1: ◆/BueNLs5lw 2015/01/20(火) 22:38:54.19 ID:Npy+iqnQ0

【安価】絵里「色々な百合カップルの聖夜を邪魔しに行く」希「それを見守る」 


↑前作

遅くなったけど、かよちんハッピーバースデー。
安価待っても来なかったら適当に始めます。
眠くなると適当に終わります。
原作がわからない奴は多少調べますので遅くなります。




凛「お誕生日おめでとうっ!」

花陽「ありがとおお、凛ちゃん」

凛「じゃん! 誕生日プレゼント!」

ごとっ

花陽「ごと? ……わあ! 開けていい?」

凛「いいよー!」

ガサガサ

花陽「こ、これは……清水焼の網画の最高級品、玉網のご飯茶碗! しかも特大用!?」

凛「ちょっと奮発したにゃー」

花陽「凛ちゃん……嬉しいっ!」

ギュウ

凛「これで、色々な食卓でご飯を漁ろう!」

花陽「うん!」

凛「凛は子どもの時から使ってる花柄の茶碗を持って行くよ!」

花陽「まずは、どこへ行く?」

凛「じゃあ、>>3で!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1421761133

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/20(火) 22:39:34.64 ID:st3qKkUk0
美食倶楽部

5: ◆/BueNLs5lw 2015/01/20(火) 22:57:35.24 ID:Npy+iqnQ0
花陽「り、凛ちゃん……そこは美食のプロフェッショナルしか集えないと言われるあの……」

凛「そうだにゃ」

花陽「よし、そんな所に入れるかわからないけど、会場はどこかな」

凛「駅前のお好み焼き屋だよ!」

花陽「善は急げだね!」

凛「かよちん、お茶碗持った?」

花陽「あ、そうだった」

凛「お箸も持っていくにゃ!」

花陽「うん!」

タタタタ―

6: ◆/BueNLs5lw 2015/01/20(火) 23:07:38.84 ID:Npy+iqnQ0
駅前のお好み焼き屋―


ジュウ―

雄山「わっはっはっ!! なんだ、このお好み焼きは!!」

陶芸家「雄山先生、こちらは県内随一の行列のできるお好み焼き屋でして……」

雄山「陶芸家さんっ! あなたには、様々な店に連れていって頂きましたが、今回は愕然としましたよ」

陶芸家「な、なんですって……」

雄山「がっかりですな」

陶芸家「な、何がいけないと言うんですか」

雄山「陶芸家さん、我々はお好み焼きを食べに来たんです。なのに、このお好み焼きはご飯が欲しくなるではありませんか? 我々は豚や牛ですか? 食欲のみに支配されるようなメニューは、我々美食倶楽部が求めているところだと?」


がらら―

凛「何か、もうすでに始まっちゃってるにゃ」

花陽「……」

凛「かよちん?」

花陽「ちょっと失礼じゃないですか!!」

ガタタ―

雄山「なんだおまえは!」

7: ◆/BueNLs5lw 2015/01/20(火) 23:15:46.52 ID:Npy+iqnQ0
花陽「お、お客さんが美味しく食べてるのに、お、大きな声で……ひどいです!」

雄山「貴様、あの路傍の石にすがりつくクソ虫の仲間か?」

凛「お好み焼き冷めてしまうにゃ」

ひょいぱく、ひょいぱく

凛「はい、かよちん」

花陽「なにより、ご飯をバカにしたのは許せません!」もぐもぐ

雄山「誰が、ご飯をバカにしたというのだ!」

花陽「あなたです!」

陶芸家「き、キミ、雄山先生にむかってなんてことを!」

雄山「……純粋にお好み焼きを楽しみに来た客が、店の金儲けのために作られた白飯つきのランチセットで喜べるか!」

凛「なんでランチセットにしたにゃ?」もぐもぐ

花陽「こ、こんな人と一緒にご飯なんて食べれないもん! 行くよ、凛ちゃん!」

凛「あ、待ってかよちん!」

タタタ―

雄山「なんだ、あの娘は……」

雄山(しかし……あの白米に対する情熱は……本物である)

8: ◆/BueNLs5lw 2015/01/20(火) 23:19:53.28 ID:Npy+iqnQ0
花陽「もうもう!」プリプリ

凛「静まってかよちん。それより、百合カップルいなかったね」

花陽「確かに……ご飯も食べれなかったね」

凛「お好み焼き美味しかったよ」

花陽「う、うんまあ」

凛「かよちん、口にソースついてるにゃ」ペロ

花陽「な、なめちゃだめえええ」

凛「口直しに、次はどこの食卓にお邪魔しに行くにゃ?」

花陽「もう……>>10かな」

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/20(火) 23:23:26.07 ID:Y7EB4CvN0
のぞえり

11: ◆/BueNLs5lw 2015/01/20(火) 23:30:32.56 ID:Npy+iqnQ0
凛「確か、お家で焼肉するって言ってたにゃ」

花陽「……」じゅるり

凛「よーし! 走っていこう!」

花陽「そうだね、しっかりお腹空かせていこう!」




希のマンション


希「えりち、お皿適当に並べといてくれる?」

絵里「ええ……希」

トタタ――ぎゅ

希「やん……どしたん? 後ろから抱きつくなんて、新婚さんみたいやん」

絵里「だって、希ったら焼肉ってなったらお肉のことしか目に入ってないんだもん」

希「お肉に嫉妬せんといてや……ひゃっ」

絵里「希のお肉、お尻のお肉食べちゃうぞー、がうがうっ」

希「こらっ、テレビの見すぎやで、ちょっと、くすぐったいやん! お尻かまんといて」

絵里「……じゃあ、こっちは?」

ムニュ

希「や、やめっ……今、包丁持っとるんやから」

絵里「……制服にパツパツのエプロン着てる希が悪いの」


12: ◆/BueNLs5lw 2015/01/20(火) 23:36:44.49 ID:Npy+iqnQ0
チンチン

凛「そんなことはいいから、早くお肉焼くにゃ」

絵里「り、凛!?」

希「凛ちゃん?! どっから入ったん!」

花陽「玄関空いてたよ?」

パカっ
ツギツギ―

絵里「花陽!? あなた、なんでお茶碗にご飯つぎ始めてるの?!」

凛「にくーにくー。肉食わせるにゃー」

チンチン

花陽「白飯ある所に、花陽ありです!」

絵里「もお、しょうがないわね……食いしん坊一年達め。希、牛肉から焼いたんでいい?」

希「ええで」

絵里「よいしょ」

ジュウ―!

凛「いい匂いがするー」

13: ◆/BueNLs5lw 2015/01/20(火) 23:41:48.05 ID:Npy+iqnQ0
希「……えりち、ちょっと夜までお預けな?」

絵里「いーけど……今、ここで見せつけてもいいわよ」

ススス

希「は、は? あかんて」

絵里「興奮してたくせに」

希「や、やめ」

凛「これ、いい感じに焼けてるからひっくり返すね」

クル
ジュワ―

花陽「希ちゃん達がいいおかずになってるので、ご飯が美味いです!」モグモグ

凛「かよちんは、ご飯があればなんでもおかずにできるんだよね」

絵里「希……汗、かいてる?」

希「ちが……」

絵里「ほら、下も……かいてる」

希「えりち……ほんまに、もう」

凛「キャベツは生もいいけど、焼いたのもうんまいにゃ」

ポイポイ

14: ◆/BueNLs5lw 2015/01/20(火) 23:47:30.43 ID:Npy+iqnQ0
絵里「お肉、焼けたみたいね……はい、希」

希「や、やらっ……あつっ……あ……ふぁ」

花陽「……」モグモグモグモグ

凛「かよちん、はい野菜」

花陽「うん、ありがとう凛ちゃん」モグモグモグモグ

絵里「次は、何食べたい……?」

希「……ひゃっ………えりち、あん」

凛「冷蔵庫のお茶もらうにゃ」

トテテ―

ガチャ―

とぽぽぽ

花陽「あ、凛ちゃん。私もいい?」

凛「はーい。希ちゃん達は?」

希「い……いる……っ……」

絵里「お茶なんかより、もっといいもの飲ませてあげる……ん」

希「んっ……ちゅっぱっ……っ」

凛「……ゴクゴク」

花陽「ぷはっ……」

凛「小腹も満たされたし、次はどこの食卓に行く?」

花陽「えっと、じゃあ>>16で!」

16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/20(火) 23:51:05.04 ID:0B+CptpOO
仙波吉兆

