4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 19:33:59.46 ID:wliQm3xe0
 
きらり「Pちゃーん!」グォァッ!

  スカッ

P「なんだ、きらりか。どうした?」

きらり「にょわっ!? スゴーい! 今のどうやったのー?」」

P「ん? あぁ、残像だ」

きらり「うっきゃー! Pちゃんてばクールぅー☆ ヤバーい! スゴーい!」

P「まぁ、プロデューサーだからな」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 19:40:04.71 ID:wliQm3xe0
きらり「PちゃんPちゃん! 今日のお仕事なぁに?」

P「今日の仕事はサイン会だな」

きらり「サイン? よーっし、がんばるにぃ! サービスサービスぅ☆」

P「力加減はちゃんとしろよ」

きらり「にょ? だーいじょぶ☆ きらりんパワーはきゅんきゅんさせちゃうパワーだもんっ☆」

P「そうか……それならいい」

きらり「そーそー☆ いぇーい!」ビュンッ

 スカッ

P「肩を持っていこうとするのはやめてくれ」

きらり「はげましの肩たたきだにぃ?」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 19:44:48.04 ID:wliQm3xe0
P「そうか、俺の肩は特にこっているわけじゃないから結構だ」

きらり「もーっ、Pちゃんてばクールぅー☆」

P「それほどでもない」

きらり「でもでもきらり、そんなPちゃんのこと……うきゃーっ! はずかしー☆ にょわぁーっ!」ブンブン

P「おいきらり、危ないじゃないか」ヒョイッヒョイッ

きらり「にょ、ごめんなさい」

P「わかればよし。普通の人が照れてるきらりの手にぶつかればケガをしてしまうかもしれないからな」

きらり「Pちゃんはだいじょぶってことー?」

P「俺には当たらないだけだ」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 19:50:32.46 ID:wliQm3xe0
P「さて、サイン会だ」

きらり「うきゃー! ファンのみんながいっぱいきてるぅー☆ ハピハピすぅ!」

P「そうだな、地道に営業を重ねてきたかいがあった」

きらり「Pちゃんいつもありがとー☆ お礼にはぐはぐー☆」ヅゥォアッ!

  スカッ

P「気持ちだけで十分だ」

きらり「にょわ……」

P「さ、ファンの人を待たせちゃいけないだろう。いってくるといい」

きらり「わかったにぃ……いってきまー☆」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 19:55:24.17 ID:wliQm3xe0
ファン「きらりちゃん、握手してください!」

きらり「にょ? おっけー☆ じゃあ」

P「すみません、握手はご遠慮いただきます」

ファン「な、なんだよお前! きらりちゃんはいいって言ってくれたぞ!」

P「……きらり、ほら」ポイッ

きらり「にょ? りんごー?」

P「リンゴジュースが飲みたいそうだ」

きらり「うきゃっ……わかったにぃ! んー☆」グシャァッ!

 ポタポタ…

P「……うん、ありがとう。すみません、これで手打ちということで」

ファン「お、おう」

P「きらりも、握手はだめだぞ。ほら、手を拭け」

きらり「にょ……はんせー」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:00:48.16 ID:wliQm3xe0
P「……よし、イベントは成功だな。お疲れ様、よくやった」

きらり「おつぁーしゃー☆ うん! いーっぱいおしゃべりできてハピハピしたにぃ☆ うきゃー! サイン会うきゃー!」

P「そうか。疲れはないか?」

きらり「へーきへーき☆ ねぇねぇ、Pちゃん」

P「どうした?」

きらり「Pちゃん、きらりなんで握手しちゃめーなの?」

P「きらりは意外と緊張するタイプだからな。力加減を間違えてしまうかもしれない」

きらり「にょわ……Pちゃんてばおみとおしー? もー、てれりゅぅー☆」ブンブンッ

P「まぁ、プロデューサーだからな。危ないから手は振り回さないでくれ」スカスカッ

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:09:35.43 ID:wliQm3xe0
きらり「でもでも、このまま握手できないままだとファンのみんなにきらりんパワーあげられないにぃ……」

P「そこはこれからの課題だな……慣れる必要があるだろう」

きらり「むむむ……むつかしぃにぃ……」

P「まぁ、安心しろ。きらりには才能がある、努力だってしている」

きらり「そーかな?」

P「あぁ、そこは俺が保証するさ。とっておきのアイドルだってな」

きらり「にょ……もー☆ Pちゃんてばダイタンー!」ビュグァッ!

