────
─
愛「…それじゃあ、かけるね?せっつーとゆうゆもおっけー?」
せつ菜「はい!」
侑「うん、おっけーだよ!」
愛「歩夢も平気?」
歩夢「……うん、大丈夫」
─
愛「…それじゃあ、かけるね?せっつーとゆうゆもおっけー?」
せつ菜「はい!」
侑「うん、おっけーだよ!」
愛「歩夢も平気?」
歩夢「……うん、大丈夫」
491: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:14:01.57 ID:MU9Mzp7y
愛「…よし、じゃあいくよ…せーの」ポチッ
Trrrrrr……
ガチャ
璃奈『…もしもし?愛さん? 』
愛「おっ、りなりー!さっきぶり!スピーカーにしてくれる?」
璃奈『ん…さっきぶり、どうしたの?愛さん』ポチ
Trrrrrr……
ガチャ
璃奈『…もしもし?愛さん? 』
愛「おっ、りなりー!さっきぶり!スピーカーにしてくれる?」
璃奈『ん…さっきぶり、どうしたの?愛さん』ポチ
492: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:14:48.65 ID:MU9Mzp7y
愛「そこにしずくとかすかすもいるよね?」
かすみ『かすみんですー!!! 』
愛「お、いたいた!」
しずく『 …?愛さんと電話してるの?』
璃奈『 うん…たった今電話掛かってきて…』
かすみ『かすみんですー!!! 』
愛「お、いたいた!」
しずく『 …?愛さんと電話してるの?』
璃奈『 うん…たった今電話掛かってきて…』
493: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:15:44.33 ID:MU9Mzp7y
ガチャ
エマ『はい、もしもし?』
せつ菜「あっ!エマさんも出ましたよ!こんばんは!エマさん!!」
エマ『うん、こんばんはせつ菜ちゃん、こんな時間にどうしたの?』
せつ菜「遅くにすみません。その、用件を伝えたいのですが…その前に出来たら果林さんも呼んでもらえませんか?」
エマ『はい、もしもし?』
せつ菜「あっ!エマさんも出ましたよ!こんばんは!エマさん!!」
エマ『うん、こんばんはせつ菜ちゃん、こんな時間にどうしたの?』
せつ菜「遅くにすみません。その、用件を伝えたいのですが…その前に出来たら果林さんも呼んでもらえませんか?」
494: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:16:37.68 ID:MU9Mzp7y
エマ『あ、今横にいるよ~♪はい、喋って!果林ちゃんっ』
果林『こんばんは、どうかしたの?』
せつ菜「こんばんは!ちょっと…もう少しだけ待っててください!」
エマかり「……?」
果林『こんばんは、どうかしたの?』
せつ菜「こんばんは!ちょっと…もう少しだけ待っててください!」
エマかり「……?」
495: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:17:30.29 ID:MU9Mzp7y
ガチャ
彼方『もしもし~?侑ちゃん?』
侑「あっ!彼方さんも出たよ!こんばんは、彼方さん!」
彼方『ん?うーん?こんばんは~、なんだか久しぶりだねぇ』
侑「えへへっ、そうですね!久しぶりです!」
彼方『もしもし~?侑ちゃん?』
侑「あっ!彼方さんも出たよ!こんばんは、彼方さん!」
彼方『ん?うーん?こんばんは~、なんだか久しぶりだねぇ』
侑「えへへっ、そうですね!久しぶりです!」
496: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:20:32.24 ID:MU9Mzp7y
かすみ『その声は侑先輩!?侑先輩がいるんですか!?』
しずく「あとせつ菜さんもいますね」
愛「そだよー、今お泊まり会中♪」
かすみ『えぇぇぇ羨ましいんですけど!』
愛「えーそっちだってお泊まり会でしょ?」
しずく「あとせつ菜さんもいますね」
愛「そだよー、今お泊まり会中♪」
かすみ『えぇぇぇ羨ましいんですけど!』
愛「えーそっちだってお泊まり会でしょ?」
497: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:24:30.72 ID:MU9Mzp7y
かすみ『 そうですけどぉ…』
しずく『最近侑さんとあまり話せてなかったもんね』
璃奈『うん、かすみちゃんが特に寂しがってた』
果林『…かすみちゃんの声が聞こえるんだけど…これなんの電話なの?』
しずく『最近侑さんとあまり話せてなかったもんね』
璃奈『うん、かすみちゃんが特に寂しがってた』
果林『…かすみちゃんの声が聞こえるんだけど…これなんの電話なの?』
498: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:25:23.92 ID:MU9Mzp7y
彼方『んー…?果林ちゃんもいるのー?』
エマ『あれ、彼方ちゃんもいる…?』
侑「あー、えっと…みんなに説明するね!」
侑「まずはみんな久しぶり、中々同好会に顔出せなくてごめんね?」
侑「で…ちょっと色々あって今2年生だけで集まってお泊まり会してるんだけど…」
エマ『あれ、彼方ちゃんもいる…?』
侑「あー、えっと…みんなに説明するね!」
侑「まずはみんな久しぶり、中々同好会に顔出せなくてごめんね?」
侑「で…ちょっと色々あって今2年生だけで集まってお泊まり会してるんだけど…」
499: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:26:35.66 ID:MU9Mzp7y
侑「今、用件があって1年生と3年生それぞれに電話をかけてる状態なんだ」
璃奈『…用件って、歩夢さんの事?だよね?』
しずく『え、歩夢さん…?』
侑「…うん、そうだよ」
彼方『お…2年生だけでってことは、じゃあそこに歩夢ちゃんもいるのかな~?』
愛「うん、いるよっ」
歩夢「…えっと、こんばんは…」
璃奈『…用件って、歩夢さんの事?だよね?』
しずく『え、歩夢さん…?』
侑「…うん、そうだよ」
彼方『お…2年生だけでってことは、じゃあそこに歩夢ちゃんもいるのかな~?』
愛「うん、いるよっ」
歩夢「…えっと、こんばんは…」
500: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:27:26.04 ID:MU9Mzp7y
かすみ『えっ!本当に歩夢先輩もいるんですか?!めちゃくちゃ楽しそうなんですけど!』
しずく『わ、ほんとに歩夢さんだ…具合はもう平気なんですか?』
かすみ『あっ!そうですよ!メッセも送ったのに反応がなかったし、これでも心配してたんですからね!!』
歩夢「あの…ごめんね?かすみちゃん…それとみんなにも…」
果林『…体調不良って聞いていたけれど…なにか他に理由があるみたいね、休んでたの』
しずく『わ、ほんとに歩夢さんだ…具合はもう平気なんですか?』
かすみ『あっ!そうですよ!メッセも送ったのに反応がなかったし、これでも心配してたんですからね!!』
歩夢「あの…ごめんね?かすみちゃん…それとみんなにも…」
果林『…体調不良って聞いていたけれど…なにか他に理由があるみたいね、休んでたの』
501: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:28:20.29 ID:MU9Mzp7y
璃奈『………』
彼方『なるほどー…それを話す為のお電話なのかな?』
歩夢「…はい、そうです」
歩夢「直接会った時に話そうかと思ったんだけど…やっぱり今、どうしても話したくて…」
歩夢「まず、みんなに心配かけちゃってごめんなさい…あの…」
彼方『なるほどー…それを話す為のお電話なのかな?』
歩夢「…はい、そうです」
歩夢「直接会った時に話そうかと思ったんだけど…やっぱり今、どうしても話したくて…」
歩夢「まず、みんなに心配かけちゃってごめんなさい…あの…」
502: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:28:56.88 ID:MU9Mzp7y
歩夢「…っ…その……」
せつ菜「…大丈夫ですか?歩夢さん…」
歩夢「ん……」
歩夢「……」チラ
愛「……?」
せつ菜「…大丈夫ですか?歩夢さん…」
歩夢「ん……」
歩夢「……」チラ
愛「……?」
503: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:29:45.84 ID:MU9Mzp7y
歩夢「………」
愛「………」ニコッ
歩夢「…………うん、大丈夫」コク
せつ菜「ゆっくりでいいですから」
歩夢「…ありがとう」
歩夢「実は…」
愛「………」ニコッ
歩夢「…………うん、大丈夫」コク
せつ菜「ゆっくりでいいですから」
歩夢「…ありがとう」
歩夢「実は…」
504: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:30:47.08 ID:MU9Mzp7y
─ちゃんとみんなに話さなきゃ…そう思ったらかえって緊張しちゃった
でも、不意に見せた愛ちゃんの屈託のない笑顔を見たら、なんだか一気に緊張が緩んでいった
大丈夫だよって言われた気がしたから
…ほんとうに、不思議な子だと思う
でも、不意に見せた愛ちゃんの屈託のない笑顔を見たら、なんだか一気に緊張が緩んでいった
大丈夫だよって言われた気がしたから
…ほんとうに、不思議な子だと思う
505: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:31:39.21 ID:MU9Mzp7y
…それから、私はみんなに自分が悩んでいたことや自分に起こったことを全部話した
侑ちゃんとせつ菜ちゃんと愛ちゃんに見守られてる状態だったから…思ったよりも落ち着いて話せたと思う
みんなは黙って聞いてくれた
侑ちゃんとせつ菜ちゃんと愛ちゃんに見守られてる状態だったから…思ったよりも落ち着いて話せたと思う
みんなは黙って聞いてくれた
506: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:32:08.44 ID:MU9Mzp7y
歩夢「…と、いうわけなん…だけど…」
全員『…………』
ぅ、沈黙がこわい…
でも、真っ先にその沈黙を破ったのがかすみちゃんだった
全員『…………』
ぅ、沈黙がこわい…
でも、真っ先にその沈黙を破ったのがかすみちゃんだった
507: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:33:04.42 ID:MU9Mzp7y
かすみ『…なんですかそれ!?』
歩夢「え」
彼方『あー…、悩みってそれだったのかぁ…』
しずく『…歩夢さんがそれで悩んでいたとは思いませんでした…』
かすみ『うん、ていうかそんなことでみんなが歩夢先輩をどうこう思ったりしませんよ!』
歩夢「え」
彼方『あー…、悩みってそれだったのかぁ…』
しずく『…歩夢さんがそれで悩んでいたとは思いませんでした…』
かすみ『うん、ていうかそんなことでみんなが歩夢先輩をどうこう思ったりしませんよ!』
508: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:33:57.61 ID:MU9Mzp7y
果林『ええ、なんならそれが自然だったというか…』
エマ『私は歩夢ちゃんから聞く侑ちゃんのお話好きだよ~?』
彼方『彼方ちゃんも好きだなぁ…侑ちゃんの面白いお話いっぱい持ってるしねぇ、歩夢ちゃんは』
歩夢「え…」
しずく『でも…嬉しいですよね、歩夢さんがそういう風にもっと私達と仲良くなりたいと思ってくれているのは』
エマ『私は歩夢ちゃんから聞く侑ちゃんのお話好きだよ~?』
彼方『彼方ちゃんも好きだなぁ…侑ちゃんの面白いお話いっぱい持ってるしねぇ、歩夢ちゃんは』
歩夢「え…」
しずく『でも…嬉しいですよね、歩夢さんがそういう風にもっと私達と仲良くなりたいと思ってくれているのは』
509: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:35:09.91 ID:MU9Mzp7y
彼方『うんうん…でも、逆に彼方ちゃん達が変な心配かけちゃったよねぇ』
かすみ『色々深く考えすぎなんですよ!歩夢先輩は!』
しずく『ちょ、かすみさん…』
歩夢「あ…あはは…確かに、すごく難しく考えてたのかも…」
エマ『でも歩夢ちゃんが元気そうで良かったよぉ…』
かすみ『色々深く考えすぎなんですよ!歩夢先輩は!』
しずく『ちょ、かすみさん…』
歩夢「あ…あはは…確かに、すごく難しく考えてたのかも…」
エマ『でも歩夢ちゃんが元気そうで良かったよぉ…』
510: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:36:03.45 ID:MU9Mzp7y
果林『そうね、長い間お休みしてたからほんとに心配してたのよ?みんな』
歩夢「うう…ほんとにごめんなさい」
しずく『歩夢さん…また一緒に練習やお話もしたいですし、月曜日は是非来てくださいね?同好会に』
かすみ『あ、そうですよ!絶対に来てくださいね!』
歩夢「うう…ほんとにごめんなさい」
しずく『歩夢さん…また一緒に練習やお話もしたいですし、月曜日は是非来てくださいね?同好会に』
かすみ『あ、そうですよ!絶対に来てくださいね!』
511: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:36:57.91 ID:MU9Mzp7y
歩夢「…うんっ、絶対に行くよ」
かすみ『ふふ、待ってますよっ』
かすみ『あ、あと侑先輩が大好きなのはかすみんも一緒なんですからね!!』
歩夢「う、ん……ふふ、でも…大好き度でいったらかすみちゃんには絶対負けないよ?」
かすみ『ふふ、待ってますよっ』
かすみ『あ、あと侑先輩が大好きなのはかすみんも一緒なんですからね!!』
歩夢「う、ん……ふふ、でも…大好き度でいったらかすみちゃんには絶対負けないよ?」
512: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:37:51.34 ID:MU9Mzp7y
愛「おっ、じゃあ愛さんも負けないぞー!」
璃奈『私も負けない…』キリッ
彼方『よく分かんないけど彼方ちゃんも負けないぞー』
かすみ『ちょっと!3人ともなんとなくで参戦して来ないでくださいよぉ!』
侑「あははっ、参ったねこりゃ」
璃奈『私も負けない…』キリッ
彼方『よく分かんないけど彼方ちゃんも負けないぞー』
かすみ『ちょっと!3人ともなんとなくで参戦して来ないでくださいよぉ!』
侑「あははっ、参ったねこりゃ」
513: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:38:45.28 ID:MU9Mzp7y
果林『ふふ、茶番が出来るくらいには元気そうで安心したわ』
かすみ『いや茶番って!』
エマ『でも歩夢ちゃん、また辛くなった時はなんでも相談してね?』
しずく『そうですよ、まだ1年にも満たないお付き合いですけど…同じ同好会のメンバーなんですし』
しずく「まだ私達も…歩夢さんとやりたいことも、知りたいことも沢山ありますから」
かすみ『いや茶番って!』
エマ『でも歩夢ちゃん、また辛くなった時はなんでも相談してね?』
しずく『そうですよ、まだ1年にも満たないお付き合いですけど…同じ同好会のメンバーなんですし』
しずく「まだ私達も…歩夢さんとやりたいことも、知りたいことも沢山ありますから」
514: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:39:28.01 ID:MU9Mzp7y
歩夢「…っ、うん…ありがとう…」
果林『侑もたまには顔出しなさいね?』
侑「あ、はい!私も月曜日に行きます!」
かすみ『ほんとですか!?』
璃奈『じゃあ…みんな久しぶりに揃うんだね』
果林『侑もたまには顔出しなさいね?』
侑「あ、はい!私も月曜日に行きます!」
かすみ『ほんとですか!?』
璃奈『じゃあ…みんな久しぶりに揃うんだね』
515: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:40:21.70 ID:MU9Mzp7y
侑「そうだねっ。みんなの顔も見たいし、久々にみんなと走りたいしっ」
せつ菜「ふふ、では月曜日はみっちりと詰め込んで行きましょうか!」
彼方『お、お手柔らかにねぇ?』
愛「ふふっ、じゃあ…この辺で終わろっか?」
せつ菜「そうですね!もう遅いですし」
せつ菜「ふふ、では月曜日はみっちりと詰め込んで行きましょうか!」
彼方『お、お手柔らかにねぇ?』
愛「ふふっ、じゃあ…この辺で終わろっか?」
せつ菜「そうですね!もう遅いですし」
516: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:42:33.00 ID:MU9Mzp7y
歩夢「うん、みんなありがとう」
かすみ『はい!それではまた!月曜日に会いましょー!おやすみなさいですっ』
侑「うんっ!みんなまたね!おやすみなさい!」
ぽむせつあい「おやすみなさいっ」
全員『 オヤスミナサイッ 』
…
プツ─
かすみ『はい!それではまた!月曜日に会いましょー!おやすみなさいですっ』
侑「うんっ!みんなまたね!おやすみなさい!」
ぽむせつあい「おやすみなさいっ」
全員『 オヤスミナサイッ 』
…
プツ─
517: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:43:19.74 ID:MU9Mzp7y
…………
侑「…良かったね、歩夢」
歩夢「うん…ちょっと不安もあったけど…びっくりするくらいみんな…いつも通りで」
歩夢「拍子抜けというか…なんだかみんなの声を聞いて安心しちゃった…」
せつ菜「…さっきも言いましたが、皆さんも歩夢さんの事が大好きですから」
侑「…良かったね、歩夢」
歩夢「うん…ちょっと不安もあったけど…びっくりするくらいみんな…いつも通りで」
歩夢「拍子抜けというか…なんだかみんなの声を聞いて安心しちゃった…」
せつ菜「…さっきも言いましたが、皆さんも歩夢さんの事が大好きですから」
518: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:44:02.67 ID:MU9Mzp7y
愛「歩夢もそうだよね?」
歩夢「…うん、そうだね…私、みんなの事も大好きなんだなぁって、改めて思ったよ」
歩夢「…三人ともありがとう、協力してくれて」
侑「えへへっ、いえいえ!」
せつ菜「ふふ、お役に立てて良かったです」
愛「うんうんっ、友達なんだしこれくらい当然だよ!」
歩夢「…うん、そうだね…私、みんなの事も大好きなんだなぁって、改めて思ったよ」
歩夢「…三人ともありがとう、協力してくれて」
侑「えへへっ、いえいえ!」
せつ菜「ふふ、お役に立てて良かったです」
愛「うんうんっ、友達なんだしこれくらい当然だよ!」
519: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:44:59.74 ID:MU9Mzp7y
歩夢「……」ニコ
ほんとに、温かい人ばっかりだ
もっと早くに相談していればってつくづく思う
…これから、しっかり頑張らなくちゃね…気負わない程度に
………
ほんとに、温かい人ばっかりだ
もっと早くに相談していればってつくづく思う
…これから、しっかり頑張らなくちゃね…気負わない程度に
………
520: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:45:56.12 ID:MU9Mzp7y
侑「ふふ…じゃ、最後に映画観よっか!」
愛「そうだね、準備しよー!」
せつ菜「あっ、笑いあり涙ありの泣ける映画なのでハンカチ必須ですよ!」
愛「へぇ、めっちゃ楽しみ!」
愛「そうだね、準備しよー!」
せつ菜「あっ、笑いあり涙ありの泣ける映画なのでハンカチ必須ですよ!」
愛「へぇ、めっちゃ楽しみ!」
521: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:46:56.18 ID:MU9Mzp7y
歩夢「うん、私も楽しみだなぁ」
侑「よしっ、準備おっけーだよ!」
愛「あゆむー、再生押してくれるー?」
歩夢「うん、じゃあ…押すね?」
せつ菜「はいっ!」
ポチッ
侑「よしっ、準備おっけーだよ!」
愛「あゆむー、再生押してくれるー?」
歩夢「うん、じゃあ…押すね?」
せつ菜「はいっ!」
ポチッ
522: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:47:49.96 ID:MU9Mzp7y
────
─
鑑賞後
せつ菜「…はぁ…感動です…終わりましたね…」ウトウト
侑「う~ん…すごく壮大な話だった…」ウトウト
歩夢「うん、なんか、深い作品だったなぁ…」
愛「愛さんでもうるっときちゃったよ~…歩夢とせっつーはめっちゃ泣いてたけど」
─
鑑賞後
せつ菜「…はぁ…感動です…終わりましたね…」ウトウト
侑「う~ん…すごく壮大な話だった…」ウトウト
歩夢「うん、なんか、深い作品だったなぁ…」
愛「愛さんでもうるっときちゃったよ~…歩夢とせっつーはめっちゃ泣いてたけど」
523: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:48:37.62 ID:MU9Mzp7y
歩夢「ぅっ…あのシーンは泣いちゃうもん…卑怯だよ、ほんとに家族愛とかそういうのに弱いから…」
歩夢「ね、せつ菜ちゃ…」
せつ菜「……zzZ」
愛「ありゃ…」
侑「…zzZ」
歩夢「ね、せつ菜ちゃ…」
せつ菜「……zzZ」
愛「ありゃ…」
侑「…zzZ」
524: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:49:45.29 ID:MU9Mzp7y
歩夢「二人とも寝ちゃってる…」
愛「終盤ちょっと眠たそうだったもんねー」
愛「とりあえず二人ともベッドに寝かせちゃおっか」
歩夢「うん」
──
愛「終盤ちょっと眠たそうだったもんねー」
愛「とりあえず二人ともベッドに寝かせちゃおっか」
歩夢「うん」
──
525: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:50:41.44 ID:MU9Mzp7y
──
ゆつせつ「…zzZ」スヤァ
愛「ふぅ…これでおっけ!おやすみ…二人とも」
歩夢「おやすみ…。二人とも軽くて良かったね」
愛「確かにね、二人ともちっちゃいから」
歩夢「…ほんとにちっちゃいよね」
ゆつせつ「…zzZ」スヤァ
愛「ふぅ…これでおっけ!おやすみ…二人とも」
歩夢「おやすみ…。二人とも軽くて良かったね」
愛「確かにね、二人ともちっちゃいから」
歩夢「…ほんとにちっちゃいよね」
526: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:51:34.53 ID:MU9Mzp7y
身体はちっちゃいけど、私にとってはとても大きな人だと思う、二人とも
愛「…3人までなら寝られると思うし、歩夢もベッドで寝なよ」
歩夢「愛ちゃんは?」
愛「床に布団敷いて寝るよー、たまには床もいいよね~」
愛「…3人までなら寝られると思うし、歩夢もベッドで寝なよ」
歩夢「愛ちゃんは?」
愛「床に布団敷いて寝るよー、たまには床もいいよね~」
527: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:53:08.92 ID:MU9Mzp7y
歩夢「…それは流石に悪いよ」
愛「お、じゃあ床で一緒に寝てくれるの?…敷布団1枚しかないよ?2人分の大きな掛け布団ならあるけどさ」
歩夢「うん、全然いいよ。愛ちゃん1人にする方が気になるし」
愛「あははっ、優しいねー歩夢!」クシャクシャ
愛「お、じゃあ床で一緒に寝てくれるの?…敷布団1枚しかないよ?2人分の大きな掛け布団ならあるけどさ」
歩夢「うん、全然いいよ。愛ちゃん1人にする方が気になるし」
愛「あははっ、優しいねー歩夢!」クシャクシャ
528: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:54:07.39 ID:MU9Mzp7y
歩夢「あぅ…っ、ちょ…!もぉ愛ちゃん…髪くしゃくしゃだよ…」
愛「えっへへ…じゃ、布団敷くねーっ」
歩夢「もぉ…ん、手伝うよ」
愛「ありがとっ」
……………
愛「えっへへ…じゃ、布団敷くねーっ」
歩夢「もぉ…ん、手伝うよ」
愛「ありがとっ」
……………
529: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:55:07.11 ID:MU9Mzp7y
愛「バタンキュー…!」ドサッ
歩夢「古いよ愛ちゃん」
愛「ほらほら歩夢もおいでー、意外に気持ちいいよ」
歩夢「…うん、じゃあ、失礼して…」バサッ
歩夢「古いよ愛ちゃん」
愛「ほらほら歩夢もおいでー、意外に気持ちいいよ」
歩夢「…うん、じゃあ、失礼して…」バサッ
530: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:56:15.88 ID:MU9Mzp7y
歩夢「…!ぁ~…ぷわぁぁ……」
布団ってこんなに気持ちよかったっけ…すごく寝心地が良くて…気持ちがぷわぷわする…
愛「へへ、どうどう?めっちゃ疲れを吸収してくれる感じしない?」
歩夢「うーん…確かに…この包容力がとてつもなく…お日様の匂いもいいなぁ」
布団ってこんなに気持ちよかったっけ…すごく寝心地が良くて…気持ちがぷわぷわする…
愛「へへ、どうどう?めっちゃ疲れを吸収してくれる感じしない?」
歩夢「うーん…確かに…この包容力がとてつもなく…お日様の匂いもいいなぁ」
531: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:57:33.56 ID:MU9Mzp7y
愛「でしょでしょ?ふふ…良かったー」
愛「…でもやっぱり敷布団1枚だと狭いかもね」
愛「アタシ端に寄ろっか?」
歩夢「…ううん、お互いに真ん中に寄れば丁度いいし…私はそれで平気だけど…」
愛「そう?愛さんも全然平気だけど…まぁ寒い時は人肌が一番っていうしね!」
愛「…でもやっぱり敷布団1枚だと狭いかもね」
愛「アタシ端に寄ろっか?」
歩夢「…ううん、お互いに真ん中に寄れば丁度いいし…私はそれで平気だけど…」
愛「そう?愛さんも全然平気だけど…まぁ寒い時は人肌が一番っていうしね!」
532: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 15:58:27.31 ID:MU9Mzp7y
歩夢「人肌って言われるとなんだか恥ずかしいね…」
愛「だね、この状況だとちょっとこそばゆいよねぇ……でも寄っていいなら…そっち寄っていい?」
歩夢「…うん、私も寄るね」ズイ
愛「…お、めっちゃ近ーい…!」ズイ
愛「だね、この状況だとちょっとこそばゆいよねぇ……でも寄っていいなら…そっち寄っていい?」
歩夢「…うん、私も寄るね」ズイ
愛「…お、めっちゃ近ーい…!」ズイ
533: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:00:21.87 ID:MU9Mzp7y
歩夢「……//顔近いよ…」
愛「ふふ…こうして間近で見ると歩夢ってやっぱりすごく可愛いよね♪」
歩夢「きゅ、急に口説かないでよ…」
愛「口説いてないってー!本心だぞ!…間近はいいね!マジかわいい!つってね!」
歩夢「……はい、それ言いたかっただけだね愛ちゃん」
愛「ふふ…こうして間近で見ると歩夢ってやっぱりすごく可愛いよね♪」
歩夢「きゅ、急に口説かないでよ…」
愛「口説いてないってー!本心だぞ!…間近はいいね!マジかわいい!つってね!」
歩夢「……はい、それ言いたかっただけだね愛ちゃん」
534: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:01:32.81 ID:MU9Mzp7y
愛「それもあるけどほんとに本心だぞー?」
歩夢「はぁい」
愛「むぅ…」
歩夢「ふふ…ありがとね、愛ちゃん」
愛「…へへ、いえいえっ」
歩夢「はぁい」
愛「むぅ…」
歩夢「ふふ…ありがとね、愛ちゃん」
愛「…へへ、いえいえっ」
535: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:02:23.97 ID:MU9Mzp7y
歩夢「…今日一日、楽しかった」
愛「ん…良かった」
歩夢「璃奈ちゃんと愛ちゃんでお買い物に行って…写真を撮ったり、ゲームしたりして」
歩夢「愛ちゃんの家で…2年生だけでタコパして、色んなお話をして」
歩夢「…久しぶりに充実した一日だったと思う」
愛「ん…良かった」
歩夢「璃奈ちゃんと愛ちゃんでお買い物に行って…写真を撮ったり、ゲームしたりして」
歩夢「愛ちゃんの家で…2年生だけでタコパして、色んなお話をして」
歩夢「…久しぶりに充実した一日だったと思う」
536: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:04:08.90 ID:MU9Mzp7y
愛「ふふ…愛さんも同じだよ」
歩夢「…ほんとに、愛ちゃんのおかげだよ」
愛「え、アタシ?」
歩夢「今日、楽しかったのも…侑ちゃんとしっかり仲直り出来たのも、同好会のみんなと話せたのも…」
歩夢「愛ちゃんが落ち込んでる私を見つけてくれたからだよ」
歩夢「…ほんとに、愛ちゃんのおかげだよ」
愛「え、アタシ?」
歩夢「今日、楽しかったのも…侑ちゃんとしっかり仲直り出来たのも、同好会のみんなと話せたのも…」
歩夢「愛ちゃんが落ち込んでる私を見つけてくれたからだよ」
537: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:04:38.62 ID:MU9Mzp7y
歩夢「勿論せつ菜ちゃんや璃奈ちゃん…侑ちゃんからも元気や勇気をいっぱい貰ったたけど」
歩夢「愛ちゃんからは今回…すごく沢山貰った気がする」
歩夢「だからさっきも、同好会のみんなと落ち着いて話せた」
愛「…お、またべた褒めタイムかなこれ」
歩夢「愛ちゃんからは今回…すごく沢山貰った気がする」
歩夢「だからさっきも、同好会のみんなと落ち着いて話せた」
愛「…お、またべた褒めタイムかなこれ」
538: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:05:20.41 ID:MU9Mzp7y
歩夢「…照れてるからって茶化しちゃダメだよ?」
愛「ええー…」
歩夢「ふふ…まぁ、やり方はちょっと強引だったけど…」
歩夢「愛ちゃんのしてくれたことが全部…私の救いになったと思う」
愛「大袈裟でしょ」
愛「ええー…」
歩夢「ふふ…まぁ、やり方はちょっと強引だったけど…」