20: ◆/BueNLs5lw 2015/01/21(水) 00:13:11.06 ID:C0uVEKX00
凛「たぶん、探してももはやどこにもないと思うにゃ。過去の栄光にゃ」

花陽「食の再利用は環境問題に対しては、前向きな姿勢だったって声もあるみたいだね」

凛「お客さんの手つかずのお料理は、食べれないにゃ」

花陽「でも、白飯の輝きは嘘をついてなかったんだよ」

凛「かよちんはホントご飯が好きだよね。 でも、次こそ愛に溢れた食卓に行こう」

花陽「じゃあ>>22で」


22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/21(水) 00:16:43.10 ID:MYlYiPzJO
ゆうみも

25: ◆/BueNLs5lw 2015/01/22(木) 00:13:37.65 ID:3ZILh6Yp0
凛「おおっ! しょっぱいもの食べたから、甘いものが食べたいにゃ」

花陽「私も、ちょうど和菓子が食べたいと思ってた所なのっ」

凛「でも、どうやって行くのかよちん?」

花陽「実はね、凛ちゃん。うちの家にまずは来て欲しいの」

凛「オーケーにゃ」




ぱなよの家――


花陽「実は最近気がついたんだけど、私の勉強机の引き出しが異世界と繋がってたの」

ガララ―

凛「わーお」

花陽「四国に行くにはたぶんこれしかないと思うの」

凛「わかったよ、かよちん。瀬戸内海や鳴門海峡を渡るよりはるかに安上がりだし、かよちんを信じて入ってみるねっ」

ガタガタ

花陽「せーので行こうね」

凛「ラジャッ」

「「せーの」」


ヒュ――


26: ◆/BueNLs5lw 2015/01/22(木) 00:24:52.49 ID:3ZILh6Yp0
東郷さんの家――

東郷「では、今からぼた餅を作りたいと思います」

友奈「はーい!」

東郷「友奈ちゃん」

友奈「なに? 東郷さん」

東郷「あんこ、つまみ食いしたでしょ」

友奈「な、ななななななんのこと」

東郷「服についてるわ」

友奈「……東郷さんッごめんなさいッ」ウルッ

東郷「それ、洗うから脱いで……もう友奈ちゃんたら」

友奈「お腹空いちゃって……えへへ」

ヌギヌギ

東郷「今から作るのに……はッ」

友奈「……っしょ」

ヌギヌギ――パサ

東郷(……今日はピンク。さすが友奈ちゃん期待を裏切らない人)


27: ◆/BueNLs5lw 2015/01/22(木) 00:35:44.08 ID:3ZILh6Yp0
友奈「よーし、やっるぞー!」

東郷「友奈ちゃん、まずはあずきを洗うの」

友奈「はい! 先生」

東郷「先生だなんて……東郷先生って呼んでもくれてもいいけど……友奈ちゃんなら」

友奈「んー、東郷先生……?」

東郷「だ……だめッ、やっぱりまだ私たちには早かった……」ドキドキ

友奈「何言ってるの? 東郷さん」

東郷「ごめんなさい、取り乱してしまって」

友奈「洗ったらどうするの?」

東郷「そこのお鍋に入れて、お水を入れます。カップ2くらいね。そして、煮立つまで火にかけます」

カチッ――ボッ

ガタッ

東郷「この間にご飯を炊きましょうか」

友奈「うん……ねえねえ、東郷さんは、どうしてこんなにお菓子作りが熟練さんなの?」

東郷「きっかけはね、すごく美味しそうにぼた餅を食べる子がいたからだったかな……」

友奈「へえ」

30: ◆/BueNLs5lw 2015/01/22(木) 22:16:19.69 ID:3ZILh6Yp0
友奈「それって、私の知ってる人?」

東郷(あなたよ、あなた)

東郷「……ええ、そうだけど」

友奈「誰だろ?」

東郷(だから、友奈ちゃんなのに)

東郷「ふふ……さ、誰でしょうか。あ、煮立ったら、弱火にしてね」

友奈「あ、うん……」

カチ―

東郷「2~3分くらいでアクが出てくるから、それをすくってあげるの」

友奈「うん……東郷さん」

東郷「なに、友奈ちゃん?」

友奈「その人、そんなに美味しそうに食べてたの?」

東郷「うん。この人のために作ろうって思ったくらい……。毎日でもね」

友奈「東郷さんにそこまで思われるなんて、その人幸せ者だね……」

東郷「そうならいいんだけど……。でも、私はその人がいるから幸せだなって思う。幸せをもらっているのは私の方」

チャポン―

東郷「よいしょ……これがあずきのアクなの」

チャポン―

友奈「……」

31: ◆/BueNLs5lw 2015/01/22(木) 22:22:51.76 ID:3ZILh6Yp0
東郷「友奈ちゃん、ザル取ってもらっていい?」

友奈「あ……これかな」

スッ――

東郷「水を切ってくれるかしら?」

友奈「うん……」

ザラララ――

東郷「熱いから気をつけてね」

友奈「はーい……」

東郷「次は……」

ザラララ―

友奈「あつッ……!」

東郷「友奈ちゃん!」

友奈「あ、平気平気」

東郷「だめよッ」

グイ――

東郷「水で冷やさないと」

キュ―ジャアア

32: ◆/BueNLs5lw 2015/01/22(木) 22:36:47.56 ID:3ZILh6Yp0
友奈「えへへ……ありがとう」ポリポリ

東郷「特に、赤くなってはいないみたい。良かった……」

友奈「ちょこっと当たっただけだから大丈夫だよ。ごめんね」

東郷「もお、友奈ちゃん女の子なんだから将来のためにも自分の体は大切にしないと」

友奈「あはは……いやあ、こんながさつ系勇者部部員に嫁の貰い手がありますでしょうか……」

東郷「友奈ちゃん可愛いから大丈夫よ」ニコ

友奈「うん……ありがとう」

東郷「さ、今度は圧力鍋にそれを入れてくれる?」

友奈「はーい」

ザラララ―

東郷「これで、火をかけて……少し待機」

友奈「でも、私……ちょっと考えたんだ」

東郷「?」

友奈「料理も下手だし、家の中でじっとしておくのが苦手な私がお嫁さんになれるかなって……」

東郷「そうね……友奈ちゃんなら、お婿さんの方がいいかもね」

友奈「そうそう」

東郷「お婿に来る?」

友奈「え……あ、いや、えっとえっとね」ワタワタ

東郷(今日の友奈ちゃん、面白い)

33: ◆/BueNLs5lw 2015/01/22(木) 22:46:25.01 ID:3ZILh6Yp0
待つこと数分――

東郷「じゃあ、これに塩少々と砂糖を友奈ちゃんのお好みだけ入れて、10分煮詰めます」

ドササ―

友奈「え? いいよッ。東郷さんの好みで」

東郷「私の好み?」

友奈「うん」

東郷「私いつも友奈ちゃんの好みでしか味付けしたことないから……私の好みって言われても」

友奈「え……そうなの?」

東郷「そうよ。だって、私が食べて欲しいのは、友奈ちゃんだけだもの」

友奈「……ええ?」

東郷「だから、これでいいのよ」

友奈「……あ、そっか、やだなあ……そういうことだったんだ」

東郷「どうしたの?」ニコ

友奈「東郷さん、意地悪なんだね……」

東郷「はて」ニコニコ

35: ◆/BueNLs5lw 2015/01/22(木) 22:58:40.77 ID:3ZILh6Yp0
ピー 

東郷「あら、ご飯も炊けたみたい。この続きは後でしましょうか」

友奈「もおッ……」プクー

東郷「怒った?」

ツンツン

友奈「怒ってないもん。ほっぺたツンツンしないでよッ」プシュー

東郷「ふふふ、面白い」

ツンツン

友奈「それで、次は何をしましょうか?」

東郷「ふふ……はい、すりこぎ。これで、お米をすり潰すの」

友奈「……こう?」

ゴリゴリ

東郷「上手よ、友奈ちゃん。半つぶしくらいにしておいてね」

ゴリゴリ

友奈「東郷さんて、いつも……こんなに頑張ってぼた餅作ってくれてたんだね」

東郷「そんなに大変なことでもないのよ」

友奈「なのに……私、毎日でも食べたいなんて」

東郷「いいのよ、頑張って作ったものを笑顔で食べてくれるだけで。それだけのために作ってるんだから」

東郷(それがあなたとの繋がり……だから)

東郷「だから……いつも、何度でも食べて欲しいの」

36: ◆/BueNLs5lw 2015/01/22(木) 23:08:12.39 ID:3ZILh6Yp0
友奈「東郷さん……」

東郷「友奈ちゃん……残りの生涯ずっと」

ドンドンドン!

