1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 21:59:21.70 ID:tyczbmF+0
ハルヒ「誰だったかしら?」

キョン「…………」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:01:14.24 ID:tyczbmF+0
ハルヒ「アンタ知ってる?」

キョン「このクラスに柊っているだろ? 柊かがみ」

ハルヒ「アンタの右斜め前の席?」

キョン「そう」

ハルヒ「ツインテール?」

キョン「そうだ」

ハルヒ「あぁ、あのツンデレね」

キョン「お前に言われたくないと思うけどな」

ハルヒ「何か言った?」

キョン「いや、なんでもない」

ハルヒ「で、そのかがみの友達ってわけ?」

キョン「そうだ」

ハルヒ「へぇ」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:05:39.98 ID:tyczbmF+0
ハルヒ「っていうか、なんでアンタがこなたって子のこと知ってるのよ?」

キョン「かがみ経由で知り合ったんだよ」

ハルヒ(アタシの知らない間に…………)

キョン「あとは妹のつかさと、みゆきってのがいたな」

ハルヒ「へ、へぇ」

キョン「まぁみんな良い子だと思うぞ」

ハルヒ(ったくこの男は……)

キョン「……どうした?」

ハルヒ(SOS団に飽き足らず……)

キョン「おーい」

ハルヒ(大体アタシがバニーの格好しても全然……)

キョン「どーしたー?」

ハルヒ「なんでもないわよ!」

キョン「???」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:14:21.13 ID:tyczbmF+0
かがみ「なぁに? お二人とも、私がどうかした?」

ハルヒ「アンタじゃなくて、こなたって子のことよ!」

キョン「ウチの団長様が興味津々でな」

かがみ「あぁなるほどね」

ハルヒ「どんな子なの?」

かがみ「うーんと……多分ハルヒは気に入るんじゃない?」

キョン「確かに気が合うかも知れんな」

ハルヒ「そう?」

キョン「なんつーか、似てるところがある……ような気がする……と言えなくもない」

かがみ「そうね……たまに突っ込む気にもなれないようなことを口走ったりするところとか」

ハルヒ「なによそれ」

キョン「境遇の差こそあれ、お互い苦労してるんだな……」

かがみ「やれやれよね」

キョン「やれやれだな」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:23:14.01 ID:tyczbmF+0
ハルヒ「他には?」

かがみ「友達のこと? いつも一緒に居るのは……妹のつかさと、みゆきかしらね」

キョン「他のみんなは同じクラスなんだよな、かがみだけ可哀相に……」

かがみ「そうそう、私だけこのクラスで寂し……ってこらっ!」

キョン「でも5年連続同じクラスの奴だって居るじゃないか」

かがみ「まぁそうだけど……」

ハルヒ「話を戻すけど、こなたって可愛いの?」

かがみ「う~ん……どうかしらね? キョン君」

キョン「俺に聞かれてもな」

かがみ「ここは異性の判断じゃないと」

ハルヒ「どうなのよ?」

キョン「そ、そうだな………」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:26:54.29 ID:tyczbmF+0
キョン「俺は……か、か……かわい」

こなた「やっほーかがみーん」

つかさ「お姉ちゃーん」

みゆき「こんにちは」

キョン「いーーーーーっ!!!」

こなた「どしたの?」

キョン「なんでもないっ!」

ハルヒ「アンタがこなたね!」

こなた「そう言うキミはダンチョーだね」

つかさ「本物だー」

ハルヒ「え? アンタ等あたしのこと知ってるの?」

こなた「そりゃーもう! あのヘンテコ団の団長でしょ?」

ハルヒ「へ、ヘンテコ!?」

みゆき「SOS団ですよ、泉さん」

こなた「そうそうそれそれ」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:31:57.36 ID:tyczbmF+0
かがみ「そういえば、SOSって何の略なの?」

こなた「あれでしょ? 空飛ぶ、大きな、スパゲッティ・モンスターの団」

かがみ「正解を知らないけど、それは絶対に違うってことは分かるわ」

こなた「まぁ多分、ロケット団とかシャーク団とか死ね死ね団とかと、そう違わないよ」

キョン「ゲームと特撮ネタしかないじゃないか……それに、アニメもか?」

こなた「よく知ってるねキョンキョン」

みゆき「正しくは、世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団……ですね」

ハルヒ「そ、そうよ」

つかさ「いつも何やってるの?」

ハルヒ「うーんと……」

ハルヒ(こう、まじまじと聞かれると……どう答えたらいいのか分からないわね……)

ハルヒ「あ、あの……」

つかさ「うんうん!」ワクワク

ハルヒ「ひ、秘密よ!!」

つかさ「えぇー!」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:37:30.31 ID:tyczbmF+0
ハルヒ「アタシってそんなに有名だったのね……」

こなた「たぶんダンチョーが思ってる以上に、SOS団とは親しいよ私たち」

つかさ「みんなと会ったことあるんだよー」

ハルヒ「え? そうなの?」

みゆき「実は涼宮さんだけなんですよ、お会いしたことがなかったのは」

ハルヒ「そーなんだ……」

こなた「ソーナンス!」


ハルヒ「それにしても、こなたって……」ジロジロ

こなた「ど、どったのセンセー?」

ハルヒ「またキョンの好きそうな……」

キョン「……はぁ?」

ハルヒ「やっぱりアンタはロリキョンだったのね……」

こなた「くっ……って確かに青い髪で貧 だけどッ!!」

かがみ「なにそれ?」

こなた「別に72もないよ」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:41:52.85 ID:tyczbmF+0
キョン「俺がいつ何時  コンだとカミングアウトしたんだよ」

