愛「未知なる好感度測定?」歩夢「@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ」 前編

522: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/14(日) 19:49:45.75 ID:rMBppzhM
聖良「・・・・・」

理亞「お姉さま・・・エマ・ヴェルデが」

聖良「やってくれましたねエマさん」

聖良「私たちが苦労して、勢力を作ってあげたというのに」

聖良「北海道民は今や全員がエマ・ヴェルデのアンチです」

聖亞「どうするのですか?」

聖良「まずはμ'sとの戦いが先です」

聖良「それが終わったら・・・」

聖良「私達をエマさんのゴッコ遊びに付き合わせたお礼に、エマさんでゴッコ汁にでもしましょう」

理亞「北海道の厳しさを教えてあげましょうスイス人に!!!!」

530: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/14(日) 21:20:29.58 ID:rMBppzhM
・・・・・・

高咲家

歩夢「すみません、失礼します」

歩夢(突然侑ちゃんから連絡があった)

歩夢(最近は冷たかったのに・・・何かあったのかな?)

高咲母「あら・・・歩夢ちゃん、久しぶりね」

高咲母(侑の教育に悪影響を及ぼすから、来て欲しくは無いけど)

高咲父「ご両親は元気か?」

高咲父「最近・・・帰ってきていないようだけど」

歩夢「@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ はい、今は仕事が忙しくてなかなか帰ってきませんが・・・元気です」

高咲父「そうか・・・・」

高咲父(・・・若い女や男と遊んでいるだけだろ)

高咲父(まったく、こんな子を一人にして・・・親失格だな)

侑「歩夢、よく来たね。さぁ入っ入って」

531: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/14(日) 21:24:19.40 ID:rMBppzhM
侑の部屋

侑「実は、急に歩夢を呼び出したのはね」

侑「エマさんがスクールアイドル部に加入するんだ」

歩夢「エマさんが!!!」

侑「そう、ついに同好会のみんなが全員揃うんだ」

歩夢「@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 良かった・・・みんなでまたライブが出来るんだね」

歩夢(エマさんとは喧嘩別れしたから・・・・もう帰ってこないかと思っていた)

侑「良かったんだけど・・・・問題があってね」

歩夢「@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 問題?」

侑「エマさんがスクールアイドル部に入って納得できない人たちがいるんだ」

532: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/14(日) 21:28:07.33 ID:rMBppzhM
歩夢「@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ どうして?」

侑「エマさんは今まで、スクールアイドル部と対立していた」

侑「そして・・・その関係でエマさんを支持してくれていた人達」

侑「特に北海道民達は・・・・この件に関して怒り心頭だよ」

歩夢「@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ・・・・・・」

歩夢(応援していた人たちの期待を裏切った)

歩夢(確かに、怒るのも無理はないよね)

侑「エマさんってただでさえ、ファンが居ないのに・・・アンチばっかり増えたら」

侑「本当に可哀想だよ」

歩夢「そうだね・・・・」

533: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/14(日) 21:31:26.91 ID:rMBppzhM
侑「そこで、私達スクールアイドル部の方針としてはとしてはエマさんを助けようと思う」

侑「エマさんには天使のような笑顔でいつまでも居て欲しいから」

歩夢「私もそう思う・・・エマさんの笑顔を見ていると心がポカポカするね」

歩夢「でもどうやってエマさんを助けるの?」

侑「悪役を立てれば、良いんだよ」

侑「エマさんは被害者で騙されていたという風に持っていけば」

侑「丸く収まる」

歩夢「@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ・・・・・」

535: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/14(日) 21:35:33.16 ID:rMBppzhM
侑「・・・・・」ニヤッ

歩夢「!!!!!!」ビクッ

歩夢「もしかして・・・私?」

侑「歩夢にはそんな事はさせないよ」

侑「歩夢はこのスクールアイドル部のヒロインポジションだから」

歩夢「じゃあ・・・・」

侑「一人いるじゃないか。悪役に相応しい子」

侑「三船栞子という。今一番炎上しているスクールアイドルが」

歩夢「栞子ちゃんを・・・悪役に仕立て上げる・・・・」

侑「彼女ならピッタリだと思わない?」

歩夢「・・・・・・」

539: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/14(日) 21:51:56.37 ID:rMBppzhM
侑「彼女が全ての悪意を引き受けることにより」

侑「エマさんは同情され、ファンも増える」

歩夢「栞子ちゃんは・・・どうなるの?」

侑「良いんじゃない、このままスクールアイドル辞めても」

侑「ランジュさんやミアちゃんが仲間になった今・・・彼女には役目なんて無いし」

侑「むしろ、ムカついていたんだよね。廃部廃部言っておきながら・・・」

侑「スクールアイドルにすり寄ってきたことに」

歩夢「侑ちゃん・・・・」

侑「しずくちゃんに相談したら、滅茶苦茶喜んでてさ・・・歩夢にも聞かせてあげたかったよ」

侑「協力してくれるみたいなんだよ」

侑「そして歩夢も協力してくれた嬉しいなぁ」

歩夢「わ・・・・私は・・・・」

侑「勿論してくれるよね?」

↓レスコンマ
コンマ 奇数 エマさんを救う
コンマ 偶数 侑ちゃんに対して怒る

540: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/14(日) 21:52:23.14 ID:Ldl2mwZG
奇数で

542: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/14(日) 21:59:26.56 ID:rMBppzhM
歩夢「侑ちゃん!!!!」

歩夢「栞子ちゃんが可哀想だと思わないの?」

侑「エマさんを可哀想だと歩夢は思わないの?」

侑「それに今更、栞子ちゃんにアンチが増えようが変わらないことだよ」

侑「もう沢山いるのに」

歩夢「でも」

侑「エマさん傷ついちゃうなぁ・・・・スイス帰っちゃうかも」

侑「そうしたら歩夢のせいだよね?」

侑「エマさんの夢を奪う歩夢は悪い子だ」

侑「何が果てしない道でも一歩一歩、諦めなれば夢は逃げないだよ!!!!」

侑「歩夢が隣に居るせいで、逆境と不安に押しつぶされちゃうよ」

侑「せつ菜ちゃんだって」

歩夢「菜々ちゃんの話は関係ない!!!!」

侑「せつ菜ちゃん傷つくよ。エマさんが帰国したら」

侑「また責任を感じて辞めちゃうかもね」

543: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/14(日) 22:05:13.78 ID:rMBppzhM
歩夢「・・・・・」

侑(せつ菜ちゃんと歩夢は、最近仲が良い)

侑(私までとはいかないけど、歩夢は依存している)

侑(そこを突けば歩夢なんて・・・)

侑「せつ菜ちゃん、栞子ちゃんの事好きだから・・・」

侑「モタモタしていると取られちゃうよ」

歩夢「!!!!!」

侑「90も好感度があったら、危ないよね?結婚しても良いくらい好きって事でしょ?」

侑「危ないよね?」

歩夢「やめて・・・侑ちゃん」ポロポロ

侑「やめないよ、歩夢が選択するんだ」

546: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/14(日) 22:17:52.76 ID:rMBppzhM
歩夢「・・・・・」ポロポロ

侑「エマさんを助けて、せつ菜ちゃんとのハッピーエンドを取るか」

侑「それとも傍観して、栞子ちゃんに取られるのが良いか」

侑「傍観するって事は、私との関係性だって危なくなる」

侑「スクールアイドルを始めたいと言ったのは歩夢だよね?」

侑「ねぇ、覚えてる?あの時の事・・・・」

・・・・・・・・・

私の目の前で恥じらいも無く急に歌って

歩夢「今はまだ・・・勇気も自身も・・・全然だから・・・」

歩夢「これが精一杯・・・・」

侑「・・・・・」

私にいきなりパスケースを渡して・・・・

歩夢「私の夢を一緒に見てくれる?」

歩夢が始めたから、私は付いていった・・・この物語に・・・

・・・・・・

547: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/14(日) 22:26:47.00 ID:rMBppzhM
侑「歩夢が始めた物語だよ」

侑「責任を取らなきゃ」

歩夢「私が・・・・始めた物語・・・・」ポロポロ

侑「さぁ、後は身を委ねて」

侑「エマさんを救いたいって言ってごらん」

侑「そうすれば・・・・みんな助かる。近未来ハッピーエンドだよ歩夢♪」

歩夢「・・・・」ポロポロ

↓レスコンマ
1~49 侑ちゃんからの独り立ち開花宣言 50~99、00 エマさんを救いたい

548: 名無しで叶える物語(茸) 2021/02/14(日) 22:27:43.11 ID:/6T/QMtf
ほい

552: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/14(日) 22:35:21.79 ID:rMBppzhM
私には・・・・友達がいた。高方結友という女の子だった

お父さんとお母さんは昔から、仲が悪く・・・あまり私の事も構ってくれなかった

だから私は・・・ゆうちゃんに甘えるようになり、依存してしまった

何をするにしても、ゆうちゃんにばかり頼って・・・ゆうちゃんと二人で一緒に遊んだ

たまにゆうちゃんは、遊んでくれない時もあって・・・・寂しかったけど・・・・

その分、後で沢山遊んでくれる・・・私にはゆうちゃんだけが全てだった

553: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/14(日) 22:40:20.98 ID:rMBppzhM
でも、小学校一年生の時に・・・・ゆうちゃんは亡くなった

私にとって、全てだったゆうちゃんは死んで・・・私は立ち尽くした

この世界に・・・ゆうちゃんの居ない世界に生きる意味は無い

私もゆうちゃんと一緒に天国へ行こうと・・・・屋上へ行ったとき

マンションの屋上

歩夢「ゆうちゃん・・・」

歩夢「私もゆうちゃんのところに逝くね」

侑「・・・・・・上原歩夢、何しているの?」

歩夢「ゆうちゃんが居ない世界になんて耐えられない」

歩夢「私も一緒に・・・」

ガシッ

侑「何言っているの?歩夢は歩夢じゃないか」

侑「結友が亡くなったからって、歩夢の人生はまだまだ続くんだよ!!!!」

侑「生き続けなきゃ!!!これは歩夢の物語なんだから!!!!」

歩夢「離して、貴方に何が分かるの!!!!ゆうちゃんの居ない世界・・・生きても・・・・仕方ない!!!!」

侑「・・・・・」

歩夢「離して、離してよ・・・・」ポロポロ

侑「・・・・・」

侑「歩夢・・・」

ギュッ

侑「ゆうちゃんなら、目の前にいるよ」

歩夢「え・・・」

侑「バカだな、歩夢。私の事を忘れちゃったの?」

554: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/14(日) 22:45:20.55 ID:rMBppzhM
高咲侑・・・・彼女は私の隣に住んでいる子だった

ゆうちゃんとは、似ても似つかず・・・私はあまり話したことも無かった

そんな子が私を止めてくれた

そして次の日には、ゆうちゃんの真似をして・・・・私に近づいてきた

女の子「ねぇ、高咲さん。外で遊びましょ」

男の子「おい、今日は負けないからな高咲」

侑「ごめん、今日は先客がいるから・・・・」

侑「歩夢・・・一緒に遊ぼ」

歩夢「え・・・」

侑ちゃんは私の事を優先してくれた

友達が沢山いたのに、その友達を捨てて・・・私に・・・・

そして半年後には、完璧にゆうちゃんそっくりの女の子になっていた

私は嬉しかった。またゆうちゃんと一緒に遊べて・・・・一緒に過ごせる事が

556: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/14(日) 22:52:36.14 ID:rMBppzhM
でもたまにボロが出た・・・・

歩夢「@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ねぇ、侑ちゃん覚えてる?幼稚園時の事」

侑「えっ・・・」

歩夢(私とは一緒に居たこと無いから・・・分からないよね)

・・・・・

侑「歩夢・・・この服どうかな、赤が基調なんだけど」

歩夢「@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ゆうちゃんって、そんな色好きだったかな?」

侑「あぁ・・・そうだった」

侑「ごめんごめん・・・戻してくる」

・・・・・・・

「布団が吹っ飛んだ」

侑「・・・・・」

歩夢「・・・・・」ジー

侑「wwwwwwwwwwwww」

歩夢「@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 本当、笑いのレベルが赤ちゃんだね♪」

私は侑ちゃんに、ゆうちゃんを押し付けて・・・依存して・・・・・頼ってばかりだった

いけないと思っても私には・・・・それしかできなかった

ゆうちゃんしか、私は受け入れられなかった

557: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/14(日) 22:59:00.04 ID:rMBppzhM
でも・・・あの時・・・菜々ちゃんのライブを見た時。世界は変わった

せつ菜「走り出した、思いは強くするよ~」

せつ菜「悩んだら君の手を握ろう~」

歩夢「・・・・・・」

衝撃を受けた。スクールアイドル・・・・私は初めて見た

キラキラ輝いていて、私と同じ年くらいなのに・・・一人で頑張っていて・・・・羨ましかった

せつ菜「なりたい自分を我慢しなくていいよ~」

歩夢「私もスクールアイドルを始めたら」

誰かに依存することなく・・・侑ちゃんから独り立ち出来るかな?

・・・・・・・

・・・・

559: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/14(日) 23:08:58.21 ID:rMBppzhM
歩夢「ごめんなさい・・・・」

歩夢「私は侑ちゃんのいう事には賛成できない」

歩夢「栞子ちゃんを犠牲にしなくたって、エマさんを助ける方法はきっとあるはず」

侑「なら今すぐ言ってよ・・・」

侑「悪役を作らず、エマさんを救うを方法を・・・・」

歩夢「それをみんなで考えよう。私達全員で」

歩夢「私達は仲間なんだから・・・・」ニコッ

侑「・・・・・・」

侑「あり得ない、どうして歩夢が・・・歩夢が私に・・・・」

歩夢「私は、今まで侑ちゃんにお世話になってきた」

歩夢「これからは、私は侑ちゃんに頼らなくても生きないといけない」

歩夢「菜々ちゃんを見て、そう思ったんだ」

歩夢「今まで迷惑を掛けてごめん・・・でも・・・・これから侑とは仲良くしたい」

侑「・・・・・・」

侑「せつ菜ちゃんのせいだ」

侑「せつ菜ちゃんが歩夢に余計な事をしたんだ!!!!」

歩夢「えっ、何で菜々ちゃんが出てくるの?」

侑「せつ菜ちゃんの方が大事なの!!!!!!」

歩夢「違うよ!!!」

560: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/14(日) 23:15:22.99 ID:rMBppzhM
侑「いやぁぁ」

ガシッ

歩夢「えっ・・・・」

侑ちゃんはいきなり抱き着いて、私をベッドに押し倒した

侑「聞きたくないよ・・・・歩夢からそんな言葉・・・・」

侑「私・・・歩夢の夢を一緒に見るって、ずっと隣にいるって約束したよね」

歩夢「侑ちゃん・・・・・」

侑「・・・・・私、歩夢だけのスクールアイドルのマネージャーで居るから」

侑「だから・・・私だけの歩夢で居て・・・・」

侑「おいていかないで・・・・」

565: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/15(月) 00:10:48.23 ID:Em0efaYM
訂正

歩夢「ごめんなさい・・・・」

歩夢「私は侑ちゃんのいう事には賛成できない」

歩夢「栞子ちゃんを犠牲にしなくたって、エマさんを助ける方法はきっとあるはず」

侑「なら今すぐ言ってよ・・・」

侑「悪役を作らず、エマさんを救うを方法を・・・・」

歩夢「それをみんなで考えよう。私達全員で」

歩夢「私達は仲間なんだから・・・・」ニコッ

侑「・・・・・・」

侑「あり得ない、どうして歩夢が・・・歩夢が私に・・・・」

歩夢「私は、今まで侑ちゃんにお世話になってきた」

歩夢「これからは、私は侑ちゃんに頼らなくても生きないといけない」

歩夢「菜々ちゃんを見て、そう思ったんだ」

歩夢「今まで迷惑を掛けてごめん・・・でも・・・・これからも侑とは仲良くしたい」

侑「・・・・・・」

侑「せつ菜ちゃんのせいだ」

侑「せつ菜ちゃんが歩夢に余計な事をしたんだ!!!!」

歩夢「えっ、何で菜々ちゃんが出てくるの?」

侑「せつ菜ちゃんの方が大事なの!!!!!!」

歩夢「違うよ!!!」

566: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/15(月) 00:11:39.75 ID:Em0efaYM
侑「いやぁぁ」

ガシッ

歩夢「えっ・・・・」

侑ちゃんはいきなり抱き着いて、私をベッドに押し倒した

侑「聞きたくないよ・・・・歩夢からそんな言葉・・・・」

侑「私・・・歩夢の夢を一緒に見るって、ずっと隣にいるって約束したよね」

歩夢「侑ちゃん・・・・・」

侑「・・・・・私、歩夢だけのスクールアイドルのマネージャーで居るから」

侑「だから・・・私だけの歩夢で居て・・・・」

侑「おいていかないで・・・・・」

567: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/15(月) 00:21:40.04 ID:Em0efaYM
歩夢「・・・・・・」

歩夢「・・・・・」

侑「・・・・・」

侑「ごめん・・・・歩夢。帰って」

歩夢「分かった。侑ちゃん・・・帰るね」

歩夢「侑ちゃん、明日もう一度考えよ?」

歩夢「力になるから・・・・・」ニコッ

侑「・・・・・・」

歩夢「バイバイ・・・・」

バタンッ

570: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/15(月) 01:27:04.11 ID:Em0efaYM
・・・・・・・・

次の日

栞子「・・・・・・」

栞子(なんとかエマさんを説得する事に成功しましたが)

栞子(エマさんへの誹謗中傷は避けられないでしょう)

栞子(なんとしても傷つかないように・・・対策を立てて)

栞子「・・・・・」

ガラガラガラッ

女子生徒1「・・・・うわっ、きた」

女子生徒2「wwwwww」

栞子「・・・・・」

栞子「私の机の上に花瓶が置かれている」

栞子「誰ですか、一体こんな真似をした人は?」

女子生徒3「アンタが自分で置いたんじゃないの?」

女子生徒4「そうそうwwwwそういう適性があるのよwwww」

栞子「・・・・・・」

栞子(落ち着いて・・・・私)

栞子(ここで感情を出せば、相手の思うツボ)

栞子(胸に秘めて・・・心に収める)

栞子(この程度のいじめで私が折れるとでも?)

572: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/15(月) 22:05:36.69 ID:Em0efaYM
キーンコーンカーンコーン

栞子(ようやく授業が終わりました)

栞子(今日は生徒会はお休みなので部活に専念できます)

栞子(エマさんの事も心配ですし・・・A・ZU・NAの今後の展開も・・・・)

栞子(今はまだ、みなさんに迷惑を掛けている段階ですが)

栞子(精一杯頑張れば・・・私を非難しているみなさんも認めてくれます)

ガラガラガラッ

栞子「みなさん、こんにちは・・・」ペカーッ

侑「・・・・・」

果林「・・・・・・」

ミア「・・・・・・」ポロポロ

ランジュ「栞子・・・・」

璃奈「・・・・・」イライラ

歩夢「@cメ*◉ _ ◉リ・・・・・・」

せつ菜「栞子さん・・・」

愛「流石に愛さんも擁護できないよ。今回は・・・・」

彼方「・・・・・・」

エマ「最低・・・・(低音)」

しずく「・・・・・♡」ドキドキッ

かすみ「・・・・・」ウルウル

栞子「皆さん・・・・どうしたのですか?」

かすみ「しお子、何か言う事は無いですか!!!!」

かすみ「今なら、かすみんのゲンコツ10発で許します!!!」

栞子「しお?」

573: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/15(月) 22:17:21.74 ID:Em0efaYM
かすみ「やっぱり許さない!!!!」

かすみ「この期に及んでまだ白を切るつもりですか!!!!」

かすみ「一発殴らない気が済まない!!!!」

ボコッ

栞子「うぐっ」

かすみさんに力強く殴られた・・・こんなにも痛い・・・・・

栞子「ぅぅぅ・・・一体なんのつもりですか?」

かすみ「また!!!!!」

ガシッ

璃奈「殴るのは良くない・・・」

璃奈「屑をいくら殴ったって・・・・意味は無い・・・」

かすみ「それでも許せない・・・許せない!!!!!」ポロポロ

栞子「一体・・・・何なのですか?」

ランジュ「栞子・・・これを見てもまだ知らないふりをするつもり?」

栞子「・・・・・・・」

スクールアイドルの雑誌の記事だった

虹ヶ咲学園の闇

スクールアイドル同好会とスクールアイドル部のライブ対決の不正投票

虹ヶ咲学園では、スクールアイドル部とスクールアイドル同好会の存続をかけた
ライブ対決を行った・・・・・勝ったのはスクールアイドル部だったが

なんと不正投票が行われていた

投票を水増しして、スクールアイドル部に勝つようになっていたのだ

その黒幕はなんとスクールアイドルで生徒会長のS子

彼女はスクールアイドル部のRの幼馴染であり・・・勝たせるためにワザと不正を行ったのだ

証言も数々出てきて、信ぴょう性も高い

575: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/15(月) 22:23:21.04 ID:Em0efaYM
栞子「不正投票・・・・あの時のライブ対決が・・・・」

栞子「どういうことですか!!!!!」

侑「そのセリフはこっちだよ」

侑「票を操作してまで、勝たせて・・・・」

エマ「栞子ちゃんの昨日言ってくれたセリフも・・・全部嘘に聞こえてきた」

エマ「私のファンっていうのも嘘だったんだ(低音)」

エマ「返してよ・・・・同好会・・・・」ポロポロ

栞子「・・・・」

栞子(嘘です。不正投票だなんて・・・)

