2: !ninja 2012/11/16(金) 22:20:12.14 ID:Fj/faWSz0
男「いや、後輩のものでは無いと思うよ」
後輩「ぬっ、その割には朝から楽しそうに話をしていたではないですかっ」
男「いや、あれは部活の予算の話をしていただけですけど」
後輩「男先輩は……ズルいです!」
男「いや、普通に部長と副部長だからね」
後輩「私も部長になります!!」
男「その意気込みは嬉しいけど、残念ながら…うん、来年だね」
後輩「ぐぬぬ……」
後輩「ぬっ、その割には朝から楽しそうに話をしていたではないですかっ」
男「いや、あれは部活の予算の話をしていただけですけど」
後輩「男先輩は……ズルいです!」
男「いや、普通に部長と副部長だからね」
後輩「私も部長になります!!」
男「その意気込みは嬉しいけど、残念ながら…うん、来年だね」
後輩「ぐぬぬ……」
3: !ninja 2012/11/16(金) 22:21:43.94 ID:Fj/faWSz0
【放課後】
男「さて、アンプ運ぶか…」
女「もうすぐライブ近いからね、もう設置したままにしないか?」
男「そうですね。その方が片づけ楽だし」
女「楽な方ばかり考えないの! じゃあ、そのベースアンプそこに設置して」
部員A「それにしても、なんか夫婦みたいだな、あの安定感」
部員B「揺ぎないよね」
後輩「ぐぬぬ」
男「さて、アンプ運ぶか…」
女「もうすぐライブ近いからね、もう設置したままにしないか?」
男「そうですね。その方が片づけ楽だし」
女「楽な方ばかり考えないの! じゃあ、そのベースアンプそこに設置して」
部員A「それにしても、なんか夫婦みたいだな、あの安定感」
部員B「揺ぎないよね」
後輩「ぐぬぬ」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 22:23:44.14 ID:Fj/faWSz0
部員A「後輩ちゃんどうしたの?」
後輩「男先輩ばっかり……」
後輩B「あれ嫉妬? 男先輩好きなの!?」
後輩「女先輩ですっ! ぐぬぬ…」
後輩A「後輩ちゃんは女の子なのに…これはッ、百合ッ!」
後輩「百合とかバラとかそんなのどうだっていいのですっ! 女先輩は女先輩なんですっ!」
後輩「男先輩ばっかり……」
後輩B「あれ嫉妬? 男先輩好きなの!?」
後輩「女先輩ですっ! ぐぬぬ…」
後輩A「後輩ちゃんは女の子なのに…これはッ、百合ッ!」
後輩「百合とかバラとかそんなのどうだっていいのですっ! 女先輩は女先輩なんですっ!」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 22:25:22.25 ID:Fj/faWSz0
【部活終了後】
男「さて帰るか…」
友「ういーっす、帰ろうぜ」
男「お前も部活終わりか?」
友「当たり前じゃん。俺は残業をしない派だ」
男「部活に定時なんてねぇよw」
友「あ、お前このバンドコピーするんだ」
男「原点回帰。90年台ロックは凄いパワフルで簡単なんだよ」
友「へぇ、俺も聴いてみようかな」
男「タツヤ行ってこいよ、ベスト聞いたら大体分かるぞ」
友「おk」
男「さて帰るか…」
友「ういーっす、帰ろうぜ」
男「お前も部活終わりか?」
友「当たり前じゃん。俺は残業をしない派だ」
男「部活に定時なんてねぇよw」
友「あ、お前このバンドコピーするんだ」
男「原点回帰。90年台ロックは凄いパワフルで簡単なんだよ」
友「へぇ、俺も聴いてみようかな」
男「タツヤ行ってこいよ、ベスト聞いたら大体分かるぞ」
友「おk」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 22:27:58.73 ID:Fj/faWSz0
…
友「じゃあな。俺こっちだわ」
男「うぃーっす」
後輩「男先輩」
男「ぬわっ、なんでここにいるの?」
後輩「えっと、その……今日は女先輩と帰らないんですね」
男「いや、あいつはあいつで女友達と帰ってるし、そんなんじゃないから」
後輩「……でも帰る日はあるじゃないですか」
男「だから何なんだよ。俺だって女子と帰る日ぐらいくれよ」
後輩「ゴクッ…男先輩は、女先輩のこと好きなんですか?」
男「なっ……何を突然?」
友「じゃあな。俺こっちだわ」
男「うぃーっす」
後輩「男先輩」
男「ぬわっ、なんでここにいるの?」
後輩「えっと、その……今日は女先輩と帰らないんですね」
男「いや、あいつはあいつで女友達と帰ってるし、そんなんじゃないから」
後輩「……でも帰る日はあるじゃないですか」
男「だから何なんだよ。俺だって女子と帰る日ぐらいくれよ」
後輩「ゴクッ…男先輩は、女先輩のこと好きなんですか?」
男「なっ……何を突然?」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 22:30:32.30 ID:Fj/faWSz0
男「なっ……何を突然?」
後輩「……私は。男先輩と比べ物にならないぐらい、女先輩のことが好きなんです」
男「……まぁ、その、人の恋愛観をどうこういうつもりはないが…」
後輩「それ以上なんです!」
男「あいつ、彼氏いるぞ?」
後輩「……?」
男「あれ、知らなかったの?」
後輩「えっ……? 彼氏って、先輩?」
男「いや、違うけど」
後輩「ぎゃああああああああ!!」
後輩「……私は。男先輩と比べ物にならないぐらい、女先輩のことが好きなんです」
男「……まぁ、その、人の恋愛観をどうこういうつもりはないが…」
後輩「それ以上なんです!」
男「あいつ、彼氏いるぞ?」
後輩「……?」
男「あれ、知らなかったの?」
後輩「えっ……? 彼氏って、先輩?」
男「いや、違うけど」
後輩「ぎゃああああああああ!!」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 22:31:51.31 ID:Fj/faWSz0
【ドクマナルド】
男「ほれ、ドックシェイク、おごってやるよ」
後輩「あ…ありがとうございます…」
男「で、どうして女のこと好きになったの?」
後輩「そ、そりゃ……演奏かっこ良くて…あこがれが…延長して…」
男「まぁ、あいつベース上手いもんなぁ、センスもいいし」
後輩「先輩はダサいです。ギター高く持ちすぎです」
男「うっせぇ、リードプレイするとき低かったらやり辛いんだよ」
後輩「歌下手ですし…コーラスすら不安定」
男「やめてくれ……だから俺はギターボーカルは辞退しているんだよ」
後輩「はぁ…それにしても先輩彼氏がいただなんて…」
男「ほれ、ドックシェイク、おごってやるよ」
後輩「あ…ありがとうございます…」
男「で、どうして女のこと好きになったの?」
後輩「そ、そりゃ……演奏かっこ良くて…あこがれが…延長して…」
