1: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/17(火) 19:19:47.31 ID:Ntr/yw6G
~部室~

ガチャッ!

かのん「おっはよー!今日は私が一番乗り……ってあれ?」

かのん「あ、すみれちゃんもう来てたんだ」

すみれ「すぅ、すぅ………」

かのん(……って寝てるし)

かのん「すみれちゃん、おーい」ペチペチ

すみれ「むにゃぁ、えへへ………」

かのん「……」

かのん(……ま、いっか。疲れてるみたいだししばらく寝かせといてあげよーっと)

2: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/17(火) 19:21:59.10 ID:Ntr/yw6G
かのん「ふわぁ~……」

すみれ「すぅ……すぅ………」

かのん「……」プニプニ

すみれ「でへへ……」

かのん「……」

かのん(すみれちゃんって天使みたいな寝顔してるよねー。寝てる時すっごく無警戒になるし、赤ちゃんみたい)

かのん(最初はちょっとトラブルメーカーっぽくて手のかかる子だなーって思ってたけど、いざ実際仲が良くなってみると……実は周りに気遣いの出来る優しい子だなーって思ってたりするんだ)

かのん(だってね、すみれちゃんって根はすっごく良い子なんだよ。この間可可ちゃんとちょっとした揉め事?になっちゃった時だって……)

………
……

4: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/17(火) 19:23:45.10 ID:Ntr/yw6G
◇———◇

~お昼休み~

かのん「ん~、おいしかった!ごちそうさまでした!」パチン!

可可「わぁ~!」

かのん「可可ちゃん、この後どうする?ちょっとだけ屋上で練習の続きでもやろっか」

可可「わぁ~!!」

かのん「……」

かのん(……なにしてんだろ?)

かのん「ね、ねえ可可ちゃん。えっと……そのイチゴ、食べない

可可「かのん!!」ビシッ!!

かのん「わわっ!!急にどうしたの!!?」

5: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/17(火) 19:25:32.94 ID:Ntr/yw6G
可可「かのん!!今あなたはイチゴを食べると言いましたね!!?言いマシタよね!!?」

かのん「う、うん。えっと……だってイチゴは食べ物だって

可可「だめデス!!違いマス!!だいたいかのんの頭は甘すぎデス!!お花畑デス!!」

かのん「お花畑……?」

可可「甘い!!甘いデスよ!!可可のイチゴは甘くていいけど、かのんの頭は甘いのはダメなんデス!!もったいなさすぎマス!!」

かのん「???」

7: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/17(火) 19:28:56.04 ID:Ntr/yw6G
可可「いいデスか、かのん。料理には三つの楽しみ方がありマス」

可可「目で楽しむ、耳で楽しむ、そして舌で楽しむデス」

かのん「あ、うん。えっと……可可ちゃんはイチゴを見て味わってたってこと?」

可可「はい!可可はそれが言いたかったデス!!」

可可「見てくださいかのん!この種!ツヤ!そして宝石のような情熱の赤み!!すばらしい!!全てにおいて完璧デス!!」

可可「さあかのん!!かのんも一緒に崇めましょう!ははーっ!ははーっ!!」

かのん「さ、さすがにそれは大袈裟すぎるんじゃないかな……?」

可可「何を言うんデスか!!こうやって感謝をささげるからこそ後のステップでより甘く美味しくいただけるというものなのデス!!それに可可のためにイチゴを作って下さった農家の人にも失礼じゃないデスか!!」

可可「ははーっ!ははーっ!!ははーっ……」

すみれ「あれ、あなたイチゴ食べないの?じゃあ私が代わりに食べてあげるわね」

可可「あっ!」

パクッ!

すみれ「ん~♡おいしいわね~♡♡」

可可「……」

8: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/17(火) 19:30:41.70 ID:Ntr/yw6G
すみれ「けどちょっとだけ酸っぱいような……ま、これはこれで美味しいのだけれど

可可「ああーっ!!!こいつ可可が大切にとっておいたイチゴ勝手に食いやがりました!!許せません!!許せないデス!!!」ビシッ!!

