【始まり】

 ―朝6時、提督の私室―

ピピピピピピ

提督「ん……朝か…」モソモソ

提督「今日も一日…張り切って行きましょーか…ね」ノビー

コンコン

提督「ん?誰だ、こんな朝に…。どうぞー」

吹雪「失礼します、司令官!」ガチャ

提督「どうした、吹雪。そんなに慌てて…」ポリポリ

吹雪「赤城さんが、皆さんの朝食をギンバイして現在鎮守府内を逃走中です!」

提督「あんの大飯喰らいいめ…。模擬弾を使用しても構わん。全力で赤城を確保して事情聴取だ」

吹雪「りょ、了解です!」


 ―数分後―

ウテー!!

ドォォォォォォォォォォォォン

アー!オイシソウナスープガ!!


提督「…やれやれ…」


【続く】

5: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/10(金) 22:11:32.40 ID:q2aC/9WP0
【罰】

 ―午前8時、食堂―

提督「これより、正規空母・赤城に対する裁判を開催する」

全員「了解」

赤城「………」

提督「さてと赤城、何か言い訳はあるか?」

赤城「…スープが、美味しそうな臭いを発していたのが悪いんです。私は悪くありません」セイザ

提督「随分と酷い責任転嫁だな。自分のせいじゃないと?」

赤城「あっ、私の鼻が良すぎるのも悪いんです!」

提督「言い訳は結構だ」

赤城「ここまで言わせておいてひどい…」

提督「お前は皆の朝飯を減らしたという大罪を犯した。これは事実に相違ないな?」

全員「相違ありません」

提督「では、それ相応の罰を赤城には受けてもらう」

赤城「…………」

提督「罰として赤城には、"今日一日三食全て食パン一枚の刑"にする」

赤城「そんな殺生な~!堪忍してや~、お代官様ぁ!」

提督「異論反論は認めん」

加賀(大食の赤城さんに一日パン三枚はきついわね…)

赤城(ハッ、そうだ!おやつをたくさん食べれば―)

提督「おやつを食べるのも禁止な。当然間宮さんの店にも行かせない。皆にも、今日一日赤城に食べ物をやるなと言っておいてあるから」

赤城「」


【END】

6: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/10(金) 22:16:15.21 ID:q2aC/9WP0
【1日1人、キャラ紹介】

≪提督≫

関東第参鎮守府の司令官。20代前半。海軍学校時代は学年ワースト3位と言う頭の悪さだったが、初期艦の吹雪から勉強を教わって人並み程度に成長した。

基本的に真面目だが、どこか抜けていて、オフの日や休憩時間はだらけている事が多い。艦娘達からの信頼も厚く、彼自身も艦娘達の事を信頼している。

恋愛・出撃等のあらゆる事に関して自分なりの考えを持っている。反ハーレム主義者。

好きな言葉は『石橋を叩いて渡る』。

11: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/11(土) 21:39:55.80 ID:3p87pff50
【不良】

 ―昼過ぎ、工廠―

木曾「ついに、俺も改二になれた…」キラキラ

木曾「このマント、剣、どれを取ってもカッコよすぎるぜ…!」

木曾「俺の新しい姿を見たら、駆逐艦の奴らが憧れの目を俺に向けてくるだろうな…」


 ―食堂―

木曾「よー!」ギィ


みんな「ギャアアアアアアアア不良だあああああああ!!!」


木曾「え、悲鳴!?」

吹雪「木曾さんが、木曾さんがグレた!」

深雪「怖い!あの黒いマントと眼帯がすっごい怖い!」

暁「うああああああ怖いよおおおおおお…」

青葉「青葉、見ちゃいましたぁ!木曾さんがまさかの不良化!これには球磨型姉妹も動揺を隠せない模様!」

球磨「ヤ○ザだクマー!」

多摩「中二病だにゃー!」

木曾「!?」


 ―数時間後、執務室―

木曾「…と言う事があったんだ」

提督「まあ、そう落ち込むな。誰でも最初は怖がるもんだ。そのうち皆お前の強さに気づき、怖がらなくなってお前の事を頼るようになるだろう」

木曾「そうかな…」

提督「そうだ。それに、俺はお前の新しい恰好が、子供心をくすぐられるようで、カッコいいと思うぜ」

木曾「…そういう言葉は、机の下から出てきて言ってくれねーかな…」


【END】

12: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/11(土) 21:54:11.15 ID:3p87pff50
【言葉遣い】

 ―夕方、執務室―

鈴谷「提督宛の指令書だよー」

提督「お、おう…」


 ―入渠時―

鈴谷「あざーっす。お風呂大好き♪」


 ―戦闘中―

鈴谷「うわっ、きんもー☆」

敵艦「!?」ガーン


 ―朝、執務室―

鈴谷「提督、ちーっす」

提督「…なあ、鈴谷」

鈴谷「んー?」

提督「その言葉遣い何とかならないのか…緊張感が無さすぎる」

鈴谷「えー?でもこの話し方の方がやっぱり落ち着くって言うかー」

提督「少しでもいいから、普通に丁寧に喋ってくれないか?」

鈴谷「ん…やってみるけど…」

提督「頼む」

鈴谷「コホン…。おはようございます、提督。今日はいいお天気ですね。空が爽やかだと、私もやる気が出てきます」

提督「お、なんだそう言う喋り方ちゃんとできるんじゃ―」

鈴谷「……うぇっぷ」

提督「分かった分かった吐き気がするくらい嫌ならやめろって吐くなー!!」


【END】

13: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/11(土) 22:01:16.75 ID:3p87pff50
【ハイパー】

 ―朝、執務室―

提督「さてと、この書類は…」

北上「あ、提督ー。あの書類、ファイリングしといたからね」

提督「おお、ありがたい。じゃあ次はこっちの書類も頼む」

北上「りょーかい」


 ―昼―

提督「ふぅ…ちょっと一息…」コキコキ

北上「お疲れさん、提督。お茶淹れたよー」コト

提督「お、すまんな」ズズッ

提督「ん。丁度いい渋さだ」


 ―夕方―

北上「提督ー、次の遠征のリスト書き終わったから、チェックお願ーい」

提督「分かった。…うん…うん…うん。よし、全部オッケー。ありがとな」

北上「どもー」


 ―夜―

提督「意外だな。北上が結構仕事ができるなんて」

北上「む、その言い方は心外だね。私だってやる時はやれるんだから」

提督「でも、書類にはミスが何一つないし、お茶を出すタイミングも完璧。ホント、言う事無しだわ」

北上「今の私は重雷装巡洋艦・ハイパー北上様だからねぇ。それくらいはお茶の子さいさいさ」

提督「…ちなみにひとつ前のスーパー北上様だとどうなるんだ」

北上「うーん…多分、書類のミスが増える?お金の計算間違ったり、間違った艦娘宛の指令書送ったり…」

提督「それは致命的すぎる…」


【END】

14: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/11(土) 22:08:31.75 ID:3p87pff50
【一日1人、キャラ紹介】

≪吹雪≫

吹雪型駆逐艦一番艦。艦娘No.11(改二は226)。提督の初期艦で、着任当時は頭の悪かった提督に海軍に関する事を色々教えた。炊事、洗濯、裁縫など、

家庭的スキルが高く、至って常識人。しかし常識人過ぎて目立たない事が悩み。吹雪型の白雪や初雪、深雪などとはよく一緒に行動をする。この鎮守府では、

上位の戦闘能力を誇っている。提督の事を尊敬しており、そして男性として好いている。提督をゲットできるように日々鍛錬を積み重ねている。

好きな言葉は『備えあれば憂いなし』。

 
21: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/13(月) 21:23:14.22 ID:wnoDzV/Q0
【衝撃の事実】

加賀「まったく…何故私が五航戦の子なんかと同じ艦隊に配属されるのかしら…」

瑞鶴「う、うっさいわね!そのセリフ、そのままアンタに返してやるわよ、この焼き鳥製造空母め!」

加賀「私は五航戦なんかじゃないわ、一航戦よ。七面鳥お嬢さん」

瑞鶴「きーっ!!」


 ―数十分後、空母寮・翔鶴&瑞鶴の部屋―

翔鶴「ただいま、瑞鶴」ガチャ

瑞鶴「……ハァ…」

翔鶴「?どうしたの?」

瑞鶴「…ねぇ、翔鶴姉…」

翔鶴「何かしら?」

瑞鶴「どうしたら、加賀さんと仲良くなれるのかな…」

翔鶴「……へ?」

瑞鶴「何か、プレゼントでもした方がいいのかな…。でも、直接仲良くなりたいって言うって手も…」

翔鶴「ちょ、ちょっと待って。瑞鶴って加賀さんの事嫌ってるんじゃないの?」

瑞鶴「え、そんな事ないけど。加賀さんの事は尊敬しているわよ?」

翔鶴「」

瑞鶴「でも、加賀さんの方が突っかかってくる言い方してくるから、つい言い返しちゃって…ホントは仲良くなりたいのに…」

翔鶴「えぇー…」

瑞鶴「そしてその後、『なんであんな事言っちゃったのよぉ~…』って後悔する事がよくあって…」

翔鶴「え、えっと…」

瑞鶴「あーもー、どうしたらいいのよー!」


【続く】

22: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/13(月) 21:34:02.45 ID:wnoDzV/Q0
【妙高さん】※地文・2レス以上続きます

 皆さん、こんにちは。妙高型重巡洋艦一番艦の妙高です。今日は、私の秘書艦の一日を紹介していこうと思います。

 まず朝は、起床時刻の10分前に起きます。その頃にはもう、同室で妹の那智が既に起きていますけど…。

妙高「あら那智、おはよう。今日も早いわね」

那智「ああ、おはよう。艦娘たるもの、規則正しい生活を送るべきだからな」

妙高「那智ってホント、結構きっちりしている…」

 寝間着から着替えて、いつもの制服に着替えたら、提督の待つ執務室へと向かいます。

妙高「失礼いたします、提督」ガチャ

提督「ああ、妙高か。おはよう。今日も一日、秘書艦よろしくな」

妙高「はい、秘書艦としての使命を全うできるよう、精いっぱい頑張ります」ペコリ

提督「よろしく頼むよ。今日は土曜だから、夜に≪居酒屋・鳳翔≫で飲もうか」

妙高「それはいいですね」クスッ

 この鎮守府の秘書艦は、1人につき日曜日から土曜日の7日間が週間の秘書艦になります。そして最終日の土曜日には、提督のお計らいと艦娘の希望で、

≪居酒屋・鳳翔≫で奢ってもらえる、というご褒美があります。私も、それが楽しみです。

提督「じゃあ早速だけど、今日の予定を…」

妙高「はい」

 提督と軽く挨拶を交わした後は、予定を確認したり昨夜の事を報告する事務系の話が始まります。そして、その話を5分ほどで終わらせた後は、

朝礼に出るために運動場へ向かいます。

23: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/13(月) 21:51:25.13 ID:wnoDzV/Q0
 朝礼の後は朝食。秘書艦は提督と一緒に執務室で食べる事もあるし、食堂で食べる事もあります。ですが、今は急ぎの書類があるわけでもないので、

食堂で食べる事にしました。

 朝食を30分足らずで食べた後は執務室へ戻り、提督と一緒に書類を整理していきます。

 出撃していく艦隊を見送り、鎮守府内での小規模なトラブルの鎮静化にも、提督と秘書艦は対応しなければなりません。

明石「あのー、提督…。開発のために渡された資材が少なくて…高性能な装備が開発できないんですけど…」

提督「えー…でも、資材けっこうカツカツだからな…」

妙高「ですが、余計な建造や開発を省けば、資材はここまで浮きますけど…」スッ

提督「おお、こんなにも浮くのか…。じゃあ、この浮いた資材を1回の開発につぎ込むって事か?」

妙高「その通りです」

 このように、秘書艦は計算も早くなければなりませんね。

 そしてまた書類を片付ける作業に戻り、昼食を取った後、また書類を片付けていきます。

 私は、この書類を2人だけで片付けている間の、この静かで落ち着いた感じがとても好きです。

 午後3時を過ぎると、他の鎮守府との演習がありました。あらかじめ編成していた演習艦隊の艦娘を招集し、その艦隊を引き連れて演習に向かいます。

その日の演習相手は、関東ブロックでも高ランクの第拾陸鎮守府。その艦隊も、相当錬度の高いものでした。

 私達の鎮守府側の艦隊は何とか奮戦し、辛くも勝利する事ができました。その時提督は、飛び跳ねて喜び、喜びのあまり私に抱き付いてきました。

その時私は、恥ずかしかいと思う反面嬉しかったです…。

 演習から帰ると、演習艦隊は補給を取り、私達秘書艦と提督は演習の報告書を記入する作業があります。この報告書が結構書くのが面倒なんですが…。

24: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/13(月) 22:03:08.37 ID:wnoDzV/Q0
 陽も落ちて7時前になると、翌週からの秘書艦へ仕事の引継ぎをします。この時、次の秘書艦は瑞鳳さんでした。

 そして引継ぎが終わった後は、≪居酒屋・鳳翔≫で夕食です。この鎮守府では、夕食は食堂で食べるのと鳳翔さんのお店で食べるのと二通りあります。

 店に入って席に着いた後に、お酒を頼んで2人で乾杯します。

提督「じゃあ妙高。一週間秘書艦の仕事、お疲れ様」

妙高「提督こそ、一週間のお仕事、お疲れ様です」

提督「ま、提督に休みはあまりないんだけどな…」

妙高「そうでしたね、ふふっ」

 そう乾杯の言葉を交わすと、お酒を一あおり。この時の一杯がとても美味しいです。

 一週間の秘書艦としての仕事のせいで疲れていたせいか、その時私はお酒をじゃんじゃん飲んでいってしまいました…。それに私は那智のように酒には、

そこまで強くありません。そんなわけで、すぐに酔っ払ってしまいます。

妙高「うにゅ~…飲みすぎちゃったぁ~…」

提督「まったく…昼のクールな妙高はどこへ行ったのか…」

妙高「だめです、暑いので上脱いじゃいます…」シュルッ、パサッ、プチッ

提督「だあああああああああああ、どうして脱ぐんだよぉ!鳳翔さん、那智呼んで早く!」

 提督は急いで那智を呼び、私の介抱を任せます。

 ちなみに、私の酒癖はどうやら服を脱いでしまう事だそうです。お恥ずかしい…。酔っ払った時の記憶は無いので、これは那智からの話なんですけどね。

そして提督は、那智におぶさられている私についてきて、部屋の前まで付き添ってくれました。

提督「那智、妙高が起きたら、明日は朝礼に参加しないでゆっくり休むように言っておいてくれ」

那智「分かった」

提督「妙高、お疲れさん」

 そう言って提督は私の頭を撫でてくれたそうです。


 提督の傍にいる事、そしてこの鎮守府で暮らす事はとても楽しいです。

 この鎮守府でずっと暮らしていたい。そう酔いが少し醒めた頭でそう思いながら、私は眠りに就きました。


【END】

25: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/13(月) 22:09:13.16 ID:wnoDzV/Q0
【ハグ】

 ―昼過ぎ、医務室―

提督「……ハッ!?」

提督「あれ…俺は…何で医務室に…?」キョロキョロ

提督「何があったんだっけ…」


 ―回想―

提督『えーっと、次の予定は工廠へ視察…』

リットリオ『てーいとくー!』タタタタタ

提督『お、リットリオか。どうし―』

リットリオ『こんにちはのハグ!』ダキッ

ドゴッ

提督『だべはっ!?』

チーン

リットリオ『あ、あれ?提督!?』


 ―回想終了―

提督「…そうだ。リットリオにハグされて、そこであばら骨に結構響いてその激痛のショックで気を失ったのか…」

提督「って言うか、アイツのハグって結構痛い…」

バァン

リットリオ「提督、大丈夫!?」

提督「うぉっ、リットリオか。どうしたんだ?」

リットリオ「聞いたよ、提督…。私のハグが苦しすぎて、気絶しちゃったんでしょ…」

提督「…ああ」

リットリオ「ごめんね、提督…」

提督「いや、気にするな。お前も悪気があったわけじゃ―」


リットリオ「だから、ごめんなさいのハグ!」ルパンダーイブ


提督「何でそのポーズでハグしようとする!」

リットリオ「大丈夫!今度は痛くないように力を加減するから!」

提督「いや、やめてこのままじゃ俺本当におっちんじ―」

 そこで提督の意識は途切れた。


【続かない】

26: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/13(月) 22:19:44.19 ID:wnoDzV/Q0
【艦娘シミュレーション~その時○○だったら~『携帯』】>>2レス以上続きます

※Caution!!
  このコーナーは、あくまでジョークです。本気にしないでください。(一部オマージュあり)

[ケース1]
提督に携帯を預けられて、うっかりメモリーを全削除してしまった時、それぞれの艦娘はどう対応するだろうか?


≪大和の場合≫

大和「すみません提督!誤って提督の携帯のデータを全て消してしまいました!」ドゲザ

提督「げっ、マジか!?で、でも土下座なんてしないで、顔を上げて…」

大和「本当にすみません!死して詫びます!」

提督「やめろ、小刀を懐から取り出すな!そしてそれを腹に突き立てようとするな!」

結論:誠心誠意謝る。ハラキリも辞さない。


≪金剛の場合≫

金剛「ヘイ、テートクゥ!私のウッカリで提督のケータイのメモリーをデリートしちゃったネー!」

提督「何しやがる!」

金剛「でもテートク、これはチャンスデース」

提督「チャンスだと?」

金剛「つまり、テートクはメモリーをデリートした私に罰として何でもオーダーする事ができマース!」ムネチラ

提督「!」

金剛「サーテートクゥ、私に何をオーダーするのデース?」ニヤリ

提督「くっ…」

結論:携帯のメモリーを消したのをいい事に、自分が提督の犬となるように仕向ける。策士に見えない策士。

27: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/13(月) 22:26:37.75 ID:wnoDzV/Q0
≪漣の場合≫

漣「あのご主人様、この携帯ってバックアップ取ってますか?」

提督「え?いや、取ってないけど」

漣「写真や音楽のメモリーも、SDカードに保存は?」

提督「してるのもあるけど、してないのがほとんどかな…」

漣「登録されている方達の番号とメアドはどこかにメモを残しては?」

提督「いや、全然」

漣「あーそうですか…わかりました」

提督「?」

漣「すみませんご主人様、この携帯のデータうっかり全部消してしまいました!」

提督「テメェ!」

結論:提督に色々聞いて、もうデータが取り戻せないと分かった後にネタをばらす。


≪扶桑の場合≫

扶桑「ここを、こうして…」ピピッ

扶桑「あら…?電話帳の登録者がいなくなっちゃった…。え、ウソ、メールボックスも写真まで!?」

扶桑「お、落ち着いて…。何か、手があるはずよ…このボタンを押して…」


 ―数分後―

扶桑「ダメだわ…データ消えちゃった」

結論:自力で何とかしようとするが結局できない。


扶桑「ごめんなさい、提督…。私の不手際で提督の携帯のメモリーを消してしまいました…」

提督「げっ、マジか!?あー、でも…扶桑だから仕方ないか…」

結論:しかし、『結局扶桑だから仕方ない』と言う理由で許される。


【END】

28: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/13(月) 22:32:41.16 ID:wnoDzV/Q0
【一日1人、キャラ紹介】

≪リットリオ≫

リットリオ級戦艦。提督が伊401を建造しようとしたところ、偶然建造されてしまった艦娘。スキンシップが過剰だが、本人曰く「イタリア式の挨拶」。

長い金髪に、頭から1本くるんと出ているアホ毛が特徴。結構なヘタレで、戦場でもよく白旗を振って命乞いをする。パスタやピッツァを作るのが得意。

ビスマルクは上官兼友達。当然ながら>>1のオリジナル艦で2015年4月13日現在ゲームには実装していない。

好きな言葉は『隣人を愛しなさい』。

35: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/14(火) 21:20:18.16 ID:4gN5ixqO0
【お花見】>>2レス以上続きます

 ―遡る事1ヶ月前、執務室―

提督「ふむ…最近のウチの艦隊の成果は十二分にすごいな」

吹雪「そうなんですか?」

提督「ああ。今の所敗率も低いし、海域も結構拡張できている。上からの評価も上々だ」

吹雪「知りませんでした…。上からの評価は私達には分かりませんでしたから…」

提督「でも、みんな頑張りすぎている感じがするんだよな…」

吹雪「?」

提督「よし、今は桜の季節だし、皆の気分転換がてら、お花見でもしようか」

吹雪「本当ですか!」

提督「ああ。敷地内にある大きい桜の木も今なら見頃だろうし。全員ってわけにはいかないけど…」


 ―翌朝、講堂―

提督「えー、と言うわけで。来週あたりにお花見を開催したいと思います」

艦娘達「おおおおおお」

提督「だから、一部の人達には準備をしてもらいたい。それと、鎮守府を空けておくってわけにはいかないから、当直要員も決めなくっちゃならない。

   つまり、その当直要員はお花見には参加できないってわけだ」

艦娘達「ゴクリ…」

提督「けど、その艦娘はくじ引きで決める。あ、鳳翔さんと間宮さんは、花見の料理を作ってもらうから、そのお礼に連れていくのは決定ですので」

鳳翔「あ、そうでしたか…」

間宮「ありがとうございますね」

提督「よーっし、じゃあくじ引きを始めるぞー」

36: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/14(火) 21:27:42.88 ID:4gN5ixqO0
 ―1週間後、夕方、鎮守府付近の山―

提督「鎮守府内って言っても…結構遠いからな…その桜の木…」

吹雪「おかしいですって…。何で100m離れた山も鎮守府の敷地なんですか…」

提督「どうやら…前にこの山に見張りの塔を建てようと考えてこの山を買ったらしいけど結局計画が頓挫して、近くにあったウチの鎮守府の敷地に、

   土地の権利が移ったらしい…」

吹雪「こんな土地売ればよかったのに…」

提督「そーゆー所に頭が働かないのが今の海軍の特徴だからな…」

隼鷹「へいお二人さん!何しけた顔してんのさ、せっかくの花見だから楽しもうぜー!」

提督「ああ…そうだな。よし、皆のみ物は持ったかー!」

艦娘達「おおー!」

提督「それじゃ、かんぱーい!」

艦娘達「かんぱーい!!」


隼鷹「へっへー、やっぱり桜見ながらの酒は美味いねー!」

千歳「まったくねぇ…うふふ…」

提督「ったく…。花より団子じゃなくて花より花見酒かい…」


長門「この卵焼きは私がもらう!」

睦月「あーっ、長門さん!こっちは駆逐艦用の弁当箱ですよ!」

長門「戦場ではそんな理論は通じんぞ!」

陸奥(ただ駆逐艦達に混ざりたかったんじゃ…)

37: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/14(火) 21:41:03.80 ID:4gN5ixqO0
那珂「出し物やりまーす!一番那珂ちゃん!"恋の2-4-11"行くよ~!」

ワアアアアアア

鬼怒「二番鬼怒!出し物しまーす!コロンビアッ!」

ハハハハハハ

夕張「三番夕張!夕張メロン!」フンスッ

ゴーン…

提督「場を盛り下げてどうする!」


白露「あれ!?お花見弁当がいつの間にか空っぽに!」

提督「誰だ全部食べたやつ!」

赤城「…………」プィッ

加賀「…………ケプッ」

提督「おいいい!!」


 ―鎮守府、鎮守府待機組―

那智「はぁ…。桜の肴に一杯…酒飲みなら一度はやってみたいものだったのに…」

夕立「桜見たかったっぽい~!こうなったら桜の絵を一杯かいてお花見気分を味わうっぽい!」カリカリカリカリ

扶桑「紙の無駄遣いはいけませんよ…」

山城「でも、行きたかったわね…。不幸じゃなければ、ハズレくじを引かないで済んだのでしょうに…」

大鳳(何で陸奥さんは行けたのかしら…。列の後ろにまるゆちゃんが傍にいたから…?)

駆逐棲姫(以下わるさめ)「私達モ行キタカッタ!」

深海棲艦組「ソウダソウダ!」

長良「まあ、人類の敵・深海棲艦が山でお花見してるなんてバレたら、エラいことになりそうだからね…」


【END】※この鎮守府には深海棲艦が普通に住み着いていますが、ちゃんと提督の承認も得ています。

38: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/14(火) 21:52:21.29 ID:4gN5ixqO0
【実話】

 ―時間は戻って現在、執務室―

提督「じゃあ神通、旗艦をよろしく頼む」

神通「はい、精いっぱい頑張ります」

提督「新しく解放された海域は、対空と対潜が重要になってくる。お前は装甲と雷装がMAX改装済みで、錬度も比較的高い。敵の空母連中の航空戦と、

   潜水艦の雷撃を退ければ、資材を持ち帰る事ができる。お前の護衛の駆逐艦達も強い奴らだ。けど、油断はできない。気を引き締めて行ってくれ」

神通「はい!」

提督「すまんな…。上から戦艦・正規空母・雷巡・潜水艦は出撃させられないって言われたから、軽巡と駆逐艦しかいない艦隊になっちまったけど…」

神通「大丈夫です。空母や戦艦の方達の分まで頑張りますので!必ずご期待に応えます!私は鎮守府最強軽巡ですので!」

提督「おう。俺もお前の事を信じてるから、頑張ってきてくれ!」


 ―1時間後、鎮守府近海航路―

神通(提督にはああ言っちゃったけど、用心しなくっちゃ…)

バシュシュ

ドゴォォォ!!