友奈「誰?!」

花陽『す、すいません……お腹が空いて……倒れそうなんです』

凛『た、食べ物を分けてはくださいませんか……?』

東郷「この時代に物乞い……?」

友奈「た、大変だ! 半つぶしだけど……ご飯食べますか!?」

ガラ―

東郷「ゆ、友奈ちゃん……危ない人かも」

友奈「大丈夫ッ。お腹を空かせてるだけだよ。これ、良ければ」

凛「おお……ご飯を丸めて、まわりにきな粉をまぶしたり、あんをまぶしたり、黒ごまを炒ってすったものをまぶしたりして頂けるとなお助かるにゃー……」

花陽「り、凛ちゃん注文が多い……けど、私もあんをまぶしたものを頂けたら」

東郷「ゆ、友奈ちゃんこの人たちたかりにきただけなんじゃ……」

友奈「ちょっと、待ってね!」

ギュギュ―

友奈「こんな感じかな」

ペタペタ――

友奈「できた! 私の初めてのぼた餅! 本当は、東郷さんに食べて欲しかったけどいいよね」

37: ◆/BueNLs5lw 2015/01/22(木) 23:14:58.69 ID:3ZILh6Yp0
東郷「良くないわ!」

友奈「と、東郷さん?」

東郷「最初の一個目は譲れない」キッ

凛「一個目も二個目もそう対して変わらないにゃ。いいから食わせるにゃ」

東郷「いいえ、これは譲れません。友奈ちゃん!」

友奈「は、はいッ!?」

東郷「あなたの初めてを私にくださいませんか?」

花陽「……わあ、スゴイ気迫です」

凛「ぼた餅!ぼた餅!」

友奈「……あ、あの」

東郷「……」

友奈「喜んで……」カアア

花陽「エンダアアア――!!」

凛「ぼた餅いいいい!!」

東郷「あむッ……」モグモグ

友奈「ど、どうかな?」

東郷「美味しい……」

39: ◆/BueNLs5lw 2015/01/22(木) 23:22:02.38 ID:3ZILh6Yp0
友奈「良かった……じゃあ、さっそく二個目を」

花陽・凛「わーい!」

東郷「友奈ちゃんの味がする……」ペロペロ

凛「マダー?マダー?」

チンチン

友奈「はい、どうぞ」

スッ

凛「かよちん半分こね……あむッ」モグモグ

花陽「ありがとう……あむッ」モグモグ

友奈「……」

東郷「友奈ちゃんも食べよう?」

友奈「あ、うん……」

東郷(……もしかして)

友奈「……」

東郷「だ、大丈夫。うどんだって、ラーメンだって味が分かったんだから……さっき、あんこだって」

友奈「元の味……忘れちゃってないかなって」

凛「……うみゃー!」モグモグ

東郷「……」

友奈「東郷さんの味……ちゃんと分かるのかなっ私」


40: ◆/BueNLs5lw 2015/01/22(木) 23:28:44.37 ID:3ZILh6Yp0
東郷「大丈夫……よ」

友奈「東郷さん……」

東郷「だって……「うみゃー!」だもの!」

友奈「え、ごめッ、上手く聞き取れなかった……」

東郷「……」

東郷は凛の首根っこを掴んで、窓から外に放り出した。

凛「にゃあ!?」

花陽「り、凛ちゃあああん!!」

タタタタ――




凛「……ふう、酷い目にあった」

花陽「けっぷ……あまじょっぱくて美味しかったね」

凛「そこは認めざるおえないにゃ」

花陽「さあ、おやつも食べたし、元の世界に戻ろうか……」

凛「次はどこの食卓へ行く?」

花陽「そうだねえ……甘いものもいいし、そうだ>>42へ行こう!」

42: ◆4gkHJ22DGE 2015/01/22(木) 23:30:34.72 ID:rsQeGYLZ0
はるかな(リトバス)

46: ◆/BueNLs5lw 2015/01/23(金) 02:35:47.90 ID:A00LqToQ0
凛「丼ものもいいと思う」

花陽「だよね? 凛ちゃんなら分かってくれると思ってた」

凛「では、いざ帰還せん!」

花陽「おー!」






葉留佳・佳奈多の住む家――



葉留佳「見て見て! 片手で卵割れるんだけどッ! 神業なり!」

パキョ――トロッ

佳奈多「それ、練習したら誰でもできるわよ」

葉留佳「え?! やはー……そうだったのネ」

佳奈多「それより、そろそろ作らないと日が暮れるでしょ。お父さん達も帰ってきちゃうし」

葉留佳「へいへーい……」

佳奈多「……なんで、家庭科で卵焼きのテストがあるのよ……別に作れなくてもいいじゃない」ブツブツ

葉留佳「どったの?」

佳奈多「いいえ……ほら、見ていてあげるから、まずはやってみて」

葉留佳「うん……!」

佳奈多「まずは、油をしいて」

葉留佳「しいて……」

47: ◆/BueNLs5lw 2015/01/23(金) 02:44:41.44 ID:A00LqToQ0
佳奈多「卵を溶きながら、流し込んで……雑ね。雑」

葉留佳「むう……」

佳奈多「貸しなさい。見ていてハラハラする」

葉留佳「一人で大丈夫だしッ」

佳奈多「お手本を見せてからの方がいいでしょ」

葉留佳「大丈夫だって」

佳奈多「あなたに怪我して欲しくないから言ってるのよッ」

葉留佳「あ……えっと、それじゃあお願いします」

佳奈多「分かればいいの、分かれば」

56: ◆/BueNLs5lw 2015/01/24(土) 00:33:38.10 ID:vyoMUoII0
葉留佳「……」

ウロウロ

佳奈多「気が散るから、じっとしてて」

葉留佳「……はーい」

ピタ

佳奈多「卵焼きは薄く引きすぎてもパサつくの。だから、3回くらいに分けて、多少半熟くらいで巻いてあげればいい」

葉留佳「ほー……なるほどです」

佳奈多「できた」

カチ―

佳奈多「……葉留佳、お皿」

葉留佳「ほいさッ」

ガタガタ

佳奈多「……」

ポトッ

葉留佳「美味しそうだー!!」


57: ◆/BueNLs5lw 2015/01/24(土) 00:42:21.38 ID:vyoMUoII0
佳奈多「これくらい普通よ」

葉留佳「普通ができないから困っているんですヨ」

佳奈多「練習あるのみね」

葉留佳「……ううッ。私、努力って言葉が一番苦手でして……」

佳奈多「付き合ってあげるから」

葉留佳「うわああん! ありがとうかなたん!」

ギュウ―

佳奈多「抱きつかないでよ。それに、誰がそんなふざけたニックネーム考えたの」

葉留佳「寮長さんだよ」

佳奈多「あーちゃん先輩……」ハア

葉留佳「なんで? 可愛いよ」

佳奈多「似合わない、ガラじゃない」

葉留佳「そっかなあ」

佳奈多「それより……」

葉留佳「なに?」

佳奈多「それ……」

葉留佳「卵焼き?」

佳奈多「……だから」

葉留佳「?」

佳奈多「……食べないの?」ボソ



60: ◆/BueNLs5lw 2015/01/25(日) 12:21:14.02 ID:mOqgk/lv0
葉留佳「え? いいよいいよッ。こんなに美味しそうにできてるのに、佳奈多が食べなよ」

