咲良「お姉ちゃん・・・・元気が無い・・・・・」

果林「元気が無い？」

咲良「うん・・・朝から様子がおかしかった・・・・」

咲良「いつもなら・・・ヨハネ様の話で盛り上がるのに・・・・」

果林「ヨハネって津島善子の事？」

果林「飽きたんじゃないの」

果林(あの痛々しい人間のどこが良いのか分からない)

咲良「果林はさんは・・・・私達の面倒を見る義務がある・・・・・」

咲良「だからお姉ちゃんの様子を見て・・・欲しい・・・・」

果林「分かったわよ。後で様子を見に行くわ・・・」

咲良「・・・・・・・」

・・・・・・・

果林「咲夜が落ち込むねぇ・・・・」

果林(あの子が落ち込んだ時なんて、退院して以来あまり見たこと無いけど)

果林「コーヒーを飲んでから会いに行くわ」

果林「・・・・・うん。美味しい」ｽﾞｽﾞｯー

果林「ランジュがセレクトしたこのコーヒー、なかなかの味ね」

マイ「果林、久しぶり」

マイ「隣座っていい？」

果林「良いわよ。今は一人だし」

マイ「失礼しますー」

果林「・・・・・・」ｼﾞｰ

果林「マイの頼んだメニュー、美味しそうね」

マイ「この学食で一番安いメニューよ」

マイ「トマトパスタに、スープ、サラダ、デザート、紅茶が付いて300円」

マイ「苦学生でも学食を楽しんでもらえるようにと、栞子が学園と掛け合ってのよ」

果林「栞子が・・・・」

マイ「もっとあの子を評価してあげるべきだと思うよ」

マイ「悪い事ばかり、見てないで」

果林「不正投票の件や部室を滅茶苦茶にした件は・・・・無視できない」

果林「今の私達には、衣装も全て一から作り直している状況よ」

マイ「栞子が本当にやったの？」

果林「不正投票の件は証言が出ている」

果林「部室を滅茶苦茶にしたのは、状況的に栞子の可能性が高いわ」

果林「逆にやっていないという証拠が出てくれば話は変わってくるけど」

マイ「どうして信じてあげないの？」

マイ「仮にも少しの間、共にした仲間だったじゃない」

マイ「それほどまでに栞子の事を・・・・嫌いなわけ？」

マイ「果林、貴方は・・・仲間でライバルという信念を持っているはずなのに・・・」

果林「仲間ではあるけど、信じいるわけじゃないのよ」

果林「世の中には、良い人間で満ち溢れている。大半は良い人間だと言っても良いかしら」

果林「でも中にはどうしようない屑だっているのよ。私のようにね」

マイ「果林が・・・・」

果林「私は人を殺めたし、人の人生を破壊したこともある」

マイ「えっ・・・・」

果林「そうは見えなかったでしょ？」

果林「一見するとふつうの人間でも・・・・・裏では誰かを傷つけていたりしているものよ」

果林「だから私は一歩引いて、物事を見ることにしているの」

果林「エマも彼方もせつ菜も・・・・私は信じていない」

マイ「・・・・・」

・・・・・・・・

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

教室

栞子「・・・・・」

栞子「また・・・・教科書が無くなっています」

栞子(これで全ての教科の教科書が無くなった事になります)

栞子(誰かが捨てたのでしょう)

女子生徒A「あれあれ～三船さん。教科書また忘れたの～？」

ｸｽｸｽｸｽｸｽ

女子生徒B「そんなんで授業を受けるとかヤバいっしょwwwww」

栞子「ご心配なく、これでも私は1年生の中ではトップですから」

栞子(この程度の嫌がらせ、通用しない)

栞子(負けるな私・・・)

女子生徒C「イライラするな、八重歯のゴミが!!!!」

女子生徒A「落ち着けって、ちゃんと仕込んであるから」

女子生徒B「ふふふ、あのムカつく栞子もさぞかし驚くだろうwwww」

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

教師「授業を始めるぞ」

教師「起立」

女子生徒E「先生・・・その前に」

教師「何だ？」

女子生徒E「三船さんが昼休み、校舎で煙草を吸っていました」

教師「なに!?」

教師「本当か三船!!!!お前タバコ吸っているのか!!!!」

栞子「・・・・・・・・」

栞子(そうきましたか)

栞子「私は吸っていません」

栞子「何故、そのようなものを吸わなければならないのですか？」

教師「そういって言ってるが・・・・どうなんだ？」

女子生徒F「鞄の中を調べたらあると思います」

栞子「どうぞ・・・調べてください」

教師「分かった。ちょっと見るぞ」

教師「・・・・・・」

ｶﾞｻｺﾞｿｶﾞｻｺﾞｻ

教師「アメスピが出て来たぞ」

ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ

女子生徒A「やぱっ、不良じゃん」

女子生徒B「アメスピとかwwwwwうけるwwwww」

栞子「そんな・・・・」

栞子「誰かが、誰かが私のカバンの中に入れたに違いありません」

教師「そんなわけあるか!!!!!!!」

教師「お前のものだろ!!!!!」

栞子「ち、違います」

教師「だったらどうして鞄から出てくるんだ？」

教師「お前の物では無いという証明をしてみろ」

教師「現にお前が吸っていたいう証言は出てきている」

栞子「・・・・・・・・」

栞子「私を信じてください」

教師「無理だな、お前の信用度は0だ」

教師「数々の不祥事が積み重なっている。屑を信じるわけにはいかない」

栞子「・・・・・・・」

栞子(これ以上、ここで言ったって誰も信じてくれない)

栞子(誰でも良い、誰でも良いですから助けてください)

栞子(せつ菜さん・・・中川さん・・・・お姉ちゃん・・・・助けて・・・・)

・・・・・・

放課後

しずく「うーん、悩みます」

しずく「今度のレースはこの子よりも、あの子の方が成績を取れそうな気がして」

歩夢「しずくちゃん。何をしているの？」

しずく「競馬の予想をしているんです💙」

しずく「どの馬が勝つか、予想するのは楽しいです💙」

歩夢「ええ・・・」

歩夢「ダメだよ。高校生でギャンブルに興味を持ったら」

しずく「飲む打つ買うの三拍子」

しずく「人間の欲望のひとつです」

しずく「むしろ積極的に取り入れべきだと私は思います💙」

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

せつ菜「こんにちは・・・・しずくさん、歩夢さん」ｼｮﾎﾞｰﾝ

しずく「こんにちは、せつ菜さん」

しずく「また落ち込んでますけど、どうしたのですか？」

歩夢「うんっ・・また何かあったの？」

歩夢(菜々ちゃんの家庭の問題かな？)

せつ菜「いえ、ちょっとした些細な事ですので気にしないでください」

せつ菜(日没までに歩夢さんのストーカーメンヘラさん。名前は多々良るうでしたっけ？)

せつ菜(その人に酷い目を遭わせた犯人を当てなければ)

せつ菜(私が優木せつ菜である事をバラせれる)

せつ菜(ばれてしまったら、親になんて言い訳をすれば・・・)

せつ菜(間違いなく、辞めさせられます)

歩夢「本当に・・・大丈夫？」

せつ菜「はい!!!!心配しないでください!!!!!」

しずく「・・・・・」

しずく「私、なんとなくせつ菜さんが悩んでいる原因が分かります💙」

せつ菜「どういうことですか!!!!」

せつ菜(もしかしてしずくさんは全てを知っている!?)

しずく「それは【気づく】ことです」

しずく「せつ菜さんの大切に想っている人に気づかなければ」

しずく「幸せなんて訪れるはずありません💙」

しずく「もっと視野を広げて見てください。大切に想ってくれる人は近くいます」

しずく「その人から与えてもらった恩もあるはずです💙」

せつ菜「大切に想ってくれる人・・・・」

せつ菜(鬼滅の刃でも、名言があります)

せつ菜(人に与えない者はいずれ人から何も貰えなくなる)

せつ菜(大切な人を私は・・・・・蔑ろにしている？)

せつ菜(大切な人は・・・・・)

↓コンマレス 上原歩夢以外なら歩夢は病む
1～60 上原歩夢
61～70 桜坂しずく
71～80 朝香果林
81～90 中須かすみ
91～99、00 ××× ※禁断ルート

前から気になってたけど何でハート青いの？

せつ菜「・・・・・」

せつ菜「歩夢さん」

歩夢「どうしたの・・・・真剣な顔をしているけど」

ｷﾞｭｯ

歩夢「ちょっ/////」

せつ菜「ごめんなさい・・・歩夢さんに恩ばかり貰って」

せつ菜「何ひとつ、返せていませんでした!!!」

せつ菜「勉強をずっと見てくれたはずなのに・・・・」

せつ菜「どうして私は・・・・」

歩夢「菜々ちゃん////」

せつ菜「私、これからもっと頑張って恩を返せる人間になります」

ｷﾞｭｯ

歩夢「///////」

歩夢(菜々ちゃんとこんなに密着出来て十分満足)

歩夢(他には何もいらない//////)

しずく「・・・・・・・」

しずく「💙」

しずく「だそうですよ××さん。やっぱり誰も貴方の事なんてみていません」

しずく「もう・・・後は時間の問題💙」

・・・・・・・・

生徒指導の先生「反省文を書いたか・・・・」

生徒指導の先生「タバコなんぞ、まだ早いのに吸いやがって」

栞子「・・・・・私は無実です」

生徒指導の先生「反省文が書き足りないのか？」

生徒指導の先生「まぁ・・・いい」

生徒指導の先生「今回の件は、流石に見過ごせない」

生徒指導の先生「三船家に連絡して、お前の姉が来ている」

栞子「!!!!」

生徒指導の先生「他にも色々と問題を起こしていることを全て伝えた」

栞子「・・・・・・・」

・・・・・・・

薫子「何故私が来たか分かる？」

栞子「いえ・・・・」

薫子「仕方なくだよ」

薫子「みんな栞子に対して、心底呆れている」

薫子「誰も行きたがらないから、私が来たってわけ」

薫子「アンタの名前、栞子っていう名前には」

薫子「亡くなった私の実の妹を引き継ぐ、人生という物語の栞としての意味が込められていた」

薫子「けれど、まったくそれが活かせていない」

薫子「栞以下の価値・・・」

薫子「何のために活きてるわけ？」

栞子「私は・・・・」

薫子「今日から、栞子は誰も使っていない、埃まみれの蔵に住んでもらう」

薫子「父は早く栞子に消えて欲しいと願っているよ」

薫子「実の娘に似た他人の空似のゴミだから」

栞子「・・・・・・・」

栞子「私は・・・無実です」

栞子「姉さんなら、私がどういう人間か分かるはずです」

栞子「今回の件だって」

栞子「タバコを吸うような事など・・・・」

薫子「見苦しいな栞子」

薫子「もう・・・話す気にもなれない」

薫子「今後は私に話しかけないでくれ」

薫子「私の価値も下がる」

栞子「・・・・・・」ﾎﾟﾛｯ

栞子「私は三船家の為に今日まで頑張ってきました」

栞子「なのに・・・その結果が・・・・これですか？」

栞子「あんまりです・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

薫子「底辺の下級市民風情が、一時的に良い夢を見れたでしょ？」

薫子「夢から覚めるときが来ただけの事さ」

・・・・・・・・

マクドナルド

璃奈「はい、食べて」

ミア「Thanks!」

ミア「いつ食べてもハンバーガーは最高だね」

ミア「日本のは小さいけど」

璃奈「おいしい？」

ミア「うん・・・・美味しい」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

ミア「それで、本当に奢ってくれるのかい？」

璃奈「そう・・・だから遠慮なく食べて」

ミア「・・・・・・」

ミア「目的は何？」

ミア「こういう時って見返りが無いと普通は奢らない」

ミア「何かして欲しいから、その先行投資としてボクにハンバーガーを奢る」

璃奈「それもあるけど・・・単純にミアさんの事が喜ばせたいから・・・」

ミア「喜ばせる・・・・？」

璃奈「ミアさん・・・元気ないから・・・」

璃奈「私が部に加入してからずっと見て来たけど」

璃奈「全然・・・元気ない・・・・」

ミア「・・・・・・・」

ミア「ボクは部で、今後もやっていけると思う？」

ミア「みんなより劣っていて、正直・・・・ついていけるか分からない」

ミア「ボクには何一つ優れているという魅力は無い」

ミア「ボクもランジュみたいに実力や才能を持っていたら・・・」

璃奈「そんなことない・・・悩む事なんて・・・ない」

璃奈「ミアさんは凄い・・・・」

璃奈「私は・・・ミアさんの歌っている姿好き・・・・・」

璃奈「ミアさんの曲も・・・・・私は好き////」

ミア「璃奈・・・・」

璃奈「ミアさん・・・・」

璃奈「私の為に曲を・・・・作って欲しい」

璃奈「スクールアイドル部の新部長を決めるために愛さんと勝負する」

璃奈「愛さんは私よりも実力があり・・・・勝てるか分からない・・・・」

璃奈「でもミアさんが曲を作ってくれたら・・・・」

璃奈「勝てる・・・・気がする・・・・」

ミア「ボクの作る曲はスクールアイドル向けじゃない」

ミア「そんな曲を歌っても勝てるわけがない」

ミア「それにみんなの心にも響かないよ」

璃奈「私が、ミアさんの曲・・・・みんなに届かせて・・・・認めさせる」

璃奈「絶対に・・・」

ミア「・・・・・・」

ミア「璃奈・・・・」

ミア「分かった。璃奈の為に曲を作ってみるよ」

ミア「一度は引退したけど・・・・もう一度だけ」

ミア「ボクも本気を出すから、璃奈も絶対に手を抜かないで」

璃奈「勿論・・・・そのつもり・・・・」

ミア「お互いに頑張ろう」

璃奈「うん・・・」

・・・・・・・・

彼方「バイト・・・・行く気がしないよぉ・・・・」

彼方(どうせ頑張っても、到底虹ヶ咲学園を通うだけのお金は溜まらない)

彼方(このままだと、退学になっちゃうけど・・・・)

彼方(どうする事も出来ない)

彼方(でも・・・・遥ちゃんには心配を掛けたくない)

彼方(きっと私が退学したら、遥ちゃんも退学するに決まっている)

彼方「はぁ・・・・」

円　オヤジ「そこの君・・・・可愛いね」

円　オヤジ「オジサンと今からホテルに行かない？沢山　　いい事をしてあげるから」

円　オヤジ「金だってほら・・・・5万もある」

彼方「五万円・・・・」ｺﾞｸﾘｯ

彼方(そっか・・・・体を売れば短時間で高額稼げる)

彼方(もう・・・これしか私には残っていない・・・)

彼方「良いよ・・・その代わり・・・・優しくして欲しい～」

円　オヤジ「交渉成立!!!!!」

彼方(一瞬我慢すれば、それでいいんだよ)

彼方(我慢すれば大金が入る・・・・)

円　オヤジ「ﾊｧﾊｧ・・・・早くホテル行こう」

円　オヤジ「我慢できない・・・ﾊｧﾊｧ」

ｶﾞｼｯ

彼方「待って・・・そんなに急がないでよぉ～」

あきる「・・・・・・」ｼﾞｰｯ

あきる「アレって、スクールアイドルの近江彼方」

あきる(　　交際なんてして、気持ち悪い)

あきる「最低な人間の周りには、最低な人間が寄り付く」

あきる「放っておきましょ・・・好きに体でも売れば良いわ」

あきる「・・・・・・」

・・・・・・・・

篠宮父「悪事を見て見ぬふりをする人間はなるな」

篠宮父「必ず逃げずに戦え・・・あきる」

篠宮父「ファイトだよ!」

・・・・・・・・

あきる「パパ・・・・」

あきる「くっ・・・・」

あきる(どうして、こういう時に思い出すの？)

あきる(仕方ない・・・助けてあげる・・・今回だけは・・・・)

・・・・・・・・・

スーパー

かすみ「むむむむ」

かすみ「納豆とコッペパンの相性・・・・いけるかも」

かすみ「試してみる価値はありです」

かすみ「マグロ理の刺身と・・・・コッペパンもついでに試します」

かすみ(ストレスが溜まっていて・・・調子が悪い)

かすみ(そんな時は手作りコッペパンの研究に没頭するのが一番です)

かすみ(ついでに果林先輩に勝つための秘策も思いつくかも)

あきる「ﾊｧﾊｧ・・・・・」

あきる「見つけた・・・・ﾊｧﾊｧ・・・・」

あきる「中須かすみ」

かすみ「だ、誰ですか!!!」

あきる「私の事よりも、アンタのところのスクールアイドル」

あきる「近江彼方が変な男と一緒にいかがわしいホテル街の方へ行ったわ」

かすみ「!!!!!!」

あきる「今すぐ、走って追いかければまだ追いつけるかもしれない」

かすみ「どうして、彼方先輩が・・・・」

かすみ(も、もしかして特待生枠が無くなってお金の工面困ったから？)

かすみ(だとしたら馬鹿ですよ!!!!!!)

あきる「本当の意味で寝るのも全力になる前に止めなさい」

かすみ「勿論です!!!!一度でもやってしまえば戻れなくなります・・・・」

かすみ「教えてくださって・・どうもありがとうごさいます」ﾍﾟｺﾘｯ

かすみ「・・・・・」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

あきる「・・・・・・」

ｶﾞｸｯ

あきる「疲れた・・・・ﾊｧﾊｧ」

あきる「ﾊｧﾊｧ・・・・・」

あきる「見つけた・・・・ﾊｧﾊｧ・・・・」

あきる「中須かすみ」

かすみ「だ、誰ですか!!!」

あきる「私の事よりも、アンタのところのスクールアイドル」

あきる「近江彼方が変な男と一緒にいかがわしいホテル街の方へ行ったわ」

かすみ「!!!!!!」

あきる「今すぐ、走って追いかければまだ追いつけるかもしれない」

かすみ「どうして、彼方先輩が・・・・」

かすみ(も、もしかして特待生枠が無くなってお金の工面困ったから？)

かすみ(だとしたら馬鹿ですよ!!!!!!)

あきる「本当の意味で寝るのも全力になる前に止めなさい」

かすみ「勿論です!!!!一度でもやってしまえば戻れなくなります・・・・」

かすみ「教えてくださって・・どうもありがとうごさいます」ﾍﾟｺﾘｯ

かすみ「・・・・・」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

あきる「・・・・・・」

ｶﾞｸｯ

あきる「疲れた・・・・ﾊｧﾊｧ」

彼方先輩は何も分かっていない

体を売って良い事なんて無かった

終わった後の気持ち悪い感覚と後悔する感覚・・・・・

でも、またしてしまう・・・・深みにハマって抜け出せなくなる

ホテル街

かすみ「ﾊｧﾊァ・・・・・」

かすみ「どの　　ホテルに入ったのですか!!!!彼方先輩は・・・・」

かすみ「早く止めないと・・・・彼方先輩の体が・・・・」

・・・・・・・・

30分後

かすみ「全然、見つからないです」

かすみ「もう・・・彼方先輩はホテルでxxxを・・・・・」

円　オヤジ「くそっ、冗談じゃない・・・警察を呼ばれたら終わりだ」

？「だったら帰ってください。それとも本当に・・・警察を呼んだほうが良いですか？」

円　オヤジ「時間の無駄だった・・・」

円　オヤジ「くっ・・・」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

彼方「・・・・・・」

かすみ「彼方先輩!!!」

？「大丈夫。寝ちゃってるだけだから」

？「安心して、体も本当に行為をする前に止めたよ」

？「久しぶり、かすみん」

かすみ「・・・・・・まさか、アツ子」

敦美「うん♪かすみん♪」

この子は沼津に住んでいる女の子、敦美

昔かすみんが　　交際をしていた時に、出会った女の子

彼女に　　交際を辞めるように説得されて

代わりにコッペパン作りと言う新しい趣味を教えてくれた

かすみんにとっては、とてもとても大事な人です

・・・・・・・・

敦美「スクールアイドルをかすみんがやってるって聞いた時は驚いた」

敦美「だってあの果南さんと同じ、スクールアイドルだよ」

敦美「果南さんと同じ領域にいるなんて・・・・凄いよ」

かすみ「誰ですが、果南って」

敦美「Aqoursの松浦果南さんだよ」

敦美「かすみんは、知らない？」

かすみ「うーん・・・・良く分からないです」

敦美「そっか・・・仕方ないよね」

敦美「Aqoursって渡辺曜さん以外、目立ってないから」

敦美「でも・・・果南さんってすごく素敵なんですよ」

敦美「未熟 dreamerの果南さん・・・・素敵でさ」

敦美「三年間の苦労が伝わって言うか・・・」

かすみ「とりあえず・・」

かすみ「その人の事は置いといて」

彼方「zzzzzzz」

かすみ「・・・・・・」

かすみ「聞きたいことが山ほどあります」

かすみ「どうしてアツ子が東京に居るのか？」

かすみ「何で、こんないかがわしい場所に居るのか？」

かすみ「今もコッペパン作りに励んでいるのか？」

かすみ「全て話してください!!!!」

彼方「zzzzz・・・・ﾑﾆｬﾑﾆｬ」

敦美「・・・・・・・」

敦美「そうですね。話をする為にも別の場所に移りましょう」

敦美「ここに長く居てしまったら、変な誤解を招いてしまいます」

かすみ「確かにこんなホテル街、もし先生たちに見つかったら危ないです」

敦美「では・・・・こちらに・・・・」

・・・・・・・・

喫茶店

かすみ「随分古びた喫茶店です・・・」

彼方「すぅーすぅーzzzzz」

敦美「ここのメニュー、タマゴコッペパン」

敦美「世界コッペパン協会でも注目を集めているんです」

かすみ「世界コッペパン協会!!!!!」

敦美「世界中にいっぱいいるんですよ。コッペパン好きは」

かすみ「知りませんでした、世界コッペパン協会が存在するなんて」

かすみ「後で紹介してください!!!」

敦美「良いけど、半端な覚悟で入ったらダメだよ」

敦美「真剣にコッペパンを愛する人だけが入会できるんだから」

かすみ「歴は浅いですけど、ぜーったい他の人には負けません!!!!」

敦美「分かった・・・後で教える」

かすみ「♪～」

かすみ「ﾌﾌﾌﾌ、ついにかすみんも世界デビューです♪」

敦美「かすみん、本当に好きなんだね」

敦美「コッペパン」

かすみ「かすみんはコッペパンが大好きです!!!!」

・・・・・・・

それから色々とコッペパンについて話をした

今のコッペパン業界の事について

そして今後のコッペパンの人気の出るものなど・・・・

コッペパンの話は尽きなかった・・・・

・・・・・・・

かすみ「コッペパンの話も良いですけど・・・・」

かすみ「そろそろ話してもらえますか？」

彼方「すぅーすぅーzzzzzz」

敦美「何故、私が東京にいること・・・」

敦美「そして、あの時ホテル街に居て・・・近江彼方さんを助けられたか」

かすみ「・・・・・」ｺｸｯ

敦美「・・・・・・・」

敦美「この事は、あまり言ってはいけないのですけど」

敦美「かすみんになら特別に教えてあげます」

敦美「まずは私の苗字について・・・私の苗字は桐谷・・・桐谷敦美」

かすみ「・・・・・」

敦美「でも・・・それは本来の苗字ではありません」

敦美「本当の苗字は・・・・・」

敦美「あさか」

かすみ「あさか・・・・」

敦美「聞いたことありませんか？」

敦美「虹ヶ咲学園で、あさかという名字に」

かすみ「・・・・あさか・・・・朝香果林先輩!!!!」

・・・・・・・

それから色々とコッペパンについて話をした

今のコッペパン業界の事について

そして今後のコッペパンの人気の出るものなど・・・・

コッペパンの話は尽きなかった・・・・

・・・・・・・

かすみ「コッペパンの話も良いですけど・・・・」

かすみ「そろそろ話してもらえますか？」

彼方「すぅーすぅーzzzzzz」

敦美「何故、私が東京にいること・・・」

敦美「そして、あの時ホテル街に居て・・・近江彼方さんを助けられたか」

かすみ「・・・・・」ｺｸｯ

敦美「・・・・・・・」

敦美「この事は、あまり言ってはいけないのですけど」

敦美「かすみんになら特別に教えてあげます」

敦美「まずは私の苗字について・・・私の苗字は桐谷・・・桐谷敦美」

かすみ「・・・・・」

敦美「でも・・・それは本来の苗字ではありません」

敦美「本当の苗字は・・・・・」

敦美「あさか」

かすみ「あさか・・・・」

敦美「聞いたことありませんか？」

敦美「虹ヶ咲学園で、あさかという名字に」

かすみ「・・・・あさか・・・・朝香果林先輩!!!!」

敦美「そう・・・朝香家の人間なんです」

敦美「本来は一緒に暮らしていました。ある事件が起きる前までは」

敦美「その事件は・・・・」

かすみ「交通事故ですか？」

敦美「よくご存じで」

かすみ「この前、果林先輩から聞きました」

かすみ「かつて果林先輩は自分のせいで、人を殺したことも・・・・」

かすみ(その後にこんな話も言っていましたっけ)