神通「!?雷撃…どこから…!?」微損傷

吹雪「神通さん、正面!」

神通「へっ―」

ドォォォォォォォォン


 ―数時間後、入渠ドック―

神通「すみませんでした、提督…」大破

提督「初戦で大破、強制撤退か…」

神通「elite級潜水艦の雷撃を2発喰らってしまって…」

提督「…こう言っちゃなんだけど、自称『鎮守府最強軽巡洋艦』のお前にはちょこっとだけ失望してしまっている…」

神通「本当にすみませんでした!」


【END】

39: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/14(火) 21:57:32.69 ID:4gN5ixqO0
【2回目】

 ―朝、講堂―

提督「えー、2カ月ほどやった艦娘知識試験の記憶はまだ皆には新しいと思う」

ざわ…ざわ…

提督「で、2回目の艦娘知識試験を2週間後に行う」

艦娘達「えええええええええええ!!」

提督「まあ難易度は前回と同じくらいの一般レベルだ。安心してくれ」

摩耶「やっぱ、ペーパーテストだけか…?」

提督「うん」

摩耶「」ガクッ

天龍「よっし、今回はまだ開催まで時間があるから、それまでに色々詰め込んどこう…」

ビスマルク「今度は私が、一番を取ってやる…」

足柄(私は、一回取れればいいかな…)

提督「それと、見事一位になった奴にはご褒美を用意してあるから、頑張ってくれ」

艦娘達「ヒィハアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


【続く】

40: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/14(火) 22:04:42.04 ID:4gN5ixqO0
【第2回・艦娘知識試験~採点~】

ジャンル:地理

問1.『サトウカエデの樹液であるメープルシロップが有名な国の、カナダの首都はどこか。』


・金剛の答え:『オタワ』

 提督のコメント:その通りです。


・響の答え:『バンクーバー』

 提督のコメント:オリンピックのイメージが強いせいかこの都市を思い出してしまったのでしょうか?この間違いは私もやった事がよくあります。


・漣の答え 『オワタ』

 提督のコメント:\(^◦^)/

41: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/14(火) 22:10:05.36 ID:4gN5ixqO0
【一日1人、キャラ紹介】

≪神通≫

川内型軽巡洋艦二番艦。夜戦大好きな姉の川内と自称アイドルの妹の那珂がいるせいか気苦労が絶えない。けれど姉妹の事は誰よりも応援している。

超真面目な性格で、物事を真面目に捉えすぎるところもある。歌は演歌系が好きで、その歌唱力は那珂をも凌ぐ。訓練が厳しすぎる事に定評があり、

駆逐艦娘達は神通の事を"鬼教官"と呼んでいる。他の艦娘達に比べて地味なところがあるのが少し悩み。

好きな言葉は『堅忍不抜』。

48: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/15(水) 21:31:56.06 ID:RGlj0/BZ0
【イントネーション】

 ―昼過ぎ、戦艦寮・金剛&比叡の部屋―

金剛「フンフンフーン♪(洗濯物片付け中)」

比叡「~♪(読書中)」

金剛「ヘイ比叡。ちょっといいですカ?」

比叡「はい?何ですか?」

金剛「Ironを取ってくれマスカ?」

比叡「へ?Iron?」

金剛「ええ。取ってきてくれませんカ?」

比叡「別に、構わないですけど…」

金剛「頼むネー!」


 ―数分後―

比叡「お姉様、持ってきましたー…」ズリズリ

金剛「な、何で鋼材を持ってきてるんデスカ!?」

比叡「だって、お姉様Ironを持ってきてって言ったじゃないですカ!」

金剛「え、確かに言いましたケド…」

比叡「じゃあ間違いないじゃないですか!」プンスカ


 ―翌日、執務室―

比叡「って言う事があったんですよ…」

提督「あー…そりゃ多分発音のせいだな…」

比叡「?」

[※解説]

イギリス英語では"アイロン(服にかけるヤツ)"の発音が"アイアン"である。比叡の英語能力はイギリス英語寄りではなくアメリカ英語寄りなので、

そのまま"アイアン(鉄)"と認識してしまった。


【END】

49: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/15(水) 21:41:43.30 ID:RGlj0/BZ0
【勝手】

 ―夕方、執務室―

榛名「提督、第一艦隊がオリョール海より帰投しました」

提督「ご苦労さま。じゃあ戦果の報告を」

榛名「はい。扶桑・中破、天龍・小破、赤城及び翔鶴が微小損傷。他は無傷です回収した資材は燃料90、弾薬90です」

提督「了解。じゃあ旗艦の榛名は報告書を明日までに。扶桑と天龍は入渠ドックへ―」

天龍「おい!俺はまだ十分戦えるぞ!」

提督「いや、ダメだ。もし次の出撃で大破した挙句轟沈したらどうする。今はちゃんと傷を治して次につなげるんだ」


天龍「俺はお前のそう言うところが気に食わねぇんだよこのチキン野郎!」


榛名「」ピクッ

提督「お前が俺の事をどう言おうがお前の勝手だが、入渠は済ませるんだ」

天龍「はっ、俺はまだまだ十分戦える!このまま次の出撃艦隊に編入を―」

ガシッ

天龍「ん?榛名?」

榛名「勝手は…!」

ドスッ

天龍「ぐはっ!?」

榛名「榛名が!」

ドシュッ

天龍「ぐふっ」中破

榛名「許しません!!」

ドゴォ

天龍「ぐはぁ…」大破

扶桑「小破から一気に大破に…」

天龍「」チーン

榛名「はぁ、はぁ…。提督、天龍さんを入渠ドックへ連れていきます」

提督「…あと、報告書の他に始末書の提出追加な」


【END】

50: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/15(水) 21:51:46.78 ID:RGlj0/BZ0
【プラモ】

 ―朝10時、空母寮・祥鳳&瑞鳳の部屋―

瑞鳳「えーっと、このパーツを取り付けて…こっちの脚はっと…」カチャカチャ

コンコン

瑞鳳「はーい?」

提督「おい瑞鳳何してる!そろそろ出撃の時間だぞ!」ガチャ

瑞鳳「えっ、あっ、しまった!ごめん今すぐ準備する!」

提督「ったく…艦載機の手直しは済んだのか?」

瑞鳳「それは終わってるから安心して!」ガチャガチャ

提督「まったく…」パタン


 ―数時間後、モーレイ海―

瑞鳳「敵艦隊発見!」

長門「よーし、各員戦闘準備!」

瑞鳳「攻撃隊、発艦!」キリキリ

ビシュッ

ポチャン

瑞鳳「あれ?艦載機に変化しない…」

川内「えー?また妖精さんのストライキ?」

瑞鳳「おかしいな…」チラッ


瑞鳳「あっ…!これプラモデルだ!」


瑞鳳以外「何いいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!?」

瑞鳳(さっき提督が部屋に来た時に、間違って矢にプラモデルの艦載機をくっつけちゃったんだ…)

鈴谷「って、そうこうしてう内に敵艦載機!」

長門「しまっ―!」

ズガガガガガガガ

艦隊「ギャース!!」


 ―数時間後、鎮守府・執務室―

提督「ほほう…。艦載機の手直しとは、ただのプラモ化だったのか…ほうほう」

瑞鳳以外「………………………………………」ジイイイイイイイイイ

瑞鳳「ごめんなさいでしたっっっ!!」ドゲザ


【END】

51: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/15(水) 22:00:37.97 ID:RGlj0/BZ0
【艦娘シミュレーション~その時○〇だったら~『旅行』】

[ケース2]
休暇を貰って観光地へ旅行にやってきた艦娘。その時、それぞれの艦娘はまずどうするだろうか?


≪大和の場合≫

大和「ふぅ…やっと着きましたか…」ドサッ

大和「さてと、まずはホテルを決めましょうか…。それから旅行地のルートも考えて…」

結論:まずはホテルを確保。その後に大まかな予定を立てる。それまで観光なんて一切しない。


≪鈴谷の場合≫

鈴谷「いやー…疲れたなぁ~…」

鈴谷「さてと、まずはどこから周ろうな~っと…。ここにしようかな、それともここかな?」

結論:ホテルなんて後々。まずは観光を楽しむ。そして夕方辺りになってもホテルが取れなかったという事態に陥る。


≪那珂の場合≫

那珂「ついに着いたぞー!」

那珂「じゃあ早速那珂ちゃんゲリラライブやっちゃうぞー!」

結論:とりあえずゲリラライブ。


【END】

61: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/18(土) 21:31:24.62 ID:Yo2GUu1W0
【後悔】

 ―昼、戦艦寮付近―

陸奥「まるゆちゃん、こっちで一緒にお茶でもどうかしら?」

まるゆ「あ、あの…」

翔鶴「いいえ。こっちでお菓子でも食べましょう?」

まるゆ「えと、えっと…」

扶桑「いえいえ。こっちでおままごとでもしましょう?」

山城「そうですわ。さあ、こっちへ」

まるゆ「あの…だから…」

木曾「おいおい、先輩方。まるゆをそんなに苛めてやらないでくれ」スッ

まるゆ「あっ、木曾さん!」

不幸組「何よーもー」ブーブー

木曾「さあ、まるゆ、行くぞ」

まるゆ「はいっ!」

木曾「何かヤバい事があったら、遠慮なく俺を読んでいいんだからな?」

まるゆ「?」

木曾「なんてったって俺達は、最高の友達だからな?」キラーン

まるゆ「は、はいっ!」


 ―数分後―

まるゆ「と言うわけなんですよ…」

提督「まったく…」

木曾「……俺は、何て恥ずかしいセリフをキメ顔でのたまったんだ…」ズーン

提督「いや、元気出せ。そういう恥ずいセリフを言う事なんて人生で2、3回はある事だから、な?」

木曾「いや、俺の中に新たな黒歴史が刻まれて…。あの時の記憶を消し去りてぇ…」

まるゆ「大丈夫ですって!あの時の木曾さんすごいカッコよくて、その時の顔が今も鮮明に脳内に刻み込まれていますので!」

提督「おいやめろ、まるゆ。傷口にタバスコを塗り込むようなマネはするな」


【END】

62: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/18(土) 21:39:39.04 ID:Yo2GUu1W0
【確認】>>2レス以上続きます

 ―数日前、執務室―

霞「手紙よ、このクズ!」

提督「あ、ああ」


霞「ぼさっとしてんじゃないわよ、このクズ!こうしている間にも、深海棲艦は侵攻をしてるんだから!」

提督「お、おお…」


霞「ジロジロ見てんじゃないわよ!クズ!」

提督「…………」


 ―現在、執務室―

提督「…って言う事があってね…」

吹雪「だから少しやつれている感じなんですか…」

提督「何でアイツだけ、こう、俺にきついんだろう…」

吹雪「霞ちゃんだけって、曙ちゃんや満潮ちゃんも司令官にはずけずけモノを言っているはずですけど…?」

提督「いや、アイツらは最終的に俺に対して少しデレるから、まだ許せるんだよ。けど、霞は全然俺に心を開いてくれる感じが無いからな…」

吹雪(その理由って…)

提督「何でなんだろう…」

吹雪(いえ、でもこれを言っちゃうのはアレですからね…)

提督「少し、確かめてみるか…」

吹雪「え?」

63: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/18(土) 21:49:17.18 ID:Yo2GUu1W0
 ―翌日の夜、執務室―

霞「何なのよ、こんな夜遅くにこの私を呼び出すなんて。くだらない話だったら3秒で帰るから」

提督「……実はな」

霞「な、何よ。いつになく落ち込んで」


提督「俺、提督をやめようと思うんだ」


霞「………え?」

提督「俺は皆には平等に接しているつもりだし、皆の気持ちを理解しているつもりだし、皆の要望にはできるだけ応えているつもりだったよ。でも、

   お前だけは終始俺には心を開いてくれなかった。その上、俺に対してなぜかいつも高圧的な態度を取ってきたし…」

霞「それは…」

提督「俺にはその理由が分からなかった。霞は俺の何が気に食わないのか全く分からなかった。これで皆の気持ちを理解しているつもりなんて、

   まったく笑えないよな」

霞「……そんな…」

提督「そんな俺に、提督が務まるなんて思えない。だから、俺は提督をやめるよ。もう辞表も出したし、明日の朝礼で報告するつもりだから…」

提督(まあ、ウソだけど)

霞「……そんなの…」

提督「?」

霞「そんなの間違ってるわよぉ!」ブワッ

提督「!?」

霞「私はアンタの事が好きだったのよぉ!」

提督「」

霞「なのにアンタにあんな態度を取っていたのは、照れ隠しだったのよ!今まで散々散々ムカつく態度取って来て、今さら丸くなるなんて、

  おこがましすぎるじゃない!だから、素直になれなかった!でも本当は、アンタの事が本当に好きだった…!愛していた…!」

提督「」

霞「だから提督をやめないで!今までの事も全部謝るからぁ!やめないでぇぇぇぇぇえぇぇぇ!!」ダキッ

提督(どうしよう…今さらウソって言えない雰囲気に…)

提督「あのさ、霞…」

霞「ぐすっ…何?」

提督「実は…」

 この後滅茶苦茶殴られた。

 そして提督はこの霞とのやり取りの記憶を失った。


【END】

66: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/18(土) 22:03:16.87 ID:Yo2GUu1W0
【風呂】

 ―昼、執務室―

蒼龍「ねえねえ提督。提督っていつも風呂とかどうしてるの?」

提督「何でどいつもこいつも俺の風呂事情を知りたがるんだ」

蒼龍「いいじゃない。興味本位って事で」

提督「ったく…。前まではシャワールームを使っていたんだが、何だか誰かに見られているような気がしてならなかったから、変える事にしたんだ」

蒼龍(青葉…露骨すぎたんじゃないの…?)

提督「まあ、と言うわけで」カチッ

蒼龍「?」


執務机「OUT」ウィィィィィィィン

檜風呂「IN」ガシャコン


蒼龍「」

提督「家具職人妖精さんに頼んで風呂を作ってもらいました」

蒼龍「何皆の許可も得ずに勝手に家具コイン使ってるの…?」

提督「……すまん。この事は内緒にしておいてくれないか?ここ使っていいから」

蒼龍「まあ、いいけどね」


 ―夜、執務室―

提督「さってと、今日も檜風呂に入って寝ますかね」

ガチャ

蒼龍「あ」←入浴中

提督「え」

蒼龍「………………………………………………………………………」

提督「いや使っていいとは言ったけどまさか今日使うとは思わなかったしというか何を勝手に使っているんだ普通は俺の許可を取るもんだろしかも勝手に

   シャンプーとか石鹸とかを使うとかちょっと俺の部下としてどうなのかと言う事について―」

蒼龍「キャアアアアアアアアアア提督の   イイイイイイイイイイイイ!!//////」

提督「理不尽だばっ!」ゴスッ


 ―翌朝、食堂―

提督「って言う幻覚を見たんだけど、まさか違うよな?」

蒼龍「エ、エエソウデスネ~…」


【END】

67: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/18(土) 22:10:47.53 ID:Yo2GUu1W0
【第2回・艦娘知識試験採点②】

ジャンル:音楽

問2.『ドイツの作曲家、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベンについて知っている事を1つ書け』


・ビスマルクの答え 『聴覚障害を患っていた』

・金剛の答え 『交響曲第5番ハ短調"運命"を作曲した』

 提督のコメント:正解です。


・暁の答え 『ドイツの作曲家である』

 提督のコメント:問題文に書かれている事を答えられても困ります。


・漣の答え 『既に死んでいる』

 提督のコメント:むしろ生きていると問題ですがそれは。

68: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/18(土) 22:19:52.06 ID:Yo2GUu1W0
【艦娘シミュレーション~その時○○だったら~『迷子』】>>2レス以上続きます

[ケース3]
初めて来た場所で迷子になってしまった艦娘。その時、それぞれの艦娘はどう対処するだろうか?


≪古鷹の場合≫

古鷹「あれ…?ここどこだろう…」キョロキョロ

古鷹「どうしよう…道に迷っちゃった…」ウーン

古鷹「まあ、こういう時は人に道を聞くのが一番だよね…。すみませーん」

結論:無難に人に聞く。近くに交番があればそこへ行って道を聞く。そしてまたもう一度同じ場所に来る機会がある場合は、事前確認を忘れない。


≪夕張の場合≫

夕張「えっ、ここどこ?ヤバい…迷っちゃった…」キョロキョロ

夕張「お、落ち着け私。こういう時はネットワークで現在地を確認してと」ピポパポ

夕張「よし、今ここにいるのか…。じゃあこの道をこう行けば…」

結論:冷静にネットを駆使して現在地を確認し、現状から脱出する。その場でネットが使えない場合はどうしようもなくなる。

69: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/18(土) 22:23:18.23 ID:Yo2GUu1W0
≪長良の場合≫

長良「あれ…?何か道に迷っちゃったみたい…?」キョロキョロ

長良「でもま、この道をまっすぐに走ればなんとかなるよね!行っけー!」ダダダダダダ

結論:超ポジティブに今進んでいる道を突き進む。それでさらに迷子になってしまった場合は、携帯で提督に連絡。


≪大和の場合≫

大和「ええと、この道をこう行けばあの店が…」

大和「あ、ありました。流石はグー○ルマップですねぇ」

結論:初めての場所へ行く前には地図で場所を確認するので、絶対に迷う事は無い。事前準備を忘れても常に簡易地図を携帯しているので、迷う事は無い。

70: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/18(土) 22:28:16.85 ID:Yo2GUu1W0
【一日1人、キャラ紹介】

≪木曾≫

球磨型軽巡洋艦及び重雷装巡洋艦五番艦。個性豊かな姉達にツッコミを入れる苦労を日々味わっている。しかし自分も若干中二病臭い要素があるので、

あまり強気に注意する事はできない。まるゆの保護者的な存在で、木曾もまるゆの保護を楽しんでいる。得意料理はカレーで、その腕は鳳翔や間宮に並ぶ。

改二になった時は皆から不良扱いされてしまって凹んだが、皆が木曾を受け入れてくれた事で自分も立ち直った。

好きな言葉は『正々堂々』。

77: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/19(日) 21:33:27.71 ID:mPStBJY20
【髪】

 ―キス島沖(錬度向上中)―

由良「くっ…結構しつこい…っ!」ドォン、ドォン

軽巡ホ級Flagship「!」ドシュッ

由良「あっ…!?リボンが…」中破

雷「由良さん!」

由良「この程度、大丈夫よ…!」


 ―数時間後、鎮守府・執務室―

由良「ただいま、提督…。第一艦隊が帰投したよ…」ガチャ

提督「おお―お!?」

由良「?どうしたの?」

提督「お、お前…由良か…?」

由良「そうだけど…って、ああ。髪型のせいか…」

提督「だってそんなにピンクがかったロングの髪型の奴なんて明石しか知らなかったし…お前いつもはリボンでポニテにしてたから…」

由良「それが、さっきの戦闘でリボンが破れちゃって…」

提督「ありゃ…そりゃ残念だったな…」

由良「部屋に替えのリボンがあるけど、まずは入渠だよね…」

提督「おう」


 ―入渠後、執務室―

由良「提督、失礼するよ」ガチャ

提督「おう。由良か」

由良「髪を結んでくれない?いつもは名取に手伝ってもらっているんだけど、今遠征中でいなくって…」

提督「あ、ああ。別にいいけど、どうなっても知らないぞ…?」

由良「うん…」


 ―数分後―

由良「」

提督「すまん…ツインテールになっちまった…」

由良「この髪型…すごくいいじゃない!」

提督「えっ」


【END】

78: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/19(日) 21:42:57.38 ID:mPStBJY20
【下着】

 ―午後3時、戦艦寮・ビスマルクの部屋―

暁「今日は暖かいな~」

ガチャ

暁「ビス丸、遊びに来たわよ―」


ビスマルク「あ、いらっしゃい」←下着姿でニホンのマンガ読んでいる


暁「」

ビスマルク「?」

暁「こ、これが…レディの末路…」

ビスマルク「え、何を―って、この格好?だって、暑いじゃない」

暁「でも下着姿になるって、極端すぎるじゃない!」

ビスマルク「え?私暑いとよく服を脱ぐから…」

暁「…ちょっと今ビス丸への信頼度が下がっちゃった……」

ビスマルク「まあまあ…。暁も脱いだら?今日少し暑いじゃない」

暁「まあ確かにそうだけど…」

ビスマルク「なら脱げばいいじゃない。この部屋には今私しかいないんだから」

暁「じゃあ、脱いじゃおうかな…」ヌギヌギ


ガチャ

提督「おいビスマルク、今いいか?今度の大規模作戦の事なんだけど―」


ビスマルク「あ」

暁「」

提督「」

暁「きっ」

提督「ごめんなさいすみませんでした失礼しますすみませんでした!!!!」バタン

暁「あっ、司令官!」

ビスマルク「まあ、別に減るものじゃないからいいか…」

暁「なんでそんなに平然としてられるのよ!?下着見られたのよ!それもレディの振舞いなの!?」

ビスマルク「え、私別に気にしないけど…」

暁「ビス丸暑さで羞恥心がマヒしちゃってるんじゃないの!?」


【END】

79: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/19(日) 21:52:27.61 ID:mPStBJY20
【乙女】>>2レス以上続きます

 ―夜、≪居酒屋・鳳翔≫―

那智「くぅ…くそっ…」グビグビ

妙高「ちょっと那智、飲み過ぎじゃないかしら…?」

那智「いいんだ…。今日はちょっと出撃で疲れてしまったからな…」

足柄「でもいつもより飲む量が少し多い気が…」

那智「疲れた分だけ酒を飲まないと気がすまないんだ…」

羽黒「まるで自動車ですね…」

那智「まったく…なんであの司令官はこの私に出撃ばかりさせるのか…」

足柄「そりゃーあの人が那智姉さんの事を気に入ってるって事じゃないの?(適当)」

那智「む…そうか…///」

妙高「………ん?」

那智「まったく…なぜそうならそうと早く言わないのか…。私だって、本当はアイツの事を…///」

羽黒「な、那智姉さん?」

那智「この私の事を気に入ってくれているのなら、私を秘書艦にすればいいじゃないか…///」

妙高「え、那智、どうしたの…?」

那智「私だって、もっと司令官の傍にいたいのに…///」

足柄「姉さーん?」

那智「私だって、あの男に全てを捧げて、共に過ごしていたいのに…///」

羽黒「これは…」

那智「私だって、私だって…あの男が好きでたまらないと言うのに…この気持ちを直接言う事を躊躇ってしまう…なぜだろうか…///」

那智以外「」

那智「恥ずかしい…たった数文字の言葉を言うのが恥ずかしい…うう、恥ずかしいよ…///」

妙高(ねぇ、これ何かしら…?)

足柄(これが姉さんの本当の酒癖…?)

羽黒(酒が入り過ぎると極端に乙女になってしまう…ですか…)

那智「あぁ、司令官…愛しているよ…///」

80: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/19(日) 21:55:27.35 ID:mPStBJY20
 ―翌朝、重巡洋艦寮・妙高&那智の部屋―

那智「くっ…頭が痛い…」

妙高「大丈夫?はい、頭痛薬」

那智「すまない…。しかし、昨日は途中から記憶が全くなくてな…」

妙高「えっと、どのあたりから無いのかしら…?」

那智「そうだな…。確か羽黒から『自動車みたい』と言われたところまでは覚えているんだが…」

妙高「そ、そう…」

那智「ところで昨日はどんな話題で盛り上がったんだ?」

妙高「え、えっと…酔った那智が乙女な事を言って、それで盛り上がっちゃって…」

那智「この私が、乙女だと?はっはっは、それは私も見てみたいな」

妙高(あの本音の事は黙っておきましょう…)


【END】

81: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/19(日) 22:06:01.95 ID:mPStBJY20
【工場系女子】

 ―工廠―

明石「ねえ夕張さん。そっちのスパナ取ってくれない?」

夕張「はい、どうぞ」

明石「ありがとうね」

夕張「にしても…この大量の艤装を全部修理するんですか…」

明石「皆小破状態だし、妖精さんも手伝ってくれるから、いつもは問題ないんだけど…今日はやけに多くって…」

夕張「それで私の出番ってわけですよね?」

明石「その通りよ。さてと、次は敷波ちゃんの艤装か…」

夕張「あ、明石さん。陽炎ちゃんの艤装、修理終わりました!」

明石「ありがとね。じゃあ、あっちのリペアスペースに置いておいてくれる?」

夕張「分かりました」

明石「あ、それとついでにケーブルカッター持ってきてくれない?」

夕張「はい、どうぞ」

明石「どうも」

夕張「あ、明石さん。そっちにモンキーレンチってありませんか?」

明石「モンキーレンチ…何ミリですか?」

夕張「えーっと、20mmです」

明石「確か…これでいいですか?」

夕張「はい、ありがとうございますね」

明石「あ、夕張さん。今度はストリッパーをお願いします」

夕張「どーぞ。あ、今度はマイクロメーターを」

明石「じゃあプライヤをこっちへ」


提督(なんか呪文が聞こえる…)


【END】

83: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/19(日) 22:11:38.70 ID:mPStBJY20
【艦娘シミュレーション~その時○○だったら~『寝坊』】

[ケース4]
うっかり朝寝坊して遅刻してしまった時の艦娘達の対応。


≪大和の場合≫

大和「すみません提督!寝坊してしまいました!」

提督「いや、しかし…珍しいな…」

大和「一分一秒が人の命に関わるこの業界で寝坊なんて、本当に申し訳ございません!」

結論:平謝り。普段は寝坊をしたりしないので大目に見てもらえる。


≪川内の場合≫

川内「ふぁぁ…提督、寝坊しちゃった…」

提督「まったく…」

川内「これは夜戦をしなかったせいだな…。と言うわけで、夜戦を要求する!」

提督「認めるか!」

結論:寝坊したのは夜戦をしなかったせいだと言って夜戦を要求する。


≪天龍の場合≫

天龍「ふぁ…朝か…」ゴシゴシ

天龍「でもまだ眠いし…寝よう…」

結論:寝坊をしたらまた寝る。そして後で提督にこっぴどく叱られて龍田にいじられる。

84: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/19(日) 22:16:12.55 ID:mPStBJY20
【一日1人、キャラ紹介】

≪妙高≫

妙高型重巡洋艦一番艦。温和で真面目な性格で、重巡洋艦娘の中では一番提督の秘書艦としての業務をそつなくこなす。妙高型のいいお姉さん。

普段はニコニコ笑っているが怒らせるとメチャクチャ怖い。酒にはとても弱く、少し飲んだだけで出来上がってしまい、最後には色っぽくなり脱ぎ癖が出る。

ある意味で彼女もレディ。年齢の話をしてはならない(年増と言った人は雷撃戦の的にされます)。

好きな言葉は『平穏無事』。

96: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/20(月) 21:56:00.78 ID:WCXiSp420
【大変身】

 ―昼、執務室―

U-511(以下ゆー)「提督、艦隊が戻ってきたよ」ガチャ

提督「おう、お疲れ。すまんな、いつも遠征と演習ばっかりで」

ゆー「気にしないで。提督が、潜水艦を効率よく運用する思考能力が無いのは分かってるから」

提督「さりげなく俺をディスるな」

ゆー「ふふん」

提督(ったく…。こいつは何かつかみどころがない奴だな…)

提督「って、お前もう改造できるレベルになったな」

ゆー「え、そうなの?気づかなかった」

提督「まあ、ゆーにはいつも遠征で世話になってるから、資材がちょっときついけど改造するかな?」

ゆー「Danke.楽しみにしてるよ」

提督「じゃあ、明石には話を通しておくから、工廠に行ってきなさい」


 ―数時間後、執務室―

コンコン

提督「お、ゆーが改造を終えたのかな?どうぞー」

ガチャ


呂500(以下ろー)「ろーちゃんです、はい!」


提督「―――――――――――――――――――――――――――!!!????(声にならない驚き)」

ろー「提督?どうしちゃったの?」

提督「誰だお前!お前のような奴を仲間にした覚えはない!」

ろー「もー、提督ったら最近物忘れが激しいのかな?私だよ、U-511だよ?元だけど」

提督「嘘こけ!お前そんなスク水着てなかったし肌は小麦じゃなかったしそしてさらに性格も口調もそんなんじゃなかっただろうが!」

ろー「提督…。女の子って言うのは、変わる時には思いっきり変わるものなんだよ?」

提督「それっぽい事を言って俺を騙そうとするな!」

 提督が理解できるのに小一時間かかった。


【END】

97: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/20(月) 22:03:29.08 ID:WCXiSp420
【  られ】※NOT鬱

 ―朝、執務室―

提督「加賀、少しの間瑞鳳に流星を貸してやってくれないか?」

加賀「何です、急に」

提督「いや、新しい海域がどうも軽空母じゃなきゃ攻略できないようでな。そこで、お前の持っている強力な艦載機を瑞鳳に貸してほしいんだ」

加賀「そう言う事でしたら、構いませんけど…」

提督「ありがたい」


 ―数十分後、装備倉庫―

加賀「じゃあ瑞鳳。私の流星を大切に使ってくださいね」

瑞鳳「任せてください!流星ちゃんも、よろしくね?」

流星妖精「お任せ下さい瑞鳳殿!立派に艦載機としての責務を全うするであります!」ビシィ

瑞鳳「わぁ、頼もしいねっ。可愛いなぁ♪」

流星妖精「///」


 ―数日後、執務室―

瑞鳳「艦隊帰投しました!」

提督「おう、おつか―」

加賀「瑞鳳、作戦が終わったのなら流星を返してください」

提督(俺の挨拶にかぶせるな…)

加賀「さあ早く」

瑞鳳「そ、それが…」

流星妖精「自分は、この身が朽ちるまで瑞鳳殿に着いていくのであります!」チョコン

加賀「」

瑞鳳「何か、一緒に寝てあげたり卵焼きあげたり褒めてあげたりしたら懐かれちゃって…」

流星妖精「瑞鳳殿!自分は、瑞鳳殿と共に戦う事が出来て光栄であります!」ダキッ

瑞鳳「ありがとね♪」ナデナデ

加賀「……………五航戦ならまだしも、まさか軽空母なんかに…」ギリギリ

提督「加賀、嫉妬は見苦しいぞ」


【END】



109: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/21(火) 21:29:49.27 ID:jm1nB65r0
【階級】

 ―昼、執務室―

榛名「あれ、提督?」

提督「何?」

榛名「昨日まで提督の階級は少将でしたのに、今日は大佐に下がってますね…」

提督「あー…またか」

榛名「何故こんなすぐに階級が変わってしまうのです?妖精さんの気分ですか?」

提督「気分で俺の階級をどうこうされてたまるか。しかし、階級を上げるためには演習しなくちゃな…」

榛名「なんで、演習を?」

提督「それはまた後で話すから。えーと、今演習を受け付けてる提督はっと…」パラパラ

榛名(何故、演習をしたら階級が上がるのでしょうか…)ウーン

提督「あ、こちら関東第参鎮守府の提督ですけど、すみませんが本日演習を申し込んでもよろしいでしょうか…」

榛名(まさかっ…!)ハッ


 ―妄想―

提督『おう、負け犬。演習はこっちの勝ちだ。さっさと俺の階級上げるように申請書書けや』

相手『くっ…分かった…。だから、頭を踏まないでくれ…』

提督『あぁん?俺の艦隊に負けた分際で何ほざいてやがるボケ。そんな喋る暇あったらさっさと書類書けゴラァ!』

相手『ひぃぃ!』


 ―妄想終了―

榛名「…………」ワナワナ

提督「はい、はい。では、3時間後に。ありがとうございます、それでは失礼しまーす」ガチャリ

榛名「いけません提督!」

提督「うぉ、どうした急に!?」

榛名「そんな汚い手で階級を上げるなんて、榛名はちっとも嬉しくありません!考え直してください!」

提督「えぇ!?演習して階級を上げるのがそんなに汚いか!?」

榛名「汚いも何も下衆の極みですよ!そんな、相手を脅すなんて、私も皆さんも望んでいません!」

提督「…何か、勘違いしてないか?」


 ―数分後―

榛名「私ったら…すみません…///」

提督「まあ、階級は結構頻繁に変わるって事だけ覚えておいてくれたらいいから。どうやったら階級が上がるかなんて、お前達は考えなくていいから」

榛名「…はい///」


【END】

110: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/21(火) 21:39:32.64 ID:jm1nB65r0
【今が幸福なら】