P「なぜそういう解釈になるのか俺には理解できないな」スカッ

きらり「だってだって……もー! きらりてれてれー☆」ブンブンブンッ!

P「照れ屋な部分もなおさないといけないな……」スカスカスカッ

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:15:40.41 ID:wliQm3xe0
きらり「そーだ! Pちゃん!」

P「どうした?」

きらり「今日ね、きらりのおうち……くる?」

P「……どうしてだ?」

きらり「あのねあのね、パパとママがPちゃんにあいたーい☆ っていってるの!」

P「契約の時にきらりの母親には会ったはずだが……父親もか」

きらり「うん!」

P「いったいどうしてだ?」

きらり「んーと、きらりがいっつもPちゃんといっしょにいると、胸がきゅんきゅんして、むゃー! ってなっちゃうって言ったらあいたーい☆ って」

P「そうか。ご家族へのあいさつの手土産も必要かもしれないな」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:21:46.39 ID:wliQm3xe0
きらり「Pちゃんだいじょぶなの?」

P「あぁ、まぁ……これから先もプロデュースしていくならいつかは会わないといけない相手だからな」

きらり「Pちゃんってばおとこらしー☆ やっぱりきらり、きゅんきゅんしちゃうー!」ズグゥァッ!

 スカッ

P「そうか、ありがとう。さて……ご家族の好物なんかはわかるか?」

きらり「んーとね、パパは梅こぶ茶でー、ママはプリンが好きだにぃー?」

P「用意していくことにするか……さ、いったん事務所に戻るぞ」

きらり「りょーかい☆ しゅっぱーつ!」ゴゴゴ…

P「きらり、今日は徒歩じゃないから車だ。待て」

きらり「にょ? しっぱいしっぱい☆ うぇへへ……」

P「まぁ、ひとっ走りというのも悪くはないが。イベント後なのだし疲れが残らないようにな」

きらり「はーい!」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:30:50.76 ID:wliQm3xe0
P「よし、土産はこんなところか……きらり」

きらり「にょ? Pちゃんお買い物おわったの?」

P「あぁ。さぁ、送るぞ」

きらり「うぇへへ……おとなりに座ってると、きらりんどきどきしちゃっておしとやかになっちゃうかも……」

P「おしとやか、か……そういう方向性もありかもしれないな」

きらり「Pちゃん、おしとやかきらりんみたい? みたいー?」

P「見たくないと言えばうそになる。プロデューサーだからな」

きらり「んもー! Pちゃんに聞いてるのにぃー☆ ぷんぷん!」

P「俺個人として、か……まぁ、確かに見たいかな」

きらり「……! んもー! Pちゃんてば、んもー!」ビュアッ! ギュォッ!

P「きらり、運転中は危ないからやめてくれ」スカッ スカッ

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:35:54.67 ID:wliQm3xe0
 ブロロロロ…キッ

P「到着、かな」

きらり「うんうん! いらっしゃいませー☆」

P「あぁ……とりあえず、挨拶をしないとな」

きらり「パパもママも待ってるにぃ☆ いっしょにご飯もたべてくぅー?」

P「考えておくよ……さて」

 ピーンポーン

P「……」

きらり「いっしょにおうち入ればいいのにぃー」

P「いきなり入るのは、少しな」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:39:51.10 ID:wliQm3xe0
 ぱたぱたぱた……