すみれ「え、今の食べるつもりあったの?どう見ても食べ物で遊んでるように見えたのだけど」

可可「遊んでないデス!!今のは可可にとって大切な祈りの時間デス!!」

可可「許せない!!可可にとって大事な大事な草苺を……!!!」

すみれ「たかがイチゴ一個じゃない。ごめんって言ってるのだから許しなさいよね」

可可「閉嘴!!去死吧!!!這个該死的ぁ!!」プンプン!!

すみれ「いや何言ってるか全くわかんないわよ」

9: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/17(火) 19:32:48.37 ID:Ntr/yw6G
可可「かのん!!かのんだって今ちゃんと見ましたよね!!こいつ可可が命よりも大事にしていたイチゴをぱくっ!と食べやがりました!!」

かのん「う、うん。えっと……とりあえずすみれちゃんはちゃんと謝ろっ?それに可可ちゃんもさ、ほら。まだイチゴ五個も残って

可可「イヤです。こいつは可可が一番大事にしていた末っ子イチゴのメイメイを食べやがりました。とうてい許せることではありません」

かのん「イチゴに名前までつけてたんだ……」

すみれ「……」

可可「食べ物の恨みは怖いのデス!!イワってやる!!孫の代までイワってやるデス!!」

すみれ「漢字覚え間違ってるわよ。『祝う』じゃなくて『呪う』ね」

可可「うるさいデス!!こうやって可可のこといちいち笑いものにして……!!今日という今日は許さないデスよ!!!」

すみれ「はぁ……」

10: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/17(火) 19:34:15.12 ID:Ntr/yw6G
~そして放課後~

可可「……」

かのん「……」

チョイチョイ

かのん「すみれちゃん、ちょっと……」

すみれ「なによ?」

かのん「ねえ、可可ちゃんにちゃんと謝った方がいいんじゃないかな?」ヒソヒソ

かのん「ほら、可可ちゃん見てみてよ。お昼休み終わった後もずっとあんな調子で……」

可可「草苺……可可的可愛的草苺……我的圓形和紅的草苺……」ショボーン

かのん「……可可ちゃんあれからお水も喉を通らなくなっちゃったんだって。一回ごめんなさいって言ってみたらいいんじゃないかな?」

すみれ「たかが一個のイチゴのくらいで??残り五個もあったんじゃないの??」

かのん「う、うん。私も可可ちゃんは可可ちゃんで大袈裟かなって思うんだけど……」

すみれ「……」

11: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/17(火) 19:35:40.16 ID:Ntr/yw6G
~からの翌日~

かのん「あ、おはよ。可可ちゃ

可可「かのん!!見て!!すごい!!可可が良い子にしてたから神様がプレゼントをくれました!!」

かのん「えっ?」

可可「さくらんぼ!!ほら!!可可が朝学校きたら机の上に乗っかっていたんデス!!箱ごと!!どーんって!!こんなにたくさん!!」

かのん(あれ?この金髪って……)

かのん「……すみれちゃん?」

すみれ「ひっ!?」

かのん「すみれちゃんでしょ?可可ちゃんにさくらんぼプレゼントしてくれてたの」

12: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/17(火) 19:37:57.95 ID:Ntr/yw6G
すみれ「えっ、それは………こほん。どうして私がこいつにプレゼントなんてしてあげなくちゃならないのよ。バッカじゃないの」

かのん「でもすみれちゃんの髪の毛が残ってたけど?ほら」

すみれ「なっ……//こほん。ただの差し入れよ、差し入れ。ショービジネスの世界では普通のことなの。いくらライバルだって言っても体調とか悪くなられたりするとこっちも困るでしょ?調子はどうですかー、夏バテしていませんかーって意味も込めて

可可「それはただのお中元デス」

すみれ「うっさい!!//いいじゃないなんだって!!//あげたくなったったらあげたくなったの!!//」

かのん「やっぱりすみれちゃんだって仲直りしたかったんじゃん」

すみれ「なっ、そ、それは………//」

クゥかの「……」

すみれ「………ご、ごめん。勝手に食べて」

13: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/17(火) 19:40:10.23 ID:Ntr/yw6G
かのん「だって、可可ちゃん」

可可「??」キョトン

かのん「ほら、昨日のイチゴのやつ。可可ちゃんすっごく気にしてたでしょ?」

可可「あぁ……」

すみれ「……」

かのん「可可ちゃん、許してあげたら?悪気はなかったみたいだし」

可可「……」

すみれ「……」

可可「……這次就饒了你吧、デス」

すみれ「だから何言ってるか全くわかんないわよ」

14: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/17(火) 19:42:17.62 ID:Ntr/yw6G
◇———◇

かのん「……」

かのん(……いや待って。なんかいい話風にまとめるつもりだったんだけど……今の全然いい話じゃなくない?)

