男「このさい誰でもいいから彼女が欲しい!!!!」 幼馴染「…ふぅん」 前編

439: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/02(木) 21:11:50.37 ID:5oDW0GzH0
ホテル


幼「ふう、疲れた…」グテー


幼「こんなに無防備でぐったりしている姿は流石に男には見られたくないからな」フニャー


幼「…これは、男のケータイじゃないか。置きっぱなしだったのか、無用心だな」


幼「ふっふっふ、ボクに中身を見られても知らないよってね」


幼「…って暗証番号付きか」


幼「まぁ、ボクにかかれば暗証番号なんて軽いけどね」


幼「45450721っと。…流石にそこまで変 ではないか、男だったらあり得ると思ったがな」


……………


男「何か酷い評価を受けている気がする…」

442: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 23:36:32.27 ID:+VIQR0UJ0
幼「分からないなぁ…まさかとは思うけど」


幼「お さ な な じ み」


037743


幼「まぁ、男がボクの名前で設定してるわけないよね…あれ?」


幼「…開いた。まさか男がボクの名前で設定してるなんて…」


幼「………」


幼「…///」

443: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 23:37:05.00 ID:+VIQR0UJ0
幼「ま、まぁ、気を取り直して…見ていこうかって…」


幼「ま、待受画面の壁紙がボクの寝顔…///」


男「あー!」


幼「わっ、わっ、わっ」ビクッ


男「おま、おま、お前何やってんだよ!!」


幼「な、何も」


男「け、ケータイ見たか?」


幼「いや、見てないよ」


男「…確かにロックもかかっているな」


幼(あ、危なかった。ギリギリロックかけ直せた)


男(あ、危ねえ、待受画像見られたら終わってたぜ。いくら大好きだからって寝顔を待受にしてたら変 認定されかねないからな…)


幼(ふむ、ボクも男の寝顔を待受にしようかな…)

444: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 23:37:35.03 ID:+VIQR0UJ0



幼「男、先にシャワー浴びてきなよ」


男「お前もはやわざと言ってるだろ」

445: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 23:38:01.46 ID:+VIQR0UJ0
幼「さて、先ほどの続きをしようか」


幼「ふっふっふ、ケータイを置きっぱなしとは無用心だな、君の暗証番号ぐらいお見通しなんだよ」


幼「むぅ…待受がボクというのはやはり少々恥ずかしいな」


幼「さて、あの慌てよう…この中にはどんな秘密があるのかな」


幼「まずは画像かな、どれどれ」


幼「…ボクの隠し撮り画像ばっかじゃないか。…まぁ、悪い気は…しない、な」


幼「…あれ、ここから違う」


幼「女のセクシーショット…」


幼「なんでこんなに沢山…」

446: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 23:38:34.70 ID:+VIQR0UJ0
男「いやー、良い湯だったわ。お前も早くシャワー浴びてこいよ」


幼「…」


男「幼?」


幼「この…」


男「?」


幼「この、浮気もん!」


男「ぬわっ!!」ボスッ


なんで?なんでまた枕が飛んでくるの!?


男「いってー、って、うわっ!!」


ガッシャーン


男「危ねえ!置時計はマズイって!!」


幼「うっさい、この浮気者!!」ブン


男「ぬわー!ぎゃー!!ふんるわぁー!!!」


置時計、六法全書、本棚、色々飛んでくる。死ぬ、本棚は死ぬ


幼「法の裁き(物理)を受けろ!!」


六法全書がいくつも飛んでくる


男「違う!使い方が全然違う!!ってか俺が法に触れることをしたか!?」


幼「うるさい!ボクが大好きって言ったくせに!ボクが一番って言ったくせに!」


男「だから俺が何かした!?」


幼「これだよ!」


男「げっ、ケータイ!?いつの間に!」


幼「げっ、っていうことはやっぱりやましいと分かってて…」


男「…」


言い返せない、ケータイってことは…やっぱ隠し撮りのことだよな、流石に怒るよな…


幼「なんとか言ってよ!何でボクじゃない写真があるんだよ!!」


やっぱり幼のしゃs…え?


男「…なんで怒っているのか理由を」

447: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 23:39:06.52 ID:+VIQR0UJ0
幼「君に騙されたからだよ!ボクの気持ちを、踏みにじって…」


男「お前は俺が女の写真を保存してたから怒っていたと?」


幼「簡単に言えばそうだよ!!」


男「ちゃんとそう言って欲しかった…」


幼「なんだよ!まるでどうでもいいみたいじゃないか!!ボクは、ボクはどうでもいいっての!?」


男「ちげえよ、俺はお前が好きだ」


幼「じゃあなんでこんなにあいつの画像があんのさ!!」


男「見てみろ、全部同じ画像だろ?お前のは色々な角度や表情を撮っているし」


幼「だから何?」


男「試しに一つ削除してみ?」


幼「削除しても許しは…増えた。どゆこと?」


男「消したら増える。ってか画像開いたら勝手に画像保存された…ウイルスじゃねーか

448: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 23:40:16.22 ID:+VIQR0UJ0
幼「だ、だったらこのメールは何!?天使みたいに可愛いとか、愛がオーバーヒートするほど大好きとか」


男「その前の女さんのメール見てみろ。幼の可愛いさについて話し合ってたり、俺が幼のことをどう思ってるか聞いてきたり」


幼「え…」


男「つまりお前が今読んでたのは俺のお前に関する感想なわけだが」


幼「…てん…し……おーばー…ぷっ…」


男「笑うなコラ」

449: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 23:40:44.64 ID:+VIQR0UJ0
幼「だったら、浮気は…」


男「お前の妄想だよ…いてて、無駄にアザできた」


幼「…」ウル


男「うわ、お前何泣いてんだよ!」


幼「泣いてないよ…」


男「いや、だって」


幼「…安心したら何か出てきただけ…泣いてなんかないよ…」


男「…素直になれよ」ナデナデ


幼「うっさい、ボクの頭を勝手に撫でるな!」


男「じゃあ許可とればいいのか?撫でてもいい?」


幼「…いいよ///」


男「まったく、やっぱり素直じゃねえじゃねえか…ってかほんのり赤くなってね?」


幼「…風呂でのぼせただけ///」


男「お前が入ったのずっと前だろ」

450: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 23:41:13.18 ID:+VIQR0UJ0
幼「なぁ男…そろそろ寝ようか」


男「そんな真っ赤な顔で言われるとシュチュエーションがやばいこt…」


幼「う る さ い」


男「かなりエr」


幼「それ以上言ったら殺すよ?」ゴゴゴゴゴゴ


男「あ、はい」

451: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 23:41:41.50 ID:+VIQR0UJ0
そしてベッドシーンに突入する男たちであった


男「おい、地の分まで  くなったぞ」


幼「バカなこと言ってないで早くボクの隣で横になりたまえ」


男「…もうつっこまないぞ」


電気を消す。もちろん  いイベントは無いです

452: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 23:42:10.97 ID:+VIQR0UJ0
幼「男…」


男「何だ?」


幼「こっち、向いて」


男「断る」


幼「何故だ?ボクからの頼みだぞ」


男「いや、だって…」


幼「だって、何さ」


男「…」


言えるか!今この環境でお前の顔を間近に見たら確実に俺のバレットライフルが火を吹いちまうなんて


男「とにかく嫌だ。俺は寝るぞ」


幼「何故だ、いいじゃないか。こっち向いて寝るだけでいい」


男「…」


とりあえず寝たふり


幼「…いいよ。じゃあ…抱き枕程度にはなってくれよ?」ギュウ


男「!?」


またか、またなのか!背中にその柔らかな膨らみを押し付けるのはやめてくれ!!


男「…」ドキドキ


ヤバイな、これ…また寝不足だ


幼(…ふふ、癖になりそう)

453: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 23:42:40.57 ID:+VIQR0UJ0



幼「おはよう、気持ちのいい朝だな」


男「…寝不足なんだが」


幼「それはいけないな、睡眠はちゃんと取らなければ」


男「誰のせいだ、誰の」


幼「何言っているんだ?君はボクが抱き枕にしたときにはグッスリだったではないか。ボクは君の寝不足に関与してないよ」


男「ぐぬぬ…」


幼「ほれ、早く準備しなよ。バスに乗って山行くんだから」


男「あぁ、やっぱりマジなんだ…」

454: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 23:44:10.53 ID:+VIQR0UJ0
バス内


幼「男、背もたれによたれかかってどうした?」


男「寝る。昨日も一昨日もほとんど寝れなかったからな」


幼「ダメ」


男「何がだよ…」


幼「暇だ。相手しろ」


男「俺寝たいんだけど…」


幼「ダメ、ボクが暇になるだろ」


男「ぶっちゃけお前がどうなろうがわりと本気でどうでもいいから寝かせろよ」


幼「…そんなこと言うと寝てる間に落書きするよ?肉って額に書いちゃうよ?」


男「変な嫌がらせはやめろ。じゃあお休み」


強制的に会話を終わらせてやる


幼「暇だ」ギュー


男「いてててて、やめろって!」


幼「ボクが遊べっていっているのに寝ようとする君が悪い」


男「う~、目が覚めちゃったよ…」


幼「それは好都合だな、ボクの暇潰しをしてくれ」


男「酷い…」


結局一睡もさせてもらえぬまま旅館まで幼の遊び相手を務めることになった。子供か、あいつは

455: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 23:45:18.42 ID:+VIQR0UJ0
幼「ボロいな…中も」


男「ボロいな…中」


おかみさんに予約していたことを告げ(夫婦っていったとき幼がほんのり赤くなっていたから指摘したら殴られたが)部屋に通される


幼「でも中々良い部屋だな」


男「あぁ。山の緑や色とりどりの木々の花が見える良い部屋だ」


幼「男、ここまで来ると君が野生で暮らしていた頃のことを思い出すんじゃないのかい?」


男「そんな覚えねえよ!!」


幼「何言ってんだ。君はもともと山猿だったじゃないか」


男「なんの話だよ!知らねえよそんなこと」


幼「さぁ、いよいよ山に帰る時だね」


男「帰らねえから!!ってか山出身じゃねーから!!」

456: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 23:47:12.77 ID:+VIQR0UJ0
ブルルル…ブルルル…


男「ん、電話だ。ちょっと出てくる」


幼「早く戻ってきてくれよ。君のターンだからな」





女『やっほい彼氏君』


男「お前か、なんだよあのウイルスは!」


女『んふふ~、おかげで幼ちゃんの嫉妬が見れて楽しかったでしょ~?』


男「散々だったわ!実はあの後ねちっこく言われたんだからな!あんなものを送る仲だったのかとか嬉しかったかとか、口調は笑ってたけど目は全然笑ってなかった…」


男「…ちょっと待った、なんでお前嫉妬のこと知ってんの」


女『にぱー、何でだろうね。何でだろうね』


男「盗聴?」


女『あったりー』


男「ふざけんな、今すぐ外してやる!…どこだ?」


女『さあねー、また楽しいことが起こるのを待ってるよ~』


男「…切りやがった」

457: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/08(水) 23:58:39.50 ID:+VIQR0UJ0
少ないですが今日はここまでです。ところで少し話を聞いてくれないか?


…一目惚れって、都市伝説じゃないのな


ここで話すことじゃないしブログやチラ裏にでも書いてろとか思うかもしれない。でも、誰かに、おまいらに聞いて欲しいんだ


俺は今修学旅行でマレーシアにいるんだ

今日な、現地ですごく可愛い金髪(ブロンドっていうのか?)の子を見かけてな、一目惚れしちまったんだよ

もちろん英語も使えずシャイな俺は話しかけることができず、遠くから見ただけで離れるしかなかった…

…胸が痛い、これが切ないって感情なんだな…

今まで二次の女にしか、三次でも動物にしか萌えなかった俺が始めて三次の人間の女に萌えた、惚れたんだ


そして、偶然間近で見る機会があった










…うん、百年の恋も冷めるね。ありゃ


ということで、結論。女は二次に限る!三次は猫や狐にしか萌えないよ!!

464: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 21:28:35.60 ID:gSX8o1/70
本編


幼「電話、誰からだった?」


男「すべての黒幕、天使みたいな顔した悪魔からだったよ…」


幼「?…まぁいい、君のターンだ。早く動かしたまえ」


男「ん?あぁ…ちょっと待った、俺がいない間に駒勝手に動かしただろ」


幼「何のことかな?」


男「さっきまでキング囲まれてなかったぞ!たった1ターンでこうなるとはとても思えねえ!!」


幼「気のせいだよ、そんなふぐりの小さなこと言っていたら大きな男になれないぞ」


男「小さくねえ!ズルはダメだから!!」


幼「いいから進めたまえ」


男「どう進めろと!?完全に詰んでるじゃねえか」


幼「では、ボクのターンだな。はいチェックメイト」


男「おいこらふざけんな!!」

465: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 21:30:42.27 ID:gSX8o1/70



幼「なぁ男、夜に見る桜ってのはどうしてこうも風情があるんだろうな…」


男「そうだな、旅館のライトに照らされる山桜…かなりいいよな」


幼「うむ…君と見れて実に良かった」


男「それはいいが、寄りかかってくるのやめてくれない?」


幼「…ふふ」

466: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 21:31:25.34 ID:gSX8o1/70
「男夫婦様、料理をお持ちいたしました。山菜尽くしのフルコースです」


幼「…」


男「あぁ、ありがと」


幼「…夫婦///」


男「幼?」


幼「いや、早く食べちゃおう」


男「そうだな、旨そうだ」

467: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 21:37:37.07 ID:gSX8o1/70



男(…何だこの飲み物、なんか甘いような辛いような…)


幼「男ぉ…」


男「何だ?…うわっ」ドサッ


幼「ふふふ…」


男(え、何?なに!?何で俺押し倒されてんの!?)


しかも妙に力が強い


幼「君はボクの物だよ…///」


よーく見たら顔赤いし


男「お、おい…幼?」


幼「男ぉ、大好きだよ…ヒック///」


ヒック?


幼「ん~」ブチュ


男「!?」

470: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 22:29:14.65 ID:gSX8o1/70
 





幼「忘れろ!忘れろ!!忘れろ!!!///」ドガッ、ボスッ、ドゴッ


男「タンマ!俺悪くない!!俺無実!!」


幼「だったら忘れろ!!」ナグリ、ケリ、オラオラッシュ


男「無理だから!一度刻みつけた記憶は消えないから!!」


幼「…何を見た?」


男「…さ、さぁ…?」


幼「何を見た?」


男「…しっかり忘れたから、もう殴んないで!」ヒー


幼「な に を 見 た ?」ゴゴゴゴゴ


男「…酔ったあなたと服を脱いだあなたです…」


ちなみに貞操も●●も守られています。嬉しいような悲しいそうな…惜しかったような


幼「よし、記憶を無くすまでぶん殴ろう」つ金棒


男「ちょ、待って!」


幼「問答無用!!」


男「ぬわー!」

472: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 22:39:35.47 ID:gSX8o1/70
男「痛い…」


幼「忘れた?」ニッコリ


男「忘れました…」


幼「ふふ…ならいい」ニコ


男「怖い…」ガクブル


幼「さて、そろそろ寝ようか」


男「そ、そうだな」


男(ここはダブルベットとかじゃないから昨日みたいに寝不足になることはないな…)


幼「さ、布団をひこうか」


男「あぁ」

473: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 22:45:31.59 ID:gSX8o1/70
男「…何で隣にひいてんの?」


幼「いいじゃないか」しれっ


男「いや、あの…」


幼「いいじゃないか」


男「あの…寝不足が…」


幼「関係ないよ」


男「いや、大いにあるんだが…」


幼「いいじゃないか」


男「拒否権は?」


幼「あるよ」


男「拒否します」


幼「ダメ」


男「拒否権くれたんじゃないの?」


幼「誰も受理するなんて言ってない」


男「あぁ…またそれか」


幼「さ、寝ようか…」


男「分かったよ…今度こそ頑張って寝るさ…」

474: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 22:56:39.63 ID:gSX8o1/70
幼「…」


男「…」


うん、これなら、何とか寝れそうだな


幼「男、何か寝にくい…」


眠っているのと起きているのの中間あたりの声で幼がそう言ってくる


男「何でだ?」


幼「ボク…いつもくまちゃん抱いて寝てるから…」


マジか、そんなの初めて聞いたぞ


あ…あれか、寝ぼけていて隠していた秘密を…うん、聞かなかったことにしてあげよう


…想像すると萌えるな


男「で?」


幼「そっち言っていい?…抱き枕」


男「え」


幼「」モゾモゾ


ちょ、布団に入ってくる


男「ちょ、待っ!」


幼「男ぉ…」


男「…」


ダメだ。なんで俺は強く出れないんだ…何故だが拒否できないんだよなぁ


幼「ふふ…おにゃすみぃ~」


男「…」


幸せすぎるんだが…

475: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 23:12:30.96 ID:gSX8o1/70



ダメでした。結局寝不足です


ブルルル


っていう電話の振動音で起こされた


『やっほ~、おはよう彼氏く~ん』


のんびりとした声が電話の向こうから鳴る


女『昨日はお楽しみだったね~』


男「お前かい!ってか全部お前のせいだろ!!」


女『うふふ~、あたしは何にも関係無いよ~あたしが黒幕としてどうやってお酒を出させるのさ~』


男「そ、それもそうか…」


女『まぁ夫婦って言えば大丈夫だよ~って言ったのはあたしなんだけどね~』


男「やっぱりお前が黒幕じゃねえか!!」


女『ふふふ~、そんなに大声出したら起きちゃうよ~?』


男「く…」


女『それじゃあまた面白いことがあったら電話するね~。あ、幼ちゃんの寝顔またよろしく~』


男「おい待て切るな!!」


ツー、ツー、ツー


男「切られた…」

476: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 23:15:54.45 ID:gSX8o1/70
今日はここまでです

484: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/10(金) 21:44:18.08 ID:FhqKyARu0
男「…本当にどこに仕込んであんだよ。盗聴機」


幼「…」


男「お、起きたか?」


幼が寝惚け眼で起き上がる。まだ頭の中は眠っているかのような顔だ


幼「おは…ふぁぁあ、おはよ~」


幼「…え?」


男「うん?」


幼「な、何でボクは君の布団で寝てるの!?」


男「え?覚えてないのか?」


幼「お、おぼ、覚えてなんかないよ。何かあったの!?」アセアセ


男「…」


どうやら本当に覚えてないようだ…ただくまちゃん抱き枕の代わりにされただけだが


面白いこと考えた。思いっきり嘘ついてからかってやれ、いつもからかわれてるしそんぐらい神様だって許してくれるさ


男「覚えてないのかそうか、昨日お前は一人じゃ寂しいよとか  い言葉使いをしながら俺の布団に潜り込んできてたよ」


幼「え?」


男「その後俺を抱きしめながら眠りつくまでキスされまくったっけなぁ」


幼「…っ///」カアァァ


わお、真っ赤になってる。おんもしろーい


幼「…れろ///」


男「え?」


幼「忘れてぇぇ!!///」ブン


男「わー、暴力反対!!」

485: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/10(金) 21:46:17.24 ID:FhqKyARu0
その後、また後頭部を殴られた…痛い


そりゃ自業自得だけどさ…加減というものをゴニョゴニョ…


幼「あーもう、何で二度も君に恥ずかしい姿を晒さなきゃならないんだ///」


男「可愛かったからいいよ」b


幼「良くない!そう問題じゃないの!!///」


男「少なくともお酒は仕方ないだろ」


黒幕いたけど…


幼「うぅ…そうじゃないんだよ///」


男「じゃあ何?」


幼「だ、だから…酔った故の行動ってのは…理性が飛んで、本音のみの状況…だから…///」


男「だから?」


幼「本音…のみ、の…///」


男「ほら、大きな声で!どういうことか詳しく!!」


幼「…バカァ!!///」ブン


男「ぎゃーす!!」ドガーン

486: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/10(金) 21:47:32.14 ID:FhqKyARu0
男「…全治三週間」


幼「何を言う、君の自業自得じゃないか。それとも介護がいるかい?」ニコニコ


男「いらねえよ…あ、やっぱり肩貸して」


幼「まったく、仕方ないな」ニッコリ


いい笑顔だなちくしょう…


なんとか、なんとかこいつを降参させてやりたい


…ふむ

487: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/10(金) 21:50:06.18 ID:FhqKyARu0
幼「ほら、肩」


男「おう」


今だ!


