1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 01:20:29.65 ID:/lSdo+6Z0
○「……どこだ、ここは……。俺は、生きている……のか?」
○「ブラックホールに飲みこまれたが、なんとか意識のあるコアは無事だったようだな……」
○「しかし、またこのような姿に逆戻りしてしまうとは……」
○「くそ、Drめ……このままではすまさん!」コロコロ
○「とにかく、セルメダルを集めねば。人間の寄り代が必要だな……」コロコロ
○「む、あれは……?」
○「ブラックホールに飲みこまれたが、なんとか意識のあるコアは無事だったようだな……」
○「しかし、またこのような姿に逆戻りしてしまうとは……」
○「くそ、Drめ……このままではすまさん!」コロコロ
○「とにかく、セルメダルを集めねば。人間の寄り代が必要だな……」コロコロ
○「む、あれは……?」
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 01:25:15.34 ID:/lSdo+6Z0
まどか「さやかちゃん!早く行かないと学校に遅刻しちゃうよー!」
さやか「わーかってるって!さやかちゃん高速着替えしちゃいますよ!」
まどか「もぅ、さやかちゃんと一緒に通学してるといつも遅刻しそうだよ。」
まどか「あれ、なんだろうこの緑の……メダル?綺麗だなぁ。」
○(女々しい小娘だが……この際こいつでもいいか)
さやか「わーかってるって!さやかちゃん高速着替えしちゃいますよ!」
まどか「もぅ、さやかちゃんと一緒に通学してるといつも遅刻しそうだよ。」
まどか「あれ、なんだろうこの緑の……メダル?綺麗だなぁ。」
○(女々しい小娘だが……この際こいつでもいいか)
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 01:26:12.68 ID:/lSdo+6Z0
○「俺を拾え……!俺を拾え……!」
まどか「ひっ……!?なんか怖い男の人の声がしたような……」
さやか「お待たせまどか!時間ヤバい!学校までダッシュするよ!」ダダダダダ
まどか「ひっ……!?なんか怖い男の人の声がしたような……」
さやか「お待たせまどか!時間ヤバい!学校までダッシュするよ!」ダダダダダ
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 01:26:47.63 ID:/lSdo+6Z0
まどか「あっ、待ってよさやかちゃーん!私そんなに早く走れないよー!」タッタッタッタッ
まどか(あのメダル、綺麗だったけど怖い声がしたし、拾わなくていいや)
○「…………………………………………………」
○「何ィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?」
まどか(あのメダル、綺麗だったけど怖い声がしたし、拾わなくていいや)
○「…………………………………………………」
○「何ィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 01:28:03.31 ID:/lSdo+6Z0
杏子「あー、その辺に飯かさやか落ちてねーかなー」
○(なんということだ……完全に拾って貰えると思っていたのに……)
杏子「ん?なんだこれ。緑色のメダル?金の足しになりそうだし、拾っとくか。」ヒョイッ
○(ぬおっ。また小娘か。しかしこの際こいつでも構わん)
○「おい、聞こえるか小娘。」
杏子「どこからだ……このムカツク声は?」
○(なんということだ……完全に拾って貰えると思っていたのに……)
杏子「ん?なんだこれ。緑色のメダル?金の足しになりそうだし、拾っとくか。」ヒョイッ
○(ぬおっ。また小娘か。しかしこの際こいつでも構わん)
○「おい、聞こえるか小娘。」
杏子「どこからだ……このムカツク声は?」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 01:28:43.44 ID:/lSdo+6Z0
○「俺を見ろ……俺を見ろ……!」
杏子「周りに人影はない……魔女の使い魔か。コソコソしてないで出てきたらどうだい!」
○「俺を見ろと言っている!」
杏子「!?もしかして今の声は、このメダルから……?」
○「やっと気づいたか、愚鈍な人間め。」
杏子「おい、アンタが喋ってんだな?」
○「その通りだ。お前の欲望、解放してみろ!」
杏子「なにいってんだこいつ」
杏子「周りに人影はない……魔女の使い魔か。コソコソしてないで出てきたらどうだい!」
○「俺を見ろと言っている!」
杏子「!?もしかして今の声は、このメダルから……?」
○「やっと気づいたか、愚鈍な人間め。」
杏子「おい、アンタが喋ってんだな?」
○「その通りだ。お前の欲望、解放してみろ!」
杏子「なにいってんだこいつ」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 01:29:47.80 ID:/lSdo+6Z0
○「かくかくしかじかで、俺達グリードは世界を喰らうために復活したのだ。どうだ、恐れ入ったか!」ドヤァ…
杏子「はぁ。つまりアンタ欲望の塊で、世界を喰らうために生きてると。」
杏子(なんかQBみたいな奴だな……めんどくせぇ……)
○「その通りだ……っておい!何故俺を下水道に落とそうとしている!」
杏子「だってアンタ世界の破滅が目的じゃん?そんなのアタシ嫌だし。邪魔だからここで消す。」
○「待て待て待て、話しを聞け!俺は世界を破滅させるためにいるんじゃない!」
杏子「はぁ。つまりアンタ欲望の塊で、世界を喰らうために生きてると。」
杏子(なんかQBみたいな奴だな……めんどくせぇ……)
○「その通りだ……っておい!何故俺を下水道に落とそうとしている!」
杏子「だってアンタ世界の破滅が目的じゃん?そんなのアタシ嫌だし。邪魔だからここで消す。」
○「待て待て待て、話しを聞け!俺は世界を破滅させるためにいるんじゃない!」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 01:30:55.93 ID:/lSdo+6Z0
杏子「……じゃあ手短に聞くよ。世界を喰らうってのは、破滅じゃなけりゃどういう意味なんだい?」
○「それはその……なんというか概念的にというか……長期的目標というか……俺暴走したくないし……」
杏子「ハッキリ喋りな!」ドンッ!
○「具体的には、なにも考えてないです……。」ガクブル
杏子「ふーん……」
○「それはその……なんというか概念的にというか……長期的目標というか……俺暴走したくないし……」
杏子「ハッキリ喋りな!」ドンッ!
○「具体的には、なにも考えてないです……。」ガクブル
杏子「ふーん……」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 01:32:06.75 ID:/lSdo+6Z0
○「やめて、落とさんといて。後生やから。お願い。」
杏子「……」ニィ
○「!?」
杏子「気に入った!世界を喰らうとかいう夢、アタシも一口乗らせてもらおうか!」
○(生き残りキターーーーーーー!)
杏子「……」ニィ
○「!?」
杏子「気に入った!世界を喰らうとかいう夢、アタシも一口乗らせてもらおうか!」
○(生き残りキターーーーーーー!)
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 01:32:49.55 ID:/lSdo+6Z0
杏子「そういやアンタ、名前は?」
○(たすかった……)
○「俺の名前は、ウヴァだ。」
杏子「そうかい。アタシは佐倉杏子だ。よろしくね、ウヴァ。」
ウヴァ「ふふふ、共に世界を喰らうぞ杏子!」
ウヴァ(そして元の世界でDrにひと泡吹かせてやる!)
杏子「ちなみに主導権はアタシにあるから。そこんとこ……な?」ニラミ
ウヴァ「はい」
○(たすかった……)
○「俺の名前は、ウヴァだ。」
杏子「そうかい。アタシは佐倉杏子だ。よろしくね、ウヴァ。」
ウヴァ「ふふふ、共に世界を喰らうぞ杏子!」
ウヴァ(そして元の世界でDrにひと泡吹かせてやる!)
杏子「ちなみに主導権はアタシにあるから。そこんとこ……な?」ニラミ
ウヴァ「はい」
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 01:33:22.64 ID:/lSdo+6Z0
杏子「で、アンタは具体的には何ができるんだい?」
ウヴァ「人の欲望を叶える事でセルメダルをもらうことができる!」
杏子「そのセルメダルとやらは取られた人間はどうなるんだい?」
ウヴァ「……特になにも」
杏子「は?」
ウヴァ「……特に何も不都合はない」
ウヴァ「人の欲望を叶える事でセルメダルをもらうことができる!」
杏子「そのセルメダルとやらは取られた人間はどうなるんだい?」
ウヴァ「……特になにも」
杏子「は?」
ウヴァ「……特に何も不都合はない」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 01:34:45.04 ID:/lSdo+6Z0
杏子「ち、ちょっと待ってくれないかい。アンタ、確か金融業してたんだよね?もしかして……」
ウヴァ「金を渡す代わりにメダルをもらっていた。愚かな人間どもは気づかなかったようだがな!フハハハハ!」
杏子「それ、喜捨っていうんだよ。知ってるか?」
ウヴァ「……?」
杏子「いやだからさ、アンタ凄い世のため人のためになってる訳よ。」
ウヴァ「なん……だと……?」
ウヴァ「金を渡す代わりにメダルをもらっていた。愚かな人間どもは気づかなかったようだがな!フハハハハ!」
杏子「それ、喜捨っていうんだよ。知ってるか?」
ウヴァ「……?」
杏子「いやだからさ、アンタ凄い世のため人のためになってる訳よ。」
ウヴァ「なん……だと……?」
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 01:35:54.62 ID:/lSdo+6Z0
杏子「あっきれた!ホントに金渡してるだけかよ!もっと怪人らしいことすればいいのに!」
ウヴァ「お、俺だって序盤はヤミーを作ったりしていたんだぞ!でもメダル足りなくなるし……復活させたのに裏切られるし……」ウジウジ
杏子(中々悲惨だなぁコイツ)
ウヴァ「最近はセルメダル半分で出来るお得な屑ヤミーも開発した!」ドヤ!
杏子(怪人が節約自慢してどうすんだよ)
ウヴァ「まぁそういう訳で、だ!佐倉杏子よ、お前の欲望を解放しろ!」
杏子「しろ?」ギロッ
ウヴァ「してください!セル足りないんです!」ピョインピョイン
ウヴァ「お、俺だって序盤はヤミーを作ったりしていたんだぞ!でもメダル足りなくなるし……復活させたのに裏切られるし……」ウジウジ
杏子(中々悲惨だなぁコイツ)
ウヴァ「最近はセルメダル半分で出来るお得な屑ヤミーも開発した!」ドヤ!
杏子(怪人が節約自慢してどうすんだよ)
ウヴァ「まぁそういう訳で、だ!佐倉杏子よ、お前の欲望を解放しろ!」
杏子「しろ?」ギロッ
ウヴァ「してください!セル足りないんです!」ピョインピョイン
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 01:36:45.82 ID:/lSdo+6Z0
杏子「そうだなぁ……」
杏子「イタリア料理のフルコースが食べたい!」
ウヴァ「……?」
杏子「アンタ言ってたろ、世界を喰らうってさ。じゃあ、世界中の料理を食べちまうのが手っ取り早いだろ!」
ウヴァ(なにいってんだこいつ……!?)
ウヴァ(しかし凄まじい欲望のエネルギーだ……これなら、1000枚は稼げる!)
杏子「イタリア料理のフルコースが食べたい!」
ウヴァ「……?」
杏子「アンタ言ってたろ、世界を喰らうってさ。じゃあ、世界中の料理を食べちまうのが手っ取り早いだろ!」
ウヴァ(なにいってんだこいつ……!?)
ウヴァ(しかし凄まじい欲望のエネルギーだ……これなら、1000枚は稼げる!)
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 01:41:06.12 ID:/lSdo+6Z0
ウヴァ「杏子。お前、普段ロクなもの食べてないな?ただの食欲にしては強すぎるエネルギーだ。」
杏子「いいじゃないか、そんなことはどうだって。で、出来るのかい、出来ないのかい?」
ウヴァ(なんとなく分かる。こいつも、生きるために何でもしてきたクチか。)
ウヴァ(まだ、メズールの人間態よりも小さい娘程度だというのに……)
ウヴァ「……任せろ。セルは先払いでもらうがな。」
杏子(あれ、意識が……)フッ…
杏子「いいじゃないか、そんなことはどうだって。で、出来るのかい、出来ないのかい?」
ウヴァ(なんとなく分かる。こいつも、生きるために何でもしてきたクチか。)
ウヴァ(まだ、メズールの人間態よりも小さい娘程度だというのに……)
ウヴァ「……任せろ。セルは先払いでもらうがな。」
杏子(あれ、意識が……)フッ…
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 01:44:18.50 ID:/lSdo+6Z0
杏子(う……ここは……?)
???「やっと気づいたか」
杏子(誰だこの緑ジャケット……ってアイツか)
杏子「アンタなんで人間の姿してるんだよ。」
ウヴァ「お前から貰った1000枚のセルを糧に、適当な人間を寄り代にしたのだ。」
杏子「その服装は?」
ウヴァ「俺の趣味だ。」
杏子(蛍光緑のジャケットとか超ダサいのに異常に似合っている……)
???「やっと気づいたか」
杏子(誰だこの緑ジャケット……ってアイツか)
杏子「アンタなんで人間の姿してるんだよ。」
ウヴァ「お前から貰った1000枚のセルを糧に、適当な人間を寄り代にしたのだ。」
杏子「その服装は?」
ウヴァ「俺の趣味だ。」
杏子(蛍光緑のジャケットとか超ダサいのに異常に似合っている……)
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 01:46:37.72 ID:/lSdo+6Z0
ウヴァ「いつまでも寝ぼけてるんじゃない。折角おまえの欲望を叶えてやったんだ。」
杏子「って……なんだここ!足元絨毯じゃないか!うわ、椅子もふかふか……」
ウヴァ「高級イタリアンだ。あまり騒ぐな。」
クスクス……
杏子「……ッ!こ、高級いたりあんってことは、アタシの欲望は叶ったんだね?」カーッ
杏子(なんでコイツはこんな落ち着いてるんだよ!くそ、恥ずかしい!)
杏子「って……なんだここ!足元絨毯じゃないか!うわ、椅子もふかふか……」
ウヴァ「高級イタリアンだ。あまり騒ぐな。」
クスクス……
杏子「……ッ!こ、高級いたりあんってことは、アタシの欲望は叶ったんだね?」カーッ
杏子(なんでコイツはこんな落ち着いてるんだよ!くそ、恥ずかしい!)
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 01:50:43.81 ID:/lSdo+6Z0
ウヴァ「セルメダルはもらったからな。思うがまま食べるがいい。」
杏子「ほんとか!」キラキラ
ウヴァ(ふん、凄んでみせても結局はまだ子供だな……)
ウヴァ「まぁコース料理だからな、好きなだけとはいかんかもしれんが。」
杏子「楽しみだなー!イタリアかー。スパゲッティとかかなー。」
ウヴァ「お前、食べた事無いのか。」
杏子「ほんとか!」キラキラ
ウヴァ(ふん、凄んでみせても結局はまだ子供だな……)
ウヴァ「まぁコース料理だからな、好きなだけとはいかんかもしれんが。」
杏子「楽しみだなー!イタリアかー。スパゲッティとかかなー。」
ウヴァ「お前、食べた事無いのか。」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 01:51:31.86 ID:/lSdo+6Z0
杏子「……まぁ、色々あってね。ここ最近じゃ料理もまともに食っちゃいないけど。」
杏子「辛気臭い話しは置いといてさ、とりあえず食べようぜ!」
ウヴァ「……それもそうだな。」
杏子(お腹すいた……まだかなぁ)
ウヴァ(腹が減った……まだか)
杏子「辛気臭い話しは置いといてさ、とりあえず食べようぜ!」
ウヴァ「……それもそうだな。」
杏子(お腹すいた……まだかなぁ)
ウヴァ(腹が減った……まだか)
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 01:55:34.65 ID:/lSdo+6Z0
ウェイター「ハムとチーズの盛り合わせでございます。」
杏子「うおっ、すげっ……美味そう……」
ウヴァ「やっとantipastoが来たか。」
杏子「アンティーパンスト?」
ウヴァ「アンティパスト。イタリア語で前菜だな。次の料理が出来るまでの時間稼ぎだ。ハムやチーズ、カルパッチョなんかの作り置きものが主流、といわれている。」
杏子「うおっ、すげっ……美味そう……」
ウヴァ「やっとantipastoが来たか。」
杏子「アンティーパンスト?」
ウヴァ「アンティパスト。イタリア語で前菜だな。次の料理が出来るまでの時間稼ぎだ。ハムやチーズ、カルパッチョなんかの作り置きものが主流、といわれている。」
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 01:58:21.19 ID:/lSdo+6Z0
杏子(虫の癖にエライ詳しいなおい)
杏子「へぇー。食べていいのか?」
ウヴァ「好きにしろ……無論、俺も食うぞ。」
杏子「いただきまーす!」パンッ
ウヴァ「いただきます。」パン
杏子「へぇー。食べていいのか?」
ウヴァ「好きにしろ……無論、俺も食うぞ。」
杏子「いただきまーす!」パンッ
ウヴァ「いただきます。」パン
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 02:11:58.75 ID:/lSdo+6Z0
杏子「あ、ちょっと疑問なんだけど。」
ウヴァ「なんだ?」
杏子「このいただきます、ってのはマナー違反にならない?外国ではやらないって聞いたよ?」
ウヴァ「ルール的には違反だが、慣例的にOKだな。」
杏子「なんでさ?」
ウヴァ「カトリック系キリスト教の信者が神に祈るように、日本人が食材に感謝するのも宗教的儀式である、という見解があるからだ。」
ウヴァ「なんだ?」
杏子「このいただきます、ってのはマナー違反にならない?外国ではやらないって聞いたよ?」
ウヴァ「ルール的には違反だが、慣例的にOKだな。」
杏子「なんでさ?」
ウヴァ「カトリック系キリスト教の信者が神に祈るように、日本人が食材に感謝するのも宗教的儀式である、という見解があるからだ。」
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 02:13:58.08 ID:/lSdo+6Z0
杏子「食材に感謝する宗教的儀式、か。そんな大した考えもってないけどな。」
ウヴァ「確かに形骸化しつつあると言われているな。だが、世界中で唯一の食文化だ。誇っていい。」
ウヴァ「それにしても、食前の儀式だけで世界には数十個存在するんだ。」
ウヴァ「全く人間の文化に対する欲望は凄まじい物があるな。」
杏子「そっか。よし、じゃあ今度こそ……!」シャキーン!
ウヴァ「確かに形骸化しつつあると言われているな。だが、世界中で唯一の食文化だ。誇っていい。」
ウヴァ「それにしても、食前の儀式だけで世界には数十個存在するんだ。」
ウヴァ「全く人間の文化に対する欲望は凄まじい物があるな。」
杏子「そっか。よし、じゃあ今度こそ……!」シャキーン!
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 02:21:51.86 ID:/lSdo+6Z0
ウヴァ「ちょっとまて、杏子。ナイフとフォークは外側にあるものから使うんだ。」
杏子「そ、そうなのか……ごめん、アタシこういう店来た事ないから……。」
杏子(うう、さっきから失敗してばっかりだ……)
ウヴァ「気にするな。おまえはまだ小娘なのだ。これから覚えればいい。」
杏子(普段ヘタレのくせに、こういう時は……)
杏子「……ありがと。」テレテレ
杏子「そ、そうなのか……ごめん、アタシこういう店来た事ないから……。」
杏子(うう、さっきから失敗してばっかりだ……)
ウヴァ「気にするな。おまえはまだ小娘なのだ。これから覚えればいい。」
杏子(普段ヘタレのくせに、こういう時は……)
杏子「……ありがと。」テレテレ
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 02:26:10.25 ID:/lSdo+6Z0
杏子「塩味が濃いのに、しっかりハム本来の味がする!」モグモグ
杏子「チーズもすげぇ香ばしい、そしてとろける!」ウマウマ
杏子「うん、美味しい!」
ウヴァ「そうか。欲望が満たされて何よりだが、そろそろお前について話してもらおう。」
杏子「いいじゃないか、そんなことは……」
杏子「チーズもすげぇ香ばしい、そしてとろける!」ウマウマ
杏子「うん、美味しい!」
ウヴァ「そうか。欲望が満たされて何よりだが、そろそろお前について話してもらおう。」
杏子「いいじゃないか、そんなことは……」
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 02:26:43.22 ID:/lSdo+6Z0
ウヴァ「いや、良くない。本人が一番求めている欲望を知るためには、そいつをよく知らねばならない。」
杏子「……ッ」
ウヴァ「もしかすると、俺の力で解決できるかもしれん。」
杏子「あんまり、面白い話じゃないよ……?」
ウヴァ「構わん。曝け出してみろ。」
杏子「……ッ」
ウヴァ「もしかすると、俺の力で解決できるかもしれん。」
杏子「あんまり、面白い話じゃないよ……?」
ウヴァ「構わん。曝け出してみろ。」
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 02:37:27.58 ID:/lSdo+6Z0
杏子「アタシの親父は牧師でさ、一家で教会に住んでたんだ。」
杏子「親父は「もっと人に寄り添った宗教を作る!」なんて言って、古かった教会の体質を改革していった。」
杏子「アタシも色々手伝ったりしたんだ。家族一丸となって、みたいな感じでさ。」
杏子「貧しかったけど、楽しかった。」
杏子「でも、教義に含まれないことも独自に説いちゃったから、それを嫌った教会関係者や、信者に見放されて……」
杏子「……ッ。ごめん、今はこれ以上無理。」
ウヴァ「そうか……無理はするな。少しずつ話してくれればいい。」
杏子「親父は「もっと人に寄り添った宗教を作る!」なんて言って、古かった教会の体質を改革していった。」
杏子「アタシも色々手伝ったりしたんだ。家族一丸となって、みたいな感じでさ。」
杏子「貧しかったけど、楽しかった。」
杏子「でも、教義に含まれないことも独自に説いちゃったから、それを嫌った教会関係者や、信者に見放されて……」
杏子「……ッ。ごめん、今はこれ以上無理。」
ウヴァ「そうか……無理はするな。少しずつ話してくれればいい。」
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 02:44:57.26 ID:/lSdo+6Z0
ウヴァ「どうやら次の皿が来るようだな。」
杏子「次の奴にもなんか名前ついてるのか?」
ウヴァ「primo piatto。プリモ・ピアットだな。日本語でいうなら主菜だ。」
杏子「へー……」
ウェイター「海老とアボカドのサラダでございます。」
杏子「うわぁ……!」
杏子「次の奴にもなんか名前ついてるのか?」
ウヴァ「primo piatto。プリモ・ピアットだな。日本語でいうなら主菜だ。」
杏子「へー……」
ウェイター「海老とアボカドのサラダでございます。」
杏子「うわぁ……!」
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 02:51:39.30 ID:/lSdo+6Z0
ウヴァ「中々美味そうだな。」
杏子「なぁウヴァ。アボカドってなんだ?」
ウヴァ「畑のバターと言われるほどにジューシーな野菜だ。食べてみれば分かる。」
パクッ
杏子(凄い、ソースだけでこんなにおいしいなんて!くそっ、パンに付けたい!)
杏子「なぁウヴァ。アボカドってなんだ?」
ウヴァ「畑のバターと言われるほどにジューシーな野菜だ。食べてみれば分かる。」
パクッ
杏子(凄い、ソースだけでこんなにおいしいなんて!くそっ、パンに付けたい!)
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 02:52:35.69 ID:/lSdo+6Z0
ウヴァ「フッ、余りの驚きに目が見開いているぞ杏子。更に良い事を教えてやろう。」
杏子「?」モグモグ
ウヴァ「一緒に置かれたパンだが、おかわり自由だ!」ドヤァ…
杏子(な、なんだってー!)ヒョイパクモグモグ
ウヴァ「さらにさらに!ソースに付けて食べるのはマナー違反ではない!むしろ常識だ!」ドドドヤァ…
杏子(なん……だと……?)ヒョイヒョイモグモグ
杏子「?」モグモグ
ウヴァ「一緒に置かれたパンだが、おかわり自由だ!」ドヤァ…
杏子(な、なんだってー!)ヒョイパクモグモグ
ウヴァ「さらにさらに!ソースに付けて食べるのはマナー違反ではない!むしろ常識だ!」ドドドヤァ…
杏子(なん……だと……?)ヒョイヒョイモグモグ
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 20:20:42.10 ID:/lSdo+6Z0
ウヴァ「おい、ちょっと待て」
杏子「?」モグモグモグゴックン!
ア・ン・コチャンノヒッサーツ
ウヴァ(なんだ今の音……)
ウヴァ「器の中の海老が全て消えてるんだが。」
杏子「あ」
ウヴァ「小娘ぇ……」
杏子「?」モグモグモグゴックン!