佳奈多「私はいいわ……」

葉留佳「そう? じゃあ、遠慮なくッ」

佳奈多「……待って」

葉留佳「はひ?」

佳奈多「く……口を開けなさい!」

葉留佳「め、命令!?」

佳奈多「いいから」

葉留佳「あーん……」

ヒョイ―

葉留佳「……あむッ」モグモグ

佳奈多「美味しい?」

葉留佳「ふわっとして……しっとりして……最高ッ」

佳奈多「……そう」ニコ

葉留佳「……にゃはは」

ポト―

佳奈多「は、葉留佳?」

葉留佳「何?」

佳奈多「涙が……」

葉留佳「え? あ、やだ、ウルトラ三ツ星美味しくて……感激の余り……」ゴシゴシ


61: ◆/BueNLs5lw 2015/01/25(日) 12:42:49.19 ID:mOqgk/lv0
佳奈多「……葉留佳」

葉留佳「ほらほら、食べさせてくれるんでしょ? もっとくれよう」パクパク

佳奈多「……あーん」

葉留佳「あむッ」モグモグ

ポト―
ポトト―

佳奈多「……食べるか泣くか、どっちかにしなさいよ」

葉留佳「へへ……こんな美味しいの作れるなんて、ホント悔しいなあ……憎たらしいくらい」ゴシゴシ

佳奈多(料理や勉強ができても……ただ一人の妹を守ることができなければ……意味なんてないわ)

葉留佳「でも、好きなんだよ……なんでだろうねえ」

佳奈多「分からないわ、私には」

葉留佳「……佳奈多も、同じ?」

佳奈多「私は……」

葉留佳「……」

佳奈多「私は、あなたのこと……憎たらしいとか、嫌いだとか一度もそんなこと思ったことないから……! 私は、ずっとずっと、誰よりも……あッ……」カア

葉留佳「佳奈多……?」

佳奈多「……」

ギュウ―

葉留佳「わッ」

佳奈多「……誰よりも」

葉留佳「……」ニコ



62: ◆/BueNLs5lw 2015/01/25(日) 12:55:37.15 ID:mOqgk/lv0
葉留佳「誰よりも?」

佳奈多「……察しなさい」

葉留佳「えー? 私、バカだからわかんなーい」

佳奈多「……こ、このバカは」

葉留佳「ねえ、かなたん教えて?」

佳奈多「だから!」

葉留佳「私を見てよ」

グイ―

佳奈多「……」ドキ

葉留佳「一度デレたなら、最後まで責任もってデレなきゃ」

佳奈多「……なによそれ」フイ

葉留佳「こっち向いて」

グイ―

佳奈多「あ……」

葉留佳「佳奈多のほっぺたあっちっちだ」ニヤ

佳奈多「葉留佳、顔、近い……近いから」ドキドキ

葉留佳「だって声ちっさ過ぎて聞こえないんだもん。ほら、言って?」

佳奈多「私……私は、葉留佳のこと、誰よりも……あ」

ガララ―

凛「愛してる!」

花陽「こら、凛ちゃん、め!」

ガララ―


63: ◆/BueNLs5lw 2015/01/25(日) 13:01:14.24 ID:mOqgk/lv0
葉留佳・佳奈多「……」

葉留佳「今、何か聞こえたような……?」

佳奈多「バカ、空き巣じゃないの!?」

葉留佳「ええ! 大変だ!」

佳奈多「追いかけるわよ」

ガタタ―

葉留佳「お、勇ましいね。よーし、助っ人を呼ぼう!」

佳奈多「警察に連絡するの? 葉留佳にしては迅速かつ的確な判断じゃない」

葉留佳「いんや」

佳奈多「誰を呼ぶのよ?」

葉留佳「それは、もちろん……『リトルバスターズ』!」

64: ◆/BueNLs5lw 2015/01/25(日) 13:16:44.25 ID:mOqgk/lv0
ダダダ―

花陽「凛ちゃん、さすがに先走り過ぎだよ!」

凛「ご、ごめんッ! つい、じれったくて」

花陽「あの焦れったさがいいのッ。は?! 追ってきてる!」

凛「ダレカタスケテー!」

花陽「いったん、あそこのピザ屋さんに隠れよう……!」

凛「了解!」

ウイイン―

花陽「……はあッはあッ」

凛「ふいー……なんとかやり過ごせたにゃ」

花陽「あ、ご飯食べてません……」

凛「少し休んで次へ行こうか」

花陽「次はどうしよう?」

凛「>>66から百合の花園を感じるにゃ」

19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/20(火) 23:51:05.66 ID:f4fwXMEhO
なのフェイwithヴィヴィオ

67: ◆/BueNLs5lw 2015/01/25(日) 14:22:46.18 ID:mOqgk/lv0
花陽「……うん、なんだか白い天使が見えるよ」

凛「それはないかな」

花陽「優しくて、愛らしくて、暴力をとことん嫌う……そんな天使が」

凛「目を覚ますにゃ」

パンパン!

花陽「はうッ!はうッ!」

凛「次はちゃんとお金払わないといけないところだから、かよちん金出すにゃ」

花陽「は、はい……」

スッ

凛「300円しかない……」

花陽「凛ちゃんは?」

凛「凛は……」

花陽「100円か……」

凛「なんとかなるなる、大丈夫!」

花陽「ご飯一杯くらいなら食べれるかな……」

68: ◆/BueNLs5lw 2015/01/25(日) 14:44:22.12 ID:mOqgk/lv0
――喫茶翠屋


ヴィヴィオ「ご注文の、いちごショートですッ。ごゆっくりどーぞ」ニコ

トテトテ―

フェイト「ヴィヴィオ。3番テーブルの方に、食後のお飲み物もう出してもいいか聞いてきてくれるかな?」

ヴィヴィオ「はーい、フェイトママー」

フェイト「ヴィヴィオ、お店の中ではフェイトさんだよ」ニコ

ヴィヴィオ「あ、しまったー……ごめんなさいフェイトさん」

トテトテ―

フェイト「フフフ……お手伝い頑張ってるね。ね、なのは……なのは?」

なのは「……そうだね」

フェイト「どうかした?」

なのは「なんだか、小さい頃のこと思い出しちゃった」

フェイト「なのはの?」

なのは「うん。もしかしたら、こういう未来もあったのかなって」

フェイト「……」チラ


「食後のお飲み物、もう出しても大丈夫ですかッ?」

「あ、こちらお下げしておきますねー」


フェイト「そうしたら、私たちきっとまだ出会えてなかったかもしれないね」

なのは「まだ?」

フェイト「うん、まだ」

なのは「……遅かれ早かれ、フェイトちゃんとはいつか出会うことが決まってたってことか」

フェイト「だったらいいなって話だけど」

なのは「私も、だったらいいなに一票かな」

69: ◆/BueNLs5lw 2015/01/25(日) 14:57:14.08 ID:mOqgk/lv0
フェイト「こうして、大人になってから会っていたかもしれないね……」