肩によりかかるフリをして口元を耳に近づける


男「幼、大好きだよ」


幼「…!?///」カアァァ


ちっ、無言で耐え凌ぎやがった


幼「ふ、ふん…ボクがその程度で動揺するわけ無いじゃないか。前にも言ったけど同じ手はもう通用しないよ///」


男「へぇ、その割には顔が赤いぞ?」


幼「き、気のせいだよ…でも///」


男「でも?」


幼「不意打ちは…卑怯、だよ…///」


男「はいはい、じゃあ今度はお前の顔をジーっと眺めながらじっくり言うとしよう」


幼「それも…///」


男「嫌か?」


幼「どう、だろう…ね///」


男「悪くはないだろ?…大好きだ。何よりもな」


幼「………卑怯者///」

488: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/10(金) 22:22:05.38 ID:FhqKyARu0



男「顔の赤みは取れたか?」


幼「誰のせいだと思っているのさ…」


男「さぁな…で?今日は何すんだ?」


幼「決まってんだろ。ここは山だよ?」


男「登んのか…お前体力持つのか?」


幼「…流石に山を登る体力ぐらいはあるよ」

489: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/10(金) 22:46:17.00 ID:FhqKyARu0



幼「男ぉ、早いよ…」ハァ、ハァ


男「体力切れんの早すぎだろ…」


幼「君が進むのが早すぎるんだよ…」


男「悪い悪い、もうちょっとゆっくり歩くから」


幼「頼むよ…」

491: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/10(金) 23:30:28.44 ID:FhqKyARu0
ドサッ


幼「いた…」


転んでしまった…足元が疎かだったかな


幼「とりあえず応急措置を…」ギュ





幼「あれ?男?…お と こ!」


幼「…男ぉ。どこ?置いてかないでよぉ…」

492: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/11(土) 00:04:29.79 ID:xbTh+PMZ0
男「なんだろう、どっかから置いてくふりをしろって声が聞こえた。だから隠れた。俺は悪くねぇ」


そんなこんなで見えない位置から幼を監視する俺…うん、酷い奴だな


幼「うぅ…かっこ悪いところ(転んだこと)を見られなかったのはいいけど…はぐれちゃった」オドオド


オドオドしてる!まさか幼がこんなにオドオドするなんて…可愛いな


幼「男ぉ…」ウル


な、涙目…そろそろ出ていってやるか

493: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/11(土) 00:23:44.06 ID:xbTh+PMZ0
男「幼、ごめん勝手に行っちゃって!でも見つかってよかった、心配したぜ」


幼「…酷いな、ボクを置いていくなんて。…絶交してやろうか?」


男「い、いや…俺が悪かった!もう絶対置いていかないから!!」


幼「本当?」


男「勿論!」


幼「じゃあ…許す。…心配、してくれて…あり、がと」グスン


男「ところでお前泣いてたの?」2828


幼「何か言った?」ギロリ


男「いや、何でも」

494: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/11(土) 00:35:37.59 ID:xbTh+PMZ0
幼「男」


男「ん?」


幼「また置いて行かれるのは嫌だ…」


男「だから悪かったって…」


幼「だから…」


男「ん?」


幼「手…引いてよ…」


幼が俯きながら手を出してくる


男「分かったよ。ゆっくり行こうな」


幼「…うん」

495: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/11(土) 00:54:03.58 ID:xbTh+PMZ0
男「ほら、頑張れ」


幼「はぁ…はぁ…そろそろ、休まないか?」


男「またか?」


幼「じゃなかったら抱きかかえて連れていってよ…」


男「分かった、お姫様抱っこな」


幼「しなくていいから!!///」


男「まぁまぁ遠慮なさらずに」ヒョイ


幼「わっ、こらっ!降ろせ!!」


男「遠慮するなって」


幼「するよ!分かったよ自分で歩くから!降ろしてよ!!」

496: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/11(土) 01:25:06.69 ID:xbTh+PMZ0
幼「はぁ…はぁ…」


男「ほら、頂上が見えてきたぞ」


幼「わぁ…」


男「これが見たかったんだろ?」


幼「綺麗だ…いい景色だな」


男「疲れるけどこれが良いんだよな…達成感があって」


幼「男、君と来れて…本当に良かったよ」


幼が少し身を寄せてくる


男「そうだな」ナデナデ


幼「…ふふ」ナデラレ

506: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 20:18:32.31 ID:0VC8o6Kc0
下山


男「早く来いよ、また遅れてはぐれちまうぞ?」


幼「ま、待て。こんな急な坂道で、地面絖ってるし…きゃっ!!」


男「おっと」ガシッ


けっつまずいて転び落ちそうになった幼を両手で受け止める


幼「あ、ありがとう…///」


ちなみに今は喜劇の1シーンみたいな格好だ。俺の腕に倒れ込み、腕の中から幼が俺の顔を見上げて赤くなってる


幼「き、君にも男らしく頼もしいところがあるものだな///」


男「そういうお前もそんな女の子らしい声出すんだな」


幼「っー、わ、忘れろ!///」ジタバタ


男「お、おい暴れるな!あっ」


ゴッチーン


幼「いったー!!」


その後は思い出したくもないバイオレンスでした。どっちが悪いんだっての

507: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 20:35:00.54 ID:0VC8o6Kc0
「あれ?男の大将と姉御じゃん、偶然偶然にひひひひ」


いっつもハイテンションな友が現れた


男「友、お前なんでこんなところに」


友「何、山にいるんだ目的は一緒っしょ?」


幼「ってことは君も山のb」


友「三菜&きのこ狩りだ!!」


男&幼『………は…?』


友「おぉ!その反応やらタイミングやらばっちしだね!!さっすが似たものカップル!」


男「いや、何故きのこと三菜?」


友「味覚の秋!山菜採りときのこ狩りは秋の風物詩!」


幼「今、夏」


友「ほら、もうすぐポニーちゃんの誕生日じゃん?」


男「『じゃん?』とか言われても知らねーじゃん」


友「だから俺ぁキノコと山菜をプレゼントしようと思ってな」


幼「ごめん、何言っているか分らない」

508: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 20:50:31.23 ID:0VC8o6Kc0
友「だからよぉ、誕生日プレゼントに新鮮な山の幸をたんまり採って食わせてやろうって魂胆さね」


幼「…いや、誕生日プレゼントにそんなものもらっても嬉しくないとは思うが」


友「いや、喜ぶに決まってら。秋といえば山の幸よ」


男「だから夏だってば」


ダメだこの馬鹿、ついに夏の日差しで脳みそ溶けたか


友「だいたいあいつ中々ベジタリアンだし」


幼「そういう問題ではないと思うぞ…」


男「いや、もう言っても無駄だ。それよりどんなもの採ったんだ?」


友「ふふん、見たいか?見せてやるともさ大将」


ベニテングダケ、ドクツルタケ、クサウラベニタケ、ツキヨタケ、カエンタケ、ドクササコ、シャグマアミガサタケ、その他見るからに危険な色してるキノコたち



トリカブト、スズラン、ドクセリ、ジャガイモ(の芽のみ)、ハシリドコロ、うるし、バイケイソウ、アキカラマツ、イチリンソウ、その他各種毒草


男「…」


幼「…」

509: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水) 21:05:33.03 ID:0VC8o6Kc0
幼「男、どうしよう。頭痛くなってきた…」


男「奇遇だな、俺もだ…」


友「どうよ!?俺っちの才能に魅入ったか!!ハッハッハ」


男「聞け、友よ」


友「ん?」


男「お前が採ってきたのは、全て、100%、毒キノコ&毒草だ!!」


友「な、なんだってー」


幼「確かに知らずにこんなに毒ばっかり集めてきたのは一種の才能かも…」


男「しかもいくつかは死ぬレベル…シャグマアミガサタケとかよく食おうと思ったな。この見た目で」


友「旨そうじゃん!」


男&幼『どこが!?!?』


本当にダメだこの馬鹿、無意識にポニーちゃんを殺しかねない


男「とりあえずそれ全部捨ててこい!食えるもん一個もねえし!」


友「えー、勿体無くね?」


男「毒かどうかも考えずに手当り次第引っこ抜いた奴に言われたくねえわ!!とっとと捨てろ!!」


友「へいへい、どれも焼いて醤油ぶっかければ美味しそうなのに…」


幼「お、男…」チョイチョイ


男「ん?」


幼「お腹…すいた」キュゥゥ...


男「え…」

511: そうだな、つけよう ◆CmDoy6mPY2 2013/05/15(水) 21:25:04.92 ID:0VC8o6Kc0
男「そうだな、食える山菜やきのこの見分け方ってのはな…」


男「ってなんで俺がこんなことレクチャーしてんだろう」ハァ


お腹を空かせた幼のため、ついでにポニーちゃんを殺さないようにレクチャー中

 

514: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/15(水) 22:02:18.45 ID:0VC8o6Kc0
山の反対側の麓


友「じゃあ俺はここで帰るわ!じゃーな」


男「おう…気を付けて帰れよ」


幼「バイバイ」





男「じゃあオレらも帰るんだろ?」


幼「いや?」


男「え?帰んないの?」


幼「うん、今日はここに泊まろうと思ってね」


男「なんでまた違う旅館なんかに」


幼「ここはまた違った景色が楽しめるんだよ」


男「いらねーよ。とっとと帰ろうぜ」


幼「混浴」


男「」ピク


幼「ここの温泉って混浴なんだよね。男女一緒って意味」


男「…マジ?」


幼「ふふ…興味、無いかい?」ス


自分の胸あたりに手をやる幼


男「おっけー、今日はここに泊まろう」


幼(やった)

523: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/22(水) 22:17:31.43 ID:niSMSYsv0
幼「予約入れてた男夫妻で」しれっ


む、赤くならずに言えるようになってやがる


女将「はい、男夫妻様ですね」


男「そうです、俺たち新婚のラブラブ夫妻です!」ギュー


そう言いながら幼に横から思いっきり抱きついてみる


女将「あらあら、本当にラブラブで羨ましいですわ。若いっていいわね」ニコニコ


幼「っ…///」カァァアア


しれっと何事もないように無表情を保っていた顔が段々紅くなり恥ずかしさと嬉しさと理性の合間で揺れる表情に変わっていく様は実に見ものだった

524: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/22(水) 22:18:34.90 ID:niSMSYsv0
女将「ではごゆっくり~」





男「♪」ギュー


幼「いつまでやっているんだ!」パシッ


男「おっと」


無理やり引き剥がされる


男「見ものでしたな」2828


幼「…せっかく人が我慢してたのに」


男「可愛かったぜ!」b グッ


幼「うるさいよっ!!///」

525: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/22(水) 22:19:11.23 ID:niSMSYsv0



男「そろそろ風呂いかない?温泉♪露天風呂♪こっんよく♪」


幼「うん、たしかにボクは混浴と言ったね」


男「おう!早く行こうぜ!」


幼「でも」


男「?」


幼「言っただけ、入るとは言ってない」


男「」ガーン


幼「残念ながら露天風呂は二つあってね。温浴とそうじゃないのがね」


男「ひ、卑怯者!!」

526: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/22(水) 22:32:08.97 ID:niSMSYsv0
幼「なんてね」


男「へ?」


幼「ちゃんと混浴に入ってあげるよ。君と一緒に」


男「うそ!?」


幼「本当だよ。ボクがそんな意味の無い嘘つくわけないじゃないか」


男「俺をからかうためにちょくちょくつくくせに」


幼「…むぅ、信用無いなぁ」


男「そりゃあれだけ騙されればな」


幼「それもそうか」しれっ


男「開き直んな」

527: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/22(水) 22:37:33.18 ID:niSMSYsv0
幼「まぁいいから先に行っていてくれ」


男「風呂にか?」


幼「温泉にな。間違えるなよ?混浴の方だからね」


男「…」


幼「ふふ、まぁそう疑うなって。君を置いてボクだけ違う風呂に行ったりしないよ」


男「…分かった。信じたぞ」


幼「何そのラスボス前みたいなテンション」

528: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/22(水) 22:38:48.95 ID:niSMSYsv0
脱衣室


男「本当に来んのかな」ヌギヌギ


男「まぁこれで来なかったらぶん殴るオフィシャルな口実ができたと前向きに考えておこう」ヌギヌギ


男「いや、『罰として何か一つ言うことに従え』のほうがいいか。あんなことやこんなことを、ニッヒッヒ」ヌギヌギ


男「…まぁ素直に従うわけないけど」ヌギヌギ


男「そういえば女将さんが今日は泊まっているのが俺たちだけだから夫婦水入らずでゆっくり入りなって言ってたな。そりゃまた丁度いいことで」ラスヌギ


男「ふむ…何か上手くいきすぎてて怖くなってきた」スッポーン

529: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/22(水) 22:40:10.00 ID:niSMSYsv0



脱衣所を出て温泉に浸かる


幼「ふむ、良い景色だな。やはり露天風呂のあるところを選んでよかった」


幼が入ってきた


そして


幼「うむ、女将が言ったとおり誰もいないな」


男「お、おま!!ちょ!」


周りを見渡して誰も居ないことを確認すると体に巻いていたタオルを取り、風呂を囲む岩の上に畳んでおいた


幼「…あまりジロジロ見るな、ボクの方が、恥ずかしい…///」


青白い月明かりに照らされ、湯けむりの向こうに見えるは我が幼馴染の傷一つない白く綺麗な裸体だった


っていやいや、これは罠だ。きっと罠だ!「裸見たから罰として言う事聞け」とか言われるんだ


男「」チラッ


男「いやいややっぱりおかしいよ!」


幼「今更何を言う。昔はよく一緒に入ってたじゃないか」


男「昔はな!今は…ほら…その」


なんだかんだで大人っぽい体になってるから…


幼「いくらボクの体が魅力的だからって興 するなよ?」


男「…無理っす」 


俺はタオルなんか持ってくるの忘れたし


幼「わっ、わっ、見せるな!」


幼「」チラ


幼「…///」

530: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/22(水) 22:43:33.98 ID:niSMSYsv0
幼「…都心に近いせいかあまり星は見えないな。残念だ」


男「そうだなぁ。あるのはせいぜい月明かりだ」


今は露天風呂の中で互いに背中合わせにして座ってリラックスしていた


幼「今度天体観測でも行くかい?」


男「そうだな。夏休みはまだまだ長いし」


幼「さて」ザバァ


お湯を滴らせて立ち上がる。月明かりに水しぶきが反射し、ともに月明かりに輝くその白い肢体の美しさはまさに女神


あぁ俺の女神よ。なんて気持ちの悪い言葉がついつい出てしまう


幼「君も上がりたまえ、背中を流してやる」


男「お前本当に今日はどうしたんだ」


幼「君はいつもボクのワガママを聞いてくれるからな。そのお礼だよ」クス


幼「」チラ


幼「…///」

531: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/22(水) 22:45:23.34 ID:niSMSYsv0
今はありえないほど機嫌のいい幼に背中を洗ってもらっている


幼「はい、前は自分で洗ってくれ」


男「さすがの俺もそれはちゃんと自分でやるわ!」





幼「男、君もボクの背中を洗ってくれよ」


男「へいへい、結局ワガママだらけだな」


幼「そう言うな、ボクの体を洗うなんて光栄だろ?」


男「まぁそういうことにしといておくか。俺も洗ってもらったし」


幼「ふふ」

 
 

535: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/22(水) 22:54:41.65 ID:niSMSYsv0
部屋に戻った後


男「幼、顔赤くなってね?」


幼「…のぼせただけ///」


男「のぼせただけねぇ…」ス


胸に手を伸ばs…


幼「ダメ///」パシッ


男「何故!?」


幼「サービスはさっきので終わり、もう無いよ///」


男「マジスカ」


幼「マジだよ///」


男「ちぇ…」

571: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/29(水) 19:49:01.71 ID:H8Y1B0Ug0
中居「お料理をお持ちしました」


男「あ、どうも」





男「あー食った食った」


幼「男、行儀悪いぞ」


男「いやー、腹いっぱいになるとゴロンって横になりたくならない?」


幼「まあなるけどね」


男「あ、まだ飲み物残ってた」グイ


幼「ちょっと、それおさk…あーあ」


グビグビグビ


男「ヒック」


幼「今回>>1適当すぎるだろ…」

572: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/29(水) 20:15:20.87 ID:H8Y1B0Ug0
男「へっへっへ、幼ぁああ~」


幼「こ、こっち来るな!」アトズサリ


ら、ラリってる…


男「酔ってない、酔ってないのら~」ヒック


幼「たった一杯でへべれけになるな!」


男「よいではないかよいではないか~」ガシッ


幼「わ、わ、足掴むな!」


男「すべすべ~」スリスリ


幼「足に頬ずりするな!!///」


男「大好きだよ幼ぁ」


幼「分かってるよ!十分承知、だから離れて!!///」


男「嫌だ」ギュ


幼「ひゃぁあ!///」


ま、前から抱きしめられてる…男の体ってこんなたくましかったんだな…ってそんな場合じゃない///


幼「男、離れて!///」


男「やだってば」


幼「ふ、服脱がそうとするな!///」


男「よいでは(ry」


幼「ちっとも良くないよ!!///」


幼「んっ…力強すぎぃ///」


男「ふふふ」


酔ってるから力加減できてないのか…それともこれが本心なのか…常日頃ボクとこんなことしたいと


幼「…ぁぅ///」


男「幼、一つにぃ~」


幼「ま、まだ早いよ!!///」バシャアア


男「!?」


近くに運良くあった水を顔にぶっかける

573: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/29(水) 20:52:10.10 ID:H8Y1B0Ug0
幼「まったく、いくら未成年とはいえたった一杯であんなに酔うなんて信じらんない」


男「…面目ない」正座


幼「で?水を食らって目は覚めた?」


男「…はい」グショヌレ


幼「なにか言うことは?」


男「俺って水も滴るいい男だな」ビショヌレ


幼「よし、次は熱湯を滴らせてみようか」つヤカン


男「すいませんでした!マリアナ海溝よりも深く反省しております!!」OTL


幼「まったく…そういうことがしたいなら素直に言えばいいのに」


男「したいです!」


幼「ダメです」


男「ですよね」

575: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/29(水) 20:59:38.75 ID:H8Y1B0Ug0
男「それにしても…」


揉み合ったせいか体が火照って息を少し切らしている幼、顔も少し赤く浴衣も乱れている


男「  いなぁ…」


幼「誰のせいだよっ」

576: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/29(水) 21:33:29.19 ID:H8Y1B0Ug0
就寝時間


男「…幼、俺そろそろ寝不足でぶっ倒れそうなんだが」


幼「大丈夫だよ。一緒の布団で寝たって普通に寝れるから」ギュ


男「勘弁してくれよ…」


俺がどんだけ理性抑えるの大変かわかってないのかこいつは…分かっててやっているような気もするけど


まぁ先ほど理性吹き飛んだけどさ


あぁ、今宵も眠れぬまま夜は更けてゆく…





幼(…こうして一緒に寝れるのも今夜が最後か…)ギュ


心無しか俺を抱きしめる幼の力が強くなった気がする

577: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/29(水) 21:38:51.08 ID:H8Y1B0Ug0



幼「んっーいい朝だな」


男「そうっすねー」


目の下にクマが…


幼「どうした?元気なさそうだが」


男「…」


お前のせいだよ!とは言えない男であった


うん、帰りの電車の中で寝よう


※幼の暇潰しに付き合わされて全然寝れませんでした(泣)

578: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/29(水) 21:46:51.97 ID:H8Y1B0Ug0
男「じゃ、またな」


幼「うん、またね」





男の家


男母「おかえりー、どうしたの?すごいやつれてるわよ!?」


男「色々あってさ…寝る。もしかしたら一週間ぐらい寝続けるかも」


男母「い、一体何があったの?」





幼の家


幼母「おかえりー」


幼「珍しいじゃんこんな時間にいるなんて」


幼母「たまの休暇よ。そう言う幼は旅行楽しめた?」


幼「うむ、中々だった」ニンマリ


幼母「なにニヤケてんのよ。さては男くんといいことしたな?」


幼「な、何言ってんだよ。違うよ!普通、いたって普通///」


幼母「そんなこと言って、真っ赤な顔で必死にニヤケそうになる顔を押さえつけてんじゃないわよ。若いって羨ましいわね」


幼「そんなんじゃないって!何言ってんの!!///」


幼母「2828」


幼「もう…///」

579: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/29(水) 21:52:14.78 ID:H8Y1B0Ug0
次の日、男の部屋


幼「男、遊びに来たぞ…って寝てるのか」





幼母「さては男くんといいことしたな?」





幼「全く母さんめ、何言ってくれてんだよ…///」


幼「いいこと、かぁ…」


幼「だ、ダメダメダメ!!」


幼「…まったく、ボクもボクで何考えているんだか…」


幼「…男の寝顔、可愛いな」

581: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/29(水) 23:15:59.72 ID:H8Y1B0Ug0



次の日、男の部屋


幼「男、遊びに来たぞ…って寝てるのか」





幼母「さては男くんといいことしたな?」





幼「全く母さんめ、何言ってくれてんだよ…///」


幼「いいこと、かぁ…」


幼「だ、ダメダメダメ!!」


幼「…まったく、ボクもボクで何考えているんだか…」


幼「…男の寝顔、可愛いな」

582: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/29(水) 23:17:08.33 ID:H8Y1B0Ug0



男「ふぁーあ」


うん、外はもう暗くなり始めているような時間帯だがすごく良く眠れたぞ。何日ぶりだ一体


幼「…って、わっ、わっ、起こしちゃった?」


男「いや、別にそれはいいんだが…お前は俺の顔をこの世で一番幸せ~とでも言いたげなとろけた顔で覗き込んで何してたんだ?」


幼「幸せって…別に何もしてないよ…///」


男「ふむ、はっ、顔に落書きとか!」


幼「してないよ。ボクがそんなことするふうに見える?」


男「見えるも何もされたことある」


幼「…あったね」


男「だろ?」


幼「反省も後悔もしてないけどね」


男「反省ぐらいしろ!」

597: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/31(金) 19:49:52.61 ID:cGBZhblU0
次の日