ア・ン・コチャンノヒッサーツ
ウヴァ(なんだ今の音……)
ウヴァ「器の中の海老が全て消えてるんだが。」
杏子「あ」
ウヴァ「小娘ぇ……」
39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 20:21:53.59 ID:/lSdo+6Z0
杏子「ごめんごめん、ついパクパクとさ。」
ウヴァ「ふん、まぁいいだろう。俺はソースの方が好きなのだ。」
杏子「この美味しさは反則的っ……!あまりにもっ……!」ヌリヌリパクパク
ウヴァ「待てコラァ!」
ウヴァ「ふん、まぁいいだろう。俺はソースの方が好きなのだ。」
杏子「この美味しさは反則的っ……!あまりにもっ……!」ヌリヌリパクパク
ウヴァ「待てコラァ!」
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 20:22:34.10 ID:/lSdo+6Z0
ウェイター「お待たせしました、イカスミのパスタディス!」
杏子(活舌悪っ)
ウヴァ「ほう、イカスミか。」
杏子「うわぁ、真っ黒だなコレ。食べれるのか?」
ウヴァ「イカスミスパゲッティの美味しさは外見のそれを覆すに余りある。つべこべ言わずに食べるがいい。」
杏子「うん……」オソルオソル
杏子(活舌悪っ)
ウヴァ「ほう、イカスミか。」
杏子「うわぁ、真っ黒だなコレ。食べれるのか?」
ウヴァ「イカスミスパゲッティの美味しさは外見のそれを覆すに余りある。つべこべ言わずに食べるがいい。」
杏子「うん……」オソルオソル
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 20:23:50.74 ID:/lSdo+6Z0
パクッ
杏子「美味い!魚介類と麺の味がして両方美味い!」モグモグ
ウヴァ(えらく語彙が少ないな……まぁいいが)
ウヴァ「ヴェネツィアの代表的パスタであるイカスミスパゲッティ、正式にはスパゲッティ・ネーロだが」
ウヴァ「水の町と言われるヴェネツィアだからこそ、魚介類との完全調和をなによりも重視しているそうだ。」
ウヴァ「より美味しい物を食べようとする欲望に己の町の特色を利用するとは、人間どもの欲望の叶え方は興味深い限りだな。」モグモグ
杏子「美味い!魚介類と麺の味がして両方美味い!」モグモグ
ウヴァ(えらく語彙が少ないな……まぁいいが)
ウヴァ「ヴェネツィアの代表的パスタであるイカスミスパゲッティ、正式にはスパゲッティ・ネーロだが」
ウヴァ「水の町と言われるヴェネツィアだからこそ、魚介類との完全調和をなによりも重視しているそうだ。」
ウヴァ「より美味しい物を食べようとする欲望に己の町の特色を利用するとは、人間どもの欲望の叶え方は興味深い限りだな。」モグモグ
42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 20:24:36.64 ID:/lSdo+6Z0
杏子「ところでさぁ、アンタなんでそんなに世界の料理について知ってるわけ?」
ウヴァ「……いつかグリードの皆で海外にでも、と考えていた時期があってな。」
ウヴァ(メズール、カザリ、ガメル、アンク……)
杏子「……そうかい。悪い事聞いちまったね。」モグモグ
ウヴァ「気にするな。今は欲望を満たす事に専念するがいい。」モグモグ
ウヴァ「……いつかグリードの皆で海外にでも、と考えていた時期があってな。」
ウヴァ(メズール、カザリ、ガメル、アンク……)
杏子「……そうかい。悪い事聞いちまったね。」モグモグ
ウヴァ「気にするな。今は欲望を満たす事に専念するがいい。」モグモグ
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 20:25:31.55 ID:/lSdo+6Z0
ウェイター「子牛のカツレツディス!」
ウヴァ「ほう、セコンド・ピアットはミラノ風カツレツか。」
杏子「第二皿って意味だよね?プリモ・ピアットとは何か違うのかい?」
ウヴァ「セコンド・ピアットは所謂メインディッシュだ。肉または魚料理が供されるのが一般的だな。」
杏子「で、今回はこのカツレツと。しっかしまぁ、おいしそうだねぇ……」ヨダレ
ウヴァ「ほう、セコンド・ピアットはミラノ風カツレツか。」
杏子「第二皿って意味だよね?プリモ・ピアットとは何か違うのかい?」
ウヴァ「セコンド・ピアットは所謂メインディッシュだ。肉または魚料理が供されるのが一般的だな。」
杏子「で、今回はこのカツレツと。しっかしまぁ、おいしそうだねぇ……」ヨダレ
44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 20:26:28.67 ID:/lSdo+6Z0
ウヴァ「お前の欲望の産物だからな。好きなだけ食べるがいい。」
杏子「言われなくても!」シャキーン
杏子「……」モグモグ
杏子「美味い……本当にこれが、カツレツなのかよ……」モグモグ
ウヴァ「……だろ?」ドヤァ
杏子「言われなくても!」シャキーン
杏子「……」モグモグ
杏子「美味い……本当にこれが、カツレツなのかよ……」モグモグ
ウヴァ「……だろ?」ドヤァ
45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 20:27:37.39 ID:/lSdo+6Z0
ウヴァ「イタリア料理は素材本来の味を活かす料理が多い。このカツレツもまた然りだ。」モグモグ
ウヴァ「カツレツの美味しさは素材そのものの質と、揚げ方によって決まると言われているな。」モグモグ
ウヴァ「外はカリっと。中はしっとりと。言うのは簡単だが、実践するのは難しい。」ゴックン
ウヴァ(マジ美味い)
ウヴァ「シンプルな事ほど極めにくいものだ。しかしそのシンプルな事をやり続けてきたシェフのみが、この味に辿りつけるのだろう。」モグモグ
杏子「すげーんだな、料理人って……」ゴックン
杏子「ふぅ、かなり腹一杯になってきたな。」ケプ
ウヴァ「イタリアンは量が多いからな。」
ウヴァ「カツレツの美味しさは素材そのものの質と、揚げ方によって決まると言われているな。」モグモグ
ウヴァ「外はカリっと。中はしっとりと。言うのは簡単だが、実践するのは難しい。」ゴックン
ウヴァ(マジ美味い)
ウヴァ「シンプルな事ほど極めにくいものだ。しかしそのシンプルな事をやり続けてきたシェフのみが、この味に辿りつけるのだろう。」モグモグ
杏子「すげーんだな、料理人って……」ゴックン
杏子「ふぅ、かなり腹一杯になってきたな。」ケプ
ウヴァ「イタリアンは量が多いからな。」
46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 20:28:18.92 ID:/lSdo+6Z0
ウェイター「お待たせしました、ドルチェディス!」
杏子「お、来た来た。これは……デザートかい。」
ウヴァ「その通りだ。ジェラートと言って、シャーベットやアイスと風味は一緒だが、味の濃さで変化をつけてあるものだな。」
ウヴァ「さぁ食ってみろ。そのジェラートをどう思う?」
杏子「凄く……ジューシーです……」モグモグ
ウヴァ「密度が違うからな。しっかりと舌の雑味を取り去ってくれる。」モグモグ
杏子「お、来た来た。これは……デザートかい。」
ウヴァ「その通りだ。ジェラートと言って、シャーベットやアイスと風味は一緒だが、味の濃さで変化をつけてあるものだな。」
ウヴァ「さぁ食ってみろ。そのジェラートをどう思う?」
杏子「凄く……ジューシーです……」モグモグ
ウヴァ「密度が違うからな。しっかりと舌の雑味を取り去ってくれる。」モグモグ
47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 20:29:01.51 ID:/lSdo+6Z0
杏子「ふぅ、食った食った。」
ウヴァ「ボリュームのあるコースだったな。」
杏子「パンおかわりしまくったしね。」
杏子「さて、帰りはどうするんだい?」
ウヴァ「同じ事をする。目を閉じるがいい。」
杏子「なるほど……ね……」
ウヴァ「ボリュームのあるコースだったな。」
杏子「パンおかわりしまくったしね。」
杏子「さて、帰りはどうするんだい?」
ウヴァ「同じ事をする。目を閉じるがいい。」
杏子「なるほど……ね……」
48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 20:30:46.81 ID:/lSdo+6Z0
杏子「んぅ……ここは……さっきの場所か。」ゴシゴシ
ウヴァ「その通りだ。とりあえず、寝る場所に案内しろ。」
杏子「寝る場所、ねぇ。アタシがいつも行ってるとこでいいかい?」
ウヴァ「構わん。」
杏子「んじゃ、変身!っと。」
ウヴァ「!……小娘、お前何者だ?」
杏子「こっちにも色々あるのさ。まぁついてきなよ。」
ウヴァ「その通りだ。とりあえず、寝る場所に案内しろ。」
杏子「寝る場所、ねぇ。アタシがいつも行ってるとこでいいかい?」
ウヴァ「構わん。」
杏子「んじゃ、変身!っと。」
ウヴァ「!……小娘、お前何者だ?」
杏子「こっちにも色々あるのさ。まぁついてきなよ。」
49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 20:34:03.30 ID:/lSdo+6Z0
ウェイター「ふぅ、疲れた……バイトも大変だなぁ。」
ココロミツルギーカガヤクユウキー
ウェイター「ウェイ!?って、電話か。非通知……誰だろう。」ピッ
ウェイター「ダリナンダアンタイッタイ」
橘『俺だ。聞こえるかケンジャキ。』
剣崎「ダディーヤナサァン!?いまどこにいるんディス!」
ココロミツルギーカガヤクユウキー
ウェイター「ウェイ!?って、電話か。非通知……誰だろう。」ピッ
ウェイター「ダリナンダアンタイッタイ」
橘『俺だ。聞こえるかケンジャキ。』
剣崎「ダディーヤナサァン!?いまどこにいるんディス!」
50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 20:36:27.26 ID:/lSdo+6Z0
橘『心配をかけてすまないと思っている。』
剣崎「せめて借金だけでも返してから失踪してくださいよダディーヤナサァン!ナンナンディス宛てにBOARDに300億の借金って!」
剣崎「おかげで今月はほとんどタダ働きになって、ライダー以外にもバイトいくつかしないと生活できないんですよ!?」
剣崎「せめて何に使ったのか教えてくださいよダディーヤナサァン!」
剣崎「せめて借金だけでも返してから失踪してくださいよダディーヤナサァン!ナンナンディス宛てにBOARDに300億の借金って!」
剣崎「おかげで今月はほとんどタダ働きになって、ライダー以外にもバイトいくつかしないと生活できないんですよ!?」
剣崎「せめて何に使ったのか教えてくださいよダディーヤナサァン!」
51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 20:37:36.83 ID:/lSdo+6Z0
橘『……電波ジャック装置だ。世界中のTV、ラジオの電波をBOARDがジャック出来る』
剣崎「ヴェ!?何故ディス、何故なんディス!」
橘『なんかこう、カッコイイじゃないか。世界の危機に一斉放送みたいな事が出来たら。』
剣崎「ダディーヤナサァン!アンタは、なんでアンタはそうなんだ!」
剣崎「対新型脅威組織のBOARDは未だに世間からきな臭い目で見られて、ロクに予算もおりない貧乏組織だって知ってますよね?」
剣崎「ヴェ!?何故ディス、何故なんディス!」
橘『なんかこう、カッコイイじゃないか。世界の危機に一斉放送みたいな事が出来たら。』
剣崎「ダディーヤナサァン!アンタは、なんでアンタはそうなんだ!」
剣崎「対新型脅威組織のBOARDは未だに世間からきな臭い目で見られて、ロクに予算もおりない貧乏組織だって知ってますよね?」
52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 20:55:54.41 ID:/lSdo+6Z0
橘『おっと謎の生態反応だ。場所は赤坂の天道ビル4Fのイタリア料理店。頑張れよ。』プツッ
剣崎「ソンナ……アァソンナ……ウソダ……ウソダドンドコドーン!」
剣崎「でもダディーヤナサン変になってなくてよかった……」
剣崎「変といえば、何年か前のダディーヤナサンは……」
剣崎「ソンナ……アァソンナ……ウソダ……ウソダドンドコドーン!」
剣崎「でもダディーヤナサン変になってなくてよかった……」
剣崎「変といえば、何年か前のダディーヤナサンは……」
55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 21:05:46.15 ID:/lSdo+6Z0
ー回想ー
橘「ケンジャキ、モズクだ!いいからモズクだ!」
剣崎「ダディーヤナサァン!ナズェモズクを求めるんディス!?」
橘「人が救われるにはモズクを食べて健康になるのが一番なんだ!」
剣崎「ヴェェェェェェェ!?ダディーヤナサン、変な宗教にでも騙されたんじゃ……」
ー回想終わりー
剣崎「あの時のダディーヤナサンはホントにおかしかった……いつの間にか戻ってたけど」
剣崎「とにかく現場に行かないと……」
橘「ケンジャキ、モズクだ!いいからモズクだ!」
剣崎「ダディーヤナサァン!ナズェモズクを求めるんディス!?」
橘「人が救われるにはモズクを食べて健康になるのが一番なんだ!」
剣崎「ヴェェェェェェェ!?ダディーヤナサン、変な宗教にでも騙されたんじゃ……」
ー回想終わりー
剣崎「あの時のダディーヤナサンはホントにおかしかった……いつの間にか戻ってたけど」
剣崎「とにかく現場に行かないと……」
56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 21:21:46.52 ID:/lSdo+6Z0
ウヴァ「ここがお前の寝床か……」
杏子「……チンケなもんだろ?廃ホテルなんてこんなもんさ」
ウヴァ「水道電気シャワーが通ってるだけマシだ。」
杏子「アンタも大概な生活してるんだね……」
ウヴァ「それよりも小娘、早く寝ろ。もう夜も深まっている。」
杏子「……チンケなもんだろ?廃ホテルなんてこんなもんさ」
ウヴァ「水道電気シャワーが通ってるだけマシだ。」
杏子「アンタも大概な生活してるんだね……」
ウヴァ「それよりも小娘、早く寝ろ。もう夜も深まっている。」
57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 21:23:06.30 ID:/lSdo+6Z0
杏子「アンタはどこで寝るんだい?」
ウヴァ「これだけ広いベットなんだ、二人で使っても問題なかろう。」
杏子「っ!?」
ウヴァ「どうかしたか?」
杏子「い、いやその、アンタの寄り代はその男で、アタシは……」
ウヴァ「?」
杏子「い、いや。なんでもないよ。」
ウヴァ「これだけ広いベットなんだ、二人で使っても問題なかろう。」
杏子「っ!?」
ウヴァ「どうかしたか?」
杏子「い、いやその、アンタの寄り代はその男で、アタシは……」
ウヴァ「?」
杏子「い、いや。なんでもないよ。」
58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 21:28:47.49 ID:/lSdo+6Z0
ウヴァ「そうか。では俺は先に寝させてもらう。眠いんでな……」ファァ…
杏子「あ、アタシも寝るよ。」
ウヴァ「なら早くベットに入ればいいだろう。」
杏子「う、うん……」イソイソ
杏子「あ、アタシも寝るよ。」
ウヴァ「なら早くベットに入ればいいだろう。」
杏子「う、うん……」イソイソ
59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 21:29:30.11 ID:/lSdo+6Z0
備え付けラジオ『天道ビル4Fに謎の生物が発生……空を飛び、皿に乗ったスパゲッティの体に昆虫の脚が生えたような姿を……』
備え付けラジオ『店内の料理を食いつくし……活舌の悪い職員が討伐に向かっている模様……』
杏子「魔女かな……」
ウヴァ「魔女?」
杏子「いや、こっちの話だから気にしないで。」
ウヴァ「そうか。」
備え付けラジオ『店内の料理を食いつくし……活舌の悪い職員が討伐に向かっている模様……』
杏子「魔女かな……」
ウヴァ「魔女?」
杏子「いや、こっちの話だから気にしないで。」
ウヴァ「そうか。」
60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 21:46:32.33 ID:/lSdo+6Z0
杏子(まだグリーフシードは必要ないし、それに……)
ウヴァ「…………」
杏子「…………」チラ
ウヴァ「…………」
杏子「…………」カァッ
ウヴァ「…………?」
杏子「!!」バッ
ウヴァ「…………」
杏子「…………」チラ
ウヴァ「…………」
杏子「…………」カァッ
ウヴァ「…………?」
杏子「!!」バッ
63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 21:53:07.76 ID:/lSdo+6Z0
杏子「ね、ねぇウヴァ。まだ起きてるかい?」
ウヴァ「ああ。どうした?」
杏子「アタシの昔の話し、まだ全部してなかったろ?」
ウヴァ「それはそうだが……無理はしなくて良いんだぞ?」
杏子「今なら、全部ぶちまけられそうなんだよ。」
ウヴァ「そうか……なら、話すがいい。」
杏子「アタシの親父はさ……キリスト教モズク派だったんだよ。」
ウヴァ「」
ウヴァ「ああ。どうした?」
杏子「アタシの昔の話し、まだ全部してなかったろ?」
ウヴァ「それはそうだが……無理はしなくて良いんだぞ?」
杏子「今なら、全部ぶちまけられそうなんだよ。」
ウヴァ「そうか……なら、話すがいい。」
杏子「アタシの親父はさ……キリスト教モズク派だったんだよ。」
ウヴァ「」
64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 21:59:30.77 ID:/lSdo+6Z0
杏子「モズクを食べて健康になれば人は皆平等に幸せになれる、そういう教えだった。」
ウヴァ「ブッ……グッ…………そ、そうか……」プルプル
ウヴァ(モズク派wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwモズク派てwwwwwwwwwwwww)
杏子「アタシも「モズク姫あんこちゃん」として信者にモズクを配ったりしていた…………」
ウヴァ「お前に……そんな過去があったとはな……」プルプル
ウヴァ(モズク姫wwwwwwwwwwwwあんこちゃんwwwwwwwwwwwwwwwwwなんだそれはwwwwwwwwww)
ウヴァ「ブッ……グッ…………そ、そうか……」プルプル
ウヴァ(モズク派wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwモズク派てwwwwwwwwwwwww)
杏子「アタシも「モズク姫あんこちゃん」として信者にモズクを配ったりしていた…………」
ウヴァ「お前に……そんな過去があったとはな……」プルプル
ウヴァ(モズク姫wwwwwwwwwwwwあんこちゃんwwwwwwwwwwwwwwwwwなんだそれはwwwwwwwwww)
65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 22:02:40.38 ID:/lSdo+6Z0
杏子「実は「Anything Mozuku!」なんてCDを出したこともあったんだ……」
ウヴァ「…………っ!…………っ!ブッ、ゲホッ!ゲホッ!」
ウヴァ(勝てる気がしないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)
杏子「いらないどんなモズクも食べない、フリーな状態、それもいいけど~」
ウヴァ(歌wwwwwwwwwwwwうwwwwwwwwwwなwwwwwwwwwwww)
ウヴァ「…………っ!…………っ!ブッ、ゲホッ!ゲホッ!」
ウヴァ(勝てる気がしないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)
杏子「いらないどんなモズクも食べない、フリーな状態、それもいいけど~」
ウヴァ(歌wwwwwwwwwwwwうwwwwwwwwwwなwwwwwwwwwwww)
70: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 22:40:40.92 ID:/lSdo+6Z0
杏子「でもあんまり信者集まんなくてね。アタシ達一家は、貧しさの限界になった。それ自体は別に良かったんだけどね」
ウヴァ(そりゃそうだろ)
杏子「辛かったんだ。親父の話しを聞いてくれる人がいないのが。」
ウヴァ「…………」
杏子「だから、QBと契約したんだ。『お父さんの話しを皆が聞いてくれますように』ってね。」
ウヴァ(そりゃそうだろ)
杏子「辛かったんだ。親父の話しを聞いてくれる人がいないのが。」
ウヴァ「…………」
杏子「だから、QBと契約したんだ。『お父さんの話しを皆が聞いてくれますように』ってね。」
71: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 22:41:37.09 ID:/lSdo+6Z0
ウヴァ「そのQBというのは、グリードと似たようなものか。」
杏子「まぁそうだね。願いを1つだけ叶える代わりに、魔法少女になり、魔女と戦う宿命を与えられる。」
ウヴァ「つまりお前は……」
杏子「そう、アタシは魔法少女だ。これが中々やっかいでね。」
杏子「魂をこのソウルジェムに変えられ、魔女と戦ってグリーフシードを手に入れないととどんどんジェムの色が濁っていく。」
杏子「濁りきった奴がどうなるのかは……知らないけど、死に近いものだと思う。」
杏子「まぁそうだね。願いを1つだけ叶える代わりに、魔法少女になり、魔女と戦う宿命を与えられる。」
ウヴァ「つまりお前は……」
杏子「そう、アタシは魔法少女だ。これが中々やっかいでね。」
杏子「魂をこのソウルジェムに変えられ、魔女と戦ってグリーフシードを手に入れないととどんどんジェムの色が濁っていく。」
杏子「濁りきった奴がどうなるのかは……知らないけど、死に近いものだと思う。」
72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 22:43:42.27 ID:/lSdo+6Z0
杏子「さやかって奴がいてさ、そいつは魔女が生み出したもの全部倒そうとしてるんだ。バカだろ?」
杏子「グリーフシードを落とすのは魔女だけだってのに……」
ウヴァ「……杏子はそのさやかとかいう奴のような生き方がしたい。違うか?」
杏子「……」
ウヴァ「だが、生き残りたい本能を言い訳に魔女のみを狙っている。」
ウヴァ「そんな風に見えるがな。」
杏子「アンタに何が……!」ギリッ
杏子「グリーフシードを落とすのは魔女だけだってのに……」
ウヴァ「……杏子はそのさやかとかいう奴のような生き方がしたい。違うか?」
杏子「……」
ウヴァ「だが、生き残りたい本能を言い訳に魔女のみを狙っている。」
ウヴァ「そんな風に見えるがな。」
杏子「アンタに何が……!」ギリッ
73: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 22:48:02.15 ID:/lSdo+6Z0
ウヴァ「分かるさ。俺もそうだからな。」
杏子「え?」
ウヴァ「生きてさえいればいい、ずっとそう思いながらコソコソと逃げ続けてきた。」
ウヴァ「平和な今日が終わらなければいい。明日なんて来ない方がマシだ。」
ウヴァ「そう思っている内に、「世界を喰らう」という欲望を成就させようとする意志が薄らいでいったんだ。」
ウヴァ「いつしか生きるために生きるようになった俺は、いつの間にか、◇と化してあっけなく消滅した。」
杏子「……」
杏子(◇……?)
杏子「え?」
ウヴァ「生きてさえいればいい、ずっとそう思いながらコソコソと逃げ続けてきた。」
ウヴァ「平和な今日が終わらなければいい。明日なんて来ない方がマシだ。」
ウヴァ「そう思っている内に、「世界を喰らう」という欲望を成就させようとする意志が薄らいでいったんだ。」
ウヴァ「いつしか生きるために生きるようになった俺は、いつの間にか、◇と化してあっけなく消滅した。」
杏子「……」
杏子(◇……?)
