そして秋月さんは予定通り『ザクⅢ改』のデータを使用して頂いています」
吹雪「で、次は私も一緒に遠距離支援機への対処方法をやるんです。 護衛役に翔鶴さんを付けて」
朝潮「『高機動型ゲルググ改』には一撃を当てる事すら出来ませんでした…」
翔鶴「榛名さん、少々お願いが…」
榛名「なんでしょう?」
翔鶴「私達と手合わせ願えませんか? 『ザクⅢ改』のデータを使用して頂き、私の『ゲルググ』と吹雪ちゃんの『FAZZ』を相手にどこまでやれるかを」
吹雪「翔鶴さん!?」
翔鶴「吹雪ちゃん、一度格上の相手とやってみれば自分の力量を完全に測る事が出来るわ。 試しに1戦だけやってみましょう」
吹雪「わかりました」
榛名「ええ、榛名も構いませんよ」
吹雪「想定以上に速い…! 秋月さんと動きが違います!」
榛名「正確な射撃… 故に射線も読み易い!」
翔鶴「吹雪さんをやらせ無い…!」
榛名「良い動きですが… 近接戦闘ならば!」
<シュミレーターを終了します>
翔鶴「私もまだまだです。榛名さんを止められないなんて…」
榛名「いえ、もうちょっとで負ける所でした。ヒートホークを早い段階で使っていれば、こちらの負けでしたよ」
吹雪「まさかミサイル発射直後のラグを狙って翔鶴さんの攻撃をかわしながらヒートホークを投げ、FAZZのカメラを破壊した後銃剣でコックピットを破壊するなんて…」
翔鶴「私も結局、鍔競り合いに持ち込めただけで捉える事ができませんでした。もっと修業が必要です」
全員(なんか自信なくなってきた…)
移動選択 直下
温泉、ブリーフィングルームから
榛名(あれ… シュミレーターが稼動してる…?)
榛名「一体誰が…」
吹雪「あれ、榛名さん?」
榛名「吹雪さん。 一体誰がシュミレーターを…」
<シュミレーターを終了します>
衣笠「一発も当てられないなんて…」
朝潮「あのゲルググ、なんて素早いの…!」
古鷹「ミサイルさえも掻い潜るなんて、普通のパイロットじゃ…」
秋月「翔鶴さん、凄いです…!」
翔鶴「皆さん、実際の機体はこれにGがかかると想定してください。そして常に射撃はロックオンした位置では無く、未来位置を狙う事を心がけるように」
全員「了解!」
翔鶴「あら、榛名さん…」
榛名「シュミレーションですか?」
翔鶴「ええ、ヒュウガさんから回されてきた予定値のデータを用いての新型機のシュミレーションと操縦レクチャーを。
まだ確定ではありませんが衣笠さんに『アルトロン』、古鷹さんに『ヘビーア-ムズ』朝潮さんは『サンドロック』、そして秋月さんは予定通り『ザクⅢ改』のデータを使用して頂いています」
吹雪「で、次は私も一緒に遠距離支援機への対処方法をやるんです。 護衛役に翔鶴さんを付けて」
朝潮「『高機動型ゲルググ改』には一撃を当てる事すら出来ませんでした…」
翔鶴「榛名さん、少々お願いが…」
榛名「なんでしょう?」
翔鶴「私達と手合わせ願えませんか? 『ザクⅢ改』のデータを使用して頂き、私の『ゲルググ』と吹雪ちゃんの『FAZZ』を相手にどこまでやれるかを」
吹雪「翔鶴さん!?」
翔鶴「吹雪ちゃん、一度格上の相手とやってみれば自分の力量を完全に測る事が出来るわ。 試しに1戦だけやってみましょう」
吹雪「わかりました」
榛名「ええ、榛名も構いませんよ」
吹雪「想定以上に速い…! 秋月さんと動きが違います!」
榛名「正確な射撃… 故に射線も読み易い!」
翔鶴「吹雪さんをやらせ無い…!」
榛名「良い動きですが… 近接戦闘ならば!」
<シュミレーターを終了します>
翔鶴「私もまだまだです。榛名さんを止められないなんて…」
榛名「いえ、もうちょっとで負ける所でした。ヒートホークを早い段階で使っていれば、こちらの負けでしたよ」
吹雪「まさかミサイル発射直後のラグを狙って翔鶴さんの攻撃をかわしながらヒートホークを投げ、FAZZのカメラを破壊した後銃剣でコックピットを破壊するなんて…」
翔鶴「私も結局、鍔競り合いに持ち込めただけで捉える事ができませんでした。もっと修業が必要です」
全員(なんか自信なくなってきた…)
移動選択 直下
温泉、ブリーフィングルームから
170: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/30(水) 00:07:52.58 ID:04RhH9xL0
《温泉》
榛名(あれ、先客ですか…?)
天城「あ、姉さん?」
榛名「天城、それに阿武隈と長波も…」
長波「なんだ、榛名姉も風呂か?」
阿武隈「私達も偶然、今さっきお風呂に入ろうとしたら鉢合わせたの」
榛名「珍しい事もあるものです…」
長波「ふぅ~、極楽極楽~」
榛名「天城、検査の方は…」
天城「大丈夫でした」
長波「検査?」
阿武隈「どこか怪我したの?」
榛名「違います。 NT-Dを発動した時に投与される薬物に拒絶反応が出ないかや各種メディカルチェックをヒュウガさんに依頼していたんです」
長波「うわっ… 過保護だなぁ、榛名姉」
天城「そうですよ。 心配してくれるのは嬉しいのですが、いささかやり過ぎです」
榛名「しかし…」
阿武隈「検査結果が良いなら、良いんじゃない? 薬物に拒否反応無いって事は天城姉さんもユニコーンに乗れて戦力増えたし」
長波「あれ、でもユニコーンタイプってニュータイプにしか…」
阿武隈「もしかして…」
天城「まだわかりません。 でも、榛名姉さんに匹敵する脳波だと…」
榛名「そう、ですか… やはり、いっそユニコーンを破壊して…」
三人「!?」
天城「ちょ、姉さん!?」
榛名「次の作戦は、深海棲艦の拠点の一つ… つまり怨念渦巻く、憎悪の地です。
天城はNT-Dを自力発動可能な程過敏、つまり危険を伴います。 そんな所に天城を行かせてしまえば、お父さんやお母さんに申し訳が…」
天城「覚悟の上です。 これ以上言うのならば姉さんを嫌いになってしまうかもしれませんよ?」
榛名「ッ…!」
天城「でも、心配してくれてありがとうございます。 天城は大丈夫、絶対に姉さんと共に戦い抜きます」ギュッ
榛名「天城…」
天城(姉さんに合法的に抱きつけた…!このあ…)
榛名「…天城、思考がだだ漏れです」
天城「ッ!? …やっぱり、ニュータイプって不便です」
阿武隈「いや、それ私でもわかるから」
長波「安定のオチと言うか何と言うか…」
榛名(あれ、先客ですか…?)
天城「あ、姉さん?」
榛名「天城、それに阿武隈と長波も…」
長波「なんだ、榛名姉も風呂か?」
阿武隈「私達も偶然、今さっきお風呂に入ろうとしたら鉢合わせたの」
榛名「珍しい事もあるものです…」
長波「ふぅ~、極楽極楽~」
榛名「天城、検査の方は…」
天城「大丈夫でした」
長波「検査?」
阿武隈「どこか怪我したの?」
榛名「違います。 NT-Dを発動した時に投与される薬物に拒絶反応が出ないかや各種メディカルチェックをヒュウガさんに依頼していたんです」
長波「うわっ… 過保護だなぁ、榛名姉」
天城「そうですよ。 心配してくれるのは嬉しいのですが、いささかやり過ぎです」
榛名「しかし…」
阿武隈「検査結果が良いなら、良いんじゃない? 薬物に拒否反応無いって事は天城姉さんもユニコーンに乗れて戦力増えたし」
長波「あれ、でもユニコーンタイプってニュータイプにしか…」
阿武隈「もしかして…」
天城「まだわかりません。 でも、榛名姉さんに匹敵する脳波だと…」
榛名「そう、ですか… やはり、いっそユニコーンを破壊して…」
三人「!?」
天城「ちょ、姉さん!?」
榛名「次の作戦は、深海棲艦の拠点の一つ… つまり怨念渦巻く、憎悪の地です。
天城はNT-Dを自力発動可能な程過敏、つまり危険を伴います。 そんな所に天城を行かせてしまえば、お父さんやお母さんに申し訳が…」
天城「覚悟の上です。 これ以上言うのならば姉さんを嫌いになってしまうかもしれませんよ?」
榛名「ッ…!」
天城「でも、心配してくれてありがとうございます。 天城は大丈夫、絶対に姉さんと共に戦い抜きます」ギュッ
榛名「天城…」
天城(姉さんに合法的に抱きつけた…!このあ…)
榛名「…天城、思考がだだ漏れです」
天城「ッ!? …やっぱり、ニュータイプって不便です」
阿武隈「いや、それ私でもわかるから」
長波「安定のオチと言うか何と言うか…」
171: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/31(木) 00:10:02.67 ID:qqkt6Wqu0
《ブリーフィングルーム》
コトノ「ねぇ、私達いつまでここに居れば良いのかしら?」
瑞鳳「作戦発動直前までに決まってるじゃないですか。 ハシラジマ内で貴女達を自由にすれば何が起きるかわかりませんし」
ヤマト「我々はイセや400と402、ユキカゼによって大幅な機能制限を受けていますが?」
瑞鳳「その気になればハックなりなんなりして取り返せるんじゃないんですか?」
コトノ「そんな骨の折れる作業したく無い。私もお風呂くらい入りたいな~…」
ヤマト「私達、海水浴をしていたので少し髪がベタベタに…」
瑞鳳「どうとでも出来るでしょ」
ヤマト「バレましたか…」
コトノ「ねぇ龍鳳、酷く無い? 監禁なんかして…」
龍鳳「えっと…」
瑞鳳「龍鳳ちゃんも真面目に答えないで。 本来私達は敵、それもこの二人は直接私が倒した… なのに復活して…」
ヤマト「安心してください、今の我々は前とは『別の個体』です。あくまでも戦闘開始直前までのメモリーを持った他人に過ぎませんので」
コトノ「思考ルーチンとかは似てても完全に同じじゃない、細かい部分で差異があるもの。『前の私達』が倒された時のデータは、記録として残ってはいるけど… ま、貴女を恨んだりはしてないから安心して」
瑞鳳「そりゃどうも…」
龍鳳「えっと、お茶淹れて来ます…」
瑞鳳「あ、龍鳳ちゃんも好きなの飲んで良いよ。ただ冷蔵庫の○○用、って書いてあるのは個人のだから飲んじゃ駄目ね」
龍鳳「わかりました」
ヤマト「…」
コトノ「…」
瑞鳳「…」
ヤマト「沈黙、どうにかなりませんか?」
瑞鳳「なりませんね。 話題を振られない限り」
コトノ「そうね… 貴女に聞きたい事があるんだけど」
瑞鳳「何ですか?」
コトノ「私達のお尻って、そんなに大きいかしら?」
瑞鳳「!?」
ヤマト「コトノ… 今、そう言う空気じゃ無いわ」
コトノ「だってさ、イセに言われっぱなしなんだもの。『このケツデカ』って… しかも2回も。
で、貴女ならイセのお尻くらい何度も見てるんじゃない?」
瑞鳳「…ええ、そりゃ何度も」
ヤマト「否定しないんですね…」
瑞鳳「 合う仲なのは既知でしょうし、今更誤魔化しても無駄かと。貴女がヒュウガさんと一緒に仕込んだ例のプラグインで、幾度も突っ込まれてますよ」
コトノ「満更でも無いようね」
瑞鳳「気に入ってますから、アレ」
コトノ「なら嬉しい限りよ。 で、本題なんだけど… 結論、どうなの?」
瑞鳳「ぶっちゃけた話、大きいっちゃ大きいですけど… ケツデカと言うほど大きくは無いです。ただ肉が付きすぎなので、もう少し締りがあれば良い感じに…」
ヤマト「真面目に返答しないでください」
コトノ「成る程、参考になるわ。 因みに聞くけど、当のイセはどうなの?」
瑞鳳「着る服、ゴスロリ系とか形が出難い服なんでわかりにくいですけど… ぶっちゃけ、脱ぐと良い感じの安産型です」
コトノ「イセめ… 自分だって、尻がデカイじゃない…!」
榛名「何で、お尻の話で盛り上がってるんですか…」
コトノ「ねぇ、私達いつまでここに居れば良いのかしら?」
瑞鳳「作戦発動直前までに決まってるじゃないですか。 ハシラジマ内で貴女達を自由にすれば何が起きるかわかりませんし」
ヤマト「我々はイセや400と402、ユキカゼによって大幅な機能制限を受けていますが?」
瑞鳳「その気になればハックなりなんなりして取り返せるんじゃないんですか?」
コトノ「そんな骨の折れる作業したく無い。私もお風呂くらい入りたいな~…」
ヤマト「私達、海水浴をしていたので少し髪がベタベタに…」
瑞鳳「どうとでも出来るでしょ」
ヤマト「バレましたか…」
コトノ「ねぇ龍鳳、酷く無い? 監禁なんかして…」
龍鳳「えっと…」
瑞鳳「龍鳳ちゃんも真面目に答えないで。 本来私達は敵、それもこの二人は直接私が倒した… なのに復活して…」
ヤマト「安心してください、今の我々は前とは『別の個体』です。あくまでも戦闘開始直前までのメモリーを持った他人に過ぎませんので」
コトノ「思考ルーチンとかは似てても完全に同じじゃない、細かい部分で差異があるもの。『前の私達』が倒された時のデータは、記録として残ってはいるけど… ま、貴女を恨んだりはしてないから安心して」
瑞鳳「そりゃどうも…」
龍鳳「えっと、お茶淹れて来ます…」
瑞鳳「あ、龍鳳ちゃんも好きなの飲んで良いよ。ただ冷蔵庫の○○用、って書いてあるのは個人のだから飲んじゃ駄目ね」
龍鳳「わかりました」
ヤマト「…」
コトノ「…」
瑞鳳「…」
ヤマト「沈黙、どうにかなりませんか?」
瑞鳳「なりませんね。 話題を振られない限り」
コトノ「そうね… 貴女に聞きたい事があるんだけど」
瑞鳳「何ですか?」
コトノ「私達のお尻って、そんなに大きいかしら?」
瑞鳳「!?」
ヤマト「コトノ… 今、そう言う空気じゃ無いわ」
コトノ「だってさ、イセに言われっぱなしなんだもの。『このケツデカ』って… しかも2回も。
で、貴女ならイセのお尻くらい何度も見てるんじゃない?」
瑞鳳「…ええ、そりゃ何度も」
ヤマト「否定しないんですね…」
瑞鳳「 合う仲なのは既知でしょうし、今更誤魔化しても無駄かと。貴女がヒュウガさんと一緒に仕込んだ例のプラグインで、幾度も突っ込まれてますよ」
コトノ「満更でも無いようね」
瑞鳳「気に入ってますから、アレ」
コトノ「なら嬉しい限りよ。 で、本題なんだけど… 結論、どうなの?」
瑞鳳「ぶっちゃけた話、大きいっちゃ大きいですけど… ケツデカと言うほど大きくは無いです。ただ肉が付きすぎなので、もう少し締りがあれば良い感じに…」
ヤマト「真面目に返答しないでください」
コトノ「成る程、参考になるわ。 因みに聞くけど、当のイセはどうなの?」
瑞鳳「着る服、ゴスロリ系とか形が出難い服なんでわかりにくいですけど… ぶっちゃけ、脱ぐと良い感じの安産型です」
コトノ「イセめ… 自分だって、尻がデカイじゃない…!」
榛名「何で、お尻の話で盛り上がってるんですか…」
172: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/31(木) 00:22:17.32 ID:qqkt6Wqu0
《ゲストルーム》
榛名「何か、一流のホテルみたいな所です…」
榛名(ここで作戦発動まで待機、か)
榛名「仮眠しようにも、眠く無いし… 待機してても、特にする事が…」
コンコン
榛名「誰でしょうか…」
誰? 直下
1.天城
2.リタ
3.長波
4.間宮
5.ヤマト
榛名「何か、一流のホテルみたいな所です…」
榛名(ここで作戦発動まで待機、か)
榛名「仮眠しようにも、眠く無いし… 待機してても、特にする事が…」
コンコン
榛名「誰でしょうか…」
誰? 直下
1.天城
2.リタ
3.長波
4.間宮
5.ヤマト
174: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2015/12/31(木) 18:30:13.10 ID:qqkt6Wqu0
間宮『間宮です。 少々よろしいでしょうか?』
榛名「はい、今開けます」
ガチャッ
榛名「どうかなさいましたか?」
間宮「先程メンタルモデル・ヒュウガに呼び出されて機体の微調整をした後に、貴女にこれを渡して欲しいと…」
榛名「えっと、リタの診断書ですか。 もう出来上がったなんて…」
間宮「リタさん、体が悪いのでしょうか…」
榛名「いえ、本人はただの身体検査だと言っていますし特に異常は無い筈ですよ」
間宮「なら良かったです」
榛名「それより、機体の微調整が完了したのですね」
間宮「私用には『ガッデス』と言う機体が当てられました」
榛名「『ガッデス』、確かGNZシリーズの偵察機… 水色の機体でしたね」
間宮「ええ。 戦闘能力自体は高く無いのですが高性能な機体であると伺っております」
榛名「では間宮さんは後方の部隊に…」
間宮「それが、霧とGNZシリーズに用いられている量子通信の技術が殆ど同じだそうで偵察機としての能力を活かす為に前線部隊への配置となってしまいまして…」
榛名「大丈夫ですか、間宮さん…」
間宮「はい。 ちょっとだけ怖いですけど、でもやってみせます!」
榛名「なら、構いませんが…」
間宮「あと、パイロット増加による部隊配置の変更などを通達するそうなのでブリーフィングルームに0500に集合して欲しいとの事です」
榛名「わかりました。 ありがとうございます」
間宮「…」
榛名「間宮、さん?」
間宮「この作戦が終われば、私は元の世界へ帰れる… 帰れたとしても、再び私を待っているのは深海棲艦との戦い、そして多くの死を看取らなくてはなりません。
私に、帰る意味はあるのでしょうか…?」
榛名「…」
榛名の台詞 直下
榛名「はい、今開けます」
ガチャッ
榛名「どうかなさいましたか?」
間宮「先程メンタルモデル・ヒュウガに呼び出されて機体の微調整をした後に、貴女にこれを渡して欲しいと…」
榛名「えっと、リタの診断書ですか。 もう出来上がったなんて…」
間宮「リタさん、体が悪いのでしょうか…」
榛名「いえ、本人はただの身体検査だと言っていますし特に異常は無い筈ですよ」
間宮「なら良かったです」
榛名「それより、機体の微調整が完了したのですね」
間宮「私用には『ガッデス』と言う機体が当てられました」
榛名「『ガッデス』、確かGNZシリーズの偵察機… 水色の機体でしたね」
間宮「ええ。 戦闘能力自体は高く無いのですが高性能な機体であると伺っております」
榛名「では間宮さんは後方の部隊に…」
間宮「それが、霧とGNZシリーズに用いられている量子通信の技術が殆ど同じだそうで偵察機としての能力を活かす為に前線部隊への配置となってしまいまして…」
榛名「大丈夫ですか、間宮さん…」
間宮「はい。 ちょっとだけ怖いですけど、でもやってみせます!」
榛名「なら、構いませんが…」
間宮「あと、パイロット増加による部隊配置の変更などを通達するそうなのでブリーフィングルームに0500に集合して欲しいとの事です」
榛名「わかりました。 ありがとうございます」
間宮「…」
榛名「間宮、さん?」
間宮「この作戦が終われば、私は元の世界へ帰れる… 帰れたとしても、再び私を待っているのは深海棲艦との戦い、そして多くの死を看取らなくてはなりません。
私に、帰る意味はあるのでしょうか…?」
榛名「…」
榛名の台詞 直下
176: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/01(金) 00:06:56.65 ID:EcHTaSZ80
榛名「間宮さんが帰りたくないと思うのならこのまま私達と一緒に暮らしませんか?」
間宮「え…」
榛名「感じるんです。 貴女は本心で泣いている…
居なくなった味方を想い涙を流し、そして無力な自分を嘆く。そうするしか出来無い、まるで鳥籠の中の鳥のように…」
間宮「何で…」
榛名「だから貴女は自由が欲しい… もう戦いの無い、死を看取る事の無い平和な自由を」
間宮「…凄いですね、ニュータイプって。何でも、わかっちゃうんですから…」
榛名「わかってなんかいません。ニュータイプだったとしても完全に見通すなんて事は不可能です。
榛名は間宮さんから感じたものを榛名なりの言葉で表現しただけ、だからこれが本当に本心とは限りません」
間宮「榛名さん…」
榛名「こちら側に来る、と言うのならば当面の生活については保証できます。 衣食住についても特に問題はありませんし。
榛名の収入や貯金で何とかやれますし、そこは問題ありませんから」
間宮「収入って、貴女学生では…」
榛名「ええ、学生です。 でも何個か副業やってますし、現状で妹4人と娘1人を養って店員4人を雇うくらい出来ちゃうんで一人増えたところでどうって事ありません」
間宮「しかし…!」
榛名「別に今ここで決めて欲しい、とは言いません。 あと、作戦中はこの事は忘れてください。 戦場に迷いを持ち込めば死に繋がる…
だから、作戦が終わって落ち着いたら答えを聞かせてください」
間宮「わかり、ました…」
榛名「では間宮さん、おやすみなさい」
間宮「おやすみなさい…」
パタン
間宮(榛名さん、貴女は優しすぎる。 私はつい半日前まで、貴女を知らない人間ですよ… どうして貴女はそんな言葉を平気でかけてくれるんですか…)
榛名「行きましたね…」
榛名(間宮さん、貴女は傷付き易い、そして今もなお傷付き続けている… 榛名はそれを見過ごせなかった… 甘いのでしょうか、榛名は?)
榛名「今、考えても無駄ですね… さて、リタの診断書は…」
榛名(臓器・細胞に異常は無い、血圧はちょっと低い…? あと虫歯は無いけど歯垢が溜まってる、これは後で怒っておきましょう)
榛名「特筆すべき点は特に見当たりは…」
榛名(加筆事項…? 肉体再生能力が極めて高く、ほぼ不老… 不老!?
また疾病などに対する抗体が異常に強く、一般人を遥かに越えた頑強さを持っている事から一撃で蒸発させない限り死亡しないだろう… 不死!?)
榛名「リタ、一体どんな遺伝子操作を…」
榛名(因みに、私は遺伝子を弄ってません。 多分親からの遺伝、それも父親からのです。 byヒュウガ)
榛名「父親って… 榛名じゃないですか!?」
榛名(最早何がなんだかさっぱりわからない…)
イベント 直下
間宮「え…」
榛名「感じるんです。 貴女は本心で泣いている…
居なくなった味方を想い涙を流し、そして無力な自分を嘆く。そうするしか出来無い、まるで鳥籠の中の鳥のように…」
間宮「何で…」
榛名「だから貴女は自由が欲しい… もう戦いの無い、死を看取る事の無い平和な自由を」
間宮「…凄いですね、ニュータイプって。何でも、わかっちゃうんですから…」
榛名「わかってなんかいません。ニュータイプだったとしても完全に見通すなんて事は不可能です。
榛名は間宮さんから感じたものを榛名なりの言葉で表現しただけ、だからこれが本当に本心とは限りません」
間宮「榛名さん…」
榛名「こちら側に来る、と言うのならば当面の生活については保証できます。 衣食住についても特に問題はありませんし。
榛名の収入や貯金で何とかやれますし、そこは問題ありませんから」
間宮「収入って、貴女学生では…」
榛名「ええ、学生です。 でも何個か副業やってますし、現状で妹4人と娘1人を養って店員4人を雇うくらい出来ちゃうんで一人増えたところでどうって事ありません」
間宮「しかし…!」
榛名「別に今ここで決めて欲しい、とは言いません。 あと、作戦中はこの事は忘れてください。 戦場に迷いを持ち込めば死に繋がる…
だから、作戦が終わって落ち着いたら答えを聞かせてください」
間宮「わかり、ました…」
榛名「では間宮さん、おやすみなさい」
間宮「おやすみなさい…」
パタン
間宮(榛名さん、貴女は優しすぎる。 私はつい半日前まで、貴女を知らない人間ですよ… どうして貴女はそんな言葉を平気でかけてくれるんですか…)
榛名「行きましたね…」
榛名(間宮さん、貴女は傷付き易い、そして今もなお傷付き続けている… 榛名はそれを見過ごせなかった… 甘いのでしょうか、榛名は?)