・・・・・・・・

果林先輩は虹ヶ咲学園の学校説明会があった日

何故か車で大量の高級食材を買って、学校説明会に間に合うように急いでいたけど

結局学園に着いたのは夕方で、説明会は終わっていた

そんな時・・・・・・

かすみ「気になっていたんですけど」

かすみ「どうして、果林先輩は今日の説明会に拘っていたのですか？」

果林「・・・・・私は取り戻したいの」

果林「昔みたいにまた・・・一緒に暮らせる生活を・・・・」

果林「自分のせいでみんなと離れ離れになったけど」

果林「今の私なら・・・幸せにできると思うの」

かすみ「・・・・・？」

かすみ「全然、話の流れが見えてきません」

・・・・・・・・

かすみ(あの時は、話が全然見えてこなかった)

かすみ(だけど今なら、理解できます)

敦美「交通事故で両親は亡くなりました」

敦美「だから私達残された姉妹も散り散りに親戚に引き取られ」

敦美「私は沼津で暮らすことになりました」

敦美「そして最近になって、果林お姉ちゃんから連絡があったんです」

敦美「一緒に虹ヶ咲学園で生活してみないかって」

かすみ「それで東京に・・・」

敦美「今私は虹ヶ咲学園に通ってます」

かすみ「お金はどうするんですか!!!」

かすみ「虹ヶ咲学園に通う費用は高いですよ」

かすみ「到底、一般の家庭では払えない額です」

敦美「さぁ・・・私も・・・どうやって果林お姉ちゃんが工面をしたのかまでは知りません」

敦美「でもこうして通えているって事は、お金は用意できたみたいです」

かすみ「果林先輩が関与している事は分かりました」

かすみ「じゃあ・・・次」

かすみ「どうしていかがわしいホテル街にアツ子が居て」

かすみ「彼方先輩を助けられたのですか？」

敦美「・・・・・」

敦美「突然、私のスマホに非通知の着信が鳴ってね」

敦美「出てみたら」

敦美「指定された時間に、ホテル街に来たら面白い事が見られる」

敦美「って女の人の声で言われて」

敦美「最初は、何か危ない電話だと疑ってたんですけど」

敦美「気になって行ってみたら・・・・近江彼方さんが変な男の人と　　ホテルに入っていく姿が見えたんです」

敦美「だから急いで、止めに入って・・・・そしたらかすみんに出会った訳なんです」

かすみ「・・・・・」

かすみ「その女の人は誰なんですか？」

敦美「さぁ・・・そこまでは知らない」

敦美「でもその人には感謝です」

敦美「一人の女性をこうして救えたのですから♪」

かすみ「また・・・助けてくれました」

かすみ「アツ子・・・・本当にありがとう・・・」

敦美「でもかすみん・・・根本的な問題を解決しないと過ちを繰り返すよ」

かすみ「!!!!」

敦美「かつてのかすみんも私が説得するのに一ヵ月かかった」

かすみ「・・・・根本的な原因は分かっています」

かすみ(特待生枠を失い、金が必要になったから彼方先輩は単純に稼げる)

かすみ(　　交際に手を出そうとした)

かすみ(お金の問題が解決出来たら・・・・大丈夫なはず)

かすみ(彼方先輩を助けたいですけど)

かすみ(私の家は平凡な家庭)

かすみ(今、虹ヶ咲学園に通えているのも　　交際した時の貯金があるからであって)

かすみ(助けるだけのお金は持っていません)

かすみ(なら他のメンバーに協力してもらうという事も考えられますが)

侑先輩 絶対に協力してくれない
歩夢先輩 侑先輩の腰巾着な為協力は不可
せつ菜先輩 話をややこしくしそうなので論外
愛先輩 もんじゃ焼きの店が儲かっているのか怪しい
しず子 論外
りな子 ワンチャンスあり
果林先輩 元々が裕福な家庭ではなさそうなので難しい
エマ先輩 わさわざ日本の貧乏人の為にお金を出せるかは怪しい
ランジュ先輩 貧乏な生徒一人の為に手を差し伸べたら生徒から反発が起こる為不可
ミア先輩 ワンチャンスありだけど、面識はあまりない

かすみ(とりあえずりな子に相談してみます)

・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

調理室

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

果林「こんなところに居たのね」

咲夜「・・・・オマエか」

果林「妹の咲良が貴方の事を心配していたわよ」

果林「元気が無いって」

咲夜「・・・・・」

咲夜「今日の調理実習で、ハンバーグを作った」

咲夜「そしたら・・・みんなに笑われた」

咲夜「こんなに不味い料理を見たのは初めてだと・・・」

咲夜「果林・・・オマエも食べて見ろ」

果林「・・・・・」

果林「・・・・・」ﾊﾟｸｯ

果林「味付けに問題があるわ」

果林「これじゃあ、周りの人に言われても無理はない」

咲夜「好きでこうなったわけじゃない!!!!!」

果林「!!!!」

咲夜「惨めだ・・・・事故に逢って以来、味覚も麻痺して」

咲夜「みんなから異常者扱い」

咲夜「料理人になる夢も、モデルになる夢も・・・・・閉ざされた」

咲夜「スクールアイドルだって・・・・」

咲夜「オマエは私の成りたかったものを全て持っている」

咲夜「スクールアイドル・・・・読者モデル」

咲夜「料理だって、一流だ」

咲夜「本当に・・・羨ましい・・・・・」

咲夜「・・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

果林「モデルだって、料理人だって、スクールアイドルだってなれるわよ」

果林「咲夜・・・・貴方が無理だと決めつけているから無理なだけであって」

果林「私は逆の立場だったとしても、諦めないわよ」

咲夜「口では何とでも言える・・・・」

咲夜「恵まれた人間だから・・・そうやって言える」

果林「・・・・・」

果林「咲夜・・・・加害者の私が言える立場じゃないかもしれないけど」

果林「もっと前を向きなさい」

果林「出来ないと思うんじゃなくて」

果林「どうすれば出来るか」

果林「それを考えるのよ」

果林「一般の人よりも難しいかもしれないけど」

果林「でも・・・貴方ならきっと出来るわ」

咲夜「・・・・・・」

咲夜(簡単に言ってくれる)

・・・・・・・・・

数年前

ちびっ子ラブライブ大会

小学生がスクールアイドルのようにユニットを組んで歌う大会

司会者「大会の優勝者は」

司会者「黒澤姉妹の、【ブラックロータス】です」

ダイヤ「ルビィ!!!!やりましたわ」

ルビィ「お姉ちゃん/////」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

咲良「負けた・・・・」

咲夜「・・・・・」

審査員A「実力なら、【ブラックロータス】より」

審査員A「【ブラックフェザー】の黒羽咲良の方が動きや歌は良かった」

審査員B「だが、姉の黒羽咲夜が足を引っ張り過ぎて
台無しだ」

審査員C「今度は、姉とは違うユニットを組んで是非出場してもらいたい」

審査員D「違いないwwwwww」

ﾌﾞｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩﾝｯ

車内

黒羽父「咲夜、やっぱりお前が足を引っ張ったか」

黒羽母「咲良はちゃんと出来ていたのに」

黒羽母「どうして？練習も咲良の五倍くらいは練習したのに？」

咲夜「・・・・・・」

黒羽母「帰ったらまた練習よ」

咲夜「また、練習・・・」

黒羽母「今度はもっと難しいのに挑戦するから」

黒羽母「来年は優勝を目指すために」

黒羽母「貴方ならきっと出来るわ」

咲夜「・・・・・・」

黒羽父「咲良も、もっともっと出来るはずだ。帰ったらビシバシ鍛える」

咲良「もう・・・歌いたくない」

咲良「別の事が・・・」

黒羽父「ダメだ。お前には才能がある」

黒羽父「それを伸ばせば、高校生の時は無敵だぞ」

黒羽母「帰りに、好きな物を買ってあげるわ咲良」

咲良「本当？人形買っても良い？」

黒羽父「ああ、今日は頑張ったご褒美だ」

咲夜「・・・・・」

咲夜(父も母も咲良の事ばかり)

咲夜(咲良は結果を出しているから・・・仕方ないのかもしれない)

咲夜(だけど、私だって頑張っている)

咲夜(なのに・・・全然結果が出ない)

黒羽父「おい・・・・あそこの車・・・こっちに突っ込んでくるぞ」

黒羽母「嘘・・・・あなた、かわして」

黒羽父「無理だ・・・避けられない!!!!!」

ﾊﾞｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧﾝｯ

・・・・・・・・

咲夜「ここは・・・・」

咲夜「痛っ・・・」

看護師「動いちゃダメですよ、怪我を負っていますから」

看護師「安静にしないと・・・」

咲夜「えっと・・・父と母と咲良は？」

看護師「・・・・・・」

医師「落ち着いて、聞いて欲しい」

咲夜「・・・・・・・」

相手側がスピードを出し過ぎたせいで

対向車線に侵入して事故が起こった

そのせいで父と母は死に、私と咲良は歩けなくなるほどの後遺症を負った

咲夜「・・・・・」

咲夜「ご飯の味がしない・・・・」

咲夜(これも事故の後遺症？)

咲夜(無茶苦茶だ・・・なにもかも)

でも悲しい事ばかりでは無かった

咲良「・・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

咲夜「咲良、お姉ちゃんがいるから安心して」

事故に遭う前は、咲良は私の事を馬鹿にしていた

出来ないとすぐに

咲良「お姉ちゃん・・・・そんな事もできないの？」ﾆﾔﾆﾔ

と言って笑っていた

だが、今は・・・両親もいなくなり・・・・今まで出来た事ができなくなり
ずっとメソメソと泣いている・・・

生意気な妹が苦しんでいる姿は楽しい♪

そして収穫もあった

果林「リンゴ持ってきた・・・」

咲夜「ご苦労・・・」

事故の原因となった女、朝香果林という奴隷を手に入れた
最初はムカついたが、償いとして何でもいう事を聞いてくれる便利な存在

咲夜「次は何をしてもらおうか」

果林「・・・・早く帰らないと、妹達が待っているから」

果林「今日は・・・・」

咲夜「誰のせいだと思っている」

咲夜「お前は、一生を私の為に尽くせ・・・私の言うとおりに生きろ」

果林「・・・・・はい」

咲夜「♪」

だが、こいつとの出会いは最悪だった

きっかけは思い付きで話した些細な会話だった

咲夜「漢字検定一級」

咲夜「一度受けてみなさい」

果林「どうして・・・私が受けるの？」

咲夜「なんとなく・・・・私の言う事を聞くのがお前の役目でしょ？」

咲夜「これは命令なんだから」

果林「・・・・・わかった」

気まぐれで私は果林に漢字検定1級を受けさせた

果林は結果を残し、無事合格した

まだ小学生だというのに・・・・しかも聞いたら

果林「うーん・・・テキストを少し見ただけ」

果林「勉強は3時間くらい？」

咲夜「・・・・・・・」

・・・・・

退院して、外に歩いた時

咲良「・・・・・・痛っ」

咲夜「咲良、平気？」

咲良「うん・・・」

咲良「まだ、車椅子の動かし方馴れない・・・・」

咲夜「だそうだ、果林。手伝え」

果林「・・・・・わかったわ」

咲良「果林さん、ありがとう」

咲夜「咲良、こいつに感謝する必要ない」

咲良「で、でも」

咲夜「親を殺した人物だ。これくらいは当然してもらうのが当たり前」

果林「・・・・・」

咲夜「咲良、あそこでイベントをやっている」

咲良「料理大会って、書いてる・・・・」

咲夜「料理大会か、しかも賞金が100,000円もでるな」

咲夜「果林、ちょっと出場して優勝しろ」

果林「料理なんてしたことない・・・」

咲夜「いいからやれ」

優勝なんてどうでもいい

出場して、果林に恥をかかせてやりたかった

それを見て、私が楽しむ・・・・

・・・・・・・

果林「えっと・・・包丁の扱い方は・・・」

大会出場者A「おいおい、なんだあの手の動き・・・素人かwwww」

大会出場者B「よく出場しようと思ったわねwwwww」

大会出場者「可哀想に・・・・恥をかくだけだぞ」

咲夜「・・・・・」ｸｽｸｽｯ

実際に恥をかいたのは、他の出場者だった

料理経験皆無の果林が優勝してしまい

中には店の経営をしている料理人もいたのに・・・・圧倒的な差で負けてしまった

果林「はい、優勝トロフィーと賞金10万円」

咲夜「・・・・・・・」

咲夜(バケモノ・・・・)

目の前にいるのは、人間ではない。
私は恐怖と嫉妬心が芽生えた

優勝なんてどうでもいい

出場して、果林に恥をかかせてやりたかった

それを見て、私が楽しむ・・・・

・・・・・・・

果林「えっと・・・包丁の扱い方は・・・」

大会出場者A「おいおい、なんだあの手の動き・・・素人かwwww」

大会出場者B「よく出場しようと思ったわねwwwww」

大会出場者「可哀想に・・・・恥をかくだけだぞ」

咲夜「・・・・・」ｸｽｸｽｯ

実際に恥をかいたのは、他の出場者だった

料理経験皆無の果林が優勝してしまい

中には店の経営をしている料理人もいたのに・・・・圧倒的な差で負けてしまった

果林「はい、優勝トロフィーと賞金10万円」

咲夜「・・・・・・・」

咲夜(バケモノ・・・・)

目の前にいるのは、人間ではない。
私は恐怖と嫉妬心が芽生えた

その後も私は次々と果林に様々な事を挑戦させた

全国模試1位
服飾について
読者モデル
株投資
スクールアイドル

その全てにおいて果林は成果を出した

そんな果林を見ていると私はちっぽけな人間に思えた

どんどんと心の中の劣等感は広がっていき

私は果林から離れることにした

・・・・・・

咲夜「消えろ・・・・私の前から」

咲夜「お前が何を言ったって、嫌味にしか聞こえない」

咲夜「果林も機関の一人・・・・私を苦しませる」

咲夜「機関の手先め」

果林「・・・・・」

果林「機関なんて下らないこと言ってないで現実を見なさい」

果林「配​られたカードで勝負するしかないのよ」

咲夜「うるさい黙れ!!!!ウザい消えろ!!!!」

果林「咲夜・・・・」

果林「分かったわ、私は貴方の前には姿を現さない」

果林「また呼びたいときは連絡して頂戴」

ﾊﾞﾀﾝｯ

咲夜「・・・・・・・」

・・・・・・・

スクールアイドル部 部室

しずく「ﾊｧﾊｧ・・・すっかり日も落ちて真っ暗です」

歩夢「私達の連携も前よりは上手になったね♪」

せつ菜「はい!!!これならA・ZU・NAのソロライブも可能です!!!!」

せつ菜「いい汗を沢山かきました～」ﾍﾟｶｯｰ

せつ菜(何か重要な事を忘れているような気もしませんが・・・・)

侑「みんなお疲れ」

侑「実はせつ菜ちゃんに良いお知らせがあるんだ」

せつ菜「私にですか!!!」

侑「実はプロの人から、是非せつ菜ちゃんに歌って欲しいって曲の提供があったんだ」

せつ菜「ほ、本当ですか!!!!」

侑「その人、せつ菜ちゃんの大ファンでね。もう少ししたら曲のサンプルが送られてくるから」

せつ菜「楽しみです!!!!」

歩夢「良かったね菜々ちゃん」

しずく「おめでとうございます💙」

侑「後ついでだけど・・・・・」

侑「決意の光って曲あったよね」

せつ菜「栞子さんのソロ曲・・・・」

侑「せつ菜ちゃんに受け継いでほしいんだよね」

侑「せっかく作ったのに、歌わないなんて勿体ないから」

歩夢「侑ちゃん・・・・何も菜々ちゃんにあんな子の曲を歌わせなくても」

歩夢「菜々ちゃんファンの人だって怒るよ。大半があの子の事嫌いなのに・・・」

しずく「荒れちゃいます💙」

侑「曲を一つ作るのにどれくらいの時間がかかると思ってるの？歩夢」

侑「せつ菜ちゃんに再利用してもらう方が私としても嬉しい」

侑「上手く歌えると思うんだよね」

せつ菜「・・・・・・」

せつ菜「分かりました。私が受け継ぎます」

せつ菜「スクールアイドルを冒涜した彼女のイメージを振り払い」

せつ菜「皆さんに私の大好きを伝えます!!!!」

歩夢「菜々ちゃん/////」

しずく「せつ菜さん・・・・💙」

・・・・・・・

せつ菜「いったいどんな曲なのか楽しみです・・・・」ﾜｸﾜｸｯ

せつ菜「うぉぉぉぉ!!!!やる気が出てきました!!!!!」

るう「良かったね。やる気が出て」

るう「それなら・・・優木せつ菜が中川菜々であることを公表しても問題ない・・・」

せつ菜「あっ・・・・」

せつ菜「すっかり忘れていました!!!!」

るう「忘れていたなんて、酷いよ・・・」

るう「時間切れでゲームオーバー・・・・明日を楽しみに待ってて」

せつ菜「すみません!!!!!」

せつ菜「もう一度チャンスをください」

るう「どうして？」

せつ菜「私・・・・昔からなんです」

せつ菜「大好きな事で頭がいっぱいになるとすぐに物事を忘れて」

せつ菜「いつも用事とか約束をすっぽかすんです・・・・」

せつ菜「意識をしても・・・新しい情報が入れば無意識にそっちに集中してしまう」

せつ菜「ADHDって医者から言われたこともあります」

せつ菜「ですから・・・・」

るう「・・・・・・」

るう「私も何度も、許しを請うように土下座したっけ」

るう「何度も何度も土下座したよ・・・・」

るう「地面にこすりつけてこう・・・」

ｽﾞﾘｽﾞﾘｯ

せつ菜「ひぃっ」

るう「それでさ・・・床や靴も舐めるんだ」

　　ﾍﾟﾛｯ

せつ菜「うっ・・・・」

るう「でも・・聞いてくれなかった」

るう「見てください。この腕の跡」

るう「根性焼きです」

せつ菜「あっ・・・」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

るう「足にも傷が沢山ありますよ」

るう「背中にも・・・見ますか？」

せつ菜「け、結構です・・・」

せつ菜「お願いします・・・・お願いします」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

せつ菜「バレたら、スクールアイドルやっていけない」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

せつ菜「親に辞めさせられます」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

せつ菜「お願いしますお願いしますお願いします」

るう「必死になって可愛い・・・・綺麗だよ中川さん」

るう「でもダメ・・・・絶望してください」ﾆｺｯ

せつ菜「・・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

笑顔はとても純粋で・・・・そして怖かった

優木せつ菜の正体は、中川菜々であるという事は・・・公表されてしまった

優木せつ菜の正体が中川菜々という情報が突如SNSで拡散された

あっという間に広がり、波紋をよんでいる

・・・・・・・・・

私立結ヶ丘女子高等学校

かのん「あの・・・・エマ先輩」

エマ「なーに？かのんちゃん♪」

かのん「今度、またエマさんとライブを開催したいんでけど」

エマ「えっ・・・いいの？私なんかとまた組んで・・・・・」

恋「はい。私達Liella!はエマさんと運命共同体です」

可可「ずっと一緒デス!!!!」

エマ「ボーノ//////」

エマ(みんな良い子達で、心までポカポカしてくる)

すみれ「・・・・・・・」

すみれ「今、SNSで優木せつ菜の正体が中川菜々という情報が話題を呼んでいる・・・」

千砂都「エマ先輩は知っていたんですか？」

エマ「私は、同じ部活動のメンバーだから当然知っているよー」

エマ「でも・・・・バレないように秘密にしていたのに」

エマ「誰が拡散したのかな？」

かのん「内部の人がうっかり漏らしたとか・・・・？」

恋「考えられそうです・・・・」

エマ「秘密を拡散する子なんてスクールアイドル部に居ない」

エマ「・・・・・・・居た」

すみれ「それは誰なの？」

エマ「元メンバーで最低な人間・・・・・・三船栞子(低音)」

エマ「あの子は、嫌がる事なら平気でするから(低音)」

エマ「きっとせつ菜ちゃんに恨みがあったから・・・やったんだよ(低音)」

エマ「許さない・・・」ﾎﾞｿｯ

かのん(ガチトーンで怒ってる)

恋(エマ先輩・・・怖い)

