1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:20:28.91 ID:aoImtlem0
P「新しい能力に目覚めた?」
あずさ「目覚めた、と言うより、気付いたんですよ~」
P「はぁ……それで、どんな能力が?」
あずさ「えっと……探し物が、必ず見つかるんです!」
P「……はい?」
あずさ「何か、失くしたものってありませんか?」
P「いや、そんな急に言われましても……」
あずさ「目覚めた、と言うより、気付いたんですよ~」
P「はぁ……それで、どんな能力が?」
あずさ「えっと……探し物が、必ず見つかるんです!」
P「……はい?」
あずさ「何か、失くしたものってありませんか?」
P「いや、そんな急に言われましても……」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:22:09.20 ID:aoImtlem0
春香「うぅー……」ゴソゴソ
P「春香、何をやって……あれ?」
春香「あ、プロデューサーさん」
P「……お前、その頭どうしたんだ?」
春香「リボン、片方をどこかで失くしちゃったみたいで……見てませんか?」
P「いや、今日は特に何も……」
あずさ「私の出番ですね!」
P「えっ」
P「春香、何をやって……あれ?」
春香「あ、プロデューサーさん」
P「……お前、その頭どうしたんだ?」
春香「リボン、片方をどこかで失くしちゃったみたいで……見てませんか?」
P「いや、今日は特に何も……」
あずさ「私の出番ですね!」
P「えっ」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:24:12.04 ID:aoImtlem0
あずさ「どんな色をしたリボンなの?」
春香「えっと、もう片方と同じピンクなんですけど……」
あずさ「ピンクのリボンね……う~ん、う~ん」
ミョインミョインミョインミョイン
P「!?」
あずさ「う~ん、う~ん……」
P「(あずささんのアホ毛が……ゆっくり回転し始めた……!?)」
春香「えっと、もう片方と同じピンクなんですけど……」
あずさ「ピンクのリボンね……う~ん、う~ん」
ミョインミョインミョインミョイン
P「!?」
あずさ「う~ん、う~ん……」
P「(あずささんのアホ毛が……ゆっくり回転し始めた……!?)」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:26:13.68 ID:aoImtlem0
ピンッ
あずさ「……きっと、この辺りね!」ゴソゴソ
P「いやいやいや、そんなまさか……」
あずさ「見つけました~」バッ
春香「あっ!そ、それです!……あぁ、良かったー!」
P「えっ」
春香「ありがとうございます、あずささん!」
あずさ「うふふ、どういたしまして~」
P「………」
あずさ「……きっと、この辺りね!」ゴソゴソ
P「いやいやいや、そんなまさか……」
あずさ「見つけました~」バッ
春香「あっ!そ、それです!……あぁ、良かったー!」
P「えっ」
春香「ありがとうございます、あずささん!」
あずさ「うふふ、どういたしまして~」
P「………」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:28:14.56 ID:aoImtlem0
あずさ「ふふっ……どうです?」
P「いや、どうですって言われましても……偶然じゃないですか?」
あずさ「むっ、信じてくれないんですね」
P「そういう訳ではありませんけど……」
貴音「あなた様……」ポロポロ
P「ど、どうした貴音!?」
貴音「わたくしの……わたくしの箸が、見つかりません……」ポロポロ
P「……箸ィ?」
P「いや、どうですって言われましても……偶然じゃないですか?」
あずさ「むっ、信じてくれないんですね」
P「そういう訳ではありませんけど……」
貴音「あなた様……」ポロポロ
P「ど、どうした貴音!?」
貴音「わたくしの……わたくしの箸が、見つかりません……」ポロポロ
P「……箸ィ?」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:30:46.07 ID:aoImtlem0
貴音「先日購入したばかりの、わたくし専用のえんじ色の箸なのですが……」
貴音「その箸で昼食を食べ終え、片付けをしていた時には、もう……」ポロポロ
P「わ、分かった!一緒に探してやるから、そんなに泣くな!」
あずさ「私の出番ですね!」
P「えっ」
あずさ「う~ん、う~ん……えんじ色……えんじ色のお箸……」
あずさ「……えんじ色ってどんな色なの?」
貴音「わたくしの 着と同じ色です」
あずさ「あー、あの色ね!」ミョインミョインミョインミョイン
P「(マジでか……)」ゴクリ
貴音「その箸で昼食を食べ終え、片付けをしていた時には、もう……」ポロポロ
P「わ、分かった!一緒に探してやるから、そんなに泣くな!」
あずさ「私の出番ですね!」
P「えっ」
あずさ「う~ん、う~ん……えんじ色……えんじ色のお箸……」
あずさ「……えんじ色ってどんな色なの?」
貴音「わたくしの 着と同じ色です」
あずさ「あー、あの色ね!」ミョインミョインミョインミョイン
P「(マジでか……)」ゴクリ
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:34:06.97 ID:aoImtlem0
ピンッ
あずさ「恐らく、こっちね」
貴音「分かるのですか!?」
P「偶然だよ、偶然……」
あずさ「このごみ箱から、強い反応が……」ゴソゴソ
P「(反応って、一体何の反応が……)」
貴音「わ、わたくし間違っても、ごみ箱の中へなどに捨てては……!」
P「だよなぁ」
あずさ「あ、ありました」ガサッ
P「えっ」
あずさ「恐らく、こっちね」
貴音「分かるのですか!?」
P「偶然だよ、偶然……」
あずさ「このごみ箱から、強い反応が……」ゴソゴソ
P「(反応って、一体何の反応が……)」
貴音「わ、わたくし間違っても、ごみ箱の中へなどに捨てては……!」
P「だよなぁ」
あずさ「あ、ありました」ガサッ
