1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 22:47:55.97 ID:sK1tt89Z0
ガチャッ

バタバタ

春香「今日こそ一番乗り~……あっ!」



真「やぁ。遅かったね、春香」ヌクヌク

美希「Zzzz」ヌクヌク

亜美「真美ー、リンクバースト」カチカチ

真美「オッケー」カチカチ

春香「は、早っ……!」

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 22:50:06.49 ID:sK1tt89Z0
春香「うぅぅ……さ、寒いなぁ~」チラッ

春香「……誰か、入れてくれないかなぁ~」チラッ



真「う~ん、極楽極楽……」ヌクヌク

美希「Zzzz」

亜美「いっけぇー、トリガーハップップー!」カチカチ

真美「ちょっと亜美ー?誤射やめてくんない?」カチカチ



春香「………」イラッ

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 22:53:06.69 ID:sK1tt89Z0
春香「真ぉー」モソモソ

真「!……ち、ちょっと、春香?」

春香「真はスレンダーだから、まだ余裕あるよね~」ヌクヌク


ゲシッ


美希「痛っ」

春香「あ……ご、ごめん、美希」



美希「………」イラッ

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 22:56:27.65 ID:sK1tt89Z0
ゲシッ


春香「あいたっ」

美希「………」

春香「ち、ちょっと!今誰が蹴ったの!?」

美希「Zzzz」

春香「むっ……」


ゲシッ


亜美「いてっ」カチ

真美「あ、ちょっ!……あーもー、あと少しだったのにー!」

真「亜美達、ちょっとうるさいよ」

亜美「………」イラッ

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 22:59:36.15 ID:sK1tt89Z0
ゲシゲシゲシゲシ


真「あだだだだだっ!?」

真「だ、誰だよ!今蹴ったのは!」

亜美「やられたからやりかえしただけだもーん!」

真「ぼ、ボクが蹴る訳ないじゃないか!」

美希「ちょっと、うるさくて眠れないの!あと春香、足が邪魔!」ゲシッ

春香「痛ぁっ!?……や、やっぱり美希だったのねー!」

真美「亜ー美ー、リンクエイドー!!」



P「……こたつ、片づけるぞー」



シーン

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 23:02:40.66 ID:sK1tt89Z0
P「解禁二日目にしてもうこれだ」

春香「す、すみません、プロデューサーさん……」

P「……よし、今度からこたつに入れる時間を決めとくか」

亜美「えぇー!?」ガバッ

美希「せっかく早起きしてきたのに!」ガバッ

P「早起きしてこたつにもぐり込んでちゃ、何の意味もないだろ」

P「ダブらないように何とか調整はするから、仲良く使うんだぞ。分かったか?」

真「……うーん、仕方ないかなぁ」

真美「ちぇー」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 23:06:01.10 ID:sK1tt89Z0
~数日後~

千早「今日はまだ、誰もこたつを使ってないみたいね……一番乗りかしら」

千早「………」


モソモソ


千早「んん……暖かーい……」ヌクヌク


ゴロン


千早「……こたつに入る時は、誰にも邪魔されず、自由で……」

千早「何と言うか、救われてなきゃあダメなのよ」ゴロゴロ

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 23:08:05.11 ID:sK1tt89Z0
千早「孤独で、豊かで……」ゴロゴロ



千早「はぁぁぁぁん」ゴロゴロゴロゴロ



律子「……千早?」

千早「」ピタッ



律子「は、入ってもいいかしら?」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 23:11:13.16 ID:sK1tt89Z0
千早「ど、どうぞ……」

律子「………」モソモソ



律子「んーっ……足を伸ばせるのが、こたつの良いトコよねー」ヌクヌク

千早「あの……さっきのは、見なかったことに……」

律子「え、えぇ……」

千早「……一度、寝転がってみたくて、その……」

律子「……気持ちは、分からなくもないわ」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 23:15:04.21 ID:sK1tt89Z0
やよい「おはようございまーす!」