幼の家


男「たまにはこっちからお邪魔しに行こうか」


幼の部屋


幼「…眼鏡、一番簡単なイメチェンアイテムだな」スチャ


男「幼、いるか?」


幼「わっ、わっ、男?///」パッ


男「ん?眼鏡?」


幼「ほ、ほら、今小説読んでたから」


男「お前いつも小説なんて読むとき眼鏡かけねーじゃん」


幼「それは…たまたま、ね」


男「ふーん、そうなのか」


幼「そ、そうだよ」


男「幼」


幼「な、なに?」


男「ファッションのつもりなら全然似合ってないぞ、お前は眼鏡なしのほうが可愛い」


幼「ち、違うって!断じてファッションじゃないから!イメチェンとかじゃないから!!///」

598: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/31(金) 20:00:25.70 ID:cGBZhblU0
幼「ところで男、今日の夜抜け出して来れないか?」


男「夜?別にいいが何するんだ?…はっ、まさか俺と夜の営みを!」


幼「違うよ!何でそういう方向に考えるんだよ!///」


男「何だ違うのか」


幼「当たり前だよ」


男「じゃあ何しに行くんだ?」


幼「星を見に行こうかと思ってさ」


男「へぇ、それはいい考えかもな」


幼「うん、今日の九時ぐらいに家の前に来てよ」


男「おう」

599: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/31(金) 20:10:58.17 ID:cGBZhblU0



幼「じゃあ行こうか」


男「自転車でか?近いのか?」


幼「どうだろう、自転車で30分って近いって言うのかな?遠いって言うのかな?」


男「微妙なところだな、まぁいいや。俺も自転車とってくるわ」


幼「ダメ」ギュ


男「幼?」


服の裾をつかんで引き止められる


幼「ふ、二人乗り…君の後ろに、乗りたい……///」


男「えー、お前重いじゃ…」


幼「」ギロリ


男「嘘ですごめんなさい」

600: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/31(金) 20:15:53.41 ID:cGBZhblU0
男「ふんぬっ、くぬっ」シャカシャカ


幼「そんな変な声が出るほどボクは重いか?」


男「おっもっすっぎっ、何っ、か、重り持ってやがんだろ!」ハァハァ


幼「あったりー」ダンベル×4


男「なんの嫌がらせだ!即刻捨てろ!!」ハァハァ


幼「分かったよ。バレちゃったし捨てよう」ポイッ


ドガドガドゴッ


男「お、すごい軽くなった!お前ってこんなに軽かったっけ」


幼「何を当たり前のことを」


幼(ダンベルを持っている時と持って無い時のギャップで体重を数字以上に軽く感じさせる作戦大成功だな)

601: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/31(金) 20:24:06.44 ID:cGBZhblU0
幼「男、次を右ね」


男「あいよ」シャカシャカ


幼「男、もっとスピード出して!」


男「あいよ、しっかり捕まってな!」


幼「うむ」ギュ


抱きつかれる、む、胸が…幼の  な胸が背中に


男「うおっ」グラ


やべ、驚いてバランス崩した


幼「きゃ!」


男「きゃ?今可愛い声が」


幼「してない!言ってない!気のせい!///」


男「そ、そうか?」

602: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/31(金) 20:25:39.78 ID:cGBZhblU0
幼「ほら、この坂を登ってすぐだから頑張れ」


男「ふんぬっ!坂キツイ!!」


幼「助かるよ。この坂本当にキツいんだよね」


男「くっ、お前まさかこのために二人乗りって…」


幼「うん、そうだよ(嘘)」


男「ちくしょおぉおぉおおぉおおおおおお!」


幼「いやはや、君が頑張っている姿を楽しながら見るのはいいものだな」


男「せめて乗ってないで押してくれよ…耳をすませばみたいにさ」


幼「ふふ、嫌だ」


男「くそ、耳をすませばや車輪の唄みたいな二人乗りシュチュが欲しい!」


幼「前者はともかく通じる人が限られるネタはやめろ」

603: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/31(金) 20:27:39.90 ID:cGBZhblU0
男「はぁ、はぁ、疲れた。し、死ぬ…」ハァ・・・ハァ


幼「お疲れ」ナデナデ


男「くそ、なんで夜中にこんな急な上り坂を自転車で二人乗りで登らなきゃならないんだ」ハァ、ハァ


幼「まぁそう言うな。ほら、上を見上げてごらん」


男「おぉ!」


その夜空は、まるで星が降るようで、俺に向かって大量に落ちてくるようで


天の川が、大三角形が、空に広がって見えた


男「こんなに綺麗に星空が見えるところがまだあったんだな」


幼「ここは穴場なんだ。ほとんど誰も知らない場所でね…君とボクとだけの秘密だよ」


幼はそう言って珍しく笑顔を見せながらブルーシートを張り、その上に絨毯を敷いた


男「って絨毯!?」


幼「絨毯の上じゃないと寝っ転がれないからね」


男「この大きな謎の荷物はそれだっかのか…無駄に重いもん持たせやがって」


幼「まぁいいじゃないか…横になりなよ。そうしたほうが首が痛くなくて済む」


男「…そうだな」ゴロン


横になって上を見上げる。そのすぐ隣りに幼が寝っころがる。空が、すごく綺麗だった

604: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/31(金) 20:29:32.26 ID:cGBZhblU0
男「あれが、デネブ、アルタイル、ベガ、夏の大三角形ってやつだ」


幼「…馬鹿の一つ覚えだな、あの曲で知ったくせに何をドヤ顔で言っているんだか」


男「うるせー、ああいうシュチュも憧れていたんだよ!」


幼「じゃあその夢は叶ったわけだな」ギュ


男「え…?」


幼の方から手を握ってきた


幼「なぁ、ボクはさ…本当はこんなふうに夜空を見上げんのは嫌いなんだ」


指を絡ませてくる。俗に言う恋人繋ぎってやつだな


男「何でだ?お前意外とこういう綺麗なの好きじゃん」


幼「い、意外って言うな…」

605: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/31(金) 20:32:16.63 ID:cGBZhblU0
幼「…ボクは怖いんだよ。この綺麗すぎる星空だけど、見ていると落ちそうになる。あの遠くて暗い空に落ちそうになる…」


幼「そして、いつも一人でしか見れなかったから…この星空を…一人」


幼「怖いんだよ。お前は一人だって言われているみたいで…この宇宙で一人みたいに感じて…そう言われているみたいで」


男「…」


俺は幼のことをよく知っている。幼は、こう見えてけっこう臆病なことがある。今まで、俺を誘いたくても誘えなかったんだろう。何か口実を付けないと誘えないような奴なんだ。それがからかったりすることだったりすることもあるが


それなのに初めて誘ったということは、彼氏だということを口実にして…俺をちゃんと彼氏だと認めてくれたということだろう


なら俺にできることは


男「…幼、もう心配することはないよ」


幼「…男?」


男「幼、分かっているだろう?お前はもう一人じゃないってさ」


幼「…」


男「お前が俺を誘ったってのもそういうことだろ?俺と、二人で、この星空をただ単純に"綺麗"って言う気持ちだけで見たかったんだろ?安心しながら」


幼「…男、ボクは…」


男「分かっている。こう言ってほしいんだろ?『俺がいるから安心しろ。もうお前は一人じゃない、だから楽しもうぜ』って、それとも『大好き』が欲しいか?」


幼「…キザすぎ…るよ」


男「あ、やっぱりキザすぎたか」


幼「…き…m、て」ボソッ


幼が起き上がってすごく小さな声で何か言う


男「ん?何だって?」


幼「…抱き…しめ、て」


男「…あぁ」ギュ


俺も立ち上がって前から抱きしめてやる


幼「…///」


幼「…すk…だ、よ///」ボソッ


男「…お前の方からそう言ってくれるのは初めてだな」


幼「…ま、まぁこれは全部君の夢だけどね」


男「えぇ!?」

606: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/31(金) 20:34:09.49 ID:cGBZhblU0



男「…あれ、昨日の…夢だったのか?」


男「って、んなわけあるか!!ちゃんと手を繋いだ感覚も抱きしめた感覚も自転車で死ぬ思いした感覚も行きも帰りも帰った後も就寝の頃までちゃんと覚えているわ」


幼「男、起きて…いる、だと?」


男「よう、また謎のピッキングか。そんでもって寝てることを期待して何する気だった?」


幼「さあね」クス


男「その笑顔は絶対にイタズラする気だったろ」

607: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/31(金) 20:36:15.21 ID:cGBZhblU0
男「昨日は楽しかったな」


幼「何のことだい?」


男「え?いや、星を見に行ったり」


幼「…ふむ、ボクはずっと家にいたよ?朝から寝るまで」


男「!?!?」


幼「…夢でも見たんじゃないのかい?」


男「」

608: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/31(金) 20:39:25.61 ID:cGBZhblU0
いやいや、待て!俺はちゃんと手と体に刻みつけたぞ!あの体温を!温かみを! の柔らかs…ゲフン、ゲフン


とにかくあれは現実だったはず!


幼(…昨日は嬉しくてあんなこと言ったが、後で思い返してみるとすごい恥ずかしかったしボクのキャラじゃなかったし…)


幼(男には悪いけど無かったことにしてもらおう。あんな帰ってから顔を枕にうずめてじたばたするような恥ずかしい思いでは男の中には残って欲しくないし…)


幼(あれ?それを思ったらこの間の旅行の時も、今思うと…)


幼「~っ///」ギュー ←自分の服のすそを強く握る


男「お、幼、唇噛んでうつむいてどうした?すごい形相だぞ」


幼「う、うるさい///」ギロリ


男「お、おう…」

609: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/31(金) 20:43:52.10 ID:cGBZhblU0
男「はぁ、あれは夢だったのか…」


幼(バカでよかった…)


男「あぁ、すごい幸せな夢だったな~あんな可愛い幼そうそう見れないのになー」


幼「あんな可愛い?そうそう見れない?」


男「もちろん普段からお前は可愛いさ!!」


幼「そう…それでいい///」


男「どうした?また俯いて」


幼「うるさいよ…///」


幼(うぅ、パーカーがないからフードで隠せない、これだから暑い夏は嫌いなんだ…クールを装えないじゃないか)

610: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/31(金) 20:45:58.45 ID:cGBZhblU0
男「…そういえばお前何だかんだで結局毎日家に来てたな」


幼「悪い?」


男「いや、家族旅行とか行かないのかなって」


幼「…両親ともに忙しくて…旅行なんて行ってことない…」


男「そうか、悪いこと聞いたかな」


幼「いや…でも、だから…」


男「だから?」


幼「…嬉しかった…君と行けて…」


男「あぁ、そう言ってもらえると俺も嬉しいぜ」ニカ


幼「…」


旅行…旅館…風呂に酒…それらがぼんやりと頭に


幼(…思い出しちゃったよ。色々と)


幼「…///」

611: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/31(金) 20:48:00.11 ID:cGBZhblU0
ある日、男の家


幼「男、何か飲み物欲しい」


男「ん?あぁ、分かった」ス


男が部屋を出ていく。良し、今だ





男「あれ、幼?もう帰るのか?」


幼「うん、今日は珍しく用事あるからさ」


男「へえ、そいつは珍しいこともあったもんだ」


幼「うん、じゃあね」

612: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/31(金) 20:50:37.08 ID:cGBZhblU0
男「あれ?お気に入りの  同人が…」


男「あれ?このDVDも空だ!どうなってやがる!!」


男「…あれ?この大量に入れていた箱の中には数冊入ってる…しかも何か手紙付き」


手紙「残念ながら君のやましいコレクションはほとんど捨てたよ。まぁ全部捨てんのはかわいそうだから一部だけ、無作為に選んで残しておいたよ」


何故か無作為だけ濃く書かれている。何だ?強調でもしたかったのか?


男「…でもほとんど捨てられてるな…」


残っているのは、ボクっ娘もの、パーカー娘もの、幼馴染もの、もれなく全部幼より小さな貧 だ…無作為、ねぇ…


その頃、幼


幼「あ、ボクの顔写真も置いてくるべきだったかな…ああいうので  のも構わないけど…ボクを思いながら…して…ほしい…し…いや、でもそれは…いや、やっぱり…」ブツブツ

613: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/31(金) 20:54:23.24 ID:cGBZhblU0
ある日、夜


幼「いつもいつも朝忍び込んでるからな、たまには趣向を変えてみよう」


男の家


幼「ふむ、丁度良いことに誰もいないな。と言っても今日は帰ってこないということは昼間確認済みだから来たんだがな」


幼「さて、フフ、いい寝顔だ…さて、時間はたっぷりあるし…どんなイタズラしようかな」





幼「…むぅ」


あれ、男の寝顔見てると…なんだか変な気分になる。なんだろう、ドキドキして…なんだか体の底からウズウズするような…


幼「何だ?この気持ち…恋の病?…フフ」


一番自分には縁のないことだと自嘲的に笑う


幼「…たまにはボクも…欲望に素直になってみるかな」


 

623: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/31(金) 21:21:17.52 ID:cGBZhblU0
チュンチュンチュン


男「朝か…昨日のことは夢」


隣を見る


男「じゃないのか…」


裸の幼が布団を被って可愛い寝息を立てて寝ていた


あぁ、昨日は最高の夜だったわ…多分一生昨日の夜のことは忘れないだろうな


あ、布団も後で洗濯しとかないとな


幼「スー、スー」


男「それにしても、可愛い寝顔だなぁ…」


頭を撫でようと手を出しかけた時


ジリリリリリ!ジリリリリリリリリン!


家電がけたたましく鳴った


男「…こんな朝早くから、誰だろう」


新しい服を引っ張り出して着ながら電話にでる


男「もしもし?」


『昨日はお楽しみでしたね』


男「ぶっ!」

624: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/31(金) 21:21:43.47 ID:cGBZhblU0
男「お前かい!女!!」


女『やはー、そのとおりなんだよ~そんなことよりさ~』


男「何だよ?」


女『幼ちゃんを初めて抱いた感想は無いの~?』


男「」←唖然


男「お、お前、何でそれを知って…」


女『いや~、昨日は本当に良いものを見せてもらったよ~。必至に寝言だからって言い訳している幼ちゃん可愛かったよね~』


男「と、盗撮!?」


女『そのとおりだよ~録画も録音もバッチリ~暗視機能付き超高解像度カメラに小さな水音すら拾う超高性能マイクでね~』


男「お、お巡りさーん!!」


女『無駄だよ~警察にはすでに根回ししてあるもの~』


男「何者だよお前!」

625: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/31(金) 21:23:03.45 ID:cGBZhblU0
男「…ふ、ふふふ、そうだ!探し出せばいい話じゃないか!」


女『出来るの?ステルス機能付きで、しかも仮に触っても脳が認識しないように催眠ガスを微量に常に出し続けている超小型カメラアンドマイクだよ~?』


男「なんじゃそりゃ!いつの間にんなものを!!」


女『彼氏君が幼ちゃんと付き合ったあの日の内に特急で作って一晩で三百ほど幼ちゃんと彼氏君の家に仕掛けたんだよ~』


男『どんな手際の良さだよ!ジェバンニもびっくりだわ!』


女『だから無理なんだよ~?』


男「…だったら幼に言いつけてやる!最終手段だ!!」


そうだ!そうするべきだ!俺や幼のプライバシーのピンチだ


そうと決まればこの受話器を置いて…


女『幼ちゃんの盗撮画像に興味無い~?』


ピタ


男「なん…だと?」


女『日常的な姿、歯磨きしてる姿に寝ている姿、疲れている姿、下着のみの姿、彼氏くんにすら見せないだらけた姿』


プ、プライバシー…俺、幼…


女『幼ちゃんの生着替え動画、xxxxしている姿に~』


男「言い値で買おうじゃないか!!!!!!」

626: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/31(金) 21:23:52.50 ID:cGBZhblU0
しまった!口が勝手に!!


女『毎度ありなんだよ~今ならついでにポニーちゃんのもあるよ~』


男「いや、幼のだけで…ってあんの!?何で!?」


女『やはは~、この学校の美少女美男子の家にはとっくにカメラ配置済みなんだよ~』


男「…お前まさかそれで誰かをゆすってたりしてないだろうな?」


女『幼ちゃんはあたしの一番の親友だし彼氏くんはその彼氏なんだからそんなことは絶対しないよ~』


男「…それ以外は?」


女『うふふふふふふ~どうだろうね~そういえばこの間あたしの悪口を流した坂口ちゃんが自主退学しちゃったよね~?』


男「…」


何この子、怖すぎ笑えない…

627: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/31(金) 21:25:27.83 ID:cGBZhblU0
女『じゃあ今度幼ちゃんに気づかれないように郵便受けに入れておくね~』


男「で、値段は?」


女『誰にもこのことを言わない、あたしの手伝いをする。だけでいいよ~特別価格~』


男「ご、ごっつぁんです!感激で涙がでそうです!!」


女『うふふふ~、いい取引ができたよ~』





男「俺、何してんだろう…」


目の前の餌に釣られちまったが、これ普通に犯罪だよな?普通言うべきだよな…もう契約しちまったし約束破ったらどんな目に合うか…


男「こ、怖すぎ…」ガクガクブルブル

628: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/31(金) 21:25:55.65 ID:cGBZhblU0
幼はまだ寝ていた


男「…やっぱり可愛い寝顔だな」





男「…」 


男「…」 


 


幼「…男?」 


男「…げ」ピタ


しまった、幼が起きた。この状況じゃ、寝込みを襲おうとしてるって思われても不思議じゃねえ!!


幼「…」


男「ごめんなさい!暴力反対!」


幼「…っ///」カアァ


男「ご、ごめん!!」


幼「…男///」


男「は、はい!!」

629: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/05/31(金) 21:26:52.97 ID:cGBZhblU0
幼「き、昨日は…い、良い夢、見たな///」


男「え?あ、あぁ…」


幼「な、なぁ…あれは夢だ。夢…だけど、夢の中とはいえ…君は、ボクの…初めてを…奪ったんだから…そ、その」


幼「い、一生…いっしょに…いや、せ、責任…取ってよ?///」


男「フ、」


幼「な、何だよ///」


男「分かってるよ。前にも言ったろ。俺はずっとお前のものだしお前もずっと俺のものだ。責任も何も、一生一緒に居てやるよ」ギュ


幼「………バカ…///」ギュ

652: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/06/08(土) 21:01:49.41 ID:Vunirbqs0
男「もうすぐ夏休み終わっちまうな…ホントこの時期は憂鬱になるわ」


幼「人生を八十年とすると夏は八十回しかこない。そして同じ夏は二度と来ない」


男「おいやめろ、やめてくれ」


幼「ボクは好きだよ。寒いのは嫌いだけど暑いのはもっと嫌いだからね…それに、夏さえ終わればようやくパーカーが着れる」


男「ふ-ん。やっぱりお前と言えばパーカーだもんな」


幼「そ、最近この設定が出てこなかったからって>>1が忘れていたわけじゃないよ」


男「読み直したらけっこう忘れてた設定や矛盾があったけどな、俺は一人暮らしの設定だったなのに母が出てきたりとか。まぁ一人暮らし設定はなかったことにしてくれ」


幼「謝罪代行乙だな」

653: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/06/08(土) 21:28:03.04 ID:Vunirbqs0
男「む?」


今、視界の端を何かが横切った。黒くて小さい何か


男「ご…ゴキさんだと!?」


G<ゴゴゴゴゴゴ


それは、日常で遭遇する率の高い虫の中で最もと言っても過言ではないほど嫌われている虫


キングオブ害虫、火星での発生はしてないもののいずれ人間の驚異になるであろう最大の敵


蚊に次いで夏の嫌な風物詩


男「ゴキ!!、ゴキジェットはどこだぁぁぁああ!」


バスン!