母「あっ、きらりん! おかえりー☆」

きらり「ママ、ただーいまー☆ うきゃー! Pちゃん連れてきちゃったー☆」

母「もーっ、きらりってばダイタンー☆」

きらり「うぇへへへ、今日のきらりはひとあじちがうのー☆」

P「どうも、ご無沙汰しています」

母「あ、プロデューサーさん! おっすおっす☆ うちのきらりはどうですかー?」

P「問題ありませんよ。ファンも順調に獲得しています」

母「さっすがきらりん! いいこいいこー☆」

きらり「んもー、ママおてて届いてないにぃー?」

母「なでなでさせてー☆」

きらり「はーい☆」ヒョイッ

母「いいこいいこー☆」ナデナデ

きらり「うぇへへへ……」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:45:41.47 ID:wliQm3xe0
P「相変わらず、とても仲がいいんですね」

母「えへへっ、きらりはとってもいい子でかわいぃーんですよ☆」

P「そうですね、きらりは素直ですしとても可愛いと思います」

きらり「にょっ……んもー! Pちゃんてばー!」ブォンッ!

P「少し、恥ずかしがりやで緊張しやすい部分もありますが」スカッ

母「そこも、きらりのかわいいところなの☆ いいでしょー?」

P「まぁ、そうですね。他にはない個性です」

きらり「とくべつって言われちゃったのー☆ うきゃー!」

母「んもー、きらりってばうらやましー☆」

きらり「あー、ママ、パパにいっちゃうにょー?」

母「だめーっ! パパはママのだもんっ☆」

P「ははは、いい家庭なのですね……その、お父様は」

母「んーと、奥ですっ☆ どーぞおあがりくだしゃー☆」

P「それでは、お邪魔します」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:49:45.66 ID:wliQm3xe0
父「……」オオオオオ…

P「……初めまして」

父「ああ……」オオオオオ…

P「私、きらりさんのプロデュースをさせていただいています。Pと申します」

父「……ああ」オオオオオ…

母「んもー☆ パパってば照れちゃってるぅー?」

父「ああ」オオオオオ…

きらり「あのねあのね、Pちゃん! パパはねー、きらりががんばってるーっていうと、頭なでなでしてくれるんだにぃ☆」

P「そうか……いいお父さんなんだな」

父「……それほどでもない」オオオオオ…

きらり「パパの手とってもおっきーから、きらりもっともーっとおっきくなってなでなでしかえしてあげゆのー☆」

P「大きな目標だな。とてもいいと思うぞ」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 20:56:38.73 ID:wliQm3xe0
母「あ、プロデューサーさんはごはん食べてくぅー?」

P「いえ、私は……そうだ、忘れていました。こちら、手土産です」

母「あらあらー☆ んもー、うれしー☆」

父「ふっ……」オオオオオ…

きらり「パパもえんりょしないでーって言ってるにぃ?」

P「それなら……遠慮なく。ありがとうございます」

母「いえいえー☆」

きらり「うぇへへー、Pちゃんといっしょでうれすぃー☆」

父「そうか……」オオオオオ…

母「ふふっ、とってもいいかんじっ☆」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:01:33.86 ID:wliQm3xe0
母「それでは、ごはんつくっちゃいまーす☆」

きらり「ママ、きらりもお手伝いすぅー!」

母「もちもちいいよー☆ えへへっ、がんばっちゃう? やっちゃうー?」

きらり「うん! きらりんパワーまっくすでやったるにぃ!」

母「じゃあママも、ままりんパワー使っちゃう!」

きらり「にょわー! ママすごーい!」

母「えへへー、ママだもん☆」


P「……」

父「……」オオオオオ…

P「娘さんは、とてもいいアイドルですよ」

父「そうか……」オオオオオ…

P「えぇ、私の人生をかけてもいいぐらいです」

父「ふっ……」オオオオオ…

P「なんでしょう?」

父「……若さか」オオオオオ…

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:05:56.26 ID:wliQm3xe0
父「娘を……」オオオオオ…

