【艦これ】提督「この平和な鎮守府の日常」 前編

468: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/24(火) 21:58:06.17 ID:+c0LkBXY0
【明石の科学は】

 ―万屋・明石―

提督「お前ってホント何でも作れるんだな」

明石「どうしたんですか?急に」

提督「いやお前、このまえ夕張にデュエルディスク造ってくれって頼まれたんだろ?」

明石「ええ。私は、夕張さんの説明とアニメに出てきたそれを見て、再現してみただけです」

提督「まさかソリットビジョンまで再現するなんて…お前の技術力には驚かされっぱなしだよ」

明石「それほどでもありませんよ」

提督「いや、ホント凄いよお前。艦娘の修復はもちろんだけど、駆逐艦連中の前でピタ○ラ装置を組み上げるし、"ほんやく○ンニャク"みたいなの作るし、

   ヲ級Flagshipが来た時にアイツにつけたチョーカー型爆弾を作ったのもお前だし、挙句にあのクオリティのデュエルディスクを作ったときたんだから」

明石「そんなに褒めてもアイテムはあげませんよ?」

提督「ありゃ残念」

明石「当たり前です」

提督「逆にさ、お前が作れないものってあるの?」

明石「そうですねぇ……タイムマシンは作れないことは無いですし…」

提督「作れちゃうのか…」

明石「あ、"どこ○もドア"とか"地球破○爆弾"とか!」

提督「それは逆に作っちゃダメだ」


【END】

469: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/24(火) 22:23:08.03 ID:+c0LkBXY0
【NGワード】

 ―夜、居酒屋・鳳翔―

提督「こんばんはー」

鳳翔「あら、いらっしゃい。今日はどなたと?」

ヲ級「こんばんはー!」←人語マスター済み

提督「ヲ級が小腹が空いたって言うから、『俺が鳳翔さんの店に行くところだから一緒に来るか?』って聞いたら―」

ヲ級「私居酒屋初めて!だからすっごく楽しみだったの!」

鳳翔「あら、そうでしたか。では、コチラの席どうぞ」

提督「ありがとうございます」ガタッ

ヲ級「失礼しまーす」ガガッ

鳳翔「こちらお通しです」コトッ

提督「ん?肉じゃが?珍しいですね」

ヲ級「肉じゃが?」

提督「何か昔の海軍のシェフがビーフシチューを作ろうとしたら偶然できてしまったのがこの肉じゃが、だと言われているが」

ヲ級「へー、知らなんだー」

提督「しかし、珍しいですね。お通しが肉じゃがなんて」

鳳翔「ええ、今日の肉じゃがは、自分で言うのもなんですが良い出来でしたので、出してみる事にしたんです」

提督「そうですか…では一口…」パク

ヲ級「いっただっきまーす!」パクッ

提督「…うん、美味しいです。出汁が具材に浸み込んでいて、柔らかくて、美味しいです」

ヲ級「ホント、美味しー!」

鳳翔「ありがとうございます」

提督「やはりおふくろの味って感じですね…」

ヲ級「でも私は、"おばあちゃんの"味って感じがするなー」

鳳翔「…"おばあちゃん"?」ピキッ

提督(あ、ヤバッ…)

ヲ級「?どうしたの?鳳翔さん?」

鳳翔「い、いや…なななな何でもございいいませんにょ?」

提督(必死に怒りをこらえている…。それは比較的新入りのヲ級だからか…。古参組が言ったら、出禁は確実だろうけど…)

 ちなみに後で提督が、

提督「"おばあちゃん"って言うワードに敏感なのは、まだ若いって言う証拠ですよ!鳳翔さん肌綺麗ですし、可愛いですし、十二分に若いですって!」

 そう言うと鳳翔は顔を紅くしてしまった。


【END】

470: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/24(火) 22:45:51.20 ID:+c0LkBXY0
【ティータイム】

 ―昼、執務室―

金剛「Hey,テートクー!ティータイムにするネー!」

提督「断る!」

金剛「Why!?何故デスか!?」

提督「だって、まだ書類が片付いてねぇんだよ!秘書艦のお前も手伝え!」

金剛「ですけどテートク、イギリス人たるもの、決まった時間に紅茶を飲むのは当然の事デース」

提督「ここは日本だし、俺は日本人だ。ティータイムは書類が全部片付いた後な」

金剛「クッ、テートクのDaemon(デーモン:鬼)!Devil(デビル:悪魔)!Brute(ブルート:人でなし)!」

提督「なんでそこまで言われなきゃならないんだ」

金剛(テートク、いつもよりイラついている?普段は私の誘いに普通に乗ってくれるのに…それは何でショウカ…)

金剛(そう言えば、テートクは朝から書類を書いているし…もしかして、書類を書いてばっかりでイライラしているんじゃ…)

金剛(それならば、外でティータイムにすることにしまショウ。そうすれば、リフレッシュにもなりますしネ!)

金剛「テートク!」

提督「何だ?ティータイムなら書類が終わったら―」

金剛「外で紅茶を飲むネー!」

提督「書類を片付けるって言わなかったか!?」ギロッ

金剛「ひっ…」

提督「まったくお前は紅茶紅茶と…!他の言葉を知らないのかよ…」

金剛「…ごめんねテートク…私は、テートクがイライラしているからリフレッシュさせようとして…」

提督「…っ……そこまで考えて…俺の方こそゴメン。確かにちょっとイライラしていたんだ…それを金剛に当たるなんて…本当にごめん」

金剛「…じゃ、紅茶飲む?」

提督「書類が終わった後、な?」

金剛「…ハイ」

 その後に飲んだ紅茶は、いつもと同じ銘柄だったけど、少し違った味がした。


【END】

471: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/24(火) 22:56:57.55 ID:+c0LkBXY0
【第1回・艦娘知識試験~採点~その15】

ジャンル:英語

問15.『次の英文を日本語に訳せ。

    My dream is to be a firefighter.』


・金剛の答え 『私の夢は消防士になる事だ。』

 提督のコメント:その通りです。"to be a~"で「~になりたい」という意味の英語になります。よく使う表現なので覚えておきましょう。


・夕張の答え 『私の夢は炎の格闘士になる事だ。』

 提督のコメント:"firefighter"で「消防士」と言う意味です。しかし、"炎の格闘士って何かカッコいいですね。


・漣の答え 『私の答えは金剛さんと同じでいいです。』

 提督のコメント:その発想は無かった。

472: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/24(火) 23:01:57.44 ID:+c0LkBXY0
【一日1人、キャラ紹介】

≪夕張≫

夕張型軽巡洋艦一番艦。軍艦だった頃は兵装実験艦だったせいか、新しい装備に興味津々。そのせいでたまに勝手に装備を開発しては提督に怒られてしまう。

装備関係に詳しいため、たまに明石の手伝いをする事がある。胸が無い事がコンプレックスで、そのせいか嫌いな食べ物はメロン。"遊○王"にハマっており、

ひょんなことから提督とデュエルをする事になる。使用デッキは、装備魔法カードを装備する事で力を得る"BA(ブレイブアームズ)"デッキ。

好きな言葉は『失敗は成功の母』。

478: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/25(水) 21:48:44.08 ID:R9wxBUjW0
【掃除】

 ―執務室―

加賀「失礼します。提督」

提督「やあ加賀、どうしたんだ?」パタパタ

加賀「この前の演習の報告書を…って、提督は何をなさっているんですか?」

提督「見りゃわかるだろ、掃除だよ」ゴシゴシ

加賀「それは見ればわかりますが、なぜ今?」

提督「いや、机に座ってふと周りを見てみたら、ホコリとかが溜まってるし窓も汚れていたから掃除するか、って思って」ウィィィン

加賀「そうですか…」

提督「ま、一時の気の迷いってヤツだよ」

加賀「…そう言えば提督、例の書類は書き上げたのですか?」

提督「…………」スッ

加賀「何故目を逸らすのですか。まさか、まだ終わっていないんですか?」

提督「…ご名答」

加賀「…まだ書類も書き上げていないのに身の回りの掃除ですか。いい身分ですね」

提督「いや俺提督だから比較的身分良いけど…」

加賀「そんな屁理屈は結構です」

提督「いやでもさ、何かこう、書類を書いていると何か無性に掃除がしたくなる時ってない?」

加賀「…まあ、ありますけど」

提督「俺はそれと同じ衝動に駆り立てられたんだよ」

加賀「ですけど、書類は今書いてください。私も手伝いますから」

提督「わー加賀ありがとー、愛してるぜー」

加賀「そんな薄っぺらい告白など要りません。さ、早く書類を書いてしまいましょう」

提督「はいはい」

加賀(愛してるって…愛してるって…うわぁぁぁぁ…///)

提督「…加賀、筆が進んでないぞ」


【END】

479: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/25(水) 22:02:00.11 ID:R9wxBUjW0
 【アドバイス】

 ―執務室―

ジリリリリリン

提督「はい、南関東ブロック第参鎮守府提督です」

??『もしもし?俺、○○だけど』

提督「おお、お前か。どうしたんだ?」

??『いや俺さ、近畿ブロックの第弐鎮守府で提督をする事になったんよ』

提督「え、マジで!?おめでとう!」

近畿第弐鎮守府提督(以下弐督)『ああ、着任したのは二ヶ月ぐらい前なんだけどさ、バタバタしてたから電話するのが遅れちゃったんだよ」

提督「しかし驚きだな、お前が提督になるなんて…」

弐督『いや、そう言う話は後にして、今日はお前に聞きたい事があるんだよ』

提督「何だ?」

弐督『南西諸島沖の沖ノ島海域ってあるじゃん?あの攻略するのがめっちゃ難しいヤツ』

提督「あーあそこか…俺も苦労させられたもんだよ…ははは」

弐督『お前あそこ攻略するのにどんぐらいかかった?』

提督「大体半月ぐらいかな…」

弐督『うげ…そんなにかかるのか…』

提督「まさか、お前そこに出撃するのか?」

弐督『うん』

提督「二ヶ月でそこまで海域を拡張するとは…すごいな」

弐督『そこでさ、色々アドバイスとかない?あの、魔の沖ノ島海域攻略についての』

提督「そうだな…近代化改修とか錬度とか装備とかのアドバイスしかできないけど…」

弐督『それでも十分。何かない?』

提督「そうだな、まずは―」

 ―数分後―

弐督『分かった。ありがとな。参考にしてみるよ』

提督「どういたしまして。あそこは一発で攻略するのは難しいからな。気をつけろよ」

弐督『おう。じゃ、また機会があったら会おうぜー』

提督「ああ、じゃあな」


 ―数日後、執務室―

弐督『俺、沖ノ島海域一発でクリアしたぜー!はっはっはー!』

提督「ファッ!?」


【END】

480: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/25(水) 22:16:16.12 ID:R9wxBUjW0
【将棋】>>2レス続きます

 ―夕方、執務室―

コンコン

提督「はい、どうぞ」

長月「失礼するぞ、司令官」ガチャ

提督「長月か。どうした?珍しいな」

長月「司令官よ、将棋を指した事はあるか?」

提督「将棋?あるけど」

長月「一局、してくれないか?」

提督「…何で?」

長月「他の睦月型達に聞いてみたら、誰もルールを知らないと言ってな。知っていそうな戦艦や空母の先輩達は演習をやっているし…」

提督(そりゃイマドキの女の子が将棋のルールを知ってるって事は少ないだろ…)

提督「まあ、俺でいいなら。書類も片付いたところだし」

長月「それはよかった。将棋のセットが娯楽室にあるから行こう」

提督「ああ」


 ―娯楽室―

提督「誰もいないな…」

長月「…まあ、その方が都合がいい。あっちのテーブルでやろう」

提督「ああ」

提督("都合がいい"…?)

長月「駒は既にセットしてある。さ、提督、始めよう」

提督「分かった。俺は後手でいいから」

長月「では私は先手だな」

パチッ

481: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/25(水) 22:36:40.98 ID:R9wxBUjW0
 ―十数分後―

長月「…なあ司令官」パチ

提督「ん?何だ?」パチッ

長月「私は、女の子に見えるだろうか」パチ

提督「…急にどうした」パチ

長月「いや、他の駆逐艦の子から、私は口調とか思考とかが男らしいとか大人っぽいとか言われることが多々あってな…。だから私は、性格や口調が、

   今このままでいいのかと不安に思ったんだ」

提督「…まあ確かに、勝気な性格、男勝りな口調、強気なところはあまり女の子らしくはないな…」

長月「なら、やっぱり…」

提督「だけど長月は、今の自分が嫌いか?」

長月「…急になんだ」

提督「いいから答えてみな?」

長月「……そんなに嫌いじゃない」

提督「なら、今のままでいたほうがいい?」

長月「………?」

提督「自分の性格とかをまるっと変えたら、変えた後に元の性格の方が色々やりやすかったって実感するものだよ。その性格だからこそ、

   今自分の周りにいる皆と過ごすことができるんだってな。例えばの話だど、お前が自分の男らしく大人っぽい性格を変えたいと考えて、

   今より限りなく女の子に近い口調や性格になったとしたら、その新しい自分をお前は受け入れられるか?」

長月「……多分、無理だと思う…」

提督「それなら、今のままでいいじゃないか。自分が好きなスタイルで生きていけばいいじゃないか」

長月「…ああ、そうだな」パチ

提督「分かった。よっ、王手」パチン

長月「あっ…!」

提督「俺の勝ちだな」ニヤッ

長月「くっ……。…司令官…話を聞いてくれてありがとう」ニコッ

提督「お、おう…」キュン

提督(やべぇ…長月のにっこりとした笑顔…すごい可愛かった…そして女の子っぽかった…)


【END】

482: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/25(水) 22:53:10.20 ID:R9wxBUjW0
【第1回・艦娘知識試験~採点~その16】

ジャンル:文学

問16.『小説家・太宰治の中編小説で、1948年に雑誌「展望」に全三話の連載小説として発表された作品の名前は何か』


・長月の答え 『人間失格』

 提督のコメント:正解です。他にも太宰治の作品には、『斜陽』、『走れメロス』などがあります。これらも合わせて覚えると良いでしょう。


・皐月の答え 『メロス失格』

 提督のコメント:メロスがレースで不正を犯したみたいですね。


・鈴谷の答え 『提督失格』

 提督のコメント:なぜ私が批判されるんですか。

483: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/25(水) 23:01:43.11 ID:R9wxBUjW0
【一日1人、キャラ紹介】

≪金剛≫

金剛型戦艦一番艦。イギリスからの帰国子女で、英語は堪能だが日本語は少し至らないところもある。提督LOVE勢の筆頭で、提督の為なら死んでもいいと、

割と本気で考えている。料理の腕はいい方だが、着任時に振舞ったスープカレーが不味かったという評価のせいでヘコみ、以降あまり料理を作らなくなる。

戦闘の腕は確かで、装甲の厚い戦艦相手でも怯まずにあっさりと倒すほど。提督への想いが暴走すると、誰にも止められなくなる。

好きな言葉は『明日は明日の風が吹く』。

488: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/26(木) 21:47:11.07 ID:uUm+z/FE0
【実話②】

 ―執務室―

提督「じゃ、第一遠征艦隊旗艦・千歳、この遠征を頼む」スッ

千歳「分かりました。では、もし大成功をすれば≪居酒屋・鳳翔≫で一杯奢るっていう約束、覚えておいてくださいね」

提督「そんな約束をした覚えはないが」

千歳「では今言いましたから、覚えておいてくださいね」

提督「ちっ…分かったよ」

千歳「では遠征内容の確認を…って、この遠征でいいんですか?」

提督「ん?それで合ってるはずだけど」

千歳「は、はい。分かりました」

提督「じゃ、そこに書いてあるメンバーに集合をかけて、準備ができ次第行ってきてくれ。見送りたいんだけど、書類が多くて…」

千歳「了解しました。それでは行ってきます。書類の方、頑張ってくださいね」

バタン


 ―数十分後―

提督「そろそろ、千歳の遠征部隊が出発する頃だよな」

ヴン←部屋のディスプレイに遠征残り時間が表示される音

提督「お、丁度出発するところか」


[第二艦隊・艦隊名『第一遠征艦隊』遠征残り時間:残り06:00:00]


提督「…あれ?確か囮機動部隊支援作戦って確か12時間だったはずじゃ…」

提督「この辺に旗艦に渡すはずの遠征の書類が…」バサバサ

提督「…やべ…渡した1枚ズレてた…!通信!」

ポチッ

提督「千歳!千歳!戻ってくれ!遠征任務間違えた!」

千歳『ええッ!?』


 ―数分後―

[遠征 失敗!]

千歳「すみませんでした…」

提督「いや…今回は俺が悪い」

 申し訳なかったのでこの後千歳に一杯奢った。


【END】

 
490: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/26(木) 22:06:30.05 ID:uUm+z/FE0
【お国柄】>>2レス続きます

 ―東部オリョール海―

リットリオ「へー。綺麗な海だなー。すぐにでも泳ぎたいよ」

ビスマルク「何言ってんのよ。もうすぐ敵の領域よ。気を引き締めなさい」

リットリオ「はーい」

ビスマルク(何か気が抜けてるのよね…このイタリアの娘…)

翔鶴「敵艦隊発見!距離、10000!」

リットリオ「へぇっ!?あわわ…もうすぐじゃない…」

ビスマルク「ちっ…だから気を引き締めなさいと…私の後ろに居なさい!」

リットリオ「ありがとー、ビス子!」

ビスマルク「ビス子言うな!」

ズッドォン

ビスマルク「な…っ!?」

瑞鶴「どうやら…敵艦載機の攻撃ね…。2人とも大丈夫?」

ビスマルク「私は何とか…それよりリットリオは…!?」

リットリオ「うわああああああ!助けてぇ!助けてぇ!」ビェェェェェン

ビスマルク「」

リットリオ「何でもするから撃たないでぇ!攻撃しないでぇ!うわぁぁぁぁぁぁ!びええええええん!」シロハタフリフリ

翔鶴「」

瑞鶴「」

491: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/26(木) 22:07:48.32 ID:uUm+z/FE0
 ―鎮守府側艦隊より約10000m先、深海棲艦側―

軽空母ヌ級「艦載機カラノ映像ダト、何カ泣キ叫ンデ白旗振ッテル艦娘ガイル…」

重巡リ級「エ?ソレッテ一般人?艦娘トモアロウ者ガ戦場デ命乞イナドスルハズガナイデショウシ…」

戦艦ル級「ダケド、艦娘デナケレバ海ノ上ヲ移動スル事ハデキナイハズ…」

輸送ワ級「モシカシテ、艦娘ノ装備ヲ付ケテ海ヲ移動スル事ヲ可能トシタ一般人カモ…」

軽空母ヌ級「ソウダトシタラ、イクラ私達デモ、泣イテ助ケヲ求メル一般人を攻撃スルナンテ、良心ガ痛ムシ…」

重巡リ級「…見逃ス?」

戦艦ル級「…ソウシマショウカ」

輸送ワ級「ジャ、ササット去リマスカ」


 ―鎮守府側艦隊―

リットリオ「うわぁぁぁぁぁ…ひぃぃぃぃぃぃぃ…」

バルルルルルル

翔鶴「あ…敵艦載機と敵艦隊がなんか退いていく…」

瑞鶴「ええー…それって、この泣きわめくリットリオを可哀想に思っての事かしら…?」

ビスマルク「まったく…ほら、いつまでも泣いてないで立ちなさい。敵はいなくなったわよ」

リットリオ「ふぇ…ホント?」

ビスマルク「ホントよホント」

リットリオ「やったぁ!じゃ、泳ごうよ!敵もいなくなったんだし!」

ビスマルク「アホ!」ベシッ

リットリオ「あたっ!」


【END】

493: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/26(木) 22:24:14.91 ID:uUm+z/FE0
【ハズレ】

 ―工廠―

提督「明石ー、また大型建造頼むわ」

明石「また伊401さんですか?」

提督「その通りだ。当面の間大型建造の目的はシオイだからな」

明石「凝りませんねー」

提督「まあ、資材には若干の余裕があるし、大型建造は1週間に一回だから、何とかなるよ」

明石「まあ、資材枯渇危機なんて私は御免ですからね。ボーキが無くなった日には、空母の方達が餓死してしまいますよ」

提督「分かってるって。資材は燃料4000、弾薬と鋼材が6000ずつに、ボーキサイトは2000で。あ、今回は開発資材を1にしてくれ」

明石「分かりました。では妖精さん、資材を練成炉にお願いします」

工廠妖精「サーイェッサー!」ビシッ

ガラガラ

工廠妖精「準備完了!」

明石「分かりました…それでは、レッツラゴー!」パチン


[建造時間:残り00:16:58]


提督&明石&工廠妖精「」

提督「……明石…」

明石「……はい?」

提督「…伊401って、17分で建造できるんだっけ?」

明石「…残念ですが、3時間20分です」

提督「……ハズレかぁ…ま、来た事が無い奴だからいいか…」

工廠妖精「残念だったね、提督さん!」ポン

提督「うるせぇ」


 ―十数分後―

まるゆ「初めまして…まるゆ、着任しました。え?聞いていないって…そんなぁ!」

提督&明石&工廠妖精「」キュン

まるゆ「え…?あの、隊長?明石さん?妖精さん?」

提督&明石&工廠妖精(この子は大切にしてあげよう…)


【END】

494: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/26(木) 22:37:39.96 ID:uUm+z/FE0
【第1回・艦娘知識試験~採点~その17】

ジャンル:心理テスト

問17.『あなたが無人島に1人で行く時に、何か一つだけ持っていけるとしたら何を持っていきますか?

                     ※この問題はよほど奇妙な答えを書かない限り正解とする』


・ビスマルクの答え 『サバイバルグッズ』

 提督のコメント:この答えは最も無難ですが、このような答えを書いた場合はユーモアが欠けている人だそうです。

         貴女もユーモア性を取り込んでみてはどうでしょうか?


