2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 21:18:16.94 ID:g5E8cJgz0

ちひろ「いつもお疲れであろうプロデューサーさんを、みんなは甘やかしたいようです」

ちひろ「もちろん、プロデューサーさんだって、誰かに甘えたいですよねっ!」

ちひろ「そういうわけで、プロデューサーさん。ぞんぶんに甘えてください。それでは!」

モバP「――嵐のごとく去っていったな」

P「甘えるって、そんな年甲斐もなくなぁ……」

>>+1 アイドルの名前  


3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 21:18:35.57 ID:oHeG0DgoO
ちゃんみお

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 21:44:28.53 ID:g5E8cJgz0

本田未央「おっはよう! プロデューサーを甘やかしにきたよ」

P「おはよう。甘やかしにって、もう話が伝わってるのか」

未央「朝一にちひろさんから電話がきてねー」

P「根回しの早い人だなぁ」

未央「というわけで、未央ちゃんの心構えはばっちりなのだ! さあ、私の胸で泣きたまえっ」

P「泣かねえよ」

未央「えー、じゃあ膝で泣く?」

P「部位の問題じゃないっての」


7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 21:44:54.87 ID:g5E8cJgz0

未央「まあ、冗談は置いておいて。プロデューサーは、なにをされたい?」

P「なにをって……別になにも……」

未央「それじゃあ甘やかせないじゃんか!」

P「甘やかされたいとも思ってなかったんだよ!」

未央「ううむ、それじゃあ、勝手に甘やかそう」

P「勝手に? ――うわ、急に抱き着くなっ!」

未央「ほらほら、ちょっと頭下げてっ」

P「頭……?」

未央「よーしよしよしよし!」

P(抱き着かれて頭を撫でられている……)

P「俺は動物か」

未央「生きとし生けるもの、皆動物なのだよ……」

P「そういうことじゃないわい」


8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 21:45:22.72 ID:g5E8cJgz0


未央「頭を撫でるって、ねぎらいの基本だよねー」

P「……確かに、悪い気はしないな」

未央「でしょ。それに、若い女の子の抱擁つきだぞ、P君っ☆」

P「おっさんみたいなこと言わないの」

未央「えへへ、ごめん、ごめん。……その、やっぱり恥ずかしくて」

P「なに?」

未央「あ、顔を上げちゃダメだぞ? 私、ちょっと頬が熱いんだから!」

P「……恥ずかしいなら、やめてもいいぞ」

未央「いいの。日頃の感謝の気持ち、みたいなものだから」

未央「だから――もうちょっとだけ、ね?」

P「ん、わかった」


9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 21:45:51.96 ID:g5E8cJgz0


P「いやぁ……甘やかされたな」

P「頭を撫でられるなんて、何年振りか」

P「しかし、年下にされると、犯罪臭が……」


>>+1  


10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 21:46:11.23 ID:n6P6OWb1o
とときん

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 22:10:35.80 ID:g5E8cJgz0

P「愛梨のケーキは美味いなぁ」

十時愛梨「えへへ、ありがとうございます! いっぱい食べてくださいねっ♪」

P「ああ、いただくよ。それで、聞きたいんだが……」

愛梨「なんでしょうか」

P「ホールケーキ、幾つ焼いたんだ?」

愛梨「えっと、今日はみんなが食べる分も持ってきましたから……三つですね」

P「そのみんなは?」

愛梨「ちひろさんから連絡がきて、みんなバラバラで来ることになってますよ」

P「……愛梨も、ケーキ食べていいんだぞ」

愛梨「今日はPさんを甘やかしたいですから、全部Pさんのですっ」

P「そうか……愛梨は、良い子だな」

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 22:11:03.37 ID:g5E8cJgz0


P「の、残りは冷蔵庫に入れておいてくれ」

愛梨「その、ごめんなさい……私、舞い上がっちゃって……」

P「いや、俺が食べきれないことを先に言わなかったからな。お互い様だ」

愛梨「あの、お腹が苦しいですよね? ちょっと、ソファーに横になった方がいいんじゃ……」

P「そうさせてもらおう」

愛梨「それなら、どうぞっ!」

P「えっと、愛梨の膝に頭を?」

愛梨「はいっ。その方が気持ちいいですから♪」

P「き、気持ちいい!?」

愛梨「え、枕があった方が、気持ちいいですよね……?」

P「そうだな。うん、枕、枕」


14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 22:11:38.57 ID:g5E8cJgz0


愛梨「頭の高さ、大丈夫ですか」

P「ああ、ちょうどいい具合だ。それに温かい」

愛梨「そうなんですよ。私、今ちょっと暑くて……脱ごうかな」

P「脱ぐなよ!?」

愛梨「え、あ、はいっ」

P「それでよし。……なんか、眠くなってきたな」

愛梨「ふふ、いいですよ。少ししたら、起こしますから」

P「それなら、お言葉に甘えて……」

愛梨「寝てる間、お腹も擦ってあげますねっ」

愛梨「――ん、寝ちゃった。言ってくれたら、いつだって甘えてもいいのになぁ……♪」


15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 22:12:14.83 ID:g5E8cJgz0


P「食って寝て、起きてすっきり」

P「ううむ、堕落してしまいそうだ」

P「これは良いイベントだな、うん」


>>+1 


16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 22:12:31.63 ID:ZGC1D+5ZO
加蓮

20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 22:47:53.92 ID:g5E8cJgz0

北条加蓮「Pさん、なにかしてほしいことある?」

P「お前が元気でいてくれれば、それでいいさ……!」

加蓮「もう、そんなこと言って……」

P「実際、して欲しいことなんてなぁ」

加蓮「なにかあるでしょ?」

P「……甘やかさせてほしい」

加蓮「普段からしてるでしょ」

P「いや、普段の数倍の甘やかしをだな」

加蓮「これ以上過保護になってもらったら、さすがに困るんだけど……」


21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 22:48:26.42 ID:g5E8cJgz0


加蓮「普段の甘やかしは忘れて、恥を捨てて欲しいなー」

P「この歳で捨てるものじゃないと思うが」

加蓮「いいから、ほら!」

P「じゃあ、その……隣にきて、手を握ってくれ」

加蓮「ん……」

P「あー……もう、未練はない」

加蓮「大げさだね。手なら、前も握ったよ?」

P「こういう、何もない時に握るのがいいんだよ」

加蓮「ふーん、そっか。――あのさ」

P「なんだ?」

加蓮「すっごく恥ずかしいんだけど」

P「そっちが恥を捨てれてないじゃないか」


22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 22:49:09.94 ID:g5E8cJgz0


加蓮「慣れないことはするもんじゃないね……」

P「まったくだ」

加蓮「やっぱり、今の私は……Pさんに甘える側かな」

P「そうだ、そうだ。ぞんぶんに甘えてくれ」

加蓮「ふふっ、そうするね。あ、でも……」

加蓮「ずっとこのままじゃなくて、いつかPさんと、お互いに甘えれるようなりたいね……」

P「……あー、どういう意味なんだろうなー」

加蓮「今はそれでいいよ。……これからもずっと一緒にいれば、わかるようになるから!」


23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 22:49:45.35 ID:g5E8cJgz0


P「あー、年下の温もりに甘えまくりだなー」

P「なんで加蓮の手って、あんなに温かいんだろうなー」

P「……おっと、危なく邪な気持ちが出るところだったぜ」


>>+2  


25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 22:50:02.55 ID:99Qhm+e+o
幸子

28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 23:31:51.95 ID:g5E8cJgz0

輿水幸子「普段からボクを見て癒されているのに、甘えたいだなんて……Pさんは贅沢ですね!」

P「そうだな。確かに、図々しかったな」

幸子「そうです、図々しいですよ。けど、お願いするなら聞かなくもないですよ?」

P「そうか」

幸子「ええ、ボクは優しくて寛容ですから! ……Pさん?」

P「なんだ?」

幸子「お願いの言葉が聞こえませんよ?」

P「そりゃ、言ってないからな」

幸子「言わないんですか」

P「言ってほしいのか」

幸子「まさか! でも、イベントですからね。やっぱりした方がいいんじゃないですか」

P「……幸子に甘えたいな」

幸子「へぇ、そうなんですか。お断りですね!」

P「またな、幸子」

幸子「あ、待ってください。ボクの言葉はまだ続いてますよ! ちょっと、Pさん!?」


29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 23:32:23.93 ID:g5E8cJgz0


幸子「まあ、普段ならさっきのようにお断りですが、今回はイベントですからね。Pさんには甘えさせてあげますよ!」

P「最初からそう言えばいいのに」

幸子「言う前にPさんが話を切ったんですよ。まったく、ボクの話を切り上げるなんて、プロデューサーの自覚が足りませんよ」

P「すまん、すまん。それで、甘えさせてくれるんだろう?」

幸子「ええ。ボクに甘えれるなんて、一生に幾つあるか分かりませんからね。喜びを噛みしめてください!」

P「抱きしめていいか」

幸子「……抱き? まあ、ボクはカワイイから、そうしたくなるのは分かりますが」

幸子「ひゃっ」

P「幸子は小さいからな。一度こうしたかったんだ」

幸子「そう、ですか。……ふふーん! それなら、もっと強く抱きしめてもいいですよ」

P「それから、このまま抱き上げたかった」

幸子「はい?」

P「そして、そのまま回転したかった」

幸子「ひゃぁああああ!」


30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 23:32:49.26 ID:g5E8cJgz0


P「ありがとうな、幸子。こんなこと、他の子にはできなかったから……」

幸子「ま、回っててもカワイイのは、ぼ、ボクくらいですからね……」

P「ああ、すごく可愛かったぞ」

幸子「当然ですよ! ……もう二度としませんけど」

P「そうか。残念だ」

幸子「とはいえ、それだけだとPさんが可哀想ですし、妥協案を出してあげます。感謝してください」

P「いや、別にいいけど」

幸子「強がらなくていいですよ! 妥協案として、抱き上げて回すのはなしですが」

幸子「――好きなときに、ボクを抱きしめるのは許してあげます! ボクはカワイイですからねっ!」


31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 23:33:21.92 ID:g5E8cJgz0


P「幸子は可愛いなぁ!」

P「茶化しさえしなければ、一番抱きしめたい子だな。うん」

P「まあ、茶化した方が楽しいから、茶化すんだけどな!」


>>+2  


33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 23:33:31.48 ID:n0yscIPQ0
芳乃

36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/17(火) 00:27:22.17 ID:93ZMdxal0

依田芳乃「ここにおられましたかー」

P「む、芳乃か。お前も甘えさせてくれるわけだな」

芳乃「はいー。……しかし、そなたの心の内で、まだ望みが定まっていないようでしてー」

P「よくわかったな! 正直、どう甘えていいやら」

芳乃「お任せあれー。悩み事の解決は、わたくしの役目でありますからー」

P「悩み事ってほどでもないが、まあ、期待しよう」

芳乃「――ふーむ、ソファーの裏手に、そなたの望む物が手に入る……」

P「ソファーの裏? どれどれ……おい、芳乃」

芳乃「はいー」

P「これ、誰かのブラジャーじゃないか!」

芳乃「……そなたにも邪念があったのですねー」

P「断じて違う。誤解だ!」


37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/17(火) 00:27:54.49 ID:93ZMdxal0


芳乃「どうやら失せ物を探してしまったようでしてー。わたくしとしたことがー」

P「失せ物……誰のだったんだ?」

芳乃「そなたー……」

P「え、あ、いや、違う! そういう意図はない!」

芳乃「もちろん、わかっておりますわー。けれど、口にはしませんのでー」

P「ああ、俺もちょっと抜けてたよ」

芳乃「それでは、悩み事解決に戻りましょー」

芳乃「――近いうちに、そなたの憂いが消えるでしょうー」

P「憂い? 別にそんなものは」

ガチャッ

「すみません、Pさん。ここらへんに、私の、あの、何か落ちてませんでしたかっ~!」

P「え」


38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/17(火) 00:28:29.26 ID:93ZMdxal0