男「バスン?」


幼「男、退治したぞ?」つ丸めた雑誌


男「…綺麗に潰してやがる。どうやって中身を出さずに潰したんだ」


幼「素人には危うい技だな、下手したら内臓と共に卵を散乱させることになる」


男「あと集合フェロモンとかもあるしな、恐ろしや」

654: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/06/08(土) 21:35:49.37 ID:Vunirbqs0
男「でもお前にはいつもはクールだが実は虫が苦手でゴキブリがいたら可愛い悲鳴を上げながら泣きついてくる。とかいうのを期待していたんだが」


幼「それは残念だったね、ボクは虫程度じゃ怖がらないよ」


男「へぇ~、虫じゃ怖がらない?」


幼「…何だよ?怖い物言いだな」


男「5年前、昼寝、ムカデ、太もも」


幼「…あ、あれは仕方ないだろ」


男「いやぁ、いい悲鳴だったな。可愛らしい悲鳴だったわ」


幼「う、うるさいな、5年も前のことじゃないか///」

657: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/06/08(土) 22:31:35.53 ID:Vunirbqs0
v別の日


幼「そういえばもうすぐ夏祭りだったな」


男「ん?あぁ、そうだったな」


幼「うん、それでさ…いっしょに行かないか?」


男「いいけど…」


幼「何だよ?」


男「いや、お前から誘ってくれたのは初めてだったな、と」


幼「…そういえばそうだったかもね」


男「いつもは俺が土下座してようやく来てくれたもんな」


そのわりにはどことなく嬉しそうだったけど


幼「なに、たまの気まぐれさ」


男「素直クールなんてお前らしくもない」


幼「そういうこと言うなよ、逆にボクらしさって何さ」


男「本当は照れ屋で恥ずかしがり屋なのにそれをクールで隠しているって感じ」


幼「…それはバカにしてるって解釈でいいよね、殴ってもいいかな」


男「ふははは、運動音痴のお前に俺が殴れるもんなら殴ってみろ」m9


幼「えい」ポチ


男「ポチ?…そげぶ!!」ドッゴーン


俺の座っているすぐそばからマジックハンドみたいなものが飛び出してきて殴られた


男「なんじゃ…そりゃ」ガク

658: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/06/08(土) 23:04:32.29 ID:Vunirbqs0
当日


男「幼ー、来たぞー」


幼「あぁ、今行く」


幼の家の前集合ということで来た


男「…おぉ」


少し待っていると幼が出てきた、美しい和服を身にまとって


幼「…ど、どうだ?見ての通り新しいのを買ってみたんだが」ヒラリ


その場で回ってみる幼、着物の裾がふわりと舞う…天女や


男「良い!すごくいい、可愛すぎ!大和撫子万歳!日本万歳!和の美万歳!」


どこのどいつだ、こんなすんばらしいものを作り上げたのは…和服と巫女服は日本人が作り出した二大着物だな、今度は巫女服も着て欲しいものだ


幼「そ、そうか…嬉しいが…そこまで言ってくれると、照れるじゃないか…///」

660: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/06/08(土) 23:59:30.33 ID:Vunirbqs0
本当に上手い書き手なんてそうそういないだろうさ(諦めの目)



神社


ワイワイガヤガヤ



真っ赤な鳥居をくぐると夏祭り特有の雰囲気が俺たちを包む


男「すげえ人だかりだな、毎年ながら」


幼「それもそうだろうな…ところで、ボク何かおかしいかな?さっきから何か視線を集めているのだが…」


男「ん?ってお前ら何俺の女にガンくれてんだオラァ!散れ散れ!!」


モブ男たち『なんだよちくしょー、メッサ美人がいると思ったら男つきか、リア充氏ね』ブツブツ


男「確かに俺の女は可愛いけどな、見世物じゃねんだよゴラァ!!」


幼「男、やかましい」


男「はい…」


幼「…///」

662: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/06/09(日) 00:16:35.67 ID:nZ7w0GrE0
幼「男」


男「何だ?金は出さんぞ」


幼「大丈夫、金はちゃんと」


男「おぉ、持ってきてるか珍しい」


幼「君の懐から盗ってある」


男「うわ、見事に中身だけ無い!いつの間に!!」


幼「それより…」


男「ん?」


幼「ん」つ


何だ?幼が手をつき出してきた。金の請求か?もうねえよ


幼「あのさ…その、はぐれたくないし、ボクの手…引いてよ」


男「あぁそういうことな、はい」ギュ


幼「…ん、ありがと///」

670: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/06/13(木) 20:10:15.91 ID:TTXiCAez0
金魚すくい


男「とりゃ!」ビリ


幼「ふむ」ス





おじさん「やめて、それ以上とらないで!(半泣き)」


幼「なんだもう終わりか、つまらん」


男「毎年金魚すくいで無双して露天のおっさん泣かせんのやめんか」


手先が器用すぎて絶対に破らずに全ての金魚を救える幼、器用どころの話じゃねえよおい


幼「楽しいな、男」


男「おじさんを虐めるのがか?」チラ


おじさん「あぁ…早くも今年の祭りが終わってしまった」orz


…哀れだ

 

673: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/06/13(木) 20:59:10.20 ID:TTXiCAez0
「おや、男じゃないか」


男「よう、モテ・モテ男じゃないか。懐かしい」


モテ男「このスレでの出禁食らったからな。やはりイケメンは罪だというのか」キラッ


男「」イラッ


幼「…男、なんだこのチャラいブサイクキモ男は」


男「ちょ、おまっ」


幼が今までで一番の毒を吐いた。そうか、そうだな幼はこういうのが大嫌いだったな


モテ男「き、キサマ…ぼ、僕…僕を…ぶさ…きも…うわああああああん」ダッ


男「な、泣きながら走り去っていった…そうとうショックだったんだな」


しかもそう言ったのはあいつが昔微かに心をよせていた幼だもんな。うん、美人は罪だな。幼よ


幼「ふふん、良い気味だよ。ああいうバカは一度キモさを客観視しないと一生治らないからな」


しかも酷い言いようだ。合掌

675: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/13(木) 22:02:55.77 ID:TTXiCAez0



幼「男…はぐれてしまった」


幼「…まったくあいつは、こんなんじゃこの先もボクがついていないと危なっかしいな」


と言ってもボクがトイレに行きたくて勝手に抜けてきたのだが…男が携帯を家に置いてきてただなんて


プルルルル


幼「む、電話か?」


『やっほー幼ちゃん』


幼「あぁ女か」


女『うふふ~、面白い情報をあげるよ~』

676: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/06/13(木) 22:55:36.13 ID:TTXiCAez0



男「…あぁ、それでさ」


女性「そうなんですか、面白いですね」クスクス


「男!!」


男「あ、幼どこに行って…」


ズカン!


男「…へ?」


耳を何かがカスる


見ると幼がぐぬぬみたいな顔して涙目で猟銃をこっちに向けていた…って猟銃!?


幼「男ぉ、はぐれてしまったボクを心配してくれていたと思ってたのに…」ガチャ


ドガン!


男「ちょっと待って!なんで怒ってんの!?」


幼「浮気なんて…許せない!!おじさん、もっと連射力のあるものないの?」


おじさん「それなら機関銃タイプのコルク銃が」


男「何であるの!?何で存在すんの!?どうなってんの!?機関銃!?」

678: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/06/13(木) 23:51:54.32 ID:TTXiCAez0
幼「問答無用!これ以上ボクの心をズタズタにするぐらいなら、死んでよ!!」


男「ちょっと待って言い訳させて!」


幼「うるさい!!」ダダダダダダダ


男「友、いいところにいた!最強の盾になれ!!」


友「うおっ、離してくれ!」


男「この間金貸したのチャラにしてやるから!」


友「たった百円で死んでたまるかっってあばばばばばばばば」





幼「アザ一つ無い、化け物だ」


男「流石友、ギロチンで無傷なだけはある」

680: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/06/14(金) 00:07:05.15 ID:EfNXEcvj0
幼「…え?姉?嘘だ!君にお姉さんなんていなかったじゃないか!!嘘つくってことはやっぱり」


おじさん「バズーカ砲もあるよ」


男「ちげえよ最後まで話聞け!この人は友の姉!ついでに言うと彼氏持ち!!」


幼「………謝らないよ、疑われるような君が悪いもの」プイッ


男「…理不尽だ」ガクッ


友姉「クスクス、嫉妬するなんて良い彼女さんではありませんの」


柔らかく笑う友姉


幼「嫉妬なんかじゃないよ」


男「そう言えば友姉さんの彼氏さんは?…また逃げたの?」


友「…あぁ、懲りねえ人だぜ。気持ちはわかるがな」チラ


友姉「まったく、仕方の無い人ね。今度私から離れたら八つ裂きにしますっていったのに…ねえ男くん、男性ってドリルと電ノコとチェーンソウだとどれがいいのかしらね?」


男「さ、さぁ…?」


用途は聞きたくないです。できればこの話から耳を離したいです


友姉「クスクス、お仕置きしてあげなきゃ。それともして欲しいのかしらね。クスクスクスクス」


男「…友姉さんに惚れられた人がかわいそうでかわいそうで…」


友「あぁ、こうなったら俺でも止めらんねえわ。俺に出来んのは姉貴が殺人を犯した時警察に捕まらないように予め根回しするぐれえさ」


男「苦労が忍ばれるなぁ…」


幼「なんだこの兄弟」

700: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/08(月) 20:41:58.05 ID:q1kEI1Cb0
男「それにしても友姉さんから逃げようなんて命知らずな奴もいたもんだな…」


友「それがよ大将、姉貴の方も姉貴の方でベタ惚れなもんで」


男「うん、見て分かる」


友「いつか殺してホルマリン漬けにしそうな勢いなんでい」


男「何それ怖い」


幼「いや、おかしいだろ」


友姉「うふふ、好きな人をずっと傍に置きたいっていう気持ちは誰しも持っているものですよ?違うかしら?幼ちゃん」


幼「…確かに、それなら殺してもいいかも……」


男「良くないよ!友姉さん、お願いだから幼をヤンデレに目覚めさせないで!」


友姉「でも男(性別的な意味で)はいつ自分を捨てるか分らないものね?殺してしまえば絶対に裏切ったりしないわ。うふふ、うふふふふふふ」


男「ひぃぃ!」ガクブル


友「…すまんな大将、俺が気付いた時にゃあ姉貴はこうだったんで」


男「………あ」


友「どうしたんでい……あ」


幼「?どうした?人ごみを見て固まって」


友姉「あらあら?ダメよ二人共、彼女がいるのにほかの人に見とれちゃ」


友「だ、ダメだ!あっちを見るな姉貴!!」


男「そうです、あっちを見ちゃダメです!!!」


友姉「いやねぇ、何があるって………あの人は」ギラリ


…あぁ、遅かった。友姉さんの彼氏さんが他の人とデートしている姿を発見してしまった。幸せそうな顔だな、イケメンだ


友姉「うふふ、うふふふふふふふ」


男「あぁ、俺が見つけてしまったばっかりに」


友「そう嘆くなよ兄弟、今のは俺も同罪だぜ。しかも姉貴ならいつか気づいていたぜ」


友姉「ふふふふふふふふふ」


二人「ひぃぃいいい!」

701: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/08(月) 20:46:49.69 ID:q1kEI1Cb0
<きゃあぁああ!


<ま、まて友姉、話せば分かる。こいつは妹なんだ!


<へぇ、あなた妹がまた増えましたのね。3675人目ですか?


<いや、違う!今までのはクローンが云々…


<うふふ、そんなに怖がらなくてもいいですのよ?


<おぉ、分かってくれたか!


キュィイイン


<ちょっと待ってその物々しい機械何!?


<マキタですわよ。女性ならやはりブランド物に拘るべきですから


<チェーンソーにブランドってあんの!?


<うふふ、悪いのはこの[ピー]ですのね?そうですよね?もうこのさい切り落として飾ってしまいましょうか


<ま、待て俺が悪かっ、


-ギュィィイイイン-


< あ゙あ゙っぁ゙ぁ゙ぁ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙


<うふふ、ふふふふふふふふふふ


男「見てない、俺何にも見てないよ」ガクガク


友「……すまん、俺らが気づいちまったばっかりに」ブルブル


男「て、ってか何でこの町の祭りに来てんだよあの人。遭遇する可能性を考えろよ!」ガクブル


友「やっぱ大好きなこの町の祭りに参加したかったんだろうなぁ」


男「だからって女連れはねえわ。こうなる可能性を考えないのか」


幼「…浮気なんかしたらああなるからね?」


男「!?」


…気のせいと思おう。大体俺は浮気なんかしない


幼「ふふふ」

   うつ
.男「感染った!?」

702: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/08(月) 20:54:10.41 ID:q1kEI1Cb0
友姉「大丈夫ですよ。ちゃんとまた生やしてあげますから」


男「生えんの!?」


友「姉貴は回復魔法使えるからな」


男「あぁ、相変わらず人間じゃねえや」


友姉「では私は今日はこの人の家に泊まっていきますよ。晩飯はいりませんから、留守番よろしくね友くん」


友「あ、あぁ」


友姉「行きますよ、あなた」


彼氏「」


友姉「あらあら、だらしないですよ。ちゃんと一人で立ってください」


彼氏「」


男&友「…彼氏さんごめんなさい」





と、いうわけで友姉は血まみれの彼氏さんを担いで去ってしまった

703: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/08(月) 21:07:31.85 ID:q1kEI1Cb0
「友くーん」


友「お、来たねポニーちゃん」


神社の石段に座ってたこ焼きを食べていると友の彼女のポニーちゃんがやってきた


ポニー「遅くなってごめんね?」


友「いや、いいよ。大丈夫さ」


正直さっきの惨劇を見せなくてよかったわな、うん


男「それにしても校内一の可愛い娘が二人も揃ったな」


友「あぁ、校内で一二を争う美人が二人だもんな。それと一緒にいられる俺たちゃ鼻が高いぜ」


ポニー「一番の美人だなんて友くんうまいなぁ///」テレテレ


幼「か、かわ………むぅ///」カァア

704: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/08(月) 21:31:45.26 ID:q1kEI1Cb0



男「おらてめえら何俺らの女にガンくれてんだああん!?」


友「俺たちの女は見世物じゃねえんだよ散れ散れ」シッシッ


幼「君たちはヤクザか」


ポニー「かっこいいなぁもう///」


幼「え」


モブども「あんだよ彼氏付きかよ」「ついてねーなぁ、せっかく美人見つけたのによぉ」「くそ、何であんな奴らばっかり」ブツブツ

706: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/08(月) 22:23:28.37 ID:q1kEI1Cb0
男「あ、豆腐メンタルだ」


モテ男「誰が豆腐メンタルだ!モテ・モテ男だ!!!」


友「なんだヘタレか」


モテ男「聞き捨てならないな、見ろ!今回は僕の連れている女の子の方が多いぞ!」


女子たち「キャーモテオサマカッコイイー」


モテ男「ふはははは!」


友「質より量とは哀れなやつだな」


モテ男「!?」


男「しかも見せびらかすためだけにここまで連れて来るなんて器の小さい残念な男だな」


モテ男「…」


ポニー「しかももう涙目、弱いね。多分下も早いね」


モテ男「うぅぅ」ポロポロ


泣き出してしまった。やっぱり豆腐メンタルじゃまいか


幼「なぁ、そこの女たち、言っとくけどそいつ裏じゃ君たちのことボロクソ言ってたぞ」


止めの一撃、まぁ幼のことだからでっち上げだろうけど女たちは本当だと思ったらしくモテ男をボコボコにして帰っていった


モテ男「ひどいよ。あんまりだぁ」シクシク


モテるのはいい。だがそれを鼻にかけたり自慢したりするのはNGだモテ男よ


友「じゃあバカのことはほっといてそろそろ行こうぜ。ってか別れないか、互いにふたりっきりで回ったほうがいいんじゃねえの」


男「そうだな、さっすが友人わかってるぅ」


友「よせやい大将、じゃあまた今度な」


男「あぁ」

707: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/08(月) 22:26:44.27 ID:q1kEI1Cb0



幼「すごい人だったね友姉さんって人」


男「あぁ、怖いぜ」


幼「そ、そういえば男は女友達とかいたり…するのか?」


男「いや、お前だけだよ。今は彼女だけど、今も昔も女友達なんて言えるのはお前だけだった」


幼「ボクだけ…」


男「あぁ、お前だけだが、それがどうかしたか?」ラムネ、ゴクゴク


幼「い、いや。特に何も…」


男「?」ゴクゴク


幼「…ボクだけ、かぁ…ふふふ」


男「…幼、友姉が感染ってないか?」


幼「何かな?かな?うふふふふ」


男「感染ってる!!」ヒィイ

709: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/08(月) 22:40:10.32 ID:q1kEI1Cb0
幼「なんて、冗談だよ。ボクは君を傷つけたりなんかしないよ」


男「そう、それならいいんだが…」


さっき撃ってきたじゃないか。とは言ってはいけないんだろうか


男「そういえばお前喉渇かないの?」ラムネゴク


幼「…確かに少し喉渇いたかな」


男「じゃあ何か買ってやるよ。何がいい?」


幼「…いや、買う必要はないよ」


男「え?」


幼「これがあるじゃないか」ヒッタクリ!


男「あ、俺のラムネ」


幼「いただきます」ゴキュゴキュ


男「ちょ、全部飲むな!!」


幼「クス、ごちそうさま」


男「…俺のをひったくって飲む必要はあったのか」


幼「一本丸々はいらなかったからね、君が飲んでちょうど良かったからさ」


男「そうか?…間接キスがしたかっただけじゃn」


幼「ち、ちg、違うって!断じて違う!!」


男「本当に…?」


幼「本当にっ!」

710: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/08(月) 22:41:02.36 ID:q1kEI1Cb0
男「そうか、じゃあ今ここでキスしてやろうか?」


幼「な、何だってそうなるんだよっ!///」


赤くなる幼、和服によく似合っておりますな、可愛い、可愛い…


男「ってか可愛すぎるよこんちくしょー」ギュー


幼「わっ、ば、バカっ、こんなところで///」


男「いいじゃないか。一応彼女だろ?」


幼「一応も何も彼女だよ!そうじゃなくて人がいっぱいいるから!///」


男「…嫌か?」


幼「別に、嫌、ってわけじゃないけど…嬉しい、けど…でも、恥ずか…しい、よ///」


モブども「け、リア充が」「死ね死ね死ね死ね死ね死ね」「祝ってやるよ糞が」「爆発しろ」「メガンテしろ」「むしろメガザルで俺の青春を生き返らせてくれ」

711: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/08(月) 22:59:03.12 ID:q1kEI1Cb0
ドンドンピーヒャララ


男「お、盆踊りが始まったか。行こうぜ、幼」


幼「ボ、ボクはいいよ…運動音痴だし」


男「関係ねえよ。ほら、リードしてやるからさ」


幼「クス、盆踊りに『リード』なんて言葉は何だか合わないね」


そんなこと言いながら手をとってくれる幼


男「じゃあ、行くか」


幼「うん」

712: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/08(月) 23:16:44.86 ID:q1kEI1Cb0



男「どうだった?面白かったか?盆踊り」


幼「君のおかげでね」クス


男「そうか、それは良かったよ」


何を間違ったか一組フォークダンスをしているカップルがいたが見なかったことにした。友とポニーちゃんに一瞬見えたが気のせいだろう


…意外と上手いのがなんかムカついた


{-ドドンドンドン-まもなく打ち上げ花火を始めます。夜空を彩る花火を…あぁ、カンペが風で飛ばされた!あ、えーと…花火をお楽しみください!}ブツッ


…なんだ今の放送


男「幼、もっとよく見えるところに行こうぜ」


幼「うん」

714: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/08(月) 23:28:03.05 ID:q1kEI1Cb0
男「あったあった、やっぱりこの穴場は誰もいないな。最高」


幼「…毎年ここで見てるものね。誰も来ない穴場」


幼(誰も…来ない…二人っきり)


幼「ふふ」ギュ


幼の方から手を握ってくる。…指を絡めて


男「幼…そういえばお前夜空恐怖症は治ったか?」


幼「…恐怖症ってほどじゃ…まぁ、君となら、この綺麗な夜空を見上げていても大丈夫かな」ギュ


男「…やっぱりあの天体観測の夜のことは夢じゃなかったのな」


幼「あ…まぁいいか」


男「そうか、あ」


ヒュルルゥー


幼「始まったな」


ドッカーン


男「綺麗だな」


ヒュルルー


幼「あぁ」

ドッカーン


男「でもお前n」


幼「『お前の方が綺麗』何てキザでありがちなセリフは嫌いだよ」


男「…」




幼「ふふ、でもありがと」


幼「なぁ、男」


男「ん?」


幼「ボクは君がd -ドッカーン- きだよ 」


男「あぁ、すまん。もう一回言ってくれ。花火の音で聞こえなかったんだが」


幼「…じゃあいいよ。…大したことじゃないし」


男「…そうか?」

715: 名も無き語り部 ◆5eYUo4FbYg 2013/07/08(月) 23:42:52.55 ID:q1kEI1Cb0
男「やっぱ花火は日本人の心だぜ」


ドッカーン


男「綺麗だな、たまやー!」


ドッカーン


幼「クス、君はいつまで経っても子供っぽいな」


男「そうか?祭りと花火ではテンションが上がるのが日本男児ってもんだぜ」


幼「君らしいよ」


幼(そしてそんなところも…好き、なんだよね)


その言葉だけは胸の内にしまっておいた


幼(花火の音にあわせて小さく言うことしかできないなんて…ボクは、なんでこんなにも臆病なんだろう)