・陸奥の答え 『ライター』

 提督のコメント:オイルが切れた後の事も考えておくとよいでしょう。ただ、爆発は起こさないでくださいね。


・大井の答え 『北上さん』

 提督のコメント:『1人で』と問題文に書いたはずですが。


※この問題で不正解になったのは大井、比叡、千代田、山城でした。なぜ不正解だったかはお察しください。

495: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/26(木) 22:43:01.95 ID:uUm+z/FE0
【一日1人、キャラ紹介】

≪ビスマルク≫

ビスマルク級戦艦一番艦。ドイツからやってきた艦娘で、ドイツ人らしく規律に厳しい上、色々合理的なところがある。お酒が大好きで、飲む量は隼鷹並み。

部屋は常に整理整頓されている。料理はできるが、全て"素材で食え"的な出来なので他の艦娘はあまりビスマルクの料理を好まない。サムライやニンジャ等、

日本の文化に興味津々。イタリアの艦娘リットリオが来てからは何かと彼女の尻拭いや世話を焼く羽目になる事が多い。

好きな言葉は『謹厳実直』。

504: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/27(金) 22:15:16.05 ID:vL7eaASE0
【艦娘にだって】>>2レス以上続きます

 ―夜、執務室―

五月雨「提督、今日の遠征の報告書、できました!」

提督「ん、ご苦労さん」

リリリリリン

提督「はい、南関東―」ガチャ

??『やあやあどうもどうも』

提督「…その声、貴様…」

五月雨「?」

第玖鎮守府提督(以下玖督)『どうも~、第玖鎮守府の玖督ですよぉ?』

提督「やっぱテメェか…」


[第玖鎮守府提督・玖督]

南関東ブロック第玖鎮守府を統括する提督。艦娘の事をただの兵器としか見ておらず、人間と同じく心を持っているとは微塵も考えていない。

しかもエリート気取り。だがホントにエリートだから困る。他人を見下すような言動をし、海軍学校時代からコイツの事を知っている第参鎮守府の提督は、

この玖督を嫌っている。


提督「何の用だ」

五月雨(誰と話してるんだろう…)ササッ

玖督『いや、この前の特別作戦の話だよ。近況報告ってヤツ?じゃあ聞くけど、ぶっちゃけキミ、どこまで行ったかな?』

提督「…丙作戦で、第2海域まで解放。第3海域でリタイア。それがどうした」
 
玖督『ええ?最低ランクの丙作戦でクリアできたのが、たったの2海域だけ?いやぁ、さすが海軍学校でワースト三位だった提督さんですなあ』

五月雨(この人…何か喋り方が気色悪い…)ヒソヒソ

提督(安心しろ、それは俺も思っていた事だ)ヒソヒソ

玖督『んん?そこに誰かいるのかな?』

提督「いや、ちょっと咳がしたんでな。それより、そんな事を聞いてどうする気だ」

玖督『いやぁ、やっぱり君は落ちこぼれさ。ボクなんて、甲作戦で全海域をクリアしたんだからね?』

提督「アーハイハイソーデスカー」

玖督『それに、海域解放報酬で配属された天城って艦娘も使えるねぇ。まあ、色々な意味で』

五月雨(もしかして…この人…)ヒソヒソ

提督(お前が知るにはまだ早い)ヒソヒソ

玖督『ああ、そう言えば…』

提督「何だよまだ何かあるのか?」

505: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/27(金) 22:25:23.59 ID:vL7eaASE0



玖督『この特別作戦をしている間にさぁ、第一海域で五月雨って駆逐艦娘を沈めちゃったんだよねぇ』



提督「」

五月雨「!」

玖督『まあでも、たかが駆逐艦娘だし?それにいくらでも代わりはいるし、それほど珍しい奴でもなかったから別にどうでもいいんだけどさ』

五月雨「う…っ…」

提督(五月雨、もう聞くのはやめておけ…)ヒソヒソ

玖督『そもそも、奴らは所詮"兵器"だし、アイツが死のうがどうなろうが別に関係ないんだけどさ』

五月雨「あ…ああ…」

提督「………」

玖督『って言うか、一番簡単な第一海域で沈むなんて、とんだ役立たずだよ。アイツ」

五月雨「ああ…ああああ…」

提督「………」

玖督『抱き心地も良くなかったし、ホントこっちの手を煩わせてくれるだけだったよ。あの五月雨って役立たず』

提督「……そうか。お前はそう言うやつだったよな、そう言えば」

玖督『何を今さら』

提督「…ちょっと、しばらくはそこから動くなよ」

玖督『んん?どうする気だい?」

提督「ああ、今までの会話、聞いてたのは俺だけじゃないからな』

玖督『はぁ?何を言って―』

ガチャン

提督「……五月雨…」

五月雨「…ひぅ…ぐすっ…うぁ…」ガタガタ

提督「…五月雨、今日はもう休んでろ。明日の朝礼、出撃、遠征、訓練は全部休んでいいから。俺はちょっと野暮用ができたから、片付けてくる」

五月雨「……こんな遅くに、どちらへ…?」グスッ

提督「あの下衆野郎の場所だ」

バタン

506: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/27(金) 22:45:04.98 ID:vL7eaASE0
 ―翌朝6時30分、第参鎮守府正門―

提督「いててて…やり過ぎたか…あいつまさか合気道の資格持っていたなんて…」ヨロヨロ

提督(朝礼に出るのは傷が誤魔化せないから無理か…秘書艦の加賀に言って、朝礼には出れないって言っとこうか…。いろいろ説教されるだろうが…。

   …って、ん?)


五月雨「……提督」


提督「…五月雨、なんでここにいるんだ?」

五月雨「…ふと窓の外を見たら、提督が向かってくるのが見えて…」

提督「…そっか、出迎えありがとう」

提督(多分…一晩中待っていてくれたのかもな…)

五月雨「…その傷は、どうなさったんですか?」

提督「ああ、これは―」

五月雨「あの後、第玖鎮守府に行ったんでしょ?」

提督「………」

五月雨「…そして、あの玖督を殴り込みに行ったんですよね?」

提督「…ご明察」

五月雨「何で…そんな事を…」

提督「…あのクソ野郎に、艦娘にも人間と同じ命と心があるって事を知らしめるためさ」

五月雨「…それだけの為に、そんな傷を負って…」

提督「ああ、大したことじゃ―」

五月雨「私の事を考えてやってくれたんですか?」

提督「……そうとも言える」

五月雨「…やっぱり…ですか」

提督「あのバカ、俺が殴っている最中に"艦娘なんて所詮いくらでも代わりがいる兵器だ!そんな兵器を沈めて何が悪い!"ってのたまっていたから、

   顔面に2、3発お見舞いしてやったら動かなくなっちまった」

五月雨「………」

507: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/27(金) 22:54:14.45 ID:vL7eaASE0
提督「そしたら俺は、"艦娘だって笑ったり、泣いたり、怒ったりするんだ!俺達と同じように感情ってもんがあるんだよ!それが何で分からないんだ!"

   って言ってやったよ」

五月雨「…そう…ですか…」グスッ

提督「…ほら、そんな感じにな」

五月雨「…ええ」

提督「…多分、お前は昨日のあのクソ野郎が言っていた言葉を忘れる事はできないだろう。周りがいくら忘れろと言ってもな」

五月雨「………」

提督「…もし、お前がアイツが言っていた言葉を思い出して、泣きたくなったら、いつでも俺の所に来い」

五月雨「……はい…」グスッ

提督「お前の悲しみを、受け止めてやるから」

五月雨「…はいっ…!」

提督「よっし、さて…っと?」ヨロッ

五月雨「提督!」

提督「やべぇ…傷が深かったかな…?」

五月雨「すぐに医務室に運びますんで!頑張ってください!」

提督「すまんな…」

五月雨「よいしょ…よいしょ…」


 ―医務室―

加賀「そんな事が…」

五月雨「…はい」

加賀「まったく…この提督は…」ジロッ

提督「…ZZZ」

加賀「…まあ、今回は見逃してあげましょう。五月雨、あなたは今日は休んでいなさい」

五月雨「それでしたら…提督のお世話をします!」

加賀「…では、提督の事をお願いします」

五月雨「はい!」


【END】

508: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/27(金) 23:02:43.79 ID:vL7eaASE0
【世話役】>>2レス続きます

話は戻って、まるゆ着任時。

 ―工廠―

木曾「おい、失礼するぜ」ギッ

提督「木曾か、どうしたんだ?」

木曾「いや、明石さんに頼んでいた、整備を頼んでいた俺の艤装を引き取りに」

明石「ああ、今取ってきます!」

まるゆ「こ、こんにちは!」

木曾「ん?何だこのちっこいの」

まるゆ「陸軍から派遣されました、三式潜航輸送艇、まるゆです!」ビシッ

木曾「…潜水艦?」

まるゆ「はい、モグラ輸送なら任せてください!」

木曾「何だか潜水艦の割には小せぇなぁ…」

まるゆ「」グサッ

木曾「おまけに弱そうだし…」

まるゆ「」グサッ

木曾「…と言うかお前、ホントに潜れんのか?」

まるゆ「」ガーン

木曾「ああそれと…」

提督「それ以上はやめろ!まるゆのダメージがデカすぎる!」

まるゆ「あうう…」

木曾「あ、す、済まなかったな。言い過ぎたよ」

まるゆ「いえ…別に…」グスッ

509: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/27(金) 23:10:10.40 ID:vL7eaASE0
提督「ああもう…木曾、お前まるゆに色々この鎮守府の事とか海軍の事とか教えてやってくれ」

木曾「お、俺がか!?」

提督「いや、いずれコイツの世話は誰かがやる事になっていたし」

木曾「ならお前がやれよ!」

提督「俺は書類仕事とかがあるからコイツに一日ついてやれねぇんだよ。それにお前初対面でまるゆを泣かせたんだし責任取ってやれよ?」

木曾「く…っ!分かったよ…」

提督「よっしゃ」

木曾「たく…。ほら、まるゆだっけか?さっきは悪かったよ。とりあえず俺がこの鎮守府の事とか海軍の事とか教えてやるから」

まるゆ「ふえ…ホントですか?」

木曾「ああ、もうお前はこの鎮守府の仲間だからな!それくらいは当然の事さ!」

提督(さっきまでまるゆの事を弱いだのなんだのと言っていた奴の言葉とは思えないな…)

まるゆ「は、はい!ありがとうございます!」

明石「木曾さーん、艤装持ってきましたよ?」

木曾「ああ、どうも。じゃあ提督、早速コイツを案内してくるぜ?」

提督「ああ、頼むわ」

木曾「じゃ、行くぞ、まるゆ」

まるゆ「はい!」

明石「あれ、木曾さんにまるゆさんを押し付けたんですか?」

提督「人聞きの悪い言い方をするな。任せたんだよ」


木曾「じゃあ早速鎮守府を案内してやるからな!その後はカレーの練習だ!」

まるゆ「カレー?何でですか?」

木曾「カレーは艦娘、いや海軍にとって重要なものだ!しっかりマスターしないとな!」

まるゆ「は、はい!ご指導お願いします!」

木曾「ああ、それと部屋は俺と同じ部屋でいいか?俺今1人部屋だから、お前一人分のスペースぐらい何ともないし。お前の世話役として、

   きっちり世話してやるぜ?」

まるゆ「え?いいんですか?じゃあ、不束者ですが、お世話になります!」

木曾「おいおい、そんな改まるなって…」


提督「…なんか…見てて和むわ」

明石「まったくですねぇ」


【END】

510: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/27(金) 23:19:20.67 ID:vL7eaASE0
【第1回・艦娘知識試験~採点~その18】

ジャンル:社会

問18.『12月25日のクリスマスは、ある人物の降誕を祝う祭でもある。そのある人物とは誰か』


・陸奥の答え 『イエス・キリスト』

 提督のコメント:正解です。ちなみにイエス・キリストとはギリシャ語で、『キリストであるイエス』『イエスはきりすとである』

         と言う意味も持っています。


・摩耶の答え 『ノー・キリスト』

 提督のコメント:なんて間違い方をするんですか。


・足柄の答え 『そうだ!クリスマスはイエス・キリストの降誕を祝う祭りの日だ!カップル共がイチャつく日じゃないんだよぉ!」

 提督のコメント:一応問題に答えているという点が腹立たしいです。


提督(次のクリスマスは足柄と一緒に過ごそうかな…)

511: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/27(金) 23:25:55.88 ID:vL7eaASE0
【一日1人、キャラ紹介】

≪木曾≫

球磨型軽巡洋艦五番艦。普段は威圧的な口調をするが、本当は心優しい。不良みたいな性格故か、駆逐艦娘達や小動物に対しては優しくなる。

個性的な姉達がいるのが悩みだが、自分もあまりまともではない(主に外見)なので、強く出ることができない。まるゆが着任した後からは、

提督に世話役を任せられる。しかも、何だかんだでまるゆの世話をするのを楽しんでいる。天龍とはあまり仲が良くない。

好きな言葉は『正々堂々』。

525: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/28(土) 21:37:46.08 ID:5DQc7Rge0
【休日】>>2レス以上続きます

 ―ある日の朝、執務室―

提督「身体測定?」

加賀「はい。今日は艦娘の一年に一回行う身体測定の日です」

提督「艦娘もそんな事をするんだ」

加賀「ええ。曲りなりにも私達は人に近しい存在ですから。色々なところが成長するのですよ」

提督「体重とか、身長とか?」

加賀「まあ、そうですね」

加賀「…胸とか?」チラッ

加賀「消しますよ」

提督「すいません。で、俺はどうしていればいいんだ?」

加賀「貴方なら大丈夫だろうと思いますが、私達の身体測定を覗き見る等と言う不埒な行為をしないとは限らないので、今日の夕方まで、

   この鎮守府内にいるのは控えていただけますか?」

提督「そりゃつまり、今日だけこの鎮守府から出ていけと?」

加賀「言い方が多少アレですが…その通りです」

提督「その間に俺の仕事は?」

加賀「とりあえず、今週の秘書艦である私がやっておきますので」

提督「そりゃつまり、今日俺は臨時休業って事か…よっしゃ、今日は日々の疲れを癒す事にしますかね」

加賀「明日からはまたいつも通りに仕事をしてもらいますので」

提督「分かってるって。じゃ、俺は出かける用意をするとしますか。じゃ、加賀。後は頼むぞ」

加賀「分かりました」

バタン

提督「さって、この1日と言う短い期間で疲れをとるとすれば、やっぱり温泉だよなぁ」

提督「じゃ、準備してさっさと行こう。○×温泉するか」

526: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/28(土) 21:48:39.70 ID:5DQc7Rge0
 ―提督サイド・道中―

ブロロロロ

提督(しまった…うっかり軍服のまま出てきちまったが…ま、別に何かあるわけでもないしいいか)

提督「あ、あったあった。あの角を曲がれば…おお、久々に来たぞ」

提督「いやぁ~ここに来るのホント久しぶりだよなぁ…」



 ―鎮守府サイド・鎮守府、体育館―

明石「ではこれより身体測定を開始しますので、艦種毎に並んでください!」

ザワザワ

龍驤(大丈夫や…毎日牛乳も飲んどるし、自分で  だし。大丈夫大丈夫…)

加賀(正直…お腹のあたりが若干だらしなくなっていたんですよね…心配です…)


 ―提督サイド・温泉、脱衣所―

提督(ここの炭酸泉お気に入りなんだよ~)

??「お、ちょっとそこのアンタ」

提督「はい?何か?」

??「その服…アンタ、海軍の奴かね?」

提督「ええ…。そうですけど…」

??「おお…そうかそうか。アンタ海軍だったのか!」

提督「あなたは…?」

漁師「俺はこのあたりで漁師をやってんだよ」

提督「ああ、漁師の方でしたか」

漁師「いやぁ、アンタ、確か艦娘って言う女の子を率いて海に潜む敵と戦ってるんだよな?」

提督「ええ。そうですね」

漁師「よかったら、風呂入りながら話でもしねぇか?」

提督「ええ、私でよければ構いませんけど」

527: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/28(土) 22:02:44.02 ID:5DQc7Rge0
 ―鎮守府サイド・鎮守府、医務室―

吹雪「やった!身長ちょっとだけだけど伸びた!」

白雪「よかったですね」

吹雪(これで…皆よりちょっとだけ目立てる…!」

白雪「吹雪ちゃん…?本音が聞こえてますよ…?」


 ―提督サイド・温泉、浴場―

カッポーン

提督「へー…もう20年も漁師をやってるんですか…」

漁師「おうよ。このあたりにゃいい漁場があるんだよなぁ。そこにいるサバやらイワシやらが絶品でよ」

提督「そうなんですか…」

提督(帰ったら大淀とかに聞いてみようかな…)

漁師「…けど、深海棲艦とやらが現れてから、その漁場も荒らされるようになっちまって…」

提督「…そうでしたか…」

漁師「だけど、お前さん達海軍の奴らが頑張ってくれたおかげで、何とか漁場を取り戻す事ができて、漁も再開する事が出来たんだよ」

提督「…よかったですね…」

漁師「何言ってるんだ。お前さんら海軍のおかげだよ。海軍にはいくら感謝の言葉を言っても感謝しきれねぇよ」

提督「そんな…ありがとうございます…」

漁師「気にすんなって。多分、俺ら漁師だけじゃなくて、皆も海軍に感謝してるんじゃねぇのか?」

提督「…そうでしょうか」


 ―鎮守府サイド、鎮守府・医務室―

古鷹「右…左斜め下…上…左…」

医療妖精「お疲れさん。すごい視力だねぇ」

古鷹「ありがとうございます…」

加古「古鷹ってさ、もしかしたら写○眼でも開眼できるんじゃねぇの?」

古鷹「そんな…」

528: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/28(土) 22:14:56.32 ID:5DQc7Rge0
 ―提督サイド・温泉、玄関―

漁師「そうだ、これも何かの縁だし、俺の家に寄ってくか?昼飯も出してやるよ」

提督「え?そんな、迷惑でしょう?」

漁師「気にすんなっての。少しだけでもお礼をさせてくれ」

提督「じゃ、じゃあ。よろしくお願いします」

漁師「よっしゃ!アンタ車で来たか?」

提督「ええ」

漁師「じゃ、俺のトラックについてきな?」

提督「は、はい!」


 ―鎮守府サイド、鎮守府・医務室外―

瑞鶴「…測定結果は…」ペラッ

瑞鶴「あ…ちょっとだけ大きくなってる」

龍驤&瑞鳳&大鳳&夕張「!!!」ギロッ

瑞鶴(あっ…これマズいフラグだわ…)


 ―提督サイド、漁師の家―

提督「ご馳走様でした。魚料理、とても美味しかったです」

漁師「あたりめぇよ。俺の獲る魚は超美味いって、近所でも噂だぜ?」

提督「その超美味い魚を二匹もいただいちゃって、本当にいいんですか?」

漁師「構わねぇよ。艦娘達へのお礼って事で。鎮守府の皆で、食うといいさ」

提督「本当に、ありがとうございます!」

漁師「礼を言うのはこっちさ。俺達の大切な漁場を取り返してくれたんだから。じゃ、またいつか会おうぜ?」

提督「はい、では、失礼します!」

漁師「おう、じゃあな!」

529: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/28(土) 22:20:20.13 ID:5DQc7Rge0
 ―夕方、執務室―

提督「ただいまー…って」

加賀「」ドヨーン

提督「加賀、どうしたんだ?」

加賀「体重が…体重が…」ヨヨヨ

提督「なんだその程度の事か…」

加賀「その程度とは何ですか、その程度とは。私達女の子にとって体重の事はとてもデリケートな事なんですよ?それを、その程度の事なんて…、

   あなたは本当にデリカシーがありませんね」

提督「…いや、済まなかった」

加賀「…ダイエットしないと…」

提督「そう言えば、温泉で知り合った漁師のおっちゃんに魚を貰ったんだがさ―」

加賀「今日の夕食にしましょう」

提督「おいダイエットはどうした」

加賀「明日からやります」

提督「はぁ…」


 ―夕食、食堂―

提督「で、どうして瑞鶴はボロボロなんだ?」

瑞鶴「…ちょっと成長しただけで…」

提督「?」


【END】

530: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/28(土) 22:28:43.80 ID:5DQc7Rge0
【やっぱり】

 ―執務室―

提督「どうだ最近。空母の奴らと仲良くなれたか?」

秋月「はい。この前も空母の方々と一緒にお茶会もしましたし、間宮さんの所でスイーツも一緒に食べましたし。順調にお付き合いできてます」

提督「上手くいってるみたいだな。よかったよ」

秋月「?」

提督「最初のころは空母の奴らから毛嫌いされていたのに、今じゃそこまで親しくなれたんだから」

秋月「そこまででしたか…」

提督「じゃ、この後の出撃は空母の奴らと一緒だから、頑張れよ」

秋月「はい!頑張ります!」


 ―出撃時―

秋月「では皆さん!頑張りましょう!」←対空装備装着済み

瑞鶴「わああああああ!艦載機絶対殺すウーマンだぁ!」

龍驤「う、ウチらの艦載機は落とさせへんで!」

秋月「ええ…!?ちょっと…」

瑞鶴「近寄るなぁぁぁあぁぁぁぁぁ!」


 ―執務室―

秋月「…と言うわけで出撃できませんでした…」

提督「対空装備をつけてるとダメなのか…」


【END】

531: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/28(土) 22:39:04.39 ID:5DQc7Rge0
【カレー】

 ―昼、執務室―

鈴谷「提督ー、腹減ったー。カレー食べようよカレー」

提督「お前…昨日もカレーだったじゃないか」

鈴谷「それが何ー?」

提督「2日連続でカレーなんて食べて、飽きないのか?」

鈴谷「ぜーんぜん?」

提督「海軍で金曜日にカレーを食べるのは、海の上で狂いやすい曜日感覚を思い出すためなんだぞ?それを毎日のように食べていたら…」

鈴谷「でも鈴谷は飽きないし。カレーにも色々な味があるから問題ナッシング」

提督「俺は問題ありだがな」

鈴谷「あ、そうだ!これから毎日夕食をカレーにしようよ!」

提督「断固拒否する」

鈴谷「何で!」

提督「皆が嫌がるだろうが。そんな毎日カレー漬けなんて」

鈴谷「毎日カレー漬け…イイじゃん」

提督「まったく…」

鈴谷「ねー頼むよ提督ぅー」

提督「…1つ、条件を満たせば考えてやる」

鈴谷「おおっ!何するの?ナニするの?カレーの為なら鈴谷何でもするから!」

提督「そう言う言い方は卑 な響きがするからやめろ。その条件とは…」

鈴谷「条件とは…?」

提督「…比叡の作ったのカレーを完食しろ」

鈴谷「意見具申を撤回します」

提督「思い直してくれたようで何よりだ」ポン


【END】

533: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/28(土) 22:44:57.15 ID:5DQc7Rge0
【第1回・艦娘知識試験~採点~その19】

ジャンル:芸能

問19.『次の(  )に当てはまる、2013年の流行語大賞に選ばれた適切な言葉を1つ入れよ。

    やられたらやり返す、(   )』


・天龍の答え 『倍返しだ!』

 提督のコメント:正解です。


・伊58の答え 『じぇじぇじぇ』

 提督のコメント:自分の発言に驚いてどうするんですか。


・夕張の答え 『それが孤高なる鮫の流儀だ!』

 提督のコメント:ふざけるな凌牙!