かのん(そもそもどちらかといえばすみれちゃんが悪いよね?勝手に他人のイチゴ食べちゃうのは普通に泥棒だよね?)

かのん(やっぱりすみれちゃんって、普通にただのトラブルメーカーなんじゃ……)ジトーッ

すみれ「すやぁ、えへへ……」

かのん「……」

かのん(……いやいやいやいや。誰にでも間違いとか勘違いとかしちゃうときはあるよね。偶々なんだよね、たまたま。うん)

かのん(絶対にすみれちゃんが悪い子なはずないもん。だってこんな天使みたいな寝顔してるんだよ?)

かのん「ふふっ、すみれちゃんいったいどんな幸せな夢見てるんだろ……?」

すみれ「んもう、かのん……そんなに文句言うなら頭から丸焼きにして食べちゃうわよぉ……」ムニャムニャ

かのん(ほんとにどんな夢見てるのぉ!!?)

15: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/17(火) 19:44:56.16 ID:Ntr/yw6G
かのん「……」

かのん(いやいやいやいや、私がちゃんとすみれちゃんのこと信じて上げなくちゃ、だよね。友達なんだし。すみれちゃんってただでさえ変な勘違いとかされちゃうこと多いんだし)

かのん(う、うん。きっとそう。すみれちゃんは根は良い子なんだよ。可可ちゃんは可可ちゃんで尖ったところあるから、イチゴ事件の時はたまたまちょっといさかいに発展しちゃっただけで………そうだちぃちゃん!)

かのん(ちぃちゃんとならきっと馬が合うはずだよ!二人とも分野は違うけどプロを目指してる子たちだし!)

かのん(そうだよ!ちぃちゃんとだったらきっと上手く仲良しになれるはず!この前みんなで遊びに行った時だって……)

………
……

16: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/17(火) 19:47:10.10 ID:Ntr/yw6G
◇———◇

~屋上~

千砂都「ワン、ツー、スリー、フォー!ワン、ツー、スリー、フォー!」

すみれ「ほっ、ほっ、ほっ、ほっ!ほっ、ほっ、ほっ、ほっ!」

可可「だぁ、だぁ、だぁ、だぁ~……」

可可「可可はもう無理デス~……ついていけマセン……ぱたり」

すみれ「あなたってばホントに体力ないじゃない。だらしないわね」

可可「誰にでも苦手なものくらいありマス……可可はそれがたまたま運動だっただけデス……ぐったり」

千砂都「でも可可ちゃんもすっごく頑張ってると思うよ!最初の時に比べるとすっごく体力ついてきたし!」

すみれ「いくら比べたところで今できないんだったら意味ないのだけれどね」

可可「あ、あへへ……」

17: 名無しで叶える物語(SIM) 2021/08/17(火) 19:49:28.79 ID:fE49st9s
かのん「でもすみれちゃんもすごいよね!短い期間でここまで成長できちゃうなんて!」

すみれ「当然よ、私を誰だと思っているの?」

すみれ「って言うかこのくらいの基礎なんて、とうの昔に履修済みよ。今はマルチの時代なのだから」

かのん「まるち??」

すみれ「ええ!ショービジネスの世界は今やマルチなエンターテインメントの時代なの!ダンス一筋、歌唱力一筋なんかじゃぜぇ~ったいに生き残れないし、トークもギャグも何でもこなせて一人前ってわけ」

かのん「ふーん、そうなんだ……」

すみれ「だいたいあなたたちの考え方が先時代的すぎるのよ。カラオケ練習だとかダンス頑張るだとかどこの昭和の教育なの?そんなお遊戯会みたいなことばっかやってるからあなたたちはいつまで経ってもひよっこ以下なんじゃなくて?」ヒラヒラ

千砂都「……」ピキッ!