ミア「僕は頑張ったと思ったのに・・・・結局は・・・・・」ポロポロ

ランジュ「最低よ栞子・・・・幼馴染として軽蔑するわ」

栞子「ち、違います」

栞子「何も知らない・・・私は・・・何も」

歩夢「本当の事を言ってよ・・・」

栞子「本当なんです!!!!私は何も知らない・・・今初めて知りました!!!!」

576: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/15(月) 22:31:03.39 ID:Em0efaYM
栞子「私は悪くありません!私は悪くありません!」

栞子「何も知らない・・・・」

愛「ハァ・・・・」

愛「行こう、かすみん。ここにいると、馬鹿な発言に苛々させられる」

かすみ「・・・・顔も見たくない」

ガラガラガラッ

バタンッ

ランジュ「変わってしまったわ・・・・昔はそんな子じゃなかったのに」

ランジュ「ミア、出ていきましょ」

ランジュ「栞子が反省して態度を入れ替えるまで・・・・見放したほうが良いわね」

ミア「・・・・・」ポロポロ

ガラガラガラッ

バタンッ

579: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/15(月) 22:38:06.16 ID:Em0efaYM
栞子「果林さん、信じてください!!!!!」

果林「栞子・・・あんまり幻滅させないで・・・・」

歩夢「少しはいいところもあるって思ってたのに・・・私が馬鹿だった」

歩夢(昨日は、侑ちゃんと対立してまで守ろうとしたけど)

歩夢(無意味だった・・・・)

ガラガラガラッ

バタンッ

侑「待って歩夢・・・・」

ガラガラガラッ

バタンッ

エマ「最低だよ(低音)」

璃奈「・・・・嫌い」

彼方「彼方ちゃんも・・・・こんな空気の悪い場所では眠れないよぉ~」

ガラガラガラッ

バタンッ

栞子「どうして・・・どうしてみなさん・・・・」

せつ菜「・・・・」

せつ菜「大好きで、尊敬できる人だと信じていました」

せつ菜「でも・・・・もう・・・・今は・・・」

ガラガラガラッ

バタンッ

栞子「・・・・・・」

583: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/15(月) 22:52:56.73 ID:Em0efaYM
栞子「誰も信じてくれない・・・・」

栞子「私は何もしていないのに・・・・」

しずく「・・・・・」ゾクッ

しずく「元気出してください」

栞子「しずくさん・・・」

しずく「なんて言うとでも思いましたか?」

栞子「えっ・・・・」

しずく「悪に相応しい末路です」ニコッ

しずく「さようなら♡」

ガラガラガラッ

バタンッ

栞子「・・・・・・あああ」

栞子(私が・・・悪い・・・・)

栞子「ハハハハ・・・」

栞子(私はみんながより良い学園生活を送って欲しくて・・・・頑張ってきました)

栞子(なのに・・・・なのに・・・・)

栞子「・・・・・・・」ブルブル

栞子「・・・・・きっと時間を掛けて話し合えばきっとわかってくれます」

栞子「そうです。きっと話し合えば誤解だって解けるはずです」

栞子「頑張れ私・・・」

591: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/16(火) 21:23:28.98 ID:vRWZSB+A
・・・・・・

放送「三船栞子さん、三船栞子さん・・・至急理事長室まで来てください」

栞子「理事長室・・・・」

栞子(ランジュのお母さんが私を呼び出すという事は・・・)

理事長室

ガチャッ

栞子「失礼します」

理事長「三船栞子さん」

理事長「貴方とこうして二人で話すのは、いつ以来でしたか」

栞子「私が入院していた時です」

栞子「いきなり、私に声を掛けてくださり」

栞子「ランジュと友達になって欲しいと言われました」

理事長「あの頃のランジュは、死を待っているだけの子だった」

理事長「人生に絶望し、生きる希望を失い・・・・ただ茫然と生きる」

理事長「そんな娘を・・・・なんとかしたいと思い」

理事長「同じ病院で、年の近い貴方に声を掛けました」

理事長「今のランジュがあるのは三船栞子さん・・・・貴方のおかげよ」

592: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/16(火) 22:06:58.72 ID:vRWZSB+A
栞子「私は何もしていません」

栞子「ランジュが変わったきっかけは」

栞子「園田さん、小泉さん、絢瀬さん・・・・他にも今は亡き人々たちの関りがあったから」

栞子「私なんて・・・・ただ今も少し長生きしているだけで」

栞子「全然、力にはなれていません」

理事長「・・・・・・」

理事長「そうね、力になれていたら・・・今のような失態を犯すことも無いわね」

理事長「不正票・・・・投票を不正してまでスクールアイドル部を勝たせたかった」

栞子(やっぱり、理事長までに届いている・・・)

栞子「私は無実です。本当に何もしていません」

理事長「事実、そう証言している生徒がいるのは確か・・」

栞子「一体だれなのですか?」

理事長「公表はしない・・・・勇気ある告発をした生徒を守るのが学園の義務」

理事長「仮にその生徒が嘘を付いたとしても・・・・ここまで大きくなった騒動にはケジメを付けなればならない」

理事長「・・・・・・生徒会長を退任する」

栞子「!!!!!!!」

593: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/16(火) 22:15:32.70 ID:vRWZSB+A
栞子(そう来ましたか・・・・)

栞子(やはり学園側にとっては、私と言う存在は非常に厄介な存在)

栞子(学園のイメージマイナスにも繋がる)

栞子(生徒会長を退任するのも必然・・・・)

栞子「・・・・・・」

栞子「私は関与していません。無実です」

理事長「なら、関与していないという証拠を今すぐ提示しなさい」

理事長「関与したという証言はあります」

理事長「なのに関与していないという証拠は無い」

理事長「すべてはもう・・・終わったのです。認めなさい」

栞子「・・・・・・」

598: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/17(水) 00:56:06.17 ID:Gc6vQmph
栞子「・・・・・・」

これ以上話す意味も無いので私は出ていくことにした

栞子「これで生徒会長では無くなります」

栞子(私がやってきたことは無意味だったのだろうか)

栞子(誰も幸せになれる世界の為に)

栞子(私が尽くしてきた仕打ちがこの結果)

マイ「栞子・・・」

マイ「残念だったね・・・・生徒会長の件・・・・」

栞子「貴方はマイさん」

栞子(夏川マイ、ランジュがスクールアイドル部を設立した辺りから)

栞子(この学園に転校してきた三年生)

栞子(たまに目の前に現れては、何かを言う・・・・よくわからない人物)

栞子(前の学校ではスクールアイドルをしていたみたいですけど)

マイ「ちょっと気になって聞いてしまったけど」

マイ「理事長のアレ、酷いよね」

マイ「悪魔の証明そのものじゃん」

栞子「・・・・・・」

マイ「栞子が関与しいる証拠は、誰かかあったと証言すれば・・・存在するけど」

マイ「関与していないと証明するのは困難」

栞子「もう決まったことです。今回の騒動のケジメとして会長を辞める」

マイ「そ、それで良いの!!!!!」

栞子「良くは無いです。無実を証明したくても・・・信じる人が多い」

栞子「嘘も百回言えば真実となる」

599: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/17(水) 01:17:58.16 ID:Gc6vQmph
マイ「栞子・・・・」

マイ「これからどうする気?」

栞子「これからの事はまだ、漠然としていますが」

栞子「たとえ生徒会長でなくても、嫌われても」

栞子「私は誰かの手助けになれるような活動をしていきます」

栞子「嘆いたってどうしようもなく、どういう意味であれ、配られたカードで勝負するしかないのです」

マイ(栞子の瞳は、まだ諦めていない)

マイ(素直にすごいと思う。アタシだったら絶対に立ち直れない)

栞子「私はまだまだやれます」ペカーッ

・・・・・・・・

しずく「やっぱり面白いです栞子さん♡」

しずく「もっともっと頑張って・・・」ゾクゾクッ

しずく「でも最後には壊れて絶望するその瞬間・・・」ゾクゾクッ

しずく「その顔を早く見せてください♡」

しずく「でも焦ってはいけません」

しずく(今は起承転結の転)

しずく(これまでの伏線を回収してクライマックスに至る段階)

しずく(もっともっと熟成させないと♪)

607: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/17(水) 21:42:20.83 ID:Gc6vQmph
・・・・・・

せつ菜「・・・・・・」

せつ菜(私は、栞子さんの事が大好きでした)

せつ菜(年下なのに、しっかりしていて)

せつ菜(私と同じことをしていても、私以上に出来る)

せつ菜(なのに・・・栞子さんは、最低な行為をした)

せつ菜(どうして・・・)

歩夢「浮かない顔をしているね、菜々ちゃん」

せつ菜「ちょっと栞子さんについて考えていました」

せつ菜「どうして彼女は、不正投票なんて・・・真似を」

歩夢「やっぱり幼馴染のランジュちゃんの為・・・じゃないかな」

歩夢「幼馴染って特別なの」

歩夢「ずっと一緒に居るからこそ・・・何かしたい、尽くしたいって思えるようになってくる」

歩夢「私も少し前まで、そうだった・・・・侑ちゃんの為なら、栞子ちゃんみたいに最低な行為をする事だって」

歩夢「躊躇はしなかった」

せつ菜「・・・・・・」

歩夢「でも覚めちゃった。あの子はソックリさんなだけであって」

歩夢「本当の幼馴染なんかじゃないって」

せつ菜「どういう事ですか・・・・」

歩夢「@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ」

612: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/18(木) 21:22:33.47 ID:2NXt5857
せつ菜「今日は両親はいませんから」

歩夢「そうなの?」

せつ菜「はい、だから安心してください」

ガチャッ

中川母「・・・・・」イライラ

中川母「遅い、何処へ行ってたの?」

中川母「門限はとっくに過ぎている」

せつ菜(どうしてお母さんが・・・)

中川母「何とか言いなさい!!!!!」

パシンッ

せつ菜「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・・」

歩夢「えっと・・・中川さんは、私の参考書を選ぶ為に付き合ってくれたんです」

歩夢「だから中川さんは悪くないです」

中川母「・・・・・」

中川母「服を脱ぎなさい、そして鞄の中を開けなさい」

菜々「はい・・・」ヌギヌギ

歩夢「//////」ドキドキッ

歩夢(また・・・・菜々ちゃん全裸になってる)

613: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/18(木) 21:29:12.00 ID:2NXt5857
中川母「・・・・・・まずは小テストの用紙」

中川母「教科は社会の公民」

中川母「点数は・・・・70点以下手だったらどうなるか分かるわよね?」

歩夢(勉強の成果出て・・・お願い)

↓ コンマレス せつ菜の小テストの点数

614: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/02/18(木) 21:30:20.35 ID:VJ0+6hyY
あいあい

624: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/20(土) 00:30:09.67 ID:WIn2MDvp
パシンッ

中川母「35点・・・・よくそんな点数が取れたわね!!!!」

せつ菜「ごめんなさい・・・ごめんなさい」ポロポロ

パシンッ

中川母「謝る事ならサルでもできる!!!!結果を残しなさい!!!」

せつ菜「はい・・・・」

歩夢「・・・・・・」

歩夢(教えたはずなのに、全然できていない)

歩夢(私の教え方が悪かった?)

せつ菜「・・・・・・・」

中川母「今日、菜々の部屋を掃除したら・・・こんなものを見つけた」

中川母「なに・・・・このアニメDVDと漫画は」

歩夢(それは、菜々ちゃんが隠していた大切な物)

せつ菜「あ・・・・」

せつ菜「・・・・・・」

せつ菜(絶対捨てられる。見つかったら絶対捨てられる)

せつ菜(愛さんと侑さんとアニメイトに行って買った鬼滅の刃グッズ)

せつ菜「やめてください・・・・」

せつ菜「どうかアニメと漫画を捨てないでください・・・」

せつ菜「お願いします・・・」

全集中して精一杯の土下座をした。

歩夢「菜々ちゃん・・・・」

見ていて哀れだった、惨めだった・・・全裸で土下座して許しを請う姿は

625: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/20(土) 00:35:01.14 ID:WIn2MDvp
中川母「こんなものに夢中なるからアンタは馬鹿になるのよ!!!!」

ビリビリビリビリッ

ボキッバキッ

せつ菜「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

せつ菜(私の・・・私の宝物が・・・・)

せつ菜「ぅぅぅぅ」ポロポロ

中川母「さっさと勉強しなさい!!!!」

中川母「そしてその後のテストで80点以上取らないと」

中川母「寝られないと思いなさい!!!!!!」

中川母「今のアンタに必要なのは勉強量よ。一流の大学に行くための・・・・」

中川母「何故それが分からないの!!!!!」

627: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/20(土) 01:02:05.21 ID:WIn2MDvp
・・・・・・・

せつ菜「・・・・」カキカキ

歩夢「菜々ちゃんの部屋。前よりもっとスッキリしているね」

歩夢「服もジャージしかないよ」

せつ菜「捨てられました」

せつ菜「私には少しでもオシャレをする事は許されないようになりました」

せつ菜「でも・・・仕方のない事なんです」

せつ菜「罰なんです」ポロポロ

歩夢「何が仕方ないの?これは立派な虐待だよ!!!!!」

せつ菜「前にも言いましたよね」

せつ菜「私には妹が居たと」

歩夢「うん」

せつ菜「妹を捨てた罰なんです」

せつ菜「捨てなければこんな事にはならなかった」ポロポロ

歩夢「そんなことないよ」

歩夢「菜々ちゃんは悪くない・・・」

せつ菜「・・・・」

歩夢「せつ菜ちゃんは被害者・・・だからこれ以上自分が悪いなんて言わないで」

630: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/20(土) 09:55:21.49 ID:WIn2MDvp
・・・・・

果林「・・・・・」

果林「平気、大丈夫よ!」

果林「悲しくてもそう答えなきゃ」

果林「みんな気づいて~」

果林「本当じゃない 強がりだと」

咲良「なに・・・その歌・・・」

紫「スクールアイドル活動の新曲・・・ですよね?」

さち子「まだ、そんな低俗の遊びに戯れておるのか」

咲夜「下らない、曲を歌う暇があれば・・・私達の為にもっと忠義を尽くせ」

咲夜「お前には、一生を掛けてでも罪を償う必要があるのだから」

果林「・・・・・人に頼まれたのよ。作曲して完成して欲しいって」

紫「頼まれた・・・・?」

果林「生徒会長の三船栞子」
果林「」

632: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/20(土) 10:12:10.65 ID:WIn2MDvp
紫「生徒会長・・・・」

紫「そういえば、しょうがいや大病を患っている方の授業料が10分の1になるように」

紫「なったみたいですね。今の生徒会長の働きのおかげで」

咲夜「・・・・だが、その功績は・・・ネットでは酷評されている」

咲良「毎日・・・・叩かれている・・・・」

さち子「闇堕ち秒読み前と言えるだろう」

果林「・・・・・」

果林(栞子は生徒会長として、頑張っているようだけど)

果林(今ではそれも叩きの材料となっているわ)

果林(そして、今回の不正投票の件で生徒会長も降ろされるのは確実)

634: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/20(土) 10:32:23.76 ID:WIn2MDvp
紫「私達、今度虹ヶ咲学園に行こうと思っているです~」

紫「10分の1の学費になれば・・・・・通えますので」

さち子「中二病同好会というものもあるみたいだ」

咲良「果林との・・・・時間も増える・・・・・」

咲夜「その通り、いちいち呼び出す手間も省ける」

咲夜「お前はたっぷりと私達に尽くすことも出来る」

咲夜「win-winじゃないか」

果林「・・・・・・」

果林(冗談じゃない。ただでさえ・・・・時間を割いて付き合っているのに)

果林(同じ学校にまで来たら、完全に時間が無くなるわ)

果林(確かに私が全ての元凶で仕方が無いとしても)

果林(身が持たないわ・・・)

635: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/20(土) 10:48:44.98 ID:WIn2MDvp
・・・・・・

侑「・・・・・・」

侑(歩夢は私から・・・離れようとしている)

侑「嬉しい、確かに私が望んでいたこと」

侑「だけど・・・・」

侑「【遅すぎた】」

侑「私の十年間は歩夢を独り立ちさせるための十年」

侑「・・・・・・」ポロッ

侑「無駄な時間だった・・・」ポロポロ

侑(貴重な人生を無駄にした。あの時・・・・私は・・・)

・・・・・・

結友「そこで侑に頼みがあるんだ」

結友「もし・・・私がこの世界から居なくなった時」

結友「歩夢の支えになって欲しい」

侑「嫌だよ。私は・・・・あの子の事、好きじゃないしむしろ気持ち悪い」

結友「歩夢は心が弱くてね。誰かに依存しなくちゃ生きていけないんだ」

結友「私が居なくなったら、歩夢は絶対・・・私の後を追う」

結友「歩夢にはそうなって欲しくない。歩夢には幸せに生きて欲しい」

636: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/20(土) 11:09:32.89 ID:WIn2MDvp
侑「どうして私はあの時、断らなかったんだろう」ポロポロ

侑「歩夢の事なんか放置していれば良かった」ポロポロ

侑「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」ポロポロ

侑「やり直したい・・・もしあの頃に戻れるなら」

侑「私はもっと・・・・自分を大切にしたい」ポロポロ

侑「歩夢なんて・・・・知らない・・・助けない」ポロポロ

侑「勝手に後を追えばいい・・」ポロポロ

全ては遅い、後悔しても・・・・

歩夢は勝手に離れていくが、私は・・・歩夢の為に犠牲にした時間は帰ってこない

639: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/20(土) 14:12:40.21 ID:WIn2MDvp
・・・・・

結ヶ丘女子高等学校

エマ「ごめんなさい・・・」

エマ「色々と迷惑を掛けてしまって・・」

エマ「せっかく用意してくれたライブなのに」

唐可可「・・・・・」

千砂都「気にしないでください」

かのん「私達は、どんな結果であれ・・・エマ先輩と一緒にライブがしたい」

すみれ「カリスマギャラクシーアイドルにとっては、スクールアイドル部に戻るか戻らないかなど些細な事」

恋「エマ先輩。気にしないで練習しましょう」

恋「土曜日まで時間は無いのですから」

エマ「・・・・・」

エマ(情けない・・・私よりも年下なのに・・・しっかりしている)

エマ(私を応援してくれたみんなの気持ちを裏切ってしまったのに受け入れてくれる)

エマ(甘えちゃいけない。しっかりしないと)

640: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/20(土) 15:50:16.66 ID:WIn2MDvp


洗面所

栞子「・・・・・・」

ガリガリッ

グサッ

ジワッ

栞子「かつて、歩夢さんは不安を紛らわせるために自傷行為を行っていた」

ジワッ

ポトッポトッ

栞子「とても綺麗です・・・赤くて・・・」

栞子「・・・・・」

栞子「私は何をしているのでしょうか?」

栞子「こんなの事をしたって何も変わらないのに」

栞子「・・・・・・早く寝ましょう」

643: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/20(土) 19:48:20.59 ID:WIn2MDvp
・・・・・・

幼少の記憶は曖昧だ

覚えている記憶も、本当かどうかは定かではない

私は三船家の人間ではない、5歳の時に養子として迎え入れられた

養子として迎え入れる前の記憶は、曖昧だが

親がいないときが嫌だったのは覚えている・・・・

ボコッ

ガシッ

パシンッ

殴られたり、痛めつけられたりされた

おそらく姉。私が病弱で体が弱かったため・・・親は付きっきりでいたから

姉と思われる人物は私に対して、良い印象を持たず

居ない時には暴力を振るう・・・・

私は言えなかった・・・・言ったらもっともっと酷い事をされると思った

だから耐えた・・・耐えた耐えた耐えた、耐えた耐えた耐えた耐えた

644: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/20(土) 19:48:20.59 ID:WIn2MDvp
・・・・・・

幼少の記憶は曖昧だ

覚えている記憶も、本当かどうかは定かではない

私は三船家の人間ではない、5歳の時に養子として迎え入れられた

養子として迎え入れる前の記憶は、曖昧だが

親がいないときが嫌だったのは覚えている・・・・

ボコッ

ガシッ

パシンッ

殴られたり、痛めつけられたりされた

おそらく姉。私が病弱で体が弱かったため・・・親は付きっきりでいたから

姉と思われる人物は私に対して、良い印象を持たず

居ない時には暴力を振るう・・・・

私は言えなかった・・・・言ったらもっともっと酷い事をされると思った

だから耐えた・・・耐えた耐えた耐えた、耐えた耐えた耐えた耐えた

645: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/20(土) 22:09:57.46 ID:WIn2MDvp
午後10時

中川家

せつ菜「・・・・・・」カキカキ

せつ菜「・・・・・」カキカキ

せつ菜「出来ました」

歩夢「お疲れ様、菜々ちゃん」

せつ菜「早速採点に行ってきます!!!」

歩夢「@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 頑張って」

ガチャッ

・・・・・・

中川母「ちゃんと出来たの?」

せつ菜「はい・・・・」

中川母「80点以上取らなければ、追加で勉強よ」

せつ菜(やれるだけの事はやりました・・・お願いします・・・・)

せつ菜(どうか、どうか80点以上を取れます様に・・・・)

せつ菜のテストの点数
↓レスコンマ

646: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/02/20(土) 22:11:49.14 ID:H5vzfqnC
勉強の成果を見せますよおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!