千砂都「SNSでは、あの三船栞子について荒れてる」

千砂都「優木せつ菜・・・中川菜々がその子のせいで生徒会長を辞めさせられたから」

千砂都「この間の不正投票の件を含めて、ヘイトが溜まり過ぎて」

千砂都「退学運動まで呼びかけているアカウントも・・・・」

エマ「当然だよ。神様はちゃんと見ている・・・最低な人間には罰が下る(低音)」

可可「・・・・・・」

可可「あの・・・実はデス。三船栞子は・・・・」

すみれ「可可、止めなさい」

エマ「何の話？(低音)」

すみれ「それよりもとびっきり、ギャラクシーな話があるのよ」

すみれ「聞いて、聞いて」

エマ「そうなの」

すみれ「ええ、凄いわよ」

・・・・・・・

・・・・・・・

可可「どうして、止めたのデスすみれ!!!!」

可可「ちゃんと説明しないとこのままでは、一生すれ違ったままデス・・・」

可可「悲しいデス・・・・」

すみれ「前にも言ったはず」

すみれ「エマさん自身が気づかなければならない」

すみれ「エマさんを想ってくれる大切な人の存在に気づかなれば」

すみれ「過ちを繰り返すだけよ」

可可「過ちってなんデスか!!!!」

かのん「エマ先輩は、虹ヶ咲学園のスクールアイドル部の中で際立って人気が低い」

かのん「それは知っているよね？」

可可「それは・・・・」

すみれ「原因は、気づいていないから」

すみれ「きっと今までも人気になるチャンスはいくらでもあった」

すみれ「でも視えていない、気づいていないから無駄になっている」

すみれ「一番のファンの事すら気づかないようじゃ」

すみれ「ギャラクシーなアイドルには到底無理な話」

可可「・・・・・」

すみれ「でも、たかだか17、18年程度しか生きていない」

すみれ「人間に理解しろと言うのは難しいのも事実」

すみれ「・・・・１億年以上生きたって難しい」

可可「・・・・でもすみれ」

可可「好きな人に嫌われるって言うのは辛いデス」

可可「クゥクゥも、もしすみれ達に嫌われたら自殺だって考えます」

可可「きっと栞子だって・・・・早く誤解を解かないと・・・・マズい事に」

恋「わたくしも数回しか会ったことは無いですが」

恋「とても、メンタルの強い方のように感じました。自殺まで考えるような方とは」

千砂都「分からないよ」

千砂都「今や、多数の人たちから悪意を向けられている立場だよ」

千砂都「たかが、高校一年生の女の子に耐えられるはずが無い」

千砂都「・・・・もう手遅れかも」

・・・・・・・

三船家の蔵

栞子「ゴホッゴホッ」

栞子「本当に何十年も人が出入りしていないから、埃だらけで汚れています」

栞子「ここが今日から私の住む場所・・・・」

栞子「・・・・・」

栞子「掃除に時間がかかりそうです」

掃除をすれば使えるはず・・・です

栞子「頑張ります」ﾆｺﾆｺｯ

精一杯の笑顔。本当はもう・・・・・心はボロボロでずっと泣きたい気分です

でも泣いたって何も変わらない

現実は進み、私は嫌われ者

栞子「私は・・・・負けない。どんな目に遭ったとしても耐えて見せる」

栞子「耐えた先に、きっと良い事が待っています」

・・・・・・・・

曜「zzzzzz」

梨子「ねぇ、曜ちゃん起きて」

ﾕｻﾕｻｯ

曜「うーん・・・・どうしたの梨子ちゃん？」

梨子「もう・・・梨子ちゃんがハンバーグ作って欲しいって頼むから」

梨子「作りに来たのに・・・・」

曜「ハンバーグでありますか!!!!」

曜「梨子隊長のハンバーグは大好きであります!!!」

梨子「じゃあ・・・・持ってくるから待ってて」

曜「ハンバーグ!!!!ハンバーグ!!!」

・・・・・・・

・・・・・

・・・・

学生寮　曜の部屋

曜「はっ」

曜「あれ・・・・ハンバーグは!!!!」

曜「梨子ちゃんは!!!!」

ｼｰﾝｯ

曜「はははは・・・・夢だったのか」

曜「そうだよね。梨子ちゃんが私にハンバーグ作るはず無いね」

曜「もう一度食べたいなぁ・・・・😢」

ｸﾞｩｰ

曜「ハンバーグの夢見たから、食べたくなった」

曜「ハンバーグ食べたい!!!誰かに作って貰うハンバーグが食べたい」

ｼﾞﾀﾊﾞﾀｼﾞﾀﾊﾞﾀ

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝｯ

曜「はい・・」

曜(また黒羽咲夜さんかな・・・・)

ｶﾞﾁｬｯ

？「あの・・・少し、うるさいので静かにしてもらえますか？」

？「頭に響くんです」

曜「ご、ごめん」

曜(少しうるさくしすぎた・・・・😔)

曜「ん・・・・・」

？「それでは、失礼します」ﾍﾟｺﾘｯ

曜「待って・・・・」

曜「どこかで会ったことあるような・・・・無いような・・・・🤔」

曜「はっ・・・」

曜「思い出した!!!!!」

曜(前に、Aqoursで音ノ木坂学院に行ったときの事だ!!!!)

・・・・・・・

梨子「紹介するね。私の後輩の祈里ちゃん」

祈里(ラブライブサンシャイン12話に音ノ木坂学院で登場したモブ)「梨子先輩の後輩・・・・祈里です」

千歌「かわいい・・・」

祈里「そうだ、是非梨子先輩には見て欲しいんです」

祈里「壁ドンの同人誌」

梨子「ちょっ//////」

梨子「こんなところで何を言っているのよ!!!!TPOを考えて!!!!」

ルビィ「お姉ちゃん、同人誌って何？」

ダイヤ「ルビィが知るにはまだ早い世界ですわ」

花丸「裸の女の子が抱き合っているズラっ」

ﾍﾟﾗｯﾍﾟﾗｯ

果南「へぇー、梨子はこういうのが趣味なんだ」

梨子「もう!!!!」

・・・・・・・・

曜「梨子ちゃんの後輩だ」

祈里「梨子先輩の事を知ってるのですか？」

曜「当然だよ。だって私は」

曜「はっ・・・・」

曜(いけない、いけない・・・正体を明かすところだった)

曜「か、壁ドン、壁クイッ曜「梨子ちゃんの後輩だ」

祈里「梨子先輩の事を知ってるのですか？」

曜「当然だよ。だって私は」

曜「はっ・・・・」

曜(いけない、いけない・・・正体を明かすところだった)

曜「か、壁ドン、壁クイッ仲間なんだ」

祈里「壁ドン・・・・壁クイッ・・・・・」

祈里「ちょっと待ってください。色々と用意しますから!!!!」

ﾊﾞﾀﾝｯ

曜「・・・・用意？」

・・・・・・

ﾄﾞﾝｯ

曜「何これ・・・」

曜(薄い本が大量に)

祈里「壁ドンと言えば、王道はこの作者」

祈里「不良の女の子が、清楚な女の子に次々と壁ドンで迫る・・・」

祈里「私はこの三冊目が一番好きなんです」

祈里「あの・・・あなたはどの作品が好きですか？」

曜「・・・・・・」

曜(全然、知らないんだけど)

曜「無難な・・・6冊目かな🤔」

曜(適当に言ってみた)

祈里「6冊目を選択するなんて・・・・凄い」

祈里「賛否両論で問題作を選ぶなんて・・・・」

祈里「教えてください!!!!!どこが好きですか!!!!」

曜「えー・・・・」

曜「純愛なところかな？」

曜(て、適当に答えて大丈夫かな？😵‍💫)

祈里「・・・・・・」

祈里「純愛・・・」

祈里「あの出来事を純愛で表現するなんて・・・・凄い!!!」

祈里「もっともっと聞かせてください!!!」

曜「えっ・・・・」

祈里「さぁ、次は」ﾜｸﾜｸｯ

曜「勘弁して～😭」

・・・・・・・

・・・・・

・・・・・

次の日

ﾁｭﾝﾁｭﾝ

せつ菜「・・・・・・朝」

昨日、私が優木せつ菜である事をSNSで拡散されてしまいました

もし、お父様とお母様にバレたら・・・・

スクールアイドル活動は辞めることになります

せっかく歩夢さんと一緒に活動出来て、日々を楽しく過ごしているのに・・・

多々良るうさん・・・・私の大好きを奪わないでください・・・

せつ菜「おはようございます」

中川母「ﾊｧ・・・どうしましょう」

中川母「ローンの返済で生活費が苦しい」

中川父「仕方ないだろ、良いものを買うにはお金がいる」

中川父「底辺どもとは同じになりたくないからな」

せつ菜「・・・・・」

中川母「菜々、早く食べなさい」

中川父「菜々、一流の大学に入って、一流の企業に就職して」

中川父「俺たちの暮らしを楽してくれ」

せつ菜「はい・・・・」

せつ菜(まだ・・・バレていない？)

けど時間の問題・・・・いつバレても・・・・

虹ヶ咲学園

先生「中川・・・俺もビックリした」

先生「まさか、優木せつ菜が中川菜々だったなんてな」

せつ菜「・・・・・・」

先生「それはそうと・・・・また生徒会長をやってもらえないか？」

せつ菜「!!!!」

せつ菜「わ、私にですか？」

先生「前生徒会長のイメージを振り払うためには」

先生「お前の人気が必要なんだ」

先生「な、頼むよ」

せつ菜「・・・・・分かりました」

せつ菜(前までこの先生、私の事を馬鹿にしていたのに・・・・)

生徒会室

副生徒会長「会長////おかえりなさい///」

右月「やっぱり生徒会長は、先輩しか居ません」

左月「また・・・・一緒に仕事を出来て嬉しいです」

せつ菜「よ、よろしくお願いします」

せつ菜(みんな手のひらを返して・・・・)

せつ菜(この前なんて・・・私の事を邪魔者扱いしていたのに・・・・)

副生徒会長「会長に早速ですが、いきなり仕事を頼みます」

せつ菜「仕事ですか？」

副生徒会長「はい。その内容は・・・」

右月「前生徒会長を追い出すことです」

せつ菜「えっ・・・」

左月「この学園にこれ以上在籍して貰っても不利益です」

左月「ですから・・・この学校から転校するように会長自ら説得をお願いします」

副生徒会長「仲が良かった会長にしかできない仕事です♪」

副生徒会長「頑張りましょう♪」

せつ菜「待ってください」

せつ菜「いくら悪い事をした人間でも、追い出すのは・・・・」

せつ菜「更生させると他の方法だって」

右月「・・・・・」

左月「それは・・・」

副生徒会長「会長」

副生徒会長「会長は今や鬼滅の刃でいう煉獄杏寿郎です」

せつ菜「/////」

せつ菜「私が炎柱、煉獄さん!!!!!!」

副生徒会長「鬼を倒し、継子を育てるのが会長の役目」

副生徒会長「ここでいう継子とは、この学園の後輩です」

副生徒会長「その子達の為に、害をなす鬼を倒すこと」

副生徒会長「ここでいう鬼はとは、勿論・・・前生徒会長の三船栞子」

せつ菜「な、なるほど!!!!」

せつ菜「分かりました!!!」

せつ菜「うぉぉぉぉぉぉぉ、やる気が出てきました」

せつ菜「早速行ってきます!!!!!」ﾍﾟｶｰ

ﾊﾞﾀﾝｯ

副生徒会長「ﾌﾌﾌﾌ、チョロいです」

副生徒会長「会長を説得するのにはアニメや漫画を例に出せば簡単」

・・・・・・・

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

三船栞子という人物は「みんなのために」行動ができる人間

人が嫌がることも進んで行動できる・・・・素敵な人

だけどそれには裏がある

彼女は【誰かに必要とされたい】

認めて欲しい、褒められて欲しい・・・そういう打算的な考えを持っているのです

しずく「だから・・・・こうして」

栞子「・・・・・」

ｺﾞｿｺﾞｿｯ

ｶﾞｻｺﾞｿｶﾞｻｺﾞｻ

しずく「学園内に捨てられている、ゴミを拾う」

しずく「でも・・・私以外、栞子さんの事なんてみていません💙」

しずく「愚かな人です。みんなから悪意を向けられてもなお」

しずく「人に尽くそうとする。それしか知らない」

しずく「それしかできない」

しずく「なんて可哀想な人・・・・💙」

栞子「最近、風紀が乱れているような気がします」

栞子「ゴミのポイ捨て・・・・」

栞子「今度、生徒会に意見を出したほうが良いですね」

栞子(新しい生徒会長の人には是非、取り組んで欲しい)

栞子「さて、次は屋上の掃除です」

栞子(何かに取り組んでいる時は、嫌な事も忘れられる)

歩夢「栞子ちゃん」

栞子「歩夢さん・・・・・・ですか」

歩夢「部室にあった栞子ちゃんの物を返すね」

ﾄﾞﾝｯ

歩夢「辞めたなら、自分の私物くらい片付けて」

栞子「ごめんなさい・・・・」

歩夢「言う事はそれだけ？」

栞子「・・・・？」

歩夢「菜々ちゃんの事を・・・」

栞子「どういう事ですか？」

歩夢「・・・・・」ｲﾗｲﾗｯ

歩夢「自覚も無いなんて・・・・本当に!!!!」

愛「待って」

愛「歩夢、後は愛さんに任せて」

歩夢「愛ちゃん」

栞子「・・・・・？」

愛「しおってぃー・・・いや栞子。ちょっと来なよ」

トイレ

ｶﾞﾝｯ

愛の取り巻きA「調子に乗ってんじゃねーよ!!!」

愛の取り巻きB「お前が犯人なんだろ!!!!」

栞子「痛っ」

栞子「な、何のことですか」

愛「せっつーのさ、正体をSNSでバらしたの・・・・アンタっしょ？」

栞子「・・・・？」

ﾎﾞｺｯ

栞子「ｳｸﾞｧｧｧｧｧｧ」

愛「暴力はダメだよ。こんなやつ殴っても意味ない」

愛の取り巻きA「ちょっと喝を入れただけ」

愛の取り巻きB「あまりにも間抜けな顔していたから」

愛「SNSでさ。せっつーの正体が優木せつ菜だっていう情報を拡散したやつが居るんだ」

愛「でさ・・・・秘密を知っている人間はスクールアイドル部のメンバーだけだったじゃん」

愛「消去法的に考えて、犯人はアンタしか居ないわけ」

愛「SNSで拡散したのはアンタっしょ？」

栞子「・・・・・・」

栞子「今、初めて知りました」

ｶﾞｼｯ

愛の取り巻きA「はぁ？お前嘘ついんじゃねーぞ!!!」

栞子「ぐっ・・・苦しい・・・・」

愛「せっつーを恨んでたじゃん」

愛「正直に言いなよ・・・本当に・・・」

栞子「知らない・・・知りません」

愛「だったら証明しなよ」

愛「犯人じゃないって【証明】を・・・・」

栞子「証明は出来ません。だけど・・・信じてください」

愛「・・・・・」

愛「ﾊｧ・・・信用するに値しない」

愛「残念だわ。本当の事を言ってくれればまだやり直せるチャンスもあったのに」

愛「あーあ・・・」

愛「・・・・・せっつーの痛み・・・思い知りな!!!」

ﾎﾞｺｯ

栞子「ｳｸﾞｯ」

栞子「うげぇぇぇ」

ﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬ

愛の取り巻きA「うわっ・・・汚い」

愛の取り巻きB「きめぇ・・・なに吐いてんだよ」

ﾎﾞｺｯ

栞子「うぐっ」

愛「二人とも行くよ・・・汚物に話しかけても穢れるだけ」

栞子「・・・・・・・・・」

栞子「せつ菜さんの正体がSNSで拡散された・・・・」

栞子(一体誰がそんな事を)

栞子(あの人が優木せつ菜で活動するのは、おそらく両親に隠すため)

栞子(なのに、バレてしまったら・・・・)

栞子(姉さんの大好きを奪わないであげてください)

栞子「痛っ」

ｽﾞｷﾝｯ

栞子「血が出てる・・・・」

栞子「・・・・・・・・綺麗」

栞子「ﾌﾌﾌﾌ・・・・ﾌﾌﾌﾌ」

・・・・・・・・

栞子「まだ・・・お腹が痛い」ｽﾞｷｽﾞｷｯ

栞子「後で先生に言った方が・・・・」

栞子「いえ、言ったとしても信じてもらえない」

栞子「私の言葉を信じてくれる人がこの世界に存在するのか・・・」

栞子「いっそのこと・・・・死んだ方が・・・」

栞子「楽になりたい・・・・」

栞子「・・・・・」

せつ菜「あっ、ようやく見つけました」

栞子「おね・・・せつ菜さん」

せつ菜「栞子さんに今日は、大事なお話があってきました」

栞子「大事な・・・話・・・」

栞子(私に大事なとは何でしょうか？)

せつ菜「この学園から転校してください」

栞子「・・・・・・」

栞子「えっ・・・・」

せつ菜「学園にとって栞子さんは迷惑な存在なんです」

せつ菜「沢山人に迷惑を掛けた」

せつ菜「私も全ては把握していないですけど」

せつ菜「学園にも苦情の手紙、電話・・・書き込みが沢山きています」

栞子「・・・・・・」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

栞子「せつ菜さんは・・・・・私が本当にやったと信じているのですか？」

栞子「私が全て悪いと言うのですか・・・？」

栞子「私が・・・・私が・・・・・」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

せつ菜「・・・・ぅぅぅ」

せつ菜(すごく悲しい顔をしています)

せつ菜(本当に、彼女を追い出して良いのでしょうか？)

せつ菜(仮にも前生徒会長・・・)

せつ菜(私だって、裏切られて嫌な思いはしました・・・)

せつ菜(でも・・・本当に切り捨てて？)

副生徒会長「会長・・・少し来てください」

せつ菜「は、はい」

・・・・・

副生徒会長「今・・・躊躇しようと思いましたね」

せつ菜「だって・・・・凄く悲しそうな顔をしています」

せつ菜「栞子さんはまだやり直せる、更生できるはずです」

副生徒会長「・・・・・」

副生徒会長「目の前にいるのは鬼です。人間ではありません」

副生徒会長「鬼滅の刃でいう獪岳です」

せつ菜「獪岳・・・・あの人に与えないで奪おうとする悪」

副生徒会長「そうです。同情してはいけない」

せつ菜「獪岳のせいで善逸さんの師匠は自害したんです!!!」

副生徒会長「彼女が不正投票したから、スクールアイドル同好会は潰れたんですよ？」

せつ菜「許せません!!!!やっぱり鬼は討伐します!!!」

副生徒会長「頑張ってください」

せつ菜「はい!!!」ﾍﾟｶｰｯ


副生徒会長「」

栞子「・・・・・・」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

栞子(聞きたくない、せつ菜さんから・・・・お姉ちゃんからそんな言葉)

栞子(例え、みんなが私の事を拒絶したり・・・敵になっても)

栞子(お姉ちゃんだけは・・・・)

せつ菜「栞子さん、もう一度言います」

せつ菜「学園を辞めてください。迷惑です」

栞子「・・・・・」

栞子「それは本当のせつ菜さんの意思なのですか？」

栞子「貴方の言葉なのですか？」

栞子(否定してください、違うと・・・・・)

せつ菜「私は炎柱、鬼を狩るのが仕事です!!!!」

せつ菜「栞子さん・・・貴方はこの学園の鬼」

せつ菜「ここから去ってください!!!!」

栞子「あっ・・・・あっ・・・・」

せつ菜「安心してください。問題児の貴方にピッタリの学校も紹介しますから」

せつ菜「此ノ世之尾張高校は、タバコを吸っていてもバレないそうですよ」

せつ菜「タバコを吸っている栞子さんにもピッタリです」ﾍﾟｶｰｯ

せつ菜「後、五味屑学園という場所も・・・・」

栞子「せつ菜さん。紹介してもらわなくていいです」

栞子「分かりました」

栞子「ここに居ては私は迷惑な人間」

栞子「だとしたら去ります。学校選びも私がしますので・・・・」

せつ菜「そ、そうですか!!!!!」

せつ菜「これで一件落着です」ﾍﾟｶｰｯ

栞子「・・・・・」

栞子(その笑顔・・・今だけは・・・・見たくない)

栞子「では・・・また・・・」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

せつ菜「早めに決めてください、決まったらまた来ますか!!!!!」ﾍﾟｶｰｯ

屋上

栞子「・・・・・・・」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

栞子「・・・・・泣いてはいけません」

栞子「泣いたって・・・・何も変わらない・・・・」

栞子「・・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

栞子「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

栞子「もう嫌・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

栞子「どうしてことに・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

栞子「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

泣いても何も変わらない

でも泣かずにはいられなかった

耐えられない・・・もういやだいやだいやだいやだ嫌嫌嫌嫌嫌

しずく「・・・・💙」

しずく「ついに・・・堕ちた」

しずく「人の心が折れる瞬間は美しい」

しずく「待っていて良かった💙」

しずく「起承転結の転・・・これまでの伏線を回収して」

しずく「絶望のクライマックスへ」

しずく「これで後はカーテンコールが起こるのを待つだけ💙」

しずく「私の理想のヒロイン、三船栞子さん💙」

・・・・・・・

曜「スクールアイドル研究同好会を創設しても」

曜「メンバーが集まらない」

曜「曲も出来ていない」

曜「衣装も出来ていない・・・・」

曜「問題だらけ」

曜「これじゃあ、ラブライブも夢のまた夢だよ🤨」

曜「誰か一人でもまずは誘わないと・・・・」

あきる「・・・・・・・」ｷｮﾛｷｮﾛ

あきる「この学園は広すぎよ」

あきる「一体どこに・・・スクールアイドル部の部室はあるのやら」

あきる「宮下愛に直接、あいさつして嫌がらせがしたいのに」

あきる「あームカついてきた」

曜「篠宮あきるさん」

曜「何か困りのようだね」

あきる「ああ、アンタか」

あきる「スクールアイドル部の部室を探しているの」

あきる「この学園って広いから・・・・迷って、全然辿り着かない」

あきる「正直、困っているのよ」

曜「なるほど・・・」

曜「私はどこにあるか知っているから、案内してもいいよ？」

あきる「本当に!!!!」

曜「ただし、条件があるけど」

あきる「条件って？」

曜「ﾌﾌﾌﾌ」

・・・・・・・

あきる「はい、作ったわよハンバーグ」

曜「良い匂い・・・美味しそう🤤」

あきる「料理なんて、フィギュアスケートやっていた時以来の事だったから」

あきる「失敗しても文句言わないでね」

曜「いただきまーすっ」

曜「ﾎﾞﾘﾎﾞﾘｯﾑｼｬﾊﾟｯｸ」

曜「っ～!!!!」

曜「美味しい。このハンバーグ😋」

あきる「食べ方が下品だわ。もっと上品に食べなさい」

あきる「そんなんじゃモテない」

曜「だって・・・美味しいんだもん」

曜「ﾑｼｬﾊﾟｯｸﾎﾞﾘｯﾊﾟｸｯﾓｸﾞｯﾊﾟｸﾑｼｬｯ」

あきる「はぁ・・・」

あきる「そう言えば、同好会の活動はどうなったの？」

あきる「スクールアイドル研究同好会立ち上げたみたいだけど」

曜「うーん・・・・・」

曜「実はまだ誰も入ってないんだ」

曜「今、部員募集中」

曜「良かったら入ってよ」

あきる「私がスクールアイドル？(ヾﾉ･∀･`)ﾅｲﾅｲ」

あきる「そんな柄じゃないし、もし入ったとしても荒れるだけ」

あきる「犯罪者の娘がスクールアイドルなんて」

曜「・・・・・・」

曜(篠宮あきるさんの父親は、小学生連続強　魔で有名な人だ)