なのは「子ども時のフェイトちゃんに会えないのは、ちょっと寂しいような、残念なような」

フェイト「私も小学生の頃の可愛いなのはと出会えないのはイヤだよ」

なのは「あれ、その言い方だと今は……」ニヤ

フェイト「い、今もすごく可愛いしッ、あ、ううん、綺麗だッ」

なのは「クス……よろしい」

フェイト「もう、何言わせるの……」カア

トテトテ―

ヴィヴィオ「なのはマ……さん、3番さんに食後のコーヒーお願いしまーす」

なのは「はーい」

ヴィヴィオ「なのはママのハンバーグすっごく美味しかったってッ」ヒソヒソ

フェイト「お家でいつも食べさしてもらってるけど……」ヒソヒソ

ヴィヴィオ「お金払わないとね……」ヒソヒソ

フェイト「フフ」

なのは「なーに? 二人とも変な顔して」

フェイト・ヴィヴィオ「「なんでもないよ」」

なのは「なんだか、はぐらかし方が……似てきた。そういう所は似なくていいのに……」

70: ◆/BueNLs5lw 2015/01/25(日) 15:18:49.11 ID:mOqgk/lv0
―――
――


カランカラン

ヴィヴィオ「ありがとうございましたー。また、お待ちしておりますッ」

バタン――

フェイト「さて、お店閉めてお片づけが終わったら、士郎さんのお見舞いに行こうか」

ヴィヴィオ「ぎっくり腰になっちゃたんだよね……大丈夫かな」

なのは「うーん、少し休めば大丈夫だとは思うけど。安静にし過ぎても関節が硬くなっちゃうし、筋肉も落ちちゃうからね」

ヴィヴィオ「さすが、ママ……お父さんにもスパルタ」

カランカラン―

ヴィヴィオ「ん?」

花陽「す、すいません……まだ、大丈夫ですか?」

凛「も、もしかしてクローズ……」

ヴィヴィオ「あ、ごめんなさい……たった今」チラ

ポン―

ヴィヴィオ「ふえ?」

なのは「いいよ、ヴィヴィオ」

フェイト「寒かったですよね? 中で暖まっていってください」

花陽「す、すいません。て、手持ちが二人合わせてこれだけなんですが……大丈夫ですか?」

チャリン

ヴィヴィオ「400円……」

ヴィヴィオ(……パンケーキセットに惜しくも足りない)

フェイト・なのは「……」

凛「にゃ……」ゴク

なのは「そうですね。こちらで400円のお任せセットを作らせてもらっても構いませんか?」

花陽「そ、それはもちろん良ければお願いします」

フェイト「当喫茶店には初めてのお越しですか?」

花陽「はい……」

なのは「ありがとうございます。この後、少し出かける用がありますので、お店を片付けながらになってしまうんですが構いませんか?」

凛「大丈夫です」

フェイト「ヴィヴィオ、お願い」

ヴィヴィオ「お席にご案内しますねー」

71: ◆/BueNLs5lw 2015/01/25(日) 15:37:04.76 ID:mOqgk/lv0
ガタ―

花陽「すごく優しい人達だね」

凛「ありがたいにゃ。さっきまでの心の傷が癒されるにゃ」

トテトテ―

ヴィヴィオ「おしぼりと、お冷になります」ニコ

花陽「ありがとう。えらいね、娘さん?」

ヴィヴィオ「あ、はい。そうです」

凛「どっちがお母さんなの?」

ヴィヴィオ「二人ともお母さんです」

花陽「百合ショッ↑ク……」

凛「一夫多妻性かもしれないよ?」

ヴィヴィオ「?」

花陽「いえ、この子からは男臭が全くしません……つまり、やはりここは」

凛「……まさに花園」

ヴィヴィオ「……あ」じー

花陽「?」

ヴィヴィオ「μ’sの人だ……ラブライブの」

花陽「あ、えっと」

凛「いかにも」

花陽「凛ちゃんッ」

ヴィヴィオ「本物だー……」

花陽「アイドル、興味あるの?」

ヴィヴィオ「あ、えっと……私とは正反対だから、ちょっと憧れてた時もあったりして」

凛「十分素養はあると思うよ、凛は」

ヴィヴィオ「ありがとうございます。でも、いいんです……」


72: ◆/BueNLs5lw 2015/01/25(日) 15:47:49.38 ID:mOqgk/lv0
花陽「……?」

ヴィヴィオ「人を楽しませたり、元気にしたり……そういうのもスゴく大切で欠かせないです。ただ、私は大切な人を守れるようになりたいなって……そんな風に生きたいなって思ってて……あ、初対面の人にお聞かせするようなお話じゃないのに……ごめんなさい」