榛名「今、考えても無駄ですね… さて、リタの診断書は…」
榛名(臓器・細胞に異常は無い、血圧はちょっと低い…? あと虫歯は無いけど歯垢が溜まってる、これは後で怒っておきましょう)
榛名「特筆すべき点は特に見当たりは…」
榛名(加筆事項…? 肉体再生能力が極めて高く、ほぼ不老… 不老!?
また疾病などに対する抗体が異常に強く、一般人を遥かに越えた頑強さを持っている事から一撃で蒸発させない限り死亡しないだろう… 不死!?)
榛名「リタ、一体どんな遺伝子操作を…」
榛名(因みに、私は遺伝子を弄ってません。 多分親からの遺伝、それも父親からのです。 byヒュウガ)
榛名「父親って… 榛名じゃないですか!?」
榛名(最早何がなんだかさっぱりわからない…)
イベント 直下
178: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/01(金) 00:45:54.02 ID:EcHTaSZ80
榛名「zzz…」
カチャッ
「…」コソコソ
榛名「zzz…」
「ふふふ…」
天城(よし、寝てる… そして姉さん、鍵を閉め忘れてますよ~)
天城「ここで既成事実を作ってしまえば…」
天城(お父さん、お母さん… 天城にどうか、お力添えを!)
榛名「zzz…」
天城「さて、 を脱がせてかけてしまいましょう…!」
い判定 直下
80以上で成功
カチャッ
「…」コソコソ
榛名「zzz…」
「ふふふ…」
天城(よし、寝てる… そして姉さん、鍵を閉め忘れてますよ~)
天城「ここで既成事実を作ってしまえば…」
天城(お父さん、お母さん… 天城にどうか、お力添えを!)
榛名「zzz…」
天城「さて、 を脱がせてかけてしまいましょう…!」
い判定 直下
80以上で成功
182: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/01(金) 22:47:59.73 ID:EcHTaSZ80
《???》
榛名「ここは…」
榛名が目にしたのは一面真っ白な世界。広がるのは無の地平、果ての見えぬ場所に榛名は立つ。
『久しぶりだな、馬鹿娘』
榛名「え…?」
『あら、もう忘れちゃったのかしら?』
本来聞こえる筈の無い声、永遠に失われた命。榛名とは最後までわかりあう事の出来なかった存在。
榛名は周囲を見渡し、『その声』の主を探した。そして見つけたのは、二人の男女の姿だった。
榛名「そん、な…!」
『なんだ、そんなに驚いて?』
『ここは夢よ。 こんな事があっても不思議じゃない』
二人は榛名へと優しく語り掛ける。その口調は最後に聞いた声より穏やかだった。
それも当然だ。 最後に言葉を交わしたのは喧嘩の際、そしてそれ以降二度と会う事も言葉を交わす事も無かったのだから。
『随分と厄介な事に巻き込まれてるようだけど、心配無いか。お前なら』
『選ばなかった道を選び、戦うと決めたんだもの。 母は強し、かしら?』
榛名「違います… 榛名一人じゃ、何も出来なかった… 誰かが居たから、前に進めて…!」
『それが天城、そして大鯨のお子さん達… そして自分の娘に新しい妹達』
『お前は一人じゃ無い。 それを忘れるな』
榛名「ま、待って…!」
そして世界は光を帯びて消え、徐々に薄れる二人の姿。
榛名は手を伸ばすが届かない。 榛名は生者、そして二人は死者なのだから。
『もう時間か…』
『早いものですね。 ここでお別れね、榛名』
榛名「そんな… まだ、何も…!」
『これで良い。 お前はまだ生きている、こっちに来るのはまだ先で良い』
『孫の姿くらいは見たかったけど… 居るってわかっただけでも良いわ』
榛名「二人共…」
『絶対に守れ、お前が大切だと思うものを』
『そして老衰以外の死因は認めませんから。必ず、何があってもこちらには来ないでね』
榛名「はい…!」
『あと、色々拗らせてる妹を宜しく頼む…』
『あの子、結局遠方の学校に通わせたのにマズイ方向に突っ走ってるから…』
榛名「え…?」
『結局治らなかったからなぁ… お前が面倒見てくれればそれで良いや』
『まぁ、二人の事はいつでも見守っているから。 あんまりおイタは駄目よ?』
榛名「え、えと… はい」
そして榛名の意識は、目覚めへと到る。最後に聞こえた気がした。
『頑張れよ』『元気でね』と…
榛名「ここは…」
榛名が目にしたのは一面真っ白な世界。広がるのは無の地平、果ての見えぬ場所に榛名は立つ。
『久しぶりだな、馬鹿娘』
榛名「え…?」
『あら、もう忘れちゃったのかしら?』
本来聞こえる筈の無い声、永遠に失われた命。榛名とは最後までわかりあう事の出来なかった存在。
榛名は周囲を見渡し、『その声』の主を探した。そして見つけたのは、二人の男女の姿だった。
榛名「そん、な…!」
『なんだ、そんなに驚いて?』
『ここは夢よ。 こんな事があっても不思議じゃない』
二人は榛名へと優しく語り掛ける。その口調は最後に聞いた声より穏やかだった。
それも当然だ。 最後に言葉を交わしたのは喧嘩の際、そしてそれ以降二度と会う事も言葉を交わす事も無かったのだから。
『随分と厄介な事に巻き込まれてるようだけど、心配無いか。お前なら』
『選ばなかった道を選び、戦うと決めたんだもの。 母は強し、かしら?』
榛名「違います… 榛名一人じゃ、何も出来なかった… 誰かが居たから、前に進めて…!」
『それが天城、そして大鯨のお子さん達… そして自分の娘に新しい妹達』
『お前は一人じゃ無い。 それを忘れるな』
榛名「ま、待って…!」
そして世界は光を帯びて消え、徐々に薄れる二人の姿。
榛名は手を伸ばすが届かない。 榛名は生者、そして二人は死者なのだから。
『もう時間か…』
『早いものですね。 ここでお別れね、榛名』
榛名「そんな… まだ、何も…!」
『これで良い。 お前はまだ生きている、こっちに来るのはまだ先で良い』
『孫の姿くらいは見たかったけど… 居るってわかっただけでも良いわ』
榛名「二人共…」
『絶対に守れ、お前が大切だと思うものを』
『そして老衰以外の死因は認めませんから。必ず、何があってもこちらには来ないでね』
榛名「はい…!」
『あと、色々拗らせてる妹を宜しく頼む…』
『あの子、結局遠方の学校に通わせたのにマズイ方向に突っ走ってるから…』
榛名「え…?」
『結局治らなかったからなぁ… お前が面倒見てくれればそれで良いや』
『まぁ、二人の事はいつでも見守っているから。 あんまりおイタは駄目よ?』
榛名「え、えと… はい」
そして榛名の意識は、目覚めへと到る。最後に聞こえた気がした。
『頑張れよ』『元気でね』と…
183: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/01(金) 23:01:12.43 ID:EcHTaSZ80
天城(ふふふ… 見えましたよ、榛名姉さんの天然ツルツルの恥丘が…!)
ガシッ
天城「へ?」
榛名「…天城、その手にあるのは何ですか?」
天城「えっと…」
榛名「それ、榛名のですよね? ネットで纏め買いしたダズル迷彩のパンツ」
天城「うっ…」
榛名「で、寝ている榛名の を脱がせて 裸にして何をしようとしたんですか?」
天城「な、 です…」
榛名「自白、しましたね?」
天城「ひっ…!」
榛名「ここはお仕置きが必要ですね、しかもとびっきりの…」スッ
天城「い、何時の間にトマホークを…!?」
榛名「暴れないでくださいね。 動いたら傷付いちゃうかもしれませんから」
天城「一体ナニを!?」
榛名「榛名と違って天城は生えてるじゃないですか… 毛が」
天城「え…」
榛名「だから、剃っちゃいましょうか。 トマホークで」
天城「」
榛名「シェービングクリームやアフターケア用のクリームはちゃんと部屋に常備されてるようですし… 覚悟、出来てますよね?」
天城「ひいっ…」
<いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
この後滅茶苦茶剃った。
ガシッ
天城「へ?」
榛名「…天城、その手にあるのは何ですか?」
天城「えっと…」
榛名「それ、榛名のですよね? ネットで纏め買いしたダズル迷彩のパンツ」
天城「うっ…」
榛名「で、寝ている榛名の を脱がせて 裸にして何をしようとしたんですか?」
天城「な、 です…」
榛名「自白、しましたね?」
天城「ひっ…!」
榛名「ここはお仕置きが必要ですね、しかもとびっきりの…」スッ
天城「い、何時の間にトマホークを…!?」
榛名「暴れないでくださいね。 動いたら傷付いちゃうかもしれませんから」
天城「一体ナニを!?」
榛名「榛名と違って天城は生えてるじゃないですか… 毛が」
天城「え…」
榛名「だから、剃っちゃいましょうか。 トマホークで」
天城「」
榛名「シェービングクリームやアフターケア用のクリームはちゃんと部屋に常備されてるようですし… 覚悟、出来てますよね?」
天城「ひいっ…」
<いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
この後滅茶苦茶剃った。
184: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/02(土) 00:00:13.67 ID:hRWcz4fB0
そして…
《0500 ハンガー》
瑞鳳「これより、部隊の再編を行います。
以降は番号による呼称を止め、部隊名での呼称を行うと言う方式を取り各部隊ごとに明確な目標を設定しました」
榛名「急にどうしたんでしょうか…」
コトノ「怒られたのよ、総指揮官に」
榛名「えぇ…」
ヤマト「だって適当過ぎだもの。そりゃ怒りますよ、彼女も」
瑞鳳「まず、主力として中央への突入を目的とする『ブレイヴ隊』とクィン・マンサの撃破を目的とする『アンリミテッド隊』。
そして遊撃部隊『イグナイト隊』に支援部隊『スプリング隊』、そして母艦を護衛する『イージス隊』となります。また編成表はこの通りです」
部隊編成
・ブレイヴ隊:バンシィ(榛名)、ユニコーン(天城)、フェネクス(青葉)、ガッデス(間宮)
・アンリミテッド隊:エピオン(瑞鳳)、ウイングゼロ(初風)、リバウ(リタ)、デルタプラス(舞風)
・イグナイト隊:ヤクト・ドーガ(愛宕)、ギャン・クリーガー(ユキカゼ)、デスサイズヘル(長波)、アルトロン(衣笠)
・スプリング隊:スローネツヴァイ改(春雨G)、ビギナ・ゼラ改(時雨)、ドーベン・ウルフ改(三日月)、ザクⅢ改(秋月)
・イージス隊:ゲルググBR型JR(翔鶴)、FAZZ(吹雪)、ガデッサ(朝潮)、ヘビーア-ムズ改(古鷹)、サンドロック改(阿武隈)
瑞鳳「また舞鶴に残留したエンガノ11より次元の穴の活性化を確認との報告です。 なので総員は機体に搭乗して待機するように」
全員「了解!」
天城「うぅ…」
間宮「あの、 を押さえてどうかしましたか?」
榛名「自業自得です」
青葉「一体何したんですか…」
天城「スースーして動き難いです…」
瑞鳳「ごめん、お母さん。また巻き込んじゃった…」
大鯨『不可抗力だから仕方無いわ。それより、ちゃんと守ってあげなさい』
瑞鳳「うん。 あと初風ちゃんから伝言、『戸籍1個用意しておいて』って」
大鯨『そんなの10個でも100個でも好きなだけ用意するから無事に帰ってきなさい、それだけ伝えて』
瑞鳳「わかった」
愛宕「各機、大丈夫?」
長波「こっちはOKだ」
衣笠「問題無いでーす」
ユキカゼ「オールグリーンです」
春雨(G)「これで…」
時雨「救えると、良いね」
三日月「ええ…」
秋月「絶対、大丈夫です…!」
翔鶴「武装接続確認。大丈夫?」
吹雪「異常ありません」
朝潮「メガランチャー、正常に作動」
古鷹「大丈夫です!」
阿武隈「私的にはOKです」
《0500 ハンガー》
瑞鳳「これより、部隊の再編を行います。
以降は番号による呼称を止め、部隊名での呼称を行うと言う方式を取り各部隊ごとに明確な目標を設定しました」
榛名「急にどうしたんでしょうか…」
コトノ「怒られたのよ、総指揮官に」
榛名「えぇ…」
ヤマト「だって適当過ぎだもの。そりゃ怒りますよ、彼女も」
瑞鳳「まず、主力として中央への突入を目的とする『ブレイヴ隊』とクィン・マンサの撃破を目的とする『アンリミテッド隊』。
そして遊撃部隊『イグナイト隊』に支援部隊『スプリング隊』、そして母艦を護衛する『イージス隊』となります。また編成表はこの通りです」
部隊編成
・ブレイヴ隊:バンシィ(榛名)、ユニコーン(天城)、フェネクス(青葉)、ガッデス(間宮)
・アンリミテッド隊:エピオン(瑞鳳)、ウイングゼロ(初風)、リバウ(リタ)、デルタプラス(舞風)
・イグナイト隊:ヤクト・ドーガ(愛宕)、ギャン・クリーガー(ユキカゼ)、デスサイズヘル(長波)、アルトロン(衣笠)
・スプリング隊:スローネツヴァイ改(春雨G)、ビギナ・ゼラ改(時雨)、ドーベン・ウルフ改(三日月)、ザクⅢ改(秋月)
・イージス隊:ゲルググBR型JR(翔鶴)、FAZZ(吹雪)、ガデッサ(朝潮)、ヘビーア-ムズ改(古鷹)、サンドロック改(阿武隈)
瑞鳳「また舞鶴に残留したエンガノ11より次元の穴の活性化を確認との報告です。 なので総員は機体に搭乗して待機するように」
全員「了解!」
天城「うぅ…」
間宮「あの、 を押さえてどうかしましたか?」
榛名「自業自得です」
青葉「一体何したんですか…」
天城「スースーして動き難いです…」
瑞鳳「ごめん、お母さん。また巻き込んじゃった…」
大鯨『不可抗力だから仕方無いわ。それより、ちゃんと守ってあげなさい』
瑞鳳「うん。 あと初風ちゃんから伝言、『戸籍1個用意しておいて』って」
大鯨『そんなの10個でも100個でも好きなだけ用意するから無事に帰ってきなさい、それだけ伝えて』
瑞鳳「わかった」
愛宕「各機、大丈夫?」
長波「こっちはOKだ」
衣笠「問題無いでーす」
ユキカゼ「オールグリーンです」
春雨(G)「これで…」
時雨「救えると、良いね」
三日月「ええ…」
秋月「絶対、大丈夫です…!」
翔鶴「武装接続確認。大丈夫?」
吹雪「異常ありません」
朝潮「メガランチャー、正常に作動」
古鷹「大丈夫です!」
阿武隈「私的にはOKです」
185: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/02(土) 00:12:27.81 ID:hRWcz4fB0
ヒュウガ『そっち、機体大丈夫?』
榛名「問題ありません」
ヒュウガ『武装はユニコーンと一緒、フルアーマー・プランBよ。 あとフェネクスには引き続きB装備の他追加として脚部に『3連装ハンド・グレネード・ユニット』を装備して、予備の武装にマグナムを装備しているわ。
バンシィとユニコーンが切り込みとなるから、フェネクスとの距離に注意して』
青葉「わかりました」
ヒュウガ『あとガッデスは情報収集をメインにやって貰うから極力戦闘は避けて。 データは私が量子通信で解析するわ』
間宮「は、はい!」
ヒュウガ『あと質問や意見は?』
榛名「特には。 あと個人的な伝言です」
ヒュウガ『何かしら?』
榛名「後で覚えててください」
ヒュウガ『…』
プツン
青葉「切れましたね、通信」
間宮「心なしか榛名さんの堪忍袋の尾も切れてるような…」
天城「あわわ…」
青葉「天城さんだからお仕置き少な目ですけど、多分ヒュウガさんには容赦無いでしょうね…」
間宮「合掌です…」
《舞鶴》
400「こちら400、深海棲艦の現出を確認しました」
浜風「全機展開! 400、ハシラジマに打診!『作戦開始』!」
400「了解」
瑞鳳「総指揮官より命令が出ました! 各機出撃、次元の穴展開!」
ヒュウガ『次元転移装置起動。 全員、武運を!』
榛名「問題ありません」
ヒュウガ『武装はユニコーンと一緒、フルアーマー・プランBよ。 あとフェネクスには引き続きB装備の他追加として脚部に『3連装ハンド・グレネード・ユニット』を装備して、予備の武装にマグナムを装備しているわ。
バンシィとユニコーンが切り込みとなるから、フェネクスとの距離に注意して』
青葉「わかりました」
ヒュウガ『あとガッデスは情報収集をメインにやって貰うから極力戦闘は避けて。 データは私が量子通信で解析するわ』
間宮「は、はい!」
ヒュウガ『あと質問や意見は?』
榛名「特には。 あと個人的な伝言です」
ヒュウガ『何かしら?』
榛名「後で覚えててください」
ヒュウガ『…』
プツン
青葉「切れましたね、通信」
間宮「心なしか榛名さんの堪忍袋の尾も切れてるような…」
天城「あわわ…」
青葉「天城さんだからお仕置き少な目ですけど、多分ヒュウガさんには容赦無いでしょうね…」
間宮「合掌です…」
《舞鶴》
400「こちら400、深海棲艦の現出を確認しました」
浜風「全機展開! 400、ハシラジマに打診!『作戦開始』!」
400「了解」
瑞鳳「総指揮官より命令が出ました! 各機出撃、次元の穴展開!」
ヒュウガ『次元転移装置起動。 全員、武運を!』
186: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/02(土) 14:59:23.21 ID:hRWcz4fB0
《間宮達の世界 棲地MI沖》
榛名「ブレイヴ隊、転移完了!ここが、敵の本拠地…!」
瑞鳳『アンリミッテド隊、転移完了。どうやらそのようですが…』
初風『ちょっと待ってよ… 朝潮、ここって…』
朝潮『データ確認しました。 どうやらここは、私達や飛龍さん達が攻略に失敗した『MI棲地』…』
間宮「MI棲地、確か深海棲艦の本拠地と呼ばれている…」
朝潮『はい。そこで我々は敗北、飛龍さんと蒼龍さんは次元の穴に呑まれて…』
瑞鳳『どうりで、要塞みたいなモンが出来てる訳ね』
間宮「来ます! MS数3、データベース照合… 『NRX-044』2と『ORX-005』です!」
初風『ついでに空母ヲ級を含む敵艦隊を確認! ってちょっと待って、逆方向から動態反応!?』
瑞鳳『挟み込まれた… やっぱり罠か!』
榛名「違います! 『生きている』… 人間です!」
天城「12人…? その後ろに1隻、大きな艦…」
間宮「まさか… この世界の軍がMIを攻略しようとしているんですか!?」
榛名「アンリミテッド・リードへ、どうします?」
瑞鳳『今総指揮官に確認しました。 返答、『可能ならば協力し、敵棲地を攻略せよ』… 共闘命令です!』
翔鶴『こちらイージス・リード。 我々が『龍鳳』で交渉に向かいます、他の方々は敵棲地に突入してください!』
瑞鳳『アンリミテッド・リード、了解!』
榛名「ブレイヴ・リード、了解です! このまま、敵の中央を突破します!」
天城「ブレイヴ02、了解!」
青葉「ブレイヴ03、了解しました!」
間宮「こちらブレイヴ04、了解です!」
愛宕『イグナイト・リードより各機、ブレイヴ隊とアンリミテッド隊の道を拓きます!』
春雨(G)『こちらスプリング・リード、イグナイト隊の支援をしつつ前進です!』
瑞鳳『総員、オールウエポンズフリー! オペレーション、スタート!』
全員「了解!」
イベント 直下
榛名「ブレイヴ隊、転移完了!ここが、敵の本拠地…!」
瑞鳳『アンリミッテド隊、転移完了。どうやらそのようですが…』
初風『ちょっと待ってよ… 朝潮、ここって…』
朝潮『データ確認しました。 どうやらここは、私達や飛龍さん達が攻略に失敗した『MI棲地』…』
間宮「MI棲地、確か深海棲艦の本拠地と呼ばれている…」
朝潮『はい。そこで我々は敗北、飛龍さんと蒼龍さんは次元の穴に呑まれて…』
瑞鳳『どうりで、要塞みたいなモンが出来てる訳ね』
間宮「来ます! MS数3、データベース照合… 『NRX-044』2と『ORX-005』です!」
初風『ついでに空母ヲ級を含む敵艦隊を確認! ってちょっと待って、逆方向から動態反応!?』
瑞鳳『挟み込まれた… やっぱり罠か!』
榛名「違います! 『生きている』… 人間です!」
天城「12人…? その後ろに1隻、大きな艦…」
間宮「まさか… この世界の軍がMIを攻略しようとしているんですか!?」
榛名「アンリミテッド・リードへ、どうします?」
瑞鳳『今総指揮官に確認しました。 返答、『可能ならば協力し、敵棲地を攻略せよ』… 共闘命令です!』
翔鶴『こちらイージス・リード。 我々が『龍鳳』で交渉に向かいます、他の方々は敵棲地に突入してください!』
瑞鳳『アンリミテッド・リード、了解!』
榛名「ブレイヴ・リード、了解です! このまま、敵の中央を突破します!」
天城「ブレイヴ02、了解!」
青葉「ブレイヴ03、了解しました!」
間宮「こちらブレイヴ04、了解です!」
愛宕『イグナイト・リードより各機、ブレイヴ隊とアンリミテッド隊の道を拓きます!』
春雨(G)『こちらスプリング・リード、イグナイト隊の支援をしつつ前進です!』
瑞鳳『総員、オールウエポンズフリー! オペレーション、スタート!』
全員「了解!」
イベント 直下
188: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/02(土) 23:25:54.20 ID:hRWcz4fB0
榛名「水中から敵意…!」
天城「来ます、数8!」
榛名と天城が感じ取った敵意、それが水中から牙を向く。
上空を突破しようとするブレイヴ隊目掛けて大量のミサイルが水中から放たれたのだ!
青葉「数が多い…!」
間宮「迎撃しないと…!」
しかしそのミサイルはウイングゼロのツインバスターライフルによってなぎ払われた!
そう、まるで来るのが『わかっていた』ように…
初風『残念、そう来るのは『予測済み』!』
瑞鳳『伊達にゼロシステムは積んでないわよ! イグナイト02!』
ユキカゼ『了解! 対潜攻撃スタンバイ、魚雷一斉射と同時に侵蝕爆雷投下開始!』
海中に居るMS群に向かってユキカゼはミサイルを放ち、その足を奪う。大量に放たれた魚雷によって逃げ場を無くした『ズゴック』や『ハイゴッグ』は全て密集した。
そこに大量とも言えるタナトニウム製の爆雷が投下されて、逃れられなくなったMS達は全て重力波の侵蝕を受け崩壊し爆散する!
愛宕『船体持って来て良かったわね』
瑞鳳『水中用MSが居るのに対潜警戒を怠る訳無いじゃないですか』
ユキカゼ『ソナーに感あり、10機来ます!』
瑞鳳『対潜警戒、任せて大丈夫?』
ユキカゼ『お任せください! そちらは早く前進を、すぐ追いつきます!』
そしてユキカゼの砲やミサイルが水中に向かって火力を集中させ始め、敵を撃破する。
榛名「こんなに展開が早い… 大きいのが居る…!」
天城「これは艦…?」
青葉「潜水艦、ですか?」
ユキカゼ『ええ、大型艦艇を補足しました。形状からしてジオン公国で運用されていた『ユーコン級』、6隻です』
瑞鳳『やっぱ居るね、数は』
ユキカゼ『しかし、霧の敵ではありません。 如何に襲い掛かって来ようと、無敵の盾と必殺の矛で葬るのみ…!』
愛宕『対潜戦闘は02に任せます。 こちらは水上艦や空中の敵を撃破しつつ、突破し敵棲地へと揚陸をしかけましょう!』
瑞鳳『アンリミテッド・リードより各隊、前進を続けます!』
イベント 直下
間宮「」
天城「来ます、数8!」
榛名と天城が感じ取った敵意、それが水中から牙を向く。
上空を突破しようとするブレイヴ隊目掛けて大量のミサイルが水中から放たれたのだ!