P「えっ」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:36:09.92 ID:aoImtlem0
P「何だ、ただの弁当ガラじゃ……」
貴音「……あっ!」
あずさ「使い捨てのお箸と間違えちゃったのねぇ」
貴音「……何と言う、事でしょう……」プルプル
P「普段のノリで捨てちゃったわけか……」
貴音「……感謝の言葉もありません、あずさ。この礼は、いつか必ずや……」
あずさ「ううん、いいのよ。そのお箸、大事に使ってあげてね」
貴音「はい……!」
貴音「……あっ!」
あずさ「使い捨てのお箸と間違えちゃったのねぇ」
貴音「……何と言う、事でしょう……」プルプル
P「普段のノリで捨てちゃったわけか……」
貴音「……感謝の言葉もありません、あずさ。この礼は、いつか必ずや……」
あずさ「ううん、いいのよ。そのお箸、大事に使ってあげてね」
貴音「はい……!」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:39:02.63 ID:aoImtlem0
あずさ「ほら~」
P「ほら~って言われましてもねぇ……偶然に偶然が重なっただけでしょう?」
あずさ「むー……絶対信じさせてみせますからね」
P「(……意地になった顔も可愛いなぁ、あずささん)」
千早「……あの、プロデューサー。少しよろしいですか?」
P「おう、どうした」
千早「私、今日だけ事務所に泊めさせていただけないでしょうか」
P「え?事務所に?」
P「ほら~って言われましてもねぇ……偶然に偶然が重なっただけでしょう?」
あずさ「むー……絶対信じさせてみせますからね」
P「(……意地になった顔も可愛いなぁ、あずささん)」
千早「……あの、プロデューサー。少しよろしいですか?」
P「おう、どうした」
千早「私、今日だけ事務所に泊めさせていただけないでしょうか」
P「え?事務所に?」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:42:24.33 ID:aoImtlem0
千早「はい……実は、家のカギを失くしてしまったみたいで……」
P「もっとよく、探してみたのか?」
千早「……私が持ち込んだ物は全部探したんですが、見つからなくて」
P「うーん、事務所に来る途中で落としたとか……」
あずさ「私の出番ですね!」
P「えっ」
あずさ「千早ちゃんのお家のカギって、確かツバメのアクセサリーが付いてたカギよね?」
千早「はい、そうですけど……?」
P「もっとよく、探してみたのか?」
千早「……私が持ち込んだ物は全部探したんですが、見つからなくて」
P「うーん、事務所に来る途中で落としたとか……」
あずさ「私の出番ですね!」
P「えっ」
あずさ「千早ちゃんのお家のカギって、確かツバメのアクセサリーが付いてたカギよね?」
千早「はい、そうですけど……?」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:45:41.93 ID:aoImtlem0
ミョインミョインミョインミョイン
あずさ「う~ん、う~ん……」
P「(祈りのポーズでアホ毛が回転してるのは、なかなかシュールだな……)」
ピンッ
あずさ「……多分、こっちね」スタスタ
P「ど、どこ行くんですか?そっちは、事務所から出ちゃいますけど」
あずさ「ちょっと黙ってて下さい」
P「ハイ」
あずさ「う~ん、う~ん……」
P「(祈りのポーズでアホ毛が回転してるのは、なかなかシュールだな……)」
ピンッ
あずさ「……多分、こっちね」スタスタ
P「ど、どこ行くんですか?そっちは、事務所から出ちゃいますけど」
あずさ「ちょっと黙ってて下さい」
P「ハイ」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:49:19.60 ID:aoImtlem0
あずさ「………」スタスタ
P「玄関の前の……傘入れ?」
あずさ「千早ちゃんの傘って、これかしら?」ゴソゴソ
千早「はい、今朝は小雨だったので……」
あずさ「………」カチャカチャ
バサッ
チャリン
千早「あっ……!」
あずさ「傘を畳む時に、カギまで落ち込んじゃったのね~」
P「お、おぉー……」
P「玄関の前の……傘入れ?」
あずさ「千早ちゃんの傘って、これかしら?」ゴソゴソ
千早「はい、今朝は小雨だったので……」
あずさ「………」カチャカチャ
バサッ
チャリン
千早「あっ……!」
あずさ「傘を畳む時に、カギまで落ち込んじゃったのね~」
P「お、おぉー……」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:52:42.14 ID:aoImtlem0
千早「あ、ありがとうございます、あずささん……!」
あずさ「失くしものって、意外な所にあるのよね」
千早「完全に見落としていました……これで、家に帰れます」
あずさ「………」ドヤァ
P「いやいや、まだ決まったとはちょっと……」
P「と言うかですね、アレはあずささんが探さなくても、千早が帰る時に雨が降ってれば……」
あずさ「………」ムスー
P「(可愛いなぁもう)」
あずさ「失くしものって、意外な所にあるのよね」
千早「完全に見落としていました……これで、家に帰れます」
あずさ「………」ドヤァ
P「いやいや、まだ決まったとはちょっと……」
P「と言うかですね、アレはあずささんが探さなくても、千早が帰る時に雨が降ってれば……」
あずさ「………」ムスー
P「(可愛いなぁもう)」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:55:45.47 ID:aoImtlem0
真美「うわぁーん、兄ちゃーん!」
P「ん?どうした?」
真美「ちょっと聞いてよー!亜美が、亜美がー!」
亜美「だ、だから!亜美は知らないって言ってるじゃん!!」
P「お、おい!ちょっと落ち着け二人とも!」
P「PSPのSDカードを失くした?」
真美「うん……」
亜美「こないだ真美にPSP借りた時に、ちゃんと抜いて渡したよ!」
真美「でも、真美の手元には無いじゃん!」
亜美「だーかーらー、真美が勝手に失くしたの!亜美は関係ないもんね」