花陽「ううん、将来のことしっかり考えてるんだね。スゴイ」

凛「凛がこれくらいの時は、かよちんと遊ぶことばかり考えてたにゃ」

ヴィヴィオ「えへへ……」

なのは「あれ、なんだか仲良くなってるねー」

コトッ

フェイト「ヴィヴィオ、もう上がっていいよ」

ヴィヴィオ「あ、はーい。それでは、失礼します」

花陽「ばいばい、ヴィヴィオちゃん」

ヴィヴィオ「ばいばーい」

なのは「黄ニラ醤油の卵かけごはんとお味噌汁セットでーす」

花陽「はふんッ……」

凛「かよちんしっかり」

なのは「なんだかパンよりご飯の方が好きそうなオーラが出てたから」

フェイト「それと、ほうじ茶になります」

コトッ

73: ◆/BueNLs5lw 2015/01/25(日) 16:19:07.55 ID:mOqgk/lv0
花陽「白米の良さを存分に生かした一品です……」

凛「いただきまーす!」

ガツガツ―

なのは「そんなに急いで食べると、喉つまらせちゃうよ?」

フェイト「……なのは」

なのは「なに?」

フェイト「はやてから通信」

なのは「はやてちゃんから?」



―――
――

ピッ

なのは「なあに? はやてちゃん」

はやて『お休みの所ごめんなあ。お父さん大丈夫やったか?』

なのは「うん、ただのぎっくり腰だったよ。二日くらい安静にしてたら大丈夫だって」

はやて『せやったか、そっちは一安心やな』

なのは「はやてちゃんの方は?」

はやて『二人を同時に休ませても大丈夫にするんがウチの手腕の見せ所やからな……と言いたいところやけど、ちょっとおかしい事が発生しとって』

なのは「事件? 事故?」

はやて『……わからん。一つ言えるんは、第97管理外世界―今そこ―で、何らかの歪みが発生して、平行世界と交錯したような状態になってしまっとるんや』

なのは「発生源の特定は?」

はやて『……それが、落ち着いて聞いてや』

なのは「……」

はやて『喫茶翠屋や』

なのは「うち?」

はやて『もしかしたら、バグかもしれん。やから、なのはちゃんに聞いておかなと思って……魔法とか使ってないよな?』

なのは「使ってはないんだけど……どうしたんだろ?」

はやて『よな……たぶん、誤作動やと思う。こっちもよお分からんまま連絡してしまったから、また何か分かったら連絡入れるな』

なのは「うん、お願いします」

74: ◆/BueNLs5lw 2015/01/25(日) 16:27:00.83 ID:mOqgk/lv0
ピッ―

なのは「……」

ガタ

フェイト「なのは……」

なのは「フェイトちゃん」

フェイト「はやての聞いた?」

なのは「うん」

フェイト「大事にならなければいいんだけど」

なのは「……」


「ごちそうさまでーす」


フェイト「あ、ごめんちょっと行ってくる」

なのは「私も行くよ」

75: ◆/BueNLs5lw 2015/01/25(日) 16:31:16.53 ID:mOqgk/lv0
花陽「今日は遅くにすいませんでした……」ペコ

なのは「いえいえ。お腹は満たされた?」

凛「満足したにゃッ」ポンポン

フェイト「良かった」

花陽「あの醤油と卵があれば、ご飯が何杯でもいけます!」

凛「お土産にお醤油買って帰りたいだよね」

花陽「うんッ」

なのは「お醤油はあげれないけど、またのお越しをお待ちしております」ニコ





カランカラン――

76: ◆/BueNLs5lw 2015/01/25(日) 16:44:14.11 ID:mOqgk/lv0
―――
――

フェイト「さて、片付けようか」

なのは「今日はありがとう。フェイトちゃん」

フェイト「家族のピンチはみんなでカバー。なのはのお父さんは、私のお父さんでもあるんだから」

カチャカチャ―

なのは「……フェイトちゃん」ちら

フェイト「私の顔に何かついてる?」

なのは「喫茶店のエプロン、似合うなって」

フェイト「そうかな。ありがとう」

なのは「お父さんに少し背丈が似てるから、しっくりしてる」

フェイト「マスターもいけるかな……フフ」

なのは「……お婆ちゃんになったら、ヴィヴィオと一緒にミッドで喫茶店開くのもいいかもしれない」

フェイト「いいね……」

カチャ―

なのは「ホント?」

フェイト「ホント」


トテトテ――

ヴィヴィオ「ママー、洗い物と掃除は私がやっておくからご飯食べてー」

なのは「じゃあ、お言葉に甘えて」

フェイト「でも、ヴィヴィオ疲れてない? 一日立ち仕事だったでしょ?」

ヴィヴィオ「だいじょーぶ!」

なのは「相変わらずフェイトママはヴィヴィオに甘いんだから」

ヴィヴィオ「甘いんだからッ」

フェイト「え、ええー……」

77: ◆/BueNLs5lw 2015/01/25(日) 16:58:07.47 ID:mOqgk/lv0
ピッ

はやて『なのはちゃん?』

なのは「はーい、何かわかった?」

はやて『それが反応が消えたんや。結局原因はわからんかった』

なのは「そっか……」

はやて『そっちは何か変なことは……さっきのさっきやしないか』

なのは「そうだね」

フェイト「何事もなくて良かった」

なのは「うん……」

はやて『せやな……ま、経過観察って感じで注意はしとこうか。ごめんな騒ぎ立てて』

なのは「ううん。いつも、ありがとうはやてちゃん」

フェイト「ありがとうはやて」

ヴィヴィオ「ありがとうございます。はやてさん」

はやて『ありゃ、ヴィヴィオ今日は大人やなー』

ヴィヴィオ「えへへ……」

はやて『体育会系もいいけど、やっぱ女の子。エプロンも可愛いなあ』

ヴィヴィオ「褒められると、恥ずかしいです……」

なのは「ちょっとはやてちゃん、うちのヴィヴィオを口説かないでください」

ギュウ―

ヴィヴィオ「え……はやてさん、そうだったんですか?」オド

ギュウ―

フェイト「え、な、なのは」

はやて『この親子……は。からかい方が似てきたな……フェイトちゃん」

フェイト「はいッ」

はやて『手綱しっかり握っておいてなッ……ほなな』ニコ

フェイト「はやて……ッちょ」

78: ◆/BueNLs5lw 2015/01/25(日) 17:01:56.98 ID:mOqgk/lv0
―――
――

凛「身も胃も心もほくほくしたにゃ」

花陽「うん……親子丼もイイ」

凛「そういう要素はなかったけどね」

花陽「うッ……思考はついついご飯のおかずを求めてしまうみたい」

凛「病気だにゃ」

花陽「……り、凛ちゃん」

凛「どうしたのかよちん」

花陽「……あの」もじもじ

凛「そんな、トイレを我慢してる表情をされても……」

パアン!

凛「はうんッ」ヨロ

花陽「ちょっと、そこのコンビニでお手洗い借りてくるね」

凛「は……い」

79: ◆/BueNLs5lw 2015/01/25(日) 17:07:06.86 ID:mOqgk/lv0
ガシッ

花陽「り、凛ちゃん離してッ」

凛「トイレに行く前に」

花陽「行く前にッ?」

凛「次はどこへ行きたいか言っていって」

花陽「え……ええと」もじもじ

凛「はやくー」

花陽「じゃ、じゃあ>>83で」もじもじ

バッ―
ダダダ―


 

167: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/30(金) 19:36:42.52 ID:iSkNvK7X0
こまちゃんとほたるん

 

173: ◆/BueNLs5lw 2015/01/30(金) 23:16:39.78 ID:ejnnCAh40
コンビニ――

花陽「……お願いします」

ガサッ

店員「温めますか?」

花陽「はい」


―――
――



花陽「おまたせー」

凛「白米あった?」

花陽「うんッ。ちなみに次はどこにしたの?」

凛「幼女達を愛でに行こうかと」

花陽「ほっこりできそうだね」

凛「うん」

174: ◆/BueNLs5lw 2015/01/30(金) 23:24:11.56 ID:ejnnCAh40
―――
――


花陽の家―

凛「引き出しに入るのに違和感がなくなってきたにゃ」

花陽「手、繋いでいこう」

凛「はーい」

ギュ

花陽「……そろそろ食べ過ぎかな」

凛「気づくのが遅すぎたけどね」

花陽「あわわ……」

ガラ――

シュン

175: ◆/BueNLs5lw 2015/01/30(金) 23:42:24.34 ID:ejnnCAh40
―――
――



――ザアアア

蛍の家

蛍「え? お父さん達今日は帰って来れないの? 電車が雪で止まったんだね……ううん、大丈夫、冷蔵庫の残りで適当に何か作るから……うん、心配しないで。え? 助っ人を呼んである? 誰のこと? 秘密? もうすぐ着く? ちょ、ちょっとお父さん? あ」

プツッ

蛍「切れた……雪のせいかな」

蛍「……やっぱりこっちの方は雪がたくさん降るんだ」

とたとた―

蛍「この辺はまだ雨か……雪なら嬉しかったのに」

ガチャッ

蛍「冷蔵庫には……あれ豚肉だけ?」

蛍「……お野菜買いに行かないと。あ、でも助っ人さんが来るんだっけ……待ってないと」

ピンポーン

蛍「あ、噂をすれば……」


176: ◆/BueNLs5lw 2015/01/30(金) 23:57:10.26 ID:ejnnCAh40
ガチャ―

小鞠「どうも」

蛍「せ、先輩!?」

れんげ「にゃんぱ……すぅ」

小鞠「なにしてんの」

れんげ「家の匂いをかいでみたん」

蛍「お二人共、もう日が暮れるのにどうしたんですか?」

れんげ「すけだちにまいった」

小鞠「なんか、本来はかず姉が来るはずだったんだけど……例のごとく爆睡してて」

れんげ「やくそくをはたしにきたのん」

小鞠「私は買い物帰りに見かけて、事情を知ったんだけどさ、こんな調子で危なっかしいから着いてきたってわけ」

蛍「そうだったんですね……。わざわざありがとうございます」

小鞠「というわけで、今日は蛍の家でお泊まり会ね」

蛍「……ッ」ボッ

182: ◆/BueNLs5lw 2015/02/04(水) 23:23:16.83 ID:Cf4TFCOi0
小鞠「どしたの蛍」

蛍「いえ」

れんげ「ほたるん、カッパどこかけておくん?」

蛍「あ、ちょっとまっててくださいね。今、ハンガーを持ってきますから」

タタタ――

蛍(……こま先輩がおウチに、先輩がおウチに……)ドキバク

蛍「ん?」

ペタペタ―
ペタペタ―

狸(花陽)「くんッ」

狸(凛)「くうん……」

狸(具)「……」

蛍「……きゃッきゃああ!?」

183: ◆/BueNLs5lw 2015/02/04(水) 23:33:37.37 ID:Cf4TFCOi0
小鞠「どうしたの!?」

れんげ「……ほたるん?!」

ダダダ―

蛍「た、狸が……」

小鞠「……野良? しッしッ」

蛍「く、食われる」ガクガク

れんげ「一匹はぐ……しかしのこりの二匹はわからない」

花陽「きゅうん……」

凛「くんくん」

れんげ「具、何を言っているのか分かるん?」

具「……」フンフン

れんげ「ふんふむ」

具「……」スンスン

れんげ「なるほど……」

小鞠「何か分かった?」

れんで「二匹ははらぺこじゃないけど、しょくりょうを求めてさまよっているみたいですのん」

小鞠「腹ペコじゃないのになんでご飯もとめてんの」

蛍「そこは、ほら……狸の事情ってものじゃないでしょうか」

184: ◆/BueNLs5lw 2015/02/04(水) 23:46:32.44 ID:Cf4TFCOi0
れんげ「じゃあ、たぬきにもごはんつくるん?」

小鞠「野良狸だしね……どうする蛍?」

蛍「可愛いですね……でも」

れんげ「具もいいたぬきって言ってる」

蛍「今日は雨も降ってますし、夕飯食べていきますか?」

花陽「がうッ」

凛「がうがうッ」

れんげ「良かったのん」

ナデナデ

小鞠「さっき色々買ってきたからさ、ちょいちょいっと作ろっか」

蛍「……はッ」

蛍(先輩がやる気になってる……ど、どうしよう)