青葉「数が多い…!」
間宮「迎撃しないと…!」
しかしそのミサイルはウイングゼロのツインバスターライフルによってなぎ払われた!
そう、まるで来るのが『わかっていた』ように…
初風『残念、そう来るのは『予測済み』!』
瑞鳳『伊達にゼロシステムは積んでないわよ! イグナイト02!』
ユキカゼ『了解! 対潜攻撃スタンバイ、魚雷一斉射と同時に侵蝕爆雷投下開始!』
海中に居るMS群に向かってユキカゼはミサイルを放ち、その足を奪う。大量に放たれた魚雷によって逃げ場を無くした『ズゴック』や『ハイゴッグ』は全て密集した。
そこに大量とも言えるタナトニウム製の爆雷が投下されて、逃れられなくなったMS達は全て重力波の侵蝕を受け崩壊し爆散する!
愛宕『船体持って来て良かったわね』
瑞鳳『水中用MSが居るのに対潜警戒を怠る訳無いじゃないですか』
ユキカゼ『ソナーに感あり、10機来ます!』
瑞鳳『対潜警戒、任せて大丈夫?』
ユキカゼ『お任せください! そちらは早く前進を、すぐ追いつきます!』
そしてユキカゼの砲やミサイルが水中に向かって火力を集中させ始め、敵を撃破する。
榛名「こんなに展開が早い… 大きいのが居る…!」
天城「これは艦…?」
青葉「潜水艦、ですか?」
ユキカゼ『ええ、大型艦艇を補足しました。形状からしてジオン公国で運用されていた『ユーコン級』、6隻です』
瑞鳳『やっぱ居るね、数は』
ユキカゼ『しかし、霧の敵ではありません。 如何に襲い掛かって来ようと、無敵の盾と必殺の矛で葬るのみ…!』
愛宕『対潜戦闘は02に任せます。 こちらは水上艦や空中の敵を撃破しつつ、突破し敵棲地へと揚陸をしかけましょう!』
瑞鳳『アンリミテッド・リードより各隊、前進を続けます!』
イベント 直下
間宮「」
191: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/03(日) 20:02:47.40 ID:J3RTr49/0
榛名「全機、避けて! 大きいのが来ます!」
叫んだ瞬間、極大のビーム砲がバンシィを狙い放たれ榛名はギリギリの所で回避する。
そして棲地の中から20機近くの漆黒の巨体が現れた!
天城「モビル、アーマー…?」
間宮「形状照合… 『MA-08』に類似、でも砲が…」
その漆黒の機体は円盤に足が生えた姿をしており、巨大な砲を円盤の上に載せている。
一斉に20機以上の機体が変形し、バンシィ達を越える巨体のガンダムとなり襲い掛かった!
瑞鳳『厄介なモノを引っ張り出したわね…!』
朝潮『『GFAS-X1 デストロイ』… C.E.の機体!』
初風『アイツの弱点は近接武器を持たないことよ! 間合いにさえ飛び込めば、やれる!』
長波『どうやって飛び込めば良いんだよ!』
天城「NT-Dを使えば…」
榛名「まだ駄目です! 稼動限界がある以上、NT-Dは使え無い!」
青葉「じゃあどうしろって言うんですか!」
榛名は葛藤していた。 NT-Dを使用すれば瞬く間に破壊出来る、しかし突入成功後を考えればNT-Dによる体力消耗は控えるべきと。
そして榛名は決断を下す、自分だけ発動すれば良い。発動しようとした瞬間、通信が入る。
『ここは私達が引き受けます』
『貴女達は先に行きなさい!』
榛名「え…?」
そう聞こえた瞬間、瞬く間に4機の『デストロイ』が両断されて爆散する。
そして爆炎の中から5機の機体が現れた!
春雨(G)『丁度、良いタイミングでした!』
時雨『流石だね、『浜風』』
瑞鳳『まさか…!』
瑞鳳(G)『そのまさか、だよ『私』!』
飛龍(G)『元気にしてた、三人共!』
蒼龍(G)『間に合って良かった… 『こっちの私』は居ないみたいね』
夕雲(G)『どうやら『夕雲』も居ないようです』
浜風(G)『紛らわしいので丁度良い… 全機展開、これより我々も戦列に参加します! 部隊名は『クロイツ』、登録を!』
自軍増援
・ネブラブリッツ改(瑞鳳G)
・ゲイルストライク改(飛龍G)
・レーゲンデュエル改(蒼龍G)
・ヴァンセイバー改(夕雲G)
・ヘイルバスター改(浜風G)
瑞鳳『嬉しいのやら、何とやら… 『クロイツ隊』、戦列への参加を認めます!』
三日月(裏)『随分と遅い登場じゃないか』
瑞鳳(G)『色々あったのよ、いろいろとね!』
192: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/03(日) 22:34:55.32 ID:J3RTr49/0
瑞鳳『その機体、ブリッツ?』
瑞鳳(G)『そう。『ネブラブリッツ』、私用に『アストレイ・レッドフレーム』のパワーシリンダーやら移植して中身は完全に別物…
そっちのエピオンと一緒で、格闘戦に特化した仕様だよ』
瑞鳳『道理で、デストロイを一撃でブチ抜ける訳か… しかもヴォワチュール・リュミエールとかレッドフレームの良いトコ取りしてる訳ね。それ、ブリッツの意味ある?』
瑞鳳(G)『無い。 だって使ってるの赤いからだし。『レッドフレーム』壊れてなきゃそっち使ってた』
瑞鳳『うん、私より赤への執着が凄まじいよ…』
飛龍(G)『雑談は後!さっさとアイツら叩くよ!』
瑞鳳(G)『了解!』
瑞鳳(あの機体、『ゲイルストライク』… でもあれはエクシア用のアヴァランチダッシュユニット、それにプロトGNソード…
あとストライカーからGN粒子… まさかストライカーに擬似太陽炉を搭載して稼動してるの!?)
蒼龍(G)『驚いてる? SEEDと00の技術と融合してるの』
瑞鳳『え、ええ…』
瑞鳳(『レーゲンデュエル』… こっちはスローネ用の『トゥルブレンツ』、それにレーゲンデュエルの武器が全部手持ちになってる)
蒼龍(G)『その分、バッテリーだし擬似太陽炉だから稼働時間に限界はあるけど… そこはハイブリットでカバーしてるわ』
浜風(G)『特に我々の機体に飛行能力が無い、それを補う為にこの技術を用いています』
夕雲(G)『因みにこれ、全部『こちら側』の瑞鳳さんがやってるんですよ』
瑞鳳(『ヴァンセイバー』には『∞ジャスティス』のファトゥム-01、『ヘイルバスター』には『エールストライカー』を付けて武装を手持ち化…
なんか滅茶苦茶過ぎない、あっちの私!?)
時雨『うん、僕達の機体よりメチャメチャな改造してるからね』
春雨(G)『因みに色々滅茶苦茶過ぎて安定まで時間掛かったんですよ』
三日月(裏)『しかし性能は上がっている。 補給なら龍鳳でやれば、稼動は長くなるからな』
瑞鳳『コンデンサーのプラグ、規格合ってるかなぁ…』
間宮「デストロイ、全機沈黙しました。凄い…」
榛名「今です! ブレイヴ隊、棲地へ突入します!」
天城・青葉「了解!」
榛名「」
瑞鳳『』
瑞鳳(G)『そう。『ネブラブリッツ』、私用に『アストレイ・レッドフレーム』のパワーシリンダーやら移植して中身は完全に別物…
そっちのエピオンと一緒で、格闘戦に特化した仕様だよ』
瑞鳳『道理で、デストロイを一撃でブチ抜ける訳か… しかもヴォワチュール・リュミエールとかレッドフレームの良いトコ取りしてる訳ね。それ、ブリッツの意味ある?』
瑞鳳(G)『無い。 だって使ってるの赤いからだし。『レッドフレーム』壊れてなきゃそっち使ってた』
瑞鳳『うん、私より赤への執着が凄まじいよ…』
飛龍(G)『雑談は後!さっさとアイツら叩くよ!』
瑞鳳(G)『了解!』
瑞鳳(あの機体、『ゲイルストライク』… でもあれはエクシア用のアヴァランチダッシュユニット、それにプロトGNソード…
あとストライカーからGN粒子… まさかストライカーに擬似太陽炉を搭載して稼動してるの!?)
蒼龍(G)『驚いてる? SEEDと00の技術と融合してるの』
瑞鳳『え、ええ…』
瑞鳳(『レーゲンデュエル』… こっちはスローネ用の『トゥルブレンツ』、それにレーゲンデュエルの武器が全部手持ちになってる)
蒼龍(G)『その分、バッテリーだし擬似太陽炉だから稼働時間に限界はあるけど… そこはハイブリットでカバーしてるわ』
浜風(G)『特に我々の機体に飛行能力が無い、それを補う為にこの技術を用いています』
夕雲(G)『因みにこれ、全部『こちら側』の瑞鳳さんがやってるんですよ』
瑞鳳(『ヴァンセイバー』には『∞ジャスティス』のファトゥム-01、『ヘイルバスター』には『エールストライカー』を付けて武装を手持ち化…
なんか滅茶苦茶過ぎない、あっちの私!?)
時雨『うん、僕達の機体よりメチャメチャな改造してるからね』
春雨(G)『因みに色々滅茶苦茶過ぎて安定まで時間掛かったんですよ』
三日月(裏)『しかし性能は上がっている。 補給なら龍鳳でやれば、稼動は長くなるからな』
瑞鳳『コンデンサーのプラグ、規格合ってるかなぁ…』
間宮「デストロイ、全機沈黙しました。凄い…」
榛名「今です! ブレイヴ隊、棲地へ突入します!」
天城・青葉「了解!」
榛名「」
瑞鳳『』
193: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/03(日) 23:08:31.24 ID:J3RTr49/0
※下の榛名「」瑞鳳『』はミスです…
榛名達は要塞の隔壁を破壊して内部へと降り立つ。
そこには広大な場所が広がっており、MS位なら余裕で動ける場所だった。
榛名「ここが、敵棲地…」
天城「静か、ですね…」
青葉「ええ、不気味な位に」
間宮「Eセンサーに反応敵多数、こちらに向かってきます!」
榛名「どこが中心かわからない以上、突破するしかありません…!間宮さん、GNファングは?」
間宮「問題無いです。 私だって、やれます…!」
榛名「よし… NT-D発動! 一気にこの場を突破します!」
天城・青葉「了解!」
そして『ユニコーン』『バンシィ』『フェネクス』はそれぞれ光を帯びて、機体フレームが露となり角が割れ『ガンダム』となる。
続々と殺到する深海棲艦のMS群に、榛名達は牙を向いた!
間宮「行って、ファング!」
青葉「まず、突破口を拓きます!」
ガッデスから放たれたGNファングが敵の手足を切り裂き、フェネクスがBSのビームで敵の中心へと穴を開ける。
そして榛名と天城は敵群へと突撃し、ジャベリンを振るい一気に蹂躙した!
榛名「でやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
天城「化け物共、好きにはさせません!」
そして2機を止めようと敵が殺到するが二人には大した障害では無く、一方的に深海棲艦を消し去る。
それに『フェネクス』と『ガッデス』が支援しながら追随している状態だ。
青葉「流石に敵の本拠地だけあって、数は居ますね!」
間宮「道が開けました!今なら突破出来ます!」
榛名「よし…! 全機牽制しつつ突破、後続への穴を作ってください!」
全員「了解!」
視点選択 直下
1.瑞鳳
2.翔鶴
3.榛名
榛名達は要塞の隔壁を破壊して内部へと降り立つ。
そこには広大な場所が広がっており、MS位なら余裕で動ける場所だった。
榛名「ここが、敵棲地…」
天城「静か、ですね…」
青葉「ええ、不気味な位に」
間宮「Eセンサーに反応敵多数、こちらに向かってきます!」
榛名「どこが中心かわからない以上、突破するしかありません…!間宮さん、GNファングは?」
間宮「問題無いです。 私だって、やれます…!」
榛名「よし… NT-D発動! 一気にこの場を突破します!」
天城・青葉「了解!」
そして『ユニコーン』『バンシィ』『フェネクス』はそれぞれ光を帯びて、機体フレームが露となり角が割れ『ガンダム』となる。
続々と殺到する深海棲艦のMS群に、榛名達は牙を向いた!
間宮「行って、ファング!」
青葉「まず、突破口を拓きます!」
ガッデスから放たれたGNファングが敵の手足を切り裂き、フェネクスがBSのビームで敵の中心へと穴を開ける。
そして榛名と天城は敵群へと突撃し、ジャベリンを振るい一気に蹂躙した!
榛名「でやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
天城「化け物共、好きにはさせません!」
そして2機を止めようと敵が殺到するが二人には大した障害では無く、一方的に深海棲艦を消し去る。
それに『フェネクス』と『ガッデス』が支援しながら追随している状態だ。
青葉「流石に敵の本拠地だけあって、数は居ますね!」
間宮「道が開けました!今なら突破出来ます!」
榛名「よし…! 全機牽制しつつ突破、後続への穴を作ってください!」
全員「了解!」
視点選択 直下
1.瑞鳳
2.翔鶴
3.榛名
195: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/04(月) 00:40:00.13 ID:pqgMoSX60
side-瑞鳳-
瑞鳳率いるアンリミテッド隊も要塞内部へと突入する。
そして先に榛名達が築き上げた残骸の山を目にし、瑞鳳は溜息を吐いた。
瑞鳳「うっわぁ、こりゃ酷い…」
リタ「ママ達、暴れすぎ」
舞風「暴れるって度合いじゃないよ、これ…」
初風「…」
初風は沈黙する。初風には解っていた、この先に何が待ち受けているのかを…
ゼロシステムじゃなくても答えは自ずとわかる。行き着く先は『春雨の居る場所』だ。
瑞鳳「もうここまで来たら後戻りは出来ないよ」
初風「わかってる、けど…」
瑞鳳「『迷いは己を殺す、故に迷うな』。わかるわよね」
舞風「ウチの家訓…」
瑞鳳「戦う事を躊躇えば、あの子に殺されるのは初風ちゃんだよ。雑魚は私がやる、クィン・マンサを止めるのは初風ちゃんの仕事。大丈夫、私が絶対寄せ付けさせやしないから」
初風「姉さん…」
瑞鳳は基本的に不器用だ。 プラモを作れても少し口下手、それで幼少期から苦労していた。だがそれは真っ直ぐさ故、それは昔から変わらない。
『春雨を助ける手伝いをする、少なくとも言葉を交わす機会は作る』、これが瑞鳳の姉として出来る不器用な優しさだ。
瑞鳳「アンリミテッド03、02についてあげて。04、私の援護」
舞風「了解!」
リタ「まったく… わかったよ」
初風「二人共…」
瑞鳳「行くわよ、付いてきて!」
全員「了解!」
そしてアンリミテッド隊は榛名の進んだ方角とは別、真逆の方角へと進んで行った。
しかしその道に立ち塞がる敵、深海棲艦のMS群が現れる。
リタ「敵接近、総数不明!だけどいっぱい居る!」
瑞鳳「しょうがない… 東方不敗流剣術・七型奥義!『密天烈風』!」
瞬時に敵を切り裂き爆散させ、初風たちの道を拓く。
そして瑞鳳は敵群へと単機で突入し、敵を切り刻む!
瑞鳳「ここは任せて、二人は行って!」
初風「でも…!」
瑞鳳「必ず、追いつく!」
舞風「ここは任せなさいって!」
リタ「行くよ、二人の働きが無駄になる!」
初風「わかった… 二人共、無事でね!」
そう言って、リバウとウイングゼロは奥地へと進む。 その先にあるものへ向かって…
そして瑞鳳は立ち塞がるように群れの前へ立ち、再び敵へと襲い掛かった!
瑞鳳率いるアンリミテッド隊も要塞内部へと突入する。
そして先に榛名達が築き上げた残骸の山を目にし、瑞鳳は溜息を吐いた。
瑞鳳「うっわぁ、こりゃ酷い…」
リタ「ママ達、暴れすぎ」
舞風「暴れるって度合いじゃないよ、これ…」
初風「…」
初風は沈黙する。初風には解っていた、この先に何が待ち受けているのかを…
ゼロシステムじゃなくても答えは自ずとわかる。行き着く先は『春雨の居る場所』だ。
瑞鳳「もうここまで来たら後戻りは出来ないよ」
初風「わかってる、けど…」
瑞鳳「『迷いは己を殺す、故に迷うな』。わかるわよね」
舞風「ウチの家訓…」
瑞鳳「戦う事を躊躇えば、あの子に殺されるのは初風ちゃんだよ。雑魚は私がやる、クィン・マンサを止めるのは初風ちゃんの仕事。大丈夫、私が絶対寄せ付けさせやしないから」
初風「姉さん…」
瑞鳳は基本的に不器用だ。 プラモを作れても少し口下手、それで幼少期から苦労していた。だがそれは真っ直ぐさ故、それは昔から変わらない。
『春雨を助ける手伝いをする、少なくとも言葉を交わす機会は作る』、これが瑞鳳の姉として出来る不器用な優しさだ。
瑞鳳「アンリミテッド03、02についてあげて。04、私の援護」
舞風「了解!」
リタ「まったく… わかったよ」
初風「二人共…」
瑞鳳「行くわよ、付いてきて!」
全員「了解!」
そしてアンリミテッド隊は榛名の進んだ方角とは別、真逆の方角へと進んで行った。
しかしその道に立ち塞がる敵、深海棲艦のMS群が現れる。
リタ「敵接近、総数不明!だけどいっぱい居る!」
瑞鳳「しょうがない… 東方不敗流剣術・七型奥義!『密天烈風』!」
瞬時に敵を切り裂き爆散させ、初風たちの道を拓く。
そして瑞鳳は敵群へと単機で突入し、敵を切り刻む!
瑞鳳「ここは任せて、二人は行って!」
初風「でも…!」
瑞鳳「必ず、追いつく!」
舞風「ここは任せなさいって!」
リタ「行くよ、二人の働きが無駄になる!」
初風「わかった… 二人共、無事でね!」
そう言って、リバウとウイングゼロは奥地へと進む。 その先にあるものへ向かって…
そして瑞鳳は立ち塞がるように群れの前へ立ち、再び敵へと襲い掛かった!
196: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/04(月) 02:58:27.00 ID:pqgMoSX60
side-翔鶴-
指揮官『何者だ、貴様等!』
翔鶴「こちらは特殊作戦中の部隊、『ブレイヴ中隊』です。 この世界とは異なる世界の日本軍に所属してます。
現在、我々は棲地MIに対し攻略を行っています。貴艦及び所属の艦娘、その助力を要請する交渉に参りました。」
指揮官『何だと!?』
翔鶴「こちらにはあちら側が用いている兵器『モビルスーツ』を多数保有しています。加えて、2隻『霧』の艦艇を保持している…
しかし我々にそちらとの交戦意志はありません。 また作戦後棲地からは撤収するので占領行為も行わない、そちらの自由にして構いません」
指揮官『何が、要求だ』
翔鶴「こちらへの攻撃を行わない事、そしてこちら側の棲地突入の援護を要請します」
指揮官『貴官らの目的は?』
翔鶴「深海棲艦の殲滅、そして我々の世界に出現しようと目論む深海棲艦の阻止です」
指揮官『今大本営へ確認する。少し待って欲しい』
翔鶴「了解しました」
吹雪「上手くいきますかね?」
古鷹「そう簡単に行くとは思え無いよ。私達にまで情報を隠蔽するような連中だもん」
朝潮「特に古鷹さんは記憶を消されて従わされてた一人、恨みは相当深いでしょう。かく言う私も、大本営に切り捨てられた一人なので割りと恨んでます」
阿武隈「聞けば聞くほど不信感しか湧いて来ない…」
コトノ『相手はそう言う連中なのよ。今この辺に居る艦娘、何人に自我があるのかしらね?』
朝潮「まさか…」
ヤマト『彼女達の中に動きがおかしい、挙動に一つ一つラグがある者が居ます。恐らく、自我を破壊された転生体の可能性がありますね』
古鷹「自我を破壊した人まで投入したの…!?」
龍鳳『こちらを襲ってくる可能性も否定出来ません…』
阿武隈「ここは翔鶴さんに任せるしか無いね…」
朝潮「取り合えずあそこの補給艦にメガランチャー向けときます」
古鷹「やめなって!?」
指揮官『返答は… 協力する』
翔鶴「そうですか。ではこれより、共闘戦線を張ります。 こちらの指揮官からの返答次第で我々も動きましょう」
翔鶴(何か怪しい… 腹に一物抱え込んでる…?)
翔鶴「通信終了。続いて、接触回線。 ヤマトさんにコトノさん、聞こえますか?」
コトノ『あら、名指し?』
ヤマト『何でしょうか?』
翔鶴「先程のあちら側の通信、解析出来ますか?」
コトノ『少し時間が要るけど、出来ない事は無い』
翔鶴「ではお願いします。 こんなにアッサリ決まるのはおかしい、腹に一物抱えてる筈です」
ヤマト『了解しました』
指揮官『何者だ、貴様等!』
翔鶴「こちらは特殊作戦中の部隊、『ブレイヴ中隊』です。 この世界とは異なる世界の日本軍に所属してます。
現在、我々は棲地MIに対し攻略を行っています。貴艦及び所属の艦娘、その助力を要請する交渉に参りました。」
指揮官『何だと!?』
翔鶴「こちらにはあちら側が用いている兵器『モビルスーツ』を多数保有しています。加えて、2隻『霧』の艦艇を保持している…
しかし我々にそちらとの交戦意志はありません。 また作戦後棲地からは撤収するので占領行為も行わない、そちらの自由にして構いません」
指揮官『何が、要求だ』
翔鶴「こちらへの攻撃を行わない事、そしてこちら側の棲地突入の援護を要請します」
指揮官『貴官らの目的は?』
翔鶴「深海棲艦の殲滅、そして我々の世界に出現しようと目論む深海棲艦の阻止です」
指揮官『今大本営へ確認する。少し待って欲しい』
翔鶴「了解しました」
吹雪「上手くいきますかね?」
古鷹「そう簡単に行くとは思え無いよ。私達にまで情報を隠蔽するような連中だもん」
朝潮「特に古鷹さんは記憶を消されて従わされてた一人、恨みは相当深いでしょう。かく言う私も、大本営に切り捨てられた一人なので割りと恨んでます」
阿武隈「聞けば聞くほど不信感しか湧いて来ない…」
コトノ『相手はそう言う連中なのよ。今この辺に居る艦娘、何人に自我があるのかしらね?』
朝潮「まさか…」
ヤマト『彼女達の中に動きがおかしい、挙動に一つ一つラグがある者が居ます。恐らく、自我を破壊された転生体の可能性がありますね』
古鷹「自我を破壊した人まで投入したの…!?」
龍鳳『こちらを襲ってくる可能性も否定出来ません…』
阿武隈「ここは翔鶴さんに任せるしか無いね…」
朝潮「取り合えずあそこの補給艦にメガランチャー向けときます」
古鷹「やめなって!?」
指揮官『返答は… 協力する』
翔鶴「そうですか。ではこれより、共闘戦線を張ります。 こちらの指揮官からの返答次第で我々も動きましょう」
翔鶴(何か怪しい… 腹に一物抱え込んでる…?)
翔鶴「通信終了。続いて、接触回線。 ヤマトさんにコトノさん、聞こえますか?」
コトノ『あら、名指し?』
ヤマト『何でしょうか?』
翔鶴「先程のあちら側の通信、解析出来ますか?」
コトノ『少し時間が要るけど、出来ない事は無い』
翔鶴「ではお願いします。 こんなにアッサリ決まるのはおかしい、腹に一物抱えてる筈です」
ヤマト『了解しました』
197: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/05(火) 00:07:50.41 ID:h9F2RBce0
side-榛名-
第二陣を突破し、要塞の中央部へ向けて侵攻する榛名達。
しかし榛名はその状況について不可思議に思っていた。
榛名(防御が薄い… 舞鶴侵攻の為と防衛に部隊を割いているとは言え、ここまで要塞内部が手薄なんて)
天城「姉さん、恐らくこの状況は意図されたものでは…」
榛名の思考を察した天城が『その可能性』を呟く。 もし、自分達が誘いこまれていたとしたら…
二人は意識を同調させて周囲の敵意を探索する。しかし、本拠地故の『憎悪』の濃さに阻まれた。
榛名「憎悪が強すぎて何も感じられ無い…」
天城「間宮さん、Eセンサーは?」
間宮「反応、感知出来ません」
青葉「一体どこから…」
間宮「Eセンサーに反応! 敵です!」
そして数機の敵が通路から現れ、4機に襲い掛かる!