649: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/20(土) 22:25:37.12 ID:WIn2MDvp
14点

パシン

中川母「何・・・この点数は!!!!」

せつ菜「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」ポロポロ

中川母「もう一度勉強してきなさい!!!!」

せつ菜「はい!!!!」

・・・・・・

歩夢「14点だったの!!!!!」

せつ菜「歩夢さんに付き合わせ貰って」

せつ菜「取れた点数が14点・・・・」

せつ菜「情けないですよね。私・・・・」

歩夢「@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ううん、気にしないで」

歩夢「@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ダメだったらもう一度初めから教えるから」

歩夢「@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 元気出して」

せつ菜「・・・・・はい」

650: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/20(土) 22:26:23.67 ID:WIn2MDvp
・・・・・・・

歩夢「ここの式はこうなって・・・」

せつ菜(明日は朝早くから、スクールアイドルの朝練しましょう)

せつ菜(試したい事があるんです)

せつ菜(上手く行けば、次のライブに活用できる・・・はず)

歩夢「@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 菜々ちゃん聞いてる?」

せつ菜「はい。聞いてますよ」

歩夢「じゃあ私が言ったことを復唱して」

せつ菜「え・・・・」

せつ菜「えっと・・・・」

歩夢「嘘つかないで、ずっと上の空だったでしょ?」

歩夢「すぐ別の事を考える。菜々ちゃんの悪い癖だよ」

歩夢「衝動的に思いついたら・・・すぐそっちの事ばかり気を取られて」

歩夢「本来の目的を忘れる」

歩夢「菜々ちゃんが勉強できないのは、それが原因」

せつ菜「・・・・ごめんなさい」

歩夢「さぁ、もう一度始めるよ」

654: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/21(日) 00:23:58.37 ID:hsWGUsFH
歩夢「もう一度、まずは・・・・」

せつ菜「・・・・・」

せつ菜(そういえば、日曜日はμ'sとSaint Snowのライブ対決)

せつ菜(どちらが勝ってもおかしくは無い戦い)

せつ菜(私はどっちの曲も好きですから勝ち負けにこだわらず頑張って欲しいです)

せつ菜(そして、もし会えたなら)

せつ菜(Saint Snowにはエマさんの件を含めて色々と言わなければいけません)

歩夢「せつ菜ちゃん」

歩夢「また、別の事を考えたでしょ?」

せつ菜「あっ・・・・」

歩夢「・・・・ちゃんと聞いて」

歩夢「それくらい幼稚園の子でも出来るよ?」

せつ菜「・・・・・・はい」

せつ菜(どうしていつもこうなのでしょうか)

せつ菜(いつも他の事ばかりで気が散って・・・・)

せつ菜(勉強に集中できない)

せつ菜(私はみなさんより出来ない・・・・出来損ないなんです)

歩夢「落ち着いて、そう落ち込まないで」

歩夢「私の教え方も悪かったみたいだから・・・・」

歩夢(菜々ちゃんには普通の教え方では身に付かない)

歩夢(もっともっと・・・優しく・・・頭に入るような教え方をしないと)

歩夢(菜々ちゃんは普通の子とは違うけど頑張れば出来る・・・・)

657: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/21(日) 09:29:03.33 ID:hsWGUsFH
午後11時半

せつ菜「ようやくできました・・・・」

歩夢「お疲れ様」

せつ菜「今度こそ、合格して見せます」

歩夢「@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 菜々ちゃんなら出来るよ」

歩夢「@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 生徒会長だって出来たんだから♪」

せつ菜「生徒会長の件は・・・・誰もなる人が居なかったから私がなれただけです」

せつ菜「周りの生徒会役員の人たちに迷惑ばかりかけていました」

せつ菜「私なんて・・・・」

歩夢「・・・・・・」

せつ菜「すみません・・・・また・・・変な事を言ってしまって」

せつ菜「それでは採点に行ってきます」

・・・・・・・

中川母「ちゃんと出来たでしょうね」

せつ菜「・・・・・はい」ドキドキッ

せつ菜(私の勉強に付き合ってくれている歩夢さんの為にも)

せつ菜(合格してみます!!!)

せつ菜のテストの点数
↓レスコンマ

658: 名無しで叶える物語(SB-iPhone) 2021/02/21(日) 09:32:13.05 ID:9D9E+cc1
どうだ

664: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/21(日) 11:54:53.80 ID:hsWGUsFH
中川母「・・・・・・」

パシンッ

パシンッ

中川母「なんでアンタは馬鹿なの!!!!」

中川母「勉強をしても一向に身に付かない」

中川母「あの時、養子にすべきだったのはアンタだったわ」

中川母「あの子の方が伸びしろはあった・・・・アンタと違って」

せつ菜「ごめんなさい、ごめんなさい」ポロポロ

ガシッ

中川母「もう一度勉強しなさい、合格するまで寝られないから」

せつ菜「はい・・・」ポロポロ

・・・・・・・

歩夢「回答欄がズレている」

歩夢「菜々ちゃんは見直した?」

せつ菜「ちゃんと見直しました・・・」

歩夢「じゃあ、2回は見直さないとね」

歩夢「菜々ちゃんは、不注意が多いんだから」

せつ菜「はい・・・・」

せつ菜(どうして私はいつも、こういうミスをしてしまうのでしょうか)

せつ菜(気を付けなければいけない、ちゃんとしなければいけないと思っても)

せつ菜(ついついミスをしてしまう)

歩夢「もう一度、初めから」

せつ菜「はい・・・・」

せつ菜「・・・・・・・」

せつ菜「あれ、参考書がありません」

665: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/21(日) 12:04:00.68 ID:hsWGUsFH
せつ菜「さっきまで机の上にあったはずなのに・・・・」

せつ菜「どこへ行ったのですか?」キョロキョロ

歩夢「・・・・・」

歩夢「ドアの前に置いてある」

せつ菜「あ・・・・」

歩夢(菜々ちゃんって無意識にあちこちに物を置いて)

歩夢(後であちこち探しまわる・・・・)

歩夢(どうしたら良いのかな?)

菜々ちゃんは普通の人とは違う・・・理解してくれる人がいないと菜々ちゃんは
ダメな人間だとレッテルを貼られる。みんな、菜々ちゃんを理解してあげて欲しい

667: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/21(日) 13:24:24.70 ID:hsWGUsFH
午前1時30分

せつ菜「出来ました・・・・」

歩夢「頑張って・・・・今度こそ・・・・」

歩夢(そろそろ私も限界・・・・眠たい・・・・)

・・・・・・

中川母「そろそろ、80点以上取りなさい」

中川母「疲れるのよ・・・・馬鹿なアンタを相手にするのに・・・」

せつ菜「・・・・・」

せつ菜(お願いします・・・どうか・・・・今度こそ)

↓レスコンマ
せつ菜のテストの点数

668: 名無しで叶える物語(えびふりゃー) 2021/02/21(日) 13:26:47.58 ID:jB/gNfa2
寝かせてやってくれ
死ぬほど疲れている

671: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/21(日) 13:46:14.57 ID:hsWGUsFH
58点

パシンッ

パシンッ

せつ菜「ごめんなさい・・・・」ポロポロ

中川母「もう一度やり直しなさい!!!」

せつ菜「お母さん・・・少し休ませてください」

せつ菜「少しだけ仮眠しないと・・・」

パシンッ

中川母「80点取るまでは許しません!!!!」

中川母「貴方は馬鹿なんですから、時間を掛けなさい!!!!」

せつ菜「・・・・はい」ポロポロ

・・・・・

歩夢「スゥースゥー」

せつ菜「歩夢さん・・・・ごめんなさい」

せつ菜「私は、みなさんに迷惑ばかりかけて何も恩を返していない」

せつ菜「本当、私って・・・何で出来ないのですか?」ポロポロ

673: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/21(日) 13:59:19.85 ID:hsWGUsFH
午前3時半

せつ菜「・・・・・」ゴクッゴクッ

せつ菜「ハァハァ・・・」カキカキ

↓レスコンマ
せつ菜のテストの点数

せつ菜「エナジードリンクって何本飲んだら危険なんでしょうか?」

せつ菜「既にたくさん飲んでますけど・・・・」

せつ菜「ぅぅぅっ・・・・気分が悪くなってきました」

せつ菜「我慢です・・・我慢我慢・・・・・」カキカキ

・・・・・・

中川母「私にどれだけ迷惑を掛けていると思っているの!!!!」

せつ菜「ごめんなさい」

中川母「謝る暇があったら、結果を残しなさい!!!」

パシンッ

675: 名無しで叶える物語(はんぺん) 2021/02/21(日) 14:08:05.89 ID:EFIge6iE
任せろ

680: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/21(日) 14:41:16.52 ID:hsWGUsFH
89点

中川母「ようやく取れたか・・・・」

中川母「今後はもっと早く終わるように・・・勉強を続けること」

中川母「菜々は馬鹿なんだから、休むことは無いのよ」

せつ菜「・・・・・・」

せつ菜(ようやく寝られる・・・)

ガクッ

・・・・・・

・・・・

・・・

681: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/21(日) 14:52:23.48 ID:hsWGUsFH
ジリリリリリリリリリリリリリ

ジリリリリリリリリリリリリリ

栞子「・・・・・・ん」

カチッ

栞子「午前4時・・・」

栞子「よく眠れました。しずくさんが沢山寝る理由も分かります」

栞子「嫌なことを一時的にも忘れることも可能」

栞子「でも・・・・起きたら向き合わないといけない」

栞子「これは私の物語ですから」

682: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/21(日) 15:10:05.08 ID:hsWGUsFH
三船家当主「栞子、朝から早いな」

栞子「おはようごさいます」ペコリッ

三船家当主「学業の方はどうだ?上手く行っているか?」

栞子「はい・・・問題なく」

三船家当主「嘘だな・・・調べは付いている」

三船家当主「お前に対する誹謗中傷や非難がきている」

栞子「それは・・・・一時的なものです」

栞子「時間を掛けて対処しますので・・・心配はいりません」

三船家当主「もう手遅れだ」

三船家当主「兄さんの娘、薫子は期待外れ」

三船家当主「兄さんが養子として迎え入れた栞子には期待があったが」

三船家当主「結局はダメだった・・・」

栞子「もう一度、チャンスをください」

三船家当主「所詮お前など、三船の血が無いよそ者」

三船家当主「跡取りは無しだ」

栞子「!!!!!」

683: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/21(日) 15:38:50.20 ID:hsWGUsFH
栞子(ついに跡取りから外された)

栞子(あまりにも転落しすぎて、笑えます)

三船家当主の娘「栞子、跡取りは私になったわ」

栞子「そうですか・・・おめでとうごさいます」

三船家当主の娘「テストでは栞子には勝てなかったけど」

三船家当主の娘「スクールアイドルのキモオタ共には感謝ね」

三船家当主の娘「正直、荒れていなかったら私の出番は無かった」

三船家当主の娘「ねぇ栞子、どんな気持ち?格下の私に負けてwwwwwww」

栞子「私は貴方を格下だとは思っていません」

三船家当主の娘「嘘つくな!!!!私の事を見下して馬鹿にしていたくせに!!!!!」

栞子「どう解釈するかは自由ですが」

栞子「困ったことがあれば・・・私は協力するつもりです」ペカーッ

686: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/21(日) 17:08:03.88 ID:hsWGUsFH
虹ヶ咲学園内の人があまり来ない場所

せつ菜「遅くなってすみません・・・・」

歩夢「せつ菜ちゃんは色々とあったから責めないであげて」

侑「みんな揃ったね」

しずく「栞子さんは、居ませんけど?」

かすみ「しお子なんて別にいなくていいです・・・・あんなの仲間じゃない」

愛「無責任な発言でイライラするだけだからね」

侑「集まったのは、栞子ちゃんの事だよ」

侑「これ以上、スクールアイドル部に居ても迷惑が掛かるだけ」

侑「ここで採決をしよう」

侑「栞子ちゃんをこのまま・・・・部に入れるかどうか」

果林「まぁ、このまま居続けるにしてもリスクは高いわね」

果林「今やアンチは、かなりの数に上っている」

璃奈「火消しなんて・・・意味ない・・・くらい・・・・」

侑「だからみんなに聞く、これ以上は必要かどうか」

687: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/21(日) 17:18:22.18 ID:hsWGUsFH
侑「私は必要ないと考えてる。クリーンなイメージを保つためには必要ないよ」

歩夢「不正を働く子を好きにはなれない・・・・」

歩夢「菜々ちゃんもそうだよね?」

せつ菜「えっと・・・・」

せつ菜「私も・・・今の栞子さんには・・・失望しています」

せつ菜「どうしてこうなってしまったのか」

侑「失望しているという事は、せつ菜ちゃんは肯定だね」

せつ菜「それは・・・・」

歩夢「@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ せつ菜ちゃん・・・こういう時は見守ろう」

せつ菜「・・・・・・はい」

愛「愛さんも嫌いかな、ああいう陰湿な行為をする人間は受け入れられないよ」

かすみ「スクールアイドルを汚すしお子に・・・資格はありません!!!!!」

689: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/21(日) 17:28:17.66 ID:hsWGUsFH
彼方「彼方ちゃんは、反対かな~」

彼方「栞子ちゃんはまだ1年生だし・・・やり直せると思うから~」

果林「私も反対ね。スクールアイドルの失態はスクールアイドル活動をして取り返すしかない」

果林「簡単に辞めさせるのは・・・どうかと思うの」

ミア「僕も・・・・栞子を辞めさせるまではいかないかな」

ミア「最低で信用は失ったけど・・・チャンスは与えたい」

ランジュ「アタシも同意見。失望はしたけど、チャンスは与えたいわ」

しずく「私も反対です。あんな良い玩具、いえ・・・素晴らしい人はいません」ニコニコ

璃奈「私は・・・賛成も反対もしない・・・・ただ結果を見守る」

栞子を辞めさせる派

せつ菜
歩夢

かすみ

栞子を辞めさせない
果林
彼方
しずく
ランジュ
ミア

どっちつかず
璃奈

エマ「・・・・・・・・」

侑「後はエマさんだけだよ。良い意見を期待しているから」

エマ「私は・・・・」

↓レスコンマ
コンマ 偶数 栞子を辞めさせる
コンマ 奇数 栞子を辞めさせない

690: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/21(日) 17:30:33.17 ID:HKmeRbEG
どっちが栞子ちゃんにとっていいんだろう。もうわからない

692: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/21(日) 20:07:28.10 ID:hsWGUsFH
エマ「・・・・・」

エマ(正直、今でもまだ怒っている)

エマ(私が大切だった同好会を不正行為で廃部にした事)

エマ(許せない・・・)

エマ(でも・・・あの時)

・・・・・・

栞子「スクールアイドル部には、エマさんが必要なんです」

エマ「でも私にファンなんていないよ・・・」

エマ「みんなと違って人気も無いし・・・・」

エマ「メリットなんて無いよ?」

栞子「目の前に居るじゃないですか、ファンなんて・・・・ここに・・・・私が」

エマ「えっ・・・」

栞子「ずっと私は同好会の皆さんを見て来たんです・・・もちろんエマさんだって」

栞子「だから来てください。私と言うファンの為にも」ペカーッ

・・・・・・

エマ(純粋な笑顔で私の事を必要としてくれたのは)

エマ(嘘だったかも知れないけど、嬉しかった)

エマ(私は、信じたんだよ?栞子ちゃんを・・・・なのに・・・・)

エマ「私も反対・・・過ちを償って頑張って欲しい」

695: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/21(日) 21:52:14.61 ID:hsWGUsFH
キーンコーンカーンコーン

生徒会室

栞子「明日は土曜日です・・・しょうがい者や大病を患った方々が見学に来ます」

栞子「生徒会やボランティア一同協力して、粗相の無いように」

右月「はい」

左月「分かりました」

副会長「・・・・・栞子さんはこの仕事が終われば生徒会長を辞めると聞きました」

副会長「それは事実ですか?」

栞子「・・・・・はい事実です」

栞子「私は最後の仕事として悔いのない結果を残します」

栞子「よろしくお願いします」ペカーッ

696: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/21(日) 22:46:18.94 ID:hsWGUsFH
生徒会役員A「白河の清きに魚も棲みかねて もとの濁りの田沼恋しき」

生徒会役員B「栞子さんの行動は確かに学園は、良い方向に進んではいますが」

生徒会役員B「私は無能でも、前生徒会長の方が良かった」

生徒会役員A「そうだよねー、ちょっと誠実過ぎるというか・・・・真面目過ぎるというか・・・」

副会長「嫌ですよ。中川さんは中川さんで些細なミスが多くてどれだけイライラしたから」

副会長「次の生徒会長はせつ菜ちゃんだったら良いなぁ」

右月「正体不明の優木せつ菜・・・」

左月「その正体は・・・虹ヶ咲学園の誰かが演じているという噂があります」

副会長「あぁ~早く会いたい。せつ菜ちゃんに!!!!」

697: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/21(日) 23:15:42.39 ID:hsWGUsFH
・・・・・・・

音ノ木坂

希「ことりと海未が倒れた」

絵里「無理な練習が体に負担を・・・」

穂乃果「・・・・・ハァ」

穂乃果「勝負は明後日だというのに何しているの・・・あの二人」

凛「穂乃果ちゃんが無理を強いたせいにゃ」

にこ「・・・・・穂乃果、7人でのフォーメーションを日曜日まで完成させるわ」

にこ「今からでは間に合わないかもしれないけど」

にこ「負けるの私だって嫌だから」

花陽「そうです・・・相手は北海道で勢いのあるSaint Snow 」

花陽「気を抜けば、負ける可能性だって・・・・」

穂乃果「負けるわけないよ花陽ちゃん」

穂乃果「μ'sは負けない・・・・敗北なんてあり得ない」

穂乃果「ことりちゃんや海未ちゃんは、μ'sに甘えたからダメだった」

穂乃果「でも私達は違う、勝利の栄光を掴むんだよ」

699: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/22(月) 00:09:45.07 ID:dxy/GOMj
2時間後・・・・

音楽室

♪~♪~♪~

真姫「・・・・・」

真姫(ことりも海未も結局は倒れて脱落)

真姫(穂乃果は、この危機をどう乗り越えるのか・・・)

♪~♪~♪~

真姫「・・・・・・」

パチパチパチ

穂乃果「凄いね真姫ちゃんは」

穂乃果「ピアノ、また上達している」

真姫「穂乃果・・・フォーメーションはどうする気?」

穂乃果「今、にこちゃんが悩んでいる」

穂乃果「私が提案を3回蹴ったから」

穂乃果「しっくり来ないんだ・・・もっと頭を働かせてほしいよ」

真姫「穂乃果・・・・アンタは考えないの?」

穂乃果「考えるのはにこちゃんの仕事だよ」

穂乃果「私は、それを実行するだけだから」

真姫「そう・・・・」

真姫(可哀想に・・・絶対に穂乃果が納得するまで後数回は却下される)

700: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/22(月) 00:43:27.40 ID:dxy/GOMj
穂乃果「ねぇ・・・真姫ちゃん。私にもピアノを触らせてよ」

真姫「弾けるの?」

穂乃果「うん・・・ちょっとだけ」

♪~♪~♪~

真姫「・・・・・・」

真姫(まぁ・・・素人にしては悪くないわね)

真姫(技術的な面はともかく・・・・愛がある・・・)

真姫(ピアノはいかに相手に想いを伝えるかの・・・それが大切なの)

♪~♪~♪~

穂乃果「去年私達と同じクラスに、桜内梨子ちゃんって子が居てね」

穂乃果「その子・・・毎日音楽室でピアノの練習をしていた」

真姫「」

701: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/22(月) 00:59:40.89 ID:dxy/GOMj
穂乃果「練習って言っても座って何もせず見つめているだけ」

梨子「・・・・」

穂乃果「その子・・・最初に出会った時の真姫ちゃんみたいに・・・いつも一人で過ごしていて」

穂乃果「声を掛けたのは数回だけだったけど」

穂乃果「ピアノに対してトラウマを持っていて、悩んでいた」

真姫「・・・・・・」

・・・・・・・

穂乃果「どうして、ピアノを弾かないの?」

穂乃果「いつも座って、見つめているだけで」

梨子「私・・・・怖いの・・・・」

梨子「本当は弾きたいのに・・・・手が震えて」

穂乃果「でも好きなんだよね」

梨子「うん・・・」

穂乃果「だったらさ」

穂乃果「東京を離れるっていうのもアリなんじゃないかな?」

梨子「えっ」

穂乃果「静かな田舎で、ゆっくりとした時間で見つめた直したほうがきっと良いよ」

穂乃果「きっと・・・・そのうちまたピアノも弾けるようになるし」

703: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/22(月) 01:11:15.40 ID:dxy/GOMj
穂乃果「半年前の事なんだけど」

穂乃果「私、ずっと妹と仲悪くてさ・・・・」

穂乃果「いつも喧嘩していてさ」

穂乃果「その日はつい、暴力を振るちゃって・・・・」

穂乃果「親に怒られたんだ。それで・・・私も納得がいかなくて家出したんだ」

静岡県の沼津市内浦っていう田舎の方までやってきて

穂乃果「・・・・・」

果南「ご機嫌いかかがなん?そこのお嬢ちゃん」

穂乃果「放っておいてよ・・・・私の事なんて」

果南「まぁいいからいいから♪今からお姉さんと一緒に水の中を潜ろう」

ガシッ

無理矢理海に潜らされて・・・・

穂乃果「・・・・・・」

704: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/22(月) 01:15:28.76 ID:dxy/GOMj
・・・・・・・

梨子「それで・・・・」

穂乃果「美しい世界が広がっていた」

穂乃果「あの時の光景は目を閉じたら今でも思い出す」

穂乃果「そして心が洗われた・・・・」

穂乃果「私は妹の事を嫌いだと思っていたのは勘違いで」

穂乃果「本当は愛を伝えたかった・・・・仲良くしたいんだって・・・・」

梨子「・・・・・」

穂乃果「梨子ちゃんも悩んでいるなら見て欲しいなぁ、その景色を」

穂乃果「きっと、立ち直れるヒントになると思うから」

705: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/22(月) 01:22:52.26 ID:dxy/GOMj
・・・・・・