男「まぁ、あいつベース上手いもんなぁ、センスもいいし」
後輩「先輩はダサいです。ギター高く持ちすぎです」
男「うっせぇ、リードプレイするとき低かったらやり辛いんだよ」
後輩「歌下手ですし…コーラスすら不安定」
男「やめてくれ……だから俺はギターボーカルは辞退しているんだよ」
後輩「はぁ…それにしても先輩彼氏がいただなんて…」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 22:35:02.90 ID:Fj/faWSz0
男「残念だったな。あいつ中学時代から続いているからな。別の高校だし知らないのも無理もない」
後輩「……」チュルルルル
男「まぁ、新しい恋路見つけろよ。お前可愛いし、すぐに良い奴見つかるさ」
後輩「んなっ…か…可愛いとか突然言わないで下さい」
男「ちっちゃくて可愛いじゃないか。それなのに大きいベース持っちゃってw」
後輩「や、やめてください! てか、小さいは余計です! ベースは女先輩の憧れです!」
男「まずスラップを練習しだしたことには笑ったわ」
後輩「なんでですかっ! かっこいいじゃないですか! あのドゥンって響き」
男「まぁ初心者はまず憧れるよね。ギターならハーモニクスあたりか」
後輩「先輩、好きなベースメーカーってどこですか?」
男「あぁ、そういやベース買い換えたいっつってたな。というより、俺ギターだからなぁ」
後輩「……」チュルルルル
男「まぁ、新しい恋路見つけろよ。お前可愛いし、すぐに良い奴見つかるさ」
後輩「んなっ…か…可愛いとか突然言わないで下さい」
男「ちっちゃくて可愛いじゃないか。それなのに大きいベース持っちゃってw」
後輩「や、やめてください! てか、小さいは余計です! ベースは女先輩の憧れです!」
男「まずスラップを練習しだしたことには笑ったわ」
後輩「なんでですかっ! かっこいいじゃないですか! あのドゥンって響き」
男「まぁ初心者はまず憧れるよね。ギターならハーモニクスあたりか」
後輩「先輩、好きなベースメーカーってどこですか?」
男「あぁ、そういやベース買い換えたいっつってたな。というより、俺ギターだからなぁ」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 22:37:28.98 ID:Fj/faWSz0
後輩「女先輩の真似して買ったんですけど…やっぱり大きすぎるんですよ…」
男「フェンダーとかいいんじゃないかな? 無難で」
後輩「無難って……むぅ……参考にします」
男「ベースはよく分からないからな。ギターならロックやるかポップスやるかで色々考えれるが…ね」
後輩「先輩はギターを選んだ理由ってなんなんですか?」
男「色と形」
後輩「なんですか…結局それですか…」
男「まぁそこからギター初めてさ、そこから色々自分のしたい音楽を見つけて、幅を広げたってかんじだ」
後輩「そうなんですか…」
男「自分の使っているギターに併せて、好きな音楽が出来たって感じだな。お陰でビジュアル系には興味が無い」
後輩「私もビジュアル系は苦手です…人間関係も何か…」
男「やっぱバンドは己を着飾る前に、音楽を着飾れと」
後輩「先輩は演奏ダサいですけどね」
男「うるせぇ」
男「フェンダーとかいいんじゃないかな? 無難で」
後輩「無難って……むぅ……参考にします」
男「ベースはよく分からないからな。ギターならロックやるかポップスやるかで色々考えれるが…ね」
後輩「先輩はギターを選んだ理由ってなんなんですか?」
男「色と形」
後輩「なんですか…結局それですか…」
男「まぁそこからギター初めてさ、そこから色々自分のしたい音楽を見つけて、幅を広げたってかんじだ」
後輩「そうなんですか…」
男「自分の使っているギターに併せて、好きな音楽が出来たって感じだな。お陰でビジュアル系には興味が無い」
後輩「私もビジュアル系は苦手です…人間関係も何か…」
男「やっぱバンドは己を着飾る前に、音楽を着飾れと」
後輩「先輩は演奏ダサいですけどね」
男「うるせぇ」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 22:38:51.10 ID:Fj/faWSz0
……
後輩「はぁ、沢山喋ったらすっきりしました」
男「そうかいよかったな」
後輩「また、おしゃべりしてもいいですか?」
男「まぁ時間が合えばいつでも相手してやるよ」
後輩「じゃあ、さようなら…」
男「うん、じゃあな」
後輩「はぁ、沢山喋ったらすっきりしました」
男「そうかいよかったな」
後輩「また、おしゃべりしてもいいですか?」
男「まぁ時間が合えばいつでも相手してやるよ」
後輩「じゃあ、さようなら…」
男「うん、じゃあな」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 22:40:11.31 ID:Fj/faWSz0
……
女「男、シールド断線しているんだけど…」
男「あぁぁぁ…そこに転がってるの無理?」
女「いや、あそこはジャンクの山」
男「やべぇ……これ2000円したのに…」
女「シールドは5000円からよ」
男「うっせぇ、ブルジョア! 俺はギターを買うために節約しているんだよ」
女「ふふっ、果たしていつになることやら」
男「ライブ終わったら、またしばらくバイト入るから、部活来れねぇし」
女「早く貯めなさいよ? じゃないと後輩ちゃん寂しがるわよ?」
男「なんでそこで後輩の名前が出てくるんだよ?」
女「さぁね~?」
女「男、シールド断線しているんだけど…」
男「あぁぁぁ…そこに転がってるの無理?」
女「いや、あそこはジャンクの山」
男「やべぇ……これ2000円したのに…」
女「シールドは5000円からよ」
男「うっせぇ、ブルジョア! 俺はギターを買うために節約しているんだよ」
女「ふふっ、果たしていつになることやら」
男「ライブ終わったら、またしばらくバイト入るから、部活来れねぇし」
女「早く貯めなさいよ? じゃないと後輩ちゃん寂しがるわよ?」
男「なんでそこで後輩の名前が出てくるんだよ?」
女「さぁね~?」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 22:42:50.35 ID:Fj/faWSz0
……
男「ふぅーずっとシャンデリアばっかしていると死ねる」
後輩「先輩」
男「あ、後輩か。どうした?」
後輩「べ…ベース買いました! どうですか?」
男「おっ、フェンジャパじゃん…おぉ、ピックガードが黒でボディがホワイトか分かってるな!」
後輩「た、たまたま…色かぶっただけですよ!」
男「ベース名前付けていい?」
後輩「何で名前をつけるんですか?」
男「名前は…うーん。アベで!」