幼「…君が眩しいよ」


男の無邪気で愛しい横顔を見ながらそう呟くのであった

719: 名も無き語り部 ◆5eYUo4FbYg 2013/07/09(火) 00:02:47.27 ID:QI0EKFqw0
帰り道


男「今日は楽しかったな。やっぱ夏祭り最高」


幼「…」


男「幼?」


幼「…あと、何回」


男「?」


幼「あと何回、純粋に楽しめるんだろう…」


男「幼?何の話だ?」


幼「昔はさ、お金なんて一円も使わずに遊べたよね。でも高校生にもなると公園で遊ぶこともなくなって鬼ごっこみたいな定番の遊びもしなくなって…」


幼「今じゃカラオケやゲームセンターみたいな金を使わないと遊べないところじゃないと楽しめなくなっている。昔みたいに公園の遊具だけじゃ遊べない…」


幼「ボクは、怖いんだよ。どんどん大人になるのが…」


幼「子供の頃楽しめた遊びがつまらなく感じて…だんだん子供っぽさを失って」


幼「いつか、いつか大好きな君といっしょに回る夏祭りすらつまらなく感じてしまう時が来るんじゃないかと考えちゃって…」


キュ


男の手を握る幼の手に力が入る


幼「昔は大人に憧れていた。でも、こんな思いをするぐらいなら、子供っぽさを忘れてしまうぐらいなら…」


幼「ボクは、大人になんかなりたくない」


それは、涙を少し浮かべてまで放った本心からの言葉、叫び

720: 名も無き語り部 ◆5eYUo4FbYg 2013/07/09(火) 00:13:08.58 ID:QI0EKFqw0
男「…心配、する必要はないさ」


幼「…男」


男「確かに時の流れは残酷だ『人生を80年とすると夏は80回しか来ない、そして同じ夏は二度と来ない』時は誰の上にも平等で誰に対しても残酷に刻み続ける。そこには奴隷も王様もない」


男「怖いか?時が…怖がる必要なんてないんだ。大丈夫、時が変わろうと俺は、お前は、人は変わりっこない」


幼「…変わるよ。いつか人だって死ぬんだ、性格が変わったりもするんだ。考えだしたらキリがない」


男「じゃあ考えなければいい」


幼「え?」


男「」ギュ


幼「え?あ、え…///」カァア


真正面から抱きしめてやる


男「俺が信じられないか?信じろよ。俺は絶対に変わらない。お前が周りがつまらなくなってしまったと感じたなら俺はピエロにでもなろう。お前が子供らしさが失われたと嘆くなら俺は幼児退行でもなんでもしてやる。俺は絶対にお前を退屈させたりしない。お前を一人ぼっちにはさせない。絶対にだ」


男「だから大人になることなんか恐れなくていい。俺が傍にいればそれでいいじゃないか。そんないつ来るとも知れない遠い未来なんかより隣にいる俺のことを考えてくれよ」


幼「…男…///」


男「幼」


幼「…言っていること、イマイチかっこつけきれてない上によく意味がわからないよ」


男「…一生懸命言ったんだぞ」


幼「うん、それは伝わったよ。ありがとう」ギュ





男と幼の家の前


男「じゃあな」


幼「うん、また今度」


男「あぁ」
 

737: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/14(日) 20:18:57.71 ID:AzERHH4p0
時はちょっと巻き戻って7月7日、七夕


この町には小高いお丘があり、その上に笹が生えている。もちろん七夕にはそこに短冊を吊るすのが伝統になっている


男「やばいな、出遅れちまった。かなりたくさん吊るされてる」


幼「…吊るす場所残ってるかな」


男「流石に残ってるとは思うが…」


幼「…」


男「おい、他人の短冊見るなよ」


幼「いや、これ…」


男「ん?」




いいかげん彦星と別れたい

織姫




男「…見なかったことにしておこう」


こういう公共の場だと必ず一人ぐらいいるよね、ふざけたこと書く奴

…たまにギャグセンスが無駄に高いやつがいてなんかむかつくけど




俺は人間をやめるぞー

ディオ




男「いや、何年前だよこれ」




どんな形でも構いません。あの人を永遠に私の傍に縛り付けておけますように

友姉




男「これ、願いが叶う前に破り捨てたほうがいいんじゃ…」


裏には彼氏さんの名前が血のような赤いクレヨンでびっしりと所狭しに書かれていた


怖えよ

738: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/14(日) 20:24:11.63 ID:AzERHH4p0
幼「おい男、ちょっと手伝え」


男「ん?どうした?笹の前でピョンピョン跳ねて」


幼「君は知らないのかい?短冊は高いところに吊るしたほうが願いが叶いやすいんだぞ」


男「なるほど、それで可愛らしい野うさぎのようにぴょこぴょこ跳ねていたわけか」


幼「そう、だから手伝ってよ」


男「どれ、貸してみろ。俺が付けてやる」


幼「だ、ダメ!」


何故か短冊を隠すように手で包んだ


男「何でだ?」


幼「な、何でもだよ!」


男「は?」


幼「え、えと…そう、願い事は他人に見られたら叶わないから」


男「なんだよそりゃ、まぁいいや。じゃあ抱き上げてやるよ」


幼「ひゃあ!」


お腹辺りを腕で抱きしめて上げようとしたら変な声を出して振り払われた


幼「こ、この方法は却下!///」


男「じゃあどうしろと」


幼「か、肩車…とか」

740: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/14(日) 20:31:33.73 ID:AzERHH4p0



男「お、おm」プルプル


幼「それ以上言ったら殺してやるから」


男「ふぬぅ…」ピクピク


幼「…はい、終わったよご苦労さま」


男「…マジ苦労だったっす」


幼「踏み台にされるよりはましだっただろ?それともマゾな君は踏み台のほうが好みだったかな?」


男「マゾじゃねえよ!…ところでお前は何を書いたんだ?」


幼「クス、秘密だよ。言ったら叶わなくなるかもしれないもの」


男「そうか?」


幼「うん。で、君は何を書いたんだい?」


男「俺のは聞くんだな」


幼「君の願いは叶わなくなっても別にボクは困らないからね」


男「うわ、ひっでぇ…でもいいか。俺は言ったからって願いが叶わなくなるとは思わないし」


男「大好きな幼といつまでも一緒に居られますように、なんてな」


幼「…同じだ」ボソッ


男「ん?」


幼「い、いや…なんでも///」


男「お前さ、そのたまにすごい小さな声でボソッと言うのやめてくれよ。聞き取れない」


幼「べ、別に独り言…だし///」


男「…短冊吊るしたし帰るか」


幼「いや、夜までここにいようよ」


男「え?」

741: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/14(日) 20:44:09.25 ID:AzERHH4p0



男「うおぉ、すっげーな天の川!」


幼「…綺麗だ」


それはまるで銀の川、いやはや天の川なんて名づけた人のセンスは見習いたいもんだね


男「あれが彦星であれが織姫か、一年に一度しか出会えない、ね」


幼「…一年も会えないなんて…悲しい定めだよね」


男「お前だったらどうする?」


幼「新しい人を探すね」


男「即答!?酷い!」


幼「ふふ、冗談だよ。一年ぐらい、待ってみるさ。問題は君が浮気をしないかどうかだな」


男「しねえよ」


幼「なら安心だな…いつまでも…いっしょに」


男「…あぁ」



風が強く吹き、短冊が空に向けて飛んでいこうとする。まるで自分たちの願いを聞き届けてもらおう我先にと空に行こうとしているかのように

































永遠になんて贅沢は言わない
一秒でも長く、男と幸せに過ごす日々が

続きますように

幼 

742: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/14(日) 21:26:46.25 ID:AzERHH4p0
幼「秋だ!」


男「秋か…」


幼「どうした?テンションが低いが」


男「いや、学校だるい。もっと夏休み欲しい」


幼「しょうがないよ。時間ってのはすぐに過ぎ去るものだ。そうなんだろう?」


男「…お前はやけにテンションが高いな」


幼「ようやくパーカーが着れるからね。これがないとボクじゃないだろ?」


まだ暑いため春物の薄いパーカーではあるが早速着ている幼


男「確かにそれがないとお前っぽくないかもな」


幼「うむ、そうだろう」

743: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/14(日) 21:50:37.50 ID:AzERHH4p0
男「ところで今夜中なんだが、俺寝るとこなんだが」


幼「うむ、気にせず寝てくれ」


男「寝れるか!気になるわ!」


幼「ボクなんかいないものだと思って寝ていいよ」


男「だから寝れねえって!特にデジカメと油性マジックを手に持ってワクワクした顔をしているお前の前じゃな」


幼「ちっ、バレたか」


男「バレたかじゃねえ!何するつもりだった正直に言いやがれ」


幼「寝顔を写真に撮って落書きして写真を撮ろうかと」


男「大方予想通りだった!当たって欲しくない予想が的中した!」


幼「では寝ようか」


男「何当たり前のように布団に潜り込んでんだコラ」

744: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/14(日) 22:43:43.84 ID:AzERHH4p0
幼「…結局追い出された」


幼「ただいま…」


暗い家の中にそう言うが返事が返ってくるわけはない


幼「…はぁ、今日は誰もいないから寂しいんだよ」


幼「男、優しいから正直にそう言えば泊めてくれただろうな」


でも寂しいなんて口が裂けても言えるわけがないよ


幼「…寝ちゃお」

745: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/14(日) 23:26:43.81 ID:AzERHH4p0



男「幼!なんで俺の布団に!?」


丸められた掛け布団「」


男「…」


男「…あれ?」


男「あれ、俺が抱きしめてんのは掛け布団?」


布団<ソノトオリダゼ


幼「」ニヤリ


男「は!?」


しまった、幼が滅多に見せない笑顔を、いやぁ~な笑顔をしている

746: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/14(日) 23:40:46.23 ID:AzERHH4p0
幼「男、今ボクを呼んだ?」


男「呼んでない、何故いる」


幼「いるのはいつも通りだろう?」


男「…そうだな、呼んではないが」


幼「今布団を抱きしめてボクの名を…」


男「…」


みみみ、見られてた!?!?!?


幼「ボクが布団にいないと寂しかったのかい?」


男「い、いや、いやいやいや、そうじゃなか、なくて、寝ぼけてただけで」


幼「寝ぼけてボクを夢に見るほど好きなのか?」


男「いや、好きなのはそうだけどそれとこれは別だ!」


幼「クス、焦ってる君は可愛いな」


男「くそ!覚えてろ!!」


幼「さあ、どうだろうね」クスクス


ちくしょう!すっごい久々に優位に立てたからって妙に目が輝いていやがる

747: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/14(日) 23:41:36.33 ID:AzERHH4p0
男「…学校やだなぁ」


幼「そんなこと言ってもしょうがないよ」


男「だよなぁ…夏休みみたいに一日中お前とのんびりいたいよ」


幼「」パサ


何故かフードを被ってうつむく幼


幼「そ、そうか…」


幼(…///)

748: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/14(日) 23:42:02.66 ID:AzERHH4p0
男「そうだ、時間まだあるし朝飯作るよ」


幼「お、いいね。君の手料理は美味しいからね」


男「…お前もしかしてそれが目当てでこんな早く来たんじゃ」


幼「今日はボクが起こす前に君が起きたじゃないか『幼!なんで俺の布団に』」クスクス


男「…分かった。激ウマ料理作るから忘れてくれ」


幼「クスクス、断る」

749: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/14(日) 23:42:45.00 ID:AzERHH4p0



幼「ふふ、やっぱり君の手料理は美味しいな」


男「あ、あれ…俺の分は?」


幼「?全部ボクのじゃなかったのかい?」


男「違うわ!調理器具片付けてる間に何俺の分まで完食してんだ!!」


幼「…ごちそうさまでした。美味しかったよ?」


男「ご・ま・か・す・な」


幼「大好きだよ?男」


男「う…上目使いしたって…」


幼「許して、くれる…よね?」


男「う、うぅ…上目使いは卑怯だってば!!」


幼「ふふ、ボクの勝利だ」


結局怒るに怒れなかった。怒る時にちゃんと怒れる強さが欲しいです

750: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/14(日) 23:43:43.16 ID:AzERHH4p0
男「…学校行こうか」


幼「そうだな。もうそんな時間なのか」


男「うん…」


幼「まぁそう落ち込むな。学校に行くまでは一緒なんだからな」


男「お前は平気なのか?半日も俺と離れて」


幼「」パサ


幼「別に、寂しくなんか…無いよ」


男「フード被られたら表情が読めないな。ちょっと取ってみろ」


幼「…断る」


男「それを断る」


幼「お、おい、触るな!」


男「うっせえ、実はものすごく寂しそうな顔してんだろ実は!」


幼「してないよ。近寄んなっての」


男「うぅ…拒否られた」


幼「いや、そう言う意味じゃないから」

751: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/14(日) 23:44:11.78 ID:AzERHH4p0



学校前


幼「…着いてしまったな」


男「あぁ。やっぱり寂しいか?」


幼「」パサ


幼「…寂しくなんか…無いよ」


男「まぁ学校終わったらまたウチに来るだろうしな」


幼「…うん」


男「?どうした?」


幼「…いや、じゃあね」


男「あぁ」

752: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/14(日) 23:45:21.74 ID:AzERHH4p0
教室


友「大将大変だ!」


男「どうした友よ」


友「あ、姉、姉貴が!」


男「おちつけ、何があった」


友「いや、昨日ウチに姉貴の彼氏の両親から電話があってな『ウチの息子がずっと帰ってこないのですがそちらに行っていませんか?』って」


友「姉貴がさ、最近一日中どっかに出かけているんだよ。しかも気持ち悪いくらい上機嫌で、たまに料理とか鼻歌歌いながら弁当二人分作ってたり、片方には怪しげな薬品入れてたり…」


男「…あぁ、あの願い叶っちゃったか…」


友「お前、何か知ってるのか!?」


男「知っているようで知らないような…ってか知らないな。目的は分かるが場所は知らん」


友「…そうか、ドウシヨウ」


男「俺に聞くなよ…姉貴を問い詰めてみたらどうだ?」


友「俺に死ねってか?」


男「あぁ…何かすまん」

753: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/07/14(日) 23:46:47.85 ID:AzERHH4p0
幼の教室


女「やはー幼ちゃ~ん、久しぶり~会いたかったよ~」


幼「やあ女、君は夏休みどうだった?」


女「普通だよ~退屈だったよ~」


幼「ボクもそんなもんだ」


女「」スンスン


幼「ぼ、ボクの匂いなんか嗅いでどうしたんだよ!」


女「この臭い、もう幼ちゃんは大人になったんだね」


幼「ブッ!」


幼「な、ななな、何故それを!!」


女「あたしほどになると匂いで分かるんだよ~」


※盗撮盗聴のせいです


幼「…秘密で頼むぞ」ゴゴゴゴゴ


女「うふふ~親友の頼みだもんね~そんなに睨まなくても大丈夫だよ~」


女「でも今度詳しく教えてね~再現してさ~」


幼「だ・れ・が・す・る・か!」

790: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 11:36:12.70 ID:QmOrKCcO0
男「…物足りない」


友「どうしたよ大将。そんな断食でもしてたかのようなやつれ顔で」


男「そこまで酷くねえだろ」


友「で、物足りないって?」


男「いやさ、なんとなく夏休み中満たされた物が手からこぼれ落ちたような感じて」


友「あぁ、そりゃ姉御だな」


男「は?」


友「大将のことだから夏休み中毎日姉御といちゃついてたんだろ?」


男「そういうお前はどうなんだよ」


友「おいらはそりゃ毎日ポニーちゃんとえ…」


男「分かったそれ以上言うな」


友「まぁ夏休み終わりはみんな何かしら憂鬱になるもんさ」


男「…だよなぁ」

792: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 12:06:34.71 ID:QmOrKCcO0
幼「あーあ、夏休みがもっと長ければいいのに~」


女「やっぱり幼ちゃんも夏休み終わりはだるいんだ~」


幼「うん…」


女「顔に出てるもんね~」


幼「うそ、出てた?」


幼「うん、そういえば幼ちゃんって最近けっこう表情があるよね~」


幼「ん?何が言いたいんだ?」


女「だってさ~幼ちゃん最初の頃無表情しかなかったもん。でも最近は色々な表情が見れて楽しいよ~」


幼「そうかな、ボクは今も無表情だけど」


女「今はね、でも~『彼氏くんみたいなかっこいい人を彼氏にできて幼ちゃんは世界一の幸福者だよ、羨ましいなぁ~』」


幼「い、いきなり何だ」


女「ほら口もとがにやけそうになってる~」


幼「」ぱっ


女「押さえても見えちゃったからダメなんだよ~それとかこれっ!」


幼「…ボイスレコーダー?」


男の声『俺は可愛い幼が大好きだ』


幼「な、な、な…///」


女「ほら、無表情が崩れてる~幼ちゃん可愛い~」


幼「そ、そのボイスレコーダーよこせ、壊してやる」


女「やーだよ~」キャハハ

793: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 12:58:06.13 ID:QmOrKCcO0
・・・


幼「…あぁ、退屈」


女「やっぱり幼ちゃんも学校は憂鬱?」


幼「夏休み終わりは特にね」


女「大丈夫だよ~1日目は始業式だけだからすぐに帰って彼氏君といちゃつけるよ~」


幼「そういうのじゃない」


女「でも会いたいのは確かでしょ~?」


幼「………」コクン


女「じゃあいっしょに帰ろうって言いなよ~」


幼「そのためだけにわざわざクラスまで行くの嫌だよ」


女「メールがあるじゃん~」


幼「…そうか、そうだった」

794: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 13:07:07.27 ID:QmOrKCcO0
男「メールが来た」


友「当ててみよう、姉御だ」


男「んなバカな…幼だ」


友「ほら大当たりだぜい」


男「どれどれ?…放課後すぐに迎えに来て…」


友「愕然!ハートマークがついてる」


男「…あいつ、頭打ったか」


友「んでんで行けるのかい?」


男「残念ながら用事だな」

 
801: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 16:14:24.05 ID:QmOrKCcO0
 


幼「女、何ハートマークつけているんだ…」ビキビキ


女「幼ちゃんの気持ち代行なんだよ~にぱー☆」


幼「し な く て い い」


女「素直になりなよ~」


幼「…あいつの前だけ素直だ。それでいいだろ…///」


女「やはは~幼ちゃん顔赤ーい、かっわいぃ~☆」


幼「…いつか覚えていろよ///」


女「そんなことよりメール来てるよ?」


幼「ほんとだ…」


幼「」


女「どうしたの?固まっちゃって…どれどれ?」


女「『大事な用があるからいけない』」


幼「ボクより大事な用…?」


女「まぁそういうことならしょうがないよ~」


幼「このボクより大事な用なんて…」ぐぬぬ

802: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 16:36:11.59 ID:QmOrKCcO0
友「で、結局何で姉御迎えに行かないんだ?」


男「…お姉さまに呼び出されてな」


友「誰だよ…あぁ、あの人か」




男「あぁ、風紀委員長のくせして自分が一番風紀乱している先輩、男女問わず校内中の生徒(と、一部教師)にお姉さまと恐れられ崇められているかた

だ」


友「おいおい大丈夫かよ。風紀委員長のお姉さまと言えば校内一のガチな801で男女問わず食くっちまうて聞いたぜ?」


男「だ、大丈夫、彼氏彼女がいる人には手を出さないって聞いた」


友「でもこの間都内1のイケメンを彼氏にしたって自慢した一年女子をお姉さま一筋なガチレ に調 したという話を聞いたぜい」


二人『恐すぎ!』ガクブル

803: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 17:01:14.35 ID:QmOrKCcO0
放課後、図書室


男「…あ、あの…」


委員長「やぁ、よく来てくれたね、少年」


男「ど、どうも。あの、何のご用で」


委員長「いや、そろそろ君も食べ頃かなと」


男「失礼します!さようなら」


ガチャガチャ


男「あぁ、扉がすでにロックされてる!!」


脱出不可能逃走失敗絶体絶命生命危機救命救助要請即効求む!


男「だぁれか助けてー」


委員長「はっはっは誰も来ないよ。何せここはいま風紀委員長、いやお姉さん権限で貸し切りだからね」


男「いやぁー食われる!俺彼女いるし!」


委員長「なんだいるのか、残念だ」


男「お、恐ろしい人だ」ガクブル


委員長「ま、それはついでだ。本当は唯一働く生徒会役員こと君に頼みがあったんだ」


男「ついででも食う気だったんすか。あとうちの生徒会役員どもはちゃんとやることはやってますよ。リア充撲滅に力入れすぎなだけで…」


委員長「まずお姉さんとあの連中じゃそりが合わなくてね。君が一番ヤりやすいんだよ」


男「何か言い方に不安を覚えますがまぁいいです。何をすればいいんですか?」


委員長「  を晒してほしいなと…冗談だ逃げようとするな。ただこれらの書類整理を手伝ってもらいたいだけだ」


男「書類整理?」


委員長「そう、ただ分類分けしてくれればいいから」


男「…そういうことなら」


委員長「うむ、助かる。まぁそう身構えるな、私は彼氏彼女のいる子を食べたりしないから」


…俺、何かこの人苦手

804: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 17:30:11.07 ID:QmOrKCcO0
幼「…何の用事があるのか聞いてみたけど(メールで)返事が返ってこない」ナミダメ


女「う~ん、まさか逢引だったりして~」


幼「…」ス


女「幼ちゃん?」


幼「探してくる!」


女「幼ちゃん、冗談だよ~あの彼氏君が浮気なんてするわけ…行っちゃったか~おもしろくなりそ~」


女「あ、盗聴器ONにしとこ~」

805: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 17:50:59.99 ID:QmOrKCcO0
幼「図書室?閉まっているはずなのに声が…」


耳を澄まして扉に当ててみる


幼「…男の声と…もう一人は…女性?いや女子生徒…」


かなり楽しそうに喋っていた


幼「…嘘…嘘、でしょ。男がボク以外の女とあんな楽しそうに喋れるなんて」


女と喋るときはキョドったりどもったりしてしまう男なのに…ありえない


幼「…ボク、以外…」

806: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 18:12:53.92 ID:QmOrKCcO0
図書室内


委員長「少年、もうすぐ終わりそうかい?」


男「はい、こっちはあと少しですね。まさかあなたがこんなにちゃんと仕事しているなんて思いもしませんでしたよ」


委員長「うむ、お姉さんはきちんと欲望と仕事を同時に満たせるすばらしい人間だからな」


男「欲望を抑えてもらえればもっとすばらしい人間になれますよ」


委員長「そうかもしれないがそれはそれでつまらないではないか。一週間に8人は食わないと気がすまない」


男「毎日一人でも足りないんですか!?」


委員長「はっはっは、お姉さんは美人だからね。君もその一人になってみないかい?」


男「全力で遠慮します」


委員長「いやいやお姉さんなら君の良い飼い主になってあげられると思うよ?」


男「主従関係がすでに決まっている時点でいy」


バアァ--z_ン!