 ―朝8時、食堂―

扶桑「はむっ…今日もご飯が美味しいわね…」モクモク

扶桑「あら…?緑茶に茶柱が…。縁起がいいわね♪」


 ―10時、工廠―

扶桑「新しい装備はっと…」ガチャガチャ

扶桑「え…三式弾?」

扶桑「開発が難しいはずなのに…ラッキーね」


 ―昼過ぎ、東部オリョール海域―

扶桑「やったわ…!一発も被弾せずにすんだわ…!」

大鳳「…ヨカッタデスネー」大破


 ―夜、執務室―

扶桑「提督…少しいいでしょうか?」

提督「ん、どうしたんだ?」

扶桑「最近私、少し幸運に恵まれている気がするんですけど…」

提督「そうか。そりゃよかったな」

扶桑「けど、少し心配な事が…」

提督「心配な事って?」

扶桑「こんなに幸運が続いていると、いつか大きな不幸がドンッと来るんじゃないかと心配で…」

提督「…まぁ、俺もお前と同じような事があればそう思うけどさ」

扶桑「………じゃあ」

提督「けど、それは絶対に起こるって事じゃない。起きるかもしれないし、起きないのかもしれないよ。そして起きなかったとしたら、今のお前の心配は、

   杞憂だったって事になる。それこそ、あんなに不安なるって思い込んでいたのに、って不幸じゃないか?」

扶桑「あっ………」

提督「こういう時は、あんまり先の事を考えない方がいい。今を楽しめばいいさ」

扶桑「…そうですね。では、今を楽しむ事にします」

提督「ああ。存分に楽しんで来い。俺も、お前が幸せになれるのなら何だってしてやるさ」

扶桑「……もしかしたら、貴方のような提督を持てた事が、私の一番の幸せなのかもしれませんね」

提督「…ありがとうな」

扶桑「いえ、どういたしまして」ニコッ


【END】

111: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/21(火) 21:49:52.22 ID:jm1nB65r0
【仔猫】

 ―昼過ぎ、散歩道―

衣笠『たまにはスキャンダルやゴシップばっかりじゃなくて、ほのぼのとしたネタも取り入れたらどう?』

青葉「…と言われたものの、ほのぼのネタなんてそうそう見つけにくいですね…」

青葉(青葉はやっぱり、スキャンダル系の記事が似合うんでしょうか…)

ニー

青葉「ん?猫の鳴き声?」

ガサゴソ

青葉「?」

仔猫「にゃー」

青葉「あっ…可愛い猫ちゃんですね…」ナデナデ

仔猫「にゃあ」ゴロゴロ

青葉「人懐っこい子ですね…。でも、首輪もつけていないから捨て猫かな…」

仔猫「にゃ?」

青葉「よーし、青葉、この仔猫を引き取っちゃいますよ!」

仔猫「にゃ」

青葉「さ~、猫ちゃん?今日からあなたもこの鎮守府の一員でちゅよ~?」



 ―翌朝、掲示板前―


日刊衣笠『激写!心優しい青葉の一面』

日刊衣笠『猫なで声で仔猫とコンタクトを取ろうとする青葉の図』


青葉「」

白露「青葉さんって、けっこう優しいんですねー」

吹雪「私、ちょっとだけ見直しました」

夕立「それよりこの猫、皆でお世話しよー!」

電「賛成、なのです」


青葉「…衣笠?ちょーっと、話しませんか?」

衣笠「青葉、私も新聞記者(地域限定)って言う事、忘れてない?」

青葉「衣笠ァ!」


【END】

112: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/21(火) 21:54:34.97 ID:jm1nB65r0
【一日1人、キャラ紹介】

≪扶桑≫

扶桑型戦艦一番艦。常に不幸に見舞われていて、出撃でも被弾せずに帰投する事はほとんどない。日常でも、物を失くす事や物が壊れる事が頻繁にある。

最近ではラッキーな事が良くあるが、また大きな不幸が訪れるのではないかと心配している。扶桑型戦艦の上位互換である金剛型戦艦や伊勢型戦艦に、

少し嫉妬している。山城からの愛は軽くスルーしている。かなり運がいい提督でも扶桑と一緒にいると不幸な目に遭う事がある。感染性のある不幸?

好きな言葉は『石の上にも三年』。


123: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/24(金) 21:27:17.48 ID:iI1bQaIK0
【褒めどころ】

 ―夕方、重巡洋艦寮・高雄&愛宕の部屋―

愛宕「やったぁ~!」ガチャ

高雄「どうしたの?何かとても嬉しそうだけど…」

愛宕「ええ。とっても、嬉しかった事があったからねぇ」

高雄「何かあったの?」

愛宕「実はさっき提督にねぇ~…」


 ―数十分前、執務室―

提督『いつも思っているけど、愛宕の金髪って綺麗だよな』

愛宕『え?』

提督『綺麗に光が映えているし、艶やか感じだし、いかにもきちんと手入れされているって感じだよ』


 ―現在―

高雄「……それだけ?」

愛宕「ええ、それだけ」

高雄「それでさっきのはしゃぎよう?随分と大げさじゃないかしら?」

愛宕「…それにはね、理由があるのよ」

高雄「?」

愛宕「今までの私はねぇ、この大きな胸と、やんわりとした雰囲気しか取り柄が無いって思っていたのよね…」

高雄「……」

愛宕「でもね、提督は私のこの金色の髪を褒めてくれたの。私が気づかなかった新しい魅力に気付かせてくれたのよ。それが純粋に嬉しいのよね」

高雄「へぇ…」

愛宕「ふふ~ん。今日から新しいシャンプーにしてみようかしら…?それで提督を、誘惑させちゃおっかな~?」

高雄(ま、嬉しそうだからいいかしら…)


【END】

124: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/24(金) 21:37:29.31 ID:iI1bQaIK0
【シスコン】

 ―昼前、モーレイ海―

山城「はぁ…。姉さまのいない艦隊に配属されるなんて…不幸だわ」

加賀「ぶつくさ言っていないで、戦闘の準備をなさい。もうすぐ会敵予想区域よ」

山城「はい…」


 ―戦闘中―

ズドォン、ドゴォン

山城(姉さまが見ていないのなら、やる気も何か出てこないわね…)

赤城「山城さん!敵を討って!体力を十分に減らしたから!」

山城「…はい!撃ちます!」

ドォォン

駆逐ニ級elite「!?」大破

加賀「な、何で雑魚艦を!?」

赤城「ちょっと、何でそっちを狙うんです!?旗艦の戦艦タ級を狙ってくださいよ!!」

山城「あ、あれ…?」

戦艦タ級Flagship「!」ドォン

山城「あっ―!」

ドオオオン!!


 ―数時間後、執務室―

加賀「―と言うわけで、戦闘報告を終わります」中破

提督「……ほぅ。敵旗艦を倒せず、そしてその護衛艦も倒せず、挙句に友軍を全員中破以上にまで追いやるとはな。随分な戦果だな、山城?」

山城「…姉さまがいないから、本気が出せなかったんです。私は悪くありません」大破

提督「…ちょっと待ってろ。今書類を作るから」

山城「も、もしかして私も姉さまの艦隊に入れてくれるのですか!」パァ

提督「山城、お前しばらくの間扶桑とは別の部屋で暮らせ。これがその命令書だ」

山城「」

提督「ちなみにこれは扶桑の意志でもある。ここに扶桑のサインもある」

山城「そんなー…」

提督「安心しろ。お前と同じ感じの奴も何人かこの命令を受けている。千代田とか大井とか比叡とか。だから、お前一人じゃない。安心しろ」

山城「…何の慰めにもなってないですよ…」


【END】

125: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/24(金) 21:51:26.71 ID:iI1bQaIK0
【ケッコン】

 ―夜、執務室―

コンコン

マジェンダ「提督、失礼するわよ。今日の演習の報告書を―」ガチャ

提督「悪い少し待っててくれ。あ、すまんな。で、何の用だ?」

マジェンダ(あら、電話中だったのね…)

提督「…ほう。そうか、おめでとう。…うん……ああ、そうだな」

マジェンダ「?」

提督「で、相手は?……え?お前も物好きだな…」

マジェンダ(何の話かしら…)

提督「そうか。わかった。じゃあ、その日が来たら連絡をくれ。うん。じゃあな」ガチャン

マジェンダ「提督?」

提督「ああ、ごめん。演習の報告書だっけ?ありがとうな」

マジェンダ「さっきの相手、誰だったの?」

提督「俺の高校時代の友達だよ」

マジェンダ「何の話だったのかしら?おめでとうとか、物好きとか、その日とかって聞こえたけど…」

提督「今度結婚するって話さ」

マジェンダ「へぇ…」

提督「相手はフランス人だと。どうやって知り合ったのやら…」

マジェンダ「…なら、提督が私と本当の意味で結婚すれば、提督もその人と同じって事になるのかしらね?」フフン

提督「…それは、冗談のつもりで言ってるのかな?」

マジェンダ「さあ?どうかしらね?」

提督「…ま、そうなるにしろならないにしろ、それにはまずやる事があるよな」

マジェンダ「?」

提督「……この海に潜む深海棲艦を撃滅し、平和の日々を取り戻す事だよ」

マジェンダ「…その通りね」

提督「ああ、だから明日もお互いに頑張ろう」

マジェンダ「ええ。じゃ、また明日。Bonne nuit(ボンヌ ニュイ:おやすみなさい)」

提督「ああ、おやすみ」

パタン

マジェンダ(ま、冗談ではないのだけれどね…///)


【END】

126: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/24(金) 22:01:23.91 ID:iI1bQaIK0
【第2回・艦娘知識試験採点③】

ジャンル:国語

問3.『次の□に文字を入れて慣用句を完成させろ。

    □□□□ができる』


・大鳳の答え 『(耳にたこ)ができる』

 提督のコメント:その通りです。この慣用句の意味は、同じ言葉を何度も聞かされてうんざりする、と言う意味です。本当に耳にたこができると、

         面倒ですよね。


・夕張の答え 『(お前に何)ができる』

 提督のコメント:ちょっとカッコいいと思った自分を殴りたい。


・大井の答え 『(酸素魚雷)ができる』

 提督のコメント:本当にできればいいのに…。

127: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/24(金) 22:11:22.55 ID:iI1bQaIK0
【艦娘シミュレーション~その時○○だったら~『風邪』】

[ケース5]
朝、目を覚ますとなぜか体がだるく体も熱い。熱を測ってみると風邪だった。その時、艦娘達はどうするだろうか。


≪大和の場合≫

大和「ちょっと…体の調子が悪いわね…。熱を測ってみようかしら…」ハァ

大和「37度…。風邪ですね…どうしましょう」フゥ

大和「とりあえず、提督に連絡をして…。それと、大事を取って病院に…」

結論:まずは提督に報告。その後感染症の可能性も考えて病院へ行く。


≪那智の場合≫

那智「む…この気だるげな感じは…風邪だな…」ケホッ

那智「提督に報告するか…。いや、おそらく昨日飲み過ぎたせいかもしれないし、私の体調管理がなっていないせいでもある…」

那智「自分勝手な理由で休むのはよくないからな…。風邪の事は内緒にしておこう」

結論:風邪を引いたのは自分の体調管理のせいと結論付け、風邪じゃないフリをして一日乗り切ろうとする。


≪加古の場合≫

加古「あー…何かだりぃ…熱測ってみよ…」フワァ

加古「うわ…こりゃひどい…。風邪かな…」

加古「ま、寝れば何とかなるよな…ZZZ」

結論:寝て治そうとする。

129: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/24(金) 22:15:04.92 ID:iI1bQaIK0
≪曙の場合≫

曙「くしゅん…!何か、身体がやけに重い…」ピト

曙「あー…この熱さは風邪ね…。どうしよう…」

曙「とにかく、自分で治そう…。他の皆にも、あのクソ提督にも迷惑はかけたくないし…」

結論:自力で治そうとする。しかし結局治せずに姉妹艦や提督に頼る羽目になる。


≪天龍の場合≫

天龍「んっんー!今日も気持ちいい朝だぜ!」ノビー

天龍「さてと、まずは駆逐艦のちびどもから起こしに行くかぁ!」

天龍「じゃあ龍田、俺は先に行ってるぜ?」ガチャ

結論:そもそも風邪を引かない。

130: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/24(金) 22:25:29.81 ID:iI1bQaIK0
【一日1人、キャラ紹介】

≪マジェンダ≫

マジェンダ級装甲艦一番艦。リットリオ欲しさに第伍鎮守府の提督(のちに登場)が建造したフランスの戦艦。基本的には仲間想いで心優しい性格だが、

彼女の出身国であるフランスと言う国がイギリス嫌いなせいか、イギリスからの帰国子女・金剛とは出合い頭に罵倒し合うくらい最悪。胃袋が丈夫で、

その丈夫さは比叡のカレーを食べても平気なほど。当然ながら>>1のオリジナル艦で、2015年4月24日現在ゲームには実装していない。

好きな言葉は『行ける所まで行き、然るべき場所で死ね』。

138: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/25(土) 21:13:24.98 ID:pKmzcyE00
【倫理観】>>2レス以上続きます

 ―15時、駆逐艦寮・休憩室―

如月「うーん…」

夕雲「如月ちゃん?どうしたの?」

如月「あ、夕雲ちゃん…。ちょっと、考え事をね…」

夕雲「考え事?」

如月「昨日、提督の友達の人が結婚をするって言っていたのよ」

夕雲「?それがどうしたの?」

如月「それで、結婚ってどういうものなのかな、って思ったの」

夕雲「…如月ちゃんは、カッコカリじゃない結婚について、どう思っているの?」

如月「そうねぇ…。結婚ってつまりは、自分の残り、死ぬまでの人生を相手の人と共に過ごすって事じゃない?」

夕雲「まあ、離婚でもしない限りそうなるわね」

如月「で、離婚するって人は相手と分かり合えなかったって事だと思うの…」

夕雲「それはつまり、自分と相性が合わなかったり、自分と相反する思想があったり、とか?」

如月「他にも、その相手に満足する事ができなかったとか。それで離婚しちゃうって事は、その程度の関係って事だと思うのよねぇ。だから私は、

   結婚する相手は、自分と相手の違いも認めて、それでもなお、一緒に過ごしていける人が良いと思うのよ」

夕雲「…でも、本当にそうかしら」

如月「?」

夕雲「私は、結婚する相手は、結婚式で神父さんも言うように、苦楽を共にして、共に嬉しいとか怖いとかの感情を分かち合えるような人が良い、と思うわ」

如月「…確かに、それも一理あるわよね」

夕雲「でもまあ、結婚についての倫理観は人それぞれだから、ね」

139: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/25(土) 21:24:18.08 ID:pKmzcyE00
如月「そういう難しい事を考えていると、昼ドラとかの愛人って関係は結構軽いと思うわね」

夕雲「ああ、あの身体だけの関係とかって言うの?」

如月「そんな風に、ただ難しい事を考えず、ただ体で悦びを感じる事ができるのは、結婚とかよりもずっと簡単な事かもしれないわね…。

   妻との軋轢で疲れた体を、愛人で癒すって…。ある意味では、気楽でいいのかも…」

夕雲「でも、妻がいるのに愛人なんてそれは許される事じゃないと思う…。私だったら、許さない」

如月「私も、自分で言っておいてなんだけど、そんな事になったら絶対に夫とは別れる。もう、それは怒り狂うでしょうね…」

夕雲「…そもそも、結婚云々の話って、今の私達には無縁の事よねぇ…」

如月「…それは確かに。第一、私達の周りにいる男って言ったら提督しかいないし…」

夕雲(如月ちゃんの言う通り…、今私達の周りにいる男の人は提督のみ…)

如月(だから、この戦いが終わって提督と結婚する事ができる可能性は低い…)

夕雲&如月(でも、私は提督に愛されたい…)

夕雲&如月(そのためなら…何でもする…。結婚できなくても、愛されるのなら、愛人でも構わない…)


【続きはまた今度】※鬱にはしない予定ですので。

141: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/25(土) 21:33:08.00 ID:pKmzcyE00
【仮眠】

 ―13時、執務室―

提督「悪いがイムヤ、お前には西方海域の遠征に赴いてもらいたい」

伊168(以下イムヤ)「えー…?あの海域の遠征って、確かメチャクチャ時間長くなかったっけ?」

提督「ああ。遠征の名前は、潜水艦通商破壊作戦。時間は24時間だ」

イムヤ「げ…丸一日かかるのか…」

提督「すまない…。鋼材が不足していて、大規模作戦に向けて貯蓄が必要なんだ…。だから、頼む!」

イムヤ「…ま、構わないけどね」

提督「ありがたい…。ああ、済まないが色々な業務とかの関係上、出発はフタサンマルマル(23時00分)だから、それまでに仮眠を取っておいてくれよ。

   夕食は早めに取っておくといい」

イムヤ「仮眠、ね。分かったわ」


 ―19時、特別艦寮・伊168&伊19の部屋―

イムヤ「そんな仮眠って言っても、ご飯食べてすぐには寝られないわよ…」

イムヤ「仕方ないからスマホでもしよ…」ツッタカタッタカ

イムヤ「スマホでもしていれば、いずれ眠くなるだろうし…」ツイーツイー


 ―23時、波止場―

伊58(以下ゴーヤ)「イムヤ?どうしたでちか?」

イムヤ「ん~…ちょっとねぇ~…」フラフラ

ゴーヤ「気分が悪いんなら、てーとくに言って変わってもらった方が…」

イムヤ「いや、ダイジョブだから…」

イムヤ(結局スマホやり続けて眠れなかった…)


【END】

142: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/25(土) 21:40:38.10 ID:pKmzcyE00
【涎】

 ―13時、執務室―

加古「あー眠ぃ…」

提督「ホント加古っていつも眠そうだよな…。ちゃんと睡眠取ってるのか?」

加古「いやー、いつもしっかり眠ってるはずなんだけど、どうもねぇ…」ウツラウツラ

提督「おい、涎が垂れてるぞ。拭け。一応お前も女の子なんだから」

加古「おっと、いけね…。ありがとさん」ゴシゴシ

提督「あ、俺ちょっと工廠に用があるから、書類整理できるところまでやっといてくれ」

加古「りょーかーい…」


 ―1時間後、執務室―

提督「いやー、結構長引いちゃったな…」ガチャ

提督「おい、加古。お前書類は―」

加古「ZZZZ……」

提督「…やれやれ…やっぱり落ちちまったか…」

加古「ZZZZ……」

提督「でもま、加古にはいつも頑張ってもらってるから、寝かせといてやるか…」

加古「むにゃむにゃ…」

提督「とりあえず、加古はソファに移して―お?」


加古「ZZZZ……」ダラァ

改装設計図「」ベチョォォォ


提督「」

加古「ZZZZ……」

提督「起きやがれこの寝坊助がぁ!!」

加古「ふぉぁっ!?」


【END】

143: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/25(土) 21:47:44.75 ID:pKmzcyE00
>>140のネタを拝借

【盗み聞き】

 ―15時、駆逐艦寮・休憩室―

不知火「まったく如月、どこに行ったのやら…。もうすぐ演習の時間だと言うのに…ん?」


夕雲「―――」

如月「――。――?」


不知火「あ、いましたか。きさ―」


如月「結婚する相手は、自分と相手の違いも認めて、それでもなお、一緒に過ごしていける人が良いと思うのよ」


不知火「…え?」


夕雲「私は、結婚する相手は、結婚式で神父さんも言うように、苦楽を共にして、共に嬉しいとか怖いとかの感情を分かち合えるような人が良い、と思うわ」


不知火「!?」


如月「妻との軋轢で疲れた体を、愛人で癒すって…。ある意味では、気楽でいいのかも…」


不知火(あ、愛人!?)


夕雲「でも、妻がいるのに愛人なんてそれは許される事じゃないと思う…。私だったら、許さない」


不知火(ま、まあ…。それが普通でしょうけど…)


如月「私も、自分で言っておいてなんだけど、そんな事になったら絶対に夫とは別れる。もう、それは怒り狂うでしょうね…」


不知火(一体…何の話をしているの…!?)


【不知火目線の話はEND】

145: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/25(土) 21:58:09.61 ID:pKmzcyE00
【気遣い】

 ―16時、執務室―

北上「艦隊帰投したよー…」

提督「お疲れ様。どうだった?」

北上「いやー、もう散々。敵艦隊が笑えるくらい強すぎてね…。こっちは歯が立たなかったわ…」

提督「ま、北上の今の損傷を見る限りそんな感じがするけど…」

北上「あー、あんまりジロジロ見ないでよー」

提督「ま、まあ。報告は明日でいいから、入渠して疲れを取ってこい」

北上「りょーかい」


 ―22時、執務室―

提督「ふむ…あと半分くらいか…」カリカリ

コンコン

提督「ん?」

北上「やっほ。提督」ガチャ

提督「北上か。こんな時間にどうしたんだ?」

北上「いや、なかなか部屋で寝付けなくって、寮からまだ執務室の明かりが点いていたの見えたから、気になって来てみたんだ」

提督「なるほどね…。でも、やってる事はご覧の通り書類業務さ。秘書艦の加古はもう寝ちまったし…。後は1人でこの書類を片付けるしかないんだ」

北上「…それ全部?」

提督「これでも頑張って半分まで減らしたんだ。でも、徹夜は決定かな…」

北上「………」ガサッ

提督「お、おい…」

北上「手伝うよ。あんまり眠れなかったし」

提督「いやお前、今日戦闘で疲れてるだろ?無理しなくていいから」

北上「違うなー提督」

提督「?」

北上「アタシがやりたいから、やるんだよ。提督のために頑張りたい。だから、提督が気に病む事は無いよ」

提督「……」ウルッ

北上「て、提督?どうしたの?」

提督「北上が…こんなにも気遣いのできる奴だったなんて…!」

北上「あーもー…涙拭いて、ほら。日付が変わる前までには終わらよ?」

提督「…ああ!このお礼は、いつか絶対返す…!」

北上「おっ、じゃあ期待しちゃおっかなー?それじゃ、頑張りましょうかね」


【続くんだぜ】

146: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/25(土) 22:06:28.15 ID:pKmzcyE00
【第2回・艦娘知識試験採点④】

ジャンル:理科

問4.『銀の元素記号を書け』


・明石の答え 『Ag』

 提督コメント:その通りです。


・扶桑の答え 『Au』

 提督のコメント:一文字違いますね。この元素記号では、金になってしまいます。ケアレスミスかもしれませんが、気を付けてください。


・五月雨の答え 『GIN』

 提督のコメント:ただのローマ字じゃないですか。

147: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/25(土) 22:11:55.52 ID:pKmzcyE00
【艦娘シミュレーション~その時○○だったら~『壺』】

[ケース6]
提督自慢の壺をうっかり割ってしまった艦娘。その時、艦娘はどうするだろうか。


≪大和の場合≫

大和「申し訳ございません!提督のお気に入りの壺を割ってしまいました!」ドゲザッ

提督「ゲッ…マジかよ…」

大和「この大和…新しいものを弁償するか、死して詫びます!」

提督「……できれば、弁償で頼むわ」

結論:やっぱり誠心誠意謝る。そして弁償するか自決しようとする。


≪北上の場合≫

北上「やっば…うっかり割っちゃった…」

北上「仕方ない…同じ壺を買ってごまかすか…」

提督「あれ?あの壺は?」

北上「あー、あの壺ならアタシが洗っとくから、安心してね?」

提督「?そうか、すまないな」

結論:新しいものを買ってごまかそうとする。それまでの間は自分が保管していると偽る。

148: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/25(土) 22:16:31.22 ID:pKmzcyE00
≪金剛の場合≫

金剛「Shit!テートクの壺をウッカリ割っちゃったネ…」

金剛「ここは仕方無いデス…。接着剤でくっつけるしかないデスネ…」

結論:接着剤でくっつけて誤魔化す。それでも誤魔化せない場合は体で支払う。


≪青葉の場合≫

青葉「青葉…司令官の壺を割っちゃいました…」

青葉「こ、ここは…。壺の破片を片付けて…と」サッサッサ

青葉「ふぅ…掃除機で細かい破片も吸い上げたし、証拠隠滅です!」

結論:破片を棄てて誤魔化す。しかしそれを結局第三者に見られて提督にブチギレられるというオチ。

149: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/25(土) 22:26:02.06 ID:pKmzcyE00
【一日1人、キャラ紹介】

≪北上≫

球磨型軽巡洋艦及び重雷装巡洋艦三番艦。艦娘No.20(改二はNo.115)。いつもマイペースでのんびり屋。さばさばとした性格で、駆逐艦の事は苦手だが、

何だかんだで結構世話を焼いている。雷巡になってからは"ハイパー北上様"を名乗り、雷撃戦ではその名の通りハイパーな活躍ぶりを見せる。魚雷好きで、

部屋には魚雷のミニ模型が飾ってある。大井の事は親友と思っていて、それ以上でもそれ以下でもない。

好きな言葉は『バカと天才は紙一重』。

164: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/27(月) 21:36:06.11 ID:O7XTY3Vy0
【旅行】

 ―14時、執務室―

提督「今日も明日も明後日も~♪書類が終わらず徹夜組~♪」

コンコン

提督「はーい?」

陸奥「失礼するわね、提督」ガチャ

提督「陸奥か。どうしたんだ?」

陸奥「それがね、今日非番で外出していたじゃない?」

提督「ああ。そうだったな」

陸奥「それで、行った先のショッピングモールで、抽選会があったの。それで私も参加したら…」

提督「参加したら?」

陸奥「…一泊二日のペア温泉旅行が当たっちゃった」

提督「おお、すごいな。運の低さ第二位のお前が?おめでとう」

陸奥「それで提督、一緒に行かない?」

提督「…何で俺?長門とでもいっしょに行けばいいだろうに」

陸奥「私が行きたいからよ」

提督「えー…でもなぁ~…」

陸奥「…扶桑とか比叡とかとは一緒に行ったのに?」

提督「うっ」

陸奥「私なんて扶桑よりも運が低いって言うのに、その私が一生に一度あるかないか分からないラッキーで手に入れたこのペア温泉旅行で、

   この私があなたと一緒に行きたいって言うのに、付き合ってくれないなんて…」

提督「……分かったよ。一緒に行くよ」

陸奥「本当?」

提督「でもすぐには行けない。上層部宛の書類とか書かなきゃならんし、鎮守府の業務の引継ぎとかもしなくちゃならないから、すぐには行けないぞ?」

陸奥「それでもいいわ」

提督「よし、じゃあこの話はひとまずこれでお終いな?」

陸奥「分かったわ。それじゃあね?楽しみにしているわよ~」

パタン

提督(あれ…?俺上手いように陸奥にあしらわれていないか?)