間宮「機種照合、『MS-06J』『RGM-79』『MSJ-06II』その他!」
榛名「旧式機体…」
天城「戦力不足で、こんな機体まで引っ張り出した…?」
青葉「ともかく、ここは片付けます!」
榛名達は敵に対し攻撃を仕掛け、一瞬で殲滅する。
そして安堵の溜息を吐きながら、榛名はあるものを感じた。
榛名「この近くに、何かある…?」
天城「確かに、変な感じはしますが…」
間宮「調べてみます?」
榛名「はい。 何かあってはいけませんから」
あったもの 直下
1.格納庫
2.捕虜収容所
3.その他
第二陣を突破し、要塞の中央部へ向けて侵攻する榛名達。
しかし榛名はその状況について不可思議に思っていた。
榛名(防御が薄い… 舞鶴侵攻の為と防衛に部隊を割いているとは言え、ここまで要塞内部が手薄なんて)
天城「姉さん、恐らくこの状況は意図されたものでは…」
榛名の思考を察した天城が『その可能性』を呟く。 もし、自分達が誘いこまれていたとしたら…
二人は意識を同調させて周囲の敵意を探索する。しかし、本拠地故の『憎悪』の濃さに阻まれた。
榛名「憎悪が強すぎて何も感じられ無い…」
天城「間宮さん、Eセンサーは?」
間宮「反応、感知出来ません」
青葉「一体どこから…」
間宮「Eセンサーに反応! 敵です!」
そして数機の敵が通路から現れ、4機に襲い掛かる!
間宮「機種照合、『MS-06J』『RGM-79』『MSJ-06II』その他!」
榛名「旧式機体…」
天城「戦力不足で、こんな機体まで引っ張り出した…?」
青葉「ともかく、ここは片付けます!」
榛名達は敵に対し攻撃を仕掛け、一瞬で殲滅する。
そして安堵の溜息を吐きながら、榛名はあるものを感じた。
榛名「この近くに、何かある…?」
天城「確かに、変な感じはしますが…」
間宮「調べてみます?」
榛名「はい。 何かあってはいけませんから」
あったもの 直下
1.格納庫
2.捕虜収容所
3.その他
199: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/05(火) 01:40:44.71 ID:h9F2RBce0
青葉「これは、格納庫…?」
天城「全部、壊れてる…」
そして4人は驚愕の光景を目にする。 人型の深海棲艦が1機の『ドム』に触れた瞬間、大破していた機体が何事も無かったのように再生した!
そのドムがバンシィに襲い掛かろうとするが、榛名はVNによって胴体を真っ二つに引き裂いた。
榛名「再生して利用している… 前のパイロットの怨念を利用して…!」
間宮「深海棲艦はその特性上、憎悪や怨念に反応する… 残留した怨念を増幅させて機体を再生させて操っているんですね…!」
天城「姉さん、どうしましょう?」
榛名「これ以上の戦力増加はこちらの不利となります。 全て、跡形も無く破壊しましょう」
青葉「了解です」
4人は残骸に向けて攻撃をはじめ、その全てを焼き払う。
散った命への『祈り』と共に、その怨念を晴らせるようにと…
榛名「これで、全部の筈です」
天城「憎しみはもう残ってません」
青葉「じゃあ、先に進みましょう」
間宮「待ってください。 1機、まだ残っています」
ひっそりと格納庫の奥、その機体は佇んでいた。
榛名「全く壊れていない…? 完品ですね」
青葉「綺麗な機体ですね」
天城「憎しみを感じない… パイロットが潔かったのでしょうか?」
その機体は… 直下
1.真紅の重厚な機体だった
2.純白の蝶のような機体だった
3.青い飛行機のような機体だった
天城「全部、壊れてる…」
そして4人は驚愕の光景を目にする。 人型の深海棲艦が1機の『ドム』に触れた瞬間、大破していた機体が何事も無かったのように再生した!
そのドムがバンシィに襲い掛かろうとするが、榛名はVNによって胴体を真っ二つに引き裂いた。
榛名「再生して利用している… 前のパイロットの怨念を利用して…!」
間宮「深海棲艦はその特性上、憎悪や怨念に反応する… 残留した怨念を増幅させて機体を再生させて操っているんですね…!」
天城「姉さん、どうしましょう?」
榛名「これ以上の戦力増加はこちらの不利となります。 全て、跡形も無く破壊しましょう」
青葉「了解です」
4人は残骸に向けて攻撃をはじめ、その全てを焼き払う。
散った命への『祈り』と共に、その怨念を晴らせるようにと…
榛名「これで、全部の筈です」
天城「憎しみはもう残ってません」
青葉「じゃあ、先に進みましょう」
間宮「待ってください。 1機、まだ残っています」
ひっそりと格納庫の奥、その機体は佇んでいた。
榛名「全く壊れていない…? 完品ですね」
青葉「綺麗な機体ですね」
天城「憎しみを感じない… パイロットが潔かったのでしょうか?」
その機体は… 直下
1.真紅の重厚な機体だった
2.純白の蝶のような機体だった
3.青い飛行機のような機体だった
201: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/06(水) 01:07:05.51 ID:dL/c/OF90
榛名「赤い機体、どこかで見たような… 確かアナハイムの機体に…」
間宮「識別結果出ました。型式番号『MSN-004』、機体名称『サザビー』です」
青葉「『サザビー』、ですか?」
榛名「赤い彗星『シャア・アズナブル』が最後に乗った専用機体…」
天城「確か『シャア・アズナブル』はラプラスの箱を巡る戦いの3年前に起きた第二次ネオ・ジオン戦争において行方不明になった、とアニメで見ましたね」
榛名「その怨念が宿ったのが『フル・フロンタル』、しかしこの機体に怨念は残されていない… どうやら彼の怨念はフロンタルが持って行ったのかもしれません」
青葉「でも、シャアって割と有名ですよね。榛名さんがやってたスパロボ?だったかにも出てきて結構強かったですし。 この機体もそれなりに強力な筈では?」
榛名「でもまともに使わないんですよね… 基本マジンガーやらゲッターやらを主力に据えてスーパー系を優先するし、そもそもサザビーを序盤から使える作品が少ないんであまり育成タイミングが合わないんですよ。
ただ機体自体は優秀です。 敵として出現した時も火力や装甲、回避など非常に高く継戦能力も高い部類でしょう」
間宮「あまり何を言ってるかわかりませんが、どうしましょうこの機体…」
青葉「高性能機なら破壊するのも勿体無い、でも鹵獲しようにも一度通路を戻る必要が…」
榛名「…え?」ピキィン
グポーン… ゴォォォォ…!
間宮「一人でに起動した…!?」
青葉「もう取り込まれて…」
榛名「違います! 『サザビー』自体に意識がある…!」
天城「まるで人間… 人の意思が宿ったような…」
ピッピッピッピ
間宮「光通信… 『敵対ノ意思ハ無イ。協力スル』!?」
榛名「…良いでしょう。敵意は感じませんし、戦力は多い方が良いです」
天城「姉さん!?」
榛名「ただし、榛名達に仇なすと言うのならばこの『バンシィ』で容赦無く破壊します」
間宮「『ソレデ構ワナイ』、です」
青葉「何かアッサリ行っちゃいましたけど…」
榛名(もしやこの『サザビー』、『フェネクス』と同じ…? でも、アンチェインドはサザビーに無い筈…
でもサイコフレームに『吸われた』のだとしたら、宿っているのは… 考え過ぎか…)
間宮「識別結果出ました。型式番号『MSN-004』、機体名称『サザビー』です」
青葉「『サザビー』、ですか?」
榛名「赤い彗星『シャア・アズナブル』が最後に乗った専用機体…」
天城「確か『シャア・アズナブル』はラプラスの箱を巡る戦いの3年前に起きた第二次ネオ・ジオン戦争において行方不明になった、とアニメで見ましたね」
榛名「その怨念が宿ったのが『フル・フロンタル』、しかしこの機体に怨念は残されていない… どうやら彼の怨念はフロンタルが持って行ったのかもしれません」
青葉「でも、シャアって割と有名ですよね。榛名さんがやってたスパロボ?だったかにも出てきて結構強かったですし。 この機体もそれなりに強力な筈では?」
榛名「でもまともに使わないんですよね… 基本マジンガーやらゲッターやらを主力に据えてスーパー系を優先するし、そもそもサザビーを序盤から使える作品が少ないんであまり育成タイミングが合わないんですよ。
ただ機体自体は優秀です。 敵として出現した時も火力や装甲、回避など非常に高く継戦能力も高い部類でしょう」
間宮「あまり何を言ってるかわかりませんが、どうしましょうこの機体…」
青葉「高性能機なら破壊するのも勿体無い、でも鹵獲しようにも一度通路を戻る必要が…」
榛名「…え?」ピキィン
グポーン… ゴォォォォ…!
間宮「一人でに起動した…!?」
青葉「もう取り込まれて…」
榛名「違います! 『サザビー』自体に意識がある…!」
天城「まるで人間… 人の意思が宿ったような…」
ピッピッピッピ
間宮「光通信… 『敵対ノ意思ハ無イ。協力スル』!?」
榛名「…良いでしょう。敵意は感じませんし、戦力は多い方が良いです」
天城「姉さん!?」
榛名「ただし、榛名達に仇なすと言うのならばこの『バンシィ』で容赦無く破壊します」
間宮「『ソレデ構ワナイ』、です」
青葉「何かアッサリ行っちゃいましたけど…」
榛名(もしやこの『サザビー』、『フェネクス』と同じ…? でも、アンチェインドはサザビーに無い筈…
でもサイコフレームに『吸われた』のだとしたら、宿っているのは… 考え過ぎか…)
202: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/06(水) 22:11:56.45 ID:dL/c/OF90
瑞鳳「敵の増援が止まった…?」
舞風「一体どんだけ倒したんだろ…」
瑞鳳「80からは数えて無い」
舞風「私も20から先数えてないや」
瑞鳳は節約の為にビームサーベルを降ろし、ヒートロッドの熱を落とす。
舞風のデルタプラスもロング・メガ・バスターや予備で持っていたライフルも使い切ったので投棄した。そこに榛名からの通信が入る。
榛名『こちらブレイヴ01、アンリミッテド01応答を』
瑞鳳「こちらアンリミテッド01、どうぞ」
榛名『敵の格納庫と思われる施設を破壊しました。以降、敵を見かけないので恐らくこれ以上の増援は出ない筈です。
また格納庫に残されていた『MSN-04 サザビー』を鹵獲、また『サザビー』に意思が宿っているようでこちらに協力してくれています』
瑞鳳「え?」
榛名『榛名の推測ではリタと同じ状態、サイコフレームに命を吸われて一体化してしまったのではないかと』
瑞鳳「えぇ… まぁ、わかりました」
榛名「これより『サザビー』を含む5機で敵の中枢へと突入します。そちらは引き続き、クィン・マンサの捜索・撃破を」
瑞鳳「了解しました」
そして通信が切れる。 瑞鳳は少し状況に混乱したが、そんなもんだろうと思い思考を切り替える。
エピオンの予測ではそろそろ瑞鳳達に後方部隊から増援が到着する筈だった。
舞風「にしても、増援遅く無い?」
瑞鳳「突破口は私達が拓いた筈だし、到達してもおかしくは無いけど…」
舞風「まさか、やられたんじゃ…」
瑞鳳「確認してみる」
そして再び瑞鳳は愛宕と春雨、異世界の瑞鳳へ通信を入れた。 何かある、そうエピオンが訴えているから。
瑞鳳「こちらアンリミテッド01、イグナイト01及びスプリング01・クロイツ01状況報告を」
愛宕『こちらイグナイト01! 現在『クィン・マンサ』を主軸とした部隊と交戦中!』
春雨(G)『敵は『クィン・マンサ』を主軸に無数の『量産型キュベレイ』で構築されています、はい!』
瑞鳳(G)『元がハエみたいなのに今度はゴキブリみたいにワンサカ居るよ、キュベレイ!』
瑞鳳「今からそちらに向かいます!それまで持ちこたえて…」
愛宕『アンリミッテド01はこのまま敵の中枢へ向かってください! 先程初風ちゃんがこちらに向かっていると連絡がありました!』
春雨(G)『こっちは何とかなります! 中枢へと突入した部隊を補助してください!』
瑞鳳(G)『そっちは任せたよ、もう一人の私!』
瑞鳳「了解しました… 武運を!」
そして三人からの通信が落ちる。 彼女達の声にはまだ余力が残っていた、この調子なら大丈夫だろうと瑞鳳は思案する。
舞風「どうするの?」
瑞鳳「このまま中枢へ向かって榛名さん達と合流する」
舞風「了解… って、あれ? 何これ」
瑞鳳「…何か、ある?」
見つけたもの 直下
1.捕虜収容所
2.秘匿格納庫
3.変な装置
4.その他
舞風「一体どんだけ倒したんだろ…」
瑞鳳「80からは数えて無い」
舞風「私も20から先数えてないや」
瑞鳳は節約の為にビームサーベルを降ろし、ヒートロッドの熱を落とす。
舞風のデルタプラスもロング・メガ・バスターや予備で持っていたライフルも使い切ったので投棄した。そこに榛名からの通信が入る。
榛名『こちらブレイヴ01、アンリミッテド01応答を』
瑞鳳「こちらアンリミテッド01、どうぞ」
榛名『敵の格納庫と思われる施設を破壊しました。以降、敵を見かけないので恐らくこれ以上の増援は出ない筈です。
また格納庫に残されていた『MSN-04 サザビー』を鹵獲、また『サザビー』に意思が宿っているようでこちらに協力してくれています』
瑞鳳「え?」
榛名『榛名の推測ではリタと同じ状態、サイコフレームに命を吸われて一体化してしまったのではないかと』
瑞鳳「えぇ… まぁ、わかりました」
榛名「これより『サザビー』を含む5機で敵の中枢へと突入します。そちらは引き続き、クィン・マンサの捜索・撃破を」
瑞鳳「了解しました」
そして通信が切れる。 瑞鳳は少し状況に混乱したが、そんなもんだろうと思い思考を切り替える。
エピオンの予測ではそろそろ瑞鳳達に後方部隊から増援が到着する筈だった。
舞風「にしても、増援遅く無い?」
瑞鳳「突破口は私達が拓いた筈だし、到達してもおかしくは無いけど…」
舞風「まさか、やられたんじゃ…」
瑞鳳「確認してみる」
そして再び瑞鳳は愛宕と春雨、異世界の瑞鳳へ通信を入れた。 何かある、そうエピオンが訴えているから。
瑞鳳「こちらアンリミテッド01、イグナイト01及びスプリング01・クロイツ01状況報告を」
愛宕『こちらイグナイト01! 現在『クィン・マンサ』を主軸とした部隊と交戦中!』
春雨(G)『敵は『クィン・マンサ』を主軸に無数の『量産型キュベレイ』で構築されています、はい!』
瑞鳳(G)『元がハエみたいなのに今度はゴキブリみたいにワンサカ居るよ、キュベレイ!』
瑞鳳「今からそちらに向かいます!それまで持ちこたえて…」
愛宕『アンリミッテド01はこのまま敵の中枢へ向かってください! 先程初風ちゃんがこちらに向かっていると連絡がありました!』
春雨(G)『こっちは何とかなります! 中枢へと突入した部隊を補助してください!』
瑞鳳(G)『そっちは任せたよ、もう一人の私!』
瑞鳳「了解しました… 武運を!」
そして三人からの通信が落ちる。 彼女達の声にはまだ余力が残っていた、この調子なら大丈夫だろうと瑞鳳は思案する。
舞風「どうするの?」
瑞鳳「このまま中枢へ向かって榛名さん達と合流する」
舞風「了解… って、あれ? 何これ」
瑞鳳「…何か、ある?」
見つけたもの 直下
1.捕虜収容所
2.秘匿格納庫
3.変な装置
4.その他
206: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/06(水) 23:38:06.33 ID:dL/c/OF90
瑞鳳「扉…?」
舞風「こんなのに気付かなかったなんて… でも壁厚そうだし壊せそうも…」
瑞鳳「任せなさいって!」
瑞鳳は再びエピオンのサーベルにエネルギーを注ぎ刀身を発振させる。
そしてさらに出力を上げて両腕で持ち上げ、刀身を振り落とした!
瑞鳳「必殺、バルジ切り!」
その一撃により壁が溶断され分厚い装甲板が崩れ落ちる。
溶断した部分をされに腕でこじ開け、そのまま破壊した。
瑞鳳「これで出来た」
舞風「ま、エピオンだし」
瑞鳳「何があるかなっと…」
瑞鳳と舞風は機体を隔壁へと潜らせ、開けた内部に出る。
舞風「空洞?」
瑞鳳「違う、固定用のアームがある」
舞風「じゃあ格納庫…?」
瑞鳳「多分ね」
見つけた機体は? 直下
1.大型ビーム砲を持った小型機
2.棘棘しい印象を持った青い機体
3.赤い格闘機と青い砲撃機
舞風「こんなのに気付かなかったなんて… でも壁厚そうだし壊せそうも…」
瑞鳳「任せなさいって!」
瑞鳳は再びエピオンのサーベルにエネルギーを注ぎ刀身を発振させる。
そしてさらに出力を上げて両腕で持ち上げ、刀身を振り落とした!
瑞鳳「必殺、バルジ切り!」
その一撃により壁が溶断され分厚い装甲板が崩れ落ちる。
溶断した部分をされに腕でこじ開け、そのまま破壊した。
瑞鳳「これで出来た」
舞風「ま、エピオンだし」
瑞鳳「何があるかなっと…」
瑞鳳と舞風は機体を隔壁へと潜らせ、開けた内部に出る。
舞風「空洞?」
瑞鳳「違う、固定用のアームがある」
舞風「じゃあ格納庫…?」
瑞鳳「多分ね」
見つけた機体は? 直下
1.大型ビーム砲を持った小型機
2.棘棘しい印象を持った青い機体
3.赤い格闘機と青い砲撃機
208: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/06(水) 23:58:52.97 ID:dL/c/OF90
舞風「あった!」
瑞鳳「この機体は… マジで?」
二人の視線の先にあった機体、青く棘棘しい印象を持った機体だ。
そして瑞鳳は知っていた、その機体の正体を。
瑞鳳「ガンダム、『ガンダムアクエリアス』…!」
舞風「アクエリアスって… エピオンの兄弟機、対MD用の?」
瑞鳳「うん。ペーパープランなのか実機が葬られたのか真偽不明だったけど本当にあるなんて…」
舞風「機動性だけならエピオンと同格、ただし戦闘能力はお察しレベルだけど」
二人は機体を一瞥する。 この機体をどうするか、処遇に困った。
しかし、意外すぎる方法でソレは解決した。二人が見つけたのは大きな箱型のコックピットへの接続装置だった。
舞風「これ何だろ…」
瑞鳳「あれ、これってMD用の… 確かリーオーに付けて試験やってたけど、エレガントに破壊されたやつ」
舞風「外付けのMD用コックピット!」
瑞鳳「今乗ってるエピオンの『ゼロシステム』はコピーだけど、完全にオリジナルと同じ。…いける?」
舞風「やってみよう」
そして二人はアクエリアスの機体へとソレを取り付け、瑞鳳はエピオンのシステムを接続する。
接続されたアクエリアスのMDは起動し、そのままエピオンへと付き従った。
瑞鳳「やったね」
舞風「これでこっちも無人機持ちになった」
自軍参入
・サザビー(無人) ブレイヴ隊
・ガンダムアクエリアス(MD) アンリミテッド隊
イベント 直下
瑞鳳「この機体は… マジで?」
二人の視線の先にあった機体、青く棘棘しい印象を持った機体だ。
そして瑞鳳は知っていた、その機体の正体を。
瑞鳳「ガンダム、『ガンダムアクエリアス』…!」
舞風「アクエリアスって… エピオンの兄弟機、対MD用の?」
瑞鳳「うん。ペーパープランなのか実機が葬られたのか真偽不明だったけど本当にあるなんて…」
舞風「機動性だけならエピオンと同格、ただし戦闘能力はお察しレベルだけど」
二人は機体を一瞥する。 この機体をどうするか、処遇に困った。
しかし、意外すぎる方法でソレは解決した。二人が見つけたのは大きな箱型のコックピットへの接続装置だった。
舞風「これ何だろ…」
瑞鳳「あれ、これってMD用の… 確かリーオーに付けて試験やってたけど、エレガントに破壊されたやつ」
舞風「外付けのMD用コックピット!」
瑞鳳「今乗ってるエピオンの『ゼロシステム』はコピーだけど、完全にオリジナルと同じ。…いける?」
舞風「やってみよう」
そして二人はアクエリアスの機体へとソレを取り付け、瑞鳳はエピオンのシステムを接続する。
接続されたアクエリアスのMDは起動し、そのままエピオンへと付き従った。
瑞鳳「やったね」
舞風「これでこっちも無人機持ちになった」
自軍参入
・サザビー(無人) ブレイヴ隊
・ガンダムアクエリアス(MD) アンリミテッド隊
イベント 直下
213: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/07(木) 04:44:31.98 ID:wMk2Dmay0
榛名「中枢部までもう少し… ブレイヴ04、敵は?」
間宮「反応ありません。 これ程までに静かだなんて…」
青葉「何か嵐のような静けさのような気がします」
天城「フラグ建造は止めてください」
榛名達は敵の中枢部へと歩みを着実に進めていた。 罠である可能性は充分、だがそれしか方法は無いから。
しかし意外にも心強い味方のお陰で戦線を潜り抜けていた。
榛名「ブレイヴ05、異常は?」
間宮「『特に見当たらない』、だそうです」
榛名「了解。全機このまま警戒しつつ前進、慎重に」
ブレイヴ05、と急遽部隊へ編入された無人の『サザビー』は呼ばれている。
サザビーは間宮のガッデスを守りながら戦い、相変わらず光通信のみの会話だが着実に榛名達とは信頼関係を結んでいた。
青葉「このまま、何もなければ…」
榛名「ッ…!? そうは、問屋が卸さないようです…!」
天城「鋭い殺気が、来ます…!」
間宮「Eセンサーに反応、高速で接近!IFF応答なし、敵です!」
(気を付けろ、並の敵では無い!)
榛名「なにっ!?」
天城「言葉が、走った…!?」
榛名「…わかりました、NT-D!」
榛名と天城には声が聞こえた。 その言葉を信頼に値するものだとして二人は純白と漆黒の獣を『ガンダム』へと再び目覚めさせる。
そしてどこからとも無くライフルの光弾が放たれ、咄嗟に発生させたIフィールドを使ってその一撃を榛名は防いだ。
榛名「正確な射撃…!」
(来るぞ!)
5機の前に1機のMSが降り立つ。その純白に染められた機体の肩には『ユニコーン』の紋章が刻まれ、背中には板のようなものを背負っている。
そしてその機体の名前を榛名は知っていた。
間宮「機体照合『RX-93』…」
榛名「『νガンダム』、『アムロ・レイ』の最終搭乗機体!」
青葉「アムロ・レイって… あのアムロ!?」
天城「初代ガンダムのパイロット、そしてシャアと一緒に行方不明になった筈の…!」
νガンダムは躊躇い無く5人に向けて銃口を向けて殺気を放つ。
下手に動けば負ける、それ位のプレッシャーをνガンダムは放っていた。
榛名「ブレイヴ03、ブレイヴ04を連れて後退してください」
青葉「し、しかし!」
榛名「早く! ここは押さえ込みます!」
青葉「わ、わかりました!」
216: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/07(木) 22:17:28.23 ID:wMk2Dmay0
2機の離脱を確認し、榛名達はνガンダムへと銃口を向ける。
そしてνガンダムもそれを交戦意思と断定し、ライフルを放った!
榛名「いくらνガンダムでも!」
榛名はその一撃を回避してνガンダムに向けてアームド・アーマーBSのビームを収束させて放つ。
νガンダムはそれを強引に回避し腕のダミー・バルーンを射出した!
天城「いくらダミーがあったところで!」
ユニコーンの頭部バルカンが火を噴きダミーバルーンをなぎ払う。しかし一つだけ機雷が仕込まれており、炸裂して周囲を爆発が覆い尽くす!
榛名「目晦まし!?」
(気を付けろ、目視に頼るな!)
榛名「来るっ!」
そして次の瞬間、バンシィに向かってサーベルが振り下ろされた。
榛名は咄嗟にνガンダムのマニュピレーターをアームド・アーマーVN掴み取り押さえる!