すみれ「ダンスなんて出来て当たり前、今はそれがもう当然の時代なのだから。それ以上にオーラとかカリスマ性だとかをつかめてこそ、中心で輝く一番星のアイドルってものに

千砂都「ふーん、すみれちゃん。ダンスの練習のことお遊戯会って言っちゃうんだ」ピキピキ

かのん(あっ……)

18: 名無しで叶える物語(SIM) 2021/08/17(火) 19:51:06.06 ID:fE49st9s
千砂都「へぇ、そっか……すみれちゃんそんなこと言う娘だったんだ……目の前でダンス一生懸命頑張ってる娘たちがいるっていうのに……」

すみれ「はぁ??そんなやついるの??っていうか時代に取り残されてるわよ、それ。あと三年もしたら完っ全にオワコン化するだろうし」

千砂都「……」ビキッ!

千砂都「ふーん、オワコンかぁ……ほんとかなぁ……?」ビキビキ

かのん(マ、マズイよ。ちぃちゃんが珍しく本気で怒ってる……)

すみれ「さ、それより早く別の練習をやりましょう。私たちこんなとこで遊んでる暇ない

かのん「す、すみれちゃん!!あのさ!!えっと、言いたいことはわからなくもないかもだけど、ちょっとは言葉を選んだ方がいいんじゃないかなって……」

すみれ「はぁ??何が言いたいの??そんなことより早く練習しましょう。一番に追いつくためには遊んでる場合じゃ

千砂都「そっかぁ。すみれちゃんにとってダンスは遊び程度のものだったんだ」

すみれ「そうね。こんなの出来て当然だし」

千砂都「ふーん、へぇ~。遊び、ねぇ………」

かのん「……」

19: 名無しで叶える物語(SIM) 2021/08/17(火) 19:52:26.78 ID:fE49st9s
千砂都「ばか!!ばかばかばーか!!あーほ!!おっちょこちょい!!おたんこなす!!あんぽんたん!!おまえのおうちはボロじんじゃ~!!」

かのん(あーあ、ちぃちゃん壊れちゃったよ……)

すみれ「んなっ!!?い、家のことは関係ないでしょう!!?」

千砂都「ありますよーだ!!そんなこともわからないんですかぁー!!やっぱ子役はバカなんですねー!!あっかんべー!!」

すみれ「むかむかむかっ!!うっさいわね!!一流のステージにも立ったこともない三流アマチュアエセダンス講師のくせに!!!」

千砂都「なにを~!!」

すみれ「そっちこそ!!」

千砂都「むぅ~!!」

すみれ「うぅ~!!」

ちさすみ「ふんっ!!」

かのん(あぁぁ、やっぱり完全に火がついちゃったよぉ……)

かのん「可可ちゃん、なんとかしてぇ……」ウルウル

可可「わかりました。可可に一つアイデアがありマス」

21: 名無しで叶える物語(SIM) 2021/08/17(火) 19:54:26.40 ID:fE49st9s
かのん「勝負?」

可可「はいデス。古来より揉め事は勝負で解決すべしと日本の漫画の世界では決まっていマス。それに則りダンスの勝負で決着をつけるべしデス!」

かのん「な、なるほど……?」

千砂都「ふーん、勝負か。いいよ、私がすみれちゃんに負けるはずないし」

すみれ「それはこっちの台詞よ。ただ威張ってるだけのやつに負けるはずなんてないのだから」

千砂都「なにを!!」

すみれ「そっちこそ!!」

ちさすみ「むぅ~!!!」

かのん「え、えっと……でもさ、ほら!勝負って言ってもどうやって勝ち負けつければいいかわからないんじゃないかな?ダンスって独創性とかリズム感とか色んな評価観点があるって聞くし……やっぱりもっと穏便に解決できる方法を