歩夢「愛ちゃんのしてくれたことが全部…私の救いになったと思う」
愛「大袈裟でしょ」
539: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:06:15.36 ID:MU9Mzp7y
歩夢「大袈裟じゃないよ…」
歩夢「でも気になるんだ、愛ちゃんが私に対してどう思ってるのかはもう知ってるけど…」
歩夢「どうしてこんなに、私のためにしてくれるのかなって…」
愛「…アタシはたださ、人の笑顔が大好きなんだよね」
愛「それに歩夢の笑顔ってすごく魅力的だと思うし」
歩夢「でも気になるんだ、愛ちゃんが私に対してどう思ってるのかはもう知ってるけど…」
歩夢「どうしてこんなに、私のためにしてくれるのかなって…」
愛「…アタシはたださ、人の笑顔が大好きなんだよね」
愛「それに歩夢の笑顔ってすごく魅力的だと思うし」
540: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:06:56.23 ID:MU9Mzp7y
愛「だから、歩夢にはいつでも笑ってて欲しいなーって思った。だから…」
愛「まぁ、無茶なことばっかしちゃったけどね」
歩夢「…ほんとに無茶ばっかりだよ…」
愛「それはホントごめんねっ」
愛「でも…ゆうゆと仲直り出来てほんとに良かったよ」
愛「まぁ、無茶なことばっかしちゃったけどね」
歩夢「…ほんとに無茶ばっかりだよ…」
愛「それはホントごめんねっ」
愛「でも…ゆうゆと仲直り出来てほんとに良かったよ」
541: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:07:48.77 ID:MU9Mzp7y
歩夢「うん…私ね、今後作詞することになったんだ」
愛「作詞?」
歩夢「うん、侑ちゃんが作曲で…私が作詞の曲」
愛「お…それはすごいお話ですなぁ」
歩夢「ん…最初に作る曲はね、私の為に作りたいって言ってくれたんだ」
愛「作詞?」
歩夢「うん、侑ちゃんが作曲で…私が作詞の曲」
愛「お…それはすごいお話ですなぁ」
歩夢「ん…最初に作る曲はね、私の為に作りたいって言ってくれたんだ」
542: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:08:46.92 ID:MU9Mzp7y
歩夢「だから…私も書くなら侑ちゃんの為に書きたいなって思って」
愛「そっかそっか…」
歩夢「それで、勿論これからも私はみんなの為に歌っていきたいって思ってる」
歩夢「だから…これから侑ちゃんの為に作る曲は、私にとっての…なんていうかな」
愛「そっかそっか…」
歩夢「それで、勿論これからも私はみんなの為に歌っていきたいって思ってる」
歩夢「だから…これから侑ちゃんの為に作る曲は、私にとっての…なんていうかな」
543: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:09:40.78 ID:MU9Mzp7y
歩夢「…私の夢に向かう為の…プロローグみたいにもしたいなって思ってるんだ」
愛「ほぉ…いいじゃん!」
愛「行き詰まった時とか困ったりしたら愛さんで良かったらいつでも手伝うよ!」
歩夢「うん、ありがとう」
愛「ほぉ…いいじゃん!」
愛「行き詰まった時とか困ったりしたら愛さんで良かったらいつでも手伝うよ!」
歩夢「うん、ありがとう」
544: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:11:07.70 ID:MU9Mzp7y
愛「でもいいなぁ、アタシもなんか歌詞書いてみようかなっ」
歩夢「勿論私だけじゃなくて…みんなの分も作りたいって言ってたよ」
愛「お、そっかそっか!じゃーゆうゆが作曲できるようになるまでにひそひそ書いてみよーかなっ」
歩夢「うん、いいと思う…私も少しずつ書いていくつもりだから」
歩夢「今目の前にある目標がそれだから…だからより頑張れると思うし、そこから広がる目標も見つけられると思うんだ」
愛「…そっか、そうだねっ」
歩夢「勿論私だけじゃなくて…みんなの分も作りたいって言ってたよ」
愛「お、そっかそっか!じゃーゆうゆが作曲できるようになるまでにひそひそ書いてみよーかなっ」
歩夢「うん、いいと思う…私も少しずつ書いていくつもりだから」
歩夢「今目の前にある目標がそれだから…だからより頑張れると思うし、そこから広がる目標も見つけられると思うんだ」
愛「…そっか、そうだねっ」
545: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:11:47.45 ID:MU9Mzp7y
歩夢「……」
愛「あ、もう眠い?」
歩夢「少しだけ…」
愛「薬は飲んだ?」
歩夢「飲んでないよ」
愛「えっ、飲まなきゃじゃん」
愛「あ、もう眠い?」
歩夢「少しだけ…」
愛「薬は飲んだ?」
歩夢「飲んでないよ」
愛「えっ、飲まなきゃじゃん」
546: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:12:32.60 ID:MU9Mzp7y
歩夢「でも今日は…飲まなくても大丈夫だと思う」
愛「え…?」
歩夢「今日はみんなと沢山話したし、沢山動いたし…沢山楽しかったから…それに布団も気持ちいいし」
歩夢「だから久しぶりに深く眠れる気がする」
愛「…そっか」
愛「ふふ…じゃあ歩夢がめっちゃいい夢見られるように愛さんがぎゅーってしてあげよう!」ギュッ
愛「え…?」
歩夢「今日はみんなと沢山話したし、沢山動いたし…沢山楽しかったから…それに布団も気持ちいいし」
歩夢「だから久しぶりに深く眠れる気がする」
愛「…そっか」
愛「ふふ…じゃあ歩夢がめっちゃいい夢見られるように愛さんがぎゅーってしてあげよう!」ギュッ
547: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:14:16.66 ID:MU9Mzp7y
歩夢「ひゃっ…!…あ、愛ちゃん…?」
歩夢「…わ、私…そんな子供じゃな…」
愛「…大丈夫だよ、もし今後歩夢がどんな変な夢を見たとしても…」
愛「ここにいるアタシ達は歩夢のことが大好きだから…何があっても味方だから…いつだって支えるしさ」
歩夢「…わ、私…そんな子供じゃな…」
愛「…大丈夫だよ、もし今後歩夢がどんな変な夢を見たとしても…」
愛「ここにいるアタシ達は歩夢のことが大好きだから…何があっても味方だから…いつだって支えるしさ」
548: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:15:13.17 ID:MU9Mzp7y
愛「だから、安心して寝てね、歩夢」
歩夢「っ…ありがとう、愛ちゃん」
愛「ふふ、うん…おやすみっ歩夢♪」
歩夢「…おやすみ、愛ちゃん」
───
歩夢「っ…ありがとう、愛ちゃん」
愛「ふふ、うん…おやすみっ歩夢♪」
歩夢「…おやすみ、愛ちゃん」
───
549: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:16:05.85 ID:MU9Mzp7y
─
数十分後
シーン
愛「……zzZ」
歩夢「…愛ちゃんが先に寝ちゃった…」
数十分後
シーン
愛「……zzZ」
歩夢「…愛ちゃんが先に寝ちゃった…」
550: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:16:55.34 ID:MU9Mzp7y
…世の中、何が起こるか分からない
愛ちゃんみたいな子とこういう風に関わる事なんてないと思ってたから
当初はギャルっぽい見た目で…私としては少し苦手なジャンルの存在だった
だから無意識にあまり関わろうとはしなかったんだと思う
でも愛ちゃんと話すようになって…気付いた
愛ちゃんみたいな子とこういう風に関わる事なんてないと思ってたから
当初はギャルっぽい見た目で…私としては少し苦手なジャンルの存在だった
だから無意識にあまり関わろうとはしなかったんだと思う
でも愛ちゃんと話すようになって…気付いた
551: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:18:34.68 ID:MU9Mzp7y
愛ちゃんを知れば知るほど見た目とは全然違っていた
どこか芯が通っていて、誰からも懐かれて…
いつだって笑顔で
知れば知るほど不思議な子で、余計に知りたいことが増えていった
どこか芯が通っていて、誰からも懐かれて…
いつだって笑顔で
知れば知るほど不思議な子で、余計に知りたいことが増えていった
552: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:19:50.97 ID:MU9Mzp7y
だからもっと
これからも愛ちゃんのことを知っていきたいって思った
自分とはまるで違う人間だからっていうのもあるけど…それを差し引いても多分、誰でも気になっちゃう人なんだと思う。
そんな風に思わせちゃう愛ちゃんは、中々にずるい人種だ
これからも愛ちゃんのことを知っていきたいって思った
自分とはまるで違う人間だからっていうのもあるけど…それを差し引いても多分、誰でも気になっちゃう人なんだと思う。
そんな風に思わせちゃう愛ちゃんは、中々にずるい人種だ
553: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:20:43.88 ID:MU9Mzp7y
歩夢「……」ジッ
……色々考えてたら眠気が覚めてきちゃった…私もすぐに眠ろうと思ったんだけど
…愛ちゃんの顔がすぐ目の前にあるから、なんだか気になって眠れない
…つい、愛ちゃんの顔を見ちゃう
……色々考えてたら眠気が覚めてきちゃった…私もすぐに眠ろうと思ったんだけど
…愛ちゃんの顔がすぐ目の前にあるから、なんだか気になって眠れない
…つい、愛ちゃんの顔を見ちゃう
554: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:22:16.22 ID:MU9Mzp7y
……愛ちゃんも十分、間近で見ると改めて可愛らしくて…綺麗だなぁって思う
あんなに元気で笑顔が絶えない子が、寝顔になるとこんなに表情になるんだ…
ちょっとそんなギャップがあって余計に可愛らしい
というか…顔が近い、ほんとに近い…
あんなに元気で笑顔が絶えない子が、寝顔になるとこんなに表情になるんだ…
ちょっとそんなギャップがあって余計に可愛らしい
というか…顔が近い、ほんとに近い…
555: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:23:04.81 ID:MU9Mzp7y
でも…それでも、愛ちゃんからは目が離せなかった
ギュッとホールドされてるから身動きが取れないっていうのもあるけど…
…睫毛、長いなぁ…肌も白くて
窓から差し込む月明かりがより一層、愛ちゃんを美しく魅せた
こんなに綺麗なんだ、愛ちゃんって
ギュッとホールドされてるから身動きが取れないっていうのもあるけど…
…睫毛、長いなぁ…肌も白くて
窓から差し込む月明かりがより一層、愛ちゃんを美しく魅せた
こんなに綺麗なんだ、愛ちゃんって
556: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:24:13.58 ID:MU9Mzp7y
きっと…愛ちゃんのファンだったら堪らない光景なんだろうなぁ…
寝たい…でもやっぱり…
じっと愛ちゃんの顔を見ちゃう
寝たい…でもやっぱり…
じっと愛ちゃんの顔を見ちゃう
557: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:25:13.33 ID:MU9Mzp7y
歩夢「………」
愛「……zzZ」
歩夢「………」
愛「………zzZ」
歩夢「……」
愛「…ン……ぁゆむ……zZ」
歩夢「…っ……」
愛「……zzZ」
歩夢「………」
愛「………zzZ」
歩夢「……」
愛「…ン……ぁゆむ……zZ」
歩夢「…っ……」
558: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/04(日) 16:26:02.54 ID:MU9Mzp7y
──ドクッ
578: 名無しで叶える物語(しまむら) 2021/07/13(火) 00:23:45.84 ID:7+e8IuP/
────
───
─約1ヶ月後
登校中
侑「…でねでね、昨日お笑い番組見てたら久々に大笑いしちゃってさぁ」
侑「腹筋が筋肉痛になっちゃったんだよねー」トコトコ
歩夢「……ええ…そんなことあるの?ていうか笑いすぎだよ、隣まで聞こえてたよ?」トコトコ
侑「えー聞こえてた?抑えてた方なんだけどな」
───
─約1ヶ月後
登校中
侑「…でねでね、昨日お笑い番組見てたら久々に大笑いしちゃってさぁ」
侑「腹筋が筋肉痛になっちゃったんだよねー」トコトコ
歩夢「……ええ…そんなことあるの?ていうか笑いすぎだよ、隣まで聞こえてたよ?」トコトコ
侑「えー聞こえてた?抑えてた方なんだけどな」
579: 名無しで叶える物語(しまむら) 2021/07/13(火) 00:24:45.87 ID:7+e8IuP/
歩夢「抑えられてないから筋肉痛になったんでしょ?」
侑「あっ、確かにね!あっははいたいたいたい…!」
歩夢「わぁ…」
歩夢「……暫くお笑い番組見るの禁止だね」
侑「むー、私の楽しみが…」
歩夢「ある程度耐性は付けなきゃね」
侑「あはは、だよねー」
侑「あっ、確かにね!あっははいたいたいたい…!」
歩夢「わぁ…」
歩夢「……暫くお笑い番組見るの禁止だね」
侑「むー、私の楽しみが…」
歩夢「ある程度耐性は付けなきゃね」
侑「あはは、だよねー」
580: 名無しで叶える物語(しまむら) 2021/07/13(火) 00:25:36.86 ID:7+e8IuP/
侑「…あっ、そういえばさ!前に話した作詞の話なんだけど、もう作り始めてるの?」
歩夢「あ、うん!みんなに少し助けて貰いながらだけどちょこちょこ試行錯誤で進めてたよ」
侑「お、そうなんだ!」
歩夢「多分もう少ししたら完成しちゃうかも」
侑「早っ!?えーそっかぁ、私も頑張んなきゃだね!」
歩夢「あ、うん!みんなに少し助けて貰いながらだけどちょこちょこ試行錯誤で進めてたよ」
侑「お、そうなんだ!」
歩夢「多分もう少ししたら完成しちゃうかも」
侑「早っ!?えーそっかぁ、私も頑張んなきゃだね!」
581: 名無しで叶える物語(しまむら) 2021/07/13(火) 00:26:09.32 ID:7+e8IuP/
歩夢「うん、お互い頑張ろうね」ニコ
侑「うんっ」
侑「……なんか歩夢、調子良くなってきたよね、吹っ切れたっていうかさ」
歩夢「え?」
侑「…ほら、色々あったしさ」
侑「うんっ」
侑「……なんか歩夢、調子良くなってきたよね、吹っ切れたっていうかさ」
歩夢「え?」
侑「…ほら、色々あったしさ」
582: 名無しで叶える物語(しまむら) 2021/07/13(火) 00:26:51.48 ID:7+e8IuP/
歩夢「ああ…うん、そうだね、色々あったけど…今は大分安定してるかな」
歩夢「踊りや歌もみんなのおかげで少しずつ感覚が戻ってきたし」
歩夢「最近はよく眠れるし、悪夢もあまり見なくなったし」
歩夢「今はやることもやりたいこともあって、すごく楽しいよ」
侑「ふふ、そっかそっか…」
歩夢「踊りや歌もみんなのおかげで少しずつ感覚が戻ってきたし」
歩夢「最近はよく眠れるし、悪夢もあまり見なくなったし」
歩夢「今はやることもやりたいこともあって、すごく楽しいよ」
侑「ふふ、そっかそっか…」
583: 名無しで叶える物語(しまむら) 2021/07/13(火) 00:28:03.59 ID:7+e8IuP/
歩夢「こうやってまた前向きになれたのはみんなのおかげだって思う」
侑「…うん、そうだね。本当に…」
愛「おっはーゆうゆー!歩夢ー!」タッタッ
ドクッ
歩夢「…!?…びっ、びっくりした…」
愛「え…?びっくりした?驚かすつもりなかったんだけど」
侑「…うん、そうだね。本当に…」
愛「おっはーゆうゆー!歩夢ー!」タッタッ
ドクッ
歩夢「…!?…びっ、びっくりした…」
愛「え…?びっくりした?驚かすつもりなかったんだけど」
584: 名無しで叶える物語(しまむら) 2021/07/13(火) 00:29:06.90 ID:7+e8IuP/
歩夢「急に声掛けてくるんだもん…。おはよう、愛ちゃん」
侑「おはよー」
愛「うん!ゆうゆもびっくりしたー?」
侑「びっくりはしなかったけどさ…ていうか朝から元気だよねぇ愛ちゃん」
愛「まぁ毎朝走ってるからね~」
愛「2人も朝走ってみたら?リフレッシュできるよー」
侑「おはよー」
愛「うん!ゆうゆもびっくりしたー?」
侑「びっくりはしなかったけどさ…ていうか朝から元気だよねぇ愛ちゃん」
愛「まぁ毎朝走ってるからね~」
愛「2人も朝走ってみたら?リフレッシュできるよー」
585: 名無しで叶える物語(しまむら) 2021/07/13(火) 00:30:47.75 ID:7+e8IuP/
歩夢「うーん、たまに走るけど…毎朝はちょっとまだ…気力がもたないかも」
侑「私は起きれても上手く走れるか不安だよ…眠気でふらふらしそう」
愛「なーる、早朝だけにそう調子は良くないってことだね」
侑「っ…ぷ、ん…っ、ぷひょいたぁぁぁい!!」
ぽむあい「!?」
侑「私は起きれても上手く走れるか不安だよ…眠気でふらふらしそう」
愛「なーる、早朝だけにそう調子は良くないってことだね」
侑「っ…ぷ、ん…っ、ぷひょいたぁぁぁい!!」
ぽむあい「!?」
586: 名無しで叶える物語(しまむら) 2021/07/13(火) 00:31:56.50 ID:7+e8IuP/
侑「いたいいたいひひひ…」
愛「…大丈夫この子?」
歩夢「あ、愛ちゃんダメだよ!侑ちゃん今腹筋が筋肉痛だから…」
愛「え、ええ…どうしたらそうなったの…」
歩夢「昨日テレビ見てて笑いすぎちゃったみたいで…」
愛「申し訳ないけど面白すぎるでしょゆうゆ」
愛「…大丈夫この子?」
歩夢「あ、愛ちゃんダメだよ!侑ちゃん今腹筋が筋肉痛だから…」
愛「え、ええ…どうしたらそうなったの…」
歩夢「昨日テレビ見てて笑いすぎちゃったみたいで…」
愛「申し訳ないけど面白すぎるでしょゆうゆ」
587: 名無しで叶える物語(しまむら) 2021/07/13(火) 00:34:08.93 ID:7+e8IuP/
歩夢「だから暫く侑ちゃんの前ではダジャレ禁止ね、愛ちゃん」
愛「そっかぁ、まぁ仕方ないよね筋肉痛じゃ、いよいよ耐性つけなきゃじゃない?そこまできたら」
侑「ふうぅ…それ、たったさっき歩夢にも言われたよ。でもほんと無理なんだよねぇ…愛ちゃん面白いんだもん」
歩夢「面白くはないよ?」
愛「最近歩夢の当たりが強い~っ」
愛「そっかぁ、まぁ仕方ないよね筋肉痛じゃ、いよいよ耐性つけなきゃじゃない?そこまできたら」
侑「ふうぅ…それ、たったさっき歩夢にも言われたよ。でもほんと無理なんだよねぇ…愛ちゃん面白いんだもん」
歩夢「面白くはないよ?」
愛「最近歩夢の当たりが強い~っ」
588: 名無しで叶える物語(しまむら) 2021/07/13(火) 00:36:33.01 ID:7+e8IuP/
歩夢「ふふ、冗談だよー」
愛「わー歩夢にからかわれたっ」
歩夢「いつも愛ちゃんにからかわれてばっかりだし、このくらいの仕返しはしたいもん」
侑「…ふふっ、でも2人ともそれくらい気の置けない仲になったってことだよねっ」
愛「あー確かにね!歩夢とアタシはもうマブダチだもんねー」
歩夢「マブダチって…まぁ…うん、そうかもね」
愛「わー歩夢にからかわれたっ」
歩夢「いつも愛ちゃんにからかわれてばっかりだし、このくらいの仕返しはしたいもん」
侑「…ふふっ、でも2人ともそれくらい気の置けない仲になったってことだよねっ」
愛「あー確かにね!歩夢とアタシはもうマブダチだもんねー」
歩夢「マブダチって…まぁ…うん、そうかもね」
589: 名無しで叶える物語(しまむら) 2021/07/13(火) 00:38:36.07 ID:7+e8IuP/
愛「えー何その釈然としない感じ~」
歩夢「…でも…ここの所よく遊びに行くもんね、璃奈ちゃんと3人でとか」
愛「た、そうだね!せっつーと3人って時もあったし」
侑「えーなんかずるーい!」
歩夢「あはは…あんまりタイミング合わなかったもんね」
歩夢「…でも…ここの所よく遊びに行くもんね、璃奈ちゃんと3人でとか」
愛「た、そうだね!せっつーと3人って時もあったし」
侑「えーなんかずるーい!」
歩夢「あはは…あんまりタイミング合わなかったもんね」
590: 名無しで叶える物語(しまむら) 2021/07/13(火) 00:40:48.64 ID:7+e8IuP/
侑「むう、そうなんだよねー…」
愛「じゃあ都合が合う時にまた遊びに行こーよ!」
侑「あっ、うんっ!絶対誘ってね!」
愛「もち!あ、じゃあアタシこっちだから、また後でね!」フリフリ
歩夢「……うん、また後で」フリフリ
侑「じゃあねー!」フリフリ
………
愛「じゃあ都合が合う時にまた遊びに行こーよ!」
侑「あっ、うんっ!絶対誘ってね!」
愛「もち!あ、じゃあアタシこっちだから、また後でね!」フリフリ
歩夢「……うん、また後で」フリフリ
侑「じゃあねー!」フリフリ
………
591: 名無しで叶える物語(しまむら) 2021/07/13(火) 00:43:00.42 ID:7+e8IuP/
歩夢「………」
侑「……」
侑「さ、て…じゃあ私もこっちだから行くね?」
歩夢「うん、今日も頑張ろうね侑ちゃん」
侑「うんっ、それじゃね!歩夢っ」
歩夢「うん…っ」フリフリ
侑「……」
侑「さ、て…じゃあ私もこっちだから行くね?」
歩夢「うん、今日も頑張ろうね侑ちゃん」
侑「うんっ、それじゃね!歩夢っ」
歩夢「うん…っ」フリフリ
592: 名無しで叶える物語(しまむら) 2021/07/13(火) 00:45:16.65 ID:7+e8IuP/
………………
テク テク…
ピタ
侑「…ふふ、なんだか…ちょっとだけ妬けちゃうなぁ…」
テク テク…
ピタ
侑「…ふふ、なんだか…ちょっとだけ妬けちゃうなぁ…」
593: 名無しで叶える物語(しまむら) 2021/07/13(火) 00:48:41.89 ID:7+e8IuP/
校舎へと駆けていく愛ちゃん
その背中を数秒間ほど見つめていた歩夢を見て、私はそう思った
……この約1ヶ月で、歩夢のメンタルは大分回復した
まだ少し心配なところはあるけれど…歩夢は今、とても充実してると思う
ここのところは、しずくちゃんの演劇の練習のお手伝いをした話とか
果林さんからプロポーション維持のコツを教わったという話とか
同好会のメンバーとのことを話してくれるようになった
その背中を数秒間ほど見つめていた歩夢を見て、私はそう思った
……この約1ヶ月で、歩夢のメンタルは大分回復した
まだ少し心配なところはあるけれど…歩夢は今、とても充実してると思う
ここのところは、しずくちゃんの演劇の練習のお手伝いをした話とか
果林さんからプロポーション維持のコツを教わったという話とか
同好会のメンバーとのことを話してくれるようになった
594: 名無しで叶える物語(しまむら) 2021/07/13(火) 00:50:54.91 ID:7+e8IuP/
そんな歩夢の様子は、とても楽しそうで
確実にみんなと前よりも打ち解けていた
それに歩夢は、以前よりも前向きになったし、目の前のことに真摯に、コツコツと取り組むようになったと思う。
まぁ、前から歩夢はそういうすごく真っ直ぐな子だったんだけど、それがより強くなった気がする
確実にみんなと前よりも打ち解けていた
それに歩夢は、以前よりも前向きになったし、目の前のことに真摯に、コツコツと取り組むようになったと思う。
まぁ、前から歩夢はそういうすごく真っ直ぐな子だったんだけど、それがより強くなった気がする
595: 名無しで叶える物語(しまむら) 2021/07/13(火) 00:54:00.68 ID:7+e8IuP/
きっとそれは、みんなのおかげだって私もそう思う。
…それと、特に愛ちゃんが
歩夢のことをずっと気にかけてくれてたからだとも思う
…愛ちゃんは、お節介なところはあるかもしれない
…それと、特に愛ちゃんが
歩夢のことをずっと気にかけてくれてたからだとも思う
…愛ちゃんは、お節介なところはあるかもしれない
596: 名無しで叶える物語(しまむら) 2021/07/13(火) 00:57:08.85 ID:7+e8IuP/
けれど、歩夢に関してはなんだか…それだけじゃない気がした
聞いていた話だけど、愛ちゃんが歩夢と仲良くなりたかったという話は本当だと思う
でも、私はきっと別の感情もあるんじゃないかって気がしてた
実際愛ちゃんの真意は分からないし、私の勘だから違うかもしれないけど…
それと…歩夢も今、もしかしたら…
─────
聞いていた話だけど、愛ちゃんが歩夢と仲良くなりたかったという話は本当だと思う
でも、私はきっと別の感情もあるんじゃないかって気がしてた
実際愛ちゃんの真意は分からないし、私の勘だから違うかもしれないけど…
それと…歩夢も今、もしかしたら…
─────
616: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:41:33.76 ID:2BMbTg3N
──
数日後 部室
ザァァァ……
彼方「……zzZ」
しずく「…そこ、違うよかすみさん」
かすみ「ぐぬぬ…」カリカリ
璃奈「……」カタカタ
ガチャ
かすみ「あっ、歩夢先輩!」
数日後 部室
ザァァァ……
彼方「……zzZ」
しずく「…そこ、違うよかすみさん」
かすみ「ぐぬぬ…」カリカリ
璃奈「……」カタカタ
ガチャ
かすみ「あっ、歩夢先輩!」
617: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:42:11.51 ID:2BMbTg3N
歩夢「こんにちは~…暖かいね、ここ」
璃奈「暖房入れておいたんだ」
歩夢「そっか…すごく助かるよ…」
しずく「こんにちは歩夢さん。外、寒かったですもんね」
歩夢「うん、ほんとに寒い…あれ、勉強中?」
しずく「はい、もうすぐテスト期間ですし」
歩夢「あ、そうだね、もうすぐかぁ…じゃあ今日は練習お休み?」
しずく「そうですね…雨の影響で充分に練習できるスペースも無さそうでしたし」
璃奈「暖房入れておいたんだ」
歩夢「そっか…すごく助かるよ…」
しずく「こんにちは歩夢さん。外、寒かったですもんね」
歩夢「うん、ほんとに寒い…あれ、勉強中?」
しずく「はい、もうすぐテスト期間ですし」
歩夢「あ、そうだね、もうすぐかぁ…じゃあ今日は練習お休み?」
しずく「そうですね…雨の影響で充分に練習できるスペースも無さそうでしたし」
618: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:42:57.04 ID:2BMbTg3N
しずく「出来ることと言えば発声練習くらいしかないので…」
しずく「それに今日は全員揃いそうにないですし、お休みにして…」
しずく「かすみさんとテスト勉強することにしたんですけど…」
歩夢「なるほど、今からやらないと…かすみちゃんが心配だもんね…」
しずく「…はい……」
かすみ「2人してそんな深刻そうな顔しなくても良くないですか!?」
しずく「それに今日は全員揃いそうにないですし、お休みにして…」
しずく「かすみさんとテスト勉強することにしたんですけど…」
歩夢「なるほど、今からやらないと…かすみちゃんが心配だもんね…」
しずく「…はい……」
かすみ「2人してそんな深刻そうな顔しなくても良くないですか!?」
619: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:43:33.41 ID:2BMbTg3N
しずく「だって、この間は赤点ギリギリだったけど…」
しずく「ちゃんと復習しておかないと、今度はほんとに赤点とっちゃうかもしれないよ?」
しずく「そうなるのはかすみさんも嫌でしょ?期間が明けても練習できないし」
かすみ「むぅ…そうなんだよね、練習出来ないのは困るし~…よしかすみん本気出しちゃいます!」
しずく「うん、よしよし」ナデ
歩夢「…なんだかしずくちゃん、お姉さんみたいだね」クスッ
しずく「まぁ、私の方が早めに生まれてますし、あながち間違いじゃないですよね♪」
しずく「ちゃんと復習しておかないと、今度はほんとに赤点とっちゃうかもしれないよ?」
しずく「そうなるのはかすみさんも嫌でしょ?期間が明けても練習できないし」
かすみ「むぅ…そうなんだよね、練習出来ないのは困るし~…よしかすみん本気出しちゃいます!」
しずく「うん、よしよし」ナデ
歩夢「…なんだかしずくちゃん、お姉さんみたいだね」クスッ
しずく「まぁ、私の方が早めに生まれてますし、あながち間違いじゃないですよね♪」
620: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:44:15.61 ID:2BMbTg3N
かすみ「むっかー!また2人ともかすみんを子供みたいな扱いしてぇ!」
歩夢「ふふっ…ごめんね?でもそっか…お休みなら私も何かしてようかな」
歩夢(彼方さんは…寝てるんだ)
歩夢「璃奈ちゃんは…編集中?」
璃奈「うん、今やってるのはこの間撮ったライブの裏側の映像」
歩夢「そっか…でも長いから大変そうだね」
璃奈「大変だけど…見返すとみんな本当に楽しそうで…だから編集するの好きだよ」
歩夢「ふふっ…ごめんね?でもそっか…お休みなら私も何かしてようかな」
歩夢(彼方さんは…寝てるんだ)
歩夢「璃奈ちゃんは…編集中?」
璃奈「うん、今やってるのはこの間撮ったライブの裏側の映像」
歩夢「そっか…でも長いから大変そうだね」
璃奈「大変だけど…見返すとみんな本当に楽しそうで…だから編集するの好きだよ」
621: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:44:59.92 ID:2BMbTg3N
歩夢「…そっか」ニコ
歩夢「でも、最近色々な動画アップしてるけど…すごく評判いいよね」
かすみ「あっ、そうなんですよー!もっと可愛いかすみん達の姿を見たい!だとか、嬉しいコメントをよく頂きますよね!」
しずく「ふふ、そういうコメントが来るとやっぱり励みになりますし、モチベーションに繋がりますよね」
歩夢「うん、そうだねっ、璃奈ちゃんの編集のおかげですごく見やすいし」
歩夢「でも、最近色々な動画アップしてるけど…すごく評判いいよね」
かすみ「あっ、そうなんですよー!もっと可愛いかすみん達の姿を見たい!だとか、嬉しいコメントをよく頂きますよね!」
しずく「ふふ、そういうコメントが来るとやっぱり励みになりますし、モチベーションに繋がりますよね」
歩夢「うん、そうだねっ、璃奈ちゃんの編集のおかげですごく見やすいし」
622: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:45:32.92 ID:2BMbTg3N
璃奈「わ、歩夢さんに褒められた…りなちゃんボード【てれてれ】」
歩夢「…ふふ」