真美「う、うぅ……ひどすぎるよ、こんなのあんまりだよ……」グスッ
P「ん?どうした?」
真美「ちょっと聞いてよー!亜美が、亜美がー!」
亜美「だ、だから!亜美は知らないって言ってるじゃん!!」
P「お、おい!ちょっと落ち着け二人とも!」
P「PSPのSDカードを失くした?」
真美「うん……」
亜美「こないだ真美にPSP借りた時に、ちゃんと抜いて渡したよ!」
真美「でも、真美の手元には無いじゃん!」
亜美「だーかーらー、真美が勝手に失くしたの!亜美は関係ないもんね」
真美「う、うぅ……ひどすぎるよ、こんなのあんまりだよ……」グスッ
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:59:06.02 ID:aoImtlem0
P「……亜美」
亜美「に、兄ちゃんまで亜美を疑うの!?」
P「だったら、他に誰が……」
あずさ「私の出番ですね!」フンス
P「……あんな小さいのを、見つけられますかね?」
あずさ「物の大小は関係ありませんよーだ……う~ん、う~ん」
あずさ「……SDカードって何です?」
P「………」
亜美「に、兄ちゃんまで亜美を疑うの!?」
P「だったら、他に誰が……」
あずさ「私の出番ですね!」フンス
P「……あんな小さいのを、見つけられますかね?」
あずさ「物の大小は関係ありませんよーだ……う~ん、う~ん」
あずさ「……SDカードって何です?」
P「………」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:04:15.49 ID:aoImtlem0
P「えっと、こんな形の……ですね。正式にはmicroSDカード、だったっけ……?」カタカタ
あずさ「あ、これですね~……分かりました~」ミョインミョインミョインミョイン
亜美「ほ、ホントにこんなんで見つかるの……?」
P「見つからなきゃ困るのは亜美だろ」
亜美「そりゃそうだけど……って、失くしたのは亜美じゃないかんね!?」
あずさ「う~ん、う~ん……真美ちゃんのSDカード……真美ちゃんのSDカード……」
ピンッ
あずさ「……あら?」
P「ん?」
あずさ「あ、これですね~……分かりました~」ミョインミョインミョインミョイン
亜美「ほ、ホントにこんなんで見つかるの……?」
P「見つからなきゃ困るのは亜美だろ」
亜美「そりゃそうだけど……って、失くしたのは亜美じゃないかんね!?」
あずさ「う~ん、う~ん……真美ちゃんのSDカード……真美ちゃんのSDカード……」
ピンッ
あずさ「……あら?」
P「ん?」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:07:17.53 ID:aoImtlem0
あずさ「おかしいわね……」
P「どうかしたんですか?」
あずさ「……真美ちゃんが、持ってるみたいです」
真美「えっ!?」
亜美「ほらー、やっぱりー!」
真美「ち、違うよ!真美持ってないもん!!」
P「やっぱり適当で言ってるんじゃ……」
あずさ「……真美ちゃん。ちょっと、上を脱いでもらえる?」
真美「えっ?」
P「……ほう」
P「どうかしたんですか?」
あずさ「……真美ちゃんが、持ってるみたいです」
真美「えっ!?」
亜美「ほらー、やっぱりー!」
真美「ち、違うよ!真美持ってないもん!!」
P「やっぱり適当で言ってるんじゃ……」
あずさ「……真美ちゃん。ちょっと、上を脱いでもらえる?」
真美「えっ?」
P「……ほう」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:11:07.31 ID:aoImtlem0
ポロッ
カタン
真美「あ……あぁーっ!」
あずさ「内ポケットか何かに、入ったままだったのね~」
真美「………」
亜美「……真美ー?ちょっと向こうで、お話ししよっかー?」
真美「刑事さん……お、お手柔らかに、お願いしやす」
亜美「……これだけは言っておく。カツ丼は、付かないぜ?」
P「………」
あずさ「……見てませんよね?」
P「えっ?ナニをですか?」
カタン
真美「あ……あぁーっ!」
あずさ「内ポケットか何かに、入ったままだったのね~」
真美「………」
亜美「……真美ー?ちょっと向こうで、お話ししよっかー?」
真美「刑事さん……お、お手柔らかに、お願いしやす」
亜美「……これだけは言っておく。カツ丼は、付かないぜ?」
P「………」
あずさ「……見てませんよね?」
P「えっ?ナニをですか?」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:14:58.86 ID:aoImtlem0
あずさ「真美ちゃんの……」
P「え、えぇ……もうバッチリですよ」グッ
あずさ「……プロデューサーさんの●●●」
P「(怒った顔……律子とは、雲泥の差だな)」
律子「(何か言いました?)」
P「うおぉっ!?」ビクッ
P「り、律子?……直接、脳内に……!?」
律子「プロデューサー。伊織のぬいぐるみ、見てませんか?」
P「ぬいぐるみ?……あのウサギのか?」
律子「いえ、最近新しく購入したものらしくて」
伊織「グスッ……どこいったのよ、あのバカぁ……」
P「え、えぇ……もうバッチリですよ」グッ
あずさ「……プロデューサーさんの●●●」
P「(怒った顔……律子とは、雲泥の差だな)」
律子「(何か言いました?)」
P「うおぉっ!?」ビクッ
P「り、律子?……直接、脳内に……!?」
律子「プロデューサー。伊織のぬいぐるみ、見てませんか?」
P「ぬいぐるみ?……あのウサギのか?」
律子「いえ、最近新しく購入したものらしくて」
伊織「グスッ……どこいったのよ、あのバカぁ……」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:18:22.30 ID:aoImtlem0
P「どんな奴だ?」
律子「今持ってるものと、ほとんど変わらないそうなんですが……」
伊織「全然違うっ!あの子は髪がカールしてるの!超カールなんだから!」
P「同型ならどっちも同じだろ……」
伊織「っ!……どうせ、あんた達にはあの子の違いなんて分からないわよ……!」
あずさ「私の出番ですね」キリッ
伊織「………」