 今さらである。


【続く】

166: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/27(月) 21:54:57.44 ID:O7XTY3Vy0
【当て字】

 ―13時、執務室―

提督「ふと思ったけど、"電"って書いて"いなずま"って読めないよな」

電「そうですか?でも電はもう慣れてしまったので、特に違和感は感じないのですけど…」

提督「でもなぁ…」カキカキ

提督「こう、"稲妻"って書いたらカッコいいと思うんだよな」

電「はわわっ、確かにカッコいいのです」

提督「だろー?」

ガチャ

夕立「話は聞いたっぽい!」

電「夕立ちゃん?」

提督(何故どいつもこいつもノックをしないのか…)

夕立「夕立、カッコいい当て字を思いついたッぽい!」カキカキ

提督&電「?」

夕立「これ!」


『友達(ゆうだち)』


提督「ただの"ともだち"じゃねぇか」

電「でも、これもいいと思うのです」

夕立「長門先輩だったら…」カキカキ

夕立「これ!」


『那牙斗(ながと)』


提督「おお…なんかロボットアニメに出てきそうだ…」

夕立「あとは、これとかこれとか!」カリカリカリカリ


『不装(ふそう)』『陣樋(じんつう)』『魂豪(こんごう)』『秘影(ひえい)』


提督「もはや一昔前の不良じゃねぇか」


【END】

168: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/27(月) 22:03:48.00 ID:O7XTY3Vy0
【大規模作戦前夜】

 ―21時、執務室―

提督「明日から、また大規模作戦だな」

第伍鎮守府提督(以下友督)『ああ、そうだなぁ』

提督「バケツの準備は?」

友督『問題ない。1000を超えている』

提督「…そうか。資材は?」

友督『各資材10万ずつ。これでもまだ不安でならないんだけどな』

提督「…良くそこまで溜められたな」

友督『いや、出撃と派手な建造を控えたくらいさ。それと資材が結構溜まる遠征に色々行かせてるからな」

提督「へぇ。それは俺もやっていたが…」

友督『ま、お互い頑張ろうぜ?』

提督「おう。何かレアな奴余ってたらこっちに寄越してくれ」

友督『はは。そんな機会があればな』

提督「じゃあ、頑張ろうぜ」

友督「ああ。じゃあな」

ガチャリ

提督「…はぁ」

金剛「ヘイ、テートク?どうしたんデスカ?」

提督「いや…。別の鎮守府の話を聞いて、己の無力さを嘆いている…」

金剛「?」


[関東第伍鎮守府の資材状況]

修復バケツ:1021、燃料:125496、弾薬:132471、鋼材:112587、ボーキサイト:102689]


[関東第参鎮守府の資材状況]

修復バケツ:501、燃料:48109、弾薬:47384、鋼材:52360、ボーキサイト:62004]


提督「…聞かなきゃよかった」


【END】

170: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/27(月) 22:13:53.26 ID:O7XTY3Vy0
【ついに】>>2レス以上続きます

 ―15時、工廠―

提督「明石、いるか?」

明石「はいはい。何でしょうか?」

提督「大型建造を頼みたいんだけど…」

明石「あー…やっぱり伊401さんですか?」

提督「ああ。そろそろいい加減に建造したいんだ」

明石「もう御免ですよ?リットリオさんとかマジェンダさんとか得体のしれない海外の艦娘が来るなんて事は」

提督「できれば、そうなりたくないと思っているけど…」

明石「そうですね。資材はどうしますか?」

提督「今回は奮発して、燃料4000、弾薬と鋼材が6000ずつ、ボーキサイトが3000、開発資材は20で頼む」

明石「いいんですか?大規模作戦前に」

提督「この程度は特に支障は出ないさ」

明石「分かりました。では、工廠妖精さん」

工廠妖精「はいはーい」

明石「これを練成炉にお願いします」

工廠妖精「よーそろー」

ガラガラ

明石「準備はいいですか?」

工廠妖精「OKでーす」

明石「それじゃ…」

工廠妖精「どーん☆」

提督(頼む頼む…来てくれ…!)

ポチッ

171: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/27(月) 22:21:01.53 ID:O7XTY3Vy0


[1号建造ドック(大型建造中):残り03:19:57]


提督「よっしゃああああああああああああああ!!!3時間20分キタ――――――――――――――――――!!」

明石「おめでとうございます、提督!」

提督「よーっし、やっと会えるぞシオイ…!」

明石(あれ…?本来シオイさんを建造するのってU-511さんがいないからそれの穴埋めの予定で、でも第伍鎮守府の人からU-511さんを譲り受けたから、

   もう建造する必要はないんじゃ…)

提督「やった、やった、やった、やった!」ピョンピョン

明石(ま、いいか…)

工廠妖精「ちょ、ちょっとお二方!大変です!」

明石「?どうしたんですか?」

提督「妖精さん、何かあったのか?」

工廠妖精「2号建造ドックに異変が!」

提督&明石「?」


[2号建造ドック(大型建造中):残り03:29:49]


提督&明石「」

工廠妖精「どうやら、シオイさんの建造と同時に勝手に始まったらしいですけど…」

提督「…なあ明石。誰か無断で大型建造をしたって可能性は?」

明石「…考えられません。誰もこの工廠に入ってきた様子はありませんし」

提督「…建造時間3時間半の大型建造艦娘なんて聞いた事ないぞ」

明石「…また、エラーですか…」

提督「…その通りだ」

工廠妖精「で、でもまあ!どうやらシオイさんの建造で使用する資材でやりくりされているみたいですし、問題ないと思います!はい!」

提督「まあ確かに、資材は減っていないけど…」

明石「はぁ…」

提督「…もう、これっきりにしてほしいな」


【続く】

193: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/29(水) 21:25:17.61 ID:5KOpMkfJ0
【オリジナル】※地文&2レス以上続きます

 ビーッ、ビーッ!

 陽も沈んだ頃、工廠に艦娘建造の終了を知らせるブザーが鳴り響いた。

提督「やっと来てくれたか…」

 提督は建造が行われていた1号建造ドックを振り返る。ブザーの音を聞いたのか、明石と工廠妖精がやってきた。

明石「やっと、来ますね」

工廠妖精「これまでは長かったですねぇ~」

提督「まったくだよ」

 提督達がそう言い合っていると、1号建造ドックの扉がゴゥン、ゴゥン、と言う音と共に開かれる。そして、その中から1人の艦娘が現れた。

 その艦娘は、紺のスクール水着の上にオレンジの襟のセーラー服を着た、褐色肌の少女だった。右肩に甲板を提げて、とことこと歩み寄ってくる。

提督達の傍まで歩み寄ると、そこで姿勢を正し、海軍式の敬礼をビシッと決める。


伊401(以下シオイ)「提督、ごきげんよう。潜特型二番艦伊401です。しおいって呼んでね」


 その挨拶を聞いた瞬間、提督の眼に涙が浮かぶ。

提督「う…うっ…」

明石「提督、うれし泣きですか…」

シオイ「え、提督なんで泣いてるんですか…?何か、しおい変な事言いましたか?」

 シオイが不安そうに聞くと、傍にいた工廠妖精がシオイに話しかける。

工廠妖精「あー、違いますよ?提督は、シオイさんが欲しくて欲しくて、何度も建造を繰り返していたんですけど、なかなか会えなくてですね…。

     やっとあなたが来てくれた事が嬉しくてたまらないんですよ」

 シオイが欲しくて、と言う言葉にシオイは顔を赤らめる。

シオイ「そうですか…。しおいが欲しくて…ですか…」

194: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/29(水) 21:33:55.14 ID:5KOpMkfJ0
 工廠妖精の言葉を聞いて、提督は立ち上がる。

提督「数えきれない資材をぉ~♪犠牲にしてきた~♪その頭上に、君がいる♪」

歌いながら。

明石「提督、気が狂って歌を歌いだしてしまいました…」

提督「はっ。すまんすまん。つい嬉しくて、ね。ともかく、シオイ。よく来てくれた。俺達は君を快く受け入れるよ」

シオイ「は、はい!お世話になります!」

 シオイは敬礼とお辞儀を同時にやろうとしてしまう。その様子がおかしくて、提督と明石、工廠妖精は吹きだしてしまった。

 だが、提督は顔を上げてもう一つの建造ドックに目を向けると、真剣な表情になる。

提督「さて、と。もう一つの問題は…」

明石「あれ、ですね…」

 明石も同じ方向を向く。2号建造ドックの残り建造時間は『00:08:32』となっている。だが、2人が問題視しているのはそこではない。

提督「3時間半の艦娘…一体誰なんだ…?」

 つい3時間ほど前に提督がシオイ建造のために大型建造をした時、2号建造ドックでも勝手に建造が始まってしまったのだ。それも、時間は3時間半。

そんな建造時間の艦娘など現在存在しない。つまり、リットリオやマジェンダのように未知の艦娘がやってくるのだ。

提督(まあ、資材が減らないって言う点はありがたいな)

195: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/29(水) 21:43:14.81 ID:5KOpMkfJ0
明石「提督、あの未知の艦娘が建造されるまでに時間がまだ少しありますから、先にシオイさんにこの鎮守府の事を教えた方が…」

提督「あ、ああ。そうだな」

 明石に言われると、提督はシオイにこの鎮守府に事についていろいろ話す。規則、編成、出撃、遠征の形態の事などだ。

提督「部屋割りはどうしようか…」

明石「呂-500ちゃんと一緒の部屋にしては?あの子は一人部屋ですし」

提督「ああ、そうするか。じゃあシオイ。呂-500と一緒の部屋で頼む。特別艦娘寮の2階だ」

シオイ「分かりました!」

提督「あ、後この鎮守府深海棲艦が普通に住んでるから。その特別艦娘寮に」

シオイ「ええっ!?」

 提督や明石にとってはもはや深海棲艦がいるのは日常なので全く違和感がないが、シオイの反応は至極まっとうなものである。

 そんな感じでシオイに鎮守府の事を教えていると、ブーッ、ブーッ!と言うブザーが聞こえる。この1号建造ドックと違う少し低めの感じのブザーは、

2号建造ドックの建造が終わったことを知らせるブザーだ。ブザーを聞いて、さっきまでは穏やかだった提督や明石、工廠妖精の顔が神妙なものになる。

提督「…来たか」

明石「…はい」

工廠「…ゴクリ」

シオイ「?」

 シオイだけは何が起きるのかわからないような顔をしている。

 やがて、鉄の扉が開かれて、中から1人の艦娘が歩み出る。

196: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/29(水) 21:57:57.76 ID:5KOpMkfJ0
 現れたのは、長く黒い髪を三つ編みでまとめた女の子。その背格好や顔立ち提督目線では高校生ぐらいで、女性的に出ている箇所が目立つ。その手足は、

すらりと細くて華奢で、服装は白を基調としたセーラー服。胸の前にはその三つ編みの黒い髪が垂れている。両手にはオレンジの手袋。茶色い瞳が、

提督をまっすぐに捉える。

 その艦娘は、海軍式の敬礼はせずに、ぺこりとお辞儀をする。そして顔を上げて挨拶をする。


宗谷「えと…南極観測船・宗谷、着任しました。よろしくお願いします…」


 その自己紹介を聞いて、提督、明石、工廠妖精の3人は目を点にした。

提督「え…?南極観測船…?」

宗谷「はい…。そうです…」

 その艦娘はおどおどとした感じで答える。

明石「…あの、初代南極観測船の宗谷、ですか?」

工廠妖精「あの…南極行って氷バキバキーって砕いて進むあの…?」

宗谷「ええ…。トラック島とかに行った事もありますけど…」

 提督と明石、そして工廠妖精はズーン、と落ち込んでしまう。

宗谷「え、あの、どうなさったんですか…?」

明石(…どうしよう)

工廠妖精(これは…)

提督(絶対に面倒な事になる…)

シオイ「宗谷さんですか~。よろしくお願いしまーす!」

宗谷「あ、あの…よろしく…」

 こうして、この鎮守府に新たな奇妙な艦娘が加わる事となった。


【END】

199: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/29(水) 22:06:02.14 ID:5KOpMkfJ0
【最悪の事態】

 ―20時、執務室―

榛名「提督、上層部から書類が届きました」

提督「ん。ご苦労さん」ガサッ

提督「…ついに始まったか。大規模作戦」

榛名「大丈夫…ですかね…」

提督「絶対に…とは言えないし…。それに、ちょっと無茶な出撃をしちまうかもしれない…」

榛名「それは…」

提督「けど安心しろ。俺は決して、お前達を沈めるような出撃はしない。そんな作戦も立てない。絶対に、だ。だから、お前達の力を貸してくれないか」

榛名「…もちろんです。榛名達は、提督のご期待に添えられるよう、全力を尽くします」

提督「ありがとう…。この作戦が終わったら、パーティでも開こう」

榛名「それは楽しそうですね…。隼鷹さんや那智さんが喜びそうです」

提督「まったくだな。さてと、海域解放報酬はっと…」チラリ

提督「」

榛名「提督?どうなさったんですか?」チラッ


『E-4"決戦!リランカ島攻略作戦"共通報酬:戦艦"Littorio(リットリオ)"』


榛名「」

提督「嘘だろ…」


【オチはあるのかも?】


210: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/30(木) 21:22:05.72 ID:KxSiqBEO0
【祝杯】

 ―18時、鎮守府への帰路―

隼鷹「いやぁ、綾波凄いねぇ。敵の大将に止めを刺して作戦完了とは」

綾波「いえ、そんな…私の力なんて…」

那智「いや、隼鷹の言う通りだ。今回のMVPはお前だ」

千歳「そうねぇ。じゃあ今夜は、綾波ちゃんの勝利を祝ってあげましょうか」

綾波「え、そんな…いいですよ。私の力なんて微々たるもので…」

隼鷹「よーっし、じゃあ帰って補給したら鳳翔さんの店行こう!」

那智「ふむ。それはいいな」

千歳「賛成~」

綾波「え、ええっ!?」


 ―19時、≪居酒屋・鳳翔≫

隼鷹「それじゃぁ~」

那智「綾波の今回の栄誉ある戦いぶりと、」

千歳「私達鎮守府の初陣の勝利を記念して―」

隼鷹&那智&千歳「かんぱーい!!」

綾波「か、かんぱ~い」


 ―数時間後―

隼鷹「ほらぁ、綾波ぃ!私のお猪口に酒が入ってないぞぉ!」

綾波「は、はいぃ~」

那智「綾波!今回の作戦でMVPを取ったからと言ってうかうかしてると―」クドクドクドクド

綾波「ええ、はい、その通りです…」

千歳「綾波ちゃぁん、こっちのグラスにビールが入ってないわよぉ~?早く注いでちょうだいよぉ~!」

綾波「ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇ…」


 ―翌朝8時、執務室―

提督「…と言う話を綾波から聞いてな。あいつ、泣きながら言ってたぞ」

隼鷹&那智&千歳「……………誠に申し訳ございませんでした。今後はこのような事がないよう精進していきます」セイザ

提督「お前らこの作戦が終了するまで、"酒"と言う単語を発するのも、酒を見るのも、飲むのも禁止な」

隼鷹&那智&千歳「!!?」


【END】

211: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/30(木) 21:32:06.16 ID:KxSiqBEO0
【マント】

 ―13時、カレー洋―

ズドォォン

木曾「ちっ…なかなか手強いな…」

吹雪「敵も強くなっていっていますからね…」

長良「うん…。重巡Flagは強いからね…」

木曾「仕方ねぇ。俺の真の力を見せてやるか」

時雨「し、真の力?」

夕立「何それ、見てみたいっぽい!」

木曾「ふっ。じゃ、見せてやるよ。この木曾様の真の力を」プチッ

木曾以外「………」ドキドキ

木曾「吹雪、これ持っててくれ」バサッ

吹雪「…マント?」

木曾「よっし、行くぞオラァ!!」ザザン

ズザザザザザザザザザザザザザザザザ

吹雪「え、すごい!」

時雨「さっきよりも動きが速い!すごい!」

長良「説明しよう!木曾さんの改二装備のマントは、自身の動きを拘束する器具でもあり、そのマントを外すとその速さは島風をも凌ぐ速さになるのだ!

   (超オリジナル設定)」

木曾「ハハハハハハ!これが俺の本当の力だ!喰らえ!」ガオォォォン

ドゴォォン

重巡リ級Flagship「オアアアアアアッ!?」撃沈

木曾「オラオラァ!雑魚共もまとめて片付けてやる!ありがたく思え!」

ズダダダダダダダダ

軽巡へ級elite「グォァッ!?」撃沈

駆逐イ級×3「アヴァッ!?」撃沈

木曾「ざっと、こんなもんか」ザザッ

吹雪「すごい…敵を1人で全滅させるなんて…」

木曾「…吹雪」

吹雪「は、はい?」

木曾「…マント返してくれ。寒い」

吹雪「……どうぞ」

木曾「ん。さんきゅ」バサッ


【END】

212: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/30(木) 21:44:31.09 ID:KxSiqBEO0
【第2回・艦娘知識試験採点⑤】

ジャンル:数学

問5.『円周率を分かる範囲で書け』


・綾波の答え 『3.1415926…』

 提督のコメント:正解です。一般レベルでは、5桁ぐらいが良いそうです。


・隼鷹の答え 『π』

 提督のコメント:それは反則です。


・大鳳の答え 『3.141592653589793238462643383279502884197169399375105820974944592307816406286208998628034825342117067982148086→』

 提督のコメント:無理してそこまで書かなくても結構です。しかしそこまで覚えているのはすごいですね…。


・龍驤の答え 『3.141592653589793238462643383279502884197169399375105820974944592307816406286208998628034825342117067982148086→』

 提督のコメント:あの文字を書かない理由が分かってしまい、切ないです。

214: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/30(木) 21:50:24.16 ID:KxSiqBEO0
【艦娘シミュレーション~その時○○だったら~『買い物』】

[ケース7]
間宮さんから夕飯の買い物を任された艦娘。一体どれくらいの時間がかかるだろうか。


≪青葉の場合≫

青葉「チラシは持っていけばいいですよね」バサッ

青葉「えっと、あれ…?玉ねぎが見つからない…あ、あった」

青葉「次はジャガイモっと…」

青葉:1時間。特に問題なく買い物を終える事ができる。



≪大和の場合≫

大和「さてと…今からあのスーパーへ行くのにはどれくらい時間がかかるでしょうか…」カチコチ

大和「えーと、次に…チラシを見て安い食品を見定めなければ…それで代金はいくらくらいかな…」バサッ

大和「スーパーの中はこのルートで回れば効率的だし…」

大和「よし、準備万端!」

結論:2時間。万全の状態で買い物に行くため、行くまでに時間がかかる。スーパーで買い物をする時間は結構短い。

215: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/30(木) 21:55:44.81 ID:KxSiqBEO0
≪金剛の場合≫

金剛「まっかせて下サーイ!」

金剛「Potato、onion、carrot…今日はcurryの日ですカネー?」ガサガサ

金剛「あ、テートクのためにcurryを作ってあげればポイントが上がるかも…?」

金剛「思い立ったがlucky dayネ!それなら提督用のcurryの材料も買わないト…」

結論:1時間半。任された買い物にかける時間は少ないのに、余計なものを買う時間がプラスされてしまう。


≪初雪の場合≫

初雪「えー、めんどくさい…」

間宮「でもね、初雪ちゃん…。お買い物してくれないと、今夜の夕飯が作れなくてね…?」

初雪「なら、吹雪か深雪に任せればいいのに…」

間宮「いやでもね…」

結論:4時間。説得するのに滅茶苦茶時間がかかる。おまけに動作が鈍い。しかし、スーパーに行ったら行ったで手早く買い物をこなしてくる。


≪比叡の場合≫

結論:そもそも食糧関係の買い物を任されない。

216: ◆aKZmxL4TCc 2015/04/30(木) 22:00:29.73 ID:KxSiqBEO0
【一日1人、キャラ紹介】

≪那智≫

妙高型重巡洋艦二番艦。艦娘No.56(改二は192)。ルールや規則をきっちり守るしっかり者。そして自分にも周りにも厳しい。大のお酒好きで、

飲む量は隼鷹と同等。酔っ払っても顔色があまり変わらない。しかし、真の酒癖は超乙女になる事。隼鷹、千歳とは飲み仲間。提督には仕事上、

厳しく接するが最終的には甘やかす。結構ネコや犬など可愛い物が好き。

好きな言葉は『群雄割拠』。

221: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/01(金) 21:15:48.13 ID:6jah6FqU0
【焦燥】

 ―14時、執務室―

加賀「作戦完了。連合艦隊が帰投しました。損傷は―」

提督「…そうか。分かった。大鳳を下がらせて瑞鶴を投入してくれ」

加賀「分かりました」

早霜「………」


 ―数十分後―

赤城「連合艦隊、出撃いたします!」

提督「頑張ってくれ。健闘を祈る!」

パタン

早霜「……ハァ」

提督「早霜?どうしたんだ?」

早霜「…大規模作戦が始まってから、空母や戦艦の方々は結構な頻度で出撃してますね」

提督「そうだな。今は連合艦隊で出撃してるから、入れ替わりに出撃しているし、この後の海域でもさらに頻度は増えるだろうな」

早霜「…それに、私より前からこの鎮守府にいる駆逐艦の子達も出撃してますね」

提督「随伴艦隊が水雷戦隊だからな。敵も強力だし、必然的に錬度の高い艦娘が出撃する事になる」

早霜「…私、何だか落ち着いてられません…」

提督「………」

早霜「皆さんが最前線に出て死ぬ気で頑張っているって言うのに、私は今秘書艦として提督の傍で書類整理をしているだけ…。同じ艦娘であっても、

   これには私も落ち着けないんです…」

提督「…確かに、まだ錬度が比較的低いお前を最前線に出すわけにはいかない。それに焦りを覚えるって事もわかる」

早霜「じゃあ…!」

提督「それでも、出撃させる事はできないよ。そんな、お前が死ぬようなリスクを背負ってまで出撃させるなんて、間違ってる」

早霜「………」

提督「今は耐えろ。そして、演習とか通常海域の出撃とかでゆっくりと錬度を上げていけばいい。そうすれば、お前も皆と一緒に最前線で活躍できるよ」

早霜「……はい」

提督「…よし、いい子だ」

早霜「…じゃあ私、ちょっと演習に行ってきます!」ダッ

提督「……まったく…。さてと、どこか演習を受け付けてる鎮守府は無いかな…」ペラペラ


【END】

222: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/01(金) 21:28:04.62 ID:6jah6FqU0
【誘惑】

 ―10時、執務室―

愛宕「提督ぅ~?疲れていませんかぁ~?」スリスリ

提督「あ、愛宕…ちょっと引っ付き過ぎだ。離れてくれ…色々ヤバい」

愛宕「またまた~、遠慮しちゃってぇ。甘えん坊さんしてもいいんですよ?」プルン

提督「!」メソラシ

愛宕「提督ぅ~?遠慮しなくていいんですよ~?」ナデナデ

提督「くぅ…!」


 ―13時、執務室―

陸奥「提督、疲れていないかしらぁ?」チラッ

提督「前かがみになるな。色々見えそうだぞ」メソラシ

陸奥「あら、別に見ちゃってもいいのよ?」ギュッ

提督「何流れるように腕に抱き付いてやがれる離れろ色々当たってるから」

陸奥「当ててるのよ♪」

提督「くぉぉ…!」


陸奥「―って感じで私達提督の事誘惑してるじゃない?」

愛宕「そうねぇ。でも彼、全然釣れないわよねぇ~」

陸奥「だから、まあ、その…何?提督って色々、溜まってるんじゃないかしら…?」

愛宕「あー…」


 ―22時、執務室前―

陸奥「これでこっそり1人でやってたら、提督を脅せ―あ、違った。弱みを握れるわよね?」

愛宕「言っている意味が何一つ変わってないわよ…?」

陸奥「それじゃぁ…」カチャ

愛宕「観察ターイm―」



提督「……………………………………………」ガンゴンガンゴンガンゴン

(無表情で机に頭を何度も打ち付けている提督の図)



陸奥&愛宕「」

提督「煩悩、消えろっ!煩悩、消えろっ!煩悩、消えろっ!」ガン!ゴン!ドゴッ!バキッ!ガスッ!ベキッ!

提督「ふぅ…。全く陸奥と愛宕め…。毎日毎日俺を誘惑しやがって…。雑念を払うために頭を何度も打ってるけど、おかげで机が凹んじまったじゃねぇか」

提督「…っていかん。また思い出しちまった…セイッ!」バキィ

提督「煩悩、消えろっ!煩悩、消えろっ!煩悩、消えろっ!」ガン!ゴン!ドゴッ!バキッ!ガスッ!ベキッ!


陸奥「……提督を誘惑するの、もうやめようかしら…」

愛宕「その方が、提督の為よね…肉体的に」

パタン


【END】

223: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/01(金) 21:41:04.19 ID:6jah6FqU0
【肩叩き】

 ―15時、執務室―

提督「…………」カリカリカリ

コンコン

提督「はい?」

港湾棲姫「失礼スルワ」ガチャ

提督「港湾か。どうしたんだ?」

港湾棲姫「肩ヲ叩イテ貰エナイカシラ…?肩ガ凝ッチャッテ…」

提督「…それくらいなら構わんけど…。他の奴らにやってもらった方が…」

港湾棲姫「コウイウノッテ、男ノ人ニヤッテ貰ウノガ良イト聞イテネ」

提督「…ま、いいけど。それより何で肩凝りに?」

港湾棲姫「……ソノ、コウ胸ガ大キイト、結構キツクテ…」

提督(よし、今の会話は忘れる事にしよう)

提督「じゃあそこ座ってー」

港湾棲姫「ウン」ストン

提督「じゃあ叩くぞー」トン、トン、トン

港湾棲姫「ン…。丁度良イ強サト速サ…。気ニ入ッタワ」

提督「まだ初めて10秒も経ってないぞ。もっと味わってからにしたらどうだ?」トン、トン、トン

港湾棲姫「デモ、コノ肩叩キ、トテモ心地ガイイワ…」

提督「そう言えば、ほっぽちゃんとかにはやって貰わなかったのか?」

港湾棲姫「…最初ハアノ子ニオ願イシタンダケドネ…」


 ―1時間前、特別艦娘寮・港湾棲姫&北方棲姫の部屋―

北方棲姫『トン、トン、トン、トン、トン、トン!』ドン、ガン、ゴン、ガン、ゴン

港湾棲姫『チョ、チョットホッポチャン…。強スギ、強スギテ肩ガ外レソウ…ゥ!』

北方棲姫『アレ?オネーチャン苦シソウ…。ヨーシ、ぱわーヲ上ゲヨウ』テレレレッテレー

港湾棲姫『チョ、待ッテ!はんまーデ叩クノハ止メテ!マジデヤメ―』

ゴォン



港湾棲姫「…他ノ皆ニモ頼ンデミタケド、大シテ変ワラナクッテ、ムシロ肩凝リガ悪化シテ…」

提督「…まあ、アイツら曲りなりにも軍艦並みの強さを持ってるからな…」


【END】

224: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/01(金) 21:46:22.81 ID:6jah6FqU0
【第2回・艦娘知識試験採点⑥】

ジャンル:地理

問6.『次の(      )に語句を入れなさい。

    ヨーロッパにある国、イギリスの正式名称は(      )です』


・霧島の答え 『グレートブリテン及び北アイルランド連合王国』

 提督のコメント:正解です。実はイギリスと言う名前は、日本にしかありません。世界では、UK(United Kingdom)と略されています。


・金剛の答え 『the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland』

 提督のコメント:まさか英語で書いてくるとは思いませんでした。ですが、スペルにミスもなく正解です。すごいですね。


・マジェンダの答え 『無駄に長い』

 提督のコメント:確かにそうですけど。

225: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/01(金) 21:50:22.19 ID:6jah6FqU0
【一日1人、キャラ紹介】

≪陸奥≫

長門型戦艦二番艦。艦娘No.2。姉の長門と同じく(?)意外としっかり者。皆の頼れるお姉さんのようなポジション。しかし三番砲塔の謎の爆発は、

トラウマ。 そのせいで、映画とかで爆発ドッカーン系のアクション映画が大の苦手。提督に対しては、誘惑するような態度や仕草を取る。だが、

なかなか釣れない。その色気のある雰囲気は、駆逐艦の子達の憧れの的。決してショタコンではない。

好きな言葉は『念には念を入れよ』。

234: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/03(日) 21:01:56.01 ID:8wr8ItDB0
【相棒】

 ―18時、カレー用リランカ島沖―

ズドォォン

蒼龍「くそ…ヲ級Flagshipやっぱり強い…!」

飛龍「そうだね…。攻撃がほとんど通らない…」

大鳳「敵機接近!距離、7000!」

蒼龍「えっ、もうすぐこっちに―」

ズダダダダダ

飛龍「きゃっ!?」

蒼龍「飛龍!」

飛龍「痛たたた…やられちゃった…」中破

蒼龍「ちっ…どうするか…ん?」

蒼龍(あの敵機…照準を飛龍に合わせてる…!?)