535: ◆aKZmxL4TCc 2015/02/28(土) 22:50:05.87 ID:5DQc7Rge0
【一日1人、キャラ紹介】

≪瑞鶴≫

翔鶴型正規空母二番艦。不幸な姉に対して、コチラは幸運。しかし、自分が幸運なせいで翔鶴が不幸なのではないかと心配になっている。というか心配性。

自分の事を五航戦と言って小馬鹿にしてくる加賀とはそりが合わないが、できれば仲良くなりたいと思っている。対空装備ガン積みの秋月が着任した時は、

自分の艦載機が落されると思い込んでしまい、秋月の事を『艦載機絶対殺すウーマン』と名付ける。しかし、装備を外している時だけ仲良くなれる。

胸が最近若干大きくなった。

好きな言葉は『青天の霹靂』。

539: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/01(日) 21:57:23.15 ID:INu28JWq0
【後悔】

 ―夕方、執務室―

鳥海「第一艦隊、帰投しました。損傷は、摩耶が中破、他は損傷無しです」

提督「そうか…。摩耶、ご苦労だったな」

摩耶「ったく、こんなになるまでこき使いやがって、クソが!」

提督「…すまなかった…、今回は俺の立てた作戦が甘かったせいだな」

摩耶「当たり前だろうが!次回からはもっとマシな作戦を立ててくれよな!」

提督「…もちろんだ。それより摩耶、入渠ドックに行って来い。その恰好は目のやり場に困る」

摩耶「な…っ…!?こんの、死ねぇ!」

バタン

鳥海「…申し訳ありません、提督。姉がいつも無礼な態度をとってしまって…」

提督「…いや、摩耶の言う事にも一理あるからな。俺の作戦が甘々だった事も原因だしな」

鳥海「気を遣わせてしまって、すみません」

提督「別にいいさ。それより鳥海、出撃の報告書を頼んだぞ」

鳥海「わかりました。失礼します」

ガチャ バタン

鳥海「あれ…?」

摩耶「ハァ…」

鳥海「姉さん、まだ入渠ドックに行ってなかったのですか?」

摩耶「…また、やっちまった…」

鳥海「?」

摩耶「また…提督にあんな態度とっちまった…」

鳥海「…え?」

摩耶「アイツの事は認めているのに…どうしてもキツイ態度をとっちまう…」

鳥海「ええ…?」

鳥海(もしかして、姉さん提督の事が…)

摩耶「鳥海教えてくれ!どうやったら提督と仲良くなれると思う!?」

鳥海「…その態度や口調を直せば…」

摩耶「それは無理!それ以外でだ!」

鳥海(多分それじゃ仲良くなれないと思うけど…)


【END】

540: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/01(日) 22:10:04.54 ID:INu28JWq0
【パッド】

 ―大和着任時―

大和「大和型戦艦、一番艦、大和。推して参ります!」

提督「おお…君が史上最強の艦娘、大和…」

大和「はい、よろしくお願いします」

提督「君が来れば百人力だよ!これから、この鎮守府で頑張ってくれ!」

大和「分かりました!貴方のご期待の応えられるよう、頑張ります!」

提督(にしても…ホントに大和撫子って感じだよな…)

提督(長く艶やかな髪、傘のようなアンテナ、綺麗な花の髪飾り、整った体つき…どこをとっても美人としか言いようがない…ん?)

提督(何か違和感が…)

吹雪「あの~司令官…盛り上がっているところ申し訳ないのですが…」

提督「ん?何だ?」

吹雪「…資材がすっからかんです」

提督「」


 ―翌日12時、廊下―

提督「食堂の限定セットを逃すわけにはいかない…ッ!」ダダダダ

大和「~♪限定セット~な~にかな~♪」スタスタ

提督「大和っ!?まずっ―」

大和「へ?」

ドスッ カーン

提督「痛ってててて…」ドサッ

大和「だ、大丈夫ですか!?」

提督「ああ。大和の方は?」

大和「私は別に…」

提督「…ん?カーン?」

大和「」ギクッ

提督「…俺確か大和の胸辺りにぶつかって…そんでカーンって音がして…」

大和「………///」

提督「大和…もしかしてその胸って、パッ―」

大和「いやあああああああああっ!!!///」ブンッ

提督「かかと落としィィィィッ!?」ゲスッ

提督「」チーン

大和「すみませんでしたっ!!」タタタタタ

提督(そうか…初めて大和を見た時の違和感は…あの異様に張った胸だったのか…)


【END】

541: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/01(日) 22:21:26.39 ID:INu28JWq0
【ダメ提督製造機】

 ―食堂―

提督「えー、軽巡、重巡、戦艦、空母の皆が出撃やら遠征やら入渠やらでいないので、君達駆逐艦娘の中から今週の秘書艦を決めたいと思います」

オオー

雷「誰にするの?司令官?」

提督「そうだな…誰にするか…」

雷「私にするといいわよ!絶対に、提督に苦労はさせないから!仕事なんて、私が皆片づけちゃうわよ!」

提督「雷か…そうだな…」

提督(いや、待てよ…)


 ―妄想―

提督『さーって今日の書類はっと』

雷『司令官、今日の書類は全部片づけちゃったわよ!』

提督『マジで!?』


提督『よっし、昼飯にすっか!』

雷『そんな司令官に、この私特製のお弁当を食べさせてあげるわ!』

提督『えっ、いいのか?ありがとうな!』


提督『ああ疲れた…今日はもう寝よう…』

雷『司令官、膝枕はどう?』

提督『おお助かるわ…』

雷『もし…私でよかったら、夜戦もいいのよ…?』

提督『何ですとぉ!?』


 ―妄想終了―

提督(なんてことになるんだろうが…いや、最後の方は分からんが…)

雷「司令官?」

提督(それはダメだ!俺、そこまで気を遣われたらダメ人間になっちゃう!それは断固として避けたい!)

雷「司令官?どうしたの?」

提督(俺は将来奥さんを見つけて結婚したいが、ただ養われるだけの存在になるのは虫酸が走るくらい嫌いなんだ!)

提督「いや…雷は、休んでいてくれ」

雷「そんなぁー!」

 結局、今週の秘書艦は綾波になった。


【END】

550: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/02(月) 22:06:06.00 ID:feAx5An70
【鈍足】

 ―夕方、執務室―

長良「司令官!第一艦隊、遠征から帰ってきたよ!」

提督「おう、お疲れ―って、夕張は?」

初春「夕張なら、『私足が遅いから先に行ってていいよ』と言うてたから、夕張の持っていた装備をわらわ達が受け取って…」

子日「子日達だけ先に帰ってきた!」

若葉「夕張はおいてきた」

初霜「夕張さん、鎮守府に着くのに後数十分はかかると言っていました」

提督「まったく…とろい…」


 ―数十分後、執務室―

夕張「ごめん提督、遅れちゃった!」

提督「もうこれで何回目だよ…夕張1人だけ遅れてくるの」

夕張「何とか精一杯スピードを出したんだけど、どうもみんなから離されちゃって…」

提督「…夕張」

夕張「何?」

提督「次の遠征からは、お前が旗艦をやれ」

夕張「ええっ!?この、足の遅い私が?」

提督「だからこそだよ」

夕張「どういう事?」

提督「山登りと同じだよ。遅い奴が先頭を行けば、着いてくる皆もそのペースに合わせて動けるから疲れが出なくて済むんだ」

夕張「ああ…そういう…」

提督「だから、次からはお前が旗艦になってくれ。随伴艦の疲労も減るから。後、無理にスピードを出そうとしなくていいからな。島風みたいに」

夕張「…分かったわ!」


 ―数日後、執務室―

夕張「ではこれより、夕張率いる第二遠征艦隊、艦隊決戦援護作戦に向かいます!」ビシッ

提督「おう、頑張ってこい」


 ―翌日、執務室―

赤城「提督、夕張さんから、到着が2時間ほど遅れるという通信が…」

提督「ええー…」


【END】

551: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/02(月) 22:21:39.95 ID:feAx5An70
【ビッグ7】

 ―カムラン半島、戦闘海域付近―

祥鳳「艦載機より通信!敵艦隊発見、距離約9000!」

長門「ほう、敵の艦種は?」

祥鳳「軽空母ヌ級2、重巡リ級2、駆逐ハ級2、です」

長門「何だその程度か」

秋月「その程度の敵、長門さんなら大丈夫ですよね?」

長門「フッ、当たり前だ。この私を誰だと思っている?」

瑞鳳「普段は真面目なように振舞っていて、実は可愛いものが大好きな―」

長門「何だって?聞こえなかったなあ」ギロッ

瑞鳳「…何でもない…です」ビクブル

長門「この私は世界に誇れるビッグ7だぞ?その程度の奴に翻弄されるわけがないだろう」

天龍「人はそれを、フラグって言うんだぜ?」

長門「そんなフラグ、この私がへし折ってくれるわ!」

祥鳳「敵艦隊発見!」

全員「!」

祥鳳「攻撃隊、発艦してください!」

バルルルルル…ドドドド

祥鳳「くっ…重巡リ級に至近弾か…」

瑞鳳「軽空母ヌ級に夾叉…私も、まだまだかな…」

長門「なぁに、案ずるな。後はこのビッグセブンに任せておけ!」

祥鳳「お願いします!」

瑞鳳「頑張ってください!」

長門「ビッグ7の力、侮るなよ。喰らえ、41㎝三連装砲の威力を!」ダダダダダダダダ

ヒュンヒュンヒュン

ヌ級「?」

長門「」

瑞鳳「…完っ全にヌ級の遥か左側を飛んでいきましたね」

長門「まっ、まあいい!次の攻撃で―」ガシャン

ズドォン

長門「っ…敵艦隊もなかなかやるな…」中破

秋月「…やったの、駆逐ハ級ですけどね」

長門「」

天龍「…オイ、誰が世界に誇れるビッグ7だって?」

長門「……すまん」


【END】

552: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/02(月) 22:31:38.82 ID:feAx5An70
【いつの間にか】>>2レス以上続きます

 ―午後3時、甘味処・間宮―

提督「いやぁ、もう3月になってしまいましたね」

間宮「そうですねぇ」

提督「世間は春だというのに、未だに気温が上がらないなぁ」

わるさめ「ソウダネー」

提督「雨の日も多いし、全然春になったって言う実感がないよなぁ」

ヲ級「本当にねー」

提督「しかも、未だに海は平和にならないし…」

泊地棲姫「確カニネー」

提督「と言うか、海が平和にならないのって、お前達のせいなんだぞ?」

空母棲姫「ハイハイ」

提督「大体お前ら、何で春夏秋冬1回ずつ現れてくるんだよ」

装甲空母姫「ソレガ仕様デスカラー」

提督「お前達に苦労させられて、俺達の資材はカツカツなんだぞー」

北方棲姫「カツ?トンカツ?ソレトモ串カツ?」

提督「そのカツじゃねぇよ。まったく、可愛い奴だなーお前はー」ナデナデ

港湾棲姫「アノ、ウチノホッポチャンニ気安ク触ラナイデクレマス?」

提督「あ、すんません」

港湾棲姫「マッタク」フン

戦艦棲姫「スミマセンネ…コノ子、ホッポチャンノ事ヲトテモ可愛ガッテイルカラ…」ペコリ

提督「ああ、別にいいっすよ。それにこのほっぽちゃん、本当に可愛いですからねー」

レ級「コノ  こんメー」

提督「そう言う事は言うなっての。まったく、はっはっはっはー」

間宮「うふふふふふ~」

深海棲艦組「あははははははははは~」

提督「…って…」

提督以外「?」

553: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/02(月) 22:42:16.61 ID:feAx5An70
提督「何でお前らここにいるんだよ!」

泊地棲姫「何カ問題デモ?」キョトン

提督「大ありだよ!何で深海棲艦が勝手に間宮さんの店で俺達と和気藹々と話をしてるんだ!」

空母棲姫「エ?問題ナニカアル?」

提督「むしろ問題しかないんだが」

北方棲姫「エ…?モシカシテ、私達、邪魔?」ウルッ

提督「いやそう言うわけでは…」

港湾棲姫「チョット、何ホッポチャン口説イテイルンデスカ?」

提督「口説いていないからね!?どこをどう聞いてどう見たらそんな状況になるんだよ!」

戦艦棲姫「ア、コノ大福美味シイデス」モキュモキュ

間宮「本当ですか?ありがとうございますね」

提督「ちょっと間宮さん!何であなたはそんな普通に深海棲艦と触れ合えるんですか!?」

間宮「え?でもこの方達、別に敵意があるようには…」

戦艦棲姫「オ茶モ美味シイシ」

レ級「羊羹モ美味シー」

提督「コイツ…ッ!≪甘味処・間宮≫でも最高級の和菓子、羊羹を…ッ!」

間宮「まあまあ提督、そうかっかせずに…」

装甲空母姫「ソウデスヨ、提督。ホラ、コノあいすヲ食ベテ気ヲ鎮メテクダサイ」

提督「あ、どうもありが―違う!なんで俺ささっと深海棲艦にいいように扱われてるんだ!」

空母ヲ級「別にいいじゃないの」

わるさめ「ソウダヨ。コンナノモイイジャナイ」

提督「こいつら…春になったから浮かれていて危機感を覚えられないのか…?」

554: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/02(月) 22:53:18.43 ID:feAx5An70
 ―閑話休題―

提督「で、何でお前らここに来たんだよ?」

装甲空母姫「…今日ハ、アナタ達ニ頼ミタイ事ガアッテ来タノヨ」

提督「頼みだと?」

泊地棲姫「エエ。デモ安心シテ?別ニソレホド難シイ事ジャナイワ」

港湾棲姫「ソノ通リデス。アナタニナラデキルト思ッテルカラ」

提督(何を頼む気だこいつら…まさか、海軍の情報を寄越せとか言うんじゃ…)

装甲空母姫「私達ヲ、ココニ住マワセテクダサイ!」

提督「帰れ」

装甲空母姫「即答…ダト…!?」

戦艦棲姫「ナ、何デデスカ!」

提督「いや、普通に考えて無理だろう」

レ級「デ、デモ駆逐棲姫チャンヤを級チャンハ住マワセテイルジャナイ!」

提督「アイツらは特例だからなぁ…。一人は皆の意志だし、もう一人はある奴の独断だし…」

北方棲姫「ソ、ソンナァ…」グスッ

港湾棲姫「チョット、何ホッポチャンヲ泣カセテルノ」

提督「お前はほっぽちゃんの親か何かか」

泊地棲姫「…実ハネ…」

提督「?」

泊地棲姫「駆逐棲姫チャンカラ手紙ヲ貰ッテネ…」

提督「…おい」

わるさめ「テヘッ☆」

泊地棲姫「ソノ手紙デ、アナタノ鎮守府ハ病ミツキニナルホド楽シイ場所ダッテ知ッタワ」

提督(お前何を書いたんだ)ヒソヒソ

わるさめ(別ニソンナ事ヲ書イタツモリハ無インダケド…)ヒソヒソ

泊地棲姫「ダカラ、楽シミトカソウイウ明ルイ事ガ無イ深海ノ私達ハ、ソコデ暮ラセタラナッテ思ッタノヨ」

提督「………」

555: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/02(月) 23:02:34.30 ID:feAx5An70
泊地棲姫「…ソウイウ、楽シク明ルイ場所デ暮ラスノガ私達ノ夢ダッタカラ…ダカラ、ココニ住マワセテクダサイ!」

提督「…そうか…」

戦艦棲姫(落ちる?落ちるかな?)

装甲空母姫(落ちてほしいなあホントに落ちてほしいなあ)

北方棲姫(落ちて、落ちて)

提督「いやしかしな…そうホイホイ深海棲艦を受け入れるわけにはいかないんだよな…」

港湾棲姫「モウ!何デソウ頑ナニ受ケ入レテクレナイノデスカ!コウナッタラ、モウ体ヲ売ッテデモ…」ヌギッ

提督「ちょちょちょちょっと待て!ここで脱ごうとするんじゃない!」

レ級「ワー、こーわんサンヲ脱ガセヨウトシテルー」

提督「誤解を招くような言い方はやめろ!ええい、クソッ、分かった!」

泊地棲姫「!分カッタ…トハ?」

提督「俺の艦隊と演習をして、お前らが勝ったら受け入れてやる!負けたら金輪際ウチの鎮守府に近寄るな!」

泊地棲姫「ホント!?ヨーッシ、オ姉サン頑張ッチャウゾー!」

レ級「チョット待ッテ」

泊地棲姫「何?」

提督「ん?」

レ級「ソンナ普通ニ決メルノハ面白クナイジャン?ココハ1ツ、変ワッタ勝負ヲシヨウジャナイ」

提督「ほう…?その変わった勝負とは…?」

レ級「ソレハ…」

レ級以外「それは?」

556: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/02(月) 23:12:36.82 ID:feAx5An70
レ級「デュエルダ!」

提督「テメェはデュエル脳か。大体、そんなカードを持っている奴なんて」

提督以外「私持ッテルー」

提督「な、何ぃ!?」

レ級「提督モヤッテルンデショ?」

提督「何で知ってる」

レ級「コノ前、風ノ便リデサラット。ダカラサ、提督トウチラノ誰カガサシデ勝負ヲシテ、提督ガ勝テバ私達ハ引キ下ガル。ダケド、私ラ側ガ勝テバ、

   ココニ住マワセテ?」

提督「……分かった…いいだろう」

レ級「ヤタッ!」

提督(まあぶっちゃけ、演習じゃこいつらには勝てないだろうからな…正直ほっとした…)

提督「で、そっち側は誰がやるんだ?」

提督(まさか、戦艦レ級とかか?コイツは史上最凶の深海棲艦とか言われているからさぞや強いデッキなのだろう…あるいは深海棲艦のリーダー的な、

   泊地棲姫か…?)

レ級「ヤルノハー、ホッポチャンデース!」

提督「な、なにぃ!?」

北方棲姫「サ、ヤロ!」

提督「いやしかし…」

レ級「出場辞退ハ負ケトミナスヨー?」

提督「チッ…分かったよ」

提督(マジかよ…ほっぽちゃんかよ…。よりにもよって…いくら敵でもこんな子供を俺の最強デッキで泣かせるのは気が引けるし…。

   ここは二番目に強いデッキで何とかするか…というか)

港湾棲姫「提督?ホッポチャンヲ負カシタラ、タ・ダ・ジャ・済マシマセンカラネ?」

提督(どうあがいても絶望)


【続く】

557: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/02(月) 23:21:11.08 ID:feAx5An70
【VSほっぽちゃん①】>>2レス以上続きます。

 ―中庭―

提督「そのディスク、サイズ合ってるー?」

北方棲姫「うん、大丈夫ー!」←片言だと色々面倒くさいので、デュエル時のみ流暢にします。

提督(っつーか…明石さんいきなり"北方棲姫の腕のサイズに合ったデュエルディスク造って!"って言ったら数十分で作ってくれるとは…)

提督「よっし、準備はいいな?」

北方棲姫「もちろん!」

提督「じゃ…」

提督&北方棲姫「デュエル!!」

提督 LP4000

北方棲姫 LP4000

港湾棲姫「ホッポチャーン、頑張レー!」ブンブン

※その他の深海棲艦組は、≪甘味処・間宮≫間宮で談笑中。

北方棲姫「うん、頑張るー!」

提督「じゃ、先攻は譲るよ」

北方棲姫「分かったー!じゃ、私のターン!」

 ―Turn1―

北方棲姫「私はカードを3枚伏せて、ターンエンド!」

ヴヴヴン

提督「ええっ!?」

北方棲姫「どうしたの?」

提督「い、いや…」

提督(モンスターを召喚しないのか?)

558: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/02(月) 23:32:59.11 ID:feAx5An70
 ―Turn2―

提督「…俺のターン、ドロー!」シュッ

提督(おお…いい手札だ…よし)

提督「俺は、≪ハンマー・シャーク≫を召喚!」

 ハンマー・シャーク ATK1700 ☆×4

提督「≪ハンマー・シャーク≫の効果発動!自分のメインフェイズ時に、このカードのレベルを1つ下げる事で、

   手札からレベル3以下の水属性モンスター1体を特殊召喚する!」

 ハンマー・シャーク ☆×4→3

提督「俺は手札から、レベル3の≪ビッグ・ジョーズ≫を特殊召喚!」

 ビッグ・ジョーズ ATK1800 ☆×3

北方棲姫「カウンター罠発動!≪昇天の黒角笛(ブラックホーン)≫!」

提督「え?」

北方棲姫「相手モンスター1体の特殊召喚を無効にして、破壊する!」

パァン

提督「くそっ…なら≪ハンマー・シャーク≫で―」

北方棲姫「永続罠発動!≪※レベル制限C地区≫!このカードは、レベルを持つモンスターを全て守備表示にする!」

提督「何!?」


レベル制限C地区
永続罠
「レベル制限C地区」はフィールドに1枚しか存在できない。
①:フィールドのレベルを持つモンスターは全て守備表示になる。


 ハンマー・シャーク ATK1700→DEF1500


提督(この子…まさかロックデッキか?いや、まだそれを決めるには早すぎる…)

提督「…俺はカードを2枚伏せて、ターンエンドだ…」

北方棲姫「ふっふーん♪」


【続く】

563: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/03(火) 21:46:53.61 ID:FV9NMyx20
【VSほっぽちゃん②】※地文あり、2レス以上続きます

 ―Turn3―

北方棲姫「私のターン、ドロー!」シャッ

提督(さあ、どう出る?)

北方棲姫「私はカードを2枚伏せて、ターンエンド!」

ヴヴン

提督(またセットするだけ…。こいつ…モンスターを召喚しないのか?)