しずく「そういえば、愛さんと歩夢さんのこの前の映像も好評でしたよね」
歩夢「え?」
かすみ「あー!ガムパッチンのやつ?」
璃奈「うん、まんまと愛さんの悪戯に嵌められた歩夢さんの反応が可愛いって」
歩夢「…ふふ」
しずく「そういえば、愛さんと歩夢さんのこの前の映像も好評でしたよね」
歩夢「え?」
かすみ「あー!ガムパッチンのやつ?」
璃奈「うん、まんまと愛さんの悪戯に嵌められた歩夢さんの反応が可愛いって」
623: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:46:10.07 ID:2BMbTg3N
かすみ「確かに可愛かった!かすみん程じゃないですけどね!」
歩夢「あ、あれが好評なの?地味に痛かったんだよね…あれ」
しずく「最近よく悪戯されますよね…歩夢さん」
歩夢「そうだね…今朝も驚かされたし、私って隙がありすぎるのかな?」
かすみ「かもですねぇ…ていうか愛先輩ってほんと歩夢先輩好きですよねぇ」
ドクン
歩夢「あ、あれが好評なの?地味に痛かったんだよね…あれ」
しずく「最近よく悪戯されますよね…歩夢さん」
歩夢「そうだね…今朝も驚かされたし、私って隙がありすぎるのかな?」
かすみ「かもですねぇ…ていうか愛先輩ってほんと歩夢先輩好きですよねぇ」
ドクン
624: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:46:44.38 ID:2BMbTg3N
歩夢「…っ……」
……まただ…
しずく「…?歩夢さん?」
歩夢「…!…あ、はは…えっと、そういえば愛ちゃんは?今日は元々来るって聞いてたんだけど…」
璃奈「さっき助っ人に行ったよ」
歩夢「あ、そうなんだ…助っ人かぁ…」
……まただ…
しずく「…?歩夢さん?」
歩夢「…!…あ、はは…えっと、そういえば愛ちゃんは?今日は元々来るって聞いてたんだけど…」
璃奈「さっき助っ人に行ったよ」
歩夢「あ、そうなんだ…助っ人かぁ…」
625: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:47:25.42 ID:2BMbTg3N
璃奈「うん、バスケ部に呼ばれてた」
歩夢「そっか、じゃあ愛ちゃんも今日はいないんだね…」
璃奈「………」
彼方「ん~…zzZ」ゴソ
しずく「…あ、彼方さん、おはようございます」
歩夢「おはようございます」
彼方「んー、おはよ~…」ムクリ
歩夢「そっか、じゃあ愛ちゃんも今日はいないんだね…」
璃奈「………」
彼方「ん~…zzZ」ゴソ
しずく「…あ、彼方さん、おはようございます」
歩夢「おはようございます」
彼方「んー、おはよ~…」ムクリ
626: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:48:11.76 ID:2BMbTg3N
彼方「いやぁよく寝たよ~っ…」ノビーッ
かすみ「学校でそこまで熟睡出来るのってすごいですよねぇ…」
彼方「えへへ~、だってこのソファ寝心地最高なんだもーん」
彼方「…あぁ、それはそうと…雨止みそうにないね~」
かすみ「この寒い時期にこんなに降るのって珍しいですよねぇ…今日は晴れると思ったのに~…」
歩夢「雨のおかげで余計に寒くなっちゃったよね…」
かすみ「学校でそこまで熟睡出来るのってすごいですよねぇ…」
彼方「えへへ~、だってこのソファ寝心地最高なんだもーん」
彼方「…あぁ、それはそうと…雨止みそうにないね~」
かすみ「この寒い時期にこんなに降るのって珍しいですよねぇ…今日は晴れると思ったのに~…」
歩夢「雨のおかげで余計に寒くなっちゃったよね…」
627: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:48:52.49 ID:2BMbTg3N
かすみ「ですよね~…」グテー
しずく「ほらかすみさん、手が止まってるよ」
かすみ「むー、しず子の鬼ぃ…少しくらい休憩してもいいじゃん」
しずく「だーめ、まだ始めたばかりだよ?」
かすみ「むぅ、はいはい…やりますよー」カキカキ
彼方「かすみちゃん頑張れ~♪」
しずく「ほらかすみさん、手が止まってるよ」
かすみ「むー、しず子の鬼ぃ…少しくらい休憩してもいいじゃん」
しずく「だーめ、まだ始めたばかりだよ?」
かすみ「むぅ、はいはい…やりますよー」カキカキ
彼方「かすみちゃん頑張れ~♪」
628: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:49:34.48 ID:2BMbTg3N
彼方「さて~…お、歩夢ちゃんは何かやることあるの~?」
歩夢「うーん…作詞の続きをしようかなって…思ったんですけど」
彼方「おー、例のやつだね?」
歩夢「はい。でも…こう部室があったかいとなんだか、ちょっと眠たくなってきちゃいますね…」
彼方「あ、確かにねぇ…じゃあちょっとだけ寝る~?お膝ならいくらでもかすよ~」
彼方「ちょっと寝て休んでからの方が効率いいと思うしねぇ」
歩夢「えっ、それはそうですけど…でも…それは流石に悪いですし」
歩夢「うーん…作詞の続きをしようかなって…思ったんですけど」
彼方「おー、例のやつだね?」
歩夢「はい。でも…こう部室があったかいとなんだか、ちょっと眠たくなってきちゃいますね…」
彼方「あ、確かにねぇ…じゃあちょっとだけ寝る~?お膝ならいくらでもかすよ~」
彼方「ちょっと寝て休んでからの方が効率いいと思うしねぇ」
歩夢「えっ、それはそうですけど…でも…それは流石に悪いですし」
629: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:50:22.22 ID:2BMbTg3N
彼方「いいからいいから~、お安くしとくし」
歩夢「ええっ…お、お金発生するの…?」
彼方「えへへ、うそうそ♪さぁさぁおいで~歩夢ちゃん」ポンポン
歩夢「もぉ、彼方さん…じゃあ、お言葉に甘えて…」
ゴロン
彼方「…どーお?歩夢ちゃん」
歩夢「ええっ…お、お金発生するの…?」
彼方「えへへ、うそうそ♪さぁさぁおいで~歩夢ちゃん」ポンポン
歩夢「もぉ、彼方さん…じゃあ、お言葉に甘えて…」
ゴロン
彼方「…どーお?歩夢ちゃん」
630: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:51:02.90 ID:2BMbTg3N
…何だろうこの感覚…すごく落ち着く…。
歩夢「…思ってた以上にすごくいいです…」
彼方「えへへ、良かった~」
歩夢「あ…あの、頭重くないですか?」
彼方「んーん、大丈夫だよ~」
歩夢「…思ってた以上にすごくいいです…」
彼方「えへへ、良かった~」
歩夢「あ…あの、頭重くないですか?」
彼方「んーん、大丈夫だよ~」
631: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:52:04.23 ID:2BMbTg3N
璃奈「…よし、終わった…!」グイーッ
彼方「あ、お疲れ様~」
歩夢「…お疲れ様、璃奈ちゃん」
璃奈「うん、ありがとう」
璃奈「……?歩夢さん、寝るの?」
歩夢「うん…ちょっとだけ、軽く寝ようかなって」
璃奈「そっか…」
彼方「あ、お疲れ様~」
歩夢「…お疲れ様、璃奈ちゃん」
璃奈「うん、ありがとう」
璃奈「……?歩夢さん、寝るの?」
歩夢「うん…ちょっとだけ、軽く寝ようかなって」
璃奈「そっか…」
632: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:53:07.15 ID:2BMbTg3N
璃奈「そうだ…歩夢さんが寝るところ、撮ってもいいかな?」
歩夢「え?」
彼方「おー、いいと思うよ~。歩夢ちゃんの寝顔はいつでも見たいからね~」
歩夢「そんな風に言われるとすごく恥ずかしいんですけど…//」
璃奈「ダメ、かな?撮られると気になって寝れない?」
歩夢「それは…多分大丈夫かも、彼方さんの膝枕すごく気持ちいいし…わりと寝ようと思えばすぐ寝れちゃいそう」
歩夢「え?」
彼方「おー、いいと思うよ~。歩夢ちゃんの寝顔はいつでも見たいからね~」
歩夢「そんな風に言われるとすごく恥ずかしいんですけど…//」
璃奈「ダメ、かな?撮られると気になって寝れない?」
歩夢「それは…多分大丈夫かも、彼方さんの膝枕すごく気持ちいいし…わりと寝ようと思えばすぐ寝れちゃいそう」
633: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:53:42.82 ID:2BMbTg3N
彼方「おお?マジか~、歩夢ちゃんに膝枕を褒められる日が来るとは~…嬉しいなぁ」
歩夢「すごく落ち着きますよ…」
璃奈「ん…じゃあ、撮るね?二人とも」ポチ
歩夢「うん」
彼方「いいよ~」
歩夢「すごく落ち着きますよ…」
璃奈「ん…じゃあ、撮るね?二人とも」ポチ
歩夢「うん」
彼方「いいよ~」
634: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:54:20.61 ID:2BMbTg3N
璃奈「…やっぱり珍しい、この光景」 REC
彼方「うん、確かに歩夢ちゃんにお膝かしたことは無かったよねぇ」ナデナデ
歩夢「ん……そうですね、でもこんなに彼方さんの膝枕がいいとは思わなかった…」
彼方「えへへ~嬉しいなぁ。でもしずくちゃんのお膝もすごくいいんだよ~?」
歩夢「しずくちゃんのですか?」
彼方「うん、確かに歩夢ちゃんにお膝かしたことは無かったよねぇ」ナデナデ
歩夢「ん……そうですね、でもこんなに彼方さんの膝枕がいいとは思わなかった…」
彼方「えへへ~嬉しいなぁ。でもしずくちゃんのお膝もすごくいいんだよ~?」
歩夢「しずくちゃんのですか?」
635: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:55:14.75 ID:2BMbTg3N
しずく「…え、私ですか?」
彼方「膝枕ソムリエの彼方ちゃんの中ではトップレベルだねぇ」
かすみ「なんですか膝枕ソムリエって…」カキカキ
歩夢「どんな感じなんですか?」
彼方「うーんとね…知ってるかなぁ、赤ちゃんを泣き止ませる方法で、水の音を聞かせるといいって話があるんだよね」
歩夢「…あ、どこかで聞いたことはあります。お母さんの胎内の音に近いから安心するんでしたっけ」
彼方「そうそう、しずくちゃんの膝枕はまさにその安心感を味わえるんだよ~」
彼方「膝枕ソムリエの彼方ちゃんの中ではトップレベルだねぇ」
かすみ「なんですか膝枕ソムリエって…」カキカキ
歩夢「どんな感じなんですか?」
彼方「うーんとね…知ってるかなぁ、赤ちゃんを泣き止ませる方法で、水の音を聞かせるといいって話があるんだよね」
歩夢「…あ、どこかで聞いたことはあります。お母さんの胎内の音に近いから安心するんでしたっけ」
彼方「そうそう、しずくちゃんの膝枕はまさにその安心感を味わえるんだよ~」
636: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:55:55.26 ID:2BMbTg3N
彼方「しずくちゃんの膝枕があれば誰でも赤ちゃんになれるよ~」
しずく「な、なんですかそれ…」
歩夢「ということは…実質しずくちゃんがお母さん…」
彼方「そうだねぇ、しずくちゃんお母さんだよ~」
璃奈「しずくママ…ごくり」 REC
しずく「3人とも何を言ってるの…」
しずく「な、なんですかそれ…」
歩夢「ということは…実質しずくちゃんがお母さん…」
彼方「そうだねぇ、しずくちゃんお母さんだよ~」
璃奈「しずくママ…ごくり」 REC
しずく「3人とも何を言ってるの…」
637: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:56:34.76 ID:2BMbTg3N
かすみ「ねー今度かすみんにも膝枕してよママ~」
しずく「…かすみさんまで何言ってるの?」
歩夢「…じゃあ…しずくちゃんの膝枕が一番寝やすいんですか?」
彼方「しずくちゃんのは本当に眠り安いけど~、彼方ちゃんとしてはしずくちゃんにはして欲しいと言うよりしてあげたい派なのさ~」
歩夢「あ、なるほど…」
しずく「…かすみさんまで何言ってるの?」
歩夢「…じゃあ…しずくちゃんの膝枕が一番寝やすいんですか?」
彼方「しずくちゃんのは本当に眠り安いけど~、彼方ちゃんとしてはしずくちゃんにはして欲しいと言うよりしてあげたい派なのさ~」
歩夢「あ、なるほど…」
638: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:57:16.16 ID:2BMbTg3N
彼方「だからまぁ…ワースト3位かなぁ、しずくちゃんは」
しずく「3位…は喜んでいいんでしょうか…?因みに1位は誰なんですか?」
彼方「うん、やっぱりねぇ…1位はエマちゃんなんだよなぁ…」
歩夢「あー…やっぱり違いますか?」
彼方「違いますねぇ。もう…なんだろうね、スイスに行けちゃうもん」
璃奈「スイス…」 REC
しずく「3位…は喜んでいいんでしょうか…?因みに1位は誰なんですか?」
彼方「うん、やっぱりねぇ…1位はエマちゃんなんだよなぁ…」
歩夢「あー…やっぱり違いますか?」
彼方「違いますねぇ。もう…なんだろうね、スイスに行けちゃうもん」
璃奈「スイス…」 REC
639: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:57:56.54 ID:2BMbTg3N
彼方「そう、そこにないのに草原の匂いがするというか…自然と一体化しているような体験を味わえるんだよ~」
彼方「もう本当にね、眠り手の全てを包み込むような、どんな悪人でも優しい気持ちにさせてくれるような、そんな優しい空間になるんだ~…」
璃奈「眠り手って何…」 REC
彼方「まぁ、要するに彼方ちゃんの膝枕とは格が違うはずだからほんとにおすすめだよー、エマちゃんこそが母なる大地」
彼方「もう本当にね、眠り手の全てを包み込むような、どんな悪人でも優しい気持ちにさせてくれるような、そんな優しい空間になるんだ~…」
璃奈「眠り手って何…」 REC
彼方「まぁ、要するに彼方ちゃんの膝枕とは格が違うはずだからほんとにおすすめだよー、エマちゃんこそが母なる大地」
640: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 01:58:47.45 ID:2BMbTg3N
歩夢「ということは…実質エマさんがお母さん…」
彼方「そうだねぇ、エマちゃんママ最強、エマちゃんママしか勝たん…」
璃奈「エママ…ごくり」 REC
璃奈「あ、因みに2位はだれなの」 REC
彼方「枕かな」
しずく「私枕に負けてるんですか!?」
彼方「そうだねぇ、エマちゃんママ最強、エマちゃんママしか勝たん…」
璃奈「エママ…ごくり」 REC
璃奈「あ、因みに2位はだれなの」 REC
彼方「枕かな」
しずく「私枕に負けてるんですか!?」
641: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 02:00:39.76 ID:2BMbTg3N
彼方「ふふ、これからしずくちゃんも枕を超えていけ~…」
しずく「……なんか悔しいので善処したいですけど…」
歩夢「でも、そんなに安心出来るなら今度しずくちゃんの胎内で眠ってみたいなぁ…」
しずく「歩夢さん眠過ぎてとんでもないこと言ってるんですけど…」
かすみ「うん…」 ジトー
彼方「ふふ…でも、歩夢ちゃんがこうして落ち着けてるのを見ると安心しちゃうなぁ」
しずく「……なんか悔しいので善処したいですけど…」
歩夢「でも、そんなに安心出来るなら今度しずくちゃんの胎内で眠ってみたいなぁ…」
しずく「歩夢さん眠過ぎてとんでもないこと言ってるんですけど…」
かすみ「うん…」 ジトー
彼方「ふふ…でも、歩夢ちゃんがこうして落ち着けてるのを見ると安心しちゃうなぁ」
642: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 02:01:33.70 ID:2BMbTg3N
歩夢「え?」
彼方「ほら、前までの歩夢ちゃんだったら、きっともっと遠慮してたと思うから」
彼方「だから、この先もきっと悩むことはあるだろうけど」
彼方「こういう風に甘えたい時とか…何かで悩んだ時は…どんどん頼ってね?」
彼方「きっとみんな歩夢ちゃんの力になってくれるから」
彼方「まぁ、中でも彼方ちゃんじゃ頼りないかもしれないけどね~」
彼方「ほら、前までの歩夢ちゃんだったら、きっともっと遠慮してたと思うから」
彼方「だから、この先もきっと悩むことはあるだろうけど」
彼方「こういう風に甘えたい時とか…何かで悩んだ時は…どんどん頼ってね?」
彼方「きっとみんな歩夢ちゃんの力になってくれるから」
彼方「まぁ、中でも彼方ちゃんじゃ頼りないかもしれないけどね~」
643: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 02:02:40.22 ID:2BMbTg3N
歩夢「頼りないだなんて、そんな事ないですよ。ありがとうございます、彼方さん」
彼方「そーお?ふふ…じゃあ、その時は良き先輩として頑張るね~」 ナデナデ
彼方さんが優しく頭を撫でてくれる…
掛けられた言葉が温かくて、心に深く浸透していく
この感覚がとても心地よかった
ほんとにあったかい
彼方「そーお?ふふ…じゃあ、その時は良き先輩として頑張るね~」 ナデナデ
彼方さんが優しく頭を撫でてくれる…
掛けられた言葉が温かくて、心に深く浸透していく
この感覚がとても心地よかった
ほんとにあったかい
644: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 02:03:15.33 ID:2BMbTg3N
彼方「あ、でもいつかは彼方ちゃんにもお膝かしてね~?」
歩夢「…ふふ、勿論ですよ」
彼方「やったぁ、楽しみにしてるぜ~」
しずく「歩夢さん、後輩ですけど…私にもどんどん頼ってくださいね?」
かすみ「そうですよ!私たちはグループじゃないですけど、それでもかすみん達は同好会の仲間なんですし!」
璃奈「…うん、歩夢さんは1人じゃないよ」 REC
歩夢「そうだね…ありがとう」 ニコ
歩夢「…ふふ、勿論ですよ」
彼方「やったぁ、楽しみにしてるぜ~」
しずく「歩夢さん、後輩ですけど…私にもどんどん頼ってくださいね?」
かすみ「そうですよ!私たちはグループじゃないですけど、それでもかすみん達は同好会の仲間なんですし!」
璃奈「…うん、歩夢さんは1人じゃないよ」 REC
歩夢「そうだね…ありがとう」 ニコ
645: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 02:04:33.06 ID:2BMbTg3N
…………
彼方「……zzZ」スャァ
璃奈「…!あれ…彼方さん、いつの間にか寝てる…」 REC
かすみ「え!?」
しずく「…まさかの二度寝…」
歩夢「あ、あはは…私より先に…」
璃奈「また眠たくなっちゃったんだね」
しずく「ふふ、彼方さんらしいですね。寝かせておきましょうか」
彼方「……zzZ」スャァ
璃奈「…!あれ…彼方さん、いつの間にか寝てる…」 REC
かすみ「え!?」
しずく「…まさかの二度寝…」
歩夢「あ、あはは…私より先に…」
璃奈「また眠たくなっちゃったんだね」
しずく「ふふ、彼方さんらしいですね。寝かせておきましょうか」
646: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 02:05:29.57 ID:2BMbTg3N
歩夢「…そうだね、膝枕ってしてる側でも落ち着くものなのかな」
璃奈「…とりあえず、彼方さん寝ちゃったし、ここで止めても良さそうかな?」 REC
歩夢「ん、良いかもね…オチ付くし」
璃奈「え?」 REC
かすみ「え?」
しずく「え?」
歩夢「……え?…な、なに?」
璃奈「…とりあえず、彼方さん寝ちゃったし、ここで止めても良さそうかな?」 REC
歩夢「ん、良いかもね…オチ付くし」
璃奈「え?」 REC
かすみ「え?」
しずく「え?」
歩夢「……え?…な、なに?」
647: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 02:06:16.85 ID:2BMbTg3N
しずく「あの、歩夢さんって…」
歩夢「…?」
かすみ「愛先輩に似てきました?」
歩夢「……!?…う、ん?な、なんで愛ちゃん…?」
かすみ「え、だって歩夢先輩そんな…ダジャレとか言わなかったじゃないですか」
歩夢「?…ダジャレ……?」
歩夢「…?」
かすみ「愛先輩に似てきました?」
歩夢「……!?…う、ん?な、なんで愛ちゃん…?」
かすみ「え、だって歩夢先輩そんな…ダジャレとか言わなかったじゃないですか」
歩夢「?…ダジャレ……?」
648: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 02:06:47.92 ID:2BMbTg3N
かすみ「あ、自覚なかったんですね」
しずく「落ち着くとオチ付くを掛けたのかと思ったんですけど…」
歩夢「おち……?」
歩夢「…っ…!?ちがっ…」ガバッ
歩夢「違うよ!?今のはあのっ、アレだよ!?ダジャレ事故だよっ!?」
しずく「ダジャレ事故…?」
しずく「落ち着くとオチ付くを掛けたのかと思ったんですけど…」
歩夢「おち……?」
歩夢「…っ…!?ちがっ…」ガバッ
歩夢「違うよ!?今のはあのっ、アレだよ!?ダジャレ事故だよっ!?」
しずく「ダジャレ事故…?」
649: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 02:07:43.24 ID:2BMbTg3N
璃奈「あ、歩夢さん…落ち着いて、彼方さんが起きちゃう」
歩夢「あっ…」 バッ
彼方「…zzZ」
歩夢「…ほっ……も、もう…2人とも変なこと言うから…」
かすみ「いやいや、そんな焦らなくても良くないですか…?」
歩夢「………焦ってないもん」
歩夢「あっ…」 バッ
彼方「…zzZ」
歩夢「…ほっ……も、もう…2人とも変なこと言うから…」
かすみ「いやいや、そんな焦らなくても良くないですか…?」
歩夢「………焦ってないもん」
650: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 02:08:57.83 ID:2BMbTg3N
かすみ「なんですかその間は…」
歩夢「……ね、寝ます…」 ゴロン
かすみ「あっ、なんで誤魔化すんですか~歩夢先輩」
しずく「…ほらかすみさん、歩夢さん寝るんだから、続きやろ?」
かすみ「むぅ…はーい」
璃奈「…おやすみなさい、歩夢さん」 REC
歩夢「……ん…おやすみ」
歩夢「……ね、寝ます…」 ゴロン
かすみ「あっ、なんで誤魔化すんですか~歩夢先輩」
しずく「…ほらかすみさん、歩夢さん寝るんだから、続きやろ?」
かすみ「むぅ…はーい」
璃奈「…おやすみなさい、歩夢さん」 REC
歩夢「……ん…おやすみ」
651: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 02:11:34.22 ID:2BMbTg3N
………
愛ちゃんに似てきた…そんな風に言われるだなんて思わなかった
思わず否定しちゃった…
勿論意識して言ったわけじゃないけど
でも、なんだろう
言われた時すごくドキドキした…
ここの所、ドキドキすることが多い気がするなぁ…
愛『あーゆむ~!』
…っ…いつもそうだよ、どうしていつも……
はぁ…眠くて、もううまく思考が回らない
────
愛ちゃんに似てきた…そんな風に言われるだなんて思わなかった
思わず否定しちゃった…
勿論意識して言ったわけじゃないけど
でも、なんだろう
言われた時すごくドキドキした…
ここの所、ドキドキすることが多い気がするなぁ…
愛『あーゆむ~!』
…っ…いつもそうだよ、どうしていつも……
はぁ…眠くて、もううまく思考が回らない
────
654: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 18:38:03.83 ID:2BMbTg3N
──
歩夢「…ひゃ……!?」ドサッ
歩夢「あ、あい…ちゃん…?」
愛「………」
ギシッ
え、ぇ…な、なに…この状況…
愛ちゃんに手首を固定されてて動けない
それに…顔が近い…
どうしてこんな…
歩夢「…ひゃ……!?」ドサッ
歩夢「あ、あい…ちゃん…?」
愛「………」
ギシッ
え、ぇ…な、なに…この状況…
愛ちゃんに手首を固定されてて動けない
それに…顔が近い…
どうしてこんな…
655: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 18:38:37.56 ID:2BMbTg3N
愛「…ね、歩夢」
歩夢「ぁ、…は、はい……っ?」
愛「……きだよ」
歩夢「え…?」
愛「……目、瞑ってね」ズイ
歩夢「ぁ、…は、はい……っ?」
愛「……きだよ」
歩夢「え…?」
愛「……目、瞑ってね」ズイ
656: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 18:39:24.16 ID:2BMbTg3N
歩夢「……ぇ」
歩夢「はっ…はぇぇ!?//」
歩夢「まっ、待って…!?待って待って!ほんとに待って愛ちゃん!//」
愛「ふふ、待たないよー」 ギュッ
歩夢「はっ…はぇぇ!?//」
歩夢「まっ、待って…!?待って待って!ほんとに待って愛ちゃん!//」
愛「ふふ、待たないよー」 ギュッ
657: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 18:40:16.40 ID:2BMbTg3N
固定していた手の力が弱まったかと思えば…
今度は指を絡ませながら、ゆっくりと手を握られた
愛「全く抵抗しようとしないってことは…いいんだもんね?」
歩夢「あ、ぅ……//」
愛「するね…」
歩夢「だ、だめ…だってば…っ」
今度は指を絡ませながら、ゆっくりと手を握られた
愛「全く抵抗しようとしないってことは…いいんだもんね?」
歩夢「あ、ぅ……//」
愛「するね…」
歩夢「だ、だめ…だってば…っ」
658: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 18:41:59.01 ID:2BMbTg3N
私の制止も届かず、そのまま身体が重なって
愛ちゃんの顔が近付いてくる…あと数センチ…数ミリ
歩夢「ぅ…っ…//」
…次第に鼻先が擦れ、愛ちゃんの熱い吐息が唇に触れて…それから…
─
愛ちゃんの顔が近付いてくる…あと数センチ…数ミリ
歩夢「ぅ…っ…//」
…次第に鼻先が擦れ、愛ちゃんの熱い吐息が唇に触れて…それから…
─
659: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:02:52.20 ID:2BMbTg3N
───
歩夢「…はっ……!」パチ
璃奈「…あ、歩夢さん…起きた」
愛「おーはよ!歩夢♪」
歩夢「っ…!?にゃぁぁぁ!?///」ガバッ
ゴツン
歩夢「…はっ……!」パチ
璃奈「…あ、歩夢さん…起きた」
愛「おーはよ!歩夢♪」
歩夢「っ…!?にゃぁぁぁ!?///」ガバッ
ゴツン
660: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:03:32.88 ID:2BMbTg3N
愛「いっ…た!?」
璃奈「!?」
歩夢「くっ…~っ//」
璃奈「あ、歩夢さん…?」
歩夢「なにゃっ…にゃ、にゃ…ひゃンデアイチャンガヒザマクラシテルデスカ!!?//」
璃奈「なんで片言…?」
璃奈「!?」
歩夢「くっ…~っ//」
璃奈「あ、歩夢さん…?」
歩夢「なにゃっ…にゃ、にゃ…ひゃンデアイチャンガヒザマクラシテルデスカ!!?//」
璃奈「なんで片言…?」
661: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:04:20.95 ID:2BMbTg3N
愛「いってて…ああ、カナちゃん達もう先帰っちゃったからさ、歩夢が起きるまで愛さんが代わりに膝枕してあげよーかなーと思って」
歩夢「えっ…な//わ、私そんなに寝ちゃってたの…っ?//」
愛「うん!バッチリ寝てた!カナちゃんと代わっても全然起きる様子なかったし」
璃奈「…歩夢さん顔が真っ赤」
歩夢「えっ……//」
愛「あ、ほんとだ、あつい?暖房効き過ぎたのかな」
歩夢「えっ…な//わ、私そんなに寝ちゃってたの…っ?//」
愛「うん!バッチリ寝てた!カナちゃんと代わっても全然起きる様子なかったし」
璃奈「…歩夢さん顔が真っ赤」
歩夢「えっ……//」
愛「あ、ほんとだ、あつい?暖房効き過ぎたのかな」
662: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:05:15.87 ID:2BMbTg3N
璃奈「…消しておくね」ピッ
愛「てか、大丈夫?…また怖い夢見た?」
歩夢「……っ」
──…きだよ
歩夢「…!み、見てない見てない!」
愛「…?ほんとにー?」
愛「てか、大丈夫?…また怖い夢見た?」
歩夢「……っ」
──…きだよ
歩夢「…!み、見てない見てない!」
愛「…?ほんとにー?」
663: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:06:13.15 ID:2BMbTg3N
歩夢「だ、大丈夫!ちょっと寝ぼけてただけだから…ほんとに…」
…ほんとに、何なの…さっきの夢…
愛「あははっ、斬新な寝ぼけ方だったね」
歩夢「うっ…そっそれよりおでこ…あの…大丈夫?ごめんね…?」
愛「ん?あー平気平気!歩夢こそ大丈夫?」
歩夢「う、うん…平気だけど…」
歩夢(それどころじゃなかったし…)
…ほんとに、何なの…さっきの夢…
愛「あははっ、斬新な寝ぼけ方だったね」
歩夢「うっ…そっそれよりおでこ…あの…大丈夫?ごめんね…?」
愛「ん?あー平気平気!歩夢こそ大丈夫?」
歩夢「う、うん…平気だけど…」
歩夢(それどころじゃなかったし…)
664: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:06:45.77 ID:2BMbTg3N
歩夢「…かすみちゃん達、帰っちゃったんだね」
愛「うん今さっき帰ったよー、もう部活の時間も終わってるしね…用事があるみたいだったし」
歩夢「あ、ごめんね?ほんとに寝過ぎちゃってたんだ…起こしてくれればよかったのに…」
愛「カナちゃん達に起こさないであげてほしいって言われたからさ」
愛「まぁほんとに気持ちよさそうに眠ってたから、愛さんも起こさない方がいいなーって思ったし」
愛「うん今さっき帰ったよー、もう部活の時間も終わってるしね…用事があるみたいだったし」
歩夢「あ、ごめんね?ほんとに寝過ぎちゃってたんだ…起こしてくれればよかったのに…」
愛「カナちゃん達に起こさないであげてほしいって言われたからさ」
愛「まぁほんとに気持ちよさそうに眠ってたから、愛さんも起こさない方がいいなーって思ったし」