後輩「何ですか、アベって…」
男「俺の尊敬する師の名前だ…」
後輩「何か嫌です…それ」
男「よろしくな! アベ!」
後輩「やめてください! 普通にベースでいいでしょぉ!」
男「ふぅーずっとシャンデリアばっかしていると死ねる」
後輩「先輩」
男「あ、後輩か。どうした?」
後輩「べ…ベース買いました! どうですか?」
男「おっ、フェンジャパじゃん…おぉ、ピックガードが黒でボディがホワイトか分かってるな!」
後輩「た、たまたま…色かぶっただけですよ!」
男「ベース名前付けていい?」
後輩「何で名前をつけるんですか?」
男「名前は…うーん。アベで!」
後輩「何ですか、アベって…」
男「俺の尊敬する師の名前だ…」
後輩「何か嫌です…それ」
男「よろしくな! アベ!」
後輩「やめてください! 普通にベースでいいでしょぉ!」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 22:46:31.36 ID:Fj/faWSz0
……ライブ
部員C「オケ、早く行きまする」
男「あぁぁぁぁ、なんてうまっくかねぇへぇ~」
部員D「早くしろ」
男「ほいほい…えっと、」
♪~~
後輩「……」
女「どう?」
後輩「男先輩、ギター出来てきてますけど…カッコ悪いです」
部員C「オケ、早く行きまする」
男「あぁぁぁぁ、なんてうまっくかねぇへぇ~」
部員D「早くしろ」
男「ほいほい…えっと、」
♪~~
後輩「……」
女「どう?」
後輩「男先輩、ギター出来てきてますけど…カッコ悪いです」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 22:47:54.88 ID:Fj/faWSz0
女「ふふっ、そこは相変わらずね」
後輩「でも、嫌いじゃないです」
女「ふーん……アベっち、元気?」
後輩「女先輩まで、アベって呼ばないで下さいっ!」
女「それって昔人気だったバンドのギタリストの名前なのよ?」
後輩「そうなんですか…きょ…興味無いです」
女「で、もうそのギターリストは死んじゃって今となっては伝説のギタリストなの」
後輩「そうなんですか…」
女「聴いてみる? ベースも中々悪くないわよ? 時代あんまり感じないし」
後輩「ま…まぁ…き…聴くだけなら…聴きます」
後輩「でも、嫌いじゃないです」
女「ふーん……アベっち、元気?」
後輩「女先輩まで、アベって呼ばないで下さいっ!」
女「それって昔人気だったバンドのギタリストの名前なのよ?」
後輩「そうなんですか…きょ…興味無いです」
女「で、もうそのギターリストは死んじゃって今となっては伝説のギタリストなの」
後輩「そうなんですか…」
女「聴いてみる? ベースも中々悪くないわよ? 時代あんまり感じないし」
後輩「ま…まぁ…き…聴くだけなら…聴きます」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 22:49:22.91 ID:Fj/faWSz0
【家】
後輩「えっと…女先輩からCD借りてきた…えっと、PCで…」
~~~ワルイノハゼンブ~キミダトォ~~
後輩「……」
~~ソレデモアシタハ~フル~
後輩「……」
~~~スモーケンビ~~~~
後輩「ふぬぬ……」
~~ダニゴー~~ダニゴー~
後輩「……」
~~~エレクトリックサーカァ~~~
後輩「……」
後輩「えっと…女先輩からCD借りてきた…えっと、PCで…」
~~~ワルイノハゼンブ~キミダトォ~~
後輩「……」
~~ソレデモアシタハ~フル~
後輩「……」
~~~スモーケンビ~~~~
後輩「ふぬぬ……」
~~ダニゴー~~ダニゴー~
後輩「……」
~~~エレクトリックサーカァ~~~
後輩「……」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 22:51:53.90 ID:Fj/faWSz0
【翌日】
男「無事にライブも終わったことですし、俺はバイトという修行に行ってきます」
女「じゃあ、給料日は牛角に行きましょう」
男「意味ねぇェェェ!! とにかくまぁ、よろしく頼んだ!」
女「じゃあねぇ~」
……
部員A「何聞いてんの? 後輩っち」
後輩「えっ……これ」
部員A「あぁ~男っちが好きなバンドだよね~どう?」
後輩「なんていうか…今のバンドにはあまり無い、荒々しさ…があります」
部員A「そうだねぇ~もうこんなロックバンドは出ないとか言われているぐらいだよねw」
男「無事にライブも終わったことですし、俺はバイトという修行に行ってきます」
女「じゃあ、給料日は牛角に行きましょう」
男「意味ねぇェェェ!! とにかくまぁ、よろしく頼んだ!」
女「じゃあねぇ~」
……
部員A「何聞いてんの? 後輩っち」
後輩「えっ……これ」
部員A「あぁ~男っちが好きなバンドだよね~どう?」
後輩「なんていうか…今のバンドにはあまり無い、荒々しさ…があります」
部員A「そうだねぇ~もうこんなロックバンドは出ないとか言われているぐらいだよねw」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 22:56:31.45 ID:Fj/faWSz0
後輩「そうなんですか?」
部員A「男がそんなことばっかり言ってる。しかもこのバンド聴き始めたのあいつ3ヶ月前だよw」
後輩「短いですね…」
部員A「あいつすぐ影響されるけど、長いからね。もっと早く出会っとけばよかったとか言ってるし」
後輩「そうなんですか…」
部員A「それにしても最近男の話ばっかりだね~」
後輩「そ、そんな事無いですよ」
部員A「いやぁ~そんなことあるよ~w」
後輩「き、気のせいですよ…」
部員A「男がそんなことばっかり言ってる。しかもこのバンド聴き始めたのあいつ3ヶ月前だよw」
後輩「短いですね…」
部員A「あいつすぐ影響されるけど、長いからね。もっと早く出会っとけばよかったとか言ってるし」
後輩「そうなんですか…」
部員A「それにしても最近男の話ばっかりだね~」
後輩「そ、そんな事無いですよ」
部員A「いやぁ~そんなことあるよ~w」
後輩「き、気のせいですよ…」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 22:59:27.71 ID:Fj/faWSz0
……
後輩(今日も先輩…来ないですもんね……バンドスコア買っちゃった…)
後輩(こっそり練習……してやりますよ、びっくりさせて…やります)
女「ん、それは…あぁ、その曲ね…その曲好きなの?」
後輩「ひぇっ…そ、そういう訳では…」
女「テンポ早いから、ベース歴浅いとしんどくない?」
後輩「が、頑張ります!」
女「わかんないとこあったら言ってね」