P「……あのブラジャー、愛梨のだったんだな」

芳乃「そなたの憂いが消えて、安らかになったでしょうー」

P「いや、確かに気になってたけども」

芳乃「わたくしとしては、あまり邪念にとらわれるのは良しとしませんがー」

P「俺がブラジャーのことしか考えてないみたいじゃないか!」

芳乃「しかし、他に感じ取れたものが見当たらずー」

P「……まあ、普段から失せ物探してもらったりしてるし、特別してほしいことがなかったからな」

芳乃「わたくしは、普段からそなたの役に立っているとー……?」

P「ああ、もちろんだ。いつもありがとうな。芳乃」

芳乃「そうでしたかー……わたくしも、それなら安心でしてー」

芳乃「そなたー。これからも、どうぞ芳乃を頼ってくださいましー」


39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/17(火) 00:28:58.42 ID:93ZMdxal0


P「ブラジャーが見れたのは、うん、まあ、良かった」

P「というか、あれは甘えたのか。普段通り悩み事相談のような……」

P「まあ、いいか!」


>>+2  


58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/17(火) 16:47:11.10 ID:FoQ+rPg/0
美穂

60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/17(火) 17:19:14.20 ID:93ZMdxal0

P「日向ぼっこ?」

小日向美穂「はい。一緒に日に当たりませんか」

P「ふむ、俺一人じゃすることもないし、いい機会だ。甘えさせてもらおう」

美穂「えへへ、良かったです!」

P「場所はあるのか」

美穂「お気に入りの場所があるんですよ。案内しますねっ」

P「そうか、そうか。楽しみだなぁ!」



P「――その、なんだ。時期が悪かったな」

美穂「ごめんなさい……冬なのに、日向ぼっこだなんて」



61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/17(火) 17:19:57.21 ID:93ZMdxal0


P「まあ、幸い空は晴れ模様だ。少しだけ日に当たるとしよう」

美穂「いいんですか……その、無理してたり……?」

P「肌寒いのは確かだが、そこは美穂に甘えさせてもらおう」

美穂「私に? ……はい。私、なんでもします!」

P「なんでもはしなくていいぞ」

美穂「じゃあ、そ、その、添い寝くらいなら……えへへ」

P「あー……寝はしなくていい。隣に座ってくれるだけでいいよ」

美穂「そうですか……残念です」

P「残念?」

美穂「え、あ、そういう意味じゃなくてっ! ……やっぱり、そういう意味かも……」

P「あー、どういう意味か分からないなー! あははー!」


62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/17(火) 17:20:30.84 ID:93ZMdxal0


P「意外と暖かいもんだなぁ」

美穂「そうですね。私も、いつもより暖かいかもしれません」

P「冬なのに?」

美穂「季節なんて関係なく……Pさんと、一緒だから。なんて」

P「……美穂、肩を抱いていいか」

美穂「え、えっと……どうぞっ」

P「うむ、美穂は温かいな」

美穂「Pさんもですよ」

P「そうかな?」

美穂「はい。とっても温かくて、いてくれるだけで、安心できて」

美穂「これからも、ずっと隣にいて欲しいです。……は、恥ずかしいこと、言っちゃいました!」


64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/17(火) 17:22:54.35 ID:93ZMdxal0


P「体以上に心がポカポカするわー!」

P「肩とか小さいし、もうあかんわー!」

P「女の子女の子してるわー!」


>>+1  



85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 00:30:11.03 ID:HN9O8S9No
飛鳥

86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 01:27:22.03 ID:GdgzHrNA0


二宮飛鳥「甘える、か。一時とはいえ、Pに依存されれてしまうのかな?」

P「依存って、そんな大げさな」

飛鳥「言葉の強弱に戸惑う必要はないよ。認めるべきは、その意味だけさ」

P「まあ、確かに意味は間違ってないが……」

飛鳥「些細な事柄は捨て置けばいい。さあ、ボクの傍に来ると良い」

P「もう充分近くにいるだろ」

飛鳥「肌が触れ合うほどに、だよ。ヒトは温もりを感じなければ、存在を認識できないものだからね」

P「すでに目で見て認識してるぞ」

飛鳥「眼に映る像が、モノの本質とは限らないだろう?」

P「触ったからって、分かるものでもないだろ」

飛鳥「そう断定できるほど、キミが温もりを知っているなら、それでいい」

P「……ぐっ、反論が難しい」

飛鳥「ディベートのつもりでは、なかったんだけどね……」


87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 01:27:49.79 ID:GdgzHrNA0


飛鳥「もっと寄り掛かってもいいよ。キミを支えきれないほど、ボクは弱くないつもりだから」

P「年下に寄り掛かってたまるか」

飛鳥「生きた年数は関係ないさ。……それに、ボクはキミに頼ってほしいと思っている」

P「俺が、飛鳥に?」

飛鳥「ああ。Pのおかげで、ボクは今立っている。なら、その足でキミを支えたいというのは、当然の想いだろう?」

P「……こうやって、くっ付いて話すだけで嬉しいよ」

飛鳥「そうか。……ボクはもっと、多くを望むよ」

P「これ以上、どう甘えろと?」

飛鳥「心と心をつなぐような、深い行為……かな」

P「せ、セクハラだぞっ!」

飛鳥「……キミって、やっぱり痛いヤツなんだな」

P「ジョークだっての!」


88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 01:28:31.59 ID:GdgzHrNA0


P「なあ、そろそろ離れないか」

飛鳥「名残り惜しいことを言うね」

P「まあ、さすがに恥ずかしいし」

飛鳥「フフ、ボクを意識してくれるのかい?」

P「からかうなよ」

飛鳥「……それじゃあ、最後に手を借りるよ」

P「手? 構わんが――なっ!?」

P(俺の手を、飛鳥が自分の胸に!)

飛鳥「ん……ボクの温もりの根源、感じ取れるかな?」

P「お、お前、こら、離しなさい!」

飛鳥「なにもやましいことじゃないさ。ボクの鼓動、熱をPに感じてほしかったんだよ」

飛鳥「――キミとより深い、関係を結ぶためにね」

P「顔を赤くしながら言うことじゃないだろ!」

飛鳥「それは……フフ、ボクもまだ、中二の少女だってことだね」

P「強がってないで、早く手を離せー!」



106: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/20(金) 19:57:02.31 ID:dUnQKlIzO
なお

110: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/20(金) 21:03:51.45 ID:MiZH9FNE0


神谷奈緒「Pさん――じゃなくて、ご主人様。き、今日はメイド奈緒にいっぱい甘えて……言えるかっ!」

P「……その、奈緒。気づいてやれなくて、悪かったな」

奈緒「ち、違う! 同情を誘いたかったわけじゃないっ」

P「しかし、メイド姿で突然そんな台詞……頭を打ったとしか」

奈緒「あたしだって、別に着たくて着てるわけじゃ!」

P「なら、どうして?」

奈緒「Pさんは、例えイベントでも、なかなか甘えてくれそうにないから、少しでもし易いようにと思って……」

奈緒「それで、みんなに相談してみたら、前の衣装を使えばいい、とか言われて」

P「騙されてるぞ」

奈緒「言うなよ! あたしもなんとなく分かってたんだから」

P「それなら、なおさらメイドになる意味が分からんが」

奈緒「え、それは、その……よく、みんなにメイド姿の仕事をとってるし、好きかなって」

P「そうでもないぞ」

奈緒「だから、ばっさりいくなよ! あたしがバカみたいだろっ」


111: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/20(金) 21:04:20.62 ID:MiZH9FNE0


奈緒「くそぉ、恥かいただけじゃないか」

P「いやいや、俺は奈緒のメイド姿が見れて、嬉しかったぞ」

奈緒「そういうのは、ばっさりいく前に言ってよ」

P「うむ、今度からはそうしよう」

奈緒「もう……それじゃあさ、せっかくのメイドだし、なんかしてほしいこと、ある?」

P「なんだ、ノリノリじゃないか」

奈緒「自棄だよ。今のあたしなら、ご主人様とだって呼べるね!」

P「そうか。それなら、呼んでみせてくれ」

奈緒「え、あー……ご主人様」

P「おお、なかなか良いぞ。良かったら、さっきの台詞も言い直してくれるか」

奈緒「そ、そう? それじゃあ――ご主人様、今日はメイド奈緒に、い、いっぱい甘えてほしいなっ☆」

ピロン

P「よし」

奈緒「よくない。なんで録ってるだよ!? け、消せ。早く、すぐにっ!」


112: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/20(金) 21:04:47.58 ID:MiZH9FNE0


奈緒「こんな恰好したのに、結局Pさんは甘えてくれないし。いつも通りからかってくるし」

P「そんなに甘えて欲しかったのか」

奈緒「そんなわけっ……あ、ある! Pさんには、世話になってるから」

奈緒「こういうときくらい、お礼ができたらなって」

P「……奈緒。ありがとな」

奈緒「なんだよ。急に真面目になってさ」

P「俺はいつもお前に甘えてるんだよ。気がねなく接せて、色々気遣ってくれて」

奈緒「や、やめろよ。あたしだって、いつも、Pさんに甘えて」

P「奈緒……本当に、いつもありがとな」

奈緒「ん……Pさん」

P(あ、携帯がポケットから)

ポトッ ピッ 『ご主人様、今日はメイド奈緒に、い、いっぱい甘えてほしいなっ☆』

P「あ」

奈緒「……雰囲気、ぶち壊しだよ。Pさんの……Pさんのバカッ―!」



114: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/20(金) 21:07:27.67 ID:MiZH9FNE0



P「いや、本当手を出そうとかしてないです」

P「けっこう、くらっときたけど、全然セーフでしたね」

P「あれがなかったら危なかった、とか、もうまったくないですから!」



>>+1 ア 



115: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/20(金) 21:08:08.10 ID:mEfouX48O
かおる

118: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/20(金) 22:53:36.41 ID:MiZH9FNE0


龍崎薫「せんせぇ、薫にすりすりしていいよ!」

P「すりすり?」

薫「うんっ。甘えるときは、ぎゅーってして、すりすりするの」

P「ああ、なるほど。それじゃあ、薫。来てくれるか」

薫「はーい! お膝の上に座っていい?」

P「もちろん。薫に甘えたいからな」

薫「えへへ、せんせぇに甘えられると、なんだか薫、大人みたい」

P(薫が膝の上に座った。ううむ、小さくて軽い)

P「薫が大人……それなら、膝の上に座らないんじゃないかな?」

薫「あ、そうかも……じゃあ、せんせぇが薫の膝に座る!?」

P「いや、さすがにそれは」


119: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/20(金) 22:54:05.57 ID:MiZH9FNE0


薫「んー、すりすり~」

P「おいおい、今日は俺が甘えるじゃなかったか」

薫「そうだよ。でも、薫も甘えたいから、一緒に甘えるのー!」

P「はっはっは、そうか。確かに、片方しか甘えちゃいけないわけじゃないもんな」

薫「薫は甘えたから、今度はせんせぇの番っ」

P「俺は薫を抱いているだけで、それなりに甘えれているよ」

薫「遠慮してたらだめなんだよ! ちゃんとすりすりするの!」

P「ん、んー……なら、少しだけ」

薫「やっ、んふふっ……せんせぇ、くすぐったいよぉ」

P「薫、やっぱりやめよう。絵面が危ない」

薫「えづら?」


120: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/20(金) 22:54:38.20 ID:MiZH9FNE0


薫「せんせぇ、こっち、こっち!」

P「仮眠室? お昼寝か」

薫「うん。せんせぇも一緒だよ」

P「俺も!?」

薫「一緒にお昼寝すると、とーっても甘えれるからっ!」

P「……まあ、いいか。それじゃあ、薫。一緒に寝ようか」

薫「うんっ」



P(薫がとても暖かい。これぞ子供の体温だな!)