 ―Turn4―

提督「俺のターン、ドロー!」

提督「俺は≪海皇の突撃兵≫を召喚!」

 海皇の突撃兵 ATK1400 ☆×3

北方棲姫「だけど、≪レベル制限C地区≫の効果で、レベルを持つモンスターは全て守備表示になる!」

 海皇の突撃兵 ATK1400→DEF0

提督「関係あるか!俺は、レベル3の≪ハンマー・シャーク≫と≪海皇の突撃兵≫で、オーバーレイ!」

 提督が宣言すると、その2体は青色の光に包まれ、天へと舞う。そして、提督の足元に銀河のような渦が出現してそこに吸い込まれていく。

そして、渦の中心から光の柱が突き出る。

提督「エクシーズ召喚!現れろ、ランク3!≪虚空海竜リヴァイエール≫!!」

 虚空海竜リヴァイエール ATK1800 ★×3

北方棲姫「カウンター罠、≪※エクシーズ・ホール≫発動!」

提督「!?」

北方棲姫「相手がエクシーズモンスターを特殊召喚した時、その特殊召喚を無効にして破壊!さらに、そのモンスターの攻撃力の半分のダメージを、

     相手に与える!」

提督「何ィ!?」


エクシーズ・ホール
カウンター罠
①:相手がエクシーズモンスターを特殊召喚した場合に発動できる。
その特殊召喚を無効にして破壊し、そのモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手に与える。


パァン

提督「"リヴァイエール"が…!」

北方棲姫「さらに、提督に"リヴァイエール"の攻撃力の半分、900ポイントのダメージを与える!」

提督「チ…ッ」

提督 LP4000→3100 手札×2

564: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/03(火) 22:01:02.91 ID:FV9NMyx20
北方棲姫「さらにこのカードは、自分がカウンター罠を発動した時、手札から特殊召喚できる。私は≪※逆天使カウンター・ライト≫を、

     守備表示で特殊召喚!」

 逆天使カウンター・ライト DEF0 ☆×6

北方棲姫「さらに"カウンター・ライト"の効果で、カードを1枚ドロー!」シャッ

北方棲姫「そしてドローしたカードがカウンター罠カードの場合、そのカードをお互いに確認する事でさらにもう1枚ドローできる!」

北方棲姫「ドローしたカードは、≪神の宣告≫。よってもう1枚ドロー!」


逆天使カウンター・ライト
レベル×6 ATK0 DEF0 属性光 種族天使
特殊召喚/効果
このカードは通常召喚できない。
自分がカウンター罠カードを発動した時に手札から特殊召喚できる。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから1枚ドローする。
そのカードがカウンター罠カードの場合、そのカードをお互いに確認する事で、
もう1枚ドローする。


提督(≪神の宣告≫だと…?)

提督「速攻魔法≪終焉の地≫を発動!相手がモンスターを特殊召喚した時、デッキからフィールド魔法カードを発動する!

   俺はデッキから、≪伝説の都アトランティス≫を発動!」

 そう言うと提督はデッキからカードを1枚選んでディスクに差し込む。

 すると、中庭全体が大量の水に包まれ、遺跡のような建物が現れる。

北方棲姫「…きれい…」

港湾棲姫「…海ヲ思イ出スワ…」

 フィールドの変わり具合に、見ていた港湾棲姫も驚きの声を上げる。

北方棲姫「別にこの程度は構わないけど、もうのカードは発動しているわ!」

提督「?」チラッ

北方棲姫「永続罠、≪※カウンター・ブラスター≫!このカードは、1ターンに1度、自分がカウンター罠カードを発動した時に、

     このカードにカウンターを1つ置く」

北方棲姫「そして自分のメインフェイズにこのカードを墓地へ送る事で、乗っていたカウンターの数×1000のダメージを相手に与える!」

提督「な…っ!?」


カウンター・ブラスター
永続罠
「カウンター・ブラスター」の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分がカウンター罠カードを発動した場合、このカードにカウンターを1つ置く。
②:自分メインフェイズに、このカードを墓地へ送って発動できる。
このカードに乗っていたカウンターの数×1000ダメージを相手に与える。


北方棲姫「私はこのカードを≪エクシーズ・ホール≫を発動する前に発動していた。よって、≪カウンター・ブラスター≫にカウンターが1つ置かれる!」

 カウンター・ブラスター Counter1

提督(なんてこった…つまり、後ほっぽちゃんにカウンター罠を3回使われたら、あのカードの効果で俺のライフは0になるって事か…)

提督「俺はこれでターンエンド!」

565: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/03(火) 22:11:15.59 ID:FV9NMyx20
 ―Turn5―

北方棲姫「私のターン、ドロー!」シャッ

北方棲姫「私は墓地の≪昇天の黒角笛≫をゲームから除外し、≪逆天使カウンター・ブレイズ≫を特殊召喚!」

 逆天使カウンター・ブレイズ DEF0 ☆×6

北方棲姫「"カウンター・ブレイズ"の効果で、お互いに1000ポイントのダメージを受ける」


逆天使カウンター・ブレイズ
レベル×6 ATK0 DEF0 属性光 種族天使
特殊召喚/効果
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地のカウンター罠カード1枚をゲームから除外する事で、手札から特殊召喚できる。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。
お互いは1000ダメージを受ける。


提督「何…ッ!?」

北方棲姫「ん…ッ」

提督 LP3100→2100 手札×2

北方棲姫 LP4000→3000 手札×2

北方棲姫「私はカードを1枚伏せて、ターンエンド」

提督「今だ!罠発動!≪※スペシャル・タイフーン≫!相手がモンスターを特殊召喚したターンのエンドフェイズ時、相手フィールド上の魔法・罠カードを、

   全て破壊する!」


スペシャル・タイフーン
通常罠
①:相手がモンスターを特殊召喚したターンのエンドフェイズに発動できる。
相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。


北方棲姫「甘いわ!カウンター罠≪※テリトリー・バリア≫発動!このカードは、私のターン中に発動した相手の魔法・罠カードの発動を無効にして、

     破壊する!」

提督「え!?」


テリトリー・バリア
カウンター罠
「テリトリー・バリア」は1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分のターン中に相手が魔法・罠カードを発動した場合に発動できる。
そのカードの発動と効果を無効にして破壊する。


北方棲姫「カウンター罠が発動した事で、≪カウンター・ブラスター≫にもカウンターが置かれる」

 カウンター・ブラスター Counter1→2

566: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/03(火) 22:23:35.81 ID:FV9NMyx20
提督(ちくしょう…これじゃみすみす≪カウンター・ブラスター≫にカウンターを置いてやったようなモノじゃねーか…)


 ―Turn6―

提督「俺のターン、ドロー!」シャッ

提督「≪伝説の都アトランティス≫の効果で、手札及びフィールド上の水属性モンスターのレベルは1つ下がっている。

   俺は手札から、レベル5から4となった≪シャーク・ザ・クルー≫を召喚!」

 シャーク・ザ・クルー ATK1800 ☆×5→4

北方棲姫「≪レベル制限C地区≫の効果!」

 シャーク・ザ・クルー ATK1800→DEF2200

提督「"アトランティス"のもう1つの効果、フィールド上の水属性モンスターの攻撃力・守備力は200アップする!」

 シャーク・ザ・クルー DEF2200→2400

提督「カードを1枚伏せて、ターンエンド」

ヴン

北方棲姫「ふふん。私のカウンター罠が怖いのかな?」


 ―Turn7―

北方棲姫「私のターン、ドロー!」シャッ

北方棲姫「私は手札から≪神の宣告≫を墓地へ送って、≪※逆天使カウンター・ヴォイド≫を特殊召喚!」

提督「≪神の宣告≫を墓地に!?」

 逆天使カウンター・ヴォイド DEF0 ☆×6

北方棲姫「このモンスターは特殊召喚に成功した時、相手のデッキの一番上のカードを墓地へ送る!」


逆天使カウンター・ヴォイド
レベル×6 ATK0 DEF0 属性光 種族天使
特殊召喚/効果
このカードは通常召喚できない。
手札からカウンター罠カード1枚を墓地へ送る事で、手札から特殊召喚できる。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
相手のデッキの一番上のカード1枚を墓地へ送る。


提督「くそっ…」

提督(ああ…"ダイダロス"が…)

567: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/03(火) 22:40:06.00 ID:FV9NMyx20
北方棲姫「さらに私は、レベル6の"カウンター・ライト"、"カウンター・ブレイズ"、"カウンター・ヴォイド"でオーバーレイ!」

 北方棲鬼がそう言うと、3体のモンスターが光に包まれ、天へと舞う。そして、北方棲姫の足元に銀河のような渦が出現してそこに吸い込まれていく。

そして、渦の中心から光の柱が突き出る。

北方棲姫「エクシーズ召喚!現れろ、ランク6!≪※束縛の支配者マネカル・ルーラー≫!!」

 束縛の支配者マネカル・ルーラー DEF3100 ★×6

提督「守備力3100だと…!?」

北方棲姫「"マネカル・ルーラー"の効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ取り除き、デッキからカウンター罠カードを手札に加える!」


束縛の支配者マネカル・ルーラー
ランク×6 ATK0 DEF3100 属性光 種族天使
エクシーズ/効果
光属性・天使族レベル6モンスター×3
「束縛の支配者マネカル・ルーラー」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキからカウンター罠カード1枚を選んで手札に加える。
この効果を発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。


北方棲姫「私は手札に加えたこのカードをそのまま伏せて、ターンエンド!」

北方棲姫(フフッ、伏せたカードは≪※反幻鏡≫。攻撃モンスターの攻撃を無効にして、攻撃力分のダメージを与えるカード…。

     例え提督が"マネカル・ルーラー"の守備力を超える攻撃力のモンスターを出してこようと、そのモンスターが攻撃した瞬間に、

     提督のライフは0に…)


反幻鏡
カウンター罠
「反幻鏡」は1ターンに1枚しか発動できない。
①:相手モンスターの攻撃宣言時、自分の手札が0枚の場合に発動できる。
その攻撃を無効にし、そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。


北方棲姫(提督…次があなたのラストターンよ…!)

571: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/04(水) 16:07:50.52 ID:97juVvOE0
【VSほっぽちゃん③】※地文あり、2レス以上続きます。

 ―Turn8―

提督(クソッ…何か、逆転のカードを…)

提督「俺のターン、ドロー!」シャッ

提督(ゲッ…ここでこのカードかよ…)

北方棲姫「カウンター罠発動!≪強烈なはたき落とし≫!」

提督「ん?」

北方棲姫「相手がデッキから手札に加えたカードをそのまま墓地へ送る!」

提督「おっ。じゃ、≪※深海竜の怨霊≫を墓地へ送る」カシュ

北方棲姫「さらに、カウンター罠が発動した事で、≪カウンター・ブラスター≫にもカウンターが置かれる!」

 カウンター・ブラスター Counter2→3

提督「へへっ。ありがとな、ほっぽちゃん」

北方棲姫「何?」

提督「墓地より、≪深海竜の怨霊≫の効果を発動!このカードは、カード効果で墓地へ送られた場合、特殊召喚できる!」

北方棲姫「しまった…っ!」

 深海竜の怨霊 DEF0→200 ☆×5→4


深海竜の怨霊
レベル×5 ATK100 DEF0 属性水 種族海竜
効果
①:このカードが相手のカードの効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを自分フィールドに特殊召喚する。
②:自分メインフェイズに、①の効果で特殊召喚されたこのカードをゲームから除外して発動できる。
自分の墓地の「深海竜の怨霊」以外の水属性モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は、このターンのみ無効化される。


提督「さらに、この≪深海竜の怨霊≫をゲームから除外する事で、墓地から水属性モンスター1体を守備表示で特殊召喚する!復活しろ、

   ≪海竜(リバイアドラゴン)‐ダイダロス≫!!」

 海竜‐ダイダロス DEF1500→1700 ☆×7→6

北方棲姫(確か…"ダイダロス"には、"海"をコストにフィールドのカードを破壊する効果を持ってる…マズイ…)

提督「この効果で特殊召喚したモンスターの効果は、このターンの間だけ無効になる」

北方棲姫「ほっ…」

提督「だが、これから特殊召喚するモンスターは別だ」

北方棲姫「え?」

572: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/04(水) 16:27:11.23 ID:97juVvOE0
提督「俺は、"ダイダロス"をリリースして、≪海竜神‐ネオダイダロス≫を守備表示で特殊召喚!」

 海竜神‐ネオダイダロス DEF1600→1800 ☆×8→7

提督「さらに俺は魔法カード、≪アクア・ジェット≫を発動!水族・海竜族・魚族モンスター1体の攻撃力を、永続的に1000アップさせる!」

 海竜神‐ネオダイダロス ATK2900→3100→4100

北方棲姫「いくら攻撃力を上げても、≪レベル制限C地区≫がある限り、レベルを持つモンスターは全て守備表示になる!」

提督「だが"ネオダイダロス"の前ではそんなカードは無力!"ネオダイダロス"は、≪海≫を墓地へ送る事で、お互いの手札と"ネオダイダロス"以外の、

   フィールド上のカードを全て墓地へ送る!」

北方棲姫「な…に…?」

提督「そして、≪伝説の都アトランティス≫は、カード名を≪海≫としても扱うのさ。よって、"ネオダイダロス"の効果を発動!」

 "ネオダイダロス"が咆哮を上げる。すると、"アトランティス"によって生み出されていた水が大きな渦を巻く。その渦にお互いのカードが吸い込まれる。

北方棲姫「うっ…」

港湾棲姫「ク…ッ」

 そして、渦が消えると、フィールドには"ネオダイダロス"以外何も残っていなかった。

 海竜神‐ネオダイダロス ATK4100→3900 DEF1800→1600 ☆×7→8

提督「これで、形勢は一気に転がった。俺はこのままターンエンド」

北方棲姫「く…っ」


 ―Turn9―

北方棲姫「私のターン、ドロー」カシュ

北方棲姫「私はカードを1枚伏せて、ターンエンド…」

提督「打つ手なし、か」

北方棲姫(もう、これしか打つ手がない…)

573: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/04(水) 16:37:09.01 ID:97juVvOE0
 ―Turn10―

提督「俺のターン、ドロー!」シャッ

提督(あのリバースカード…多分カウンター系のカードだろう…。迂闊に攻撃したら、逆にこっちが損害を受けかねんが…)チラッ

提督(俺のドローしたカードは≪アトランティスの戦士≫…。こいつを墓地へ送れば、≪伝説の都アトランティス≫をデッキからサーチでき、発動した後、

   再び"ネオダイダロス"の効果でフィールドを一掃して、リバースカードの脅威を無くす事はできる…)

提督(だが…)


泊地棲姫『楽シミトカソウイウ明ルイ事ガ無イ深海ノ私達ハ、ソコデ暮ラセタラナッテ思ッタノヨ』

泊地棲姫『…ソウイウ、楽シク明ルイ場所デ暮ラスノガ私達ノ夢ダッタカラ…』


提督(………)

提督「…俺は、"ネオダイダロス"を攻撃表示に変更!」

 海竜神‐ネオダイダロス DEF1600→ATK3100

提督「このダイレクトアタックが決まれば、ほっぽちゃんのライフは全て尽きる!」

北方棲姫 LP3000 手札×0

北方棲姫「くっ…」

提督「バトルだ!"ネオダイダロス"で、ダイレクトアタック!」

 提督の言葉に反応し、"ネオダイダロス"が口を開け、水色の波動を吐き出す。

北方棲姫「罠発動!≪魔法の筒(マジック・シリンダー)≫!相手モンスターの攻撃を無効にし、その攻撃力分のダメージを相手に与える!」

 現れた2つの筒の内、片方に波動が吸収され、もう片方の筒から波動が飛び出してくる。

提督(やっぱり、な)

574: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/04(水) 16:43:32.82 ID:97juVvOE0
 だが、向かってくる波動を提督はもろに受けて、そのまま後ろに吹き飛ばされた。

提督 LP2100→0 手札×1

北方棲姫 WIN!!

北方棲姫&港湾棲姫「ヤッター!」

提督「あててててて…負けちまった…」

北方棲姫「やった!勝てた!」

港湾棲姫「ヤッタワネ、ホッポチャン!」ギュッ

北方棲姫「オ姉チャン、チョット苦シイ…」

提督「見事だったよ、ほっぽちゃん。じゃ、約束通り、君達をこの鎮守府に受け入れるよ」

北方棲姫&港湾棲姫「バンザーイ!!」

提督「…やれやれ。じゃ、この事を間宮さんのとこにいる奴らに―」

加賀「…提督」

提督「あ」

加賀「…一体いつまで休憩をしているつもりなんですか?」

提督「それは―」

加賀「それと、何でここに深海棲艦がいるのですか」

 結局1から説明した後、加賀から2、3発殴られた。


【END】

578: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/04(水) 22:11:20.85 ID:97juVvOE0
【艦載機ラブ】

 ―12時、執務室―

提督「むぅ…書類が終わらない…」ガリガリ

瑞鳳「提督ぅ、失礼するわよ?」ガチャ

提督「何だ瑞鳳。艦載機の整備の手伝いは断るぞ」

瑞鳳「そんな事させないわよ。飛鷹や隼鷹じゃないんだから。その、書類片付けるの忙しいんでしょ?だから、差し入れで卵焼きを作ってきたのよ」

提督「おおっ、マジか?助かる!」

瑞鳳「はい、どうぞ」コトッ

提督「おお、美味しそうだ…。じゃ一口…」パクッ

提督「ん。やっぱ美味しい」

瑞鳳「ホント?ありがと!」

提督「じゃ、お礼と言っては何だがこれ」ペラ

瑞鳳「これは?」

提督「新しい艦載機、彩雲の運用許可証」

瑞鳳「え、いいの?私が彩雲を使ってもいいの?」

提督「ああ、あくまで試験運用だけどな」

瑞鳳「それでも十分よ!私、色々な艦載機の運用に興味があったんだから」

提督「そうだったのか…」パクッ

瑞鳳「何度も言うけど、艦載機には色々な魅力があるのよ。例えば九九艦爆は脚が可愛いし、天山はプロペラが可愛いしー」

提督「ほうほう…」モグモグ

瑞鳳「烈風は羽が微妙に曲がっている所がカッコいいのよね。ああ、この彩雲って言うのも、翼がピシーッと真っ直ぐなのがスマートでいいし」

提督「ふむ…ふむ…」モキュモキュ

瑞鳳「あ、あと紫電改二は少しずんぐりした感じのカタチがまた―」

提督(…卵焼きの味に集中できないんだが)


【END】

579: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/04(水) 22:27:32.76 ID:97juVvOE0
【姉妹を探せ】>>2レス続きます

 ―講堂―

提督「この前の大規模作戦で我が艦隊の仲間になった、長波だ」

長波「夕雲型駆逐艦四番艦、長波サマだよ!」

『長波さーん!』

『仲良くなろー!』

『ひゃっはー!これで歓迎会が開けるぜー!』

長波「んん?」キョロキョロ

提督「どうしたんだ?」

長波「いや、あたしの姉妹艦の夕雲姉さんや巻雲、朝霜、早霜、清霜がいないなーって思ってさ」

提督「あー…すまんな、彼女達はまだウチの艦対にはいないんだ…」

長波「そっか…」シュン

提督「…そんなに姉妹が恋しいのか?」

長波「…いやさ、自分がせっかく皆の仲間になれたって言うのに、その中に自分の姉妹がいないって言うのは何だか寂しくてね…」

艦娘達「………」

提督「………」

長波「ま、だけど皆がいるからあんまり寂しくないしね。じゃあ皆、こんなあたしと一緒に―」


提督「よっしテメェら!全力で長波の姉妹艦を探すぞぉぉぉぉぉぉ!!」

艦娘達「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」


長波「ええっ!?」

提督「重巡洋艦と軽巡洋艦を軸とした艦隊はバシー島沖と沖ノ島Extra海域へ行け!戦艦を運用しても構わん!」

妙高「了解しました!」

長波「え、ちょっ―」

提督「大淀、他の鎮守府に連絡して、長波の姉妹艦を持っている奴がいないか確認しろ!もしいたら資材と交換するように伝えるんだ!」

大淀「かしこまりました!」

長波「ええっ、何この出撃祭りは!?」

提督「安心しろ!俺達はお前の寂しさを拭い去りたいだけさ!お前が気に病む必要はないぞ!」

長波「ええええ…!?」

580: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/04(水) 22:28:21.00 ID:97juVvOE0
 ―数日後―

夕雲「夕雲型一番艦、夕雲、着任しました」

巻雲「夕雲型駆逐艦、巻雲と言います」

朝霜「よお!あたいは、夕雲型駆逐艦十六番艦の朝霜さ。

早霜「夕雲型駆逐艦、早霜、着任しました」

清霜「どうも!夕雲型の最終艦、清霜です」

長波「」

提督「どうだ…長波…お前の姉妹艦を全員着任させたぞ…」ゼーゼー

長波「…提督やるじゃんか」ハハッ


【吹雪「司令官…過度の出撃と他の鎮守府との取引で資材が底を尽きました…」 提督「…オーマイガッ…」】

581: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/04(水) 22:44:44.92 ID:97juVvOE0
【バレた】

 ―執務室―

提督「どうしてお前は出撃の度に白旗を振るんだ…」

リットリオ「え…だって敵の攻撃怖いし…」

コンコン

提督「ん?」

伍督「やっほ、失礼するぜ」ガチャ

提督「何だお前か…アポなしで来るなよ…あと返事もしてねぇのに開けるな」

伍督「気にすんな―って、そこの女の方は?」

提督(あ、ヤバッ…できるだけ他の鎮守府にはリットリオの存在を知られたくないんだよなぁ…)

提督「ああ、コイツは―」

リットリオ「Ciao!私はイタリアの戦艦、リットリオだよー!」キュピーン

提督「おいバカ―ッ!!」

伍督「……え?イタリアの戦艦?」

提督「あー!あー!あー!それは嘘で―」

リットリオ「そうだよ!私は生粋のイタリア戦艦!得意料理はパスタだよっ♪」

提督(ああ…もうダメだ…)

伍督「…提督…何でお前がイタリアの艦娘を持ってるんだ…」

提督「…大型建造で偶然できて…」

伍督「…そうか」

提督「…悪かった。今まで黙っていて…もし、リットリオの存在がバレれば色々面倒な事になると思って…」

伍督「…資材配分は?」

提督「え…?燃料4000、弾薬と鋼材が6000ずつ、ボーキが2000で開発資材が20。シオイレシピと同じだけど…」

伍督「…時間は?」

提督「…7時間」

伍督「よっしゃ!俺もそのレシピで回してみるぞー!!」

提督「ほぇっ!?」

伍督「はっはっはぁ!!俺もその美人なイタリアの艦娘をゲットするぜー!!」

バタン

リットリオ「何か、人生楽しんでそうな人だったよねぇー」

提督(ま、そんなほいほいリットリオが出てくるとは思えないし…放っといていいか)