雪歩「おはようございます、今日も寒いですね……」

律子「あら、おはよう」

千早「おはよう、二人とも」

やよい「こたつ、もういいんですか?」モソモソ

雪歩「確か10時からでしたよね」モソモソ

律子「もう10時は過ぎてるから。大丈夫よ」

雪歩「ふあぁ……気持ちいいですぅ……」ヌクヌク

やよい「んーっ……暖かいですねー……」ヌクヌク

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 23:18:06.24 ID:sK1tt89Z0
千早「……律子、まさかここで仕事するつもり?」

律子「このクソ寒い中、エアコンが交換されるまで事務所でデスクワークなんか御免だわ」カリカリ

雪歩「そりゃ小鳥さんも逃げだしちゃいますよね……」

律子「あの人は単に根性が足りないだけよ」カリカリ

やよい「(律子さんも人の事、言えない気がします……)」



雪歩「そうだ私、お茶とお菓子持ってきますね」モソモソ

ガタガタ

千早「ち、ちょっと!こたつごと移動しようとしないで!」

雪歩「あっ……ご、ごめんなさい!ついうっかり」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 23:21:07.51 ID:sK1tt89Z0
雪歩「はい、先日買ってきたおせんべいなんですけど……」コト

千早「やっぱりこたつと言えば、みかんかおせんべいよね」

やよい「ありがとうございますー」バリボリ

律子「あまり食い散らかさないでよー?」カリカリ

伊織「食い散らかさないわよ。ガキじゃないんだから」





雪歩「あれ?」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 23:24:32.85 ID:sK1tt89Z0
雪歩「……ねぇ、伊織ちゃん?」

伊織「あによ?」バリボリ

雪歩「そこ、私の席……」

伊織「はぁ?私が来た時、あんたいなかったじゃない」ボリボリ

雪歩「そ、それはっ、お茶菓子の準備をしてたから……!」

伊織「はいはい……ちょっと落ち着きなさい、雪歩」

雪歩「伊織ちゃん……」





伊織「それはそれ。これはこれよ」

雪歩「………」イラッ

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 23:27:56.01 ID:sK1tt89Z0
雪歩「……お茶が入りましたよぉ」コト

千早「やっぱりおせんべいと言えば、お茶が付きものよね」ズズー

やよい「ありがとうございますー」フーフー

律子「こぼさないでよー?」カリカリ

伊織「こぼさないわよ、ガキじゃな……あら?」





雪歩「こんな寒い日には、お茶が一番ですねぇ」ズズー

伊織「………」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 23:30:58.34 ID:sK1tt89Z0
伊織「……ねぇ、雪歩?」

雪歩「なんですかぁ?」

伊織「私のお茶は?」

雪歩「えっ?」

伊織「私の!お茶は!?」

雪歩「だって伊織ちゃん、いなかったでしょ?」

伊織「今はここにいるじゃない!」

雪歩「……お茶が飲みたいなら、セルフサービスでお願いしますぅ」

伊織「………」イラッ

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 23:33:02.03 ID:sK1tt89Z0
伊織「ふ、ふん。何よ、お茶くらい……」

雪歩「おせんべいって、食べてると喉が渇くんですよねぇ」

伊織「……ここは絶対に譲らないわよ」

雪歩「………」



あずさ「おはようございます~」

貴音「おこた……おこたは、いずこにありましょうか」

雪歩「あ、四条さん……」

律子「あずささん、おはようございます」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 23:36:25.98 ID:sK1tt89Z0
貴音「何と……もう、埋まっているのですね」

雪歩「はい、残念ですけど……」

あずさ「う~ん……仕方ないわね~」


モソモソ


千早「ち、ちょっと、あずささん!?」

あずさ「千早ちゃんは、スレンダーだから……まだ余裕、あるわよね~?」モソモソ

千早「お、同じ場所に二人は、ちょっとキツい気が……」ギュウギュウ

貴音「なるほど、その手がありましたか!」ポン

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 23:39:52.75 ID:sK1tt89Z0
貴音「ではわたくしも、失礼をば……」モソモソ