こなた「違うの?」

キョン「断じてな」

こなた「でもキョンキョンこの前言ってたじゃん」

キョン「は?」

こなた「貧 こそ嗜好! これぞ紳士のたしなみだって」

キョン「嘘だッ!!!」

かがみ「キョン君…………」

ハルヒ「アンタ…………」

つかさ「…………」

キョン「そ、そんなに見下すような目で俺を見るんじゃあない!」

みゆき「…………」






みゆき「フフッ……」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:46:36.55 ID:tyczbmF+0
こなた「それならさ、キョンキョン的には誰が一番可愛いと思うの?」

キョン「えっ」

かがみ「えっ」

ハルヒ「えっ」

こなた「もちろんSOS団も含めてだよ」

キョン「そ、そう言われてもだな……」

こなた「まぁヨリドリミドリではあるけどね」

キョン「うーむ」


ハルヒ(アタシよね……きっと、絶対、間違いなく、100%そうよね)

かがみ(私だったり……いや、まさか、でも、もしかしたら……)

こなた(希少価値希少価値希少価値…………)

みゆき(大きいは正義大きいは正義大きいは…………)

つかさ(絶対私じゃないよぉ……)


キョン(どう答えたもんかな……)

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:53:29.47 ID:tyczbmF+0
キョン「…………」

かがみ「ずいぶんと悩んでるわね」

ハルヒ(悩む必要ないのに……)


キョン「ぃよしっ!」

こなた「お? 決まった?」

キョン「この中で誰が一番だなんて~争うこともしないで♪」

ハルヒ「何よ急に歌いだしたりして」

キョン「一人ずつその魅力を検証してみようではないか」

つかさ「……あっ」

みゆき「…………」

こなた「……キョンキョン」

ハルヒ「……アンタ」

かがみ「……逃げたわね」

キョン「くっ」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:58:47.37 ID:tyczbmF+0
キョン「まずは、こなたからだな」

こなた「うぃ」

キョン「こなたの魅力は何といってもオタクなところだ」

かがみ「それって魅力になるの?」

キョン「なるさ」

かがみ「どういうこと?」

キョン「こなたは人生を楽しんでるだろ?」

つかさ「うん、こなちゃん毎日楽しそうだよね」

こなた「確かに楽しいことの方が多いかな」

キョン「そんな姿を見ているとだな、こっちまで楽しい気持ちになれるじゃないか」

みゆき「分かるような気がします」

キョン「人生楽しんだモン勝ち! っていうのが身体から滲み出てるんだろうな」

かがみ「付き合わされる方は大変だけどね」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:04:08.13 ID:tyczbmF+0
キョン「あとは……人懐っこいとはちと違うが、良い意味で軽い性格だな」

こなた「……と言いますと?」

キョン「初対面でも抵抗なく話しかけてそうだし……」

かがみ「逆に初対面でも話しかけやすそう?」

キョン「あぁ」

みゆき「気兼ねなく接することができるということですね」

キョン「そこがステレオタイプなオタクとは違うところだな」

かがみ「そうね、よく言うオタクって、排他的だったり社交性に欠けてたり……」

こなた「それは偏見を大いに含んだオタクのイメージだよ」

キョン「そうかもな」

こなた「実際そういう人が多かったりするのは事実なんだけどね」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:09:40.75 ID:tyczbmF+0
こなた「この体型はどうなのさ?」

キョン「どうって……」

こなた「やっぱり物足りないとか……思ったりする?」

キョン「別にいいんじゃないか? 可愛らしくて」

こなた「なっ……」

キョン「どうした?」

こなた「あ、あははは……なんでもないッスよ」

キョン「背が小さいと、話すとき必然的に上目遣いになるだろ?」

かがみ「そうね」

キョン「そこがいい」

こなた「な、なんかそれ聞いた後だと、面と向かって話すのが恥ずかしくなるよ……」

かがみ「よかったわねぇ~こなた~」

こなた「ぐぬぬ……」

ハルヒ「……ロリキョン」

キョン「やめいっ」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:14:21.81 ID:tyczbmF+0
こなた「い、いやぁ……なんか照れるね////」

キョン「そもそもお前が言い出した話だろ?」

こなた「そ、そうだけどさ……こんなにガッツリ語られるとは……」

かがみ「乗り気じゃなかった割には大いに語ったわね」

キョン「結構出てくるもんだな」

ハルヒ「…………」

キョン「ん?」

ハルヒ(なによ……嬉しそうな顔してペラペラ……)

キョン「どうしたハルヒ?」

ハルヒ「な、なんでもない!」

キョン「???」


ハルヒ(……バカキョン)

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:19:20.26 ID:tyczbmF+0
こなた「次はつかさだよ」