あずさ「伊織ちゃん……髪が超カールしてるウサちゃんね?」
伊織「……うん」
あずさ「ふふっ……大丈夫。お姉さんに、任せときなさい!」ドン
P「(自分でお姉さんと言っちゃうあずささん可愛いなぁ)」
律子「今持ってるものと、ほとんど変わらないそうなんですが……」
伊織「全然違うっ!あの子は髪がカールしてるの!超カールなんだから!」
P「同型ならどっちも同じだろ……」
伊織「っ!……どうせ、あんた達にはあの子の違いなんて分からないわよ……!」
あずさ「私の出番ですね」キリッ
伊織「………」
あずさ「伊織ちゃん……髪が超カールしてるウサちゃんね?」
伊織「……うん」
あずさ「ふふっ……大丈夫。お姉さんに、任せときなさい!」ドン
P「(自分でお姉さんと言っちゃうあずささん可愛いなぁ)」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:21:45.56 ID:aoImtlem0
あずさ「う~ん、う~ん……」ミョインミョインミョインミョイン
律子「あ、あずささんの髪が……!?」
伊織「な、何なのよ、一体……?」
P「……うん、それが普通の反応だよな」
あずさ「う~ん……反応が二つ……」
あずさ「こっちは、伊織ちゃんが持ってるウサちゃんだから……」
ピンッ
あずさ「こっちです!」スタスタ
P「あ、あずささん!どこへ!?」
律子「あ、あずささんの髪が……!?」
伊織「な、何なのよ、一体……?」
P「……うん、それが普通の反応だよな」
あずさ「う~ん……反応が二つ……」
あずさ「こっちは、伊織ちゃんが持ってるウサちゃんだから……」
ピンッ
あずさ「こっちです!」スタスタ
P「あ、あずささん!どこへ!?」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:26:13.98 ID:aoImtlem0
律子「女子トイレ、ですか?」
あずさ「この個室の、どこかに……」
伊織「あっ……も、もしかして……!」ダッ
伊織「あ、あったぁー!」ムギュッ
伊織「心配、したんだからっ……この、バカッ!バカバカバカッ!!」ギュウウ
シャルル「ヒトハァ、ビョウドウデハナァイ」
律子「な、何?今の声……」
伊織「にひひっ♪この子はね、強く抱くと鳴くの。ね~、シャルル・ジ・ブリタニア♪」
P「何だ、トイレの中に置き忘れてたのかよ……良かった良かった」
あずさ「この個室の、どこかに……」
伊織「あっ……も、もしかして……!」ダッ
伊織「あ、あったぁー!」ムギュッ
伊織「心配、したんだからっ……この、バカッ!バカバカバカッ!!」ギュウウ
シャルル「ヒトハァ、ビョウドウデハナァイ」
律子「な、何?今の声……」
伊織「にひひっ♪この子はね、強く抱くと鳴くの。ね~、シャルル・ジ・ブリタニア♪」
P「何だ、トイレの中に置き忘れてたのかよ……良かった良かった」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:31:03.79 ID:aoImtlem0
あずさ「……あれ?」
律子「……ん?」
伊織「……えっ?」
P「ん、どうした?」
あずさ「……ぷ、プロデューサーさん?ここ、女子トイレなんですけど」
P「えっ」
伊織「な、何であんたまで付いてくる必要があるのよっ!?」
P「い、いや、俺も付いて行かざるを得ない流れだろ、あれは!?」
律子「……引くわー」
シャルル「ヒトハァ、ビョウドウデハナァイ」
律子「……ん?」
伊織「……えっ?」
P「ん、どうした?」
あずさ「……ぷ、プロデューサーさん?ここ、女子トイレなんですけど」
P「えっ」
伊織「な、何であんたまで付いてくる必要があるのよっ!?」
P「い、いや、俺も付いて行かざるを得ない流れだろ、あれは!?」
律子「……引くわー」
シャルル「ヒトハァ、ビョウドウデハナァイ」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:34:33.74 ID:aoImtlem0
P「……まったく、えらい目に遭った」
あずさ「もう、プロデューサーさんったら……」
P「ふ、不可抗力ですよあれは!不可抗力!」
あずさ「………」ジトー
P「(ジト目のあずささんも可愛いなぁ)」
響「グスッ……ハム蔵、どこ行ったんだ……」
P「今度はハム蔵か」
響「こ、今度はって、どういう意味さー!」
あずさ「もう、プロデューサーさんったら……」
P「ふ、不可抗力ですよあれは!不可抗力!」
あずさ「………」ジトー
P「(ジト目のあずささんも可愛いなぁ)」
響「グスッ……ハム蔵、どこ行ったんだ……」
P「今度はハム蔵か」
響「こ、今度はって、どういう意味さー!」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:37:35.24 ID:aoImtlem0
P「だって響お前、動物と良くはぐれるよな。嫌われてるんじゃないか?ホントは」
響「そ、そんな事ないぞー!」
あずさ「私の出番ですね!」
響「えっ?……あ、あずささん?」
あずさ「う~ん、う~ん……ハム蔵ちゃん……ハム蔵ちゃん……」ミョインミョインミョインミョイン
響「ぷ、プロデューサー!あずささんの髪が!髪がー!!」
P「もうその反応はいいから」
響「えっ!?」
ピンッ
あずさ「……あら?」
響「そ、そんな事ないぞー!」
あずさ「私の出番ですね!」
響「えっ?……あ、あずささん?」
あずさ「う~ん、う~ん……ハム蔵ちゃん……ハム蔵ちゃん……」ミョインミョインミョインミョイン
響「ぷ、プロデューサー!あずささんの髪が!髪がー!!」
P「もうその反応はいいから」
響「えっ!?」
ピンッ
あずさ「……あら?」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:41:23.34 ID:aoImtlem0
あずさ「………」
P「?……どうしました、あずささん」
あずさ「い、いえ……あの、プロデューサーさん?ちょっと」
P「はい?」
あずさ「……し、下を……」
P「えっ?何です?」
あずさ「……脱いで……いただけ、ませんか……」プルプル
P「よしきた」カチャカチャ
P「?……どうしました、あずささん」