P「連れていきますよ。トップアイドルに」

父「そうか……」オオオオオ…

P「はい。約束します」

父「……信じよう」オオオオオ…

P「ありがとうございます」


きらり「ねーねーママ、パパとPちゃん何のおしゃべりしてゆのかな?」

母「んー、わかんないけど、パパとっても楽しそうかもっ☆」

きらり「うぇへへへ、ママってばさっすがー☆」

母「好きな人のことだもーん☆」

きらり「……Pちゃんもなんだかたのしそうかも?」

母「あれあれ~? きらりん、それって……」

きらり「にょ、今のはひみつぅー! いっちゃだめっ!」

母「えへへー、どうしようかなー?」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:13:05.42 ID:wliQm3xe0
母「おまたせー☆」

きらり「きらりんパワーとままりんパワーまっくすで作ったにぃ☆」

P「あ、ありがとうございます……美味そうだな」

きらり「ママのお料理とってもじょーずなんだにぃ!」

P「なるほど……」

父「……いつもありがとう」オオオオオ…

母「いえいえっ☆」

P「いい家族だな……」

きらり「Pちゃんも混ざっちゃうー?」

P「……」

きらり「にょ?」

P「きらり、そういう言葉は状況次第で意味が変わってくる。気を付けように」

きらり「それってー……」

きらり「にょっゎ!? ち、ちがうー! ちがわないけど、ちがうにぃ! んもー! はずかすぃー!」ギュルドゥァッ!

P「そうか、違わないか……食卓なんだから落ち着こうな、きらり」スカッ

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:18:32.15 ID:wliQm3xe0
P「ご馳走様でした」

父「今日も……美味かったよ」オオオオオ…

母「えへへっ、愛情たっぷりだもん☆」

きらり「パパとママってばあっつあつー☆」

P「でも、本当に美味しかったです。特に味噌汁なんか……」

母「……えへっ、とってもうれしーかも?」

P「?」

きらり「んもー! Pちゃんてば、んもー!」ブンブンッ!

P「きらり、落ち着け。危ないじゃないか」スカスカッ

父「ふっ……」オオオオオ…

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:22:03.48 ID:wliQm3xe0
きらり「Pちゃんおつぁーしゃー☆ またきてね☆」

P「お邪魔しました。きらりさんのことは……きっと、これからも長くお世話になると思いますがよろしくお願いします」

父「信じよう……」オオオオオ…

母「きらりん、好きな人にははぐはぐよー☆」

きらり「もー! ママっては照れゆーっ!」ペチペチ

母「えへへへー☆」

P「……」

きらり「Pちゃんどしたー?」

P「何でもないさ」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:25:30.32 ID:wliQm3xe0
――――

――

きらり「おっすおっすー☆」

P「おはよう、きらり」

きらり「Pちゃんおはよー☆ ぎゅーしちゃう? はぐしちゃうー?」

P「そうだな」ギュッ

きらり「にょわっ!?」

P「うん……ふむ、柔らかい」

きらり「にょ、にょにょにょにょ……て、てれゆ……」

P「きらり。俺はきっとお前をトップに育ててみせる。ついてきてくれるな?」

きらり「もちろん! Pちゃん……ぎゅーっ!」ギュゥゥゥゥゥゥ…

P「……」ミシミシミシミシ…

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/07(金) 21:27:25.37 ID:wliQm3xe0
P「よし。いこうか、きらり」

きらり「うん!」

P「ハグか……たまにはふれあいも悪くないかもしれないな……」

きらり「Pちゃんどしたー?」

P「なんでもないさ。きらりはやっぱり、可愛いな」

きらり「んもー! Pちゃんてばー!」グォゥルァッ!

 メシャァッ!

P「ただ、力加減はうまくできるようにならないとな」パラパラ…

きらり「うきゃっ!? Pちゃんが壁にうまっちゃった! ヤバーい!」


おわり

引用元: きらり「Pちゃんがクールすぎてヤバーい☆」