665: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:07:24.22 ID:2BMbTg3N
歩夢「そ…そうなんだ」
璃奈「おかげでいい画も撮れた」
歩夢「……璃奈ちゃんまだ撮ってたんだ」
璃奈「バッチリ撮った」
从||>ᴗ<||从
愛「ふふ、上がるの楽しみだね~」
歩夢「…ちょっと、恥ずかしいよ…寝顔見られるの…」
璃奈「おかげでいい画も撮れた」
歩夢「……璃奈ちゃんまだ撮ってたんだ」
璃奈「バッチリ撮った」
从||>ᴗ<||从
愛「ふふ、上がるの楽しみだね~」
歩夢「…ちょっと、恥ずかしいよ…寝顔見られるの…」
666: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:08:07.18 ID:2BMbTg3N
愛「まぁでも、ファンには堪んないと思うよ?みんなバタンキューするんじゃない?」
歩夢「………」
璃奈「愛さん、バタンキューは古い」
ガチャ
侑「…あれ?歩夢達まだいたんだ?」
歩夢「ぁっ……侑ちゃん」
歩夢「………」
璃奈「愛さん、バタンキューは古い」
ガチャ
侑「…あれ?歩夢達まだいたんだ?」
歩夢「ぁっ……侑ちゃん」
667: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:08:56.58 ID:2BMbTg3N
愛「ゆうゆ!うん、これから帰るとこだよー」
愛「ゆうゆもこれから帰り?」
侑「うん、今さっき終わったから帰る前に誰かしらいるかなーって思ってきたんだけど…」
侑「何かしてたの?3人とも」
璃奈「みんなで歩夢さんの寝顔を見守ってた」
侑「え、何それめちゃくちゃ幸せじゃんっ」
愛「ゆうゆもこれから帰り?」
侑「うん、今さっき終わったから帰る前に誰かしらいるかなーって思ってきたんだけど…」
侑「何かしてたの?3人とも」
璃奈「みんなで歩夢さんの寝顔を見守ってた」
侑「え、何それめちゃくちゃ幸せじゃんっ」
668: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:09:54.46 ID:2BMbTg3N
愛「でしょー?」
歩夢「………」ボー
侑「…?歩夢どうかした?」
歩夢「…え?う、ううん!寝起きでぼーっとしちゃってただけ…」
侑「ふうん…?そっか…」
愛「…さ、て…じゃあそろそろ帰ろっか」
侑「だね、もう雨も止んでるし…あ、折角だからファミレスとかでご飯食べて帰らない?」
歩夢「………」ボー
侑「…?歩夢どうかした?」
歩夢「…え?う、ううん!寝起きでぼーっとしちゃってただけ…」
侑「ふうん…?そっか…」
愛「…さ、て…じゃあそろそろ帰ろっか」
侑「だね、もう雨も止んでるし…あ、折角だからファミレスとかでご飯食べて帰らない?」
669: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:10:27.53 ID:2BMbTg3N
愛「お、いいね!ちょうどお腹空いてたし!りなりーも平気?」
璃奈「うん、平気だよ。私もお腹空いた」
愛「ねー。…歩夢もお腹空いてる?」
歩夢「………」
愛「おーいあゆむー?起きてる?」ズイ
璃奈「うん、平気だよ。私もお腹空いた」
愛「ねー。…歩夢もお腹空いてる?」
歩夢「………」
愛「おーいあゆむー?起きてる?」ズイ
670: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:11:21.46 ID:2BMbTg3N
歩夢「っ!えっ?なっ…何…?」
愛「ご飯、食べに行こ?」
歩夢「あっ…う、うん!私もお腹空いちゃった。準備するねっ」 スタッ
愛「うんっ」
侑「………」
愛「ご飯、食べに行こ?」
歩夢「あっ…う、うん!私もお腹空いちゃった。準備するねっ」 スタッ
愛「うんっ」
侑「………」
671: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:12:08.92 ID:2BMbTg3N
────
──
約1時間後
侑「あーお腹いっぱい!ミラノ風ドリアが安定のおいしさだったなぁ」テクテク
愛「ねっ、あの値段であのおいしさってやばいよね~!」 テクテク
侑「うんうん!何食べようか最初迷うんだけど、結局ミラノ風ドリアになっちゃうんだよねぇ…」
愛「確かにね!アタシも結局ミラノにしちゃったし」
璃奈「ピザもすごくおいしかった…初めて行ったけど、ピザであの値段はおかしい」 テクテク
──
約1時間後
侑「あーお腹いっぱい!ミラノ風ドリアが安定のおいしさだったなぁ」テクテク
愛「ねっ、あの値段であのおいしさってやばいよね~!」 テクテク
侑「うんうん!何食べようか最初迷うんだけど、結局ミラノ風ドリアになっちゃうんだよねぇ…」
愛「確かにね!アタシも結局ミラノにしちゃったし」
璃奈「ピザもすごくおいしかった…初めて行ったけど、ピザであの値段はおかしい」 テクテク
672: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:12:51.25 ID:2BMbTg3N
愛「ワンコインで済むピザとかあそこくらいだもんねー」
璃奈「うん、個人的には宅配ピザを超えるクオリティだった…」
从||˘ڡ˘||从
侑「分かるなぁ!あそこの宅配があったら絶対頼むのにー」
愛「あーいいねいいね!家でミラノ風ドリアが食べれるとか最高じゃん!」
侑「最高だよねー、辛味チキンとか病みつきになるから絶対毎回頼んじゃうよ」
璃奈「辛味っていうから辛くないと思ったけど…全然辛くなくておいしかった」
璃奈「うん、個人的には宅配ピザを超えるクオリティだった…」
从||˘ڡ˘||从
侑「分かるなぁ!あそこの宅配があったら絶対頼むのにー」
愛「あーいいねいいね!家でミラノ風ドリアが食べれるとか最高じゃん!」
侑「最高だよねー、辛味チキンとか病みつきになるから絶対毎回頼んじゃうよ」
璃奈「辛味っていうから辛くないと思ったけど…全然辛くなくておいしかった」
673: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:13:24.30 ID:2BMbTg3N
侑「でしょ?中にはピリッとする人はいるかもしれないけど全然気になんないくらいだし」
侑「サイドメニューでは私の一押しかなぁ、辛味チキンは」
璃奈「どれも美味しかったけど…私はポップコーンシュリンプかな」
愛「愛さんもポップコーンシュリンプかなー!」
愛「また行こうね!」
侑「サイドメニューでは私の一押しかなぁ、辛味チキンは」
璃奈「どれも美味しかったけど…私はポップコーンシュリンプかな」
愛「愛さんもポップコーンシュリンプかなー!」
愛「また行こうね!」
674: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:14:04.10 ID:2BMbTg3N
侑「もちろんっ」
璃奈「うん、あの間違い探しも…難しかったからもう一回挑戦したい」
侑「あははっ、難しいもんねあれ」
愛「ねー、たまに見るけど全然わかんないもん」
愛「ねね、歩夢は解いたことある?間違い探し」
歩夢「………」
璃奈「うん、あの間違い探しも…難しかったからもう一回挑戦したい」
侑「あははっ、難しいもんねあれ」
愛「ねー、たまに見るけど全然わかんないもん」
愛「ねね、歩夢は解いたことある?間違い探し」
歩夢「………」
675: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:14:42.18 ID:2BMbTg3N
璃奈「…?歩夢さん?」
歩夢「…えっ?な、なに?璃奈ちゃん」
璃奈「またぼーっとしてる…」
侑「うん、さっきからずっと上の空っていうか……具合悪かったりする?」
歩夢「う、ううん!ちょっと…あの、作詞のことでずっと考えちゃってた…聞いてなくてごめんね?」
侑「…そっか…そんな急ぎじゃないんだし、無理しないでね?」
歩夢「…えっ?な、なに?璃奈ちゃん」
璃奈「またぼーっとしてる…」
侑「うん、さっきからずっと上の空っていうか……具合悪かったりする?」
歩夢「う、ううん!ちょっと…あの、作詞のことでずっと考えちゃってた…聞いてなくてごめんね?」
侑「…そっか…そんな急ぎじゃないんだし、無理しないでね?」
676: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:15:18.42 ID:2BMbTg3N
愛「…考えすぎちゃうとかえって行き詰まっちゃうしねー、纏まらない時は休むか他のことしてた方がいいよ?」
歩夢「う、うん…そうだね」
侑「…あ、じゃあ…私たちバスこっちだから行くね?」
愛「うん!もう暗いから気を付けてね!」
璃奈「さよなら。侑さん、歩夢さん」フリフリ
歩夢「う、うん…そうだね」
侑「…あ、じゃあ…私たちバスこっちだから行くね?」
愛「うん!もう暗いから気を付けてね!」
璃奈「さよなら。侑さん、歩夢さん」フリフリ
677: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:15:55.01 ID:2BMbTg3N
歩夢「うんっ、また明日ね」 フリフリ
侑「じゃあねっ、また今度食べに行こーねー」フリフリ
愛「うんっ、じゃあねー!」フリフリ
侑「行こっか、歩夢」 ニコ
歩夢「…うん」 ニコ
……………
侑「じゃあねっ、また今度食べに行こーねー」フリフリ
愛「うんっ、じゃあねー!」フリフリ
侑「行こっか、歩夢」 ニコ
歩夢「…うん」 ニコ
……………
678: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:16:35.87 ID:2BMbTg3N
璃奈「………」
愛「………」
璃奈「歩夢さん、大丈夫かな?また悩んでたり、怖い夢見てたりしてないかな」
愛「…今の歩夢なら、大丈夫だよ」
愛「みんながいるし……何よりゆうゆがそばに居るしね」
愛「………」
璃奈「歩夢さん、大丈夫かな?また悩んでたり、怖い夢見てたりしてないかな」
愛「…今の歩夢なら、大丈夫だよ」
愛「みんながいるし……何よりゆうゆがそばに居るしね」
679: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:17:11.58 ID:2BMbTg3N
璃奈「愛さんもいる」
愛「…そうだねぇ」
璃奈「………」
璃奈「…ねぇ、愛さん」
愛「んー?」
璃奈「前から愛さんに聞きたかったことがあるんだ」
愛「…お、なになに?」
愛「…そうだねぇ」
璃奈「………」
璃奈「…ねぇ、愛さん」
愛「んー?」
璃奈「前から愛さんに聞きたかったことがあるんだ」
愛「…お、なになに?」
680: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:17:53.36 ID:2BMbTg3N
璃奈「今…愛さんは歩夢さんのこと、どう思ってるの?」
愛「どう?って…りなりーと変わんないよ」
璃奈「え…?」
愛「すっごく大切な友達」 ニコ
璃奈「ともだち…」
愛「どう?って…りなりーと変わんないよ」
璃奈「え…?」
愛「すっごく大切な友達」 ニコ
璃奈「ともだち…」
681: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:18:51.83 ID:2BMbTg3N
愛「うん!」
璃奈「……そっか…」
愛「うんっ。ほらほら、ここで話してたら風邪引いちゃうし帰ろ!」 テクテク
璃奈「…」
璃奈「……そっか…」
愛「うんっ。ほらほら、ここで話してたら風邪引いちゃうし帰ろ!」 テクテク
璃奈「…」
682: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:19:41.63 ID:2BMbTg3N
私の質問に、愛さんは迷いなく…いつもの屈託のない笑顔で答えた
でも…愛さんのその表情と短い言葉は
…核心に蓋をするように、核心から避けるように
元々用意していた言葉なんじゃないかなって思った
愛さんとの付き合いはまだ浅い
でも関係は浅くないと思ってる
でも…愛さんのその表情と短い言葉は
…核心に蓋をするように、核心から避けるように
元々用意していた言葉なんじゃないかなって思った
愛さんとの付き合いはまだ浅い
でも関係は浅くないと思ってる
683: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:20:53.25 ID:2BMbTg3N
だからこそ、愛さんを見ていてなんとなく分かる
歩夢さんをどう思ってるのか
…明確なものなんてない
けど私はそうだと思ってる
そうじゃなきゃ、愛さんはこの会話をこんなにすぐに切り上げることをしなかったんじゃないかなって思うから
歩夢さんをどう思ってるのか
…明確なものなんてない
けど私はそうだと思ってる
そうじゃなきゃ、愛さんはこの会話をこんなにすぐに切り上げることをしなかったんじゃないかなって思うから
684: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:21:32.58 ID:2BMbTg3N
愛さんがどうして誤魔化しているのか…ハッキリとは分からないけれど
愛さんは必死に蓋をして隠してる
だから、私にはこれ以上その核心に触れる勇気がなかった
下手に触れてしまえばきっと、愛さんは悲しい顔をする気がしたから
愛さんの悲しそうな表情を見る覚悟が…私にはなかったから
だから…
愛さんは必死に蓋をして隠してる
だから、私にはこれ以上その核心に触れる勇気がなかった
下手に触れてしまえばきっと、愛さんは悲しい顔をする気がしたから
愛さんの悲しそうな表情を見る覚悟が…私にはなかったから
だから…
685: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:22:03.57 ID:2BMbTg3N
璃奈「…愛さん」クイ
愛「……?」ピタ
璃奈「…私は、愛さんに救われた」
璃奈「楽しいことも…色々教えてもらった」
璃奈「だから、私にとってもすごく大切な友達なんだ…愛さんは」
璃奈「だから…愛さんが困った時は、力になりたい」
愛「……?」ピタ
璃奈「…私は、愛さんに救われた」
璃奈「楽しいことも…色々教えてもらった」
璃奈「だから、私にとってもすごく大切な友達なんだ…愛さんは」
璃奈「だから…愛さんが困った時は、力になりたい」
686: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 21:23:03.81 ID:2BMbTg3N
璃奈「いつでも力になるから」
愛さんにとっては唐突だったかもしれないけど…
こんな言葉くらいしか掛けることが出来なかった
私は愛さんを待つことしかできない
愛「……」
愛「…ありがとね、りなりー」
璃奈「…っ…」
暗かったせいで顔はハッキリ見えなかったけど…
愛さんのその声は
心臓が締め付けられそうなくらいどこか切なげで…儚げで…
ただただ、優しい声だった
愛さんにとっては唐突だったかもしれないけど…
こんな言葉くらいしか掛けることが出来なかった
私は愛さんを待つことしかできない
愛「……」
愛「…ありがとね、りなりー」
璃奈「…っ…」
暗かったせいで顔はハッキリ見えなかったけど…
愛さんのその声は
心臓が締め付けられそうなくらいどこか切なげで…儚げで…
ただただ、優しい声だった
687: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 22:24:16.64 ID:2BMbTg3N
───
─
家前
侑「ふー、とーちゃく…着く前にまた雨降らなくて良かったよー」
歩夢「……ぇ?あっ…うん、そうだね…」
侑「…もー、歩夢?ずっとぼーっとしてるじゃん。ほんとに平気?」
歩夢「ぅっ…ご、ごめん…」
侑「…多分さ、作詞のこと考えてるわけじゃないよね?」
─
家前
侑「ふー、とーちゃく…着く前にまた雨降らなくて良かったよー」
歩夢「……ぇ?あっ…うん、そうだね…」
侑「…もー、歩夢?ずっとぼーっとしてるじゃん。ほんとに平気?」
歩夢「ぅっ…ご、ごめん…」
侑「…多分さ、作詞のこと考えてるわけじゃないよね?」
688: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 22:27:10.22 ID:2BMbTg3N
歩夢「……」コク
侑「やっぱり…どうしたの?」
歩夢「……あのね、侑ちゃん」
歩夢「さっき、部室で夢を見たんだ」
侑「……!また、見たの…?」
歩夢「でも、いつもの悪夢じゃなかった…」
侑「…違うの…?」
歩夢「ん…でも内容が内容だから…あの場ではちょっと言えなかったんだ」
侑「やっぱり…どうしたの?」
歩夢「……あのね、侑ちゃん」
歩夢「さっき、部室で夢を見たんだ」
侑「……!また、見たの…?」
歩夢「でも、いつもの悪夢じゃなかった…」
侑「…違うの…?」
歩夢「ん…でも内容が内容だから…あの場ではちょっと言えなかったんだ」
689: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 22:28:19.15 ID:2BMbTg3N
侑「…どんな夢を見たの?」
歩夢「それは…」
侑「………」
歩夢「…愛ちゃんに…その」
歩夢「お、おし…倒される夢…」
侑「……!え…」
歩夢「…その夢を見てからずっとね…鼓動が止まらなくて、その光景が頭に焼き付いちゃって離れないの…」
歩夢「それは…」
侑「………」
歩夢「…愛ちゃんに…その」
歩夢「お、おし…倒される夢…」
侑「……!え…」
歩夢「…その夢を見てからずっとね…鼓動が止まらなくて、その光景が頭に焼き付いちゃって離れないの…」
690: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 22:29:42.62 ID:2BMbTg3N
侑「………」
歩夢「それだけじゃなくて、最近…何かしらで愛ちゃんが関わるとすごくどきどきさせられてて…」
歩夢「…最初は、何かの偶然か気のせいかなって思ってた…」
歩夢「けど、段々それが強くなっていって」
歩夢「いよいよあんな夢まで見ちゃって…」
歩夢「ここまで意識するようになっちゃったらもう…そういう事なのかなって…」
歩夢「それだけじゃなくて、最近…何かしらで愛ちゃんが関わるとすごくどきどきさせられてて…」
歩夢「…最初は、何かの偶然か気のせいかなって思ってた…」
歩夢「けど、段々それが強くなっていって」
歩夢「いよいよあんな夢まで見ちゃって…」
歩夢「ここまで意識するようになっちゃったらもう…そういう事なのかなって…」
691: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 22:31:00.33 ID:2BMbTg3N
歩夢「私…もしかしたら、自分と同じ女の子に…」
歩夢「ねぇ侑ちゃん、私どうしたらいいのかな…」
侑「…歩夢次第だよ」
歩夢「え…?」
侑「……歩夢はさ、どう思ってるの?愛ちゃんのこと」
歩夢「…よく、わかんない…こんな感覚初めてだから…」
侑「……そっか…」
歩夢「ねぇ侑ちゃん、私どうしたらいいのかな…」
侑「…歩夢次第だよ」
歩夢「え…?」
侑「……歩夢はさ、どう思ってるの?愛ちゃんのこと」
歩夢「…よく、わかんない…こんな感覚初めてだから…」
侑「……そっか…」
692: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 22:32:32.12 ID:2BMbTg3N
侑「……」
侑「…歩夢のそれは、本物かもしれないし…でももしかしたら一時的なものなのかもしれないね」
歩夢「…一時的なもの…?」
侑「うん、最近愛ちゃんと過ごす時間が一気に増えてったから…そう錯覚しちゃってるって可能性もなくはないし…」
本当は分かってるくせに…
侑「…歩夢のそれは、本物かもしれないし…でももしかしたら一時的なものなのかもしれないね」
歩夢「…一時的なもの…?」
侑「うん、最近愛ちゃんと過ごす時間が一気に増えてったから…そう錯覚しちゃってるって可能性もなくはないし…」
本当は分かってるくせに…
693: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 22:34:19.51 ID:2BMbTg3N
歩夢「…っ…そっ、か…そう、なのかも…」
侑「…まぁさ、私たち思春期だしそういう事も有り得るんじゃない?って話」
…一体、何を言ってるんだろう…私は
侑「そういう経験がない私が言ってもあれなんだけどねっ」
侑「…でも、でも…歩夢もこんなこと初めてで…まだ、自分の気持ちがハッキリしてないんだよね?」
歩夢「…うん」
侑「…まぁさ、私たち思春期だしそういう事も有り得るんじゃない?って話」
…一体、何を言ってるんだろう…私は
侑「そういう経験がない私が言ってもあれなんだけどねっ」
侑「…でも、でも…歩夢もこんなこと初めてで…まだ、自分の気持ちがハッキリしてないんだよね?」
歩夢「…うん」
694: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 22:35:17.03 ID:2BMbTg3N
侑「なら、もう少し気持ちがハッキリするまで様子見した方がいいかも」
侑「…中途半端な気持ちで決めるのも良くないしさ」
歩夢「そう、だね…うん。ちょっとスッキリしたかも、ありがと、侑ちゃん」ニコ
侑「…いえいえ」
歩夢「ふふ…じゃあ、帰ろっか」
侑「…中途半端な気持ちで決めるのも良くないしさ」
歩夢「そう、だね…うん。ちょっとスッキリしたかも、ありがと、侑ちゃん」ニコ
侑「…いえいえ」
歩夢「ふふ…じゃあ、帰ろっか」
695: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 22:35:54.75 ID:2BMbTg3N
侑「うんっ」
歩夢「……」テク
侑「………」
歩夢「………」テクテク
…歩夢……
侑「……っ…」クイ
歩夢「……」テク
侑「………」
歩夢「………」テクテク
…歩夢……
侑「……っ…」クイ
696: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 22:37:06.02 ID:2BMbTg3N
…私は、家に帰ろうと前を進む歩夢の背中を見ていたら
思わず歩夢の服の袖を掴んでいた
歩夢「…!…ぇ…?」ピタ
侑「…ぁっ……」
歩夢「…侑、ちゃん…?」
侑「…ご、ごめ…!」バッ
思わず歩夢の服の袖を掴んでいた
歩夢「…!…ぇ…?」ピタ
侑「…ぁっ……」
歩夢「…侑、ちゃん…?」
侑「…ご、ごめ…!」バッ
697: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 22:37:29.98 ID:2BMbTg3N
侑「っ、ごめんごめん!」
歩夢「…どうしたの…?」
侑「あっ、あっ…あのーあれ!忘れてたよ!ちょっとコンビニ寄らなきゃだったんだ!」
歩夢「こんびに…?」
歩夢「…どうしたの…?」
侑「あっ、あっ…あのーあれ!忘れてたよ!ちょっとコンビニ寄らなきゃだったんだ!」
歩夢「こんびに…?」
698: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 22:38:28.52 ID:2BMbTg3N
侑「うんっ、雑誌買おうと思っててさ!ちょっと行ってくる!」
歩夢「あ…じゃあ私も行くよ?」
侑「ううん!平気平気!歩夢はもう帰って休んでてよっ」
歩夢「…そ…そう?じゃあ、暗いし気を付けてね?」
侑「うん!じゃあちょっと行ってくるねー!」ダッ
歩夢「あ…じゃあ私も行くよ?」
侑「ううん!平気平気!歩夢はもう帰って休んでてよっ」
歩夢「…そ…そう?じゃあ、暗いし気を付けてね?」
侑「うん!じゃあちょっと行ってくるねー!」ダッ
699: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 22:39:21.61 ID:2BMbTg3N
歩夢「うんっ、行ってらっしゃい」フリフリ
歩夢「……」
……なんだったんだろう、さっきの…
歩夢「……侑ちゃん」
歩夢「……」
……なんだったんだろう、さっきの…
歩夢「……侑ちゃん」
701: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/22(木) 22:40:59.00 ID:2BMbTg3N
…………
タッタッタッ…
…ピタ
侑「…はぁっ…はぁ…っ…」
侑「はぁ、はぁ…何、してるの…っ、私…っ」
タッタッタッ…
…ピタ
侑「…はぁっ…はぁ…っ…」
侑「はぁ、はぁ…何、してるの…っ、私…っ」
720: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 22:21:59.50 ID:bQC9y51V
─
昨日のあの夢を見てから、愛ちゃんの事が頭から離れなくなった
こんな感覚で人を意識するのも、人にドキドキするのも初めてで
最初は戸惑う事しか出来なかった
それから段々、もしかしたら私はそういう感情を愛ちゃんに対して抱いてるのかもしれないと思い始めた
…でも、相手は私と同じ女の子だし
気のせいかもしれないとも思った
けどそうなると、毎回起こる動悸の理由が見当たらない
昨日のあの夢を見てから、愛ちゃんの事が頭から離れなくなった
こんな感覚で人を意識するのも、人にドキドキするのも初めてで
最初は戸惑う事しか出来なかった
それから段々、もしかしたら私はそういう感情を愛ちゃんに対して抱いてるのかもしれないと思い始めた
…でも、相手は私と同じ女の子だし
気のせいかもしれないとも思った
けどそうなると、毎回起こる動悸の理由が見当たらない
721: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 22:42:07.38 ID:bQC9y51V
かといって愛ちゃんに対してそういう好意があるのかと問われると…
…
はぁ
…堂々巡りだなぁ…
自分の気持ちがハッキリと見えてこない
考えれば考えるほど分からなくなった
…
はぁ
…堂々巡りだなぁ…
自分の気持ちがハッキリと見えてこない
考えれば考えるほど分からなくなった
722: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 22:43:34.57 ID:bQC9y51V
─本物かもしれない、でもそれは一時的なもの…錯覚かもしれない
昨日侑ちゃんはそう言った
…本当にそうなのかもしれない。
結局のところ相手は同性の女の子だし
…本当にただの勘違いなのかもしれない
私が落ち込んでいる時に、愛ちゃんが真っ先に手を差し伸べてくれたから
立ち直るきっかけをくれたから
昨日侑ちゃんはそう言った
…本当にそうなのかもしれない。
結局のところ相手は同性の女の子だし
…本当にただの勘違いなのかもしれない
私が落ち込んでいる時に、愛ちゃんが真っ先に手を差し伸べてくれたから
立ち直るきっかけをくれたから
723: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 22:45:16.82 ID:bQC9y51V
それがあって今があるから
だから、愛ちゃんを私が恩人として見ていて、そう錯覚しちゃってるだけなのかもしれない
本当のところは自分でも分からないけれど…本物だとしても、錯覚だとしても…このモヤモヤを残したくなかった
知らないままの方がいいかもしれないけど
でも、納得出来る明確な答えを私は知りたい
だから、愛ちゃんを私が恩人として見ていて、そう錯覚しちゃってるだけなのかもしれない
本当のところは自分でも分からないけれど…本物だとしても、錯覚だとしても…このモヤモヤを残したくなかった
知らないままの方がいいかもしれないけど
でも、納得出来る明確な答えを私は知りたい
725: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 22:46:53.18 ID:bQC9y51V
仮にもし、本物だとしたら
その先は…
エマ「どうして分からないの?」
歩夢「……えっ?」
果林「………」
エマ「何度も教えてるのにどうして分からないのかな?果林ちゃん」
その先は…
エマ「どうして分からないの?」
歩夢「……えっ?」
果林「………」
エマ「何度も教えてるのにどうして分からないのかな?果林ちゃん」
726: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 22:48:16.49 ID:bQC9y51V
果林「分からないものは分からないのよ…」
エマ「分かろうとする努力はしてる…?」
果林「私なりにしてるけどすぐ忘れちゃうのよ…」
果林「もういいじゃない、こんな問題分からなくたって。大体こんなの覚えて将来なんの役に立つのよ…」
エマ「分かろうとする努力はしてる…?」
果林「私なりにしてるけどすぐ忘れちゃうのよ…」
果林「もういいじゃない、こんな問題分からなくたって。大体こんなの覚えて将来なんの役に立つのよ…」
727: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 22:49:17.19 ID:bQC9y51V
エマ「こんな問題も出来ない人が将来なんの役に立つの?」
果林「えっ」
歩夢「…!?え、エマさん…言い過ぎじゃ…」
エマ「ごめんね、歩夢ちゃんは黙ってて」
歩夢「は、はい…」
こわい…
果林「えっ」
歩夢「…!?え、エマさん…言い過ぎじゃ…」
エマ「ごめんね、歩夢ちゃんは黙ってて」
歩夢「は、はい…」
こわい…
728: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 22:49:58.62 ID:bQC9y51V
エマ「ねぇ…」
果林「………」
エマ「ねぇ!!」
果林「…っ」ビクッ
果林「は、はい…」
エマ「分かってるのかな?果林ちゃんの為に時間を費やしてるんだよ…?」
果林「………」
エマ「ねぇ!!」
果林「…っ」ビクッ
果林「は、はい…」
エマ「分かってるのかな?果林ちゃんの為に時間を費やしてるんだよ…?」
729: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 22:50:44.15 ID:bQC9y51V
果林「それは…申し訳ないと思ってるけど…」
エマ「けどじゃないよね…?別に努力しても分からないのはいいと思うよ」
エマ「でも私、果林ちゃんが寮で勉強してる所、見たことないんだよ?」
エマ「バ……勉強できない人はできない人なりに分かるように努力して欲しいんだ」
エマ「けどじゃないよね…?別に努力しても分からないのはいいと思うよ」
エマ「でも私、果林ちゃんが寮で勉強してる所、見たことないんだよ?」
エマ「バ……勉強できない人はできない人なりに分かるように努力して欲しいんだ」