榛名「今です!」
(上出来だ!)
そして取り押さえられたνガンダムげサザビーのファンネルが殺到し、ビームが放たれた。必殺、そう確信した榛名だったがνガンダムはフィン・ファンネルを射出しIフィールドを形成してそれを防いだ!
榛名「強い…!」
天城「姉さん、離れて!」
天城が背部に装備したアームド・アーマーDEのサイコミュを連動させて射出し、νガンダムへと攻撃を加える。
その隙に榛名はνガンダムから距離を取りジャベリンを引き抜く! それは榛名愛用の武器であり、最も得意とする間合い用の武器だ。
(キミ達、どうして――の味方をする!)
榛名「言葉が走った!? でも、これは…」
天城「νガンダムから…!」
榛名達が聞いた『声』はサザビーから発されたものでは無く、今戦っている敵『νガンダム』からだった。しかし二人は気付いていた、その声に少し『歪み』がある事を。
榛名「歪められた声が何を…!」
天城「そんな憎しみばかりで!」
そしてその声に対する解答として榛名はジャベリンを構えて突進する!
それを天城のユニコーンがDEを飛ばし、サザビーもそれに続くようファンネルを放って支援した。
(チイッ!)
天城「遅い!」
バンシィが振り下ろしたジャベリンと鍔競り合いとなり、νガンダムはそれを強引に流すが逆方向からユニコーンがジャベリンを振り下ろす!
νガンダムはシールドで防ぐ事で致命傷を避けたが、ダメージは残った。
天城「敵意が、薄い…?」
天城にはそう感じられた。歪められていても意思だけは残っていると天城は確信し、天城はνガンダムへと語りかける。
会話(天城) 直下
そしてνガンダムもそれを交戦意思と断定し、ライフルを放った!
榛名「いくらνガンダムでも!」
榛名はその一撃を回避してνガンダムに向けてアームド・アーマーBSのビームを収束させて放つ。
νガンダムはそれを強引に回避し腕のダミー・バルーンを射出した!
天城「いくらダミーがあったところで!」
ユニコーンの頭部バルカンが火を噴きダミーバルーンをなぎ払う。しかし一つだけ機雷が仕込まれており、炸裂して周囲を爆発が覆い尽くす!
榛名「目晦まし!?」
(気を付けろ、目視に頼るな!)
榛名「来るっ!」
そして次の瞬間、バンシィに向かってサーベルが振り下ろされた。
榛名は咄嗟にνガンダムのマニュピレーターをアームド・アーマーVN掴み取り押さえる!
榛名「今です!」
(上出来だ!)
そして取り押さえられたνガンダムげサザビーのファンネルが殺到し、ビームが放たれた。必殺、そう確信した榛名だったがνガンダムはフィン・ファンネルを射出しIフィールドを形成してそれを防いだ!
榛名「強い…!」
天城「姉さん、離れて!」
天城が背部に装備したアームド・アーマーDEのサイコミュを連動させて射出し、νガンダムへと攻撃を加える。
その隙に榛名はνガンダムから距離を取りジャベリンを引き抜く! それは榛名愛用の武器であり、最も得意とする間合い用の武器だ。
(キミ達、どうして――の味方をする!)
榛名「言葉が走った!? でも、これは…」
天城「νガンダムから…!」
榛名達が聞いた『声』はサザビーから発されたものでは無く、今戦っている敵『νガンダム』からだった。しかし二人は気付いていた、その声に少し『歪み』がある事を。
榛名「歪められた声が何を…!」
天城「そんな憎しみばかりで!」
そしてその声に対する解答として榛名はジャベリンを構えて突進する!
それを天城のユニコーンがDEを飛ばし、サザビーもそれに続くようファンネルを放って支援した。
(チイッ!)
天城「遅い!」
バンシィが振り下ろしたジャベリンと鍔競り合いとなり、νガンダムはそれを強引に流すが逆方向からユニコーンがジャベリンを振り下ろす!
νガンダムはシールドで防ぐ事で致命傷を避けたが、ダメージは残った。
天城「敵意が、薄い…?」
天城にはそう感じられた。歪められていても意思だけは残っていると天城は確信し、天城はνガンダムへと語りかける。
会話(天城) 直下
218: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/08(金) 01:29:51.22 ID:vd7hWFCH0
天城「貴方が天城と同じガンダムのパイロットなら聞いてください!」
(なにっ!?)
天城はユニコーンで強引にνガンダムを押さえ込む。
既に天城にはわかっていた。『νガンダム』に存在する意識が『何者』なのかが…
天城「そのガンダムはアクシズから世界を救った機体、その力を憎しみに使ってはなりません!
それとも、そんな事すらわからない位に歪みましたか『アムロ・レイ』! 」
榛名「『アムロ・レイ』、だったもの…」
νガンダムに残っているのは『アムロ・レイ』、そうかつて呼ばれていた人間の意識だ。
何故そうなったかは天城は知らない、だが推測程度は出来る。『アクシズ・ショック』の折にサイコフレームに『吸われた』、そう推測した。
(キミは…!)
天城「貴方はかつて世界に人の心の輝きを示した筈です!
でも今の貴方は人の心を信じられなくなって、自分から『シャア・アズナブル』以下に成り下がったただの戦闘マシーンじゃないですか!」
νガンダムに殺気が満ちる。 過去の自分を否定したいのか、それとも『シャア以下』と断ぜられて癇に障ったのかは天城の知った事では無い。
だがここでどうにかして止めなければ味方にも被害が出る、そしてこの世界の人間がもっと多く『彼』に殺される。
天城「ここで止める… 同じ『ユニコーン』を戴く者として、絶対に止めます!」
彼の紋章は『ユニコーン』、そして天城の駆る機体は『ユニコーンガンダム』。 二人は同じ、『ユニコーン』に選ばれた人間だ。
恐らく天城の不利になるだろう、機体性能は上でもパイロット能力は彼が上。それでも、天城は決断を下す。
天城「姉さん達は先に進んでください! νガンダムは天城が止めます!」
榛名「駄目です!ここは3機で…」
天城「中枢を破壊しない限り、深海棲艦は舞鶴へ侵攻するでしょう。それを止めるのが天城達の役目、忘れましたか!
3機でかかっても勝ち目がイーブンだと言うのなら、確実に『戦略的に勝利』出来る方法を選んでください!」
榛名「わかりました… 天城、絶対に… 絶対一緒に帰りましょう!」
(すまないが、任せた!)
天城「了解!」
そしてバンシィとサザビーは先へと進む。νガンダムは追撃を図るが天城によって阻止され、ユニコーンが彼の前に立ちふさがる!
(そこをどけ!邪魔をするな!)
天城「絶対にお断りします! 『アムロ・レイ』、ここを通りたかったら天城と『ユニコーン』を倒してみなさい!」
天城はジャベリンの刀身を発振させ、構える。 天城は戦闘慣れしていない、そしてニュータイプとしての力も未知数だ。
だがその意志は遥かに強い。そしてその意志に呼応するが如く、ユニコーンのフレームが赤から緑へと変質していく!
(その力、まさかキミは…)
天城「参ります…! 貴方にもう一度教えてあげましょう、人の心の輝きの力を!」
サイコフレームが呼応し、光が一層強くなる。 それが天城の心の輝き、想いの力。
そして天城とユニコーンはジャベリンを携えνガンダムへと突撃した!
視点選択 直下
1.愛宕
2.リタ
3.青葉
(なにっ!?)
天城はユニコーンで強引にνガンダムを押さえ込む。
既に天城にはわかっていた。『νガンダム』に存在する意識が『何者』なのかが…
天城「そのガンダムはアクシズから世界を救った機体、その力を憎しみに使ってはなりません!
それとも、そんな事すらわからない位に歪みましたか『アムロ・レイ』! 」
榛名「『アムロ・レイ』、だったもの…」
νガンダムに残っているのは『アムロ・レイ』、そうかつて呼ばれていた人間の意識だ。
何故そうなったかは天城は知らない、だが推測程度は出来る。『アクシズ・ショック』の折にサイコフレームに『吸われた』、そう推測した。
(キミは…!)
天城「貴方はかつて世界に人の心の輝きを示した筈です!
でも今の貴方は人の心を信じられなくなって、自分から『シャア・アズナブル』以下に成り下がったただの戦闘マシーンじゃないですか!」
νガンダムに殺気が満ちる。 過去の自分を否定したいのか、それとも『シャア以下』と断ぜられて癇に障ったのかは天城の知った事では無い。
だがここでどうにかして止めなければ味方にも被害が出る、そしてこの世界の人間がもっと多く『彼』に殺される。
天城「ここで止める… 同じ『ユニコーン』を戴く者として、絶対に止めます!」
彼の紋章は『ユニコーン』、そして天城の駆る機体は『ユニコーンガンダム』。 二人は同じ、『ユニコーン』に選ばれた人間だ。
恐らく天城の不利になるだろう、機体性能は上でもパイロット能力は彼が上。それでも、天城は決断を下す。
天城「姉さん達は先に進んでください! νガンダムは天城が止めます!」
榛名「駄目です!ここは3機で…」
天城「中枢を破壊しない限り、深海棲艦は舞鶴へ侵攻するでしょう。それを止めるのが天城達の役目、忘れましたか!
3機でかかっても勝ち目がイーブンだと言うのなら、確実に『戦略的に勝利』出来る方法を選んでください!」
榛名「わかりました… 天城、絶対に… 絶対一緒に帰りましょう!」
(すまないが、任せた!)
天城「了解!」
そしてバンシィとサザビーは先へと進む。νガンダムは追撃を図るが天城によって阻止され、ユニコーンが彼の前に立ちふさがる!
(そこをどけ!邪魔をするな!)
天城「絶対にお断りします! 『アムロ・レイ』、ここを通りたかったら天城と『ユニコーン』を倒してみなさい!」
天城はジャベリンの刀身を発振させ、構える。 天城は戦闘慣れしていない、そしてニュータイプとしての力も未知数だ。
だがその意志は遥かに強い。そしてその意志に呼応するが如く、ユニコーンのフレームが赤から緑へと変質していく!
(その力、まさかキミは…)
天城「参ります…! 貴方にもう一度教えてあげましょう、人の心の輝きの力を!」
サイコフレームが呼応し、光が一層強くなる。 それが天城の心の輝き、想いの力。
そして天城とユニコーンはジャベリンを携えνガンダムへと突撃した!
視点選択 直下
1.愛宕
2.リタ
3.青葉
222: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/09(土) 01:35:47.55 ID:hAYgfAJd0
side-愛宕-
愛宕「こんのぉ!」
愛宕は接近する量産型キュベレイの左腕をサーベルで切り落とし、先程交戦した『ギラ・ドーガ』から強奪したビーム・マシンガンを近距離で放ち戦闘継続を不可能にする。
ファンネルは充電機能が無い為残存数は2基だけとなっていて、アサルト・ライフルとシールドも既に混戦で失っており『ヤクト・ドーガ』は満身創痍だ。
愛宕「これで、30オーバー…!」
ユキカゼ「ブレイズ01、後退して補給を!」
愛宕「駄目、それじゃ無防備になってる母艦が狙われるわ…!」
背中合わせで立つユキカゼの『ギャン・クリーガー』もボロボロだった。本来ユキカゼの機体はかつて野分が搭乗していたが廃棄された機体を回収し、改造を施したもので性能差が次世代機とは大きく離れている。
しかしそれでも無数のキュベレイを相手に戦い抜き、今なお戦い続けているのは機体本来の優秀さとユキカゼの操縦技術あってこそだ。だが機体に疲労が蓄積する一方で、キュベレイ軍団はすぐに再生して再び襲い掛かってきた。
長波「これじゃジリ貧だぞ!」
衣笠「アイツをどうにかしない限り、どうにもならないよ!」
長波の『デスサイズヘル』と衣笠の『アルトロン』も混戦の中戦い続けているが、急造品故に所々でガタがきている。
そして衣笠はキュベレイ軍団の中心に居る『クィン・マンサ』を睨む。
時雨「本拠地だけあって手ごわい…!」
三日月(裏)「本当にデリカシーの無い奴らだ、コイツら!」
春雨(G)「どうにかして、声を届けないと…」
秋月「あと一人、ニュータイプが居れば…!」
現在、ニュータイプとして認められている『榛名』『天城』の2人は中枢部へ直行、残る『リタ』はこちらへ向かっているが暫くかかる。
しかし愛宕は閃いた、この状況を打開する策を。
愛宕「私がやるわ!」
秋月「え…?」
愛宕「私だってファンネルは使える… ならニュータイプの端くれくらいの力はある筈よ!」
時雨「そうか… こうなったら仕方無い、やってみて!」
愛宕「了解! スプリング04、付いてきて!」
秋月「は、はい!」
愛宕は意識を集中させ、それに呼応するよう『ヤクト・ドーガ』の周囲にあるフレームが光を帯びる。
その光は秋月の『ザクⅢ改』へと伝播し、ザクも光を帯びた。そして愛宕は語りかけた、その先に居る『彼女』へと。
説得(愛宕) 直下
説得(秋月) ↓2
愛宕「こんのぉ!」
愛宕は接近する量産型キュベレイの左腕をサーベルで切り落とし、先程交戦した『ギラ・ドーガ』から強奪したビーム・マシンガンを近距離で放ち戦闘継続を不可能にする。
ファンネルは充電機能が無い為残存数は2基だけとなっていて、アサルト・ライフルとシールドも既に混戦で失っており『ヤクト・ドーガ』は満身創痍だ。
愛宕「これで、30オーバー…!」
ユキカゼ「ブレイズ01、後退して補給を!」
愛宕「駄目、それじゃ無防備になってる母艦が狙われるわ…!」
背中合わせで立つユキカゼの『ギャン・クリーガー』もボロボロだった。本来ユキカゼの機体はかつて野分が搭乗していたが廃棄された機体を回収し、改造を施したもので性能差が次世代機とは大きく離れている。
しかしそれでも無数のキュベレイを相手に戦い抜き、今なお戦い続けているのは機体本来の優秀さとユキカゼの操縦技術あってこそだ。だが機体に疲労が蓄積する一方で、キュベレイ軍団はすぐに再生して再び襲い掛かってきた。
長波「これじゃジリ貧だぞ!」
衣笠「アイツをどうにかしない限り、どうにもならないよ!」
長波の『デスサイズヘル』と衣笠の『アルトロン』も混戦の中戦い続けているが、急造品故に所々でガタがきている。
そして衣笠はキュベレイ軍団の中心に居る『クィン・マンサ』を睨む。
時雨「本拠地だけあって手ごわい…!」
三日月(裏)「本当にデリカシーの無い奴らだ、コイツら!」
春雨(G)「どうにかして、声を届けないと…」
秋月「あと一人、ニュータイプが居れば…!」
現在、ニュータイプとして認められている『榛名』『天城』の2人は中枢部へ直行、残る『リタ』はこちらへ向かっているが暫くかかる。
しかし愛宕は閃いた、この状況を打開する策を。
愛宕「私がやるわ!」
秋月「え…?」
愛宕「私だってファンネルは使える… ならニュータイプの端くれくらいの力はある筈よ!」
時雨「そうか… こうなったら仕方無い、やってみて!」
愛宕「了解! スプリング04、付いてきて!」
秋月「は、はい!」
愛宕は意識を集中させ、それに呼応するよう『ヤクト・ドーガ』の周囲にあるフレームが光を帯びる。
その光は秋月の『ザクⅢ改』へと伝播し、ザクも光を帯びた。そして愛宕は語りかけた、その先に居る『彼女』へと。
説得(愛宕) 直下
説得(秋月) ↓2
225: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/11(月) 22:49:26.84 ID:OggZQQDX0
愛宕はクィン・マンサから憎悪を感じ取る。それは恐らく世界すら飲み込む災厄、と言っても良いだろう。
その中から『彼女』の意識を愛宕は引き揚げ、語りかけようとする。しかしクィン・マンサが攻撃を加え、それを阻んだ。
愛宕「そんなんじゃ駄目よ!それじゃ誰も貴女を助けられない、皆居なくなっちゃう! 」
最早彼女の意識は殆ど残っていない。憎悪が満ち、彼女を支配していると愛宕は感じ取る。
そしてクィン・マンサがヤクトに再び攻撃を仕掛けようとした瞬間にザクⅢ改が強引にクィン・マンサへと取り付く。
秋月「昔の優しかった春雨に戻ってください!! 」
秋月は腰にマウントしてあったヒート・ホークの1本を掴みクィン・マンサの頭部と本体に接続している部分へと振り下ろす。
愛宕「スプリング04、何をする気!?」
秋月「このまま、引き離します!」
それしか無い、秋月は考えた結果この行動に到る。しかし、それは逆効果であった。
クィン・マンサから禍々しいオーラが発せられてザクが吹き飛ばされる!
秋月「きゃぁぁぁぁぁっ!?」
愛宕「秋月ちゃん!」
地面に叩き付けられたザクⅢ改のモノアイから光が消え、そのまま動かなくなってしまう。
サイコミュによって発せられたオーラがザクに内蔵されたサイコフレームを蝕み、機能を停止させたのだ。
愛宕「応答して、スプリング04!」
しかし秋月は答えられない。 既に彼女の意識は無かった。
浜風(G)「夕雲!」
夕雲(G)「こちらで回収します! イグナイト01は後退を!」
愛宕「了解…!」
夕雲の言葉に愛宕は頷き機体を反転させた。 なけなしの推力剤だが『龍鳳』への帰還くらいは出来る。
そして機体を加速させて『龍鳳』へと向かって行った。
愛宕「こちらイグナイト01、着艦します。 補給願います!」
翔鶴「アイギス・リード、了解!」
ヤクト用の装備の予備は殆ど無い。だが『彼女』を助ける為には、もう一度戦場へ戻るためには補給を行わなければならない。
そして夕雲のセイバーもザクⅢ改を乗せて龍鳳へと帰還した。
夕雲(G)「彼女をすぐに救護室へ!」
ヤマト「了解。今持って行きます」
秋月の意識は目覚めぬまま、ヤマトによってコックピットから出されて救護室へと運ばれる。
その顔には、無念そうな表情が浮かんでいた。
視点選択 直下
1.天城
2.リタ
3.青葉
その中から『彼女』の意識を愛宕は引き揚げ、語りかけようとする。しかしクィン・マンサが攻撃を加え、それを阻んだ。
愛宕「そんなんじゃ駄目よ!それじゃ誰も貴女を助けられない、皆居なくなっちゃう! 」
最早彼女の意識は殆ど残っていない。憎悪が満ち、彼女を支配していると愛宕は感じ取る。
そしてクィン・マンサがヤクトに再び攻撃を仕掛けようとした瞬間にザクⅢ改が強引にクィン・マンサへと取り付く。
秋月「昔の優しかった春雨に戻ってください!! 」
秋月は腰にマウントしてあったヒート・ホークの1本を掴みクィン・マンサの頭部と本体に接続している部分へと振り下ろす。
愛宕「スプリング04、何をする気!?」
秋月「このまま、引き離します!」
それしか無い、秋月は考えた結果この行動に到る。しかし、それは逆効果であった。
クィン・マンサから禍々しいオーラが発せられてザクが吹き飛ばされる!
秋月「きゃぁぁぁぁぁっ!?」
愛宕「秋月ちゃん!」
地面に叩き付けられたザクⅢ改のモノアイから光が消え、そのまま動かなくなってしまう。
サイコミュによって発せられたオーラがザクに内蔵されたサイコフレームを蝕み、機能を停止させたのだ。
愛宕「応答して、スプリング04!」
しかし秋月は答えられない。 既に彼女の意識は無かった。
浜風(G)「夕雲!」
夕雲(G)「こちらで回収します! イグナイト01は後退を!」
愛宕「了解…!」
夕雲の言葉に愛宕は頷き機体を反転させた。 なけなしの推力剤だが『龍鳳』への帰還くらいは出来る。
そして機体を加速させて『龍鳳』へと向かって行った。
愛宕「こちらイグナイト01、着艦します。 補給願います!」
翔鶴「アイギス・リード、了解!」
ヤクト用の装備の予備は殆ど無い。だが『彼女』を助ける為には、もう一度戦場へ戻るためには補給を行わなければならない。
そして夕雲のセイバーもザクⅢ改を乗せて龍鳳へと帰還した。
夕雲(G)「彼女をすぐに救護室へ!」
ヤマト「了解。今持って行きます」
秋月の意識は目覚めぬまま、ヤマトによってコックピットから出されて救護室へと運ばれる。
その顔には、無念そうな表情が浮かんでいた。
視点選択 直下
1.天城
2.リタ
3.青葉
227: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/11(月) 23:27:18.22 ID:OggZQQDX0
間宮「駄目です。量子通信も何かに阻害されて…」
青葉「戦況がこれでは… 一応データだけは取っておいてください」
間宮「わかりました」
二人は天城や榛名達から離れて別のルートを模索していた。しかし二人は通信を一切行う事が出来なくなり他の部隊と隔絶される。
フェネクスとガッデスはさらに奥地へと進む。敵の中枢部へと向けて…
間宮「Eセンサーに微弱な反応… 何、これ…?」
青葉「どうかしましたか?」
間宮「それが、センサーに何か反応があるんです。何かわからないのですが…」
青葉「わかりました。降りて確認します」
二機は進行を止めてその場に停止し青葉はフェネクスのハッチを開く。そして以前榛名と長波が見つけた武器の中から拝借した『マカロフPM』を握り締めコックピットから出た。
降りた先には人一人入るのがギリギリなくらいの扉があり、青葉をまるで誘うかのようだった。
青葉「機体は任せました。これより潜入します!」
間宮『了解』
青葉は元々こう言う分野が得意であり、戦闘は不得手なのだ。ようやく自身の力を役立てる時が来た、そう思いマカロフへと銃弾を込めて構える。
そして青葉はその部屋へと侵入した。
青葉「ここは…!うっ…」
入った部屋の先、青葉の前に広がっていたのは凄惨な光景だった。バラバラに切り刻まれた人間、継ぎ接ぎだらけにされた死体… 全てが死んでいたのだ。
青葉は人の死に慣れてはいた、しかしその光景だけは見るに堪えず吐き気を催す。
間宮『ブレイヴ03、どうかしましたか?』
青葉「こんな… こんなの…!」
それは全て人間の成れの果て、深海棲艦に捕らえられた人間の末路だった。
国籍も何もわからない。軍籍番号を示すものも無い、それでも彼女は心を痛める。その凄惨な光景に…
間宮『ブレイヴ03、青葉さん!』
青葉「もうちょっと、もうちょっとだけ先に進みます…!」
そう言って青葉は銃を構えて先へ進む。 そしてさらに奥にあった扉を開くと監獄のような場所に出る。その檻の一つには人型の深海棲艦が群がり、中からは悲鳴が聞こえた。そして青葉は自然の引き鉄に掛けた指に力を入れ、銃を放つ!
青葉「お前達が… お前達が居るから!」
1体1体の頭を撃ち抜き、予備の弾倉へと付け替えて再び銃を放つ。そして一体残らず殺したのを確認すると青葉はその檻へと歩いた。
檻の中には一人の少女が居た。彼女の脈を確認し、生きてる事を確認する。
青葉「生きてる…! こちらブレイヴ03、生存者を発見!」
間宮『了解!』
「ん…」
そして青葉の歓喜の声に、彼女は目を醒ました。
誰が居た? 直下
艦娘のみ
既出、主人公候補 NG
青葉「戦況がこれでは… 一応データだけは取っておいてください」
間宮「わかりました」
二人は天城や榛名達から離れて別のルートを模索していた。しかし二人は通信を一切行う事が出来なくなり他の部隊と隔絶される。
フェネクスとガッデスはさらに奥地へと進む。敵の中枢部へと向けて…
間宮「Eセンサーに微弱な反応… 何、これ…?」
青葉「どうかしましたか?」
間宮「それが、センサーに何か反応があるんです。何かわからないのですが…」
青葉「わかりました。降りて確認します」
二機は進行を止めてその場に停止し青葉はフェネクスのハッチを開く。そして以前榛名と長波が見つけた武器の中から拝借した『マカロフPM』を握り締めコックピットから出た。
降りた先には人一人入るのがギリギリなくらいの扉があり、青葉をまるで誘うかのようだった。
青葉「機体は任せました。これより潜入します!」
間宮『了解』
青葉は元々こう言う分野が得意であり、戦闘は不得手なのだ。ようやく自身の力を役立てる時が来た、そう思いマカロフへと銃弾を込めて構える。
そして青葉はその部屋へと侵入した。
青葉「ここは…!うっ…」
入った部屋の先、青葉の前に広がっていたのは凄惨な光景だった。バラバラに切り刻まれた人間、継ぎ接ぎだらけにされた死体… 全てが死んでいたのだ。
青葉は人の死に慣れてはいた、しかしその光景だけは見るに堪えず吐き気を催す。
間宮『ブレイヴ03、どうかしましたか?』
青葉「こんな… こんなの…!」
それは全て人間の成れの果て、深海棲艦に捕らえられた人間の末路だった。
国籍も何もわからない。軍籍番号を示すものも無い、それでも彼女は心を痛める。その凄惨な光景に…
間宮『ブレイヴ03、青葉さん!』
青葉「もうちょっと、もうちょっとだけ先に進みます…!」
そう言って青葉は銃を構えて先へ進む。 そしてさらに奥にあった扉を開くと監獄のような場所に出る。その檻の一つには人型の深海棲艦が群がり、中からは悲鳴が聞こえた。そして青葉は自然の引き鉄に掛けた指に力を入れ、銃を放つ!