可可「大丈夫デス!その点についても可可に一つ考えがありマス!」

22: 名無しで叶える物語(SIM) 2021/08/17(火) 19:55:46.52 ID:fE49st9s
~渋谷~

可可「じゃじゃーん!これデス!!」

かのん「ゲーム?」

可可「はい!ダンスダンスレボリューション、通称DDRデス!!」

可可「これを一人一回ずつ挑戦して、スコアがより高かった人が勝利というのはどうデスか?これなら公平に勝ち負けを決められマス!」

すみれ「ゲームごときで私の溢れ出るオーラを測定できるの?」

千砂都「あ、自信ないんだ。じゃあ不戦勝で私の勝ちだね」

すみれ「なにを!!」

千砂都「そっちこそ!!」

ちさすみ「ふぬぬ~!!!」

かのん(二人ともいちいち小さなことでケンカするのやめようよ……小学生じゃないんだから……)

23: 名無しで叶える物語(SIM) 2021/08/17(火) 20:01:08.17 ID:fE49st9s
可可「最初はかのんの番デス!」

かのん「私!!?」

可可「はいデス!」

かのん「け、けど、私は勝負に参加してないし、するつもりもないし……」

可可「いいからいいから♪みんなでやった方が絶対に楽しいデス!」

かのん「う、うーん……」

シャン!シャン!シャン!シャン♪

かのん「ほっ、ほっ、ほっ!それっ!」

かのん(お、思ったよりも動けてる!やっぱり練習の成果出てるんじゃない?)

かのん(これ、もしかしたら相当いい点数とれたんじゃ……)

【697,060】

かのん「はぁ、はぁ………可可ちゃん!これってもしかしていい感じの点数なんじゃ」

可可「いえ、平均くらいだと思いマス」

かのん「がーん!!」

24: 名無しで叶える物語(SIM) 2021/08/17(火) 20:02:40.76 ID:fE49st9s
すみれ「それじゃあ次は私の番ね」ファサッ!

可可「すみれ、頑張ってください!」

すみれ(言われなくても楽勝よ。こんな初歩中の初歩で私がつまづくはずないでしょう?)

シャンシャン!シャンシャン!

すみれ「ふっ、ふっ……」

すみれ(やはり楽勝ね!頭の中でイメージした通りのステップを、体を使って表現する、だ、け………)

【763,080】

すみれ「はぁ、はぁっ………ふっ、どう?こんなものかしら?」

かのん「すごい!私より全然上!」

可可「カッコよかったデス!」

千砂都「……」

25: 名無しで叶える物語(SIM) 2021/08/17(火) 20:04:08.35 ID:fE49st9s
千砂都「すぅ、はぁ………」

かのん「ちぃちゃん、大丈夫?」

千砂都「うん、大丈夫。ちょっと深呼吸しただけだから」

千砂都(落ち着いて。後は自分との戦いだよ。限界を、超える!)

シャンシャン!シャシャン!

千砂都「はっ、はっ……!!」

千砂都(指先から足先まで全てに神経を張り巡らせる!自分の姿を多角的に見る!)

千砂都(いける!あとはただ楽しく踊るだけ!すべてを出して!いっけー!!)

千砂都「はぁ、はぁ………」

【765,970】

千砂都「はぁ………ん~、まあこんなもんかな?」ドヤッ!

かのん「ちぃちゃん、すごい!」

すみれ「……」

千砂都「ん~、ちょっと良くないところもあったかもだけど……勝負はどうやら私の勝ちみたいだね。ふっ」

すみれ「待ちなさいよ!後攻の方が有利になるに決まってるじゃない!もう一回やればぜぇ~ったいにさっきの記録なんて

可可「その前に次は可可の番デス」

26: 名無しで叶える物語(SIM) 2021/08/17(火) 20:05:19.54 ID:fE49st9s
かのん「可可ちゃんも挑戦するの?」

可可「みんな順番に一回ずつって言ったじゃないデスか。可可だってみなサンと楽しく遊びたいデス!」

すみれ「あなたにダンスゲームなんて出来るの?体力ぶっちぎりで足りない側の人なのだけれど」

可可「大丈夫デス!可可だって頑張るときは頑張りマス!よっと!」

シャンシャン!