730: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 22:51:56.54 ID:bQC9y51V
歩夢(今バカって言いかけたのかな…)
エマ「それにすぐに忘れちゃうって…ニワトリさんなのかな?」
エマ「忘れないように出来る限り自分で復習して、頭に刷り込んでもらわないと教える側としてはキリがないんだよ?」
エマ「正直…同じことを何十回も教えさせられる身にもなって欲しいよ、果林ちゃん」
果林「…ご、ごめんなさい…」
エマ「それにすぐに忘れちゃうって…ニワトリさんなのかな?」
エマ「忘れないように出来る限り自分で復習して、頭に刷り込んでもらわないと教える側としてはキリがないんだよ?」
エマ「正直…同じことを何十回も教えさせられる身にもなって欲しいよ、果林ちゃん」
果林「…ご、ごめんなさい…」
731: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 22:52:59.75 ID:bQC9y51V
歩夢「……」 フルフル
エマ「…もういいよ、ごめんね?色々言い過ぎちゃって…」
エマ「でも、果林ちゃんの為を思って言ってるんだから、それはわかって欲しいな」
果林「え、ええ…いつもありがとうございます…」
エマ「…ここで一旦休んで終わりにしよっか、あとは帰ってからやろう?」
エマ「…もういいよ、ごめんね?色々言い過ぎちゃって…」
エマ「でも、果林ちゃんの為を思って言ってるんだから、それはわかって欲しいな」
果林「え、ええ…いつもありがとうございます…」
エマ「…ここで一旦休んで終わりにしよっか、あとは帰ってからやろう?」
732: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 22:53:51.54 ID:bQC9y51V
果林「え、ええ…」
エマ「紅茶いれるね、歩夢ちゃんも飲むよね?」
歩夢「…ぁ、あっはい!手伝わせてくださいっ」ガタッ
エマ「ありがとう、変なとこ見せちゃってごめんね?」
歩夢「い、いえ…びっくりしましたけど…」
エマ「紅茶いれるね、歩夢ちゃんも飲むよね?」
歩夢「…ぁ、あっはい!手伝わせてくださいっ」ガタッ
エマ「ありがとう、変なとこ見せちゃってごめんね?」
歩夢「い、いえ…びっくりしましたけど…」
733: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 22:54:34.34 ID:bQC9y51V
エマ「えへへ…あ、そこにお菓子あるからね、歩夢ちゃん」
歩夢「持ってきますね」
エマ「うんっ」
………………
エマ「はい、果林ちゃん」コト
歩夢「お菓子も持ってきました」スッ
果林「あ、ありがとう」 カチャ
歩夢「持ってきますね」
エマ「うんっ」
………………
エマ「はい、果林ちゃん」コト
歩夢「お菓子も持ってきました」スッ
果林「あ、ありがとう」 カチャ
734: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 22:55:34.95 ID:bQC9y51V
果林「ん…美味しい、いつものとちょっと違う?」
エマ「わぁ、よくわかったね?いつものは売り切れちゃってたから、別のメーカーの茶葉に変えてみたんだ♪」
果林「なるほどね…」
エマ「さ、歩夢ちゃんも飲んで飲んでっ」
歩夢「ぁ…はい、いただきます」 コク
エマ「わぁ、よくわかったね?いつものは売り切れちゃってたから、別のメーカーの茶葉に変えてみたんだ♪」
果林「なるほどね…」
エマ「さ、歩夢ちゃんも飲んで飲んでっ」
歩夢「ぁ…はい、いただきます」 コク
735: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 22:56:49.67 ID:bQC9y51V
歩夢「ん…おいしい、香りもいいですね」
エマ「ふふ、そうでしょ?良かった~♪」
ぽむかり(…いつものエマ(さん)に戻って良かった…)
というか…エマさんが怒るところ、初めて見たなぁ…
エマ「ふふ、そうでしょ?良かった~♪」
ぽむかり(…いつものエマ(さん)に戻って良かった…)
というか…エマさんが怒るところ、初めて見たなぁ…
736: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 22:57:45.36 ID:bQC9y51V
果林「あの…見苦しいところを見せちゃったわね」
歩夢「えっ…ぁ、いえ、そんなことは…」
歩夢「でも、果林さんも怒られることってあるんですね…」
果林「私も人間だもの…まぁエマに怒られるのは初めてだけど」
歩夢「あ…そうなんですね」
歩夢「えっ…ぁ、いえ、そんなことは…」
歩夢「でも、果林さんも怒られることってあるんですね…」
果林「私も人間だもの…まぁエマに怒られるのは初めてだけど」
歩夢「あ…そうなんですね」
737: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 22:58:58.67 ID:bQC9y51V
エマ「怒るのとかは慣れてないし、正直心苦しいけど…」
エマ「たまには叱ってあげないと果林ちゃんは成長しないもん」
歩夢「なんだかお母さんみたいですね」 クスッ
果林「私が悪いんだけど不服だわ…」
エマ「ふふっ…おかわりいる?果林ちゃん」 スッ
果林「…ええ、ありがとう」
エマ「たまには叱ってあげないと果林ちゃんは成長しないもん」
歩夢「なんだかお母さんみたいですね」 クスッ
果林「私が悪いんだけど不服だわ…」
エマ「ふふっ…おかわりいる?果林ちゃん」 スッ
果林「…ええ、ありがとう」
738: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:00:02.00 ID:bQC9y51V
果林「……」コク コク
歩夢「…おいしいですね」
果林「ええ、ほんとに…」
果林「………」チラ
果林「…ん…そういえば歩夢、あなた改めて見ると結構スッキリしたわよね」
歩夢「へ?」
歩夢「…おいしいですね」
果林「ええ、ほんとに…」
果林「………」チラ
果林「…ん…そういえば歩夢、あなた改めて見ると結構スッキリしたわよね」
歩夢「へ?」
739: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:00:57.37 ID:bQC9y51V
果林「ほら、数日前までは少し…ね?若干ふっくらしてたというか…」
歩夢「あっ…ぅ…そ、そうですかね…でも1ヶ月くらい前までは本当に…何もしてなかったですし」
歩夢「あれからいつも以上に運動はしてるし」
歩夢「果林さんのアドバイスも頂いて実践してますし」
果林「そう、効果があったみたいで良かったわ」
歩夢「あっ…ぅ…そ、そうですかね…でも1ヶ月くらい前までは本当に…何もしてなかったですし」
歩夢「あれからいつも以上に運動はしてるし」
歩夢「果林さんのアドバイスも頂いて実践してますし」
果林「そう、効果があったみたいで良かったわ」
740: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:03:22.35 ID:bQC9y51V
歩夢「はいっ、果林さんのおかげです…本当にありがとうございます」 ニコ
果林「歩夢の努力のおかげよ」
果林「…頑張ってるものね、最近では愛とも早朝で走ってるんでしょ?」
歩夢「あ…ぅ…まぁ、たまにですけど」
果林「仲良しね、ほんと」
歩夢「……」
果林「歩夢の努力のおかげよ」
果林「…頑張ってるものね、最近では愛とも早朝で走ってるんでしょ?」
歩夢「あ…ぅ…まぁ、たまにですけど」
果林「仲良しね、ほんと」
歩夢「……」
741: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:03:58.34 ID:bQC9y51V
果林「………歩夢?」
エマ「…?どうしたの?歩夢ちゃん」
歩夢「え?」
果林「部室に来てからずっと何か考え事してるわよね?」
エマ「…ちょっと険しい顔してたよ?」
エマ「…?どうしたの?歩夢ちゃん」
歩夢「え?」
果林「部室に来てからずっと何か考え事してるわよね?」
エマ「…ちょっと険しい顔してたよ?」
742: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:04:43.41 ID:bQC9y51V
歩夢「ぁ…え…そ、そんな顔してました…?」
果林「ええ、もし何かあるなら聞くわよ?」
エマ「うん、無理には聞かないけど…悩み事があるなら話して欲しいな」
歩夢「う、うーん…そう、ですね…」
歩夢「じゃあ…一つ聞いてもいいですか」
果林「ええ」
果林「ええ、もし何かあるなら聞くわよ?」
エマ「うん、無理には聞かないけど…悩み事があるなら話して欲しいな」
歩夢「う、うーん…そう、ですね…」
歩夢「じゃあ…一つ聞いてもいいですか」
果林「ええ」
743: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:05:53.76 ID:bQC9y51V
エマ「うん、いーよー」
歩夢「…2人は、自分の気持ちが分からない時ってどうしますか」
エマ「…自分の気持ち…?」
果林「気持ちって、例えば…?」
歩夢「あ、あの…その…」
歩夢「…2人は、自分の気持ちが分からない時ってどうしますか」
エマ「…自分の気持ち…?」
果林「気持ちって、例えば…?」
歩夢「あ、あの…その…」
744: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:07:03.19 ID:bQC9y51V
果林「…もしかして、恋愛的な話かしら?」
歩夢「…っ…は、はい…実はその、友達が悩んでて…」
歩夢「ある特定の人の事を考えると夢に出てくるくらいドキドキするらしくて」
歩夢「…でも、その人のことを実際どう思ってるのか、自分でも分からないみたいなんです…」
果林「…ふぅん…それ、相当自分に対して鈍感なんじゃないかしら?その子」
歩夢「…っ…は、はい…実はその、友達が悩んでて…」
歩夢「ある特定の人の事を考えると夢に出てくるくらいドキドキするらしくて」
歩夢「…でも、その人のことを実際どう思ってるのか、自分でも分からないみたいなんです…」
果林「…ふぅん…それ、相当自分に対して鈍感なんじゃないかしら?その子」
745: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:07:52.94 ID:bQC9y51V
歩夢「…鈍感ですか」
エマ「うん、私も正直そう思うかなぁ。ドキドキするって事は…そういう感情以外に理由はないと思うし」
歩夢「…でも、その友達にとっては恩人のような人なんです」
歩夢「その子が酷く落ち込んでた時に、1番に救ってくれた人だから」
歩夢「だから…」
エマ「うん、私も正直そう思うかなぁ。ドキドキするって事は…そういう感情以外に理由はないと思うし」
歩夢「…でも、その友達にとっては恩人のような人なんです」
歩夢「その子が酷く落ち込んでた時に、1番に救ってくれた人だから」
歩夢「だから…」
746: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:08:43.98 ID:bQC9y51V
果林「ちょっと違うかもしれないけれど、吊り橋効果なんじゃないかってことね…?」
歩夢「吊り橋…確かに、そんな感じかもしれないです」
歩夢「それと、私の友達とその相手の人は…まるで人種が違うというか、正反対というか」
歩夢「自分が欲しいと思っている部分を沢山持ってて」
歩夢「だから、もっとその人のことを知りたいって思うようになっていって…」
歩夢「吊り橋…確かに、そんな感じかもしれないです」
歩夢「それと、私の友達とその相手の人は…まるで人種が違うというか、正反対というか」
歩夢「自分が欲しいと思っている部分を沢山持ってて」
歩夢「だから、もっとその人のことを知りたいって思うようになっていって…」
747: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:09:34.36 ID:bQC9y51V
果林「なるほど…要するに憧れを恋愛と勘違いしてる可能性もあるってことね?」
歩夢「…はい」
エマ「そういう事ってあるものなの?」
果林「私もそういう経験はないけれど…思春期だったら稀にあるそうよ」
エマ「そうなんだ…なんだか難しいね」
歩夢「…はい」
エマ「そういう事ってあるものなの?」
果林「私もそういう経験はないけれど…思春期だったら稀にあるそうよ」
エマ「そうなんだ…なんだか難しいね」
748: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:10:17.84 ID:bQC9y51V
歩夢「はい…すごく難しくて…」
果林「…うーん」
果林「…きっと、1度も考えたことも無いでしょうし、是非その子に色々聞いてみたいわね」
歩夢「…何をですか…?」
果林「そうねぇ…例えば」
果林「…うーん」
果林「…きっと、1度も考えたことも無いでしょうし、是非その子に色々聞いてみたいわね」
歩夢「…何をですか…?」
果林「そうねぇ…例えば」
749: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:12:21.69 ID:bQC9y51V
果林「その相手の人のそばにいたい?2人きりになりたい?とか」
歩夢「……っ…」 ドクッ
果林「それと、その人と手を繋ぎたいと思うのかしら?」
果林「抱き締めたい?キスは、どうなのかしらね…?」
歩夢「…っ……!//」 ボフッ
歩夢「き、き…っ、す…って…//」
歩夢「……っ…」 ドクッ
果林「それと、その人と手を繋ぎたいと思うのかしら?」
果林「抱き締めたい?キスは、どうなのかしらね…?」
歩夢「…っ……!//」 ボフッ
歩夢「き、き…っ、す…って…//」
750: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:13:40.82 ID:bQC9y51V
果林「…ふふ、その人にずっと触れていたいって思うのかしらね?」
ドクッ
歩夢「あ、あのっ…ちょ、ちょっとまっ…//」
果林「何度も名前を呼んで欲しい?」
果林「何度も好きって言って欲しい?」
ドクンッ
ドクッ
歩夢「あ、あのっ…ちょ、ちょっとまっ…//」
果林「何度も名前を呼んで欲しい?」
果林「何度も好きって言って欲しい?」
ドクンッ
751: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:14:33.06 ID:bQC9y51V
歩夢「か、果林さん…っ…//」
鼓動がうるさい…
果林「愛してる、だなんて言われたら卒倒するのかしら?」
歩夢「っ……も、もうやめてください…っ//」
顔が熱い…
エマ「あ、歩夢ちゃん大丈夫!?顔真っ赤だよ?!」
鼓動がうるさい…
果林「愛してる、だなんて言われたら卒倒するのかしら?」
歩夢「っ……も、もうやめてください…っ//」
顔が熱い…
エマ「あ、歩夢ちゃん大丈夫!?顔真っ赤だよ?!」
752: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:17:20.95 ID:bQC9y51V
果林「まぁ、そういう関係になっても流石に言わないのかしらね」
果林「言ったとしても、愛だけにって付け足して空気台無しにしちゃいそうよね、あの子だったら」
歩夢「へっ…?!//な、なんで…っ」バッ
果林「ふふ♪バレバレよ?歩夢」
エマ「…?どういうこと?」
果林「言ったとしても、愛だけにって付け足して空気台無しにしちゃいそうよね、あの子だったら」
歩夢「へっ…?!//な、なんで…っ」バッ
果林「ふふ♪バレバレよ?歩夢」
エマ「…?どういうこと?」
753: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:18:27.95 ID:bQC9y51V
果林「友達の話をしてたけど、実際は自分の話をしてたのよね?」
エマ「ええっ…!?そ、そうなの?歩夢ちゃん?」
歩夢「………//」コク
エマ「…そうなんだ…歩夢ちゃんが、愛ちゃんを…」
エマ「ええっ…!?そ、そうなの?歩夢ちゃん?」
歩夢「………//」コク
エマ「…そうなんだ…歩夢ちゃんが、愛ちゃんを…」
754: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:20:11.89 ID:bQC9y51V
エマ「でも、どうしてそんな…」
歩夢「その、なんだか…いざ自分のそういう話をしようって思ったらちょっと…恥ずかしくなっちゃって…」
歩夢「ごめんなさい、咄嗟に嘘ついちゃいました…」
果林「まぁ、気持ちは分からなくはないけどね」
歩夢「…どうして、わかったんですか?愛ちゃんのことも…」
歩夢「その、なんだか…いざ自分のそういう話をしようって思ったらちょっと…恥ずかしくなっちゃって…」
歩夢「ごめんなさい、咄嗟に嘘ついちゃいました…」
果林「まぁ、気持ちは分からなくはないけどね」
歩夢「…どうして、わかったんですか?愛ちゃんのことも…」
755: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:20:46.90 ID:bQC9y51V
果林「さっき話してた時、愛の名前を出した途端に顔色が変わるんだもの、大体わかるわよ」
果林「それにこの手の相談事は“友達の話“という事にしがちなのよね」
エマ「わ…果林ちゃんすごいね?そういう所は鋭いんだぁ…」
果林「…言葉に棘がある気がするんだけど」
エマ「…??とげ???」
果林「それにこの手の相談事は“友達の話“という事にしがちなのよね」
エマ「わ…果林ちゃんすごいね?そういう所は鋭いんだぁ…」
果林「…言葉に棘がある気がするんだけど」
エマ「…??とげ???」
756: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:22:01.21 ID:bQC9y51V
果林「……なんでもないわ」
果林「まぁそれに…歩夢、あなた日頃から愛のことしょっちゅう見てるでしょ?無自覚かもしれないけど」
歩夢「えっ…」
エマ「ああっ、好きな人のことはいつの間にか目で追っちゃってるってやつかな?」
エマ「そういうの何かのドラマで見たことあるよ」
果林「まぁそれに…歩夢、あなた日頃から愛のことしょっちゅう見てるでしょ?無自覚かもしれないけど」
歩夢「えっ…」
エマ「ああっ、好きな人のことはいつの間にか目で追っちゃってるってやつかな?」
エマ「そういうの何かのドラマで見たことあるよ」
757: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:23:59.75 ID:bQC9y51V
果林「ふふ、そうね。それと一緒の現象になってると思うの、私の見立てだとね」
果林「どう?私の質問に1つでも当てはまる事ってあったりする?」
歩夢「……私は…」
歩夢「………」
果林(ふふ…答えが見えてきたみたいね)
果林「…いいわ、もう無理には聞かないし、答えなくてもいい」
果林「どう?私の質問に1つでも当てはまる事ってあったりする?」
歩夢「……私は…」
歩夢「………」
果林(ふふ…答えが見えてきたみたいね)
果林「…いいわ、もう無理には聞かないし、答えなくてもいい」
758: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:25:10.24 ID:bQC9y51V
歩夢「え…?」
果林「あとをどうするのかは…歩夢、あなた次第だしね」
歩夢「………」
エマ「歩夢ちゃん、私こういう話には疎い方だから、為になる話なんて出来ないけど」
エマ「また、こうして相談してくれたら嬉しいな。話を聞くことだけなら、出来るから」
エマ「また悩みすぎてストレスになっちゃったら、いけないし…」
果林「あとをどうするのかは…歩夢、あなた次第だしね」
歩夢「………」
エマ「歩夢ちゃん、私こういう話には疎い方だから、為になる話なんて出来ないけど」
エマ「また、こうして相談してくれたら嬉しいな。話を聞くことだけなら、出来るから」
エマ「また悩みすぎてストレスになっちゃったら、いけないし…」
759: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:25:59.69 ID:bQC9y51V
果林「そうね、あと息抜きにエマの膝枕で寝るっていうのもいいわよ」
果林「癒し効果が抜群だから」
エマ「うんっ!彼方ちゃん曰くスイスに行けるらしいよっ」
歩夢「あ、あはは…それ彼方さんから聞きました」
歩夢「…ありがとうございます。果林さん、エマさん」
果林「癒し効果が抜群だから」
エマ「うんっ!彼方ちゃん曰くスイスに行けるらしいよっ」
歩夢「あ、あはは…それ彼方さんから聞きました」
歩夢「…ありがとうございます。果林さん、エマさん」
760: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:26:35.89 ID:bQC9y51V
歩夢「その時はまた相談しますね」
果林「ええ」
エマ「うんっ、いつでも相談してね」
果林「…それじゃあ、そろそろ帰りましょうか、部活の時間ももう終わってるし」 ガタ
エマ「そうだね、今なら雨も弱いから」 ガタ
果林「ええ」
エマ「うんっ、いつでも相談してね」
果林「…それじゃあ、そろそろ帰りましょうか、部活の時間ももう終わってるし」 ガタ
エマ「そうだね、今なら雨も弱いから」 ガタ
761: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:27:18.56 ID:bQC9y51V
歩夢「……私はもう少し残ってます、侑ちゃんの方が終わったら一緒に帰るので」
エマ「…そっか、じゃあ、私たち先に帰るね?」
果林「帰り、気を付けなさいね」
歩夢「…はい、じゃあ、また明日」 ニコ
果林「ええ、また明日ね」
エマ「じゃあねっ、歩夢ちゃん」フリフリ
エマ「…そっか、じゃあ、私たち先に帰るね?」
果林「帰り、気を付けなさいね」
歩夢「…はい、じゃあ、また明日」 ニコ
果林「ええ、また明日ね」
エマ「じゃあねっ、歩夢ちゃん」フリフリ
762: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:27:53.12 ID:bQC9y51V
歩夢「……」 フリフリ
バタン
歩夢「………」
………
歩夢「…はぁ……」コテン
バタン
歩夢「………」
………
歩夢「…はぁ……」コテン
763: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:30:23.46 ID:bQC9y51V
テーブルに頬をつく、ひんやりしてて心地が良かった
きっと熱く感じてるのは暖房のせいだけじゃない
そのくらい顔が火照ってたんだ…
頬が熱くなるくらい果林さんの質問は、私には刺激の強すぎる質問だった
まるで私の見た夢の内容を知っていたかのような内容で、余計にその光景がチラついちゃって
きっと熱く感じてるのは暖房のせいだけじゃない
そのくらい顔が火照ってたんだ…
頬が熱くなるくらい果林さんの質問は、私には刺激の強すぎる質問だった
まるで私の見た夢の内容を知っていたかのような内容で、余計にその光景がチラついちゃって
764: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:31:22.66 ID:bQC9y51V
それも相俟って、一気に羞恥心に襲われた
…果林さんの言う通り、考えてもいなかった、愛ちゃんとどうしたいかなんて…
果林さんにはもう気付かれてると思うけど…質問の答えはとうに見えていた
…私は
ゴロゴロ…
…果林さんの言う通り、考えてもいなかった、愛ちゃんとどうしたいかなんて…
果林さんにはもう気付かれてると思うけど…質問の答えはとうに見えていた
…私は
ゴロゴロ…
765: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:32:27.14 ID:bQC9y51V
ピシャァァッ!!
歩夢「…っ!!?」ビクッ
ゴロゴロ…
歩夢「びっ…くりした…」ガバッ
歩夢「…かみなり?」
この時期に雷って…めずらしいなぁ
歩夢「…っ!!?」ビクッ
ゴロゴロ…
歩夢「びっ…くりした…」ガバッ
歩夢「…かみなり?」
この時期に雷って…めずらしいなぁ
766: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:33:02.25 ID:bQC9y51V
ゴロゴロ…
ザァァァァ…
歩夢「…すぐには帰れないかも…」
この状況で1人はちょっと…ちょっだけ心細い…
侑ちゃん…まだかな
ザァァァァ…
歩夢「…すぐには帰れないかも…」
この状況で1人はちょっと…ちょっだけ心細い…
侑ちゃん…まだかな
767: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:34:20.10 ID:bQC9y51V
ドゴォォンッ
歩夢「っ…!すごい音…」
……
歩夢「………」
………
prrrr…
歩夢「…!わっ…」ビクッ
歩夢「で、でんわ?」 スッ
歩夢「っ…!すごい音…」
……
歩夢「………」
………
prrrr…
歩夢「…!わっ…」ビクッ
歩夢「で、でんわ?」 スッ
768: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:35:09.50 ID:bQC9y51V
すぐ切れた…
相手は…愛ちゃん…?
なんだろう
歩夢「………」スッ
歩夢「……」
……かけ直しても出ない
確か愛ちゃんは今日も助っ人だって言ってた…終わってそのまま帰ってるものだと思ってたけど…
相手は…愛ちゃん…?
なんだろう
歩夢「………」スッ
歩夢「……」
……かけ直しても出ない
確か愛ちゃんは今日も助っ人だって言ってた…終わってそのまま帰ってるものだと思ってたけど…
769: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:35:48.90 ID:bQC9y51V
歩夢「………」 ポチ ポチ
歩夢:電話、どうしたの?まだ学校にいるの?
歩夢「……」
数十秒後、既読はついたけど
返信がこない
…なんなの、愛ちゃん
歩夢:電話、どうしたの?まだ学校にいるの?
歩夢「……」
数十秒後、既読はついたけど
返信がこない
…なんなの、愛ちゃん
770: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:36:34.68 ID:bQC9y51V
ピロン
愛:まちがえちゃった、だいじょうぶ
歩夢「…なに、その文章…」
愛ちゃんにしては珍しい、絵文字もない淡白な文章だった
歩夢「……」ポチポチ
歩夢:もう帰ってるの?
愛:まちがえちゃった、だいじょうぶ
歩夢「…なに、その文章…」
愛ちゃんにしては珍しい、絵文字もない淡白な文章だった
歩夢「……」ポチポチ
歩夢:もう帰ってるの?
771: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:39:07.47 ID:bQC9y51V
歩夢「………」
…今度はつかない
なんでもないならいい。
でも…私のただの予感だけど、さっきの電話のコールはなんだか…
分からない…分からないけど、愛ちゃんに呼ばれた気がした
…今度はつかない
なんでもないならいい。
でも…私のただの予感だけど、さっきの電話のコールはなんだか…
分からない…分からないけど、愛ちゃんに呼ばれた気がした
772: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:39:42.21 ID:bQC9y51V
本当に気のせいかもしれない
でも、愛ちゃんからのメッセージには違和感があった
なんだかぞわぞわする…
いても立ってもいられなかった
私は一旦、侑ちゃんにメッセージを入れてから、部室を後にした
でも、愛ちゃんからのメッセージには違和感があった
なんだかぞわぞわする…
いても立ってもいられなかった
私は一旦、侑ちゃんにメッセージを入れてから、部室を後にした
773: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:41:18.83 ID:bQC9y51V
─────
─
まだ部室棟に人はちらほらといたけど…多分愛ちゃんはいない
まずは真っ先に体育館に行って、愛ちゃんを探した
こっちにも人は少数いたけど、愛ちゃんの姿は見当たらなかった
残っていたバスケ部の子からの話だと、既に帰ったらしい。
本当に帰ってるならいいけど…
教室にいるかもしれないし
…心当たりのある場所といったらもう、そこくらいしか無かった
─
まだ部室棟に人はちらほらといたけど…多分愛ちゃんはいない
まずは真っ先に体育館に行って、愛ちゃんを探した
こっちにも人は少数いたけど、愛ちゃんの姿は見当たらなかった
残っていたバスケ部の子からの話だと、既に帰ったらしい。
本当に帰ってるならいいけど…
教室にいるかもしれないし
…心当たりのある場所といったらもう、そこくらいしか無かった
774: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:42:32.88 ID:bQC9y51V
そこにいなかったら…もう1回電話してみよう
とりあえず、急いで愛ちゃんのクラスの教室まで向かった
………
タッタッタッ…
歩夢「はっ…はぁ…っ」
人気が少なくなってきた…こっちの学科に来るのは初めてだから、なんだか新鮮に感じる
とりあえず、急いで愛ちゃんのクラスの教室まで向かった
………
タッタッタッ…
歩夢「はっ…はぁ…っ」
人気が少なくなってきた…こっちの学科に来るのは初めてだから、なんだか新鮮に感じる
775: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:43:30.30 ID:bQC9y51V
…着いた、確かここが愛ちゃんのいるクラスだったと思う…
でも…電気も消えてるし、誰もいなさそう
歩夢「はぁ…はぁ…帰ったのかな、やっぱり…」
ドォォォォンッ!!
歩夢「……っ!」ビクッ
…落ち着いたと思ったら…また…
でも…電気も消えてるし、誰もいなさそう
歩夢「はぁ…はぁ…帰ったのかな、やっぱり…」
ドォォォォンッ!!
歩夢「……っ!」ビクッ
…落ち着いたと思ったら…また…
776: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:44:36.57 ID:bQC9y51V
ゴロゴロ…
─ヒャ…ッ…!
歩夢「え……?」
誰かいる…?
歩夢「………」
ガラガラガラ
歩夢「………」
─ヒャ…ッ…!
歩夢「え……?」
誰かいる…?