真姫「その子は・・・」

穂乃果「転校したよ。浦の星女学院に・・・」

穂乃果「そして無事に立ち直ったみたいだよ」

穂乃果「ピアノのコンクールで見た時の梨子ちゃんは・・・克服して幸せを手に入れていた」

♪~♪~♪~

穂乃果「その子を見習って私も始めたんだけど・・・上手く行かないよ」

穂乃果「もっと頑張らないと・・・・」

穂乃果「ファイトだよ!」

♪~♪~♪~

真姫(私が来る前に、そんな過去があったなんて)

真姫「そういえば浦の星女学院は来年廃校になるって聞いたけど」

穂乃果「今度、説得しようと思うんだ」

穂乃果「立ち直った今だからこそ、また東京に戻ってきて・・・・今度は」

穂乃果「μ'sの一員として頑張って欲しい」

706: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/22(月) 01:27:29.53 ID:dxy/GOMj
・・・・・

浦の星女学院

音楽室

梨子「・・・・・」

梨子(去年・・・私がピアノで悩んでいた時)

梨子(穂乃果ちゃんの助言でここにやってきて)

梨子(ピアノを弾くことが出来て、コンクールも優勝できた)

梨子(嬉しかった・・・・)

梨子(またピアノが弾ける・・・また昔みたいに楽しく・・・)

梨子(でも・・・・曜ちゃんが全てを破壊した)

梨子「うぅぅぅぅ」ポロポロ

梨子「穂乃果ちゃん・・・ごめんなさい・・・」ポロポロ

梨子「私・・・やっぱり駄目だった・・・」ポロポロ

710: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/22(月) 09:58:19.03 ID:dxy/GOMj
・・・・・・・・

・・・・・

♪~♪~♪~♪

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「私が弾けるのはここまで・・・」

穂乃果「やっぱり梨子ちゃんや真姫ちゃんは凄いよ」

真姫「そんなことないわ・・・・私だって普通の人」

真姫「コンクールに出る人たちには及ばない」

穂乃果「真姫ちゃんは、現実をちゃんと見ている」

穂乃果「だから好きだよ。無能幼馴染の二人と違って」

穂乃果「合宿の時、海未ちゃんが練習メニューを作ったの覚えてる?」

真姫「ランニング15km、腕立て失せ20セット、精神統一、遠泳15km」

穂乃果「普通の人が出来るメニューだと思う?」

真姫「無理ね」

穂乃果「腹が立ったから」

穂乃果「私は、その何倍ものメニューをこなせるくらい努力した」

穂乃果「海未ちゃんを叩き潰すために」

穂乃果「そして・・・海未ちゃんはこの2倍の練習メニューを課して根を上げた」

穂乃果「当初は5倍を課したけど・・・無理そうだったから2倍にしたのに」

穂乃果「海未ちゃんはその程度で根を上げる」

穂乃果「所詮は粋がっているだけの人間だよ」

711: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/22(月) 10:18:02.20 ID:dxy/GOMj
ガラガラッ

先生「こんなところに居たのか」

先生「高坂・・・妹さんが来ているぞ」

穂乃果「雪穂が!!!!」

雪穂「えへへ、お姉ちゃん・・・・来ちゃった」

真姫(穂乃果の妹の雪穂)

真姫(会ったのは2、3回程度だったけど・・・しっかりしてた子)

真姫(のはずだけど・・・・様子がおかしいわ)

穂乃果「雪穂、なんで学校に来たの?」

穂乃果「音ノ木坂に来るなら私に連絡してよ・・・・迎えに行くから・・・・」

雪穂「・・・?」

穂乃果「・・・・・」

穂乃果「音ノ木坂に」

穂乃果「来るなら」

雪穂「・・・・」コクッコクッ

穂乃果「私に・・・・連絡・・・して」

穂乃果「欲しい」

雪穂「・・・・・」

雪穂「ごめん・・・でもどうしても見たかった」

雪穂「お姉ちゃんが学校でどんな風にしているか」

穂乃果「雪穂・・・」

712: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/22(月) 11:55:33.87 ID:dxy/GOMj
穂乃果「そうだ、真姫ちゃんは何回か会ったよね」

真姫「会ったことはあるけど、話したことは無いわよ」

穂乃果「改めて紹介するね。私の妹、高坂雪穂だよ!」

雪穂「・・・・・・」

穂乃果「雪穂、西木野真姫ちゃん・・・・」

雪穂「・・・・・?」

穂乃果「西木野」

穂乃果「真姫ちゃん」

穂乃果「挨拶して・・・」

雪穂「うん・・」

雪穂「お姉ちゃんの妹の高坂雪穂です。」

雪穂「えーっと」

真姫(この子・・・様子が変だわ)

真姫(穂乃果の話す言葉にしても、一回では聞き取れず)

真姫(ゆっくり話して、ようやく通じる)

真姫(もしかして耳が聞こえていない?)

713: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/22(月) 22:03:45.15 ID:dxy/GOMj
真姫「・・・・・・」

真姫(パパの務めている病院の看護師の方に手話を教えてもらった事がある)

真姫「初めまして」シユッ

真姫「私の・・・名前は・・・・」シユッ

真姫「西木野真姫」シュッ

真姫「1年生。よろしく」シュッ

穂乃果「真姫ちゃん、手話出来るんだね」

穂乃果(真姫ちゃんは尊敬できる子・・・雪穂の事もすぐに見抜いて・・・手話で話そうとしてくれている)

穂乃果「でも・・・雪穂は出来ない」

穂乃果「これから覚えようとはしているけど」

雪穂「ありがとうございます。私に為に手話をしていただき」ペコリッ

714: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/22(月) 22:46:14.53 ID:dxy/GOMj
穂乃果「明日、虹ヶ咲学園の見学に雪穂が行くんだけど」

穂乃果「雪穂だけじゃ心配だから、真姫ちゃん・・・・付き添ってもらえるかな?」

真姫「音ノ木坂学院には行かないの?」

穂乃果「雪穂には、良い環境で過ごして欲しいから」

穂乃果「虹ヶ咲には、しょうがい者に配慮した環境が整っている」

穂乃果「学費も10分の1に免除される・・・・・」

真姫「・・・・・別に良いけど、明後日はライブ」

真姫「まだフォーメーションも出来ていないのに、私も練習に参加できなくなる」

真姫「それで穂乃果は良いわけ?」

穂乃果「ライブの事は、私とにこちゃんが何とかする」

穂乃果「スクールアイドルと同じくらい、いやそれ以上に雪穂の将来は大切だよ」

穂乃果「真姫ちゃんはμ'sの中では一番出来るから、当日に1時間もあれば合わせられる」

穂乃果「役立たずの二人とは違って、真姫ちゃんになら雪穂を任せても良いと思っている」

真姫「・・・・・」

真姫(真剣な穂乃果の顔。そこまでして妹さんの事を想っているのね)

716: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/22(月) 23:02:40.37 ID:dxy/GOMj
真姫「穂乃果は、妹さんの事が好きのね」

穂乃果「大好きだよ」

穂乃果「雪穂を愛してる・・・世界で一番・・・」

穂乃果「雪穂の為なら、世界を敵に回したって良い。人生を捨てたって構わない」

真姫(恥ずかしい事を真剣な顔で言えるわね)

真姫「穂乃果・・・・貴方の気持ちは理解したわ」

真姫「明日は、雪穂の面倒は任せて」

穂乃果「ありがとう・・・・真姫ちゃん・・・・」

雪穂「・・・・・?」

真姫「雪穂・・・・」

真姫「明日は私と一緒に虹ヶ咲学園を回りましょ♪」

717: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/22(月) 23:18:13.73 ID:dxy/GOMj
・・・・・・・

水泳部顧問「渡辺~来週に水泳大会があるんだが」

水泳部顧問「是非、出場して欲しい」

水泳部顧問「種目は100m自由形とメドレーリレーだ」

曜「先生、私より部員の生徒が出た方が・・・・」

水泳部顧問「お前以上の生徒がいるわけないだろ。ウチの水泳部に」

水泳部顧問「はっはっはっは、よろしく頼むぞ」

曜「・・・・・」

曜「困るよ・・いきなり言われても」

水泳部三年生「渡辺・・・・」

ガシッ

水泳部三年生「お前が出場するせいで!!!!私が・・・・外された」

水泳部三年生「3年間必死に毎日頑張ってきたのに・・・・」

水泳部三年生「私から全てを奪うつもりか!!!!」

ググググ

曜「痛い・・・離して・・・・」

水泳部三年生「こんな事になるなら・・・・水泳なんてしなければ良かった」ポロポロ

水泳部三年生「・・・・・」ポロポロ

水泳部三年生「畜生・・・畜生・・・・」ポロポロ

718: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/22(月) 23:32:17.31 ID:dxy/GOMj
水泳部三年生「うぁぁぁぁぁ」ポロポロ

曜「ごめん・・・なさい・・・・」

果南「担任の先生が呼んでたよ」

果南「早急に来て欲しいって」

水泳部三年生「分かった・・・すぐ行く」

タッタッタッタ

果南「・・・・・」

曜「・・・・・」

果南「曜、また余計な事したんだ」

曜「私はそんなつもりじゃ・・・・」

果南「そうやって・・・人のせいにする気?」

果南「悪いのは全て曜・・・みんなの人生も無茶苦茶にして」

果南「染物屋のお爺ちゃんが酒におぼれて亡くなったのも」

果南「ケーキ家のおばさんが店を閉店させたのも」

果南「歌手のお姉ちゃんが辞めたのも」

果南「ソフトボールのチームが崩壊したのも」

果南「千歌が自分の事を普通星人と自虐するのも」

果南「梨子が泣いているのも・・・」

果南「全部全部全部、曜のせい」

果南「少しでも、手を抜くことを知っていればこんな事にならなかった」

724: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/23(火) 00:34:56.16 ID:H6MUHBiG
曜「・・・・・」

曜(確かに、手を抜けば良かった考えたこともある)

曜(でも・・・私は出来なかった)

曜(楽しくなると全力を出してしまう・・・・)

曜(私はみんなと一緒に楽しく遊びたかった)

曜(ただそれだけなのに・・・)

果南「梨子の件はどう責任をとるつもり?」

果南「東京から内浦に引っ越してまで、ピアノに対して向き合っていた子」

果南「そんな子から曜は、奪った」

果南「許さない・・・ダイヤは甘いから許すけど」

果南「悪いという自覚があるから」

果南「人間とは違うバケモノはここから立ち去ったほうが良い」

果南「山奥でひっそりと暮らして、人とは関わらない生活を送る」

果南「人間の中に溶け込むことは無理なんだから」

727: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/23(火) 11:35:05.60 ID:H6MUHBiG
訂正

曜「・・・・・」

曜(確かに、手を抜けば良かった考えたこともある)

曜(でも・・・私は出来なかった)

曜(楽しくなると全力を出してしまう・・・・)

曜(私はみんなと一緒に楽しく遊びたかった)

曜(ただそれだけなのに・・・)

果南「梨子の件はどう責任をとるつもり?」

果南「東京から内浦に引っ越してまで、ピアノに対して向き合っていた子」

果南「そんな子から曜は、奪った」

果南「許さない・・・ダイヤは甘いから許すけど」

果南「悪いという自覚があるなら」

果南「人間とは違うバケモノはここから立ち去ったほうが良い」

果南「山奥でひっそりと暮らして、人とは関わらない生活を送る」

果南「人間の中に溶け込むことは無理なんだから」

729: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/23(火) 12:11:05.13 ID:H6MUHBiG
・・・・・・・

果南「悪いという自覚があるなら」

果南「人間とは違うバケモノはここから立ち去ったほうが良い」

果南「山奥でひっそりと暮らして、人とは関わらない生活を送る」

果南「人間の中に溶け込むことは無理なんだから」

・・・・・・

果南ちゃんは私の事を人間ではなく、バケモノだと言っていた

私は人間じゃないんだ・・・・

だったら・・・どうして私は人間と同じ姿をしているの?

曜「・・・・・」ポロポロ

曜(私は生まれてこなければ良かったの?)

731: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/23(火) 12:45:12.82 ID:H6MUHBiG
土曜日

曜「・・・・・・」

曜「おはよう・・・お母さん」

渡辺母「今日は、親戚一同が集まる日なの」

渡辺母「お金は渡すから、二日間の間・・・どこかへ行ってなさい」

渡辺母「親戚が曜の顔を見ると嫌な気分させるから」

渡辺母「月ちゃんも・・・」

曜(みんな私が邪魔なんだ)

曜(私が受け入れてくれる場所なんて・・・・)

735: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/23(火) 16:45:14.21 ID:H6MUHBiG
曜「昔だったら、千歌ちゃんや果南ちゃんを誘って遠くに」

曜「遊びに行ったりもしたんだけど・・・・」

曜(果南ちゃんは鞠莉ちゃんが来てから疎遠になり)

曜(千歌ちゃんは梨子ちゃんが来てから疎遠になった)

曜(完全に距離を置かれた)

曜(一年生も・・・きっと私を怖がっている・・・・)

曜(でも、ダイヤさんなら・・・・)

ピッ

プルルルルル

「・・・・・」

曜「私・・・曜だけど」

曜「えっと・・・・その・・・・」

曜「今日、ダイヤちゃんの家に遊びにって良い?」

「・・・・」

ルビィ「お姉ちゃんは忙しいです。電話しないでください」

曜「その声、ルビィちゃん」

ピッ

曜「もしもし・・・」

曜「・・・・・」

曜「嫌われちゃったのかな・・・・ダイヤさんにも・・・」

736: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/02/23(火) 16:53:12.28 ID:H6MUHBiG
黒澤家

ダイヤ「ルビィ、さっき私のスマホ・・・着信音が鳴ってませんでした?」

ルビィ「ううん、何も鳴っていないよ」

ダイヤ「そうですか・・・」

ルビィ「さぁ、お姉ちゃん。お琴の稽古行こっ」

ルビィ(お姉ちゃんのスマホに曜ちゃんが掛けて来た)

ルビィ(曜ちゃんは、お姉ちゃんに近づいて壊すつもりだ)

ルビィ(許さない・・・・お姉ちゃんは絶対守る)

742: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/23(火) 22:54:18.24 ID:5H5uJd6t
♪~♪~♪

曜「着信だ」

曜「非通知・・・・」

曜「誰だろう」

ピッ

曜「はい・・・渡辺です」

「・・・・・・」

曜「・・・・」

曜(反応が無い、イタズラ電話かな?)

曜「何も無いなら切るよ」

「虹ヶ咲学園」ボソッ

曜「えっ」

「生徒会長が待っている・・・会いに行って欲しい」

曜「虹ヶ咲学園?生徒会長?」

曜「どういうこと」

ピロンッ

曜「あ・・・待って」

曜「虹ヶ咲学園・・・・生徒会長・・・・・」

743: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/23(火) 23:29:48.59 ID:5H5uJd6t
電話の相手は分からなかったけど

虹ヶ咲学園で生徒会長が待っていると言っていた

だから実際に会いに行ってみることにした

曜「虹ヶ咲の生徒会長と言えば」

曜「確か、スクールアイドル1年生部門人気第2位」

曜「三船栞子ちゃん」

曜(今は荒れているから、順位は下がると思うけど)

曜(新参の割には高い順位で驚いた記憶がある)

曜(どうして私を待っているのかな?)

女性「キャー♡曜ちゃんよ~」

少女「うそ、あのスクールアイドル渡辺曜様・・・・」

男「どこに居るんだ・・・教えてクレメンス」

ザワザワザワ

曜「うわ・・・」

曜(あんまり・・・今日はファンの人たちに会いたい気分じゃない)

曜(変装しよう・・・・)

745: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/24(水) 00:43:26.93 ID:Mov67XHt
虹ヶ咲学園

曜「UTXよりも大きい・・・」

虹ヶ咲学園は東京で1、2を争うほどの規模の学園だ

施設も充実していて、学園から出なくても生活が出来ると言われている

その為、学費も高く・・・お金持ちの人間しか通えない

曜「貧乏な人でも通える特待生枠があるけど・・・」

曜「基本はお金持ちだけだよね」

曜「まず学園内に入るには手続きが必要」

曜「早速、受け付けて・・・」

トンッ

紫「キャッ」

曜「あ・・・ごめん、大丈夫」

紫「こちらこそ・・・不注意で・・・・」

紫「あれ・・・杖が・・・」

紫「さっきぶつかった衝撃で折れちゃったのかな?」

曜「本当だ、折れてる」

紫「どうしましょう~」オロオロ

曜(この子・・・・サングラスに杖って・・・・完全に目が見えていない)

曜「私が肩を貸すから一緒に歩こう♪」

紫「お気持ちは嬉しいのですが・・・初対面の方に頼るのは・・・」

紫「決して疑っているわけじゃないんです。でも・・・・」

746: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/24(水) 00:53:54.02 ID:Mov67XHt
曜「・・・・・・」

曜(そうだよね。目が見えない分初対面の人に警戒するのは当たり前の事)

曜(こうなれば・・・)

曜「私は、スクールアイドルをやっていてね」

曜「見たことない夢の軌道~追いかけて~」

紫「まさか・・・その声・・・」

紫「渡辺曜さん!!!!」

曜「怪しい人じゃないって分かってくれた?」

紫「私、曜さんの曲大好きなんでけど~」

紫「曜さんがどうして東京に・・・・」

曜「東京にお忍びヨーソロー!だよ」

曜「みんなには内緒だからね!」

紫「は、はい////」

曜「一緒に行こっ!!!」

紫(ドキドキします、あのスクールアイドルの渡辺曜さんと一緒にいるなんて////)

751: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/25(木) 01:51:20.09 ID:RSSHqdBY
それから私は目の見えない女の子と一緒に学園に入った

曜「早乙女紫ちゃんって言うんだね」

紫「はい♪」

紫「ちなみにヨハネ様のファンクラブ会員1号でもあるんです~」

曜「善子ちゃんのやってる・・・堕天使生配信の・・・」

曜(あれ・・ちゃんと見てくれている人いるんだ)

紫「この前だって、オフ会に行ってきました」

紫「生ヨハネ様は素晴らしかったです////」

紫「また、会いたい」

曜(あれは、私には付いてこれない世界だよ)

紫「それにしても、どうして曜さんが虹ヶ咲学園に・・・・」

紫「も、もしかして、虹ヶ咲学園に転校するとか~?」

曜「ちょっと色々あってね」

曜「・・・・・」

曜(今日、学園に来ている人たちは外部からの子が多い)

曜(それも・・・何かしらの日常生活を送るのに支障が出そうな子達ばかり)

紫「お姉ちゃんに連絡しないと・・・・後で合流する約束だったから~」

紫「えーっと・・・スマホは・・・」

ガサガサ

曜「・・・・・」ジー

曜(ゆかりちゃん・・・可愛い)

曜(なんていうか、見ていると保護したくなっちゃう/////)

曜(ゆかりちゃんに会うだけでも東京に来て正解だね)

757: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/25(木) 23:39:04.62 ID:RSSHqdBY
ガサガサ

紫「あった・・・」

紫「まずは・・・」

曜(目が見えない人はどうやって操作するんだろう)

紫「♪~」サッ

「Gmail」カチッ

「スカイプ」カチッ

「Twitter」カチ

「YouTube」カチッ

曜「アプリをタッチするとそのアプリが何なのかボイスを出してくれるんだね」

紫「はい♪ですから、便利ですよ~」

紫「私のはandroidですからTalkbackっていうものを使っていますが」

紫「iPhoneユーザーならVoiceOverを使えば音声で読み上げてくれます」

曜「そんなのあるんだ・・・・」

紫「アクセシビリティの項目にありますよ~」

曜「あっ、本当だ」

曜「オンにしたら・・・・」

カチッ

「Instagram」

「TikTok」

曜「凄い・・本当に読み上げてくれた」

紫「便利な世の中ですよね~♪」

759: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/26(金) 00:35:43.90 ID:FVYIBNbd
・・・・・・

紫「お姉ちゃん、電話に出ない・・・」

紫「もしかして迷子になっているのかな?」

曜「迷子?」

紫「お姉ちゃん、物凄く方向音痴なんです!」

紫「左右の区別が曖昧な時があって・・・・」

紫「きっと困っているに違いないです~」

曜「でもこの学園、施設が広いから・・・迷子になるのは仕方ないよ」

紫「・・・・・・・」

紫「心配になってきました・・・・曜さん、一緒に探していただけませんか?」

紫「お願いします・・・・」ウルッ

曜「うっ////」ドキドキ

曜(ゆかりちゃんにおねだりされたら/////仕方ないよね/////)

760: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/26(金) 00:53:50.71 ID:FVYIBNbd
・・・・・・

雪穂「ここが、虹ヶ咲学園」

真姫「凄い、大きいわね」

真姫「パパの病院よりも・・・・広い・・・・」

雪穂「学食・カフェレインボーは一流のシェフを用意しているいて」

雪穂「中でも週に一度のランジュ先輩特選ビュッフェは、世界中からの高級食材を集めているみたいですよ」

真姫「ランジュのビュッフェ・・・」

真姫(また食べて見たいものだわ)

真姫(なんと言ってもデザートの数々・・・)

真姫(ケーキだけでも100種類はあった・・・・中でも私の好物)

真姫(トマトをクリームの代わりに使った。トマトケーキ)

真姫(一口食べただけでも昇天する、あの感覚)

真姫(再現しようと頑張ったけど、全然上手く行かなくて・・・)

真姫(今度ランジュに会ったら問い詰めてやろうかしら)