つかさ「よ、よろしくお願い……します」

キョン「つかさは妹ということもあって、まさに女の子って感じがするな」

つかさ「???」

キョン「小さな手で風船を握って、ヨチヨチヨタヨタと音の鳴る靴で歩く女の子……みたいな」

かがみ「どういうこと?」

キョン「無性に守ってあげたくなるというか、ほっとけないというか……」

つかさ「そ、そうかなぁ」

キョン「照れた微笑みを見れば頭を撫でてあげたくなるし……」

こなた「うん」

キョン「頼りなさげに歩く姿を見れば、手を取ってあげたくなる」

ハルヒ「…………」

キョン「きっと、そういうオーラを放ってるんだろうな」

かがみ「母性本能を……って奴ね」

みゆき「この場合は父性本能なのでしょうか……?」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:23:28.59 ID:tyczbmF+0
キョン「それから、なんとなくフワフワとしてるよな」

かがみ「それってどういう……」

キョン「つかさを見ていると、自然と顔が綻んでしまうんだよ」

みゆき「柔らかな印象を受けますね」

キョン「子猫を見て癒されるのと同じような感覚だな多分」

こなた「うん、それはつかさにしか無いものだね」

つかさ「え、えへへ……」

こなた「…………ぁ」

キョン「……ほら、撫でたくなるだろ?」

こなた「うん、撫でたくなった」

かがみ「そうかしら?」

こなた「撫でるって言うか、猫かわいがりしたいよ」

キョン「ムツゴロウばりにな」

こなた「むしろチョコラータかも」


ハルヒ「…………」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:28:06.93 ID:tyczbmF+0
ハルヒ「アタシちょっと用事思い出したから……それじゃ」

キョン「お、おいハルヒ!」


つかさ「……行っちゃった」

こなた「んふふ……あの子も分かりやすい性格してるね」

かがみ「あの子“も”って、どうして私を見ながら言うのかしら?」

こなた「あはっ♪」

キョン「分かりやすい? ハルヒが?」

こなた「まぁキョンキョンには分からないだろうね」

かがみ「……分かってくれるなら苦労しないわよ」

キョン「なんのことだ?」

みゆき「乙女心というものですね」

こなた「そーいうこと」

キョン「う~ん乙女ねぇ……ハルヒが?」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:32:31.30 ID:tyczbmF+0
こなた「次はみゆきさん」

みゆき「ど、どうぞお手柔らかに」

キョン「みゆきは……頭が良い」

こなた「うん」

キョン「…………」

かがみ「……それだけ?」

キョン「だけじゃない!」

こなた「テイジン!!」

キョン「おい」

こなた「あはっ♪」


キョン「博学で、成績も良く……所謂、優等生キャラというわけだ」

かがみ「そうね」

こなた「歩く百科事典だからね、みwikiさんは」

つかさ「ゆきちゃんは何でも知ってるよ~」

キョン「そうだな」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:36:50.56 ID:tyczbmF+0
キョン「ここで一つ考えてみて欲しい」

かがみ「なにかしら?」

キョン「普通そういう奴は、クールで大人しく、堅物だったりするもんだろ?」

こなた「うーん、まぁそうかもね」

キョン「冗談が通じなくて、どことなく近寄りがたいオーラを放ってるもんだ」

こなた「それが良さでもあるんだろうけど」

キョン「だが悪く言えば取っ付き難い」

かがみ「そうね」

キョン「ではみゆきはどうだ? 取っ付き難いと感じるか?」

つかさ「ううん、そんなことないよ」

かがみ「むしろ聖人君子よね」

キョン「優等生でありながら、ともすれば欠点となりうる性格の堅さを感じない」

みゆき「自分では頑固だと感じる面が多くあるのですが……」

キョン「だが周囲の状況に合わせて柔軟に対応できるじゃないか」

みゆき「気の弱さの表れなのかもしれません」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:42:24.06 ID:tyczbmF+0
こなた「みゆきさんもちょっとフワフワしてるよね」

キョン「つかさとはまた趣が違うけどな」

かがみ「癒し系……とは、これまた違うような気もするわね」

キョン「なんていうか、フッカフカのベッドみたいな感じだな」

かがみ「包容力ってやつかしら?」

キョン「物腰の柔らかさというか、心地よい静けさというか……」

つかさ「つい甘えたくなっちゃうよね」

かがみ「つかさとこなたは甘えすぎよ」

キョン「甘えやすいんだろうな、みゆきには」

こなた「でもそれって、この豊満な身体が……」

キョン「そこまでだこなた」

こなた「おっと」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:46:23.90 ID:tyczbmF+0
キョン「もう一つあった」

こなた「なんでしょ?」

キョン「何でも知ってて、成績も優秀なんだが……ちょっと抜けてるところがいい」

かがみ「あぁ……それは分かるわ」

こなた「つまりドジっ娘属性ってことだね」

キョン「それプラス天然だな」

こなた「そうそう、この前ドアにぶつかって謝ってたもんね」

みゆき「視力がよくないものですから……」

こなた「この場合、ドアにぶつかるってのがドジっ娘で、そのドアに謝るってのが天然だね」

みゆき「お恥ずかしい限りです……」

キョン「普段が優等生だからこそ、そういった一面を垣間見たときにグッとくるわけだ」

こなた「なかなかキョンキョンも分かってらっしゃる」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 23:51:42.21 ID:tyczbmF+0
つかさ「お姉ちゃんの番だよ」