ギュウギュウ

あずさ「……貴音ちゃん?」

千早「ふぎっ!?……せ、狭っ……!」

貴音「千早、もう少し横に詰めていただけないでしょうか。わたくしが入れません」ムギュ

あずさ「あ、千早ちゃん。私も少し……」ムギュ


ギュウギュウギュウギュウ


千早「おごっ……ちょ、待……痛っ!痛い痛い!いだだだだだっ!」ギュムギュム

千早「すと、ストップ!……ストップー!!」ギュムギュム

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 23:43:12.49 ID:sK1tt89Z0
千早「ハァ、ハァ……」ゼェゼェ

あずさ「ご、ごめんなさい、千早ちゃん……大丈夫?」

千早「どうして二人して私を挟んで入ろうとするんですかっ!?」

貴音「温もりを求めていたら、身体が勝手に……」

千早「わ、私の所に二人も入る必要なんて無い筈です!」

あずさ「それもそうねぇ……」



あずさ「それじゃあやよいちゃん、失礼するわね~」モソモソ

やよい「ひゃっ!あ、あずささんの手、冷たいですー……」

あずさ「うふふ……外、とっても寒かったから。はぁぁ、気持ちいい~」ヌクヌク

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 23:46:42.33 ID:sK1tt89Z0
雪歩「………」

貴音「千早……人肌とは、こんなにも温かいものなのですね」サスサス

千早「んひゃぁっ!?い、いきなり変なトコ触らないでください、四条さん!」

雪歩「………」



雪歩「……あの、律子さん」

律子「仕事できなくなるから。勘弁してちょうだい」カリカリ

雪歩「………」

伊織「……おめぇの席、ねぇから」ボソッ

雪歩「あ?」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 23:50:08.52 ID:sK1tt89Z0
prrrr prrrr

やよい「あ、電話が!」

律子「雪歩ー、お願ーい」カリカリ

雪歩「………」


ガチャッ

雪歩「はい、こちら765プロ……えっ?」

雪歩「……いるけど……うん、こたつに……」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 23:53:45.21 ID:sK1tt89Z0
雪歩「律子さぁん、お電話ですぅ」

律子「えぇ?私の携帯にかけ直すように……」

雪歩「緊急だそうです」

律子「はぁ……仕方ないわねぇ」モソモソ

雪歩「(……やった!)」グッ



律子「はい、ただ今代わり……」

『ウォッホン!律っちゃん、今朝のこたつは空いて』

ガチャンッ


律子「し、しまった……!」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 23:57:14.39 ID:sK1tt89Z0
ガチャッ

亜美「んっふっふ~、電話離脱作戦、大成功ーっ!」ダッ

真美「いっけぇー!」ダッ



雪歩「はぁぁぁ……やっぱりこたつは最k」

亜美「スラァイディーン!」ズサー

真美「ラァイディーン!」ズサー

雪歩「ひゃああああああっ!!?」

律子「チィ!」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 00:00:36.13 ID:MErWQ4uA0
亜美「……オッケー、ギリだね」ヌクヌク

真美「うん、ギリだね」ヌクヌク

雪歩「ぎ、ギリじゃないよぉ、二人とも……」

真美「だいじょーぶ、だいじょーぶ!真美達はさ、太ってないから!」

亜美「うんうん、二人一緒で低コスト!エコもいいトコだかんねー」





あずさ「………」

貴音「………」

千早「(どうしてそこで私を見るのよ……)」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 00:04:19.24 ID:MErWQ4uA0
律子「………」

亜美「あ、律っちゃん。ちょっとちょっと」

律子「何?」

亜美「テーブルの上、ちゃんと片付けといてよね~?」ニコッ

真美「邪魔だからさ!」ニコッ

律子「………」





律子「あらやだ、もうこんな時間だわ♪」

律子「はーい、竜宮小町集合ー」パンパン

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 00:07:56.66 ID:MErWQ4uA0
亜美「えっ?……ちょ、何?」