曜(だからフィギュアスケートの大会で初めて、名が出た時。世間で大バッシングを受けた)

曜(・・・・親の犯罪に子供関係ないよ)

曜「そんなことないよ。私はあきるさんみたいな可愛い子にスクールアイドルをやって欲しい」

あきる「か、可愛いだなんて////」

曜「可愛いよ。絶対スクールアイドルやったほうが良い!!!!」

あきる「・・・・・・」

あきる「なら・・・一つテストをしましょう」

あきる「それで私の納得するような答えを出してくれたら、入部しても良いわ」

曜「うん、いいよ」

あきる「もし逢田さんが、スクールアイドル部の顧問とした時」

あきる「ラブライブを優勝するために組むメンバー９人を」

あきる「現時点の全国の1年生から3年生で選ぶとしたら誰を選びますか？」

曜「・・・・・・なるほど」

曜「私がもしラブライブの大会で優勝を本気で目指すなら」

曜「どういうメンバーを組めばいいか・・・・」

曜「確かに、今の時代はスクールアイドルは沢山いるけど」

曜「」

曜「選ぶならこの9人だね」

桜内梨子
優木せつ菜
西木野真姫
朝香果林
唐可可
嵐千砂都
平安名すみれ
白木凪
三船栞子

マネジャー 国木田花丸

あきる「もっと悩むかと思ったけど」

あきる「しかも、マネージャーまで決めてくれるなんて」

曜「マネージャーは大切だよ!!!」

曜「居るか居ないかでモチベーションも違ってくるから🥰!!!!!」

あきる「それで、どうしてそのメンバーを選出したの？」

曜「まずは中心となる、軸なる人物を選んだ」

曜「私は、桜内梨子ちゃんと優木せつ菜ちゃんを軸を選んだ」

曜「優木せつ菜と言えば、みんなも納得する正義の主人公」

あきる「人気も凄いからね」

あきる「それで、もう一人の桜内梨子って子はどこの人？」

曜「Aqoursだよ」

あきる「渡辺曜のバックダンサー扱いの子ね」

曜「梨子ちゃんはバックダンサーじゃない!!!!😠」

曜「みんな好き勝手言ってるけど😠」

曜「梨子ちゃんのソロ曲を聴いても無いのに・・・・」

曜「ハンバーグだって美味しんだから～」

あきる「ハンバーグ？」

曜「ハンバーグ!!!」

あきる「・・・・・・・」

あきる「まぁ・・・軸になるのはその2人だとして残りのメンバーは？」

曜「スクールアイドルに必要な基本のメンバー要素」

曜「作詞、作曲、衣装が出来るメンバーで梨子ちゃんと相性良さそうな人たちを選んだんだ」

曜「作曲は真姫ちゃん」

曜「衣装は果林さん」

曜「作詞は・・・・すみれちゃんかな？」

曜「そして梨子ちゃんって下級生と絡ませる方が味が出るんだ」

曜「だから面白そうな、可可ちゃんと千砂都ちゃんを入れたんだ」

曜「梨子ちゃんはちょっとインドアだから」

曜「グイグイ、引っ張ってくれるはず」

あきる「・・・・・」

あきる「桜内梨子の為を思うなら、一人重要な人物を欠けているじゃない」

曜「誰？」

あきる「渡辺曜」

曜「!!!!!!」

あきる「万能タイプの彼女ならきっと桜内梨子の力になるはず」

あきる「元々同じ、浦の星女学院でAqoursなんだから」

あきる「どうしてメンバーに入れなかったの？」

曜「ダメだよ。彼女が居たら梨子ちゃんを傷つけてしまう」

あきる「傷つける？」

曜「梨子ちゃんは純粋な子なんだよ。そんな子とバケモノは一緒には居られない」

曜「どんなに人間の振りをしたっていずれは・・・・傷つけてしまう」

曜「梨子ちゃんの事を想うからこそ」

曜「漸近線のように決して交わらない。交わらせてはいけないんだ😧」

あきる「・・・・・・・」

あきる(妙だ。どうしてここまで桜内梨子の事を気に掛けるのか)

あきる(ファンだから？それとも・・・・)

あきる(彼女が今行方をくらませている。渡辺曜だから？)

あきる(仮に目の前にいる人物が渡辺曜だとしたら)

あきる(宮下愛を潰せる駒として使える)

あきる「桜内梨子への気持ちは十分伝わったわ」

あきる「残りのメンバーについても聞かせてもらえない？」

曜「残りの2人、これもかなり重要なんだ」

曜「白木凪さんと言えば」

あきる「千歳橋高校の三年生」

あきる「実力もそこそこながら、絵の才能が高く」

あきる「スクールアイドルよりもそっちの方で評価されている子ね」

曜「そう・・・・絵の才能に着目して」

曜「梨子のちゃんの妄想を具現化させる」

曜「凪さんに頼めば、きっとどんな壁ドン同人誌でも書いててくれるはず」

曜「そしたら梨子ちゃんのモチベーションは上がり、やる気アップ」

あきる「壁ドン同人誌？」

曜「壁ドンするんだよ。こんな風に・・・・」

ﾄﾞﾝｯ

曜「今すぐ、私と付き合いなさい(イケメンボイス)」

あきる「・・・・・・・・・・っ」ﾄﾞｷｯ

曜「さらに派生形、壁クイ!!!!」

曜「ねぇ・・・・私と一緒に良いこと・・・しよっ(イケメンボイス)？」

あきる「・・・・・・ぅぅ////」

曜「って言うのがあるんだけど、梨子ちゃん大好きなんだ」

あきる「・・・・・意味が分からない」

曜「そういう世界が世の中にはあるみたい」

曜「梨子ちゃんに実践したかったなぁ・・・・😧」

あきる「・・・・・」

あきる「最後の一人、三船栞子はどうなの？」

あきる「今やスクールアイドル界の悪」

あきる「SNSでは、毎日毎日彼女の話題で荒れている」

あきる「彼女した所業は情報によれば、以下の通り」

・中川菜々(優木せつ菜)を生徒会長から降ろす
・生徒会長の権限を使いスクールアイドル同好会を廃部に追い込む
・何事も無かったようにその後スクールアイドル同好会に加入
・鐘嵐珠を利用して、スクールアイドル同好会を潰そうとする
・スクールアイドル部とスクールアイドル同好会の存続を賭けた勝負
　不正投票を行い、無理矢理スクールアイドル部を勝たせる
・更に元スクールアイドル同好会のメンバーをスクールアイドル部に引き込む
　その際に、不人気赤髪スイス人と無表情女を切り捨てる
　※不人気赤髪スイス人と無表情女は後に優木せつ菜(不人気赤髪スイス人)と近江彼方(無表情女)が加入させる
・スクールアイドル部に部長就任して、優木せつ菜を貶める行為を行う(さすしお現象)
・不人気赤髪スイス人を北海道のスクールアイドル達を使って悪役に仕立て上げる
・A・ZU・NAに無理矢理加入してせつ菜、しずく、歩夢に迷惑を掛ける
・追いつめられると、スクールアイドル部の部室を滅茶苦茶にする
・学園内で喫煙行為を行っている

他様々な、情報が飛び込む

あきる「優木せつ菜のファンを筆頭に、退学運動や追放運動も行っている」

あきる「個人情報も流出している」

あきる「そんな子を加入させて、ラブライブを優勝できると思う？」

曜「・・・・・・」

曜「確かに、三船栞子ちゃんのしたことは悪い事だし許されないと思うよ」

曜「でも、彼女だってまだ高校生になったばかりの子・・・・やり直せる」

曜「私は最初に言ったように、このメンバーの軸は桜内梨子ちゃんと優木せつ菜ちゃん」

曜「さっきまでは、梨子ちゃんを考えたけど」

曜「せつ菜ちゃんを活かそうと思った場合」

曜「一番相性の良い人物を選んだんだ」

あきる「相性の良いのが三船栞子？意外な事を言うわね」

あきる「せつ菜ファンや推しは、しずせつ、あゆせつを考えている」

曜「・・・・・この映像を見てよ」

曜「A・ZU・NＡに栞子ちゃんが加入して、お披露目のライブをした時の映像」

あきる「確か、ライブの後に優木せつ菜がやたら栞子を持ち上げて・・・物凄い荒れたアレね」

曜「あの映像を見て私は驚いた😆」

曜「後から加入した栞子ちゃんが、A・ZU・NAを完璧に溶け込んでいた」

曜「しかも、途中せつ菜ちゃんはミスを犯していたんだけど」

曜「それをフォローしてて・・・・」

曜「普通なら初めてのお披露目会なんて、ガチガチに緊張して」

曜「自分のパートだけで精いっぱいのはずなんだよね」

曜(私みたいな例外もいるけど)

曜「なのに、せつ菜ちゃんを助けようと頑張っていた・・・」

曜「私は・・・それを見て、相性が一番良いのは栞子ちゃんだと可能性を感じたんだ」

曜「結局はスクールアイドル部を辞めたけれどさ」

曜「もっと上手く出来んじゃないかって思う」

曜「私は見たかった。せつ菜ちゃんと栞子ちゃんのコンビ」

あきる「・・・・・・」

・・・・・・・・

「お前の父親、 犯罪者wwwww」

「おい、何か言えよ　行教師の娘wwwww」

「キモすぎ」

「やめなさい、あの子の家庭がどんな家庭か分かるでしょ？」

「関わるのはよしなさい」

「アンタ父親のせいで娘は自殺したわ」

「ずっと復讐する事ばかり考えていた」

「しね、死んでで償え」

ﾄﾞﾝｯ

「一命は取り留めましたが」

「後遺症は残ります。激しい運動は出来なくなります」

「今後、フィギュアスケートの道は諦めた方がよろしいでしょう」

・・・・・・・

あきる「・・・・・・・」

あきる「一度、悪人だとレッテルを貼られたら」

あきる「そこから名誉を回復する事は不可能」

あきる「例え、それが嘘であったとしても」

あきる「私は根も葉もない事を、言われ続けられた」

曜「あきる・・・さん？」

あきる「三船栞子だって、おかしくなったと思う」

曜「そう・・・かもね。栞子ちゃんの悪行も中には嘘も混じっているのかも知れない」

曜「みんなそうだろうと決めつけと断定をして、悪意を向けている」

あきる「とても楽しい選出メンバーだったわ。ありがとう」

曜「じゃあ、入ってくれる？」

あきる「それは・・・・」

あきる「私をスクールアイドルに入れてもろくな未来にはならない」

あきる「犯罪者の娘が一緒に居ても迷惑なるだけ」

曜「・・・・・・・」

曜「思わないよ。あきるさんを迷惑だなんて」

曜「美味しいハンバーグを作ってくれる」

曜「優しい心を持っている証拠だよ。そんな人を迷惑だなんて・・・思わない」

曜「周囲から悪意を向けられるかもしれないけど」

曜「あきるさんの優しさ・・・・思いは伝わるよ」

あきる「・・・・・・良いの信じても？」

曜「うん、絶対に後悔はさせない・・・・だから一緒に作ろうよ近未来ハッピーエンド!!!!」

あきる「なにそれ・・・恥ずかしいわね」

曜「恥ずかしいのはこれからだよ？いっぱい露出の高い衣装とか来てステージに立つんだから!!!!😄」ﾆｺｯ

こうしてメンバーが一人増えた。篠宮あきる

後の伝説スクールアイドルグループは動き始めるのだった・・・

曜「仲間が増えるって嬉しい♪」

あきる「それはそうと・・・」

あきる「曜、ハンバーグも食べたんだからスクールアイドル部の部室に案内してよ」

曜「そうだったね」

曜「行こうっ!!!」

・・・・・・・・

スクールアイドル部の部室

ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｯ

曜「閉まってる」

あきる「もしかして、今日は活動していない？」

曜「うーん・・・そうみたい」

あきる「・・・・・」

曜「気を取り直して明日だね」

・・・・・・・・

ランジュのュッフェ会場

ﾊﾟﾝｯ

ﾊﾟﾝｯ

ランジュ「おめでとう、せつ菜。生徒会長に再び就任できて」

侑「うん、やっぱり生徒会長はせつ菜ちゃんじゃないと」

歩夢「 そうだね・・・・本物の生徒会長って感じがするね」

愛「違いない。せっつーが本物の生徒会長!!!」

せつ菜「あ・・・・ありがとうございます/////」

璃奈「せつ菜さん・・・また・・・忙しくなりそう・・・・」

ミア「大丈夫？」

せつ菜「それは・・・・」

エマ「心配ないよ。みんなで支えれば良いじゃないかな？」

エマ「私達は、同じ仲間なんだから」

エマ「みんなも協力して、頑張ろう!」

果林「エマ・・・・せつ菜には優しいのね」

エマ「だってせつ菜ちゃんは恩人だから♪」

かすみ「聞いたことあります」

かすみ「せつ菜先輩が、Liella!とエマさんを繋げたって話」

果林「そうなの？」

せつ菜「えっ、何のことですか・・・・」

歩夢「本当なの、菜々ちゃん？」

せつ菜「・・・・・・・」

せつ菜(何の話かは知りませんがこういう時は、適当に返事したほうが良いですよね)

せつ菜「はい、そうですよ」ﾍﾟｶｰｯ

エマ「///////」

しずく「・・・・・・💙」

果林「彼方も来ればよかったのに・・・・」

愛「美味しいビュッフェ・・・滅多に食べられないよ」

侑「貧乏人のくせに変なプライドあるよね」

侑「学費払えたのかな？」

ランジュ「・・・・・・あたしは彼方の事は助けたいけど、生徒一人を助けるのは良くないわ」

ランジュ「理事長の娘たるもの、平等に接しないといけないから」

愛「それに比べて、前生徒会長のアイツはろくでもない」

愛「せっつーの事が嫌いだからって、優木せつ菜の正体をバラシて」

歩夢「最低だよね。許せない・・・菜々ちゃんをどこまで虐めれば気が済むの」

侑「歩夢、珍しく怒ってるねぇ・・・・」

歩夢「当然だよ!!!」

エマ「一度痛め目に遭わせて方が良いと思うなぁ(低音)」

せつ菜「・・・・・・」

かすみ「せつ菜先輩はどう思ってるんですか？」

せつ菜「えっと・・・そうですね」

せつ菜「悪い人だと思います」

せつ菜(本当は別人なんですけど・・・・)

せつ菜(言えば、るうさんからどんな報復が待っているのか分からない)

せつ菜(で、でも栞子さんのせいにすれば全て収まります)

せつ菜(もうすぐこの学園から去るのですから、多少の罪くらい被っても・・・・)

せつ菜「し、信じていたのに、許せないですよ」💦

しずく「・・・・・・・」

愛「そうだ。りなりー、SNSにあいつの情報でも晒す？」

愛「目には目をってやつ」

侑「いいねぇ!!!やろうよ!!!」

侑「くぅ～なんだか、ときめいちゃう～」

璃奈「あんまり・・・良くないと思う。人の嫌がることをするって事は」

璃奈「自分もその土俵に堕ちるって・・・・ことになる・・・・」

ミア「stop。盛り上がってるのは良いけどさ」

ミア「本当に栞子がやった証拠はあるの？」

愛「日頃の行いが証拠だよ」

愛「そんな事をする奴だって分かってるでしょ？」

エマ「ミアちゃん。神様ちゃんと見ているんだよ」

エマ「悪い事をする人間は誰からも信用されないし、同じことを繰り返す」

エマ「それともミアちゃんは、私達の中に犯人が居るとでも言うのかな？(低音)」

ミア「・・・・・ごめん」

せつ菜「みなさん・・・実は彼女について報告があるんです・・・」

・・・・・・・・

果林「それで・・・・栞子はこの学園から出ていくのね」

ランジュ「・・・・栞子」

侑「副生徒会長もやるね。せつ菜ちゃんを・・・煉獄さんに例えるなんて」

歩夢「かっこいいし、ピッタリだと思う」

愛「よっ、炎柱!!!」

せつ菜「いえいえ・・・・それほどでも////」

しずく「・・・・・・」

しずく(せつ菜さんはどちらかと言うと、他人に生殺与奪の権を握らせる竈門炭治郎です)

しずく(もっともせつ菜さんがすべき行動は時透有一郎のように)

しずく(無一郎の無は無限の無と言って励ましてあげるのが正解でした)

しずく(全てはもう遅いですが・・・・)

かすみ「しず子、今日は大人しですよ」

果林「大丈夫・・？」

しずく「大丈夫です、少し考え事をしていたけですから」

しずく「ﾌﾌﾌﾌ・・・・」

しずく「楽しい舞台もそろそろ終わってしまうって感じると寂しくなってきます💙」

侑「何はともあれ、悪人が居なくなって少しは平和になるね」

エマ「なんだが、とても胸がポカポカしちゃう」

歩夢「これも菜々ちゃんのおかげだね♪」

せつ菜「いえいえ、それほどでも」ﾆﾔﾆﾔｯ

愛「今日はランジュの驕りだし、バーッと行こう!!!!」

・・・・・・・・・

喫茶店

可可「こんな時間に呼びだして、どうしたのデスか？」

栞子「可可さんに渡したいものがありまして」

栞子「何曲か、私なりに考えた曲があるんです」

栞子「エマさんに協力していただいたお礼です」

栞子「と言っても、使えるかどうかは分かりませんが」

可可「・・・・・・」

可可「受け取れません」

可可「これは、栞子自身が歌うべきデス」

可可「初めて会った時、アナタはこう言っていたはず」

可可「元気を取り戻したエマさんと一緒に歌いたいと」

可可「その為に協力して欲しいと・・・・・・・」

可可「今、凄く元気になっています」

可可「昨日も会いましたがとても元気デス」

可可「なのに栞子ちゃんは、諦めちゃうのデスか？」

栞子「・・・・・」

栞子「諦めるも何も」

栞子「私にどうしろと言うのですか？」

栞子「もう誰も私がスクールアイドルをしている姿なんて見たくないに決まっています」

栞子「それに・・・・エマさんとはもう・・・・修復は不可能です」

可可「でも好きなんデスよね？」

可可「スクールアイドルもエマさんも？」

栞子「好きだからこそ、分かります」

栞子「もう・・・・・」

可可「好きな事を頑張ることにおしまいはあるんデスか!!!!!」

可可「まだきっとやり直せマス」

栞子「・・・・・・・」

栞子「ありがとうごさいます」

栞子「やっぱり可可さんや・・・・他のLiella!のみなさんは良い人です」

栞子「だからこそ、エマさんの事を頼んだのですが・・・・」

栞子「生まれ変わった時、もしも出会えるならその時はお願いします」ﾍﾟｶｰｯ

可可「・・・・・・」

可可「くれぐれも自ら命を絶つことだけは・・・・ダメです・・・」

栞子「・・・・・・そう・・・・です・・・・ね」

・・・・・・・

栞子「残す問題は、姉さんのこと」

栞子「あの人の正体がバレた以上。あの両親が見逃してくれるはずが無い」

栞子「なんとかして・・・助けないと」

栞子「それとしずくさんから、聞いた話ですが」

栞子「彼方さんが特待生枠を失って、学費に困っているそうです」

栞子「この二つの問題を解決して、学園生活に終止符を打ちます」

栞子「いや・・・・まだ問題は山ほどあります」

栞子「学校の設備やごみのポイ捨て問題」

栞子「さらに、イベントの事や・・・」

栞子「あげだしたらキリがありません」

栞子「・・・・・」ﾎﾟﾛｯ

栞子「嫌です・・・・去りたくない・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

栞子「ぅぅぅぅぅぅぅぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

栞子「どうしてどうして・・・・どうして・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

栞子(何度問いかけても分からない。どうしてこうなってしまったのか)

栞子「神様がいるなら許して欲しい・・・何度でも謝ります」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

栞子「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

栞子「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

栞子「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

栞子「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

栞子「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

栞子「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

栞子「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

栞子「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

栞子「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

栞子「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

栞子「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

まるで壊れたCDのように繰り返した

・・・・・・・

再びランジュのビュッフェ会場

エマ「ボーノ!!!!この卵かけごはん美味しい」

ランジュ「この卵と醤油は世界中を探し回った組み合わせなのよ」

侑「食へのこだわり凄いね」

ランジュ「食でみんなを少しでも勇気づけられるなら、なんだってするわ」

ミア「ランジュは世界中の病気の子供たちの為に頑張っている」

ミア「まったく・・・尊敬するよ・・・」

エマ「あー美味しかった♪おかわり貰おうかな♪」

エマ(これも日頃の行いが良いからかな？)

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

しずく「エマさん、スマホが鳴ってますよ💙」

エマ「もう・・・せっかく美味しい卵かけごはんを食べているのに・・・」

ﾋﾟｯ

エマ「はい」

エマ叔母「何度電話したのに、ようやく通じたわね」

エマ「あ・・叔母さん。お久しぶり」

エマ「どうしたの？」

エマ叔母「どうしたもこうしたものない」

エマ叔母「・・・・上がったの」

エマ「上がった？」

エマ叔母「エマの両親の・・・・分かるでしょ」

エマ叔母「旅行中に誤って海に転落してから・・・・ようやく見つかって」

エマ「・・・・・・」

エマ「冗談だよね。ねぇ・・・・ねぇ!!!!」

エマ「冗談だって言ってよ!!!!」

エマ叔母「日本で遊び呆けているアンタの頭が冗談よ」

エマ叔母「スクールアイドルだか、何だか知らないけど」

エマ叔母「アンタ妹や弟達は、親が居なくなってから必死に頑張っている」

エマ叔母「なのにアンタは日本でヘラヘラして遊んで」

エマ叔母「葬儀はこっちで済ませるから好きなだけ遊ぶと良いわ」

エマ叔母「二度とスイスには帰らないで頂戴。一族の恥!!!!」

ﾂｰﾂｰﾂｰ

エマ「・・・・・・」

しずく「怒鳴り声がこっちまで聞こえましたよ💙」

侑「エマさん・・・・」

エマ「どうしよう・・・・私・・・どうすれば・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

・・・・・・・

エマは事情を説明した

エマ「うぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

侑「ふーん・・・行方不明になってるなんて全然知らなかった」

侑「エマさんの両親逝ったんだ」

歩夢「侑ちゃん!!!!そんな事言ったらダメだよ!!!!」

愛「元気出しなよ。そうだ・・・後でカラオケにでも行こ」

愛「歌えばきっとスッキリするから!!!」

せつ菜「いいですね!!!私も行きたいです!!!」

せつ菜「久しぶりにアニメの曲を歌いたい!!!!」

果林「せつ菜・・・・静かにしなさい。」

かすみ「・・・・・これからエマ先輩はスイスに帰国するんですか？」

しずく「かすみさん。それは無いんじゃない？」

しずく「あの怒鳴り声、そうとう怒ってましたから💙」

しずく「神様はちゃんと見ていますね。エマさん💙」

侑「wwwwwwwwwwwwwww」

侑「しずくちゃんwwwwwやばいよそれwwwwww」

歩夢「侑ちゃん!!!!」

エマ「・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ランジュ「エマを慰めてくるから、みんなはビュッフェを食べ続けて」