あずさ「い、いえ……あの、プロデューサーさん?ちょっと」
P「はい?」
あずさ「……し、下を……」
P「えっ?何です?」
あずさ「……脱いで……いただけ、ませんか……」プルプル
P「よしきた」カチャカチャ
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:44:44.93 ID:aoImtlem0
ジジーッ
ハム蔵「ヂュイッ」
ピョン
あずさ「………」
P「………」
響「……ハム蔵……な、何で、そんなトコに……」
ハム蔵「ヂュイ」
響「えっ?……そ、そこがコックピットなのは、ニッチなMSだけだよ!」
ハム蔵「ヂュイィィィィ」ダダダッ
響「あっ!ちょ……ど、どこ行くんだハム蔵ー!!」
ハム蔵「ヂュイッ」
ピョン
あずさ「………」
P「………」
響「……ハム蔵……な、何で、そんなトコに……」
ハム蔵「ヂュイ」
響「えっ?……そ、そこがコックピットなのは、ニッチなMSだけだよ!」
ハム蔵「ヂュイィィィィ」ダダダッ
響「あっ!ちょ……ど、どこ行くんだハム蔵ー!!」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:47:48.59 ID:aoImtlem0
あずさ「あの……」
P「はい」
あずさ「気付かなかったんですか?ハム蔵ちゃん」
P「はい」
あずさ「……嘘、ですよね?」
P「いいえ」
あずさ「………」
P「いや、ホントに気付かなかったんですって!信じてくださいよ!!」
あずさ「じゃあ、私の能力の事も信じてくださいよ~」
P「それとこれとは話が違います」
あずさ「……もう」
P「はい」
あずさ「気付かなかったんですか?ハム蔵ちゃん」
P「はい」
あずさ「……嘘、ですよね?」
P「いいえ」
あずさ「………」
P「いや、ホントに気付かなかったんですって!信じてくださいよ!!」
あずさ「じゃあ、私の能力の事も信じてくださいよ~」
P「それとこれとは話が違います」
あずさ「……もう」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:52:31.19 ID:aoImtlem0
prrrrr prrrrr
ピッ
P「はい、もしもし……お、やよいか。今日はオフじゃ……」
P「ん?……新宿駅で、迷子?」
あずさ「私の出番ですね!」
P「あ、ダメです」
あずさ「ど、どうしてです!?」
P「あ、いや、こっちの話だ……おう、じゃあ今からすぐそっちに行くから。あぁ」
あずさ「プロデューサーさん!」
P「……仕事?あぁ大丈夫大丈夫、気にするなって……俺が来るまで、動くんじゃないぞー」ピッ
あずさ「絶対迷子には、なりませんから!」ギュッ
P「………」
ピッ
P「はい、もしもし……お、やよいか。今日はオフじゃ……」
P「ん?……新宿駅で、迷子?」
あずさ「私の出番ですね!」
P「あ、ダメです」
あずさ「ど、どうしてです!?」
P「あ、いや、こっちの話だ……おう、じゃあ今からすぐそっちに行くから。あぁ」
あずさ「プロデューサーさん!」
P「……仕事?あぁ大丈夫大丈夫、気にするなって……俺が来るまで、動くんじゃないぞー」ピッ
あずさ「絶対迷子には、なりませんから!」ギュッ
P「………」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:55:57.19 ID:aoImtlem0
ガヤガヤ ザワザワ
やよい「あ、プロデューサー!」
P「待たせたな」
やよい「……と、あずささん、ですか?」
あずさ「あら?やよいちゃんが、ここにいるって事は……」
やよい「うぅぅー……長介が、長介が迷子になっちゃって……」
やよい「あれだけ離れちゃダメって言ったのに……!」
P「新宿駅は広いからなぁ……この辺を探すとなると、ちょっと骨だな」
あずさ「私の出番ですね!」
P「……………」
あずさ「……ちゃ、ちゃんと、探し出して見せますから!」
P「(……いやーな予感がするんだよなぁ……)」
やよい「あ、プロデューサー!」
P「待たせたな」
やよい「……と、あずささん、ですか?」
あずさ「あら?やよいちゃんが、ここにいるって事は……」
やよい「うぅぅー……長介が、長介が迷子になっちゃって……」
やよい「あれだけ離れちゃダメって言ったのに……!」
P「新宿駅は広いからなぁ……この辺を探すとなると、ちょっと骨だな」
あずさ「私の出番ですね!」
P「……………」
あずさ「……ちゃ、ちゃんと、探し出して見せますから!」
P「(……いやーな予感がするんだよなぁ……)」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:00:09.86 ID:STpEp1ex0
あずさ「その長介君の、写真か何かは持ってない?」
やよい「あ、今財布から写真を出します……」ゴソゴソ
あずさ「ふんふん……この子ね……」ミョインミョインミョインミョイン
やよい「あ、あずささん……!?」
P「………」
ピンッ
あずさ「……この方向からだわ!」ダッ
やよい「あっ」
P「だあぁぁぁぁ!予感的中っ!!」ダッ
やよい「あ、今財布から写真を出します……」ゴソゴソ
あずさ「ふんふん……この子ね……」ミョインミョインミョインミョイン
やよい「あ、あずささん……!?」
P「………」
ピンッ
あずさ「……この方向からだわ!」ダッ
やよい「あっ」
P「だあぁぁぁぁ!予感的中っ!!」ダッ
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:03:12.20 ID:STpEp1ex0
ガヤガヤ ザワザワ
長介「姉ちゃん、すぐ迷子になりやがって……」
長介「俺がいないと……ホントダメなんだからな……」
ガヤガヤ ザワザワ
長介「クソッ……どこだよここ……」
長介「何なんだよ……さっきも通ったじゃんか、ここ……!」
ガヤガヤ ザワザワ
長介「グスッ……姉ちゃん……どこ行っちまったんだよ……」
あずさ「……あなたが、長介君ね?」
長介「えっ?」
長介「姉ちゃん、すぐ迷子になりやがって……」
長介「俺がいないと……ホントダメなんだからな……」
ガヤガヤ ザワザワ
長介「クソッ……どこだよここ……」