歩夢「………」
ガラガラガラ
歩夢「………」
777: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:45:24.02 ID:bQC9y51V
愛「っ……」 フルフル
歩夢「…愛…ちゃん…?」
扉を開けてみれば、教室の片隅でぽつんと、愛ちゃんが小さくうずくまっていた
明らかに普通じゃない
考えるより先に愛ちゃんの方へと駆け寄った
歩夢「ど、どうしたの?!大丈夫!?」
歩夢「…愛…ちゃん…?」
扉を開けてみれば、教室の片隅でぽつんと、愛ちゃんが小さくうずくまっていた
明らかに普通じゃない
考えるより先に愛ちゃんの方へと駆け寄った
歩夢「ど、どうしたの?!大丈夫!?」
778: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:46:26.73 ID:bQC9y51V
愛「…!あ…あゆむ…?なんで…」 フルフル
歩夢「さっきのメッセージ…愛ちゃんの様子がちょっと変だったから」
愛「…探してくれてたの?」
歩夢「うん、なんかあったのかと思ったよ…どうしたの?」
愛「…あ、はは…心配かけてごめんね」
歩夢「さっきのメッセージ…愛ちゃんの様子がちょっと変だったから」
愛「…探してくれてたの?」
歩夢「うん、なんかあったのかと思ったよ…どうしたの?」
愛「…あ、はは…心配かけてごめんね」
779: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:47:02.81 ID:bQC9y51V
歩夢「…震えてるね、具合悪い…?」
愛「…い、いや…えへへ…ちょっと腰抜けちゃって…」
歩夢「へ…?」
ドドォォンッ
歩夢「…!」
愛「…い、いや…えへへ…ちょっと腰抜けちゃって…」
歩夢「へ…?」
ドドォォンッ
歩夢「…!」
780: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:47:39.16 ID:bQC9y51V
愛「…っ、ひっ…!」ギュッ
歩夢「…っ……」 ドクン
歩夢「…!?あ、愛ちゃん…?」
愛「ぁっ、ごっ、ごめ…っ…」 バッ
歩夢「…こわいの…?」
愛「……ちょっとだけ…」
歩夢「…っ……」 ドクン
歩夢「…!?あ、愛ちゃん…?」
愛「ぁっ、ごっ、ごめ…っ…」 バッ
歩夢「…こわいの…?」
愛「……ちょっとだけ…」
781: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:48:40.14 ID:bQC9y51V
愛「おへそとられちゃうかもだし…」
歩夢「え…?」
おへそって…
歩夢「…ぷっ……ふ…」
愛「…!ちょ…笑わないでよー…」
歩夢「ふ…ごめん。そっか、雷ダメなんだね…」
歩夢「おへそは隠してればとられないから大丈夫だよ?」
歩夢「え…?」
おへそって…
歩夢「…ぷっ……ふ…」
愛「…!ちょ…笑わないでよー…」
歩夢「ふ…ごめん。そっか、雷ダメなんだね…」
歩夢「おへそは隠してればとられないから大丈夫だよ?」
782: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:49:47.13 ID:bQC9y51V
愛「そ…そう、だけどさ…」
ゴロゴロ
愛「…ぅ…っ…」 ビクッ
歩夢「……愛ちゃん」
…そっか、さっきの電話はきっと…私に助けを求めようとしてくれてたんだね
でもやっぱりこんな姿は見せたくないし
迷惑をかけたくなかったから…愛ちゃんは途中でやめたんだ、きっと
弱点がないなんて、嘘ばっかり…
ゴロゴロ
愛「…ぅ…っ…」 ビクッ
歩夢「……愛ちゃん」
…そっか、さっきの電話はきっと…私に助けを求めようとしてくれてたんだね
でもやっぱりこんな姿は見せたくないし
迷惑をかけたくなかったから…愛ちゃんは途中でやめたんだ、きっと
弱点がないなんて、嘘ばっかり…
783: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:50:18.38 ID:bQC9y51V
歩夢「…大丈夫だよ、雷が…愛ちゃんが大丈夫になるまで一緒にいるから…」
歩夢「……手、握っていい?」スッ
愛「………」
愛「ん…」
歩夢「……」 ギュ
冷たい…
歩夢「……手、握っていい?」スッ
愛「………」
愛「ん…」
歩夢「……」 ギュ
冷たい…
784: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:50:58.80 ID:bQC9y51V
歩夢「ちょっとは落ち着けるかな…?」
愛「…うん、人がそばに居るだけでだいぶ違う気がする…」
愛「…アタシめっちゃかっこわるいね…」 フルフル
歩夢「…さっきの電話、私を呼ぼうとしたんだよね…?どうして途中でやめたの?」
愛「……やっぱりこんなとこ見せたくないなって思っちゃった…」
愛「…うん、人がそばに居るだけでだいぶ違う気がする…」
愛「…アタシめっちゃかっこわるいね…」 フルフル
歩夢「…さっきの電話、私を呼ぼうとしたんだよね…?どうして途中でやめたの?」
愛「……やっぱりこんなとこ見せたくないなって思っちゃった…」
785: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:51:36.82 ID:bQC9y51V
歩夢「…もぉ、こういう時に人に頼らない方がめっちゃかっこわるいよ?」
愛「え…へへ…手厳しいなぁ…」
歩夢「………」
…こんなに弱々しい愛ちゃんを見るのは初めてだった
必死に笑顔を見せようとしてるけど、それすらも弱々しくて…
あんなに元気で、強くて…ひたすら全力で、いつだって笑顔だった愛ちゃんが…
雷でここまで動けなくなっちゃうんだ…
愛「え…へへ…手厳しいなぁ…」
歩夢「………」
…こんなに弱々しい愛ちゃんを見るのは初めてだった
必死に笑顔を見せようとしてるけど、それすらも弱々しくて…
あんなに元気で、強くて…ひたすら全力で、いつだって笑顔だった愛ちゃんが…
雷でここまで動けなくなっちゃうんだ…
786: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:53:04.18 ID:bQC9y51V
ピシャァァ…ッ
愛「…っ…!…ぅ…っ」 フルフル
歩夢「…大丈夫だよ、愛ちゃん…大丈夫」ギュ
離れないように強く、愛ちゃんの手を包み込んだ
…私は、愛ちゃんが頼ろうとしてくれたことが嬉しかった
誰も知らないような愛ちゃんの一面を知れたことがとても嬉しかった
愛「…っ…!…ぅ…っ」 フルフル
歩夢「…大丈夫だよ、愛ちゃん…大丈夫」ギュ
離れないように強く、愛ちゃんの手を包み込んだ
…私は、愛ちゃんが頼ろうとしてくれたことが嬉しかった
誰も知らないような愛ちゃんの一面を知れたことがとても嬉しかった
787: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:53:40.04 ID:bQC9y51V
ここまで弱った愛ちゃんを、きっと誰も知らない
誰にも知って欲しくないって思った
この愛ちゃんを私だけが知っていたい
私が守ってあげたい
そんな愛ちゃんに対する独占欲が、私の中で渦巻いていた
誰にも知って欲しくないって思った
この愛ちゃんを私だけが知っていたい
私が守ってあげたい
そんな愛ちゃんに対する独占欲が、私の中で渦巻いていた
788: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:54:32.99 ID:bQC9y51V
…ここまで怖がっている愛ちゃんを前にして思ってしまうのは不謹慎かもしれないけど
こうして縋られて、触れられて、2人だけの空間にいれて
その状況だけで私は満たされてて
ただただ全部が愛おしく思った
この時点で果林さんからの質問の答えが…私の気持ちが、揺るぐことのない確固なものになっていた
こうして縋られて、触れられて、2人だけの空間にいれて
その状況だけで私は満たされてて
ただただ全部が愛おしく思った
この時点で果林さんからの質問の答えが…私の気持ちが、揺るぐことのない確固なものになっていた
789: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:56:29.46 ID:bQC9y51V
実際に触れ合った今なら断言出来る
この鼓動も、感情も…
吊り橋効果なんかじゃない
憧憬なんてものだけじゃ絶対にない
この鼓動も、感情も…
吊り橋効果なんかじゃない
憧憬なんてものだけじゃ絶対にない
790: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/07/30(金) 23:57:26.96 ID:bQC9y51V
……愛ちゃんの事をもっと知りたい
そう思い始めたあの日から
寝言で愛ちゃんに名前を呼ばれたあの瞬間から
それはきっと始まってたんだと思う
私は、愛ちゃんに恋をしていた
そう思い始めたあの日から
寝言で愛ちゃんに名前を呼ばれたあの瞬間から
それはきっと始まってたんだと思う
私は、愛ちゃんに恋をしていた
809: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:32:57.10 ID:v9ULoUZ/
────
─
数十分後
シーン…
歩夢「…落ち着いたみたいだね」
愛「ん…ぁ…ほんとだね」
歩夢「…………」
愛「………」
愛「……歩夢?」
─
数十分後
シーン…
歩夢「…落ち着いたみたいだね」
愛「ん…ぁ…ほんとだね」
歩夢「…………」
愛「………」
愛「……歩夢?」
810: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:33:40.84 ID:v9ULoUZ/
歩夢「へ…?」
愛「その…さ、手…もう大丈夫だよ」
歩夢「あっ…ご、ごめん」パッ
愛「…ううん…ありがとね。歩夢がいてくれてめっちゃ助かった」
歩夢「…そ、そう?それなら良かった…」
歩夢「えっと…立てそう?愛ちゃん」スクッ
愛「その…さ、手…もう大丈夫だよ」
歩夢「あっ…ご、ごめん」パッ
愛「…ううん…ありがとね。歩夢がいてくれてめっちゃ助かった」
歩夢「…そ、そう?それなら良かった…」
歩夢「えっと…立てそう?愛ちゃん」スクッ
811: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:34:14.79 ID:v9ULoUZ/
愛「あー…うん、へーきへーき」 スク
歩夢「そっか…。あんなにバンバン鳴ってたのに、すごい静かだね」
愛「うん、なんか…こんな静かだとめっちゃ恥ずかしいね…」
歩夢「た、確かに…」
そう言われると余計に恥ずかしくなってくる…
歩夢「そっか…。あんなにバンバン鳴ってたのに、すごい静かだね」
愛「うん、なんか…こんな静かだとめっちゃ恥ずかしいね…」
歩夢「た、確かに…」
そう言われると余計に恥ずかしくなってくる…
812: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:34:38.86 ID:v9ULoUZ/
歩夢「…あの…愛ちゃん、帰りは大丈夫?家まで着いてこっか?」
愛「いやいやいや、平気だって。そこまで子供じゃないんだし…」
歩夢「…子供みたいに震えてたのに」
愛「えー…そこ触れるの?触れちゃうの?」
歩夢「…ふふ、いつかのいたずらのお返しだよ」
愛「いやいやいや、平気だって。そこまで子供じゃないんだし…」
歩夢「…子供みたいに震えてたのに」
愛「えー…そこ触れるの?触れちゃうの?」
歩夢「…ふふ、いつかのいたずらのお返しだよ」
813: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:35:17.72 ID:v9ULoUZ/
愛「…あっはは、それ言われちゃったら返す言葉もないや」
歩夢「ふふ、そうでしょ?」
愛「…あぁぁ、ほんと…雷はもうたくさんだー…」
歩夢「…ほんとに平気そうだね、愛ちゃん」
愛「えへへ、自分でもびっくりするくらい平気っぽい」 ニコ
歩夢「………」
歩夢「ふふ、そうでしょ?」
愛「…あぁぁ、ほんと…雷はもうたくさんだー…」
歩夢「…ほんとに平気そうだね、愛ちゃん」
愛「えへへ、自分でもびっくりするくらい平気っぽい」 ニコ
歩夢「………」
814: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:36:20.85 ID:v9ULoUZ/
…笑った、愛ちゃんは笑顔でいてくれた方がやっぱり安心する
自分の気持ちを自覚した今
その笑顔もすごく好きなんだって、改めて思えた
思う度に鼓動が高鳴る
本当に愛ちゃんが好きなんだなぁ
…この出来事で、思っていた以上に早く自分の気持ちに気付くことが出来た
でも…
自分の気持ちを自覚した今
その笑顔もすごく好きなんだって、改めて思えた
思う度に鼓動が高鳴る
本当に愛ちゃんが好きなんだなぁ
…この出来事で、思っていた以上に早く自分の気持ちに気付くことが出来た
でも…
815: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:36:56.65 ID:v9ULoUZ/
愛「……あれ?」ジッ
歩夢「…?な、なに?」
愛「歩夢、上着なしでここまで来たの?」
歩夢「へ…?ぁ、ああ…部室に忘れてきちゃった…でも大丈夫だよ」
愛「巻き込んどいてアレだけどめっちゃ必死だったんだね…」
歩夢「さっきのメッセージで愛ちゃんの様子が少しおかしかったし…なんだか心配でそれどころじゃなかったんだよね」
歩夢「…?な、なに?」
愛「歩夢、上着なしでここまで来たの?」
歩夢「へ…?ぁ、ああ…部室に忘れてきちゃった…でも大丈夫だよ」
愛「巻き込んどいてアレだけどめっちゃ必死だったんだね…」
歩夢「さっきのメッセージで愛ちゃんの様子が少しおかしかったし…なんだか心配でそれどころじゃなかったんだよね」
816: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:37:21.56 ID:v9ULoUZ/
愛「あう…それはほんとごめん、でも探してくれてるとは思わなかったなぁ」
愛「居場所も伝えてないしさ」
愛「まだ学校にいたからいいけど…」
歩夢「…何となくまだいる気がしたから」
歩夢「仮に居なかったとしても…鬼のように電話してたと思うよ」
愛「居場所も伝えてないしさ」
愛「まだ学校にいたからいいけど…」
歩夢「…何となくまだいる気がしたから」
歩夢「仮に居なかったとしても…鬼のように電話してたと思うよ」
817: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:38:11.32 ID:v9ULoUZ/
愛「マジか」
歩夢「うん、マジ」
愛「なら、まだ居て良かった方なのかな」
歩夢「まぁ……でも、今度こういう事があったらちゃんと連絡ちょうだいね」
愛「ん…ごめんね、今度からちゃんとする」
歩夢「約束だからね?」
歩夢「うん、マジ」
愛「なら、まだ居て良かった方なのかな」
歩夢「まぁ……でも、今度こういう事があったらちゃんと連絡ちょうだいね」
愛「ん…ごめんね、今度からちゃんとする」
歩夢「約束だからね?」
818: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:38:35.37 ID:v9ULoUZ/
愛「うん、ほんとありがとね」
歩夢「どういたしまして。…じゃあ、とりあえず部室行こっか」
愛「あ、じゃあ部室までこれ着てなよ、風邪ひくし…アタシのだけど」 スッ
歩夢「えっ…い、いいよ…愛ちゃんが風邪ひいちゃう」
愛「歩夢よりは頑丈のつもりだからへーきだって」
歩夢「…そんなのわかんないもん」
歩夢「どういたしまして。…じゃあ、とりあえず部室行こっか」
愛「あ、じゃあ部室までこれ着てなよ、風邪ひくし…アタシのだけど」 スッ
歩夢「えっ…い、いいよ…愛ちゃんが風邪ひいちゃう」
愛「歩夢よりは頑丈のつもりだからへーきだって」
歩夢「…そんなのわかんないもん」
819: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:39:28.56 ID:v9ULoUZ/
愛「まあまあ、これで歩夢に風邪引かれちゃったら愛さんが責任感じて寝込んじゃうよ?」
歩夢「えぇ、そんなに…?いやぁ、でも…」
歩夢「……っ…クシュンッ」
愛「あーほら言ってるそばから、とりあえず暖かくしときなって」 ズイ
歩夢「こ、このくらい別に…っ」
歩夢「えぇ、そんなに…?いやぁ、でも…」
歩夢「……っ…クシュンッ」
愛「あーほら言ってるそばから、とりあえず暖かくしときなって」 ズイ
歩夢「こ、このくらい別に…っ」
820: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:40:35.53 ID:v9ULoUZ/
歩夢「ぅ…っ……ェッ…プソンッ…」
愛「……ほらまた…」
歩夢「………」
愛「…エプソンってなんだよ…」
歩夢「……言ってないよ…」ズズッ
愛「言ったくせに~」
歩夢「言ってないもん…っ」
愛「……ほらまた…」
歩夢「………」
愛「…エプソンってなんだよ…」
歩夢「……言ってないよ…」ズズッ
愛「言ったくせに~」
歩夢「言ってないもん…っ」
821: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:41:17.45 ID:v9ULoUZ/
愛「…まぁ…それはいいや、ほらとりあえず着なよ、上着」ファサッ
歩夢「あっ…ちょっと…!」
愛「どう?大分あったかいでしょ」
歩夢「…あ、あったかいけど…もう、いいのに、ほんと強引なんだから…愛ちゃん」
愛「歩夢が強情なほど強引になってくからね」
歩夢「あっ…ちょっと…!」
愛「どう?大分あったかいでしょ」
歩夢「…あ、あったかいけど…もう、いいのに、ほんと強引なんだから…愛ちゃん」
愛「歩夢が強情なほど強引になってくからね」
822: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:42:19.88 ID:v9ULoUZ/
歩夢「ふっ…もう、何それ」
愛「えへへ、あっもしかしてだけどアタシの上着を着るのが嫌だったり?」
歩夢「…そういう聞き方するのはずるいよ愛ちゃん…」
歩夢「もぉ…じゃあ、お言葉に甘えて…部室までの間だけ借りるね?」
愛「うんっ」
愛「えへへ、あっもしかしてだけどアタシの上着を着るのが嫌だったり?」
歩夢「…そういう聞き方するのはずるいよ愛ちゃん…」
歩夢「もぉ…じゃあ、お言葉に甘えて…部室までの間だけ借りるね?」
愛「うんっ」
823: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:43:17.72 ID:v9ULoUZ/
愛「じゃあ部室行こっか」
歩夢「…そうだね、侑ちゃんも待ってると思うし」
愛「……あ、そっか…ゆうゆも来てるんだもんね」
愛「悪いことしちゃったね…」
歩夢「…そうだね、侑ちゃんも待ってると思うし」
愛「……あ、そっか…ゆうゆも来てるんだもんね」
愛「悪いことしちゃったね…」
824: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:43:47.31 ID:v9ULoUZ/
歩夢「大丈夫だよ、今ごろ暖房でゆっくりあったまってると思うし」
愛「余裕で想像出来ちゃうなぁ」
歩夢「ふふ…そうだね。冷えちゃう前に行こっか」
愛「うんっ」
愛「余裕で想像出来ちゃうなぁ」
歩夢「ふふ…そうだね。冷えちゃう前に行こっか」
愛「うんっ」
825: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:44:20.71 ID:v9ULoUZ/
─
部室
ガチャ
侑「……?」
歩夢「侑ちゃんお待たせ、遅くなってごめんね?」
侑「歩夢おかえり~。今来たとこだから平気だよ」
部室
ガチャ
侑「……?」
歩夢「侑ちゃんお待たせ、遅くなってごめんね?」
侑「歩夢おかえり~。今来たとこだから平気だよ」
826: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:45:45.85 ID:v9ULoUZ/
侑「どこ行って……」
愛「…ゆうゆお疲れっ」 ヒョコ
侑「……あっ、愛ちゃんも一緒だったんだ…お疲れ様っ」ニコ
愛「うんっ、ありがと」
歩夢「はい、愛ちゃん。上着ありがとね」スッ
愛「はーい、どういたしまして」
愛「…ゆうゆお疲れっ」 ヒョコ
侑「……あっ、愛ちゃんも一緒だったんだ…お疲れ様っ」ニコ
愛「うんっ、ありがと」
歩夢「はい、愛ちゃん。上着ありがとね」スッ
愛「はーい、どういたしまして」
827: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:46:29.46 ID:v9ULoUZ/
侑「……あれ、上着持ってかなかったの?」
歩夢「…ああ、うん…うっかり忘れちゃって。それで愛ちゃんが貸してくれたの、いいって言ったんだけどね」
侑「……そうなんだ」
歩夢「………」
侑「愛ちゃん大丈夫なの?相当寒かったでしょ」
歩夢「…ああ、うん…うっかり忘れちゃって。それで愛ちゃんが貸してくれたの、いいって言ったんだけどね」
侑「……そうなんだ」
歩夢「………」
侑「愛ちゃん大丈夫なの?相当寒かったでしょ」
828: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:47:00.00 ID:v9ULoUZ/
愛「……ううん、へーきへーき!歩夢よりは頑丈だしね」
歩夢「…実際そうかもしれないけど万が一ってこともあるよ?」
愛「ないない!引きそうになっても気合いで引かないようにするし」
歩夢「気合いだけで予防って出来るものなのかな…」
歩夢「…実際そうかもしれないけど万が一ってこともあるよ?」
愛「ないない!引きそうになっても気合いで引かないようにするし」
歩夢「気合いだけで予防って出来るものなのかな…」
829: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:47:33.16 ID:v9ULoUZ/
侑「まぁでも、実際愛ちゃんって頑丈そうだもんね、熱とか出したことなさそう」
愛「流石に何度かはあるけど、こう見えても予防は徹底してるからね。やっぱり寝込みきりは辛いし」
愛「常に体動かしてないと落ち着かないもん」
歩夢「なんか愛ちゃんらしいね」
侑「うん…脳筋というか」
愛「流石に何度かはあるけど、こう見えても予防は徹底してるからね。やっぱり寝込みきりは辛いし」
愛「常に体動かしてないと落ち着かないもん」
歩夢「なんか愛ちゃんらしいね」
侑「うん…脳筋というか」
830: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:50:14.96 ID:v9ULoUZ/
愛「この話で脳筋に落ち着いちゃうのかー…」
侑「えへへ…ん、それじゃあそろそろ帰ろっか?もう遅いしね」
愛「あ、うん、そだね」
歩夢「……」チラ
侑「……?どうしたの?」
侑「えへへ…ん、それじゃあそろそろ帰ろっか?もう遅いしね」
愛「あ、うん、そだね」
歩夢「……」チラ
侑「……?どうしたの?」
831: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:50:53.14 ID:v9ULoUZ/
歩夢「…ううん、すぐ準備するね」ゴソゴソ
愛「ゆっくりでいいからね」
侑「……うん」
歩夢「……」
愛「ゆっくりでいいからね」
侑「……うん」
歩夢「……」
832: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:58:20.86 ID:v9ULoUZ/
その後、準備を済ませてから3人で学校を後にして
途中で愛ちゃんと別れた
侑ちゃんと2人きりの帰り道
家に近付くにつれて
お互いに口数は自然に減っていった
いつもの雰囲気から一変して、空気が少し重くなった気がした
途中で愛ちゃんと別れた
侑ちゃんと2人きりの帰り道
家に近付くにつれて
お互いに口数は自然に減っていった
いつもの雰囲気から一変して、空気が少し重くなった気がした
833: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 21:59:37.82 ID:v9ULoUZ/
…私は、侑ちゃんに話したいことがある
多分、侑ちゃんも話したいことがあるんだと思う
そのタイミングを探るかのように、お互いにひたすら無言が続いた
やがて、家の目の前に着いたところで、侑ちゃんの方から口を開いた
多分、侑ちゃんも話したいことがあるんだと思う
そのタイミングを探るかのように、お互いにひたすら無言が続いた
やがて、家の目の前に着いたところで、侑ちゃんの方から口を開いた
834: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 22:01:24.10 ID:v9ULoUZ/
侑「………」テクテク
歩夢「………」テクテク
ピタ
侑「…ねぇ、歩夢」
歩夢「……」
侑「何か話したいこと、あるんじゃない?」
歩夢「………」テクテク
ピタ
侑「…ねぇ、歩夢」
歩夢「……」
侑「何か話したいこと、あるんじゃない?」
835: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 22:02:53.20 ID:v9ULoUZ/
歩夢「…うん、…侑ちゃんの方こそ、何かあるんだよね?」
侑「……!…うん、そうだね。私も歩夢に話がある」
侑「というか…謝りたいことがあるんだ」
歩夢「え…?」
歩夢「…謝りたいこと…?」
侑「……!…うん、そうだね。私も歩夢に話がある」
侑「というか…謝りたいことがあるんだ」
歩夢「え…?」
歩夢「…謝りたいこと…?」
837: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 22:31:46.02 ID:v9ULoUZ/
侑「うん、先にいいかな?」
歩夢「……」コク
侑「……昨日さ、相談してくれたよね?愛ちゃんとのこと」
歩夢「…うん」
侑「私、あんなこと言ったけどさ…」
侑「本当は前から…歩夢が意識し始める前から気付いてたんだ」
歩夢「……」コク
侑「……昨日さ、相談してくれたよね?愛ちゃんとのこと」
歩夢「…うん」
侑「私、あんなこと言ったけどさ…」
侑「本当は前から…歩夢が意識し始める前から気付いてたんだ」
838: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 22:33:00.21 ID:v9ULoUZ/
侑「歩夢が愛ちゃんを特別に想ってるってこと」
侑「愛ちゃんを好きだってこと」
歩夢「え……」
侑「愛ちゃんといる時の歩夢を見てたらわかるもん」
侑「…私ね、2人が仲良くしてるところを見てて、すごく微笑ましいなぁって思ってた」
侑「愛ちゃんを好きだってこと」
歩夢「え……」
侑「愛ちゃんといる時の歩夢を見てたらわかるもん」
侑「…私ね、2人が仲良くしてるところを見てて、すごく微笑ましいなぁって思ってた」
839: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 22:38:34.29 ID:v9ULoUZ/
侑「それを見て、この先歩夢自身が気持ちを自覚した時は、全力で応援したいなって思ってたし」
侑「でも見てて明らかなのに…歩夢自身が自分に鈍感で中々気付かないから」
侑「ちょっともどかしいなぁって思うくらいだった」
侑「でも…実際に歩夢が愛ちゃんを意識し始めたのを知ったらさ…」
侑「でも見てて明らかなのに…歩夢自身が自分に鈍感で中々気付かないから」
侑「ちょっともどかしいなぁって思うくらいだった」
侑「でも…実際に歩夢が愛ちゃんを意識し始めたのを知ったらさ…」
840: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 22:40:26.35 ID:v9ULoUZ/
侑「なんだか…一気に恐くなっちゃった」
侑「元々歩夢が誰かに恋するだなんて…想像したこともなかったから」
侑「この先の歩夢の変化が未知に感じたんだ」
侑「…歩夢の中で、この先段々私の存在が…関係性が薄れていっちゃうんじゃないかって、急に思い始めちゃって」
侑「昨日…咄嗟に意地悪な嘘をついちゃった」
侑「元々歩夢が誰かに恋するだなんて…想像したこともなかったから」
侑「この先の歩夢の変化が未知に感じたんだ」
侑「…歩夢の中で、この先段々私の存在が…関係性が薄れていっちゃうんじゃないかって、急に思い始めちゃって」
侑「昨日…咄嗟に意地悪な嘘をついちゃった」
841: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 22:42:46.34 ID:v9ULoUZ/
侑「…それに私、さっき部室に歩夢と愛ちゃんが一緒に来た時だって…二人でどこに行ってたかなんて聞けなかった」
侑「寂しい気持ちになりそうでなんだか…聞くのがちょっと恐かった」
侑「なんでだろうね、私すごくめんどくさくなってるよね…」
侑「ホントにごめんね。でも、私ね…」
歩夢「違うよ」
侑「寂しい気持ちになりそうでなんだか…聞くのがちょっと恐かった」
侑「なんでだろうね、私すごくめんどくさくなってるよね…」
侑「ホントにごめんね。でも、私ね…」
歩夢「違うよ」
842: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 22:45:13.60 ID:v9ULoUZ/
侑「…え?」
歩夢「思い違いだよ 」
侑「…思い、違い…?」
歩夢「…うん、ごめんね。昨日話したこと、私の気のせいだったみたい」
侑「へ…」
侑「…どういうこと…?」
歩夢「思い違いだよ 」
侑「…思い、違い…?」
歩夢「…うん、ごめんね。昨日話したこと、私の気のせいだったみたい」
侑「へ…」
侑「…どういうこと…?」
843: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 22:46:13.94 ID:v9ULoUZ/
歩夢「昨日、侑ちゃんに相談してから」
歩夢「侑ちゃんに言われたことで色々考えてたんだ」
歩夢「考えて…ずっと考えてて…」
歩夢「それで、さっきまで愛ちゃんと一緒にいて思ったんだ」
歩夢「愛ちゃんは、私にとってすごく大切な友達で」
歩夢「それ以上の感情はないんだなぁって」
侑「…っ…なに、言って…」
歩夢「侑ちゃんに言われたことで色々考えてたんだ」
歩夢「考えて…ずっと考えてて…」
歩夢「それで、さっきまで愛ちゃんと一緒にいて思ったんだ」
歩夢「愛ちゃんは、私にとってすごく大切な友達で」
歩夢「それ以上の感情はないんだなぁって」
侑「…っ…なに、言って…」
844: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 22:47:05.08 ID:v9ULoUZ/
歩夢「……確かに、この短い期間で私にとっての愛ちゃんの存在は少しずつ大きくなっていったと思う」
歩夢「でも、それだけだったよ。侑ちゃんの言ってた通り、一時的なものだった」
侑「…歩夢はそれでいいの?」
歩夢「いいも何も…これが真実だもん」
侑「………」
歩夢「でも、それだけだったよ。侑ちゃんの言ってた通り、一時的なものだった」
侑「…歩夢はそれでいいの?」
歩夢「いいも何も…これが真実だもん」
侑「………」
845: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 22:48:44.62 ID:v9ULoUZ/
歩夢「………」
侑「……ほんとに、私の思い違いなの?」
歩夢「私の思い違いでもあったけどね」
侑「……」
歩夢「…これが私の話したかったことなんだ」
歩夢「だから大丈夫だよ、侑ちゃん」
侑「……」
侑「……ほんとに、私の思い違いなの?」
歩夢「私の思い違いでもあったけどね」
侑「……」
歩夢「…これが私の話したかったことなんだ」
歩夢「だから大丈夫だよ、侑ちゃん」
侑「……」
846: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 22:51:22.44 ID:v9ULoUZ/
歩夢「変に不安にさせて…心配させちゃってごめんね、私は変わらず侑ちゃんと一緒だよ」ニコ
歩夢「だから、この話は忘れて?」
侑「……ちょっと…待ってよ…」
歩夢「…この話は終わり、寒いからもう入ろ?」 テクテク
歩夢「ごめんね」
侑「…っ…あゆ…っ」
…私はこれ以上、歩夢の背に向けて
言葉を発することも、手を伸ばすことも出来なかった
歩夢「だから、この話は忘れて?」
侑「……ちょっと…待ってよ…」
歩夢「…この話は終わり、寒いからもう入ろ?」 テクテク
歩夢「ごめんね」
侑「…っ…あゆ…っ」
…私はこれ以上、歩夢の背に向けて
言葉を発することも、手を伸ばすことも出来なかった
847: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 22:55:58.35 ID:v9ULoUZ/
────
─
早朝
タッタッタッ…
歩夢「はっ…はっ」
愛「歩夢ー?大丈夫?まだいけそ?」
歩夢「はぁ…っ、まだ大丈夫…っ」
愛「そ?…無理しないでねっ」
歩夢「うん…っ」
─
早朝
タッタッタッ…
歩夢「はっ…はっ」
愛「歩夢ー?大丈夫?まだいけそ?」
歩夢「はぁ…っ、まだ大丈夫…っ」
愛「そ?…無理しないでねっ」
歩夢「うん…っ」