あずさ「り、律子さん……?」

伊織「Zzzz」

律子「伊織ー?集合よー?」

伊織「……Zzzz」

律子「………」ポパピプペ



律子「……あ、もしもし、新堂さんですか?……はい」

律子「はい……はい。えぇ、残念ですが……それでですね……」

律子「今後のアイドル活動について、親御さんと少しお話を……」

伊織「」ガバッ

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 00:12:19.78 ID:MErWQ4uA0
律子「……あら。ちゃんと起きられたようね」


伊織「えぇ。すんごく夢見が悪かったから」

律子「これからレッスンに行くんだから、ちゃんと目は覚ましておきなさいよ?」

亜美「えぇー!?れ、レッスンって何だよそれー!亜美聞いてないよー!!」

あずさ「わ、私もです!聞いてませんよ、律子さん!」

律子「こんな事もあろうかと、予約は入れておいたのよね~」

伊織「……律子」

律子「ふっ……死なばもろともよ。さぁ、急いで準備準備!」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 00:16:02.77 ID:MErWQ4uA0
亜美「ま、真美からも何とか言ってよ!亜美はまだこたつに入ったばっかなんだよ!?」

真美「………」

亜美「ねぇ!こんなの、どう考えたってオーボーだよね!?」



真美「……許せ、亜美。これで最後だ」ニコッ

亜美「」



律子「亜美ー、遅れるわよー」ガシッ

亜美「ま、真美ェ……!」ズルズル

真美「……亜美は犠牲になったのだ。犠牲の、犠牲にな……」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 00:20:37.47 ID:MErWQ4uA0
千早「ほ、ほら。伊織の席が空きましたよ、四条さん」

貴音「……もう少し、このままでいても良いのですが」

千早「これ以上ベタベタされると私が暑いんです!ったく……」


ガチャッ


春香「………」

美希「……予想通り、空いてないの」

やよい「あ、春香さんに美希さん!こんにちはー!」

春香「……やよい。確認なんだけど、そこ譲ってくれない?」

やよい「イヤです!」ニコッ

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 00:24:26.86 ID:MErWQ4uA0
真美「真美も絶対ヤダだかんねー」

雪歩「わ、私だって……!」

貴音「折角手に入れた席、易々と手放すわけには参りません」

千早「……右に同じく」



春香「ふっ……これまた予想通りの反応ね」

美希「ねぇ真くーん、まだー?」

真「ふんぎぎぎぎ……!ち、ちょっとは、手伝ってくれてもさぁ……!!」ガタガタ

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 00:27:30.21 ID:MErWQ4uA0
ゴトン

真「ゼェ、ゼェ……あー、重かったー」

やよい「?……ドラム缶、ですかそれ?」

美希「そう、ドラム缶」

雪歩「じ、事務所にドラム缶なんか持ち込んで、何を……」

春香「何を、って決まってるじゃない。暖をとるんだよ」

千早「……は?」

貴音「もしや、事務所の中で火をくべるつもりで……?」

美希「ううん。ミキ達、そんな危ないマネはしないよ?」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 00:30:51.43 ID:MErWQ4uA0
春香「美希ー!給湯室の蛇口、オッケーだよー!」

美希「こっちのホースも、ばっちりオッケーなのー!」

春香「それじゃー、いくよー!」


ジャバジャバジャバジャバ……


千早「あなた達、一体何を……」

真「何をって、見ればわかるだろ?お風呂を作ってるんだよ」

やよい「お、お風呂!?」

雪歩「えっ……ま、まさか……」

真「そう、ドラム缶で即席のお風呂。いやー、こたつなんかより断然温かいだろうなぁ」ドヤァ

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 00:34:24.42 ID:MErWQ4uA0
貴音「………」

