1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 19:09:01.45 ID:k73HDJl20
焼硬鋼のランタンを提げた歩兵と遭ったら味方だと思うな

だが決して敵には回すな
そのランタンは持ち主の魂をくべる炉

奴らは……




3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 19:10:36.29 ID:k73HDJl20
――あんこうチームⅣ号戦車内――

みほ「突然夜間訓練だなんて……」

沙織「全くだよ、夜ふかしはお肌によくないのにぃー」

麻子「私は平気だ」

沙織「まぁ、麻子は夜型だからね」

華「それにしても、夜の森は何だか怖いですね」

麻子「オバケとか人魂とかが出たりしてな」

華「怖いこと言わないで下さいよ」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 19:13:56.77 ID:k73HDJl20
みほ「…………」

優花里「…………」

沙織「どうしたの、二人とも黙っちゃって」

みほ「ちょっと戦車乗りの怖い話しを思い出しちゃって……」

華「怖い話しですか……」

優花里「……西住どの、ひょっとしてアレですか?」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 19:17:50.05 ID:k73HDJl20
みほ「うん……でもあれは作り話だし……」

沙織「みほりん、それってどんな話しなの?」

みほ「えっと、それはね……」

麻子「おーい、目標地点に到着したぞ」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 19:22:08.55 ID:k73HDJl20
亜美(ラジオ オールレンジ)『全車位置についたようね』

亜美『今回のルールは殲滅戦』

亜美『最初の授業でやった時とルールは同じ』

亜美『最後まで生き残ったチームが勝ちよ』

亜美『それでは、試合開始!』

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 19:26:42.57 ID:k73HDJl20
―カメさんチーム38t戦車内―

桃「ふっふっふ……全部まとめてぶっ倒す!」

柚子「前みたいに滅茶苦茶に撃っても……」

杏「いいんじゃない、桃の好きに撃たせれば」

柚子「会長……」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 19:30:49.63 ID:k73HDJl20
柚子「あれ?」

杏「どうしたの、柚子?」

柚子「前方に蒼い光が……」

桃「なんだかわからんが撃ってしまえ!」

柚子「ちょっと待って!あれ人だよ!?」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 19:33:50.74 ID:k73HDJl20
杏「なんでこんなところに人が居るのさ」

桃「ひょっとして迷い込んで来たのか」

杏「だろうね、ちょっと注意してくる」ガシャン

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 19:38:16.54 ID:k73HDJl20
―車外―

杏「おーい、そこのアンタ!」ヒョコッ

――「……………」ザッザ

杏「ここは戦車道の演習場だよ」

――「……………」ザッザッザッ

杏「危ないから早く離れなさい」

――「……………」ザッザッザッザッ

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 19:41:12.30 ID:k73HDJl20
杏「ちょっと!聞こえてるの!?」

――「……………」ザッザッザッザッ

杏「こっちじゃなくて、早く向こうの方に……」

――「……………」ザッザッザッザッ

杏「えっ……?」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 19:42:23.31 ID:k73HDJl20
T o t e n s i e

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 19:48:06.77 ID:k73HDJl20
―カバさんチームⅢ号突撃砲車内―

エルヴィン「あれは会長たちの38t!」

左衛門佐「ライトも付けたまま道の真ん中にいるとは」

おりょう「無防備じゃな」

カエサル「罠かもしれない、しばらく様子を……」



――ドン……

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 19:51:55.53 ID:k73HDJl20
エルヴィン「攻撃か!?」

おりょう「いや、何かが戦車の上に落ちたようじゃ」

カエサル「ちょっと様子を見る」ガチャン


カエサル「……あ?」

カエサル「え………鋏……」


…………ブチンッ

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 19:55:07.48 ID:k73HDJl20
――あんこうチームⅣ号戦車内――

『カエサルが!カエサルがぁ!!!』

沙織「Ⅲ突から?ちょっと、一体何があったの!?」

『血が、血がブワッって……』

みほ「落ち着いて!何があったの!」

『[ズガン]』

『きゃああああああ!!!!』

『おりょう!おりょうぅううう!!』

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:00:23.32 ID:k73HDJl20
『嫌!いやああああああああ!』