侑「あーあ・・・せっかくビュッフェが台無しだよ。」

しずく「私は満足です💙こんな美味しいデザートを頂けたのですから💙」

かすみ「・・・・・・・・」

かすみ(今、ひと段落したならチャンスです)

かすみ「ミア先輩、りな子・・・・ちょっとお話があります」

ミア「what？」

璃奈「・・・・？」

・・・・・・・

かすみ「お願いです。彼方先輩を助けてください!!!!」

かすみ「もう、彼方先輩の学費を出してくれそうな人は2人しかいないです!!」

ミア「・・・・・・」

璃奈「ごめん・・・私・・・・そこまでのお金は持ってない・・・」

ミア「同感、無理だね。それにお金の貸し借りは僕はしない」

かすみ「そ、そうですか・・・」

かすみ(ふたりなら出してくれると思ったのに・・・・)

しずく「なーんだ、そんな話ですか💙」

かすみ「し、しず子」

しずく「心配しなくても、彼方さんは助かるからかすみさんが気にすることは無いよ💙」

かすみ「何を根拠に!!!!」

しずく「優しい優しい青鬼が救ってくれる💙」

かすみ「ふ、ふざけないで!!」

しずく「まぁ、悩むなら勝手に・・・・」

しずく「いきましょう。ミアさん、璃奈さん💙」

かすみ(彼方先輩・・・・転校なんてして欲しくない)

かすみ(かすみんにとって必要な人間です。少なくともしず子よりは)

・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・・

・・・・

某施設

ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

ﾊﾞﾝｯﾊﾞﾝｯ

🌌 「・・・・」

🌌 「ヴェルデ夫妻が事故で・・・亡くなった」

🌌 「やっぱり何者かが仕組んでいる」

🌌 「スクールアイドル部が存続したのも」

🌌 「澁谷かのんが現在も生きているのも」

🌌 「三船栞子が生徒会長を辞めたのも」

🌌 「渡辺曜が消えて・・・沼津が滅茶苦茶になっているのも」

🌌 「そして今回のヴェルデ夫妻の件・・・・」

🌌 「やはり、私以外にも紛れ込んでいる」

🌌 「そして、その何者かは・・・・未来を変えるために暗躍している」

🌌 「・・・・・・・」

🌌 「誰？」

🌌 「そしてどうするつもりなのかしら？」

・・・・・・・

せつ菜「明日は休日」

せつ菜「一日中、スクールアイドル活動に専念できます」ﾍﾟｶｰｯ

せつ菜「うぉぉぉぉぉぉぉぉ、やる気が止まりません!!!」

ｶﾞﾁｬｯ

せつ菜「ただいま戻りました」

中川母「・・・・・・・遅いわね。今何時だと思っているの？」

せつ菜「あっ・・・・・」

せつ菜「申し訳ございません。図書館で遅くまで勉強をしていました」

中川母「・・・・・早く脱ぎなさい。持ち込み確認をするから」

せつ菜「はい・・・・」

ﾇｷﾞﾇｷﾞ

言われた通りに服を脱いで全裸になる

不要な物を持ち込んでいないかを確認するために

せつ菜「・・・・・」

中川母「菜々、何か言う事は無いの？」

せつ菜「えっ・・・・」

ﾊﾟｼﾝｯ

ﾊﾟｼﾝｯ

中川母「アンタ、スクールアイドルなんて馬鹿な真似をやっているそうね」

u中川母「なにが優木せつ菜よ」

中川母「勉強もせずに遊んで・・・・この馬鹿娘は!!!」

ﾊﾟｼﾝｯ

せつ菜「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

中川母「今から勉強しなさい。90点以上取るまで部屋から出さないから」

中川母「食事も睡眠も抜きよ!!!!!」

せつ菜「そんな・・・・」

ﾊﾟｼﾝｯ

中川母「口答えする暇があるなら、さっさと問題集の一問くらい解きなさい」

中川母「ほんと、アンタは鈍くてトジで馬鹿なんだから!!!」

・・・・・・・・

次の日

曜「眠い・・・・😔」

曜「昨日の夜、あきるさんから唐突に連絡があった」

・・・・・・・・

あきる「明日、結ヶ丘女子高等学校に午前5時に集合よ」

曜「えっ・・唐突に・・・・しかも午前5時!!!」

あきる「さっきたこ焼き屋でバイトしている嵐千砂都にスクールアイドルの話をしたら」

あきる「明日、見学に来ないかって誘われたの」

曜「でも・・・午前5時は早すぎるよ」

あきる「何言っているの」

あきる「スクールアイドル活動を真面目に取り組むなら」

あきる「Liella!の良いところを盗まないと」

あきる「それとも、私を誘ったのは・・・・遊びだったの？」

曜「それは違うよ」

あきる「だったら決まりね」

曜「・・・・・・分かった」

・・・・・・

曜「でも・・・・朝早いのはやりすぎだよ」

曜「こうなったら徹底的に良いところを盗むから!!!」

曜「今やμ'sを超える勢いのスクールアイドル・・・・一体どんな事をしているのか」

曜「可愛い制服とかあったりするかな🤤」

曜「一人くらいお持ち帰りしても良いよね？🤤」

あきる「遅くなってごめん、色々と支度の準備していたから」

あきる「それと今日は私の後輩を連れて来たわ」

曜「後輩!!!!!」

あきる「とってもいい子だから、変な事をしないでよ」

曜「変な事なんてしないよ😠」

曜「ただ可愛い制服を着せたり、ハンバーグを作って貰ったりするだけだから😋」

あきる「・・・・・・・」

あきる「とりあえず、紹介するわね」

あきる「こっちにきて」

亜矢「あの・・・・初めまして・・・亜矢と言います」

曜「!!!!!」

曜(学園の説明会に来ていた地味っ子だ!!!)

曜(まさか・・・こうしてまた会えるなんて!!!!)

曜(後で連絡先交換しよっ!!!)

曜「私の名前は逢田朱夏。よろしくね♪」

亜矢「よ、よろしくです・・・・」

あきる「さぁ、早速出発するわよ」

・・・・・・・

結ヶ丘女子高等学校

曜「うわぁ・・・凄くキレイ」

恋「ようこそ、結ヶ丘女子高等学校へ」

恋「早速ですが、着替えてください」

曜「着替える？」

恋「もしかしてそんな服装で作業を行うつもりですか？」

あきる「私達は、Liella!の活動の見学に来たんだけど・・・」

恋「なら、実際に体験したほうが早いと思います」

恋「私達の活動がどのようなものなのか」

曜「うん、やろうよ。どうせなら体験したほうが身に付くし♪」

恋「では・・・・こちらに・・・・」

亜矢「・・・・・うぅ・・・・」

あきる「どうして、作業着に安全靴、手袋にヘルメット」

あきる「これがスクールアイドルの恰好なの？」

曜「きっと何か意味があるんだよ!!!」

曜(これがLiella!の人気の秘密なのかな？)

すみれ「脚絆の付け方が雑過ぎるわ。そんなんじゃギャラクシーな作業は出来ないわよ」

可可「足首や足の甲へのダメージを防ぐ為に付けるのですから、とても大切デスよ」

曜「は・・はい・・・」

かのん「はぁ・・・・眠・・・・缶コーヒーもう一本飲もうかな」

千砂都「うぃーっす、みんなお待たせ」

千砂都「さっそくTBMを始めるよ～」

あきる「何ですかTBMって」

かのん「ツールボックスミーティングの略」

あきる「・・・・？」

かのん「はぁ・・・・」

かのん「作業を始める前には必ずするでしょ？もしかして知らないの？」

恋「よるするに作業開始前にその日の安全や段取りについての打ち合わせの事です」

曜「・・・・・な、なるほど」

千砂都「今日も昨日に引き続き、ライブ会場の設置作業を始めます」

千砂都「高所作業も多い為、危険が伴うと思うから」

千砂都「ちゃんと登る前にフルハーネスの作業前点検を忘れずに♪」

曜「ライブ会場の設置作業って・・・・もしかして・・・・業者を呼ばずに自力でするの？」

すみれ「何を言っているのか知らないけど、スクールアイドルなら普通は自力で設置するわ」

曜「えっ・・・・」

恋「安心してください。あなた達は高所作業をする必要はありません」

恋「フルハーネスを使用するには講習を受けなければいけませんから」

千砂都「昨日の作業反省点は・・・可可ちゃん」

可可「昨日は作業後の整理整頓がいまいちでした」

可可「今日は、ひと仕事ひと片付けを心がるデス!!!」

千砂都「じゃあ、今日の作業の危険予知をしよっか」

千砂都「篠宮あきるさんからどうぞ」

あきる「何を言えばいいの？」

かのん「ﾊｧ・・・」

かのん「例えば、【作業時の移動中に段差に躓いて転んで怪我をする】とか色々あるでしょ？」

あきる「じゃあそれで・・・・」

千砂都「その危険の対策は？」

あきる「えー・・・」

あきる「周囲を確認して移動するとか？」

千砂都「よし・・・・じゃあ恋ちゃん。危険予知シートに描いて」

恋「はい」

ｶｷｶｷ

千砂都「次、逢田朱夏さん」

曜「うーんっ・・・・」

曜「荷物運搬中に誤って物を落として破損させる」

千砂都「対策は？」

曜「無理な体制では運ばない、重い荷物は二人以上で運搬をする」

曜「こんな感じかな♪」

千砂都「うん、上出来!!!!」

千砂都「次、すみれちゃん」

すみれ「今日は気温と湿度が高くなるみたいだから」

すみれ「作業中に熱中症になり倒れてしまう」

すみれ「対策は、小まめな休憩と水分、塩分補給を心がけること」

千砂都「うん・・・なるほどね」

・・・・・・・・

数分後

千砂都「じゃあ、最後に本日の安全目標」

千砂都「構えて・・・」

千砂都「小まめな休憩、水分、塩分補給は良いか!!!!」

全員「小まめな休憩、水分・塩分補給ヨシ!!!」

千砂都「ご安全に!!!!」

曜「凄い・・・・これが実力スクールアイドル」

千砂都「あと、かのんちゃん」

千砂都「かのんちゃんの提出してもらったヒヤリハット、もう少し具体的に書いて」

かのん「・・・・面倒」

千砂都「横着しない。ハインリッヒの法則だよ!!」

千砂都「1件の重大事故の背後には29件の軽微な事故があり」

千砂都「さらにその背後には事故寸前だった300件のヒヤリハットが隠れているんだから!!!」

曜「ヒヤリハットって？」

可可「ヒヤリとしたりハッとしたりする危険な状態デス」

可可「状態としては重大な事故を起こしてはいないデスが」

可可「何も対策をせずにすれば、重大な事故に繋がります」

可可「だから普段からヒヤリハットした情報を的確に収集して」

可可「対策をする事が大切なのデス!!!!」

曜「確かに・・・そうかも知れないね。重大な事故が起きてからじゃ遅いから」

ライブ会場の設置作業は大変だった

重い荷物をあちこちに運んで、組み立てて

気の遠くなるような作業の繰り返し

曜「疲れた・・・・💦」

曜(それにしても)

千砂都「・・・・・・・」

ｳｨｨｨｨｨｨｨﾝｯ

ｶﾞﾁｬｯ

ｳｨｨｨｨｨｨｨﾝｯ

ｶﾞﾁｬｯ

曜「テキパキと動いて、次々に作業を完了している」

曜(私だって、あんなに機敏に動けるかどうか・・・・)

曜「嵐千砂都ちゃん・・・・」

かのん「驚いた？」

かのん「ちーちゃんは何だって出来る」

かのん「昔から、私がやろうとしたことに付いてきて」

かのん「私以上に出来た」

曜「・・・・・」

かのん「目の前で天才がいるって結構大変な事」

かのん「常に比べられる。そして・・・思い知らされる」

かのん「天才と凡人の差に・・・・」

かのん「Aqoursの高海千歌って人も相当苦労しただろうね」

かのん「目の前に・・・バケモノが居たから」

曜「・・・・・・」

曜「かのんちゃんは、千砂都ちゃんの事が嫌い・・・なのかな」

かのん「どっちだと思う？」

曜「・・・・・・」

曜(私の場合は、千歌ちゃんに嫌われていた)

曜(千歌ちゃんのやろうとしていることに)

曜(後から付いてきては、活躍してしまった)

曜(そんな私を見てきたせいで、千歌ちゃんは自分の事を【普通星人】と卑下するまでに)

曜(一緒にいるときは気づかなかったけど、もっともっと私が手を抜くべきだったんだ)

曜(そうすれば、千歌ちゃんから嫌われることも梨子ちゃんを傷つけてしまう事も無かった)

曜「かのんちゃんも・・・・恨んでいるよね。千砂都ちゃんの事・・・・」

かのん「・・・・・」

かのん「ちーちゃんに嫉妬はしている」

かのん「私が必死に勉強や努力して受けた音楽科のテストに」

かのん「ノリで受けて、合格したから」

曜「・・・・・」

かのん「でもそれ以上に私はちーちゃんの事が好き」

かのん「ちーちゃんが居るから、普通科でもこうして頑張れる」

かのん「大切な大切な・・・・幼馴染」

かのん「それに万能タイプの人間だって、凡人には理解できない悩み事だってあるはず」

かのん「ちーちゃん、たまに凄く辛い顔をしている」

かのん「・・・・・力になりたいんだけど」

曜「・・・・・・」

曜「羨ましい・・・・」

曜「そういう理解し合える幼馴染が居て」

曜「きっと、Aqoursの渡辺曜ちゃんも理解してくれる幼馴染が居てくれたら」

曜「沼津から居なくなることは無かったかも知れない」

かのん「・・・・・・・」

かのん「それは違うんじゃない？」

かのん「あの人は田舎で終わる器ではなさそうだし」

かのん「きっと今も東京とかで新しいスクールアイドル活動を始めているかも」

曜「そ、そうかな💦」

かのん「そう言えば、アンタ達の活動はどれくらいなの？」

曜「あー・・・・一週間くらい」

かのん「一週間か・・・」

かのん「参考にはならないと思うけど」

かのん「私達が5人で活動して一週間くらいで」

かのん「可可ちゃんは全国のライバー達にバズった」

曜「一週間で!!!!」

かのん「可可ちゃん、可愛いから・・・まぁ・・・・」

かのん「でもそっちの虹ヶ咲学園にだって、凄く受けていた子いたじゃん」

曜「あー・・・・三船栞子ちゃんだね」

曜「確か栞子ちゃんも一週間くらいで、物凄いファンを増やしていたっけ」

曜「だからすごく短期間なのに、ファン投票で2位だったんだよね」

かのん「その後、化けの皮が剝がれたように急激に人気を落として」

かのん「今は、敵しか居ないけどさ」

かのん「勿体ないよ。正直・・・」

曜「そうだね・・・・でも悪い事をしたんだから」

かのん「実際に会ったことあるけど」

かのん「不器用な子だよ」

かのん「そんな子が悪い事なんて出来るとは思えない」

かのん「むしろ、悪いのはスクールアイドル部の環境」

かのん「少なくともスクールアイドル部のみんなは」

かのん「信じてあげるべきだった」

かのん「栞子ちゃんの事を・・・」

曜「・・・・・・」

すみれ「かのん・・・可可が呼んでいるわ」

かのん「今行く・・・・」

かのん「ﾊｧ・・・・もうひと頑張りするか」

曜「私も頑張ろう」

曜(信じてあげるべきだったか・・・)

・・・・・・・・

ショッピングモール

歩夢「遅いなぁ・・・・菜々ちゃん・・・・」

歩夢(今日は菜々ちゃんとのデート)

歩夢(早く来ないかなぁ・・・・)

歩夢「・・・・・」ﾜｸﾜｸｯ

歩夢「・・・・・」ﾜｸﾜｸｯ

・・・・・・・

中川家

せつ菜「・・・・・・」

ｶｷｶｷ

ｶｷｶｷ

せつ菜「今日は、歩夢さんとデートの約束をしていました」

せつ菜「でも・・・・この勉強が終わらないと、いけません」

せつ菜「なんとしても終わらせなければ・・・・」

せつ菜「うぉぉぉぉぉぉぉ、炎の呼吸、壱ノ型 不知火!!!!」

ｶｷｶｷ

ｶｷｶｷ

せつ菜「なんとか終わりました・・・・90点以上取れば解放されます」

せつ菜「・・・・・」ﾄﾞｷﾄﾞｷｯ

中川母「遅い・・・」

ﾊﾟｼﾝｯ

せつ菜「ごめんなさい・・・・」

せつ菜「寝ずに勉強をしていますから、頭が回らないです」

ﾊﾟｼﾝｯ

中川母「アンタは、いつも頭が回らないでしょ!!!!」

中川母「・・・・・今度こそ90点以上取りなさい」

中川母「こっちだって付き合うのには時間が掛かるのよ」

せつ菜「・・・・・ごめんなさい」

中川母「・・・・・」

せつ菜のテストの点数
↓コンマレス

またか(絶望的)

96点

せつ菜「やりました!!!」

せつ菜(やはり私、炎柱の適性があるみたいです!!!!)

ﾊﾟｼﾝｯ

中川母「調子に乗るな」

中川母「アンタはすぐ調子に乗る・・・ここまで何時間掛かっているのか分かっている!!!!」

せつ菜「ごめんなさい・・・・・」

中川母「勉強はとりあえず、終わり。休みなさい」

せつ菜「あの・・・・今から出かけてもよろしいでしょうか？」

せつ菜(デートの時間はとっくに過ぎてます。今頃歩夢さんも待っている事ですから)

せつ菜(早く行かないと・・・・)

中川母「どこへ出かける気？」

せつ菜「参考書を買うんです・・・・勉強の💦」

中川母「なら私が買いに行くから、大人しくしなさい」

せつ菜「でも・・・自分で見たいんです。自分に合った参考書を・・・・」

中川母「・・・・・」

↓コンマレス
コンマ奇数 外出許可が下りる
コンマ偶数 外出許可が下りない

さすがにこれで許可されないのは酷すぎる

ﾊﾟｼﾝｯ

ﾊﾟｼﾝｯ

中川母「嘘をつくのはやめなさい」

中川母「どうせ下品なアイドル活動をしに行くつもりなんでしょ!!!!」

せつ菜「違います!!!」

ﾊﾟｼﾝｯ

ﾊﾟｼﾝｯ

中川母「アンタはここに居なさい」

中川母「分かった!!!!!」

せつ菜「・・・・・そんなぁ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

せつ菜「歩夢さん・・・・ごめんなさい・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

・・・・・・・

・・・・・

虹ヶ咲学園

ｶﾀｶﾀｶﾀ

ｶﾀｶﾀｶﾀ

ｶﾀｶﾀｶﾀ

果林「・・・・・・・」

果林「これは、虹ヶ咲学園の学費に使途不明金あるわ」

なんとなく虹ヶ咲学園の調べてみたけど・・・こんな事があるなんて

果林「もし公表されたら大問題」

果林「下手すれば、虹ヶ咲学園の評判もがた落ちして・・・・廃校なんてことも・・・・」

果林「・・・・・・」

果林(今回の栞子ちゃんの騒動)

果林(あまりにも出来過ぎている・・・・次々に彼女に対しての様々な事・・・)

果林(どこまでが真で偽なのか・・・・)

果林(もし生徒会長を辞任していなければ)

果林(いずれはこの事実に到達する)

果林(・・・彼女が気づいたら必ず告発するわ)

果林(だからこそ・・・・三船栞子という人物を生徒会長・・・更には追いつめる必要があった)

果林(その背後に黒幕がいたとすれば)

果林(虹ヶ咲学園の不祥事が世間に公表されてマズい人物)

果林「それは・・・・」

果林「・・・・・・・・・」

果林「なーんて、考えすぎか」

ミア「何をしているの・・・果林」

果林「!!!!」

果林「ミア!!!!」

ミア「今、果林が見ているのは・・・・一般の人間がアクセスしてはダメなところだね」

ミア「もしかして気づいた？」

果林「ミア・・・貴方知っていたの？」

ミア「なんとなくはね・・・でもランジュは知らない」

ミア「ランジュは自分の母親がこういう事をしているなんて思ってもないだろうね」

果林「知っているなら、どうして黙っているわけ？」

ミア「誰も幸せにはならないからだよ」

ミア「だったら秘密にした方が・・・・みんなの為にも・・・」

果林「もう不幸は出ているわ」

果林「生徒の中には必死にはバイトをして、学費を払っている子も居る」

果林「そんな子のお金を使途不明金として、何に使っているか分からないものに利用されている」

果林「許されるべきではない・・・・と思わないの？」

ミア「・・・・・」

果林「・・・・・」

果林「分かったわ。この話は一旦止めておきましょう」

ミア「果林・・・・」

果林「どこまでの人間が関わっているのかが分からない」

果林「ミア・・・・・気分転換にドライブに行きましょ」

果林「この話は終わり」

・・・・・・・

歩夢「・・・・・・」

歩夢「・・・・・・」

歩夢「・・・・・・」

歩夢「遅いなぁ・・・菜々ちゃん」

歩夢「もうお昼なのに・・・・」

歩夢「・・・・・・」

歩夢「・・・・・・」

歩夢「・・・・・・」

・・・・・・・・・

曜「疲れた・・・・」ｾﾞｴｾﾞｴ

曜「動けない・・・」

あきる「お疲れ様」

亜矢「・・・・お疲れ様です」

曜「二人とも途中から全然働いて無かったよね😠」

曜「私は、ずっと動いてたんだから!!!😠」

あきる「私達は、そういう体力仕事をする担当じゃないの」

亜矢「重い物を運ぶ・・体力無いです・・・」

曜「・・・・・・・もう😠」

すみれ「逢田朱夏、なかなかいい動きだったわ」

可可「ｽﾊﾞﾗｼｲｳｺﾞｷﾉﾋﾄﾃﾞｽ」

恋「是非今後も手伝って欲しいくらいです」

曜「そうかな・・・・別に普通にしていただけだけど」

曜「ﾊﾊﾊﾊ」

千砂都「うぃーっす。みんなお昼ご飯だよー」

曜「いただきまーす」

曜「ﾑｼｬﾊﾟｯｸﾎﾞﾘｯﾊﾟｸｯﾎﾞﾘｯﾊﾟｸｯ」

曜「ﾎﾞﾘｯﾊﾟｸｯﾊﾟｸｯﾊﾟｸｯﾎﾞﾘﾑｼｬﾊﾞｷﾎﾞｷｯ」

かのん「うわ・・・・引く・・・」

かのん(カッコいいと思ったのに、食べ方が下品すぎる)