青葉「お前達が… お前達が居るから!」
1体1体の頭を撃ち抜き、予備の弾倉へと付け替えて再び銃を放つ。そして一体残らず殺したのを確認すると青葉はその檻へと歩いた。
檻の中には一人の少女が居た。彼女の脈を確認し、生きてる事を確認する。
青葉「生きてる…! こちらブレイヴ03、生存者を発見!」
間宮『了解!』
「ん…」
そして青葉の歓喜の声に、彼女は目を醒ました。
誰が居た? 直下
艦娘のみ
既出、主人公候補 NG
230: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/12(火) 00:00:58.03 ID:Tlgud8i60
「アンタ… 人間、よね…?」
青葉「そうです」
ここで自分の名前を名乗ろうとして青葉は躊躇う。既に自分の悪名は轟いているのだ、きっとこの娘にも悪い印象を持たれているに違い無いと思い敢えて喋らなかった。
青葉は彼女を見る。体格は幼い、そして日本軍の艦娘である『朝潮型駆逐艦』の制服を着ていた。
青葉「他に生存者は?」
「…居ないわ。生きてるのは私だけ、皆連れてかれて戻ってこない…」
青葉「そうですか… ここを脱出します、歩けますか?」
そう言って青葉は手を差し伸べる。しかし彼女はその手を振り払う。
「一人で、歩ける…」
青葉「わかりました。 これから回収するので所属部隊と官姓名を」
満潮「『満潮』、所属は呉方面第7艦隊」
青葉「了解です」
満潮と名乗った少女を連れて施設の外へ出る。 途中で通った凄惨な光景に満潮は涙を堪えながらも外へ出た。
そして二人は水色の巨人と金の不死鳥が待つ場所へと移動した。
満潮「これって、私達を捕まえたロボット!? 何でアンタ達が…!」
青葉「詳しい事情は後ほど。 ブレイヴ04、『フェネクス』のコックピットは危険なので、『ガッデス』へと収容します」
間宮『了解しました』
青葉は機体へ乗り込み、マニュピレーターに満潮を乗せて『ガッデス』のコアファイターへと彼女を運ぶ。
青葉「乗り移ってください」
満潮「…わかった。あと、あそこ… あの子達を、あのままにするのは…」
青葉「わかりました」
アームド・アーマーBSの照準を先ほどの部屋に向けて合わせる。
そして追悼の祈りを込め、彼女達の骸をそのビームによって焼いた。
満潮「ありがと…」
青葉「いえ、あれは見るに堪えませんでした… とても可愛そうで…」
間宮「収容します」
間宮がコックピットのハッチを閉じるのを確認し、青葉も警戒態勢を取る。
間宮「居心地は悪いでしょうけど、少し我慢してください」
満潮「アンタ、もしかして…!」
間宮「話は後です。 今はこの場から離れます」
青葉「行きましょう」
そして二人は満潮を連れてさらに奥地へと進んでいった。
視点選択 直下
1.天城
2.リタ
青葉「そうです」
ここで自分の名前を名乗ろうとして青葉は躊躇う。既に自分の悪名は轟いているのだ、きっとこの娘にも悪い印象を持たれているに違い無いと思い敢えて喋らなかった。
青葉は彼女を見る。体格は幼い、そして日本軍の艦娘である『朝潮型駆逐艦』の制服を着ていた。
青葉「他に生存者は?」
「…居ないわ。生きてるのは私だけ、皆連れてかれて戻ってこない…」
青葉「そうですか… ここを脱出します、歩けますか?」
そう言って青葉は手を差し伸べる。しかし彼女はその手を振り払う。
「一人で、歩ける…」
青葉「わかりました。 これから回収するので所属部隊と官姓名を」
満潮「『満潮』、所属は呉方面第7艦隊」
青葉「了解です」
満潮と名乗った少女を連れて施設の外へ出る。 途中で通った凄惨な光景に満潮は涙を堪えながらも外へ出た。
そして二人は水色の巨人と金の不死鳥が待つ場所へと移動した。
満潮「これって、私達を捕まえたロボット!? 何でアンタ達が…!」
青葉「詳しい事情は後ほど。 ブレイヴ04、『フェネクス』のコックピットは危険なので、『ガッデス』へと収容します」
間宮『了解しました』
青葉は機体へ乗り込み、マニュピレーターに満潮を乗せて『ガッデス』のコアファイターへと彼女を運ぶ。
青葉「乗り移ってください」
満潮「…わかった。あと、あそこ… あの子達を、あのままにするのは…」
青葉「わかりました」
アームド・アーマーBSの照準を先ほどの部屋に向けて合わせる。
そして追悼の祈りを込め、彼女達の骸をそのビームによって焼いた。
満潮「ありがと…」
青葉「いえ、あれは見るに堪えませんでした… とても可愛そうで…」
間宮「収容します」
間宮がコックピットのハッチを閉じるのを確認し、青葉も警戒態勢を取る。
間宮「居心地は悪いでしょうけど、少し我慢してください」
満潮「アンタ、もしかして…!」
間宮「話は後です。 今はこの場から離れます」
青葉「行きましょう」
そして二人は満潮を連れてさらに奥地へと進んでいった。
視点選択 直下
1.天城
2.リタ
232: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/12(火) 00:42:40.67 ID:Tlgud8i60
side-リタ-
初風「見つけた! これより、戦域に突入する!」
リタ「ちょっと待って!あんまり先行しないで!」
リバウとウイングゼロは時雨達の戦う戦場へと到達する。そして2機共MS形態へと変形してそれぞれライフルで量産型キュベレイ軍団へと攻撃を加えて撃破した。
リタは戦場のただならぬ雰囲気に飲まれかけるが、何とか持ち直して戦闘を継続する。
リタ「邪気が、強すぎる…! 正気残って無いかも、覚悟して!」
初風「ッ…! でも、諦めないわよ!」
リタ「わかってる!」
時雨「リタ・ベルナル! 君も彼女に呼びかけるんだ!」
三日月「この場に居るニュータイプは貴女だけ、残された希望なんです!」
リタ「了解!」
リタは再び機体を変形させてクィン・マンサへと肉薄する。クィン・マンサはサーベルを発振させて振るうがリタは機体を分離させて回避した。
今の肉体になったリタは以前とは違う。 サイコミュに対する適性、そして能力も段違いになっている。
リタ「これも、ママの影響か…!」
恐らく『リタ・ベルナル』としての本来持つ力、そして『榛名の遺伝子』が持つニュータイプの力が加わり強化されているのだ。
そしてその力を持ってすれば愛宕が届けられなかった声も届けられる。
リタ「二人共、私が押さえ込む! 二人も呼びかけて!」
時雨・三日月「了解!」
リタは意識を集中させサイコフレームに自分の意思乗せて彼女へと呼びかけた!
説得台詞
リタ 直下
時雨 ↓2
三日月 ↓3
初風「見つけた! これより、戦域に突入する!」
リタ「ちょっと待って!あんまり先行しないで!」
リバウとウイングゼロは時雨達の戦う戦場へと到達する。そして2機共MS形態へと変形してそれぞれライフルで量産型キュベレイ軍団へと攻撃を加えて撃破した。
リタは戦場のただならぬ雰囲気に飲まれかけるが、何とか持ち直して戦闘を継続する。
リタ「邪気が、強すぎる…! 正気残って無いかも、覚悟して!」
初風「ッ…! でも、諦めないわよ!」
リタ「わかってる!」
時雨「リタ・ベルナル! 君も彼女に呼びかけるんだ!」
三日月「この場に居るニュータイプは貴女だけ、残された希望なんです!」
リタ「了解!」
リタは再び機体を変形させてクィン・マンサへと肉薄する。クィン・マンサはサーベルを発振させて振るうがリタは機体を分離させて回避した。
今の肉体になったリタは以前とは違う。 サイコミュに対する適性、そして能力も段違いになっている。
リタ「これも、ママの影響か…!」
恐らく『リタ・ベルナル』としての本来持つ力、そして『榛名の遺伝子』が持つニュータイプの力が加わり強化されているのだ。
そしてその力を持ってすれば愛宕が届けられなかった声も届けられる。
リタ「二人共、私が押さえ込む! 二人も呼びかけて!」
時雨・三日月「了解!」
リタは意識を集中させサイコフレームに自分の意思乗せて彼女へと呼びかけた!
説得台詞
リタ 直下
時雨 ↓2
三日月 ↓3
236: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/13(水) 00:38:02.11 ID:zLS1eIwM0
リタはクィン・マンサから放たれる悪意を読み取る。それはまるで以前の自分、NT-Dに呑まれた自身のようだった。
だけど今は『やり直し』て新たに生まれる事が出来、今ここにこうして居られる。その境遇を彼女に重ね、語りかける。
リタ「そんな悪意に呑まれないで!その機体も人の意思を感じる事の出来るマシーンなんだから初風の想いを感じてみなさいよ!」
クィン・マンサもサイコマシーン、人の意思を反映する事の出来るマシーンだ。言葉よりも深くその意思を通わせられる筈、自分自身もそうだったから。
しかしクィン・マンサはリタの言葉に耳を貸さず、リバウに対して再びサーベルを振るう。
リタ「くっ… 命はやり直せる、私はその事を知った! まだやり直しだって出来る筈だよ!」
駆逐棲姫『ダマレェェェェェェ!』
リタは辛うじて一撃を回避しバルカンを叩き込む。あくまでもそれは牽制に過ぎない。
2機が接近するだけの時間、それを稼ぐ為の…
リタ「取り付け!」
時雨・三日月「了解!」
リバウに気を捕らわれてる間にビギナとドーベンが接近し、クィン・マンサの足場を攻撃してバランスを崩す。
足場を崩した巨体はすぐに転倒し隙が生まれた。その隙を突いて時雨は説得をする。
時雨「もう止めるんだ!このままだと君が居なくなる!君の呪縛は僕達が断ち切る、だから!」
徐々に薄くなる『春雨』の意識を感じ取り時雨は叫ぶ。そして彼女は既に殆ど自我が残されておらず何者かに操られている、そう感じた。
だからその『呪縛』を断ち切れば戻れる、そう信じて。 三日月もまた、時雨と同じに感じている。
瑞鳳(G)「受け取って、三日月ちゃん!」
三日月「了解!」
ブリッツから投げられたのは『ガーベラ・ストレート』『タイガーピアス』、MS用の日本刀だ。そして三日月は2本を受け取り二刀流の構えを取る。
その型は瑞鳳直伝、東方不敗流剣術の二刀流版。元々瑞鳳によって武の才を見出されていた為、特別に仕込まれたものだ。
三日月(裏)「今の君は、何者かによって憎しみの感情に突き動かされこちらの話しは聞いてくれない、ならば君に『本物の暴力』によって強制的に聞けるようにしたあと」
三日月「私たちの思いを貴女に届け初風達の大切な存在である春雨に戻ってください」
そして再び起き上がろうとするクィン・マンサへと襲い掛かる!三日月は始めに右肩のバインダー基部、本体との接合部に向かって『タイガーピアス』を投げる。
突き刺さった『タイガーピアス』を三日月は引き抜き、そのまま振るいバインダーを切断する!
三日月(裏)「――――命中」
クィン・マンサはサーベルでドーベンを振り払おうとするが無駄だった。既に三日月は左肩に『ガーベラ・ストレート』を振り下ろし、両断する!
彼女の戦い方は以前バトルで『似た機体』にやった事の再現だった。防御を削り取ってから、圧倒的な攻撃を叩き込み相手に対し恐怖を与える『本物の暴力』、相手に恐怖を与える事に関しては有効だ。
駆逐棲姫「ナッ!?」
三日月「命中!」
『本物の暴力』はまだ止まらない。転倒しているクィン・マンサへと背部のタクティカル・アームズをブレードモードにして投げ付け腹部へと突き刺す。これで地面に固定され、もう逃げられない。
さらに三日月は胸部のメガ粒子砲に2本の刀を投げて突き刺す。そしてクィン・マンサを踏みつけ、刀を引き抜き滅多刺しにする!
駆逐棲姫「ガッ―――」
三日月(裏)「もう再生を始めたか。存外死太いな」
三日月はクィン・マンサを一瞥し、そして再び刀を振るう。『本物の暴力』は、まだ止まらない。
だけど今は『やり直し』て新たに生まれる事が出来、今ここにこうして居られる。その境遇を彼女に重ね、語りかける。
リタ「そんな悪意に呑まれないで!その機体も人の意思を感じる事の出来るマシーンなんだから初風の想いを感じてみなさいよ!」
クィン・マンサもサイコマシーン、人の意思を反映する事の出来るマシーンだ。言葉よりも深くその意思を通わせられる筈、自分自身もそうだったから。
しかしクィン・マンサはリタの言葉に耳を貸さず、リバウに対して再びサーベルを振るう。
リタ「くっ… 命はやり直せる、私はその事を知った! まだやり直しだって出来る筈だよ!」
駆逐棲姫『ダマレェェェェェェ!』
リタは辛うじて一撃を回避しバルカンを叩き込む。あくまでもそれは牽制に過ぎない。
2機が接近するだけの時間、それを稼ぐ為の…
リタ「取り付け!」
時雨・三日月「了解!」
リバウに気を捕らわれてる間にビギナとドーベンが接近し、クィン・マンサの足場を攻撃してバランスを崩す。
足場を崩した巨体はすぐに転倒し隙が生まれた。その隙を突いて時雨は説得をする。
時雨「もう止めるんだ!このままだと君が居なくなる!君の呪縛は僕達が断ち切る、だから!」
徐々に薄くなる『春雨』の意識を感じ取り時雨は叫ぶ。そして彼女は既に殆ど自我が残されておらず何者かに操られている、そう感じた。
だからその『呪縛』を断ち切れば戻れる、そう信じて。 三日月もまた、時雨と同じに感じている。
瑞鳳(G)「受け取って、三日月ちゃん!」
三日月「了解!」
ブリッツから投げられたのは『ガーベラ・ストレート』『タイガーピアス』、MS用の日本刀だ。そして三日月は2本を受け取り二刀流の構えを取る。
その型は瑞鳳直伝、東方不敗流剣術の二刀流版。元々瑞鳳によって武の才を見出されていた為、特別に仕込まれたものだ。
三日月(裏)「今の君は、何者かによって憎しみの感情に突き動かされこちらの話しは聞いてくれない、ならば君に『本物の暴力』によって強制的に聞けるようにしたあと」
三日月「私たちの思いを貴女に届け初風達の大切な存在である春雨に戻ってください」
そして再び起き上がろうとするクィン・マンサへと襲い掛かる!三日月は始めに右肩のバインダー基部、本体との接合部に向かって『タイガーピアス』を投げる。
突き刺さった『タイガーピアス』を三日月は引き抜き、そのまま振るいバインダーを切断する!
三日月(裏)「――――命中」
クィン・マンサはサーベルでドーベンを振り払おうとするが無駄だった。既に三日月は左肩に『ガーベラ・ストレート』を振り下ろし、両断する!
彼女の戦い方は以前バトルで『似た機体』にやった事の再現だった。防御を削り取ってから、圧倒的な攻撃を叩き込み相手に対し恐怖を与える『本物の暴力』、相手に恐怖を与える事に関しては有効だ。
駆逐棲姫「ナッ!?」
三日月「命中!」
『本物の暴力』はまだ止まらない。転倒しているクィン・マンサへと背部のタクティカル・アームズをブレードモードにして投げ付け腹部へと突き刺す。これで地面に固定され、もう逃げられない。
さらに三日月は胸部のメガ粒子砲に2本の刀を投げて突き刺す。そしてクィン・マンサを踏みつけ、刀を引き抜き滅多刺しにする!
駆逐棲姫「ガッ―――」
三日月(裏)「もう再生を始めたか。存外死太いな」
三日月はクィン・マンサを一瞥し、そして再び刀を振るう。『本物の暴力』は、まだ止まらない。
237: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/13(水) 01:59:54.94 ID:zLS1eIwM0
side-天城-
天城は銃身を切り裂かれたアームド・アーマーBSを機体からパージする。 デッドウェイトになるなら軽くした方が勝機があがる、そう考えたからだ。
2機の戦闘はほぼ互角だった。νガンダムも既にシールドとファンネル4基を失っており、天城の損失はBSのみ。そう、天城の力は『アムロ・レイ』とほぼ同格になっているのだ。
(キミは―――)
天城「アムロ・レイ、先ほど『シャア以下』と言った事は訂正しましょう」
(何っ!?)
天城「矛を交えてわかりました… 今の貴方は変わらなかった人類に絶望した、シャア・アズナブルと立場が入れ替わってるだけです」
(俺とシャアを一緒にするのか!)
天城「ええ、そうです。 自分が心の輝きを示した、だけど人類は何も変わらない… それどころか『ユニコーン』や『バンシィ』、可能性を謳いながら可能性を抹殺するマシーンを建造した。
そんな人類に嫌気が差して、『憎悪の力』を受け入れた。 そうでは無いのですか?」
それはニュータイプだからわかった訳では無い。だが天城の直感がそれを告げていた。
そして天城は決着を付けるべく再びジャベリンを引き抜き、構える。榛名の『振るう』構えとは違う、槍術に似た天城独特の『突き刺し』の構えだ。
(キミに俺の何がわかる!)
天城「わかりません。 ニュータイプは相互理解に長ける、しかしわかりあえ無い存在は結局互いを理解するのは難しいんです…
だから貴方は最後までシャアを否定し続けた。なら今度は、天城が貴方を否定して人の心の輝きを示しましょう!」
νガンダムもサーベルを引き抜いて構えを取る。 そして互いににらみ合いとなり、それぞれが仕掛けるのを待ち構えた。
その静寂を打ち砕いたのは天城だった。 アームド・アーマーDE2基分の推力を用いて突撃をかける!
(甘い!)
直線的な攻撃であり、速いとは言え避けられる事は明白だった。
そしてνガンダムはその攻撃を避けてユニコーンの後方へと回り込む。しかし、天城にはそれがわかっていた。
天城「どっちが!」
ユニコーンの背部に装備されているDEを射出しサーベルを振り下ろそうとしたνガンダムへとぶつける。瞬時に行われた『ソレ』にνガンダムの反応は一瞬遅れる。
そしてユニコーンは振り向き様にジャベリンを振るい、サーベルを持っていた右腕を切り落とした!
(しまっ…!)
天城「勝負あり、です」
着地し、膝をつくνガンダム。 それに対してユニコーンはジャベリンを押し付ける。
しかし天城はジャベリンのビームをカットして、発振を止めた。
(何故止めを刺さない…)
天城「その残ったファンネルを使えば、もっとこちらを追い込めたでしょう。 だから、これで相子です。
少しそこで頭を冷やしててください。 これから、天城も姉さんを追います」
(待て。 キミの、キミが戦う理由は何だ?)
決まりきった答え、そして天城の根幹を成すもの。 それを天城は彼へと伝えた。
天城「守りたいから。 大好きな姉さんを、そして私達を育んだ世界を。 ただ、それだけです」
そう言って天城はDEを背部へと再び装着させて榛名が進んだ先へと向かう。
かつて『守るものが無い』、そう言われた男に対してその少女の台詞は響くものがある。 守るべきものを持つ者、そして持たざる者の差は小さいけれどとてつも無く大きな差であった。
天城は銃身を切り裂かれたアームド・アーマーBSを機体からパージする。 デッドウェイトになるなら軽くした方が勝機があがる、そう考えたからだ。
2機の戦闘はほぼ互角だった。νガンダムも既にシールドとファンネル4基を失っており、天城の損失はBSのみ。そう、天城の力は『アムロ・レイ』とほぼ同格になっているのだ。
(キミは―――)
天城「アムロ・レイ、先ほど『シャア以下』と言った事は訂正しましょう」
(何っ!?)
天城「矛を交えてわかりました… 今の貴方は変わらなかった人類に絶望した、シャア・アズナブルと立場が入れ替わってるだけです」
(俺とシャアを一緒にするのか!)
天城「ええ、そうです。 自分が心の輝きを示した、だけど人類は何も変わらない… それどころか『ユニコーン』や『バンシィ』、可能性を謳いながら可能性を抹殺するマシーンを建造した。
そんな人類に嫌気が差して、『憎悪の力』を受け入れた。 そうでは無いのですか?」
それはニュータイプだからわかった訳では無い。だが天城の直感がそれを告げていた。
そして天城は決着を付けるべく再びジャベリンを引き抜き、構える。榛名の『振るう』構えとは違う、槍術に似た天城独特の『突き刺し』の構えだ。
(キミに俺の何がわかる!)
天城「わかりません。 ニュータイプは相互理解に長ける、しかしわかりあえ無い存在は結局互いを理解するのは難しいんです…
だから貴方は最後までシャアを否定し続けた。なら今度は、天城が貴方を否定して人の心の輝きを示しましょう!」
νガンダムもサーベルを引き抜いて構えを取る。 そして互いににらみ合いとなり、それぞれが仕掛けるのを待ち構えた。
その静寂を打ち砕いたのは天城だった。 アームド・アーマーDE2基分の推力を用いて突撃をかける!
(甘い!)
直線的な攻撃であり、速いとは言え避けられる事は明白だった。
そしてνガンダムはその攻撃を避けてユニコーンの後方へと回り込む。しかし、天城にはそれがわかっていた。
天城「どっちが!」
ユニコーンの背部に装備されているDEを射出しサーベルを振り下ろそうとしたνガンダムへとぶつける。瞬時に行われた『ソレ』にνガンダムの反応は一瞬遅れる。
そしてユニコーンは振り向き様にジャベリンを振るい、サーベルを持っていた右腕を切り落とした!
(しまっ…!)
天城「勝負あり、です」
着地し、膝をつくνガンダム。 それに対してユニコーンはジャベリンを押し付ける。
しかし天城はジャベリンのビームをカットして、発振を止めた。
(何故止めを刺さない…)
天城「その残ったファンネルを使えば、もっとこちらを追い込めたでしょう。 だから、これで相子です。
少しそこで頭を冷やしててください。 これから、天城も姉さんを追います」
(待て。 キミの、キミが戦う理由は何だ?)
決まりきった答え、そして天城の根幹を成すもの。 それを天城は彼へと伝えた。
天城「守りたいから。 大好きな姉さんを、そして私達を育んだ世界を。 ただ、それだけです」
そう言って天城はDEを背部へと再び装着させて榛名が進んだ先へと向かう。
かつて『守るものが無い』、そう言われた男に対してその少女の台詞は響くものがある。 守るべきものを持つ者、そして持たざる者の差は小さいけれどとてつも無く大きな差であった。
243: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/13(水) 23:33:57.79 ID:zLS1eIwM0
side-榛名-
榛名「…もう良い、そうじゃないですか? シャア・アズナブル」
(…)
奥地へと進む最中、黒き獅子の乗り手は真紅の機体へと話しかける。
榛名は『彼』へと全幅の信頼を寄せていた、少なくとも今の時点では。だからこそ彼に聞きたかった。
榛名「どうして榛名や天城を助けた? 少なくとも、貴方に助ける理由は無いでしょうに」
(今を生きる者、そして新たに萌芽した若い『ニュータイプ』、それを助けたいと思った。不満かね?)
榛名「それだけですか?」
榛名の疑念は益々増していく。 『若いニュータイプ』、榛名と天城は少なくともシャアより若いし天城に至っては10代だ。
そして榛名は既に母親、天城もまた体型的には母性が強そうである。 そしてシャア・アズナブルは…
(…何か勘違いをしていないかね?)