やよい「え、えっと……」

真美「たまげたなぁ……」

雪歩「ま、真ちゃん……そこまで……」

千早「あなた達、バカじゃないの?」

真「なっ!?……ば、バカって言う方がバカなんだぞ!」

美希「そこの人達にはお風呂、入れてあげないんだから。真君も構わない方がいいの」



真「この位かな……春香ー、ストップストップー!」

春香「オッケー!」キュッキュッ

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 00:38:01.16 ID:MErWQ4uA0
チャプチャプ

真「うん、この位の湯加減でいいかなぁ。あんまり熱いのも困るし」

春香「うわぁ、すっごい湯気……!」

美希「じゃあ、早速ミキが入るね!」


ガシッ


美希「……ねぇ、真君。ちょっと何、この手?」

真「えっとさぁ……ここは、ボクが一番先に入るべきなんじゃない?」

春香「はい?」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 00:41:59.61 ID:MErWQ4uA0
真「いや、常識的に考えてもみてよ」

真「ボクが一人でこのドラム缶を事務所まで運んできたわけでしょ?」

真「それも、周囲の注目もガマンしてね。結構、恥ずかしかったんだよ?」

真「それに対する、ボクへの感謝の一つ位は示してもいいんじゃないかなぁって……」

美希「うんうん、ありがとう真君」ヌギヌギ

春香「はいはい、ありがとうね真」ヌギヌギ

真「ちょ!……な、何勝手に二人とも服を脱ぎ始めてるんだよっ!?」

美希「ドラム缶でお風呂作ろうって最初に言ったのはミキだし」ヌギヌギ

春香「新品のドラム缶にお金出したのは私だし」ヌギヌギ

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 00:45:30.72 ID:MErWQ4uA0
美希「ふふーん、これでパンツを脱げば、ミキが一番乗り……!」

春香「必殺っ!パンツマースク!!」ガバッ

美希「むごっ!?……ま、前が見えないのー!!」アタフタ

春香「は、早く!早くお風呂に……!」ガタガタ

真「させるかぁ!!」ガシッ

春香「ま、真っ!?」

真「そのお風呂!一番に入るのは!ボクであるべきなんだぁーっ!!」バシャバシャ

千早「あ、熱っ!……ち、ちょっと!ここで暴れないでちょうだい!!」

雪歩「と言うか、どうしてこたつの真横にドラム缶持ってきてるんですかぁ!?」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 00:49:04.65 ID:MErWQ4uA0
真「そんなの、真上から見下ろす為に決まってるじゃないか!」

美希「それをやるのはミキなの!真君じゃない!」ブルブル

春香「美希でもないからね!い、いいからどいてよ!風邪引いちゃうじゃない!!」ガクガク

真「そ、それはボクも同じだよっ!!」ガタガタ

貴音「何と言う虚栄心……」

真美「人間、ああはなりたくないよね……」


ワーワー ギャーギャー


ガチャッ

高木「いやぁ、私とした事が遅刻遅こk……」



高木「コラァーッ!!!!」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 00:55:24.24 ID:MErWQ4uA0
高木「まったく……一体何を考えとるんだ、君達はっ!?」バンッ

美希「……ミキは悪くないもん」

真「だ、だってボク達、アレじゃこたつに入れませんし……」

高木「……あんな格好で、もし来客があったら、一体どうするつもりだったのだね」

春香「くしゅんっ!……す、すみませんでした、社長……」ズズッ

高木「……給湯室はしばらく使用禁止。このドラム缶も、すぐに片付けること。いいかね?」

美希「えぇー!?」

真「……せ、折角苦労して持ってきたのに……」ヘナヘナ

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 00:59:10.97 ID:MErWQ4uA0
千早「やれやれ……やっと静かになりそう」