曜「美味しい。これってかのんちゃんが作ったのかな？」

かのん「これは妹が作ったの」

すみれ「なるほど・・・どおりで美味しいはずだわ」

すみれ「ありあさんのハンバーグの味は実にギャラクシーなのよ」

かのん「あれ・・・・ありあがすみれちゃんに料理を振舞ったのは初めてなはずだけど」

すみれ「えっ・・・・」

可可「もしかして誰かと勘違いしてマスか？」

すみれ「そ、そうね。別の子だったわ」

すみれ「味も全然違う、食べたやつじゃない・・・」ﾊﾟｸﾊﾟｸｯ

可可「・・・・・・・」

あきる「美味しい・・・」ﾊﾟｸﾊﾟｸｯ

千砂都「あきるさんって」

千砂都「そういえば、フィギュアスケートの人だよね」

あきる「まぁ・・・元ね。今はほぼ引退としている」

千砂都「ラップの曲で演技していたのが印象に残ってる」

千砂都「ドゥンドゥンジャン!ドゥンドゥン YO」

千砂都「もし良かったら後で、色々と教えて欲しいYO」

かのん「勿体ない。せっかく世界選手権代表まで上り詰めたのに」

あきる「・・・・・・」

恋「あなた・・・・弁当を食べないのですか？」

恋「食べないと栄養が付きません」

恋「ただでさえ、華奢な体なのですから」

亜矢「えっと・・・私・・・」

亜矢「あの・・・・・」

あきる「あー・・・・」

あきる「その子、食べられるものに制限があるの」

あきる「だから、許してあげて」

恋「そうですか・・・ごめんなさい」

曜「食べないなら欲しいなぁ・・・・ｼﾞｭﾙﾘ」

亜矢「私の分も食べてください・・・・・」

曜「やった♪」

曜「ﾊﾞｸﾊﾞｸﾎﾞｷｯﾊﾞｸｯﾎﾞｷｯ」

曜「ｶﾞｼｯﾊﾟｺｯﾊﾟﾝﾊﾟﾝｯﾄﾞﾋﾟｭｯｶﾞｼｶﾞｼ」

曜「ｺﾞﾎﾞｯﾋﾟｺｯﾊﾟｹｯﾊﾞｶｯ」

曜「ﾎﾞﾎﾞｶﾞｷｯﾊﾞｺｯｻ」

かのん「きも・・・」

すみれ「ギャラクシーね・・・・次元が違い過ぎるわ」

可可「もっと落ち着いて食べないと消化にワルイデスヨ」

亜矢「・・・・・・」

千砂都「これどうぞ」

千砂都「かち割り氷の袋に麦茶を入れたんだけど」

千砂都「キンキンに冷えて美味しいよ」

亜矢「・・・・・ありがとう」

千砂都「さぁ・・・」

千砂都「しっかり休憩して、午後も頑張ろう!」

かのん「午後から雨が降るんだけど」

曜「嘘・・・」

すみれ「濡れてはいけない場所の養生はしておかないと」

・・・・・・・・

・・・・・・・

ﾎﾟﾂｯ

ﾎﾟﾂｯ

ｻﾞｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ

歩夢「雨だ・・・・」

歩夢「傘持ってないよ・・・・」

歩夢「コンビニで買うしかないかな・・・・」

ｻﾞｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ

歩夢「菜々ちゃん。絶対傘持ってないよね」

歩夢「菜々ちゃんの分まで買わないと」

歩夢「ｳﾌﾌﾌ」

・・・・・・・

ｻﾞｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ

ｻﾞｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ

せつ菜「雨が激しいです・・・・」

せつ菜「歩夢さん・・・まだ待っているのでしょうか？」

せつ菜「早く会いたい・・・・会いたいです」

ｶﾞﾁｬｯ

中川母「・・・・・」

中川母「菜々・・・今から私は出かけるから」

中川母「外へ出かけたければ好きにしなさい」

せつ菜「え・・・」

中川母「お金が手に入る・・・お金が手に入る・・・・」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

ﾊﾞﾀﾝｯ

せつ菜「え・・・えぇぇ・・・」

せつ菜「どういう事でしょうか・・・・」

せつ菜「はっ」

せつ菜「そんな事よりも歩夢さんとの約束です!!!!!」

せつ菜「全集中の呼吸で走れば間に合います!!!!」

せつ菜「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

せつ菜「待ってください歩夢さん!!!」

ｻﾞｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ

ｻﾞｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ

せつ菜「ﾊｧﾊｧ・・・・」

せつ菜(私にとって大切な人間は2人います)

せつ菜(一人は妹で・・・もう一人は歩夢さん)

せつ菜(妹は私の身勝手な行動により、離れ離れになってしまった)

せつ菜(失ってから初めて気づく・・・・私は妹を失ってはいけなかった)

せつ菜(もっと愛してあげていれば、今よりも良い人生を送れたと・・・・)

せつ菜(大切な人を失うのは、もう嫌です)

せつ菜(間に合ってください)

せつ菜(歩夢さんと幸せな時間を過ごさせてください!!!!)

せつ菜「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

せつ菜「間に合って!!!!!!」

↓コンマレス
コンマ奇数 待ち合わせ場所に歩夢はいる
コンマ偶数 待ち合わせ場所に歩夢はいない

うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ

せつ菜「・・・・・・・ﾊｧﾊｧ」

歩夢「・・・・・・」

せつ菜「歩夢さん・・・・」

ﾊﾟｼﾝｯ

せつ菜「!!!!!!」

歩夢「どうして・・・連絡もしてこなかったの？」

歩夢「不安だった・・・・寂しかった・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

せつ菜「ごめんなさい」

せつ菜(スマホは親に取られているので使えないんです)

歩夢「ばか!!!!!」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

歩夢「罰として、今日はとことん付き合ってもらうから!!!」

せつ菜「は、はい!!!!!!!!!」

せつ菜(私は馬鹿な人間です)

せつ菜(大切な人を泣かせるような・・・ダメな人間です)

せつ菜(でも・・・歩夢さんを幸せにするように)

せつ菜(出来る限りの事は尽くします!!!!!)

・・・・・・・・・

中川父「本当に借金を返済できるだけのお金をくれるのか？」

中川母「雪菜!!!!」

栞子「その代わり約束をしてください」

栞子「姉さんのスクールアイドル活動を認めてあげること」

栞子「姉さんの進路を自由に選択させてあげること」

栞子「姉さんに無理な強要をさせないこと」

栞子「他にも姉さんに対しての・・・・様々な事をまとめています。読んでください」

中川父「・・・・・分かった」

中川父「それでお金はいつ貰える？」

中川母「早く出して、この際せつ菜の事なんてどうでもいいわ!!!」

中川母「ﾌﾌﾌﾌ、これでまともな暮らしが出来る!!!!!」

栞子「・・・・・・」

栞子(所詮は金か・・・・)

栞子(実に醜い。こんな人たちが私と姉さんの親だなんて)

栞子(でも・・・・・これで姉さんは解放される)

栞子(中川家の借金を返す為に、三船家からお金を借りた)

栞子(土下座して、精一杯の言葉で説得し)

栞子(計画表も提出して、十年以内に返済できるプランを五つ提示してようやくお金を借りることに成功した)

栞子(私は、高校を中退して働くことになりますが)

栞子(後悔はしていません・・・・)

栞子「・・・・・」ﾎﾟﾛｯ

というのは嘘だ。本当は強がっているだけで後悔も未練も沢山ある・・・・・・

本当なら二人っきりで親密な時間を過ごしたい。過ごしたい過ごしたい過ごしたい

でも・・・関わってはいけない。私ごときが人生を邪魔してはいけなんだ

栞子「この事は絶対に姉さんには内緒にしてください」

栞子(どうか幸せに・・・・・もう二度と関わることも無いでしょう)

・・・・・

せつ菜「ｸｼｭﾝｯ」

歩夢「もしかして風邪？」

せつ菜「そのようです・・・・」

歩夢「もう・・・・雨の中、傘もささずに走るからだよ♪」

せつ菜「ﾊﾊﾊﾊ、そうですね」

歩夢「じゃあ・・・まずは、菜々ちゃんの服が濡れているから」

歩夢「新しい服を買う事から」

せつ菜「はい。お願いします!!!」

・・・・・・・・

るう「あーあ・・・仲良くしてる」

るう「上原さん楽しそう・・・・」

るう「次の手を考えないと」

るう「ﾌﾌﾌﾌ・・・中川さん。今だけですよ」

るう「また・・・曇らせてあげますから」

るう「上原さんも・・・・楽しみにしてください」

・・・・・

高坂家

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

真姫「お邪魔します」

高坂母「あらっ、真姫ちゃん。いらっしゃい」

真姫「これ・・・お土産です」

高坂母「まぁ、ありがとう」

高坂母「いつもいつも持ってきてくれて・・・・真姫ちゃんは良い子ねぇ」

高坂母「穂乃果にこんな素敵な後輩がいるなんて思わなかったわ」

真姫「それで・・・・穂乃果・・・穂乃果先輩はどちらに」

高坂母「上で雪穂と一緒に遊んでいるわよ」

高坂母「あの子、ずっと学校に居るとき以外はほとんど雪穂と一緒にいるから」

高坂母「大丈夫なの？スクールアイドル活動もしていないみたいだけど」

真姫「その・・・・今は活動休止中だから」

高坂母「そのまま冷めて辞めなければいいけど」

真姫「あはは・・・・」

μ'sはSaint Snowとのライブ対決以降、分裂している

海未、ことり、凜、花陽、希でΦ'sというユニットを立ち上げた

残りの穂乃果、にこちゃん、絵里、私はHOBiHOBiというユニットで活動を始めた

しかし、穂乃果は全然来てくれず・・・活動は停滞している

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

真姫「穂乃果・・・」

穂乃果「あっ、真姫ちゃん。来てくれたんだ」

雪穂「真姫先輩、こんにちは」

真姫「時間が無いから、単刀直入に話すけど」

真姫「穂乃果・・・いい加減に活動を再開するわよ」

真姫「にこちゃんと絵里はずっと穂乃果が来るのを待っているんだから」

穂乃果「知らないよ。勝手に待ってればいいんじゃない」

穂乃果「そんな事よりも進路の事を真面目考えた方が良いよw」

穂乃果「三年生なんだからさ」

真姫「・・・・・・っ」

雪穂「・・・・・？」

穂乃果「あと・・・あんまり大声で怒鳴らないでね」

穂乃果「雪穂が不安がるから」

真姫「穂乃果がちゃんとしていれば、済む話」

穂乃果「それよりも・・・・真姫ちゃん。これ見てよ」

穂乃果「今、動画サイトで投稿している」

穂乃果「澁谷かのんちゃんのギター動画・・・凄く癒されるんだ」

穂乃果「雪穂もすっかりハマっちゃって」

穂乃果「今度、会いに行くんだ♪」

真姫「Liella!の澁谷かのん」

今、スクールアイドルで大人気グループ
全員が一年生で個性的な面子が揃っている

うわさでしか聞いたことは無いが、その役割も独特で

Liella!の役割担当
澁谷かのん 作詞担当 作曲担当 振り付け担当 衣装制作担当 動画制作担当 経理担当 他多数
葉月恋　　 広報担当
唐可可 マスコット担当
平安名すみれ カリスマギャラクシー担当
嵐千砂都 　工程管理担当 原価管理担当 品質管理担当 安全管理担当

真姫「作詞、作曲、振り付けに衣装作成を一人でこなすなんて」

真姫「スクールアイドルが始まって以来の事らしいから」

穂乃果「凄いよね。１年生でここまでの事をこなすなんて」

穂乃果「にゃあにゃあ言ってる子とお米ぱかっり食べてる子とは大違い」

真姫「穂乃果・・・・2人を悪く言うのは・・・・」

穂乃果「じゃああの2人が役に立つことあった？」

穂乃果「無いよね。私はあの2人がいて助かったことは無かったよ」

真姫「・・・・・・それ本気で言ってるの？」

穂乃果「そうだよ」

真姫「っ!!!!」

真姫「穂乃果、訂正して!!!!」

真姫「場合によっては許さないわよ!!!」

穂乃果「真姫ちゃん、何怒ってんの？」

穂乃果「マラカス振ってるだけの子のどこが良いのかな？」

穂乃果「見てるこっちが恥ずかしいよ。小学生かって」

真姫「!!!!!!!!」

ｶﾞｼｯ

雪穂「喧嘩は・・・やめてよ・・・・」

穂乃果「ゆ、雪穂」

雪穂「よく聞こえないけど・・・・良くない空気なのは分かる」

雪穂「二人が喧嘩するところ・・・私・・・・見たくない」

真姫「あっ・・・・」

真姫「ごめんなさい」

穂乃果「私も悪かった。ごめんね雪穂」

雪穂「・・・・・」

穂乃果「そうだ。せっかく真姫ちゃんもいるしボードゲーム遊ぼうよ」

雪穂「？」

穂乃果「雪穂・・・あのね」

穂乃果「今から」

穂乃果「3人で」

穂乃果「ボードゲーム」

穂乃果「一緒に」

穂乃果「遊ぼう」

雪穂「・・・・・・」

雪穂「うん////」

真姫「・・・・・・」

真姫(穂乃果には言いたいことはあるけど、雪穂ちゃんがいるし)

真姫(とりあえずは一緒に遊びましょ)

穂乃果という人物は単純で良くも悪くも一途で情熱的な人物だ

そんな穂乃果に、熱い想いをぶつけられたから

私はスクールアイドル活動を始めた

今の穂乃果を見捨てるつもりは無いけれど

あの頃の・・・廃校を阻止する時の情熱を取り戻して欲しい

穂乃果「あー、一回休みだ」

雪穂「もう・・・お姉ちゃん運が無いんだからww」

穂乃果「雪穂を支えるためならいくらでも休めるよ」

雪穂「？」

穂乃果「雪穂、大好き」

雪穂「えっ/////」

穂乃果「何度でも」

穂乃果「大好きな気持ちを」

穂乃果「伝えたい」

雪穂「/////」

真姫「・・・・・・」

真姫「見てるこっちも恥ずかしいわ////」

その後も穂乃果は

事あるごとに雪穂ちゃんに対して、愛の言葉を並べていた

みているこっちが恥ずかしいくらい

真姫「穂乃果」

穂乃果「どうしたの真姫ちゃん」

真姫「ちょっと、雪穂ちゃんを借りるわよ」

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「どうして？」

真姫「二人で話したいのよ」

穂乃果「私は居ちゃダメ？」

真姫「秘密の話が・・・・💦」

穂乃果「ふーん・・・・」

穂乃果「無理やり襲ったりしないよね？」

真姫「ゔぇえ!!!!!!」

真姫「ｲﾐﾜｶﾝﾅｲ、するわけないでしょ!!!!」

穂乃果「・・・・・」

穂乃果「分かった。とりあえずは信じてみるよ」

穂乃果「これが鳥とか海だったら信用してなかったけど、真姫ちゃんだから信じた」

真姫「鳥・・・・海・・・・」

真姫(幼馴染なのに・・・・可哀想)

雪穂「・・・・・・」

穂乃果「雪穂」

穂乃果「今から」

穂乃果「真姫ちゃんが」

穂乃果「雪穂と」

穂乃果「二人っきりで」

穂乃果「話したいみたい」

穂乃果「らしいんだ」

雪穂「・・・・・・」

雪穂「うん・・・分かった」

穂乃果「何かあったら」

穂乃果「呼んでね」

・・・・・・・・

雪穂「どうしたのですか真姫先輩」

真姫「ねぇ、雪穂ちゃんは」

真姫「μ'sの現状や穂乃果の事について・・・・知ってる？」

雪穂「・・・・・・」

雪穂「なんとなくは・・・分かっています」

雪穂「お姉ちゃんって人に迷惑を掛けるのが上手だから」

雪穂「昔からよくトラブルを起こすんです」

雪穂「幼馴染の二人も最近はまったく家にやってこないし」

雪穂「きっとμ'sの中でもトラブルがあって・・・・休止中」

雪穂「だから・・・ずっと私に付きっきりでいてくれる」

真姫「・・・・そう、やっぱりなんとなくは分かっていたのね」

雪穂「・・・・？」

真姫「あっ・・・」

真姫「今、μ'sは」

真姫「分裂して」

真姫「困った状況」

真姫「なのよ」

真姫「原因は」

真姫「穂乃果にあって」

真姫「雪穂ちゃんには」

真姫「穂乃果の説得を」

雪穂「嫌です。ごめんなさい」

真姫「!!!!!!」

雪穂「私ね・・・・」

雪穂「昔、お姉ちゃんと些細な喧嘩をして」

雪穂「何年も険悪な状態が続いて・・・・お互いにあまり口を利かなかったことがあって」

雪穂「その時の生活って、本当に辛かったんだ」

雪穂「でさ・・・・」

雪穂「私がある日、UTX学園のパンフレットを持ってきたとき」

雪穂「久々に話し合って・・・」

雪穂「お姉ちゃんは私に音ノ木坂学院に入って、一緒に通ってやり直したいって言ってきた」

・・・・・・・

雪穂「音ノ木坂無くなってしまうんでしょ？」

雪穂「そんな学校、受けてもしょうがないって」

穂乃果「・・・・・」

・・・・・

真姫「もしかして、穂乃果が廃校を阻止した理由って」

真姫「雪穂ちゃんの為・・・・」

真姫(私達は・・・重度シスコンが妹と一緒に来年も通いたい)

雪穂「私ね・・・・」

雪穂「昔、お姉ちゃんと些細な喧嘩をして」

雪穂「何年も険悪な状態が続いて・・・・お互いにあまり口を利かなかったことがあって」

雪穂「その時の生活って、本当に辛かったんだ」

雪穂「でさ・・・・」

雪穂「私がある日、UTX学園のパンフレットを持ってきたとき」

雪穂「久々に話し合って・・・」

雪穂「お姉ちゃんは私に音ノ木坂学院に入って、一緒に通ってやり直したいって言ってきた」

・・・・・・・

雪穂「音ノ木坂無くなってしまうんでしょ？」

雪穂「そんな学校、受けてもしょうがないって」

穂乃果「・・・・・」

・・・・・

真姫「もしかして、穂乃果が廃校を阻止した理由って」

真姫「雪穂ちゃんの為・・・・」

真姫(私達は・・・重度シスコンが妹と一緒に来年も通いたい)

真姫(という欲望の為に利用されたの？)

真姫(それで廃校を阻止成功できるのも凄いけど)

真姫「ﾔｯﾄｲﾐｶﾞﾜｶｯﾀﾜ」

雪穂「・・・・・・」

雪穂「私は、お姉ちゃんが廃校阻止をした理由は・・・私の為だと考えているけど」

雪穂「でも・・・それは叶わなかった」

雪穂「廃校を阻止した辺りから・・・・病気を患った・・・・」

真姫(穂乃果の性格が豹変したのもその辺り)

雪穂「お姉ちゃんが迷惑を掛けているなら謝ります」

雪穂「でも・・・・私がお姉ちゃんを説得することは出来ません」

雪穂「だって・・・お姉ちゃんとせっかく仲良く出来たのに」

雪穂「また、些細な事で仲が悪くなったら・・・もう・・・生きていけない」

雪穂「・・・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

真姫「・・・・・・」

真姫(私は一人っ子だから、姉妹がいる環境を知らない)

真姫(でもパパやママと仲が悪くなって、毎日顔を合わせなきゃいけない)

真姫(悲しみと辛さを想像すると・・・・心が苦しくなるわ)

真姫「ごめんなさい雪穂ちゃん」

・・・・・・

真姫(μ'sの問題を雪穂ちゃんに頼る事は出来なかった)

真姫(一番穂乃果を説得できるのは、妹である雪穂ちゃんが適任なんだけど)

真姫(雪穂ちゃんの気持ちを考えると・・・・)

穂乃果「真姫ちゃん」

真姫「ほ、穂乃果」

穂乃果「さっき雪穂の顔が腫れていたけど」

穂乃果「泣かせたの？」

真姫「そうよ・・・私が泣かせたわ」

穂乃果「どうした泣かせたの？雪穂の事が嫌い？憎い？」

穂乃果「答えてよ真姫ちゃん!!!!」

穂乃果「場合によっては生きて帰れないよ」

真姫「え・・・・」

穂乃果「むしろ雪穂泣かせて生きて帰れると思ってるのかな？」

穂乃果「私は雪穂の為ならなんだって出来る」

穂乃果「人を殺すことも学校を潰すことも・・・・」

穂乃果「なんなら真姫ちゃんの家の病院を潰したっていいんだよ」

穂乃果「あの程度の病院なら1週間もかからない」

真姫「・・・・・・」ﾋﾞｸｯ

真姫(まずいわ、このままじゃ・・・穂乃果が暴走してしまう)

真姫(なんとしても阻止しなければ)

穂乃果「何か言ってよ」

真姫「・・・・・・・ごめんなさい」

私は土下座した。精一杯、誠意を込めて・・・・

穂乃果「謝っても許されないよ」

穂乃果「雪穂を泣かせた罪は死罪より重い」

穂乃果「その責任を真姫ちゃんは取れるのかな？」

真姫「・・・・・責任」

真姫「・・・・・・」

↓コンマレス
1～50 雪穂とケッコンする
51～100 雪穂にピッタリのケッコン相手を紹介する

真姫「責任を取って・・・・」

真姫「雪穂ちゃんにピッタリの結婚相手を見つけるから💦」

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「ふんっ」

穂乃果「雪穂にピッタリの相手なんて真姫ちゃんが探せるかな？」

穂乃果「到底できないと思うけど」

真姫「・・・・・・」

真姫(考えて・・・考えるのよ)

真姫(雪穂ちゃんにピッタリの相手)