雪穂「あの・・・真姫先輩」

ユサユサ

真姫「ヴェエ」

真姫「どうしたの雪穂」

真姫(ビュッフェと聞いただけでつい妄想してしまったわ)

763: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/27(土) 01:09:02.90 ID:mV0fo9DG
雪穂「あそこ・・・地べたに誰か寝ています」

真姫「虹ヶ咲には居るのよ。どこにでも寝る変わった子が・・・」

真姫「スクールアイドルの近江彼方・・・・」

雪穂「・・・・・?」

真姫「あっ・・・・」

真姫(ゆっくり話さないと・・・雪穂には伝わらないわね)

真姫「寝ているのは、」

真姫「おそらく」

真姫「近江彼方」

雪穂「えぇっ・・・と・・・・・」

雪穂「でも・・・虹ヶ咲の制服着てません」

真姫「えっ・・・・」

?「スゥースゥー」

真姫「本当だわ・・・この制服は・・・別の学校の制服ね」

真姫「ねぇ、貴方。こんな地べたで寝ていると危ないわよ」

ユサユサ

?「・・・・・うーん」

?「・・・・・・」

?「・・・・・」キョロキョロ

765: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/27(土) 14:28:42.43 ID:mV0fo9DG
?「時間・・・そろそろ・・・・」

タッタッタッタ

真姫「あっ・・・行っちゃったわね・・・」

真姫(お礼も言わずになんなのよ・・・)

真姫(声を掛けたのが私だから良かったものの)

真姫「一歩間違えれば危ない人に襲われる可能性だって・・・・」

雪穂「あの・・・」

雪穂「さっきの子が生徒手帳を落としました」

真姫「・・・・・・遊宇って子なのね」

真姫「後で渡してあげましょう」

766: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/27(土) 14:50:07.32 ID:mV0fo9DG
・・・・・

侑「エマさん、おはよう」

エマ「おはよう、侑ちゃん♪」

侑「朝から凄い外部からの子が来ているよね」

エマ「今日は虹ヶ咲学園の見学会があるから」

侑「なるほど、それで来ているのか・・・・」

エマ「障がい者や重い病気を患っている子に」

エマ「学費を10分の1に負担を減らすことになったから」

エマ「全国から続々と集まっているみたい」

侑「栞子ちゃんが提案したみたいだけどさ」

侑「正直言って、好感度稼ぐための偽善行為だよね」

侑「結局はボロが出て嫌われているけど」

侑「エマさんは知ってる?今日の仕事が終わったら」

侑「栞子ちゃん、生徒会長を辞めるみたい」

エマ「えっ、本当に」

侑「あんな事をすれば、当然じゃん」

侑「私はスクールアイドルにも悪影響を及ぼしているから」

侑「今すぐ止めて欲しいけど」

767: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/27(土) 14:54:41.33 ID:mV0fo9DG
訂正

・・・・・

侑「エマさん、おはよう」

エマ「おはよう、侑ちゃん♪」

侑「朝から凄い外部からの子が来ているよね」

エマ「今日は虹ヶ咲学園の見学会があるから」

侑「なるほど、それで来ているのか・・・・」

エマ「障がい者や重い病気を患っている子に」

エマ「学費を10分の1に負担を減らすことになったから」

エマ「全国から続々と集まっているみたい」

侑「栞子ちゃんが提案したみたいだけどさ」

侑「正直言って、好感度稼ぐための偽善行為だよね」

侑「結局はボロが出て嫌われているけど」

侑「エマさんは知ってる?今日の仕事が終わったら」

侑「栞子ちゃん、生徒会長を辞めるみたい」

エマ「えっ、本当に」

侑「あんな事をすれば、当然じゃん」

侑「私はスクールアイドルも悪影響を及ぼしているから」

侑「今すぐスクールアイドル部を辞めて欲しいけど」

768: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/27(土) 15:20:34.07 ID:mV0fo9DG
エマ(栞子ちゃんの事はあまり言いたくはない)

エマ(最低な行為をしたのは事実だけど)

エマ(話題を変えてこの話は終わろう・・・)

エマ「そういえば、歩夢ちゃん見ていない?」

エマ「今度の新曲について話したいことがあるんだけど・・・・」

侑「知らないよ、歩夢なんて」

侑「せつ菜ちゃん探せば見つかるんじゃない?」

侑「今の寄生先はあそこだから」

エマ「・・・・・寄生先って」

エマ「幼馴染なのに、酷い言い方・・・・歩夢ちゃんが可哀想」

侑「可哀想・・・?」

侑「誰かに寄生して、人の人生を奪い続ける寄生虫が?」

侑「今は、だいぶまともなっている・・・まぁ私が頑張ったからだけど」

侑「中学の頃の歩夢は一番ひどくてね」

侑「私が仲良くなった、多々良るうちゃんって子に対して」

侑「何をしたか・・・」

侑「そのせいであの子はね・・・・」

エマ「・・・・・」

侑「・・・・・はっ」

侑「ごめん・・・言い過ぎたね」

侑「寄生虫でもそれを喜んでいるせつ菜ちゃんが居るのも事実」

侑「でも私の10年は何だったんだろうって思うと」

侑「どうしても言いたくなっちゃって」

ギュッ

ナデナデッ

エマ「辛かったんだね・・・・侑ちゃん」

エマ「ごめんね・・・気づいてあげられなくて」

侑「・・・・・エママぁ」ポロポロ

772: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/27(土) 23:51:51.33 ID:mV0fo9DG
侑(エマさんは不人気だけど・・・・)

侑(母性本能で癒してくれる・・・)

侑(スクールアイドル部に必要な存在。戻ってきてくれて良かった)

侑(今は、エマさんの胸の中で癒されたい)

?「あの・・・・」

エマ「どうしたのかな?」

エマ(見慣れない制服の子・・・・見学説明会に来た子かな?)

?「朝香・・・果林って人。知りませんか?」

エマ「果林ちゃん、そういえば今日は見ていないね」

エマ(スクールアイドル部の騒動で、果林ちゃんとは距離を置かれている)

エマ(以前は結構一緒に遊んだりしたけど・・・・)

侑「果林さんなら朝早く、出て行ったよ」

侑「なにやら・・・とてもソワソワしてて変だった」

?「あ、ありがとうごさいます」

?「//////」

タッタッタッタ

侑「顔を赤くして、どこかへ行っちゃった」

エマ「あっ///そういえば・・・ずっと私達抱き合ってるね/////」

侑「ああ・・・そういう事か」

侑「もう一時間こうしていたい」



?「」

774: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/28(日) 02:04:20.32 ID:Pt7Xuvt9
・・・・・

ブゥゥゥゥゥゥゥゥン

果林「早く・・・学園に戻らないと・・・・見学説明会が始まっちゃうわ」

かすみ「果林先輩・・・もっとゆっくり運転してください!!!!」

かすみ「アクセルとブレーキが激しすぎます」

かすみ(果林先輩の買い出しに付き合わされましたけど)

かすみ(方向音痴過ぎて、全然到着しなかったです)

果林「時間が無いのよ・・・ごめんなさい」

カーナビ「間もなく、右方向です」

果林「こっちね・・・」

かすみ「そっちは左ですぅ~」

かすみ「もう・・・・また失敗したじゃないですか!!」

果林「全ての道はローマに通ず」

かすみ「カッコよくないですよ」

777: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/28(日) 19:25:59.65 ID:Pt7Xuvt9
ブゥゥゥゥゥゥゥゥン

かすみ「どうして、右に曲がれと指示が出ているのに左で曲がるのですか?」

果林「昔はそうじゃなかったんだけど」

果林「事故に遭ってから」

かすみ「事故?」

果林「私、人を殺したことあるの」

かすみ「!!!!!」

果林「みんなにはずっと言わなかったけど」

果林「昔の話なんだけど・・・・」

昔の私はワガママで自分勝手でどうしようもない人間だった

両親にはいつも、私が無茶苦茶言って困らせたと思う

778: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/28(日) 19:26:32.02 ID:Pt7Xuvt9
ブゥゥゥゥゥゥゥンッ

果林父「くそっ、ライブまで間に合わん」

果林「えぇ~ライブ見たいみたい見たい」

果林「車飛ばせば間に合うやん、飛ばそう」

果林母「・・・ここは制限速度60キロ」

果林「うぇぇぇぇぇぇぇぇぇん、ライブライブライブ」

果林父「仕方ない、飛ばすで・・・車もおらんし・・・少しくらい」

ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

果林「いけぇ、もっと飛ばせ飛ばせ」

ブゥゥゥゥゥゥゥゥン

ブゥゥゥゥゥゥゥゥン

・・・・・

・・・・

779: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/28(日) 19:57:37.97 ID:Pt7Xuvt9
果林「それで追突事故を起こしてね」

果林「私の両親と相手の両親が亡くなり・・・相手の子供にも障がいを負わせてしまったの」

果林「それが私の罪・・・人を殺したの」

かすみ「・・・・・・」

果林「医者が言うには、私は怪我も後遺症も負わなかったと言っていたけど」

果林「その日以来、とっさの左右の区別が付かなくて」

果林「完全に自業自得なんだけど・・・・」

かすみ「果林先輩にそんな・・・・過去があったんですね」

かすみ(果林先輩の事は全然知らなかったけど)

果林「今日の見学説明会ってもう間に合わないかしら」

かすみ「うーん・・・・果林先輩がこれから道を間違えなかったら」

かすみ「間に合うと思います」

かすみ「でも・・・先輩がひとつでも間違えれば・・・・」

果林「そう・・・」

カーナビ「間もなく、左方向です」

果林「・・・・左、左、左」

↓レスコンマ 
コンマ 偶数 見学説明会までに到着
コンマ 奇数 見学説明会までに到着しない

果林「」

783: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/28(日) 22:29:19.28 ID:Pt7Xuvt9
・・・・・・

紫「・・・・」ソワソワ

曜「どうしたの?」

紫「もうそろそろ、見学説明会の時間なんですけど・・・・」

紫「全然、お姉ちゃんと連絡が付かない・・・」

曜「酷い話だよね。こんな可愛いゆかりちゃんを放置するなんて」

曜「私がゆかりちゃんのお姉ちゃんだったら絶対に駆け付けるよ」

曜「独りになんかしない」

紫「////////」

?「紫、こんなところに居たんだ」

?2「随分探しました・・・・」

?3「・・・・・」コクッ

紫「亜矢、遊宇、敦美!!!」

敦美「遅くなってごめんなさい」

遊宇「・・・・寝てた」

亜矢「探したんだけど、見つからなくて・・・」

曜「・・・・」

曜(ゆかりちゃんも大和撫子って感じで可愛いけど)

曜(この3人も可愛い)

784: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/28(日) 22:40:10.96 ID:Pt7Xuvt9
亜矢「どこに行ったんだろうね」

曜(まずはこの子・・・地味っ娘で、着物とか着せたら絶対に似合う)

遊宇「・・・・・」

曜(この子、大人しそうな雰囲気だけど・・・体つきは出るとこ出ている)

曜(スクール水着を着せて・・・写真撮りたい!!!)

敦美「もう私達だけで行く?」

曜(最後はこの子・・・少し前に沼津で会った子だ)

曜(果南ちゃんのファンの子でサインを求めていたっけ)

曜(可愛かったからまた会いたいって思ってたけど)

曜(まさか・・・こんなところで再会できるとは)

曜(東京に行って本当に良かった♪)

785: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/02/28(日) 23:02:44.23 ID:Pt7Xuvt9
敦美「紫ちゃん、その人誰?」

敦美「帽子被って、サングラスに・・・・マスク」

亜矢「・・・・・誰なんですか?」

遊宇「不審者・・・・」

紫「この人は不審者じゃないです」

敦美「ホントに?甘い言葉で誘惑して連れ込もうしている不審者じゃないの?」

紫「ち、ちがいます」

曜「・・・・・」

曜(やっぱり怪しむよね。可愛い子を連れ子去ろうとする不審者に見えちゃうよね)

曜「内緒だよ・・・」

サッ

曜「おはヨーソロー!!!」

亜矢「!!!!!」

遊宇「!!!!」

敦美「渡辺曜さん!!!」

787: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/01(月) 00:43:07.31 ID:bg7ZxoCZ
敦美「内浦に居るはずの曜さんがどうして・・・・」

曜「ちょっと休みだから・・・東京に来たんだ」

遊宇「・・・・・サイン欲しい///」

亜矢「私も、サイン欲しいです。ずっと曜さんの事を見ていました////」

敦美「私だって欲しいですよ」

キャッキャッ

曜「ちょっと・・・みんな/////」

曜(天国だ・・・ここは楽園だ・・・・)

紫「もう・・・私の曜さんを取らないでください」

曜(内浦でずっと、過ごすことが私の全てだと思った)

曜(周りから嫌われていたって自分が育った田舎が好きだから)

曜(そこから出たくなかった)

曜(でも、一歩視野を広げて見れば・・・・私を慕ってくれる可愛い子が沢山いる)

曜(世界はこんなにも輝いているんだ)

790: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/01(月) 20:43:50.19 ID:bg7ZxoCZ
結局、成り行きで私も学校見学説明会に参加することになった

参加者の9割以上が何かしらの障がいや大病を患っている子ばかりだった

栞子「以上で説明を終わります」

栞子「何か質問のある方は居ますか?」

曜「・・・・」

曜(三船栞子ちゃん・・・本当に1年生?)

曜(ものすごくしっかりしていて、説明も分かりやすかった)

曜「それに・・・・」

咲夜「質問だ・・・」

栞子「はい」

咲夜「私は、高校3年生だけど・・・」

咲夜「今から虹ヶ咲学園に編入しても、進路や就職については面倒を見てくれるのか?」

栞子「はい。問題ありません」ペカーッ

曜(あの笑顔を見ていると・・・癒される)

曜(あんな素敵な笑顔を出せる子が・・・悪い事なんてするのかな?)

栞子「それぞれの適性に合った支援制度も用意しています」

栞子「編入するなら早くした方が良いですね」

栞子「中途編入でも、学費の負担10分の1は適応されますので」

792: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/01(月) 22:10:53.07 ID:bg7ZxoCZ
・・・・・・

それから数時間後

キーンコーンカーンコーン

キーンコーンカーンコーン

栞子「・・・・・終わった」

栞子「今日の私の仕事は、100点満点。上手く行ったと思います」

栞子(生徒会長として最後まで、誇りを持って仕事を終えることが出来ました)

栞子「・・・・・」

栞子「出来れば、もっともっと仕事をしたかったですが」

栞子「贅沢は言えません」

プルルルルル

栞子「電話・・・・相手はかすみさん」

ピッ

かすみ「しお子~お願いがあるんです」

栞子「何でしょう」

かすみ「今から部室に行って、ノートを取ってきてください」

かすみ「本当ならかすみんが直接取りに行きたいのに」

かすみ「果林先輩が方向音痴で、まだ迷っているんです!!!」

栞子「分かりました。取りに行きます」

かすみ「ありがとうごさいます、流石しお子は頼りになりますぅ」

かすみ「それじゃあお願いします!!!!」

かすみ「あぁぁ、また果林先輩が間違えてますよ」

ピッ

栞子「果林さん、確か朝から出かけていたはず」

栞子(なのに・・・・まだ迷っているのですか?)

793: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/01(月) 22:15:14.77 ID:bg7ZxoCZ
栞子「部室に行く前に、生徒会室にお茶を忘れていました」

栞子「まずは、そりから取りに・・・」

・・・・・

生徒会室

ガラガラッ

栞子「・・・・あった」

キュッ

栞子「・・・・・」ゴクッゴクッ

栞子「あれ・・・」

栞子「変な味がするような・・・・気がします」

栞子「もしかして疲れているのでしょうか?」

栞子「さっさと部室へ行って、かすみさんのノートを取りに行きましょう」

ガラガラッ

?「・・・・・・」

794: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/01(月) 22:25:43.25 ID:bg7ZxoCZ
部室

ガラガラッ

栞子「えーっと・・・・かすみさんのノートは・・・・」

栞子「これですか」

ズキンッ

栞子「う・・・・なんだかとても眠たくなってきました」

栞子「あぁ・・・・」

バタンッ

・・・・・・

・・・・・

・・・・

真姫「どう?説明会は楽しかった?」

雪穂「はい。とてもワクワクする内容でした」

雪穂「早く来年が楽しみです」

真姫「それは良かったわ」

真姫(私も良い気分転換になったわ)

真姫(明日はいよいよライブ対決、新しいフォーメーションは無事完成したのか、それが心配だわ)

真姫(LINEを打っても既読が付かなかったから、帰ったら穂乃果に電話してみましょう)

雪穂「そういえば、拾った生徒手帳・・・・返せてないです」

真姫「職員室に届けましょ」

795: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/01(月) 22:39:16.24 ID:bg7ZxoCZ
ザワザワザワ

ザワザワザワ

真姫「何やら、騒がしいわね」

雪穂「人が集まっています」

ガシッ

エマ「うぅぅぅぅぅ、ぁぁぁぁぁぁ」ポロポロ

愛「最低、恥知らず・・・本当に幻滅したよ」

歩夢「・・・・・・栞子ちゃん。もう知らない」

せつ菜「どうして、こんなことをするのですか!!!」

せつ菜「私達は仲間だったはず・・・なのに・・・・」

栞子「・・・・・私じゃありません。」

侑「なら証明してよ。やっていないという証拠を出してよ」

ザワザワザワ

真姫「何・・・何が起こったのよ」

ランジュ「・・・・・」

真姫「ランジュ、この騒ぎは一体何?」

ランジュ「真姫がどうして虹ヶ咲学園に」

真姫「私の事よりもこの騒ぎは一体・・・・」

ランジュ「栞子が暴走したのよ」

ランジュ「部室にあった衣装や道具・・・・色々と破壊したの」

真姫「暴走・・・」

栞子「違います、私が気が付いた時にはもう・・・部室の中がぐちゃぐちゃに荒らされていました」

しずく「見苦しいですよ♡罪を認めてください♪」

しずく「それともまだこの茶番を演じるつもりですか?」

エマ「今日の夜・・・私がライブで着るはずの衣装もぐちゃぐちゃに破られてる」ポロポロ

エマ「Liella!のみんなになんて謝れば・・・」ポロポロ

796: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/01(月) 22:54:29.48 ID:bg7ZxoCZ
栞子「・・・・・」

栞子「これは、罠です。誰かが私を陥れようとしています」

栞子「真犯人を探すべきです」

栞子「今から一緒に推理しましょう。誰がやったのか」

せつ菜「・・・・・」

せつ菜(尊敬していた人はもういない・・・)

せつ菜(目の前にいるのは、良い訳と保身を並べる最低な人間です)

せつ菜(どうして罪を認めないのですか?)

せつ菜(だったら私がいっそのこと)

パシンッ

愛「・・・・」

璃奈「あっ・・・・」

歩夢「いい加減にして」

栞子「・・・・歩夢さん」

歩夢「真犯人なんて居ない。居るのは目の前にいる愚かな人間・・・・三船栞子ちゃん」

歩夢「最初から貴方は、ずっと・・・スクールアイドルを憎んでいた」

歩夢「壊したくて、潰したくて・・・・今だってそうだよね?」

栞子「違います・・・私は」

歩夢「嘘を付かないで」

栞子「私は・・・・」

愛「嫌いだったなら近づかないで欲しい」

愛「愛さん達は真剣にスクールアイドル活動しているんだから」

797: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/01(月) 23:11:47.71 ID:bg7ZxoCZ
栞子「・・・・・」

栞子(部室に入った時、急に眠気がして倒れてしまった)

栞子(気が付いた時には、部室はぐちゃぐちゃで・・・・荒らされていた)

栞子(私が寝ているときに、誰かが荒らした)

栞子(その誰かが分からない・・・一体何のために)

栞子(それとも私が無意識に・・・)

栞子(違う・・・私ではありません)

栞子(誰かが私に罪をなすりつける為の罠です・・・・)

栞子「エマさん・・・・」

エマ「・・・・・」ポロポロ

栞子「信じてください」

エマ「栞子ちゃんのどこを信じろって言うの?(低音)」ポロポロ

エマ「信じない・・・嫌い・・・・」ポロポロ

栞子「・・・・・」

栞子(もはやここまで、私の意見など・・・誰も信じてはくれない)

栞子(だけど、私は折れるわけにはいかない)

栞子(頑張れ、私・・・負けるな私・・・・)



799: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/01(月) 23:19:25.43 ID:bg7ZxoCZ


しずく「・・・・・」

しずく(冷静に考えて、栞子さんが犯人である可能性は低いと思います)

しずく(栞子さんは、スクールアイドル部を愛していますし)

しずく(おそらく、罪をなすりつけようとする者がいる)

しずく(その真犯人の目的は、私にとってはどうでも良い事です)

しずく(栞子さんは、まだ折れていない・・・)

しずく(強がりや虚勢を張った子が・・・折れて泣きわめく姿が私は好きです)

しずく(あと、どれくらい酷い目に遭えば貴方の声を聴かせてくれますか?)