75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 22:50:19.03 ID:/lSdo+6Z0
ウヴァ「だからお前には感謝している。世界の料理を食いつくすなんていうバカげた世界の喰らい方だが、生きる意味にはなった。」
杏子「アタシ、は……」
ウヴァ「杏子。そのさやかとかいう女を見上げて羨ましがるだけじゃ駄目だ。」
ウヴァ「顔を上げて、足を前に踏み出すんだ。そのためのエネルギーは、欲望という名の意志の力が与えてくれる。」
杏子「考えとくよ……」
杏子「アタシ、は……」
ウヴァ「杏子。そのさやかとかいう女を見上げて羨ましがるだけじゃ駄目だ。」
ウヴァ「顔を上げて、足を前に踏み出すんだ。そのためのエネルギーは、欲望という名の意志の力が与えてくれる。」
杏子「考えとくよ……」
77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 22:53:17.29 ID:/lSdo+6Z0
ウヴァ「それでいい。しかし、このベットは堅いな。枕も無い。……ふむ。杏子、こっちに来い。」ダキッ
杏子「ふぇっ!?」
ウヴァ「腕枕だ。無いよりはマシだろう。」
杏子「あ……う、うん……」
杏子(あったかい……)
杏子「ふぇっ!?」
ウヴァ「腕枕だ。無いよりはマシだろう。」
杏子「あ……う、うん……」
杏子(あったかい……)
78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 23:02:34.64 ID:/lSdo+6Z0
スパモンヤミー「俺の天下だ……」ムッシャムッシャ
剣崎「コイツか!ヘシン!」
\ターンアップ/
ブレイド「ウェェェェェェェェェェ!」ズシャッ
スパモンヤミー「うわぁぁぁぁぁ!」チャリンチャリン
ブレイド「これは……メダル?こいつから出たのか!」
スパモンヤミー「ボンゴレェェェェェェェェ!」
ブレイド「爆散した!?弱くて助かった……」
剣崎「でもこのメダル、なんか気になる……BOARDに持って帰ろう。」
剣崎「コイツか!ヘシン!」
\ターンアップ/
ブレイド「ウェェェェェェェェェェ!」ズシャッ
スパモンヤミー「うわぁぁぁぁぁ!」チャリンチャリン
ブレイド「これは……メダル?こいつから出たのか!」
スパモンヤミー「ボンゴレェェェェェェェェ!」
ブレイド「爆散した!?弱くて助かった……」
剣崎「でもこのメダル、なんか気になる……BOARDに持って帰ろう。」
79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 23:08:05.25 ID:/lSdo+6Z0
橘「遅かったな、剣崎」
剣崎「ダディーヤナサァン!帰って来てたんですね!丁度聞きたい事があったんディス!」ガシッ
橘「ああ、心配かけたな……っておいやめろ首根っこ掴むなごめんマジごめん」
剣崎「お金は?」
橘「無い。だが俺は謝らない。」
剣崎「アンタって人はー!」グワングワン
剣崎「ダディーヤナサァン!帰って来てたんですね!丁度聞きたい事があったんディス!」ガシッ
橘「ああ、心配かけたな……っておいやめろ首根っこ掴むなごめんマジごめん」
剣崎「お金は?」
橘「無い。だが俺は謝らない。」
剣崎「アンタって人はー!」グワングワン
80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 23:14:27.36 ID:/lSdo+6Z0
橘「ぐ、ぐおっ……剣崎、それよりも何か聞きたい事があるんじゃないのか……?」
剣崎「あ、そうだった。このメダルなんですけど、何か知りません?」
橘「これは……何か妙な感じがするな。魔女の魔力とも違う、もっと純粋なエネルギー……」
橘「調べてみよう。剣崎、今日はもう休め。」
剣崎「こんな時間まで働いてるのもダディーヤナサンのせいなんですよ!?」
橘「だが俺は謝らない」
剣崎「……」
ウヴァ「……ふん、朝か。」
杏子「Zzz……」スヤスヤ
ウヴァ(よくもまぁぐっすりと寝ているな。小娘相応といったところか。)
ウヴァ(昨日は話し過ぎたな……疲れが溜まったのかもしれん)
ウヴァ(もずく姫☆あんこちゃん……)
ウヴァ「ブフッ!」
杏子「!?なんだぁ、どうしたのさウヴァ……」
ウヴァ「な、なんでもない……」プルプル
ウヴァ(しまったwwwwwwwwww思い出しただけでwwwwwwwwwwwwwwww)
杏子「そうなのか……?よし、アタシもそろそろ起きよう……」
剣崎「あ、そうだった。このメダルなんですけど、何か知りません?」
橘「これは……何か妙な感じがするな。魔女の魔力とも違う、もっと純粋なエネルギー……」
橘「調べてみよう。剣崎、今日はもう休め。」
剣崎「こんな時間まで働いてるのもダディーヤナサンのせいなんですよ!?」
橘「だが俺は謝らない」
剣崎「……」
81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 23:23:58.28 ID:/lSdo+6Z0
ウヴァ「……ふん、朝か。」
杏子「Zzz……」スヤスヤ
ウヴァ(よくもまぁぐっすりと寝ているな。小娘相応といったところか。)
ウヴァ(昨日は話し過ぎたな……疲れが溜まったのかもしれん)
82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 23:25:41.77 ID:/lSdo+6Z0
ウヴァ(もずく姫☆あんこちゃん……)
ウヴァ「ブフッ!」
杏子「!?なんだぁ、どうしたのさウヴァ……」
ウヴァ「な、なんでもない……」プルプル
ウヴァ(しまったwwwwwwwwww思い出しただけでwwwwwwwwwwwwwwww)
杏子「そうなのか……?よし、アタシもそろそろ起きよう……」
83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 23:31:08.97 ID:/lSdo+6Z0
ウヴァ「朝食は何が良い?」
杏子「ん……なんかテキトーに……」
ウヴァ「わかった。」
杏子「あ……」クラッ
ウヴァ(セルメダルが少ない……寝ぼけているなコイツ)
ウヴァ「よし、ならばこれだ。」
杏子「ん……なんかテキトーに……」
ウヴァ「わかった。」
杏子「あ……」クラッ
ウヴァ(セルメダルが少ない……寝ぼけているなコイツ)
ウヴァ「よし、ならばこれだ。」
85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 23:35:48.05 ID:/lSdo+6Z0
ウヴァ「よし、ならばこれだ。」
ウヴァ「おい、起きろ。」
杏子「これは……?」
ウヴァ「日本の伝統的な朝食だ。焼魚、納豆、味噌汁とご飯、それにふうきみそだ。」
杏子「ふうきみそ?」
ウヴァ「まぁ食ってみろ。味が濃くて飯が進むぞ。」
ウヴァ「おい、起きろ。」
杏子「これは……?」
ウヴァ「日本の伝統的な朝食だ。焼魚、納豆、味噌汁とご飯、それにふうきみそだ。」
杏子「ふうきみそ?」
ウヴァ「まぁ食ってみろ。味が濃くて飯が進むぞ。」
86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 23:46:47.19 ID:/lSdo+6Z0
杏子「んー……」パクッ
杏子「…………!!!!!!!」
杏子「にっっっっっっが!何これ苦い!苦い!」
ウヴァ「フハハハハハハ!かかったな!そう、ふうきみそはもの凄く苦い!どうだ、目を覚まして飯を食わざるを得まい!」
杏子「うぅ~~~!」ガツガツガツガツ
ウヴァ「目を覚まして食べる、という事はとても大事だ。舌で味わいを楽しむ事が出来る人間の特権を活かさない手は無い。」
杏子(あ、この焼魚薄味だけど凄く美味しい……)
杏子「…………!!!!!!!」
杏子「にっっっっっっが!何これ苦い!苦い!」
ウヴァ「フハハハハハハ!かかったな!そう、ふうきみそはもの凄く苦い!どうだ、目を覚まして飯を食わざるを得まい!」
杏子「うぅ~~~!」ガツガツガツガツ
ウヴァ「目を覚まして食べる、という事はとても大事だ。舌で味わいを楽しむ事が出来る人間の特権を活かさない手は無い。」
杏子(あ、この焼魚薄味だけど凄く美味しい……)
88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/30(火) 23:53:59.34 ID:/lSdo+6Z0
杏子「ふぅ、食った食った。そういやこの朝食はメダル何枚分なの?」
ウヴァ「40枚だな。どこぞの小娘が眠っていたせいで。」
杏子「う……これからは目を覚ましてから食べるよ。」
ウヴァ「そうしてくれ。さて、杏子は学校には行かないのか?」
杏子「……行ってないね。そんな暇ないし……。」
ウヴァ「そうか。ならば走るぞ!」
杏子「はぁ!?」
ウヴァ「40枚だな。どこぞの小娘が眠っていたせいで。」
杏子「う……これからは目を覚ましてから食べるよ。」
ウヴァ「そうしてくれ。さて、杏子は学校には行かないのか?」
杏子「……行ってないね。そんな暇ないし……。」
ウヴァ「そうか。ならば走るぞ!」
杏子「はぁ!?」
89: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 08:02:39.68 ID:mipHwZZi0
ウヴァ「食事を美味しくする一番の要素はエネルギーの消費だ。」
杏子「でもアタシ魔力で消費コントロールしてるんだけど?」
ウヴァ「そんな機能はOFFにしろ。ほら、さっさとこれに着替えるがいい。」
杏子「ライトグリーンのジャージ……だと?」
ウヴァ「どうかしたか?」
杏子「いや、なんでもない……」
杏子(ダサい……)
杏子「でもアタシ魔力で消費コントロールしてるんだけど?」
ウヴァ「そんな機能はOFFにしろ。ほら、さっさとこれに着替えるがいい。」
杏子「ライトグリーンのジャージ……だと?」
ウヴァ「どうかしたか?」
杏子「いや、なんでもない……」
杏子(ダサい……)
90: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 08:03:11.99 ID:mipHwZZi0
ウヴァ「ほらほらどうした!まだ3kmも走って無いぞ?」タッタッタッタッ
杏子「ぜぇ……ぜぇ……」タッタッタッ
ウヴァ「ふん、軟弱なものだな小娘。所詮この程度かぁ!」
杏子「ぐ……くそ、調子に乗りやがって……」
ウヴァ「ん?あれは……」
杏子「ぜぇ……ぜぇ……」タッタッタッ
ウヴァ「ふん、軟弱なものだな小娘。所詮この程度かぁ!」
杏子「ぐ……くそ、調子に乗りやがって……」
ウヴァ「ん?あれは……」
91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 08:04:12.46 ID:mipHwZZi0
さやか「でさー恭介ったらアタシが手足全部切るぞっていったら本気でビビっちゃってさー」
まどか「それはあんまりだよー。さやかちゃん実際できちゃうんだし。」
さやか「あれ?向こうから走ってくるのってあんこじゃない?」
まどか「あ、ホントだー。おーい」
杏子(げぇ、さやかだ!)
まどか「それはあんまりだよー。さやかちゃん実際できちゃうんだし。」
さやか「あれ?向こうから走ってくるのってあんこじゃない?」
まどか「あ、ホントだー。おーい」
杏子(げぇ、さやかだ!)
92: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 08:06:33.08 ID:mipHwZZi0
さやか「どうしたの杏子、急にランニングなんかしちゃって」
さやか(ジャージダサいなぁ)
まどか(酷いよ、こんなジャージあんまりだよ)
杏子「まぁ、色々あってな。食後の運動中なのさ。」
さやか「へぇー、なんか意外……アンタってそういう事するタイプじゃないと思ってたわ。」
さやか(ジャージダサいなぁ)
まどか(酷いよ、こんなジャージあんまりだよ)
杏子「まぁ、色々あってな。食後の運動中なのさ。」
さやか「へぇー、なんか意外……アンタってそういう事するタイプじゃないと思ってたわ。」
95: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 13:15:43.39 ID:mipHwZZi0
ウヴァ「ほぅ、お前がさやかか。」
さやか「えーと、こちらの方は……お父上?な訳ないし……」
さやか「まさか恋人!?」
杏子「んな訳あるか!」
まどか「でも杏子ちゃん顔がリンゴになってるよ」クスクス
さやか「えーと、こちらの方は……お父上?な訳ないし……」
さやか「まさか恋人!?」
杏子「んな訳あるか!」
まどか「でも杏子ちゃん顔がリンゴになってるよ」クスクス
96: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 13:16:21.68 ID:mipHwZZi0
杏子「っ!こいつはその、あれだ!保護者だ!」
ウヴァ「ふん、まぁそういう事にしておいてやろう。ところでさやかとそっちのピンクいの。今日の夜は空いているか?」
まどか(えっ)
さやか(なにこのナンパ新しい。そしてジャージださい)
ウヴァ「杏子の友人のようだし共にフランス料理を味あわせてやろうと思ったが、予定でも入っていたか?」
ウヴァ「ふん、まぁそういう事にしておいてやろう。ところでさやかとそっちのピンクいの。今日の夜は空いているか?」
まどか(えっ)
さやか(なにこのナンパ新しい。そしてジャージださい)
ウヴァ「杏子の友人のようだし共にフランス料理を味あわせてやろうと思ったが、予定でも入っていたか?」
97: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 13:19:29.75 ID:mipHwZZi0
杏子(!!)
まどさや「「空いてます!余裕です!」」
ウヴァ「そうか。ならば今晩、そこの公園に来るがいい。恥ずかしくない格好でな。」
???(そろそろね)
???(えっと、右人差し指を胸元からゆっくりと天にかざして……)
???「その必要は、ないわ」キリッ
???(決まった……)
まどさや「「空いてます!余裕です!」」
ウヴァ「そうか。ならば今晩、そこの公園に来るがいい。恥ずかしくない格好でな。」
???(そろそろね)
???(えっと、右人差し指を胸元からゆっくりと天にかざして……)
???「その必要は、ないわ」キリッ
???(決まった……)
98: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 13:20:14.97 ID:mipHwZZi0
まどか「いいの?杏子ちゃん」
まどか(杏子ちゃんなんかちょっと不機嫌になってる……)
杏子「あいつにとっちゃそっちの方が好都合だろうからね……いいんじゃないのかい?」フンッ
さやか「そういう事ならゴチにならざるを得ませんなぁ。」
まどか(杏子ちゃんなんかちょっと不機嫌になってる……)
杏子「あいつにとっちゃそっちの方が好都合だろうからね……いいんじゃないのかい?」フンッ
さやか「そういう事ならゴチにならざるを得ませんなぁ。」
99: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 13:21:26.42 ID:mipHwZZi0
さやか「うへへへへ、おフランス料理たぁまたとない機会だねぇ!」
まどか「もぅ、さやかちゃんったら。それじゃあまた夜に会おうね。」
???(あ、あれ?)
???「だから、その必要は」
さやか「んじゃねー!」
???「……」ジワ
まどか「もぅ、さやかちゃんったら。それじゃあまた夜に会おうね。」
???(あ、あれ?)
???「だから、その必要は」
さやか「んじゃねー!」
???「……」ジワ
100: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 13:22:28.38 ID:mipHwZZi0
???「人の話しを聞きなさいよ!」
さやか「ん?どこからか声が……」
まどか「あ、ほむらちゃんだ。ほら電柱の上で変なポーズとってるし。ほむらちゃーん、なんで電柱の上でジョジョ立ちしてるの?」
ほむら「これはその、アレよ。演出よ。」
ほむら(変なポーズ……鏡の前で3時間悩んだのに……)
さやか「ん?どこからか声が……」
まどか「あ、ほむらちゃんだ。ほら電柱の上で変なポーズとってるし。ほむらちゃーん、なんで電柱の上でジョジョ立ちしてるの?」
ほむら「これはその、アレよ。演出よ。」
ほむら(変なポーズ……鏡の前で3時間悩んだのに……)
101: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 13:24:53.44 ID:mipHwZZi0
ほむら「佐倉杏子。今宵、あなたの夜が来る。」
さやか(今のアイツ、マミさんと同じ感じがする……間違いなく、関わっちゃいけないタイプの厨二に覚醒してる……!)ガタガタ
まどか(掲げた指がプルプルして凄くダサいよほむらちゃん……)
杏子「夜?……まさか!」
ほむら「その通りよ。私はもう動き始めている。」
さやか(今のアイツ、マミさんと同じ感じがする……間違いなく、関わっちゃいけないタイプの厨二に覚醒してる……!)ガタガタ
まどか(掲げた指がプルプルして凄くダサいよほむらちゃん……)
杏子「夜?……まさか!」
ほむら「その通りよ。私はもう動き始めている。」
102: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 13:30:39.54 ID:mipHwZZi0
さやか(厨二がシンクロを始めた!?)
まどか(うわぁ……)
ほむら「呑気にフランス料理に舌鼓を打っている場合じゃないことは分かったかしら?」
杏子「……っ!行こう、ウヴァ。」
ウヴァ「?……あ、ああ。」
まどか(うわぁ……)
ほむら「呑気にフランス料理に舌鼓を打っている場合じゃないことは分かったかしら?」
杏子「……っ!行こう、ウヴァ。」
ウヴァ「?……あ、ああ。」
103: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 13:39:23.96 ID:mipHwZZi0
杏子「…………」タッタッタッタッ
ウヴァ「小娘、説明してもらおうか。夜とは何だ?アイツとなんの関係がある?」タッタッタッタッ
杏子「分かってる、後で話すさ……」
ウヴァ「ふん、ならばいい。」
杏子(くそっ……)
ウヴァ「小娘、説明してもらおうか。夜とは何だ?アイツとなんの関係がある?」タッタッタッタッ
杏子「分かってる、後で話すさ……」
ウヴァ「ふん、ならばいい。」
杏子(くそっ……)
104: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 13:41:10.75 ID:mipHwZZi0
ほむら(ここまでは上手くいってる。厨二がマミったのと美樹さやかの魔法少女化は止められなかったけど、まどかには納得してもらえた。)
ほむら(この世界のまどかは割とドライみたいだし)
ほむら(ワルプルギスが来るのが1週間早まったお陰で美樹さやかが魔女化する前に戦うことができる!)
ほむら(後は私と佐倉杏子、美樹さやかの3人でワルプルギスを倒せるかどうか……)
ほむら(いや、一応アイツらも戦力に数えていいか。)
ほむら(しかし現代の科学力って凄いわね……)
ほむら(この世界のまどかは割とドライみたいだし)
ほむら(ワルプルギスが来るのが1週間早まったお陰で美樹さやかが魔女化する前に戦うことができる!)
ほむら(後は私と佐倉杏子、美樹さやかの3人でワルプルギスを倒せるかどうか……)
ほむら(いや、一応アイツらも戦力に数えていいか。)
ほむら(しかし現代の科学力って凄いわね……)
105: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 14:00:08.28 ID:mipHwZZi0
ほむら(ん?)
携帯ニュース『パック入りの味噌にカブトムシの角が生えたような怪物が次々と地域密着型スーパーの味噌を取り込み巨大化中』
携帯ニュース『「全ての味噌を合わせ味噌にして職人の至芸を台無しにしてやる」などと訳の分からないことを……』
ほむら「なんだこれ」
携帯ニュース『パック入りの味噌にカブトムシの角が生えたような怪物が次々と地域密着型スーパーの味噌を取り込み巨大化中』
携帯ニュース『「全ての味噌を合わせ味噌にして職人の至芸を台無しにしてやる」などと訳の分からないことを……』
ほむら「なんだこれ」
106: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 14:01:11.53 ID:mipHwZZi0
プルルルル
『はい、こちら夏休み子供相談室です。』
ほむら「クウガァアギトゥリュウキィファイズブレィドヒビキィカブトォデンオゥキバァ」
『ファイナルカメンライドゥ』ボソッ
ほむら「ディディディディケーイド!」
ほむら(恥ずかしい……)カァーッ
『はい、こちら夏休み子供相談室です。』
ほむら「クウガァアギトゥリュウキィファイズブレィドヒビキィカブトォデンオゥキバァ」
『ファイナルカメンライドゥ』ボソッ
ほむら「ディディディディケーイド!」
ほむら(恥ずかしい……)カァーッ
107: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 14:01:51.44 ID:mipHwZZi0
『はい、こちらBOARD本部……ってこの声は』
『所長ですか。どうしたんですか昼休みに』
ほむら「アンタニュース見てないの?脅威よ、さっさと出動する!」
『俺の今日の昼飯辛味噌ラーメンなんすよwwwwwwwwww』ズズズ
ほむら「やかましい、さっさと行きなさい!」
『所長ですか。どうしたんですか昼休みに』
ほむら「アンタニュース見てないの?脅威よ、さっさと出動する!」
『俺の今日の昼飯辛味噌ラーメンなんすよwwwwwwwwww』ズズズ
ほむら「やかましい、さっさと行きなさい!」
108: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 14:07:54.52 ID:mipHwZZi0
ほむら「後この合言葉恥ずかしいわ……しかも何故合言葉が必要なのよ。一応公的機関なのだけれど」
『カッコいいからにきまってるじゃないですか。わかりやすいようにタウンページにも合言葉乗せてますよ』
ほむら「いちいちこんな顔から火が出るような合言葉言うやついないわよ……」
『だからウチ貧乏なんですかねー。電話一回も来ないし』
ほむら「アンタの借金が一番の原因よ。」ハァー
『だが私は』
ほむら「謝らない、とかのたまったらクビね。」
『すみませんでした。行ってきます!』
『カッコいいからにきまってるじゃないですか。わかりやすいようにタウンページにも合言葉乗せてますよ』
ほむら「いちいちこんな顔から火が出るような合言葉言うやついないわよ……」
『だからウチ貧乏なんですかねー。電話一回も来ないし』
ほむら「アンタの借金が一番の原因よ。」ハァー
『だが私は』
ほむら「謝らない、とかのたまったらクビね。」
『すみませんでした。行ってきます!』
109: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 14:12:20.47 ID:mipHwZZi0
ウヴァ「やっと公園まで来たか……3時間とはな」ゼイゼイ
杏子「ふん、なんだかんだでアンタも疲れてるじゃないか。」ハァハァ
ウヴァ「やかましい!……まぁいい、飯にしよう。」
杏子「折角公園に来たんだし、ボリュームのあるサンドイッチとかがいいねぇ。」
ウヴァ「ほぅ……ならばこれだな!」
杏子「う……」クラッ
杏子「ふん、なんだかんだでアンタも疲れてるじゃないか。」ハァハァ
ウヴァ「やかましい!……まぁいい、飯にしよう。」
杏子「折角公園に来たんだし、ボリュームのあるサンドイッチとかがいいねぇ。」
ウヴァ「ほぅ……ならばこれだな!」
杏子「う……」クラッ
110: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 14:20:59.94 ID:mipHwZZi0
ウヴァ「ほら、出来てるぞ。起きろ」
杏子「熱っ!これは……」
ウヴァ「通称B・L・Tサンド。イギリスで誕生した昼食におけるサンドイッチの代表格だ。今はアメリカの学食なんかでよく食べられるな。」
杏子「B・L・Tってなんの略なんだい?」
ウヴァ「それぞれベーコン、レタス、トマトだな。熱々のトーストにしてあるから早めに食ってみろ。」
杏子「熱っ!これは……」
ウヴァ「通称B・L・Tサンド。イギリスで誕生した昼食におけるサンドイッチの代表格だ。今はアメリカの学食なんかでよく食べられるな。」
杏子「B・L・Tってなんの略なんだい?」
ウヴァ「それぞれベーコン、レタス、トマトだな。熱々のトーストにしてあるから早めに食ってみろ。」
111: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 14:26:39.05 ID:mipHwZZi0
杏子「それじゃあ、いただきます!」ハムッ
ウヴァ「いただきます。」モクモク
杏子「おお!ベーコンの油っぽさを上手に野菜が中和して、全部の美味しいとこどりな味がする!」
ウヴァ「これも思想はイタリアンと一緒だ。素材そのものの味を活かしてやれば、食材はどこまでも輝ける。」
杏子「んまい!なるほどなー。余計な物は少ない方が美味しいのか。」ゴックン
ウヴァ「いただきます。」モクモク
杏子「おお!ベーコンの油っぽさを上手に野菜が中和して、全部の美味しいとこどりな味がする!」
ウヴァ「これも思想はイタリアンと一緒だ。素材そのものの味を活かしてやれば、食材はどこまでも輝ける。」
杏子「んまい!なるほどなー。余計な物は少ない方が美味しいのか。」ゴックン
112: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 14:28:45.19 ID:mipHwZZi0
ウヴァ「その「余計な物」を極めた者が欲望の先に見つけた一つの結論と言えるだろう。」
ウヴァ「逆に言えば余計な物を十分知らなければこの結論にもたどり着けない。」ムシャムシャ
ウヴァ「何百年もの間脈々と受け継がれてきた料理人の工夫の極地が「余計な工夫はせず、素材の味に任せる」ことだった、という訳だ。」
ウヴァ「もちろん、別の形の極地もあるがな。」ゴクン
ウヴァ「逆に言えば余計な物を十分知らなければこの結論にもたどり着けない。」ムシャムシャ
ウヴァ「何百年もの間脈々と受け継がれてきた料理人の工夫の極地が「余計な工夫はせず、素材の味に任せる」ことだった、という訳だ。」
ウヴァ「もちろん、別の形の極地もあるがな。」ゴクン
113: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 14:53:14.74 ID:mipHwZZi0
ウヴァ「さぁ、今度はお前の話を聞かせてもらおうか。」
杏子「そりゃ、アタシの口からより分かりやすい奴に聞いた方がいい。いるんだろ?QB」
QB「やれやれ、やっと呼んでくれたね、杏子。」
杏子「そんなことはいい。それよりコイツにワルプルギスの夜について聞かせてやってくれ。」
QB「僕としては魔法少女以外に情報はあんまりあげたくないんだけど……」
QB(なにか妙な組織が動いてるしね)
杏子「そりゃ、アタシの口からより分かりやすい奴に聞いた方がいい。いるんだろ?QB」
QB「やれやれ、やっと呼んでくれたね、杏子。」
杏子「そんなことはいい。それよりコイツにワルプルギスの夜について聞かせてやってくれ。」
QB「僕としては魔法少女以外に情報はあんまりあげたくないんだけど……」
QB(なにか妙な組織が動いてるしね)
114: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 15:00:14.52 ID:mipHwZZi0
QB「まぁいい。魔女については知ってるね?」
ウヴァ「杏子のような魔法少女が倒すべきものだな?」
QB「その通りさ。ワルプルギスの夜というのは、要は最強の魔女なんだよ。」
ウヴァ(それだけにしてはあの奇行女と杏子の様子が変だった……)
ウヴァ「それだけではないだろう?」
QB「それだけさ。ただ最強、というのが本当に桁違いの強さなだけでね。」
ウヴァ「杏子のような魔法少女が倒すべきものだな?」
QB「その通りさ。ワルプルギスの夜というのは、要は最強の魔女なんだよ。」
ウヴァ(それだけにしてはあの奇行女と杏子の様子が変だった……)
ウヴァ「それだけではないだろう?」
QB「それだけさ。ただ最強、というのが本当に桁違いの強さなだけでね。」
115: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 15:00:42.31 ID:mipHwZZi0
QB「しかも魔女は強さを増すほど多くの範囲に被害をもたらす。ワルプルギスの夜なら、この町全体が壊滅といったところかな。」
ウヴァ(なにそれすごい)
ウヴァ「なるほどな。つまり……」
杏子「そう。アタシはその魔女を倒さなきゃいけないんだ、アタシ自身の生活のためにね。」
杏子(さやかとアンタがいる、この町がアタシの生きる場所そのものなんだから……)
ウヴァ(なにそれすごい)
ウヴァ「なるほどな。つまり……」
杏子「そう。アタシはその魔女を倒さなきゃいけないんだ、アタシ自身の生活のためにね。」
杏子(さやかとアンタがいる、この町がアタシの生きる場所そのものなんだから……)