蒼龍「飛龍、危ないっ!」

飛龍「え―きゃ!」ドン

ズガガガガガガガ

蒼龍「キャァァァッ!」大破


 ―数時間後、入渠ドック―

蒼龍「はぁ…疲れちゃった…」

飛龍「何であの時、私を庇ったの…?」

蒼龍「…飛龍、それ聞いちゃう?」

飛龍「…仲間だから、とかそう言う理由?」

蒼龍「まぁ、そう言う理由もあるけど、まだ理由はあるよ?」

飛龍「?」

蒼龍「飛龍は私にとっても、かけがえのない存在、相棒だからただ守りたかったってだけだよ」

飛龍「蒼龍…ありがとう…」ジワッ

蒼龍「どういたしまして」ニコッ


 ―同時刻、執務室―

蒼龍:入渠時間11:08:18  修復資材:鋼材457,ボーキサイト513

飛龍:入渠時間10:24:05  修復資材:鋼材498,ボーキサイト501

提督「……はぁ…禿げそう…」


【END】

235: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/03(日) 21:14:35.60 ID:8wr8ItDB0
【ヘイ】

 ―11時、執務室―

提督「次の作戦の難易度も、丙で行こうかな…。皆に負担はかけたくないし、何より第2海域で大分バケツを使っちゃったからな…。次からは、

   無茶の無いように出撃をさせなくちゃ…」


―12時、執務室―

金剛「Hey、テートクゥ!Launchを持ってきたネー!今日のmenuはFish-and-Chipsだヨー!」

提督「…いただきます」


 ―13時、執務室―

金剛「Hey、テートクゥ!You've Got Mail!Love letterは許さないからネ!」

提督「……ありがとう」


 ―14時、執務室―

金剛「Hey、戦果Resultが挙がったヨー!」

提督「………」


 ―20時、執務室―

提督「金剛にバカにされてる…」

加賀「?なぜですか?」

提督「アイツの俺の事、"丙(ヘイ)提督"だの"丙"って…。難易度の一番低い丙作戦を選んだからって俺をチキン野郎呼ばわりかよ…」

加賀「ええと…」

提督「俺はただ…皆の負担を減らそうと思丙作戦を選んだのに…。それの何が気に食わないって言うんだよ…。そりゃあバケツ使ってすぐ出撃させたりと、

   酷い事もしたよ…。けど俺は今それを悔いている。無茶な作戦をして謝ってほしいならそう言ってほしかったけど…バカにされるのはな…」

加賀(後で金剛さんの事は叱っておきましょうか…)


【END】

236: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/03(日) 21:24:12.97 ID:8wr8ItDB0
【試験中の一コマ】

 ―10時過ぎ、講堂(艦娘知識試験中)・ビスマルクSIDE―

ビスマルク「…………」サラサラ

ビスマルク(さてと、次の問題は…)

問6.『次の(      )に語句を入れなさい。

    ヨーロッパにある国、イギリスの正式名称は(      )です』

ビスマルク(げっ…イギリスの正式名称か…。あの国やたら長くて書くのめんどくさいのよね…)

ビスマルク(…日本語はまだ書くのは難しいから、ドイツ語で書いておこう。"Vereinigtes Königreich Großbritannien und Nordirland"っと)サラサラ


 ―リットリオSIDE―

リットリオ「…………」カキカキ

リットリオ(よーっし、ここまで順調!次の問題はっと…)

問6.『次の(      )に語句を入れなさい。

    ヨーロッパにある国、イギリスの正式名称は(      )です』

リットリオ(むむっ…。あの国昔から"怖い、強い"って教えられたからなぁ…。嫌でも覚えちゃうんだよね…)

リットリオ(とりあえず書いちゃってこの記憶は忘れよう…。"Regno Unito di Gran Bretagna e Irlanda del Nord"…)カキカキ


 ―マジェンダSIDE―

マジェンダ「…………」カリカリ

マジェンダ(結構簡単な問題が多いわね…。これなら何とかなりそう…。じゃあ、次の問題は…)

問6.『次の(      )に語句を入れなさい。

    ヨーロッパにある国、イギリスの正式名称は(      )です』

マジェンダ(………………………………………………)

マジェンダ(……………"無駄に長い"、と。うん、問題ナッシング)カリカリ


 ―響SIDE―

響「…………」スラスラ

響(うん…。悪くない出来だ。よし、じゃあ、次の問題は?)

問6.『次の(      )に語句を入れなさい。

    ヨーロッパにある国、イギリスの正式名称は(      )です』

響(何だ、簡単な問題じゃないか)

響(答えは…)スラスラ


【艦娘知識試験採点に続く】

237: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/03(日) 21:29:03.02 ID:8wr8ItDB0
【第2回・艦娘知識試験採点⑥₂】

ジャンル:地理

問6.『次の(      )に語句を入れなさい。

    ヨーロッパにある国、イギリスの正式名称は(      )です』


・リットリオの答え 『Regno Unito di Gran Bretagna e Irlanda del Nord』

 提督のコメント:正解です。日本には慣れましたか?日本語が自由に書けるようになると良いですね。※ググってみたら正解でした。


・ビスマルクの答え 『Vereinigtes Königreich Großbritannien und Nordirland』

 提督のコメント:読みは分かりませんけど、何となくカッコいい響きだというのは分かります。※レーベに見てもらい、正解だと言う事が分かりました。


・響の答え 『Соединенное Королевство Великобритании и Северной Ирландии』

 提督のコメント:貴女には日本語で書いて欲しかったです。

238: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/03(日) 21:33:37.58 ID:8wr8ItDB0
【一日1人、キャラ紹介】

≪金剛≫

金剛型戦艦一番艦。艦娘No.21(改二は149)。イギリスからの帰国子女で、英語は堪能だが日本語は少し至らないところもある。提督LOVE勢の筆頭で、

提督の幸せが自分の幸せであり、提督の不幸が自分の不幸。料理の腕はいい方。戦闘の腕は戦艦勢では一二を争うほどに強力。提督への想いが暴走すると、

誰にも止められなくなる。フランスの艦娘・マジェンダは、話した数分後に吐血するくらい嫌い。

好きな言葉は『明日は明日の風が吹く』。

250: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/04(月) 21:07:33.65 ID:LrCDutA20
【旅行】>>2レス以上続きます

 ―(大規模作戦前)8時、執務室―

提督「じゃあ、鳳翔さん。行ってきますんで。俺のいない間は鎮守府の事をお願いします。まあ、一泊だけですけどね」

鳳翔「行ってらっしゃいませ。提督も、陸奥さんも、お気をつけてくださいね」ペコリ

陸奥「ありがとうね」

提督「よし、じゃあ行くぞ」

陸奥「了解っと♪」


 ―9時、道中列車内―

ガタンゴトン

提督「ふぅ…」

陸奥「おっさん臭い溜め息ね」

提督「ほっとけ。ここ最近書類ばっかり書いていたから疲れてんだよ」

陸奥「疲れてるなら着くまで寝ててもいいわよ?」

提督「お、そうか。じゃあ、着いたら起こしてくれ」

陸奥「分かったわ」

提督「それ…な…ZZZ…」コテ

陸奥「もう寝ちゃった…ふふふ…」

251: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/04(月) 21:18:46.44 ID:LrCDutA20
 ―11時、目的地駅―

提督「結構田舎だな…」

陸奥「そうね。山の中腹辺りにあるらしいから…」

提督「…旅館まではどうやって行くんだ?まさか徒歩とかだったら地獄だぞ」

陸奥「そんなわけないわよ。確か近くに送迎バスが―あ、あそこにいたわ」

提督「よし、乗ろう」


 ―12時前、旅館―

提督「今気づいたけど、あまり不幸な事に遭わないな。扶桑とかよりも運が低いのに」

陸奥「そう言えばそうね…不思議だわ…。電車が遅延したり、バスがエンストしたり、って事にならなかったから…」

提督(まさか旅館で色々不幸な目に遭うなんて事にはならないよな…)

女将「いらっしゃいませ。お待ちしておりました」

提督&陸奥「あ、こんにちは」

女将「では早速ですが、お部屋の方へお通しいたしますね」

提督「ありがとうございます」

スタスタ

提督(山の中だからか、木の葉のざわめきとかが良く聞こえるな…)

陸奥「たまには海じゃなくて山って言うのも、良いモノよね」

提督「そうだなぁ」

女将「こちらのお部屋になります」ガラッ

提督「おっ、和室か…」

陸奥「鎮守府は基本的に洋室だから、新鮮ね…」

252: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/04(月) 21:28:31.90 ID:LrCDutA20
女将「鎮守府…?もしかしてあなた方は海軍関係の方でしょうか…?」

提督「え、ああ、はい。そうですけど」

女将「私達は内陸の方ですからあまり深海棲艦というのは実際に見た事はありませんけど…貴方達が海の平和を守っているというのは噂に聞いております。

   私達の国を守って下さって、本当にありがとうございます」ペコリ

陸奥「いえいえ…。私達にできる事なんて…ほんのわずかですので…」

女将「また、ご謙遜なさって…」フフッ


 ―数時間後―

提督「どうも静かだと思ったら、ほとんど客がいないのか…」

陸奥「まあ、今はシーズンじゃないからね…」

提督「どうする?麓に降りて色々見て回るか?」

陸奥「それもいいけど…。ちょっと寝かせて…ふわぁ…」

提督「何だ眠かったのか。眠ればよかったのに」

陸奥「だって、2人揃って爆睡して乗り過ごすなんて事になりたくはなりたくなかったからね」

提督「…すまんな。じゃあ、少しの間寝てていいぞ」

陸奥「じゃあお言葉に甘えて…っと、その前に提督、ちょっといいかしら?」

提督「ん?」

陸奥「…膝枕、してくれないかしら?」

提督「えーっと、座布団は―」

陸奥「ちぇっ、釣れないわね…」

253: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/04(月) 21:37:27.37 ID:LrCDutA20
 ―19時過ぎ、部屋―

陸奥「……で、提督も寝ちゃって2人揃って寝過ぎちゃった、と」

提督「…ホントにすまん。木々のざわめきに耳を傾けていたら、うとうとしちまってそのまま…」ドゲザ

陸奥「何ロマンチックに満ちた言葉言ってるのやら…。でも、最近はこんなにゆっくり休める時間は無かったから、一杯寝れて疲れも少し取れたわね」

提督「そうかい。そりゃよかった」

陸奥「ところで、夕食ってもうできてるのかしら…?」

提督「パンフだともうできてるらしいけど…。食堂に行くか」

陸奥「そうね。丁度お腹も空いちゃったところだし」

提督「ああ、俺もだ」


 ―夕食後、廊下―

提督「やっぱり山の中だからか、山菜料理が結構あったな」

陸奥「川魚の料理もあったわね」

提督「でもま、結構美味かったよな」

陸奥「そうね。つい食べ過ぎちゃったかも…」スリスリ

提督「さてと、この旅館は温泉も目玉らしいけど」

陸奥「あら、それは楽しみね」

提督「じゃあ、少し休んだら入りに行くか」

陸奥「そうね。あ、覗いたりしたらダメよ?」

提督「はっ、今まで散々誘っているくせに今さら何言ってんだか。覗かないけど」

陸奥「………」シュン

提督「何で残念そうな顔をしやがる」

254: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/04(月) 21:44:21.21 ID:LrCDutA20
 ―数十分後、浴場前―

提督「じゃあ1時間後に部屋でな」

陸奥「ええ、それじゃ。覗きたくなったら、覗いてもお姉さんはOKなんだゾ?」

提督「下らねぇ…」

陸奥「ホント、いじり甲斐の無い提督ねぇ」

提督「提督にいじり甲斐とかを求めるんじゃない」


 ―脱衣所―

提督「………ハッ」ヌギヌギ

提督(これはまさか…比叡の時みたいに露天風呂が混浴とか言う事になってはいないだろうな…)

提督(いやいや、落ち着け落ち着け。この旅館のパンフには温泉の概要も書かれていたが、露天風呂が混浴なんて書かれてはいなかった)

提督(つまり、裸の陸奥と遭遇するなんて事にはならないはず…。ふふふ、比叡の時の二の鉄は踏みませんの事よ!)

提督「よし、うん。問題ない。どこにも混浴って言う立札は無いし、中を見る限り誰もいない。うん、問題ない。ではでは、ここの温泉をゆっくりと、

   堪能するとしますかね」

ガチャ

255: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/04(月) 21:52:11.68 ID:LrCDutA20
提督「おお…結構広―」

ギィ

陸奥「へっ?」←すっぽんぽん

提督「…え?」←腰にタオル一枚

陸奥「」

提督「」

提督(どういう…ことだ…。確かにパンフには混浴とは書かれていなかったはずなのに…どうして…?)

女将「あ、すみませんね」ヒョコッ

提督「お、女将さん…?」

女将「最近ここの温泉を混浴に改装しましてね?パンフやウェブの更新をするのを忘れちゃって…けど、お二人でゆっくり楽しんでくださいね~」ススス

提督「お、おい陸奥。聞いた通りだ。俺は悪くない。だからその握り締めている拳を緩めて風呂にでも入ろう!寒いから!」

陸奥「そ、そうね…。風呂に入りましょう。あ、こっち見ないでよ!」

提督「お、おう」

チャプン

提督「…つーか、散々俺の事を誘惑しておいて、実際に裸見られることに関してはまったく免疫ないんだな」

陸奥「し、仕方ないじゃない!男の人に裸見られるなんて…そんなの恥ずかしいし…」

提督「羞恥心の基準が狂っていないか?」

陸奥「…ふぅ。少し冷静になれたわ」

提督「でもま、少しの間不幸から解放されたんじゃないのか?」

陸奥「…そうね。確かに、ここに来るまでも来てからも、不幸な事には遭わなかったわね…」

提督「俺に裸を見られたことに関しては不幸じゃないのか」

陸奥「あっ…それも、不幸に入る…けど…」

256: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/04(月) 21:59:14.77 ID:LrCDutA20
 ―数十分後、部屋―

陸奥「ふぅ…気持ちよかったわねぇ」ホカホカ

提督(浴衣姿、結構エロイなぁ…」ホコホコ

陸奥「え…そうかしら…?///」

提督「あ、すまん!口に出てたか!」

陸奥「い、いえ…。別にいいけど…///」

ガチャ

提督「………………………」

陸奥「………………………」


提督&陸奥(部屋に布団が1つしか置かれていない…だとっ…!?)


提督「…あの女将さんの有難迷惑…違う、お気遣いによって布団が1つしか置かれていなかったのか…」

陸奥「…………」

提督「…押入れにも布団が無い…仕方ない。女将さんに言って布団をもう一組貰ってくるから、お前は先に布団に―」

陸奥「待って」ギュッ

提督「……?」

陸奥「……その、いいわよ…///」

提督(まさか…)

陸奥「私と一緒に寝ても…いいわよ…?///」ウルッ

提督(この涙目上目遣いを無視できる男がいるだろうか。いや、いないだろう。ただの1人も。多分)

提督「…寝るにはまだ早い。少し、テレビでも見ようぜ」

陸奥「う、うん…///」


 ―数時間後―

陸奥「さ、さて。いい感じの時間になったわね…///」

提督「そ、そうだな…」

陸奥「じゃ、じゃあ…。寝ましょうか…///」

提督「何度も言うが俺を誘惑しておいて、一緒に寝るくらいで何を…」

陸奥「いいから、早く入りなさいよっ!///」

提督「はいっ」

257: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/04(月) 22:06:33.32 ID:LrCDutA20
提督「…お邪魔しまーす…」ゴソゴソ

提督(背中合わせで寝よう。それなら間違いを起こさないはず…!)

陸奥「………………………」

提督「………………………」

陸奥「………………………」

提督「……すまんな、陸奥」

陸奥「え、何が?」

提督「…この旅館に来てから、寝すぎて観光できなかったり、俺に裸を見られたり、俺と一緒の布団で寝る事になったり…とにかくお前を不幸にさせて…」

陸奥「…そんな、いいのに…」

提督「……でも…」

陸奥(それに、むしろ不幸じゃなくて嬉しいって…)ボソボソ

提督「………陸奥」

陸奥「え、何?」

提督「………聞こえてんだけど///」

陸奥「あっ///」

提督「………陸奥、まさかとは思うが…お前もしかして…」

陸奥「………何で、いつも提督の事を誘惑してるんだと思う?」

提督「………俺の反応を見るのが好きだからか」

陸奥「………それもあるけど、もう1つ理由があるのよ」ゴロン

提督「…………………………」ジッ

258: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/04(月) 22:16:31.84 ID:LrCDutA20



陸奥「貴方の事が、異性として好きだからよ///」



提督「………何で俺みたいな奴の事を…」

陸奥「……最初にそう思ったのは、前の大規模作戦の時かしら…」

提督「…?」

陸奥「私が大破して、同じ艦隊の子達に抱えられて鎮守府に戻って来て、それで提督はずっと私の傍で看病をしてくれて…。それから私を傷つけた事に、

   頭を下げて懺悔して…。私なんかにここまでしてくれる貴方に、惚れちゃったのよね…///」

提督「そんな事で…」

陸奥「そんな事って、それでも私にとっては十分嬉しかった。それから、貴方と一緒に鎮守府で過ごしているうちに、ますます貴方の事が好きになった…。

   貴方を誘惑してきたのも、私に振り向かせるための事だったの…///」

提督「…そうだったのか」

陸奥「……以上が、理由よ///」

提督「………ありがとう。俺みたいな奴の事を、好きになってくれて」

陸奥「………でね、提督///」シュル

提督「!!」グルン

陸奥「あら、その先の展開もしてみたいと思わないの?///」

提督「……俺は、そう言うのは…」

陸奥「…比叡とはもうやったのに?」

提督「……あの後、俺は後悔した。そう言うのは、ちゃんとした関係にならなきゃダメだって。だから、俺はもうあの時みたいな過ちは犯さない」

陸奥「……なら、こう言うのはどうかしら?」

提督「……?」

259: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/04(月) 22:29:11.50 ID:LrCDutA20
陸奥「提督から手を出したんじゃなくって、私から手を出したんだって事にすれば、問題ないじゃない///」シュルリ

提督「なっ…な…!?///」

陸奥「私から仕掛けた事なんだから、提督は気に病む必要はないのよ?///」シュルッ、パサッ

提督「お、おい…///」

陸奥「さあ、お姉さんと刺激的な夜を過ごしましょう?」

 陸奥は提督の上に跨ると、帯を解き、着ていた浴衣も脱ぎ捨てる。その浴衣が取り払われた身体h

                  -‐‐─--
               ´           `  、
                /                   ヽ
             /       ___
.            !     - ‐艦 |\/| こ   、        \
           │ //    _ \ /    れ  、      ヽ
           ! / , -‐/. / ̄i  !  ̄ i ‐        ヽ
              〉/   / ./     〉 λi  ヽ !`丶   \      }
          / i′ /| /へ、  \ ヽ廾弋   i   ヽ  丶     i
           ! ! / リ∩      ー‐ゝ、.\ヽ |     |\   ヽ    !
.            i  i i   | |       |│  `.|    !巛 ヘ  i   /          通信エラーが発生した為、
          !  〉亅.  ∪         |│   i   入ミミミ∧ |
           ,‐| / ヽ            `´    i   γ¬ミミミ 〉|ノ 廴__      お手数ですが、ブラウザの更新を
.         ! i .!        __       .!   / ノ 巛へ/弋廴__く
         〉、y ゚。         ヽ丿         !  /- く⌒《》  入 \          お願いいたします。
         ! |ヽ `=- _,、 ___ ,、 _   -‐/ /彡彡\/ ̄ \i´
.        i  .! \! / ミ〉 .〈 \ ! !  ソ/-‐  ´  ! `、
        i  , 〈   .( ,ゝ--∧ー i乙/¨\        i   !
        ! λ \  実:ω;実´ `)   }         /   |
        乂从ヽ ヽ、 i `:;:;:;:´ 〉‐- -‐´i        //   /
           ヽ杁__ ゝ:;:;:;:;:;  i(´A`)  〈     ´ /   ノ
                   | :;:;:;:;  /ニニ二ニニl     メ´
               ノ _  ./ ! |  |  i ヘ
                 / ノl l│.  i  |.  |  i ヘ
             し.´│|.i 入 !  |  .i  i   〉
                    し   `ト ┴-‐┴ー‐ ´
                    | |     | |
                         !ー|    !ー|
                    | |     | |
                    し    し
                       ¨      ¨

261: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/04(月) 22:33:32.33 ID:LrCDutA20
 ―翌朝6時―

提督「………ハッ!」ガバッ

陸奥「あら…起きたのね…」ムクッ

提督「陸奥…本当にすまない…」

陸奥「いいのよ、別に。私は元々貴方としたいと思っていたから、それに、最初に手を出したのは私の方なんだから。前にも言ったけど、貴方は別に、

   気に病む必要はないのよ」

提督「でも、俺は…っ」

陸奥「大丈夫よ、別に。艦娘である限り子供は孕まないでしょうし(多分)」

提督「……もう、こういう事はお前とちゃんとした関係になるまでしない。それは約束する」

陸奥「うん。よろしい♪」

提督「これでいいのだろうか…」

陸奥「でも途中から、提督結構ノリノリだったけどね」ボソッ

提督「クゥッ!」


【END】

263: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/04(月) 22:45:17.96 ID:LrCDutA20
【最終兵器】

 ―(時間は戻って大規模作戦中)11時、執務室―

加賀「戦果の報告です。我が連合艦隊は、金剛、榛名が大破、飛龍が中破、大鳳が小破。随伴艦隊の損傷は、夕立が大破。以上です」

提督「…次の出撃はヒトロクマルマル(16時00分)。入渠時間が3時間以上の奴にはバケツを使ってくれ」

加賀「…わかりました」

提督「やはり…敵も後一撃で潰せるというのに…そこまで行くのに時間がかかり過ぎてるな…」

加賀「そうですね…。編成もより強固なものへと進化していっています」

提督「…もう何度も一撃大破で撤退させられているし…ここはもう最終兵器を使うしかあるまい…」

加賀「最終、兵器…?」


 ―1時間後、執務室―

間宮「提督?どうなさったんですか?」

伊良湖「私まで呼び出すなんて…何かあったんですか?」

提督「……間宮さん、伊良湖。貴女達には、例の戦意高揚アイスと最中を連合艦隊の皆に振舞ってほしい」

間宮「わ、わかりました!」

伊良湖「精一杯作りますね!」


 ―15時、≪甘味処・間宮≫―

飛龍「うーん…このアイスとっても美味しい~!」パクパク

大鳳「この最中も…こしあんがとても…」モクモク

加賀「まったく…こんなお菓子なんかで戦意を高揚させるなんて…」カチャカチャ

蒼龍「そう言いながらもちゃっかり食べてますね」


 ―16時過ぎ、カレー洋リランカ島沖―

加賀「気分が滅茶苦茶高揚してヒーハー!!」バルルルルルルル

ズドドドドドドド

装甲空母姫「ガァッ!?」←鎮守府に住んでいるけど出勤中

飛龍「ウォッシャァアアアアアアアア!!!」

ドゴォォォォォン

装甲空母姫「ウェェェァァァァァァァァ…」撃沈(したけど復活するのさ!)

大鳳「…海域制圧、ですね」


 ―同時刻、執務室―

間宮「では提督。今回の請求書です」ピラッ

提督「高ぇ……」

伊良湖「そりゃ、最高級の材料を使っていますから」


【END】

264: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/04(月) 22:54:49.33 ID:LrCDutA20
【第2回・艦娘知識試験採点⑦】

ジャンル:生物

問7.『地球上の多くの生物において遺伝情報の継承と発現を担う高分子生体物質・DNAは何の略か』


・吹雪の答え 『デオキシリボ核酸』

 提督のコメント:その通りです。構造は覚えなくとも、名称だけは覚えておくとよいでしょう。


・天龍の答え 『デキシ核酸』

 提督のコメント:溺れそうな酸ですね。


・ぷらずma…電の答え 『硫酸』

 提督のコメント:あなたはここ最近で強く頭を打ちませんでしたか?なぜ人体を構成する物質の名称を答える問題で、

          人体を溶かす物質の名称を記入したのでしょう。

265: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/04(月) 22:58:43.37 ID:LrCDutA20
【一日1人、キャラ紹介】

≪加賀≫

加賀型正規空母一番艦。艦娘No.7。いつも冷静沈着で表情を表に出さないが、ただ感情表現が苦手なだけで、本当は感情表現豊か、人一倍気が熱い。

五航戦の翔鶴と瑞鶴を毛嫌いし、赤城の事をとても信頼している。常に規律と秩序を守り、自分にも相手にも厳しい。赤城と同等もしくはそれ以上に、

大食い。その真面目さを提督に買われて、よく秘書艦を勤める事がある。加賀の満面の笑みを見た者は未だにいない。

好きな言葉は『鎧袖一触』。

280: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/05(火) 21:13:22.77 ID:IhjA5MyE0
【炭酸泉】>>2レス以上続きます

 ―17時、執務室―

加賀「報告します。本日ヒトロクフタサン(16時23分)をもって、カレー洋リランカ島沖の制圧に成功しました。それに伴い次の第3海域・ベーグル湾が、

   解放されました」

提督「おお、よくやったな!不慣れな連合艦隊で皆よく頑張ってくれた!本当にありがとう!と言うわけで、今回連合艦隊で出撃した皆には少しの間、

   ゆっくり休んでくれ」

艦娘達「おお~やったぁ~」

加賀「それと、この海域を解放した事によってこの鎮守府に配属される正規空母・葛城が、1階の応接室にて待機しております」

提督「ああ、じゃあ後でこっちに通してくれ。それと、飛龍」

飛龍「は、はい?」損傷微小

提督「すまなかったな。錬度が皆に比べてまだ足りないのに、無理に出撃させちゃって…」

飛龍「あ、いえ…別にこんなの大した事ないですけど?」

提督「いや、その錬度でよく奮戦してくれた。ありがとう。だからそのお礼と言っては何だけど、入渠ドックに特別なドックを用意してあるから、

   飛龍は終わったら第一号ドックへ行ってくれ」

飛龍「特別なドック?」

提督「よし、じゃあ加賀。報告書は明日の夜まででいいから、皆各自ゆっくり休んでくれ!損傷しているものはドックへ!第一号ドックの他にも、」

   各ドックに色々用意してあるから」

艦娘「はいっ!」

飛龍「?」


 ―数分後、入渠ドック―

蒼龍「いやー疲れちゃったねぇ…」小破

飛龍「うん、私もちょっと疲れちゃったかも…」

蒼龍「でも、提督から特別なドックを用意してくれるなんて、何だろうね?私は2号ドックって言われたけど…」

飛龍「何なんだろう、特別なドックって…」

蒼龍「じゃあ後でね~」2号ドック

飛龍「うん、それじゃあね」

大鳳「何かしら…?特別なドックって…食べ物を食べながら入れるとか?(3号ドック行き)」

夕立「それじゃ返って気持ち悪くなるっぽい…(4号ドック)」

281: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/05(火) 21:25:33.87 ID:IhjA5MyE0
 ―1号ドック―

飛龍「何があるのかなぁ?」ヌギヌギ

飛龍「じゃ、失礼しまーす」ガラッ

飛龍「?特に何も変わっていない感じが…」

飛龍「でも、入ってみないと分からないかも…」チャプ

シュワッ

飛龍「な、何コレ!?何か足から泡がいっぱい出てきた!?」

ドック妖精「それは私が説明しましょう」テケテケ

飛龍「妖精さん…これは一体…?」

ドック妖精「このドックは、炭酸泉ドックです」

飛龍「炭酸泉?」

ドック妖精「炭酸泉には、肩凝りや疲労、ストレスを和らげる効力があるんです。入渠ドックの仕組みは温泉とほぼ変わりませんから、それを利用しました」

飛龍「そ、そうなんですか…」

ドック妖精「ささ、入ってみてください。入ったら体に泡が出てきますけど、健康に悪影響は及ぼさないので、ご安心を。あまり体は動かさないように」

飛龍「は、はい」チャプン

飛龍「あ…確かに何か疲れが取れていくような…」ホワァ∼ン

ドック妖精「そうでしょう?」

[1号ドック入渠時間:残り00:23:17]

ドック妖精「あ、丁度良い時間ですね。この炭酸泉は10分から20分くらい浸かっていると、さらに効果が効くんです」

飛龍「へぇ~、そうなんですか。でも、気持ちいい~」ノビー

ドック妖精「提督さんに言われて、改造した甲斐がありました」

飛龍「ちなみに、他のドックはどんな風になってるの?」

ドック妖精「2号ドックは電気マッサージ風呂、3号ドックはジェットバスのマッサージ風呂です」

飛龍「4号ドックは?」

ドック妖精「クラゲセラピーって知ってますか?」

夕立『ぽいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!?』

飛龍「あ、はい。でも、この炭酸泉ホント気持ちいいなぁ~。もう何時間でも浸かってられそう…」


 ―数十分後―

飛龍「うにゅ~…多門丸ぅ…」グデー

ドック妖精「明石さん!飛龍さんがのぼせました!急いでタンカを!」

明石『はい、了解しました!』


【END】

283: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/05(火) 21:32:29.87 ID:IhjA5MyE0
【三姉妹】