真姫(音ノ木坂学院にはいない・・・)

真姫(他校の生徒でピッタリな子・・・)

真姫(虹ヶ咲の果林とか？)

真姫(でも・・・万が一の時に道に迷って迷子になったら危険だから任せられない)

真姫(せつ菜は使い物にならない)

真姫(愛は・・・・・　　コンっぽいから無し)

真姫(歩夢はメンヘラだから無し)

真姫(エマは不人気だから無し)

真姫(彼方は貧乏人だから無し)

真姫(璃奈は穂乃果と相性悪そうだから無し)

真姫(かすみは穂乃果をイライラさせそうだから無し)

真姫(しずくは穂乃果を煽りそうだから無し)

真姫(ランジュとかミアは・・・・良く知らない)

真姫(あと下手糞なピアノ弾く黒髪がいたけど)

真姫(誰だったかしら？)

真姫(穂乃果が納得するような人物は必ずいるはずだわ)

真姫(思い出して・・・・)

真姫「・・・・・・」

穂乃果「やっぱりいないんだね」

穂乃果「ﾊｧ・・・・」

真姫「居たわ!!!!居たわよ!!!!」

雪穂にピッタリの子
↓コンマレス
1～50 桜内梨子 51～60 嵐千砂都 61～70 平安名すみれ 71～80 唐可可
81～90 澁谷ありあ 91～100 近江遥

栞子はともかく侑も思い出せないから選択肢にないのな
まあピアノ下手糞って言ってるし何より性格ドクズだしねこのSS上は

真姫「元音ノ木坂学院の生徒桜内梨子」

真姫「彼女なら雪穂ちゃんとの相性は抜群だと思うわ💦」

真姫(桜内梨子は穂乃果にとって思い出深い人物)

穂乃果「確かに・・・・梨子ちゃんなら雪穂を任せても良いかもね」

穂乃果「でも・・・・沼津は遠いよ」

真姫「土曜と日曜はこっちに来させるわよ」

穂乃果「今、沼津は大変だよ」

穂乃果「ヨーソローロスで人口激減」

穂乃果「観光する人数も激減して、次々と店も閉店しているって聞くから」

穂乃果「私も何度か梨子ちゃんに連絡を入れたけど繋がらないし」

穂乃果「本当に大丈夫？」

真姫「大丈夫、私が直接行ってくるから」

穂乃果「ふーん・・・・」

穂乃果「とりあえず、真姫ちゃんの事を信じるよ」

穂乃果「雪穂の件も水に流してあげる」

穂乃果「だたし、梨子ちゃんをウチに連れてこれなかった場合は」

穂乃果「分かってるよね？」

真姫「もちろんよ💦」

穂乃果「ならいいけど」

真姫「・・・・」ﾎｯ

真姫(とりあえず、この場はなんとかなったわ)

真姫(でも・・・・来週の休みに沼津へ行くことになったわ)

・・・・・・・・

沼津駅

「お願いします。渡辺曜ちゃん・・・帰ってきてください」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

「このままでは店を閉鎖しないといけなくなります」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

「ウチも赤字で・・・・もう・・・・限界です」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

花丸「また今日も叫んでいる人がいるずらっ」

善子「仕方ないでしょ、今や沼津は暗黒へと堕ちたダークな世界になってしまったのだから」

善子「曜が居なくなって、観光客は次々と減少」

善子「すっかり駅周辺は閑古鳥が鳴いている状態」

花丸「鞠莉ちゃんのホテルも千歌ちゃんの旅館も」

花丸「まったく客が入らないから、大赤字」

花丸「特に千歌ちゃんの旅館は従業員を大量にリストラしたずら」

花丸「もう・・・お終いずら」

善子「・・・・・・」

花丸「でも悪い事ばかりではないんだ」

花丸「観光客が減ったおかけで、のっぽパンが食べ放題ずらっ」

善子「ホント、ずら丸はのっぽパン大好きね」

花丸「これ以上の食べ物はないずらよ♪」

静真高校

校長「月君、渡辺曜の居場所を知らないか？」

校長「このままでは来年に入学する生徒の数が極端に減少して」

校長「学校の運営にも影響するんだ」

校長「私の地位だって・・・危ない・・・」

校長「まだ私には・・・・学生の娘が2人いるんだよ」

校長「頼む・・・・」

月「僕が分かっていたら、こういうことにはなっていません」

月「渡辺曜の父は、今遠くに行っているので当分日本には帰ってこない」

月「連絡もつかない状況で・・・母親の方も現在行方が分かっていない状況です」

月(おそらくは沼津から離れて、悠々自適に暮らしている)

校長「頼む・・・・なんとかしてくれ」

校長「見つけてきたら、大学への推薦も優先的に行う」

月「そうは言われても・・・僕には出来ない」

・・・・・・

月「みんな・・・渡辺曜、曜、曜、曜」

月「どうしてあんな奴を欲するんだ」

月「・・・・・・」

あれはまだ、私も曜と仲良くしていた時の話

♪～♪～

曜「すごいすごーい、月ちゃんバイオリン上手だね」

月「ﾌﾌﾌﾌ、毎日先生と付きっきりで4時間練習しているから」

月「この間も全国大会で2位だったんだ♪」

曜「全国大会2位・・・・凄いよ月ちゃん」

月「次は絶対に1位を取る」

曜「ねぇ・・・一回バイオリン触らせてよ」

曜「いいでしょ、いいでしよ～」

曜「バイオリン触りたい触りたい😊」

月「ダメだよ。これは僕の命と同じなんだよ」

月「他人に触らせるわけにはいかない」

月母「いいじゃない、曜ちゃんに触らせてあげなさい」

月父「そうだ・・・減るもんじゃないし触らせてあげなさい」

月「・・・・少しだけだから」

曜「やったー、ありがとう」

曜「ふーん、こんな風になっているんだ」

曜「えいっ・・・」

♪～♪～♪～

♪～♪～♪～

月「・・・・・・・」

月「え・・・・」

衝撃を受けた。私が時間をかけて習得した全ての技術を

経験皆無な曜は・・・あっさりと超えてきた・・・・

曜「・・・・こんなもんかな」

月父「素晴らしい・・・・」

月母「曜ちゃん、バイオリンを習うつもりは無いか？」

曜「えー、でも私あんまり楽器の演奏には興味ないかな」

月母「そんなこと無いわよ。今から学んだら凄い天才バイオリニストになるわ!!!」

月父「そのバイオリンだってあげる」

月「お父さん・・・なんで曜ちゃんにあげるの？」

月母「我慢しなさい、アンタにはもう一つあるでしょ」

月母「正直、アンタより才能あるんだから!!!!」

月「・・・・・・・」

曜「じゃあ、ちょっとだけやってみようかな♪」

月父「よーし」

月父「さっそく先生を呼んでくるから待ってろ」

・・・・・・

数時間のレッスンで私が叶わないくらいの腕に上達していた

バイオリンの先生「君は、今までのどの生徒よりも凄い」

バイオリンの先生「もし良かったら、明日も来てくれないか」

曜「えへへ♪」

月「あの先生・・・」

バイオリンの先生「月・・・少し静かにしてくれないか」

バイオリンの先生「私は曜ちゃんと話しているんだ!!!」

バイオリンの先生「それに・・・・何だお前の演奏は」

バイオリンの先生「まったくもってダメだ」

月「・・・・・」

バイオリンの先生「さぁ・・・続けよう曜ちゃん」

曜「はい、頑張るであります!!!!」

・・・・・・・・・

曜「あー楽しかった」

曜「でも私には才能は無いかなー」

月「・・・・・才能が無い？」

曜「うん、私ってアウトドア専門だから」

曜「こういうのはまったくダメみたい」

曜「月ちゃん・・・・バイオリンも貰ったけど返すね。それじゃあ・・・・」

月「・・・・・・・」

・・・・・・・

月「・・・・・・」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

月「ふざけるな・・・何が才能無いだ!!!!」

月「私は・・・私は人生を掛けてバイオリニストになる為に生きてきたのに」

月「もう・・・・弾けない。あんな才能を見せつけられて・・・」

月「家族や先生も・・・みんな曜ちゃんの事ばかり・・・ボクの事になんて見ていない」

月「どうして・・・どうして・・・・ボクには・・・・」

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・

月「・・・・・・」

月(あの日以来、ボクの心は穴の開いたままだ)

月(父や母はボクの事など見てくれない)

月(曜ちゃんはもっとすごい)

月(どうして曜ちゃんのようにできないのか)

月(曜ちゃんを見習え)

月(もう・・・うんざりだ。バケモノの名前を聞くのも)

ｶﾞﾁｬｯ

音楽室

月「・・・・・」

梨子「・・・・・・」

月「またピアノと睨めっこしている」

梨子「バケモノが消えたから弾けるようになると思った」

梨子「でも無理・・・・手を伸ばそうとするとバケモノがちらついて」

梨子「震えて動けなくなるの・・・・」

月「・・・・・」

月「沼津は終わる」

月「どの道衰退は避けられない」

月「どこか次の場所へ転校したほうが良い」

梨子「嫌よ」

梨子「私はここに残る・・・どんなに衰退したって沼津から離れたくない」

梨子「だって、ここが一番安全だから・・・・」

梨子「あのバケモノがどこに潜んでいるのか分からない」

梨子「また転校した先で、出会ってしまったら・・・・今度はもう生きていけない・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

月「・・・・・」

月「その時は、僕がバケモノを始末する」

月「あの時、この世から消せば良かったんだ」

月「そうすればもっと被害も出さずに済んだ」

月「渡辺曜・・・・僕はお前が憎い・・・」

次に会った時・・・・それは僕とバケモノ・・・どちらかが果てるまでの戦いとなるだろう

夜

曜「ﾊｧﾊｧ・・・もう動けない」

あきる「お疲れ様」

亜矢「おつかれさま・・・・です」

曜「結局、ライブのステージ設置作業で1日が終わった」

曜「これがスクールアイドルの姿なのかな？」

曜(内浦に居た時とは想像もつかない)

曜(私ももっと仲間を集めて活動する時は、ステージ作りから始めよう)

千砂都「おつかれ～」

千砂都「頑張ったご褒美に、たこ焼き焼いてきたよ」

かのん「ちーちゃんのたこ焼きは絶品だから」

あきる「ｼﾞｭﾙﾘｯ」

可可「ｽﾊﾞﾗｼｲﾀｺﾔｷﾃﾞｽ」

すみれ「ギャラクシーな味ね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

あきる「熱っ」ﾊﾟｸｯ

千砂都「火傷には注意して」

曜「・・・・・・・」

可可「食べないのデスか？」

曜「たべるけど」

曜「昔を思い出してね」

曜「学校の帰りに・・・従姉妹と一緒にたこ焼きを買って食べたなぁって」

曜(昔はよく一緒に遊んだのに)

曜(いつの間にか嫌われて・・・・)

曜(どうして私は上手く立ち回れないんだろう)

曜(月ちゃんも梨子ちゃんも千歌ちゃんも果南ちゃんも)

曜(みんな私から離れていく・・・・)

曜「・・・・・・」

ﾋﾟﾀｯ

曜「ひゃっ」

曜「冷たい・・・誰・・・冷水掛けたの😠」

すみれ「悩んだ顔をしていたから、覚ませてあげたのよ」

曜「だからって冷水を掛けるのは酷いよ😠」

すみれ「一つ忠告をしておくわ」

すみれ「悩んでいたって、何一ついいこと無い」

すみれ「肝心なのは前に進む事、目の前にはギャラクシーな世界が必ず広がっているから」

すみれ「突き進むのよ!!!」

曜「・・・・・・突き進むか」

曜(そうだよね)

曜(せっかく東京まで来たんだから)

曜(くよくよせず、前を見て突き進むしかないよね)

曜「ありがとう、元気出て来た😊」

曜「今日の経験を活かして、きっと素晴らしいスクールアイドル活動になるよ」

曜「よーし」

曜「創作意欲も湧いてきた。今日は徹夜で頑張るよ♪」

すみれ「ﾌﾌﾌﾌ、それでこそギャラクシーね」

・・・・・・・

・・・・・・・

ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

🌌「私以外の誰かが」

🌌「虹ヶ咲学園の闇に触れた形跡がある」

🌌「ということは、理事長の使途不明金の事がバレた・・・・」

🌌「このままでは廃校ヨーソロー間違いなしね」

🌌「三船栞子が排除された今」

🌌「誰かが代わりに歴史を修正するという事なのか」

🌌「それとも・・・・・」

🌌「・・・・・・・」

🌌「この私にも分からないことはある」

🌌「ただ一つ言えることは、時間はそう残されていないという事」

・・・・・・・・・

虹ヶ咲学園

演劇部員A「ねぇ、今日帰ったら呪術廻戦見ようよ」

演劇部員B「確か、BD買ったんだよね？」

演劇部員A「高かったけど五条先生好きだから////」

演劇部員C「私は断然、棘君推し」

演劇部員D「可愛いよね棘君/////」

演劇部員A「しずくも来るよね？」

しずく「私は、まだ一人で自主練習したいから」

しずく「伏黒さんの活躍はまた今度にします」

演劇部員B「23話はちゃんとしずくの為に残しておくからw」

しずく「はい💙」

しずく「・・・・・」

呪術廻戦なんて本当は興味なんて微塵もない

しずく(周りのみんなが見ているから、見ているだけ)

しずく(大衆に話を合わせる為だけに・・・)

しずく(実に下らない)

しずく(どうして私がみんなに合わせなければならないのか)

しずく(せつ菜さんのように図々しく自分の大好きを押し付けられる人間が羨ましいです)

しずく(ああいう何も考えずにヘラヘラしていたら毎日が楽しいでしょうね💙)

しずく(勝手に廃部したって心では何も感じていない、感じてもすぐに忘れる)

しずく(思い出しただけでムカついてきます)

しずく(エマさんとか彼方さん、かすみさんもお人よしだから許してますけど)

しずく(私は許していません)

しずく「・・・・・・」

ｶﾁｯ

♪～♪～

しずく「やっぱり私にはこの曲です💙」

しずく「あこがれにまどわらされたり～」

しずく「つらさのがれの逃げ道にして～」

しずく「行ってはいけないメフィストの国～」

しずく(テンションも上がってきます💙)

しずく(今度のライブでも歌ってみようかな？)

しずく「ばら色の唇が君をまよわせて・・・」

しずく「Flying now flaing now💙」

しずく「なも思わず心ふさいで」

しずく「生まれでる君ならば～」

しずく「💙」ｿﾞｸｿﾞｸ

しずく(ここからのサビが良いんです💙)

しずく「忍び恋のように～」

しずく「スペース・ランナウェイ💙スペース・ランナウェイ」

しずく「月と星の間を～」

しずく「スペース・ランナウェイ💙セーリング・フライ💙」

・・・・・・・・・・・

2時間後

しずく「ﾊｧﾊｧ・・・・なかなか良い表情を出せたと思う」

しずく(でもまだ完成には程遠い・・・)

しずく(悲しみの感情、絶望の感情・・・・・)

しずく(まだまだこんなものではありません!!!!)

しずく(もっともっと研究して、より高いクオリティを目指さないと)

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

しずく「・・・・・・」

しずく「そろそろ帰る時間ですね」

しずく(家からの通学時間は大体2時間)

しずく(往復4時間も通学時間に捨てている)

しずく(考えるだけ悲しくなってきます💙)

では何故、私が遠くの虹ヶ咲学園に通っているのか・・・・

演劇部の部長に誘われたのも一つの要因ではありますが

一番の目的は・・・・・

・・・・・・・・

悠弓「どうしてなんだ・・・・・」

悠弓「しずく、青藍高校に何故行かない!!!!」

悠弓「私は、しずくが来ることを楽しみにしていた」

悠弓「一緒に、スクールアイドル活動を出来ると思っていたのに・・・」

永山みなみ「どうして・・・しずくちゃん」

悠弓「考え直せ、演劇なら青藍高校でも出来る!!!!」

悠弓「私も協力を惜しまない・・・・だから」

しずく「もう・・・決まった事です💙」

しずく「ごめんなさい💙」

悠弓「・・・・・・」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

みなみ「・・・・・」ｵﾛｵﾛ

しずく「💙」

仲の良かった人達の悲しむや絶望する顔が見たかったから

私は虹ヶ咲学園に行く事を決めた

当初の予定では1ヵ月くらいで家からもっと近い高校に転校するはずでした

菜々「この学園の生徒会長の中川菜々です」

菜々「新入生のみなさん、ようこそ虹ヶ咲学園へ!!!!」

菜々「・・・・・・・」

菜々「えっと・・・・え・・・」

しずく「あの生徒会長・・・ダメです」

しずく(こんな人間が生徒会長をやっているなら、この学園の未来は無い)

しずく(演劇部の部長には悪いですが、すぐに転校します)

しずく(そうしたらどんな反応をするのか💙)

栞子「・・・・・・」

栞子「生徒会長は生徒の模範になるような存在」

栞子「どうして適性の無い方がやっているのですか？」

しずく「えっ・・・・」

入学式の途中、それは衝撃的な出会いでした

一目見た時から感じ取れました。

私の理想的なヒロイン・・・・壊れたらきっと素敵な感情をさらけ出すような人

しずく「💙」

・・・・・・

しずく「しかし残念です」

しずく「もっと壊れた姿を鑑賞しておきたかったのですが💙」

しずく「転校してしまうなんて」

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

栞子「よろしくお願いします」ﾍﾟｺﾘｯ

「分かった。なんとかしよう」

栞子「ありがとうございます」

しずく「・・・・・・💙」

栞子「あっ・・・しずくさん」

しずく「何を話していたの？」

栞子「・・・・バレては仕方ありませんね」

栞子「彼方さんが学園生活を最後まで送れるようにお金を払いました」

しずく「・・・・・」

しずく(この人は馬鹿ですか？)

しずく(あんな人放置しておけば良いのに)

しずく(助けるなんて・・・・本当に助けて何の意味があるんですか？)

しずく「お金はどこから出したのですか？」

しずく「いくら栞子さんでも・・・・それほどのお金を出せるなんて」

栞子「自分の私物や誕生日や祝いに送ってもらった物を全て売り払って」

栞子「なんとか出しました」

栞子「結構ギリギリでしたが・・・なんとか足りて」

しずく「・・・・・・」

しずく「理解できない」

しずく「どうして、他人の事ばかり」

しずく「自分の事を大切にしないのですか!!!」

しずく「心は壊れてボロボロの癖に・・・・」

しずく「ずっと心では泣いているくせに」

しずく「ずっと痛みに耐えて・・・耐えて耐え続けて」

しずく「許容量をオーバーしているくせに」

しずく「どうして!!!!あなたはまだ他人の為に・・・行動をするのですか!!!!」

しずく(理解できない。本当なら壊れて自ら命を絶つくらいの事をするはずなのに)

栞子「・・・・・・」

栞子「ｸｽｯ」

栞子「確かに私は、ボロボロで・・・・今もこうして生きているのが不思議なくらいです」

栞子「でも・・・私を想ってくれる人が居るからギリギリのところで踏み留まれています」

しずく「嫌われている貴方に、想ってくれる人なんているのですか？」

栞子「居ます。目の前に」

しずく「・・・・・・私」

栞子「しずくさんのおかげでまだ私は耐えれます」

栞子「どんな感情や思惑があるのかは知りませんが」

栞子「ずっと私の事を見てくれていました」

栞子「とても・・・・嬉しかった」

栞子「ありがとうごさいます」ﾍﾟｶｯｰ

栞子「あと少しで虹ヶ咲学園を去りますが」

栞子「恩返しは必ずします」

しずく「・・・・・・」

しずく(そっか・・・私は栞子の絶望を見たいがために干渉を続けているうちに)

しずく(栞子さんを救っていたんですね・・・)

しずく(ほんと・・・・貴方は馬鹿な女です💙)

しずく(私に感謝なんてするほどの大馬鹿者💙)

しずく(やっぱり私の理想のヒロインです💙)

・・・・・・・・・

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ

エマ妹「お姉ちゃん、どうしたの？」

エマ「・・・・お父さんとお母さんの事なんだけど」

エマ「本当に・・・・亡くなったの？」

エマ妹「・・・・・・・」

エマ妹「そうだよ」

エマ「っ!!!!!!」

エマ(やっぱり叔母さんの言っていたことは本当なんだ)

エマ「うっ・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

エマ「どうして・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

エマ妹「事故なんだから仕方ないよ」

エマ妹「お姉ちゃん、泣かないでよ」

エマ「うぅぅぅ・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

エマ妹「・・・・・・」

エマ妹「あーもうウザいな。イライラする」

エマ妹「お姉ちゃん」

エマ妹「私達家族はね。お父さんとお母さんが行方不明になった時から」

エマ妹「仕事を手伝っているんだよ」

エマ妹「まだ子供だから・・・・あんまりできないけど」

エマ妹「それでお姉ちゃんは帰ってくるものだとずっと待っていた」

エマ妹「お姉ちゃんが手伝ってくれたらどれだけ楽か・・・」

エマ妹「でも違った」

エマ妹「お姉ちゃんはスイスに戻らず、日本で遊んで」

エマ妹「スクールアイドル活動が何？」

エマ妹「日本食が何？」

エマ妹「本当にムカついているんだよ!!!!」

エマ「っ!!!!!!」

エマ妹「叔母さんも言っていたけど」

エマ妹「スイスには2度と帰ってこないでね」

エマ妹「一生大好きな日本で暮らしなよ」

エマ妹「電話も2度とかけてこないでね」

エマ妹「さよなら・・・・エマ・ヴェルデ」

ﾌﾞﾁｯ

エマ「・・・・・・・」

エマ「・・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

エマ「妹達にも嫌われてしまった・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

エマ「これから私はどうすればいいの？」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

エマ「神様もあんまりだよ。私何も悪いことしてないのに・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

エマ「誰か助けて・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

次の日

ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ

ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ

ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ

彼方「うるさい・・・」

ﾊﾞﾝｯ

彼方「・・・・・・」

彼方「今日は日曜日なのに、朝からバイト三昧」

彼方「休もうかな・・・サボってすやぴーした方が気持ちいいよね～」

彼方「もう・・・・何もかもが面倒になってきた」

彼方(どうせ頑張ったって、虹ヶ咲学園には通えなくなる)

彼方(必死にバイトして、必死に勉強した結果がこの様・・・・)

彼方(侑ちゃんや歩夢ちゃんみたいなバイトもした事の無い金持ちの屑が羨ましいよ～)

彼方「朝ご飯だけはしっかり食べよう～・・・・」

彼方(そして食べ終わったら二度寝だ)