P「薫は温かいなぁ」

薫「せんせぇも温かいよー」

P「ずっとこうしてたいくらいだ」

薫「えへへ、薫も! ずっと、ずっと、せんせぇと一緒にいて」

薫「――大人になっても、こうしていられたらいいなぁ!」


121: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/20(金) 22:55:06.02 ID:MiZH9FNE0


P「薫は……寝ちゃったか。俺はまだ、ちょっと眠気が足りないな」

P「起こさないように、と」

P「薫は大人になっても、きっと良い子なんだろうな」


>>+2  


123: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/20(金) 22:56:16.35 ID:CxjKGau30
藍子

126: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 00:07:37.60 ID:6PsiO8740


高森藍子「プロデューサーさん。少し、散歩に出かけませんか」

P「散歩か。もちろんいいぞ」

藍子「ありがとうございます。プロデューサーさんと出かけるの、久々だから楽しみですっ」

P「はっはっは、俺も楽しみだよ」

藍子「ふふ……ゆっくりしましょうね♪」

P「あー、うん。ほどほどゆっくりしよう」

藍子「時間なら、気をつければ大丈夫ですよ。……たぶん」

P「なんか不安になってきたんだけど!?」

藍子「冗談ですよ! ゆっくり歩いていきましょうっ」


127: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 00:08:05.93 ID:6PsiO8740


藍子「プロデューサーさん、はい、チーズ!」

パシャッ

P「……なんか、照れくさいな」

藍子「ふふ、プロデューサーさん、可愛いです♪」

P「あんまりからかわないでくれ」

藍子「それじゃあ、代わりに、もう一枚いいですか」

P「俺なんかより、藍子を撮らせてくれよ」

藍子「私、ですか。……じゃあ、一枚だけ」

P「おし――ちょっと、ポーズをとってみるか」

藍子「え、ポーズ……こ、こんな感じでっ」

P「もうちょっと腕を上げて。そうそう!」

パシャッ

P「次、一枚脱いでみようか!」

藍子「……プロデューサーさん!」

P「すみません」


128: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 00:08:32.21 ID:6PsiO8740


藍子「いっぱい写真撮れちゃいました。プロデューサーさん、今日はありがとうございました」

P「息抜きに甘えさせてもらっただけだよ」

藍子「ふふ……それでも、です」

藍子「――あの、もう一枚だけ、撮ってもいいですか」

P「ああ、かまわんぞ。どうするんだ?」

藍子「えっと、プロデューサーさんと……一緒にで、お願いしますっ」

P「ちょっと恥ずかしいが、まあ、いいや」

藍子「それじゃあ、その、近づいて……」

P「よしよし、ばっちこい」

パシャッ

藍子「撮れました! ……今日のこと、きっと日記に書きますね♪」

P「はっはっは、散歩して、一緒に写真撮っただけだぞ」

藍子「だけ、じゃないです。プロデューサーさんと一緒だと……どんなことでも特別ですから」

藍子「これから先も、こんな風に……特別なことが続くといいですね。プロデューサーさんっ」


131: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 19:09:53.54 ID:6PsiO8740

P「プライベートで写真なんて、久々だったなぁ」

P「今度、現像したものを藍子に分けてもらおう」

P「特に藍子単身の写真をな!」


>>+1  

132: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 19:10:38.31 ID:9zxgvwhv0
雪美

134: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 20:03:14.01 ID:6PsiO8740

佐城雪美「P……私に……甘えたい……?」

P「いや、そうでもないな」

雪美「……どうして?」

P「雪美には、甘えられる方が落ち着くからな」

雪美「でも……私……」

P「甘えてほしいか」

雪美「ん……そう……ペロを……見習って……」

P「ペロを? ……猫ほど素直に甘えろ、と」

雪美「だめ……?」

P「あー、それは、だめじゃないが」

雪美「なら……お腹、出して」

P「見習うって、態度じゃなくて、物理的にか……!」


135: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 20:03:41.44 ID:6PsiO8740


雪美「Pのお腹……ペロより……広い……」

P「そりゃあな」

雪美「……撫でるの……大変」

P(寝転んで、雪美に腹を撫でさせる。俺はいったい何をしてるんだろう)

雪美「気持ちいい……?」

P「ちょっとこそばゆいが、気持ちいいぞ」

雪美「よかった……次……膝に来て……」

P「はっはっは、雪美も薫みたく、膝に座れって言うのか」

雪美「座る……? 私の膝……Pには……小さいから」

P「あれ、違ったか。じゃあ、膝にどうすれば」

雪美「顔……埋めて……匂い……つけて……」

P「それは完全にアウトだ!」

雪美「……冗談」


136: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 20:04:12.67 ID:6PsiO8740


雪美「P……たくさん……甘えた……」

P「……まあ、一応な」

雪美「だから……私も……」

P「分かったよ。おいで」

雪美「……Pの膝……好き……」

P「そんなに座り心地がいいかね」

雪美「それに……ここ……近いから」

P「ん?」

雪美「一番……Pに……近い……」

雪美「……魂……繋がってるの……分かる……」

P「……そ、そうだな!」


137: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 20:04:40.74 ID:6PsiO8740


P「思えば、ペロはいつも雪美に可愛がられてるのか」

P「今日以上の可愛がり……」

P「羨ましいような、そうでないような」


>>+2  



139: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 20:06:17.66 ID:GvmKnle5O
ちひろさん

144: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 20:50:52.85 ID:6PsiO8740


P「アイドル?」

千川ちひろ「いいじゃないですか!」

P「いいですけど、イベントでするまでもなく、ちひろさんには普段から甘えているような」

ちひろ「え、私、プロデューサーさんから甘えられたことなんて……」

P「はっはっは、ドリンクを貰っていますよ」

ちひろ「それはサービスですっ。今日はもっと甘えていいんですよ♪」

P「え、一ダースくらい貰えるんですか!」

ちひろ「ドリンクから離れてくださいっ!」


145: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 20:51:41.90 ID:6PsiO8740


ちひろ「プロデューサーさんはいつも頑張ってますから。多少のことなら、許しちゃいますよ」

P「多少って、例えば?」

ちひろ「そうですね……色々できますよっ。話相手でも、飲み相手でも、遊び相手でも!」

P「どれも普段からしてもらってますよ」

ちひろ「なら、コスプレしましょうか! プロデューサーさんが望むなら、水着姿だって……」

P「それも行事のたびに」

ちひろ「ちょっとだけなら、お触りも」

P「やっぱり、ドリンクでお願いします」

ちひろ「失礼ですよ!」

P「だって、どうせしたらしたで怒りそうですし」

ちひろ「確かに、怒りますけどっ!」


146: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 20:52:38.22 ID:6PsiO8740


P「――ぷはぁ、なんか元気が出ますね、これ」

ちひろ「結局、ドリンクをもう一本渡しただけ……はぁ」

P「俺としては、かなりありがたいんですが」

ちひろ「私としては複雑です」

P「はっはっは、すみません。重ねて言いますけど、特別思いつかないくらい、ちひろさんにはお世話になってるんですよ」

P「話相手になってもらって、仕事も手伝ってもらって、至れり尽くせりです」

ちひろ「プロデューサーさん……」

ちひろ「――そうですね。いつも通りでいいですよねっ」

P「はい。いつも通り、コスプレして胸を揺らしてください」

ちひろ「……ドリンク一本、100MCですよ♪」

P「じ、ジョークですって!」


147: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 20:54:13.01 ID:6PsiO8740


P「……怒られても触っておけばよかったか」

P「いやいや、天使に触れるなんて恐れ多い」

P「下手すれば、魂まで取られかねんし……!」



>>+1   



148: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 20:54:31.30 ID:cSLeMP1ao
ウサミン

153: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 22:34:19.08 ID:6PsiO8740


P「菜々もメイド姿か」

安部菜々「菜々もって、ナナ以外にメルヘンチェンジをした人が!?」

P「メルヘンチェンジかどうか知らんが、奈緒がな」

菜々「奈緒ちゃん。……ああ、そうえば、アドバイスしましたね!」

P「あれは菜々の提案だったのか」

菜々「んー、実行すると思ってませんでしたし、まさか被っちゃうなんて……」

P「まあいいじゃないか。菜々の方がメイド歴は長いんだから」

菜々「そ、そうですかね?」

P「ああ、経験なら奈緒の何十倍だろう」

菜々「そんなにありませんよっ! せいぜい、十――七歳で同い年だから、差はあんまり、なんて」

P「なんだって?」

菜々「菜々は十七歳です」

P「そんなことは聞いてないんだが……」


154: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 22:34:45.69 ID:6PsiO8740


菜々「まあまあ、いいじゃないですかっ。ご主人様、なんなりと甘えてくださいね。キャハッ☆」

P「なんなりと、か」

菜々「   なのはだめですよ?」

P「……範囲が狭くなるな」

菜々「え、するつもりだったんですか!」

P「ああ、メイドにあれやこれやさせようかと」

菜々「うう……あ、あの、ちょっとだけなら」

P「――なんて、十七歳に手を出すわけないがな! はっはっは」

菜々「……そ、そうですねっ。ナナは十七歳ですからね!」

菜々「ええ、十七歳ですから……あはは、はぁ」


155: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 22:35:12.75 ID:6PsiO8740


P(結局決めきれず、菜々の提案で膝枕を受けることになった)

菜々「メイドの膝枕はどうですかー、ご主人様♪」

P「具合は良いが、それより、この目の上にある熱いおしぼりはいったい……?」

菜々「上と下から、疲れを取ってもらおうと思いまして。そうすると、目がさっぱりするんですよ」

P「そうなのか……菜々の知恵袋だな」

菜々「その言い方はちょっと気になりますけど……」

P「いやぁ、本当気持ちいい。またお願いしたくなるなぁ」

菜々「ふふっ、だめですよ。JKの膝は、やすやすと借りれるものじゃありませんから」

P「それなら、JKじゃなくなるのを待たないとな」

菜々「……そうですね。ナナが十七歳じゃなくって、大人に戻ってしまったら」

菜々「Pさんには、いつでもこうしてあげますねっ」

P「大人に戻る?」

菜々「あ、ああ、その、ちょっと電波がですね!? キャハッ☆」


156: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 22:35:43.94 ID:6PsiO8740


P「目も頭もすっきりだぜ。さすがはウサミン星人!」

P「その知識量、まさしくお婆ちゃんのごとく」

P「……って、菜々は十七歳だけどな!」


>>+2  



158: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 22:36:54.24 ID:LZKOGmwx0
ユッキ

162: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 23:43:11.82 ID:6PsiO8740


姫川友紀「あー、プロデューサーじゃん! おっはよー!」

P「友紀か。おはよう――と、えらく赤ら顔だな」

友紀「そんなことないって。あたしはいつも、これくらいだからっ」

P「いや、いつもはもうちょっと」

友紀「いいの、いいの。それよりさ、あたしに甘えたいんでしょ?」

P「甘えたいというか、イベントではそうなってるな」

友紀「照れなくていいって。さあ、ばっちこーいっ!」

P「ボールでも投げろって?」

友紀「ヘッドスライディングもいいよ」

P「……お前、酔ってるだろう」

友紀「え、いやいや、一本空けただけ!」

P「酔ってるじゃないか!」


163: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 23:43:43.76 ID:6PsiO8740