長介「何なんだよ……さっきも通ったじゃんか、ここ……!」
ガヤガヤ ザワザワ
長介「グスッ……姉ちゃん……どこ行っちまったんだよ……」
あずさ「……あなたが、長介君ね?」
長介「えっ?」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:06:17.23 ID:STpEp1ex0
長介「……お、お姉ちゃん、誰?」
あずさ「えっと……私は、あなたのお姉さんの、お友達です」
長介「姉ちゃんの!?」
あずさ「あなたのお姉さん、心配してずっと探してたんだから」
長介「へっ……な、なんだよ、心配してたのはこっちだってのに……」
あずさ「もう安心してね、すぐにここから……」
あずさ「……ここは、えぇっと……ど、どこだったかしら……?」
長介「えぇっ!?」
P「ゼェ、ゼェ……か、確保ぉーっ!!」
あずさ「えっと……私は、あなたのお姉さんの、お友達です」
長介「姉ちゃんの!?」
あずさ「あなたのお姉さん、心配してずっと探してたんだから」
長介「へっ……な、なんだよ、心配してたのはこっちだってのに……」
あずさ「もう安心してね、すぐにここから……」
あずさ「……ここは、えぇっと……ど、どこだったかしら……?」
長介「えぇっ!?」
P「ゼェ、ゼェ……か、確保ぉーっ!!」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:09:29.63 ID:STpEp1ex0
やよい「もう!……離れちゃダメだって、あれほど言ったでしょう!?」
長介「ね、姉ちゃんが、俺から離れてったんじゃないか……」
やよい「長介……このバカ!」ガバッ
長介「……姉ちゃん……!」ガバッ
P「新宿駅で迷子になるのはホント勘弁して下さい、流石に俺でも探し切れませんから……」
あずさ「す、すみませんでした……」
長介「ね、姉ちゃんが、俺から離れてったんじゃないか……」
やよい「長介……このバカ!」ガバッ
長介「……姉ちゃん……!」ガバッ
P「新宿駅で迷子になるのはホント勘弁して下さい、流石に俺でも探し切れませんから……」
あずさ「す、すみませんでした……」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:13:18.72 ID:STpEp1ex0
P「いやー、しかし見つかって良かった良かった……」
あずさ「……そろそろ信じてみても、いいんじゃないですか?」
P「……うーん」
あずさ「………」
P「そうですね……俺の失くしたものを探し出せたら、信じてもいいですよ」
あずさ「プロデューサーさんの、ですか?失くしたものって……?」
P「いやぁ、大昔に失くした宝物なんですけどね。現存してるかどうかもちょっと……」
あずさ「えぇっ?そ、それを探せって言うんですか!?」
P「ハハハ……大丈夫ですよ、あずささんなら。期待しないで待ってます」
あずさ「……プロデューサーさんのいじわる」
あずさ「……そろそろ信じてみても、いいんじゃないですか?」
P「……うーん」
あずさ「………」
P「そうですね……俺の失くしたものを探し出せたら、信じてもいいですよ」
あずさ「プロデューサーさんの、ですか?失くしたものって……?」
P「いやぁ、大昔に失くした宝物なんですけどね。現存してるかどうかもちょっと……」
あずさ「えぇっ?そ、それを探せって言うんですか!?」
P「ハハハ……大丈夫ですよ、あずささんなら。期待しないで待ってます」
あずさ「……プロデューサーさんのいじわる」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:17:39.57 ID:STpEp1ex0
ブロロロロロ……
美希「もー、どこ行ってたのハニー!」
P「お、もう来てたのか、美希ー!」
美希「ミキねー、ずっと事務所で待ってたんだよー!?早く服、買いに行こーっ!」
P「おうおう、今そっちへ歩道橋を渡って……」
美希「青になったし、ミキが直接そっちに行くねー!」ダッ
あずさ「あっ……右折車が……!」
プァーーーーー
美希「えっ……?」
P「!……み、美希ーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」ダッ
キキーーーーーッ
あずさ「……プロデューサーさんっ!!!」
美希「もー、どこ行ってたのハニー!」
P「お、もう来てたのか、美希ー!」
美希「ミキねー、ずっと事務所で待ってたんだよー!?早く服、買いに行こーっ!」
P「おうおう、今そっちへ歩道橋を渡って……」
美希「青になったし、ミキが直接そっちに行くねー!」ダッ
あずさ「あっ……右折車が……!」
プァーーーーー
美希「えっ……?」
P「!……み、美希ーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」ダッ
キキーーーーーッ
あずさ「……プロデューサーさんっ!!!」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:21:05.61 ID:STpEp1ex0
高木「……どうなんです、先生。彼の容態は……?」
医者「頭部のケガを除いて、奇跡的に無傷です」
医者「頭の傷も、彼女さんを庇って飛んだ先の道路にぶつかって出来たものですから」
医者「右折車の速度が遅かったおかげでしょうな。大事故に繋がらなくて、本当に良かった」
高木「そうですか……で、彼はいつ……?」
医者「……それが、どうも頭の打ちどころが悪かったようで……」
美希「……ハニー……」グスッ
P「………」
あずさ「………」
医者「頭部のケガを除いて、奇跡的に無傷です」
医者「頭の傷も、彼女さんを庇って飛んだ先の道路にぶつかって出来たものですから」
医者「右折車の速度が遅かったおかげでしょうな。大事故に繋がらなくて、本当に良かった」
高木「そうですか……で、彼はいつ……?」
医者「……それが、どうも頭の打ちどころが悪かったようで……」
美希「……ハニー……」グスッ
P「………」
あずさ「………」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:24:07.12 ID:STpEp1ex0