かがみ「わ、私は別にいいわよ!」

キョン「かがみはそういう照れ屋なところが可愛いよな」

かがみ「可愛い!? な、なな何言ってんのよ!!」

こなた「あらあら、赤くなっちゃってまぁ……」

かがみ「うぅ~」

キョン「例えば……よくこなたが宿題を見せてもらいにくるだろ?」

かがみ「えぇ」

キョン「そんな時『まったく……ちゃんと自分でやりなさいよ……』なんて言いつつ、
    最終的には『しょうがないわね』と言ってノートを貸してあげるだろ?」

こなた「そうだね」

キョン「本質的には優しいんだけれども、恥ずかしくて素直に優しくできないんだ。
    その結果、顔を赤くして少し不機嫌な口調になる……素晴らしいじゃないか」

かがみ「そんなこと……」

こなた「その心情がバレバレユカイなのがまたいいんだよねぇ~」

かがみ「う、うるさぁーい!!」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:00:03.38 ID:I9IPu4ph0
こなた「かがみお嬢様はツインテだよキョンキョン!」

キョン「左様でございますね」

こなた「あなたは口を挟ま……ってあれ? そっちの趣味は無いの?」

キョン「そんなことないさ、長い髪もいいじゃないか」

かがみ「…………」

キョン「髪を結んだ子の良さは、その髪を解いた時にこそ現れると思わないか?」

こなた「アレじゃない? メガネっ娘がメガネ外したら……的な」

キョン「そうかもな」

かがみ「だ、だったら……ちょっと解いてみようかしら……」

キョン「いや、今はいい」

こなた「うん、今はいい」

かがみ「納得いかねぇ!」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:05:46.40 ID:I9IPu4ph0
キョン「そうそう、そうやってツッコんだりするのも魅力の一つだぞ」

かがみ「そうかしら?」

キョン「意外とかがみって、ツッコミを入れるときは恥を捨てるだろ?」

かがみ「そんなつもりないけど……」

こなた「火を噴く勢いだもんね」

キョン「とはいえ、心はやっぱりオトメなんだよ」

こなた「照れ屋だし」

キョン「かがみは適度にオトメで、適度に潔いというか……女々しさがない」

こなた「なんとなく言いたいことは分かる」

かがみ「そうは言うけど、楽じゃないのよツッコミも」

キョン「そうだな、ツッコミ役の面倒臭さは俺もよくわかる……」


キョン「よくやってるよ、かがみは」

かがみ「キョン君だって……」

キョン「……やれやれだよな」

かがみ「……やれやれよね」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:08:49.76 ID:I9IPu4ph0
キョン「とりあえず四人は終わりだな」


みさお「おーい柊ぃー。 さっきから何の話してんだー?」

こなた「これはこれはいいところに」

みさお「いいところ? なになに?」

かがみ「キョン君がアンタの魅力を語るのよ」

みさお「え? わ、私の……?」

かがみ「うん」

みさお「魅力を?」

こなた「そう」

みさお「そっか……うん、そうか」

キョン「…………」

みさお「じゃあ……えっと、お願いします!」

キョン「そんなに畏まらなくていいぞ」

みさお「いや、分かってんだけどさ……な、なんとなく……」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:12:15.52 ID:I9IPu4ph0
こなた「さぁどうぞキョンキョン」

キョン「……みさおは実に素晴らしい」

みさお「はぁ!?」

こなた「あら? ちょっと今までと目つきが…………」

キョン「考えてもみろ。 こんなに女の子らしく可愛い声とかルックスなのに……」

こなた「うん」

キョン「ワイルドだぜぇ~なんて男口調なんだぞ? 素晴らしいじゃないか」

みさお「私、ワイルドなんて言ったことねーぞ!」

キョン「そうそう、口調は男のそれなのに、一人称が“ボク”とかじゃないってのも良いな」

こなた「なるほど……ボクっ娘じゃないけど男口調で……」

かがみ「うん」

こなた「でも外見や声は女の子女の子してるってのがいいわけだ」

キョン「ギャップの上にさらにギャップっていう……」

こなた「倍率ドン! さらに倍!! みたいな」

かがみ「もうちょっと分かりやすいネタを言いなさいよ……」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:15:55.93 ID:I9IPu4ph0
みさお「こ、声が可愛いって……初めて言われたぞ」

キョン「結構みんな思ってそうだけどな」

みさお「そ、そうなのかぁ……えへへ」

キョン「あっ、忘れてた! みさおは八重歯じゃないか!」

かがみ「そんなに重要なこと?」

キョン「モチのロンだ」

こなた「キョンキョンって結構どんな属性もイケる口だね……」

キョン「特徴的な八重歯だが、それが特徴的に見えるということは……」

キョン「それだけみさおが普段から笑顔でいるってことを示しているわけだ」

こなた「ほぉほぉ」

キョン「だからみさおの八重歯は、みさおの元気の象徴だと言える」

みさお「元気の象徴……」

キョン「そして、いつも元気でよく笑う女の子は、魅力的だと俺は思う」

みさお「よ、よせよー照れるじゃんかー!」

キョン「わかったから俺の肩をバシバシ叩かないでくれ!!」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:17:35.77 ID:I9IPu4ph0
こなた「あっ3ねぇ~んBぐみぃ~」