116: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 15:02:07.25 ID:mipHwZZi0
ウヴァ「確かに、それはフランス料理をがっついている暇は無いな。」
QB「フランス料理?」
ウヴァ「いや、こっちの話だ。それより、もう帰っていいぞ。」
QB「そうさせてもらうよ。こっちとしても今夜は大仕事になりそうだからね。」
QB(この世界のまどかはホントに手ごわいしね……)
QB「フランス料理?」
ウヴァ「いや、こっちの話だ。それより、もう帰っていいぞ。」
QB「そうさせてもらうよ。こっちとしても今夜は大仕事になりそうだからね。」
QB(この世界のまどかはホントに手ごわいしね……)
117: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 15:10:49.02 ID:mipHwZZi0
ーー回想ーー
QB「僕と契約して、魔法少女になってよ!」
まどか「そんなことよりQB、一緒に金融商品取引法について勉強しよっ!」
QB「あ、はい」
翌日
QB「昨日は厨二がマミって散々だったね!だから僕と契約してよ!」
まどか「そんなことよりQB、一緒にベンチャービジネスのプランを考えようよ!」
QB「……うん、いいよ。」
QB「僕と契約して、魔法少女になってよ!」
まどか「そんなことよりQB、一緒に金融商品取引法について勉強しよっ!」
QB「あ、はい」
翌日
QB「昨日は厨二がマミって散々だったね!だから僕と契約してよ!」
まどか「そんなことよりQB、一緒にベンチャービジネスのプランを考えようよ!」
QB「……うん、いいよ。」
118: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 15:11:36.91 ID:mipHwZZi0
翌々日
QB「昨日はとうとう美樹さやかが契約したね!実はJCの間で今契約が密かなブームなんだよ!流行の波に乗り遅れないように契約しようよ!」
まどか「QB、一緒に公認会計士の資格を取るために勉強しようよ!」
QB「まどかにはまだちょっと早いんじゃないかな?そんな現実味溢れる資格試験の勉強なんて……」
まどか「私、もっと経営の勉強していつか会社立ち上げるんだ!」
QB「そ、そうかい。頑張ってねまどか……」
ーー回想終わりーー
QB「昨日はとうとう美樹さやかが契約したね!実はJCの間で今契約が密かなブームなんだよ!流行の波に乗り遅れないように契約しようよ!」
まどか「QB、一緒に公認会計士の資格を取るために勉強しようよ!」
QB「まどかにはまだちょっと早いんじゃないかな?そんな現実味溢れる資格試験の勉強なんて……」
まどか「私、もっと経営の勉強していつか会社立ち上げるんだ!」
QB「そ、そうかい。頑張ってねまどか……」
ーー回想終わりーー
119: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 15:22:27.38 ID:mipHwZZi0
QB(まったく、わけがわからないよ。母星からもらった「ファンシーな物が好きな夢見る乙女」という情報に1ミリたりとも合ってないよ。)
QB「さて、僕はそろそろ行くよ。それじゃあね。」
ウヴァ「ああ。情報感謝するぞ。」
杏子「……さて、大体分かったかい?これから起こる事が。」
ウヴァ「大方はな。さて、そうなると俺も準備をせねばな……」
QB「さて、僕はそろそろ行くよ。それじゃあね。」
ウヴァ「ああ。情報感謝するぞ。」
杏子「……さて、大体分かったかい?これから起こる事が。」
ウヴァ「大方はな。さて、そうなると俺も準備をせねばな……」
120: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 15:22:59.79 ID:mipHwZZi0
杏子「何言ってんのさ。今1個しかコアが無いアンタじゃ到底勝てないよ。」
ウヴァ「やってみなければわからん!俺の本当の力を見せてやる……!」
杏子「やめときなって」
ウヴァ「断る。この町に渦巻いている欲望を消されるのは困るからな。」
杏子「やめろよ……」
ウヴァ「やってみなければわからん!俺の本当の力を見せてやる……!」
杏子「やめときなって」
ウヴァ「断る。この町に渦巻いている欲望を消されるのは困るからな。」
杏子「やめろよ……」
121: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 15:30:24.98 ID:mipHwZZi0
杏子「やめてよぉ!」
ウヴァ「!?」
杏子「アタシは……もう嫌なんだよ!アタシと親しい人が死ぬのが……」ポロポロ
杏子「お願いだよウヴァ……死にに行くような事しないで……」
杏子「アンタに死なれたら、アタシは……どうすればいいんだよ!」
ウヴァ「!?」
杏子「アタシは……もう嫌なんだよ!アタシと親しい人が死ぬのが……」ポロポロ
杏子「お願いだよウヴァ……死にに行くような事しないで……」
杏子「アンタに死なれたら、アタシは……どうすればいいんだよ!」
122: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 15:32:05.55 ID:mipHwZZi0
ウヴァ「ふん、杏子。お前は一つ勘違いしているようだな。」
杏子「え……?」
ウヴァ「俺は臆病だ、自分の命が一番大事だ。死にに行くような事などしない。」
ウヴァ「そして俺は、……これからも、お前と共に世界を喰らいたいと思っている。だからお前に死なれても困る。」
ウヴァ「危なくなったらすぐに逃げる。安心しろ。」
杏子「ウヴァ……」
ウヴァ「だから一緒に戦うぞ杏子。ワルプルギスにひと泡吹かせてやろうぜ。」
杏子「……うん。」
杏子「え……?」
ウヴァ「俺は臆病だ、自分の命が一番大事だ。死にに行くような事などしない。」
ウヴァ「そして俺は、……これからも、お前と共に世界を喰らいたいと思っている。だからお前に死なれても困る。」
ウヴァ「危なくなったらすぐに逃げる。安心しろ。」
杏子「ウヴァ……」
ウヴァ「だから一緒に戦うぞ杏子。ワルプルギスにひと泡吹かせてやろうぜ。」
杏子「……うん。」
123: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 15:40:32.15 ID:mipHwZZi0
橘「着いた……地域密着型スーパー、「猛士」。ここに妙なのがいるのか……?」
カブトミソヤミー「お前も合わせ味噌にしてやろうか!」ドバァー
橘「うわっ、喰らった!……ってこれは……」ペロ
橘「マイルド味噌じゃないか……!」メラメラ
カブトミソヤミー(なんか急に銃構えだしたんだけどアイツ)
カブトミソヤミー「お前も合わせ味噌にしてやろうか!」ドバァー
橘「うわっ、喰らった!……ってこれは……」ペロ
橘「マイルド味噌じゃないか……!」メラメラ
カブトミソヤミー(なんか急に銃構えだしたんだけどアイツ)
124: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 15:41:05.91 ID:mipHwZZi0
橘「マイルド味噌じゃないかーーーーー!」
橘「貴様は全辛味噌ファンを侮辱した……!」
橘「クサムだけは俺がムッコロス!」
橘「ヘシン!」
\サランラップ/
ギャレン「この距離なら味噌はかけられないな!」ダダダダダ
カブトミソヤミー(ちょ、顔近い顔近い)
ギャレン「ザヨコーーーーーーーーーーー!!」バキュンバキュン
カブトミソヤミー「ぎゃあああああああああ!」チャリンチャリン
橘「貴様は全辛味噌ファンを侮辱した……!」
橘「クサムだけは俺がムッコロス!」
橘「ヘシン!」
\サランラップ/
ギャレン「この距離なら味噌はかけられないな!」ダダダダダ
カブトミソヤミー(ちょ、顔近い顔近い)
ギャレン「ザヨコーーーーーーーーーーー!!」バキュンバキュン
カブトミソヤミー「ぎゃあああああああああ!」チャリンチャリン
125: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 15:44:31.26 ID:mipHwZZi0
橘(弱っ)
橘「こいつもメダルを落とした……いよいよアレの研究が最終段階になりそうだな!」
橘「しかしここ……味噌臭くなったな。」
店主「アンタも味噌臭いからさっさと出て行ってくれ。」
橘「あ、はい」
橘「こいつもメダルを落とした……いよいよアレの研究が最終段階になりそうだな!」
橘「しかしここ……味噌臭くなったな。」
店主「アンタも味噌臭いからさっさと出て行ってくれ。」
橘「あ、はい」
127: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 15:54:40.50 ID:mipHwZZi0
ほむら(いよいよ夜が来る……)
ほむら(まどかは大丈夫。経営学でリスクマネージメントを教え込んだから、よっぽどの事がないと契約はしないはず)
ほむら(美樹さやかや私が死にそうになったら契約する恐れがあるから、犠牲者を出さないように戦わないと……)
ほむら(わざわざ脅迫紛いのことまでして政府に存在を認めさせたBOARDもやっと役に立ちそうね。)
ほむら(とは言っても橘は元々ただの優秀な研究員だし、剣崎もどこまでやれるか……)
ほむら(あんまり期待しないほうがいいわね。)
ほむら(ここ最近魔女以外の脅威が出て来てるけど、まぁ使い魔の一種でしょう。)
ほむら(まどかは大丈夫。経営学でリスクマネージメントを教え込んだから、よっぽどの事がないと契約はしないはず)
ほむら(美樹さやかや私が死にそうになったら契約する恐れがあるから、犠牲者を出さないように戦わないと……)
ほむら(わざわざ脅迫紛いのことまでして政府に存在を認めさせたBOARDもやっと役に立ちそうね。)
ほむら(とは言っても橘は元々ただの優秀な研究員だし、剣崎もどこまでやれるか……)
ほむら(あんまり期待しないほうがいいわね。)
ほむら(ここ最近魔女以外の脅威が出て来てるけど、まぁ使い魔の一種でしょう。)
129: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 16:10:26.01 ID:mipHwZZi0
QB「まどか、なんか町がヤバめだよ?外に出なくていいのかい?」
まどか「自分の主観的な判断だけじゃだめだよ。情報を集めないとね。」
QB「でもほら、ニュースにも正体不明の災害、なんて出てるよ?」
まどか「多分魔女じゃないかな?ほむらちゃん達がなんとかしてくれるよ。」
QB「それはどうかな。今来てるのは最強の魔女だよ?ほむらじゃとても……」
まどか「自分の主観的な判断だけじゃだめだよ。情報を集めないとね。」
QB「でもほら、ニュースにも正体不明の災害、なんて出てるよ?」
まどか「多分魔女じゃないかな?ほむらちゃん達がなんとかしてくれるよ。」
QB「それはどうかな。今来てるのは最強の魔女だよ?ほむらじゃとても……」
130: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 16:12:46.92 ID:mipHwZZi0
まどか「最強の魔女だって知っているのになんでQBは災害、なんて言い方したの?」
まどか「QB、知らないふりをして相手に計約させるのは金融商品取引法違反だよ?」
QB「いや僕金融マンじゃないし」
まどか「それにしたってやり口が汚ないよQB。悪質な契約だよ。」
QB「う……」
まどか「悪質業者の口車になんか乗りませーん!ほらQBも、TVで一緒にほむらちゃん達を応援しようよ!」ギュッ
QB「ハァ……僕はもう大人しく見守ることにするよ。もう疲れた。」
まどか(私信じてるよ、ほむらちゃん、さやかちゃん、杏子ちゃん……)
まどか「QB、知らないふりをして相手に計約させるのは金融商品取引法違反だよ?」
QB「いや僕金融マンじゃないし」
まどか「それにしたってやり口が汚ないよQB。悪質な契約だよ。」
QB「う……」
まどか「悪質業者の口車になんか乗りませーん!ほらQBも、TVで一緒にほむらちゃん達を応援しようよ!」ギュッ
QB「ハァ……僕はもう大人しく見守ることにするよ。もう疲れた。」
まどか(私信じてるよ、ほむらちゃん、さやかちゃん、杏子ちゃん……)
131: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 16:14:04.35 ID:mipHwZZi0
ウヴァ「……杏子、来るぞ!」
ワルプル「アッハハハハハハハハハハ!」
杏子「分かってるよ!」
ほむら「行くわよ、美樹さやか、剣崎。」
さやか「なーんかさやかちゃん凄い場違い感が……」
剣崎「ヘシン!」
\サランラップ/
ワルプル「アッハハハハハハハハハハ!」
杏子「分かってるよ!」
ほむら「行くわよ、美樹さやか、剣崎。」
さやか「なーんかさやかちゃん凄い場違い感が……」
剣崎「ヘシン!」
\サランラップ/
132: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 16:15:00.94 ID:mipHwZZi0
ブレイド「ところで所長。」
ほむら「何かしら?」
ブレイド「ダディーヤナサンは何故居ないんディス?」
ほむら「もの凄くマイルド味噌臭かったから研究室に閉じ込めてきたわ。あれはもはや公害よ。」
ブレイド「ヴェェェェェェ!?」
ほむら「今ごろ体育座りで研究でもしてるんじゃないかしら。ほら、さっさと行くわよ!」
ブレイド「ウェーイ!」
ほむら「何かしら?」
ブレイド「ダディーヤナサンは何故居ないんディス?」
ほむら「もの凄くマイルド味噌臭かったから研究室に閉じ込めてきたわ。あれはもはや公害よ。」
ブレイド「ヴェェェェェェ!?」
ほむら「今ごろ体育座りで研究でもしてるんじゃないかしら。ほら、さっさと行くわよ!」
ブレイド「ウェーイ!」
134: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 16:45:34.71 ID:mipHwZZi0
ブレイド「ヴェェェェェェェェェ!」ブンッ
ワルプル「キャハハハハハハハハハ!」カーン
ワルプル「キャッハハハハハハハハハハハハ!」ズドン
ブレイド「ぐあぁぁぁぁぁぁ!」
さやか「さやかちゃんも頑張っちゃいますよ……ってきゃああああああ!」
ほむら「RPG、2万発……!これで!」ズドドドドド
ワルプル「アハハハハハハハハハッアハハハハハハハハハッキャハハハ!」
ワルプル「キャハハハハハハハハハ!」カーン
ワルプル「キャッハハハハハハハハハハハハ!」ズドン
ブレイド「ぐあぁぁぁぁぁぁ!」
さやか「さやかちゃんも頑張っちゃいますよ……ってきゃああああああ!」
ほむら「RPG、2万発……!これで!」ズドドドドド
ワルプル「アハハハハハハハハハッアハハハハハハハハハッキャハハハ!」
135: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 16:46:10.79 ID:mipHwZZi0
ほむら「怯む程度か……!」
ウヴァ「喰らえ!」ウヴァサンダー
ワルプル「キャハ?」
杏子「もういっちょ!」ザシュッ
ワルプル「キャアアアア!」
杏子「よし、効いた!」
ウヴァ「喰らえ!」ウヴァサンダー
ワルプル「キャハ?」
杏子「もういっちょ!」ザシュッ
ワルプル「キャアアアア!」
杏子「よし、効いた!」
136: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 16:47:00.76 ID:mipHwZZi0
ワルプル「……キャハハハハハハ!キャハハハハハハ!」シュオン
さやか「傷口が……!」
杏子「再生能力!?厄介だな!」
ウヴァ「杏子!避けろ!」
杏子「……チッ!」ヒュン
さやか「傷口が……!」
杏子「再生能力!?厄介だな!」
ウヴァ「杏子!避けろ!」
杏子「……チッ!」ヒュン
137: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 16:48:14.39 ID:mipHwZZi0
TV『あれから約2時間が経過、BOARDの職員が奮闘していますが未知の脅威はとどまることを知りません。』
TV『BOARDは必要な組織だったんですねぇ。』
TV『ええ、ただの税金泥棒という見方を変えなければいけませんね……職員の方には頑張ってもらいたいです。』
TV『職員は疲弊しており、奇跡的に死者は出ていないものの状況は大変厳しいものとなっています。』
TV『BOARDは必要な組織だったんですねぇ。』
TV『ええ、ただの税金泥棒という見方を変えなければいけませんね……職員の方には頑張ってもらいたいです。』
TV『職員は疲弊しており、奇跡的に死者は出ていないものの状況は大変厳しいものとなっています。』
138: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 16:49:04.94 ID:mipHwZZi0
まどか「……」ギュッ
QB「まどか、心配なんじゃないのかい?」
まどか「……」
QB「まどか。」
まどか「……うん、心配だよ。でも信じなきゃ、ほむらちゃん達を。それが私に出来る事だから。信じなきゃ……」
QB(手の震えからして不安は最高潮に達している。なのに、まだ強がれるなんてね……)
QB(まったく人間はわけがわからないよ。)
QB「まどか、心配なんじゃないのかい?」
まどか「……」
QB「まどか。」
まどか「……うん、心配だよ。でも信じなきゃ、ほむらちゃん達を。それが私に出来る事だから。信じなきゃ……」
QB(手の震えからして不安は最高潮に達している。なのに、まだ強がれるなんてね……)
QB(まったく人間はわけがわからないよ。)
139: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 16:50:50.55 ID:mipHwZZi0
杏子「くそっ……魔力が底をついてきやがった。」
さやか「アタシも、ちょっとキツいかな……。」
剣崎「変身が解けた……?俺は、まだ、戦う……!」
ほむら(私の魔力ももうほとんど残っていない……)
ほむら(……ここまでなの……?)
ほむら(ここまで準備してもなお、勝てないというの?)
さやか「アタシも、ちょっとキツいかな……。」
剣崎「変身が解けた……?俺は、まだ、戦う……!」
ほむら(私の魔力ももうほとんど残っていない……)
ほむら(……ここまでなの……?)
ほむら(ここまで準備してもなお、勝てないというの?)
140: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 16:51:20.70 ID:mipHwZZi0
ほむら(ごめんね、まどか……)
ウヴァ「おい、奇行女」
ほむら「!?」
ウヴァ「さやかを連れて逃げろ。そっちの活舌が悪いのは杏子だ。」
杏子「ウヴァ!お前何言ってんだ!」
ウヴァ「おい、奇行女」
ほむら「!?」
ウヴァ「さやかを連れて逃げろ。そっちの活舌が悪いのは杏子だ。」
杏子「ウヴァ!お前何言ってんだ!」
141: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 16:51:49.53 ID:mipHwZZi0
ほむら「その通りよ。全員でやって勝てないのに、一人で勝てるわけがないじゃない。」
ウヴァ「……いいか、お前らは魔力がなければただの小娘だ。役に立たん。」
ウヴァ「だが、生きていてもらわなければ困る。何故ならお前達は人類の希望、即ち人間の欲望の源なのだからな。」
さやか「でもアンタは!」
ウヴァ「……いいか、お前らは魔力がなければただの小娘だ。役に立たん。」
ウヴァ「だが、生きていてもらわなければ困る。何故ならお前達は人類の希望、即ち人間の欲望の源なのだからな。」
さやか「でもアンタは!」
142: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 16:55:44.24 ID:mipHwZZi0
ウヴァ「なにも捨て駒になるというわけではない。殿を務めるだけだ。」
ウヴァ「お前らは公的組織なんだろう?なら本部に蓄えくらいあるはずだ。」
ほむら「……その通りよ。BOARDまで行けば体制を立て直せる。でも、その間町は……」
ウヴァ「俺が食い止める。お前らにはそれだけの価値があるからな。」
ウヴァ「お前らは公的組織なんだろう?なら本部に蓄えくらいあるはずだ。」
ほむら「……その通りよ。BOARDまで行けば体制を立て直せる。でも、その間町は……」
ウヴァ「俺が食い止める。お前らにはそれだけの価値があるからな。」
143: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 16:56:12.82 ID:mipHwZZi0
ウヴァ「それに……俺は死なん。叶えていない欲望があるからな。そうだろ、杏子。」
杏子「……」
ほむら「行きましょう、美樹さやか。」
さやか「……うん」
剣崎「……杏子ちゃん、行こう。」
杏子「……」
ほむら「行きましょう、美樹さやか。」
さやか「……うん」
剣崎「……杏子ちゃん、行こう。」
144: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 16:56:48.13 ID:mipHwZZi0
杏子「ウヴァ!」
ウヴァ「何だ。」
杏子「フランス料理、忘れてないだろうな!」
杏子「それだけじゃない!アタシとアンタで世界中の料理を食べつくすまで、勝手に……」ポロポロ
杏子「勝手に、死ぬな!」
ウヴァ「……ふっ、わかっている。」
ウヴァ「何だ。」
杏子「フランス料理、忘れてないだろうな!」
杏子「それだけじゃない!アタシとアンタで世界中の料理を食べつくすまで、勝手に……」ポロポロ
杏子「勝手に、死ぬな!」
ウヴァ「……ふっ、わかっている。」
145: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 17:01:04.01 ID:mipHwZZi0
ウヴァ「行ったか……さて」
ワルプル「キャハハハハハハハハ!」
ウヴァ「ワルプルギスの夜、だったか。人間の欲望のなれの果てよ。」
ウヴァ「自分の欲望が叶わなかったから世界を壊す。一見合理的に見える。」
ウヴァ「だが貴様は勘違いしている。欲望とは破滅ではない、誕生だ!人の、生物の進歩のエネルギーだ!」
ウヴァ「それを俺が証明してやる!」
ワルプル「キャハハハハハハハハ!」
ウヴァ「ワルプルギスの夜、だったか。人間の欲望のなれの果てよ。」
ウヴァ「自分の欲望が叶わなかったから世界を壊す。一見合理的に見える。」
ウヴァ「だが貴様は勘違いしている。欲望とは破滅ではない、誕生だ!人の、生物の進歩のエネルギーだ!」
ウヴァ「それを俺が証明してやる!」
147: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 17:21:25.59 ID:mipHwZZi0
剣崎「杏子ちゃん!もう少しだ、しっかり掴まってて!」
杏子(ウヴァ……!)
杏子(何か、何かできないのか、アタシは!)
剣崎「よし、着いた……とりあえずベルトのエネルギーを補給しないと!ダディーヤナサン!」
橘「大丈夫かケンジャキ……って、その、横の女の子は……」
杏子(ウヴァ……!)
杏子(何か、何かできないのか、アタシは!)
剣崎「よし、着いた……とりあえずベルトのエネルギーを補給しないと!ダディーヤナサン!」
橘「大丈夫かケンジャキ……って、その、横の女の子は……」
148: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 17:21:53.58 ID:mipHwZZi0
剣崎「俺たちと同じ稼業の杏子ちゃんです。って、杏子ちゃん?」
杏子「嘘……橘!?アンタモズク騎士の橘かい!?」
橘「やっぱり見間違えじゃなかった!姫!モズク姫あんこ様!よかった、こんなに大きくなられて……父上の事は……」
杏子「もう、いいんだそれは……それより橘、今すぐグリーフシードの補給を!」
橘「姫の頼みとあらば!」
ほむら(……モズク姫?)
さやか(モズク騎士?)
杏子「嘘……橘!?アンタモズク騎士の橘かい!?」
橘「やっぱり見間違えじゃなかった!姫!モズク姫あんこ様!よかった、こんなに大きくなられて……父上の事は……」
杏子「もう、いいんだそれは……それより橘、今すぐグリーフシードの補給を!」
橘「姫の頼みとあらば!」
ほむら(……モズク姫?)
さやか(モズク騎士?)
149: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 17:22:36.15 ID:mipHwZZi0
TV『いよいよ町が破壊されはじめました!巨大なエネルギーが、ビルを崩していきます。』
TV『そんな中孤軍奮闘している……あれは?』
TV『虫ですねぇ。』
TV『虫です!人間の大きさほどの虫が、たった一人で立ち向かっています!』
TV『しかし、もう疲労困憊です。このままでは……!ああっ!足を消し飛ばされました!』
TV『そんな中孤軍奮闘している……あれは?』
TV『虫ですねぇ。』
TV『虫です!人間の大きさほどの虫が、たった一人で立ち向かっています!』
TV『しかし、もう疲労困憊です。このままでは……!ああっ!足を消し飛ばされました!』
150: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 17:24:12.76 ID:mipHwZZi0
杏子「……っウヴァ!お前、グリードなんだろ!?まだなにも叶えてないじゃないか!」
剣崎「杏子ちゃん……」
杏子(グリード……そうか、ウヴァはグリードだった!)
杏子「橘、何でもいい!なるべく多くの人に伝えられるものを用意してくれ!」
剣崎「杏子ちゃん……」
杏子(グリード……そうか、ウヴァはグリードだった!)
杏子「橘、何でもいい!なるべく多くの人に伝えられるものを用意してくれ!」
151: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 17:25:30.72 ID:mipHwZZi0
ウヴァ「グッ……足がが持っていかれたか!」
ワルプル「アーッハハハハハハハハ!」
ウヴァ「チッ、そう長くは持たんな……」
ウヴァ(だが、俺は、杏子と約束したんだ……!)
ウヴァ「このままでは……済まさんっ!」
ワルプル「アーッハハハハハハハハ!」
ウヴァ「チッ、そう長くは持たんな……」
ウヴァ(だが、俺は、杏子と約束したんだ……!)
ウヴァ「このままでは……済まさんっ!」
152: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 17:38:49.02 ID:mipHwZZi0
橘「姫、それなら丁度いいものがあります!剣崎!」
剣崎「まさか、アレですか!?」
橘「そう、電波ジャック装置だ!」
ほむら「佐倉杏子、あなたは何を……」
橘「姫!準備出来ました!もう始まってます!3分しかハッキングは出来ません!」
剣崎「まさか、アレですか!?」
橘「そう、電波ジャック装置だ!」
ほむら「佐倉杏子、あなたは何を……」
橘「姫!準備出来ました!もう始まってます!3分しかハッキングは出来ません!」
153: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 17:39:18.85 ID:mipHwZZi0
杏子「ありがとう、橘!」
『世界中の皆、急に電波ジャックしてごめん』
『でも……お願いだ。アタシの話を聞いてくれ!』キィーン
『今、日本で世界の破壊を食い止めるために戦ってる奴がいる。』
まどか「杏子ちゃん……」
QB(これは……魔力……?)
『世界中の皆、急に電波ジャックしてごめん』
『でも……お願いだ。アタシの話を聞いてくれ!』キィーン
『今、日本で世界の破壊を食い止めるために戦ってる奴がいる。』
まどか「杏子ちゃん……」
QB(これは……魔力……?)
154: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 17:39:51.72 ID:mipHwZZi0
『そいつは今、世界を守るために絶望的に強い敵とたった一人で戦ってるんだ。』
店主「……」
『口ばっか達者で、ヘタレだけど、それでも、アタシ達のために戦ってくれているんだ』
『だから皆、お願いだ。祈ってくれ。』
『アイツが、勝てますように、って……世界を、救って、くれますように、って……!』ボロボロ
『お願いだ……!』
店主「……」
『口ばっか達者で、ヘタレだけど、それでも、アタシ達のために戦ってくれているんだ』
『だから皆、お願いだ。祈ってくれ。』
『アイツが、勝てますように、って……世界を、救って、くれますように、って……!』ボロボロ
『お願いだ……!』
155: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 17:40:34.99 ID:mipHwZZi0
ワルプル「キャハハハハハハハハ!」グシャッ
ウヴァ「がはっ……!」
ウヴァ「腕まで持って行かれたか……」
ウヴァ(くそっ、ここまでか……)
ウヴァ(やっと、生きる欲望を、見つけたというのに……)
ウヴァ(この世界に来てからあれだけ青かった空が……灰色に変わっていく……俺は、死ぬのか……?)
ウヴァ「がはっ……!」
ウヴァ「腕まで持って行かれたか……」
ウヴァ(くそっ、ここまでか……)
ウヴァ(やっと、生きる欲望を、見つけたというのに……)
ウヴァ(この世界に来てからあれだけ青かった空が……灰色に変わっていく……俺は、死ぬのか……?)