P「まったく、真昼間から飲むんじゃないよ」

友紀「でもさぁ、素面じゃやってられないしー……」

P「……そんなに嫌なら、別に無理して参加する必要はないんだぞ」

友紀「嫌? ――ああ、違うってば! なんていうか、ほら、恥ずかしくてさ」

友紀「あたし、甘えさせるとか、そういうの柄じゃないし、ポジションが違うっていうか」

P「それで、照れ隠しにお酒、か。なんだ、可愛らしいところもあるんだな」

友紀「普段はないみたいじゃん。ひっどいなー」

P「言葉のあやだよ。普段だって、友紀は可愛い」

友紀「ど真ん中直球だねぇ! あたしもプロデューサーは、格好いいと思ってるよっ」

P「打ち返してくるのは、期待してなかったんだがな」

友紀「……や、やっぱり今のなし! ちょっと、酔いが醒めてきちゃった」

P「そこまで恥ずかしいなら、無理して言うなよ……」


164: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 23:44:15.80 ID:6PsiO8740


友紀「酔いが醒める前に、やることやっちゃおうか」

P「酔っ払いに甘えてたまるか」

友紀「いいじゃん、いいじゃん。消化試合だと思ってさ!」

P「……そこまで言うなら」

友紀「ひゃっ」

P(抱き着いてみたが、酒臭さと良い匂いが混ざってるな)

P「友紀……やっぱり、酔ってない方が良かったな」

友紀「あ、あはは……そ、そう?」

P「酒の香りが気になって、甘えてる気がしない」

友紀「ちょっとエラーしちゃったわけね。失敗、失敗!」

友紀「……次は、しっかりキャッチしてみせるからさ。また甘えてよね、プロデューサー!」



167: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/22(日) 17:57:40.27 ID:yP13Ie260

P「いつも酔ってばかりだから、色気が足りないんだ」

P「……いや、でも、顔赤かったりして、なんか  いと思えなくも」

P「はっ、いやいや、俺はプロデューサーだよ。アイドルを  いとか、思ったりしないよ」


>>+1    


191: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/23(月) 21:13:30.30 ID:wTSu8R3x0
文香

193: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/23(月) 22:11:33.70 ID:LXA9MZEj0



鷺沢文香「……すみません。男性に甘えられるというのは、よく知らなくて」

P「よく知ってる人も少ないし、別に構わんけどな」

文香「本も読んでみたのですが……実行するのは、少々勇気が足りず」

P「いったい何を読んだんだ?」

文香「……恋愛の雑誌です。内容については、口に出すのも恥ずかしいので……」

P(どれだけ破廉恥な内容なんだ!?)

P「そうか……試しに、ち、ちょっとだけ実行してみても」

文香「しかし、世の男性が、ああいったことを望んでいるかと思うと……軽蔑してしまいそうです」

P「――いやぁ、そんな男性ばかりじゃないさ! 現に俺も、そんな、実行してほしいとかさっぱり思わないし!」

文香「え、は、はあ……そうですか。安心しました」


194: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/23(月) 22:12:03.94 ID:LXA9MZEj0


P「まあ、無理してすることはないんだ。男に甘えられるなんて、嫌だろうしな」

文香「……嫌、というほどでは。それに、プロデューサーさんが相手ですから」

P「はっはっは、ありがとうな。それじゃあ、文香に甘えてみようか」

文香「はい。私は、なにをすればいいのでしょうか」

P「おすすめの本を貸してくれ」

文香「……それだけ、ですか」

P「アイドルにおすすめの本を選んでもらえるんだ。充分だよ」

文香「なるほど……わかりました。プロデューサーさんにぴったりの本を、お貸しします」

P「頼むよ。ちなみに、今のところ、どんな本が候補にある?」

文香「そうですね……ウラジーミル・ナボコフの『ロリータ』などが」

P「文香、俺のことが嫌いか」

文香「……他意はありませんよ?」


195: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/23(月) 22:12:32.33 ID:LXA9MZEj0


文香「……あの、プロデューサーさん」

P「ん、どうした?」

文香「少し、その、手を借りてもいいでしょうか……」

P「なにか、手伝ってほしいことがあるのか」

文香「あ、いえ……実際に、手を伸ばしてほしいのです」

P「まあ、別にいいが。ほれ」

文香「ありがとうございます」

P(おお、文香が俺の手を両手で握った!?)

P「な、なんだ?」

文香「……本を貸すだけでは、物足りなかったもので」

文香「雑誌に、男性は……えっと、肌に触れたい、という旨がありましたから」

文香「――本文は、もっと過激なのですが……これでも、良かったでしょうか……」


196: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/23(月) 22:13:01.91 ID:LXA9MZEj0


P「奥ゆかしいね。心が洗われるようだ」

P「そして、なおかつ積極的にもなってくれている!」

P「文香も成長しているのだなぁ……」


>>+2  


216: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/24(火) 20:29:01.41 ID:2IgAKGJ/0
ごめん 幸子もうやってたね
だめならみくにゃんでお願いします

219: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/24(火) 21:27:41.52 ID:BOLaRnkl0


前川みく「Pチャン、これをつけるにゃ!」

P「いい歳して、猫耳とかつけたくないんだが」

みく「それ、みくの前で言う?」

P「みくはまだまだ若いし、似合ってるだろう」

みく「当然、みくは可愛い猫チャンだモンっ……じゃなくて」

みく「Pチャンが猫になってくれなきゃ、話が進まないにゃ」

P「俺が猫にならなきゃ進まない話とか、進まなくていいよ……」

みく「Pチャンはみくに甘えたくないの!?」

P「猫耳つけてまで甘えたくないわっ!」

220: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/24(火) 21:28:07.46 ID:BOLaRnkl0


P(結局、強引に猫耳を着用させられてしまった)

みく「うんうん、Pチャン、よく似合ってるにゃ~♪」

P「……それで、俺はどう甘えていいんだ?」

みく「おっと、今のPチャンは可愛い猫チャンなんだから、語尾に『にゃ』をつけなきゃだめだよ」

P「ど、どう甘えるんだにゃ?」

みく「くふっ、ちょっと面白いかも」

P「は?」

みく「冗談だって! それじゃあまず、猫チャンと言えば」

みく「――じゃんっ、鰹節! これをPチャンに食べさせて」

P「は?」

みく「じ、冗談だから、あんまり怖い顔しないでほしいにゃあ……」


221: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/24(火) 21:28:35.08 ID:BOLaRnkl0


みく「さあ、猫チャンみたく、みくの膝にすりすりしていいよっ♪」

P「普段なら断るところだが、猫耳つけさせられて、何もしないのもあれだからな」

みく「Pチャンってば、本当はドキドキしてるくせに~」

P「そ、そんなことはない。ほら、すぐ済ますからな」

みく「そんなこと言って! みくの膝にメロメロになるといいにゃ」

P(さすがに頬ずりはしないが、みくの膝、温かいなぁ)

みく「きゃははっ、Pチャン、本当に猫みたいにゃ」

P「うるせいやい! ……ただ、確かにメロメロになりそうだな」

みく「え、あ、と、当然やん! じゃない、にゃ!」

P「はっはっは、焦ったか」

みく「あー! みくをからかったね!?」

P「素直に認めるのが、しゃくだったからな」

みく「もー、Pチャンのひねくれ者っ。もっと可愛げを見せるにゃ」

みく「もっと、きちんと素直になったら、みくがPチャンを飼ってあげてもいいのににゃ!」



222: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/24(火) 21:30:05.38 ID:BOLaRnkl0


P「まったく、猫耳なんぞつけさせおってからに」

P「膝に顔を埋めれたのは、まあ、なかなか良かったが……」

P「はっ、だめだ、だめだ! みくに飼われたいなんて、思ってないぞ!」


>>+1  


248: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/25(水) 20:36:06.03 ID:daTZU5yh0
南条くん

251: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/25(水) 22:01:43.39 ID:C1gJLrVR0


南条光「おはよう、P!」

P「おはよう、光。今日も良い挨拶だな」

光「うん。挨拶は大事だからね! それで、アタシの助けが必要なんだって?」

P「助け……ああ、イベントか。甘えていいのか」

光「もちろん。甘えるってことは、頼ることだろう。ヒーローは頼られたら、それに応えなくっちゃな」

P「はっはっは、ちょっと大げさだなぁ。それで、光はどんな風に助けてくれるんだ?」

光「なんでもいいよ。アタシができること、全部するからっ」

P「できること、か。例えば?」

光「敵を倒すっ!」

P「……敵はいないかな」


252: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/25(水) 22:02:15.50 ID:C1gJLrVR0


光「くっ、今のアタシじゃ、力が足りないのか……」

P「敵を倒す以外に、思いつかないのか!」

光「P対してできることなんて、他には肩叩きくらいしかないんだっ」

P「そっちを先に思い浮かべてほしかったな」

光「本当か! よし、アタシに任せてくれ。Pの肩こりを倒してみせるっ!」

P「なかなか肩叩きに、自信がお有りのようで」

光「ああ。アタシは家族の肩をよくほぐしてるんだ。気持ちいいって、評判なんだぞ」

P「そりゃ楽しみだ。よろしく頼むよ」

光「了解っ。アタシの必殺技、見せてやる!」

P「必ず殺す技は勘弁してほしいが……」


253: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/25(水) 22:02:44.94 ID:C1gJLrVR0


P(肩がリズム良く叩かれて、ときどき  れる。ううむ、気持ちがいい)

光「どうだ?」

P「いいぞー。肩が軽くなるようだぁ」

光「良かった。Pの肩は堅いから、けっこう力がいるんだ。このままフルスロットルいくぞ!」

P「うむ、そのまま頼む。ありがとうな、光」

光「礼を言うのは、アタシの方だよ。こんなに肩をこらせて、仕事をしてくれてるんだから」

P「仕事をしてくれる光がいるから、俺も肩をこらせるんだよ」

光「お互い様、か。それでも言わせてよ。いつもありがとう、Pさん!」

P「……重ねて言うよ。ありがとう。光」

光「――さぁ、ラストスパートだ! これが終わっても、いつだってアタシを頼ってくれよなっ!」


254: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/25(水) 22:03:14.84 ID:C1gJLrVR0


P「あ~、肩こりがとれた~。さすがは光だな」

P「仕事は熱心だし、気遣ってくれるし、良い子だよ」

P「また肩がこったら、甘えてしまおうかな!」


>>+2  


256: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/25(水) 22:03:28.71 ID:3kVrzXNko
レナさん

259: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/25(水) 23:46:20.32 ID:C1gJLrVR0


兵藤レナ「Pさんっ」

P(レナさんが、腕を組んできた!?)

P「な、ち、ちょっと! だめですよ!」

レナ「あら、いいじゃない。今日はPさんが甘えるイベントなんでしょ?」

P「そうですけど、甘えるからって、いかがわしいことをするわけじゃ」

レナ「腕を組んでるだけで、いかがわしいも何もないじゃない」

P「自分のスタイルの良さくらい、分かってますよね」

レナ「意識するPさんが   なだけよ。ふふっ」

P「意識させようとする人がなにを言いますか!」

レナ「そこまで言うなら、私がどこを意識させようとしたのか、言ってみてくれる?」

P「どこって、それは……レナさんの、その」

レナ「どこかしら。なんだか、ちらちら視線は感じるけど!」

P「……俺の負けですから、早く離れてください」

レナ「おかしなPさん。勝負なんてしてないのに♪」


260: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/25(水) 23:46:49.95 ID:C1gJLrVR0


P「あまりからかわないでください。俺だって男なんです」

レナ「私だって女よ。それもスタイルの良い、ね」

P「なおさら、うかつにからかっちゃだめですよ」

レナ「そう。なら今度からは、本気で誘っちゃおうかしら」

P「またそうやって!」

レナ「ふふっ、ごめんなさい。Pさんは今誘ってほしいのよね」

P「まだ言うなら、イベントの一環として、がばっといっちゃいますよ!?」

レナ「がばっとこないことに、私は賭けるわ」

P「なら俺も、いかないことに賭けます」

レナ「賭けにならないじゃない!」

P「勝ち目のない勝負はしませんよ!」

レナ「それ、自分で言うのね……」

261: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/25(水) 23:47:18.81 ID:C1gJLrVR0


レナ「私がこんなに誘ってるのに、Pさんは真面目ね」

P「普通に甘えさせてくださいよ」

レナ「私はそのつもりだけど」

P「どこが普通なんですか」

レナ「……もう、強引に甘えさせた方がいいわね」

P「え? ――ぬがっ」

レナ「今日だけの大サービス! 私からするなんて、そうそうないわよ?」

P(レナさんの胸に抱き寄せられている。気持ちいい!)