 ―19時、執務室―

葛城「雲龍型航空母艦、三番艦、葛城よ!」

提督「俺がこの鎮守府の提督だ。よろしく頼む」

葛城「…何か、ヒョロい提督ねぇ」

提督「失礼だな。それにしても、雲龍型って事は、雲龍の妹か」

ガチャ

雲龍「あら、呼びましたか?提督?」

提督「お前地獄耳か」

雲龍「あら…あなた、まさか葛城?」

葛城「えっ…もしかして雲龍姉さん?」

雲龍「久しぶりね」ダキッ

葛城「ええ。本当ね…こんな形で出会えるなんて…」ダキッ

雲龍「分からない事があったら何でも言ってね?」

葛城「うん、分かったわ―あれ?」

雲龍「どうかしたの?」

葛城「私、雲龍型航空母艦三番艦よね?」

雲龍「そうね、私が一番艦よ」

葛城「…二番艦の天城姉さんは?」

雲龍「あ…」

葛城「ねぇ、そこのヒョロい提督。天城姉さんは?」

提督「あー…すまん」

葛城「?」

提督(言えない…前の大規模作戦で第2海域で心が折れて天城までたどり着けてないなんて言えない…)


【END】

284: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/05(火) 21:40:01.73 ID:IhjA5MyE0
【MVP】

 ―15時、執務室―

榛名「報告します。榛名率いる第一艦隊がベーグル湾より帰投しました。損傷は、隼鷹が小破、最上・木曾が軽微な損傷です。MVPは青葉でした」

提督「へぇ、青葉がMVPか。すごいな…。じゃあ榛名、報告書は後でいいから、お前も補給して来い」

榛名「はい、わかりました」


 ―十数分後、休憩室―

青葉「ふぅ…青葉、ちょっと疲れちゃいました…」

提督「青葉」

青葉「あ、司令官!どうもです!」

提督「聞いたぞ?MVPを取ったんだって?」

青葉「え、あ、あんなの偶然と運ですって!」

提督「いや、MVPが取れるのは、そいつの実力さ。つまり青葉、お前はそこまで力をつけてきたって事だよ」

青葉「そんな…いや…」テレテレ

提督「青葉、お前は本当にすごいよ。これからも頑張ってくれよ」ナデナデ

青葉「あ、どうも…///」

青葉(ナチュラルに頭を撫でてくれるなんて…)

提督「俺、青葉の事を見直したよ」

青葉「ありがとうございますね…」

提督「今までは、パパラッチとか、トラブルメーカーとか、他人のゴシップやスキャンダルでメシがウマい下衆な新聞記者とか思っていたから…」

青葉「台無しですよぅ!!」


【END】

285: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/05(火) 21:45:03.93 ID:IhjA5MyE0
【第2回・艦娘知識試験採点⑧】

ジャンル:国語

問8.『次の(     )に言葉を入れよ。

    "犬も歩けば(     )に当たる"とは、でしゃばると思わぬ災難に遭うという意味を持つことわざである』


・青葉の答え 『棒』

 提督のコメント:正解です。このように、私達も勝手に出しゃばらないように注意しましょう。


・望月の答え 『電柱』

 提督のコメント:とても現実的な答えですね。


・深雪の答え 『電』

 提督のコメント:なんて事を書くんですか。

286: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/05(火) 21:51:10.93 ID:IhjA5MyE0
【一日1人、キャラ紹介】

≪青葉≫

青葉型重巡洋艦一番艦。艦娘No.54。スキャンダルやスクープ、噂話などが大好きなマスコミ根性の艦娘。よくゴシップやスキャンダルを記事にしては、

そのネタにされた人にこっぴどく怒られる。だけどそれはもっと皆と一緒に居たいという気持ちの表れ。人の事をおちょくるのは得意だが、根が乙女な故、

自分がおちょくられるのは滅法弱い。『日刊青葉』を自費出版している。戦闘では主に記録係、イベントでは司会進行を務める事が多い。

好きな言葉は『百聞は一見に如かず』。


[日刊青葉]

第参鎮守府で青葉が自費出版している新聞。一部130円。内容は主にゴシップやスキャンダルだが、最近ではほのぼのとしたネタも取り入れるようになった。

ゴシップやスキャンダルのほとんどは、根も葉もないうわさ。

297: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/06(水) 21:19:57.92 ID:v9aMkEBG0
【風邪】

 ―10時、南西諸島海域―

皐月「さぁ皆!あともう少しだよ、頑張ろう!」

望月「ちょっと皐月、あんた張り切り過ぎ。もうちょっとゆっくりと…」

皐月「そんな事言ってる場合じゃないよ!前線に出てる皆はボク達よりもずっと頑張っているんだ。でも今ボク達にできる事と言ったら、

   こうやって遠征で資源を集めたり、帰投した先輩達を励ます事ぐらいしかできない。だったら、それを一生懸命やるべきだよ!」

望月「まぁ…そう言やーそうだけど」

皐月「でしょ?だから、がんばろー!」

望月「んじゃー、ちょこっとだけど本気出そうかなー」

夕張「ちょ、待って…速すぎぃ…」ゼーハー

文月「皐月大丈夫かな…。最近無理してる気がするけど…」


 ―翌朝8時、駆逐艦寮・皐月の部屋―

提督「完全に風邪だな…」

皐月「ごめんね…司令官…こほっ」

提督「いや、最近お前達駆逐艦達には、大規模作戦で遠征に出してばっかりで少し無理をさせちゃったようだ…。これじゃ、提督失格だな」

皐月「そんな事ないよ!」ガバッ

提督「?」

皐月「司令官はちゃんと、皆に無理のないような出撃や遠征をさせてるし、ちゃんとローテーションも組んでる。ボク達の事を大切に思ってるんでしょ?

   だったら、ボク達はもうそれだけで十分だよ。司令官は、立派な司令官だよ!」

提督「皐月…」

皐月「だから…ハッ…」

提督「ハッ?」

皐月「ハックション!!」


 ―翌朝7時、執務室―

皐月「ごめんね…司令官」

提督「いや、大丈夫だ。問題ない」

皐月「ボクのせいで風邪引くなんて…」

提督「……大規模作戦中に風邪を引くとは…これこそ提督失格じゃないか…」


【END】

298: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/06(水) 21:29:48.54 ID:v9aMkEBG0
【実話②】

 ―18時、執務室―

提督「加賀、俺の嫌いな損傷の度合いって何だと思う?」

加賀「?」

提督「中破だよ」

加賀「…なぜでしょうか」

提督「小破だったらまだ進軍する事もできるし、大破は、連合艦隊で誰かが大破したら艦隊司令部施設を使って損傷を負った艦娘を撤退させる事もできる。

   それに、大破だったらもうキッパリと諦める事ができるんだ。このまま進んだら沈んでしまうから、諦めようって」

加賀「…まあ、そうですね」

提督「けど、中破は違うんだ。まだ戦闘を行う事はできるけど、空母だったら艦載機を飛ばせない。それに、中破で進軍したら沈んでしまうという事実も、

   まだ明確になっていない。沈むか生きるかは五分五分。だから、進軍か撤退かを真剣に悩まなくっちゃならない。その葛藤が、嫌いなんだ」

加賀「……言っている意味は、何となく解りますが」

提督「ああ、つまり俺は、中破が嫌いって言う事だよ」


提督「なあ、蒼龍」


蒼龍「しょうがないじゃない!だって敵のヲ級flagship超強いんだもん!」

提督「お前には烈風に天山、天山(六○一空)、それに電探も積んだだろう!それなのになぜ中破する!」

蒼龍「それは、飛龍を庇おうとして…」

提督「何だ…そんな理由か」

蒼龍「飛龍を庇おうとしたらうっかりこけちゃってその隙をつかれて…」

提督「バカヤロー!!」


【END】

312: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/08(金) 21:10:55.42 ID:3zKciZhS0
【不眠症】

 ―(1年前)10時、執務室―

神通「軽巡洋艦・神通です…。どうか、よろしくお願いします」

提督「ああ、よろしく。よく来てくれたね」


 ―23時、軽巡洋艦寮・川内&神通の部屋―

川内「やったー!夜だー!夜戦だぁ!FOOOOOOOOOOOO!!」ドッタンバッタン

神通「川内姉さん、声を荒げないでください!他の方々に迷惑がかかります~!」


 ―数日後9時、執務室―

提督「それで、そんな目の下に隈ができてるのか…」

神通「ええ…。さすがにあそこまで騒々しいと、おちおち眠る事もできません…」

提督「そうだなぁ…じゃあ、今夜は俺の部屋で寝るか?」

神通「えっ」


 ―22時、提督の私室―

神通(結局来てしまいました…)←浴衣のような寝間着

提督「この部屋ならあまり寮からの声も聞こえないし、ゆっくり眠れるぞ」

神通「あの…ありがとうございます」

提督「このベット使っていいから」

神通「えと…本当にいいんですか…?」

提督「構わんよ、別に」

神通「えと…では、失礼します」コソコソ

神通(あ…提督の匂いがする…少し気持ち良いかも…)スンスン

提督「まぁ、すぐに寝れないだろうから、何か話でも―」

神通「スゥ…スゥ…」

提督「って、もう寝ちゃったか…。よっぽど眠かったんだな…」

神通「…て…とく…」スースー

提督「…………さて」

提督(俺、どこで寝よう…)

※結局執務室のソファで寝ました。


【END】

313: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/08(金) 21:23:07.13 ID:3zKciZhS0
>>307のネタを借りて、>>288を消化します。

【オリョクル】

 ―(現在)11時、執務室―

提督「すまんゴーヤ!前言った"オリョールクルージング"に行ってきてくれないか!」ペコリ

ゴーヤ「え~!?てーとく、前にゴーヤ達をオリョクルなんかに行かせないって言ってたでち!」

提督「しかし、大規模作戦中で、第4海域までにもう燃料も鋼材も1万弱消費しちまったんだ!普通の遠征じゃ稼ぎきれないし、お前達潜水艦の子達に、

   オリョール海で資材を集めてきて欲しいんだ。この大規模作戦を成功させるために、お前達の力を借りたいんだ、頼む!!」

ゴーヤ「むぅ~…。ちゃんとご褒美は弾むでちよ?」

提督「って言う事は、行ってきてくれるのか?」

ゴーヤ「テートクの懇願なら仕方ないでち。このゴーヤとその他潜水艦娘、てーとくのためにオリョール海へ行ってくるでち!」

提督「ありがとうな!ご褒美はうんと弾んでやる!編成はゴーヤが旗艦、他はイムヤ、はっちゃん、イク、シオイ、ろーちゃんで行こう」

ゴーヤ「了解でち!」

提督「出撃は明日のヒトマルマルマル(10時00分)で頼むぞ」


 ―翌日13時、執務室―

ゴーヤ「てーとく、艦隊が戻ったよ」

提督「お疲れ様。オリョクルどうだった?」

ゴーヤ「すっごく楽しかったでち!オリョール海は快適な気候だったから、また行ってみたいでち!」

提督「……一応、ブラック鎮守府扱いされるのはごめんだから、少し控える事にするよ」

ゴーヤ「え~…」


【END】

314: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/08(金) 21:38:09.08 ID:3zKciZhS0
【VS港湾水鬼】

 ―10時、カレー洋リランカ島沖―

赤城「皆さん、もうすぐ敵艦隊中枢部です。気を引き締めましょう」

夕立「うん!敵のボスなんて、ぽいぽいぽーい!」

時雨「夕立、もっとわかりやすい表現をだね…」

蒼龍「最初に攻撃するのはそっちの水雷艦隊だから、できるだけ敵を倒しておいてね?」

金剛「善処するデース!」

大鳳(何か…胸騒ぎがするわ…)

陸奥「私も主砲で、イチコロかしら?」

赤城「艦載機より入電!敵艦隊、1時の方向、距離8000!敵艦隊はこちらへ接近してくる模様!」

全員「!!」

榛名「敵艦見ゆ!」


港湾水鬼「ハルノイクサ……ハジメテミルカ……」


全員(怖ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!)

蒼龍「なっ、何なのあのメンチ切ったような顔は!」

飛龍「あんな恐ろしい顔の敵艦、今まで見た事も無いよ!!」

夕立「怖い…怖いッぽい…」

金剛「(無言で十字を切る)」スッ、スッ

赤城「と、とにかく敵がどれだけヤク○みたいな顔をしていても、敵に変わりはありません!全艦、第四警戒航行序列!」

全員「了解!」

ザザザザ

飛龍「大鳳何してるの!早く陣形を揃えて―」

大鳳「…………うぅ…大きい」サスサス

飛龍「あっ(察し)」


【続く】

315: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/08(金) 21:49:02.47 ID:3zKciZhS0
【VS港湾水鬼②】

 ―10時過ぎ、カレー洋リランカ島沖―

港湾水鬼「ククク…ドンナジンケイニナロウト、ワタシノテキデハナイ…」

全員「!」ゾクッ

金剛「先攻は私デース!全砲門、fire!」ドォォン

ドゴォ

戦艦ル級「ウォォァァァァァ…」大破

青葉「索敵も砲撃も雷撃も、青葉にお任せーっ!」ズドォン

バゴッ

護衛要塞「ビャアアアアアアア…」撃沈


 ―数分後―

神通「雷撃戦終了!駆逐イ級後期型2隻撃沈、護衛要塞1機撃沈、戦艦ル級大破、護衛要塞及び港湾棲鬼は健在です!機動部隊の皆さん、残りの昼戦は、

   よろしくお願いします!」小破

陸奥「オッケー!じゃあ、全砲門開け!」ガオォォン

ズゴシャァン

港湾水鬼「!」損傷軽微

陸奥「よっし!」

港湾水鬼「……イコクノチ、イコクノウミ…」

陸奥「?」


港湾水鬼「…サミシイナァ」ウルッ


全員(かわえええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!)

陸奥「なっ、何なのよ!あの意味深で涙目なセリフは!」

蒼龍「そんなヤンキーみたいな表情でそんなセリフ言われたら胸にときめいちゃうじゃないの!」

大鳳「くっ…卑怯なり港湾水鬼…」

港湾水鬼「スキアリ!」ドドドドド

ゴォォン

榛名「きゃっ!?」中破

港湾水鬼「スコシハヤルノカ、タノシイナァ…」ニタァァ

赤城「えげつない…」

衣笠「同情を誘い、隙をついて攻撃するか…結構いい戦略ね…」

陸奥「感心してないでこっちの護衛をしてちょうだいよ!」


【続く】

318: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/08(金) 22:10:23.49 ID:3zKciZhS0
【VS港湾水鬼③】

 ―数時間前、執務室―

提督『港湾水鬼との戦いは一筋縄じゃいかないだろう。恐らく夜戦にもつれ込む事になる』

金剛『Night Battleデスか…』

提督『連合艦隊で出撃すると、夜戦ができるのは随伴艦隊で、なおかつ大破していない奴だ。お前は随伴艦隊の主力艦。くれぐれも攻撃する前に大破して、

   夜戦に参加できないなんて事にはなるなよ』

金剛『分かったデース!』


 ―現在、執務室―


赤城「昼戦終了…。敵艦隊は港湾水鬼以外撃沈。あとはアレを倒すだけ…。しかしアレは、時間をおいて復活するようですから、一番最適なのは撃沈です。

   悪くても損壊までは追い込みましょう。随伴艦隊の旗艦・神通さん、よろしいですか?」

神通「分かりました。やります」

赤城「では、随伴艦隊の皆さん、お願いします!」

随伴艦隊「了解!」

金剛「これで私が港湾水鬼を倒せば、戦果もUpするし、テートクのheartをキャッチする事もできマース!」


 ―我レ、夜戦ニ突入ス!―

神通「油断しましたね…自発装填済みです。はぁっ!」バシュシュ

ガオォォン

港湾水鬼「チッ…」混乱

金剛(他の皆がヤツを損壊まで追い込めば、私の主砲でヤツを葬る事ができマス…。皆さん、頑張って下さいネ!)

港湾水鬼「オマエヲサキニタオシタホウガヨサソウダナ」ドゴォォォン

金剛「What!?」

ズドォォォン

金剛「Shit!」大破


 ―翌日19時(2回目の夜戦)―

港湾水鬼「オラァッ!」損壊ドゴォ

金剛「Ouch!」大破


 ―翌日20時(3回目の夜戦)―

港湾棲姫「ソイヤッ!」混乱ズドォ

金剛「Oh No!」大破


 ―21時、執務室―

提督「何でアイツ主力の金剛ばっかり狙うんだよ…おかげでちっともダメージを与えられない…」

吹雪「この際金剛さんを旗艦にすれば…?」

提督「……やってみるか」


 ―翌日18時30分(4回目の夜戦)―

金剛「全砲門、fire!」ズガァァン

港湾水鬼「グアアアアアアアッ!?」撃破

金剛「ヤリマシタ!」

※これを5回ほど繰り返して、港湾水鬼に勝利する事ができました。


【続く】

 

320: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/08(金) 22:26:14.66 ID:3zKciZhS0
【VS港湾水鬼④】

 ―20時、執務室―

赤城「提督、連合艦隊帰還しました」

提督「おう、お疲れさん。報告は後日でいいから、損傷を負った奴は入渠ドックに行かせて疲労を抜いてくれ。それと、今回の作戦に参加してくれた皆には、

   しばしの間休暇を与えよう。各自、ゆっくり休んでくれ」

赤城「ありがとうございます。それと、出撃で見つけた子と、海域解放報酬の艦娘が応接室に待機しておりますので」

提督「…アイツが来ちまったか…。まあ、そいつらは後で迎えに行くとして、1つ質問があるんだが」

赤城「はい?」

提督「……なんでそこに港湾水鬼がいるんだよ!!」

港湾水鬼「?」


 ―数時間前、カレー洋リランカ島沖―

港湾水鬼「ハナ…サクら…?…綺麗なもの…ね…」破壊

神通「お、終わった…。やっと倒しましたね…」

大鳳「強敵でしたね…」中破

飛龍「にしても、あんなに怖い顔の敵艦なんて、ホントに見た事ないね」小破

蒼龍「あ、でもウチにいる港湾棲姫さんも結構怒ると怖いらしいよ?」

榛名「そう言えば、装甲空母姫さん大丈夫でしょうか…。第2海域でぼっこぼこにしちゃいましたけど…」

陸奥「あら、あの人なら昨日の夜に帰投して、『皆呪ってやるんだから!』って愚痴垂れてたみたいだけど?」

青葉「うわ…ホントに呪われそう…」


港湾水鬼「貴方達の鎮守府には、港湾さんや装甲空母姫さんもいるの!?」ザバァ


全員「うわあああああああああああああ!!!出たあああああああああああああああああああ!!!」


 ―現在、執務室―

赤城「どうやら、一人ぼっちで寂しくて、知っている仲間がいるこの鎮守府に来たかったらしいです」

提督「だからって、連れてくる事は無いだろう…」

港湾水鬼「大丈夫よ。私の艤装は破壊されちゃって使い物にならないし、港湾さんたちにも会いたくて一緒に暮らしたかったから…。それに今の私には、

     もう戦う意思ないわよ?」

提督「どうだか…」

港湾水鬼「なら、見張りでもつければいいじゃないの」

提督「もちろんそうさせてもらう。しばらくの間、お前の様子を監視させてもらい、特に異常がなければこの鎮守府で暮らしても構わん」

港湾水鬼「ふふっ。なかなか話の分かる提督じゃない」

提督「それにもう、港湾棲姫やレ級、ほっぽちゃんも引き取ってるから、大して変わらないしな…」


【END】

322: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/08(金) 22:38:21.77 ID:3zKciZhS0
【Littorio】

 ―20時30分、執務室―

コンコン

比叡『提督、今回の作戦の報酬の艦娘を連れてきました』

提督「…ご苦労。通してくれ」

比叡『分かりました。では、入ってください』

??『ハイ』

ガチャ

提督「…………………来たか」


Littorio「Vittorio Veneto級戦艦2番艦・リットリオです。火力と速度には自信があるの。よろしくお願いしますね」


提督「…よろしく。俺がこの鎮守府の提督だ。よろしく頼む」

Littorio「はい」ビシッ

吹雪「何か、ウチのリットリオさんとは少し違いますね…」

Littorio「?どういう事ですか?」

提督「あー…実はな……」

カクカクシカジカ

提督「って事なんだ。この鎮守府には、君とは別にもう一人リットリオって言う艦娘がいるんだ」

Littorio「そうなんですか…。では、同じ名前の艦娘が二人いると言うのは少々不便ではないでしょうか…」

吹雪「あのー、そこで提案何ですけど…」

提督&Littorio「?」

吹雪「ええと、そっちのLittorioさんはどうやら、改造をすると名前がItalia(イタリア)に変わるみたいです」

提督「U-511と呂-500みたいな感じか」

吹雪「はい。だから、こっちのLittorioさんの事は、イタリアさんと呼ぶのはどうでしょうか?」

提督「俺は別に構わないけど…Littorioはどうなんだ?」

Littorio「私も別に…問題はありません…」

提督「よし、じゃあキミの名前はLittorioからItaliaに変更って事で」

Littorio改めItalia(以下イタリア)「はい、私はイタリアです。改めて、よろしくお願いします」

提督「これで、なんとかなったのか…?」

吹雪「ええ。存在に関する事は何一つ解決していませんけど、名前の事は解決しました」

提督「…もう、全くの別艦娘って事で済ますかな…?」

吹雪「それが良いかもしれませんね…」

イタリア「あの…この鎮守府には深海棲艦が住み着いているんですか…?確かレ級さんとやらが寮の方へ歩いて行ってましたけど…」

提督「うん」

イタリア「ええ~…」


【END】

323: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/08(金) 22:47:59.43 ID:3zKciZhS0
【一日1人、キャラ紹介】

≪赤城≫

赤城型正規空母一番艦。艦娘No.6。艦載機運用能力は鎮守府屈指で、戦闘分析能力などは秀でているが、損傷を負う度に長時間の入渠と大量の補給を要す。

それゆえ、いつもは怠けているイメージがある。超がつくほどの大食いで、鎮守府の食費は彼女のせいで色々ギリギリ。最近では厨房からギンバイをしたり、

出撃していないのにボーキサイトを勝手に食べるぐらいに意地汚くなった。根は大らかで優しい。時々ミッドウェーの悪夢にうなされる。

好きな言葉は『油断大敵』。嫌いな言葉は『慢心』『誘爆』。

330: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/09(土) 21:40:22.87 ID:BpS25Q7C0
【改造空母】

 ―10時、空母寮・飛鷹&隼鷹の部屋―

隼鷹「じゃあ飛鷹、行ってくるわ」

飛鷹「行ってらっしゃい」

パタン

飛鷹「ハァ…また隼鷹は特別海域出撃か…」

飛鷹「私の方が姉で、積める艦載機の数も一緒なのに…なんで…」トクトク

飛鷹「まぁ、隼鷹はもう一回改造ができるみたいだし、早く錬度を上げようって言うのがあの男の理由なんだろうけど…」

飛鷹「って…知らない間にグラスにお酒が…」

飛鷹「ま、この後も出撃はなさそうだし、飲んでも平気よね…」ゴクッ

飛鷹「でも、私も艦娘の1人。それも商船から改造された空母…。空母から改造されてまで戦ったって言うのに、大事な作戦で使ってくれないんじゃ、

   何か寂しいなぁ…」グビグビ

飛鷹「って言うか…戦果を挙げてあの男に褒められたいって言うのもあるんだけど…」トクトク

飛鷹「はぁ…私の方が姉なのに…」グビッ


 ―20時、執務室―

提督「えー、隼鷹が大破したので、代わりに飛鷹を投入しようと考えたけど…」

飛鷹「うぅ……飲み過ぎて頭痛い…」ズキズキ

提督「……祥鳳、行けるか?」

祥鳳「お任せ下さい」ペコリ

飛鷹「私の方が隼鷹よりも姉なんだぞー!私を使えー!」

提督「お前はまず酔いを醒ませ」


【END】

331: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/09(土) 21:55:00.32 ID:BpS25Q7C0
【脇役】

 ―13時、執務室―

伊勢「第一艦隊、出撃します!」

提督「頑張ってくれ、戦果を期待している!」

パタン

提督「ふぅ…頼む、頑張ってくれよ…」

コンコン

提督「はい?」

五月雨「失礼します、提督。昨日の遠征の報告書の提出に来ました!」ガチャ

提督「ああ、ご苦労さん。確認するよ」

五月雨「お願いします!」

提督「………」パラパラ

五月雨「………」ドキドキ

提督「…うん、良し。ありがとうな」

五月雨「あ、ありがとうございます!では、失礼しますね」

提督「……五月雨は、皆と違うんだな」

五月雨「へ?」

提督「大抵の駆逐艦達は皆、"特別海域に出撃させて!"って懇願してくるんだよ。最近、駆逐艦の子達はあまり出撃させずに遠征ばかりだから…。でも、

   五月雨も遠征に行ってる事が多いのにそういう愚痴は言わないんだなって」

五月雨「……そりゃあ確かに、私だって前線で皆さんと一緒に戦いたいって思いますけど…」

提督「……やっぱり」

五月雨「でも、今の私には皆さんと肩を並べるほどの力は無いって事です…。でしたら、今は私のできる範囲でできる事をしようと思っただけです。

    ですから、今はこうやって遠征で誰かの役に立つことがベストだと気付いたんです。だから私は、今こうやって遠征をしているだけで十分です」

提督「…………」

五月雨「そして、いつか皆さんと一緒に前線で戦いたいです!」ピカーッ

提督(くそっ…眩しすぎるぞッ…!)


【END】

333: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/09(土) 22:09:23.50 ID:BpS25Q7C0
【ラジオ】

 ―23時、執務室―

提督「…まだ時間もかかりそうだな…この書類片付けるのに…」

提督「ラジオでも聞くか…」ポチ

~♪

提督「おっ、いい曲だな…」カリカリ

ラジオ『以上、ラジオネーム"みそづけ"さんからのリクエストでした』

提督(そう言えばラジオネームとかって、いつも変な感じの名前が多いよな…。まあ、それを聞くのも面白いけどな)カリカリ

ラジオ『続きましては、ラジオネーム"まな板"さんからのリクエストです』

提督「………ん?」ピクッ

ラジオ『曲名は、"胸いっぱいの愛を"です』

提督(何か…違和感を感じる…)

~♪

ラジオ『以上、"まな板"さんからのリクエスト、"胸いっぱいの愛を"でした』

提督(…………気のせいだよな)カリカリ

ラジオ『続いて、ラジオネーム"飢えた狼"さんからのリクエスト"―』

提督「!?」ガタッ

ラジオ『曲名は"指輪"です。それでは、どうぞ』

提督(足柄ああああああああああ!?)