医者「いずれは目覚めるでしょう……が、その時間の指定までは出来ません」
高木「な、なんですって!?」
医者「脳と言うものはなにぶん、未だに解明できていない部分が多くて……」
医者「運が悪ければ、一週間後、一ヶ月、一年……最悪、10年後、20年後と言う可能性も……」
美希「ミキのせいで……ミキが、横断歩道を渡らなきゃ……!」
あずさ「美希ちゃん……」
P「………」
美希「……目を、覚ましてよぉ……!」
美希「ミキ、何でもするから……お願い、だからっ……!!」ポロポロ
あずさ「………」
高木「な、なんですって!?」
医者「脳と言うものはなにぶん、未だに解明できていない部分が多くて……」
医者「運が悪ければ、一週間後、一ヶ月、一年……最悪、10年後、20年後と言う可能性も……」
美希「ミキのせいで……ミキが、横断歩道を渡らなきゃ……!」
あずさ「美希ちゃん……」
P「………」
美希「……目を、覚ましてよぉ……!」
美希「ミキ、何でもするから……お願い、だからっ……!!」ポロポロ
あずさ「………」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:27:07.93 ID:STpEp1ex0
あずさ「(……私が、探し出せたもの)」
あずさ「(それはモノだったり、動物だったり、人だったり……)」
あずさ「(………)」
あずさ「(あるいは……もしかしたら……)」
あずさ「(……美希ちゃんが失くしたものだって、見つけ出すことができるかもしれない)」
P「………」
あずさ「(もう、ダメじゃないですか……黙って、勝手にどこかに行っちゃうなんて)」ギュッ
あずさ「(それはモノだったり、動物だったり、人だったり……)」
あずさ「(………)」
あずさ「(あるいは……もしかしたら……)」
あずさ「(……美希ちゃんが失くしたものだって、見つけ出すことができるかもしれない)」
P「………」
あずさ「(もう、ダメじゃないですか……黙って、勝手にどこかに行っちゃうなんて)」ギュッ
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:29:11.71 ID:STpEp1ex0
P「いってててて……頭、打っちまったか……!?」
P「……ど、どこだ、ここは?」
P「……何で俺、河川敷にいるんだ?」
P「ん?……む、向こう岸にいるのは……!?」
P「あれは……中学の頃死んだじっちゃんじゃねーか!ま、マジか!?」
P「……ど、どこだ、ここは?」
P「……何で俺、河川敷にいるんだ?」
P「ん?……む、向こう岸にいるのは……!?」
P「あれは……中学の頃死んだじっちゃんじゃねーか!ま、マジか!?」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:32:17.09 ID:STpEp1ex0
P「……って、何でじっちゃんが向こうにいるんだ?」
P「それに、あの手に持ってるのは……ま、まさか……!」
ギュッ
「見つけましたよ、プロデューサーさん」
P「!?」
「もう、ダメじゃないですか。美希ちゃん泣かせちゃったりして」
P「え、えーっと……」
P「それに、あの手に持ってるのは……ま、まさか……!」
ギュッ
「見つけましたよ、プロデューサーさん」
P「!?」
「もう、ダメじゃないですか。美希ちゃん泣かせちゃったりして」
P「え、えーっと……」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:35:30.29 ID:STpEp1ex0
P「す、すみません、あずささん……」
美希「えっ……!?」
あずさ「あっ……」
P「おっ……?み、美希……?」
高木「き、気が付いたのかね!?」
医者「いやぁ、こうなるんじゃないかと思ってましたよ」
美希「は、ハニー……ハニィーッ!!!」ギュウウウ
P「ぐ、ぐぇぇっ!?」
美希「ハニー、ちゃんと起きてるよね!?もう、寝ちゃダメだよ!?」ポロポロ
美希「えっ……!?」
あずさ「あっ……」
P「おっ……?み、美希……?」
高木「き、気が付いたのかね!?」
医者「いやぁ、こうなるんじゃないかと思ってましたよ」
美希「は、ハニー……ハニィーッ!!!」ギュウウウ
P「ぐ、ぐぇぇっ!?」
美希「ハニー、ちゃんと起きてるよね!?もう、寝ちゃダメだよ!?」ポロポロ
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:38:30.57 ID:STpEp1ex0
P「美希っ……!」
美希「なに!?どうしたの、ハニー!?」
P「お、お前……」
P「さっき……何でもするって、言ったよな?ん?」
美希「」キュッ
P「ウッ」ガクッ
あずさ「あっ」
高木「ま、また意識が!」
医者「いやぁ、こうなるんじゃないかと思ってましたよ」
美希「なに!?どうしたの、ハニー!?」
P「お、お前……」
P「さっき……何でもするって、言ったよな?ん?」
美希「」キュッ
P「ウッ」ガクッ
あずさ「あっ」
高木「ま、また意識が!」
医者「いやぁ、こうなるんじゃないかと思ってましたよ」
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:41:58.52 ID:STpEp1ex0
P「うーん……」
P「不本意ながら、またここに戻ってきてしまった」
P「……いや、これはむしろチャンスだ。じっちゃんに確かめなければ……!」
P「や、やっぱり、あの手に持ってるのは……間違いない……!」
P「中学の頃、失くしたとばかり思ってた 本じゃねーかっ!!」
P「不本意ながら、またここに戻ってきてしまった」
P「……いや、これはむしろチャンスだ。じっちゃんに確かめなければ……!」
P「や、やっぱり、あの手に持ってるのは……間違いない……!」
P「中学の頃、失くしたとばかり思ってた 本じゃねーかっ!!」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:44:58.87 ID:STpEp1ex0
P「クソッ……道理で家中探しても、見つからないはずだ……!」