榛名「疑念だけです。まだ」
(私は以前、その強すぎる力に身を滅ぼしたニュータイプを知っている。世界は違う、とは言えキミ達は次代を担う存在だ。
その力に今度こそ潰れて欲しく無い、そう思っているだけだ。それが例え誰であろうともな)
榛名「なら構いません。 天城に手を出さないのであれば」
(キミは、些か過保護すぎる)
二人は軽口を叩きながらも警戒しつつ先へ進む。 そして敵意が最も濃い場所、開けた場所へと2機は出た。
榛名「大きな場所… 地下、ですか?」
(恐らく、しかしここは…)
榛名「大きな、樹…?」
地面から伸びるのは白く発光した樹、MSより遥かに大きく200メートル以上あるソレはその場所に佇んでいた。
その神々しい威容に、榛名の頭の中には『セフィロト』や『ユグドラシル』などの神話や宗教で使われた『生命の樹』・『世界樹』のような言葉が思い浮かぶ。
榛名「なんて、威圧… バンシィが、震えている…!」
(これが、深海棲艦と呼ばれる存在の根源… 何だ、これは…!)
その時『彼』が見つけたのは無数のカプセル。 全て大樹の中に埋められる形で繋がっていた。
そして榛名は感じる。 その一つの中に交戦した『クィン・マンサ』と同じもの、『春雨』と呼ばれた少女が居たのを。
榛名「どう言う事!? 彼女は、今…」
(これが、彼女の本体だ。 しかし意識は既に、『あちら側』にある)
榛名「まさか、リタと同じ!」
リタ・ベルナルは肉体を既に失っていた。 だから代替となる肉体を形成しなおし、榛名が意識を植え付ける事で新たな生を得たのだ。
そしてもし、『深海棲艦の器』に意識を移されて歪められたのだとすれば…
榛名「意識を、再び植え直せば…!」
(そう言う事だ)
榛名「…もう良い、そうじゃないですか? シャア・アズナブル」
(…)
奥地へと進む最中、黒き獅子の乗り手は真紅の機体へと話しかける。
榛名は『彼』へと全幅の信頼を寄せていた、少なくとも今の時点では。だからこそ彼に聞きたかった。
榛名「どうして榛名や天城を助けた? 少なくとも、貴方に助ける理由は無いでしょうに」
(今を生きる者、そして新たに萌芽した若い『ニュータイプ』、それを助けたいと思った。不満かね?)
榛名「それだけですか?」
榛名の疑念は益々増していく。 『若いニュータイプ』、榛名と天城は少なくともシャアより若いし天城に至っては10代だ。
そして榛名は既に母親、天城もまた体型的には母性が強そうである。 そしてシャア・アズナブルは…
(…何か勘違いをしていないかね?)
榛名「疑念だけです。まだ」
(私は以前、その強すぎる力に身を滅ぼしたニュータイプを知っている。世界は違う、とは言えキミ達は次代を担う存在だ。
その力に今度こそ潰れて欲しく無い、そう思っているだけだ。それが例え誰であろうともな)
榛名「なら構いません。 天城に手を出さないのであれば」
(キミは、些か過保護すぎる)
二人は軽口を叩きながらも警戒しつつ先へ進む。 そして敵意が最も濃い場所、開けた場所へと2機は出た。
榛名「大きな場所… 地下、ですか?」
(恐らく、しかしここは…)
榛名「大きな、樹…?」
地面から伸びるのは白く発光した樹、MSより遥かに大きく200メートル以上あるソレはその場所に佇んでいた。
その神々しい威容に、榛名の頭の中には『セフィロト』や『ユグドラシル』などの神話や宗教で使われた『生命の樹』・『世界樹』のような言葉が思い浮かぶ。
榛名「なんて、威圧… バンシィが、震えている…!」
(これが、深海棲艦と呼ばれる存在の根源… 何だ、これは…!)
その時『彼』が見つけたのは無数のカプセル。 全て大樹の中に埋められる形で繋がっていた。
そして榛名は感じる。 その一つの中に交戦した『クィン・マンサ』と同じもの、『春雨』と呼ばれた少女が居たのを。
榛名「どう言う事!? 彼女は、今…」
(これが、彼女の本体だ。 しかし意識は既に、『あちら側』にある)
榛名「まさか、リタと同じ!」
リタ・ベルナルは肉体を既に失っていた。 だから代替となる肉体を形成しなおし、榛名が意識を植え付ける事で新たな生を得たのだ。
そしてもし、『深海棲艦の器』に意識を移されて歪められたのだとすれば…
榛名「意識を、再び植え直せば…!」
(そう言う事だ)
244: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/14(木) 00:05:29.28 ID:Gj0bAUcn0
サザビーが頭部のコックピットを開く。そして『彼』は榛名にある指示を下した。
(彼女を、大樹から引き剥がしてくれ)
榛名「しかし、意識が無いのに… それにあれが生命維持装置の役割だとしたら!」
(考えがある。 彼女を引き剥がして、コックピットに乗せてくれ)
榛名には嫌な予感しかしなかった。 そう、似たような事を既にやったのが居る。
そしてそれは、自分の娘。 しかし現状有効手段はそれしか考えられず榛名は彼の指示に従い、大樹から『春雨の体』を引き剥がす。
榛名「えっと、タオル…」
榛名はコックピットに入れておいたタオルを彼女の体に巻いてから、『春雨の体』をサザビーのコックピットシートへと置いた。
その体には、微弱ながらも脈が残っておりまだ命を残している。 しかしこのまま意識が無ければ死ぬ、ならばそうするしか無い。
榛名「お願いします」
(了解した)
そしてハッチが閉じ、再びサザビーに火が灯る。 そして通信回線がオンになって通信が可能になった。
回線をオンにすると操縦桿を握る、彼女の姿が映し出される。 そう、意識が芽生えたのだ。ただしその意識は…
春雨(シャア)「落ち着かんな」
榛名「…やっぱり、 コンです」
シャア「君は物言いがストレート過ぎる」
リタ・ベルナル、榛名の娘が青葉の体を乗っ取り『フェネクス』から解放されようとした事の再現だ。
ただし青葉の時と違うのはその意識が、31歳で コンの男だと言う事だった。
シャア「では行くとしよう」
榛名「リタに後で怒られそう…」
シャア「一時的に拝借しただけだ。 確保できれば、直ぐに返す」
榛名「なら、構いませんけど…」
そして先程の道を2機は引き返す。 二人が部屋から出た直後にそれは起こった。 大樹が青い光に包まれ、消えたのだ。
直後、大規模な地震が起き始め天井が崩落を始める。榛名達はそれを感じ取り、機体を加速させ逃げようと図った。
榛名「消えた…!?」
シャア「急ぐぞ、この基地の崩落まで時間が残されていない!」
榛名「了解! ブレイヴ02・03・04、アンリミテッド01、応答を!」
天城『姉さん、一体何が!』
榛名「中枢が消失、そのまま基地が崩落を始めています!」
青葉『ええっ!?』
榛名「基地から一刻も早く離脱を! アンリミテッド01も!」
間宮『りょ、了解です!』
瑞鳳『了解、ブレイヴ01! アンリミテッド01、04撤収を開始します!』
そして退路を急ぐと共に、榛名はある事に気付いた。 上の邪気、『クィン・マンサ』の邪気が増している事に…
シャア「急げ! 彼女は、崩壊する基地にある憎悪全てを押し付けられている!」
榛名「ッ…! 了解!」
(彼女を、大樹から引き剥がしてくれ)
榛名「しかし、意識が無いのに… それにあれが生命維持装置の役割だとしたら!」
(考えがある。 彼女を引き剥がして、コックピットに乗せてくれ)
榛名には嫌な予感しかしなかった。 そう、似たような事を既にやったのが居る。
そしてそれは、自分の娘。 しかし現状有効手段はそれしか考えられず榛名は彼の指示に従い、大樹から『春雨の体』を引き剥がす。
榛名「えっと、タオル…」
榛名はコックピットに入れておいたタオルを彼女の体に巻いてから、『春雨の体』をサザビーのコックピットシートへと置いた。
その体には、微弱ながらも脈が残っておりまだ命を残している。 しかしこのまま意識が無ければ死ぬ、ならばそうするしか無い。
榛名「お願いします」
(了解した)
そしてハッチが閉じ、再びサザビーに火が灯る。 そして通信回線がオンになって通信が可能になった。
回線をオンにすると操縦桿を握る、彼女の姿が映し出される。 そう、意識が芽生えたのだ。ただしその意識は…
春雨(シャア)「落ち着かんな」
榛名「…やっぱり、 コンです」
シャア「君は物言いがストレート過ぎる」
リタ・ベルナル、榛名の娘が青葉の体を乗っ取り『フェネクス』から解放されようとした事の再現だ。
ただし青葉の時と違うのはその意識が、31歳で コンの男だと言う事だった。
シャア「では行くとしよう」
榛名「リタに後で怒られそう…」
シャア「一時的に拝借しただけだ。 確保できれば、直ぐに返す」
榛名「なら、構いませんけど…」
そして先程の道を2機は引き返す。 二人が部屋から出た直後にそれは起こった。 大樹が青い光に包まれ、消えたのだ。
直後、大規模な地震が起き始め天井が崩落を始める。榛名達はそれを感じ取り、機体を加速させ逃げようと図った。
榛名「消えた…!?」
シャア「急ぐぞ、この基地の崩落まで時間が残されていない!」
榛名「了解! ブレイヴ02・03・04、アンリミテッド01、応答を!」
天城『姉さん、一体何が!』
榛名「中枢が消失、そのまま基地が崩落を始めています!」
青葉『ええっ!?』
榛名「基地から一刻も早く離脱を! アンリミテッド01も!」
間宮『りょ、了解です!』
瑞鳳『了解、ブレイヴ01! アンリミテッド01、04撤収を開始します!』
そして退路を急ぐと共に、榛名はある事に気付いた。 上の邪気、『クィン・マンサ』の邪気が増している事に…
シャア「急げ! 彼女は、崩壊する基地にある憎悪全てを押し付けられている!」
榛名「ッ…! 了解!」
245: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/14(木) 00:12:00.18 ID:Gj0bAUcn0
イベント(基地突入組) 直下
250: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/14(木) 19:26:50.65 ID:Gj0bAUcn0
シャア「ええい、崩壊する速度が想定以上だ!」
榛名「くっ…!このままでは押し潰される…!」
天城「こっちです姉さん!」
脱出を図るバンシィとサザビーに天城の駆るユニコーンが合流し、2機を誘導する。
榛名「天城!」
天城「先ほど退避経路となる隠し通路を見つけました! 今、基地に突入していた全機そこに待機しています!」
シャア「よし、このまま全速だ!」
天城「え、えと…」
榛名「積もる事情は後ほど、今は退避してクィン・マンサを止めます!」
シャア「意識の器は見つけた、後はこの娘に再び意識を移せば全てが終わる」
天城「その前に上の邪気を、クィン・マンサを止めなければ…!」
3機は複雑な道を潜り抜けると、MAでも通れる程の大きな穴が存在していた。
そしてそこには6機のMSが既に待機している。
榛名「νガンダム!? どうして…」
天城「彼が、この場所を教えてくれました」
νガンダムに既に敵意は無かった。 彼もまた選んだ、今を生きる者を助ける事を。
(先ほどはすまなかった… 彼女に言われて思い出したよ、人の心の力と言うものを)
シャア「フ… 貴様程の男が、年下の若い女に諭されるとはな」
(シャア!?)
瑞鳳「え、どう言う事?」
榛名「先ほど敵の中枢、巨大な樹の中で『春雨さんの体』を発見・保護しました。 しかし意識の無い状態では呼吸すらままならない、なので応急処置的な意味合いでサザビーに宿る『シャア・アズナブル』の意識を一時的に移しました」
青葉「リタと同じ、と言う事ですか?」
榛名「ええ、そして彼女本来の意識を保護した後もう一度彼女の意識を植え付けます」
舞風「そんな事出来るの?」
榛名「リタと同じ容量でやれば、しかし彼女が拒否すればそれまでです」
間宮「一か八か、ですか…」
(シャア、貴様恥ずかしくないのか!)
シャア「恥ずかしいさ。 だが、手段を選ぶ余裕など無い。 それを分かるんだよ、アムロ!」
( コンの癖に、少女の体に宿るなどと…!)
シャア「アムロ、貴様まで言うか!」
(アクシズでの最後の言葉、忘れた訳ではあるまい!)
満潮「何か、もめて無い?」
間宮「詳しい事は知りませんが、そう言う関係だったらしいんです…」
榛名「間宮さん、その子は?」
間宮「満潮さん、この棲地に捕らわれているのを保護しました」
青葉「他の生存者は見つかりませんでした…」
榛名「そうですか… では一刻も早く、ここから離脱します!」
榛名「くっ…!このままでは押し潰される…!」
天城「こっちです姉さん!」
脱出を図るバンシィとサザビーに天城の駆るユニコーンが合流し、2機を誘導する。
榛名「天城!」
天城「先ほど退避経路となる隠し通路を見つけました! 今、基地に突入していた全機そこに待機しています!」
シャア「よし、このまま全速だ!」
天城「え、えと…」
榛名「積もる事情は後ほど、今は退避してクィン・マンサを止めます!」
シャア「意識の器は見つけた、後はこの娘に再び意識を移せば全てが終わる」
天城「その前に上の邪気を、クィン・マンサを止めなければ…!」
3機は複雑な道を潜り抜けると、MAでも通れる程の大きな穴が存在していた。
そしてそこには6機のMSが既に待機している。
榛名「νガンダム!? どうして…」
天城「彼が、この場所を教えてくれました」
νガンダムに既に敵意は無かった。 彼もまた選んだ、今を生きる者を助ける事を。
(先ほどはすまなかった… 彼女に言われて思い出したよ、人の心の力と言うものを)
シャア「フ… 貴様程の男が、年下の若い女に諭されるとはな」
(シャア!?)
瑞鳳「え、どう言う事?」
榛名「先ほど敵の中枢、巨大な樹の中で『春雨さんの体』を発見・保護しました。 しかし意識の無い状態では呼吸すらままならない、なので応急処置的な意味合いでサザビーに宿る『シャア・アズナブル』の意識を一時的に移しました」
青葉「リタと同じ、と言う事ですか?」
榛名「ええ、そして彼女本来の意識を保護した後もう一度彼女の意識を植え付けます」
舞風「そんな事出来るの?」
榛名「リタと同じ容量でやれば、しかし彼女が拒否すればそれまでです」
間宮「一か八か、ですか…」
(シャア、貴様恥ずかしくないのか!)
シャア「恥ずかしいさ。 だが、手段を選ぶ余裕など無い。 それを分かるんだよ、アムロ!」
( コンの癖に、少女の体に宿るなどと…!)
シャア「アムロ、貴様まで言うか!」
(アクシズでの最後の言葉、忘れた訳ではあるまい!)
満潮「何か、もめて無い?」
間宮「詳しい事は知りませんが、そう言う関係だったらしいんです…」
榛名「間宮さん、その子は?」
間宮「満潮さん、この棲地に捕らわれているのを保護しました」
青葉「他の生存者は見つかりませんでした…」
榛名「そうですか… では一刻も早く、ここから離脱します!」
251: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/14(木) 21:23:52.16 ID:Gj0bAUcn0
《棲地MI 飛行場跡》
洞窟から『バンシィ』『ユニコーン』『フェネクス』『ガッデス』『サザビー』『νガンダム』『エピオン』『デルタプラス』『アクエリアス』が飛び出し、着地する。
既に棲地の外部構造物も崩落を始めていて、正規ルートから出ていれば巻き込まれていたかも知れないほどだった。
舞風「よしっ、地上に出れた!」
青葉「間一髪、でしたね…」
間宮「あれ、そんな…」
瑞鳳「どうかしましたか?」
間宮「Eセンサーが、異常をきたして… あり得無い反応を…!」
間宮はセンサー類に異常が無いかチェックを走らせる。しかし、正常稼動とだけ返答されており異常を示さない。
センサーに写っているもの、それは『クィン・マンサ』を中心に先ほど倒した筈の『デストロイ』や他の機体達が示されていた。
榛名「うぐっ…! これ、は…」
天城「凄まじい、憎しみ… 基地に残っていた、全部が…」
シャア「何だと言うのだ、これは…!」
(先ほどより、憎悪が増している!気を付けろ、これは…)
視線の先、クィン・マンサが宙へと浮かび上がりそれに呼応するが如く他の残存していたMSや破壊された残骸が集まっていき一つの繭を生み出す。
そしてそれは棲地の構造物の残骸すらも取り込んでいき膨張を始める!
青葉「何…」
瑞鳳「各部隊、聞こえますか!」
愛宕『こちらイグナイト・リード、何があったの…?』
春雨(G)『スプリング・リード、もう一人の私は…』
瑞鳳(G)『クロイツ・リード、一体何やらかしてきたの?』
翔鶴『イージス・リード、敵がどんどん消えてひとつに…!』
瑞鳳は全ての機体のシグナルを確認する。 先ほど戦線を離脱したザクⅢ改以外の存在は確認出来た。そして9機の部隊にリバウとウイングゼロが接近する。
リタ「ママ、無事!?」
榛名「リタ、初風さん!」
初風「一体何がどうなってるのよ!」
シャア「赤い機体、あれは…」
初風「嘘… 春雨、なの…?」
榛名「体はそうですが中は違います。今は30代の コンが中に居ます。
深海棲艦の体は偽り、こちらが本物の肉体のようでした」
初風「じゃあ、あそこに居るのは…」
シャア「体は偽り、心は本物と言う訳だ。 あといい加減、その呼び方は止めてくれ」
リタ「シャア・アズナブル…! どうしてここに居る!」
シャア「君と同じだよ。 サイコフレームに命を吸われ、肉体は死したが意識だけは残ってしまった」
リタ「お前のせいで、お前が第二次ネオ・ジオン紛争を起こさなければ!」
榛名「リタ、抑えて。 いくら遠因がシャアとは言え、今は共闘関係です。怒りますよ?」
リタ「チッ… 了解…」
(彼女、何があった?)
榛名「実の両親をジオンに殺され、ジオン残党との戦闘による『フェネクス』の暴走が原因でリタは…」
洞窟から『バンシィ』『ユニコーン』『フェネクス』『ガッデス』『サザビー』『νガンダム』『エピオン』『デルタプラス』『アクエリアス』が飛び出し、着地する。
既に棲地の外部構造物も崩落を始めていて、正規ルートから出ていれば巻き込まれていたかも知れないほどだった。
舞風「よしっ、地上に出れた!」
青葉「間一髪、でしたね…」
間宮「あれ、そんな…」
瑞鳳「どうかしましたか?」
間宮「Eセンサーが、異常をきたして… あり得無い反応を…!」
間宮はセンサー類に異常が無いかチェックを走らせる。しかし、正常稼動とだけ返答されており異常を示さない。
センサーに写っているもの、それは『クィン・マンサ』を中心に先ほど倒した筈の『デストロイ』や他の機体達が示されていた。
榛名「うぐっ…! これ、は…」
天城「凄まじい、憎しみ… 基地に残っていた、全部が…」
シャア「何だと言うのだ、これは…!」
(先ほどより、憎悪が増している!気を付けろ、これは…)
視線の先、クィン・マンサが宙へと浮かび上がりそれに呼応するが如く他の残存していたMSや破壊された残骸が集まっていき一つの繭を生み出す。
そしてそれは棲地の構造物の残骸すらも取り込んでいき膨張を始める!
青葉「何…」
瑞鳳「各部隊、聞こえますか!」
愛宕『こちらイグナイト・リード、何があったの…?』
春雨(G)『スプリング・リード、もう一人の私は…』
瑞鳳(G)『クロイツ・リード、一体何やらかしてきたの?』
翔鶴『イージス・リード、敵がどんどん消えてひとつに…!』
瑞鳳は全ての機体のシグナルを確認する。 先ほど戦線を離脱したザクⅢ改以外の存在は確認出来た。そして9機の部隊にリバウとウイングゼロが接近する。
リタ「ママ、無事!?」
榛名「リタ、初風さん!」
初風「一体何がどうなってるのよ!」
シャア「赤い機体、あれは…」
初風「嘘… 春雨、なの…?」
榛名「体はそうですが中は違います。今は30代の コンが中に居ます。
深海棲艦の体は偽り、こちらが本物の肉体のようでした」
初風「じゃあ、あそこに居るのは…」
シャア「体は偽り、心は本物と言う訳だ。 あといい加減、その呼び方は止めてくれ」
リタ「シャア・アズナブル…! どうしてここに居る!」
シャア「君と同じだよ。 サイコフレームに命を吸われ、肉体は死したが意識だけは残ってしまった」
リタ「お前のせいで、お前が第二次ネオ・ジオン紛争を起こさなければ!」
榛名「リタ、抑えて。 いくら遠因がシャアとは言え、今は共闘関係です。怒りますよ?」
リタ「チッ… 了解…」
(彼女、何があった?)
榛名「実の両親をジオンに殺され、ジオン残党との戦闘による『フェネクス』の暴走が原因でリタは…」
252: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/14(木) 21:48:20.46 ID:Gj0bAUcn0
シャア「来るぞ、気を付けろ!」
リタ「言われなくても!」
2機の真紅の機体がその宙に浮いた球体へと銃を向ける。 それに続くように全ての機体が一斉に銃口を向けた。
そしてその巨大な球体が人型となっていく!
榛名「あれは…」
天城「『クィン・マンサ』… ですが…!」
青葉「巨大化して…!」
その巨体は先ほどの大樹より大きい、800M近い巨体の『クィン・マンサ』となって陸地へと降り立つ。
着地の衝撃だけでも凄まじいものだが、問題はそこでは無かった。
間宮「あんなのが、暴れ始めたら…」
満潮「世界が、持たない…」
その光景を龍鳳からヤマト達は見る。
そしてヤマトとコトノは互いに見合って、ある決断を下した。
ヤマト「朝潮さん、聞こえますか!」
朝潮『こ、こちら朝潮です!』
コトノ「これから、貴女にあるものを預ける。 それを、榛名に運んで!
ここに残った機体の中で辿り着ける可能性が高いのはアンタだけよ!」
朝潮『りょ、了解!』
二人は甲板に出てガデッサから降りた朝潮にあるものを託した。
それは、一昨日公園で拾った『石』だ。
朝潮「これを、ですか…?」
ヤマト「ええ、これが切り札になりうる…」
コトノ「彼女を救い出す、唯一のね」
シャア「ここで食い止めるぞ! そして中から『彼女』を救い出すんだ!」
榛名「了解! 天城、青葉さん!」
天城「NT-D!」
青葉「フェネクス!」
バンシィに続いてユニコーンとフェネクスがガンダムとなる。
そしてそれぞれが持てる力を持って、その巨体へと挑む!
イベント 直下
リタ「言われなくても!」
2機の真紅の機体がその宙に浮いた球体へと銃を向ける。 それに続くように全ての機体が一斉に銃口を向けた。
そしてその巨大な球体が人型となっていく!
榛名「あれは…」
天城「『クィン・マンサ』… ですが…!」
青葉「巨大化して…!」
その巨体は先ほどの大樹より大きい、800M近い巨体の『クィン・マンサ』となって陸地へと降り立つ。
着地の衝撃だけでも凄まじいものだが、問題はそこでは無かった。
間宮「あんなのが、暴れ始めたら…」
満潮「世界が、持たない…」
その光景を龍鳳からヤマト達は見る。
そしてヤマトとコトノは互いに見合って、ある決断を下した。
ヤマト「朝潮さん、聞こえますか!」
朝潮『こ、こちら朝潮です!』
コトノ「これから、貴女にあるものを預ける。 それを、榛名に運んで!
ここに残った機体の中で辿り着ける可能性が高いのはアンタだけよ!」
朝潮『りょ、了解!』
二人は甲板に出てガデッサから降りた朝潮にあるものを託した。
それは、一昨日公園で拾った『石』だ。
朝潮「これを、ですか…?」
ヤマト「ええ、これが切り札になりうる…」
コトノ「彼女を救い出す、唯一のね」
シャア「ここで食い止めるぞ! そして中から『彼女』を救い出すんだ!」
榛名「了解! 天城、青葉さん!」
天城「NT-D!」
青葉「フェネクス!」
バンシィに続いてユニコーンとフェネクスがガンダムとなる。
そしてそれぞれが持てる力を持って、その巨体へと挑む!