 ―翌日―

伍督『なあ…何か建造時間9時間ってのが出てきて、不気味だからそっちで引き取ってくんね?』

提督「うぉい!!」


【続くのだろうか】

582: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/04(水) 22:49:37.74 ID:97juVvOE0
【第1回~艦娘知識試験~その20】

ジャンル:理科

問20.『漢字で"希土類元素"と表される、携帯電話等の電子機器に含まれている物質は何か』


・明石の答え 『レア・アース』

 提督のコメント:その通りです。


・瑞鳳の答え 『ホロレア・アース』

 提督のコメント:2文字余計です。


・夕張の答え 『レア・メタル』

 提督のコメント:もはや別の物質になっています。

583: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/04(水) 22:56:10.44 ID:97juVvOE0
【一日1人、キャラ紹介】

≪リットリオ≫

リットリオ級戦艦。提督が伊401を建造しようとしたところ、偶然建造されてしまった艦娘。すぐに抱き付くのはイタリア式の挨拶だと言い張っている。

当時のイタリア兵のようにヘタレで、敵艦隊の攻撃で(例え当たらなくても)震え上がってしまい白旗を振り命乞う。パスタやピッツァを作るのが得意。

ビスマルクの事を上官並みに信頼している。当然ながら>>1のオリジナル艦でゲームには登場していない。

好きな言葉は『隣人を愛しなさい』。

592: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/05(木) 22:02:53.23 ID:JIc3IPUS0
【さらなる海外艦】※地文、2レス以上続きます

 ―18時、執務室―

提督「そろそろか…」

 提督は壁に掛けられた時計を見ながらそう呟いた。

 この第参鎮守府の明石が、第伍鎮守府で建造される奇妙な艦娘を引き取りに行ったのだ。その明石から伝えられた、明石が帰ってくる時間が18時なのだ。

そして、明石が第伍鎮守府に引き取りに行った奇妙な艦娘と言うのは、建造時間が9時間という、前例の無い艦娘である。

 なぜ、第伍鎮守府でそのような艦娘が建造されたのかと言うと、第参鎮守府にやってきた第伍鎮守府の提督が、そこで偶然見かけたリットリオが欲しくて、

提督にリットリオを建造した時のレシピを聞き、自分の鎮守府でも建造しようと試みたのだ。

 だが、その同じレシピで建造された艦娘は、建造所要時間が9時間。建造時間が7時間のリットリオではなかった。

 そして伍督は、謎の艦娘が来るのが怖くて、既にリットリオがいる第参鎮守府の提督に引き取ってもらう事にしたのだ。

 すると、ドアがコンコン、とノックされる。

明石「提督、失礼します」

 入ってきたのは、やはり明石だった。

提督「どうだった?」

明石「どうやら、海外の艦娘のようです。既に、ドアの傍で待機させています」

提督「よし、ご苦労だったな」

 提督は明石にねぎらいの言葉を言うと、ドアに向かって声をかける。

提督「入ってきてくれ!」

 そう言うと、ドアがノックされ、「失礼します」という声の後にドアが開かれる。

593: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/05(木) 22:15:20.75 ID:JIc3IPUS0
 入ってきたのは、長い銀髪が特徴のスラリと高い背の女性だった。均整の取れた顔、出るところは出ている身体。上はワインレッドを基調とした、

ドレスのように華やかな服。下はグレーのスカート。両手には白い手袋が嵌められている。

 その女性は、ビシッと日本式の海軍の敬礼をして、言う。


マジェンダ「Enchante(アンシェンテ:初めまして)。私はマジェンダ級装甲艦、マジェンダ。フランスより推参致しました。以後、お見知り置きを」


 マジェンダ、と名乗った女性の自己紹介を聞いて、提督は聞き返した。

提督「装甲艦?」

明石「鉄や鋼の装甲が施された戦艦だそうです」

提督「つまり、装甲が硬い戦艦って事か?」

マジェンダ「そう言う事ですね」

 提督は、明石の説明を聞いた後、さらにまた考えた。

提督(よかった…この人は何だか真面目そうだな…。ビスマルクは生真面目すぎる奴だし、リットリオはスキンシップが過剰だし…)

 提督はそう安心しきると、また考え直す。

提督(いや待て…そう考えてはダメだ。絶対こいつも一癖ある艦娘なんだろう…)

マジェンダ「提督」

 マジェンダに言われて提督は慌てて返事をする。

提督「な、何だ?」

マジェンダ「私の事を、他の艦娘のように一癖ある性格だと思っているでしょう?」

提督「し、失礼な!そんな事は断じてないぞ!」

マジェンダ「まあ、別に構いませんけど。1つ、よろしいですか

594: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/05(木) 22:19:24.55 ID:JIc3IPUS0
提督「ん?」

マジェンダ「この艦隊にイギリスの艦娘はいますか?」

提督「え?ああ、イギリスからの帰国子女、金剛がいるけど」

マジェンダ「分かりました。では、私とその金剛さんとやらを同じ艦隊に所属させないでください」

提督「え、何で?」

マジェンダ「何か…イギリスからの帰国子女…って言うだけで何か虫唾が走るような感じがするんですよね…」

提督(…コイツもやっぱりまともじゃないか)

 提督は心の中でそっと思った。

【END】

611: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/06(金) 21:38:45.38 ID:tA5Nu/d10
【ホワイトデー】

 ―3月14日、執務室―

提督「あれ?今日って3月14日じゃないんじゃ」

妖精「細かい事は気にしちゃだめだよー」

提督「それもそうか…。さて、今日はホワイトデーだ」

妖精「バレンタインにチョコを貰った男の人が、お返しにチョコか何かのプレゼントを渡すってヤツー?」

提督「その通りだ。去年までの俺には全く関係ない日だったが、この前は小さかったけど鎮守府の皆からチョコを貰ったから、

   一応全員にはチョコを渡すつもりだ」

妖精「手作りー?それとも市販のー?」

提督「市販のチョコだ。流石にこの鎮守府の全員分のチョコを作るなんて体力的にも俺のスキル的にも無理だし。けど…」

妖精「けどー?」

提督「…由良にだけには、別の物を渡すつもりだよ」

妖精「由良さんにだけ?何でー?」

提督「気にするな」

コンコン

提督「はーい」

由良「失礼します、提督。遠征艦隊が、帰投しました」

提督「おう、お疲れ。成果は?」

潮「成功しました。資源は燃料が特に多いですね」

提督「おっ、でかしたぞ!ウチの艦隊は若干燃料が不足していたからなぁ」

綾波「そうでしたか。それでしたら、光栄ですね」

提督「じゃ、そのお礼と言っては何だけど…バレンタインデーのお返しって事で、これ。チョコレート」

潮「い、いいんですか?」

敷波「お、嬉しいねー!」

綾波「えっと…貰っちゃっていいんですか?」

提督「ああ、食べてくれていいぞ?」

綾波&敷波「やったー!」

潮「あ、ありがとうございます!」

提督「ああ、由良には後で渡すから残ってくれ」

由良「え…?う、うん…」

612: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/06(金) 21:49:35.30 ID:tA5Nu/d10
綾波「では、私達は先に失礼します」

敷波「ありがとねー、司令官!」

潮「で、では失礼します!」

バタン

由良「ねぇ、提督さん?何で私だけ…」

提督「ああ、これ。バレンタインのお返し」スッ

由良「…この箱は?」

提督「開けてみな?」

由良「う、うん」パカッ

由良「…イルカのガラス細工…?綺麗…」

提督「街で見つけて、お前に似合いそうだなー、って」

由良「これ、私にだけ?」

提督「おう」

由良「…どうして?」

提督「あー、いや…ちょっとした理由があってだな…」

由良「そ、そうなんだ。あ、ありがとね。ちなみに、何で私を残してまで…」

提督「そ、それは、他の皆の前で渡すのは恥ずかしいからだよ…。お前だけチョコじゃないなんて…」

由良「わ、私だけなの?チョコじゃないの…」

提督「あ、ああ。そうだけど」

由良「…そっか。ありがとね」

提督「どうも」

由良「じゃあ、失礼するね」ガチャ

提督「ああ。報告書は明日の昼までな」

由良「分かったわ」

バタン

由良「…やたっ♪///」グッ


妖精「提督さーん。何で由良さんにだけガラス細工をプレゼントしたのー?」

提督「…いやさ。前に長良が『由良がダイエットに苦労してヒーヒー言ってる』って言ってたから、チョコはマズイだろうと思って…」

妖精「……何でそれを由良さんに言わなかったのー?」

提督「…女性のダイエットに関して男がグダグダ言うのも何か気分悪いと思って」

妖精(…ドンマイ、由良さん)


【END】

613: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/06(金) 22:02:40.60 ID:tA5Nu/d10
【けじめ】>>2レス続きます

 ―夜、執務室―

提督「~♪」サラサラ

コンコン

提督「どうぞー」

比叡「し、失礼します」ガチャ

提督「あ…」

比叡「あの、その…今日の演習の報告書、です」

提督「あ、ああ。ありがとう」

提督(あの旅館での出来事以来…比叡とは何かとギクシャクした関係が続いている…。お互いが2人きりになってしまうと緊張して何もしゃべれない…。

   あの時の事を互いに話そうとはしないし…。だけど…こんな感じの事をいつまでも続けているわけにはいかない…。今がチャンス…、ここで…、

   あの時の事を謝っておくか…)

提督「…比叡」

比叡「な、何でしょうか?」

提督「ちょっと、話があるんだが…」

比叡「ど、どうぞ…」

提督「この前の旅館での事なんだけど…」

比叡「!!」ビクッ

提督「その時の事に関して、言いたい事があるんだ…」

比叡「な、何でしょうか?」

提督「…本当にすまない…取り返しのつかないことをしてしまった」ドゲザ

比叡「………」

提督「あの時温泉で、俺は理性を失い、ただ欲望のままにお前の事を…。なのに、お前の気持ちなんて考えないでやってしまった。本当にすまない」

比叡「………」

提督「あれは、女の子の  を奪うって言うのは、お前に限らず女にとっても重要な事だ。それを…俺はただ自分勝手に…だから…」

比叡「………」

提督「本当にすまなかった!」

比叡「………司令」

提督「………?」

614: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/06(金) 22:10:38.70 ID:tA5Nu/d10
比叡「…司令は1つ、勘違いをしていますよ」

提督「…勘違い?」

比叡「…あの温泉で、司令が私にセ…行為を求めた時…司令は私に確認を取って、私はちゃんと"いいです"って返事を返しましたから。少なくとも、

   司令の自分勝手で私と…その…体を重ねたというのは、間違いだと私は思います…」

提督「……?じゃあ、俺と2人っきりになるとお前が何だか気分が悪そうな表情を浮かべるのは…」

比叡「そんな表情してましたか…。それは、あの時の事を思い出すと、何かとてももどかしい気持ちになるので…それで…」

提督「…俺てっきり、俺みたいなのとヤっちまった事に不快感を抱いていたのかと…」

比叡「…あの時は、気持ちよかったですよ…///」

提督「そ…そうか…。だけど、あの時みたいなことはもう2度としない。それは、お前とちゃんとした関係になってからするべきだと思うからだ」

比叡「…やっぱり司令って、ちゃんとしたところはちゃんとしてるんですね」

提督「…まあな」

比叡「ふふっ♪」


 ―執務室ドアの外―

榛名「…とりあえず、一件落着ってところですか?」

霧島「そうみたいですね…」

金剛「フンンウヌヌヌヌヌヌヌヌヌ……」

榛名「金剛お姉様、耐えてください…」


【END】

615: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/06(金) 22:27:13.27 ID:tA5Nu/d10
【ぷらずま】

 ―日没、モーレイ海―

電「まさか、あんな強力な敵がいたなんて…」

天龍「ああ。まだ戦艦タ級が残っているなんてな」

龍驤「せやな…。アイツのせいででウチも艦載機をいくつか落された上に飛行甲板にも被弾してしもた…」

祥鳳「私も中破状態で、おう艦載機を飛ばせませんね…」

摩耶「けど、奴の体力はもう半分を切ってる。昼戦でそこまで削る事ができたんだ。それに敵の艦隊は小破したタ級と、大破した軽空母ヌ級だけ。

   あっちで夜戦ができるのはタ級だけだが、アタシと天龍、電、名取で殴ればタ級とヌ級は多分倒せるだろう」

名取「殴るなんて…野蛮です…」

電「あの、あれはたぶん例えで…」

天龍「じゃあ、夜戦行くか?」

摩耶「おう。アイツらを徹底的に撃滅するぞ」

電「沈んだ敵も、できれば助けたいのです…」

天龍「何を甘っちょろい事言ってるんだ。これは戦争だぞ」

名取「電ちゃん…。私は、そんな心を持っている事が大切だと思うよ…?」

電「はい、なのです…」

摩耶「よっし、夜戦行くぞ!」

龍驤「ほんなら、ウチと祥鳳は下がっとるわ」

祥鳳「皆さん、頑張ってくださいね!」


 ―我、夜戦ニ突入ス!―

天龍「よっしゃあ!じゃあ天龍様の先制攻げ―」

電「命中させちゃいます!」バシュッ

天龍「ほぇ?」

チュドォォォォォォォォォン

戦艦タ級「グアアアアアアアアア…」轟沈

天龍「……電」

電「何ですか?」

天龍「お前、敵を助けたいんじゃなかったのか…?」

ぷ…電「そのためには、一度沈めなければならないのです。ですから、これは当然の事なのです」

天龍「」

ぷら…電「それに、あっちは民間の船を何度も襲っているのですから、当然の報いだと思います」

摩耶「そ…そうか…」

ぷらず…電「あ、あっちにも沈みかけてる敵が!てぇぃ!」

ズドゴォン

軽空母ヌ級「アイエエエエエエエエエ…」轟沈

ぷらずm…電「成敗!なのです!」

名取「ふぇぇぇ……」


【END】

616: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/06(金) 22:34:38.59 ID:tA5Nu/d10
【第1回~艦娘知識試験~その21】

ジャンル:家庭科

問21.『基本的に、カレーの隠し味とされているものを1つ挙げよ』


・吹雪の答え 『ニンニク』

・木曾の答え 『リンゴ』

・伊勢の答え 『ソース』

 提督のコメント:その通りです。いつか、貴方の作ったカレーを食べてみたいですね。


・金剛の答え 『うなぎ』

 提督のコメント:隠しきれていません。


・比叡の答え 『セミの抜け殻』

 提督のコメント:どこのジャイアンですか。


・ぷらずma…電の答え 『王水』

 提督のコメント:……………………………………………………………………………………………………………………………………え?

617: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/06(金) 22:40:45.68 ID:tA5Nu/d10
【一日1人、キャラ紹介】

≪電≫

暁型駆逐艦四番艦。ちょっと内気で引っ込み思案だが、心優しい。暴走気味な艦娘達のツッコミ役になる事がしばしば。敵の事を助けたいとよく言うが、

その言葉とは裏腹に敵を倒す事に容赦しなかったり、どぎつい発言をしたりと矛盾している点が目立つ。しかし普段は献身的な性格をしているので、

他の艦娘(特に戦艦や空母の人)からは気に入られている。この子のせいで  コンになってしまった人もいるはず。

好きな言葉は『汝平和を欲さば、戦への備えをせよ』。

627: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/07(土) 21:37:44.34 ID:J/xkA/qb0
【膝椅子】>>2レス続きます

 ―夕方、執務室―

提督「…なあ、ほっぽちゃん」

北方棲姫「ナアニ?」

提督「この体勢…正直キツイ…」

(提督の膝に座るほっぽちゃんの図)

北方棲姫「私ハ気持チイイ。ソレニ、仕事ヲスルノニ支障ハナイデショ?」

提督「まあ、小さいから大丈夫だけど」

北方棲姫「ナライイジャナイ」

提督「…そうか」

コンコン

提督「どうぞー」

皐月「失礼するよ、司令官!」ガチャ

提督「皐月か。どうしたんだ?」

北方棲姫「ヤッホー」

皐月「し、司令官何してるの!?」

提督「いや、ほっぽちゃんが俺の膝に突然座ってきて」

北方棲姫「ソウナノダ」

皐月「ふ、ふーん。そうなんだぁ…。じゃあさ、ほっぽちゃん。そこを降りてくれないかな?」

ほっぽちゃん「…別ニイイケド」スタッ

提督(なぜ俺の時は断ったのだ)

皐月「よいしょっと」ポスッ

提督「でなんでお前はそこに座るんだ!」

皐月「いや、一回司令官の膝の上に座ってみたかったんだよね。ほっぽちゃんがすごく気持ちよさそうだったから」

北方棲姫「座リ心地ハナカナカノモノダッタヨ」

提督「俺を奴隷みたいな言い方するな」

皐月「まあ確かに、この座り心地はいいね…」

北方棲姫「デショデショ?」

提督「まったく…」

コンコン

深雪「失礼するぜー、司令官―って、なんか面白そうな事になってる!」ガチャ

提督「どこを見てこれが面白そうな事なんだ」

深雪「司令官、この深雪様も座らせてくれ!」

提督「…皐月、言った通りだ。代わってやれ」

皐月「えー?でも、この座り心地は譲りたくないなー」

深雪「なんだよー、いいじゃんか!少しぐらい!」

628: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/07(土) 21:49:31.80 ID:J/xkA/qb0
長月「ん?何か面白そうな事をしているな」ヒョコッ

卯月「おお~、うーちゃんも参加してみるぴょん!」ヒョコッ

曙「まったくクソ提督ったら…」ムカムカ

如月「何だか、司令官の膝に座る権利を巡ってバトルがあってねー」

荒潮「あらあら…それは面白そうねぇ」

若葉「ふむ…興味がないと言えが嘘になるが…」

白露「よっし、そのバトル乗ったぁ!そして白露が一番になるんだよー!」

夕立「ぽいぽいー!」

島風「私も座ってみたいー!」

Z3「あら、私も興味があるわね」

Z1「へぇ~、提督の膝かぁ。気持ちよさそー」

睦月「よぉ~っし、じゃあ提督の膝に座る権利をかけたバトル、はっじまーるよー!」

提督「やめろ、状況がカオスになるからやめろ!」


 ―数分後―

提督「で、こうなったわけか」

皐月(提督の右腕に抱き付く)ギューッ

深雪(提督の左腕に抱き付く)ギュムッ

卯月(提督の右膝に座る)チョコン

長月(提督の左膝に座る)チョコン

如月(提督に後ろから抱き付く)ギュッ

北方棲姫(肩車)ドッカリ

提督「なんでほっぽちゃんに限っては肩車なんだ」

北方棲姫「意外ト座リ心地ガ良イ」

提督(仕事できない…動けない…キツイ…)

ネーマダー?

オッソーイ!

提督(しかもあと何人いるんだ…?)


【続く】

629: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/07(土) 22:00:26.93 ID:J/xkA/qb0
【憲兵さん③】>>2レス続きます

バァン

提督「!!」ビクッ

艦娘達「!?」ビクゥ

憲兵「ドーモ、  コン=サン。ケンペイです」

提督「アイエエエエ!ケンペイ!?ケンペイナンデ!?」

憲兵「…まあ、冗談はさておいてだ」

提督「…うん」

憲兵「貴様、ついにここまで堕ちたのか」

提督「いや違うからな!これは駆逐艦の子達にせがまれてだな!」

憲兵「だが、お前にやけていたぞ?」

提督「え?俺そんな顔だった!?」

長月「ああ。確かににやけていたな」

憲兵「見ろ!その子の言う通りじゃあないか!」

提督「長月、そう言う事は言わないの!」

長月「あ、しまった」クスッ

提督「何楽しそうにしてやがる!」

憲兵「とにかく来い!今日こそは貴様を  コンの罪で牢にぶち込んでやる!」グイッ

提督「お、おい!」

如月「わわっ」ドサッ

北方棲姫「キャッ!」ドシャッ

皐月「ほっぽちゃん!大丈夫!?」

北方棲姫「ウ…ウゥ…」ウルッ

荒潮「あらあら、ほっぽちゃんが泣いちゃった…」

陽炎「ちょっと何してんのよ憲兵さん!謝りなさいよ!というか提督を離しなさいよ!」

憲兵「今はそれどころではない!」

北方棲姫「ウワァァァァァァァァン…」

不知火「司令官を離せ!この、国家権力の犬が!」

アクマー!

オニー!

ヒトデナシー!

憲兵「ええい、貴様ら五月蠅いぞ!」

630: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/07(土) 22:07:19.03 ID:J/xkA/qb0
バァン

全員「!!?」ビクッ

長門「いったい何事か!」

提督「長門か…」

憲兵「何だ貴様は」

長門「…む?」

北方棲姫「ヒグッ…ウウ…」

長門「…提督よ、貴様が泣かせたのか?」

提督「断じて違う」

長門「では、お前達艦娘が泣かせたのか?」

皐月「う、うん」

長門「おk把握。つまりは憲兵の仕業だな?」

憲兵「なんだ?貴様も刃向うならば―」

長門「提督しゃがめ!うおおおおおおおおおお!!」ダダダダ

提督「!?」シャガム

憲兵「あ、貴様!」

長門(腕を引き…腰を捻り…十分に踏み込んで…拳を前に突き出す!!)