高木「……如月君、今日の予定は?」

千早「へ?確か、11時からレコーディングを……あっ」

やよい「11時?……あ、あぁーっ!」

真美「あっちゃー、そういえば……」

雪歩「わ、私達も、ダンスレッスン、入ってましたよね……」

貴音「……何と言うことでしょう、時が経つのも忘れてしまうとは」

高木「はぁ……揃いも揃って、何と言うことだ」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 01:02:55.22 ID:MErWQ4uA0
高木「とにかく、如月君は急ぎたまえ。あと一時間まで待ってくれるそうだ」

千早「わ、分かりましたっ!」ダッ



高木「……いかん、いかんぞ君達」

高木「このままでは君達のアイドル活動に支障が出る……と言うか、出てしまったではないか」

春香「め、面目ありません……」

高木「本当に残念だが……このこたつは、私が没収する!」

真美「えぇーっ!?」

雪歩「しゃ、社長!?」

美希「だ、ダメー!そんなの絶対イヤ!」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 01:06:17.15 ID:MErWQ4uA0
高木「こんなものがあるからいかんのだ!当分は、こたつ禁止!!」ガタガタ

春香「そ、そんなぁ……!」

やよい「うぅー……」

貴音「た、高木殿!後生ですから、それだけは……それだけは!」

高木「ならん!」

真「しゃ、社長のオニー!アクマー!!」

真美「人でなしー!松崎しげるー!!」

高木「……これも、君達のためを思っての事なのだ。分かってくれたまえ」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 01:09:50.70 ID:MErWQ4uA0
真美「うぅ……こんなのあんまりだよ……酷過ぎるよ……」

美希「ミキ、もうこんな事務所にはいたくない!」

真「大体、エアコンの修理代ケチってる社長がいけないんじゃないか……!」

やよい「……何か、何か他に、温かくなるもの……」ブルブル

雪歩「もうお茶も切れちゃいましたし……」

貴音「あぁ、寒い……温もり……温もりを……!」ガタガタ


ガチャッ

響「はいさーい!たっだいまー!」

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 01:13:20.25 ID:MErWQ4uA0
春香「あ、響ちゃん……」ガクガク

響「ハワイは最高だったぞー!はい、みんなにおみやげー」ドサッ

やよい「は、はわい?……何ですか、これ?」

響「ホノルルのクッキーと、ドライマンゴー。おっいしいんだぁ、これがー」

美希「……ハワイに何しに行ったの?」

響「撮影さー。プロデューサーと行って、昨日帰ってきたんだよ」



真「……ハワイ……」

雪歩「……この時期に、一人だけハワイ……」

響「え?」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 01:16:46.35 ID:MErWQ4uA0
貴音「響……そこは、暖かい場所なのですか?」

響「う、うん……常夏の島だしなー」

真美「暖かかったよね?」

響「んー、むしろ暑い位だったぞ」

やよい「今着てる服も、暖かそうですねー」

響「あ、うん、内側にいくつかカイロ貼ってるから……いやー、ここに来るまで寒くて大変……」

美希「じゃあもういいよね?」

響「えっ?何が?……って、わあぁっ!?」



響「ま、真美、何すんのさー!ま、まだ寒いし、そんな……あ、ちょっ!……!!」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 01:20:48.53 ID:MErWQ4uA0
響「……グスッ」ガタガタ

真美「はあぁ……あったかーい」スリスリ

春香「しゃーわせぇ……」ホカホカ

やよい「ご、ごめんなさい、響さん……」

美希「真君、それミキの!」

真「いーや、これはボクの分だ!」

雪歩「ふ、二人とも、喧嘩しちゃダメだよぉ……ここは仲良く、分けあって……」



響「ひ、ひどいよみんな……自分が一体何したんだ……」ガタガタ

貴音「案ずることはありません、響」

響「貴音ぇ……」グスッ

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 01:24:50.27 ID:MErWQ4uA0
貴音「……響は、直腸温というものを知っていますか?」