【続く】

344: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/10(日) 21:41:30.62 ID:xZ2Gq4Aa0
【トラック】

 ―12時過ぎ、食堂―

五十鈴「ハァ…」

由良「五十鈴姉さん、どうしたの?」

五十鈴「ああ、由良か…。ちょっと、悩みがあってね…」

由良「悩み?」

五十鈴「ええ、それは―」

夕立「あ、トラック先輩、一緒にご飯食べよー!」

五十鈴「駆逐艦の子達が私の事をトラックって言ってくる事よなんつったコラァ!」

イク「わー、トラック先輩が怒ったの~!」

由良「……走れ~♪いすゞのトラック~♪」

五十鈴「由良!アンタもなの!?」


 ―数日後、執務室前―

五十鈴「まったく、他人の事を"トラック"だの"いすゞ"だのって…ホントムカつくわね…」コンコン

五十鈴「提督、失礼するわよ。昨日の遠征の報告書を―」ガチャ


提督「トン、トン、トン、トン、ヒノの2トン♪」トントン

港湾棲姫「…アノ、ソノ歌ハ何?」

提督「んー?最近流行りの歌。何か肩たたきのリズムにはもってこいだったから。不満だった?」

港湾棲姫「イエ、別ニ。確カニ気持チ良イシ、りずむモイイ感ジ…」

提督「じゃ、続けるぞ。トン、トン、トン、トン、ヒノの2トン♪」トントン


五十鈴「…………」ワナワナ

提督「あ、五十鈴か。ごめん、何か用か?」

五十鈴「そこは"いすゞのトラック"でしょうがあああああああああ!!!」

提督「はぁ!?」


【提督「俺は別に日野のスポンサーでもいすゞのスポンサーでもないぞ?」  五十鈴「知ってるわよ!」】

345: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/10(日) 21:49:29.35 ID:xZ2Gq4Aa0
【第2回・艦娘知識試験採点⑨】

ジャンル:日本史

問9.『幕末の譜代大名で日米修好通商条約に調印した井伊直弼は、強権を持って国内の反抗勢力を粛清した(安政の大獄)が、それらの反動を受けて、

    井伊直弼は暗殺された。この、井伊直弼が暗殺された事件の事を何と言うか』


・利根の答え 『桜田門外の変』

 提督のコメント:その通りです。この事件の名前は他にも、"桜田事変"や"桜田義挙"とも呼ばれています。


・比叡の答え 『井伊直弼殺人事件』

 提督のコメント:土曜夜9時からやっているサスペンスドラマみたいな名前ですね。


・天龍の答え 『大切なのは過去じゃない。これから俺達が作る未来だ』

 提督のコメント:現代も十分大切です。

347: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/10(日) 22:00:02.23 ID:xZ2Gq4Aa0
【ラジオ②】

 ―23時、執務室―

提督「………あのラジオ番組が気になって仕方ない…」カチッ

~♪

提督「ほう、ロック調の曲か」カリカリ

ラジオ『はい、以上"常夏"さんからのリクエスト、"太陽"でした」

提督「ふむ、"太陽"って曲か。覚えとこ…」メモメモ

ラジオ『続きましては、ラジオネーム"レイ"さんからのリクエストです』

提督「…レイ?何か、ウチの鎮守府でそんなあだ名をつけそうな奴はいないし…」

ラジオ『リクエスト曲は、"残酷な天使のテーゼ"です』

提督「……"残酷な天使のテーゼ"…"エヴァ○ゲリオン"…"レイ"…あっ」

~♪

ラジオ『以上、"レイ"さんからのリクエストでした』

提督(あいつ、ああいう曲知ってるんだな…)カリカリ

ラジオ『続きましては、ラジオネーム"メロンパンナちゃん"さんからのリクエストです』

提督「…何か、想像できる気がする…」カキカキ

ラジオ『曲名は、"いままでのあらすじ"です。聞いた事の無いタイトルの曲ですが、どんな曲なのでしょうか』

提督「やめろ!その曲は夜にラジオで流すような曲じゃない!!」


 ―翌朝9時、執務室―

提督「……お前、もうあのラジオでリクエストするな」

夕張「えっ!?何で私がリクエストしたの知ってるの!?」

提督「曲のチョイスで分かるわ」


【続く】

361: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/11(月) 21:13:03.09 ID:QUXeyrW80
【航空戦艦~伊勢編~】

 ―数か月前、執務室―

提督「なぁ、伊勢」

伊勢「何?提督」←まだ戦艦

提督「伊勢って一定の錬度になると、航空戦艦に改造できるんだな」

伊勢「航空戦艦?」

提督「どうやら、艦載機的なものを飛ばせるようになるらしいけど…」

伊勢「ちょっ、それってもしかして、私も加賀や赤城みたいに天山とか流星とか飛ばせるようになるって事!?何それ、最高じゃない!」

提督「んん…?ああ…まあ、そうらしい…俺も詳しくは知らないけど…」

伊勢「よっしゃー!やる気出てきたぁ!じゃあ提督!出撃か演習させて!」

提督「ええ~…今資材がちょっとカツカツでな…もう少し待ってくれないか?」

伊勢「ちぇー…」


 ―数週間後、執務室―

伊勢「提督!どうやら私、改造可能レベルになったみたいだよ!」

提督「お、そうか?じゃあ、工廠へ行って改造してくると良い。資材もまだ余ってるからな」

伊勢「よーっし!これで私も、晴れて空母勢の仲間入り、最強艦娘の誕生だぞー!」


 ―数時間後―

伊勢「提督の嘘つき!天山も彗星も載せられないじゃない!載せれるのはこの瑞雲とか言ったしょぼいのだけ!何が最強艦娘だよぉ!」

提督「お前から言い出したんだろうが…」


【END】

363: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/11(月) 21:25:42.42 ID:QUXeyrW80
【航空戦艦~日向編~】

 ―数か月前、執務室―

提督「日向、どうやらお前も、姉の伊勢と同じように一定以上の錬度になると航空戦艦へ改造できるらしい」

日向「航空戦艦か…瑞雲とか言うのが飛ばせるようになる、だったか」←まだ戦艦

提督「よく知ってるな」

日向「伊勢が部屋で、未だに愚痴っているんだ。『彗星が欲しい』だの、『烈風を飛ばしたい』だのと」

提督「…まあ、それは置いといて。日向の錬度も、改造できる錬度に達したらしい」

日向「……つまり、この私を航空戦艦へ改造すると?」

提督「……嫌か?」

日向「…正直ね、私はこの主砲と装備が気に入っているんだ。だが航空戦艦になると、この装備を手放して世界が違うように見えてしまうんじゃないか、

   と思ってね」

提督「……なら、改造を見送って―」

日向「提督、今はそんな事を言っている場合じゃないんだろう?」

提督「……ああ、俺達の鎮守府は他の鎮守府に比べて少し劣っている。だから、少しでも戦力を拡充するために、日向の戦力を強化しようと…」

日向「なら、構わないよ。それに、航空戦艦になるのは私も少し楽しみなんだ。何も航空戦艦にはなりたくないって事じゃないさ」

提督「……済まない。せめて、今の日向の装備は取っておいて、改造後にまた装備させてあげるよ」

日向「ありがとう。じゃあ、工廠へ行ってくる」ツー

提督「……日向、お前…」

日向「さようなら、戦艦の私……」グスッ

提督「日向、本当にすまない…」ウルッ


 ―改造から数日後、執務室―

日向「提督、航空戦艦って素晴らしいな…!艦載機を飛ばした時の快感が何とも言えない…!そして艦載機と協力して弾着観測射撃を決めた時なんて、

   それはもう…!」キラキラ

提督「」

日向「もうただの戦艦の時代は終わった…!これからは、航空戦艦の時代なのだな!」キラキラ

提督「……俺の同情を返せ」


【END】

366: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/11(月) 21:36:34.23 ID:QUXeyrW80
【VS泊地水鬼】

 ―時は戻って現在10時、執務室―

提督「いよいよ、特別海域の中枢部へと近づいていきた。次は第5海域・アンズ環礁沖だ」

赤城「ここまで苦戦してきたというのに、まだ中枢部じゃないんですね…」

提督「ああ。だが、これまでにそこへ出撃した提督達の情報をもとに、新たに編成を考えた。どうやら、羅針盤に惑わされない編成の組み方があるらしい」

赤城「新たな編成ですか…」

提督「今の編成案は、伊勢、川内、吹雪、金剛、陸奥、大鳳だ。川内と吹雪を組み込む事で、羅針盤に惑わされなくなるらしい。まったく羅針盤の妖精は、

   未知そのものだよ」

赤城「それはともかく、その編成で大丈夫でしょうか…」

提督「一応、全員には電探と主砲を積ませる。そして、次の海域ボスは一筋縄じゃいかないだろう。対夜戦のための装備も積ませる予定だ」

赤城「分かりました」

提督「じゃあ赤城、さっき言った艦娘を招集してくれ」

赤城「了解です」


 ―1時間後―

提督「じゃあ、行ってきてくれ。皆の無事を祈ってる」

伊勢「はい、了解です!これより第一艦隊、出撃します!」

パタン

提督「……しかし、どうも嫌な予感がする…」

赤城「?」


【続く】

370: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/11(月) 21:52:22.00 ID:QUXeyrW80
【VS泊地水鬼②】

 ―14時、アンズ環礁沖中枢部付近―

伊勢「よし…。何とか中枢部近くまで来たけど、損傷は平気?」

川内「こっちは何とか大丈夫。吹雪も、問題ないみたい」

大鳳「ちょっと、被弾してしまいましたが、支障はありません」

陸奥「ええ。こっちも大丈夫よ」

伊勢「よーっし、じゃあ中枢部へ突入するよ!」

伊勢以外「ハイ!」


 ―数分後、アンズ環礁沖中枢部付近―


泊地水鬼「モウ…トベナイノ……トベナイノヨ……ワカル?…ネェ」


艦隊「!!?」ゾクッ

陸奥(何…この、不気味な感じ…)

大鳳(今までのどの敵艦よりも、怖い…)

川内(……アイツ、絶対強い)

吹雪(油断したら、ヤバいですね…)

金剛「臆する暇があるなら、攻撃デース!」ガォン

ドゴォォォ

泊地水鬼「ッ!!」

金剛「Yeah!!」

泊地水鬼「……フフ…」

艦隊「?」


泊地水鬼「フフ……イタイ……イタイワ……ウフフフフフ……」ニタァァァァ


艦隊「!!!!」ゾワッ

伊勢「う、うわあああああああああああああ!!!!」ズドドドドドド

ドゴォオオオオオオ

護衛要塞「グハッ!?」撃沈

吹雪「伊勢先輩、冷静になってください!」

川内「でも、あれは…いやああああああああああ!!!」ガガガガガガガガ

ズドドドドドド

戦艦ル級Flagship「!!」大破

大鳳「くっ…うまく艦載機がコントロールできない…」

陸奥(皆、泊地水鬼の言動で動揺してしまってる…)


泊地水鬼「ダカラ……ナンドキテモ……オナジナノヨ……!」ビュンビュン


陸奥「マズイ…!艦載機接近!各員対空姿勢―」

伊勢「いやっ、いやぁ!やめてええええええええええええええええ!!!」ドドドドド

大鳳「れ、烈風で何とかします!」バルルル

陸奥「ちょっと、伊勢!対空砲を撃っても無駄よ!それと大鳳!烈風じゃ対処できない数!」

ドオオオオオオオオオオオオオン


【続く】

373: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/11(月) 22:05:35.14 ID:QUXeyrW80
【VS泊地水鬼③】

 ―数時間後、執務室―

赤城「……異常が、陸奥からの報告です」

提督「…精神攻撃を伴って攻撃してくる奴か…こりゃまた厄介だな…」

赤城「第一艦隊は全員大破。各員に高速修復剤を使用しましたが、メンタル面での回復には時間がかかります。そして、仮にメンタル面が回復したとしても、

   また泊地水鬼と遭遇してしまえば同じ事に…。おそらく、あの編成での出撃は今後不可能かと…」

提督「…確かにな…」

提督(…他にもこの海域の進路固定編成の案はいくつか出ているが、最上型は最上以外のレベリングが少し不十分。鳥海と龍驤とを組む編成案も出ているが、

   龍驤は搭載できる艦載機の数は少ない…。蒼龍・飛龍・赤城を編成する方法もあるが、泊地水鬼との戦いで夜戦は避けられない…。この編成だと、

   夜戦要因が減ってしまう…こうなったら…)

提督「……進路固定編成を組むのは諦めよう。この鎮守府の最大戦力をもって、泊地水鬼を叩く。それと、決戦支援任務もやらせよう」

赤城「…わかりました。編成は?」

提督「第一艦隊編成は長門、加賀、ビスマルク、霧島、日向、そして赤城、お前に出てもらいたい。決戦支援任務には、時雨、夕立、飛龍、蒼龍、比叡、

   榛名だ。燃料と弾薬は惜しいが、仕方ない」

赤城「…私を、ですか」

提督「泊地水鬼は精神に訴えてくるタイプの敵艦だ。なら、精神面がタフな艦娘を出撃させようと考えたわけだ。赤城、お前はミッドウェーの悪夢を体験し、

   それから慢心しないように精神を鍛えてきたんだろう?だから、お前を起用したんだ。それと任務艦隊は、あまり泊地水鬼と接近する事はないから、

   火力に自信がある艦娘を起用する」

赤城「……了解です。では、第一艦隊及び支援艦隊のメンバーを連れてきます」

提督「…すまない」


 ―1時間後―

長門「フン。精神攻撃か。そんなモノに臆するビッグ7ではないわ!」

提督「そうだ。奴との戦いでは、その強固な意志が重要になってくる。皆も、敵の言動に惑わされないようにしてくれ。無事を祈る!!」

第一艦隊&支援艦隊「了解!」ビシィ


【続く】

375: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/11(月) 22:19:53.02 ID:QUXeyrW80
【VS泊地水鬼④】

 ―16時、アンズ環礁沖中枢部―

長門「提督から三式弾を託されたが…」

加賀「それは泊地水鬼との戦いで重要になってくる装備。強固なメンタルを持つあなたを信じて、提督はあなたに託した。気を付けなさいね」

長門「当然じゃないか。この私はどこかの大飯ぐらいのように慢心して沈んだりはせん!」

赤城「もう、長門さんたら…。私はもう慢心なんてしませんよ」

ビスマルク「…それって、ジャパニーズシボーフラg―」

霧島「言ってはなりません!」バシッ

ビスマルク「モガモガ」

日向(いつもはあっけらかんとしている伊勢の精神が壊れるほどの敵…一体どんな奴なのか…)

長門「むっ、敵艦見ゆ!距離、9000!」

艦隊「!!」


泊地水鬼「モウ…トベナイノ……トベナイノヨ……ワカル?…ネェ」


艦隊「!!?」ゾクッ

長門「…なるほど、確かに不気味だな」

日向「……ああ。あれほどの悪意を感じる敵艦は見た事が無い…」

加賀「…臆するのは無しよ。提督は私達を信じてここへ送り出してきた。その信頼を裏切るようなマネをしてはならないわ」

赤城「ええ。その通りです。まずは陣形を整えましょう」

ビスマルク「あら?向こうからの砲撃って…」

霧島「あれが支援艦隊です。海域中枢部の艦隊と戦う際に支援射撃をしてくれます」


 ―第一艦隊より数百m離れた場所―

時雨「さあ皆、支援射撃を始めよう!」

夕立「わかったっぽい!」

蒼龍「でも、何か第一艦隊の皆怖気づいてる気が…」

飛龍「それでも、私達はやるべきことをやるわよ!」

比叡「お姉様の仇、取ってやるんだから!」

榛名「支援射撃、開始!」

ズドドドドドドドガガガガガガガガ!!!!


 ―第一艦隊側―

ドォォォォォォォォン

護衛要塞2機「グォォッ!?」撃沈

戦艦ル級Flagship「オアアッ!?」大破

泊地水鬼「ク…ッ!」混乱

長門「ホォ…これは壮観だな」

加賀「これで、敵側の攻撃要因はほぼ無力化。あとは補給艦2隻と、泊地水鬼。それと死にぞこないの戦艦ル級。これなら―」


泊地水鬼「フフ……イタイ……イタイワ……ウフフフフフ……」ニタァァァァ


艦隊「!!!」ドックン


【続く】

376: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/11(月) 22:29:29.61 ID:QUXeyrW80
【VS泊地水鬼⑤】

 ―17時過ぎ、アンズ環礁沖中枢部―

長門「ハァッ!!」ズドォォ

ガオォォン

泊地水鬼「チッ…!」損害

長門「霧島!加賀と赤城の様子はどうだ!」

霧島「損傷が激しすぎます…。これでは、艦載機を飛ばす事はできませんね…」

赤城「…慢心しないって、誓ったはずなのに…」大破

加賀「すみません、提督…。ご期待に添えられずに…」大破

ビスマルク「けど、もうすぐ日没よ。もうあっちの艦隊には泊地水鬼しかいない。今夜戦で攻撃できるのは、長門と霧島と私だけじゃない。日向は、

      大破しちゃったけど…」

日向「……すまない…。敵の言動に惑わされてしまった…」

長門「だが、夜戦に持ち込まないと奴を破壊する事ができん。夜戦をするべきだ」

霧島「そうですね…。あちらの夜戦要員は1人だけですが、こちらは3人。十分かと」

長門「よし、夜戦を始めるぞ!」


 ―我、夜戦ニ突入ス!―

長門「先手必勝!ハァァァァァァッ!!!」ドゴォォォォォォォォォォ

泊地水鬼「グアアアアアッ!!」損壊

長門「ふむ、まあこんなものか」

ビスマルク「やるわね。流石は世界のビッグ7じゃない」

霧島「ビスマルクさん、危ない!」

ビスマルク「へっ―」


泊地水鬼「ダカラ……ナンドキテモ……オナジナノヨ……!」ドガァァァァ


ビスマルク「ぎ……っ!?」大破


霧島「あのビスマルクさんが一撃で大破…?いえ、日向さんもそうだったけど、泊地水鬼の火力は、私達の想定を大きく超えている…」

長門「何をぶつくさ言っている!霧島、アイツを仕留めろ!」

霧島「は、ハイッ!」ズダダダダダダダダダダ

泊地水鬼「ガアアアアアアアアア……」破壊

霧島「ハァ…ハァ…」

長門「よし、やっと破壊したか…」

霧島「ええ。しかし、これは…」

長門「そうとう苦戦するぞ…」


【続く】

377: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/11(月) 22:39:42.81 ID:QUXeyrW80
【VS泊地水鬼⑥】>>2レス以上続きます

 ―数回出撃後19時、アンズ環礁沖中枢部―

泊地水鬼「………グ…ク…」損壊

長門「これで、終わりか……」

赤城「ええ…。これで仕留めないと…。もう我々の精神も持たないかと…」

加賀(流石に、何度も出撃をしてヤツと対面すると、精神もただでは済まない…これ以上やつの精神攻撃を喰らうと、私でも精神が崩壊する…)

泊地水鬼「………ヒュー…ヒュー…」

ビスマルク「…虫の息、ね」

長門「…ああ」

泊地水鬼「……ソラ…ホシゾラ…」

長門「……終わりだ、泊地水鬼。全砲門、開け!!」ドドドドドドド



泊地水鬼「………」ウルッ



艦隊「!!」

ズガァァァァァァァァン

泊地水鬼「マタ……アノソラニ……アァ……綺麗……大きな翼……!(完全破壊)」ゴポポポポ

赤城「……敵艦破壊、確認」

加賀「……アンズ環礁沖、解放」

長門「…我々の勝利だ…。だが…」

日向(長門の攻撃を受ける直前、あの泊地水鬼、少女のような泣き顔をしたが…)

ビスマルク「さってと、じゃあ帰りましょうか」

長門「待て」

ビスマルク「何よ」

長門「…霧島、無線封鎖を解除し、鎮守府の提督とつなげてくれ」

霧島「は、ハイッ!」

ビスマルク「何をする気なの?」

霧島「繋がりました!」

長門「ご苦労。提督、聞こえるか。こちらは第一艦隊旗艦・長門だ」

提督『こちら、第参鎮守府提督。どうしたんだ?』

長門「本日ヒトキューヒトサン(19時13分)をもって、泊地水鬼の完全破壊に成功。アンズ環礁沖を解放した」

提督『そうか、ご苦労だった。ありがとう。じゃあ早速鎮守府に戻って―』

長門「その前に、頼みが1つある」

提督『何だ?』

378: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/11(月) 22:44:57.67 ID:QUXeyrW80
長門「大至急、こちらに潜水艦を最低3隻急行させてくれ」

提督『…だれか曳航でもするのか』

長門「ああ」

提督『……分かった。そちらにイムヤ、ゴーヤ、イクを行かせる』

長門「協力に感謝する」プツッ

ビスマルク「……長門、アンタまさか…」

長門「…そのまさかだよ」ニヤリ


 ―水中―

ゴポポポポ

泊地水鬼(沈む…どこまでも…)

泊地水鬼(もう、届かない…海面……見えない、空…)

泊地水鬼(でも、もういいか……)

泊地水鬼(…さよなら……)

ガバッ!ガシッ!

泊地水鬼(な、何!?)

泊地水鬼(誰かが、私の腕を掴んで―!?)

??「―――!」

??「――?―――」

泊地水鬼(ダメだ…聞こえない…意識が…切れて…)


【続く】

379: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/11(月) 22:51:15.45 ID:QUXeyrW80
【VS泊地水鬼】>>2レス以上続きます

 ―23時、医務室―

泊地水鬼「…はっ!!」ガバッ

泊地水鬼「………ここは?」キョロキョロ

提督「気が付いたか」

泊地水鬼「……お前は…?」

提督「俺は提督。この鎮守府の提督だ」

泊地水鬼「…鎮守府と言う事は、お前は海軍の男か」

提督「ああ。その通りだ」

泊地水鬼「…私は、お前達の捕虜になったというわけか」

提督「…少し違う」

泊地水鬼「?」

提督「…お前をここに連れてきたのは、俺達の意志だ」

泊地水鬼「……どういう事だ?」

提督「ぶっちゃけ、俺はお前達を救ってやりたいんだよ」

泊地水鬼「………お前達を散々苦しめた私を救いたいだと?冗談もほどほどにするべきだな」

提督「確かに、俺達の艦隊はお前に滅茶苦茶苦しめられた。一部の艦娘の精神が崩壊するまでに、な」

泊地水鬼「なら……」

提督「だが、お前があの時みたいに精神攻撃をしてくると言う事は、お前も何かに苦しんでいると言う事じゃないのか?」

泊地水鬼「……!」

提督「じゃなきゃ、お前の一挙一動のせいで精神崩壊なんて事にはならない。お前も、何かを抱えているんじゃないのか?」

泊地水鬼「…………」

提督「…………」

380: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/11(月) 22:59:52.54 ID:QUXeyrW80
泊地水鬼「……その通りだよ」

提督「…………」

泊地水鬼「詳しくは言えないがな。私の心には、大きな傷がつけられている。そしてその傷がついたわけを思い出すと、わけがわからなくなってしまって、

     周りを巻き込んでしまうんだ。そしていつしか、私は敬遠されるようになった」

提督「…………」

泊地水鬼「私は、深海でも独りだった。この、心の傷を癒したい。治したい。そう思っているんだが、なかなか治らないんだ…だから、周りに……」

提督「………ならさ」

泊地水鬼「……?」

提督「……俺達と一緒に暮らさないか?」

泊地水鬼「………どういう理屈だ」

提督「お前の心に着いた傷の治し方なんて、俺達は知らない。けど、皆とっ書に暮らす事で何かが変わるかもしれない。ここには、深海棲艦達もいる」

泊地水鬼「おい、どういう事だそれは」

提督「詳しくは言えないんだが―」

コンコン

ヲ級「提督、いる?」

泊地水鬼「!?」

提督「ヲ級か、何か用か」

ヲ級「ちょっとね―って、そこにいるのは新しい深海棲艦?」

提督「ああ、ウチで暮らす事になった」

泊地水鬼「おい、何を勝手に!」

ヲ級「へー、そうなんだ。知ってるかもしれないけど、私は空母ヲ級。よろしくね」

泊地水鬼「……泊地水鬼だ」

提督「泊地水鬼、ここの暮らしは深海よりもずっといい。こんなヲ級がここに馴染んでいるくらいなんだから。鎮守府の皆も、お前を迎えてくれるよ」

提督(まあ、精神崩壊しかけた艦娘の奴らはどうかは知らないけど)

泊地水鬼「………まあ、少しの間考えさせてくれ」

 この時泊地水鬼は、既に『ここでの暮らしもいいかもしれない』と考えていた。


【END】

390: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/12(火) 21:47:42.30 ID:8iJDRTqA0
【航空戦艦~扶桑~】

 ―数か月前、執務室―

扶桑「航空戦艦…ですか?」

提督「ああ、伊勢や日向と同じように、お前も一定の錬度を積めば航空戦艦になれるようだ」

扶桑「…もしかして、艦攻や艦爆が積めるように?」

提督「いや、少し違う。航空戦艦と言っても、飛ばせるのは一部の艦載機だけだ。空母みたいにポンポン艦載機を飛ばせるわけじゃないんだ」

扶桑「そう、ですか…」

提督「でも、多分扶桑の火力や装甲もずっと強化されるだろう。改造してみないか?そしたら、何か変わるかもしれないぞ?」

扶桑「…そうですね。提督のお役に立てるように、改造をしようと思います。そのためにはまず、その錬度になるように鍛錬を積みますね」

提督「ああ、頑張ってくれ」


 ―数日後、執務室―

扶桑「提督…どうやら、改造できる錬度になったようです…」

提督「よっし。じゃあ、工廠へ行って改造してくると良い」

扶桑「はい…」


 ―数時間後、執務室―

扶桑「…♪」

提督「ど、どうしたんだ?」

扶桑「…世界が変わった気分です♪」

提督「そうか…。そんなに変われたのか…よかったよ」

扶桑「…運が、2ケタに…!」

提督「そっちかい!」


【END】

391: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/12(火) 21:56:38.85 ID:8iJDRTqA0
【航空戦艦~山城~】

 ―数か月前、執務室―

山城「改造、ですか」

提督「そう。伊勢や日向、そして扶桑と同じように一部の艦載機を飛ばせる航空戦艦になれるんだ」

山城「お姉様も、改造したんですか!?」ズイッ

提督「あ、ああ。扶桑は、世界が違ったように見えるって言ってたぞ」

山城「なら私も改造します!まずは改造可能な錬度になれるように、演習や出撃を頑張りますね!」

提督「お、おう…」

提督(こんなに生き生きとした山城初めて見た…)


 ―数日後、執務室―

提督「おい山城。お前も改造可能な錬度に―」

山城「なったんですか!なら改造しましょう!さあ、さあ!」

提督「落ち着けって、工廠へ行って来い」

山城「はいっ!」


 ―数時間後、執務室―

山城「……はぁ」

提督「…どうしたんだ?せっかく念願の改造ができたって言うのに、随分としょぼくれて」

山城「…確かに、扶桑姉さまの言う通り、世界が変わったように見えます。強くなったって感覚もあります。ただ…」

提督「ただ?」

山城「改造して戦力が大幅に改造されたと同時に、こんな提督に戦力として貢献しているという事実に直面して、がっかりしてしまって…」フフッ

提督「苦笑するような話の内容だったかコノヤロー」


【END】

393: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/12(火) 22:06:11.62 ID:8iJDRTqA0
【対空番長】

 ―(現在)15時、執務室―

提督「どうだ、改造した気分は」

摩耶「最高だね!自分が強くなったって実感がある!」

提督「対空値が結構高いな。数値は秋月には劣るけど、それでも結構高い」

摩耶「なー?対空番長とでも呼んでくれ」

提督「じゃあ対空番長・摩耶様。その力を試すのも兼ねて、ベーグル湾へ行ってきてくれないか?」

摩耶「ああ?なんでだよ」

提督「補給艦を撃沈しろって言う任務があるんだ。その改造された力を試すのもかねて、行ってきてくれ。頼む」

摩耶「ちっ。しゃーねーな。じゃ、行ってくるぜ」


 ―16時過ぎ、ベーグル湾―

摩耶「よっしゃ、また撃沈!」

隼鷹「おお~すごい火力だね」

摩耶「だろ~?」ニヤニヤ

潜水ヨ級「イマダ!」バシュッ

ドガァッ

摩耶「ああっ!?」中破

隼鷹「あ」


 ―数時間後、入渠ドック―

摩耶「……まさか、潜水艦が出てくるとはなぁ…」

提督「重巡は潜水艦には弱いんだよなぁ…。重巡にも、対潜装備を積む事ができればいいのに…」

摩耶「………」


 ―数時間後、工廠―

明石「え?対潜装備を積みたい?」

摩耶「頼む!明石さんの技術ならできるだろ!?」

明石「いや、でもですね…。そう言う事をしてしまうと、上層部から色々と言われてしまうんですよ…」

摩耶「そこを何とか!頼むっ!」

明石(一体何が彼女をここまで突き動かしているのか…)

摩耶「なぁ、頼むよ!なあ。なあ!」


【END】

395: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/12(火) 22:20:21.83 ID:8iJDRTqA0
【得意料理】

 ―17時、戦艦寮・簡易厨房―

金剛「GHAAAAAAK…」

榛名「お姉様、大丈夫ですか?」

霧島「比叡お姉様の料理、まだ大丈夫なレベルにはなりませんね…」

比叡「むー…どうしてでしょうか…。金剛お姉様や榛名と霧島が見てくれているのに、どうして…」

金剛「ケド、最初の頃よりはずっとマシな出来になっていマス…今は若干armやlegが痺れる程度ネ…」

霧島「私の計測でも、油の量や炒める時間は問題ないのに…どうして…?」

榛名「もう、諦めてみたら…?」

比叡「イヤです!なんとしても、皆さんを笑顔にできるような料理を作れるようになりたいです!」

金剛「比叡…」

ガチャ

提督「よーっす。何してるんだ?」

榛名「あ、提督。比叡お姉様の料理の特訓を…」

提督「……出来はどうなんだ?」

霧島「お姉様曰く、最初の頃よりは大分マシになったそうです」

提督「そうか…。ちなみに、どんな料理を試してみたんだ?」

比叡「えっと、カレーにラーメンに、野菜炒め、魚の煮物…」

金剛「あとは、今作ったカツですね」

提督「……いっそ、油とかを使わない、ただ煮込むだけの鍋とかやってみたらどうだ?」

比叡「…そう言えば、鍋類はまだやった事がありませんね」

榛名「じゃあ、最後に作ってみます?」

霧島「そうですね。これでも上達しなければ、もう比叡お姉様の料理の腕が上がる可能性は存在しないと言う事で」

提督「ああ。じゃあ、早速やってみてくれ。比叡」

比叡「は、はい!」


 ―数十分後―

比叡「できました!」

提督「…見た目は美味そうだけど」

金剛「まだ分からないデース」

榛名「そうですね。外見に惑わされてはなりません」

霧島「問題は中身、です。では―」

全員「いただきます!!」

パクッ

全員「……………………………………」


全員「美味しい!!!」ブワッ


金剛「比叡、こんな美味しい鍋は初めてデス!」

榛名「榛名、感激です!」

霧島「これは…すごい出来です!」

提督「比叡、よくやったな…!」

比叡「は、ハイ!ありがとうございます!」


【END】

396: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/12(火) 22:29:25.75 ID:8iJDRTqA0
【新たな仲間】※>>380の続き