「「黒井せんせぇ~」」


こなた「ってことで、黒井センセーは?」

かがみ「先生は別にいいでしょ」

こなた「でも、あの人万年フリーだよ」

キョン「言ってあげるな」

ななこ「なんや、ウチがどないしたって?」

こなた「キョンキョンがセンセーの魅力を語るんです!」

ななこ「キョンが……ウチの?」

こなた「はい!」

ななこ「ま、またアホらしーこと言うとるなぁ」

キョン「でしょ? ほらみろ、先生が困ってるじゃないか」

ななこ「……えっ」

かがみ「そうよ、先生は忙しいんだから」

ななこ「い、いや……ちょっと待……」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:19:20.61 ID:I9IPu4ph0
こなた「そっか……残念」

みゆき「お引き止めして、申し訳ありませんでした」

ななこ「いやいや……べ、別にええねんで?」

キョン「はい?」

ななこ「キョンがそないにウチのこと……想てんねやったら……」

キョン「えーっと……」

ななこ「ウチかて、悪い気ぃはせぇへんさかいに」

こなた「…………」

ななこ「……なんや泉」

こなた「なんか……お腹空きすぎて何食べても美味しいみたいな……」

こなた「相手が居なさ過ぎて、もう誰でも良くなってますよねセンセーって」

ななこ「怒るでしかし!」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:22:10.69 ID:I9IPu4ph0
キョン「先生の魅力はやっぱり、そのフレンドリーさだ」

かがみ「生徒との距離が近いわね」

みさお「私たちと同じ目線に立ってくれます」

つかさ「うん」

ななこ「まぁ堅っ苦しいのは嫌いやからな」

キョン「今みたいに生徒の馬鹿話にも付き合ってくれるし」

ななこ「まぁ弟や妹みたいなもんやからな」

こなた「えっ」

ななこ「なんや?」

こなた「いえ……」

キョン「それでいて教育者としてきっちり指導してくれる」

ななこ「まぁウチかて教師の端くれやからな」

こなた「一緒にネトゲで遊んでくれるしね」

ななこ「まぁ……って泉、それは褒めてんのか?」

こなた「もちろん!」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:25:17.25 ID:I9IPu4ph0
キョン「その反面、方向音痴という弱点があるところが素晴らしい」

ななこ「な……な……」

キョン「ど、どうしました?」

ななこ「なんでキョンが知ってんねん!」

キョン「えっ……たしか海水浴がどうとか……」

ななこ「い、泉! 誰にもバラしたらアカン言うたやろぉ~!」

こなた「まぁまぁいいじゃないですか」

ななこ「良くないわーッ!」

こなた「俺も先生と二人きりのドライブで迷いたい……ってキョンキョンが言ってましたよ」

ななこ「えっ」

こなた「恋のバイパスを疾走したいって」

キョン「そんなこと言って……ないが、それいいな」

こなた「でしょ?」

ななこ「…………」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:27:27.37 ID:I9IPu4ph0
ななこ(ドライブか……)


ななこ「や、やってみるか? 今度……」

キョン「えぇ、ぜひ」

ななこ「ほな……や、約束やからな」

キョン「はい」

こなた「…………」

かがみ「…………」

つかさ「…………」

みゆき「…………」

ななこ「な、なんやお前ら?」

こなた「いーえ」

かがみ「なんでも」

つかさ「ないです」

みゆき「……ふふっ」

ななこ(なんや知らんけど……目ぇが怖い目ぇが…………)

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:29:55.91 ID:I9IPu4ph0
キョン「それから、サバサバしてるというか……こなたと同じく良い意味で軽い性格ですね」

ななこ「良い意味で、やな」

キョン「んで大人の魅力抜群と」

ななこ「そ、そないに大層なもんやないで?」

キョン「何を仰いますか……。 この際だから言いますけどね」

ななこ「お、おう……」

キョン「ガキと言えど、俺たちも男なんです!」

ななこ「せやな」

キョン「迂闊に年頃の男子高校生を弄ばないで頂きたい」

ななこ「も、弄ぶ!?」

こなた「先生美人だもんね~。 罪作りな人だよ」

ななこ「そりゃどーも……つっても、別に弄んだりしてへんで!?」

こなた「年上属性プラス女教師でしょ? 何もしなくても、それだけで弄んでるんですよ」

かがみ「アンタは何でも萌えで考えるのね」

こなた「まぁね」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:32:12.60 ID:I9IPu4ph0
キョン「あとは先生って、関西弁ですよね」

ななこ「せやな」

キョン「親しみやすさには、それも関係しているのかもしれません」

こなた「確かにそれはあるかもね」

ななこ「出身は関西ちゃうから、似非なんやけどな」

キョン「むしろそこが良いんでしょう」

ななこ「なんでや?」

こなた「似非関西弁萌えは賛否分かれるけど、ぶっちゃけ※ただイケだよね」

つかさ「ただイケって……なに?」

みゆき「『※ただしイケメンに限る』を略した表現です。
     要するに、世の中の不条理さをあらわす言葉ですね」

つかさ「ますます分からなくなっちゃった……」

こなた「可愛いは正義ってことだよ」

キョン「先生は可愛いというより、綺麗だけどな」

ななこ「あ、あほ……恥ずかしいやないかい」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:36:48.85 ID:I9IPu4ph0
キョン「あっ、忘れてた! 先生は八重歯じゃないですか!」