156: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 17:49:44.44 ID:mipHwZZi0
橘「所長、実は今拾ったメダルを使う高出力の武器を開発してるんです!」
ほむら「!!それは、完成しているの?」
橘「それが……メダルがまだ足りなくて、不完全なんです。」
ほむら「くっ……なんとかメダルを入手できれば……!」
ほむら「!!それは、完成しているの?」
橘「それが……メダルがまだ足りなくて、不完全なんです。」
ほむら「くっ……なんとかメダルを入手できれば……!」
157: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 17:50:17.89 ID:mipHwZZi0
バッタサンドヤミー「」チョンチョン
ほむら「?」
バッタサンドヤミー「お前もサンドしてやるぁ!」
さやか「ナイス!」
ブレイド「タイミングディス!」
ズバァァァァッ
ほむら「?」
バッタサンドヤミー「お前もサンドしてやるぁ!」
さやか「ナイス!」
ブレイド「タイミングディス!」
ズバァァァァッ
158: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 17:51:30.15 ID:mipHwZZi0
バッタサンドヤミー「ぐぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」チャリンチャリン
杏子「橘、これで!」
橘「よし、出来た!」
ほむら「私が持っていくわ!」
杏子「橘、これで!」
橘「よし、出来た!」
ほむら「私が持っていくわ!」
159: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 18:08:50.39 ID:mipHwZZi0
ウヴァ(なんだ……?空が、蠢いて……あれは……)
ウヴァ「セルメダル!?」
ウヴァ「…………フ、フハハハハハハハハハハ!人間の欲は本当に底が知れんなぁ!」チャリンチャリン
ウヴァ(とりあえず体は治ったか……しかし火力が足りない……暴走するしか……!)
ほむら「ウヴァ!これを使って!」
ウヴァ「奇行女!?これは……」
ウヴァ(オーズの奴が持っていた、セルを食べる斧……!)
ウヴァ「セルメダル!?」
ウヴァ「…………フ、フハハハハハハハハハハ!人間の欲は本当に底が知れんなぁ!」チャリンチャリン
ウヴァ(とりあえず体は治ったか……しかし火力が足りない……暴走するしか……!)
ほむら「ウヴァ!これを使って!」
ウヴァ「奇行女!?これは……」
ウヴァ(オーズの奴が持っていた、セルを食べる斧……!)
160: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 18:09:30.31 ID:mipHwZZi0
ウヴァ「ふん、使わせてもらう!いくぞ、ワルプルギス!」
ワルプルギス「キャハハハハハハハ!」
ウヴァ「くっ、衝撃波か!これでは……!」
キィンッ、ギギギギギギギギギギ
ブレイド「ウヴァ、ここは任せるんディス!」
さやか「さやかちゃんの回復力を、嘗めるなあああああああ!」
ワルプルギス「キャハハハハハハハ!」
ウヴァ「くっ、衝撃波か!これでは……!」
キィンッ、ギギギギギギギギギギ
ブレイド「ウヴァ、ここは任せるんディス!」
さやか「さやかちゃんの回復力を、嘗めるなあああああああ!」
161: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 18:10:01.82 ID:mipHwZZi0
ウヴァ「お前ら……」
ウヴァ「ならば、遠慮なく喰らわせてもらおう……!」
ウヴァ「世界中の、欲望を!」
ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ!
ウヴァ「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
ほむら「凄い……空を埋め尽くすほどのメダルが、渦を巻くように斧に……」
ほむら「これが、人の欲望……希望。」
ウヴァ「ならば、遠慮なく喰らわせてもらおう……!」
ウヴァ「世界中の、欲望を!」
ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ!
ウヴァ「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
ほむら「凄い……空を埋め尽くすほどのメダルが、渦を巻くように斧に……」
ほむら「これが、人の欲望……希望。」
162: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 18:10:37.63 ID:mipHwZZi0
ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ!!
ウヴァ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
まどか(負けないで……!)
ウヴァ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
まどか(負けないで……!)
163: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 18:11:04.32 ID:mipHwZZi0
ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャジャラジャラジャラジャラ!!!
ウヴァ「おらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
杏子「ウヴァ!負けるな!」
ウヴァ(杏子……!)
ウヴァ「俺は……」
ジャラジャラジャラジャラ……ゴックン!
ウヴァ「勝ぁつ!」
ウヴァ「おらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
杏子「ウヴァ!負けるな!」
ウヴァ(杏子……!)
ウヴァ「俺は……」
ジャラジャラジャラジャラ……ゴックン!
ウヴァ「勝ぁつ!」
164: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 18:12:17.88 ID:mipHwZZi0
ワルプル「キャ……キャハ……?」
ウヴァ「受け取れワルプルギス!これがお前が絶望した世界の人間の、希望の力だ!」
ウヴァ「オォォォォォォォォォォォォォォォォォ……!」
ワルプル「キャ…………」
ワルプル「キャアアアアアアア!」
ウヴァ「セイッヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
ウヴァ「受け取れワルプルギス!これがお前が絶望した世界の人間の、希望の力だ!」
ウヴァ「オォォォォォォォォォォォォォォォォォ……!」
ワルプル「キャ…………」
ワルプル「キャアアアアアアア!」
ウヴァ「セイッヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
165: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 18:25:46.79 ID:mipHwZZi0
ウヴァ「ハァッ、ハァッ……」
TV『や、やりました!あれだけあったエネルギー体が、消えていきます!』
TV『我々人類は守られたのです!BOARDに、そしてあの救世主に!』
ほむら「やった……勝ったんだわ、ついに……!」
杏子「ウヴァっ!」タタタタタ
ウヴァ「杏子……心配をかけた。」ボロボロ
杏子「ウヴァ!お前、体が!」
ウヴァ「何……?う、うわぁーーーーーーーーーーー!」
TV『や、やりました!あれだけあったエネルギー体が、消えていきます!』
TV『我々人類は守られたのです!BOARDに、そしてあの救世主に!』
ほむら「やった……勝ったんだわ、ついに……!」
杏子「ウヴァっ!」タタタタタ
ウヴァ「杏子……心配をかけた。」ボロボロ
杏子「ウヴァ!お前、体が!」
ウヴァ「何……?う、うわぁーーーーーーーーーーー!」
166: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 18:34:07.05 ID:mipHwZZi0
TV『そもそもこの電波ジャック装置は何の為に買ったのですか?』
橘「当然、こういった自体を予測して買いました!」ドヤァ
TV『BOARDは防衛省の上部組織になりましたが、それについては?』
橘「当然の措置ですね!やっと世間が我々を認めたということですから!」ドドドヤァ
TV『所長、BOARDが世界を救った事について何かコメントをお願いします。』
ほむら「…………」
ほむら「その必要はないわ。」ファサッ
ほむら「世界を救ってくれたのは、私ではなくあの人だもの。」クスッ
橘「当然、こういった自体を予測して買いました!」ドヤァ
TV『BOARDは防衛省の上部組織になりましたが、それについては?』
橘「当然の措置ですね!やっと世間が我々を認めたということですから!」ドドドヤァ
TV『所長、BOARDが世界を救った事について何かコメントをお願いします。』
ほむら「…………」
ほむら「その必要はないわ。」ファサッ
ほむら「世界を救ってくれたのは、私ではなくあの人だもの。」クスッ
167: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 18:34:56.33 ID:mipHwZZi0
TV『あの人とは、例の救世主ですか!?是非どんな人物だったのかを詳しく……』
橘「ショチョー!辛味噌ラーメン食べに行きましょう!」
ほむら「あら、いいわね。行きましょうか。」スタスタ
橘「行くぞケンジャキ!」
剣崎「ウェイ!」
橘「ショチョー!辛味噌ラーメン食べに行きましょう!」
ほむら「あら、いいわね。行きましょうか。」スタスタ
橘「行くぞケンジャキ!」
剣崎「ウェイ!」
168: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 18:38:32.45 ID:mipHwZZi0
さやか「うーん、世間ではあんまりさやかちゃんの活躍を評価してないなぁ。」
QB「さやかも頑張ったんじゃないかな(棒)」
さやか「なにおぅこの淫獣!口で棒っていうな!」ギニニニ
QB「さやか、千切れる千切れる耳引っ張るの止めてマジでごめんごめんってば」
まどか「仕方ないよ、非公式なんだし。それより、杏子ちゃんは?」
さやか「ああ、それなら……」
QB「さやかも頑張ったんじゃないかな(棒)」
さやか「なにおぅこの淫獣!口で棒っていうな!」ギニニニ
QB「さやか、千切れる千切れる耳引っ張るの止めてマジでごめんごめんってば」
まどか「仕方ないよ、非公式なんだし。それより、杏子ちゃんは?」
さやか「ああ、それなら……」
170: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 18:45:28.19 ID:mipHwZZi0
杏子「ウヴァ……」
杏子「ねぇ、どんな気持ち?ねぇねぇ今、どんな気持ち?」クスクス
○「くぅ……このままではすまさん!」
杏子「アハハハハハハ!まさかメダル1枚に逆戻りするとはね!」
杏子「つくづく器が小さいっていうか、詰めが甘いっていうか……プクク」
○「うるさいぞ小娘!笑うな!ええい、早くセルを集めねば!」
杏子「ねぇ、どんな気持ち?ねぇねぇ今、どんな気持ち?」クスクス
○「くぅ……このままではすまさん!」
杏子「アハハハハハハ!まさかメダル1枚に逆戻りするとはね!」
杏子「つくづく器が小さいっていうか、詰めが甘いっていうか……プクク」
○「うるさいぞ小娘!笑うな!ええい、早くセルを集めねば!」
171: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 18:49:14.34 ID:mipHwZZi0
杏子「……そうだね。」
杏子「その姿じゃ、添い寝も、できないし……」ゴニョゴニョ
○「何か言ったか?」
杏子「い、いや、なんでも!なんでもない!」カァッ
杏子「その姿じゃ、添い寝も、できないし……」ゴニョゴニョ
○「何か言ったか?」
杏子「い、いや、なんでも!なんでもない!」カァッ
172: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 18:49:56.74 ID:mipHwZZi0
○「最初の時のようだな……」
杏子「うん……」
○「杏子、俺はお前と一緒に居る事が出来て楽しかった。」
杏子「……アタシも、だよ。」
○「そして俺は、これからもお前と共に……」
杏子「アンタと一緒に……」
○杏子「「世界中の料理を喰らい尽くす!」」
杏子「うん……」
○「杏子、俺はお前と一緒に居る事が出来て楽しかった。」
杏子「……アタシも、だよ。」
○「そして俺は、これからもお前と共に……」
杏子「アンタと一緒に……」
○杏子「「世界中の料理を喰らい尽くす!」」
173: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/08/31(水) 18:51:10.08 ID:mipHwZZi0
杏子「……でしょ?」
○「フッ、その通りだ。」
○「では杏子、お前の欲望、解放しろ!」
杏子「そうだねぇ。じゃあ……」
杏子「アンタと一緒に、フランス料理のフルコースが食べたい!」
ーーーーーーーーー終ーーーーーーーーーーー
○「フッ、その通りだ。」
○「では杏子、お前の欲望、解放しろ!」
杏子「そうだねぇ。じゃあ……」
杏子「アンタと一緒に、フランス料理のフルコースが食べたい!」
ーーーーーーーーー終ーーーーーーーーーーー
187: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 22:40:34.68 ID:CyDpNHwh0
お待たせしました。
後日談的番外編『ほむら所長の少し長い夜』
始まります。
後日談的番外編『ほむら所長の少し長い夜』
始まります。
188: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 22:42:37.74 ID:CyDpNHwh0
駅前
『間もなく、左側のドアが開きます。ご注意ください。』
ほむら「ふぅ……」
ほむら(仕事が多いのは嬉しいのだけど、あんまり多いと流石に疲れるわね。)
ほむら(魔女にももう少し間と言うか、空気の読み方を知って欲しいわ。)
『間もなく、左側のドアが開きます。ご注意ください。』
ほむら「ふぅ……」
ほむら(仕事が多いのは嬉しいのだけど、あんまり多いと流石に疲れるわね。)
ほむら(魔女にももう少し間と言うか、空気の読み方を知って欲しいわ。)
189: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 22:43:14.16 ID:CyDpNHwh0
ピリリリリリ
ほむら(あら、電話)
ほむら「はい。」
橘『ショチョー!頼まれてた書類片付きました!』
ほむら「あら、お疲れ様。」
ほむら(あら、電話)
ほむら「はい。」
橘『ショチョー!頼まれてた書類片付きました!』
ほむら「あら、お疲れ様。」
190: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 22:43:47.35 ID:CyDpNHwh0
橘『はい!所長もお疲れ様です!』
ほむら「新人二人の様子はどうかしら?」
橘『ケンジャキが教育していますが、中々骨が折れるみたいですね……』
ほむら「でしょうね。厄介そうな感じがするもの。」クスッ
ほむら「新人二人の様子はどうかしら?」
橘『ケンジャキが教育していますが、中々骨が折れるみたいですね……』
ほむら「でしょうね。厄介そうな感じがするもの。」クスッ
191: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 22:46:54.30 ID:CyDpNHwh0
睦月『俺が最強だー!』
剣崎『オッペケテンムッキー!』
さやか『いーや、この超絶無敵美少女さやかちゃんこそBOARD真のエースですよ!』
ギャーギャー
剣崎『オッペケテンムッキー!』
さやか『いーや、この超絶無敵美少女さやかちゃんこそBOARD真のエースですよ!』
ギャーギャー
192: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 22:47:38.13 ID:CyDpNHwh0
橘『五月蠅いぞお前ら!所長、失礼します。』
ほむら「はいはい。今日はもう皆上がっていいわよ。」
ピッ
ほむら(……フフッ、騒ぐ元気だけは人一倍みたいね。困った新人だわ……)
ほむら(あら、メールも来てる。)
ほむら「はいはい。今日はもう皆上がっていいわよ。」
ピッ
ほむら(……フフッ、騒ぐ元気だけは人一倍みたいね。困った新人だわ……)
ほむら(あら、メールも来てる。)
193: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 22:48:25.94 ID:CyDpNHwh0
『差出人:鹿目まどか
件名:ホムラチャン!
本文 最近急に寒くなってきたけど、ほむらちゃんは元気にしてますか?
こっちでは毎日新しい事ばかりで戸惑うけど、とっても楽しい毎日です!
ほむらちゃん達BOARDの活躍はTVでいっつも見てるよ!
最近は魔女の被害も最小限に抑えられてるみたいで、私やっぱりほむらちゃんは凄いんだなって思った。
私はキュウべぇをこき使って経営の勉強してます。
キュウべぇのげっぷって「きゅっぷい。」なんだよ、知ってた!?
私もいつか会社を立ち上げて、ほむらちゃんみたいに人の役に立つんだ!
お互い頑張ろうね、ほむらちゃん!』
件名:ホムラチャン!
本文 最近急に寒くなってきたけど、ほむらちゃんは元気にしてますか?
こっちでは毎日新しい事ばかりで戸惑うけど、とっても楽しい毎日です!
ほむらちゃん達BOARDの活躍はTVでいっつも見てるよ!
最近は魔女の被害も最小限に抑えられてるみたいで、私やっぱりほむらちゃんは凄いんだなって思った。
私はキュウべぇをこき使って経営の勉強してます。
キュウべぇのげっぷって「きゅっぷい。」なんだよ、知ってた!?
私もいつか会社を立ち上げて、ほむらちゃんみたいに人の役に立つんだ!
お互い頑張ろうね、ほむらちゃん!』
194: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 22:49:07.90 ID:CyDpNHwh0
ほむら「フフッ、まどかったら……」
ほむら(そっか……もう、冬になるのね……)
ほむら(あれから、半年か。)
ほむら(まどかは、お母さんの仕事の都合でと一緒に東京に引っ越した。)
ほむら(そっか……もう、冬になるのね……)
ほむら(あれから、半年か。)
ほむら(まどかは、お母さんの仕事の都合でと一緒に東京に引っ越した。)
195: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 22:50:38.96 ID:CyDpNHwh0
ほむら(お母さんが単身赴任するという手もあったが、まどかは前々からもっと専門的な事を学ぶために東京に行きたかったそうだ。)
ほむら(動揺しなかったといえば嘘になるけど、彼女の人生ですもの。好きにさせてあげなきゃね。)
ほむら「……今日はやけに冷えるわね。」
ほむら(なんだか、寒いな……)
ほむら「……」
ほむら(動揺しなかったといえば嘘になるけど、彼女の人生ですもの。好きにさせてあげなきゃね。)
ほむら「……今日はやけに冷えるわね。」
ほむら(なんだか、寒いな……)
ほむら「……」
196: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 22:51:06.63 ID:CyDpNHwh0
杏子「ふぅ、今日も食った食った。」
ウヴァ「本来ヨーロッパの食事の量は日本の1.5倍と言われているからな。こんなものだ。」
杏子「にしたって、珍しいよなぁスイス料理なんて……」
ウヴァ「チーズフォンデュの栄えている地だけあって、フォンデュづくしだったな。」
杏子「パンから始まり、ニンジンブロッコリーにソーセージ……チーズを2鍋分は使い切ったねぇ。」
ウヴァ「本来ヨーロッパの食事の量は日本の1.5倍と言われているからな。こんなものだ。」
杏子「にしたって、珍しいよなぁスイス料理なんて……」
ウヴァ「チーズフォンデュの栄えている地だけあって、フォンデュづくしだったな。」
杏子「パンから始まり、ニンジンブロッコリーにソーセージ……チーズを2鍋分は使い切ったねぇ。」
197: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 22:51:37.08 ID:CyDpNHwh0
ウヴァ「パンに付け過ぎたのが原因だな。」
杏子「だねぇ……あのチーズはホント美味かったなぁ。」
ウヴァ「ほぅ、あのチーズの味の良さが分かるとは成長したな、杏子。」ナデナデ
杏子「っ!ま、まぁね。」テレ
杏子「だねぇ……あのチーズはホント美味かったなぁ。」
ウヴァ「ほぅ、あのチーズの味の良さが分かるとは成長したな、杏子。」ナデナデ
杏子「っ!ま、まぁね。」テレ
198: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 22:53:46.65 ID:CyDpNHwh0
ウヴァ「スイス料理店は民家的なところが多い。」
ウヴァ「これは各家庭に伝わるチーズの配合の比率を秘匿として、伝統の味を守り続けていくための措置だ。」
ウヴァ「安易に大量生産方式に迎合しない、スイスの各家庭の食文化の誇りとも言えるだろうな。」
杏子「相変わらず詳しいねぇ。」
ピリリリリリリ……
ウヴァ「これは各家庭に伝わるチーズの配合の比率を秘匿として、伝統の味を守り続けていくための措置だ。」
ウヴァ「安易に大量生産方式に迎合しない、スイスの各家庭の食文化の誇りとも言えるだろうな。」
杏子「相変わらず詳しいねぇ。」
ピリリリリリリ……
199: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 22:54:35.04 ID:CyDpNHwh0
杏子「ん、電話?ほむらからか。」
杏子「なんだい?」
ほむら『今どこかしら?』
杏子「駅前ー。ウヴァとスイス料理食って来たんだー。」
ほむら『……そう』クスッ
杏子「なんだい?」
ほむら『今どこかしら?』
杏子「駅前ー。ウヴァとスイス料理食って来たんだー。」
ほむら『……そう』クスッ
200: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 22:55:26.47 ID:CyDpNHwh0
ほむら『ウヴァに替わってもらえるかしら?』
杏子「ああ、分かったよ。ほらウヴァ、ほむらがアンタに電話。」
ウヴァ「俺にか?……ほむら、なんの用だ?」
ほむら『こんばんわ、ウヴァ。今から空いてるかしら?ちょっと話しがしたいのだけれど……』
ウヴァ「別に構わんが、どこで待ち合わせる?」
杏子(……?)
杏子「ああ、分かったよ。ほらウヴァ、ほむらがアンタに電話。」
ウヴァ「俺にか?……ほむら、なんの用だ?」
ほむら『こんばんわ、ウヴァ。今から空いてるかしら?ちょっと話しがしたいのだけれど……』
ウヴァ「別に構わんが、どこで待ち合わせる?」
杏子(……?)