イベント 直下
254: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/15(金) 00:29:31.86 ID:fLf8mBvf0
朝潮「トランザム!」
朝潮は一か八かの賭けに出る。 暴れるクィン・マンサの火砲を潜り抜けるには『トランザム』で加速するしか無い。
しかし擬似太陽炉故に限界時間は短く、榛名に辿り着ける保障も無かった。それでも朝潮は駆ける、『春雨』を救えるのならばと…
榛名「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
アームド・アーマーBSの砲身が焼け付き、溶解する。 もう撃てなく不要となったBSを機体から切り離し、軽くし榛名は戦闘を継続する。
そして襲い掛かる無数のファンネルを左腕に装備されたVNで切り裂き、振り払う。
天城「辿り、着けない…!」
青葉「コイツ一体本体にどれだけ火器を内蔵してるんですか!」
3機は頭部へと取り付こうとしたが、オリジナルには無い全身に内蔵された火器や1000を越えるファンネルに襲い掛かられさえぎられてしまった。
さらにダメージを与えようとしてもすぐに再生する為、有効打すら与えられない。
榛名「はぁ、はぁ…」
そして榛名達には着実に疲労が蓄積している。ニュータイプの力を以ってしても、この巨人を止める事が出来ない。
でも榛名は諦めていなかった。 待っている人、仲間や舞鶴に置いて来た妹が居るから。しかし、その事を知らぬクィン・マンサが拳を振るいバンシィを振り払おうとうる。
榛名「しまっ…」
「榛名さん!」
巨大な粒子ビームの一撃がその腕がバンシィに触れるのを一瞬遅らせ、その隙に乗じて榛名は機体を攻撃から逸らす。
その一撃を放った機体『ガデッサ』がバンシィの下に近付き、接触回線を起動する。
朝潮「榛名さん!」
榛名「朝、潮、さん…」
朝潮「ヤマトさんから、貴女にと! 受け取ってください!」
朝潮はコックピットを開き榛名に向かって、手に持っていたものを投げる。
榛名はバンシィのコックピットを開いて『それ』を受け取った。こんな芸当を出来るのは榛名だからであろう、しかし榛名は受け取ったものに愕然となる。
榛名「石…? こんなものの…」
ヤマト『榛名、聞こえますか?』
そしてタイミングよくヤマト、そしてコトノからの通信を受け取る。
コトノ『今榛名に渡したのは『アリスタ』、プラフスキー粒子の結晶体よ!』
榛名「粒子結晶… それをどうしろと…」
ヤマト『その石に念じるんです! 貴女の意志の力、それを具現化出来る力が『アリスタ』にはあります!』
榛名「意志の力…」
榛名の言葉に呼応し、石が蒼い光を帯びる。それは榛名達のRGの力と似ている、と感じられた。
コトノ「榛名のやるべき事は一つ、アレを倒して彼女を救う! やりなさい、榛名!」
そして榛名の中から意志の力が溢れ出す。 そしてそれに呼応してアリスタの輝きが増していく。
榛名「『アリスタ』… 意志を具現化すると言うのなら、榛名の勇気に応えてみせろぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
その瞬間、榛名の意識は白い光に包まれた…
朝潮は一か八かの賭けに出る。 暴れるクィン・マンサの火砲を潜り抜けるには『トランザム』で加速するしか無い。
しかし擬似太陽炉故に限界時間は短く、榛名に辿り着ける保障も無かった。それでも朝潮は駆ける、『春雨』を救えるのならばと…
榛名「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
アームド・アーマーBSの砲身が焼け付き、溶解する。 もう撃てなく不要となったBSを機体から切り離し、軽くし榛名は戦闘を継続する。
そして襲い掛かる無数のファンネルを左腕に装備されたVNで切り裂き、振り払う。
天城「辿り、着けない…!」
青葉「コイツ一体本体にどれだけ火器を内蔵してるんですか!」
3機は頭部へと取り付こうとしたが、オリジナルには無い全身に内蔵された火器や1000を越えるファンネルに襲い掛かられさえぎられてしまった。
さらにダメージを与えようとしてもすぐに再生する為、有効打すら与えられない。
榛名「はぁ、はぁ…」
そして榛名達には着実に疲労が蓄積している。ニュータイプの力を以ってしても、この巨人を止める事が出来ない。
でも榛名は諦めていなかった。 待っている人、仲間や舞鶴に置いて来た妹が居るから。しかし、その事を知らぬクィン・マンサが拳を振るいバンシィを振り払おうとうる。
榛名「しまっ…」
「榛名さん!」
巨大な粒子ビームの一撃がその腕がバンシィに触れるのを一瞬遅らせ、その隙に乗じて榛名は機体を攻撃から逸らす。
その一撃を放った機体『ガデッサ』がバンシィの下に近付き、接触回線を起動する。
朝潮「榛名さん!」
榛名「朝、潮、さん…」
朝潮「ヤマトさんから、貴女にと! 受け取ってください!」
朝潮はコックピットを開き榛名に向かって、手に持っていたものを投げる。
榛名はバンシィのコックピットを開いて『それ』を受け取った。こんな芸当を出来るのは榛名だからであろう、しかし榛名は受け取ったものに愕然となる。
榛名「石…? こんなものの…」
ヤマト『榛名、聞こえますか?』
そしてタイミングよくヤマト、そしてコトノからの通信を受け取る。
コトノ『今榛名に渡したのは『アリスタ』、プラフスキー粒子の結晶体よ!』
榛名「粒子結晶… それをどうしろと…」
ヤマト『その石に念じるんです! 貴女の意志の力、それを具現化出来る力が『アリスタ』にはあります!』
榛名「意志の力…」
榛名の言葉に呼応し、石が蒼い光を帯びる。それは榛名達のRGの力と似ている、と感じられた。
コトノ「榛名のやるべき事は一つ、アレを倒して彼女を救う! やりなさい、榛名!」
そして榛名の中から意志の力が溢れ出す。 そしてそれに呼応してアリスタの輝きが増していく。
榛名「『アリスタ』… 意志を具現化すると言うのなら、榛名の勇気に応えてみせろぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
その瞬間、榛名の意識は白い光に包まれた…
255: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/15(金) 01:26:44.99 ID:fLf8mBvf0
私は立っている。
吹き荒ぶ突風に身を引き裂かれそうになりながら、前に進もうとする。
しかし、足には何か黒いものが纏わり付いて前に進めない。
その正体を私は知っていた。 それは『残滓』だ。
深海棲艦に命を奪われ、海に散った魂の残滓。 世界2つ分、【今居る世界】そして私が生まれた【滅んだ世界】の魂。
魂の怨嗟が私の体に纏わり付き、身を焼くほどの痛みを与える。そして声を響かせる。
『滅ぼせ』『恨みを晴らせ』、そして『使命を果たせ』と。
対・深海棲艦用戦闘デザインチャイルド『PF-03』。そう、深海棲艦を滅ぼす事が使命だ。
「違う…!」
私は否定する。 デザインチャイルドでも、人間だ。 榛名は兵器じゃない、人間だ。
『ならば器になれ』『復讐の器になれ』と、さらに残滓は縋る。
「違う!」
人は器になんかなれやしない。それはニュータイプとなっても変わらない。
「榛名は人間、人間で沢山です!」
私は手を翳す。 その瞬間、足に絡みついたものが消えて軽くなっていく。
「憎いと言う感情はわかる… でも、それを押し付けちゃいけないんです! かつて私もそうだった。でも憎しみは、心を歪めるだけ…
だから、全部背負う… その上で、憎しみを無くす! 悲しみを消して笑顔を創る!それが榛名の…!」
憎しみが消えるのがわかった。 その憎しみを全て受け取って、榛名はその全てを消し去る。
『ニュータイプ』、心に触れるその力を使い全ての憎しみを背負い、『浄化』する。私がリタに、そうしたように。
「それが榛名の、願いだから!」
叫んだ瞬間、私から全ての柵が消える。 軽くなった体で駆け出す。
向かい風も追い風となり、歩みを進ませる。もう誰も、悲しむ姿を見たくない。だから進む、その先へ。
榛名の願いは『世界を笑顔で満たす』事。 それは幼き日、引き取られた日から心に誓い続けてた夢…
「だから、その先に!」
そして私は覚醒する。
『願い』に『勇気』を重ねて、その名を叫ぶ。
吹き荒ぶ突風に身を引き裂かれそうになりながら、前に進もうとする。
しかし、足には何か黒いものが纏わり付いて前に進めない。
その正体を私は知っていた。 それは『残滓』だ。
深海棲艦に命を奪われ、海に散った魂の残滓。 世界2つ分、【今居る世界】そして私が生まれた【滅んだ世界】の魂。
魂の怨嗟が私の体に纏わり付き、身を焼くほどの痛みを与える。そして声を響かせる。
『滅ぼせ』『恨みを晴らせ』、そして『使命を果たせ』と。
対・深海棲艦用戦闘デザインチャイルド『PF-03』。そう、深海棲艦を滅ぼす事が使命だ。
「違う…!」
私は否定する。 デザインチャイルドでも、人間だ。 榛名は兵器じゃない、人間だ。
『ならば器になれ』『復讐の器になれ』と、さらに残滓は縋る。
「違う!」
人は器になんかなれやしない。それはニュータイプとなっても変わらない。
「榛名は人間、人間で沢山です!」
私は手を翳す。 その瞬間、足に絡みついたものが消えて軽くなっていく。
「憎いと言う感情はわかる… でも、それを押し付けちゃいけないんです! かつて私もそうだった。でも憎しみは、心を歪めるだけ…
だから、全部背負う… その上で、憎しみを無くす! 悲しみを消して笑顔を創る!それが榛名の…!」
憎しみが消えるのがわかった。 その憎しみを全て受け取って、榛名はその全てを消し去る。
『ニュータイプ』、心に触れるその力を使い全ての憎しみを背負い、『浄化』する。私がリタに、そうしたように。
「それが榛名の、願いだから!」
叫んだ瞬間、私から全ての柵が消える。 軽くなった体で駆け出す。
向かい風も追い風となり、歩みを進ませる。もう誰も、悲しむ姿を見たくない。だから進む、その先へ。
榛名の願いは『世界を笑顔で満たす』事。 それは幼き日、引き取られた日から心に誓い続けてた夢…
「だから、その先に!」
そして私は覚醒する。
『願い』に『勇気』を重ねて、その名を叫ぶ。
256: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/15(金) 01:29:47.73 ID:fLf8mBvf0
「ニュータイプ・ドライブ、デストロイ・アンチェインド!」
257: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/15(金) 02:04:06.38 ID:fLf8mBvf0
バンシィのサイコフレームが一層輝きを増し強き力を帯びる。
そして漆黒の獅子の内部フレームが徐々に露出していき、通常のデストロイモード以上にフレームが展開した。
リタ「嘘… ママ、それだけは駄目! その力は…」
リタはその力を経験している。 圧倒的な力、その代償は搭乗者の命。
操縦権も何もかもNT-Dに移行しパイロットからの操縦は何も受け付けなくなり、命を全て吸い上げてしまう。
榛名「大丈夫…」
リタ「え…?」
榛名「ここに居る… 榛名は、まだここに居る!」
そう、普通の『デストロイ・アンチェインド』ならばこの時点で榛名の意識は無くなっている。
しかし榛名の意識はまだ残っている。 そしてバンシィは榛名の意志に呼応して動いているのだ。
リタ「そんな… こんな力、私知らない…!」
榛名「大丈夫、居なくなったりしないから」
その異質さに気付いたのだろう、クィン・マンサがバンシィに対し拳を振り上げる。
直撃を受ければ質量差でバンシィは粉々に砕けるだろう。 しかし振り下ろされた拳に、榛名は拳で殴り返しその巨腕を砕く!
天城「腕を、砕いた…!?」
青葉「い、一体何を…」
自分で何をやったかは理解している。サイコ・フィールドの波紋を拳から流した、ただそれだけだ。
そして榛名はその橙色の瞳で巨大化したクィン・マンサを睨む。
榛名「憎しみだけ… これが歪みの元になっているのならば!」
榛名はバンシィと共に目に見えぬ速さで緑の光を放ちながら肉薄する。
そしてクィン・マンサから放たれた胸部メガ粒子砲を発したサイコ・フィールドで防ぐ!
榛名「『デストロイ・アンチェイド』、これが榛名の全力全開! その憎しみ、全部榛名が消し去る!
深海棲艦、憎悪の亡霊共! 榛名の『勇気』を止められるものなら、止めてみせろ!」
そして漆黒の獅子の内部フレームが徐々に露出していき、通常のデストロイモード以上にフレームが展開した。
リタ「嘘… ママ、それだけは駄目! その力は…」
リタはその力を経験している。 圧倒的な力、その代償は搭乗者の命。
操縦権も何もかもNT-Dに移行しパイロットからの操縦は何も受け付けなくなり、命を全て吸い上げてしまう。
榛名「大丈夫…」
リタ「え…?」
榛名「ここに居る… 榛名は、まだここに居る!」
そう、普通の『デストロイ・アンチェインド』ならばこの時点で榛名の意識は無くなっている。
しかし榛名の意識はまだ残っている。 そしてバンシィは榛名の意志に呼応して動いているのだ。
リタ「そんな… こんな力、私知らない…!」
榛名「大丈夫、居なくなったりしないから」
その異質さに気付いたのだろう、クィン・マンサがバンシィに対し拳を振り上げる。
直撃を受ければ質量差でバンシィは粉々に砕けるだろう。 しかし振り下ろされた拳に、榛名は拳で殴り返しその巨腕を砕く!
天城「腕を、砕いた…!?」
青葉「い、一体何を…」
自分で何をやったかは理解している。サイコ・フィールドの波紋を拳から流した、ただそれだけだ。
そして榛名はその橙色の瞳で巨大化したクィン・マンサを睨む。
榛名「憎しみだけ… これが歪みの元になっているのならば!」
榛名はバンシィと共に目に見えぬ速さで緑の光を放ちながら肉薄する。
そしてクィン・マンサから放たれた胸部メガ粒子砲を発したサイコ・フィールドで防ぐ!
榛名「『デストロイ・アンチェイド』、これが榛名の全力全開! その憎しみ、全部榛名が消し去る!
深海棲艦、憎悪の亡霊共! 榛名の『勇気』を止められるものなら、止めてみせろ!」
260: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/15(金) 21:34:16.35 ID:fLf8mBvf0
ヤマトとコトノ、そして龍鳳はその光景をブリッジにあるモニターから見ていた。
龍鳳は二人に逆転の切り札、その力の意味を訊く。
龍鳳「あれが、逆転の切り札…?」
コトノ「ええ… 『プロジェクト・フェンリル』、その3番目の個体である榛名はある特殊な力を持っている」
ヤマト「我々が彼女に出会い、興味を持って経歴を調べたところ『プロジェクト・フェンリル』に行き着いた…
しかし『能力』、そして能力萌芽に必要な『粒子』の存在について何もわかりませんでした」
コトノ「でも、粒子と聞いた時に閃いた存在があった。 『プラフスキー粒子』、その結晶体『アリスタ』よ。
限定的ながらも『人間の意志を具現化』する力を持っていて、その力と榛名の意志が合わされば『覚醒』するって訳ね」
ヤマト「そしてその力は、彼女の意志を具現化させて発現します。つまり、彼女の意志次第で萌芽する能力が変化する…」
龍鳳「では、その力は…」
コトノ「それは私にも分からない。 榛名にすら自覚が無いかもね」
クィン・マンサの駆逐棲姫は機体の再生を試みる。 そう、自分から散った残骸ならば再生出来る。
そして今の憎悪の量ならば瞬く間に再生してバンシィを葬る事が出来る筈だった。しかし…
駆逐棲姫「何故ダ… 何故、再生シナイ!ナニヲシタ!」
榛名「消しました。 残骸に宿っていた、憎悪を」
榛名はそう言って右腕に続いて左に存在しているバインダーにサイコ・フィールドを流し崩壊させる。
そして榛名にその残骸に宿る憎悪が榛名に流れ込み、心を焼き尽くそうとした。高すぎるニュータイプ能力、その弊害で憎しみを受け止めざるを得ない。しかし…
榛名「大丈夫… 榛名が、受け止めるから…」
榛名はその全てを受け止める。受け止めて憎悪を消していく。
崩壊させて落下していく残骸に既に憎悪は無い。 だから、再生が出来なくなる。
リタ「あれを、ママがやってるの!?」
シャア「あれ程の憎しみを受け止めれば、心が保たない… だが、彼女は憎しみを消しているだと…?」
(全てを受け止め『浄化』し、憎悪を消す… なんて力だ…!)
榛名が芽生えさせた力、それは『憎悪の浄化』。 全てを受け止め理解した上で浄化して消し去る、器と言うよりは濾過装置のようなもの、そう榛名は考えた。
人間にとっては大した事は無い力、しかし相手が深海棲艦ならば別。深海棲艦は憎悪の塊、浄化すれば二度と再生も出来なくなる。つまり彼等にとっては致命的で、能力を萌芽させた榛名は彼等にとっての天敵なのだ。
駆逐棲姫「ナンダ、オマエハ…!」
榛名「唯の、人間です」
そして榛名はビーム・トンファーの刃を発振させて構える。
狙うはクィン・マンサの頭部、コックピットに相当する部分。 彼女の意識を助け出す為に…
榛名「参ります!」
そして『漆黒の獅子』と獅子を駆る『神狼』が、空を駆けた!
視点選択 直下
1.龍鳳
2.瑞鳳
3.間宮
龍鳳は二人に逆転の切り札、その力の意味を訊く。
龍鳳「あれが、逆転の切り札…?」
コトノ「ええ… 『プロジェクト・フェンリル』、その3番目の個体である榛名はある特殊な力を持っている」
ヤマト「我々が彼女に出会い、興味を持って経歴を調べたところ『プロジェクト・フェンリル』に行き着いた…
しかし『能力』、そして能力萌芽に必要な『粒子』の存在について何もわかりませんでした」
コトノ「でも、粒子と聞いた時に閃いた存在があった。 『プラフスキー粒子』、その結晶体『アリスタ』よ。
限定的ながらも『人間の意志を具現化』する力を持っていて、その力と榛名の意志が合わされば『覚醒』するって訳ね」
ヤマト「そしてその力は、彼女の意志を具現化させて発現します。つまり、彼女の意志次第で萌芽する能力が変化する…」
龍鳳「では、その力は…」
コトノ「それは私にも分からない。 榛名にすら自覚が無いかもね」
クィン・マンサの駆逐棲姫は機体の再生を試みる。 そう、自分から散った残骸ならば再生出来る。
そして今の憎悪の量ならば瞬く間に再生してバンシィを葬る事が出来る筈だった。しかし…
駆逐棲姫「何故ダ… 何故、再生シナイ!ナニヲシタ!」
榛名「消しました。 残骸に宿っていた、憎悪を」
榛名はそう言って右腕に続いて左に存在しているバインダーにサイコ・フィールドを流し崩壊させる。
そして榛名にその残骸に宿る憎悪が榛名に流れ込み、心を焼き尽くそうとした。高すぎるニュータイプ能力、その弊害で憎しみを受け止めざるを得ない。しかし…
榛名「大丈夫… 榛名が、受け止めるから…」
榛名はその全てを受け止める。受け止めて憎悪を消していく。
崩壊させて落下していく残骸に既に憎悪は無い。 だから、再生が出来なくなる。
リタ「あれを、ママがやってるの!?」
シャア「あれ程の憎しみを受け止めれば、心が保たない… だが、彼女は憎しみを消しているだと…?」
(全てを受け止め『浄化』し、憎悪を消す… なんて力だ…!)
榛名が芽生えさせた力、それは『憎悪の浄化』。 全てを受け止め理解した上で浄化して消し去る、器と言うよりは濾過装置のようなもの、そう榛名は考えた。
人間にとっては大した事は無い力、しかし相手が深海棲艦ならば別。深海棲艦は憎悪の塊、浄化すれば二度と再生も出来なくなる。つまり彼等にとっては致命的で、能力を萌芽させた榛名は彼等にとっての天敵なのだ。
駆逐棲姫「ナンダ、オマエハ…!」
榛名「唯の、人間です」
そして榛名はビーム・トンファーの刃を発振させて構える。
狙うはクィン・マンサの頭部、コックピットに相当する部分。 彼女の意識を助け出す為に…
榛名「参ります!」
そして『漆黒の獅子』と獅子を駆る『神狼』が、空を駆けた!
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1.龍鳳
2.瑞鳳
3.間宮
262: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/15(金) 22:26:52.70 ID:fLf8mBvf0
side-瑞鳳-
瑞鳳「榛名さん、凄い…」
自分には至れない領域、それに榛名は至っている。それに瑞鳳は唖然となっていた。
瑞鳳も本来、並の人間には至ることの出来ぬ領域に至っているのだが榛名に関してはそれ以上だ。
瑞鳳「ゼロシステムは何も言わない… ゼロにも、予測出来無いの?」
舞風「そりゃあんな力、予測出来る方がおかしいよ…」
ゼロシステムは何も答えられない。 それ程までに榛名の力は常軌を逸していた。
そしてエピオンもまた変化を引き起こしている。
舞風「心なしかさ、エピオン赤くなってない?」
瑞鳳「え? あ、本当だ… デルタプラスも発光してるし」
サイコフレームが共鳴して光を発し、それがエピオンを包み込んでいるのにようやく気付く。
舞風のデルタプラスも、バイオセンサーが反応してか機体が微妙に発光していた。
舞風「姉さん、次来る!」
瑞鳳「わかってる! 『天剣絶刀』!」
瑞鳳は押し寄せる無数のファンネルを切り裂き破壊していく。
デルタプラスとエピオン、そしてアクエリアスは背中合わせで戦い微弱ながらもファンネルを削る。
舞風「姉さん行って! ここは私とアクエリアスでやる!」
瑞鳳「わかった! ――――水の一滴、明鏡止水!」
瑞鳳の心が澄み渡り、瑞鳳の指に嵌められた指輪に付いたアリスタが光を帯びる。
そしてそれに呼応するかのようにエピオンも赤から金色へと変化し、輝きを増していく。瑞鳳がハイパーモードと呼んでいる現象がエピオンにもおきているのだ。
瑞鳳「私にはあんな力は無い、だけどやれる事をやるだけ!」
そう言って龍を駆る戦乙女も空を舞う。 それが未来の為になる、そう信じて。
瑞鳳「エピオン! 視せた未来は私が創る! 深海棲艦の居ない未来、そして私達が生き残るその世界を映して!」
剣を振るい、敵の攻撃を切り裂きながら前進する。 榛名を少しでも助ける、その為に…
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1.龍鳳
2.間宮
瑞鳳「榛名さん、凄い…」
自分には至れない領域、それに榛名は至っている。それに瑞鳳は唖然となっていた。
瑞鳳も本来、並の人間には至ることの出来ぬ領域に至っているのだが榛名に関してはそれ以上だ。
瑞鳳「ゼロシステムは何も言わない… ゼロにも、予測出来無いの?」
舞風「そりゃあんな力、予測出来る方がおかしいよ…」
ゼロシステムは何も答えられない。 それ程までに榛名の力は常軌を逸していた。
そしてエピオンもまた変化を引き起こしている。
舞風「心なしかさ、エピオン赤くなってない?」
瑞鳳「え? あ、本当だ… デルタプラスも発光してるし」
サイコフレームが共鳴して光を発し、それがエピオンを包み込んでいるのにようやく気付く。
舞風のデルタプラスも、バイオセンサーが反応してか機体が微妙に発光していた。
舞風「姉さん、次来る!」
瑞鳳「わかってる! 『天剣絶刀』!」
瑞鳳は押し寄せる無数のファンネルを切り裂き破壊していく。
デルタプラスとエピオン、そしてアクエリアスは背中合わせで戦い微弱ながらもファンネルを削る。
舞風「姉さん行って! ここは私とアクエリアスでやる!」
瑞鳳「わかった! ――――水の一滴、明鏡止水!」
瑞鳳の心が澄み渡り、瑞鳳の指に嵌められた指輪に付いたアリスタが光を帯びる。
そしてそれに呼応するかのようにエピオンも赤から金色へと変化し、輝きを増していく。瑞鳳がハイパーモードと呼んでいる現象がエピオンにもおきているのだ。
瑞鳳「私にはあんな力は無い、だけどやれる事をやるだけ!」
そう言って龍を駆る戦乙女も空を舞う。 それが未来の為になる、そう信じて。
瑞鳳「エピオン! 視せた未来は私が創る! 深海棲艦の居ない未来、そして私達が生き残るその世界を映して!」
剣を振るい、敵の攻撃を切り裂きながら前進する。 榛名を少しでも助ける、その為に…
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1.龍鳳
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