ｶﾞﾁｬｯ

遥「・・・・・・・」

彼方「遥ちゃん・・・おはよ～」

遥「・・・・・・お姉ちゃんバイトの時間は？」

彼方「今日は体調が良くないから休むことにしたんだ～」

遥「サボってるのバレバレだよお姉ちゃん」

遥「まぁ、お姉ちゃんが決めた事だから何も言わないけど」

遥「私はお姉ちゃんと違ってバイトに行くから」

遥「本当なら、今頃はスクールアイドル活動している時間なのに」

遥「誰かさんのせいで・・・・」

彼方「ごめんなさい」

遥「いいよ謝らなくても」

遥「むしろ、謝られた方がイライラするから」

遥「せっかく手にしたセンターだったのに」

彼方「・・・・・・」

悪いのは貧乏だ・・・・

貧乏だから私も遥ちゃんも幸せになることが出来ない

彼方「・・・・・・」

彼方「遥ちゃんと仲直りしたい・・・」

彼方「・・・・でも遥ちゃんと仲直りするには今のままじゃダメ」

彼方「覚悟を決めるよ～」

↓コンマレス

1～33 金持ちから金品を盗んで遥ちゃんにプレゼントを買う
34～66 高級食材をスーパーから万引きして、豪華な料理を作る
67～99、0 悪い事は出来ない

責任重大すぎるコンマ

上級国民が通うスーパー

彼方「この店で1年間働いた事もあるから」

彼方「監視カメラの位置や万引きGメンの配置も把握済み」

彼方「私にかかれば色んな物を盗む事だって・・・・・可能だよ～」

彼方「早く、遥ちゃんを喜ばせたいなぁ～」

彼方「ﾌﾌﾌﾌ」

↓コンマレス

彼方の万引きは・・・・・
コンマ偶数 バレる
コンマ奇数 バレない

バレたらオシャカだよ・・・

彼方「ﾊｧﾊｧ・・・・」

彼方「肉や魚・・・それに色んな食材」

彼方「適当に死角を突いて取ったから」

彼方「ﾊｧﾊｧ・・・疲れた」

彼方「でも一体どれくらい取れんだろう～」

↓コンマレス
彼方が万引きした合計金額
コンマレス万円(ゾロ目なら倍)

100万円以上なら彼方は万引きに快感を覚える

はい

ﾄﾝﾄﾝｯ

彼方「ういゃぁ」

彼方(バレた・・・・もしかして万引きしたことがバレた？)

栞子「彼方さん、お肉を落としてますよ」

彼方「あっ・・・」

彼方(ビックリした。栞子ちゃんか)

彼方(一瞬万引きGメンに肩をたたかれたと思ったよ～)

栞子「A5ランクの肉・・・5万円もするのですから」

栞子「せっかくの高級品なのですから気を付けた方が良いです」

彼方「大きなお世話だよ」

彼方「栞子ちゃんはこんなのを毎日食べているなんて・・・羨ましい」

彼方(三船財閥の悪令嬢・・・・腹が立つ)

栞子「いえ、食べません」

栞子「食費は月一万円以下に抑えているので・・・・」

彼方「そういうアピールはいいよ。金持ちの癖に」

栞子「・・・・・」

彼方「仮にそうだとして」

彼方「じゃあどうして上級国民が通うスーパーにいるのかな～？」

彼方「おかしい話だよねぇー」

栞子「私の目的はこれです」

栞子「粉末状のスポーツドリンク」

栞子「ここのスーパーは他の店に比べて3円安く手に入ります」

彼方「そ、そうなの・・・・」

栞子「はい、運動をした時にはスポーツドリンクは必須です」

栞子「でも、ペットボトルで買って飲むのはお金の無駄」

栞子「切り詰めるとこはしっかりと切り詰めないと」

栞子「いざという時に節約したお金というものは活きてきます」

彼方「・・・・・」

彼方(それじゃあ・・・・自販機や売店でペットボトルを買ってる彼方ちゃんは馬鹿って事？)

彼方「金持ちの庶民アピールウザいよ」

彼方「どうせ・・・金を溜めたって貧乏人は助けてくれない」

彼方「私なんて、特待生枠を打ち切られて学園も通えないくらい切羽詰まっているのに・・・・」

彼方「そもそも、特待生枠を打ち切られたのは」

彼方「同好会の環境が変わったからだよ～」

彼方「誰かさんが不正投票して、インチキをしたから」

彼方「虹ヶ咲スクールアイドル部に活動せざるを得ないくなって・・・」

彼方「環境が変わったから勉強にも集中が追い付かなくて・・・・・」

彼方「すべては目の前にいる栞子ちゃんのせいだよ・・・・」

栞子「・・・・・・」

彼方「どう責任をとってくれるのかな・・・」

彼方「本当に・・・・迷惑だよ・・・」

栞子「私は・・・・」

彼方「口を発するな、イライラする・・・・・」

彼方「今すぐ視界から消えて欲しい・・・」

栞子「そうですか・・・・分かりました」

栞子「さようなら、彼方さん」

彼方「早速帰って、どんな料理を作ろうか考えよう～」

彼方「35万円分の食材があるんだから」

彼方「楽しみだよ～」

彼方「待っててね遥ちゃん」

・・・・・・・・

虹ヶ咲学園

曜「今日はに日曜日だけど学園にきちゃった」

曜「何人かは部活動や委員会の活動で居るみたいだから」

曜「その子達をスクールアイドル活動に引き入れる😊」

曜「理想は可愛い後輩だよね～」

曜「過激な衣装を沢山作って、いっぱい着せる・・・・」

曜「もう我慢できない・・・・早速獲物を・・いやメンバーを集める😊」

陸上部員「いくよーもう一セット」

ソフトボール部員「ﾊｧﾊｧ」

サッカー部員「えいっ」

テニス部員「やぁっ」

曜「・・・・・・」

曜「取り放題のビュッフェ会場に来ている気分♪」

曜「暴走してもいいかな？良いよね？」

曜「んっ・・・・」ｸﾝｸﾝｯ

曜「この匂い・・・ハンバーグだ!!!!」

曜「ハンバーグの匂いがする・・・・どこだろう」

曜「あそこかな・・・・」

曜「早速行ってみよう♪」

・・・・・・・

調理部部員A「これがハンバーグなのwwww」

調理部部員B「よくこんな料理で調理部に入ろうと思いましたねwwww」

調理部部員C「wwwwwwwww」

咲夜「・・・・・もっと勉強するから」

咲夜「調理部に入らせて・・・欲しい・・・・」

調理部部長「こんなゴミを作る人間に調理部に入る資格なんてない」

ｸﾞｼｬｯ

ｸﾞﾁｸﾞﾁｬ

咲夜「あっ・・・・」

調理部部長「どうしても入りたいというなら、落としたこの料理と言えないゴミを」

調理部部長「掃除して綺麗にしてください」

調理部部長「そうしたら、ゴミ掃除の雑用係くらいにはしてあげてもいいかな」

調理部部員一同「wwwwwwwwwww」

咲夜「ぅぅぅ・・・・」

曜「・・・・・・😡」

曜「許さない!!!!!」

調理部部長「誰・・・アナタ」

調理部部員D「見た事の無い生徒だけど」

調理部部員A「素顔くらい見せなさいよ」

曜「・・・・・」

曜「今、何をしたか分かる？」

曜「ハンバーグを床に落として、踏みつけた😡」

曜「ハンバーグ協会全てに対しての宣戦布告だよ!!!!」

調理部部員B「ハンバーグ協会？」

調理部部員C「何言ってんのこいつ」

曜「謝ってよ・・・ハンバーグに対して😡」

曜「ごめんなさいって」

調理部部長「・・・・・」

調理部部長「良いでしょう、そんなに私に対して謝らせたければ」

調理部部長「料理対決をしましょう」

調理部部長「貴方が勝てば、ハンバーグに対して土下座でも何でもします」

調理部部長「でも・・・・私が勝てば、アナタは退学してもらいますよ」

調理部部長「この卒業後にフランスのミシュラン三ツ星店に就職が確定しいる私に歯向かうという事は」

調理部部長「それ相応の覚悟をしてもらわないと」

調理部部員A「部長は今までに五人もの生徒を料理対決で退学させている」

調理部部員A「見たところ、素人っぽいけど」

調理部部員A「逃げるなら今だけどwwwww」

曜「・・・・・・・」

曜「いいよ。受けて立つ」

咲夜「よせ・・・相手は・・・賞もたくさん取っている相手だ・・・・」

咲夜「私の作ったハンバーグの為に、人生を棒に振るな・・・」

曜「安心して」

曜「ハンバーグを大切にしない人に負けるつもりは無い」

曜「絶対に勝つから😊」

調理部部員E「これはとんでもない馬鹿ですねwwwww」

調理部部員F「ゴミみたいなハンバーグの為に学園を去るバカwwwwww」

調理部部長「作る料理のお題は貴方が決めて良いですよ」

曜「いや、私は何でも良いから部長さんが決めて」

曜「どうせ勝つことは決まっているから」

調理部部長「・・・・・・」ｲﾗｯ

調理部部長(この私に対して・・・)

調理部部長(ﾌﾌﾌﾌ、良いでしょう・・・徹底的に叩き潰して退学にさせてやるわ)

調理部部長「ならばケーキで勝負しましょう」

曜「分かった」

咲夜「よせ・・・得意分野だ。絶対に勝てない」

曜「むしろ好都合だよ。負けた時の言い訳に出来ないから😊」

調理部部長「!!!!!!」

調理部部長「調子になるな、絶対に退学させてやる!!!!」

調理部部長「土下座でも謝っても遅い!!!!」

・・・・・・・・

調理部部長「さてと・・・」

調理部部長(作るのはフランスのパティシエに傑作だと褒められた)

調理部部長(いちごのショートケーキ)

曜「・・・・・・」

曜(この人は悪い人。ハンバーグを冒涜した罪は重い)

曜(容赦しないし、手を抜くつもりは無い)

曜(ヨキソバくらいしか、周りの子には披露していなかったけど)

曜(あの時は違って本気で行く!!!!!)

調理部部長「ﾌﾌﾌﾌ」

調理部部長(調理部のみんなは私の味方だ)

調理部部長(私は、新鮮な高級食材で調理が出来るけど)

調理部部長(あなたは、賞味期限ギリギリの底辺家庭用の物しか使えない)

調理部部長(一生勝つことなんて出来ない・・・・追いつけない)

ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｯ

調理部部長「後は自分のペースで料理をするだけ・・・」

ｼｭｺｼｭｯ

曜「・・・・・・」ｼﾞｰｯ

ｼｭｺｼｭｯ

調理部部員A「あいつ・・・さっきから部長の動きをずっと真似している」

調理部部員B「もしかして、同じものを作ればワンチャン勝てると思ってるwwwww」

調理部部員C「料理の技術の差はあきらかにあるのにwwwww」

咲夜「・・・・・・」

咲夜(違う・・・これはあえて作る工程を真似しているんだ)

咲夜(私の知っているバケモノはあえて、相手と同じ手順で料理を作り)

咲夜(気づかれないよう、アレンジして相手の料理より高い評価を取る)

咲夜(100点の料理を120点に・・・・・)

咲夜(こいつ・・・果林と同じタイプか？)

曜「・・・・・・」ｼﾞｰｯ

曜「次はこうするのか」

咲夜(いや・・・果林とは違う)

咲夜(果林は途中で手を抜く、本気は出さない)

咲夜(だが・・・こいつは手を抜かない・・・)

咲夜(確実に尊厳を破壊する気だ・・・・)

曜「・・・・・」

曜(この程度でミシュラン三ツ星の店に働くんだ)

曜(それなら梨子ちゃんの作ったケーキのほうが絶対美味しいよ)


曜(梨子ちゃんのケーキは愛情たっぷりで一口食べただけでも昇天するんだ😊)

曜(自分が真似しても愛情までは真似できない・・・・)

曜(あー食べたいなぁ、梨子ちゃんのケーキ・・・・食べたい食べたい食べたい食べたい)

・・・・・・・

数時間後

調理部部長「ﾌﾌﾌﾌ、完成しました」

調理部部長「今まで以上の最高傑作です」

曜「私も出来た」

調理部部長「見た目は同じ・・・・だけど味はどうでしょう？」

調理部部長「格の違いを教えてあげます」

調理部部長「さぁ・・・みなさん召し上がってください」

調理部部員A「美味しいです・・・」ﾊﾟｸｯ

調理部部員B「流石部長、私なんかでは絶対に真似できません」ﾊﾟｸｯ

調理部部員C「///////」ﾊﾟｸｯﾊﾟｸｯ

曜「・・・・・・・」

調理部部長「どうしたのです、この学園での最後の晩餐なんだから食べたらどうですか？」

曜「食べなくても分かるよ」

曜「愛情が感じられない。あるのは驕りと慢心に満ち溢れた・・・味」

調理部部長「・・・・」ｲﾗｯ

曜「料理人とは程遠い・・・・そんな人にミシュラン三ツ星店でやっていけるのかな？」

調理部部長「いいでしょう!!!!そんなに言うなら貴方は私以上の物を作った言うのですか!!!」

曜「うん作ったよ」

調理部部長「・・・・」ｲﾗｲﾗｯ

調理部部長「みなさん、この人のケーキを食べてあげてください」

調理部部員D「えー、美味しい部長のケーキを食べた後に食べるのー」

調理部部員E「後味がマズくなる」

調理部部長「また新しいケーキを後で作ってあげますから」

・・・・・・・・

結果は一目瞭然だった

見た目は同じでも味は全然違う・・・・

調理部部長が100点のケーキを出したとすれば

この女が出したケーキは180点

到底普通の人が作れるような物ではない・・・・

調理部部長「ありえません・・・こんなのありえませんわ」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

曜「だから言ったよね。ハンバーグを大切にしない人に負けるつもりは無いって」

曜「約束通り、ハンバーグに対して謝ってよ😠」

調理部部長「・・・・・・・」

調理部部長「ﾌﾌﾌﾌ・・・・」

調理部部長「みなさんはどちらの方が美味しかったですか？」

調理部部長「当然【私の作ったほうですよね？】」

調理部部員E「はい、部長の方が美味しかったです」

調理部部員A「ええ、勝ったのは部長です」

調理部部員B「部長の方が素晴らしかった」

調理部部員一同「そうだそうだ」

ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ

調理部部長「そういう事です。さぁ負けたのだったら退学手続きをしてください」

調理部部長(確かに貴方は私よりも素晴らしい料理を作った)

調理部部長(でも周りは私の味方ばかり)

調理部部長(民主主義では数の多い方が勝つものです)

曜「そうか、そうか、つまり部長さんははそんなやつなんだね」

曜「😡」

曜「いいよ。学園辞めて今からフランスに行ってくるね」

曜「部長さんが就職する。ミシュラン三ツ星店の店で私も働くよ」

調理部部長「!!!!!」

曜「私なら部長さんよりも上手く立ち回れるから」

曜「きっと部長さんが来る頃には、肩身が狭くなっているかもね」

調理部部長「・・・・・・そんな脅しで私が」

曜「試してみる？」

曜「フランス語話せないけど、一週間程度あれば適応できるし」

曜「正直言って部長さん程度の実力が就職できるような店だから」

曜「すぐに上に上がれるかもね」

調理部部長「・・・・・・・」

調理部部長「ｱﾜｱﾜｯ・・・」

曜「じゃあ退学届出してくるね」

曜「次に会う時はフランスで・・・」

曜「さようなら」

調理部部員A「ハッタリです。耳を傾けてはいけません」

調理部部長B「そ、そうですよ」

？「あらあら、果たしてそうかしら」

調理部部長「朝香・・・果林・・・・」

果林「正直、謝ったほうがあなた自身の将来の為にもなるわよ」

果林「彼女はいざという時には容赦なく本気になれる人間」

果林「三下の貴方ではどうすることも出来ないくらいにね」

調理部部長「・・・・・」

調理部部長(朝香果林はスクールカースト当てはまらず、全ての層と繋がれる別格の人物)

調理部部長(彼女に逆らえば、下手をすれば学園の全ての人達を敵に回す)

調理部部長(そんな事をすれば・・・・私の立場も・・・・)

調理部部長「・・・・・・」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

調理部部長「私の負けです・・・・・」

曜「・・・・・じゃあハンバーグに謝って」

調理部部長「ハンバーグさん、ごめんなさい」

調理部部長「・・・・・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

調理部部長「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

曜「・・・・・・」

曜(私も・・・大人げない事をした)

曜(本気を出したって尊厳を破壊するって分かっているのに)

曜(いつも私は過ちを繰り返す・・・・・)

曜(そんな私に梨子ちゃんは会ってくれないよね？)

・・・・・・・

曜(そう言えば理事長に生徒の人生を破壊したら即退学って言われたけど)

曜(大丈夫だよね・・・・)

咲夜「果林に・・・逢田朱夏。ありがとう」

咲夜「少しは、気分が晴れた」

果林「私はたまたま通りかかっただけよ」

果林「別に貴方の事が心配だからって来たわけじゃなんだから」

果林「勘違いしないで」

曜「でもどうして調理部に入りたかったの？」

咲夜「どうしても料理を上手く作れるようになって妹を喜ばせたかった」

咲夜「妹は私の料理を食べてはくれるが、無理して食べている」

咲夜「でも・・・無理だった。どう頑張っても私の料理は笑いものにされる」

咲夜「果林は配られたカードで勝負するしかないと言ったけど」

咲夜「私には何もない・・・カードなんて何も存在しない」

果林「・・・・・」

曜「そんなことないよ!!!!」

曜「咲夜さんには素晴らしいものがある」

曜「歌唱力。すごく素敵だった」

曜「スクールアイドル活動を一緒にしたい😊」

咲夜「バカ言うな・・・前にも言ったが歩くことも出来ない私が・・・どうやってステージに立つ？」

曜「なにも踊って歌う事だけが全てじゃない!!!!」

曜「みんなに輝きを届けることがスクールアイドルの本質だと私は思ってる」

咲夜「でも・・・・」

果林「咲夜、行ってみたら？」

果林「この子と一緒なら迷子だって悪くは無いわよ」

咲夜「・・・・・・」

咲夜「私は・・・・迷惑を掛けるかもしれない・・・・」

咲夜「されでも良いのか？」

曜「気にしないよ♪私は咲夜さんが欲しい!!!!」

咲夜「わ、わたしがほしい////」

果林「ﾌﾌﾌﾌ」

果林(咲夜の事をよろしくね。曜ソロー)

夜

ｶﾞﾁｬｯ

遥「ただいまー」

遥「ん・・・・・凄く良い匂い」ｸﾝｸﾝｯ

遥「なんだろう」

ｶﾞﾁｬｯ

彼方「おかえり遥ちゃん」

彼方「今日の夕飯は豪華だよ～」

遥「・・・・・・」

遥「凄い・・・お肉とか全然いつも食べているものとは違う」

遥「どうしたの・・・お姉ちゃん」

彼方「遥ちゃんが頑張っているから」

彼方「頑張ったんだ～」

遥「・・・・・」

↓コンマレス
コンマ偶数 遥ちゃんは喜ぶ
コンマ奇数 遥ちゃんは怒る

色々察したら怒るのかな

遥「お姉ちゃん、ウチにお金あった？」

遥「無いよね。なのにどうしてこんな高い食材を買ったの？」

彼方「💦」

彼方「私のアルバイトで溜めた貯金を崩して」

遥「嘘だ!!!!」

遥「お姉ちゃんは言った・・・・貯金はスクールアイドル部の活動で全部使い果たしたと」

遥「だからお金なんてないはずなのに・・・・」

彼方「💦」

遥「正直に話して」

遥「どうやって手に入れたの？」

彼方「えっと・・・えっと・・・💦」

彼方の言い訳 ※キャラによって言い訳の成功確率が変わります
↓コンマレス
1～10 侑ちゃんに奢って貰った 　　成功確率低
11～20 歩夢ちゃんに奢って貰った 成功確率大
21～30 愛ちゃんに奢って貰った 成功確率低
31～40 果林ちゃんに奢って貰った 成功確率低
41～50 エマちゃんに奢って貰った 成功確率中
51～60 せつ菜ちゃんら奢って貰った 成功確率低
61～70 しずくちゃんに奢って貰った 成功確率低
71～80 かすみちゃんに奢って貰った 成功確率中
81～90 璃奈ちゃんに奢って貰った 　成功確率中
91～99、00 栞子ちゃんに罪を被せる

栞子ちゃんだけは避けたい

彼方「果林ちゃんに奢って貰ったんだよ～」

遥「朝香果林先輩が・・？」

遥「あの人がお姉ちゃんに奢るとは思えないけど」

彼方「ほ、ホントだよ～💦」

遥「じゃあ今から電話するね」

彼方「えっ・・・それは」

遥「奢って貰ったんなら、お礼を言った方が良いよね？」

彼方「私が後で言っておくから・・・💦」

遥「・・・・・」

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

遥「あっ、お久しぶりです・・・近江彼方の妹の近江遥です」

彼方「あ・・・あ・・・・・」

彼方(お願い・・・・果林ちゃん。上手く行って・・・・)

↓コンマレス
1～20 奢った事にしてくれる 21～100 してくれない

低すぎて草

・・・・・・・

果林「ええ、また会いましょう」

ﾂｰﾂｰ

咲夜「仕事の電話か？」

果林「近江遥ちゃんからの電話だったわ」

曜「あのスクールアイドルの!!!!」

果林「ええ・・・・スマホの充電が残り少ないから」

果林「適当に相槌うって聞き流したけど」

果林「何だったのかしら」

・・・・・・・・

遥「・・・・・」

彼方「・・・・・・💦」

遥「お姉ちゃんのいう事は本当だったみたい」

彼方「・・・・・」ﾎｯ

遥「お姉ちゃん、疑ってごめん」

彼方「いいよ～遥ちゃん・・・今の件は水に流すから一緒に食べよう～」

彼方(良かった・・・バレなくて・・・・果林ちゃんには感謝だよ～)

・・・・・・・

上級国民が通うスーパー

店長「35万円分の商品が盗まれた!!!!」

店員「はい・・・監視カメラの映像を見ても・・・・残っていなくて」

店長「誰が・・・一体・・・くそっ!!!!」

虹ヶ咲学園の生徒のバイト「そういえば」

虹ヶ咲学園の生徒のバイト「一人心有りのある人物が」

店長「なに!!!!」

虹ヶ咲学園の生徒のアルバイト「私の学園に問題児が居るんですけど」

虹ヶ咲学園の生徒のアルバイト「その人・・・・今日この店に来ていまして」

店長「名前は何て言うんだ？」

虹ヶ咲学園の生徒のアルバイト「名前は・・・三船栞子っていう子です」

虹ヶ咲学園の生徒のアルバイト「あの子なら悪知恵も働かせるので可能性は高いです」

店長「よしっ、分かった。そいつが怪しいんだな!!!!」

次回

三船栞子の人生、堂々の完結