P「いやいや、まずいですって!」

レナ「いいの。勝負に踏ん切ってくれないPさんには、これくらいがちょうどいいわ」

レナ「……これで少しでも、積極的になってちょうだいね? うふっ♪」


265: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 17:48:48.87 ID:swn8rNzT0

P「まったく、レナさんもちょっとうかつだよ」

P「胸むっちゃ柔らかいじゃないか。俺の理性が厚くなかったらまずかったぞ!」

P「……おかしいな。俺の理性、なんども消えてる気が……そんなことないか!」


>>+1  


266: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 17:50:16.04 ID:V7llJkS0o
時子

267: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 19:22:15.49 ID:swn8rNzT0

財前時子「貴方、自分が甘えられる立場だとでも思っているの?」

P「いや、そういうわけではないですが」

時子「そう。なら、私の寵愛も必要ないわけね」

P「なにか、考えてくれてたんですか」

時子「アァン? 自意識過剰もほどほどになさい。私が貴方のために思考する時間を割くわけないでしょ」

P「あー、つまりイベントには参加しないわけですね」

時子「微塵も落胆せず、そんな言葉を吐くとはね」

P「はい?」

時子「私がいなくとも成立する……そんな考えが透けて見えるわ」

時子「――ムカつくわ。私が欲しいと、額を削って懇願すべきなのよ。P」

P「ち、ちょっと待ってください! なんだって鞭を取り出すんです!?」

時子「足りないのは誠意だけでなく、脳みそも足りないようね」

時子「クククッ、 教の時間よ♪」


268: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 19:22:47.90 ID:swn8rNzT0


時子「ほら、貴方は私になんと言うべきなのかしら!」

P「哀れな豚に、と、時子様のお恵みをください……」

時子「聞こえないわ。もっと声を張りなさい」

P「アヒィッ! 哀れな豚に、時子様のお恵みをぉ!」

時子「人に物を頼むなら、具体的にものを言うのよッ」

P「お、俺は醜い豚です。どうか、時子様の足下に存在することをお許しください!」

時子「そう。そこまで言うなら、考えなくもないわ」

P「ほ、本当ですか!」

時子「……私は今、貴方に発言を求めてない!」

P「アヒャッ! すみませんっ」

時子「クックック、いいわ。Pの情けない顔、何度見てもぞくぞくさせてくれる」

P「……あ、あの、これって甘える云々関係ないような」

時子「あら、まだ正気があるのね。鞭が足りなかったかしら」

P「ぶひぃいいいい!」


269: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 19:23:16.85 ID:swn8rNzT0


P「酷い目にあった……」

時子「珍しく、堕ちるのに時間がかかったわね」

P「会うたび 教されてたら、耐性だってつきますよ」

時子「なら、次からはもっと深くするわ。ああ、楽しみ♪」

P「これ以上なにされるんですか……」

時子「貴方に聞く権利はない。それより、飴の時間よ」

P「飴、ですか」

時子「さあ、跪きなさい。踏んであげる」

P「飴とは思えないんですけど!?」

時子「Pが望んだことよ。自分の発言すら覚えていられないわけ?」

P「 教中のはノーカウントですよ!」

時子「つまり、拒むわけね。この時子様の施しを」

P「……あの、これどういう返事でも同じなんじゃ」

時子「貴方に選択肢なんてないわ。もう一度、私をぞくぞくさせなさい!」

P「だ、誰か甘えさせてくれぇ!」


270: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 19:23:42.87 ID:swn8rNzT0


P「はぁ、結局ずっと 教じゃないか……」

P「いや、気持ちいいけどね。ただ、甘えたかと言われると」

P「ううむ、あれが時子様なりの甘えさせ、なのか」


>>+1  


271: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 19:23:46.75 ID:ng/r9pmwo
小梅

276: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 21:22:30.97 ID:swn8rNzT0



白坂小梅「甘えられるの、慣れてるから……ま、任せてください」

P「へぇ、意外だな! みんなに甘えられたりするのか」

小梅「みんな……というか、あの子が、よく甘えてくるから」

P「そ、そうか。ちなみに、どんな風に甘えられてるんだ?」

小梅「抱き着かれたり、添い寝したり……色々だよ」

P「俺もそうすればいいわけだな」

小梅「Pさんにされるのは、その……ちょっと、恥ずかしいかも」

P「はっはっは、そりゃそうか。俺も照れるし、やめとくか」

小梅「で、でも、今日はイベントだから、していいよ」

P「む、そうか。なら、正面からちょっと抱き着いて」

小梅「あ、そこは今……埋まってます」

P「ぎゃっ!」


277: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 21:22:59.70 ID:swn8rNzT0


P「……今、小梅の体で空いてる部分って、どこだ?」

小梅「えっと、手の平、とか」

P「ほぼ全身にいるの!?」

小梅「えへへ……冗談です。せ、背中は空いてる、から……」

P「本当に正面はいるのか……まあ、気を取り直して」

P(細い。小さい。温かい。ううむ、癒されるなぁ)

小梅「温かくて、し、幸せです……爆発するかも」

P「俺も爆発しそうだよ」

小梅「このまま……映画、見たいな。Pさん、ど、どうですか……」

P「いいぞ。一緒に見よう」

小梅「すごく……うれしい……三人一緒で、楽しく見れます」

P「……そうだな。さ、三人一緒だしな!」


278: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 21:23:30.98 ID:swn8rNzT0


P「やっぱり、ホラー映画なんだな」

小梅「怖かったら、抱き着いても……いい、よ?」

P「甘えたいところだが、さすがにそれは、情けなくてなぁ」

小梅「わ、私は気にしないし……怖がってるプロデューサーさん、面白いから……」

P「面白がられてるのか。いいだろう、今回は怖がったりしないぞ!」

小梅「今回見るの、とびっきり怖いやつだから、頑張ってね……」

P「……が、頑張ります」



P「ぎゃっ!」

小梅「だ、抱き着く?」

P「い、いや、その……手を貸してくれ」

小梅「どうぞ……な、なんだか、カップルみたい、です」

P「男が怖がってるけどな」

小梅「あ、ごめん。除け者にしたわけじゃ、ないよ?」

小梅「――プロデューサーさん、あの子が、手をつなぎたいって」

P「なにぃ!? ……い、いいぞ。俺の手くらい、いくらでもどうぞ」

P(な、なんか手が冷たい!)

小梅「よかったね……プロデューサーさんが大好きなの、一緒だもん……」

小梅「えへ、えへへ……爆発しそうなのも、一緒なんだ。ずっと、こうしていられたらな……」

P「ほぎゃぁあああああ!」


279: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 21:24:05.34 ID:swn8rNzT0


P「癒されたような、疲れたような」

P「いや、トータル的には癒されてるはずだ!」

P「……うん、本当に」


>>+2 


281: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 21:24:42.61 ID:XDTvyign0
さりーな

286: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 22:11:01.97 ID:swn8rNzT0


松本沙理奈「プロデューサーは、どこに甘えたいのかなぁ?」

P「どこって、なんですか。どこって!」

沙理奈「一番分かってるのは、プロデューサーの方でしょ。ウフッ」

P「分かりませんね。ええ、分かりませんとも」

沙理奈「そっか~。教えてあげてもいいわよ? プロデューサーが、どこに甘えたいか♪」

P「……なんで俺のことを、沙理奈さんが分かるんですか」

沙理奈「視線を見れば、すぐに分かっちゃうから」

P「あー、裕子が空を飛んでる!」

沙理奈「今さら逸らしたって、遅いわよん♪」

P「胸なんて見てないですよ!」

沙理奈「まだ一言も言ってないんだけど」


287: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 22:11:36.09 ID:swn8rNzT0


P「と、ともかく、誤解ですよ。俺は甘えるにしたって、もっと健全にします」

沙理奈「アタシが不健全な提案してるみたいじゃない!」

P「違うんですか」

沙理奈「プロデューサーしだい、かな」

P「なら大丈夫ですね。俺は易々と、誘惑にのったりしませんから」

沙理奈「ふ~ん。今日はイベントだし、いつもより大胆にいこうかと思ってたのにな~」

P「大胆に?」

沙理奈「そうそう! 見るだけじゃなく、触ったり、頬ずりしたりね♪」

P「頬ずり!?」

沙理奈「残念ねぇ。アタシも普段のお礼に、させてあげたかったなぁ」

P「ふ、普段のお礼なら健全ですね!」

沙理奈「フフ、簡単にのりすぎよっ」

P「い、イベントですから……」


288: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 22:12:23.42 ID:swn8rNzT0


沙理奈「まあ、プロデューサーが甘えてくるなんて、そうそうないし。いいわよ!」

P「ほ、本当に?」

沙理奈「ええ、好きにしていいわ。アタシの二の腕」

P「それじゃあ――え、二の腕?」

沙理奈「あら、どこだと思ってたの?」

P「……え、ええ、二の腕ですとも。甘えさせていただきますとも!」

沙理奈「ウフッ、楽しんでね」

P(もうやけだ。頬ずりだってしてやるぞ)

沙理奈「あんっ、プロデューサーったら、激しいんだから♪」

P「変な声を出さんでください」

沙理奈「聞こえた方が嬉しいくせに!」

沙理奈「……そうそう。二の腕の肉って、胸の肉とおなじくらい柔らかいんだって」

P「え?」

沙理奈「本物は、またいつか、ね? それまで、見るだけなら許してあげる!」


289: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/26(木) 22:13:15.07 ID:swn8rNzT0


P「いや、あれは誘惑にのったわけじゃないですよ」

P「こう、誘ってくれてるのを断るのも、失礼ですし」

P「だからね、コミュニケーションの一環ということで、ここはひとつ」


>>+2 


304: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/27(金) 18:59:08.59 ID:7HCM5jcfO
きらり

305: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/27(金) 20:12:02.47 ID:i1r8mgCb0


諸星きらり「Pちゃん、おはよー! 今日はぁ、きらりに甘える日だにぃ☆」

P「きらりだけに甘えるわけじゃないがな」

きらり「うぇへへ、それでも、甘えてくれるのは変わらないでしょー?」

P「まあ、そうなるか」

きらり「うきゃ☆ すっごく楽しみだけど、同じくらい恥ずかしい!」

P「恥ずかしいなら、無理することはないが」

きらり「んもー、楽しみだって言ってゆよ? きらりが真っ赤になるくらい、特別甘えてほすぃなぁ♪」

P「きらりが真っ赤に……想像できんな」

きらり「そんなことないよぉ。Pちゃんにハグハグされると、きらりのお顔、とぉっても熱いんだからっ」

P「そうだったっけ? きらりには、よく抱き着かれているような……」

きらり「違うの! きらりからじゃなくてぇ、Pちゃんからハグハグされたとき。思い出しただけで……うきゃー☆」

P「俺から抱き着いたときって……渾身のさばおりを返された憶えがあるんだけど」

きらり「……て、照れちゃったんだにぃ。ごめんね☆」


306: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/27(金) 20:12:33.01 ID:i1r8mgCb0