ななこ「せやけど、そないに重要なことか?」

キョン「モッチモーッチ、ロンローンです」

ななこ「夢のマロン社やな……なつかしなぁー」

こなた「先生、そのネタ私ぐらいにしか通用しませんよこの中じゃ」

ななこ「マジか!?」

こなた「大体私が知ってるってことも、普通ならオカシイんですよ?」

ななこ「ちょっとショックやわ」


キョン「んで、さっきみさおの時にも言いましたけど……」

キョン「先生の八重歯が印象的なのは、それだけ先生がいつも笑顔だってことです」

ななこ「お、おう」

キョン「そして、いつも元気でよく笑う女性は、魅力的だと俺は思います」

ななこ「や、やめやー! 照れるやーん!」

キョン「わかりましたから俺の肩をバシバシ叩かないでください!!」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:40:41.52 ID:I9IPu4ph0
こなた「SOS団一発目は……ながもんで」

キョン「長門か……」

こなた「ながもんはまさにクールな読書少女だね」

キョン「長門はちと難しいんだが……」

かがみ「難しい?」

キョン「長門は打てど響かずってとこがあってだな……」

こなた「そだね」

キョン「一見すると感情の起伏、表情の変化が無いように思えるんだ」

つかさ「初めて会ったときは怒ってるのかと思った」

キョン「しかしそれは大きな間違いであって、
    長門は感情を持っているし、表情だって変わっている」

こなた「うんうん」

キョン「その変化が見えるようになったとき、いかに長門が魅力的かに気付くんだ」

こなた「スルメ的な魅力だね」

キョン「そうかもな」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:43:57.38 ID:I9IPu4ph0
こなた「私も最初はさ、あの子の目には色が無いって思ってたんだ」

みゆき「感情が見えない……ということですか?」

こなた「うん。 なんか人形みたいな、作り物の目って感じがした」

かがみ「なるほど」

こなた「でもそれは色が無いんじゃなくて、綺麗すぎて透明だったんだよ」

キョン「ほう……それで?」

こなた「つまりながもんは心が無いんじゃなくて、むしろピュアッピュアだってこと!」

キョン「…………」

かがみ「…………」

つかさ「…………」

みゆき「…………」

かがみ「なんか良いこと言ってるようで、何言ってるのか分かんないわね」

こなた「うん……私も途中で何が言いたいのか分かんなくなった」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:45:43.60 ID:I9IPu4ph0
つかさ「なんだか不思議な感じだよね」

こなた「ストレンジというか、マーベラスというか……ミステリアスというか」

かがみ「だから分かりにくいネタは……」

キョン「それでいて、長門はほっとけないオーラを出してるんだよな」

こなた「その不思議さゆえにってのはあるのかもね」

キョン「世間知らずとまではいかないが、それに近いところがあったりする」

かがみ「マウスの使い方がわからなかったとか聞いたけど?」

キョン「宙に浮かせてグルグル回してた」

こなた「なにそれすっごく萌えるんですけど!」ガタッ

キョン「どうどうどう……」

こなた「頭に『?』を浮かべてマウス回してる姿をずっと眺めていたい」

かがみ「教えてあげなさいよ使い方を」

こなた「ヤダよもったいないじゃん」

かがみ「そういう問題じゃないでしょ……」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:48:17.01 ID:I9IPu4ph0
こなた「みくるさんは?」

キョン「あの人は、まさにパーフェクトだ」

かがみ「そこまで言うか……」

キョン「世の男性を魅了する要素がギッシリ詰まってる」

つかさ「へぇ」

キョン「馬鹿な男の下心をくすぐる、罪作りな体型だったり性格だったり……」

こなた「みゆきさんに匹敵する“歩く萌え要素”だね」

みゆき「いえいえそんな……私なんて……」

かがみ「でも、魅了するっていうのは……紙一重よね」

つかさ「か……か?」

かがみ「朝比奈さんがそうだって意味じゃないけど……」

かがみ「そういう人って同姓からは嫌われそうじゃない?」

キョン「ちょっとナヨっとしてて、怯えた小動物じみた可愛さ」

こなた「ぶりっ娘と受け取られるってのはあるのかもね」

みゆき「確かに、男性と女性の評価が対極に位置するタイプなのかもしれません」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:51:32.49 ID:I9IPu4ph0
キョン「まぁかがみが言わんとすることもよく分かる」

かがみ「うん」

つかさ「お姉ちゃん朝比奈さんのこと……き、嫌いなの?」

かがみ「だから朝比奈さんがそうだって意味じゃないわよ」

キョン「そこなんじゃないか?」

かがみ「え?」

キョン「同姓に嫌われそうな特徴を持っているのに、実際はそうではない」

キョン「それこそが朝比奈さんがパーフェクトたる所以なんだよ」

かがみ「でもそれなら、ぶりっ子とは何が違うのかしらね」

こなた「きっとアレだよ、あんまり萌え要素が強力すぎて、同姓すら魅了するんだよ」

キョン「ハルヒなんぞはまさに魅了された女だよ」

こなた「私はむしろ、ながもんに魅了されたよ……あぁ、お持ち帰りしたい……」

キョン「どこまで本気か分からんようなことを言うな」

こなた「あはっ♪」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 00:56:09.55 ID:I9IPu4ph0
こなた「さて、最後はダンチョーだよ」