長門「喰らえ!ビッグ7・トルネード・スターパーンチ!!!」ドゴォ

憲兵「ブギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」

バリィィィン

キィィィィィィィィィィィィィィィィィィン ドッポーン

提督「……500m、ってトコか」

長門「ふん、幼き子供を泣かす愚か者め。暁の水平線に勝利を刻んでやったぞ!(物理)」

艦娘達「………」アワワワ

 それ以来、誰も提督の膝に座る人はいなくなった。


【END】

631: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/07(土) 22:19:52.45 ID:J/xkA/qb0
【ダメ提督製造機】

 ―朝、執務室―

提督「さって、今日のノルマの書類は…」

雷「司令官、私が書類全部片づけちゃったわよ!だから司令官はゆっくりしてていいからね!」

提督「」


 ―昼、執務室―

提督「腹減った…けどもうすぐ遠征艦隊が出撃するからそれの立ち会いに…」

雷「司令官、私が代わりに行ってくるから、司令官はお昼食べてていいわよ!」

提督「」


 ―夕方、執務室―

提督「ああ、新人研修の先生役俺だったわ…行かなきゃな」

雷「司令官、私が代わりに行ってくるわ!だから司令官は昼寝でもしてていいわよ!」

提督「」


 ―翌朝、執務室―

提督「雷、もう秘書艦止めてくれ」

雷「何で!?私は司令官の為に頑張ったって言うのに!?」

提督「確かに頑張ってきたな」

雷「でしょ!?」

提督「だが、頑張りすぎだ」

雷「え?」

提督「俺の仕事まで取るな!俺を名ばかり提督にする気か!」


 ―数時間後―

提督「と言うわけで、今週の土曜日まで、夕雲に秘書艦を任せようと思う」

夕雲「お任せ下さいませ、提督」

 その日の夜、夕雲もダメ提督製造機だと言う事に提督は気づいた。


【END】

632: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/07(土) 22:34:36.04 ID:J/xkA/qb0
【カレー②】

 ―金曜日の夜、食堂―

提督「今日のカレー当番は…木曾か」

吹雪「木曾先輩ですか。なら、当りですね」

鈴谷「そうだねー、木曾の作るカレーは結構美味しいからねえ」

提督「まったくだ。それに比べて比叡が作るのなんて…」

吹雪「…うっ」

鈴谷「…その話はやめよーよ…。それより提督、鈴谷が作るカレーはどう?」

提督「まあ、普通に美味いな」

鈴谷「そっか。へへっ」

提督「まあいいや…ん?」

マダー?

マダナノー?

ハラヘッター!

提督「どうしたんだ?」

白雪「それが、木曾さんのカレーがまだできてないって」

提督「え?まだ?もう7時を過ぎてるのに…」

初雪「お腹空いた…もうダメ…」

時雨「でも、珍しいね。木曾先輩がカレー作るのに遅れてるなんて…」

提督「何かあったのか?」


 ―十数分後―

木曾「すまねぇ!やっとできた!皆持ってけ!」

ワアアアアア

提督「木曾、どうしたんだ?随分遅かったけど…」

木曾「いや、まるゆに作り方を教えながらやってたから。ちょっと遅くなっちまって…」

まるゆ「あの、ごめんなさい!隊長!」

提督「いや、大丈夫だから。じゃ、一口」パクッ

提督「ん。美味しいよ」

まるゆ「よ、よかった~。ありがとうございますぅ」

木曾「よかったなぁ、まるゆ」ナデナデ

まるゆ「はぅ…木曾さんも教えてくれてありがとうござます…」

木曾「良いって事よ、このぐらい///」

提督(微笑ましいわ~)ニマー

木曾「なっ、別にデレてるわけじゃないからな!」


【END】

633: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/07(土) 22:45:11.60 ID:J/xkA/qb0
【第1回~艦娘知識試験~その22】

ジャンル:世界史

問22.『次のソ連崩壊についての文で、(  )に当てはまる人名を答えよ。

   ソビエト連邦大統領のミハイル・(    )が辞任したと同時に、ソビエト連邦共産党が解散を受けて各連邦構成共和国が主権国家として独立し、

   それに伴いソビエト連邦も解体された』


・響の答え 『ゴルバチョフ』

 提督のコメント:正解です。


・鈴谷の答え 『ゴルフ』

 提督のコメント:できれば後三文字、"バチョ"も覚えてほしかったです。


・赤城の答え 『ボルシチ』

 提督のコメント:人命を答えるのになぜロシア料理を答えにするんですか。


・加賀の答え 『ピロシキ』

 提督のコメント:まさかもう一人いるとは。

635: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/07(土) 22:52:17.31 ID:J/xkA/qb0
【一日1人、キャラ紹介】

≪雷≫

暁型駆逐艦三番艦。とても世話焼きな性格で、提督の仕事を全部取るくらい、提督に尽くそうとしている。それが"ダメ提督製造機"と呼ばれる所以。

暁型の中では最も常識人(響は若干ずれている所がある)。皆から頼られることが自分の幸せであり、相手がダメであればあるほどやる気が湧いて出てくる。

料理腕や掃除の腕、仕事の腕は超一級。この子を嫁にしたいと思った人は雷が大人になるまで待つか  コンの道に行く必要がありそうだ。

好きな言葉は『持ちつ持たれつ』。

643: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/08(日) 21:58:11.23 ID:x9/37CFA0
【ギスギス】

 ―夜、執務室―

提督「どうだ、3日間俺の秘書艦をやっての感想は?」

マジェンダ「そうですね。艦娘と言うものがどういうものか、そしてこの鎮守府の事が分かったような気がします」

提督「ほう…。何かわかったか?」

マジェンダ「私達は元々軍艦でしたが、今では普通の女の子として過ごす事ができます…。だから、その違いが何だか不思議だなと思ったんです…」

提督「…そうか。他には?」

マジェンダ「この鎮守府は…賑やかで、楽しいですね…。提督がこんな人だからですかね…」

提督「そりゃ俺の事を遠まわしにバカって言ってるのか」

マジェンダ「そんな事はありませんよ。それより、そのイギリス帰りの金剛と言う方、まったく目にしませんけど」

提督「え?まだ会った事ないのか?戦艦寮でも?」

マジェンダ「そうですね。会おうとしても会えないというか…」

提督(それは偶然か必然か…?)

ガチャ

金剛「Hey,テートクゥ!失礼するネー!」

提督「あ」

マジェンダ「提督、この方は?」

提督「…金剛だ」

マジェンダ「…へえ、この方がイギリス帰りの間者…」ピクッ

提督「おいその言い草はひどくないか…」

金剛「What?テートク、このLadyは?」

提督「あ、ああ。コイツはフランスから来た装甲艦、マジェンダだよ。っていうか、前に言わなかったか?」

金剛「Oh…コイツがフランスの犬ですか…」ピクッ

提督「い、犬?」

マジェンダ「あら?何を言っているのかしらねぇ、エセ日本軍艦が」

金剛「何ですか、真面目でロマンチストぶって実はむっつり   なフランスの●●●が」

マジェンダ「その言葉、そのまま返して差し上げましょう。●●●め」

金剛「………………」ギリギリギリ

マジェンダ「………………」フンギィィィィィ

提督(空気が黒い…気が重い…胃が痛い…逃げたい…)


【END】

644: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/08(日) 22:09:05.61 ID:x9/37CFA0
【不幸】>>2レス続きます
 
 ―昼、広場―

扶桑「いい天気ねぇ…」トコトコ

ボコッ

扶桑「痛っ!?ボール!?」キョロキョロ

涼風「あ、ごめんなさい!皆でキャッチボールしてたんです…!」


 ―夕方、工廠―

山城「新しい装備は何かしらね…」テクテク

ガシャーン

山城「…うぐ…どうしてここにバケツが…」ジンジン

明石「すみません!ドックの赤城さん向けのヤツ置きっぱなしにしてました…!」


 ―朝、廊下―

山城「少し寝坊しちゃった…急いで執務室へ行かないと…」タタタタタ

ドテッ

山城「痛ぁい…どうして何もない所で転んだの…?」

夕立「あ…床のタイルがめくれてるっぽい…」


 ―夕食、食堂―

扶桑「今日はかつ丼ですか。いただきます♪」

パクッ

扶桑「」バタッ

五月雨「え、何で扶桑さん倒れたんですか!?」

比叡「あれ、私の作ったカツの衣にタバスコ入れたやつですかね…?」

天龍「比叡テメェ!今日は俺が当番の日だぞ!」

645: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/08(日) 22:20:30.15 ID:x9/37CFA0
 ―朝、執務室―

提督「本当にお前らは危なっかしくてしょうがない!」

扶桑「そう言われましても…」

山城「何か…何をしても良くならないというか…」

提督「お守りも大量に買ってきたからこれをやる!」ドッサリ

扶桑「お気遣い、ありがとうございます…」

提督「それと、幸運の象徴の俺も一緒にいてやる」

山城「何で提督が幸運の象徴なんですか」

提督「俺は福引で前に一等を当てたし他にも2等3等を当てた事もある。宝くじだって最低でも5000円は当たるし。この前なんて夕張の着替えシーンに―あ」

扶桑「…ひどいです…。夕張さんはまだしも…」

山城「福引やら宝くじやらでそんなにツキまくるなんて…」

提督(夕張に関してはどうでもいいのか…どんまい)

提督「ま、まあ。そんな運がある俺がついていれば、ちょっとはマシになるんじゃないのか?」

扶桑「まあ、では…お願いします」

山城「まあ、しょうがないですね…」


 ―朝、食堂―

提督「いただきます。じゃあまずは味噌汁を…」ズズズ

提督「」バタッ

扶桑「え、提督!?」

比叡「あ、提督のにだけ間違ってマヨネーズ入れちゃった☆」

山城「比叡ェ!」


 ―昼、散歩中―

提督「いい天気ですね」

扶桑「ええ。そうですね」

カーン

提督「…痛ぇ!?なぜ空からバケツが…」

山城「親方!空からバケツが…!」


 ―夜、廊下―

提督「あ、やべ…」ズルッ

ボフッ

扶桑「あ…ん」

提督「あ、扶桑!これは違くて…」

山城「扶桑姉さまに何をしてるんですかこの変 !」ブン

提督「ちょっとげぱっ!?」ゴシャ


提督「…何か、俺の方が不幸になってないか…?」

扶桑「そうですね…」


【END】

646: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/08(日) 22:29:06.70 ID:x9/37CFA0
【怪我の功名】

 ―夕方、執務室―

暁「やったわ司令官!また遠征大成功よ!」

提督「お、よくやったな!じゃあご褒美に頭を優しく撫でてやる」ナデナデ

暁「ん…そんな事で一人前のレディは…ふわぁ…」

ビスマルク(………………)ギリッ


 ―数日後、アルフォンシーノ方面―

ビスマルク(あの時…提督に頭を撫でられてる暁の光景が頭から離れない…)モンモン

リットリオ「ああ~やっぱり北の方は寒いなぁ~…」

ビスマルク(わかってるわ…醜い嫉妬だって事は…)ムカムカ

リットリオ「何か…コートとか持ってくればよかったなぁ~…」

ビスマルク(でも、一回は撫でられたいものね…)

リットリオ「うえぇ…寒いよ…」

ビスマルク「まったく、防寒対策はしてこなかったの?」

リットリオ「え、そんなもの持ってないよ…」

ビスマルク「ほら、カイロをあげるから」

リットリオ「わあ、あったかーい!ありがとー!」ニコッ

ビスマルク「まったく…」

ビスマルク(というか…撫でられない理由が身長の違いとか…これほどまでに自分の容姿を恨む事は無いわね…)モンモン

飛龍「敵艦隊発見!距離、8500!」

ビスマルク(もしかして私がしゃがめばいいの…?)ウーンウーン

蒼龍「敵艦載機、頭上接近!各自、対空体制を!」

ビスマルク(いや、そもそもあの提督から褒められるくらいの戦果をあげれば…!)

リットリオ「ビス子何してるの!?敵の艦載機が来るよ!」

ビスマルク「え…?え!?」キョロキョロ

飛龍「まず…っ!?」

ズドォォォォォォォン

647: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/08(日) 22:40:05.66 ID:x9/37CFA0
 ―夜、鎮守府・医務室―

ビスマルク「…ん?ここは…」

提督「気が付いたか…。鎮守府の医務室だよ」

ビスマルク「…私、確か…」ムクッ

提督「リットリオからの報告だと、アルフォンシーノ方面で、敵艦載機の攻撃に気づかなくて攻撃をもろに喰らったそうだな」

ビスマルク「…ええ」

提督「…真面目なお前がなぁ…」

ビスマルク(…やっちゃった…。提督に褒められたいがために考え事をしていたら…こんな失態をさらすなんて…。これじゃ、頭を撫でられるなんて、

      無理ね…)

提督「…ビスマルク」

ビスマルク「…何?」

ポスッ

ビスマルク「!?」

提督「…何か不安な事でもあるのか?」ナデナデ

ビスマルク「え…?な、何で…?///」

提督「いや、真面目なお前が出撃中にぼんやりしていて攻撃を喰らうなんて事は普段からありえない事だ。なら、酒を飲んで酔っ払っちまったか、

   何か考え事をしていたんじゃないか、って思って」ナデナデ

ビスマルク(え!?今提督に頭撫でられてる!?ええ!?///)

ビスマルク「あの…その…どうしたら提督に頭を撫でてもらえるかな…って思ってて…///」

提督「何だ…そんな事か…」ナデナデ

ビスマルク「ご、ごめん…///」

提督「そんなの言ってくれたら、いつでもしてあげるのに…」ナデナデ

ビスマルク「え?ウソ!?」

提督「いや、ホントだって。だから、今度からはそんな下らん考え事をして敵の攻撃を喰らうなんて間抜けな事はやめてくれよ?」ナデナデ

ビスマルク「…ええ、分かったわ!///」

提督「あ、あとリットリオにもちゃんと謝っとけよ?アイツお前の事物凄い心配してたから」

ビスマルク「モチのロンよ!///」

提督「古い…」


【END】

648: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/08(日) 22:52:25.17 ID:x9/37CFA0
【第1回~艦娘知識試験~その23】

ジャンル:英語

問23.『次の英語を過去形に直し、その日本語訳も書け。

    I live in Japan.』


・金剛の答え 『I lived in Japan.(私は日本に住んでいた。)』

 提督のコメント:正解です。~edで過去形を表します。


・扶桑の答え 『I liked in Tokyo.(私は日本に住んでいた。)』

 提督のコメント:likedはlivedの間違いですか?ケアレスミスは私も何度かした事があります。今度からは気を付けるようにしましょう。

         この英文だと、訳が『私は日本が好きだった』になってしまいますね。


・利根の答え 『I live in Wakoku.(私は倭国に住んでいる。)』

 提督のコメント:確かに過去ですけど。

660: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/10(火) 21:46:10.93 ID:tHe0nUWO0
【勃発】>>2レス以上続きます

 ―夕方、入渠ドック―

赤城「はぁ…疲れた…」小破

ガチャン、バサッ←艤装を外して服を脱ぐ音

赤城「はぁーっ…」ザバァッ

赤城「えーっと、入渠時間は…」


[1号ドック:残り入渠時間99:99:99]


赤城「」


 ―執務室―

提督「入渠時間が無限だと?何を寝ぼけた事言ってるんだ」ナイセン

赤城『いやホントなんですって!それなのに疲労が回復しませんし、艤装が修復される気配もありませんし…』ナイセン

提督「どっか壊れてんじゃないの?明石とかに連絡をつけてなんとかしてもらえ」

赤城『え、ちょっ―』ガチャ

提督「…ずっと入渠していたいって言う気持ちからの嘘だろうが、その手は食わんぞ」


 ―同時刻、工廠―

千歳「それでは、装備の開発をちゃちゃっと済ませちゃいますか」

千歳「資材を練成炉に入れてと…」ガラガラ

ビーッ、ビーッ

千歳「へ?」


[責任者が不在の為、開発できません]


千歳「……じゃ、建造を…。練成炉に資材を入れて…」ガラガラ

ビーッ、ビーッ


[責任者が不在の為、建造できません]


千歳「」


 ―執務室―

提督「建造も開発もできないって?」

千歳『ええ。資材をいくら練成炉に入れても警告音が鳴って[開発できません]ってメッセージが表示されるんです…』

提督「…ちなみに溶かした資材は?」

千歳『帰ってきませんね…』

提督「ちくしょう!とにかく、責任者が不在って事は、交渉責任者の明石がいればなんとかなるんじゃないか?」

千歳『そうでしょうかね…』

661: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/10(火) 21:57:25.51 ID:tHe0nUWO0
 ―同時刻、東部オリョール海域―

加賀「そろそろ敵艦隊がいる区域ね…」

長門「うむ、警戒を強めるか」

加賀「では、偵察用の艦載機を飛ばしますので」スチャ

キリキリ

加賀「フッ!」ヒュン


ポチャン


加賀「…あれ?」

陸奥「あら?矢が艦載機に変化しないわね…」

加賀「も、もう一回…」スチャ、キリキリ

加賀「ハッ!」ヒュン


ポチャン


加賀「」ションボリ

長門「って、そうこうしている間に敵艦隊見ゆ!」

陸奥「まずいわね…!気づくのが遅れた…ッ!」

長門「てーっ!」ガシャン


シーン


長門「…ん?」

陸奥「長門姉、もしかして弾が装填されてないんじゃ…」

長門「な、何だと!?いつもなら普通に装填されてるはずだが…っ」

摩耶「チッ、こっちも弾が装填されていない!今から弾を装填する!」カチャカチャ

伊勢「これじゃ、砲撃を始めるのに時間がかかりすぎるよ!」

長門「チッ、止むを得ん…撤退するしかない」


 ―執務室―

提督「そんな事が…?」

長門「ああ、そんな事があったのだ」

加賀「ハア…何て事…空母失格だわ…」ズーン

陸奥「でも、どうして急にこんな事に…?」

662: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/10(火) 22:01:33.59 ID:tHe0nUWO0
??「はっはっは!その原因は私達だ!」

提督「!?」

艦娘達「!?」


妖精達「私達が仕事をしなかったからだ!」


全員「」

妖精達「我々は我々への待遇が改善されるまでの間、ストライキを実施する!」

提督&艦娘「な、なんだってええええええええええええ!!」


【続く】

663: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/10(火) 22:20:09.16 ID:tHe0nUWO0
【ストライキ】>>2レス続きます

 ―夕食の時間、食堂―

ざわ…ざわ…

提督「どうしたんだ?」

皐月「まだ配膳が終わっていないんだって…」

提督「…間宮さん、やっぱり妖精さんがストライキしたからですか?」ヒソヒソ

間宮「そうですね…。普段は料理を作るのに妖精さんが手伝ってくれるのですが、今妖精さんに手伝ってもらえないので、少々時間がかかってしまうんです。

   今は、金剛さんや木曾ちゃん、鳳翔さんと言った料理が上手な方に手伝ってもらっていますが、それでもまだ足りないくらいで…」ヒソヒソ

提督「そうですか…」

北方棲姫「」クイクイ

提督「ん?どうしたほっぽちゃん」

港湾棲姫「ソレガ、誤ッテ窓ヲ割ッテシマッタノダケレド…」

戦艦棲姫「妖精サンニ直シテッテ頼ンデモ首ヲ横ニ振ッテ直シテクレナインデス…何デ?」

提督「あー…今ちょっとストライキが発生してましてね…」

泊地棲姫「すとらいき?何デマタ?」

提督「どうも、待遇の改善を要求してくるので…ですが、妖精さんが皆に言いたい事があると言うので、後で講堂に集める予定ですけど…」

装甲空母姫「ナルホドネ…」

ヲ級「お腹減ったー!」


 ―夕食後、入渠ドック―

提督「どうだ、調子は?」

赤城「いや、全然変わりませんね…。疲れが取れる感じもしませんし…」チャプ

明石「どうやら、入渠ドックの風呂がただのお湯になっているみたいですね…。普段ドックのお風呂は疲労回復に効く薬効成分とかを配合しているのですが、

   妖精さんが手を抜いてただのお湯にしてしまったそうです。これでは疲れも取れませんね」

提督「そうか…というか、温泉みたいだな」

明石「それに、妖精さんがストライキをしているせいで、損傷した艤装を治す事もできませんからね…」

提督「…これは、運営に関わるな」

664: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/10(火) 22:30:59.65 ID:tHe0nUWO0
 ―夜、講堂―

提督「えー…工廠妖精、整備妖精、装備妖精、つまりは全ての妖精がストライキを起こしたため、このストライキが解消されるまでの間、

   出撃及び遠征を中止します」

ざわ…ざわ…

川内「妖精がストライキ?何で?」

提督「それについては、本人達に言ってもらおうかな」

工廠妖精「どうも、妖精です。今回は私、工廠の妖精が妖精の言葉を代弁しようと思います」

提督「よろしく頼む」

工廠妖精「我々妖精は皆さんの艤装に付いて、弾薬を装填したり各種の装置を点検・整備したりしています。彩雲や流星と言った艦載機に乗っている妖精は、

     艦載機を操って敵艦隊を攻撃します。私達は誰よりも敵に近づいて戦っています」

艦娘達「………」

彩雲妖精「ですが、私達はその成果の対価が見合っていないと考えたのです。せいぜい、お菓子を貰う事ぐらい。せめて労いの言葉も掛けてほしかったのに、

     所有者はそんな言葉も言わずにただ報告を聞くだけ。我々は、疲れてしまったんです」

艦娘達「………」

工廠妖精「私のように工廠とかにいる妖精も同じです。新しい艦娘を迎える事ができるのは、工廠の妖精が頑張って建造しての結果なんですよ。それなのに…

     私達を褒める事もせずに…」

提督「…そうか」

工廠妖精「要するに私達が言いたいのは、私達は日々艦娘の方達よりも頑張っているというのに、その対価が無いに等しいと言う事が気に食わない、

     と言う事です」

艦娘達「………」

工廠妖精「私達妖精は、この意識が変えられるまで業務を再開する気はありません」

提督「…そうだったのか」

工廠妖精「提督さん、これは貴方にも言える事なんですよ?」

提督「それは分かっている。そこで妖精さん」

工廠妖精「何ですか」

提督「他の妖精をここに連れてきてくれないかな?頼む」

工廠妖精「…わかりました」

665: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/10(火) 22:41:56.08 ID:tHe0nUWO0
 ―数分後―

妖精達「」ズラッ

工廠妖精「提督さん、言われたとおり連れてきましたけど」

提督「じゃあ……」スクッ

艦娘達「………」スクッ

妖精達「?」

提督&艦娘「大変申し訳ございませんでした!!!」ドゲザッ

妖精達「!?」

提督「貴方達妖精さん達が、そんな事を考えているとは思いもしませんでした!」

赤城「仰る通り、私達は貴女達妖精さんを少々蔑ろにしていたかもしれません!」

天龍「一番頑張っていたのは艤装を点検してくれたり、敵艦隊を発見してくれたり、ドックで傷を癒してくれていた妖精さんだったんだって、

   簡単な事に気づきませんでした!」

明石「それなのに、私達は労いの言葉も掛けずに、ただ成果を期待していただけでした!」

提督「だから、改めて言わせてください!」

提督&艦娘「今まで、ありがとうございました!!そして、ごめんなさい!!」

妖精達「………」

提督「ですから、これから一週間は、妖精さん達を労わる事にします!」

明石「そして、これからはお礼としてお望みのお菓子をプレゼントします!」

提督「どうか、これで手を引いていただけませんか?」

妖精達「………」

工廠妖精「ま、まぁ仕方ありませんねぇ!今回は、このくらいで折れる事にしましょうかなぁ!」

提督(…チョロい。って言うのは冗談で、本当にありがとう)