201: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 22:56:29.46 ID:CyDpNHwh0
ほむら『その必要はないわ。』
ウヴァ「何?」
ほむら『だって今あなた達の真後ろだもの』クスクス
杏子「うわっ!!」
ウヴァ「今降りてきたのか?」
ウヴァ「何?」
ほむら『だって今あなた達の真後ろだもの』クスクス
杏子「うわっ!!」
ウヴァ「今降りてきたのか?」
202: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 22:57:29.61 ID:CyDpNHwh0
ほむら「そうよ。さっきまで仕事でね。」
杏子「14歳所長は大変だねぇ。」
ほむら「楽しい事も同じくらいあるのだから、文句を言う気はないわよ。それじゃ、行きましょうかウヴァ。」
ウヴァ「これからほむらと話しがある。すまない杏子、先に帰っててくれ。」
杏子「…………」ムスッ
杏子「14歳所長は大変だねぇ。」
ほむら「楽しい事も同じくらいあるのだから、文句を言う気はないわよ。それじゃ、行きましょうかウヴァ。」
ウヴァ「これからほむらと話しがある。すまない杏子、先に帰っててくれ。」
杏子「…………」ムスッ
203: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 22:58:04.75 ID:CyDpNHwh0
ウヴァ「そんな顔をするな。明日の朝食までには必ず帰るから、朝食の献立でも考えているがいい。」
杏子「……絶対だよ?信じてるからな?」
ウヴァ「ああ。」
杏子「それじゃ……」
杏子「……絶対だよ?信じてるからな?」
ウヴァ「ああ。」
杏子「それじゃ……」
204: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 22:58:55.15 ID:CyDpNHwh0
ほむら「行っちゃったわよ?」
ウヴァ「お前のせいだろうが。それで、話しとはなんだ。」
ほむら「ここじゃなんだし、私の家に行きましょう。歩いて五分よ。」
ウヴァ「まぁ、別に構わんが。」
ほむら「それじゃ、行きましょうか。」
ウヴァ「お前のせいだろうが。それで、話しとはなんだ。」
ほむら「ここじゃなんだし、私の家に行きましょう。歩いて五分よ。」
ウヴァ「まぁ、別に構わんが。」
ほむら「それじゃ、行きましょうか。」
205: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 22:59:22.57 ID:CyDpNHwh0
ウヴァ「しかし、お前も随分と変わったものだな。」
ほむら「あら、どうして?」
ウヴァ「表情に余裕が出るようになった。前は常に切羽詰まっている顔をしていたからな。」
ほむら「……そうかしら?」
ウヴァ「前よりもよく笑うようになったしな。何かあったのか?」
ほむら「あら、どうして?」
ウヴァ「表情に余裕が出るようになった。前は常に切羽詰まっている顔をしていたからな。」
ほむら「……そうかしら?」
ウヴァ「前よりもよく笑うようになったしな。何かあったのか?」
206: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 23:01:31.98 ID:CyDpNHwh0
ほむら「そうね……なんていうか、軽くなったのよ。気持ちが。好きにしていいんだ、もう縛られなくていいんだ、ってね。」
ウヴァ「軽くなった?」
ほむら「私がずっとため込んでいた欲望が消えたって事。」
ほむら「あなたが、佐倉杏子とつるんで、ワルプルギスを倒して。そのことで私は、他の人の何十倍も救われたのよ。」
ウヴァ「軽くなった?」
ほむら「私がずっとため込んでいた欲望が消えたって事。」
ほむら「あなたが、佐倉杏子とつるんで、ワルプルギスを倒して。そのことで私は、他の人の何十倍も救われたのよ。」
207: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 23:02:10.94 ID:CyDpNHwh0
ほむら「今まで私が幾度となく挑み、失敗し、諦めかけていた目標を、あなたは達成してくれた。」
ほむら「消えかけていた私の欲望を満たしてくれた。」
ほむら「だから私は、あなたに誰よりも深く感謝してるのよ、救世主さん?」
ウヴァ「ふん、余裕になった分生意気な口が増えたな。面倒だ。」
ほむら「消えかけていた私の欲望を満たしてくれた。」
ほむら「だから私は、あなたに誰よりも深く感謝してるのよ、救世主さん?」
ウヴァ「ふん、余裕になった分生意気な口が増えたな。面倒だ。」
208: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 23:03:11.91 ID:CyDpNHwh0
ほむら「着いたわね。ここよ。」ガチャ
ウヴァ「ほう……中々に凝った内装だな。」
ほむら「名付けてほむホーム。……ごめんなさい、今のは忘れて。」
ウヴァ(杏子に土産話が一つ出来たな。ほむホームwwww)
ウヴァ「センスのなさは相変わらずのようだな。安心したぞ。」
ウヴァ「ほう……中々に凝った内装だな。」
ほむら「名付けてほむホーム。……ごめんなさい、今のは忘れて。」
ウヴァ(杏子に土産話が一つ出来たな。ほむホームwwww)
ウヴァ「センスのなさは相変わらずのようだな。安心したぞ。」
209: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 23:04:19.96 ID:CyDpNHwh0
ほむら「……五月蠅いわね。んー、ウヴァ。あなたお酒の好みとかあるかしら?」
ウヴァ「特にないが、お前は飲めるのか?日本では20歳未満の飲酒は禁止のはずだが。」
ほむら「気にしない、気にしない。それも欲望、でしょ?」
ウヴァ「フッ……本当に変わったな、ほむら。かなり女らしくなった。」
ウヴァ「特にないが、お前は飲めるのか?日本では20歳未満の飲酒は禁止のはずだが。」
ほむら「気にしない、気にしない。それも欲望、でしょ?」
ウヴァ「フッ……本当に変わったな、ほむら。かなり女らしくなった。」
210: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 23:05:08.82 ID:CyDpNHwh0
ほむら「あら、それって綺麗になったって解釈でいいのかしら?」
ウヴァ「好きに解釈するがいい。」
ほむら「ふふ、ありがと。」
ほむら「えーっと、これで良いかしら。」
ウヴァ「これは……赤ワインか。」
ウヴァ「好きに解釈するがいい。」
ほむら「ふふ、ありがと。」
ほむら「えーっと、これで良いかしら。」
ウヴァ「これは……赤ワインか。」
211: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 23:05:50.37 ID:CyDpNHwh0
ほむら「シャトー ラフィット・ロートシルト。まぁ、大したものじゃないわよ。」
ウヴァ「構わん。」
ほむら「おつまみのご注文は?」
ウヴァ「そうだな……チーズが入ったものなら何でも構わん。」
ほむら「あなた晩ご飯もチーズフォンデュだったんじゃないの?」クスクス
ウヴァ「別にいいだろう、好物なんだよ。」
ほむら「分かったわ。腕によりをかけて作らせてもらうから、TVでも見てて。」
ウヴァ「構わん。」
ほむら「おつまみのご注文は?」
ウヴァ「そうだな……チーズが入ったものなら何でも構わん。」
ほむら「あなた晩ご飯もチーズフォンデュだったんじゃないの?」クスクス
ウヴァ「別にいいだろう、好物なんだよ。」
ほむら「分かったわ。腕によりをかけて作らせてもらうから、TVでも見てて。」
212: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 23:06:40.00 ID:CyDpNHwh0
『チーズかまぼこにカマキリの腕の生えた怪物が群馬県天道ビルのチーズ総合店を襲撃しました。』
『ひとしきり店内のチーズの包装紙を破き、チーズの香りを階層全体に臭わせ通行人を困らせましたが、』
『急きょ駆け付けたBOARD職員2名によって退治されました。続いては、謎の災害「魔女」のニュースです。』
ウヴァ「……ハァ。」
ほむら「どうしたの、頭抱えちゃって。」
ウヴァ「なんでもない。」
『ひとしきり店内のチーズの包装紙を破き、チーズの香りを階層全体に臭わせ通行人を困らせましたが、』
『急きょ駆け付けたBOARD職員2名によって退治されました。続いては、謎の災害「魔女」のニュースです。』
ウヴァ「……ハァ。」
ほむら「どうしたの、頭抱えちゃって。」
ウヴァ「なんでもない。」
213: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 23:07:12.04 ID:CyDpNHwh0
ほむら「出来たわよ。」
ウヴァ「これは……カプレーゼか。」
ほむら「流石に博識ね。」
ウヴァ「インサラータ・カプレーゼ。トマトと水牛のモッツァレラチーズを用いたイタリア南部のカンパニア地方のサラダだな。」
ほむら「ご名答。とオリーブオイルと塩で味付けしてあるからワインの肴くらいにはなるわ。」
ウヴァ「うむ、頂こう。」
ウヴァ「これは……カプレーゼか。」
ほむら「流石に博識ね。」
ウヴァ「インサラータ・カプレーゼ。トマトと水牛のモッツァレラチーズを用いたイタリア南部のカンパニア地方のサラダだな。」
ほむら「ご名答。とオリーブオイルと塩で味付けしてあるからワインの肴くらいにはなるわ。」
ウヴァ「うむ、頂こう。」
214: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 23:07:51.35 ID:CyDpNHwh0
ウヴァ「……美味いな。ワインにもよく合う。で、なんだ話しとは。」モグモグ
ほむら「まずは質問ね。」コクン
ほむら「ふぅ……今さっきニュースであってた怪物を作ったのって、あなたでしょ?」
ウヴァ「!?ブッ、ゲホッゲホッ!」
ほむら「あら、大丈夫?」クスクス
ほむら「まずは質問ね。」コクン
ほむら「ふぅ……今さっきニュースであってた怪物を作ったのって、あなたでしょ?」
ウヴァ「!?ブッ、ゲホッゲホッ!」
ほむら「あら、大丈夫?」クスクス
215: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 23:08:23.10 ID:CyDpNHwh0
ウヴァ「……いつから気づいていた?」
ほむら「あれが終わった後、よくよく考えてみればすぐに察しがつくわ。」
ほむら「メダルで出来ていて、姿に昆虫の一部がとりこまれている。あなたとそっくりじゃない。」
ほむら「そして何よりも、あなた達が食べた料理と怪物の姿に共通点があった。」コポコポ
ほむら「推理の根拠としては、そんなところね。……」クイッ
ほむら「あれが終わった後、よくよく考えてみればすぐに察しがつくわ。」
ほむら「メダルで出来ていて、姿に昆虫の一部がとりこまれている。あなたとそっくりじゃない。」
ほむら「そして何よりも、あなた達が食べた料理と怪物の姿に共通点があった。」コポコポ
ほむら「推理の根拠としては、そんなところね。……」クイッ
216: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 23:10:06.67 ID:CyDpNHwh0
ウヴァ「……俺を、殺す気か?」ギロッ
ほむら「怖い顔しないでよ。そんな訳無いじゃない。」
ウヴァ「なんだと?」
ほむら「考えてもみなさい、あなたが怪物をコンスタントに作ってくれるおかげで、BOARDは必要とされてるのよ?」
ウヴァ「……なるほどな。悪者あっての正義の味方、というわけだ。しかし、被害も出ているぞ?」
ほむら「魔女に比べればチーズの包装紙を破かれるなんて蚊に刺された程度のものよ。」
ほむら「怖い顔しないでよ。そんな訳無いじゃない。」
ウヴァ「なんだと?」
ほむら「考えてもみなさい、あなたが怪物をコンスタントに作ってくれるおかげで、BOARDは必要とされてるのよ?」
ウヴァ「……なるほどな。悪者あっての正義の味方、というわけだ。しかし、被害も出ているぞ?」
ほむら「魔女に比べればチーズの包装紙を破かれるなんて蚊に刺された程度のものよ。」
217: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 23:11:37.89 ID:CyDpNHwh0
ウヴァ「しかし、BOARDの討伐対象は魔女もだろう。」モグモグ
ほむら「魔女は不定期なのよ。頻出もすれば、酷い時には三か月出てこない時もあるし、かなり遠くに出るときもある。」コポコポ
ほむら「その点あなたが作る怪物は基本的に群馬県内、遠くても栃木だから交通費が浮いてとっても助かってるわ。」クスッ
ウヴァ「微妙にバカにされている気がしてならんが……まぁいい。質問とはそのことか?」
ほむら「そうね、疑問は解消出来たわ。」コクン
ほむら「魔女は不定期なのよ。頻出もすれば、酷い時には三か月出てこない時もあるし、かなり遠くに出るときもある。」コポコポ
ほむら「その点あなたが作る怪物は基本的に群馬県内、遠くても栃木だから交通費が浮いてとっても助かってるわ。」クスッ
ウヴァ「微妙にバカにされている気がしてならんが……まぁいい。質問とはそのことか?」
ほむら「そうね、疑問は解消出来たわ。」コクン
218: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 23:41:37.63 ID:CyDpNHwh0
ほむら「ふぅ……じゃあ次は、あなたの話しでもしてもらおうかしら?」
ほむら(少し、酔って来たわね……)
ウヴァ「俺の話だと?」
ほむら「佐倉杏子の話しでもいいわよ?とっておきの奴をお願いね。」クピクピ
ウヴァ「そうだな……」モグモグ
ほむら(少し、酔って来たわね……)
ウヴァ「俺の話だと?」
ほむら「佐倉杏子の話しでもいいわよ?とっておきの奴をお願いね。」クピクピ
ウヴァ「そうだな……」モグモグ
219: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 23:42:45.51 ID:CyDpNHwh0
ウヴァ「ではアイツが「モズク姫☆あんこちゃん」だったころの話でもしようか。」
ほむら「ブッッッッッ!」
ウヴァ「どうしたんだほむら。急にむせたりして。」ニヤニヤ
ほむら「ちょ、ちょっと待って。モズク姫ってあの、橘が言ってた?」プルプル
ウヴァ「ああそうだ。俺も初めて聞いたときは自分の耳を疑ったが、事実だ。」
ほむら「く、詳しく聞かせてちょうだい……」プルプル
ほむら「ブッッッッッ!」
ウヴァ「どうしたんだほむら。急にむせたりして。」ニヤニヤ
ほむら「ちょ、ちょっと待って。モズク姫ってあの、橘が言ってた?」プルプル
ウヴァ「ああそうだ。俺も初めて聞いたときは自分の耳を疑ったが、事実だ。」
ほむら「く、詳しく聞かせてちょうだい……」プルプル
220: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 23:44:27.03 ID:CyDpNHwh0
ほむら「アハハハハハハハハハハwwwwwなによキリスト教モズク派ってwwwww」
ほむら「そりゃ信者離れも加速付いて止められないわよwwwwwwwだってモズクってwwwwwwwwww」
ウヴァ「だよなあwwwwいや、アイツがあまりにも真剣に語るもんだから笑いをこらえるのが辛くて辛くてwwwww」
ほむら「しかも「Anything Mozuku!」ってwwwwwどんなセンスなのwwwwwww」
ウヴァ「だーいじょうぶーモーズクはーいつだってーうまーい(美声)」
ほむら「やめてwwwwwお願い歌わないでwwwwwお腹がwwwwwwwwお腹がwwwwwwww」
ほむら「そりゃ信者離れも加速付いて止められないわよwwwwwwwだってモズクってwwwwwwwwww」
ウヴァ「だよなあwwwwいや、アイツがあまりにも真剣に語るもんだから笑いをこらえるのが辛くて辛くてwwwww」
ほむら「しかも「Anything Mozuku!」ってwwwwwどんなセンスなのwwwwwww」
ウヴァ「だーいじょうぶーモーズクはーいつだってーうまーい(美声)」
ほむら「やめてwwwwwお願い歌わないでwwwwwお腹がwwwwwwwwお腹がwwwwwwww」
221: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 23:45:13.29 ID:CyDpNHwh0
ウヴァ「モズークのー価値は自分でーきーめーるーもずっくー(裏声)」
ほむら「アッハハハハハハハハハハwwwwwwwwヤ、ヤバいわ。お腹、お腹がwwwwヒーッ、ヒーッ!」
ウヴァ「モズク!モズク!モズク!モズク!Yummy!(裏声)」
ほむら「もうwwwwやめてwwwwお腹がwwwwよじれてwwww痛いんだからwwwwwwwww」
ウヴァ「もずく(切なそうに)」
ほむら「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ゴロンゴロン
ほむら「アッハハハハハハハハハハwwwwwwwwヤ、ヤバいわ。お腹、お腹がwwwwヒーッ、ヒーッ!」
ウヴァ「モズク!モズク!モズク!モズク!Yummy!(裏声)」
ほむら「もうwwwwやめてwwwwお腹がwwwwよじれてwwww痛いんだからwwwwwwwww」
ウヴァ「もずく(切なそうに)」
ほむら「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ゴロンゴロン
222: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/01(木) 23:50:01.97 ID:CyDpNHwh0
ほむら「ハーッ、ハーッ……」ピクピク
ウヴァ「どうだ、とっておきだったろう?」
ほむら「ええ、確かに、とっておきだったわww……まだお腹痛い……」
ほむら(つ、次に佐倉杏子にあったらモズク姫と呼んであげましょうwwwwww)
ウヴァ「どうだ、とっておきだったろう?」
ほむら「ええ、確かに、とっておきだったわww……まだお腹痛い……」
ほむら(つ、次に佐倉杏子にあったらモズク姫と呼んであげましょうwwwwww)
223: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 00:03:40.04 ID:JIjFJn7o0
コッ、コッ、コッ、コッ……
ウヴァ「……大分、時計の針も回って来たな。」
ほむら「そうね……でも、もう少しだけ。付き合ってもらえないかしら……?」
ウヴァ「俺は構わん。明日の朝食にさえ間に合えばな。」
ほむら「……優しいのね。」
ウヴァ「……どうだかな。美味い料理と酒がもっと欲しいだけかもしれん。」
ほむら「それでも、嬉しい……。」
ウヴァ「……大分、時計の針も回って来たな。」
ほむら「そうね……でも、もう少しだけ。付き合ってもらえないかしら……?」
ウヴァ「俺は構わん。明日の朝食にさえ間に合えばな。」
ほむら「……優しいのね。」
ウヴァ「……どうだかな。美味い料理と酒がもっと欲しいだけかもしれん。」
ほむら「それでも、嬉しい……。」
227: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 00:47:44.01 ID:JIjFJn7o0
コッ、コッ、コッ、コッ……
ウヴァ「…………」ゴクン
ほむら「…………」クピッ
TV『深夜の突撃インタビュー!今回は「魔女」の被害に遭われた方にインタビューをします!』
TV『急で申し訳ありません、お話聞かせてもらえますか?』
ほむら「……迷惑ね。」
ウヴァ「全くだな。」
ウヴァ「…………」ゴクン
ほむら「…………」クピッ
TV『深夜の突撃インタビュー!今回は「魔女」の被害に遭われた方にインタビューをします!』
TV『急で申し訳ありません、お話聞かせてもらえますか?』
ほむら「……迷惑ね。」
ウヴァ「全くだな。」
228: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 00:49:08.94 ID:JIjFJn7o0
TV『私達は「魔女」によって錯乱させられ、もう少しで自殺する所でした……』
TV『BOARDの方々が来てくれなかったらどうなっていたか……』
TV『でも、もう少し早く来てくれれば智子は……!』
TV『あなた!BOARDの人は精一杯いくつもの魔女に同時に対応しながら、私達のところまで来てくれたのよ!?』
TV『分かってる、分かってるけど……!なぜ、なぜ智子だけが……!』ボロボロ
TV『BOARDの方々が来てくれなかったらどうなっていたか……』
TV『でも、もう少し早く来てくれれば智子は……!』
TV『あなた!BOARDの人は精一杯いくつもの魔女に同時に対応しながら、私達のところまで来てくれたのよ!?』
TV『分かってる、分かってるけど……!なぜ、なぜ智子だけが……!』ボロボロ
229: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 00:49:51.30 ID:JIjFJn7o0
TV『あなた……』
TV『智子ちゃんは、鉄棒と鬼ごっこが得意な、活発な女の子でした……』
ほむら「…………」
ウヴァ「…………」
ほむら「私は、もう慣れたわ……」
ウヴァ「…………」
TV『智子ちゃんは、鉄棒と鬼ごっこが得意な、活発な女の子でした……』
ほむら「…………」
ウヴァ「…………」
ほむら「私は、もう慣れたわ……」
ウヴァ「…………」
230: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 00:50:33.14 ID:JIjFJn7o0
ほむら「私が時間を巻き戻せる、っていう話しはしたわよね?」
ウヴァ「ああ……。」
ほむら「昔からそうだった。まどか一人を救うために、60億の命を何度も見捨ててきた。」
ほむら「私達は全てを救う神じゃない、ただの人間だもの。救える命と救えない命があるわ。」コポコポコポ
ほむら「それについていくら責められても、困るわ。実際に不可能なんだもの。」
ほむら「無理なものは、無理なのよ……。」グイッ
ウヴァ「ほむら……」
ウヴァ「ああ……。」
ほむら「昔からそうだった。まどか一人を救うために、60億の命を何度も見捨ててきた。」
ほむら「私達は全てを救う神じゃない、ただの人間だもの。救える命と救えない命があるわ。」コポコポコポ
ほむら「それについていくら責められても、困るわ。実際に不可能なんだもの。」
ほむら「無理なものは、無理なのよ……。」グイッ
ウヴァ「ほむら……」
231: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 00:51:32.41 ID:JIjFJn7o0
ウヴァ「…………では、なぜお前は泣いている?」
ほむら「…………え?」スーッ
ウヴァ「……辛いのなら、声をあげて泣けばいい。幸いここには俺しかいない。」
ほむら「…………っ」
ウヴァ「体面も気にしなくていいんなら、そのくらいの欲望すぐ叶えられるだろう?」
ウヴァ「ほら、来い。」
ほむら「…………え?」スーッ
ウヴァ「……辛いのなら、声をあげて泣けばいい。幸いここには俺しかいない。」
ほむら「…………っ」
ウヴァ「体面も気にしなくていいんなら、そのくらいの欲望すぐ叶えられるだろう?」
ウヴァ「ほら、来い。」
232: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 00:52:06.75 ID:JIjFJn7o0
ほむら「っ……!ぅ、ぅ、うああああああああああああああああああああ!」ギュッ
ほむら「ごめんなざい……!ごめんなざいぃ……………」ボロボロ
ほむら「助けられながった……!ヒッ……!私、また救えながった……!」
ほむら「私が、わたじが弱がった、から……!」
ウヴァ「…………」ポンポン
ほむら「ごめんなざい……!ごめんなざいぃ……………」ボロボロ
ほむら「助けられながった……!ヒッ……!私、また救えながった……!」
ほむら「私が、わたじが弱がった、から……!」
ウヴァ「…………」ポンポン
233: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 00:52:41.60 ID:JIjFJn7o0
ほむら「皆、幸せになる権利が、あるはずなのに……!私が、間に合わなかったから……!」
ほむら「なぜ、なぜこうなるの……なんで、誰かが死ななければいけないの?」ポロポロ
ほむら「どれだけ……どれだけ被害を食い止めようとしても……!結局は……!」
ほむら「結局私はまた、命を見殺しにしたんだわ……!」
ほむら「これまでと同じように、言い訳、しながら……!」
ほむら「なぜ、なぜこうなるの……なんで、誰かが死ななければいけないの?」ポロポロ
ほむら「どれだけ……どれだけ被害を食い止めようとしても……!結局は……!」
ほむら「結局私はまた、命を見殺しにしたんだわ……!」
ほむら「これまでと同じように、言い訳、しながら……!」
234: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 00:53:24.63 ID:JIjFJn7o0
ウヴァ「……辛かったな。」ポンポン
ほむら「ぅ、うううううううううううううううう!」
ウヴァ「悔しかったな。救えない命が存在するのが。」
ほむら「………うっ、…………ぐすっ…………」コクッ
ウヴァ「そして何よりも、自分に言い訳をしてきた事が。」
ほむら「っ…………ひぐっ…………」コクッ
ウヴァ「だがな、ほむら。お前が居なければ、BOARDがなければ。」
ほむら「ぅ、うううううううううううううううう!」
ウヴァ「悔しかったな。救えない命が存在するのが。」
ほむら「………うっ、…………ぐすっ…………」コクッ
ウヴァ「そして何よりも、自分に言い訳をしてきた事が。」
ほむら「っ…………ひぐっ…………」コクッ
ウヴァ「だがな、ほむら。お前が居なければ、BOARDがなければ。」
235: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 00:55:27.32 ID:JIjFJn7o0
ウヴァ「この世界だけじゃない。全ての世界の人間の数は限りなく0に近くなっていただろう。」
ウヴァ「お前は、0になる運命だった人類の内60億を救えたんだ。」
ほむら「でもっ!こうやって、また、命が失われていく……私は、耐えられない……!」
ウヴァ「……ならば欲望を持て。「自身の力で、世界中の魔女被害を0にする」とな。」
ウヴァ「その欲望を叶えることこそ、救えなかった者達への何よりの贖罪だ。」
ほむら「ぁ、ぁあああああああああああああああああああああああああ!」ボロボロボロボロ
ウヴァ「全く、お前はため込み過ぎだ。たまには、吐き出すことも覚えろ。」ポンポン
ウヴァ「お前は、0になる運命だった人類の内60億を救えたんだ。」
ほむら「でもっ!こうやって、また、命が失われていく……私は、耐えられない……!」
ウヴァ「……ならば欲望を持て。「自身の力で、世界中の魔女被害を0にする」とな。」
ウヴァ「その欲望を叶えることこそ、救えなかった者達への何よりの贖罪だ。」
ほむら「ぁ、ぁあああああああああああああああああああああああああ!」ボロボロボロボロ
ウヴァ「全く、お前はため込み過ぎだ。たまには、吐き出すことも覚えろ。」ポンポン
237: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 01:23:20.54 ID:JIjFJn7o0
ほむら「…………ごめんなさい、みっともない所を見せちゃったわね。」ゴシゴシ
ウヴァ「本当にな。日本人にうつ病が多いのも真面目すぎるからだろう。」
ウヴァ「責任だけ被るな、権利だけ貪るな。どっちに傾きすぎても、良い事は無い。」
ほむら「…………うん、ありがと。」キュッ
ウヴァ「モ・ズ・ク!モズクモ・ズ・ク!(耳元で、弾むように)」ボソッ
ほむら「プッ……ククッ……や、やめなさいこの馬鹿っ!……っククッ……!」
ウヴァ「ふん、いつまでも辛気臭い雰囲気に浸ってられるか。」
ほむら「もう……いつも強引なんだから……」
ウヴァ「当然だ。俺はグリードだぞ?」
ウヴァ「本当にな。日本人にうつ病が多いのも真面目すぎるからだろう。」
ウヴァ「責任だけ被るな、権利だけ貪るな。どっちに傾きすぎても、良い事は無い。」
ほむら「…………うん、ありがと。」キュッ
ウヴァ「モ・ズ・ク!モズクモ・ズ・ク!(耳元で、弾むように)」ボソッ
ほむら「プッ……ククッ……や、やめなさいこの馬鹿っ!……っククッ……!」
ウヴァ「ふん、いつまでも辛気臭い雰囲気に浸ってられるか。」
ほむら「もう……いつも強引なんだから……」
ウヴァ「当然だ。俺はグリードだぞ?」
238: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 01:23:47.21 ID:JIjFJn7o0
ほむら「フフッ、そうね。……ねぇウヴァ。私、眠くなってきちゃった。ベットまで運んでもらえないかしら?」
ウヴァ「そのくらい自分で……」
ほむら「お願い……」
ウヴァ「……ちっ!今回だけだぞ!」ダキ
ほむら「それで構わないわ……」クスッ
ほむら(別にお姫様だっこでなくてもいいんだけど……嬉しい誤算だから黙っておきましょう。)
ウヴァ「そのくらい自分で……」
ほむら「お願い……」
ウヴァ「……ちっ!今回だけだぞ!」ダキ
ほむら「それで構わないわ……」クスッ
ほむら(別にお姫様だっこでなくてもいいんだけど……嬉しい誤算だから黙っておきましょう。)
239: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 01:24:26.06 ID:JIjFJn7o0
ウヴァ「ほら、これでいいか?」
ほむら「うん、ありがと……」
ほむら「……ウヴァ。私、新しい欲望が出来たわ。」
ウヴァ「ほう、それはいい。言ってみろ、セルと交換できる願いかもしれんぞ?」
ほむら「それはね……」
ほむら「うん、ありがと……」
ほむら「……ウヴァ。私、新しい欲望が出来たわ。」
ウヴァ「ほう、それはいい。言ってみろ、セルと交換できる願いかもしれんぞ?」
ほむら「それはね……」
240: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 01:31:41.88 ID:JIjFJn7o0
ほむら「あなたを、私の旦那様にすること。」
ウヴァ「な、なな何ィ!?」
ほむら「私の辛さも、悲しさも全部受け止めてくれた……」
ほむら「あなたみたいな人が旦那様になってくれれば、私はきっと、幸せになれる……。」ポーッ
ウヴァ「お、俺は杏子と共に世界を喰らうという欲望が……」
ほむら「だからあなたが杏子に取られる前に、私の印をつけておくわ……」クスッ
チュッ
ウヴァ「き、貴様!」
ウヴァ「な、なな何ィ!?」
ほむら「私の辛さも、悲しさも全部受け止めてくれた……」
ほむら「あなたみたいな人が旦那様になってくれれば、私はきっと、幸せになれる……。」ポーッ
ウヴァ「お、俺は杏子と共に世界を喰らうという欲望が……」
ほむら「だからあなたが杏子に取られる前に、私の印をつけておくわ……」クスッ
チュッ
ウヴァ「き、貴様!」
241: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 01:32:09.89 ID:JIjFJn7o0
ほむら「あら、いいじゃない。頬にしただけだし。それにこれこそが私の欲望なんだもの。」
ほむら「ねぇ、未来の私の旦那様?」クスクス
ウヴァ「お、俺は知らん!もう帰るぞ!」
ほむら「あなたが知らなくても、忘れても、私はずっとあなたの事を想ってるわ……」
ウヴァ「~~っ!邪魔をした!」バタン
ほむら「……佐倉杏子。私は、負けないわよ?」
ほむら「ねぇ、未来の私の旦那様?」クスクス
ウヴァ「お、俺は知らん!もう帰るぞ!」
ほむら「あなたが知らなくても、忘れても、私はずっとあなたの事を想ってるわ……」
ウヴァ「~~っ!邪魔をした!」バタン
ほむら「……佐倉杏子。私は、負けないわよ?」
242: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 01:33:00.30 ID:JIjFJn7o0
翌朝
ほむら(うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!)バタバタバタバタ
ほむら(どうしてこうなった!どうしてこうなった!)ダバダバダバダバ
ほむら(頬にキスって!頬にキスって!)ジタバタジタバタ
ほむら(まどかにもしたことないのよー!?)バッタンバッタン
ほむら(だって、あの人かっこよかったんだもの……)ポーッ
ほむら(って!なんでこんなに乙女思考回路全開なのよー!?)ジタバタジタバタ
ほむら(ちょっと大胆になりすぎた……お酒なんて飲むんじゃなかった……)
ほむら「……しょうがない。私は吹っ切れるわ。」
ほむら「あの人を、ウヴァを、私に振り向かせて見せる!」
ーーーーーーーーーー終ーーーーーーーーーーーー
ほむら(うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!)バタバタバタバタ
ほむら(どうしてこうなった!どうしてこうなった!)ダバダバダバダバ
ほむら(頬にキスって!頬にキスって!)ジタバタジタバタ
ほむら(まどかにもしたことないのよー!?)バッタンバッタン
ほむら(だって、あの人かっこよかったんだもの……)ポーッ
ほむら(って!なんでこんなに乙女思考回路全開なのよー!?)ジタバタジタバタ
ほむら(ちょっと大胆になりすぎた……お酒なんて飲むんじゃなかった……)
ほむら「……しょうがない。私は吹っ切れるわ。」
ほむら「あの人を、ウヴァを、私に振り向かせて見せる!」
ーーーーーーーーーー終ーーーーーーーーーーーー
243: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 01:33:32.07 ID:JIjFJn7o0
以上で番外編『ほむら所長の少し長い夜』終了です。
駄文を読んでいただきありがとうございました!