848: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 22:56:33.03 ID:v9ULoUZ/
体力を付けるために最近始めた愛ちゃんとのランニング
これで3回目くらいになるけど、やっぱりこの寒さには慣れない
何回目で慣れるんだろう、これ…
愛ちゃんはよく平気だなぁ…
これで3回目くらいになるけど、やっぱりこの寒さには慣れない
何回目で慣れるんだろう、これ…
愛ちゃんはよく平気だなぁ…
849: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 22:57:12.99 ID:v9ULoUZ/
まぁ、毎日走らなきゃ慣れるわけ無いよね
歩夢「はぁ…っ、はぁ…」ジー
愛「…?なに?歩夢?」チラ
歩夢「…っ、は…っ…んーん…な、なんでもないよ…っ」
歩夢「はぁ…っ、はぁ…」ジー
愛「…?なに?歩夢?」チラ
歩夢「…っ、は…っ…んーん…な、なんでもないよ…っ」
850: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 22:57:51.64 ID:v9ULoUZ/
…これでいいと思った
愛ちゃんとの事で相談したあの夜
侑ちゃんが袖を掴んできた瞬間に見せた表情を、今でも鮮明に覚えている
あの瞬間から分かってた
侑ちゃんが不安に感じていたことを
愛ちゃんとの事で相談したあの夜
侑ちゃんが袖を掴んできた瞬間に見せた表情を、今でも鮮明に覚えている
あの瞬間から分かってた
侑ちゃんが不安に感じていたことを
851: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 22:58:30.15 ID:v9ULoUZ/
あの瞬間から私は決めてた
もし、私の気持ちが本物だったら
その気持ちを心にしまっておこうって
侑ちゃんが応援したいと思ってくれていたのは、正直に嬉しかった
でも、もう侑ちゃんの曇った表情なんて見たくなかった
寂しい気持ちになんてさせたくなかった
もし、私の気持ちが本物だったら
その気持ちを心にしまっておこうって
侑ちゃんが応援したいと思ってくれていたのは、正直に嬉しかった
でも、もう侑ちゃんの曇った表情なんて見たくなかった
寂しい気持ちになんてさせたくなかった
852: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 22:58:50.74 ID:v9ULoUZ/
それに、この気持ちを伝えても
愛ちゃんをすごく戸惑わせて
すごく困らせてしまうとも思ったから
二人の表情から笑顔がなくなるくらいなら
何も伝えなくていい
2人とも大切だから
愛ちゃんをすごく戸惑わせて
すごく困らせてしまうとも思ったから
二人の表情から笑顔がなくなるくらいなら
何も伝えなくていい
2人とも大切だから
853: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 22:59:33.53 ID:v9ULoUZ/
2人とも失いたくない
こうして愛ちゃんとランニングしたり
侑ちゃんと他愛のない会話をしたり
それに、みんなと楽しく過ごせてるだけで
私はそれだけで…
…今のままが十分楽しくて、幸せだから
こうして愛ちゃんとランニングしたり
侑ちゃんと他愛のない会話をしたり
それに、みんなと楽しく過ごせてるだけで
私はそれだけで…
…今のままが十分楽しくて、幸せだから
854: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 23:00:49.80 ID:v9ULoUZ/
だから、辛かったけど…侑ちゃんが何も気にしなくてもいいように
侑ちゃんに最初で最後の大嘘をついた
誰も傷つかない方法は、これしか無いから
…私の気持ちは、今は誰も知らなくていい
私だけがひっそりと知っていればいい
侑ちゃんに最初で最後の大嘘をついた
誰も傷つかない方法は、これしか無いから
…私の気持ちは、今は誰も知らなくていい
私だけがひっそりと知っていればいい
856: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 23:02:17.30 ID:v9ULoUZ/
愛ちゃんを好きだったことを、いつか笑って話せる日がくるのなら、その日までしまっておこう
そう思った
恋というものを知れただけで本当に
私には十分だから
これ以上のものを私は求めない
これでいいんだ
そう思った
恋というものを知れただけで本当に
私には十分だから
これ以上のものを私は求めない
これでいいんだ
857: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 23:03:23.65 ID:v9ULoUZ/
─
ドサ
歩夢「はぁ…はぁ…つか…れた…」
愛「ふぅ…歩夢お疲れっ、横座るね?」スッ
歩夢「ん…っ、うん…」
愛「はい、水」スッ
歩夢「あ、ありがと。なんか、愛ちゃんから水貰う度にビクビクしちゃうな…」
ドサ
歩夢「はぁ…はぁ…つか…れた…」
愛「ふぅ…歩夢お疲れっ、横座るね?」スッ
歩夢「ん…っ、うん…」
愛「はい、水」スッ
歩夢「あ、ありがと。なんか、愛ちゃんから水貰う度にビクビクしちゃうな…」
858: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 23:04:11.55 ID:v9ULoUZ/
愛「…?なんで?」
歩夢「なんでって…愛ちゃんが水だって言ってヨーグリーナ飲ませたことあったでしょ?そのせいだよ」
愛「あー!そんなこともあったね!軽くトラウマになっちゃったんだ」
歩夢「そうだよ…完全に水だって信じてたし、ほんとにびっくりしたんだからね?アレ」
歩夢「なんでって…愛ちゃんが水だって言ってヨーグリーナ飲ませたことあったでしょ?そのせいだよ」
愛「あー!そんなこともあったね!軽くトラウマになっちゃったんだ」
歩夢「そうだよ…完全に水だって信じてたし、ほんとにびっくりしたんだからね?アレ」
859: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 23:04:46.17 ID:v9ULoUZ/
愛「ごめんってー、これはちゃんと水だから大丈夫だよ?」
歩夢「…ほんとに?ならいいけど…ありがと」ゴク
歩夢「っ…はぁ…おいしい」
愛「思いっきり動いた後がめっちゃおいしいもんね」
歩夢「うん、ほんとに」
歩夢「…ほんとに?ならいいけど…ありがと」ゴク
歩夢「っ…はぁ…おいしい」
愛「思いっきり動いた後がめっちゃおいしいもんね」
歩夢「うん、ほんとに」
860: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 23:06:21.83 ID:v9ULoUZ/
愛「…なんか不思議だね」
歩夢「…?何が??」
愛「…なんかさ…今更だけど、こうして2人で朝早く走るのって」
愛「前までの愛さん達じゃ想像もしてなかったなーって思って」
歩夢「ん、ああ…言われてみればそうだね」
歩夢「そう考えたら…なんだか変な感じするね」
歩夢「…?何が??」
愛「…なんかさ…今更だけど、こうして2人で朝早く走るのって」
愛「前までの愛さん達じゃ想像もしてなかったなーって思って」
歩夢「ん、ああ…言われてみればそうだね」
歩夢「そう考えたら…なんだか変な感じするね」
861: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 23:07:16.80 ID:v9ULoUZ/
歩夢「…この短期間でこんなにも愛ちゃんと距離が縮まるなんて思ってなかったから」
愛「…ね、アタシも同じだよ」
歩夢「………ねぇ、愛ちゃん」
愛「んー?」
歩夢「…いつも気にかけてくれてありがとね」
愛「…ね、アタシも同じだよ」
歩夢「………ねぇ、愛ちゃん」
愛「んー?」
歩夢「…いつも気にかけてくれてありがとね」
862: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 23:07:50.96 ID:v9ULoUZ/
愛「…よせやい、どしたの突然」
歩夢「…愛ちゃんが最初、私と仲良くなりたいって思ってくれてなかったら」
歩夢「こんな風に仲良く話したりしてないんだろうなぁって思って」
歩夢「私の方は最初、ちょっと絡みづらい人だと思ってたし」
歩夢「…愛ちゃんが最初、私と仲良くなりたいって思ってくれてなかったら」
歩夢「こんな風に仲良く話したりしてないんだろうなぁって思って」
歩夢「私の方は最初、ちょっと絡みづらい人だと思ってたし」
863: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 23:08:16.40 ID:v9ULoUZ/
愛「わー、さらりときついこと言うね歩夢さん」
歩夢「ふふ、でも関わっていく内に出会った頃の印象とは全然違ってて」
歩夢「どんどん愛ちゃんのことを知るようになって、普通に話せるような関係になれて…」
歩夢「今はすごく嬉しいって思うよ」
歩夢「ふふ、でも関わっていく内に出会った頃の印象とは全然違ってて」
歩夢「どんどん愛ちゃんのことを知るようになって、普通に話せるような関係になれて…」
歩夢「今はすごく嬉しいって思うよ」
864: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 23:09:59.58 ID:v9ULoUZ/
歩夢「愛ちゃんがいなかったら、愛ちゃんが引っ張ってくれなかったら、多分今頃…大分違ってたんじゃないかなって思うし」
歩夢「愛ちゃんのおかげで私は立ち直れたから…」
歩夢「だから、これまでよりもっと前向きになれたと思うし」
歩夢「みんなとももっと打ち解けられたと思うし」
歩夢「愛ちゃんのおかげで私は立ち直れたから…」
歩夢「だから、これまでよりもっと前向きになれたと思うし」
歩夢「みんなとももっと打ち解けられたと思うし」
865: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 23:10:28.19 ID:v9ULoUZ/
歩夢「…それに、侑ちゃんと仲直り出来たから」
愛「…愛さんはちょっと背中押しただけだよ」
歩夢「そんな事ないよ」
歩夢「すごく救いになったよ、愛ちゃんのおかげで…」
歩夢「ほんとにヒーローみたいだよ、愛ちゃんは」
愛「…愛さんはちょっと背中押しただけだよ」
歩夢「そんな事ないよ」
歩夢「すごく救いになったよ、愛ちゃんのおかげで…」
歩夢「ほんとにヒーローみたいだよ、愛ちゃんは」
866: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 23:11:29.57 ID:v9ULoUZ/
愛「……」
歩夢「だから昨日ね、そんな愛ちゃんが困ってる時に」
歩夢「真っ先に電話を掛けてくれたのがすごく嬉しかったんだ」
歩夢「頼りにされてるんだなぁって思えたから…」
愛「…そっか」
歩夢「ねぇ…愛ちゃんにお願いがあるんだ」
歩夢「だから昨日ね、そんな愛ちゃんが困ってる時に」
歩夢「真っ先に電話を掛けてくれたのがすごく嬉しかったんだ」
歩夢「頼りにされてるんだなぁって思えたから…」
愛「…そっか」
歩夢「ねぇ…愛ちゃんにお願いがあるんだ」
867: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 23:12:30.49 ID:v9ULoUZ/
愛「………?なに?」
歩夢「これから先も…」
歩夢「…ずっと大切な友達でいてくれる?」
愛「………」
歩夢「……愛ちゃん?」
歩夢「これから先も…」
歩夢「…ずっと大切な友達でいてくれる?」
愛「………」
歩夢「……愛ちゃん?」
868: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 23:13:29.61 ID:v9ULoUZ/
愛「………ぷっ、あははっ。何を言うのかと思えばそんなことか~!」
歩夢「…むぅ、そんな事って…」
愛「あははっ…いやーごめんごめんっ」
愛「うん…勿論だよ、これからも仲良くしてね」 ニコ
歩夢「…むぅ、そんな事って…」
愛「あははっ…いやーごめんごめんっ」
愛「うん…勿論だよ、これからも仲良くしてね」 ニコ
869: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 23:14:03.06 ID:v9ULoUZ/
歩夢「…良かった。うん…これからもよろしくね、愛ちゃん」ニコ
歩夢「…改まってこういう話するのってちょっと照れくさいね」
愛「…あははっ、そだねっ…」
愛「うん…うん。こちらこそ改めてよろしくね、歩夢」ニコ
歩夢「…改まってこういう話するのってちょっと照れくさいね」
愛「…あははっ、そだねっ…」
愛「うん…うん。こちらこそ改めてよろしくね、歩夢」ニコ
870: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/08/06(金) 23:14:55.11 ID:v9ULoUZ/
朝日が眩しい
昨日までの雨が嘘のように、空は青く澄んでいた
歩夢「うん」ニコ
これでいいんだよ
昨日までの雨が嘘のように、空は青く澄んでいた
歩夢「うん」ニコ
これでいいんだよ
919: 遅くなって申し訳ないです(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:14:57.18 ID:aRhn5EOO
───
─
◁ ‖ 璃奈の家
ガサゴソ
愛「あれ?ねーねー歩夢、牛乳忘れてない?」
歩夢「え……あっ!そうだね、買い忘れちゃってた…どうしよう」
愛「あちゃー…りなりーん家ないもんね?」
璃奈「うん、豆乳なら家にあるけど…使えるかな?」REC
歩夢「あ、豆乳なら……って、あれ?璃奈ちゃんこれ、回してるの?」
璃奈「うん、折角だから」
歩夢「ご飯作るだけだよ?」
─
◁ ‖ 璃奈の家
ガサゴソ
愛「あれ?ねーねー歩夢、牛乳忘れてない?」
歩夢「え……あっ!そうだね、買い忘れちゃってた…どうしよう」
愛「あちゃー…りなりーん家ないもんね?」
璃奈「うん、豆乳なら家にあるけど…使えるかな?」REC
歩夢「あ、豆乳なら……って、あれ?璃奈ちゃんこれ、回してるの?」
璃奈「うん、折角だから」
歩夢「ご飯作るだけだよ?」
920: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:15:36.16 ID:aRhn5EOO
璃奈「歩夢さんと愛さんの手料理を見たいっていうファンの人が多かったから、撮りたいって思って」
愛「へー!」
歩夢「そうなの?…なんかプレッシャーっていうか…緊張するなぁ」
愛「いいじゃんいいじゃん!平常心だよ歩夢!愛さんも一緒に作るしさ」
歩夢「…まぁ、愛ちゃんが一緒なら心強いし…頑張るけど」
歩夢「…じゃあ、璃奈ちゃんのためにもみんなの為にも張り切って美味しいの作ろっか、愛ちゃん」
愛「うん!」
璃奈「期待…!りなちゃんボード<じゅるり>」
愛「へー!」
歩夢「そうなの?…なんかプレッシャーっていうか…緊張するなぁ」
愛「いいじゃんいいじゃん!平常心だよ歩夢!愛さんも一緒に作るしさ」
歩夢「…まぁ、愛ちゃんが一緒なら心強いし…頑張るけど」
歩夢「…じゃあ、璃奈ちゃんのためにもみんなの為にも張り切って美味しいの作ろっか、愛ちゃん」
愛「うん!」
璃奈「期待…!りなちゃんボード<じゅるり>」
921: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:16:12.68 ID:aRhn5EOO
歩夢「あ、とりあえず…豆乳使っちゃってもいいかな?璃奈ちゃん」
璃奈「うん、全然いいよ」
歩夢「ありがとっ」
歩夢「それからあとは、玉ねぎと…ひき肉と…」ゴソゴソ
璃奈「色々買ってきたね」 ジー
歩夢「うん、璃奈ちゃん最近偏った食事ばっかりしてるっていうから…ちゃんとしたもの作ってあげたくて」
愛「元々それが目的で来たんだもんね」
歩夢「うん、放っとくとカロリーメイトとかで済ませてそうだし、璃奈ちゃん」
璃奈「流石にそれはないって言いたいけど否めないところはある…」
璃奈「うん、全然いいよ」
歩夢「ありがとっ」
歩夢「それからあとは、玉ねぎと…ひき肉と…」ゴソゴソ
璃奈「色々買ってきたね」 ジー
歩夢「うん、璃奈ちゃん最近偏った食事ばっかりしてるっていうから…ちゃんとしたもの作ってあげたくて」
愛「元々それが目的で来たんだもんね」
歩夢「うん、放っとくとカロリーメイトとかで済ませてそうだし、璃奈ちゃん」
璃奈「流石にそれはないって言いたいけど否めないところはある…」
922: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:16:41.22 ID:aRhn5EOO
愛「ちゃんと食べないと大きくなんないよー?」
璃奈「その辺はもう、半ば諦めてるけど」
歩夢「諦めちゃダメだよ、育ち盛りなんだし」
愛「そうそう!世の中不可能なんてことは無いんだし」
愛「ちゃんと食べれば愛さんくらい背が伸びるかもしれないよ」
璃奈「…ほんと?胸も大きくなるかな、エマさんくらい」
愛「……」
歩夢「……」ガサゴソ
璃奈「…何か言って?」
璃奈「その辺はもう、半ば諦めてるけど」
歩夢「諦めちゃダメだよ、育ち盛りなんだし」
愛「そうそう!世の中不可能なんてことは無いんだし」
愛「ちゃんと食べれば愛さんくらい背が伸びるかもしれないよ」
璃奈「…ほんと?胸も大きくなるかな、エマさんくらい」
愛「……」
歩夢「……」ガサゴソ
璃奈「…何か言って?」
923: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:17:22.57 ID:aRhn5EOO
歩夢「……」チラ
愛「……」チラ
歩夢「……えっと…」
愛「…りなりー、世の中にはどうにもならないことって割と沢山あるんだよ」
歩夢「…言ってることめちゃくちゃだよ愛ちゃん」
璃奈「む……怒った、もう愛さんと半日口聞かない」
歩夢「半日なんだ、それってそんなに怒ってないんじゃ…」
愛「………」ズーン
愛「……」チラ
歩夢「……えっと…」
愛「…りなりー、世の中にはどうにもならないことって割と沢山あるんだよ」
歩夢「…言ってることめちゃくちゃだよ愛ちゃん」
璃奈「む……怒った、もう愛さんと半日口聞かない」
歩夢「半日なんだ、それってそんなに怒ってないんじゃ…」
愛「………」ズーン
924: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:17:53.95 ID:aRhn5EOO
歩夢「えっ愛ちゃん?!落ち込みすぎじゃない…?半日だけなのに」
愛「いや、半日でもりなりーと話せないのは耐えらんないよ…病むよ、SNSのアイコン真っ黒にするレベルだよ」
歩夢「そんなキャラじゃないよね愛ちゃん」
璃奈「愛さん…冗談のつもりだったんだけど…ごめんね。私も半日は耐えられない」
愛「りなりー…ほんとに?怒ってない?」
璃奈「怒ってないよ、ごめんね?愛さん大好き」
愛「…!りなりー…!愛さんの方こそごめんねっ!愛さんも大好きだよー!!」ヒシッ
璃奈「愛さんんん…!」ヒシッ
愛「いや、半日でもりなりーと話せないのは耐えらんないよ…病むよ、SNSのアイコン真っ黒にするレベルだよ」
歩夢「そんなキャラじゃないよね愛ちゃん」
璃奈「愛さん…冗談のつもりだったんだけど…ごめんね。私も半日は耐えられない」
愛「りなりー…ほんとに?怒ってない?」
璃奈「怒ってないよ、ごめんね?愛さん大好き」
愛「…!りなりー…!愛さんの方こそごめんねっ!愛さんも大好きだよー!!」ヒシッ
璃奈「愛さんんん…!」ヒシッ
925: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:18:51.05 ID:aRhn5EOO
歩夢「なんなのこれ…」
璃奈「あ…ごめんね、茶番だよ」
歩夢「茶番が過ぎるよ…ほら、そこで抱き合ってないで始めるよ、愛ちゃん」
愛「はいはーい!」
愛「よーしやろっかー!」ウデマクリ
璃奈「何を作るの?」
歩夢「簡単な料理だけど、璃奈ちゃんリクエストのハンバーグだよ」
璃奈「…!わぁ、嬉しい」
璃奈「だからひき肉があるんだね」
璃奈「あ…ごめんね、茶番だよ」
歩夢「茶番が過ぎるよ…ほら、そこで抱き合ってないで始めるよ、愛ちゃん」
愛「はいはーい!」
愛「よーしやろっかー!」ウデマクリ
璃奈「何を作るの?」
歩夢「簡単な料理だけど、璃奈ちゃんリクエストのハンバーグだよ」
璃奈「…!わぁ、嬉しい」
璃奈「だからひき肉があるんだね」
926: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:19:32.41 ID:aRhn5EOO
歩夢「うん」
愛「あとは付け合わせの野菜とか作るからねー」
璃奈「野菜…」
歩夢「残しちゃダメだからね?璃奈ちゃん」
璃奈「うん、分かってる」
愛「なんかお母さんみたいだね歩夢」
歩夢「ぅ…それ、侑ちゃんにもたまに言われる…」
愛「ゆうゆにも言ってそうだもんね」
歩夢「…確かに言ったことあったかも」
璃奈「でも、歩夢さんは将来いいお母さんになりそう」
愛「あとは付け合わせの野菜とか作るからねー」
璃奈「野菜…」
歩夢「残しちゃダメだからね?璃奈ちゃん」
璃奈「うん、分かってる」
愛「なんかお母さんみたいだね歩夢」
歩夢「ぅ…それ、侑ちゃんにもたまに言われる…」
愛「ゆうゆにも言ってそうだもんね」
歩夢「…確かに言ったことあったかも」
璃奈「でも、歩夢さんは将来いいお母さんになりそう」
927: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:20:00.67 ID:aRhn5EOO
愛「うんうんっ」
歩夢「あ…はは、そうかな?」
歩夢「…えと…じゃあ、とりあえず始めよっか?」
愛「だね、先にサラダとか作っとこっか」
歩夢「うん、そうだね」
歩夢「あ…はは、そうかな?」
歩夢「…えと…じゃあ、とりあえず始めよっか?」
愛「だね、先にサラダとか作っとこっか」
歩夢「うん、そうだね」
928: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:20:51.10 ID:aRhn5EOO
──
─
愛「よしっ、出来たー」
歩夢「わ、美味しそう」
愛「でしょ~」
璃奈「ブロッコリーと…ツナ?」ズイ
愛「そうそう、マヨネーズで和えて作ったんだ。めっちゃ美味しいよ」
璃奈「なるほど…すごく美味しそう…りなちゃんボード<じゅるり>」
愛「歩夢の方も出来た?」
歩夢「うん、出来たよ。シンプルにみそ汁だけどね」
─
愛「よしっ、出来たー」
歩夢「わ、美味しそう」
愛「でしょ~」
璃奈「ブロッコリーと…ツナ?」ズイ
愛「そうそう、マヨネーズで和えて作ったんだ。めっちゃ美味しいよ」
璃奈「なるほど…すごく美味しそう…りなちゃんボード<じゅるり>」
愛「歩夢の方も出来た?」
歩夢「うん、出来たよ。シンプルにみそ汁だけどね」
929: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:21:31.08 ID:aRhn5EOO
璃奈「こっちも美味しそう…みそ汁久しぶりかも」
愛「匂いもいいね、本格的にお腹すいてきちゃったよ~」
璃奈「私も…」
歩夢「ふふ、私もお腹すいちゃったな」
歩夢「あとはメインのハンバーグだけだから、すぐ作るね」
璃奈「うんっ」
愛「よっし!じゃあ愛さんも手伝おっかな」
歩夢「うん」ニコ
愛「匂いもいいね、本格的にお腹すいてきちゃったよ~」
璃奈「私も…」
歩夢「ふふ、私もお腹すいちゃったな」
歩夢「あとはメインのハンバーグだけだから、すぐ作るね」
璃奈「うんっ」
愛「よっし!じゃあ愛さんも手伝おっかな」
歩夢「うん」ニコ
930: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:22:10.50 ID:aRhn5EOO
───
─
トントントントン
愛「うおっ、さすが…手際いいね歩夢!」
璃奈「早い…!私だったらこわくて出来ない」
歩夢「璃奈ちゃんも自炊を始めて慣れていけば簡単に出来るようになるよ」トントン
璃奈「…今度、色々教えて欲しいな」
歩夢「もちろん、自炊する時はいつでも声掛けてね」ニコ
愛「あっ、愛さんもいるからね!りなりー!」
璃奈「うん、その時はお願いしたいな」
─
トントントントン
愛「うおっ、さすが…手際いいね歩夢!」
璃奈「早い…!私だったらこわくて出来ない」
歩夢「璃奈ちゃんも自炊を始めて慣れていけば簡単に出来るようになるよ」トントン
璃奈「…今度、色々教えて欲しいな」
歩夢「もちろん、自炊する時はいつでも声掛けてね」ニコ
愛「あっ、愛さんもいるからね!りなりー!」
璃奈「うん、その時はお願いしたいな」
931: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:22:56.54 ID:aRhn5EOO
璃奈「…ところで、愛さんは今何してるの?」
愛「ん?ボウルにひき肉うつしてるよー、ここに歩夢が刻んだ玉ねぎと…」
愛「味付けに塩コショウと…あとパン粉、それから卵と豆乳を投入して捏ねる!豆乳だけにね!」
璃奈「愛さん面白い」
歩夢「はは、面白いね」
愛「にしては笑い方ドライなんだよなぁ」
歩夢「侑ちゃんだったら大爆笑だけどね」
愛「ゆうゆは全身がツボみたいなとこあるから」
璃奈「ある意味羨ましい」
愛「あはは、確かにね。歩夢を一回くらいは大爆笑させてみたいなぁ」
愛「ん?ボウルにひき肉うつしてるよー、ここに歩夢が刻んだ玉ねぎと…」
愛「味付けに塩コショウと…あとパン粉、それから卵と豆乳を投入して捏ねる!豆乳だけにね!」
璃奈「愛さん面白い」
歩夢「はは、面白いね」
愛「にしては笑い方ドライなんだよなぁ」
歩夢「侑ちゃんだったら大爆笑だけどね」
愛「ゆうゆは全身がツボみたいなとこあるから」
璃奈「ある意味羨ましい」
愛「あはは、確かにね。歩夢を一回くらいは大爆笑させてみたいなぁ」
932: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:23:37.31 ID:aRhn5EOO
歩夢「侑ちゃんほどひれ伏して笑ったことないから難しいと思うけど」
愛「…いやひれ伏すって…」
愛「まぁでもそのくらい歩夢を笑わせたい、ドライな返しされると逆に燃えるしね!」
歩夢「愛ちゃんってすごいポジティブだよね…」
歩夢「まぁ、できるなら私も思いっきり笑いたいし…それは挑戦してみてほしいな」
愛「うんっ任せて歩夢!ドライにトライするよ!なんつってね!」
歩夢「…はい、玉ねぎ切れたよ」
愛「え、そこスルーするー?」
歩夢「………」
璃奈「……」
愛「…いやひれ伏すって…」
愛「まぁでもそのくらい歩夢を笑わせたい、ドライな返しされると逆に燃えるしね!」
歩夢「愛ちゃんってすごいポジティブだよね…」
歩夢「まぁ、できるなら私も思いっきり笑いたいし…それは挑戦してみてほしいな」
愛「うんっ任せて歩夢!ドライにトライするよ!なんつってね!」
歩夢「…はい、玉ねぎ切れたよ」
愛「え、そこスルーするー?」
歩夢「………」
璃奈「……」
933: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:24:13.40 ID:aRhn5EOO
愛「……りなりー今のとこカットで!」
歩夢「恥ずかしくなってちゃ終わりだよ愛ちゃん」
璃奈「急なダメ出し…」
愛「いやなんかこのくだり飽きられてる説あるんだもんっ」
歩夢「ううん…そんなことないよ。愛ちゃんはずっと面白いもん」
愛「うぇっ?」
歩夢「面白くて楽しいよ」ニコ
歩夢「恥ずかしくなってちゃ終わりだよ愛ちゃん」
璃奈「急なダメ出し…」
愛「いやなんかこのくだり飽きられてる説あるんだもんっ」
歩夢「ううん…そんなことないよ。愛ちゃんはずっと面白いもん」
愛「うぇっ?」
歩夢「面白くて楽しいよ」ニコ
934: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:25:06.81 ID:aRhn5EOO
愛「……お、おう…」
璃奈「あからさまに嬉しそう」
歩夢「ふふっ」
愛「…んもぉ、人の心読まないでよりなり~」
璃奈「えへへ」
愛「もーもー…ほらっ、玉ねぎ移しとくねっ」ササッ
歩夢「…うん、ありがとう。じゃあ私捏ねるね」
愛「うん、任せた!」
璃奈「あからさまに嬉しそう」
歩夢「ふふっ」
愛「…んもぉ、人の心読まないでよりなり~」
璃奈「えへへ」
愛「もーもー…ほらっ、玉ねぎ移しとくねっ」ササッ
歩夢「…うん、ありがとう。じゃあ私捏ねるね」
愛「うん、任せた!」
935: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:25:55.48 ID:aRhn5EOO
歩夢「こうやって…肉の粒が無くなるまで捏ねて混ぜる」コネコネ
璃奈「冷たくない?」
歩夢「ちょっとだけね、でも大丈夫」コネコネ
愛「………」ジッ
歩夢「……?な、なに?愛ちゃん、顔に何かついてる?」
愛「ん?あー…なんか、熱心に捏ねてるなーって思って」
歩夢「見られてると恥ずかしいよ…」
璃奈「冷たくない?」
歩夢「ちょっとだけね、でも大丈夫」コネコネ
愛「………」ジッ
歩夢「……?な、なに?愛ちゃん、顔に何かついてる?」
愛「ん?あー…なんか、熱心に捏ねてるなーって思って」
歩夢「見られてると恥ずかしいよ…」
936: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:26:41.01 ID:aRhn5EOO
愛「えへへっ」
璃奈「………」
歩夢「できた、あとは形を作って…」
璃奈「私もやってみていいかな?」
歩夢「え?」
璃奈「やってみたい」
歩夢「…うん、いいよ。やろっか」ニコ
璃奈「………」
歩夢「できた、あとは形を作って…」
璃奈「私もやってみていいかな?」
歩夢「え?」
璃奈「やってみたい」
歩夢「…うん、いいよ。やろっか」ニコ
937: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:27:33.78 ID:aRhn5EOO
歩夢「じゃあカメラそこに置いて、まずはエプロンして手洗おっか、璃奈ちゃん」
璃奈「うん…!」トテテ
愛「今の会話めっちゃ母娘感出てたね」
歩夢「…言ってて自分でも思っちゃった」
愛「ふふ…よーしじゃあ愛さんもお母さんと一緒にやろっかな!」
歩夢「ちょっ、愛ちゃんってば…からかわないでよ」プクー
愛「えへへ~」
璃奈「うん…!」トテテ
愛「今の会話めっちゃ母娘感出てたね」
歩夢「…言ってて自分でも思っちゃった」
愛「ふふ…よーしじゃあ愛さんもお母さんと一緒にやろっかな!」
歩夢「ちょっ、愛ちゃんってば…からかわないでよ」プクー
愛「えへへ~」
938: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:28:08.04 ID:aRhn5EOO
歩夢「もう……まぁでも、そうだね。折角だから三人でやろっか」
愛「うんっ」
璃奈「洗ってきた」トテトテ
歩夢「うん。あ、璃奈ちゃんも髪結ぶ?」
璃奈「髪…うん、結ぼうかな」
愛「お、じゃあやったげよっか?」
璃奈「お願いしていい?」
愛「うんっ、いいよー。後ろ向いてくれる?」
璃奈「うん」
愛「うんっ」
璃奈「洗ってきた」トテトテ
歩夢「うん。あ、璃奈ちゃんも髪結ぶ?」
璃奈「髪…うん、結ぼうかな」
愛「お、じゃあやったげよっか?」
璃奈「お願いしていい?」
愛「うんっ、いいよー。後ろ向いてくれる?」
璃奈「うん」
939: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:28:43.50 ID:aRhn5EOO
愛「こうやって…ほいっ、出来た!」ポン
璃奈「ありがとう。愛さん」
歩夢「わぁ、璃奈ちゃん可愛い。似合ってるね」
璃奈「…ありがとう」テレテレ
歩夢「ふふ…ていうか結ぶの早いね、愛ちゃん」
璃奈「うん、手馴れてる」
愛「まぁよく髪型弄ったりするからねー」
歩夢「色んなバリエーションがあるからすごいよね愛ちゃん」
璃奈「ありがとう。愛さん」
歩夢「わぁ、璃奈ちゃん可愛い。似合ってるね」
璃奈「…ありがとう」テレテレ
歩夢「ふふ…ていうか結ぶの早いね、愛ちゃん」
璃奈「うん、手馴れてる」
愛「まぁよく髪型弄ったりするからねー」
歩夢「色んなバリエーションがあるからすごいよね愛ちゃん」
940: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:30:18.56 ID:aRhn5EOO
愛「それで言ったら歩夢の普段の髪型もすごいよね、毎朝お団子結んでるんでしょ?」
歩夢「気に入ってるからね、侑ちゃんも私っぽくて好きだって言ってくれるし」
璃奈「私も好きだよ、歩夢さんのいつもの髪型。今のポニーテールも好きだけど」
愛「うん、愛さんもどっちも好きだなぁ」
歩夢「っ…あの、あ…ありがとう……//」
歩夢「え、えと…じゃあ、そろそろ形作ろっか…」オドオド
璃奈「…うん」
歩夢「気に入ってるからね、侑ちゃんも私っぽくて好きだって言ってくれるし」
璃奈「私も好きだよ、歩夢さんのいつもの髪型。今のポニーテールも好きだけど」
愛「うん、愛さんもどっちも好きだなぁ」
歩夢「っ…あの、あ…ありがとう……//」
歩夢「え、えと…じゃあ、そろそろ形作ろっか…」オドオド
璃奈「…うん」
941: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:30:47.51 ID:aRhn5EOO
歩夢「まずは…このくらい手に取って」
璃奈「ん…わ、やっぱり冷たい」