185: ◆/BueNLs5lw 2015/02/04(水) 23:55:22.36 ID:Cf4TFCOi0
小鞠「あ……私が作るのおにぎりだから、心配しないでッ」アワアワ

蛍「えッ……いえ、先輩の作るご飯は美味しいですよ!?」ワタワタ

小鞠「いいの! 知ってるからッ」

蛍「?」

小鞠「夏海にも……病院送りを10年早める弁当って……名付けられたから」

蛍「そ、そんな……」

蛍(でも落ち込む先輩もいじらしくて……可愛いですッ)

小鞠「だからッ……おにぎりだけでも作らせて」

蛍(わ、私のために……そこまで)

蛍「お願いしますッ」

れんげ「うち、なにするん」

蛍「れんちゃんは、たぬきさん達とリビングで遊んであげるという使命がありますよ」

れんげ「おおッ! しめいッ! もえるん!」

トテテテ―

189: ◆/BueNLs5lw 2015/02/05(木) 23:10:14.18 ID:rNlUG9710
具「……」

トテトテ―

花陽「……」フンフン

凛「……」スンスン

トテトテ―

れんげ「……」クル

ピタッ

れんげ「あんな、うちの家には3匹もやしなっていくよゆうはないですのん。一匹くらい間引いておこうと思うのん」

具「……」

花陽・凛「……!?」ガタガタ

れんげ「ちまたではタヌキなべはこうきゅうりょうりらしいん」

具「……」

花陽・凛「……」ブルブル

具「……」スッ

れんげ「具……おまえさん」

具「……」スン

れんげ「……おとこなんな」

具「……」チラ

花陽・凛「……クウンクン」フンフン

れんげ「まあ、ぜんぶウソなん」

花陽・凛「……!?」ドタタッ

190: ◆/BueNLs5lw 2015/02/05(木) 23:19:52.71 ID:rNlUG9710
キッチン――

蛍「せ、先輩……エプロン可愛いです、似合います、グレイトですッ」

小鞠「やッ、これ、なんかぴったりで悔しいわ……」

蛍「私が去年まで使っていたやつなんですけど……」

小鞠「小学4年生のエプロンか……とほほ」

蛍「あ、あの……先輩は何着てもホントに可愛いですから」

小鞠「蛍だけだよ、そんなこと言ってくれるの。ありがとね」

蛍「い、いえ……」

小鞠「でも、なんで私だけエプロン?」

蛍「へッ!? あ、えっと、お客様ですからねッ!」

蛍(新婚さんの空気を味わいたかったなんて言えない。勝手に妻役に仕立てあげてるなんて言えない)

小鞠「ご飯、炊けたみたいだよ」

蛍「あ、ホントですか……これ、お塩使ってくださいね」

ごと

小鞠「あ……」

ぴと―

蛍「ほ……!?」

小鞠「?」

蛍「な、なんでもないです」

蛍(手が触れちゃった……神様ありがとう)

蛍(あわよくば……色々触りたいです)

193: ◆/BueNLs5lw 2015/02/07(土) 00:09:40.93 ID:z3GX4itL0
小鞠「あ、あの蛍……」

ニギニギ

蛍「はい?」

小鞠「手握ってたら作れないんですが……」

蛍「ご、ごめんなさい!」

蛍(願望が……うっかり漏れちゃった)

蛍「私、おかず作りますねッ」

パタパタ―

蛍(先輩がおにぎり作ってくれるし……和食だよね)

ガサガサ

蛍(先輩の買ってきた材料……チョコレート、ハチミツ、生クリーム?)

蛍「デザート……ううん、カレー?」

小鞠「あ、それスープに入れようと思って」

蛍「あ、スープ。そうなんですね、スープ」

小鞠「だめ?」

蛍「ダメじゃないです。ダメなわけないじゃないですか!」

小鞠「良かった。たぶん、合うと思うんだ」

蛍「で、でもこれスープといよりはチョコレートフォンデュみたいな」

小鞠「あ、醤油とみりんと昆布ダシも買ってるから」

蛍「あ、醤油とみりんと昆布ダシも買ってるんですね。あ、ほんとですね。醤油とみりんと昆布ダシ」

蛍(……先輩のためなら、例え100年の恋が一気に覚めるようなものだろうと……かまいません)

194: ◆/BueNLs5lw 2015/02/07(土) 00:20:13.55 ID:z3GX4itL0
小鞠「蛍、スープ作る? それとも私が」

蛍「え……」

蛍(先輩が作るか私が作るかどちらかを選ぶ権利があるんですね……)

蛍(まさにデッドオアアライブ)

小鞠「そんなに悩む程のこと……?」

蛍「あ、すいません」

小鞠「いや、いいんだけど」

蛍「じゃ、私がスープ作りますね」

小鞠「お願いね」

蛍「はい」

蛍(私の馬鹿ッ……意気地なし)

195: ◆/BueNLs5lw 2015/02/07(土) 00:41:16.52 ID:z3GX4itL0
蛍(和風クリームスープにしよう……豚肉も入れて)

蛍「あ、先輩」

小鞠「なに?」ペロ

蛍(手についたお米ペロペロしてるッ……)キュン

小鞠「?」

蛍「良かったら、焼きおにぎりにしませんか?」

小鞠「いーね」

蛍(焼きおにぎりなら、クリームスープに合うかも。リゾット風にしてもいいし)

蛍「バターほしいなあ……」

小鞠「買ってこようか?」

蛍「と、とんでもないですッ。雨もまだ降ってますし……」

ぴょこ――

れんげ「バターいるん?」

蛍「れ、れんちゃんッ」

れんげ「これ、ちょっと使ってかまんですのん?」

蛍「生クリーム? いいよ」

れんげ「お塩あるん?」

蛍「ちょっと待ってね……はい、どうぞ」

れんげ「これに入れて」

パラパラ――

れんげ「よくふって……」

ブンブン――
シャカシャカ――

小鞠「なにしてるの?」

れんげ「ちょっと待つよろしん」


5分後――


れんげ「おみずをすてて……」

トポトポ――
コロコロ――

蛍・小鞠「おおおッ……バター!」

れんげ「せんじんのちえなん」

196: ◆/BueNLs5lw 2015/02/07(土) 00:45:58.16 ID:z3GX4itL0
蛍「れんちゃんすごーいッ」

小鞠「あの人も、たまにはまともなこと教えるんだね……」

れんげ「へっへっへ」

蛍「所で、れんちゃんタヌキは?」

れんげ「……あ」

とたとた――

蛍「……」

小鞠「……」


10分後――


バタバタ――

れんげ「タヌキ、どこにもいないんッ!」

蛍「え、巣に帰っちゃったのかな」

れんげ「米と麺が……」

小鞠「なんちゅー名前よ……」

197: ◆/BueNLs5lw 2015/02/07(土) 00:54:29.47 ID:z3GX4itL0
蛍「お夕飯もうすぐできますし、待っていたらそのうち戻ってくるんじゃないですか?」

れんげ「……でも」

小鞠「れんちゃん、タヌキに何かしなかった?」

れんげ「してな……」

『たぬき鍋に……』

れんげ「した……しちまった」

小鞠「したんかい」

蛍「それは、もしかしたらタヌキさん怒っちゃったのかな」

れんげ「外は、雨なのに……うち、探してくる」

トタタタ―ー

小鞠「ちょ、れんちゃん!?」


201: ◆/BueNLs5lw 2015/02/07(土) 23:55:05.14 ID:z3GX4itL0
蛍「先輩、追いかけましょうッ」

小鞠「うんッ」

タタタタ――





ザアアア――
バシャ、バシャ

れんげ「具ー! 米ー! 麺ー!」

蛍「いませんね……」

小鞠「遠くには行ってないんじゃないの? 雨も降ってるし」

れんげ「うちがひどいこと言ったから……」グス

蛍「れんちゃん……」

小鞠「……」

れんげ「……たーぬきさん、たーぬきさん、あそぼっじゃないか」

ザアアア――

小鞠「れんちゃん、風邪引くかも知れないからお家に入ろう?」

れんげ「……たーぬきさん、たーぬきさん……」

蛍「れんちゃん、明日になったら戻ってくるかもしれないよ」

れんげ「……たーぬきさん! たーぬきさん!」

202: ◆/BueNLs5lw 2015/02/08(日) 00:01:55.98 ID:W2CSKc3q0
「今、ご飯の真っ最中」


れんげ「……」

蛍「今……」

小鞠「何か、聞こえたわよね……?」ビクビク

ギュウ――

蛍「せ、先輩……大丈夫ですよ」

蛍(……近い近い近い……ム ム する……あ、いや、ドキドキする)