かがみ「どっか行っちゃったけどね」

こなた「いや、案外その辺に隠れて様子を見てるかもよ?」

ハルヒ(…………悪かったわね)

キョン「ハルヒもこなたと同じように“人生楽しんだモン勝ち!”を体現してるな」

かがみ「ちょっと楽しみ過ぎな気がしないでもないけどね」

キョン「確かに……」

かがみ「一人で走り回るだけなら別にいいんだけど、砂埃をあげられちゃーね」

こなた「人間界のグループBって感じ?」

つかさ「ぐるぅぷB?」

みゆき「かつて存在した、自動車競技に使用する競技車両のカテゴリーの一つです」

つかさ「うん、わかんないや」

みゆき「すごく活発な方ということでしょうか?」

キョン「まぁ良く言えばそうだろうが、悪く言えば傍若無人なお転婆娘だな」

ハルヒ(…………)

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 01:01:35.12 ID:I9IPu4ph0
こなた「ルックスはどう?」

キョン「あぁ、美人だと思うぞ」

ハルヒ(び、美人!?)

キョン「スタイルだって良いし」

ハルヒ(ど、どこ見てんのよ……////)

キョン「もう少し自分の魅力に気付いて、おしとやかになれば良いんだが……」

こなた「残念美人ってこと?」

キョン「いやいや、残念ってほどではないんだけどな」

つかさ「そうなんだ」

キョン「確かに騒がしいが、それは長所でもあると思うぞ」

ハルヒ(…………)

キョン「それに俺自身、アイツと接していて楽しいと思うことがまったく無いとは言えない」

かがみ「一緒になって楽しんでる節がある……と」

キョン「まぁそーいうことなんだろう」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 01:05:38.89 ID:I9IPu4ph0
みゆき「お好きなんですね、涼宮さんのこと」

キョン「好きというか何というか……これはハルヒが居ないから言えることなんだが」

ハルヒ(…………)

キョン「今こうしてSOS団として過ごす時間。 時に面倒臭い、時に楽しいと感じる時間は……」

キョン「きっと何年何十年か後に、昔話の良い種になってるんじゃないかって思うんだ」

みゆき「そうですね」

キョン「同窓会のような席でその種に水をあげ、昔話に花を咲かす……」

こなた「そういうのってさ、馬鹿やってたことの方が良く覚えてるし……」

こなた「振り返ってみたときに、すっごく盛り上がったりするんだよね」

キョン「だから俺は愚痴をこぼしながらも、SOS団を離れるつもりはない」

ハルヒ(…………)

キョン「ハルヒが砂埃でも何でも撒き散らしながら、全速力で走っていくのなら」

キョン「俺はキチンと後片付けしながら、適当に追いかけていくさ」

みゆき「やっぱりお好きなんですよ、涼宮さんのことが」

キョン「そう言われると、うーん……って感じなんだがなぁ」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 01:09:56.30 ID:I9IPu4ph0
ガラガラ

ハルヒ「…………」

つかさ「あっ、戻ってきた」

キョン「よ、よぉ」

ハルヒ「…………」

キョン「どうした?」

ハルヒ「う、うぅん! なんでもないわ……」

キョン「そうか」

ハルヒ「そうよ」

キョン「…………」

ハルヒ「…………」

キョン「…………」

ハルヒ「…………」

キョン「やっぱりなんかあるだろ!?」

ハルヒ「だから無いって言ってるじゃn……あー、えっと……そのぅ」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 01:12:31.94 ID:I9IPu4ph0
キョン「???」

ハルヒ「ご、ごめん……大きな声だしちゃって」

キョン「別にいつものことだろ」

ハルヒ「なんですってぇ! ……あっ……ごめん…………」

ハルヒ(調子狂うなぁ……)


キョン「大丈夫か? どこか具合でも悪いんじゃないのか?」

ハルヒ「それはだってアンタが大人しいほうがいいって…………」

キョン「俺がなんだって?」

ハルヒ「な、なんでもない!」

キョン「……本当に大丈夫か?」

ハルヒ「平気よ……あ、ありがと」

キョン「お、おう」

キョン(調子狂うなぁ……)

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 01:16:05.03 ID:I9IPu4ph0
ハルヒ「それより、喉渇いちゃった……ジュ、ジュースでも飲まない?」

キョン「別にいいぞ、ハルヒがそうしたいなら」

ハルヒ「そ、そっか……それじゃ行きましょ!」

キョン「あっ、おい! そんなに走るなよ!」

ハルヒ「レッツごー!」

キョン「おーい!」

こなた「聞こえてないみたい」

キョン「やれやれ……いきなり全速力だぜ」

かがみ「早く行かないと、置いてかれるわよ?」

キョン「そーだな……じゃーまたな」

こなた「ほーい」

つかさ「ばいばーい」

みゆき「ごきげんよう」

かがみ「また明日」


こなた(結局一番はダンチョーだったか……)

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 01:21:28.98 ID:I9IPu4ph0
こなた「…………」

かがみ「…………」

つかさ「…………」

みゆき「…………」

『はぁ……』

こなた「どうしたの? 三人で溜息なんか付いちゃって」

かがみ「そう言うアンタもね」

こなた「ぐぬぬ……」

つかさ(私もカチューシャにしようかなぁ……)