後輩(今日も先輩…来ないですもんね……バンドスコア買っちゃった…)
後輩(こっそり練習……してやりますよ、びっくりさせて…やります)
女「ん、それは…あぁ、その曲ね…その曲好きなの?」
後輩「ひぇっ…そ、そういう訳では…」
女「テンポ早いから、ベース歴浅いとしんどくない?」
後輩「が、頑張ります!」
女「わかんないとこあったら言ってね」
22: みんなエヴァに行って戻ってきてないのか 2012/11/16(金) 23:01:26.47 ID:Fj/faWSz0
……
後輩「……今日も先輩来ない…ですよね」
ガチャン
男「ういーっす」
後輩「えっ…せ…先輩」
男「いやぁ~今日はシフト入れ無かったんだよね…だから部活に…」
後輩「……」ポロポロ
男「んなっ、何で泣き出す!? おいおい」
後輩「……今日も先輩来ない…ですよね」
ガチャン
男「ういーっす」
後輩「えっ…せ…先輩」
男「いやぁ~今日はシフト入れ無かったんだよね…だから部活に…」
後輩「……」ポロポロ
男「んなっ、何で泣き出す!? おいおい」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 23:02:46.12 ID:Fj/faWSz0
…
後輩「なんで…泣いたんでしょう」
男「いや、こっちが聞きたい、んぬ? それはバンドスコア!!」
後輩「はっ、しまった」
男「マジか…お前も……このバンド聞いてくれたのか」
後輩「うるさいです……たまたまです……」
男「そうかい。どうだい、アベは元気にしているかい?」
後輩「アベって……まぁ、元気にしていますけど…」
男「……それにしてもライブが終わったら凄くみんなダラダラしてんな」
後輩「なんで…泣いたんでしょう」
男「いや、こっちが聞きたい、んぬ? それはバンドスコア!!」
後輩「はっ、しまった」
男「マジか…お前も……このバンド聞いてくれたのか」
後輩「うるさいです……たまたまです……」
男「そうかい。どうだい、アベは元気にしているかい?」
後輩「アベって……まぁ、元気にしていますけど…」
男「……それにしてもライブが終わったら凄くみんなダラダラしてんな」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 23:06:42.57 ID:Fj/faWSz0
後輩「私だけですよ…今、楽器出しているの」
男「俺なんてバイト中も触りたくてうずうずするのに…」
後輩「それは駄目ですよ……流石に……」
男「そうだ、お前にプレゼンツ」
後輩「えっ…な、何ですか?」
男「いや、なんとなく、ほい…ピック」
後輩「ぴ…ピックですか?」
男「おう、1枚買ったら1枚タダってキャンペーンがあったから、プレゼンツ」
後輩「あ…ありがとうございます……」
男「よぉーす、俺も楽器出そうっと」
男「俺なんてバイト中も触りたくてうずうずするのに…」
後輩「それは駄目ですよ……流石に……」
男「そうだ、お前にプレゼンツ」
後輩「えっ…な、何ですか?」
男「いや、なんとなく、ほい…ピック」
後輩「ぴ…ピックですか?」
男「おう、1枚買ったら1枚タダってキャンペーンがあったから、プレゼンツ」
後輩「あ…ありがとうございます……」
男「よぉーす、俺も楽器出そうっと」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 23:08:42.57 ID:Fj/faWSz0
……
後輩「♪~♪~」
女「ごきげんね。後輩ちゃん」
後輩「そ…そんな事無いですよ」
女「それ、男のピックじゃない?」
後輩「へ? いや、貰ったんです…」
女「そのピックあいつしか使わないからついね」
後輩「女先輩は男先輩のこと何でも知ってますね…」
女「まぁ中学から一緒の部活だからね」
後輩「……羨ましいな」
後輩「♪~♪~」
女「ごきげんね。後輩ちゃん」
後輩「そ…そんな事無いですよ」
女「それ、男のピックじゃない?」
後輩「へ? いや、貰ったんです…」
女「そのピックあいつしか使わないからついね」
後輩「女先輩は男先輩のこと何でも知ってますね…」
女「まぁ中学から一緒の部活だからね」
後輩「……羨ましいな」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 23:11:51.93 ID:Fj/faWSz0
女「ふふっ、でもあいつも、後輩ばっかひいきしているじゃないかな?」
後輩「へ?」
女「あいつケチだよ? 誰かに何かをあげるとか全然しないのに、ピック貰ったりしてるじゃん」
後輩「え…そ、そうなんですか?」
女「うん。もしかしたら、後輩ちゃんのこと好きかもしれないよ~」
後輩「んなっ…す…好きだなんて」カァァ
後輩「へ?」
女「あいつケチだよ? 誰かに何かをあげるとか全然しないのに、ピック貰ったりしてるじゃん」
後輩「え…そ、そうなんですか?」
女「うん。もしかしたら、後輩ちゃんのこと好きかもしれないよ~」
後輩「んなっ…す…好きだなんて」カァァ
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 23:15:20.92 ID:Fj/faWSz0
女「後輩ちゃんは? どうなのかな?」
後輩「え…その……私は……」
女「顔真っ赤っかだよぉ?」
後輩「す…好きですよ。いつからか…男先輩のことばっか考えてるし……」
女「分かりやすい。可愛い」ナデナデ
後輩「や…やめてください……でもちょっとだけですよ、ちょっと…好きなだけで…」
女「じゃあ、あいつにアタックしないと? ねぇ?」ウインク
後輩「アタック…!?」
後輩「え…その……私は……」
女「顔真っ赤っかだよぉ?」
後輩「す…好きですよ。いつからか…男先輩のことばっか考えてるし……」
女「分かりやすい。可愛い」ナデナデ
後輩「や…やめてください……でもちょっとだけですよ、ちょっと…好きなだけで…」
女「じゃあ、あいつにアタックしないと? ねぇ?」ウインク
後輩「アタック…!?」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 23:17:38.15 ID:Fj/faWSz0
バイト先……
男「あぁぁぁ…ずっと立ちっぱなしはしんどい」
店員A「学校帰りにここはしんどいよなぁ~」
男「いらっしゃいま…後輩!?」
後輩「こ、こんばんわ…」カァァ
男「あ…はい、カードお預かりします…はい…」
後輩「これで…お、お願いします」
男「畏まりました。はい、どうぞ」
後輩「あと…これ…どうぞ…クッキーです…休憩時間にでも…」
男「えっ…」
後輩「し、失礼しますっ! がんばってください…」ピュー
男「へ…へ…」
店員A「裏山死刑」
……