駄文を読んでいただきありがとうございました!
249: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 22:35:24.82 ID:JIjFJn7o0
突発外伝「巴マミの髪の毛がマカロニに見えて仕方ない」
(一応次の本編につながります)
始まります。
※○さんはちょっとしか出ません。
(一応次の本編につながります)
始まります。
※○さんはちょっとしか出ません。
250: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 22:36:59.88 ID:JIjFJn7o0
マミ「ティロ・フィナーレ!」ドヤッ
マミ(勝った!第三部完ッ!)
シャルロッテ「ところがどっこい……!」ダッピ
マミ「え……?」
シャルロッテ「現実です……!これが現実……!」ガパァ
マミ(勝った!第三部完ッ!)
シャルロッテ「ところがどっこい……!」ダッピ
マミ「え……?」
シャルロッテ「現実です……!これが現実……!」ガパァ
251: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 22:37:34.79 ID:JIjFJn7o0
マミ(えっちょっマジタンマタンマ。待ってってば!)
シャルロッテ「最近チェダーチーズに凝ってまして~♪」ガブッ
プラーン
まどさや「「キャァァァァァァァ厨二がマミッタァァァァァァァ!!」」
シャルロッテ「最近チェダーチーズに凝ってまして~♪」ガブッ
プラーン
まどさや「「キャァァァァァァァ厨二がマミッタァァァァァァァ!!」」
252: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 22:38:13.84 ID:JIjFJn7o0
ーーシャルロッテ内
???「…………」
マミ首(まさか、生きてるとはね……自分でもビックリだわ。)
マミ首(首が取れても生きているって事は、魔法少女は死なないのかしら?)ドウシヨウ……
マミ首(でもソウルジェム割られたら死んじゃうし、別に不死って訳でもなさそう。)ヤバイヨコレ……
マミ首(自力で動けないし、声も出せない。そもそも肺も心臓も無いし。)ボクトケイヤクシテマホウショウジョニ……
???「…………」
マミ首(まさか、生きてるとはね……自分でもビックリだわ。)
マミ首(首が取れても生きているって事は、魔法少女は死なないのかしら?)ドウシヨウ……
マミ首(でもソウルジェム割られたら死んじゃうし、別に不死って訳でもなさそう。)ヤバイヨコレ……
マミ首(自力で動けないし、声も出せない。そもそも肺も心臓も無いし。)ボクトケイヤクシテマホウショウジョニ……
253: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 22:38:45.29 ID:JIjFJn7o0
マミ首(これじゃ、死んでるのとあんまり変わらないわね……)
マミ首(にしても、この魔女消化器系持ってないのかしら。)
マミ首(暇ねぇ……あら、何かしらこれ。)
マミ首(オレンジの……メダル?コブラ、カメにワニの絵柄ね……その周りに銀色のも……)
マミ首(実はこのメダルは高エネルギー体で、私の体の代わりになるのだ!)ドヤッ
マミ首(にしても、この魔女消化器系持ってないのかしら。)
マミ首(暇ねぇ……あら、何かしらこれ。)
マミ首(オレンジの……メダル?コブラ、カメにワニの絵柄ね……その周りに銀色のも……)
マミ首(実はこのメダルは高エネルギー体で、私の体の代わりになるのだ!)ドヤッ
254: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 22:39:26.45 ID:JIjFJn7o0
マミ首(……なんちゃって。もうほとんど死んでるんだし、妄想も程々に……)ジャラジャラジャラ
マミ「って、ええええええええええええええええええええええええええええ!?」
マミ(嘘……)
マミ「私、喋れる!体がある!胸もある!服はなぜかパジャマだけど!」
マミ「やったわ皆!私生きて……」
マミ「って、ええええええええええええええええええええええええええええ!?」
マミ(嘘……)
マミ「私、喋れる!体がある!胸もある!服はなぜかパジャマだけど!」
マミ「やったわ皆!私生きて……」
255: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 22:39:52.93 ID:JIjFJn7o0
ーー外
ほむら「その必要は無いわ!」ドーン
シャルロッテ「ギョワァァァァァァァァァァァァァァァァ!」
まどか「やっぱりほむらちゃんは凄いなぁ。私なんか足元にも及ばないや。」
ほむら「その必要は無いわ!」ドーン
シャルロッテ「ギョワァァァァァァァァァァァァァァァァ!」
まどか「やっぱりほむらちゃんは凄いなぁ。私なんか足元にも及ばないや。」
256: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 22:41:35.73 ID:JIjFJn7o0
ーーシャルロッテ内
マミ「キャァァァァァァァァァァァ!?」
マミ「ば、ばくはつした……!」
マミ(美樹さんか鹿目さんが契約したのかしら……それともあの転校生?)
マミ(首とれたあまりの衝撃で拘束魔法切れちゃったし。)
マミ「あ、穴があいてる。あそこから出ましょう。」
ほむら「必要無いったら無いわ!」ドーン
マミ「キャァァァァァァァァァァァ!?」
マミ「ば、ばくはつした……!」
マミ(美樹さんか鹿目さんが契約したのかしら……それともあの転校生?)
マミ(首とれたあまりの衝撃で拘束魔法切れちゃったし。)
マミ「あ、穴があいてる。あそこから出ましょう。」
ほむら「必要無いったら無いわ!」ドーン
257: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 22:42:25.20 ID:JIjFJn7o0
マミ「えええええええええええええええええええ!?」
マミ「ちょ、ちょっと仮にも先輩の首が入ってるのよ!?手加減なりなんなり……」
ほむら「まどかの事、嫌いじゃないわ!嫌いじゃないわ!」ドーンドーン
ほむら(楽しくなってきた……)ポイポイ
マミ「ちょっ!やりすぎ!もう魔女の体消えかかってるから!死んでるから!」
まどか「ホムラチャーン!魔法少女になっちゃいけないんだよねー?」
ほむら「おっしゃる通りだわーーーーーーーーーー!」ドーンドーンドーン
マミ「もう嫌ァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?」
マミ「ちょ、ちょっと仮にも先輩の首が入ってるのよ!?手加減なりなんなり……」
ほむら「まどかの事、嫌いじゃないわ!嫌いじゃないわ!」ドーンドーン
ほむら(楽しくなってきた……)ポイポイ
マミ「ちょっ!やりすぎ!もう魔女の体消えかかってるから!死んでるから!」
まどか「ホムラチャーン!魔法少女になっちゃいけないんだよねー?」
ほむら「おっしゃる通りだわーーーーーーーーーー!」ドーンドーンドーン
マミ「もう嫌ァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?」
258: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 22:43:03.98 ID:JIjFJn7o0
マミ「ぅ……うう。かなり吹き飛ばされちゃった……でも皆に会いに行かなきゃ!」
マミ(ふふ。死んだと思わせて、ってのはカッコイイ復活の仕方よね!)
マミ「皆!マミさん大復活よ!」
…………………
マミ「誰もいない……ですって?……あら、足跡があるわ。」
マミ(ふふ。死んだと思わせて、ってのはカッコイイ復活の仕方よね!)
マミ「皆!マミさん大復活よ!」
…………………
マミ「誰もいない……ですって?……あら、足跡があるわ。」
259: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 22:45:19.80 ID:JIjFJn7o0
マミ「うわぁ、妙に迷いなき足取りで先に帰っちゃってる……ご丁寧に出入り口塞いで。」
マミ(皆結構ドライなのね)
マミ「はっ!ち、ちょっと待って、魔女が居ない結界って……」
スーッ
マミ「やっぱり消えかかってる!」
マミ(ですよねーーーーー!)
マミ「ヤバい、ヤバすぎるわ!どこでもいいから出口!出口ぃぃぃぃぃぃぃ!」オロオロ
マミ「あ、あった!もうどこへでも行きなさい!」ダッ
マミ(皆結構ドライなのね)
マミ「はっ!ち、ちょっと待って、魔女が居ない結界って……」
スーッ
マミ「やっぱり消えかかってる!」
マミ(ですよねーーーーー!)
マミ「ヤバい、ヤバすぎるわ!どこでもいいから出口!出口ぃぃぃぃぃぃぃ!」オロオロ
マミ「あ、あった!もうどこへでも行きなさい!」ダッ
260: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 22:47:07.84 ID:JIjFJn7o0
マミ「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ……?」
マミ「砂漠ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……?」
マミ(どこよここ)
マミ「うぅ、薄情な後輩達のせいで名もなき砂漠に投げ出されるなんて……ツイてないわ。」
???「Hy,girl!」ガシッ
マミ「はひゃい!?」ビクッ
マミ「砂漠ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……?」
マミ(どこよここ)
マミ「うぅ、薄情な後輩達のせいで名もなき砂漠に投げ出されるなんて……ツイてないわ。」
???「Hy,girl!」ガシッ
マミ「はひゃい!?」ビクッ
261: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 22:47:42.65 ID:JIjFJn7o0
マミ(英語!?お、落ち着くのよ。中間テスト用に作った翻訳魔法で……!)
マミ「は、はぁい。」ビクビク
男「やっぱりジェニーだ!オヤジ、よかったな!娘が帰って来たぞ!」
オヤジ「何っ!?」
マミ(へ?)
マミ「は、はぁい。」ビクビク
男「やっぱりジェニーだ!オヤジ、よかったな!娘が帰って来たぞ!」
オヤジ「何っ!?」
マミ(へ?)
262: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 22:51:32.63 ID:JIjFJn7o0
男「ったく、心配かけやがって!皆もう帰ってこないとばかり……!」ジワッ
男「いや、今はそんなことはいい。オヤジさんにコッテリ絞られてこい!」ドンッ
マミ「キャッ!」
男「じゃあなジェニー!今日はいい日だ!」パカラッパカラッ
マミ(う、馬?)
オヤジ「ジェニー!早く中に入れ!」
マミ「は、はい!」
男「いや、今はそんなことはいい。オヤジさんにコッテリ絞られてこい!」ドンッ
マミ「キャッ!」
男「じゃあなジェニー!今日はいい日だ!」パカラッパカラッ
マミ(う、馬?)
オヤジ「ジェニー!早く中に入れ!」
マミ「は、はい!」
263: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 22:52:11.45 ID:JIjFJn7o0
ーーーー店内
オヤジ「……どこに行ってたんだ。」
マミ「え、えーと?」
オヤジ「どこに行ってたんだと聞いてるんだ!」ドンッ
マミ「日本の群馬県です……」ガクガクブルブル
オヤジ「ジャパンのグンマー!?なぜそんな所に!」
オヤジ「……それよりも、なぜ俺に黙って、夜に出て行ったんだ!」
オヤジ「……どこに行ってたんだ。」
マミ「え、えーと?」
オヤジ「どこに行ってたんだと聞いてるんだ!」ドンッ
マミ「日本の群馬県です……」ガクガクブルブル
オヤジ「ジャパンのグンマー!?なぜそんな所に!」
オヤジ「……それよりも、なぜ俺に黙って、夜に出て行ったんだ!」
264: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 22:53:05.69 ID:JIjFJn7o0
マミ(話が全然見えてこない……全っ然見えてこない……泣きたい……)ジワッ
オヤジ「黙っていても話しは進まんぞ!」ドンッ
マミ「あ、あの、私、ジェニーさんじゃないです……」ビクビク
オヤジ「なんて下手な言い訳をするんだジェニー!」
マミ「だってジェニーさんは、こんな宝石もってないですよ……ね?」
オヤジ「!!…………」
マミ(持っててよかったソウルジェム!)
オヤジ「黙っていても話しは進まんぞ!」ドンッ
マミ「あ、あの、私、ジェニーさんじゃないです……」ビクビク
オヤジ「なんて下手な言い訳をするんだジェニー!」
マミ「だってジェニーさんは、こんな宝石もってないですよ……ね?」
オヤジ「!!…………」
マミ(持っててよかったソウルジェム!)
265: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 22:53:45.59 ID:JIjFJn7o0
オヤジ「……ならばお前は何者だ。なぜこんなところに居る?」
マミ「……中学生の巴マミです。何故来たのかは……わかりません。」
オヤジ「……そうか。」
マミ「信じてくれるんですか?」
オヤジ「この街じゃ何が起こっても不思議じゃないからな。」
マミ「……中学生の巴マミです。何故来たのかは……わかりません。」
オヤジ「……そうか。」
マミ「信じてくれるんですか?」
オヤジ「この街じゃ何が起こっても不思議じゃないからな。」
266: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 22:55:19.92 ID:JIjFJn7o0
マミ「……?」
オヤジ「もうすぐ日が暮れる。リビングに来い。いいか、絶対に外には出るなよ。」
マミ「……分かりました」
マミ(なんだか妙な事になってきたわ……)
オヤジ「もうすぐ日が暮れる。リビングに来い。いいか、絶対に外には出るなよ。」
マミ「……分かりました」
マミ(なんだか妙な事になってきたわ……)
267: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 22:56:38.90 ID:JIjFJn7o0
オヤジ「……食え。」
マミ「あ、どうも。って……」
マミ(oh……何よこの量。パンとサラダとお肉とお肉とお肉とお肉が並んでるわ……)
マミ「あの、この量は……」
オヤジ「なんだ、少なかったか?」
マミ「あ、どうも。って……」
マミ(oh……何よこの量。パンとサラダとお肉とお肉とお肉とお肉が並んでるわ……)
マミ「あの、この量は……」
オヤジ「なんだ、少なかったか?」
268: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 22:57:23.15 ID:JIjFJn7o0
マミ「いや、そういう事では無くて、ちょっと、多いんじゃないかぁって。」
オヤジ「……そういえばお前は日本人だったな。」
マミ「あ、はい。」
オヤジ「アメリカではこれくらいが普通だ。」ムッシャムッシャ
マミ「そうなんですか……」パクッ
マミ(!?)
オヤジ「……そういえばお前は日本人だったな。」
マミ「あ、はい。」
オヤジ「アメリカではこれくらいが普通だ。」ムッシャムッシャ
マミ「そうなんですか……」パクッ
マミ(!?)
269: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 22:58:16.68 ID:JIjFJn7o0
マミ(!?)
マミ(濃い、濃ゆすぎるソースと、噛み切れない上に味のないステーキが絶妙に混ざって……!)
マミ(すごく不味い!)
オヤジ「……どうだ。」
マミ「お、美味しいです。」ニ、ニコッ
マミ(濃い、濃ゆすぎるソースと、噛み切れない上に味のないステーキが絶妙に混ざって……!)
マミ(すごく不味い!)
オヤジ「……どうだ。」
マミ「お、美味しいです。」ニ、ニコッ
270: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 22:59:18.08 ID:JIjFJn7o0
オヤジ「世辞はいらん。この味は日本人の舌には合わんのは分かっているしな。」
マミ「ごめんなさい……」
オヤジ「……謝るな。食いきれる量だけ食べろ。……作りすぎちまった。」
マミ「…………」カチャカチャ
マミ「ごめんなさい……」
オヤジ「……謝るな。食いきれる量だけ食べろ。……作りすぎちまった。」
マミ「…………」カチャカチャ
271: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 23:00:15.78 ID:JIjFJn7o0
マミ「ごちそうさまでした……」
マミ(半分くらいしか食べきれなかった……)
オヤジ「…………」
マミ「…………あ、あの。」
オヤジ「……何だ。」
マミ(半分くらいしか食べきれなかった……)
オヤジ「…………」
マミ「…………あ、あの。」
オヤジ「……何だ。」
272: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 23:02:36.61 ID:JIjFJn7o0
マミ「ジェニーって、どんな人なんですか?」
オヤジ「……俺の娘だ。丁度お前みたいにオレンジがかった金髪のな。」
オヤジ「……夜に外に出て行ったっきり、もう五ヶ月だ。帰ってくる気配もねぇ。」
マミ(オレンジがかった金髪……?私一応金髪には自身あるんだけど……)
マミ「そうだったんですか……」
オヤジ「……俺の娘だ。丁度お前みたいにオレンジがかった金髪のな。」
オヤジ「……夜に外に出て行ったっきり、もう五ヶ月だ。帰ってくる気配もねぇ。」
マミ(オレンジがかった金髪……?私一応金髪には自身あるんだけど……)
マミ「そうだったんですか……」
273: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 23:03:43.49 ID:JIjFJn7o0
オヤジ「お前には怖い思いをさせたな。すまなかった。」
マミ「いえ、それはいいんですけど……あの、夜になると何か起こるんですか?」
オヤジ「……人攫いだ。夜に外に出た人間は攫われる。……帰ってきた奴はいねぇ。」
マミ「人攫い……」
オヤジ「お前、住むところはあるのか?」
マミ「いえ、それはいいんですけど……あの、夜になると何か起こるんですか?」
オヤジ「……人攫いだ。夜に外に出た人間は攫われる。……帰ってきた奴はいねぇ。」
マミ「人攫い……」
オヤジ「お前、住むところはあるのか?」
274: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 23:05:21.73 ID:JIjFJn7o0
マミ「いえ、それどころかお金も食べるものもなくて……私家族もいないし……」
マミ(後輩達は薄情だし……)
オヤジ「……そうか。だったら、ウチの二階を使え。空き部屋がある。……怖い思いをさせた詫びだ。」
マミ「いいんですか!?」
オヤジ「……ああ。住む場所が見つかるまではウチに居ればいい。ただし、明日から店で働いてもらうぞ。」
マミ「ありがとうございます!」
マミ(後輩達は薄情だし……)
オヤジ「……そうか。だったら、ウチの二階を使え。空き部屋がある。……怖い思いをさせた詫びだ。」
マミ「いいんですか!?」
オヤジ「……ああ。住む場所が見つかるまではウチに居ればいい。ただし、明日から店で働いてもらうぞ。」
マミ「ありがとうございます!」
275: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 23:06:11.26 ID:JIjFJn7o0
ーーーーシャワー室
シャァァァァァァァァァァァ
マミ「……ふぅ。生き返るわ……」
マミ「髪の毛が、オレンジがかった金髪になってる……」
マミ(あのメダルの力かしら?自慢だったのに……)
マミ「でも、一度は死んだ身だもの。生きてるだけでもありがたいと思わなきゃね。」
シャァァァァァァァァァァァ
マミ「……ふぅ。生き返るわ……」
マミ「髪の毛が、オレンジがかった金髪になってる……」
マミ(あのメダルの力かしら?自慢だったのに……)
マミ「でも、一度は死んだ身だもの。生きてるだけでもありがたいと思わなきゃね。」
276: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 23:07:54.48 ID:JIjFJn7o0
『おい、聞こえるか。服は娘の服を使っていい。』
マミ「あ、はーい。ありがとうございます。」
マミ「それにしても、コンディショナーはともかくシャンプーもないのね。石鹸のみって……」
マミ「これじゃ、ロールのセットは無理ね……」
マミ(……体は首だけの動く死体なのに、必死に髪の毛の心配するのも滑稽か。)フフッ
マミ(いいや、降ろしちゃいましょう。)ファサッ
マミ「……うん、これでいいわ。」ニコッ
マミ「あ、はーい。ありがとうございます。」
マミ「それにしても、コンディショナーはともかくシャンプーもないのね。石鹸のみって……」
マミ「これじゃ、ロールのセットは無理ね……」
マミ(……体は首だけの動く死体なのに、必死に髪の毛の心配するのも滑稽か。)フフッ
マミ(いいや、降ろしちゃいましょう。)ファサッ
マミ「……うん、これでいいわ。」ニコッ
277: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/02(金) 23:09:39.61 ID:JIjFJn7o0
ーーーー二階、空き部屋
マミ「部屋に案内してもらったはいいけど……」
マミ(ここ、ジェニーさんの部屋よね。)
マミ「……」
マミ「……今日はもう寝ましょう。なんだか疲れちゃった……」
マミ(ランプの明かりって……なんだか、ステキね……)
マミ「部屋に案内してもらったはいいけど……」
マミ(ここ、ジェニーさんの部屋よね。)
マミ「……」
マミ「……今日はもう寝ましょう。なんだか疲れちゃった……」
マミ(ランプの明かりって……なんだか、ステキね……)
290: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:25:19.15 ID:AFhXpyh40
『おい、起きてるか?』
マミ「あ、はい。」
『もう朝食できてるぞ。食うなら早くしろ。』
マミ「今降ります。」
マミ「あ、はい。」
『もう朝食できてるぞ。食うなら早くしろ。』
マミ「今降ります。」
291: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:25:51.72 ID:AFhXpyh40
マミ「…………」モグモグ
オヤジ「…………」ムッシャムッシャ
マミ「そういえば、あなたの名前はなんなんでしょうか……?」
オヤジ「……モンコだ。」ゴクン
マミ「モンコさん、ですか……。」
オヤジ「…………」ムッシャムッシャ
マミ「そういえば、あなたの名前はなんなんでしょうか……?」
オヤジ「……モンコだ。」ゴクン
マミ「モンコさん、ですか……。」
292: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:26:25.51 ID:AFhXpyh40
モンコ「……ああ。」
マミ「モンコさん、私は何をすればいいんでしょうか?」
モンコ「……ウェイターだ。客の注文をとってくれればいい。」
マミ(そのくらいなら……)
マミ「分かりました!頑張ります!」
モンコ「……よろしく頼む。」
マミ「モンコさん、私は何をすればいいんでしょうか?」
モンコ「……ウェイターだ。客の注文をとってくれればいい。」
マミ(そのくらいなら……)
マミ「分かりました!頑張ります!」
モンコ「……よろしく頼む。」
293: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:30:49.51 ID:AFhXpyh40
ガヤガヤガヤガヤ
客1「おぅモンコのじじい!やっと店を開けやがったな!記念に飲みに来たぜ!」
客2「ジェニーちゃんが帰って来たのか!お前の店にまた通わなきゃな!」
マミ(お酒臭い……まだ朝なのに)
マミ「私はジェニーさんではなくて……」
客2「ジェニーちゃん!いつものお願い!」
客1「おぅモンコのじじい!やっと店を開けやがったな!記念に飲みに来たぜ!」
客2「ジェニーちゃんが帰って来たのか!お前の店にまた通わなきゃな!」
マミ(お酒臭い……まだ朝なのに)
マミ「私はジェニーさんではなくて……」
客2「ジェニーちゃん!いつものお願い!」
294: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:31:20.37 ID:AFhXpyh40
マミ「あ、あの、いつものってなんですか?」
客2「またまたぁ!ジェニーちゃんも冗談が上手くなったなぁ!」
客2「あれだよあれ!ほら、早く!」
客1「じゃあ俺もいつもので。早くな!」
客3「おーい!こっちもいつものだ!」
マミ「ですからその……」
客2「またまたぁ!ジェニーちゃんも冗談が上手くなったなぁ!」
客2「あれだよあれ!ほら、早く!」
客1「じゃあ俺もいつもので。早くな!」
客3「おーい!こっちもいつものだ!」
マミ「ですからその……」
295: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:32:08.69 ID:AFhXpyh40
客2「ジェニーちゃん?あんまり待たせないでくれるかな?」イライラ
客3「おい、遅いぞ!」ドンッ
マミ「ご、ごめん、ごめんなさい……」ポロポロ
マミ(どうしてこんなことに……)
客2「ジェ、ジェニーちゃん?どうしたの?」
客3「おい、遅いぞ!」ドンッ
マミ「ご、ごめん、ごめんなさい……」ポロポロ
マミ(どうしてこんなことに……)
客2「ジェ、ジェニーちゃん?どうしたの?」
296: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:32:46.05 ID:AFhXpyh40
マミ「私……私は巴マミです。ジェニーさんじゃないんです……」
客1「おい、どういうことだよモンコ。」
モンコ「……さぁな。俺は昨日拾った奴を雇っただけだ。」
客3「なんだ、まだジェニーちゃんはいねぇのか。ちっ、帰ろうぜ皆。」
客1「そうだな。ジェニーちゃんがいないんならこんな店来ねぇよ!」
バタン!
マミ「あ、あ……」
客1「おい、どういうことだよモンコ。」
モンコ「……さぁな。俺は昨日拾った奴を雇っただけだ。」
客3「なんだ、まだジェニーちゃんはいねぇのか。ちっ、帰ろうぜ皆。」
客1「そうだな。ジェニーちゃんがいないんならこんな店来ねぇよ!」
バタン!
マミ「あ、あ……」
297: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:33:18.57 ID:AFhXpyh40
マミ(お客さんが、皆行っちゃった……私の、私のせいで……)
マミ(……また、一人ぼっち……)
モンコ「…………」
マミ「ごめんなさい……モンコさん……」ポロポロ
モンコ「……今日はもう部屋に帰れ。客も来ないだろう。」
マミ「はい……」トボトボ
マミ(……また、一人ぼっち……)
モンコ「…………」
マミ「ごめんなさい……モンコさん……」ポロポロ
モンコ「……今日はもう部屋に帰れ。客も来ないだろう。」
マミ「はい……」トボトボ
298: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:36:22.50 ID:AFhXpyh40
ーーーージェニーの部屋
マミ「私、何もできなかった……」グスッ
マミ(あの魔女に食べられた時も、自分を過信して、調子に乗って……)
マミ(不測の事態が起きたらただ呆然としてるだけだった……)
マミ(それくらいなら出来る、って楽観視してるから、後悔するって知ってたはずなのに……!)
マミ「……かっこ悪い……かっこ悪いよ、私……」
マミ「私、何もできなかった……」グスッ
マミ(あの魔女に食べられた時も、自分を過信して、調子に乗って……)
マミ(不測の事態が起きたらただ呆然としてるだけだった……)
マミ(それくらいなら出来る、って楽観視してるから、後悔するって知ってたはずなのに……!)