 ―朝8時、講堂―

提督「―と言うわけで、新しく仲間に加わった泊地水鬼だ」

泊地水鬼「……よろしく」ペコリ

ざわ…ざわ…

泊地水鬼(…やはり、私みたいな凶悪な深海棲艦はこの鎮守府には迎えられないか…)

天龍「何だ、また深海棲艦かよ。これで何人目だ?」

泊地水鬼「…え」

長門「何にせよ、我々の新しい仲間だ。快く迎えようじゃないか!」

泊地水鬼「えっ…えっ…」

赤城「さあ、これであなたも私達の仲間入りです。お互い、仲良く楽しくやっていきましょう」

泊地水鬼「…って、私の精神攻撃で疲労した艦娘は―」

川内「あー、仲間になるのか。それじゃ、今から心を鍛えないとね」

吹雪「はい!すぐに泊地水鬼さんと仲良くなれるように、頑張りますね!」

泊地水鬼「………これは」

提督「これが、ウチの鎮守府だよ。皆、敵の艦隊を救いたいって言う気持ちを持ってる。ここに新しく仲間入りしたお前の事なんて誰も嫌ったりしないさ。

   現に、前の海域でやってきた港湾水鬼なんてもうこの鎮守府に馴染んでやがるし」

泊地水鬼「………そうか」ウルッ

提督「そうだ」

泊地水鬼「……ありがとう、提督」ダキッ

提督「…お礼なら、お前を受け入れてくれたこの鎮守府の奴らにってやれ」


ぷらz…電「…何だか、魚雷を撃ちたくなってきたのです」

響「Бросать(ブラセッツ:やめろ)、電!」


【END】

398: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/12(火) 22:33:05.25 ID:8iJDRTqA0
【一日1人、キャラ紹介】

≪泊地水鬼≫

深海棲艦の1人。艦種は敵泊地。その身に纏う暗いオーラと、不気味な言動から艦娘達の精神をすり減らしてくる。火力、装甲、対空はトップクラスの値。

自らが発する言葉や表情は、精神攻撃となって艦娘の心を砕く。深海棲艦になる前の経歴は不明だが、恐らくとてつもない闇を抱えている。提督の説得で、

今は悪意が浄化されて第参鎮守府で暮らすようになった。本人曰く、『昔は私も明るかった』らしい。

好きな言葉は『一寸先は闇』。
 
409: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/13(水) 21:43:28.32 ID:oLzIYeqL0
【台風】

 ―16時、執務室―

提督「えー、我が鎮守府の近海に台風が接近している。通過するのは夜中と言う事なので、今日は夜間遠征を中止にする」

艦娘「了解です!」

提督「しかし、明日の朝には台風はもう通り過ぎていると言う事なので、今夜出発予定だった艦隊は明日の朝に出発する事になる。準備はしておくように」

艦娘「はい!」

神通「…………」


 ―22時、軽巡洋艦寮・川内&神通の部屋―

川内「あーあ、台風のせいで外に出れず夜戦もできないなんて、ついてないなー」

神通「そ、そうですね…」

川内「……神通、さっきからずっと布団にくるまってるけど、もしかして台風が怖―」

神通「な、何を言うんですか。私は華の二水戦旗艦。その私が台風が怖くて震えているなんてそんな―」

ビシャビシャビシャッ

神通「ひゃぁっ!」ビクッ

川内「おお。雨も強くなってきて風とのコラボで窓にすごい打ち付けられてるね」

神通「そそそそうですねねねねね…」ガタブルガタブル

川内「……神通、やっぱり―」

神通「怖くありませんとも。ええ、怖くありませんとも。艦娘ともあろうものが台風が怖いなんて事はありませんって―」

ブツッ

川内「あっ、停電?」

神通「いやあああああ!!!探照灯!探照灯照射ー!!」ペカペカペカー

川内「ぐああああああっ!!目がぁ!目がぁぁぁぁ!!!」


 ―翌朝8時、執務室―

提督「……まさか、真面目で鬼教官なお前が台風怖いなんて」

神通「…二水戦旗艦ともあろうものが…すみません」

提督「で、神通と川内は寝不足で出撃不可、と」

神通「…台風嫌いを克服したいです」

提督「そう何度も台風は来てほしくないがな」


【END】

410: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/13(水) 21:53:22.34 ID:oLzIYeqL0
【天災】※>>395の続き。2レス以上続きます。

 ―翌日17時、食堂近く―

比叡「フンフンフーン♪」

比叡(鍋料理を作ったら、司令に褒められちゃった♪嬉しいなぁ♪)

比叡「……ん?」

磯風「む、むむむ…」

比叡「磯風、どうかしたんですか?」

磯風「比叡先輩か…。いや、カレーを作っていたんだが、どうも作り方が未だにわからなくて…」

比叡「カレーですか…ちょっと私も―」

比叡(…いえ。昨日の一件で私の料理の腕は本当は一級と言う事が判明されました。今の私なら、カレーなんてお茶の子さいさいなはずです!)

比叡「わっかりました!私が手伝いましょう!」

磯風「本当か!助かる!」

比叡「任せてください。私は料理の天才ですから!」


 ―19時、食堂―

比叡&磯風「さあ、召し上がれ!」

全員「…………………………………………………………………………」

411: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/13(水) 22:01:01.21 ID:oLzIYeqL0




カレーのようなもの「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨




リットリオ「天にまします我が神よ…」ブツブツ

大和「…もっと、長生きしたかったなぁ…」ボタボタボタ

ビスマルク「これは、カレー?なのかしら…。とてもおかしな色をしてるけど…ジャパニーズカレーは分からないわね…」

提督「……俺、このカレーを完食しきったら結婚するんだ」

吹雪「死亡フラグですそれ!」

マジェンダ「皆、何をそんなにびくついてるのよ。私だってこんなカレー食べたって問題な―」パクッ

ドサッ

マジェンダ「」ビクンビクン

提督「マジェンダアアアアアアア!!!」

天龍「なんてこった…。鉄の意志と鋼の胃袋を持ったマジェンダすらあのザマとは…」

提督「……こうなったら、覚悟を決めるしかないぞ」

榛名「……ええ。妹たるもの、姉の作った料理は責任を取って処理する義務があります!」

霧島「覚悟はできました。後は、実行するだけです」

金剛「Yes。真に比叡のSisterならバ、完食するのがSisterの威厳と言うものネ」

提督「よっし、皆!行くぞ!」

全員「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

全員(私/俺達は生きるぞッ!!明日の朝日を拝むためにっッッ!!!)

全員「いただきますッ!!!」

パクッ


 それから丸一日、この鎮守府から物音はしなくなった。



【END】

412: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/13(水) 22:09:43.13 ID:oLzIYeqL0
【一日1人、キャラ紹介】

≪比叡≫

金剛型戦艦二番艦。艦娘No.22(改二は150)。自他共に認めるほどの重度のシスコン。しかしそれは姉として好きなだけで、本当は提督の事が好き。

普段はあっけらかんとした性格だが本当はナイーブで、深海棲艦のようになってしまうのではと不安になっている。しかし提督のおかげで少し楽になった。

得意料理は鍋物(すき焼き含む)。しかしそれ以外の料理に関しては壊滅的なクオリティ。海沿いの旅館で提督と一線を越えた関係を持ってしまう。

好きな言葉は『愛してその醜を忘る』。

421: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/14(木) 21:27:55.68 ID:C1TW0Los0
【喧嘩】※>>21の続きっぽい

 ―16時、空母寮・休憩室―

瑞鶴「加賀さん!」バァン

加賀「あら、どうしたのかしら。ターキーお嬢さん」

瑞鶴「ターキー言うなっ!そんな事より、寮の共用冷蔵庫に入れておいた、私の"数量限定・間宮饅頭"食べたの加賀さんでしょ!」

加賀「心外ね。どこにそんな証拠があるって言うの?」

瑞鶴「今アンタの目の前にある饅頭の包装が証拠よ!名前も書いてあったのに!」

加賀「……うっかりしました。私とした事が、食べた後に美味しかった饅頭の余韻を浸りたいなんて事を考えなければ…」

瑞鶴「へー…私の饅頭食べた事に対しての謝罪は一切ないって事…ふーん。へー」

加賀「五航戦の貴女なんかに、間宮さんの限定饅頭はもったいないわ」

瑞鶴「言ってくれるじゃないのこの焼き鳥おばさん!」

加賀「演習場へ行きましょう。その口を閉じさせます」ガタッ

瑞鶴「上等よ!」


 ―翌日17時、空母寮・休憩室―

加賀「……瑞鶴」ゴゴゴゴゴ

瑞鶴「あら、何かしら」

加賀「冷蔵庫にしまってあった、私の"季節限定・伊良湖の草餅"食べたの貴女でしょう?」

瑞鶴「証拠は?」

加賀「……貴女の口元についている餡、何かしら?」

瑞鶴「……一応言っておくけど、同じような事を最初にやったのはアンタの方で―」

加賀「食べたのね?」

瑞鶴「ええ」

加賀「勝負しましょう。完全に叩き潰してあげます」

瑞鶴「後で吠え面かいても知らないわよ?」


 ―20時、執務室―

瑞鶴「加賀さんと仲良くなりたいのに…どうして…あんな事を…」

提督「お前が悪い」

翔鶴「加賀さんも悪いけど瑞鶴も悪い」


【続く】

423: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/14(木) 21:36:06.70 ID:C1TW0Los0
【邂逅】>>2レス以上続きます

 ―14時、鎮守府廊下―

イタリア「えっと…会議室は…」

ドンッ

イタリア「キャッ」ドサッ

??「だ、大丈夫?」

イタリア「え、ええ。大丈夫」

??「そっか、よかった~」

イタリア「あの、貴女は?」

リットリオ「あ、私はリットリオ!よろしくね」

イタリア「リ、リットリオ?」

リットリオ「そうだけど?」

イタリア(この人が…私と同じ"リットリオ"…?何か私よりぽわぽわしてる感じが…)

リットリオ「ところで貴女は?初めて見るけど…」

イタリア「わ、私の名前はリットリオ―」

リットリオ「…え」

イタリア「あっ、しまった―」

リットリオ「貴女も、"リットリオ"…?」

イタリア「あ、いえ、その…」

イタリア(しまった…私の名前は"イタリア"って事になってるのに、つい本当の名前で―)

424: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/14(木) 21:45:51.42 ID:C1TW0Los0
リットリオ「へー、貴女もリットリオなんだ!」

イタリア「え?」

リットリオ「面白いね!私と同じ艦娘がいるなんて!ドッペルゲンガー?」

イタリア「い、いえ…ドッペルゲンガーとは少し違うような…」

リットリオ「そっかー…」

イタリア「それと、私と貴女がは同じ"リットリオ"。同じ名前だと判別がつかなくなっちゃうと思うんです…。そこで、私は改造後に名前が変わるから、

     その改造後の新しい名前・イタリアの名を、提督から頂いたんです。だから私の事は、"イタリア"と呼んでくれますか?」

リットリオ「分かったよ、イタリア!」

イタリア(この人は私と違ってあっけらかんとしているような…)

リットリオ「でもよかった!この鎮守府にはイタリアの艦娘が1人しかいないから、心細かったけど、2人目が来てくれてだいぶ楽になったよ!」

イタリア「そ、そう…」

リットリオ「分からないことがあったら何でも聞いていいからね?私の方がちょこっと先輩だから!」

イタリア「え、ええ。よろしく…」

リットリオ「……それにしても…」ジー

イタリア「?」ポヨーン

リットリオ(…私より胸が大きいなんて…っ!)


【END】

425: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/14(木) 22:00:15.61 ID:C1TW0Los0
【撤退】>>2レス以上続きます。

>>1の鎮守府事情が少々反映されています。ご了承ください。

 ―朝7時、講堂―

提督「えー、今日は皆にまず重要な話がある」

艦娘「………」


提督「我が関東第参鎮守府は、昨日フタヒトサンマル(21時30分)をもって、現在発令されている大規模作戦・第十一号作戦から撤退する事を決定した」


ざわ…ざわ…

伊勢「どうして…っ、私達あんなに頑張って、第5海域まで解放する事が出来たって言うのに!」

日向「伊勢、落ち着け」

提督「…確かに、皆第5海域までよく頑張ってくれた。その頑張りは、俺が一番分かっている。けど、問題は別にあるんだ」

長門「別だと?」

提督「一つ目は、過度の出撃による資材の減少。作戦開始時は5万以上あった資材が今は3万まで減少してしまった。原因は、第5海域の最強艦隊の出撃。

   あれで燃料と弾薬が大幅に減ってしまった」

ビスマルク「………」

提督「二つ目は、皆の疲労度だ。この作戦中、俺は少し無謀で無茶な作戦と進撃を繰り返してきた。皆の疲労度もあまり鑑みずに。そこで俺は思ったんだ。

   もし、ここで誰かが沈んでこの作戦を完遂する事ができたとしても、俺は全然嬉しくない。誰かが沈むようなリスクを背負って作戦を続けるなら、

   俺は作戦を諦める方を選ぶ。だから、この作戦を諦める事にしたんだ」

艦娘「……………………」

提督「皆、第十一号作戦、お疲れ様。今日よりしばしの間、全員に休暇を与えよう。明日の夜には、ちょっとしたパーティを開くつもりだ。各自、

   ゆっくり休んでくれ。以上」

艦娘「…ありがとうございます!」

426: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/14(木) 22:09:10.81 ID:C1TW0Los0
 ―数十分後、執務室―

提督「……鳳翔さん」

鳳翔「はい?」

提督「これで、よかったんですかね」

鳳翔「…提督が正しいと判断を下したのでしたら、正しい事だと思います」

提督「………だけど、今ももうちょっと頑張れば作戦が完遂できたんじゃないかと思って…」

鳳翔「ですが、もし作戦を進めたとして、提督の言う通り誰かが沈んでしまっては元も子もありません。誰も欠かさずに作戦を終わらせたのは、

   私としても良かったのではと思います」

提督「……そうですか」

鳳翔「……提督も、お疲れ様でした」

提督「……俺は何も…」

鳳翔「提督が、ずーっと、出撃した皆さんの事を憂いていたのは分かっています。そして、膨大な量の書類を1人で処理していた事も」

提督「……………」

鳳翔「……本当に、お疲れ様です」

提督「……何か、『お疲れ様です』って連呼されると、クビ宣告を受けているような気分になるんですけどね…」


【END】

427: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/14(木) 22:13:33.15 ID:C1TW0Los0
【一日1人、キャラ紹介】

≪鳳翔≫

鳳翔型軽空母一番艦。艦娘No.25。第参鎮守府の空母組の最古参で着任当初はバリバリ出撃していたが、今は前線から退いて訓練担当となる。それと同時に、

鎮守府の敷地内で第参鎮守府の人専用の店、≪居酒屋・鳳翔≫を営み始める。皆のお母さん的な存在だが、おばあちゃん扱いされる事はとても嫌っている。

その包容力のおかげか、よく相談事をされる事がある。鳳翔さんの膝枕は駆逐艦の子達に人気。

好きな言葉は『温厚篤実』。

437: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/15(金) 21:20:00.49 ID:UhUxiztx0
【視察】

 ―朝9時、執務室―

榛名「提督、こちら今日の予定でございます」

提督「ああ、ご苦労さん。えーっと、今日は―」

リリリリリン

提督「ん?電話?」ガチャリ

榛名「こんな朝早くに、ですか」

提督「はい、関東第参鎮守府提督ですが………えっ!?」

榛名「?」

提督「えっ、それはちょっと…いや、そう言うわけではなくて…あ、その………はい」チン

榛名「あの、どちら様からでしたか?」

提督「……海軍の大本営から」

榛名「それは……で、どのようなご用件でしたか?」

提督「………この鎮守府へ視察に来るらしい。もうすぐそこまで来てるって」

榛名「ええっ!!?」

提督「抜き打ち検査ってヤツか…。まずいぞ、これは」

榛名「……ええ、まずいですね……」


リットリオ『チャオチャオー!』

マジェンダ『ボンジュール』

深海棲艦ズ『HAHAHAHAHA』


提督&榛名(エラー艦娘と深海棲艦の事がバレたらヤバい!!!)


【続く】

439: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/15(金) 21:29:55.11 ID:UhUxiztx0
【抜き打ち検査】>>2レス以上続きます

 ―数十分後、執務室―

榛名「提督、大本営の方がいらっしゃいました」

提督「…ご苦労さま。じゃあその人をここに通して、榛名は自室で待機していてくれ」

榛名「分かりました」

提督(ヤバい…。結局テンパり過ぎてなんにもできなかった…)

コンコン

提督「どうぞ」

大本営「失礼しますよ」ガチャ

提督(この人が、大本営の人…?結構年だな…)

大本営「私が大本営の者です。以後お見知り置きを」

提督「え、ええ。はい」

大本営「今日は突然押しかけてしまって申し訳ありませんね…。うっかり連絡をし忘れてしまいまして…」ハハハ

提督「そうでしたか…。いえ、お気になさらずに」

提督(結構物腰の低い人だな…)

大本営「大丈夫です。午前中だけで終わらせる予定、ただ鎮守府の様子を視察するだけですので、気を張る必要はありませんよ?」

コンコン

大本営「あ、御用の方かね?」

提督「すみません、失礼します。はーい?」


宗谷「あの…失礼します」ガチャ


提督(しまったあああああああああああああああああああああああ!!!!)

大本営「…おや?」

宗谷(あの提督の表情…もしかして私マズイ場面に遭遇しちゃったかな…)

宗谷「す、すみません。お取込み中でしたらまた後ほど伺いますので…では、失礼します」パタン

大本営「あっ」

提督(宗谷グッジョブ!後で間宮奢ってやる!)

440: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/15(金) 21:40:02.07 ID:UhUxiztx0
大本営「提督殿」

提督「な、何でしょうか…!?」

大本営「先ほど訪ねてきた艦娘の方、見覚えの無いような子でしたが?」

提督「あ、あー…あの子はですね。どうやら超稀な艦娘のようでしてね、見つけるのは難しいと言われている艦娘なんですよ」

大本営「……そうですか」

提督(切り抜けられるか…?)

大本営「いや、失礼。少し気になったのでね。では、早速視察へ行きましょうか。まずは艦娘達の寮から見せていただいてもよろしいですかな?」

提督「は、はい」

提督(ホッ)


 ―10時前、艦娘寮―

大本営「ところで、今展開中の特別作戦、進捗はいかがです?」

提督「……すみません。ウチの鎮守府は資材の面と艦娘達の疲労度を鑑みて、第6海域で攻略を諦めてしまいました…」

大本営「そうでしたか…。ですが、艦娘の事を考えて作戦を諦めるとは、貴方はなかなか情の深い方ですね」

提督「あ、どうもありがとうございます…」

大本営「さてと、戦艦・軽巡・重巡・空母・駆逐艦寮を見ましたが、物が整理整頓されてい実に清潔ですね。貴方の日ごろの指導が良いのでしょうね」

提督「いえいえ、そんな。あれは皆の意志で…」

大本営「謙遜なさりますね」

提督「ええ…まあ…」

大本営「では次は、特別艦娘寮と」

提督「!!!」ビクッ

大本営「どうしました?」

提督「い、いえ…」

提督(いかん…。特別艦寮には深海棲艦が暮らしてるんだった…!これでバレたら元も子もない…!)

大本営「では、行きましょうか」

提督「は、はい」

441: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/15(金) 21:51:37.92 ID:UhUxiztx0
 ―10時過ぎ、特別艦娘寮―

大本営「ちなみにこの寮には、どのような艦種の方が?」

提督「ええ、まあ基本は潜水艦の子達と、揚陸艦の部屋が。それと、工作艦や給糧艦用の部屋もありますが、その人たちは自分の仕事場に隣接されている、

   部屋で寝泊まりしていますけどね」

大本営「そうですか、分かりました。それにしても、この寮も掃除が行き届いていますね」

提督「ありがとうございます」

大本営「…おや?」

提督「?」

大本営「あちらの2階に続く階段、なぜ立入禁止の立札が?」

提督「あー、あれはですね…あの、契約とか重要な書類とか、特別な艤装が上に保存してあるので、あのような形に」

提督(まあそれもあるけど、2階には深海棲艦の部屋があるから―)

ドタドタ

大本営「む?この音は上から…?」

提督「えっ」


レ級『アレー?アノ書類ドコヤッタッケナー…』


提督(この声、レ級…!?)

大本営「…この声、どうも深海棲艦の声に似ている気が…」

提督「ああ、いえ!これは、その…そう、風邪を引いている艦娘がいるんです!そいつはいつも頑張り屋で、風邪を引こうがインフルエンザにかかろうが、

   書類整理とかを進んでやる献身的な奴なんです!」

大本営「…そうですか…。そんな健気な艦娘もいるんですね…。分かりました」

提督(あぶねぇ…)

大本営「では、次へ向かいましょう」

提督「は、はいっ!」


 ―提督と大本営が出ていった後、特別艦娘寮2階廊下―

レ級「ゴメンネー?羽黒。引ッ張リ出シチャッテ」

羽黒「い、いえ…ゴホッ。榛名さんに頼まれた書類…げほっ。私が死んでも見つけます…ゴホォッ!」

レ級(風邪なのに、健気だなぁ…)

442: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/15(金) 21:59:50.43 ID:UhUxiztx0
 ―10時過ぎ、中庭―

大本営「中庭も、手入れが行き届いていますね」

提督「手先の器用な艦娘がいましてね、そいつが進んでやっているんです」

大本営「そうでしたか。てっきり、外部の業者にやって貰っているのかと…」

提督「まあ、基本鎮守府にいる艦娘達で事が足りちゃいますからね…」

キャーキャー

雷『電が鬼よ~!』

暁『逃げなくっちゃ!』

響『私は捕まらないぞっ!』

電『はわわ…待ってほしいのです』

大本営「あれは、駆逐艦の子達ですかな?元気ですねぇ」

提督「ええ、こう天気のいい日には良く外で遊んでいるんですよ」

大本営「そうですか―ん?」

提督「?どうしました?何か―」


電『ほっぽちゃん、ゲット!なのです』

北方棲姫『ウワ~、捕マッチャッタヨ~!』


提督(ほっぽちゃん!?)

大本営「あれ、北方海域の黒幕―」

提督「いえ、違います!あの子は最近ウチに遊びに来る近所の子供です!名前はちゃんと別にありますけど、皆北方海域の北方棲姫に似ているから、

   ほっぽちゃんってあだ名がつけられたんです!決して北方棲鬼ではありません、ハイ!」

大本営「そ、そうですか…。分かりました、深くは詮索しない事にしましょう」

提督「ふぅ…」


電「ほっぽちゃんは脚が遅いのです」

北方棲姫「ウゥ~…」

港湾棲姫「………………」ゴゴゴゴゴゴ

響「大人げないよ、港湾棲姫さん」

443: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/15(金) 22:08:12.65 ID:UhUxiztx0
 ―11時過ぎ、食堂前―

大本営「ここが食堂ですか」

提督「ええ。ウチの鎮守府は100人を超える人員を誇りますからね。これくらいの広さでなければ」

大本営「それだけ人数が多いと、食費とかもきついのでは?」

提督「…はい。特にウチには、大飯喰らいの奴がいますので、ね」

大本営「……お察しいたします」

提督「……どうも」

大本営「…おや?」


鳳翔『ここで、味噌を入れるといいんですよ』

ヲ級『へぇ、結構遅いタイミングなんですねぇ』


大本営「あれは…」

提督「(無言の指パッチン)」


鳳翔『!』ピクッ

鳳翔(提督の傍には高そうなスーツを着た初老の方。もしかして大本営!?)

ヲ級『鳳翔さん?』

鳳翔『(すみません!)』バキッ

ヲ級『へぶっ!!』


大本営「…あれ?」

提督「何か?」

大本営「…今、一瞬空母ヲ級らしきシルエットが見えたんですが、すぐ消えてしまって、気のせいですかね」

提督「きき、気のせいではないですかね?私達は常日頃から深海棲艦と向き合っていますから、そ、それに似た感じのモノを見ると反応しちゃうんですよ」

大本営「職業病、ってやつですね…ははは」

提督「ホント、きつい仕事ですよね…」


鳳翔(一応、提督の様子で咄嗟にヲ級ちゃんを殴っちゃったけど、大丈夫よね…)

ヲ級「うー…鳳翔さん、痛い」

鳳翔「ごめんね、お詫びに飴玉あげるから…」

ヲ級「わーい」

444: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/15(金) 22:16:25.20 ID:UhUxiztx0
 ―12時前、鎮守府正門―

大本営「はい、視察に協力していただいてありがとうございました」

提督「…ちなみに、ウチの鎮守府の評価はいかがでしたか…」

大本営「特には問題ありませんでしたよ。艦娘達との関係も良好ですし、鎮守府の状態も正常。大丈夫です」

提督「そうですか…ありがとうございます」

提督(どうやら、エラー艦娘達の事はばれずに済んだようだな…)

大本営「ああ、それと…」

提督「?」


大本営「この鎮守府にいる未知の艦娘や深海棲艦達の事、ちゃんと大切にしてあげてくださいね」


提督「はい――――え?」

大本営「では、私はこれで」

提督(ばれていたのかよ!?)

提督「き、気づいていたんですか!?」

大本営「ええ、貴方の慌てた様子を見れば、すぐわかりますよ」

提督「くぅっ…。ま、まさか大本営全員に報告する気じゃ!?」

大本営「その方達とも良好な関係を築けているそうじゃないですか。なら、『艦娘達』との関係及び鎮守府の状態に関して、特に問題は無い、

    と大本営と上層部に報告しますよ。約束です」

提督「……ありがとうございます!」

大本営「ええ、では。またいつか」


 ―15時、執務室―

榛名「提督、大本営の方に進化棲艦達の事、ばれましたか?」

提督「……バレたけどバレなかったって事にしてもらえた」

榛名「えっ!!?」

提督「いるんだぁ。ああいう人」


【END】

447: ◆aKZmxL4TCc 2015/05/15(金) 22:27:25.54 ID:UhUxiztx0
>>383のネタを消化

【バトルシップ】

 ―14時、戦艦寮・娯楽室―

長門「提督から、映画を借りてきたぞ」

扶桑「映画?どんな映画かしら?」

長門「何やら、アクション系の映画らしい。ド迫力のバトルが繰り広げられる感じの奴だ」

陸奥「」ビクッ

山城「名前はなんていうの?」

長門「"バトルシップ"…と書いてあるな」

金剛「Oh!"バトルシップ"とは日本語で"戦艦"と言う意味デース!まさに、Battleshipのme達のために用意されたmovieと言っても過言ではないデース!」

霧島「確かに、見てみたいですね…」

伊勢「じゃあ、戦艦みんなで一緒に見ようよ!ビスマルクとリットリオ、イタリアも呼んでさ!」

陸奥「では私はこれで失敬―」ガシッ

長門「陸奥、お前も見ろ。お前のトラウマを治す機会でもあるぞ」

陸奥「やめてええええええええええええええええ!!」


 ―上映終了後―

長門「ふむ、なかなかに胸が熱い展開だったな!」

陸奥「ブクブクブク…」ビクンビクン

扶桑「あ、もしもし明石さん?陸奥さんの修理をお願いしたいのですけれど…」

リットリオ「やっぱりアメリカの映画って、こういう系が多いよね~」

イタリア「そうですね…少し心臓に悪いかも…」

ビスマルク(あの国の映画って、絶対に爆発シーンとか入れてくるわよね…)

金剛「Yes!気分がHighになれるmovieでシタ!次は皆と一緒に見ましょう!」

伊勢「まあ、あれはただのフィクションで、私達普通の戦艦があんな事になるなんて考えられない、って思ったらちょっとね~…」

日向「そう言う伊勢は、思いっきりはまっていたような気がするが」

山城(そもそも私達って"普通の"戦艦なのかしら…)

比叡「……ただ…私、気になったことが…」

榛名「あ、私も……」

長門「実は私もだ…」

全員「……………………………………………」


全員(この映画、妙高(さん)も見てたらどんな気分になっていたのだろうか…)


【END】