803: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/02(火) 22:49:21.38 ID:3awsnvF5
虹ヶ咲学園

キィィィィィィ

果林「到着したわ」

かすみ「午後5時・・・もう夕方です」

果林「学校説明会は?どうなったの?」

かすみ「終わっているに決まってますよ!!!」

かすみ「あぁ、もう・・・かすみんの予定も滅茶苦茶です」

果林「滅茶苦茶なのはお互い様よ」

果林「文句を言わない」

かすみ「誰のせいだと思ってるんですか!!!!」

果林「・・・・犯人捜しは良くないわ」

果林「お互いを信じることが大切なのよ」

804: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/03(水) 00:06:49.33 ID:SosMJVaK
果林「結局、説明会に出ることは出来なかったわ」

果林「・・・・・」

かすみ「気になっていたんですけど」

かすみ「どうして、果林先輩は今日の説明会に拘っていたのですか?」

果林「・・・・・私は取り戻したいの」

果林「昔みたいにまた・・・一緒に暮らせる生活を・・・・」

果林「自分のせいでみんなと離れ離れになったけど」

果林「今の私なら・・・幸せにできると思うの」

かすみ「・・・・・?」

かすみ「全然、話の流れが見えてきません」

807: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/03(水) 21:08:34.28 ID:SosMJVaK
カラカラ

咲夜「・・・・・遅い」

咲夜「果林、何をしていたの?」

果林「咲夜・・・」

咲夜「機関との戦いだったら、とっくにゲームオーバーになっている」

かすみ「誰ですか、この人」

かすみ(車椅子で・・・制服も他校のものを着ています)

果林「車の中で話したでしょ」

果林「追突事故を起こしたって」

果林「その時の被害者の子よ・・・」

かすみ「!!!!!!」

かすみ「それって・・・・」

咲夜「お前のせいで、私と咲良は一生立てなくなった」

咲夜「その罪は一生かけて償ってもらう」

果林「・・・・・」

咲夜「だが、私も高校三年生・・・そろそろ進路についても考える時期が来る」

咲夜「果林を奴隷として使い続けるのも良いが自立しなければならない」

咲夜「今後は、私も咲良もお前を呼ぶことはあまり無いだろう」

咲夜「今までご苦労様だった」

咲夜「」

808: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/03(水) 21:19:48.80 ID:SosMJVaK
果林「・・・・・咲夜はそれで良いの?」

咲夜「別に構わない、何時までもお前も・・・過去に囚われるな」

咲夜「私未来へ向けて歩む・・・・お前も歩め」

果林「・・・・ありがとう」

かすみ「・・・・」

果林「それはさておき、紫を見なかったかしら?」

咲夜「とっくに帰った・・・かなり怒っていた」

咲夜「お前が来ないから」

果林「私が道に迷ってしまったから・・・・」

果林「後で謝りに行かないと」

810: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/03(水) 22:18:33.44 ID:SosMJVaK
・・・・・・・

かすみ「そんなに落ち込まないでください」

かすみ「果林先輩・・・誠意を持って謝れば許してくれますって」

果林「・・・・・」

かすみ「ほらっ、元気出してください」

かすみ「後でかすみんの新作コッペパンを作ってたあげますから」

果林「・・・・・」

かすみ「とりあえず、部室に行きますよ」

グイッグイッ

・・・・・

スクールアイドル部 部室

侑「早く、泣くのを止めて元気出して」

侑「エマさん、もうライブまで時間が無いよ」

エマ「衣装が・・・・みんなに合わせる顔が無いよ・・・」ポロポロ

かすみ「まさか、しお子がここまで屑だったなんて」

かすみ「もう・・・顔も見たく無いです!!!」

果林「エマ・・・元気を出しなさい」

果林「ただでさえ、不人気なんだから、泣き顔でライブに出ても人気で無いわよ」

彼方「果林ちゃん、しれっと酷いことを言うねぇ~」

果林「事実でしょ?せっかくのチャンスを無駄にするつもり」

歩夢「・・・・・・」

しずく「果林さんが、衣装を作ってあげるのはどうですか?」

しずく「ライブまで後2時間・・・」

果林「私に期待しても無駄よ。衣装なんて全然作ったこと無い」

果林「勉強はしているけど・・・・」

811: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/03(水) 22:25:54.56 ID:SosMJVaK
せつ菜「でも・・・それしか方法はありません」

せつ菜「ライフデザイン学科で、全国模試一位の果林さんしか!!!!」

歩夢「私もそう思う・・・果林さんが本気を出せば出来るはず」

果林「買いかぶり過ぎよ」

侑「お願い、エマさんの為にも・・・果林さんの力が必要なんだ」

果林「・・・・・」

果林「分かったわ、やってみるけど・・・・」

果林「上手くできるかは保証できない」

ランジュ「必要なものがあったらランジュに言って」

ランジュ「ヘリで届けるわ♪」

璃奈「私も・・・出来ることがあれば・・・・手伝う」

815: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/04(木) 22:03:38.65 ID:uPdo/NZF
・・・・・・・

本気を出せば、衣装を完成させることは出来るだろう

でも私は、本気を出すことを躊躇する

一般の凡人には理解できないけど

私は普通の人間よりも出来る人間

1を聞けば10を知るタイプ

この学校には本気で服飾の仕事を目指す子が沢山いる

その子達は、人生を捧げるくらいの努力をして目指している

対して私は、勉強と言っても授業の内容を半分くらいしか聞いていない

でも・・・誰よりも私は出来る・・・・授業を教えてくれる講師よりも

もし、私が本気を出せばどうなるか

答えは、人生の破壊・・・・尊厳破壊

服飾の為に捧げた何十年の人生を無意味にさせる

816: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/04(木) 22:10:49.03 ID:uPdo/NZF
果林(どの程度の本気を出していいのか)

果林「・・・・・・」チラッ

エマ「・・・・」ポロポロ

果林(本当、面倒なスイス人ね)

果林(帰ってきたと思えば、ポロポロ涙を流して・・・・)

果林(まったく・・・・)

果林の衣装作成の結果
↓レスコンマ
1~50 手を抜く 失敗
51~90 少し本気を出す 成功
91~99、00 大成功 虹ヶ咲の生徒と講師の尊厳破壊

817: 名無しで叶える物語(もなむす) 2021/03/04(木) 22:19:12.52 ID:2MZH6JJC
51~90

827: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/06(土) 20:58:42.83 ID:1n0yLh5P
果林「・・・・・・」

果林「・・・・・・」

果林「出来たわ・・・・」

侑「出来てる。むしろ前よりも良いかも知れない」

愛「良いなぁ、愛さんも・・・衣装作ってよ」

璃奈「エマさん・・・早速着て・・・欲しい」

エマ「うん・・・・」

・・・・・

歩夢「@cメ*?? ? ??リ エマさん、似合ってる♪」

せつ菜「凄く可愛いです!!!!」

エマ「そうかな////」

エマ「ありがとう、果林ちゃん」

エマ「あれ・・・果林ちゃんは?」

しずく「出ていきましたよ」

エマ「お礼言いたいのに」

侑「ライブに間に合わなくなるよ」

侑「急いで」

ランジュ「今ランジュが運転手を呼ぶから、待ってなさい」

828: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/06(土) 21:01:49.98 ID:1n0yLh5P
果林「あんな適当に作った衣装をありがたがるなんて」

果林「もっと手を抜いたほうが良かったわ」

果林「今度作るときは、もっと手を抜く」

果林「今日は帰って寝るわ」

果林「・・・・・ハァ」

・・・・・・・・・・・

?「失敗したか・・・・」

?「まだまだ、こんなものじゃない」

?「覚悟してもらうよ。上原さん♪」

?「貴方の為に私・・・頑張りますから」

830: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/07(日) 02:03:27.72 ID:BmlSuwr5
歓楽街

  コン親父「もうすぐホテルに付くよ~」

  コン親父「今日は、朝まで楽しもうね♪」

女子高校生「えぇ~朝まで~」

  コン親父「フヒヒ、その代わり・・・10万円あげるから」

女子高校生「マジで!!!!」

女子高校生「流石、オジサン?頼りになるぅ~」

  コン親父(JKなんてチョロいチョロい・・・金さえ積めば体を許してくれる)

愛「ねぇ・・・そこの屑  コン」

  コン親父「なんだお前は!!!!」

愛「今すぐ帰らないと、警察呼んで現行犯で逮捕してもらうよ」

愛「児童  罪・・・会社もクビになっちゃう」

愛「どうする・・・?」

  コン親父「・・・・ッチ」

  コン親父「帰る・・・」

女子高校生「そんなぁ、待ってよオジサン」

  コン親父「うるさい・・・俺は帰るんだよ!!!」

タッタッタッタ

愛「・・・・・・・」

愛(少女を食い物にする屑は、未だに沢山いる)

愛(私は、かつてそういう奴らを掃除して・・・減らしたけど)

愛(意味なかった・・・・)

831: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/07(日) 02:09:37.58 ID:BmlSuwr5
愛「大丈夫?」

女子高校生「何で、アンタ邪魔したの!!!!!」

女子高校生「せっかく金持ってそうなオジサンだったのに・・・・」

愛「金が欲しけりゃ、バイトすれば良いじゃん」

女子高校生「これが私のバイトだよ。体を売って・・・金を稼ぐ」

愛「ダメだよ、そんなの」

愛「もっと自分の体を大切にしないと・・・」

女子高校生「私の体なんだから、私の勝手でしょ」

女子高校生「邪魔しないでよ」

愛「・・・・・・」

愛(この子が悪い訳じゃない、)

愛(悪いのはそういう環境を作る汚い大人。大人はいつも加害者・・・・子供を食い物にして弄ぶ)

愛(だから大人は・・・嫌い・・・)

832: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/07(日) 02:21:09.32 ID:BmlSuwr5
あきる「誰も、聞きませんよ」

あきる「人を殺した女の言葉なんて」

あきる「心が感じられないんですよね・・・バケモノ愛さん」

愛「篠宮あきる・・・・」

愛「・・・・・・」

愛「もしかして、今日虹ヶ咲学園に行った?」

あきる「行きましたよ、説明会がありましたから」

あきる「なかなか良い学園だった」

あきる「転校しようか考えてます」

あきる「・・・・そういえば帰るときに、スクールアイドル部の部室が荒らされてましたけど」

あきる「災難でしたねぇ」ニヤニヤ

愛「まさか・・・荒らしたの・・・あきるなの?」

愛(しおってぃーが犯人だと思っていたけど)

愛(あきるの可能性だってある)

愛(私に復讐するつもりなら、部室を荒らすぐらい・・・・平気でするかもしれない)

833: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/07(日) 02:42:51.40 ID:BmlSuwr5
あきる「そうだったらどうします?」ニヤニヤ

愛「今すぐ、やめて」

愛「復讐するなら・・・・私だけにして」

愛「他のみんなを巻き込まないで!!!」

あきる「・・・・・・」

あきる「殺人鬼、愛さんは」

あきる「人を殺すことによって、その周りの家族がどんな目に遭うか考えたことありますか?」

あきる「父が死んで・・・家計は苦しくなった・・・」

あきる「被害者なのに・・・様々な誹謗中傷や言葉を投げつけられた」

あきる「なのに・・・加害者は守られて・・・」

愛「・・・・・」

あきる「分からないでしょうね、ヘラヘラしててつまらないギャクばかり
言ってるあなたには」

あきる「笑らわせれば、許してくれると思っているんですか?」

837: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/07(日) 22:33:27.73 ID:BmlSuwr5
愛「・・・・・」

篠宮あきるの父親は、とても最低な人間だった

教師であり、本来ならば生徒を守らなければならない立場なのに

生徒と無理矢理体の関係を結ぶ・・・・

被害者には、写真や動画を撮影し・・・秘密にしなければバラスという

脅しで・・・・外部にバレないようにしていた

・・・・・

愛「今まで、何人の人を襲ったの?」

「覚えてねぇ・・・100は食った」

愛「その子達に・・・罪悪感とか申し訳ないと思わないの?」

「ねぇよ、メスは全て俺のおもちゃだ・・・」

「お前もその一人に加えてやるよ!!!!」

グサッ

愛「・・・・・」

あろうことか、実の娘の裸の写真まで所持していた

のちに警察に聞いたけど、娘には体の関係は無かったらしいけど

私が殺していなければ、近親にまで手を出す屑・・・・

840: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/08(月) 00:27:16.07 ID:Zyfonu5M
・・・・・・

・・・・

ライブ会場

曜「Liellaと虹ヶ咲学園のエマさんの合同ライブ」

曜「どうせ、私は家に帰れないから・・・・見に来た」

曜「結構人が集まってるね」

曜「明日は、μ'sとSaint Snowのライブ対決だから・・・前泊で来ている人が沢山いるのかな」

白木凪「エマさんファンの皆さーん、来てくださーい」

森嶋ななか「エマさんを最前席で応援する準備は良いですか?」

曜「あの二人・・・」

曜(千歳橋高校のスクールアイドル)

曜(公立高校なのに、私立の高校と渡り合えてる・・逸材)

曜(東京ってすごい・・・あちこちに有名な子がいる)

847: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/09(火) 07:49:20.76 ID:Vvg45vT+
ななか「89名・・・・」

ななか「全国の都道府県を総当たりして、募集した結果」

凪「この数が多いか少ないかは置いてー」

凪「お嬢様が苦労して集めたんです」

凪「私達が盛り上げないとー」

ななか「そうですね。本来誰よりも楽しみにしていたお嬢様が・・・参加できないのであれば」

凪「バカですよー本当に・・・自分で可能性を潰しているんですからー」

850: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/09(火) 21:39:51.73 ID:Vvg45vT+
かのん「みなさん・・・今日は、Liellaと虹ヶ咲学園のエマ・ヴェルデさんとの合同ライブ」

かのん「最後まで聞いてください!!!」

かのん「まずはEvergreenです」

穂乃果「・・・・・・」ジー

真姫「穂乃果、ここに居たのね」

穂乃果「今日は、雪穂を連れて行ってくれてありがとう」

穂乃果「本当は、私が行きたかったんだけど」

穂乃果「明日は、ライブだから・・・・」

真姫「フォーメーションは出来たの?」

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「形だけはね。でも全然ダメ」

穂乃果「みんな私の望むような動きが出来ていない」

穂乃果「たかが5時間練習しただけで、弱音を吐く始末」

穂乃果「本当・・・イライラしている」

真姫「仕方ないわよ。穂乃果は果てしない努力をして今があるの

真姫「その域に達するまでには・・・・時間がかかる」

穂乃果「待てないよ。私は今が全盛期なんだから」

穂乃果「みんなもそれに合わしてくれないと」

851: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/09(火) 22:22:18.10 ID:Vvg45vT+
穂乃果「見て、この子達のライブ」

恋「どこまでも広がっている~」

可可「エバーグリーンと空~」

かのん「降り注ぐ太陽も~」

エマ「みんなを受け入れてくね~」

「キャーャーッ」

「素晴らしいですわゾ~」

「ァァァァ」

ガヤガヤ

穂乃果「不人気エマさんの曲をLiellaが歌うだけで」

穂乃果「この盛り上がり」

穂乃果「μ'sにとって、脅威はA-RISEだけだと思っていた」

穂乃果「けど・・・違った」

穂乃果「虹ヶ咲、Liella、渡辺曜、千歳橋高校スクールアイドル・・・・」

穂乃果「脅かす存在は沢山いる」

穂乃果「真姫ちゃんは、Liellaを見てどう思う?」

852: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/09(火) 22:39:22.62 ID:Vvg45vT+
真姫「個々のバランスもとれているわね」

真姫「まだ経験が浅いとはいえ、光るものがある」

真姫「始めたばかりで唐可可は一年生のスクールアイドルNo.1の人気」

真姫「恐ろしいわね」

穂乃果「・・・・・」

真姫「しかし、真に恐ろしいのは平安名すみれ」

真姫「まだLiellaの中では目立ってはいないけど」

真姫「後々に唐可可以上に化ける」

穂乃果「流石、真姫・・・可可ちゃんよりもすみれちゃんを警戒するのは良い判断だよ♪」

穂乃果「絶対に彼女は来る・・・その時、μ'sは終わる・・・断言したって良いよ」

穂乃果「ラブライブまでにギャラクシーアイドルが覚醒しないことを祈るしかない」

856: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/10(水) 21:39:10.12 ID:3tA302F5
・・・・・・

エマ「幸せになろう~」

エマ「笑顔で、LaLaLaLaLa~」

エマファン「エマさーん!!!!」

エマ教信者「エマさん頑張れ・・・・」

エマさんアンチ「スイス冷えてるか~?」

凪「・・・・・フレーフレーエマさん!!!」

ななか「エマさん、ファイトです」

エマ(私のファン・・・居るんだ)

エマ(今まで、何処にもいなかったのに)

エマ「・・・・・」ポロポロ

エマのファンの数
↓レスコンマ
コンマ 奇数 減った
コンマ 偶数 増えた

857: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/03/10(水) 21:45:29.36 ID:BZ30hJ82
もちろん激増

859: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/11(木) 00:05:43.83 ID:JtVTY83j
侑「なんだかエマさんのファンが増えてるような気がする」

歩夢「@cメ*?? ? ??リ 仕方ないよ。だって輝いているから」

歩夢(私も菜々ちゃんと一緒にライブしたいなぁ~)

かすみ「ぐぬぬ、エマ先輩が人気になったら・・・かすみんの立場が・・・・」

しずく「かすみさん、不人気がファンを獲得してもたかが知れてます」

彼方「酷いこと言うね~」

しずく「そうですか?私は、事実を言っただけですけど♪」

璃奈「事実でも・・・言ってはいけない・・・・」

せつ菜「愛さんと果林さんも・・来ればよかったのに・・・」

せつ菜「エマさん、今まで一番の輝きなのに・・・」

ランジュ「果林はともかく、愛は仕方ないわ」

ランジュ「今日は、特別な方が来るみたいだから」

ランジュ(保護司が様子を見に来る日だから、早く家に帰らないといけないの)

860: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/11(木) 01:34:07.20 ID:JtVTY83j
・・・・・・

栞子「無事、成功したようですね」

栞子「エマさんのファンが少しでも増えれば・・・」

栞子「・・・・・」

?「三船栞子、アンタの仕業か?」

栞子「東雲学院の御堂優理さん」

御堂優理「Liella!とエマ・ヴェルデの合同ライブ」

優理「おかしな話だ」

優理「勢いのあるLiella!と不人気でスクールアイドル部から反発して出て行った落ち目のエマ・ヴェルデ」

優理「そんな組み合わせは実現するはずもない」

優理「メリットが無いからな」

栞子「・・・・・」

優理「だが、その架け橋を作ったのが栞子だ」

優理「表向きはSaint Snowが説得したことになっているが」

優理「直接、栞子が何度も説得に行ってるところを私は見ていた」

栞子「見ていたのですか・・・・」

優理「東雲学院だってLiella!の力は欲しい」

優理「だから何度か足を運んだ時に偶然ね」

861: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/11(木) 01:49:20.31 ID:JtVTY83j
優理「さらに、全国からエマ・ヴェルデのファンを探し出して」

優理「今日のライブに呼びよせたのも栞子・・・・」

優理「苦労しただろう、不人気不人気呼ばれている彼女のファンを集めるのは・・・・」

優理「どうして、そこまでエマ・ヴェルデにこだわる?」

優理「栞子にとって、時間を割いてまで使う意味はあるのか?」

優理(正直に言えば、代わりなど居るはずだ・・・無理にエマにこだわらなくても)

栞子「貴方には、分からないのですか?」

栞子「エマさんの純粋な笑顔は宝だと・・・・・」

栞子「スクールアイドルにとって必要な存在」

栞子「それに虹ヶ咲学園スクールアイドル部」

栞子「歩夢さん、かすみさん、しずくさん、愛さん、璃奈さん、せつ菜さん、果林さん、彼方さん、エマさん、ランジュ・・・・ミアさん・・・・そしてマネージャーの侑さん」

栞子「みんなで一致団結して、活動して欲しいんです」ペカーッ

優理「・・・・・・・」

863: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/11(木) 02:04:42.71 ID:JtVTY83j
優理「その中にアンタは入っていないけど」

栞子「私にあの中に入る適性も価値はありません」

栞子「少しの間ですが、良い夢を見させてもらいました」

栞子「でも夢は覚めなければいけません」

優理「自業自得でしょ?自分で蒔いた種・・・・それがこういう結果を招いた」

優理「悪いのは全部、栞子」

栞子「・・・・・」

栞子「そうです・・・・すべては私が悪い」

栞子(私は、今まで自分はしていないと否定してきました)

栞子(でも無意識に私は、罪を犯していた)

栞子(きっと私が無意識のうちに行動していた)

栞子(そうですよね?そうに違いありません)

栞子(でなければ、説明がつかない・・・)

栞子(もう一人の私に問いかけます。これ以上・・・罪を犯すのは止めてください)

栞子(何が不満なのですか?お願いします・・・・教えてください)

867: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/11(木) 22:35:37.01 ID:JtVTY83j
・・・・・・

かのん「♪~」

可可「♪~」

恋「♪~」

すみれ「♪~」

千砂都「♪~」

曜「Liella!ってみんな1年生なんだね」


曜「(*´Д`)ハァハァ・・・・・みんな可愛い」

曜「今すぐでも連れて帰って、いろんな衣装を着せてあげたい」

ラブライバーA「ねぇ、あの子・・・・曜ちゃんじゃない」

ラブライバーB「ホントだ。曜ちゃんだ」

ラブライバーC「え、マジ!!!!」

ザワザワザワ

曜「しまった・・・盛り上がり過ぎて変装を解いてしまった」

ラブライバーD「今日は、お荷物バックダンサーが居ないわ」

ラブライバーE「雑音で邪魔だから助かるわ」

ザワザワザワ

ザワザワザワ

エマ「会場が・・・騒がしくなっちゃった」

すみれ「渡辺曜・・・良いゲストじゃない」

かのん「渡辺曜さーん、上がってきてください」

かのん「一緒に歌いましょう~」

千砂都「盛り上がること間違いなし、だね」

曜「・・・・・・」

曜(ここまで来たら・・・・もう隠れる必要もないよね?)