男(それにしても、どうしてクッキーなんか…貰えたんだろうか)
男「あぁぁぁ…ずっと立ちっぱなしはしんどい」
店員A「学校帰りにここはしんどいよなぁ~」
男「いらっしゃいま…後輩!?」
後輩「こ、こんばんわ…」カァァ
男「あ…はい、カードお預かりします…はい…」
後輩「これで…お、お願いします」
男「畏まりました。はい、どうぞ」
後輩「あと…これ…どうぞ…クッキーです…休憩時間にでも…」
男「えっ…」
後輩「し、失礼しますっ! がんばってください…」ピュー
男「へ…へ…」
店員A「裏山死刑」
……
男(それにしても、どうしてクッキーなんか…貰えたんだろうか)
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 23:20:23.40 ID:Fj/faWSz0
……数日後
男「はてさて……給料日……ぬぬぬっ」
男「やったぁぁぁ! 漸く…届くぞ……俺の新しい彼女!」
男「楽器屋レツゴーだぜ」
女「よかったね。で、誰かと行かないの?」
男「あぁ、どうしようかな…」
女「後輩ちゃん、一緒に行ってあげたら?」
後輩「えっ、わ…私ですか?」」
女「適任だよ。最終判断は後輩ちゃんに委ねる!」
男「別に無理しなくていいぞ? 嫌だったら別に」
後輩「い、行きます! 男先輩のギター選びます!」
男「いや、もう決めているんだけどね…」
男「はてさて……給料日……ぬぬぬっ」
男「やったぁぁぁ! 漸く…届くぞ……俺の新しい彼女!」
男「楽器屋レツゴーだぜ」
女「よかったね。で、誰かと行かないの?」
男「あぁ、どうしようかな…」
女「後輩ちゃん、一緒に行ってあげたら?」
後輩「えっ、わ…私ですか?」」
女「適任だよ。最終判断は後輩ちゃんに委ねる!」
男「別に無理しなくていいぞ? 嫌だったら別に」
後輩「い、行きます! 男先輩のギター選びます!」
男「いや、もう決めているんだけどね…」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 23:24:02.53 ID:Fj/faWSz0
……楽器屋
男「これなんだよ。これ」
後輩「フェンダーですね……好きなんですか?」
男「何よりこのストラトシェイプが好きでさ……ずっと憧れだよね」
後輩「でもよく見ればピックガードは鼈甲なんですね…」
男「だなぁ…でも、これは追々交換できるからな」
後輩「そうなんですか?」
男「うん。今なら特価で59800円なんですよねぇ……ここまでが長かった」
後輩「よかったですね。本当に…」
男「これなんだよ。これ」
後輩「フェンダーですね……好きなんですか?」
男「何よりこのストラトシェイプが好きでさ……ずっと憧れだよね」
後輩「でもよく見ればピックガードは鼈甲なんですね…」
男「だなぁ…でも、これは追々交換できるからな」
後輩「そうなんですか?」
男「うん。今なら特価で59800円なんですよねぇ……ここまでが長かった」
後輩「よかったですね。本当に…」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 23:25:37.41 ID:Fj/faWSz0
>>32 シャンデリアっす。個人的に鬼畜アベさんを味わえる曲だと思ってる。
男「新しい恋人だからな。大事にするんだ!」
後輩「恋人…ですかぁ…?」
男「うん! ギターは恋人だよ。抱いて一緒に寝たいぐらいだ!」
後輩「……ちょっと嫉妬」ボソッ
男「え? 何?」
後輩「なんでもありませんよーだ! 早くレジに行きましょ!」
男「新しい恋人だからな。大事にするんだ!」
後輩「恋人…ですかぁ…?」
男「うん! ギターは恋人だよ。抱いて一緒に寝たいぐらいだ!」
後輩「……ちょっと嫉妬」ボソッ
男「え? 何?」
後輩「なんでもありませんよーだ! 早くレジに行きましょ!」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 23:29:51.42 ID:Fj/faWSz0
……購入
男「やったぁ……本当に達成感!」
後輩「よかったですね。大事にしてくださいね」
男「名前付けないと…何にしよう……」
後輩「ジェニーなんてどうですか?」
男「お、ジェニー……いいな! それ!」
後輩「えへへ……先輩好きなバンドの曲名から…取ってやりました」
男「よかった……フトシとか言われたらどうしようと思ってた」
後輩「同性愛みていになるところでしたね……」
男「今日はありがとうな」
後輩「早く弾いてる所見せて下さいねっ!」
男「任せとけ、明日から本格復帰だからさ…」
後輩「はいっ!」
男「やったぁ……本当に達成感!」
後輩「よかったですね。大事にしてくださいね」
男「名前付けないと…何にしよう……」
後輩「ジェニーなんてどうですか?」
男「お、ジェニー……いいな! それ!」
後輩「えへへ……先輩好きなバンドの曲名から…取ってやりました」
男「よかった……フトシとか言われたらどうしようと思ってた」
後輩「同性愛みていになるところでしたね……」
男「今日はありがとうな」
後輩「早く弾いてる所見せて下さいねっ!」
男「任せとけ、明日から本格復帰だからさ…」
後輩「はいっ!」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 23:34:24.32 ID:Fj/faWSz0
……後輩の家
後輩(なんでいつからか先輩が好きになったんだろう……)
後輩(演奏もダサいのに……)
後輩(でも…先輩は私のことどう思っているんだろう……ただの後輩か…嫌な子と思ってるのかな)
……男の家
男「ジェニー!! よろしくなっ」
姉「キモイ。ギターに名前つけんな」
男「この命名は後輩からだ。お前には文句は言えまい」
姉「ふーん。後輩ちゃんねぇ~彼女?」
男「違うよ。でもいい子だよ。将来幸せになってほしい」
姉「へぇ~。見てみたいわ」
男「うん。小柄で必死にベースを弾いているところを見るとキュンキュンする」
姉「キモ、ロリコン」
男「ちげぇ。1歳下でロリコンとか生きるのつらすぎるわ」
後輩(なんでいつからか先輩が好きになったんだろう……)
後輩(演奏もダサいのに……)
後輩(でも…先輩は私のことどう思っているんだろう……ただの後輩か…嫌な子と思ってるのかな)
……男の家
男「ジェニー!! よろしくなっ」
姉「キモイ。ギターに名前つけんな」
男「この命名は後輩からだ。お前には文句は言えまい」
姉「ふーん。後輩ちゃんねぇ~彼女?」
男「違うよ。でもいい子だよ。将来幸せになってほしい」
姉「へぇ~。見てみたいわ」
男「うん。小柄で必死にベースを弾いているところを見るとキュンキュンする」
姉「キモ、ロリコン」