P「さては出棺の時一緒に持ち込みやがったな、親父の奴……ふ、ふざけやがって!」
ザブザブザブザブ……
P「じ、じっちゃーん!その 本、返してくれぇー!そいつは、俺の……!」
グイッ
「………」
P「も、もう少しなんだよ!もう少しで、俺の失くした宝物が……!」
「もうっ!あんなもの、取り戻さなくていいですから!!」
P「さては出棺の時一緒に持ち込みやがったな、親父の奴……ふ、ふざけやがって!」
ザブザブザブザブ……
P「じ、じっちゃーん!その 本、返してくれぇー!そいつは、俺の……!」
グイッ
「………」
P「も、もう少しなんだよ!もう少しで、俺の失くした宝物が……!」
「もうっ!あんなもの、取り戻さなくていいですから!!」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:48:00.80 ID:STpEp1ex0
P「うぅぅ……た、頼むよ、あずささん……あの 本、だけは……」
高木「うわ言のように、三浦君の名を……」
医者「ふむ。この分だと、明日にも復帰できそうですな」
高木「本当ですか!いやぁ良かった良かった、なぁ二人とも!」
美希「グスッ…… 本って何なの、ハニー……?」
あずさ「も、もう……知りませんっ!」ポロポロ
P「す、すみません……あずささん……美希……」
高木「うわ言のように、三浦君の名を……」
医者「ふむ。この分だと、明日にも復帰できそうですな」
高木「本当ですか!いやぁ良かった良かった、なぁ二人とも!」
美希「グスッ…… 本って何なの、ハニー……?」
あずさ「も、もう……知りませんっ!」ポロポロ
P「す、すみません……あずささん……美希……」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:51:22.70 ID:STpEp1ex0
~翌日~
P「いやー、どうもご心配をおかけしました」
あずさ「もう、大丈夫なんですか?」
P「えぇ、まぁ何とか。身体が頑丈なのだけが取り柄なんで、ハハハ……」
あずさ「……そうですか」プイッ
P「あずささん?」
あずさ「………」
P「……ま、まさか」
あずさ「どうもすみませんね。プロデューサーさんの な本、取り戻す邪魔をしちゃって」
P「」
P「いやー、どうもご心配をおかけしました」
あずさ「もう、大丈夫なんですか?」
P「えぇ、まぁ何とか。身体が頑丈なのだけが取り柄なんで、ハハハ……」
あずさ「……そうですか」プイッ
P「あずささん?」
あずさ「………」
P「……ま、まさか」
あずさ「どうもすみませんね。プロデューサーさんの な本、取り戻す邪魔をしちゃって」
P「」
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:54:56.33 ID:STpEp1ex0
P「お、俺の失くしたもの、何で分かったんですか……!?」
あずさ「……何となくです、何となく」
P「………」
あずさ「………」
P「わ、分かりました!信じましょう、信じますから」
あずさ「………」
P「そ、そうだ!これから先、その能力でですね……」
あずさ「プロデューサーさんを探せば、私は迷子にならない?」
P「……え、えぇ」
あずさ「……何となくです、何となく」
P「………」
あずさ「………」
P「わ、分かりました!信じましょう、信じますから」
あずさ「………」
P「そ、そうだ!これから先、その能力でですね……」
あずさ「プロデューサーさんを探せば、私は迷子にならない?」
P「……え、えぇ」
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:59:34.98 ID:STpEp1ex0
あずさ「私もそれ、考えてたんですけど……無理みたいなんですよ」
P「えっ?……ど、どうして?」
あずさ「どうも、本当に失くしたものじゃないと働かないらしくて」
P「そうなんですか……」
あずさ「と言うか……もう、失くしたくありませんからね?」
P「え?」
あずさ「……プロデューサーさんの、バーカ」
P「(!?……ば、バーカって言われた……)」
P「えっ?……ど、どうして?」
あずさ「どうも、本当に失くしたものじゃないと働かないらしくて」
P「そうなんですか……」
あずさ「と言うか……もう、失くしたくありませんからね?」
P「え?」
あずさ「……プロデューサーさんの、バーカ」
P「(!?……ば、バーカって言われた……)」
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 01:03:37.32 ID:STpEp1ex0
あずさ「……ところで、プロデューサーさん」
P「は、はい」
あずさ「私、考えてたんですけど……」
あずさ「最近は、ずっと『私が』探してばかり、でしたよね?」
P「えぇ、確かにそう言えば……」
あずさ「……ふと、思ったんです」
あずさ「少しは『私も』探してもらわないと、張り合いがない、と言いますか……」
P「えぇ!?……わ、わざと迷子になるのは、ナシですよ!?」
あずさ「ふふっ……さて、どうしましょうか?」
おわり
P「は、はい」
あずさ「私、考えてたんですけど……」
あずさ「最近は、ずっと『私が』探してばかり、でしたよね?」
P「えぇ、確かにそう言えば……」
あずさ「……ふと、思ったんです」
あずさ「少しは『私も』探してもらわないと、張り合いがない、と言いますか……」
P「えぇ!?……わ、わざと迷子になるのは、ナシですよ!?」
あずさ「ふふっ……さて、どうしましょうか?」
おわり
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 01:05:42.16 ID:STpEp1ex0
小鳥「………」
あずさ「………」
小鳥「………」
あずさ「………」
小鳥「わ、私の失くしたもの……」
あずさ「……ご、ごめんなさい」
小鳥「っ!!」ブワッ
あずさ「………」
小鳥「………」
あずさ「………」
小鳥「わ、私の失くしたもの……」
あずさ「……ご、ごめんなさい」
小鳥「っ!!」ブワッ
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