マミ「……かっこ悪い……かっこ悪いよ、私……」
299: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:37:02.03 ID:AFhXpyh40
マミ「ウェイターも出来ないのに、何が魔法少女の先輩よ。何が町を守るヒーローよ……!」
マミ「特別な努力もしてない癖に……!」
マミ「結局、私は誰かに認めてほしかっただけ……かっこ悪い自分を必死に隠そうとする、一番かっこ悪い人間なんだわ……」
マミ「どんなに肩書きを、見かけを良くしたって、かっこ悪い私自身が変わらないと意味ないのに……!」ボロボロ
マミ「特別な努力もしてない癖に……!」
マミ「結局、私は誰かに認めてほしかっただけ……かっこ悪い自分を必死に隠そうとする、一番かっこ悪い人間なんだわ……」
マミ「どんなに肩書きを、見かけを良くしたって、かっこ悪い私自身が変わらないと意味ないのに……!」ボロボロ
300: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:38:05.88 ID:AFhXpyh40
マミ(でも、あんなに頼りにされるなんて、ジェニーさんってどんな人なんだろう……)
マミ(机の上にあるアレは……日記帳?)
マミ「ジェニーさんのだ……」
ペラ
マミ(机の上にあるアレは……日記帳?)
マミ「ジェニーさんのだ……」
ペラ
301: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:38:52.71 ID:AFhXpyh40
『この町に来てから一日目。
お父さんと一緒に酒場を始めた。
お客さんから色んな注文を受ける。
お酒の名前などがさっぱり分からず、お客さんを怒らせてしまった。
たくさん怒られて辛かったけど、自分が未熟なことが分かった。
もっと勉強しないと。
※メモ:テキーラを出す時は塩とライムを一緒に出す事!
』
お父さんと一緒に酒場を始めた。
お客さんから色んな注文を受ける。
お酒の名前などがさっぱり分からず、お客さんを怒らせてしまった。
たくさん怒られて辛かったけど、自分が未熟なことが分かった。
もっと勉強しないと。
※メモ:テキーラを出す時は塩とライムを一緒に出す事!
』
302: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:40:42.06 ID:AFhXpyh40
ペラ
『この町に来てから二日目。
お客さんは昨日に比べると全然少なかった。
というか一人だった。
ウエイターが使えない、ということで嫌な評判になっているみたい。
……辛いけど、頑張る!
※メモ:「つまみ!」と言われたらタコチップにサルサソース』
『この町に来てから二日目。
お客さんは昨日に比べると全然少なかった。
というか一人だった。
ウエイターが使えない、ということで嫌な評判になっているみたい。
……辛いけど、頑張る!
※メモ:「つまみ!」と言われたらタコチップにサルサソース』
303: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:42:02.31 ID:AFhXpyh40
ペラ
『この町に来てから三日目。
挨拶をしっかりすれば、店内に活気が出るのでは?
そう考えて、やっと来てくれたお年寄りのお客さんに力いっぱい「いらっしゃい!」と言ってみた。
お客さんが腰を抜かせてしまった。
やりすぎはいけない。反省。
※メモ:お父さんが言うには、お客さんに下手に出過ぎるとつけこまれる。逆に多少強めに言っても大丈夫。らしい。』
『この町に来てから三日目。
挨拶をしっかりすれば、店内に活気が出るのでは?
そう考えて、やっと来てくれたお年寄りのお客さんに力いっぱい「いらっしゃい!」と言ってみた。
お客さんが腰を抜かせてしまった。
やりすぎはいけない。反省。
※メモ:お父さんが言うには、お客さんに下手に出過ぎるとつけこまれる。逆に多少強めに言っても大丈夫。らしい。』
304: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:42:43.25 ID:AFhXpyh40
『この町に来てから三十日。
1テーブル貸し切る常連さんが出来た。
ものすごく嬉しい……』
『この町に来てから五十日。
店の半分位にお客さんが来てくれた。
私目当ての人も何人かいて、嬉しい半面、困ってしまう……』
『この町に来てから七十日。
どうやらこの町には封印された過去があるみたい……』
『この町に来てから百日。
店内はたくさんのお客さんでにぎわって……』
1テーブル貸し切る常連さんが出来た。
ものすごく嬉しい……』
『この町に来てから五十日。
店の半分位にお客さんが来てくれた。
私目当ての人も何人かいて、嬉しい半面、困ってしまう……』
『この町に来てから七十日。
どうやらこの町には封印された過去があるみたい……』
『この町に来てから百日。
店内はたくさんのお客さんでにぎわって……』
306: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:45:05.86 ID:AFhXpyh40
マミ「…………!」ボロボロ
マミ(こんなにも、こんなにも頑張ってる人がいるのに……!)
マミ(無力な自分を、変えようとしてる人がいるのに……!)
マミ「私はっ……!」ポロ、ポロ
マミ「……変わらなきゃ。見かけじゃない、私自身が。」グシッ
マミ(こんなにも、こんなにも頑張ってる人がいるのに……!)
マミ(無力な自分を、変えようとしてる人がいるのに……!)
マミ「私はっ……!」ポロ、ポロ
マミ「……変わらなきゃ。見かけじゃない、私自身が。」グシッ
307: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:45:50.26 ID:AFhXpyh40
モンコ「……どうした?」
マミ「お願いします。私に、一からお酒を教えてください!」
モンコ「……急だな。」
マミ「お願いします!もう、何もできないのは嫌なんです!」
モンコ(……いい目だ。バカ娘を思い出すな。)フッ
モンコ「ついてこい。まずは店の掃除からだ。」
マミ「はいっ!」
マミ「お願いします。私に、一からお酒を教えてください!」
モンコ「……急だな。」
マミ「お願いします!もう、何もできないのは嫌なんです!」
モンコ(……いい目だ。バカ娘を思い出すな。)フッ
モンコ「ついてこい。まずは店の掃除からだ。」
マミ「はいっ!」
308: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:46:23.08 ID:AFhXpyh40
モンコ「掃除しながら覚えろ。ドン・フリオ。もっともポピュラーなテキーラで、「いつもの」の半分はこれだ。」
モンコ「次にサウザー。これも有名なテキーラで、ジジイより若いのに人気だ。軽そうな奴の「いつもの」はこれだ。」
モンコ「次にクルエボ。棺桶に片足突っ込んでもまだ飲み足りないジジイ共はこれしか飲まない。」
モンコ「二度は言わない。覚えたな?」
マミ「は、はい!」
モンコ「じゃあ、掃除しろ。隅々までな。」
マミ「はい!」
モンコ「次にサウザー。これも有名なテキーラで、ジジイより若いのに人気だ。軽そうな奴の「いつもの」はこれだ。」
モンコ「次にクルエボ。棺桶に片足突っ込んでもまだ飲み足りないジジイ共はこれしか飲まない。」
モンコ「二度は言わない。覚えたな?」
マミ「は、はい!」
モンコ「じゃあ、掃除しろ。隅々までな。」
マミ「はい!」
309: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:47:29.44 ID:AFhXpyh40
マミ「お、終わりました……」
モンコ「ほぅ……」
モンコ(あれだけ綺麗な髪をグシャグシャにしてやったのか……)
モンコ(フッ、中々情熱はあるみたいだな。)
モンコ「よし、今日はもう終わりだ。シャワー浴びて飯食って寝るぞ。」
モンコ「ほぅ……」
モンコ(あれだけ綺麗な髪をグシャグシャにしてやったのか……)
モンコ(フッ、中々情熱はあるみたいだな。)
モンコ「よし、今日はもう終わりだ。シャワー浴びて飯食って寝るぞ。」
310: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:48:31.76 ID:AFhXpyh40
マミ「あ、あの。」
モンコ「なんだ?」
マミ「紙と、書くものを貰えないでしょうか?」
モンコ「そんな事か。ほら。」
マミ「ありがとうございます!」
モンコ「……敬語は出来るだけ止めてくれ。こそばゆい。」
マミ「ご、ごめんなさい!努力します!」
モンコ「……頼むぞ。」
モンコ「なんだ?」
マミ「紙と、書くものを貰えないでしょうか?」
モンコ「そんな事か。ほら。」
マミ「ありがとうございます!」
モンコ「……敬語は出来るだけ止めてくれ。こそばゆい。」
マミ「ご、ごめんなさい!努力します!」
モンコ「……頼むぞ。」
311: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:49:24.27 ID:AFhXpyh40
マミの日記
『この町に来てから一日目。
お客さんの前で大泣きしたため、
お客さんが皆帰ってしまった。
正直、とても悔しい……。自分の無力さを痛感した。
ジェニーさん、あなたのようになれるよう、頑張ります。
メモ:ドン・フリオが普通の人、サウザーが若者、クルエボがお年寄りの「いつもの」』
『この町に来てから一日目。
お客さんの前で大泣きしたため、
お客さんが皆帰ってしまった。
正直、とても悔しい……。自分の無力さを痛感した。
ジェニーさん、あなたのようになれるよう、頑張ります。
メモ:ドン・フリオが普通の人、サウザーが若者、クルエボがお年寄りの「いつもの」』
312: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:50:35.57 ID:AFhXpyh40
カランカラン
老客「…………」
マミ「い、いらっしゃいませ!」
老客「フッ……いつもの」
マミ「はい!」
マミ「モンコさん、クルエボ一つ、ライムと塩もお願いします!」
モンコ「……了解。」
老客「…………」
マミ「い、いらっしゃいませ!」
老客「フッ……いつもの」
マミ「はい!」
マミ「モンコさん、クルエボ一つ、ライムと塩もお願いします!」
モンコ「……了解。」
313: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:51:08.73 ID:AFhXpyh40
マミ「お待たせしました!」
老客「嬢ちゃん」
マミ「はい!」
老客「俺ぁ穣ちゃんを見てると、この店が出来た直後のジェニーを思い出す。」
老客「目で分かるんだよ。昨日とは違う。下手で、なんにも知らねぇが、情熱がある。一番かっこよくなれる人間だよ。」
老客「ジェニーは看板娘になるまでに成長できた。嬢ちゃん、頑張れよぅ?」フッ
マミ「っ……ハイッ!」
老客「嬢ちゃん」
マミ「はい!」
老客「俺ぁ穣ちゃんを見てると、この店が出来た直後のジェニーを思い出す。」
老客「目で分かるんだよ。昨日とは違う。下手で、なんにも知らねぇが、情熱がある。一番かっこよくなれる人間だよ。」
老客「ジェニーは看板娘になるまでに成長できた。嬢ちゃん、頑張れよぅ?」フッ
マミ「っ……ハイッ!」
314: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:51:45.45 ID:AFhXpyh40
『この町に来てから二日目。
今日は初めてお客さんにまともにお酒を出す事が出来た!
一人ひとりのお客さんへの対応、ううん、たとえ店の掃除でも。
全力でやれば、何かが、いい方向へ変わっていくと思う。
ジェニーさんもこんな気持ちだったのかな?
メモ:お客さんがテキーラを膝で叩いたら逃げる事。高確率で飲まされる。』
今日は初めてお客さんにまともにお酒を出す事が出来た!
一人ひとりのお客さんへの対応、ううん、たとえ店の掃除でも。
全力でやれば、何かが、いい方向へ変わっていくと思う。
ジェニーさんもこんな気持ちだったのかな?
メモ:お客さんがテキーラを膝で叩いたら逃げる事。高確率で飲まされる。』
315: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:52:24.99 ID:AFhXpyh40
『この町に来てから四日目。
カップルのお客さんが来た。……』
『この町に来てから八日目。
前の常連だった人が、一人戻って来てくれた……』
『この町に来てから二十日目。
お客さんの笑顔が増えた。嬉しい……』
カップルのお客さんが来た。……』
『この町に来てから八日目。
前の常連だった人が、一人戻って来てくれた……』
『この町に来てから二十日目。
お客さんの笑顔が増えた。嬉しい……』
316: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:53:25.38 ID:AFhXpyh40
『この街に来てから三十日目。
モントさんは元銃の名手だったらしい。
地面に頭をこすりつけて、稽古をつけてもらうことを承諾してもらった。
私も、もっと強くならなきゃ。……』
『この町に来てから四十五日目。
私目当てのお客さんがはじめてきた。
嬉しいが、かなり恥ずかしい……』
モントさんは元銃の名手だったらしい。
地面に頭をこすりつけて、稽古をつけてもらうことを承諾してもらった。
私も、もっと強くならなきゃ。……』
『この町に来てから四十五日目。
私目当てのお客さんがはじめてきた。
嬉しいが、かなり恥ずかしい……』
317: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:54:53.01 ID:AFhXpyh40
『この町に来てから四十五日目。
私目当てのお客さんがはじめてきた。
嬉しいが、口説かれるとかなり恥ずかしい……』
『この町に来てから六十九日目。
お客さんで随分と店内が賑わってきた。……
メモ:テーブルにワンバウンドさせたコインがグラスに入らなかったら一杯飲む、というゲームを受けてはいけない。アイツらプロだ。』
『この街に来てから七十五日目。
モントさんから教わったリボルバーの撃ち方が大分安定してきた。……』
『この町に来てから七十九日目。
日記を読んでいくと、ジェニーさんが失踪した理由が分かってきた。……』
私目当てのお客さんがはじめてきた。
嬉しいが、口説かれるとかなり恥ずかしい……』
『この町に来てから六十九日目。
お客さんで随分と店内が賑わってきた。……
メモ:テーブルにワンバウンドさせたコインがグラスに入らなかったら一杯飲む、というゲームを受けてはいけない。アイツらプロだ。』
『この街に来てから七十五日目。
モントさんから教わったリボルバーの撃ち方が大分安定してきた。……』
『この町に来てから七十九日目。
日記を読んでいくと、ジェニーさんが失踪した理由が分かってきた。……』
318: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:55:23.84 ID:AFhXpyh40
マミ「ねぇ、モンコさん。」
モンコ「なんだ。また酒の備蓄でも聞きたいのか?」
マミ「ううん。そうじゃないの。ジェニーさんについて、聞きたいの。」
モンコ「……その話か。」
マミ「ジェニーさんは、ここの歴史を勉強してたのよね?」
モンコ「……そうだな。」
モンコ「なんだ。また酒の備蓄でも聞きたいのか?」
マミ「ううん。そうじゃないの。ジェニーさんについて、聞きたいの。」
モンコ「……その話か。」
マミ「ジェニーさんは、ここの歴史を勉強してたのよね?」
モンコ「……そうだな。」
319: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:55:51.41 ID:AFhXpyh40
マミ「ここが奴隷市場の上に出来た町だって事、知ってる?」
モンコ「……なんだと?いや、それとこれとに何の関係が……」
マミ「あるのよ。そしてこの予想が正しいなら、ジェニーさんはまだ生きてる。」
モンコ「……話してくれ。」
マミ「私は、机の上にあったジェニーさんの日記を見たの。そこ書いてあった事をまとめるとね……」
マミ「まず、ジェニーさんは人攫いの起きる時間と過去の奴隷市場の開始時間が一緒だった事に気付いた。」
モンコ「……なんだと?いや、それとこれとに何の関係が……」
マミ「あるのよ。そしてこの予想が正しいなら、ジェニーさんはまだ生きてる。」
モンコ「……話してくれ。」
マミ「私は、机の上にあったジェニーさんの日記を見たの。そこ書いてあった事をまとめるとね……」
マミ「まず、ジェニーさんは人攫いの起きる時間と過去の奴隷市場の開始時間が一緒だった事に気付いた。」
320: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:57:22.68 ID:AFhXpyh40
マミ「ここでジェニーさんはこの二つに何らかの関係性があることを予想して、その時間に外にでた。」
マミ「これは、他の人を巻きこまないために自分が実験台になったんだろうけど……」
マミ「そこで件の人攫いに遭ったわけね。」
マミ「そしてここからは、私の知っている話し。」
マミ「この人攫いは、人間じゃない「魔女」の仕業よ。」
マミ「人間の呪いの集合体、それが魔女。」
マミ「これは、他の人を巻きこまないために自分が実験台になったんだろうけど……」
マミ「そこで件の人攫いに遭ったわけね。」
マミ「そしてここからは、私の知っている話し。」
マミ「この人攫いは、人間じゃない「魔女」の仕業よ。」
マミ「人間の呪いの集合体、それが魔女。」
321: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:57:52.43 ID:AFhXpyh40
マミ「つまり過去の奴隷たちの怨念が魔女となり怪奇現象を起こしていた……」
マミ「あなたはこの街では何が起こってもおかしくないって言ったけど、それはここの立地に原因があった訳ね。」
モンコ「……なるほどな。だが、「魔女」なんて妙な物が存在する証拠はあるのか?」
マミ「…………」キュィィィィィ
マミ「あなたはこの街では何が起こってもおかしくないって言ったけど、それはここの立地に原因があった訳ね。」
モンコ「……なるほどな。だが、「魔女」なんて妙な物が存在する証拠はあるのか?」
マミ「…………」キュィィィィィ
322: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:58:38.94 ID:AFhXpyh40
モンコ「!?」
マミ「証拠は、これ。私自身。」
マミ「私は、魔女を狩る正義の魔法少女なの。元、だけどね。」
モンコ「……!」
マミ「証拠は、これ。私自身。」
マミ「私は、魔女を狩る正義の魔法少女なの。元、だけどね。」
モンコ「……!」
323: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 11:59:46.71 ID:AFhXpyh40
マミ「モンコさん。私は、ジェニーさんを助けに行ってくるわ。」
モンコ「…………お前まで」
モンコ「お前まで俺を、置いていくのか!」
モンコ「お前は俺の娘も、同然なんだぞ!」
マミ「人間でもないのに?」
モンコ「当たり前だろうが!」
モンコ「…………お前まで」
モンコ「お前まで俺を、置いていくのか!」
モンコ「お前は俺の娘も、同然なんだぞ!」
マミ「人間でもないのに?」
モンコ「当たり前だろうが!」
324: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 12:00:13.30 ID:AFhXpyh40
モンコ「クソッ!なんでだ……なんでみんな……!」
モンコ「なんで余計な事に首を突っ込むんだ!死んじまうかもしれないんだぞ!」
マミ「なんででしょうね……わからないけど、少なくとも私は」
マミ「ただ言い訳をしながらかっこ悪く生きる位なら、死んだ方がマシ。ここで生活して、沢山挫折して、初めてそう思えたわ。」ニコッ
モンコ「なんで余計な事に首を突っ込むんだ!死んじまうかもしれないんだぞ!」
マミ「なんででしょうね……わからないけど、少なくとも私は」
マミ「ただ言い訳をしながらかっこ悪く生きる位なら、死んだ方がマシ。ここで生活して、沢山挫折して、初めてそう思えたわ。」ニコッ
325: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 12:00:49.54 ID:AFhXpyh40
マミ「だから。生きる喜びを教えてくれてありがとう、「お父さん」。」
モンコ「……マミ!」
マミ「心配しないで。絶対、帰ってくるから。」
モンコ「……マミ!」
マミ「心配しないで。絶対、帰ってくるから。」
326: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 12:01:17.70 ID:AFhXpyh40
砂漠の魔女「ケヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!」
マミ「アンタが、人攫いって訳ね……連れて行って貰おうじゃない、彼女の所に!」
マミ「アンタが、人攫いって訳ね……連れて行って貰おうじゃない、彼女の所に!」
327: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 12:02:55.28 ID:AFhXpyh40
魔女「シャアアアアアアアアアアアアア!」
魔女「カカカカカカカカカカカカカカ!」
魔女「エヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!」
魔女「グギャギャギャギャギャギャギャ!」
マミ「これはまた、随分と大所帯ね。」
魔女「カカカカカカカカカカカカカカ!」
魔女「エヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!」
魔女「グギャギャギャギャギャギャギャ!」
マミ「これはまた、随分と大所帯ね。」
328: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 12:04:44.60 ID:AFhXpyh40
マミ(……落ち着きなさい、巴マミ。私は、死なない。)
マミ(だって、帰らなきゃいけない場所があるもの!)
砂漠の魔女「ケヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!」
マミ(魔女の足元に転がってるのは……ソウルジェム?気になるわね)
マミ(だって、帰らなきゃいけない場所があるもの!)
砂漠の魔女「ケヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!」
マミ(魔女の足元に転がってるのは……ソウルジェム?気になるわね)
329: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 12:05:25.91 ID:AFhXpyh40
マミ「……かかってきなさい。」キュイイィィ
マミ(モンコさんに習った事を、一つずつ……)
マミ(一つずつ全力でこなしていく!)
魔女「シャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
マミ(モンコさんに習った事を、一つずつ……)
マミ(一つずつ全力でこなしていく!)
魔女「シャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
330: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 12:07:30.54 ID:AFhXpyh40
マミ(一番に襲いかかってくる奴は、一番臆病。一歩前にでると途端に目の色が変わる。)スタスタ
魔女「シャァッ!?」
マミ(その一瞬、目の色が変わった瞬間に、撃つ。)バン!
魔女「ギャッ……」バタッ
魔女「シャァッ!?」
マミ(その一瞬、目の色が変わった瞬間に、撃つ。)バン!
魔女「ギャッ……」バタッ
331: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 12:08:06.08 ID:AFhXpyh40
魔女「エヒヒッエヒヒッ!」ヒュッッヒュッッ
マミ(ちょこまかと動き回る奴は、狙いに自信がない。)
マミ(だからこそ至近距離に来る。銃を動かさずにその一瞬を待って……)スッ
魔女「ヒヒッ!」ジャキ
マミ(撃つ)ダァン!
魔女「ヒ、ヒ……」ズズーン
マミ(ちょこまかと動き回る奴は、狙いに自信がない。)
マミ(だからこそ至近距離に来る。銃を動かさずにその一瞬を待って……)スッ
魔女「ヒヒッ!」ジャキ
マミ(撃つ)ダァン!
魔女「ヒ、ヒ……」ズズーン
332: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 12:08:54.96 ID:AFhXpyh40
魔女「グギャギャギャギャギャギャギャ!」
マミ(一見狂っているような奴は一番冷静。油断させて殺すために狂ったフリをしてる。)
マミ(だからこそ、想定外に弱い)ヒュッ
魔女「ギッ!?」
マミ(攻撃される前に、零距離で確実に殺す)ダァンダァン!
魔女「ギッ、ギャァァァァァッァァァア!」グシャッ
マミ(一見狂っているような奴は一番冷静。油断させて殺すために狂ったフリをしてる。)
マミ(だからこそ、想定外に弱い)ヒュッ
魔女「ギッ!?」
マミ(攻撃される前に、零距離で確実に殺す)ダァンダァン!
魔女「ギッ、ギャァァァァァッァァァア!」グシャッ
333: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 12:10:01.06 ID:AFhXpyh40
砂漠の魔女「ケヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!」
マミ「あら、腰にガトリングなんて構えちゃって。虐殺シーンのつもりかしら?」
砂漠の魔女「ケヒヒッ!」ダダダダダダダ!
マミ「ちっ!」サッ
ダダダダダダダダダダ!
マミ(大火力の兵器になればなるほど、本人の気も大きくなる。)
マミ「あら、腰にガトリングなんて構えちゃって。虐殺シーンのつもりかしら?」
砂漠の魔女「ケヒヒッ!」ダダダダダダダ!
マミ「ちっ!」サッ
ダダダダダダダダダダ!
マミ(大火力の兵器になればなるほど、本人の気も大きくなる。)
334: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 12:10:45.47 ID:AFhXpyh40
マミ(だからこっちは肩に一発もらう覚悟で……!)ダッ
砂漠の魔女「ケヒヒイヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!」ダダダダダダダダ!
マミ「がっ……!……っつぅ……じゃあね。」ダァン!ダァン!
マミ(隙をついて、撃つ。)
砂漠の魔女「ケヒャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!ア、ア、ア、ア、アァ……」バタッ
マミ(一発どころじゃなかったわね……左腕ハチの巣じゃない。)
砂漠の魔女「ケヒヒイヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!」ダダダダダダダダ!
マミ「がっ……!……っつぅ……じゃあね。」ダァン!ダァン!
マミ(隙をついて、撃つ。)
砂漠の魔女「ケヒャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!ア、ア、ア、ア、アァ……」バタッ
マミ(一発どころじゃなかったわね……左腕ハチの巣じゃない。)
335: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 12:12:41.65 ID:AFhXpyh40
マミ「今回だけはこのメダル製の体に感謝、かしら?」ピカッ
マミ(体を再生する時にソウルジェムが光った!?これじゃ、弱点を教えてるようなものね……それにしても)シャコン、シャコン
マミ(リボルバーは使いやすくていいわね……マスケットからわざわざ変えた甲斐があったわ)ジャキッ
魔女「カカカカカカカカカ!モォトグリーンベレーノオレニハカナウモンカァ!」
マミ「あら、試してみる?私だって元正義の味方よ?」
マミ(体を再生する時にソウルジェムが光った!?これじゃ、弱点を教えてるようなものね……それにしても)シャコン、シャコン
マミ(リボルバーは使いやすくていいわね……マスケットからわざわざ変えた甲斐があったわ)ジャキッ
魔女「カカカカカカカカカ!モォトグリーンベレーノオレニハカナウモンカァ!」
マミ「あら、試してみる?私だって元正義の味方よ?」
336: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 12:13:13.27 ID:AFhXpyh40
マミ(腰にリボルバー……スタイルは似てるみたいね。)
マミ「----------来なさい」
魔女「…………………」
マミ「……………………」
魔女「………………」
マミ「………………」
マミ「----------来なさい」
魔女「…………………」
マミ「……………………」
魔女「………………」
マミ「………………」
337: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2011/09/03(土) 12:13:40.22