・・・・・・・・

868: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/11(木) 23:03:31.17 ID:JtVTY83j
かのん「初めまして、渡辺曜さん」

かのん「今日はLiella!のライブにきてくれてありがとうごさいます」

曜「初めて生で見たけど、凄い魅力的に歌っていて・・・・」

曜「ファンになっちやった♪」

ラブライバーA「良いですわ、夢のコラボよ」

ラブライバーB「録画しとかないと・・・後でアップロードして稼ぐわ」

ラブライバーC「見たかった・・・この組み合わせ」

ザワザワザワ

ザワザワザワ

エマ(反応が凄い・・・・やっぱりスクールアイドルの実力者は違うね)

可可「今から一緒に歌を歌いたいデス」

すみれ「曜さんの歌いたい曲をチョイスして欲しい」

エマ「うん、お願いします」

曜「・・・・・・」

曜(可愛い子と一緒に歌えるなら・・・・幸せだ)

曜ちゃんが選曲する曲
↓レスコンマ
1~10 Wonder zone μ'sの曜に対しての好感度-20
11~20 もぎゅっと"love"で接近中 穂乃果→曜の好感度 -30
21~30 それは僕たちの奇跡 明日のライブ μ'sにマイナス補正20
31~40 SELF CONTROL!! 明日のライブ Saint Snowにマイナス補正30
41~50 ダイアモンド 中須かすみ→曜の好感度-20
51~60 近未来ハッピーエンド 千歌&ルビィ→曜 好感度-20
61~70 トリコリコPLEASE!! 梨子→曜 好感度-50
71~80 WHITE FIRST LOVE ダイヤから嫌われる
81~90 VIVID WORLD 特に無し
91~99、00 Private_Wars A-RISE崩壊

869: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/03/11(木) 23:05:02.79 ID:Rojjobte
ksk

871: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/11(木) 23:22:32.26 ID:JtVTY83j
曜(よし・・・・ダイヤさんの曲を歌おう)

曜(ここでダイヤさんの曲を歌えば、みんなその曲の原曲が誰が歌っているか気になるはず・・・・)

曜(見てて、ダイヤさん・・・いつもお世話になっている分。恩返しするから)

曜「WHITE FIRST LOVEを歌う」

すみれ「じゃあ初めは、曜さんが歌って・・・その後にみんなで歌いましょ」

エマ「うん・・・しっかり覚えないと」

曜「・・・・・・」

曜「想いが届かないって悩むのは、苦しいだけでしょ~」

・・・・・・

・・・・・

873: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/11(木) 23:31:08.83 ID:JtVTY83j
黒澤家

ダイヤ「・・・・・・」プルプル

ルビィ「お姉ちゃん・・・」

ルビィ(YouTubeでLiella!のライブが配信されているから、お姉ちゃんと一緒に見ていたら)

ルビィ(曜ちゃんが乱入してきて)

ルビィ(更に・・・お姉ちゃんの曲を披露している)

ダイヤ「ルビィ・・・・」

ダイヤ「今まで、私は曜さんを擁護してきましたけど・・・・曜だけに」

ルビィ(お姉ちゃんが愛さんみたいな事を言ってる)

ダイヤ「やっぱり無理ですわ」

ダイヤ「所詮、人間とバケモノは分かり合えない」

ダイヤ「どうして・・・私のソロ曲をみんなの前で歌うのですか?」

ダイヤ「曜さんが歌えば、その曲は私の手から離れてしまう」

ダイヤ「上書きされてしまいますの・・・」

ダイヤ「もう・・・私は歌えない」ポロポロ

ダイヤ「せめて歌う前に一言相談して欲しかったですわ・・・・」ポロポロ

881: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/13(土) 20:51:12.32 ID:cvw1HKPx
・・・・・・・

可可「今日はありがとうデス」

エマ「楽しかった。ありがとう♪」

曜「うん・・・こちらこそありがとう」

曜(東京に来てよかった)

曜(まさか、ライブをする事になるとは・・・)

曜(ダイヤさんの曲を歌って宣伝したから)

曜(きっと明日からは、SNSで人気が殺到するはず・・・・・)

曜(喜ぶダイヤさんの顔・・・見たいなぁ)

曜(内浦で、私に優しくしてくれたダイヤさんに恩返しが出来た)

887: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/14(日) 16:03:41.60 ID:+8pWgYJC
エマ「みんな・・・・本当にありがとう」

エマ「今日のライブのおかげで、私は・・・まだまだやっていけるって確信できた」

エマ(今まで、私のファンなんて見てこなかったから・・・)

エマ(今回のライブで発見できたことは嬉しい)

エマ(両親が行方不明になってから・・・少し気が楽なったかも)

かのん「いえ、私達こそ元気を沢山もらいました」

千砂都「・・・・・」

千砂都「お礼を言うなら、私達とエマさんを引き合わせた方に言ってください」

千砂都「その方は今日のライブをとても楽しみにしていたの」

可可「エマさんの一番のファンデス」

エマ「そうなんだ・・・その人は誰かな?」

千砂都「それは・・・」

すみれ「千砂都、ダメよ。教えたら」

すみれ「エマさん自身が気づかなければならない」

エマ「え・・・」

すみれ「エマさんを想ってくれる大切な人を気づかなれば」

すみれ「過ちを繰り返すだけよ」

すみれ「だからその人の声を見つけて欲しい・・・・そしてエマさんが今度は救う番」

エマ「・・・・・・・」

888: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/14(日) 16:37:47.68 ID:+8pWgYJC
エマ(私自身が気づく)

エマ(もしかして、虹ヶ咲スクールアイドル部の誰かが?)

エマ(だから、すみれちゃんは気づいて欲しいって言ったんだね)

エマ(でもいったい誰だろう)

エマ(果林ちゃんは、性格的にそんな事をしない)

エマ(歩夢ちゃん・・・それともせつ菜ちゃん・・)

エマさんが思う人物
↓コンマレス
1~10 近江彼方 エマ→彼方 好感度+10
11~20 宮下愛 愛→エマ 好感度-10
21~30 上原歩夢 エマ→歩夢 好感度+10
31~40 桜坂しずく しずく→エマ 好感度-10
41~50 天王寺璃奈 璃奈→エマ 好感度-10
51~60 中須かすみ かすみ→エマ 好感度-10
61~70 ミア・テイラー エマ⇔ミア 好感度+20
71~80 鐘嵐珠 エマ⇔鐘嵐珠 好感度+20
81~90 優木せつ菜 エマ⇔せつ菜 好感度+10 エマ→栞子 好感度-73 栞子→エマ 好感度+51
91~99、00 夏川マイ エマ⇔マイ 好感度+10 スクールアイドル同好会に名称が戻る

893: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/14(日) 23:21:41.57 ID:+8pWgYJC
・・・・・・・・・

寂れた公園

エマ「せつ菜ちゃんとここで待ち合わせたから」

エマ「ちゃんとお礼を言わないと・・・・」

エマ(せつ菜ちゃんのおかげで今の私が居るんだから)

エマ(ありがとう。せつ菜ちゃん♪)

栞子「よいしょっ・・・・」

栞子「ゴミが多いです・・・どうしてゴミを捨てるのでしょうか?」

エマ「栞子ちゃん、どうしてここに?」

栞子「エマさん・・・」

栞子「なんとなく、来てみたんです」

栞子「この公園は、私が幼少の頃には色んな遊具があって大勢の子供たちが遊んでいたんです」

栞子「でも今は遊具のほとんどは撤去されて、ゴミが溢れかえる始末」

栞子「この公園を再生して、また・・・昔のように子供達が遊べる環境を作りたいと思って」

栞子「掃除しているんです」ペカーッ

エマ「・・・・・・」

エマ「やめてよ・・・その笑顔(低音)」

栞子「えっ・・・」

895: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/14(日) 23:33:11.67 ID:+8pWgYJC
エマ「せつ菜ちゃんの真似でもしているの?」

エマ「せつ菜ちゃんの笑顔は、純粋に嬉しい気持ちを表現している優しい笑顔なんだよ(低音)」

エマ「対して、栞子ちゃんには悪意しか感じられない(低音)」

エマ「栞子ちゃんみたいな、最低な人間が真似をして良い訳が無い(低音)」

エマ「やめてよね、栞子ちゃんがせつ菜ちゃんを汚している(低音)」

栞子「・・・・・・」

エマ「それに公園を再生して、好感度を上げる作戦もやめてよね(低音)」

エマ「栞子ちゃん好感度を上げるために子供たちを利用しないで(低音)」

エマ「本当に何も反省して無い・・・・栞子ちゃんはスクールアイドル、人としての恥だよ(低音)」

栞子「・・・・・」

896: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/14(日) 23:47:46.36 ID:+8pWgYJC
栞子(心が痛い・・・エマさんに言われて)

栞子(私はエマさんの事が好きです)

栞子(だから力になろうとしましたが)

栞子(エマさんは、私の事をゴミの様に見ている)

栞子(あの天使のようなエマさんが明確に私に対して・・・・)

栞子(泣きたい・・・もう耐えられない・・・でも、ここで泣いてもエマさんをますます怒らせるだけ)

栞子「私は帰ります」

エマ「もう、栞子ちゃんの顔も見たくない(低音)」

栞子「!!!!!!!!」

栞子「そうですか、分かりました」

栞子「スクールアイドル部を辞めます。退部届も出します」

栞子「生徒会長も辞めてますので、もう会う事はありません」

栞子「エマさん、今後も応援しています・・・さようなら」

898: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/14(日) 23:59:07.67 ID:+8pWgYJC
せつ菜「今日は父も母も帰ってこないから、21時でも外を出歩けます」

せつ菜「しかし、エマさんからの呼び出しとは・・・・」

せつ菜「一体なんでしょうか」

タッタッタッタ

栞子「・・・・・」

せつ菜「栞子さん?」

せつ菜(とても悲しそうな顔で走っていましたけど)

エマ「せつ菜ちゃん・・・こっちだよー」

せつ菜「エマさん」

せつ菜「遅れてしまって申し訳ございません」ペコリッ

エマ「私も今来たところだから」

せつ菜「さっき栞子さんがいましたけど」

エマ「せつ菜ちゃんは気にしなくていいよ。あんな子の事なんて」

せつ菜「はぁ・・・」

せつ菜(滅茶苦茶気になりますけど)

せつ菜(何かあったのかはこれ以上聞かないことにします)

せつ菜「この場所、懐かしいです」

せつ菜「妹と数回、遊んだことがあります」

せつ菜(と言っても、当時の私は遊ぶというよりは)

せつ菜(体が弱くいつも両親の付きっきりだった妹に嫉妬して)

せつ菜(無理矢理、体を動かさせて・・・・ストレス発散の道具にしていましたけど)

せつ菜(今は後悔しています。あの時、妹に優しく出来なかったことに)

せつ菜(本当に会いたい。生きているか分からないですけど)

せつ菜(会って謝りたいんです)

899: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/15(月) 00:45:55.91 ID:OZCEE3ih
エマ「せつ菜ちゃんを呼んだのは、今日のライブの事についてなんだ」

せつ菜「とても良かったです」

せつ菜「みなさんのパフォーマンスが良く出来ていて」

せつ菜「何より、エマさんの大好きな想いが伝わってきました」

せつ菜「私も負けていられないですっ」ペカーッ

エマ「/////」

エマ「やっぱり本物の笑顔は違うね」

エマ「せつ菜ちゃん、今日のライブはせつ菜ちゃんのおかげ」

エマ「せつ菜ちゃんが根回しをしてくれたから頑張れた」

せつ菜「根回し?いったい何のこと」

タッタッタッタ

エマ「・・・・・」

ギュッ

せつ菜「うわっ・・・」

エマ「私、これからも頑張るから・・・・せつ菜ちゃん・・・」

せつ菜「・・・・は、はい」

せつ菜(エマさんの胸が当たってます(*´Д`)ハァハァ)

せつ菜(良く分かりませんが至福のひと時です!!!!!)

906: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/16(火) 21:14:50.45 ID:TI8hQ1Jm
・・・・・・・・

エマ「・・・・もう少しこのまま」

ギユッ

せつ菜「(*´Д`)ハァハァ・・・もうダメです!!!!!」

せつ菜(このまま押し倒して、エマさんを独り占めしたいです!!!!!!)

せつ菜(歩夢さん・・・ごめんなさい)

せつ菜(私は欲深き人間です。エマさんの事も選びたいです!!!!!)

せつ菜「と、とりあえず。落ち着いて・・・・」

せつ菜「璃奈さんが、つい最近作ってくださった・・・好感度を測るアプリを使って・・・」

せつ菜(エマさんの気持ちを確認してからです!!!!)

↓レスコンマ せつ菜 → エマ 好感度

↓×2レスコンマ エマ → せつ菜 好感度

907: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/03/16(火) 21:17:57.40 ID:Es0SnAxS
ハッピーエンドになったのにバレたらまたバッドになりそう

908: 名無しで叶える物語(たこやき) 2021/03/16(火) 21:21:12.47 ID:Es0SnAxS
普通だった

911: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/16(火) 21:42:49.89 ID:TI8hQ1Jm
せつ菜 → エマ 好感度+10 50

エマ → せつ菜 好感度+10 57

エマ「私達、相性は特別良いってわけでは無いけど」

エマ「悪い訳でもないね・・・」

せつ菜「嫌われていなくて安心しました」

せつ菜(流石に、押し倒すのはよくありません)

せつ菜(歩夢さん・・・安心してください!!!!)

ムニュッ

せつ菜(胸がぁぁぁ・・・(*´Д`)ハァハァ・・・・)

せつ菜(この感触は忘れません、一生の大切な宝物です!!!!)

せつ菜は至福の時を手に入れた

エマは新しく一歩を進むことになる

この二人の今後の未来は明るいはず

エマ → 栞子 好感度 0
栞子 → エマ 好感度 100

916: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/17(水) 21:50:09.06 ID:lDLhL4LS
・・・・・・・・

エマ「もう、栞子ちゃんの顔も見たくない(低音)」

栞子「・・・・・・」

栞子(聞きたくなかった。エマさんからそんな言葉)

栞子(どうして・・・)

栞子(いったいどこで間違ってしまったのですか?)

栞子(私は、どこで・・・)

心の中の声「決まっているじゃない」

栞子「えっ・・・」

心の中の声「一番最初から、生まれてくるべきじゃなかった」

心の中の声「生まれた時からお前は誰からも祝福などされなかった」

心の中の声「親はお前の事を手のかかる、邪魔者として見ていた」

心の中の声「そして、姉からも嫌われていた・・・・」

心の中の声「死ねば良かったんだよ。三船家の養子にならずにそのまま」

栞子「・・・・・・」

心の中の声「今の人生が嫌なら早く死んじゃえば?」

栞子「・・・・・フフフフ」

栞子「私は、死にません。どんなに転落しようとも堕ちようとも」

栞子「何度も思ったことがあります」

栞子「私なんて、この世に生まれてこなければ、どんなに良かったのだろうと」

栞子「でも私は、生まれた・・・生まれてしまったんです」

栞子「生まれたからには誰かの為に生きたい」

栞子「Life isn’t worth living, unless it is lived for someone else」

922: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/18(木) 21:30:44.76 ID:nhQtBUVx
三船家

栞子「・・・・ただいま帰りました」

栞子父「帰ってきたか。いつもより遅いでは無いか」

栞子「それは・・・」

三船家当主「良い訳なら言うな」

栞子父「お前の行動には呆れている」

栞子父「お前のせいで三船のイメージまでが悪くなりそうだ」

三船家当主の娘「仕方ありませんわ叔父様、所詮は三船家の血筋ではない赤の他人」

三船家当主の娘「下級国民の子なんですもの」

栞子父「亡くなった娘にそっくりだったから迎え入れたが」

栞子父「期待外れだった、娘に似た面汚し・・・生き恥だ」

栞子「・・・・・」

栞子父「高校を卒業したら、三船とは縁を切ってもらう」

栞子父「苗字も名乗るのも恥だから・・・適当な人間と縁談させて結婚させる」

三船家当主の娘「その時は、私に任せてください」

三船家当主の娘「栞子にピッタリのスクールアイドルキモオタでも選んでおくから」

栞子「・・・・・」

栞子(身内にすら、私は嫌われてしまった・・・・)

925: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/19(金) 20:36:26.85 ID:n3EX8Lks
・・・・・・

侑「エマさん、輝いていたなぁ」

侑「人気は今後も出るとは思えないけど」

侑「盛り上げ要員としては、エマさんは必要かな」

侑「・・・・・」

侑「栞子ちゃんは、期待はしていたけど」

侑(実力的には、1年生ではトップだった)

侑(みんなより遅れて加入したけど、時間があればもっと上を行けたのに)

ガチヤッ

侑「ただいま」

高咲母「お隣の上原さんの奥さん」

高咲母「高校生の男の子と一緒に居たんだけど・・・・」

高咲父「若い男を連れ込むのは良くあったが」

高咲父「そこまで落ちぶれていたとは」

高咲父「警察に連絡したほうが良いか?」

高咲母「でも・・・そうなると歩夢ちゃんが」

高咲父「親の過ちは正したほうが良い」

高咲父「ろくでもない家庭なんだから、ある程度は理解しているだろ」

侑「・・・・」

バタンッ

926: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/19(金) 20:42:46.16 ID:n3EX8Lks
侑(歩夢には同情はする。可哀想な家庭環境なのは事実だ)

侑(昔から歩夢の親は、お互いに不倫を繰り返し)

侑(家にもあまり帰ってこなかった)

侑(それゆえに、歩夢は歪んでしまった)

侑「今の歩夢は安定しているけど」

侑「中学校の時の歩夢は一番ひどかった」

侑「私以外の人間とは関わらとはせず」

侑「私に仲良く近づいてきた子に対しては敵対心を持っていた」

928: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/19(金) 23:13:45.75 ID:n3EX8Lks
・・・・・・

カースト上位の女子「お前さぁ、ウチの彼氏に手を出そうとしてるって聞いたんだけど」

「ご、誤解です・・・私は・・・」

カースト上位の取り巻きA「嘘ついてんじゃねぇよ」

カースト上位の取り巻きB「正直に話せば、五発くらいで許してやるからさ」

「本当に・・・違います」

歩夢「私は、見ました」

カースト上位の女子「上原ぁ、本当か?」

歩夢「うん・・・」

歩夢「はい、あっくんと二人っきりで帰ってました」

歩夢「あっくんと・・・親しそうに話していました・・・・」

スクールカースト上位の女子「だってさ」

ボコッ

「ぐはっ・・・」

スクールカースト上位の女子「さぁて、どう血祭りにあげるか」

侑「歩夢・・・」

スクールカースト上位の女子「今からコイツは学校の最底辺のゴミです」

「あっ・・・あっ・・・」

スクールカースト上位の取り巻きA「まずは・・・ロッカーの雑巾を食べさせまーすwwww」

歩夢「@cメ*?? ? ??リ 」

929: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/19(金) 23:14:15.92 ID:n3EX8Lks
訂正

・・・・・・

カースト上位の女子「お前さぁ、ウチの彼氏に手を出そうとしてるって聞いたんだけど」

「ご、誤解です・・・私は・・・」

カースト上位の取り巻きA「嘘ついてんじゃねぇよ」

カースト上位の取り巻きB「正直に話せば、五発くらいで許してやるからさ」

「本当に・・・違います」

歩夢「私は、見ました」

カースト上位の女子「上原ぁ、本当か?」

歩夢「うん・・・」

歩夢「はい、あっくんと二人っきりで帰ってました」

歩夢「あっくんと・・・親しそうに話していました・・・・」

スクールカースト上位の女子「だってさ」

ボコッ

「ぐはっ・・・」

スクールカースト上位の女子「さぁて、どう血祭りにあげるか」

侑「歩夢・・・」

スクールカースト上位の女子「今からコイツは学校の最底辺のゴミです」

「あっ・・・あっ・・・」

スクールカースト上位の取り巻きA「まずは・・・ロッカーの雑巾を食べさせまーすwwww」

歩夢「@cメ*?? ? ??リ 」

930: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/19(金) 23:15:03.48 ID:n3EX8Lks
顔文字上手く書き込めた 変更

・・・・・・

カースト上位の女子「お前さぁ、ウチの彼氏に手を出そうとしてるって聞いたんだけど」

「ご、誤解です・・・私は・・・」

カースト上位の取り巻きA「嘘ついてんじゃねぇよ」

カースト上位の取り巻きB「正直に話せば、五発くらいで許してやるからさ」

「本当に・・・違います」

歩夢「私は、見ました」

カースト上位の女子「上原ぁ、本当か?」

歩夢「うん・・・」

歩夢「はい、あっくんと二人っきりで帰ってました」

歩夢「あっくんと・・・親しそうに話していました・・・・」

スクールカースト上位の女子「だってさ」

ボコッ

「ぐはっ・・・」

スクールカースト上位の女子「さぁて、どう血祭りにあげるか」

侑「歩夢・・・」

スクールカースト上位の女子「今からコイツは学校の最底辺のゴミです」

「あっ・・・あっ・・・」

スクールカースト上位の取り巻きA「まずは・・・ロッカーの雑巾を食べさせまーすwwww」

歩夢「・・・・・」ニッコリ

932: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/19(金) 23:20:46.97 ID:n3EX8Lks
・・・・・・

侑「ねぇ覚えてる?歩夢・・・あの時、嘘の証言をしたよね」

侑「そのせいで、その子。虐められるようなって最終的には引っ越した」

侑「勿論、虐められるのを傍観していた私だって悪いと思う」

侑「でも、その時・・・歩夢が嘘を付いていなかったら」

侑「彼女は、今でも私と友達だったんだよ」

侑「その子の名前は・・・・」

侑「今、どこで何をしているんだろう」

侑「彼女は立ち直れたのかな?」

934: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/20(土) 02:36:05.58 ID:aiTZxawy
・・・・・・