男「ちげぇ。1歳下でロリコンとか生きるのつらすぎるわ」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 23:39:17.29 ID:Fj/faWSz0
……翌日
男「ふぁぁぁ」
女「おはよう。というわけで、顧問から指令をいただきました」
男「えっ、何」
女「なんかなんちゃら軽音楽コンクールの応募をするみたいだから、オリジナル曲を作れという指令」
男「うわぁぁ……オリジナル……黒歴史になりそうだ」
女「あんたが、既に黒歴史の塊だし問題ないでしょ。というわけで、2年は全員参加だから」
男「嫌だァァァ……」
男「ふぁぁぁ」
女「おはよう。というわけで、顧問から指令をいただきました」
男「えっ、何」
女「なんかなんちゃら軽音楽コンクールの応募をするみたいだから、オリジナル曲を作れという指令」
男「うわぁぁ……オリジナル……黒歴史になりそうだ」
女「あんたが、既に黒歴史の塊だし問題ないでしょ。というわけで、2年は全員参加だから」
男「嫌だァァァ……」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 23:41:09.72 ID:Fj/faWSz0
【部室】
男「歌詞かぁ……インストでいいよね?」
女「駄目、ふざけてんの?」
男「とりあえずコード進行はずっとDで…」
女「単調とか冒険し過ぎ」
後輩「先輩何しているんですか?」
女「コンクールで曲作りよ」
後輩「へぇ~凄いです……女先輩が作るんですか?」
男「俺は絶対に歌詞は作らんぞ」
男「歌詞かぁ……インストでいいよね?」
女「駄目、ふざけてんの?」
男「とりあえずコード進行はずっとDで…」
女「単調とか冒険し過ぎ」
後輩「先輩何しているんですか?」
女「コンクールで曲作りよ」
後輩「へぇ~凄いです……女先輩が作るんですか?」
男「俺は絶対に歌詞は作らんぞ」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 23:43:54.68 ID:Fj/faWSz0
女「一人一曲で、ライブでバンド演奏しないといけないの。来年は1年がやるのよ」
後輩「ひぇぇぇ……作曲とか凄い世界ですね」
男「楽譜すら読めんのに……どうすんだよ……マジで」
女「あんたはずっとタブ譜で練習しているばっかだらでしょ。音符で練習しないからそうなる」
後輩「男先輩の曲楽しみにしますねっ!」
男「やめてくれ。聞き流してくれ…な?」
後輩「iPodに入れて毎日聴いてやりますよ♪」
男「だめだだだだだだ!」
後輩「ひぇぇぇ……作曲とか凄い世界ですね」
男「楽譜すら読めんのに……どうすんだよ……マジで」
女「あんたはずっとタブ譜で練習しているばっかだらでしょ。音符で練習しないからそうなる」
後輩「男先輩の曲楽しみにしますねっ!」
男「やめてくれ。聞き流してくれ…な?」
後輩「iPodに入れて毎日聴いてやりますよ♪」
男「だめだだだだだだ!」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 23:46:11.75 ID:Fj/faWSz0
男「でも…歌詞とか曲ってさ、やっぱり感情が大事じゃん」
女「そうだね~景色とか思い浮かべて、それに歌詞を載せたりしてさ」
男「俺ちょっと、休みに一人旅してくるわ」
女「一人旅~いいわね。それで色々感じ取ればいい曲書けるかもね」
男「歌詞は恥ずかしいからまだつけんが……作るならのっぺらな曲は作れん」
女「急にヤル気見せたねぇ」
男(後輩に妙に期待されてるし、中途半端ななのは作れん)
女「そうだね~景色とか思い浮かべて、それに歌詞を載せたりしてさ」
男「俺ちょっと、休みに一人旅してくるわ」
女「一人旅~いいわね。それで色々感じ取ればいい曲書けるかもね」
男「歌詞は恥ずかしいからまだつけんが……作るならのっぺらな曲は作れん」
女「急にヤル気見せたねぇ」
男(後輩に妙に期待されてるし、中途半端ななのは作れん)
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 23:50:30.71 ID:Fj/faWSz0
……休日
男「さて、母さん旅にでる」
母「そんな装備で大丈夫か?」
男「いや、携帯と財布とパソコンとギターで大丈夫だ」
母「そうか。旅は道連れ世は情けというじゃないか」
男「じゃあいってくる」
男「さて、母さん旅にでる」
母「そんな装備で大丈夫か?」
男「いや、携帯と財布とパソコンとギターで大丈夫だ」
母「そうか。旅は道連れ世は情けというじゃないか」
男「じゃあいってくる」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 23:54:40.15 ID:Fj/faWSz0
……
男「ん……あれは、後輩じゃないか」
後輩「……うーん」
男「だーれだ」ガシッ
後輩「んなっ!! なっ、だれ …せ、先輩!!」
男「ゴメンゴメン」
後輩「どうしたんですか? 楽器なんて持って」
男「ちょっと旅に出るんだ」
後輩「そうなんですか……」
男「一緒に来るかい? (なーんて)」
後輩「えっ、いいんですか!? い、行きます!」キラキラ
男「えっあ、はい(冗談のつもりで言ったんだが)」
男「ん……あれは、後輩じゃないか」
後輩「……うーん」
男「だーれだ」ガシッ
後輩「んなっ!! なっ、だれ …せ、先輩!!」
男「ゴメンゴメン」
後輩「どうしたんですか? 楽器なんて持って」
男「ちょっと旅に出るんだ」
後輩「そうなんですか……」
男「一緒に来るかい? (なーんて)」
後輩「えっ、いいんですか!? い、行きます!」キラキラ
男「えっあ、はい(冗談のつもりで言ったんだが)」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/16(金) 23:59:46.20 ID:Fj/faWSz0
……ガタンゴトン
男「でも付いてきてもあんまりおもしろくないよ」
後輩「いいんです」
男「特に話す話題もないかもしれんぞ?」
後輩「いいんです。ずっと喋らなくてもいいんです」
男「いいの? 戻るなら今だよ?」
後輩「えへへ、先輩とどこか遠くに行けるって何かいいじゃないですか♪」
男(しょうがない日帰りだな…)
男「でも付いてきてもあんまりおもしろくないよ」
後輩「いいんです」
男「特に話す話題もないかもしれんぞ?」
後輩「いいんです。ずっと喋らなくてもいいんです」
男「いいの? 戻るなら今だよ?」
後輩「えへへ、先輩とどこか遠くに行けるって何かいいじゃないですか♪」
男(しょうがない日帰りだな…)
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 00:01:08.34 ID:NAlk7hUc0