みゆき(あのように強引さがあったほうが……いいのでしょうか……)

こなた「…………」

かがみ「…………」

つかさ「…………」

みゆき「…………」


『はぁ……』

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 01:30:15.86 ID:I9IPu4ph0
こなた「かくして、私たちは無駄な時間を過ごしたのだった……」

かがみ「悲しくなるから、やめて」

つかさ「キョン君って女たらしだ……!」

みゆき「自覚が無いのが、罪深いですね」


『はぁ……』


キョン「へっくし!!」

ハルヒ「か、風邪?」

キョン「いや、大丈夫だ」

ハルヒ「そ、そう……よかった」

キョン「…………」

ハルヒ「な、なによ?」

キョン「このおしとやかさもいつまで続くか……」

ハルヒ「ふんふーん♪」


結論:みんな可愛い

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 01:35:18.70 ID:I9IPu4ph0
尻すぼみんぐ……

本筋はこれで終わりで、以下if的展開? 番外編? 的なおまけ
分かる人には分かる、分からない人には謎な展開だけれども……

あくまでもおまけだから、イラネ、ワカンネって人はスルーでおなしゃす
一応キリトリ線引いときますね

------------------------------キリトリ線------------------------------

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 01:37:06.85 ID:I9IPu4ph0
もしも四人が……だったら


つかさ「二人の仲を取り持っちゃったね」

こなた「そ→だね」

かがみ「敵に塩を送ったんじゃない?」

こなた「この場合は砂糖かな? 甘ったるいのなんのって」

みゆき「見ているこちらの方が恥ずかしくなりますね」

こなた「仲良きことは美しき……かな?」

かがみ「忌まわしき……よ」

こなた「あらら」

かがみ「のん気に構えてる暇なんて無いのよ?」

つかさ「そ、そうだね」

かがみ「早いとこ任務に取り掛からないと、“長官”に怒られるわよ」

かがみ「私たちはそのために“こっちの世界”に送り込まれたんだから」

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 01:38:42.81 ID:I9IPu4ph0
こなた「まぁまぁ……今日はほら、敵さんの素性を探るってことでさ」

みゆき「情報収集ということですね」

こなた「そうそう、下調べは大事なんだよかがみ」

かがみ「まぁそうだけど……」

みゆき「ですが……本当に彼女に世界を改変するような能力があるのでしょうか?」

こなた「ん~どうなんだろうねぇ~」

かがみ「もしそれが本当なら、その力を利用すれば……」

こなた「要は、あの子がこの世界の崩壊を望むように仕組めばいいってことでしょ」

かがみ「その為に必要なのが、彼女の嫉妬心だとは……なんか張り合いが無いわよね」

つかさ「で、でも……それとあの男の子と、どう関係があるの?」

こなた「好きな子が他の子と恋仲になったら『こんな世界要らない!』ってなりそうじゃん」

かがみ「でもねぇ……そもそもその考えが間違いなんじゃないの?」

こなた「へ?」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 01:40:23.78 ID:I9IPu4ph0
かがみ「失恋したくらいで世界の崩壊を望んだりなんかするかしら?」

こなた「まぁ普通はしないかもね」

かがみ「それよりもさ、キョンを殺したほうが手っ取り早……」

こなた「でもなんか人殺しってあんまり良いもんじゃないじゃん」

かがみ「この身体を“乗っ取る”ときに殺してるでしょ既に」

こなた「確かにそうだけどさー」

かがみ「一人も二人も変わんないわよ」

こなた「おー怖っ……かがみの血は何色だぁ~」

かがみ「悪かったな“銀色”で!」

こなた「あ、そうだったそうだった」

かがみ「アンタもでしょーが」

こなた「あはっ♪」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 01:41:26.43 ID:I9IPu4ph0
こなた「さて、今日は誰が長官に報告する?」

かがみ「アレ嫌いなのよねぇ」

つかさ「“タイプライター”?」

かがみ「うん」

みゆき「私が行きます」

こなた「あぁよかった、かがみだと打つのが遅くて長官がヤキモキしちゃうもん」

かがみ「アンタこそ打つのが早すぎて壊しちゃうでしょ?」

こなた「だってトロいんだもんタイプライターって……」

こなた「どうして“向こうの世界”との通信手段がアレなんだろうね?」

かがみ「まぁ文句言ったってしょうがないわよ」

こなた「へいへい」


つかさ「何かお腹空いたねぇー」

こなた「んじゃあ帰りにコーヒーでも飲みに行こうよ」

こなた「向こうの世界じゃ“コーヒーは貴重”なんだから、いっぱい飲んどかないと」

かがみ「そうね」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 01:43:07.44 ID:I9IPu4ph0
かがみ「それじゃみゆき、先に行ってるわよ」

みゆき「はい」


……………………


…………


……













長門「……………」

?「どうしたディセンバー?」

長門「…………別に」

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/18(日) 01:45:26.92 ID:I9IPu4ph0
------------------------------キリトリ線------------------------------

以上、おまけ終わり。
見てくださったの大部分の方にとっては謎な展開となったことでしょう。

久しぶりにハルヒとらきすたのクロスSS書いたし、自分でスレ立てしたのは初めてだったり……
このような妄想、駄文にお付き合いくださってどうもです。


お粗末さまでした

引用元: ハルヒ「泉……こなた?」