可可「~♪」

かのん「すごい、可可ちゃんがちゃんとステップ踏めてる……」

可可「それっ!」

【920,050】

可可「ふぅ……まあこんなところでしょうか?」

ちさすみ「……」

ちさすみ(私たちより点数高い……)

28: 名無しで叶える物語(SIM) 2021/08/17(火) 20:08:53.50 ID:fE49st9s
かのん「可可ちゃんすごい!本日の最高得点だって!」

可可「えへへ、ありがとうございます。足とリズムにだけ集中してればいいので可可でもこのくらいはできマス」

可可「ですが、可可から一つだけお二人にアドバイスできることがあるとすれば……」

ちさすみ「……」

可可「やっぱりゲームじゃダンスの実力は評価できないということデス」

ちさすみ「じゃあなんでこんな勝負を提案したのーっ!!」

29: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/17(火) 20:11:02.75 ID:REzI3zsM
◇———◇

かのん「……」

かのん(……いや待って。そもそも今のは良い話風ですらなくない?)

かのん(普通にすみれちゃんが戦犯だよね?私たちの雰囲気壊したのってすみれちゃんの発言のせいだよね?この日めっちゃ微妙な雰囲気のまま解散することになっちゃったこと私一生忘れないからね?)

かのん「……」

すみれ「むにゃむにゃ……」

かのん(やっぱりすみれちゃんって、根はすっごく悪い子なんじゃ……)ジトーッ

すみれ「えへへ……」

かのん「……」

ソーッ

かのん「もしもーし、平安名すみれちゃーん」

すみれ「スカウトぉ!!?」ガタッ!!

かのん「ひっ!!?」

30: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/17(火) 20:12:43.16 ID:REzI3zsM
すみれ「……あ、なんだ。かのんだったのね、紛らわしいわね」

かのん「あ、あはは、おはよう……」

すみれ「おはよ……ってそのスマホ!!さてはパパラッチしようとか考えてたんじゃないでしょうね!!?」

すみれ「文春砲に高値で売りつけるつもりだったんでしょう!!?この変 !!そんなことしようものならあなたが授業中に白目むいてよだれ垂らしながら寝てる写真SNSで拡散するんだからね!!」

かのん「ち、違うよ!!たまたま寝てるとこ見つけちゃっただけで……って私の写真って何!!?恥ずかしいから消してよーっ!!」

すみれ「イヤよ!脅しの種になる大切なものなんて手放すはずがないじゃない!!」

かのん「消してったら消してよ!!」

すみれ「消さないったら消さないわよ!!悔しかったらここまで取りに

ガチャッ!

かのん「あ、すみれちゃん外いますっごい雨降ってるよ」

ザァァーッ!!!

すみれ「……」ズブヌレ

31: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/17(火) 20:17:40.17 ID:REzI3zsM
すみれ「ちょっとかのん!!どーして事前に教えてくれなかったのよ!!」

かのん「教える前にすみれちゃんが外出ちゃったんじゃん」

すみれ「言い訳しないで!!だいたい一緒のグループで活動する手前、メンバーの行動くらい常に計算に入れてくれるようじゃないと

かのん「そんなことよりすみれちゃん、ちょっとだけこっち来て」クイッ!

すみれ「えっ?」

かのん「髪の毛濡れちゃったでしょ。拭いてあげる!」ポフッ!

すみれ「あっ!ちょっと勝手に!!」

かのん「いいから。じっとしてて」ポフポフ

すみれ「わっ!!きゅぅぅ~!!」

かのん「動かない、じっとしてる」フキフキ

すみれ「……」

ポフポフ

かのん「……はい、おしまい。傷んだ髪の毛は大切に扱うこと。ショービジネスの基本だよ」

32: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/17(火) 20:19:30.29 ID:REzI3zsM
すみれ「あ、ありがと……」

かのん「ふふっ、どういたしまして♪」ニコッ

すみれ「なっ………こほん///んっ、驚いたわ。まさかあなた、マネージャー志望だったのね」

かのん「えっ?」

すみれ「ふふん、かのんだったらずーっと私のそばに置いておいてあげてもいいわよ。私が高値で雇ってあげる!」

かのん「ん~、今のはマネージャーっていうより……お姉ちゃん?」

すみれ「んなっ!?//どーしてあなたの方が上の立場なのよ!!ショービジネスの世界では私の方が先輩なんだからね!!」

33: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/17(火) 20:20:29.15 ID:REzI3zsM
終わりです。すみれちゃん根は良い子説を推したい。かのすみも推したい

引用元: かのん「すみれちゃんって天使みたい、だよね……?」