提督&艦娘「これからも、よろしくお願いします!」

666: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/10(火) 22:54:43.14 ID:tHe0nUWO0
 ―一週間後、東部オリョール海―

流星妖精「加賀さん加賀さん!今日は敵艦隊1隻撃沈させたよ!」

加賀「よくやったわね。偉いわ」ナデナデ

流星妖精「えへへー///」


 ―工廠―

工廠妖精「やった!46㎝三連装砲開発成功!」

夕張「すごいじゃない!やるわね!」ハイタッチ

工廠妖精「いえーい!」ハイタッチ


 ―入渠ドック―

[2号ドック:残り入渠時間10:53:42]

赤城「はぁ…疲れた…」

ドック妖精「お疲れ様でした!」ビシッ

赤城「ありがと…。これ、お礼のポ○キーよ」

ドック妖精「わーい!やったー!」


 ―執務室―

提督「これで、よかったのかな…」

執務妖精「多分よかったんだと思いますよー」

提督「…そうですよね。あ、お茶飲む?」

執務妖精「ココアを下さい!」


【END】

667: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/10(火) 23:02:45.22 ID:tHe0nUWO0
【瑞鳳の場合】

 ―出撃中―

九九艦爆の妖精(以下九九妖精)「やったよ瑞鳳さん!敵艦に大ダメージを与えたよ!轟沈確実!」

瑞鳳「やるじゃない!やったわね!」ギュッ

九九妖精「えへへーありがとー///」

九七艦攻の妖精(以下九七妖精)「ちょっとちょっと、瑞鳳さん独り占めにしないでよー!」

瑞鳳「あなたも頑張ったんでしょ?良い子良い子」ナデナデ

九七妖精「あ、ありがとう…///」


 ―帰投後―

九九妖精「足つっちゃった…いたた…」

瑞鳳「大丈夫?マッサージしてあげるよ?」グイグイ

九九妖精「あうう~…ありがとー…」


 ―非番の日―

瑞鳳「卵焼き作ったよー!食べりゅ?」

九九妖精&九七妖精「た、食べりゅううううううう!」

瑞鳳「召し上がれっ♪」

九九妖精「ん、はふっ、美味しいよ!」

九七妖精「うん、いつもながら美味しい!」

瑞鳳「ありがとう♪」


 ―就寝時間―

瑞鳳「さーて、今日も一日疲れたなっと」

九九妖精「疲れたなっと」

九七妖精「なっと」

瑞鳳「じゃ、おやすみ♪」

九九妖精「おやすみー」

九七妖精「すみー」

祥鳳(ここまで艦載機オタクなのは少し直してほしいかも…)


【END】

668: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/10(火) 23:10:05.94 ID:tHe0nUWO0
【第1回~艦娘知識試験~その24】

ジャンル:社会

問24.『1986年12月から1991年2月までの51ヶ月間に日本で起こった、資産価格の上昇と好景気、及びそれに付随して起こった社会現象の事を何と言うか』


・神通の答え 『バブル景気』

 提督のコメント:その通りです。


・伊勢の答え 『いざなぎ景気』

 提督のコメント:それは1965年からの高度経済成長の事です。高度経済成長の景気の名前は多数存在していますので、ごちゃまぜにならないように、

         注意しましょう。


・赤城の答え 『シフォン景気』

 提督のコメント:この景気は食べられません。

669: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/10(火) 23:14:22.35 ID:tHe0nUWO0
【一日1人、キャラ紹介】

≪瑞鳳≫

祥鳳型軽空母二番艦。艦載機をこよなく愛する。新しい艦載機が開発された場合、その試験運用は大抵瑞鳳に任される。そのくらい艦載機の扱いが上手い。

得意料理は卵焼きで、よく提督や妖精に振舞う。艦載機の妖精には日々感謝を込めて触れ合っているため、艦載機の妖精を含めた全ての妖精と分け隔てなく、

触れ合える。艦載機の話でご飯が三杯はいける。胸が無い事が少しの悩みだが、自分で  だり牛乳を飲んだり日々たゆまぬ努力をしている。

好きな言葉は『親しき仲にも礼儀あり』。

676: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/11(水) 21:38:11.91 ID:js/1156n0
【お誘い】

 ―日曜日の朝、執務室―

提督「日曜日はいい日だ。一週間で一番いい日だ。なぜだと思う吹雪?」

吹雪「上層部からの書類が来ないから、ですか?」

提督「その通りだ。今日は一週間の中で比較的楽な日だ。まあ、もちろん皆にも休みを与えているし、提督としての仕事がいくつかあるけどな」

吹雪「そうですね。あ、今日は駆逐艦の皆でお茶会を開く予定ですけど、よろしければ提督も参加しますか?」

提督「おお、それは楽しそうだな―」

コンコン

提督「はーい」

陸奥「提督、失礼するわ」ガチャ

提督「陸奥か。どうした、何の用だ?三番砲塔の話ならごめんだぞ」

陸奥「そう言う話じゃなくてね…。提督って、今日暇?」

提督「ん?今のところ予定は入っていないけど…」

陸奥「なら丁度いいわ。ちょっと、買い物に付き合ってくれないかしら?」

吹雪「…!」

提督「買い物?何でまた」

陸奥「ちょっと、休日に着る私服を新調したくてね」

提督「なら長門にでも付き合ってもらえばいいじゃないか」

陸奥「それが、長門姉は今日軽巡洋艦の子達と特訓をするっていうから…」

提督「で、俺に頼むと…?」

陸奥「ダメ…かしら?」

提督「まあ、俺みたいなのでいいなら」

陸奥「じゃあ、1時間後に正門で落ち合いましょ?」

提督「ああ」

陸奥「それじゃ、後でね♪」

バタン

提督「さって、俺も身支度を揃えなくっちゃな。ごめんな吹雪、お茶会に参加できなくて」

吹雪「…いえ、私は別に構いませんので、陸奥さんとのお買い物楽しんできてくださいね?」

提督「ああ。このお返しはいつか返すからな」


【続く】

677: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/11(水) 21:50:51.76 ID:js/1156n0
【発覚】

 ―1時間と10分後、鎮守府正門―

提督「まあ、女性の方が遅れるって言うのは基本だからなぁ」

陸奥「ごめーん、待ったかしら?」タタタ

提督「いや、全ぜ―」ピタッ

陸奥「どうしたの?」キョトン

提督(やべぇ…普段の服装とは全然違う…薄いピンクのワンピースに、白のカーディガン…だと…?しかも頭の信号旗が無い分ちゃんと女性的な感じが…。

   しかもしかも出てるところが出ているからホントに何かまさに年上の女性って感じが…)

陸奥「提督?ホントにどうしたの?あ、まさか私の魅力に打ちのめされた、とか?」ニッ

提督「ああ、その通りだよ」

陸奥「えっ」

提督「あ、しまった!それはその…心の声が、じゃなくて!」

陸奥「そっか…嬉しいかな♪」テレテレ

提督「…お、おう」

陸奥「じゃ、行きましょうか」

提督「行先は?」

陸奥「中心街のショッピングモール。服の他にも色々欲しいものがあるしね」

提督「わかった」


 ―道中―

「あの人美人だなぁ…」

「隣を歩いているのは彼氏さんかしら?」

提督(あれ…?今気づいたけど…)

陸奥「提督、どうかしたの?」ギュッ

提督「なんで、手をつなぐ必要が…?」ヒソヒソ

陸奥「しょうがないじゃない…少し人が多いんだからはぐれないように…」ギュムッ

提督「ま、まあそうだな…」

提督(はたから見ればこれってデートなんじゃないか…?)


【END】

678: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/11(水) 22:00:59.39 ID:js/1156n0
【ショッピングモールにて】>>2レス以上続きます

 ―ショッピングモール―

提督「で、最初はやっぱり服か?」

陸奥「そうねぇ」

提督「じゃあ俺はそこらへんで…」

陸奥「待った」ガシッ

提督「ぐげげげげげげげ首はやめて」

陸奥「提督に服の感想とかを聞きたいんだけど?」

提督「服の感想?」

陸奥「自分じゃどんな感じかはぼんやりとしかわからないじゃない?だから、他の人からも見た感想を聞かせてほしいのよね」

提督「そういうもんか?」

陸奥「そういうもんよ」

提督「ならまあ、いいけど」

陸奥「じゃ、行きましょ?」ギュッ

提督「あ、ああ」

提督(やっぱり、手は繋いだままなんだな…)


 ―女性向け衣類の店―

陸奥「じゃあ、ちょっと試着してみるわね。覗いてもいいけど―」

提督「覗きません」

陸奥「ちぇー…」シャッ

提督「………」

シュルッ、パサッ

陸奥「あら、ちょっと胸がきつかったかしら…」

提督(無心無心無心無心無心無心無心無心無心無心むむむむむむむ…)

陸奥「着替えたわよ?」シャッ

提督「おお―って、またワンピースか。今度は白の」

陸奥「そうよ。どこか悪いかしら?」

提督「いや、陸奥がそんな感じの服を選ぶのが何か意外だなーって思ってさ」

陸奥「…それより、どう?可愛い?」

提督「ああ、可愛い」

陸奥「そ、そう…///」

提督「それにしたらどうだ?」

陸奥「そ、そうね。そうしようかしら…?///」

679: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/11(水) 22:13:54.00 ID:js/1156n0
店員「ありがとうございましたー」

陸奥「お待たせ」

提督「おう。それより、次はどうする?もうすぐ12時だし、昼食にするか?」

陸奥「そうね。そこの喫茶店にでもしようかしら?」

提督「お前が良いのなら」


 ―喫茶店・昼食後―

提督「ふぅ、美味しかったな」

陸奥「そうね。提督と一緒に食べたからかしら?」

提督「…よくそんな恥ずかしいセリフ言えるよな」

陸奥「え、そ、そうかしら?」

提督「…まあいいや。それより、ちょっと気になってたんだけど…」

陸奥「何かしら?」

提督「さっきの服屋でも感じたんだけど、陸奥みたいなしっかり者がワンピースを着るなんて言うのが意外でならないんだ。"違和感を感じるほど"に」

陸奥「………」

提督「何か、考え事でもあるんじゃないのか?」

陸奥「……聞いてくれる?」

提督「もちろん」

陸奥「……私ね、実は普通の女の子の生活って言うのに憧れていたのよね」

提督「……」

陸奥「私達艦娘は常に死と隣り合わせの世界で生きているじゃない?だから、そんな明日も生きているかわからない世界とはかけ離れた、普通の世界に、

   私は憧れていたのよ」

提督「………」

陸奥「だから、私はこうやって女の子っぽい服を着て、休日の日にショッピングモールに来て、普通にショッピングを楽しんだり美味しいものを食べたり、

   できるだけ普通の日常を過ごしてみようとしたりしていたのよ」

提督「………そうか」

陸奥「驚いた?普段のしっかりした私とは思えないような理由で」

提督「………陸奥」

陸奥「何?」

680: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/11(水) 22:26:45.08 ID:js/1156n0
提督「……今日は、この休日を俺と思いっきり楽しもう」

陸奥「…そうね♪」


 ―ゲームコーナー・UFOキャッチャー―

陸奥「そこよ、そこで行けるわ!」

提督「頼む頼む頼むぞ…!」

ウィィィィィィィン

ガシッ

提督&陸奥「掴んだ!」

ポロッ

提督「んなああああああああああああ!!!」

陸奥「あら…あらあら…」クスクス


 ―ゲームコーナー・プリクラ―

提督「ちょ、ちょっと…寄り過ぎ…」

陸奥「仕方ないじゃないの…機械が言うんだから…」

提督(色々当たってる…いい匂い…)

陸奥「あ、そろそろよ」

カシャッ


 ―アクセサリーショップ―

陸奥「どうかしら、このネックレス?」チャラ

提督「おお、何か、こう…イイ」

陸奥「そうかしら?じゃ、これ買おっと」

提督「いや、ここは俺が出すから」

陸奥「あら、いいのに…」

提督「こういう時は、男が出すもんだろ?悲しいけど」

陸奥「じゃあ、お願いしちゃおうかしら?」

提督「任せとけ」

提督(やばい…金が…ああ…)


 ―ランジェリーショップ―

提督「待て待てここは流石にヤバい!」

陸奥「いいじゃないの別に」

提督「他人の目が!目がぁっ!」

陸奥「そんなの気にしなければいいじゃない。さ、行くわよ」

提督「えええあああああ…」ズルズル

681: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/11(水) 22:36:30.88 ID:js/1156n0
【夕暮れの中で】>>2レス続きます

 ―帰り道―

提督「ああ…少し疲れた…」

陸奥「そうね…。でも、この疲れは戦闘の疲れじゃなくて、遊んで疲れたって言うんだから、こっちの方が何か心地いいわね」

提督「そうだな…」

提督(と言うか、今でも陸奥は手をつないだままだわ…)

陸奥「ごめんね?荷物半分持ってもらっちゃって」

提督「いや、いいさ。これぐらい」

陸奥「そう…」

提督「…しかし疲れたな。そこの公園で少し休んでいくか?」

陸奥「そうね。そうしましょう」


 ―公園・ベンチ―

提督「ふぃぃぃぃぃぃぃ~…」

陸奥「まったく、おっさんみたいな溜め息ね…」

提督「誰がおっさんだ、誰が!」

陸奥「提督」

提督「コイツ…ッ!」

陸奥「ふふふっ、あはははははっ♪」

提督「…ったく。楽しかったか?」

陸奥「ええ。そりゃもう」

提督「よかったよ…」

陸奥「え?」

提督「お前が戦場の事を少しでも忘れていられたようで」

陸奥「あ…」

提督「俺が少しでもお前の休息に付き合う事が出来たのなら、本望だよ」

陸奥「…こう言う時だけ、もう…」

提督「あ、そうだこれ…」ゴソゴソ

陸奥「何?」

682: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/11(水) 22:42:00.97 ID:js/1156n0
提督「ほい、俺から普段の感謝も込めてプレゼント」スッ

陸奥「これは…?」

提督「柄が綺麗な砂時計。まあ、何か陸奥に似合いそうだなーって思ってアクセサリーショップで」

陸奥「…ありがと。嬉しいわ」

提督「うっし、じゃあそろそろ戻りますかね」

陸奥「…そうね。でも、その前に私からもプレゼント、いいかしら?」

提督「お?何をくれるのかな?」

陸奥「動かないで…」スッ

提督「え―」

チュ

陸奥「………ん」

提督「ん…」

提督(………ん!?)

陸奥「…ぷはっ」

提督「え、ちょ、えええ…?」

陸奥「続きはまたいつか、ね?」

提督「おおい!?」

陸奥「ふふっ。さ、帰りましょ♪」

 こうして、提督と陸奥の休日は過ぎていった。


【END】

684: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/11(水) 22:57:19.84 ID:js/1156n0
【シュールストレミング】

 ―夜、≪居酒屋・鳳翔≫―

隼鷹「今日は焼酎♪明日はビール♪」

隼鷹「こんばんはー!鳳翔さーん、今日も飲ませて~!」ガラッ

プォン

隼鷹「うわっ臭っ!?何この匂い!?」

千歳「あら、隼鷹どうしたの―臭ぁ!?」

那智「む?どうした2人とも。臭い。涙目になって。臭い。何かあったのか?臭いっ!」

隼鷹「と、とにかく鳳翔さんの店からすごい異臭がっ!提督を呼ぼう!」


 ―数分後―

提督「―そう言う事か」←マスク装備

隼鷹「ああ。ドアを開けた瞬間に物凄い異臭が…」←マスク装備

千歳「と言うか、鳳翔さんも那珂にいるんじゃ…。でも、原因は何なのかしら?」←マスク装備

那智「店内にスカンクでも潜り込んだのか?」←マスク装備

提督「この日本でか?まあ何にせよ、原因を確かめる必要があるな」

隼鷹「けど、こんな薄着で入ったら多分匂いが数日は抜けないと思うけど…」

明石「困った時の明石さん、とーじょー!」←ガスマスク装備

提督「明石か」

明石「これをどうぞ!明石特製・防護服です!どんな匂いも通しません!」

提督「ありがたい。じゃ、これを着て突入しよう!」

隼鷹&千歳&那智「了解!」


 ―数分後―

提督「よし、全員着たな?」シュコー

隼鷹「ああ。ヘヘッ、でもなんかこういう服着ると何かわくわくするよねぇ」シュコー

那智「ああ。何だか、子供心をくすぐられるというか…何と言うか…」スーハー

千歳「そんな事より、早く鳳翔さんを助け出しましょう」シュコー

提督「よし、突入するぞ!」

バァン

提督「ぐっ…何かすごい匂いが…マスクを通じて…」

那智「いたぞ!床に倒れている!」

隼鷹「大丈夫ですか!鳳翔さん!」

鳳翔「うう…」

提督「那智!隼鷹と協力して鳳翔さんをシャワールームへ!千歳は他の空母連中を呼んでこの店の窓・換気扇を全て解放しろ!」

隼鷹&千歳&那智「了解!」

685: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/11(水) 23:06:25.99 ID:js/1156n0
 ―数時間後・医務室―

提督「大丈夫ですか?」←マスク装備

鳳翔「ええ…何とか…」

提督「一体、何があったんですか?」

鳳翔「それが、リットリオさんから頂いた、ええと、"しゅーるすとれみんぐ"という缶詰を少しだけ食べようとして缶詰を開けたら…突然意識を失って…」


[シュールストレミング]

主にスウェーデンで生産される塩漬けニシンの缶詰。その強烈な匂いから、『世界で最も臭い食べ物』とも言われている。その匂いの例え方は、

魚の腐った臭い、生ごみを直射日光の下で何日間も放置したような臭いとも。日本のくさやより6倍以上臭い。


提督「…リットリオの奴め…」

鳳翔「私もとても臭いって事は聞いていたのですが、まさかここまで臭いとは思わなかったです…」

提督「というか、何でリットリオはシュールストレミングなんて持ってたんだ?」

リットリオ「私がどうしたの?」モキュモキュ

提督「リットリオ…って、何食ってるんだ?」

リットリオ「シュールストレミングだけど?美味しいよ?食べる?」モグモグ

提督&鳳翔「」


【END】

686: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/11(水) 23:19:08.77 ID:js/1156n0
【第1回~艦娘知識試験~その25】

ジャンル:数学

問25.『直角三角形の3辺の長さの関係を表す等式の事を「何の定理」と言うか』


・陸奥の答え 『ピタゴラスの定理』

 提督のコメント:その通りです。他にも『三平方の定理』、『勾股弦の定理』とも言います。ですが一般的にはこの『ピタゴラスの定理』と、

         『三平方の定理』をよく使いますので、これでだけは覚えておきましょう。


・暁の答え 『ピタゴラスイッチの定理』

 提督のコメント:癒される間違いです。


・伊19の答え 『勾股の定理』

 提督のコメント:これ以上とない酷い間違いを見た。

687: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/11(水) 23:19:35.69 ID:js/1156n0
【一日1人、キャラ紹介】

≪陸奥≫

長門型戦艦二番艦。姉の長門と同じく(?)意外としっかり者。皆の頼れるお姉さんのようなポジション。しかし、三番砲塔の謎の爆発はトラウマ。

そのせいで、映画とかで爆発ドッカーン系のアクション映画が大の苦手。提督に対しては、誘惑するような態度や仕草を取る。だがなかなかつれない。

普通の日常と言うものに憧れを抱いていて、そのせいか普段着は意外と女の子っぽい。決してショタコンではない。そう信じている。

好きな言葉は『雨垂れ石を穿つ』。

694: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/12(木) 21:46:30.07 ID:gwEyVrle0
【マジレス】

 ―提督着任一か月後、執務室―

提督「もうすぐ、新しい軽巡洋艦の子が来る時間か。明石からの話だと、お前の姉さんって事だけど」

龍田「そうよぉ。私の大切なお姉さんだから、泣かせたらタ・ダ・じゃ、済まさないからねぇ」

提督「お前が言うとシャレにならないからな…。どういう姉なんだ?」

龍田「多分~、普段は強がりで~、でもちょっと抜けてるような感じかなぁ?」

提督「多分?まあ、実際に会ってはいないから分からないよな」

コンコン

提督「お、来たか。どうぞー」

明石「失礼します、提督。工廠で建造された艦娘の方を連れてまいりました」ガチャ

提督「おう。通してくれ」

明石「分かりました。どうぞ、入ってきてください」

??「おう」ツカツカ


天龍「俺の名は天龍。フフフ、怖いか?」


提督「いや、全然」

天龍「」

提督「と言うか、その眼帯は何だよ。木曾の時もそうだったけど、最近はそれが流行りなのか?」

天龍「」フルフル

提督「それにその刀。まったく、中二病をこじらせてるにもほどがあるだろ…」

天龍「うわああああああん!!」ダダダッ

提督「え、何で?」

龍田「てーいーとーくー?」

提督「え、龍田?」

龍田「私のお姉さんを泣かせた罪、償ってもらうわよぉ~?」

提督「ちょちょちょちょっと待った!明石、助け―」

明石「あーそうだったー工廠で新しい装備を夕張さんと開発してるんだったー(棒読み)」スタコラサッサ

提督「明石!?ちょ、ま、龍田待って―あああああああ!!!」

ぐちゃっ



 ―現在、執務室―

提督「そう言う事があったから、俺は初対面の艦娘には温和な笑みで挨拶をするようになったのさ」

吹雪「それが常識だと思うんですけど…」


【END】

695: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/12(木) 22:06:37.84 ID:gwEyVrle0
【ギャップ】

 ―昼、執務室―

那智「いいや、この編成はこうで行くべきだ!」

提督「いやしかし…ここは軽空母になったちとちよコンビの実力を見極めるためこいつらを―」

那智「だめだだめだ!例え既に攻略したバシー諸島であろうと、敵がどんな戦力かはまだ確定できん。ならば常に熟練された戦力を充てるべきだろう!」

提督「でもなぁ…資材が…」

那智「上からの命に従わなければ我々の立場は無いも同然。我々の立場を保つためには、多少のリスクはしょうがあるまい」

提督「そうかねぇ…」

那智「ともかく、秘書艦として言える事はここまでだ。後は司令官、貴様が決めるが良い」

提督「おう…そうだな…」

提督(那智は秘書艦としては優秀なんだが…厳しすぎるんだよなぁ…。こいつも、妙高ぐらいに丸くなってくればいいんだけどな…)