きらり「今日はしっかり心の準備をしてゆから、大丈夫だよ!」

P「ううむ、背骨を痛くした思い出が蘇るが……いくぞ!」

きらり「いつでもおーけー☆」

P「ふんっ」

P(おお、相変わらず、新鮮な感覚だ。自分より大きいのに、ふかふかして、温かいぞ)

きらり「うぇへへ、Pちゃんからのハグ……幸せ♪」

P「俺も、きらりに包まれて幸せだよ。なんだか安心感があるからな」

きらり「それなら、きらりもお揃いだにぃ☆」

P「こうしてやったのは、もうだいぶ前のライブだったか。あの時、きらりは不安がってたな」

きらり「Pちゃんが今みたくハグハグしてくれてからぁ、きらり、ライブではぴはぴできたんだよ?」

P「思い出すと、少し恥ずかしいな」

きらり「きらりも、なんだか恥ずかすぃ☆ ……うぇへ、うぇへへ♪」

P「そうそう、こ、こんな感じで締め付けられてだな……!」


307: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/27(金) 20:13:03.86 ID:i1r8mgCb0


きらり「ごめんね、Pちゃん。きらり、またぎゅぅってしちゃって……」

P「はっはっは、気にするな。きらりの全力のハグなんて、そう受けることもないしな」

P「それに、きらりの体はふかふかしてるから、意外と気持ちいいんだ!」

きらり「も、もう、だめだよぉ?    なのは、女の子に言っちゃ、めっ!」

P「すまん、すまん。まあ、そんなことを考えれるくらい、余裕があるってことだよ」

きらり「……Pちゃんは優しいにぃ☆ きらり、そういうところがね、そのね」

きらり「――とても、とても、とぉっても、大好きっ! うきゃー☆ 言っちゃった!」

P「ああ、ありがとう。きらり」

きらり「うぇへへ、きらりのこと、いつでもハグハグしていいからねっ♪」


308: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/27(金) 20:13:31.94 ID:i1r8mgCb0


P「きらりのハグは、いいものだなぁ」

P「なんか甘い匂いがするし、柔らかいし、それが顔に……ゴホンッ」

P「よし、腰も治った。元気百倍だにぃ☆」


>>+1  



309: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/27(金) 20:13:44.68 ID:fNL8WuRd0
               _,. -――-  ..,,_
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          i:::::::_i:::::::::::ヘ         /::::::,::::::::::::i;
           i::::::ヽ |::::::::::::ヘ 、     ィ个::::::::::i::::::::::::i::,
          .i::::::::::\!:::::::::::::ヘ    ャ´ー‐―- ..,,_::::::::i::::、
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    /     /乂:::::::::ヽ、      }        } i!  \::::::::从
   ./  丶./   ゞ::::::::::}      !        /リ    `:、/
  〈     ヽ、   \::::/,,_     !        i i\    ゙,
   \    ゙,___   /      i{         i | /    /
     \    ソ゛ヽ. 〈        !        i  i/   , '
      {≧"´   ヽ\      ,′        i  i   , '
      ヽ、     ‰、\   /         |  i /
         ∞∞C゚   〕 \_/          {-┘′
           ヾ、__,,/ i             丶〈
            /,_,_   |ヾ、__          )}
           f^!' { {∩ /: : : : : ` ̄~‐-.__..,,__/i_{
           ゝ`亠仆゙': : : : : : : : : : :i{: : : : : : : : :\
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          j: : : : : : : : : : : : : : : : : 〃: : : : : : : : : : : : :゙,
           マ: : : : : : : : : : : : : : : :,.': : : : : : : : : : : : : : : :i
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             .!:::::::::::::::::::::::::::!      丶::::::::::::::::::::::::::゙,、

311: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/27(金) 21:17:14.05 ID:i1r8mgCb0

小関麗奈「P、とりあえずこれを飲みなさいッ」

P「嫌だよ」

麗奈「このレイナサマが用意してあげたものを、受け取れないって言うの!?」

P「お前が用意したから、なおさら怪しいんだよ……」

麗奈「単なるオレンジジュースよ」

P「おいおい、この飲み物、オレンジ色じゃないか!」

麗奈「オレンジジュースだって言ってるでしょ!」

P「いや、普段ならこれが、見るからに毒々しい色のはずだろ」

麗奈「はぁ? アタシがそんな分かりやすいイタズラ、するわけないわッ」

P「その通りだな。つまり、このオレンジジュースはやっぱり何か入ってる……?」

麗奈「飲めばわかるわよ」

P「飲む前に知りたいんだよ」


312: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/27(金) 21:17:48.79 ID:i1r8mgCb0


P(覚悟を決めるか)

P「ぐいっと――あれ、普通のオレンジジュースだ」

麗奈「さっきからそう言ってるじゃない」

P「おい、麗奈。なにか入れ忘れてるぞ」

麗奈「オレンジジュースに、なにを入れろって言うのよ!」

P「……もしかして、イベントだからか」

麗奈「Pも察しがいいわね。そうよ。たまにはアンタをねぎらってあげるわッ!」

P「なんとも珍しいことを言うなぁ」

麗奈「ククク……ほら、お菓子もあるわよ」

P「饅頭か。――ふんっ」

麗奈「なんで中身を確認するわけ?」

P「辛子が入ってそうだから」

麗奈「少しはアタシを信じなさいッ」


313: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/27(金) 21:18:28.70 ID:i1r8mgCb0


P「結局、出されたものを全部受け取ったが……なにもないな」

麗奈「当たり前でしょ。なにもしてないもの」

P「それもそうか。ありがとうな、麗奈」

麗奈「――クックック、アーッハッハッハ!」

P「え」

麗奈「甘いわね、P! アタシのイタズラに、まだ気づかないの?」

P「なんだ、なにかしたのか!」

麗奈「このイタズラこそ、イベントを隠れ蓑にしたレイナサマの秘策ッ」

麗奈「イベントに便乗せず、あえてなにもしない!」

P「……お、おう」

麗奈「イタズラを予測される時に、それを裏切る。戸惑うアンタの顔は、滑稽だったわッ!」

麗奈「ククク……ヒャーッハッハ、ゲホッ、ゴホッ!」

P「あー……大丈夫か」

麗奈「コホッ、見ればわかるでしょ! 背中を撫でなさいッ」

P「まあ、なんだ。つまり甘やかしてくれたんだろ。ありがとう。麗奈」

麗奈「な、なによ、その温かい視線ッ。もっと鋭くしなさいよ。さぶいぼが立つじゃないの!」


314: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/27(金) 21:19:05.53 ID:i1r8mgCb0


P「というか、あのオレンジジュースと饅頭、ちょっと高いやつじゃないか!」

P「どこに力を入れてるんだ、あいつは……」

P「もしかして、本当に甘えさせてくれてた? ……まさかな」


>>+2  


316: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/27(金) 21:20:08.13 ID:IQPvorqYo
若葉

319: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/27(金) 22:44:34.52 ID:i1r8mgCb0


日下部若葉「お姉さんの胸で、甘えていいんですよ~♪」

P「……抱っこですか」

若葉「も~、違います! オトナの女は、男の人に胸を貸すんです」

P「取り外せるんですか!」

若葉「Pさんってば、またからかってますね!」

P「いや、若葉さん。そもそも、胸を借りようと思ったら、けっこう腰を曲げる必要がありますし」

若葉「す、少ししたら大きくなってますから~」

P「その頃には、イベント終わってますよ」

若葉「なら、膝を貸してあげます」

P「血流が止まって、死んじゃうんじゃ……」

若葉「そこまで弱々しくないですよ~!」


320: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/27(金) 22:45:01.31 ID:i1r8mgCb0


若葉「胸も膝もだめなら……ちょっぴりせくし~なことも許しちゃいます」

P「セクシー、ですか。例えば?」

若葉「添い寝してあげますよ~?」

P「薫と発想が同じですね」

若葉「え~!? そ、それじゃあ、頭を撫でてあげたり……」

P「それは雪美がしてくれました」

若葉「……肩もみ?」

P「その、光が。というか、もうセクシー関係ないですよ」

若葉「えっと……きらりちゃんがしたのと、同じことを~」

P「きらりも確かに甘えさせてくれましたが、それもう背だけじゃないですか!」

若葉「Pさんが意地悪をするからです~!」


321: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/27(金) 22:45:28.41 ID:i1r8mgCb0


P「まあ、その、気持ちは嬉しいですよ」

若葉「気持ちだけじゃなく、行動もしたかったんですよ」

P「……それじゃあ、俺、ソファーに座りますから。正面に来てくれますか」

若葉「え、はい~」

P「これなら、胸を借りれますから」

若葉「わぁ~、本当! 改めて、お姉さんの胸を貸してあげますね~♪」

P(頭を抱えられてるが、なんだか、甘えてる感じじゃないな)

P「ん、ありがとうございます」

若葉「――こちらこそ、ありがとうございます」

P「はい?」

若葉「今みたいに、Pさんがいつもサポートしてくれるおかげで、お姉さんでいられるんです」

若葉「いつも感謝していますよ。Pさん~」

P「若葉、さん」

若葉「あ、顔が赤くなってますね~! 私のせくし~さに、ドキドキしてくれました?」

P「……はっはっは、セクシーは関係ないですよ」

若葉「え~」


322: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/27(金) 22:45:56.49 ID:i1r8mgCb0


P「いやぁ、若葉さんは子供っぽいな!」

P「もう全然、色気とか感じないわ!」

P「……いや、感じないから。本当、くらっといかなかったから!」


>>+2  



324: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/27(金) 22:48:53.20 ID:PRsMqbcYo

329: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/28(土) 00:00:34.00 ID:rVZ04oOD0


双葉杏「休めばいいんじゃない?」

P「休みはお前から貰うものじゃないぞ」

杏「いや、だいたい甘えさせるとか言われても……杏、甘える側だし」

P「そこを逆転させるのがイベントだ」

杏「えー……あ、じゃあさ、杏が仕事を休めばいいんだよ。杏が休めば、必然的にプロデューサーの仕事も減る。一石二鳥!」

P「それ、杏が甘えた結果の二次作用じゃないか!」

杏「違うよ。杏はプロデューサーを想って、働かないことを決めたんだから」

杏「人のためにしたことを、甘えというだろうか。いや、言わない!」

P「俺のためを想うなら、働いてくれ」

杏「あ、そうなっちゃう?」

P「他にどうなると思ったんだよ……」


330: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/28(土) 00:01:04.76 ID:rVZ04oOD0


P「まったく……杏は、今回のイベントは不参加なんだな?」

杏「んー、それでもいいんだけどぉ……ちらっ、プロデューサーが、どうしてもって言うなら」

杏「杏としては、甘えさせるのもやぶさかではないというかー……ちらっ」

P「……どうしても、杏に甘えたいかなー」

杏「うわっ、棒読み過ぎでしょ」

P「催促しておいて文句をつけるな」

杏「分かった、妥協しよう! 杏に飴をくれたら、甘えさせてあげるっ」

P「最初からそう言ってくれ。ほい」

杏「――んー、甘い♪」

P「で、なにをさせてくれるって?」

杏「あんまり面倒じゃなかったら、なんでもいいよー」

P「仕事」

杏「素直に甘えなよ!」


331: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/28(土) 00:02:16.41 ID:rVZ04oOD0


P(とりあえず、杏を抱っこしてみた。軽い。まさに妖精) 

杏「杏、これでも女の子なんだけど?」

P「だめだったか」

杏「そうだなー……楽だからいいや」

P「ならよかったよ」

杏「でも、なんか甘えさせてるって感じしないよね」

P「そりゃあ、抱きかかえられてるだけだからな」

杏「――プロデューサー、あーん!」

P「ん? あーん、もごっ!?」

P(な、なんだ? これは……飴か!)