小鞠「お、お化け……」

れんげ「……おかずはなあに?」


「焼きおにぎりと和風クリームスープです」


れんげ「たべたん?」


「食べたにゃ」


蛍「……」

小鞠「……食べたの?!」

203: ◆/BueNLs5lw 2015/02/08(日) 00:11:08.29 ID:W2CSKc3q0
蛍「いつの間に……」

れんげ「おいしかったん?」


「美味しかったです……ご馳走様」


ガサガサ――

小鞠「ひいいい」

ギュウ――

蛍「……幸せ」

トテトテ

具「……」

れんげ「具!」

具「……スンスン」

れんげ「……米と麺は行くん?」

具「……スンスン」

れんげ「そうなんな……バイバイ」


「バイバイ」


蛍「……所で」

小鞠「や、やめて言わないで」

蛍「誰が喋って」

小鞠「やめてえええ!」

204: ◆/BueNLs5lw 2015/02/08(日) 00:30:28.92 ID:W2CSKc3q0
花陽の家――


ガラ

花陽「……あれ、今までどこに行ってたんだっけ」

凛「……覚えてないにゃ」

花陽「なんだか、誰かに遊んでもらってたような」

凛「何か、美味しいものを食べたような」

花陽「懐かしい所にいた気がします……」

凛「かよちん、気を取り直して次いくにゃッ」

花陽「そろそろ……胃もいっぱいになってきたね」

凛「そう? じゃあ、>>206で最後にしよっか」

206: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/08(日) 00:43:17.24 ID:ZoV2cNGO0
ひびみく

209: ◆/BueNLs5lw 2015/02/08(日) 01:24:34.81 ID:W2CSKc3q0
花陽「……ちょっと、待ってね」

ピポパポ――
プルルル――
ピ―

絵里『はい、もしもし』

花陽「あ、絵里ちゃん。今大丈夫?」

絵里『大丈夫だけど、どうしたのよ』

花陽「あのね、>>206の所に行く予定なんだけど……」

絵里『……ああ、なるほど』

花陽「もし、注意点とかあったら教えて欲しいな」

絵里『……そうね。怒らせると怖いわよ』

花陽「……ひえ」

絵里『見守るだけって言うのもありかしらね』

花陽「ふんふん……ありがとうね、絵里ちゃん」

絵里『いいえ。Желаю удачи!』

ピ――

花陽「……じゅるん夕立?」

210: ◆/BueNLs5lw 2015/02/08(日) 01:50:43.03 ID:W2CSKc3q0
凛「絵里ちゃん、なんて?」

花陽「じゅるん夕立」

凛「日本語で頼むにゃ」






響達の部屋――


響「……」

ピ―

『登録されたメッセージは1件です』

ピルルル―


「ねえ、響……」

「今日は、響の好きなもの作ろうと思ったんだけどね」

「……なにがいい? て聞こうと思ったんだけどね」

「響のために、美味しいもの作ろうと思ったんだけどね」

「響、今日は帰ってこないんだね」

「どうして帰ってこないのかな」

「いつもいつもいつもいつもいつも」

「どうして黙って行っちゃうのかな」

「こんなに寂しいのに」

「寂しくて死んじゃいそうなのに」

「死んじゃったら、悲しんでくれるかな」

「でも、会えなくなるね」

「こんな気持ちもなくなっちゃうね」

「響、響、響」

「愛してる」

ピ―

響「……」

ガタッ―

響「……ッ」ビク

未来「……」

響「未来……」ガクガク

未来「響……」


212: ◆/BueNLs5lw 2015/02/08(日) 02:00:18.50 ID:W2CSKc3q0
部屋の外――

花陽「……」

凛「……」

花陽「み、見守る?」

凛「助ける?」


ガタ!!
パリーン!!


花陽「……な、なにか割れた音が」ビク

凛「怖いにゃ」


ガタタ!
パリーン!


花陽「……どうしよう」

凛「ここに10円があるにゃ。表が出たら助ける。裏が出たら見守る」

花陽「う、うん……わかった」

凛「……そーい」

ピンッ―――パシッ

凛「>>212」

215: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/08(日) 02:13:40.11 ID:ZoV2cNGO0
見守る(横にはOTONAとNINJA)

217: ◆/BueNLs5lw 2015/02/08(日) 02:41:54.22 ID:W2CSKc3q0
花陽「……じゃあ、ちょっとだけ扉開くね」

ギイ―




響「ま、待って未来……うっかり、うっかりなの」

未来「うっかりで済んだら良かったのにね」

響「ほ、ほら私馬鹿だからさッ」

未来「……馬鹿な響が好きだよ」

響「えへへ……私も未来が大好きでして」

未来「でもね」

響「は、はい」

未来「他の雌の匂いをプンプンさせて帰ってくる響は嫌い」

響「……あばば」ガクガク


219: ◆/BueNLs5lw 2015/02/08(日) 02:47:20.71 ID:W2CSKc3q0
凛「一体なにがあったんにゃ……」

OTONA「……ふむ」

NINJA「……」

凛「……にゃ?」クル

花陽「どうしたの?」

凛「今、何か聞こえなかった?」

花陽「ううん」

凛「……」クル

OTONA「……」

NINJA「……」

凛「……」クル

花陽「た、たいへん……未来さんがハンカチ突き出し始めた……」

220: ◆/BueNLs5lw 2015/02/08(日) 02:56:58.17 ID:W2CSKc3q0
凛「……」ゴシゴシ

花陽「……ハンカチから、女の匂いがするって……すごい嗅覚です」

凛「気のせいかにゃ」

花陽「あ、ああッ……ハンカチを水責めして、化学薬品をぶっかけて、滅茶苦茶に回して、引きちぎれんばかりに絞ってやるって……」

凛「……」クル

花陽「り、凛ちゃん……さっきからクルクル回ってどうしたの?」

凛「なんでもないよ」



―――



未来「響、モテるから……多少のことには目を瞑ろうって思ってたけど。もう、我慢の限界。私と一つになるか、それとも、響が二つになるか選んで」

響「……後者の意味が、よ、よく分からないよ、未来」

未来「教えてあげようか……?」

響「……いえ」ブンブン

221: ◆/BueNLs5lw 2015/02/08(日) 03:03:37.07 ID:W2CSKc3q0
未来「それからね、4日前の夜……どこにいたの?」

響「それは、師匠とクリスちゃんのお家で鍋をつついてました!」

未来「3日前は?」

響「翼さんとディナーに……」

未来「2日前」

響「あ……師匠とラーメンに」

未来「今日……」

響「師匠……とらーめ」

パリンッ!!

未来「師匠、多すぎなのよッ!!」

響「ご、ごめんなさいッ!!」

222: ◆/BueNLs5lw 2015/02/08(日) 03:15:59.47 ID:W2CSKc3q0
未来「……やっぱり、あのOTONA……あの時………べきだった。大丈夫、響。響は私は守ってあげるから」ニコ

響「……み、未来、ご、ごめんなさい」

未来「だーめ……―――」

響「なんでもするから、許して!」



――――


天井裏――

OTONA「ほう、今、なんでもと?」

NINJA「興味深いですね」


――――


未来「じゃあ、手広げて」

響「はい!」

未来「一歩前に出て」

響「は、はい!」

未来「抱きしめて……」プイ

響「お任せあれ!」

ギュ






おしまい

引用元: 【安価】花陽「色々な百合カップルの食卓を邪魔する」凛「ご馳走になる」