 ―午後3時、鎮守府中庭―

那智「ふぅ…わずかな休息と言うのも、いいものだな…」

ガササッ

那智「…む?」

猫「にゃあ」

那智「…何だ、猫か」

猫「」ジー

那智「……誰もいない、な?」キョロキョロ

猫「?」キョトン

那智「…!」バッ

猫「にゃ!?」ガシ

那智「ああ可愛いなぁ~。猫ちゃん可愛いにゃぁ~。部屋に連れて帰りたいなぁ~。このもふもふ感と毛の滑らかさがまた心地いいなぁ~。

   普段は私も厳しい口調だけどホントはこんな感じの可愛いものが好きなんだよぉ~。いやぁ猫ちゃん可愛いにゃぁ~」ナデナデスリスリ

提督「那智?ここにいたのか。ちょっと相談したい事があって――え」

那智「ああ可愛いにゃぁ可愛いにゃぁホントにもう――あ」

提督「」

那智「///」カァァァァァァァ

猫「にゃあ?」

提督「………楽しそうで何よりです、那智さん」

那智「忘れろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!そしてこの事を誰にも言うなああああああああああああああああああああ!!!///」

提督「命賭けて守りますんで鉄拳制裁はやめてぶるぅぁ!?」


【END】

696: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/12(木) 22:11:30.87 ID:gwEyVrle0
【一日1人、キャラ紹介】

≪那智≫

妙高型重巡洋艦二番艦。ルールや規則をきっちり守る真面目。そして自分にも周りにも厳しい。大のお酒好きで、飲む量は隼鷹と同等。酔っ払っても、

顔色があまり変わらない故、酔っ払っている事に周囲は気づきにくい。実は、猫や子犬、リスなどの小動物といった可愛いものが大好き。ただしそれは、

周りに隠している。しかし同室の妙高にはバレている。隼鷹、千歳とは飲み仲間。提督には仕事上厳しく接するが、最終的には甘やかす。

好きな言葉は『因果応報』。

714: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/13(金) 21:51:25.01 ID:TTvqu/2g0
【設計図】

 ―執務室―

バァン

利根「提督よ、やったぞ!」

提督「どうしたんだ?後ドアはノックしろ」

利根「今回の出撃の時点で、吾輩の錬度が二度目の改造が可能な数値に達したぞ!」

提督「おお。って言う事は、お前も航空巡洋艦に改造できるのか」

利根「そうなのじゃ!これでやっと吾輩も航空巡洋艦になれる時が来たのだ!」

提督「よし、じゃ早速工廠へ行って改造するとしよう」

利根「わーいわーいやったぞー!」ピョンピョン

提督(そんなに航巡になりたかったのか…。嬉しそうだな)


 ―工廠―

提督「え、できない?」

工廠妖精「ええ。利根さんをはじめとする、筑摩さんやビスマルクさんとかは改造する際に改装設計図って言うのが必要なんですよね」

利根「」

提督「何で設計図なんてのがいるんだ?」

工廠妖精「改造するのが難しい子を改造するには精密な設計図が必要なんですよ。でもその設計図、提督さん持ってないでしょ?」

提督「あ、ああ。ちなみにその改装設計図って、どうすれば貰えるんだ?」

工廠妖精「勲章4つを明石さんの店に持っていけば、交換できますよ」

提督「4つか…」

利根「…提督よ、お主勲章はいくつ持っておる?」

提督「…1つ」

利根「………」ガクッ

工廠妖精「勲章は特別海域を解放すれば貰えますけど。今はまだ特別海域は発見されてませんからねー」

提督「…そうか」チラッ

利根「うぅ…航巡…せっかく航巡になれると思ったのに…」グスッ

提督「そこまでなりたかったのか…」

利根「うむ…。吾輩はこの時をどれほど待ちわびた事か…」

提督「……仕方ない。明石に解放してもらった入渠ドック2つと建造ドック2つをまた明石に明け渡して土下座すれば何とかなるだろ…」

利根「別にそこまでしなくてもよいぞ!?」


【END】

715: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/13(金) 22:07:35.68 ID:TTvqu/2g0
【セリフ】>>2レス以上続きます

 ―第参鎮守府・演習場―

長門「全主砲、斉射!てぇーっ!!」ズドォン

ドッゴォン

大和(相手鎮守府側)「く…こ、こんな所で大和は沈みません!」中破

木曾「おお、すごいな…」

長門「何を感心している。次はお前の番だぞ?木曾」

木曾「おっしゃ、任せとけ!うらあああああああ!!」ズダダダダダダ

ガゴォン

榛名(相手鎮守府側)「やだ!被弾した!?」小破


木曾「はっ!お前らの指揮官は無能だな!」


榛名「」イラッ

金剛(相手鎮守府側)「」ムカッ

大和「」ピキッ

長門「おい、そのような口を利くと―」

榛名「勝手は!榛名が!許しません!」ズドゴォ

金剛「私達のテートクの悪口を言うのは、認めまセーン!!」ドドドドドド

大和「喰らいなさい、46㎝三連装砲の威力を!!」ドン

木曾「えっ、ちょっ、何で俺ばっか―!?」

ドッゴォォォォォォォォ


 ―数十分後、会議室―

大淀「演習が終了しました。第拾弐鎮守府側艦隊の損傷、大和中破、榛名小破、他損傷無し。第参鎮守府側艦隊の損傷、旗艦・木曾撃沈判定、翔鶴中破、

   長門損傷軽微、他は無傷です。第参鎮守府側の旗艦が撃沈したので、勝利したのは第拾弐鎮守府側艦隊です。勝利判定はAです」

第拾弐鎮守府提督(以下拾弐督)「報告、ありがとうございます。第参鎮守府の提督も、ありがとうございます」

提督「いえいえ。こちらこそ、あいつらを鍛えてくださって、ありがとうございます。また、お願いしますね」

拾弐督「ああ、そう言えばまた一週間後にもう一度貴方の艦隊と戦う予定になっていますけど」

提督「え?そうでしたか?…ああ、そうなっていますね」

拾弐督「その時はまた、お互いに頑張りましょう」ニコッ

提督「はい。もちろん」

拾弐督「では、私はこれで失礼しますね」スクッ

提督「はい。それでは」

パタン

提督(さって、木曾を説教するか)

716: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/13(金) 22:23:06.27 ID:TTvqu/2g0
 ―数十分後、執務室―

提督「相手側を逆上させてどうするんだ」

木曾「だって、つい口から出ちゃって…」

提督「だってもクソもあるか。しかも、逆上させた挙句旗艦のお前が集中砲火を喰らって撃沈判定か。笑えないにもほどがあるぞ」

木曾「うっ…すまなかった」

提督「ともかく、今後あんな風に相手側を逆上させるようなセリフを演習で言うな。いいな?」

木曾「分かった…気を付ける」


 ―軽巡洋艦寮、木曾&まるゆの部屋―

木曾(確かに、相手の上司をバカにするような事を言うのは、部下からすればすごい不愉快だよな…。俺が提督の事をバカにされたら黙っていられない…

   それと同じだ。なら、相手の上司をバカにしないような事を言えばいい。例えば、アイツの言葉をマネして…)

ガチャ

木曾「ん?」

まるゆ「ふぇえ…転んで汚れちゃいました~…」

木曾「ああもう…。おい、風呂場へ行くぞ。水着は俺が洗っといてやるから、お前は体を綺麗に流しとけ」

まるゆ「ありがとうございますぅ…」


 ―2日後、キス島沖―

龍驤「敵艦隊発見!距離7000、敵数5!」

木曾「おっしゃ、腕が鳴るぜ!」

鳥海「この距離だと…約40秒で敵と交錯しますね…」

木曾「そんだけありゃ十分。体制を整えるぞ!まずは俺が先制攻撃をする!」ガシャ

木曾(よっし、今だ!)


木曾「馬鹿め…といって差し上げますぜ!」ドォン


鳥海「」

龍驤「」

ガシャァン

駆逐ハ級「グハッ!?」撃沈

重巡リ級elite「」イラッ

木曾「ふぅ!気持ちいいぜ!」

鳥海「あの、それ姉さんのセリフ…」

重巡リ級elite「ばかニスルナァ!」ドォン

ズッドーン


 ―数時間後、入渠ドック―

提督「馬鹿め…といって差し上げますぞ」

木曾「…反省してます」

717: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/13(金) 22:35:10.49 ID:TTvqu/2g0
 ―夜、軽巡洋艦寮・木曾&まるゆの部屋―

まるゆ「ZZZ…」

木曾(なんで何も言わないっていう選択肢を取らないのかって?なぜなら、俺の中のこう、戦闘意欲が認めないからだ!)

木曾(にしても、何かいいセリフは無いかな…)

木曾「あ、そう言えば川内から借りたマンガ、明日までに返さなきゃいけないから、今日の内に読まないとな…」

木曾「………」パラパラ

ペラッ

木曾「………!これだ!」


 ―数日後、第参鎮守府・会議室―

大淀「ではこれより、第参鎮守府対第拾弐鎮守府の演習を開始します」

提督「では、よろしくお願いします」アクシュ

拾弐督「こちらこそ、よろしく」アクシュ

大淀「第参鎮守府側の艦隊は、旗艦・木曾、長門、飛龍、最上、北上、翔鶴。第拾弐鎮守府側の艦隊は、旗艦・大和、赤城、金剛、榛名、日向、大鳳です」

提督「おや、そちらも前回と同じ編成ですか」

拾弐督「ええ。そちらの方達が、どれほど成長したかを確かめるために、ね」

提督「…前みたいなことにはならないと思いますよ。多分…」

提督(木曾が相手を逆上させるような事を言わない限り…


 ―第参鎮守府・演習場―

木曾「一週間ぶりだが、またよろしく頼むぜ」

大和「ええ、こちらこそ」

長門「前回のようにはいかんぞ?多分…」

長門(木曾が相手を逆なでするような事を言わん限り…)

最上「よっし…カタパルトOK、電探OK…あとは皆とぶつからないようにしないと…」

飛龍「多門丸、見ててね?」

北上「いよっし、酸素魚雷も大丈夫、かな」

翔鶴「被弾しないようにしないと…」

赤城「ふふ…慢心はしませんよ?」

榛名「榛名は大丈夫です!武装も装甲も、問題ありません!」

日向「瑞雲よ、航空戦艦の力を見せてやろうではないか」

大鳳「頑張るわ!」

金剛「私達の実力、チームワークをとくと見るが良いネー!」

木曾「……なら…」

金剛&長門「?」

718: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/13(金) 22:46:39.48 ID:TTvqu/2g0



木曾「一緒に沈んでやるのもチームワークというやつだろう?」ニヤッ



第拾弐鎮守府側「!?」ゾクッ

長門「!」ビクッ

北上「おお…何か痺れるセリフだね…」ウズ

最上「木曾さん…何かカッコいいかも…」キラキラ

飛龍「うん…何かカッコいい…!」ポワー

翔鶴「でも、ちょっと怖いですね…」オロオロ

大淀『では、両陣営、配置についてください』

木曾「よっし、行くか!頑張ろうぜ!」

長門「あ、ああ!」


 ―演習中―

木曾「ハハハ…いいぞォ!もっと踊れぇ!」ズガガガガガ

ドドドドド

金剛「ひ、ひぃっ!?」中破


木曾「航空戦艦とやりあうのは稀だ!相手をしてやる!」ガシャコン

日向「く…っ、この私がこの程度で怯むだと…」ガシャ



 ―数時間後、会議室―

大淀「演習が終了しました。第拾弐鎮守府側艦隊の損傷、大和・赤城大破、金剛中破、榛名小破、大鳳・日向損傷軽微。第参鎮守府側艦隊の損傷は無し。

   第参鎮守府艦隊の完全勝利、勝利判定はSです」

拾弐督「やりますね…あなたの艦隊も…」

提督「ええ…まあ」

提督(木曾よ…その格好でそのセリフは怖すぎるぞ…)

 当然、今後そのセリフを言う事は禁止された。


【END】

719: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/13(金) 22:55:33.83 ID:TTvqu/2g0
【第1回~艦娘知識試験~その27】

ジャンル:音楽

問27.『次の歌詞は、童謡"森のくまさん"の歌詞の一部である。空欄に当てはまる言葉五文字を答えよ。

    お嬢さん お待ちなさい ちょっと 落とし物 

    白い貝殻の 小さな □□□□□』


・暁の答え 『イヤリング』

 提督のコメント:正解です。童謡にイヤリングなんて言葉を出しても、小さな子供には理解しがたいと思うんですけどね。


・由良の答え 『ペンダント』

 提督のコメント:アクセサリ、という点では間違ってはいませんが。


・赤城の答え 『ホタテガイ』

 提督のコメント:※このホタテガイはこの後お嬢さんがが美味しくいただきました。

725: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/14(土) 21:31:06.74 ID:ycejz6mI0
【改造】

 ―1年前、工廠―

提督「よっし、千歳と千代田!改造するぞ!」

千歳「え、私達の改造って、そんなに低い錬度でできるんですか?」LV.10

提督「ああ、いつの間にかなっちまったんだ」

千代田「それって私達が遠征で使い回されていたからなんじゃ…」LV.10

提督「細かい事は気にするな!」

千歳(正直何度も何度も遠征に回されるのはきついんですよね…)


 ―それから数か月後、工廠―

提督「お、また改造できるのか。よーし、改造しよう!」

千歳「え、またですか?」LV.12

千代田「最初の改造から2、3回ぐらいしか出撃してないはずなんだけど…」LV.12

提督「お前らにも演習に何度か参戦してもらったからなあ。その時に増えたんだろう」

千歳「しかし、こう何度も何度も艤装が変わるのは何だか少し落ち着きませんね…」

千代田「でも、強くなるためだから仕方ないよね」

提督「よーし、やろう!」


 ―さらに数か月後、工廠―

提督「改造すっぞ!」

千歳「え、また!?」LV.15

千代田「何だかもう、恒例イベントみたいな感じがしてきたかも…」LV.15

千歳「でもこれで喜ぶ人もいるから…」

隼鷹「よっしゃ!また改造祝いで酒が飲めるぞー!無礼講だー!」

那智「ふむ、楽しそうだ」


 ―そのまた数か月後、工廠―

千歳「そろそろかしら…」LV.35

千代田「そうだね…」LV.35

提督「よっし、改造する!」

千歳&千代田「……はぁ」


提督「…しまった…資材が枯渇した…」

千歳「そりゃそんなホイホイ改造を繰り返せばそうなるでしょう…」

提督「…改造するのが楽しいのと艤装がカッコいいのに気を取られて資材の事を考えていなかった…無念」

千代田「そんな理由で改造してたんだ…」

千歳(てっきり…私達を強くするためだったのかと…)


【END】

726: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/14(土) 21:45:46.69 ID:ycejz6mI0
【泣き虫】

 ―夕方、食堂―

提督「ふー、ちょっと休憩…」

暁「ふぇぇぇぇぇぇぇん…!」

提督「…え」

暁「うっ…ぐすっ…うぅ…」

提督「ちょ、暁どうしたんだ!?何で泣いてるんだ!?」

暁「うぅ…台所で…台所で…」

提督「台所で何があったんだ?…まさか、包丁で手を切っちゃったとか!?ちょっと患部見せろ!」

暁「うぐぅ…ひぃん…」フルフル

提督「って…出血とかも何もないよな…」

暁「ううぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…!」

提督「…もしかして、ジャガイモの芽を間違って食っちまったとか!?」

暁「ううぅ…あああ…」フルフル

提督「じゃないのか…。じゃ、何で泣いてるんだ?」

暁「ひぐっ…うぐっ…」

提督「…あのな、暁。お前は普段から自分の事をレディだのなんだのって言ってるけど、今のお前はそれとはまったくかけ離れたような感じだぞ」

暁「うぅ…えぅ…」グシグシ

提督「そんな、何があったのか言えないくらい泣いちまってるなんて、最早ガキだ」

暁「うぅぁ…あぁぁぁ…」

提督「レディってのは、そんな大声を上げて泣かない、大人な雰囲気を醸し出す存在だ。そうなりたいんなら、今泣き止んで、またいつものように、

   背伸びをするんだ!そうすれば、自然と心も強くなれるし、レディっぽくなるもんだよ!」

ガチャ

雷「あら?暁ったらまだ泣いてたの?」

提督「雷か。なあ、なんで暁はこんなに号泣してるんだ?」

雷「それがねぇ、私達第六駆逐隊でカレーを作ってたんだけど、玉ねぎを切ってた暁が、『玉ねぎの欠片が目に入ったぁうぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん』って、

  それから泣き止まなくって」

提督「」

雷「目を洗って休ませているトコなの。今、電が鳳翔さんを呼びに行ったけど…」

暁「うぇぁぁぁぁぁぁぁ…沁みる…沁みるよぉ…」ゴシゴシ

提督「………アホらし」


【END】

727: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/14(土) 22:05:40.03 ID:ycejz6mI0
【鬼教官】>>2レス続きます

 ―朝、運動場―

神通「さあ皆さん、自分のペースを守って走ってくださいねー」

長月「はっ、はっ、はっ、はっ…」タタタタタ

皐月「くっ…キツイ…」タッタッタ

長月「確かに…朝から運動場20周はキツイ…な」

文月「すみません神通さーん!遅れちゃいましたぁ!」ズサァッ

神通「ヘッドスライディングはやめてください…。それにしても、またですか…」

文月「すみません…」


神通「今は10時12分。訓練開始時刻の10時から12分遅れだから、12週追加で文月ちゃんは32周ね」ニコッ


文月「ふぇぇぇぇぇぇ…」タタタタ

長月「うわ…鬼…」

皐月「運動が苦手な文月に32周はきついね…」

三日月「望月は意外と時間通りに来るんですね」

望月「あたしはあんな罰は受けたくねーからなー…」


 ―数十分後―

神通「皆さん走り終わりましたね?」

長月「は…ハイ…」

文月「」チーン

菊月(…32周走り終えるとは…やはり艦娘の身体能力ゆえか…)

如月「髪が…傷んじゃう…」ゼハーゼハー

神通「では次に、海上演習場で訓練をしましょう。各自艤装を装備して10分後に演習場へ集合するようにしてくださいね」

皐月「わかりました…」

望月「だるー…10分で艤装をつけてしかも演習場へ走るとか…」


 ―10分後、海上演習場―

神通「ルールは前回と同じです。規定時間内に、移動しながら海上に浮かんでいる1番から10番の的に順番に射撃します」

長月(ここまではいい…。だが…)


神通「1つの的には1回しか射撃できません。規定時間内にクリアできなかった場合や、当てられなかった場合は、最初からやり直しですからね?

   終わるまで続けましょう♪」ニコッ


三日月「………理不尽な…」

菊月「だが…それはやりがいがあるな…」

望月「…菊月、あんたおかしい」

睦月「は、張り切っていきましょー…」

728: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/14(土) 22:16:26.56 ID:ycejz6mI0
 ―夕方、執務室―

提督「神通よ、駆逐艦の子達がお前の訓練が厳しすぎるって愚痴ってるけど…」

神通「そうですか…?そんなに厳しい事をした覚えは…」

提督「どんな感じなんだ?」

神通「今日の行程は―」

提督「…そりゃ厳しい。駆逐艦の子達からすれば」

神通「そうでしょうか…。私はただ、皆さんに強くなってもらいたいから…」

提督「だが、それでも限度って言うものがあるからな。もうちょっと、内容を軽くするって事はできないのか?」

神通「…わかりました。やってみます」

提督「ああ。頼むぞ?」


 ―数日後、運動場―

神通「皆さん、おはようございます。今日は遅刻する方もいないようで何よりです」

文月「走るの怖い、走るの怖い、走るの怖い…」ガタブルガタブル

菊月「…完全にトラウマと化してるな…」

神通「皆さんが、私の訓練が厳しいと言っている事が、わかりました」

長月「ん?」

神通「それで、私は訓練の行程を少し変える事にしました」

皐月「お?」

睦月(もしかして…内容が緩くなる?)

如月(それは、いいわね…)

望月「そうか…気づいてくれたか…よかった…」


神通「休憩時間を設ける事にしました!」


睦月型「」

神通「メニューが1つ終わる毎に、5分間の休憩を設けます。今までは休憩時間を設けていなかったので、それが辛かったのだと気付きました」

睦月型「」

神通「あ、でもメニューの内容は変えませんので安心してくださいね?」

睦月型「…嬉しいなー…」

神通「さあ、今日も頑張りましょう!まずは運動場20周から!」

望月「…だめだこりゃ…」

文月「うぁぁぁぁぁ…」


【END】

729: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/14(土) 22:28:39.75 ID:ycejz6mI0
【第1回~艦娘知識試験~その28】

ジャンル:国語

問28.『"四面楚歌"という言葉の意味として正しいものを、次の選択肢の中から1つ選べ。

    ①誰も彼もが歌を歌っているさま。

    ②言い終わるまでにステージを4つクリアできるぐらい長い言葉の事。

    ③敵や反対者に囲まれて孤立し、助けも無い状態の例え。

    ④四重奏の歌の事。』


・長月の答え 『③』

 提督のコメント:その通りです。この言葉の由来は、中国前漢時代のの史書、"史記"が由来とされています。由来となった書物も覚えておきましょう。


・文月の答え 『①か③のどっちか1つ』

 提督のコメント:2つに絞れるくらいなら、一か八かに賭けて1つだけ書いてください。


・天龍の答え 『①か②か③か④のいずれか1つ』

 提督のコメント:私にはあなたを助けられない。

730: ◆aKZmxL4TCc 2015/03/14(土) 22:37:25.04 ID:ycejz6mI0
【一日1人、キャラ紹介】

≪長月≫

睦月型駆逐艦八番艦。他の駆逐艦の子達とは一風変わった、大人びた感じの性格。暁の言うレディを通り越す、最早女戦士ぐらいの雰囲気を醸し出す。

口調、性格全てが勝気。そのせいで女の子っぽいとは思われないらしい。それが悩み。趣味は読書、将棋、兵装の手入れ。つくづく女の子っぽくない。

しかし仲間想いで、熱い心の持ち主。想いを寄せている人がいるが、恋愛など自分の柄ではないと気付かないフリをしている。

好きな言葉は『急がば回れ』。