杏「うんうん、やっぱり杏の甘えさせって言ったら、飴だよ」

P「それはいいが、この飴、もしかして……?」

杏「うん……プロデューサーの考えてる通りだと思う」

P「つ、つまり、この飴は杏が舐めていた――」

杏「前に貰ったのが、ポケットに余ってたんだよね。杏のものぐさに感謝ほしい!」

P「……ありがとう」


335: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/28(土) 21:02:10.99 ID:rVZ04oOD0

P「飴、甘い……」

P「なんで俺は妙な期待をしてしまったんだろう」

P「……甘いわぁ」


>>+1  


336: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/28(土) 21:02:53.38 ID:sz199YIDO
沙紀

337: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/28(土) 22:24:27.14 ID:rVZ04oOD0


吉岡沙紀「おはようございます、Pさん!」

P「おはよう、沙紀。話は聞いてるか」

沙紀「バッチリっすよ。Pさんに甘えてもらえばいいっすよね?」

P「その通りだ。なにか、考えはあったりするかな?」

沙紀「もちろんっす! さあ、外に行きましょう」

P「外に行くのか。……買い物か」

沙紀「その通りっすね。Pさんの服、一緒に選びましょうよ」

P「俺の服って、スーツでいいけど」

沙紀「仕事はそれでいいですけど……普段着は?」

P「スーツだが?」

沙紀「それじゃだめっすよ! センスがないっす」

P「そんなばっさり言うなよ!」


338: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/28(土) 22:25:08.10 ID:rVZ04oOD0


沙紀「これなんてどうっすか」

P「いやいや、派手じゃないか……」

沙紀「ならこっちは」

P「俺の年齢でこれは……」

沙紀「それじゃあ、これなんかは」

P「攻めすぎに感じるなぁ」

沙紀「……Pさん、人間チャレンジしてなんぼっすよ!」

P「現状維持を望む人類もいるんだよ」

沙紀「クリエイティブ精神が足りないっす。もっと作り出していきましょう」

P「んー、そこまで言うなら」

沙紀「じゃあこの、透け透けのを」

P「独創的過ぎるだろ!」

沙紀「みんなには着せてるじゃないっすか」

P「需要があるからだよ。俺にはねえよ!」


339: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/28(土) 22:26:14.97 ID:rVZ04oOD0


沙紀「色々買ったっすねー。事務所に帰ったら、合わせてみましょうか!」

P「……あんなに買って、着る機会あるかなぁ」

沙紀「機会なんて、自分で作ればいいんっすよ」

P「そうは言うが、あんな洒落てる服着て、いったい誰と歩けばいいんだ?」

沙紀「Pさんの中では、あれ、勝負服っすか」

P「そりゃあ、スーツと違って、見るからに気合が入ってるしな」

沙紀「ほー……事務所の誰かを、誘えばいいっすよ」

P「それこそスーツでいいだろう」

沙紀「女の子と会うときにスーツじゃ、ちょっと重いっすよ」

P「そうなのか。沙紀が言うなら、そうなんだろうなぁ……」

沙紀「なんなら、今度試しに、アタシとデートしましょうか!」

P「お前と並んだら、それこそセンスがなく見えちまうよ」

沙紀「そんなことないっす! ……だってPさん、カッコイイっすから」

P「はっはっは、ありがとう」

沙紀「ホントっすよ!」

340: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/28(土) 22:26:43.04 ID:rVZ04oOD0


P「――こうしてみると、俺もなかなかイケてる?」

P「訳あってデビューできるかも……」

P「なんて、やっぱり無理だな。はっはっは!」


>>+1  



341: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/28(土) 22:27:07.00 ID:O1mkRO9Qo
莉嘉

345: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/01(日) 00:51:41.89 ID:mgBKhcMe0


城ヶ崎莉嘉「あー! Pくんがカッコイイ服着てる!」

P「り、莉嘉! いつの間に来たんだ!?」

莉嘉「今さっき☆ それよりもぉ、Pくんのスーツ姿以外って、初めてみたかもっ」

P「そうだったっけ? ……そうかもしれん」

莉嘉「あ、もしかして……アタシに甘えるために、とか!」

P「なんのこっちゃ」

莉嘉「今日イベントだし、アタシと甘々デートするために、オシャレしたんじゃないのー?」

P「なにを言ってるんだ。これは沙紀に見繕ってもらっただけ」

莉嘉「そうなんだ……」

P「……デートというか、買い物ならまた付き合うからさ」

莉嘉「ホント!? わぁーい、Pくんとデートの約束しちゃった☆」

P「デートとは言ってないんだがなぁ」

莉嘉「ちなみにちなみに、その時の服装は?」

P「え、そりゃスーツだけど」

莉嘉「Pくん……センスなさ過ぎぃ」

P「お、お前も言うか!」


346: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/01(日) 00:52:15.40 ID:mgBKhcMe0


莉嘉「それにしても、イケてるPくんもいいなー」

P「普段イケてないみたいじゃないか」

莉嘉「だって、スーツだもん」

P「スーツでもいいだろう」

莉嘉「似合ってるけど、センスは別っしょ☆」

P「ぐぬぬ……」

莉嘉「んふふ~、今のPくんなら、アタシに甘えてもイワカンないかもっ」

P「服装が違うからって、ノリが軽くなるわけじゃないぞ」

莉嘉「ヨクボウにチュージツになりなよ、Pくん!」

P「意味を分かって言ってるのか」

莉嘉「抱き着いたり、チューしたりするんでしょ? Pくんなら、全然オッケー☆」

P「はっはっは、そうだな。嬉しいこと言ってくれるよ」

莉嘉「む、Pくん、子ども扱いしたっしょ!?」

P「カブトムシすら知ってることを言わんのだから、仕方ないと思いなさい」

莉嘉「アタシだって知ってるモン! カブトムシ……分かった、相撲だっ」

P「……まあ、当たらずとも遠からずか」


347: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/01(日) 00:52:58.04 ID:mgBKhcMe0


P「さて、着替えるか。ちょっと奥に行ってくる」

莉嘉「えー、まだアタシに甘えてないじゃん!」

P「甘えるって、なにをさせてくれるんだ?」

莉嘉「キス、だよ☆」

P「着替えてくるわ」

莉嘉「なんでぇ!? Pくん嬉しくないの?」

P「それやったら背中に手が回るだろ!」

莉嘉「じゃあハグ、ハグでいいからっ!」

P「ううむ……わかったよ」

莉嘉「よぉし、ばっちこーい♪」

P(――背が足りてないな。まだまだ小さい)

莉嘉「へへへ、だーりんっ☆」

P「プロデューサーだ」

莉嘉「雰囲気なの! 今のPくんはだーりんで、アタシに甘えてるんだから」

P「はいはい」

莉嘉「……ねぇねぇ、だーりん。これ見て」

P「なに? なにか持ってるのか……なにもないぞ」

莉嘉「もっと顔を寄せて! そう――んっ」

P「なっ!」

莉嘉「ほっぺにチューしちゃった☆ 子ども扱いしてるから、反撃っ」

莉嘉「すぐにお姉ちゃんみたく、セクシーなギャルになるんだから、口は取っておいてね、Pくん♪」


348: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/01(日) 00:53:31.50 ID:mgBKhcMe0


P「まったく、頬にキスくらいで、俺が動揺してたまるかよ」

P「そうそう、相手は子供だしな。むしろ口でもよかったくらいだ」

P「……あれ、このズボン腕に通らないな。おかしいな」


>>+1  


349: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/01(日) 00:53:38.76 ID:TR/ps7g2o
風香ちゃん

351: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/01(日) 02:47:38.56 ID:mgBKhcMe0

浅野風香「私、頼りないですし……Pさんに甘えられるところ、ありますか」

P「そう卑下するもんじゃない。風花にも、甘えたくなるような、頼れる部分がある!」

風香「そ、そうなんですか! でも、すみません。自分では分からなくて……Pさん、教えてもらえますか」

P「……あ、ああ。頼れる部分だろ? 分かってる、分かってる」

風香「Pさん?」

P「いや、喉元まで出かかってる。すぐ出すから」

風香「あの、無理をしなくてもいいですから……すみません。気を遣わせて」

P「ま、待て! わかった。ようやく言葉になった」

風香「いいんです。頼られる性格ではないですし……」

P「胸!」

風香「む、胸?」

P「じゃなくて、まず、胸を張れ。自信を持ってくれなきゃ、甘えれないだろう」

風香「Pさん……はい。私、胸を張ります!」

P「おお……!」

風香「ど、どうですか。甘えれますか……!」

P「……別の意味で甘えられない」

風香「え」


352: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/01(日) 02:48:08.13 ID:mgBKhcMe0


P「ともかく、風香はもっと自信を持て。お前には充分、甘えられる素質がある」

風香「でも、Pさんはさっき、甘えられない、と……」

P「あれは、その、諸事情あって」

風香「すみません……きっと、なにか足りなかったんですよね。私、ちょっと勇気を出してみます」

P「あ、ああ、その意気だ!」

風香「今だけは自分を、か、可愛い女の子だと思って……Pさんに甘えてもらえるよう、アプローチします!」

P「よし、わかった。俺も風香に、全力で甘えにいこう」

風香「いきます――Pさん、いつもお仕事お疲れ様です。き、今日だけは、私に身を、身を任せてください……」

風香「じっくりと甘えさせて、あ、あげますね。ウフッ……。は、恥ずかしいです……!」

P「風香、良かったぞ」

風香「……Pさん? 背を向けながら言われても、喜んでもらえてるか、分からないです」

P「ものすごく喜んでるよ。ただ、その部分を見せられなくて」

風香「部分?」

P「忘れてくれ!」


353: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/01(日) 02:48:37.32 ID:mgBKhcMe0


風香「え、えいっ」

P「風香!?」

P(背中から抱き着かれた!)

風香「すみません……可愛い女の子なら、こ、ここで、自分から行くかな、と思いまして……」

P「それは嬉しいが、大丈夫か。恥ずかしくないか」

風香「Pさんが喜んでくれるなら、私も嬉しいですから……は、恥ずかしいですけど」

P「そうか。ありがとう。俺が下心があるばっかりに……」

風香「え、そ、そうだったんですか……Pさんの気持ちなら、嬉しいです。へ、変な意味ではないですよ!?」

P「はっはっは、わかってるよ。風香のことは、よくわかってる」

風香「Pさん……私、頑張りますから。Pさんに甘えてもらえるよう、ちょっとずつ、頑張ります」

風香「――それまで、一緒に物語をつむいでくれますか……」

P「もちろん。俺は風香のプロデューサーだからな」

P「……あー、それで、できれば俺の正面には回らないまま、離れてもらえるか」

風香「正面に、ですか……あ、す、すみません!」


355: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/01(日) 18:58:04.74 ID:mgBKhcMe0

P「風香はもっと自信を持ってもいいんだよ」

P「自分で言ってるように、物語のヒロインを目指せばいい!」

P「そもそも、体はヒロイン級……おっと」


>>+1  



357: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/01(日) 19:00:01.29 ID:NGUJ8UgDo
コトカー

359: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/01(日) 20:32:39.83 ID:mgBKhcMe0

西園寺琴歌「P様……甘えるとは、一般的にどのようにするのでしょう?」

P「一般的に、と言われてもなぁ。本人のしたいことして、許してもらう、とか」

琴歌「なるほど! つまり、私はP様がすることをお許しすればいいのですね」

P「そ、そうなるな」

琴歌「任せてください。なんでもお許ししますわ!」

P「……なら、一緒にソファーに座ってくれ」

琴歌「はい」

P「膝を使わせてくれ」

琴歌「膝枕、というものですね」

P「実はちょっとお金に困ってて」

琴歌「お小遣いで足りればよいのですけど……」

P「止めろ! 俺はヒモか!」

琴歌「P様は、プロデューサーですわ」


360: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/01(日) 20:33:07.96 ID:mgBKhcMe0