大きな音を立てて扉が勢いよく開いた


男「げっ、幼!?」


幼「げ?」


男「しまっ、あ」


幼「しまった?」


しまった。やばい、考えうる限り最低な反応をしてしまった


幼「…どういうこと?ボク以外に女友達はいなかったんじゃなかったの?ねぇ」


男「うん、この人は女友達じゃなくてだな」


委員長「そう、お姉さんはそんなんじゃないよ。男くんの彼女だ」


男「うんそう、かの…じゃないでしょ!余計ややこしくしないでください!」


幼「…あの男がボク以外の女とこんなに親しく話してる…」


男「違う違う!それは最近お前とか友姉さんとか女ちゃんとかと喋っているおかげで克服できただけでこの人とそんなに親しいわけじゃ…」


委員長「たった今どんなシュチュと 位で   しようかって話していたところだよ」

807: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 18:17:35.29 ID:QmOrKCcO0
幼「お と こ」ゴゴゴゴゴ


男「ちょっとお姉さま、あんた俺をどうしたいの!?細切れにして魚の餌にでもする気!?」


委員長(破局させれば私のものになるだろう?)


なるか!ジェスチャーで何とんでもないこと言ってんだこの人は


委員長「なんてね、冗談だよ幼くん」


幼「…なんでボクの名前を」


委員長「そこの少年が彼女自慢を散々してきたからね。そりゃ名前ぐらい覚えるさ」


幼「ボクの…自慢」


おぉ!収集不可能かと思ったらまさかの最高のフォロー、助かった。これだけは感謝しなきゃ…と思ったけど元々この人のせいじゃん


委員長「ま、件の可愛い彼女も見れたことだし生徒会役員である男くんに頼んだ仕事も終わったようだしお姉さんは帰るよ。少年、仕事やってくれて

ありがとうね、わざわざ呼び出して悪かったよ」


委員長(君の彼氏は色々と  っているっぽいから彼女なら発散させてあげるべきだよ)ボソボソ


幼「なっ」


委員長「じゃあね、可愛い後輩たち♪」


幼になにかしら耳打ちして立ち去る委員長、出来ればもう関わり合いたくないあの人


男「えと、じゃあ帰るか」


幼「え?あ、うん…」

808: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 18:26:22.73 ID:QmOrKCcO0
帰り道


男「そういえばお前おねえさm…あの委員長に何言われたんだ?最後」


幼「え?えーと…」


-君の彼氏は色々と  っているっぽいから彼女なら発散させてあげるべきだよ-


幼(色々と  ってるってどういう意味なんだろ?…まさか、そういう意味?発散って何すればいいの?…ほ、本当に…し、してほしいのかな?男…)


男「幼?」


幼「…///」プシュゥウ


男「幼?」


幼「」パサッ


男「何言われたんだ?そして何故フードで顔を隠した」


幼「べ、別に大したことは言われて無いし。これにも深い意味は無いよ…///」


幼(やはりパーカーはいい。顔が赤いのを隠せるからね///)

810: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 18:48:05.30 ID:QmOrKCcO0
その後、家にて


男「幼、お願いがある!」DO☆GE☆ZA


幼「な、何?」


幼(や、やっぱり  っているのかな?ま、まぁどうしてもと頼まれれば少しぐらい…///)


男「宿題が明日提出なのに終わって無いんだ!助けてくれ」


幼「」

811: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 19:06:39.02 ID:QmOrKCcO0
幼「…宿題?」


男「そう、最初の授業提出なのにちっとも出来てないんだ!…『すごく期待していたものが一瞬で壊滅してすごく落胆した』っていう顔をしているが

どうした?」


幼「…君なんかに期待は何もしてないよ。馬鹿馬鹿しい」


そこまで分かってて何故全部分からないのか


男「あれ?何か言葉に刺が」


幼「まぁいいさ。で、ボクは何をすればいいの?」


男「俺の代わりに全部やって。全部丸々白紙だから♪」


幼「…頭痛がするから帰る」


男「わー、待って、待って!分かったから、半分、いや二分の一だけやってくれればいいから」


幼「それ意味同じだし」


男「分かった、三分の一やってください。いや、この際ちょっとだけでいいから!!」


幼「はぁ、分かったよ」


男「やったぁ、幼大好き!」


幼「」ぱさ


幼「…いいから、今すぐ取り組むよ…///」

812: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 19:12:55.70 ID:QmOrKCcO0
男「まずは読書感想文だな、幼、お願いします」


幼「そうだね、この本借りるよ」


男「ラヴクラフト全集?いいけどそれ読むのかなりかかるぜ?」


幼「ん?読み終わったよ?」


男「早い!一瞬!?」


幼「はい、書き終えた」


男「ば、化け物だ…」

813: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 19:37:53.92 ID:QmOrKCcO0
男「とりあえずこの数学の宿題を俺はやるからその国語の山よろしく」


幼「うむ…大量だな」


男「お前なら容易いだろ?」


幼「…もちろんだよ。君に期待されて頑張らないわけには行かないからね」クスクス

814: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 19:58:41.51 ID:QmOrKCcO0
男「終わったー!」


幼「たー」


男「でも殆ど幼にやらせてしまったような気がする…」


幼「君にやらせてたら終わらないじゃないか」


男「お前が早すぎるんだよ。人外め…」


幼「君も修行すれば出来るようになるよ」


男「なるか!」

815: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 20:35:20.73 ID:QmOrKCcO0
幼「ところでお礼とかは無いのかい?」


男「お礼?あぁ、金ならあるから本か?」


幼「いや、買うとかじゃなくて…その…」


男「じゃあ何だ?何がほしい?」


幼「………………………………察してよ」


男「無茶言うな、俺はESP持ちじゃないんだってば」


幼「…」


幼「………じゃ、じゃあ………………………き、きs、いや……その……や、やっぱり本でいい!///」

 

818: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 20:56:34.94 ID:QmOrKCcO0
ある日


男「いやぁ、まさか幼のほうからデートに誘ってくれるとはなぁ」


幼「毎日がデートみたいなものだけどね。お部屋デート」


男「それにしてもお前が顔を真っ赤にしながら『デートに行こう』なんて言った時は驚いたぞ」


幼「よく考えたら一度も『デート』という単語を使ったことが無かったから…案外恥ずかしかった…」プイ


男「もしかして今も赤くなってる?」


幼「み、見るな!」ぱさっ


男「あーあ、フードで隠されちゃったよ。幼の可愛い顔」


幼「く…///」

819: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 21:02:51.80 ID:QmOrKCcO0
「ブツブツブツブツ」


男「本当に可愛いな幼は」


幼「…うるさい」


男「なぁ、前一度言ってくれたみたいに面と向かって『好き』って言ってくれよ」


幼「やだよ…恥ずかしい」


男「俺のこと好きでしょ?言ってくれよ」


幼「そりゃさ…大、好き…だけど」プイ


男「フードを被ってしかも向こう向いてたらダメだよ。こっち見てよ」


「ブツブツ」


前から何かブツブツ言いながらフラフラと歩く男


男「なぁおさ…うっ」


「死ね」


ドシッ


その男がぶつかってきた


「」タッタッタ


そいつは走って逃げた


ぶしゃああああああ!


俺の腹辺りから赤黒い液体が噴出す

821: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 21:21:09.75 ID:QmOrKCcO0
幼「お、とこ…?男!!」


一瞬わけが分からないって顔をして、次の瞬間血を見て叫んだ幼


男「お、さ…な…」


幼「あいつ、殺してやる!!」


男「ま、って…」


幼「ま、待てないよ!あいつめ、ぜ、絶対に殺してやる。ずたずたに、引き裂いて、何よりも、何よりも、苦しい思いをさせてやる!」


男「幼…」


幼「そ、そうか、それよりまず、警察、いや、救急車か…」


男「いい…いいんだ」


幼「何がいいんだよ!」


男「俺は…もう、だめだ…幼、救急車も警察も要らない。そこに電話する分、一秒でも長く、お前と、話して…いた……い」


幼「男?男!!嘘だろ!?嘘だよね!?やだよぉ…ひくっ、男、しなっ、死なないで…やだぁ」


男「お…さ…」


幼「男?ダメ!ダメ!お願い、目を開けて!」


幼「大好きだよ、大好き!何度でも君の顔を見ながら言ってあげるから!」ギュー


幼「し、死んじゃやだぁ!き、君の変 な趣味にも付き合ってあげるから!何でもするよ、大好きな君のためなら!だから、だから死なないでよ!」


幼「男ぉ…男ぉ!ボクを、ボクを置いて行かないでよぉ!う、うぁあぁあああああん」ポロポロ


男(やべ、ドッキリ大成功って言うタイミングが見つからない)

822: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 21:23:02.69 ID:QmOrKCcO0
幼「やだぁ…男ぉ」


ヤバい、完全にネタばらしするタイミング逃した


こ、こうなったら奇跡的に生き返りましたっていう風に装うしかない


タイミングは幼の涙が俺の頬に落ちた後だ


幼「男…ん?この臭い」


ペロッ


幼「………………………………ケチャップに何か混ぜてそれらしく見せてるだけじゃん」


!?…あの通り魔め、どうせならそこ手を抜かずにちゃんとした血糊もってこいよ!


せっかく幼の貴重にも程がある泣き顔見れたのに!


幼「……男、起きてるだろ」


男「」


ダラダラ


流れる汗の量がやばい!死ぬ!殺される!!!


や、やややばい


幼「男、起きろ」ドドドドド


ギャー


男「ごめんなさい!また明日!!」ダッ


ウサインボルトすら置いてきぼりになるであろう早さを火事場の馬鹿力で出しながら走る


逃げよう、説明は明日しよう。じゃないと殺される。今捕まったら殺される!


幼「男!待て!よ、よくもボクの、ボクの…すごく心配したのに!君を、君を失ったらって…う、ぅぁあああ!」


すごい泣き顔ですごい怒りの形相で追いかけてくる。早い、でも追い付かれたら殺されるぅ!

823: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 21:23:53.26 ID:QmOrKCcO0
幼「待てぇ!」


男「ごめんなさい!許してください!」


友姉「あらあら二人ともこんにちは。仲良くおいかけっこかしら?」


男「あ、友姉さん、いいところに!ヘルプミー」


幼「友姉さん、ボクは今から大好きな男を剥製にでもしたいんだよ」


友姉「あらあら、それは素敵ねぇ」


男「どこが!?」


友姉「それなら私も幼ちゃんに味方しようかしら」


男「やめて!」


友姉「幼ちゃん、このショットガン型麻酔銃を貸してあげるわ」


男「何でそんなものを常時持ってんすか!」


友姉「この銃に装填してある麻酔弾は改良型でね、意識は保ったまま四肢の機能のみを麻痺させるのよ。でも頭は麻痺しないから見ること、聞くこと、食べることと話すことは出来るわ。あ、頭以外でも  だけはできるわよ」


何その使用方法がもう一つしか見えない薬品


幼「ありがとう、借りる」ガチャ


男「借りるな!構えるな!こっち向けるな!」


幼「大人しくボクのものになれ!絶対に裏切らない、心配もかけない、ボクだけのものに!」ガシャン


男「いやぁあ!目が本気だ!!」


幼「発射!」ズガン

825: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 21:25:29.65 ID:QmOrKCcO0



男「ぐ…こ、ここは?」


幼「ボクの家だよ。気絶したけど良かったよ、目を覚まして」


男「か、体が動かない!!」


幼「ふ、ふふふ…友姉さんの発明品ってすごいね、本当に四肢は動かないんだ…」


幼「ふふふ、これで男はボクのもの…」うっとり


こ、恍惚のヤンデレポーズだ。リアルで見んの初めてだ…見たくは無かった

826: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 21:27:29.26 ID:QmOrKCcO0
ってか逃げたい!逃げなきゃ!うわーん動かない!


幼「うふふふ、友姉さんに薬を一か月分もらったから効力が切れそうになったら切れる前に注入すれば一ヶ月はそのままだよ」


男「いやぁあ!」


幼「大丈夫だよ、ご飯はボクが食べさせてあげるから。あ~んって♪」


何今回、今までで最大のキャラ崩壊!?


男「幼!目を覚ませ!お前はヤンデレじゃない!クーデレだ!俺の何よりも大好きなクーデレボクっ娘幼馴染だ!」

827: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 21:28:24.00 ID:QmOrKCcO0
幼「…ボクは、ボクは…君が好きだ。大好きだ」


男「お、俺も大好きだ」


幼「君はそんなボクのことを騙したよね?笑いものにしようとしたよね?」


男「違う!俺はお前の可愛い泣き顔が見たくてな、心配している顔が見たくてな…」


幼「だからってあんなの酷すぎるよ!ぼ、ボクは…本当に…き、君が死んでしまったかと…」


幼…


幼「き、君が…いなくなってしまったら…ボクは、ボクは、本当に、一人に…怖かった…怖かったよ」ギュー


男「…ごめん」


幼「…った、生きてて、良かった。…ぅあぁあぁああ!」


そうして俺を強く抱きしめながら涙を流した幼

828: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 21:30:01.49 ID:QmOrKCcO0
数分後


幼「…すっきりした」クスン


男「…本当にすいませんでした」


幼「まぁ、君は悪意があってやってわけじゃないしあの通り魔は(君の言ったことを信じるなら)打ち合わせしたわけでもなければ君の知り合いというわけでもないし今回だけは許すよ」


男「よかった、じゃあこれ解いて」


幼「解毒剤はもらってない。それに」


男「それに?」


幼「ヤンデレも止めるし君を喋る空気嫁にするのも止めるけど」


そんなこと考えていたのか、おっそろしい…やっぱこいつと友姉さんを接触させたのは間違いだったか、くっ


幼「あんな悪質な悪戯をボクが許すと思う?」


男「………あの、その角材は何に使うので?」


幼「教育♪」


男「」


幼「大丈夫だよ、粉砕骨折程度なら一ヶ月あれば余裕で無事くっつくから」


男「いやまてそれ無事じゃない!絶対無事じゃすまない」


幼「最低でも単純骨折してもらう」ゴゴゴゴゴ


男「いやー、待ってー!俺が悪かった!許して!もうしない!絶対しない!」


幼「うるさい、ボクの怒り、思い知れ」


\ぎやぁぁあぁあっぁぁぁぁああああああ!!/


皆もドッキリしかけるときは無駄に壮大にしないこと、無駄に悲しませたり怒らせるような悪戯は仕掛けないこと


何よりもネタばらしするタイミングを逃さないこと、これらを間違えると100パー死にます

829: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 22:43:44.27 ID:QmOrKCcO0
また、ある日


幼「男、肝試し行かないか?」


男「…俺が行くと思うか?怖いの苦手なのに…」


幼「…こ、怖かったら手とか…繋いでも、いいから」


男「…嫌だ。それは魅力的だがわざわざ怖いところに行きたくない」


幼(…くそ、怖がる男がみたいのに…)


男「絶対に嫌だからな」


幼「…男、ちょっとこれ食べて」つ催眠薬入り手作りクッキー


男「お、旨そう」パク


バタ


男「Zzz...」


幼「…思った以上にちょろかった。やっぱり君はバカなのか」

830: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 22:52:25.74 ID:QmOrKCcO0
男「…こ、ここは…」


幼「起きたね、ここは墓地だよ」


男「帰る!」ダッ


幼「させるか!」ガッ


男「ぬがっ!」ばたっ


幼「残念だけどここまで来たら帰らせない。絶対に肝試しはしてもらうよ」


男「やだ!今すぐ帰して!」


幼「今君には666体の幽霊が取り付いている」


男「え」


幼「それを払いたければゴールにある除霊の札を取ってくればいい」


男「よし!今すぐ行こう!!」


幼「…ちょろ」


男「なんか言った?」


幼「いや、何も」


幼(やった。バカでよかった)

831: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 23:00:33.50 ID:QmOrKCcO0
男「じゃ、俺今すぐ走って行ってくる!」


幼「え?ボクも一緒に行くよ」


男「いや、幼に迷惑はかけたくない。俺が今すぐ走ってとってくればいい話だし」


幼「…ボクも行くって」


男「いや、いいってば」


幼「ボ ク も 行 く」


男「…分かったよ」


幼「そう、それでいい」


男「でもお前がいると走れないな…」


幼「歩けばいいじゃん」


男「…怖い」


幼「男ならむしろ彼女に『怖くないよ』って言う立場のはず」


男「無理、怖い」


幼「…へたれ」


男「面目ない」


幼「…でもそうでなきゃこれを企画した意味が無い」ボソッ


男「…何か言った?」


幼「…大好きな男と一緒に歩けて嬉しいなー(棒)」


男「…今更ながら罠に嵌められた気がしてきた」

832: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 23:05:19.92 ID:QmOrKCcO0
肝試し開始


幼「怖い?」


男「コワスギワラエナイ」


幼「うっわ、恐怖でいろいろ引きつってる」


男「何かもう逃げたい」


幼「…逃がさない」


男「!?」ビクッ


幼「じゃないと幽霊をつれて帰ることに…」


男「いやぁああ!」


幼「…怖かったら、手…いや、腕、組んで…あげようか…?」


男「え?手じゃなくて腕?」


ぱさ


幼「…そう」


珍しいことを言う、顔はフードで見えなかったが

833: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 23:13:50.22 ID:QmOrKCcO0
幼「♪」


男「…楽しそうだなお前」


幼「楽しんでなんかいないよ、君のへたれっぷりに呆れてるくらいだ」


男「…そうか?」


いつもの抑揚の無い喋り方ではあるが雰囲気が楽しそうなんですがそれは…まぁ組んだ腕が幼の胸に当てっていて気持ちいいからいいか

834: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 23:36:59.54 ID:QmOrKCcO0
男「…でも怖い、怖すぎ!」


幼「ボクがついているじゃないか」ギュ


男「幼…」


幼「…君の後ろに首の無い落ち武者が!」


男「ぎゃああぁあああ!」


幼「嘘だけどね」


男「おぉさぁなぁ…!」


幼「あぁ、楽しい」


男「ふざけるな!」

836: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 23:47:10.98 ID:QmOrKCcO0
 

幼「君の後ろにてけてけが!」


男「ひっぃぃいい!」


幼「嘘」


男「…」


男「…あ、お前の後ろに…」


幼「ふふ、君の手には乗らないよ」


男「いや、実際、お…」


幼「何を…んっ、男、首筋舐めんの止めてよ…」


男「…いや、俺じゃない」


幼「え?」


後ろを向く幼


化け物「…フヒヒ ニク…ヤアラカイニク…」


幼「ひ、ひぃやぁぁあああ!」ガサガサ


男「きゃ、キャラも何もかなぐり捨てて涙目で俺置いて逃げやがった…」

837: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/13(火) 23:54:09.15 ID:QmOrKCcO0
化け物「やははー、たーのしっ♪」


男「…やっぱお前か」


女「どーだった?あたしの特殊メーイク☆」


男「あいつの反応見りゃ成功だってのは分かるだろ?」


女「その通りだよ、あたしすごーい。にぱー☆」

838: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/14(水) 00:04:19.77 ID:4+D3YYq90
男「で、何しに来た。いや、何しに来たかは分かるけど何故来た」


女「盗聴器で聞いてるだけじゃ物足りなかったんだよーだからスパイスを加えに来たのー」


男「…そのスパイスのせいで逃げちゃったけど…」


女「追っかけろー捕まえろー料理しろー恐怖のどん底に突き落としちゃえーやははー」


男「何この子怖い」

839: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/14(水) 00:11:02.66 ID:4+D3YYq90
…数分後


男「見つけた!大丈夫か幼?」


幼「ひやぁあ!ボク美味しくないよ食べないでぇ…」ブルブル


男「…大丈夫か?」


うずくまって怯える幼に大層萌えたのは秘密だ


幼「えっ?男?大丈夫?食べられて無い!?無事!?欠けてない!?生きてる!?本物!?」


男「大丈夫だよ、生きてるし本物だしどこも傷ついてないって」


幼「良かった、君が食べられたらどうしようかって…怖くて、心配で怖くて…」ギュー


男「はいはい、俺がお前を置いて死ぬわけ無いだろ」ナデナデ


さて、あいつのこと(女の悪戯)を言うべきか…

 

841: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/14(水) 00:33:58.29 ID:4+D3YYq90
男「実はな…」


幼「うん…」


男「あいつ以外にも沢山いて…かなりの光景だったよ」


幼「…あっそ」


…本人はいたってクールのつもりなのだろうけど涙目だ、かわゆい


男「…帰るか?続けるか?」


幼「帰る!今すぐ帰ろう!」ナミダメ


男「…俺にとり憑いたお化けは?」


幼「あれ君と肝試しするための嘘だから!だから何も無いし札も取ってくる必要ない!早く帰ろう!今すぐ帰ろう!」グイ


男「おい、引っ張るな!」


・・・肝試し、なんやかんやで終了

 

854: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/18(日) 08:28:13.48 ID:kMBbWcab0
ある日





チュンチュンチュン


男「…またか、またなのか」


幼が、布団の中に


男「…やべ、朝の起動戦士が…」


録画し忘れたわけではありません、絶賛放映中です。まだ白幕に隠されているけど隣のこいつのせいで3Dになりそう


幼「くぅ…くぅ…」


可愛い、細い腕で必死に俺を抱きしめて…可愛い寝息をしている


男「可愛い」ギュー


幼「ふふ…」ギュー

858: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/18(日) 15:36:23.12 ID:kMBbWcab0
男「はっ!二度寝するとこだった」


男「幼、起きろ」


幼「やだ…もっと、こうして、いたい」ギュー


男「起きろ、朝だぞ」


幼「…はっ、男が  いだと!?」


男「落ち着け、それはお前だ」


幼「…え?ここって、ボクの家…」


男「俺の家だが」


幼「…うそ…」


男「…マジ、ってかまさかお前…まさか寝ぼけてピッキングして寝ぼけてここまで来て寝ぼけて俺の布団にもぐりこんだとか…ないよな?」


幼「…ありえるわけ無いじゃないか。君はバカだね、今のはうそだよ、うん噓」


男「…俺の目を見てみ?」


幼「…」→


男「…俺の目を見てみ?」


幼「…」←


男「目を逸らすな」


幼「…ゆ、許して///」

859: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/18(日) 16:05:36.77 ID:kMBbWcab0
放課後、生徒会


会長「諸君、私は戦争が好きだ」


会長「諸君、私は戦争が好きだ」


会長「諸君、私は戦争が大好きだ」


男「どうしたんですか突然」


会長「諸君、もうすぐ何があると思う?」


生徒会メンバー「文化祭です」


会長「では文化祭と言えば?」


生徒会メンバー「リア充どもの巣窟です少佐!」


男「あぁ、文化祭がきっかけで付き合うやつもいるだろうしな」


なんか展開が読めてきた…あと少佐って誰よ


会長「では我々は何をすべきか」


生徒会メンバーズ『クリーク!クリーク!クリーク!クリーク!クリーク!』


会長「よろしい、ならば戦争(クリーク)だ!リア充どもを殲滅するぞ!」


男「するな!」

860: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/18(日) 16:14:00.45 ID:kMBbWcab0
生徒会長演説フルバージョン(男の合いの手入り)


会長「諸君、私は(リア充に対する)戦争が好きだ」


会長「諸君、私は(リア充に対する)戦争が好きだ」


会長「諸君、私は(リア充に対する)戦争が大好きだ」


会長「殲滅戦が好きだ。電撃戦が好きだ。打撃戦が好きだ。防衛戦が好きだ。包囲戦が好きだ。突破戦が好きだ。退却戦が好きだ。掃討戦が好きだ。撤退戦が好きだ」


男「あんた学校でなにする気だ」


会長「平原で車内で学校内で、家で部屋でホテルで公園で、遊園地で動物園で水族館で、ありとあらゆる場所で行われるリア充行動をしている奴にしかける戦争が大好きだ!」


男「ダメだこいつ、早く何とかしないと」


会長「リア充が転んで無様な姿を晒すのが好きだ」


会長「リア充が0点を取ってバカにされた時など心が踊る」


男「最低な奴だ、この生徒会長」


会長「リア充がデートをドタキャンされて泣きそうになるのが好きだ」


会長「リア充がいきなりDQNに理不尽な暴力を受けたのを見た時など胸がすくような気持ちだった」


男「おい生徒会長」


会長「リア充がヘマを犯して教師に注意を受けるのが好きだ」


会長「リア充男が彼女と喧嘩して何度も何度もビンタをくらう様など感動すら覚える」


男「するな覚えるな」


会長「リア充に無い罪を着せて生徒会会議で吊し上げていく様などはもうたまらない」


会長「デートに間に合わないと泣き叫ぶリア充に『居残り』の言葉を振り下ろし、それを聞いて金切り声を上げながら居残りの課題をやりこなそうとするのを見るも最高だ」


男「あんた本当に最悪だな」


会長「哀れなリア充男が、家に行ったら彼女が知らない男に  れていた光景を見て泣き叫び、心が木っ端微塵に粉砕された時など絶 すら覚える」


男「あんたがxxx嗜好なだけだろ」


会長「リア充の彼女が汚いおっさんに滅茶苦茶にされるのが好きだ」


男「やっぱxxx嗜好じゃねえか!」

861: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/18(日) 16:31:49.27 ID:kMBbWcab0
会長「必死に守るはずだった(非リア充の)プライドがリア充によって  れ殺されていく様はとてもとても悲しいものだ」


男「それ被害妄想だよ」


会長「リア充の尊厳が法律に押しつぶされて殲滅されるのが好きだ」


男「んな状況そうそうねえだろ」


会長「リア充にバカにされ、害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ」


男「バカにされたぐらいでそうなんなよ」


会長「諸君 私は(リア充に対する)戦争を 地獄の様な(リア充に対する)戦争を望んでいる。諸君 私に付き従う大隊戦友諸君、君達は一体 何を望んでいる?」



会長「更なる(リア充に対する)戦争を望むか?情け容赦のない 糞の様なリア充に対する戦争を望むか?鉄風雷火の限りを尽くし、三千世界の鴉を殺す。嵐の様な闘争を望むか?」


男「あんたマジで何する気だ」


生徒会メンバーズ『クリーク!クリーク!クリーク!クリーク!クリーク!』




会長「よろしい、ならば戦争(クリーク)だ!我々は満身の力をこめて今まさに振り下ろさんとする握り拳だ!だがこの暗い部屋の隅のPCの画面の前で半世紀もの間、堪え続けてきた我々にただの戦争ではもはや足りない!!」


会長「大戦争を!! 一心不乱の大戦争を!!」

862: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/18(日) 16:32:41.33 ID:kMBbWcab0
会長「我らはわずかに一個大隊、千人に満たぬ敗残兵にすぎない」


男「10人もいねえだろ」


会長「だが諸君は 一騎当千の古強者だと私は信仰している」


会長「ならば我らは 諸君と私で 総兵力100万と1人の軍集団となる」


男「だからそんなにいねえだろって」


会長「我々を忘却の彼方へと追いやり、眠りこけている連中を叩き起こそう」


会長「髪の毛をつかんで引きずり降ろし、眼を開けさせ思い出させよう。連中に恐怖の味を思い出させてやる」


男「マジで何する気だお前等」


会長「連中に我々の軍靴の音を思い出させてやる」


男「普通の上履きだが」


会長「天と地のはざまには、奴ら(リア充)の哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる」


生徒会メンバーズ『リア充だ! リア充の灯だ!』


会長「一千人の非リア充の戦闘団(カンプグルッペ)で世界を燃やし尽くしてやる」


男「どこまで戦火広げる気だ」


会長「そうだ あれが我々が待ちに望んだ欧州の光だ」


男「欧州どこだよ」


会長「私は諸君らを約束通り連れて帰ったぞ」


会長「あの懐かしの戦場へ!あの懐かしの戦争へ!」


生徒会メンバーズ『少佐殿! 少佐! 代行! 代行殿! 大隊指揮官殿!』


男「どれも肩書きが違うだろ!」


会長「そしてゼーレヴェー(非リア充)は遂に大洋を渡り、陸へとのぼる」


会長「非リア充大隊各員に伝達!大隊長命令である!!」


男「だから大隊長誰だ」


会長「さぁ諸君」




会長「地 獄 を 作 る ぞ」




男「作んな!!」

 

864: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/18(日) 16:49:40.76 ID:kMBbWcab0
会長「さっきから君は不満なのかな?」


男「不満だわ!俺だけじゃなくて校内のリア充たちが皆不満に思うわ」


会長「とりあえず文化祭では男女が一緒にいるの禁止!例外も異論も認めん!」


男「っざっけんな!それじゃあクラスでの出し物どうすんだよ。どうやって男女会話を交わさずに切り盛りすんだよ」


会長「文化祭二日に分けてあんだから一日男子限定二日目女子限定でいいだろ。流石俺」


男「いいわけあるかあぁぁあああ!」


生徒会メンバーズ『流石会長!会長殿!少佐殿! 少佐! 代行! 代行殿! 大隊指揮官殿!』


男「ダメだから!そんな無茶苦茶通ってたまるか!!」


会長「…前から思ってたけどお前実はリア充のスパイじゃ…」


男「アホなこと言ってんじゃねえよ」


ガチャ


その時、生徒会室の扉が開く


幼「男はいる?」


男「」


なんつータイミングだ。頼む、何も言わないで帰ってくれ

865: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/18(日) 17:05:39.49 ID:kMBbWcab0
幼「…あれ?何この空気」


会長「男、お前…やはりリア充のスパイだったか…」


男「ち、違う!こ、こいつはあまり話しもしないクラスメイトだ!」


幼「何言ってんだ?君はボクの彼氏だr 男「わー、わー!わー!!!」


会長「君、今なんて言った?」


男「こんなクソみたいな男大嫌いって言ってました!俺バイトあるんで帰ります、さいなら!!」


バッ、ダダダダ


会長「おい、廊下を走るな!」


幼「おい男、待って」

866: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/18(日) 17:08:34.12 ID:kMBbWcab0
幼「おい、さっきの何だ。ボクがあんなこと言うはず無いだろ」


男「いや、それはな。あの生徒会がちょっと特殊で…」


かくかくしかじかあっちにこっちに説明中


幼「なるほど、(彼女を)作ってはいけない生徒会か」


男「何でガキつかっぽく言ったの?」


幼「男、嘘はいけないよ?」


男「お前は俺を殺したいの?」


幼「嘘つきはボク嫌いだなぁ」


男「いやいや、死んじゃうから、殺されちゃうから」


幼「ま、嘘だよ。君に死なれたらボクが困る」


男「お?おう」








また出かけてくる。帰ってくるのは夜かな、8時、下手したら9時回るかも

868: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/18(日) 21:08:38.11 ID:kMBbWcab0
男の家


男「ほのぼのっていいよなー」グテー


幼「そうだねー」ノビー


男「こういうところにこそ幸せって転がってんだよな」


幼「何を当たり前のことを…」


男「大好きな幼と一緒にいれて幸せだなー」


幼「………そういうのはもっとロマンチックな場面で言え」パサ


そう言いながらフード被ったってことは実は顔赤いんじゃ…


男「フードとって見てよ」


幼「…やだ」


男「何でさ」


幼「…これとったら脳みそ見えてしまう」


男「どんな理由だ。んなことあってたまるか」


幼「…見たい?」


男「見たい」


幼「…あんまじろじろ見るなよ?」


男「…おぉ、見事に真っ赤」


幼「…うるさい///」

869: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/18(日) 21:36:50.39 ID:kMBbWcab0
幼「やっぱりフードは被る」


男「そんなぁ、可愛い顔が見えないじゃないか」


幼「うるさい、妄想してろ」


男「えー」


幼「…男、目を瞑って」


男「ん?こうか?」


幼「…」





男「もう開けていいか?」


幼「いいよ」


男「ん、幼が消えた!?」


幼「んなわけあるか、隣だよ」


男「あ、本当だ」


幼「君の言うとおりだよ」


男「ん?」


幼「こうして二人、ほのぼのと会話しているのが一番だ」


そう言いながら俺に寄りかかり、頭を肩に乗っけてくる


幼「ボクは幸せだよ。君に会えて」


男「変に死亡フラグ立てんな」


幼「楽しかった思い出、忘れないでね?」


男「おい!これSSだから!変に死亡フラグ立てるとマジになるだろがやめろぉ!!」


幼「大丈夫だよ、これギャグパートだから」


男「え、問題そこ?」

870: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/18(日) 21:53:33.24 ID:kMBbWcab0
幼「ふふ、でも」


幼「冗談抜きに、いつまでもこうしていたいな」


男「…そうだな」ナデナデ


幼「ん…」


気持ち良さそうに目を閉じる幼


何事も「いつまでも」や「永遠」なんてことは起こりえない


だからこそボクらは願い、誓う


いつまでもいっしょにいられますように、いつまでもいっしょにいようね



871: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/18(日) 22:52:55.94 ID:kMBbWcab0
幼「男、小腹空いた」


男「…そんなこと言ってもなぁ。あるのはこのドーナッツ…」


幼「ありがと」パクッ


男「ちょ、俺のおやつ!」


幼「美味しい…」モグモグ


男「…でも可愛いから許す!」ギュー


幼「お、おい!///」


男「何?ギュってされんの嫌?」


幼「…いや、嫌じゃないし…嬉しい、けど…」


男「?」


幼「…食べにくいから…前からだと…」


男「あぁ、なるほど」


ギュ


男「なら後ろからならいいな」


幼「ん…息が首筋に当たって、くすぐったいよ」


男「それはどうしようもないな」


幼「息止めればいいと思うよ」


男「…」


幼「もっと」


男「……」


幼「もっと、もっともっと」


男「………………」


男「~っ、ぷはっ!死ぬわ!」


幼「いや、まさか本気でやるとは思わなかった」

872: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/18(日) 22:55:16.75 ID:kMBbWcab0
幼(…今日はボクの誕生日なんだけどな…)


男「…」


幼(男、何かの書類を書くのに夢中になって…せっかくの、誕生日なのに…)


幼「ね、ねぇ…」


男「?」


幼「…い、いや……」


幼(覚えて、ないのかな…ボクの、誕生日…)


幼(君の方から言ってほしいんだけどな…)


幼「お、男…ボクの…」


男「出来た!」


幼「ひゃあっ」


男「あ、すまん、つい大声なんて出してしまった」


幼「な、なんだよ」


男「いやいや、どうだ!この似顔絵!!」


幼「…似てない」


男「!?」


幼「一生懸命何書いているかと思えばこんな落書きを…」


男「落書き!?酷い!お前の誕生日だから張り切って書いたのに!!」


幼「…ボクの誕生日、覚えていてくれたんだ」


男「変な奴だな、毎年祝ってやってんのに忘れるはずが無いだろう?それに大好きなお前の誕生日だしな」


幼「ん、嬉しい」ス


この間のようにまた身を寄せて頭を肩に乗っけてくる


男「…可愛いなぁ」ナデナデ


幼「ん…」


気持ち良さそうに目を細める。前も思ったけど猫みたいだ


なんて言ったら起こるだろうな


幼「………好き、だよ」

873: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/18(日) 22:55:43.63 ID:kMBbWcab0
幼「でも流石に誕生日プレゼントがこの下手糞が真似しようとして失敗したピソカもどきだけは酷くない?」


男「ピソカ?ハンタ?ピカソじゃなくて?」


幼「・・・まち、がえた」


男「…ぷっ」


幼「う、うるさい!どの道こんな落書きが誕生日プレゼントは酷いよ!」


男「…落書きっておま、俺の傑作を」


幼「どこが傑作だ。似てないどころか人間かどうかすら怪しいし」


男「そ、そこまで!?」

874: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/18(日) 22:56:17.78 ID:kMBbWcab0
男「…とまぁ、それは置いといて…」


幼「置いとくな」


男「ちゃんと他に用意してあるよ」


幼「何この小さな箱?」


男「ふふん、開けて見ろ」


幼「?」


パカ


幼「だ、ダイヤの指輪…」


男「え?」

875: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/18(日) 22:56:48.91 ID:kMBbWcab0
幼「お、男がボクに、け、結婚指輪を…///」


男「ちょ、ちょっと待ってそれ間違え…」


幼「う、嬉しいけど…で、でも…早すぎるような…で、でも…やっぱりすごく嬉しいよぉ///」


男「い、いや、だからそれ間違い…母さんが偶然出してた奴…」


幼「し、式はいつ挙げる予定?や、やっぱりボクと君だから立派な式をあげたいよね///」


男「あの、聞いてる?…聞いてないね」


幼「こ、子供は何人がいい?…ボクは男女一人ずつがいいなぁ、ボクと君の子供ならすごく可愛くなるよ…///」


男「おーい?おーい」


幼「あぁもう大好きだよ!///」ギュー


男「幼、頼むから聞いてくれ」ナデナデ


幼「何?」


男「その結婚指輪は間違いだ。箱が似ているから間違えた」


幼「………」


幼「…///」カァアア


間違いに気づいていつも以上に赤面する幼


幼「うわぁぁあああ、男のバカぁ!!///」


男「俺のせいじゃねえええぇぇええ!!」





\ウギャアアァアアアア/

876: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/18(日) 22:57:21.18 ID:kMBbWcab0
男「ひ、酷い目にあった」


幼「それボクの台詞…///」ムス


男「本当はこっちだよ」


幼「…これ」


男「そ、お前が欲しいって言ってたネックレス」


幼「…で、でもこれ高かったんじゃ…」


男「あぁ、だから短期バイト四つほど掛け持ちして金集めたんだよ」


幼「嬉しい、ありがとう」ギュー


男「よかった、喜んでくれて」ナデナデ


良かった、機嫌が直ってくれて


幼「ふふ、似合うかな?」


男「おぉ、思った以上に似合うな。素敵だ」


幼「ありがと」ニコ

882: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/30(金) 04:09:30.48 ID:yLTrlFzH0
幼「はぁ…はぁ…熱い、熱いよぉ…///」

幼「ん…体中がべたべたするよぉ///」





幼「43度…ハァ、ハァ…こんな高熱出したの久しぶり…かも///」

男「幼、大丈夫か?」

幼「ん…やっぱり高熱が出ると大好きな男の幻覚がいつも見えるんだよなぁ///」

男「いや、幻覚じゃねえぞ」

幼「…///」

幼「ハァ…ハァ、もしかして…今の恥ずかしい独り言聞かれた?///」

男「yes I am」

幼「……………………///」

幼「わ、忘れ…ゲホ!ゲホ!」

男「だ、大丈夫かよ!!」

幼「うん…心配してくれてありがとうね///」

幼「でも…君に…うつしたくないし…今日は…流石に、具合が…悪いから…ごめん、帰って」

男「…分かった。お大事にな」










幼「あ~、何で帰しちゃったんだろうボクの馬鹿~」

885: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/30(金) 04:27:58.87 ID:yLTrlFzH0
数日後


幼「え?うちのクラスの出し物(文化祭の)決まったの?」


女「うん幼ちゃんずっと休んでたんだも~ん」


幼「確かに仕方ないか。それで何に決まったんだ?」


女「メイドカフェなんだよ~」にぱー☆


幼「」


女「彼氏君喜ぶだろうね~うふふ~」


モブ子「ちなみにそれ提案したの女さんよ」


女「にぱー☆」


幼「お ん な」


女「でも~男くん喜ぶよ~?大好きな幼ちゃんのメイド姿が見れるなんて彼氏冥利に尽きるよ~」


女「メイド姿を見て鼻血で多量出血して冥土に行っちゃうかもね~やはは~」


幼「…///」

886: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/30(金) 05:01:57.18 ID:yLTrlFzH0
委員長「いい事を聞いたぞ!」バァァアアン


幼「げ」


委員長「げとは何だ幼くん」


幼「…何しに来た」


委員長「おやおや、お姉さんは嫌われちゃったかな?」


幼「というか君はクラスも学年も違うだろ」


委員長「まぁ、そうだけどね。面白そうなことを聞いたからさ」


女「いいこと?」


委員長「君をメイドに魔改造するオフシャルな口実ができたと聞いてね!」


女「気が合うね~あたしも今からしようとしていたんだよ~」わきわき


幼「二人とも目つきと手付きが妖しい!」


委員長「皆の者、このお姉さまが君たちのメイド衣装をプロデュースしてやろう!ふはははは」


幼「…今すぐ転校したい」

892: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/30(金) 23:13:30.78 ID:yLTrlFzH0
「さすがお姉さまよねー」


「一人一人にわざわざかわいい衣装を作ってくれるなんてさすが何でもできる女は違うわー」


「あぁ、お姉さま一生ついていきますわー」


女「うふふ~ひらひらつきーかわいい~」


幼「ボ、ボクは絶対に着ないからな!///」


委員長「ふっふっふ、もうみんな着てしまっているのだよ?君も素直になりなよ。男君にかわいい自分を見てもらいたいのだろう?」


幼「…うぅ、ボクは…ボクは…///」


-すげーじゃん、幼似合ってるよ。すげえかわいい!-


幼「…に、似合うんだろうな?///」


委員長「お姉さんを信じろ(ちょろい)」


女「ちょろすぎるよ~やはは~」

 
 

894: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/31(土) 00:58:15.93 ID:tk7G0C5Q0



男の家


男「そういえばお前のクラスって文化祭の出し物何やるんだ?」


幼「えっ、ぼ、ボクのクラス…?」


男「…?何焦ってんだよ」


ぱさ


幼「べ、別に…」


男「で、何やるんだ?」


幼「………………………ひ、秘密」


男「はぁ?」


幼「ぜ、絶対に調べたりしないでよ!当日まで知っちゃだめ!!」


男「?何でだ?」


幼「な、何でもっ!///」


?何か知らんが楽しそうな予感が


幼(さ、流石にメイドカフェなんて恥ずかしすぎて言えないよぅ…うぅ///)

895: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/31(土) 01:22:26.28 ID:tk7G0C5Q0
文化祭前日


生徒会長「諸君、明日は皆の者が待ちに待ち焦がれた文化祭だ」


またリア充撲滅とか言わないだろうな…


会長「我々は一生徒であるとともに生徒会役員である。明日は楽しむ権利が諸君にはある。しかし何か起こらぬように見張る義務も諸君は背負っていることを忘れるでないぞ」


会長「無論遊ぶなとは言わん。しかし常に目を光らせ問題ごとが起きないようにパトロールをしながら楽しんでほしい」


会長「我々生徒会は全生徒のために!全生徒の平和で楽しい一日は諸君らの双肩にかかっていることを忘れないでほしい、以上だ返事を!」


生徒会役員ども『サーイエッサー!』


男「…」


会長「む、男、どうした?」


男「いや、あんたのことだから本気で男女で回っているのを見つけ次第邪魔しろとか言うのかと思ったらいつも以上にまじめだから」


会長「当たり前だ。文化祭はすべての生徒のためにあるからな、流石の俺もふざけはしないさ」


男「…始めてあんたが生徒会長でよかったと思ったかも」

896: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/31(土) 11:18:23.64 ID:a4gvLfJZ0
当日


モテ男「いらっしゃい、いらっしゃい。超絶イケメンのこの僕モテ男と」


ポニー「私ポニーちゃんの」


女子たち「美男」


友「美女」


クラスメイトたち「料理店!」


わいわいガヤガヤ


男「いやあ大盛況だなぁ」


友「わが校を代表する人気男女だからな、皆一度はよるはずだぜい」


男「ってか何でポニーちゃんがいんの?他クラスだよな?」


友「あいつのクラス展示のみらしくて暇なんだとよ。誘ったら来た」


男「ありかよ」


友「知らないね」

897: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/08/31(土) 19:40:42.75 ID:YoAwSg0Z0
幼「男、遊びに来たぞ」


男「よう、注文は何にする?」


幼「そうだな、君のオススメは?」


男「特に無いな」


幼「店員としてそれでいいのか」


男「知らね、だいたいこの店の主役はあの二人だし」


幼「…ポニテちゃんはともかくあのモテ男とかいうクズが学校が誇る美男子ってのはボクは納得できないな」


男「そうか?」


幼「そうだよ、あんなのなら君の方がいい。というか何故君じゃないの?」


男「一般の間ではあいつのほうがイケメンだから仕方ない」


幼「そんなことは無いと思うよ、あいつなんてゴキブリ以上のキモさだよ!フナムシのほうがましのキモさだよ!」


男「やめてやれ、あの豆腐メンタル泣いてるぜ」


幼「本当のことだよ」

898: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/09/01(日) 01:03:21.69 ID:bQwN37Pg0
幼「ということでサービスはあの二人じゃなくて君にお願いしよう」


男「まぁ俺は暇だからいいけどな」


幼「じゃ、じゃあ…このイケメンのサービスオムライス…を、た、頼む///」


男「はーい、モテ男、サービスオムライス一丁!」


幼「君にお願いするって言ってるじゃないか!」


男「えー」


幼「何?嫌なの?」


男「…恥ずかしいんだよあれ」


幼「お客様は神様でしょ?文句言わない」


男「…分かったよ。オムライス…一丁」

900: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/09/01(日) 04:44:37.89 ID:W7t4vBec0
幼「ほら早く」


男「はいはい、オムライス」


幼「お客様、じゃないの?」


男「すごい楽しそうだなお前」


オムライスにケチャップで文字を書きながらそう言う


男「これは私の気持ちです愛してますよお客様(棒読み)」


幼「棒読みやめて」


男「これは私の気持ちです愛してますよお客様」


幼「ボクの名前呼んでよ」


男「これは私の気持ちです愛してますよ幼」


幼「いつもの口調で」


男「これは俺の気持ちだ。愛してるよ、幼」


幼「よろしい、満足した」


男「皆の目が痛い…」


幼「あーん」


男「はいはい」

932: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 15:21:13.43 ID:xfpTT26R0
幼「ああ、満足したよ」


男「うぅ、恥ずかしかった。それはお前の役目だろうに」


幼「どういうことだよ」


男「恥ずかしがって真っ赤になるのはお前の役目だろうが」


幼「そんな役目ついた覚えないよ」

933: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 15:51:24.36 ID:xfpTT26R0
男「幼、俺休みもらったから一緒に回るか?」


幼「ん」コクン


男「手、繋ぐか?」


幼「絶対に嫌」


男「何でだよ?カップルだってのがばれたくないわけでもあるまい?」


幼「それは構わないしむしろ…///」


幼「い、いや…と、とりあえず察して!」


男「お、おう」

934: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 16:13:04.46 ID:xfpTT26R0
射的屋


幼「ふふふ」ドドドドド


モブ「二刀流だと!?やめろ、それ以上はやめてくれ!」


ダーツ屋


男「秘技、乱れ一騎討ち!」カカカカカン


モブ「ひ、一投げで百個も的に当てただと!?もうやめてくれ!」


大食い早食い勝負屋


男「うおおおお!」ガツガツガツ


モブ「どっ、どっちの種目でも優勝だと?食費は四分の一…くっ」

935: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 16:33:35.74 ID:xfpTT26R0
幼「ふふ、楽しかったね」

男「露店荒らしみたいになっていたけどな」

幼「君だって楽しんでいたじゃないか」

男「まぁな」


「男!」


男「へ、って会長!?」


会長「神聖なる文化祭の場でいちゃついている上に店を荒らし回ってるとは何事だ!ぶち殺すぞ」


男「いやいや、あんた文化祭中はいいって言ったじゃないか」


会長「我がリア充撲殺会のメンバーがいちゃつくのだけは許さぁぁぁあああん!」


男「なんだそりゃ!ってかそんな物騒な会に入った覚えはねえ!!」


会長「問答無用だ。つれてけ者共!」


幼「つ、連れ去られた…」ポツーン

936: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 16:41:53.52 ID:xfpTT26R0
男「ひ、ひどい目にあった。」


今日は文化祭と言うことで許してはくれたがひどい目にあった


男「…お、幼のところに戻ろう」


委員長「ん、やぁ少年。奇遇だね」


男「げ、お姉さま…」


委員長「おや、幼くんがいないようだが…」ニヤリ


げ、逃げた方がいい予感


委員長「まぁ待ちたまえ」


げ、逃走失敗した。捕まった


委員長「まあまあ、今日こそいい返事を聞かせてもらおうじゃないか」


男「な、何のことでしょうか…」


委員長「ふふふ、さぁ言うんだ。お姉さまのペットになりますと」


男「誰が言うか!あんた何人 奴隷作れば気がすむんだ!」


委員長「大丈夫、君はお気に入りに加えてあげよう」


男「そういう問題じゃねえ!」

937: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 17:17:53.59 ID:xfpTT26R0
委員長「まぁまぁ良いではないか良いではないか。お姉さんに体を預けたまえ」ムギュ


男「ん~!?」


が、顔面が胸に押し付けられる!苦しい死ぬ!!


遠くから「お姉さまにああしてもらえるなんて羨ましい」とか聞こえるけど俺窒息寸前だから!多分これも洗脳の一環だろう。窒息しかけて弱った脳は洗脳しやすそうだし


「ちょっと~何やってんの~?」


た、助かった!この声は女だ


委員長「む、君は男君とはどういう関係かな?」


女「んん?え~とぉ、彼氏君はあたしのものだよぉ~」


うぉおい!?

938: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 17:32:16.81 ID:xfpTT26R0
男「ぷはっ、お前何言ってんの!?」


女「にぱー☆」


男「にぱーじゃない!」


女「だってこうしたほうがおもしろそうじゃん。」ピト


男「ひっつくな!」


委員長「だめだぞ。この子はお姉さんが先に目をつけたんだ」ギュ


男「どっちも離れろ!こんなところ幼に見られたら…」


幼「・・・」


男「見られ…たら」


幼「お  と  こ」


男「」


女「うふふ~、たった今呼んだとこなの~こうしたほうがおもしろそうだし~」つスマホ

939: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 17:51:31.99 ID:xfpTT26R0
幼「男、何やってんの」


やばい、心なしかゴゴゴゴゴって見えるよ。空気が震えてるよ


委員長「ただいま誘惑中だ」


男「だからあんたは何言ってんだよ!」


女「うふふ~、何とかしないととられちゃうよ~?」


委員長「何しても無駄だよ?さあお姉さんのものになるといい」


男「いや、だからなぁ…」


幼「男!」


男「はっ、はいっ!」

940: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 18:06:36.09 ID:xfpTT26R0
幼「男…男は」


男「?」ビクビク


幼「男は誰のものでもない!」


幼「ぼ、ボクのものだ!///」


男「幼…」


委員長「」ニヤニヤ


女「」にぱー☆


幼「・・・///」カァア


幼「お、男、来い!」バッ


男「わっとっと」


腕を掴まれて引きずられる


た、助かったっぽいな。あいつら追いかけてこないし

941: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 18:51:04.75 ID:T49vH3NN0
幼「まったく、怖いよこの学校。どれだけ狙われてるのさ」


男「怖いのはあの二人だろ。特にお姉さまからはたまに狂気を感じる」


幼「…いつかボクのものに手を出したらどうなるかということをちゃんと教えておかないと」ブツブツ


男「お、幼…?」


幼「ん、ナニカナ?」


男「ひぃいい!」

942: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 20:28:24.46 ID:T49vH3NN0
は、般若も裸足で逃げ出すほど怖い目をしていた…ガクブルだわ


幼「男、君はボクのものだからね」


男「お、おう」


嬉しいような怖いような…


幼「そう言えばいつの間にか目ぼしい店は回っってしまったな」


男「演劇部も音楽部もその他各部活も回ったし…」


幼「やっぱりおばけy」


男「絶対やだ!」

943: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 20:34:17.52 ID:T49vH3NN0
友「お、大将に姉御」


幼「おや少年」


男「うっす…と友姉さんもいっしょか」


友姉「えぇ、さっき一緒になったところなのよ」


友姉「それよりあの人(彼氏)を見なかったかしら?途中ではぐれてちゃったみたいなのよ」んー


男「そうなんですか?」


友姉「えぇ、今日はほのぼのと三人でも回ろうと思ったんだけどねぇ」


男(ほのぼの…ねえ)


幼「また浮気かナンパでもしてたりして」


男「!!」


友「ちょっ、何いきなり地雷を!」

944: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 20:53:25.28 ID:T49vH3NN0
友姉「まさか、あの人が私を裏切るなんてあるわけ無いわよ。大人をからかうのもいい加減にしなさい」


男「ふう…」


友「ほっ」


幼「じゃああれは?」





友姉彼氏「あはははは」


JK「うふふふふ」





男「」


友「」


友姉「ウ、ウフフフフフフフフ」


あんのバ彼氏!!!!

945: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 21:00:35.39 ID:T49vH3NN0
友姉さんは彼氏を連れて(どこかへ)帰りました。毎度のことながら何で生きているんだろう


幼「あ、もうボク休み時間終わりだ。行かなきゃ」


男「お、俺も幼の店に行くよ」


幼「いや、いい!来ないで!!」


男「えっ!?何で?」


幼「な、なんでも!いい?絶対来るなよ!?じゃ、じゃ!///」ピュー


男「…なんだありゃ。走って逃げられた」


男「……………」ニヤリ

946: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 21:12:55.92 ID:T49vH3NN0
幼のクラス


幼「いらっしぃませご主人…」


男「よ」


幼「…さ…ま」


幼「っ!!!///」カァア


女「いらっしゃいませなんだよ~幼ちゃんの服装可愛いでしょ~?」


幼「わっ、おっ、男っ!こ、来ないでって言ったじゃん!」


男「来ちゃったぜ!」


幼「来てほしくなかったよ!///」


男「何で?」


幼「こ、こんな…姿…み、見せたくないし…///」


男「いや、すごく可愛いよ。まさかお前のメイド姿を見れる日が来ようとはなぁ…すっごく可愛いよ!」


幼「か、かわ…いぃ///」プシュウウ


うん、やっぱメイド服も良いね。メイド服、和服、巫女服、は三大素晴らしい衣装だと思います

947: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 21:16:28.63 ID:T49vH3NN0
幼「で…注文は?」


男「あ、戻った」


幼「ふん、ボクがそうそう動揺しっぱなしなわけが無いだろう。すぐに落ち着くさ」


女「つまらないな~、それっ!」スカートバッ


幼「ひゃぁ!」


男(あ、桃色…)


幼「見るなぁ!女後で覚えてなよ!!」


何が起こったのかはあえて言いません。言うならば…眼福眼福

948: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 21:27:23.47 ID:T49vH3NN0
男「じゃあ…このラブラブサービスオムライスを」


幼「………当店ではお扱いしてません」


男「本当に?」


幼「………………当店ではお扱いしてません」


男「女」


女「扱ってるよ~メイドは指名できるんだよ~」


幼「……逃げたい」


男「悪いな、さっきの仕返しだ」ニンマリ

949: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 21:32:48.41 ID:T49vH3NN0
男「幼を指名してラブラブサービスオムライス!」


_____
___
_


幼「お、お待たせしました…オムライスでございます」


男「で、サービスは?」


幼「だ、大好きな……ご、ご主人様…の、ために…ボク、一生懸命…作ったよ?」ウワメヅカイ


男「あぁ、天国だ…」


幼「うぅ、これは恥ずかしい…///」

950: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 21:34:12.36 ID:T49vH3NN0
幼「ま、まだやらなきゃダメ?」


男「もち♪」


幼「ご、ご主人様…あ、あ~ん///」


男「あーん」


男「うん、美味しいし可愛いし最高だな」


幼「あぁ、ボクは逃げだしたいよ…顔が熱い///」


女「あんな長時間真っ赤な幼ちゃん初めて見たよ~かわいい~」


委員長「やっぱあの二人は見てて飽きないな。これからもいじり続けるとしよう」

951: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 21:36:59.47 ID:T49vH3NN0
男「あ~、食った食った」


幼「あ、ほっぺにケチャップが」ペロ


男「お、おうありがと…」


幼「こ、これもサービスだし///」


女「あれ~?そんなサービスなかtt」


幼「」キッ


女「分かったよ~今は黙っとくよ~」


女(後でこっそり教えてあげよ~うふふ~)


こうして何事も無く(約一名不幸に見舞われたがあの人はいつもどおりだからいいか)文化祭は終わった

952: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 21:48:22.76 ID:T49vH3NN0
_____
___
_

ある日、電話がかかってきた


『男さんがトラックに跳ねられまして…』


それはいきなり知らされたとんでもない知らせ


急いで外に飛び出して自転車を病院までかっ飛ばす


そんな、トラックだなんて…そんなの奇跡でも起きないかぎり重症は免れないじゃん


幼「お願い…」


神様なんて信じないけど


もしいるのなら


お願い神様


幼「男を、無事で…帰してよ。連れていかないで…お願い」


あいつは、ボクに沢山のものをくれた。君は、いつでもボクの隣で笑っていてくれた。


ボクに笑顔をくれた


なのに、いつまでもいっしょにいるって言ったのに


約束してくれたのに


勝手に死んだら許さない、君も神様も絶対に許さない


絶対に忘れてなんかやるもんか。一生君を恨見続けて生き続けてやる


だから、だから



幼「無事でいて…無事でいてよ!」

953: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 21:49:12.02 ID:T49vH3NN0
病院


幼「あった、男のネームプレート」


病室に入ると何事もなかったかのように安らかな顔で眠りについている男


それの横で涙も枯れよとばかりに泣いている男の母と父がいた


幼「お、男は…」


母「あぁ幼ちゃん、そ、それ…それがね、うぅ、うぅぅぅ」


父「彼女のためだ。ちゃんと伝えてあげなさい」


母の肩を抱いてそう優しく言う父


それを見て察してしまった


幼「そんな、そんなことって…男…う、うあぁぁああん」


初めてかもしれない。これほど声をあげて泣いたのは


悲しい、それだけじゃない。怒り、絶望、それら全てがぐちゃぐちゃに頭の中を掻き回した

954: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 21:51:22.36 ID:T49vH3NN0
先生「はい回診ですよ。男さん調子はどうですか?」


幼「は?」


ここにいる皆のテンションとはまったく違った気楽な声が入ってきた。ボクたちの気も知らないで…


本気で殺意が沸いた


先生「皆さん何そんな号泣しているんですか?」

955: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 21:52:18.68 ID:T49vH3NN0
先生「心配なのは分かりますけどただの全身打撲と脳震盪ですよ?さすがに大袈裟すぎますよ」


幼「へ?」


ちょっと待って、言っている意味がワカラナイ


幼「トラックに跳ねられて全身打撲と脳震盪だけ?」


先生「自転車でのトラックとの接触事故ですよ。そんなデタラメだれから聞いたんです?」


幼「病院から来た電話」


先生「…失礼しました。彼にはきちんと注意しておきます」


…つまり間違いとオーバーリアクションの引き起こした勘違いってこと?


何それ


先生「それでは男さんが目を覚ましたら知らせに来てください」

956: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 21:53:52.06 ID:T49vH3NN0
…でも涙は止まらなかった。安心で


_____
___
_


男「ん、ん…」


男が目を醒ます


母「私先生読んでくるわ」


父「では僕も席を外すか。男も最初は君と二人っきりがいいだろうしね」


そう言ってどこかに行く二人


幼「男…」


男「幼…」

957: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 21:54:52.37 ID:T49vH3NN0
幼「良かった。なんともなくて…良かった。良かった」


男「お前、泣いてくれるのか?俺なんかに」


幼「当たり前だよ…当たり前じゃないか」


男「ふふ、意外だな。いつも俺のこと嫌いとかどうでもいいとか言っているくせに」


幼「え?」


男「むしろ笑われると思ったよ」


幼「な、何言ってるの?ぼ、ボクがそんなことするわけない…よ」


男「はは、すまんすまん」


幼「だって君のこと好きってよく、言っている…し」


男「…?え?初めて聞いたぞ?それ」


え?え?


幼「だ、だって、君、か、彼女…」


男「あぁ、彼女なあ…」


男「彼女、欲しいなぁ」


幼「…記憶…喪…失………?」

958: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 21:55:26.97 ID:T49vH3NN0
母「記憶喪失、ですか」


先生「えぇ、その可能性が高いですね。実際に診てみないと分かりませんが、覚悟はしておいてください」


母「記憶喪失…」


先生「まぁ軽ければ数年程度ですむでしょうね。そうなることを祈っていましょう」

959: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 21:56:45.70 ID:T49vH3NN0
男「あぁ」


男「このさい誰でもいいから彼女が欲しいなぁ」


幼「ぼ、ボクがいるじゃないか…」


男「え?」


幼「…き、君にはボクがいるじゃないか!」


それはいつか男が言っていた言葉、いつかボクに言ってほしいと言った言葉。それが無意識に出ていた


幼「ボクは君が好きだ!」ギュ


男「え、えと…あの、む、胸が」


幼「ボクは君が、どうしようもなく君が好きなんだ!」ギュゥウ


男「幼…」


幼「ボクは君のものだ。彼女だ!」


幼「記憶喪失かなんだ。失くしてもまた作ればいい。また幸せな思い出を君とボクで作ればいいじゃないか!」


幼「動物園も水族館も、映画も遊園地も、誕生日もバレンタインもせっ…とにかくもういっかい思い出を作り直そう!///」


幼「だから、ボクは…いや、ボクとつき合って!」


男「…幼」


幼「…///」


男「…あぁ」

960: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 22:01:31.84 ID:T49vH3NN0




幼「君と同じコタツに入ってのんびりとする。これほど幸せなこともないな」


男「あぁ、そうだな」


幼「ふふ…」


軽く笑って身を寄せてくる幼だった

961: ボクっ娘クーデレ幼馴染は最強の3属性 ◆CmDoy6mPY2 2013/10/05(土) 22:02:03.81 ID:T49vH3NN0
~完~


ありきたりな最終話でごめんね~

引用元: 男「このさい誰でもいいから彼女が欲しい!!!!」 幼馴染「…ふぅん」