響「え……ちょ、直腸?」

貴音「直腸温は、体温よりも若干、温度が高いそうです」

響「へ、へぇ……」



貴音「さぁ、全てをわたくしに委ねて……」

響「え?いや、ちょっと……冗談だよね、まさか……」ガタガタ



響「あっ……ウソでしょ!?そ、そんなトコにお湯……や、やだ!やめてよっ!!」

響「お、お願いだから……い、いやだぁー!!うぎゃーーーーーっ!!!」


ガチャッ

P「おい!一体何をやってるんだ!!」ギンギン

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 01:28:24.65 ID:MErWQ4uA0
響「ぷっ……ぷろでゅーさぁー!!」ギュッ

P「まったく……響は湯たんぽじゃないんだぞ?」

春香「あ、プロデューサーさん、帰ってきてたんですか」

P「社長から話は聞いた。少しは仲良くできているかと思えば……」

真「だって寒いんだから、仕方ないじゃないですか。こたつだって小さいし……」

P「……そうか、分かった。それなら、俺にだって考えがある」

やよい「えっ?」





P「俺は逃げも隠れもしない。さぁ、俺を使っていくらでも身体を温めるといい」バッ

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 01:31:53.79 ID:MErWQ4uA0
貴音「……突然、何を言い出すのです?」

P「俺の身体だって、擦れば熱くなるぞ!どうだ?」

真美「いや、どうだ?って言われても……」

雪歩「プロデューサーは、ちょっと……」

美希「体臭キツイから、やだ」

P「なん……だと……!?」



やよい「ところでプロデューサー、後ろにあるのはなんですか?」

P「あ、あぁ……これは新しく買ってきた電気ストーb」

真「ストーブ!?」

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 01:35:34.37 ID:MErWQ4uA0
春香「は、はやく!電源を!!」

P「ま、まぁ落ち着けよ、電気ストーブより俺の方g」

真美「ちょっと兄ちゃん、邪魔だよっ!」

P「………」



雪歩「はあぁ……とっても暖かいですぅ……」

貴音「これでようやく、室温の方も上がりそうですね」

やよい「うっうー!何とか持ちこたえられそうですー!」

美希「はあぁぁぁ……天国なの~」

P「(俺が……電気ストーブに、負けた……電気ストーブなんかに……)」グニャァァァ

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 01:38:57.96 ID:MErWQ4uA0
~数日後~

P「(こたつに代わる電気ストーブの登場で、一応は元通り)」

P「(エアコンが直って事務所全体も暖かくなってからは、皆普段の生活に戻る事が出来たようだ)」

P「(……ただ一人、俺を除いては)」



P「電気ストーブの奴、俺以上にちやほやされやがって……クソッ」

P「電気ストーブに向かって『それじゃハニー、行ってくるね!』はねーだろ、あぁチクショー」

P「おまけに律子の奴、『壊したら承知しませんからね』とか言いやがって……誰が買ってきたと思ってんだ」



P「あぁ、寒い。心が寒い」

P「……誰か俺を、温めてくれ……」グスッ

113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 01:42:22.14 ID:MErWQ4uA0
響「プロデューサー、プロデューサー!」

P「ん?響か」

響「ねぇねぇ、寒い?」

P「……あぁ、寒いな」

響「そっかー。じゃあ、これあげる!」モフ





P「何だこれ……マフラーか?」

響「えへへ……」



おわり

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 01:45:53.22 ID:MErWQ4uA0
prrrr prrrr


小鳥「ん……」モソモソ

ピッ

小鳥「……ふぁい、音無……」

小鳥「あぁ、社長……エアコンは直ったんですか?……はぁ、そうですか」

小鳥「それじゃあ明日から出勤しま……へ?もう来なくていい?またまたご冗談を……えっ?」



小鳥「はい……えっ……あ、あの……それだけは……えぇっと……」

小鳥「は、反省してますっ!……ですから……は、母にだけは……!」



小鳥「も、もちろんです!不肖音無小鳥、誠心誠意、粉骨砕身の覚悟で頑張らせていただきますっ!!」

123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 01:50:43.35 ID:MErWQ4uA0
これで完全におわり

引用元: P「炬燵戦争」