P「あー、なんだ、琴歌が甘えるみたいに、俺を甘やかしてくれればいいんだよ」

琴歌「私が……なにぶん、経験不足ですので」

P「甘えることにか」

琴歌「父も母も、厳しいお人ですわ。自然と、経験せず生きてきました」

P「む、それは……悪かった」

琴歌「いいのですよ。気にしておりません」

P「しかし」

琴歌「どうしてもお気になさるなら、P様がお手本を見せてください」

P「俺が甘える手本になるのか」

琴歌「私は、いつだってP様から教わっていますから」

P「……もしも俺が、下心で変なことを教えたらどうするんだ?」

琴歌「その時は西園寺のものが」

P「や、やだなぁ、琴歌さん! ジョークですよ!?」

琴歌「ふふ、私もですわ」


361: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/01(日) 20:33:41.63 ID:mgBKhcMe0


P「さて、命が危ないし、膝枕も止めよう」

琴歌「冗談ですのに……」

P「いや、実はちょっと下心があったから、罪悪感がな」

琴歌「あら、そうでしたの?」

P「琴歌があんまり素直に聞くもんだから、つい。すまん」

琴歌「大丈夫ですわ。今日はP様が甘える日ですもの。許します!」

P「ありがとう、琴歌」

琴歌「……その、P様。そんな日だとは分かっているのですが、お願いが」

P「ん? ――ああ、俺の膝、使うか」

琴歌「は、はい! お願いしますね」

P「ああ、ぞんぶんに使ってやってくれ」

琴歌「ふふ、殿方の膝を頭に引くなんて、初めてです」

P「そりゃよかった」

琴歌「これからも、P様と多くの経験を積んでいきたいですね!」

琴歌「だから、どこでも、いつまでも、私のお隣にいてください。P様……」


362: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/01(日) 20:34:11.71 ID:mgBKhcMe0


P「甘える経験が少ないなんて、嫌なもんだ」

P「俺でも人並みに甘えてるというのに」

P「もう今日だけで幾つも……あれ、人並み以上かも」


>>+1  



363: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/01(日) 20:34:15.34 ID:BNKL29dHO
早苗さん

365: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/01(日) 22:39:18.05 ID:mgBKhcMe0


片桐早苗「P君、マッサージしてあげようか!」

P「いえ、いいです」

早苗「そ、即答……ちょっとは悩みなさいよ」

P「早苗さんにマッサージされたら、からかわれるのが分かってますから」

早苗「ふぅん、残念ね~」

P「……あの、なんで近づいてくるんですか」

早苗「P君こそ、なんで逃げるの?」

P「変に近いからですよ」

早苗「あたしは遠いと思うからよ」

P「別に遠くていいでしょう!?」

早苗「近くないとP君が甘えてこないじゃない!」

P「甘えたくなったら、自分から行きますから」

早苗「そうやってイベント終わりまで逃げそうだもん。確保っ」

P「ぎゃっ!」


366: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/01(日) 22:40:14.30 ID:mgBKhcMe0


P(早苗さんに正面から抱き着かれている。やばい)

早苗「ほら、このままお姉さんにマッサージが必要な体にされるのと、マッサージされるの、どっちがいい?」

P「どっちにしろマッサージされるじゃないですか!」

早苗「少なくとも、後者は痛い思いをしなくてすむわ」

P「分かりました、分かりましたよ。マッサージをお願いします」

早苗「最初からそう言えばいいののよ♪」

P「横になりますから、一旦離れてください」

早苗「んー、P君はそれでいいの?」

P「え、なにかありますか」

早苗「ほら、お姉さんに抱き着かれてるんだし、もうちょっと甘えていいのよ?」

P「では、胸をもっと押しつけてください」

早苗「そういう直接的な物言いは、どうかと思うな~!」

P「ま、待ってください。冗談です! 謝りますから、さばおりに移行しないで……!」

早苗「あたしはP君の要望通りにしてるだけだってば♪」


367: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/01(日) 22:41:25.37 ID:mgBKhcMe0


P(背中に早苗さんがまたがって、マッサージしている。なんか恥ずかしい)

P「結局、痛い目みたんですけど」

早苗「だからマッサージしてあげてるでしょ~」

P「マッサージは前提の話だったはずですよ」

早苗「男の子が細かいこと気にしないの! それに、良い思いもできたはずだし」

P「痛みで感触なんて分かりませんでしたよ」

早苗「本当に?」

P「ほ、本当ですよ!」

早苗「……ああいう冗談は言うくせに、P君って初心よねぇ」

P「言い返さないと、延々からかわれますから」

早苗「P君が面白いんだもん」

P「男で面白がらんでください」

早苗「ごめんね。お詫びに、サービスしてあ、げ、る♪」

P「な、ち、ちょっと! 背中に押し付けないでくださいよ!?」

早苗「今度は痛くないから、しっかり意識できるでしょ?」

P「 女か!」

早苗「失礼ね。P君にしかしないわよ」

早苗「ほら、今日だけの特別なんだから、タイホされるまで、しっかり楽しんでね♪」

P「結局シめられるんじゃないですか!」


368: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/01(日) 22:42:00.51 ID:mgBKhcMe0


P「理不尽じゃ……理不尽じゃ……」

P「確かに柔らかいけど、気持ちいいけど!」

P「甘えれてないわ! これは一方的にからかわれただけじゃ!」


>>+1  

>>+2 >>+3 最後にちょっと登場するアイドル 既出アイドル有り


369: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/01(日) 22:42:06.10 ID:EtPCLkgVO
礼子さん

370: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/01(日) 22:42:36.21 ID:DP16Gq+N0
はじめ

371: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/01(日) 22:42:39.62 ID:715ukS7Ao
森久保

374: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/02(月) 02:33:06.81 ID:OiYwQ/Kt0



高橋礼子「Pくん、おはよう」

P「おはようございます、礼子さん。……あの、露出度が高いような」

礼子「ええ、イベントって聞いたから、特別、ね?」

P「そんないかがわしいイベントじゃないんですが」

礼子「今からそうなるわ」

P「しないでもらえます!?」

礼子「ふふっ、そうね。私がするんじゃなくて、Pくんがするんだもの」

P「しませんよ」

礼子「どうかしら。私もPくんに甘えてもらわなきゃいけないし……」

礼子「その過程で、チェリーをつまむことになっても、仕方ないわね♪」

P「どんな過程を踏めばそうなるんですか!」


375: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/02(月) 02:33:37.93 ID:OiYwQ/Kt0


P「あっ、昼間からお酒はだめですよ」

礼子「Pくんも飲む?」

P「平然と誘わないでください。体に毒ですよ」

礼子「少なくとも、Pくんが見惚れる程度に健康よ」

P「……見惚れてません」

礼子「あら、露出が足りなかった?」

P「ちょっと、それ以上着崩さないでください! 見てました、見てましたから」

礼子「そんなに言わなくたって、聞こえてるわ」

P「ならなんで着なおさないんですかね」

礼子「ふふっ、xxxxxがお望み?」

P「脱ぐんじゃなくて着るんですよ!」

礼子「着なおすために、脱がなきゃいけないじゃない」

P「ちょっと正すだけでいいですよね。一から着る必要はないです!」


376: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/02(月) 02:34:06.50 ID:OiYwQ/Kt0


P「礼子さん、俺に甘えさせる気ありますか……」

礼子「いつでもいいわよ。なんなら、一晩中でも」

P「……仕事に戻りますね。お酒はほどほどにしてください」

P(あれ、腕を掴まれた?)

礼子「Pくんが不満そうだから、ちょっとだけリードしてあげる」

P「不満って、別に――わ、抱き着いちゃだめですって!」

礼子「今はオトナの魅力を楽しめばいいのよ♪」

P「た、確かに魅力は感じますが」

礼子「そう、それはいいわ。もっと隅々まで、味わってね?」

P「礼子さん、これ以上は本当に……!」

礼子「あら、残念。私はもっとPくんを味わっていたかったのに」

礼子「……本当に、いつだって甘えていいのよ。Pくんが欲しがれば、夜は空けておくから♪」

P「お、憶えておきます……」


377: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/02(月) 02:34:37.10 ID:OiYwQ/Kt0


藤原肇「――Pさん、Pさん?」

P「はっ、大人の空気に飲まれていた……肇か。おはよう」

肇「はい、おはようございます。イベントも、もう終わりですね」

P「ん、そうか。もうそんな時間だったか」

肇「もう少し、早く来れたらよかったんですけど」

P「はっはっは、そんなに、俺に甘えて欲しかったか」 

肇「……そうかもしれません」

P「あれ、そうなのか」

肇「一度、Pさんを自分の器に受け入れてみたかったんです。受け止めれるか、不安ですけど」

肇「それでも、Pさんには、受け止めてもらってばかりでしたから」

P「焼き物に俺が入ったら、すぐ割れちゃうよ」

肇「む、そういう器じゃありません……!」

P「悪い、悪い。こそばゆくて、つい、な」

肇「茶化したら嫌ですよ。もう……ふふっ」


378: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/02(月) 02:35:31.79 ID:OiYwQ/Kt0


P「乃々じゃないか。おはよう」

森久保乃々「お、おはようございます。その……用が、ですね」

P「お、さては甘えさせてくれるのか! いやぁ、乃々から来てくれるなんて、嬉しいなぁ」

乃々「え、いや、私は」

P「でも、もうイベントも終わりだからな。勇気を出してくれただけ、ありがたいぞ」

乃々「……あの、私は、伝言を預かってきただけなんですけど」

P「伝言?」

乃々「ちひろさんが、イベントが終わったら来てください、と」

P「あ、そうなのか。……そうだよな。乃々が俺を甘えさせてくれるなんて」

乃々「そ、そこまで落ち込むことじゃ、ないのでは……」

P「いや、ちょっとぬか喜びも相まってな……」

乃々「……えっと、時間があったら、その、もりくぼも参加したかも、なんて」

P「え、本当か! やっぱり優しいなぁ、乃々は。よし、抱き着かせろ、甘えさせろ!」

乃々「ぷ、プロデューサーさんが必死過ぎです。……やっぱり、むーりぃ」


379: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/02(月) 02:36:12.14 ID:OiYwQ/Kt0


「お待ちしていました。プロデューサーさん!」

 ちひろが、満面の笑みで俺を出迎える。彼女の手には、数枚の資料が握られていた。

「みんなに甘えることができて、きっと癒されたことでしょう。養った英気で、次のイベントに行きましょうかっ」

 俺の手にちひろから資料が渡される。そこには、一つのタイトルと共に、びっしりとしたスケジュールが記されていた。

「日々の仕事も、アイドルのみんながいるからこそ! というわけで、次のイベントです」

 タイトルは『プロデューサーに甘えよう。アイドル慰安イベント!』とある。嫌な予感が走った。

「みんなからの強い要望もあり、プロデューサーさんには甘えられてもらいます! もちろん、拒否権はないですよ」

「あの、ちひろさん。このスケジュール、夜までびっしりとあるんですが」

 手元にあるスケジュールには、深夜帯が大人組の名前で占められていた。中には、一部の青年組の名前もある。

「強い要望がありましたから」

「欲望の間違いでしょう!?」

 イベントの開始時間を見る。それはもう、数分もなく始めることを示していた。

「さあ、プロデューサーさん。頑張ってくださいねっ!」

 ちひろが無慈悲にも、開始の合図を準備する。やるしかなかった。

 開始時刻に時計の針が止まり、俺は駆け出した。まずはいったい誰だろうか。誰であろうと、イベントを走り抜けるほかないのだが。


                                             『イベントに休みなし』END




引用元: 千川ちひろ「大変です、プロデューサーさん。甘やかされイベントですよ!」