『助けて!ころs[ズガン]………』

『……………』

みほ「ッ………教官、緊急事態を宣言します!」

みほ「全車の座標位置を教えて下さい!」

亜美『わ、分かりました』

亜美『Ⅲ突はA―901に、38tがB―908………』

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:04:00.16 ID:k73HDJl20
みほ「カメさんチーム聞こえますか?」

みほ「貴女たちが一番Ⅲ突に近い位置にいます」

みほ「すぐに向って下さい」

『……………』

沙織「応答がないよ!?」

華「会長たちにも何かあったんじゃないでしょうか?」

優花里「に、西住どの……」

みほ「……全車、周囲を警戒しつつ先ほどの座標に向って下さい!」

みほ「……PANZER VOR!!」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:10:41.80 ID:k73HDJl20
―アヒルさんチーム八九式中戦車内―

典子「いた!カバさんのⅢ突!」

あけび「向こうに会長たちの38tも」

典子「よし、停車!」

典子「私と妙子で様子を見てくる、二人は待機してて」

忍あけび「「はい、キャプテン!」」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:15:01.35 ID:k73HDJl20
―車外 Ⅲ号突撃砲前―

妙子「うっ……キャプテン……」

妙子「カバさんのⅢ突って色を塗り替えたよね……」

典子「……うん」

妙子「だったらどうして、Ⅲ突が真っ赤に!?」

典子「……とにかく戦車に戻って皆に知らせ……」

妙子「キャプテン!後ろ!!」

典子「え?」

ブチンッ………ぼとっ……

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:18:14.77 ID:k73HDJl20
典子「あれ?……なんで私の手が落ちて……」

典子「拾わないと……手が無きゃ、ボールを……」

ーー「……………」バサァ

典子「きゃあああああぁあぁあああ[ブチンッ]あああぁあ[ブチンッ……

妙子「嘘、うそ………」ガクガク

妙子「いやぁああああああ!!」ダッ


ーー「…………………」ジィッ………

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:23:53.12 ID:k73HDJl20
―アヒルさんチーム八九式中戦車―

あけび「悲鳴!?」

忍「あ、妙子がこっちに走って……」

妙子「助けて!化も………」

ズドン―

忍「あ、頭が……吹きと……」


――「……………」ヌゥ……


あけび「あ………え………」

忍「ぜ、全速後退!」ギュイィィィ

忍「逃げなきゃ、逃げなきゃアイツに殺される!」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:24:38.70 ID:k73HDJl20
あけび「待って!そっちは崖が!」

あけび「忍!止まって!」

あけび「ダメ、止まっ……」



ズガラガラ………

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:29:32.44 ID:k73HDJl20
―ウサギさんチームM3戦車内―

亜美『八九式が崖から落ちたわ!』

みほ『……ウサギさんチーム、Ⅳ号の後ろに続いて!』

みほ『決して私達から離れないで!』

あや「一体どうなっちゃってるの……」ブルブル

紗希「怖いよ、私……」ブルブル

梓「とにかく、今は西住先輩たちに付いていこう」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:32:53.18 ID:k73HDJl20
――あんこうチームⅣ号戦車内――

麻子「ん?前に何かいる」

華「ひょっとして会長たちが?」

麻子「暗くてよく分からないけど、蒼いライトみたいだ」

みほ「!?」

みほ「冷泉さん!緊急停車!!」





ズガァアアン……

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:37:04.08 ID:k73HDJl20
華沙織「「きゃあ!」」

梓『すみません、止まり切れなくて追突を……』

みほ「……大丈夫、Ⅳ号の全員怪我はないみたいだから」

優花里「あの……西住どの、蒼い光って……」ブルブル

みほ「………今、確かめる」ガチャン






みほ「うそ、でしょう……」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:38:08.28 ID:k73HDJl20
みほ「蒼いランタン光……」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:42:51.42 ID:k73HDJl20
みほ「華さん!主砲照準!目標前方の蒼い光!」