……どこか遠めの駅
男「何も無いなぁ」
後輩「どうしてここに降りたんですか?」
男「いやぁ、人ごみから離れたかったからねぇ~」
後輩「なるほど……」
男「みんなと一緒にいると、普通な音楽しか作れない気がしてさ」
後輩「そうですね……」
男「まぁ、後輩がいるけどね。まぁいいや~一応マイナーな観光地なんだとよ」
後輩「隠れた名所ってところなんですか」
男「海も近いみたい。まぁ夏場は海水浴で少しは人が来るみたいだけど、今は冬近いし」
後輩「海も見に行きましょう」
男「寒いぞ? いいのか?」
後輩「行きましょう、別に海に入るわけじゃないんですから」
男「何も無いなぁ」
後輩「どうしてここに降りたんですか?」
男「いやぁ、人ごみから離れたかったからねぇ~」
後輩「なるほど……」
男「みんなと一緒にいると、普通な音楽しか作れない気がしてさ」
後輩「そうですね……」
男「まぁ、後輩がいるけどね。まぁいいや~一応マイナーな観光地なんだとよ」
後輩「隠れた名所ってところなんですか」
男「海も近いみたい。まぁ夏場は海水浴で少しは人が来るみたいだけど、今は冬近いし」
後輩「海も見に行きましょう」
男「寒いぞ? いいのか?」
後輩「行きましょう、別に海に入るわけじゃないんですから」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 00:03:10.37 ID:NAlk7hUc0
……海辺
男「うおおおおお…寒いな」
後輩「風が強いですね」
男「よし、離れよう」
後輩「あはは…そうですね」
男「うおおおおお…寒いな」
後輩「風が強いですね」
男「よし、離れよう」
後輩「あはは…そうですね」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 00:04:29.08 ID:NAlk7hUc0
……
男「あぁ~それにしても人が少なくてなんだかゆったりしている」
後輩「はい。都を離れて~ってなんでしたっけ?」
男「うーんわからん。でも都忘れって花があるじゃないか」
後輩「初めて聞きました」
男「都の日々を忘れるぐらい綺麗な花…という意味らしいけど」
後輩「へぇ~。いいですね。そんな曲が書けそうですか?」
男「深すぎる。そこまで悟った歌詞や曲は書けそうにもないや」
後輩「先輩なら出来ますよ」
男「でも、本当、バイトで体疲れていたからさ…なんとなくリフレッシュ」
後輩「へへっ、そうですね。いいものですね」
男「あぁ~それにしても人が少なくてなんだかゆったりしている」
後輩「はい。都を離れて~ってなんでしたっけ?」
男「うーんわからん。でも都忘れって花があるじゃないか」
後輩「初めて聞きました」
男「都の日々を忘れるぐらい綺麗な花…という意味らしいけど」
後輩「へぇ~。いいですね。そんな曲が書けそうですか?」
男「深すぎる。そこまで悟った歌詞や曲は書けそうにもないや」
後輩「先輩なら出来ますよ」
男「でも、本当、バイトで体疲れていたからさ…なんとなくリフレッシュ」
後輩「へへっ、そうですね。いいものですね」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 00:06:16.88 ID:NAlk7hUc0
……
男「さて、ここでバスを乗れば……あっ」
後輩「どうしました?」
男「バス、おい、まだ早いだろ! おい…おーーーい」
後輩「ど、どうしました!?」
男「ありゃ……今日の最終バス言っちゃった」
後輩「んなっ……そんな」
男「さて、ここでバスを乗れば……あっ」
後輩「どうしました?」
男「バス、おい、まだ早いだろ! おい…おーーーい」
後輩「ど、どうしました!?」
男「ありゃ……今日の最終バス言っちゃった」
後輩「んなっ……そんな」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 00:08:22.99 ID:NAlk7hUc0
……近くの旅館
男「もう夜道歩くのは…やめとった方がいいよな」
後輩「ぁぁ、そ…そうですけど」
男「男女で高校生2人で……旅館は流石に」
後輩「えと……どうしましょ…」
男「仕方ない、兄妹という設定で…」
後輩「ほ、本当にですかっ!?」
男「あぁ……それしか選択肢が無い……それに道知らないし」
後輩「もう足痛いし……ちょっと待って下さいね……お…お母さんに電話しますっ」
男「本当にゴメンな」
後輩「いいんです……もともと私が行きたいといってしまったので……もしもしお母さん…うん」
男(しかし後輩と二人っきりで……死ねる)
男「もう夜道歩くのは…やめとった方がいいよな」
後輩「ぁぁ、そ…そうですけど」
男「男女で高校生2人で……旅館は流石に」
後輩「えと……どうしましょ…」
男「仕方ない、兄妹という設定で…」
後輩「ほ、本当にですかっ!?」
男「あぁ……それしか選択肢が無い……それに道知らないし」
後輩「もう足痛いし……ちょっと待って下さいね……お…お母さんに電話しますっ」
男「本当にゴメンな」
後輩「いいんです……もともと私が行きたいといってしまったので……もしもしお母さん…うん」
男(しかし後輩と二人っきりで……死ねる)
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 00:11:52.30 ID:NAlk7hUc0
……部屋
男「まぁ、のんびり過ごそう」
後輩「は…はい…」
男「さて……テレビでも……見ようかな」
後輩「先輩、でも凄いです……なんていうかロビーでの受付の落ち着き」
男「あぁ、接客業しているからな……なんつーかそういう面で役に立つ」
後輩「頼りになります…」
男「いや、頼りになったら、こんな目にはならないんだけどね…」
後輩「あっ、お風呂行きませんか? その」
男「あ、そだな。もう足痛いし、温泉でも浸かるか」
後輩「行きましょう」
男「まぁ、のんびり過ごそう」
後輩「は…はい…」
男「さて……テレビでも……見ようかな」
後輩「先輩、でも凄いです……なんていうかロビーでの受付の落ち着き」
男「あぁ、接客業しているからな……なんつーかそういう面で役に立つ」
後輩「頼りになります…」
男「いや、頼りになったら、こんな目にはならないんだけどね…」
後輩「あっ、お風呂行きませんか? その」
男「あ、そだな。もう足痛いし、温泉でも浸かるか」
後輩「行きましょう」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 00:13:50.47 ID:NAlk7hUc0
……
男「あぁ…いい湯だった」
後輩「いいですね……こんな温泉があったなんて」