愛「ね、めっちゃ冷たい。ちょうど3等分出来たね」
歩夢「うん、1人分の大きさも丁度いいね」
歩夢「で、それから…こうやって空気を抜く様に」ペチ ペチ
璃奈「んと…こう?」ペチ…ペチ
歩夢「うんっ、そうそんな感じ」
璃奈「ん…わ、やっぱり冷たい」
愛「ね、めっちゃ冷たい。ちょうど3等分出来たね」
歩夢「うん、1人分の大きさも丁度いいね」
歩夢「で、それから…こうやって空気を抜く様に」ペチ ペチ
璃奈「んと…こう?」ペチ…ペチ
歩夢「うんっ、そうそんな感じ」
942: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:31:12.94 ID:aRhn5EOO
愛「お、上手だねりなりー」ペチ ペチ
璃奈「そうかな…?良かった」
歩夢「ふふ、作ってあげるつもりだったのに結局一緒に作っちゃってるね」
愛「あははっ、確かに」
璃奈「一緒にやる方が楽しいかも」
歩夢「…だね」ニコ
璃奈「そうかな…?良かった」
歩夢「ふふ、作ってあげるつもりだったのに結局一緒に作っちゃってるね」
愛「あははっ、確かに」
璃奈「一緒にやる方が楽しいかも」
歩夢「…だね」ニコ
943: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:31:44.79 ID:aRhn5EOO
歩夢「それで…空気を十分に抜いたら、あとは表面を滑らかにして…」
歩夢「そしたら真ん中にこのくらいへこみを作って終わり」
璃奈「なるほど…わかった」
愛「…はい、出来たっ」
璃奈「私も出来た」
歩夢「うん、綺麗だねっ。ありがとう、早速焼いていくね?」
愛「うん!」
璃奈「りなちゃんボード<わくわく>」
歩夢「そしたら真ん中にこのくらいへこみを作って終わり」
璃奈「なるほど…わかった」
愛「…はい、出来たっ」
璃奈「私も出来た」
歩夢「うん、綺麗だねっ。ありがとう、早速焼いていくね?」
愛「うん!」
璃奈「りなちゃんボード<わくわく>」
944: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:32:12.20 ID:aRhn5EOO
──
─
ジュゥゥゥゥ…
璃奈「すごくいい音…」 REC
歩夢「すぐ焼き上がるからね」
璃奈「うん…!」
璃奈「愛さんの方はソース…もう出来そう?」 ズイ
愛「…うんっ、もう少しかなー」
歩夢「…すごくいい香りだね」
─
ジュゥゥゥゥ…
璃奈「すごくいい音…」 REC
歩夢「すぐ焼き上がるからね」
璃奈「うん…!」
璃奈「愛さんの方はソース…もう出来そう?」 ズイ
愛「…うんっ、もう少しかなー」
歩夢「…すごくいい香りだね」
945: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:32:49.44 ID:aRhn5EOO
愛「でしょでしょー」
璃奈「いい匂い過ぎて余計にお腹すいてきちゃう」キュルル
歩夢「あはは、私ももう限界かも…」
歩夢「…よし、出来た。あとは愛ちゃんのソースだけだね」
愛「…おっけ!こっちも完成!一応りなりー味見してみてくれる?」
璃奈「私でいいの?」
愛「いいよいいよ!元はりなりーの為に作ったんだし!」
歩夢「うん」ニコ
璃奈「いい匂い過ぎて余計にお腹すいてきちゃう」キュルル
歩夢「あはは、私ももう限界かも…」
歩夢「…よし、出来た。あとは愛ちゃんのソースだけだね」
愛「…おっけ!こっちも完成!一応りなりー味見してみてくれる?」
璃奈「私でいいの?」
愛「いいよいいよ!元はりなりーの為に作ったんだし!」
歩夢「うん」ニコ
946: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:33:38.72 ID:aRhn5EOO
璃奈「じゃあ…」
愛「はい、あーん」
璃奈「んむ…」パク
愛「どう?」
璃奈「………おいしい!」
从||๑><๑|从
愛「お、やった!」
歩夢「ふふ…じゃあソースかけて、サラダ付け合わせたら完成だね」
りなあい「うん!」
愛「はい、あーん」
璃奈「んむ…」パク
愛「どう?」
璃奈「………おいしい!」
从||๑><๑|从
愛「お、やった!」
歩夢「ふふ…じゃあソースかけて、サラダ付け合わせたら完成だね」
りなあい「うん!」
947: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:34:19.55 ID:aRhn5EOO
─
─
3人「いただきますっ」
歩夢「……!このブロッコリーすごくおいしい…」モグモグ
璃奈「うん…ほろほろしてて食べやすいし」
愛「ほんと?よかったぁ二人の口に合ったみたいで…歩夢のみそ汁もおいしーよ」ズズッ
歩夢「ありがと、璃奈ちゃんもおいしい?」
璃奈「うん、絶対おかわりする」
歩夢「ふふ…嬉しいな、そう言ってくれると」
─
3人「いただきますっ」
歩夢「……!このブロッコリーすごくおいしい…」モグモグ
璃奈「うん…ほろほろしてて食べやすいし」
愛「ほんと?よかったぁ二人の口に合ったみたいで…歩夢のみそ汁もおいしーよ」ズズッ
歩夢「ありがと、璃奈ちゃんもおいしい?」
璃奈「うん、絶対おかわりする」
歩夢「ふふ…嬉しいな、そう言ってくれると」
948: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:35:16.13 ID:aRhn5EOO
歩夢「おかわり欲しくなったら言ってね」
璃奈「うん、ありがとう」
愛「りなりー、ハンバーグめっちゃおいしいよ」
璃奈「うん」 パクッ
モグモグ
歩夢「どう?璃奈ちゃん」
璃奈「…!すごくジューシー…ソースともよく合って…めちゃくちゃおいしい…」
璃奈「うん、ありがとう」
愛「りなりー、ハンバーグめっちゃおいしいよ」
璃奈「うん」 パクッ
モグモグ
歩夢「どう?璃奈ちゃん」
璃奈「…!すごくジューシー…ソースともよく合って…めちゃくちゃおいしい…」
949: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:35:51.35 ID:aRhn5EOO
歩夢「ほっ…良かった。大成功だね愛ちゃん」ニコ
愛「うんっ、りなりーが喜んでくれるなら作ったかいがあったよー」
璃奈「……」モグモグ
从||"´༥`"||从
歩夢「すごく美味しそうに食べてるね」
愛「うんうんっ、見てるみんなも食べたくなっちゃうんじゃない?」
歩夢「だといいなぁ」
愛「うんっ、りなりーが喜んでくれるなら作ったかいがあったよー」
璃奈「……」モグモグ
从||"´༥`"||从
歩夢「すごく美味しそうに食べてるね」
愛「うんうんっ、見てるみんなも食べたくなっちゃうんじゃない?」
歩夢「だといいなぁ」
950: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:37:10.39 ID:aRhn5EOO
愛「あ、お母さんみそ汁おかわり~!」
歩夢「…!もぉ愛ちゃん?お母さんって呼ばないでってば」
璃奈「お母さん、私もみそ汁のおかわりいいかな」ズイ
歩夢「…もう、璃奈ちゃんまで真似しちゃうからやめてよね愛ちゃん」プク
愛「えへへっ」
歩夢「…はいっ、どうぞ」ズイ
愛「ありがとーっ」
璃奈「ありがとう、歩夢さん」
歩夢「…!もぉ愛ちゃん?お母さんって呼ばないでってば」
璃奈「お母さん、私もみそ汁のおかわりいいかな」ズイ
歩夢「…もう、璃奈ちゃんまで真似しちゃうからやめてよね愛ちゃん」プク
愛「えへへっ」
歩夢「…はいっ、どうぞ」ズイ
愛「ありがとーっ」
璃奈「ありがとう、歩夢さん」
951: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:37:41.05 ID:aRhn5EOO
歩夢「うん」
璃奈「ん…全身に染み渡る…」ズズ
愛「ん…ほんと、みそ汁もめっちゃおいしいよね。毎朝作ってほしいよー」
歩夢「えっ?」ドクッ
愛「ん?…あ!変な意味じゃないよ?!勘違いしないでよね!」
歩夢「……なんでそんなツンデレっぽく言うの…分かってるよ」
璃奈「ん…全身に染み渡る…」ズズ
愛「ん…ほんと、みそ汁もめっちゃおいしいよね。毎朝作ってほしいよー」
歩夢「えっ?」ドクッ
愛「ん?…あ!変な意味じゃないよ?!勘違いしないでよね!」
歩夢「……なんでそんなツンデレっぽく言うの…分かってるよ」
952: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:38:28.76 ID:aRhn5EOO
璃奈「でも、ほんとに…私も毎朝作ってほしいくらい」
歩夢「絶賛してくれるのは嬉しいけど…流石に毎朝は無理だよ~…」
愛「ふふ、まあ流石にね。てか商品化とかしたらめっちゃ売れると思うなあ」
璃奈「それはあるかも…商品名は、付けるとしたら…」
愛「歩夢汁?」
歩夢「ネーミングセンス絶望的過ぎない!?」
歩夢「絶賛してくれるのは嬉しいけど…流石に毎朝は無理だよ~…」
愛「ふふ、まあ流石にね。てか商品化とかしたらめっちゃ売れると思うなあ」
璃奈「それはあるかも…商品名は、付けるとしたら…」
愛「歩夢汁?」
歩夢「ネーミングセンス絶望的過ぎない!?」
953: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:39:30.69 ID:aRhn5EOO
愛「あ、ダメ?」
歩夢「ダメだよ!なんかこう…ね?ダメだよ??」
歩夢「あの…わかるよね璃奈ちゃん!」
璃奈「…うん、歩夢さんから出汁とってるみたい」
愛「ああ!そっかそっか!確かにそうだね!」
歩夢「…そ、そっかじゃないよ。もぉ…」
歩夢「ダメだよ!なんかこう…ね?ダメだよ??」
歩夢「あの…わかるよね璃奈ちゃん!」
璃奈「…うん、歩夢さんから出汁とってるみたい」
愛「ああ!そっかそっか!確かにそうだね!」
歩夢「…そ、そっかじゃないよ。もぉ…」
954: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:40:15.27 ID:aRhn5EOO
歩夢「…あ、二人ともご飯のおかわりはいる?」
りなあい「いる!」
歩夢「はーい」ゴソ
りなあい(やっぱりお母さんだ…)
────
りなあい「いる!」
歩夢「はーい」ゴソ
りなあい(やっぱりお母さんだ…)
────
955: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:41:12.10 ID:aRhn5EOO
………
3人「ごちそうさまっ」
璃奈「ふぅ……お腹いっぱい…歩夢さん、愛さん。すごく美味しかった…ありがとう」
愛「いえいえ、美味しすぎて綺麗に平らげちゃったね」
歩夢「うん、作った身としてはすごく嬉しいな」
愛「だね!またやろうよ、こういうお料理コーナー的なの」
歩夢「うん…!いいと思うっ」
3人「ごちそうさまっ」
璃奈「ふぅ……お腹いっぱい…歩夢さん、愛さん。すごく美味しかった…ありがとう」
愛「いえいえ、美味しすぎて綺麗に平らげちゃったね」
歩夢「うん、作った身としてはすごく嬉しいな」
愛「だね!またやろうよ、こういうお料理コーナー的なの」
歩夢「うん…!いいと思うっ」
956: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:42:02.69 ID:aRhn5EOO
璃奈「今度は私も1から参加したいな」
歩夢「そうだね、その時はちゃんと色々教えるね?」
璃奈「うん…!」
愛「ふふ…よーしそれじゃあそろそろお片付けしよっか!」
歩夢「うんっ、そうだね」
璃奈「ん、私も手伝う」
歩夢「そうだね、その時はちゃんと色々教えるね?」
璃奈「うん…!」
愛「ふふ…よーしそれじゃあそろそろお片付けしよっか!」
歩夢「うんっ、そうだね」
璃奈「ん、私も手伝う」
957: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:42:37.98 ID:aRhn5EOO
───
ジャァァァ
璃奈「このお皿で最後だよ」カチャ カチャ
歩夢「うん、ありがとう。置いといていいよ」カチャ カチャ
璃奈「うん」カチャ
歩夢「ていうか…この洗剤すごいね、ちょっと垂らしただけでこんなに泡立つんだ…」
愛「見るからに高そうだねーその洗剤。ウチの鉄板とかすぐ洗えちゃいそう」フキ フキ
ジャァァァ
璃奈「このお皿で最後だよ」カチャ カチャ
歩夢「うん、ありがとう。置いといていいよ」カチャ カチャ
璃奈「うん」カチャ
歩夢「ていうか…この洗剤すごいね、ちょっと垂らしただけでこんなに泡立つんだ…」
愛「見るからに高そうだねーその洗剤。ウチの鉄板とかすぐ洗えちゃいそう」フキ フキ
958: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:43:25.39 ID:aRhn5EOO
歩夢「うん、油汚れもすぐ取れちゃうからいけると思う」
璃奈「お母さんが買ったものなんだけど…市販では売ってなくて、確か高かった気がする」
愛「ほへー、りなりーん家ってやっぱすごいね」
歩夢「ほんとにね。…あ、そういえばまだカメラ回ってるんだっけ?」
璃奈「うん、回ってるよ。でも、どこで落とそうかなって思って」
璃奈「お母さんが買ったものなんだけど…市販では売ってなくて、確か高かった気がする」
愛「ほへー、りなりーん家ってやっぱすごいね」
歩夢「ほんとにね。…あ、そういえばまだカメラ回ってるんだっけ?」
璃奈「うん、回ってるよ。でも、どこで落とそうかなって思って」
959: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:44:21.49 ID:aRhn5EOO
愛「あー、じゃあオチ作っとく?」
歩夢「今がいいかな?」
璃奈「今でもいいけど…」
歩夢「………うーん」
愛「……」チラ
歩夢「今がいいかな?」
璃奈「今でもいいけど…」
歩夢「………うーん」
愛「……」チラ
960: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:44:50.35 ID:aRhn5EOO
愛「…あっ、そうだ。じゃあ歩夢、その泡両手で持ってくれる?」
歩夢「ええ?な、なんで…?」
愛「いいからいいから!」
歩夢「う、うん…」スッ
愛「ありがとっ」
歩夢「ええ?な、なんで…?」
愛「いいからいいから!」
歩夢「う、うん…」スッ
愛「ありがとっ」
961: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:45:48.05 ID:aRhn5EOO
璃奈「…?」
愛「じゃあ今からオチ作るね!」
歩夢「あ、愛ちゃん…?何す…」
ベシャッ
ぽむりな「!?」
璃奈「あ、愛さん…?」
愛「ん…!どうどう?泡しっかりついたー?」ガバッ
愛「じゃあ今からオチ作るね!」
歩夢「あ、愛ちゃん…?何す…」
ベシャッ
ぽむりな「!?」
璃奈「あ、愛さん…?」
愛「ん…!どうどう?泡しっかりついたー?」ガバッ
962: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:46:38.64 ID:aRhn5EOO
璃奈「……!カーネルサンダースみたいになってる…」
歩夢「…!……っ…」プルプル
璃奈「……歩夢さん?」
愛「……??」
歩夢「…ぷっ…ふ…」フルフル
歩夢「…!……っ…」プルプル
璃奈「……歩夢さん?」
愛「……??」
歩夢「…ぷっ…ふ…」フルフル
963: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:47:38.35 ID:aRhn5EOO
愛「お…?」
歩夢「…っぷぁはははっ!ちょっ、待って…っ」
歩夢「っあ、あいちゃ…っあわがっ……髭みたいになってる…んふふっ……くっ…!」プルプル
璃奈「あ、歩夢さんがツボに入った…」
歩夢「…っぷぁはははっ!ちょっ、待って…っ」
歩夢「っあ、あいちゃ…っあわがっ……髭みたいになってる…んふふっ……くっ…!」プルプル
璃奈「あ、歩夢さんがツボに入った…」
964: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:48:51.05 ID:aRhn5EOO
愛「…ぷふっ、ちょっ、もー笑いすぎだよ歩夢!釣られちゃったじゃん!」
歩夢「ふふっ…あはは!だ、だって愛ちゃんの顔が…っふっ…」
歩夢「も、もぉ…!ダメだよ洗剤顔につけちゃ!早く洗ってきて…ん、くふ…っ」
愛「あははははっ!もう歩夢が笑うから愛さんまでツボに入っちゃったよー!」
歩夢「ん、ふふっ…あはははっ…」
璃奈「……ふふ」 ポチ
歩夢「ふふっ…あはは!だ、だって愛ちゃんの顔が…っふっ…」
歩夢「も、もぉ…!ダメだよ洗剤顔につけちゃ!早く洗ってきて…ん、くふ…っ」
愛「あははははっ!もう歩夢が笑うから愛さんまでツボに入っちゃったよー!」
歩夢「ん、ふふっ…あはははっ…」
璃奈「……ふふ」 ポチ
965: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:49:54.04 ID:aRhn5EOO
──
───
部室
カタカタカタ
璃奈「………やっと終わった」
璃奈「……んっ…」グイー
璃奈「はぁ……」
ガチャ
菜々「璃奈さん?」
璃奈「……?あ…せつ…生徒会長」
───
部室
カタカタカタ
璃奈「………やっと終わった」
璃奈「……んっ…」グイー
璃奈「はぁ……」
ガチャ
菜々「璃奈さん?」
璃奈「……?あ…せつ…生徒会長」
966: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:50:39.00 ID:aRhn5EOO
菜々「ふふ、せつ菜でいいですよ。今は二人きりですから」パタン
璃奈「…そっか」
璃奈「えっと…せつ菜さん。ごめんね、わがまま言って部室開けてもらっちゃって」
菜々「いえ、同好会はお休みですが…もうテスト期間は明けましたし、全然使って頂いて大丈夫ですから」
璃奈「ありがとう」
璃奈「…そっか」
璃奈「えっと…せつ菜さん。ごめんね、わがまま言って部室開けてもらっちゃって」
菜々「いえ、同好会はお休みですが…もうテスト期間は明けましたし、全然使って頂いて大丈夫ですから」
璃奈「ありがとう」
967: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:51:03.38 ID:aRhn5EOO
菜々「編集の方は終わったみたいですね」
璃奈「うん、たった今上げたよ」
菜々「お疲れ様です、やっぱり部室での作業の方が捗りますか」
璃奈「…そう、だね。家でも出来るんだけど…やっぱり部室の方が不思議と捗る気がする」
璃奈「家も家で落ち着けるけど、部室でやる作業が好きなんだ」
璃奈「うん、たった今上げたよ」
菜々「お疲れ様です、やっぱり部室での作業の方が捗りますか」
璃奈「…そう、だね。家でも出来るんだけど…やっぱり部室の方が不思議と捗る気がする」
璃奈「家も家で落ち着けるけど、部室でやる作業が好きなんだ」
968: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:51:25.77 ID:aRhn5EOO
菜々「気持ちは分かりますよ、私にとっても…落ち着ける場所の一つですから」ニコ
璃奈「それだけここが馴染み深くなってるんだね、お互い」
菜々「ふふ…そうですね」
菜々「…最近は編集特に頑張ってますよね、璃奈さん」
璃奈「楽しいんだ、みんなの練習風景とか…日常とかを見ながら作業するから」
璃奈「それだけここが馴染み深くなってるんだね、お互い」
菜々「ふふ…そうですね」
菜々「…最近は編集特に頑張ってますよね、璃奈さん」
璃奈「楽しいんだ、みんなの練習風景とか…日常とかを見ながら作業するから」
969: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:52:31.53 ID:aRhn5EOO
璃奈「最初はファンのみんなが喜ぶ為にって、愛さんの提案で始めた事だけど…」
璃奈「こうして改めて見ると初めて気付けることもあるし」
璃奈「見ていてほっこりするし、モチベーションにも繋がるから」
菜々「なるほど…そうですね…璃奈さんの撮った動画は、私達にとってはホームビデオのようなものかもしれませんね」ニコ
璃奈「…!ホームビデオ…うん、まさにそうだと思う」
璃奈「こうして改めて見ると初めて気付けることもあるし」
璃奈「見ていてほっこりするし、モチベーションにも繋がるから」
菜々「なるほど…そうですね…璃奈さんの撮った動画は、私達にとってはホームビデオのようなものかもしれませんね」ニコ
璃奈「…!ホームビデオ…うん、まさにそうだと思う」
970: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:52:57.34 ID:aRhn5EOO
菜々「ふふ……あ、因みに今日はどんな動画を?」
璃奈「えっと…大分前に撮った動画なんだけど…これ」カチカチ
菜々「……ああ!これですか!一緒にハンバーグを作ったんですよね?歩夢さんからこの間聞きました」
璃奈「うん、すごく楽しかったし…ハンバーグもすごく美味しかった」
菜々「歩夢さんも言ってましたね、すごく楽しかったって」
璃奈「えっと…大分前に撮った動画なんだけど…これ」カチカチ
菜々「……ああ!これですか!一緒にハンバーグを作ったんですよね?歩夢さんからこの間聞きました」
璃奈「うん、すごく楽しかったし…ハンバーグもすごく美味しかった」
菜々「歩夢さんも言ってましたね、すごく楽しかったって」
971: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:53:31.95 ID:aRhn5EOO
璃奈「そっか…そう思ってくれてて良かった」
璃奈「私にとっては、トップレベルでいい映像が撮れたと思うな」
菜々「ふふ、そうですか…見るのが楽しみですっ」
璃奈「…あ…そろそろ、帰らなきゃだよね?待たせちゃったかな」
菜々「いえ、生徒会の仕事が終わったところで、ちょっと様子を見に来ただけですから」
璃奈「私にとっては、トップレベルでいい映像が撮れたと思うな」
菜々「ふふ、そうですか…見るのが楽しみですっ」
璃奈「…あ…そろそろ、帰らなきゃだよね?待たせちゃったかな」
菜々「いえ、生徒会の仕事が終わったところで、ちょっと様子を見に来ただけですから」
972: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:54:36.25 ID:aRhn5EOO
菜々「でも…終わったのなら、一緒に帰りましょうか?」
璃奈「うん、今から準備…」
ガチャ
愛「…はぁ…はぁ…っ」
菜々「!…あ、愛さん?どうしたんですか?」
璃奈「愛さん…?」
愛「ん…っ、はぁ…はぁ…ちょっと…外走っててさ…疲れちゃったから、休憩しにきた…」ドサッ
璃奈「うん、今から準備…」
ガチャ
愛「…はぁ…はぁ…っ」
菜々「!…あ、愛さん?どうしたんですか?」
璃奈「愛さん…?」
愛「ん…っ、はぁ…はぁ…ちょっと…外走っててさ…疲れちゃったから、休憩しにきた…」ドサッ
973: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:55:02.10 ID:aRhn5EOO
璃奈「一人で走ってたの?」
愛「ん…っ、うん…」
菜々「愛さんがそんなに汗かくなんて…タオル持ってきますね」
愛「あ、はは…2時間近く走ってたからね…」
菜々「ええ!?は、走りすぎですよ…」
愛「はい、タオルと水です」
愛「ん…っ、うん…」
菜々「愛さんがそんなに汗かくなんて…タオル持ってきますね」
愛「あ、はは…2時間近く走ってたからね…」
菜々「ええ!?は、走りすぎですよ…」
愛「はい、タオルと水です」
974: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:55:45.82 ID:aRhn5EOO
愛「はぁ…はぁ…ありがと…」フキフキ
愛「……」チラ
愛「…りなりー、編集してたんだ」
璃奈「…うん、この間3人でハンバーグ食べた時の動画だよ」
愛「…………そ、っか……」
愛「ちょっと見てもいい?」
愛「……」チラ
愛「…りなりー、編集してたんだ」
璃奈「…うん、この間3人でハンバーグ食べた時の動画だよ」
愛「…………そ、っか……」
愛「ちょっと見てもいい?」
975: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:56:10.71 ID:aRhn5EOO
璃奈「え…いいけど…今から?」
愛「…うん、時間大丈夫だよね?」
菜々「え?…はい、少しくらいなら大丈夫ですよ?」
愛「ありがと」
璃奈「…わかった。じゃあ、再生するね」
愛「うん」
─────
愛「…うん、時間大丈夫だよね?」
菜々「え?…はい、少しくらいなら大丈夫ですよ?」
愛「ありがと」
璃奈「…わかった。じゃあ、再生するね」
愛「うん」
─────
976: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:56:46.04 ID:aRhn5EOO
─
数十分後
璃奈「…ここで終わり」カチ
菜々「ふふっ…愛さんの顔凄かったですね」クス
愛「えへへ…」
菜々「ハンバーグもとても美味しそうでした」
愛「うん、めっちゃ美味しかったなぁ…」
数十分後
璃奈「…ここで終わり」カチ
菜々「ふふっ…愛さんの顔凄かったですね」クス
愛「えへへ…」
菜々「ハンバーグもとても美味しそうでした」
愛「うん、めっちゃ美味しかったなぁ…」
977: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:57:30.29 ID:aRhn5EOO
菜々「歩夢さんがあんなに笑ってるところも初めて見ました」
愛「…………そだね」
璃奈「うん、そこも見所の一つ」
菜々「…それと、歩夢さんと愛さんの掛け合い…」
愛「え?」
菜々「私、結構好きなんですよね。お二人のやり取りが」
愛「…………そだね」
璃奈「うん、そこも見所の一つ」
菜々「…それと、歩夢さんと愛さんの掛け合い…」
愛「え?」
菜々「私、結構好きなんですよね。お二人のやり取りが」
978: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:57:57.68 ID:aRhn5EOO
愛「…………」
菜々「見てるこっちまでもが楽しくて、釣られて笑ってしまうくらい本当に面白くて…」
璃奈「うん、私も二人のやり取り好き」
愛「ふふ…」
愛「……アタシね、嬉しかったんだ」
菜々「見てるこっちまでもが楽しくて、釣られて笑ってしまうくらい本当に面白くて…」
璃奈「うん、私も二人のやり取り好き」
愛「ふふ…」
愛「……アタシね、嬉しかったんだ」
979: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:59:09.90 ID:aRhn5EOO
菜々「え…?」
愛「歩夢があそこまで元気になってさ…」
愛「あんなに…笑顔になってくれたことが…本当に嬉しかった」
愛「それに、こうやって素で笑い合えるくらいにまで仲良くなれて、心底嬉しかった」
璃奈「……あ、愛さん…?何かあったの?」
愛「………この間ね、歩夢が言ってくれたんだ」
璃奈「え?」
愛「歩夢があそこまで元気になってさ…」
愛「あんなに…笑顔になってくれたことが…本当に嬉しかった」
愛「それに、こうやって素で笑い合えるくらいにまで仲良くなれて、心底嬉しかった」
璃奈「……あ、愛さん…?何かあったの?」
愛「………この間ね、歩夢が言ってくれたんだ」
璃奈「え?」
980: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/29(日) 23:59:40.44 ID:aRhn5EOO
愛「これからもずっと、大切な友達でいてほしいって」
菜々「……」
愛「愛さんね…すごく嬉しかった…」
愛「………」ポロ
ななりな「…!」
菜々「あ、愛…さん?」
菜々「……」
愛「愛さんね…すごく嬉しかった…」
愛「………」ポロ
ななりな「…!」
菜々「あ、愛…さん?」
981: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/30(月) 00:03:20.77 ID:d35eYHya
愛「あ、れ……あはは…ちょ、…ごめ…」グシグシ
璃奈「………愛さん…」
愛「ぁっ…アタシね…、ッ…その言葉が、ほんとに堪らなく嬉しかったんだ…っ」
璃奈「……」
愛「ほんとに…嬉しくて…っ」
愛「く…っ…、ぅ…ッ…」
璃奈「………愛さん…」
愛「ぁっ…アタシね…、ッ…その言葉が、ほんとに堪らなく嬉しかったんだ…っ」
璃奈「……」
愛「ほんとに…嬉しくて…っ」
愛「く…っ…、ぅ…ッ…」
982: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/30(月) 00:05:03.19 ID:d35eYHya
璃奈「…愛さん…っ」ギュ
愛「…っ……」
璃奈「……いいよ、我慢しないで」
愛「っ、…ぅ……ッ…ん…アタシ…っ…」ヒシッ
愛「…!…ひっ…ぅ、うれしいのに…すごく苦しくて…っ…つらいよ…っ…!」ポロ ポロ
菜々「…っ………愛さん…」
愛「っ…く…ぅ…っ…、ぅぁぁあ…!」ポロポロ
璃奈「………」
愛「…っ……」
璃奈「……いいよ、我慢しないで」
愛「っ、…ぅ……ッ…ん…アタシ…っ…」ヒシッ
愛「…!…ひっ…ぅ、うれしいのに…すごく苦しくて…っ…つらいよ…っ…!」ポロ ポロ
菜々「…っ………愛さん…」
愛「っ…く…ぅ…っ…、ぅぁぁあ…!」ポロポロ
璃奈「………」
983: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/30(月) 00:05:27.13 ID:d35eYHya
…結局耐え切れなかった
嬉しかった分…そのくらいアタシには、その言葉が息苦しかった
あれからずっと、呼吸を意識していないと、窒息してしまうんじゃないかっていうくらい息辛くて
心が押しつぶされそうだった
だから…あの日から
テスト期間中ずっと必死に動いて
必死に別のことを考え続けた
蓋をして 閉じ込めて
ごまかして
嬉しかった分…そのくらいアタシには、その言葉が息苦しかった
あれからずっと、呼吸を意識していないと、窒息してしまうんじゃないかっていうくらい息辛くて
心が押しつぶされそうだった
だから…あの日から
テスト期間中ずっと必死に動いて
必死に別のことを考え続けた
蓋をして 閉じ込めて
ごまかして
984: いつも保守ありがとうございます(やわらか銀行) 2021/08/30(月) 00:06:36.12 ID:d35eYHya
これまで以上に、必死に気持ちを抑え込もうとした
そうでもしないと、感情が溢れてしまいそうだったから
…自分の気持ちに気付いた時からアタシは…もしこの気持ちを知られてしまったら
歩夢を絶対に困らせるって思ったし
もしかしたら歩夢との繋がりを失うかもしれないって思った
そうでもしないと、感情が溢れてしまいそうだったから
…自分の気持ちに気付いた時からアタシは…もしこの気持ちを知られてしまったら
歩夢を絶対に困らせるって思ったし
もしかしたら歩夢との繋がりを失うかもしれないって思った
985: 次回からは新しくスレ立て書きます(やわらか銀行) 2021/08/30(月) 00:07:51.78 ID:d35eYHya
何よりアタシの事で歩夢の笑顔をなくさせたくはなかった
だから、気持ちをずっとごまかしてきた
傍に居られるだけで、傍で笑っていられるだけで…それだけで良い
アタシと歩夢は、この距離感のままで良い
アタシは、歩夢にとってのゆうゆのような
そんな特別にはやっぱりなれないんだって
そうやって、自分に言い聞かせて割り切るしかないから、割り切ってきたつもりだった
だから、気持ちをずっとごまかしてきた
傍に居られるだけで、傍で笑っていられるだけで…それだけで良い
アタシと歩夢は、この距離感のままで良い
アタシは、歩夢にとってのゆうゆのような
そんな特別にはやっぱりなれないんだって
そうやって、自分に言い聞かせて割り切るしかないから、割り切ってきたつもりだった
986: 次回からは新しくスレ立て書きます(やわらか銀行) 2021/08/30(月) 00:08:34.08 ID:d35eYHya
…でも、あの時の歩夢の言葉を聞いた瞬間からずっと
その言葉がどうしたって頭から離れることは無かった
アタシは焦燥感に苛まれた
結局、割り切っていたはずなのに全く割り切れてなんていなかった
きっと心のどこかで、ほんの少しでも何かを期待してたんだ…アタシは
その言葉がどうしたって頭から離れることは無かった
アタシは焦燥感に苛まれた
結局、割り切っていたはずなのに全く割り切れてなんていなかった
きっと心のどこかで、ほんの少しでも何かを期待してたんだ…アタシは
987: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2021/08/30(月) 00:10:53.49 ID:d35eYHya
そんな自分に苛立った
…もうアタシは、これ以上感情を抑えきれる自信も…
歩夢の前で笑顔でいられる自信もなくなっちゃった…
こんなはずじゃなかったのに
…アタシはようやく知った
たった一人の人を好きになるのって、こんなにも苦しいんだ
…もうアタシは、これ以上感情を抑えきれる自信も…
歩夢の前で笑顔でいられる自信もなくなっちゃった…
こんなはずじゃなかったのに
…アタシはようやく知った
たった一人の人を好きになるのって、こんなにも苦しいんだ
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