次の日

三船家

三船の家は財閥の流れを汲む

その為、家も豪邸で敷地も広い

当然使用人の数も多く、中には学生の人間もいる

三船家の古くからの方針で、貧乏人や孤児の人間を受け入れて使用人として働かせ
その分の給料やお金を支援してくれる

ななか(私、森嶋ななかもその一人である)

ななか(三船家には感謝している。学費や交通費のお金も払ってもらい)

ななか(衣食住も提供して)

ななか(給料も最低30万円は保証していくれる)

ななか「その恩に報いるため、今日も頑張るぞぉ~」

935: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/20(土) 03:17:33.37 ID:aiTZxawy
ななか「おはよう凪」

凪「おはよーななか」

ななか「昨日はお疲れ様、ライブを盛り上げるために凪は無茶苦茶動いていたから」

凪「楽しかったからつい、動いちゃったー」

凪「エマ・ヴェルデの歌。初めて見たけど悪くなかった」

凪「ファンになっちゃったかもー」

ななか「うん、良い声だよね」

ななか「お嬢様が熱を入れるのも分かる気がする」

936: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/20(土) 03:48:55.12 ID:aiTZxawy
凪「私は、朝ご飯の準備があるから、ななかはお嬢様を起こして」

ななか「うん、わかった」

ななか「・・・・・・」

ななか(今お嬢様は、絶賛炎上中)

ななか(SNSを見ていてもかなり叩かれている)

ななか(確かに、お嬢様は悪い事をした)

ななか(でも十分反省していると思います)

ななか(そろそろ許しても・・・・)

トントンッ

ななか「・・・・・」

ななか「失礼します」

ガチャッ

栞子「・・・・・」

ななか「起きていましたか」

937: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/20(土) 04:02:06.57 ID:aiTZxawy
ななか「お嬢様・・・」

ななか「何をなさっているのですか」

ななか「賞状やトロフィーを捨てたり、壊したりして」

栞子「・・・・・」

ななか「勿体ない、せっかくの賞なのに」

栞子「残したって意味無いです・・・所詮は過去の栄光、大切なのは今です」

栞子「その今も先が真っ暗でどうすれば良いか分からないですけど」

栞子「フフフ・・・情けないですよね」

栞子「ちょっとした事で、人間って立ち直れなくなる」

栞子「ななかさん、私は一体どうすれば良いでしょうか?」

940: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/21(日) 00:08:19.81 ID:CL04TOMT
ななか「・・・・・」

ななか「私から何も言いません」

ななか「お嬢様自身で考える・・・どう向き合うかを」

ななか「お嬢様が起こした行為が始まった物語です」

ななか「お嬢様が選択を間違えなければ」

ななか「間違えた結果。三船跡取りの地位も生徒会長の地位も」

ななか「スクールアイドルとしての地位もエマ・ヴェルデとの関係も」

ななか「全て失う事は無かった」

栞子「・・・・・・」

栞子「自覚が無いんです」

栞子「気が付いたら、堕ちていて」

栞子「どうすることも出来なかった」

ななか「自覚が無い・・・」

ななか「だとしたら終わってますね」

ななか「家族から見捨てられるのも納得できます」

ななか「これ以上幻滅させないでください」

ななか「朝食の用意が出来ますので、早くお越しになってください」

ななか「それでは・・・」

バタンッ

941: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/21(日) 01:55:31.20 ID:CL04TOMT
栞子「・・・・・」

栞子「本当に・・・分からないのです」

栞子「と言っても、誰も信じてくれません」

栞子「ただ一つ言えることは、私の話を聞いてくれる人は誰も居ない」

栞子「これがせつ菜さんだったら、おそらくみんな話を聞いてくれて擁護してくれる」

栞子「三船栞子には味方は居ません」

栞子「私もせつ菜さんのように、愛されたい」

947: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/22(月) 01:09:24.28 ID:4TvNb5/l
朝ご飯を食べ終えた。味は申し分のない出来

おそらく作ったのは・・・あの子

栞子「今日の朝ご飯作ったのは、るうさんですか?」

佐伯麗音「そうですね。あの子が作ったみたい」

麗音「和食を作るの得意だって言ってたけどマジだったんだね」

凪「うんうん、元気そうで良かったよー」

凪「初めて来たときは暗くて、誰とも接しようとはしなかったから」

栞子「元気が出て良かったです」

栞子「今度は、一緒に何か買い物にでも行きたいですね」ペカーッ

948: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/22(月) 01:29:57.71 ID:4TvNb5/l
栞子「・・・・・」ガサゴソガサゴソッ

凪「何をしているのですかー?」

栞子「今日は、施設の子供達に会いに行く日」

栞子「その子達の為にお菓子を昨日作っておいたんです」

凪「良い匂いがしますー」

麗音「・・・・・・」

麗音「一つ警告するけど、お嬢様は行かないほうが良いと思うよ」

栞子「ど、どうしてですか?」

麗音「子供は純粋だから、嫌われているお嬢様が行っても罵倒されるだけ」

麗音「今は小学生でもSNSとか結構見るからね」

栞子「・・・・・・」

950: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/22(月) 01:42:31.80 ID:4TvNb5/l
・・・・・

児童養護施設

施設の職員「ごめんね。せっかく来てくれたのに」

施設の職員「ちょっと今は、栞子ちゃんが来ると怒っちゃう子がいるから」

栞子「そうですか」

施設の男の子A「あっ、栞子いる」

施設の男の子B「消えろ、お前みたいな悪は存在しちゃいけないんだぞー」

施設の女の子A「お姉ちゃんの事、信じていたのに・・・・」ポロポロ

施設の女の子B「お姉ちゃんはスクールアイドルじゃない。」

施設の男の子C「帰れ、かえーれ、かえーれ」

一同「かーえれ、かーえれ、かーえれ、かーえれ、かーえれ」

施設の職員「こら、いくらなんでも言い過ぎよ」

一同「悪者栞子、かーえれ、かーえれ。スクールアイドル、やめーろ、やーめろ」

栞子「・・・・・・」

施設の職員「子供に悪影響を及ぼすので帰ってください」

956: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/24(水) 00:30:39.91 ID:yOcsIH4b
・・・・・・

栞子「・・・・・」

栞子「この作ったお菓子はどうすれば・・・」

栞子「私一人で処理するにしても多すぎます」

栞子「・・・・・・今回は、色々試行錯誤した自信作だったのに」

栞子(私の居場所はどこにもない。どこへ行っても・・・私は嫌われ者)

栞子(どうして、こんな事になってしまったのだろう)

栞子(何度も何度も・・・考える)

栞子(でも答えは出てこない)

958: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/24(水) 21:27:00.72 ID:yOcsIH4b
・・・・・・・・

しずく「信じてください」

しずく「私は何もしていない・・・・」

しずく「お願いします・・・」

しずく「・・・・信じてくれない」

しずく「私は何もしていないのに、どうして誰も信じてくれないの」

しずく「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」ポロポロ

演劇部部長「・・・・・・・」

演劇部部長「素晴らしい。最高ね、しずく」

演劇部員A「今度の演劇は、難しい役なのに」

主人公の少女は、犯していない罪を着せられて
無実を主張するも誰からも信じてもらえず、最後には自殺するという悲劇のストーリー

演劇部員B「見事に役をこなしている」

しずく「ハァハア・・・」

演劇部部長「最後の叫び越えは、なかなの迫真の演技だった」

演劇部部長「一体どこでそんな演技を・・・」

しずく「私の近くに、とても良い見本がありましたから♡」

しずく「その人を参考にさせていただきました」

963: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/25(木) 22:44:01.25 ID:TIZiVf9S
演劇部部長「少し休憩、30分たったら再開する」

しずく「・・・・・」

しずく(演劇もスクールアイドル活動も順調です)

しずく(同好会時代の時よりも充実しています)

しずく(これも、ランジュさんや栞子さんのおかげです♡)

演劇部員B「しずくさん。三年生の方が呼んでいます」

しずく「三年生?」

しずく「果林さんやエマさんでしょうか?」

しずく「彼方さんには嫌われていますので無いです」

・・・・・・・・

マイ「久しぶりだね。しずく」

しずく「夏川マイさん!!!!」

この方は元スクールアイドルの実力者で、ランジュさんが来た辺りで虹ヶ咲学園に転校してきました

しずく「この間はありがとうごさいました」

しずく「私に、睡眠学習のアドバイスをしていただき」

しずく「勝負には私の実力不足で負けましたけど」

マイ「その件に関しては色々とあるわね」

しずく「栞子さんの不正投票・・・」

マイ「あたしは、栞子は関わっていないと思うの」

マイ「あの子は本当に清廉潔白で悪事なんて働けない」

マイ「しずく・・・アンタが理解できないわけじゃないでしょ」

マイ「栞子を助けて」

しずく「・・・・・」

しずく「それは出来ません」

965: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/25(木) 23:37:57.31 ID:TIZiVf9S
しずく「スクールアイドルとして、軌道に乗っているんです」

しずく「そんな中で敗北者の負の人間を支援するなんてデメリットが大きすぎます」

しずく「栞子さんを助けるという事は、せつ菜さん、歩夢さんのファンと対立する事にもなります」

しずく「あの方たちのファンは、栞子さんに対してのヘイトがあります」

マイ「・・・・・・」

しずく「残念ですけど、栞子さんは見捨てるのが賢明です」

マイ「心は痛まないの?」

しずく「痛いですよ。栞子さんの気持ちを考えれば痛いほどに感じます」

しずく「でも、それ以上にゾクゾクする感情もあります」

しずく「この二つの感情を出来るだけ味わいたい。それが今の私の楽しみなんです♡」

966: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/25(木) 23:51:11.08 ID:TIZiVf9S
マイ「しずくは助けてくれると思ったのに」

しずく「他の方に頼むのが良いです」

マイ「無理よ。虹ヶ咲のメンバーで他に栞子を助ける人なんて」

マイ「あのエマですら、拒絶反応」

マイ「もう・・・栞子を助けられないの?」

マイ「スクールアイドルとして終わりなの?」

しずく「・・・・」

しずく「果林さんなら、もしかしたら力になってくれるかもしれません」

しずく「現状で栞子さんに味方してくれそうな人と言えば」

しずく「果林さんが一番あり得そうです」

マイ「朝香果林が、栞子を・・・・」

しずく「話してみたらどうですか?」

970: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/27(土) 01:15:44.00 ID:anw8WS8W
しずく「どうして、マイさんは栞子さんを助けたいのですか?」

マイ「・・・・・」

マイ「栞子には、恩があるの」

マイ「だからなんとかしてあげたいし」

マイ「助けたいのよ」

しずく「マイさん」

しずく「一つだけ言っておきます」

しずく「栞子さんの行動は打算ありきです」

しずく「誰かに愛されて欲しい・・だから人に尽くすんです」

しずく「そんな栞子さんが愛されずに嫌われる」

しずく「私は美しいと思います・・・報われない残酷さが」

972: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/27(土) 14:13:24.94 ID:anw8WS8W
マイ「・・・・・」

・・・・・・・

しずく「マイさん」

しずく「一つだけ言っておきます」

しずく「栞子さんの行動は打算ありきです」

しずく「誰かに愛されて欲しい・・だから人に尽くすんです」

・・・・・

栞子に助けられたことがある

夏川写真館には、客が全然来ない時期があり

店を畳もうとしていた時期があった

ふマイ「・・・・・」

・・・・・・・

しずく「マイさん」

しずく「一つだけ言っておきます」

しずく「栞子さんの行動は打算ありきです」

しずく「誰かに愛されて欲しい・・だから人に尽くすんです」

・・・・・

栞子に助けられたことがある

夏川写真館には、客が全然来ない時期があり

店を畳もうとしていた

マイ「最終日なのに、全然お客さん来ないね」

夏川母「・・・・需要が無いのかしら」

夏川母「時代が時代ですから・・・」

ガチャッ

栞子「あの・・・・」

栞子「今・・・店・・やってますか?」

そんな中、来たのが三船家の令嬢。三船栞子だった

私も母もお金持ちの上級国民は嫌いだ

だから本来は関わりたくなかったけど、仕事だから写真を撮影した

973: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/27(土) 14:19:22.74 ID:anw8WS8W
栞子「・・・・・素晴らしい出来です」

栞子「ありがとうごさいます」ペカーッ

マイ「!!!!!!!!!」

素晴らしい笑顔だった。純粋に喜んでいる顔

その笑顔は、夏川写真館を畳む事を止めるくらい

誰かを笑顔にさせたい、誰かに喜ばれる写真を撮りたい

意識を改革した結果、店は繁盛して・・・虹ヶ咲学園に通えるくらい稼がせてもらった

だから栞子は恩人なのだ・・・・

974: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/27(土) 21:10:52.92 ID:anw8WS8W
・・・・・・

ホテル

曜「朝のバイキング、美味しかったなぁ」

曜「今日はμ'sとSaint Snowのライブ対決」

曜「Saint Snowを応援しに、ダイヤさん達も東京に来るはず」

曜「そろそろ、私も準備してみんなと合流するぞぉー」

977: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/27(土) 21:33:44.91 ID:anw8WS8W
東京駅

花丸「やっぱり都会は凄いずらぁ~」

善子「人が多すぎて酔ってきたわ・・・気持ち悪い」

ルビィ「お姉ちゃん、久しぶりの東京だよ」

ダイヤ「・・・・・・」

千歌「ルビィちゃん、そっとしたほうがいいと思うよ」

千歌「怪物に壊された心はそう簡単には直らないよ」

千歌「梨子ちゃんだってまだ傷ついている」

梨子「・・・・」

鞠莉「ほんとっ、ムカつくよね曜って」

果南「相手にするだけ無駄」

タッタッタッタ

曜「みんな・・・・おはヨーソロ!!!」

一同「・・・・・・・」

曜「・・・・みんな?」

978: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/27(土) 21:46:31.33 ID:anw8WS8W
千歌「あっ、ちょうどいいところに来た」

千歌「紹介するね。元Aqoursの渡辺曜ちゃんだよ」

千歌「とにかくうるさくて、人の心を簡単に踏みにじる悪魔なのだ♪」

曜「え・・・」

?「フフフフ、曜ちゃん。まだ人の人生を壊して楽しんでいるみたいね」

渡辺月「新しく曜ちゃんの代わりに入ったんだ。よーろしく」

曜「月ちゃん」

曜「どういう事・・・・・・」

ダイヤ「どうもこうもありませんわ。曜さん」

ダイヤ「貴方のような、バケモノがAqoursに存在したら崩壊して潰れてしまいますの」

果南「ダイヤも鞠莉も私も・・・・Aqours掛けている」

果南「アンタのような心の無い人間に潰される前に、曜にはAqoursを・・・」

ルビィ「Aqoursも内浦にも曜ちゃんは必要ない!!!!」

千歌「東京の人と上手く行っているなら、東京に行けばいいよ」

梨子「私達の輝きを奪わないでほしい・・・」

善子「悲しいけど、これが現実よ・・・受け止めなさい」

曜「・・・・・」

曜「・・・・・どうして」ポロポロ

980: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/27(土) 22:23:12.53 ID:anw8WS8W
ダイヤ「曜さん・・・・」

パシンッ

曜「!!!!!」

私はダイヤさんに頬を叩かれた

ダイヤ「昨日の件、私の曲を歌ってどういうことですか?」

曜「私は・・・ダイヤさんに喜んでもらおうと・・・・宣伝になるから」

ダイヤ「ふざけないでくださいまし」

ダイヤ「貴方が行った行為は、私から曲を奪っただけですわ」

ルビィ「お姉ちゃんの心も傷つけた」

ダイヤ「もう見たくありません、貴方のその顔も・・・」

ダイヤ「視界から消えてください。今すぐ」

曜「・・・・・・・ぁぁぁぁ」

曜(私はダイヤさんの為に歌ったのに・・・・どうして・・・どうして・・・・)

曜(すれ違うんだろう・・・どうして・・・・私は人を傷つけてしまうんだろう)

月「早く消えなよ。そして帰って内浦から東京に転校する手続きをした方が良い」

月「そしたら曜ちゃんの親だって喜ぶはずだから」

曜「・・・・」ポロポロ

タッタッタッタ

花丸「・・・・不憫ずらっ」

善子「ずら丸、同情しちゃダメよ」

善子「ルシファーに肩入れするという事は、堕天するという意味」

善子「ずら丸にはダークサイドに落ちて欲しくない・・・・」

981: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/28(日) 00:15:44.12 ID:jLIFzVdV
曜「・・・・・」ポロポロ

曜「ダイヤさんに嫌われた・・・」ポロポロ

曜(Aqoursの中で唯一、味方になってくれたダイヤさんだからこそ)

曜(力になりたいと思ったのに・・・・)

曜(結局は空回りだった・・・逆にダイヤさんを怒らせて・・・)

曜(私、何しているんだろう・・・・いつもいつもいつも・・・)

曜「うぁぁぁぁぁぁぁん」ポロポロ

曜(やり直したい、今度は間違えないからやり直したい)

984: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/28(日) 02:17:06.96 ID:jLIFzVdV
果林「あら・・・Aqoursの渡辺曜がこんなところで泣いているわ」

曜「虹ヶ咲学園スクールアイドル部の朝香・・・果林さん」ポロポロ

果林「ハンカチを渡すから拭きなさい」

果林「貴方はスクールアイドルなんだから、グチャグチャの泣き顔なんて見せたら」

果林「ファンが幻滅しちゃうわよ」

曜「あ、ありがとう・・・ごさいます・・・・」

果林「それで、何かあったの?」

曜「・・・・」

私は洗いざらい果林さんに全て話した

985: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/28(日) 02:41:23.05 ID:jLIFzVdV
果林「・・・・・」

曜「私・・・ダイヤさんに嫌われて・・・・Aqoursにも居場所が無くなって」

曜「私、間違った選択をしちゃったんだ・・・」ポロポロ

果林「下らない悩みね」

果林「後悔したって、もう遅いわ」

果林「だったらそのまま突き進むしかない」

果林「Aqoursのメンバー全員に嫌われても」

果林「得たものもあるでしょ?」

曜「得たもの?」

果林「エマや、Liella!のメンバーよ」

果林「私からすれば、田舎の仲間内で馴れあい、満足するような実力不足の連中よりは」

果林「都会の実力者のLiella!と仲良くする方が良い選択だと思う」

曜「ダイヤさんやみんなの事を悪く言わないでよ」

果林「私が同じ立場なら、切り捨てているわね」

果林「その場所は曜に相応しい場所じゃない」

果林「世界は広いんだから、いろんな選択を選んでもいいと思うわ」

果林「愛の言葉を使うけど、未知なる道を歩まないと」

988: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/28(日) 21:40:17.67 ID:jLIFzVdV
曜「未知なる道・・・・」

果林「ついてきなさい。今からバイクで走るわよ」

曜「えぇ・・・」

果林「まずは気持ちをリセットする事が大切」

果林「風が気持ちいいから最高の体験よ」

ガシッ

曜「ちょっ・・・」

果林「時間が無いの、早くしなさい」

992: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/29(月) 21:25:20.06 ID:lOZjMWnL
数時間後

果林「ついたわ・・・」

曜「・・・・」

山からの絶景は素晴らしいものだった

見渡す限りの大自然・・・

曜「私の悩みなんて、この自然に比べたらちっぽけなものだった」

果林「人生なんて、結構無茶苦茶でもなんとかなるわ」

果林「人を殺した私が今こうして、大自然を楽しむように」

曜「・・・・・・」

曜(今、変な事を言ったような気がするけど)

曜(人を殺した?)

曜(・・・・聞かなかったことにしよう)

曜「・・・・・スゥー」

曜「空気も美味しい・・・」

ゴロンッ

果林「気持ちいい・・・」

曜「って、地面に寝たら・・・汚れちゃうよ!!!」

果林「そんなの後で洗えばいいじゃない」

果林「今は寝転んで自然のパワーを手に入れる」

果林「曜も寝てみなさい」

993: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/29(月) 21:45:11.84 ID:lOZjMWnL
曜「・・・・・」

曜(私も寝転んでみたけど)

曜(自然と一体感になる感じがする)

曜「内浦とはまた違ってた、感覚・・・」

曜「・・・・・」

曜「私、決めた」

果林「何を決めたの?」

曜「私は内浦を出る。」

曜「世界を知りたい。内浦では・・・居場所は無かったけど」

曜「もしかしたら、私の場所が出ればあるかもしれない」

曜「世界は・・・・こんなにも広いんだから・・・・」

果林「そうよ。田舎を出て・・・世界を知る。それが一番よ」

994: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2021/03/29(月) 21:57:17.67 ID:lOZjMWnL
曜(さよなら・・・・梨子ちゃん、千歌ちゃん・・ダイヤさん・・・・)

曜(Aqours、ありがとう)

曜(スクールアイドルに関われて、私は嬉しかった)

曜「かわれかわれって今日から、新しい世界へ~」

曜「よろしくね果林さん」ニコッ

果林「良い笑顔ね。最初の頃とはまるで別人みたい」

曜「果林さんのおかげです・・・」

曜「ちなみにここはどこなんですか?」

果林「知らないわよ。適当に走ってきたんだから」

曜「・・・・それって、迷子って事?」

曜「どうやって帰るの!?」

果林「全ての道はローマに通ず。きっと帰れるわ」

曜「そんな・・・・無責任すぎるよ・・・・」

こうして、私は・・・新しい世界へと踏み出した

さよならAqours・・・・さよなら・・・内浦・・・・

・・・・・・

続く

引用元: 愛「未知なる好感度測定?」歩夢「@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ」