2: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 08:20:02.98 ID:4x5RRp6JO

~自宅:リビング~

『今年は西南西を向いて恵方巻きを食べましょう!』

ミリP(以下P)「さて、今日は節分だな」

美奈子「!?」ガタッ

海美「わっ!?ちょっとお母さん!いきなり立ち上がらないでよ!」

環「?」

P「…急にどうしたんだ?」

美奈子「今…、接吻って言いました!?」

P「は?」

3: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 08:21:31.71 ID:4x5RRp6JO

環「接吻って何?」キョトン

P「あ、えーと、キスのことだよ」

環「くふ?お父さん、キスしたいの?」

美奈子「そ、そんな…。子供たちの前なのにキスだなんて…。大胆すぎます!」

環「くふ!じゃあ、たまきもキスしてあげるよ?」

P「!?」

4: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 08:24:04.34 ID:4x5RRp6JO

海美「ふーん…。お父さん、そういうのが趣味なんだ…」

P「い、いや…そんなわけじゃ」

美奈子「そ、それじゃ……。ん…」

環「んー!」

P「って!違ーう!待て!」


―――――
―――


5: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 08:25:32.32 ID:4x5RRp6JO

美奈子「って、接吻じゃなくて節分だったんですね!」

環「びっくりしたね!」

P「本当にな」

海美「お父さんは変 じゃなかったんだね」

P「変 じゃないから。節分の話をしたかっただけなんだ…」

6: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 08:29:08.89 ID:4x5RRp6JO

環「あ!たまき、豆まきやりたい!」

P「そう言うと思って、ちゃんと豆は買ってきてあるぞ」

海美「あれ、鬼のお面は?」

P「あるから心配するなって。海美もやるか?」

海美「もちろん!」

7: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 08:35:18.79 ID:4x5RRp6JO

美奈子「鬼の役はどうしましょう?」

P「俺がやるよ。かわいい妻と娘に鬼を任せるわけにはいかんからな」

美奈子「あなた…」

海美「さすがお父さん!カッコいいこと言うね!」

P「偶にはな」

環「ねえねえ!早くやろうよ!」

美奈子「ふふ。じゃあ準備しましょうか」

―――――
―――


8: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 08:44:10.25 ID:4x5RRp6JO

~自宅前~


海美「よーっし!いくよーお父さん!」

P(鬼)「お手柔らかに頼むな」

環「鬼はーそとっ!」ブンッ

P「はっはっは!当たらんなぁ!」ヒョイッ

美奈子「避けるのはダメですよー!」

海美「このー!鬼は外っ!」バッ

P「何のこれしきっ」

海美「むむっ…。やるねお父さん…」


9: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 08:48:18.53 ID:4x5RRp6JO


~自宅:屋根上~

エーイ!オニハーソトー!

???「……」ジーッ

―――――
―――


10: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 08:51:05.47 ID:4x5RRp6JO

環「なかなか倒せないよ…」ハァハァ

海美「しぶといなー…」ハァハァ

美奈子「うふふ。頑張って!」

P「ハァ…ハァ…。鬼もやられるだけじゃないぞ…!反撃だ!」ブンッ

ビシッ

環「くふっ!?お父さん痛いよ~」

海美「ちょっと!?反撃あるのー!?」


11: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 08:52:45.19 ID:4x5RRp6JO


~自宅:屋根上~

ハンゲキダ! 

キャー!

???「……!」ダッ

―――――
―――



12: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 08:54:34.42 ID:4x5RRp6JO

環「うぅ…。豆が無くなっちゃったよ…」

海美「こっちもね。お母さんのは?」

美奈子「私も無くなっちゃった」

P「フッフフフ…。これで俺の勝ちだな。くらえっ!鬼もうt…おわっ!?」ドカッ

環「!?」

P「いてて…。いったい何が…」

13: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 08:56:32.09 ID:4x5RRp6JO

???「……」タッ

海美「あ!この間の犬!」

P「なんでこんな所に?」

美奈子「…あ!環ちゃんと海美ちゃんを助けに来たんじゃないでしょうか?」

P「助けにって…。豆まきやってるだけなのにかぁ?」

美奈子「鬼の面を着けてるから勘違いしたんじゃないですか?」

P「そんなことあるのか…?」

14: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 09:07:04.41 ID:4x5RRp6JO

環「くふふ!たまきを助けに来てくれたんだな!」

海美「この子がいれば百人力だね!よーし、お父さんを倒しちゃえ!」

???「…!」ダッ

P「ちょっと待…痛いって!」ドカッ

海美「おおー!見事な体当たり…!」

15: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 09:12:50.88 ID:4x5RRp6JO

P「くっ…。今の俺ではヤツは倒せん…。こうなったら逃げるしかない!」タッタッタ

海美「あっ!逃げるなー!」

???「……!」 [*] ‐零‐

ヒュォォ…

P「おおお!?急に目の前に氷が!?」

???「……」 [―] ‐斬‐(三式)

ザシュッ

P「電柱が真っ二つになった!?」

???「……」 [И] ‐迅‐

ピシャーン

P「ひいぃ!雷まで落ちてきたぁ!?」

ウワァー!

―――――
―――


16: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 09:16:05.28 ID:4x5RRp6JO

P「」チーン

環「やったね!」

海美「いやー!強いねキミ!それより真っ白になってない?」ナデナデ

???「……」

美奈子「さあ、豆まきも終わったからお昼にしましょう!」

環「はーい!」

海美「あ、キミも食べてく?」

???「……!」

―――――
―――


17: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 09:24:30.48 ID:4x5RRp6JO

~自宅:リビング~

P「はぁ…。プロデューサーやってなかったら死んでたな…」

美奈子「大丈夫ですか?」

P「ああ。手加減はしてくれたみたいだからな」

海美「あ、お母さん、今日のお昼は何?」

美奈子「今日は節分だから、特製の恵方巻きです!」

海美「やっぱり?…って、これ…」

P「1mはありそうだな」

環「うぅ…。こんなの食べれないぞ…」

18: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 09:43:06.02 ID:4x5RRp6JO

P「ちゃんと西南西を向いて食べるんだぞー!」

海美「西南西っていうと、どっちだっけ?」

P「この方角だな」

海美「ありがと、お父さん」

美奈子「わっほい!たくさん作ってますから、どんどん食べてくださいね~!」

???「……」ムシャムシャ


19: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 10:08:07.30 ID:4x5RRp6JO

―――――
―――


P「コイツの胃袋はどうなっているんだ?」

???「……」

美奈子「全部食べきってしまいましたね」ナデナデ

海美「胃袋じゃなくて異袋……」

P「そうだな…。ってそういえば、コイツを子分にするって前に言ってなかったか?」

美奈子「言ってましたね」

20: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 10:39:48.59 ID:4x5RRp6JO

環「あ、そうだった!…あのね、たまきの子分にならない?」

???「……」

P「そもそもコイツ飼えるのかな?」

美奈子「さぁ、どうなんでしょう?」

環「いっぱい遊んであげるから!」

海美「ご飯も食べさせてくれるよ?」

21: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 11:08:05.51 ID:4x5RRp6JO

???「……」

クルッ

環「あ…、帰っちゃうの…?」

タッタッタッ

海美「やっぱダメかぁ…」

ポスッ

???「zzz…」

P「あれ?」

美奈子「ソファーで寝始めましたね…」

22: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 11:33:24.06 ID:4x5RRp6JO
P「ウチで暮らすってことか」

環「お父さん、子分が出来たよ!」

P「あ、ああ。良かったな」

美奈子「うふふ。家族が増えましたね」

P「とんでもないヤツだけどな」

環「くふふ!」

23: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 11:39:24.40 ID:4x5RRp6JO

P「そうすると、名前付けてあげないとな」

美奈子「どうしましょうか?」

海美「劇場の皆と考えてみようよ!」

P「劇場のメンバーでか?大丈夫かな…」

―――――
―――


24: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 12:00:34.14 ID:4x5RRp6JO

~765プロ:劇場~

海美「っていうことで、名前を付けてあげたいんだけど、いい案ない?」

???「……」

千早「ゴンザレスが良いと思うわ」

ゴンザレス「……!?」

環「え~…。もうちょっとカッコいい名前がいいぞ…」

千早「良い名前だと思うのだけれど…」

25: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 13:41:24.53 ID:OtFZxYoJO

ロコ「こうなったら、ロコがクールでアーティスティックなネームをシンキングしましょう!」

海美「たとえば?」

ロコ「トライオンなんてベリーグッドなネームじゃないですか?」

トライオン「……!!?」

海美「うーん。この子、犬だからねー」

26: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 15:16:52.38 ID:OtFZxYoJO

貴音「もし。よければ、私が考えた名を聞いていただけませんか?」

海美「あ、貴音さん。どんな名前ー?」

貴音「“天照”ではいかがでしょう?」

???「……!!」

27: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 15:18:25.84 ID:OtFZxYoJO

環「あまてらす?」

貴音「ええ。話を聞く限り、この者と一緒に居ると、どうやら晴天に恵まれるようですから」

海美「なるほどね~。ま、アマテラスってよく知らないけど、なんだかいい名前じゃん!」

環「くふふ!じゃあ、今日から名前は“アマテラス”だよ!」

アマテラス「……」

海美「あ、なんだか嬉しそうだね」

ロコ「うぅ…。絶対にトライオンがクールです…」

千早「ゴンザレスが良かったわ…」

貴音「ふふ…。あまり落ち込まないでくださいな」


―――――
―――


28: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 15:20:01.57 ID:OtFZxYoJO

環「…だから、アマテラスって名前にしたんだ!」

P「ほぉ。さすが貴音だな。神様の名前を持ってくるとは」

美奈子「よかったですね、アマテラスちゃん」

アマテラス「……」

P「やれやれ。相変わらず反応が少ないな」

29: wada ◆hcNEf..zgXd9 2015/02/03(火) 15:32:40.24 ID:OtFZxYoJO

美奈子「わっほい!今日の夕飯は気合入れなくちゃ!」

P「気合入れないでほしいが、アマテラスがいるから問題ないか…」

アマテラス「……」

海美「じゃあ、改めてよろしくね!アマテラス!」

環「くふふ…これからはずっと一緒だね!」

美奈子「嬉しそうでよかったです。節分も馬鹿にできないですね!」

P「ああ…。福は内で、神さまがやってきたしな」

‐幸‐

f i n

引用元: 【ミリマスSS】ミリP「今日は節分だな」美奈子「接吻ですか!?」