華「あ、はい!」

みほ「照準に捉えたら直に撃って!」

華「はい、仰角調整……ピントあわ……!?」

華「西住さん!あれは人ですよ!?」

みほ「構わないから撃って!」

沙織「ちょっと!みほりん、どういうことなの!?」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:45:36.97 ID:k73HDJl20
みほ「っ……冷泉さん全速力で目標に向けて突進して!」

麻子「断る、どうしたんだ西住」

沙織「変だよ!おかしいよ!」

みほ「……全速後退、この場から離脱を……」ギリリ……

梓『こちらウサギさんチーム、すみません、さっきの追突でこちらの戦車の履帯が外れて……』

みほ「っ……!!!」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:48:28.85 ID:k73HDJl20
みほ「砲手交替!秋山さん撃って!」

優花里「了解です、西住どの!」バッ

華「お二人とも正気ですか!?人を撃つだなんて!」

沙織「そうだよ!落着いて!」

優花里「……戦場に伝わるお伽話です」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:51:07.49 ID:k73HDJl20
焼硬鋼のランタンを提げた歩兵と遭ったら味方だと思うな

だが決して敵には回すな

そのランタンは持ち主の魂をくべる炉

奴らは……



みほ「……蒼い鬼火と共にやって来る!!」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:54:39.83 ID:k73HDJl20
優花里「西住どの!撃ちます!」

ズドォォォン………







――「…………」ザッザッ

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:58:28.82 ID:k73HDJl20
みほ「……目標健在!次弾を!」

麻子「嘘だろ、撃たれたのに近づいてくる……」

優花里「次弾、発射!」


ズドォォォン………

みほ「外れた!?早く次弾を!!」

優花里「近すぎてピントが……」

みほ「とにかく撃って!」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 20:59:35.46 ID:k73HDJl20
たとえその瞳を灼かれても

優花里「発射!」ズドォォォン……

たとえその腕をもがれても

みほ「次弾装填!!!」

みほ「急いで!早く、早く!」



――「…………………」ザッザッザッ……

奴らは決して歩みを止めない

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:01:51.68 ID:k73HDJl20
死沼へ誘う鬼火に導かれるまま

――「……………」ザッザッ……

保身なき零距離射撃を敢行する

――「……………」ザッザッ……

生を棄てた跫音、死を産み散らす銃爪

――「……………」ザッ……ピタッ……



みほ「これが……」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:02:22.59 ID:k73HDJl20
みほ「……命を無視された兵隊(ゲシュペンスト イェーガー)」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:05:02.25 ID:k73HDJl20
沙織「え……………」

ズガン………

華「きゃああああああ!沙織さん、沙織さんが!!!!」

みほ「………冷泉さん発進して!轢き倒すの!」

麻子「わ、わかった!!」ギュイィィィン

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:10:47.27 ID:k73HDJl20
――「……………」ドゴン

――「……………」ギュリギュリリ……

――「……………」グッ


みほ「ダメ!完全に取り付かれた!!」

――「…………」ジャキン…

ピト…………ズガン

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:13:55.11 ID:k73HDJl20
――「………………」


ズガン………


――「……………」


ズガン………

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:16:38.30 ID:k73HDJl20
みほ「…………沙織さん」

沙織「」

みほ「華さん…………」

華「」

みほ「秋山さん、冷泉さん………」

優花里「」

麻子「」

みほ「……………」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:18:53.98 ID:k73HDJl20
――「……………」スチャッ………

みほ「次ぎは私ね……」

――「………………」ジャキン…

みほ「私やっぱり、戦車に乗らなければ良かったのかな………」ポロポロ



………ズガン

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/12(月) 21:22:12.48 ID:k73HDJl20
―後日 聖グロリアーナ女学院 演習場―

―チャーチル歩兵戦車内―

オレンジペコ「聞きまして、大洗の……」

ダージリン「全滅、そして原因不明だそうね……」

オレンジペコ「一体なにが彼女達に……」

運転士「緊急停車します!!」ギギギギッ

ダージリン「何事?紅茶が溢れるとこでしてよ?」


運転士「その……前方に宇宙服みたいなのを着た人が……」



――「……………」ボォ……チリチリ……



―了―

引用元: みほ「蒼いランタン光……」