男「浴衣ぁぁ~」
後輩「えへへ~せっかくなんで着ました」
男「泣ける」ウッ
後輩「ど、どうしたんですか!?」
男「俺、死んでもいい」
後輩「死なないで先輩!」
男「あぁ…いい湯だった」
後輩「いいですね……こんな温泉があったなんて」
男「浴衣ぁぁ~」
後輩「えへへ~せっかくなんで着ました」
男「泣ける」ウッ
後輩「ど、どうしたんですか!?」
男「俺、死んでもいい」
後輩「死なないで先輩!」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 00:16:16.17 ID:NAlk7hUc0
……部屋
男「布団がセッティングされていた」
後輩「兄妹という設定なので普通に2つで別れてましたね」
男「そだな……よし、ちょっとだけ曲作るわ」ジーッ
後輩「あ、ジェニー」
男「うん。こいつも一緒だったから二人旅だったんだな」
後輩「私もアベ持ってくればよかったかなぁ」
男「あははセッション」ジャカジャカ
後輩「…ははは」
男・後輩(気まずい)
男(集中できねぇ……さっきから簡易なコード進行しか出てこない)
後輩(どどど…どうしよう…先輩と同じ空間で寝るのは……)
男(てか、後輩と一緒の空間で寝るなんて……マジヤバイ)
男「布団がセッティングされていた」
後輩「兄妹という設定なので普通に2つで別れてましたね」
男「そだな……よし、ちょっとだけ曲作るわ」ジーッ
後輩「あ、ジェニー」
男「うん。こいつも一緒だったから二人旅だったんだな」
後輩「私もアベ持ってくればよかったかなぁ」
男「あははセッション」ジャカジャカ
後輩「…ははは」
男・後輩(気まずい)
男(集中できねぇ……さっきから簡易なコード進行しか出てこない)
後輩(どどど…どうしよう…先輩と同じ空間で寝るのは……)
男(てか、後輩と一緒の空間で寝るなんて……マジヤバイ)
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 00:18:08.31 ID:NAlk7hUc0
……布団
男「もう冬だなぁ…」
後輩「そ…そですね」
男「……寒くないか?」
後輩「そ、そうですね……ちょっと」
男「そっちいってやろうかw」
後輩「お…お願いします…」
男「え」
後輩「え」
男「もう冬だなぁ…」
後輩「そ…そですね」
男「……寒くないか?」
後輩「そ、そうですね……ちょっと」
男「そっちいってやろうかw」
後輩「お…お願いします…」
男「え」
後輩「え」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 00:19:38.01 ID:NAlk7hUc0
男「じょ…じょうだ…」
後輩「き…きてください……」
男(どういうことだ……最近の後輩の甘え体制……女先輩はわたしのものですから一転)
後輩「き…きてくれないんですか」
男「……一緒の布団は流石に…ねぇ」
後輩「だいじょうぶです……先輩は、優しいですから」
男「はい…来てしましました」
後輩「流石先輩です…」
男「お、おう…」
後輩「き…きてください……」
男(どういうことだ……最近の後輩の甘え体制……女先輩はわたしのものですから一転)
後輩「き…きてくれないんですか」
男「……一緒の布団は流石に…ねぇ」
後輩「だいじょうぶです……先輩は、優しいですから」
男「はい…来てしましました」
後輩「流石先輩です…」
男「お、おう…」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 00:20:56.86 ID:NAlk7hUc0
後輩「先輩、暖かいですね…」
男「ま、まぁ2人もいればさ、そうなるだろうさ」
後輩「えへへ……先輩、私、先輩のこと好きなんです」
男「こ、告白っ!?」
後輩「えへへ…先輩は恋人はジェニーですよね…」
男「えっと。えっと、まぁそういう設定ですが…」
後輩「私が、その恋人奪って、私がそこに入ってもいいんですよね…」
男「え、え、本当に言ってるの?」
男「ま、まぁ2人もいればさ、そうなるだろうさ」
後輩「えへへ……先輩、私、先輩のこと好きなんです」
男「こ、告白っ!?」
後輩「えへへ…先輩は恋人はジェニーですよね…」
男「えっと。えっと、まぁそういう設定ですが…」
後輩「私が、その恋人奪って、私がそこに入ってもいいんですよね…」
男「え、え、本当に言ってるの?」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 00:22:24.32 ID:NAlk7hUc0
後輩「先輩は、……とても大切な存在なんです」
男「う、うん」
後輩「まだまだ……先輩のこと知りたいですし、私も知ってほしいんです」
男「そ、そうか…」
後輩「先輩に甘えると……心地良いです……本当に……」
男「あはは……」
後輩「先輩…」ギュッ
男「よ…よろしく…」
後輩「……いいですか…? 先輩」
男「うん。なんていうか、うん…俺なんかでいいのかな?」
後輩「はい……先輩」カァァ
男「えっと、はい…よろしくね…はは……」
後輩「男先輩は私のものですからっ……ふふ…」
男「う、うん」
後輩「まだまだ……先輩のこと知りたいですし、私も知ってほしいんです」
男「そ、そうか…」
後輩「先輩に甘えると……心地良いです……本当に……」
男「あはは……」
後輩「先輩…」ギュッ
男「よ…よろしく…」
後輩「……いいですか…? 先輩」
男「うん。なんていうか、うん…俺なんかでいいのかな?」
後輩「はい……先輩」カァァ
男「えっと、はい…よろしくね…はは……」
後輩「男先輩は私のものですからっ……ふふ…」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 00:24:57.58 ID:NAlk7hUc0
世界の終わり
ちょっと打ち切りぽいですが、これで終わりです。
青春っぽい何かを書きたかったんですが、ちょっと違いますね。
でも、それが逆に青春なのかもしれないです。
ちなみにミッシェルは最近聴き始めてハマったので、作品に混ぜてみました。
高校時代軽音楽部だったので、その思い出もまぜてつくってみたんですがね
ちょっと打ち切りぽいですが、これで終わりです。
青春っぽい何かを書きたかったんですが、ちょっと違いますね。
でも、それが逆に青春なのかもしれないです。
ちなみにミッシェルは最近聴き始めてハマったので、作品に混ぜてみました。
高校時代軽音楽部だったので、その思い出もまぜてつくってみたんですがね
引用元: ・後輩「女先輩は私のものですからっ!」
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